(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-08
(54)【発明の名称】コンテキスト音声生成を有する聴覚保護具、通信装置、および関連方法
(51)【国際特許分類】
H04R 3/00 20060101AFI20230301BHJP
G08B 21/00 20060101ALI20230301BHJP
H04R 1/28 20060101ALI20230301BHJP
H04R 1/20 20060101ALI20230301BHJP
H04R 1/10 20060101ALI20230301BHJP
H04R 1/00 20060101ALI20230301BHJP
【FI】
H04R3/00 310
G08B21/00 A
H04R3/00 320
H04R1/28 320A
H04R1/20
H04R1/10
H04R1/00 330Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022537680
(86)(22)【出願日】2020-12-18
(85)【翻訳文提出日】2022-08-16
(86)【国際出願番号】 EP2020087136
(87)【国際公開番号】W WO2021123246
(87)【国際公開日】2021-06-24
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521511782
【氏名又は名称】ファルコム エー/エス
【氏名又は名称原語表記】FalCom A/S
【住所又は居所原語表記】Lautrupbjerg 7, 2750 Ballerup, Denmark
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キャスパー シルボ ラフト
(72)【発明者】
【氏名】セーレン クリスチャン ブイ. ペダーセン
【テーマコード(参考)】
5C086
5D019
5D220
【Fターム(参考)】
5C086AA60
5C086BA30
5C086CA09
5C086CA25
5C086CB26
5C086DA40
5C086FA06
5D019FF01
5D220AA05
5D220AA50
5D220AB06
5D220AB08
(57)【要約】
通信装置、関連方法、およびサーバ装置が開示される。通信装置は、処理ユニットと、メモリと、処理ユニットに接続されたインターフェースと、を備える。処理ユニットは、インターフェースを介して第1の入力を取得し、第1の入力に基づいて、イベントの存在を決定し、イベントが存在するという決定にしたがって、イベントを示す第1のイベントデータに基づいて、第1の音声出力信号を決定し、インターフェースを介して第1の音声出力信号を出力するように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
聴覚保護具のための通信装置であって、前記通信装置は、
処理ユニットと、
メモリと、
前記処理ユニットに接続されたインターフェースと、を備え、
前記処理ユニットは、
前記インターフェースを介して第1の入力を取得し、
前記第1の入力に基づいて、イベントの存在を決定し、
イベントが存在するという決定にしたがって、前記イベントを示す第1のイベントデータに基づいて、第1の音声出力信号を決定し、
前記インターフェースを介して前記第1の音声出力信号を出力するように構成されている、通信装置。
【請求項2】
前記インターフェースは、聴覚保護装置インターフェースおよび/または無線ユニットインターフェースを備える、請求項1の通信装置。
【請求項3】
前記第1の入力は、前記無線ユニットインターフェースを介したサーバ装置からの第1のイベントデータを備える、請求項2の通信装置。
【請求項4】
前記第1の入力は、前記聴覚保護装置インターフェースを介した第1のマイクロフォンからの第1の音声入力を備える、請求項2または3の通信装置。
【請求項5】
イベントの存在を決定することは、前記第1の入力に基づいて、前記第1のイベントデータを決定することを備える、請求項1から4の何れか一項の通信装置。
【請求項6】
前記処理ユニットは、
前記インターフェースを介して第2の入力を取得し、
前記第2の入力に基づいて、前記イベントの存在を決定するように構成されている、請求項1から5の何れか一項の通信装置。
【請求項7】
前記第2の入力は、前記無線ユニットインターフェースを介したサーバ装置からの第2のイベントデータを備える、請求項2から6の何れか一項の通信装置。
【請求項8】
前記第2の入力は、前記聴覚保護装置インターフェースを介した第2のマイクロフォンからの第2の音声入力を備える、請求項2から7の何れか一項の通信装置。
【請求項9】
イベントの存在を決定することは、前記第2の入力に基づいて、前記第2のイベントデータを決定することを備える、請求項1から8の何れか一項の通信装置。
【請求項10】
前記処理ユニットは、
前記イベントを示す第2のイベントデータに基づいて、第2の音声出力信号を決定し、
前記インターフェースを介して前記第1の音声出力信号および/または前記第2の音声出力信号を出力するように構成されている、請求項1から9の何れか一項の通信装置。
【請求項11】
前記処理ユニットは、
前記インターフェースを介しておよび/または前記通信装置の位置モジュールから、位置データを取得し、
前記位置データに基づいて、前記イベントの存在を決定するように構成されている、請求項1から10の何れか一項の通信装置。
【請求項12】
前記位置データは、前記イベントの第1の方向を示す第1の方向データを備える、請求項11の通信装置。
【請求項13】
前記処理ユニットは、
前記第1のイベントデータの第1の音声出力識別子に基づいて、前記メモリから前記第1の音声出力信号を取得し、
前記インターフェースを介して前記第1の音声出力信号を出力するように構成されている、請求項1から12の何れか一項の通信装置。
【請求項14】
聴覚保護具の通信装置を動作させるための方法であって、
前記通信装置は、処理ユニットと、メモリと、前記処理ユニットに接続されたインターフェースと、を備え、
前記方法は、
前記インターフェースを介して第1の入力を取得することと、
前記第1の入力に基づいて、イベントの存在を決定することと、
イベントが存在するという決定にしたがって、前記イベントを示す第1のイベントデータに基づいて、第1の音声出力信号を決定することと、
前記インターフェースを介して前記第1の音声出力信号を出力することと、を備える方法。
【請求項15】
通信システムにおいてイベント監視を行うためのサーバ装置であって、前記通信システムは、前記サーバ装置と、聴覚保護具のための第1の通信装置と、を備えており、前記サーバ装置は、
1つまたは複数の処理ユニットと、
メモリと、
インターフェースと、を備え、
前記サーバ装置は、
第1のイベントデータを取得し、
前記第1のイベントデータに基づいて、イベントの存在を決定し、
イベントが存在するという決定にしたがって、前記イベントを示す前記第1のイベントデータに基づいて、第1の入力を決定し、
前記インターフェースを介して前記第1の入力を出力するように構成されている、サーバ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、聴覚保護具のための通信装置を含む聴覚保護具およびその装置、ならびに聴覚保護具を動作させる方法を含む関連方法に関する。
【背景技術】
【0002】
戦闘状況下またはノイズレベルが高い他のストレス環境下では、ユーザが無線機または他の通信システムを介してチームメイトと通信することを可能にしつつ、ユーザが自分の聴覚を効果的に保護することが望ましい。戦闘状況または他のストレス環境において、例えば銃撃や機械からのノイズや、継続的または断続的な他のタイプのノイズを減衰させるために、ユーザは聴覚保護装置を装着しなければならない場合がある。
【0003】
無線通信を使用することの欠点は、指向性キューが失われ得ることであり、それによってユーザが入力信号の発信源の位置を特定するのが難しくなることであり、それは、指向性キューが失われると味方を誤射するリスクが著しく高まる戦闘状況においては特に危険であり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、戦闘状況または他のストレス環境においてユーザの状況認識を向上させる聴覚保護具のための通信装置および方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
聴覚保護具のための通信装置が開示される。通信装置は、処理ユニットと、メモリと、処理ユニットに接続されたインターフェースと、を備える。処理ユニットは、インターフェースを介して第1の入力を取得するように構成されている。処理ユニットは、第1の入力に基づいて、イベントの存在を決定するように構成されている。イベントが存在するという決定にしたがって、処理ユニットは、当該イベントを示す第1のイベントデータに基づいて、第1の音声出力信号を決定するように構成されている。処理ユニットは、インターフェースを介して第1の音声出力信号を出力するように構成されている。
【0006】
さらに、聴覚保護具のための通信装置を動作させる方法が提供され、通信装置は、処理ユニットと、メモリと、処理ユニットに接続されたインターフェースと、を備える。方法は、インターフェースを介して第1の入力を取得することを備える。方法は、第1の入力に基づいて、イベントの存在を決定することを備える。方法は、イベントが存在するという決定にしたがって、当該イベントを示す第1のイベントデータに基づいて、第1の音声出力信号を決定することを備える。方法は、インターフェースを介して第1の音声出力信号を出力することを備える。
【0007】
また、通信システムにおいてイベント監視を行うためのサーバ装置も開示される。通信システムは、サーバ装置と、聴覚保護具のための第1の通信装置と、を備える。第1の通信装置は、本明細書で開示されるような通信装置であってもよい。サーバ装置は、1つまたは複数の処理ユニットと、メモリと、インターフェースと、を備える。サーバ装置は、第1のイベントデータを取得するように構成されている。サーバ装置は、第1のイベントデータに基づいて、イベントの存在を決定するように構成されている。サーバ装置は、イベントが存在するという決定にしたがって、当該イベントを示す第1のイベントデータに基づいて、第1の入力を決定するように構成されている。サーバ装置は、インターフェースを介して第1の入力を出力するように構成されている。
【0008】
本開示の利点は、通信装置のユーザの状況認識がリアルタイムで強化され、それによって判断時間が短縮されることである。
【0009】
したがって、例えば戦闘状況において、通信装置のユーザは、より良く状況を認識し、イベントの位置、例えば、発砲、爆発、車両、味方/チームメートなどの音源イベントの位置、または、敵の陣地や地雷原などの危険な領域への接近および/または敵の位置への接近などの他のタイプのイベントの位置をより良く特定できる。これは、敵の陣地内/戦闘状況における任務遂行ユーザ/兵士にとって非常に有益である。
【0010】
さらに、ユーザ、例えば、任務遂行ユーザ/兵士には、より的確かつ正確な位置特定/指向性キューが提供されるので、任務遂行ユーザ/兵士は、聴覚保護装置で保護され、かつ接続されたままでありながらも、周囲領域内のイベントおよびチームメイトを正確に特定することができる。
【0011】
さらに、異なる発信源からの入力信号の指向性を改善することができ、例えば、マルチソース聴覚保護装置において、より効果的な発信源の空間的分離を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本願の上記および他の特徴および利点は、添付の図面を参照して、例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置の以下の詳細な説明によって、当業者にとって容易に明らかになるであろう。
【0013】
【
図1】本開示による通信装置を備える例示的な聴覚保護システムを装着した、任務遂行ユーザを概略的に示す図である。
【
図2】本開示による例示的な通信装置のブロック図である。
【
図3】本開示による例示的な方法のフロー図である。
【
図4】本開示による例示的なサーバ装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
様々な例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置、ならびに詳細が、図面を適宜参照して、以下に説明される。図面は、原寸に比例して描かれていることもあれば、描かれていないこともあり、同様の構造または機能の要素は、全図面を通して同様の参照番号によって表されることに留意されたい。図面は、通信装置、方法、および/またはサーバ装置の説明を容易にすることのみを目的としていることにも留意されたい。図面は、本願の網羅的な説明として、または本願の範囲に対する限定として意図されていない。さらに、図示の実施形態は、示された態様または利点のすべてを有する必要はない。特定の実施形態に関連して説明される態様または利点は、その実施形態に必ずしも限定されず、そのように図示されていない場合であっても、またはそのように明示的に説明されていない場合であっても、任意の他の通信装置、方法、および/またはサーバ装置において実施されてもよい。
【0015】
聴覚保護具のための通信装置が開示される。通信装置は、処理ユニットと、メモリと、処理ユニットに接続されたインターフェースと、を備える。
【0016】
処理ユニットは、インターフェースを介して第1の入力を取得するように構成されている。第1の入力は、音、例えば、車両、武器、またはチームメイトからの音、方向、例えば、音がする方向および/または関心位置(例えば敵の陣地)の方向、音または関心位置までの距離、および/または、相対的な方向、例えば、音がする場所または関心位置がある場所の範囲または区域を示す角度、のうちの1つまたは複数であってもよい。第1の入力は、聴覚保護具の1つまたは複数のマイクロフォンから受信されてもよい。言い換えると、第1の入力は、第1のマイクロフォンからの第1のマイクロフォン入力信号および/または第2のマイクロフォンからの第2のマイクロフォン入力信号を備えてもよい。第1の入力は、インターフェースに接続された無線ユニットを介してサーバ装置から受信されてもよい。言い換えると、第1の入力は、サーバ装置入力を備えてもよい。
【0017】
処理ユニットは、第1の入力に基づいて、イベントの存在を決定するように構成されている。例えば、処理ユニットは、武器の発砲音(例えば、聴覚保護具のマイクロフォンによって受信される)、音が発せられた位置(例えば、マイクロフォンからの音声入力を備える第1の入力に基づいて決定される)、および/または敵の位置を示す位置データ(例えば、インターフェースに接続された無線ユニットを介してサーバ装置から受信される)に基づいて、ユーザの左前方からの敵の発砲を示すイベントの存在を決定してもよい。位置データは、聴覚保護具/聴覚保護装置の第1の位置および/または第1の向き/方向、すなわち、聴覚保護装置を装着しているユーザの頭部の第1の向き/方向を含んでもよい。したがって、位置データは、第1の入力および/または第2の入力が取得された時点でのユーザの頭部の方向を示してもよい。よって、位置データは、イベントの方向に関する基準方向として使用されてもよい。第1の入力および/または第2の入力は、第1の向き/方向に関連付けられるか、または対応してもよく、その結果、第1の入力および位置データが取得および/または送信される(例えば、サーバ装置にストリーミングされる)と、サーバ装置は、ユーザの頭部の第1の向き/方向に対するイベントの方向を取得および/または決定することができる。例えば、ユーザの頭部の第1の方向は、第1の入力および第2の入力に関連付けられてもよく、例えば、第1の音声入力信号と第2の音声入力信号のセットは、時刻t1および時刻t2において取得され、第1の位置データは、時刻t3において受信される。ここで、t1は、t2と同じでもよく、t1<t3<t2またはt2<t3<t1であってもよい。ユーザが頭部の方向を変えない場合、1つまたは複数の第1の入力および/または第2の入力が、ユーザの頭部の同じ第1の方向に関連付けられるか、または対応してもよい。第1の入力および/または位置データは、サーバ装置が、複数のユーザからの第1の入力、第2の入力、および/または位置データを区別できるか、または使用することができるように、送信されてもよい。
【0018】
イベントが存在するという決定にしたがって、処理ユニットは、当該イベントを示す第1のイベントデータに基づいて、第1の音声出力信号を決定するように構成されている。第1の音声出力信号は、示唆、例えば、存在が決定されたイベントのタイプの示唆を与える情報的な音声出力またはコンテキスト音声出力であってもよい。例えば、第1の音声出力信号は、敵が狙撃を行ったことを示す音声アラートであってもよい。第1の音声出力信号は、発生したイベントのタイプおよび/またはユーザに対してどの方向でイベントが発生したかを示すコンテキスト情報を与えるコンテキスト音声出力であってもよい。
【0019】
第1の音声出力信号を決定することは、通信装置および/またはサーバ装置において第1の音声出力を生成することを備えてもよい。第1の音声出力信号を決定することは、通信装置において生成された第1の音声出力信号と、サーバ装置において生成された第1の音声出力信号と、を結合することを備えてもよい。第1の音声出力信号は、通信装置のメモリに記憶されたサウンドサンプル、サウンドピース、またはサウンドファイル、サーバ装置のメモリに記憶されたサウンドサンプル、サウンドピース、またはサウンドファイル、および/または通信装置において第1の入力に基づいて生成されたサウンドサンプル、サウンドピース、またはサウンドファイル(例えば、再生および出力される発砲音)の組み合わせのうちの1つまたは複数に基づいて、決定されてもよい。第1の音声出力信号は、所与のイベントを示す所定のサウンドサンプル、および/または、第1の音声出力識別子、例えば、トラック、地雷原、および/または敵の所与の音に基づく第1のイベントデータを備えてもよい。第1の音声出力信号は、サウンドサンプルの組み合わせ、例えば、所定のサウンドサンプル(例えば、トラックを示すサウンドサンプル)と、(イベントの方向を示す)イベントの位置に基づいて決定されたサウンドサンプルと、の組み合わせをさらに備えてもよい。例えば、そのような第1の音声出力信号は、「右から車両がきます」というアラートを備えてもよく、ユーザが見ている方向、すなわち聴覚保護装置の向きに応じて、例えばユーザの聴覚保護装置の右側レシーバを通じて、出力されてもよい。例えば、イベントがその発生時にユーザの右方向にあり、その後ユーザが自分の頭を右に向けた場合、第1の音声出力信号は、イベントがまっすぐ前にあるという示唆をユーザが受け取るように出力されてもよい。したがって、音声出力信号は、頭部の方向が変わる場合に、ユーザの頭部の方向に「追従」することができる。
【0020】
処理ユニットは、例えば聴覚保護装置の1つまたは複数のレシーバに、インターフェースを介して第1の音声出力信号を出力するように構成されている。
【0021】
第1の入力は、イベントの方向、例えば、ユーザの頭部の方向に対してイベントが発生した方向、イベントまたは関心位置までの距離、および/または、相対的な方向、例えば、聴覚保護具/聴覚保護装置に対してイベントが発生する場所または関心位置がある場所の範囲または区域を示す角度を備えてもよい。第1の入力は、例えば、第1のマイクロフォンからの第1の音声入力、および第2のマイクロフォンからの第2の音声入力、および/または第1の位置データ、例えば、レベル差、周波数差、位相シフト、および/または時間遅延を使用して、頭部伝達関数(HRTF)導出を用いて、決定(例えば、推定または算出)されてもよい。HRTF導出を第1の位置データと組み合わせて用いることにより、イベントの位置特定精度が向上され得、前後エラー(イベントがユーザの前で発生したのか、または後ろで発生したのかを決定する際のエラー)が低減または回避され得る。したがって、処理ユニットは、第1の音声入力および第2の音声入力に基づいて、イベントの方向を決定するように構成されてもよい。
【0022】
第1の音声出力信号を出力することは、第1の音声出力信号を出力する前に、第1の方向に基づいて第1のフィルタ関数を決定し、第1の音声出力信号に第1のフィルタ関数を適用することを備えてもよい。第1のフィルタ関数は、第1の頭部フィルタ関数、例えば、第1の左側頭部フィルタ関数であってもよい。第1の音声出力および/または第2の音声出力を出力する前にフィルタ関数を適用することによって、指向性の示唆を与えること(例えば、イベントの方向から音声出力が来ることをシミュレートすること)ができる。言い換えると、通信装置のプロセッサは、第1の左側出力信号および第1の右側出力信号を提供するために、第1のフィルタ関数にしたがって第1の音声出力信号をフィルタリングするための第1のフィルタモジュールを備えてもよい。
【0023】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、処理ユニットは、第1の入力および/または第2の入力に基づいて、イベントデータ、例えば、イベントのタイプ、イベントの時刻、イベントの継続時間、イベントの方向、およびイベントまでの距離のうちの1つまたは複数を決定するように構成されており、かつ任意で、第1の音声出力信号にイベントデータを含ませるように構成されている。
【0024】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、インターフェースは、聴覚保護装置インターフェース、例えば、1つまたは複数の聴覚保護装置インターフェースを備える。聴覚保護装置インターフェースは、通信装置と任務遂行ユーザの聴覚保護具の1つまたは複数の聴覚保護装置との接続を可能にしてもよく、これにより、例えば、第1の入力または第1の入力の少なくとも一部が、1つまたは複数の聴覚保護装置から取得される。
【0025】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、インターフェースは、無線ユニットインターフェース、例えば、1つまたは複数の無線ユニットインターフェースを備える。1つまたは複数の無線ユニットインターフェースは、通信装置とユーザの聴覚保護システムの1つまたは複数の無線ユニットとの接続を可能にしてもよく、これにより、例えば、第1の入力または第1の入力の少なくとも一部が、1つまたは複数の無線ユニットから取得される。
【0026】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、インターフェースは、聴覚保護装置インターフェースおよび無線ユニットインターフェース、例えば、1つまたは複数の聴覚保護装置インターフェースおよび1つまたは複数の無線ユニットインターフェースを備える。聴覚保護装置インターフェースは、通信装置とユーザの聴覚保護具の1つまたは複数の聴覚保護装置との接続を可能にしてもよく、1つまたは複数の無線ユニットインターフェースは、通信装置とユーザの聴覚保護システムの1つまたは複数の無線ユニットとの接続を可能にしてもよく、これにより、例えば、第1の入力または第1の入力の少なくとも一部が、聴覚保護装置および無線ユニットから取得される。
【0027】
聴覚保護装置インターフェースおよび無線ユニットインターフェースは、無線インターフェースまたは有線インターフェースを備えてもよい。
【0028】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、第1の入力は、無線ユニットインターフェースを介したサーバ装置からの第1のイベントデータを備える。第1のイベントデータは、サーバ装置において決定および/または記憶されてもよく、このため、インターフェースを介して第1の入力を取得することは、無線ユニットインターフェースを介してサーバ装置から第1のイベントデータを取得することを備える。第1のイベントデータは、第1の入力に基づいて存在が決定されたイベントを示してもよい。
【0029】
第1の入力は、イベントを示してもよく、イベントは、例えば、音源イベントまたは関心地点イベントを備える。音源イベントは、例えば、ユーザの関心音、例えば、発砲、砲撃、または、チームメイトの任務遂行ユーザによるユーザへのコミュニケーションであってもよい。関心地点イベントは、既知の関心領域、例えば、地雷原、敵の陣地、軍事基地、または所定の到着目的地にユーザが近づいていっていること、またはその領域に向かって移動していることであってもよい。
【0030】
第1のイベントデータは、音源イベントまたは関心地点イベントを示してもよい。第1のイベントデータは、イベント関連データ、例えば、イベントに関連するパラメータまたは情報であってもよい。第1のイベントデータは、例えば、イベントの位置、イベントの位置までの距離(例えば、発砲があった位置からの推定距離または地雷原までの距離)、イベントのタイプ(例えば、音または場所)、またはイベントの方向(例えば、ユーザに対するイベントへの方向、または、北、南、東、西などの座標系に関する絶対方向)を備えてもよい。
【0031】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、第1の入力は、聴覚保護装置インターフェースを介した第1のマイクロフォンからの第1の音声入力を備える。第1のマイクロフォンは、聴覚保護具のマイクロフォン、例えば聴覚保護装置のマイクロフォンであってもよい。第1の音声入力は、第1の音源イベントを示す第1の音声イベントデータを備えてもよい。第1の音声入力は、第1の音源イベント、例えば、発砲音、砲撃音、車両走行音、またはチーム任務遂行ユーザの発話音を示す第1の音声信号を備えてもよい。第1の音声入力は、聴覚保護具の第1のマイクロフォンにおいて、例えば聴覚保護装置の第1のマイクロフォンにおいて、第1の音源イベントに基づいて生成されてもよい。第1の音声出力信号を決定することは、第1の音声入力に基づいて、第1の音声出力信号を決定することを備えてもよい。
【0032】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、処理ユニットは、第1のイベントデータの第1の音声出力識別子に基づいて、メモリから第1の音声出力信号を取得するように構成されている。
【0033】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、処理ユニットは、インターフェースを介して第1の音声出力信号を出力するように構成されている。
【0034】
第1の音声出力信号は、第1の音声出力識別子に基づいて、例えば、所与のイベント(例えば、発砲、車両、または地雷原)、および/または所与の第1のイベントデータ(例えば、イベントの方向、イベントの位置、イベントの距離、またはイベントのタイプ)、またはそれらの組合せ(例えば、右/東からの発砲、半径1km区域内にある車両、南西方向で500m以内にある地雷原)を示すか、またはそれらに対応してもよい。
【0035】
インターフェースを介して第1の音声出力信号を出力することは、第1の音声出力識別子に基づいて、所与のイベントおよび/または所与の第1のイベントデータを示すか、またはそれらに対応する、メモリからの所与の第1の音声出力信号(例えば、所与の音)を出力することを備えてもよい。第1の音声出力信号は、例えば、サウンドアラート(例えば、ユーザが、地雷原やユーザの近くで起こった発砲位置に近づく場合)、またはガイダンスサウンド(例えば、ユーザを所与のイベントの方向へガイドする、または所与のイベントから離れるようにガイドする)を備えてもよい。第1の音声出力信号は、例えば、イベントからの距離またはイベントのタイプに応じて、振幅、ピッチなどが変化してもよい。例えば、ユーザが銃声の近くにいる場合、第1の音声出力信号は、より高い振幅を有してもよく、これによって、ユーザは、発砲音から聴覚的に保護されつつも、危険が近くにあるかもしれないことを認識させられる。第1の音声出力信号は、第1の音声出力識別子を有することによって、例えば、所与のイベントおよび/または所与の第1のイベントデータを示すか、またはそれらに対応し、ユーザに出力され得る予め記憶されたボイスコマンド、アラート、またはメッセージを有することによって、イベントのタイプをユーザに知らせてもよい。例えば、聴覚保護装置の第1のレシーバおよび/または聴覚保護装置の第2のレシーバにインターフェースを介して第1の音声出力信号を出力することによって、第1の音声出力信号は、例えばユーザに対して、イベントおよび/または第1のイベントデータがどこから来るかという指向性キューまたは情報を与えてもよい。
【0036】
インターフェースを介して第1の音声出力信号を出力することは、第1の音声出力信号を聴覚保護装置に出力すること、例えば、第1の音声出力信号を聴覚保護装置の第1のレシーバおよび/または聴覚保護装置の第2のレシーバに出力することを備えてもよい。第1のレシーバは左側レシーバであってもよく、第2のレシーバは右側レシーバであってもよく、イベントの方向および/または第1のイベントデータに応じて、例えば異なる振幅、レベル差、周波数差、位相シフト、および/または時間遅延で、第1の音声出力信号が右側レシーバおよび/または左側レシーバに出力されてもよい。
【0037】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、イベントの存在を決定することは、第1の入力に基づいて第1のイベントデータを決定することを備える。第1のイベントデータは、サーバから直接受信されるか、または通信装置においてローカルに決定されてもよい。
【0038】
第1の入力に基づいて第1のイベントデータを決定することは、第1の入力に基づいて、イベントの位置、イベントの方向、およびイベントのタイプのうちの1つまたは複数を決定することを備えてもよい。言い換えると、第1のイベントデータは、イベントの位置、イベントの方向、およびイベントのタイプのうちの1つまたは複数を備えてもよい。
【0039】
第1の入力に基づいて第1のイベントデータを決定することは、サーバ装置と通信せずに、通信装置において、第1の入力に基づいて第1のイベントデータを決定することを備えてもよい。
【0040】
第1の入力に基づいて第1のイベントデータを決定することは、サーバ装置において、第1の入力に基づいて第1のイベントデータを決定することを備えてもよく、この場合、第1の入力は通信装置から取得される。
【0041】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、処理ユニットは、インターフェースを介して第2の入力を取得するように構成されている。
【0042】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、処理ユニットは、第2の入力に基づいて、イベントの存在を決定するように構成されている。
【0043】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、第2の入力は、無線ユニットインターフェースを介したサーバ装置からの第2のイベントデータを備える。
【0044】
第2のイベントデータは、サーバ装置において決定および/または記憶されてもよく、このため、インターフェースを介して第2の入力を取得することは、無線ユニットインターフェースを介してサーバ装置から第2のイベントデータを取得することを備える。第2のイベントデータは、第2の入力に基づいて存在が決定されたイベントを示してもよい。
【0045】
イベントは、例えば、音源イベントまたは関心地点イベントを備えてもよい。
【0046】
音源イベントは、例えば、ユーザの関心音、例えば、発砲、砲撃、または、チームメイトの任務遂行ユーザによるユーザへのコミュニケーションであってもよい。関心地点イベントは、既知の関心領域、例えば、地雷原、敵の陣地、軍事基地、または所定の到着目的地にユーザが近づいていっていること、またはその領域に向かって移動していることであってもよい。
【0047】
第2のイベントデータは、音源イベントまたは関心地点イベントを示してもよい。第2のイベントデータは、イベント関連データ、例えば、イベントに関連するパラメータまたは情報であってもよい。第2のイベントデータは、例えば、イベントの位置までの距離(例えば、発砲があった位置からの推定距離または地雷原までの距離)、イベントのタイプ(例えば、音または場所)、またはイベントの方向(例えば、ユーザに対するイベントへの方向、または、北、南、東、西などの座標系に関する絶対方向)を備えてもよい。
【0048】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、第2の入力は、聴覚保護装置インターフェースを介した第2のマイクロフォンからの第2の音声入力を備える。第2のマイクロフォンは、聴覚保護具のマイクロフォン、例えば聴覚保護装置のマイクロフォンであってもよい。第2の音声入力は、第2の音源イベントを示す第2の音声イベントデータを備えてもよい。第2の音声入力は、第2の音源イベント、例えば、発砲音、砲撃音、車両走行音、またはチーム任務遂行ユーザの発話音を示す第2の音声信号を備えてもよい。第2の音声入力は、聴覚保護具の第2のマイクロフォンにおいて、例えば聴覚保護装置の第2のマイクロフォンにおいて、第2の音源イベントに基づいて生成されてもよい。第2の音声出力信号を決定することは、第2の音声入力に基づいて、第2の音声出力信号を決定することを備えてもよい。
【0049】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、イベントの存在を決定することは、第2の入力に基づいて、第2のイベントデータを決定することを備える。
【0050】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、処理ユニットは、イベントを示す第2のイベントデータに基づいて、第2の音声出力信号を決定するように構成されている。1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、処理ユニットは、インターフェースを介して第1の音声出力信号および/または第2の音声出力信号を出力するように構成されている。
【0051】
第2の音声出力信号は、第2の音声出力識別子に基づいて、例えば、所与のイベント(例えば、発砲、車両、または地雷原)、および/または所与の第2のイベントデータ(例えば、イベントの方向、イベントの位置、またはイベントのタイプ)、またはそれらの組合せ(例えば、右/東からの発砲、半径1km区域内にある車両、南西方向で500m以内にある地雷原)を示すか、またはそれらに対応してもよい。
【0052】
第2の音声出力信号を出力することは、第2の音声出力信号を出力する前に、第2の方向に基づいて第2のフィルタ関数を決定し、第2の音声出力信号に第2のフィルタ関数を適用することを備えてもよい。第2のフィルタ関数は、第2の頭部フィルタ関数、例えば、第1の右側頭部フィルタ関数であってもよい。言い換えると、通信装置のプロセッサは、第2の左側出力信号および第2の右側出力信号を提供するために、第2のフィルタ関数にしたがって第2の音声出力信号をフィルタリングするためのフィルタモジュールを備えてもよい。
【0053】
インターフェースを介して第2の音声出力信号を出力することは、第2の音声出力識別子に基づいて、所与のイベントおよび/または所与の第2のイベントデータを示すか、またはそれらに対応する、メモリからの所与の第2の音声出力信号(例えば、所与の音)を出力することを備えてもよい。第2の音声出力信号は、例えば、サウンドアラート(例えば、ユーザが、地雷原やユーザの近くで起こった発砲位置に近づく場合)、またはガイダンスサウンド(例えば、ユーザを所与のイベントの方向へガイドする、または所与のイベントから離れるようにガイドする)を備えてもよい。第2の音声出力信号は、例えば、イベントからの距離またはイベントのタイプに応じて、振幅、ピッチなどが変化してもよい。例えば、ユーザが銃声の近くにいる場合、第2の音声出力信号は、より高い振幅を有してもよく、これによって、ユーザは、発砲音から聴覚的に保護されつつも、危険が近くにあるかもしれないことを認識させられる。第2の音声出力信号は、例えば、所与のイベントおよび/または所与の第2のイベントデータを示すか、またはそれらに対応し、ユーザに出力され得る予め記憶されたボイスコマンド、アラート、またはメッセージを有することによって、イベントのタイプをユーザに知らせてもよい。例えば、聴覚保護装置の第2のレシーバおよび/または聴覚保護装置の第2のレシーバにインターフェースを介して第2の音声出力信号を出力することによって、第2の音声出力信号は、例えばユーザに対して、イベントおよび/または第2のイベントデータがどこから来るかという指向性キューまたは情報を与えてもよい。
【0054】
インターフェースを介して第2の音声出力信号を出力することは、第2の音声出力信号を聴覚保護装置に出力すること、例えば、第2の音声出力信号を聴覚保護装置の第2のレシーバに出力することを備えてもよい。なお、第1の音声出力信号および第2の音声出力信号は、電気出力信号である。第1の音声出力信号および第2の音声出力信号は、無線信号であってもよい。
【0055】
第2のレシーバは右側レシーバであってもよく、第1のレシーバは左側レシーバであってもよく、イベントの方向および/または第2のイベントデータに応じて、例えば異なる振幅で、第2の音声出力信号が右側レシーバおよび/または左側レシーバに出力されてもよい。
【0056】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、第2の入力は、第1の入力とは異なっていてもよい。例えば、第1の入力は第1の音声入力を備えてもよく、第2の入力は第1のイベントデータを備えてもよい。1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、第2の入力は、第1の入力と類似するか、または同一であってもよい。
【0057】
例えば、第1の入力は第1の音声入力を備えてもよく、第2の入力は第2の音声入力を備えてもよく、および/または、第1の入力は第1の一次音声入力を備えてもよく、第2の入力は第1の二次音声入力を備えてもよい。
【0058】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、第2のイベントデータおよび/または第2の音声入力は、第1のイベントデータおよび/または第1の音声入力が基づくイベントおよび/または音声入力の後に発生したイベントおよび/または音声入力に基づいてもよい。
【0059】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、処理ユニットは、インターフェースを介して位置データを取得するように構成されている。
【0060】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、処理ユニットは、通信装置の位置モジュールから位置データを取得するように構成されている。
【0061】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、処理ユニットは、インターフェースを介して、通信装置の位置モジュールから位置データを取得するように構成されている。
【0062】
通信装置の位置モジュールから位置データを取得する利点は、ユーザの位置データが、通信装置においてローカルに決定できることである。これにより、位置データが、より高速に、実質的に瞬時に取得される。通信装置の位置モジュールから位置データを取得することによって、サーバ装置から位置データを取得するよりも速くユーザの位置を取得することができる。イベントの第1の方向は、位置データとイベントの存在の決定とに基づいてもよい。通信装置の位置モジュールから位置データを取得することによって、イベントの位置に対してユーザの位置データを連続的に(実質的に時間遅延なしに)取得でき、それによって、より速く、かつユーザの動き(例えば、ユーザがある方向を見ること、ユーザがイベントに対して向きを変えること)に応じて、ユーザに対するイベントの第1の方向を決定することができる。
【0063】
通信装置の位置モジュールから位置データを取得することのさらなる利点は、無線ユニットを通じた追加の位置データの転送が回避されることである。
【0064】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、位置データを取得することは、インターフェースを介しておよび/または通信装置に接続された無線ユニットを介して位置モジュールから、第1の位置信号を受信することを備える。1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、位置モジュールおよび/または無線ユニットは、GPSセンサを備えてもよい。
【0065】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、処理ユニットは、位置データに基づいて、イベントの存在を決定するように構成されている。位置データは、位置モジュールの第1の位置を示してもよく、位置モジュールの全地球測位システム(GPS)座標を備えてもよい。
【0066】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、位置データを取得することは、インターフェースを介しておよび/または通信装置の位置モジュールから、ユーザ位置データを受信することを備える。ユーザ位置データは、ユーザの位置(例えば、無線ユニット、位置モジュール、および/またはサーバ装置によって決定されるような位置)を示してもよく、無線ユニット、位置モジュール、および/または通信装置の全地球測位システム(GPS)座標を備えてもよい。したがって、通信装置は、通信装置の位置、例えば、GPS位置を決定するための位置モジュールを備えてもよい。
【0067】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、位置データは、イベントの第1の方向を示す第1の方向データを備える。第1の音声出力信号を決定することは、位置データに基づいて、第1の音声出力信号を決定することを備えてもよい。第1の音声出力信号を決定することは、イベントの第1の方向を示す第1の方向データに基づいて、第1の音声出力信号を決定することを備えてもよい。
【0068】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、位置データは、通信装置のユーザの頭部方向を示す第2の方向データを備えてもよい。第1の音声出力信号を決定することは、通信装置のユーザの頭部方向を示す第2の方向データに基づいて、第1の音声出力信号を決定することを備えてもよい。
【0069】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、位置データは、聴覚保護装置上の、例えばユーザの頭上の、位置モジュールからのデータを備えてもよい。第1の音声出力信号を決定することは、聴覚保護装置上の、例えばユーザの頭上の、位置モジュールからのデータに基づいて、第1の音声出力信号を決定することを備えてもよい。
【0070】
1つまたは複数の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置では、イベントの存在を決定することは、ユーザの頭部方向とイベントの第1の方向との間の角度を決定することを備える。
【0071】
処理ユニットは、例えば通信装置のインターフェースおよび/または位置モジュールを介して、ユーザの位置を示すユーザ位置信号を取得するように構成されている。
【0072】
処理ユニットは、例えばインターフェースおよび/または位置モジュールを介して、ユーザの頭部方向を示す方向信号を取得するように構成されている。位置モジュールは、第1の加速度計および第2の加速度計を備えてもよい。任意で、位置モジュールは、複数の位置モジュール、例えば、ユーザの位置を提供するための第1の位置モジュール、および、ユーザが見る方向または向きを示す方向トラッキング(例えば、ヘッドトラッカ)を提供するための第2の位置モジュールを備えてもよい。
【0073】
処理ユニットは、ユーザからイベントまでの、頭部方向と第1の方向との間の第1の角度を決定するように構成されている。
【0074】
通信装置は、サーバ装置とは関係なく動作してもよい。言い換えると、通信装置は、サーバ装置から自律して動作してもよい。例えば、例えば複数のユーザ(任務遂行ユーザのグループ、例えば、軍の部隊、警察部隊、特殊部隊、および/または消防部隊)の複数の通信装置が、サーバ装置とは関係なく動作するように構成されていてもよい。言い換えると、複数の通信装置は、サーバ装置を介して通信することなく、動作して互いに通信するように構成されてもよい。
【0075】
処理ユニットと、メモリと、処理ユニットに接続されたインターフェースと、を備える聴覚保護具を動作させる方法が開示される。方法は、インターフェースを介して第1の入力を取得することを備える。方法は、第1の入力に基づいて、イベントの存在を決定することを備える。方法は、イベントが存在するという決定にしたがって、当該イベントを示す第1のイベントデータに基づいて、第1の音声出力信号を決定することを備える。方法は、インターフェースを介して第1の音声出力信号を出力することを備える。
【0076】
通信システムにおいてイベント監視を行うためのサーバ装置が開示される。通信システムは、サーバ装置と、聴覚保護具のための第1の通信装置と、を備える。サーバ装置は、1つまたは複数の処理ユニットと、メモリと、インターフェースと、を備える。サーバ装置は、第1のイベントデータを取得するように構成されている。サーバ装置は、第1のイベントデータに基づいて、イベントの存在を決定するように構成されている。サーバ装置は、イベントが存在するという決定にしたがって、当該イベントを示す第1のイベントデータに基づいて、第1の入力を決定するように構成されている。サーバ装置は、インターフェースを介して第1の入力を出力するように構成されている。
【0077】
第1のイベントデータを取得することは、1つまたは複数の通信装置から第1のイベントデータを取得することを備えてもよい。例えば、複数のユーザ遂行ユーザがサーバ装置と通信する複数の通信装置を有するマルチユーザシステムにおいて、サーバ装置は、複数の通信装置から第1のイベントデータを取得するように構成されてもよい。したがって、第1の入力を決定することは、複数のユーザに対して複数の第1の入力を決定することを備えてもよい。サーバ装置は、インターフェースを介して第1の入力を出力するように構成されてもよい。
【0078】
サーバ装置は、第1のイベントデータに基づいて第1のイベントの存在を決定し、第2のイベントデータに基づいて第2のイベントの存在を決定するように任意で構成されている。第1の入力を出力することは、第1の通信装置および/または第2の通信装置に第1のイベントを示す第1の入力を送信することを備えてもよい。第1の入力を出力することは、第1の通信装置および/または第2の通信装置に第2のイベントを示す第2の入力を送信することを備えてもよい。
【0079】
通信装置に関する特徴の記述は、対応する方法およびサーバ装置にも適用可能であり、その逆も同様であることが理解されるべきである。
【0080】
図1は、本開示による通信装置4と、聴覚保護装置2と、無線ユニット6と、を備える例示的な聴覚保護システムを装着した例示的な任務遂行ユーザ1を示す。1つまたは複数の例示的な通信装置では、聴覚保護システムは、例えば図示のようにヘルメットにユーザが装着し得る位置モジュール38を備えてもよい。通信装置4は、ここではユーザの胴体に配置される。あるいは、通信装置は、ユーザの身体の他の部分、例えば、背中、腕、脚、および/または頭(例えば、ヘルメット)に装着されてもよい。
【0081】
図2は、本開示による通信装置4と、聴覚保護装置2と、無線ユニット6と、を備える例示的な聴覚保護システム3を示す。通信装置4は、処理ユニット14と、メモリ22と、処理ユニット14に接続されたインターフェース20と、を備える。処理ユニット14は、インターフェース20を介して第1の入力23を取得するように構成されている。1つまたは複数の例示的な通信装置では、通信装置4と無線ユニットは、通信システム5に備えられてもよい。1つまたは複数の例示的な通信装置では、聴覚保護装置2は、聴覚保護装置インターフェース40を備える。
【0082】
処理ユニット14は、第1の入力23に基づいて、イベントの存在を決定するように構成されている。イベントが存在するという決定にしたがって、処理ユニット14は、当該イベントを示す第1のイベントデータに基づいて、第1の音声出力信号44を決定するように構成されている。処理ユニット14は、インターフェース20を介して第1の音声出力信号44を出力するように構成されている。
【0083】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、インターフェース20は、聴覚保護装置インターフェース40を備える。聴覚保護装置インターフェース40は、通信装置4と任務遂行ユーザ1の聴覚保護具13の聴覚保護装置2との接続を可能にし、これにより、例えば、第1の入力23が、第1の入力信号24を通じて(部分的に通じて)、聴覚保護装置2から取得される。
【0084】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、インターフェース20は、無線ユニットインターフェース16を備える。無線ユニットインターフェース16は、通信装置4とユーザの聴覚保護システム3または通信システム5の無線ユニット6との接続を可能にし、これにより、例えば、第1の入力23が、第1の入力信号24を通じて(部分的に通じて)、無線ユニット6から取得される。
【0085】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、インターフェース20は、聴覚保護装置インターフェース40および無線ユニットインターフェース16を備える。聴覚保護装置インターフェース40は、通信装置4とユーザ1の聴覚保護具13の聴覚保護装置2との接続を可能にし、無線ユニットインターフェース16は、通信装置4とユーザの聴覚保護システム3の無線ユニット6との接続を可能にし、これにより、例えば、第1の入力23が、第1の入力信号24を通じて(部分的に通じて)、聴覚保護装置インターフェース40および無線ユニットインターフェース16を通じて、聴覚保護装置2および無線ユニット6から取得される。
【0086】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、第1の入力23は、無線ユニットインターフェース16を介したサーバ装置からの第1のイベントデータを備える。第1のイベントデータは、サーバ装置において決定および/または記憶されてもよく、よって、インターフェース20を介して第1の入力23を取得することは、サーバ装置からの第1のイベントデータを無線ユニットインターフェース16を介して無線ユニット6から取得することを備える。
【0087】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、第1の入力23は、聴覚保護装置インターフェース40を介した第1のマイクロフォン28からの第1の音声入力29を備える。第1のマイクロフォンは、聴覚保護具13のマイクロフォン、例えば聴覚保護装置2のマイクロフォン、であってもよい。第1の音声入力29は、聴覚保護具13の第1のマイクロフォン28において、例えば聴覚保護装置2の第1のマイクロフォン28において、第1の音源イベントに基づいて生成されてもよい。第1の音声出力信号44を決定することは、第1の音声入力28に基づいて、第1の音声出力信号44を決定することを備えてもよい。
【0088】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、処理ユニット14は、第1のイベントデータの第1の音声出力識別子に基づいて、メモリ22から第1の音声出力信号44を取得するように構成されている。
【0089】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、処理ユニット14は、インターフェース20を介して第1の音声出力信号44を出力するように構成されている。
【0090】
インターフェース20を介して第1の音声出力信号44を出力することは、聴覚保護装置2に、例えば聴覚保護装置2の第1のレシーバ7に、第1の音声出力信号44を出力することを備えてもよい。第1のレシーバ7は、聴覚保護装置2の第1のイヤプロテクタ9、例えば、第1のイヤピースまたは第1のイヤマフに備えられてもよく、第1のイヤピース9は、第1の接続10、例えば、左側接続を備える。
【0091】
第1のレシーバ7は、左側レシーバであってもよく、第1の音声出力信号44は、イベントの方向および/または第1のイベントデータに応じて、例えば異なる振幅で、左側レシーバに出力されてもよい。第1の音声出力信号44は、第1のレシーバ7によって第1の音声出力44Aとして出力されてもよい。
【0092】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、処理ユニット14は、インターフェース20を介して第2の入力25を取得するように構成されている。1つまたは複数の例示的な通信装置では、処理ユニット14は、第2の入力25に基づいて、イベントの存在を決定するように構成されている。
【0093】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、第2の入力25は、無線ユニットインターフェース16を介したサーバ装置からの第2のイベントデータを備える。
【0094】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、第2の入力25は、聴覚保護装置インターフェース40を介した第2のマイクロフォン30からの第2の音声入力31を備える。第2のマイクロフォン30は、聴覚保護具13のマイクロフォン、例えば聴覚保護装置2のマイクロフォン、であってもよい。第2の入力信号31は、第2の音源イベントを示す第2の音声イベントデータを備えてもよい。
【0095】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、イベントの存在を決定することは、第2の入力25に基づいて、第2のイベントデータを決定することを備える。1つまたは複数の例示的な通信装置では、処理ユニット14は、イベントを示す第2のイベントデータに基づいて、第2の音声出力信号46を決定するように構成されている。
【0096】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、処理ユニット14は、インターフェース20を介して第1の音声出力信号44および/または第2の音声出力信号46を出力するように構成されている。
【0097】
第2の音声入力31は、聴覚保護具13の第2のマイクロフォン30において、例えば聴覚保護装置2の第2のマイクロフォン30において、第2の音源イベントに基づいて生成されてもよい。第2の音声出力信号46を決定することは、第2の音声入力31に基づいて、第2の音声出力信号46を決定することを備えてもよい。
【0098】
インターフェース20を介して第2の音声出力信号46を出力することは、聴覚保護装置2に、例えば聴覚保護装置2の第2のレシーバ8に、第2の音声出力信号46を出力することを備えてもよい。第2のレシーバ8は、聴覚保護装置2の第2のイヤプロテクタ11、例えば、第2のイヤピースまたは第2のイヤマフに備えられてもよく、第2のイヤピース11は、第2の接続12、例えば右側接続を備える。接続10および12は、有線接続であってもよく、または無線接続、例えば、Bluetooth(登録商標)接続であってもよい。
【0099】
第2のレシーバ8は、右側レシーバであってもよく、第2の音声出力信号46は、イベントの方向および/または第1のイベントデータに応じて、例えば異なる振幅で、右側レシーバに出力されてもよい。第2の音声出力信号46は、第2のレシーバ8によって第2の音声出力46Aとして出力されてもよい。
【0100】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、処理ユニット14は、通信装置位置モジュール38Aから位置データ36を取得するように構成されている。
【0101】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、処理ユニット14は、聴覚保護装置位置モジュール38Bから、聴覚保護装置インターフェース40を介して位置データ36を取得するように構成されている。
【0102】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、処理ユニット14は、サーバ装置から無線ユニット6を介して、無線ユニットインターフェース16を介して位置データ36を取得するように構成されている。
【0103】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、処理ユニット14は、位置データ36に基づいて、イベントの存在を決定するように構成されている。
【0104】
1つまたは複数の例示的な通信装置では、位置データ36は、例えばユーザ1の頭部上にある位置モジュール38、38Bからのデータを備えてもよい。位置モジュールは、あるいは、ユーザの身体の他の部分に配置されてもよく、例えば、無線ユニットまたは通信システムの他の部分と一緒に配置されてもよい(例えば、通信装置および/または聴覚保護装置の外部や通信装置および/または聴覚保護装置から離れて配置されてもよい)。
【0105】
図3は、処理ユニットと、メモリと、インターフェースと、を備える聴覚保護具を動作させる例示的な方法のフロー図である。
【0106】
方法100は、インターフェースを介して第1の入力を取得すること102を備える。
【0107】
1つまたは複数の例示的な方法では、第1の入力を取得すること102は、サーバ装置からの第1のイベントデータを、無線ユニットインターフェースを介して無線ユニットから取得すること102Aを備える。
【0108】
1つまたは複数の例示的な方法では、方法100は、第1のイベントデータの第1の音声出力識別子に基づいて、メモリから第1の音声出力信号を取得すること102Bを備える。
【0109】
1つまたは複数の例示的な方法では、方法100は、インターフェースを介して第2の入力を取得すること102Cを備える。
【0110】
1つまたは複数の例示的な方法では、方法100は、インターフェースを介して位置データを取得すること102Dを備える。
【0111】
方法100は、第1の入力に基づいて、イベントの存在を決定すること106を備える。
【0112】
1つまたは複数の例示的な方法では、イベントの存在を決定すること106は、第1の入力に基づいて、第1のイベントデータを決定すること106Bを備える。
【0113】
1つまたは複数の例示的な方法では、方法100は、第2の入力に基づいて、イベントの存在を決定すること106Cを備える。
【0114】
1つまたは複数の例示的な方法では、イベントの存在を決定すること106は、第2の入力に基づいて、第2のイベントデータを決定すること106CCを備える。
【0115】
方法100は、イベントが存在するという決定106にしたがって、当該イベントを示す第1のイベントデータに基づいて、第1の音声出力信号を決定すること106Aを備える。
【0116】
1つまたは複数の例示的な方法において、第1の音声出力信号を決定すること106Aは、第1の音声入力に基づいて、第1の音声出力信号を決定すること106AAを備える。
【0117】
1つまたは複数の例示的な方法では、方法は、位置データに基づいて、イベントの存在を決定すること106Dを備える。
【0118】
方法は、インターフェースを介して第1の音声出力信号を出力すること110を備える。1つまたは複数の例示的な方法では、方法は、インターフェースを介して第2の音声出力信号46を出力すること110を備える。
【0119】
図4は、サーバ装置50と、聴覚保護具のための第1の通信装置4と、を備える通信システム5におけるイベント監視のための例示的なサーバ装置50を示す。サーバ装置50は、1つまたは複数の処理ユニット52、52A、52Bと、メモリ54と、インターフェース56と、を備える。サーバ装置50は、第1のイベントデータを取得するように構成されている。サーバ装置50は、第1のイベントデータに基づいて、イベントの存在を決定するように構成されている。サーバ装置50は、イベントが存在するという決定にしたがって、当該イベントを示す第1のイベントデータに基づいて、第1の入力23を決定するように構成されている。サーバ装置50は、インターフェース56を介して第1の入力23を出力するように構成されている。
【0120】
1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、サーバ装置50は、接続58を通じて、インターフェース56を介して無線ユニット6に第1の入力23を出力するように構成されている。接続58は、無線接続、例えば電波接続であってもよいし、または有線接続であってもよい。1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、サーバ装置50は、第1の入力信号24を通じて、インターフェース56を介して第1の入力23を出力するように構成されている。
【0121】
1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、サーバ装置50は、第2のイベントデータを取得するように構成されている。サーバ装置50は、第2のイベントデータに基づいて、イベントの存在を決定するように構成されている。サーバ装置50は、イベントが存在するという決定にしたがって、当該イベントを示す第2のイベントデータに基づいて、第2の入力25を決定するように構成されている。サーバ装置50は、インターフェース56を介して第2の入力25を出力するように構成されている。サーバ装置50は、接続58を通じて、インターフェース56を介して無線ユニット6に第2の入力25を出力するように構成されている。サーバ装置50は、第2の入力信号26を通じて、インターフェース56を介して第2の入力25を出力するように構成されている。1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、サーバ装置50は、インターフェース56を介して位置データ56を取得するように構成されている。サーバ装置50は、位置データ56に基づいて、イベントの存在を決定するように構成されている。
【0122】
1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、サーバ装置50は、第2の通信装置4Aと通信するように構成された第2の無線ユニット6Aと、第3の通信装置4Bと通信するように構成された第3の無線ユニット6Bと、にインターフェース56を介して第1の入力23を出力するように構成されている。1つまたは複数の例示的なサーバ装置では、サーバ装置50は、第1の入力信号24を通じて、インターフェース56を介して第1の入力23を出力するように構成されている。
【0123】
例えば、複数の任務遂行ユーザの各々がサーバ装置と通信する通信装置を有するマルチユーザシステムにおいて、サーバ装置は、複数の通信装置のうちの1つまたは複数から第1のイベントデータを取得するように構成されてもよい。したがって、第1の入力を決定することは、複数のユーザの各々または数人に対する第1の入力を決定することを備えてもよい。サーバ装置は、インターフェースを介して、第1の入力を出力するように構成されてもよい。
【0124】
「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、いかなる特定の順序も意味しておらず、個々の要素を識別するために含まれるものである。さらに、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、いかなる順序または重要性も示すものではなく、むしろ、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語は、ある要素を別の要素と区別するために使用される。「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語は、ラベル付けの目的のためだけに本明細書および他で使用されるものであり、いかなる特定の空間的順序または時間的順序を示すことを意図しないことに留意されたい。
【0125】
さらに、第1の要素のラベル付けは、第2の要素の存在を意味せず、その逆も同様である。
図1から
図4は、実線で示されるいくつかのモジュールまたは動作と、破線で示されるいくつかのモジュールまたは動作と、を備えることが理解されるであろう。実線のモジュールまたは動作は、最も広い例示的な実施例に備えられるモジュールまたは動作である。破線のモジュールまたは動作は、実線の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置のモジュールまたは動作に備えられるか、またはその一部である例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置であるか、または実線の例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置のモジュールまたは動作に加えて採用されてもよいさらなるモジュールまたは動作である。これらの動作は、提示された順序で実行される必要はないことを理解されたい。さらに、動作のすべてが実行される必要はないことを理解されたい。例示的な動作は、任意の順序および任意の組合せで実行されてもよい。
【0126】
「備える(comprising)」という語は、列挙されたもの以外の他の要素またはステップの存在を必ずしも除外しないことに留意されたい。
【0127】
要素に先行する「a」または「an」という語は、そのような要素が複数存在することを排除するものではないことに留意されたい。
【0128】
さらに、いかなる符号も特許請求の範囲を限定するものではなく、例示的な通信装置、方法、および/またはサーバ装置は、少なくとも部分的にハードウェアおよびソフトウェアの両方によって実現されてもよく、いくつかの「手段」、「ユニット」、または「装置」が、ハードウェアの同じアイテムによって表されてもよいことに留意されたい。
【0129】
本明細書で説明される様々な例示的な方法、装置、およびシステムは、方法ステッププロセスの一般的なコンテキストで説明されており、一態様では、ネットワーク化された環境内のコンピュータによって実行される、コンピュータ実行可能命令、例えば、プログラムコードを含む、コンピュータ可読媒体で実施されるコンピュータプログラム製品によって実現されてもよい。コンピュータ可読媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、ディジタル多用途ディスク(DVD)などを含む取り外し可能記憶装置や取り外し不可記憶装置を含んでもよいが、これらに限定されない。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実現するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み得る。コンピュータ実行可能命令、関連データ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書に開示する方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連データ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスで説明される機能を実現するための対応する動作の例を表す。
【0130】
特徴が示され説明されたが、それらは特許請求の範囲に記載された発明を限定することを意図しておらず、特許請求の範囲に記載された発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更および変形がなされ得ることが、当業者にとって明らかであるということが理解されるであろう。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく、例示的なものとして見なされるべきである。特許請求の範囲に記載された発明は、全ての代替物、変形物、および均等物を包含することが意図される。
【符号の説明】
【0131】
1 :任務遂行ユーザ
2 :聴覚保護装置
3 :聴覚保護システム
4、4A、4B :通信装置
5 :通信システム
6、6A、6B :無線ユニット
7 :第1のレシーバ
8 :第2のレシーバ
9 :第1のイヤプロテクタ、第1のイヤピース、第1のイヤマフ
10 :第1の接続
11 :第2のイヤプロテクタ、第2のイヤピース、第2のイヤマフ
12 :第2の接続
13 :聴覚保護具
14 :処理ユニット
16 :無線ユニットインターフェース
20 :インターフェース
22 :メモリ
23 :第1の入力
24 :第1の入力信号
25 :第2の入力
26 :第2の入力信号
28 :第1のマイクロフォン
29 :第1の音声入力
30 :第2のマイクロフォン
31 :第2の音声入力
36 :位置データ
38 :位置モジュール
38A :通信装置位置モジュール
38B :聴覚保護装置位置モジュール
40、40B :聴覚保護装置インターフェース
44 :第1の音声出力信号
44A :第1の音声出力
46 :第2の音声出力信号
46A :第2の音声出力
50 :サーバ装置
52、52A、52B :処理ユニット
54 :メモリ
56 :インターフェース
58 :接続
100 :聴覚保護具を動作させる方法
102 :インターフェースを介して第1の入力を取得すること
102A :サーバ装置からの第1のイベントデータを無線ユニットから無線ユニットインターフェースを介して取得すること
102B :第1のイベントデータの第1の音声出力識別子に基づいて、メモリから第1の音声出力信号を取得すること
102C :インターフェースを介して第2の入力を取得すること
102D :インターフェースを介して位置データを取得すること
106 :第1の入力に基づいて、イベントの存在を決定すること
106A :イベントが存在するという決定にしたがって、イベントを示す第1のイベントデータに基づいて、第1の音声出力信号を決定すること
106AA :第1の音声入力に基づいて、第1の音声出力信号を決定すること
106B :第1の入力に基づいて、第1のイベントデータを決定すること
106C :第2の入力に基づいて、イベントの存在を決定すること
106CC :第2の入力に基づいて、第2のイベントデータを決定すること
106D :位置データに基づいて、イベントの存在を決定すること
110 :インターフェースを介して、第1の音声出力信号を出力すること
【国際調査報告】