IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイションの特許一覧

特表2023-508633漏洩検出システム、並びにそれを製作及び使用する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-03
(54)【発明の名称】漏洩検出システム、並びにそれを製作及び使用する方法
(51)【国際特許分類】
   G01M 3/16 20060101AFI20230224BHJP
【FI】
G01M3/16 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022526348
(86)(22)【出願日】2020-12-29
(85)【翻訳文提出日】2022-07-05
(86)【国際出願番号】 US2020067310
(87)【国際公開番号】W WO2021138321
(87)【国際公開日】2021-07-08
(31)【優先権主張番号】62/955,655
(32)【優先日】2019-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゴラブ、チャールズ エス.
(72)【発明者】
【氏名】カー、レイモンド アラン
(72)【発明者】
【氏名】ドミー、ステファヌ
(72)【発明者】
【氏名】ケリー、マーク
(72)【発明者】
【氏名】モレノ、ロバート
【テーマコード(参考)】
2G067
【Fターム(参考)】
2G067AA11
2G067BB01
2G067CC18
2G067DD23
2G067DD27
(57)【要約】
少なくとも1つの漏洩検出センサーを監視する方法であって、通信ハブを介して、センサーがドライであるとき第1のコンディションを、センサーがウェットであるとき第2のコンディションを備える、センサーの第1の状態を決定することと、通信ハブを介して、センサーの動作可能性を表す第2の状態を決定することと、通信ハブを介して、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)にセンサーの状態の各々を通信することと、GUIを介して、センサーの第1及び第2の状態の表現を表示することとを行うステップを含む、方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの漏洩検出センサーを監視する方法であって、
通信ハブを介して、前記センサーがドライであるとき第1のコンディションを、前記センサーがウェットであるとき第2のコンディションを備える、センサーの第1の状態を決定することと、
前記通信ハブを介して、前記センサーの動作可能性を表す第2の状態を決定することと、
前記通信ハブを介して、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)に前記センサーの前記第1及び第2の状態の各々を通信することと、
前記GUIを介して、前記センサーの前記第1及び第2の状態の表現を表示することと
を行うステップを備える、方法。
【請求項2】
前記通信ハブを介して、前記センサーのバッテリー寿命の測度を備える、前記センサーの第3の状態を決定することをさらに備え、ここにおいて、前記表示することが、前記GUIを介して、前記センサーの前記第3の状態の表現を表示することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記通信ハブを介して、前記通信ハブへの前記センサーの信号強度の測度を備える、前記センサーの第4の状態を決定することをさらに備え、ここにおいて、前記表示することが、前記GUIを介して、前記センサーの前記第4の状態の表現を表示することをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第3の状態を決定することと、前記第4の状態を決定することとのうちの少なくとも1つが、前記センサーからセンサー・データを受信することと、前記通信ハブを介して前記センサーの前記第1、第2、第3及び第4の状態のうちの少なくとも1つを決定することとをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記通信することが、ワイヤレス・プロトコルを介して前記センサーに通信するように構成された通信ハブを介して通信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ワイヤレス・プロトコルが、LoRaネットワーク・プロトコルを備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記GUIが、ファブリック又はポリマー又はそれらの組合せを備える材料を通して作動させられるように適応された、操作可能なタッチスクリーンを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記GUIが、クリーン・ルーム環境において操作可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記GUIが、前記センサーの前記第1、第2、第3及び第4の状態のうちの少なくとも1つの望ましくない変化についてユーザに警報を出すように適応されたアラームを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記アラームは、前記センサーの前記第1の状態が、前記センサーへの流体接触を示した場合、ユーザに警報を出すように適応された、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記アラームは、前記センサーの前記第2の状態が、動作不可能性を示した場合、ユーザに警報を出すように適応された、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記アラームは、前記センサーの前記第3の状態が、前記センサーの許容できるバッテリー寿命範囲外を示した場合、ユーザに警報を出すように適応された、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記アラームは、前記センサーの前記第4の状態が、前記センサーの許容できる信号範囲外を示した場合、ユーザに警報を出すように適応された、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記センサーが、流体を収容するパイプ上に位置決めされた、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
漏洩検出システムであって、
センサーであって、前記センサーがドライであるとき第1のコンディションを、前記センサーがウェットであるとき第2のコンディションを備える、第1の状態と、前記センサーの動作可能性を表す第2の状態とを有するセンサーと、
前記センサーに動作可能に接続された通信デバイスと、
流体漏れを監視するために流体構成要素に前記漏洩検出システムを取り付けるように適応された取付け要素であって、ここにおいて、前記通信デバイスが、ワイヤレス・プロトコルを介して前記センサーから前記第1の状態を受信するように適応され、ここにおいて、前記通信デバイスが、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)に前記センサーの前記第1及び第2の状態を通信するように適応された、取付け要素と
を備える漏洩検出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、漏洩検出システム、並びにそれを製作及び使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの産業用及び商用の適用例は、たとえば、処理ステップ、マスキング又はエッチングなどの作製機能、或いは温度制御において使用され得る、流体の使用を伴う。いくつかの流体は、とりわけ有害であるか、或いは環境的な又は生物学的な悪影響に照らして特別の注意を必要とし得る。たとえば、半導体準備材料(semiconductor preparation material)など、他の流体は、例外的に有益であり得る。
【0003】
多くの産業は、より持続可能な及び経済的なやり方で有害な又は有益な流体の漏れを効果的に及び正確に監視するためのやり方を要求し続けている。
【0004】
実施例は、実例として図示されており、添付図に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】実施例による、実例の漏洩検出システムの斜視図を含む図である。
図2】合流する流体構成要素の間の流体インターフェース上に配設された、実施例による、複数の実例の漏洩検出システムの側面立面図を含む図である。
図3】実施例による、検知要素を含むセンサーの概略図を含む図である。
図4】実施例による、検知要素を含むセンサーの断面立面図を含む図である。
図5】別の実施例による、検知要素を含むセンサーの断面立面図を含む図である。
図6】別の実施例による、検知要素を含むセンサーの断面立面図を含む図である。
図7】別の実施例による、検知要素を含むセンサーの概略図を含む図である。
図8】実施例による、検知要素センサーを含むセンサーの断面立面図を含む図である。
図9】実施例による、ドライ・コンディションにある検知要素を含む別のセンサーの概略図を含む図である。
図10】実施例による、ウェット・コンディションにある図9のセンサーの概略図を含む図である。
図11】実施例による、電気回路を有する検知要素を含む別のセンサーの概略図を含む図である。
図12】実施例による、電気回路を有する検知要素を含む別のセンサーの概略図を含む図である。
図13】実施例による、2つの検出要素を有する検知要素を含むセンサーの断面立面図を含む図である。
図14】実施例による、それに結合された複数のセンサーを有する流体導管の斜視図を含み、各センサーは、異なる取付け要素を有する、図である。
図15】実施例による、漏洩検出システムの斜視図を含む図である。
図16】実施例による、取付け要素の斜視図を含む図である。
図17】実施例による、漏洩検出アレイの斜視図を含む図である。
図18A】本明細書で開示される漏洩検出システムの実施例による、例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI:graphical user interface)のいくつかの可変表示の描写を含む図である。
図18B】本明細書で開示される漏洩検出システムの実施例による、例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)のいくつかの可変表示の描写を含む図である。
図18C】本明細書で開示される漏洩検出システムの実施例による、例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)のいくつかの可変表示の描写を含む図である。
図18D】本明細書で開示される漏洩検出システムの実施例による、例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)のいくつかの可変表示の描写を含む図である。
図19】本発明の原理による、流体漏洩の位置を特定し、補正するための例示的なプロセスのフロー・チャートを含む図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図と組み合わせた以下の説明は、本明細書で開示される教示を理解するのを支援するために提供される。以下の考察は、教示の特定の実装形態及び実施例に焦点を当てる。この焦点は、教示を説明するのを支援するために提供され、教示の範囲又は適用性に対する限定と解釈されるべきではない。そうではなく、他の実施例が、開示される教示に基づいて使用され得る。
【0007】
「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」「有する(having)」という用語又はそれらの任意の他の変形形態は、非排他的包含をカバーするものである。たとえば、特徴のリストを備える方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴にのみ限定されるとは限らず、明確に列挙されないか或いはそのような方法、物品、又は装置に固有の他の特徴を含み得る。さらに、反対に明確に述べられない限り、「又は(or)」は、包含的な又は(inclusive-or)を指し、排他的な又は(exclusive-or)を指さない。たとえば、コンディションA又はBは、以下、すなわち、Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、及びAが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及びAとBの両方が真である(又は存在する)、のうちのいずれか1つによって満たされる。
【0008】
また、「1つの(a)」又は「1つの(an)」の使用は、本明細書で説明される要素及び構成要素を説明するために採用される。これは、単に、便宜のために、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、別様に意味されることが明らかでない限り、複数形(plural)をも含む、1つ(one)、少なくとも1つ(at least one)、又は単数形(singular)、或いはその逆を含むと読まれるべきである。たとえば、単一のアイテムが本明細書で説明されるとき、2つ以上のアイテムが、単一のアイテムの代わりに使用され得る。同様に、2つ以上のアイテムが本明細書で説明される場合、単一のアイテムが、その2つ以上のアイテムの代わりに使用され得る。
【0009】
別様に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術的及び科学的用語は、本発明がそれに属する技術分野の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。材料、方法、及び実例は、例示であるにすぎず、限定するものではない。本明細書で説明されない範囲で、特定の材料及び処理行為に関する多くの詳細は、従来のものであり、流体輸送技術内のテキストブック及び他のソースにおいて見られ得る。
【0010】
本明細書で説明される実施例のうちの1つ又は複数による漏洩検出システムは、一般に、少なくとも1つのセンサーと、センサーに結合された通信デバイスと、流体漏れを監視するためにエリアに漏洩検出システムを動作可能に結合するように適応された取付け要素とを含み得る。実施例では、漏洩検出システムは、流体構成要素上の流体インターフェースに隣接して配設され得る。いくつかの実施例によれば、流体構成要素は、たとえば、パイプ接合部、管継手、パイプ、ベンド管(pipe bend)、マニホルド、エルボー、バルブ、ポンプ、レギュレータ、シーム又は溶接線、ノズル又は噴霧器、ねじ切りされたポート、サンプリング・バルブ、排気ライン、流体入口又は出口、或いは任意の他の同様の接合部など、流体がそれによって流体インターフェースから漏れ得る接合部を含み得る。別の実施例では、センサーは、ドライのとき第1のコンディションを、ウェットのとき第2のコンディションを有する、第1の状態を有することができる。実施例では、センサーは、センサーの動作可能性(operability)を監視するように適応された第2の状態を有することができる。実施例では、センサーは、センサーのバッテリー寿命の測度(measure)を監視するように適応された第3の状態を有することができる。実施例では、センサーは、センサーの信号強度を監視するように適応された第4の状態を有することができる。通信デバイスは、漏れに応答し得るユーザ又はシステムに、監視されているエリアのコンディションを通信するように適応された通信ハブ又は受信デバイスにワイヤレス・プロトコル又はワイヤード接続を通してコンディション(第1、第2、第3、又は第4)を送信し得る。特定の実施例では、取付け要素は、取外し可能であることも、再利用可能であることも、その両方であることもある。すなわち、取付け要素は、監視されている、流体構成要素或いは流体構成要素のエリア又は表面と選択的に係合され、そこから選択的に係脱され得る。
【0011】
いくつかの実施例によれば、本明細書で説明される漏洩検出システムは、数個の異なる技術的専門分野にわたる流体構成要素上の漏れを監視するために配置され得る。たとえば、本明細書で説明される1つ又は複数の実施例による漏洩検出システムは、半導体及び超伝導体産業などの電子デバイス作製において、流体輸送ライン及びポンプなどの医療デバイスにおいて、石油及びガス産業、上水道及び下水道システムにおいて見られるものなどの管継手において、作製、保守、及び設計での航空宇宙産業において、食品及び飲料産業において、並びに自動車産業において利用され得る。特定の実施例では、漏洩検出システムは、HF、HSO、HNO、NaClO、H、HPO、CMP、HCL、脱イオン水、エタノール、エタノールIPA、アセトン、炭化水素溶剤、トルエンのうちの少なくとも1つを含み得るか、又は別の半導体流体であり得る、半導体流体を収容する流体構成要素に取り付けられ得る。さらに他の実施例によれば、本明細書で説明される漏洩検出システムは、少ない流体漏れをすばやく及び正確に検出することによって、漏洩に対する応答時間を低減し、起こり得る漏洩がより大きくなる機会を有する前に、操作者がそれに対処することを可能にし得る。
【0012】
実施例によれば、センサーは、特定の流体漏れを知覚するように適応され得る。たとえば、センサーは、約0.0001mL~約1mLの流体漏れを知覚するように適応され得る。いくつかの実施例では、センサーは、少なくとも0.001mL、又は少なくとも0.01mL、又は少なくとも0.05mL、又は少なくとも0.1mLなど、少なくとも約0.0001mLの流体漏れを知覚するように適応され得る。
【0013】
図1は、センサー100を含む漏洩検出システム1000の図示を含む。図1中に示されているように、漏洩検出システム1000及び/又はセンサー100は、一般に、少なくとも1つの検知要素102及び通信デバイス104を含み得る。検知要素102及び通信デバイス104は、検知要素102及び通信デバイス104を互いに空間的に結合された状態に維持することができる、基板106など、共通キャリア(common carrier)に結合され得る。以下で説明される別の実施例では、検知要素102及び通信デバイス104は、互いに、又は漏洩検出システム1000の別の物体に結合され、基板106の取外しを可能にし得る。いくつかの実施例では、随意に、漏洩検出システム1000は、検知要素102を通したより良い監視のために流体の成分を分解するための塩パック(salt puck)107を含み得る。
【0014】
図2は、合流する流体構成要素121の間の流体インターフェース114上に配設された、実施例による、複数の例示的な漏洩検出システム1000の側面立面図を含む。図2中に図示されているように、少なくとも1つの漏洩検出システム1000は、たとえば、第1の流体導管116及び第2の流体導管118の軸方向端部の間のなど、流体インターフェース114をもつ表面を有する流体構成要素121に、それらの間の流体漏れを監視するために動作可能に結合され得る。複数の漏洩検出システム1000は、流体構成要素121の表面又は流体インターフェース114上の任意の場所に置かれ得る。各漏洩検出システム1000は、流体漏れについてエリア108、110、及び112を監視し得る。実施例では、エリア108、110、及び112は、各々、少なくとも2cm、又は少なくとも3cm、又は少なくとも4cm、又は少なくとも5cm、又は少なくとも10cm、又は少なくとも20cm、又は少なくとも30cm、又は少なくとも40cm、又は少なくとも50cm、又は少なくとも75cm、又は少なくとも100cmなど、少なくとも1cmであり得る。実施例では、エリア108、110、及び112は、サイズが等しく、互いに同じ相対形状を有し得る。別の実施例では、エリア108、110、及び112は、同じ形状又はサイズを有する必要はない。すなわち、エリア108は、エリア110よりも大きいことがある。代替的に、エリア112は、概して円形の形状を有し得るのに対して、エリア108は、概して矩形であり得る。エリア108、110、及び112の形状及びサイズは、たとえば、検知要素102のサイズ又は感度、検知要素102の相対ロケーション、さらには監視されている流体のタイプなど、数個のファクタに依存し得る。たとえば、流体導管の下方位置に配設された検知要素102は、流体が流体導管の下部において水たまりになるか又は集まることがあるので、より大きいエリアを監視し得るのに対して、流体導管の上方位置に配設された検知要素102は、流体が上方位置において集まる可能性が低いことがあるので、小さいエリアのみを監視してもよい。特定の実施例では、単一の漏洩検出システム1000は、流体導管に沿った垂直方向に最も低いロケーションに配置され得る。
【0015】
特定の事例では、エリア108、110、及び112は、互いにすぐ隣接するなど、互いに隣接することも、互いからわずかに離間されることもある。すなわち、エリア108、110、及び112は、互いに重複しないことがある。別の事例では、エリア108、110、及び112のうちの少なくとも2つは、少なくとも部分的に重複し得る。すなわち、少なくとも2つのエリア108、110、及び112は、共通エリアを共有し得る。たとえば、非限定的な実施例として、エリア108及び110は、各々、10cmであり、少なくとも2cmの重複がそれらの間にあり得る。これにより、(エリア108及び110によってカバーされる)有効監視エリアは、18cmになる。
【0016】
いくつかの実施例によれば、漏洩検出システム1000のうちの少なくとも2つは、特定の量だけ重複し得る。たとえば、漏洩検出システム1000のうちの少なくとも2つは、少なくとも1%、又は少なくとも2%、又は少なくとも3%、又は少なくとも4%、又は少なくとも5%、又は少なくとも10%、又は少なくとも25%だけ重複し得る。別の特定の実施例では、少なくとも2つの漏洩検出システム1000は、99%以下、又は98%以下、又は97%以下、又は96%以下、又は95%以下、又は90%以下、又は75%以下だけ重複し得る。実施例では、2つの漏洩検出システム1000は、少なくとも約1%及び約99%以下だけ重複することができる。エリア108、110、及び112のうちの少なくとも2つを重複させることは、漏洩検出システム1000のうちの1つが故障した場合、場合によっては起こるかもしれない、漏れを検出することの失敗の割合を低減し得る。
【0017】
図3は、実施例による、検知要素102を含むセンサー100の概略図を含む。図3中に図示されているように、実施例では、検知要素102は、基板302を含み得る。いくつかの実施例では、検知要素102は、検出要素304を含み得る。検出要素304は、たとえば、接着剤、ねじ切りされた又はねじ切りされていないファスナー、表面粗さインターフェース(surface roughness interface)、結合層、メカニカル・ファスナー、或いは別の好適な方法によってなど、基板302に取り付けられ得る。
【0018】
実施例では、検出要素304は、流体接触(fluid contact)に応答して変化するように適応され得る。実施例では、検出要素304は、検知要素102又は漏洩検出システム1000の動作可能性を監視するように適応され得る。実施例では、検出要素304は、流体接触に応答して変化するように適応され得る第1のコンディションを有する第1の状態と、検知要素102又は漏洩検出システム1000の動作可能性を監視するように適応され得る第2の状態とを有し得る。実施例では、検出要素304は、電気回路を含み得る。より詳細には、検出要素304は、ドライ・コンディションでは壊れた回路(broken circuit)を含み、ウェット・コンディションでは(言い換えれば、流体接触時に)閉回路を含み得る。特定の実施例では、電気回路は、複数の第1のフィンガー又はトレース306及び複数の第2のフィンガー又はトレース308を含むことができ、ここで、第1及び第2の複数のフィンガー306及び308は、互いから電気的に切り離されるように、距離(D)を有する間隙314によって離間される。距離(D)は、フィンガー306及び308の長さの間で均一であることも、不均一である(たとえば、揺れ動いている又は変化している)こともある。いくつかの実施例では、センサー・トレース又はフィンガー306、308の間の距離(D)は、約5mm~約25mmの範囲であり得る。基板302との流体相互作用は、間隙314をブリッジし、電流がそれを通って流れ得る閉回路を作成し得る。検出要素304を電気的にバイアスする(以下でさらに詳細に考察される)電源132は、回路が閉じられたとき、電流の流れを可能にし得る。そのようなことが起こると、検出要素304は、(検知要素102がドライであることを指し示す)第1のコンディションから、(検知要素102がウェットであることを指し示す)第2のコンディションに切り替わり、流体漏れの発生を中継する信号を通信デバイス104(図1)が送信することを引き起こし得る。そのようなアクションは、たとえば、検出要素304に電気的に結合された適切な要素312によって測定された、電圧、電流、又は抵抗の変化によって起こり得る。信号は、デジタルであることも、アナログであることもある。
【0019】
実施例では、検出要素304は、それの長さに沿って1つ又は複数の切り離されたセグメントを有するワイヤを含み得る。流体に接触すると、切り離されたセグメントは、ブリッジされ、電流がそれを通って流れ得る閉回路を作成し得る。実施例では、切り離されたセグメントのうちの少なくとも1つは、少なくとも0.0254cm(0.01インチ)、又は少なくとも0.254cm(0.1インチ)、さらには少なくとも2.54cm(1インチ)など、少なくとも0.00254cm(0.001インチ)の、ブリッジされた場合に回路を完成する、ワイヤの2つのセグメントの間の最短距離によって示される長さを有し得る。別の実施例では、切り離されたセグメントの長さは、12.7cm(5インチ)以下、さらには5.08cm(2インチ)以下など、25.4cm(10インチ)以下であり得る。より短い切り離されたセグメントの長さは、回路を閉じるために必要とされる時間を減少させ、漏洩検出の速度を加速し得る。
【0020】
実施例では、漏洩検出要素304は、監視されている流体が導電性である適用例にとりわけ好適であり得る。すなわち、回路を閉じることは、間隙314をブリッジすることによって実施され、これは、導電性媒体を必要とする。例示的な導電性流体は、蒸留水、塩水、アルコール、酸、及び液体金属を含む。
【0021】
特定の実施例では、基板302は、監視されている表面から検出要素304に流体を迅速に移送するように適応された材料を含み得る。たとえば、基板302は、高い流体移送レートを有するウィッキング材料又は他の好適な材料を含み得る。例示的な材料は、独立気泡発泡体又は連続気泡発泡体、織メッシュ又は不織メッシュ、織物、及びポリマーを含む。高い流体移送レートを有する材料の使用は、流体インターフェースから検出要素304への流体の移送を加速し、検知時間を低減し、漏洩検出を加速し得ると考えられる。
【0022】
実施例では、基板302は、12.7cm(5インチ)以下、又は2.54cm(1インチ)以下、又は1.905cm(0.75インチ)以下、又は1.27cm(0.5インチ)以下、又は0.254cm(0.1インチ)以下、さらには0.0254cm(0.01インチ)以下など、25.4cm(10インチ)以下の、設置された状態で測定された厚さを有し得る。別の実施例では、基板302は、少なくとも0.00254cm(0.001インチ)の、設置された状態で測定された厚さを有し得る。実施例では、基板302は、少なくとも約0.00254cm(0.001インチ)~約25.4cm(10インチ)の、設置された状態で測定された厚さを有し得る。特定の事例では、基板302は、設置中に変形し得る。すなわち、基板302は、それの取り外された形状から弾性的に又は塑性的に変形し得る。そのような変形は、漏洩検出システム1000がその上に設置されている表面の輪郭及びうねりに基板302がより良く適合することを可能にし得る。変形は、たとえば、漏洩検出システム1000を表面に固定するのに必要な力によって引き起こされた、基板のたわみ、圧縮、又は拡張を通して起こり得る。
【0023】
実施例では、設置より前に、弛緩状態において、基板302は、概して平坦であり得る。すなわち、基板302は、それに沿った任意のロケーションにおいて、5.08cm(2インチ)、3.81cm(1.5インチ)、2.54cm(1インチ)、1.27cm(0.5インチ)、又は0.635cm(0.25インチ)以下だけ平面から偏位し得る。別の実施例では、基板302は、平坦面上に配置されたとき、基板302が、概して平坦な形状を呈するように十分に可撓性であり得る。
【0024】
別の実施例では、設置より前に、弛緩状態において、基板302は、概して弓状の断面を有し得る。たとえば、基板302は、少なくとも5.08cm(2インチ)、又は少なくとも7.62cm(3インチ)、又は少なくとも10.16cm(4インチ)、又は少なくとも12.7cm(5インチ)、又は少なくとも15.24cm(6インチ)、又は少なくとも30.48cm(12インチ)、又は少なくとも60.96cm(24インチ)、さらには少なくとも121.92cm(48インチ)など、少なくとも2.54cm(1インチ)の曲率半径(R)を有し得る。実施例では、Rは、0.00254cm(0.001インチ)以上であり得る。実施例では、Rは、0.00254cm(0.001)インチ以上及び121.92cm(48インチ)以下であり得る。そのような弓状形状の基板302は、たとえば、円形断面を有する流体導管(たとえば、パイプ及びチュービング)との係合に好適であり得る。基板302の曲率半径は、監視されている流体導管又は表面の形状及びサイズに最も良く適合するように選択され得る。特定の実施例では、基板302は、弛緩状態において弓状断面を有することができ、十分な荷重コンディション(loading condition)の発生時にたわみ得る。これは、流体導管との基板302の低ひずみ使用(low-strain usage)を、同時に流体導管の表面プロファイル(surface profile)及びテクスチャの偏位をたわみが収めることを可能にしながら、可能にし得る。
【0025】
特定の事例では、基板302は、設置厚さ(T)とは異なる初期厚さ(T)を有し得る。Tは、Tよりも大きいことがある。たとえば、Tは、少なくとも1.01T、又は少なくとも1.05T、又は少なくとも1.1T、又は少なくとも1.2T、又は少なくとも1.3T、又は少なくとも1.4T、又は少なくとも1.5T、又は少なくとも2.0T、又は少なくとも5.0Tであり得る。実施例では、Tは、100T以下、又は50T以下、又は25T以下であり得る。実施例では、Tは、少なくとも1.01T及び約100T以下であり得る。T及びTは、基板302の選択エリア又は基板302のエリア全体にわたって測定された、基板302の絶対厚さ(特定のロケーションにおける厚さ)又は平均厚さの測度であり得る。
【0026】
基板302は、基板302の厚さによって離間された対向する主面、言い換えれば、第1の主面316及び第2の主面318を画定し得る。検出要素304は、第1及び第2の主面316及び318のうちの1つに沿って配設され得る。図示されているように、実施例では、検出要素304は、主面316又は318に沿って中央に配設され得る。そのような中央位置は、基板302のすべての縁部から等しく検出要素304を変位させることによって、検出要素304との流体相互作用のボリューム及びスピードを最大にし得る。これは、流体が最初に接触した基板302の縁部にかかわらず、検出を減少させ得る。代替的に、実施例として、検出要素304は、基板302の周辺部分に、言い換えれば、縁部のうちの1つのより近くに配設され得る。そのような位置は、非対称インターフェースをもつ特定のアプリケーションを有する漏洩検出システム1000に好適であり得る。
【0027】
特定の実施例では、検出要素304は、基板302の表面エリアの90%未満、又は基板302の表面エリアの80%未満、又は基板302の表面エリアの70%未満、又は基板302の表面エリアの60%未満、又は基板の表面エリアの50%未満、又は基板の表面エリアの40%未満、又は基板の表面エリアの30%未満、又は基板の表面エリアの20%未満、又は基板の表面エリアの10%未満、又は基板の表面エリアの1%未満を占有することができる。別の特定の実施例では、検出要素304は、基板302の表面エリアの少なくとも0.001%を占有することができる。別の特定の実施例では、検出要素304は、基板302の表面エリアの少なくとも約0.001%及び基板302の表面エリアの90%以下を占有することができる。
【0028】
図4は、実施例による、検知要素102を含むセンサー100の断面立面図を含む。図4中に図示されているように、特定の実施例によれば、検出要素304は、基板302内に少なくとも部分的に埋め込まれ得る。すなわち、検出要素304の少なくとも一部分は、基板302の主面316及び318の間に配設され得る。より特定の実施例では、第1又は第2の複数のフィンガー306又は308のうちの少なくとも1つの少なくとも一部分が、基板302内に埋め込まれ得る。別の実施例では、第1又は第2の複数のフィンガー306又は308のうちの少なくとも1つのすべてが、基板302内に埋め込まれ得る。またさらなる実施例では、第1及び第2の複数のフィンガー306及び308のすべてが、基板302内に埋め込まれ得る。主面316及び318の間での検出要素304の少なくとも一部分の配設は、流体が、間隙314(図3)をブリッジし、回路を閉じるために移動する必要がある、主面316及び318に直角な方向に測定された距離を低減することによって、漏洩検出を加速し得る。
【0029】
図示されているように、実施例では、第1の複数のフィンガー306のうちの少なくとも1つは、第2の複数のフィンガー308のうちの少なくとも1つから(主面316及び318に直角な方向に)垂直方向にオフセットされ得る。そのようなポジショニングは、検出要素304と、監視されている表面との間の距離をさらに低減することによって、検出タイミングを加速し得る。別の実施例では、第1及び第2の複数のフィンガー306及び308は、主面316及び318に関して同じ相対位置に配設され得る。
【0030】
図5は、別の実施例による、検知要素102を含むセンサー100の断面立面図を示す。図5中に図示されているように、検出要素304は、主面316及び318の両方上に少なくとも部分的に配設され得る。たとえば、第1の検出要素502は、第1の主面316上に配設され得、第2の検出要素504は、第2の主面318上に配設され得る。第1の主面316上での第1の検出システム502の配設、及び第2の主面318上での第2の検出要素504の配設は、流体監視のための表面上での検出要素304の可逆的設置(reversible installation)を可能にし得る。実施例では、漏洩検出要素502及び504は、単一の電源132を共有し得る。実施例では、漏洩検出要素502及び504は、各々、別個の電源を利用し得る。リチウム・バッテリー又は充電式バッテリー又は他のバッテリー形態が、電源132の一部として使用され得る。
【0031】
図6は、別の実施例による、検知要素102を含むセンサー100の断面立面図を含む。図6中に図示されているように、実施例では、単一の漏洩検出要素304は、第1の複数のフィンガー306のうちの少なくとも1つが、第1の主面316に隣接し得、第2の複数のフィンガー308のうちの少なくとも1つが、第2の主面318に隣接し得るように、基板302上に配設され得る。図示されているように、第1及び第2の複数のフィンガー306及び308は、それぞれ、第1及び第2の主面316及び318上に配設され得る。別の特定の実施例では、第1及び第2の複数のフィンガー306及び308のうちの少なくとも1つは、それぞれ、第1及び第2の主面316及び318に隣接して基板302内に少なくとも部分的に埋め込まれ得る。
【0032】
再び図4を参照すると、実施例では、電源132は、主面316又は318のうちの1つに隣接して配設され得る。特定の実施例では、電源132は、主面316又は318上に配設され得る。すなわち、電源132は、主面316又は318上に載置され得る。動作中、反対側の主面316又は318(言い換えれば、電源の反対側の主面)は、監視されている表面上に、それとの面一接触(flush contact)を可能にするように配設され得る。
【0033】
別の特定の実施例では、電源132は、部分的に可視でありながら基板の中に延びるように、基板302内に部分的に埋め込まれ得る。またさらなる実施例では、図5及び図6中に図示されているように、電源132は、基板302内に完全に埋め込まれ得る。電気接点が、基板から延び、検出要素と通信デバイスとの結合を可能にし得る。
【0034】
図7は、別の実施例による、検知要素102を含むセンサー100の概略図を含む。図7中に図示されているように、実施例では、検知要素102は、ドライ・コンディションにおいて閉回路を画定し、ウェット・コンディションにおいて(言い換えれば、流体接触時に)壊れた回路を画定する、検出要素704を含み得る。検出要素704は、基板702に結合され得る。実施例では、基板702は、基板302に関して上記で説明された特性のいずれか又はすべてを有することができる。たとえば、基板702は、設置厚さ(T)とは異なる初期厚さ(T)を有し得る。別の実施例では、基板702は、基板302とは異なり得る。たとえば、以下で説明されるように、検出要素704の適用は、曝露時に連続ワイヤ706を壊すか又は途絶させ得る腐食性の又は有毒な流体とともに使用するのに最も好適であり得る。これにより、腐食性の又は有毒な流体の損傷影響(damaging effect)への曝露に耐えるように適応された基板を利用することが望ましいことがある。本明細書で使用される、「ワイヤ」は、長さ及び厚さを有する導電性部材を指し、ここで、長さは、厚さよりも大きい。例示的なワイヤは、円筒形ワイヤ、巻ワイヤ(wound wire)、単一スレッド・ワイヤ(single-thread wire)、リボン、バンド、シート、コード、及び他の同様の要素を含む。ワイヤは、導電性材料であり得る。いくつかの実施例では、ワイヤは、銅を備える金属材料であり得る。
【0035】
実施例では、基板702は、腐食性の又は有毒な流体との接触時に壊れるか又は損傷することが望ましいことがある。詳細には、基板702は、流体との接触時に壊れ、検出要素への基板を通る流体のより迅速な前進を引き起こし得る。
【0036】
特定の事例では、ワイヤ706は、ワイヤ706が基板702に入るロケーション708と、基板702を出るロケーション709との間の直接距離によって測定されたワイヤ706の有効長(L)よりも大きいことがある、基板702上のワイヤ706の長さによって測定された全長(L)を有し得る。実施例では、ワイヤ706は、非直線ライン(non-straight line)で基板702の上を通過し得る。図示されているように、ワイヤ706は、90度の角度で相互接続された複数の直線セグメントを形成し得る。本開示は、90度の角度を有する実施例に限定されるものではなく、代わりに、鋭角及び鈍角の両方でのライン・セグメントの相互接続をさらに含む。別の実施例では、ワイヤ706は、概して蛇行する形状を有し得る。ワイヤ706は、基板702上で有効長(L)よりも大きい全長(L)を有する、同心円、同心楕円、ジグザグ、スパイラル、及び他の弓状又は直線のセグメント化された形状を含み得る、他の形状を有し得る。有効長(L)よりも大きい全長(L)をもつワイヤ706は、流体感度を増加させ、さらには検知時間を低減し得ると考えられる。
【0037】
実施例では、検出要素704は、基板702内に少なくとも部分的に埋め込まれた部分を含み得る。図8は、実施例による、検出要素704の断面図を図示する。図8中に図示されているように、ワイヤ706は、非直線ラインで基板702を通って延びる。すなわち、ワイヤ706は、90度の角度で相互接続された複数の直線セグメントで基板を通って延びる。本開示は、90度の角度を有する実施例に限定されるものではなく、代わりに、鋭角及び鈍角の両方でのライン・セグメントの相互接続をさらに含む。基板702内の様々な垂直高度(vertical elevation)におけるワイヤ706の配設は、監視されている表面に関する検出要素704の可逆的設置を可能にし得る。追加として、ワイヤ706は、基板702のより大きい相対ボリュームを占有し、これは、基板702に接触した流体がワイヤ706に接触する速度を加速する。
【0038】
実施例では、検出要素は、ワイヤ706の代わりに、又はワイヤ706に加えて、2次元又は3次元マトリックス或いは擬似マトリックス形状を有する導電性構造を含み得る。特定の事例では、導電性構造は、低いたわみ係数(flexure modulus)を有し、検出要素のたわみを可能にし得る。材料が、導電性構造を保護するために、又は監視のための表面への導電性構造のより容易な取付けを促進するために、たとえば、オーバーモールディング又は押出加工(extruding)によって、導電性構造の周りに配置され得る。
【0039】
特定の実施例では、基板902の変化特性(changing characteristic)は、基板902の測定プロパティ(measured property)であり得る。たとえば、図9図10は、流体接触より前に見られる、検知要素102を含むセンサー100を図示する。図9中に示されているように、基板902は、初期長(L)及び初期幅(W)を有する。流体に接触した後、基板902は、測定プロパティが変化し、図10中に図示されている最終長(L)及び最終幅(W)を有することができる。実施例では、LはL未満であり得、WはW未満であり得る。別の実施例では、LはLよりも大きいことがあり、WはWよりも大きいことがある。基板902の一部分にわたって延びるワイヤ906は、基板902の測定プロパティの変化の検出を可能にすることができる。より詳細には、要素912は、ワイヤ906の導電率又は別の好適な特性を、それが、基板902によって課されたひずみとともに変化したとき、測定することができる。導電率又は他の好適な特性が変化したとき、検出システム902は、第1のコンディション(ドライ)から第2のコンディション(ウェット)に変化し、これにより、流体漏れの通知を可能にし得る。ワイヤ906は、複数のループを含むルーピング形状(looping shape)を有するものとして図示されているが、ワイヤ906はまた、ワイヤ706に関して上記で説明された任意の形状を有し得る。
【0040】
実施例では、基板902は、流体との接触時に拡張するように適応された材料から形成され得る。たとえば、基板902は、流体との接触時に拡張するように適応された、繊維状材料、織材料又は不織材料、マトリックス又は擬似マトリックス・ベースの材料、或いは任意の他の好適な材料を含むか、又は本質的にそれからなり得る。
【0041】
ワイヤ906は、基板902の中に少なくとも部分的に延び得る。実施例では、ワイヤ906の大部分は、基板902中に埋め込まれ得る。さらなる実施例では、ワイヤ906のすべては、基板902中に埋め込まれ得る。ワイヤ906の部分的な又は完全な埋込みは、基板902に作用する力が、基板902の主面上に配設されたワイヤとは対照的に、埋込みワイヤ606に、より直ちに伝えられ得るので、流体漏れ検出のスピードを改善し得る。
【0042】
検出要素904及び基板902は、それぞれ、検出要素304及び704並びに基板302及び702に関して上記で考察された特徴のいずれか又はすべてを含み得る。
【0043】
次に図11図12を参照すると、実施例によれば、検知要素102を含むセンサー100は、基板302に結合された検出要素304を含み得、ここで、検知要素102又は検出要素904は、流体接触に応答して1つ又は複数の変化特性又は測定プロパティを有するように適応され得る。
【0044】
特定の実施例では、図11図12中に示されているように、検知要素102は、電気回路を含み得る。図3中に示されているように、電気回路は、幾何学的平行コム回路設計(geometric parallel comb circuit design)を形成し得る。図11は、実施例による、電気回路を有する別のセンサーの概略図を示す。図11中に図示されているように、2つの(AとDとの間の)ワイヤ706及び(BとCとの間の)ワイヤ706’の間で幾何学的蛇行設計(geometric serpentine design)を形成する電気回路。図12は、実施例による、電気回路を有する別のセンサーの概略図を示す。図12中に図示されているように、2つの(AとDとの間の)ワイヤ706及び(BとCとの間の)ワイヤ706’の間で幾何学的スパイラル設計を形成する電気回路。検知要素102は、電気回路の測定プロパティの時系列測定又は平行測定(series or parallel measurement)を可能にし得る。測定プロパティは、検知要素102が、それを監視し、及び/又は通信デバイス104を介してそれに応答する流体接触に応答する変化を受け得る。測定プロパティは、検出要素304又は回路の、抵抗、インピーダンス、キャパシタンス、電流、電圧、又は別の測定プロパティのうちの少なくとも1つであり得る。いくつかの実施例では、検知要素102は、並列に電気的に接続された2つの電気回路を含み得る。いくつかの実施例では、検知要素102は、直列に電気的に接続された2つの電気回路を含み得る。
【0045】
いくつかの実施例では、第1の状態において、検知要素102(及び/又はセンサー100)の回路は、ドライのとき第1のコンディションを、ウェットのとき第2のコンディションを有することを監視され得る。いくつかの実施例では、第2の状態において、検知要素102(及び/又はセンサー100)は、検知要素102の動作可能性を監視するように、言い換えれば、第1の状態における漏洩を検出するためのセンサーの能力を監視するように適応され得る。いくつかの実施例では、これらの2つの動作を実行するための検知要素102及び漏洩検出システム1000の動作は、以下の通り、すなわち、1)回路、第1の検出要素304、及び検知要素102の許容できる動作可能性を保証するために、AとDとの間で測定プロパティを測定すること、2)回路、第1の検出要素304、及び検知要素102の許容できる動作可能性を保証するために、BとCとの間で測定プロパティを測定すること、及び3)回路、第1の検出要素304、及び検知要素102の第1の状態(言い換えれば、センサーが、ドライのときの第1のコンディション、及びウェットのときの第2のコンディションにあるのか)を検出するために、C及びDが開いた状態でAとBとの間で測定プロパティを測定することである。これらのステップの順序は、変動され得、連続的に行われ得る。代替的に、これらの2つの動作を実行するための検知要素102及び漏洩検出システム1000の動作は、以下の通り、すなわち、1)回路、第1の検出要素304、及び検知要素102の許容できる動作可能性を保証するために、ポイントC及びDを短絡させること、及び3)回路、第1の検出要素304、及び検知要素102の第1の状態(言い換えれば、センサーが、ドライのときの第1のコンディション、及びウェットのときの第2のコンディションにあるのか)を検出するために、C及びDが開いた状態でAとBとの間で測定プロパティを測定することである。よって、漏洩検出システム1000を使用する方法は、1)ドライのとき第1のコンディションを、ウェットのとき第2のコンディションを有する、第1の状態と、センサーの動作可能性を監視するように適応された第2の状態とを有する検知要素102と、検知要素102に動作可能に接続された通信デバイス104と、流体漏れを監視するために、流体を有する流体構成要素121に漏洩検出システム1000を取り付けるように適応された取付け要素120とを有する少なくとも1つの漏洩検出システム1000を設けることと、2)流体漏れを監視するために流体構成要素121に少なくとも1つの漏洩検出システム1000を取り付けることとを含み得る。
【0046】
他の実施例では、センサーは、流体に接触したことの結果としてのルミネッセンス、蛍光、白熱、温度の変化、圧力の変化、又は流体に接触したことに応答する任意の他の好適な変化特性を生じるように適応された基板を含むことができることが企図される。検出要素は、基板の変化するコンディションを検出するように相応に選択され得る。たとえば、検出要素は、光センサー、熱電対、又は圧力トランスデューサを含み得る。基板が、流体に接触したことの結果としてコンディション(ルミネッセンス、蛍光、白熱、温度、又は圧力)が変化したとき、検出要素は、変化したコンディションを検知し、漏れの警報を生成するために、通信デバイス104への信号を生成することができる。
【0047】
図13は、実施例による、2つの検出要素を有する検知要素102検知要素102を含むセンサー100の断面立面図を示す。図13中に図示されているように、及び実施例によれば、検知要素102は、1つ又は複数の基板1302上に配設された少なくとも2つの検出要素1304及び1306を含み得る。特定の実施例では、検出要素1304及び1306は、同じ基板1302上に配設され得る。別の特定の実施例では、検出要素1304及び1306は、(「基板」と総称される)隣接基板上に配設され得る。検出要素1304及び1306は、基板1302の同じ又は異なる主面316又は318上に配設され得る。図示されているように、及び別の実施例によれば、検出要素1304及び1306はまた、基板1302内に少なくとも部分的に埋め込まれ得る。
【0048】
実施例では、検出要素1304及び1306は、互いに異なり得る。すなわち、少なくとも2つの検出要素1304及び1306の各々は、基板1302の異なるコンディションを検出するように適応され得る。たとえば、図示されているように、検出要素1304は、上記で説明された検出要素304と同様であり得るのに対して、検出要素1306は、検出要素1104と同様であり得る。特定の実施例では、検出要素1304及び1306は、基板1302上で離間され得る。これは、検知要素102のより容易な組立を促進し、壊れた又は不適当な検出要素のより容易な取外しを可能にし得る。別の実施例では、検出要素1304及び1306は、垂直方向に又は水平方向に重複することができる。垂直又は水平重複は、センサーのサイズを低減し、これにより、センサーを設置するのに必要なスペースを低減し得る。
【0049】
いくつかの実施例では、第3の状態において、検知要素102(又はセンサー100)は、検知要素102及び/又は電源132のバッテリー寿命を測定するために使用され得る。上述されたように、リチウム・バッテリー又は充電式バッテリー又は他のバッテリー形態が、電源132の一部として使用され得る。バッテリー寿命は、測定され、以下で説明されるようにユーザに通信され得る。
【0050】
いくつかの実施例では、第4の状態において、検知要素102(又はセンサー100)は、通信デバイス104及び/又はセンサー100自体の信号強度を測定するために使用され得る。センサー100の信号強度は、測定され、以下で説明されるようにユーザに通信され得る。
【0051】
上記で説明された検出要素のうちのいずれかは、抵抗器、キャパシタ、インダクタ、トランジスタ、別の同様の構成要素、又はそれらの任意の組合せなど、電子的構成要素をさらに含み得る。そのような電子的構成要素は、上記で説明された検出要素のための完成した回路を開発するのに必要であり得る。
【0052】
再び図1を参照すると、通信デバイス104は、検知要素102及び/又は通信ハブ105に動作可能に結合され得る。実施例では、通信デバイス104は、漏洩検出検知要素102の4つの状態に関する信号を通信ハブ105に送信し得る。実施例では、通信デバイス及び/又は通信ハブ105は、センサーから受信されたデータを管理し、データを解釈し、漏洩検出システム1000における流体漏れを監視するためのフォーマットでエンド・ユーザへのデータを編成するように適応された、コントローラ又は電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)を含み得る。通信デバイス104及び/又は通信ハブ105は、1つ又は複数のプログラム可能な言語を理解し、分析し、及び/又は、実行することが可能なコンピュータ又は他のコンピュータ・デバイスを含むコントローラを含み得る。コントローラ及び/又はコンピュータは、検知要素102(又はセンサー100)によって提供された情報(たとえば、漏洩検出、センサーの動作可能性、バッテリー寿命、及び信号強度)を処理することが可能な処理ユニットを含み得る。たとえば、検知要素102からの流体漏洩信号は、通信デバイス104の処理ユニットによって受信され得る。いくつかの実施例では、処理ユニットは、インテル(登録商標)セレロン(登録商標)N2807プロセッサをもつPPC-3060S 6.5”ファンレス・パネルPCを含み得る。
【0053】
いくつかの実施例では、通信デバイス104及び/又は通信ハブ105の処理ユニットは、センサー100の第1又は第2の状態に関するデータをもつ信号を検知ユニット102から受信し得る。さらに、通信デバイス104及び/又は通信ハブ105の処理ユニットは、電源132から第3の状態に関するデータをもつ信号を受信し得る。最後に、通信デバイス104及び/又は通信ハブ105の処理ユニットは、通信デバイス104自体の信号強度に関するデータをもつ信号を受信し得る。いくつかの実施例では、通信デバイス104は、上記で列挙された構成要素の各々からのデータ自体、又は4つの状態の各々が、許容できる示度(reading)から許容できない示度にしきい値を横断したかどうかの計算のいずれかを送信するマスタ信号を、通信ハブ105に送信し得る。通信ハブ105は、通信デバイス104から提供されたデータから、4つの状態の各々が、許容できる示度から許容できない示度にしきい値を横断したかどうかの計算を計算するか、又は通信デバイス104によって、4つの状態の各々が、許容できる示度から許容できない示度にしきい値を横断したかどうかに関してすでに行われた計算の結果をコンパイルし得る。許容できない示度が達せられたかどうかの決定は、通信デバイス104及び/又は通信ハブ105中のコントローラによって行われ得る。第1の状態について、たとえば、許容できる示度は、第1のコンディション(ドライ)であり、許容できない示度は、第2のコンディション(ウェット)である。第2の状態について、たとえば、許容できる示度は、センサーが健全(healthy)であることであり、許容できない示度は、センサーが不健全(unhealthy)であることである。第3の状態について、たとえば、許容できる示度は、バッテリーが、満充電状態のバッテリーの電荷の15%を超える寿命を有することであり、許容できない示度は、バッテリーが、満充電状態のバッテリーの電荷の15%未満の寿命を有することである。第4の状態について、たとえば、許容できる示度は、信号が、RSSI値で少なくとも-120dBMの強度を有することであり、許容できない示度は、信号が、RSSI値で-120dBM未満の強度を有することである。これらの値のすべては、例示的であり、本明細書における実施例に関して企図されるしきい値を必ずしも限定するとは限らない。しきい値それら自体及び/又はそれらの重大度は、所与のアプリケーションについて必要に応じて修正され得る。データが、通信ハブ105に直接的に送られる場合、通信ハブ105は、しきい値を計算し、以下でより詳細に説明されるグラフィカル・ユーザ・インターフェース(「GUI」)に許容できる又は許容できない示度を送信し得る。いくつかの実施例では、しきい値は、重大度、検出可能性及び確率に関する大きさにさらに分割され得る。これらのしきい値の大きさは、これらの3つのカテゴリーにおいて数によってランク付けされ、10が非常に危険であるか、又はしきい値~1は最小影響しきい値(minimal effect threshold value)であり得る。これらは、漏洩検出システム1000アプリケーションに基づいて、ユーザによって指し示され及び/又は修正され得る。
【0054】
特定の実施例では、通信デバイス104は、検知要素102、電源132、及び/又は通信ハブ105にワイヤレスに接続され得る。このワイヤレス通信は、たとえば、Bluetoothによって又は別の短距離ワイヤレス・プロトコルによって行われ得る。別の特定の実施例では、通信デバイス104は、導線によって検知要素102及び/又は通信ハブ105に接続され得る。導線が、監視されている流体に対して敏感でないことを保証するように注意すべきである。すなわち、導線は、流体接触時に破壊される材料から構築されるべきではない。代替的に、導線は、ワイヤと、漏洩検出システム1000における流体移動のための疑わしいチャネルとの間に配設された外層又はシールド層によって損傷流体相互作用(damaging fluid interaction)から防護されるか又は場合によっては保護され得る。さらなる実施例では、通信デバイス104は、検知要素102及び/又は通信ハブ105と一体であり得る。
【0055】
通信デバイス104及び/又は通信ハブ105は、ワイヤレス又はワイヤード通信デバイスであり得る。すなわち、通信デバイス104は、HTML又はHTMLSなどのワイヤレス・プロトコル、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN:local area network)を使用してワイヤレスに動作し得るか、又はワイヤード・インターフェースを用いて動作し得る。通信デバイス104は、検知要素102から入来信号を受信し、検知要素102が流体漏れを検知したとき、通信ハブ又は受信デバイス105に発信信号を送るように適応され得る。このようにして、通信デバイス104は、検知要素102からの情報をコンパイル及び分析し、本明細書において解説される検知要素102の第1の状態(第1のコンディション又は第2のコンディション)或いは第2の状態に基づいて、ユーザ又は検知要素102自体にフィードバックを与えることができる通信ハブ105に動作可能に接続され得る。
【0056】
実施例では、通信デバイス104及び/又は通信ハブ105は、少なくとも1つの検知要素102と通信するためにLoRa(長距離)プロトコルを使用するワイヤレス・ネットワークを使用し得る。LoRaワイヤレス・ネットワークは、LoRaゲートウェイを含み得る。通信デバイス104及び/又は通信ハブ105は、クラウド・サーバとも接続し得る。通信デバイス104及び/又は通信ハブ105は、各々が電源132に及び随意にバックアップ電源(図示せず)に接続された、第1のLoRaコントローラ及びLoRaワイヤレス・モジュールを含み得る、LoRa検知ノードを含み得る。リチウム・バッテリー又は充電式バッテリー又は他のバッテリー形態が、バックアップ電源の一部として使用され得る。LoRaゲートウェイは、通信デバイス104及び/又は通信ハブ105のうちの少なくとも1つ上に含まれ得る。通信デバイス104又は通信ハブ105は、LoRaゲートウェイを介して通信デバイス104又は通信ハブ105のうちの他方と通信し得る。
【0057】
(検知要素102、通信デバイス104又は通信ハブ105の1つ又は複数の実施例など)本発明の態様の動作を行うためのコンピュータ・プログラム・コードは、Java(登録商標)、Smalltalk、C++又は同様のものなどのオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組合せで記述され得る。プログラム・コードは、ユーザのコンピュータ上で全面的に、ユーザのコンピュータ上で部分的に、スタンドアロン・ソフトウェア・パッケージとして、ユーザのコンピュータ上で部分的に及びリモート・コンピュータ上で部分的に、或いはリモート・コンピュータ又はサーバ上で全面的に実行し得る。後者のシナリオでは、リモート・コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)又はワイド・エリア・ネットワーク(WAN:wide area network)を含む任意のタイプのネットワークを通してユーザのコンピュータに接続され得るか、又は(たとえば、インターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを通して)外部コンピュータへの接続が作られ得る。検知要素102、通信デバイス104、又は通信ハブ105のうちの少なくとも1つは、検知要素102からのデータを記録するためのメモリを含むために、ROM又は他の既存の記憶編成を含み得る。
【0058】
実施例では、通信デバイス104は、連続的に動作し得る。本明細書で使用される、「連続的に動作する」は、通信デバイスから、たとえば、通信ハブ又は受信デバイス105への信号の連続又は無中断送信を指す。実施例では、通信デバイス104は、受動的に動作することができる。本明細書で使用される、「受動的に動作する」は、しきい値コンディション、言い換えれば、流体漏洩の発生時のみの、たとえば、通信ハブ又は受信デバイス105への信号の送信を指す。たとえば、通信デバイス104は、電源132によって電力供給され得る。実施例では、検知要素102が、漏れを検知したときのみ、通信デバイス104は、通信ハブ又は受信デバイス105に信号を送信するように電力を受け得る。これは、電源132から引き入れられる電流を低減することによって、漏洩検出システム1000の動作可能な寿命を増加させ、これにより、漏洩検出システム1000のよりリモートなポジショニング(more remote positioning)を可能にし得る。
【0059】
図示されているように、実施例では、通信デバイス104は、それが基板106の外面を越えて延びるように露出され得る。これにより、通信デバイス104は、ユーザが通信デバイス104を調整又は交換することができるようにアクセス可能であり得る。実施例では、通信デバイス104は、基板106内に、完全になど、少なくとも部分的に埋め込まれ得る。これは、基板106の表面上に配設された場合、場合によっては通信デバイス104に接触し得る、有害な流体への曝露から通信デバイス104を保護し得る。
【0060】
実施例では、通信デバイス104は、基板106から取外し可能であり得る。別の実施例では、通信デバイス104は、交換可能であり得る。電気的インターフェースは、通信デバイス104の迅速な交換を可能にし得る。たとえば、電気的インターフェースは、通信デバイス104上の電気的接続点と合致する電気的接続点を有する1つ又は複数のポートからなり得る。様々な通信デバイス104は、電気的接続点の同じ配列を有し、それにより、迅速な交換及びそれらの間で入れ替えることを可能にし得る。
【0061】
さらに図1を参照すると、漏洩検出システム1000は、流体インターフェース114(図2)に隣接する表面に漏洩検出システム1000を取り付けるように適応された取付け要素120をさらに含み得る。
【0062】
実施例では、取付け要素120は、一体型ボディ(unitary body)を含み得る。すなわち、取付け要素120は、単一の部片から形成され得る。別の実施例では、取付け要素120は、多部片構築(multi-piece construction)を含み得る。たとえば、取付け要素120は、単一の部片を形成するために、ともに係合可能な、或いは基板106又はその上に配設された1つ又は複数の構成要素に係合可能な少なくとも2つの構成要素を含み得る。
【0063】
実施例では、取付け要素120は、基板106に直接的に結合され得る。実施例では、取付け要素120は、検知要素102、通信デバイス104、又は何らかの他の好適な中間意義を通して基板106に間接的に結合され得る。
【0064】
取付け要素120は、流体漏れを監視するために表面への漏洩検出システム1000に着脱可能に結合し得る。すなわち、実施例では、取付け要素120は、漏洩検出システム1000から取外し可能であり得る。これは、漏洩検出システム1000に対する取付け要素120の交換又は調整を可能にし得る。(とりわけ、高温での、又は湿気のあるコンディションにおける)長期間の使用(extended period of usage)によって、取付け要素120が劣化するか又は摩耗することが起こり得、これは、取付け要素120を周期的に交換することによって大幅に緩和され得る問題である。別の実施例では、取付け要素120は、漏洩検出システム1000と一体であり得る。たとえば、取付け要素120は、基板106、検知要素102、又は通信デバイス104の中に、そこから分離不可能であるように成形されるか或いは場合によっては作製され、これにより、設置中の又は長期の使用(extended usage)による偶発的分離を防ぎ得る。
【0065】
図1中に図示されているように、実施例では、取付け要素120は、バンド122と、バンド122から延びる係合要素124と、係合要素124を受けるように適応された開口126とを含み得る。流体導管上に漏洩検出システム1000を設置するために、バンド122は、係合要素124が開口126と係合することができるまで、流体導管の周りに配置され得る。次いで、係合要素124は、流体導管に対して漏洩検出システム1000を保持するために、開口126の中に挿入され得る。よりセキュアな取付けプロトコル(attachment protocol)を必要とするアプリケーションの場合、1つ又は複数の追加の取付け要素(たとえば、取付け要素128及び130)が、基板106に沿って、又は上記で説明されたような別の好適な様式で配備され得る。取付け要素122、128、及び130は、各々、互いと同じ又は同様の取付けプロトコルを含み得る。たとえば、取付け要素128は、係合要素124と、係合要素124がそれの中に挿入可能であり得る開口126とを含み得る。実施例では、取付け要素122、128、及び130は、表面との係合を増強するために、及び基板106にわたって荷重コンディションを拡散させるために、漏洩検出システム1000の表面に沿って離間され得る。
【0066】
図14は、流体導管1400の周りに設置された、バンド122と、係合要素124と、開口126とを有する、設置された漏洩検出システム1402を示す。実施例では、図14中に示されているように、バンド122は、可撓性であるか、又は場合によっては弾性的に変形可能であり得る。バンド122は、流体導管の周りで伸張するように適応され、流体導管に基板106を引っ張るように作用する、内側に向けられた保持力を提供し得る。例示的な材料は、織布、不織布、及びポリマーを含む。好適なポリマーは、たとえば、ゴムなど、エラストマーを含み得る。実施例では、取付け要素120は、静止状態(rest)において測定された無負荷サイズ(unloaded size)(S)と、荷重コンディションの下で測定された負荷サイズ(loaded size)(S)とを有し得、ここで、Sは、少なくとも1.01S、又は少なくとも1.1S、又は少なくとも1.5S、又は少なくとも2.0S、又は少なくとも5.0S、又は少なくとも10.0S、又は少なくとも20.0Sであり得る。別の実施例では、Sは、200S以下であり得る。実施例では、Sは、少なくとも約1.01S及び約200S以下であり得る。無負荷サイズ及び負荷サイズは、それぞれ、無負荷状態(unloaded state)及び負荷状態(loaded state)の取付け要素120の長さ、言い換えれば、バンド122の長さであり得る。
【0067】
別の実施例では、取付け要素120は、ロープ、コード、ひも、又は他の同様のデバイスなど、細長い物体1404を含み得る。細長い物体1404は、流体導管1400の表面の周りに、漏洩検出システム1000をそれに固定するために結びつけられ得る。取付け要素120として細長い物体1404を有する、設置された漏洩検出システム1406が、図14中に図示されている。図示されているように、細長い物体1404の端部は、結び目でともに結びつけられ得る。実施例では、漏洩検出システム1000は、複数の細長い物体1404によって流体導管1400に固定され得る。細長い物体1404の長手方向端部は、流体導管に沿った同じ相対周方向位置においてともに結びつけられ得る。代替的に、長手方向端部は、流体導管の円周の周りで千鳥状に配置され得る。実施例では、細長い物体1404は、それの長手方向端部において係合機構を有し得る。たとえば、細長い物体1404は、細長い物体1404の対向する長手方向端部の接続を可能にする、バックル、ラチェット、アイレット、ラチェッティング・タイ・システム(ratcheting tie system)、ケーブル・タイ(cable tie)、ねじ切りされた又はねじ切りされていないファスナー、或いは任意の他の好適な係合要素において終端し得る。
【0068】
またさらなる実施例では、取付け要素120は、フック及びループ係合システムを含み得る。細長い物体1404とともに上記で説明された漏洩検出システム1000と同様に、取付け要素120は、フック及びループ係合を有する材料のバンド1408を含み得ることが企図される。バンド1408は、弾性であることも、非弾性であることもあり、フックを有するバンド1408の第1の部分が、ループを有するバンド1408の第2の部分に結合され得るように流体導管1400の周りに巻きつけられ得る。そのような係合は、迅速に取外し可能であり、長期使用(prolonged usage)によって劣化する可能性がないことがある。取付け要素120としてフック及びループ係合を有する、設置された漏洩検出システム1410が、図14中に図示されている。
【0069】
まだ図14を参照すると、実施例では、取付け要素120は、流体導管1400の円周全体の周りで延びないシステムを含み得る。
【0070】
たとえば、漏洩検出システム1000は、接着剤付き材料1412によって流体導管に固定され得る。特定の実施例では、接着剤付き材料1412は、漏洩検出システム1000と一体であり得る。別の特定の実施例では、接着剤付き材料1412は、漏洩検出システム1000に取り付けられた個別の要素であり得る。本明細書で使用される、「個別の要素」は、公称の力の印加時に他の物体から分離可能である、又は以前の時間においてそうであった別個の構成要素を指す。取付け要素120として接着剤付き材料1412を有する、設置された漏洩検出システム1414が、図14中に図示されている。
【0071】
別の実施例では、取付け要素120は、漏洩検出システム1000と流体導管1400との間に配設された(図示されていない)固定層を含み得る。固定層は、流体導管1400又は漏洩検出システム1000の一方又は両方に塗布され得る、ペースト、ゲル、パテ、高い可塑性を有する材料、エポキシ、溶液、又は任意の他の物質を含み得る。硬化時に、固定層は、漏洩検出システム1000の取外しを妨げることがある。取付け要素120として固定層を有する、設置された漏洩検出システム1416が、図14中に図示されている。
【0072】
実施例では、固定層は、漏洩検出システム1000の取外しを可能にするように弛緩可能(relaxable)であり得る。たとえば、固定層は、特定の温度、圧力、流体相互作用、又は光タイプの導入時に、柔らかくなるか、又はそれの接着性を失い得る。これにより、ユーザは、流体導管1400から漏洩検出システム1000を選択的に係脱することができる。
【0073】
さらに別の実施例では、取付け要素120は、クランプ1418を含み得る。クランプ1418は、少なくとも部分的に漏洩検出システム1000の上で延びるか、又は部分的に漏洩検出システム1000を通って延び、それに対して半径方向内向きの圧縮力を提供し得る。実施例では、クランプ1418は、流体導管1400に対して漏洩検出システム1000を固定するためにともに結合するように適応された2つの半部(half)、すなわち、第1の半部1420及び第2の半部1422を含み得る。取付け要素120としてクランプ1418を有する、設置された漏洩検出システム1424が、図14中に図示されている。
【0074】
図15は、実施例による、漏洩検出システム1500の斜視図を示す。図15中に図示されているように、実施例によれば、取付け要素120は、検知要素102及び通信デバイス104がその上に配設される基板を形成し得る。すなわち、実施例による漏洩検出システム1500は、取付け要素120に直接的に結合された検知要素102及び通信デバイス104を含むことができる。特定の実施例では、取付け要素120との検知要素102及び通信デバイス104の直接結合は、前に説明された漏洩検出システム1000と比較して、漏洩検出システム1500の重量を低減し得る。追加として、漏洩検出システム1500は、漏洩検出システム1000と比較して、流体インターフェース114(図2)のより近くに検知要素102を配置し得る。特定の実施例では、取付け要素120は、基板302に関して上記で説明された高い流体移送レートを有する材料を含み得る。これは、検知要素102への流体伝達を加速し、これにより、漏洩の発生から、それゆえ漏洩を補正するためのステップをとり得るユーザ又はシステムへの通知までの遅延時間を減少させ得る。
【0075】
図示されているように、漏洩検出システム1500は、取付け要素120の表面に沿って配設され得る。別の実施例では、漏洩検出システム1500は、取付け要素120中に少なくとも部分的に埋め込まれ得る。また別の実施例では、漏洩検出システム1500は、検知要素102が可視でないことがあるように、取付け要素120中に完全に埋め込まれ得る。特定の実施例では、検知要素102及び通信デバイス104のうちの少なくとも1つは、取付け要素120を通して少なくとも部分的に可視であり得る。
【0076】
図16は、複数の易壊部分(frangible portion)1622を有する取付け要素1620を図示する。図16中に示されているように、易壊部分1622は、取付け要素1620のサイズ変更を可能にし得る。すなわち、易壊部分は、取付け要素1620の長さを調整するために選択的に破断され得る。この点について、取付け要素1620は、使用より前に測定された初期長と、取付けより前に測定された動作長とを有し得、ここで、動作長は、初期長未満など、初期長以下であり得る。
【0077】
実施例では、取付け要素は、ただ1つの易壊部分を含み得る。他の実施例では、取付け要素は、少なくとも3つの易壊部分、又は少なくとも4つの易壊部分、又は少なくとも5つの易壊部分、又は少なくとも6つの易壊部分、又は少なくとも7つの易壊部分、又は少なくとも8つの易壊部分、又は少なくとも9つの易壊部分、又は少なくとも10個の易壊部分など、少なくとも2つの易壊部分を含み得る。実施例では、取付け要素は、1000個以下の易壊部分を含み得る。実施例では、取付け要素は、少なくとも2つの易壊部分であって、1000個以下の易壊部分を含み得る。
【0078】
各易壊部分は、取付け要素の構造的に弱められた部分(structurally weakened portion)を含み得る。たとえば、易壊部分は、取付け要素を通過する1つ又は複数のアパーチャによって画定され得る。アパーチャは、取付け要素の厚さを少なくとも部分的に通って延び得る。より特定の実施例では、アパーチャは、取付け要素の厚さを完全に通って延び得る。アパーチャは、取付け要素を横切り、たとえば、取付け要素の部分によって間をあけられ得る。易壊部分は、取付け要素に関する横又は概して横方向の十分な力の生成時に、破断し得る。
【0079】
再び図1を参照すると、漏洩検出システム1000は、検知要素102、通信デバイス104、基板106、又は取付け要素120のうちの少なくとも1つに結合された電源132を含むことができる。特定の実施例では、電源132は、バッテリー又は他の蓄電デバイスを含み得る。より特定の実施例では、電源132は、たとえば、120V電源によって充電可能であり得る。電源132は、それの交換を可能にするために、漏洩検出システム1000から取外し可能であり得る。リチウム・バッテリー又は充電式バッテリー又は他のバッテリー形態が、電源132の一部として使用され得る。
【0080】
実施例では、漏洩検出システム1000は、コンセントから電力を受け取ることができる。漏洩検出システム1000は、漏洩検出システム1000上の要素から延び、壁コンセントの中に挿入されるように適応されたプラグ中で終端する、導線を含み得る。この点について、漏洩検出システム1000は、電流の一定の流れを受け取ることができ、漏洩検出システム1000を充電する、又は漏洩検出システム1000への電気供給を監視する必要をなくすことができる。
【0081】
図17は、材料1710の長さ上に配設された複数の漏洩検出システム1702を有する漏洩検出アレイ1700を示す。図17中に示されているように、材料1710は、ファブリック、こうした織布又は不織布のファブリック、フィルム、或いは織物、ポリマー、金属、合金、又は他の好適な材料から形成された別の好適な基板を含み得る。特定の実施例では、材料1710は可撓性であり、漏洩検出アレイ1700が曲がることを可能にし得る。
【0082】
各漏洩検出システム1702は、前に説明された漏洩検出システム100、1402、1406、1410、1414、1416、1424、及び1500からの1つ又は複数の特徴を含み得る。特に、各漏洩検出システム1702は、センサー1704及び通信デバイス1706を含み得る。実施例では、漏洩検出システム1702は、互いに同一であり得る。たとえば、漏洩検出システム1702のうちの第1の漏洩検出システム及び第2の漏洩検出システムは、互いに同一であり得る。別の実施例では、漏洩検出システム1702は、互いとは異なり得る。たとえば、漏洩検出システム1702のうちの第1の漏洩検出システムは、漏洩検出システム1702のうちの第3の漏洩検出システムとは異なり得る。別の実施例では、漏洩検出システム1702のうちの少なくとも2つは、本明細書で前に説明された異なる漏洩検出システムを含み得る。すなわち、漏洩検出アレイ1700の漏洩検出システム1702は、互いとは異なって動作し得る。たとえば、漏洩検出アレイ1700の第1の漏洩検出システムは、図4中に図示されているものと同様であり得、漏洩検出アレイ1700の第2の漏洩検出システムは、図11及び図12中に図示されているものと同様であり得る。
【0083】
実施例では、漏洩検出アレイ1700は、n分割可能セクション(n-divisible section)に分割可能であり得、ここで、nは、漏洩検出アレイ1700中の漏洩検出システム1702の数である。これにより、たとえば、(図17中に図示されている)4つの漏洩検出システム1702をもつ漏洩検出アレイ1700は、4つの分割可能なセクションを含む。特定の事例では、漏洩検出アレイ1700は、少なくとも3つの漏洩検出システム、又は少なくとも4つの漏洩検出システム、又は少なくとも5つの漏洩検出システム、又は少なくとも10個の漏洩検出システム、又は少なくとも20個の漏洩検出システム、又は少なくとも50個の漏洩検出システム、又は少なくとも100個の漏洩検出システムなど、少なくとも2つの漏洩検出システムを含むことができる。実施例では、漏洩検出アレイ1700は、10,000個以下の漏洩検出システム1702を含むことができる。実施例では、漏洩検出アレイ1700は、少なくとも2つの漏洩検出システム1702であって、10,000個以下の漏洩検出システム1702を含むことができる。
【0084】
隣接する漏洩検出システム1702の間に配設された易壊部分1708は、隣接する漏洩検出システム1702及び1702のより容易な分割を促進し得る。すなわち、易壊部分1708は、ユーザが漏洩検出アレイ1700から個別の漏洩検出システム1702を選択的に破りとることを可能にし得る。実施例では、易壊部分1708は、少なくとも2N、又は少なくとも5N、又は少なくとも10N、又は少なくとも100Nなど、少なくとも1Nの力の印加時に、破断し得る。別の実施例では、易壊部分1708は、1000N以下、又は125N以下など、10,000N以下の力の印加時に、破断し得る。別の実施例では、易壊部分1708は、少なくとも1N及び10,000N以下の力の印加時に、破断し得る。
【0085】
漏洩検出システム1702の各々は、漏洩検出アレイ1700の他の漏洩検出システム1702とは無関係に動作するように適応され得る。すなわち、各漏洩検出システム1702は、自立的(self-sustaining)及び自給的(self-sufficient)であり、有効動作のためにさらなる外部の構成要素を必要としないことがある。実施例では、漏洩検出システム1702は、互いとは無関係に、又はたとえば、ともに接続された2つの漏洩検出システム1702など、漏洩検出アレイ1700のより小さいグループにおいて動作し得る。
【0086】
実施例では、漏洩検出システム1702のうちの少なくとも1つは、センサー1704及び通信デバイス1706のうちの少なくとも1つに結合された電源1712をさらに含むことができる。特定の実施例では、電源1712は、隣接する易壊部分1708の破断時に、自己アクティブ化(言い換えれば、電流の流れを生成)し得る。これは、少なくとも1つの漏洩検出システム1702が設置される準備ができるまで、電源1712を保存し得る。
【0087】
漏洩検出アレイ1700は、その中の開口を通してアクセス可能なハウジング中でロールされ、格納され得ることが企図される。ユーザは、ロールをほどくために、漏洩検出アレイの露出された部分を把持し得る。好適な数の漏洩検出システム1702をほどくと、ユーザは、それぞれの易壊部分1708を破り、残りの漏洩検出アレイ1700から好適な漏洩検出システム1702を分離し得る。
【0088】
上述されたように、データは、通信デバイス104及び/又は通信ハブ105に直接的に送られ得、ここで、通信デバイス104及び/又は通信ハブ105は、しきい値を計算し、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(「GUI」)に許容できる又は許容できない示度を送信し得る。図18A図18Dは、本明細書で開示される漏洩検出システムの実施例による、例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)のいくつかの可変表示を図示する。具陳されるGUIは、例示的であり、本明細書で開示される漏洩検出システムを監視及び使用する際に機能することができる異なるGUIを限定するものではない。実施例では、GUIは、クリーン・ルーム環境において操作可能であり得る。実施例では、GUIは、ファブリック又はポリマー又はそれらの組合せを備える材料を通して作動させられるように適応された、操作可能なタッチスクリーンを含み得る。図18A中に示されているように、漏洩検出システム1000(及び/又はGUI)は、電子ディスプレイ1800をさらに含み得る。電子ディスプレイ1800は、通信ハブ105自体上に位置決めされ得るか、或いは漏洩検出システム1000又は別のシステムの別の構成要素上に全体的に位置決めされ得る。電子ディスプレイ1800は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)1802の様々な画面を表示するように構成され得る。GUI1802は、ホーム画面1804、ステータス画面1808、及びデバイス詳細画面1810を含み得る。GUIホーム画面1804は、システム全体インジケータ1804aを含み得る。システム全体インジケータ1804aは、以下でさらに詳細に解説されるように、システムが動作可能であるかどうか、又は漏洩検出システムに問題があるかどうかを指し示し得る。
【0089】
GUIホーム画面1804は、「構成」ソフト・ボタン1804bを含み得る。GUIホーム画面1804は、「ステータス」ソフト・ボタン1804cを含み得る。GUIホーム画面1804は、「コミッション」ソフト・ボタン1804dを含み得る。GUIホーム画面1804、又はGUIの後続の画面のうちのいずれかは、以下で考察されるように、パスワード保護され得る。たとえば、パスワード画面が、ユーザに示され得、ここで、ユーザは、GUIホーム画面1804を見るために、所定のパスワードを入力しなければならない。
【0090】
さらに、GUIホーム画面1804又はGUIの後続の画面のうちのいずれかは、アラーム特徴を含み得る。アラームは、センサー100の第1、第2、第3及び第4の状態のうちの少なくとも1つの望ましくない変化についてユーザに警報を出すように適応され得る。アラームは、漏洩検出システム1000の構成要素が、問題を有し、適切に機能していない、又は漏洩を検出していることを指し示す、可聴音及び/又は視覚表現(representation)(たとえば、電子ディスプレイ上の色と点滅の組合せ)によって指し示され得る。アラーム効果は、問題の重大度を指し示すために、音量又は視覚外観が修正され得る。複数のしきい値レベルが、異なる状態について使用される場合、各々は、異なる可聴及び/又は視覚アラームが始動されることを引き起こし得る。しきい値のレベルに応じて、色又はパターンが変化し得る。加えて、可聴音は、4つの状態のうちの1つの状態値が、しきい値レベルより上に増加したか、又はしきい値レベルより下に減少したことに応答して、改変され得る。
【0091】
ユーザが、「ステータス」ソフト・ボタン1804cを作動させた場合、ユーザは、ステータス画面1808へと誘導される。ステータス画面は、センサー100又は検知要素102の列1808aと、センサー100又は検知要素102の各々が「有効化」されたかどうかを指し示す列1808bと、各センサー100又は検知要素102の現在のステータスを指し示す列1808cとを示し得る。有効化の列1808bは、センサーが使用中であることが望まれるかどうかを指し示し得、この有効化を指し示すためにチェックを使用し得る。現在のステータスの列1808cは、各センサーが、4つの状態(漏洩検出、センサーの動作可能性、バッテリー寿命、及び信号強度)のうちの1つに関する問題を有するかどうかを指し示し得る。問題は、センサー100又は検知要素102(或いはセンサー100又は検知要素102のグループ)が、しきい値を越え、許容できない示度を有することであり得る。示度及びしきい値のレベルを指し示すために、色が使用され得る。ステータス画面1808は、すべてのセンサー100又は検知要素102をオフにするために作動させられ得る、「すべてを無効化する」ソフト・ボタン1808dを含み得る。「すべてを無効化する」ソフト・ボタン1808dは、同じようにすべてのセンサー100又は検知要素102をオンにするために、「すべてを有効化する」にトグルされ得る。ステータス画面1808は、GUIホーム画面1804にユーザを戻すために作動させられ得る、「ホーム」ソフト・ボタン1808eを含み得る。ステータス画面1808は、システム中の各センサー100又は検知要素102のためのそれらのそれぞれの列1808b、1808cの各々中のそれぞれの入力をもつ、センサー100又は検知要素102のリストを巡回するために作動させられ得る、「前のページ」ソフト・ボタン1808fを含み得る。ステータス画面1808は、漏洩検出システム1000中の各センサー100又は検知要素102のためのそれらのそれぞれの列1808b、1808cの各々中のそれぞれの入力をもつ、センサー100又は検知要素102のリストを巡回するために作動させられ得る、「次のページ」ソフト・ボタン1808gを含み得る。加えて、現在のステータス列1808cは、デバイス詳細画面1810を立ち上げるために作動させられ得る、ソフト・ボタンを含み得る。デバイス詳細画面1810は、漏洩検出システム1000中のどのセンサー100又は検知要素102が詳細に検討されているのかを指し示す、デバイス名表示1810aを含み得る。デバイス名表示1810aは、特定のセンサー100或いは検知要素102或いはセンサー100又は検知要素102のグループのためのユーザが与えた名前を指し示し得る。デバイス詳細画面1810は、漏洩検出システム1000中の指し示されたセンサー100又は検知要素102が有効化されたかどうかを指し示す、デバイス有効化表示1810bを含み得る。デバイス詳細画面1810は、漏洩検出システム1000中のセンサー100又は検知要素102に関するコメントをユーザが入力することを可能にする、コメント表示1810cを含み得る。デバイス詳細画面1810は、漏洩検出システム1000中のどのセンサー100又は検知要素102が詳細に検討されているのかをさらに指し示す、デバイスID表示1810dを含み得る。デバイスID列1810aは、特定のセンサー100又は検知要素102のためのスキャン・コードを指し示し、センサー100又は検知要素上のバーコードをスキャンすることが可能な走査デバイスに動作可能に接続され得る。デバイス詳細画面1810は、漏洩検出システム1000中のセンサー100又は検知要素102が、漏洩検出システム1000中にいつ設置されたかを指し示す、設置日付表示1810eを含み得る。デバイス詳細画面1810は、漏洩検出システム1000中のセンサー100又は検知要素102が、漏洩検出システム1000中の通信ハブ105といつ通信したかを指し示す、最終通信表示1810fを含み得る。デバイス詳細画面1810は、4つの状態(漏洩検出、センサーの動作可能性、バッテリー寿命、及び信号強度)の各々が、しきい値を越え、漏洩検出システム1000中のその特定のセンサー100又は検知要素102についての許容できない示度が、漏洩検出システム1000中の通信ハブ105と通信され、問題を生じたかどうかを指し示す、デバイス・ステータス表示1810gを含み得る。漏洩検出状態は、デバイス・ステータス表示1810g内にインジケータ・ボックス1810g1を有し得る。動作可能性状態は、デバイス・ステータス表示1810g内にインジケータ・ボックス1810g2を有し得る。バッテリー寿命状態は、デバイス・ステータス表示1810g内にインジケータ・ボックス1810g3を有し得る。信号強度状態は、デバイス・ステータス表示1810g内にインジケータ・ボックス1810g4を有し得る。色は、各状態のためのしきい値が越えられたかどうかを指し示し得る。たとえば、デバイス・ステータス表示1810g中のボックスによって指し示された4つの状態の各々について、緑色は、許容できる示度を指し示し得、赤色は、許容できない示度を指し示し得る。デバイス詳細画面1810は、画面中のユーザ入力をキャンセルし、ステータス画面1808に戻るために作動させられ得る、「キャンセル」ソフト・ボタン1810hを含み得る。デバイス詳細画面1810は、ステータス画面1808からデバイスを削除するために作動させられ得る、「リムーブ」ソフト・ボタン1810iを含み得る。デバイス詳細画面1810は、以下で説明されるコミッション・スキャン・デバイス画面に進むために作動させられ得る、「交換」ソフト・ボタン1810jを含み得る。デバイス詳細画面1810は、コメント表示1810c中のセンサーに関するコメントを編集するために作動させられ得る、「編集」ソフト・ボタン1810kを含み得る。押され、ユーザがステータス画面1808に戻ると、コメントはセーブされ得る。ホーム画面1804、ステータス画面1808、又はデバイス詳細画面1810のうちのいずれか上の任意及びすべてのユーザ入力アクチュエータは、パスワード保護され得る。
【0092】
次に図18Bを参照すると、ホーム画面1804上の「コミッション」ソフト・ボタン1804dは、「コミッション・スキャン・デバイス」画面1812に入るために作動させられ得る。しかしながら、「コミッション・スキャン・デバイス」画面1812に入る前に、ユーザが、GUI「コミッション・スキャン・デバイス」画面1812を見るために所定のパスワードをそこで入力しなければならないパスワード画面1806が、ユーザに示され得る。コミッション・スキャン・デバイス画面1812は、デバイスID列1812a、デバイス名列1812b、及びアクティブ列112cを含み得る。デバイスID列1812aは、特定のセンサー100又は検知要素102のためのスキャン・コードを指し示し得る。デバイスID列1812aは、特定のセンサー100又は検知要素102のためのスキャン・コードを指し示し、センサー100又は検知要素上のバーコードをスキャンすることが可能な走査デバイスに動作可能に接続され得る。デバイス名列1812bは、特定のセンサー100或いは検知要素102或いはセンサー100又は検知要素102のグループのためのユーザが与えた名前を指し示し得る。アクティブ列1812cは、特定のセンサー100或いは検知要素102或いはセンサー100又は検知要素102のグループが、有効化され、通信ハブ105によってアクティブに監視されているかどうかを指し示し得る。アクティブ列1812c列を押すことは、特定のセンサー100或いは検知要素102或いはセンサー100又は検知要素102のグループのためのデバイス詳細画面1810にユーザを誘導し得る。コミッション・スキャン・デバイス画面1812は、「ホーム」ソフト・ボタン1812dを含み得る。ホーム・ソフト・ボタンは、作動させられたとき、ホーム画面1804にユーザを戻し得る。コミッション・スキャン・デバイス画面1812は、「新しいデバイス」ソフト・ボタン1812eを含み得る。新しいソフト・ボタン1812eは、作動させられたとき、以下で考察されるコミッション・バーコード画面にユーザを誘導し得る。コミッション・スキャン・デバイス画面1812は、システム中の各センサー100又は検知要素102のためのそれらのそれぞれの列1812b、1812cの各々中のそれぞれの入力をもつ、センサー100又は検知要素102のリストを巡回するために作動させられ得る、「前のページ」ソフト・ボタン1812fを含み得る。コミッション・スキャン・デバイス画面1812は、漏洩検出システム1000中の各センサー100又は検知要素102のためのそれらのそれぞれの列1812b、1812cの各々中のそれぞれの入力をもつ、センサー100又は検知要素102のリストを巡回するために作動させられ得る、「次のページ」ソフト・ボタン1812gを含み得る。
【0093】
新しいデバイス1812eソフト・ボタンを押すことは、「コミッション画面」1814にユーザを誘導し得る。コミッション画面1814は、漏洩検出システム1000中のどのセンサー100又は検知要素102が詳細に検討されているのかをさらに指し示す、デバイスID表示1814aを含み得る。デバイスID表示1814aは、特定のセンサー100又は検知要素102のためのスキャン・コードを指し示し、センサー100又は検知要素上のバーコードをスキャンすることが可能な走査デバイスに動作可能に接続され得る。コミッション画面1814は、ユーザによって名付けられた漏洩検出システム1000中のセンサー100又は検知要素102を指し示す、デバイス名表示1814bを含み得る。コミッション画面1814は、漏洩検出システム1000中のセンサー100又は検知要素102に関するコメントをユーザが入力することを可能にする、コメント表示1814cを含み得る。コミッション画面1814は、特定のセンサー100又は検知要素102のためのデータ又はデバイス・ファイルを入力するために作動させられ得る、「デバイス・ファイルをインポートする」ソフト・ボタン18014dを含み得る。コミッション画面1814は、特定のセンサー100又は検知要素102を追加するために作動させられ得る、「追加」ソフト・ボタン18014eを含み得る。加えて、画面1814を出て、ホーム画面1804に戻るために、「エグジット」ソフト・ボタン1814fが、ユーザにとって利用可能であり得る。
【0094】
次に図18Cを参照すると、ホーム画面1804上の「構成」ソフト・ボタン1804bは、「構成」画面1816に入るために作動させられ得る。しかしながら、「構成」画面1816に入る前に、ユーザが、GUI「構成」画面1816を見るために所定のパスワードをそこで入力しなければならないパスワード画面1806が、ユーザに示され得る。構成画面1816は、ユーザが監視することを希望するセンサー100又は検知要素102のグループをユーザがそこで選択し得る、「グループ選択」ドロップ・ダウン・メニュー1816aを含み得る。構成画面1816は、ユーザが、センサー100又は検知要素102のグループについてアラーム・デバイスのためのいくつかのアラーム・パラメータ(たとえば、プロトコル、ホストIP、ポート)をそこで選択し得る、「アラーム・デバイス設定」領域1816bを含み得る。構成画面1816は、上記でより詳細に考察された、ユーザが監視することを希望するセンサー100又は検知要素102のグループについてネットワークのためのいくつかのネットワーク・パラメータ1816c(たとえば、IPアドレス、ネット・マスク、ゲートウェイ)をユーザがそこで選択し得る、「ネットワーク設定」領域を含み得る。構成画面1816は、ユーザが、適切な日付及び時間をそこで選択し得る、「時間設定」領域1816dを含み得る。
【0095】
次に図18Dを参照すると、ホーム画面1804は、漏洩検出システム1000の健全性(health)を指し示す異なる表示を含み得る。ホーム画面1804(i)中に示されているように、システム全体インジケータ1804a(図18Aを参照)は、システムが、センサー100及びそれらのパラメータを含んでいるように構成される必要があるとき、「システムを構成する」を表示し得る。システムは、「構成」ソフト・ボタン1804bを選択し、漏洩検出システム1000中のセンサー100に、必要とされる情報をアップロードし、入力し、割り当てることによって構成される。ホーム画面1804(ii)中に示されているように、システム全体インジケータ1804aは、ステータス画面1808上のすべてを無効化するソフト・ボタン1184bが作動させられたときなど、すべてのセンサー100が無効化されたとき、「システム無効化」を表示し得る。ホーム画面1804(iii)中に示されているように、システム全体インジケータ1804aは、少なくとも1つのセンサー100又は検知ユニット102或いは複数のセンサー100又は検知ユニット102が、動作可能であり、4つの状態(漏洩検出、センサーの動作可能性、バッテリー寿命、及び信号強度)のうちの少なくとも1つのための許容できるしきい値内にあるとき、「システム動作」を表示し得る。ホーム画面1804(iv)中に示されているように、システム全体インジケータ1804aは、漏洩検出システム1000が、少なくとも1つのセンサー100又は検知ユニット102からの信号を含まないか、或いは少なくとも1つのセンサー100又は検知ユニット102から信号を受信しなかったとき、「デバイス・コミッションなし」を表示し得る。ホーム画面1804(v)中に示されているように、システム全体インジケータ1804aは、少なくとも1つのセンサー100又は検知ユニット102或いは複数のセンサー100又は検知ユニット102が、第1の状態のためのしきい値を越えたので漏洩を検出しているとき、「漏洩検出」を表示し得る。上記で考察されたように、このしきい値が越えられたとき、アラームが鳴り得る。ホーム画面1804(vi)中に示されているように、システム全体インジケータ1804aは、少なくとも1つのセンサー100又は検知ユニット102或いは複数のセンサー100又は検知ユニット102が、第4の状態のためのしきい値を越えたので通信喪失を検出しているとき、「通信喪失」を表示し得る。上記で考察されたように、このしきい値が越えられたとき、アラームが鳴り得る。ホーム画面1804(vii)中に示されているように、システム全体インジケータ1804aは、少なくとも1つのセンサー100又は検知ユニット102或いは複数のセンサー100又は検知ユニット102が、第3の状態のためのしきい値を越えたので低バッテリーを検出しているとき、「バッテリー・ロー」を表示し得る。上記で考察されたように、このしきい値が越えられたとき、アラームが鳴り得る。ホーム画面1804(viii)中に示されているように、システム全体インジケータ1804aは、少なくとも1つのセンサー100又は検知ユニット102或いは複数のセンサー100又は検知ユニット102が、第2の状態のためのしきい値を越えたので1つ/複数のセンサーについて動作可能性障害を検出しているとき、「センサー障害」を表示し得る。上記で考察されたように、このしきい値が越えられたとき、アラームが鳴り得る。システム全体インジケータ1804aは、ユーザにさらに警報を出すために、色を変え、及び/又は点滅し得る。
【0096】
上述されたように、漏洩検出システムは、以下のステップ、すなわち、1)コントローラを介して、センサーがドライであるとき第1のコンディションを、センサーがウェットであるとき第2のコンディションを備える、センサーの第1の状態を決定することと、2)コントローラを介して、センサーの動作可能性を表す第2の状態を決定することと、3)コントローラを介して、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)にセンサーの状態の各々を通信することと、4)GUIを介して、センサーの第1及び第2の状態の表現を表示することとによって監視され得る。随意に、方法は、コントローラを介して、センサーのバッテリー寿命の測度を備える、センサーの第3の状態を決定することをさらに含み得、ここにおいて、表示するステップが、GUIを介して、センサーの第3の状態の表現を表示することをさらに備える。さらに、随意に、方法は、コントローラを介して、コントローラへのセンサーの信号強度の測度を備える、センサーの第4の状態を決定することをさらに含み得、ここにおいて、表示するステップが、GUIを介して、センサーの第4の状態の表現を表示することをさらに備える。図19は、これらのステップに続く、第1の状態(漏洩検出)について漏洩検出システムを監視する例示的なプロセスを図示する。図19に関してさらに詳しくは、漏洩検出システムに関する状態(たとえば、漏洩検出)についての許容できない示度を特定及び補正するための例示的なプロセスが、提供される。プロセスは、ステップ902において開始し、そこで、センサー又は検知ユニットが監視される。ステップ904において、漏洩検出しきい値レベルが上回られたどうかに関する決定が、通信デバイス104及び/又は通信ハブ105によって行われる。漏洩検出しきい値レベルが上回られていない場合、プロセスはステップ902に戻る。漏洩検出しきい値レベルが上回られた場合、プロセスはステップ906に続き、そこで、ユーザは、(たとえば、GUI及び/又は電子ディスプレイ上でアクティブ化又は場合によっては始動された可聴及び視覚流体漏洩アラームを介して)通知される。プロセスは、ステップ908に続き、そこで、流体漏洩レベルを示すために、或いは漏洩が起こっているロケーションにあるセンサー若しくは検知ユニット又はセンサー若しくは検知ユニットのグループからのそれの指示と、漏洩の重大度とを示すために、漏洩の大きさの可聴及び視覚表現が、アクティブ化され得る。プロセスは、ステップ910に続き、そこで、流体漏洩アラームは、漏洩問題が対応されると、ユーザによってリセットされる。4つの状態のうちのいずれも、図19中で第1の状態(たとえば、漏洩検出)について示されているものと同様のプロセスを使用して監視され得る。
【0097】
本明細書で説明される漏洩検出システム及びアレイは、流体漏れ監視のために様々な流体構成要素上で使用され得る。例示的な流体構成要素は、半導体及び超伝導体産業などの電子デバイス作製において、流体輸送ライン及びポンプなどの医療デバイスにおいて、石油とガス産業、上水道システム、及び下水道において見られるものなどの管継手において、航空宇宙産業において、食品及び飲料産業において、並びに自動車産業において見られ得る。漏洩検出を監視する際のグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)及び又はLoRaプロトコルの使用は、より長いバッテリー寿命につながり、他のワイヤレス・テクノロジーでは実現性がないことがあるよりロバストなセンサー・テクノロジーを可能にし得る。
【0098】
多くの異なる態様及び実施例が、可能である。それらの態様及び実施例のうちのいくつかが、以下で説明される。本明細書を読めば、当業者は、それらの態様及び実施例が、例示であるにすぎず、本発明の範囲を限定しないことを諒解されよう。実施例は、以下で列挙される実施例のうちのいずれか1つ又は複数に従い得る。
【0099】
実施例1:少なくとも1つの漏洩検出センサーを監視する方法であって、方法は、通信ハブを介して、センサーがドライであるとき第1のコンディションを、センサーがウェットであるとき第2のコンディションを備える、センサーの第1の状態を決定することと、通信ハブを介して、センサーの動作可能性を表す第2の状態を決定することと、通信ハブを介して、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)にセンサーの状態の各々を通信することと、GUIを介して、センサーの第1及び第2の状態の表現を表示することとを行うステップを備える、方法。
【0100】
実施例2:通信ハブを介して、センサーのバッテリー寿命の測度を備える、センサーの第3の状態を決定することをさらに備え、ここにおいて、表示するステップが、GUIを介して、センサーの第3の状態の表現を表示することをさらに備える、実施例1に記載の方法。
【0101】
実施例3:通信ハブを介して、通信ハブへのセンサーの信号強度の測度を備える、センサーの第4の状態を決定することをさらに備え、ここにおいて、表示するステップが、GUIを介して、センサーの第4の状態の表現を表示することをさらに備える、実施例2に記載の方法。
【0102】
実施例4:決定するステップのうちの少なくとも1つが、センサーからセンサー・データを受信することと、通信ハブを介してセンサーの第1、第2、第3及び第4の状態のうちの少なくとも1つを決定することとをさらに備える、実施例3に記載の方法。
【0103】
実施例5:通信するステップが、ワイヤレス・プロトコルを介してセンサーに通信するように構成された通信ハブを介して通信することを備える、実施例1に記載の方法。
【0104】
実施例6:ワイヤレス・プロトコルが、LoRaネットワーク・プロトコルを備える、実施例5に記載の方法。
【0105】
実施例7:GUIが、ファブリック又はポリマー又はそれらの組合せを備える材料を通して作動させられるように適応された、操作可能なタッチスクリーンを備える、実施例1に記載の方法。
【0106】
実施例8:GUIが、クリーン・ルーム環境において操作可能である、実施例1に記載の方法。
【0107】
実施例9:GUIが、センサーの第1、第2、第3及び第4の状態のうちの少なくとも1つの望ましくない変化についてユーザに警報を出すように適応されたアラームを備える、実施例3に記載の方法。
【0108】
実施例10:アラームは、センサーの第1の状態が、センサーへの流体接触を示した場合、ユーザに警報を出すように適応された、実施例9に記載の方法。
【0109】
実施例11:アラームは、センサーの第2の状態が、動作不可能性(inoperability)を示した場合、ユーザに警報を出すように適応された、実施例9に記載の方法。
【0110】
実施例12:アラームは、センサーの第3の状態が、センサーの許容できるバッテリー寿命範囲外を示した場合、ユーザに警報を出すように適応された、実施例9に記載の方法。
【0111】
実施例13:アラームは、センサーの第4の状態が、センサーの許容できる信号範囲外を示した場合、ユーザに警報を出すように適応された、実施例9に記載の方法。
【0112】
実施例14:センサーが、流体を収容するパイプ上に位置決めされた、実施例1に記載の方法。
【0113】
実施例15:流体が、腐食性の流体である、実施例14に記載の方法。
【0114】
実施例16:少なくとも1つのセンサーが、複数の漏洩検出センサーを備える、実施例14に記載の方法。
【0115】
実施例17:センサーであって、センサーがドライであるとき第1のコンディションを、センサーがウェットであるとき第2のコンディションを備える、第1の状態と、センサーの動作可能性を表す第2の状態とを有するセンサーと、センサーに動作可能に接続された通信デバイスと、流体漏れを監視するために流体構成要素に漏洩検出システムを取り付けるように適応された取付け要素であって、ここにおいて、通信デバイスが、ワイヤレス・プロトコルを介してセンサーから第1の状態を受信するように適応され、ここにおいて、通信デバイスが、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)にセンサーの第1及び第2の状態を通信するように適応された、取付け要素とを備える漏洩検出システム。
【0116】
実施例18:通信デバイスが、ワイヤレス・プロトコルを介してセンサーと通信するように構成された通信ハブを備える、実施例17に記載の漏洩検出システム。
【0117】
実施例19:ワイヤレス・プロトコルが、LoRaネットワークを備える、実施例18に記載の漏洩検出システム。
【0118】
実施例20:センサーが、基板と、基板と連通している第1の検出要素であって、ここにおいて、第1の検出要素が、センサーとの流体接触に応答して変化するように適応された、第1の検出要素とを備える、実施例17に記載の漏洩検出システム。
【0119】
上記で説明された特徴のすべてが、必要とされるとは限らないこと、特定の特徴の一部分は、必要とされないことがあること、及び1つ又は複数の特徴が、説明されたものに加えて提供され得ることに留意されたい。またさらに、特徴が説明される順序は、必ずしも、特徴が設置される順序であるとは限らない。
【0120】
明快のために別個の実施例のコンテキストにおいて本明細書で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施例において組み合わせて提供されてもよい。逆に、簡潔のために単一の実施例のコンテキストにおいて説明された様々な特徴は、別々に又は任意の部分組合せにおいて提供されてもよい。
【0121】
利点、他の優位性、及び問題の解決策が、特定の実施例に関して上記で説明された。しかしながら、任意の利点、優位性、又は解決策が起こるか又はより顕著になることを引き起こし得る、利点、優位性、問題の解決策、及び任意の特徴は、いずれか又はすべての特許請求の範囲の重要な、必要な、又は必須の特徴と解されるべきではない。
【0122】
本明細書で説明される実施例の仕様及び図示は、様々な実施例の構造の一般的な理解を提供するものである。本明細書及び図示は、本明細書で説明される構造又は方法を使用する装置及びシステムの要素及び特徴のすべての網羅的及び包括的な説明の働きをするものではない。別個の実施例は、単一の実施例において組み合わせて提供されてもよく、逆に、簡潔のために単一の実施例のコンテキストにおいて説明された様々な特徴は、別々に又は任意の部分組合せにおいて提供されてもよい。さらに、範囲において述べられた値への参照は、その範囲内のあらゆる値を含む。多くの他の実施例が、本明細書を読むだけで、当業者には明らかであり得る。構造的置換、論理置換、又は任意の変化が、本開示の範囲から逸脱することなく行われ得るように、他の実施例が、使用され、本開示から導出され得る。それゆえに、本開示は、限定的ではなく例示と見なされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図18C
図18D
図19
【国際調査報告】