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特表2023-507756グレイジングパネルとフレームとを含む窓ユニット
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-27
(54)【発明の名称】グレイジングパネルとフレームとを含む窓ユニット
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/14 20060101AFI20230217BHJP
   B60J 1/10 20060101ALI20230217BHJP
【FI】
B29C45/14
B60J1/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022537404
(86)(22)【出願日】2020-12-18
(85)【翻訳文提出日】2022-08-01
(86)【国際出願番号】 EP2020087078
(87)【国際公開番号】W WO2021123207
(87)【国際公開日】2021-06-24
(31)【優先権主張番号】19217818.4
(32)【優先日】2019-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510191919
【氏名又は名称】エージーシー グラス ユーロップ
【氏名又は名称原語表記】AGC GLASS EUROPE
【住所又は居所原語表記】Avenue Jean Monnet 4, 1348 Louvain-la-Neuve, Belgique
(74)【代理人】
【識別番号】100103816
【弁理士】
【氏名又は名称】風早 信昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120927
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 典子
(72)【発明者】
【氏名】ヒック, ロバート
【テーマコード(参考)】
4F206
【Fターム(参考)】
4F206AA11
4F206AA45
4F206AA50
4F206AB17
4F206AB25
4F206AD04
4F206AD08
4F206AH17
4F206JA07
4F206JB12
4F206JF01
4F206JF05
4F206JF51
4F206JL02
4F206JN12
(57)【要約】
本発明は、グレイジングパネルと、フレームプロファイルを有し、少なくとも1つの周辺部上でグレイジングパネルの縁部を取り囲み、プラスチック一次部分を含むフレームとを含む窓ユニットにおいて、一次部分がリサイクル材料の重量として少なくとも10%を含むことを特徴とする窓ユニットを開示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グレイジングパネル(101、201、301、401)と、フレームプロファイルを有し、少なくとも1つの周辺部上で前記グレイジングパネルの縁部を取り囲み、プラスチック一次部分(103、203、303、403)を含むフレーム(102、202、302、402)とを含む、窓ユニット(100、200、300、400)において、
前記一次部分が、前記一次部分の全高分子材料のうちのリサイクル材料の重量として、少なくとも10%を含むことを特徴とする、窓ユニット。
【請求項2】
前記一次部分が硬質成分の形態である、請求項1に記載の窓ユニット。
【請求項3】
前記硬質成分がポリプロピレン系材料である、請求項2に記載の窓ユニット。
【請求項4】
前記硬質成分がガラスファイバを含む、請求項2又は3に記載の窓ユニット。
【請求項5】
前記一次部分が軟質成分の形態である、請求項1に記載の窓ユニット。
【請求項6】
前記フレームが、二次部分(104)を含み、前記二次部分(104)が、軟質成分の形態であり、前記一次部分の上に少なくとも部分的に置かれる、請求項1~5のいずれか一項に記載の窓ユニット。
【請求項7】
前記軟質成分が、熱可塑性エラストマー系材料又は軟質PVC材料である、請求項5又は6に記載の窓ユニット。
【請求項8】
前記一次部分が、前記グレイジングパネルと直接接触している、請求項1~7のいずれか一項に記載の窓ユニット。
【請求項9】
前記グレイジングパネルがガラスパネルである、請求項1~8のいずれか一項に記載の窓ユニット。
【請求項10】
前記グレイジングパネルが積層ガラスパネルである、請求項1~9のいずれか一項に記載の窓ユニット。
【請求項11】
前記一次部分(403)が、コア部分(403b)と、周辺部分(403c)とを含み、 前記周辺部分が、前記コア部分の上に少なくとも部分的に置かれる、請求項1~10のいずれか一項に記載の窓ユニット。
【請求項12】
前記一次部分の前記コア部分の組成が、前記周辺部分の組成より高いリサイクル材料率を含む、請求項11に記載の窓ユニット。
【請求項13】
前記フレームが装飾要素(105)を含み、前記装飾要素(105)が、前記フレームの前記一次部分に取り付けられる、請求項1~12のいずれか一項に記載の窓ユニット。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか一項に記載の窓ユニットを製作する方法であって、
(1)前記ガラスパネルを型に挿入するステップと、
(2)前記型を閉じて、前記ガラスパネルのまわりに少なくとも1つの空洞を作るステップと、
(3)前記一次部分を前記少なくとも1つの空洞に注入するステップと、
(4)前記型を開けるステップと、
(5)前記窓ユニットを前記型から取り外すステップと
を含む、方法。
【請求項15】
請求項11又は12に記載の窓ユニットを製作する方法であって、
(1)前記ガラスパネル及び前記コア部分を型に挿入するステップと、
(2)前記型を閉じて、前記ガラスパネルのまわり及び/又は前記コア部分のまわりに少なくとも1つの空洞を作るステップと、
(3)前記一次部分の前記周辺部分を前記少なくとも1つの空洞に注入するステップと、
(4)前記型を開けるステップと、
(5)前記窓ユニットを前記型から取り外すステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グレイジングパネルと、フレームプロファイルを有し、少なくとも1つの周辺部上でグレイジングパネルの縁部を取り囲み、プラスチック一次部分を含むフレームとを含む、窓ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
グレイジングパネルとフレームとを有する窓ユニットが知られている。ウィンドウを囲むフレームを製造するために、プライマー又は接着剤は、一次部分がガラスパネルの周辺部の縁部領域上に形作られる前に、内側、正面側、及び外側のウィンドウの縁部領域に加えられる。
【0003】
今日では、自動車産業において、窓ユニットをオーバーモールドするために使用される材料の総量は非常に大きい。自動車によっては、車両につき約300~1000gの重量と推定される。したがってこれは、大量のバージン材がこの包まれる窓ユニットを製作するために使用されることを表している。よってこれは、非常に資源を消費している。
【0004】
プラスチック廃棄物及びプラスチック資源の管理は、全世界的な問題であることが知られている。プラスチック汚染は、どの国も対処しなければならない課題になってきている。
【0005】
プラスチックの微粒子の摂取、海洋汚染、プラスチックゴミの環流の存在などは、この世界的に問題があると知られていることに関連する例の一部であり、プラスチック消費はさらに増加しており、中長期的に環境に、そして人間社会に問題を引き起こす。
【0006】
今日では、プラスチック廃棄物は、リサイクル、エネルギー回収、及び埋立ての、3つの異なる方法で管理することができる。世界の地域により、これらの3つのカテゴリの分かれ方は異なる。埋立ては、私たちの環境におけるフットプリントの悪影響を減少させるために、最小化されなければならない。
【0007】
ISO 14021規格によると、リサイクル材料は、部品を製作するために使用されるもの以外の製造工程から来る廃棄物を意味する未使用材料、又は、寿命後の製品から来る材料の再使用を意味する使用済材料のいずれかから来ている。
【0008】
使用済材料と比較して、未使用材料がより良好な品質水準を有することが知られている。それは概して、製品の原産地及び特性についての情報を得ることがより簡単である、1つの構成材料である。たとえ影響がわずかであるとしても、材料特性に対する影響は依然として存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、これらの問題を軽減すること、及び、ゴミの埋立てを最小化し、且つ、プラスチック使用の悪影響を減少させながら、環境フットプリントを減少させたフレームを有する窓ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様によると、本発明は、グレイジングパネルと、フレームプロファイルを有し、少なくとも1つの周辺部上でグレイジングパネルの縁部を取り囲み、プラスチック一次部分を含むフレームとを含む、改良された窓ユニットに関する。
【0011】
本発明の第1の態様で定義される解決方法は、一次部分に基づき、一次部分の全高分子材料のうちのリサイクル材料の重量の少なくとも10%を含む。前記リサイクル材料は、一次部分のバージン材と同じ高分子基材を有する。
【0012】
プラスチック廃棄物の正確な管理、適切な分類、並びに、リサイクル材料及びバージン材の混合により、背景技術で言及された欠点を減少又は強化することができる。これは、バージン材及びリサイクル材料を混合する一般的な使用である。コールドランナー及びスプルーは、標準的な製作における粉砕再生材料の直接の再使用の例である。ここで上にあげられたISO規格に関して、この粉砕再生材料は、リサイクル材料とはみなされない。
【0013】
規格によると、ループの内部に書き込まれる重量パーセントの値を有するメビウスループは、窓ユニット、特に、フレームの特定の要素のリサイクルレベルを証明するために、窓ユニット上のロゴとして配置することができる。そのとき、リサイクル材料の供給源及び量の検証は、使用されたロゴ、並びに/又は、購買文書及び他の利用可能な記録の使用を通して実行されてもよい。
【0014】
他方で、リサイクルされた熱可塑性プラスチックの使用も、粉砕再生された材料の特性への悪影響(より低い機械抵抗)、表層アスペクト品質の劣化、粘度上昇、材料特性範囲の拡大、間違った分類と関連する危険性材料の潜在的な存在などの、いくつかの欠点を有する。
【0015】
リサイクルプラスチックの量の増加は、エネルギー回収及び/又は埋立て管理の減少、バージン材の消費節減、寿命後に再使用できるプラスチックのレベルを増加させるための新しい技術及び新しい仕事の開発、これらの材料を使用する企業により環境に優しいイメージを与えることなどを意味することができる。
【0016】
より詳細には、本発明は、バージン材の消費の重要な減少を可能にする特定のレベル内のリサイクル材料を使用することである。
【0017】
いくつかの実施形態において、フレームは、フレームプロファイルを有し、少なくとも2つの周辺部上でグレイジングパネルの縁部を取り囲み、プラスチック一次部分を含む。
【0018】
一次部分は、グレイジングパネル上にオーバーモールドすることができ、これは、グレイジングパネルとともに型に置かれ、次いで、二次部分などの別の材料とともにグレイジングパネルに固定される前に、一次部分が作られることを意味する。工程を容易にするために、一次部分は、グレイジングパネル上を直接包むために、型に注入することができる。いくつかの他の実施形態において、一次部分は先に作ることができ、次いで、接着剤などの固定手段で、グレイジングパネルに固定することができる。
【0019】
或いは、一次部分は硬質成分の形態である。
【0020】
硬質材料は、時には、部分に対して若干のより高い剛性をもたらし、軟質材料厚さを減少させ、及び/又は、包まれた窓ユニットに、後部ドア固定に一体化されるガイド、窓ユニットを車体に組み付けるために使用される固定などの機能を加えるために使用される。硬質材料は、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)系混合物、アクリル系混合物、ポリアミド、又はその他とすることができる。好ましい実施形態において、硬質材料は、車での包まれた窓ユニットの組立て後は見えない。ガラスファイバ、ボールガラス、タルクなどの充填剤が充填される可能性もある硬質材料は、オーバーモールド工程の後、軟質材料で覆われる。好ましい実施形態において、硬質成分はポリプロピレン系材料である。ポリアミド、スチレン、及びその他などの、1000MPaを超えるヤング率を有する他の硬質材料も使用することができる。
【0021】
或いは、一次部分を補強するために、一次部分は、硬質材料と混合されたガラスファイバを含む。
【0022】
或いは、一次部分は軟質成分の形態である。軟質成分は、熱可塑性エラストマー系材料とすることができる。一般的にはスチレン系の加硫された熱可塑性エラストマーが使用される。軟質成分は、別の実施形態では、軟質ポリ塩化ビニルである。軟質材料は、フレームの最終的な表層アスペクトを与えるために、及び、窓ユニットを車体に嵌合するために使用される。事実上、材料の柔らかさは、軟質リップを使用した、車体と窓ユニットとの間の干渉を可能にする。軟質材料は、時には、車体と包まれた窓ユニットとの間のシール機能を保証するためにも使用される。
【0023】
本発明のいくつかの実施形態において、フレームは、軟質成分の形態であり、一次部分の上に少なくとも部分的に置かれる二次部分を含む。二次部分は、それが固定される構造上で窓ユニットをつなぐことを可能にする。そのような構造体は、車体、建物などとすることができる。
【0024】
二次部分は、第2のステップにおいて、少なくとも部分的に一次部分の上に注入することができる。好ましくは、二次部分は単一の部分である。いくつかの実施形態において、二次部分は、窓ユニットの美的価値及び堅固さを保証するために、グレイジングパネルと局所的に接触することができる。
【0025】
いくつかの実施形態において、二次部分の少なくとも一部は、グレイジングパネルと接触している。
【0026】
好ましい実施形態において、軟質成分は、熱可塑性エラストマー系材料である。スチレン系の加硫された熱可塑性エラストマーが一般に使用される。軟質成分は、別の実施形態では、軟質ポリ塩化ビニルである。
【0027】
いくつかの実施形態において、一次部分及び/又は二次部分の軟質成分は、熱可塑性エラストマー系材料とすることができる。いくつかの実施形態において、一次部分及び/又は二次部分の軟質成分は、PMMA系材料とすることができる。
【0028】
いくつかの実施形態において、一次部分は、グレイジングパネルと直接接触している。
【0029】
グレイジングパネルは、自動車のデザインと一致するために、平坦な又は湾曲したパネルとすることができる。グレイジングパネルは、セキュリティ及び防盗要件の仕様を考慮するために、処理、すなわち、焼なまし、焼もどしなどを行うことができる。たとえば、除霜及び/又は曇り防止機能を加えるために、加熱可能なシステム、たとえば、コーティング又はワイヤのネットワークを、グレイジングパネル上に加えることができる。
【0030】
本発明のいくつかの実施形態において、一次部分は、グレイジングパネルと直接接触しており、これは、一次部分がグレイジングパネル上に注入されることを意味する。グレイジングパネルは、堅固さを保証し、及び/又は、グレイジングパネル上を一次部分で包み込むことを促進するために、局地的に接合剤又はプライマー材を有することができる。
【0031】
一次部分は、グレイジングパネル上にオーバーモールドすることができる。工程を容易にするために、一次部分は、グレイジングパネル上を包むために、型に注入することができる。
【0032】
いくつかの実施形態において、グレイジングパネルはガラスパネルである。ガラスパネルは、少なくとも1つのガラスシートを含む。
【0033】
或いは、グレイジングパネルは、積層ガラスパネルとすることができる。積層グレイジングは、ガラスシートの間に位置付けられる1つ又は複数の中間層によって維持されるガラスシートを含む。採用される中間層は、通常は、剛性を調整することができる、ポリビニルブチラール(PVB)又はエチレン酢酸ビニル(EVA)である。これらの中間層は、ガラスが大きな鋭い破片に分かれることを防ぐような方法で壊れたときでさえ、一緒に接合されたガラスシートを保持する。
【0034】
ガラスシートは、透明ガラス、又は、ガラスの特定の組成物で若しくは、たとえば、コーティング又はプラスチック層を加えることによって色をつけられた、色ガラスとすることができる。
【0035】
グレイジングパネルが積層ガラスパネルである実施形態において、重量及び騒音を低下させるために、ガラスシートの変化する厚さを有することは有利であり得る。グレイジングパネルの上の引き起こされた変形のために、1mm未満の厚さの薄いガラスシートを、屈曲又は変形なしに使用することができる。よって、そのような薄いガラスシートは、望ましいデザインを維持することができる。
【0036】
いくつかの実施形態において、一次部分は、コア部分を含むことができる。コア部分は、グレイジングパネルと直接接触することができ、これは、コア部分がグレイジングパネル上に注入されることを意味する。グレイジングパネルは、堅固さを保証し、及び/又は、グレイジングパネル上をコア部分で包み込むことを促進するために、局所的に接合剤又はプライマー材料を有することができる。コア部分は、グレイジングパネル上にオーバーモールドすることができ、これは、グレイジングパネルとともに型に置かれ、次いで、周辺部分などの別の材料とともにグレイジングパネルに固定される前に、コア部分が作られることを意味する。工程を容易にするために、コア部分は、グレイジングパネル上を包むために、型に注入することができる。工程を容易にするために、コア部分は、グレイジングパネル上を包むために、型に注入することができる。いくつかの他の実施形態において、コア部分は先に作ることができ、次いで、接着剤などの固定手段で、グレイジングパネルに固定することができる。
【0037】
これらの実施形態において、一次部分は、2つの部分、コア部分と周辺部分とを含み、周辺部分は、コア部分の上に少なくとも部分的に置かれる。周辺部分は、局所的にグレイジングパネルと直接接触することができ、これは、周辺部分が、コア部分の上で少なくとも部分的に、グレイジングパネル上に注入されることを意味する。グレイジングパネルは、堅固さを保証し、且つ/又は、グレイジングパネル上で周辺部分により包み込むことを促進するために、局所的に接合剤又はプライマー材料を有することができる。
【0038】
これらの実施形態による窓ユニットを製作する方法は、以下のステップを含む。
(1)ガラスパネル及び前記コア部分を型に挿入するステップ。
(2)型を閉じて、ガラスパネルのまわり及び/又はコア部分のまわりに少なくとも1つの空洞を作るステップ。
(3)一次部分の周辺部分を少なくとも1つの空洞に注入するステップ。
(4)型を開けるステップ。
(5)窓ユニットを型から取り外すステップ。
【0039】
これらの実施形態において、フレームは、後述するような二次部分を含むことができる。二次部分は、周辺部分の後に注入される。
【0040】
いくつかの実施形態において、一次部分のコア部分の組成は、周辺部分の全高分子材料のうちのリサイクル材料の重量パーセントより大きい、コア部分の全高分子材料のうちのリサイクル材料の重量パーセント(率)を含む。一次部分のリサイクル材料の重量パーセントは、コア部分及び周辺部分のリサイクル材料の総重量を、コア部分及び周辺部分のバージン材及びリサイクル材料の合計の総重量で割ったものに、100を乗じたものである。
【0041】
いくつかの実施形態において、フレームは、装飾要素を含むことができ、前記装飾要素は、フレームの一次部分に、又は、二次部分に取り付けられる。
【0042】
本発明は、以下のステップを含む、本発明による窓ユニットを製作する方法にも関する。
(1)ガラスパネルを型に挿入するステップ。
(2)型を閉じて、ガラスパネルのまわりに少なくとも1つの空洞を作るステップ。
(3)一次部分を少なくとも1つの空洞に注入するステップ。
(4)型を開けるステップ。
(5)窓ユニットを型から取り外すステップ。
【0043】
いくつかの実施形態において、二次部分は、一次部分の注入後に、注入することができる。
【0044】
いくつかの実施形態において、一次部分は、グレイジングパネル上に注入されないが、型にグレイジングパネルとともに置くことができ、二次部分によってオーバーモールドすることができる。
【0045】
本発明の窓ユニットは、車体、窓枠、又はドアフレームの開口に配置されてもよい。
【0046】
本発明は、特許請求の範囲に記載される特徴のすべての可能な組合せに関連することに留意されたい。
【0047】
以下の記述は、自動車の窓ユニットに関するものであるが、本発明は、電車、バス、ボートなどの運搬用車両のような、又は、少なくとも1つの周辺部上の窓の縁部を囲む包み込みを提供してもよい構造的な窓のような、他の分野に適用可能であってもよいことが理解される。
【0048】
ここで、本発明の本態様及び他の態様は、実例として提供され、限定するものではない、本発明のさまざまな例示的実施形態を示す添付図面を参照して、さらに詳細に記載される。図面は、略図であり、正確な縮尺ではない。図面は、いかなる意味においても、本発明を制限するものではない。より多くの利点は、例で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0049】
図1a】本発明の例示的な実施形態による、車体に置かれた窓ユニットの概略図である。
【0050】
図1b図1aの断面A-Aによる断面である。
【0051】
図1c図1aの断面B-Bによる断面である。
【0052】
図2a】本発明の第2の例示的な実施形態による、車体に置かれた窓ユニットの概略図である。
【0053】
図2b図2aの断面A-Aによる断面である。
【0054】
図2c図2aの断面B-Bによる断面である。
【0055】
図2d図2aの断面C-Cによる断面である。
【0056】
図2e図2aの断面D-Dによる断面である。
【0057】
図3a】本発明の第3の例示的な実施形態による、車体に置かれた窓ユニットの概略図である。
【0058】
図3b図3aの断面A-Aによる断面である。
【0059】
図3c図3aの断面B-Bによる断面である。
【0060】
図3d図3aの断面C-Cによる断面である。
【0061】
図3e図3aの断面D-Dによる断面である。
【0062】
図3aの断面D-Dによる断面である。
【0063】
図3f】断面B-Bの領域の概略図である。
【0064】
図4a】本発明の第4の例示的な実施形態による、車体に置かれた窓ユニットの概略図である。
【0065】
図4b】本発明の第4の例示的な実施形態による、ガラスパネル及び一次部分のコア部分の概略図である。
【0066】
図4c図4aの断面A-Aによる断面である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
本明細書で提供される例は、特許請求の範囲で定義される本発明の範囲を説明するものである。それらは、いかなる意味においても、本発明の限定的な実施形態を表さない。本発明は、以下の実施形態に記載される特徴のすべての可能な組合せに関連することに留意されたい。
【0068】
図1a~1cを参照すると、本発明の第1の実施形態が記載されている。
【0069】
図1a、1b、及び1cは、グレイジングパネル101と、フレームプロファイルを有し、グレイジングパネル101の縁部を取り囲むフレーム102とを含む窓ユニット100を示す。一次部分103は、型に事前に置かれたガラスパネル上に直接注入される。一次部分は、重量の少なくとも10%のリサイクル材料を含み、これは、一次部分の高分子基材が、一次部分の全高分子材料の重量の少なくとも10%のリサイクル材料と、多くとも90%のバージン材とを含むことを意味する。硬質成分の形態である一次部分は、ポリプロピレン系バージン材を含む。リサイクル材料はポリプロピレン系材料であり、これは、リサイクル材料が一次部分のバージン材と同じ高分子基材を有することを意味する。
【0070】
窓ユニット100は、多角形形状、特に、台形形状を有する。グレイジングパネル101は、ほぼ同じ形状を有する。フレームは、フレームプロファイルを有し、4つの周辺部上でグレイジングパネルの縁部を取り囲む。
【0071】
これらの実施形態において、一次部分は、重量の少なくとも50%~100%のリサイクル材料を含む。本実施形態において、ポリプロピレンのパーセンテージは、リサイクル材料の重量の50%~70%である。有利なことには、一次部分のほとんどが見えないので、一次部分の高分子材料は、より高い重量パーセントのリサイクル材料を有することができる。
【0072】
一次部分は、一次部分を補強するために、ガラスファイバなどの他の材料を含むことができる。
【0073】
フレームは、二次部分104も含む。二次部分104はTPE系材料である。いくつかの実施形態において、二次部分の高分子材料は、一次部分のリサイクル材料のパーセンテージより低いパーセンテージのリサイクル材料を有する。
【0074】
いくつかの実施形態において、TPE材料は、いくらかのポリプロピレンを含有してもよく、リサイクルされたポリプロピレンも使用することができる。これらの実施形態において、ポリプロピレンの最大量が重量の約20~25%であるので、リサイクルされたポリプロピレンの使用のみ考えるとしても、二次部分のリサイクル材料のパーセンテージはTPEに関しては限定される。
【0075】
グレイジングパネルは、車体C、ドアフレームなどの別の要素に窓ユニット100を固定することができる固定手段106を含むことができる。固定手段106は、一次部分102の中でフレーム上に固定される。いくつかの実施形態において、固定手段は、一次部分でオーバーモールドすることができる。いくつかの実施形態において、固定手段は、一次部分とともに注入される。ディビジョンバーのような他の固定手段を使用することができる。
【0076】
いくつかの実施形態において、一次部分は、要件を満たし、フレーム及び窓ユニット100を補強するために、特定のデザインを有することができる。二次部分は、窓ユニット100をつなぐために、リップなどを有する特定のデザインを有することができる。図1b及び1cに示されるように、フレームは、フレームプロファイルを有し、グレイジングパネルの縁部を取り囲む。一次部分は、グレイジングパネルの縁部を取り囲む。一次部分は、グレイジングパネルの2つの主面及び縁部と接触している。二次部分は、一次部分の少なくとも一部の上にある。本実施形態において、二次部分は、1つの主面上でグレイジングパネルと接触している。
【0077】
二次部分は、窓ユニットと車体Cとの間の堅固さを可能にするリップ104aを含む。
【0078】
本実施形態において、窓ユニットは、多成分射出成形プロセスによって製作される。この方法は、以下のステップを含む。
(1)ガラスパネルを型に挿入するステップ。
(2)型を閉じて、ガラスパネルのまわりに少なくとも1つの空洞を作るステップ。
(3)一次部分を少なくとも1つの空洞に注入するステップ。
(4)一次部分を有するガラスパネルを、異なる空洞を有する型の第2の部分に移動させるステップ。
(5)二次部分を異なる空洞に注入するステップ。
(6)型を開けるステップ。
(7)窓ユニットを型から取り外すステップ。
【0079】
図2a~2eに示されるように、本発明の第2の実施形態が記載されている。
【0080】
図2a、2b、2c、2d、及び2eは、グレイジングパネル201と、フレームプロファイルを有し、グレイジングパネル201の縁部を取り囲むフレーム202とを含む窓ユニット200を示す。一次部分は、型に事前に置かれたガラスパネル上に注入される。一次部分は、重量の少なくとも10%のリサイクル材料を含み、これは、一次部分の高分子基材が、一次部分の全高分子材料の重量の少なくとも10%のリサイクル材料と、多くとも90%のバージン材とを含むことを意味する。軟質成分の形態である一次部分は、TPE系バージン材を含む。リサイクル材料はTPE系材料であり、これは、リサイクル材料が主要な技術のバージン材と同じ高分子基材を有することを意味する。
【0081】
窓ユニット200は、多角形形状、特に、台形形状を有する。グレイジングパネル201は、ほぼ同じ形状を有する。フレームは、フレームプロファイルを有し、4つの周辺部上でグレイジングパネルの縁部を取り囲む。
【0082】
これらの実施形態において、一次部分は、重量の少なくとも50%~100%のリサイクル材料を含む。本実施形態において、TPEのパーセンテージは、リサイクル材料の重量の50%~70%である。有利なことには、一次部分のほとんどが見えないので、一次部分の高分子材料は、より高い重量パーセントのリサイクル材料を有することができる。
【0083】
一次部分は、一次部分を補強するために、ガラスファイバなどの他の材料を含むことができる。
【0084】
フレームは装飾要素205も含む。装飾要素は、図2aに示されるようなフレームの頂部を少なくとも部分的に囲む単一の要素とすることができる。いくつかの実施形態において、装飾要素は、一次部分に固定されるいくつかの部品とすることができる。装飾要素は、一次部分の一部のみ覆うことができる。本実施形態において、装飾要素は、窓ユニットの4つの側部のうちの3つを覆う。
【0085】
装飾要素は、プラスチック、金属で、及び、金属化された態様などの異なる頂部態様で、作ることができる。装飾要素は、固定手段によって一次部分上に固定することができる、又は、一次部分でオーバーモールドすることができる。
【0086】
グレイジングパネルは、車体C、ドアフレームなどの別の要素に窓ユニット200を固定することができる固定手段206を含むことができる。固定手段206は、一次部分202の中でフレーム上に固定される。いくつかの実施形態において、固定手段は、一次部分でオーバーモールドすることができる。いくつかの実施形態において、固定手段は、一次部分とともに注入される。ディビジョンバーのような他の固定手段を使用することができる。
【0087】
いくつかの実施形態において、一次部分は、要件を満たし、フレーム及び窓ユニット200を補強するために、特定のデザインを有することができる。二次部分及び/又は一次部分は、窓ユニット200をつなぐために、リップなどを有する特定のデザインを有することができる。図1b~1eに示されるように、フレームは、フレームプロファイルを有し、グレイジングパネルの縁部を取り囲む。一次部分は、グレイジングパネルの縁部を取り囲む。一次部分は、グレイジングパネルの2つの主面及び縁部と接触している。
【0088】
一次部分は、窓ユニットと車体Cとの間の堅固さを可能にするリップ203aを含む。
【0089】
本実施形態において、窓ユニットは、射出成形プロセスによって製作される。この方法は、以下のステップを含む。
(1)ガラスパネルを型に挿入するステップ。
(2)型を閉じて、ガラスパネルのまわりに少なくとも1つの空洞を作るステップ。
(3)一次部分を少なくとも1つの空洞に注入するステップ。
(4)型を開けるステップ。
(5)窓ユニットを型から取り外すステップ。
(6)装飾要素を一次部分上に固定するステップ。
【0090】
装飾要素も、一次部分によってオーバーモールドすることができ、これは、装飾条片が、ガラスパネルとともに型に挿入され、次いで、一次部分が、射出ステップ後に固定される代わりに、少なくとも1つの空洞に注入されることを意味する。
【0091】
図3a~3fを参照すると、本発明の第1の実施形態が記載されている。
【0092】
図3a、3b、3c、3d、3e、及び3fは、グレイジングパネル301と、フレームプロファイルを有し、グレイジングパネル301の縁部を取り囲むフレーム302とを含む窓ユニット300を示す。一次部分は、型に事前に置かれたガラスパネル上に注入される。一次部分は、重量の少なくとも10%のリサイクル材料を含み、これは、一次部分の高分子基材が、一次部分の全高分子材料の重量の少なくとも10%のリサイクル材料と、多くとも90%のバージン材とを含むことを意味する。硬質成分の形態である一次部分は、ポリプロピレン系バージン材を含む。リサイクル材料はポリプロピレン系材料であり、これは、リサイクル材料が主要な技術のバージン材と同じ高分子基材を有することを意味する。
【0093】
窓ユニット300は、多角形形状、特に、台形形状を有する。グレイジングパネル301は、ほぼ同じ形状を有する。フレームは、フレームプロファイルを有し、3つの周辺部上でグレイジングパネルの縁部を取り囲む。
【0094】
これらの実施形態において、一次部分は、重量の少なくとも50%~100%のリサイクル材料を含む。本実施形態において、ポリプロピレンのパーセンテージは、未使用リサイクル材料の重量の50%~70%である。有利なことには、一次部分のほとんどが見えないので、一次部分の高分子材料は、より高い重量パーセントのリサイクル材料を有することができる。
【0095】
一次部分は、一次部分を補強するために、ガラスファイバなどの他の材料を含むことができる。
【0096】
フレームは、二次部分も含む。二次部分はTPE系材料である。いくつかの実施形態において、二次部分の高分子材料は、一次部分のリサイクル材料のパーセンテージより低いパーセンテージのリサイクル材料を有する。
【0097】
いくつかの実施形態において、TPE材料は、いくらかのポリプロピレンを含有してもよく、リサイクルされたポリプロピレンも使用することができる。これらの実施形態において、ポリプロピレンの最大量が重量の約20~25%であるので、リサイクルされたポリプロピレンの使用のみ考えるとしても、二次部分のリサイクル材料のパーセンテージはTPEに関しては限定される。
【0098】
グレイジングパネルは、車体C、ドアフレームなどの別の要素に窓ユニット300を固定することができる固定手段306を含むことができる。固定手段306は、一次部分302の中でフレーム上に固定される。いくつかの実施形態において、固定手段は、一次部分でオーバーモールドすることができる。いくつかの実施形態において、固定手段は、一次部分とともに注入される。ディビジョンバーのような他の固定手段を使用することができる。
【0099】
いくつかの実施形態において、一次部分は、要件を満たし、フレーム及び窓ユニット300を補強するために、特定のデザインを有することができる。二次部分は、窓ユニット300をつなぐために、リップなどを有する特定のデザインを有することができる。図3b~3fに示されるように、フレームは、フレームプロファイルを有し、グレイジングパネルの縁部を取り囲む。一次部分は、グレイジングパネルの縁部を取り囲む。一次部分は、グレイジングパネルの2つの主面及び縁部と接触している。二次部分は、一次部分の少なくとも一部の上にある。本実施形態において、二次部分は、1つの主面上でグレイジングパネルと接触している。
【0100】
一次部分及び二次部分は、堅固さ及び固定の局所的な必要性に応じて、グレイジングユニットの両側で異なる形状を有する。
【0101】
図3bでは、二次部分は、一次部分の表面の大部分を取り囲む。図3cでは、二次部分は、一次部分の表面の小さい部分の上にある。図3dでは、二次部分は、リップ304aによる車体Cとの堅固さ保証するために、局所的にのみ置かれる。図3eでは、二次部分は、グレイジングパネルと直接接触し、ディビジョンバーカバー308と組み合わせるために、一次部分の上に局所的に置かれ、第2のグレイジングパネルが、後付けガスケット309を有する、このそのように形成されたU形ディビジョンバーの内部に移動することを可能にする。
【0102】
図3fでは、二次部分は、一次部分の一部の上にあり、一次部分は、車体に窓ユニットを固定することができる固定手段306を有する。
【0103】
本実施形態において、一次部分の大部分は、二次部分によってオーバーモールドされない。この一次部分は、車体の要素で隠される。
【0104】
二次部分は、窓ユニットと車体Cとの間の堅固さを可能にするリップ304aを含む。
【0105】
本実施形態において、窓ユニットは、多成分射出成形プロセスによって製作される。この方法は、以下のステップを含む。
(1)ガラスパネルを型に挿入するステップ。
(2)型を閉じて、ガラスパネルのまわりに少なくとも1つの空洞を作るステップ。
(3)一次部分を少なくとも1つの空洞に注入するステップ。
(4)一次部分を有するガラスパネルを、異なる空洞を有する型の第2の部分に移動させるステップ。
(5)二次部分を異なる空洞に注入するステップ。
(6)型を開けるステップ。
(7)窓ユニットを型から取り外すステップ。
【0106】
図4a~4cを参照すると、本発明の第1の実施形態が記載されている。
【0107】
図4a、4b、及び4cは、グレイジングパネル401と、フレームプロファイルを有し、グレイジングパネル401の縁部を取り囲むフレーム402とを含む窓ユニット400を示す。一次部分は、型に事前に置かれたガラスパネル上に注入される。一次部分は、重量の少なくとも10%のリサイクル材料を含み、これは、一次部分の高分子基材が、一次部分の全高分子材料の重量の少なくとも10%のリサイクル材料と、多くとも90%のバージン材とを含むことを意味する。軟質成分の形態である一次部分は、TPE系バージン材を含む。リサイクル材料はTPE系材料であり、これは、リサイクル材料が主要な技術のバージン材と同じ高分子基材を有することを意味する。
【0108】
窓ユニット400は、多角形形状、特に、三角形状を有する。グレイジングパネル401は、ほぼ同じ形状を有する。フレームは、フレームプロファイルを有し、4つの周辺部上でグレイジングパネルの縁部を取り囲む。
【0109】
これらの実施形態において、一次部分は、重量の少なくとも50%~100%のリサイクル材料を含む。本実施形態において、TPEのパーセンテージは、未使用リサイクル材料の重量の50%~70%である。有利なことには、一次部分のほとんどが見えないので、一次部分の高分子材料は、より高い重量パーセントのリサイクル材料を有することができる。
【0110】
一次部分は、一次部分を補強するために、ガラスファイバなどの他の材料を含むことができる。
【0111】
一次部分は、コア部分403bと周辺部分403cとを含む。
【0112】
コア部分は、重量の少なくとも50%~100%のリサイクル材料を含む。周辺部分は、コア部分より少ないパーセンテージのリサイクル材料を有する。
【0113】
いくつかの実施形態において、一次部分は、要件を満たし、フレーム及び窓ユニット400を補強するために、特定のデザインを有することができる。周辺部分は、窓ユニット400をつなぐために、リップなどを有する特定のデザインを有することができる。図4b~4cに示されるように、フレームは、フレームプロファイルを有し、グレイジングパネルの縁部を取り囲む。一次部分は、グレイジングパネルの縁部を取り囲む。一次部分は、グレイジングパネルの2つの主面及び縁部と接触している。二次部分は、一次部分の少なくとも一部の上にある。本実施形態において、二次部分は、1つの主面上でグレイジングパネルと接触している。
【0114】
本実施形態において、コア部分は、周辺部分でオーバーモールドされる。
【0115】
周辺部分は、コア部分の表面の大部分を取り囲む。周辺部分は、ガラスパネルの縁部においてさえ、ガラスパネルと直接接触している。
【0116】
このコア部分は、周辺部分で隠される。
【0117】
本実施形態において、窓ユニットは、射出成形プロセスによって製作される。この方法は、以下のステップを含む。
(1)ガラスパネル及び一次部分のコア部分を型に挿入するステップ。
(2)型を閉じて、ガラスパネル及びコア部分のまわりに少なくとも1つの空洞を作るステップ。
(3)周辺部分を少なくとも1つの空洞に注入するステップ。
(4)型を開けるステップ。
(5)窓ユニットを型から取り外すステップ。
【0118】
コア部分も、ガラスパネル上に注入することができる。その場合、方法は、以下のステップを含む。
(1)ガラスパネルを型に挿入するステップ。
(2)型を閉じて、ガラスパネルのまわりに少なくとも1つの空洞を作るステップ。
(3)コア部分を少なくとも1つの空洞に注入するステップ。
(4)コア部分を有するガラスパネルを、異なる空洞を有する型の第2の部分に移動させるステップ。
(5)周辺部分を異なる空洞に注入するステップ。
(6)型を開けるステップ。
(7)窓ユニットを型から取り外すステップ。
図1a
図1b
図1c
図2a
図2b
図2c
図2d
図2e
図3a
図3b
図3c
図3d
図3e
図3f
図4a
図4b
図4c
【国際調査報告】