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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-06
(54)【発明の名称】電極パッチおよび接続システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/392 20210101AFI20230227BHJP
   A61B 5/257 20210101ALI20230227BHJP
   A61B 5/273 20210101ALI20230227BHJP
【FI】
A61B5/392
A61B5/257
A61B5/273
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022538941
(86)(22)【出願日】2020-12-23
(85)【翻訳文提出日】2022-08-23
(86)【国際出願番号】 IB2020062369
(87)【国際公開番号】W WO2021130683
(87)【国際公開日】2021-07-01
(31)【優先権主張番号】760518
(32)【優先日】2019-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NZ
(31)【優先権主張番号】769806
(32)【優先日】2020-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NZ
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】521201687
【氏名又は名称】アリメトリー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100171675
【弁理士】
【氏名又は名称】丹澤 一成
(72)【発明者】
【氏名】オグラディ グレゴリー
(72)【発明者】
【氏名】ガリバンス アルメン
(72)【発明者】
【氏名】ドュ ペン
(72)【発明者】
【氏名】ヘイズ トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ハノン-タン ジェームス セバスチャン
【テーマコード(参考)】
4C127
【Fターム(参考)】
4C127AA01
4C127AA03
4C127AA04
4C127JJ03
4C127LL02
4C127LL08
(57)【要約】
対象によって生成された電気的活動を監視するための電極パッチ100が開示されている。電極パッチは、複数の電極102で電位を感知および測定するために、対象の皮膚の外面に接触するための複数の空間的に配置された電極102を含む。電極パッチ100は、コネクタデバイスのコネクタに接続するための少なくとも1つのコネクタ部分104をさらに備える。コネクタ部分104は、電極102から離間されており、電極102と電気的に接続されている。そのような電極パッチに接続するためのコネクタデバイスも開示されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象によって生成された電気的活動を監視するための電極パッチであって、
複数の電極で電位を感知および測定するために、対象の皮膚の外面に接触するための複数の空間的に配置された電極、および
コネクタデバイスのコネクタに接続するための少なくとも1つのコネクタ部分であって、前記少なくとも1つのコネクタ部分は、前記電極から離れて間隔を置いて配置され、前記電極間の導電性トラックとして延びる導電体を介して前記電極と電気的に接続される、少なくとも1つのコネクタ部分を含む、電極パッチ。
【請求項2】
少なくとも1つのタングが、前記電極パッチの残りの部分から延びる前記電極パッチに形成され、前記少なくとも1つのコネクタ部分が前記少なくとも1つのタングに配置される、請求項1に記載の電極パッチ。
【請求項3】
前記電極パッチが可撓性基板を含み、前記電極が前記可撓性基板に空間的に配置されている、請求項1または2に記載の電極パッチ。
【請求項4】
前記可撓性基板が伸縮可能である、請求項3に記載の電極パッチ。
【請求項5】
前記可撓性基板が熱可塑性ポリウレタン(TPU)フィルムを含むか、またはそれでできている、請求項3または4に記載の電極パッチ。
【請求項6】
ヒドロゲルが可撓性基板の上部に配置されている、請求項3から5のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項7】
前記導電体が前記可撓性基板に配置されている、請求項3から6のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項8】
前記少なくとも1つのコネクタ部分が複数の導電性接触パッドを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項9】
前記複数の導電性接触パッドが千鳥足のパターンである、請求項8に記載の電極パッチ。
【請求項10】
前記接触パッドが、前記導電体を介して前記電極に電気的に接続されている、請求項8または9に記載の電極パッチ。
【請求項11】
前記電極パッチにおいて、前記接触パッドの総数は、前記電極の総数と同じである、請求項8から10のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項12】
前記電極パッチにおいて、前記接触パッドの総数が前記電極の総数よりも多い、請求項8から10のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項13】
前記パッチにおいて、前記接触パッドの総数は、前記電極の総数および導電体の総数と同じである、請求項8から12のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項14】
前記電極パッチが少なくとも1つの切り欠きを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項15】
前記少なくとも1つの切り欠きが前記少なくとも1つのタングに配置されている、請求項14に記載の電極パッチ。
【請求項16】
前記少なくとも1つの切り欠きは、実質的に長方形の形状である、請求項14または15に記載の電極パッチ。
【請求項17】
前記少なくとも1つの切り欠きが前記2つのコネクタ部分の間に配置されている、請求項14から16のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項18】
前記電極パッチが、互いに、および前記電極から離間された2つのコネクタ部分を含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項19】
前記2つのコネクタ部分が前記電極パッチの同じ側に配置されている、請求項18に記載の電極パッチ。
【請求項20】
前記2つのコネクタ部分は、第1のコネクタ部分および第2のコネクタ部分であり、固定した数の前記電極が前記第1のコネクタ部分に電気的に接続され、固定した数の電極が前記第2のコネクタ部分に電気的に接続される、請求項18または19に記載の電極パッチ。
【請求項21】
前記固定した数の電極の半分が前記第1のコネクタ部分に電気的に接続され、前記電極パッチの前記固定した数の電極の残りの半分が前記第2のコネクタ部分に電気的に接続される、請求項20に記載の電極パッチ。
【請求項22】
前記電極パッチが一次領域を含み、前記少なくとも1つのタングが前記一次領域から延びる前記電極パッチに形成され、前記少なくとも1つのタングが前記一次領域と同一平面上にある、請求項2、または請求項2に直接または間接的に付加される場合の請求項3から21のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項23】
前記電極が前記一次領域に配置されている、請求項22に記載の電極パッチ。
【請求項24】
前記少なくとも1つのタングと前記一次領域との間に少なくとも1つの中間部分が配置され、前記少なくとも1つの中間部分が前記少なくとも1つのタングと前記一次領域よりも狭い、請求項22または23に記載の電極パッチ。
【請求項25】
前記電極パッチは、カールを防ぐために角が丸くなっている、請求項1から24のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項26】
2つのタングは、前記パッチの残りの部分から延びる前記パッチに形成され、前記2つのタングは、互いに同一平面上にあり、前記パッチの残りの部分と同一平面上にあり、前記2つのタングは、第1のタングと第2のタングである、請求項1から25のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項27】
前記コネクタ部分または複数のコネクタ部分が、前記第1または第2のタングの一方または両方に配置されている、請求項26に記載の電極パッチ。
【請求項28】
前記電極パッチが、前記電極パッチを前記対象の前記皮膚の前記外面に付着させることを可能にするための接着剤を含む、請求項1から27のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項29】
前記接着剤が前記電極パッチの前記端部に配置されている、請求項28に記載の電極パッチ。
【請求項30】
前記電極パッチが、前記少なくとも1つのコネクタ部分またはその近くに複数の位置合わせ穴を含む、請求項1から29のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項31】
前記電極パッチが、前記少なくとも1つのコネクタ部分の、またはそれぞれを取り囲む複数の位置合わせ穴を含む、請求項1から29のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項32】
前記電極パッチが使い捨て電極パッチである、請求項1から31のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項33】
前記電極パッチが、前記対象の胃腸の電気的活動および/または結腸の電気的活動を監視する際に使用するためのものである、請求項1から32のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項34】
前記少なくとも1つのタングが、前記電極パッチの残りの部分と同一平面上にある、請求項2に記載の電極パッチ。
【請求項35】
前記電極パッチが可撓性で伸縮可能である、請求項1から34のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項36】
前記電極パッチが平面を含み、前記電極、前記コネクタ部分、および前記導電体のそれぞれの少なくとも一部が前記平面に露出している、請求項1から35のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項37】
前記平面が前記対象の前記皮膚の前記外面に接触するように構成された表面である、請求項36に記載の電極パッチ。
【請求項38】
前記平面が実質的に平坦な表面である、請求項36または37に記載の電極パッチ。
【請求項39】
前記電極パッチが、単一の材料シートとして、または実質的に平坦なパネルとして形成される、請求項1から38のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項40】
前記電極パッチが多角形である、請求項1から39のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項41】
電極パッチが、第1の端部と、前記第1の端部の反対側に位置する第2の端部との間に延在し、前記電極が前記第2の端部よりも前記第1の端部に近接して配置され、前記コネクタ部分は、前記第1の端部よりも前記第2の端部より近位に配置されている、請求項1から40のいずれか一項に記載電極パッチ。
【請求項42】
前記電極が、前記第1の端部と前記第2の端部との間の全距離の少なくとも4分の1である距離でコネクタ部分から離間されている、請求項1から41のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項43】
前記電極パッチが、各前記電極から少なくとも5センチメートルの距離で離間されている、請求項1から42のいずれか一項に記載の電極パッチ。
【請求項44】
第1および第2のクランプ部材が電極パッチまたは電極パッチの少なくとも一部をクランプして前記コネクタデバイスと前記電極パッチまたは前記電極パッチの前記一部との間の物理的および動作可能な接続を可能にするように構成されるクランプ位置と、前記第1および第2のクランプ部材が前記クランプ位置から離れるよう移動するように構成され、前記電極パッチまたは前記電極パッチの前記一部が、前記コネクタデバイスから解放されることを可能にする解放位置との間を移動するよう構成される、第1のクランプ部材および第2のクランプ部材を含むか、またはその形態である、コネクタデバイス。
【請求項45】
前記第1および第2のクランプ部材は、前記クランプ位置にあるときに前記電極パッチまたは前記電極パッチの前記一部に圧力を加えるように構成される、請求項44に記載のコネクタデバイス。
【請求項46】
前記クランプ位置において、前記第1のクランプ部材は、前記第2のクランプ部材に向かって移動し、前記解放位置において、前記第1のクランプ部材は、前記第2のクランプ部材から離れるように移動する、請求項44または45に記載のコネクタデバイス。
【請求項47】
前記第1および第2のクランプ部材が磁気クランプ部材である、請求項44から46のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項48】
前記第1および第2のクランプ部材の少なくとも1つは、前記電極パッチの複数の電極から前記電気信号を受信して、前記対象によって生成された前記電気的活動を監視できるようにするため前記電極パッチまたは前記電極パッチの一部と物理的および動作可能に接続されるように構成された少なくとも1つのコネクタを含む、請求項44から47のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項49】
前記少なくとも1つのコネクタは、アレイコネクタまたはアレイコネクタ、あるいはインポーザまたはインポーザである、請求項48に記載のコネクタデバイス。
【請求項50】
前記コネクタデバイスは、前記電極パッチまたは前記電極パッチの前記一部が配置されるように構成された平面を有する本体を含み、前記本体は、互いに反対側に位置する第1の端部および第2の端部を含み、前記第1のクランプ部材が前記第1の端部またはその近くで前記本体に取り付けられ、前記第2のクランプ部材が前記本体であり、前記クランプ位置において、前記第1のクランプ部材は、前記本体の前記平面に向かって移動するように構成され、前記解放位置では、前記第1のクランプ部材は、前記本体の前記平面から離れるように移動するように構成される、請求項44から49のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項51】
前記第1のクランプ部材が本体に前記ヒンジで取り付けられている、請求項50に記載のコネクタデバイス。
【請求項52】
前記第1のクランプ部材が前記少なくとも1つのコネクタを含む、請求項50または51に記載のコネクタデバイス。
【請求項53】
前記第1のクランプ部材は、開位置と閉位置との間を移動するように構成され、前記開位置において、前記第1のクランプ部材の前記少なくとも1つのコネクタは、周囲および前記閉位置に曝され、前記第1のクランプ部材の前記少なくとも1つのコネクタが前記周囲から隠されている、請求項50から52のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項54】
前記クランプ位置において、前記第1のクランプ部材は、前記本体の前記平面に向かって枢動可能に移動し、前記本体の前記平面の少なくとも一部を少なくとも部分的に隠すように構成される、請求項50から53のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項55】
前記コネクタデバイスは、前記電極パッチまたは前記電極パッチの前記一部が配置されるように構成された平面を有する本体を含み、前記本体は、互いに反対側に位置する第1の端部および第2の端部を含み、前記第1のクランプ部材が前記第1の端部またはその近くで前記本体に取り付けられ、前記第2のクランプ部材が前記第2の端部またはその近くで前記本体に取り付けられ、前記クランプ位置において、前記第1および第2のクランプ部材は、前記平面に向かって各々移動するように構成され、前記解放位置では、前記第1および第2のクランプ部材は、前記平面から離れるように移動するように各々構成される、請求項44から49のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項56】
前記第1および第2のクランプ部材が前記本体にヒンジで取り付けられている、請求項55に記載のコネクタデバイス。
【請求項57】
前記第1および第2のクランプ部材はそれぞれ、前記少なくとも1つのコネクタを備える、請求項55または56に記載のコネクタデバイス。
【請求項58】
前記第1および第2のクランプ部材が、開位置と閉位置との間を移動するように構成され、前記開位置において、前記第1および第2のクランプ部材のそれぞれの前記少なくとも1つのコネクタが、周囲に対して、および閉位置において曝され、前記第1および第2のクランプ部材のそれぞれにおける前記少なくとも1つのコネクタは、前記周囲から隠されている、請求項57に記載のコネクタデバイス。
【請求項59】
前記コネクタデバイスが、前記電極パッチまたは前記電極パッチの前記一部を前記コネクタデバイス上に位置合わせおよび/または保持するように構成された少なくとも1つの位置合わせ機構を備える、請求項44から58のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項60】
コネクタデバイスが、前記電極パッチまたは前記電極パッチの前記一部をコネクタデバイスに位置合わせおよび/または保持するように構成された少なくとも1つの位置合わせ機構を備え、前記少なくとも1つの位置合わせ機構は、前記第1の端部と前記第2の端部との間の前記平面上または実質的にその上に配置される、請求項50から58のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項61】
前記少なくとも1つの位置合わせ機構が、前記電極パッチに形成された少なくとも1つの相補的な切り欠きによって受け取られるように構成された突起である、請求項60に記載のコネクタデバイス。
【請求項62】
前記突起が実質的に長方形または直方体の形状である、請求項61に記載のコネクタデバイス。
【請求項63】
前記突起は、前記突起が、電極パッチに形成された少なくとも1つの相補的な切り欠きにより受け取られるとき、前記第1の端部と前記第2の端部との間の前記電極パッチの少なくとも横方向の動きを防止するのに十分なサイズである、請求項61または62に記載のコネクタデバイス。
【請求項64】
前記突起が、前記第1の端部および前記第2の端部の前記中心またはその近くに配置されている、請求項61から63のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項65】
前記コネクタデバイスは、前記電極パッチに形成された相補的な位置合わせ穴によって受け取られるように構成された複数の位置合わせピンをさらに備える、請求項61から64のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項66】
前記位置合わせピンが前記突起の片側または両側に配置されている、請求項65に記載のコネクタデバイス。
【請求項67】
前記突起のいずれか、または前記両側のそれぞれに、配置された6つの位置合わせピンがある、請求項66に記載のコネクタデバイス。
【請求項68】
前記クランプ位置において、前記突起の少なくとも一部が前記周囲に曝されている、請求項61から67のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項69】
前記周囲に曝される前記突起の前記一部が表示画面を含む、請求項68に記載のコネクタデバイス。
【請求項70】
前記コネクタデバイスは、前記電極パッチの方向に向かって移動するように前記第1および第2のクランプ部材のうちの少なくとも1つにバイアスをかけるように構成されたバイアス部材を備える、請求項44から69のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項71】
前記コネクタデバイスは、携帯型電子デバイスである、請求項44から70のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項72】
前記コネクタデバイスは、データ取得デバイスである、請求項71に記載のコネクタデバイス。
【請求項73】
前記コネクタデバイスは、データロギングデバイスである、請求項71に記載のコネクタデバイス。
【請求項74】
前記コネクタデバイスがウェアラブル電子デバイスであり、少なくとも前記本体および前記第1のクランプ部材が一緒になってハウジングを形成し、その内部に前記コネクタデバイスの電子部品が少なくとも部分的に配置される、請求項50に記載のコネクタデバイス。
【請求項75】
前記コネクタデバイスは電池式である、請求項71から74のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項76】
前記電子デバイスが、電子回路と、前記メモリに記憶された命令を備えたメモリとを含み、命令の実施により、前記電子デバイスが前記電極パッチから信号を受信し、信号を処理し、データをリモートコンピューティングデバイスに送信して、前記対象が生成した電気的活動を監視できるようにする、請求項71から75のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項77】
前記コネクタデバイスは、電極パッチから受信された生体電位測定信号を増幅およびデジタル化するための少なくとも1つのアナログ-デジタル変換器を含む、請求項71から76のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項78】
前記少なくとも1つのアナログ-デジタル変換器がアナログ-デジタル変換器チップである、請求項77に記載のコネクタデバイス。
【請求項79】
前記コネクタデバイスは、アナログ-デジタル変換器から信号を受信し、前記信号を処理し、データをリモートコンピューティングデバイスに送信して前記対象によって生成される電気的活動の監視を可能にするように構成されたマイクロコントローラを備える、請求項71から78のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項80】
前記少なくとも1つの前記アナログ-デジタル変換器が可撓性ケーブルでマイクロコントローラに電気的に接続されている、請求項79が請求項77または78に付されている場合の請求項79に記載のコネクタデバイス。
【請求項81】
前記電子デバイスが、フラッシュメモリ、近距離無線接続(NFC)モジュール、および/または充電回路をさらに備える、請求項71から80のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項82】
前記コネクタデバイスは、前記コネクタデバイスを受け入れるように構成されたコネクタデバイス受容コンパートメントを有するドッキングデバイスを含むコネクタシステムの一部である、請求項71から81のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項83】
前記ドッキングデバイスは、前記コネクタデバイスが前記コネクタデバイス受容コンパートメント内に受容されたときに前記コネクタデバイスのワイヤレス充電を促進するためのワイヤレス充電デバイスである、請求項82に記載のコネクタデバイス。
【請求項84】
前記電極パッチが前記コネクタシステムの一部である、請求項82または83に記載のコネクタデバイス。
【請求項85】
コネクタデバイスであって、
第1の端部から第2の端部まで延びる本体であって、前記第2の端部は前記第1の端部の反対側に位置し、前記本体は上面と底面を有し、前記上面は、対象によって生成された電気的活動を監視するのに使用するための複数の電極を有する電極パッチまたは前記電極パッチの少なくとも一部を受け入れるように構成されている、本体と、
前記本体に取り付けられた少なくとも1つの第1のクランプ部材と、を含み、前記少なくとも1つのクランプ部材は、開位置と閉位置との間を移動するように構成され、前記開位置では、前記少なくとも1つのクランプ部材は、前記上面から離れるように移動し、少なくとも部分的に前記上面を曝すように構成され、前記閉位置では、前記少なくとも1つのクランプ部材が前記上面に向かって移動し、少なくとも部分的に前記上面を隠すように構成され、
前記少なくとも1つのクランプ部材は、複数の電極から前記電気信号を受信して、前記対象によって生成された前記電気的活動を監視できるようにするため前記電極パッチまたは前記電極パッチの前記一部と物理的および動作可能に接続されるように構成された少なくとも1つのコネクタを含む、コネクタデバイス。
【請求項86】
前記電極パッチは、請求項1から43のいずれか一項に記載のものである、請求項44から85のいずれか一項に記載のコネクタデバイス。
【請求項87】
対象によって生成された電気的活動を監視するためのシステムであって、
複数の電極で電位を感知および測定するために前記対象の皮膚の外面に接触するための空間的に配置された電極を含む電極パッチであって、前記電極は、
前記電極から離間され、前記電極と前記少なくとも1つのコネクタ部分との間の導電性トラックとして延びる導電体を介して前記電極と電気的に接続されている少なくとも1つのコネクタ部分に送られる電極パッチ、および
複数の電極から前記電気信号を受信して、前記対象によって生成された電気的活動を監視できるようにするため前記少なくとも1つのコネクタ部分で前記電極パッチまたは前記電極パッチの前記一部と物理的および動作可能に接続されるように構成された少なくとも1つのコネクタを有する、コネクタデバイスと、を含む、システム。
【請求項88】
前記システムは、前記コネクタデバイスを受け入れるように構成されたコンパートメントを有するドッキングデバイスをさらに備える、請求項87に記載のシステム。
【請求項89】
前記電極パッチが、請求項1から43のいずれか一項に記載されているものである、請求項87または88に記載のシステム。
【請求項90】
前記コネクタデバイスは、請求項44から86のいずれか1つに記載されたものである、請求項87から89のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項91】
前記システムが胃腸の電気的活動および/または結腸の電気的活動を監視するためのものである、請求項87から90のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項92】
電極パッチをコネクタデバイスに接続する方法であって、
電極パッチを準備すること、
前記電極パッチまたは前記電極パッチの少なくとも前記一部をクランプするように構成された第1および第2のクランプ部材を有するコネクタデバイスを準備すること、
第1および第2のクランプ部材が前記電極パッチまたは前記電極パッチの前記一部をクランプして前記コネクタデバイスと前記電極パッチまたは前記電極パッチの前記一部との間の物理的および動作可能な接続を可能にするように構成されるクランプ位置と、前記第1および第2のクランプ部材が前記クランプ位置から、前記電極パッチまたは前記電極パッチの前記一部へと離れるよう移動して、前記コネクタデバイスから解放されるよう構成される解放位置との間、前記第1および第2のクランプ部材を移動すること、を含む、方法。
【請求項93】
前記電極パッチが、請求項1から43のいずれか一項に記載されているものである、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記コネクタデバイスが、請求項44から86のいずれか1つに記載されているものである、請求項92または93に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電極パッチおよび接続システムに関する。特に、しかし排他的にではなく、本発明は、胃腸の電気的活動の監視に使用するのに適した電極パッチおよびそのような電極パッチの接続システムに関する。
【背景技術】
【0002】
胃のリズム障害は、胃不全麻痺、慢性の嘔気と嘔吐、機能性ディスペプシア、胃食道逆流症(GERD)などの疾患の根底にあるか、その一因となっている。胃不全麻痺は、通常、食後に胃が適切に空にならず、早期の満腹、膨満、痛み、嘔気、嘔吐、栄養失調の症状を引き起こし、重症の場合は死に至る可能性がある状態である。医療ガイドラインでは、胃不全麻痺が疑われる患者の大多数は、上部消化管(GI)内視鏡検査(胃の内部のビデオガイド検査)を受けるべきであると示唆されている。慢性的な原因不明の嘔気と嘔吐は胃不全麻痺と同様の症状を示すが、胃内容排出検査は正常である。機能性ディスペプシアは、少なくとも数週間から数ヶ月続く、「慢性的なディスペプシア」の症状を特徴とする状態である。機能性ディスペプシアはさらに、上腹部の痛みや灼熱感を特徴とする心窩部痛症候群と、早期満腹感と食後のもたれを特徴とする食後愁訴症候群に分けられる。機能性ディスペプシアの他の症状には、腹部膨満、嘔気、食後の痛みなどがある。機能性ディスペプシアの原因はよく理解されていないが、胃のリズム障害の活動は明白に関係があり、一部の研究では成人のディスペプシア患者の最大60%が異常な胃の電気的活動を示している。胃内容排出の遅れは、機能性ディスペプシアの25~40%で発生する。上部消化管内視鏡検査は、ディスペプシアを呈している患者を評価して他の病状を除外するための標準的な診断ツールである。胃内容排出の遅れは、GERD患者の重要な亜集団にも影響を及ぼし、胃のリズム障害が関係している。胃の電気的活動はまた、胃の手術後に無秩序になり、胃内容排出の遅れおよび/または上記のような症状を引き起こす可能性がある。
【0003】
消化管の蠕動運動は、徐波と呼ばれる伝播する電気的活動によって調整される。GI徐波は、消化管壁の平滑筋層に結合しているカハール介在細胞(ICC)のネットワークを介して開始および拡散される。ヒトの胃では、徐波はより大きな曲率の高いペースメーカー部位で発生し、毎分約3サイクルの通常の周波数で洞に向かって伝播する。
【0004】
心電図検査(ECG)は、心不整脈の日常的な診断検査であり、電極を皮膚に配置して、離れた臓器の電気的活動を記録する。胃電図検査(EGG)は、腹部表面に配置された少数の皮膚電極を介したGI電気的活動の評価である。EGGは胃疾患の診断検査として提案されているが、研究努力にもかかわらず、臨床的期待に応えることができないでいる。EGGが胃の機能障害を確実には診断できない主な理由は、検査が周波数とパワーの測定に依存しているのに対し、最新の空間高解像度マッピング技術は、胃のリズム障害が正常範囲内の周波数で発生することが多いことを示している。したがって、EGGは多くの異常を見逃す可能性がある。最近の研究では、胃の電気的異常を確実に区別および分類するために、胃の電気的活動の空間パターンをマッピングする必要があることが示されている。EGGは、胃で発生する電気的活動の合計であり、個々の徐波サイクルの正常または異常な伝播に関する正確な情報を提供できる。EGGの信頼性が低いもう1つの理由は、GIの電気信号の信号強度が非常に低く、ノイズが信号と間違われる可能性があるためである。さらに、使用する電極の数が少ないため、EGG電極は多くの患者で胃を直接覆っていないことが多く、胃の信号が取得される可能性が低いことを意味する。
【0005】
SQUID(Super Quantum Interference Device)は、GIの電気的活動に関連する磁場の測定に使用できるが、数百万ドルのデバイスであり、磁気シールドされた部屋に収容する必要もあり、得られた信号の分析は複雑である。まだ確実に達成されてはいない。また、SQUIDを介して達成される解像度は最適ではない可能性がある。
【0006】
胃の粘膜の連続した部位に配置されたロービング電極、または直線的に配置されて鼻-胃管に取り付けられた少数の電極は、GIのリズム障害の活動の何らかの指標を与えることができるが、胃の徐波活動の空間伝播に関する情報を確実に提供しない場合があり、そのため、異常な速度、伝播方向、またはリズム障害を説明することはできない。胃への挿管はまた、胃の機能障害を測定するための比較的侵襲的な方法でもあり、鎮静薬が必要な場合や、一部の患者では忍容性が低い場合がある。さらに、これらの対策は絶食状態でのみ行うことができ、患者は多くの場合食後にのみ症状を経験する。
【0007】
漿膜表面での測定によるGI電気的活動の高解像度マッピングは、侵襲的な外科的アクセスを必要とするため、胃腸の症状のある患者の大多数での臨床的な使用には適していない。
【0008】
低侵襲手術または内視鏡検査で対象の体内にカテーテルまたは同様のデバイスを挿入することは困難な場合があり、多くの場合、高度なスキルを持つ医療実践者が検査を実行する必要がある。さらに、そのような侵襲的検査は、対象に不快感を引き起こし、対象を感染症または他の合併症のリスクにさらす可能性があり、これは明らかに望ましくない。一部の患者は、侵襲的検査を行った後、完全に回復するのに時間がかかる場合がある。さらに、一般に、病院、診療所、または同様の施設を訪問して、不便で費用がかかる可能性のあるそのような侵襲的検査を実施する必要がある。
【0009】
従来技術のシステムおよび科学研究の論文は、皮膚表面電極のアレイを使用することなどによって、GIの活動の非侵襲的モニタリングを達成しようと試みた。
【0010】
例えば、国際公開第2017201538号パンフレットは、表面の電気生理学的センサから生理学的機能を監視するためのデバイス、システム、および方法を開示している。それは、基板上に空間的に配置され、電気生理学的信号を取得して直列データを取得するように動作可能な電極のアレイを含む電気生理学的センサ構造を含むデバイスを開示する。それは、波伝播パラメータを決定するために電気生理学的信号に基づいて空間的に分解された時系列データを処理するためのデータ処理ユニットの使用を開示している。
【0011】
同様に、米国特許第9,474,482号明細書B2は、体の消化管の運動性障害を診断するための装置および方法を開示している。それは、患者が通常の日常的な活動に従事している間のGI管からの電気信号を測定すること、身体によって伝えられる、携帯型電子機器での測定信号を記録すること、身体の1つまたは複数の症状をリアルタイムで患者により記録すること、および身体のGI障害の診断のための身体の記録された症状の記録された電気信号の特性を分析することを開示している。
【0012】
しかし、従来の/既知の装置は、電極パッチとコネクタデバイス、例えば、使用者が着用する携帯型電子デバイス(例えば、データ取得デバイス)との間の単純であるが信頼できる結合を可能にするための機能を設けていない。電極パッチとそのようなコネクタデバイス間の接続のメカニズムが信頼できないか、適切/堅牢でない場合、電極パッチとコネクタデバイス間の偶発的な切断が発生する可能性が高く、その場合、システムはリアルタイムの電気生理学的モニタリングを可能にする目的を無効にする。さらに、そのような既知の装置は、対象が通常の日常活動に従事している間、装置が対象によって快適に着用されることを可能にする機構を設けることができない。さらに、その重量のために、コネクタデバイスは、電極パッチから容易に接続解除する/外すことができ、対象の身体から脱着して落下することさえできる。このことはまた、コネクタデバイスを損傷するだけでなく、混乱、不満、および不十分な治療コンプライアンスを引き起こす可能性がある。従来のデバイスはこの問題に対処できない。
【0013】
さらに、GIの電気的活動を監視するために、信号の振幅が小さいため、電極は対象の胃腸器官に近くなるよう腹部表面に配置する必要がある場合がある。腹部表面の皮膚は一般に通常の体の動きから大きな変形を経るので、電極パッチは皮膚と適切に変形することができるコンフォーマルな材料に埋め込まれる必要があり得る。剛性の電極または不適合な材料が使用されている場合、電極パッチまたは電極が皮膚から剥離し、信号の質が信頼性の低いものに至る可能性がある。従来の/以前から知られている装置は、この問題に対処できないか、十分に対処できない。
【0014】
また、コネクタデバイスに取り付けたときに電極パッチが歪むと、接続の失敗やクロストークが発生する可能性がある。
【0015】
さらに、従来の電極パッチは、最小領域内での電極パッチの接触パッドの最適なパッケージングを可能にする設計に焦点を合わせていない。これは、従来の電極パッチがよりかさばり、特に腹部で、着用するのが不快になり得ることを意味している。
【0016】
スクリーン印刷に必要な導電体の最小限の幅をもたらすと同時に、コネクタデバイスのコネクタと接続するための共通のコネクタ部分で全電極を合わせる適切な物理的レイアウトをもたらすことは、困難になり得る、つまり従来の電極パッチは、いっそうかさばる。
【0017】
従来の/以前に知られているコネクタ装置は、電極パッチをコネクタデバイスに接続するためのケーブルまたはワイヤを必要とする場合がある。多数の電極を含むケーブルは、着用が煩雑で、製造が困難または高価である可能性があり、一般的な障害点であり、電気生理学的監視デバイスの着用性をさらに低下させる。
〔発明の目的〕
【0018】
本発明の目的は、上で述べた欠点やリスクのいくつかを克服するか、もしくは少なくとも部分的に改善する、または少なくとも人々に有用な選択を提供する電極パッチを提供することである。
【0019】
代替的または追加的に、本発明の目的は、上で述べた欠点やリスクのいくつかを克服するか、もしくは少なくとも部分的に改善する、または少なくとも人々に有用な選択を提供する電極パッチ用の接続システムを提供することである。
【発明の概要】
【0020】
第1の態様では、本発明は、対象によって生成された電気的活動を監視するための電極パッチであって、
複数の電極で電位を感知および測定するために、対象の皮膚の外面に接触するための複数の空間的に配置された電極、および
コネクタデバイスのコネクタに接続するための少なくとも1つのコネクタ部分であって、少なくとも1つのコネクタ部分は、電極から離れて間隔を置いて配置され、電極間の導電性トラックとして延びる導電体を介して電極と電気的に接続される、少なくとも1つのコネクタ部分を含む、電極パッチにある。
【0021】
一実施形態では、少なくとも1つのタングが、電極パッチの残りの部分から延びる電極パッチに形成され、少なくとも1つのコネクタ部分が少なくとも1つのタングに配置される。
【0022】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのタングは、電極パッチの残りの部分と同一平面上にある。
【0023】
いくつかの実施形態では、電極パッチは可撓性で伸縮性がある。
【0024】
いくつかの実施形態では、電極パッチは可撓性基板を含み、電極は可撓性基板に空間的に配置される。
【0025】
いくつかの実施形態では、可撓性基板は伸縮可能である。
【0026】
いくつかの実施形態では、可撓性基板は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)フィルムを含むか、またはそれでできている。
【0027】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのコネクタ部分は、電極と少なくとも1つのコネクタ部分との間の導電性トラック(または導電性トレース)として延びる導電体を介して電極と電気的に接続される。
【0028】
いくつかの実施形態では、ヒドロゲルが、可撓性基板の上部に配置される。
【0029】
いくつかの実施形態では、可撓性基板上に導電体が配置されている。
【0030】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのコネクタ部分は、複数の導電性接触パッドを含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、複数の導電性接触パッドは、千鳥状のパターンである。
【0032】
いくつかの実施形態では、接触パッドのそれぞれは、実質的に正方形の形状である。
【0033】
いくつかの実施形態では、接触パッドは、導電体を介して電極に電気的に接続されている。
【0034】
いくつかの実施形態では、電極パッチにおいて、接触パッドの総数は、電極の総数と同じである。
【0035】
いくつかの実施形態では、電極パッチにおいて、接触パッドの総数は、電極の総数および導電体の総数と同じである。
【0036】
いくつかの実施形態では、電極パッチにおいて、接触パッドの総数は、電極の総数よりも多い。
【0037】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、少なくとも1つの切り欠きを含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの切り欠きは、少なくとも1つのタングに配置される。
【0039】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの切り欠きは、実質的に長方形の形状である。
【0040】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの切り欠きは、2つのコネクタ部分の間に配置される。
【0041】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、互いに、および電極から離間された2つのコネクタ部分を含む。
【0042】
いくつかの実施形態では、2つのコネクタ部分は、電極パッチの同じ側および同じタング上に配置されている。
【0043】
いくつかの実施形態では、2つのコネクタ部分は、第1のコネクタ部分および第2のコネクタ部分であり、固定された数の電極が第1のコネクタ部分に電気的に接続され、固定された数の電極が第2のコネクタ部分に電気的に接続される。
【0044】
いくつかの実施形態では、固定された数の電極の半分が第1のコネクタ部分に電気的に接続され、電極パッチの固定された数の電極の残りの半分が第2のコネクタ部分に電気的に接続される。
【0045】
いくつかの実施形態では、電極のアレイは、8行8列に配置された64個の電極を含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、電極のアレイは、64個より多いまたは少ない64個の電極を含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、電極のアレイは32個の電極を含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、32個の電極は、8行4列に配置されている。
【0049】
いくつかの実施形態では、32個の電極が4行8列に配置されている。
【0050】
いくつかの実施形態では、電極パッチは多角形の形状である。
【0051】
いくつかの実施形態では、電極パッチが一次領域を含み、少なくとも1つのタングが一次領域から延びる電極パッチに形成され、少なくとも1つのタングが一次領域と同一平面上にある。
【0052】
いくつかの実施形態では、一次領域は実質的に長方形の形状である。
【0053】
いくつかの実施形態では、電極は一次領域に配置されている。
【0054】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの中間部分は、少なくとも1つのタングと一次領域との間に位置し、少なくとも1つの中間部分は、少なくとも1つのタングと一次領域よりも狭い。
【0055】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのタングは、実質的に長方形の形状である。
【0056】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、カールを防ぐために角が丸くなっている。
【0057】
いくつかの実施形態では、2つのタングは、パッチの残りの部分から延びるパッチに形成され、2つのタングは、互いに同一平面上にあり、パッチの残りの部分と同一平面上にあり、2つのタングは、第1のタングと第2のタングである。
【0058】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコネクタ部分は、第1または第2のタングの一方または両方に配置されている。
【0059】
いくつかの実施形態では、第1のタングおよび第2のタングは、一次領域の2つの対向する側に配置されている。
【0060】
いくつかの実施形態では、第1のタングは実質的に長方形の形状である。
【0061】
いくつかの実施形態では、第2のタングは、実質的に長方形の形状である。
【0062】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの中間部分は、実質的に台形の形状である。
【0063】
いくつかの実施形態において、電極パッチは、電極パッチが対象の皮膚の外面に付着することを可能にするための接着剤を含む。
【0064】
いくつかの実施形態では、接着剤は、電極パッチの端に配置されている。
【0065】
いくつかの実施形態では、接着剤は、一次領域の縁部および少なくとも1つのタングに配置されている。
【0066】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのタングに配置される接着剤は、少なくとも1つの接続部分から離間されている。
【0067】
いくつかの実施形態では、接着剤は接着剤層として形成される。
【0068】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、少なくとも1つのコネクタ部分またはその近くに複数の位置合わせ穴を含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、少なくとも1つのコネクタ部分の、またはそれぞれを取り囲む複数の位置合わせ穴を含む。
【0070】
いくつかの実施形態では、電極パッチは使い捨て電極パッチである。
【0071】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、対象の胃腸の電気的活動を監視する際に使用するためのものである。
【0072】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、対象の結腸の電気的活動を監視する際に使用するためのものである。
【0073】
いくつかの実施形態では、対象は小児患者である。
【0074】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、平面を含み、電極のそれぞれの少なくとも一部、コネクタ部分、および導電体は、平面において露出している。
【0075】
いくつかの実施形態では、平面は、対象の皮膚の外面に接触するように構成される表面である。
【0076】
いくつかの実施形態では、平面は実質的に平坦な表面である。
【0077】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、単一の材料シートとして、または実質的にパネルとして形成される。
【0078】
いくつかの実施形態では、電極パッチは多角形である。
【0079】
いくつかの実施形態では、電極パッチが、第1の端部と、第1の端部の反対側に位置する第2の端部との間に延在し、電極が第2の端部よりも第1の端部に近接して配置され、コネクタ部分は、第1の端部よりも第2の端部により近接して配置されている。
【0080】
いくつかの実施形態では、電極は、第1の端部と第2の端部との間の総距離の少なくとも4分の1である距離でコネクタ部分から離間されている。
【0081】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、各電極から少なくとも5センチメートルの距離で離間されている。
【0082】
第2の態様では、本発明は、第1および第2のクランプ部材が電極パッチまたは電極パッチの少なくとも一部をクランプしてコネクタデバイスと電極パッチとの間の物理的および動作可能な接続を可能にするように構成されるクランプ位置と、第1および第2のクランプ部材がクランプ位置から離れるよう移動するように構成され、電極パッチまたは電極パッチの一部が、コネクタデバイスから解放されることを可能にする解放位置との間を移動するよう構成される、第1のクランプ部材および第2のクランプ部材を含むか、またはその形態である、コネクタデバイスにある。
【0083】
いくつかの実施形態では、第1および第2のクランプ部材は、クランプ位置にあるときに電極パッチまたは電極パッチの一部に圧力をかけるように構成される。
【0084】
いくつかの実施形態では、クランプ位置では、第1のクランプ部材は第2のクランプ部材に向かって移動し、解放位置では、第1のクランプ部材は第2のクランプ部材から離れるように移動する。
【0085】
いくつかの実施形態では、第1および第2のクランプ部材は、磁気クランプ部材である。
【0086】
いくつかの実施形態では、第1および第2のクランプ部材の少なくとも1つは、電極パッチの複数の電極から電気信号を受信して、対象によって生成された電気的活動を監視できるようにするため電極パッチまたは電極パッチの一部と物理的および動作可能に接続されるように構成された少なくとも1つのコネクタを含む。
【0087】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのコネクタは、アレイコネクタまたはアレイコネクタである。
【0088】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのコネクタは、1つまたは複数のインターポーザである。
【0089】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、電極パッチまたは電極パッチの一部が配置されるように構成された平面を有する本体を含み、本体は、互いに反対側に位置する第1の端部および第2の端部を含み、第1のクランプ部材が第1の端部またはその近くで本体に取り付けられ、第2のクランプ部材が本体であり、クランプ位置において、第1のクランプ部材は、本体の平面に向かって移動するように構成され、解放位置では、第1のクランプ部材は、本体の平面から離れるように移動するように構成される。
【0090】
いくつかの実施形態では、第1のクランプ部材は、本体にヒンジで取り付けられている。
【0091】
いくつかの実施形態では、第1のクランプ部材は、少なくとも1つのコネクタを含む。
【0092】
いくつかの実施形態では、第1のクランプ部材は、開位置と閉位置との間を移動するように構成され、開位置において、第1のクランプ部材の少なくとも1つのコネクタは、周囲および閉位置に曝され、第1のクランプ部材の少なくとも1つのコネクタが周囲から隠されている。
【0093】
いくつかの実施形態では、クランプ位置において、第1のクランプ部材は、本体の平面に向かって枢動可能に移動し、本体の平面の少なくとも一部を少なくとも部分的に隠すように構成される。
【0094】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、電極パッチまたは電極パッチの一部が配置されるように構成された平面を有する本体を含み、本体は、互いに反対側に位置する第1の端部および第2の端部を含み、第1のクランプ部材が第1の端部またはその近くで本体に取り付けられ、第2のクランプ部材が第2の端部またはその近くで本体に取り付けられ、クランプ位置において、第1および第2のクランプ部材は、平面に向かって各々移動するように構成され、解放位置では、第1および第2のクランプ部材は、平面から離れるように移動するように各々構成される。
【0095】
いくつかの実施形態では、第1および第2のクランプ部材は、本体にヒンジで取り付けられている。
【0096】
いくつかの実施形態では、第1および第2のクランプ部材はそれぞれ、少なくとも1つのコネクタを備える。
【0097】
いくつかの実施形態では、第1および第2のクランプ部材が、開位置と閉位置との間を移動するように構成され、開位置において、第1および第2のクランプ部材のそれぞれの少なくとも1つのコネクタが、周囲に対して、および閉位置において曝され、第1および第2のクランプ部材のそれぞれにおける少なくとも1つのコネクタは、周囲から隠されている。
【0098】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスが、電極パッチまたは電極パッチの一部をコネクタデバイス上に位置合わせおよび/または保持するように構成された少なくとも1つの位置合わせ機構を備える。
【0099】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスが、電極パッチまたは電極パッチの一部をコネクタデバイスに位置合わせおよび/または保持するように構成された少なくとも1つの位置合わせ機構を備え、少なくとも1つの位置合わせ機構は、第1の端部と第2の端部との間の平面上または実質的にその上に配置される。
【0100】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの位置合わせ機構は、第1の端部と第2の端部との間の平面上または実質的にその上に配置される。
【0101】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの位置合わせ機構は、電極パッチに形成された少なくとも1つの相補的な切り欠きによって受け取られるように構成された突起である。
【0102】
いくつかの実施形態では、突起は、第1の端部および第2の端部の中心またはその近くに配置される。
【0103】
いくつかの実施形態では、突起は、実質的に長方形または直方体の形状である。
【0104】
いくつかの実施形態では、突起が、電極パッチに形成された少なくとも1つの相補的な切り欠きにより受け取られるとき、第1の端部と第2の端部との間の電極パッチの少なくとも横方向の動きを防止するのに十分なサイズである。
【0105】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、電極パッチに形成された相補的な位置合わせ穴によって受け取られるように構成された複数の位置合わせピンをさらに含む。
【0106】
いくつかの実施形態では、位置合わせピンは、突起の片側または両側に配置されている。
【0107】
いくつかの実施形態では、突起のいずれか、または両側のそれぞれに、配置された6つの位置合わせピンがある。
【0108】
いくつかの実施形態では、クランプ位置において、第1のクランプ部材および第2のクランプ部材は両方とも、平面に向かって枢動可能に移動し、突起を除いて平面を少なくとも部分的に隠すように構成される。
【0109】
いくつかの実施形態では、クランプ位置では、突起の少なくとも一部が周囲に曝されている。
【0110】
いくつかの実施形態では、周囲に露出される突起の部分は、表示画面を含む。
【0111】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは携帯型電子デバイスである。
【0112】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスはデータ取得デバイスである。
【0113】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスはデータロギングデバイスである。
【0114】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスはウェアラブル電子デバイスであり、少なくとも本体、第1のクランプ部材、および第2のクランプ部材が一緒になってハウジングを形成し、その内部にコネクタデバイスの電子部品が少なくとも部分的に配置される。
【0115】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは電池式である
【0116】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、リチウムイオン電池によって電力を供給される。
【0117】
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、電子回路と、メモリに記憶された命令を備えたメモリとを含み、命令の実施により、電子デバイスが電極パッチから信号を受信し、信号を処理し、データをリモートコンピューティングデバイスに送信して、対象が生成した電気的活動を監視できるようにする。
【0118】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、電極パッチから受信した生体電位測定信号を増幅およびデジタル化するための少なくとも1つのアナログ-デジタル変換器を含む。
【0119】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのアナログ-デジタル変換器は、アナログ-デジタル変換器チップである。
【0120】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、アナログ-デジタル変換器から信号を受信し、信号を処理し、データをリモートコンピューティングデバイスに送信して、対象が生成した電気的活動を監視できるように構成されるマイクロコントローラを含む。
【0121】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのアナログ-デジタル変換器は、フレキシブルケーブルでマイクロコントローラに電気的に接続することができる。
【0122】
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、フラッシュメモリ、近距離無線通信(NFC)モジュール、および/または充電回路をさらに含む。
【0123】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、コネクタデバイスを受け入れるように構成されたコネクタデバイス受容コンパートメントを有するドッキングデバイスを含むコネクタシステムの一部である。
【0124】
いくつかの実施形態では、ドッキングデバイスは、コネクタデバイスがコネクタデバイス受容コンパートメント内に受容されたときにコネクタデバイスのワイヤレス充電を促進するためのワイヤレス充電デバイスである。
【0125】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、コネクタシステムの一部である。
【0126】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、電極パッチの方向に向かって移動するように第1および第2のクランプ部材の少なくとも1つにバイアスをかけるように構成されたバイアス部材を備える。
【0127】
いくつかの実施形態では、バイアス部材は板ばねである。
【0128】
第3の態様では、本発明は、
第1の端部から第2の端部まで延びる本体であって、第2の端部は第1の端部の反対側に位置し、本体は上面と底面を有し、上面は、対象によって生成された電気的活動を監視するのに使用するための複数の電極を有する電極パッチまたは電極パッチの少なくとも一部を受け入れるように構成されている、本体と、
本体に取り付けられた少なくとも1つのクランプ部材、を含み、
少なくとも1つのクランプ部材は、開位置と閉位置との間を移動するように構成され、開位置では、少なくとも1つのクランプ部材は、上面から離れるように移動し、少なくとも部分的に上面を曝すように構成され、閉位置では、少なくとも1つのクランプ部材が上面に向かって移動し、少なくとも部分的に上面を隠すように構成されており、
少なくとも1つのクランプ部材は、複数の電極から電気信号を受信して、対象によって生成された電気的活動を監視できるようにするため電極パッチまたは電極パッチの一部と物理的および動作可能に接続されるように構成された少なくとも1つのコネクタを含む、コネクタデバイスにある。
【0129】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのクランプ部材は、本体にヒンジで取り付けられている。
【0130】
いくつかの実施形態では、第1および第2のクランプ部材の両方が、少なくとも1つのコネクタを備える。
【0131】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのクランプ部材は、開位置と閉位置との間を移動するように構成され、開位置では、少なくとも1つのクランプ部材の少なくとも1つのコネクタは、周囲に、また閉位置に曝され、少なくとも1つのクランプ部材の少なくとも1つのコネクタは、周囲から隠されている。
【0132】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのコネクタは、アレイコネクタまたはアレイコネクタである。
【0133】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのコネクタは、1つまたは複数のインターポーザである。
【0134】
いくつかの実施形態では、閉位置において、少なくとも1つのクランプ部材は、上面に向かって枢動可能に移動し、少なくとも部分的に上面を隠すように構成される。
【0135】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスはウェアラブル電子デバイスであり、少なくとも本体、少なくとも1つのクランプ部材が一緒になってハウジングを形成し、その内部にコネクタデバイスの電子部品が少なくとも部分的に配置される。
【0136】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、電極パッチまたは電極パッチの一部を上面に位置合わせおよび/または保持するように構成された少なくとも1つの位置合わせ機構を備える。
【0137】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの位置合わせ機構は、上面に、または実質的に上面に配置される。
【0138】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの位置合わせ機構は、電極パッチに形成された少なくとも1つの相補的な切り欠きによって受け取られるように構成される突起である。
【0139】
いくつかの実施形態では、突起は、第1の端部および第2の端部の中心またはその近くに配置される。
【0140】
いくつかの実施形態では、突起は、実質的に長方形または直方体の形状である。
【0141】
いくつかの実施形態では、突起が、電極パッチに形成された少なくとも1つの相補的な切り欠きにより受け取られるとき、第1の端部と第2の端部との間の電極パッチの少なくとも横方向の動きを防止するのに十分なサイズである。
【0142】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、電極パッチに形成された相補的な位置合わせ穴によって受け取られるように構成された複数の位置合わせピンをさらに含む。
【0143】
いくつかの実施形態では、位置合わせピンは、突起の片側または両側に配置されている。
【0144】
いくつかの実施形態では、突起のいずれかの側に配置された6つの位置合わせピンがある。
【0145】
いくつかの実施形態では、閉位置において、少なくとも1つのクランプ部材は、上面に向かって枢動可能に移動し、突起を除いて上面を少なくとも部分的に隠すように構成される。
【0146】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのクランプ部材が本体に取り付けられ、少なくとも2つのクランプ部材は、第1のクランプ部材および第2のクランプ部材である。
【0147】
いくつかの実施形態では、第1および第2のクランプ部材は、開位置と閉位置との間を移動するように構成され、開位置にあるとき、第1のクランプ部材および第2のクランプ部材は両方とも、上面に向かって移動し、上面を少なくとも部分的に隠し、
第1および第2のクランプ部材の少なくとも1つは、複数の電極から電気信号を受信して、対象によって生成された電気的活動を監視できるようにするため電極パッチまたは電極パッチの一部と物理的および動作可能に接続されるように構成された少なくとも1つのコネクタを含む。
【0148】
いくつかの実施形態では、第1および第2のクランプ部材が、開位置と閉位置との間を移動するように構成され、開位置において、第1および第2のクランプ部材のそれぞれの少なくとも1つのコネクタが、周囲に対して、および閉位置において曝され、第1および第2のクランプ部材のそれぞれにおける少なくとも1つのコネクタは、周囲から隠されている。
【0149】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの位置合わせ機構は、第1の端部と第2の端部との間の上面上または実質的に上面に配置される。
【0150】
いくつかの実施形態では、閉位置において、第1のクランプ部材および第2のクランプ部材は両方とも、上面に向かって枢動可能に移動し、突起を除いて上面を少なくとも部分的に隠すように構成される。
【0151】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスはウェアラブル電子デバイスであり、少なくとも本体、第1のクランプ部材、および第2のクランプ部材が一緒になってハウジングを形成し、その内部にコネクタデバイスの電子部品が少なくとも部分的に配置される。
【0152】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは電池式である。
【0153】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、リチウムイオン電池によって電力を供給される。
【0154】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、電子回路と、メモリに記憶された命令を備えたメモリとを含み、命令の実施により、電子デバイスが電極パッチから信号を受信し、信号を処理し、データをリモートコンピューティングデバイスに送信して、対象が生成した電気的活動を監視できるようにする。
【0155】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスはデータ取得デバイスである。
【0156】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスはデータロギングデバイスである。
【0157】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、コネクタデバイスを受け入れるように構成されたコンパートメントを有するドッキングデバイスを含むコネクタシステムの一部である。
【0158】
いくつかの実施形態では、ドッキングデバイスは、コネクタデバイスがコネクタデバイス受容コンパートメント内で受容されたときにコネクタデバイスのワイヤレスまたは充電を促進するためのワイヤレスまたは接触充電デバイスである。
【0159】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、電極パッチから受信した生体電位測定信号を増幅およびデジタル化するための少なくとも1つのアナログ-デジタル変換器を含む。
【0160】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのアナログ-デジタル変換器は、アナログ-デジタル変換器チップである。
【0161】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、アナログ-デジタル変換器から信号を受信し、信号を処理し、データをリモートコンピューティングデバイスに送信して、対象が生成した電気的活動を監視できるように構成されるマイクロコントローラを含む。
【0162】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのアナログ-デジタル変換器は、フレキシブルケーブルでマイクロコントローラに電気的に接続することができる。
【0163】
いくつかの実施形態では、電子部品は、フラッシュメモリ、近距離無線通信(NFC)モジュール、および/または充電回路をさらに含む。
【0164】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、コネクタシステムの一部である。
【0165】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、第1の態様で定義されたものである。
【0166】
第4の態様では、本発明は、対象によって生成された電気的活動を監視するためのシステムであって、
複数の電極で電位を感知および測定するために対象の皮膚の外面に接触するための空間的に配置された電極を含む電極パッチであって、電極は電極から離間され、電極と少なくとも1つのコネクタ部分との間の導電性トラックとして延びる導電体を介して電極と電気的に接続されている少なくとも1つのコネクタ部分に送られる電極パッチ、および
複数の電極から電気信号を受信して、対象によって生成された電気的活動を監視できるようにするため少なくとも1つのコネクタ部分で電極パッチまたは電極パッチの一部と物理的および動作可能に接続されるように構成された少なくとも1つのコネクタを有する、コネクタデバイス、とを含む、システムに広く存在する。
【0167】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは電子デバイスである。
【0168】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、電子回路と、メモリに記憶された命令を備えたメモリとを含み、命令の実施により、電子デバイスが電極パッチから信号を受信し、信号を処理し、データをリモートコンピューティングデバイスに送信して、対象が生成した電気的活動を監視できるようにする。
【0169】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスはデータ取得デバイスである。
【0170】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスはデータロギングデバイスである。
【0171】
いくつかの実施形態では、システムは、コネクタデバイスを受け入れるように構成されたコンパートメントを有するドッキングデバイスをさらに含む。
【0172】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、第1の態様で定義されたものである。
【0173】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、第2または第3の態様で定義されたものである。
【0174】
いくつかの実施形態では、システムは、胃腸の電気的活動を監視するためのものである。
【0175】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、第1の態様で定義されたものである。
【0176】
第5の態様では、本発明は、電極パッチをコネクタデバイスに接続する方法に広く存在し、この方法は、
電極パッチを準備すること、
電極パッチまたは電極パッチの少なくとも一部をクランプするように構成された第1および第2のクランプ部材を有するコネクタデバイスを準備すること、
第1および第2のクランプ部材が電極パッチまたは電極パッチの一部をクランプしてコネクタデバイスと電極パッチまたは電極パッチの一部との間の物理的および動作可能な接続を可能にするように構成されるクランプ位置と、第1および第2のクランプ部材がクランプ位置から、電極パッチまたは電極パッチの一部へと離れるよう移動して、コネクタデバイスから解放されるよう構成される解放位置との間、第1および第2のクランプ部材を移動すること、を含む。
【0177】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、少なくとも1つの切り欠きを含み、コネクタデバイスは、切り欠きによって受け取られるように構成された少なくとも1つの相補的な突起を含み、この方法は、
電極パッチまたは電極パッチの一部を解放位置にある間にコネクタデバイス上に配置して、少なくとも1つの突起が少なくとも1つの切り欠きによって受け取られるようにすること、および
第1および第2のクランプ部材を解放位置からクランプ位置に移動させること、をさらに含む。
【0178】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、複数の位置合わせ穴を含み、コネクタデバイスは、位置合わせ穴によって受け取られるように構成された複数の相補的な位置合わせピンを含み、この方法は、
複数の位置合わせピンが複数の位置合わせ穴によって受け取られるように、解放位置にある間に電極パッチまたは電極パッチの一部をコネクタデバイス上に配置すること、および
第1および第2のクランプ部材を解放位置からクランプ位置に移動させること、をさらに含む。
【0179】
いくつかの実施形態では、電極パッチは、第1の態様で定義されたものである。
【0180】
いくつかの実施形態では、コネクタデバイスは、第2または第3の態様で定義されたものである。
【0181】
本発明の他の態様は、単に例として、添付図面を参照して与えられる以下の発明を実施するための形態から明らかになるであろう。
【0182】
本明細書において、特許明細書、他の外部文献、または他の情報源を参照した場合、これは、概して、本発明の特徴を考察するために背景を提供することを目的としている。特に明記しない限り、このような外部文書を参照することは、いかなる管轄においても、このような文書またはこのような情報源が先行技術であるか、または当技術分野における一般常識の一部をなすことの承認として解釈されないものとする。
【0183】
以下の発明を実施するための形態では、「上部(upper)」、「下部(lower)」、「右(right)」、「左(left)」、「垂直(vertical)」、「水平(horizontal)」、「上面(top)」、「底(bottom)」、「横方向(lateral)」、「長手方向(longitudinal)」、およびそれらの派生語は、図面において方向付けられているように、本発明に関係しているものとする。ただし、本発明が、その反対に明確に指定されている場合を除いて、様々な代替変形形態を想定し得ることを理解されたい。また、添付図面に示され、以下の発明を実施するための形態に記載される特定のデバイスが、本発明の単なる例示的な実施形態であることも理解されたい。したがって、本明細書に開示される実施形態に関係する特定の寸法および他の物理的特性は、限定的であると見なされるべきではない。
【0184】
「備える(comprise)」という用語は、様々な管轄下で、排他的または包括的のいずれかの意味に帰することができることが認められている。本明細書の目的では、特に断りのない限り、「含む(comprise)」という用語は、包括的な意味を有するものとし、リスト化された構成要素または要素だけでなく、他の不特定の構成要素または要素の包含も可能にする。「含む(comprises)」または「含む(comprised)」または「含むcomprising」という用語は、システム、または方法もしくはプロセスの1つ以上のステップに関連して使用される場合、同様の意味を有する。
【0185】
本明細書の前後で使用される際、「および/または(and/or)」という用語は、「および」もしくは「または」またはその双方を意味する。
【0186】
本明細書の前後で使用される際、名詞に続く「(s)」は、名詞の複数形および/または単数形を意味する。
【0187】
請求項で使用される場合、特に明記されていない限り、「ため(for)」という語は、「に好適な(suitable for)」のみを意味すると解釈されるべきであり、例えば、述べられている特定の目的のために特異的に「適合(adapted)」または「構成(configured)」されているわけではない。
【0188】
単なる例示として、また図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0189】
図1】本発明の第1の好ましい実施形態による電極パッチの例/実施形態である。
図2図1の電極パッチのコネクタ部分を示している。
図3図1の電極パッチの接続のために使用され得るコネクタの例を示している。
図4図3のコネクタの断面図を示している。
図5図1の電極パッチに接続されるように構成された、本発明の第1の好ましい実施形態によるコネクタデバイスの例/実施形態を示す。
図6】本発明の第2の好ましい実施形態によるコネクタデバイスの例/実施形態である。
図7図6のコネクタデバイスの分解図である。
図8図1の電極パッチのコネクタ部分に電極パッチ穴を配置した例を示す。
図9】本発明の第2の好ましい実施形態による電極パッチの例/実施形態を示す。コネクタデバイスのコネクタも示されている。
図10図9の電極パッチのコネクタ部分の例を示し、コネクタ部分に接続されている導電体も示している。
図11図9の電極パッチのコネクタ部分の例を示し、コネクタ部分に接続されている導電体も示している。
図12】クランプ位置にある第3の好ましい実施形態によるコネクタデバイスの例/実施形態を示す。
図13図10および11のコネクタ部分への接続に使用できるコネクタの例を示す。
図14図13のコネクタを使用して図10および11のコネクタ部分に接続し得る方法の例を示す。
図15】本発明の第4の好ましい実施形態によるコネクタデバイスの例/実施形態を示す。
図16図10および11のコネクタ部分への接続に使用できるコネクタの別の例の平面図を示す。
図17図16のコネクタの斜視図を示す。
図18図16のコネクタの側面図を示す。
図19図9の電極パッチのコネクタ部分の例を示し、コネクタ部分に接続されている導電体も示している。
図20】本発明の第3の好ましい実施形態による電極パッチの例/実施形態を示す。コネクタデバイスの概略図も示されている。
図21図15の電極パッチのコネクタ部分の例/実施形態を示す。
図22】本発明の第4の好ましい実施形態による電極パッチの例/実施形態である。コネクタデバイスの概略図も示されている。
図23】開位置/解放位置にある第5の好ましい実施形態によるコネクタデバイスの例/実施形態を示す。
図24】開位置/解放位置にある図23のコネクタの例/実施形態を示す。
図25】いかに図23のコネクタデバイスをドッキングデバイスに配置し得て、いかに図23のコネクタデバイスを使用して電極パッチに接続するために使用され得るかを順次説明する。
図26】いかに図23のコネクタデバイスをドッキングデバイスに配置し得て、いかに図23のコネクタデバイスを使用して電極パッチに接続するために使用され得るかを順次説明する。
図27】いかに図23のコネクタデバイスをドッキングデバイスに配置し得て、いかに図23のコネクタデバイスを使用して電極パッチに接続するために使用され得るかを順次説明する。
図28】いかに図23のコネクタデバイスをドッキングデバイスに配置し得て、いかに図23のコネクタデバイスを使用して電極パッチに接続するために使用され得るかを順次説明する。
図29】いかに図23のコネクタデバイスをドッキングデバイスに配置し得て、いかに図23のコネクタデバイスを使用して電極パッチに接続するために使用され得るかを順次説明する。
図30】いかに図23のコネクタデバイスをドッキングデバイスに配置し得て、いかに図23のコネクタデバイスを使用して電極パッチに接続するために使用され得るかを順次説明する。
図31】開位置/解放位置にある第6の好ましい実施形態によるコネクタデバイスの例/実施形態を示す。
図32】開位置/解放位置にある第7の好ましい実施形態によるコネクタデバイスの例/実施形態を示す。本発明のさらに好ましい例/実施形態による電極パッチも示されている。
図33】開位置/解放位置にある第8の好ましい実施形態によるコネクタデバイスの例/実施形態を示す。本発明のさらに好ましい例/実施形態による電極パッチも示されている。
図34】本発明の第5の好ましい実施形態による電極パッチを示す。
図35】ドッキングデバイスに配置された図23のコネクタデバイスと係合しようとしている、図35の電極パッチを示している。
図36図23のコネクタデバイスが開位置/解放位置にある状態でドッキングデバイスに配置された、図23のコネクタデバイスと係合する図35の電極パッチを示している。
図37図23のコネクタデバイスが閉位置/クランプ位置にある状態で図23のコネクタデバイスと係合する図35のコネクタデバイスの電極パッチの例/実施形態を示している。
図38】開位置/解放位置にある第9の好ましい実施形態によるコネクタデバイスの例/実施形態を示す。
図39】閉位置/クランプ位置にある第9の好ましい実施形態によるコネクタデバイスの例/実施形態を示す。
図40】ドッキングデバイスに配置された図37のコネクタデバイスと係合しようとしている、さらなる好ましい例/実施形態による電極パッチの例/実施形態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0190】
電気的活動を監視するための従来の医療装置は、電極パッチと、そのようなパッチと電子通信しているデータ取得デバイスなどの電子デバイスであり得るコネクタデバイスとを含む感知デバイスを使用することができる。しかし、そのような従来の装置は、電極パッチとコネクタデバイスとの間の接続が信頼でき適切であることを保証するためのこの2つの結合メカニズムに焦点を合わせていない。そのような接続が適切でない場合、コネクタデバイスと電極パッチの間の偶発的な切断が発生する可能性が高く、その場合、生理学的/電気的活動のリアルタイムでの監視を実行できない。さらに、その重量のために、コネクタデバイスは、電極パッチから容易に外れ、対象の身体から脱落して落下する可能性があり、コネクタデバイスを損傷するだけでなく、混乱、不満、およびコンプライアンス不良も引き起こす可能性がある。したがって、対象が着用する可能性のある電極パッチとコネクタデバイスとの間の単純であるが信頼できる結合を可能にする電極パッチ接続システムを提供することが望ましい。また、対象が通常の日常活動に従事している間、対象が快適で信頼できる方法で生理学的状態を監視するために着用できる非侵襲的医療機器用の電極パッチ接続システムを提供することが望ましい。また、生理学的機能を監視するためのいずれかのシステムを使用した経験がほとんどないかまったくない新しい患者が簡単にセットアップして使用できる電極パッチ接続システムを提供することが望ましい。さらに、電極パッチとコネクタデバイスのコネクタとの間の接続のためにケーブルを必要としない電極パッチ接続システムを提供することが望ましい。
【0191】
また、コネクタデバイスに接続したときに歪まない電極パッチを有すると、接続の失敗やクロストークが発生する可能性があることが望ましい。
【0192】
電極パッチの接触パッドを最小領域内に最適にパッケージ化できるように設計された電極パッチを有することも望ましいので、よりかさばらず、特に腹部領域でより快適に着用できる電極パッチの設計が達成可能である。
【0193】
設計が単純であり、スクリーン印刷によって製造するのに費用効果が高い電極パッチを有することも望ましい。
【0194】
もつれまたはワイヤがないかまたは少ないように、使用中にワイヤを使用しないかまたは少なくする必要がある電極パッチを有することも望ましい。
【0195】
使用中に対象の皮膚の外面に接続されたときに対象に快適に感じる電極パッチを有することも望ましい。
【0196】
患者/対象の皮膚の外面に接続されたときに容易に外れないコネクタデバイスおよび電極パッチアセンブリを有することも望ましい。
【0197】
次に、本発明の1つの好ましい実施形態による電極パッチ100の一例を図1が示す、添付の図面を参照する。
【0198】
電極パッチ100は、対象の生理学的機能を監視するためのシステムの一部として使用されるように構成される。対象は好ましくはヒトであるが、任意選択で対象は非ヒト動物であり得る。最も好ましくは、電極パッチ100は、対象の胃腸(GI)の電気的活動を監視するためのシステムの一部として使用されるように構成される。いくつかの実施形態では、電極パッチ100は、対象の他の領域での電気的/生理学的活動を監視するように構成され得る、例えば結腸領域、および/または心臓または他の子宮または膀胱などの平滑筋系、または脳の信号(EEG)または骨格筋の信号(EMG)を監視することなどができるが、これらに限定されない。
【0199】
電極パッチ100は、基本的に感知デバイスであり、複数の電極で電位を感知および測定するために対象の皮膚の外面に接触するための電極の形態の複数の空間的に配置された表面電気生理学的センサを備える。図1に示す例では、合計66個の電極があり、そのうち64個の電極が8行8列のアレイに配置され、残りの2つの電極102a、102bは接地電極と参照電極である。使用中の電位は、64個の電極のそれぞれと参照電極102aとの間の差として測定することができる。接地電極102aは、「駆動右脚」または「バイアス」電極であり得る。接地電極102aの目的は、対象の身体の電圧レベルを許容範囲内に維持し、対象の身体のいずれかのコモンモード(例えば、50/60Hzの電力線ノイズ)を最小限に抑えることである。ドリブンされた右脚は、これを達成するために必要に応じて(理由にかなう範囲内で)ソースまたはシンクとして機能する。しかし、電極パッチ100は、66個を超える電極または66個未満の電極を含み得る。接地電極および参照電極102a、102bは、図1に示されているものとは異なる場合がある。
【0200】
好ましくは、電極パッチ100は、対象の皮膚の外面に、最も好ましくは、腹部領域またはその近くに取り外し可能に取り付けられ、電極102、102a、102bが腹部領域またはその近くの対象の皮膚の外面に接触でき、対象の消化管からの電気信号を感知して測定するようにする。電極パッチ100が他の領域からの電気信号を感知および測定するためのものである場合、電極パッチは、適切な領域またはその近くで対象の皮膚の外面に取り外し可能に取り付けられるように構成され得て、電極102、102a、102bがそのような領域またはその近くで、対象の皮膚の外面に接して、対象の体のその領域からの電気信号を感知して測定することができる。これには、結腸領域が含まれる場合がある。
【0201】
電極パッチ100は、柔軟で伸縮性のある材料で作ることができる。電極パッチ100は、可撓性基板を含み得、電極は、可撓性基板上に空間的に配置され得る。可撓性基板はまた、伸縮可能であり得る。柔軟で伸縮性があることにより、電極パッチ100は、対象の皮膚に適切に付着することができ、その結果、電極インピーダンスが改善され得る。電気的活動、例えばGI電気的活動を監視するために、電極は、信号振幅が低いために、対象の胃腸器官にできるだけ近い腹部表面に配置される必要がある場合がある。腹部表面の対象の皮膚は、一般に、通常の体の動きから大きな変形を経るので、コンフォーマル/フレキシブル基板に空間的に配置された電極は、対象の皮膚と共に適切に変形し、その結果、対象の皮膚から剥離する可能性を減らすことができる。対象の皮膚から剥離する可能性を減らすことにより、信頼性の低い質の信号可能性も最小限に抑えられる。
【0202】
可撓性基板は、薄い接着フィルム/層であり得る熱可塑性ポリウレタン(TPU)フィルムを含み得るか、またはそれから作製され得る。ヒドロゲルは、柔軟な基板の上に配置することができ、生物学的信号の伝導性を改善する。
【0203】
図1に示されるように、電極パッチは、少なくとも1つのコネクタ部分104を含み得る。コネクタ部分104は、電極102、102a、102bから距離を置いて離間させることができる。コネクタ部分104は、電極102、102a、102bのいずれでもない。コネクタ部分104は、電極102、102a、102bを含む電極パッチの一次領域Pから離間して配置することができ、コネクタ部分104は、電極102、102a、102bと電気的に接続されている。示されるように、一次領域Pは、示されるように実質的に長方形であり得る。あるいは、一次領域Pは、他の任意の適切な多角形であり得る。特定の実施形態では、一次領域Pは、形状が円形であり得る。示されるように、電極パッチ100は、第1の端部と、第1の端部の反対側に位置する第2の端部との間に延びることができる。電極102、102a、102bは、第2の端部よりも第1の端部のより近位に配置され得、コネクタ部分は、第1の端部よりも第2の端部のより近位に配置され得る。特定の実施形態では、電極102、102a、102bは、第1の端部と第2の端部との間の総距離の少なくとも4分の1である距離で、コネクタ部分104から離間され得る。電極パッチ100は、電極102、102a、102bのそれぞれから少なくとも5センチメートルの距離で離間され得る。
【0204】
コネクタ部分104を電極から一定の距離だけ離して配置することにより、コネクタ部分104に取り付けられた任意のコネクタデバイスもまた、電極から離れた位置に配置することができる。これは、コネクタデバイスとの物理的相互作用および/またはコネクタ部分104でのいずれかの物理的相互作用の間の、電極との干渉および/または電極102、102a、102bと対象の皮膚の外面との間の接触を最小限に抑えることができる。
【0205】
電極パッチ100は、平面を含む/有することができ、電極102、102a、102bのそれぞれの少なくとも一部、コネクタ部分104、および導電体106は、平面で露出され得る。平面は、対象の皮膚の外面に接触するように構成された表面であり得る。平面は実質的に平坦な表面であり得る。電極パッチ100は、単一の材料シートとして、または実質的にパネルとして形成され得る。そのような平面の配置は、電極パッチの皮膚接触領域に膨らみがなく、また電極パッチの皮膚接触領域で突出している電極パッチ100のいずれの構成要素もないので、快適さを高め、使用中の対象の皮膚へのより良い付着をもたらす。電極パッチ100の残りの部分から延びる電極パッチ100上に少なくとも1つのタング103を形成することができる。しかし、タング103は、電極パッチ100の残りの部分と同一平面上にあり得る。コネクタ部分104は、タング103内に配置することができる。しかし、一実施形態では、タングの近く/近位に配置することができる。一次領域よりも狭いタング103上にコネクタ部分104を有することは、電極パッチ100間の容易かつより良好な接続を容易にする。これはまた、コネクタ部分104が電極パッチ100の他の広い領域に配置された場合に必要となる大きなコネクタデバイスとは対照的に、小さなコネクタデバイスを使用して電極パッチ100のコネクタ部分104に接続し、電極パッチをクランプできることを意味する。したがって、タング103およびコネクタ部分104をタング上に配置することにより、使用中に対象が着用する装置全体(すなわち、コネクタデバイスおよび電極パッチを含む装置)の体積が減少し、潜在的に重量も減少する。示されるように、中間領域Iは、一次領域Pとタング103との間に形成され得る。中間領域Iは、実質的に台形の形状であり得る。
【0206】
示されるように、電極パッチ100は、第2のタング105を含み得、接地電極および参照電極102a、102bは、その第2のタング105上に配置され得る。示されるように、電極102から(また、一次領域Pからさらに)最も遠い(最も遠位の)タング103の端部は、C字形の部分107として形成される。示されるように、切り欠き109は、電極102とコネクタ部分104との間に配置され得る。示されるように、第2のタング105は、実質的に長方形の形状であり得る。
【0207】
コネクタ部分104は、可撓性基板上に配置することができる。図1に示されるように、コネクタ部分104は、電極102とコネクタ部分104との間の導電性トラック(導電性トレースとも呼ばれる)として延びる導電体106を介して電極102、102A、102Bと電気的に接続され得、導電体106は、導電性トラックであり得る。一実施形態では、それはワイヤであり得る。導電性トラックは、ワイヤを使用する可能性のあるあまり好ましくない実施形態よりも有利である。例えば、ワイヤを使用するのではなく、導電性トラックを使用することで、より低コストで大量生産を実現できる。さらに、導電性トラックは、ワイヤと比較して低い電気ノイズをもたらす。さらに、ワイヤは移動する可能性があるため、簡単に絡まったり外れたりする可能性があるが、導電性トラックは電極パッチに固定されているため、このような望ましくない移動やもつれの影響を受けない。したがって、導電性トラックは、電極パッチの性能の信頼性を高める。さらに、ワイヤとは反対の導電性トラックを使うと、対象の外皮(皮膚の外面)と接触するように構成された電極パッチの表面の膨らみまたは同様のものを回避し、それによって使用中の快適さを提供することができる。導電体106は、可撓性基板上に配置することができる。
【0208】
図2に示されるように、コネクタ部分104は、複数の導電性接触パッド108を含み得る。接触パッド108は、可撓性基板上に配置され得る。接触パッド108は、導電体106を介して電極に電気的に接続され得る。図1に示されるように、導電体106は、電極102と接触パッド108との間の導電性トラックとして延びることができる。
【0209】
電極パッチ100において、接触パッド108の総数は、電極102の総数と同じであり得る。図1に示される例では、電極パッチ108に66個の電極および66個の接触パッド108が存在する。電極102および接触パッド108は、1つの電極が1つの接触パッドのみと電気的に接続され、2つの電極が同じ接触パッドと電気的に接続されないように接続され得る。図1に示されるように、参照電極および接地電極102a、102bの両方は、電極102のアレイから分離することができる。
【0210】
いくつかの実施形態では、接触パッド108の総数は、電極102の総数よりも多くてもよい。そのような追加の/予備の接触パッドを有することは、それらが多くの目的に使用できるので有利である可能性がある。一例として、予備の接触パッドは、電極パッチと共に使用されるコネクタデバイスのバージョンまたはモデルを検出するために使用され得る。例えば、その接続が予期されていないときに予備の接触パッドがコンタクトデバイスのコネクタに接続した場合、コネクタデバイスの誤ったバージョンまたはモデルが使用されていることを使用者に示唆し得る。同様に、予備の接触パッドが、そのような接続が予期されていたときにコンタクトデバイスのコネクタに接続しない場合、それは、コネクタデバイスの誤ったバージョンまたはモデルが使用されていることを使用者に示唆し得る。使用者は、エラーメッセージまたは、正しいバージョンのコネクタデバイスを使用するようにトリガーする可能性のあるその他のメカニズムを受け取る場合がある。
【0211】
電極102、102A、102Bのそれぞれおよび接触パッド108は、1つの電極が1つの導電体のみを使用して1つの電気接触パッド108のみと電気的に接続され、導電体が複数の対の電極および互いに電気的に接続された接触パッドと電気的に接続されないように、導電体106を使用して電気的に接続され得る。
【0212】
パッチでは、導電体106の総数は、電極102、102a、102bの総数と同じである。図1に示されるように、パッチ100には、66個の導電体106が存在する。
【0213】
電極102、102a、102bは、Ag-AgCl電極であり得る。
【0214】
電極102、102a、102bのそれぞれは、互いに少なくとも2cm離れていてもよい。パッチの最大長は21cmである。パッチの最大幅は16cmであり得る。特定の実施形態では、パッチの幅は、21cmより大きくても小さくてもよい。
【0215】
電極パッチ100は、接着剤層として形成され得る接着剤を含み得る。電極パッチ100は、使い捨ての剥離・粘着パッチであり得る。示されるように、電極パッチ100の角は、カールを防ぐために丸くされ得る。
【0216】
電極パッチ100は、スクリーン印刷を使用して大量生産することができる。図1のパッチの設計では、主要な課題の1つは、スクリーン印刷に必要な導電体106の最小限の幅を設けると同時に、すべての電極を取得するための適切な物理レイアウトを設けることである。例として、66の電極すべてが、コネクタデバイスのコネクタと接続するためのコネクタ部分104で交わる。各接触パッド108はまた、効果的かつ確実に動作するために特定の平坦な表面積を必要とする。本発明の電極パッチ100は、図2に示されるように、接触パッド108のグループを千鳥状のフォーマット/パターンで構成することによってこれを達成することができる。好ましくは、接触パッド108のそれぞれは、コネクタデバイスとの電気的接触を行うために必要とされるx/y許容差を最大化するために示されるように、形状が正方形である。あるいは、接触パッド108は、形状が長方形であり得る。図1に示されるように、電極パッチ100上の導電体106は、千鳥状の空間間隔で接触パッド108にぶつかり、曲線で移動する/延びることができる。上記のような構成は、最小領域内での接触パッド108の最適なパッケージングを可能にする。そのような構成はまた、コネクタ部分104が、図5に示されるコネクタデバイス600などのコネクタデバイスのコネクタ150と効果的かつ効率的に接続することを可能にする。
【0217】
電極パッチ100の接触パッド108と電気的に接続するために使用することができるコネクタ150の一例が図3に示されている。コネクタ150は、使用中にコネクタ部分104の接触パッド108に電気的に接続されるように構成された複数の導電性接触ピン152を備え得る。コネクタ150は、インターポーザまたはアレイコネクタであり得、接触ピン152は、図4に示されるように、はんだボールの形態であり得る。そのようなコネクタ150は、圧縮によって機能する可能性があり、使用される接触ピン152の数だけ増加する可能性がある累積接触力を必要とする可能性がある。そのようなコネクタ150を使用することにより、コネクタ部分104(およびその結果として電極)を、図5を参照して以下に説明するようなコネクタデバイス500などのコネクタデバイスに接続するためのケーブルを必要としない場合がある。使用できるコネクタ150の一例は、1.0mmの超低電力マイクロアレイコネクタである。そのようなコネクタの例は、https://www.samtec.com/products/za8に開示されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。コネクタ150などのコネクタを使用することにより、コネクタ150と電極パッチ100とを電気的に接続するためのケーブル/ワイヤは必要とされない。
【0218】
図5は、電極パッチ100または少なくともその一部をクランプするためのコネクタデバイス500の一実施形態を示している。そのようなクランプはクランプ位置にあるときに、電極パッチまたは電極パッチの一部に圧力をかけ得る。示されるように、コネクタデバイス500は、2つの別個の接続またはクランプ部材、すなわち、この例では下部クランプ部材である第1のクランプ部材510、およびこの例では上部クランプ部材である第2のクランプ部材520の形態であり得る。第1のクランプ部材510および第2のクランプ部材520は、電極パッチ100、より具体的には、それらの間の電極パッチのコネクタ部分140をクランプするように構成される。この例では、第1および第2のクランプ部材510、520は、2つの別個の要素であることが示され、2つのクランプ部材510および520は、好ましくは、可撓性プリント回路基板515によって接続される。図2に示されるように、電極パッチ100のコネクタ部分104は、穴110a、110b、110c(以下、電極パッチ穴110a、110b、110cと呼ばれる)を含み得る。穴110a、110b、110cは、マクロ穴であり得る。第1のクランプ部材510および第2のクランプ部材520は、磁気結合を使用して、電極パッチ穴110a、110b、110cを介して取り付けられ得る。電極パッチ穴110a、110c、110cの数、サイズ、および/または構成は、図2に示されているものとは異なる場合がある。電極パッチ穴110a、110b、110cはまた、パッチのコネクタ部分104をコネクタ150に位置合わせするための位置合わせとして機能することができる。例えば、コネクタデバイス500は、接続部分104が適切に位置合わせされ、コネクタ150に接続されていることを確実にするための、電極パッチ穴110a、110b、110cによって受け取られるように構成された位置合わせピンを有し得る。
【0219】
図6は、電極パッチ100のコネクタ部分104に接続するためのコネクタデバイス600の別の好ましい実施形態を示し、図7は、図6のコネクタデバイス600の分解図である。図6および7に示されるように、コネクタデバイス600は、第1のクランプ部材610および第2のクランプ部材620を備える。第1のクランプ部材610および第2のクランプ部材620は、電極パッチ100、より具体的には、それらの間の電極パッチ100のコネクタ部分104をクランプするように構成される。
【0220】
示されるように、第1のクランプ部材610は、第1および第2のクランプ部材610、620が一緒にクランプ位置に固定されるときに、電極パッチ100のコネクタ部分104を下からクランプするように構成される底部/下部クランプ部材である。
【0221】
第1のクランプ部材110は、第1のクランププレート611、コネクタ650、および発泡体層612を備える。示されるように、第1のクランプ部材プレート611は、第1の端部611aおよび第2の端部611bから長手方向に延びるように細長くされ得、下面611cおよび上面611dを有する。発泡体層612は、下面611cに配置され、使用中に対象の皮膚の外面に接触するように構成される。上面611dは、第1の端部611aまたはその近くの第1のスタッド614aと、第2の端部611bまたはその近くの第2のスタッド614bとを含み得る。スタッド614aおよび614bは、ねじ山で留めることができる。複数のダボ615a、615bおよび615cが、第1および第2のスタッド614aおよび614bの間の上面611dに配置され得る。ダボ615a、615b、および615cは、スタッド614a、および614bと比較して、サイズ(好ましくは長さ、直径、および/または高さ)がより小さい場合がある。複数のコネクタ固定ピン616aおよび616bは、ダボに隣接して配置され得る。この例では、ダボ615a、615bに隣接して配置された2つのコネクタ固定ピン616aおよび616bがある。コネクタ固定ピン616aは、ダボ615aに隣接して配置され、コネクタ固定ピン616bは、ダボ615bに隣接して配置される。中間ダボ615cに隣接してコネクタ固定ピンを配置することはできない。一実施形態(図示せず)では、コネクタ固定ピンは、任意選択で、ダボ615cに隣接して配置することもできる。
【0222】
示されるように、コネクタ650は、第1のクランプ部材610の上面611dに配置され、より具体的には、コネクタ650の接触ピン652が上向きに、すなわち第2のクランプ部材620の方向に向けて、第1のクランププレート611の上面611dに配置される。コネクタ650は、アレイコネクタであり得る。コネクタ650は、インターポーザであり得る。示されるように、コネクタ650は、ダボを受け入れるための複数のダボ受容コネクタ穴653a、653bおよび653cを備え得る。図6に示すように、ダボ受容コネクタ穴653a、653bおよび653cは、それぞれダボ615a、615bおよび615cを受け入れることができる。コネクタ650は、コネクタ固定ピン616aおよび616bを受け入れるための固定ピン受容穴654aおよび654bを備えることができる。固定ピン受容穴654aおよび654bは、示されるように、それぞれコネクタ固定ピン616a、616bを受け入れることができる。
【0223】
コネクタ650は、図3および4を参照して上で説明したように、コネクタ150と同様であり得る。第1のクランプ部材610は、コネクタデバイス600によってクランプされるように構成された電極パッチ100のタイプおよび使用されるコネクタ650のタイプに適合するように、任意の数のダボ、コネクタ固定ピンおよび/またはスタッドを含み得ることが理解され得る。
【0224】
示されるように、第2のクランプ部材620は、第1および第2のクランプ部材610、620が一緒にクランプ位置に固定されるときに、電極パッチ100のコネクタ部分104を上からクランプするための頂部/上部クランプ部材である。
【0225】
第2のクランプ部材620は、第2のクランプ部材プレート621およびカバープレート622を備える。
【0226】
第2のクランプ部材プレート621は、第1の端部621aと第2の端部621bとの間に長手方向に延在し、下面621cおよび上面621dを備える。カバープレート622は、上面621dで第2のクランプ部材プレート621に固定されるように構成される。
【0227】
第2のクランプ部材プレート621は、第1の端部621aまたはその近くにある第1のスタッド受容穴624aと、第2の端部621bまたはその近くにある第2のスタッド受容穴624bとを備えることができる。図示されていないが、スタッド受容穴624aおよび624bは、任意選択で、第1および第2のスタッド614aおよび614bのそれぞれの雄ねじと係合するためのねじ山構成(例えば、雌ねじ)を含み得る。複数のダボ受け穴625a、625bおよび625cは、穴624aおよび624bを受け入れる第1および第2のスタッドの間に配置され得る。ダボ615a、615bおよび615cは、第1および第2のクランプ部材610、620がクランプ位置にあるときに、それぞれダボ受容穴625a、625bおよび625cを通して受容され得る。この例では、ダボ615a、615b、615cは、スタッド614a、614bと比較して直径が小さいので、ダボ受容穴625a、625b、および625cは、スタッド受容穴624a、624bと比較して直径が小さくされている。複数のコネクタ固定ピン受容穴626aおよび626bは、それぞれダボ固定ピン616aおよび616bを受け入れるために、それぞれダボ受容穴625aおよび625bに隣接して配置され得る。示されるように、追加のコネクタ固定ピン受容穴626a´および626b´があり得、これらは、それぞれダボ受容穴625aおよび625bに隣接し、コネクタ固定ピン受容穴626aおよび626bの反対側にそれぞれ配置され得る。ピン受容穴626a´および626b´を固定するこれらの追加のコネクタは、第2のクランプ部材620が図7に示される位置から同じ平面内で180度回転/回転される場合、それぞれダウエル固定ピン616a、616bを受け入れることができる。これは、クランプ部材の1つが時計回りまたは反時計回りのいずれかの方向に同じ平面内で180度回転された場合でも、第1および第2のクランプ部材610および620を一緒に固定して、それらの間に電極パッチをクランプできることを意味する。
【0228】
示されるように、カバープレート622は、第1のつまみねじ頭627aおよび第2のつまみねじ頭627bを備え得る。つまみねじ頭は回転可能であり、スタッド614a、614bのねじ山と係合するように構成されためねじを有することができる。第1のつまみねじ頭627aは、第1のスタッド614aと回転可能に係合するように構成され得、第2のつまみねじ頭627bは、第2のスタッド614bと回転可能に係合するように構成され得る。示されるように、カバープレート622はまた、カバープレート622を第2のクランプ部材プレート621と共にさらに固定するために任意選択の第2のクランプ部材プレート621にそれぞれ配置される、相補的なプレート固定ネジ受容穴629aおよび629bによって受け取られるように構成される任意選択のプレート固定ネジ628aおよび628bを含み得る。相補的なプレート固定ネジ受容穴628aおよび628bを、第2のクランプ部材プレート621の上面621dに形成することができる。
【0229】
第1のクランプ部材610と第2のクランプ部材620との間に電極パッチ100をクランプするために、図6に示すように、第1のクランプ部材610および第2のクランプ部材720を最初に互いに取り外すことができる。次に、電極パッチ100を第1のクランプ部材610の上部に配置することができる。より具体的には、電極パッチ100のコネクタ部分104は、コネクタ650上で下向きにコネクタ750上方に配置され得、その結果、電極パッチ100のコネクタ部分104に位置する接触パッド108は、コネクタ650の接触ピン652に物理的に接続され得る。
【0230】
第1のスタッド614aは、電極パッチ100の切り欠き109を通過することができ、第2のスタッド614bは、電極パッチのC字形部分107を通過することができる。ダボ615a、615b、615cは、それぞれ、電極パッチ穴110a、110b、および110cと整列することができる。電極パッチ穴110a、110b、および110cは、コネクタ固定ピン616a、616b、616cも受け入れるために、直径をより大きくすることができる。あるいは、コネクタ固定ピン616a、616b、および616cを受け入れるための追加の電極パッチ穴があり得る。
【0231】
次に、第2のクランプ部材620は、第1のクランプ部材610の上部に配置され得、電極パッチ100の一部は、第1のクランプ部材610の上部に配置される。次に、ねじ頭627a、627bは、時計回りまたは反時計回りのいずれかの方向に回転することによって締められ、それによって、接続デバイス600の間に電極パッチ100をクランプする。次に、コネクタデバイス100によってクランプされる電極パッチ100は、対象の皮膚の外面に接触する電極102および発泡体層612との接着剤または類似物を使用して、対象の皮膚の外面に接着され得る。
【0232】
発泡体層612は柔らかい材料であるため、使用中の対象の皮膚の擦り傷または損傷を防ぐことができる。同様に、硬い表面ではなく患者側に接触するための発泡体層612を有することは、本発明の接続デバイス600が、より硬い面の同様のデバイスと比較して、対象がより快適に着用できることを意味し得ることが理解され得る。
【0233】
コネクタデバイス600は、電気生理学的モニタリングを可能にするために対象が着用することができ、好ましくは電池式(例えば、リチウムイオン電池を使用する)である、データ取得ユニットまたはデータロギングデバイスなどの携帯型電子機器であり得る。あるいは、コネクタデバイス600は、対象によって着用されるように構成された中間デバイスであり得、その中間デバイス600のコネクタ650は、電気生理学的モニタリングを可能にするよう、データ取得デバイスまたはデータロギングデバイスなどの電子デバイスに電気的に(有線または無線のいずれかによって)接続され得る。コネクタデバイス600がいずれかのケーブルまたはワイヤを含む場合、それらのケーブルまたはワイヤは、電極パッチ100上に形成された切り欠き109を通って配線され得る。
【0234】
データ取得デバイスまたはデータロギングデバイスの原理および動作は、当業者にはよく知られており、ここで説明する必要はない。しかし、コネクタデバイス600は、電極パッチ100から受信された生体電位測定信号を増幅およびデジタル化するために、少なくとも1つのアナログ-デジタル変換器を備え得る。複数(例えば4つ)のアナログ-デジタル変換器が存在する場合がある。アナログ-デジタル変換器は、アナログ-デジタル変換器のチップであり得る。コネクタデバイス600は、マイクロコントローラを含み得る。マイクロコントローラは、アナログ-デジタル変換器から信号を受信し、信号を処理し、データをリモートコンピューティングデバイスに送信して、対象が生成した電気的活動を監視できるように構成できる。アナログ-デジタル変換器は、フレキシブルケーブルでマイクロコントローラに電気的に接続することができる。フレキシブルケーブルは、フレキシブルプリント回路基板であってもよい。電子部品は、フラッシュメモリ、近距離無線通信(NFC)モジュール、および/または充電回路をさらに備え得る。
【0235】
図5を参照して上記で説明したコネクタデバイス500はまた、同様の携帯型電子デバイスまたは中間デバイスであり得るし、第1のクランプ部材または第2のクランプ部材のいずれかにおいてコネクタ650と同様のコネクタを含み得る。
【0236】
コネクタデバイス600は、コネクタデバイスを受け入れるように構成されたコンパートメントを有するドッキングデバイスを含むコネクタシステムの一部であり得る。ドッキングデバイスは、コネクタデバイスがコネクタデバイス受容コンパートメント内に受信されたときにコネクタデバイスのワイヤレス充電を容易にするためのワイヤレス充電デバイスであり得る。
【0237】
切り欠き109および電極パッチ穴110a、110bおよび110cの存在により、電極パッチ100のコネクタ部分104がコネクタデバイス600によって一緒にクランプされるとき、電極パッチ100のゆがみが防止され得ることが理解され得る。電極パッチ100のゆがみを防ぐことは、失敗した接続およびクロストークを防ぐために重要であり得る。
【0238】
使用後、電極パッチは、対象の体の皮膚の外面から離れる(例えば、剥がれる)ことがある。ねじ頭627a、627bとスタッド614a、614bとの間の接続は、回転によって緩められ得、次いで、第1のクランプ部材610および第2のクランプ部材620は、互いに離され得る。次に、電極パッチ100をコネクタデバイス600から取り外すことができる。電極パッチ100は、好ましくは使い捨てデバイスであり、使用後に廃棄することができる。
【0239】
図6および7が示すように、第1のクランプ部材610は上部クランプ部材として、第2のクランプ部材620は下部クランプ部材として、代替構成では、第1のクランプ部材610は上部クランプ部材、第2のクランプ部材620は下部クランプ部材であり得る。このような構成では、電極パッチのコネクタ部分104は、第2のクランプ部材620の第2のクランプ部材プレート621の頂部に配置することができ、電極パッチ100のコネクタ部分104は、第1のクランプ部材610の下向きのコネクタ650に向かって、上向きになり得る。
【0240】
図8は、電極パッチ100のコネクタ部分の別の例を示している。図8では、わかりやすくするために、接触パッドと導電体は図8には示されていない。図8のコネクタ部分は、上記の接続部分104と実質的に同じであり、コネクタ部分104に関する上記の説明のほとんどは、コネクタ部分に等しく適用され、本明細書では相違点のみが説明される。
【0241】
示されているように、図8のコネクタ部分は、位置合わせ穴である合計5つの電極穴110a´、110b´、110c´、110d´および110e´を含む。
【0242】
コネクタデバイス600によってクランプされるとき、電極パッチ穴110a´は、第1のスタッド614aを受け入れるように構成され得る。電極パッチ穴110b´は、ダボ615aおよびピン615bを受け入れるように構成され得る。電極パッチ穴110c´は、ダボ615cを受け入れるように構成され得る。電極パッチ穴110d´は、ダボ615bを受け入れるように構成され得る。また、電極パッチ穴110e´は、第2のスタッド614bを受け入れるように構成され得る。電極パッチ穴110a´、110b´、110c´、110d´および110e´の存在により、電極パッチ100のコネクタ部分104がコネクタデバイス600によって一緒にクランプされるとき、電極パッチ100の傾斜が防止されることが理解され得る。これらはまた、コネクタ部分104´とコネクタ104との間の適切な位置合わせを確実にする。上記のように、電極パッチ100のゆがみを防止することは、接続の失敗およびクロストークを防止するために重要であり得る。図8のコネクタ部分を有する電極パッチでは、切り欠き109および/またはC字形部分107は任意であり得る。あるいは、切り欠き109は依然として電極パッチ100に存在し得、その結果、コネクタデバイス600がいずれかのケーブルまたはワイヤを含む場合、それらのケーブルまたはワイヤは、電極パッチ100上に形成された切り欠き109を通って配線され得る。コネクタ部分104´を有する電極パッチ100をクランプするためのコネクタデバイスのサイズは、コネクタ部分104を有する電極パッチ100をクランプするためのコネクタデバイスのサイズとは異なる場合がある。あるいは、またはさらに、電極パッチ100のタング103のサイズは、コネクタ部分に適合するように異なっていてもよい。
【0243】
図9は、本発明の別の好ましい実施形態による電極パッチ200の例として示している。電極パッチ200のほとんどの特徴は、上記の電極パッチと実質的に類似しており、したがって、電極パッチ100に関する上記の説明のほとんどは、コネクタパッチ200に等しく適用され得、相違点のみが本明細書で説明される。
【0244】
電極パッチ200は、2つのコネクタ部分を含み得る。電極202、202a、202bの間の導電性トラックとして延びる導電体206は、2つの別個のコネクタ部分に配線される。電極202aは接地電極であり、電極202bは参照電極である。図9では、コネクタ250a、250bで覆われているため、コネクタ部分は見えない。2つのコネクタ250a、250bは、上記のコネクタ150または750と同様であり得る。好ましくは、2つのコネクタ250a、250bは同一である。任意選択で、コネクタ250aは、コネクタ250bとは異なる。
【0245】
好ましくは、図9に示される2つのコネクタ250a、250bは、電極パッチ200の一部ではなく、代わりに、電極パッチ200をクランプするように適合された1つまたは複数のコネクタデバイスの一部である。コネクタデバイスは、上記のコネクタデバイス500または600と同じにすることができる。図9では、わかりやすくするために、完全なコネクタデバイスは示されていない。
【0246】
コネクタ部分を2つ以上の部分に分割することは、1つのコネクタ部分よりも有利である。なぜなら、そのようにコネクタ部分を吐き出すことによって、電極パッチ200とコネクタデバイスとの間の信頼できる結合を達成するために、各接続部分で必要とされる嵌合する力が少なくなるからである。
【0247】
電極パッチ200には2つの切り欠き209a、209bがある。切り欠きは任意選択の場合がある。
【0248】
1つの代替の任意選択の実施形態では、コネクタ650は、コネクタ部分に(例えば、接着剤または同様のものによって)接着され、コネクタデバイスの一部ではなく、電極パッチ200の一部である。そのような実施形態では、1つまたは複数のコネクタデバイスは、コネクタ650と1つまたは複数のコネクタデバイスとの間の電気通信を可能にするためのケーブルを含み得る。
【0249】
電極パッチ200のタング203の形状は、実質的に長方形であることが示されている。しかし、タング203は、他の多くの適切な形状であり得る。図示されていないが、タング203は、任意選択で、コネクタ部分のそれぞれに隣接するC字形部分を含み得る。
【0250】
電極パッチ200の各コネクタ部分は、上記のコネクタ部分と同様であり得る。各コネクタ部分は、図2に示すコネクタ部分の第1の半部104aまたは第2の半部104bのように見える場合がある。より具体的には、電極パッチ200の各コネクタ部分の接触パッドのグループは、図2に示されるように、コネクタ部分の第1の半部104aまたは第2の半部104bに示されるように、千鳥状のフォーマットであり得る。
【0251】
図10および11は、電極パッチ200のコネクタ部分のうちの1つの一例を示している。換言すれば、図10および11に示されるコネクタ部分204は、電極パッチ200の2つのコネクタ部分のうちの1つである。示されるように、コネクタ部分204は、合計で34個の千鳥状の接触パッド208を含み得る。34個の接触パッドは、64個のアレイ電極202のうちの32個、接地電極202a、および参照電極202bと、導電体206を介して接続されている。導電体206は、電極202、202a、202bとコネクタ部分204との間、より具体的には、電極202、202a、202bとコネクタ部分204の接触パッドとの間の導電性トラックとして延びる。電極パッチ200の2つのコネクタ部分のうちの別の1つは、コネクタ部分204に類似し得、そのコネクタ部分204はまた、64個のアレイ電極202のうちの残りの32個、接地電極202a、および参照電極202bに接続された34個の接触パッドを、導電体206を使用して、有し得る。
【0252】
図12は、電極パッチの第1のクランプ部材710と第2のクランプ部材720との間にクランプされるコネクタデバイス700および電極パッチ200の好ましい実施形態の別の例を示している。
【0253】
この例のコネクタデバイス700は、ほとんどの点で上記のコネクタデバイス600と類似しており、図5および6を図12と比較することで違いを特定できる。図12では、図6に示されているものと同様の機能が、100ずつ増加した同じ参照番号で特定されている。上記の好ましい実施形態のコネクタデバイス600の説明のほとんどは、コネクタデバイス600に等しく適用され、したがって、あまり詳細に再度説明する必要はない。主な機能についてのみ説明する。
【0254】
示されるように、コネクタデバイス700は、ダボ615a、615b、615cを含むコネクタデバイス600とは異なり、第1および第2のスタッド714a、714bの間に2つのダボ715a、715bのみを含む。コネクタ750は、第1のクランプ部材ではなく、第2のクランプ部材720の一部である。第1および第2のクランプ部材710、720は両方とも、図12に示すように、滑らかな外面を備えた半楕円形であり、クランプ位置にあるハウジング723a、723bを備えることができ、コネクタデバイス700は、実質的に楕円形である。両方のハウジング723a、723bの外面は滑らかで同じ形状であるため、第1および第2のクランプ部材のいずれかを、使用中に対象の皮膚の外面の近位に配置することができる。第1のクランプ部材710が対象の皮膚の外面の近位に配置される場合、電極パッチ200は、電極パッチ200の接触パッド208が第2のクランプ部材720に向かって上向きに面するように、第1のクランプ部材の上部に配置されることになっている。これは、第2のクランプ部材720がコネクタ750を構成するためである。同様に、第1のクランプ部材710が対象の皮膚の外面の近位に配置される場合、電極パッチ200は、電極パッチ200の接触パッド208がコネクタ750を構成する第2のクランプ部材820に向かって下向きになっている状態で、第1のクランプ部材の上部に配置されることになっている。図示されていないが、発泡体層は、対象の皮膚の外面に取り付けられるように構成されたコネクタデバイス700の表面に任意選択で追加され得る。
【0255】
第1および第2のクランプ部材710、720は、磁気結合、ラッチ配置、スナップフィット配置などを含むがこれらに限定されない多くの適切な固定手段を使用して、クランプ位置にあるように一緒に固定することができる。
【0256】
コネクタデバイス700を使用して電極パッチ200をクランプしている間、電極パッチ穴210aは、第1のスタッド714aを受け入れるように構成され得る。電極パッチ穴210bは、ダボ715aを受け入れるように構成され得る。電極パッチ穴210cは、ダボ715bを受け入れるように構成され得る。また、電極パッチ穴210dは、第2のスタッド714bを受け入れるように構成され得る。電極パッチ穴210a、210b、210c、210dの存在により、電極パッチ200のコネクタ部分204がコネクタデバイス700によって一緒にクランプされるとき、電極パッチ200のゆがみが防止されることが理解され得る。電極パッチ穴210a、210b、210c、210dはまた、コネクタ部分204およびコネクタ750の適切な位置合わせを可能にするので、位置合わせ穴である。
【0257】
2つの別個のコネクタデバイス700を使用して、2つのコネクタ部分204をクランプすることができる。
【0258】
図15のコネクタデバイスは、好ましくは、データ取得デバイスまたはデータロギングデバイスなどの電子デバイスであり、好ましくは、電池式である(リチウムイオン電池741を参照)。データ取得デバイスまたはデータロギングデバイスの原理および設計は、当業者によく知られており、ここで説明する必要はない。しかし、コネクタデバイス700は、電極パッチ200から受信した生体電位測定信号を増幅およびデジタル化するために、少なくとも1つのアナログ-デジタル変換器を備え得る。複数(例えば4つ)のアナログ-デジタル変換器が存在する場合がある。アナログ-デジタル変換器は、アナログ-デジタル変換器のチップであり得る。コネクタデバイス700は、マイクロコントローラを含み得る。マイクロコントローラは、アナログ-デジタル変換器から信号を受信し、信号を処理し、データをリモートコンピューティングデバイスに送信して、対象が生成した電気的活動を監視できるように構成できる。アナログ-デジタル変換器は、フレキシブルケーブルでマイクロコントローラに電気的に接続することができる。フレキシブルケーブルは、フレキシブルプリント回路基板であってもよい。電子部品は、フラッシュメモリ、近距離無線通信(NFC)モジュール、および/または充電回路をさらに備え得る。
【0259】
図12に示すように、メインのプリント回路基板(PCB)743が存在する場合がある。PCB743は、マイクロコントローラ、および他の電子回路、例えばマイクロコントローラ、フラッシュメモリ、近距離無線接続(NFC)モジュール(例えば、ブルートゥースモジュール)、充電回路などを含み得るがこれらに限定されない。少なくとも1つのアナログ-デジタル変換器(好ましくは4つのアナログ-デジタル変換器チップ)を保持する別のPCB721´の構成または形成されたクランププレート721があり得る。zifコネクタ745を使用して、フレキシブルケーブル(例えば、フレキシブルプリント回路基板)を使用して、クランププレート721で構成されるまたは形成されたPCBをメインPCB743に接続することができる。対応するzifコネクタ(図示せず)をメインPCB743に配置することができ、その対応するzifコネクタは、フレキシブルケーブルを使用してzifコネクタ745と電気的に接続することができる。
【0260】
図13は、上記のコネクタ部分204と物理的に接続するためのコネクタ350の別の例を示している。この例のコネクタ350は、ほとんどの点で上記のコネクタ150と類似しており、図3図13と比較することによって違いを特定することができる。図13のコネクタ上のより少ない数の導電性接触ピン352は、嵌合する力を低減することを可能にする構成のために設計されている。結合力が低下すると、結合デバイスの信頼性と寿命が向上する場合がある。図13では、図6に示されているものと同様の機能が、200ずつ増加した同じ参照番号で識別されている。
【0261】
図13では、コネクタの角の1つが角度を付けて示されているが、角度を付ける必要はない。
【0262】
導電性接触ピン352は、任意選択で台形の形状であり得る。ただし、図13には示されていないが、導電性接触ピン352は、任意選択で、コネクタ352の本体から突出し得る。
【0263】
導電性接触ピン352は、コネクタ部分204の接触パッド208と接触するように、図13に示されるように特定の方向に配置/間隔をあけられる。図14は、接触パッド208に物理的に接続されたときに接触パッド208と接触している導電性接触ピン352を示している。示されるように、各接触パッド208は、2つの導電性接触ピンと接触するように構成され得る。これにより、接触パッド208と導電性接触ピンとの間のバックアップ接触が可能になる。したがって、2つの導電性接触ピンの1つが損傷する、摩耗する、または残留物で覆われた場合でも、例えば、デバイスを患者間で洗浄した場合でも、デバイスは依然正常に機能する。
【0264】
図15は、第1のクランプ部材810と第2のクランプ部材820との間に電極パッチ200をクランプするように構成された電極パッチ200をクランプするように構成されたコネクタデバイス800の好ましい実施形態の別の例を示す。
【0265】
この例のコネクタデバイス800は、ほとんどの点で上記のコネクタデバイス700と類似しており、図12図15と比較することによって違いを特定することができる。図15では、図12に示されているものと同様の機能が、100ずつ増加した同じ参照番号で特定される。上記の好ましい実施形態のコネクタデバイス700の説明のほとんどは、コネクタデバイス800に等しく適用され、したがって、あまり詳細に再度説明する必要はない。主な違いについてのみ説明する。
【0266】
示されるように、コネクタデバイス800は、2つのダボ815a、815bのみを含む。ダボ715a、715bが第1および第2のスタッド714a、714bの間に配置されるコネクタデバイス700とは異なり、コネクタデバイス700の第1および第2のスタッド814a、814bは、ダボ815a、815bの間に配置される。図示されていないが、発泡体層は、対象の皮膚の外面に取り付けられるように構成されたコネクタデバイス800の表面に任意選択で追加され得る。
【0267】
コネクタデバイス800を使用して電極パッチ200をクランプしている間、電極パッチ穴210aは、ダボ815aを受け入れるように構成され得る。電極パッチ穴210bは、第1のスタッド814aを受け入れるように構成され得る。電極パッチ穴210cは、第2のスタッド814bを受け入れるように構成され得、電極パッチ穴210dは、ダボ815bを受け入れるように構成され得る。電極パッチ穴210a、210b、210c、210dの存在により、電極パッチ200のコネクタ部分204がコネクタデバイス800によって一緒にクランプされるとき、電極パッチ200のゆがみが防止されることが理解され得る。
【0268】
2つの別個のコネクタデバイス800を使用して、2つのコネクタ部分204をクランプすることができる。
【0269】
図15のコネクタデバイスは、好ましくは、データ取得デバイスまたはデータロギングデバイスなどの電子デバイスであり、好ましくは、電池式である(リチウムイオン電池841を参照)。データ取得デバイスまたはデータロギングデバイスの原理および動作は、当業者によく知られており、ここで説明する必要はない。しかし、コネクタデバイス800は、電極パッチ200から受信された生体電位測定信号を増幅およびデジタル化するために、少なくとも1つのアナログ-デジタル変換器を備え得る。複数(例えば4つ)のアナログ-デジタル変換器が存在する場合がある。アナログ-デジタル変換器は、アナログ-デジタル変換器のチップであり得る。コネクタデバイス800は、マイクロコントローラを含み得る。マイクロコントローラは、アナログ-デジタル変換器から信号を受信し、信号を処理し、データをリモートコンピューティングデバイスに送信して、対象が生成した電気的活動を監視できるように構成できる。アナログ-デジタル変換器は、フレキシブルケーブルでマイクロコントローラに電気的に接続することができる。フレキシブルケーブルは、フレキシブルプリント回路基板であってもよい。電子部品は、フラッシュメモリ、近距離無線通信(NFC)モジュール、および/または充電回路をさらに備え得る。
【0270】
図15に示すように、メインのプリント回路基板(PCB)843が存在する場合がある。PCB843は、マイクロコントローラ、および他の電子回路、例えばマイクロコントローラ、フラッシュメモリ、近距離無線接続(NFC)モジュール(例えば、ブルートゥースモジュール)、充電回路などを含み得るがこれらに限定されない。少なくとも1つのアナログ-デジタル変換器(好ましくは4つのアナログ-デジタル変換器チップ)を保持する別のPCB821´の構成または形成されたクランププレート821があり得る。zifコネクタ845を使用して、フレキシブルケーブル(例えば、フレキシブルプリント回路基板)を使用して、クランププレート821で構成されるまたは形成されたPCBをメインPCB843に接続することができる。対応するzifコネクタ846をメインPCB843に配置することができ、その対応するzifコネクタは、フレキシブルケーブルを使用してzifコネクタ845と電気的に接続することができる。
【0271】
コネクタデバイス800は、この例では板ばね855であるバイアス部材を備える。板ばね855は、第2のクランプ部材820に配置されるように図15に示されている。板ばねは、第1のクランプ部材810と第2のクランプ部材820との間に挟まれた電極パッチ(より具体的には、電極パッチのコネクタ部分)の方向に向かって移動するように第2のクランプ部材にバイアスをかけるように構成される。電極パッチの方向に向かって移動するための第2のクランプ部材820のそのようなバイアスは、コネクタ850の導電性接触ピン852と電極パッチのコネクタ部分との間の適切な接続を可能にする。
【0272】
図16~18は、図19を参照して以下に説明するコネクタ部分204.1と物理的に接続するためのアレイコネクタまたはインターポーザであり得るコネクタ450の別の例を示している。この例のコネクタ450は、ほとんどの点で上記のコネクタ350と類似しており、図13図16~18と比較することで違いを特定できる。図16~18のコネクタ450の導電性接点ピンの数は、嵌合する力を低減できるようにする構成のため、少なく設計されている。コネクタ450の信頼性および寿命は、嵌合する力が減少したときに、改善され得る。図16~18では、図13に示されているものと同様の機能が、100ずつ増加した同じ参照番号で識別されている。
【0273】
図16~18では、コネクタの角の1つが角度を付けて示されているが、角度を付ける必要はない。
【0274】
図18に示すように、導電性接触ピン452は、コネクタ452の本体から突出し得る。導電性接触ピン452は、図19を参照して以下に説明するコネクタ部分204.1の接触パッド208.1に接触するためにコネクタ450のいずれかの面の側のコネクタピンを使用できるように、コネクタ450の両方の対向する面の側に配置され得る。コネクタ150、250、350はまた、各々の面の側にコネクタピンを有する可能性がある。
【0275】
導電性接触ピン452は、図14に示されるように、コネクタ部分204.1の接触パッド208.1と接触するように特定の方法で配置されている。導電性接触ピン452は、接触パッド208.1に物理的に接続されている場合、接触パッド208.1と接触していてもよい。各接触パッド208.1は、1つの導電性接触ピンのみと接触するように構成することができる。これにより、接触パッド208.1に接続するために必要な全体的な力が減少する。
【0276】
図19は、電極パッチ200のコネクタ部分の1つの別の例を示している。換言すれば、図10および11に示されるコネクタ部分204.1は、電極パッチ200の2つのコネクタ部分のうちの1つである。示されるように、コネクタ部分204.1は、互い違いのフォーマットで合計38個の接触パッド208を含み得る。34の接触パッドは、導電体206.1を介して、32の64のアレイ電極202、接地電極202a、および参照電極202bに接続されている。導電体206.1は、電極202、202a、202bとコネクタ部分204.1との間、より具体的には、電極202、202a、202bとコネクタ部分204.1の接触パッド208.1との間の導電性トラックとして延びる。電極パッチ200の2つのコネクタ部分のうちの別の1つは、コネクタ部分204に類似し得、そのコネクタ部分204.1はまた、64個のアレイ電極202のうちの残りの32個、接地電極202a、および参照電極202bに、導電体を使用して接続された34個の接触パッドを、有し得る。
【0277】
図10のコネクタ部分204と図19のコネクタ部分204.1との間の1つの大きな違いは、図19のコネクタ部分204.1が、4つの追加コネクタパッド208.1a、208.1b、208.1c、208.1dを、コネクタ部分204.1の中心またはその付近に含む。また、コネクタ450の導電性接触ピン452の向きは、コネクタ350の導電性接触ピン352の向きとは異なる。
【0278】
図19のコネクタ部分204.1に接続するために異なるバージョンのコネクタを使用でき、4つの追加のコネクタパッド208.1a、208.1b、208.1c、208.1dにより、コネクタ部分204.1に接続されているコネクタのタイプを判別できることが理解できる。例えば、コネクタ350またはコネクタ450を使用して、コネクタ部分204.1に接続することができる。コネクタ部分2.4.1の中央にある4つの追加のコネクタパッド2.8.1a、2.8.1b、208.1a、208.1dにより、コネクタ部分204.1への接続に使用されるコネクタのバージョンを決定できる。4つの追加のコネクタパッド2.8.1a、2.8.1b、208.1a、208.1dのすべてで導電性接触ピンとの接続が検出された場合、それは図16~18のコネクタ450がコネクタ部分204.1への接続に使用されていることを示している可能性がある。同様に、4つの追加コネクタパッド2.8.1a、2.8.1b、208.1a、208.1dのすべてで導電性接点ピンとの接続が検出されない場合は、図13のコネクタ350を使用してコネクタ部分204.1に接続していることを示唆している可能性がある。
【0279】
コネクタデバイス800を使用して、コネクタ部分204.1で、電極パッチ200をクランプしている間、電極パッチ穴210a´は、ダボ815aを受け入れるように構成され得る。電極パッチ穴210b´は、第1のスタッド814aを受け入れるように構成され得る。電極パッチ穴210c´は、第2のスタッド814bを受け入れるように構成され得る。また、電極パッチ穴210d´は、ダボ815bを受け入れるように構成され得る。電極パッチ穴210a´、210b´、210c´、210d´の存在により、電極パッチ200のコネクタ部分204.1がコネクタデバイス800によって一緒にクランプされるとき、電極パッチ200のゆがみが防止されることが理解され得る。図19では、電極パッチ穴210a´および201d´は、電極パッチ穴210b´および201c´よりも大きな直径であることが示されている。これは、コネクタデバイス800において、ダボ815a、815bが第1および第2のスタッド814a、814bよりも直径が大きいためである。
【0280】
電極パッチのコネクタ部分の電極パッチ穴のサイズ、形状、向き、および数は、その電極パッチのコネクタ部分をクランプするために使用されているコネクタデバイスに適合するようにカスタマイズできることが理解されよう。
【0281】
図19には、任意選択の切り欠き209´が示されている。切り欠きは、図9に示されている切り欠き209aまたは209bと同じであるが、ただし切り欠き209´が図19に円形として示されている(一方、切り欠き209aは他の任意の形状であり得る)。
【0282】
図20は、本発明の別の好ましい実施形態による電極パッチ300の例として示している。電極パッチ300のほとんどの特徴は、上記の電極パッチ100と実質的に類似しており、したがって、電極パッチ100に関する上記の説明のほとんどは、コネクタパッチ300に等しく適用され得、相違点のみが本明細書で説明される。
【0283】
電極パッチ300は、電極パッチ300の2つの対向する側-アレイ電極300の2つの対向する側に2つのコネクタ部分304a、304b(図21を参照)を含み得る。図20には、2つのコネクタ部分に接続するためのコネクタデバイスが概略的に示されている。コネクタデバイスは、上記のコネクタデバイス500、600、700および800のいずれか1つであり得る。図20に示される電極パッチ300の構成は、使用中によりバランスが取れるように2つの異なる領域にコネクタデバイスの重量およびかさを分散させるという利点があるので、有利である。2つのコネクタ部分304a、304bに接続するために2つのコネクタデバイスが必要となるので、追加の導電体206´は、2つのコネクタ部分304a、304bを電気的に接続するための導電性トラックとして延びることができる。追加の導電体は、電極パッチ300の基板を通る導電性トラックとして延びることができるが、電極パッチ300の他のいずれかの導電体206および電極302とのいずれかの物理的接触はない。そのような追加の導電体306´は、コネクタ部分304aに接続されたコネクタおよびコネクタ部分304bに接続されたコネクタの両方が、時間同期された信号を受信することを可能にする。それはまた、コネクタ部分304aに接続されたコネクタと接続部分304bに接続されたコネクタが一緒に動作することを可能にする。
【0284】
コネクタ部分304a、304bは、上記のコネクタ部分104と同様であり得る。これは、図21に示されている。あるいは、コネクタ部分304a、304bは、上記のコネクタ部分204または204.1と同様であり得る。
【0285】
1つの代替実施形態では、電極パッチ200のコネクタ部分204a、204bは、アレイ電極202の同じ側に配置される代わりに、アレイ電極202の2つの反対側に配置され得る。導電体306´と同様の追加の導電体を使用して、図21を参照して上記したのと同様の方法でコネクタ部分204aおよび204bを接続することができる。
【0286】
図22は、本発明の別の好ましい実施形態による電極パッチ400の例として示している。電極パッチ400のほとんどの特徴は、上記の電極パッチ100と実質的に類似しており、したがって、電極パッチ100に関する上記の説明のほとんどは、コネクタパッチ400に等しく適用され得、主な相違点のみが本明細書で説明される。
【0287】
図22において、電極パッチ400は、36個のアレイ電極402、接地電極402a、および参照電極402bを含み含有するように示されている。しかし、アレイ電極402の数は、32を超えることができる(例えば、前の実施形態で説明したように64、またはさらには64を超える)。いくつかの実施形態では、電極パッチ400は、32未満のアレイ電極402を有し得る。
【0288】
電極パッチ400は、2つのコネクタ部分404a、402bを含み得る。電極402、402a、402bの間の導電性トラックとして延びる導電体406は、2つの別個のコネクタ部分404a、404bに配線される。
【0289】
コネクタ部分402a、402bを2つ以上の部分に分割することは、1つのコネクタ部分よりも有利である。なぜなら、そのようにコネクタ部分を吐き出すことによって、電極パッチ400とコネクタデバイスとの間の信頼できる結合を達成するために、各接続部分で必要とされる嵌合力が少なくなるからである。また、コネクタ部分402a、402bを2つ以上の部分に分割することは、コネクタ部分が単一のコネクタ部分よりも小さく、電極パッチ400内に戦略的に配置して、電極パッチ400の全体的なサイズを縮小できることを意味する。
【0290】
コネクタ部分402a、402bの間に配置された大きな切り欠き409。切り欠き409は、実質的に長方形であることが示されている。しかし、切り欠き409は、他の多くの適切な形状であり得る。切り欠き409は、以下に説明するように、コネクタデバイス900などのコネクタデバイス上で電極パッチ400を適切に位置合わせするためのものである。
【0291】
電極パッチ400のタング403の形状は、実質的に長方形であることが示されている。しかし、タング403は、他の多くの適切な形状であり得る。保持の実施形態では、タングがなくてもよく、電極402を含む一次領域の寸法は、図22においてタング403としてあるべき領域の寸法と同じまたは実質的に同じであり得る。特定の実施形態では、電極402、402a、402bを含む一次領域は、図22に示されているものとは異なる形状であり得る。一次領域は、パッチ400の意図された用途に応じて、図22に示されているものよりも広くても小さくてもよい。
【0292】
電極パッチ200の各コネクタ部分は、上記のコネクタ部分104、204と同様であり得る。あるいは、各コネクタ部分は、図2に示されるコネクタ部分104の第1の半部104aまたは第2の半部104bのように見えてもよい。より具体的には、電極パッチ400の各コネクタ部分の接触パッドのグループは、図2に示されるように、コネクタ部分の第1の半部104aまたは第2の半部104bに示されるように、千鳥状であり得る。
【0293】
電極パッチは、使用中に電極パッチ400が対象の皮膚の外面に接着することを可能にするために、図17に示されるように、縁部およびタング403に接着剤または接着剤の層413を含み得る。示されていないが、上記の電極パッチ100、200、300はまた、同様の方式で、タングおよび縁部、特に一次領域の縁に、接着剤層を含み得る。
【0294】
電極パッチ400は、コネクタ部分404a、404bのそれぞれの近くに複数のパッチまたは位置合わせ穴414を備え得る。図17に示される例では、コネクタ部分404aの近くに6つの位置合わせ穴414があり、コネクタ部分404bの近くに別の6つの位置合わせ穴がある。位置合わせ穴414は、以下に説明するコネクタデバイス900などのコネクタデバイスで電極パッチ400を適切に位置合わせするためのものである。さらに具体的には、位置合わせ穴414は、電極パッチ400のコネクタ部分404a、404bを、以下に説明するように、コネクタデバイス900のコネクタ950などのコネクタと適切に位置合わせするためのものである。
【0295】
図23は、本発明のさらに好ましい実施形態によるコネクタデバイス900を示している。
【0296】
コネクタデバイス900は、第1の端部905aから、第1の端部905aの反対側に位置する第2の端部905bまで延びる本体905を備える。本体905は、上面905cおよび底面905dである平面を有する(図25を参照)。上面805cは、対象によって生成された電気的活動を監視する際に使用するための電極パッチ400を受け取るように構成される。
【0297】
図17および18に示されるように、コネクタデバイス900は、第1の端部905aまたはその近くで本体905dにヒンジ式/ピボット式に取り付けられるフラップである第1のクランプ部材910を備える。コネクタデバイス900はまた、同様に第2の端部905bまたはその近くで本体にヒンジ式/ピボット式に取り付けられるフラップである第2のクランプ部材920を備える。
【0298】
第1および第2のクランプ部材910、920は、図23に示されるような開位置と図19に示されるような閉位置との間を移動するように構成される。示されるように、開位置では、第1のクランプ部材910および第2のクランプ部材920は両方とも、上面905cから離れるように枢動可能に移動し、少なくとも部分的に、好ましくは完全に上面905cを露出するように構成される。同様に、閉位置では、第1のクランプ部材910および第2のクランプ部材920は両方とも、上面905cに向かって枢動可能に移動し、部分的に、好ましくは完全に上面905cを隠すように構成される。
【0299】
第1および第2のクランプ部材910、920の少なくとも1つ、しかし好ましくは両方は、電極パッチ400の複数の電極から電気信号を受信するために電極パッチ400と物理的および動作可能に接続されるように構成される少なくとも1つのコネクタ950を備える、対象によって生成された電気的活動を監視できるようにする。したがって、コネクタ850と電極パッチ400との間の接続にケーブルは必要とされない。コネクタは、上記のようにコネクタ150または350であり得る。
【0300】
コネクタデバイス900は、電極パッチ400を上面に位置合わせおよび/または保持するように構成された少なくとも1つの位置合わせ機構を備え得る。図23には、複数の位置合わせ機構930、935が示されている。位置合わせ機構は、突起935および位置合わせピン935の形態である。コネクタデバイス900の上面905c上に電極パッチ400を位置合わせおよび/または保持するために、電極パッチ400に形成された少なくとも1つの相補的な切り欠き409によって受け取られるように構成された突起。突起935は、実質的に長方形または実質的に直方体の形状であり得る。突起935は、電極パッチに形成された少なくとも1つの相補的な切り欠きによって突起935が受け取られたときに、第1の端部905aと第2の端部905bとの間の電極パッチの少なくとも横方向の動きを防ぐのに十分なサイズであり得る。
【0301】
位置合わせピン935は、電極パッチ400に形成された相補的な位置合わせ穴414によって受け取られるように構成される。位置合わせピン935は、突起930の片側または両側に配置することができる。図23に示される例では、6つの位置合わせピン935が、突起930の両側(側面)に配置されている。位置合わせピンは、6より多くても少なくてもよい。
【0302】
図24に示すように、閉位置では、第1のクランプ部材910および第2のクランプ部材910は両方とも、上面に向かって枢動可能に移動し、突起930または少なくともその一部を除いて上面905cを少なくとも部分的に(好ましくは完全に)隠すように構成され得る。
【0303】
コネクタデバイス900は、好ましくは、ウェアラブル電子デバイスである。好ましくは、本体905、第1のクランプ部材910、および第2のクランプ部材920は、一緒になってハウジングを形成し、その内部に、コネクタデバイスの様々な電子部品が少なくとも部分的に配置される。図23では、コネクタ950は、第1および第2のクランプ部材910、920からわずかに突き出ているように示されている。
【0304】
コネクタデバイス900は、電子回路と、メモリに記憶された命令を備えたメモリとを備えることができる。命令の実施により、コネクタデバイス900は、電極パッチ400から信号を受信し、信号を処理し、データをリモートコンピューティングデバイスに送信して、対象によって生成された電気的活動の監視を可能にすることができる。電子デバイスは、データ取得デバイスまたはデータロギングデバイスであり得る。データは、処理、フィルタリング、または分析のために、ワイヤレスおよび/または有線でコンピューティングデバイスに送信することができる。
【0305】
好ましくは、コネクタデバイス900は、電池で駆動される(例えば、リチウムイオン電池によって)。データ取得デバイスまたはデータロギングデバイスの原理および動作は、当業者によく知られており、ここで説明する必要はない。しかし、コネクタデバイス800は、電極パッチ400から受信された生体電位測定信号を増幅およびデジタル化するために、少なくとも1つのアナログ-デジタル変換器を備え得る。複数(例えば4つ)のアナログ-デジタル変換器が存在する場合がある。アナログ-デジタル変換器は、アナログ-デジタル変換器のチップであり得る。コネクタデバイス800は、マイクロコントローラを含み得る。マイクロコントローラは、アナログ-デジタル変換器から信号を受信し、信号を処理し、データをリモートコンピューティングデバイスに送信して、対象が生成した電気的活動を監視できるように構成できる。アナログ-デジタル変換器は、フレキシブルケーブルでマイクロコントローラに電気的に接続することができる。フレキシブルケーブルは、フレキシブルプリント回路基板であってもよい。電子部品は、フラッシュメモリ、近距離無線通信(NFC)モジュール、および/または充電回路をさらに備え得る。
【0306】
図25~29は、コネクタデバイス900のドッキングデバイス1500の例と、ドッキングデバイス1500を使用してコネクタデバイス900を受け取る方法を示している。示されるように、ドッキングデバイス1500は、コネクタデバイス受容コンパートメントであるコンパートメント1550を含み得る。
【0307】
ドッキングデバイス1500は、図25に示されるように、コネクタデバイスがコンパートメント1550内に受け取られたときにコネクタデバイスのワイヤレスまたは接触充電を容易にするためのワイヤレス充電デバイスであり得る。ワイヤレスまたは接触充電デバイスの原理および設計は、当業者によく知られており、ここで説明する必要はない。
【0308】
ドッキングデバイス1500の1つの目的は、操作者が電極パッチ400´とコネクタデバイス900を一緒に便利に組み立てることができる大きな平坦な表面1510を設けることである。電極パッチ400´(図28、29、30に示される)は、上記の電極パッチ400と実質的に同じであり得る。唯一の大きな違いは、電極の数である。電極パッチ400´は、64個のアレイ電極402´、接地電極402a´、および参照電極402b´を含み得る。しかし、電極パッチ400´は、64個より多いまたは少ない電極を有し得る。図23~25では、わかりやすくするために、導電体とコネクタ部分、位置合わせ穴、接着剤は示していない。図20~25では、明確にするために、位置合わせピン935は示されていない。図25~29には、電極パッチ400の前部400a´が示されている。図30には、電極パッチ400の後部400b´が示されている。
【0309】
一実施形態における組み立てのモードは、以下のように発生する。
【0310】
コネクタデバイス900は、くぼみ、すなわちドッキングデバイス1500の表面内部のコンパートメント1550内に配置される。コネクタデバイス900は、このコンパートメント1550と一貫した形状を有し、その結果、正しい方向付けが容易に達成される。次に、コネクタデバイス900上に形成されたクランプ部材910、920は、開位置に移動されて、コネクタ950を露出させる。次に、電極アレイ400´は、ドッキングデバイス1500の平坦な表面1510に配置される。この平坦な表面1510は、好ましくは、滑りやすい材料で作成され得る電極パッチ400´が容易に定位置に留まるように、十分な摩擦を有する。次に、電極アレイ400´がコネクタデバイス900の開放面上にドレープされ、電極パッチ400´およびコネクタデバイス400´の位置合わせ穴およびピンがそれぞれ一致する。次に、コネクタデバイス900上のクランプ部材910、920は、電極パッチ400´上へとしっかりと閉位置に動かされ、正しい位置合わせで緊密な接続を形成する。
【0311】
当業者は、コネクタ950は、残留物の詰まりを防止し、および/または洗浄による損傷を防止するために臨床消毒液で洗浄すべきではないが、コネクタデバイス900は衛生上の理由から患者間で洗浄する必要がある場合があることを理解し得る。本発明のコネクタデバイス900は、クランプ部材910、920が開位置にあるときにのみコネクタデバイス900のコネクタ950が露出するので、コネクタ950の容易な洗浄を可能にし、コネクタ950の偶発的な洗浄を回避する。コネクタデバイス900を洗浄するために、クランプ部材910、920を閉位置に移動させ、臨床消毒剤で拭くことができ、これにより、コネクタ950の洗浄を回避することができる。さらに、コネクタ950は、クランプ部材910、920が開位置にあるときにのみ露出するので、損傷を受けにくく、ほこりなどによる詰まりが生じにくい。
【0312】
ドッキングデバイス1550の別の目的は、コネクタデバイス900が使用されていないときにそれを充電することである。これは、接触充電箇所を有することで実現できる。あるいは、ワイヤレス充電コイル(図示せず)を適切な場所に、好ましくはドッキングデバイス1500のコンパートメント1550の下に配置することができる。コネクタデバイス900とドッキングデバイス1500のコンパートメント1550との間の一貫した形状は、充電接続が確実に行われることを保証する。コンパートメント1550は、コンパートメント1550内にコネクタデバイス900をぴったりと受け入れるように成形およびサイズ決定され得、これにより、ドッキングデバイス1500とコネクタデバイス900との間の充電接続が信頼できるものになることを保証することができる。
【0313】
電極パッチ400と、接続デバイスの第1および第2の接続部材910、920との間の接続において、かなりの力が達成されなければならない。接続デバイス900において、第1および第2のクランプ部材910、920は、磁石によって閉位置にロックされ得る。しかし、ラッチ配置、スナップフィット配置などの他の適切なロック手段も同様に可能である。
【0314】
次に、図25~30を参照して、結合装置900、ドッキングデバイス1500、および電極パッチ400´を含むシステム2000を使用する好ましい方法をさらに説明する。上記のように、電極パッチ400´(図28、29、30に示される)は、上記の電極パッチ400と実質的に同じであり得る。唯一の大きな違いは、電極の数である。電極パッチ400´は、64個のアレイ電極402´、接地電極402a´、および参照電極402b´を含み得る。しかし、電極パッチ400´は、64個より多いまたは少ない電極を有し得る。
【0315】
図25は、くぼみの内側、すなわちコンパートメント1550の内側にコネクタデバイス900を受け入れる準備ができているドッキングデバイス1500を示している。
【0316】
図26に示されるように、コネクタデバイス900は、ドッキングデバイス1500に配置され、より具体的には、コネクタデバイス1500は、ドッキングデバイス1500に形成されたコンパートメント1550の内部に配置される。また、使用されていないとき、コネクタデバイス900は、接続デバイスが無線でまたは接触充電によって充電されることを可能にするために、図21に示されるようにドッキングデバイスに配置され得る。
【0317】
次に、電極アレイ400´は、ドッキングデバイスの平坦な表面1510に配置される。この平坦な表面1510は、好ましくは、滑りやすい材料で作成され得る電極パッチ400´が容易に定位置に留まるように、十分な摩擦を有する。次に、電極パッチ400´は、コネクタデバイス900の開放面上にドレープされる。
【0318】
電極パッチ400´をコネクタデバイス900と結合するために、第1および第2のクランプ部材910、920は、図28に示されるように開位置に移動される。
【0319】
次に、電極パッチ400´は、コネクタデバイス900内に誘導される。
【0320】
信頼性の高い結合のためには、電極パッチのコネクタ部分と、第1および第2のクランプ部材910、920のコネクタ950との密接または正確な位置合わせが必要である。これは、切り欠き409´によって受け取られる突起930の形態の位置合わせ機構、および電極パッチ400´の位置合わせ穴によって受け取られる位置合わせピン935によって達成される。上記のように、図25~29では、明確にするために、位置合わせピン935および位置合わせピン935を受け入れるための相補的な位置合わせ穴は示されていない。突起および位置合わせピンは、電極パッチのゆがみを防ぐのに役立ち、コネクタ950を電極パッチのコネクタ部分に厳密にまたは正確に位置合わせすることを可能にする。これは、不良の接続やクロストークを防ぐのに役立ち得る。
【0321】
次に、第1および第2のクランプ部材910、920は、各クランプ部材910、920が、そのクランプ部材とコネクタデバイス900の上面905aとの間の電極パッチの部分(電極パッチの接続部分)をクランプする閉位置に移動される。
【0322】
次いで、図30に示されるように組み立てられた構成のコネクタデバイス900およびコネクタデバイスアセンブリは、対象の皮膚の外面に取り付ける準備ができている。コネクタデバイス900の片側(右側)に接着剤を備えたタング403´と、縁部に接着剤を備えた反対側(左側)の残りの部分(図22に示される接着剤413を参照)を有することによって、電極パッチ400´およびコネクタデバイスアセンブリは、コネクタデバイス900の両側で対象の皮膚の外面にしっかりと付着することができる。これはまた、電極パッチ900が電極デバイス900の両側にうまく取り付けられ、容易に外れないことを意味する。
【0323】
いくつかの実施形態では、突起の上面は、使用者に有用な情報を表示するための表示画面を備え得る。そのような有用な情報は、コネクタデバイス900を使用して監視されている電気的活動に関連する情報、または接続性、検査ステータスまたはデバイスのエラーに関する情報であり得る。
【0324】
図31は、本発明の別の好ましい実施形態によるコネクタデバイス1000を示している。この例のコネクタデバイス1000は、ほとんどの点で上記のコネクタデバイス900と類似しており、図23図31と比較することによって違いを特定することができる。図31では、図23に示されているものと同様の機能が、100ずつ増加した同じ参照番号で識別されている。上記の好ましい実施形態のコネクタデバイス900の説明のほとんどは、コネクタデバイス1000に等しく適用され、したがって、違いのみが説明される。
【0325】
示されるように、コネクタデバイス1000は、閉位置にあるときに第1および第2のクランプ部材1010、1020に形成されたキャッチ1072と係合するように構成されたラッチ1070を含むラッチ構成を備え得る。図31では、第2のクランプ部材1020上のキャッチ1072のみが見られる。ラッチ1070とラッチ1072との係合により、第1および第2のクランプ部材が閉位置に留まることが可能になる。示されるように、コネクタデバイスは、押しボタン1075を備えることができ、これは、押されると、ラッチがそれらの位置を移動することを可能にし、それによりキャッチから外れ、第1および第2のクランプ部材が開位置にあることを可能にする。好ましくは、第1および第2のクランプ部材1010、1020は、押しボタン1075が押されると、ラッチ1070がキャッチ1072から外れ、第1および第2の部材1010、1020の両方が閉位置から開位置へ移動するように、開位置にばね付勢される。示されるように、ラッチは、突起1030の各側に配置され得る。ラッチ1072および突起1030は両方とも、電極パッチ400´がコネクタデバイス1000の上面1005c上の位置にあるときに、電極パッチ400´の切り欠き400´によって受け取られ得る。押しボタン1075の代わりに、スライドボタンまたは他の多くの適切なタイプのボタンを使用することができ、それは片側のいずれかでスライドするときに、ラッチ1070をキャッチ1072から外れるようにする。ラッチ1070は、好ましくは機械的ラッチである。他の多くの適切なラッチおよびキャッチの配置を使用することができる。
【0326】
図32は、本発明の別の好ましい実施形態によるコネクタデバイス1100を示している。この例のコネクタデバイス1100は、ほとんどの点で上記のコネクタデバイス900と類似しており、図23図32と比較することによって違いを特定することができる。図32では、図23に示されているものと同様の機構が、200ずつ増加した同じ参照番号で識別されている。上記の好ましい実施形態のコネクタデバイス900の説明のほとんどは、コネクタデバイス1100に等しく適用され、したがって、主な違いのみが説明される。
【0327】
コネクタデバイス900の重要な機構は、コネクタ1150の隣にある複数の増幅器チップ1190(これは、アナログ-デジタル変換器チップにアナログであり得る)である。これは、少なくとも次の理由で役立つ。
【0328】
● それは、電極パッチ400´からの信号を即座にデジタル信号に変換することを可能にする。これは、少数のワイヤ1180のみが、クランプ部材1120を横切って、1120から本体1105に配線される必要があることを意味する。増幅器チップ1190がコネクタデバイス1100の本体1105上にある場合、ヒンジ付きクランプ部材1110、1120を横切ってより多くのワイヤ(例えば、66個の電極に対して66本のワイヤ)を配線する必要があり、クランプ部材1110、1120の設計または動作に問題があるか、または摩耗および故障率の増加につながることが理解され得る。
● 迅速なデジタル変換は、距離が短く、配線が少なく、接続が少ないと、信号の損失/ノイズが少ないため、信号の質が高次であることも意味する。
【0329】
コネクタデバイス1000はまた、コネクタ1150の隣に複数の増幅器チップを有し得る。
【0330】
図33は、別の好ましい実施形態による、コネクタデバイス1200上に配置された別の好ましい実施形態による電極パッチ200´を示している。
【0331】
電極パッチ200´は、上記の電極パッチ200と実質的に同じである。したがって、上記の好ましい実施形態の電極パッチ200の説明のほとんどは、電極パッチ200´に等しく適用され、したがって、再度説明する必要はない。
【0332】
電極パッチ200´は、図10および11を参照して説明した接続部分204と同様の接続部分204a´および204´を備える。電極や完全な導電体などの電極パッチ200´の機構のほとんどは、わかりやすくするために図33には示されていない。電極パッチ200´は、図9を参照して上記したように、66個のアレイ電極と接地電極、および電極パッチ200と同様の参照電極を含み得る。あるいは、電極パッチ200´は、66個より多いまたは少ないアレイ電極と、接地電極および参照電極とを含み得る。
【0333】
コネクタデバイス1200は、上記のコネクタデバイス900と実質的に同じである。したがって、上記の好ましい実施形態の電極パッチ200の説明のほとんどは、電極パッチ200に等しく適用され、したがって、再度説明する必要はない。唯一の違いは、電極デバイス1200のコネクタ1250にあり、これは、図13および14を参照して上で説明したコネクタ350と同じである。あるいは、コネクタ1250は、図16~18を参照して上で説明したように、コネクタ450と同じであり得る。
【0334】
図34は、本発明のさらに好ましい実施形態による電極パッチ200´´を開示している。電極パッチ200´´は、上記の電極パッチ200と実質的に同じである。したがって、上記の好ましい実施形態の電極パッチ200の説明のほとんどは、電極パッチ200´に等しく適用され、したがって、再度説明する必要はない。
【0335】
電極パッチ200´´は、図10および11を参照して説明した接続部分204と同様であり得る接続部分204a´´および204b´´を備える。完全な導電体などの電極パッチ200´´の機構のほとんどは、わかりやすくするために図34には示されていない。電極パッチ200´´は、図9を参照して上で説明したのと同じ数の電極を含み得る。図34に示すように、電極パッチ200´´が64個を超えるまたは下回る電極を含むことが可能である。
【0336】
図34に示すように、少なくとも3つの切り欠き209a´´、209b´´、および209c´´がある。
【0337】
電極パッチ200´´をコネクタデバイス900と結合するために、第1および第2のクランプ部材910、920は、図35に示されるように開位置に移動される。次に、電極パッチ200´´は、コネクタデバイス900内に誘導される。
【0338】
信頼性の高い結合のためには、第1および第2のクランプ部材910、920のコネクタ部分204a´´および204b´´ならびにコネクタ950の密接または正確な位置合わせが必要である。これは、切り欠き209c´´によって受け取られる突起930、および電極パッチ200´´の位置合わせ穴によって受け取られる位置合わせピン935という形態の位置合わせ機構によって達成される。位置合わせピン935は、明確にするために図35~37には示されていないが、例えば図23に見ることができる。突起930および位置合わせピン935は、電極パッチのゆがみを防止するのに役立ち、コネクタ950を電極パッチのコネクタ部分に厳密にまたは正確に位置合わせすることを可能にする。これは、不良の接続やクロストークを防ぐのに役立ち得る。
【0339】
次に、図37に示されるような組み立てられた構成のコネクタデバイス900およびコネクタデバイスアセンブリは、対象の皮膚の外面に取り付ける準備ができている。図34~37から理解できるように、電極パッチのタングは任意選択であり得る。電極パッチは、上記のようにデバイス1000、1100および1200で等しく使用することができる。
【0340】
次に、第1および第2のクランプ部材910、920は、各クランプ部材910、920が、そのクランプ部材とコネクタデバイス900の上面905aとの間の電極パッチの部分(電極パッチの接続部分)をクランプする閉位置に移動される。
【0341】
特定の実施形態では、切り欠き209a´´および209b´´は存在し得ず、電極パッチ200´´の寸法は、図29に示すような同様の第1および第2のクランプ部材910、920の間に適合できるようなものであり得る。
【0342】
図38および39は、本発明の別の好ましい実施形態によるコネクタデバイス1300を示している。この例のコネクタデバイス1300は、ほとんどの点で上記のコネクタデバイス900と類似しており、図23図38と比較することによって違いを特定することができる。図31では、図23に示されているものと同様の機構が、400ずつ増加した同じ参照番号で識別されている。上記の好ましい実施形態のコネクタデバイス900の説明のほとんどは、コネクタデバイス1000に等しく適用され、したがって、違いのみが説明される。
【0343】
示されるように、コネクタデバイス1300は、本体1305にヒンジで取り付けられた1つのクランプ部材1310のみを含み得る。しかし、本体1305はまた、クランプ部材1310と本体1305との間に配置されたアレイのクランプを促進し、そのような意味で、本体1305は、第2のクランプ部材と解釈することができることも理解され得る。コネクタデバイス1300は、コネクタデバイス900の短縮バージョンと見なすことができ、そのサイズが小さいため、コネクタデバイス900よりも軽い。そのサイズおよび重量のために、コネクタデバイス1300は、小児対象の電気的活動を監視するのに有用であり得る。
【0344】
コネクタデバイス1300はまた、押しボタン、スライドボタン、ラッチ、表示画面などを含むがこれらに限定されない、コネクタデバイス1000、1100および1200の1つまたは複数の機構を有し得る。
【0345】
図40は、本発明のさらに好ましい実施形態による電極パッチ100´を示している。電極パッチ100´は、上記の電極パッチ100と実質的に同じである。したがって、上記の好ましい実施形態の電極パッチ100の説明のほとんどは、電極パッチ100´に等しく適用され、したがって、再度説明する必要はなく、図40図1と比較することによって違いを特定することができる。図40では、わかりやすくするために、完全な導電体などのほとんどの機構は示されていない。
【0346】
電極パッチ100´と電極パッチ100との間の1つの主な違いは、電極の数である。電極パッチ100´は、電極パッチ100よりも少ない数の電極を含み得る。図40に示す例では、小児科の対象に使用することを目的としているため、電極パッチ100´には32個の電極しかない。
【0347】
電極パッチ100´をコネクタデバイス900と結合するために、クランプ部材1310は、図40に示されるように開位置に移動される。次に、電極パッチ100´は、コネクタデバイス1300内に誘導される。
【0348】
信頼性の高い結合のためには、コネクタ部分104´とクランプ部材1310のコネクタ1350との密接なまたは正確な位置合わせが必要である。これは、切り欠き109´によって受け取られる突起1530の形態の位置合わせ機構、および電極パッチ109´の位置合わせ穴によって受け取られる位置合わせピン1335によって達成される。図40では、明確にするために位置合わせピン1335は示されていないが、そのようなピンは図38に見ることができる。突起1350および位置合わせピン1330は、電極パッチのゆがみを防止するのに役立ち、電極パッチ100´のコネクタ部分104´へのコネクタ950の密接なまたは正確な位置合わせを可能にする。これは、不良の接続やクロストークを防ぐのに役立ち得る。
【0349】
次に、クランプ部材1310は、クランプ部材1300がそのクランプ部材とコネクタデバイス1300の上面1305aとの間の電極パッチの部分(電極パッチの接続部分)をクランプする閉位置に移動される。
【0350】
次に、組み立てられた構成のコネクタデバイス1300および電極パッチ100´は、対象、好ましくは小児の対象の皮膚の外面に取り付ける準備ができている。
【0351】
電極パッチの電極のサイズ、形状、および数は、例としてのみ本明細書に記載および示されている添付の図面に記載および図示されているものとは異なる場合があることを理解されたい。
【0352】
前述の説明において、既知の同等物を有する要素または整数に言及されている場合、そのような同等物は、それらが個別に記載されているかのように含まれる。
【0353】
上記は本発明の例示的な例として与えられたが、当業者には明らかであると考えられるそれに対するすべてのこのような修正形態および変形形態が、本発明が上に説明されたようなおよび/または特許請求の範囲で定義されるようなものである場合、広い範囲および領域の様々な態様にあると考えられることが、当然理解されるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
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図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
【国際調査報告】