(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-03
(54)【発明の名称】包装体
(51)【国際特許分類】
B41J 2/175 20060101AFI20230224BHJP
G03G 21/18 20060101ALI20230224BHJP
【FI】
B41J2/175 163
G03G21/18 110
G03G21/18 128
G03G21/18 185
B41J2/175 175
B41J2/175 161
B41J2/175 169
B41J2/175 165
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022539733
(86)(22)【出願日】2021-06-15
(85)【翻訳文提出日】2022-06-28
(86)【国際出願番号】 CN2021099987
(87)【国際公開番号】W WO2022017067
(87)【国際公開日】2022-01-27
(31)【優先権主張番号】202021469672.4
(32)【優先日】2020-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512246042
【氏名又は名称】珠海納思達企業管理有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100124039
【氏名又は名称】立花 顕治
(74)【代理人】
【識別番号】100207217
【氏名又は名称】樋口 智夫
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲偉▼健
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲華▼峰
【テーマコード(参考)】
2C056
2H171
【Fターム(参考)】
2C056EA19
2C056EA21
2C056FA10
2C056KC04
2C056KC05
2C056KC30
2H171FA01
2H171FA07
2H171FA14
2H171GA04
2H171GA06
2H171GA11
2H171GA15
2H171GA19
2H171GA37
2H171HA24
2H171HA40
2H171JA07
2H171MA02
2H171PA01
2H171WA07
(57)【要約】
包装体は、外包装部(200)と被包装部とを含み、更に、積載部(40,60,70)を含み、前記積載部(40,60,70)は、前記積載部(40,60,70)に対する前記被包装部の移動が制限されるように、前記被包装部を格納し、前記外包装部(200)は、互いに結合される前記積載部(40,60,70)と前記被包装部とを少なくとも部分的に収容可能である収容部(211,211,2001)を少なくとも含む。当該包装体によれば、積載、輸送の利便性が向上し、消耗品をリセッタ又は検出器から着脱する工程が省かれ、生産効率が向上する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外包装部と被包装部とを含む包装体であって、
前記包装体は、積載部を更に含み、前記積載部は、前記積載部に対する前記被包装部の移動が制限されるように、前記被包装部を格納し、
前記外包装部は、互いに結合される前記積載部と前記被包装部とを少なくとも部分的に収容可能である収容部を含むことを特徴とする包装体。
【請求項2】
前記被包装部は、2つ以上あり、前記積載部に対する前記被包装部の移動を制限するために、複数の前記被包装部は、前記積載部に取り外し可能に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の包装体。
【請求項3】
前記積載部は、前記被包装部が前記積載部に格納されたときに、隣り合う2つずつの前記被包装部同士を隔てるための仕切板を含むことを特徴とする請求項2に記載の包装体。
【請求項4】
前記積載部は、前記被包装部の移動を制限するために、前記被包装部に固定接続され得る取付部を更に含むことを特徴とする請求項2に記載の包装体。
【請求項5】
前記取付部は、前記積載部に設けられる取付溝であり、前記取付溝と前記被包装部とのうちの一方に突起が設けられ、他方に凹溝が設けられ、前記被包装部が前記積載部に結合されるとき、前記突起と前記凹溝との係合によって、前記積載部に対する前記被包装部の移動が制限されることを特徴とする請求項4に記載の包装体。
【請求項6】
前記被包装部は、チップを含み、前記積載部には、窓が設けられ、
前記チップは、少なくとも一部が前記窓から露出可能であることを特徴とする請求項1に記載の包装体。
【請求項7】
前記外包装部は、作業窓を更に含み、前記被包装部は、チップを含み、前記チップは、少なくとも一部が前記作業窓から露出可能であり、前記チップ及び/又は前記被包装部は、前記作業窓を介して、前記外包装部の外部から操作され得ることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の包装体。
【請求項8】
前記包装体は、前記収容部と外部との連通を遮断するために、前記作業窓の少なくとも一部を覆う保護部を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の包装体。
【請求項9】
前記保護部は、互いに結合される上蓋と下蓋とを含み、前記下蓋は、前記外包装部に固定接続され、前記上蓋は、前記作業窓を開閉できるように前記下蓋に対して移動可能であることを特徴とする請求項8に記載の包装体。
【請求項10】
前記外包装部は、第1外包装部品と第2外包装部品とを含み、
前記収容部を形成するために、前記第1外包装部品は、前記第2外包装部品に取り外し可能に接続され、
前記第1外包装部品は、第1作業窓を含み、前記第2外包装部品は、第2作業窓を含み、
前記第1外包装部品が前記第2外包装部品に結合されたとき、前記第1作業窓と前記第2作業窓とは、少なくとも部分的に重なり合うことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の包装体。
【請求項11】
前記包装体は、前記外包装部と前記被包装部との間に設けられる緩衝部材を更に含むことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタの技術分野に関し、特に、包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
(関連出願)
本願は、2020年07月23日に中国専利局へ提出された、出願番号が202021469672.4であって発明の名称が「包装体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は、引用によって本願に組み込まれる。
【0003】
図1は、従来技術における消耗品及びリセッタの模式図である。
図1に示すように、従来技術では、消耗品に対して修復する必要がある場合があり、特に、リサイクルされた消耗品10にプリント原料(例えば、インク、トナー)を新たに注入した後、チップ110に対してプリント原料情報の修復又は消耗品型番情報の修正を行う必要がある。修正するときに、消耗品10をリセッタ20にセットし、消耗品10におけるチップ110の端子111を、リセッタ20における接点210と接触させ、リセッタ20を起動し、リセッタ20におけるプログラムでチップ110を修復又は修正する。
【0004】
従来技術の生産過程において、消耗品10の半製品のリセットフローでは、リセッタ20に取り付けて、リセット終了後、リセッタ20から取り外す。複数の消耗品10は、1つずつ順に上記フローを実行することによってリセット作業を完了する。この工程の後でチップの検出工程も必要である場合に、検出器に取り付けて検出を終了した後で検出器から取り外す検出フローも必要になる。このようなプロセスフローは、作業が煩雑であり、効率が高くない。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、積載、輸送の利便性が向上するとともに、包装体の構成により、消耗品をリセッタ又は検出器から着脱する工程が省かれ、生産効率が向上する包装体を提供することにある。
【0006】
本発明は、包装体を提供する。当該包装体は、外包装部と被包装部とを含み、
前記包装体は、積載部を更に含み、前記積載部は、前記積載部に対する前記被包装部の移動が制限されるように、前記被包装部を格納し、
前記外包装部は、互いに結合される前記積載部と前記被包装部とを少なくとも部分的に収容可能である収容部を含む。
【0007】
可能な一設計では、前記被包装部は、2つ以上あり、前記積載部に対する前記被包装部の移動を制限するために、複数の前記被包装部は、前記積載部に取り外し可能に接続されている。
【0008】
可能な一設計では、前記積載部は、前記被包装部が前記積載部に格納されたときに、隣り合う2つずつの前記被包装部同士を隔てるための仕切板を含む。
【0009】
可能な一設計では、前記積載部は、前記被包装部の移動を制限するために、前記被包装部に固定接続され得る取付部を更に含む。
【0010】
可能な一設計では、前記取付部は、前記積載部に設けられる取付溝であり、前記取付溝と前記被包装部とのうちの一方に突起が設けられ、他方に凹溝が設けられ、前記被包装部が前記積載部に結合されるとき、前記突起と前記凹溝との係合によって、前記積載部に対する前記被包装部の移動が制限される。
【0011】
可能な一設計では、前記被包装部は、チップを含み、前記積載部には、窓が設けられ、
前記チップは、少なくとも一部が前記窓から露出可能である。
【0012】
可能な一設計では、前記外包装部は、作業窓を更に含み、前記被包装部は、チップを含み、前記チップは、少なくとも一部が前記作業窓から露出可能であり、前記チップ及び/又は前記被包装部は、前記作業窓を介して、前記外包装部の外部から操作され得る。
【0013】
可能な一設計では、前記包装体は、前記収容部と外部との連通を遮断するために、前記作業窓の少なくとも一部を覆う保護部を更に含む。
【0014】
可能な一設計では、前記保護部は、互いに結合される上蓋と下蓋とを含み、前記下蓋は、前記外包装部に固定接続され、前記上蓋は、前記作業窓を開閉できるように前記下蓋に対して移動可能である。
【0015】
可能な一設計では、前記外包装部は、第1外包装部品と第2外包装部品とを含み、
前記収容部を形成するために、前記第1外包装部品は、前記第2外包装部品に取り外し可能に接続され、
前記第1外包装部品は、第1作業窓を含み、前記第2外包装部品は、第2作業窓を含み、
前記第1外包装部品が前記第2外包装部品に結合されたとき、前記第1作業窓と前記第2作業窓とは、少なくとも部分的に重なり合う。
【0016】
可能な一設計では、前記包装体は、前記外包装部と前記被包装部との間に設けられる緩衝部材を更に含む。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以下の有利な作用効果を有する。
本発明は、包装体を提供する。該包装体は、外包装部と被包装部とを含み、更に、積載部を含み、積載部は、積載部に対する被包装部の移動が制限されるように、被包装部を格納するために用いられ、外包装部は、互いに結合される積載部と被包装部とを少なくとも部分的に収容可能である収容部を含む。消耗品を固定可能に積載部に取り付けることで、被包装部(例えば、消耗品)の半製品や製品の積載、輸送を容易にし、積載部が被包装部(例えば、消耗品)とともに保管、移送、輸送されることで、被包装部(例えば、消耗品)が指定の方式で配置されやすなり、生産過程における利便性が向上し、自動化生産の達成に有利であり、また、チップが生産過程において汚損されることを防ぐ。積載部を包装体の一部として、消耗品とともに外包装部に入れることで、リセッタ又は検出器からの消耗品の着脱工程が省かれ、生産効率が向上する。
【0018】
上記の一般的な説明及び下記の詳細な説明は単なる例示であり、本発明を制限するものではないことを理解されたい。
【0019】
本発明の実施例における技術方案をより明確に説明するために、以下は、実施例の説明に使用される添付の図面を簡単に紹介するが、以下に説明される図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎない。当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの図面に従って他の図面を取得することができることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】従来技術における消耗品とリセッタの模式図である。
【
図4】実施例1の消耗品が積載部に取り付けられる模式図である。
【
図6】実施例1の包装体とマニピュレータの模式図である。
【
図8】実施例2の包装体とマニピュレータの模式図である。
【
図11】実施例3の消耗品が積載部に取り付けられる模式図である。
【
図13】実施例3の包装体とマニピュレータの模式図である。
【
図16】実施例5における保護部の構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の技術方案をよりよく理解するために、以下は、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0022】
説明される実施例は、本発明のいくつかの実施例のみであり、全ての実施例ではないことが明らかである。本発明における実施例に基づいて創造的な労働をすることなく当業者によって取得される他の実施例は全て、本発明の保護範囲に属する。
【0023】
本発明の実施例で使用される用語は、実施例を説明することのみを目的とし、本発明を制限することを意図するものではない。本発明の実施例及び添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「1種」、「前記」及び「該」は、文脈が明らかに他の意味を示していない限り、複数形も含むことを意図する。
【0024】
本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、関連する対象の関連関係を説明するものにすぎず、3つの関係がある可能性を示すことを理解されたい。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、Bのみが存在する、この3つの場合を表すことができる。また、本明細書において、符号「/」は、一般的に、前後の関連する対象は、「又は」の関係にあることを表す。
【0025】
本発明の実施例で説明される「上」、「下」、「左」、「右」などの方向性のある単語は、図面に示される角度から説明するものであり、本発明の実施例に対する制限として理解してはならないことを留意されたい。なお、文脈から、1つの要素が別の要素の「上」又は「下」に接続されることが言及された場合、直接別の要素の「上」又は「下」に接続される可能性に加えて、中間の要素を介して別の要素の「上」又は「下」に接続される可能性もあることを理解されたい。
【0026】
本発明は、外包装部と被包装部とを含む包装体を提供する。外包装部は、収容部を有し、被包装部を包装するために使用される。ここで、配置される被包装部には、データ記憶部(例えば、チップ)が設けられ、配置される被包装部は、画像成形装置で使用される消耗品(トナーカートリッジや、インクカートリッジ、リボンなど)であってもよく、電子製品で使用されるセットトップボックスなどであってもよく、または、その他のタイプのケース構造であってもよく、そこに設けられるデータ記憶部(例えば、チップ)は、被包装部の液体/トナー容量又は他の関連データを記憶するための記憶デバイスであり、当該データ記憶部は、それぞれ異なる記憶デバイスであってもよい。このため、上記被包装部及びそこに設けられるデータ記憶部には、様々な構造が存在する可能性があり、配置される対応する外包装部は、異なる被包装部及びデータ記憶部などのサイズ、位置及び形状に応じて、フィットできるように、対応する外包装部の構造を適宜調節してもよく、ここで具体的に限定しない。配置される包装体を更に説明するために、以下の各実施例では、被包装部を消耗品(トナーカートリッジやインクカートリッジ、リボンなど)として、データ記憶部をチップとして具体的に説明する。
【0027】
本発明の実施例では、図像形成装置(例えば、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ)の基本的な構造が当該分野における通常の設計であり、消耗品(トナーカートリッジやインクカートリッジ、リボン等)が、特に説明する構造を除いて、残りは全て当該分野における通常の設計である。
【0028】
実施例1
図2は、実施例1の消耗品の模式図である。消耗品30は、略直方体形状をなし、底面30aと、上面30bと、第1側面30cと、第2側面30dと、第3側面30eと、第4側面30fとの6つの表面を有する。消耗品30は、ユーザによりプリンタに取り付けられた後、プリンタによるプリント作業にプリント原料を提供できる。消耗品30は、本体310と、固定部材320と、データ記憶部と(本実施例では、チップ330を用いて説明する)、供給口340とを有する。
【0029】
消耗品30は、インクカートリッジであっても、トナーカートリッジであっても、リボンであってもよい。プリント原料は、インク、トナーなどであってもよい。本体310内にプリント原料が貯蔵され、必要なとき、供給口340を介してプリント原料がプリンタに供給される。固定部材320は、消耗品30をプリンタに固定するために用いられる。固定部材320には、更に係合部321を有する。プリンタにおける部材に対応する係合部321によって、消耗品30をプリンタに固定する。消耗品30がプリンタに取り付けられると、チップ330とプリンタとの間で電気信号の送受信が行われる。チップ330には、プリント原料の種類情報、消耗品30内のプリント原料の貯蔵量情報、消耗品の品番情報などが記憶されている。チップ330には、更に端子331が設けられる。具体的に、チップ330における端子331とプリンタとの当接によって、電気信号の送受信が可能になる。
【0030】
図2に示すように、消耗品30の底面30aには、供給口340が、第1側面30cには、チップ330、固定部材320が設けられている。本実施例では、固定部材320は、支点周りに回転できるハンドルであり、固定部材320は、平行に移動する締め具であっても、弾性作用を有する弾性部材であってもよい。
【0031】
図3は、実施例1の積載部の模式図である。積載部40は、積載部40に対する消耗品30の移動が制限されるように、消耗品30を収容可能である。外包装部の収容部は、互いに結合される積載部40と消耗品30とを少なくとも部分的に収容可能であり、消耗品30は、積載部40に固定可能に取り付けられている。積載部40は、開口を有する略直方体形状をなす。積載部40は、開口40bと、底面40aと、第1側面40cと、第2側面40dと、第3側面40eと、第4側面40fとを有する。3次元直角座標系を作り、互いに垂直な3つの座標軸は、それぞれX軸、Y軸、Z軸である。底面40aが開口40bを指す方向は、+Z軸方向であり、第2側面40dが第1側面40cを指す方向は、+X軸方向であり、第4側面40fが第3側面40eを指す方向は、+Y軸方向である。積載部40は、更に、消耗品30の移動を制限するために、消耗品30に固定接続され得る取付部410を含む。具体的に、取付部410は、積載部40に設けられる取付溝であり、取付溝の内壁に凹部が設けられ、凹部が取付溝の方向に凹み、積載部40に対する消耗品30の移動を制限するために、少なくとも一部が消耗品30に当接する。具体的に、次のように理解できる。積載部40は、取付部410と、第1凹部420と、第2凹部430とを含む。開口40bは、積載部40の+Z軸方向に設けられる。積載部40は、底面40a、第1側面40c、第2側面40d、第3側面40e、第4側面40fのうちの1つ又は複数の表面に凹部が設けられ、凹部の内面によって消耗品30を締め付け、固定することができる。また、第1側面40c、第2側面40d、第3側面40e、第4側面40fにおける凹部に、案内部が設けられてもよい。案内部は、-Z軸方向に沿って見ると、消耗品取付部410に徐々に入り込んでおり、消耗品30が積載部40に取り付けられる過程において消耗品30を案内することができ、消耗品30が偏って取り付けられることに起因して、生産過程において固定できない又は外包装部にフィットできないことが避けられる。
図3に示すように、本実施例では、第3側面40eに第1凹部420、第4側面40fに第2凹部430が設けられている。第1凹部420、第2凹部430の+Z軸側には、案内部があり、案内部は、-Z軸方向に沿って、消耗品取付部410に徐々に入り込んでいる。
【0032】
図4は、実施例1の消耗品が積載部に取り付けられる模式図である。消耗品30を積載部40に取り付ける手順は、以下のとおりである。ステップA:積載部40を、底面40aが鉛直方向の下方に、開口40bが鉛直方向の上方になるように配置する。つまり、積載部40は、-Z軸方向が鉛直方向になる姿勢に配置される。ステップB:消耗品30を、第2側面30dが-Z軸側になる姿勢で、-Z軸方向に沿って積載部40の取付部410に入れる。ステップC:消耗品30を積載部40に固定して取り付けることで、1つの組立体400を形成する。
【0033】
消耗品30が積載部40に取り付けられると、チップ330を含む消耗品30の少なくとも一部が露出する。
図4に示すように、消耗品30のチップ330、固定部材320、供給口340が露出する。
【0034】
マニピュレータ50は、接触ピン510と、制御部520とを有する。制御部520内に、接触ピン510によってチップ330を修復又は修正できる動作プログラムがある。組立体400は、その後の生産過程において、一体として保管、移送、輸送される。消耗品30の半製品又は製品が、マニピュレータ50を用いて消耗品30のチップ330に対してプリント原料情報の修復又は消耗品型番情報の修正を行う必要がある(特に、リサイクされた消耗品30に新たにプリント原料を注入した後、チップ330を修復又は修正する必要がある)場合に、作業ステップは、次のとおりである。ステップA:組立体400を、-Z軸方向が鉛直方向になる姿勢で配置する。ステップB:接触ピン510がチップ330における端子331に当接するまで、マニピュレータ50を-Z軸方向に沿って徐々に組立体400に近づける。ステップC:マニピュレータ50の起動ボタンを押す又はマニピュレータ50が自動的に起動することにより、マニピュレータ50が修復又は修正のプログラムを実行する。ステップD:作業が完了され、マニピュレータ50が組立体400から離れる。
【0035】
更に、マニピュレータ50は、検出プログラムを有してもよい。チップ330を修復するまたは修正するプログラムが実行された後、検出プログラムが実行される。生産ステップが減少し、生産効率が向上する。
【0036】
本実施例の構造では、消耗品30が積載部40に固定して取り付けられ、生産過程において、積載部40が消耗品30の半製品又は製品を積載、輸送するために用いられ、つまり、積載部40は消耗品30とともに保管、移送、輸送される。生産効率が向上し、消耗品30が指定の方式で配置されることが容易になり、生産過程における利便性が向上し、自動化生産の達成に有利であり、また、チップ330が生産過程において汚損されることが避けられる。消耗品30がリセッタ又は検出器から繰り返して着脱する工程が省かれ、生産効率が向上する。
【0037】
積載部40を使用しないと、消耗品30は、生産製造過程において、指定の方式で配置し難しく、不安定になり、安定して指定の方式で配置できない。また、消耗品30が直接生産製造ラインに配置され輸送される過程において、チップ330は、生産ラインにおける異物、塵などによって汚損される可能性がある。
【0038】
マニピュレータ50によって、1回の固定で、リセット及び検出プロセスを同時に完了することが可能になる。
【0039】
図5は、実施例1の包装体の模式図である。包装体は、組立体400と、外包装部200と、緩衝部材23とを含み、緩衝部材23は、消耗品30が外包装部200に接触することを防ぐ、又は固定部材320の損傷を避けるために、外包装部200と消耗品30との間に設けられる。
【0040】
組立体400は、消耗品30と、消耗品30を収容する積載部40とを含む。消耗品30は、積載部40に固定して取り付けられ、組立体400を形成する。外包装部200は、組立体400の少なくとも一部を少なくとも収容できる収容部を含む。
図5に示すように、本実施例では、外包装部200は、第1外包装部品21と、第2外包装部品22とを含み、収容部を形成するために、第1外包装部品21は、第2外包装部品22に取り外し可能に接続されている。具体的に、第1外包装部品21、及び第2外包装部品22は、いずれも開口を有する略直方体形状をなす。第1外包装部品21、及び第2外包装部品22は、いずれも外包装部200の一部である。第1外包装部品21、及び第2外包装部品22の材質は、プラスチック、ボール紙などであってもよい。第1外包装部品21は、第1収容部211と、開口21bとを含む。第2外包装部品22は、第2収容部221と、開口22bとを含む。包装の過程において、まず、組立体400を-Z軸方向に沿って第1外包装部品21の第1収容部211に入れ、次に、組立体400を第1外包装部品21とともに-X軸方向に沿って、第2外包装部品22の第2収容部221に入れ、最後に、組立体400と外包装部200の外側の少なくとも2つの表面をシールフィルムで覆い、包装作業が完了される。
【0041】
積載部40の材質は、金属、プラスチック、ボール紙、ゴムを含むが、これらに限定されない。消耗品30を収容できる積載部40を形成するものであれば、他の材質を選択することもできる。積載部40は、選択される材質、加工される積載部の強度などの異なる要求に応じて、射出成形、ブロー成形、プレス成形などの異なるプロセスを適宜選択して作製することができる。積載部40の材質がゴムである場合、積載部40と消耗品30との間が締り嵌めになり、組立体400が外包装部200に置かれるとき、輸送、保管中に緩衝の役割を果たすことができる。
【0042】
緩衝部材23は、消耗品30の損傷されやすい部分の周りに配置され、損傷されやすい部分の損傷を避けるのに用いられる。
図5に示すように、本実施例における消耗品30の損傷されやすい部分は、固定部材320であり、可動な部材であるので、外部からの衝撃などにより損傷されやすい。固定部材320の周りに、固定部材320の損傷を避けるために、緩衝部材23が設けられる。
【0043】
更に、第1外包装部品21、第2外包装部品22における対応する位置に、マグネットデバイスを予め配置しておき、包装の最終のステップでシールフィルムを使用することなく、第1外包装部品21と第2外包装部品22のマグネットデバイスをマッチングすることができる。また、シールフィルムを貼ることで第1外包装部品21と第2外包装部品22とを固定することもできる。
【0044】
図5及び
図6に示すように、
図6は、実施例1の包装体及びマニピュレータの模式図である。第2外包装部品22の第1側面22cには、作業窓222が設けられ、作業窓222を介して、外包装部の外部から積載部40に位置するチップ330及び/又は消耗品30を操作可能である。具体的に、作業窓222は、第1側面22cに設けられる貫通穴であり、その穴は、Z軸方向に沿って延びる。チップ330は、少なくとも一部が作業窓222から露出する。更に、チップ330の端子331は、第2作業窓222から露出する。好ましくは、チップ330全体が第2作業窓222から露出する。この構造によれば、包装体を開封することなく、チップ330に対して、アップデート、リセット、修正、置換などの作業を行うことができる。
【0045】
積載部40が消耗品の包装体の一部として、消耗品30とともに外包装部200に入れられることで、リセッタ又は検出器から消耗品を繰り返して着脱する工程が省かれ、生産効率が向上する。
【0046】
外包装部200における作業窓222によって、消耗品の包装体を開封することなく、チップ330に対して、アップデート、リセット、修正、置換などの操作を行うことができる。
【0047】
例を挙げると、消耗品の包装体の外側からチップ330を操作する必要のある場合、作業ステップは、次のとおりである。ステップA:消耗品の包装体を安定な姿勢に配置する。ステップB:接触ピン510がチップ330における端子331に当接するまで、マニピュレータ50を-Z軸方向に徐々に沿って包装体に近づける。ステップC:マニピュレータ50の起動ボタンを押す又はマニピュレータ50が自動的に起動することにより、マニピュレータ50が対応するプログラムを実行する。ステップD:作業が完了され、マニピュレータ50が包装体から離れる。
【0048】
更に、この構造によれば、包装体を開封することなく、チップ330から消耗品30の型番、インクのタイプを検出することもできる。
【0049】
実施例2:
図7は、実施例2の組立体の模式図である。
図8は、実施例2の包装体及びマニピュレータの模式図である。
【0050】
組立体400は、複数(2つ以上)の消耗品30と、積載部40とを含み、積載部40に対する消耗品30の移動を制限するために、複数の消耗品30は、積載部40に取り外し可能に接続されている。複数の消耗品30は、-Z軸方向に沿って取付部410に取り付けられてもよい。好ましくは、複数の消耗品30は、消耗品の全セットであってもよく、例えば、複数の消耗品30は、4つの異なる色(黒、赤、黄、青)の消耗品である。別の例として、複数の消耗品30は、4つの黒の消耗品であり、ユーザが揃えて購入することができる。本実施例では、複数の消耗品30は、4つの異なる色の消耗品である。組立体400は、4つの消耗品30と、積載部40とを含む。生産過程において、消耗品30の全セットを積載部40に取り付けて固定し、修復、修正又は検出のとき、消耗品の全セットに対し同時に修復、修正及び検出することで、時間が節約され、効率が向上する。
【0051】
積載部40は、取付部410、第1凹部420、第2凹部430に加えて、更に、第3凹部440、第4凹部(図示せず)を含む。第3凹部440は、第1側面40cに設けられ、消耗品30をその内面に固定できる。第4凹部は、第2側面40dに、第3凹部440に対向して設けられ、消耗品30をその内面に固定できる。
【0052】
外包装部200の第2外包装部品22には、作業窓222が設けられ、作業窓222によって、複数の消耗品30における全てのチップ330の少なくとも一部が作業窓222から露出できる。更に、全てのチップ330の端子331が作業窓222から露出する。好ましくは、全てのチップ330が作業窓222から完全に露出する。この構造によれば、包装体を開封することなく、チップ330に対して、アップデート、リセット、修正、置換などの作業を行うことができる。
【0053】
それ以外は実施例1と同じである。
【0054】
実施例3:
図9、
図10は、実施例3の積載部の模式図である。
【0055】
積載部60は、複数の消耗品30を収容でき、複数の消耗品30は、積載部60に固定して取り付けられる。取付部は、積載部60に設けられる取付溝であり、取付溝と消耗品30の一方に突起が設けられ、他方に凹溝が設けられ、突起と凹溝との係合によって、積載部60に対する消耗品30の移動が制限される。具体的に、積載部60は、開口を有し両側面に凹溝を有するU字型の略直方体形状をなす。積載部60は、開口60bと、底面60aと、第1側面60cと、第2側面60dと、第3側面60eと、第4側面60fとを有する。積載部60は、更に、複数の取付部610と、仕切板601と、第1突起620と、第2突起630と、第4突起640と、第5突起660と、ノッチ650と、窓670とを有する。開口60bは、積載部60の+Z軸方向に設けられる。
図9及び
図10に示すように、本実施例では、各消耗品取付部610ごとに、第1突起620と、第2突起630と、第4突起640と、第5突起660と、ノッチ650と、窓670とを有する。第1突起620、第2突起630、第4突起640、第5突起660は、すなわち、複数の消耗品30を積載部60に固定するための固定部である。第1突起620、第2突起630、第4突起640、第5突起660は、各消耗品取付部610のそれぞれの内壁から消耗品取付部610へ入り込む方向における突起であり、消耗品30には、突起に対応する凹溝が設けられ、係合によって、これらの間の固定接続を実現する。更に、第1突起620、第2突起630、第4突起640、第5突起660には、案内部が設けられてもよく、案内部が-Z軸方向に沿って消耗品取付部610に徐々に入り込んでいる。
【0056】
ノッチ650は、底面60aに設けられる貫通口であり、消耗品30の供給口340を収容するために用いられる。窓670は、第1側面60cに設けられる貫通口であり、消耗品30が積載部60に取り付けられると、チップ330の少なくとも一部が窓670から露出できる。
【0057】
積載部60の仕切板601は、隣り合う2つずつの消耗品30同士を隔てるために用いられる。仕切板601を複数の消耗品30の間に配置することによって、複数の消耗品30が互いに突き当てられることに起因して、消耗品30が積載部60に安定して配置できないことが避けられる。
【0058】
本実施例の構造によれば、複数の消耗品30が積載部60に固定して取り付けられ、生産過程において、積載部60が複数の消耗品30の半製品又は製品を積載、輸送するために用いられ、つまり、積載部60が消耗品30とともに保管、移送、輸送される。生産効率が向上し、複数の消耗品30が指定の方式で配置されやすくなり、生産過程における利便性が向上し、自動化生産の達成に有利であり、また、チップ330が生産過程において汚損されることを防ぐ。リセッタ又は検出器から消耗品30を繰り返して着脱する工程が省かれ、生産効率が向上する。
【0059】
図11に示すように、本実施例では、複数の消耗品30は、4つの異なる色の消耗品である。組立体600は、4つの消耗品30と、積載部60とを含む。生産過程において、消耗品30の全セットを積載部60に取り付けて固定し、修復、修正又は検出のとき、消耗品の全セットに対し同時に修復、修正及び検出することで、時間が節約され、効率が向上する。
【0060】
図11は、実施例3の消耗品が積載部に取り付けられる模式図である。複数の消耗品30を積載部60に取り付ける手順は、以下のとおりである。ステップA:積載部60を、底面60aが鉛直方向の下方に、開口60bが鉛直方向の上方になるように配置する。つまり、積載部60は、-Z軸方向が鉛直方向となる姿勢に配置される。ステップB:複数の消耗品30を順次に、底面30aが-Z軸側になる姿勢で、-Z軸方向に沿って、積載部60の複数の消耗品取付部610のそれぞれに入れる。ステップC:消耗品30を積載部60に固定して取り付けることで、1つの組立体600を形成する。
【0061】
図12は、実施例3の包装体の模式図である。
図13は、実施例3の包装体とマニピュレータの模式図である。消耗品の包装体は、組立体600と外包装部200とを含む。
【0062】
組立体600は、複数の消耗品30と、消耗品30を収容する積載部60と含む。消耗品30は、積載部60に固定して取り付けられて、組立体600を形成する。外包装部200は、組立体600の少なくとも一部を少なくとも収容できる収容部を含む。
図5に示すように、本実施例では、外包装部200は、第1外包装部品21と、第2外包装部品22とを含む。第1外包装部品21、及び第2外包装部品22は、いずれも開口を有する略直方体形状をなす。第1外包装部品21、及び第2外包装部品22は、いずれも外包装部の一部である。第1外包装部品21、及び第2外包装部品22の材質は、プラスチック、ボール紙などであってもよい。第1外包装部品21は、第1収容部211と、開口21bと、第1作業窓212とを含む。第2外包装部品22は、第2収容部221と、開口22bと、第2作業窓222とを含む。包装の過程において、まず、組立体600を-Z軸方向に沿って第1外包装部品21の第1収容部211に入れ、次に、組立体600を第1外包装部品21とともに+Z軸方向に沿って第2外包装部品22の第2収容部221に入れ、最後に、組立体600と外包装部200の外側の少なくとも2つの表面をシールフィルムで覆い、包装作業が完了される。
【0063】
消耗品の包装体の包装が完了された後、第1作業窓212と第2作業窓222とは、少なくとも部分的に重なり合い、且つ、第1作業窓212、第2作業窓222の位置は、窓670に対応し、チップ330の少なくとも一部が第1作業窓212、第2作業窓222、及び窓670から露出できる。この構造によれば、包装体を開封することなく、チップ330に対して、アップデート、リセット、修正、置換などの作業を行うことができる。
【0064】
それ以外は、実施例2と同じである。
【0065】
実施例4
図14は、実施例4の積載部の模式図である。
図15は、実施例4の包装体の模式図である。
【0066】
積載部70は、開口を有する略直方体形状をなす。積載部70は、開口70bと、底面70aと、第1側面70cと、第2側面70dと、第3側面70eと、第4側面70fとを有する。積載部70は、更に、複数の取付部710と、仕切板701と、ノッチ750と、窓770と、第1溝780と、第2溝790とを有する。開口70bは、積載部70の+Z軸方向に設けられる。
【0067】
消耗品30が取付部710に取り付けられると、固定部材30の係合部321が第1溝780内に入り、それと結合して、消耗品30が積載部70から離脱することを防ぐ。
【0068】
複数の消耗品30が積載部70に取り付けられて、組立体700を形成する。包装体は、組立体700と、外包装部200とを含む。外包装部200は、複数の消耗品30と積載部70とから形成される組立体700の少なくとも一部を少なくとも収容できる収容部2001を有する。本実施例では、外包装部200は、組立体700のわずかな一部を収容できる収容部2001を有する。積載部70は、外包装部の一部として使用される。
【0069】
外包装部200は、収容部2001と、開口200bと、第1側面200cと、第2側面200dと、延在部280と、延在部280に設けられる突起290とを含む。第1側面200cは、第2側面200dと対向して設けられる。延在部280は、第1側面200cから延びる。組立体700が外包装部200に設けられると、突起290が第2溝790にフィットし、外包装部200が組立体に固定される。
【0070】
第2側面200dと積載部70との間にクリップ構造又は回転接続構造が設けられてもよい。第2側面200dと積載部70との間にクリップ構造が設けられた場合、組立体700が、+Z軸方向に沿って、外包装部200に取り付けられるとともに、突起290が第2溝790にフィットしている。第2側面200dと積載部70との間に回転接続構造が設けられた場合、
図15に示すように、組立体700と外包装部200が回転接続箇所を支点として回転可能に取り付けられるとともに、突起290が第2溝790にフィットしている。
【0071】
それ以外は、実施例2と同じである。
【0072】
実施例5
実施例1から実施例5を基に、各実施例における包装部材は、更に保護部を含んでもよい。配置される保護部は、収容部と外部との連通を遮断するために、作業窓の少なくとも一部を覆うように外包装部に設けられてもよい。更に、保護部は、少なくとも作業窓を覆い、収容部と外部との連通を完全に遮断する。
【0073】
具体的に、配置される保護部は、内外の連通の制限が達成されるために、外包装部及び/又は消耗品に取り外し可能に接続される保護膜構造であってもよく、当該保護膜によって、防水、防塵、空気流通防止が実現され、対応する作業窓又は供給口の密封接続が可能になる。保護膜の密封効果を確保し、且つ使用者が取り扱いやすく、対応する開口の開閉を容易にすることから、保護膜は、粘着剤によって接続され、粘着剤に用いられる材料は、使い捨てのものでも、繰り返して使えるものでもよい。チップのリセット又は書き直しのとき、保護膜を剥がして、作業窓からチップを操作し、操作終了後、粘着材料で作業窓を覆う。
【0074】
本実施例では、別の保護部が提供される。
図16には、保護部の具体的な構造の模式図が示されている。以下では、保護部80が作業窓に設けられる場合を例として具体的に説明する。保護部80は、互いに結合される上蓋80bと下蓋80aとを含み、下蓋80aは、外包装部に固定接続され、上蓋80bは、作業窓を開閉できるように、下蓋80aに対して移動できる。具体的に、対応する作業窓の側壁の周りに、被固定部810で下蓋80aが固定接続/接着され、下蓋80aには、通り穴830があり、通り穴830は、作業窓の開口と少なくとも部分的に重なり合い、好ましくは、通り穴830が作業窓に完全に重ねられ、下蓋80aに回転軸850を介して上蓋80bが回転接続されることで、上蓋80bが通り穴830を覆うように下蓋80aに対して回転して、当該作業窓を密封することができ、あるいは、通り穴830を開けて、上蓋80bによって通り穴830、作業窓が外部と連通することにより、チップ330の少なくとも一部が窓670から露出でき、包装体を開封することなく、チップ330に対して、アップデート、リセット、修正、置換などの作業を行うことができる。
【0075】
より具体的には、良好な密封及び連通効果を達成して、作業を容易にするために、上蓋80bと下蓋80aとの一方に係合部820が設けられ、他方に被係合部840が設けられ、係合部820と被係合部840との係合によって、上蓋80bが通り穴830を密封することができ、係合の解除によって、上蓋80bを下蓋80aに対して回転させ、通り穴830を開けることができる。つまり、作業者が、必要に応じて、内部におけるチップを操作する必要がある場合、係合部820と被係合部840との係合を解除するだけで、上蓋80bを手動で回転させて、チップ330を作業窓から露出させることができる。
【0076】
なお、ここで強調したいのは、配置される保護部の結合構造について、他の形式の結合も使用できるが、ここで具体的に限定しない。
【0077】
上記したのは本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を限定することを意図したものではない。当業者にとって、本発明は様々な変更及び変形を有してもよい。本発明の精神と原則の範囲内で行われるいかなる変更、同等の置換、改良などは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【国際調査報告】