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特表2023-509107ブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-07
(54)【発明の名称】ブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/04 20120101AFI20230228BHJP
【FI】
G06Q40/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522044
(86)(22)【出願日】2021-08-30
(85)【翻訳文提出日】2022-04-11
(86)【国際出願番号】 CN2021115317
(87)【国際公開番号】W WO2022105349
(87)【国際公開日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】202011307596.1
(32)【優先日】2020-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522146428
【氏名又は名称】国網区▲クゥアィ▼鏈科技(北京)有限公司
【氏名又は名称原語表記】STATE GRID BLOCKCHAIN TECHNOLOGY (BEIJING) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】5016, 5th Floor, Building 7, Guangyi Street, Xicheng District, Beijing, China
(71)【出願人】
【識別番号】521440976
【氏名又は名称】国網数字科技控股有限公司
【氏名又は名称原語表記】State Grid Digital Technology Holding CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 8018, 8th Floor, Building 7, Guangyi Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】521440987
【氏名又は名称】国網雄安金融科技集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】STATE GRID XIONG’AN FINANCIAL TECHNOLOGY GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】North Ring Road, Anxin County, Baoding, Hebei 071600, China
(71)【出願人】
【識別番号】522146439
【氏名又は名称】国網河南省電力公司信息通信公司
【氏名又は名称原語表記】STATE GRID HENAN INFORMATION & TELECOMMUNICATION COMPANY
【住所又は居所原語表記】Building C, No. 87 Yard Office Area, Songshan South Road, Erqi District, Zhengzhou, Henan, China
(71)【出願人】
【識別番号】522146440
【氏名又は名称】国網福建省電力有限公司信息通信分公司
【氏名又は名称原語表記】INFORMATION AND COMMUNICATION BRANCH OF STATE GRID FUJIAN ELECTRIC POWER CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】10th Floor, Building 2, No. 264, Wusi Road, Gulou District, Fuzhou, Fujian, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】▲イェン▼華鋒
(72)【発明者】
【氏名】王棟
(72)【発明者】
【氏名】玄佳興
(72)【発明者】
【氏名】李達
(72)【発明者】
【氏名】陳帥
(72)【発明者】
【氏名】韓少勤
(72)【発明者】
【氏名】蔡宇翔
(72)【発明者】
【氏名】董衍旭
(72)【発明者】
【氏名】薛真
(72)【発明者】
【氏名】賈崢
(72)【発明者】
【氏名】王心妍
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB51
(57)【要約】
本願は、ブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法及びシステムを提供し、この方法は信頼できる端末を通じてエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを直接収集し、双方向電力量データをブロックチェーンに送信し、ブロックチェーンにおける電力消費企業コンセンサスノード及びエネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードによって双方向電力量データを計算し、コンセンサスを得た後、双方向電力量データをブロックチェーンに書き込み、それにより、双方向電力量データの正確性と改ざん不可能性を確保し、双方向電力量データの真実性を確保する。また、決済スマートコントラクトを実行し、ブロックチェーン上の真実で信頼できる双方向電力量データに基づいて電気料金決済結果を自動的に生成することにより、電気料金決済結果の真実性を確保し、かつ、電気料金決済結果をブロックチェーンに書き込むことで、電気料金決済結果が改ざんできないことを確保する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法であって、
信頼できる端末はエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集し、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信するステップであって、
前記信頼できる端末はエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集し、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信することは、前記信頼できる端末がエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集し、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断し、満たしている場合、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信し、満たしていない場合、前記双方向電力量データを補償し、補償した双方向電力量データで前記双方向電力量データを置き換えて、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断するステップの実行に戻ることを含み、
前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断することは、
前記信頼できる端末の標本誤差値、前記エネルギー貯蔵発電所の変流器の標本誤差値及び計器用変圧器の標本誤差値を取得し、前記信頼できる端末の標本誤差値、前記変流器の標本誤差値及び前記計器用変圧器の標本誤差値を、あらかじめ訓練されたBPニューラルネットワークモデルに入力し、前記あらかじめ訓練されたBPニューラルネットワークモデルが出力する電力量予測値を得ることと、
前記電力量予測値と前記信頼できる端末によって収集された前記双方向電力量データとの間の誤差が設定された閾値を超えているか否かを判断することと、を含み、
前記BPニューラルネットワークモデルの訓練過程は、
BPニューラルネットワークモデルの各層のパラメータを初期化することと、
サンプルセットから1つの訓練サンプルを選択し、前記訓練サンプルを前記BPニューラルネットワークモデルに入力し、前記BPニューラルネットワークモデルが出力する電力量予測値を得ることであって、前記訓練サンプルは前記信頼できる端末の標本誤差値、前記エネルギー貯蔵発電所の変流器の標本誤差値及び計器用変圧器の標本誤差値であることと、
前記第1記帳ノードは、前記双方向電力量データを処理して第1対象ブロックを得て、前記第1対象ブロックをブロックチェーンに書き込むステップと、
決済スマートコントラクトを実行し、前記ブロックチェーンから決済基礎データを取得し、前記決済基礎データに基づいて電気料金決済を行い、電気料金決済結果を得て、前記電気料金決済結果を前記ブロックチェーンに送信するステップであって、前記決済基礎データは、少なくとも前記第1対象ブロックにおける双方向電力量データを含むステップと、
前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、前記電気料金決済結果についてコンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを第2記帳ノードとして選択するステップと、
前記第2記帳ノードは、前記電気料金決済結果を処理して第2対象ブロックを得て、前記第2対象ブロックを前記ブロックチェーンに書き込むステップとを含む、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信することは、
前記双方向電力量データを暗号化し、暗号化した双方向電力量データをブロックチェーンに送信することを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済システムであって、
エネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集し、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信する信頼できる端末であって、具体的には、
エネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集し、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断し、満たしている場合、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信し、満たしていない場合、前記双方向電力量データを補償し、補償した双方向電力量データで前記双方向電力量データを置き換えて、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断するステップの実行に戻り、
前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断することは、
前記信頼できる端末の標本誤差値、前記エネルギー貯蔵発電所の変流器の標本誤差値及び計器用変圧器の標本誤差値を取得し、前記信頼できる端末の標本誤差値、前記変流器の標本誤差値及び前記計器用変圧器の標本誤差値を、あらかじめ訓練されたBPニューラルネットワークモデルに入力し、前記あらかじめ訓練されたBPニューラルネットワークモデルが出力する電力量予測値を得ることと、
前記電力量予測値と前記信頼できる端末によって収集された前記双方向電力量データとの間の誤差が設定された閾値を超えているか否かを判断することと、を含み、
前記BPニューラルネットワークモデルの訓練過程は、
BPニューラルネットワークモデルの各層のパラメータを初期化することと、
サンプルセットから1つの訓練サンプルを選択し、前記訓練サンプルを前記BPニューラルネットワークモデルに入力し、前記BPニューラルネットワークモデルが出力する電力量予測値を得ることであって、前記訓練サンプルは前記信頼できる端末の標本誤差値、前記エネルギー貯蔵発電所の変流器の標本誤差値及び計器用変圧器の標本誤差値であることと、
前記双方向電力量データに対してコンセンサス計算を行い、コンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを第1記帳ノードとして選択する、前記ブロックチェーンにおける電力消費企業コンセンサスノード及びエネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードと、
前記双方向電力量データを処理して第1対象ブロックを得て、前記第1対象ブロックをブロックチェーンに書き込む前記第1記帳ノードと、
決済スマートコントラクトを実行し、前記ブロックチェーンから決済基礎データを取得し、前記決済基礎データに基づいて電気料金決済を行い、電気料金決済結果を得て、前記電気料金決済結果を前記ブロックチェーンに送信するスマートコントラクト実行ノードであって、前記決済基礎データは、少なくとも前記第1対象ブロックにおける双方向電力量データを含むスマートコントラクト実行ノードと、
前記電気料金決済結果を処理して第2対象ブロックを得て、前記第2対象ブロックを前記ブロックチェーンに書き込む第2記帳ノードと、を含み、
前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、さらに、前記電気料金決済結果についてコンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを前記第2記帳ノードとして選択する、ことを特徴とする電気料金決済システム。
【請求項4】
前記信頼できる端末は、具体的には、
前記双方向電力量データを暗号化し、暗号化した双方向電力量データをブロックチェーンに送信する、ことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は電力技術分野に関し、特にブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
エネルギー貯蔵発電所は、電力価格が「谷」になる時に充電し、電力価格が「山」になる時に放電することにより、一定の電力価格の価格差による収益を得ることができ、企業の電気料金の支出を効果的に低減することができる。電力消費企業にとっては、自己資金を使ってエネルギー貯蔵発電所を建設するには資金上のストレスがあり、そのため、現在、負荷側のエネルギー貯蔵発電所はほとんど契約型エネルギー管理のモードを採用しており、すなわち、エネルギー貯蔵発電所の投資事業者と企業とが協力し、エネルギー貯蔵発電所に接続される配電設備と双方向計量器とがともに企業側に配置され、エネルギー貯蔵発電所の投資事業者が企業側からエネルギー貯蔵発電所の電力量データを取得して電気料金決算書を作成し、両方は電気料金決算書に従って収益の分配を行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記の方式では、エネルギー貯蔵発電所の投資事業者が取得した電力量データの真実性や、エネルギー貯蔵発電所の投資事業者が行った電気料金決算の真実性を確保することが困難であるという問題がある。
【0004】
上述の技術的課題を解決するために、本願の実施例は、データの真実性を確保することを目的とし、以下のような、ブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法は、
信頼できる端末(trusted terminal)はエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集し、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信するステップであって、
前記信頼できる端末はエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集し、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信することは、前記信頼できる端末がエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集し、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断し、満たしている場合、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信し、満たしていない場合、前記双方向電力量データを補償(compensate)し、補償した双方向電力量データで前記双方向電力量データを置き換えて、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断するステップの実行に戻ることを含み、
前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断することは、
前記信頼できる端末の標本誤差(sampling error)値、前記エネルギー貯蔵発電所の変流器の標本誤差値及び計器用変圧器の標本誤差値を取得し、前記信頼できる端末の標本誤差値、前記変流器の標本誤差値及び前記計器用変圧器の標本誤差値を、あらかじめ訓練されたBPニューラルネットワークモデルに入力し、前記あらかじめ訓練されたBPニューラルネットワークモデルが出力する電力量予測値を得ることと、
前記電力量予測値と前記信頼できる端末によって収集された前記双方向電力量データとの間の誤差が設定された閾値を超えているか否かを判断することと、を含み、
前記BPニューラルネットワークモデルの訓練過程は、
BPニューラルネットワークモデルの各層のパラメータを初期化することと、
サンプルセットから1つの訓練サンプルを選択し、前記訓練サンプルを前記BPニューラルネットワークモデルに入力し、前記BPニューラルネットワークモデルが出力する電力量予測値を得ることであって、前記訓練サンプルは前記信頼できる端末の標本誤差値、前記エネルギー貯蔵発電所の変流器の標本誤差値及び計器用変圧器の標本誤差値であることと、
前記ブロックチェーンにおける電力消費企業コンセンサスノード及びエネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、前記双方向電力量データに対してコンセンサス計算を行い、コンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを第1記帳ノードとして選択するステップと、
前記第1記帳ノードは、前記双方向電力量データを処理して第1対象ブロックを得て、前記第1対象ブロックをブロックチェーンに書き込むステップと、
決済スマートコントラクトを実行し、前記ブロックチェーンから決済基礎データを取得し、前記決済基礎データに基づいて電気料金決済を行い、電気料金決済結果を得て、前記電気料金決済結果を前記ブロックチェーンに送信するステップであって、前記決済基礎データは、少なくとも前記第1対象ブロックにおける双方向電力量データを含むステップと、
前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、前記電気料金決済結果についてコンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを第2記帳ノードとして選択するステップと、
前記第2記帳ノードは、前記電気料金決済結果を処理して第2対象ブロックを得て、前記第2対象ブロックを前記ブロックチェーンに書き込むステップとを含む。
【0006】
前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信することは、
前記双方向電力量データを暗号化し、暗号化した双方向電力量データをブロックチェーンに送信することを含む。
【0007】
ブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済システムは、
エネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集し、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信する信頼できる端末であって、具体的には、
エネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集し、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断し、満たしている場合、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信し、満たしていない場合、前記双方向電力量データを補償し、補償した双方向電力量データで前記双方向電力量データを置き換えて、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断するステップの実行に戻り、
前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断することは、
前記信頼できる端末の標本誤差値、前記エネルギー貯蔵発電所の変流器の標本誤差値及び計器用変圧器の標本誤差値を取得し、前記信頼できる端末の標本誤差値、前記変流器の標本誤差値及び前記計器用変圧器の標本誤差値を、あらかじめ訓練されたBPニューラルネットワークモデルに入力し、前記あらかじめ訓練されたBPニューラルネットワークモデルが出力する電力量予測値を得ることと、
前記電力量予測値と前記信頼できる端末によって収集された前記双方向電力量データとの間の誤差が設定された閾値を超えているか否かを判断することと、を含み、
前記BPニューラルネットワークモデルの訓練過程は、
BPニューラルネットワークモデルの各層のパラメータを初期化することと、
サンプルセットから1つの訓練サンプルを選択し、前記訓練サンプルを前記BPニューラルネットワークモデルに入力し、前記BPニューラルネットワークモデルが出力する電力量予測値を得ることであって、前記訓練サンプルは前記信頼できる端末の標本誤差値、前記エネルギー貯蔵発電所の変流器の標本誤差値及び計器用変圧器の標本誤差値であることと、
前記双方向電力量データに対してコンセンサス計算を行い、コンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを第1記帳ノードとして選択する、前記ブロックチェーンにおける電力消費企業コンセンサスノード及びエネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードと、
前記双方向電力量データを処理して第1対象ブロックを得て、前記第1対象ブロックをブロックチェーンに書き込む前記第1記帳ノードと、
決済スマートコントラクトを実行し、前記ブロックチェーンから決済基礎データを取得し、前記決済基礎データに基づいて電気料金決済を行い、電気料金決済結果を得て、前記電気料金決済結果を前記ブロックチェーンに送信するスマートコントラクト実行ノードであって、前記決済基礎データは、少なくとも前記第1対象ブロックにおける双方向電力量データを含むスマートコントラクト実行ノードと、
前記電気料金決済結果を処理して第2対象ブロックを得て、前記第2対象ブロックを前記ブロックチェーンに書き込む第2記帳ノードと、を含み、
前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、さらに、前記電気料金決済結果についてコンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを前記第2記帳ノードとして選択する。
【0008】
前記信頼できる端末は、具体的には、
前記双方向電力量データを暗号化し、暗号化した双方向電力量データをブロックチェーンに送信する。
【0009】
従来技術と比べて、本願の有益な効果は次のとおりである。
【0010】
本願では、信頼できる端末を通じてエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを直接収集し、双方向電力量データをブロックチェーンに送信し、ブロックチェーンにおける電力消費企業コンセンサスノード及びエネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードによって双方向電力量データを計算し、コンセンサスを得た後、双方向電力量データをブロックチェーンに書き込み、それにより、双方向電力量データの正確性と改ざん不可能性を確保し、双方向電力量データの真実性を確保する。また、決済スマートコントラクトを実行し、ブロックチェーン上の真実で信頼できる双方向電力量データに基づいて電気料金決済結果を自動的に生成することにより、電気料金決済結果の真実性を確保し、電気料金決済結果をブロックチェーンに書き込むことで、電気料金決済結果が改ざんできないことを確保する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本願の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では、実施例の説明において使用する必要がある図面について簡単に説明するが、明らかに、以下の説明における図面は、本願の一部の実施例にすぎず、当業者にとっては、創造的な努力を必要とせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本願によるブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法の実施例1のフローチャートである。
図2】本願によるブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法の実施例2のフローチャートである。
図3】本願によるブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法の実施例3のフローチャートである。
図4】本願によるブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法の実施例4のフローチャートである。
図5】本願によるBPニューラルネットワークモデルの構造概略図である。
図6】本願によるブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済システムの論理構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、本願の実施例の図面を参照して、本願の実施例における技術的解決手段を明確かつ完全に説明するが、明らかに、説明する実施例は、本願の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。当業者が本願の実施例に基づいて創造的な努力を必要とせずに取得した他のすべての実施例は、本願の保護の範囲に属する。
【0013】
本発明の上述の目的、特徴、及び利点をより明確且つ理解しやすくするために、以下では、図面及び具体的な実施形態を参照して本発明についてさらに詳細に説明する。
【0014】
次に、本願の実施例で開示されたブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法について説明する。本願によるブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法の実施例1のフローチャートである図1に示すように、以下のステップS11~ステップS16を含んでもよい。
【0015】
ステップS11では、信頼できる端末は、エネルギー貯蔵発電所の双方向の電力量データを収集し、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信する。
【0016】
本実施例では、エネルギー貯蔵発電所とは、負荷側で建設され、現地の電力価格の「山」と「谷」の時間帯に応じて充電と放電を行うシステムであり、一般的には、電池媒体が鉛炭素電池又はリチウム電池である電気化学的エネルギー貯蔵発電所である。エネルギー貯蔵発電所は、負荷側(例えば、商業施設、工業会社など)の400V/10kV/35kVの母線に直接接続されており、電力価格が「谷」になるときに充電し、電力価格が「山」になる時に放電することで、電力価格の価格差による収益を得たり、給電指令に応じて充放電を行い、一定の経済的利益を得たりすることで、電力網を安定させるとともに、企業の電気料金の支出を削減するという目的を達成する。
【0017】
双方向電力量データとは、正方向電力量データと逆方向電流データである。正方向電力量データとは、エネルギー貯蔵発電所の放電時の放電量データである。逆方向電力量データは、エネルギー貯蔵発電所の充電時の充電量データである。ここで、「放電時の電力価格*放電電力量-充電時の電力価格*充電電力量」は、節約された電気料金とすることができる。
【0018】
なお、信頼できる端末はブロックチェーン内の1つのノードである。信頼できる端末がブロックチェーン内のノードになる過程は、以下のことを含んでもよい。信頼できる端末が自身のモノのインターネット固有のマークコード、端末のハードウェア情報、ネットワークアドレスなどの関連情報をブロックチェーンにアップロードして登録申請を行い、ブロックチェーンに検証・承認された後、すべての情報をパッケージ化してブロックデータを生成し、ブロックチェーンに送信してブロードキャスト(broadcast)し、コンセンサス(consensus)を得た後、この信頼できる端末はブロックチェーンのノードとなり、公開鍵と秘密鍵のペアを持ち、これで信頼できる端末はブロックチェーンにおいてアイデンティティが唯一のノードとなる。
【0019】
ステップS12では、前記ブロックチェーンにおける電力消費企業コンセンサスノード及びエネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、前記双方向電力量データに対してコンセンサス計算を行い、コンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを第1記帳ノードとして選択する。
【0020】
電力消費企業コンセンサスノードとは、電力消費企業がその会社の所在地に配置したブロックチェーンのコンセンサスノードである。電力消費企業コンセンサスノードを配置する過程は、電力消費企業が自社の営業許可証、銀行信用情報などの証明書類をブロックチェーンにアップロードして登録申請を行い、ブロックチェーンに検証・承認された後、すべての情報をパッケージ化してブロックデータを生成し、ブロックチェーンに送信してブロードキャストし、コンセンサスを得た後、電力消費企業コンセンサスノードを配置したことを含んでもよい。電力消費企業の信頼できるコンセンサスノードは、ブロックチェーンにおいてアイデンティティが唯一のノードとなる。ここで、電力消費企業コンセンサスノードは、公開鍵と秘密鍵のペアを持つ。
【0021】
エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードとは、エネルギー貯蔵発電所の投資事業者がその会社の所在地に配置したブロックチェーンコンセンサスノードである。エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードを配置する過程は、エネルギー貯蔵発電所の投資事業者は自社の営業許可証、銀行信用情報などの証明書類をブロックチェーンにアップロードして登録申請を行い、ブロックチェーンに検証・承認された後、すべての情報をパッケージ化してブロックデータを生成し、ブロックチェーンに送信してブロードキャストし、コンセンサスを得た後、エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードを配置したことを含んでもよい。エネルギー貯蔵発電所の投資事業者の信頼できるコンセンサスノードは、ブロックチェーンにおいてアイデンティティが唯一のノードとなる。ここで、エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは公開鍵と秘密鍵のペアを持つ。
【0022】
信頼できる端末が双方向電力量データをブロックチェーンに送信した後、前記ブロックチェーンにおける電力消費企業コンセンサスノード及びエネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、BFTコンセンサスアルゴリズムを採用して前記双方向電力量データに対してコンセンサス計算を行うことができるが、それに限定されるものではない。
【0023】
ステップS13では、前記第1記帳ノードは、前記双方向電力量データを処理して第1対象ブロックを得て、前記第1対象ブロックをブロックチェーンに書き込む。
【0024】
第1記帳ノードは、設定されたブロック生成ルールに従って双方向電力量データを処理して第1対象ブロックを得てもよい。
【0025】
ブロックチェーンに書き込むことは、ブロックチェーン内の分散型台帳に書き込むことと理解されてもよい。
【0026】
ステップS14では、決済スマートコントラクトを実行し、前記ブロックチェーンから決済基礎データを取得し、この決済基礎データに基づいて電気料金の決済を行い、電気料金決済結果を得て、この電気料金決済結果を前記ブロックチェーンに送信し、前記決済基礎データは、少なくとも前記第1対象ブロックにおける双方向電力量データを含む。
【0027】
本実施例では、決済スマートコントラクトを実行するトリガー条件を設定し、トリガー条件を満たすと、ブロックチェーンの各コンセンサスノードが参加して決済スマートコントラクトを実行するようにしてもよい。
【0028】
トリガー条件を満たすことは、約束した決済日(例えば、毎月1日の午前0時)になることを含んでもよいが、これに限定されるものではない。
【0029】
本実施例では、決済基礎データは、時間帯別電力価格、電力消費企業及びエネルギー貯蔵発電所の投資事業者の双方の分配比率、及び第1対象ブロックにおける双方向電力量データを含んでもよい。ここで、時間帯別電力価格や電力消費企業及びエネルギー貯蔵発電所の投資事業者の双方の分配比率については、双方がオフラインでの協議を経て契約書を生成し、かつスマートコントラクトを開発する際に、契約書をスマートコントラクトに事前に書き込んだ。
【0030】
本実施例では、前記電気料金決済結果を前記ブロックチェーンに送信した後、前記双方向電力量データに基づいて電気料金決済を行う過程で発生したデータを前記ブロックチェーンに送信してもよい。
【0031】
ステップS15では、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、前記電気料金決済結果についてコンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを第2記帳ノードとして選択する。
【0032】
電気料金決済結果をブロックチェーンに送信した後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、BFTコンセンサスアルゴリズムを採用して前記電気料金決済結果に対してコンセンサス計算を行い、コンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを第2記帳ノードとして選択してもよいが、これに限定されるものではない。
【0033】
ステップS16では、前記第2記帳ノードは、前記電気料金決済結果を処理して第2対象ブロックを得て、前記第2対象ブロックを前記ブロックチェーンに書き込む。
【0034】
本実施例では、第2記帳ノードは、設定されたブロック生成ルールに従って、電気料金決済結果を処理して第2対象ブロックを得てもよい。
【0035】
本実施例では、前記双方向電力量データに基づいて電気料金決済を行う過程で発生したデータはブロックチェーンに自動的に格納され、それにより、この過程で発生したデータのトレーサビリティが実現される。
【0036】
本実施例では、監督当局、司法当局、産業協会や金融機関などもブロックチェーンに登録し、ブロックチェーンにおけるコンセンサスノードとなってもよい。
【0037】
電力消費企業コンセンサスノード、エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードやその他のノードが電気料金決済結果に疑問がある場合、ブロックチェーンにおける電気料金決済の全フローのデータを検証し、遡ることができる。
【0038】
本願では、信頼できる端末を通じてエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを直接収集して、双方向電力量データをブロックチェーンに送信し、かつ、ブロックチェーンにおける電力消費企業コンセンサスノード及びエネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードによって前記双方向電力量データに対して計算を行い、コンセンサスを得た後、双方向電力量データをブロックチェーンに書き込み、それにより、双方向電力量データの正確性と改ざん不可能性を確保し、双方向電力量データの真実性を確保する。また、決済スマートコントラクトを実行し、ブロックチェーン上の真実で信頼できる双方向電力量データに基づいて電気料金決済結果を自動的に生成することにより、電気料金決済結果の真実性を確保し、かつ、電気料金決済結果をブロックチェーンに書き込むことで、電気料金決済結果が改ざんできないことを確保する。
【0039】
本願の他の代替実施例としては、本願によるブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法の実施例2のフローチャートである図2に示すように、本実施例は主に、上記の実施例1に記載のブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法を詳細化したものであり、該方法は、ステップS21~ステップS29を含んでもよいが、これに限定されるものではない。
【0040】
ステップS21では、信頼できる端末はエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集する。
【0041】
信頼できる端末がエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集する詳細な過程については、実施例1のステップS11の関連説明を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0042】
ステップS22では、信頼できる端末は、双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断する。
【0043】
満たしている場合、ステップS23を実行し、満たしていない場合、ステップS24を実行する。
【0044】
ステップS23では、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信する。
【0045】
ステップS24では、前記双方向電力量データを補償し、補償した双方向電力量データで前記双方向電力量データを置き換えて、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断するステップの実行に戻る。
【0046】
ステップS21~S24は、実施例1のステップS11の1つの具体的な実施形態である。
【0047】
ステップS25では、前記ブロックチェーンにおける電力消費企業コンセンサスノード及びエネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、前記双方向電力量データに対してコンセンサス計算を行い、コンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを第1記帳ノードとして選択する。
【0048】
ステップS26では、前記第1記帳ノードは、前記双方向電力量データを処理して第1対象ブロックを得て、この第1対象ブロックをブロックチェーンに書き込む。
【0049】
ステップS27では、決済スマートコントラクトを実行し、前記ブロックチェーンから決済基礎データを取得し、この決済基礎データに基づいて電気料金決済を行い、電気料金決済結果を得て、この電気料金決済結果を前記ブロックチェーンに送信し、前記決済基礎データは、少なくとも前記第1対象ブロックにおける双方向電力量データを含む。
【0050】
ステップS28では、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、前記電気料金決済結果についてコンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを第2記帳ノードとして選択する。
【0051】
ステップS29では、前記第2記帳ノードは、前記電気料金決済結果を処理して第2対象ブロックを得て、この第2対象ブロックを前記ブロックチェーンに書き込む。
【0052】
ステップS25~S29の詳細な過程については、実施例1のステップS12~S16の関連説明を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0053】
本実施例では、信頼できる端末は、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断し、精度要求を満たしている場合、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信し、精度要求を満たしていない場合、前記双方向電力量データを補償して、補償した双方向電力量データで前記双方向電力量データを置き換え、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断するステップの実行に戻り、これにより、収集した双方向計量データの正確性と精度を確保し、収集した双方向計量データの正確性と精度が十分である場合、双方向電力量データをブロックチェーンに送信し、データの正確性と改ざん不可能性を確保する。
【0054】
本願の他の代替実施例として、本願によるブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法の実施例3のフローチャートである図3に示すように、本実施例は主に、上記の本実施例2に記載のブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法を詳細化したものであり、該方法は、ステップS31~ステップS39を含んでもよいが、これに限定されるものではない。
【0055】
ステップS31では、信頼できる端末は、エネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集する。
【0056】
信頼できる端末がエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集する詳細な過程については、実施例2のステップS21の関連説明を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0057】
ステップS32では、信頼できる端末は、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断する。
【0058】
満たしている場合、ステップS33を実行し、満たしていない場合、ステップS34を実行する。
【0059】
ステップS31~S32の詳細な過程については、実施例2のステップS21~S22の関連説明を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0060】
ステップS33では、前記双方向電力量データを暗号化し、暗号化した双方向電力量データをブロックチェーンに送信する。
【0061】
前記双方向電力量データを暗号化することは、前記双方向電力量データに対してハッシュ計算及び非対称暗号化を行うと理解されてもよい。
【0062】
ステップS34では、前記双方向電力量データを補償し、補償した双方向電力量データで前記双方向電力量データを置き換え、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断するステップの実行に戻る。
【0063】
ステップS35では、前記ブロックチェーンにおける電力消費企業コンセンサスノード及びエネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、前記双方向電力量データに対してコンセンサス計算を行い、コンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを第1記帳ノードとして選択する。
【0064】
ステップS36では、前記第1記帳ノードは、前記双方向電力量データを処理して第1対象ブロックを得て、この第1対象ブロックをブロックチェーンに書き込む。
【0065】
ステップS37では、決済スマートコントラクトを実行し、前記ブロックチェーンから決済基礎データを取得し、この決済基礎データに基づいて電気料金決済を行い、電気料金決済結果を得て、この電気料金決済結果を前記ブロックチェーンに送信し、前記決済基礎データは、少なくとも前記第1対象ブロックにおける双方向電力量データを含む。
【0066】
ステップS38では、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、前記電気料金決済結果についてコンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを第2記帳ノードとして選択する。
【0067】
ステップS39では、前記第2記帳ノードは、前記電気料金決済結果を処理して第2対象ブロックを得て、この第2対象ブロックを前記ブロックチェーンに書き込む。
【0068】
ステップS35~S39の詳細な過程については、実施例2のステップS25~S29の関連説明を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0069】
本実施例では、前記双方向電力量データを暗号化し、暗号化した双方向電力量データをブロックチェーンに送信することにより、双方向電力量データの伝送の安全性を確保し、電気料金決済時に基礎となるデータの正確性と真実性をさらに確保する。
【0070】
本願の他の代替実施例として、本願によるブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法の実施例4のフローチャートである図4に示すように、本実施例は主に、上記実施例2に記載のブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法を詳細化したものであり、該方法は、ステップS41~ステップS410を含んでもよいが、これに限定されるものではない。
【0071】
ステップS41では、信頼できる端末はエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集する。
【0072】
信頼できる端末がエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集する詳細な過程については、実施例2のステップS21の関連説明を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0073】
ステップS42では、前記信頼できる端末の標本誤差値、前記エネルギー貯蔵発電所の変流器の標本誤差値及び計器用変圧器の標本誤差値を取得し、前記信頼できる端末の標本誤差値、前記変流器の標本誤差値、及び前記計器用変圧器の標本誤差値を、あらかじめ訓練されたBPニューラルネットワークモデルに入力し、このあらかじめ訓練されたBPニューラルネットワークモデルが出力する電力量予測値を得る。
【0074】
本実施例では、前記BPニューラルネットワークモデルの訓練過程は、S421~S426を含んでもよい。
【0075】
S421では、BPニューラルネットワークモデルの各層のパラメータを初期化する。
【0076】
本実施例では、図5に示すように、BPニューラルネットワークモデルは、入力層、隠れ層、及び出力層を含んでもよい。ここで、入力層の入力変数は、信頼できる端末の標本誤差値、前記エネルギー貯蔵発電所の変流器の標本誤差値及び計器用変圧器の標本誤差値である。Wijは入力層のj番目のノードと隠れ層のi番目のノードとの接続重みであり、Wkjは、隠れ層のi番目のノードから出力層までの重みであり、θは隠れ層のi番目のノードの出力閾値を表し、αは出力層のk番目のノードの出力閾値を表し、隠れ層の活性化関数はφであり、出力層の活性化関数はψである。
【0077】
【0078】
【0079】
本実施例では、隠れ層のノード数は、経験式N=N+0.618(N-L)によって確認できる。
【0080】
ここで、NはBPニューラルネットワークモデルの入力層のノード数、LはBPニューラルネットワークモデルの出力層のノード数を表す。
【0081】
S422では、サンプルセットから1つの訓練サンプルを選択し、前記訓練サンプルを前記BPニューラルネットワークモデルに入力し、前記BPニューラルネットワークモデルが出力する電力量予測値を得て、前記訓練サンプルは、前記信頼できる端末の標本誤差値、前記エネルギー貯蔵発電所の変流器の標本誤差値及び計器用変圧器の標本誤差値である。
【0082】
【0083】
ここで、Oは電力量予測値を表し、Tはエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを表し、pは訓練サンプルの数を表し、qは訓練サンプルを表し、LはBPニューラルネットワークモデルの出力層のノード数を表し、KはBPニューラルネットワークモデルの出力層のノードを表し、Eは誤差を表す。
【0084】
S424では、前記電力量予測値と基準電力量値との間の誤差が設定された範囲内であるか否かを判断する。
【0085】
設定された範囲内である場合、ステップS425を実行し、設定された範囲内ではない場合、ステップS426を実行する。
【0086】
基準電力量値や設定された範囲は、実際の必要に応じて設定することができ、本願では制限しない。
【0087】
S425では、訓練を終了する。
【0088】
S426では、前記BPニューラルネットワークモデルの出力層から入力層への順に、前記誤差を前記BPニューラルネットワークモデルの各層にそれぞれ伝達し、前記BPニューラルネットワークモデルの各層のパラメータを更新して、サンプルセットから1つの訓練サンプルを選択するステップに戻る。
【0089】
前記BPニューラルネットワークモデルの出力層から入力層への順に、前記誤差を前記BPニューラルネットワークモデルの各層にそれぞれ伝達し、前記BPニューラルネットワークモデルの各層のパラメータを更新することは、逆伝播原理を利用して、BPニューラルネットワークモデルの各層のパラメータを更新すると理解されてもよい。
【0090】
本実施例では、BPニューラルネットワークモデルの各層のパラメータを更新する過程は、以下のことを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。
【0091】
【0092】
【0093】
ここで、ηはネットワーク学習率である。
【0094】
ステップS43では、前記電力量予測値と前記信頼できる端末によって収集された双方向電力量データとの間の誤差が設定された閾値を超えているか否かを判断する。
【0095】
設定された閾値を超えていない場合、ステップS44を実行し、設定された閾値を超えている場合、ステップS45を実行する。
【0096】
本実施例では、設定された閾値は必要に応じて設定可能であり、本願では制限しない。
【0097】
ステップS42~S43は、実施例2のステップS22の1つの具体的な実施形態である。
【0098】
ステップS44では、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信する。
【0099】
【0100】
ここで、Oは電力量予測値を表し、Tはエネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを表し、Wkiは隠れ層のi番目のノードから出力層までの重みを表し、ηはネットワーク学習率を表し、Cは補償した双方向電力量データを表す。
【0101】
【0102】
ステップS46では、前記ブロックチェーンにおける電力消費企業コンセンサスノード及びエネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、前記双方向電力量データに対してコンセンサス計算を行い、コンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを第1記帳ノードとして選択する。
【0103】
ステップS47では、前記第1記帳ノードは、前記双方向電力量データを処理して第1対象ブロックを得て、この第1対象ブロックをブロックチェーンに書き込む。
【0104】
ステップS48では、決済スマートコントラクトを実行し、前記ブロックチェーンから決済基礎データを取得し、この決済基礎データに基づいて電気料金決済を行い、電気料金決済結果を得て、前記電気料金決済結果を前記ブロックチェーンに送信し、前記決済基礎データは、少なくとも前記第1対象ブロックにおける双方向電力量データを含む。
【0105】
ステップS49では、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードは、前記電気料金決済結果についてコンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノードのうちの1つを第2記帳ノードとして選択する。
【0106】
ステップS410では、前記第2記帳ノードは、前記電気料金決済結果を処理して第2対象ブロックを得て、この第2対象ブロックを前記ブロックチェーンに書き込む。
【0107】
本実施例では、BPニューラルネットワークモデルにより双方向電力量データの精度要求の判断を実現し、精度要求の判断正確性を向上させ、収集された双方向計量データの正確性と精度を向上させることができ、収集された双方向計量データの正確性と精度を向上させた場合、双方向電力量データをブロックチェーンに送信することができ、データの正確性をさらに確保する。
【0108】
次に、本願によるブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済システムについて説明するが、以下に説明するブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済システムと上記で説明したブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法は互に対応して参照することができる。
【0109】
図6を参照すると、ブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済システムは、信頼できる端末100と、ブロックチェーンにおける電力消費企業コンセンサスノード200、エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノード300及びスマートコントラクト実行ノード400とを含む。
【0110】
信頼できる端末100は、エネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集し、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信し、
前記ブロックチェーンにおける電力消費企業コンセンサスノード200及びエネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノード300は、前記双方向電力量データに対してコンセンサス計算を行い、コンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード200及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノード300のうちの1つが第1記帳ノードとして選択され、
前記第1記帳ノードは、前記双方向電力量データを処理して第1対象ブロックを得て、この第1対象ブロックをブロックチェーンに書き込み、
前記第1対象ブロックをブロックチェーンに書き込むことは、前記第1対象ブロックをブロックチェーン内の分散型台帳に書き込むと理解されてもよい。
【0111】
スマートコントラクト実行ノード400は、決済スマートコントラクトを実行し、前記ブロックチェーンから決済基礎データを取得し、この決済基礎データに基づいて電気料金決済を行い、電気料金決済結果を得て、この電気料金決済結果を前記ブロックチェーンに送信し、前記決済基礎データは、少なくとも、前記第1対象ブロックにおける双方向電力量を含み、
前記電力消費企業コンセンサスノード200及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノード300は、さらに、前記電気料金決済結果についてコンセンサスを得た後、前記電力消費企業コンセンサスノード200及び前記エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノード300のうちのいずれかが第2記帳ノードとして選択され、
前記第2記帳ノードは、前記電気料金決済結果を処理して第2対象ブロックを得て、前記第2対象ブロックを前記ブロックチェーンに書き込む。
【0112】
前記第2対象ブロックをブロックチェーンに書き込むことは、前記第2対象ブロックを前記ブロックチェーン内の分散型台帳に書き込むと理解されてもよい。
【0113】
本実施例では、前記信頼できる端末100は、具体的には、
エネルギー貯蔵発電所の双方向電力量データを収集し、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断し、
満たしている場合、前記双方向電力量データをブロックチェーンに送信し、
満たしていない場合、前記双方向電力量データを補償し、補償した双方向電力量データで前記双方向電力量データを置き換えて、前記双方向電力量データが精度要求を満たしているか否かを判断するステップの実行に戻るようにしてもよい。
【0114】
本実施例では、前記信頼できる端末100は、具体的には、
前記双方向電力量データを暗号化し、暗号化した双方向電力量データをブロックチェーンに送信するようにしてもよい。
【0115】
本実施例では、前記信頼できる端末100は、具体的には、
前記信頼できる端末100の標本誤差値、前記エネルギー貯蔵発電所の変流器の標本誤差値及び計器用変圧器の標本誤差値を取得し、前記信頼できる端末100の標本誤差値、前記変流器の標本誤差値及び前記計器用変圧器の標本誤差値を、あらかじめ訓練されたBPニューラルネットワークモデルに入力し、あらかじめ訓練されたBPニューラルネットワークモデルが出力する電力量予測値を得て、
前記電力量予測値と前記信頼できる端末100によって収集された双方向電力量データとの間の誤差が設定された閾値を超えているか否かを判断するようにしてもよく、
前記BPニューラルネットワークモデルの訓練過程は、
BPニューラルネットワークモデルの各層のパラメータを初期化することと、
サンプルセットから1つの訓練サンプルを選択し、前記訓練サンプルを前記BPニューラルネットワークモデルに入力し、前記BPニューラルネットワークモデルが出力する電力量予測値を得ることであって、前記訓練サンプルは、前記信頼できる端末100の標本誤差値、前記エネルギー貯蔵発電所の変流器の標本誤差値及び計器用変圧器の標本誤差値であることと、
【0116】
本実施例では、前記スマートコントラクト実行ノード400は、さらに、
前記双方向電力量データに基づいて電気料金決済を行う過程で発生したデータを前記ブロックチェーンに送信するようにしてもよく、
前記第2記帳ノードは、さらに、前記双方向電力量データに基づいて電気料金決済を行う過程で発生したデータを処理して第3対象ブロックを得て、前記第3対象ブロックを前記ブロックチェーンに書き込むようにしてもよい。
【0117】
前記第3対象ブロックを前記ブロックチェーンに書き込むことは、前記第3対象ブロックを前記ブロックチェーンにおける分散型台帳に書き込むと理解されてもよい。
【0118】
本願の実施例では、ブロックチェーンにおける電力消費事業者コンセンサスノード200、エネルギー貯蔵発電所の投資事業者コンセンサスノード300、及びスマートコントラクト実行ノード400は、それぞれ、通信インターフェースを有し、通信プロトコルを実現することができる1つ又は複数のプロセッサ又はチップであってもよく、必要に応じてメモリ及び関連するインターフェース、システム伝送バスなどを含んでもよく、前記プロセッサ又はチップは、プログラムに関連するコードを実行して、対応する機能を実現する。
【0119】
なお、各実施例は、他の実施例との相違点を重点として説明しており、各実施例間で同一又は類似の部分は互いに参照すればよい。装置の実施例については、方法の実施例と実質的に類似しているので、説明は簡単であり、関連する点は方法の実施例の一部の説明を参照すればよい。
【0120】
最後に、本明細書では、「第1」、「第2」などの関係用語は、単に1つのエンティティ又は動作を別のエンティティ又は動作から区別するために使用され、これらのエンティティ又は動作の間にそのような実際の関係又は順序が存在することを必ずしも要求又は示唆するものではない。さらに、用語「備える」、「含む」、又はそれらの他の任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図しており、したがって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、又は機器は、それらの要素だけでなく、明示的に挙げられていない他の要素も含むか、又はそのようなプロセス、方法、物品、又は機器に固有の要素も含む。これ以上の制限がない場合、要素が文「......を1つ含む」で限定された場合は、前記要素を含む過程、方法、物品又は設備の中に別の同一要素が存在することを排除しない。
【0121】
以上の装置は、説明の便宜上、機能によって様々なユニットに分けてそれぞれ説明される。もちろん、各ユニットの機能は、本願を実施する際に、同じ又は複数のソフトウェア及び/又はハードウェアで実現されてもよい。
【0122】
以上の実施形態の説明から分かるように、当業者は、本願がソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームとの組み合わせによって実施されてもよいことを理解することができる。このような理解に基づいて、本願の技術的解決手段の本質的な部分又は先行技術に貢献する部分は、ソフトウェア製品の形式で具現化することができ、このコンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなどであってもよい)に本願の各実施例又は実施例の一部に記載された方法を実行させるためのいくつかの命令を含み、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスクなどの記憶媒体に記憶することができる。
【0123】
以上、本願によるブロックチェーンに基づくエネルギー貯蔵発電所の電気料金決済方法及びシステムについて詳細に説明した。本明細書では、具体例を用いて本願の原理及び実施形態について説明したが、以上の実施例の説明は、本願の方法及びその核心思想の理解を容易にするためにのみ使用され、また、当業者にとっては、本願の思想に基づいて、具体的な実施形態及び適用範囲のいずれにおいても変更されてもよく、以上のように、本明細書の内容は本願に対する制限として理解すべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】