(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-24
(54)【発明の名称】音源位置特定を有する聴覚保護具およびシステム、並びに関連方法
(51)【国際特許分類】
H04S 7/00 20060101AFI20230216BHJP
H04R 3/00 20060101ALI20230216BHJP
A61F 11/14 20060101ALN20230216BHJP
【FI】
H04S7/00 340
H04R3/00 320
A61F11/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022537681
(86)(22)【出願日】2020-12-18
(85)【翻訳文提出日】2022-08-16
(86)【国際出願番号】 EP2020087130
(87)【国際公開番号】W WO2021123241
(87)【国際公開日】2021-06-24
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521511782
【氏名又は名称】ファルコム エー/エス
【氏名又は名称原語表記】FalCom A/S
【住所又は居所原語表記】Lautrupbjerg 7, 2750 Ballerup, Denmark
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キャスパー シルボ ラフト
(72)【発明者】
【氏名】セーレン クリスチャン ブイ. ペダーセン
【テーマコード(参考)】
5D162
5D220
【Fターム(参考)】
5D162AA07
5D162CD07
5D162CD25
5D162DA04
5D162DA16
5D162EG06
5D220BA06
5D220BC05
(57)【要約】
聴覚保護具、関連方法、およびサーバ装置が開示される。聴覚保護具は、第1のマイクロフォンおよび第2のマイクロフォンを備える1組のマイクロフォンと、聴覚保護具の第1の位置データを提供するための第1の測位装置と、第1のマイクロフォンと、第2のマイクロフォンと、第1の測位装置と、に接続可能な通信装置であって、処理ユニットおよびインターフェースを備える通信装置と、を備え、処理ユニットは、第1のマイクロフォンからの第1の音声入力信号と、第2のマイクロフォンからの第2の音声入力信号と、を取得し、第1の音声入力信号および第2の音声入力信号に基づいて第1の音声データを決定し、無線ユニットに第1の音声データおよび第1の位置データを送信するように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
聴覚保護具であって、
第1のマイクロフォンおよび第2のマイクロフォンを備える1組のマイクロフォンと、
前記聴覚保護具の第1の位置データを提供するための第1の測位装置と、
前記第1のマイクロフォンと、前記第2のマイクロフォンと、前記第1の測位装置と、に接続可能であり、処理ユニットおよびインターフェースを備える通信装置と、を備え、
前記処理ユニットは、
前記第1のマイクロフォンからの第1の音声入力信号と、前記第2のマイクロフォンからの第2の音声入力信号と、を取得し、
前記第1の音声入力信号および前記第2の音声入力信号に基づいて、第1の音声データを決定し、
無線ユニットに前記第1の音声データおよび前記第1の位置データを送信するように構成されている、聴覚保護具。
【請求項2】
前記処理ユニットは、前記第1の音声入力信号および前記第2の音声入力信号に基づいて、音源イベントの存在を決定するように構成されている、請求項1の聴覚保護具。
【請求項3】
前記第1の音声データは、前記音源イベントの第1の方向を示す第1の方向データを備える、請求項2の聴覚保護具。
【請求項4】
前記第1の音声データは、前記第1の音声入力信号のレベルを示す第1の一次パラメータを備える、請求項1から3の何れか一項の聴覚保護具。
【請求項5】
前記第1の音声データは、前記第1の音声入力信号のタイミングを示す第1の二次パラメータを備える、請求項1から4の何れか一項の聴覚保護具。
【請求項6】
前記第1の音声データは、前記第2の音声入力信号のレベルを示す第2の一次パラメータを備える、請求項1から5の何れか一項の聴覚保護具。
【請求項7】
前記第1の音声データは、前記第2の音声入力信号のタイミングを示す第2の二次パラメータを備える、請求項1から6の何れか一項の聴覚保護具。
【請求項8】
前記第1の測位装置は、加速度計および/またはジャイロスコープを備える、請求項1から7の何れか一項の聴覚保護具。
【請求項9】
前記第1の音声データは、時間遅延パラメータを備える、請求項1から8の何れか一項の聴覚保護具。
【請求項10】
前記第1の位置データは、第1の位置、例えば、GPS座標を備える、請求項1から9の何れか一項の聴覚保護具。
【請求項11】
前記第1の位置データは、第1の角度位置データを備える、請求項1から10の何れか一項の聴覚保護具。
【請求項12】
前記1組のマイクロフォンは、第3のマイクロフォンを備え、
前記処理ユニットは、
前記第3のマイクロフォンからの第3の音声入力信号を取得し、
前記第3の音声入力信号に基づいて、第1の音声データを決定するように構成されている、請求項1から11の何れか一項の聴覚保護具。
【請求項13】
第1のマイクロフォンおよび第2のマイクロフォンを備える1組のマイクロフォンと、第1の測位装置と、を備える聴覚保護具を動作させる方法であって、
第1のマイクロフォンからの第1の音声入力信号と、第2のマイクロフォンからの第2の音声入力信号と、を取得することと、
第1の測位装置から第1の位置データを取得することと、
前記第1の音声入力信号および前記第2の音声入力信号に基づいて、第1の音声データを決定することと、
無線ユニットに前記第1の音声データおよび前記第1の位置データを送信することと、を備える、方法。
【請求項14】
通信システムにおいて音源監視を行うためのサーバ装置であって、前記通信システムは第1の通信装置および前記サーバ装置を備えており、前記サーバ装置は、
1つまたは複数の処理ユニットと、
メモリと、
インターフェースと、を備え、
前記サーバ装置は、
前記第1の通信装置から第1の音声データおよび第1の位置データを取得し、
前記第1の音声データおよび前記第1の位置データに基づいて、音源イベントの存在を決定し、
前記音源イベントを示すイベントデータを出力するように構成されている、サーバ装置。
【請求項15】
前記通信システムは、第2の通信装置を備え、
前記サーバ装置は、
前記通信システムの第2の通信装置から第2の音声データおよび第2の位置データを取得し、
前記第1の音声データと、前記第1の位置データと、前記第2の音声データと、前記第2の位置データと、に基づいて、前記音源イベントの存在を決定し、
前記音源イベントを示すイベントデータを出力するようにさらに構成されている、請求項14のサーバ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、聴覚保護具と、聴覚保護具を動作させる方法を含む関連方法と、に関する。
【背景技術】
【0002】
戦闘状況下またはノイズレベルが高い他のストレス環境下では、ユーザが無線機または他の通信システムを介してチームメイトと通信することを可能にしつつ、ユーザが自分の聴覚を効果的に保護することが望ましい。戦闘状況または他のストレス環境において、例えば銃撃や機械からのノイズや、継続的または断続的な他のタイプのノイズを減衰させるために、ユーザは聴覚保護装置を装着しなければならない場合がある。
【0003】
無線通信を使用することの欠点は、指向性キューが失われ得ることであり、それによってユーザが入力信号の発信源の位置を特定するのが難しくなることであり、それは、指向性キューが失われると味方を誤射するリスクが著しく高まる戦闘状況においては特に危険であり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、戦闘状況または他のストレス環境においてユーザの状況認識を向上させる聴覚保護具および方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1のマイクロフォンおよび第2のマイクロフォンを備える1組のマイクロフォンを備える聴覚保護具が開示される。聴覚保護具は、聴覚保護具の第1の位置データを提供するための第1の測位装置と、第1のマイクロフォン、第2のマイクロフォン、および第1の測位装置に接続可能な通信装置と、を備える。通信装置は、処理ユニットおよびインターフェースを備える。処理ユニットは、第1のマイクロフォンからの第1の音声入力信号と、第2のマイクロフォンからの第2の音声入力信号と、を取得するように構成されている。処理ユニットは、第1の音声入力信号および第2の音声入力信号に基づいて、第1の音声データを決定するようにさらに構成されている。処理ユニットは、無線ユニットに第1の音声データおよび第1の位置データを送信するようにさらに構成されている。
【0006】
さらに、第1のマイクロフォンおよび第2のマイクロフォンを備える1組のマイクロフォンと、第1の測位装置と、を備える聴覚保護具を動作させる方法が提供される。方法は、第1のマイクロフォンからの第1の音声入力信号と、第2のマイクロフォンからの第2の音声入力信号と、を取得することを備える。方法は、第1の測位装置から第1の位置データを取得することを備える。方法は、第1の音声入力信号および第2の音声入力信号に基づいて、第1の音声データを決定することを備える。方法は、無線ユニットに第1の音声データおよび第1の位置データを送信することを備える。
【0007】
さらに、通信システムにおいて音源監視を行うためのサーバ装置が開示される。通信システムは、第1の通信装置と、サーバ装置と、を備える。第1の通信装置は、本明細書で開示されるような通信装置であってもよい。サーバ装置は、1つまたは複数の処理ユニットと、メモリと、インターフェースと、を備える。サーバ装置は、第1の通信装置から第1の音声データおよび第1の位置データを取得するように構成されている。サーバは、第1の音声データおよび第1の位置データに基づいて、音源イベントの存在を決定するように構成されている。サーバは、音源イベントを示すイベントデータを出力するように構成されている。
【0008】
本開示の利点は、聴覚保護装置のユーザの状況認識がほぼリアルタイムで強化され、それによって判断時間が短縮されることである。
【0009】
したがって、例えば戦闘状況において、通信装置のユーザは、より良く状況を認識し、イベントの位置、例えば、発砲、爆発、車両、味方/チームメートなどの音源イベントの位置、または、敵の陣地や地雷原などの危険な領域への接近および/または敵の位置への接近などの他のタイプのイベントの位置をより良く特定できる。これは、敵の陣地内/戦闘状況における任務遂行ユーザ/兵士にとって非常に有益である。
【0010】
さらに、ユーザ、例えば、任務遂行ユーザ/兵士には、より的確かつ正確な位置特定/指向性キューが提供されるので、任務遂行ユーザ/兵士は、聴覚保護装置で保護され、かつ接続されたままでありながらも、周囲領域内の音源イベントやチームメイトを正確に特定することができる。
【0011】
さらに、入力信号、例えば、異なる発信源からの音声入力信号の指向性を改善することができ、例えば、マルチソース聴覚保護具において、より効果的な発信源の空間的分離を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本願の上記および他の特徴および利点は、添付の図面を参照して、例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバの以下の詳細な説明によって、当業者にとって容易に明らかになるであろう。
【0013】
【
図1】本開示による聴覚保護具を備える例示的な聴覚保護システムを装着した、任務遂行ユーザを概略的に示す図である。
【
図2】本開示による例示的な聴覚保護具のブロック図である。
【
図3】本開示による例示的な方法のフロー図である。
【
図4】本開示による例示的なサーバ装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
様々な例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバ、ならびに詳細が、図面を適宜参照して、以下に説明される。図面は、原寸に比例して描かれていることもあれば、描かれていないこともあり、同様の構造または機能の要素は、全図面を通して同様の参照番号によって表されることに留意されたい。また、図面は、聴覚保護具、方法、および/またはサーバの説明を容易にすることのみを意図していることに留意されたい。図面は、本願の網羅的な説明として、または本願の範囲に対する限定として意図されていない。さらに、聴覚保護具、方法、および/またはサーバは、示された態様または利点のすべてを有する必要はない。特定の聴覚保護具、方法、および/またはサーバに関連して説明される態様または利点は、その聴覚保護具、方法、および/またはサーバに必ずしも限定されず、そのように図示されていない場合であっても、またはそのように明示的に説明されていない場合であっても、任意の他の聴覚保護具、方法、および/またはサーバにおいて実施されてもよい。
【0015】
聴覚保護具が開示される。聴覚保護具は、第1のマイクロフォンおよび第2のマイクロフォンを備える1組のマイクロフォンを備える。1組のマイクロフォンは、異なる位置に配置されてもよく、例えば、聴覚保護具がユーザに装着されているときに、第1のマイクロフォンは、第1の位置、例えばユーザの頭部の一方の耳側(例えば、ユーザの左耳側)に配置され、第2のマイクロフォンは、第2の位置、例えば、ユーザの頭部の他方の耳側(例えば、ユーザの右耳側)に配置されてもよい。1つまたは複数の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバにおいて、聴覚保護具と1組のマイクロフォンは、さらなるマイクロフォン、例えばユーザの頭の上部(例えば、頭部保護具の上部、例えば、ヘルメットの上部)に配置された第3のマイクロフォンを備えてもよい。第3のマイクロフォンは、代替的に、ユーザの背中および/またはユーザの胴体に配置されてもよい。第3のマイクロフォンは、音源イベントの方向の決定を改善し、それによって音源位置特定を改善することができる。第3のマイクロフォンを有することによって、聴覚保護具は、音源イベントがユーザの後ろで発生したのか、またはユーザの前で発生したかをより良く決定することができる。聴覚保護具は、1組のマイクロフォンを備える。1組のマイクロフォンは、1つまたは複数のマイクロフォンを備えてもよい。1組のマイクロフォンは、第1のマイクロフォン入力信号を提供するための第1のマイクロフォン、および/または、第2のマイクロフォン入力信号を提供するための第2のマイクロフォンを備える。1組のマイクロフォンは、N個のマイクロフォン信号を提供するためのN個のマイクロフォンを備えてもよい。ここで、Nは1から10の範囲内の整数である。1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、マイクロフォンの個数Nは、2、3、4、5、または5より大きい。1組のマイクロフォンは、第3のマイクロフォン入力信号を提供するための第3のマイクロフォンを備えてもよい。
【0016】
ユーザの頭部上に異なる位置を有することによって、1組のマイクロフォンは、第1の音声入力信号および第2の音声入力信号に基づいて第1の音声データを決定するために使用されてもよい。
【0017】
聴覚保護具は、聴覚保護具の第1の位置データを提供するための第1の測位装置を備える。第1の測位装置は、例えば、第1の位置データ、例えば、ユーザの第1の位置、すなわち、聴覚保護具の第1の位置を提供するために、GPS装置またはユニットを備えてもよい。第1の位置データは、聴覚保護具の位置座標または場所座標を備えてもよい。第1の位置データは、聴覚保護具/聴覚保護装置の第1の位置、および/または第1の向き/方向、すなわち、聴覚保護装置を装着しているユーザの頭部の第1の向き/方向を含んでもよい。したがって、第1の位置データは、第1の音声入力信号および/または第2の音声入力信号が取得された時点でのユーザの頭部の方向を示してもよい。よって、第1の位置データは、音源イベントの方向に関する基準方向として使用されてもよい。第1の音声入力信号および/または第2の音声入力信号は、第1の向き/方向に関連付けられるか、または対応してもよく、その結果、第1の音声データおよび第1の位置データが取得および/または送信される(例えば、サーバ装置にストリーミングされる)と、サーバ装置は、ユーザの頭部の第1の向き/方向に対する音源イベントの方向を取得および/または決定することができる。例えば、ユーザの頭部の第1の方向は、第1の音声入力信号および第2の音声入力信号と関連付けられてもよく、例えば、第1の音声入力信号と第2の音声入力信号のセットは、時刻t1と時刻t2において取得され、第1の位置データは、時刻t3において受信される。ここで、t1は、t2と同じでもよく、t1<t3<t2またはt2<t3<t1であってもよい。ユーザが頭部の方向を変えない場合、1つまたは複数の第1の音声入力信号および/または第2の音声入力信号が、ユーザの頭部の同じ第1の方向に関連付けられるか、または対応してもよい。第1の音声データおよび第1の位置データは、サーバ装置が複数のユーザからの第1の音声入力信号、第2の音声信号、および/または第1の位置データを区別できるか、または使用できるように、送信されてもよい。
【0018】
音源イベントの第1の方向は、例えば、第1のマイクロフォンからの第1の音声入力信号および第2のマイクロフォンからの第2の音声入力信号、および/または音源イベントの第1の方向を決定するための第1の位置データを使用して、頭部伝達関数(HRTF)導出を用いて決定(例えば、推定または算出)されてもよい。音源イベントの第1の方向は、例えば、第1の角度位置、基準角度位置、ユーザの頭部方向に依存する可変角度位置、および/または絶対角度位置に関連してもよい。聴覚保護具で第1の位置データを提供する利点は、聴覚保護具の位置データ(位置および/または方向)が瞬時に取得されることである。さらに、聴覚保護具で第1の位置データを有することにより、例えば、聴覚保護具で位置データの処理を実行することによって、サーバ装置に位置データを送信することが低減され得る。
【0019】
聴覚保護具は、第1のマイクロフォン、第2のマイクロフォン、および第1の測位装置に接続可能な通信装置と、を備える。
【0020】
通信装置は、処理ユニットおよびインターフェースを備える。通信装置は、例えば、第1の音声データおよび/または第1の位置データを記憶するためのメモリを備えてもよい。インターフェースは、聴覚保護装置インターフェース、例えば、1つまたは複数の聴覚保護装置インターフェースを備えてもよい。聴覚保護装置インターフェースは、任務遂行ユーザの聴覚保護具の1つまたは複数の聴覚保護装置と、通信装置との接続を可能にしてもよく、これにより、例えば、第1の音声入力信号および/または第2の音声入力信号、例えば、第1のマイクロフォンからの第1のマイクロフォン入力信号および/または第2のマイクロフォンからの第2のマイクロフォン入力信号が、1つまたは複数の聴覚保護装置から取得される。
【0021】
インターフェースは、無線ユニットインターフェース、例えば、1つまたは複数の無線ユニットインターフェースを備えてもよい。1つまたは複数の無線ユニットインターフェースは、ユーザの聴覚保護システムの1つまたは複数の無線ユニットと、通信装置との接続を可能にしてもよく、これにより、例えば、第1の音声データおよび第1の位置データが、1つまたは複数の無線ユニットへ送信されてもよく、かつ任意で、1つまたは複数の無線ユニットを介してサーバ装置へ送信されてもよい。
【0022】
処理ユニットは、第1のマイクロフォンからの第1のマイクロフォン入力信号とも称される第1の音声入力信号と、第2のマイクロフォンからの第2のマイクロフォン入力信号とも称される第2の音声入力信号と、を取得するように構成されている。第1の音声入力信号は、第1のマイクロフォンによって生成されてもよく、第2の音声入力信号は、第2のマイクロフォンによって生成されてもよい。
【0023】
第1の音声入力信号および第2の音声入力信号は、第1の音、例えば、車両、武器、またはチームメイトの発話からの音のうちの1つまたは複数の音を示してもよい。第1の音声入力信号および/または第2の音声入力信号は、発砲音、砲撃音、駆動車両音、またはチーム任務遂行ユーザの発話音のうちの1つまたは複数の音を示してもよい。第1の音声入力信号および第2の音声入力信号は、第1の音を示してもよく、第1の音は、第1の時刻に第1のマイクロフォンにおいて受信され、第1の音は、第2の時刻に第2のマイクロフォンにおいて受信される。第1の時刻および第2の時刻は、異なってもよく、異なるタイムスタンプを備えてもよい。第1の音声入力信号および第2の音声入力信号は、第1の音を示してもよく、第1の音は、第1のレベル又は周波数依存の第1のレベルで第1のマイクロフォンにおいて受信され、第1の音は、第2のレベル又は周波数依存の第2のレベルで第2のマイクロフォンにおいて受信される。第1のレベルと第2のレベルは、異なっていてもよい。第1の音声入力信号および第2の音声入力信号は、第1の音を示してもよく、第1の音は、第1の周波数スペクトルで第1のマイクロフォンにおいて受信され、第1の音は、第2の周波数スペクトルで第2のマイクロフォンにおいて受信される。第1の周波数スペクトルは、第2の周波数スペクトルと異なってもよい。
【0024】
処理ユニットは、第1の音声入力信号および/または第2の音声入力信号に基づいて、第1の音声データを決定するようにさらに構成されている。
【0025】
第1の音声データは、同じ音に対応する第1の音声入力信号と第2の音声入力信号との間の1つまたは複数の時間遅延を備えてもよい。第1の音声データは、同じ音に対応する第1の音声入力信号と第2の音声入力信号との間の1つまたは複数のレベル差を備えてもよい。同じ音が、異なる時刻に第1のマイクロフォンと第2のマイクロフォンにおいて受信されてもよい。
【0026】
したがって、処理ユニットは、第1の音声入力信号と第2の音声入力信号との間の1つまたは複数の時間遅延を決定し、第1の音声データに1つまたは複数の時間遅延を含ませるように構成されてもよい。
【0027】
第1の音声データは、第1の音声入力信号の1つまたは複数の第1のレベル、例えば、周波数依存の第1のレベル、例えば、複数の周波数帯の各々に対する第1のレベルを備えてもよい。第1のレベルは、例えば特定の周波数帯での、第1の音声入力信号の振幅またはパワーであってもよい。
【0028】
第1の音声データは、第2の音声入力信号の1つまたは複数の第2のレベル、例えば、周波数依存の第2のレベル、例えば、複数の周波数帯の各々に対する第2のレベルを備えてもよい。第2のレベルは、例えば特定の周波数帯での、第2の音声入力信号の振幅またはパワーであってもよい。
【0029】
第1の音声データは、第3の音声入力信号の1つまたは複数の第3のレベル、例えば、周波数依存の第3のレベル、例えば、複数の周波数帯の各々に対する第3のレベルを備えてもよい。第3のレベルは、例えば特定の周波数帯での、第3の音声入力信号の振幅またはパワーであってもよい。
【0030】
したがって、処理ユニットは、第1の音声入力信号の1つまたは複数の第1のレベルおよび/または第2の音声入力信号の1つまたは複数のレベルを決定し、かつ任意で、第1の音声データに第1のレベルおよび/または第2のレベルを含ませるように構成されてもよい。
【0031】
処理ユニットは、第3の音声入力信号の1つまたは複数の第3のレベルを決定し、かつ任意で、第1の音声データに第3のレベルを含ませるように構成されてもよい。
【0032】
処理ユニットは、第1のレベルと第2のレベルとの間の1つまたは複数のレベル差、例えば複数の周波数依存のレベル差を決定し、かつ任意で、第1の音声データにレベル差を含ませるように構成されてもよい。
【0033】
したがって、第1の音声データは、第1のレベルと第2のレベルとの間の1つまたは複数のレベル差、例えば、複数の周波数依存のレベル差を備えてもよい。
【0034】
第1の音声データは、1つまたは複数のタイムスタンプ、例えば、第1の音声入力信号に関連するか、または関連付けられた1つまたは複数の第1のタイムスタンプおよび/または第2の音声入力信号に関連するか、または関連付けられた1つまたは複数の第2のタイムスタンプを備えてもよい。
【0035】
全ての音声入力信号ではなく、関連する音声パラメータのみを第1の音声データに含ませることによって、必要な伝送帯域幅が小さくなり、最適化される。
【0036】
第1の音声データは、第1の音の方向、例えば、ユーザの頭部の方向に対して第1の音がする方向、関心音または関心位置までの距離、および/または相対的な方向、例えば、聴覚保護具/聴覚保護装置に対して音がする場所、または関心位置がある場所の範囲または区域を示す角度を備えてもよい。第1の音声データは、例えば、第1のマイクロフォンからの第1の音声入力信号、および第2のマイクロフォンからの第2の音声入力信号、および/または第1の位置データを使用して、頭部伝達関数(HRTF)導出を用いて、決定(例えば、推定または算出)されてもよい。HRTF導出を第1の位置データと組み合わせて用いることにより、音源の位置特定精度が向上され得、前後エラー(音源イベントがユーザの前で発生したのか、または後ろで発生したのかを決定する際のエラー)が低減または回避され得る。したがって、処理ユニットは、第1の音声入力信号、第2の音声入力信号、および任意で第3の音声入力信号のうちの1つまたは複数、例えばすべてに基づいて、第1の音の方向を決定するように構成されてもよい。
【0037】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバでは、処理ユニットは、第1の音声入力信号、第2の音声入力信号、および第1の位置データに基づいて、第1の音声データを決定するようにさらに構成されている。
【0038】
処理ユニットは、第1の音声データおよび/または第1の位置データを、例えばインターフェースを介して、無線ユニットに送信するようにさらに構成されている。第1の音声データは、位置データと時間的に揃っていてもよい。1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、第1の位置データは、1つまたは複数の位置タイムスタンプを備え、位置タイムスタンプは、位置データの時刻を示す。第1の音声データおよび第1の位置データを無線ユニットに送信することにしたがって、第1の音声データおよび第1の位置データは、その後、サーバ装置に送信されてもよい。サーバ装置は、例えばサーバ装置において音源イベントの存在を決定するために、第1の音声データおよび第1の位置データを処理するように構成されている。サーバ装置で音源イベントの存在を決定することの利点は、決定演算を実行するのに必要とされる処理に大量の処理能力を要し、したがって、電力消費が大きくなり得る、ということである。したがって、聴覚保護具ではなくサーバ装置で決定を実行することが、利点となり得る。代替的に、音源イベントの存在の決定は、部分的に聴覚保護具で実行され、部分的にサーバ装置で実行されてもよい。例えば、最も大きな処理能力を要する決定の部分は、聴覚保護具における処理ユニットの電力使用量を低減するために、サーバ装置で実行され、残りの部分は、電力消費を消費し得るサーバ装置とのデータのやり取りを低減するために、聴覚保護具で実行される。
【0039】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバでは、処理ユニットは、第1の音声入力信号および第2の音声入力信号に基づいて、音源イベントの存在を決定するように構成されている。音源イベントの存在を決定することにしたがって、処理ユニットは、無線ユニットに、第1の音声データ、例えば、音源イベントを示すイベントデータを送信するように構成されてもよい。第1の音声データは、音源イベントを示してもよい。第1の音声データは、音源イベントに関連付けられていてもよい。言い換えると、第1の音声データは、音源イベントを示すイベントデータを備えてもよい。第1の音声データ、例えば、イベントデータは、イベントのタイプ、イベントの時刻、イベントの継続時間、および/または聴覚保護具から音源イベントまでの距離を含んでもよい。音源イベントの存在を決定することは、聴覚保護具のユーザにとっての関心源である音源イベントを選択することを備えてもよい。関心源の選択は、例えばイベントデータに基づいてもよく、例えば、イベントのタイプ、イベントの時刻、イベントの継続時間、および/または聴覚保護具から音源イベントまでの距離に依存してもよい。音源イベントは、例えば、発砲または銃撃、爆発、車両音、および/またはチームメイトの音を示してもよい。例えば、ユーザの近くで発生した発砲音を示す音声入力信号が取得される場合、その発砲が音源イベントとして決定されてもよい。次いで、発砲音は、例えば、発砲の第1の方向、発砲のレベル、および/または発砲が起こった位置のうちの1つまたは複数に基づいて、関心源として分類されてもよい(例えば、味方の誤射は近くで起こり得る一方、敵の発砲はより遠くで起こり得る)。
【0040】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、処理ユニットは、第1の音声入力信号および第2の音声入力信号に基づいて、音源イベントデータ、例えば、音源イベントのタイプ、音源イベントの時刻、音源イベントの継続時間、音源イベントの方向、および音源イベントまでの距離のうちの1つまたは複数を決定するように構成されており、かつ任意で、第1の音声データにイベントデータを含ませるように構成されている。
【0041】
音源イベントが存在するという決定にしたがって、処理ユニットは、音声イベントを示す第1の音声データに基づいておよび/または第1の位置データに基づいて、第1の音声出力信号を決定するように構成されてもよい。第1の音声出力信号は、示唆、例えば、存在が決定された音源イベントのタイプの示唆を与える情報的な音声出力であってもよい。例えば、第1の音声出力信号は、敵が狙撃を行ったことを示す音声アラートであってもよい。第1の音声出力信号は、発生した音源イベントのタイプおよびユーザに対してどの方向で音源イベントが発生したかを示すコンテキスト情報を与えるコンテキスト音声出力であってもよい。
【0042】
第1の音声出力信号を決定することは、聴覚保護具および/またはサーバ装置において第1の音声出力を生成することを備えてもよい。第1の音声出力信号を決定することは、聴覚保護具において生成された第1の音声出力信号と、サーバ装置において生成された第1の音声出力信号と、を結合することを備えてもよい。第1の音声出力信号は、通信装置のメモリに記憶されたサウンドサンプル、サウンドピース、またはサウンドファイル、サーバ装置のメモリに記憶されたサウンドサンプル、サウンドピース、またはサウンドファイル、および/または聴覚保護具において第1の音声入力信号および第2の音声入力信号に基づいて生成されたサウンドサンプル、サウンドピース、またはサウンドファイル(例えば、再生および出力される発砲音)のうちの1つまたは複数に基づいて、決定されてもよい。第1の音声出力信号は、所与の音源イベントを示す所定のサウンドサンプル、および/または、第1の音声出力識別子、例えば、トラック、地雷原、および/または敵の所与の音に基づく第1の音源イベントデータを備えてもよい。第1の音声出力信号は、サウンドサンプルの組み合わせ、例えば、所定のサウンドサンプル(例えば、トラックを示すサウンドサンプル)と、(音源イベントの方向を示す)音源イベントの位置に基づいて決定されたサウンドサンプルと、の組み合わせをさらに備えてもよい。例えば、そのような第1の音声出力信号は、「右から車両がきます」というアラートを備えてもよく、ユーザが見ている方向、すなわち聴覚保護装置の向きに応じて、例えばユーザの聴覚保護装置の右側レシーバおよび/または左側レシーバを通じて、出力されてもよい。例えば、音源イベントがその発生時にユーザの右方向にあり、その後ユーザが自分の頭を右に向けた場合、第1の音声出力信号は、音源イベントがまっすぐ前にあるという示唆をユーザが受け取るように出力されてもよい。したがって、音声出力信号は、頭部の方向が変わる場合に、ユーザの頭部の方向に「追従」することができる。
【0043】
音源イベントが存在するという決定にしたがって、処理ユニットは、音声イベントを示す第1の音声データに基づいておよび/または第1の位置データに基づいて、第2の音声出力信号を決定するように任意で構成されている。第2の音声出力信号は、示唆、例えば、存在が決定された音源イベントのタイプの示唆を与える情報的な音声出力であってもよい。例えば、第2の音声出力信号は、敵が狙撃を行ったことを示す音声アラートであってもよい。第2の音声出力信号は、発生した音源イベントのタイプおよびユーザの頭部の方向/向きに対してどの方向で音源イベントが発生したかを示すコンテキスト情報を与えるコンテキスト音声出力であってもよい。処理ユニットは、インターフェースを介して、第1の音声出力信号および第2の音声出力信号を出力するように構成されてもよい。
【0044】
インターフェースを介して第1の音声出力信号を出力することは、第1の音声出力識別子に基づいて、所与の音源イベントおよび/または所与の第1の音源イベントデータを示すか、またはそれらに対応する、メモリからの所与の第1の音声出力信号(例えば、所与の音)を出力することを備えてもよい。第1の音声出力信号は、例えば、サウンドアラート(例えば、ユーザが、地雷原やユーザの近くで起こった発砲位置に近づく場合)、またはガイダンスサウンド(例えば、ユーザを所与のイベントの方向へガイドする、または所与のイベントから離れるようにガイドする)を備えてもよい。第1の音声出力信号は、例えばイベントからの距離または音源イベントのタイプに応じて、振幅、ピッチなどが変化してもよい。例えば、ユーザが銃声の近くにいる場合、第1の音声出力信号は、より高い振幅を有してもよく、これによって、ユーザは、発砲音から聴覚的に保護されつつも、危険が近くにあるかもしれないことを認識させられる。第1の音声出力信号は、第1の音声出力識別子を有することによって、例えば、所与のイベントおよび/または所与の第1のイベントデータを示すか、またはそれらに対応し、ユーザに出力され得る予め記憶されたボイスコマンド、アラート、またはメッセージを有することによって、イベントのタイプをユーザに知らせてもよい。例えば、聴覚保護装置の第1のレシーバおよび/または聴覚保護装置の第2のレシーバにインターフェースを介して第1の音声出力信号を出力することによって、第1の音声出力信号は、例えばユーザの頭部の方向/向きに対して、音源イベントおよび/または第1の音源イベントデータがどこから来るかという指向性キューまたは情報を与えてもよい。
【0045】
インターフェースを介して第1の音声出力信号を出力することは、第1の音声出力信号を聴覚保護装置に出力すること、例えば、第1の音声出力信号を聴覚保護装置の第1のレシーバおよび/または聴覚保護装置の第2のレシーバに出力することを備えてもよい。第1のレシーバは左側レシーバであってもよく、第2のレシーバは右側レシーバであってもよく、音源イベントの方向および/または第1の音源イベントデータに応じて、例えば異なる振幅で、第1の音声出力信号が右側レシーバおよび/または左側レシーバに出力されてもよい。
【0046】
イベントのタイプは、第1の音声入力信号および/または第2の音声入力信号の音スペクトルに基づいて決定されてもよい。例えば、車両音は主に低周波数であり得るが、発砲音はスペクトルが広い場合がある。
【0047】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバでは、取得された音が、音源イベントである、例えば関心音である、ということが既知である。したがって、例えばユーザが音源イベントに近づいていっているかどうか、または走行車両がユーザに近づいてきているかどうかを監視するために、取得された第1の音声入力信号および/または第2の音声入力信号を、以前に取得された第1の音声入力信号および/または第2の音声入力信号と比較することによって、音源イベントを監視してもよい。第1の音声入力信号および/または第2の音声入力信号の比較は、第1の一次パラメータ、第1の二次パラメータ、第2の一次パラメータ、第2の二次パラメータ(例えば、レベルの変化および/または時間の変化)のうちの1つまたは複数に基づいてもよい。
【0048】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバでは、第1の音声データは、音源イベントの第1の方向を示す第1の方向データを備える。言い換えると、第1の音声データは、第1の方向データを備えてもよい。
【0049】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバでは、第1の音声データは、第1の音声入力信号の1つまたは複数のレベルを示す第1の一次パラメータを備える。言い換えると、第1の一次パラメータは、第1の音声入力信号のレベルを示す物理的特性、例えば、第1の音声入力信号のパワーまたは振幅を備えてもよい。
【0050】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバでは、第1の音声データは、第1の音声入力信号のタイミングを示す第1の二次パラメータを備える。言い換えると、第1の二次パラメータは、第1の音声入力信号のタイミングを示す時間特性、例えば、第2のタイムスタンプを備えてもよい。
【0051】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバでは、第1の音声データは、第2の音声入力信号の1つまたは複数のレベルを示す第2の一次パラメータを備える。言い換えると、第2の一次パラメータは、第2の音声入力信号のレベルを示す物理的特性、例えば、第2の音声入力信号のパワーまたは振幅を備えてもよい。
【0052】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバでは、第1の音声データは、第2の音声入力信号のタイミングを示す第2の二次パラメータを備える。言い換えると、第2の二次パラメータは、第2の音声入力信号のタイミングを示す時間特性、例えば、第2のタイムスタンプを備えてもよい。
【0053】
第1の音声入力信号および第2の音声入力信号は、第1の音を示してもよく、第1の音は、第1のレベルで第1のマイクロフォンにおいて受信され、第1の音は、第2のレベルで第2のマイクロフォンにおいて受信される。第1の一次パラメータは第1のレベルを示してもよく、第2の一次パラメータは第2のレベルを示してもよく、第1の一次パラメータおよび第2の一次パラメータ、例えば、第1のレベルおよび第2のレベルは、異なってもよく、1つまたは複数の異なるレベル、例えば、パワーおよび/または振幅を備えてもよい。
【0054】
第1の音声入力信号および第2の音声入力信号は、第1の音を示してもよく、第1の音は、第1の時刻に第1のマイクロフォンにおいて受信され、第1の音は、第2の時刻に第2のマイクロフォンにおいて受信される。第1の一次パラメータは第1の時刻を示してもよく、第2の一次パラメータは第2の時刻を示してもよく、第1の一次パラメータおよび第2の一次パラメータ、例えば、第1の時刻および第2の時刻は、異なってもよく、異なる継続時間および/またはタイムスタンプのうちの1つまたは複数を備えてもよい。
【0055】
第1の音声データは、第1の振幅、第1の周波数範囲、および第1の音声入力信号の継続時間を示す第1の時間間隔のうちの1つまたは複数、および/または、第2の振幅、第2の周波数範囲、および音に対応する第2の音声入力信号の継続時間を示す第2の時間間隔のうちの1つまたは複数を備えてもよい。さらに、第1の音声データは、音声のタイプ、音声の時刻、音声の継続時間、および/または聴覚保護具から音源までの距離を備えてもよい。
【0056】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバでは、第1の測位装置は、加速度計および/またはジャイロスコープを備える。
【0057】
加速度計および/またはジャイロスコープは、例えば、第1の位置データ、例えば、聴覚保護装置の第1の方向または角度方向を提供してもよい。それによって、第1の測位装置は、音源イベントの第1の方向を決定するために使用され得るユーザの頭部方向を提供してもよい。したがって、第1の位置データは、第1の方向、例えば、ユーザの第1の頭部方向(すなわち、聴覚保護装置の第1の方向)を備えてもよい。
【0058】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバでは、第1の位置データは、第1の位置、例えば、GPS座標を備える。言い換えれば、第1の測位装置は、GPSまたは他の衛星ベースの位置装置を備えてもよい。
【0059】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバでは、第1の音声データは、時間遅延または時間遅延パラメータを備える。言い換えると、第1の音声データは、第1の音声入力信号と第2の音声入力信号との間の時間遅延を示す時間遅延パラメータを備えてもよい。
【0060】
第1の音声入力信号および第2の音声入力信号は、第1の音を示してもよく、第1の音は、第1の時刻に第1のマイクロフォンにおいて受信され、第1の音は、第2の時刻に第2のマイクロフォンにおいて受信される。第1の時刻および第2の時刻は、異なってもよく、異なるタイムスタンプを備えてもよい。時間遅延パラメータは、第1の時刻および/または第2の時刻に基づいて取得されてもよい、または第1の時刻および/または第2の時刻を備えてもよい。
【0061】
音源イベントの存在は、第1の音声データに基づいて、例えば時間遅延パラメータに基づいて、決定されてもよく、例えば時間遅延パラメータを使用して、頭部伝達関数(HRTF)導出を用いて、決定(例えば、推定または算出)されてもよい。
【0062】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバでは、第1の位置データまたは第1の音声データは、第1の角度位置データ、例えば、音がする場所または関心音がある場所の範囲または区域を示す角度を備える。
【0063】
第1の角度位置データは、ユーザに対する音源イベントの位置を示す第1の角度を備えてもよい。
【0064】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバ装置では、音源イベントの存在を決定することは、ユーザの頭部方向と音源イベントの第1の方向との間の角度を決定することを備える。
【0065】
処理ユニットは、例えば聴覚保護具のインターフェースおよび/または第1の測位装置を介して、ユーザの位置を示すユーザ位置信号を取得するように構成されてもよい。
【0066】
処理ユニットは、例えばインターフェースおよび/または第1の測位装置を介して、ユーザの頭部方向を示す第1の方向または方向信号を取得するように任意で構成されている。第1の測位装置は、第1の加速度計と、第2の加速度計と、を備えてもよい。
【0067】
処理ユニットは、頭部方向とユーザから音源イベントへの音源イベントの第1の方向との間の第1の角度を決定するように任意で構成されている。
【0068】
第1のマイクロフォンおよび第2のマイクロフォンを備える1組のマイクロフォンと、第1の測位装置と、を備える聴覚保護具を動作させる方法が開示される。
【0069】
方法は、第1のマイクロフォンからの第1の音声入力信号と、第2のマイクロフォンからの第2の音声入力信号と、を取得することを備える。方法は、第1の測位装置から第1の位置データを取得することを備える。
【0070】
方法は、第1の音声入力信号および第2の音声入力信号に基づいて、第1の音声データを決定することを備える。
【0071】
方法は、無線ユニットに第1の音声データおよび第1の位置データを送信することを備える。
【0072】
さらに、通信システムにおいて音源監視を行うためのサーバ装置が開示される。通信システムは、第1の通信装置と、サーバ装置と、を備える。
【0073】
サーバ装置は、1つまたは複数の処理ユニットと、メモリと、インターフェースと、を備える。サーバ装置は、第1の通信装置から第1の音声データおよび第1の位置データを取得するように構成されている。サーバ装置は、第1の音声データおよび/または第1の位置データに基づいて、音源イベントの存在を決定するように構成されている。サーバ装置は、音源イベントを示すイベントデータを出力するように構成されている。
【0074】
1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、通信システムは、第2の通信装置を備える。サーバ装置は、通信システムの第2の通信装置から第2の音声データおよび第2の位置データを取得するように任意で構成されている。サーバ装置は、第1の音声データ、第1の位置データ、第2の音声データ、および第2の位置データに基づいて、音源イベントの存在を決定するように任意で構成されている。サーバ装置は、音源イベントを示すイベントデータを出力するように構成されている。
【0075】
サーバ装置は、第1の音声データと第1の位置データに基づいて第1の音源イベントの存在を決定し、第2の音声データと第2の位置データに基づいて第2の音源イベントの存在を決定するように任意で構成されている。音源イベントを示すイベントデータを出力することは、第1の通信装置および/または第2の通信装置に第1の音源イベントを示す第1のイベントデータを送信することを備えてもよい。音源イベントを示すイベントデータを出力することは、第1の通信装置および/または第2の通信装置に第2の音源イベントを示す第2のイベントデータを送信することを備えてもよい。
【0076】
聴覚保護具に関する特徴の説明は、対応する方法およびサーバ装置にも適用可能であり、その逆も同様であることを理解されたい。
【0077】
図1は、無線ユニット6と、通信装置および聴覚保護装置2を備える本願による聴覚保護具と、を備える例示的な聴覚保護システムを装着した例示的な任務遂行ユーザ1を示す。聴覚保護具は、第1の測位装置38を備える。第1の測位装置38は、ユーザのヘルメットに装着される。通信装置4は、ここではユーザの胴体に配置される。あるいは、通信装置は、ユーザの身体の他の部分、例えば、背中、腕、脚、および/または頭(例えば、ヘルメット)に装着されてもよい。
【0078】
図2は、本開示による聴覚保護具13と、無線ユニット6と、を備える例示的な聴覚保護システム3を示す。聴覚保護具13は、第1のマイクロフォン28および第2のマイクロフォン30を備える1組のマイクロフォンを備える。聴覚保護具13は、第1の位置データ36Aを提供するための第1の測位装置38Aを備え、第1の位置データ36Aは、聴覚保護具13の第1の測位装置(および第1の測位装置が取り付けられる聴覚保護装置/ヘルメット/ヘッドギア)の第1の方向を任意で含む。聴覚保護具13は、第1のマイクロフォン28、第2のマイクロフォン30、および第1の測位装置38Aに接続可能な通信装置4を備える。通信装置4は、処理ユニット14と、インターフェース20と、を備える。処理ユニット14は、第1のマイクロフォン28からの第1の音声入力信号29と、第2のマイクロフォン30からの第2の音声入力信号31と、を取得するように構成されている。処理ユニット14は、第1の音声入力信号29および第2の音声入力信号31に基づいて、第1の音声データを決定するようにさらに構成されている。処理ユニット14は、例えばインターフェース20を介して、無線ユニット6に第1の音声データ25および第1の位置データ36Aを送信するようにさらに構成されている。
【0079】
通信装置4は、処理ユニット14と、メモリ22と、処理ユニット14に接続されたインターフェース20と、を備える。1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、通信装置4と無線ユニット6が通信システム5に備えられてもよい。1つまたは複数の例示的な通信装置では、インターフェース20は、聴覚保護装置インターフェース40および/または無線ユニットインターフェース16を備える。
【0080】
聴覚保護装置インターフェース40は、通信装置4と任務遂行ユーザ1の聴覚保護具13の聴覚保護装置2との接続を可能にし、これにより、例えば、第1の音声入力信号29および第2の音声入力信号が、聴覚保護装置2から取得される。無線ユニットインターフェース16は、通信装置4とユーザの聴覚保護システム3または通信システム5の無線ユニット6との接続を可能にし、これにより、例えば、第1の音声データ25が、無線ユニット6を介して送信される。
【0081】
音源イベントが存在するという決定にしたがって、処理ユニット14は、音声イベントを示す第1の音声データ25に基づいておよび/または第1の位置データ36Aに基づいて、第1の音声出力信号44を決定するように構成されてもよい。インターフェース20を介して第1の音声出力信号44を出力することは、聴覚保護装置2に、例えば聴覚保護装置2の第1のレシーバ7に、第1の音声出力信号44を出力することを備えてもよい。第1のレシーバ7は、聴覚保護装置2の第1のイヤプロテクタ9、例えば第1のイヤピースまたは第1のイヤマフに備えられてもよく、第1のイヤピース9は、第1の接続10、例えば、左側接続を備える。
【0082】
第1のレシーバ7は、左側レシーバであってもよく、第1の音声出力信号44は、イベントの方向および/または第1のイベントデータに応じておよび/またはユーザの頭部の第1の方向に応じて、例えば異なる振幅で、左側レシーバに出力されてもよい。第1の音声出力信号44は、第1のレシーバ7によって第1の音声出力44Aとして出力されてもよい。
【0083】
処理ユニット14は、例えば音源イベントが存在するという決定にしたがって、音声イベントを示す第1の音声データ25に基づいておよび/または第1の位置データ36Aに基づいて、第2の音声出力信号46を決定するように構成されてもよい。
【0084】
インターフェース20を介して第2の音声出力信号46を出力することは、聴覚保護装置2に、例えば聴覚保護装置2の第2のレシーバ8に、第2の音声出力信号46を出力することを備えてもよい。第2のレシーバ8は、聴覚保護装置2の第2のイヤプロテクタ11、例えば第2のイヤピースまたは第2のイヤマフに備えられてもよく、第2のイヤピース11は、第2の接続12、例えば、右側接続を備える。
【0085】
第2のレシーバ8は、右側レシーバであってもよく、第2の音声出力信号46は、イベントの方向および/または第1のイベントデータに応じておよび/またはユーザの頭部の第1の方向に応じて、例えば異なる振幅で、右側レシーバに出力されてもよい。第2の音声出力信号46は、第2のレシーバ8によって第2の音声出力46Aとして出力されてもよい。
【0086】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、処理ユニット14は、第1の音声入力信号29および第2の音声入力信号31に基づいて、音源イベントの存在を決定するように構成されている。
【0087】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、第1の音声データ25は、音源イベントの第1の方向を示す第1の方向データを備える。
【0088】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、第1の音声データ25は、第1の音声入力信号29のレベル、例えば、第1の音声入力信号29のパワーまたは振幅を示す1つまたは複数の第1のレベルを示す第1の一次パラメータを備える。
【0089】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、第1の音声データ25は、第1の音声入力信号29のタイミングを示す第1の二次パラメータを備える。
【0090】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、第1の音声データ25は、第2の音声入力信号31のレベル、例えば、第2の音声入力信号31のパワーまたは振幅を示す1つまたは複数の第2のレベルを示す第2の一次パラメータを備える。
【0091】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、第1の音声データ25は、第2の音声入力信号31のタイミングを示す第2の二次パラメータを備える。
【0092】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、第1の測位装置38Aは、加速度計および/またはジャイロスコープを備える。
【0093】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、第1の位置データ36Aは、第1の位置、例えばGPS座標を備える。
【0094】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、第1の音声データ25は、例えば第1の音声入力信号と第2の音声入力信号との間の時間遅延を示す、時間遅延パラメータを備える。
【0095】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、第1の位置データ25または第1の音声データは、第1の角度位置データ、例えば、音がする場所または関心音のある場所の範囲および/または区域を示す角度を備える。
【0096】
1つまたは複数の例示的な聴覚保護具では、音源イベントの存在を決定することは、ユーザの頭部方向と音源イベントの第1の方向との間の角度を決定することを備える。
【0097】
図3は、第1のマイクロフォンおよび第2のマイクロフォンを備える1組のマイクロフォンと、第1の測位装置と、を備える聴覚保護具を動作させる例示的な方法のフロー図である。
【0098】
方法100は、第1のマイクロフォンからの第1の音声入力信号と、第2のマイクロフォンからの第2の音声入力信号と、を取得すること102Aを備える。
【0099】
方法100は、第1の測位装置から第1の位置データを取得すること102Bを備える。
【0100】
方法100は、第1の音声入力信号および第2の音声入力信号に基づいて、第1の音声データを決定すること106Aを備える。
【0101】
1つまたは複数の例示的な方法では、方法は、第1の音声入力信号および第2の音声入力信号に基づいて、音源イベントの存在を決定すること106Bを備える。
【0102】
方法100は、無線ユニットおよび/またはサーバ装置に第1の音声データおよび/または第1の位置データを送信すること110を備える。
【0103】
図4は、通信システム5において音源監視を行うための例示的なサーバ装置50を示し、通信システム5は、サーバ装置50と、聴覚保護具のための第1の通信装置4と、を備える。サーバ装置50は、1つまたは複数の処理ユニット52、52A、52Bと、メモリ54と、インターフェース56と、を備える。サーバ装置50は、通信装置4から第1の音声データ25および第1の位置データ38Aを取得するように構成されている。サーバ装置50は、第1の音声データおよび第1の位置データ38Aに基づいて、音源イベントの存在を決定するように構成されている。サーバ装置50は、例えばインターフェース56を介して、音源イベントを示すイベントデータ23を出力するように構成されている。
【0104】
1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、サーバ装置50は、接続58を通じて、インターフェース56を介して無線ユニット6にイベントデータ23を出力するように構成されている。接続58は、ワイヤレス接続、例えば、無線接続または有線接続であってもよい。
【0105】
1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、サーバ装置50は、接続58を通じて、インターフェース56を介して無線ユニット6A/通信装置4Aにイベントデータ23を出力するように構成されている。
【0106】
1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、通信システム5は、第2の通信装置4Bを備える。1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、サーバ装置50は、接続58を通じて、インターフェース56を介して無線ユニット6B/通信装置4Bにイベントデータ23を出力するように構成されている。
【0107】
サーバ装置50は、通信システム5の第2の通信装置4Aから第2の音声データ26および第2の位置データ36Bを取得するように任意でさらに構成されている。サーバ装置50は、第1の音声データ25、第1の位置データ36A、第2の音声データ26、および第2の位置データ36Bに基づいて、音源イベントの存在を決定するように構成されている。サーバ装置は、音源イベントを示すイベントデータ23を出力するように構成されている。
【0108】
1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、サーバ装置50は、インターフェース56を介して位置データ36A、36Bを取得するように構成されている。サーバ装置50は、位置データ36Aおよび/または36Bに基づいて、イベントの存在を決定するように構成されている。
【0109】
1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、サーバ装置50は、インターフェース56を介して、第2の聴覚保護具の第2の通信装置4Aと通信するように構成された第2の無線ユニット6Aと、第3の聴覚保護具の第3の通信装置4Bと通信するように構成された第3の無線ユニット6Bとに、イベントデータ23を出力するように構成されている。
【0110】
例えば、複数の聴覚保護具を有する複数のユーザ遂行ユーザがサーバ装置と通信するマルチユーザシステムにおいて、サーバ装置は、複数の聴覚保護具から第1の音声データおよび第1の位置データを取得するように構成されてもよい。したがって、音源イベントの存在を決定することは、異なる聴覚保護具からの複数の音声データおよび位置データに基づいてもよい。
【0111】
「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、いかなる特定の順序も意味しておらず、個々の要素を識別するために含まれるものである。さらに、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、いかなる順序または重要性も示すものではなく、むしろ、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語は、ある要素を別の要素と区別するために使用される。「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語は、ラベル付けの目的のためだけに本明細書および他で使用されるものであり、いかなる特定の空間的順序または時間的順序を示すことを意図しないことに留意されたい。
【0112】
さらに、第1の要素のラベル付けは、第2の要素の存在を意味せず、その逆も同様である。
図1から
図4は、実線で示されるいくつかのモジュールまたは動作と、破線で示されるいくつかのモジュールまたは動作と、を備えることが理解されるであろう。実線のモジュールまたは動作は、聴覚保護具、方法、および/またはサーバの最も広い例に備えられるモジュールまたは動作である。破線のモジュールまたは動作は、実線の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバのモジュールまたは動作に備えられるか、またはその一部である例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバであるか、または実線の例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバのモジュールまたは動作に加えて採用されてもよいさらなるモジュールまたは動作である。これらの動作は、提示された順序で実行される必要はないことを理解されたい。さらに、動作のすべてが実行される必要はないことを理解されたい。例示的な動作は、任意の順序および任意の組合せで実行されてもよい。
【0113】
「備える(comprising)」という語は、列挙されたもの以外の他の要素またはステップの存在を必ずしも除外しないことに留意されたい。
【0114】
要素に先行する「a」または「an」という語は、そのような要素が複数存在することを排除するものではないことに留意されたい。
【0115】
さらに、いかなる符号も特許請求の範囲を限定するものではなく、例示的な聴覚保護具、方法、および/またはサーバは、少なくとも部分的にハードウェアおよびソフトウェアの両方によって実現されてもよく、いくつかの「手段」、「ユニット」、または「装置」が、ハードウェアの同じアイテムによって表されてもよいことに留意されたい。
【0116】
本明細書で説明される様々な例示的な方法、装置、およびシステムは、方法ステッププロセスの一般的なコンテキストで説明されており、一態様では、ネットワーク化された環境内のコンピュータによって実行される、コンピュータ実行可能命令、例えば、プログラムコードを含む、コンピュータ可読媒体で実施されるコンピュータプログラム製品によって実現されてもよい。コンピュータ可読媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、ディジタル多用途ディスク(DVD)などを含む取り外し可能記憶装置や取り外し不可記憶装置を含んでもよいが、これらに限定されない。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実現するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み得る。コンピュータ実行可能命令、関連データ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書に開示する方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連データ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスで説明される機能を実現するための対応する動作の例を表す。
【0117】
特徴が示され説明されたが、それらは特許請求の範囲に記載された発明を限定することを意図しておらず、特許請求の範囲に記載された発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更および変形がなされ得ることが、当業者にとって明らかであるということが理解されるであろう。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく、例示的なものとして見なされるべきである。特許請求の範囲に記載された発明は、全ての代替物、変形物、および均等物を包含することが意図される。
【符号の説明】
【0118】
1 :任務遂行ユーザ
2 :聴覚保護装置
3 :聴覚保護システム
4、4A、4B :通信装置
5 :通信システム
6、6A、6B :無線ユニット
7 :第1のレシーバ
8 :第2のレシーバ
9 :第1のイヤプロテクタ、第1のイヤピース、第1のイヤマフ
10 :第1の接続
11 :第2のイヤプロテクタ、第2のイヤピース、第2のイヤマフ
12 :第2の接続
13 :聴覚保護具
14 :処理ユニット
16 :無線ユニットインターフェース
20 :インターフェース
22 :メモリ
23 :イベントデータ
25 :第1の音声データ
26 :第2の音声データ
28 :第1のマイクロフォン
29 :第1の音声入力信号
30 :第2のマイクロフォン
31 :第2の音声入力信号
36A :第1の位置データ
36B :第2の位置データ
38、38A :第1の測位装置
38B :聴覚保護装置位置モジュール
40、40B :聴覚保護装置インターフェース
42 :センサ装置
44 :第1の音声出力信号
44A :第1の音声出力
46 :第2の音声出力信号
46A :第2の音声出力
50 :サーバ装置
52、52A、52B :処理ユニット
54 :メモリ
56 :インターフェース
58 :接続
100 :聴覚保護具を動作させる方法
102A :第1のマイクロフォンからの第1の音声入力信号と、第2のマイクロフォンからの第2の音声入力信号と、を取得すること
102B :第1の測位装置から第1の位置データを取得すること
106A :第1の音声入力信号および第2の音声入力信号に基づいて、第1の音声データを決定すること
106B :第1の音声入力信号および第2の音声入力信号に基づいて、音源イベントの存在を決定すること
110 :第1の音声データおよび第1の位置データを無線ユニットに送信すること
【国際調査報告】