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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-02
(54)【発明の名称】ペット用排泄物の自動収去装置
(51)【国際特許分類】
   A01K 1/01 20060101AFI20230222BHJP
【FI】
A01K1/01 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022538224
(86)(22)【出願日】2020-12-29
(85)【翻訳文提出日】2022-06-17
(86)【国際出願番号】 KR2020095165
(87)【国際公開番号】W WO2021137670
(87)【国際公開日】2021-07-08
(31)【優先権主張番号】10-2019-0177217
(32)【優先日】2019-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0065639
(32)【優先日】2020-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522244090
【氏名又は名称】金 鍾洙
【氏名又は名称原語表記】KIM, Jong Su
【住所又は居所原語表記】(Hadaewon-dong, Xi Apt) 1802ho 103dong,363,Dunchon-daero, Jungwon-gu,Seongnam-si, Gyeonggi-do,13391,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110003395
【氏名又は名称】弁理士法人蔦田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 鍾洙
【テーマコード(参考)】
2B101
【Fターム(参考)】
2B101AA13
2B101AA20
2B101CA01
2B101CC01
2B101CC10
(57)【要約】
本発明は、ペット用排泄物の自動収去装置に関し、排便板10と、排便板の上面に排便シート21を連続的に供給する排便シート供給部20と、ビニールチューブ31を連続的に供給し、排便板から排出される排便シート及びその上面にあるペットの排泄物14がビニールチューブの内部に挿入され得るように、前記ビニールチューブの入口が排便板に向かって開かれるように前記ビニールチューブを供給するビニールチューブ供給部30と、ビニールチューブ供給部を貫通して後方に排出されるビニールチューブを加圧し、その内部にあるペットの排泄物を圧着する加圧ローラー手段60と、加圧ローラー手段を通過したビニールチューブ、その内部に挿入された排便シート、及び一定の厚さに圧着したペットの排泄物を収去するビニールチューブ収去部40とを含み、排便板に布設された排便シート及びその上にあるペットの排泄物をビニールチューブの内部に挿入した後で自動的に収去し、使用が便利で、且つ衛生的なペット用排泄物の自動収去装置に関する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定の大きさの排便板と;
前記排便板の上面に布設される排便シートと;
前記排便シートを前記排便板の上面に連続的に供給する排便シート供給部と;
前記排便板の他側に設置されるビニールチューブと;
前記排便板の一側から他側に排出される前記排便シート及びその上面にあるペットの排泄物が前記ビニールチューブの内部に挿入され得るように、前記ビニールチューブの入口が前記排便板に向かうように前記ビニールチューブを連続的に供給するビニールチューブ供給部と;
前記ビニールチューブ、その内部に挿入された排便シート及び一定の厚さに圧着したペットの排泄物を収去するビニールチューブ収去部と;を含むことを特徴とするペット用排泄物の自動収去装置。
【請求項2】
前記排便シート供給部は、前記排便シートを一定の長さごとにジグザグ式で折りながら上下に積層した前記排便シートブロックと、前記排便シートブロックを収容する排便シートブロック収納ボックスと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のペット用排泄物の自動収去装置。
【請求項3】
前記排便シート供給部は、前記排便シートを供給ロールに巻いてなる排便シート供給ロールと、前記排便シート供給ロールを収容する排便シート供給ロール収納ボックスと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のペット用排泄物の自動収去装置。
【請求項4】
前記排便シートブロック収納ボックスは、前記排便板の下部に水平に設置されることを特徴とする、請求項2に記載のペット用排泄物の自動収去装置。
【請求項5】
前記排便シートブロック収納ボックスは、前記排便板の一側上部に垂直に設置されることを特徴とする、請求項2に記載のペット用排泄物の自動収去装置。
【請求項6】
前記ビニールチューブ供給部は、前記ビニールチューブを一定の長さごとにジグザグ式で折りながら上下に積層したビニールチューブブロックと、前記ビニールチューブブロックを収容するビニールチューブブロック収納部材と、を含むことを特徴とする、請求項2に記載のペット用排泄物の自動収去装置。
【請求項7】
前記ビニールチューブは、上側シート及び下側シートを含み、両側部が互いに連結されてチューブ型からなり、前記ビニールチューブブロックは、前記上側シートが一定の高さに積層された上側積層部、前記下側シートが一定の高さに積層された下側積層部、及び前記上側積層部と下側積層部の両側部に形成される側面積層部を含む積層部と;前記上側積層部、下側積層部及び側面積層部の間に前記ビニールチューブ及び排便シートが通過し得る大きさを有して形成された中空部と;前記積層部から引き出される前記ビニールチューブが前記中空部を貫通して後方に一定の長さだけ延長形成される引き出し部と;を含むことを特徴とする、請求項6に記載のペット用排泄物の自動収去装置。
【請求項8】
前記排便板の上面から排出される排便シートは、前記積層部から引き出された後、前記中空部を貫通する前記ビニールチューブの内部に挿入され、前記ビニールチューブと共に前記中空部を貫通して前記ビニールチューブの先端と結合することを特徴とする、請求項7に記載のペット用排泄物の自動収去装置。
【請求項9】
前記ビニールチューブ収去部は、前記ビニールチューブの先端とその内部に挿入された排便シートの先端が共に固定され、水平方向に回転可能に設置され、その外周面に前記ビニールチューブ、その内部に挿入された排便シート及びペットの排泄物を巻き取る巻き取りローラーを含むことを特徴とする、請求項1に記載のペット用排泄物の自動収去装置。
【請求項10】
前記ビニールチューブブロック収納部材は、前記ビニールチューブブロックの中空部の内部に挿入され得るように一定の長さだけ延長され、その内部に前記ビニールチューブ、排便シート及びその上面にあるペットの排泄物が通過し得る中空通路を形成する中空通路形成部を含むことを特徴とする、請求項8に記載のペット用排泄物の自動収去装置。
【請求項11】
前記中空通路形成部は、前記ビニールチューブブロックの上側積層部を収容して支持する上側支持台と、前記下側積層部を収容して支持する下側支持台と、前記側面積層部を支持して収容する側面支持台と、を含み、前記上側支持台、下側支持台及び側面支持台の間には、前記ビニールチューブ及び排便シートが通過し得る大きさを有して中空通路が形成されることを特徴とする、請求項10に記載のペット用排泄物の自動収去装置。
【請求項12】
前記ビニールチューブ供給部を貫通して後方に排出される前記ビニールチューブを加圧し、その内部にあるペットの排泄物を圧着する加圧ローラー手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のペット用排泄物の自動収去装置。
【請求項13】
一定の大きさの排便板と;
前記排便板の上面に布設される排便シートと;
前記排便シートを前記排便板の上面に連続的に供給する排便シート供給部と;
前記排便板の他端に結合し、一定の大きさの内部空間を形成する本体ケースと;
前記排便板に向かうように水平方向に設置されるビニールチューブと;
前記本体ケースの内部に着脱可能に設置され、前記排便板の一側から他側に排出される前記排便シート及びその上にあるペットの排泄物が前記ビニールチューブの内部に挿入され得るように、前記排便板に向かって前記ビニールチューブの入口が一定の大きさだけ開かれるように前記ビニールチューブを連続的に供給するビニールチューブ供給部と;
前記本体ケースの内部に着脱可能に設置され、前記ビニールチューブ供給部を介して後方に排出される前記ビニールチューブを加圧し、その内部に挿入されたペットの排泄物を一定の厚さ以下に圧着する一つ以上の加圧ローラーを含む加圧ローラー手段と;
前記本体ケースの内部に回転可能に設置され、前記加圧ローラー手段を通過した前記ビニールチューブ、その内部に挿入された排便シート、及び一定の厚さに圧着したペットの排泄物を巻き取る巻き取りローラーを含むビニールチューブ収去部と;
前記本体ケースの内部に設置され、前記巻き取りローラー及び加圧ローラーを回転させる駆動手段と;を含むことを特徴とするペット用排泄物の自動収去装置。
【請求項14】
一定の大きさの排便板と;
前記排便板の上面に布設される排便シートと;
前記排便シートを前記排便板の上面に連続的に供給できるように前記排便シートを一定の長さごとにジグザグ式で折りながら上下に積層してなる排便シートブロックと、前記排便シートブロックを収容する排便シートブロック収納ボックスと、を含む排便シート供給部と;
前記排便板の他端に結合し、一定の大きさの内部空間を形成する本体ケースと;
前記排便板の一側から他側に排出される前記排便シート及びその上にあるペットの排泄物が挿入され得るように、前記排便板に向かうように水平方向に設置されるビニールチューブと;
前記本体ケースの内部に設置され、前記ビニールチューブを一定の長さごとにジグザグ式で折りながら上下に積層してなるビニールチューブブロックと、前記ビニールチューブブロックを収容し、前記排便板の一側から他側に排出される前記排便シート及びその上にあるペットの排泄物が前記ビニールチューブの内部に挿入され得るように、前記ビニールチューブの入口が前記排便板の他端に向かって開かれるように前記ビニールチューブを連続的に供給するビニールチューブブロック収納部材と、を含むビニールチューブ供給部と;
前記ビニールチューブ供給部を貫通して後方に排出されるビニールチューブ、前記ビニールチューブの内部に挿入された排便シート及びペットの排泄物を上方向に引き上げながら一定の高さに移送するための移送手段と;
前記ビニールチューブ供給部の後方に引き出される前記ビニールチューブを加圧し、その内部に挿入されたペットの排泄物を一定の厚さに圧着し、前記ビニールチューブ、前記ビニールチューブの内部に挿入された排便シート及びペットの排泄物を上方向に移送する加圧及び案内手段と;
前記移送手段の下部に設置され、前記移送手段から排出される前記ビニールチューブが投入される一定の大きさのビニールチューブ収去ボックスと;
前記ビニールチューブ収去ボックスの内部に設置され、前記移送手段から排出される前記ビニールチューブが投入され得るように入口が開かれるごみ袋と;を含むことを特徴とするペット用排泄物の自動収去装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペット用排泄物の自動収去装置に関し、より詳細には、排便板に布設された排便シートとその上にあるペットの排泄物をビニールチューブの内部に挿入して共に巻き取ることによって、使用が便利で、且つ衛生的なペット用排泄物の自動収去装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ペットの排泄物を収去するために排便パッドが使用される。このような排便パッドは、ペットが排泄物を排泄する度に汚染した排便パッドをゴミボックスに投入するという煩雑さがある。
【0003】
また、ペットの排泄物が空気中に露出するので、室内空気が汚染するという問題がある。特に、長時間家を留守にするときは排便パッドを取り替えることができないので、室内空気が深刻に汚染する。
【0004】
このような問題を解決するために、ペットの排便シートを自動的に交換するペット用排泄物の自動収去装置が開発された。従来技術に係るペット用排泄物の自動収去装置は、排便板と、排便板の一側に設置された排便シート供給ボックスと、排便板の他側に設置され、排便シートを収去する排便シート収去ボックスと、排便板上に布設された排便シートを巻き取る巻き取りローラーとを含む。
【0005】
このような従来のペット用排泄物の自動収去装置は、ペットが排泄物を排泄する度に排便シートを水平方向に移送させながらペットの排泄物と共に排出させると同時に、新しい排便シートを排便板に布設するので、室内環境をきれいに維持することができる。
【0006】
しかし、従来技術のペット排便シートの自動交換装置においては、汚染した排便シート及びペットの排泄物を巻き取りローラーの外周面にそのまま巻き取るので、巻き取りローラーの両側面を介して排泄物や悪臭が外部に漏れ出るという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題を解決するためのものであって、本発明の主な目的は、汚染した排便シート及びその上にあるペットの排泄物をビニールチューブの内部に投入し、これを前記ビニールチューブと共に巻き取ることによって、排泄物や悪臭が外部に漏れ出ることを防止できるペット用排泄物の自動収去装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような本発明の目的を達成するための手段として、本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置の一実施例は、
一定の大きさの排便板と;前記排便板の上面に布設される排便シートと;前記排便シートを前記排便板の上面に連続的に供給する排便シート供給部と;前記排便板の他側に設置されるビニールチューブと;前記排便板の一側から他側に排出される前記排便シート及びその上面にあるペットの排泄物が前記ビニールチューブの内部に挿入され得るように、前記ビニールチューブの入口が前記排便板の他端に向かうように前記ビニールチューブを連続的に供給するビニールチューブ供給部と;前記ビニールチューブ供給部を貫通して後方に排出される前記ビニールチューブを加圧し、その内部にあるペットの排泄物を圧着する加圧ローラー手段と;前記加圧ローラー手段を通過した前記ビニールチューブ、その内部に挿入された排便シート、及び一定の厚さに圧着したペットの排泄物を収去するビニールチューブ収去部と;を含むことを特徴とする。
【0009】
本実施例において、前記排便シート供給部は、前記排便シートを一定の長さごとにジグザグ式で折りながら上下に積層した前記排便シートブロックと、前記排便シートブロックを収容する排便シートブロック収納ボックスとを含む。
【0010】
前記排便シート供給部は、前記排便シートを供給ロールに巻いてなる排便シート供給ロールと、前記排便シート供給ロールを収容する排便シート供給ロール収納ボックスとを含む。
【0011】
前記排便シートブロック収納ボックスは、前記排便板の下部に水平に設置される。
前記排便シートブロック収納ボックスは、前記排便板の一側上部に垂直に設置される。
【0012】
前記ビニールチューブ供給部は、前記ビニールチューブを一定の長さごとにジグザグ式で折りながら上下に積層したビニールチューブブロックと、前記ビニールチューブブロックを収容するビニールチューブブロック収納部材とを含む。
【0013】
前記ビニールチューブは、上側シート及び下側シートを含み、両側部が互いに連結されてチューブ型からなり、前記ビニールチューブブロックは、前記上側シートが一定の高さに積層された上側積層部、前記下側シートが一定の高さに積層された下側積層部、及び前記上側積層部と下側積層部の両側部に形成される側面積層部を含む積層部と;前記積層部の上側積層部、下側積層部及び側面積層部の間に前記ビニールチューブ及び排便シートが通過し得る大きさを有して形成された中空部と;前記積層部から引き出される前記ビニールチューブが前記中空部を貫通して後方に一定の長さだけ延長形成される引き出し部と;を含む。
【0014】
前記排便板の一側から他側に排出される前記排便シートは、前記積層部から引き出され、前記中空部を貫通する前記ビニールチューブの内部に挿入され、前記ビニールチューブと共に前記中空部を貫通して前記ビニールチューブの先端と結合する。
【0015】
前記ビニールチューブ収去部は、前記ビニールチューブの先端とその内部に挿入された排便シートの先端が共に固定され、水平方向に回転可能に設置され、その外周面に前記ビニールチューブ、その内部に挿入された排便シート、及び一定の厚さに圧着したペットの排泄物を巻き取る巻き取りローラーを含む。
【0016】
前記ビニールチューブブロック収納部材は、前記ビニールチューブブロックの中空部の内部に挿入され得るように一定の長さだけ延長され、その内部に前記ビニールチューブ、排便シート及びその上面にあるペットの排泄物が通過し得る中空通路を形成する中空通路形成部を含む。
【0017】
前記中空通路形成部は、前記ビニールチューブブロックの上側積層部を収容して支持する上側支持台、前記下側積層部を収容して支持する下側支持台、及び前記側面積層部を支持して収容する側面支持台を含み、前記上側支持台、下側支持台及び側面支持台の間には前記ビニールチューブ及び排便シートが通過し得る大きさを有して中空通路が形成される。
【0018】
前記上側支持台、下側支持台及び側面支持台の後端に垂直に設置される後面支持台と;前記中空通路形成部の下部に一定の間隔だけ離隔するように水平に設置される底支持台と;をさらに含む。
【0019】
前記中空通路形成部及び後面支持台には、前記中空通路の上面を部分的に開放させる開放部がさらに形成される。
【0020】
本発明の他の実施例は、一定の大きさの排便板と;前記排便板の上面に布設される排便シートと;前記排便シートを前記排便板の上面に連続的に供給する排便シート供給部と;前記排便板の他端に結合し、一定の大きさの内部空間を形成する本体ケースと;前記排便板に向かうように水平方向に設置されるビニールチューブと;前記本体ケースの内部に着脱可能に設置され、前記排便板の一側から他側に排出される前記排便シート及びその上にあるペットの排泄物が前記ビニールチューブの内部に挿入され得るように、前記排便板に向かって前記ビニールチューブの入口が一定の大きさだけ開かれるように前記ビニールチューブを連続的に供給するビニールチューブ供給部と;前記本体ケースの内部に着脱可能に設置され、前記ビニールチューブ供給部を介して後方に排出される前記ビニールチューブを加圧し、その内部に挿入されたペットの排泄物を一定の厚さ以下に圧着する一つ以上の加圧ローラーを含む加圧ローラー手段と;前記本体ケースの内部に回転可能に設置され、前記加圧ローラー手段を通過した前記ビニールチューブ、その内部に挿入された排便シート、及び一定の厚さに圧着したペットの排泄物を巻き取る巻き取りローラーを含むビニールチューブ収去部と;前記本体ケースの内部に設置され、前記巻き取りローラー及び加圧ローラーを回転させる駆動手段と;を含む。
【0021】
本実施例において、前記排便シートは、前記排便板の上面を覆うことができる大きさからなり、吸水性及び防水性を有する複合シートからなり、前記ビニールチューブは、上側シート及び下側シートを含む不透水性のチューブ型ビニールシートからなる。
【0022】
前記排便シート供給部は、前記排便シートを一定の長さごとにジグザグ式で折りながら上下に積層した前記排便シートブロックと、前記排便シートブロックを収容する排便シートブロック収納ボックスとを含み、前記ビニールチューブ供給部は、前記ビニールチューブを一定程長さごとにジグザグ式で折りながら上下に積層したビニールチューブブロックと、前記ビニールチューブブロックを収容するビニールチューブブロック収納部材とを含む。
【0023】
前記ビニールチューブブロックは、前記上側シートが一定の高さに積層された上側積層部、前記下側シートが一定の高さに積層された下側積層部、及び前記上側積層部と下側積層部の両側部に形成される一定の高さの側面積層部からなる積層部と;前記上側積層部、下側積層部、及び二つの側面積層部の間に前記ビニールチューブ、その内部に挿入された前記排便シート、及びその上にあるペットの排泄物が通過し得る大きさを有して形成される中空部と;前記積層部から引き出される前記ビニールチューブが前記中空部を貫通して後方に一定の長さだけ延長される引き出し部と;を含む。
【0024】
前記排便シートブロック収納ボックスは、前記排便板の下部に設置され、前記排便シートブロックを収容できる大きさの四角箱体であって、一定の大きさの底板及び複数個の垂直板を含み、一側垂直板には、前記排便シートブロックから引き出される排便シートが排出される排出口が形成され、前記排出口の外側上部には、前記排出口から排出される排便シートを前記排便板の上面に案内する案内ローラーが設置され、前記排便板の下面には、前記排出口を介して排出される排便シートの上面を加圧する加圧突起が下部に一定の長さだけ延長形成される。
【0025】
前記本体ケースは、一定の大きさの内部空間を形成する下部ケースと、前記下部ケースの上部に設置され、前記下部ケースの上端部を閉鎖する上部ケースと、前記下部ケースの内部に設置され、内部空間を区画する内部ケースとを含み、前記本体ケースの前面には、前記排便板から排出される排便シート及びその上のペットの排泄物が流入する流入口が形成される。
【0026】
前記ビニールチューブブロック収納部材は、前記ビニールチューブブロックの中空部の内部に挿入され得るように前方に一定の長さだけ延長され、内部に前記ビニールチューブ、排便シート及びその上面にあるペットの排泄物が通過し得る大きさの中空通路を形成する中空通路形成部と;前記中空通路形成部の後端に垂直に一体に形成され、前記中空通路に対応する開口部が形成され、両側面が前記下部ケースに固定される後面支持台と;前記中空通路形成部の下部に一定の間隔だけ離隔して水平に設置される底支持台と;を含む。
【0027】
前記加圧ローラー手段は、前記本体ケースの内部に着脱可能に設置される加圧ローラー本体と、前記加圧ローラー本体の下端に回転可能に設置され、前記ビニールチューブを加圧する少なくとも一つ以上の上側加圧ローラーと、前記上側加圧ローラーに対応するように前記下部ケースの内部に設置されているフレームに回転可能に設置され、前記内部ケースに形成された開口部を介して上端部が露出するように設置された下側加圧ローラーとを含む。
【0028】
前記加圧ローラー本体の下端には、前記上側加圧ローラーを通過した前記ビニールチューブを下方に加圧し、前記ビニールチューブの内部を密封する密封加圧ローラーがさらに設置される。
【0029】
前記排便板は多孔板からなり、前記排便板の上面に布設される排便シートは、ペットの小便が下側に排出される多孔性素材からなり、前記排便板の下部には、ペットの小便を洗浄水で洗う小便洗浄ボックスがさらに設置される。
【0030】
本発明の更に他の実施例は、一定の大きさの排便板と;前記排便板の上面に布設される排便シートと;前記排便シートを前記排便板の上面に連続的に供給できるように前記排便シートを一定の長さごとにジグザグ式で折りながら上下に積層してなる排便シートブロック、及び前記排便シートブロックを収容する排便シートブロック収納ボックスを含む排便シート供給部と;前記排便板の他端に結合し、一定の大きさの内部空間を形成する本体ケースと;前記排便板の一側から他側に排出される前記排便シート及びその上にあるペットの排泄物が挿入され得るように、前記排便板に向かうように水平方向に設置されるビニールチューブと;前記本体ケースの内部に設置され、前記ビニールチューブを一定の長さごとにジグザグ式で折りながら上下に積層してなるビニールチューブブロックと、前記ビニールチューブブロックを収容し、前記排便板の一側から他側に排出される前記排便シート及びその上にあるペットの排泄物が前記ビニールチューブの内部に挿入され得るように、前記ビニールチューブの入口が前記排便板の他端に向かって開かれるように前記ビニールチューブを連続的に供給するビニールチューブブロック収納部材とを含むビニールチューブ供給部と;前記ビニールチューブ供給部を貫通して後方に排出されるビニールチューブ、前記ビニールチューブの内部に挿入された排便シート、及びペットの排泄物を上方向に引き上げながら一定の高さに移送するための移送手段と;前記ビニールチューブ供給部の後方に引き出される前記ビニールチューブを加圧し、その内部に挿入されたペットの排泄物を一定の厚さに圧着し、前記ビニールチューブ、前記ビニールチューブの内部に挿入された排便シート及びペットの排泄物を上方向に移送する加圧及び案内手段と;前記移送手段の下部に設置され、前記移送手段から排出される前記ビニールチューブが投入される一定の大きさのビニールチューブ収去ボックスと;前記ビニールチューブ収去ボックスの内部に設置され、前記移送手段から排出される前記ビニールチューブが投入され得るように入口が開かれるごみ袋と;を含む。
【0031】
本実施例において、前記移送手段は、上下に向かい合うように設置される上側移送ローラー及び下側移送ローラーを含む移送ローラーと;前記本体ケースの内部に垂直に設置され、上端には前記下側移送ローラーが回転可能に設置され、中間には多数個のローラーが回転可能に設置されたガイド隔壁と;を含み、前記加圧及び案内手段は、前記ガイド隔壁に対応するように前記本体ケースの内部に着脱可能に設置される加圧ローラー本体と、前記加圧ローラー本体の下端に回転可能に設置され、前記ビニールチューブを加圧し、その内部のペットの排泄物を圧着する上側加圧ローラーと、前記加圧ローラー本体の上端に前記下側移送ローラーに対応するように回転可能に設置される上側移送ローラーと、前記加圧ローラー本体の中間に設置され、前記ガイド隔壁に沿って移送されるビニールチューブを加圧して案内する多数個のガイドローラーとを含む。
【0032】
前記ごみ袋は、チューブ型ごみ袋からなり、前記ビニールチューブ収去ボックスの上部には、前記ごみ袋を連続的に供給できるように一定の長さごとにジグザグ式で折りながら積層したごみ袋ブロックと、前記ごみ袋ブロックを収容する収去袋ブロック収納部材とが設置され、前記ごみ袋ブロックから引き出される前記ごみ袋は、前記収去袋ブロック収納部材の中間に形成された中空通路を介して前記ビニールチューブ収去ボックスの内部に挿入され、前記移送ローラーによって排出されるビニールチューブ、その内部に挿入された排便シート及び排泄物は前記ごみ袋の内部に投入される。
【0033】
前記移送手段とビニールチューブ収去ボックスとの間には、前記ビニールチューブとその内部に挿入された排便シートを切断する切断手段がさらに設置される。
【発明の効果】
【0034】
本発明は、汚染した排便シート及びその上にあるペットの排泄物をビニールチューブの内部に投入した後、これを前記ビニールチューブと共に巻き取るので、排泄物によって装置が汚染したり、排泄物や悪臭が外部に漏れ出ることを防止できるという効果を有する。
【0035】
また、本発明は、汚染した排便シート及びその上にあるペットの排泄物をビニールチューブの内部に投入した後、前記ビニールチューブを加圧ローラーで加圧し、内部に挿入されたペットの排泄物を一定の厚さに圧着することによって、巻き取りローラーの外周面に円滑に巻き取られ、その直径が均一に拡大され、排便シート及びビニールチューブが円滑に移送され得るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置の好適な実施例を示す断面図である。
図2】本発明に係る排便シート及び排便シートブロックを示す斜視図である。
図3】本発明に係るビニールチューブ及びビニールチューブブロックを示す斜視図である。
図4】本発明に係る排便シートブロックとビニールチューブブロック(カートリッジ)との結合関係を示す斜視図である。
図5】本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置の一実施例を示す斜視図である。
図6図1に示したペット用排泄物の自動収去装置の断面図である。
図7図5に示したペット用排泄物の自動収去装置の分解斜視図である。
図8図7に示したペット用排泄物の自動収去装置を示す分解斜視図である。
図9】本発明に係るビニールチューブブロック収納部材の一例を示す斜視図である。
図10】本発明に係る排便シートブロック及びビニールチューブブロック(カートリッジ)を設置する方法を示す説明図である。
図11】本発明に係る加圧ローラー手段を設置する方法を示す斜視図である。
図12】本発明に係る加圧ローラー手段の作用を示す説明図である。
図13】本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置の作用を示す断面図である。
図14】本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置の多様な実施例を示す断面図である。
図15】本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置の多様な実施例を示す断面図である。
図16】本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置の多様な実施例を示す断面図である。
図17】本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置の多様な実施例を示す断面図である。
図18】本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置の多様な実施例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下で、本発明の利点、特徴、及びそれを達成する方法は、添付の図面を参照して詳細に後述する実施例を通じて説明する。しかし、本発明と関連する公知の技術又は構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を必要以上に不明瞭にし得ると判断される場合は、それについての詳細な説明は省略する。また、後述する各用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であって、これは、ユーザー、運用者の意図又は慣例などによって変わり得るので、その定義は、本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置を説明する本明細書全般にわたる内容に基づいて下されなければならない。
【0038】
図1は、本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置1を示す概略的な断面図である。
【0039】
本発明のペット用排泄物の自動収去装置1は、排便板10の上面に布設されている排便シート21及びその上にあるペットの排泄物14を自動的に収去するためのものであって、一定の大きさの排便板10と、排便板10の上面に排便シート21を連続的に供給する排便シート供給部20と、排便板10から排出される汚染した排便シート21が挿入され得るように設置されるビニールチューブ31を連続的に供給するビニールチューブ供給部30と、ビニールチューブ供給部30から排出されるビニールチューブ31、その内部に挿入された排便シート21及びペットの排泄物14を収去するビニールチューブ収去部40とを含む。
【0040】
前記排便板10は、ペットがその上で排泄物14を排泄できるように一定の大きさ及び厚さを有する平板からなり、前記排便シート21は、前記排便板10の上面を遮蔽できる大きさ及び形態を有する不織布シートからなる。
【0041】
前記排便シート供給部20は、前記排便シート21を連続的に供給できるように排便シート21を一定の長さごとにジグザグ式で折りながら上下に積層した排便シートブロック22と、排便シートブロック22を収容する排便シートブロック収納ボックス25とを含む。
【0042】
前記ビニールチューブ31は、チューブ型のビニールシートであって、前記排便板10で水平に移動する排便シート21が挿入され得る大きさ及び形態からなる。前記ビニールチューブ供給部30は、ビニールチューブ31を連続的に供給できるように一定の長さごとにジグザグ式で折りながら上下に積層したビニールチューブブロック32と、ビニールチューブブロック32を収容するビニールチューブブロック収納部材35とを含む。
【0043】
前記ビニールチューブ収去部40は、ビニールチューブ供給部30から排出されるビニールチューブ31、その内部に挿入された排便シート21及びペットの排泄物14を巻き取る巻き取りローラー41と、巻き取りローラー41の外周面に巻き取られたビニールチューブ巻き取りロール42と、ビニールチューブ巻き取りロール42を収容する本体ケース70とを含む。
【0044】
具体的に、排便シート21は、図2に示すように、排便板10の上面を覆うことができる大きさからなり、ペットの排泄物14によって排便板10が汚染することを防止する複合シートからなる。例えば、排便シート21は、ペットの小便を吸収する吸水性シート21aと、ペットの小便が下側に漏れ出ることによって前記排便板10が汚染することを防止する防水性シート21bとを含む。また、吸水性シート21aの上面には多孔性ビニールシート21cがさらに設置されてもよく、吸水性シート21aには、水分を吸収する高分子物質がさらに含まれてもよい。好ましくは、排便シート21の長さは10m~20mであり得る。
【0045】
排便シートブロック22は、排便シート21を一定の長さごとにジグザグ式で折りながら上下に積層し、一定の高さ及び広さを有する四角ブロックとしたものである。例えば、排便板10と類似する長さごとに前記排便シート21をジグザグ式で折って構成され得る。
【0046】
ビニールチューブ31は、図3に示すように、チューブ型のビニールシートであって、上側シート31a及び下側シート31bを含み、前記上側シート31aと下側シート31bの両側は互いに連結される。そして、ビニールチューブ31の内部には、排便シート21が挿入されるように中空が形成される。そして、ビニールチューブ31の長さは、排便シート21の長さと同じである。
【0047】
ビニールチューブブロック32は、ビニールチューブ31を連続的に供給するためのものであって、ビニールチューブ31を一定の長さごとにジグザグ式で折りながら上下に積層した四角ブロックである。好ましくは、ビニールチューブブロック32は、ビニールチューブ31の上側シート31aが一定の高さに積層された上側積層部33a、ビニールチューブ31の下側シート31bが一定の高さに積層された下側積層部33b、及び前記上側積層部33aと下側積層部33bの両側に形成された側面積層部33cからなる積層部33を含む。
【0048】
そして、前記積層部33の中間には中空部33dが形成される。前記中空部33dは、上側積層部33a、下側積層部33b及び側面積層部33cの間にビニールチューブ31及び排便シート21が通過し得る大きさを有して形成される。そして、積層部33の後方には、ビニールチューブ31が中空部33dを貫通して後方に一定の長さだけ引き出された引き出し部34が形成される。好ましくは、引き出し部34は、積層部33の最外郭にあるビニールチューブ31が積層部33の前面を介して引き出された後、中空部33dを貫通して後方に一定の長さだけ引き出される。
【0049】
図4に示すように、排便シートブロック22とビニールチューブブロック32は、互いに結合された状態で提供され得る。すなわち、排便シートブロック22とビニールチューブブロック32は一列に配列され、ビニールチューブブロック32の最外郭から引き出されるビニールチューブ31は、積層部33の前面を介して引き出された後で中空部33dに挿入され、排便板10に向かって入口が開かれるように設置される。そして、排便シートブロック22から引き出される排便シート21の先端は、ビニールチューブ31の入口を介してビニールチューブブロック32の中空部33dに挿入される。そして、ビニールチューブ31及びその内部に挿入された排便シート21は、中空部33dを貫通して後方に一定の長さだけ引き出される。そして、ビニールチューブ31と排便シート21の先端は互いに結合される。そして、ビニールチューブ31の先端は密封され得る。また、ビニールチューブ31と排便シート21の先端には、紙管からなる巻き取りローラー41が結合される。
【0050】
再度図1に示すように、排便シートブロック22は、排便板10の下部に着脱可能に設置される排便シートブロック収納ボックス25に収納され、ビニールチューブブロック32は、本体ケース70の内部に着脱可能に設置されるビニールチューブブロック収納部材35に収納される。
【0051】
排便シートブロック収納ボックス25は、排便シートブロック22を収容できる大きさからなる四角箱体であって、一定の大きさの底板25a及び複数個の垂直板25bを含む。そして、排便シートブロック22から引き出される排便シート21は排便板10の上面に布設される。
【0052】
ビニールチューブブロック収納部材35は、ビニールチューブブロック32に形成された中空部33dの内部に挿入される中空通路形成部36を含む。そして、中空通路形成部36は、ビニールチューブブロック32の中空部33dの内部に挿入される形態及び大きさからなる。そして、その外側には、ビニールチューブブロック32の積層部33を収容する収納空間が形成され、その内部には、ビニールチューブブロック32から引き出される排便シート21が挿入される中空通路36dが形成される。
【0053】
そして、排便板10の上面から排出される排便シート21は、ビニールチューブブロック収納部材35の中空通路36dを貫通するビニールチューブ31の内部に挿入され、既にビニールチューブ31及びその内部に挿入された排便シート21は、後方に一定の長さだけ引き出される。
【0054】
したがって、巻き取りローラー41が水平方向に回転すると、ビニールチューブ31及び排便シート21が巻き取りローラー41の外周面に巻き取られながら、ビニールチューブ31及び排便シート21は後方に引っ張られる。そうすると、排便シートブロック22から引き出される排便シート21は排便板10の上面に供給され、排便板10に布設された排便シート21は水平に移動する。そして、ビニールチューブブロック32から引き出されるビニールチューブ31は、ビニールチューブブロック収納部材35の中空通路36dに挿入され、排便板10に向かうようにその入口が開かれる。そうすると、排便板10から排出される排便シート21及びその上にあるペットの排泄物14は、ビニールチューブ31の内部に挿入された後、ビニールチューブブロック収納部材35の中空通路36dを貫通して後方に引き出される。そして、後方に引き出されたビニールチューブ31、その内部に挿入された排便シート21及び排泄物14は、巻き取りローラー41の外周面に巻き取られる。そして、巻き取りローラー41の外周面にはビニールチューブ巻き取りロール42が形成される。
【0055】
このように、本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置1は、不透水性素材からなるビニールチューブ31の内部に汚染した排便シート21及びペットの排泄物14を挿入し、前記ビニールチューブ31と共に排便シート21及び排泄物14を巻き取るので、排泄物及び臭いが外部に漏れ出ない。
【0056】
図5乃至図8は、本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置1の一実施例を示す図である。
【0057】
まず、本実施例に係るペット用排泄物の自動収去装置1は、図示したように、一定の大きさの排便板10と、排便板の上面に布設される排便シート21と、排便シートを排便板の上面に連続的に供給する排便シート供給部20と、排便板の他端に結合し、一定の大きさの内部空間を形成する本体ケース70と、排便板に向かうように水平方向に設置されるビニールチューブ31と、本体ケースの内部に着脱可能に設置され、排便板の一側から他側に排出される前記排便シート及びその上にあるペットの排泄物が前記ビニールチューブの内部に挿入されるように、排便板に向かってビニールチューブの入口が開かれるように前記ビニールチューブを連続的に供給するビニールチューブ供給部30と、本体ケースの内部に着脱可能に設置され、ビニールチューブ供給部を介して後方に排出されるビニールチューブを加圧し、その内部に挿入されたペットの排泄物を一定の厚さ以下に圧着する一つ以上の加圧ローラーを含む加圧ローラー手段60と、本体ケースの内部に回転可能に設置され、加圧ローラー手段を通過した前記ビニールチューブ、その内部に挿入された排便シート、及び一定の厚さに圧着したペットの排泄物を巻き取る巻き取りローラー41と、本体ケースの内部に設置され、巻き取りローラー及び加圧ローラーを回転させる駆動手段50とを含む。
【0058】
図5に示すように、本体ケース70の前面には、排便シート21及びその上面にある排泄物14が通過しながらビニールチューブ31の内部に挿入され得るように、一定の大きさを有する投入口77が形成される。
【0059】
図6及び図7を参照すると、前記本体ケース70の内部には、ビニールチューブブロック32を収容するビニールチューブブロック収納部材35が設置される。ビニールチューブブロック収納部材35には、ビニールチューブブロック32に形成された中空部33dの内部に挿入される中空通路形成部36が形成され、中空通路形成部36の内部には、ビニールチューブブロック32から引き出れるビニールチューブ31が後方に引き出され得るように中空通路36dが形成される。そして、中空通路36dの周囲には、前記ビニールチューブブロック32の積層部33を収容する収容空間が形成される。
【0060】
図7及び図8に示すように、本体ケース70は、一定の大きさの内部空間を形成する下部ケース71と、前記下部ケース71の上部に設置され、前記下部ケース71の上端部を閉鎖する上部ケース72と、下部ケース71の内部に設置され、内部空間を区画する内部ケース73とを含む。また、前記下部ケース71の内部にはフレーム74がさらに設置され得る。
【0061】
前記排便板10は、一定の大きさ及び厚さの平板からなり、一端には案内ローラー15が回転可能に設置される。好ましくは、排便板10は、本体ケース70や排便シートブロック収納ボックス25に固定して動かないようにする。そして、排便シートブロック収納ボックス25の一側の垂直板25bには、前記排便シートブロック22から引き出される排便シート21が排出される排出口26が形成される。また、前記排出口26の外側上部には、前記排出口26から排出される排便シート21を排便板10の上面に案内する案内ローラー15が設置される。
【0062】
図9に示すように、中空通路形成部36は、ビニールチューブブロック32の中空部33dの内部に挿入され得る形態及び大きさからなるものであって、その外側には、前記ビニールチューブブロック32の積層部33を収容する収納空間が形成され、その内部には、前記ビニールチューブブロック32から引き出される排便シート21が挿入される中空通路36dが形成される。
【0063】
好ましくは、中空通路形成部36は、ビニールチューブブロック32の中空部33dの内部に挿入可能な大きさ及び形態からなる上側支持台36aと、前記上側支持台36aと一定距離だけ離隔して設置される下側支持台36bとを含む。そして、前記上側支持台36aと下側支持台36bの両側部には、一定の高さの側面支持台36cが一体に形成される。このとき、側面支持台36cは、一定の曲率を有する曲面からなり得る。そして、前記上側支持台36a、下側支持台36b及び二つの側面支持台36cの間には前記中空通路36dが形成される。前記中空通路36dは、ビニールチューブ31のみならず、排便シート21及びその上にあるペットの排泄物14が通過し得る大きさからなる。
【0064】
したがって、中空通路形成部36をビニールチューブブロック32の中空部33dの後方に挿入すると、中空通路形成部36の上側支持台36aの上部にはビニールチューブブロック32の上側積層部33aが収納され、下側支持台36bの下面にはビニールチューブブロック32の下側積層部33bが収納され、二つの側面支持台36cの外側にはビニールチューブブロック32の側面積層部33cが収納される。好ましくは、ビニールチューブブロック32が中空通路形成部36の外側面に嵌められて収納される。
【0065】
また、前記ビニールチューブブロック収納部材35は、中空通路形成部36を支持するための後面支持台37をさらに含む。前記後面支持台37は、上側支持台36a、下側支持台36b及び側面支持台36cの後端に垂直に設置される。そして、後面垂直板37の中間には、中空通路36dに対応するように開口部37aが形成される。後面支持台37の両側面は、前記下部ケース71の内側面に密着するように設置される。
【0066】
そして、下側支持台36bから一定の距離だけ離隔するように底支持台38がさらに設置される。底支持台38の後端は後面支持台37に一体に固定され得る。したがって、下側支持台36bと底支持台38との間に前記ビニールチューブブロック32の下側積層部33bが収納される。
【0067】
一方、前記下部ケース71の内部には、ビニールチューブブロック収納部材35が設置される載置部75が形成される。載置部75は、下部ケース71の内部に設置された前記内部ケース73によって形成され得る。例えば、内部ケース73は、図8に示すように、一定の厚さの金属又は合成樹脂板からなるものであって、一定の高さの第1垂直部73aと、第1垂直部73aの上端から水平に折り曲げられた後、一定の長さだけ延長される水平部73bと、水平部73bの端部から上部に折り曲げられた後、一定の長さだけ延長される第2垂直部73cと、第2垂直部73cの上端から下方に一定の角度だけ傾斜するように延長される傾斜部73dとを含む。
【0068】
すなわち、内部ケース73の水平部73bには載置部75が形成される。このとき、前記内部ケース73の第1垂直部73aの高さは、下側支持台36bが排便板10と同一の平面をなすようにし、第2垂直部73cの上端は、前記排便板10と同一の平面をなすようにする。したがって、内部ケース73を下部ケース71に設置すると、水平部73bの上部には載置部75が形成され、水平部73bの下部には、駆動モーター51を設置する設置空間が形成される。
【0069】
そして、下部ケース71の内部には、ビニールチューブ31及び排便シート21を巻き取る巻き取りローラー41が設置される。好ましくは、巻き取りローラー41は、下部ケース71の内部に設置されるフレーム74に設置され得る。フレーム74は、図8に示すように、底板74a、前記底板74aの両側部から上部に一定の長さだけ延長される内側垂直壁74b、74d及び外側垂直壁74c、74eからなる。このとき、内側垂直壁74b、74dと外側垂直壁74c、74eとの間には一定の間隔が形成される。
【0070】
二つの内側垂直壁74bの間には巻き取りローラー41が設置される。好ましくは、巻き取りローラー41は円筒状の紙管からなり得る。そして、内側垂直壁74bの上端には、巻き取りローラー41を回転可能に支持する支持溝が形成される。また、内側垂直壁74b、74dと外側垂直壁74c、74eとの間には、巻き取りローラー41を回転させるための多数のギア及びプーリーが設置される。
【0071】
また、下部ケース71の内部には加圧ローラー手段60が設置される。加圧ローラー手段60は、ビニールチューブブロック収納部材35と巻き取りローラー41との間に設置される。加圧ローラー手段60は、ビニールチューブブロック収納部材35の中空通路36dを貫通して後方に排出されるビニールチューブ31を加圧できるように設置される。
【0072】
図8及び図11に示すように、加圧ローラー手段60は、本体ケース70の内部に着脱可能に設置される加圧ローラー本体65と、加圧ローラー本体65の下端に回転可能に設置される上側加圧ローラー61と、上側加圧ローラー61と一定の間隔だけ離隔するように設置される下側加圧ローラー62とを含む。
【0073】
好ましくは、前記下側加圧ローラー62は、フレーム74の二つの内側垂直壁74dに回転可能に設置され、その上端部は、内部ケース73の傾斜部73dに形成された開口部73eを介して外部に露出し、上側加圧ローラー61に対応するように設置される。したがって、ビニールチューブ31が上側加圧ローラー61と下側加圧ローラー62との間を通過すると、ビニールチューブ31の内部に挿入された排泄物14が上側加圧ローラー61及び下側加圧ローラー62によって一定の圧力で加圧され、一定の厚さ以下に圧着する。
【0074】
加圧ローラー本体65は、プラスチック射出物であって、一定の厚さの板形態からなり、両側面は下部ケース71の内側面に固定される。好ましくは、加圧ローラー本体65の両側面にはガイド突起66が形成され、下部ケース71の内側面には、前記ガイド突起66に対応するガイド溝71eが形成される。
【0075】
そして、加圧ローラー本体65の下端には密封加圧ローラー63がさらに設置され得る。密封加圧ローラー63は、上側加圧ローラー61を通過したビニールチューブ31を加圧して密封させる。好ましくは、密封加圧ローラー63は、加圧ローラー本体65の下端に回転可能に設置され、下方に一定の弾性力が作用するように設置される。このために、密封加圧ローラー63には、所定の弾性手段やソレノイドが備えられ得る。
【0076】
そして、下部ケース71の内部には、巻き取りローラー41及び下側加圧ローラー62を回転させるための駆動手段50が備えられる。駆動手段50は、駆動モーター51と、駆動モーター51の回転力を伝達する動力伝達手段52とを含む。
【0077】
一方、図9は、本発明に係るビニールチューブブロック収納部材35の一例を示す斜視図である。図示したように、後面支持台37には開口部37aが形成されている。開口部37aは、ビニールチューブブロック収納部材35の中空通路36dに対応するように形成される。そして、開口部37aの下端は、下側支持台36bと同一の平面を形成するようになる。
【0078】
引き続いて、図10は、本発明に係る排便シートブロック22及びビニールチューブブロック32(カートリッジ)をペット用排泄物の自動収去装置1に設置する方法を示す。図示したように、排便シートブロック22は、排便シートブロック収納ボックス25の内部に収納される。そして、排便シートブロック22から引き出される排便シート21は、排便板10の上面に布設される。引き続いて、ビニールチューブブロック収納部材35の中空通路形成部36をビニールチューブブロック32の中空部33dに挿入し、中空通路形成部36の外側面にビニールチューブブロック32を収納する。その後、ビニールチューブブロック32から引き出されるビニールチューブ31を中空通路36dに挿入して貫通させる。引き続いて、排便板10の上面に布設された排便シート21の先端は、中空通路36dを貫通するビニールチューブ31の内部に挿入される。そして、ビニールチューブ31の内部に挿入された排便シート21の先端をビニールチューブ31の先端と結合する。また、ビニールチューブ31及び排便シート21の先端には巻き取りローラー41が固定される。
【0079】
このように、排便シートブロック22及びビニールチューブブロック32を排便シートブロック収納ボックス25、排便板10及びビニールチューブブロック収納部材35にそれぞれ設置した後、排便シートブロック収納ボックス25は、本体ケース70と一列に配列されるように固定し、排便板10は、排便シートブロック収納ボックス25の上部に設置して固定する。そして、ビニールチューブブロック収納部材35は、本体ケース70の内部に設置し、ビニールチューブ31及び排便シート21の先端をフレーム74に回転可能に設置された巻き取りローラー41に固定したり、ビニールチューブ31及び排便シート21の先端に固定された巻き取りローラー41をフレーム74に回転可能に設置する。
【0080】
その後、図11及び図12に示したように、加圧ローラー本体65を下部ケース71の内部に挿入し、上側加圧ローラー61がビニールチューブ31を加圧できるようにする。そうすると、図12に示すように、上側加圧ローラー61が下側加圧ローラー62の上側に一定の高さだけ離隔するように設置され、密封加圧ローラー63は、下側加圧ローラー62の外周面に密着したり、内部ケース73の傾斜部73dに密着するように設置される。そして、加圧ローラー本体65の両側面に形成されたガイド突起66は、下部ケース71に形成されたガイド溝71eに挿入固定される。そして、加圧ローラー本体65の上端には、上部ケース72の下端と結合できるように段部67がさらに形成される。
【0081】
以下では、図13を参照して、本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置1の作用に対して説明する。まず、図13aに示すように、排便板10の上面には、排便シートブロック22から引き出される排便シート21を布設し、排便シート21は、ビニールチューブブロック32から引き出された後、ビニールチューブブロック収納部材35の中空通路36dに挿入されるビニールチューブ31の内部に挿入する。そして、ビニールチューブ31及びその内部に挿入された排便シート21の先端を巻き取りローラー41に固定する。
【0082】
この状態で、ペットが排便板10の上で排泄物を排泄すると、本体ケース70に設置された図示していないセンサー及び制御部がこれを感知し、駆動モーター51を動作させる。駆動モーター51が動作すると、回転力が動力伝達手段52を介して巻き取りローラー41及び下側加圧ローラー62に伝達される。そうすると、巻き取りローラー41が水平方向に回転し、その外周面にビニールチューブ31及び排便シート21を巻き取ると同時に、ビニールチューブ31及び排便シート21を引っ張る。そうすると、排便シートブロック22から排便シート21が引き出されながら排便板10の上面に布設されると同時に、排便板10の上面に布設された排便シート21及びその上にある排泄物14は水平に移動し、ビニールチューブブロック32から引き出されるビニールチューブ31の内部に挿入される。
【0083】
そして、ビニールチューブブロック32から引き出されるビニールチューブ31及びその内部に挿入された排便シート21は、ビニールチューブブロック収納部材35の中空通路36dを貫通して後方に排出される。そして、ビニールチューブブロック収納部材35の後方に移送されたビニールチューブ31は、下側加圧ローラー62と上側加圧ローラー61との間を通過しながら圧着する。このとき、下側加圧ローラー62と上側加圧ローラー61は一定の間隔だけ離隔しているので、その間を通過するペットの排泄物14は一定の厚さ以下に圧着する。
【0084】
引き続いて、図13bに示すように、巻き取りローラー41の外周面には、ビニールチューブ31、その内部に挿入された排便シート21及びペットの排泄物14が巻き取られながらビニールチューブ巻き取りロール42を形成するようになる。そして、排便シート21が一定の長さだけ移動すると、本体ケース70に設置された図示していないセンサー及び制御部がこれを感知し、駆動モーター51の動作を中止させる。このとき、密封加圧ローラー73は、ビニールチューブ31を加圧し、巻き取りローラー41に巻き取られた排泄物14から臭いが漏れ出ることを遮断する。
【0085】
引き続いて、図13cに示すように、一定期間にわたって反復的に使用し、排便シート21及びビニールチューブ31が全て消尽し、ビニールチューブ巻き取りロール42の直径が一定の大きさになると、上部ケース72を開放し、ビニールチューブ巻き取りロール42を除去する。このとき、巻き取りローラー41は、ビニールチューブ巻き取りロール42と共に廃棄される。そして、分離されたビニールチューブ巻き取りロール42は、ごみ袋に入れて廃棄することができる。このとき、本体ケース70には、排便シート21やビニールチューブ31の残存量を感知したり、ビニールチューブ巻き取りロール42の直径を感知する図示していないセンサーが備えられ得る。
【0086】
このように、本発明のペット用排泄物の自動収去装置1は、一定期間にわたってペットが排泄物を排泄する度に排便シート21を迅速に交換し、汚染した排便シート21及び排泄物14をビニールチューブ31の内部に挿入して巻き取るので、排泄物を便器に投入するなどの煩雑さを省略することができ、使用が非常に便利なだけでなく、排泄物及び臭いが外部に漏れないので衛生的である。
【0087】
図14は、本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置1の更に他の実施例を示す断面図であって、図示したように、ビニールチューブブロック収納部材35と加圧ローラー本体65が一体に形成された場合である。すなわち、ビニールチューブブロック収納部材35の後端に加圧ローラー本体65を一体に形成すると、前記ビニールチューブブロック収納部材35と加圧ローラー本体65を同時に下部ケース71の内部に設置することができ、設置が簡単であり、前記加圧ローラー本体65が逸脱しないという長所がある。このとき、前記加圧ローラー本体65は、設置が容易になるように一定の角度だけ傾斜して形成され得る。
【0088】
図15は、本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置1の更に他の実施例を示す断面図である。図示したように、前記排便シート供給部120が前記排便板10の一端上部に備えられる。すなわち、前記排便シート供給部120は、前記排便板10の一端上部に垂直に設置され、前記排便シート21を上下に積層した排便シートブロック122を収納する排便シートブロック収納ボックス125を含む。前記排便シートブロック収納ボックス125の一側には開口部及び蓋が設置され得る。そして、前記排便シートブロック収納ボックス125の底には、排便シート21が排出される排出口126が形成され、前記排出口126の下部には、前記排便シートブロック122から引き出される排便シート21を排便板10の上面に供給するための案内ローラー127が設置される。
【0089】
図16は、本発明に係るペット用排泄物の自動収去装置1の他の実施例を示す断面図である。図示したように、前記排便シート供給部220が排便板10の一端上部に備えられる。前記排便シート供給部220は、排便板10の一端上部に設置され、排便シート21を供給ロール241の外周面に巻き取った排便シート供給ロール222を収納する円筒状の排便シートブロック収納ボックス225を含む。前記排便シートブロック収納ボックス225の下端部には、排便シート21が排出される排出口226が形成され、前記排出口226の下部には、前記排便シート供給ロール222から引き出される排便シート21を排便板10の上面に供給するための案内ローラー227が設置される。
【0090】
図17は、本発明に係るペット排便自動収去装置1の他の実施例を示す断面図である。図示したように、排便板10は多孔板からなり、前記排便板10の下部には、ペットの小便を収去して洗浄する小便洗浄ボックス19が備えられる。そして、一側には、前記小便洗浄ボックス19に洗浄水を供給するための洗浄水供給手段80がさらに備えられる。
【0091】
すなわち、本実施例は、ペットの小便と排便を区分して収去できるようにするものであって、一定の大きさからなり、多数の穴が上下に貫通した多孔性排便板10と、前記多孔性排便板10の上面に布設される透水性排便シート21を連続的に供給する排便シート供給部20と、前記多孔性排便板10の下部に設置され、前記透水性排便シート21及び多孔性排便板10を介して下側に流れ落ちるペットの小便を収去する小便洗浄ボックス19と、前記小便洗浄ボックス19に洗浄水を供給するための洗浄水供給手段80とを含む。好ましくは、前記洗浄水供給手段80は、洗浄水を貯蔵する貯水筒と、前記貯水筒内の洗浄水を前記小便洗浄ボックス19に送るホースとを含む。そして、ホースには、洗浄水の流れを制御するための電動バルブが備えられる。
【0092】
図18は、本発明に係るペット排便自動収去装置1の更に他の実施例を示す断面図である。図示したように、本実施例は、一定の大きさの排便板10と、前記排便板10の上面に排便シート21を連続的に供給する排便シート供給部20と、排便板10から排出される汚染した排便シート21が挿入され得るように設置されるビニールチューブ31を連続的に供給するためのビニールチューブ供給部30と、前記ビニールチューブ供給部30から排出されるビニールチューブ31、ビニールチューブ31の内部に挿入された汚染した排便シート21及びペットの排泄物14を上方向に一定の高さだけ移送するための移送手段150と、移送手段150を通じて移送される前記ビニールチューブ31、前記ビニールチューブ31の内部に挿入された汚染した排便シート21及びペットの排泄物14が円滑に移送されるように案内すると同時に、前記ビニールチューブ31の内部に挿入された排泄物14を加圧しながら一定の厚さに圧着する加圧及び案内手段160と、移送手段150によって移送されるビニールチューブ31が投入されるビニールチューブ収去ボックス133と、前記ビニールチューブ収去ボックス133の内部に設置され、前記ビニールチューブ31が投入されるごみ袋131とを含む。
【0093】
好ましくは、前記移送手段150は、ビニールチューブ供給部30から排出されるビニールチューブ31、前記ビニールチューブ31の内部に挿入された汚染した排便シート21及びペットの排泄物14を上方向に一定の高さだけ移送しながら前記ビニールチューブ収去ボックス133に投入するためのものであって、前記駆動モーター51、動力伝達手段52、及び本体ケース70の内部に回転可能に設置され、前記動力伝達手段52によって回転する二つのローラー156a、156bからなる移送ローラー156を含む。
【0094】
前記移送ローラー156は、前記ビニールチューブ収去ボックス133やごみ袋131の上部に位置するように設置される上側移送ローラー156a及び下側移送ローラー156bからなる。したがって、前記上側移送ローラー156aと下側移送ローラー156bは、互いに反対方向に回転し、その間を通過する前記ビニールチューブ31を後方に圧送しながら前記ビニールチューブ収去ボックス133の内部に投入する。
【0095】
前記加圧及び案内手段160は、移送手段150を通じて圧送されるビニールチューブ31、前記ビニールチューブ31の内部に挿入された汚染した排便シート21及びペットの排泄物14が円滑に移送されるように案内すると同時に、前記ビニールチューブ31の内部に挿入された排泄物14を加圧しながら一定の厚さに圧着するためのものであって、本体ケース70の内部に垂直に設置され、多数個のガイドローラー169が回転可能に設置されたガイド隔壁168と、ガイド隔壁168に対応するように前記本体ケース70の内部に着脱可能に設置される加圧ローラー本体165とを含む。
【0096】
そして、前記ガイド隔壁168は、ビニールチューブ供給部30とビニールチューブ収去ボックス133との間に垂直に設置され、その下端は下部ケース71に固定され、上端及び中間には多数のローラー169が回転可能に設置される。特に、ガイド隔壁168の上端には、下側移送ローラー156bが回転可能に設置される。
【0097】
そして、前記加圧ローラー本体165は、前記ビニールチューブ供給部30とガイド隔壁168との間に着脱可能に設置されるものであって、緩やかな「C」字状のプラスチック射出物からなり、ガイド隔壁168に対応するように設置される。加圧ローラー本体165の下端には、上側加圧ローラー61が回転可能に設置され、上端には、下側移送ローラー156bに対応するように上側移送ローラー156aが回転可能に設置される。また、加圧ローラー本体165の下端には、内部ケース73の上面と弾性的に接触できるように密封加圧ローラー63が設置され、中間には、ガイド隔壁168のローラーに沿って移送されるビニールチューブ31を案内する多数のガイドローラー167が回転可能に設置される。
【0098】
したがって、前記上側移送ローラー156aと下側移送ローラー156bが回転すると、その間に介在しているビニールチューブ31及び排便シート21が後方に圧送されると同時に、ビニールチューブ31及び排便シート21を後方に引っ張り、排便シートブロック22から排便シート21が引き出され、ビニールチューブブロック32からビニールチューブ31が引き出される。引き続いて、前記ビニールチューブブロック収納部材35の中空通路36dを貫通して後方に排出されるビニールチューブ31、その内部に挿入された排便シート21及びペットの排泄物14が上側加圧ローラー61と下側加圧ローラー62との間を通過しながら、ペットの排泄物14が一定の厚さ以下に圧着する。
【0099】
引き続いて、前記ビニールチューブ31、その内部に挿入された排便シート21及びペットの排泄物14は、加圧ローラー本体165及びガイド隔壁168に設置された多数個のガイドローラー167、169に沿って上側に移送され、上側移送ローラー156a及び下側移送ローラー156bによって後方に排出される。
【0100】
前記ビニールチューブ収去ボックス133は、上面が開放された箱形態からなり、前記上側移送ローラー156a及び下側移送ローラー156bの下部に設置される。好ましくは、前記ビニールチューブ収去ボックス133には、内部に積載されたビニールチューブ31を排出できるようにドアが設置される。前記ごみ袋131は、前記ビニールチューブ収去ボックス133の内部に設置される。前記ごみ袋131の入口は、前記ビニールチューブ収去ボックス133の開口部に固定され、前記移送ローラー156から排出されるビニールチューブ31が挿入され得るように入口が開かれている。
【0101】
図示したように、前記ごみ袋131は、チューブ型からなってもよく、前記ビニールチューブ収去ボックス133の上部には、ごみ袋131を連続的に供給できるように一定の長さごとにジグザグ式で折りながら左右に積層したごみ袋ブロック132が収納される収去袋ブロック収納部材135が設置される。したがって、ごみ袋ブロック132から引き出されるごみ袋131は、収去袋ブロック収納部材135の中間に形成された中空通路136dを介して前記ビニールチューブ収納ボックス133に排出されるようになる。そして、ビニールチューブ収納ボックス133の内部に挿入されたごみ袋131の下端を結んで密封することができる。
【0102】
また、移送手段150とビニールチューブ収去ボックス133との間には、ビニールチューブ31とその内部に挿入された排便シート21を切断する切断手段185がさらに備えられ得る。切断手段185は刃を含む。したがって、ごみ袋131にビニールチューブ31が充填されると、刃を用いてビニールチューブ31とその内部に挿入された排便シート21を切断する。そうすると、ごみ袋131の上端を別途の刃で切断した後、これを結んで排出させることができる。
【0103】
以上では、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、該当の技術分野で熟練した当業者であれば、下記の特許請求の範囲に記載の本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更可能であることを理解できるだろう。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明は、室内で育てるペットの排泄物及び汚染した排便シートを自動的に収去するペット用排泄物の自動収去装置であり、ペット関連産業に有用に利用可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13(a)】
図13(b)】
図13(c)】
図14
図15
図16
図17
図18
【国際調査報告】