(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-03
(54)【発明の名称】加熱回路
(51)【国際特許分類】
H02M 7/538 20070101AFI20230224BHJP
H05B 3/00 20060101ALN20230224BHJP
【FI】
H02M7/538 A
H05B3/00 310C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022540723
(86)(22)【出願日】2020-12-29
(85)【翻訳文提出日】2022-06-30
(86)【国際出願番号】 CN2020141094
(87)【国際公開番号】W WO2021136306
(87)【国際公開日】2021-07-08
(31)【優先権主張番号】201911417898.1
(32)【優先日】2019-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201911417576.7
(32)【優先日】2019-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201911416405.2
(32)【優先日】2019-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521007481
【氏名又は名称】▲広▼▲東▼美的白色家▲電▼技▲術▼▲創▼新中心有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG MIDEA WHITE HOME APPLIANCE TECHNOLOGY INNOVATION CENTER CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Building #4,Midea Global Innovation Center,Industry Boulevard,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】左 ▲遠▼洋
(72)【発明者】
【氏名】尹 坤任
(72)【発明者】
【氏名】侯 俊峰
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 梁浩
(72)【発明者】
【氏名】于 三▲營▼
【テーマコード(参考)】
3K058
5H770
【Fターム(参考)】
3K058CA02
5H770BA09
5H770DA01
5H770DA46
5H770HA19Z
5H770JA17Z
(57)【要約】
加熱回路は、インバータ回路(11)、加熱素子(122)、検出素子(123)、第1電源(13)及び第2電源(14)を含み、第1電源(13)、加熱素子(122)及びインバータ回路(11)は、第1回路を形成し、第2電源(14)、検出素子(123)及び加熱素子(122)は、第2回路を形成し、第1電源(13)は、第1回路を介して加熱素子(122)に給電し、加熱素子(122)は、第1電源(13)の給電に基づいて発熱し、第2電源(14)は、第2回路を介して加熱素子(122)及び検出素子(123)に給電する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インバータ回路、少なくとも1つのサブ回路、第1電源及び第2電源を含む加熱回路であって、
前記サブ回路は、スイッチモジュール、加熱素子及び検出素子を含み、
前記スイッチモジュールは、それぞれ前記加熱素子及び前記検出素子に接続され、
前記スイッチモジュールが第1スイッチ状態にある場合、前記第1電源、前記インバータ回路及び前記加熱素子は、第1オン回路になるように接続され、前記第1電源は、前記第1オン回路を介して前記加熱素子に給電し、前記加熱素子は、前記第1電源の給電に基づいて発熱し、
前記スイッチモジュールが第2スイッチ状態にある場合、前記第2電源、前記検出素子及び前記加熱素子は、第2オン回路になるように接続され、前記第2電源は、前記第2オン回路を介して前記加熱素子及び前記検出素子に給電する、加熱回路。
【請求項2】
前記スイッチモジュールは、第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子を含み、
前記第1スイッチ素子は、前記加熱素子に接続され、
前記第2スイッチ素子は、前記検出素子に接続され、
前記第1スイッチ素子がオンにされ、前記第2スイッチ素子がオフにされる場合、前記スイッチモジュールは、前記第1スイッチ状態にあり、
前記第1スイッチ素子がオフにされ、前記第2スイッチ素子がオンにされる場合、前記スイッチモジュールは、前記第2スイッチ状態にあることを特徴とする
請求項1に記載の加熱回路。
【請求項3】
前記スイッチモジュールは、
前記加熱素子に接続される第1端と、
前記インバータ回路に接続される第2端と、
前記検出素子に接続される第3端と、を含み、
前記第1端が前記第2端に接続される場合、前記スイッチモジュールは、前記第1スイッチ状態にあり、
前記第1端が前記第3端に接続される場合、前記スイッチモジュールは、前記第2スイッチ状態にあることを特徴とする
請求項1に記載の加熱回路。
【請求項4】
前記サブ回路は、N個であり、N個のサブ回路は、並列接続され、
前記Nは、1より大きい整数であることを特徴とする
請求項1に記載の加熱回路。
【請求項5】
前記サブ回路は、第1MOSトランジスタ及び第2MOSトランジスタを含み、
前記第1MOSトランジスタのドレインが前記第2電源に接続され、前記第1MOSトランジスタのソースがそれぞれ前記第2MOSトランジスタのドレイン及び前記検出素子に接続され、
前記第2MOSトランジスタのソースは、接地点に接続されることを特徴とする
請求項1に記載の加熱回路。
【請求項6】
前記サブ回路は、第1コンデンサをさらに含み、
前記第1コンデンサは、前記スイッチモジュールと前記検出素子との間に位置するように接続され、
前記第1コンデンサは、前記加熱素子の検出電流の交番周波数を制御するように構成されることを特徴とする
請求項1又は5に記載の加熱回路。
【請求項7】
前記検出素子は、第1抵抗及び第2抵抗を含み、前記サブ回路は、第3MOSトランジスタ及び第4MOSトランジスタを含み、
前記第1抵抗は、前記第3MOSトランジスタのドレインと前記第2電源との間に接続され、
前記第2抵抗は、前記第4MOSトランジスタのソースと接地点との間に接続され、
前記第3MOSトランジスタのソースは、それぞれ前記第4MOSトランジスタのドレイン及び前記スイッチモジュールに接続され、
前記第2抵抗は、前記第2電源の給電に基づいて、前記加熱素子のインピーダンスを検出することを特徴とする
請求項1に記載の加熱回路。
【請求項8】
前記第1電源は、第1電圧を提供するための電源であり、前記第2電源は、第2電圧を提供するための電源であり、前記第1電圧は、前記第2電圧より大きいものであり、
又は、
前記第1電源が前記第1オン回路を介して前記加熱素子に給電するとき、前記加熱素子を流れる電流は、第1電流であり、
前記第2電源が前記第2オン回路を介して前記加熱素子に給電するとき、前記加熱素子を流れる電流は、第2電流であり、
前記第1電流は、前記第2電流より大きいものであることを特徴とする
請求項1~5、7のいずれか1項に記載の加熱回路。
【請求項9】
前記インバータ回路は、第1IGBT及び第2IGBTを含み、
前記第1IGBTのコレクタは、前記第1電源に接続され、前記第1IGBTのエミッタは、それぞれ前記スイッチモジュール及び前記第2IGBTのコレクタに接続され、
前記第2IGBTのエミッタは、接地されることを特徴とする
請求項1に記載の加熱回路。
【請求項10】
前記加熱回路は、第2コンデンサをさらに含み、
前記第2コンデンサは、前記加熱素子と接地点との間に接続され、
前記スイッチモジュールが前記第1スイッチ状態にある場合、前記第2コンデンサは、前記加熱素子の加熱電流の交番周波数を制御するように構成され、
前記スイッチモジュールが前記第2スイッチ状態にある場合、前記第2コンデンサは、前記加熱素子の検出電流の交番周波数を制御するように構成されることを特徴とする
請求項1に記載の加熱回路。
【請求項11】
インバータ回路、少なくとも1つのサブ回路、第1電源及び第2電源を含む加熱回路であって、
前記サブ回路は、第1スイッチ素子、第2スイッチ素子、加熱素子及び検出素子を含み、
前記加熱素子及び前記検出素子は、第1ノードと第2ノードとの間に並列接続され、前記第1ノードは、前記第1電源に接続され、前記第1スイッチ素子は、前記第1ノードと前記第1電源との接続に位置し、前記第2ノードは、接地点に接続され、前記第2スイッチ素子は、前記第2ノードと前記接地点との間に位置し、
前記第1スイッチ素子がオンにされ、前記第2スイッチ素子がオンにされる場合、前記第1電源、前記インバータ回路及び前記加熱素子は、第1オン回路になるように接続され、前記第1電源は、前記第1オン回路を介して前記加熱素子に給電し、前記加熱素子は、前記第1電源の給電に基づいて発熱し、
前記第1スイッチ素子がオフにされ、前記第2スイッチ素子がオフにされる場合、前記第2電源、前記検出素子及び前記加熱素子は、第2オン回路になるように接続され、前記第2電源は、前記第2オン回路を介して前記加熱素子及び前記検出素子に給電する、加熱回路。
【請求項12】
前記サブ回路はN個であり、N個のサブ回路は、並列接続され、
前記Nは1より大きい整数であることを特徴とする
請求項11に記載の加熱回路。
【請求項13】
前記サブ回路は、第3スイッチ素子をさらに含み、
前記第3スイッチ素子は、前記第1ノードと前記検出素子との間に接続され、
前記第1スイッチ素子がオンにされ、前記第2スイッチ素子がオンにされ、そして前記第3スイッチ素子がオフにされる場合、前記第1電源、前記インバータ回路及び前記加熱素子は、前記第1オン回路になるように接続され、
前記第1スイッチ素子がオフにされ、前記第2スイッチ素子がオフにされ、そして前記第3スイッチ素子がオンにされる場合、前記第2電源、前記検出素子及び前記加熱素子は、前記第2オン回路になるように接続されることを特徴とする
請求項11に記載の加熱回路。
【請求項14】
前記第1スイッチ素子は、
前記加熱素子に接続される第1端と、
前記インバータ回路に接続される第2端と、
前記検出素子に接続される第3端と、を含み、
前記第1端が前記第2端に接続され、前記第2スイッチ素子がオンにされる場合、前記第1電源、前記インバータ回路及び前記加熱素子は、前記第1オン回路になるように接続され、
前記第1端が前記第3端に接続され、前記第2スイッチ素子がオフにされる場合、前記第2電源、前記検出素子及び前記加熱素子は、前記第2オン回路になるように接続されることを特徴とする
請求項11に記載の加熱回路。
【請求項15】
前記第1電源は、第1電圧を提供するための電源であり、前記第2電源は、第2電圧を提供するための電源であり、前記第1電圧は、前記第2電圧より大きいものであり、
又は、
前記第1電源が前記第1オン回路を介して前記加熱素子に給電するとき、前記加熱素子を流れる電流は、第1電流であり、
前記第2電源が前記第2オン回路を介して前記加熱素子に給電するとき、前記加熱素子を流れる電流は、第2電流であり、
前記第1電流は前記第2電流より大きいものであることを特徴とする
請求項11~14のいずれか1項に記載の加熱回路。
【請求項16】
前記サブ回路は、第1MOSトランジスタ、第2MOSトランジスタをさらに含み、
前記第1MOSトランジスタのドレインは、前記第2電源に接続され、前記第1MOSトランジスタのソースは、それぞれ前記第2MOSトランジスタのドレイン及び前記第1スイッチ素子に接続され、
前記第2MOSトランジスタのソースは、それぞれ前記接地点及び前記検出素子に接続されることを特徴とする
請求項11に記載の加熱回路。
【請求項17】
前記サブ回路は、第1コンデンサをさらに含み、
前記第1コンデンサは、前記第2ノードと前記検出素子との間に接続され、前記第1コンデンサは、前記加熱素子の検出電流の交番周波数を制御するように構成されることを特徴とする
請求項11又は16に記載の加熱回路。
【請求項18】
前記インバータ回路は、第1IGBT及び第2IGBTを含み、
前記第1IGBTのコレクタは、前記第1電源に接続され、前記第1IGBTのエミッタは、前記第2IGBTのコレクタに接続され、前記第2IGBTのエミッタは、接地され、
前記第1スイッチ素子は、前記第1IGBTのエミッタに接続され、前記第2スイッチ素子は、前記第1IGBTのコレクタに接続されることを特徴とする
請求項11に記載の加熱回路。
【請求項19】
前記加熱回路は、第2コンデンサ及び第3コンデンサをさらに含み、
前記第2コンデンサは、前記第1電源と前記第2スイッチ素子との間に接続され、
前記第3コンデンサは、前記第2コンデンサと前記接地点との間に接続され、
前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサは、前記加熱素子の加熱電流の交番周波数を共同で制御するように構成されることを特徴とする
請求項11に記載の加熱回路。
【請求項20】
インバータ回路、第1スイッチ部品、第2スイッチ部品、加熱素子、検出回路、第1電源及び第2電源を含む加熱回路であって、
前記第1スイッチ部品の第1端は、前記加熱素子の第1端に接続され、前記第1スイッチ部品の第2端は、前記インバータ回路の第1端に接続され、前記第1スイッチ部品の第3端は、前記検出回路の第1端に接続され、
前記第2スイッチ部品の第1端は、前記加熱素子の第2端に接続され、前記第2スイッチ部品の第2端は、前記インバータ回路の第2端に接続され、前記第2スイッチ部品の第3端は、前記検出回路の第2端に接続され、
前記第1スイッチ部品の第1端が前記第1スイッチ部品の第2端に接続され、前記第2スイッチ部品の第1端が前記第2スイッチ部品の第2端に接続される場合、前記第1電源、前記加熱素子及び前記インバータ回路は、第1回路を形成し、前記第1電源は、前記第1回路を介して前記加熱素子に給電し、前記加熱素子は、前記第1電源の給電に基づいて発熱し、
前記第1スイッチ部品の第1端が前記第1スイッチ部品の第3端に接続され、前記第2スイッチ部品の第1端が前記第2スイッチ部品の第3端に接続される場合、前記第2電源、前記検出回路及び前記加熱素子は、第2回路を形成し、前記第2電源は、前記第2回路を介して前記加熱素子及び前記検出回路に給電する、加熱回路。
【請求項21】
前記第1電源は、第1電圧を取得するための電源であり、前記第2電源は、第2電圧を取得するための電源であり、前記第1電圧は、前記第2電圧より大きいものであり、
又は、
前記第1電源が前記第1回路を介して前記加熱素子に給電するとき、前記加熱素子を流れる電流は、第1電流であり、
前記第2電源が前記第2回路を介して前記加熱素子に給電するとき、前記加熱素子を流れる電流は、第2電流であり、
前記第1電流は前記第2電流より大きいものであることを特徴とする
請求項20に記載の加熱回路。
【請求項22】
前記加熱回路は、第1制御回路及び第2制御回路を含み、
前記第1制御回路は、前記第1スイッチ部品の第1端と前記第1スイッチ部品の第2端とをオンにする第1制御信号を発信するように構成され、又は、前記第1スイッチ部品の第1端と前記第1スイッチ部品の第3端とをオンにする第2制御信号を発信するように構成されるために、前記第1スイッチ部品に接続されており、
前記第2制御回路は、前記第2スイッチ部品の第1端と前記第2スイッチ部品の第2端とをオンにする第3制御信号を発信するように構成され、又は、前記第2スイッチ部品の第1端と前記第2スイッチ部品の第3端とをオンにする第4制御信号を発信するように構成されるために、前記第2スイッチ部品に接続されていることを特徴とする
請求項20に記載の加熱回路。
【請求項23】
前記第1スイッチ部品は、単極双投リレーを含み、前記第2スイッチ部品は、単極双投リレーを含むことを特徴とする
請求項20に記載の加熱回路。
【請求項24】
前記検出回路は、第1MOSトランジスタ、第2MOSトランジスタ及び第1抵抗を含み、
前記第1MOSトランジスタのドレインは、前記第2電源に接続され、前記第1MOSトランジスタのソースは、それぞれ第2MOSトランジスタのドレイン及び前記第1スイッチ部品の第3端に接続され、
前記第2MOSトランジスタのソースは、接地され、前記第2MOSトランジスタのソースは、さらに前記第1抵抗の第1端に接続され、
前記第1抵抗の第2端は、前記第2スイッチ部品の第3端に接続されることを特徴とする
請求項20に記載の加熱回路。
【請求項25】
前記検出回路は、第1コンデンサ、第2コンデンサ及び第2抵抗を含み、
前記第1コンデンサの第1端は、前記第2電源に接続され、前記第1コンデンサの第2端は、それぞれ前記第2コンデンサの第1端及び前記第1スイッチ部品の第3端に接続され、
前記第2コンデンサの第2端は、接地され、前記第2コンデンサの第2端は、さらに前記第2抵抗の第1端に接続され、
前記第2抵抗の第2端は、前記第2スイッチ部品の第3端に接続されることを特徴とする
請求項20に記載の加熱回路。
【請求項26】
前記インバータ回路は、第1IGBT及び第2IGBTを含み、
前記第1IGBTのコレクタは、前記第1電源に接続され、前記第1IGBTのエミッタは、前記第2IGBTのコレクタに接続され、前記第2IGBTのエミッタは、接地され、
前記第1スイッチ部品の第1端は、前記第1IGBTのエミッタに接続され、前記第2スイッチ部品の第2端は、前記第1IGBTのコレクタに接続されることを特徴とする
請求項20に記載の加熱回路。
【請求項27】
前記加熱回路は、第3コンデンサ及び第4コンデンサをさらに含み、
前記第3コンデンサは、前記第1電源と前記第2スイッチ部品の第2端との間に接続され、
前記第4コンデンサの第1端は、前記第2スイッチ部品の第2端に接続され、前記第4コンデンサの第2端は、接地され、
前記第3コンデンサ及び前記第4コンデンサは、前記加熱素子の加熱電流の交番周波数を共同で制御するように構成されることを特徴とする
請求項20に記載の加熱回路。
【請求項28】
インバータ回路、第1スイッチ部品、第2スイッチ部品、加熱素子、検出回路、第1電源及び第2電源を含む加熱回路であって、
前記第1スイッチ部品は、第1サブスイッチ部品及び第2サブスイッチ部品を含み、前記第2スイッチ部品は、第3サブスイッチ部品及び第4サブスイッチ部品を含み、
前記第1サブスイッチ部品の第1端は、前記加熱素子の第1端に接続され、前記第1サブスイッチ部品の第2端は、前記インバータ回路の第1端に接続され、前記第2サブスイッチ部品の第1端は、前記加熱素子の第1端に接続され、前記第2サブスイッチ部品の第2端は、前記検出回路の第1端に接続され、
前記第3サブスイッチ部品の第1端は、前記加熱素子の第2端に接続され、前記第3サブスイッチ部品の第2端は、前記インバータ回路の第2端に接続され、前記第4サブスイッチ部品の第1端は、前記加熱素子の第2端に接続され、前記第4サブスイッチ部品の第2端は、前記検出回路の第2端に接続され、
前記第1サブスイッチ部品がオンにされ、前記第2サブスイッチ部品がオフにされ、前記第3サブスイッチ部品がオンにされ、そして第4スイッチ部品がオフにされる場合、前記第1電源、前記インバータ回路及び前記加熱素子は、第1回路を形成し、前記第1電源は、前記第1回路を介して前記加熱素子に給電し、前記加熱素子は、前記第1電源の給電に基づいて発熱し、
前記第1サブスイッチ部品がオフにされ、前記第2サブスイッチ部品がオンにされ、前記第3サブスイッチ部品がオフにされ、そして第4スイッチ部品がオンにされる場合、前記第2電源は、前記第2回路を介して前記加熱素子及び前記検出回路に給電する、加熱回路。
【請求項29】
前記検出回路は、第1コンデンサ、第2コンデンサ及び第1抵抗を含み、
前記第1コンデンサの第1端は、前記第2電源に接続され、前記第1コンデンサの第2端は、それぞれ前記第2サブスイッチ部品の第2端及び前記第2コンデンサの第1端に接続され、
前記第2コンデンサの第2端は、接地され、前記第2コンデンサの第2端は、さらに前記第1抵抗の第1端に接続され、
前記第1抵抗の第2端は、前記第4サブスイッチ部品の第2端に接続されることを特徴とする
請求項28に記載の加熱回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2019年12月31日に提出された出願番号が201911416405.2である中国特許出願、2019年12月31日に提出された出願番号が201911417576.7である中国特許出願、及び2019年12月31日に提出された出願番号が201911417898.1である中国特許出願に基づいて提出され、そしてこれらの中国特許出願に基づいく優先権を主張し、これらの中国特許の全ての内容が参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本願は電子技術分野に関し、特に加熱回路に関する。
【背景技術】
【0003】
家電を加熱する前に、家電の加熱素子のインピーダンスを検出して前記加熱素子に鍋等の調理装置が存在するか否かを決定することができ、それにより、加熱素子に調理装置等が存在しないときに加熱が行われる状況の発生を低減させることができる。一方、加熱電流を提供するための加熱回路と、加熱素子に調理装置等が存在するか否かを検出するための検出回路はいずれも、加熱素子に接続される必要がある。このように、加熱回路と検出回路は相互に影響を及ぼして、加熱素子のインピーダンスを検出する結果が不正確であり、又は加熱素子の加熱電流が大きすぎる等の状況が発生することになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、本願の実施例は加熱回路を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例の技術解決策は以下のように実現される。
【0006】
本願の実施例は加熱回路を提供し、前記加熱回路はインバータ回路、少なくとも1つのサブ回路、第1電源及び第2電源を含み、ここで、前記サブ回路はスイッチモジュール、加熱素子及び検出素子を含み、
前記スイッチモジュールはそれぞれ前記加熱素子及び前記検出素子に接続され、
前記スイッチモジュールが第1スイッチ状態にある場合、前記第1電源、前記インバータ回路及び前記加熱素子は第1オン回路になるように接続され、前記第1電源は前記第1オン回路を介して前記加熱素子に給電し、前記加熱素子は前記第1電源の給電に基づいて発熱し、
前記スイッチモジュールが第2スイッチ状態にある場合、前記第2電源、前記検出素子及び前記加熱素子は第2オン回路になるように接続され、前記第2電源は前記第2オン回路を介して前記加熱素子及び前記検出素子に給電する。
【0007】
本願の実施例に提供される加熱回路によれば、スイッチモジュールがそれぞれ加熱素子及び検出素子に接続されることにより、スイッチモジュールが第1スイッチ状態にある場合、前記第1電源、前記インバータ回路及び前記加熱素子は第1オン回路(即ち加熱回路)になるように接続され、前記第1電源は前記第1オン回路を介して前記加熱素子に給電し、前記加熱素子は前記第1電源の給電に基づいて発熱することが実現され、そして、スイッチモジュールが第2スイッチ状態にある場合、前記第2電源、前記検出素子及び前記加熱素子は第2オン回路(即ち検出回路)になるように接続され、前記第2電源は前記第2オン回路を介して前記加熱素子及び前記検出素子に給電することが実現される。
【0008】
このように、本願の実施例では、前記加熱回路が前記加熱素子を加熱するときに前記検出素子を検出ぜず、又は前記加熱回路が前記検出素子を検出ときに前記加熱素子を加熱しないようにすることにより、前記第1オン回路と前記第2オン回路とが互いに影響しないようにすることができる。つまり、本願の実施例では、前記加熱回路が前記加熱素子を加熱するときに前記第2電源の影響を受けず、第2電源が前記加熱素子を加熱することによる前記加熱素子の電流が大きすぎる状況の発生を大幅に低減させ、又は前記加熱回路が前記加熱素子に対してインピーダンスを検出するときに第1電源の影響を受けず、それにより前記加熱素子にインピーダンスが存在することを検出する正確性を向上させることができる。
【0009】
本願の実施例はさらに加熱回路を提供し、前記加熱回路は、インバータ回路、少なくとも1つのサブ回路、第1電源及び第2電源を含み、ここで、前記サブ回路は、第1スイッチ素子、第2スイッチ素子、加熱素子及び検出素子を含み、
前記加熱素子及び前記検出素子は、第1ノードと第2ノードとの間に並列接続され、前記第1ノードは前記第1電源に接続され、ここで、前記第1スイッチ素子は前記第1ノードと前記第1電源との接続に位置し、前記第2ノードは接地点に接続され、ここで、前記第2スイッチ素子は前記第2ノードと前記接地点との間に位置し、
前記第1スイッチ素子がオンにされ、前記第2スイッチ素子がオンにされる場合、前記第1電源、前記インバータ回路及び前記加熱素子は第1オン回路になるように接続され、前記第1電源は前記第1オン回路を介して前記加熱素子に給電し、前記加熱素子は前記第1電源の給電に基づいて発熱し、
前記第1スイッチ素子がオフにされ、前記第2スイッチ素子がオフにされる場合、前記第2電源、前記検出素子及び前記加熱素子は第2オン回路になるように接続され、前記第2電源は前記第2オン回路を介して前記加熱素子及び前記検出素子に給電する。
【0010】
本願の実施例に提供される加熱回路によれば、第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子のオンの有無により、第1電源、インバータ回路及び加熱素子によって接続された第1オン回路のオン、又は第2電源、検出素子及び前記加熱素子によって接続された第2オン回路のオンを実現する(即ち、前記第1オン回路と前記第2オン回路との相互分離を実現する)。このように、第2電源が前記第2オン回路を介して前記加熱素子を検出するときに第1電源の影響を受けず、前記加熱素子にインピーダンスが存在するか否かを検出する正確性を向上させる。そして、第1電源が前記第1オン回路を介して前記加熱素子を加熱するときにも第2電源の影響を受けず、第2電源が前記加熱素子を加熱することによる前記加熱素子の電流が大きすぎる影響を大幅に低減させる。
【0011】
本願の実施例はさらに加熱回路を提供し、前記加熱回路は、インバータ回路、第1スイッチ部品、第2スイッチ部品、加熱素子、検出回路、第1電源及び第2電源を含み、ここで、
前記第1スイッチ部品の第1端は前記加熱素子の第1端に接続され、前記第1スイッチ部品の第2端は前記インバータ回路の第1端に接続され、前記第1スイッチ部品の第3端は前記検出回路の第1端に接続され、
前記第2スイッチ部品の第1端は前記加熱素子の第2端に接続され、前記第2スイッチ部品の第2端は前記インバータ回路の第2端に接続され、前記第2スイッチ部品の第3端は前記検出回路の第2端に接続され、
前記第1スイッチ部品の第1端が前記第1スイッチ部品の第2端に接続され、前記第2スイッチ部品の第1端が前記第2スイッチ部品の第2端に接続される場合、前記第1電源、前記加熱素子及び前記インバータ回路は第1回路を形成し、前記第1電源は前記第1回路を介して前記加熱素子に給電し、前記加熱素子は前記第1電源の給電に基づいて発熱し、
前記第1スイッチ部品の第1端が前記第1スイッチ部品の第3端に接続され、前記第2スイッチ部品の第1端が前記第2スイッチ部品の第3端に接続される場合、前記第2電源、前記検出回路及び前記加熱素子は第2回路を形成し、前記第2電源は前記第2回路を介して前記加熱素子及び前記検出回路に給電する。
【0012】
本願の実施例に提供される加熱回路によれば、インバータ回路と加熱素子と間の第1スイッチ部品及び第2スイッチ部品のオンの有無により、第1電源、インバータ回路及び加熱素子によって接続された第1回路のオン、又は第2電源、検出回路及び前記加熱素子によって接続された第2回路のオンを実現し、それにより、前記第1回路がオンにされるときに前記第2回路がオンにされなく、第2回路がオンにされるときに前記第1回路がオンにされない(即ち、前記第1回路と前記第2回路とは互いに分離される)。このように、第2電源が前記第2回路を介して前記加熱素子を検出するときに第1電源の影響を受けず、前記加熱素子のインピーダンスを検出する正確性を向上させる。そして、第1電源が前記第1回路を介して前記加熱素子を加熱するときにも第2電源の影響を受けず、第2電源が前記加熱素子を加熱することによる前記加熱素子の電流が大きすぎる状況の発生を大幅に低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本願の実施例に係る加熱回路の選択可能な構成模式図。
【
図2】本願の実施例に係る加熱回路の選択可能な構成模式図。
【
図3】本願の実施例に係る加熱回路の選択可能な構成模式図。
【
図4】本願の実施例に係る加熱回路の選択可能な構成模式図。
【
図7】本願の実施例に係る加熱回路の選択可能な構成模式図。
【
図8】本願の実施例に係る加熱回路の選択可能な構成模式図。
【
図9】本願の実施例に係る加熱回路の選択可能な構成模式図。
【
図10】本願の実施例に係る加熱回路の選択可能な構成模式図。
【
図13】本願の実施例に係る加熱回路の選択可能な構成模式図。
【
図14】本願の実施例に係る加熱回路の選択可能な構成模式図。
【
図15】本願の実施例に係る加熱回路の選択可能な構成模式図。
【
図16】本願の実施例に係る加熱回路における検出回路の模式図。
【
図17】本願の実施例に係る加熱回路における検出回路の模式図。
【
図20】本願の実施例に係る加熱回路の選択可能な構成模式図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面及び実施例を参照しながら本願をさらに詳しく説明する。ここで説明された具体的な実施例は本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定するためのものでないことが理解されるべきである。
【0015】
特に定義しない限り、本明細書に使用される全ての技術的用語及び科学的用語は、当業者が一般的に理解する意味と同じである。本願の明細書に使用される用語は具体的な実施例を説明するための目的だけであり、本願を限定するものではない。本明細書に使用される「及び/又は」である用語は、1つ又は複数の関連する挙げられた項目の任意及び全ての組み合わせを含む。ここでの複数は2つ以上である。本願の説明において、特に明確に規定及び限定しない限り、「取り付け」、「連なる」、「接続」である用語は広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよく、着脱可能な接続であってもよく、又は一体的に接続されてもよく、直接接続してもよいし、中間媒介を介して間接的に接続してもよいし、両素子内部の連通であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本願における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0016】
図1に示すように、本願の実施例は加熱回路を提供し、前記加熱回路は、インバータ回路11、少なくとも1つのサブ回路12、第1電源13及び第2電源14を含み、ここで、前記サブ回路は、スイッチモジュール121、加熱素子122及び検出素子123を含み、
前記スイッチモジュール121はそれぞれ前記加熱素子122及び前記検出素子123に接続され、
前記スイッチモジュール121が第1スイッチ状態にある場合、前記第1電源13、前記インバータ回路11及び前記加熱素子122は第1オン回路になるように接続され、前記第1電源は前記第1オン回路を介して前記加熱素子に給電し、前記加熱素子は前記第1電源の給電に基づいて発熱し、
前記スイッチモジュール121が第2スイッチ状態にある場合、前記第2電源14、前記検出素子123及び前記加熱素子122は第2オン回路になるように接続され、前記第2電源14は前記第2オン回路を介して前記加熱素子122及び前記検出素子123に給電する。
【0017】
本願の実施例では、前記検出素子123は前記第2電源14の給電に基づいて、前記加熱素子122のインピーダンスを検出する。ここで、検出したインピーダンスは、前記第1電源13から前記加熱素子122への給電を制御するように構成される。
【0018】
ここで、前記加熱素子122は、コイル、電熱線、電熱板、電熱棒及び電熱シートのうちの少なくとも1つを含むが、それらに限定されない。
【0019】
ここで、前記検出素子123は抵抗を含んでもよい。
【0020】
例えば、前記加熱素子は電磁調理器におけるコイルである。前記スイッチモジュールが第2スイッチ状態にある場合、前記加熱回路の第2オン回路がオンにされ、前記第2電源が前記コイル及び前記検出素子に給電する。電流計を利用して第2オン回路の電流を検出し、検出した電流を所定の電流と比較することにより、前記電磁調理器のコイルに一定のインピーダンスを有する調理装置が存在するか否かを決定することができる。ここで、前記所定の電流は前記コイルに調理装置が存在しないときの検出電流である。又は、前記検出素子が抵抗である場合、電圧計を利用して前記抵抗の両端の電圧を検出し、前記検出した電圧と所定の電圧との比較に基づいて、前記電磁調理器のコイルに一定のインピーダンスを有する調理装置が存在するか否かを決定することができる。ここで、前記所定の電圧はコイルに調理装置が存在しないときの検出電圧である。前記コイルに一定のインピーダンスを有する調理装置が存在すると決定した場合、前記スイッチモジュールを第1スイッチ状態にする(前記第1オン回路がオンにされる)ことにより、前記第1電源を利用して前記電磁調理器を加熱することができる。
【0021】
ここで、前記加熱素子は、1つ又は複数であってよもい。
【0022】
一実施例では、前記加熱素子は複数であり、複数の前記加熱素子は直列接続される。
【0023】
別の実施例では、前記加熱素子は複数であり、複数の前記加熱素子は前記インバータ回路と前記スイッチモジュールとの間に並列接続される。ここで、各前記加熱素子はさらに1つのスイッチ素子に接続されてもよい。ここで、前記スイッチ素子は前記加熱素子と前記スイッチモジュールとの間に接続される。
【0024】
ここで、前記スイッチモジュールはスイッチ機能を有するモジュールである。ここで、前記スイッチモジュールが第1スイッチ状態にある場合、前記第1電源、前記インバータ回路及び前記加熱素子は第1オン回路になるように接続されることができ、前記スイッチモジュールが第2スイッチ状態にある場合、前記第2電源、前記検出素子及び前記加熱素子は第2オン回路になるように接続されることができる。
【0025】
ここで、前記インバータ回路は、第1電源による直流信号を交流信号に変換し、例えば、入力された直流信号を周波数が所定の値より高い高周波電気信号に変換するように構成される。
【0026】
このように、本願の実施例では、前記加熱回路が前記加熱素子を加熱するときに前記検出素子を検出ぜず、又は前記加熱回路が前記検出素子を検出するときに前記加熱素子を加熱しないようにすることにより、前記第1オン回路と前記第2オン回路とが互いに影響しないようにすることができる。
【0027】
このように、前記加熱回路が前記加熱素子を加熱するときに前記第2電源の影響を受けず、第2電源が前記加熱素子を加熱することによる前記加熱素子の電流が大きすぎる状況の発生を大幅に低減させることができ、又は前記加熱回路が前記加熱素子に対してインピーダンスを検出するときに第1電源の影響を受けず、それにより前記加熱素子にインピーダンスが存在することを検出する正確性を向上させることができる。
【0028】
一部の実施例では、
図2に示すように、前記スイッチモジュール121は、第1スイッチ素子1210及び第2スイッチ素子1211を含み、
前記第1スイッチ素子1210は前記加熱素子122に接続され、
前記第2スイッチ素子1211は前記検出素子123に接続され、
前記第1スイッチ素子1210がオンにされ、前記第2スイッチ素子1211がオフにされる場合、前記スイッチモジュール121は前記第1スイッチ状態にあり、
前記第1スイッチ素子1210がオフにされ、前記第2スイッチ素子1211がオンにされる場合、前記スイッチモジュール121が前記第2スイッチ状態にある。
【0029】
ここで、前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子はいずれも単極単投スイッチ又は単極単投リレーであってよもい。
【0030】
本願の実施例では、前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子が単極単投リレーである場合、第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子を自動的にオン又はオフすることを実現することができ、それにより、人力で第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子を開閉することによる危険を低減させることができる。前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子が単極単投スイッチである場合、加熱回路全体のハードウエアコストを低減させることができ、加熱回路全体の重量を軽減することができる。
【0031】
他の実施例では、
図3に示すように、前記スイッチモジュール121は、
前記加熱素子122に接続される第1端と、
前記インバータ回路11に接続される第2端と、
前記検出素子123に接続される第3端と、を含み、
前記第1端が前記第2端に接続される場合、前記スイッチモジュール121は前記第1スイッチ状態にあり、
前記第1端が前記第3端に接続され場合、前記スイッチモジュール121は前記第2スイッチ状態にある。
【0032】
ここで、前記スイッチモジュールは、単極双投スイッチ又は単極双投リレーであってよもい。
【0033】
ここで、
図3に示すように、前記スイッチモジュール121の前記第1端が前記第2端に接続される例を示し、このように、前記加熱回路のスイッチモジュールは第1スイッチ状態にある。他の構成例では、前記スイッチモジュールの前記第1端は前記第3端に接続されてもよい。
【0034】
本願の実施例では、前記スイッチモジュールが単極双投リレーである場合、前記スイッチモジュールが第1スイッチ状態又は第2スイッチ状態にあることを自動的に実現することができ、それにより前記第1オン回路のオン又は前記第2オン回路のオンを自動的に実現する。このように、人力で前記スイッチモジュールが第1スイッチ状態又は第2スイッチ状態にあることを調整することによる危険を低減させることができる。前記スイッチモジュールが単極単投スイッチである場合、加熱回路全体のハードウエアコストを低減させることができ、加熱回路全体の重量を軽減することができる。
【0035】
さらに、本願の実施例では、前記1つのサブ回路におけるスイッチモジュールに含まれるスイッチ部品は1つであり、該1つのスイッチ部品に基づいて前記スイッチモジュールを第1スイッチ状態又は第2スイッチ状態にすることができる。このように、1つのサブ回路におけるスイッチモジュールに含まれるスイッチ部品が2つである場合と比べて、スイッチ部品の個数を低減させ、加熱回路の構造を簡略化し、前記加熱回路のハードウエアコストを低減させることができ、そして前記加熱回路の重量をさらに軽減することができる。前記サブ回路が複数である場合、効果がより顕著であり、スイッチ部品の個数を大幅に低減させ、前記加熱回路のハードウエアコスト等を低減させることができる。
【0036】
前記少なくとも1つのサブ回路12は1つ又は複数のサブ回路を含んでもよいことが理解される。
【0037】
例えば、
図1に示すように、示されている前記加熱回路は1つのサブ回路を含む。また例えば、
図4に示すように、示されている加熱回路は2つのサブ回路を含み、ここで、前記2つのサブ回路は並列接続される。前記サブ回路が3つ以上のサブ回路である場合、
図4に示す加熱回路におけるサブ回路の接続と同様に、3つ以上の前記サブ回路は並列接続される。
【0038】
ここで、前記加熱回路に複数のサブ回路が含まれる場合、前記複数のサブ回路はそれぞれ1つの第2電源に接続されてもよく、又は、前記複数のサブ回路はいずれも同一の第2電源に接続されてもよく、又は、前記複数のサブ回路のうちの一部のサブ回路は1つの第2電源に接続され、他のサブ回路は別の第2電源に接続されてもよい。
【0039】
ここで、前記複数のサブ回路が異なる第2電源に接続される場合、異なる複数の第2電源で提供される電圧は同一であるか、又は、異なる複数の第2電源のうちの任意の2つの第2電源で提供される電圧の差は所定の範囲内である。
【0040】
一部の実施例では、前記サブ回路はN個であり、N個のサブ回路は並列接続され、ここで、前記Nは1より大きい整数である。
【0041】
N個のサブ回路の素子、部品の個数及びタイプは基本的に同じであることが理解される。例えば、前記サブ回路は2つであり、具体にサブ回路1及びサブ回路2である。
【0042】
1つの応用シーンでは、サブ回路1及びサブ回路2における加熱素子、検出素子及びスイッチモジュールの個数及びタイプはいずれも同じである。
【0043】
別の応用シーンでは、サブ回路1における加熱素子はコイルであり、サブ回路2における加熱素子は電熱板であり、前記コイルと前記電熱板とのインピーダンスの差が所定の閾値範囲である。
【0044】
さらに別の応用シーンでは、サブ回路1における検出素子は2つであり、前記サブ回路1における2つの検出素子は直列接続され、サブ回路2における検出素子は1つであり、前記サブ回路1における2つの検出素子のインピーダンスの和と、前記サブ回路2における1つの検出素子のインピーダンスとの差が所定の閾値範囲内である。
【0045】
例えば、前記サブ回路における2つの検出素子のインピーダンスはいずれも10欧(Ω)であり、前記サブ回路2の検出素子のインピーダンスは19Ω~20Ωである。
【0046】
また例えば、前記サブ回路における2つの検出素子のインピーダンスのうちの1つは50Ωであり、もう1つは20Ωであり、前記サブ回路2の検出素子のインピーダンスは68Ω~72Ωである。
【0047】
さらに別の応用シーンでは、サブ回路1におけるスイッチモジュールは第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子を含むスイッチモジュールであり、サブ回路2におけるスイッチモジュールは第1端、第2端及び第3端を含むスイッチモジュールである。
【0048】
要するに、前記複数のサブ回路は、各サブ回路に加熱素子、検出素子及びスイッチモジュールが含まれ、加熱素子に対する各サブ回路の加熱及びインピーダンス検出が互いに影響しないことを実現できる様々な形態を満たすものであれば、ここで限定しない。
【0049】
本願の実施例では、前記N個のサブ回路は、1つのインバータ回路を共同で利用することができ、そして1つのインバータ回路に基づいて、加熱素子に対するインピーダンス検出、及び/又は前記加熱素子に対する加熱機能をマルチプレックスで実現し、インバータ回路の利用率を向上させることができる。
【0050】
そして、前記複数のサブ回路はさらに1つの第1電源を共用することができ、前記第1電源の利用率を向上させることができる。
【0051】
そして、前記複数のサブ回路が1つの第2電源を共用し、又は一部のサブ回路が1つの第2電源を共用する場合、さらに前記第2電源の利用率を向上させることができる。
【0052】
なお、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor、IGBT)は、BJT(バイポーラトランジスタ)とMOS(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)からなる複合全制御型電圧駆動式パワー半導体部品である。
【0053】
一部の実施例では、
図5に示すように、前記インバータ回路11は、第1IGBT及び第2IGBTを含み、
前記第1IGBTのコレクタは前記第1電源に接続され、前記第1IGBTのエミッタはそれぞれ前記スイッチモジュール121及び前記第2IGBTのコレクタに接続され、
前記第2IGBTのエミッタは接地される。
【0054】
ここで、
図5に示す加熱回路は2つのサブ回路を含む。
【0055】
ここで、前記インバータ回路11は、前記直流電圧を交流電圧にインバータするように構成されることができる。例えば、前記220Vの直流電圧を220Vの正弦波電圧又は方形波電圧にインバータする。
【0056】
前記インバータ回路11はさらに、正の半波の交流電圧を完全な波形の交流電圧(完全な波形の交流電圧は正の半波及び負の半波を有する電圧である)に変換するように構成されることができる。例えば、220Vの正の半波の方形波電圧を220Vの正の半波、負の半波の方形波電圧に変換する。
【0057】
本願の実施例では、前記第1IGBT及び前記第2IGBTのオンとオフの周波数により、前記第1電源から出力された電気信号周波数を調整することができる。前記第1IGBTと前記第2IGBTからなるインバータ回路を介して、第1電源の直流信号を交流信号に変換し、又は所定の値より高い高周波電気信号にさらに変換することができる。
【0058】
そして、前記インバータ回路はIGBTを採用するため、MOSトランジスタの高い入力インピーダンス及びパワートランジスタのオン状態での低い電圧降下の両方の利点を同時に有する。従って、本願の実施例では、前記加熱素子に給電する安定性及び安全動作電圧領域を向上させ、前記加熱素子に給電する安全性をさらに向上させることができる。
【0059】
なお、前記高周波は、後続の実施例の言及した低周波と相対的に説明されたものであり、同一の参照基準で、前記高周波の周波数は前記低周波の周波数より大きい。
【0060】
理解されるように、前記インバータ回路は、2つの金属-酸化物半導体電界効果トランジスタ(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor、MOSFET)で構成されてもよく、又は、前記インバータ回路は2つのトランジスタで構成されてもよい。
【0061】
例えば、一部の実施例では、前記インバータ回路はさらに、第5MOSトランジスタ及び第6MOSトランジスタを含んでもよい。
【0062】
前記第5MOSトランジスタのドレインは前記第1電源13に接続され、前記第5MOSトランジスタのソースはそれぞれスイッチモジュール121及び前記第6MOSトランジスタのドレインに接続される。
【0063】
前記第6MOSトランジスタのソースは接地される。
【0064】
このように、本願の実施例では、前記第5MOSトランジスタと前記第6MOSトランジスタの交互オンにより、前記加熱素子に高周波電気信号を提供することができる。
【0065】
一部の実施例では、前記第1電源は第1電圧を提供するための電源であり、前記第2電源は第2電圧を提供するための電源であり、ここで、前記第1電圧は前記第2電圧より大きいものであり、
又は、
前記第1電源は前記第1オン回路を介して前記加熱素子に給電するとき、前記加熱素子を流れる電流は第1電流であり、
前記第2電源は前記第2オン回路を介して前記加熱素子に給電するとき、前記加熱素子を流れる電流は第2電流であり、
ここで、前記第1電流は前記第2電流より大きいものである。
【0066】
ここで、前記第1電源は110V以上である電圧を取得するための電源であり、前記第2電源は36V以下である電圧を取得するための電源である。
【0067】
一実施例では、前記第1電源は220Vの直流電圧を取得するためのものであり、前記第2電源は5Vの直流電圧を取得するためのものである。
【0068】
理解されるように、前記第1電源が取得した電圧が110Vより大きい場合、前記第1電源が取得した電圧は強電電圧であり、前記第2電源が取得した電圧36Vより小さい場合、前記第2電源が取得した電圧は弱電電圧であり、第1電源及び第2電源から給電する場合、第1オン回路と前記第2オン回路がいずれもオンにされると、前記第1オン回路のノイズが第2オン回路にクロストークして、加熱素子にインピーダンスが存在したと検出する結果が不正確になる。そして、第2オン回路が加熱素子のインピーダンスを検出するとき、第2オン回路の実際の電圧は110Vより大きい強電電圧である可能性があり、このように、加熱回路近傍の人にも一定の危険をもたらすことになる。
【0069】
一方、本願の実施例では、スイッチモジュールが異なるスイッチ状態にあることにより、第1オン回路がオンにされるときに第2オン回路をオフにし、又は第2オン回路がオンにされるときに第1オン回路をオフにし、それにより、強電と弱電の分離を実現し、弱電回路の低い絶縁性能による危険を低減させる。
【0070】
再び
図5を参照し、一部の実施例では、前記サブ回路12は、第1MOSトランジスタ、第2MOSトランジスタを含み、
前記第1MOSトランジスタのドレインは前記第2電源に接続され、前記第1MOSトランジスタのソースはそれぞれ前記第2MOSトランジスタのドレイン及び前記検出素子123に接続され、
前記第2MOSトランジスタのソースは前記接地点に接続される。
【0071】
ここで、前記第1MOSトランジスタがNチャネル型MOSトランジスタである場合、前記第2MOSトランジスタはNチャネル型MOSトランジスタであり、前記第1MOSトランジスタがPチャネル型MOSトランジスタである場合、前記第2MOSトランジスタはPチャネル型MOSトランジスタである。
【0072】
本願の実施例では、前記第2オン回路がオンにされるとき、前記第2電源は前記第1MOSトランジスタと前記第2MOSトランジスタを介して前記加熱素子に低圧高周波電気信号を提供する。このように、前記加熱素子に調理装置が存在しない場合、前記検出素子を流れる検出電流は第1検出電流値であり、前記加熱素子に調理装置が存在する場合、前記検出素子を流れる検出電流は第2検出電流値であり、それにより、電流計で前記検出素子の電流の大きさを検出することで、前記加熱素子に一定のインピーダンスを有する調理装置が存在するか否かを決定する。さらに、所定の第1検出電流値及び第2検出電流値等により、前記調理装置のインピーダンス値を算出することができる。
【0073】
又は、前記検出素子での電圧の大きさを検出することにより、前記加熱素子に一定のインピーダンスを有する調理装置が存在するか否かを決定することができる。さらに、検出素子での第1検出電圧値及び第2検出電圧値に基づいて、前記調理装置のインピーダンス値を算出することができる。ここで、前記第1検出電圧値は、前記加熱素子に前記調理装置が存在しない場合、前記検出素子での電圧値であり、前記第2電圧値は、前記加熱素子に前記調理装置が存在する場合、前記検出素子での電圧値である。
【0074】
再び
図5を参照し、一部の実施例では、前記サブ回路12はさらに第1コンデンサC1を含み、
前記第1コンデンサC1は前記スイッチモジュール121と前記検出素子123との間に位置するように接続され、ここで、前記第1コンデンサC1は、前記加熱素子122の検出電流の交番周波数を制御するように構成される。
【0075】
ここで、1つのサブ回路12には1つの検出素子が含まれる。一実施例では、前記検出素子は抵抗である。このように、加熱回路における検出素子の個数を低減させることができる。
【0076】
本願の実施例では、前記第1コンデンサC1の容量性リアクタンス、加熱素子のインピーダンス、及び検出素子のインピーダンスを調整することにより、前記第2オン回路における加熱素子の発振周波数(即ち交番周波数)を調整することができる。
【0077】
一部の実施例では、
図6に示すように、前記検出素子123は第1抵抗R1及び第2抵抗R2を含み、前記サブ回路12は第3MOSトランジスタ及び第4MOSトランジスタを含み、
前記第1抵抗R1は前記第3MOSトランジスタのドレインと前記第2電源14との間に接続され、
前記第2抵抗R2は前記第4MOSトランジスタのソースと前記接地点PGNDとの間に接続され、
前記第3MOSトランジスタのソースはそれぞれ前記第4MOSトランジスタのドレイン及び前記スイッチモジュール121に接続され、
ここで、第2抵抗R2は前記第2電源14の給電に基づいて、前記加熱素子122のインピーダンスを検出する。
【0078】
ここで、1つのサブ回路における検出素子は第1抵抗及び第2抵抗を含む。
【0079】
ここで、
図6に示すように、示されている前記スイッチモジュールは第1スイッチ素子1210及び第2スイッチ素子1211を含むスイッチモジュールであり、前記第3MOSトランジスタのソースと前記スイッチモジュール121とは、前記第3MOSトランジスタのソースが前記第2スイッチ素子1211に接続されるように接続される。
【0080】
本願の実施例では、1つのサブ回路における検出素子に2つの抵抗を設置し、該2つの抵抗はそれぞれ第3MOSトランジスタと第2電源との間、第4MOSトランジスタとグランドとの間に接続され、それにより、第2オン回路が充電及び放電するとき、第2オン回路のインピーダンスを一致させることができ、それにより、第2オン回路の給電をより安定させ、第2オン回路における素子、部品の損耗を低減させることができる。
【0081】
そして、前記第2抵抗R2の電圧に基づいて、前記加熱抵抗に一定のインピーダンスを有する調理設定が存在するか否かを検出する場合、前記第2抵抗R2の低電圧端が接地されおり、その電圧が0であるため、前記第2抵抗R2の高電圧端(例えば、
図6に示す検出点)のみを取得することで、前記第2抵抗R2での電圧を取得することができる。このように、前記検出素子の電圧の検出をより簡単にする。同時に、加熱素子のインピーダンスを検出する正確性をさらに向上させることができる。
【0082】
再び
図6を参照し、一部の実施例では、前記加熱回路は第2コンデンサC2をさらに含み、ここで、
前記第2コンデンサC2は前記加熱元122件と前記接地点PGNDとの間に接続され、
前記スイッチモジュール121が前記第1スイッチ状態にある場合、前記第2コンデンサC2は前記加熱素子122の加熱電流の交番周波数を制御するように構成され、
前記スイッチモジュール121が前記第2スイッチ状態にある場合、前記第2コンデンサC2は前記加熱素子122の検出電流の交番周波数を制御するように構成される。
【0083】
本願の実施例では、前記スイッチモジュールが第1スイッチ状態にある場合、第2コンデンサの容量性リアクタンス、加熱素子のインピーダンスを調整することにより、前記加熱素子の加熱電流の交番周波数を調整することができる。
【0084】
本願の実施例の1つの応用シーンでは、第2コンデンサC2が前記加熱回路に存在する場合、前記加熱回路に第1コンデンサがなくてもよい。このように、前記スイッチモジュールが第2スイッチ状態にある場合、前記第2コンデンサC2は、前記加熱素子の検出電流の交番周波数を制御するように構成されることができる。
【0085】
ここで、第2コンデンサC2の容量性リアクタンス、第1抵抗と第2抵抗のインピーダンス、及び加熱素子のインピーダンスを調整することにより、前記第2オン回路における加熱素子の発振周波数(即ち交番周波数)を調整することができる。
【0086】
本願の実施例の別の応用シーンでは、第2コンデンサC2と前記第1コンデンサC1はいずれも前記加熱回路に存在する。このように、前記スイッチモジュールが第1スイッチ状態にある場合、前記第2コンデンサC2と前記第1コンデンサC1は共通に前記加熱素子の検出電流の交番周波数を制御するように構成される。
【0087】
ここで、第2コンデンサC2と第1コンデンサC1の容量性リアクタンス、第1抵抗と第2抵抗のインピーダンス、及び加熱素子のインピーダンスを調整することにより、前記第2オン回路における加熱素子の発振周波数(即ち交番周波数)を調整することができる。
【0088】
本願の実施例では、1つのコンデンサにより、第1オン回路における加熱素子の加熱電流又は第2オン回路における加熱素子の検出電流の交番周波数の調整を実現することができ、第2コンデンサの利用率を向上させることができ、2つのコンデンサにより第1オン回路における加熱素子の加熱電流又は第2オン回路における加熱素子の検出電流の交番周波数をそれぞれ調整する場合と比べて、加熱回路の素子、部品の個数を低減させることができ、それにより前記加熱回路のハードウエアコストを低減させる。
【0089】
構成例一
再び
図5を参照し、本願の実施例は加熱回路を提供し、前記加熱回路は、インバータ回路11、2つのサブ回路12、第1電源13、第2電源14及び第2コンデンサC2を含み、
ここで、前記サブ回路12は、スイッチモジュール121、加熱素子122、検出素子123、第1コンデンサC1、第1MOSトランジスタ及び第2MOSトランジスタを含み、
前記インバータ回路11は、第1IGBT及び第2IGBTを含み、前記第1IGBTのコレクタは前記第1電源13に接続され、前記第1IGBTのエミッタは前記第2IGBTのコレクタに接続され、前記第2IGBTのエミッタは接地点PGNDに接続され、
前記スイッチモジュール121は、第1端、第2端及び第3端を含み、ここで、前記第1端は前記加熱素子122に接続され、前記第2端は前記第1IGBのエミッタに接続され、前記第3端は前記第1コンデンサC1に接続され、
前記第1コンデンサC1は前記検出素子123に接続され、
前記第1MOSトランジスタのドレインは前記第2電源14に接続され、前記第1MOSトランジスタのソースはそれぞれ前記第2MOSトランジスタのドレイン及び前記検出素子123に接続され、前記第2MOSトランジスタのソースは前記接地点PGNDに接続され、
前記第2コンデンサC2は、前記加熱素子122と前記接地点PGNDとの間に接続され、
前記スイッチモジュール121の前記第1端が前記第2端に接続される場合、前記スイッチモジュール121は第1スイッチ状態にあり、前記第1電源13、前記インバータ回路11及び前記加熱素子122は第1オン回路になるように接続され、前記第1電源13は前記第1オン回路を介して前記加熱素子122に給電し、前記加熱素子122は前記第1電源13の給電に基づいて発熱し、
前記スイッチモジュール121の前記第1端が前記第3端に接続される場合、前記スイッチモジュール121は第2スイッチ状態にあり、前記第2電源14、前記検出素子123及び前記加熱素子122は第2オン回路になるように接続され、前記第2電源14は前記第2オン回路を介して前記加熱素子122及び前記検出素子123に給電する。
【0090】
ここで、前記検出素子123は、前記第2電源14の給電に基づいて、前記加熱素子122のインピーダンスを検出する。ここで、検出したインピーダンスは、前記第1電源13から前記加熱素子122への給電を制御するように構成される。
【0091】
本願の実施例では、前記スイッチモジュールが異なる状態にあることで、第1オン回路と第2オン回路のオンを切り替えることにより、前記第1オン回路と前記第2オン回路とを互いに分離させることができる。このように、前記加熱回路が前記加熱素子を加熱するときに前記第2電源の影響を受けず、第2電源が前記加熱素子を加熱することによる前記加熱素子の電流が大きすぎる状況の発生を大幅に低減させることがき、又は前記加熱回路が前記加熱素子に対してインピーダンスを検出するときに第1電源の影響を受けず、それにより前記加熱素子にインピーダンスが存在することを検出する正確性を向上させることができる。
【0092】
そして、前記スイッチモジュールは、3つの端部を含むスイッチモジュールであり、第1端と第2端との接続時に前記第1オン回路をオンにし、又は第1端と第3端との接続時に前記第2オン回路をオンにし、それにより第1オン回路と第2オン回路を切り替えてオンにすることができる。2つのスイッチ素子のスイッチモジュールを利用して第2オン回路と第2オン回路を切り替える場合と比べて、前記加熱回路の素子、部品の個数を大幅に低減させることができ、それにより前記加熱回路のハードウエアコストを大幅に低減させることができる。
【0093】
構成例二
再び
図6を参照し、本願の実施例は加熱回路を提供し、前記加熱回路は、インバータ回路11、2つのサブ回路12、第1電源13、第2電源14及び第2コンデンサC2を含み、
ここで、前記サブ回路12は、スイッチモジュール121、加熱素子122、第1抵抗R1、第2抵抗R2、第1コンデンサC1、第3MOSトランジスタ及び第4MOSトランジスタを含み、
前記インバータ回路11は、第1IGBT及び第2IGBTを含み、前記第1IGBTのコレクタは前記第1電源13に接続され、前記第1IGBTのエミッタは前記第2IGBTのコレクタに接続され、前記第2IGBTのエミッタは接地点PGNDに接続され、
前記スイッチモジュール121は、第1スイッチ素子1210及び第2スイッチ素子1211を含み、ここで、前記第1スイッチ素子1210は、前記加熱素子122と前記第1IGBTのエミッタとの間に接続され、前記第2スイッチ素子1211は、前記加熱素子122と前記第1コンデンサC1との間に接続され、
前記第1コンデンサC1はさらに、第3MOSトランジスタのソースに接続され、
前記第1抵抗R1は、前記第3MOSトランジスタのドレインと前記第2電源14との間に接続され、前記第2抵抗R2は、前記第4MOSトランジスタのソースと前記接地点PGNDとの間に接続され、前記第3MOSトランジスタのソースはさらに、前記第4MOSトランジスタのドレインに接続され、ここで、前記第2抵抗は前記第2電源14の給電に基づいて前記加熱素子のインピーダンスを検出し、
前記第2コンデンサC2は、前記加熱素子122と前記接地点PGNDとの間に接続され、
前記第1スイッチ素子1210がオンにされ、前記第2スイッチ素子1211がオフにされる場合、前記スイッチモジュール121は前記第1スイッチ状態にあり、前記第1電源13、前記インバータ回路11及び前記加熱素子122は第1オン回路になるように接続され、前記第1電源13は前記第1オン回路を介して前記加熱素子122に給電し、前記加熱素子122は前記第1電源13の給電に基づいて発熱し、
前記第1スイッチ素子1210がオフにされ、前記第2スイッチ素子1211がオンにされる場合、前記スイッチモジュール121は前記第2スイッチ状態にあり、前記第2電源14、前記第1抵抗R1、前記第2抵抗R2及び前記加熱素子122は第2オン回路になるように接続され、前記第2電源14は前記第2オン回路を介して前記加熱素子122、第1抵抗R1及び前記第2抵抗R2に給電する。
【0094】
本願の実施例では、前記第1抵抗R1及び前記第2抵抗R2は上記実施例における検出素子123である。
【0095】
一実施例では、前記第2抵抗R2は上記実施例における検出素子123である。
【0096】
ここで、前記検出素子123は、前記第2電源14の給電に基づいて前記加熱素子122のインピーダンスを検出する。ここで、検出したインピーダンスは、前記第1電源13から前記加熱素子122への給電を制御するように構成される。
【0097】
本願の実施例では、前記スイッチモジュールが異なる状態にあることで、第1オン回路と第2オン回路のオンを切り替えることにより、前記第1オン回路と前記第2オン回路とを互いに分離させることができる。このように、前記加熱回路が前記加熱素子を加熱するときに前記第2電源の影響を受けず、第2電源が前記加熱素子を加熱することによる前記加熱素子の電流が大きすぎる状況の発生を大幅に低減させることができ、又は前記加熱回路が前記加熱素子に対してインピーダンスを検出するときに第1電源の影響を受けず、それにより前記加熱素子にインピーダンスが存在することを検出する正確性を向上させることができる。
【0098】
そして、前記検出素子は第1抵抗R1及び第2抵抗R2を含み、前記加熱回路における前記第1抵抗R1と前記第2抵抗R2との該接続態様により、第2オン回路が充電及び放電するときに第2オン回路のインピーダンスを一致させることができ、それにより第2オン回路の給電をより安定させ、第2オン回路における素子、部品の損耗を低減させることができる。
【0099】
そして、該接続態様の場合に前記第2抵抗R2の低電圧端は接地される。このように、前記第2抵抗R2の電圧を検出することにより前記加熱素子に一定のインピーダンスを有する調理装置が存在するか否かを決定する場合、検出電圧を取得する操作を簡略化することができる。
【0100】
そして、前記第2コンデンサは、前記第1オン回路がオンにされる場合、前記加熱素子の加熱電流の交番周波数を調整するように構成され、又は、前記第2オン回路がオンにされる場合、前記加熱素子の検出電流の交頻周波数を調整するように構成され、それにより第2コンデンサの利用率を向上させる。そして、前記加熱回路の第1コンデンサを置き換えることができ、このように、前記加熱回路に前記第1コンデンサを配置する必要がなく、それにより前記加熱回路の素子、部品の個数を低減させることができ、前記加熱回路のハードウエアコストを低減させることができる。
【0101】
図7に示すように、本願の実施例は加熱回路を提供し、前記加熱回路は、インバータ回路21、少なくとも1つのサブ回路22、第1電源23及び第2電源24を含み、ここで、前記サブ回路22は、第1スイッチ素子221、第2スイッチ素子222、加熱素子223及び検出素子224を含み、
前記加熱素子223及び前記検出素子224は、第1ノードと第2ノードとの間に並列接続され、前記第1ノードは前記第1電源23に接続され、ここで、前記第1スイッチ素子221は前記第1ノードと前記第1電源23との接続に位置し、前記第2ノードは接地点に接続され、ここで、前記第2スイッチ素子222は前記第2ノードと前記接地点と間に位置し、
前記第1スイッチ素子221がオンにされ、前記第2スイッチ素子222がオンにされる場合、前記第1電源23、前記インバータ回路21及び前記加熱素子223は第1オン回路になるように接続され、前記第1電源は前記第1オン回路を介して前記加熱素子に給電し、前記加熱素子は前記第1電源の給電に基づいて発熱し、
【0102】
前記第1スイッチ素子221がオフにされ、前記第2スイッチ素子222がオフにされる場合、前記第2電源23、前記検出素子224及び前記加熱素子223は第2オン回路になるように接続され、前記第2電源24は前記第2オン回路を介して前記加熱素子223及び前記検出素子224に給電する。
【0103】
本願の実施例では、前記インバータ回路の第2端は接地点(Ground、GND)に接続される(前記
図7においてこれを図示しない)。
【0104】
ここで、前記インバータ回路は、第1電源による直流信号を交流信号に変換し、例えば、周波数が所定の値より高い高周波電気信号に変換するように構成される。
【0105】
本願の実施例では、前記検出素子224は、前記第2電源24の給電に基づいて前記加熱素子223のインピーダンスを検出し、ここで、検出したインピーダンスは、前記第1電源23から前記加熱素子223への給電を制御するように構成される。
【0106】
上記
図7では、1つのサブ回路のみを説明し、理解されるように、本願の実施例において複数のサブ回路であってよく、前記複数のサブ回路は前記インバータ回路の両端に並列接続される。
【0107】
一部の実施例では、前記サブ回路はN個であり、N個のサブ回路は並列接続され、ここで、前記Nは1より大きい整数である。
【0108】
図8に示すように、前記加熱回路に含まれるサブ回路は2つであり、ここで、2つのサブ回路は並列接続されることが示されている。他の実施例では、
図8に示すようなサブ回路と類似する接続態様に応じて、3つ以上の前記サブ回路を並列接続してもよい。
【0109】
ここで、N個の前記サブ回路が並列接続されるとき、N個のサブ回路は1つの第2電源24を共用する。他の実施例では、前記N個のサブ回路は、それぞれ1つの第2電源に接続されてもよく、又は、N個のサブ回路のうちの一部のサブ回路は1つの第2電源を共用し、他のサブ回路は別の第2電源を共用してもよい。
【0110】
ここで、前記加熱素子223は、コイル、電熱線、電熱板、電熱棒又は電熱シート等であってよもい。
【0111】
例えば、前記加熱素子は電磁調理器におけるコイルである。前記第1スイッチ素子がオフにされ、前記第2スイッチ素子がオフにされる場合、前記加熱回路の第2通回路はオンにされ、前記第2電源は前記コイル及び前記検出素子に給電する。電圧計を利用して前記検出素子での電圧を検出し、検出した電圧を所定の電圧と比較することにより、前記電磁調理器のコイルに一定のインピーダンスを有する調理装置が存在するか否かを決定する。ここで、前記所定の電圧は、前記コイルに調理装置が存在しないときに検出された前記検出素子での電圧である。前記コイルに一定のインピーダンスを有する調理装置が存在するとと決定した場合、前記第1スイッチ素子をオンにし、前記第2スイッチ素子をオンにすることにより、第1電源を利用して前記電磁調理器を加熱する。
【0112】
ここで、前記加熱素子223は1つ又は複数であってよもい。
【0113】
一実施例では、前記第1スイッチ素子は単極単投スイッチであり、前記第2スイッチ素子は単極単投スイッチである。
【0114】
別の実施例では、前記第1スイッチ素子は単極双投スイッチであり、前記第2スイッチ素子は単極単投スイッチである。
【0115】
さらに別の実施例では、前記第1スイッチ素子は単極単投リレーであり、前記第2スイッチ素子は単極単投リレーである。
【0116】
さらに別の実施例では、前記第1スイッチ素子は単極双投リレーであり、前記第2スイッチ素子は単極単投リレーである。
【0117】
本願の実施例では、第1スイッチ素子又は第2スイッチ素子としてリレーを使用して第1オン回路又は第2オン回路のオンの有無を実現することにより、人力でオンを選択することによる危険を大幅に低減させることができる。
【0118】
そして、第1スイッチ素子が単極双投リレー又は単極双投スイッチである場合、前記第1スイッチ素子はさらに3つの端部を含み、該3つの端部はそれぞれ加熱素子、検出素子及びインバータ回路に接続され、このように、1つの第1スイッチ素子を使用することにより、前記加熱素子と前記インバータ回路との接続のオン、又は前記加熱素子と前記検出素子との接続のオンを実現することができる。
【0119】
本願の実施例では、第1スイッチ素子と第2スイッチ素子のオンの有無により、第1電源、インバータ回路及び加熱素子によって接続された第1オン回路のオン、又は第2電源、検出素子及び前記加熱素子によって接続された第2オン回路のオンを実現することができる。このように、前記第1オン回路と前記第2オン回路との間に電気的接続点がなく、前記第1オン回路と前記第2オン回路は互いに分離されており、互いに影響しない。
【0120】
このように、第2電源が前記第2オン回路を介して前記加熱素子を検出するときに第1電源の影響を受けず、前記加熱素子にインピーダンスが存在するか否かを検出する正確性を向上させる。そして、第1電源が前記第1オン回路を介して前記加熱素子を加熱するときにも第2電源の影響を受けず、第2電源が前記加熱素子を加熱することによる前記加熱素子の電流が大きすぎる影響を大幅に低減させる。
【0121】
さらに、前記サブ回路が複数である場合、複数のサブ回路が1つのインバータ回路を共用すると、複数のサブ回路のうちの各サブ回路の第1オン回路と第2オン回路は互いに影響しない。つまり、複数のサブ回路のうちの一部のサブ回路が前記加熱素子を加熱し、そして他の一部のサブ回路が検出素子を検出することを実現することができ、両者は互いに影響しない。例えば、第1サブ回路が第1電源を介して第1サブ回路の加熱素子を加熱すると同時に、第2サブ回路が第2電源を介して第2サブ回路の検出素子を検出する場合、その際に、第1サブ回路の加熱素子は第1サブ回路の第2電源の影響を受けず、第2サブ回路の第2電源の影響も受けないことになる。そして、第2サブ回路の検出素子は第1電源の影響を受けない。このように、加熱素子に対する該第1サブ回路の加熱、及び検出素子に対する第2回路の検出は同時に行うことができ、それらは互いに影響することがない。
【0122】
そして、前記サブ回路が複数であり、複数のサブ回路が1つのインバータ回路を共用する場合、サブ回路の利用率を向上させることができる。そして、本願の実施例では、前記複数のサブ回路がいずれも1つの第2電源に接続され、又はその一部のサブ回路が1つの第2電源に接続される場合、複数のサブ回路又は複数のサブ回路のうちの一部のサブ回路は1つの第2電源を共用することが実現されることができ、前記第2電源の利用率を向上させる。
【0123】
図9に示すように、一部の実施例では、前記サブ回路22は第3スイッチ素子225をさらに含み、
前記第3スイッチ素子225は、前記第1ノードと前記検出素子との間に接続され、
前記第1スイッチ素子221がオンにされ、前記第2スイッチ素子222がオンにされ、前記第3スイッチ素子225がオフにされる場合、前記第1電源23、前記インバータ回路21及び前記加熱素子223は前記第1オン回路になるように接続され、
前記第1スイッチ素子221がオフにされ、前記第2スイッチ素子がオフにされ、前記第3スイッチ素子がオンにされる場合、前記第2電源、前記検出素子及び前記加熱素子は第2オン回路になるように接続される。
【0124】
本願の実施例では、前記第1スイッチ素子、前記第3スイッチ素子はいずれも単極単投スイッチ又は単極単投リレー等である。
【0125】
本願の実施例では、スイッチ素子(例えば、第1スイッチ素子、第2スイッチ素子又は第3スイッチ素子)が単極単投スイッチである場合、加熱回路全体のハードウエアコストを低減させ、加熱回路全体の重量を軽減することができる。スイッチ素子が単極単投リレーである場合、人力でスイッチ素子を開閉することによる危険を低減させることができる。
【0126】
本願の実施例では、第1スイッチ素子と第2スイッチ素子がオンにされ、第3スイッチ素子がオフにされることにより、前記第1オン回路のオンを実現することができる。そして、第1電源を利用して前記加熱素子を加熱するときに前記第2電源の影響を受けず、前記加熱素子に電流が大きすぎる状況が発生する確率を低減させる。
【0127】
そして、本願の実施例では、第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子がオフにされ、第3スイッチ素子がオンにされることにより、前記第2オン回路のオンを実現することができる。そして、第2電源を利用して前記加熱素子のインピーダンスを検出するときに第1電源の影響を受けず、前記加熱素子のインピーダンスを検出する正確性を向上させる。
【0128】
このように、第1オン回路と第2オン回路との分離を実現することができる。
【0129】
そして、本願の実施例における加熱回路が複数のサブ回路を含む場合、複数のサブ回路が同時に動作するとき、各サブ回路の第1オン回路と第2オン回路はいずれも互いに影響を受けず、それにより、各サブ回路による前記加熱素子にインピーダンスが存在すること検出する正確性及び前記加熱素サブ回路を加熱する安定性を向上させる。
【0130】
図10に示すように、一部の実施例では、前記第1スイッチ素子221は、を含み、
前記加熱素子223に接続される第1端と、
前記インバータ回路21に接続される第2端と、
前記検出素子224に接続される第3端と、を含み、
前記第1端が前記第2端に接続され、前記第2スイッチ素子222がオンにされる場合、前記第1電源23、前記インバータ回路21及び前記加熱素子223は前記第1オン回路を形成するように接続され、
前記第1端が前記第3端に接続され、前記第2スイッチ素子222がオフにされる場合、前記第2電源24、前記検出素子224及び前記加熱素子223は前記第2オン回路を形成するように接続される。
【0131】
本願の実施例では、前記第1スイッチ素子の第1端が第2端に接続され、前記第2スイッチ素子がオンにされることに基づいて、第1オン回路のオンを実現することができ、前記第1スイッチ素子の第1端が第3端に接続され、前記第2スイッチ素子がオンにされることに基づいて、第2オン回路のオンを実現することができる。このように、本願の実施例における1つのサブ回路には、1つの第1開素子と1つの第2スイッチ素子のみが含まれてもよく、1つの第3スイッチ素子をさらに追加して第1オン回路と第2オン回路との完全なオフを実現する必要がなく、それにより、前記加熱回路における素子、部品の個数をある程度低減させ、前記加熱回路のハードウエアコストを低減させることができる。
【0132】
理解されるように、実際の応用において、前記第1端が前記第3端に接続され、前記第2スイッチ素子がオンにされる場合、前記第2電源、前記検出素子及び前記加熱素子は前記第2オン回路を形成するように接続されることができるが、その際に、第2電源を利用して前記加熱素子に一定のインピーダンスを有する調理装置が存在するか否かを検出するとき、依然として前記第1電源の影響をある程度受けることがあるため、前記加熱素子のインピーダンスを検出する結果が不正確になる。
【0133】
一方、本願の実施例では、前記第1端を前記第3端に接続し、前記第2スイッチ素子をオフにすることにより、前記第2オン回路のオンを実現することができる。そして、第2電源を利用して前記加熱素子のインピーダンスを検出するときに第1電源の影響を受けず、前記加熱素子のインピーダンスを検出する正確性を向上させる。
【0134】
そして、本願の実施例では、前記第1端を前記第2端に接続し、前記第2スイッチ素子をオンにすることにより、前記第1オン回路のオンを実現することができる。そして、第1電源を利用して前記加熱素子を加熱するときに前記第2電源の影響を受けず、前記加熱素子に電流が大きすぎる状況が発生する確率を低減させる。
【0135】
このように、第1オン回路又は第2オン回路の分離を実現することができる。
【0136】
そして、本願の実施例における加熱回路が複数のサブ回路を含む場合、複数のサブ回路が同時に動作するとき、各サブ回路の第1オン回路と第2オン回路はいずれも互いに影響を受けず、それにより各サブ回路による前記加熱素子にインピーダンスが存在すること検出する正確性及び前記加熱素サブ回路を加熱する安定性を向上させる。
【0137】
一部の実施例では、前記第1電源は第1電圧を提供するための電源であり、前記第2電源は第2電圧を提供するための電源であり、ここで、前記第1電圧は前記第2電圧より大きいものであり、
又は、
前記第1電源は前記第1オン回路を介して前記加熱素子に給電するとき、前記加熱素子を流れる電流は第1電流であり、
前記第2電源は前記第2オン回路を介して前記加熱素子に給電するとき、前記加熱素子を流れる電流は第2電流であり、
ここで、前記第1電流は前記第2電流より大きいものである。
【0138】
ここで、前記第1電源は110V以上である電圧を取得するための電源であり、前記第2電源は36V以下である電圧を取得するための電源である。
【0139】
一実施例では、前記第1電源は220Vの直流電圧を取得するためのものであり、前記第2電源は3.5Vの直流電圧を取得するためのものである。
【0140】
理解されるように、前記第1電源が取得した電圧が110Vより大きい場合、前記第1電源が取得した電圧は強電電圧であり、前記第2電源が取得した電圧36Vより小さい場合、前記第2電源が取得した電圧は弱電電圧であり、第1電源及び第2電源から給電する場合、第1オン回路と前記第2オン回路がいずれもオンにされると、前記第1オン回路のノイズが第2オン回路クロストークして、加熱素子にインピーダンスが存在すると検出した結果が不正確になる。そして、第2オン回路が加熱素子のインピーダンスを検出するとき、第2オン回路の実際の電圧は110Vより大きい強電電圧である可能性があり、このように、加熱回路近傍の人にも一定の危険をもたらすことになる。
【0141】
一方、本願の実施例では、第1スイッチ素子と第2スイッチ素子のオンの有無により、第1オン回路がオンにされるときに第2オン回路をオフにし、又は第2オン回路がオンにされるときに第1オン回路をオフにするため、強電と弱電の分離を実現し、弱電回路の低い絶縁性能による危険を低減させる。
【0142】
図11に示すように、一部の実施例では、前記サブ回路22は第1MOSトランジスタ、第2MOSトランジスタをさらに含み、
前記第1MOSトランジスタのドレインは前記第2電源24に接続され、前記第1MOSトランジスタのソースはそれぞれ前記第2MOSトランジスタのドレイン及び前記第1スイッチ素子221に接続され、
前記第2MOSトランジスタのソースはそれぞれ前記接地点DGND及び前記検出素子224に接続される。
【0143】
ここで、
図11に示すように、前記接地点DGNDと前記接地点PGNDはいずれも接地点であり、両者の電圧は一般的に0である。
【0144】
ここで、
図11に示す加熱回路は2つのサブ回路を含む。
【0145】
ここで、前記MOSトランジスタは金属-酸化物半導体電界効果トランジスタ(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor、MOSFET)である。
【0146】
ここで、前記第1MOSトランジスタがNチャネル型MOSトランジスタである場合、前記第2MOSトランジスタはNチャネル型MOSトランジスタであり、前記第1MOSトランジスタがPチャネル型MOSトランジスタである場合、前記第2MOSトランジスタはPチャネル型MOSトランジスタである。
【0147】
一実施例では、前記第1MOSトランジスタと前記第2MOSトランジスタは2つのトランジスタで置き換えてもよい。
【0148】
ここで、前記第1スイッチ素子は第1端、第2端及び第3端を含むスイッチ素子であり、ここで、前記第1MOSトランジスタのソースと前記第1スイッチ素子とは、前記第1MOSトランジスタのソースが前記第1スイッチ素子の前記第3端に接続されるように接続される。
【0149】
別の実施例では、前記サブ回路が第3スイッチ素子225をさらに含む場合、例えば、
図12に示すように前記第1MOSトランジスタのソースはそれぞれ前記第2MOSトランジスタのドレイン及び前記第3スイッチ素子に接続される。
【0150】
本願の実施例では、前記第2オン回路がオンにされる場合、前記第2電源は前記第1MOSトランジスタ及び前記第2MOSトランジスタを介して前記加熱素子に低圧高周波電気信号を提供する。このように、前記検出素子を流れる検出電流又は検出電圧により、前記加熱素子に一定のインピーダンスを有する調理装置が存在するか否かを決定することができる。さらに、前記加熱素子に一定のインピーダンスを有する調理装置が存在しない時の検出電流を第1検出電流値、検出された検出電流を第2検出電流値に予め設定する場合、さらに、第1検出電流値及び第2検出電流値等に基づいて前記調理装置のインピーダンス値を算出することができる。又は、前記加熱素子に一定のインピーダンスを有する調理装置が存在しない時の検出電圧を第1検出電圧値、検出された検出電圧を第2検出電圧値に予め設定する場合、さらに、第1検出電圧値及び第2検出電圧値に基づいて前記調理装置のインピーダンス値を算出することができる。
【0151】
本願の実施例では、第1MOSトランジスタと第2MOSトランジスタに1つの第4スイッチ素子を設置することで、前記第4スイッチ素子が前記第1MOSトランジスタと前記第2MOSトランジスタとの接続をオフするように構成されてもよい。
【0152】
ここで、前記第4スイッチ素子は、単極単投スイッチであってよもく、そしてユーザの操作に応じてオン又はオフされる。又は、前記第4スイッチ素子は1つの制御スイッチであり、前記制御スイッチは制御回路に接続され、前記制御回路は前記制御スイッチのオン又はオフを制御する。
【0153】
ここで、前記第4スイッチ素子は前記第3スイッチ素子に代えてもよい。このように、前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子がオンにされ、前記第4スイッチ素子がオフにされる場合、前記第1オン回路がオンにされ、前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子がオフにされ、そして前記第4スイッチ素子がオンにされる場合、前記第2オン回路がオンにされる。
【0154】
再び
図11を参照し、一部の実施例では、前記サブ回路22はさらに第1コンデンサC1を含み、
前記第1コンデンサC1は、前記第2ノードと前記検出素子224との間に接続され、ここで、前記第1コンデンサC1は前記加熱素子の検出電流の交番周波数を制御するように構成される。
【0155】
ここで、前記第1コンデンサC1は前記加熱素子のマッチングコンデンサである。ここで、前記第1コンデンサC1の容量性リアクタンス、加熱素子のインピーダンス及び検出素子のインピーダンスを調整することにより、前記第2オン回路における加熱素子の検出電流の発振周波数(即ち交番周波数)を調整することができる。
【0156】
本願の実施例では、前記第1コンデンサC1の容量性リアクタンス、加熱素子のインピーダンス、及び検出素子のインピーダンスを調整することにより、前記第2オン回路における検出電流の交番周波数を調整することができ、それにより、前記加熱素子にインピーダンスが存在するか否かを検出する正確性を向上させることができる。
【0157】
そして、前記述第1コンデンサC1の容量性リアクタンスが前記加熱素子のインピーダンスの値と同一である場合、前記第1コンデンサC1と前記加熱素子は、前記第2オン回路においてインピーダンスが0と等価である(C1とL1は直列発振を構成することに相当する)。このように、前記第2電源は、検出素子、及び加熱素子に一定のインピーダンスを有する調理装置のインピーダンス(調理装置が存在する場合)機能のみを必要とすれば、さらに前記加熱素子にインピーダンスが存在するか否かを検出する正確性を向上させることができる。
【0158】
再び
図11を参照し、一部の実施例では、前記インバータ回路21は第1IGBT及び第2IGBTを含み、
前記第1IGBTのコレクタは前記第1電源23に接続され、前記第1IGBTのエミッタは前記第2IGBTのコレクタに接続され、前記第2IGBTのエミッタは接地され、
前記第1スイッチ素子221は前記第1IGBTのエミッタに接続され、前記第2スイッチ素子は前記第1IGBTのコレクタに接続される。
ここで、前記インバータ回路21は、前記直流電圧を交流電圧にインバータするように構成されることができる。例えば、前記110Vの直流電圧を110Vの正弦波電圧又は方形波電圧にインバータする。
【0159】
前記インバータ回路21はさらに、正の半波の交流電圧を完全な波形の交流電圧(完全な波形の交流電圧は正の半波及び負の半波を有する電圧である)に変換するように構成されることができる。例えば、220Vの正の半波の方形波電圧を220Vの正の半波、負の半波の方形波電圧に変換する。
【0160】
本願の実施例では、前記第1IGBT及び前記第2IGBTのオンとオフの周波数により、前記第1電源から出力された電気信号周波数を調整することができる。前記第1IGBTと前記第2IGBTからなるインバータ回路を介して、第1電源の直流信号を交流信号に変換し、又は所定の値より高い高周波電気信号にさらに変換することができる。
【0161】
そして、前記インバータ回路はIGBTを採用するため、MOSトランジスタの高い入力インピーダンス及びパワートランジスタのオン状態での低い電圧降下両方の利点を同時に有する。従って、本願の実施例では、前記加熱素子に給電する安定性及び安全動作電圧領域を向上させ、前記加熱素子に給電する安全性をさらに向上させることができる。
【0162】
なお、前記高周波は、後続の実施例の言及した低周波と相対的に説明されたものであり、同一の参照基準で、前記高周波の周波数は前記低周波の周波数より大きい。
【0163】
理解されるように、前記インバータ回路は2つのMOSトランジスタで構成されてもよく、又は、前記インバータ回路は2つのトランジスタで構成されてもよい。
【0164】
例えば、一部の実施例では、前記インバータ回路はさらに、第3MOSトランジスタ及び第4MOSトランジスタを含んでもよい。
【0165】
前記第3MOSトランジスタのドレインは前記第1電源23に接続され、前記第3MOSトランジスタのソースは前記第4MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第4MOSトランジスタのソースは接地される。
【0166】
前記第1スイッチ素子は前記第3MOSトランジスタのソースに接続され、前記第2スイッチ素子は前記第3MOSトランジスタのドレインに接続される。
【0167】
このように、本願の実施例では、前記第3MOSトランジスタと前記第4MOSトランジスタの交互オンにより、前記加熱素子に高周波電気信号を提供することができる。
【0168】
再び
図11を参照し、一部の実施例では、前記加熱回路は第2コンデンサC2及び第3コンデンサC3をさらに含み、ここで、
前記第2コンデンサC2は、前記第1電源23と前記第2スイッチ素子222との間に接続され、
前記第3コンデンサC3は、前記第2コンデンサC2と前記接地点PGNDとの間に接続され、
ここで、前記第2コンデンサC2及び前記第3コンデンサC3は共通に前記加熱素子の加熱電流の交番周波数を制御するように構成される。
【0169】
ここで、前記第2コンデンサC2と前記第3コンデンサC3は前記加熱素子のマッチングコンデンサである。ここで、前記第2コンデンサC2と前記第3コンデンサC3の容量性リアクタンス、加熱素子のインピーダンスを調整することにより、前記第1オン回路における加熱素子の加熱電流の発振周波数(交番周波数)を調整することができる。
【0170】
本願の実施例では、前記第2コンデンサC2及び前記第3コンデンサC2の容量性リアクタンス、加熱素子のインピーダンスを調整することにより、前記第1オン回路における加熱電流の交番周波数を調整することができる。前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサの容量性リアクタンスと、前記加熱素子のインピーダンスとが等価であるように調整した場合、前記第2コンデンサ及び第3コンデンサの電界エネルギーは、前記加熱素子の磁界エネルギーと相互変換することができ、さらに前記第1オン回路の機能に提供する第1電源のエネルギー消費を節約することができる。
【0171】
構成例三
図13に示すように、本願の実施例はさらに加熱回路を提供し、前記加熱回路は、インバータ回路21、サブ回路22、第1電源23、第2コンデンサC2及び第3コンデンサC3を含み、
ここで、前記サブ回路22は、検出サブ回路、コイルL、第1スイッチ素子K1、第2開素子K2及び第3スイッチ素子K3を含み、
前記インバータ回路は、第1IGBT及び第2IGBTを含み、ここで、前記第1IGBTのコレクタは前記第1電源23に接続され、前記第1IGBTのエミッタは前記第2IGBTのコレクタに接続され、前記第2IGBTのエミッタは接地点PGNDに接続され、
前記第1スイッチ素子K1は前記コイルLと前記第1IGBTのエミッタとの間に接続され、前記第2スイッチ素子K2は前記コイルLに接続され、前記第3スイッチ素子K3は、前記検出サブ回路に接続され、前記コイルLに並列接続され、
前記第2コンデンサC2は、前記第1電源23と前記第2スイッチ素子K2との間に接続され、前記第3コンデンサC3は、前記第2コンデンサC2と前記接地点PGNDとの間に接続され、
前記第1スイッチ素子K1がオンにされ、前記第2スイッチ素子K2がオンにされ、そして前記第3スイッチ素子K3がオフにされる場合、前記第1電源23、前記インバータ回路21及び前記コイルLは前記第1オン回路になるように接続され、前記第1電源23は前記第1オン回路を介して前記コイルLに給電し、前記コイルLは前記第1電源23の給電に基づいて発熱し、
前記第1スイッチ素子K1がオフにされ、前記第2スイッチ素子K2がオフにされ、そして前記第3スイッチ素子K3がオンにされる場合、前記検出サブ回路と前記コイルLは第2オン回路になるように接続され、前記検出サブ回路は前記第2オン回路を介して前記コイルLに給電する。
【0172】
ここで、前記検出サブ回路は、前記コイルLのインピーダンスを検出するように構成され、ここで、検出したインピーダンスは、前記第1電源23から前記コイルLへの給電を制御するように構成される。
【0173】
ここで、前記検出サブ回路は上記実施例における第2電源、第1コンデンサ及び検出素子を含んでもよい。ここで、前記第2電源は前記第2オン回路に給電するように構成され、前記検出素子は前記第2電源の給電に基づいて前記コイルLのインピーダンスを検出し、前記第1コンデンサは、第2オン回路における前記コイルLの検出電流の交番周波数を制御するように構成される。
【0174】
当然のことながら、前記検出サブ回路は上記実施例における第1MOSトランジスタ及び第2MOSトランジスタを含んでもよく、前記第1MOSトランジスタ及び前記第2MOSトランジスタは高周波低圧パルス信号を出力するように構成される。
【0175】
本願の実施例では、第1スイッチ素子、第2スイッチ素子及び第3スイッチ素子のオンの有無により、第1電源、インバータ回路及びコイルによって接続された第1オン回路のオン、又は検出サブ回路とコイルによって接続された第2オン回路のオンを実現することができる。このように、前記第1オン回路と前記第2オン回路との間に電気的接続点がなく、前記第1オン回路と前記第2オン回路は互いに分離されており、互いに影響しない。
【0176】
このように、第2電源が前記第2オン回路を介して前記コイルを検出するときに第1電源の影響を受けず、前記コイルにインピーダンスが存在するか否かを検出する正確性を向上させる。そして、第1電源が前記第1オン回路を介して前記コイルを加熱するときにも検出サブ回路における電源の影響を受けず、前記検出サブ回路における電源が前記コイルを加熱することによる前記コイルの電流が大きすぎる影響を大幅に低減させる。
【0177】
構成例四
再び
図11を参照し、本願の実施例は加熱回路を提供し、前記加熱回路は、インバータ回路21、2つのサブ回路22、第1電源23、第2電源24、第2コンデンサC2及び第3コンデンサC3を含み、ここで、前記サブ回路21は、第1スイッチ素子221、第2スイッチ素子222、加熱素子223、検出素子224、第1コンデンサC1、第1MOSトランジスタ及び第2MOSトランジスタを含み、
前記インバータ回路21は、第1IGBT及び第2IGBTを含み、ここで、前記第1IGBTのコレクタは前記第1電源23に接続され、前記第1IGBTのエミッタは前記第2IGBTのコレクタに接続され、前記第2IGBTのエミッタは接地点PGNDに接続され、
前記第1スイッチ素子221は、第1端、第2端及び第3端を含み、ここで、前記第1端は前記加熱素子223に接続され、前記第2端は前記第1IGBTのエミッタに接続され、前記第3端は第1MOSトランジスタソースに接続され、
前記第1MOSトランジスタのドレインは前記第2電源24に接続され、前記第1MOSトランジスタのソースは前記第2MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第2MOSトランジスタのソースはそれぞれ前記接地点DGND及び前記検出素子224に接続され、
前記第1コンデンサC1は前記加熱素子223と前記検出素子224との間に接続され、
前記第2コンデンサC2は前記第1電源23と前記第2スイッチ素子222との間に接続され、前記第3コンデンサC3は前記第2コンデンサC2と前記接地点PGNDとの間に接続され、
前記第1端が前記第2端に接続され、前記第2スイッチ素子222がオンにされる場合、前記第1電源23、前記インバータ回路21及び前記加熱素子223は、前記第1オン回路になるように接続され、前記第1電源23は、前記第1オン回路を介して前記加熱素子223に給電し、前記加熱素子223は前記第1電源23の給電に基づいて発熱し、
前記第1端が前記第3端に接続され、前記第2スイッチ素子222がオフにされる場合、前記第2電源24、前記検出素子224及び前記加熱素子223は、前記第2オン回路になるように接続され、前記第2電源24は、前記第2オン回路を介して前記加熱素子23及び前記検出素子24に給電する。
【0178】
ここで、前記検出素子224は、前記第2電源24の給電に基づいて前記加熱素子223のインピーダンスを検出する。ここで、検出したインピーダンスは、前記第1電源23から前記加熱素子223への給電を制御するように構成される。
【0179】
本願の実施例では、第1スイッチ素子の第1端及び第2端、又は第1端と第2端の接続の有無、並びに第2スイッチ素子のオンの有無により、第1電源、インバータ回路及び加熱素子によって接続された第1オン回路のオン、又は第2電源、検出素子及び前記加熱素子によって接続された第2オン回路のオンを実現することができる。このように、前記第1オン回路と前記第2オン回路との間に電気的接続点がなく、前記第1オン回路と前記第2オン回路は互いに分離されており、互いに影響しない。
【0180】
このように、第2電源が前記第2オン回路を介して前記加熱素子を検出するときに第1電源の影響を受けず、前記加熱素子にインピーダンスが存在するか否かを検出する正確性を向上させる。そして、第1電源が前記第1オン回路を介して前記加熱素子を加熱するときにも第2電源の影響を受けず、第2電源が前記加熱素子を加熱することによる前記加熱素子の電流が大きすぎる影響を大幅に低減させる。
【0181】
そして、本願の実施例では、1つのサブ回路において、3つの端部を含む1つの第1スイッチ素子のみに基づいて、第1スイッチ素子の第1端及び第2端、第1端と第2端の接続の有無により、第1オン回路又は第2オン回路のオンを実現することができ、さらに前記加熱回路の素子、部品の個数を低減させることができるため、前記加熱回路のハードウエアコストを大幅に低減させることができる。
【0182】
構成例五
再び
図12を参照し、本願の実施例は加熱回路を提供し、前記加熱回路は、インバータ回路21、2つのサブ回路22、第1電源23、第2電源24、第2コンデンサC2及び第3コンデンサC3を含み、ここで、前記サブ回路21は、第1スイッチ素子221、第2スイッチ素子222、第3スイッチ素子225、加熱素子223、検出素子224、第1コンデンサC1、第1MOSトランジスタ及び第2MOSトランジスタを含み、
前記インバータ回路21は、第1IGBT及び第2IGBTを含み、ここで、前記第1IGBTのコレクタは前記第1電源23に接続され、前記第1IGBTのエミッタは前記第2IGBTのコレクタに接続され、前記第2IGBTのエミッタは接地点PGNDに接続され、
前記第1MOSトランジスタのドレインは前記第2電源24に接続され、前記第1MOSトランジスタのソースは前記第2MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第2MOSトランジスタのソースはそれぞれ前記接地点DGND及び前記検出素子224に接続され、
前記第1スイッチ素子221は、前記加熱素子223と前記第1IGBTのエミッタとの間に接続され、前記第2スイッチ素子222は前記加熱素子223に接続され、前記第3スイッチ素子225は、前記加熱素子223と前記第1MOSトランジスタのソースとの間に接続され、
前記第1コンデンサC1は、前記加熱素子223と前記検出素子224との間に接続され、
前記第2コンデンサC2は、前記第1電源23と前記第2スイッチ素子222との間に接続され、前記第3コンデンサC3は、前記第2コンデンサC2と前記接地点PGNDとの間に接続され、
前記第1スイッチ素子221がオンにされ、前記第2スイッチ素子222がオンにされ、そして前記第3スイッチ素子225がオフにされる場合、前記第1電源23、前記インバータ回路21及び前記加熱素子223は、前記第1オン回路になるように接続され、前記第1電源23は前記第1オン回路を介して前記加熱素子223に給電し、前記加熱素子223は前記第1電源23の給電に基づいて発熱し、
前記第1スイッチ素子221がオフにされ、前記第2スイッチ素子222がオフにされ、そして前記第3スイッチ素子223がオンにされる場合、前記第2電源24、前記検出素子224及び前記加熱素子223は、前記第2オン回路になるように接続され、前記第2電源24は前記第2オン回路を介して前記加熱素子23及び前記検出素子24に給電する。
【0183】
ここで、前記検出素子224は、前記第2電源24の給電に基づいて前記加熱素子223のインピーダンスを検出する。ここで、検出したインピーダンスは、前記第1電源23から前記加熱素子223への給電を制御するように構成される。
【0184】
本願の実施例では、第1スイッチ素子、第2スイッチ素子及び第3スイッチ素子のオンの有無により、第1電源、インバータ回路及び加熱素子によって接続された第1オン回路のオン、又は第2電源、検出素子及び前記加熱素子によって接続された第2オン回路のオンを実現することができる。このように、前記第1オン回路と前記第2オン回路との間に電気的接続点がなく、前記第1オン回路と前記第2オン回路は互いに分離されており、互いに影響しない。
【0185】
このように、第2電源が前記第2オン回路を介して前記加熱素子を検出するときに第1電源の影響を受けず、前記加熱素子にインピーダンスが存在するか否かを検出する正確性を向上させる。そして、第1電源が前記第1オン回路を介して前記加熱素子を加熱するときにも第2電源の影響を受けず、第2電源が前記加熱素子を加熱することによる前記加熱素子の電流が大きすぎる影響を大幅に低減させる。
【0186】
図14に示すように、本願の実施例は加熱回路を提供し、前記加熱回路は、インバータ回路31、第1スイッチ部品32、加熱素子33、第2スイッチ部品34、検出回路35、第1電源36及び第2電源37を含み、ここで、
前記第1スイッチ部品32の第1端は前記加熱素子33の第1端に接続され、前記第1スイッチ部品32の第2端は前記インバータ回路31の第1端に接続され、前記第1スイッチ部品32の第3端は前記検出回路35の第1端に接続され、
前記第2スイッチ部品34の第1端は前記加熱素子33の第2端に接続され、前記第2スイッチ部品34の第2端は前記インバータ回路31の第2端に接続され、前記第2スイッチ部品34の第3端は前記検出回路35の第2端に接続され、
前記第1スイッチ部品32の第1端が前記第1スイッチ部品32の第2端に接続され、前記第2スイッチ部品34の第1端が前記第2スイッチ部品34の第2端に接続される場合、前記第1電源36、前記加熱素子33及び前記インバータ回路31は第1回路を形成し、前記第1電源36は前記第1回路を介して前記加熱素子33に給電し、前記加熱素子33は前記第1電源36の給電に基づいて発熱し、
前記第1スイッチ部品32の第1端が前記第1スイッチ部品32の第3端に接続され、前記第2スイッチ部品34の第1端が前記第2スイッチ部品34の第3端に接続される場合、前記第2電源37、前記検出回路35及び前記加熱素子33は第2回路を形成し、前記第2電源37は前記第2回路を介して前記加熱素子33及び前記検出回路35に給電する。
【0187】
本願の実施例では、前記検出回路35は、前記第2電源37の給電に基づいて前記加熱素子33のインピーダンスを検出する。ここで、検出したインピーダンスは、前記第1電源36から加熱素子33への給電を制御するように構成される。
【0188】
本願の実施例では、前記インバータ回路の第2端は接地点(Ground、GND)に接続される(前記
図14においてこれを図示しない)。
【0189】
ここで、前記加熱素子33は、コイル、リール、電熱線、電熱板、電熱棒及び電熱シートのうちの少なくとも1つを含むが、それらに限定されない。
【0190】
例えば、前記加熱素子33は炊飯器におけるコイルである。前記スイッチ部品がオフにされる場合、前記第2電源を利用して前記加熱素子及び検出回路加熱に給電する。前記検出回路は前記第2電源の給電に基づいて、前記検出回路における検出電流又は前記加熱回路における検出素子での電圧の大きさを決定する。前記検出電流又は前記検出素子での電圧の大きさに基づいて、前記炊飯器のコイルでのインピーダンスの大きさを決定し、決定されたインピーダンスに基づいて前記電磁調理器に調理装置が存在すると決定し、それにより、前記スイッチ部品のオンに基づいて、前記第1電源を利用して前記炊飯器を加熱する。
【0191】
ここで、前記加熱素子33は1つ又は複数であってよもい。
【0192】
一実施例では、前記加熱素子が複数である場合、複数の前記加熱素子は直列接続される。
【0193】
一実施例では、前記第1スイッチ部品は単極双投スイッチを含み、前記第2スイッチ部品は単極双投スイッチを含む。
【0194】
別の実施例では、前記第1スイッチ部品は単極双投リレーを含み、前記第2スイッチ部品は単極双投リレーを含む。このように、本願の実施例では、単極双投リレーにより第1スイッチ部品の選択的なオン及び第2スイッチ部品の選択的なオンを実現することで、人力でオンを選択することによる危険を大幅に低減させることができる。
【0195】
本願の実施例では、前記第1スイッチ部品の第1端が前記第1スイッチ部品の第2端に接続され、そして前記第2スイッチ部品の第1端が前記第2スイッチ部品の第2端に接続される場合、前記第1回路がオンにされ、前記第1スイッチ部品の第1端が前記第1スイッチ部品の第3端に接続され、そして前記第2スイッチ部品の第1端が前記第2スイッチ部品の第3端に接続される場合、前記第2回路がオンにされる。このように、前記第1回路と前記第2回路との間に電気的接続点がなく、前記第1回路と前記第2回路は互いに分離されており、互いに影響しない。
【0196】
このように、第2電源が前記第2回路を介して前記加熱素子を検出するときに第1電源の影響を受けず、前記加熱素子にインピーダンスが存在するか否かを検出する正確性を向上させる。そして、第1電源が前記第1回路を介して前記加熱素子を加熱するときにも第2電源の影響を受けず、第2電源が前記加熱素子を加熱することによる前記加熱素子の電流が大きすぎる影響を大幅に低減させる。
【0197】
一部の実施例では、前記第1電源36は第1電圧を取得するための電源であり、前記第2電源37は第2電圧を取得するための電源であり、ここで、前記第1電圧は前記第2電圧より大きいものであり、又は、前記第1電源36が前記第1回路を介して前記加熱素子に給電するとき、前記加熱素子を流れる電流は第1電流であり、
前記第2電源37が前記第2回路を介して前記加熱素子に給電するとき、前記加熱素子を流れる電流は第2電流であり、
ここで、前記第1電流は前記第2電流より大きいものである。
【0198】
本願の実施例では、前記第1電源は110V以上である電圧を取得するための電源であり、前記第2電源は36V以下である電圧を取得するための電源である。
【0199】
一実施例では、前記第1電源は220Vの直流電圧を取得するためのものであり、前記第2電源は5Vの直流電圧を取得するためのものである。
【0200】
理解されるように、前記第1電源が取得した電圧が110Vより大きい場合、前記第1電源が取得した電圧は強電電圧であり、前記第2電源が取得した電圧36Vより小さい場合、前記第2電源が取得した電圧は弱電電圧であり、その際に、第1回路と前記第2回路が分離されないと、第1回路のノイズが第2回路にクロストークして、加熱素子でのインピーダンスを検出する結果が不正確になる。そして、第2回路が加熱素子のインピーダンスを検出するとき、第2回路の実際の電圧は110Vより大きい強電電圧である可能性があり、このように、加熱回路近傍の人にも一定の危険をもたらすことになる。
【0201】
本願の実施例では、第1スイッチ部品と第2スイッチ部品により第1回路と第2回路を完全的にオフすることができるため、強電と弱電の分離を実現し、強電回路(即ち第1回路)のノイズが弱電回路(即ち第2回路)にクロストークする影響を大幅に低減させ、そして、弱電回路の低い絶縁性能による危険を低減させることができる。
【0202】
図15に示すように、一部の実施例では、前記加熱回路は、第1制御回路38及び第2制御回路39を含み、
前記第1制御回路38は、前記第1スイッチ部品32に接続され、前記第1スイッチ部品32の第1端と前記第1スイッチ部品32の第2端とをオンにする第1制御信号を発信するように構成され、又は、前記第1スイッチ部品32の第1端と前記第1スイッチ部品32の第3端とをオンにする第2制御信号を発信するように構成され、
前記第2制御回路39は、前記第2スイッチ部品34に接続され、前記第2スイッチ部品34の第1端と前記第2スイッチ部品34の第2端とをオンにする第3制御信号を発信するように構成され、又は、前記第2スイッチ部品34の第1端と前記第2スイッチ部品34の第3端とをオンにする第4制御信号を発信するように構成される。
【0203】
本願の実施例では、前記第1制御信号と前記第3制御信号はいずれもハイレベル信号であってよもく、前記第2制御信号と前記第4制御信号はいずれもローレベル信号であってよもい。本願の全ての実施例では、前記ハイレベル信号と前記ローレベル信号とは相対的に説明されたものであり、同一の参照基準で、前記ハイレベルの電圧は前記ローレベルの電圧より大きい。
【0204】
本願の実施例では、前記第1制御回路38は信号処理能力を有する制御回路であってよもく、前記第2制御回路39は信号処理能力を有する制御回路であってよもい。
【0205】
本願の実施例では、前記第1制御回路38は制御チップ又はコントローラを含んでもよく、前記第2制御回路39は制御チップ又はコントローラを含んでもよい。前記制御チップは、中央処理装置の処理チップ、マイクロコントローラチップ、データ信号処理チップ又はプログラマブルアレイ処理チップ等であってよもい。前記制御チップは、中央処理装置の処理チップ、マイクロコントローラチップ、データ信号処理チップ又はプログラマブルアレイ処理チップ等であってよもい。
【0206】
本願の実施例では、第1制御回路を介して前記第1スイッチ部品に制御信号を発信して、選択的に、前記第1スイッチ部品の第1端と第2端をオンにし又は前記第1スイッチ部品の第1端と前記第3端をオンにし、そして、第2制御回路を介して前記第2スイッチ部品に制御信号を発信して、選択的に、前記第2スイッチ部品の第1端と第2端をオンにし、又は前記第2スイッチ部品の第1端と第3端をオンにする。このように、人力で第1スイッチ部品と第2スイッチ部品のオンを選択する必要がなく、それにより、第1電源又は第2電源が36Vより大きい場合、人力で第1スイッチ部品及び第2スイッチ部品をオン/オフにすることによる危険を大幅に低減させることができる。
【0207】
図15に示すように、他の実施例では、前記検出回路35は、第1MOSトランジスタ(MOSFET1)、第2MOSトランジスタ(MOSFET2)及び第1抵抗R1を含み、
前記第1MOSトランジスタのドレインは前記第2電源37に接続され、前記第1MOSトランジスタのソースはそれぞれ第2MOSトランジスタのドレイン及び前記第1スイッチ部品32の第3端に接続され、
前記第2MOSトランジスタのソースは接地され、前記第2MOSトランジスタのソースはさらに前記第1抵抗R1の第1端に接続され、
前記第1抵抗R1の第2端は前記第1スイッチ部品34の第3端に接続される。
【0208】
ここで、前記第1MOSトランジスタと前記第2MOSトランジスタはいずれも金属-酸化物半導体電界効果トランジスタ(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor、MOSFET)であっもよい。
【0209】
理解されるように、本願の実施例では、前記第1MOSトランジスタと前記第2MOSトランジスタのオフ又はオンに基づいて、前記加熱素子にパルス電圧を提供することができる。ここで、第1MOSトランジスタと第2MOSトランジスタのオフ、オンの時間間隔を制御することにより、異なる周波数のパルス電圧を提供することができる。
【0210】
ここで、前記第1MOSトランジスタがNチャネル型MOSトランジスタである場合、前記第2MOSトランジスタはNチャネル型MOSトランジスタであり、前記第1MOSトランジスタがPチャネル型MOSトランジスタである場合、前記第2MOSトランジスタはPチャネル型MOSトランジスタである。例えば、
図16に示すように、前記第1MOSトランジスタと前記第2MOSトランジスタはいずれもNチャネル型MOSトランジスタである。
【0211】
一実施例では、前記第2電源は3.3Vの直流電圧を提供又は取得する電源である。
【0212】
本願の実施例では、第2電源は、前記第1MOSトランジスタ及び前記第2MOSトランジスタを介して前記加熱素子に低圧高周波パルス波を提供する。このように、前記加熱素子に調理装置が存在しない場合、前記第1抵抗を流れる検出電流は第1電流値であり、前記加熱素子に調理装置が存在する場合、前記第1抵抗を流れる検出電流は第2電流値であり、それにより、電流計で前記第1抵抗の電流の大きさを検出することで、前記加熱素子に一定のインピーダンスを有する調理装置が存在するか否かを決定する。
【0213】
又は、加熱素子(加熱素子自体のインピーダンスを除く)に他のインピーダンス(例えば、調理装置のインピーダンス)が存在するか否かによって、第1抵抗を流れる電流に変化が発生し、前記第1抵抗の両端の電圧に変化が発生するため、電圧計で前記第1抵抗R1の両端の電圧の大きさを検出することで、前記加熱素子にインピーダンスが存在するか否かを決定することもできる。
【0214】
なお、本願の全ての実施例では、前記高周波と低周波とは相対的に説明されたものであり、同一の参照基準で、前記高周波の周波数は前記低周波の周波数より大きい。一部の実施例では、前記高周波は50Hzより大きい周波数である。
【0215】
一部の実施例では、前記検出回路は第1コンデンサ及び第2コンデンサを含み、前記第2電源は第3電圧を提供するための電源であり、ここで、前記第1コンデンサの第1端は前記第2電源に接続され、前記第1コンデンサの第2端は前記第2コンデンサの第1端に接続され、前記第2コンデンサの第2端は接地され、
前記検出回路は、第1MOSトランジスタ及び第2MOSトランジスタを含み、前記第2電源は第4電圧を提供するための電源であり、ここで、前記第1MOSトランジスタのドレインは前記第2電源に接続され、前記第1MOSトランジスタのソースは前記第2MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第2MOSトランジスタのソースは接地され、
ここで、前記第3電圧は前記第4電圧より大きいものである。
【0216】
本願の実施例では、検出回路において2つのコンデンサに基づいてパルス波を提供する場合、2つのMOSトランジスタに基づいてパルス波を提供する場合と比べて、電圧を取得又は提供するように構成される第2電源の電圧値は比較的高いである。このように、前記検出回路において2つのコンデンサに基づいて加熱素子のインピーダンスを検出する正確性を向上させることに有利である。
【0217】
図17に示すように、一部の実施例では、前記検出回路35はさらに第1コンデンサC1、第2コンデンサC2及び第2抵抗R1を含み、
前記第1コンデンサC1の第1端は前記第2電源37に接続され、前記第1コンデンサC1の第2端はそれぞれ前記第2コンデンサC2の第1端及び前記第1スイッチ部品32の第3端に接続され、
前記第2コンデンサC2の第2端は接地点DGNDに接続され、前記第2コンデンサC2の第2端はさらに前記第2抵抗R2の第1端に接続され、
前記第2抵抗R2の第2端は前記第2スイッチ部品34の第3端に接続される。
【0218】
一実施例では、前記
図17に示すように、前記検出回路は第1抵抗R1を含み、前記第1抵抗R1は、前記第2抵抗R2と第2コンデンサC2との間に接続される。
【0219】
一実施例では、前記第2電源は5Vの直流電圧を提供又は取得する電源である。
【0220】
本願の実施例では、第2電源は前記第1MOSトランジスタ及び前記第2MOSトランジスタを介して前記加熱素子に低圧高周波パルス波を提供することができる。そして、第1コンデンサC1及び第2コンデンサを介して加熱素子のインピーダンスをマッチングすることができる。このように、前記加熱素子33に調理装置が存在しない場合、前記第2抵抗を流れる検出電流は第1電流値であり、前記加熱素子に調理装置が存在する場合、前記第2抵抗を流れる検出電流は第2電流値であり、それにより、電流計で前記第2抵抗の電流大きさを検出し、又は電圧計で前記第2抵抗の両端の電圧の大きさを検出することで、前記加熱素子に一定のインピーダンスを有する調理装置が存在するか否かを決定することができる。
【0221】
本願の実施例では、
図17に示すように、前記第2抵抗R1の第1端は接地されているため、該第2抵抗の第1端に対する電圧は0である。このように、第2抵抗の第2端の電位のみを検出する(例えば、前記第2抵抗の第2端に電圧センサを設置して前記第2抵抗の第2端の電位を検出する)ことで、前記第2抵抗での電圧を算出することができる。このように、本願の実施例はさらに前記第2抵抗の両端の電圧を測定する操作を簡略化することができる。
【0222】
図18に示すように、一部の実施例では、前記インバータ回路31は、第1IGBT(IGBT1)及び第2IGBT(IGBT2)を含み、
前記第1IGBTのコレクタは前記第1電源36に接続され、前記第1IGBTのエミッタは前記第2IGBTのコレクタに接続され、前記第2IGBTのエミッタは接地され、
前記第1スイッチ部品K1の第1端は前記第1IGBTのエミッタに接続され、前記第2スイッチ部品K2の第2端は前記第1IGBTのコレクタに接続される。
【0223】
ここで、前記第1スイッチ部品K1は上記実施例における第1スイッチ部品32であり、前記第2スイッチ部品K2は上記実施例における第2スイッチ部品34である。
【0224】
一実施例では、前記第1電源は220Vの直流電圧を取得するためのものであり、前記220Vの直流電圧が前記インバータ回路31を経た後、220Vの交流電圧が出力される。
【0225】
別の実施例では、前記第1電源は220Vの交流電圧を取得するためのものであり、前記220Vの交流電圧は正相電圧(正の半波)のみを有する交流電圧である。前記第1電源の取得した電圧が前記インバータ回路11を経た後、正、負の二相を有する交流電圧が出力される。
【0226】
さらに別の実施例では、前記第1電源は220Vの交流電圧(民用電)を取得するためのものである。前記第1電源36と前記インバータ回路31との間に整流回路がさらに含まれ、前記整流回路は、220Vの交流電圧を220Vの直流電圧に変換し、前記インバータ回路31は、前記220Vの直流電圧を220Vの交流電圧に変換する。
【0227】
ここで、交流電源は正弦波交流電源、方形波交流電源のうちのいずれか1つを含むが、それらに限定されない。
【0228】
本願の実施例では、前記第1IGBT及び前記第2IGBTにおけるオンとオフの周波数により、前記第1電源の信号周波数を調整することができる。このように、前記第1IGBTと前記第2IGBTからなるインバータ回路を介して前記第1電源を高周波パルス波に変化し、前記加熱素子に対する給電を実現することができる。そして、インバータ回路はIGBTを採用するため、MOSトランジスタの高い入力インピーダンス及びパワートランジスタのオン状態での低い電圧降下両方の利点を同時に有する。従って、本願の実施例では、前記加熱素子に給電する安定性及び安全動作電圧領域を向上させ、前記加熱素子に給電する安全性をさらに向上させることができる。
【0229】
他の実施例では、前記インバータ回路31は、第3MOSトランジスタ(MOSFET3)及び第4MOSトランジスタ(MOSFET4)を含み、
前記第3MOSトランジスタのドレインは前記第1電源36に接続され、前記第3MOSトランジスタのソースは前記第4MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第4MOSトランジスタのソースは接地点PGNDに接続され、
前記第1スイッチ部品K1の第1端は前記第3MOSトランジスタのソースに接続され、前記第2スイッチ部品K2の第2端は前記第3MOSトランジスタのドレインに接続される。
【0230】
ここで、前記第3MOSトランジスタがNチャネル型MOSトランジスタである場合、前記第4MOSトランジスタはNチャネル型MOSトランジスタであり、前記第3MOSトランジスタがPチャネル型MOSトランジスタである場合、前記第4MOSトランジスタはPチャネル型MOSトランジスタである。
【0231】
本願の実施例では、第3MOSトランジスタと第4MOSトランジスタの交互オンにより、前記加熱素子に高周波パルス波を提供することができる。
【0232】
図19に示すように、一部の実施例では、前記検出回路はさらに第5コンデンサC5を含み、
ここで、前記第5コンデンサC5の第1端は前記第2抵抗R2の第2端に接続され、前記第5コンデンサC5の第2端は前記第2スイッチ部品K2の第3端に接続される。
【0233】
ここで、前記第2スイッチ部品K2は上記実施例における第2スイッチ部品34である。
【0234】
本願の実施例では、前記第5コンデンサC5は前記加熱素子のマッチングコンデンサである。ここで、前記第5コンデンサの容量性リアクタンス、加熱素子のインピーダンス、及び第2抵抗のインピーダンス等を調整することにより、第2回路における加熱素子の発振周波数を調整することができ、それにより、前記加熱素子にインピーダンスが存在するか否かを検出する正確性を向上させることができる。
【0235】
再び
図19を参照し、一部の実施例では、前記加熱回路はさらに第3コンデンサC3及び第4コンデンサC4を含み、ここで、
前記第3コンデンサC3は、前記第1電源36と前記第2スイッチ部品K2の第2端との間に接続され、
前記第4コンデンサC4の第1端は前記第2スイッチ部品K2の第2端に接続され、前記第4コンデンサC4の第2端は接地され、
ここで、前記第3コンデンサC3及び前記第4コンデンサC4は共通に前記加熱素子L1の加熱電流の交番周波数を制御するように構成される。
【0236】
ここで、前記加熱素子L1は上記実施例における加熱素子33である。
【0237】
本願の実施例では、前記第3コンデンサC3及び前記第4コンデンサC4は前記加熱素子L1のマッチングコンデンサである。ここで、前記第3コンデンサと前記第4コンデンサの容量性リアクタンス、及び前記加熱素子のインピーダンスを調整することにより、前記第1回路における加熱素子の発振周波数(即ち交番周波数)を調整することができる。
【0238】
本願の実施例では、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサにより前記第1回路における加熱素子の交番周波数を決定し、それにより、加熱素子が適切な交番周波数で動作するとともに適切な加熱電流を有することができる。
【0239】
構成例六
再び
図18を参照し、本願の実施例は加熱回路を提供し、前記加熱回路は、インバータ回路31、第1スイッチ部品K1、加熱素子L1、第2スイッチ部品K2、検出回路35、第1電源36、第2電源37、第3コンデンサC3、第4コンデンサC4を含み、ここで、
前記インバータ回路31は、第1IGBT(IGBT1)及び第2IGBT(IGBT2)を含み、
前記検出回路は、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2、第1抵抗R1、第1MOSトランジスタ(MOSFET1)、第2MOSトランジスタ(MOSFET2)を含み、
前記第1スイッチ部品K1の第1端は前記加熱素子L1の第1端に接続され、前記第1スイッチ部品K1の第2端は前記第1IGBTエミッタに接続され、前記第1スイッチ部品K1の第3端は前記第1コンデンサC1の第2端に接続され、
前記第2スイッチ部品K2の第1端は前記加熱素子L1の第2端に接続され、前記第2スイッチ部品K2の第2端は前記第1IGBTのコレクタに接続され、前記第2スイッチ部品K2の第3端は前記第1抵抗R1の第2端に接続され、
前記第1IGBTのコレクタはさらに前記第1電源36に接続され、前記第2IGBTのエミッタはさらに接地点PGNDに接続され、
前記第1コンデンサC1の第1端は前記第2電源37に接続され、前記第1コンデンサC1の第2端は前記第2コンデンサC2の第1端に接続され、前記第2コンデンサC2の第2端はそれぞれ前記第1抵抗R1及び接地点DGNDに接続され、
前記第1MOSトランジスタのドレインは前記第2電源37に接続され、前記第1MOSトランジスタのソースは前記第2MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第2MOSトランジスタのドレインは第2スイッチ部品に接続され、前記第2MOSトランジスタのソースは前記第1抵抗R1の第2端に接続され、
前記第1スイッチ部品K1の第1端が前記第1スイッチ部品K1の第2端に接続され、前記第2スイッチ部品K2の第1端が前記第2スイッチ部品K2の第2端に接続される場合、前記第1電源36、前記加熱素子L1及び前記インバータ回路11は第1回路を形成し、前記第1電源36は前記第1回路を介して前記加熱素子L1に給電し、前記加熱素子L1は前記第1電源36の給電に基づいて発熱し、
前記第1スイッチ部品K1の第1端が前記第1スイッチ部品K1の第3端に接続され、前記第2スイッチ部品K2の第1端が前記第2スイッチ部品K2の第3端に接続される場合、前記第2電源37、前記検出回路35及び前記加熱素子L1は第2回路を形成し、前記第2電源37は前記第2回路を介して前記加熱素子L1及び前記検出回路35に給電し、ここで、前記検出回路35は前記第2電源37の給電に基づいて前記加熱素子L1のインピーダンスを検出し、検出したインピーダンスは前記第1電源36から加熱素子L2への給電を制御するように構成される。
【0240】
本願の実施例では、前記第1回路と前記第2回路との間に電気的接続点がなく、前記第1回路と前記第2回路は互いに分離されており、互いに影響しない。第2電源が前記第2回路を介して前記加熱素子を検出するときに第1電源の影響を受けず、前記加熱素子にインピーダンスが存在するか否かを検出する正確性を向上させる。そして、第1電源が前記第1回路を介して前記加熱素子を加熱するときにも第2電源の影響を受けず、第2電源が前記加熱素子を加熱することによる前記加熱素子の電流が大きすぎる影響を大幅に低減させる。
【0241】
構成例七
図19に示すように、本願の実施例は加熱回路を提供し、前記加熱回路は、インバータ回路31、第1スイッチ部品K1、加熱素子L1、第2スイッチ部品K2、検出回路35、第1電源36、第2電源37、第3コンデンサC3、及び第4コンデンサC4を含み、ここで、
前記インバータ回路31は、第1IGBT(IGBT1)及び第2IGBT(IGBT2)を含み、
前記検出回路は、第1MOSトランジスタ(MOSFET1)、第2MOSトランジスタ(MOSFET2)、第2抵抗R2及び第5コンデンサC5を含み、
前記第1スイッチ部品K1の第1端は前記加熱素子L1の第1端に接続され、前記第1スイッチ部品K1の第2端は前記第1IGBTエミッタに接続され、前記第1スイッチ部品K1の第3端は前記第1MOSトランジスタのソースに接続され、
前記第2スイッチ部品K2の第1端は前記加熱素子L1の第2端に接続され、前記第2スイッチ部品K2の第2端は前記第1IGBTのコレクタに接続され、前記第2スイッチ部品K2の第3端は前記第5コンデンサC5の第2端に接続され、
前記第1IGBTのコレクタはさらに前記第1電源36に接続され、前記第2IGBTのエミッタはさらに接地点PGNDに接続され、
前記第1MOSトランジスタのドレインは前記第2電源37に接続され、前記第1MOSトランジスタのソースは前記第2MOSトランジスタのドレインに接続され、前記第2MOSトランジスタのソースはそれぞれ前記第2抵抗R2の第1端及び接地点DGNDに接続され、前記第2抵抗R2の第1端は前記第5コンデンサC5の第1端に接続され、
前記第1スイッチ部品K1の第1端が前記第1スイッチ部品K1の第2端に接続され、前記第2スイッチ部品K2の第1端が前記第2スイッチ部品K2の第2端に接続される場合、前記第1電源36、前記加熱素子L1及び前記インバータ回路31は第1回路を形成し、前記第1電源36は前記第1回路を介して前記加熱素子L1に給電し、前記加熱素子L1は前記第1電源36の給電に基づいて発熱し、
前記第1スイッチ部品K1の第1端が前記第1スイッチ部品K1の第3端に接続され、前記第2スイッチ部品K2の第1端が前記第2スイッチ部品K2の第3端に接続される場合、前記第2電源37、前記検出回路35及び前記加熱素子L1は第2回路を形成し、前記第2電源37は前記第2回路を介して前記加熱素子L1及び前記検出回路35に給電し、ここで、前記検出回路35は前記第2電源17の給電に基づいて前記加熱素子L1のインピーダンスを検出し、検出したインピーダンスは前記第1電源36から加熱素子L2への給電を制御するように構成される。
【0242】
本願の実施例では、前記第1回路と前記第2回路との間に電気的接続点がなく、前記第1回路と前記第2回路は互いに分離されており、互いに影響しない。第2電源が前記第2回路を介して前記加熱素子を検出するときに第1電源の影響を受けず、前記加熱素子にインピーダンスが存在するか否かを検出する正確性を向上させる。そして、第1電源が前記第1回路を介して前記加熱素子を加熱するときにも第2電源の影響を受けず、第2電源が前記加熱素子を加熱することによる前記加熱素子の電流が大きすぎる影響を大幅に低減させる。
【0243】
図20に示すように、本願の実施例はさらに加熱回路を提供し、前記加熱回路は、インバータ回路31、第1スイッチ部品32、加熱素子33、第2スイッチ部品34、検出回路35、第1電源36及び第2電源37を含み、ここで、
前記第1スイッチ部品32は、第1サブスイッチ部品321及び第2サブスイッチ部品322を含み、前記第2スイッチ部品34は、第3サブスイッチ部品341及び第3サブスイッチ部品342を含み、
前記第1サブスイッチ部品321の第1端は前記加熱素子33の第1端に接続され、前記第1サブスイッチ部品321の第2端は前記インバータ回路31の第1端に接続され、前記第2サブスイッチ部品322の第1端は前記加熱素子33の第1端に接続され、前記第2サブスイッチ部品322の第2端は前記検出回路35の第1端に接続され、
前記第3サブスイッチ部品341の第1端は前記加熱素子33の第2端に接続され、前記第3サブスイッチ部品341の第2端は前記インバータ回路31の第2端に接続され、前記第4サブスイッチ部品342の第1端は前記加熱素子33の第2端に接続され、前記第4サブスイッチ部品342の第2端は前記検出回路35の第2端に接続され、
前記第1サブスイッチ部品321がオンにされ、前記第2サブスイッチ部品322がオフにされ、前記第3サブスイッチ部品341がオンにされ、そして前記第4スイッチ部品342がオフにされる場合、前記第1電源36、前記インバータ回路31及び前記加熱素子33は第1回路を形成し、前記第1電源36は前記第1回路を介して前記加熱素子33に給電し、前記加熱素子33は前記第1電源36の給電に基づいて発熱し、
前記第1サブスイッチ部品321がオフにされ、前記第2サブスイッチ部品322がオンにされ、前記第3サブスイッチ部品341がオフにされ、そして前記第4スイッチ部品342がオンにされる場合、前記第2電源37は前記第2回路を介して前記加熱素子33及び前記検出回路35に給電する。
【0244】
本願の実施例では、前記検出回路35は前記第2電源37の給電に基づいて前記加熱素子33のインピーダンスを検出する。ここで、検出したインピーダンスは前記第1電源36から加熱素子33への給電を制御するように構成される。
【0245】
本願の実施例では、前記第1サブスイッチ部品、前記第2サブスイッチ部品、前記第3サブスイッチ部品及び前記第4サブスイッチ部品はいずれも単極単投スイッチであってよもく、又は、前記第1サブスイッチ部品、前記第2サブスイッチ部品、前記第3サブスイッチ部品及び前記第4サブスイッチ部品はいずれも単極単投リレーであってよもい。
【0246】
本願の実施例では、前記第1サブスイッチ部品がオンにされ、前記第2サブスイッチ部品がオフにされ、前記第3サブスイッチ部品がオンにされ、そして前記第4スイッチ部品がオフにされる場合、前記第1回路はオンにされ、前記第1サブスイッチ部品がオフにされ、前記第2サブスイッチ部品がオンにされ、前記第3サブスイッチ部品がオフにされ、そして前記第4スイッチ部品がオンにされる場合、前記第2回路はオンにされる。このように、前記第1回路と前記第2回路との間に電気的接続点がなく、前記第1回路と前記第2回路は互いに分離されており、互いに影響しない。
【0247】
このように、第2電源が前記第2回路を介して前記加熱素子を検出するときに第1電源の影響を受けず、前記加熱素子にインピーダンスが存在するか否かを検出する正確性を向上させる。そして、第1電源が前記第1回路を介して前記加熱素子を加熱するときにも第2電源の影響を受けず、第2電源が前記加熱素子を加熱することによる前記加熱素子の電流が大きすぎる影響を大幅に低減させる。
【0248】
理解されるように、本願の実施例では、上記
図14における単極双投の第1スイッチ部品を単極単投の第1サブスイッチ部品及び第2サブスイッチ部品に置き換え、上記
図14における単極双投の第2スイッチ部品を単極単投の第3サブスイッチ部品及び第4サブスイッチ部品に置き換える。このように、本願の実施例に係る加熱回路における検出回路、インバータ回路等の説明によれば、上記
図14~
図19の加熱回路における対応する検出回路、インバータ回路等の説明と同様に、スイッチ部品の接続関係のみを適宜変更してもよい(例えば、
図14に示す実施例における第1サブスイッチ部品の第1端及び第2サブスイッチ部品の第1端は、
図14~
図19のいずれかの実施例における第1スイッチ部品の第2端に相当でき、
図14に示す実施例における第1サブスイッチ部品の第2端は、
図14~
図19のいずれかの実施例における第1スイッチ部品の第2端に相当でき、
図14に示す実施例における第2サブスイッチ部品の第2端は、
図14~
図19のいずれかの実施例における第1スイッチ部品の第3端に相当でき、
図14に示す実施例における第3サブスイッチ部品の第1端及び第4サブスイッチ部品の第1端は、
図14~
図19のいずれかの実施例における第2スイッチ部品の第2端に相当でき、
図14に示す実施例における第3サブスイッチ部品の第2端は、
図14~
図19のいずれかの実施例における第2スイッチ部品の第2端に相当でき、
図14に示す実施例における第4サブスイッチ部品の第2端は、
図14~
図19のいずれかの実施例における第2スイッチ部品の第3端に相当できる)。
【0249】
例えば、一部の実施例では、前記検出回路は第1コンデンサC1、第2コンデンサC2及び第2抵抗R1を含み、
前記第1コンデンサC1の第1端は前記第2電源36に接続され、前記第1コンデンサC1の第2端はそれぞれ前記第2サブスイッチ部品321の第2端及び前記第2コンデンサC2の第1端に接続され、
前記第2コンデンサC2の第2端は接地され、前記第2コンデンサC2の第2端はさらに前記第2抵抗R1の第1端に接続され、
前記第2抵抗R2の第2端は前記第4サブスイッチ部品342の第2端に接続される。
【0250】
また例えば、他の実施例では、前記検出回路は、第1MOSトランジスタ(MOSFET1)、第2MOS(MOSFET2)、及び第2抵抗R2を含み、
前記第1MOSトランジスタのドレインは前記第2電源36に接続され、前記第1MOSトランジスタのソースはそれぞれ第2MOSトランジスタのドレイン及び前記第2サブスイッチ部品322の第2端に接続され、
前記第2MOSトランジスタのソースは接地され、前記第2MOSトランジスタのソースはさらに前記第2抵抗の第1端に接続され、
前記第2抵抗の第2端は前記第4サブスイッチ部品342の第2端に接続される。
【0251】
上記
図14~
図19の加熱回路における対応する検出回路、インバータ回路等の有益な効果の説明と同様であるため、説明を省略する。本願の実施例の加熱回路における検出回路、インバータ回路等の実施例に基づく開示されない技術的詳細について、上記加熱回路における対応する検出回路、インバータ回路等の実施例の説明を参照すればよい。
【0252】
本願の提供する一部の製品実施例に開示された特徴は、衝突がない場合に任意に組み合わせて新たな製品実施例を得ることができる。
【0253】
上述した実施形態は本願の具体的な実施形態のみであるが、本願の保護範囲はこれに限定されるものではなく、当業者であれば、本願の開示した技術的範囲内に容易に想到可能な変更又は置換は、本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は請求の範囲を基準とすべきである。
【産業上の利用可能性】
【0254】
本願の実施例は加熱回路を提供し、ここで、前記加熱回路は、インバータ回路、加熱素子、検出素子、第1電源及び第2電源を含み、第1電源、加熱素子及びインバータ回路は第1回路を形成し、第2電源、検出素子及び加熱素子は第2回路を形成し、第1電源は前記第1回路を介して前記加熱素子に給電し、加熱素子は第1電源の給電に基づいて発熱し、第2電源は前記第2回路を介して前記加熱素子及び検出素子に給電する。本開示の実施例に提供される加熱回路によれば、第1回路と第2回路とを分離させ、加熱素子に一定のインピーダンスを有する調理装置が存在するか否かを正確に検出し、加熱素子を加熱するときに第2電源の影響を受けず、加熱素子の電流が大きすぎる影響を低減させることが少なくともできる。
【符号の説明】
【0255】
1 サブ回路
2 サブ回路
11 インバータ回路
12 サブ回路
13 第1電源
14 第2電源
17 第2電源
21 インバータ回路
21 サブ回路
22 サブ回路
23 第1電源
23 第2電源
23 加熱素子
24 第2電源
24 検出素子
31 インバータ回路
32 第1スイッチ部品
33 加熱素子
34 第2スイッチ部品
34 第1スイッチ部品
35 検出回路
36 第1電源
36 第2電源
36V 電圧
37 第2電源
38 第1制御回路
39 第2制御回路
121 スイッチモジュール
122 加熱素子
123 検出素子
221 第1スイッチ素子
222 第2スイッチ素子
223 加熱素子
223 第3スイッチ素子
224 検出素子
225 第3スイッチ素子
321 第1サブスイッチ部品
321 第2サブスイッチ部品
322 第2サブスイッチ部品
341 第3サブスイッチ部品
342 第3サブスイッチ部品
342 第4サブスイッチ部品
342 第4スイッチ部品
1210 第1スイッチ素子
1211 第2スイッチ素子
【国際調査報告】