(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-06
(54)【発明の名称】HMIライトおよびフラッシュ・チューブを備える照明ユニット、照明ユニットを備える照明デバイス、および照明デバイスを有する反射器アセンブリ
(51)【国際特許分類】
F21S 10/06 20060101AFI20230227BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20230227BHJP
F21Y 101/00 20160101ALN20230227BHJP
【FI】
F21S10/06
F21S2/00 600
F21Y101:00 300
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022538138
(86)(22)【出願日】2020-12-15
(85)【翻訳文提出日】2022-07-25
(86)【国際出願番号】 EP2020086127
(87)【国際公開番号】W WO2021122534
(87)【国際公開日】2021-06-24
(31)【優先権主張番号】102019135534.6
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505166801
【氏名又は名称】ブリーセ,ハンス-ヴェルナー・フリードリッヒ
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ブリーセ,ハンス-ヴェルナー・フリードリッヒ
(57)【要約】
本発明は、写真術および撮影のために対象を照らすように構成され、また、そのように適合される照明ユニット(10)に関し、照明ユニットは接続要素(11)を特徴とし、接続要素(11)は、一方では、少なくとも2つの光源を受け取るように構成され、また、そのように適合されるプラグ・イン位置と、他方では、発電機(13)に接続されるように構成され、また、そのように適合されるコンタクト(12)であって、プラグ・イン位置に電気接続されるコンタクト(12)と、プラグ・イン位置に挿入された少なくとも2つの光源と、接続要素(11)に接続され、かつ、その接続要素(11)に接続された光源の各々を少なくとも部分的に覆う実質的に透明な保護カバー(14)とを備え、一方の光源はHMIライト(15)として設計され、また、少なくとも1つの他の光源はフラッシュ・チューブ(16)として設計される。また、本発明は、照明ユニット(10)を備える照明デバイス(30)、および照明デバイス(30)を有する反射器アセンブリ(40)に同じく関する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
写真術および撮影のために対象を照らすように構成され、また、そのように適合される照明ユニット(10)であって、前記照明ユニットは接続要素(11)を特徴とし、前記接続要素(11)は、一方では、少なくとも2つの光源を受け取るように構成され、また、そのように適合されるプラグ・イン位置と、他方では、発電機(13)に接続されるように構成され、また、そのように適合されるコンタクト(12)であって、前記プラグ・イン位置に電気接続されるコンタクト(12)と、前記プラグ・イン位置に挿入された少なくとも2つの光源と、前記接続要素(11)に接続され、かつ、前記接続要素(11)に接続された前記光源の各々を少なくとも部分的に覆う実質的に透明な保護カバー(14)とを備え、一方の光源はHMIライト(15)として設計され、また、少なくとも1つの他の光源はフラッシュ・チューブ(16)として設計される、照明ユニット(10)。
【請求項2】
点火器およびバラストが前記HMIライト(15)に割り当てられ、点火コイルが前記フラッシュ・チューブ(16)に割り当てられることを特徴とする請求項1に記載の照明ユニット(10)。
【請求項3】
前記HMIライト(15)に加えて、前記保護カバー(14)の内側に配置された少なくとも2つのフラッシュ・チューブ(16、19)が前記コンタクト(12)に電気接続され、また、前記接続要素(11)の中に挿入され、個々のフラッシュ・チューブ(16、19)に点火コイルが割り当てられることを特徴とする請求項1または2に記載の照明ユニット(10)。
【請求項4】
前記HMIライト(15)は前記保護カバー(14)内の中央に配置され、前記少なくとも2つのフラッシュ・チューブ(16、19)は前記HMIライト(15)に対して対称に配置されることを特徴とする請求項3に記載の照明ユニット(10)。
【請求項5】
前記保護カバー(14)は前記接続要素(11)の上に取外し可能に取り付けられ、また、円筒状の形であり、前記接続要素(11)は前記保護カバー(14)の一方の端面(21)に配置され、また、空気透過性保護キャップ(23)が反対側の端面(22)で前記接続要素(11)に配置されることを特徴とする請求項1~4のうちの1つまたは複数に記載の照明ユニット(10)。
【請求項6】
前記保護カバー(14)は、少なくとも部分的にUVフィルタを備えたガラスでできていることを特徴とする請求項1~5のうちの1つまたは複数に記載の照明ユニット(10)。
【請求項7】
すべての光源は、ほぼ5600ケルビンの、可変スペクトルの同様の色温度を有することを特徴とする請求項1~6のうちの1つまたは複数に記載の照明ユニット(10)。
【請求項8】
前記接続要素(11)は、前記光源とは反対側に面している側に18個の端子を使用して設計されることを特徴とする請求項1~7のうちの1つまたは複数に記載の照明ユニット(10)。
【請求項9】
請求項1~8のうちの1つまたは複数に記載の照明ユニット(10)と、HMIライト(15)および/またはフラッシュ・チューブ(16、19)を選択的に動作させ、および/または点火するように構成され、また、そのように適合される共通電力源とを特徴とする、写真術および撮影のための対象を照らすように構成され、また、そのように適合される照明デバイス(30)。
【請求項10】
エネルギー源は、前記HMIライト(15)への電流入力を制限するように構成され、また、そのように適合されるバラストを備える発電機(13)であることを特徴とする請求項9に記載の照明デバイス(30)。
【請求項11】
前記照明デバイス(30)は、前記照明ユニット(10)の前記複数の光源を個別に起動するように構成され、また、そのように適合される制御デバイスをさらに備えることを特徴とする請求項9または10に記載の照明デバイス(30)。
【請求項12】
前記発電機(13)は、前記照明ユニット(10)の接続されている光源を検出するように構成され、また、そのように適合される検出デバイスをさらに備えることを特徴とする請求項10または11に記載の照明デバイス(30)。
【請求項13】
前記発電機(13)は、毎秒60~120個の画像を捕獲するための閃光を個々のフラッシュ・チューブ(16、19)を使用して生成することができるよう、前記フラッシュ・チューブ(16、19)を使用して短い閃光継続期間を生成するように構成され、また、そのように適合されることを特徴とする請求項10~12のうちの1つまたは複数に記載の照明デバイス(30)。
【請求項14】
反射器アンブレラ(41)、請求項9~13のうちの1つまたは複数に記載の照明デバイス(30)、および前記照明デバイス(30)の少なくとも一部を受け取るためのキャリア要素(42)を特徴とする、写真術および撮影のためのイルミネーションを提供するように構成され、また、そのように適合される反射器アセンブリ(40)。
【請求項15】
前記照明ユニット(10)は前記キャリア要素(42)の自由端に配置され、前記照明ユニット(10)のための集束ユニットとしての前記キャリア要素(42)は、前記集束ユニットまたは前記反射器アンブレラ(41)の中心軸(A)の縦方向を後者に対して軸方向に移動することを特徴とする請求項14に記載の反射器アセンブリ(40)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真術および撮影のための対象を照らすように構成され、また、そのように適合される照明ユニットに関する。
【0002】
また、本発明は、写真術および撮影のための対象を照らすように構成され、また、そのように適合される照明デバイスに同じく関する。
【0003】
本発明は、さらに、写真術および撮影のためのイルミネーションを提供するように構成され、また、そのように適合される反射器アセンブリに関する。
【背景技術】
【0004】
照明ユニットは、写真に撮られ、あるいは撮影される対象を照らし、あるいはライトアップするために写真術および撮影に使用されている。対象は、写真術または撮影によって捕獲することができる何かを意味しているが、とりわけ人、例えばポートレートまたはスポーツ活動、および/または衣服、食べ物などの物、および/または自然現象である。輪郭、色忠実度、陰影、等々などの対象の特性は、対象の照明またはイルミネーションによって影響を及ぼされ、例えばそれらの特性が弱められ、あるいは強調され得る。光源の選択に関して、写真術は、撮影と比較すると、異なるニーズおよび要求事項を有している。写真術では、ハロゲン・バルブ、ハロゲン・バーまたは任意の他のハロゲン・ベース光源などの光源がいわゆるモデリング・ライトを提供するように構成され、また、そのように適合される照明ユニットが使用されている。第2の光源は、対象の実際の短い(閃光様)イルミネーションを生成するフラッシュ・チューブである。撮影では、連続光を提供するために、昼間の光に近い、対象のより長い(フィルム列に対応する)イルミネーションが唯一の光源としてHMIライトによって生成される照明ユニットが使用されている。
【0005】
したがって知られている照明ユニットは、写真すなわち静止画像を撮るためにのみ構成され、また、そのように適合されており、したがってモデリング・ライトおよび少なくとも1つのフラッシュ・ライトを有しており、あるいは知られている照明ユニットは、撮影するため、すなわち動画を撮るためにのみ構成され、また、そのように適合されており、したがってHMIライトを有している。写真術のための照明ユニットを備える照明デバイスを動作させるためには、モデリング・ライトのためのエネルギーを供給するための例えば発電機の形態のエネルギー源が必要であり、また、フラッシュ・ライト毎に点火コイルが必要である。撮影のための照明ユニットを備える照明デバイスを動作させるためには、HMIライトの電極間のガス通路をイオン化するためのエネルギー、およびガス放電が生じた後のHMIライトへの電流入力を制限するためのバラストのためのエネルギーを供給するための例えば発電機の形態のエネルギー源が必要である。簡潔に言えば、写真術および撮影のための異なるセットの機器を備える照明デバイスが存在している。
【0006】
したがって写真術および撮影の両方を写真およびフィルム・セット上で実施する場合、照明状況に関してかなりの量の改装作業を実施しなければならず、スタジオ借用期間がより長くなることもあって、かなり高い製造コストをもたらすことになる。知られている照明ユニットの個別の機能性のさらなる欠点は、個々のケース毎に個別の機器が必要であり、例えば当該写真撮影およびフィルム撮影の要求事項に適合された照明ユニット、発電機、バラスト、点火ユニット、点火コイル、等々が必要であり、それらは、個々の部品の多様な性質を考慮すると、写真およびフィルム・セットをセット・アップする際により一層の物流努力を要求し、それに応じてより高いコストを要求している。さらに、対象の個々の特性を最も効果的に完全に示すことができない。言い換えると、写真術および撮影の両方のための知られている照明ユニットは、単に、最大写真品質およびフィルム品質を犠牲にした妥協にすぎない。
【0007】
照明ユニットは、例えば置換部品または予備として独立して売買し、使用することができる。しかしながら一般的には照明ユニットは照明デバイスの一部であり、その照明デバイスは反射器アセンブリの一部であることが好ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって本発明は、写真術および撮影のために広く使用することができ、また、個別の照明状況を最適化する、信頼性が高く、かつ、安全な照明ユニットを作り出すタスクに基づいている。このタスクは、さらに、対応する照明デバイスおよび対応する反射器アセンブリを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このタスクは上で言及した照明ユニットによって解決され、照明ユニットは接続要素を特徴とし、接続要素は、一方では、少なくとも2つの光源を受け取るように構成され、また、そのように適合されるプラグ・イン位置と、他方では、発電機に接続されるように構成され、また、そのように適合されるコンタクトであって、プラグ・イン位置に電気接続されるコンタクトと、プラグ・イン位置に挿入された少なくとも2つの光源と、接続要素に接続され、かつ、その接続要素に接続された光源の各々を少なくとも部分的に覆う実質的に透明な保護カバーとを備え、一方の光源はHMIライトとして設計され、また、少なくとも1つの他の光源はフラッシュ・チューブとして設計される。接続要素は照明ユニットのプレート様ベースを形成し、接続要素は、それ自体は導電性ではないが、光源が挿入され、ねじ止めされ、さもなければ好ましくは取外し可能に取り付けられるその一方の側にプラグ・イン位置を有し、また、その反対側に導電性端子、すなわちプラグ・イン位置に電気接続されるコンタクトを有する。すべての光源は、熱を散逸させるための通気開口を除き、保護カバーによって完全に取り囲まれる。HMIライトおよび少なくとも1つのフラッシュ・チューブを有する本発明による照明ユニットは、初めて、改装作業なしに写真術および撮影の両方のために使用することができるあるタイプのコンビネーション・ランプを提供する。HMIライトおよび/またはフラッシュ・チューブを選択的に起動/トリガすることにより、同じ機器を使用して、撮影のための連続光、および写真術のためのモデリング・ライトおよび/またはフラッシュ・ライトを提供することができる。1つの照明ユニットにおける異なる光源の組合せは、写真術および撮影における新しい特性あるいはとりわけ強調された特性を捕獲する可能性を提供し、これは、写真およびフィルムをより「生き生き」としたものにする。詳細には、本発明による照明ユニットは、とりわけ高い色忠実度を引き渡し、これは画像をとりわけ真に迫ったものにする。
【0010】
有利には、点火器およびバラストがHMIライトに割り当てられ、また、点火コイルがフラッシュ・チューブに割り当てられる。HMIライトのための点火器は、個別の構成要素として、好ましくは例えば1メートル未満の短い距離で照明ユニットの外側に置くことができる。任意選択で、点火器は照明ユニットと一体部品であってもよい。バラストについても同様であり、バラストは照明ユニットと一体部品であってもよいが、照明ユニットとは別に設計されることが好ましく、また、とりわけ、照明ユニットにエネルギーを供給するように構成され、また、そのように適合される発電機(以下でさらに説明される)の中に配置される。フラッシュ・チューブのための点火コイルも照明ユニットとは別に配置することができ、あるいは照明ユニットと一体部品であることが好ましい。
【0011】
照明ユニットのとりわけ好ましい他の開発では、HMIライトに加えて、保護カバーの内側に配置された少なくとも2つのフラッシュ・チューブがコンタクトに電気接続され、また、接続要素の中に挿入され、個々のフラッシュ・チューブに点火コイルが割り当てられる。両方のフラッシュ・チューブに対して共通の点火コイルを有することも可能である。個別の点火コイルが個々のフラッシュ・チューブに割り当てられることが好ましい。3つ以上のフラッシュ・チューブが提供される場合も同様である。詳細には、4つのフラッシュ・チューブを提供することができる。
【0012】
照明ユニットのとりわけ好ましい実施形態は、HMIライトが保護カバー内の中央に配置され、また、少なくとも2つのフラッシュ・チューブがHMIライトに対して対称に配置されることを特徴としている。4つのフラッシュ・チューブは、例えば、HMIライトの周囲の周りに一様に分散させることも可能である。より正確には、フラッシュ・チューブは、HMIライトのガラス・バルブの周りに非一様に、あるいは好ましくは一様に分散され、配置される。
【0013】
便宜上、保護カバーは接続要素の上に取外し可能に取り付けられ、また、円筒状の形であり、接続要素は保護カバーの一方の端面に配置され、また、空気透過性保護キャップが反対側の端面で接続要素に配置される。例えば円筒状保護カバーは、止めねじによって接続要素の上に取り付けることができる。取外し可能性は、光源を速やかに、かつ、容易に変更することができることを意味している。接続要素は、円筒状保護カバーの一方の端面を塞ぐ。円筒状保護カバーの反対側の端部の空気透過性保護キャップは、例えば、一方では、光源を取り囲んでいる保護カバーによって覆われた空間から熱が逃げるのを許容し、また、他方では、例えば光源のシャッタリングに対する破片保護として働く金網または類似であってもよい。
【0014】
保護カバーは、少なくとも部分的にUVフィルタを備えたガラスでできていることが好ましい。最後に、保護カバーは、両方の端面が開いているガラス・シリンダであることが好ましい。ガラスの代わりに、適度な耐熱性の他の適切な材料を使用することも可能である。ガラス・シリンダが少なくとも部分的にUV保護スクリーンとして設計されるよう、ガラス・シリンダの表面全体にわたって展開することも、あるいはその一部にわたって展開することも可能であるUV保護は、HMIライトによって放出されるUV光線に対する効果的で、かつ、必要な保護を提供する。
【0015】
すべての光源は、5600ケルビン近辺の、可変スペクトルの同様の色温度を有することが好ましい。しかしながらほとんど任意の他の色温度範囲を同じく使用することができ、写真術および撮影のためには、5200から6200までの色温度範囲が選択されることが好ましい。決定的な点は、この場合はHMIライトおよびフラッシュ・チューブである光源が同じ桁数の色温度を有することである。
【0016】
接続要素は、光源とは反対側に面している側に18極端子を有することがとりわけ有利である。これは広範囲の接触オプションを提供する。互いに対して別様に構成された、異なる数のコンタクトを有する接続ボディーを同じく使用することも可能であるが、数および配置は、接続要素中の光源の数およびそれらの配置によって同じく決まる。
【0017】
上記タスクは、請求項1から8のうちの1つまたは複数に記載の照明ユニット+HMIライトおよび/またはフラッシュ・チューブを選択的に動作させ、および/または点火するように構成され、また、そのように適合される共通エネルギー源を特徴とする照明デバイスによって同じく解決される。結果として得られる利点は、照明ユニットに関連して既に説明した通りであり、したがって反復を回避するために、関連する部分を参照する。本発明による照明デバイスの設計は、写真術および撮影のための単一のセットの機器が存在し、したがって改装が不要になり、また、部品の範囲が狭くなることを意味している。言い換えると、単一のセットの機器は、事実上、時間および空間を節約し、部品物流を著しく単純にし、延いてはコストを著しく低減する。
【0018】
電力源は、HMIライトへの電流入力を制限するように構成され、また、そのように適合されるバラストを備える発電機であることが好ましい。発電機は、照明ユニットの光源をケーブルを介して発電機に接続するための複数の接続ソケットを有する。HMIライトのためのバラストは、任意選択で、発電機の外側に個別であるように構成することができ、また、そのように適合させることができる。
【0019】
照明デバイスは、照明ユニットの複数の光源を個別に起動するように構成され、また、そのように適合される制御デバイスをさらに備えることが好ましい。制御デバイスにより、アプリケーション毎に最適照明を提供するために、HMIライトのみであれ、一方のフラッシュ・チューブのみ、あるいは両方のフラッシュ・チューブであれ、HMIライトと一方または両方のフラッシュ・チューブであれ、個別に選択して起動し、トリガすることができる。制御デバイスは、発電機とは別であるように、あるいは発電機と一体部品であるように設計することができる。
【0020】
発電機は、照明ユニットの接続されている光源を検出するように構成され、また、そのように適合される検出デバイスを備えることがとりわけ好ましい。この検出デバイスは機械式および/または電子式であってもよい。検出デバイスは、検出デバイスによって放出された信号を制御デバイスが受け取り、かつ、処理することができるように制御デバイスに接続されることが好ましい。
【0021】
他の有利な実施形態では、発電機は、毎秒60~120個の画像を捕獲するための閃光を個々のフラッシュ・チューブを使用して生成することができるよう、フラッシュ・チューブを使用して短い閃光継続期間を生成するように構成され、また、そのように適合される。この設計により、初めて、閃光のみを使用してフィルムを撮影することができ、したがって高品質フィルムを作り出すための極端な鮮鋭度で多くの個別の画像を寄せ集めることができる。
【0022】
また、上記タスクは、反射器アンブレラ、請求項9から13のうちの1つまたは複数に記載の照明デバイス、および照明デバイスの少なくとも一部を受け取るためのキャリア要素を特徴とする、上で言及した反射器アセンブリによって同じく解決される。照明ユニットによって得られる利点は、照明ユニットに関連して既に説明した通りであり、したがって反復を回避するために、関連する部分を参照する。上で言及した利点は、照明デバイスおよび反射器アンブレラと相俟ってとりわけ有効である。
【0023】
照明ユニットはキャリア要素の自由端に配置されることが好ましく、照明ユニットのための集束ユニットとしてのキャリア要素は、集束ユニットまたは反射器アンブレラの中心軸の縦方向を後者に対して軸方向に移動することができる。それにより、照明ユニットによってもたらされる照明効果および特性をとりわけ有利に使用することができる。
【0024】
照明ユニット、照明デバイスおよび反射器アセンブリの他の有用な特徴および/または有利な特徴および他の開発は、従属請求項および説明に示されている。とりわけ好ましい実施形態について、添付の図面を参照してより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】接続要素のコンタクトに向かって下から見た、本発明による照明ユニットを示す図である。
【
図2】断面B-Bに沿って見た、
図1による照明ユニットを示す図である。
【
図3】断面A-Aに沿って見た、
図1による照明ユニットを示す図である。
【
図4】反射器アンブレラを有する反射器アセンブリの部分切欠図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図面に示されている照明ユニット10、照明デバイス30および反射器アセンブリ40は、写真術および撮影のためのあらゆる種類の対象を照明し/照らすように構成され、また、そのように適合されている。
【0027】
本発明による照明ユニット10は接続要素11を特徴とし、接続要素11は、一方では、少なくとも2つの光源を受け取るように構成され、また、そのように適合されたプラグ・イン位置と、他方では、発電機13に接続されるように構成され、また、そのように適合されたコンタクト12であって、プラグ・イン位置に電気接続されているコンタクト12と、プラグ・イン位置に挿入された少なくとも2つの光源と、接続要素11に接続され、かつ、その接続要素11に接続された光源の各々を少なくとも部分的に覆う実質的に透明な保護カバー14とを備え、一方の光源はHMIライト15として設計され、また、少なくとも1つの他の光源はフラッシュ・チューブ16として設計されている。
【0028】
コンタクト12は、通常は、発電機13の上または中まで届いていない(以下参照)。プラグ・イン位置は、保護カバー14に面している接続要素11の上側Oに配置されている。プラグ・イン位置は、プラグ・イン接続、ねじ接続、スナップ・イン接続または任意の他のタイプの取外し可能接続のために構成することができる。コンタクト12すなわち端子は、接続要素11の下側Uに形成されている。HMIライト15および/または個々のフラッシュ・チューブ16は同じ高さで配置されていることが好ましい。これは、側面から見た場合に、それらがきちんと並んで配置されていることを意味している(例えば
図3を参照されたい)。
【0029】
HMIライト15は、ガスが充填されたガラス・バルブ18を有しており、このガスは、冷たい状態では、2つの電極間の絶縁体として作用する。発電機13による高電圧放電は、電極間の絶縁ガスを導電性にする。電極間に形成されるアークによって光が放出される。ガス放電が生じた後のガスは導電性であり、したがってガスを通って電流が流れる。バラストを使用して電流が制限される。フラッシュ・チューブ16として、好ましくはキセノン・フラッシュ・チューブまたはクリプトン・フラッシュ・チューブ、ならびに他の一般的なフラッシュ・ライトまたはフラッシュ・チューブを使用することができる。個々のフラッシュ・チューブ16も、ガスが充填されたガラス・バルブ18および2つの電極を同じく備えている。十分に高い電圧を印加することにより、光の閃光を表すガス放電すなわちスパークの形成が生じる。必要なエネルギーは発電機13によって提供される。
【0030】
以下で説明される特徴および他の開発は、個別の実施形態または互いに組み合わせた実施形態のいずれかである、照明ユニットの好ましい実施形態を表している。特許請求の範囲および/または説明および/または図面で要約されている、あるいは共通の実施形態で説明されている特徴は、機能的に、また、独立的に、上で説明した照明ユニット10をさらに形成することも同じく可能であることを明確に指摘しておく。
【0031】
言及したように、バラストはHMIライト15の動作のために必要である。点火器およびバラストがHMIライト15に割り当てられることが好ましい。点火器およびバラストは、いずれも、照明ユニット10とは別に構成することができ、また、そのように適合させることができる。しかしながら少なくとも点火器は照明ユニット10と一体部品であり、また、接続要素11の領域に配置されることが好ましい。点火コイルはフラッシュ・チューブ16に割り当てられる。点火コイルも同じく照明ユニット10と一体部品にすることができ、その場合、便宜上、接続要素11の領域に配置される。個々の点火コイルは照明ユニット10の外側に配置されることが好ましい(以下参照)。
【0032】
とりわけ好ましい実施形態では、HMIライト15に加えて、保護カバー14の内側に配置された少なくとも2つのフラッシュ・チューブ16、19がコンタクト12に電気接続され、また、接続要素11の中に挿入され、個々のフラッシュ・チューブ16に点火コイルが割り当てられる。個々のフラッシュ・チューブ16、19には独自の点火コイルを割り当てることができる。すべてのフラッシュ・チューブ16、19に対して共通の点火コイルを有することも同じく可能である。第2のフラッシュ・チューブ19は第1のフラッシュ・チューブ16と全く同じであることが好ましく、また、ガスが充填されたガラス・バルブ2および2つの電極を同じく備えている。しかしながら異なるフラッシュ・チューブ16、19を照明ユニット10の中に統合することも同じく可能である。HMIライト15に対する保護カバー14の内側のフラッシュ・チューブ16、19の配置および位置決めは可変である。HMIライト15は保護カバー14の内側の中央に配置され、また、2つのフラッシュ・チューブ16、19はHMIライト15に対して対称に配置されることがとりわけ好ましい。言い換えると、2つのフラッシュ・チューブ16、19は、HMIライト15またはそのガラス・カバー17の周りにほぼ180°だけオフセットされている。例えば4つのフラッシュ・チューブを有する他の実施形態では、これらのフラッシュ・チューブは、HMIライト15またはそのガラス・バルブ17の周りに互いに90°だけ均一にオフセットして配置されることが好ましい。
【0033】
保護カバー14は接続要素11の上に取外し可能に取り付けられ、また、円筒状の形であり、接続要素11は保護カバー14の一方の端面21に配置され、また、空気透過性保護キャップ23が反対側の端面22で接続要素11に配置される。単純な実施形態では、保護キャップ23は、少なくとも1つの止めねじによってコネクタ・ボディー11に接続されている。しかしながら保護キャップ14は、接続要素11にねじ止めされるホルダの中に取り付けることも可能である。しかしながら保護カバー14に接続要素11を取り付け、あるいは保護カバー14を接続要素11の上に取り付ける他の方法を使用することも同じく可能である。保護キャップ23は、空気に対して透過性である単純な金網であってもよい。開口、スロットまたは他の空気透過性開口を有する他のカバー要素を同じく使用することができる。保護キャップ23と一体の、あるいは保護キャップ23とは別の光フィルタを保護カバー14の端面22の領域に同じく配置することができる。HMIライト15および/または個々のフラッシュ・チューブ16、19の端部は、端面22に向かってほぼ同じ高さである(例えば
図2および
図3を参照されたい)。
【0034】
保護カバー14は、少なくとも部分的にUVフィルタを備えたガラスでできていることが好ましい。UVフィルタはガラスの中に統合することができる。しかしながらUVフィルタは、保護カバー14の内側および/または外側とは別の部分に取り付けることも可能である。保護カバー14は、閉じた横方向の表面Mを有していることが好ましい。しかしながら他の例では、この横方向の表面Mは通気開口または類似を有することも同じく可能である。
【0035】
すべての光源、すなわちHMIライト15および個々のフラッシュ・チューブ16、19は、可変スペクトルの、ほぼ5600ケルビンの同様の色温度を有している。しかしながら他の例では、また、アプリケーションに応じて、5600ケルビン未満または5600ケルビンより高い色温度を有する光源を使用することも同じく可能である。また、光源は、異なる色温度を有する照明ユニット10に使用することも同じく可能である。接続要素11は、異なる数のコンタクト12を有することができる。接続要素11は、光源とは反対側に面している下側にUに18極端子を使用して設計されることが好ましい。
【0036】
照明ユニット10は、ランプ・ボディーとして独立した構成要素であり、したがって個別に使用することができる。しかしながら照明ユニット10は照明デバイス30の一部であることが好ましい。写真術および撮影のための対象を照らすように構成され、また、そのように適合された照明デバイス30は、請求項1から8のうちの1つまたは複数に記載の照明ユニット10、およびHMIライト15および/またはフラッシュ・チューブ16、19を選択的に動作させ、および/または点火するように構成され、また、そのように適合された共通電力源を特徴としている。電力源は、HMIライト15への電流入力を制限するように構成され、また、そのように適合されたバラストを備える発電機13である。既に説明したように、バラストは照明ユニット10に割り当てることができる。任意選択で、バラストは独立した構成要素である。しかしながらバラストは発電機13と一体部品であることが好ましい。HMIライト15は、発電機13を介して、好ましくは125Wから400Wまでの範囲で調整することができ、したがってHMIライト15は、フラッシュ写真術のためのモデリング・ライトとして使用することも同じく可能である。
【0037】
照明ユニット10は、コンタクト12に電気接続されている接続プラグ31、32を有している。接続プラグ31、32は、直接またはケーブル33、34を介して、発電機13の接続ソケット35、36に接続することができる。
【0038】
照明デバイス30は、照明ユニット10の複数の光源を個別に起動するように構成され、また、そのように適合された制御デバイスを備えている。制御デバイスは個別に構成することができるが、発電機13の一体部品であることが好ましい。照明デバイス30または発電機13は、照明ユニット10の接続されている光源を検出するように構成され、また、そのように適合された検出デバイスをさらに備えている。検出デバイスは制御デバイスに接続されていることが好ましい。発電機13は、他の構成要素を接続するための他の接続ソケットを有することができる。
【0039】
発電機13は、詳細には、毎秒60~120個の画像を捕獲するための閃光を個々のフラッシュ・チューブ16、19を使用して生成することができるよう、フラッシュ・チューブ16、19を使用して短い閃光継続期間を生成するように構成され、また、そのように適合されている。したがって、結局、同様に極めて多数の閃光を発電機13によって生成することができる。
【0040】
照明デバイス30は、詳細には、写真術および撮影のためのイルミネーションを提供するように構成され、また、そのように適合されている反射器アセンブリ40と共に使用することができる。反射器アセンブリ40は、反射器アンブレラ41、請求項9から13のうちの1つまたは複数に記載の照明デバイス30、および照明デバイス30の少なくとも一部を受け取るためのキャリア要素42を特徴としている。
図4に示されている実施形態では、照明ユニット10はキャリア要素42の自由端に配置されている。キャリア要素42自体は、アンブレラ・ホルダ43の領域で反射器アンブレラ41に接続されている。接続プラグ31、32は、キャリア要素42の、照明ユニット10とは反対側の端部から出現している。HMIライト15のためのバラストは、例えば、ヘッド領域44に同じく配置することができる。HMIライト15およびフラッシュ・チューブ16、19のための点火器および/または点火コイルも同じくヘッド領域44に配置することができる。実施形態によれば、反射器アンブレラ41およびキャリア要素42によって形成されたユニットはスタンド45に取り付けられている。他のオプションでは、ユニットは他のサポート要素に取り付けることも可能である。
【0041】
言及したように、照明ユニット10はキャリア要素42の自由端に配置されることが好ましく、照明ユニット10のための集束ユニットとしてのキャリア要素42は、集束ユニットまたは反射器アンブレラ41の中心軸Aの縦方向を後者に対して軸方向に移動することができる。
【国際調査報告】