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特表2023-507611任務を遂行するユーザのための通信用具および関連方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-24
(54)【発明の名称】任務を遂行するユーザのための通信用具および関連方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 11/06 20060101AFI20230216BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20230216BHJP
【FI】
A61F11/06
A61B5/00 102A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022537677
(86)(22)【出願日】2020-12-18
(85)【翻訳文提出日】2022-08-16
(86)【国際出願番号】 EP2020087147
(87)【国際公開番号】W WO2021123251
(87)【国際公開日】2021-06-24
(31)【優先権主張番号】19218942.1
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521511782
【氏名又は名称】ファルコム エー/エス
【氏名又は名称原語表記】FalCom A/S
【住所又は居所原語表記】Lautrupbjerg 7, 2750 Ballerup, Denmark
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】セーレン クリスチャン ブイ. ペダーセン
【テーマコード(参考)】
4C117
【Fターム(参考)】
4C117XA05
4C117XB01
4C117XB02
4C117XB04
4C117XB18
4C117XC11
4C117XC18
4C117XC27
4C117XD01
4C117XD21
4C117XE13
4C117XE15
4C117XE17
4C117XE18
4C117XE23
4C117XE26
4C117XE37
4C117XH12
4C117XL01
(57)【要約】
通信用具、通信システム、関連方法、およびサーバ装置が開示されている。通信用具は、通信装置と、第1のセンサ装置および第2のセンサ装置を含む複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェースを備えるセンサインターフェース装置と、メモリと、処理ユニットと、を備える。処理ユニットは、センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得し、センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得し、第1のセンサデータおよび第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定するように構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
任務を遂行するユーザのための聴覚保護具のための通信用具であって、
前記通信用具は、
通信装置と、
第1のセンサ装置および第2のセンサ装置を含む複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェースを備えるセンサインターフェース装置と、
メモリと、
処理ユニットと、を備え、
前記処理ユニットは、
前記センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得し、
前記センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得し、
前記第1のセンサデータおよび前記第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定するように構成されており、
前記第1のセンサインターフェースは、前記第1のセンサ装置との機械的および電気的接続のための第1のコネクタを備え、
前記第1のセンサデータは、前記ユーザの身体状態および/または精神状態に関連する情報を備える、通信用具。
【請求項2】
前記通信用具は、無線ユニットインターフェースを備え、
前記処理ユニットは、前記無線ユニットインターフェースを介して、前記聴覚保護具の無線ユニットに前記ユーザデータを送信するように構成されている、請求項1の通信用具。
【請求項3】
前記処理ユニットは、前記通信装置に備えられる、請求項1または2の通信用具。
【請求項4】
前記第2のセンサインターフェースは、前記第2のセンサ装置との機械的および電気的接続のための第2のコネクタを備える、請求項1から3の何れか一項の通信用具。
【請求項5】
前記ユーザデータは、前記ユーザの身体状態を示す第1のユーザパラメータを備える、請求項1から4の何れか一項の通信用具。
【請求項6】
前記第1のセンサデータは、前記ユーザの身体の第1の部分に配置された前記第1のセンサ装置によって測定された第1の温度を示す、請求項1から5の何れか一項の通信用具。
【請求項7】
前記第2のセンサデータは、前記ユーザの身体の第2の部分に配置された前記第2のセンサによって測定された第2の温度を示す、請求項1から6の何れか一項の通信用具。
【請求項8】
前記第1のセンサデータは、第1の化学センサである前記第1のセンサ装置によって測定された第1の化学データを示す、請求項1から7の何れか一項の通信用具。
【請求項9】
前記センサインターフェース装置は、無線インターフェースと、有線インターフェースと、を備える、請求項1から8の何れか一項の通信用具。
【請求項10】
任務を遂行するユーザのための聴覚保護具のための通信システムであって、
前記通信システムは、
メモリと、処理ユニットと、無線ユニットインターフェースと、センサインターフェース装置と、を備える通信装置を備える通信用具と、
第1のセンサ装置および第2のセンサ装置を含む複数のセンサ装置と、
無線ユニットと、を備え、
前記センサインターフェース装置は、前記複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェースを備え、
前記処理ユニットは、
前記センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得し、
前記センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得し、
前記第1のセンサデータおよび前記第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定し、
前記無線ユニットを介してサーバ装置に前記ユーザデータを送信するように構成されている、通信システム。
【請求項11】
任務を遂行するユーザのための聴覚保護具のための通信用具を動作させる方法であって、
前記通信用具は、通信装置と、センサインターフェース装置と、を備え、
前記センサインターフェース装置は、第1のセンサ装置および第2のセンサ装置を含む複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェースを備え、
前記通信用具は、メモリと、処理ユニットと、を備え、
前記方法は、
前記センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得することと、
前記センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得することと、
前記第1のセンサデータおよび前記第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定することと、を備える方法。
【請求項12】
前記ユーザの胴体に前記センサインターフェース装置を配置することを備える、請求項11の方法。
【請求項13】
通信システムにおいてセンサデータ監視を行うためのサーバ装置であって、前記通信システムは、通信用具と、無線ユニットと、前記サーバ装置と、を備え、
前記通信用具は、通信装置と、センサインターフェース装置と、を備え、
前記サーバ装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
メモリと、
インターフェースと、を備え、
前記サーバ装置は、
前記通信用具からユーザデータを取得し、
前記ユーザデータに基づいて、イベントデータを決定し、
前記イベントデータの送信スキームを決定し、
前記送信スキームにしたがって前記イベントデータを送信するように構成されている、サーバ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、聴覚保護具のための通信装置を含む聴覚保護具およびその装置、ならびに聴覚保護具を動作させる方法を含む関連方法に関する。
【背景技術】
【0002】
戦闘状況下または極限環境条件を伴う他のストレス環境下、例えば、紛争地帯や戦場では、ユーザが無線機または他の通信システムを介してチームメイトと通信することを可能にしつつ、ユーザが自分の状態、例えば、身体状態や精神状態、および機器の状態を効率的に保護することが望ましい。戦闘状況または他のストレス環境において、ユーザは、例えば銃撃や機械からのノイズや継続的または断続的な他のタイプのノイズを減衰させるための機器、例えば、聴覚保護装置、またはストレス環境下でユーザの助けとなる他の機器を装着しなければならない場合がある。
【0003】
極限環境条件下で複数の機器を装着することの欠点は、ユーザが、機器の重量、機器のサイズ、および機器装着に伴う動きや空間の制限に関する不快感を受けてしまうことである。機器の数が増加することによるさらなる欠点は、通信用具および通信装置のサイズなど、通信機器のサイズおよび複雑さが増してしまうことである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、戦闘状況または他のストレス環境においてユーザの状況認識を向上させる聴覚保護具のための通信用具、通信システム、および方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
任務を遂行するユーザのための聴覚保護具のための通信用具が開示される。通信用具は、通信装置と、メモリと、処理ユニットと、第1のセンサ装置および第2のセンサ装置を含む複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェースを備えるセンサインターフェース装置と、を備える。処理ユニットは、センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得するように構成されている。処理ユニットは、センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得するように構成されている。処理ユニットは、第1のセンサデータおよび第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定するように構成されている。
【0006】
さらに、任務を遂行するユーザのための聴覚保護具のための通信システムが開示される。通信システムは、メモリと、処理ユニットと、無線ユニットインターフェースと、センサインターフェース装置と、を備える通信装置を備える通信用具を備える。通信システムは、第1のセンサ装置および第2のセンサ装置を含む複数のセンサ装置と、無線ユニットと、を備える。センサインターフェース装置は、複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェースを備える。処理ユニットは、センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得するように構成されている。処理ユニットは、センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得するように構成されている。処理ユニットは、第1のセンサデータおよび第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定するように構成されている。処理ユニットは、無線ユニットを介してサーバ装置にユーザデータを送信するように任意で構成されている。
【0007】
さらに、任務を遂行するユーザのための聴覚保護具のための通信用具を動作させる方法が開示される。通信用具は、通信装置と、センサインターフェース装置と、を備える。センサインターフェース装置は、第1のセンサ装置および第2のセンサ装置を含む複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェースを備える。通信用具は、メモリと、処理ユニットと、を備える。方法は、センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得することを備える。方法は、センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得することを備える。方法は、第1のセンサデータおよび第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定することを備える。
【0008】
また、通信システムにおいてセンサデータ監視を行うためのサーバ装置も開示される。通信システムは、通信用具と、無線ユニットと、サーバ装置と、を備える。通信用具は、通信装置と、センサインターフェース装置と、を備える。サーバ装置は、1つまたは複数のプロセッサと、メモリと、インターフェースと、を備える。サーバ装置は、通信用具からユーザデータを取得するように構成されている。サーバ装置は、ユーザデータに基づいて、イベントデータを決定するように構成されている。サーバ装置は、イベントデータの送信スキームを決定するように構成されている。サーバ装置は、送信スキームにしたがってイベントデータを送信するように構成されている。
【0009】
本開示の利点は、リアルタイムで通信用具のユーザの状況認識が高められ、それによって、判断時間が短縮されることである。
【0010】
また、複数のセンサ装置と通信可能でありながら、通信機器のサイズ、例えば、通信用具および通信装置のサイズを小さくできることも本開示の利点である。通信用具のサイズは、別体の通信装置およびセンサインターフェース装置を有することによって小さくされてもよく、この場合、センサインターフェース装置は、センサ装置の接続専用であってもよい。別体の通信装置およびセンサインターフェース装置を有することのさらなる利点は、通信用具および通信装置の複雑さを低減できることである。さらに、聴覚保護装置および無線ユニットと通信するための接続インターフェースを既に有する通信装置は、センサ装置のためのさらなるインターフェースを有さなくて済むので、通信装置の複雑さが低減される。
【0011】
さらなる利点は、通信用具が、複数のセンサ装置から複数のセンサデータを収集できることである。
【0012】
さらなる利点は、イベントデータ、例えば、ユーザの不快感、ユーザの危険な健康状態、機器のバッテリ状態、ユーザの武器の装甲/弾薬状態、消防士のウォーターホースの状態、および/または機器のオーバーヒートを決定または検出することができることである。
【0013】
また、センサデータ(例えば、ユーザが移動した距離)に基づいて、ユーザデータ、例えば、ユーザの状態、例えば、ユーザの重量負荷、ユーザの体温、および/またはユーザの身体活動を監視することができることも利点である。本願のさらなる利点は、複数のセンサ装置に接続するように構成され、かつセンサ装置の接続専用であるセンサインターフェース装置を有することによって、センサ装置の追加および/または排除の複雑さを低減できることである。
【0014】
さらに、本開示は、例えば聴覚保護装置を介した音声出力を通じて、ユーザの状態および/または機器の状態をユーザに通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本願の上記および他の特徴および利点は、添付の図面を参照して、例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置の以下の詳細な説明によって、当業者にとって容易に明らかになるであろう。
【0016】
図1】本開示による通信用具を備える例示的な聴覚保護システムを装着した、任務を遂行するユーザを概略的に示す図である。
図2】本開示による例示的な通信用具および通信システムのブロック図である。
図3】センサ装置の例示的な構成を概略的に示す。
図4】本開示による例示的な方法のフロー図である。
図5】本開示による例示的なサーバ装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
様々な例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置、ならびに詳細が、図面を適宜参照して、以下に説明される。図面は、原寸に比例して描かれていることもあれば、描かれていないこともあり、同様の構造または機能の要素は、全図面を通して同様の参照番号によって表されることに留意されたい。また、図面は、通信装置、方法、および/またはサーバ装置の説明を容易にすることのみを意図していることに留意されたい。図面は、本願の網羅的な説明として、または本願の範囲に対する限定として意図されていない。さらに、説明される実施例は、示された態様または利点のすべてを有する必要はない。特定の実施例に関連して説明される態様または利点は、その実施例に必ずしも限定されず、そのように図示されていない場合であっても、またはそのように明示的に説明されていない場合であっても、任意の他の通信装置、方法、および/またはサーバ装置において実施されてもよい。
【0018】
任務を遂行するユーザのための聴覚保護具のための通信用具が開示される。任務を遂行するユーザは、極限環境や極度の身体的または精神的ストレスに曝されるユーザ、例えば、軍人、警察官、および/または消防士を備えてもよい。
【0019】
通信用具は、通信装置と、メモリと、処理ユニットと、第1のセンサ装置および第2のセンサ装置を含む複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェースを備えるセンサインターフェース装置と、を備える。
【0020】
センサインターフェース装置は、複数のセンサ装置と接続するように構成された1つまたは複数のセンサインターフェースを備えてもよい。センサインターフェース装置は、複数のセンサ装置と接続するように構成された1つまたは複数の有線インターフェースおよび/または無線インターフェースを備えてもよい。センサインターフェース装置は、例えばインターフェースを介して、有線接続または無線接続を通じて通信装置と通信するように構成されてもよい。センサインターフェース装置および通信装置は、センサインターフェース装置と通信装置との間の接続を提供するように構成された1つまたは複数のインターフェースを備えてもよい。言い換えると、センサインターフェース装置は、センサハブとして理解することができる。通信装置は、通信装置とセンサインターフェース装置との間の機械的および電気的接続のために、通信装置およびセンサインターフェース装置のそれぞれのコネクタを介して、センサインターフェース装置に取り外し可能に接続されてもよい。
【0021】
通信装置は、1つまたは複数の無線ユニットインターフェースおよび/または1つまたは複数の聴覚保護装置インターフェースをさらに備えてもよい。
【0022】
1つまたは複数の無線ユニットインターフェースは、通信装置とユーザの聴覚保護システムの1つまたは複数の無線ユニットとの接続を可能にしてもよく、1つまたは複数の聴覚保護装置インターフェースは、通信装置と1つまたは複数の聴覚保護装置との接続を可能にしてもよい。
【0023】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、通信用具は、無線ユニットインターフェースを備え、処理ユニットは、無線ユニットインターフェースを介して、聴覚保護具の無線ユニットにユーザデータを送信するように構成されている。
【0024】
聴覚保護装置インターフェースおよび無線ユニットインターフェースは、無線インターフェースまたは有線インターフェースを備えてもよい。
【0025】
処理ユニットは、センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得するように構成されている。処理ユニットは、取得された第1のセンサデータをメモリに記憶するように構成されてもよい。処理ユニットは、第1のパラメータを測定するとともに第1のパラメータに基づいて第1のセンサデータを生成する第1のセンサ装置から、センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得するように構成されてもよい。
【0026】
第1のセンサデータは、通信用具のユーザに関連するデータおよび/またはユーザに装着された機器に関連するデータを備えてもよい。
【0027】
第1のセンサデータは、ユーザの身体状態および/または精神状態に関する情報を備えてもよい。第1のセンサデータは、例えば、第1の身体位置、例えば、ユーザの頭部またはユーザの胴体にある第1のセンサ装置、例えば、第1の温度センサによって測定されるユーザの第1の体温を備えてもよく、これによって、ユーザの身体状態に関する情報を提供する。第1のセンサデータは、(例えば、エンドユーザ装置の制御のための)アイトラッカからのデータ、例えば、眼球位置データまたは視線方向データを備えてもよい。第1のセンサデータは、ユーザの無線機からのデータ、例えば、ユーザが無線機のプッシュツートークボタンを操作して無線機から(例えば、同じネットワーク上のグループの他のユーザに)送信する際のデータを備えてもよい。第1のセンサデータは、ユーザの脈拍、血圧、心電図、ECG、酸素レベル、および/または水分補給レベルのうちの1つまたは複数を備えてもよい。第1のセンサデータは、ユーザの脳活動、神経活動、および/または疲れまたは疲労レベルに関するデータをさらに備えてもよい。第1のセンサデータは、(例えば、ユーザの身体活動を判断するためにおよび/または、ユーザが転倒したかどうかを決定するために)加速度計からの加速度データを、および/または、(例えば、ユーザの環境の光条件を判断するために)光センサからの光データをさらに備えてもよい。第1のセンサ装置は、第1のセンサ装置を装着しているユーザに情報を提供できるが、任意で、より高いレベルで、例えば、より高度なアルゴリズムおよびシミュレーションのためのデータを提供し得るサーバ装置で、ユーザのグループまたはチームに情報を提供することもできる。
【0028】
第1のセンサデータは、ユーザの機器の状態に関連する情報を備えてもよい。したがって、第1のセンサデータは、ユーザの機器に関連するデータ、例えば、機器の重量、ユーザの武器の装甲状態、武器/他の機器の振動またはストレス、および/またはユーザの機器の温度のうちの1つまたは複数を備えてもよい。
【0029】
第1のセンサ装置および/または第2のセンサ装置は、有線センサ装置および/または無線センサ装置であってもよい。
【0030】
処理ユニットは、センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得するように任意に構成されている。
【0031】
処理ユニットは、取得された第2のセンサデータをメモリに記憶するように構成されてもよい。処理ユニットは、第2のパラメータを測定するとともに第2のパラメータに基づいて第2のセンサデータを生成する第2のセンサ装置から、センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得するように構成されてもよい。
【0032】
第2のセンサデータは、通信用具のユーザに関連するデータおよび/またはユーザに装着された機器に関連するデータを備えてもよい。
【0033】
第2のセンサデータは、ユーザの身体状態および/または精神状態に関する情報を備えてもよい。第2のセンサデータは、例えば、第2の身体位置、例えば、ユーザの頭部またはユーザの胴体にある第2のセンサ装置、例えば、第2の温度センサによって測定されるユーザの第2の体温を備えてもよく、これによって、ユーザの身体状態に関する情報を提供する。第2のセンサデータは、ユーザの脈拍、血圧、心電図、ECG、酸素レベル、および/または水分補給レベルのうちの1つまたは複数を備えてもよい。第2のセンサデータは、例えばユーザの疲れまたは疲労レベルを決定するために、脳活動、神経活動に関連するデータをさらに備えてもよい。
【0034】
第2のセンサデータは、ユーザの機器の状態に関連する情報を備えてもよい。したがって、第2のセンサデータは、ユーザの機器に関連するデータ、例えば、機器の重量、ユーザの武器の装甲状態、および/またはユーザの機器の温度のうちの1つまたは複数を備えてもよい。
【0035】
処理ユニットは、第1のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定するように構成されている。
【0036】
任意で、処理ユニットは、第1のセンサデータおよび第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定するように構成されている。
【0037】
ユーザデータは、ユーザの状態および/またはユーザの機器の状態を備えるか、示すか、またはそれらに対応してもよい。ユーザデータは、ユーザの身体的および/または精神的状態、例えば、ユーザの体温、疲労レベルに関連するデータ、および/または、ユーザの機器の状態、例えば、聴覚保護システムの温度、武器または他の機器の温度、武器または他の機器の振動またはストレス、および/または武器の弾薬レベルに関連するデータを備えてもよい。
【0038】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、第1のセンサインターフェースは、第1のセンサ装置との機械的および電気的接続のための第1のコネクタを備える。
【0039】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、第2のセンサインターフェースは、第2のセンサ装置との機械的および電気的接続のための第2のコネクタを備える。
【0040】
センサインターフェース装置は、複数のセンサ装置の各々のためのコネクタを備えてもよい。
【0041】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、ユーザデータは、ユーザの身体的状態を示す第1のユーザパラメータを備える。
【0042】
第1のユーザパラメータは、例えば、ユーザの第1の温度および/または第1の心拍数を示す第1のセンサデータを示してもよい。第1のユーザパラメータは、ユーザの健康状態または様子、例えば、疲れている、疲弊している、準備ができている、および/または脱水状態であることを示してもよい。
【0043】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、第1のセンサデータは、ユーザの身体の第1の部分に配置された第1のセンサ装置によって測定された第1の温度を示す。
【0044】
第1のセンサ装置は、例えば、身体装着型センサまたは頭部装着型センサであってもよい。第1のセンサ装置は、胴体装着型センサであってもよい。
【0045】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、第2のセンサデータは、ユーザの身体の第2の部分に配置された第2のセンサによって測定された第2の温度を示す。
【0046】
第2のセンサ装置は、例えば、身体装着型センサまたは胴体装着型センサであってもよい。第2のセンサ装置は、頭部装着型センサであってもよい。
【0047】
基準測定値と比較して温度測定値が異常であるかどうかを評価するために、例えば、ユーザの身体の一部が危険なほどの温度極値(例えば、非常に高温または非常に低温)に曝されているかどうかを評価するために、ユーザの身体の異なる部分でユーザの温度を測定することによって、温度測定値を比較することが可能である。
【0048】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、第1のセンサデータは、第1の化学センサである第1のセンサ装置によって測定された第1の化学データを示す。言い換えると、化学センサは、核センサ、生物学的センサ、および/または他の化学センサを備えてもよい。チームレベルでは、個々の兵士に対して検出と警告の両方を行うことができる。したがって、第1のセンサ装置は、例えば、ユーザの生理学的および/または生化学的データを測定するための化学センサであってもよい。
【0049】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、センサインターフェース装置は、無線インターフェースおよび有線インターフェースを備える。
【0050】
センサインターフェース装置は、例えば、無線インターフェースを介して第1のセンサ装置に接続し、有線インターフェースを介して第2のセンサ装置に接続してもよい。言い換えると、第1のセンサインターフェースは、無線インターフェースを備えてもよく、第2のセンサインターフェースは、有線インターフェースを備えてもよい。よって、第1のセンサ装置は、無線センサ装置であってもよく、第2のセンサ装置は、有線センサ装置であってもよい。
【0051】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、処理ユニットは、通信装置に備えられる。あるいは、処理ユニットは、センサインターフェース装置に備えられてもよい。
【0052】
任務を遂行するユーザのための聴覚保護具のための通信システムが開示される。通信システムは、メモリと、処理ユニットと、無線ユニットインターフェースと、センサインターフェース装置と、を備える通信装置を備える通信用具を備える。通信システムは、第1のセンサ装置および第2のセンサ装置を含む複数のセンサ装置と、無線ユニットと、を備える。センサインターフェース装置は、複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェースを備える。処理ユニットは、センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得するように構成されている。
【0053】
任意で、処理ユニットは、センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得するように構成されている。
【0054】
処理ユニットは、第1のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定するように構成されている。
【0055】
任意で、処理ユニットは、第1のセンサデータおよび第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定するように構成されている。処理ユニットは、無線ユニットを介してサーバ装置にユーザデータを送信するように任意で構成されている。
【0056】
任務を遂行するユーザのための聴覚保護具のための通信用具を動作させる方法が開示される。通信用具は、通信装置と、センサインターフェース装置と、を備える。センサインターフェース装置は、第1のセンサ装置および第2のセンサ装置を含む複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェースを備える。通信用具は、メモリと、処理ユニットと、を備える。方法は、センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得することを備える。方法は、センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得することを備える。方法は、第1のセンサデータおよび第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定することを備える。
【0057】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、方法は、ユーザの胴体にセンサインターフェース装置を配置することを備える。
【0058】
例えば、複数のセンサ装置に届くようにセンサインターフェース装置を配置するためには、ユーザの胴体は、センサインターフェース装置を配置するのに好ましい位置であり得る。
【0059】
通信システムにおいてセンサデータ監視を行うためのサーバ装置が開示される。通信システムは、通信用具と、無線ユニットと、サーバ装置と、を備える。通信用具は、通信装置と、センサインターフェース装置と、を備える。サーバ装置は、1つまたは複数のプロセッサと、メモリと、インターフェースと、を備える。サーバ装置は、通信用具からユーザデータを取得するように構成されている。サーバ装置は、ユーザデータに基づいて、イベントデータを決定するように構成されている。サーバ装置は、イベントデータの送信スキームを決定するように構成されている。サーバ装置は、送信スキームにしたがってイベントデータを送信するように構成されている。
【0060】
通信用具からユーザデータを取得することは、通信装置および/またはセンサインターフェース装置からユーザデータを取得することを備えてもよい。
【0061】
イベントデータを決定することは、ユーザデータに基づいて、ユーザの身体状態、精神状態、および/または機器状態を示すイベントを決定することを備えてもよい。イベントデータは、イベント、例えば、ユーザが疲れている、疲弊している、準備ができている、および/または脱水状態であることのうちの1つまたは複数に関連するデータを備えてもよい。イベントデータは、ユーザの危険な健康状態、機器のバッテリ状態、ユーザの武器の装甲/弾薬状態、および/または機器のオーバーヒートに関連するデータをさらに備えてもよい。さらに、イベントデータは、ユーザの重量負荷、ユーザの温度、および/またはユーザの身体活動に関するデータをさらに備えてもよい。
【0062】
送信スキームを決定することは、サーバ装置と通信している複数のユーザのうち、どのユーザ(例えば、どの無線ユニット)が、イベントデータが送信されるべきものであるかを決定すること、どのイベントデータがどのユーザに送信されるべきかを決定すること、および/または、どのタイミングでイベントデータが送信されるべきかを決定することを備えてもよく、これは送信帯域幅の最適な使用につながる。
【0063】
異なるユーザの異なる通信システム(例えば、異なる世代の通信システム)は、異なる通信プロトコルを使用することがある。よって、送信スキームは、ユーザおよび/または送信される通信システムに応じて、異なる送信プロトコルを備えてもよい。
【0064】
通信装置に関する特徴の説明は、対応する方法およびサーバ装置にも適用可能であり、その逆も同様であることを理解されたい。
【0065】
図1は、聴覚保護装置2と、無線ユニット6、6A、6Bと、本開示による通信用具と、を備える例示的な聴覚保護システムを装着した、例示的な任務を遂行するユーザ1を示す。通信用具は、通信装置4と、第1のセンサ装置S1および第2の装置S2を含む複数のセンサ装置S1、S2、S3、S4と接続するように構成されたセンサインターフェース装置17と、を備える。1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システムでは、聴覚保護システムは、例えば図示のようにヘルメットにユーザが装着し得る位置モジュール38を備えてもよい。通信装置4およびセンサインターフェース装置17は、ここではユーザの胴体に配置される。あるいは、通信装置およびセンサインターフェース装置は、ユーザの身体の他の部分、例えば、背中、腕、脚、および/または頭(例えば、ヘルメット)に装着されてもよい。
【0066】
図2は、通信システム5および本開示による通信用具18と、聴覚保護装置2と、無線ユニット6と、を備える例示的な聴覚保護システム3を示す。
【0067】
通信用具18は、通信装置4と、センサインターフェース装置17と、メモリ22と、処理ユニット14と、を備える。センサインターフェース装置は、第1のセンサ装置S1、第2のセンサ装置S2、任意の第3のセンサ装置S3、および任意の第4のセンサ装置S4を含む複数のセンサ装置S1、S2、S3、S4と接続するように構成されたセンサインターフェース42を備える。処理ユニット14は、センサインターフェース42の第1のセンサインターフェース42Aを介して第1のセンサデータ23を取得するように構成されている。処理ユニットは、センサインターフェース42の第2のセンサインターフェース42Bを介して第2のセンサデータ25を取得するように構成されている。処理ユニットは、第1のセンサデータ23および第2のセンサデータ25に基づいて、ユーザデータ24を決定するように構成されている。任意で、処理ユニット14は、センサインターフェース42の第3のセンサインターフェースを介して、第3のセンサ装置S3から第3のセンサデータを取得するように構成されている。任意で、処理ユニット14は、センサインターフェース42の第4のセンサインターフェースを介して、第4のセンサ装置S4から第4のセンサデータを取得するように構成されている。処理ユニットは、第3のセンサデータおよび/または第4のセンサデータに基づいて、ユーザデータ24を決定するように任意で構成されている。
【0068】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、通信用具18は、無線ユニットインターフェース16を備え、処理ユニット14は、無線ユニットインターフェース16を介して、聴覚保護具13の無線ユニット6にユーザデータ24を送信するように任意で構成されている。通信装置と無線ユニットとの間の接続は、有線接続であってもよく、すなわちケーブルを介してもよい。無線ユニットと通信装置との間のケーブル接続により、通信装置と無線ユニットを柔軟に配置でき、厳しい環境下での戦闘または他の任務中には不可欠である堅牢で安定した接続を通信装置と無線ユニットとの間に提供できる。
【0069】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、処理ユニット14は、通信装置4に備えられる。
【0070】
あるいは、処理ユニットは、センサインターフェース装置に備えられてもよい。
【0071】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、第1のセンサインターフェース42Aは、第1のセンサ装置S1との機械的および電気的接続のための第1のコネクタ58を備える。
【0072】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、第2のセンサインターフェース42Bは、第2のセンサ装置S2との機械的および電気的接続のための第2のコネクタ58を備える。
【0073】
センサインターフェース42装置は、複数のセンサ装置S1、S2、S3、S4の各々のためのコネクタ58を備えてもよい。
【0074】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、ユーザデータ24は、ユーザの身体的状態を示す第1のユーザパラメータを備える。
【0075】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、第1のセンサデータ23は、ユーザ1の身体の第1の部分に配置された第1のセンサ装置S1によって測定された第1の温度を示す。
【0076】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、第2のセンサデータ25は、ユーザ1の身体の第2の部分に配置された第2のセンサS2によって測定された第2の温度を示す。
【0077】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、第1のセンサデータ23は、第1の化学センサである第1のセンサ装置S1によって測定された第1の化学データを示す。
【0078】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、センサインターフェース装置17は、無線インターフェース42Bと、有線インターフェース42Aと、を備える。
【0079】
任務を遂行するユーザのための聴覚保護具13のための通信システム5が開示される。通信システム5は、メモリ22と、処理ユニット14と、無線ユニットインターフェース16と、センサインターフェース装置17と、を備える通信装置4を備える通信用具18を備える。通信システム5は、第1のセンサ装置S1および第2のセンサ装置S2を含む複数のセンサ装置S1、S2、S3、S4と、無線ユニット6と、を備える。センサインターフェース装置17は、複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェース42を備える。処理ユニット14は、センサインターフェース42の第1のセンサインターフェース42Aを介して第1のセンサデータ23を取得するように構成されている。
【0080】
任意で、処理ユニット14は、センサインターフェース42の第2のセンサインターフェース42Bを介して第2のセンサデータ25を取得するように構成されている。
【0081】
処理ユニット14は、第1のセンサデータ23に基づいて、ユーザデータ24を決定するように構成されている。任意で、処理ユニット14は、第1のセンサデータ23および第2のセンサデータ25に基づいて、ユーザデータ24を決定するように構成されている。処理ユニット14は、無線ユニット6を介してサーバ装置にユーザデータ24を送信するように任意で構成されている。
【0082】
ユーザデータ24の決定にしたがって、処理ユニット14は、第1のセンサデータ23に基づいて、第1の音声出力信号44を決定するように構成されてもよい。
【0083】
インターフェース20を介して第1の音声出力信号44を出力することは、聴覚保護装置2に、例えば聴覚保護装置2の第1のレシーバ7に、第1の音声出力信号44を出力することを備えてもよい。第1のレシーバ7は、聴覚保護装置2の第1のイヤプロテクタ9、例えば、第1のイヤピースまたは第1のイヤマフに備えられてもよく、第1のイヤピース9は、第1の接続10、例えば、左側接続を備える。第1の音声出力信号を出力することによって、例えば、聴覚保護装置を介した音声出力(ユーザへの通知音)を通じて、ユーザに自身の状態および/または機器の状態を通知してもよい。
【0084】
第1のレシーバ7は、左側レシーバであってもよく、第1の音声出力信号44は、ユーザデータ24および/または第1のセンサ装置S1の位置に応じて、例えば異なる振幅で、左側レシーバに出力されてもよい。第1の音声出力信号44は、第1のレシーバ7によって第1の音声出力44Aとして出力されてもよい。
【0085】
ユーザデータ24の決定にしたがって、処理ユニット14は、第2のセンサデータ25に基づいて、第2の音声出力信号46を決定するように構成されてもよい。
【0086】
インターフェース20を介して第2の音声出力信号46を出力することは、聴覚保護装置2に、例えば聴覚保護装置2の第2のレシーバ8に、第2の音声出力信号46を出力することを備えてもよい。第2のレシーバ8は、聴覚保護装置2の第2のイヤプロテクタ11、例えば、第2のイヤピースまたは第2のイヤマフに備えられてもよく、第2のイヤピース11は、第2の接続12、例えば、右側接続を備える。
【0087】
第2のレシーバ8は、右側レシーバであってもよく、第2の音声出力信号46は、ユーザデータ24および/または第2のセンサ装置S2の位置に応じて、例えば異なる振幅で、右側レシーバに出力されてもよい。第2の音声出力信号46は、第2のレシーバ8によって第2の音声出力46Aとして出力されてもよい。
【0088】
図3は、任務を遂行するユーザのための例示的な機器の概略図であり、機器は、複数のセンサ装置S1、S2、S3、S4を備える。図3の機器は、安全ベストであり、4つのセンサ装置がベストの4つの異なる位置に配置されている。したがって、センサ装置S1、S2、S3、S4は、ユーザの身体の異なる部分でユーザパラメータを測定するように構成されている。
【0089】
図4は、任務を遂行するユーザのための聴覚保護具のための通信用具を動作させる例示的な方法100のフロー図である。
【0090】
通信用具は、通信装置と、センサインターフェース装置と、を備える。センサインターフェース装置は、第1のセンサ装置および第2のセンサ装置を含む複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェースを備える。通信用具は、メモリと、処理ユニットと、を備える。
【0091】
方法100は、センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得すること102Aを備える。
【0092】
方法は、センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得すること102Bを備える。
【0093】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、方法は、センサインターフェースの第3の第2のセンサインターフェースを介して第3のセンサデータを取得すること102Cを備える。
【0094】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、方法は、センサインターフェースの第4の第2のセンサインターフェースを介して第4のセンサデータを取得すること102Dを備える。
【0095】
方法は、第1のセンサデータおよび第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定すること106を備える。
【0096】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、通信用具は、無線ユニットインターフェースを備え、方法は、無線ユニットインターフェースを介して、聴覚保護具の無線ユニットにユーザデータを送信すること110を備える。
【0097】
1つまたは複数の例示的な通信用具、通信システム、方法、および/またはサーバ装置では、方法は、ユーザの胴体にセンサインターフェース装置を配置すること108を備える。
【0098】
図5は、通信用具18と、サーバ装置50と、無線ユニット6と、を備える通信システム5においてセンサデータ監視を行うための例示的なサーバ装置50を示す。通信用具18は、通信装置4と、センサインターフェース装置17と、を備える。センサインターフェース装置17は、接続58を通じて、第1のセンサ装置S1および第2のセンサ装置S2を含む複数のセンサ装置S1、S2、S3、S4と接続するように構成されたセンサインターフェース42を備えてもよい。
【0099】
サーバ装置50は、1つまたは複数のプロセッサ52、52A、52Bと、メモリ54と、インターフェース56と、を備える。サーバ装置50は、通信用具18からユーザデータ24を取得するように構成されている。サーバ装置50は、ユーザデータ24に基づいて、イベントデータ26を決定するように構成されている。サーバ装置50は、イベントデータ26の送信スキームを決定するように構成されている。サーバ装置50は、送信スキームにしたがってイベントデータ26を送信するように構成されている。
【0100】
1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、サーバ装置50は、接続58を通じて、インターフェース56を介してイベントデータ26を送信するように構成されている。
【0101】
1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、サーバ装置50は、第2の通信装置4Aと通信するように構成された第2の無線ユニット6Aと、第3の通信装置4Bと通信するように構成された第3の無線ユニット6Bと、にインターフェース56を介してイベントデータ26を送信するように構成されている。
【0102】
例えば、任務を遂行する複数のユーザの各々がサーバ装置50と通信する通信装置を有するマルチユーザシステムにおいて、サーバ装置50は、複数の通信装置4、4A、4Bのうちの1つまたは複数からユーザデータ24を取得するように構成されてもよい。したがって、イベントデータ26を決定することは、複数のユーザの各々または数人に対してイベントデータ26を決定することを備えてもよい。サーバ装置50は、インターフェース56を介してイベントデータ26を送信するように構成されてもよい。
【0103】
また、以下の項目のいずれかによる通信用具、通信システム、方法、およびサーバ装置も開示される。
【0104】
(項目1)
任務を遂行するユーザのための聴覚保護具のための通信用具であって、
前記通信用具は、
通信装置と、
第1のセンサ装置および第2のセンサ装置を含む複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェースを備えるセンサインターフェース装置と、
メモリと
処理ユニットと、を備え、
前記処理ユニットは、
前記センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得し、
前記センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得し、
前記第1のセンサデータおよび前記第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定するように構成されている、通信用具。
【0105】
(項目2)
前記通信用具は、無線ユニットインターフェースを備え、
前記処理ユニットは、前記無線ユニットインターフェースを介して、前記聴覚保護具の無線ユニットに前記ユーザデータを送信するように構成されている、項目1の通信用具。
【0106】
(項目3)
前記処理ユニットは、前記通信装置に備えられる、項目1または2の通信用具。
【0107】
(項目4)
前記第1のセンサインターフェースは、前記第1のセンサ装置との機械的および電気的接続のための第1のコネクタを備える、項目1から3の何れか一項の通信用具。
【0108】
(項目5)
前記第2のセンサインターフェースは、前記第2のセンサ装置との機械的および電気的接続のための第2のコネクタを備える、項目1から4の何れか一項の通信用具。
【0109】
(項目6)
前記ユーザデータは、前記ユーザの身体状態を示す第1のユーザパラメータを備える、項目1から5の何れか一項の通信用具。
【0110】
(項目7)
前記第1のセンサデータは、前記ユーザの前記身体の第1の部分に配置された前記第1のセンサ装置によって測定された第1の温度を示す、項目1から6の何れか一項の通信用具。
【0111】
(項目8)
前記第2のセンサデータは、前記ユーザの前記身体の第2の部分に配置された前記第2のセンサによって測定された第2の温度を示す、項目1から7の何れか一項の通信用具。
【0112】
(項目9)
前記第1のセンサデータは、第1の化学センサである前記第1のセンサ装置によって測定された第1の化学データを示す、項目1から8の何れか一項の通信用具。
【0113】
(項目10)
前記センサインターフェース装置は、無線インターフェースと、有線インターフェースと、を備える、項目1から9の何れか一項の通信用具。
【0114】
(項目11)
任務を遂行するユーザのための聴覚保護具のための通信システムであって、
前記通信システムは、
メモリと、処理ユニットと、無線ユニットインターフェースと、センサインターフェース装置とを備える通信装置を備える通信用具と、
第1のセンサ装置および第2のセンサ装置を含む複数のセンサ装置と、
無線ユニットと、を備え、
前記センサインターフェース装置は、前記複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェースを備え、
前記処理ユニットは、
前記センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得し、
前記センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得し、
前記第1のセンサデータおよび前記第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定し、
前記無線ユニットを介してサーバ装置に前記ユーザデータを送信するように構成されている、通信システム。
【0115】
(項目12)
任務を遂行するユーザのための聴覚保護具のための通信用具を動作させる方法であって、
前記通信用具は、通信装置と、センサインターフェース装置と、を備え、
前記センサインターフェース装置は、第1のセンサ装置および第2のセンサ装置を含む複数のセンサ装置と接続するように構成されたセンサインターフェースを備え、
前記通信用具は、メモリと、処理ユニットと、を備え、
前記方法は、
前記センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得することと、
前記センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得することと、
前記第1のセンサデータおよび前記第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定することと、を備える方法。
【0116】
(項目13)
前記ユーザの胴体に前記センサインターフェース装置を配置することを備える、項目12の方法。
【0117】
(項目14)
通信システムにおいてセンサデータ監視を行うためのサーバ装置であって、前記通信システムは、通信用具と、無線ユニットと、前記サーバ装置と、を備え、
前記通信用具は、通信装置と、センサインターフェース装置と、を備え、
前記サーバ装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
メモリと、
インターフェースと、を備え、
前記サーバ装置は、
前記通信用具からユーザデータを取得し、
前記ユーザデータに基づいて、イベントデータを決定し、
前記イベントデータの送信スキームを決定し、
前記送信スキームにしたがって前記イベントデータを送信するように構成されている、サーバ装置。
【0118】
「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、いかなる特定の順序も意味しておらず、個々の要素を識別するために含まれるものである。さらに、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、いかなる順序または重要性も示すものではなく、むしろ、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語は、ある要素を別の要素と区別するために使用される。「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語は、ラベル付けの目的のためだけに本明細書および他で使用されるものであり、いかなる特定の空間的順序または時間的順序を示すことを意図しないことに留意されたい。
【0119】
さらに、第1の要素のラベル付けは、第2の要素の存在を意味せず、その逆も同様である。図1から図5は、実線で示されるいくつかのモジュールまたは動作と、破線で示されるいくつかのモジュールまたは動作とを備えることが理解されるであろう。実線のモジュールまたは動作は、最も広い例示的な実施例に備えられるモジュールまたは動作である。破線のモジュールまたは動作は、実線の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置のモジュールまたは動作に備えられるかまたはその一部である例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置であるか、または実線の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置のモジュールまたは動作に加えて採用されてもよいさらなるモジュールまたは動作である。これらの動作は、提示された順序で実行される必要はないことを理解されたい。さらに、動作のすべてが実行される必要はないことを理解されたい。例示的な動作は、任意の順序および任意の組合せで実行されてもよい。
【0120】
「備える(comprising)」という語は、列挙されたもの以外の他の要素またはステップの存在を必ずしも除外しないことに留意されたい。
【0121】
要素に先行する「a」または「an」という語は、そのような要素が複数存在することを排除するものではないことに留意されたい。
【0122】
さらに、いかなる符号も特許請求の範囲を限定するものではなく、例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置は、少なくとも部分的にハードウェアおよびソフトウェアの両方によって実現されてもよく、いくつかの「手段」、「ユニット」、または「装置」が、ハードウェアの同じアイテムによって表されてもよいことに留意されたい。
【0123】
本明細書で説明される様々な例示的な方法、装置、およびシステムは、方法ステッププロセスの一般的なコンテキストで説明されており、一態様では、ネットワーク化された環境内のコンピュータによって実行される、コンピュータ実行可能命令、例えば、プログラムコードを含む、コンピュータ可読媒体で実施されるコンピュータプログラム製品によって実現されてもよい。コンピュータ可読媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、ディジタル多用途ディスク(DVD)などを含む取り外し可能記憶装置や取り外し不可記憶装置を含んでもよいが、これらに限定されない。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実現するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み得る。コンピュータ実行可能命令、関連データ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書に開示する方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連データ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスで説明される機能を実現するための対応する動作の例を表す。
【0124】
特徴が示され説明されたが、それらは特許請求の範囲に記載された発明を限定することを意図しておらず、特許請求の範囲に記載された発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更および変形がなされ得ることが、当業者にとって明らかであるということが理解されるであろう。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく、例示的なものとして見なされるべきである。特許請求の範囲に記載された発明は、全ての代替物、変形物、および均等物を包含することが意図される。
【符号の説明】
【0125】
1 :任務を遂行するユーザ
2 :聴覚保護装置
3 :聴覚保護システム
4、4A、4B :通信装置
5 :通信システム
6、6A、6B :無線ユニット
7 :第1のレシーバ
8 :第2のレシーバ
9 :第1のイヤプロテクタ、第1のイヤピース、第1のイヤマフ
10 :第1の接続
11 :第2のイヤプロテクタ、第2のイヤピース、第2のイヤマフ
12 :第2の接続
13 :聴覚保護具
14 :プロセッサ
16 :無線ユニットインターフェース
17 :センサインターフェース装置
18 :通信用具
20 :インターフェース
22 :メモリ
23 :第1のセンサデータ
24 :ユーザデータ
25 :第2のセンサデータ
26 :イベントデータ
40、40B :聴覚保護装置インターフェース
42 :センサインターフェース
42A :第1のセンサインターフェース
42B :第2のセンサインターフェース
42C :第3のセンサインターフェース
42D :第4のセンサインターフェース
44 :第1の音声出力信号
44A :第1の音声出力
46 :第2の音声出力信号
46A :第2の音声出力
50 :サーバ装置
52、52A、52B :プロセッサ
54 :メモリ
56 :インターフェース
58 :接続
S1 :第1のセンサ装置
S2 :第2のセンサ装置
S3 :第3のセンサ装置
S4 :第4のセンサ装置
100 :任務を遂行するユーザのための聴覚保護具のための通信用具を動作させる方法
102A :センサインターフェースの第1のセンサインターフェースを介して第1のセンサデータを取得すること
102B :センサインターフェースの第2のセンサインターフェースを介して第2のセンサデータを取得すること
102C :センサインターフェースの第3の第2のセンサインターフェースを介して第3のセンサデータを取得すること
102D :センサインターフェースの第4の第2のセンサインターフェースを介して第4のセンサデータを取得すること
106 :第1のセンサデータおよび第2のセンサデータに基づいて、ユーザデータを決定すること
108 :ユーザの胴体にセンサインターフェース装置を配置すること
110 :無線ユニットインターフェースを介して聴覚保護具の無線ユニットにユーザデータを送信すること
S1 :第1のセンサ装置
S2 :第2のセンサ装置
S3 :第3のセンサ装置
S4 :第4のセンサ装置
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】