(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-06
(54)【発明の名称】ギャザリングされた反射要素を有する反射器アンブレラ、およびこのような反射器アンブレラを備える反射器アセンブリ
(51)【国際特許分類】
F21V 7/04 20060101AFI20230227BHJP
F21V 7/10 20060101ALI20230227BHJP
F21V 1/06 20060101ALI20230227BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20230227BHJP
G02B 5/08 20060101ALI20230227BHJP
G02B 5/10 20060101ALI20230227BHJP
F21W 131/406 20060101ALN20230227BHJP
【FI】
F21V7/04 100
F21V7/10 100
F21V1/06
F21S2/00 310
G02B5/08 A
G02B5/08 Z
G02B5/10 C
G02B5/10 Z
F21W131:406
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022538136
(86)(22)【出願日】2020-12-15
(85)【翻訳文提出日】2022-07-25
(86)【国際出願番号】 EP2020086125
(87)【国際公開番号】W WO2021122532
(87)【国際公開日】2021-06-24
(31)【優先権主張番号】102019135536.2
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505166801
【氏名又は名称】ブリーセ,ハンス-ヴェルナー・フリードリッヒ
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ブリーセ,ハンス-ヴェルナー・フリードリッヒ
【テーマコード(参考)】
2H042
【Fターム(参考)】
2H042DA02
2H042DA11
2H042DA21
2H042DB08
2H042DC02
2H042DE04
(57)【要約】
本発明は、複数の張力付与スポーク(13)から構成される外部支持および張力付与構造(12)を有する可撓性布様反射要素(11)を備える折畳み可能反射器アンブレラ(10)に関し、複数の張力付与スポーク(13)は、広がり全体にわたって一様に分散し、反射要素(11)を張力付与スポーク(13)の数に本質的に対応する複数のアンブレラ・セグメント(14)に分割することが好ましく、反射器アンブレラ(10)がその開いた状態にある場合、複数のアンブレラ・セグメント(14)からなる反射要素(11)は光出口開口(16)と実質的に回転対称体(15)を形成し、前記反射器アンブレラ(10)は、その開いた状態では布様反射要素(11)が少なくとも部分的にギャザリングされて非一様な反射表面(19)を形成することを特徴とする。本発明は、さらに、反射器アンブレラ(10)を備える反射器アセンブリ(27)に関する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の張力付与スポーク(13)から構成される外部支持および張力付与構造(12)を有する可撓性布様反射要素(11)を備える折畳み可能反射器アンブレラ(10)であって、前記複数の張力付与スポーク(13)は、広がり全体にわたって一様に分散し、前記反射要素(11)を張力付与スポーク(13)の数に実質的に対応する複数のアンブレラ・セグメント(14)に分割することが好ましく、前記反射器アンブレラ(10)がその開いた状態にある場合、前記複数のアンブレラ・セグメント(14)からなる前記反射要素(11)は光出口開口(16)と実質的に回転対称体(15)を形成し、前記反射器アンブレラ(10)は、その開いた状態では前記布様反射要素(11)が少なくとも部分的にギャザリングされて非一様な反射表面(19)を形成することを特徴とする反射器アンブレラ(10)。
【請求項2】
前記複数のアンブレラ・セグメント(14)のうちの少なくともいくつかは少なくとも部分的にギャザリングされることを特徴とする請求項1に記載の反射器アンブレラ(10)。
【請求項3】
2つの張力付与スポーク(13)の間に位置している個々のアンブレラ・セグメント(14)は、本質的に前記表面全体にわたってギャザリングされるように設計されることを特徴とする請求項1または2に記載の反射器アンブレラ(10)。
【請求項4】
前記反射要素(11)をギャザリングするための手段(20)が前記または個々のアンブレラ・セグメント(14)と関連付けられることを特徴とする請求項1~3のうちの1つまたは複数に記載の反射器アンブレラ(10)。
【請求項5】
前記または個々のアンブレラ・セグメント(14)は、前記張力付与スポーク(13)から間隔を隔てた少なくとも1つの縫い目(21)を有することを特徴とする請求項1~4のうちの1つまたは複数に記載の反射器アンブレラ(10)。
【請求項6】
前記または個々のアンブレラ・セグメント(14)の個々の縫い目(21)は、前記張力付与スポーク(13)同士の間の中央に延びることを特徴とする請求項5に記載の反射器アンブレラ(10)。
【請求項7】
個々の縫い目(21)の領域にヘム・ポケット(22)が形成され、その中に少なくとも1つのギャザリング・スポーク(23)が挿入されることを特徴とする請求項5または6に記載の反射器アンブレラ(10)。
【請求項8】
個々のギャザリング・スポーク(23)は、ガラス繊維で補強されたプラスチックであることが好ましい可撓性材料でできていることを特徴とする請求項7に記載の反射器アンブレラ(10)。
【請求項9】
個々のギャザリング・スポーク(23)の少なくとも一部はテクスチャード加工表面を有することを特徴とする請求項8に記載の反射器アンブレラ(10)。
【請求項10】
前記反射要素(11)は一片のブランクからなり、前記アンブレラ・セグメント(14)は縫い目(24)によって分割され、前記張力付与スポーク(13)は、少なくとも部分的に、前記縫い目(24)に沿って延びている、外側に向かって位置しているヘム・ポケット(25)を介して導かれることを特徴とする請求項1~9のうちの1つまたは複数に記載の反射器アンブレラ(10)。
【請求項11】
前記支持および張力付与構造(12)が24個の張力付与スポーク(13)を備え、24個の張力付与スポークが前記開いた反射器アンブレラ(10)の前記広がり全体にわたって一様に分散し、24個のアンブレラ・セグメント(14)を形成することを特徴とする請求項5~10のうちの1つまたは複数に記載の反射器アンブレラ(10)。
【請求項12】
前記24個のアンブレラ・セグメント(14)は、48個の同じアンブレラ・サブセグメント(26)を作り出すために、縫い目(21)形成ギャザリング手段(20)によって分割されることを特徴とする請求項11に記載の反射器アンブレラ(10)。
【請求項13】
前記布様反射要素(11)はキャリア材料からなり、前記キャリア材料の上にアルミニウム蒸気被覆プラスチック膜が内面に加えられて前記反射表面(19)を形成することを特徴とする請求項1~12のうちの1つまたは複数に記載の反射器アンブレラ(10)。
【請求項14】
反射器アンブレラ(10)と、少なくとも1つの光源(29)を有するキャリア要素(28)とを備える反射器アセンブリ(27)であって、前記反射器アンブレラ(10)が請求項1~13のうちの1つまたは複数に従って構成され、また、そのように適合されることを特徴とする反射器アセンブリ(27)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の張力付与スポークから構成される外部支持および張力付与構造を有する可撓性布様反射要素を備える折畳み可能な反射器アンブレラに関し、複数の張力付与スポークは、広がり全体にわたって一様に分散し、反射要素を張力付与スポークの数に本質的に対応する複数のアンブレラ・セグメントに分割することが好ましく、反射器アンブレラがその開いた状態にある場合、複数のアンブレラ・セグメントからなる反射要素は光出口開口と実質的に回転対称体を形成する。
【0002】
本発明は、さらに、反射器アンブレラと、少なくとも1つの光源を有するキャリア要素とを備える反射器アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
このような反射器アンブレラおよび反射器アセンブリは、詳細には写真術および/またはフィルムの分野で使用されている。とりわけ写真術およびフィルムの分野では、反射器アンブレラは、輸送および写真/フィルム・セット上でのセット・アップの目的のために取扱いが容易でなければならず、そのために移動反射器アンブレラは、一方では軽量であり、また、他方では折り畳んだ場合の体積が小さく、したがって反射器アンブレラがそれらのフル・サイズに開かれ、最終的な形にされるのは使用場所においてのみである。反射器アンブレラは、それ自身、例えばトグル・リンク原理に基づく自己完結型支持および張力付与構造による追加支援なしに、その最終的な開いた形を保持する。反射器アンブレラがその最終的な開いた形にある場合、反射器アンブレラは、最も広義の意味で、円錐形の回転対称体である。張力付与スポークは、回転対称体の仮想頂点を開始点として、光出口開口に向かって一様に、放射状に延びる。張力付与スポークは、広がり全体にわたって一様に間隔を隔てていることが好ましい。個々のアンブレラ・セグメントは2つの張力付与スポークの間に配置され、同様に仮想頂点から光出口開口まで展開し、光出口開口に向かってより広くなる。
【0004】
反射器アンブレラの回転の軸を含む断面では、回転対称体は、例えば楕円形および/または放物線および/または円および/または双曲線の形を有している。横断面も同様に頂点を開始点として光出口開口に向かって延伸し得る。しかしながら横断面は、例えば断面が楕円形である反射要素の断面が、頂点を開始点として光出口開口に向かって延伸する、断面が放物線である反射要素の断面の後方に位置する方法で変化させることも可能である。しかしながら他の横断面形状および横断面形状の組合せも反射器アンブレラ用として一般的である。
【0005】
光源と相俟って、反射器アンブレラによって、異なる光および/または影効果および画像、すなわち異なる画像特性を作り出すことができ、あるいは設計することができることが好ましい。個々の光源によって放出された光は反射要素に当たり、その反射要素で反射する。布様反射要素は、外部表面および反射をもたらす内部表面を有している。外部表面は、ほぼ任意の形および設計の表面であってもよい。内部表面は、反射器アンブレラの反射表面を形成している反射層を有している。布様反射要素は支持および張力付与構造によって張力が付与され、したがって反射要素は、その開いた状態では湾曲した形状であるにもかかわらず本質的に滑らかなテクスチャを有しており、したがって外部表面および内部表面、したがって詳細には同じく反射表面には本質的にしわがない。このような反射器アンブレラの欠点は、反射表面の高度な反射特性のために反射要素が強いグレア効果を有していることである。簡単に言えば、目を細くし、さらには目を閉じることなく、使用中の、すなわち少なくとも1つの光源によって照らされている反射器アンブレラを覗き込むことはほとんど不可能である。照らされた反射器アンブレラを覗き込むと、目から涙が出ることさえしばしばであり、これは、とりわけ人の写真を撮る場合に極めて望ましくない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって本発明は、反射、詳細にはグレア特性が改善された反射器アンブレラを提供するタスクに基づいている。このタスクは、さらに、対応する反射器アセンブリを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このタスクは、非一様な反射表面を形成するために、開いた状態では布様反射要素が少なくとも部分的にギャザリングされる点で、上で言及したタイプの反射器アンブレラによって解決される。円錐横断面を有する回転対称体としての反射器アンブレラの形状は、本質的に、湾曲した反射表面を提供する。しかしながら本発明による実施形態は、反射要素の外部形状ではなく、ギャザリングのためにピークおよびトラフを備えた反射要素自体の表面を参照する。ギャザリングのために、湾曲した、元々は滑らかな反射表面がいわばばらばらにされ、すなわち折重ねまたは類似を人工的に備え、これは、対応する拡散効果によって光が散乱することを保証する。一方ではこれはグレア効果を著しく小さくし、したがって人は、反射器アンブレラが使用されている間、目を瞬きし、または目を閉じ、あるいは涙が出るなどの負の効果をなんらもたらすことなく反射器アンブレラを覗き込むことができ、これは例えばポートレート写真術には極めて重要である。他方では、本発明によるこの実施形態は、最適化された画像特性を可能にし、また、鋭い影を回避し、詳細には影が少なく、あるいは影がない画像の捕獲を許容する(散乱)光を生成する。
【0008】
好ましい実施形態では、複数のアンブレラ・セグメントのうちの少なくともいくつかは少なくとも部分的にギャザリングされる。例えばたったの2個のアンブレラ・セグメント毎にギャザリングすることができる。アンブレラ・セグメントは、特定の部分、例えば光出口開口の周辺領域のみでギャザリングすることができ、あるいはそれらを完全にギャザリングすることができる。最後に、個別のアンブレラ・セグメントは、異なるギャザリング・パターンを備えることも可能であり、例えばわずかなギャザリング(わずかな非一様性を形成するため)と際立ったギャザリング(際立った非一様性を形成するため)の間の交番を備えることができる。
【0009】
とりわけ有利な他の開発では、2つの張力付与スポークの間に位置している個々のアンブレラ・セグメントは、本質的に表面全体にわたってギャザリングされるように設計される。この実施形態は、とりわけ良好で、かつ、一様なグレア低減を達成し、それと同時に、とりわけ影低減の点で改善された画像特性を達成する。
【0010】
便宜上、反射要素をギャザリングするための手段は個々のアンブレラ・セグメントと関連付けられる。これらの機械的式ギャザリング手段は、例えばステープル、クラスプ、張力付与ラバー、張力付与スレッド、またはギャザリングを作り出す他の構成要素であってもよい。ギャザリング手段は反射器アンブレラと一体部品であってもよく、あるいは個別の構成要素として反射器アンブレラに永久的に、および/または取外し可能に接続することができる。
【0011】
個々のアンブレラ・セグメントは、張力付与スポークから間隔を隔てた少なくとも1つの縫い目を有することが好ましい。外側に向かって位置している張力付与スポークが配置される領域の縫い目に加えて形成される個々のギャザリング縫い目は、製造がとりわけ容易で、かつ、安価であり、また、反射器アンブレラの折畳み機能を損なわないギャザリング手段を示す。1つまたは複数のギャザリング縫い目は個々のアンブレラ・セグメントに提供することができる。これらのギャザリング縫い目は、それらの長さおよび配向を変えることができ、例えばそれらは対角線状に、または張力付与スポークを横切って、あるいは互いに交差して延びることができる。
【0012】
個々のアンブレラ・セグメントの個々の縫い目は、張力付与スポーク同士の間の中央に延びることがとりわけ有利である。これは、ギャザリング縫い目が光出口開口の反射器アンブレラの自由縁から仮想頂点に向かって、張力付与スポークの2つの隣接する縫い目からそれぞれ同じ距離で延び、張力付与スポークの隣接する縫い目からのギャザリング縫い目の距離は、いずれの場合にも頂点に向かって短くなることを意味している。ギャザリング縫い目は、ほぼ頂点Sまで延びることができる。しかしながら個々のギャザリング縫い目は、頂点から一定の距離で終わることも可能である。ギャザリング縫い目は、反射要素に挿入する、すなわち縫い込むことができる。個々のアンブレラ・セグメントを2つの張力付与スポークの間の中央で分割し、次にまとめて縫い戻すことも可能であり、それにより反射要素の材料が短くなってギャザリングされた構造が得られる。
【0013】
個々の縫い目の領域にヘム・ポケットが形成され、その中に少なくとも1つのギャザリング・スポークが挿入されることが有利である。ギャザリング縫い目毎のヘム・ポケットは外側に配置されることが好ましい。個々のギャザリング・スポークは、ヘム・ポケットの中に直接、完全に縫い合わせることができる。しかしながらヘム・ポケットは、個々のギャザリング・スポークを挿入することができる1つまたは複数の開口を同じく有することができる。一方ではギャザリング・スポークは、寸法的に安定した反射器アンブレラを提供するために、反射器アンブレラの支持および張力付与構造を支持する。他方ではギャザリング・スポークは、ギャザリングされた構造を強化し、かつ、その所定の形状を維持する。
【0014】
個々のギャザリング・スポークは、ガラス繊維で補強されたプラスチックであることが好ましい可撓性材料でできていることが有利である。その可撓性材料のため、ギャザリング・スポークは、一方では組立てが容易であり、また、他方では反射要素およびギャザリングされた構造の寸法安定性を保証する。当然、金属などの他の材料でできたギャザリング・スポークを使用することも可能である。
【0015】
ギャザリング・スポークの任意選択の他の開発では、個々のギャザリング・スポークの少なくとも一部はテクスチャード加工表面を有する。この表面は粗くすることができ、すなわち突起または類似を有することができる。ギャザリング・スポークのテクスチャード加工表面は、とりわけギャザリング・スポークがヘム・ポケットに挿入される場合、表面テクスチャが反射要素またはヘム・ポケットの材料/織物を「フック」し、ギャザリング・スポークが挿入され、それに応じてギャザリング・スポークにしわがよると、材料/織物がまとめて押される点で、ギャザリングされた構造の形成をサポートし、さらには強化することができる。他の横断面も同じく可能であるが、横断面が丸いことが好ましいギャザリング・スポークも滑らかな表面を同じく有することができる。
【0016】
反射要素は一片のブランクからなり、また、アンブレラ・セグメントは縫い目によって分割され、張力付与スポークは、少なくとも部分的に、縫い目に沿って延びている、外側に向かって位置しているヘム・ポケットを介して導かれることが有利である。しかしながら反射要素は複数のブランクから形成することも可能である。
【0017】
とりわけ好ましい他の開発は、支持および張力付与構造が24個の張力付与スポークを備え、これらの張力付与スポークが開いた反射器アンブレラの広がり全体にわたって一様に分散し、24個のアンブレラ・セグメントを形成することを特徴としている。これらの24個のアンブレラ・セグメントは、48個の同じアンブレラ・サブセグメントを作り出すために、ギャザリング縫い目(ギャザリング・スポーク付き、またはギャザリング・スポーク無し)形成ギャザリング手段によって分割されることが好ましい。張力付与スポークの数は変更することができる。アンブレラ・セグメントの数もそれに応じて変更することができる。
【0018】
有利な実施形態は、布様反射要素がキャリア材料からなり、このキャリア材料の上にアルミニウム蒸気被覆プラスチック膜が内面に加えられて反射表面を形成することを特徴としている。しかしながら、詳細にはキャリア材料の選択および反射表面の形成に関して、反射要素の他の実施形態も同じく可能である。
【0019】
上記タスクは、反射器アンブレラが請求項1から13のうちの1つまたは複数に従って構成され、また、そのように適合される点で、上で言及したタイプの反射器アセンブリによって同じく解決される。結果として得られる利点は、反射器アンブレラに関連して既に説明した通りであり、したがって反復を回避するために、関連する部分を参照する。
【0020】
反射器アンブレラおよび反射器アセンブリの他の有用な特徴および/または有利な特徴および他の開発は、従属請求項および説明に示されている。とりわけ好ましい実施形態について、添付の図面を参照してより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】横から見た、本発明による反射器アンブレラの好ましい実施形態を示す概略図である。
【
図2】後ろから見た、キャリア要素が挿入された
図1による反射器アンブレラを示す図である。
【
図3】光出口開口を覗き込む、前から見た
図1による反射器アンブレラを示す図である。
【
図4】
図1による反射器アンブレラの反射表面の拡大断面図である。
【
図5】反射器アンブレラを有する反射器アセンブリを示す斜視図である(部分断面図)。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図面に示されている反射器アンブレラは、写真術および撮影に使用するように構成され、また、そのように適合されている。しかしながら反射器アンブレラは、単純なランプのかさとして使用して、技術的利点を引き渡すことも同じく可能である。
【0023】
本発明は、複数の張力付与スポーク13から構成される外部支持および張力付与構造12を有する可撓性布様反射要素11を備える折畳み可能反射器アンブレラ10に関し、複数の張力付与スポーク13は、広がり全体にわたって一様に分散し、反射要素11を張力付与スポーク13の数に本質的に対応する複数のアンブレラ・セグメント14に分割することが好ましく、反射器アンブレラ10がその開いた状態にある場合、複数のアンブレラ・セグメント14からなる反射要素11は光出口開口16と実質的に回転対称体15を形成する。開いた状態では、反射要素11のための、合成材料または天然材料あるいはそれらの混合物からなるキャリア材料は、支持および張力付与構造12の一部として、張力付与スポーク13による張力の下で保持される。張力付与スポーク13は、開いた反射器アンブレラ10の仮想頂点Sから光出口開口16に向かって、ファン様に、すなわち放射状に延びている。張力付与スポーク13は、頂点Sの領域で支持または張力付与リング17に固定されている。この支持または張力付与リング17は、光源、キャリア要素または類似の通過/挿入のために構成され、また、そのように適合されている貫通開口18を有している(以下を参照されたい)。張力付与スポーク13は、光出口開口16の自由端で終わっていても、あるいは自由端を越えて突出していてもよい。張力付与スポーク13は、反射要素11を複数のアンブレラ・セグメント14に分割し、したがってアンブレラ・セグメント14は、必ず2つの張力付与スポーク13によって境界が定められ、あるいは取り囲まれている。
【0024】
本発明によるこの反射器アンブレラ10は、開いた状態では布様反射要素11が少なくとも部分的にギャザリングされて非一様な反射表面19を形成することを特徴としている。結局は、例えば反射要素11または類似に張力を作り出すことにより、または個別の手段により、あるいは反射器アンブレラと一体部品である手段により、追加手段を必要とすることなく、部分的または完全なギャザリング、すなわち少なくとも部分的に非一様な反射表面19の創出を達成することができる。反射要素11を全体にわたってギャザリングすることも可能である。他の実施形態では、例えば反射要素11が多層構造を有している場合、反射表面19を形成している、反射要素11の内側に面している層のみをギャザリングすることができる。
【0025】
以下で説明される特徴および他の開発は、個別の実施形態または互いに組み合わせた実施形態のいずれかである、反射器アンブレラ10の好ましい実施形態を表している。特許請求の範囲および/または説明および/または図面で要約されている、あるいは共通の実施形態で説明されている特徴は、機能的に、また、独立的に、上で説明した反射器アンブレラ10をさらに形成することも同じく可能であることを明確に指摘しておく。
【0026】
図1乃至
図5に示されている例示的実施形態では、すべてのアンブレラ・セグメント14は一様にギャザリングされている。2つの張力付与スポーク13の間に位置している個々のアンブレラ・セグメント14は、本質的に表面全体にわたってギャザリングされるように設計されることがとりわけ好ましい。任意選択で、貫通孔18の周りの反射表面19にはギャザリングがないことが好ましい。
図2および
図3は、ギャザリングが頂点Sから一定の距離で終わっていることをとりわけ明確に示している。他の実施形態では、個別のアンブレラ・セグメント14のみを完全に、あるいは部分的にギャザリングすることができる。
【0027】
既に言及したように、反射表面19のギャザリングは、追加手段を必要とすることなく形成することができる。しかしながら反射要素11をギャザリングするための手段20が反射要素11と関連付けられ、あるいはギャザリングを有する個々のアンブレラ・セグメント14と関連付けられることが好ましい。ギャザリング手段20は、クラスプ、クリップ、張力付与ラバー、張力付与スレッドまたは類似であってもよい。図面に示されているように、縫い目21はギャザリング手段20を形成することがとりわけ好ましい。縫い目21は反射要素11に加えることができる。しかしながら縫い目21は、反射要素11を切り開き、かつ、分離された縁をまとめて縫い合わせることによって形成することも同じく可能である。図では、連続する縫い目21が個々のアンブレラ・セグメント14に形成されている。この縫い目21は張力付与スポーク13から一様に間隔を隔てており、したがって張力付与スポーク13同士の間の中央に延びている。他の実施形態では、縫い目21を遮断し、および/または異なる配向を有し、および/または異なる位置を占めることも同じく可能である。
【0028】
縫い目21は、それ自体が、反射要素11をギャザリングするための手段20を形成することができる。ヘム・ポケット22は個々の縫い目21の領域に形成され、その中に少なくとも1つのギャザリング・スポーク23が挿入されることがとりわけ好ましい。ヘム・ポケット22は縫い目21に沿って延び、さらには縫い目21を形成することができることが好ましい。別法としては、ヘム・ポケット22は、縫い目21に対して異なる経路を追従することも同じく可能である。ヘム・ポケット22は完全に閉じることができる。しかしながらヘム・ポケット22は、ギャザリング・スポーク23を挿入することができる少なくとも1つの開口を有していることが好ましい。
【0029】
個々のギャザリング・スポーク23は、ガラス繊維で補強されたプラスチックであることが好ましい可撓性材料でできていることが有利である。ロッド形であることが好ましいギャザリング・スポーク23は、通常、丸い横断面を有しており、また、滑らかな表面を備えている。任意選択で、個々のギャザリング・スポーク23の少なくとも一部は、例えば、ヘム・ポケット22の材料と係合させることができ、あるいは係合する細かいバーブまたは類似を形成するためにテクスチャード加工表面を有している。ギャザリング・スポーク23の横断面は変更することができ、例えば長方形、卵形または他の形を有することができる。
【0030】
反射要素11自体は一片のブランクからなっていることが好ましい。アンブレラ・セグメント14は縫い目24によって分割され、あるいは細分されることが好ましい。外部張力スポーク13は、縫い目24に沿って延びているヘム・ポケット25を介して少なくとも部分的に導かれている。縫い目24はヘム・ポケット25によって形成することも同じく可能である。ヘム・ポケット25は、張力付与スポーク13を挿入するための開口を有していることが好ましい。
【0031】
図面によれば、特定のとりわけ好ましい実施形態では、支持および張力付与構造12は24個の張力付与スポーク13を備え、これらの張力付与スポークは、開いた反射器アンブレラ10の広がり全体にわたって一様に分散し、24個のアンブレラ・セグメント14を形成する。これらの24個のアンブレラ・セグメント14は、48個の同じアンブレラ・サブセグメント26を作り出すために、縫い目21形成ギャザリング手段によって分割される。張力付与スポーク13の数、したがってアンブレラ・セグメント14の数は変更することができる。張力付与スポーク13の数は、結局はアンブレラ・セグメント14の数とは同じく異なっていてもよい。また、張力付与スポーク13は、広がり全体にわたって不規則に分散していてもよい。
【0032】
布様反射要素11はキャリア材料からなり、このキャリア材料の上にアルミニウム蒸気被覆プラスチック膜が内面に加えられて反射表面19を形成する。キャリア材料は1つまたは複数の層で形成することができる。反射表面19の形成を変更することができるように、キャリア材料の構造も変更が可能である。
【0033】
上で説明した反射器アンブレラ10は個別の構成要素として使用することができる。しかしながら反射器アンブレラ10は、反射器アンブレラ10と、少なくとも1つの光源29を有するキャリア要素28とを備えた反射器アセンブリ27の一部であることが好ましい。本発明による反射器アンブレラ10は、請求項1から13のうちの1つまたは複数に記載されているように設計され、また、そのように構成される。キャリア要素28は、反射器アンブレラ10がキャリア要素28の上に位置するよう、貫通開口18を介して案内される。
【国際調査報告】