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特表2023-508383ジヒドロ-シクロペンタ-イソキノリン誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-02
(54)【発明の名称】ジヒドロ-シクロペンタ-イソキノリン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 221/16 20060101AFI20230222BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20230222BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20230222BHJP
   A61P 11/02 20060101ALI20230222BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20230222BHJP
   A61K 31/473 20060101ALI20230222BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20230222BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20230222BHJP
   C07D 413/12 20060101ALI20230222BHJP
   C07D 407/14 20060101ALI20230222BHJP
   C07D 409/14 20060101ALI20230222BHJP
   A61K 31/498 20060101ALI20230222BHJP
   A61K 31/4985 20060101ALI20230222BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20230222BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20230222BHJP
【FI】
C07D221/16
A61P43/00
A61P37/08
A61P11/02
A61P37/02
A61K31/473
C07D401/12 CSP
C07D401/14
C07D413/12
C07D407/14
C07D409/14
A61K31/498
A61K31/4985
C07D471/04 120
A61K31/5377
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022538868
(86)(22)【出願日】2020-12-22
(85)【翻訳文提出日】2022-08-22
(86)【国際出願番号】 EP2020087681
(87)【国際公開番号】W WO2021130255
(87)【国際公開日】2021-07-01
(31)【優先権主張番号】1919210.3
(32)【優先日】2019-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】514232085
【氏名又は名称】ユーシービー バイオファルマ エスアールエル
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ノーマン、ティモシー ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ヘール、ジャグ ポール
(72)【発明者】
【氏名】フィルプス、オリヴァー
(72)【発明者】
【氏名】ピット、ウィリアム ロス
(72)【発明者】
【氏名】マッデン、ジェイムズ
(72)【発明者】
【氏名】ユースフ、ゼシャン
【テーマコード(参考)】
4C063
4C065
4C086
【Fターム(参考)】
4C063AA01
4C063AA03
4C063AA05
4C063BB09
4C063CC17
4C063CC26
4C063CC34
4C063CC41
4C063CC51
4C063CC52
4C063CC58
4C063CC76
4C063CC78
4C063CC79
4C063CC92
4C063DD04
4C063DD12
4C063DD17
4C063EE01
4C065AA04
4C065BB10
4C065CC01
4C065DD03
4C065EE02
4C065HH08
4C065JJ01
4C065KK01
4C065LL01
4C065PP12
4C065PP19
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC30
4C086BC52
4C086CB09
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA12
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA34
4C086ZB07
4C086ZB13
4C086ZC51
(57)【要約】
本発明は、式(I)のジヒドロ-シクロペンタ-イソキノリン誘導体、
【化1】

それらを調製するための方法、それらを含有する医薬組成物、及びIgEによって引き起こされる障害(例えば、アレルギー応答、非アレルギー性肥満細胞応答又は特定の自己免疫応答等)、特にIgEとFcεRI受容体との相互作用によって引き起こされる障害の治療におけるそれらの使用に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、
【化1】

式中、
R1は以下を表す:
ヒドロキシ;
アミノ;
-NH-C(O)-Ra
-NH-C(O)-NH-Rb
-NH-C(O)-C1~6-アルカンジイル-C(O)-C1~6-アルコキシ、ただし、1つ又は2つ以上の、ハロゲン、-OH、C1~6-アルキルで置換された1つ又は2つ以上のアリールで、任意に置換される;
-NH-C(O)-C1~6-アルカンジイルC(O)-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のヒドロキシ;ハロゲン;C1~6-アルキルで、任意に置換される;
-NH-C(O)-C1~6-アルカンジイル-NHC(O)-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のヒドロキシ;ハロゲン;C1~6-アルキルで、任意に置換される;
-NH-C(O)-C1~6-アルカンジイル-アリールオキシ、ただし、1つ又は2つ以上のヒドロキシ;ハロゲン、C1~6-アルキルで、任意に置換される;
-NH-C(O)-NH-C(O)O-C1~6-アルキル;
-NH-ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノ;ヘテロアリールで、任意に置換される;
-NH-C(S)-NH-Rc
-NH-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノ;ヘテロアリールで、任意に置換される;
-NH-C(O)O-Rd
-NH-C(N-CN)-NH-C1~6-アルキル;
ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のC1~6-アルキル;C1~6-アルキルアミノ;ヘテロアリールアミノで、任意に置換される;
ただし、
Raは、以下を表す
C1~6-アルキル、ただし、ハロゲン;C1~6-アルコキシ;シアノで任意に置換されるアリール又はヘテロアリールの中から選ばれる1つ又は2つ以上の基で、任意に置換される;
アリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;C1~6-アルキルアミノで、任意に置換される;
ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル,C1~6-アルコキシ;シアノ;ヘテロシクロアルキルで、任意に置換される;
-C2~6-アルケンジイル-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のC1~6-アルキル;ハロゲンで、任意に置換される;
-R1’C(O)OR1’’基、ただし、R1’’はアルキルでありR1’はアルカンジイルである;
C3~8-シクロアルキル、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノで、任意に置換される
C3~8-ヘテロシクロアルキル、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノで、任意に置換される;

Rbは、以下を表す
C1~6-アルキル、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン、C1~6-アルコキシで、任意に置換されるアリール;
1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシで、任意に置換されるヘテロアリール
で、任意に置換される;
1つ又は2つ以上のC1~6-アルキル基、アリールで、任意に置換される、C3~12-シクロアルキル;
1つ又は2つ以上のシアノで、任意に置換される、アリール;
C2~6-アルケンジイル-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;-OH;1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;-OHで、置換されたアリールで、任意に置換される;
ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシで、任意に置換される;
ヘテロシクロアルキル、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~C6-アルコキシ;シアノで、任意に置換される;
アミノ;

Rcは、以下を表す
C1~6-アルキル;
ヘテロアリール;

Rdは:
C1~6-アルキルを表す;

R2は、以下を表す:
ヒドロキシ;
-NH-C(O)O-C1~6-アルキル;
-NH-C(S)-NH-Ra
-NH-C(O)-NH-Rb
-NH-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のC1~6-アルコキシ;C1~6-アルキルアミノ;ヘテロアリールアミノで、任意に置換される;
-NH-C1~6-アルキル、ただし、1つ又は2つ以上のC1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノ;アリール;ヘテロアリール;C(O)O-C1~6-アルキル基;C1~6-アルキルアミノ基で、任意に置換される、ここで、該置換基は、1つ又は2つ以上のヒドロキシ;ハロゲン;オキソで任意に置換される;
ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のヘテロアリール;C1~6-アルキルアミノ又はヘテロアリールアミノで任意に置換される、ただし、前記ヘテロアリール又はヘテロアリールアミノは、アミノ;C1~6-アルキル;C1~6-アルキルアミノ;ヘテロアリールアミノの中から選ばれる1つ又は2つ以上の基で、任意に置換される;
-NH-ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノ;ヘテロアリール;C(O)OH;C(O)O-C1~6-アルキル基;C1~6-アルキルアミノ基で、任意に置換される;
アリール-C1~6-アルキルアミノ;
-C1~6-アルキルアミノ;
-NH-C(O)-C1~6-アルキル;
-NH-CO-Rc
-NH-C(O)-C2~6-アルケンジイル-C(O)O-C1~6-アルキル;
-NH-C(O)-C2~6-アルケンジイル-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のヒドロキシ;C1~6-アルキル;ハロゲンで。任意に置換される;
-NH-C(O)-C1~6-アルカンジイル-ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のオキソ基で任意に置換される;
-NH-C(O)-C1~6-アルカンジイル-ヘテロシクロアルキル、ただし、1つ又は2つ以上のオキソ基で任意に置換される;
-NHSO-C1~6-アルキル;
-NHSO-ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;C(O)OH基で任意に置換される;
-NH-C(S)-NH-C1~6-アルキル;
-NHSO-C1~6-アルコキシ、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン基で任意に置換される;
-NH-C(N-CN)-NH-C1~6-アルキル;
アミノ基を表し;

Raは、以下を表す
ヘテロアリール;
C1~6-アルキル;

Rbは、以下を表す
C1~6-アルキル、ただし、1つ又は2つ以上のアリール;アルコキシ-アリール;1つ又は2つ以上のC1~6-アルキルで任意に置換されるヘテロアリールで、任意に置換される;
ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノで、任意に置換される;
シクロアルキル、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル,C1~6-アルコキシ;シアノ;アリールで、任意に置換される;
C1~6-アルカンジイル-C(O)O-C1~6-アルキル;
ヘテロシクロアルキル;
アリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノで、任意に置換される;
C1~6-アルキル-C(O)O-C1~6-アルキル;

Rcは、以下を表す
C1~6-アルキル;
C3-8-シクロアルキル;
C3-8-ヘテロシクロアルキル;
アリール、ただし、1つ又は2つ以上のC1~6-アルキル;C1~6-アルキルアミノで、任意に置換される;
ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノ;ヘテロシクロアルキル;アリール;アミノで、任意に置換される;
C2~6-アルケンジイル-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;-OHで、任意に置換される;
C2~6-アルカンジイル-ヘテロシクロアルキル、ただし、1つ又は2つ以上のC1~6-アルキル;-OHで、任意に置換される;
C2~6-アルカンジイル-C1~6-アルコキシ基、ただし1つのオキソ基で任意に置換される、;

R3は、以下を表す:
R3の中から選ばれる1つ又は2つ以上の基で任意に置換される、C1~6-アルキル;
1つ又は2つ以上のR3で任意に置換される、C1~3-アルカンジイル-C3~6-シクロアルキル;
1つ又は2つ以上のR3で任意に置換される、C1~3-アルカンジイル-C3~6-ヘテロシクロアルキル;
1つ又は2つ以上のR3で任意に置換される、C3~6-ヘテロシクロアルキル;
1つ又は2つ以上のR3で任意に置換される、C3~6-シクロアルキルの中から選ばれる基;

R3は、水素;ハロゲン;C1~2-アルキル;ヒドロキシ;C1~2-アルコキシの中から選ばれる基を表す;

R4は、以下を表す:
1つ又は2つ以上のR4基で任意に置換されるC3~6-シクロアルキル;又は1つ又は2つ以上のR4基で任意に置換されるC1~6-アルカンジイル-C3~6-シクロアルキル;又は1つ又は2つ以上のR4基で任意に置換されるC1~6-アルカンジイル-C3~6-ヘテロシクロアルキルの中から選ばれる基;
R4はヒドロキシ;ハロゲン;C1~2-アルキルの中から選ばれる基を表す。
【請求項2】
R4が、ヒドロキシ、
クロロ、フルオロ、ブロモ、
メチル
から独立して選択される1つ又は2つ以上の基で任意に置換されるシクロプロピルを表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R4がシクロプロピルを表す、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
R1及びR2が互いに独立して、-NH-CO-Raを表し、
Raが、
ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル、C1~6-アルコキシ;シアノ;ヘテロシクロアルキルで任意に置換される、又は
-NH-ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル、C1~6-アルコキシ;シアノ;ヘテロシクロアルキル;アリールで任意に置換される、
を表す、請求項1~3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
R1が以下を表す、請求項1~4のいずれかに記載の化合物:
ヒドロキシ;ピリジン-カルボニルアミノ;エチルカルバモイルアミノ;(メトキシフェニル)メチルカルバモイルアミノ;[(ブロモフェニル)メチル]カルバモイルアミノ;ナフタレニルカルバモイルアミノ;(メチル-オキサゾリル)メチル]カルバモイルアミノ;エトキシカルボニル-カルバモイルアミノ;[(メトキシフェニル)エチル]カルボニルアミノ;(シクロプロピルエチル)カルバモイルアミノ;(メチル)シクロプロピル]カルバモイルアミノ;(ベンジル)カルバモイルアミノ;(フェニル-シクロプロピル)カルバモイルアミノ;(クロマニル)カルバモイルアミノ;(クロロフェニル)プロペノイル]アミノ;(メトキシピリジン-カルボニル)アミノ;[(メトキシ-オキソ-プロパノイル)アミノ];(ベンズアミドアセチル)アミノ;(クロロ-メトキシ-チオフェン-カルボニル)アミノ;(エトキシ-オキソ-プロパノイル)アミノ;メチルブタノイルアミノ;[(クロロフェノキシ)アセチル]アミノ;(メトキシピリジニル)アミノ;アミノ;ベンズイミダゾリル-アミノ;エチルカルバモチオイルアミノ;(ピリジニル-チアゾリル)アミノ;[(エチル-チアゾリル)アミノ;(エチルアミノ)-チアゾリル;エチルカルバモイルアミノ;(メチル-オキサゾリル)アニリノ;tert-ブトキシカルボニルアミノ;[N’-シアノ-N-エチル-カルバミミドイル]アミノ;ピリジン-3-イル-カルバモイルアミノ;プロパン-2-イル-カルバモイルアミノ;(5-メチルピリジン-3-カルボニル)アミノ;(6-モルホリン-4-イルピリジン-3-カルボニル)アミノ;ベンズアミド;[(ジメチルアミノ)ベンゾイル]アミノ;ジメチルブタノイルアミノ。
【請求項6】
R1が以下を表す、請求項1~5のいずれかに記載の化合物:
ヒドロキシ;ピリジン-3-カルボニルアミノ;エチルカルバモイルアミノ;(4-メトキシフェニル)メチルカルバモイルアミノ;(3-シアノフェニル)カルバモイルアミノ;[(4-ブロモフェニル)メチル]カルバモイルアミノ;ナフタレン-1-イルカルバモイルアミノ;[(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)メチル]カルバモイルアミノ;エトキシカルボニル-カルバモイルアミノ;[(1R)-1-(3-メトキシフェニル)エチル]カルボニルアミノ;(1-シクロプロピルエチルカルバモイルアミノ);2-(メチル)シクロプロピル]カルバモイルアミノ;(1-ベンジル)カルバモイルアミノ;(2-フェニル-シクロプロピル)カルバモイルアミノ;(クロマン-3-イル)カルバモイルアミノ;(E)-3-(2-クロロフェニル)プロポ-2-エノイル]アミノ;(6-メトキシピリジン-3-カルボニル)アミノ;[(3-メトキシ-3-オキソ-プロパノイル)アミノ];(2-ベンズアミドアセチル)アミノ;(5-クロロ-4-メトキシ-チオフェン-3-カルボニル)アミノ;(3-エトキシ-3-オキソ-プロパノイル)アミノ;2-メチルブタノイルアミノ;[2-(4-クロロフェノキシ)アセチル]アミノ;(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ;アミノ;1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ;エチルカルバモチオイルアミノ;(4-ピリジン-3-イル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ;3-(エチルアミノ)-1,2,4-チアゾール-4-イル;3-(5-メチル-1,3,4-オキサゾール-2-イル)アニリノ;tert-ブトキシカルボニルアミノ;[(Z)-N’-シアノ-N-エチル-カルバミミドイル]アミノ;プロパン-2-イルカルバモイルアミノ;ピリジン-3-イルカルバモチオイルアミノ;(5-メチルピリジン-3-カルボニル)アミノ;6-モルホリン-4-イルピリジン-3-カルボニル)アミノ;ベンズアミド;[4-(ジメチルアミノ)ベンゾイル]アミノ;3,3-ジメチルブタノイルアミノ。
【請求項7】
R2が以下を表す、請求項1~6のいずれかに記載の化合物:
tert-ブトキシカルボニル-アミノ;アミノ;ピリジルカルバモチオイルアミノ;エチルカルバモイルアミノ;ピリジニル-アミノ;(ピリジニル-チアゾリル)アミノ;(ピリジニル-アミノ)-チアゾリル;(エチル-チアゾリル)アミノ;ベンジルアミノ;プロピルアミノ;メチルプロパノイルアミノ;ヒドロキシ;エチルカルバモイルアミノ;イソキノリニル-アミノ;(メトキシピリジニル)アミノ;(ピリジニル)カルボニルアミノ;ベンズイミダゾリルアミノ;[(フェニル)-オキサゾリル]カルボニルアミノ;キノキサリン-カルボニルアミノ;[(ヒドロキシフェニル)プロペノイル]アミノ;ピリド-ピラジン-カルボニルアミノ;ベンズオキサゾール-カルボニルアミノ;[エトキシ-オキソ-ブテノイル]アミノ;(ベンズイミダゾリル)プロパノイルアミノ;(オキソピリジニル)プロパノイルアミノ;メトキシ-ベンゾフラン-カルボニル)アミノ;(オキソピロリジニル)プロパノイルアミノ;[(エトキシカルボニル-ピリジル)アミノ];(メトキシアニリノ);(シアノ-ピリジル)アミノ;[(メチル-ピリダジニル)アミノ];キノリニル-アミノ;(メチル-オキサゾリル)メチル-カルバモイル-アミノ;(フェニルシクロプロピル)カルバモイルアミノ;[(tert-ブトキシメチル-オキソ-エチル)カルバモイルアミノ];ジヒドロ-2H-クロメニルカルバモイルアミノ;[(メトキシフェニル)エチルカルバモイルアミノ];オキサニルカルバモイルアミノ;(クロロ-メチルフェニル)カルバモイルアミノ;メタンスルホンアミド;メチルプロピルスルホニルアミノ;ピリジニルスルホニルアミノ;[(カルボキシピリジル)アミノ];ピリジルカルバモイルアミノ;メトキシ-ピリジニル)アミノ;エチル-カルバモチオイル-アミノ;(ピリジニル-チアゾリル)アミノ;(メトキシ-ピリジニル)アミノ;[(エチル-チアゾリル)アミノ;(エチルアミノ)-チアゾリル;(メチル-オキサゾリル)アニリノ;トリクロロエトキシスルホニルアミノ;[(Z)-N’-シアノ-N-エチル-カルバミミドイル]アミノ;ピリジニルカルバモイルアミノ;プロパニルカルバモイルアミノ;ピリジニルカルバモチオイルアミノ;メチルピリジンカルボニル)アミノ;(モルホリニルピリジンカルボニル)アミノ;ベンズアミド;[(ジメチルアミノ)ベンゾイル]アミノ;ジメチルブタノイルアミノ。
【請求項8】
R2が、以下を表す、請求項1~7のいずれかに記載の化合物:
tert-ブトキシカルボニル-アミノ;アミノ;3-ピリジルカルバモチオイルアミノ;エチルカルバモイルアミノ;ピリジン-3-イル-アミノ;(4-ピリジン-3-イル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ;3-(ピリジン-3-イルアミノ)-1,2,4-チアゾール-4-イル;(4-エチル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ;ベンジルアミノ;プロピルアミノ;2-メチルプロパノイルアミノ;ヒドロキシ;エチルカルバモイルアミノ;イソキノリン-4-イルアミノ;(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ;(ピリジン-3-イル)カルボニルアミノ;1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ;[3-(フェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]カルボニルアミノ;キノキサリン-6-カルボニルアミノ;3-(4-ヒドロキシフェニル)プロポ-2-エノイル]アミノ;ピリド2,3-b]ピラジン-7-カルボニルアミノ;1,3-ベンズオキサゾール-2-カルボニルアミノ;[(E)-4-エトキシ-4-オキソ-ブタ-2-エノイル]アミノ;3-(ベンズイミダゾール-1-イル)プロパノイルアミノ;3-(2-オキソピリジン-1-イル)プロパノイルアミノ;4-メトキシ-1-ベンゾフラン-2-カルボニル)アミノ;3-(2-オキソピロリジン-1-イル)プロパノイルアミノ;[(5-エトキシカルボニル-3-ピリジル)アミノ];(2-メトキシアニリノ);(4-シアノ-2-ピリジル)アミノ;[(6-メチルピリダジン-3-イル)アミノ];キノリン-4-イルアミノ;(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)メチルカルバモイルアミノ;(2-フェニルシクロプロピル)カルバモイルアミノ;[(2-tert-ブトキシ-1-メチル-2-オキソ-エチル)カルバモイルアミノ];3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-3-イルカルバモイルアミノ;[1-(3-メトキシフェニル)エチルカルバモイルアミノ];オキサン-4-イルカルバモイルアミノ;(2-クロロ-6-メチルフェニル)カルバモイルアミノ;メタンスルホンアミド;2-メチルプロピルスルホニルアミノ;ピリジン-3-イルスルホニルアミノ;[(5-カルボキシ-3-ピリジル)アミノ];3-ピリジルカルバモイルアミノ;5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ;エチルカルバモチオイルアミノ;(4-ピリジン-3-イル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ;(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ;[(4-エチル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ3-(エチルアミノ)-1,2,4-チアゾール-4-イル;3-(5-メチル-1,3,4-オキサゾール-2-イル)アニリノ;2,2,2-トリクロロエトキシスルホニルアミノ;[(Z)-N’-シアノ-N-エチル-カルバミミドイル]アミノ;ピリジン-3-イルカルバモイルアミノ;プロパン-2-イルカルバモイルアミノ;ピリジン-3-イルカルバモチオイルアミノ;5-メチルピリジン-3-カルボニル)アミノ;(6-モルホリン-4-イルピリジン-3-カルボニル)アミノ;ベンズアミド;[4-(ジメチルアミノ)ベンゾイル]アミノ;3,3-ジメチルブタノイルアミノ。
【請求項9】
以下の一覧の中から選ばれる、請求項1~8のいずれかに記載の化合物:
tert-ブチルN-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート;

tert-ブチルN-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート;

N-トランス-(7RS,9RS)-9-アミノ-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-イルカルバモチオイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(エチルカルバモイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-イルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-イルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[(4-ピリジン-3-イル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[3-(ピリジン-3-イルアミノ)-1,2,4-チアゾール-4-イル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-[(4-エチル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ]-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-9-(ベンジルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(プロピルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(2-メチルプロパノイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

1-エチル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-ヒドロキシ-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;

1-エチル-3-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-9-ヒドロキシ-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;

1-エチル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7-ヒドロキシ-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア;

N-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-9-(イソキノリン-4-イルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-[(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ]-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;

N-トランス-(7RS,9RS)-7-[(3-シアノフェニル)カルバモイルアミノ]-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-7-[(4-ブロモフェニル)メチルカルバモイルアミノ]-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ナフタレン-1-イルカルバモイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

1-[(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)メチル]-3-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;

エチル N-[トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバモイル]カルバマート;

1-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]-3-[rac-(1S)-1-(3-メトキシフェニル)エチル]ウレア;

1-(1-シクロプロピルエチル)-3-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;

1-(2-メチルシクロプロピル)-3-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;

1-ベンジル-3-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;

1-(2-フェニルシクロプロピル)-3-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;

1-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-3-イル)-3-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-[[rac-(E)-3-(2-クロロフェニル)プロポ-2-エノイル]アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

6-メトキシ-N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

メチル 3-オキソ-3-[トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]アミノ]プロパノアート;

N-[2-オキソ-2-[トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]アミノ]エチル]ベンズアミド;

5-クロロ-4-メトキシ-N-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]チオフェン-3-カルボキサミド;

エチル 3-オキソ-3-[トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]アミノ]プロパノアート;

N-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-7-(2-メチルブタノイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-[シス-(7RS,9SR)-7-[[2-(4-クロロフェノキシ)アセチル]アミノ]-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

3-フェニル-N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]-1,2-オキサゾール-5-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]キノキサリン-6-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[[rac-(E)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロポ-2-エノイル]アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリド2,3-b]ピラジン-7-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]-1,3-ベンズオキサゾール-2-カルボキサミド;

エチルrac-(E)-4-オキソ-4-[トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]アミノ]ブタ-2-エノアート;

N-トランス-(7RS,9RS)-9-[3-(ベンズイミダゾール-1-イル)プロパノイルアミノ]-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[3-(2-オキソピリジン-1-イル)プロパノイルアミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-[(4-メトキシ-1-ベンゾフラン-2-カルボニル)アミノ]-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[3-(2-オキソピロリジン-1-イル)プロパノイルアミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

エチル 5-[トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]アミノ]ピリジン-3-カルボキシラート;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(2-メトキシアニリノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-9-[(4-シアノピリジン-2-イル)アミノ]-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[(6-メチルピリダジン-3-イル)アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(キノリン-4-イルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-[(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)メチルカルバモイルアミノ]-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[(2-フェニルシクロプロピル)カルバモイルアミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

tert-ブチル 2-[トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバモイルアミノ]プロパノアート;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-3-イルカルバモイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7SR,9SR)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[[rac-(1R)-1-(3-メトキシフェニル)エチル]カルバモイルアミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(オキサン-4-イルカルバモイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-9-[(2-クロロ-6-メチルフェニル)カルバモイルアミノ]-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(メタンスルホンアミド)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(2-メチルプロピルスルホニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-イルスルホニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

5-[トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]アミノ]ピリジン-3-カルボン酸;

1-ピリジン-3-イル-3-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-イルカルバモイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア;

シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;

シス-(7RS,9SR)-7-アミノ-3-シクロプロピル-9-[(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;

シス-(7RS,9SR)-7,9-ビス(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;

-エチル-3-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-7-(エチルカルバモチオイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]チオウレア;

シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-N-(2-メチルプロピル)-7,9-ビス[(4-ピリジン-3-イル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;

トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;

トランス-(7RS,9RS)-7,9-ビス(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;

トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[(4-エチル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;

トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[3-(エチルアミノ)-1,2,4-チアゾール-4-イル]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;

1-エチル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7-(エチルカルバモイルアミノ)-5-[(2-フルオロ-2-メチルプロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア;

トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[3-(5-メチル-1,3,4-オキサゾール-2-イル)アニリノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;

tert-ブチルN-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(2,2,2-トリクロロエトキシスルホニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバマート;

2-シアノ-1-エチル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-[[rac-(E)-N’-シアノ-N-エチルカルバミミドイル]アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]グアニジン;

1-エチル-3-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-7-(エチルカルバモイルアミノ)-5-[(2-フルオロ-2-メチルプロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア;

1-ピリジン-3-イル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-イルカルバモイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア;

1-プロパン-2-イル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(プロパン-2-イルカルバモイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア;

1-ピリジン-3-イル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-イルカルバモチオイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]チオウレア;

5-メチル-N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[(5-メチルピリジン-3-カルボニル)アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

6-モルホリン-4-イル-N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[(6-モルホリン-4-イルピリジン-3-カルボニル)アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-トランス-(7RS,9RS)-9-ベンズアミド-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ベンズアミド;

4-(ジメチルアミノ)-N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-[[4-(ジメチルアミノ)ベンゾイル]アミノ]-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ベンズアミド;

3,3-ジメチル-N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(3,3-ジメチルブタノイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ブタンアミド;

1-エチル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7-(エチルカルバモイルアミノ)-5-[(2-フルオロ-2-メチルプロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア;

N-[3-シクロプロピル-5-[(2-フルオロ-2-メチルプロピル)スルファモイル]-9-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;

N-[9-アミノ-3-シクロプロピル-5-[(2-フルオロ-2-メチルプロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド。
【請求項10】
治療に使用するための、請求項1~9のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
【請求項11】
IgEによって引き起こされる障害を処置又は予防する方法に使用される、請求項1~9のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
【請求項12】
アレルギー、非アレルギー性肥満細胞応答、1型過敏症、蕁麻疹、又は家族性副鼻腔炎を処置又は予防する方法に使用される、請求項1~9のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
【請求項13】
喘息における気道収縮、湿疹における局所炎症、アレルギー性鼻炎における粘液分泌増加、蕁麻疹、又は血管透過性増加の処置又は予防の方法に使用される、請求項1~9のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
【請求項14】
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(「チャーグ・ストラウス症候群」としても知られる)、アスピリン増悪性呼吸器疾患、又は皮膚T細胞リンパ腫を処置又は予防する方法に使用される、請求項1~9のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩。
【請求項15】
請求項1~9に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩を薬学的に許容され得る担体と会合して含む、医薬組成物。
【請求項16】
医薬を製造するための、請求項1~9のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩の使用。
【請求項17】
IgEによって引き起こされる障害を処置及び/又は予防するための医薬を製造するための、請求項1~9のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩の使用。
【請求項18】
アレルギー、非アレルギー性肥満細胞応答、1型過敏症、蕁麻疹、又は家族性副鼻腔炎を処置及び/又は予防するための医薬を製造するための、請求項1~9のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩の使用。
【請求項19】
アレルギー、非アレルギー性肥満細胞応答、1型過敏症、蕁麻疹、家族性副鼻腔炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(「チャーグ・ストラウス症候群」としても知られる)、アスピリン増悪性呼吸器疾患、又は皮膚T細胞リンパ腫を処置又は予防する方法であって、請求項1~9のいずれかに記載の化合物又はその薬学的に許容され得る塩を治療有効量で患者に投与することを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式(I)のジヒドロ-シクロペンタ-イソキノリン誘導体、それらを調製するための方法、それらを含有する医薬組成物、及びIgEによって引き起こされる障害(例えば、アレルギー応答、非アレルギー性肥満細胞応答又は特定の自己免疫応答等)、特にIgEとFcεRI受容体との相互作用によって引き起こされる障害の処置(treating)におけるそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
IgE(免疫グロブリンE)は免疫グロブリンファミリーのメンバーであり、喘息、食物アレルギー、1型過敏症及び家族性副鼻腔炎等のアレルギー反応を媒介する。
【0003】
IgEはB細胞によって分泌され、B細胞の表面上に発現される。B細胞によって合成されたIgEは、短い膜結合領域によって成熟IgE配列に連結された膜貫通ドメインによってB細胞膜に固定される。IgEはまた、低親和性IgE受容体(FcεRII)に対するそのFc領域を介してB細胞(及び単球、好酸球及び血小板)に結合する。哺乳動物がアレルゲンに曝露されると、アレルゲンに結合するIgEを合成するB細胞がクローン増幅される。このIgEは次に、B細胞によって循環に放出され、そこでB細胞によって(FcεRIIを介して)結合され、肥満細胞及び好塩基球の表面に見られるいわゆる高親和性受容体(FcεRI)を介して肥満細胞及び好塩基球によって結合される。それにより、そのような肥満細胞及び好塩基球はアレルゲンに対して感作される。アレルゲンへの次の曝露は、これらの細胞上のFcεRIを架橋し、したがってヒスタミン及び臨床的過敏症及びアナフィラキシーの原因となる他の因子の放出を活性化する。
【0004】
現在、アレルギー性疾患、蕁麻疹及び喘息は、通常、以下の1つ又は2つ以上の薬物:(1)炎症性メディエーターヒスタミン及びロイコトリエンに拮抗する抗ヒスタミン薬及び抗ロイコトリエン、(2)広範囲の炎症機序を抑制する局所若しくは全身(経口又は注射可能)コルチコステロイド又は免疫抑制薬、(3)喘息における狭窄気道の平滑筋を弛緩させる短時間若しくは長時間作用性気管支拡張薬、又は(4)FcεRIでのIgE結合によって通常誘発される肥満細胞の脱顆粒を阻害する肥満細胞安定剤、(5)FcεRIでのIgEの結合を予防する生物製剤で処置される。FcεRIへのIgE結合を調節するペプチドの使用も試みられている。一例として、国際公開第96/01643号は、即時型アレルギー応答を処置するための4~50個のアミノからなるペプチドを記載している。
【0005】
しかしながら、IgEによって引き起こされる障害、特にIgEとFcεRI受容体との相互作用によって引き起こされる障害の処置又は予防において治療的(therapeutic)有用性を有する化合物を同定することが依然として必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
式(I)の化合物及びそれらの薬学的に許容され得る塩がこの目的のために使用され得ることが見出された。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、式(I)の化合物及びその薬学的に許容され得る塩を提供する:
【化1】

式中、
R1は以下を表す:
ヒドロキシ;
アミノ;
-NH-C(O)-Ra
-NH-C(O)-NH-Rb
-NH-C(O)-C1~6-アルカンジイル-C(O)-C1~6-アルコキシ、ただし、1つ又は2つ以上の、ハロゲン、-OH、C1~6-アルキルで置換された1つ又は2つ以上のアリールで、任意に置換される;
-NH-C(O)-C1~6-アルカンジイル-C(O)-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のヒドロキシ;ハロゲン;C1~6-アルキルで、任意に置換される;
-NH-C(O)-C1~6-アルカンジイル-NHC(O)-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のヒドロキシ;ハロゲン;C1~6-アルキルで、任意に置換される;
-NH-C(O)-C1~6-アルカンジイル-アリールオキシ、ただし、1つ又は2つ以上のヒドロキシ;ハロゲン、C1~6-アルキルで、任意に置換される;
-NH-C(O)-NH-C(O)O-C1~6-アルキル;
-NH-ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノ;ヘテロアリールで、任意に置換される;
-NH-C(S)-NH-Rc
-NH-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノ;ヘテロアリールで、任意に置換される;
-NH-C(O)O-Rd
-NH-C(N-CN)-NH-C1~6-アルキル;
ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のC1~6-アルキル;C1~6-アルキルアミノ;ヘテロアリールアミノで、任意に置換される;
ただし、
Raは、以下を表す
C1~6-アルキル、ただし、ハロゲン;C1~6-アルコキシ;シアノで任意に置換されるアリール又はヘテロアリールの中から選ばれる1つ又は2つ以上の基で、任意に置換される;
アリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;C1~6-アルキルアミノで、任意に置換される;
ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル,C1~6-アルコキシ;シアノ;ヘテロシクロアルキルで、任意に置換される;
-C2~6-アルケンジイル-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のC1~6-アルキル;ハロゲンで、任意に置換される;
-R1’C(O)OR1’’基、ただし、R1’’はアルキルでありR1’はアルカンジイルである;
C3~8-シクロアルキル、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノで、任意に置換される
C3~8-ヘテロシクロアルキル、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノで、任意に置換される;

Rbは、以下を表す
C1~6-アルキル、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン、C1~6-アルコキシで、任意に置換されるアリール;
1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシで、任意に置換されるヘテロアリール
で、任意に置換される;
1つ又は2つ以上のC1~6-アルキル基、アリールで、任意に置換される、C3~12-シクロアルキル;
1つ又は2つ以上のシアノで、任意に置換される、アリール;
C2~6-アルケンジイル-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;-OH;1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;-OHで、置換されたアリールで、任意に置換される;
ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシで、任意に置換される;
ヘテロシクロアルキル、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~C6-アルコキシ;シアノで、任意に置換される;
アミノ;

Rcは、以下を表す
C1~6-アルキル;
ヘテロアリール;

Rdは:
C1~6-アルキルを表す;

R2は、以下を表す:
ヒドロキシ;
-NH-C(O)O-C1~6-アルキル;
-NH-C(S)-NH-Ra
-NH-C(O)-NH-Rb
-NH-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のC1~6-アルコキシ;C1~6-アルキルアミノ;ヘテロアリールアミノで、任意に置換される;
-NH-C1~6-アルキル、ただし、1つ又は2つ以上のC1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノ;アリール;ヘテロアリール;C(O)O-C1~6-アルキル基;C1~6-アルキルアミノ基で、任意に置換される、ここで、該置換基は、1つ又は2つ以上のヒドロキシ;ハロゲン;オキソで任意に置換される;
ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のヘテロアリール;ヒドロキシ;オキソ;C1~6-アルキル;C1~6-アルキルアミノ又はヘテロアリールアミノで任意に置換される;ただし、前記ヘテロアリール又はヘテロアリールアミノは、アミノ;C1~6-アルキル;C1~6-アルキルアミノ;ヘテロアリールアミノの中から選ばれる1つ又は2つ以上の基で、任意に置換される;
-NH-ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノ;ヘテロアリール;C(O)OH;C(O)O-C1~6-アルキル基;C1~6-アルキルアミノ基で、任意に置換される;
アリール-C1~6-アルキルアミノ;
-C1~6-アルキルアミノ;
-NH-C(O)-C1~6-アルキル;
-NH-CO-Rc
-NH-C(O)-C2~6-アルケンジイル-C(O)O-C1~6-アルキル;
-NH-C(O)-C2~6-アルケンジイル-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のヒドロキシ;C1~6-アルキル;ハロゲンで。任意に置換される;
-NH-C(O)-C1~6-アルカンジイル-ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のオキソ基で任意に置換される;
-NH-C(O)-C1~6-アルカンジイル-ヘテロシクロアルキル、ただし、1つ又は2つ以上のオキソ基で任意に置換される;
-NHSO-C1~6-アルキル;
-NHSO-ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;C(O)OH基で任意に置換される;
-NH-C(S)-NH-C1~6-アルキル;
-NHSO-C1~6-アルコキシ、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン基で任意に置換される;
-NH-C(N-CN)-NH-C1~6-アルキル;
アミノ基;

Raは、以下を表す
ヘテロアリール;
C1~6-アルキル;

Rbは、以下を表す
C1~6-アルキル、ただし、1つ又は2つ以上のアリール;アルコキシ-アリール;1つ又は2つ以上のC1~6-アルキルで任意に置換されるヘテロアリールで、任意に置換される;
ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノで、任意に置換される;
シクロアルキル、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル,C1~6-アルコキシ;シアノ;アリールで、任意に置換される;
C1~6-アルカンジイル-C(O)O-C1~6-アルキル;
ヘテロシクロアルキル;
アリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノで、任意に置換される;
C1~6-アルキル-C(O)O-C1~6-アルキル;

Rcは、以下を表す
C1~6-アルキル;
C3-8-シクロアルキル;
C3-8-ヘテロシクロアルキル;
アリール、ただし、1つ又は2つ以上のC1~6-アルキル;C1~6-アルキルアミノで、任意に置換される;
ヘテロアリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;C1~6-アルコキシ;シアノ;ヘテロシクロアルキル;アリール;アミノで、任意に置換される;
C2~6-アルケンジイル-アリール、ただし、1つ又は2つ以上のハロゲン;C1~6-アルキル;-OHで、任意に置換される;
C2~6-アルカンジイル-ヘテロシクロアルキル、ただし、1つ又は2つ以上のC1~6-アルキル;-OHで、任意に置換される;
C2~6-アルカンジイル-C1~6-アルコキシ基、ただし1つのオキソ基で任意に置換される、;

R3は、以下を表す:
R3の中から選ばれる1つ又は2つ以上の基で任意に置換される、C1~6-アルキル;
1つ又は2つ以上のR3で任意に置換される、C1~3-アルカンジイル-C3~6-シクロアルキル;
1つ又は2つ以上のR3で任意に置換される、C1~3-アルカンジイル-C3~6-ヘテロシクロアルキル;
1つ又は2つ以上のR3で任意に置換される、C3~6-ヘテロシクロアルキル;
1つ又は2つ以上のR3で任意に置換される、C3~6-シクロアルキルの中から選ばれる基;

R3は、水素;ハロゲン;C1~2-アルキル;ヒドロキシ;C1~2-アルコキシの中から選ばれる基を表す;

R4は、以下を表す:
1つ又は2つ以上のR4基で任意に置換されるC3~6-シクロアルキル;又は1つ又は2つ以上のR4基で任意に置換されるC1~6-アルカンジイル-C3~6-シクロアルキル;又は1つ又は2つ以上のR4基で任意に置換されるC1~6-アルカンジイル-C3~6-ヘテロシクロアルキルの中から選ばれる基;
R4はヒドロキシ;ハロゲン;C1~2-アルキルの中から選ばれる基を表す。
【0008】
式(I)の化合物は、1つ又は2つ以上の不斉炭素原子を含有し得る。したがって、それらはエナンチオマー又はジアステレオ異性体として存在することができる。これらのエナンチオマー、ジアステレオ異性体、及びそれらの混合物は、本発明の一部を形成するラセミ混合物を含む。
【0009】
式(I)の化合物は、塩基又は酸との付加塩の形態で存在し得る。そのような付加塩は、本発明の一部である。これらの塩は、薬学的に許容され得る酸を用いて有利に調製される。例えば式(I)の化合物の精製又は単離に有用な他の酸の塩も本発明の一部である。
【0010】
本発明による「薬学的に許容され得る塩」という用語は、式(I)の化合物と薬学的に許容される酸又は塩基との塩、特に酸付加塩を包含する。塩基として遊離形態で生じる式(I)の化合物の酸付加塩形態は、遊離塩基を、例えば塩酸又は臭化水素酸等のハロゲン化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸;又は、例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、ヒドロキシ酢酸、プロパン酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p-アミノサリチル酸、パモ酸等の有機酸の適切な酸で処理することによって得ることができる。
【0011】
本発明はまた、式(I)の化合物又はその混合物(ラセミ体等の立体異性体の全ての可能な混合物を含む)のエナンチオマー及びジアステレオ異性体等の全ての立体異性体にも関する。本発明に関して、化合物(複数可)への言及は、特定の異性体形態が具体的に言及されない限り、その可能な異性体形態及びそれらの混合物のそれぞれにおけるその化合物を包含することが意図される。
【0012】
式(I)の化合物のいくつかは、互変異性形態で存在してもよい。そのような形態は、上記の式に明示的に示されていないが、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
【0013】
式(I)又は本明細書に示される式に存在する個々の原子は、実際には、その天然に存在する同位体のいずれかの形態で存在してもよく、最も豊富な同位体(複数可)が好ましいことを理解されたい。したがって、例として、式(I)又は本明細書に示される式に存在する個々の水素原子は、1H、2H(重水素)又は3H(トリチウム)原子、好ましくは1Hとして存在してもよい。同様に、例として、式(I)又は本明細書に示される式に存在する個々の炭素原子は、12C、13C又は14C原子、好ましくは12Cとして存在してもよい。
【0014】
本発明は、その範囲内に上記式(I)の化合物の溶媒和物を含む。このような溶媒和物は、一般的な有機溶媒又は水を用いて形成され得る。
【0015】
本発明はまた、その範囲内に上記式(I)の化合物の共結晶を含む。「共結晶」 という技術用語は、中性分子成分が一定の化学量論比で結晶性化合物内に存在する状況を説明するために使用される。薬学的共結晶の調製は、薬学的活性成分の結晶形態に修飾を行うことを可能にし、これにより、意図された生物学的活性を損なうことなく、その物理化学的特性を変化させることができる(Pharmaceutical Salts and Co-crystals,ed.J.Wouters&L.Quere,RSC Publishing,2012を参照)。
【0016】
本発明による化合物は、異なる多形体で存在し得る。上記の式に明示的に示されていないが、そのような形態は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
【0017】
本発明はまた、その範囲内に上記式(I)の化合物のプロドラッグを含む。「プロドラッグ」という用語は、in vivoで本発明の化合物又はその塩に代謝される化合物を意味する。プロドラッグは、ラット、マウス、サル又はヒト等の哺乳動物にプロドラッグを投与し、例えば血液又は尿中で化合物又はその塩を同定することによって同定することができる。
【0018】
本発明の別の態様は、検出可能な量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物若しくは共結晶を、薬学的に許容され得る希釈剤又は担体と組み合わせて含む医薬組成物に関する。
【0019】
更に別の態様では、本発明は、医薬品として使用するための、特にアレルギー、1型過敏症、家族性副鼻腔炎、蕁麻疹又は関連症状、例えば喘息における気道収縮、湿疹における局所炎症、アレルギー性鼻炎における粘液分泌増加、血管透過性増加、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(「チャーグ・ストラウス症候群」としても知られる)、アスピリン増悪性呼吸器疾患又は皮膚T細胞リンパ腫を含むIgEによって引き起こされる障害を処置又は予防する方法に使用される式(I)の化合物、薬学的に許容され得る塩、溶媒和物又は共結晶に関する。
【0020】
更なる態様では、本発明は、治療有効量の式(I)の化合物の投与を含む、アレルギー、1型過敏症、家族性副鼻腔炎、蕁麻疹又は関連症状を処置又は予防する方法に関する。
【0021】
本発明の枠内では:
Ct~zは、t~z個の炭素原子を有し得る炭素鎖、例えば1~7個の炭素原子を有し得るC1~7炭素鎖を表し、
アルキルは、飽和、直鎖又は分枝鎖の脂肪族基であり、例えば、C1~6-アルキル基は、直鎖又は分枝鎖の1~6個の炭素原子の炭素鎖を表し、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tertブチル、ペンチル、ヘキシルである。アルキルは、1つ又は2つ以上の水素原子が重水素原子Hで置き換えられた重水素化基を包含する。
-アルカンジイルは、-CH-CH-等の一般式C2nの二価の直鎖又は分岐飽和炭化水素基であり;
-アルケンジイルは、-CH=CH-等の少なくとも1つの二重結合を示す二価の直鎖又は分岐鎖の不飽和炭化水素基であり:
-アルキルアミノは、アミノラジカル上で置換された1つ又は2つ以上のアルキル基を指す。アルキルアミノオンの例としては、メチルアミノ;エチルアミノ;tertブチルアミノ;ジメチルアミノを上げることができ;
-アシル、アルキル-C(O)-基;
-オキソ、a=O基
-ヒドロキシは-OH基であり;
-ヒドロキシアルキルは、その1つ又は2つ以上の水素原子がヒドロキシ基で置換されたアルキル基であり;
-アルコキシ、-O-アルキル基;
-アルキルチオ、-S-アルキル基;
ハロゲン原子、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子;
-シクロアルキルは、基中に3~14個の原子、好ましくは3~9個の原子を含む単環式又は二環式飽和脂肪族基を指す。シクロアルキルの例として、シクロプロピル;シクロブチル;シクロペンチル;シクロヘキシル;スピロ-ウンデカニル;スピロ-[2.2]ペンタニルを挙げることができ;
-ヘテロシクロアルキルは、基中に3~14個の原子を含み、1つ又は2つ以上の炭素原子が窒素;酸素;硫黄の中から選ばれる原子で置き換えられている、単環式又は二環式飽和基を指す。ヘテロシクロアルキルの例として、アジリジニル、ピロリジニル、ピペリジル;オキセタン;オキサ-スピロ-ウンデカニルを上げることができ、
-アリールは、6~10個の炭素原子を含む単環式又は二環式芳香族基を指し、基中の少なくとも1つの環は芳香族基である。アリール基の例として、フェニル又はナフチル基を挙げることができる。
-ヘテロアリールは、5~14個の原子、好ましくは5~9個の原子を含む単環式又は二環式基を指し、基中の少なくとも1つの環は芳香族であり、基中の少なくとも1つの原子は窒素、酸素、硫黄の中から選ばれる。ヘテロアリール基の例として、トリアゾリル、フラニル、ピロリル、クロマニル、イソキノリニルを挙げることができる。
-アリールアミノは、アリール基で置換されたアミノ基-NH2を指す。アリールアミノの例はアニリノであり得;
-ヘテロアリールアミノは、ヘテロアリール基で置換されたアミノ基-NH2を指す。ヘテロアリール基の例はピリジニルアミノであり得る。
-アリールオキシは、-O-アリール基を指す。アリールオキシの例として、フェノキシを挙げることができる。
【0022】
一態様により、本発明の化合物は、式R4が、
ヒドロキシ;
クロロ、フルオロ、ブロモ
メチルから独立して選択される1つ又は2つ以上の基で任意に置換される、シクロプロピル又はスピロ[2.2]ペンタニルを表すことを特徴とする。
【0023】
一態様によれば、本発明の化合物は、R4がシクロプロピルを表す式によって特徴付けられる。
【0024】
一態様によれば、本発明の化合物は、式(式中、R1及びR2は、互いに独立して、-NH-CO-Raを表し、Raは、1個以上のハロゲンで任意に置換されるヘテロアリール;C1~6-アルキル、C1~6-アルコキシ;シアノ;ヘテロシクロアルキル;アリール;又は1個以上のハロゲンで任意に置換される-NH-ヘテロアリール;C1~6-アルキル、C1~6-アルコキシ;シアノ;ヘテロシクロアルキル;アリールを表す)を特徴とする。
【0025】
一態様によれば、本発明の化合物は、R1が、
ヒドロキシ;ピリジン-カルボニルアミノ;エチルカルバモイルアミノ;(メトキシフェニル)メチルカルバモイルアミノ;[(ブロモフェニル)メチル]カルバモイルアミノ;ナフタレニルカルバモイルアミノ;(メチル-オキサゾリル)メチル]カルバモイルアミノ;エトキシカルボニル-カルバモイルアミノ;[(メトキシフェニル)エチル]カルボニルアミノ;(シクロプロピルエチル)カルバモイルアミノ;(メチル)シクロプロピル]カルバモイルアミノ;(ベンジル)カルバモイルアミノ;(フェニル-シクロプロピル)カルバモイルアミノ;(クロマニル)カルバモイルアミノ;(クロロフェニル)プロペノイル]アミノ;(メトキシピリジン-カルボニル)アミノ;[(メトキシ-オキソ-プロパノイル)アミノ];(ベンズアミドアセチル)アミノ;(クロロ-メトキシ-チオフェン-カルボニル)アミノ;(エトキシ-オキソ-プロパノイル)アミノ;メチルブタノイルアミノ;[(クロロフェノキシ)アセチル]アミノ;(メトキシピリジニル)アミノ;アミノ;ベンズイミダゾリル-アミノ;エチルカルバモチオイルアミノ;(ピリジニル-チアゾリル)アミノ;[(エチル-チアゾリル)アミノ;(エチルアミノ)-チアゾリル;エチルカルバモイルアミノ;(メチル-オキサゾリル)アニリノ;tert-ブトキシカルボニルアミノ;[N’-シアノ-N-エチル-カルバミミドイル]アミノ;ピリジン-3-イル-カルバモイルアミノ;プロパン-2-イル-カルバモイルアミノ;(5-メチルピリジン-3-カルボニル)アミノ;(6-モルホリン-4-イルピリジン-3-カルボニル)アミノ;ベンズアミド;[(ジメチルアミノ)ベンゾイル]アミノ;ジメチルブタノイルアミノを表すことを特徴とする。
【0026】
一態様によれば、本発明の化合物は、R1が、
ヒドロキシ;ピリジン-3-カルボニルアミノ;エチルカルバモイルアミノ;(4-メトキシフェニル)メチルカルバモイルアミノ;(3-シアノフェニル)カルバモイルアミノ;[(4-ブロモフェニル)メチル]カルバモイルアミノ;ナフタレン-1-イルカルバモイルアミノ;[(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)メチル]カルバモイルアミノ;エトキシカルボニル-カルバモイルアミノ;[(1R)-1-(3-メトキシフェニル)エチル]カルボニルアミノ;(1-シクロプロピルエチルカルバモイルアミノ);2-(メチル)シクロプロピル]カルバモイルアミノ;(1-ベンジル)カルバモイルアミノ;(2-フェニル-シクロプロピル)カルバモイルアミノ;(クロマン-3-イル)カルバモイルアミノ;(E)-3-(2-クロロフェニル)プロポ-2-エノイル]アミノ;(6-メトキシピリジン-3-カルボニル)アミノ;[(3-メトキシ-3-オキソ-プロパノイル)アミノ];(2-ベンズアミドアセチル)アミノ;(5-クロロ-4-メトキシ-チオフェン-3-カルボニル)アミノ;(3-エトキシ-3-オキソ-プロパノイル)アミノ;2-メチルブタノイルアミノ;[2-(4-クロロフェノキシ)アセチル]アミノ;(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ;アミノ;1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ;エチルカルバモチオイルアミノ;(4-ピリジン-3-イル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ;3-(エチルアミノ)-1,2,4-チアゾール-4-イル;3-(5-メチル-1,3,4-オキサゾール-2-イル)アニリノ;tert-ブトキシカルボニルアミノ;[(Z)-N’-シアノ-N-エチル-カルバミミドイル]アミノ;プロパン-2-イルカルバモイルアミノ;ピリジン-3-イルカルバモチオイルアミノ;(5-メチルピリジン-3-カルボニル)アミノ;6-モルホリン-4-イルピリジン-3-カルボニル)アミノ;ベンズアミド;[4-(ジメチルアミノ)ベンゾイル]アミノ;3,3-ジメチルブタノイルアミノを表すことを特徴とする。
【0027】
一態様によれば、本発明の化合物は、R2が、
tert-ブトキシカルボニル-アミノ;アミノ;ピリジルカルバモチオイルアミノ;エチルカルバモイルアミノ;ピリジニル-アミノ;(ピリジニル-チアゾリル)アミノ;(ピリジニル-アミノ)-チアゾリル;(エチル-チアゾリル)アミノ;ベンジルアミノ;プロピルアミノ;メチルプロパノイルアミノ;ヒドロキシ;エチルカルバモイルアミノ;イソキノリニル-アミノ;(メトキシピリジニル)アミノ;(ピリジニル)カルボニルアミノ;ベンズイミダゾリルアミノ;[(フェニル)-オキサゾリル]カルボニルアミノ;キノキサリン-カルボニルアミノ;[(ヒドロキシフェニル)プロペノイル]アミノ;ピリド-ピラジン-カルボニルアミノ;ベンズオキサゾール-カルボニルアミノ;[エトキシ-オキソ-ブテノイル]アミノ;(ベンズイミダゾリル)プロパノイルアミノ;(オキソピリジニル)プロパノイルアミノ;メトキシ-ベンゾフラン-カルボニル)アミノ;(オキソピロリジニル)プロパノイルアミノ;[(エトキシカルボニル-ピリジル)アミノ];(メトキシアニリノ);(シアノ-ピリジル)アミノ;[(メチル-ピリダジニル)アミノ];キノリニル-アミノ;(メチル-オキサゾリル)メチル-カルバモイル-アミノ;(フェニルシクロプロピル)カルバモイルアミノ;[(tert-ブトキシメチル-オキソ-エチル)カルバモイルアミノ];ジヒドロ-2H-クロメニルカルバモイルアミノ;[(メトキシフェニル)エチルカルバモイルアミノ];オキサニルカルバモイルアミノ;(クロロ-メチルフェニル)カルバモイルアミノ;メタンスルホンアミド;メチルプロピルスルホニルアミノ;ピリジニルスルホニルアミノ;[(カルボキシピリジル)アミノ];ピリジルカルバモイルアミノ;メトキシ-ピリジニル)アミノ;エチル-カルバモチオイル-アミノ;(ピリジニル-チアゾリル)アミノ;(メトキシ-ピリジニル)アミノ;[(エチル-チアゾリル)アミノ;(エチルアミノ)-チアゾリル;(メチル-オキサゾリル)アニリノ;トリクロロエトキシスルホニルアミノ;[(Z)-N’-シアノ-N-エチル-カルバミミドイル]アミノ;ピリジニルカルバモイルアミノ;プロパニルカルバモイルアミノ;ピリジニルカルバモチオイルアミノ;メチルピリジンカルボニル)アミノ;(モルホリニルピリジンカルボニル)アミノ;ベンズアミド;[(ジメチルアミノ)ベンゾイル]アミノ;ジメチルブタノイルアミノを表すことを特徴とする。
【0028】
一態様によれば、本発明の化合物は、R2が、
tert-ブトキシカルボニル-アミノ;アミノ;3-ピリジルカルバモチオイルアミノ;エチルカルバモイルアミノ;ピリジン-3-イル-アミノ;(4-ピリジン-3-イル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ;3-(ピリジン-3-イルアミノ)-1,2,4-チアゾール-4-イル;(4-エチル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ;ベンジルアミノ;プロピルアミノ;2-メチルプロパノイルアミノ;ヒドロキシ;エチルカルバモイルアミノ;イソキノリン-4-イルアミノ;(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ;(ピリジン-3-l)カルボニルアミノ;1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ;[3-(フェニル)-1,2-オキサゾール-5-イル]カルボニルアミノ;キノキサリン-6-カルボニルアミノ;[3-(4-ヒドロキシフェニル)プロポ-2-エノイル]アミノ;ピリド2,3-b]ピラジン-7-カルボニルアミノ;1,3-ベンズオキサゾール-2-カルボニルアミノ;[(E)-4-エトキシ-4-オキソ-ブタ-2-エノイル]アミノ;3-(ベンズイミダゾール-1-イル)プロパノイルアミノ;3-(2-オキソピリジン-1-イル)プロパノイルアミノ;4-メトキシ-1-ベンゾフラン-2-カルボニル)アミノ;3-(2-オキソピロリジン-1-イル)プロパノイルアミノ;[(5-エトキシカルボニル-3-ピリジル)アミノ];(2-メトキシアニリノ);(4-シアノ-2-ピリジル)アミノ;[(6-メチルピリダジン-3-イル)アミノ];キノリン-4-イルアミノ;(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)メチルカルバモイルアミノ;(2-フェニルシクロプロピル)カルバモイルアミノ;[(2-tert-ブトキシ-1-メチル-2-オキソ-エチル)カルバモイルアミノ];3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-3-イルカルバモイルアミノ;[1-(3-メトキシフェニル)エチルカルバモイルアミノ];オキサン-4-イルカルバモイルアミノ;(2-クロロ-6-メチルフェニル)カルバモイルアミノ;メタンスルホンアミド;2-メチルプロピルスルホニルアミノ;ピリジン-3-イルスルホニルアミノ;[(5-カルボキシ-3-ピリジル)アミノ];3-ピリジルカルバモイルアミノ;5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ;エチルカルバモチオイルアミノ;(4-ピリジン-3-イル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ;(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ;[(4-エチル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ;3-(エチルアミノ)-1,2,4-チアゾール-4-イル;3-(5-メチル-1,3,4-オキサゾール-2-イル)アニリノ;2,2,2-トリクロロエトキシスルホニルアミノ;[(Z)-N’-シアノ-N-エチル-カルバミミドイル]アミノ;ピリジン-3-イルカルバモイルアミノ;プロパン-2-イルカルバモイルアミノ;ピリジン-3-イルカルバモチオイルアミノ;5-メチルピリジン-3-カルボニル)アミノ;(6-モルホリン-4-イルピリジン-3-カルボニル)アミノ;ベンズアミド;[4-(ジメチルアミノ)ベンゾイル]アミノ;3,3-ジメチルブタノイルアミノを表すことを特徴とする。
【0029】
一態様によれば、本発明の化合物は、以下の中から選ばれる:tert-ブチルN-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート;
tert-ブチルN-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート;
N-トランス-(7RS,9RS)-9-アミノ-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-イルカルバモチオイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(エチルカルバモイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-イルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-イルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[(4-ピリジン-3-イル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[3-(ピリジン-3-イルアミノ)-1,2,4-チアゾール-4-イル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-[(4-エチル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ]-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-9-(ベンジルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(プロピルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(2-メチルプロパノイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
1-エチル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-ヒドロキシ-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;
1-エチル-3-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-9-ヒドロキシ-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア
1-エチル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7-ヒドロキシ-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア;
N-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-9-(イソキノリン-4-イルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-[(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ]-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;
N-トランス-(7RS,9RS)-7-[(3-シアノフェニル)カルバモイルアミノ]-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-7-[(4-ブロモフェニル)メチルカルバモイルアミノ]-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ナフタレン-1-イルカルバモイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
1-[(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)メチル]-3-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;
エチル N-[トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバモイル]カルバマート;
1-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]-3-[rac-(1S)-1-(3-メトキシフェニル)エチル]ウレア;
1-(1-シクロプロピルエチル)-3-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;
1-(2-メチルシクロプロピル)-3-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;
1-ベンジル-3-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;
1-(2-フェニルシクロプロピル)-3-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;
1-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-3-イル)-3-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-[[rac-(E)-3-(2-クロロフェニル)プロポ-2-エノイル]アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
6-メトキシ-N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
メチル 3-オキソ-3-[トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]アミノ]プロパノアート
N-[2-オキソ-2-[トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]アミノ]エチル]ベンズアミド;
5-クロロ-4-メトキシ-N-トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]チオフェン-3-カルボキサミド;
エチル 3-オキソ-3-[トランス-(7RS,9RS)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]アミノ]プロパノアート;
N-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-7-(2-メチルブタノイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-[シス-(7RS,9SR)-7-[[2-(4-クロロフェノキシ)アセチル]アミノ]-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
3-フェニル-N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]-1,2-オキサゾール-5-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]キノキサリン-6-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[[rac-(E)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロポ-2-エノイル]アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリド2,3-b]ピラジン-7-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]-1,3-ベンズオキサゾール-2-カルボキサミド;
エチルrac-(E)-4-オキソ-4-[トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]アミノ]ブタ-2-エノアート;
N-トランス-(7RS,9RS)-9-[3-(ベンズイミダゾール-1-イル)プロパノイルアミノ]-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[3-(2-オキソピリジン-1-イル)プロパノイルアミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-[(4-メトキシ-1-ベンゾフラン-2-カルボニル)アミノ]-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[3-(2-オキソピロリジン-1-イル)プロパノイルアミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
エチル 5-[トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]アミノ]ピリジン-3-カルボキシラート;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(2-メトキシアニリノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-9-[(4-シアノピリジン-2-イル)アミノ]-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[(6-メチルピリダジン-3-イル)アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(キノリン-4-イルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-[(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)メチルカルバモイルアミノ]-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[(2-フェニルシクロプロピル)カルバモイルアミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
tert-ブチル 2-[トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバモイルアミノ]プロパノアート;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(3,4-ジヒドロ-2H-クロメン-3-イルカルバモイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7SR,9SR)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[[rac-(1R)-1-(3-メトキシフェニル)エチル]カルバモイルアミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(オキサン-4-イルカルバモイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-9-[(2-クロロ-6-メチルフェニル)カルバモイルアミノ]-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(メタンスルホンアミド)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(2-メチルプロピルスルホニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-イルスルホニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
5-[トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]アミノ]ピリジン-3-カルボン酸;
1-ピリジン-3-イル-3-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-イルカルバモイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア;
シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;
シス-(7RS,9SR)-7-アミノ-3-シクロプロピル-9-[(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;
シス-(7RS,9SR)-7,9-ビス(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;
-エチル-3-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-7-(エチルカルバモチオイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]チオウレア;
シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-N-(2-メチルプロピル)-7,9-ビス[(4-ピリジン-3-イル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;
トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;
トランス-(7RS,9RS)-7,9-ビス(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;
トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[(4-エチル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;
トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[3-(エチルアミノ)-1,2,4-チアゾール-4-イル]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;
1-エチル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7-(エチルカルバモイルアミノ)-5-[(2-フルオロ-2-メチルプロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア;
トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[3-(5-メチル-1,3,4-オキサゾール-2-イル)アニリノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド;
tert-ブチルN-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(2,2,2-トリクロロエトキシスルホニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバマート;
2-シアノ-1-エチル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-[[rac-(E)-N’-シアノ-N-エチルカルバミミドイル]アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]グアニジン;
1-エチル-3-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-7-(エチルカルバモイルアミノ)-5-[(2-フルオロ-2-メチルプロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア;
1-ピリジン-3-イル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-イルカルバモイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア;
1-プロパン-2-イル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(プロパン-2-イルカルバモイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア;
1-ピリジン-3-イル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-イルカルバモチオイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]チオウレア;
5-メチル-N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[(5-メチルピリジン-3-カルボニル)アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
6-モルホリン-4-イル-N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[(6-モルホリン-4-イルピリジン-3-カルボニル)アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-トランス-(7RS,9RS)-9-ベンズアミド-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ベンズアミド;
4-(ジメチルアミノ)-N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-[[4-(ジメチルアミノ)ベンゾイル]アミノ]-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ベンズアミド;
3,3-ジメチル-N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(3,3-ジメチルブタノイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ブタンアミド;
1-エチル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7-(エチルカルバモイルアミノ)-5-[(2-フルオロ-2-メチルプロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア;
N-[3-シクロプロピル-5-[(2-フルオロ-2-メチルプロピル)スルファモイル]-9-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド;
N-[9-アミノ-3-シクロプロピル-5-[(2-フルオロ-2-メチルプロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド。
【0030】
以下の例(Examples)は、式(Iによって包含される化合物がどのように合成され得るかを示す。それらは例示目的のためだけに提供されており、決して本発明を限定するものとして意図されておらず、解釈されるべきでもない。当業者であれば、本発明の趣旨又は範囲を超えることなく、以下の例の日常的な変形及び修正を行うことができることを理解するであろう。
【0031】
例(Examples)
略語
AcOH 酢酸
DCM ジクロロメタン
MTBE tert-ブチルメチルエーテル
Et2O ジエチルエーテル
THF テトラヒドロフラン
EtOAc 酢酸エチル
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
h 時間
r.t. 室温
M 質量
塩水 飽和塩化ナトリウム溶液
HPLC 高速液体ロマトグラフィー
LCMS 液体ロマトグラフィー質量分析
MS 質量分析
ES+エレクトロスプレー正イオン化
DIPEA N,N-ジ-イソ-プロピルエチルアミン
RT 保持時間
DMF N,N’-ジメチルホルムアミド
TFA トリフルオロ酢酸
DMSO ジメチルスルホキシド
TBTU O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
EtOH エタノール
sat. 飽和
aq. 水性
tBuXPhos Pd G3 [(2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)-2-(2’-アミノ-1,1’ビフェニル)]メタンスルホン酸パラジウム(II)
TEA トリエチルアミン
DMA N,N-ジメチルアセトアミド
TBME tert-ブチルメチルエーテル(MTBEとも略す)
o/n 一晩
IPA イソプロピルアルコール
conc.濃縮
SCX Biotage(登録商標)ISOLUTE(登録商標)SCX-2プロピルスルホン酸官能化シリカ
【0032】
LCMS方法
方法1:
X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μmカラム
カラム温度 40℃
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%ギ酸
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%ギ酸
勾配プログラム:流速1mL/分
時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
1.50 5.00 95.00
2.25 5.00 95.00
2.50 95.00 5.00
【0033】
方法2:
X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μMカラム
カラム温度 40℃
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%ギ酸
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%ギ酸
グラジエントプログラム:流速1mL/分
時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
4.00 5.00 95.00
5.00 5.00 95.00
5.10 95.00 5.00
【0034】
方法3:
Waters UPLC(登録商標)BEH(商標)C18、部品番号186002352、2.1×100mm、1.7μm
カラム温度 40℃
移動相A:pH 10に緩衝した2mM重炭酸アンモニア
移動相B:アセトニトリル
勾配プログラム 流速0.6mL/分
時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
5.30 0 100
5.80 0 100
5.82 95.00 5.00
7.00 95.00 5.00
【0035】
方法4:
移動相A:水中の0.1%ギ酸
移動相B:アセトニトリル中0.1%ギ酸
Phenomenex、Kinetex-XB C18、2.1mm×100 mm、1.7μmカラム
流速:0.6mL/分
カラム温度:40℃
注入量:1μL
勾配:時間(分):%A %B
0.00 95 5
5.30 0 100
5.80 0 100
5.82 95 5
7.00 95 5
UV215 nM、PDAスペクトル200~400nm、工程:1nm
MSD Scan Positive 150-850
【0036】
方法5:
移動相A:2mM重炭酸アンモニウムpH10
移動相B:アセトニトリル
Phenomenex Gemini-NX C18 2.0mm×50mm、3μmカラム
流速:0.6mL/分
カラム温度:40℃
注入量:3μL
勾配:時間(分):%A %B
0.00 95 5
5.50 0 100
5.90 0 100
5.92 95 5
UV215 nM、PDAスペクトル210~420nm、工程:1nm
MSD Scan Positive 150-850
【0037】
方法6:
QDA Watersの単純四重極質量分析計をLCMS分析に使用する。
この分光計は、ESIソース及びダイオードアレイ検出器(210~400nm)を有するUPLC Acquity Classicを備えている。
データは、塩基性溶出を用いてポジティブモードでm/z 50~1000までのフルMSスキャンで取得する。
塩基性溶出のためWaters Acquity UPLC BEH C18 1.7μm(2.1×50mm)カラムで逆相分離を45℃で行う。
勾配溶出は、
移動相A:HO/アセトニトリル/ギ酸アンモニウム(95/5/63mg/L)+50μL NHOH
移動相B:アセトニトリル/HO/ギ酸アンモニウム(95/5/63mg/L)+50μL NHOH
勾配プログラム:
HPLC流量:0.4mL/分~0.5mL/分
注入量:1μL
MSにおける全流量。
時間(分)A(%)B(%)流量(mL/分)
0 99 1 0.4
0.3 99 1 0.4
3.2 0 100 0.4
3.25 0 100 0.5
4 0 100 0.5
4.1 99 1 0.4
4.8 90 1 0.4
【0038】
方法7:
固定相:X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μMカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
流速:1mL/分
勾配プログラム:時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
1.50 5.00 95.00
2.25 5.00 95.00
2.50 95.00 5.00
【0039】
方法8:
固定相:X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μMカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
流速:1mL/分
勾配プログラム:時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
1.50 5.00 95.00
2.25 5.00 95.00
2.50 95.00 5.00
【0040】
方法9:
固定相:X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μMカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%ギ酸
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%ギ酸
流量:ポンプ1:1mL/分、ポンプ2:0.5mL/分
勾配プログラム:ポンプ1: ポンプ2:
時間 A% B% 時間 A% B%
0.00 95.10 4.90 0.10 5.00 95.00
4.00 5.00 95.00 1.00 5.00 95.00
5.00 5.00 95.00 1.10 95.00 5.00
5.10 95.10 4.90
【0041】
方法10:
固定相:X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μMカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
流速:1mL/分
勾配プログラム:時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
1.50 5.00 95.00
2.25 5.00 95.00
2.50 95.00 5.00
【0042】
方法11:
固定相:Waters Acquity UPLC BEH C18 2.1×50mm、1.7μMカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
流量:1.5mL/分
勾配プログラム:時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
0.10 95.00 5.00
3.50 5.00 95.00
4.00 5.00 95.00
4.05 95.00 5.00
【0043】
方法12:
固定相:X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μMカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
流速:1mL/分
勾配プログラム:時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
4.00 5.00 95.00
5.00 5.00 95.00
5.10 95.00 5.00
【0044】
方法13:
固定相:X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μMカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
流速:1mL/分
勾配プログラム:時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
4.00 5.00 95.00
5.00 5.00 95.00
5.10 95.00 5.00
【0045】
方法14:
固定相:X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μMカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
流速:1mL/分
勾配プログラム:時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
1.50 5.00 95.00
2.25 5.00 95.00
2.50 95.00 5.00
【0046】
方法15:
固定相:X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μMカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
流量:ポンプ1:1mL/分、ポンプ2:0.5mL/分
勾配プログラム:ポンプ1: ポンプ2:
時間 A% B% 時間 A% B%
0.00 95.10 4.90 0.10 5.00 95.00
4.00 5.00 95.00 1.00 5.00 95.00
5.00 5.00 95.00 1.10 95.00 5.00
5.10 95.10 4.90
【0047】
方法16:
固定相:Waters Acquity UPLC BEH C18 2.1×50mm、1.7μm
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
流量:0.7mL/分
勾配プログラム:時間 A% B%
0.00 98.00 2.00
4.00 5.00 95.00
5.00 5.00 95.00
5.10 98.00 2.00
【0048】
方法17:
固定相:X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μMカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
流速:1mL/分
勾配プログラム:時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
4.00 5.00 95.00
5.00 5.00 95.00
5.10 95.00 5.00
【0049】
方法18:
ESI源及びダイオードアレイ検出器(210~400nm)を有するWaters Acquity H-class UPLCを備えたSYNAPT G2-SI Waters Q-TOF質量分析計。
データは、ポジティブモードでm/z 50~1200までのフルMSスキャンで取得される。
Acquity UPLC HSS T3 C18カラム(1.8μm、2.1×50mm)で逆相分離を45℃で行う。
勾配溶出を以下を用いて行った。
溶媒C:水/アセトニトリル/ギ酸(95/5/750μl/L)
溶媒D:水/アセトニトリル/ギ酸(5/95/500μl/L)
pH約3
MSにおける全流量。
注入量:0.5~1μl
時間(分)C(%)D(%)流れ
0 98 2 0.8
0.3 98 2 0.8
3 5 95 0.8
4 5 95 0.8
4.1 98 2 0.8
5.1 98 2 0.8
【0050】
一般的な手順
一般的手順1:
関連アミン(1当量)のDCM(特に明記しない限り)中撹拌溶液に、DIPEA(2~4当量)及びイソシアナート/イソチオシアナート(2~4当量)を添加した。反応物を還流で加熱した(特に明記しない限り)。完了後、反応混合物を真空中で濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製した。
【0051】
一般的手順2:
関連アミン(1当量)のDCM(2mL)中撹拌溶液に、室温でDIPEA(2~4当量)及び酸塩化物(2~4当量)を添加した。完了後、反応混合物を真空中で濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製した。
【0052】
中間体1
【化2】

3,6,7,8-テトラヒドロ-2H-as-インデカン-1-オン
ポリリン酸(320mL)中の3-インダン-5-イルプロパン酸(100g、526mol、Angeneから市販、CAS番号:23291-98-7)を140℃に6分間加熱し、次いで、10℃に冷却し、氷水(500mL)の添加によってクエンチした。得られた混合物をDCM(25L、続いて15L)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をSiOでのカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物が褐色固体(4.5g、収率5%)として得られた。δH(400 MHz,CDCl3)7.42(m,1H),7.23(m,1H),3.21(m,2H),3.10(m,2H),2.94(m,2H),2.66(m,2H),2.14(m,2H).
【0053】
中間体2
【化3】

(2E)-2-ヒドロキシイミノ-3,6,7,8-テトラヒドロ-as-インデカン-1-オン
中間体1(85g、493mmol)のMTBE(1.27L)中溶液をHCl(EtOH中12M、20.6mL)で処理し、0℃に冷却し、亜硝酸イソペンチル(100mL、740mol)のエタノール(600mL)中溶液で処理した[5分間にわたって滴加した]。得られた混合物を0℃で0.4時間撹拌し、次いで、固体を濾過によって回収し、MTBEで洗浄し、乾燥させると、標題化合物が褐色固体(80g、収率81%)として得られた。MS m/z=202 [M+H].δH(400 MHz,DMSO-d6)7.55(d,1H),7.34(d,1H),3.70(s,2H),3.12(t,2H),2.86(t,2H),2.04-2.11(m,2H).
【0054】
中間体3
【化4】

1,3-ジクロロ-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン
POCl(1.25L)中の中間体2(83g、412.5mol)の溶液を0℃に冷却し、PCl(94.5g、454mol)で処理した。得られた混合物を、反応が飽和するまでHCl(気体)で処理し、65℃で1時間撹拌した。この時間の後、混合物を更なるPCl(34.4g、165mmol)で処理し、更に15時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、水で処理し、得られた固体を濾過によって回収し、乾燥させると、標題化合物(80g、収率81%)が得られた。MS m/z=238 [M+H].δH(400 MHz,CDCl)7.64-7.56(m,3H),3.75(m,2H),3.09(m,2H),2.19-2.26(m,2H).
【0055】
中間体4
【化5】

3-クロロ-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン
EtOAc(666mL)中の中間体3(80g、336mol)の溶液をリン(27.4g、806.4mmol)及びHI(155mL、57%wt水溶液、1.18mol)で処理し、120℃で4時間撹拌した。得られた混合物を熱いうちに濾過し、真空中で濃縮した。残渣を水に溶解し、アンモニア溶液の添加によって塩基性化し、得られた固体を濾過によって回収した。固体をDCMに溶解し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮し、SiOでのカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を白色固体として得た(38.5g、収率56%)。
MS m/z=204 [M+H].δH(400 MHz,CDCl)9.04(s,1H),7.70(s,1H),7.56-7.63(m,2H),3.34(m,2H),3.11(m,2H),2.34-2.27(m,2H).
【0056】
中間体5
【化6】

3-クロロ-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホニルクロリド
中間体4(10g、49mmol)を密封した250mL丸底圧力フラスコに装入し、クロロスルホン酸(35mL、520mmol)を添加した(添加時に塩化水素ガスの発生が観察された)。得られた暗赤色/褐色溶液を窒素流下で5分間パージした。フラスコを密封し、80℃で3時間加熱した。反応混合物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、次いで、撹拌氷水(500mL)に45分間にわたって慎重に添加した。2相を分離し、水層をジクロロメタン(200mL×2)に更に抽出し、合わせた有機抽出物を食塩水(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させると、標題化合物(14.6g、収率98%)が得られた。H NMR(300 MHz,Chloroform-d)δ 9.20(d,J=0.9 Hz,1H),8.57(d,J=0.8 Hz,1H),8.46(s,1H),3.48(tt,J=8.0,1.2 Hz,2H),3.29-3.14(m,2H),2.50-2.32(m,2H).LCMS [M+H]302/304,RT 1.33(Method 8)
【0057】
中間体6
【化7】

3-クロロ-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
窒素下、中間体5(14.6g、48mmol)の無水DCM(125mL)中撹拌溶液に、イソブチルアミン(12mL、120mmol)を滴加した(ガスの発生が観察された)。反応混合物を室温で3日間撹拌した。反応混合物を水(125mL)で洗浄した。水層を分離し、ジクロロメタン(125mL×2)に更に抽出し、合わせた有機抽出物を食塩水(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発乾固した。粗生成物をクロマトグラフィー(イソヘキサン中0%~100%酢酸エチルの勾配)によって精製すると、標題化合物(10.7g、収率65%)が得られた。H NMR(300 MHz,Chloroform-d)δ 9.14(d,J=0.9 Hz,1H),8.48(d,J=0.9 Hz,1H),8.36(s,1H),4.67(t,J=6.4 Hz,1H),3.50-3.35(m,2H),3.18(t,J=7.4 Hz,2H),2.78-2.65(m,2H),2.45-2.28(m,2H),1.69(dq,J=13.4,6.7 Hz,1H),0.81(d,J=6.7 Hz,6H).LCMS [M+H]339/341,RT 1.26(Method 8).
【0058】
中間体7及び8
【化8】

7-ブロモ-3-クロロ-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド(7)
9-ブロモ-3-クロロ-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド(8)
中間体6(4.77g、14.1mmol)のEtOAc(250mL)中撹拌溶液に、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオニトリル)(240mg、1.4mmol)及びN-ブロモスクシンイミド(3.3g、18mmol)を添加した。反応混合物を暗所にて90℃で2.5時間撹拌した。反応混合物を蒸発させると、標題化合物の粗1:1混合物(9.24g)が得られ、これを更に精製することなく次の工程に使用した。
【0059】
中間体9及び10
【化9】

7-アミノ-3-クロロ-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド(9)
9-アミノ-3-クロロ-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド(10)
中間体7及び8の粗1:1混合物の2つのバッチ(2.31g、6mmol)を丸底圧力フラスコ中のTHF中0.4Mアンモニア(400mL、200mmol)に溶解した。次いで、反応混合物を70℃で16時間加熱した。2つの反応混合物を冷却し、蒸発させた。得られた残渣を、半分の量のアンモニアを含むTHFを用いて21時間、上記の反応条件に再投入した。反応混合物を冷却し、合わせ、蒸発させて約1:1の比の標題化合物(4.7g)を得て、これを更に精製することなく次の工程で使用した。
【0060】
中間体11及び12
【化10】

tert-ブチルN-[3-クロロ-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバマート(11)
tert-ブチルN-[3-クロロ-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート(12)
ジクロロメタン(60mL)中の中間体9及び10(2.88g、8.14mmol)の約1:1撹拌混合物に、ジ-tert-ブチルジカーボナート(1.86g、8.52mmol)、続いてトリエチルアミン(2.26mL、16.3mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(イソヘキサン中0%~100%酢酸エチルの勾配)によって精製すると、標題化合物が得られた。
【0061】
中間体11(877mg、収率39%)
LCMS [M+H]454/456,RT 1.28(Method 8).H NMR(300 MHz,Chloroform-d)δ 9.15(d,J=0.8 Hz,1H),8.51(d,J=0.9 Hz,1H),8.42(s,1H),5.40(m,1H),4.88(m,1H),4.72(t,J=6.4 Hz,1H),3.54(ddd,J=17.1,9.1,3.3 Hz,1H),3.35-3.17(m,1H),2.95-2.63(m,3H),2.17-1.98(m,1H),1.77-1.66(m,1H),1.51(s,9H),0.83(dd,J=6.7,3.8 Hz,6H).
【0062】
中間体12(1.00g、収率46%)
LCMS [M+H]454/456,RT 1.31(Method 8).H NMR(300 MHz,Chloroform-d)δ 9.40(d,J=0.8 Hz,1H),8.48(d,J=0.8 Hz,1H),8.33(s,1H),5.86(s,1H),4.94(m,J=9.5 Hz,1H),4.77(t,J=6.4 Hz,1H),3.27(dt,J=15.8,7.6 Hz,1H),3.07(ddd,J=16.8,9.0,4.6 Hz,1H),2.85-2.65(m,3H),2.20(m,1H),1.76-1.67(m,1H),1.46(s,9H),0.83(dd,J=6.7,1.8 Hz,6H).
【0063】
中間体13
【化11】

tert-ブチルN-[3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバマート
1,4-ジオキサン(20mL)中の中間体11(910mg、2.0mmol)、シクロプロピルボロン酸(540mg、6.0mmol)及び炭酸セシウム(1.6g、4.9mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で丸底圧力フラスコに装入した。クロロ(n2-P,C-トリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホスファイト)(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)(210mg、0.20mmol)を添加し、密封した反応混合物を100℃で17時間加熱した。冷却した反応混合物を蒸発させた。得られた残渣をジクロロメタン(50mL)と水(25mL)に分配した。水層を分離し、ジクロロメタン(50mL×2)に更に抽出し、合わせた有機抽出物を食塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発乾固した。粗生成物をクロマトグラフィー(イソヘキサン中0%~100%酢酸エチルの勾配)によって精製すると、標題化合物(694mg、収率75%)が得られた。H NMR(300 MHz,Chloroform-d)δ 9.21(d,J=0.9 Hz,1H),8.34(s,1H),8.26(d,J=0.9 Hz,1H),5.39(m,1H),4.85(m,1H),4.66(t,J=6.4 Hz,1H),3.49(ddd,J=17.1,9.1,3.5 Hz,1H),3.23(dt,J=16.8,8.1 Hz,1H),2.93-2.62(m,3H),2.24(ddd,J=13.2,8.1,4.8 Hz,1H),2.12-1.93(m,1H),1.72(m,1H),1.51(s,9H),1.18-1.01(m,4H),0.84(dd,J=6.7,4.4 Hz,6H).LCMS [M+H]460,RT 1.38(Method 8).
【0064】
中間体14
【化12】

tert-ブチルN-[7-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-2,3-ジヒドロ-1H-シクロペンタ[a]ナフタレン-1-イル]カルバマート
中間体12(500mg、1.10mmol)、シクロプロピルボロン酸(299mg、3.304mmol)及び炭酸セシウム(906mg、2.753mmol)の無水1,4-ジオキサン(5mL)中の混合物を脱気し、窒素を充填した。クロロ(n2-P,C-トリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホスファイト)(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)(117.6mg、0.11mmol)を添加し、反応混合物をマイクロ波中120℃で1.5時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、次いで、DCMと水に分配した。有機相を塩水で洗浄し、相セパレータカートリッジに通し、蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(20~70%EtOAc/ヘキサンで溶出)によって精製すると、標題化合物(332mg、収率66%)が得られた。LCMS [M+H-tBu]404.0,RT 2.73(Method 15).
【0065】
中間体15
【化13】

tert-ブチルN-[7-アジド-3-クロロ-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート
中間体12(2550mg、5.62mmol)のEtOAc(120mL)中の溶液に、1-ブロモピロリジン-2,5-ジオン(1200mg、6.74mmol)及び2-[({E})-(1-シアノ-1-メチル-エチル)アゾ]-2-メチル-プロパンニトリル(92mg、0.562mmol)を添加した。混合物を暗所で90℃にて30分間加熱した。反応物を冷却し、溶媒を除去して褐色固体を得た。褐色固体をDMF(15mL)に溶解し、0℃に冷却し、アジ化ナトリウム(657mg、10.1mmol)を添加した。反応物を10分間撹拌した。EtOAc(50mL)を反応物に添加し、続いて水(30mL)を添加した。有機層を分離し、水(2×20mL)及び塩水(10mL)で更に洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO)、溶媒を除去して褐色固体を得た。固体を、0~35%の酢酸エチルのヘプタン勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物が褐色固体(2.2g、純度53%、収率42%)として得られた。LCMS [M+H]495、RT3.37分(方法1)。LCMSの他の主要なピークは、未反応の中間体11であった。
【0066】
中間体16
【化14】

tert-ブチルN-[7-アミノ-3-クロロ-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート
酢酸エチル(100mL)中の中間体15(19000mg、16.51mmol、純度43%)の溶液に、EtOH(50mL)及び10%パラジウム炭素(3328mg、3.12mmol)を添加した。反応物を排気し、次いで、水素雰囲気下に置き、2時間激しく撹拌した。パラジウム残渣をセライトプラグを通して濾別し、溶媒を除去した。得られた残渣を、ヘプタン勾配中の0~100%の酢酸エチル、続いて酢酸エチル中のMeOH中、0~10%の7M NHで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物が褐色固体(5.98g、収率77%)として得られ;LCMS [M+H]469、RT 2.49分(方法1)、中間体12(10g、純度60%)が回収された。
【0067】
中間体17
【化15】

tert-ブチルN-[7-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-クロロ-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート
中間体16(5960mg、12.7mmol)のDMF(40mL)中の溶液に、トリエチルアミン(7.1mL、50.8mmol)及び炭酸ベンジル(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)(4117mg、16.5mmol)を添加した。溶液を30分間撹拌した。反応物をEtOAc(100mL)で希釈し、次いで、水(3×50mL)及び塩水(30mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO)、溶媒を除去して油状物を得た。油状物を、ヘプタン勾配中の0~40%の酢酸エチルで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がふわふわした褐色固体(7.7g、収率94%)として得られた;LCMS [M+H]603、RT 3.39及び3.47分[シス及びトランス異性体](方法1)。
【0068】
中間体18
【化16】

tert-ブチルN-[7-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート
圧力管中で、中間体17(9.73g、16.1mmol)、リン酸三カリウム(12.2g、56.5mmol)、トリシクロヘキシルホスホニウムテトラフルオロボラート(2.07g、5.65mmol)、ジアセトキシパラジウム(1.10g、4.83mmol)及びシクロプロピルボロン酸(6.24g、72.6mmol)を1,4-ジオキサン(103mL)、トルエン(51mL)及び水(8mL)の混合物に懸濁した。系を3回排気し、窒素を再充填し(backfilled)、蓋をした。反応物を105℃で4時間加熱した。反応物を冷却し、セライトプラグを通して濾過してパラジウム残渣を除去した。セライトをEtOAc(20mL)及び水(10mL)で洗浄した。濾液をEtOAc(150mL)及び水(60mL)で希釈した。有機層を分離し、水(2×20mL)及び塩水(20mL)で更に洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO)、溶媒を除去して褐色油状物を得た。油状物を、ヘプタン勾配中の0~40%の酢酸エチルで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物が褐色固体(8.35g、収率85%)として得られた;LCMS [M+H]609、RT 3.46及び3.54分[シス及びトランス異性体](方法1)。
【0069】
中間体19及び20
【化17】

ベンジルN-トランス-(7SR,9SR)-9-アミノ-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバマート(19)
ベンジルN-[シス-(7RS,9SR)-9-アミノ-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバマート(20)
中間体18(850mg、1.40mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(5ml)を添加した。溶液を室温で30分間撹拌した。溶媒を除去し、過剰のTFAを1:1 DCM/ヘプタンと共沸させて褐色の油状物を得た。油状物を、メタノール勾配中の0~100%の7M NHで溶出するSCXカートリッジによって精製して、ラセミアミンをオレンジ色のゴム状物として得た。ゴム状物質を、0~5%のDCM勾配中MeOH中の7M NHで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって更に精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物として得られた:
【0070】
白色固体(250mg、収率35%)としてのトランス生成物(中間体19);δH(500 MHz,Chloroform-d)9.48(s,1H),8.32(s,1H),8.27(s,1H),7.46-7.30(m,5H),5.67(q,J=7.7 Hz,1H),5.22-5.08(m,3H),5.02(d,J=8.8 Hz,1H),4.69(t,J=6.3 Hz,1H),2.84-2.73(m,1H),2.73-2.54(m,2H),2.31(dt,J=13.6,7.4 Hz,1H),2.22(td,J=8.1,4.1 Hz,1H),1.70(dp,J=13.6,6.7 Hz,1H),1.16(tt,J=4.6,2.4 Hz,2H),1.12-1.03(m,2H),0.84(t,J=6.8 Hz,6H).LCMS [M+H]509,RT 2.55 minutes(Method 1).
【0071】
白色固体(305mg、収率42%)としてのシス生成物(中間体20);δH(500 MHz,Chloroform-d)9.71(s,1H),8.35(s,1H),8.28(s,1H),7.44-7.28(m,5H),5.52(d,J=8.4 Hz,1H),5.28-5.09(m,3H),5.01-4.87(m,1H),4.72(t,J=6.2 Hz,1H),3.08-2.93(m,1H),2.83-2.64(m,2H),2.22(ddd,J=13.0,8.2,4.8 Hz,1H),1.87(dt,J=13.6,4.3 Hz,1H),1.20-1.12(m,2H),1.12-1.02(m,2H),0.84(t,J=6.5 Hz,6H).LCMS [M+H]509,RT 2.55 minutes(Method 1).
【0072】
中間体21
【化18】

ベンジルN-トランス-(7SR,9SR)-9-[(2-アミノフェニル)カルバモチオイルアミノ]-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバマート
水(0.5mL)及びDCM(1mL)中の炭酸水素ナトリウム(60mg、0.708mmol)の混合物に、カルボノチオイルジクロリド(0.027mL、0.354mmol)を0℃で添加した。これに、中間体19(60mg、0.118mmol)のDCM(1mL)中の溶液を添加した。混合物を0℃で30分間激しく撹拌した。有機層を分離し、水層をDCM(10mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、溶媒を除去して中間体イソチオシアナートを固体として得た。固体をTHFに溶解し、ベンゼン-1,2-ジアミン(22mg、0.200mmol)を添加した。溶液を18時間撹拌した。溶媒を除去して白色固体を得た。固体を、0~100%の酢酸エチルを含むヘプタン勾配、続いて0~10%のメタノールを含むEtOAc勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がトランスエナンチオマーの混合物(77mg、収率99%)として得られた;LCMS [M+H]659、RT 2.03分(方法2)。
【0073】
中間体22
【化19】

ベンジルN-トランス-(7SR,9SR)-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバマート
中間体21(77mg、0.117mmol)のMeOH(2mL)中の懸濁液に、2-ヨード酢酸(26mg、0.140mmol)を添加した。反応物を70℃で90分間加熱した。別の部分の2-ヨード酢酸(10mg、0.058mmol)を添加し、反応物を70℃で更に30分間加熱した。溶液を冷却し、溶媒を除去して残渣を得た。残渣をEtOAc(10mL)と飽和NaHCO水溶液(5mL)に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(2×10mL)で更に抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、溶媒を除去して固体を得た。固体を、0~5%のDCM勾配中7M NH/メタノールで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がトランスエナンチオマーの混合物(50mg、収率68%)として得られた;LCMS [M+H]625、RT 1.77分(方法2)。
【0074】
中間体23
【化20】

トランス-(7SR,9SR)-7-アミノ-9-(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
中間体22(381mg、0.610mmol)の酢酸(3mL)中の部分溶液に、AcOH中の臭化水素(45%、3.5mL、27.4mmol)を添加した。固体を30分かけてゆっくりと溶液に入れた。反応物を1時間撹拌した。別の部分のHBrを含むAcOH(0.7mL)を添加し、反応物を更に1時間撹拌した。溶媒を除去して褐色残渣を得た。残渣を、メタノール勾配中の0~100%の7M NHで溶出するSCXカートリッジで精製して、標題化合物をトランスエナンチオマーの混合物として得た(300mg、収率97%);LCMS [M+H]491、RT 1.48分(方法2)。
【0075】
中間体24
【化21】

ベンジルN-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバマート
中間体20(550mg、1.08mmol)の室温でTHF(25mL)中の撹拌溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(419mg、3.24mmol)及び塩化ニコチノイル塩酸塩(211mg、1.19mmol)を添加した。反応を完了するまでLCMSによって監視し、次いで、EtOAc(30mL)で希釈し、飽和NaHCO3水溶液及び塩水で洗浄した。揮発物を真空中で除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(イソヘキサン中のEtOAc、引き続いてEtOAc中のMeOHで溶出)によって精製すると、標題化合物がシスエナンチオマーの混合物(550mg、収率81%)として得られた。H NMR(300 MHz,Methanol-d4)δ 9.40-9.33(m,1H),9.00-8.92(m,1H),8.73-8.62(m,1H),8.43-8.38(m,1H),8.33(s,1H),8.27-8.19(m,1H),7.55-7.48(m,1H),7.42-7.26(m,5H),6.27-6.13(m,1H),5.31-5.07(m,3H),3.38-3.33(m,1H),2.65(dd,J=6.9,1.6 Hz,2H),2.27(p,J=6.6 Hz,1H),2.15(dt,J=14.3,5.0 Hz,1H),1.73-1.51(m,1H),1.10-1.04(m,4H),0.78(dd,J=6.7,2.8 Hz,6H).LCMS [M+H]614,RT 2.29(Method 10).
【0076】
中間体25
【化22】

N-[シス-(7RS,9SR)-7-アミノ-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
中間体24(550mg、0.8783mmol)をEtOH(2mL)に溶解し、パラジウム炭素(0.087mmol)を添加した。溶液を脱気し、水素雰囲気下に置いた。反応が完了するまで、更なるパラジウム炭素を添加した。次いで、反応混合物をセライトを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。溶媒を除去し、粗生成物をDCM中20%(DCM中3.5N NH MeOH)の勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がシスエナンチオマーの混合物(175mg、収率41%)として得られた。H NMR(300 MHz,Methanol-d4)δ 8.53(d,J=0.9 Hz,1H),8.18(dd,J=2.3,0.9 Hz,1H),7.87(dd,J=4.9,1.6 Hz,1H),7.71(s,1H),7.60(d,J=1.0 Hz,1H),7.45(ddd,J=8.0,2.3,1.6 Hz,1H),6.72(ddd,J=8.0,4.9,0.9 Hz,1H),5.37(dd,J=8.7,4.9 Hz,1H),3.73(dd,J=8.0,4.9 Hz,1H),2.49-2.39(m,2H),1.86(dd,J=6.9,0.9 Hz,2H),1.52-1.40(m,1H),0.89-0.76(m,1H),0.29-0.18(m,4H),-0.01(d,J=6.6 Hz,6H).LCMS [M+H]480,RT 1.02(Method 10).
【0077】
中間体26
【化23】

tert-ブチルN-[7-アミノ-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート
中間体18(300mg、0.493mmol)のTHF(3mL)中の溶液に、10%パラジウム炭素(600mg、0.564mmol)を添加した。混合物を排気し、水素雰囲気下に4時間置いた。パラジウム残渣を、セライトを過剰のEtOAc(10mL)及びMeOH(10mL)で洗浄することによって除去した。濾液の溶媒を除去して油状物を得た。油状物を、0~10%のDCM中7M NH/MeOH勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物が褐色固体(160mg、収率68%)として得られた;LCMS [M+H]475、RT 1.75分(方法2)。
【0078】
中間体27及び28
【化24】

シス-(7RS,9SR)-7,9-ジアジド-3-クロロ-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド(27)
トランス-(7SR,9SR)-7,9-ジアジド-3-クロロ-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド(28)
中間体40(12g、24.16mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(240mL、3.09mol)に溶解し、氷浴で冷却した後、アジ化ナトリウム(3.9g、60mmol)を分割して添加した。反応混合物をこの温度で1.5時間撹拌した。反応物を氷浴で冷却した後、水(250mL)及びTBME(250mL)を添加した。得られたスラリーを激しく撹拌し、次いで分配し、水層をTBME(2×250mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(イソヘキサン中のEtOAcの0~40%勾配)による精製によって、標題化合物がエナンチオマーの混合物として得られた:
【0079】
中間体27(838mg、収率9%)。H NMR(400 MHz,Chloroform-d)δ 9.39(d,J=0.8 Hz,1H),8.52(d,J=0.8 Hz,1H),8.38(s,1H),5.42(dd,J=7.9,3.3 Hz,1H),4.88(t,J=6.3 Hz,1H),3.44-3.32(m,1H),3.15(ddd,J=16.9,8.9,3.9 Hz,1H),2.85-2.68(m,3H),2.55(ddt,J=14.3,8.5,3.7 Hz,1H),1.73-1.67(m,1H),0.82(dd,J=6.7,1.5 Hz,6H).LCMS [M+H]421,RT 2.81(Method 12).
【0080】
中間体28(3.4g、収率33%)。H NMR(400 MHz,Chloroform-d)δ 9.49(d,J=0.8 Hz,1H),8.57(d,J=0.8 Hz,1H),8.46(s,1H),5.34(dd,J=7.8,4.0 Hz,1H),5.06(dd,J=7.7,3.9 Hz,1H),4.85(t,J=6.3 Hz,1H),3.25(dt,J=14.8,7.7 Hz,1H),2.80(dq,J=17.1,6.4 Hz,3H),2.51(dt,J=14.8,4.0 Hz,1H),1.79-1.64(m,1H),0.82(dd,J=6.7,3.4 Hz,6H).LCMS [M+H]421,RT 2.78(Method 12).
【0081】
中間体29及び29a
【化25】

tert-ブチルN-[7-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-クロロ-5-[(2-フルオロ-2-メチル-プロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート(29)
tert-ブチルN-[3-クロロ-5-[(2-フルオロ-2-メチル-プロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート(29a)
窒素下、中間体53(3.0g、8.40mmol)の酢酸エチル(180mL)中の撹拌溶液に、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオニトリル)(140mg、0.840mmol)及びN-ブロモスクシンイミド(2.0g、11mmol)を添加した。反応混合物を暗所にて90℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を蒸発させて、粗臭素化生成物を淡褐色残渣(5.5g)として得た。この混合物をテトラヒドロフラン(200mL)に溶解し、混合物を密封した500mL ace丸底圧力フラスコに入れた。アンモニアガスを反応混合物に5分間吹き込んだ。密封した反応混合物を70℃で2日間加熱した。反応混合物を冷却し、次いで、蒸発させて、粗アミノ化生成物を暗緑色残渣(5.7g)として得た。この混合物をジクロロメタン(100mL)に溶解し、ジ-tert-ブチルジカーボナート(2.1g、9.5mmol)、続いてトリエチルアミン(2.5mL、18mmol)を添加した。反応混合物を窒素下室温で3時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固させ、粗生成物をイソヘキサン中0%~40%酢酸エチルの勾配で溶出するクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物29a:29の約5.5:1混合物(1.2g)がそれぞれ得られた;
【0082】
中間体29 LCMS [M+H]587、RT 2.71分(方法13)。
【0083】
中間体29 a LCMS [M+H]+472、RT 2.55分(方法13)。
【0084】
中間体30
【化26】

ベンジルN-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバマート
室温でTHF(25mL)中の中間体19(490mg、0.96mmol)の撹拌溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(373mg、2.89mmol)及び塩化ニコチノイル塩酸塩(188mg、1.06mmol)を添加した。反応を完了するまでLCMSによって監視し、次いで、EtOAc(30mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液及び塩水で洗浄した。揮発物を真空中で除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(イソヘキサン中のEtOAc、引き続いてEtOAc中のMeOHで溶出)によって精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(500mg、収率83%)として得られた。H NMR(300 MHz,Methanol-d4)δ 9.34(s,1H),8.97-8.92(m,1H),8.65(dd,J=5.0,1.7 Hz,1H),8.46-8.39(m,1H),8.33(s,1H),8.27-8.20(m,1H),7.57-7.46(m,1H),7.46-7.24(m,5H),6.43-6.32(m,1H),5.70(t,J=7.6 Hz,1H),5.27-5.09(m,2H),2.74-2.46(m,3H),2.35-2.21(m,1H),1.72-1.57(m,1H),1.14-1.00(m,4H),0.83-0.68(m,6H).LCMS [M+H]614,RT 2.23(Method 10).
【0085】
中間体31
【化27】

N-トランス-(7RS,9RS)-7-アミノ-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
中間体30(500mg、0.81mmol)をEtOH(2mL)に溶解し、パラジウム炭素(0.081mmol)を添加した。溶液を脱気し、水素雰囲気下に置いた。反応が完了するまで、更なるパラジウム炭素を添加した。次いで、反応混合物をセライトを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。溶媒を除去し、粗生成物をDCM中20%(DCM中3.5N NH MeOH)の勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(157mg、収率40%)として得られた。H NMR(300 MHz,Methanol-d4)δ 9.34(d,J=0.9 Hz,1H),8.94(dd,J=2.3,0.9 Hz,1H),8.65(dd,J=5.0,1.7 Hz,1H),8.53(s,1H),8.42(d,J=1.0 Hz,1H),8.22(ddd,J=8.0,2.3,1.7 Hz,1H),7.50(ddd,J=8.0,4.9,0.9 Hz,1H),6.37(dd,J=8.4,2.5 Hz,1H),2.71-2.61(m,3H),2.54-2.40(m,1H),2.34-2.22(m,1H),1.66(dt,J=13.5,6.8 Hz,1H),1.12-1.04(m,4H),0.81(dd,J=6.7,1.1 Hz,6H).LCMS [M+H]480,RT 0.99(Method 10).
【0086】
中間体32
【化28】

ベンジルN-トランス-(7SR,9SR)-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-9-[(5-メトキシ-3-ピリジル)アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバマート
圧力バイアル中で、3-ブロモ-5-メトキシピリジン(277mg、1.47mmol)、tBuXPhos Pd G3(117mg、0.147mmol)、中間体19(300mg、0.590mmol)及びナトリウム2-メチルプロパン-2-オレート(227mg、2.36mmol)を1,4-ジオキサン(25mL)に懸濁した。反応物を窒素下に置き、蓋をし、混合物を65℃で2.5時間加熱した。1,4-ジオキサンの大部分を除去し、残渣をSCXカラムにロードした。メタノール勾配中の0~100%の7M NHで溶出するSCXカラムクロマトグラフィーによる精製により、油状物を得た。油状物は依然として複数の成分を含有していた。0~5%のDCM中7M NH/MeOH勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによる更なる精製によって、標題化合物がエナンチオマーの混合物(208mg、収率57%)として得られた;LCMS [M+H]616、RT 3.31分(方法1)。
【0087】
中間体33
【化29】

トランス-(7SR,9SR)-7-アミノ-3-シクロプロピル-N-イソブチル-9-[(5-メトキシ-3-ピリジル)アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
中間体32(283mg、0.460mmol)のMeOH(5mL)中の溶液に、10%Pd炭素(10%、264mg、0.248mmol)を添加した。反応物を水素下に1時間置いた。パラジウム残渣をセライトによって除去し、溶媒を除去して淡黄色固体を得た。固体を、0~10%のDCM勾配中7M NH/MeOHで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(195mg、収率88%)として得られた;LCMS [M+H]482、RT 1.85分(方法1)。
【0088】
中間体34
【化30】

N-トランス-(7SR,9SR)-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-9-(3-ピリジルカルバモチオイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
例3(50mg、0.104mmol)のTHF(1mL)中の溶液に、3-イソチオシアナトピリジン(0.013mL、0.115mmol)を添加した。溶液を10分間撹拌し、その時点までに白色固体が溶液から沈殿していた。固体を濾過し、DCM(1mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(32mg、収率49%)として得られた。濾紙を洗浄すると、標題化合物の題2の収穫物(16mg、収率25%)が得られた。LCMS [M+H]616,RT 2.90 minutes(Method 4).
【0089】
中間体35
【化31】

N-[シス-(7RS,9SR)-9-アミノ-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
例2(275mg、0.474mmol)のDCM(2.5mL)中の懸濁液に、トリフルオロ酢酸(2.5mL、33.7mmol)を添加した。得られた溶液を室温で45分間撹拌した。溶媒を1:1 DCM/ヘプタンと共沸する反応物から除去して、過剰のTFAを除去した。ゴム状物を、MeOH勾配中の0~10%の7M NHで溶出するSCXカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(226mg、収率97%)として得られた;LCMS [M+H]480,、RT 1.60分(方法2)。
【0090】
中間体36
【化32】

tert-ブチルN-[3-シクロプロピル-7-ヒドロキシ-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート
中間体14(350mg、0.76mmol)、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオニトリル)(13mg、0.078mmol及びN-ブロモスクシンイミド(165mg、0.927mmol)の酢酸エチル(10mL)中の懸濁液を撹拌し、マイクロ波中100℃で1時間加熱した。反応物を真空中で濃縮して褐色油状物を得て、これをテトラヒドロフラン(8mL)及び水(2mL)に溶解し、これに炭酸銀(425mg、1.53mmol)を室温で添加した。反応は2.5時間後にLCMSによって完了する。
【0091】
反応物を酢酸エチルで希釈し、濾過し、溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルのイソヘキサン中勾配で溶出)によって精製すると、標題化合物がジアステレオ異性体の混合物(約2:1)として褐色油状物(95mg、26%)として得られた。LCMS [M+H]476 with retention times 1.18 min and 1.21 min(Method 8).
【0092】
中間体37
【化33】

9-アミノ-3-シクロプロピル-7-ヒドロキシ-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
中間体36(32mg、0.067mmol)及びトリフルオロ酢酸(0.5mL)のジクロロメタン(0.5mL)中の溶液を室温で撹拌した。30分後、反応物を飽和NaHCO溶液(4mL)でクエンチし、1時間撹拌した。溶液をクロロホルム(10mL)中の30%イソプロピルアルコールで希釈し、層を分離した。水層をクロロホルム中30%イソプロピルアルコール(3×5mL)で更に抽出し、合わせた有機層を塩水(5mL)で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮して、標題化合物をジアステレオ異性体の混合物(約2:1)として褐色油状物として得た。LCMS [M+H]376 with retention times 0.904 min and 0.939 min(Method 8).
【0093】
中間体38
【化34】

tert-ブチルN-[3-シクロプロピル-9-ヒドロキシ-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバマート
中間体13(223mg、0.485mmol)、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオニトリル)(8mg、0.048mmol)及びN-ブロモスクシンイミド(100mg、0.562mmol)の酢酸エチル(5mL)中の懸濁液をマイクロ波中100℃で1.5時間加熱した。反応物を真空中で濃縮して褐色固体を得て、これをテトラヒドロフラン(8mL)及び水(2mL)に溶解し、これに炭酸銀(425mg、1.53mmol)を添加した。反応物を室温で一晩撹拌し、次いで、酢酸エチルで希釈し、濾過し、食塩水(20mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、酢酸エチルのイソヘキサン溶液の勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がジアステレオ異性体の混合物(約1:1)として褐色油状物(60mg、26%)として得られた。LCMS [M+H]476 with retention times 1.235 min and 1.263 min(Method 8).
【0094】
中間体39
【化35】

7-アミノ-3-シクロプロピル-9-ヒドロキシ-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
中間体38(41mg、0.086mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を滴加した。30分後、反応物を飽和NaHCO(3mL)でクエンチし、室温で1時間撹拌し、層を分離し、水相をクロロホルム中30%イソプロピルアルコール(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、真空中で濃縮して、標題化合物をジアステレオ異性体(23mg、72%)の混合物(約1:1)として得た。LCMS [M+H]376 with retention times 0.955 min and 0.926 min(Method 8).
【0095】
中間体40
【化36】

7,9-ジブロモ-3-クロロ-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
中間体6(9g、26.5mmol)の酢酸エチル(360mL)中溶液に、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオニトリル)(445mg、2.65mmol)及びN-ブロモスクシンイミド(11.8g、66.4mmol)を添加した。反応混合物を密封し、90℃で3時間加熱した。反応混合物を水(300mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させた。溶媒を真空中で除去すると、粗標題化合物がエナンチオマーの混合物(13.2g、定量的)として得られ、これを更に精製することなく次の段階に使用した。
【0096】
中間体41
【化37】

N-トランス-(7SR,9SR)-3-シクロプロピル-9-(エチルカルバモチオイルアミノ)-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
例3(50mg、0.104mmol)のTHF(1mL)中の溶液に、イソチオシアナトエタン(0.010mL、0.115mmol)を添加した。溶液を60分間撹拌した。別の部分のイソチオシアナトエタン(0.010mL、0.115mmol)を添加し、溶液を1時間撹拌した。溶媒を除去して白色固体を得た。DCMでトリチュエートすると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(55mg、収率87%)として得られた。LCMS [M+H]567,RT 3.03 minutes(Method 3).
【0097】
中間体42
【化38】

シス-(7RS,9SR)-7,9-ジアミノ-3-クロロ-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
中間体27(1.2g、2.85mmol)をエタノール(12mL)に溶解し、パラジウム炭素(0.28mmol)を添加した。溶液を脱気し、水素雰囲気下に置いた。反応が完了するまで、更なるパラジウム炭素を添加した。次いで、反応混合物をセライトを通して濾過し、EtOH(15mL)で洗浄した。溶媒を除去し、粗生成物をDCM中のMeOHの0~100%勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(851mg、収率52%)として得られた。H NMR(300 MHz,Methanol-d4)δ 9.68(d,J=0.8 Hz,1H),8.55(d,J=0.8 Hz,1H),8.46(s,1H),4.87(dd,J=7.8,5.3 Hz,1H),4.35(dd,J=8.0,5.5 Hz,1H),3.07(dt,J=13.7,7.9 Hz,1H),2.70-2.53(m,2H),1.75(dt,J=13.7,5.4 Hz,1H),1.65-1.50(m,1H),0.81-0.66(m,6H).LCMS(ES)m/z=369(M+H),RT=1.76(Method 12)
【0098】
中間体43
【化39】

tert-ブチルN-[シス-(7RS,9SR)-7-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-クロロ-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート
中間体42(3.7g、7.0mmol)の1,4-ジオキサン(80mL)中撹拌溶液に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(3.8g、18mmol)、続いてトリエチルアミン(3.9mL、28mmol)を添加した。反応物を周囲温度で一晩撹拌した。反応混合物を水(80mL)及びDCM(100mL)で希釈した。有機相を分配し、水層をDCM(100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ、真空中で濃縮した。粗生成物を、0~40%勾配のEtOAcのイソヘキサン溶液で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物をエナンチオマーの混合物として得た(3.7g、7.0mmol)。H NMR(400 MHz,Chloroform-d)δ 9.44(s,1H),8.48(d,J=0.9 Hz,1H),8.37(s,1H),5.79(s,1H),5.68(dt,J=13.4,6.5 Hz,1H),5.41(s,1H),5.05-4.91(m,1H),4.80-4.66(m,1H),3.26(dt,J=14.4,8.8 Hz,1H),2.83-2.63(m,2H),2.13-2.06(m,1H),1.69(dp,J=13.4,6.7 Hz,1H),1.46(s,9H),1.43(s,9H),0.82(dd,J=6.7,2.2 Hz,6H).LCMS [M+H]569,RT 1.67(Method 7).
【0099】
中間体44
【化40】

tert-ブチルN-[シス-(7RS,9SR)-7-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート
トルエン(20mL)、1,4-ジオキサン(20mL)及び水(1mL)中の中間体43(2g、3.51mmol)の撹拌懸濁液に、シクロプロピルボロン酸(1.27g、14.1mmol)、三塩基性リン酸カリウム(2.66g、12.3mmol)、トリシクロヘキシルホスホニウムテトラフルオロボラート(334mg、0.879mmol)及び酢酸パラジウム(II)(121mg、0.527mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下に置き、密閉した圧力フラスコ中で100℃で一晩加熱した。反応物を冷却し、DCM(100mL)及び水(50mL)で希釈した。有機相を分配し、水層をDCM(2×50mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、真空中で濃縮した。粗生成物を、0~45%勾配のEtOAcのイソヘキサン溶液で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物をエナンチオマーの混合物として得た(1.25g、収率59%)。H NMR(400 MHz,Chloroform-d)δ 9.48(s,1H),8.31(s,1H),8.24(s,1H),5.79-5.62(m,1H),5.62-5.49(m,1H),5.49-5.32(m,1H),5.17-4.95(m,1H),4.94-4.74(m,1H),3.29-3.12(m,1H),2.84-2.57(m,2H),2.29-2.16(m,1H),2.06-1.97(m,1H),1.75-1.63(m,1H),1.45(s,18H),1.18-1.01(m,4H),0.83(dd,J=6.7,3.3 Hz,6H).LCMS [M+H]575,RT 3.08(Method 7).
【0100】
中間体45
【化41】

シス-(7RS,9SR)-7,9-ジアミノ-3-シクロプロピル-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミドジヒドロクロリド
周囲温度のメタノール(20mL)中の中間体44(1.25g、2.18mmol)の撹拌懸濁液に、ジオキサン中の4M塩酸(11mL、44mmol)を添加した。反応物を周囲温度で一晩撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、得られた固体をジエチルエーテル(10mL)中でトリチュエートし、濾過し、追加のジエチルエーテル(10mL)で洗浄した。固体を乾燥させて、標題化合物をビスHCl塩及び鏡像異性体の混合物(1.02g、定量的)として得た。H NMR(400 MHz,Methanol-d4)δ 9.80(d,J=0.9 Hz,1H),8.80(s,1H),8.66(d,J=0.9 Hz,1H),5.71(dd,J=8.9,2.8 Hz,1H),5.12(dd,J=9.3,3.1 Hz,1H),3.58-3.47(m,1H),2.72(d,J=7.0 Hz,2H),2.60-2.42(m,2H),1.64(hept,J=6.8 Hz,1H),1.38-1.23(m,4H),0.79(d,J=6.7 Hz,6H).LCMS [M+H]375,RT 1.54(Method 15).
【0101】
中間体46
【化42】

1-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-7-(3-ピリジルカルバモチオイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]-3-(3-ピリジル)チオウレア
室温でDCM(4mL)中の中間体45(100mg、0.26mmol)の撹拌懸濁液に、3-イソチオシアナトピリジン(74.5μL、0.66mmol)を添加した。反応物を周囲温度で30分間撹拌した。第2の部分の3-イソチオシアナトピリジン(16μL)を添加し、撹拌を30分間続けた。反応物を濾過し、ジエチルエーテル(5mL)で洗浄した。固体をトリチュエートし、最初にDCM/MeOH(9:1)、次いでMeOHを使用して濾過すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(117mg、収率67%)として得られた。H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ 9.99-9.73(m,2H),9.43(s,1H),8.68-8.47(m,3H),8.46-8.26(m,4H),8.25-8.11(m,1H),7.96(dd,J=26.4,8.2 Hz,2H),7.51-7.29(m,2H),6.78-6.56(m,1H),6.23-5.90(m,1H),2.72-2.54(m,2H),2.38-2.18(m,1H),2.15-1.93(m,1H),1.74-1.51(m,1H),1.17-0.99(m,4H),0.88-0.67(m,6H).LCMS [M+H]647,RT 2.19(Method 15).
【0102】
中間体47及び47a
【化43】

tert-ブチルN-[7-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-シクロプロピル-5-[(2-フルオロ-2-メチル-プロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート(47)
tert-ブチルN-[3-シクロプロピル-5-[(2-フルオロ-2-メチル-プロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート(47a)
それぞれ約5.5:1の比の中間体29a及び29の混合物(1135mg、2.40mmol)をトルエン(10mL)に溶解した。シクロプロピルボロン酸(652mg、7.21mmol)及び酢酸パラジウム(II)(27mg、0.120mmol)を添加し、混合物を脱気し、真空/窒素パージした(3回)。トリシクロヘキシルホスホニウムテトラフルオロボレート(137mg、0.361mmol)及び三塩基性リン酸カリウム(1280mg、6.01mmol)の水(1mL)中溶液を添加し、混合物を再び脱気し、真空/窒素パージした(3回)。反応混合物をマイクロ波中120℃で2時間加熱した。冷却後、混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、溶液を水、次いで塩水で洗浄し、相セパレータカートリッジに通し、蒸発させた。粗生成物を、10~60%EtOAc/ヘキサンの勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物が得られた:
【0103】
中間体47(156mg);LCMS[M+H]+593、RT 2.89分(方法17)。
【0104】
中間体47a(938mg);LCMS [M+H]+478、RT 2.70分(方法15)。
【0105】
中間体48
【化44】

トランス-(7SR,9SR)-7,9-ジアミノ-3-クロロ-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
THF(80mL)及びHO(10mL)中の中間体28(3.25g、7.72mmol)の撹拌溶液に、トリフェニルホスフィン(4.95g、18.7mmol)を添加した。反応混合物を50℃で30分間加熱した後、HO(20mL)を更に添加した。更に23時間後、追加のトリフェニルホスフィン(1.0g、3.8mmol)を添加し、加熱を50℃で一晩続けた。次いで、反応混合物を真空中で濃縮し、MeOH中7N NHで溶出するSCXカートリッジを使用して精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(3.31g、収率93%)として得られた。LCMS [M+H]369,RT 1.16 minutes(Method 13).
【0106】
中間体49
【化45】

tert-ブチルN-トランス-(7RS,9RS)-7-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-クロロ-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート
中間体48(3.31g、7.17mmol)の無水1,4-ジオキサン(80mL)中の撹拌溶液に、室温でTEA(4mL、28.7mmol)及びジ-tert-ブチルジカーボネート(4.1g、18mmol)を添加した。1時間15分後、反応混合物を体積の半分まで濃縮し、DCM(100mL)と飽和NaHCO(100 mL)の混合物で希釈し、相を分離した。水相をDCM(3×30mL)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO4)、真空中で濃縮した。イソヘキサン中0~30%EtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(2.20g、収率54%)として得られた。LCMS [M+H]569,RT 2.46 minutes(Method 13).
【0107】
中間体50
【化46】

tert-ブチルN-トランス-(7RS,9RS)-7-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート
トルエン(20mL)、1,4-ジオキサン(20mL)及びHO(1mL)の混合物中の中間体49(2.15g、3.78mmol)の撹拌懸濁液に、シクロプロピルボロン酸(1.36g、15mmol)、三塩基性リン酸カリウム(2.9g、13mmol)、トリシクロヘキシルホスホニウムテトラフルオロボラート(360mg、0.95mmol)及び酢酸パラジウム(II)(130mg、0.5675mmol)を添加した。混合物をN雰囲気下に置き、密閉した圧力丸底フラスコ中で100℃で加熱した。4時間25分後、反応混合物をDCM(数mLのIPAを含む100mL)とHO(200mL)の混合物で希釈し、相を分離した。水層をDCM(数mLのIPAを含む100mL)、DCM(4×30mL)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空中で濃縮した。イソヘキサン中0~40%EtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(1.84g、収率80%)として得られた。LCMS [M+H]575,RT 2.49 minutes(Method 13).
【0108】
中間体51
【化47】

トランス-(7RS,9RS)-7,9-ジアミノ-3-シクロプロピル-N-イソブチル-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミドジヒドロクロリド
氷浴中のMeOH(60mL)中の中間体50(1.8g、3.1mmol)の撹拌黄色半溶液に、ジオキサン(33mL)中の塩酸(4.0mol/L)を添加した。次いで、反応混合物を室温に上げ、30分間4時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。粗生成物をEtO(20mL)でトリチュエートし、濾過し、EtO(20mL)で洗浄した。残渣を真空中で乾燥させると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(1.51g、定量的)として得られた。LCMS [M+H]375,RT 0.76 minutes(Method 8).
【0109】
中間体52
【化48】

1-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7-(エチルカルバモチオイルアミノ)-5-(イソブチルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]-3-エチル-チオウレア
一般手順1に従って、10時間の加熱時間で中間体51(600mg、1.30mmol)を使用した。反応混合物を真空中で濃縮し、EtO(80mL)を用いてトリチュエートし、濾過すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(623mg、収率87%)として得られた。LCMS [M+H]549,RT 1.04 minutes(Method 8).
【0110】
中間体53
【化49】

3-クロロ-N-(2-フルオロ-2-メチル-プロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
中間体5(11.5g、38.1mmol)のDCM(200mL)中撹拌溶液に、2-フルオロ-2-メチル-プロパン-1-アミン塩酸塩(5.83g、45.7mmol)、続いてトリエチルアミン(13.2mL、95.1mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を水(200mL)で洗浄した。有機層を分配し、更に水(200mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、真空中で濃縮して、11.8gの緑色/黒色固体を得た。これを熱IPAでトリチュレートし、濾過して、標題化合物(10.4g、収率77%)を灰色粉末として得た。H NMR(300 MHz,Chloroform-d)δ 9.14(d,J=0.9 Hz,1H),8.46(d,J=0.8 Hz,1H),8.34(s,1H),4.98(t,J=6.5 Hz,1H),3.49-3.37(m,2H),3.17(t,J=7.5 Hz,2H),3.04(dd,J=19.8,6.5 Hz,2H),2.45-2.29(m,2H),1.31(d,J=21.4 Hz,6H).LCMS [M+H]357,RT 1.92(Method 14).
【0111】
中間体54
【化50】

9-ブロモ-3-クロロ-N-(2-フルオロ-2-メチル-プロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
中間体53(10.47g、29.3mmol)のEtOAc(500mL)中の撹拌溶液に、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオニトリル)(506mg、3mmol)及びN-ブロモスクシンイミド(6.24g、34.7mmol)を添加した。反応混合物を暗所にて90℃で1.5時間撹拌した。反応物を冷却し、濃縮した。残留スクシンイミドを濾別し、粗生成物をイソヘキサン中0~25%EtOAcの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物(5.07g、収率44%)が得られた。H NMR(300 MHz,Chloroform-d)δ 9.34(d,J=0.8 Hz,1H),8.49(d,J=0.8 Hz,1H),8.36(s,1H),6.02(dd,J=4.6,2.6 Hz,1H),5.04(t,J=6.4 Hz,1H),3.47-3.32(m,1H),3.17-3.04(m,3H),2.85-2.75(m,2H),1.33(dd,J=21.4,4.7 Hz,6H).LCMS [M+H]434/436,RT 2.57(Method 14).
【0112】
中間体55
【化51】

7,9-ジブロモ-3-クロロ-N-(2-フルオロ-2-メチル-プロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
バイアルに、中間体54(750mg、1.72mmol)、N-ブロモスクシンイミド(360mg、2.02mmol)、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオニトリル)(30mg、0.179mmol)及びEtOAc(30mL)を挿入し、密封し、次いで、90℃で4時間加熱した。反応混合物を濃縮した。真空中で、イソヘキサン中0~100%EtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物(779mg、収率84%)がシス異性体とトランス異性体の混合物として得られた。LCMS [M+H]515,RT 2.70 minutes(cis isomer)and RT 2.79 minutes(trans isomer)(Method 12).
【0113】
例56及び57
【化52】

トランス-(7SR,9SR)-7,9-ジアジド-3-クロロ-N-(2-フルオロ-2-メチル-プロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド(56)
シス-(7RS,9SR)-7,9-ジアジド-3-クロロ-N-(2-フルオロ-2-メチル-プロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド(57)
中間体55(779mg、1.45mmol)の無水DMF(5mL)中の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(240mg、3.65mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間35分間撹拌し、次いで、EtOAc(30mL)で希釈し、塩水(60mL)で洗浄した。水相をEtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(相分離器)、真空中で濃縮した。イソヘキサン中0~30%EtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物として得られた:
【0114】
中間体56(239mg、収率37%)、LCMS [M+H]439、RT 1.54分(方法7)。
【0115】
中間体57(293mg、収率46%)、LCMS [M+H]439、RT 1.53分(方法7)。
【0116】
中間体58
【化53】

トランス-(7RS,9RS)-7,9-ジアミノ-3-クロロ-N-(2-フルオロ-2-メチル-プロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
中間体56(280mg、0.64mmol)及び同等の化学量論の試薬を使用して、中間体48と同じ方法で合成した。MeOH中7N NHで溶出するSCXカートリッジを使用して精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(255mg、収率83%)として得られた。LCMS [M+H]387,RT 1.01 minutes(Method 13).
【0117】
中間体59
【化54】

1-トランス-(7RS,9RS)-3-クロロ-7-(エチルカルバモイルアミノ)-5-[(2-フルオロ-2-メチル-プロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]-3-エチル-ウレア
室温で中間体58(142mg、0.31mmol)を使用する一般手順1に従って、0~10%MeOHを含むDCMで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(74mg、収率45%)として得られた。LCMS [M+H]529,RT 1.32 minutes(Method 13).
【0118】
中間体60
【化55】

シス-(7RS,9SR)-7,9-ジアミノ-3-クロロ-N-(2-フルオロ-2-メチル-プロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
中間体48(240mg、0.55mmol)及び同等の化学量論の試薬を使用して、中間体57と同じ方法で合成した。MeOH中7N NHで溶出するSCXカートリッジを使用して精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(209mg、収率79%)として得られた。LCMS [M+H]387,RT 1.09 minutes(Method 13).
【0119】
中間体61
【化56】

1-[シス-(7RS,9SR)-3-クロロ-7-(エチルカルバモイルアミノ)-5-[(2-フルオロ-2-メチル-プロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]-3-エチル-ウレア
室温で中間体60(100mg、0.22mmol)を用いて一般手順1に従った。0~10%MeOHを含むDCMで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(68mg、収率59%)として得られた。LCMS [M+H]529,RT 1.34 minutes(Method 13).
【0120】
中間体62
【化57】

7,9-ジアミノ-3-シクロプロピル-N-(2-フルオロ-2-メチル-プロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミドジヒドロクロリド
中間体47(153mg、0.258mmol)をジオキサン(5mL)中の4N HClに溶解した。室温で1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去すると、標題化合物(120mg、定量的)が得られ、これを更に精製することなく使用した。LCMS [M+H]+393,RT 0.83 minutes(Method 8).
【0121】
例1及び2
【化58】

tert-ブチルN-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート(1)
tert-ブチルN-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]カルバマート(2)
0℃のTHF(15mL)中の中間体26(1870mg、3.94mmol)の溶液に、DIPEA(2.4mL、13.8mmol)及びピリジン-3-カルボニルクロリド塩酸塩(912mg、5.12mmol)を添加した。溶液を室温で10分間撹拌した。溶媒を除去して褐色固体を得た。固体を、0~100%の酢酸エチルを含むヘプタングラジエント、続いて0~5%の7M NH/MeOHを含むDCMのグラジエントで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物をエナンチオマーの混合物として得た:
例1(980mg、収率42%);LCMS [M+H]580、RT 2.93分(方法1)。
例2(1240mg、収率51%);LCMS [M+H]580、RT 2.98分(方法1)。
【0122】
例3
【化59】

N-トランス-(7RS,9RS)-9-アミノ-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
例1(200mg、0.345mmol)のDCM(2.5mL)中懸濁液に、0℃でトリフルオロ酢酸(2.5mL、45.0mmol)を添加した。得られた溶液を室温で30分間撹拌した。溶媒を1:1 DCM/ヘプタンと共沸する反応物から除去して、過剰のTFAを除去した。得られたゴム状物を、メタノール勾配中の0~100%の7M NHで溶出するSCXカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物をエナンチオマーの混合物として得た(165mg、定量的)。δH(500 MHz,Methanol-d4)9.50(s,1H),9.04(dd,J=2.2,0.8 Hz,1H),8.70(dd,J=4.9,1.6 Hz,1H),8.41(d,J=0.7 Hz,1H),8.35-8.25(m,2H),7.56(ddd,J=8.0,4.9,0.8 Hz,1H),6.13(t,J=7.7 Hz,1H),5.23(d,J=6.0 Hz,1H),3.38-3.31(m,1H),2.73-2.54(m,4H),2.31(ddd,J=13.5,8.1,5.0 Hz,1H),1.62(dp,J=13.5,6.7 Hz,1H),1.12(ddtd,J=15.9,8.0,5.3,1.8 Hz,4H),0.77(dd,J=9.7,6.7 Hz,6H).LCMS [M+H]480,RT 1.55 minutes(Method 2).
【0123】
例4
【化60】

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-イルカルバモチオイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
例3(50mg、0.104mmol)のTHF(1mL)中の溶液に、3-イソチオシアナトピリジン(0.013mL、0.115mmol)を添加した。溶液を10分間撹拌した。反応混合物からの固体を濾過し、DCM(1mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると、標題化合物がエナンチオマーの混合物(32mg、収率49%)として得られた。濾液から標題化合物の第2の生成物を得た(16mg、収率25%)。H NMR(500 MHz,Methanol-d4)δ 9.51(s,1H),9.05(d,J=1.6 Hz,1H),8.71(dd,J=4.9,1.6 Hz,1H),8.58(d,J=2.4 Hz,1H),8.43(s,1H),8.37-8.24(m,3H),8.03(ddd,J=8.3,2.5,1.5 Hz,1H),7.61-7.49(m,1H),7.39(dd,J=8.2,4.9 Hz,1H),7.07-6.98(m,1H),6.08(t,J=7.3 Hz,1H),2.83-2.74(m,2H),2.66(qd,J=12.9,6.9 Hz,2H),2.31(ddd,J=13.4,7.9,5.1 Hz,1H),1.63(dp,J=13.5,6.8 Hz,1H),1.18-1.03(m,4H),0.77(t,J=6.7 Hz,6H).LCMS [M+H]616,RT 2.90 minutes(Method 3).
【0124】
例5
【化61】

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(エチルカルバモイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
例3(20mg、0.0417mmol)のTHF(1mL)中の溶液に、イソシアナトエタン(0.004mL、0.046mmol)を添加した。溶液を18時間撹拌した。溶媒を除去して淡黄色残渣を得た。残渣を逆相HPLC(塩基性条件)によって精製して、標題化合物をエナンチオマーの混合物として得た(18mg、収率76%)。δH(500 MHz,Methanol-d4)9.40(d,J=0.7 Hz,1H),9.03(dd,J=2.3,0.8 Hz,1H),8.70(dd,J=4.9,1.6 Hz,1H),8.41(d,J=0.8 Hz,1H),8.33-8.26(m,2H),7.56(ddd,J=8.0,4.9,0.8 Hz,1H),6.14-5.97(m,2H),3.26-3.16(m,2H),2.72-2.58(m,4H),2.30(ddd,J=13.3,7.9,5.2 Hz,1H),1.61(dq,J=13.3,6.6 Hz,1H),1.16-1.07(m,7H),0.77(t,J=6.6 Hz,6H).LCMS [M+H]551,RT 2.69 minutes(Method 3).
【0125】
例6
【化62】

N-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-イルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
圧力バイアルにおいて、中間体35(15mg、0.031mmol)の1,4-ジオキサン(1mL)中の溶液に、tBuXPhosPdG3(6.2mg、7.82μmol)、3-ブロモピリジン(0.007mL、0.078mmol)及びナトリウム2-メチルプロパン-2-オレート(12mg、0.12mmol)を添加した。溶液を90℃で150分間加熱した。溶媒を除去して淡黄色残渣を得た。残渣を逆相HPLC(塩基性条件)によって精製して、標題化合物をエナンチオマーの混合物として得た(8mg、収率46%)。H NMR(500 MHz,Methanol-d4)δ 9.57(s,1H),9.04(d,J=1.7 Hz,1H),8.72(dd,J=4.9,1.5 Hz,1H),8.44(d,J=0.7 Hz,1H),8.37(s,1H),8.31(dt,J=8.0,1.9 Hz,1H),8.12(s,1H),7.89(d,J=4.0 Hz,1H),7.58(ddd,J=8.0,4.9,0.7 Hz,1H),7.37-7.31(m,1H),7.27(dd,J=8.4,4.7 Hz,1H),5.80-5.69(m,2H),3.39(dt,J=13.5,8.0 Hz,1H),2.76-2.60(m,2H),2.37-2.25(m,1H),2.20(dt,J=13.4,6.1 Hz,1H),1.72-1.55(m,1H),1.15-1.04(m,4H),0.80(dd,J=9.5,6.7 Hz,6H).LCMS [M+H]557,RT 3.01 minutes(Method 3).
【0126】
例7
【化63】

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-イルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
圧力バイアルにおいて、1,4-ジオキサン(1mL)中の例3(7.0mg、0.014mmol)の溶液に、tBuXPhosPdG3(2.9mg、3.65μmol)、3-ブロモピリジン(0.003mL、0.036mmol)及びナトリウム2-メチルプロパン-2-オレート(5.6mg、0.0584mmol)を添加した。溶液を90℃で90分間加熱した。溶媒を除去して淡黄色残渣を得た。残渣を逆相HPLC(塩基性条件)によって精製して、標題化合物をエナンチオマーの混合物として得た(5mg、収率60%)。δH(500 MHz,Methanol-d4)9.36-9.29(m,1H),9.04(d,J=1.6 Hz,1H),8.71(dd,J=4.9,1.6 Hz,1H),8.43(d,J=0.8 Hz,1H),8.35(s,1H),8.31(dt,J=8.0,1.9 Hz,1H),8.07(s,1H),7.88(t,J=2.9Hz,1H),7.57(ddd,J=8.0,4.9,0.8 Hz,1H),7.30-7.20(m,2H),6.03(t,J=7.4 Hz,1H),5.87(d,J=5.1 Hz,1H),2.81-2.60(m,4H),2.37-2.23(m,1H),1.69-1.56(m,1H),1.15-1.04(m,4H),0.79(t,J=6.7Hz,6H).LCMS [M+H]557,RT 2.92 minutes(Method 3).
【0127】
例8及び9
【化64】

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[(4-ピリジン-3-イル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド(8)
N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-[3-(ピリジン-3-イルアミノ)-1,2,4-チアゾール-4-イル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド(9)
中間体34(43mg、0.07mmol)のDMF(2mL)中の溶液に、ギ酸ヒドラジド(13mg、0.21mmol)及び二塩化水銀(57mg、0.21mmol)を添加した。混合物を2分間撹拌し、次いで、トリエチルアミン(0.03mL、0.21mmol)を添加した。次いで、混合物を90℃で1時間加熱した。アセトニトリル(10mL)及びセライト(3g)を混合物に添加し、5分間撹拌し、次いで、セライトで濾過し、過剰のDCM及びMeOHで洗浄した。濾液の溶媒を除去して褐色油状物を得た。油状物を逆相HPLC(塩基性条件)によって精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物として得られた:
【0128】
例8(17mg、収率39%);δH(500 MHz,Methanol-d4)9.46-9.39(m,1H),9.04(d,J=1.7 Hz,1H),8.74-8.62(m,2H),8.59(dd,J=4.9,1.4 Hz,1H),8.41(d,J=0.8 Hz,1H),8.36-8.24(m,3H),7.94(ddd,J=8.2,2.5,1.5 Hz,1H),7.62-7.50(m,2H),6.11(dd,J=7.4,2.9 Hz,1H),6.03(t,J=7.3 Hz,1H),2.87-2.71(m,2H),2.70-2.55(m,2H),2.35-2.25(m,1H),1.69-1.56(m,1H),1.18-1.05(m,4H),0.83-0.70(m,6H).LCMS [M+H]624,RT 3.34 minutes(Method 5).
【0129】
例9(8mg、収率18%);δH(500 MHz,Methanol-d4)δ 9.03(d,J=1.6 Hz,1H),8.90(s,1H),8.71(dd,J=4.9,1.6 Hz,1H),8.60(d,J=2.5 Hz,1H),8.46(d,J=0.8 Hz,1H),8.39(s,1H),8.31-8.25(m,1H),8.16(dd,J=4.8,1.2Hz,1H),7.97-7.87(m,2H),7.57(ddd,J=8.0,4.9,0.8 Hz,1H),7.37(dd,J=8.4,4.8 Hz,1H),6.70(dd,J=8.2,2.5 Hz,1H),6.12(t,J=7.3 Hz,1H),3.08-2.92(m,2H),2.78-2.62(m,2H),2.33-2.23(m,1H),1.71-1.55(m,1H),1.16-1.03(m,4H),0.84-0.71(m,6H).LCMS [M+H]624,RT 3.34 minutes(Method 5).
【0130】
例10
【化65】

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-[(4-エチル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ]-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
DMF(2.5mL)中の中間体41(55mg、0.097mmol)の溶液に、ギ酸ヒドラジド(17mg、0.29mmol)及び二塩化水銀(80mg、0.29mmol)を添加した。混合物を2分間撹拌し、次いで、トリエチルアミン(0.041mL、0.29mmol)を添加した。次いで、混合物を90℃で30分間加熱した。別の部分のギ酸ヒドラジド(17mg、0.29mmol)を添加し、混合物を更に1時間加熱した。アセトニトリル(10mL)及びセライト(3g)を混合物に添加し、5分間撹拌し、次いで、セライトで濾過し、過剰のDCM及びMeOHで洗浄した。濾液の溶媒を除去して褐色油状物を得た。油状物を、0~10%のDCM中の7M NH/MeOH勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、不純な生成物を褐色固体として得た。逆相HPLC(塩基性条件)による更なる精製によって、標題化合物がエナンチオマーの混合物(20mg、収率35%)として得られた。δH(500 MHz,Methanol-d4)9.35(s,1H),9.06(d,J=1.6 Hz,1H),8.71(dd,J=4.9,1.6 Hz,1H),8.48-8.40(m,1H),8.37-8.29(m,2H),8.12(s,1H),7.57(ddd,J=8.0,4.9,0.7 Hz,1H),6.16-6.00(m,2H),3.82(p,J=7.3 Hz,2H),2.81-2.73(m,2H),2.66(qd,J=12.9,6.9 Hz,2H),2.35-2.25(m,1H),1.71-1.58(m,1H),1.29(t,J=7.3 Hz,3H),1.15-1.04(m,4H),0.78(dd,J=6.6,5.4 Hz,6H).LCMS [M+H]575,RT 2.59 minutes(Method 3).
【0131】
例11
【化66】

N-トランス-(7RS,9RS)-9-(ベンジルアミノ)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
例3(15mg、0.031mmol)のTHF(1mL)及びDCM(1mL)中の溶液に、ベンズアルデヒド(0.003mL、0.031mmol)を添加した。溶液を5時間撹拌した。反応物にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(20mg、0.094mmol)を添加した。反応物を更に18時間撹拌した。溶媒を除去して淡黄色残渣を得た。残渣を逆相HPLC(塩基性条件)によって精製して、標題化合物をエナンチオマーの混合物として得た(11mg、収率62%)。δH(500 MHz,Methanol-d4)9.46-9.40(m,1H),9.03(dd,J=2.2,0.7 Hz,1H),8.70(dd,J=4.9,1.6 Hz,1H),8.37(d,J=0.8 Hz,1H),8.33-8.25(m,2H),7.56(ddd,J=8.0,4.9,0.8 Hz,1H),7.44(d,J=7.1 Hz,2H),7.35(t,J=7.6 Hz,2H),7.26(t,J=7.3 Hz,1H),6.08(t,J=7.5 Hz,1H),5.02(d,J=6.0 Hz,1H),4.00-3.86(m,2H),2.95-2.88(m,1H),2.71-2.56(m,2H),2.42(dt,J=13.9,7.3 Hz,1H),2.35-2.27(m,1H),1.65-1.50(m,1H),1.16-1.04(m,4H),0.75(dd,J=9.5,6.7 Hz,6H).LCMS [M+H]570,RT 3.61 minutes(Method 3).
【0132】
例12
【化67】

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(プロピルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
例3(10mg、0.021mmol)のTHF(1mL)及びDCM(1mL)中の溶液に、プロパナール(0.002mL、0.031mmol)を添加した。溶液を5時間撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(13mg、0.062mmol)を反応物に添加し、これを2時間撹拌した。溶媒を除去して淡黄色残渣を得た。残渣を逆相HPLC(塩基性条件)によって精製して、標題化合物をエナンチオマーの混合物として得た(11mg、収率95%)。δH(500 MHz,Methanol-d4)9.56(s,1H),9.03(dd,J=2.2,0.7 Hz,1H),8.70(dd,J=4.9,1.6 Hz,1H),8.40(d,J=0.7 Hz,1H),8.36-8.23(m,2H),7.56(ddd,J=8.0,4.9,0.8 Hz,1H),6.07(t,J=7.6 Hz,1H),5.09(d,J=6.3 Hz,1H),2.81(ddd,J=13.6,7.7,1.9 Hz,1H),2.77-2.56(m,4H),2.45(dt,J=13.7,7.4 Hz,1H),2.31(ddd,J=13.2,8.1,5.1 Hz,1H),1.65-1.50(m,3H),1.17-1.06(m,4H),0.96(t,J=7.4 Hz,3H),0.75(dd,J=10.4,6.7 Hz,6H).LCMS [M+H]522,RT 3.30 minutes(Method 4).
【0133】
例13
【化68】

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(2-メチルプロパノイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
例3(20mg、0.042mmol)のTHF(1mL)中の溶液に、0℃でDIPEA(0.022mL、0.125mmol)及び2-メチルプロパノイルクロリド(0.006mL、0.054mmol)を添加した。溶液を室温で20分間撹拌した。溶媒を除去して黄色ゴム状物を得た。ゴム状物を逆相HPLC(塩基性条件)によって精製して、標題化合物をエナンチオマーの混合物として得た(14mg、収率61%)。δH(500 MHz,Methanol-d4)9.27(s,1H),9.04(d,J=1.6 Hz,1H),8.75-8.67(m,1H),8.41(d,J=0.7 Hz,1H),8.35-8.27(m,2H),7.57(dd,J=7.7,5.2 Hz,1H),6.21(dd,J=8.0,2.5 Hz,1H),6.10(t,J=7.5 Hz,1H),2.74-2.57(m,4H),2.42(p,J=6.9 Hz,1H),2.30(tt,J=7.8,5.4 Hz,1H),1.62(dp,J=13.5,6.8 Hz,1H),1.20-1.05(m,10H),0.77(t,J=6.8 Hz,6H).LCMS [M+H]550,RT 2.95 minutes(Method 3).
【0134】
例14及び15
【化69】

1-エチル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-ヒドロキシ-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア(14)
1-エチル-3-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-9-ヒドロキシ-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ウレア(15)
中間体39(23mg、0.061mmol)及びエチルイソシアナート(30μL、0.38mmol)のジクロロメタン(1mL)中の溶液を室温で一晩撹拌した。反応物をメタノールでクエンチし、真空中で濃縮して、褐色油状物(28mg)をシス及びトランスのジアステレオ異性体の混合物として得た。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物がエナンチオマーの混合物として得られた:
【0135】
例14、トランス(1.9mg、7%):LCMS [M+H]447,RT 1.68 min(Method 9).
【0136】
例15、シス、(2.2mg、8%):LCMS[M+H]447、RT1.71分(方法9)。H NMR(300 MHz,DMSO-d6)δ 9.68(s,1H),8.36(s,1H),8.09(s,1H),6.41(d,J=8.5 Hz,1H),5.95(d,J=5.5 Hz,1H),5.54(s,1H),5.09(d,J=8.1 Hz,1H),3.17-3.01(m,2H),2.91(m,1H),2.53(m,2H),2.32(m,1H),1.76(m,1H),1.55(m,1H),1.03(t,J=7.2 Hz,7H),0.76(d,J=3.5 Hz,3H),0.74(d,J=3.6 Hz,3H).
【0137】
例16
【化70】

1-エチル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7-ヒドロキシ-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア
中間体37(30mg、0.08mmol)及びエチルイソシアナート(19μL、0.24mmol)のジクロロメタン(1mL)中の溶液を室温で一晩撹拌した(溶解性を助けるために数滴のDMFを添加した)。反応物をメタノールでクエンチし、真空中で濃縮すると、褐色油状物がトランス異性体とシス異性体の約2:1混合物として得られ、これをカラムクロマトグラフィーで分離すると、標題化合物(5mg、14%)がエナンチオマーの混合物として得られた。H NMR(300 MHz,DMSO-d6)δ 9.34(s,1H),8.40(s,1H),8.23(s,1H),8.10(br,1H),6.49(d,J=8.9 Hz,1H),5.89-5.75(m,1H),5.69(t,J=5.6 Hz,1H),5.60(br,1H),5.39(t,J=6.2 Hz,1H),3.12-2.92(m,2H),2.54(d,J=7.0 Hz,2H),2.28(ddd,J=12.6,6.8,3.7 Hz,3H),1.59(dt,J=13.2,6.6 Hz,1H),1.10-0.88(m,7H),0.76(dd,J=6.6,1.0 Hz,6H).LCMS [M+H]447.4 with retention time 1.95 min(Method 16).
【0138】
例17
【化71】

N-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-9-(イソキノリン-4-イルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
ナトリウムtert-ブトキシド(20mg、0.2081mmol)、メタンスルホナト(2-ジ-t-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリ-i-プロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(3.3mg、0.004mmol)、2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(1.8mg、0.004mmol)、4-ブロモイソキノリン(12.5mg、0.06mmol)及び中間体35(18mg、0.03753mmol)の混合物に、1,4-ジオキサン(0.20mL)を添加した。次いで、反応混合物を90℃で2時間加熱した。カラムクロマトグラフィー(塩基性条件)による精製によって、標題化合物がエナンチオマーの混合物(9.8mg)として得られた。LCMS(ES+)m/z=607(M+H)RT=2.55(Method 6).
【0139】
例18~29
例18~29を、以下の原液を使用して以下の手順に従って作製した:
・DCM(6mL)とDMA(500μL)の混合物に溶解した中間体23(130mg)
・DCM(6.5mL)に溶解した中間体33(130mg)
・DCM(6.5mL)に溶解した中間体31(91mg)
【0140】
関連するイソシアナート(1.3等価物、表参照)を関連するアミン原液(500μL-上の中間体23、31又は33)に添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を塩基性モードの分取LCMSによって精製し(例19及び24は酸性条件下で追加の分取精製を受け、塩基性条件下での第3の精製によって脱塩された)、エナンチオマーの混合物として以下の表の生成物を得た。
【0141】
表中のLCMSデータは、LCMS方法18を使用して得た。
【表1-1】

【表1-2】

【表1-3】
【0142】
例30~35
例30~35を、以下の原液を使用して以下の手順に従って作製した:
・DCM(4.5mL)とDMF(500μL)の混合物に溶解した中間体23(100mg)
・DCM(5mL)に溶解した中間体31(70mg)
【0143】
関連する塩化アシル(1.4等価物、表参照*)を関連するアミン原液(500μL-上の中間体23又は31)に添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残渣を塩基性モードの分取LCMSによって精製し(例34は酸性条件下で追加の分取精製を受け、塩基性条件下での第3の精製によって脱塩された)、エナンチオマーの混合物として以下の表の生成物を得た。
*例31の場合、酸(1.4当量)、続いてDIPEA(15μL)、TBTU(10mg)及びDMF 500μL)をアミン原液C(500μL、中間体31)に添加した。
【0144】
表中のLCMSデータは、LCMS方法18を使用して得た。
【表2-1】

【表2-2】
【0145】
例36~37
例36~37を以下の手順に従って作製した:
関連する塩化アシル(1.1当量、以下の表を参照)を、DCM(500μL)とN,N-ジイソプロピルエチルアミン(5μL、0.029mmol)との混合物中の中間体25(7mg、0.014mmol)に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、塩基性分取LCMSによって精製して、エナンチオマーの混合物として以下の表中の生成物を得た。
【0146】
表中のLCMSデータは、LCMS方法18を使用して得た。
【表3】
【0147】
例38~47
例38~47を、以下の原液を使用して以下の手順に従って作製した:
a)DMF(1800μL)中の例3(9.6mg、0.020mmol)
b)DMF(1800μL)中のTBTU(7.5mg、0.023mmol)
c)DMF(1800μL)中のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(20μL、0.115mmol)
【0148】
200μLの各原液(a、b及びc)を合わせ、関連する基質に添加した(以下の表を参照)。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、塩基性分取LCMSによって精製した。
【0149】
表中のLCMSデータは、LCMS方法18を使用して得た。
【表4-1】

【表4-2】

【表4-3】
【0150】
例48~52
例48~52を以下の手順に従って作製した:
例3(14mg、0.03mmol)、関連する臭化物(1.5当量、以下の表を参照)、メタンスルホナト(2-ジ-t-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリ-i-プロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(2.4mg、0.003mmol)、2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(1.3mg、0.003mmol)及びナトリウムtert-ブトキシド(15mg、0.15mmol)の混合物を1,4-ジオキサン(0.15mL)に懸濁し、90℃で2時間又は一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、塩基性分取LCMSによって精製した。
【0151】
表中のLCMSデータは、LCMS方法18を使用して得た。
【表5】
【0152】
例53~59
例53~59を以下の手順に従って作製した:
例3(8.4mg、0.018mmol)を、DCM(0.5mL)中の関連イソシアナート(1.3当量、以下の表を参照)の溶液に添加した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(15μL、0.086mmol)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、溶媒を除去し、残渣を塩基性分取LCMSによって精製した。
【0153】
表中のLCMSデータは、LCMS方法18を使用して得た。
【表6-1】

【表6-2】

【表6-3】

【0154】
例60
【化72】

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-9-(メタンスルホンアミド)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
例3(10mg、0.02mmol)及びメタンスルホニルクロリド(5mg、0.043mmol)のDCM(0.6mL、9mmol)中混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(10μL、0.057mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、逆相カラムクロマトグラフィー(塩基性条件)によって精製すると、標題化合物(7.1mg、収率60%)が得られた。
LCMS(ES+)m/z=558(M+H)RT=3.78(Method 6).
【0155】
例61
【化73】

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(2-メチルプロピルスルホニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
例3(9.6mg、0.02mmol)及びイソブタンスルホニルクロリド(5mg、0.031mmol)のDCM(500μL)中の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(15μL、0.086mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、第2及び第3の部分のイソブタンスルホニルクロリド(それぞれ10及び15mg)を添加し、反応物を室温で更に3時間撹拌した。逆相カラムクロマトグラフィー(塩基性条件)による精製によって、標題化合物(3.4 mg、収率30%)が得られた。LCMS(ES+)m/z=600(M+H)RT=4.11(Method 6).
【0156】
例62
【化74】

N-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(ピリジン-3-イルスルホニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド
例3(10mg、0.02mmol)及びピリジン-3-スルホニルクロリド(6mg、0.03mmol)のDCM(500μL)中の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(15μL、0.086mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を逆相カラムクロマトグラフィー(塩基性条件)によって精製して、標題化合物(7mg、収率60%)を得た。LCMS(ES+)m/z=621(M+H)RT=2.25(Method 6).
【0157】
例63
【化75】

5-[トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]アミノ]ピリジン-3-カルボン酸
上記の例48を作製するために使用された手順における副生成物。標題化合物を分取LCMS(最初に塩基性条件下で、次いで酸性条件下で、最後に塩基性条件下で遊離酸を得る)によって精製した。LCMS [M+H]601、保持時間1.74分(方法6)。
【0158】
例64
【化76】

1-ピリジン-3-イル-3-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-(ピリジン-3-イルカルバモイルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア
室温でDCM(3mL)中の中間体45(100mg、0.267mmol)の撹拌懸濁液に、3-イソチオシアナトピリジン(90.9mg、0.75mmol)を添加した。反応物を周囲温度で撹拌した。イソシアナートの可溶化を助けるためにDMFを添加した。更なる3-イソチオシアナトピリジン(20mg)を添加し、撹拌を90分間続けた。HPLC(逆相塩基性条件)による精製により、標題化合物(32mg、収率19%)を得た。H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ 9.49-9.40(m,1H),8.90(d,J=12.9 Hz,2H),8.58(t,J=2.5 Hz,2H),8.37(d,J=0.9 Hz,1H),8.20(s,1H),8.18-8.08(m,3H),7.99-7.89(m,2H),7.33-7.24(m,2H),7.16(d,J=8.4 Hz,1H),7.00(d,J=8.0 Hz,1H),5.86-5.74(m,1H),5.30-5.20(m,1H),3.22-3.10(m,1H),2.61-2.52(m,2H),2.31-2.22(m,1H),1.99(dt,J=13.4,5.9 Hz,1H),1.59(hept,J=6.7 Hz,1H),1.12-0.92(m,4H),0.72(dd,J=8.4,6.7 Hz,6H).LCMS(ES+)m/z=615(M+H),RT=1.80(Method 15).
【0159】
例65及び66
【化77】

シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド(65)
シス-(7RS,9SR)-7-アミノ-3-シクロプロピル-9-[(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド(66)
中間体45(100mg、0.27mmol)、3-ブロモ-5-メトキシ-ピリジン(125mg、0.66mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(103mg、1.07mmol)及びtBuXPhos PD G3(54.67mg、0.067mmol)の混合物を窒素雰囲気下に置いた後、1,4-ジオキサン(4mL)を添加した。反応混合物を密封し、周囲温度で2時間45分間撹拌した。反応物をセライトを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。溶媒を真空中で除去し、得られた粗生成物をHPLC(逆相塩基性条件)によって精製すると、標題化合物が得られた:
【0160】
例65(10.2mg、収率6.5%)。H NMR(300 MHz,DMSO-d6)δ 9.45(d,J=0.9 Hz,1H),8.39(d,J=0.9 Hz,1H),8.21(s,1H),8.15(t,J=6.0 Hz,1H),7.75(t,J=2.5 Hz,2H),7.59(t,J=2.1 Hz,2H),6.77(dt,J=8.9,2.4 Hz,2H),6.61(d,J=9.4 Hz,1H),6.44(d,J=8.8 Hz,1H),5.76-5.59(m,1H),5.25-5.09(m,1H),3.82-3.69(m,6H),3.25-3.12(m,1H),2.61-2.52(m,2H),2.34-2.25(m,1H),1.92-1.74(m,1H),1.70-1.49(m,1H),1.16-0.91(m,4H),0.76(dd,J=6.7,5.0 Hz,6H).LCMS(ES+)m/z=589(M+H),RT=2.23(Method 15).
【0161】
例66(4.7mg、収率3.7%)。H NMR(300 MHz,DMSO-d6)δ 9.81(s,1H),8.37(s,1H),8.17(s,1H),8.12(t,J=5.7 Hz,1H),7.75(d,J=2.3 Hz,1H),7.60(d,J=2.4 Hz,1H),6.73(t,J=2.4 Hz,1H),6.38(d,J=9.1 Hz,1H),5.22-4.98(m,2H),3.78(s,3H),3.12-2.99(m,1H),2.60-2.52(m,2H),2.36-2.19(m,1H),1.94-1.77(m,1H),1.70-1.46(m,1H),1.20-0.91(m,4H),0.76(dd,J=6.7,4.8 Hz,6H).LCMS(ES+)m/z=482(M+H),RT=1.94(Method 15).
【0162】
例67
【化78】

シス-(7RS,9SR)-7,9-ビス(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
室温の1-ブタノール(3mL)中の中間体45(50mg、0.13mmol)の撹拌懸濁液に、2-クロロベンズイミダゾール(51mg、0.33mmol)を添加した。反応物を密封し、マイクロ波照射下160℃で1時間、次いで175℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、HPLC(逆相塩基性条件)によって精製すると、標題化合物(15mg、収率18%)が得られた。H NMR(300 MHz,DMSO-d6)δ 10.98(d,J=12.5 Hz,2H),9.48(d,J=0.9 Hz,1H),8.35(d,J=1.0 Hz,1H),8.29(s,1H),8.09(t,J=5.9 Hz,1H),7.56(d,J=9.2 Hz,1H),7.38(d,J=8.8 Hz,1H),7.25(t,J=8.0 Hz,2H),7.19-7.11(m,2H),7.00-6.84(m,4H),6.05(td,J=8.7,4.7 Hz,1H),5.48(td,J=8.5,4.8 Hz,1H),2.31-2.09(m,2H),1.52(hept,J=6.7 Hz,1H),1.13-0.91(m,4H),0.67(dd,J=6.7,2.8 Hz,6H).LCMS(ES+)m/z=607(M+H),RT=2.19(Method 15)
【0163】
例68
【化79】

1-エチル-3-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-7-(エチルカルバモチオイルアミノ)-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]チオウレア
中間体45(200mg)をMeOH(5mL)に溶解し、SCXカートリッジに吸収させた。カートリッジをMeOHで洗浄し、遊離塩基をMeOH中4M NHで溶出した。溶媒を除去し、得られた遊離塩基(150mg、0.40mmol)をDCM(9mL)に溶解し、エチルイソチオシアナート(79.1mg、0.881mmol)を添加し、反応物を周囲温度で一晩撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(イソヘキサン中のEtOAcの0~100%勾配)によって精製すると、標題化合物(7mg、収率3%)が得られた。H NMR(300 MHz,DMSO-d6)δ 9.35(s,1H),8.36(d,J=1.0 Hz,1H),8.22(s,1H),8.13(t,J=5.9 Hz,1H),8.07-7.89(m,1H),7.87-7.50(m,3H),6.71-6.42(m,1H),6.02-5.74(m,1H),3.80-3.35(m,4H),3.14(dt,J=13.2,8.2 Hz,1H),2.63-2.53(m,2H),2.34-2.21(m,1H),1.92-1.74(m,1H),1.62(hept,J=6.7 Hz,1H),1.19-0.96(m,10H),0.77(dd,J=6.7,4.9 Hz,6H).LCMS(ES+)m/z=549(M+H),RT=2.22(Method 15)
【0164】
例69
【化80】

シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-N-(2-メチルプロピル)-7,9-ビス[(4-ピリジン-3-イル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
中間体46(113mg、0.1747mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)中の溶液に、ギ酸ヒドラジド(42mg、0.701mmol)及び塩化水銀(143mg、0.52mmol)を添加した。次いで、トリエチルアミン(0.097mL、0.701mmol)を添加し、反応懸濁液を80℃に2時間加熱し、次いで、室温で一晩放置した。反応混合物をセライトプラグを通して濾過し、EtOAc(10mL)で洗浄した。溶媒を真空中で除去し、得られたいくつかの位置異性体を含有する粗残渣をHPLCによって精製すると、標題化合物(5mg、収率4%)が得られた。H NMR(300 MHz,DMSO-d6)δ 9.62(s,1H),8.76-8.64(m,3H),8.49-8.38(m,1H),8.33(s,1H),8.29-8.20(m,1H),8.12-8.01(m,2H),8.01-7.91(m,1H),7.88-7.79(m,1H),7.67-7.56(m,1H),7.41-7.19(m,2H),6.00(t,J=8.1 Hz,1H),5.91-5.76(m,1H),3.50-3.37(m,1H),2.45-2.19(m,4H),1.55-1.36(m,1H),1.24(s,1H),1.09-1.00(m,4H),0.89-0.80(m,1H),0.66(dd,J=6.4 Hz,6H).LCMS(ES+)m/z=663(M+H),RT=1.53(Method 15).
【0165】
例70
【化81】

トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[(5-メトキシピリジン-3-イル)アミノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
バイアルに、中間体51(50mg、0.11mmol)、3-ブロモ-5-メトキシピリジン(55mg、0.28mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(42mg、0.44mmol)、メタンスルホナト(2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’、4’、6’-トリ-イソ-ポピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(22mg、0.03mmol)及び無水ジオキサン(3mL)を装入し、得られた混合物を真空に供し、N(×2)を再充填し、5分間Nでパージし、次いで、50分間80℃に加熱した。反応混合物をセライト(数mLのMeOHを用いたEtOAc洗浄)で濾過し、真空中で濃縮した。DCM中0~30%MeOHで溶出するカラムクロマトグラフィー、引き続いてHO中0~80%MeCNで溶出する逆相カラムクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物(31mg、収率49%)が得られた。H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ 9.28(d,J=0.9 Hz,1H),8.39(d,J=0.9 Hz,1H),8.16(d,J=5.2 Hz,2H),7.71(dd,J=3.8,2.3 Hz,2H),7.58(dd,J=8.8,2.4 Hz,2H),6.72(t,J=2.4 Hz,1H),6.65(t,J=2.4 Hz,1H),6.48(d,J=8.8 Hz,1H),6.42(d,J=8.6 Hz,1H),5.82(t,J=7.7 Hz,1H),5.50-5.38(m,1H),3.78(s,3H),3.75(s,3H),2.59-2.51(m,3H),2.38(dt,J=13.5,7.0 Hz,1H),2.28(q,J=6.4 Hz,1H),1.59(dt,J=13.4,6.7 Hz,1H),1.08-0.98(m,4H),0.75(d,J=6.7 Hz,6H).LCMS [M+H]589,RT 2.12 minutes(Method 10).
【0166】
例71
【化82】

トランス-(7RS,9RS)-7,9-ビス(1H-ベンズイミダゾール-2-イルアミノ)-3-シクロプロピル-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
マイクロ波バイアルに、中間体51(30mg、0.07mmol)、1-ブタノール(2mL)、DIPEA(25μL、0.14mmol)及び2-クロロベンズイミダゾール(25mg、0.1638mmol)を装入した。得られた混合物をマイクロ波照射下にて175℃で2時間加熱した。反応混合物を真空中で濃縮し、0~30%MeOHを含むDCMで溶出するカラムクロマトグラフィー、引き続いて10%MeOHを含むEtOAcで溶出する第2のカラムによって精製すると、標題化合物(3mg、収率7%)が得られた。H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ10.89(s,1H),10.75(s,1H),9.43(s,1H),8.36(d,J=0.9 Hz,1H),8.29(s,1H),8.10(t,J=5.9 Hz,1H),7.42(d,J=9.0 Hz,1H),7.29-7.11(m,5H),7.00-6.83(m,4H),6.27(t,J=7.7 Hz,1H),5.95(q,J=7.7 Hz,1H),2.72-2.51(m,4H),2.26(s,1H),1.56(p,J=6.8 Hz,1H),1.08-0.93(m,4H),0.71(d,J=6.7 Hz,6H).LCMS [M+H]607,RT 2.14 minutes(Method 10).
【0167】
例72及び73
【化83】

トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[(4-エチル-1,2,4-チアゾール-3-イル)アミノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド(72)
トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[3-(エチルアミノ)-1,2,4-チアゾール-4-イル]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド(73)
中間体52(623mg、1.14mmol)の無水DMF(30mL)中の溶液に、ギ酸ヒドラジド(280mg、4.66mmol)及び塩化水銀(930mg、3.41mmol)を添加した。次いで、無水TEA(650μL、4.66mmol)を添加し、混合物を16時間80℃に加熱した。次いで、反応混合物をセライト(MeCN洗浄)に通して濾過し、真空中で濃縮した。DCM中0~50%MeOHで溶出するカラムクロマトグラフィー、次いでHO中0~80%MeCNで溶出する塩基性逆相カラムクロマトグラフィーによる精製によって、標題化合物を得た:
【0168】
例72(135mg、収率21%)。H NMR(400 MHz,Methanol-d4)δ 9.32(d,J=0.9 Hz,1H),8.43(d,J=0.9 Hz,1H),8.38(s,1H),8.12(d,J=3.0 Hz,2H),6.01(dd,J=7.5,2.3 Hz,1H),5.70(t,J=7.3 Hz,1H),3.91(q,J=7.2 Hz,2H),3.82(q,J=7.2 Hz,2H),2.84(ddd,J=14.0,7.6,2.4 Hz,1H),2.72-2.55(m,3H),2.34-2.26(m,1H),1.65(dt,J=13.5,6.7 Hz,1H),1.39(t,J=7.3 Hz,3H),1.31-1.26(m,3H),1.13-1.07(m,4H),0.81(dd,J=6.7,3.9 Hz,6H).LCMS [M+H]565,RT 1.60 minutes(Method 10).
【0169】
例73(4mg、収率1%)。H NMR(400 MHz,Methanol-d4)δ 8.90(d,J=0.9 Hz,1H),8.51(d,J=0.9 Hz,1H),8.18(s,1H),7.81(s,1H),7.50(s,1H),6.50(dd,J=7.3,3.9 Hz,1H),6.19(t,J=6.9 Hz,1H),3.53-3.39(m,4H),3.04-2.95(m,2H),2.69(dd,J=6.9,3.9 Hz,2H),2.37-2.27(m,1H),1.62(dt,J=13.4,6.7 Hz,1H),1.35(dt,J=20.5,7.2 Hz,6H),1.14-1.08(m,4H),0.79(dd,J=6.7,4.1 Hz,6H).LCMS [M+H]565,RT 1.52 minutes(Method 10).
【0170】
例74
【化84】

1-エチル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7-(エチルカルバモイルアミノ)-5-[(2-フルオロ-2-メチルプロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア
中間体59(74mg、0.14mmol)及び120℃で12時間加熱した同等の化学量論の試薬を使用して、中間体50と同じ方法で合成した。逆相カラムクロマトグラフィー(塩基性条件)による精製によって、標題化合物(4mg、収率5%)が得られた。H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ 9.37(s,1H),8.40(s,2H),8.11(s,1H),6.62(d,J=8.8 Hz,1H),6.38(d,J=8.6 Hz,1H),5.95-5.82(m,2H),5.62(t,J=5.6 Hz,1H),5.54(d,J=8.0 Hz,1H),3.16-2.98(m,5H),2.91(d,J=19.5 Hz,2H),2.24(ddd,J=21.3,12.7,7.5 Hz,2H),1.23(dd,J=21.4,6.0 Hz,6H),1.03(dd,J=8.3,6.2 Hz,6H),0.98(t,J=7.2 Hz,4H).LCMS [M+H]535,RT 1.61 minutes(Method 10).
【0171】
例75
【化85】

トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-7,9-ビス[3-(5-メチル-1,3,4-オキサゾール-2-イル)アニリノ]-N-(2-メチルプロピル)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-5-スルホンアミド
中間体51(30mg、0.07mmol)及び2-(3-ブロモフェニル)-5-メチル-1,3,4-オキサジアゾールを同等の化学量論の試薬と共に使用して、例70と同じ方法で合成した。0~30%MeOHを含むDCMで溶出するカラムクロマトグラフィー、続いて逆相HPLC(塩基性条件)によって精製すると、標題化合物(21mg、収率48%)が得られた。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.39(s,1H),8.19(s,1H),8.14(t,J=6.0 Hz,1H),7.39-7.28(m,4H),7.20(ddt,J=10.3,7.8,1.1 Hz,2H),7.03-6.92(m,2H),6.63(dd,J=19.5,8.6 Hz,2H),5.88(t,J=7.7 Hz,1H),5.51(q,J=7.4 Hz,1H),2.66-2.58(m,1H),2.57-2.52(m,8H),2.45-2.37(m,1H),2.31-2.24(m,1H),1.58(hept,J=6.7 Hz,1H),1.11-0.97(m,4H),0.73(dd,J=6.7,2.5 Hz,6H).LCMS [M+H]691,RT 2.46 minutes(Method 10).
【0172】
例76
【化86】

tert-ブチルN-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-9-(2,2,2-トリクロロエトキシスルホニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]カルバマート
バイアルに酸化マグネシウム(160mg、3.97mmol)及び4Åモレキュラーシーブを装入し、真空下で乾燥させた。次いで、2,2,2-トリクロロエチルスルファマート(300mg、1.27mmol)、2-メチル-2-フェニルプロピオン酸(80mg、0.48mmol)及びビス[ロジウム(アルファ,アルファ,アルファ’,アルファ’-テトラメチル-1,3-ベンゼンジプロピオン酸)](40mg、0.05mmol)をN下で添加し、続いて酢酸イソプロピル(7mL)及び中間体13(450mg、0.98mmol)を添加した。5分後、ヨードベンゼンジアセタート(640mg、1.95mmol)を混合物に添加し、これを室温で撹拌した。2時間40分後、反応混合物を飽和チオウレア水溶液(2mL)でクエンチし、次いでDCM(40mL)及びHO(40mL)で希釈し、相を分離した。水層をDCM(4×20mL)で抽出し、乾燥させ(相分離器)、真空中で濃縮した。イソヘキサン中0~50%EtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィーによる精製によって、シス及びトランス異性体の混合物が得られ、これを逆相HPLC(塩基性条件)を用いて更に精製すると、標題化合物(6mg、収率1%)が得られた。H NMR(300 MHz,DMSO-d)δ 9.56(s,1H),8.33(s,1H),8.09(s,2H),7.41(s,1H),5.51(s,1H),5.37(s,1H),4.72(s,2H),2.60-2.53(m,3H),2.33-2.24(m,2H),1.61(q,J=6.6 Hz,1H),1.44(s,9H),1.12-0.97(m,4H),0.77(d,J=6.6 Hz,6H)[Note:1H is missing due to a weak NMR].LCMS [M+H]687,RT 2.31 minutes(Method 11).
【0173】
例77
【化87】

2-シアノ-1-エチル-3-トランス-(7RS,9RS)-3-シクロプロピル-5-(2-メチルプロピルスルファモイル)-7-[[rac-(E)-N’-シアノ-N-エチルカルバミミドイル]アミノ]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]グアニジン
バイアルに中間体51(30mg、0.07mmol)、DCM(2mL)、DIPEA(100μL、0.57mmol)及びジフェニルN-シアノカルボニミダート(35mg、0.14mmol)を装入し、混合物を室温で撹拌した。3時間後、エチルアミン(1mL、2mmol)を添加し、混合物を70℃で1時間加熱し、次いで、真空中で濃縮した。逆相HPLC(塩基性条件)による精製によって、標題化合物(19mg、収率49%)が得られた。H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ 9.24(d,J=0.9 Hz,1H),8.38(d,J=1.0 Hz,1H),8.20(s,1H),8.11(s,1H),7.50(d,J=8.8 Hz,1H),7.34(d,J=8.5 Hz,1H),7.28-7.17(m,2H),6.11(s,1H),5.83(q,J=7.7 Hz,1H),3.22-3.05(m,4H),2.64-2.52(m,3H),2.42(ddd,J=13.7,8.1,3.0 Hz,1H),2.32-2.25(m,1H),1.64(hept,J=6.7 Hz,1H),1.09-1.03(m,7H),0.98(t,J=7.1 Hz,3H),0.79(dd,J=6.6,1.5 Hz,6H).LCMS [M+H]565,RT 1.82 minutes(Method 10).
【0174】
例78
【化88】

1-エチル-3-[シス-(7RS,9SR)-3-シクロプロピル-7-(エチルカルバモイルアミノ)-5-[(2-フルオロ-2-メチルプロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-9-イル]ウレア
中間体61(60mg、0.11mmol)及び120℃で2時間加熱した同等の化学量論の試薬を使用して、中間体50と同じ方法で合成した。逆相カラムクロマトグラフィー(塩基性条件)による精製によって、標題化合物(10mg、収率16%)が得られた。H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ 9.39(s,1H),8.41(s,2H),8.09(s,1H),6.62(d,J=8.9 Hz,1H),6.43(d,J=8.5 Hz,1H),6.02(t,J=5.6 Hz,1H),5.97(d,J=6.0 Hz,1H),5.64(q,J=7.9 Hz,1H),5.09(q,J=7.9 Hz,1H),3.12-3.03(m,4H),3.02-2.94(m,1H),2.90(d,J=21.6 Hz,2H),2.27(s,1H),1.79-1.66(m,1H),1.21(dd,J=21.4,9.3 Hz,6H),1.09-0.96(m,10H).LCMS [M+H]535,RT 1.62 minutes(Method 10).
【0175】
例79~87
以下の表の全ての記載は、中間体51を用いて一般手順1又は一般手順2(使用される基質に応じて)のいずれかに従って行った。
【0176】
表中のLCMSデータは、LCMS方法10を使用して得た。
【表7-1】

【表7-2】

【表7-3】

【表7-4】

【表7-5】
【0177】
例88及び89
【化89】

N-[3-シクロプロピル-5-[(2-フルオロ-2-メチルプロピル)スルファモイル]-9-(ピリジン-3-カルボニルアミノ)-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド(88)
N-[9-アミノ-3-シクロプロピル-5-[(2-フルオロ-2-メチルプロピル)スルファモイル]-8,9-ジヒドロ-7H-シクロペンタ[h]イソキノリン-7-イル]ピリジン-3-カルボキサミド(89)
0℃の中間体62(120mg、0.258mmol)のDCM(5mL)中溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(150mg、1.16mmol)及び塩化ニコチノイル塩酸塩(45.9mg、0.258mmol)を添加した。混合物を(冷却浴の非存在下で)48時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水、次いで塩水で洗浄し、相セパレータカートリッジに通し、蒸発させてゴム状物を残した。粗生成物を、DCM中1~50%MeOHの勾配で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、標題化合物、例88(22mg、14%)が灰白色固体として得られた。δH(300 MHz,MeOD-d4)9.40-9.31(m,2H),9.20(d,J=8.4 Hz,1H),9.09(dd,J=2.3,0.9 Hz,1H),9.03(dd,J=2.4,0.9 Hz,1H),8.77-8.67(m,2H),8.54-8.46(m,1H),8.43(d,J=0.9 Hz,1H),8.31-8.19(m,2H),8.17(s,1H),7.59-7.47(m,2H),6.44-6.34(m,1H),6.25-6.15(m,1H),3.03-2.86(m,2H),2.76-2.60(m,2H),2.35-2.23(m,1H),1.30-1.14(m,6H),1.09-0.97(m,4H).LCMS [M+H]603,RT 1.38 minutes(Method 11)
【0178】
その後のカラムからの分画により、例89を約60%の純度で得た。この物質を分取HPLCによって精製すると、例89(3mg、2%)が灰白色固体として得られた。δH(300 MHz,MeOD-d4)9.51(d,J=1.0 Hz,1H),9.05(dd,J=2.3,1.0 Hz,1H),8.72(dd,J=4.9,1.6 Hz,1H),8.44(d,J=1.0 Hz,1H),8.36-8.27(m,2H),7.58(ddd,J=8.0,5.0,1.0 Hz,1H),6.14(t,J=7.6 Hz,1H),5.21(d,J=6.9 Hz,1H),3.13-2.91(m,2H),2.73-2.51(m,2H),2.39-2.28(m,1H),1.32-1.20(m,6H),0.90(d,J=7.6 Hz,4H)[4 NH protons not seen].LCMS [M+H]498,RT 1.50 minutes(Method 15).
【0179】
In vitro生化学アッセイ:
IgE-Tb試薬の調製のためのプロトコル
100mM NaHCO、pH9.5中の172μMのIgE-Fc(N265Q、N371Q)(Young et al.,1995)86nmolを1mgのLanthaScreen(商標)アミン反応性Tbキレート(ThermoFisherカタログ番号PV3583)に添加し、20℃で16時間インキュベートした。次いで、材料をリン酸緩衝生理食塩水(すなわち、137mM NaCl、2.7mM KCl、10mM NaHPO、1.8mM KHPO、pH7.4)に緩衝液交換を行い、材料を定量し、280nm及び343nmでの吸収を測定することによってTbコンジュゲーションの程度を決定した。
【0180】
複合材料の完全性を、S200 HR 10x300カラム(GE Healthcare)での分析サイズ排除ロマトグラフィーによって決定した。典型的なコンジュゲーション比は4:1 Tb:IgE-Fcであった。
Young RJ.,Owens,RJ.,MacKay GA.,Chan CMW.,Shi J.,Hide M.,Francis DM.,Henry AJ.,Sutton BJ.,and Gould HJ(1995)Protein Engineering 8:193-199
【0181】
sFcεR1α-Y131A-AF488試薬の調製プロトコル
100mM NaOAc、pH5.5中の400μMのFcεR1α(Y131A変異体)(Cook et al.,1997)400nmolを、1mMの最終濃度の過ヨウ素酸ナトリウム(100mM NaOAc、pH5.5中)と22℃で60分間反応させた。40μLのエタンジオールを添加し、22℃で60分間インキュベートして酸化をクエンチした。タンパク質をコンジュゲーション緩衝液(50mM NaHCO、150mM NaCl、pH9.5)に緩衝液交換を行い、750μMに濃縮した。
【0182】
175nmolのタンパク質を1mgのAlexa Fluor(商標)488ヒドラジド(Invitrogen)に添加し、22℃で16時間インキュベートした。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(コンジュゲーション緩衝液中100mM)を最終濃度1mMまで添加し、氷上で60分間インキュベートした。タンパク質をリン酸緩衝生理食塩水(すなわち、137mM NaCl、2.7mM KCl、10mM NaHPO、1.8mM KHPO、pH7.4)に緩衝液交換を行い、材料を定量し、280nm及び495nmでの吸収を測定することによってAlexa Fluor(商標)488コンジュゲーションの程度を決定した。
【0183】
複合材料の完全性を、S200 HR 10x300カラム(GE Healthcare)での分析サイズ排除ロマトグラフィーによって決定した。典型的なコンジュゲーション比は、2:1のAlexa Fluor(商標)488:sFcεR1αであった。
Cook JPD.,Henry AJ.,McDonnell JM.,Owens RJ.,Sutton BJ.,and Gould HJ(1997)Biochemistry 36:15579-15588
【0184】
sFcεR1α-AF488試薬の調製プロトコル
1.32μmolのWT FcεR1α(377μM)の100mM NaOAc(pH 5.5)中の溶液に、穏やかに混合しながら100mM NaOAc(pH5.5)中の50mM過ヨウ素酸ナトリウム(70μL)をゆっくりと添加して、1mMの最終濃度を得た。溶液を穏やかに混合しながら22℃で60分間インキュベートした。50mM過ヨウ素酸ナトリウム(70μL)の第2のアリコートを添加し、溶液を穏やかに混合しながら22℃で60分間インキュベートした。穏やかに混合しながらエタンジオール(151.4μL)をゆっくり添加することによって酸化を停止させて、4%v/vの最終濃度を得た。溶液を穏やかに混合しながら22℃で60分間インキュベートした。PD10カラム(GE Healthcare)を使用してタンパク質をコンジュゲーション緩衝液(50mM NaHCO、150mM NaCl、pH9.5)に緩衝液交換し、Amicon Ultra 15(10kDaカットオフ、Merck)を使用して1.13mMまで濃縮した。
【0185】
175nmolのタンパク質を1mgのAlexa Fluor(商標)488ヒドラジド(Invitrogen)に添加し、22℃で穏やかに混合しながら18時間インキュベートした。混合物を氷上で冷却し、氷冷シアノ水素化ホウ素ナトリウム(コンジュゲーション緩衝液中100mM)を添加して、1mMの最終濃度を得て、氷上で60分間インキュベートした。タンパク質を、NAP-10カラム(GE Healthcare)を使用してリン酸緩衝生理食塩水(すなわち、137mM NaCl、2.7mM KCl、10mM NaHPO、1.8mM KHPO、pH7.4)に緩衝液交換した。材料を定量化し、280nm及び497nmでの吸収を測定することによって、Alexa Fluor(商標)488コンジュゲーションの程度を決定した。典型的なコンジュゲーション比は、2:1のAlexa Fluor(商標)488:sFcεR1αであった。
【0186】
目的は、in vitro蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)アッセイを使用して、受容体へのIgE-Tbの結合、及び化合物によるその阻害を測定することであった。
【0187】
試薬
使用したFRET試薬は、テルビウムで標識したIgE(FRETドナー)、Alexa Fluor(商標)488で標識した可溶性IgE受容体FcεRIα(FRETアクセプター)及びAlexa Fluor(商標)488で標識したY131A変異を有する可溶性IgE受容体FcεRIα(FRETアクセプター)であった。標識されていないFcεRIαもまた、バックグラウンド対照を生成するために使用した。アッセイ緩衝液は、20mM Tris pH7.2、150mM NaCl及び0.002%Tween、1%DMSOからなった。
【0188】
アッセイ反応
例16及び89については、以下に従ってアッセイを行った:各アッセイ反応は、384ウェル半容量プレート中25μlの容量で行った。最終アッセイ濃度(FAC)の50倍の濃度でDMSO中10点化合物段階希釈(3倍)を生成した。次いで、化合物溶液の調製を、IgE-Tbにより、アッセイ緩衝液中において10倍希釈することにより行った。アッセイのため、5μlの希釈化合物を10μlのIgE-Tbに添加し、続いて10μlのFcεRIα-Y131A-AF488を添加した。FRET試薬FACは、5nMのIgE-Tb、25nMのFcεRIα-Y131A-AF488であった。通常、アッセイにおける化合物のトップFACは10μMであった。最終DMSO濃度は2%であった。最小シグナル(MIN)は、5μlの1μMの非標識FcεRIα(FAC=200nM)をFRET試薬に添加することによって測定した。最大FRETシグナル(MAX)は、FRET試薬を含むが化合物を含まないウェルで測定した。
【0189】
アッセイを室温で2時間インキュベートし、光及び蒸発から保護し、穏やかに撹拌した。
【0190】
FRET測定
各ウェルのFRETの測定は、Envisionプレートリーダー(Perkin Elmer)を使用して、330nmで励起し、495/520nmで発光を測定することによって行った。FRET比を以下のように計算した:
520での放射/495×1000での放射。
【0191】
データ解析にはFRET比を用いた。
【0192】
データ解析
Z’を以下のように計算した(σ=標準偏差、μ=平均):
1-((3xσMAX)+(3xσMIN))/(μMAX-μMIN
0.5を超えるZ’を、良好なアッセイとみなした。
【0193】
バックグラウンドシグナル(MIN)を全てのウェルから差し引いた。バックグラウンド減算値を使用して、各試験ウェル中の化合物による阻害パーセントを以下のように計算した:
100-試験ウェルFRET比/MAX FRET比×100。
【0194】
阻害パーセントを化合物濃度に対してプロットした。各化合物のIC50値を、XLFIT5ソフトウェアパッケージを使用して4パラメータロジスティックフィットモデルを使用して決定した。
【0195】
例1~15、36~47、53~62及び64~88については、以下に従ってアッセイを行った:各アッセイ反応は、384ウェル半容量プレート中25μlの容量で行った。最終アッセイ濃度(FAC)の50倍の濃度でDMSO中10点化合物段階希釈(3倍)を生成した。次いで、アッセイ緩衝液で10倍希釈することによって化合物溶液を調製した。アッセイのため、5μlの希釈化合物を10μlのIgE-Tbに添加し、30分間インキュベートした後、10μlのsFcER1α-Y131A-AF488を添加した。FRET試薬FACは、5nMのIgE-Tb、25nMのsFcER1α-Y131A-AF488であった。通常、アッセイにおける化合物のトップFACは10μMであった。最終DMSO濃度は2%であった。最小シグナル(MIN)は、5μlの1μMの非標識sFcER1a(FAC=200nM)をFRET試薬に添加することによって測定した。最大FRETシグナル(MAX)は、FRET試薬を含むが化合物を含まないウェルで測定した。
【0196】
アッセイを室温で18時間インキュベートし、光及び蒸発から保護し、穏やかに撹拌した。
【0197】
FRET測定
各ウェルのFRETの測定は、PHERAstar FSXプレートリーダー(BMG Labtech)を用いて、337nmで励起し、490/520nmで発光を測定することによって行った。FRET比を以下のように計算した:
520での放射/490×1000での放射。
【0198】
データ解析にはFRET比を用いた。
【0199】
データ解析
Z’を以下のように計算した(σ=標準偏差、μ=平均):
1-((3xσMAX)+(3xσMIN))/(μMAX-μMIN
0.5を超えるZ’を、良好なアッセイとみなした。
【0200】
バックグラウンドシグナル(MIN)を全てのウェルから差し引いた。バックグラウンド減算値を使用して、各試験ウェル中の化合物による阻害パーセントを以下のように計算した:
100-試験ウェルFRET比/MAX FRET比×100。
【0201】
阻害パーセントを化合物濃度に対してプロットした。各化合物のIC50値を、XLFIT5ソフトウェアパッケージを使用して4パラメータロジスティックフィットモデルを使用して決定した。
【0202】
例17~35、48~52及び63については、以下に従ってアッセイを行った:各アッセイ反応は、384ウェル半容量プレート中25μlの容量で行った。最終アッセイ濃度(FAC)の50倍の濃度でDMSO中10点化合物段階希釈(3倍)を生成した。次いで、アッセイ緩衝液で10倍希釈することによって化合物溶液を調製した。アッセイのため、5μlの希釈化合物を10μlのIgE-Tbに添加し、続いて10μlのsFcεR1α-AF488を添加した。FRET試薬FACは、0.75nMのIgE-Tb、0.9nMのsFcεR1α-AF488であった。通常、アッセイにおける化合物のトップFACは10μMであった。最終DMSO濃度は2%であった。最小シグナル(MIN)は、5μlの標識されていないsFcεR1αを1μM(FAC=200nM)でFRET試薬に添加することによって測定した。最大FRETシグナル(MAX)は、FRET試薬を含むが化合物を含まないウェルで測定した。
【0203】
アッセイを室温で18時間インキュベートし、光及び蒸発から保護し、穏やかに撹拌した。
【0204】
FRET測定
各ウェルのFRETの測定は、PHERAstar FSXプレートリーダー(BMG Labtech)を用いて、337nmで励起し、490/520nmで発光を測定することによって行った。FRET比を以下のように計算した:
520での放射/490×1000での放射。
【0205】
データ解析にはFRET比を用いた。
【0206】
データ解析
Z’を以下のように計算した(σ=標準偏差、μ=平均):
1-((3xσMAX)+(3xσMIN))/(μMAX-μMIN
0.5を超えるZ’を、良好なアッセイとみなした。
【0207】
バックグラウンドシグナル(MIN)を全てのウェルから差し引いた。バックグラウンド減算値を使用して、各試験ウェル中の化合物による阻害パーセントを以下のように計算した:
100-試験ウェルFRET比/MAX FRET比×100。
【0208】
阻害パーセントを化合物濃度に対してプロットした。各化合物のIC50値を、XLFIT5ソフトウェアパッケージを使用して4パラメータロジスティックフィットモデルを使用して決定した。
【0209】
上記アッセイで試験した化合物は、4nM~1975nMの範囲のIC50値を示す。
【0210】
以下の表は、各例のIC50値の範囲を示す:
【表8】
【国際調査報告】