(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-24
(54)【発明の名称】マルチデプスイメージ生成方法及びそのためのプログラムを記録した記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230216BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022531538
(86)(22)【出願日】2020-11-11
(85)【翻訳文提出日】2022-06-21
(86)【国際出願番号】 KR2020015726
(87)【国際公開番号】W WO2021107458
(87)【国際公開日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】10-2019-0155335
(32)【優先日】2019-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516237732
【氏名又は名称】ピージェー ファクトリー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【氏名又は名称】泉 通博
(72)【発明者】
【氏名】パク、 ジョンファン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
マルチデプスイメージ生成方法及びそのためのプログラムを記録した記録媒体を開示する。
本発明の一実施例によると、電子デバイス間の協働により、メインイメージ内に1つ以上の個体がツリー構造に挿入されたマルチデプスイメージを生成するプログラムを記録した記録媒体であって、対象イメージを前記電子デバイス間で共有する機能と、前記電子デバイスのうちの1つ以上から対象個体内に他の個体を挿入することを要請するリクエストに関する情報を入力すると、前記対象個体に前記リクエストが表示されるように前記対象イメージをアップデートする機能、及び、前記電子デバイスのうちの1つ以上から前記リクエストに対応する応答個体が入力されると、前記対象個体内の前記リクエストを表示した位置に前記応答個体を挿入し、前記マルチデプスイメージを生成する機能を実行するマルチデプスイメージ生成プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイス間の協働を介してメインイメージ内に1つ以上の個体がツリー構造に挿入されたマルチデプスイメージを生成するプログラムを記録した記録媒体であって、
対象イメージを前記電子デバイス間で共有する機能と、
前記電子デバイスのうちの1つ以上から対象個体内に他の個体を挿入することを要請するリクエストに関する情報を入力した場合、前記対象個体に前記リクエストが表示されるように対象イメージをアップデートする機能、及び、
前記電子デバイスのうちの1つ以上から前記リクエストに対応する応答個体が入力されると、前記対象個体内の前記リクエストを表示した位置に前記応答個体を挿入し、前記マルチデプスイメージを生成する機能と、を実行し、
前記対象個体は、
前記対象イメージであるか、あるいは前記対象イメージ内にツリー構造で挿入された個体である、マルチデプスイメージ生成プログラムを記録した記録媒体。
【請求項2】
前記応答個体は、
前記対象個体内の前記リクエストを表示した位置に下位デプスとして挿入される、請求項1に記載のマルチデプスイメージ生成プログラムを記録した記録媒体。
【請求項3】
前記リクエストに関する情報は、
前記応答個体を取得するためのアプリケーションが自動的に実行するように、前記アプリケーションを特定する情報を含む、請求項1に記載のマルチデプスイメージ生成プログラムを記録した記録媒体。
【請求項4】
前記リクエストを選択した場合、1つ以上のアプリケーション候補を表出する機能、及び、
前記表出したアプリケーション候補のうちのいずれかを用いて前記応答個体を取得する機能を含む、請求項1に記載のマルチデプスイメージ生成プログラムを記録した記録媒体。
【請求項5】
前記リクエストに関する情報は、
前記対象イメージ内にツリー構造で挿入された個体のうち、前記対象個体を特定する情報、及び前記対象個体内で前記リクエストを表示した位置を含む、請求項1に記載のマルチデプスイメージ生成プログラムを記録した記録媒体。
【請求項6】
前記アップデートする機能は、
前記リクエストが前記対象個体の予め設定した範囲内に複数個位置する場合、当該リクエストを1つのマルチリクエストとして設定する機能、及び、
前記対象個体に前記マルチリクエストが表示されるように前記対象イメージをアップデートする機能を含む、請求項1に記載のマルチデプスイメージ生成プログラムを記録した記録媒体。
【請求項7】
前記設定する機能は、
さらに前記マルチリクエストに設定したリクエストの個数に応じ、前記マルチリクエストの優先順位を設定する、請求項6に記載のマルチデプスイメージ生成プログラムを記録した記録媒体。
【請求項8】
前記リクエストに関する情報は、
前記挿入が要請された個体の種類を特定する情報を含み、
前記設定する機能は、
前記マルチリクエストに設定したリクエストのうち、同じ種類に該当するリクエストを1つのグループとして設定し、
前記生成する機能は、
前記電子デバイスのうちの1つ以上から前記グループのそれぞれに対応する応答個体を入力すると、前記対象個体内の前記グループの位置に前記応答個体を挿入し、前記マルチデプスイメージを生成する、請求項6に記載のマルチデプスイメージ生成プログラムを記録した記録媒体。
【請求項9】
さらに前記マルチリクエストを選択すると、前記マルチリクエストに設定されたリクエストを拡大表出する機能を含む、請求項6に記載のマルチデプスイメージ生成プログラムを記録した記録媒体。
【請求項10】
前記アップデートする機能は、
前記リクエストに関する情報が入力されると、前記対象イメージ内にツリー構造で挿入されている個体のうちのいずれかから前記対象個体に移動するための移動アイコンが表示されるように、前記対象イメージをアップデートする請求項1に記載のマルチデプスイメージ生成プログラムを記録した記録媒体。
【請求項11】
電子デバイス間の協働を介してメインイメージ内に1つ以上の個体をツリー構造に挿入したマルチデプスイメージを生成する方法であって、
対象個体内に他の個体を挿入するように要請するリクエストを入力すると、前記対象個体に前記リクエストが表示されるように対象イメージをアップデートするステップと、
前記対象個体内で前記リクエストを表示した位置及び前記対象個体を含むリクエスト情報を、1つ以上の応答デバイスに伝送するステップ、及び、
前記応答デバイスから前記リクエストに対応する応答個体が入力されると、前記対象個体内で前記リクエストを表示した位置に前記応答個体を挿入し、前記マルチデプスイメージを生成するステップと、を含み、
前記対象個体は、
前記対象イメージであるか、あるいは前記対象イメージ内にツリー構造で挿入された個体である、マルチデプスイメージ生成方法。
【請求項12】
前記応答個体は、
前記対象個体内の前記リクエストを表示した位置に下位デプスとして挿入される、請求項11に記載のマルチデプスイメージ生成方法。
【請求項13】
前記リクエスト情報は、
さらに前記応答個体を取得するためのアプリケーションが自動的に実行されるように、前記アプリケーションを特定する情報を含む、請求項11に記載のマルチデプスイメージ生成方法。
【請求項14】
さらに前記応答個体が前記対象個体の予め設定した範囲内に複数個位置する場合、当該応答個体を1つのマルチ応答として設定するステップを含む、請求項11に記載のマルチデプスイメージ生成方法。
【請求項15】
前記アップデートするステップは、
前記リクエストが入力されると、前記対象イメージ内にツリー構造で挿入されている個体のうちのいずれかから前記対象個体に移動するための移動アイコンが表示されるように、前記対象イメージをアップデートする、請求項11に記載のマルチデプスイメージ生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチデプスイメージを生成する方法であり、より具体的には、電子デバイス間の協働を通じてマルチデプスイメージを生成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この部分に記載した内容は単に本発明に関する背景情報を提供するだけで従来技術を構成するものではない。
【0003】
マルチデプスイメージとは、メインとなるイメージ(メインイメージ)内に1つ以上の個体がツリー構造に(下位デプスで)挿入したイメージを意味する。
【0004】
マルチデプスイメージは、複数個の互いに異なる情報(個体)が1つのイメージに収束した形態を有するので、より単純化した新しい情報伝達媒体として機能する。したがって、マルチデプスイメージは、より単純で簡単に情報を伝達するために用いる。
【0005】
マルチデプスイメージを生成する方法と考えられる代表的な方法は、特定の電子デバイス(マルチデプスイメージを生成しようとする電子デバイス)に格納されているイメージ又は個体のみを対象としている。つまり、代表的な方法は、マルチデプスイメージを生成するために特定の電子デバイスに格納されている個体のみを用いる。したがって、特定の電子デバイスを用いるユーザが特定の電子デバイスに格納されていない新しい個体を挿入したい場合、当該ユーザは新しい個体を取得できる場所に直接移動しなければならない。
【0006】
結局、マルチデプスイメージを生成する代表的な方法によると、下位デプスに挿入できる個体の範囲が既に確保されている個体に制限され、新しい個体を確保するためにはユーザが直接移動しなければならない。したがって、この代表的な方法は、マルチデプスイメージ生成が限られた範囲内でのみ具現可能であり、時間的空間的制約が必然的に伴う限界を有すると言える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一実施例は、電子デバイス間の協働を通じて個体を確保することにより、より多様でより広い範囲の個体を確保できることはもちろん、個体確保に対する時間的空間的制約を克服できる新しい方法を提供することに主な目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例によると、電子デバイス間の協働を通じてメインイメージ内に1つ以上の個体がツリー構造に挿入されたマルチデプスイメージを生成するプログラムを記録した記録媒体であって、対象イメージを前記電子デバイス間で共有する機能と、前記電子デバイスのうちの1つ以上から対象個体内に他の個体を挿入することを要請するリクエストに関する情報を入力した場合、前記対象個体に前記リクエストが表示されるように前記対象イメージをアップデートする機能、及び、前記電子デバイスのうちの1つ以上から前記リクエストに対応する応答個体を入力した場合、前記対象個体内の前記リクエストを表示した位置に前記応答個体を挿入し、前記マルチデプスイメージを生成する機能を実行し、前記対象個体は、前記対象イメージであるか、又は前記対象イメージにツリー構造に挿入した個体である、マルチデプスイメージ生成プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【0009】
本発明の別の一実施例によると、電子デバイス間の協働を通じてメインイメージ内に1つ以上の個体をツリー構造に挿入したマルチデプスイメージを生成する方法であって、対象個体内に他の個体を挿入することを要請するリクエストを入力すると、前記対象個体に前記リクエストが表示されるように対象イメージをアップデートするステップと、前記対象個体内で前記リクエストを表示した場所及び前記対象個体を含むリクエスト情報を、1つ以上の応答デバイスに伝送するステップ、及び、前記応答デバイスから前記リクエストに対応する応答個体を入力すると、前記対象個体内で前記リクエストを表示した位置に前記応答個体を挿入し、前記マルチデプスイメージを生成するステップを含み、前記対象個体は、前記対象イメージであるか、又は前記対象イメージ内にツリー構造で挿入した個体である、マルチデプスイメージ生成方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
以上で説明したように、本発明の一実施例によると、特定の電子デバイスに格納されている個体だけでなく、他の電子デバイスを通じて獲得される個体も利用できるので、ユーザの要求にさらに適合する多様なマルチデプスイメージを作成できる。
【0011】
また、本発明の別の一実施例によると、異なる位置に位置する他の電子デバイスを通じて個体を確保できるので、個体確保に対する時間的空間的制約を克服できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】マルチデプスイメージを生成する電子デバイス間の関係を説明するための図である。
【
図2】マルチデプスイメージ生成プログラムの機能を説明するためのフローチャートである。
【
図3】マルチリクエストを処理する一実施例を説明するためのフローチャートである。
【
図6】マルチリクエストを処理する一実施例を説明するための図である。
【
図9】マルチデプスイメージを生成する様々な実施例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一部の実施例を例示的な図面を通して詳しく説明する。各図面の構成要素に参照符号を追加するにあたり、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面に表示されても可能な限り同一の符号を有することに留意したい。なお、本発明の説明において、関連する公知の構成又は機能についての具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断した場合には、その詳しい説明は省く。
【0014】
また、本発明の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いる場合がある。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって当該構成要素の本質、順番又は順序などが限定されない。本明細書全体にて、ある部分がある構成要素を「含む」、「構成」する場合、これは、特に逆の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。さらに、明細書に記載した「…部」、「モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能又は動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアやソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせで具現する。
【0015】
図1は、マルチデプスイメージを生成する電子デバイス100間の関係を説明するための図である。
【0016】
図1に示すように、端末120-n、130-nとサーバ110は、相互間の協働を通じてマルチデプスイメージを生成する電子デバイス100に含まる。端末120-n、130-nが互いに協働してマルチデプスイメージを生成するか、又は端末120-n、130-nとサーバ110が互いに協働してマルチデプスイメージを生成する。
【0017】
サーバ110は、外部と有無線通信が可能なオンラインサーバの形態で構成されてもよい。端末120-n、130-nは、モバイル、タブレットPC、PDA、ドローンなど様々な形態で具現する。
【0018】
端末120-n、130-nは、1つ以上の要請端末120-n(要請装置)と1つ以上の応答端末130-n(応答デバイス)に分けられる。要請デバイス120-nは、対象個体内に他の個体を挿入することを要請する装置である。応答デバイス130-nは、要請に対応する個体(挿入される個体)を取得するデバイスである。対象個体は、マルチデプスイメージのメインとなるメインイメージ(対象イメージ)であってもよいし、この対象イメージ内にツリー構造で挿入される個体であってもよい。
【0019】
実施形態により、マルチデプスイメージは、ドローンで具現した応答デバイス130-nと要請デバイス120-nとの間の協働によって生成される。例えば、要請者が要請デバイス120-nを介してドローンへの挿入を要請すると、ドローンは挿入される対象が位置する場所に移動して挿入される対象に対する個体(イメージなど)を取得できる。ドローンは、取得した個体を要請デバイス120-nに伝送して要請デバイス120-nでのマルチデプスイメージの生成を導くか、又は取得した個体を直接挿入してマルチデプスイメージを生成してもよい。
【0020】
マルチデプスイメージを生成する方法は大きく、1)対象個体内に他の個体を挿入することを要請するステップ、2)要請した他の個体を取得するステップ、及び、3)取得した個体を対象個体に挿入するステップからなる。
【0021】
1)対象個体内に他の個体を挿入することを要請するステップは、要請デバイス120-nで行われる。要請デバイス120-nは、対象個体内に他の個体を挿入することを要請する「リクエスト」が入力されると、このリクエストに関する情報(リクエスト情報)をサーバ110又は他端末130-n(応答デバイス)に伝送する。
【0022】
リクエストは、対象個体のディテールに関するリクエストであってもよい。リクエストは、対象個体のディテールに関するテキスト要請、ディテールに関するイメージ要請、ディテールに関する動画要請、ディテールに関する音声要請などであってもよい。
【0023】
リクエストは、対象個体のディテールを直接要請するリクエスト(直接リクエスト)であってもよいし、他のユーザによる直接リクエストをサポートするリクエスト(サポートリクエスト又は応援リクエスト)であってもよい。サポートリクエストは、他のユーザのリクエストが、自分がリクエストしたい内容と対応する場合に、自身のリクエストが他のユーザのリクエストと対応することを示すリクエストを意味する。以下で言及される「リクエスト」は、直接リクエスト及びサポートリクエストのうちのいずれか、又は直接リクエストとサポートリクエストを含むリクエストであってもよい。
【0024】
要請した個体はリクエストに対する応答として取得されるので、「応答個体」と称する。応答個体は、リクエストに対応するテキスト、イメージ、動画、音声などのような対象個体に関するディテールを提供できる様々な形態で具現する。
【0025】
2)リクエストに対応する応答個体を取得するステップは、応答デバイス130-nでなされる。応答デバイス130-nは、リクエストに対応するアプリケーションを駆動させ、このリクエストに対応する応答個体を取得する。リクエストがテキストの要請であれば、テキストを作成できるアプリケーションが駆動する。リクエストがイメージの要請であれば、イメージを取得するカメラアプリケーションが駆動する。リクエストが動画のリクエストであれば、動画を獲得できるアプリケーションが駆動する。リクエストが音声のリクエストであれば、音声を取得する録音アプリケーションが駆動する。
【0026】
リクエストに対応するアプリケーションは、要請者によって選択又は特定されるか、又は応答者によって選択又は特定される。
【0027】
前者の場合、要請者は自身が所持する要請デバイス120-nを用いてアプリケーションを特定し、要請デバイス120-nはアプリケーションを特定する情報をリクエスト情報に含ませて伝送する。このような場合、リクエストに関する情報を受信した応答デバイス130-nは、リクエストに対応するアプリケーション(特定のアプリケーション)を自動的に実行させ、リクエストに対応する応答個体を取得する。
【0028】
後者の場合、応答者は、自分が所持する応答デバイス130-nにインストールしたアプリケーション候補の中から応答個体に対応するアプリケーションを選択する。例えば、応答者がリクエストを選択すると、応答デバイス130-nにインストールしたアプリケーション候補のリストが表出され、応答者が表出したアプリケーション候補の中からいずれかを指定する方法を通じてアプリケーションを選択する。ここで、応答者が応答デバイス130-nの画面内でリクエストを選択する動作(タッチ動作)を維持した状態でアプリケーション候補のリストが表出され、応答者が自身のタッチを表出したアプリケーション候補のうちのいずれかで移動(ドラッグ)することによって特定のアプリケーションを選択する。
【0029】
3)応答個体を対象個体に挿入する過程は、要請デバイス120-n、応答デバイス130-n、サーバ110のうちのいずれかのデバイスで具現される。要請デバイス120-nで応答個体の挿入が行われる実施例では、応答個体は応答デバイス130-nから要請デバイス130-nに伝送される。サーバ110で応答個体の挿入が行われる実施例では、応答個体は応答デバイス130-nからサーバ110に伝送される。
【0030】
実施形態により、応答者は、対象個体内に他の個体を挿入するようにリクエストされる前に、予めリクエストに対する制限を設定してもよい。
【0031】
例えば、応答者は、対象イメージに挿入した個体のうち、リクエストの対象となる対象個体を1つ以上指定又は制限する。別の例として、応答者は、対象個体内でリクエストを受け取る特定の部分(対象個体に表される建物、物品、人物、場所など)を予め指定又は制限する。また別の例として、応答者はリクエストを受ける時間を制限してもよい。また別の例として、応答者は、自分の移動経路、又は自分が現在位置する場所などに基づいて対象個体を指定又は制限してもよい。
【0032】
この制限は、応答デバイス130-nを介してサーバ110又は要請デバイス120-nに予め提供され、応答者の要求に対応するリクエストを導くために用いられる。
【0033】
実施形態により、応答個体の挿入は自動的に具現されてもよいし、要請者又は応答者の選択に従って具現されてもよい。
【0034】
後者の場合、要請者又は応答者は、応答個体がリクエスト(要請者の要請)に合致するか否かを判断し、合致する場合に該当応答個体を挿入する。もし、応答個体が要請者の要請に合致しない場合、要請者はリクエスト情報を再び伝送するか、応答個体に対する修正を要請してもよい。応答個体に対する修正を要請する場合には、要請者が求める修正に関する内容を一緒に伝送する。応答個体が要請者の要請に合致しない場合、応答者はアプリケーションを実行させて応答個体を再び取得する。
【0035】
1つのリクエストに対する応答個体が複数個(マルチ応答)である場合、要請者はマルチ応答に含まれる応答個体の中からいずれかを選択する。要請者は、応答個体の中から自分の要請に最も合致する1つの応答個体を選択する。選択した応答個体は、対象個体のリクエスト位置に挿入する。
【0036】
本発明で提案するマルチデプスイメージの生成方法は、要請デバイス120-nで挿入が行われる実施例、サーバ110で挿入が行われる実施例、応答デバイス130-nで挿入が行われる実施例に分けることができる。また、マルチデプスイメージ生成方法は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録したプログラム(以下、「生成プログラム」と称する)の形態で具現されてもよい。
【0037】
実施例1
実施例1は、マルチデプスイメージ生成方法が記録媒体に記録したプログラム(生成プログラム)の形態で具現される方法である。
【0038】
生成プログラムは、1)対象イメージを電子デバイス(120-n、130-n及び/又は110)間で共有する機能(S210)、2)対象個体にリクエストが表示されるように対象イメージをアップデートする機能(S230)、3)対象個体内のリクエストが表示した位置に応答個体を挿入してマルチデプスイメージを生成する機能(S250)を含むように構成してもよい。
【0039】
1)生成プログラムは、対象イメージを電子デバイス(120-n、130-n及び/又は110)間で共有する(S210)。この機能は、対象イメージを有する電子デバイスが他の電子デバイスに対象イメージを伝送することを意味する。
【0040】
対象イメージを伝送する電子デバイスは、要請デバイス120-n、応答デバイス130-n及びサーバ110のうちのいずれかである。対象イメージを受信する電子デバイスは、要請デバイス120-n、応答デバイス130-n、及びサーバ110のうちのいずれかである。
【0041】
この機能を通じ、マルチデプスイメージを生成するために協働する電子デバイスが同じ対象イメージを確保又は共有することができるようになる。
【0042】
2)生成プログラムは、対象個体にリクエストが表示されるように対象イメージをアップデートする(S230)。この機能は、リクエストに関する情報(リクエスト情報)が電子デバイスのうちの1つ以上から入力されると(S220)、入力したリクエストを対象個体に表示することを意味する。
【0043】
リクエスト情報には、対象個体を特定する情報と、対象個体内でリクエストを表示した位置に関する情報が含まれる。対象個体を含む対象イメージは電子デバイス間で既に共有されているため、リクエスト情報を受信した応答デバイス130-nは、対象個体を特定する情報により、対象イメージ内の複数の個体の中から対象個体を確認する。また、リクエスト情報を受信した応答デバイス130-nは、リクエストを表示した位置に関する情報により、対象個体内でディテールが要請された位置を確認することができるようになる。
【0044】
アップデートする機能は、複数個のリクエストを1つのマルチリクエストに設定する機能、マルチリクエストの優先順位を設定する機能、マルチリクエストに含まれるリクエストを、種類を基準にグループ化する機能、移動アイコンを表示する機能などをさらに含む。これに関する具体的な説明は後述する。
【0045】
3)生成プログラムは、対象個体内のリクエストを表示した位置に応答個体を挿入してマルチデプスイメージを生成する(S250)。この機能は、マルチデプスイメージを最終的に生成することを意味する。
【0046】
具体的には、電子デバイスの中から1つ以上から応答個体が入力されると(S240)、生成プログラムは、対象個体内のリクエストを表示した位置に応答個体を挿入し、マルチデプスイメージを生成する(S250)。
【0047】
リクエストは対象個体の内部に表示されてもよいし、対象個体の周辺に表示されてもよい。ここで、リクエストが対象個体の周辺に表示されるのは「ページディテール」に対する要求である。
【0048】
リクエストが対象個体の内部に表示される場合、生成プログラムは、リクエストを表示した位置に応答個体を対象個体の下位デプスに挿入してマルチデプスイメージを生成する。リクエストが対象個体の周囲に表示された場合、生成プログラムは、リクエストが表示されている周辺に応答個体を連結又は挿入し、ページディテーリングしたマルチデプスイメージを生成してもよい。
【0049】
前述したように、アップデートする機能は、1)複数個のリクエストを1つのマルチリクエストに設定する機能、2)マルチリクエストの優先順位を設定する機能、3)マルチリクエストに含まれるリクエストを種類を基準にグループ化する機能、4)移動アイコンを表示する機能、5)リクエストを拡大表出する機能などを含んでなる。
【0050】
1)生成プログラムは、リクエストが対象個体の予め設定した範囲内に複数個位置するか否かを判断できる(S310)。
【0051】
リクエストが対象個体の予め設定した範囲内に複数個位置することは、複数名の要請者(複数個の要請デバイス)が対象個体内の同じ特定部分に対してディテールを要請することを意味する。
【0052】
したがって、生成プログラムはリクエストが対象個体の予め設定した範囲内に複数個位置する場合に、当該リクエストを1つのリクエスト(マルチリクエスト)に設定する(S320)。複数のリクエストを1つのマルチリクエストに設定することで、この複数個のリクエストを応答デバイス130-nの画面に1つのリクエストで表出させることができる。生成プログラムは、複数個のリクエストを1つのマルチリクエストに設定した後、対象個体にマルチリクエストが表示されるように対象イメージをアップデートする(S330)。
【0053】
予め設定した範囲は、リクエストを同一のリクエストとみなすことができる領域であり、複数のリクエストのうちのいずれかを基準に他のリクエストまでの距離などを用いて設定する。予め設定した範囲は、マルチリクエストを設定した過去の履歴又はユーザの意図などに応じて調整する。
【0054】
このように、マルチリクエストを用いると、複数個のリクエストが対象個体に表示され、応答者が対象個体を正確に把握し難い問題点を解決できる。また、マルチリクエストを利用すれば、マルチリクエストと一般リクエスト(マルチリクエストで設定されていないリクエスト)を区別できるようになり、相対的に多くの要請を受けた部分に対してさらに迅速な応答が可能になる。
【0055】
もし、リクエストが予め設定した範囲内に複数個位置しない場合(予め設定した範囲内に1つのリクエストのみが位置する場合)、生成プログラムはマルチリクエストに対する設定なしに、対象個体にリクエストが表示されるように対象イメージをアップデートする(S330)。
【0056】
マルチリクエストを設定する方法に関する一例が
図4に示されている。
図4(a)にて、対象個体400に表示された様々な形状のアイコンはリクエストを表し、点線の円は予め設定した範囲410を表す。
【0057】
対象個体400の左上に位置する予め設定した範囲412に合計7個のリクエストが表示されており、対象個体400の右側に位置する予め設定した範囲414に合計4個のリクエストが表示され、対象個体400の左下に位置する予め設定した範囲416に合計3つのリクエストが表示されている。
【0058】
予め設定した範囲412、414、416に複数個のリクエストが位置するので、予め設定した範囲412、414、416のそれぞれに含まれるリクエストは1つのマルチリクエストに設定される(
図4(b)).
【0059】
図4(b)にはマルチリクエスト412、414、416が一般リクエストと区別される形状を有するアイコン形態で表示される例が示されているが、マルチリクエスト412、414、416はアイコン以外にも、数字、一般リクエストと区別される色彩、色彩の変化などで表示される。すなわち、マルチリクエスト412、414、416は、一般リクエストと区別される様々な形態又は色彩などで表示する。
【0060】
2)マルチリクエストが対象個体内に複数個設定されてもよい。すなわち、対象個体内の複数個の特定部分のそれぞれに対して複数のリクエストが存在する場合には、マルチリクエストを複数個設定する。
【0061】
このような場合、複数のマルチリクエストに対する処理順位(優先順位)を設定する方法が要求される。ここで、優先順位とは、マルチリクエストのうち、まず処理する必要性があるマルチリクエストを通知することにより、マルチリクエストに対する処理順序を導くための情報である。
【0062】
生成プログラムは、マルチリクエストに設定したリクエストの個数(マルチリクエストに含まれるリクエストの個数)を基準にマルチリクエストの優先順位を設定する(S322)。ここで、マルチリクエストで設定したリクエストは、直接リクエストのみでなされてもよいし、直接リクエストとサポートリクエストを含んでなされてもよい。
【0063】
優先順位が設定されると、生成プログラムは設定した優先順位に基づいてマルチリクエストの優先順位を応答デバイス130-nの画面にディスプレイする。マルチリクエスト間の優先順位は、互いに異なるアイコンを用いて表示できる。また、マルチリクエスト間の優先順位は、数字(マルチリクエスト間の相対的な順位を示す数字又はマルチリクエストに含まれるリクエストの個数を示す数字)、他のマルチリクエストと区別される色彩、色彩の変化などを用いて表示してもよい。すなわち、互いに区別される多様な形態や色彩等を用いてマルチリクエスト間の優先順位を表示する。
【0064】
マルチリクエスト間の優先順位を設定した一例を
図5に示す。
図5(a)では、対象個体400の左上に位置する予め設定した範囲412に合計7個のリクエストが表示されているので、該当リクエストを1つのマルチリクエスト412に設定する。さらに、対象個体400の右側に位置する予め設定した範囲414に合計4つのリクエストが表示されているので、当該リクエストを1つのマルチリクエスト414に設定する。さらに、対象個体400の左下に位置する予め設定した範囲416に合計3つのリクエストが表示されているので、当該リクエストを1つのマルチリクエスト416に設定する。
【0065】
設定したリクエストの個数を基準にマルチリクエスト412、414、416の優先順位を設定すると、左上に位置するマルチリクエスト412に最も高い優先順位が設定され、右側に位置するマルチリクエスト414に次の優先順位が設定され、左下に位置するマルチリクエスト416に最も低い優先順位が設定される。
【0066】
数字を用いてマルチリクエスト412、414、416の優先順位を表示すると、左上に位置するマルチリクエスト412の優先順位を「1」で表示し、右側に位置するマルチリクエスト414の優先順位を「2」で表示し、左下に位置するマルチリクエスト416の優先順位を「3」で表示する(
図5(b))。
【0067】
3)同じマルチリクエスト410に含まれるリクエストであっても、要請されたディテールの種類が互いに異なる場合がある。すなわち、対象個体内の同一の特定部分に対するディテール要請でも、テキスト、動画、イメージなどのような種類の側面で互いに異なる要請であってもよい。このような場合には、マルチリクエスト410に含まれるリクエストのそれぞれの種類に合致する応答を提供することが望ましい。
【0068】
このために、生成プログラムは、マルチリクエスト410で設定したリクエストのうち、同じ種類に該当するリクエストを1つのグループに設定できる(S322)。リクエストの種類が同じであるか否かを判断するために、要請デバイス120-nから受信されるリクエスト情報に、「挿入が要請された個体」の種類(リクエストの種類)を特定する情報をさらに含む。
【0069】
このような場合、応答個体は、マルチリクエスト410内のグループのそれぞれに対して取得される。たとえば、特定のグループがテキストディテール要請の場合はテキスト形式の応答個体が取得され、他のグループが動画ディテール要請の場合には動画形式の応答個体が取得され、また別のグループがイメージディテール要請の場合にはイメージ形式の応答個体が取得される。
【0070】
グループのそれぞれに対する応答個体が電子デバイスのうちの1つ以上から入力されると、生成プログラムは、対象個体内のグループのそれぞれの位置にグループのそれぞれに対応する応答個体を挿入し、マルチデプスイメージを生成できる。
【0071】
マルチリクエスト410に含まれるリクエストのグループを設定した一例が
図6に示されている。対象個体400に表示される様々な形状のアイコンのうち、互いに同じ形状のアイコンが同じ種類のリクエストを表す。
【0072】
左上部に位置するマルチリクエスト412には計7個のリクエストが含まれている。これらのうち、3つ(長方形のアイコン)、2つ(三角形のアイコン)、2つ(回転した長方形のアイコン)のそれぞれは、互いに同じ種類のリクエストを表すため、それぞれが1つのグループに設定する。
【0073】
右側に位置するマルチリクエスト414には、合計4つのリクエストが含まれている。これらのうち、2つ(人の顔の形をしたアイコン)、1つ(回転した長方形のアイコン)、1つ(長方形のアイコン)のそれぞれが互いに同じ種類のリクエストを表すので、それぞれが1つのグループに設定する。
【0074】
左下部に位置するマルチリクエスト416には、合計3つのリクエストが含まれている。これらのうち、2つ(回転した長方形のアイコン)、1つ(三角形のアイコン)のそれぞれは、互いに同じ種類のリクエストを表しているので、それぞれを1つのグループに設定する。
【0075】
4)一方、リクエストが表示した対象個体が対象イメージ内の下位デプスに挿入した個体である場合、応答者は、リクエストを把握するために対象イメージ又は画面に最初に表出される個体から対象個体へデプスを順に移動しなければならない。
【0076】
本発明は、対象イメージ又は画面に最初に表出される個体(初期個体)から対象個体まで一度に移動できるアイコン(移動アイコン)を表示し、前記のような不便を解消しようとする。
【0077】
このため、生成プログラムは、リクエスト情報が入力されると、移動アイコンが表示されるように対象イメージをアップデートできる。ここで、移動アイコンが表示される個体は、応答デバイス130-nに初めて表出されるイメージ又は対象イメージ(メインイメージ)であってもよい。
【0078】
移動アイコンが表示されるようにアップデートした対象イメージを確認した応答者が移動アイコンを選択すると、初めて表出される個体から対象個体まで一度に移動してリクエストを確認できるようになる。移動アイコンは、ブックマーク又はショートカットなどで異なるように具現してもよい。
【0079】
一方、移動アイコンは、初期個体から対象個体までの移動経路を案内する機能を実行するために用いられてもよい。
【0080】
初期個体に挿入された下位個体が複数個である場合、応答者は、複数個の下位個体を全て探索する方法を通じ、この複数個の下位個体の中からリクエストが挿入された対象個体を直接探索しなければならない。
【0081】
このような不便を解消するために、移動アイコンは、初期個体に挿入された下位個体のうち、対象個体を下位デプスに持つ下位個体の位置にのみ表示される。別の例で、移動アイコンは、初期個体から対象個体までの経路上に存在するすべての(下位)個体に表示されてもよい。
【0082】
5)生成プログラムは、マルチリクエストに設定したリクエストを拡大表出する。
【0083】
予め設定した範囲内に位置するか否かを基準にして複数個のリクエストを1つのマルチリクエストに設定しても、当該リクエストは、互いに異なる対象又は地点に対するディテールを要請してもよい。生成プログラムは、互いに異なる対象又は地点に対するリクエストをより正確に区別するために、マルチリクエストに設定したリクエストを拡大表出する機能を提供する。
【0084】
応答者がマルチリクエストの内容をより正確に把握するためにマルチリクエストを選択する場合(1つ以上の電子デバイスからマルチリクエストを選択する情報が入力される場合)、該当マルチリクエストに含まれるリクエストが拡大して表出される。リクエストが拡大表出されると、リクエスト間の距離も増加する(拡大表出される)ため、リクエストのそれぞれが表示された位置をより正確に把握することができる。
【0085】
実施例2
実施例2は、電子デバイスで実行されるマルチデプスイメージを生成する方法である。実施例2は、「対象個体に応答個体を挿入してマルチデプスイメージを生成するステップ」が、電子デバイス100の中でどのデバイスで行われるかによって下位実施例に区分する。
【0086】
実施例2-1
実施例2-1は、「対象個体に応答個体を挿入してマルチデプスイメージを生成するステップ」が要請デバイス120で行われる方法である。
【0087】
この実施例は、要請者がマルチデプスイメージを生成する間に、必要な個体を他の人に要請し、要請に対する応答を他の人から提供を受けた場合に実行する。ここで、応答する他の人は、応答デバイス130-nを所持した状態で必要な個体を取得する場所に位置するか、又は位置する予定の応答者である。
【0088】
リクエストが要請デバイス120に入力されると(S710)、要請デバイス120は、リクエスト情報を1つ以上の応答デバイス130-nに伝送する(S720)。対象イメージは、対象個体にリクエストが表示されるようにアップデートする。リクエスト情報を受信した応答デバイス130-nは、リクエストに対応するアプリケーションを実行し、リクエストに対応する応答個体を取得する(S730)。
【0089】
対象イメージが応答デバイス130-nに共有されたか否かによって、リクエスト情報に含まれる情報が異なる。
【0090】
対象イメージが応答デバイス130-nに共有された場合、リクエスト情報には、対象イメージ内にツリー構造で挿入されている個体の中から、対象個体を特定する情報が含まれる。応答者は、対象個体を特定する情報を用い、対象イメージ内にツリー構造で挿入されている個体のうち、どの個体が対象個体であるかを判断する。
【0091】
対象イメージが応答デバイス130-nに共有されていない場合、リクエスト情報には、リクエストを表示した(リクエストを表示した位置)対象個体を含む。応答者は、リクエスト情報に含まれる対象個体を確認してディテールが要求される個体を判断する。この場合、応答者が対象個体をより正確に把握できるように、対象個体の上位デプスに挿入した個体(上位個体)及び/又はこの対象個体の下位デプスに挿入した個体(下位個体)をさらに含む。実施形態により、対象個体を含む対象イメージがリクエスト情報に含まれて応答デバイス130-nに伝送されてもよい。
【0092】
応答デバイス130-nは、取得した応答個体を要請デバイス120に伝送し(S740)、要請デバイス120は応答個体を受信できる。また、要請デバイス120は、受信した応答個体を対象個体内のリクエストの位置に挿入してマルチデプスイメージを生成する(S750)。ここで、挿入とは、応答個体を対象個体の下位デプスに挿入する場合と、ページディテール形態で挿入する場合のすべてを含む。
【0093】
一方、応答デバイス130-nが複数個である場合、複数個の応答個体を受信する。このような場合、要請デバイス120は、複数個の応答個体が対象個体内の予め設定した範囲内に位置するか否かを基準に、複数個の応答個体を1つのマルチ応答として設定してもよい。
【0094】
予め設定した範囲は、複数個の応答個体を同一の応答とみなすことができる領域であり、複数個の応答個体のうちのいずれかを基準に他の応答個体までの距離などを用いて設定する。予め設定した範囲は、同じ応答を処理した過去の履歴又はユーザの意図などに応じて可変である。
【0095】
このように、マルチ応答をさらに用いると、複数個の応答が1つの応答で収束するので、要請者が応答をさらに容易に把握できる。また、マルチ応答をさらに用いると、マルチ応答と一般応答(マルチ応答に設定されていない応答)を区別できるようになり、相対的に多くの応答を受けた部分に対してより迅速な確認がなされるようになる。
【0096】
要請者は、マルチ応答に含まれる応答個体の中からいずれかを選択する。要請者は、応答個体の中から自分の要請に最も合致する1つの応答個体を選択できる。選択した応答個体は、対象個体のリクエスト位置に挿入される。
【0097】
実施形態により、マルチ応答に含まれる応答個体のうちのいずれかが、要請者の要請に適合しない場合がある。そのような場合、要請者はリクエスト情報を再び伝送するか、又は応答個体に対する修正を要請してもよい。応答個体に対する修正を要請する場合には、要請者は求める修正に関する内容を一緒に伝送する。
【0098】
一方、マルチ応答が対象個体内に複数個存在してもよい。例えば、要請者が1つの対象個体に対して複数個のリクエストを設定するか、又は1つのリクエストが複数個の応答を要求する場合、マルチ応答を複数個設定する。
【0099】
このような場合、複数個のマルチ応答に対する処理順位(優先順位)を設定する方法が要求される。ここで、優先順位とは、マルチ応答のうち、最初に処理する必要があるマルチ応答を通知することによってマルチ応答に対する処理順序を導くための情報である。
【0100】
マルチ応答は、それぞれに含まれる応答(応答個体)の個数を基準に優先順位を設定する。マルチ応答間の優先順位は、互いに異なるアイコンを用いて表示されるか、数字(マルチリクエスト間の相対的な順位を示す数字又はマルチリクエストに含まれるリクエストの個数を示す数字)、他のマルチ応答と区別される色彩、色彩の変化などを用いて表示することもできる。マルチリクエスト間の優先順位を設定する一例である
図5は、マルチ応答間の優先順位を設定した一例である。
【0101】
一方、1つのリクエストが複数個の応答を要求する場合、同じマルチ応答に含まれる応答個体であっても互いに異なる種類を有する。すなわち、1つのリクエストがテキスト応答、動画応答、イメージ応答、及び音声応答の中で複数個の応答を要求する場合、1つのマルチ応答に含まれる応答個体が互いに異なる種類を有する。このような場合、マルチ応答に含まれる応答個体のそれぞれの種類を区別して要請者に提供することが望ましい。
【0102】
このために、1つのマルチ応答に設定した応答個体のうち、同じ種類に該当する応答個体を1つのグループに設定する。マルチリクエスト410に含まれるリクエストのグループを設定した一例である
図6は、マルチ応答に含まれる応答個体のグループを設定した一例である。
【0103】
このような場合、応答個体の挿入はグループを基準になされる。例えば、1つのマルチ応答に含まれる応答個体は、グループのそれぞれに対して対象個体に挿入する。同じ種類で区分される応答個体のうちのいずれかを対象個体に挿入する。
【0104】
実施例2-2
実施例2-2は、「対象個体に応答個体を挿入してマルチデプスイメージを生成するステップ」が応答デバイス130で行われる方法である。
【0105】
この実施例は、要請者がマルチデプスイメージを生成する間に、必要な個体を応答者に要請し、要請に対する応答が挿入されたマルチデプスイメージを応答者から提供される場合に実行する。
【0106】
リクエストが1つ以上の要請デバイス120-nに入力されると(S810)、要請デバイス120-nは、リクエスト情報を応答デバイス130に伝送する(S820)。リクエスト情報を受信した応答デバイス130は、リクエストに対応するアプリケーションを実行させ(S830)、リクエストに対応する応答個体を取得する(S840)。
【0107】
リクエストに対応するアプリケーションは、リクエストを確認した応答者がそれに対応するアプリケーションを選択する方法によって特定する。実施形態に応じ、リクエストに対応するアプリケーションは自動的に特定又は実行されてもよい。そのために、リクエスト情報には、リクエストに対応するアプリケーションを特定する情報が含まれる。
【0108】
一方、対象イメージが応答デバイス130に共有されているか否かにより、リクエスト情報に含まれる情報が異なる場合がある。
【0109】
対象イメージが応答デバイス130に共有された場合、リクエスト情報には、対象イメージ内にツリー構造で挿入されている個体の中から、対象個体を特定する情報が含まれる。応答者は、対象個体を特定する情報を用いて対象イメージ内にツリー構造で挿入されている個体のうち、どの個体が対象個体であるかを判断する。
【0110】
対象イメージが応答デバイス130-nに共有されない場合、リクエスト情報には、リクエストが表示された対象個体を含む。応答者は、リクエスト情報に含まれる対象個体を確認し、ディテールが要求される個体を判断する。この場合、応答者が対象個体をより正確に把握できるように、対象個体の上位デプスに挿入した個体(上位個体)及び/又はこの対象個体の下位デプスに挿入した個体(下位個体)をさらに含む。
【0111】
応答デバイス130は、取得した応答個体を対象個体内のリクエストの位置に挿入し、マルチデプスイメージを生成する(S850)。また、応答デバイス130は、生成したマルチデプスイメージを要請デバイス130-nに伝送する(S860)。ここで、挿入とは、応答個体を対象個体の下位デプスに挿入する場合と、ページディテール形式で挿入する場合のすべてを含む。
【0112】
応答デバイス130は、マルチリクエストの優先順位設定、マルチリクエストに含まれるリクエストを、種類を基準としたグループ化、移動アイコン表示、マルチリクエストに設定したリクエストの拡大表出などを行うこともできる。マルチリクエストの設定、マルチリクエストの優先順位の設定、リクエストのグループ化、移動アイコンの表示、リクエストの拡大表出に関する具体的な内容は、実施例1で説明したのと同じである。
【0113】
実施例2-3
実施例2-3は、「対象個体に応答個体を挿入してマルチデプスイメージを生成するステップ」がサーバ110で行われる方法である。
【0114】
この実施例は、要請者がマルチデプスイメージを生成する間に、必要な個体をサーバ110にリクエストし、これを確認した応答者が要請に対応する応答をサーバ110に提供し、サーバ110が応答を挿入してマルチデプスイメージを生成すると、要請者がそれを確認した場合に実行できる。
【0115】
リクエストが要請デバイス120-nに入力されると(S910)、要請デバイス120-nはリクエスト情報をサーバ110に伝送する(S920)。サーバ110は、リクエスト情報を受信したことを応答デバイス130-nにアラームする(S930)。
【0116】
応答デバイス130-nはサーバ110に接続してリクエストに関する情報を確認する(S940)。また、応答デバイス130-nは、リクエストに対応するアプリケーションを実行させ、リクエストに対応する応答個体を取得する(S950)。アプリケーションの選択に関する方法は、前述のものと同じである。
【0117】
応答デバイス130-nは、取得した応答個体をサーバ110に伝送する(S960)。サーバ110は、受信した応答個体を対象個体内のリクエストの位置に挿入してマルチデプスイメージを生成する(S970)。ここで、挿入とは、応答個体を対象個体の下位デプスに挿入する場合と、ページディテール形態で挿入する場合のすべてを含む。
【0118】
マルチデプスイメージが生成されると、サーバ110は、要請デバイス120-nでマルチデプスイメージの生成又は応答個体の受信をアラームする(S980)。アラームを受けた要請デバイス120-nは、サーバ110に接続して応答個体又はマルチデプスイメージを確認する(S990)。
【0119】
一方、要請デバイス120-nが複数個である場合、複数個のリクエスト情報を受信する。このような場合、サーバ110は、複数個のリクエストが対象個体内の予め設定した範囲内に位置するか否かを基準に、複数個のリクエストを1つのマルチリクエストに設定してもよい。また、サーバ110は、マルチリクエストの優先順位設定、マルチリクエストに含まれるリクエストを、種類を基準としたグループ化、移動アイコン表示、マルチリクエストに設定したリクエストの拡大表出などを行ってもよい。マルチリクエストの設定、マルチリクエストの優先順位の設定、リクエストのグループ化、移動アイコンの表示、リクエストの拡大表出に関する具体的な内容は、実施例1で説明したのと同じである。
【0120】
一方、応答デバイス130-nが複数個である場合、複数個の応答個体を受信する。このような場合、サーバ110は、複数個の応答個体が対象個体内の予め設定した範囲内に位置するか否かを基準に、複数個の応答個体を1つのマルチ応答として設定してもよい。マルチ応答設定に関する具体的な内容は、実施例2-1で説明したのと同じである。
【0121】
図2、
図3、
図7ないし
図9では、各ステップを順次実行するものとして記載しているが、これは本発明の一実施例の技術思想を例示的に説明したに過ぎない。言い換えれば、本発明の一実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の一実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で
図2、
図3、
図7ないし
図9に記載の順序を変更して実行したり、又は各ステップのうちの1つ以上のステップを並列的に実行することで多様な修正及び変更して適用可能であることから、
図2、
図3、
図7ないし
図9は、時系列的な順序に限定されない。
【0122】
一方、
図2、
図3、
図7ないし
図9に示したステップは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータが読み取り可能なコードとして具現することが可能である。コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取ることができるデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。すなわち、コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ保存装置などの非一時的な(non‐transitory)媒体であってもよく、またキャリアウェーブ(例えば、インターネットを介した伝送)及びデータ伝送媒体(data transmission medium)などのような一時的な(transitory)媒体をさらに含んでもよい。また、コンピュータが読み取ることができる記録媒体は、ネットワークでつながったコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータが読み取ることができるコードが保存されて実行してもよい。
【0123】
以上の説明は、本実施例の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能であろう。したがって、本実施例は、本実施例の技術思想を限定するものではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本実施例の技術思想の範囲が限定されるものではない。本実施例の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にある全ての技術思想は、本実施例の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【0124】
CROSS-REFERENCE TO RELATED APPLICATION
本特許出願は、本明細書にその全体が参考として含まれる、2019年11月28日付にて韓国に出願した特許出願番号第10-2019-0155335号に対して優先権を主張する。
【国際調査報告】