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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-27
(54)【発明の名称】アライメント機構
(51)【国際特許分類】
   F41G 3/06 20060101AFI20230217BHJP
   G01C 3/00 20060101ALI20230217BHJP
【FI】
F41G3/06
G01C3/00 120
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022538178
(86)(22)【出願日】2020-12-18
(85)【翻訳文提出日】2022-08-09
(86)【国際出願番号】 US2020065944
(87)【国際公開番号】W WO2021127393
(87)【国際公開日】2021-06-24
(31)【優先権主張番号】62/949,778
(32)【優先日】2019-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520168099
【氏名又は名称】シェルタード ウィングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100224672
【弁理士】
【氏名又は名称】深田 孝徳
(72)【発明者】
【氏名】クレルモント トッド
(72)【発明者】
【氏名】ファレル ベン
【テーマコード(参考)】
2F112
【Fターム(参考)】
2F112AD10
2F112BA12
2F112CA12
2F112DA32
2F112GA10
(57)【要約】
【課題】銃器の発射又は輸送時に移動しない照準点を有するアライメント機構又はレンジファインダーを提供する。
【解決手段】アライメント機構は、2枚の調整プレートを使用する。第1の調整プレートは、第1の調整軸の周りに枢動可能であり、第2の調整プレートは、第2の調整軸の周りに回転可能である。第1の調整軸及び第2の調整軸は、互いに垂直である。第1のプレートは、第1の調整軸が通る前方部分と、第1のアライメント面を有する後方部分と、第1のアライメント面の反対側にある後方部分に固定された引張ばねとを有する。第2の調整プレートは、前方部分と、第2のアライメント面を有する後方部分と、第2のアライメント面と第1の調整プレートの後方部分との間に固定された引張ばねとを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アライメント機構であって、
第1の調整軸の周りに枢動可能な第1の調整プレートであって、第1の調整軸が通過する前方部分と、第1のアライメント面を有する後方部分と、前記第1のアライメント面の反対側の前記後方部分に固定される引張ばねと、を含む第1の調整プレートと、
第2の調整軸の周りに回転可能な第2の調整プレートであって、前方部分と、第2のアライメント面を有する後方部分と、前記第2のアライメント面と前記第1の調整プレートの後方部分との間に固定された引張ばねと、を含む第2の調整プレートと、
を備え、
前記第1の調整軸が前記第2の調整軸に対して垂直である、アライメント機構。
【請求項2】
前記第1の調整プレートが水平調整プレートであり、前記第2の調整プレートが垂直調整プレートである、請求項1に記載のアライメント機構。
【請求項3】
前記第2の調整プレートは、前記前方部分から外側に離れて延びる脚部のペアを含む、請求項1に記載のアライメント機構。
【請求項4】
前記第2の調整プレートは、レンジファインダーのシャーシを固定するように構成されている、請求項1に記載のアライメント機構。
【請求項5】
前記第2の調整プレートは、第2の調整軸にて前記第1の調整プレートと接続する、請求項1に記載のアライメント機構。
【請求項6】
前記第2の調整プレートは、前記第1の調整プレートに対して相対的に回転する、請求項1に記載のアライメント機構。
【請求項7】
レンジファインダーであって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に収容されたレンジファインダーシャーシと、
前記ハウジング内に収容されたアライメント機構と、
を備え、
前記アライメント機構が、
水平調整軸の周りに枢動可能な水平調整プレートであって、第1の調整軸が通過する前方部分と、水平アライメント面を有する後方部分と、前記水平アライメント面と反対側の前記後方部分と前記ハウジングとの間に固定された水平引張ばねとを有する、水平調整プレートと、
垂直調整軸の周りに回転可能な垂直調整プレートであって、前方部分と、垂直アライメント面を有する後方部分とを有し、前記垂直アライメント面と前記水平調整プレートの後方部分との間に垂直引張ばねが固定されている、垂直調整プレートと、
を含み、
前記水平調整軸が垂直調整軸に対して垂直であり、前記レンジファインダーシャーシが、前記垂直調整プレートに固定されている、
ことを特徴とするレンジファインダー。
【請求項8】
前記垂直調整プレートは、前記水平調整プレートに対して前記垂直調整軸の周りに回転可能である、請求項7に記載のレンジファインダー。
【請求項9】
前記垂直調整プレートは、前記垂直調整軸にて前記水平調整プレートに固定されている、請求項7に記載のレンジファインダー。
【請求項10】
前記ハウジングの第1の開口を通過して前記水平アライメント面に接する水平調整プランジャーを更に備える、請求項7に記載のレンジファインダー。
【請求項11】
前記水平調整プランジャーの前記ハウジング内への軸方向移動により、前記水平引張ばねの第1の圧縮状態から第2の圧縮状態への圧縮を引き起こす、請求項10に記載のレンジファインダー。
【請求項12】
前記水平調整プランジャーの前記ハウジング内への軸方向への移動により、前記水平調整プレートが第1の位置から第2の位置まで水平調整軸の周りに枢動するようになる、請求項10に記載のレンジファインダー。
【請求項13】
前記ハウジングの第2の開口を通過して前記垂直アライメント面に接する垂直調整プランジャーを更に備える、請求項7に記載のレンジファインダー。
【請求項14】
前記垂直調整プランジャーの前記ハウジング内への軸方向移動により、前記垂直引張ばねの第1の圧縮状態から第2の圧縮状態への圧縮が生じる、請求項13に記載のレンジファインダー。
【請求項15】
前記垂直調整プランジャーの前記ハウジング内への軸方向移動により、前記垂直調整プレートが前記水平調整プレートに対して前記垂直調整軸の周りに第1の位置から第2の位置まで回転するようになる、請求項13に記載のレンジファインダー。
【請求項16】
前記水平引張ばね及び前記垂直引張ばねが、前記水平調整プレート及び前記垂直調整プレートそれぞれの可動範囲にわたって圧縮状態にある、請求項7に記載のレンジファインダー。
【請求項17】
銃器に固定するように構成された請求項7に記載のレンジファインダー。
【請求項18】
前記銃器がライフルである、請求項17に記載のレンジファインダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願に対する相互参照)
本出願は、2020年12月18日に出願された米国仮出願第62/949,778号に対する優先権を主張し、その本出願であり、これは引用により全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本開示は、アライメント機構に関する。一実施形態において、本開示は、レンジファインダーのための調整機構に関する。
【背景技術】
【0003】
レンジファインダーは、射手が標的までの距離を決定するのを支援する。レンジファインダーは、独立したものであるか、又はライフルなどの銃器に装着することができる。装着されるレンジファインダーは、最初に兵器に固定され、次にレンジファインダーの照準点が兵器の照準点と相互位置合わせされるように調整される。しかしながら、射撃後、兵器の反動で既存の装着型レンジファインダーの照準が移送する傾向がある。そのため、兵器の射撃のたびに、レンジファインダーを調整しなければならない。同様に、レンジファインダーが装着された場合の兵器の運搬により、レンジファインダーの位置ずれが引き起こされる。射撃前に装着型レンジファインダーが再調整されない場合、レンジファインダーは不正確な読み取り値を示す可能性がある。また、装着型レンジファインダーの再調整は、射撃の時間を奪うことになる。
【0004】
上述の理由により、銃器の発射又は輸送時に移動しない照準点を有する装着レンジファインダーを有することには、大きな利点がある。従って、これらの問題に対処できる装着型レンジファインダーのアライメント機構に対する大きな要求がある。
【発明の概要】
【0005】
一実施形態において、本開示は、アライメント機構を提供する。本開示の実施形態によれば、アライメント機構は、第1の調整軸の周りに枢動可能な第1の調整プレートであって、第1の調整軸が通過する前方部分と、第1のアライメント面を有する後方部分と、第1のアライメント面の反対側の後方部分に固定される引張ばねと、を含む第1の調整プレートと、第2の調整軸の周りに回転可能な第2の調整プレートであって、前方部分と、第2のアライメント面を有する後方部分と、第2のアライメント面と前記第1の調整プレートの後方部分との間に固定された引張ばねと、を含む第2の調整プレートと、を備え、前記第1の調整軸が前記第2の調整軸に対して垂直である。
【0006】
一実施形態において、第1の調整プレートは水平調整プレートであり、第2の調整プレートは垂直調整プレートである。別の実施形態では、第2の調整プレートは、前方部分から外側に離れて延びる脚部のペアを含む。更に別の実施形態では、第2の調整プレートは、レンジファインダーのシャーシを固定するように構成されている。更なる実施形態では、第2の調整プレートは、第2の調整軸にて第1の調整プレートと接続する。一実施形態において、第2の調整プレートは、第1の調整プレートに対して相対的に回転する。
【0007】
別の実施形態において、本開示は、レンジファインダーを提供する。本開示の実施形態によれば、レンジファインダーは、ハウジングと、ハウジング内に収容されたレンジファインダーシャーシと、ハウジング内に収容されたアライメント機構と、を備え、アライメント機構が、水平調整軸の周りに枢動可能な水平調整プレートであって、第1の調整軸が通る前方部分と、水平アライメント面を有する後方部分と、水平アライメント面の反対側の後方部分とハウジングとの間に固定された水平引張ばねと有する、水平調整プレートと、垂直調整軸の周りに回転可能な垂直調整プレートであって、前方部分と、垂直アライメント面を有する後方部分と、を有し、垂直アライメント面と水平調整プレートの後方部分との間に垂直引張ばねが固定されている、垂直調整プレートと、を含み、水平調整軸が垂直調整軸に対して垂直であり、レンジファインダーシャーシが垂直調整プレートに固定されている。
【0008】
一実施形態において、垂直調整プレートは、水平調整プレートに対して垂直調整軸の周りに回転可能である。更なる実施形態において、垂直調整プレートは、垂直調整軸にて水平調整プレートに固定される。
【0009】
一実施形態において、レンジファインダーは、ハウジング内の第1の開口を通過して水平アライメント面に接する水平調整プランジャーを更に備える。別の実施形態では、ハウジング内への水平調整プランジャーの軸方向移動により、水平引張ばねの第1の圧縮状態から第2の圧縮状態への圧縮が生じる。更なる実施形態において、ハウジング内への水平調整プランジャーの軸方向移動により、水平調整プレートが第1の位置から第2の位置まで水平調整軸の周りに枢動するようになる。
【0010】
一実施形態において、レンジファインダーは、ハウジング内の第2の開口を通過して垂直アライメント面に接する垂直調整プランジャーを更に備える。別の実施形態において、ハウジング内への垂直調整プランジャーの軸方向移動により、垂直引張ばねが第1の圧縮状態から第2の圧縮状態に圧縮されるようになる。更なる実施形態において、ハウジング内への垂直調整プランジャーの軸方向移動により、垂直調整プレートが、第1の位置から第2の位置まで水平調整プレートに対して垂直調整軸の周りに回転するようになる。
【0011】
一実施形態において、水平引張ばね及び垂直引張ばねは、水平調整プレート及び垂直調整プレートそれぞれの可動範囲にわたって圧縮状態にある。
【0012】
一実施形態において、レンジファインダーは、銃器に固定するように構成されている。一実施形態において、銃器はライフルである。
【0013】
本開示の実施形態は、添付図面を参照して開示され、単に例示を目的とするものである。本開示は、図面に例示された構造の詳細又は構成要素の配置にその適用が限定されるものではない。本開示は、他の実施形態が可能であり、又は他の様々な方法で実施又は実行することが可能である。同様の参照数字は、同様の構成要素を示すのに使用される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示の実施形態によるアライメント機構の左上斜視図である。
図2】本開示の実施形態によるアライメント機構の右上斜視図である。
図3】本開示の実施形態によるアライメント機構の右下斜視図である。
図4】本開示の実施形態によるハウジング内のレンジファインダーシャーシと共に使用される、図1のアライメント機構の左上斜視図である。
図5図1のアライメント機構の右側面斜視図である。
図6図1のアライメント機構の左底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示の実施形態を詳細に説明する前に、本開示は、その適用が、以下の説明に記載され又は図面に例示された構造の詳細及び構成要素の配置に限定されないことを理解されたい。本開示の技術は、他の実施形態が可能であり、又は様々な方法で実施又は実行することができる。また、本明細書で採用される表現及び用語は、説明のためのものであり、限定的とみなすべきではないことを理解されたい。
【0016】
ここで、本明細書で開示される装置及び方法について、本開示の実施形態が示された添付図面を参照しながらより完全に説明する。しかしながら、本明細書に開示される装置及び方法は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的且つ完全なものとなり、当業者に本発明の範囲を完全に伝えるように提供される。
【0017】
特徴及び/又は能力のセットは、スタンドアロン兵器照準器、フロントマウント又はリアマウントクリップオン兵器照準器、及び現場敷設の光学兵器照準器の他の配列の関連で容易に適合できることは、当業者には理解されるであろう。更に、特徴及び能力の様々な組み合わせがあらゆる種類の既存の固定又は可変兵器照準器を後付けするためのアドオンモジュールに組み込むことができることは、当業者には理解されるであろう。
【0018】
ある要素又は層が、他の要素又は層の「上にある」、「接続されている」又は「結合されている」と呼ばれるとき、これは、他の要素又は層の上に直接ある、接続されている又は結合することができることは理解されるであろう。或いは、介在する要素又は層が存在してもよい。対照的に、ある要素が他の要素又は層の「上に直接ある」、「直接接続されている」又は「直接結合されている」と呼ばれるときには、介在する要素又は層が存在しない。
【0019】
同様の番号は全体を通して同様の要素を指す。本明細書で使用される場合、用語「及び/又は」は、関連の列挙された項目の1又は2以上の何れかの及び全ての組み合わせを含む。
【0020】
本明細書において、第1、第2、その他の用語は、様々な要素、構成要素、領域、及び/又はセクションを説明するために使用することができるが、これらの要素、構成要素、領域、及び/又はセクションは、これらの用語によって限定されるものではないことは理解されるであろう。これらの用語は、ある要素、構成要素、領域、又はセクションを別の要素、構成要素、領域、又はセクションから区別するためにのみ使用される。従って、以下で検討される第1の要素、構成要素、領域、又はセクションは、本開示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、又はセクションと呼ぶことができる。
【0021】
図示のある要素又は特徴の別の要素又は特徴に対する関係を説明するために、「真下」、「下方」、「下側」、「上方」、「上側」及び同様のものの空間的相対用語が、説明を容易にするものとして本明細書で使用することができる。空間的相対用語は、図に描かれた向きに加えて、使用又は動作時の装置の様々な向きを包含することを意図していることは理解されるであろう。例えば、図中の装置が反転された場合には、他の要素又は特徴の「下方」又は「真下」として記載されている要素は、他の要素又は特徴の「上方」に配向されることになる。従って、例示的な用語「下方」は、上方と下方の両方の配向を包含することができる。装置は、他の向き(90°回転した、又は他の配向)であってもよく、本明細書で使用される空間的相対記述子は、これに応じて解釈される。
【0022】
本開示における数値範囲は近似値であり、従って、特に指示されない限り、範囲外の値を含むことができる。数値範囲は、何れかの低い値と何れかの高い値との間に少なくとも2単位の離隔があることを条件として、1単位の増分で低い値と高い値を含めてこれらの間の全ての値を含む。例として、例えば分子量、メルトインデックス、温度、その他などの組成的、物理的又は他の特性が100から1000である場合、100、101、102、その他などの全ての個々の値、並びに100から144、155から170、197から200、その他などの部分範囲が明示的に列挙されることが意図される。1未満の値を含む範囲、又は1よりも大きい小数(例えば、1.1、1.5など)を含む範囲については、1単位は、必要に応じて、0.0001、0.001、0.01又は0.1であるとみなされる。10未満の1桁の数字(例:1~5)を含む範囲については、通常は、1単位は0.1であるとみなされる。これらは、具体的に意図されたものの実施例に過ぎず、列挙された最低値と最高値の間の数値の全ての可能な組み合わせは、本開示において明示的に述べられているとみなされるものとする。数値範囲は、とりわけ、混合物中の成分の相対量、及び本方法に記載された様々な温度及び他のパラメータ範囲について本開示内で提供される。
【0023】
本明細書で使用される場合、用語「銃器」は、制御可能な方法で物体又は発射体を推進する何れかのデバイスを指す。銃器には、単発銃器、半自動銃器、及び完全自動銃器を含めて、ハンドガン、ピストル、ライフル、マシンガン、及びガフリングガンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。本明細書で使用される場合、用語「観察光学機器」は、標的を選択、識別又は監視するために射手又はスポッターによって使用される装置を意味する。「観察光学機器」は、標的の視覚的観察に依存することができ、例えば、赤外線(IR)、紫外線(UV)、レーダー、熱、マイクロ波、又は磁気イメージング、X線、ガンマ線、同位体及び粒子線を含む放射線、暗視、超音波、音波パルス、ソナー、地震振動、磁気共鳴、重力受容体、電波、テレビ及び細胞受容体を含む放送周波数、又は他の標的画像に依存することができる。「観察光学機器」デバイスによって射手に提示される標的画像は、変更されていなくてもよく、或いは、例えば、拡大、増幅、減算、重ね合わせ、ろ過、安定化、テンプレートマッチング、又は他の手段によって増強することができる。「観察光学機器」によって選択、識別又は監視される標的は、射手の視線内に存在するか、射手の視線に対して接線方向であるか、又は標的取得装置が射手に標的の焦点画像を提示する間、射手の視線が妨げられるようにすることができる。「観察光学機器」によって取得された標的の画像は、例えば、アナログ又はデジタルであり、例えば、html、SML、SOAP、X.25、SNA、その他等のプロトコル、Bluetooth(商標)、シリアル、USB又は他の適切な画像配信方法を用いた、ビデオ、物理ケーブル又はワイヤ、IR、電波、セルラー接続、レーザパルス、光学、802.11b又は他の無線伝送によって、1又は2以上の射手及びスポッターのネットワーク内で共有、保存、アーカイブ又は送信することができる。用語「観察光学機器」は、「光学照準器」と互換的に使用される。
【0024】
本明細書で使用される場合、用語「外部シーン」は、標的を含むがこれに限定されない、現実世界のシーンを指す。
【0025】
本明細書で使用される場合、用語「射手」は、射撃を行う操作者又は射撃を行う操作者と協働して射撃を観察する個人の何れかに適用される。
【0026】
一実施形態において、本開示は、ユーザがレーザを銃器と相互位置合わせすることを可能にするアライメント機構に関する。別の実施形態において、本開示は、ユーザがレーザを銃器と相互位置合わせすることを可能にする水平調整を組み込んだアライメント機構に関する。
【0027】
一実施形態において、本開示は、ユーザがレーザを銃器及び観察光学機器と相互位置合わせすることを可能にするアライメント機構に関する。別の実施形態において、本開示は、ユーザがレーザを銃器及び観察光学機器と相互位置合わせすることを可能にする水平調整を組み込んだアライメント機構に関する。
【0028】
図1~3は、本開示の実施形態による、アライメント機構100を示す。アライメント機構100は、2つのプレート、すなわち、水平調整プレート10及び垂直調整プレート20を含む。
【0029】
図示の実施形態では、水平調整プレート10は、略蟻継ぎ形状を有し、前方部分11aが後方部分11bよりも幅広である。水平調整軸12は、前方部分11aに配置されている。前方部分11aを貫通する開口13は、水平調整軸12と同軸である。ボルト14が開口13を通過して、アライメント機構100をハウジングに固定するが、依然として、水平調整軸12の周りのアライメント機構100の枢動運動を許容する。
【0030】
後方部分11bは、一方の側に水平アライメント面15を含み、反対側に水平引張ばね18を含む。図示の特定の実施形態において、水平アライメント面15は、後方部分11bの左側にあり、水平引張ばね18は、後方部分11bの右側にある。更なる実施形態では、水平方向アライメント面15と水平方向引張ばね18は、入れ替わってもよい。また、後方部分11bは、開口51を有するブロック50を含む。
【0031】
一実施形態では、1又は2以上のピンが開口51を通過する。一実施形態では、1又は2以上のピンが開口51を通過して、水平調整プレート10をハウジングに接続し、水平調整プレートが、水平調整軸の周りに枢動することを可能にする。
【0032】
図示の実施形態では、垂直調整プレート20はまた、略蟻継ぎ形状を有し、前方部分21aが後方部分21bよりも幅広である。垂直調整軸22は、前方部分21aから後方部分21bへの移行部付近に位置し、水平調整軸12に直交している。垂直調整プレート20を貫通する開口23は、垂直調整軸22と同軸である。ピン24が開口23を貫通し、垂直調整プレート20を垂直調整軸22の周りで水平調整プレート10に対して回転移動するのを可能にする。
【0033】
前方部分21aは、レンジファインダーシャーシの下面幾何形状に一致するように輪郭付けされた上面30を有する。上面30を通る2つの開口29は、レンジファインダーシャーシ(図示せず)がアライメント機構100に固定されることを可能にする。脚部26のペアは、垂直調整軸22に対してほぼ垂直に前方部分21aから外側に延びている。脚部26の遠位端は各々、レンジファインダーシャーシを固定する固定構造27を有する。
【0034】
後方部分21bは、その遠位端に垂直調整面25を含み、垂直調整面25の下側と水平調整プレート10との間に固定された垂直引張ばね28を有する。図1~3に示すように、垂直調整プレート20は、水平調整プレート10に対して角度が付けられている。これは、1つには、例えば図4~6に関して示され更に説明されるように、調整機構100が使用されることになるレンジファインダーシャーシの特定の形状に起因するものである。垂直調整プレート20と水平調整プレート10との間の角度はまた、水平調整プレート10から離れて垂直調整プレート20、特に垂直調整面25を支持する垂直引張ばね28の緩和状態によって影響され、前方部分21aが水平調整プレート10に向かって角度が付けられるようになる。
【0035】
図4~6は、レンジファインダーシャーシ300と共に使用し、ハウジング200内に収容して銃器と共に使用するためのレンジファインダー400を形成した、図1~3のアライメント機構100を示す図である。図示の実施形態において、ハウジング200は、複数のピースとして提供され、ねじ205を用いて共に保持される。しかしながら、更なる実施形態において、ハウジングは、より多くの又はより少ない要素を備え、及び/又は異なる構造又は装置を用いて共に保持することができる。ハウジング200の前方部分は、レンジファインダーシャーシ300の前側とほぼ同じサイズか又はそれより大きい窓201を含む。
【0036】
ハウジング200は更に、2つの開口、すなわち、側面にある第1の開口210と上部にある第2の開口220を含む。図4に示すように、水平調整プランジャー215は、ハウジング200内の第1の開口210に係合する。水平調整プランジャー215の内端面は、水平調整プレート10の水平アライメント面15に接する。同様に、垂直調整プランジャー225は、ハウジング200内の第2の開口220に係合する。垂直調整プランジャー225の内端面は、垂直調整プレート20の垂直アライメント面25に接する。
【0037】
図4~6に示すように、プランジャー215、225は、開口内にねじ止めされており、プランジャー215、225の軸方向位置は、単純なねじ調整によって操作される。他の実施形態では、プランジャーの軸方向位置の調整を可能にするために、例えば、プランジャーの工具不要調整を可能にする構造など、異なる構造及び/又は機構を使用することが可能である。
【0038】
レンジファインダーの水平方向のアライメントを調整するため、すなわちレンジファインダーシャーシ300の位置を調整するため、水平調整プランジャー215の軸方向位置を変更する。水平調整プランジャー215をハウジング200の中に更に移動させると、水平調整プランジャー215の内端面が水平アライメント面15に押し付けられるようになる。水平調整プランジャー215が水平アライメント面15に押し付け続けると、水平引張ばね18が水平整列板10とハウジング200との間で圧縮され、水平整列板10が水平調整軸12の周りで枢動する。水平アライメント面15が水平調整プレート10の左側にあり、水平張力ばね18が水平調整プレート10の右側にある、図示の特定の実施形態では、水平張力ばね18の圧縮を増加させる(すなわち、水平調整プランジャー215を更にハウジング内に動かす)と、水平調整プレート10が反時計回りに枢動することになる。狙いを反対方向に調整するために、水平調整プランジャー215を外側に移動させ、これによって、水平アライメント面15への圧力を取り除き、水平引張ばね18が弛緩することができる。重要なことは、水平張力ばね18が完全に弛緩した状態になることはないことである。アライメントを維持するために、常にある程度の圧縮が存在することになる。図示の実施形態では、水平引張ばね18が弛緩されると、水平調整プレート10を押して、水平調整軸12の周りに時計回りに枢動するようにする。水平アライメント面15と水平引張ばね18の位置が逆であれば、その逆が起こることは理解されるであろう。
【0039】
レンジファインダーの垂直アライメントを調整するため、すなわちレンジファインダーシャーシ300の位置を調整するために、垂直調整プランジャー225の軸方向位置が変更される。垂直調整プランジャー225をハウジング200の内部へ更に移動させると、垂直調整プランジャー225の内部端面が垂直アライメント面25に押し当てられる。垂直調整プランジャー225が垂直アライメント面25に押し付け続けると、垂直引張ばね28が垂直調整プレート20と水平調整プレート10との間で圧縮され、垂直調整プレート20が垂直調整軸22の周りに回転する。図示の特定の実施形態では、垂直引張ばね28の圧縮を増加させる(すなわち、垂直調整プランジャー225をハウジングの中に更に移動させる)ことにより、垂直調整プレート20の前方部分21aが水平調整プレート10から持ち上げられるように垂直調整プレート20が枢動する。反対方向に狙いを調整するには、垂直調整プランジャー225を外側に移動させ、それによって垂直アライメント面25への圧力を緩和し、垂直引張ばね28を弛緩させることができる。重要なことは、垂直引張ばね28が完全に弛緩した状態になることはないことである。アライメントを維持するために、常に一定量の圧縮が存在する。
図示の実施形態では、垂直引張ばね28が弛緩されると、垂直調整面25の下側を押して、垂直調整プレート20の前方部分21aを水平調整プレート10に向かって回転させる。
【0040】
異なる2つの調整プレート10,20を設け、調整軸12,22を分離し、固定された位置合わせ点への一定の張力を有するばねの張力を利用することにより、銃器の反動又は輸送に起因するレンジファインダーシャーシ300及びハウジング200の移動は、固定の位置合わせ点に戻される。言い換えれば、張力ばね18、28が完全に弛緩した状態になることはないので、調整プレート10、20に対して常に反力が作用する。その結果、レンジファインダーシャーシ300がハウジング内で動くと、引張ばね18、28が調整プレート10、20をそれぞれのプランジャー215、225に対して押し戻し、レンジファインダーシャーシ300をその設定位置に戻すことができる。
【0041】
アライメント機構は、レンジファインダーシャーシと共に使用するように記載されているが、他の装置がアライメント機構と共に使用されてもよいことは理解されるであろう。
【0042】
アライメント機構及びレンジファインダーの様々な実施形態を詳細に説明したが、それに対する修正及び変形が可能であり、その全てが本発明の真の精神及び範囲にあることは明らかであろう。次に、上記の説明に関して、サイズ、材料、形状、形態、機能及び操作、組立及び使用の方法の変形形態を含むように、開示された技術の部品の最適な寸法関係は、当業者にとって容易に明白であると考えられ、図示され明細書に記載されたものと同等の全ての関係は、本発明に包含されると意図されていることが理解されるであろう。従って、上記のことは、本発明の原理を例示するものに過ぎないと考えられる。更に、多数の修正及び変更が当業者には容易に想起されるので、本発明を図示及び記載された正確な構造及び動作に限定することは望ましくなく、従って、本発明の範囲内にある全ての適切な修正及び同等物が行使することができる。
【符号の説明】
【0043】
10 水平調整プレート
11a 前方部分
11b 後方部分
12 水平調整軸
13 開口
14 ボルト
15 水平アライメント面
18 水平引張ばね
20 垂直調整プレート
100 アライメント機構
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】