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特表2023-509602鋳鉄生産安全監視方法、装置及びサーバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-09
(54)【発明の名称】鋳鉄生産安全監視方法、装置及びサーバ
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/18 20190101AFI20230302BHJP
   G05B 19/418 20060101ALI20230302BHJP
   G06F 16/903 20190101ALI20230302BHJP
   G06Q 10/06 20230101ALI20230302BHJP
【FI】
G06F16/18
G05B19/418 Z
G06F16/903
G06Q10/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022539266
(86)(22)【出願日】2020-12-03
(85)【翻訳文提出日】2022-06-24
(86)【国際出願番号】 CN2020133698
(87)【国際公開番号】W WO2022088381
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】202011159798.6
(32)【優先日】2020-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522225608
【氏名又は名称】天窓智庫文化伝播(蘇州)有限公司
【氏名又は名称原語表記】TIANCHUANG ZHIKU CULTURE PROPAGATION SUZHOU CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1 Xianshi Road Changshu High-Tech Industrial Development Zone Suzhou, Jiangsu 215501, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】孫 鳳英
【テーマコード(参考)】
3C100
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
3C100AA29
3C100AA57
3C100AA68
3C100BB13
3C100BB15
3C100BB33
3C100EE10
5B175DA10
5B175FB04
5L049AA09
(57)【要約】
鋳鉄生産安全監視方法、装置及びサーバは、第一鋳鉄設備稼働ログと第二鋳鉄設備稼働ログとを取得した後、第一鋳鉄設備稼働ログの第一作業状況ログイベントリストと、第二鋳鉄設備稼働ログの第二作業状況ログイベントリストとを取得し、第一作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットと、第二作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットとを取得して、第一生産環境データクラスタを得て、第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、影響度キューを得て、影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得て、影響度修正キューを処理して、第一安全指標評価結果を得るようになっている。こうして、鋳鉄生産の安全監視を実現できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋳鉄生産の安全を監視する方法であって、
第一鋳鉄設備稼働ログと第二鋳鉄設備稼働ログとを取得した後、前記第一鋳鉄設備稼働ログの第一作業状況ログイベントリストと、前記第二鋳鉄設備稼働ログの第二作業状況ログイベントリストとを取得するステップであって、前記第一鋳鉄設備稼働ログには、第一鋳鉄作業状況評価係数が含まれ、前記第二鋳鉄設備稼働ログには、第二鋳鉄作業状況評価係数が含まれるステップと、
前記第一作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットと、前記第二作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットとを取得して、第一生産環境データクラスタを得て、前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、影響度キューを得て、前記影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい前記生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得るステップと、
前記影響度修正キューを処理して、第一安全指標評価結果を得るステップであって、前記第一安全指標評価結果は、前記第一鋳鉄作業状況評価係数と前記第二鋳鉄作業状況評価係数とが同一の鋳鉄作業状況評価係数であるか、又は異なる鋳鉄作業状況評価係数であることを指し示すためのものであるステップとを含む、ことを特徴とする鋳鉄生産安全監視方法。
【請求項2】
上述の前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、前記影響度キューを得ることは、前記第一生産環境データクラスタにおける各々の前記生産環境データセットを現在生産環境データセットとして確定して、前記第一生産環境データクラスタがトラバースされるまで以下のステップを実行することを含み、当該ステップは、前記現在生産環境データセットと前記第一生産環境データクラスタとにおける各々の前記生産環境データセットの前記生産環境影響度を計算して、計算された複数の前記生産環境影響度を前記影響度キューにおける1つのキュー要素として確定することである、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
2つの前記生産環境データセット間の前記生産環境影響度を確定することは、2つの前記生産環境データセットのデータ特徴関連度を計算して、関連度分布を得て、前記関連度分布を2つの前記生産環境データセット間の前記生産環境影響度として確定することを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
上述の前記影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい前記生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得ることは、前記影響度キューにおける各々の前記生産環境影響度を現在影響度として確定して、前記影響度キューがトラバースされるまで以下のステップを実行することを含み、当該ステップは、前記現在影響度を取得し、前記現在影響度が前記第一設定影響度よりも小さい場合、前記現在影響度を前記第一設定影響度に調整し、トラバースが完了した後、調整された前記影響度キューを前記影響度修正キューとして確定することである、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
上述の前記影響度修正キューを処理して、前記第一安全指標評価結果を得るステップは、前記影響度修正キューをキュー記述情報に変換し、前記影響度修正キューと、前記キュー記述情報と、前記第一作業状況ログイベントリストと、前記第二作業状況ログイベントリストとを特徴識別スレッドに入力して、前記第一鋳鉄設備稼働ログと前記第二鋳鉄設備稼働ログとの関連特徴を得て、プリセット識別ユニットを用いて前記関連特徴を識別して、前記第一安全指標評価結果を得ることを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
鋳鉄生産の安全を監視する装置であって、
第一鋳鉄設備稼働ログと第二鋳鉄設備稼働ログとを取得した後、前記第一鋳鉄設備稼働ログの第一作業状況ログイベントリストと、前記第二鋳鉄設備稼働ログの第二作業状況ログイベントリストとを取得するためのリスト取得モジュールであって、前記第一鋳鉄設備稼働ログには、第一鋳鉄作業状況評価係数が含まれ、前記第二鋳鉄設備稼働ログには、第二鋳鉄作業状況評価係数が含まれるリスト取得モジュールと、
前記第一作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットと、前記第二作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットとを取得して、第一生産環境データクラスタを得て、前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの前記生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、影響度キューを得て、前記影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得るためのキュー取得モジュールと、
前記影響度修正キューを処理して、第一安全指標評価結果を得るための安全評価モジュールであって、前記第一安全指標評価結果は、前記第一鋳鉄作業状況評価係数と前記第二鋳鉄作業状況評価係数とが同一の鋳鉄作業状況評価係数であるか、又は異なる鋳鉄作業状況評価係数であることを指し示すためのものである安全評価モジュールとを含む、ことを特徴とする鋳鉄生産安全監視装置。
【請求項7】
サーバであって、前記サーバ内のプロセッサは、動作時に上記請求項1~5の何れか一項に記載の方法を実行するために用いられる、ことを特徴とするサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋳鉄生産の技術分野に関し、具体的に、鋳鉄生産安全監視方法、装置及びサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
鋳鉄は、主に鉄、炭素及びケイ素からなる合金の総称である。これらの合金中の炭素含有量は、共晶温度でオーステナイト固溶体内に保持可能な量を超えている。
【0003】
鋳鉄生産中には、悪い生産環境により、重大な生産事故が発生して、人的・財産的損失を招く恐れがある。したがって、如何に鋳鉄生産の安全監視を実現するかは、現段階で解決する必要のある技術的課題になっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記課題を改善するために、本発明は、鋳鉄生産安全監視方法、装置及びサーバを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一局面によれば、鋳鉄生産の安全を監視する方法であって、
第一鋳鉄設備稼働ログと第二鋳鉄設備稼働ログとを取得した後、前記第一鋳鉄設備稼働ログの第一作業状況ログイベントリストと、前記第二鋳鉄設備稼働ログの第二作業状況ログイベントリストとを取得するステップであって、前記第一鋳鉄設備稼働ログには、第一鋳鉄作業状況評価係数が含まれ、前記第二鋳鉄設備稼働ログには、第二鋳鉄作業状況評価係数が含まれるステップと、
前記第一作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットと、前記第二作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットとを取得して、第一生産環境データクラスタを得て、前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、影響度キューを得て、前記影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得るステップと、
前記影響度修正キューを処理して、第一安全指標評価結果を得るステップであって、前記第一安全指標評価結果は、前記第一鋳鉄作業状況評価係数と前記第二鋳鉄作業状況評価係数とが同一の鋳鉄作業状況評価係数であるか、又は異なる鋳鉄作業状況評価係数であることを指し示すためのものであるステップとを含む、鋳鉄生産安全監視方法を提供する。
【0006】
選択的に、上述の前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、影響度キューを得ることは、前記第一生産環境データクラスタにおける各々の生産環境データセットを現在生産環境データセットとして確定して、前記第一生産環境データクラスタがトラバースされるまで以下のステップを実行することを含み、当該ステップは、前記現在生産環境データセットと前記第一生産環境データクラスタとにおける各々の生産環境データセットの生産環境影響度を計算して、計算された複数の前記生産環境影響度を前記影響度キューにおける1つのキュー要素として確定することである。
【0007】
選択的に、2つの前記生産環境データセット間の生産環境影響度を確定することは、2つの前記生産環境データセットのデータ特徴関連度を計算して、関連度分布を得て、前記関連度分布を2つの前記生産環境データセット間の前記生産環境影響度として確定することを含む。
【0008】
選択的に、上述の前記影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得ることは、前記影響度キューにおける各々の生産環境影響度を現在影響度として確定して、前記影響度キューがトラバースされるまで以下のステップを実行することを含み、当該ステップは、前記現在影響度を取得し、前記現在影響度が前記第一設定影響度よりも小さい場合、前記現在影響度を前記第一設定影響度に調整し、トラバースが完了した後、調整された前記影響度キューを前記影響度修正キューとして確定することである。
【0009】
選択的に、上述の前記影響度修正キューを処理して、第一安全指標評価結果を得るステップは、前記影響度修正キューをキュー記述情報に変換し、前記影響度修正キューと、前記キュー記述情報と、前記第一作業状況ログイベントリストと、前記第二作業状況ログイベントリストとを特徴識別スレッドに入力して、前記第一鋳鉄設備稼働ログと前記第二鋳鉄設備稼働ログとの関連特徴を得て、プリセット識別ユニットを用いて前記関連特徴を識別して、前記第一安全指標評価結果を得ることを含む。
【0010】
第二局面によれば、鋳鉄生産の安全を監視する装置であって、
第一鋳鉄設備稼働ログと第二鋳鉄設備稼働ログとを取得した後、前記第一鋳鉄設備稼働ログの第一作業状況ログイベントリストと、前記第二鋳鉄設備稼働ログの第二作業状況ログイベントリストとを取得するためのリスト取得モジュールであって、前記第一鋳鉄設備稼働ログには、第一鋳鉄作業状況評価係数が含まれ、前記第二鋳鉄設備稼働ログには、第二鋳鉄作業状況評価係数が含まれるリスト取得モジュールと、
前記第一作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットと、前記第二作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットとを取得して、第一生産環境データクラスタを得て、前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、影響度キューを得て、前記影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得るためのキュー取得モジュールと、
前記影響度修正キューを処理して、第一安全指標評価結果を得るための安全評価モジュールであって、前記第一安全指標評価結果は、前記第一鋳鉄作業状況評価係数と前記第二鋳鉄作業状況評価係数とが同一の鋳鉄作業状況評価係数であるか、又は異なる鋳鉄作業状況評価係数であることを指し示すためのものである安全評価モジュールとを含む、鋳鉄生産安全監視装置を提供する。
【0011】
第三局面によれば、サーバであって、前記サーバ内のプロセッサは、動作時に上記の方法を実行するために用いられる、サーバを提供する。
【発明の効果】
【0012】
上記方法を適用することで、装置及びサーバは、第一鋳鉄設備稼働ログと第二鋳鉄設備稼働ログとを取得した後、前記第一鋳鉄設備稼働ログの第一作業状況ログイベントリストと、前記第二鋳鉄設備稼働ログの第二作業状況ログイベントリストとを取得し、前記第一作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットと、前記第二作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットとを取得して、第一生産環境データクラスタを得て、前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、影響度キューを得て、前記影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得て、前記影響度修正キューを処理して、第一安全指標評価結果を得るようになっている。こうして、鋳鉄生産の安全監視を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の実施例に係る技術案をより明確に説明するために、以下、実施例で使用する必要のある図面を簡単に紹介するが、理解されたいのは、以下の図面は、本発明のいくつかの実施例を示したものに過ぎないため、本発明の範囲に対する制限として見なされるべきではない。当業者にとっては、創造的な労働を払わずに、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
図1図1は、本発明の実施例による鋳鉄生産安全監視方法のフローチャートである。
図2図2は、本発明の実施例による鋳鉄生産安全監視装置の機能モジュールのブロック図である。
図3図3は、本発明の実施例によるサーバのハードウェア構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
上記技術案をよりよく理解するために、以下、図面及び具体的な実施例を通じて本発明の技術案を詳しく説明するが、理解されたいのは、本発明の実施例及び実施例における具体的な特徴は、本発明の技術案の詳細な説明であり、本発明の技術案に対する制限ではなく、本発明の実施例及び実施例における技術的特徴は、衝突しない限り、互いに組み合わせられてもよい。
【0015】
図1を参照して、同図には、鋳鉄生産の安全を監視する方法であって、サーバに適用され、以下のステップS11~ステップS13に記載の内容を含む、鋳鉄生産の安全監視方法が示されている。
【0016】
ステップS11は、第一鋳鉄設備稼働ログと第二鋳鉄設備稼働ログとを取得した後、前記第一鋳鉄設備稼働ログの第一作業状況ログイベントリストと、前記第二鋳鉄設備稼働ログの第二作業状況ログイベントリストとを取得するステップであり、前記第一鋳鉄設備稼働ログには、第一鋳鉄作業状況評価係数が含まれ、前記第二鋳鉄設備稼働ログには、第二鋳鉄作業状況評価係数が含まれる。
【0017】
ステップS12は、前記第一作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットと、前記第二作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットとを取得して、第一生産環境データクラスタを得て、前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、影響度キューを得て、前記影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得るステップである。
【0018】
ステップS13は、前記影響度修正キューを処理して、第一安全指標評価結果を得るステップであり、前記第一安全指標評価結果は、前記第一鋳鉄作業状況評価係数と前記第二鋳鉄作業状況評価係数とが同一の鋳鉄作業状況評価係数であるか、又は異なる鋳鉄作業状況評価係数であることを指し示すためのものである。
【0019】
理解できるように、上記ステップS11~ステップS13を実行することで、第一鋳鉄設備稼働ログと第二鋳鉄設備稼働ログとを取得した後、前記第一鋳鉄設備稼働ログの第一作業状況ログイベントリストと、前記第二鋳鉄設備稼働ログの第二作業状況ログイベントリストとを取得し、前記第一作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットと、前記第二作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットとを取得して、第一生産環境データクラスタを得て、前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、影響度キューを得て、前記影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得て、前記影響度修正キューを処理して、第一安全指標評価結果を得るようになっている。こうして、鋳鉄生産の安全監視を実現できる。
【0020】
選択的に、上述の前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、影響度キューを得ることは、前記第一生産環境データクラスタにおける各々の生産環境データセットを現在生産環境データセットとして確定して、前記第一生産環境データクラスタがトラバースされるまで以下のステップを実行することを含み、当該ステップは、前記現在生産環境データセットと前記第一生産環境データクラスタとにおける各々の生産環境データセットの生産環境影響度を計算して、計算された複数の前記生産環境影響度を前記影響度キューにおける1つのキュー要素として確定することである。
【0021】
選択的に、2つの前記生産環境データセット間の生産環境影響度を確定することは、2つの前記生産環境データセットのデータ特徴関連度を計算して、関連度分布を得て、前記関連度分布を2つの前記生産環境データセット間の前記生産環境影響度として確定することを含む。
【0022】
選択的に、上述の前記影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得ることは、前記影響度キューにおける各々の生産環境影響度を現在影響度として確定して、前記影響度キューがトラバースされるまで以下のステップを実行することを含み、当該ステップは、前記現在影響度を取得し、前記現在影響度が前記第一設定影響度よりも小さい場合、前記現在影響度を前記第一設定影響度に調整し、トラバースが完了した後、調整された前記影響度キューを前記影響度修正キューとして確定することである。
【0023】
選択的に、上述の前記影響度修正キューを処理して、第一安全指標評価結果を得るステップは、前記影響度修正キューをキュー記述情報に変換し、前記影響度修正キューと、前記キュー記述情報と、前記第一作業状況ログイベントリストと、前記第二作業状況ログイベントリストとを特徴識別スレッドに入力して、前記第一鋳鉄設備稼働ログと前記第二鋳鉄設備稼働ログとの関連特徴を得て、プリセット識別ユニットを用いて前記関連特徴を識別して、前記第一安全指標評価結果を得ることを含む。
【0024】
図2を参照して、同図には、鋳鉄生産の安全を監視する装置であって、
第一鋳鉄設備稼働ログと第二鋳鉄設備稼働ログとを取得した後、前記第一鋳鉄設備稼働ログの第一作業状況ログイベントリストと、前記第二鋳鉄設備稼働ログの第二作業状況ログイベントリストとを取得するためのリスト取得モジュールであって、前記第一鋳鉄設備稼働ログには、第一鋳鉄作業状況評価係数が含まれ、前記第二鋳鉄設備稼働ログには、第二鋳鉄作業状況評価係数が含まれるリスト取得モジュール210と、
前記第一作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットと、前記第二作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットとを取得して、第一生産環境データクラスタを得て、前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、影響度キューを得て、前記影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得るためのキュー取得モジュール220と、
前記影響度修正キューを処理して、第一安全指標評価結果を得るための安全評価モジュールであって、前記第一安全指標評価結果は、前記第一鋳鉄作業状況評価係数と前記第二鋳鉄作業状況評価係数とが同一の鋳鉄作業状況評価係数であるか、又は異なる鋳鉄作業状況評価係数であることを指し示すためのものである安全評価モジュール230とを含む、鋳鉄生産安全監視装置200が示されている。
【0025】
図3には、本発明の実施例によるサーバ110の概略ブロック図が示されている。本発明の実施例におけるサーバ110は、データの記憶、伝送、処理機能を有するサーバであってもよく、図3に示すように、サーバ110は、メモリ111、プロセッサ112、ネットワークモジュール113及び鋳鉄生産安全監視装置200を含む。
【0026】
メモリ111と、プロセッサ112と、ネットワークモジュール113との間は、データの伝送又はインタラクションが実現されるように、直接又は間接に電気的に接続される。例えば、これらの素子間は、互いに1本又は複数本の通信バス又は信号線によって電気的接続が実現されてもよい。メモリ111には、鋳鉄生産安全監視装置200が記憶されており、前記鋳鉄生産安全監視装置200は、ソフトウェア又はファームウェア(firmware)の形で前記メモリ111に記憶可能なソフトウェア機能モジュールを少なくとも1つ含み、前記プロセッサ112は、メモリ111に記憶されたソフトウェアプログラム及びモジュール、例えば本発明の実施例における鋳鉄生産安全監視装置200を動作させることで、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、即ち本発明の実施例における鋳鉄生産安全監視方法を実現するようになっている。
【0027】
ここで、前記メモリ111は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、読取専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、プログラマブル読取専用メモリ(Programmable Read-Only Memory、PROM)、消去可能な読取専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM)、電気的に消去可能な読取専用メモリ(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory、EEPROM)等であってもよいが、これらに限定されない。メモリ111は、プログラムを記憶するためのものであり、前記プロセッサ112は、実行命令を受信すると、前記プログラムを実行する。
【0028】
前記プロセッサ112は、データの処理能力を有する集積回路チップであり得る。前記プロセッサ112は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、NP)等を含む汎用プロセッサであってもよい。それにより、本発明の実施例に開示の各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行可能である。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は、当該プロセッサは、任意の一般的なプロセッサ等であってもよい。
【0029】
ネットワークモジュール113は、ネットワーク信号及びデータの送受信操作が実現されるように、ネットワークを介してサーバ110と他の通信端末機器との間の通信接続を確立するためのものである。上記ネットワーク信号には、無線信号又は有線信号が含まれ得る。
【0030】
理解できるように、図3に示す構造は、例示的なものに過ぎず、サーバ110は、図3に示すよりも多い又は少ない構成要素が含んだり、図3に示すものとは異なる構成を有してもよい。図3に示す各構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0031】
本発明の実施例は、コンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供しており、前記読取可能な記憶媒体は、コンピュータプログラムを含む。前記コンピュータプログラムは、動作されると、前記読取可能な記憶媒体の位置するサーバ110を制御して上記の方法を実行させる。
【0032】
本発明の実施例によって提供されるいくつかの実施例において、開示された装置及び方法は、他の形態で実現されてもよいことを理解されたい。上記に記載の装置及び方法の実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば、図面におけるフローチャート及びブロック図は、本発明の複数実施例に係る装置、方法及びコンピュータプログラム製品についての実現可能アーキテクチャ、機能及び操作を示している。この点に関して、フローチャート又はブロック図における各々のブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント又はコードの一部を表すことが可能であり、前記モジュール、プログラムセグメント又はコードの一部には、所定の論理機能を実現する1つ又は複数の実行命令が含まれる。また、留意されたいのは、いくつかの代替としての実現形態において、ブロックに記された機能は、図面に記された順序とは異なる順序で遂行されてもよい。例えば、2つの連続したブロックは、実際に基本的に並列に実行されてもよいが、その機能によっては、逆の順序で実現されても構わない場合もある。なお、ブロック図及び/又はフローチャート図における各々のブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャート図のブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行する専用のハードウェアベースのシステムで実現されてもよく、又は、専用のハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現されてもよい。
【0033】
また、本発明の各実施例における各機能モジュールは、全部統合されて1つの独立した部分を形成してもよいし、各モジュールが個別に存在してもよく、2つ以上のモジュールが統合されて1つの独立した部分を形成してもよい。
【0034】
前記機能は、ソフトウェア機能モジュールの形で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本発明の技術案の本質的部分、又は従来技術に対する貢献をもたらす部分、又は当該技術案の部分は、ソフトウェア製品の形で具現化することができる。当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本発明の各実施例に記載の方法における全て又は一部のステップを、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、電子機器10、又はネットワーク機器であり得る)に実行させるためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、ポータブルハードディスク、読取専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクなどのプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。説明すべきなのは、本明細書において、用語「含む」、「包含」又は他の任意の変体は、排他的に含むことに限定されず、一連の要素を含む手順、方法、物又は装置は、これらの要素を含むことだけでなく、明示的に列挙されていない他の要素、又はこの手順、方法、物若しくは装置に固有の要素を含む。さらなる制限がない限り、用語「1つの…を含む」によって限定された要素は、当該要素を含む手順、方法、物又は装置に他の同一の要素が存在することを排除しない。
【0035】
上記は、本願の実施例に過ぎず、本願を制限するためのものではない。当業者にとっては、本願に対する様々な修正及び変形が可能である。本願の精神及び原理内で行われた修正、同等の置き換え、及び改善は、何れも本願の請求項の範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2022-06-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋳鉄生産の安全を監視する方法であって、
第一鋳鉄設備稼働ログと第二鋳鉄設備稼働ログとを取得した後、前記第一鋳鉄設備稼働ログの第一作業状況ログイベントリストと、前記第二鋳鉄設備稼働ログの第二作業状況ログイベントリストとを取得するステップであって、前記第一鋳鉄設備稼働ログには、第一鋳鉄作業状況評価係数が含まれ、前記第二鋳鉄設備稼働ログには、第二鋳鉄作業状況評価係数が含まれるステップと、
前記第一作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットと、前記第二作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットとを取得して、第一生産環境データクラスタを得て、前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、影響度キューを得て、前記影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい前記生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得るステップと、
前記影響度修正キューを処理して、第一安全指標評価結果を得るステップであって、前記第一安全指標評価結果は、前記第一鋳鉄作業状況評価係数と前記第二鋳鉄作業状況評価係数とが同一の鋳鉄作業状況評価係数であるか、又は異なる鋳鉄作業状況評価係数であることを指し示すためのものであるステップとを含み、上述の前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、前記影響度キューを得ることは、前記第一生産環境データクラスタにおける各々の前記生産環境データセットを現在生産環境データセットとして確定して、前記第一生産環境データクラスタがトラバースされるまで以下のステップを実行することを含み、当該ステップは、前記現在生産環境データセットと前記第一生産環境データクラスタとにおける各々の前記生産環境データセットの前記生産環境影響度を計算して、計算された複数の前記生産環境影響度を前記影響度キューにおける1つのキュー要素として確定することであり、
2つの前記生産環境データセット間の前記生産環境影響度を確定することは、2つの前記生産環境データセットのデータ特徴関連度を計算して、関連度分布を得て、前記関連度分布を2つの前記生産環境データセット間の前記生産環境影響度として確定することを含む、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
上述の前記影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい前記生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得ることは、前記影響度キューにおける各々の前記生産環境影響度を現在影響度として確定して、前記影響度キューがトラバースされるまで以下のステップを実行することを含み、当該ステップは、前記現在影響度を取得し、前記現在影響度が前記第一設定影響度よりも小さい場合、前記現在影響度を前記第一設定影響度に調整し、トラバースが完了した後、調整された前記影響度キューを前記影響度修正キューとして確定することである、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上述の前記影響度修正キューを処理して、前記第一安全指標評価結果を得るステップは、前記影響度修正キューをキュー記述情報に変換し、前記影響度修正キューと、前記キュー記述情報と、前記第一作業状況ログイベントリストと、前記第二作業状況ログイベントリストとを特徴識別スレッドに入力して、前記第一鋳鉄設備稼働ログと前記第二鋳鉄設備稼働ログとの関連特徴を得て、プリセット識別ユニットを用いて前記関連特徴を識別して、前記第一安全指標評価結果を得ることを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
鋳鉄生産の安全を監視する装置であって、
第一鋳鉄設備稼働ログと第二鋳鉄設備稼働ログとを取得した後、前記第一鋳鉄設備稼働ログの第一作業状況ログイベントリストと、前記第二鋳鉄設備稼働ログの第二作業状況ログイベントリストとを取得するためのリスト取得モジュールであって、前記第一鋳鉄設備稼働ログには、第一鋳鉄作業状況評価係数が含まれ、前記第二鋳鉄設備稼働ログには、第二鋳鉄作業状況評価係数が含まれるリスト取得モジュールと、
前記第一作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットと、前記第二作業状況ログイベントリストにおける各々の生産環境データセットとを取得して、第一生産環境データクラスタを得て、前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの前記生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、影響度キューを得て、前記影響度キューにおける第一設定影響度よりも小さい生産環境影響度を第一設定影響度に調整して、影響度修正キューを得るためのキュー取得モジュールと、
前記影響度修正キューを処理して、第一安全指標評価結果を得るための安全評価モジュールであって、前記第一安全指標評価結果は、前記第一鋳鉄作業状況評価係数と前記第二鋳鉄作業状況評価係数とが同一の鋳鉄作業状況評価係数であるか、又は異なる鋳鉄作業状況評価係数であることを指し示すためのものである安全評価モジュールとを含み、
上述の前記第一生産環境データクラスタにおける何れか2つの生産環境データセット間の生産環境影響度を確定して、前記影響度キューを得ることは、前記第一生産環境データクラスタにおける各々の前記生産環境データセットを現在生産環境データセットとして確定して、前記第一生産環境データクラスタがトラバースされるまで以下のステップを実行することを含み、当該ステップは、前記現在生産環境データセットと前記第一生産環境データクラスタとにおける各々の前記生産環境データセットの前記生産環境影響度を計算して、計算された複数の前記生産環境影響度を前記影響度キューにおける1つのキュー要素として確定することであり、
2つの前記生産環境データセット間の前記生産環境影響度を確定することは、2つの前記生産環境データセットのデータ特徴関連度を計算して、関連度分布を得て、前記関連度分布を2つの前記生産環境データセット間の前記生産環境影響度として確定することを含む、ことを特徴とする鋳鉄生産安全監視装置。
【請求項5】
サーバであって、前記サーバ内のプロセッサは、動作時に上記請求項1~の何れか一項に記載の方法を実行するために用いられる、ことを特徴とするサーバ。
【国際調査報告】