(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-08
(54)【発明の名称】バリアを備えたエアロゾル発生物品
(51)【国際特許分類】
A24F 40/42 20200101AFI20230301BHJP
【FI】
A24F40/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022535542
(86)(22)【出願日】2020-12-16
(85)【翻訳文提出日】2022-06-10
(86)【国際出願番号】 EP2020086488
(87)【国際公開番号】W WO2021122791
(87)【国際公開日】2021-06-24
(32)【優先日】2019-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】スパダロ ファビアナ
(72)【発明者】
【氏名】タウリーノ イレーヌ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB14
4B162AB23
4B162AC17
4B162AC22
(57)【要約】
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品(200)。一実施形態では、エアロゾル発生物品(200)は、出口を有する貯蔵部分(210)と、エアロゾル形成基体(211)であって、貯蔵部分(210)内に含有される、エアロゾル形成基体(211)と、出口をシールするように構成された気化可能なバリア(225)とを備える。別の実施形態では、エアロゾル発生物品(200)は、貯蔵部分(210)と、エアロゾル形成基体(211)であって、貯蔵部分(210)内に含有された、エアロゾル形成基体(211)と、ヒーター(222)であって、エアロゾル形成基体(211)を加熱するように構成された、ヒーター(222)と、気化可能なバリア(225)であって、貯蔵部分(210)とヒーター(222)との間に提供された、気化可能なバリア(225)とを備える。両方の実施形態では、気化可能なバリア(225)は、一つ以上のポリマーを含む。気化可能なバリア(225)は、1重量パーセント以上のポリマー含有量を有する。気化可能なバリア(225)は、エアロゾル発生システムでのエアロゾル発生物品(200)の初回使用中のエアロゾル発生物品(200)の第一の加熱サイクル中に気化されるように構成されている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、前記エアロゾル発生物品が、
出口を有する貯蔵部分と、
エアロゾル形成基体であって、前記エアロゾル形成基体が前記貯蔵部分内に含有される、エアロゾル形成基体と、
前記出口をシールするように構成された気化可能なバリアと、を備え、
前記気化可能なバリアが、一つ以上のポリマーを含み、
前記気化可能なバリアが、1重量パーセント以上のポリマー含有量を有し、
前記気化可能なバリアが、前記エアロゾル発生システムでの前記エアロゾル発生物品の初回使用中の前記エアロゾル発生物品の第一の加熱サイクル中に気化されるように構成されている、エアロゾル発生物品。
【請求項2】
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、前記エアロゾル発生物品が、
貯蔵部分と、
エアロゾル形成基体であって、前記エアロゾル形成基体が前記貯蔵部分内に含有される、エアロゾル形成基体と、
ヒーターであって、前記ヒーターが、前記エアロゾル形成基体を加熱するように構成される、ヒーターと、
気化可能なバリアであって、前記気化可能なバリアが、前記貯蔵部分と前記ヒーターとの間に提供される、気化可能なバリアと、を備え、
前記気化可能なバリアが、一つ以上のポリマーを含み、
前記気化可能なバリアが、1重量パーセント以上のポリマー含有量を有し、
前記気化可能なバリアが、前記エアロゾル発生システムでの前記エアロゾル発生物品の初回使用中の前記エアロゾル発生物品の第一の加熱サイクル中に気化されるように構成されている、エアロゾル発生物品。
【請求項3】
前記気化可能なバリアが、摂氏60度~摂氏300度の温度に加熱された時に熱分解性である、請求項1または請求項2に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項4】
前記気化可能なバリアが、摂氏180度~摂氏300度の温度に加熱された時に気化可能である材料を含む、請求項3に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項5】
前記気化可能なバリアが、約5重量パーセント~約40重量パーセントのポリマー含有量を有する、請求項1または請求項2に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項6】
前記一つ以上のポリマーが、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリジオキサノン、ポリカプロラクトン、ポリエチレン、ポリプロピレングリコール、低密度ポリエチレン、およびデンプンから成る群から選択される、請求項1、2、5のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項7】
前記気化可能なバリアが、一つ以上の金属塩を含み、前記一つ以上の金属塩が、アルギン酸金属塩、安息香酸金属塩、ケイ皮酸金属塩、シクロヘプタンカルボン酸金属塩、レブリン酸金属塩、プロパン酸金属塩、ステアリン酸金属塩、およびウンデカン酸金属塩から成る群から選択され、好ましくは、前記気化可能なバリアが、一つ以上のステアリン酸金属塩を含む、請求項1~6のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項8】
前記気化可能なバリアがデンプンを含む、請求項1~7のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項9】
前記気化可能なバリアが、前記エアロゾル発生物品の構成要素の液体側に機械的に固定されている、請求項1~8のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項10】
前記気化可能なバリアが、前記エアロゾル発生物品の構成要素上に形成される、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項11】
前記エアロゾル発生物品の前記構成要素が、ヒーターまたはウィッキング材料である、請求項9または請求項10に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項12】
エアロゾル発生システムであって、
請求項1~11のいずれかに記載のエアロゾル発生物品と、
エアロゾル発生装置と、を備える、エアロゾル発生システム。
【請求項13】
エアロゾル発生物品を製造する方法であって、前記方法が、
貯蔵部分と、エアロゾル形成基体であって、前記エアロゾル形成基体が前記貯蔵部分内に含有される、エアロゾル形成基体と、ヒーターであって、前記ヒーターが、前記エアロゾル形成基体を加熱するように構成された、ヒーターと、を備える、エアロゾル発生物品を提供することと、
前記貯蔵部分と前記ヒーターとの間に気化可能なバリアを提供することと、を含み、
前記気化可能なバリアが、一つ以上のポリマーを含み、
前記気化可能なバリアが、1重量パーセント以上のポリマー含有量を有し、
前記気化可能なバリアが、前記エアロゾル発生システムでの前記エアロゾル発生物品の初回使用中の前記エアロゾル発生物品の第一の加熱サイクル中に気化されるように構成されている、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バリアを備えたエアロゾル発生物品に関する。本発明はまた、バリアを含むエアロゾル発生物品を備えたエアロゾル発生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザーに送達するためのエアロゾル発生システムは典型的に、エアロゾル形成基体から吸入可能なエアロゾルを発生するように構成されたアトマイザーを備える。一部の公知のエアロゾル発生システムは、エアロゾル形成基体を加熱し気化させてエアロゾルを発生するように構成されている、電気ヒーターなどの熱式アトマイザーを備える。エアロゾル発生システムで使用するための典型的なエアロゾル形成基体は、ニコチン製剤であり、グリセリン、および/またはプロピレングリコールなどのエアロゾル形成体を含む液体ニコチン製剤であり得る。
エアロゾル発生システムで使用された時に、典型的なエアロゾル発生物品と比較して低減された漏れのリスクを呈する、エアロゾル発生物品を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0003】
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品が提供されている。エアロゾル発生物品は、出口を有する貯蔵部分を含んでもよい。エアロゾル発生物品はエアロゾル形成基体を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、貯蔵部分内に含有されてもよい。エアロゾル発生物品は、出口をシールするように構成された気化可能なバリアを含んでもよい。
【0004】
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、出口を有する貯蔵部分と、貯蔵部分内に含有されているエアロゾル形成基体と、出口をシールするように構成された気化可能なバリアとを備える、エアロゾル発生物品が提供されている。
【0005】
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品も提供されている。エアロゾル発生物品は、貯蔵部分を含んでもよい。エアロゾル発生物品はエアロゾル形成基体を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、貯蔵部分内に含有されてもよい。エアロゾル発生物品は、ヒーターを含んでもよい。ヒーターは、エアロゾル形成基体を加熱するように構成されてもよい。エアロゾル発生物品は、気化可能なバリアを含んでもよい。気化可能なバリアは、貯蔵部分とヒーターとの間に提供され得る。
【0006】
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生物品であって、貯蔵部分と、貯蔵部分内に含有されたエアロゾル形成基体と、エアロゾル形成基体を加熱するように構成されたヒーターと、貯蔵部分とヒーターとの間に提供された気化可能なバリアとを備える、エアロゾル発生物品も提供されている。
【0007】
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生装置であって、出口を有する貯蔵部分と、貯蔵部分内に含有されたエアロゾル形成基体と、出口をシールするように構成された気化可能なバリアとを備える、エアロゾル発生装置も提供されている。
【0008】
エアロゾル発生システムで使用するためのエアロゾル発生装置であって、貯蔵部分と、貯蔵部分内に含有されたエアロゾル形成基体と、エアロゾル形成基体を加熱するように構成されたヒーターと、貯蔵部分とヒーターとの間に提供された気化可能なバリアとを備える、エアロゾル発生装置も提供されている。
【0009】
エアロゾル発生システムであって、エアロゾル発生物品が、出口を有する貯蔵部分と、エアロゾル形成基体と、貯蔵部分内に含有されたエアロゾル形成基体と、出口をシールするように構成された気化可能なバリアとを備える、エアロゾル発生システムも提供されている。
【0010】
エアロゾル発生システムであって、貯蔵部分と、貯蔵部分内に含有されたエアロゾル形成基体と、エアロゾル形成基体を加熱するように構成されたヒーターと、貯蔵部分とヒーターとの間に提供された気化可能なバリアとを備える、エアロゾル発生システムも提供されている。
【0011】
エアロゾル発生物品を製造する方法であって、出口を有する貯蔵部分、および貯蔵部分内に含有されたエアロゾル形成基体を備えるエアロゾル発生物品を提供することと、出口をシールするように構成された気化可能なバリアを提供することとを含む、方法も提供されている。
【0012】
エアロゾル発生物品を製造する方法であって、貯蔵部分、貯蔵部分内に含有されたエアロゾル形成基体、およびエアロゾル形成基体を加熱するように構成されたヒーターを備えるエアロゾル発生物品を提供することと、貯蔵部分とヒーターとの間に気化可能なバリアを提供することとを含む、方法も提供されている。
【0013】
エアロゾル発生装置を製造する方法であって、出口を有する貯蔵部分、および貯蔵部分内に含有されたエアロゾル形成基体を含む、エアロゾル発生装置を提供することと、出口をシールするように構成された気化可能なバリアを提供することとを含む、方法も提供されている。
【0014】
エアロゾル発生装置を製造する方法であって、貯蔵部分、貯蔵部分内に含有されたエアロゾル形成基体、およびエアロゾル形成基体を加熱するように構成されたヒーターを備えるエアロゾル発生装置を提供することと、貯蔵部分とヒーターとの間に気化可能なバリアを提供することとを含む、方法も提供されている。
【0015】
エアロゾル発生システムを製造する方法であって、出口を有する貯蔵部分、および貯蔵部分内に含有されたエアロゾル形成基体を有するエアロゾル形成基体を備えるエアロゾル発生システムを提供することと、出口をシールするように構成された気化可能なバリアを提供することとを含む、方法も提供されている。
【0016】
エアロゾル発生システムを製造する方法であって、貯蔵部分、貯蔵部分内に含有されたエアロゾル形成基体、エアロゾル形成基体を加熱するように構成されたヒーターを備えるエアロゾル発生システムを提供することと、貯蔵部分とヒーターとの間に気化可能なバリアを提供することとを含む、方法も提供されている。
【0017】
本明細書で使用される場合、「エアロゾル形成基体」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出する能力を有する基体に関する。こうした揮発性化合物は、エアロゾル形成基体を加熱することによって、またはその他のエアロゾル化手段によって放出されてもよい。エアロゾル形成基体は液体であってもよい。液体は、e-リキッドであってもよい。液体は、溶液であってもよい。コロイドは、連続液体中に分散された不連続固体粒子を有し得る。コロイドは、連続液体中に分散された不連続液体粒子を有し得る。コロイドは、連続固体中に分散された不連続液体粒子を有し得る。
【0018】
本明細書で使用される場合、「気化可能」という用語は、シールの実質的に全質量が、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの通常の加熱サイクルにおいて蒸気相に入ることを意味する。すなわち、エアロゾル発生物品の通常の加熱サイクルにおいて、シールの質量の少なくとも約95%が蒸気相に入ることが好ましく、質量の少なくとも約99%が蒸気相に入ることがより好ましく、質量のすべてが蒸気相に入ることが最も好ましい。
【0019】
別途記載のない限り、本明細書に列挙したバリアの構成成分の重量割合は、バリアの総重量に基づく。
【0020】
有利なことに、気化可能なバリアは、エアロゾル形成基体を含有する貯蔵部分を内部的にシールする、固体不透過性層である。貯蔵部分をシールすることにより、有利なことに、初回使用の前にエアロゾル形成基体が貯蔵部分から漏れるリスクが低減し、これにより貯蔵寿命が改善する。
【0021】
気化可能なバリアは、飛行機での輸送中などの減圧下にも、漏れを低減または防止し得る。
【0022】
気化可能なバリアが製造プロセス中に適所に置かれ得るため、シールタブのための大きな窓は必要なく、これにより、エアロゾル発生物品を設計する自由度が大きくなる。また、シールタブを有さないことにより、組み立てプロセスが単純化される。
【0023】
固体の気化可能なバリアは、有利なことに、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの初回使用中(すなわち、第一の加熱サイクル中)、ヒーターによって溶融または気化され得る。これは、ユーザーが、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムを通常通りに使用することを可能にする。
【0024】
気化可能なバリアは、加熱された時に熱分解性であってもよい。気化可能なバリアは、摂氏60度~摂氏300度の温度に加熱された時に熱分解性であることが好ましい。気化可能なバリアは、摂氏60度~摂氏270度の温度に加熱された時に熱分解性であることがより好ましい。気化可能なバリアは、摂氏180度~摂氏300度の温度に加熱された時に熱分解性であり得る。気化可能なバリアは、摂氏180度~摂氏270度の温度に加熱された時に熱分解性であり得る。
【0025】
気化可能なバリアは、加熱された時に熱分解性である材料を含んでもよい。気化可能なバリアは、摂氏60度~摂氏300度の温度に加熱された時に熱分解性である材料を含んでもよい。気化可能なバリアは、摂氏60度~摂氏270度の温度に加熱された時に熱分解性である材料を含んでもよい。気化可能なバリアは、摂氏180度~摂氏300度の温度に加熱された時に熱分解性である材料を含んでもよい。気化可能なバリアは、摂氏180度~摂氏270度の温度に加熱された時に熱分解性である材料を含んでもよい。
【0026】
一実施例では、気化可能なバリアは、加熱されて溶融し始めると熱的に分解する。
【0027】
気化可能なバリアは、摂氏180度~摂氏300度の温度に加熱された時に気化可能な材料を含んでもよい。気化可能なバリアは、摂氏180度~摂氏270度の温度に加熱された時に気化可能な材料を含んでもよい。
【0028】
気化可能なバリアは、摂氏180度~摂氏300度の温度に加熱された時に気化可能であり得る。気化可能なバリアは、摂氏180度~摂氏270度の温度に加熱された時に気化可能であり得ることが好ましい。
【0029】
気化可能なバリアは、一つ以上のポリマーを含んでもよい。
【0030】
気化可能なバリアは、1重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、2重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、3重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、4重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。
【0031】
気化可能なバリアは、5重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。有利なことに、5重量パーセント以上のポリマー含有量は、確実なシールを提供する。気化可能なバリアは、8重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、10重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、15重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、20重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、25重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、30重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、35重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。
【0032】
気化可能なバリアは、50重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、45重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、40重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、35重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、30重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、25重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、20重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、15重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、10重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、8重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、5重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。
【0033】
気化可能なバリアは、約1重量パーセント~約40重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約40重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約3重量パーセント~約40重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約4重量パーセント~約40重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント~約40重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約8重量パーセント~約40重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約10重量パーセント~約40重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約15重量パーセント~約40重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約20重量パーセント~約40重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約25重量パーセント~約40重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約30重量パーセント~約40重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約35重量パーセント~約40重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。
【0034】
気化可能なバリアは、約5重量パーセント~約40重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント~約35重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント~約30重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント~約25重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント~約20重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント~約15重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント~約10重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント~約8重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。
【0035】
気化可能なバリアは、約8重量パーセント~約35重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約10重量パーセント~約35重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約10重量パーセント~約30重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約15重量パーセント~約30重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約15重量パーセント~約25重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約20重量パーセント~約25重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。
【0036】
気化可能なバリアは、約10重量パーセント~約15重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。
【0037】
気化可能なバリアは、一つ以上のポリマーを含む製剤から形成されてもよい。
【0038】
製剤は、1重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。製剤は、2重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。製剤は、3重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。製剤は、4重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。
【0039】
製剤は、5重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。有利なことに、5重量パーセント以上のポリマー含有量は、確実なシールを提供する。製剤は、8重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。製剤は、10重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。製剤は、15重量パーセント以上のポリマー含有量を有してもよい。
【0040】
製剤は、20重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。製剤は、15重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。製剤は、10重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。製剤は、8重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。製剤は、5重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。製剤は、4重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。製剤は、3重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。製剤は、2重量パーセント以下のポリマー含有量を有してもよい。
【0041】
製剤は、約1重量パーセント~約20重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント~約20重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約3重量パーセント~約20重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約4重量パーセント~約20重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約5重量パーセント~約20重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約8重量パーセント~約20重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約10重量パーセント~約20重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約15重量パーセント~約20重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。
【0042】
製剤は、約1重量パーセント~約20重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約1重量パーセント~約15重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約1重量パーセント~約10重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約1重量パーセント~約8重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約1重量パーセント~約5重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約1重量パーセント~約4重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約1重量パーセント~約3重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約1重量パーセント~約2重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。
【0043】
製剤は、約5重量パーセント~約15重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約5重量パーセント~約10重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約5重量パーセント~約8重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。
【0044】
製剤は、約8重量パーセント~約15重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。製剤は、約8重量パーセント~約10重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。
【0045】
製剤は、約10重量パーセント~約15重量パーセントのポリマー含有量を有してもよい。
【0046】
一つ以上のポリマーは、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリジオキサノン、ポリカプロラクトン、ポリエチレン、ポリプロピレングリコール、およびデンプンから成る群から選択され得る。
【0047】
ポリエチレンは、低密度ポリエチレンであってもよい。
【0048】
一つ以上のポリマーは、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、およびデンプンから成る群から選択されることが好ましい。
【0049】
一つ以上のポリマーは、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、およびポリプロピレングリコールから成る群から選択されることがより好ましい。
【0050】
一つ以上のポリマーは、ポリビニルアルコールおよびポリエチレングリコールから成る群から選択されることがなおより好ましい。
【0051】
一つ以上のポリマーは、ポリビニルアルコールから成ることが最も好ましい。
【0052】
すべてのデンプンは、様々な割合のアミロースおよびアミロペクチンからなる。気化可能なバリアまたは製剤のための特定のデンプンの選択は、デンプンの所望の機能に応じた、アミロースとアミロペクチンの比に基づき得る。デンプンは、トウモロコシデンプンまたは小麦デンプンであってもよい。デンプンは、トウモロコシデンプンであることが好ましく、デンプンは、ワキシートウモロコシデンプンであることが好ましい。ワキシートウモロコシデンプンは、微量のアミロースのみを含有する本質的に純粋なアミロペクチンである。ワキシートウモロコシデンプンは、より良好で、より弾性のあるバリアを生成することが見出されている。デンプンの平均分子量は、自然変動に起因して変化することに留意されたい。
【0053】
一つ以上のポリマーは、6000g/mol以上の重量平均分子量を有してもよい。一つ以上のポリマーは、60000g/mol以上の重量平均分子量を有してもよい。一つ以上のポリマーは、100000g/mol以上の重量平均分子量を有してもよい。一つ以上のポリマーは、140000g/mol以上の重量平均分子量を有してもよい。一つ以上のポリマーは、200000g/mol以上の重量平均分子量を有してもよい。
【0054】
一つ以上のポリマーは、8000000g/mol以下の重量平均分子量(Mw)を有してもよい。一つ以上のポリマーは、5000000g/mol以下の重量平均分子量を有してもよい。一つ以上のポリマーは、2000000g/mol以下の重量平均分子量を有してもよい。一つ以上のポリマーは、1000000g/mol以下の重量平均分子量を有してもよい。一つ以上のポリマーは、500000g/mol以下の重量平均分子量を有してもよい。一つ以上のポリマーは、200000g/mol以下の重量平均分子量を有してもよい。一つ以上のポリマーは、190000g/mol以下の重量平均分子量を有してもよい。
【0055】
一つ以上のポリマーは、6000g/mol~8000000g/molの重量平均分子量を有してもよい。一つ以上のポリマーは、60000g/mol~500000g/molの重量平均分子量を有してもよい。一つ以上のポリマーは、100000g/mol~200000g/molの重量平均分子量を有してもよい。一つ以上のポリマーは、140000g/mol~190000g/molの重量平均分子量を有してもよい。
【0056】
気化可能なバリアは、一つ以上の金属塩を含んでもよい。
【0057】
気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.25重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.5重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.75重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.25重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.5重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.75重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約3重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約4重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約6重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約7重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約8重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約9重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。
【0058】
気化可能なバリアは、約15重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約12重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約10重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約9重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約8重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約7重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約6重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約4重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約3重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.75重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.5重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.25重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.75重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.5重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.25重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。
【0059】
気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約9重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約8重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約7重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約6重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約4重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約3重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約2重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約1.75重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約1.5重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約1.25重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約1重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約0.75重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。
【0060】
気化可能なバリアは、約0.25重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.5重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.75重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.25重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.5重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.75重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約3重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約4重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約6重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約7重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約8重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約9重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。
【0061】
気化可能なバリアは、約0.25重量パーセント~約9重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.5重量パーセント~約9重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.5重量パーセント~約8重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.75重量パーセント~約8重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.75重量パーセント~約7重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1重量パーセント~約7重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1重量パーセント~約6重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.25重量パーセント~約6重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.25重量パーセント~約5重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.5重量パーセント~約5重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.5重量パーセント~約4重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.75重量パーセント~約4重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1.75重量パーセント~約3重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約3重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。
【0062】
気化可能なバリアは、一つ以上の金属塩を含む製剤から形成されてもよい。
【0063】
製剤は、約0.1重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.25重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.5重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.75重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約1重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約1.25重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約1.5重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約1.75重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約3重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約4重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約5重量パーセント以上の金属塩含有量を有してもよい。
【0064】
製剤は、約10重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約5重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約4重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約3重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約1.75重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約1.5重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約1.25重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約1重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.75重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.5重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.25重量パーセント以下の金属塩含有量を有してもよい。
【0065】
製剤は、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.1重量パーセント~約4重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.1重量パーセント~約3重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.1重量パーセント~約2重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.1重量パーセント~約1.75重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.1重量パーセント~約1.5重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.1重量パーセント~約1.25重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.1重量パーセント~約1重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.1重量パーセント~約0.75重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。
【0066】
製剤は、約0.1重量パーセント~約2重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.25重量パーセント~約2重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約0.75重量パーセント~約2重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約1.25重量パーセント~約2重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約1.5重量パーセント~約2重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。製剤は、約1.75重量パーセント~約2重量パーセントの金属塩含有量を有してもよい。
【0067】
一つ以上の金属塩は、アルギン酸金属塩、安息香酸金属塩、ケイ皮酸金属塩、シクロヘプタンカルボン酸金属塩、レブリン酸金属塩、プロパン酸金属塩、ステアリン酸金属塩、およびウンデカン酸金属塩から成る群から選択され得る。
【0068】
一つ以上の金属塩は、安息香酸金属塩、ケイ皮酸金属塩、シクロヘプタンカルボン酸金属塩、レブリン酸金属塩、プロパン酸金属塩、ステアリン酸金属塩、およびウンデカン酸金属塩から成る群から選択され得る。
【0069】
一つ以上の金属塩は、ケイ皮酸金属塩、シクロヘプタンカルボン酸金属塩、レブリン酸金属塩、プロパン酸金属塩、ステアリン酸金属塩、およびウンデカン酸金属塩から成る群から選択され得る。
【0070】
一つ以上の塩は、任意の適切な金属の塩であってもよい。
【0071】
一つ以上の金属塩は、アルカリ金属塩であることが好ましい。
【0072】
一つ以上の金属塩は、ナトリウム塩であることがより好ましい。
【0073】
一つ以上の金属塩は、非糖ナトリウム塩であることが好ましい。
【0074】
一つ以上のナトリウム塩は、安息香酸ナトリウム、ケイ皮酸ナトリウム、シクロヘプタンカルボン酸ナトリウム、レブリン酸ナトリウム、プロパン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、およびウンデカン酸ナトリウムから成る群から選択されることがより好ましい。
【0075】
一つ以上の金属塩は、ステアリン酸ナトリウムであることが最も好ましい。
【0076】
有利なことに、気化可能なバリアがステアリン酸ナトリウムを含む場合、シールの疎水性が増大し、これがエアロゾル形成基体の浸透性の低下につながり、それによってエアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの貯蔵寿命の延長がもたらされる。
【0077】
気化可能なバリアは、一つ以上の可塑剤を含んでもよい。
【0078】
気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.5重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約3重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約4重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約10重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約15重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約20重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約25重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約30重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約35重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約40重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約45重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約50重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約55重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約60重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約65重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約70重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約75重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約80重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約85重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。
【0079】
気化可能なバリアは、約90重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約85重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約80重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約75重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約70重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約65重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約60重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約55重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約50重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約45重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約40重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約35重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約30重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約25重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約20重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約15重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約10重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約4重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約3重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。
【0080】
気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約85重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい 気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約80重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい 気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約75重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約70重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約65重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約60重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約55重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約50重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約45重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約40重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約35重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約30重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約25重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約20重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約15重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約10重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約5重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約4重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約3重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。
【0081】
気化可能なバリアは、約1重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約3重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約4重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約10重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約15重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約20重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約25重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約30重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約35重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約40重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約45重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約50重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約55重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約60重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約65重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約70重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約75重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約80重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約85重量パーセント~約90重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。
【0082】
気化可能なバリアは、約3重量パーセント~約85重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約4重量パーセント~約85重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約4重量パーセント~約80重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント~約80重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント~約75重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約10重量パーセント~約70重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約10重量パーセント~約65重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約15重量パーセント~約65重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約15重量パーセント~約60重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約20重量パーセント~約60重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約20重量パーセント~約55重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約25重量パーセント~約55重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約25重量パーセント~約50重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約30重量パーセント~約50重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約30重量パーセント~約45重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約35重量パーセント~約45重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。気化可能なバリアは、約35重量パーセント~約40重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。
【0083】
気化可能なバリアは、一つ以上の可塑剤を含む製剤から形成されてもよい。
【0084】
製剤は、約0.1重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約0.5重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約1重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約3重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約4重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約5重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約10重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約15重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約20重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約25重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約30重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約35重量パーセント以上の可塑剤含有量を有してもよい。
【0085】
製剤は、約50重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約45重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約40重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約35重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約30重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約25重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約20重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約15重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約10重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約5重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約4重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約3重量パーセント以下の可塑剤含有量を有してもよい。
【0086】
製剤は、約2重量パーセント~約50重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント~約45重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント~約40重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント~約35重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント~約30重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント~約25重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント~約20重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント~約15重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント~約10重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント~約5重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント~約4重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約2重量パーセント~約3重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。
【0087】
製剤は、約1重量パーセント~約35重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約3重量パーセント~約35重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約4重量パーセント~約35重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約5重量パーセント~約35重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約10重量パーセント~約35重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約15重量パーセント~約35重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約20重量パーセント~約35重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約25重量パーセント~約35重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。製剤は、約30重量パーセント~約35重量パーセントの可塑剤含有量を有してもよい。
【0088】
有利なことに、バリアに一つ以上の可塑剤を含めることにより、バリアは、より伸縮性が高くなる、またはより剛直性または脆性が低くなる。
【0089】
一つ以上の可塑剤は、一つ以上のカルボン酸を含み得る。
【0090】
一つ以上の可塑剤は、一つ以上のカルボン酸を含むことが好ましい。有利なことに、一つ以上のカルボン酸を含めることにより、気化可能なバリア内の架橋が改善され得る。
【0091】
一つ以上の可塑剤は、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、マレイン酸、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0092】
有利なことに、気化可能なバリアに一つ以上のカルボン酸を含めることにより、吸湿性が低いバリアがもたらされ、環境からの水分吸収が少ない気化可能なバリアがもたらされ得る。
【0093】
有利なことに、ポリカルボン酸などの複数の官能基を含有する、または乳酸などの追加の官能基を含有するカルボン酸を含有する可塑剤を含めることにより、気化可能なバリア内の架橋が改善され得る。
【0094】
有利なことに、バリアにカルボン酸を含めることにより、必要なエアロゾル形成体の量が低減され得る。
【0095】
一つ以上の可塑剤は、クエン酸を含んでもよい。一つ以上の可塑剤は、乳酸を含んでもよい。一つ以上の可塑剤は、酒石酸を含んでもよい。一つ以上の可塑剤は、シュウ酸を含んでもよい。一つ以上の可塑剤は、マレイン酸を含んでもよい。
【0096】
一つ以上の可塑剤は、一つ以上のエアロゾル形成体を含んでもよい。
【0097】
一つ以上のエアロゾル形成体は、一つ以上の多価アルコールを含んでもよい。一つ以上の多価アルコールは、一つ以上の水混和性多価アルコールを含んでもよい。本明細書で使用される場合、「水混和性多価アルコール」という用語は、20℃で液体であり、かつあらゆる比率で水と混合して均質な溶液を形成する多価アルコールを説明する。
【0098】
一つ以上のエアロゾル形成体は、1,3-ブタンジオール、グリセリン、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、およびソルビトールから成る群から選択され得る。グリセリンは、植物性グリセリンを含み得る。グリセリンは、合成グリセリンであってもよい。
【0099】
エアロゾル形成体は、ソルビトールであることが好ましい。有利なことに、ソルビトールは、他のエアロゾル形成体と比較して吸湿性が低く、環境からの水分吸収が少なく、かつ湿潤条件下でより安定した気化可能なバリアがもたらされ得る。
【0100】
エアロゾル形成体は、グリセリンであることが好ましい。有利なことに、グリセリンは、他のエアロゾル形成体、特にプロピレングリコールと比較して揮発性が低く、環境からの水分吸収が少なく、かつ湿潤条件下でより安定した気化可能なバリアがもたらされ得る。
【0101】
エアロゾル形成体は、プロピレングリコールであることが好ましい。有利なことに、プロピレングリコールを含めることにより、バリアの可撓性が改善し、バリアの気化効率が改善し得る。
【0102】
一つ以上のエアロゾル形成体は、ソルビトールとグリセリンの組み合わせを含み得る。一つ以上のエアロゾル形成体は、ソルビトールとプロピレングリコールの組み合わせを含み得る。一つ以上のエアロゾル形成体は、ソルビトール、グリセリンおよびプロピレングリコールの組み合わせを含み得る。ソルビトールは気化可能なバリアの吸湿性特性を改善し得るが、バリア中にソルビトールが多過ぎると、相対的に可撓性のないバリアがもたらされ、圧力変化や、バリアが接続されている材料の欠陥にあまり対処できない場合がある。別のエアロゾル形成体、またはカルボン酸をバリアの中に添加することで、この問題を軽減し得る。
【0103】
有利なことに、グリセリンおよびソルビトールの両方は、プロピレングリコールよりも揮発性が低い場合があり、高温条件下で蒸発し得る。バリア中の異なるエアロゾル形成体の相対量は、意図される使用および周囲条件に適切であるバリアを提供するように調整され得る。
【0104】
気化可能なバリアのグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、約1以上であってもよい。グリセリンとプロピレングリコールの高い比率を有する気化可能なバリアは、プロピレングリコールとグリセリンの高い比率を有する気化可能なバリアにおけるよりも硬い気化可能なバリアをもたらし得る。硬い気化可能なバリアを提供することは、有利なことに、シールを改善し得る。
【0105】
気化可能なバリアのグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、約1.5以上であってもよい。気化可能なバリアのグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、約2以上であってもよい。気化可能なバリアのグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、約2.5以上であってもよい。気化可能なバリアのグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、約3以上であってもよい。
【0106】
一つ以上の可塑剤は、一つ以上のカルボン酸と一つ以上のエアロゾル形成体の組み合わせを含み得る。一つ以上の可塑剤は、一つ以上のカルボン酸と一つ以上の多価アルコールの組み合わせを含み得る。一部の実施形態では、気化可能なバリアは、ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコール、および一つ以上のカルボン酸の組み合わせを含む。
【0107】
気化可能なバリアは、水を含んでもよい。
【0108】
気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント以上の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.5重量パーセント以上の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1重量パーセント以上の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント以上の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約3重量パーセント以上の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約4重量パーセント以上の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント以上の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約8重量パーセント以上の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約10重量パーセント以上の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約12重量パーセント以上の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約15重量パーセント以上の含水量を有してもよい。
【0109】
気化可能なバリアは、約20重量パーセント以下の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約15重量パーセント以下の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約12重量パーセント以下の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約10重量パーセント以下の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約8重量パーセント以下の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント以下の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約4重量パーセント以下の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約3重量パーセント以下の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント以下の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1重量パーセント以下の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.5重量パーセント以下の含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント以下の含水量を有してもよい。
【0110】
気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約20重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約15重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約12重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約8重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約4重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約3重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約2重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約1重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約0.1重量パーセント~約0.5重量パーセントの含水量を有してもよい。
【0111】
気化可能なバリアは、約0.5重量パーセント~約15重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約1重量パーセント~約15重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約2重量パーセント~約15重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約3重量パーセント~約15重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約4重量パーセント~約15重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約5重量パーセント~約15重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約8重量パーセント~約15重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約10重量パーセント~約15重量パーセントの含水量を有してもよい。気化可能なバリアは、約12重量パーセント~約15重量パーセントの含水量を有してもよい。
【0112】
気化可能なバリアは、水を含む製剤から形成されてもよい。
【0113】
製剤は、約40重量パーセント以上の含水量を有してもよい。製剤は、約43重量パーセント以上の含水量を有してもよい。製剤は、約45重量パーセント以上の含水量を有してもよい。製剤は、約50重量パーセント以上の含水量を有してもよい。製剤は、約55重量パーセント以上の含水量を有してもよい。製剤は、約60重量パーセント以上の含水量を有してもよい。製剤は、約65重量パーセント以上の含水量を有してもよい。製剤は、約70重量パーセント以上の含水量を有してもよい。製剤は、約75重量パーセント以上の含水量を有してもよい。製剤は、約80重量パーセント以上の含水量を有してもよい。製剤は、約85重量パーセント以上の含水量を有してもよい。製剤は、約90重量パーセント以上の含水量を有してもよい。製剤は、約95重量パーセント以上の含水量を有してもよい。
【0114】
製剤は、約97重量パーセント以下の含水量を有してもよい。製剤は、約95重量パーセント以下の含水量を有してもよい。製剤は、約90重量パーセント以下の含水量を有してもよい。製剤は、約85重量パーセント以下の含水量を有してもよい。製剤は、約80重量パーセント以下の含水量を有してもよい。製剤は、約75重量パーセント以下の含水量を有してもよい。製剤は、約70重量パーセント以下の含水量を有してもよい。製剤は、約65重量パーセント以下の含水量を有してもよい。製剤は、約60重量パーセント以下の含水量を有してもよい。製剤は、約55重量パーセント以下の含水量を有してもよい。製剤は、約50重量パーセント以下の含水量を有してもよい。製剤は、約45重量パーセント以下の含水量を有してもよい。
【0115】
製剤は、約43重量パーセント~約97重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約43重量パーセント~約95重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約43重量パーセント~約90重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約43重量パーセント~約85重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約43重量パーセント~約80重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約43重量パーセント~約75重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約43重量パーセント~約70重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約43重量パーセント~約65重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約43重量パーセント~約60重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約43重量パーセント~約55重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約43重量パーセント~約50重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約43重量パーセント~約45重量パーセントの含水量を有してもよい。
【0116】
製剤は、約45重量パーセント~約97重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約50重量パーセント~約97重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約45重量パーセント~約97重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約50重量パーセント~約97重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約55重量パーセント~約97重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約60重量パーセント~約97重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約65重量パーセント~約97重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約70重量パーセント~約97重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約75重量パーセント~約97重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約80重量パーセント~約97重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約85重量パーセント~約97重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約90重量パーセント~約97重量パーセントの含水量を有してもよい。製剤は、約95重量パーセント~約97重量パーセントの含水量を有してもよい。
【0117】
気化可能なバリアは、製剤を乾燥させることによって形成され得る。
【0118】
気化可能なバリアは、構成成分を上述の量で含む製剤を提供し、製剤を乾燥させることによって形成されてもよい。製剤を乾燥する工程は、製剤の含水量を減少させ、上述の構成成分量を有するバリア材料を提供する。
【0119】
バリアまたはその形成方法は、バリアの構成成分を組み合わせて、バリア製剤を提供し、その後、製剤を乾燥させてバリア材料を提供することを含み得る。一部の実施形態では、方法は、組み合わせる前または後のいずれかで、構成成分を加熱することを伴い得る。
【0120】
構成成分は、摂氏60度を超える、好ましくは摂氏70度を超える、好ましくは摂氏90度を超える高温に加熱されることが好ましい。
【0121】
製剤は、少なくとも約5分、好ましくは少なくとも約10分、好ましくは少なくとも約15分、好ましくは少なくとも約20分間、高温に維持されることが好ましい。
【0122】
一部の実施形態では、バリア/製剤の構成成分を特定の順序で組み合わせることは、有利であり得る。一部の実施形態では、一つ以上の可塑剤は、任意のさらなる構成成分を添加する前に、一つ以上のポリマーと組み合わせられてもよい。有利なことに、この順序で構成成分を組み合わせることにより、製造中の製剤の加工性が改善され得る。
【0123】
製剤を乾燥させる工程は、高温で生じてもよく、乾燥させる工程は、少なくとも摂氏40度の温度で生じ得る。別の方法として、製剤を乾燥させる工程は、周囲条件または標準温度および標準圧力で生じてもよい。
【0124】
以下で論じるように、製剤は乾燥されてバリア材料を形成してもよく、その後、貯蔵部分または製剤に適用されるバリアは、in-situで乾燥されてバリアを提供してもよい。
【0125】
気化可能なバリアは、貯蔵部分内に内部的に提供されてもよい。
【0126】
気化可能なバリアは、貯蔵部分に取り付けられてもよい。気化可能なバリアは、貯蔵部分の内表面に取り付けられてもよい。
【0127】
気化可能なバリアは、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素に機械的に固定されてもよい。
【0128】
気化可能なバリアは、気化可能なバリアを構成要素上に押すことによって、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素に機械的に固定されてもよい。
【0129】
気化可能なバリアは、気化可能なバリアの一部分を少なくとも部分的に溶解し、気化可能なバリアを構成要素上に押すことによって、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素に機械的に固定されてもよい。有利なことに、バリアの一部を部分的に溶解してから、バリアを構成要素に固定することにより、接着性が改善され得る。以下に開示されるように、バリアは、溶融キャスティングによってin situで形成され得る。これは有利なことに、バリアと構成要素との間の接着性を増大し得る。
【0130】
気化可能なバリアは、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素の液体側に機械的に固定されてもよい。
【0131】
気化可能なバリアは、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素上に形成され得る。気化可能なバリアは、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素の液体側に形成され得る。
【0132】
気化可能なバリアは、構成要素上にキャスティングされることによって、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素上に形成され得る。気化可能なバリアは、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの組み立て中に構成要素上にキャスティングされることによって、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素上に形成され得る。
【0133】
エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素は、ヒーターであってもよい。エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素は、移動要素であってもよい。エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素は、ウィッキング材料であってもよい。エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素は、メッシュ層であってもよい。
【0134】
本発明におけるバリアの位置に関する液体側とは、バリアがエアロゾル形成基体とエアロゾル形成物品の構成要素との間に形成されることを意味する。本明細書に開示されるバリアの性質およびエアロゾル形成物品の構成要素の性質を考慮すると、バリアは構成要素と部分的に重なり得ることも理解されるであろう。例えば、構成要素が移動要素である場合、バリアは移動要素構造を部分的に貫通し得る。これは特に、バリアが構成要素上に形成される場合であり得る。有利なことに、気化可能なバリアが構成要素の液体側に形成される時、液体によってその上に加わる圧力によって、気化可能なバリアは適所に保持され得る。
【0135】
方法は、貯蔵部分内に内部的に気化可能なバリアを提供することを含み得る。
【0136】
方法は、気化可能なバリアを貯蔵部分に取り付けることを含み得る。方法は、貯蔵部分の内表面に気化可能なバリアを取り付けることを含み得る。
【0137】
方法は、気化可能なバリアをキャスティングし、次いで、気化可能なバリアをエアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素に機械的に固定することを含み得る。
【0138】
方法は、気化可能なバリアを構成要素上に押すことによって、気化可能なバリアをエアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素に機械的に固定することを含み得る。
【0139】
方法は、気化可能なバリアの一部を少なくとも部分的に溶解し、次いで気化可能なバリアを構成要素に押すことによって、気化可能なバリアをエアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素に機械的に固定することを含み得る。有利なことに、バリアの一部を部分的に溶解してから、バリアを構成要素に固定することにより、接着性が改善され得る。以下に開示されるように、バリアは、溶融キャスティングによってin situで形成され得る。これは有利なことに、バリアと構成要素との間の接着性を増大し得る。
【0140】
方法は、気化可能なバリアをキャスティングし、次いで、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素の液体側に機械的に固定することを含み得る。
【0141】
方法は、気化可能なバリアを溶媒キャスティングし、次いで、気化可能なバリアを乾燥させることを含み得る。
【0142】
方法は、気化可能なバリアを摂氏約15度以上の温度で乾燥させることを含み得る。方法は、気化可能なバリアを摂氏約25度以上の温度で乾燥させることを含み得る。方法は、気化可能なバリアを摂氏約30度以上の温度で乾燥させることを含み得る。方法は、気化可能なバリアを摂氏約40度以上の温度で乾燥させることを含み得る。方法は、気化可能なバリアを摂氏約40度以上の温度で乾燥させることを含み得る。
【0143】
方法は、気化可能なバリアを摂氏約70度以下の温度で乾燥させることを含み得る。方法は、気化可能なバリアを摂氏約60度以下の温度で乾燥させることを含み得る。方法は、気化可能なバリアを摂氏約50度以下の温度で乾燥させることを含み得る。方法は、気化可能なバリアを摂氏約40度以下の温度で乾燥させることを含み得る。方法は、気化可能なバリアを摂氏約30度以下の温度で乾燥させることを含み得る。
【0144】
方法は、気化可能なバリアを摂氏約15度~摂氏約70度の温度で乾燥させることを含み得る。方法は、気化可能なバリアを摂氏約25度~摂氏約60度の温度で乾燥させることを含み得る。方法は、気化可能なバリアを摂氏約35度~摂氏約50度の温度で乾燥させることを含み得る。
【0145】
方法は、気化可能なバリアを溶融キャスティングすることを含み得る。
【0146】
方法は、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素上に気化可能なバリアを形成することを含み得る。方法は、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素の液体側上に気化可能なバリアを形成することを含み得る。気化可能なバリアは、in situで形成されてもよい。
【0147】
方法は、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素上に、気化可能なバリアをキャスティングすることを含み得る。方法は、エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素の液体側に、気化可能なバリアをキャスティングすることを含み得る。気化可能なバリアは、in situでキャスティングされてもよい。
【0148】
エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素は、ヒーターであってもよい。エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素は、移動要素であってもよい。エアロゾル発生物品、エアロゾル発生装置、またはエアロゾル発生システムの構成要素は、メッシュ層であってもよい。
【0149】
気化可能なバリアは、形成後に熱処理されてもよい。
【0150】
方法は、気化可能なバリアを熱処理することを含み得る。方法は、気化可能なバリアが形成された後に気化可能なバリアを熱処理することを含み得る。
【0151】
気化可能なバリアは、摂氏約50度以上の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、摂氏約75度以上の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、摂氏約100度以上の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、摂氏約125度以上の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、摂氏約150度以上の温度で熱処理されてもよい。
【0152】
気化可能なバリアは、摂氏約200度以下の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、摂氏約175度以下の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、摂氏約150度以下の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、摂氏約125度以下の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、摂氏約100度以下の温度で熱処理されてもよい。
【0153】
気化可能なバリアは、およそ摂氏75度~摂氏200度の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、およそ摂氏75度~摂氏175度の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、およそ摂氏75度~摂氏150度の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、およそ摂氏75度~摂氏125度の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、およそ摂氏75度~摂氏100度の温度で熱処理されてもよい。
【0154】
気化可能なバリアは、およそ摂氏50度~摂氏175度の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、およそ摂氏100度~摂氏175度の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、およそ摂氏125度~摂氏175度の温度で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、およそ摂氏150度~摂氏175度の温度で熱処理されてもよい。
【0155】
気化可能なバリアは、オーブン内で熱処理されてもよい。気化可能なバリアは、換気オーブン内で熱処理されてもよい。
【0156】
有利なことに、気化可能なバリアが形成された後に気化可能なバリアを熱処理することにより、気化可能なバリアの膨張が減少し得る。気化可能なバリアの熱処理は、一つ以上のポリマーと一つ以上の可塑剤との間の架橋を改善し得る。
【0157】
貯蔵部分は貯蔵部を含み得る。
【0158】
ヒーターは、電気ヒーターであってもよい。電気ヒーターは抵抗発熱体を備えてもよい。電気ヒーターは誘導発熱体を備えてもよい。
【0159】
ヒーターは発熱体を備えてもよい。発熱体は、グリッド要素であってもよい。発熱体は、グリッド層であってもよい。発熱体は、メッシュ要素であってもよい 発熱体は、メッシュ層であってもよい。こうした実施形態において、エアロゾル形成基体は、グリッドまたはメッシュを形成する隙間空間の中に流れ得る。
【0160】
疑義を避けるために、エアロゾル発生物品に関する上述の特徴はまた、適切な場合、エアロゾル発生装置およびエアロゾル発生システムに関する場合があり、その逆も可能である。
【0161】
例証としてのみであるが、以下の実施例および添付図面を参照しながら、ここで特定の実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0162】
【
図1】
図1は、本発明によるエアロゾル発生装置およびエアロゾル発生物品を備えるエアロゾル発生システムの断面図を概略的に示す。
【
図2】
図2は、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置の中に挿入された、
図1のエアロゾル発生システムの断面図を概略的に示す。
【
図3】
図3は、本発明によるエアロゾル発生装置およびエアロゾル発生物品を備える代替的なエアロゾル発生システムの断面図を概略的に示す。
【
図4】
図4は、使用される前の、本発明によるエアロゾル発生物品の断面図を概略的に示す。
【
図5】
図5は、使用される前の、本発明によるエアロゾル発生物品の断面図を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0163】
ユーザーに送達するためのエアロゾル発生システムは典型的に、エアロゾル形成基体から吸入可能なエアロゾルを発生するように構成されたアトマイザーを備える。一部の公知のエアロゾル発生システムは、エアロゾル形成基体を加熱し気化させてエアロゾルを発生するように構成されている、電気ヒーターなどの熱式アトマイザーを備える。他の公知のエアロゾル発生システムは、例えば、衝突噴流、超音波、または振動メッシュ技術を使用して、エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生させるように構成された非熱式アトマイザーを備える。エアロゾル発生システムで使用するための典型的なエアロゾル形成基体は、ニコチン製剤であり、グリセリン、および/またはプロピレングリコールなどのエアロゾル形成体を含む液体ニコチン製剤であり得る。
【0164】
エアロゾル発生システムは、エアロゾル発生装置、およびエアロゾル形成基体を含有するエアロゾル発生物品を備え得る。典型的なエアロゾル発生システムは、エアロゾル発生物品からのエアロゾル形成基体の望ましくない漏れという問題に苦しむ場合がある。エアロゾル形成基体の漏れは、例えば、エアロゾル発生物品の貯蔵部内のエアロゾル形成基体が多すぎる時、エアロゾル発生物品またはシステムの一つ以上の部品を形成する材料が、設計された通りにエアロゾル形成基体を保持しない時、圧力の変化に起因(例えば、飛行機による輸送中に高い高度にある時)、または、高温にある(例えば、高外気温に起因して)、などの数多くの異なる状況で生じ得る。
【0165】
典型的なエアロゾル発生物品と比較して、エアロゾル発生物品またはシステムからエアロゾル形成基体が漏れるリスクの低減をもたらす、エアロゾル発生物品を提供することが望ましい。
【0166】
図1および
図2は、エアロゾル発生装置10およびエアロゾル発生物品20を含む、エアロゾル発生システムを示す。この実施例では、エアロゾル発生物品20はカートリッジである。
【0167】
エアロゾル発生装置10は、エアロゾル発生物品20を空洞18内に受容するように構成されている。エアロゾル発生物品20は、ハウジング24を含む。ハウジング24は、貯蔵部分22を画定する。貯蔵部分22は、取り外し可能なカバー26によって覆われ得る貯蔵部分開口部を有する。エアロゾル形成基体は、貯蔵部分22内に配置される。
【0168】
図1および2に示す実施例では、エアロゾル発生物品20は、貯蔵部分22内のエアロゾル形成基体からエアロゾルを発生するように構成されたアトマイザーを含む。アトマイザーは熱式アトマイザーであってもよい。
図1および2に示す実施例では、アトマイザーは電気ヒーター30である。別の実施例では、アトマイザーは、非熱アトマイザーなどの別のタイプのアトマイザーであってもよい。
【0169】
図1および2の実施例では、エアロゾル発生物品20は、エアロゾル形成基体およびアトマイザーを含有し、したがって、「カトマイザー」と呼ばれ得る。
【0170】
エアロゾル発生物品20は、貯蔵部分22内に提供されたエアロゾル形成基体が枯渇した時に、ユーザーによって交換可能である。
【0171】
図1は、エアロゾル発生装置10の中に挿入する直前のエアロゾル発生物品20を示す。
図1の矢印1は、エアロゾル発生装置10の中へのエアロゾル発生物品20の挿入方向を示す。
【0172】
エアロゾル発生装置10は携帯型であり、従来の葉巻たばこまたは紙巻たばこに匹敵するサイズを有する。エアロゾル発生装置10は、本体11およびマウスピース部分12を備える。本体11は、電池14(リン酸鉄リチウム電池など)、制御電子回路16、および空洞18を備える。
【0173】
マウスピース部分12は、ヒンジ付接続部21によって本体11に接続され、
図1に示す開位置と
図2に示す閉位置との間で移動可能である。マウスピース部分12は、エアロゾル発生物品20の挿入および取り外しを可能にするために開位置に定置され、エアロゾルを発生するためにエアロゾル発生システムが使用される時に閉位置に定置される。
【0174】
マウスピース部分12は、複数の空気吸込み口13および空気出口15を備える。使用時に、ユーザーは出口15を吸うかまたは吸入して、空気を空気吸込み口13からマウスピース部分を通して出口15に引き出し、その後、ユーザーの口または肺に入る。内部バッフル17は、マウスピース部分12を通してエアロゾル発生物品20を通過する空気の流れを強制するために提供される。
【0175】
ハウジング24は、エアロゾル形成基体内に浸された毛細管材料を含む。この実施例では、毛細管材料は、電気ヒーター30に隣接して位置付けられる。
【0176】
空洞18は円形断面を有し、エアロゾル発生物品20のハウジング24を受容するようにサイズ設定される。電気コネクター19は、制御電子回路16および電池14とエアロゾル発生物品20上の対応する電気接点との間に電気的接続を提供するために、空洞18の側部に提供される。このセットアップにより、電気ヒーター30に電力を供給することが可能になる。
【0177】
図2は、エアロゾル発生装置10の空洞18の中に挿入されたエアロゾル発生物品20を示す。この位置で、電気コネクター19は、エアロゾル発生物品20上の対応する電気接点に対して置かれている。カバー26は完全に取り外され、マウスピース部分12が閉位置に移動している。
【0178】
マウスピース部分12は、留め金機構によって閉位置に保持される(図示せず)。マウスピースを閉位置に保持するためのその他の適切な機構(スナップ式装着または磁気式クロージャーなど)が使用されてもよいことが当業者には明らかであろう。
【0179】
閉位置にあるマウスピース部分12は、エアロゾル発生システムの配向がどうであれ、使用時に良好な電気的接続が維持されるように、エアロゾル発生物品20を電気コネクター19と電気的に接触した状態に保持する。
【0180】
使用時に、エアロゾル発生装置10がユーザーによって起動されると、電気ヒーター30は、貯蔵部分22内のエアロゾル形成基体の少なくとも一部分をエアロゾル化する。ユーザーが出口15を吸うまたは吸煙するにつれて、空気は空気吸込み口13を通って、電気ヒーター30および毛細管材料の上に流れる。電気ヒーター30および毛細管材料上に流れる空気は、気化されたエアロゾル形成基体からの揮発したエアロゾル構成成分を同伴する。次に、同伴したエアロゾル形成基体を有する空気は、出口15を通ってユーザーへと流れ出る。この気流レジームを
図2に示す。
【0181】
図3は、代替的なエアロゾル発生システムを示す。
図3に示す実施形態は、
図1および2に示す実施形態とほぼ同じように機能する。しかしながら、
図3の実施形態では、エアロゾル発生物品20は、エアロゾル発生装置10から取り外し可能ではない。代わりに、貯蔵部分22のエアロゾル発生基体が枯渇した後、貯蔵部分22は、貯蔵部分開口部40を通してユーザーによって再充填され得る。
【0182】
図3では、貯蔵部分開口部40は、エアロゾル発生基体が再充填され得る開位置で示されている。しかしながら、貯蔵部分開口部40は、キャップ(図示せず)などの閉鎖部でシールされてもよい。
【0183】
図3に示す実施形態は、その他の点では、
図1および2に示すエアロゾル発生システムと同様に機能する。
【0184】
図4および5は、代替的なエアロゾル発生物品200の概略断面図である。
図4は、ユーザーが使用する前のエアロゾル発生物品200を示す。エアロゾル発生物品200は、貯蔵部分開口部215を有する貯蔵部分210を画定する本体212を含む。エアロゾル形成基体211は、貯蔵部分210内に配置される。エアロゾル発生物品200は、貯蔵部分開口部215にわたって位置するヒーター222を含む。この実施例では、ヒーター222は、メッシュ層223の形態の発熱体を有する。エアロゾル発生物品200はまた、移動要素224を含む。移動要素224は、好ましくは、多孔性材料から形成される。
図4の実施例では、移動要素224は、ガラス繊維の層から形成される。移動要素224は、貯蔵部分210からヒーター222のメッシュ層213へのエアロゾル形成基体211の流れの制御を提供する。
【0185】
使用時に、エアロゾル形成基体は、貯蔵部分210から多孔性移動要素224へと流れる。次いで、エアロゾル形成基体は、ヒーター222のメッシュ層223に流れ、ここでエアロゾルへと熱的に気化される。
【0186】
図4は、エアロゾル発生物品が、気化可能なバリア225も含むことを示す。気化可能なバリア225は、エアロゾル発生物品200の製造中に提供される。気化可能なバリア225は、貯蔵部分210からヒーター222へのエアロゾル形成基体211の流れを遮断することによって、貯蔵部分210をシールする。
【0187】
図4の実施例では、気化可能なバリア225は、貯蔵部分210の内表面に取り付けられる。この特定の実施例では、気化可能なバリア225は、貯蔵部分210の表面を形成するヒーター222に取り付けられる。
【0188】
気化可能なバリア225は、数多くの異なる方法の使用を介して、エアロゾル発生物品200に接続されてもよい。
図4の実施例では、気化可能なバリア225は、気化可能なバリア225を形成した後にヒーター222に機械的に固定されている。別の実施例では、気化可能なバリア225は、エアロゾル発生物品200上にバリア製剤の液滴をキャスティングすることによって、エアロゾル発生物品200上に形成されてもよい。
【0189】
気化可能なバリア225は、エアロゾル発生物品200の初回使用後に気化するように形成される。すなわち、気化可能なバリア225の質量のすべてが、エアロゾル発生物品200の第一の加熱サイクルにおいて蒸気相に入る。
【0190】
図4は、初回使用前かつ製造後のエアロゾル発生物品200を示し、気化可能なバリア225は適所にある。
図5は、初回使用後のエアロゾル発生物品200を示しており、初回使用中に気化可能なバリア225はヒーター222によって気化されている。
【0191】
有利なことに、エアロゾル発生物品200の製造中にエアロゾル発生物品200に適用される気化可能なバリア225は、エアロゾル発生物品200が初めて使用される前に、貯蔵部分210からのエアロゾル形成基体211の流れを物理的に遮断する。これにより、気化可能なバリア225は、初めて使用される前に、エアロゾル発生物品200からのエアロゾル形成基体211の漏れを防止し、エアロゾル発生物品200の貯蔵寿命を改善し得る。気化可能なバリア225は、飛行機での輸送中などの圧力下にも、漏れを低減または防止し得る。
【0192】
さらに、製造プロセス中に気化可能なバリア225が適所に定置されることを考えると、シールタブのための大きな窓は必要なく、これにより、エアロゾル発生物品200を設計する自由度が大きくなる。また、シールタブを有さないことにより、組み立てプロセスが単純化される。
【0193】
気化可能なバリア225は、エアロゾル発生物品200の初回使用中(すなわち、第一の加熱サイクル中)、ヒーター222によって溶融または気化され得る。これは、ユーザーが、エアロゾル発生物品200を通常通りに使用することを可能にする。
【実施例】
【0194】
本発明による気化可能なバリアを形成するために、二つの混合物(実施例AおよびB)を表1に示す組成物を有するように調製した。
【表1】
【0195】
実施例AおよびBを、
ポリビニルアルコール、グリセリン、およびプロピレングリコールを摂氏90度で混合すること、
ステアリン酸ナトリウムを混合物に添加すること、
攪拌しながら、20分間製剤を摂氏90度に維持すること、
実施例を形成するために、製剤を摂氏40度で一定期間乾燥させること、および、
実施例をエアロゾル発生物品200に添加すること、によって調製した。
【0196】
実施例をエアロゾル発生物品200に添加する工程は、気化可能なバリア225がエアロゾル発生物品200に取り付けられるか、またはエアロゾル発生物品200上に形成される方法に依存する。
【0197】
図4および5の実施例では、気化可能なバリア225は、貯蔵部分210とヒーター222との間に機械的に固定される。この実施例では、実施例AおよびBは、例えば、換気オーブンで乾燥される。次いで、得られたフィルムをエアロゾル発生物品200に機械的に固定して、気化可能なバリア225を提供する。
【0198】
別の実施例では、例示的な混合物の液滴が、エアロゾル発生物品200の構成要素上にキャスティングされる。次いで、混合物は、気化可能なバリア225へと固化する。
【0199】
気化可能なバリア225の形成後、エアロゾル発生物品200の貯蔵部分210は、エアロゾル形成基体211で再充填され得る。
【0200】
上述の例示的な実施形態は、特許請求の範囲の範囲を制限することを意図するものではない。上述の例示的な実施形態と一貫性のある他の実施形態が、当業者に明らかであろう。一実施形態に関して説明される特徴はまた、他の実施形態にも適用できる場合がある。
【国際調査報告】