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特表2023-509461リンチピン構造の応用のためのシステム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-08
(54)【発明の名称】リンチピン構造の応用のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/04 20060101AFI20230301BHJP
   A63H 29/00 20060101ALI20230301BHJP
   B64U 20/50 20230101ALI20230301BHJP
   B64U 50/00 20230101ALI20230301BHJP
【FI】
A63H33/04 Z
A63H29/00 Z
B64U20/50
B64U50/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022541281
(86)(22)【出願日】2020-12-23
(85)【翻訳文提出日】2022-07-28
(86)【国際出願番号】 US2020066867
(87)【国際公開番号】W WO2021138203
(87)【国際公開日】2021-07-08
(31)【優先権主張番号】16/733,536
(32)【優先日】2020-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522266472
【氏名又は名称】ハワード、ティ.ダション
【氏名又は名称原語表記】HOWARD,T.Dashon
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ハワード、ティ.ダション
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150BA41
2C150DA17
2C150DA19
2C150EG03
(57)【要約】
リンチピン構造は、1つ以上の付加的なリンチピン構造と組み合わせられて、複合リンチピン推進構造を形成し得る。各リンチピン構造は6つの五角形領域を備えることができ、五角形領域のうちの1つ以上は推進装置を備え得る。推進力は、様々な媒体を通って又は様々な媒体上で、例えば、空中を通って、地面を横切って、水上若しくは水中で、又は他の媒体を通って若しくは他の媒体上で、複合リンチピン推進構造を推進するために用いられ得る。推進力には、アビオニクス推進力、地上推進力、流体力学的推進力、又は他の種類の推進力が含まれ得る。単一の種類の推進装置を五角形領域のうちの1つ以上の中で使用してもよいし、又は多様な種類の推進力を用いて様々なナビゲーション性能又はマルチモード動作を提供してもよい。各推進装置はまた、推進力を方向付けるための装置、例えば、単軸若しくは多軸ジンバル又は調整可能な空力制御面なども備え得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
五角形構造ビークルであって、
第1の推進装置を備えた第1の6面を有する3D幾何構造と、
第2の推進装置を備えた第2の6面を有する3D幾何構造と
を備え、前記第2の6面を有する3D幾何構造は、前記第1の6面を有する3D幾何構造に固定して取り付けられており、
前記6面を有する3D幾何構造の各々は6つの略五角形平面を備え、各略五角形平面は、2つの隣接する辺に沿って4つの隣接する略五角形平面に結合されている、五角形構造ビークル。
【請求項2】
請求項1に記載の五角形構造ビークルであって、
前記第1の推進装置が、前記第1の6面を有する3D幾何構造上の第1の五角形平面内に支持され、
前記第2の推進装置が、前記第2の6面を有する3D幾何構造上の第2の五角形平面内に支持されている、五角形構造ビークル。
【請求項3】
前記第1の推進装置及び前記第2の推進装置が推力装置を備える、請求項2に記載の五角形構造ビークル。
【請求項4】
前記推力装置が、プロペラエンジン、タービンエンジン、ジェットエンジン、イオン推進装置、ホール効果推進装置、分子励起推力装置、及び磁気浮上装置のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の五角形構造ビークル。
【請求項5】
請求項1に記載の五角形構造ビークルであって、
前記第1の6面を有する3D幾何構造が、前記第1の6面を有する3D幾何構造上の第3の五角形平面内に支持された第3の推進装置を備え、
前記第2の6面を有する3D幾何構造が、前記第2の6面を有する3D幾何構造上の第4の五角形平面内に支持された第4の推進装置を備え、
前記第1の推進装置及び前記第2の推進装置は第1の推進方式を提供し、
前記第3および前記第4の推進装置は第2の推進方式を提供し、
前記第1の推進方式は前記第2の推進方式とは異なる、請求項1に記載の五角形構造ビークル。
【請求項6】
推進力を方向付けるための複数の制御装置を更に備える請求項1に記載の五角形構造ビークル。
【請求項7】
前記複数の制御面が、ジンバル装置、調整可能な空力制御面、及び制限装置のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の五角形構造ビークル。
【請求項8】
前記第2の6面を有する3D幾何構造は、3対の隣接する縁部に沿って前記第1の6面を有する3D幾何構造に固定して取り付けられている、請求項1に記載の五角形構造ビークル。
【請求項9】
五角形構造ビークルを製造する方法であって、
第1の群の6つの略五角形平面と第1の推進装置とから第1の6面を有する3D幾何構造を形成することであって、各略五角形平面は、2つの隣接する辺に沿って4つの隣接する略五角形平面に結合される、ことと、
第2の群の6つの略五角形平面と第2の推進装置とから第2の6面を有する3D幾何構造を形成することであって、前記第2の群の6つの略五角形平面は、前記第1の群の6つの略五角形平面に略合同である、ことと、
五角形構造ビークルを形成すべく、前記第1の6面を有する3D幾何構造を、前記第2の6面を有する3D幾何構造に固定して取り付けることと
を含む方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法において、
前記第1の推進装置が、前記第1の6面を有する3D幾何構造上の第1の五角形平面内に支持され、
前記第2の推進装置が、前記第2の6面を有する3D幾何構造上の第2の五角形平面内に支持されている、方法。
【請求項11】
前記第1の推進装置及び前記第2の推進装置が推力装置を備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記推力装置が、プロペラエンジン、タービンエンジン、ジェットエンジン、イオン推進装置、ホール効果推進装置、分子励起推力装置、及び磁気浮上装置のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
請求項9に記載の方法において、
前記第1の6面を有する3D幾何構造が、前記第1の6面を有する3D幾何構造上の第3の五角形平面内に支持された第3の推進装置を備え、
前記第2の6面を有する3D幾何構造が、前記第2の6面を有する3D幾何構造上の第4の五角形平面内に支持された第4の推進装置を備え、
前記第1の推進装置及び前記第2の推進装置は第1の推進方式を提供し、
前記第3および前記第4の推進装置は第2の推進方式を提供し、
前記第1の推進方式は前記第2の推進方式とは異なる、方法。
【請求項14】
請求項9に記載の方法において、前記五角形構造ビークルに固定して取り付けられた複数の制御装置を更に含み、該複数の制御装置は推進力を方向付けるように構成されている、方法。
【請求項15】
前記複数の制御面が、ジンバル装置、調整可能な空力制御面、及び制限装置のうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の6面を有する3D幾何構造が、3対の隣接する縁部に沿って前記第1の6面を有する3D幾何構造に固定して取り付けられている、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
複数の命令を含む非一時的機械可読記憶媒体であって、該複数の命令は、装置のプロセッサによって実行されると、
第1の群の6つの略五角形平面と第1の推進装置とから第1の6面を有する3D幾何構造を形成することであって、各略五角形平面は、2つの隣接する辺に沿って4つの隣接する略五角形平面に結合される、ことと、
第2の群の6つの略五角形平面と第2の推進装置とから第2の6面を有する3D幾何構造を形成することであって、前記第2の群の6つの略五角形平面は、前記第1の群の6つの略五角形平面に略合同である、ことと、
五角形構造ビークルを形成すべく、前記第1の6面を有する3D幾何構造を、前記第2の6面を有する3D幾何構造に固定して取り付けてることと
を前記装置に行わせる命令を含む非一時的機械可読記憶媒体。
【請求項18】
請求項17に記載の非一時的機械可読記憶媒体において、
前記第1の推進装置が、前記第1の6面を有する3D幾何構造上の第1の五角形平面内に支持され、
前記第2の推進装置が、前記第2の6面を有する3D幾何構造上の第2の五角形平面内に支持されている、非一時的機械可読記憶媒体。
【請求項19】
前記第1の推進装置および前記第2の推進装置は、推力装置を含む、請求項18に記載の非一時的機械可読記憶媒体。
【請求項20】
複数の制御装置を前記五角形構造ビークルに固定して取り付けることを更に含み、該複数の制御装置は推進力を方向付けるように構成されている、請求項17に記載の非一時的機械可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、教育用の組み合わせ可能な構造に関する。
【背景技術】
【0002】
平面幾何構造は、様々な形態で組み立てられて異なる三次元(3D)幾何構造を形成可能であるとともに、略平面の形態に折り畳まれ得る。これらの構造は子供によって教育玩具として使用されてもよいし、又は大人若しくは子供によって様々な二次元又は三次元形状を研究するために使用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1A】一実施形態に従った、異なる辺で結合されて3D幾何構造を形成する3つの平面形状物の正面図及び斜視図。
図1B】一実施形態に従った、異なる辺で結合されて3D幾何構造を形成する3つの平面形状物の正面図及び斜視図。
図2A】一実施形態に従った、単一の辺で結合されて3D幾何構造を形成する3つの平面形状物の正面図及び斜視図。
図2B】一実施形態に従った、単一の辺で結合されて3D幾何構造を形成する3つの平面形状物の正面図及び斜視図。
図3A】一実施形態に従って、2つの3D幾何構造を組み合わせてより大きな3D幾何構造を形成している斜視図。
図3B】一実施形態に従って、2つの3D幾何構造を組み合わせてより大きな3D幾何構造を形成している斜視図。
図4】一実施形態に従った、4つのリンチピン構造から形成された、改変された十二面体の斜視図。
図5】一実施形態に従った、四面体ビルディングブロックの斜視図。
図6】一実施形態に従った、延長された四面体状構造を形成するように組み合わされた複数の四面体ビルディングブロックの斜視図。
図7】一実施形態に従った、四面体支持リンチピン構造の斜視図。
図8】一実施形態に従った、側方複合リンチピン構造の斜視図。
図9】一実施形態に従った、複合リンチピン推進構造の斜視図。
図10】一実施形態に従った、側方複合リンチピン構造の斜視図。
図11】一実施形態に従った、改変された十二面体の形成についての斜視図。
図12】一実施形態に従った、改変された十二面体の斜視図。
図13】一実施形態に従った、改変された十二面体の形成についての斜視図。
図14】一実施形態に従った、改変された十二面体の斜視図。
図15】一実施形態に従った、改変された十二面体の形成についての斜視図。
図16】一実施形態に従った、改変された十二面体の斜視図。
図17】一実施形態に従った、改変された十二面体の形成についての斜視図。
図18】一実施形態に従った、改変された十二面体の斜視図。
図19】一実施形態に従った、改変された十二面体の形成についての斜視図。
図20】一実施形態に従った、改変された十二面体の斜視図。
図21】一実施形態に従った、改変された十二面体の形成についての斜視図。
図22】一実施形態に従った、改変された十二面体の斜視図。
図23A】一実施形態に従った、改変された複合リンチピン構造の斜視図。
図23B】一実施形態に従った、改変された複合リンチピン構造の斜視図。
図24】一実施形態に従った、4つのリンチピン構造から形成された、改変された十二面体の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0004】
リンチピン(Lynchpin)構造は、1つ以上の基本多角形又は他の形状から形成され得る。リンチピン構造は、磁性材料(例えば磁石、強磁性金属)、圧電材料、又は光源(例えばLED)を備え得る。リンチピン構造は、組み合わせて様々な幾何構造の外観を形成したり、又は与えたりすることができ、備えられた磁性材料は、形成された幾何構造形状を保持するために使用され得る。リンチピン構造は、以下に記載するように、6つの五角形から形成され得る。
【0005】
リンチピン構造は、1つ以上の付加的なリンチピン構造と組み合わせられて、複合リンチピン推進構造を形成し得る。各リンチピン構造は6つの五角形領域を備えることができ、五角形領域のうちの1つ以上は推進装置を備え得る。推進力は、様々な媒体を通って又は様々な媒体上で、例えば、空中を通って、地面を横切って、水上若しくは水中で、又は他の媒体を通って若しくは他の媒体上で、複合リンチピン推進構造を推進するために用いられ得る。推進力には、アビオニクス推進力、地上推進力、流体力学的推進力又は他の種類の推進力が含まれ得る。単一の種類の推進装置を五角形領域のうちの1つ以上の中で使用してもよいし、又は多様な種類の推進力を用いて様々なナビゲーション性能又はマルチモード動作を提供してもよい。各推進装置はまた、推進力を方向付けるための装置、例えば、単軸若しくは多軸ジンバル(gimble)又は調整可能な空力制御面なども備え得る。
【0006】
以下の説明では、本明細書の一部をなし、実施され得る特定の実施形態が例示として示されている添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施できるようにするために十分に詳細に記載されており、また他の実施形態が使用されてもよく、構造的、論理的、及び電気的な変更が本発明の範囲から逸脱することなく行われてもよいことが理解されるべきである。したがって、以下の例示的な実施形態の記載は限定的な意味で解釈されるべきではなく、本発明の範囲は添付される特許請求の範囲によって規定される。
【0007】
図1A図1Bは、実施形態に従った、異なる辺で結合されて3D幾何構造100を形成する3つの平面形状物の正面図及び斜視図である。平面形状物は、3つの正五角形110,120,130を含み得る。これらの五角形のうちの2つ以上は、図1Aに示すように、一辺で付着されてヒンジを形成し得る。各ヒンジは、可撓性材料又は機械的ヒンジを使用して構成され得る。いくつかの実施形態において、平面形状物のうちの1つ以上は、互いに向かって折り畳まれ(例えば、閉じられ)、3D形状を形成し得る。例えば、図1Aに示す五角形120,130は、互いに向かって折り曲げられて、図1Bに示す3D形状を形成し得る。他の実施形態において、平面形状物のうちの1つ以上が平ら(例えば、同一平面上)となるように互いに向かって折り畳まれて(例えば、閉じられて)、多層の略平面物体を形成し得る。例えば、図1Aに示す五角形120,130は、互いに向かって折り曲げられて、単一の三層の五角形を形成し得る。
【0008】
図2A図2Bは、実施形態に従った、単一の辺で結合されて3D幾何構造200を形成する3つの平面形状物の正面図及び斜視図である。平面形状物は、3つの正五角形210,220,230を含み得る。平面形状物は、図2A図2Bに示すように、共通の辺で結合されて3D構造を形成し得る。
【0009】
図3A~3図Bは、実施形態に従って、2つの3D幾何構造を組み合わせてより大きな3D幾何構造300を形成している斜視図である。2つの3D幾何構造が共に結合されて、より大きな3D幾何構造を形成し得る。一例において、図3Bに示す3D幾何構造300は、図2Bに示す3D幾何構造200に付着され得る。この例では、点310は点315に結合され、点320は点325に結合され、点330は点335に結合され、点340は点345に結合されて、本明細書でリンチピンと称される、図3Bに示す6面を有する3D幾何構造300を形成する。
【0010】
図3Bに示すリンチピン構造300は、4つの角錐状内部空間350,355,360,366を含み得る。各角錐状内部空間は、図2Bに示す3D形状に類似して形作られ得る。平面五角形表面は、磁性材料又は導電線を備えることができ、磁界又は電界を生成又は変更するために使用され得る。磁界又は電界は関連する共振を有し得る。磁界若しくは電界は、リンチピン構造300全体に対して生成若しくは変更されてもよいし、又は磁界若しくは電界は、4つの角錐状内部空間350,355,360,366の各々に対して別々に生成若しくは変更されてもよい。
【0011】
電力は、電力貯蔵要素(例えば、キャパシタ、バッテリ)を通じて、又は発電要素(例えば、太陽電池、圧電部品)を通じて、導電性平面形状物に提供され得る。例えば、圧電部品を使用して音を電気に変換することができ、その電気を使用して4つの角錐状内部空間350,355,360,366のうちの1つ以上のまわりに電界を生成し得る。
【0012】
様々な面が、ヒンジを使用して結合され得、互いに向かって折り畳まれて多層の略平面物体を形成し得る。様々な面は、磁性材料又は電磁材料を使用して、一定位置に保持され得る。例えば、多層の略平面物体は、図3Bに示すリンチピン構造300に手動で配置され得る。様々な面は、磁性材料又は電磁材料を使用して、選択された位置に移動され得る。例えば、多層の略平面物体に磁界又は電磁界を印加すると、略平面物体は、その物体を図3Bに示すリンチピン構造300に配置させ得る。
【0013】
図4は、実施形態に従った、4つのリンチピン構造から形成された、改変された(以下、「改変型」と記載)十二面体400の斜視図である。十二面体は、1つ以上のリンチピン表面を備え得る。内側の十二面体は、図4に参照符号410,420,430,440として様々な向きで示すように、4つの、図4Bに示すリンチピン構造から形成され得る。様々な表面が、磁性材料又は電磁材料を使用して、選択された位置に移動され得る。例えば、磁界又は電磁界を印加することで、対象を図4に示す改変型十二面体400に配置させることができる。各改変型十二面体400は、ビルディングブロックとして使用することができ、12面を有する十二面体表面を越えて延びる平面は、2つ以上の改変型十二面体400を組み合わせるために用いることができる。
【0014】
図5は、実施形態に従った、四面体ビルディングブロック500の斜視図である。四面体ビルディングブロック500は、4つの接続された円形面を備え得る。4つのそのような円形面の縁部が接続されて、四面体縁部510,512,516,518,520を形成し得る。円形面同士は、縁部510,512,516,518,520が平坦になるように接続され得、4つの接続された円形面の各々に内接する三角形は、四面体内部空間530を形成し得る。他の実施形態において、円形面同士は、縁部510,512,516,518,520が内容積(例えば内側ポケット)を画定するように、各円形面の周又は周付近で接続され得る。四面体縁部510,512,516,518,520の最も外側の弓形部分は、四面体内部空間530を取り囲む外接した球(例えば外接球)と一致する球形容積を画定し得る。
【0015】
四面体ビルディングブロック500は、透明であってもよく、半透明であってもよく、色で構成された半透明材料を備えてもよく、又は無地(例えば不透明)材料を備えてもよい。四面体内部空間530は、貴ガス又は半透明若しくは着色された気体などの1種以上の気体を含んでもよい。四面体内部空間530は、1種以上の流体(例えば気体又は液体)を含んでもよい。流体は、太陽熱加熱に対するその応答に従って選択され得る。例えば、流体は太陽熱加熱に応答して膨張し、縁部を開かせ得る。別の例において、高熱容量を有した流体は、例えば集光型太陽熱発電用途などにおいて、太陽熱加熱から受け取ったエネルギーを蓄積し得る。流体は、色又は光吸収を変化させるその能力に従って選択され得る。例えば、懸濁粒子流体は、電圧の存在下で、曇った外観から半透明の外観に移行してもよい。様々なレベルの透明度又は様々な色合いの色が、四面体内部空間530の各面に対して、又は四面体縁部510,512,516,518の各々に対して使用され得る。多様な色の半透明材料の使用により、向きに応じて色を組み合わせることができるようにしてもよい。例えば、青色面が黄色面に重ねられるように装置が保持される場合、その物体は緑に見え得る。同様に、複数の四面体ビルディングブロック500を組み合わせて、いろいろな色を生じさせてもよい。複数の四面体ビルディングブロック500を組み合わせて様々なプラトン立体の外観を形成することができ、この場合、プラトン立体の外観は、特定の交差する線形投影の方向によって示されるように、各四面体ビルディングブロックの、時間的な運動及び波の位置の特有な周期性に依存し得る。例えば、四面体形態を用いた4つの四面体ビルディングブロック500の頂点を組み合わせてより大きな四面体を形成してもよく、この場合、より大きな四面体は、その頂点の各々において120度の角度を維持する。複数の四面体ビルディングブロック500を組み合わせて、図6に示すような様々な他のビルディングブロックを形成することができる。
【0016】
図6は、実施形態に従った、延長された四面体状構造600を形成するように組み合わされた複数の四面体ビルディングブロックの斜視図である。延長された四面体状構造600は、折り畳まれた面612,614,616,618を有した四面体ビルディングブロックの4つの枝部と、折り畳まれた面を有さない1つの土台となる四面体ビルディングブロック620とを備え得る。延長された四面体状構造600は、図3Bに示すリンチピン構造300などの構造の内部を形成し得る。付加的な入れ子になった四面体ビルディングブロックを使用して、図5に示すような、リンチピン構造400の辺及び頂点のすべてを形成することができる。
【0017】
図7は、実施形態に従った、四面体支持(tetrahedrally supported)リンチピン構造700の斜視図である。図6に示した四面体ビルディングブロックの4つの枝部の各々が延長されて、例えば四分枝頂点710などにおいて新たな四分枝頂点を形成し得る。4つの枝部の端部における四分枝頂点の各々から、付加的な四面体ビルディングブロックを用いて付加的な枝部を、例えば二分枝頂点720における二分枝頂点まで延長することができる。この構造は、図3Bに示すリンチピン構造300の辺などの、構造の辺を形成するために使用され得る。四面体支持リンチピン構造700内の平面の各々は、五角形であり得、円形の内側表面730において示すように、1つ以上の略平坦な五角形補強材又は円形補強材によって支持され得る。
【0018】
図8は、実施形態に従った、側方複合リンチピン構造800の斜視図である。構造800は、第1のリンチピン構造810と、第2のリンチピン構造820とを備え得る。2つのリンチピン構造は、3つの対合縁部832,834,836に沿って結合され得る。各リンチピン構造は、表面840などの6つの五角形表面を備え得る。各リンチピン構造は、図7に示す四面体支持リンチピン構造700などの外側支持構造850を備え得る。五角形表面840は、五角形補強材又は円形補強材を備えてもよいし、又は図9に示すような1つ以上の推進装置を備えてもよい。
【0019】
図9は、実施形態に従った、複合リンチピン推進構造900の斜視図である。構造900は、第1のリンチピン構造910と、第2のリンチピン構造920とを備えることができ、これらのリンチピン構造910,920は、対合縁部932,934,936に沿って結合され得る。各リンチピン構造は6つの五角形領域を備えることができ、五角形領域のうちの1つ以上は推進装置940を備え得る。推進装置940はいくつかの種類の推進力を備えてもよく、これらの推進力は複合リンチピン推進構造900を推進するために用いられ得る。図9に示す例において、推進力は、エンジン及びプロペラなどの推力を生成する装置によって生成されるアビオニクス推進力を含む。推進力は、様々な媒体を通って又は様々な媒体上で、例えば、空中を通って、地面を横切って、水上若しくは水中で、又は他の媒体を通って若しくは他の媒体上で、複合リンチピン推進構造900を推進するために用いられ得る。推進力には、アビオニクス推進力、地上推進力、流体力学的推進力、又は他の種類の推進力が含まれ得る。推進力は、機械的(例えば、プロペラ、タービン)、電気的(イオン推進、ホール効果推進、分子励起)、又は電気機械的(例えば、磁気浮上)な推進システムを含み得る。単一の種類の推進装置940を五角形領域のうちの1つ以上の中に使用してもよいし、又は多様な種類の推進力を用いて様々なナビゲーション性能又はマルチモード動作を提供してもよい。例えば、五角形領域のうちのいくつかは、有効なアビオニクス輸送に適した種類の推進力を備えてもよく、他の五角形領域は有効な陸上輸送に適した種類の推進力を備えてもよい。各推進装置940はまた、推進力を方向付けるための装置、例えば、単軸若しくは多軸ジンバル、調整可能な空力制御面(例えば、フラップ)、制限装置(例えば、ダイヤフラムシャッタ)、又は他の推進力方向付け装置なども備えてもよい。
【0020】
図10は、実施形態に従った、側方複合リンチピン構造1000の斜視図である。構造1000は、第1のリンチピン構造1010と、第2のリンチピン構造1020とを備え得る。2つのリンチピン構造は、3つの対合縁部1032,1034,1036に沿って結合され得る。各リンチピン構造は6つの五角形表面を備えることができ、これらの五角形表面の各々は、円形内側構造1040を備え得る。五角形表面の各々は、本明細書に記載するような1つ以上の推進装置を備えてもよい。各リンチピン構造は、図7に示す四面体支持リンチピン構造700などの1つ以上の外側支持構造アーム1050を備え得る。
【0021】
図11は、実施形態に従った、改変型十二面体1100の形成についての斜視図である。図11に示す例において、改変型十二面体は、4つのリンチピン構造を組み合わせることによって形成され得る。図11に示すように、これは、第1の構造1110、第3の構造1130に結合された第2の構造1120、及び第4の構造1140を含む。様々な形式の誘発運動のうちの1つ以上を用いて、例えば、電磁部品にエネルギーを与えて、分子励起や放射圧(例えば光圧)を誘発して、内部推進装置(例えばプロペラ)を作動させて、又は他の形式の誘発運動を誘発して、様々な表面が選択された位置に移動され得る。例えば、磁界又は電磁界を印加することで、構造のうちの1つ以上を別の構造に向かって移動させてもよい。様々な形式の連結を用いて、例えば、磁気連結、接着連結、又は他の形式の連結などによって、様々な辺又は表面が結合され得る。4つの構造が組み合わさって、図12に示すような改変型十二面体を形成し得る。
【0022】
図12は、実施形態に従った、改変型十二面体1200の斜視図である。図12に示す例において、改変型十二面体は、図11に示す4つのリンチピン構造を組み合わせることによって形成され得る。図12に示すように、これは、第1の構造1110、第3の構造1130に結合された第2の構造1120、及び第4の構造1140を含む。様々な形式の連結を用いて、例えば、磁気連結、接着連結、又は他の形式の連結などによって、様々な辺又は表面が結合され得る。改変型十二面体1200は、ビルディングブロックとして使用することができ、12面を有する十二面体表面を越えて延びる平面は、2つ以上の改変型十二面体を組み合わせるために用いることができる。
【0023】
図13は、実施形態に従った、改変型十二面体1300の形成についての斜視図である。図13に示す例において、改変型十二面体は、4つのリンチピン構造を組み合わせることによって形成され得る。図13に示すように、これは、第1の構造1310、第2の構造1320、第3の構造1330、及び第4の構造1340を含む。様々な形式の誘発運動のうちの1つ以上を用いて、例えば、電磁部品にエネルギーを与えて、分子励起や放射圧(例えば光圧)を誘発して、内部推進装置(例えばプロペラ)を作動させて、又は他の形式の誘発運動を誘発して、様々な表面が選択された位置に移動され得る。例えば、磁界又は電磁界を印加することで、構造のうちの1つ以上を別の構造に向かって移動させてもよい。様々な形式の連結を用いて、例えば、磁気連結、接着連結、又は他の形式の連結などによって、様々な辺又は表面が結合され得る。4つの構造が組み合わさって、図14に示すような改変型十二面体を形成し得る。
【0024】
図14は、実施形態に従った、改変型十二面体1400の斜視図である。図14に示す例において、改変型十二面体は、図13に示す4つのリンチピン構造を組み合わせることによって形成され得る。図14に示すように、これは、第1の構造1310、第3の構造1330に結合された第2の構造1320、及び第4の構造1340を含む。様々な形式の連結を用いて、例えば、磁気連結、接着連結、又は他の形式の連結などによって、様々な辺又は表面が結合され得る。改変型十二面体1400は、ビルディングブロックとして使用することができ、12面を有する十二面体表面を越えて延びる平面は、2つ以上の改変型十二面体を組み合わせるために用いることができる。
【0025】
図15は、実施形態に従った、改変型十二面体1500の形成についての斜視図である。図15に示す例において、改変型十二面体は、4つのリンチピン構造を組み合わせることによって形成され得る。図15に示すように、これは、第1の構造1510、第2の構造1520、第3の構造1530、及び第4の構造1540を含む。様々な形式の誘発運動のうちの1つ以上を用いて、例えば、電磁部品にエネルギーを与えて、分子励起や放射圧(例えば光圧)を誘発して、内部推進装置(例えばプロペラ)を作動させて、又は他の形式の誘発運動を誘発して、様々な表面が選択された位置に移動され得る。例えば、磁界又は電磁界を印加することで、構造のうちの1つ以上を別の構造に向かって移動させてもよい。様々な形式の連結を用いて、例えば、磁気連結、接着連結、又は他の形式の連結などによって、様々な辺又は表面が結合され得る。4つの構造が組み合わさって、図16に示すような改変型十二面体を形成し得る。
【0026】
図16は、実施形態に従った、改変型十二面体1600の斜視図である。図16に示す例において、改変型十二面体は、図15に示す4つのリンチピン構造を組み合わせることによって形成され得る。図16に示すように、これは、第1の構造1510、第3の構造1530に結合された第2の構造1520、及び第4の構造1540を含む。様々な形式の連結を用いて、例えば、磁気連結、接着連結、又は他の形式の連結などによって、様々な辺又は表面が結合され得る。改変型十二面体1600は、ビルディングブロックとして使用することができ、12面を有する十二面体表面を越えて延びる平面は、2つ以上の改変型十二面体を組み合わせるために用いることができる。
【0027】
図17は、実施形態に従った、改変型十二面体1700の形成についての斜視図である。図17に示す例において、改変型十二面体は、5つのリンチピン構造を組み合わせることによって形成され得る。図17に示すように、これは、第1の構造1710、第3の構造1730に結合される第2の構造1720、第4の構造1740、及び第5の構造1740を含む。様々な形式の誘発運動のうちの1つ以上を用いて、例えば、電磁部品にエネルギーを与えて、分子励起や放射圧(例えば光圧)を誘発して、内部推進装置(例えばプロペラ)を作動させて、又は他の形式の誘発運動を誘発して、様々な表面が選択された位置に移動され得る。例えば、磁界又は電磁界を印加することで、構造のうちの1つ以上を別の構造に向かって移動させてもよい。様々な形式の連結を用いて、例えば、磁気連結、接着連結、又は他の形式の連結などによって、様々な辺又は表面が結合され得る。4つの構造が組み合わさって、図18に示すような改変型十二面体を形成し得る。
【0028】
図18は、実施形態に従った、改変型十二面体1800の斜視図である。図18に示す例において、改変型十二面体は、図17に示す5つのリンチピン構造を組み合わせることによって形成され得る。図18に示すように、これは、第1の構造1710、第3の構造1730に結合された第2の構造1720、第4の構造1740、及び第5の構造1740を含む。様々な形式の連結を用いて、例えば、磁気連結、接着連結、又は他の形式の連結などによって、様々な辺又は表面が結合され得る。改変型十二面体1800は、ビルディングブロックとして使用することができ、12面を有する十二面体表面を越えて延びる平面は、2つ以上の改変型十二面体を組み合わせるために用いることができる。
【0029】
図19は、実施形態に従った、改変型十二面体1900の形成についての斜視図である。図19に示す例において、改変型十二面体は、5つのリンチピン構造を組み合わせることによって形成され得る。図19に示すように、これは、第1の構造1910、第3の構造1930に結合される第2の構造1920、第4の構造1940、及び第5の構造1940を含む。様々な形式の誘発運動のうちの1つ以上を用いて、例えば、電磁部品にエネルギーを与えて、分子励起や放射圧(例えば光圧)を誘発して、内部推進装置(例えばプロペラ)を作動させて、又は他の形式の誘発運動を誘発して、様々な表面が選択された位置に移動され得る。例えば、磁界又は電磁界を印加することで、構造のうちの1つ以上を別の構造に向かって移動させてもよい。様々な形式の連結を用いて、例えば、磁気連結、接着連結、又は他の形式の連結などによって、様々な辺又は表面が結合され得る。4つの構造が組み合わさって、図20に示すような改変型十二面体を形成し得る。
【0030】
図20は、実施形態に従った、改変型十二面体2000の斜視図である。図20に示す例において、改変型十二面体は、図19に示す5つのリンチピン構造を組み合わせることによって形成され得る。図20に示すように、これは、第1の構造1910、第3の構造1930に結合された第2の構造1920、第4の構造1940、及び第5の構造1940を含む。様々な形式の連結を用いて、例えば、磁気連結、接着連結、又は他の形式の連結などによって、様々な辺又は表面が結合され得る。改変型十二面体2000は、ビルディングブロックとして使用することができ、12面を有する十二面体表面を越えて延びる平面は、2つ以上の改変型十二面体を組み合わせるために用いることができる。
【0031】
図21は、実施形態に従った、改変型十二面体2100の形成についての斜視図である。図21に示す例において、改変型十二面体は、5つのリンチピン構造を組み合わせることによって形成され得る。図21に示すように、これは、第1の構造2110、第3の構造2130に結合される第2の構造2120、第4の構造2140、及び第5の構造2140を含む。様々な形式の誘発運動のうちの1つ以上を用いて、例えば、電磁部品にエネルギーを与えて、分子励起や放射圧(例えば光圧)を誘発して、内部推進装置(例えばプロペラ)を作動させて、又は他の形式の誘発運動を誘発して、様々な表面が選択された位置に移動され得る。例えば、磁界又は電磁界を印加することで、構造のうちの1つ以上を別の構造に向かって移動させてもよい。様々な形式の連結を用いて、例えば、磁気連結、接着連結、又は他の形式の連結などによって、様々な辺又は表面が結合され得る。4つの構造が組み合わさって、図22に示すような改変型十二面体を形成し得る。
【0032】
図22は、実施形態に従った、改変型十二面体2200の斜視図である。図22に示す例において、改変型十二面体は、図21に示す5つのリンチピン構造を組み合わせることによって形成され得る。図22に示すように、これは、第1の構造2110、第3の構造2130に結合された第2の構造2120、第4の構造2140、及び第5の構造2140を含む。様々な形式の連結を用いて、例えば、磁気連結、接着連結、又は他の形式の連結などによって、様々な辺又は表面が結合され得る。改変型十二面体2200は、ビルディングブロックとして使用することができ、12面を有する十二面体表面を越えて延びる平面は、2つ以上の改変型十二面体を組み合わせるために用いることができる。
【0033】
図23A及び図23Bは、実施形態に従った、改変型複合リンチピン構造2300の斜視図である。図23Aは、リンチピン構造2300の第1の斜視図を示し、図23Bは、リンチピン構造2300の第2の斜視図を示す。リンチピン構造2300は、図23Aにおいて参照符号2310,2320,2330,2340として様々な向きで示されるような、4つの表面リンチピン構造を備え得る。リンチピン構造2300は、1つの内部リンチピン構造2350を備え得る。様々な表面が、磁性材料又は電磁材料を使用して、選択された位置に移動され得る。例えば、磁界又は電磁界を印加することで、対象を図23に示す改変型十二面体2300に配置させることができる。各改変型十二面体2300は、ビルディングブロックとして使用することができ、12面を有する十二面体表面を越えて延びる平面は、2つ以上の改変型十二面体2300を組み合わせるために用いることができる。
【0034】
図24は、実施形態に従った、4つのリンチピン構造から形成された改変型十二面体2400の斜視図である。十二面体は、1つ以上のリンチピン表面を備え得る。内側の十二面体は、図24に参照符号2410,2420,2430,2440として様々な向きで示すように、4つのリンチピン構造から形成され得る。リンチピン構造は、改変された四面体状構造2450によって共に結合され得る。様々な表面が、磁性材料又は電磁材料を使用して、選択された位置に移動され得る。例えば、磁界又は電磁界を印加することで、対象を図24に示す改変型十二面体2400に配置させることができる。各改変型十二面体2400は、ビルディングブロックとして使用することができ、12面を有する十二面体表面を越えて延びる平面は、2つ以上の改変型十二面体2400を組み合わせるために用いることができる。
【0035】
様々な実施形態において、リンチピン構造又は四面体ビルディングブロックは、透明であってもよく、半透明であってもよく、色で構成された半透明材料を備えてもよく、又は無地(例えば不透明)材料を備えてもよい。1つ以上の発光ダイオード(LED)が平面内に組み込まれ得る。例えば、LEDは、平面内の導電性格子線に接続され、格子線を通じて電力を受け取り得る。電力は、電力貯蔵要素(例えば、キャパシタ、バッテリ)を通じて、又は発電要素(例えば、太陽電池、圧電部品)を通じて、LEDに提供され得る。導電性格子線は、照明目的のためにLEDに電力を伝導し得る。例えば、本明細書の記載するリンチピン構造、改変型十二面体、又は他の構造は、1つ以上の照明器具として使用することができる。
【0036】
導電性格子線は、教育目的のためにLEDに電力を伝導し得る。例えば、2つの改良された(以下、「改良型」と記載)装置は、磁気的又は他の近接検出機構を用いて近接性を検出してもよく、近接検出により、電力がLEDに送られて、改良型装置が正しい配置に配置されたことを示してもよい。導電性格子線は、教育目的のための等高線として機能し得る。例えば、格子パターンを有した二次元表面を用いて1つ以上の湾曲した平面を形成してもよく、湾曲した平面は、各表面の湾曲に従って格子パターンの視覚的な歪みを示すであろう。別の例において、1つ以上の平面は、有機発光ダイオード(organic light emitting diode:OLED)又は液晶ディスプレイ(liquid crystal display:LCD)を使用して形成されてもよく、様々なヒト可読又は機械可読の情報を表示してもよい。
【0037】
リンチピン構造は、電流、電界若しくは磁界、音振動、又は他の外力の存在に基づいて、その外観を変え得る。リンチピン構造は、1つ以上の圧電部品を備えることができ、この圧電部品は機械的入力と電気的入力との間の変換を行い得る。水晶圧電素子がリンチピン構造の頂点の各々に備えられ、1つ以上のLEDのための電力を生成するために使用され得る。例えば、音振動が平面を通じて又は直接圧電素子で受け取られてもよく、圧電素子は、受け取った音振動のパターンに従って、1つ以上のLEDに色又は強度を変えさせてもよい。
【0038】
圧電素子は教育目的に使用され得る。例えば、2つの改良型装置は、磁気的又は他の近接検出機構を用いて近接性を検出してもよく、近接検出により、電力が圧電素子に送られて音を発生させて、改良型装置が正しい配置に配置されたことを示してもよい。1つ以上の機械的又は電気機械的な共振装置を使用して、外部から加えられる振動を変更、伝播、増幅、又は軽減し得る。例えば、機械的な音叉を用いて圧電素子で誘発される振動を増幅してもよい。
【0039】
いくつかの実施形態において、電気化学材料を使用して、電流の印加により、リンチピン構造の1つ以上の表面が、半透明、曇った状態、又は着色状態に移行され得る。中実のリンチピン構造は、例えば音響応用又は他の応用などにおいて、振動を伝導するために使用され得る。例えば、誘発された機械的振動は振動療法に使用されてもよい。リンチピン構造は、様々な電気的応用のために導電材料を使用して構成され得る。例えば、リンチピン構造の面の1つ以上はシリコンで構成されてもよく、この場合、シリコンは、抵抗器、インダクタ、キャパシタ、トランジスタ、完全なマイクロチップ(例えば、集積回路)、又は他の電気部品として機能するように配置される。複数のリンチピン構造又は四面体ビルディングブロックは、伝導された振動を伝播するように配置され得る。例えば、第1の構造の圧電素子に電流を印加することによって機械的振動が生成されてもよく、この振動は第2の構造によって伝導され、電気インパルスに変換されてもよい。
【0040】
リンチピン構造は、透明材料で製造されてもよく、均一な厚さのものであっても、不均一な厚さのものであってもよい。リンチピン構造は、1つ以上の光電池を備えることができ、太陽光発電用途に使用され得る。例えば、リンチピン構造の断面は、凸状であっても凹状であってもよく、様々な光学的応用においてレンズとして使用され得る。リンチピン構造は、様々な色パターンを備え得る。様々な付加的な装飾的意匠がリンチピン構造の各面に用いられ得る。様々な意匠は、磁気テープで構成された線を含むことができ、この場合、磁気テープを使用して情報が符号化又は伝達され得る。例えば、標準の磁気テープエンコーダ及びリーダを用いて、外表面上の磁気テープストライプに符号化される情報を記録したり、又は読み取ったりしてもよい。様々な意匠は、銅などの導電性材料で構成された線を含んでもよい。リンチピン構造は、3つの面の拡張又は収縮を可能にするために、可撓性材料を使用して構成されてもよい。
【0041】
各改良型装置内の上記線は一様に分散され得る。例えば、円形の改良型テンプレートは、円中心から円半径に放射状に広がる一連の円弧を含むことができ、この場合、各円弧は隣接する円弧から45度離間される。この円形の二次元の改良型テンプレートに対応する改良型装置は対応する円弧部分を有することができ、円弧部分は、使用者が改良型装置をテンプレート上に配置するのを支援し得る。他の実施形態において、格子線は、形状又は間隔が不規則であってもよく、フラクタルパターンに構成されてもよく、又は別の配置に構成されてもよい。
【0042】
内部空間は、貴ガス又は半透明若しくは着色された気体などの1種以上の気体を含んでもよい。内部空間は、1種以上の流体(例えば、気体又は液体)を含んでもよい。流体は、加熱又は冷却に対するその応答に従って選択され得る。別の例において、高熱容量を有した流体は、集光型太陽熱発電用途などにおいて、太陽熱加熱から受け取ったエネルギーを蓄積し得る。流体は、色又は光吸収を変化させるその能力に従って選択され得る。例えば、懸濁粒子流体は、電圧の存在下で、曇った外観から半透明の外観に移行してもよい。様々なレベルの透明度又は様々な色合いの色が使用され得る。いろいろな色の半透明材料の使用により、向きに応じて色を組み合わせることができるようにしてもよい。例えば、青色面が黄色面に重ねられるように装置が保持される場合、その物体は緑に見え得る。同様に、複数のリンチピン構造又は四面体ビルディングブロックを組み合わせて、いろいろな色を生じさせてもよい。複数のリンチピン構造又は四面体ビルディングブロックを組み合わせて様々なプラトン立体の外観を形成することができ、プラトン立体の外観は、特定の交差する線形投影の方向によって示されるように、各四面体ビルディングブロックの、時間的な運動及び波の位置の特有な周期性に依存し得る。例えば、複数のリンチピン構造又は四面体ビルディングブロックの頂点を組み合わせて、より大きな改良型装置を形成してもよい。
【0043】
平面形状物は、様々な方法を通じて、完全に又は部分的に折り畳まれるか、又は開かれ得る。平面形状物は、様々な能動的機械装置又は電気機械装置によって折り畳まれるか、又は開かれ得る。これらの装置には、液圧アクチュエータ、サーボ機構、又は他の機械的若しくは電気機械的手段が含まれ得る。例えば、平面形状物又は内側の四面体表面は、磁性材料又は電磁材料を含んでいてもよく、1つ以上の電磁石が選択的に励磁されて、1つ以上の平面形状物を折り畳んだり、又は開いたりし得る。電磁界を用いて1つ以上の平面形状物を移動させてもよいし、又は電磁界を用いて2つ以上の改良型装置を所定の形態に配置してもよい。平面形状物が内容積を画定する実施形態において、平面形状物は、改良型装置内に収容された流体を加熱又は冷却する(例えば分子振動を増大又は低下させる)ことによって、折り畳まれるか、又は開かれ得る。例えば、流体は太陽エネルギーを用いて加熱されてもよく、流体を膨張させることで平面形状物を満たし、それらの平面形状物を開かせてもよい。平面形状物は、対向する平面形状物を流体に応答して交互に折り畳んだり開かせたりするなど、様々な受動的方法によって折り畳まれるか、又は開かれ得る。例えば、風などの移動流体が縁部を開かせ、改良型装置をその対称軸を中心に回転させてもよく、縁部が風に向かって回転すると、風がその縁部を折り畳んでもよい。
【0044】
いくつかの実施形態において、表面はまた、2つ以上のリンチピン構造又は四面体ビルディングブロックの入れ子(例えば、積み重ね)を可能にするために、折り畳まれるか、又は除去され得る。2つ以上のリンチピン構造又は四面体ビルディングブロックが、入れ子にされてもよく、1つ以上の接続点で機械的、磁気的、又は他の手段によって接続されてもよい。例えば、磁性縁部は磁性内容積部に付着してもよい。複数の改良型装置は、収縮された三角形面の頂点の1つ以上において入れ子にされ得る。例えば、複数の装置が3つの底部頂点において入れ子にされて三脚形態を形成してもよく、複数の装置が頂部の頂点において入れ子にされて垂直柱を形成してもよい。付加的な例において、第2の入れ子になった三脚形態を垂直柱上に配置することができ、この場合、三脚の3本の脚部の各々は三脚の他の2本の脚部に対する釣り合いおもりとして機能する。改良型装置は、一連のリンチピン構造又は四面体ビルディングブロックが接続されて、円、多角形、又は他の形状を形成するように、非対称に設計され得る。入れ子になった改良型装置の任意の組み合わせを用いて、より大きな構造を形成し得る。入れ子になった改良型構造は、付加的な形状を追加することによって拡張又は補強され得る。
【0045】
正多角形を使用する付加的な実施形態は、3の整数倍である数の辺/面を有することができ、これには、60度の内角を有した六角形、30度の内角を有した12面を有する十二面体、15度の内角を有した24辺を有する二十四角形(twenty-four-sided icosikaitetragon)などが含まれる。異なる三次元リンチピン構造又は四面体ビルディングブロックは、任意形状又は正閉鎖多角形若しくは不正閉鎖多角形(irregular close-chain polygon)の任意の組み合わせを含む任意の3つ以上の二次元形状を使用して形成され得る。
【0046】
いくつかの実施形態において、複数のリンチピン構造又は四面体ビルディングブロックが接続されて、閉鎖多角形(closed chain polygon)(例えば三角形、正方形、五角形、など)を形成し得る。構造は、磁気的手段によって、はんだ付けによって、又は他の手段によって、互いに接続され得る。あるいは、リンチピン構造又は四面体ビルディングブロックは、リンチピン構造あたり1つ以上のスポークを使用して、中心ハブに接続されてもよい。接続された構造は、例えば流体流(例えば気体又は液体)に応答して、中心ハブのまわりで回転するように構成され得る。例えば、接続された構造はタービンの形態で使用されてもよく、この場合、各リンチピン構造は、平面形状物の角度及び改良型装置の向きに応じて、空気を漏らしたり、捕らえたりして、接続されたリンチピン構造又は四面体ビルディングブロックを回転させるように構成される。別の例として、接続された構造は水車の形態で使用されてもよく、この場合、水が外側の平面形状物と接触し、接続された構造を回転させ得る。構造は、改良型装置の表面を横切る流体の運動に対して接続された構造の角速度、回転方向、又は他の応答を変更するために調整され得る。調整には、個々の平面形状物を折り畳む若しくは開かせること、又はそれぞれの構造をハブに対して伸長若しくは後退させることが含まれ得る。構造が導電材料で構成された骨組から形成されるか、又はそのような骨組を含む実施形態において、接続された構造は、陸上通信用又は衛星通信用などのアンテナを形成するように配置されてもよい。接続された構造は、音響応用、振動療法、又は他の応用などにおいて、振動を伝導するために使用されてもよい。他の流体力学的又は空気力学的応用が用いられてもよい。単一又は複数のリンチピン構造又は四面体ビルディングブロックのこれらの巨視的な応用に加えて、リンチピン構造又は四面体ビルディングブロックは、ナノテクノロジーなどの様々な微視的な応用において使用されてもよい。例えば、複数の微視的なリンチピン構造又は四面体ビルディングブロックは、磁界の存在下で、それら自身を所定の構造に配置するように構成されてもよい。同様に、複数の微視的なリンチピン構造又は四面体ビルディングブロックは、抵抗器、インダクタ、キャパシタ、トランジスタ、完全なマイクロチップ、又は他の電気部品などの所定の特性を有した微視的構造に恒久的に配置されてもよい。
【0047】
本発明は、請求項の範囲からの逸脱を成さない本明細書に記載する例示的実施形態の変更及び修正をすべて包含するように意図される。
例1は、五角形構造ビークルであり、五角形構造ビークルは、第1の推進装置を備えた第1の6面を有する3D幾何構造と、第2の推進装置を備えた第2の6面を有する3D幾何構造とを備え、第2の6面を有する3D幾何構造は、第1の6面を有する3D幾何構造に固定して取り付けられており、各6面を有する3D幾何構造は6つの略五角形平面を備え、各略五角形平面は、2つの隣接する辺に沿って4つの隣接する略五角形平面に結合されている。
【0048】
例2において、例1の主題は、第1の推進装置が、第1の6面を有する3D幾何構造上の第1の五角形平面内に支持され、第2の推進装置が、第2の6面を有する3D幾何構造上の第2の五角形平面内に支持されることを任意に含む。
【0049】
例3において、例2の主題は、第1の推進装置及び第2の推進装置が推力装置を備えることを任意に含む。
例4において、例3の主題は、推力装置が、プロペラエンジン、タービンエンジン、ジェットエンジン、イオン推進装置、ホール効果推進装置、分子励起推力装置、及び磁気浮上装置のうちの少なくとも1つを含むことを任意に含む。
【0050】
例5において、例1~4のいずれか1つ以上の主題は、第1の6面を有する3D幾何構造が、第1の6面を有する3D幾何構造上の第3の五角形平面内に支持された第3の推進装置を備え、第2の6面を有する3D幾何構造が、第2の6面を有する3D幾何構造上の第4の五角形平面内に支持された第4の推進装置を備え、第1の推進装置及び第2の推進装置は第1の推進方式を提供し、第3の推進装置及び第4の推進装置は第2の推進方式を提供し、第1の推進方式は第2の推進方式とは異なることを任意に含む。
【0051】
例6において、例1~5のいずれか1つ以上の主題は、推進力を方向付けるための複数の制御装置を任意に備える。
例7において、例1~6のいずれか1つ以上の主題は、複数の制御面が、ジンバル装置、調整可能な空力制御面、及び制限装置のうちの少なくとも1つを含むことを任意に含む。
【0052】
例8において、例1~7のいずれか1つ以上の主題は、3対の隣接する縁部に沿って3D幾何構造を任意に備える。
例9において、例1~8のうちのいずれか1つ以上の主題は、3D幾何構造を任意に備え、第1の複数の3面を有する辺構造支持体は、隣接する略五角形構造の相対位置を支持するように構成される。
【0053】
例10において、例9の主題は、複数の四面体状頂点構造支持体及び複数の3面を有する辺構造支持体が、略五角形構造のうちの少なくとも1つが隣接する略五角形構造に向かって折り畳めるように、構成されることを任意に含む。
【0054】
例11において、例10の主題は、6面を有する五角形構造に構造的支持を提供するために略五角形構造のうちの少なくとも1つに組み込まれた磁性材料を任意に含む。
例12において、例10~11のいずれか1つ以上の主題は、略五角形構造のうちの少なくとも1つに組み込まれた電磁材料を任意に含む。
【0055】
例13において、例12の主題は、電磁材料が、電力を受け取ることに応答して、第6の略五角形構造のうちの少なくとも1つを隣接する略五角形構造に向かって折り畳ませるように構成されることを任意に含む。
【0056】
例14において、例13の主題は、略五角形構造のうちの少なくとも1つに組み込まれ、振動に応答して電荷を生成するように構成された圧電素子を任意で備える。
例15において、例13~14のいずれか1つ以上の主題は、圧電素子が、電磁材料に電気的に接続され、圧電素子によって生成された電荷に応答して、第6の略五角形構造のうちの少なくとも1つを隣接する略五角形構造に向かって折り畳ませるように構成されることを任意に含む。
【0057】
例16において、例14~15のいずれか1つ以上の主題は、略五角形構造のうちの少なくとも1つに組み込まれ、圧電素子に電気的に接続された発光ダイオードを任意に備え、発光ダイオードは、圧電素子によって生成された電荷に応答して、エレクトロルミネセンスを提供するように構成される。
【0058】
例17において、例16の主題は、発光ダイオードが略平坦な有機発光ダイオードであることを任意に含む。
例18において、例14~17のいずれか1つ以上の主題は、略五角形構造のうちの少なくとも1つに組み込まれて圧電素子における振動を誘発する第1の音響共振器を任意に備える。
【0059】
例19において、例18の主題は、第1の音響共振器が選択された周波数で共振するように調整され、第1の音響共振器は第2の音響共振器と共鳴して共振するように構成され、第2の音響共振器は6面を有する五角形構造の外側にあることを任意に含む。
【0060】
例20において、例12~19のいずれか1つ以上の主題は、電磁材料が、電力を受け取ることに応答して、選択された方向に向いた磁界を生成するように構成されることを任意に含む。
【0061】
例21において、例1~20のいずれか1つ以上の主題は、略五角形構造のうちの少なくとも1つに組み込まれた少なくとも1本の導電線を備え、少なくとも1本の導電線は、電力を送るか又は電磁界を生成するように構成される。
【0062】
例22において、例1~21のいずれか1つ以上の主題は、第2のサブグループが、第1の外側の6面を有する五角形構造、第2の外側の6面を有する五角形構造、及び第3の外側の6面を有する五角形構造に対応する第1の外側サブグループ、第2の外側サブグループ、及び第3の外側サブグループに接続されて略正十二面体を形成するように配置されることを任意に含む。
【0063】
例23において、例22の主題は、略正十二面体の各頂点において第2の複数の四面体状頂点構造支持体を任意に備え、第2の複数の四面体状頂点構造支持体は、略正十二面体内の隣接する略五角形構造を支持するように構成される。
【0064】
例24において、例20~23のいずれか1つ以上の主題は、略正十二面体の各辺において第2の複数の3面を有する辺構造支持体を任意に備え、第2の複数の3面を有する辺構造支持体は、略正十二面体内の隣接する略五角形構造を支持するように構成される。
【0065】
例25は、五角形構造ビークルを製造する方法であり、この方法は、第1の群の6つの略五角形平面と第1の推進装置とから第1の6面を有する3D幾何構造を形成することであって、各略五角形平面は、2つの隣接する辺に沿って4つの隣接する略五角形平面に結合される、ことと、第2の群の6つの略五角形平面と第2の推進装置とから第2の6面を有する3D幾何構造を形成することであって、第2の群の6つの略五角形平面は、第1の群の6つの略五角形平面に略合同である、ことと、第1の6面を有する3D幾何構造を、第2の6面を有する3D幾何構造に固定して取り付けて、五角形構造ビークルを形成することとを含む。
【0066】
例26において、例25の主題は、第1の推進装置が、第1の6面を有する3D幾何構造上の第1の五角形平面内に支持され、第2の推進装置が、第2の6面を有する3D幾何構造上の第2の五角形平面内に支持されることを任意に含む。
【0067】
例27において、例26の主題は、第1の推進装置及び第2の推進装置が推力装置を備えることを任意に含む。
例28において、例27の主題は、推力装置が、プロペラエンジン、タービンエンジン、ジェットエンジン、イオン推進装置、ホール効果推進装置、分子励起推力装置、及び磁気浮上装置のうちの少なくとも1つを含むことを任意に含む。
【0068】
例29において、例25~28のいずれか1つ以上の主題は、第1の6面を有する3D幾何構造が、第1の6面を有する3D幾何構造上の第3の五角形平面内に支持された第3の推進装置を備え、第2の6面を有する3D幾何構造が、第2の6面を有する3D幾何構造上の第4の五角形平面内に支持された第4の推進装置を備え、第1の推進装置及び第2の推進装置は第1の推進方式を提供し、第3の推進装置及び第4の推進装置は第2の推進方式を提供し、第1の推進方式は第2の推進方式とは異なることを任意に含む。
【0069】
例30において、例25~29のいずれか1つ以上の主題は、複数の制御装置を五角形構造ビークルに固定して取り付けることを任意に含み、複数の制御装置は推進力を方向付けるように構成される。
【0070】
例31において、例25~30のいずれか1つ以上の主題は、複数の制御面が、ジンバル装置、調整可能な空力制御面、及び制限装置のうちの少なくとも1つを含むことを任意に含む。
【0071】
例32において、例25~31のいずれか1つ以上の主題は、3対の隣接する縁部に沿って3D幾何構造を任意に備える。
例33において、例25~32のいずれか1つ以上の主題は、第1の群の6つの略五角形平面及び第2の群の6つの略五角形平面の各々が、各辺において第1の複数の3面を有する辺構造支持体を備え、第1の複数の3面を有する辺構造支持体は、隣接する略五角形構造の相対位置を支持するように構成されることを任意に含む。
【0072】
例34において、例33の主題は、複数の四面体状頂点構造支持体及び複数の3面を有する辺構造支持体が、略五角形構造のうちの少なくとも1つが隣接する略五角形構造に向かって折り畳めるように、構成されることを任意に含む。
【0073】
例35において、例34の主題は、6面を有する五角形構造に構造的支持を提供するために略五角形構造のうちの少なくとも1つに磁性材料を組み込むことを任意に含む。
例36において、例34~35のいずれか1つ以上の主題は、略五角形構造のうちの少なくとも1つに電磁材料を組み込むことを任意に含む。
【0074】
例37において、例36の主題は、電磁材料が、電力を受け取ることに応答して、第6の略五角形構造のうちの少なくとも1つを隣接する略五角形構造に向かって折り畳ませるように構成されることを任意に含む。
【0075】
例38において、例37の主題は、振動に応答して電荷を生成するように構成された圧電素子を略五角形構造のうちの少なくとも1つに組み込むことを任意に含む。
例39において、例37~38のいずれか1つ以上の主題は、圧電素子が、電磁材料に電気的に接続され、圧電素子によって生成された電荷に応答して、第6の略五角形構造のうちの少なくとも1つを隣接する略五角形構造に向かって折り畳ませるように構成されることを任意に含む。
【0076】
例40において、例38~39のいずれか1つ以上の主題は、発光ダイオードを略五角形構造のうちの少なくとも1つに組み込み、圧電素子に電気的に接続することを任意に含み、発光ダイオードは、圧電素子によって生成された電荷に応答して、エレクトロルミネセンスを提供するように構成される。
【0077】
例41において、例40の主題は、発光ダイオードが略平坦な有機発光ダイオードであることを任意に含む。
例42において、例38~41のいずれか1つ以上の主題は、圧電素子における振動を誘発するために、略五角形構造のうちの少なくとも1つに第1の音響共振器を組み込むことを任意に含む。
【0078】
例43において、例42の主題は、第1の音響共振器が選択された周波数で共振するように調整され、第1の音響共振器は第2の音響共振器と共鳴して共振するように構成され、第2の音響共振器が6面を有する五角形構造の外側にあることを任意に含む。
【0079】
例44において、例36~43のいずれか1つ以上の主題は、電磁材料が、電力を受け取ることに応答して、選択された方向に向いた磁界を生成するように構成されることを任意に含む。
【0080】
例45において、例25~44のいずれか1つ以上の主題は、略五角形構造のうちの少なくとも1つに少なくとも1本の導電線を組み込むことを含み、少なくとも1本の導電線は、電力を送るか又は電磁界を生成するように構成される。
【0081】
例46において、例25~45のいずれか1つ以上の主題は、第2のサブグループが、第1の外側の6面を有する五角形構造、第2の外側の6面を有する五角形構造、及び第3の外側の6面を有する五角形構造に対応する第1の外側サブグループ、第2の外側サブグループ、及び第3の外側サブグループに接続されて略正十二面体を形成するように配置されることを任意に含む。
【0082】
例47において、例46の主題は、略正十二面体の各頂点において第2の複数の四面体状頂点構造支持体を組み込むことを含み、第2の複数の四面体状頂点構造支持体は、略正十二面体内の隣接する略五角形構造を支持するように構成される。
【0083】
例48において、例44~47のいずれか1つ以上の主題は、略正十二面体の各辺において第2の複数の3面を有する辺構造支持体を組み込むことを含み、第2の複数の3面を有する辺構造支持体は、略正十二面体内の隣接する略五角形構造を支持するように構成される。
【0084】
例49は、コンピュータシステムによって実行されると、例25~48の方法のいずれかをコンピュータシステムに実施させる命令を含む1つ以上の機械可読媒体である。
例50は、例25~48の方法のいずれかを実施する手段を含む装置である。
【0085】
例51は、複数の命令を含む非一時的機械可読記憶媒体であり、複数の命令は、装置のプロセッサによって実行されると、第1の群の6つの略五角形平面と第1の推進装置とから第1の6面を有する3D幾何構造を形成することであって、各略五角形平面は、2つの隣接する辺に沿って4つの隣接する略五角形平面に結合される、ことと、第2の群の6つの略五角形平面と第2の推進装置とから第2の6面を有する3D幾何構造を形成することであって、第2の群の6つの略五角形平面は、第1の群の6つの略五角形平面に略合同である、ことと、第1の6面を有する3D幾何構造を、第2の6面を有する3D幾何構造に固定して取り付けて、五角形構造ビークルを形成することとを装置に行わせる。
【0086】
例52において、例51の主題は、第1の推進装置が、第1の6面を有する3D幾何構造上の第1の五角形平面内に支持され、第2の推進装置が、第2の6面を有する3D幾何構造上の第2の五角形平面内に支持されることを任意に含む。
【0087】
例53において、例52の主題は、第1の推進装置及び第2の推進装置が推力装置を備えることを任意に含む。
例54において、例53の主題は、推力装置が、プロペラエンジン、タービンエンジン、ジェットエンジン、イオン推進装置、ホール効果推進装置、分子励起推力装置、及び磁気浮上装置のうちの少なくとも1つを含むことを任意に含む。
【0088】
例55において、例51~54のいずれか1つ以上の主題は、第1の6面を有する3D幾何構造が、第1の6面を有する3D幾何構造上の第3の五角形平面内に支持された第3の推進装置を備え、第2の6面を有する3D幾何構造が、第2の6面を有する3D幾何構造上の第4の五角形平面内に支持された第4の推進装置を備え、第1の推進装置及び第2の推進装置は第1の推進方式を提供し、第3の推進装置及び第4の推進装置は第2の推進方式を提供し、第1の推進方式は第2の推進方式とは異なることを任意に含む。
【0089】
例56において、例51~55のいずれか1つ以上の主題は、複数の制御装置を五角形構造ビークルに固定して取り付けることを任意に含み、複数の制御装置は推進力を方向付けるように構成される。
【0090】
例57において、例51~56のいずれか1つ以上の主題は、複数の制御面が、ジンバル装置、調整可能な空力制御面、及び制限装置のうちの少なくとも1つを含むことを任意に含む。
【0091】
例58において、例51~57のいずれか1つ以上の主題は、3対の隣接する縁部に沿って3D幾何構造を任意に備える。
例59において、例51~58のいずれか1つ以上の主題は、第1の群の6つの略五角形平面及び第2の群の6つの略五角形平面の各々が、各辺において第1の複数の3面を有する辺構造支持体を備え、第1の複数の3面を有する辺構造支持体は、隣接する略五角形構造の相対位置を支持するように構成されることを任意に含む。
【0092】
例60において、例59の主題は、複数の四面体状頂点構造支持体及び複数の3面を有する辺構造支持体が、略五角形構造のうちの少なくとも1つが隣接する略五角形構造に向かって折り畳めるように、構成されることを任意に含む。
【0093】
例61において、例60の主題は、6面を有する五角形構造に構造的支持を提供するために略五角形構造のうちの少なくとも1つに磁性材料を組み込むことを任意に含む。
例62において、例60~61のいずれか1つ以上の主題は、略五角形構造のうちの少なくとも1つに電磁材料を組み込むことを任意に含む。
【0094】
例63において、例62の主題は、電磁材料が、電力を受け取ることに応答して、第6の略五角形構造のうちの少なくとも1つを隣接する略五角形構造に向かって折り畳ませるように構成されることを任意に含む。
【0095】
例64において、例63の主題は、振動に応答して電荷を生成するように構成された圧電素子を略五角形構造のうちの少なくとも1つに組み込むことを任意に含む。
例65において、例63~64のいずれか1つ以上の主題は、圧電素子が、電磁材料に電気的に接続され、圧電素子によって生成された電荷に応答して、第6の略五角形構造のうちの少なくとも1つを隣接する略五角形構造に向かって折り畳ませるように構成されることを任意に含む。
【0096】
例66において、例64~65のいずれか1つ以上の主題は、発光ダイオードを略五角形構造のうちの少なくとも1つに組み込み、圧電素子に電気的に接続することを任意に含み、発光ダイオードは、圧電素子によって生成された電荷に応答して、エレクトロルミネセンスを提供するように構成される。
【0097】
例67において、例66の主題は、発光ダイオードが略平坦な有機発光ダイオードであることを任意に含む。
例68において、例64~67のいずれか1つ以上の主題は、圧電素子における振動を誘発するために、略五角形構造のうちの少なくとも1つに第1の音響共振器を組み込むことを任意に含む。
【0098】
例69において、例68の主題は、第1の音響共振器が選択された周波数で共振するように調整され、第1の音響共振器は第2の音響共振器と共鳴して共振するように構成され、第2の音響共振器が6面を有する五角形構造の外側にあることを任意に含む。
【0099】
例70において、例62~69のいずれか1つ以上の主題は、電磁材料が、電力を受け取ることに応答して、選択された方向に向いた磁界を生成するように構成されることを任意に含む。
【0100】
例71において、例51~70のいずれか1つ以上の主題は、略五角形構造のうちの少なくとも1つに少なくとも1本の導電線を組み込むことを含み、少なくとも1本の導電線は、電力を送るか又は電磁界を生成するように構成される。
【0101】
例72において、例51~71のいずれか1つ以上の主題は、第2のサブグループが、第1の外側の6面を有する五角形構造、第2の外側の6面を有する五角形構造、及び第3の外側の6面を有する五角形構造に対応する第1の外側サブグループ、第2の外側サブグループ、及び第3の外側サブグループに接続されて略正十二面体を形成するように配置されることを任意に含む。
【0102】
例73において、例72の主題は、略正十二面体の各頂点において第2の複数の四面体状頂点構造支持体を組み込むことを含み、第2の複数の四面体状頂点構造支持体は、略正十二面体内の隣接する略五角形構造を支持するように構成される。
【0103】
例74において、例70~73のいずれか1つ以上の主題は、略正十二面体の各辺において第2の複数の3面を有する辺構造支持体を組み込むことを含み、第2の複数の3面を有する辺構造支持体は、略正十二面体内の隣接する略五角形構造を支持するように構成される。
【0104】
例75は、五角形構造ビークルを製造するための装置であり、この装置は、第1の群の6つの略五角形平面と第1の推進装置とから第1の6面を有する3D幾何構造を形成する手段であって、各略五角形平面は、2つの隣接する辺に沿って4つの隣接する略五角形平面に結合される、手段と、第2の群の6つの略五角形平面と第2の推進装置とから第2の6面を有する3D幾何構造を形成する手段であって、第2の群の6つの略五角形平面は、第1の群の6つの略五角形平面に略合同である、手段と、第1の6面を有する3D幾何構造を、第2の6面を有する3D幾何構造に固定して取り付けて、五角形構造ビークルを形成する手段とを備える。
【0105】
例76において、例75の主題は、第1の推進装置が、第1の6面を有する3D幾何構造上の第1の五角形平面内に支持され、第2の推進装置が、第2の6面を有する3D幾何構造上の第2の五角形平面内に支持されることを任意に含む。
【0106】
例77において、例76の主題は、第1の推進装置及び第2の推進装置が推力装置を備えることを任意に含む。
例78において、例77の主題は、推力装置が、プロペラエンジン、タービンエンジン、ジェットエンジン、イオン推進装置、ホール効果推進装置、分子励起推力装置、及び磁気浮上装置のうちの少なくとも1つを含むことを任意に含む。
【0107】
例79において、例75~78のいずれか1つ以上の主題は、第1の6面を有する3D幾何構造が、第1の6面を有する3D幾何構造上の第3の五角形平面内に支持された第3の推進装置を備え、第2の6面を有する3D幾何構造が、第2の6面を有する3D幾何構造上の第4の五角形平面内に支持された第4の推進装置を備え、第1の推進装置及び第2の推進装置は第1の推進方式を提供し、第3の推進装置及び第4の推進装置は第2の推進方式を提供し、第1の推進方式は第2の推進方式とは異なることを任意に含む。
【0108】
例80において、例75~79のいずれか1つ以上の主題は、複数の制御装置を五角形構造ビークルに固定して取り付ける手段を任意に備え、複数の制御装置は推進力を方向付けるように構成される。
【0109】
例81において、例75~80のいずれか1つ以上の主題は、複数の制御面が、ジンバル装置、調整可能な空力制御面、及び制限装置のうちの少なくとも1つを含むことを任意に含む。
【0110】
例82において、例75~81のいずれか1つ以上の主題は、3対の隣接する縁部に沿って3D幾何構造を任意に備える。
例83において、例75~82のいずれか1つ以上の主題は、第1の群の6つの略五角形平面及び第2の群の6つの略五角形平面の各々が、各辺において第1の複数の3面を有する辺構造支持体を備え、第1の複数の3面を有する辺構造支持体は、隣接する略五角形構造の相対位置を支持するように構成されることを任意に含む。
【0111】
例84において、例83の主題は、複数の四面体状頂点構造支持体及び複数の3面を有する辺構造支持体が、略五角形構造のうちの少なくとも1つが隣接する略五角形構造に向かって折り畳めるように、構成されることを任意に含む。
【0112】
例85において、例84の主題は、6面を有する五角形構造に構造的支持を提供するために略五角形構造のうちの少なくとも1つに磁性材料を組み込む手段を任意に備える。
例86において、例84~85のいずれか1つ以上の主題は、略五角形構造のうちの少なくとも1つに電磁材料を組み込む手段を任意に備える。
【0113】
例87において、例86の主題は、電磁材料が、電力を受け取ることに応答して、第6の略五角形構造のうちの少なくとも1つを隣接する略五角形構造に向かって折り畳ませるように構成されることを任意に含む。
【0114】
例88において、例87の主題は、振動に応答して電荷を生成するように構成された圧電素子を略五角形構造のうちの少なくとも1つに組み込む手段を任意に含む。
例89において、例87~88のいずれか1つ以上の主題は、圧電素子が、電磁材料に電気的に接続され、圧電素子によって生成された電荷に応答して、第6の略五角形構造のうちの少なくとも1つを隣接する略五角形構造に向かって折り畳ませるように構成されることを任意に含む。
【0115】
例90において、例88~89のいずれか1つ以上の主題は、発光ダイオードを略五角形構造のうちの少なくとも1つに組み込み、圧電素子に電気的に接続する手段を任意に備え、発光ダイオードは、圧電素子によって生成された電荷に応答して、エレクトロルミネセンスを提供するように構成される。
【0116】
例91において、例90の主題は、発光ダイオードが略平坦な有機発光ダイオードであることを任意に含む。
例92において、例88~91のいずれか1つ以上の主題は、圧電素子における振動を誘発するために、略五角形構造のうちの少なくとも1つに第1の音響共振器を組み込む手段を任意に含む。
【0117】
例93において、例92の主題は、第1の音響共振器が選択された周波数で共振するように調整され、第1の音響共振器は第2の音響共振器と共鳴して共振するように構成され、第2の音響共振器が6面を有する五角形構造の外側にあることを任意に含む。
【0118】
例94において、例86~93のいずれか1つ以上の主題は、電磁材料が、電力を受け取ることに応答して、選択された方向に向いた磁界を生成するように構成されることを任意に含む。
【0119】
例95において、例75~94のいずれか1つ以上の主題は、略五角形構造のうちの少なくとも1つに少なくとも1本の導電線を組み込む手段を備え、少なくとも1本の導電線は、電力を送るか又は電磁界を生成するように構成される。
【0120】
例96において、例75~95のいずれか1つ以上の主題は、第2のサブグループが、第1の外側の6面を有する五角形構造、第2の外側の6面を有する五角形構造、及び第3の外側の6面を有する五角形構造に対応する第1の外側サブグループ、第2の外側サブグループ、及び第3の外側サブグループに接続されて略正十二面体を形成するように配置されることを任意に含む。
【0121】
例97において、例96の主題は、略正十二面体の各頂点において第2の複数の四面体状頂点構造支持体を組み込む手段を備え、第2の複数の四面体状頂点構造支持体は、略正十二面体内の隣接する略五角形構造を支持するように構成される。
【0122】
例98において、例94~97のいずれか1つ以上の主題は、略正十二面体の各辺において第2の複数の3面を有する辺構造支持体を組み込む手段を備え、第2の複数の3面を有する辺構造支持体は、略正十二面体内の隣接する略五角形構造を支持するように構成される。
【0123】
例99は、機械によって実行されると、機械に例1~98の動作のうちのいずれかの動作を実施させる命令を含む1つ以上の機械可読媒体である。
例100は、例1~98の動作のうちのいずれかを実施する手段を備える装置である。
【0124】
例101は、例1~98のうちのいずれかの動作を実施するためのシステムである。
例102は、例1~98のうちのいずれかの動作を実施するための方法である。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23A
図23B
図24
【国際調査報告】