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特表2023-509739中古の電子デバイスを自動的に等級付けするためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-09
(54)【発明の名称】中古の電子デバイスを自動的に等級付けするためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/84 20060101AFI20230302BHJP
【FI】
G01N21/84 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022541874
(86)(22)【出願日】2021-01-06
(85)【翻訳文提出日】2022-09-06
(86)【国際出願番号】 US2021012338
(87)【国際公開番号】W WO2021142009
(87)【国際公開日】2021-07-15
(31)【優先権主張番号】17/141,919
(32)【優先日】2021-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/957,795
(32)【優先日】2020-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514252832
【氏名又は名称】アシュラント インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ASSURANT,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン、ブランドン ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ヘラルド、ロスコー アール.
(72)【発明者】
【氏名】ハンクス、ハリソン エイ.
(72)【発明者】
【氏名】ファーリー、カーソン
【テーマコード(参考)】
2G051
【Fターム(参考)】
2G051AA01
2G051AB02
2G051AC02
2G051EC01
(57)【要約】
ユーザデバイスを自動的に等級付けするためのシステムおよび方法が提供される。そのようなシステムおよび方法は、(1)プラットフォームに対してある角度で位置付けられた照明素子と、(2)撮像デバイスであって、照明素子から放射された光および撮像デバイスの視野が、ユーザデバイスがプラットフォーム上の所定の位置に位置付けられたときに、照明素子から放射された光および視野がユーザデバイスにおいて交わる直角を形成するようにプラットフォームに対してある角度で位置付けられた撮像デバイスと、(3)制御回路であって、照明素子を作動させ、ユーザデバイスが所定の位置にあって第1の照明素子によって照射されている間に、撮像デバイスに対して、ユーザデバイスの画面の画像を撮像するように指示し、画像を解析して、画面が損傷しているかどうかを判定することができる制御回路と、を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
プラットフォームに対してある角度で位置付けられた第1の照明素子と、
撮像デバイスであって、ユーザデバイスが前記プラットフォーム上の所定の位置に位置付けられているとき、前記第1の照明素子から放射された光および前記撮像デバイスの視野が前記第1の照明素子から放射された前記光と前記視野とが前記ユーザデバイスにおいて交わる直角を形成するように、前記プラットフォームに対して前記角度で位置付けられている、撮像デバイスと、
制御回路であって、前記第1の照明素子を作動させることと、前記ユーザデバイスが前記所定の位置にあって前記第1の照明素子によって照射されている間に、前記撮像デバイスに対して、前記ユーザデバイスの画面の画像を撮像するように指示することと、前記画像を解析して前記画面が損傷しているかどうかを判定することとを行う制御回路と、を備える、システム。
【請求項2】
第2の照明素子をさらに備え、
前記第1の照明素子が、前記プラットフォームの上方に位置付けられており、
前記第2の照明素子が、前記プラットフォームの下方に位置付けられており、
前記制御回路が、前記第1の照明素子と同時に前記第2の照明素子を作動させることと、前記ユーザデバイスが前記所定の位置にあって前記第1の照明素子および前記第2の照明素子によって照射されている間に、前記撮像デバイスに対して、前記画像を撮像するように指示することとを行う、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記画面が損傷していると前記制御回路が判定した場合、前記制御回路が、前記ユーザデバイスに最低の外観等級を割り当てることと、前記プラットフォームに対して、損傷した画面を有するユーザデバイス専用の第1の最終位置に前記ユーザデバイスを移動させるように指示することとを行う、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記画面が損傷していると前記制御回路が判定しなかった場合、前記制御回路が、前記画像を解析して、前記画面に欠陥があるかどうかを判定し、前記画面に欠陥があると前記制御回路が判定した場合、前記制御回路が、前記ユーザデバイスに中間のレベルの外観等級を割り当てることと、前記プラットフォームに対して、欠陥のある画面を有するユーザデバイス専用の第2の最終位置に前記ユーザデバイスを移動させるように指示することとを行い、前記画面に欠陥があると前記制御回路が判定しなかった場合、前記制御回路が、前記ユーザデバイスに最高レベルの外観等級を割り当てることと、前記プラットフォームに対して、損傷しておらずかつ欠陥のないユーザデバイス専用の第3の最終位置に前記ユーザデバイスを移動させるように指示することとを行う、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記画像に描写された前記画面上に所定の数以上のひび割れを前記制御回路が識別した場合、前記制御回路が、前記画面が損傷していると判定し、前記画像に描写された前記画面上に所定の量以上の傷を前記制御回路が識別した場合、前記制御回路が、前記画面に欠陥があると判定する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の照明素子と前記撮像デバイスとを囲むハウジング、をさらに備え、
前記プラットフォームが、前記撮像デバイスが前記画像を撮像した後に、前記ユーザデバイスを、前記ハウジング内の前記所定の位置まで、また前記第1の最終位置、前記第2の最終位置、または前記第3の最終位置まで移動させるコンベヤベルトを含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
システムであって、
位置付けデバイスと、
地面に対して第1の角度で位置付けられた第1の照明素子と、
第1の撮像デバイスであって、ユーザデバイスが第1の所定の位置に位置付けられ、かつ前記ユーザデバイスの背面が前記位置付けデバイスによって所定の配向に位置付けられているとき、前記第1の照明素子から放射された光および前記第1の撮像デバイスの第1の視野が前記第1の照明素子から放射された前記光と前記第1の視野とが前記ユーザデバイスの前記背面において交わる直角を形成するように、前記地面に対して前記第1の角度で位置付けられた第1の撮像デバイスと、
制御回路であって、前記第1の照明素子を作動させることと、前記ユーザデバイスが前記第1の所定の位置にあって前記ユーザデバイスの前記背面が前記第1の照明素子によって照射されている間に、前記第1の撮像デバイスに対して、前記ユーザデバイスの前記背面の第1の画像を撮像するように指示することと、前記第1の画像を解析して前記ユーザデバイスの前記背面に欠陥があるかどうかを判定することとを行う制御回路と、を備える、システム。
【請求項8】
第2の照明素子と、
第2の撮像デバイスと、をさらに備え、
前記制御回路が、前記第2の照明素子を作動させることと、前記位置付けデバイスを作動させて前記ユーザデバイスのすべての側面を、前記第2の撮像デバイスの第2の視野と前記第2の照明素子から放射された光とを通る際に回転させることと、前記ユーザデバイスが前記第2の照明素子によって照射されている間に、前記第2の撮像デバイスに対して、前記ユーザデバイスの前記側面の第2の画像を撮像するように指示することを行い、
前記制御回路が、前記第2の画像を解析して前記ユーザデバイスのいずれかの側面に欠陥があるかどうかを判定し、
前記ユーザデバイスの前記背面または前記ユーザデバイスのいずれかの側面に欠陥があると前記制御回路が判定した場合、前記制御回路が、前記ユーザデバイスに最低の外観等級を割り当てることと、プラットフォームに対して、欠陥のある背面または欠陥のある側面を有するユーザデバイス専用の第1の最終位置に前記ユーザデバイスを移動させるように指示することとを行う、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1の画像に描写された前記ユーザデバイスの前記背面上または前記第2の画像に描写された前記ユーザデバイスの前記側面上に所定の量以上のひび割れまたは傷を前記制御回路が識別した場合、前記制御回路が、前記ユーザデバイスの前記背面または前記ユーザデバイスのいずれかの側面に欠陥があると判定する、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記プラットフォームに対して第2の角度で位置付けられた第3の照明素子と、
第3の撮像デバイスであって、前記ユーザデバイスが前記プラットフォーム上の第2の所定の位置に位置付けられているとき、前記第3の照明素子から放射された光および前記第3の撮像デバイスの第3の視野が前記第3の照明素子から放射された前記光と前記第3の視野とが前記ユーザデバイスにおいて交わる直角を形成するように、前記プラットフォームに対して前記第2の角度で位置付けられた、第3の撮像デバイスと、をさらに備え、
前記ユーザデバイスの前記背面または前記ユーザデバイスのいずれかの側面に欠陥があると前記制御回路が判定しなかった場合、前記制御回路が、前記プラットフォームに対して、前記第2の所定の位置に前記ユーザデバイスを移動させるように指示することと、前記第3の照明素子を作動させることと、前記ユーザデバイスが前記第2の所定の位置にあって前記第3の照明素子によって照射されている間に、前記第3の撮像デバイスに対して、前記ユーザデバイスの第3の画像を撮像するように指示することとを行い、
前記制御回路が、前記第3の画像を解析して前記画面に欠陥があるかどうかを判定し、
前記画面に欠陥があると前記制御回路が判定した場合、前記制御回路が、前記ユーザデバイスに中間の外観等級を割り当てることと、前記プラットフォームに対して、欠陥がある画面を有するユーザデバイス専用の第2の最終位置に前記ユーザデバイスを移動させるように指示することとを行い、
前記画面に欠陥があると前記制御回路が判定しなかった場合、前記制御回路が、前記ユーザデバイスに最高の外観等級を割り当てることと、前記プラットフォームに対して、損傷しておらずかつ欠陥のないユーザデバイス専用の第3の最終位置に前記ユーザデバイスを移動させるように指示することとを行う、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記第3の画像に描写された前記画面上に所定の数以上の傷を前記制御回路が識別した場合、前記制御回路が、前記画面に欠陥があると判定する、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
方法であって、
ユーザデバイスがプラットフォーム上の第1の所定の位置に位置付けられているとき、第1の照明素子から放射された光および第1の撮像デバイスの第1の視野が前記第1の照明素子から放射された前記光と前記第1の視野とが前記ユーザデバイスにおいて交わる直角を形成するように、前記プラットフォームに対して前記第1の照明素子および前記第1の撮像デバイスを第1の角度で位置付けることと、
前記第1の照明素子を作動させることと、
前記ユーザデバイスが前記第1の所定の位置にあって前記第1の照明素子によって照射されている間に、前記第1の撮像デバイスに対して、前記ユーザデバイスの画面の第1の画像を撮像するように指示することと、
前記第1の画像を、制御回路を用いて解析して、前記画面が損傷しているかどうかを判定することと、
前記画面が損傷していると前記制御回路が判定した場合、前記ユーザデバイスに最低の外観等級を割り当てることと、前記プラットフォームに対して、損傷した画面を有するユーザデバイス専用の第1の最終位置に前記ユーザデバイスを移動させるように指示することと、を含む、方法。
【請求項13】
前記第1の照明素子と同時に第2の照明素子を作動させることであって、前記第1の照明素子が、前記プラットフォームの上方に位置付けられており、前記第2の照明素子が、前記プラットフォームの下方に位置付けられている、作動させることと、
前記ユーザデバイスが前記第1の所定の位置にあって前記第1の照明素子および前記第2の照明素子によって照射されている間に、前記第1の撮像デバイスに対して、前記第1の画像を撮像するように指示することと、をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記画面が損傷していると前記制御回路が判定しなかった場合、前記第1の画像を解析して、前記画面に欠陥があるかどうかを判定することと、
前記画面に欠陥があると前記制御回路が判定した場合、前記ユーザデバイスに中間の外観等級を割り当てることと、前記プラットフォームに対して、欠陥がある画面を有するユーザデバイス専用の第2の最終位置に前記ユーザデバイスを移動させるように指示することと、
前記画面に欠陥があると前記制御回路が判定しなかった場合、前記ユーザデバイスに最高の外観等級を割り当てることと、前記プラットフォームに対して、損傷しておらずかつ欠陥のないユーザデバイス専用の第3の最終位置に前記ユーザデバイスを移動させるように指示することとを、さらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の画像に描写された前記画面上に所定の数以上のひび割れを前記制御回路が識別した場合、前記画面が損傷していると判定することと、
前記第1の画像に描写された前記画面上に所定の数以上の傷を前記制御回路が識別した場合、前記画面が損傷していると判定することと、をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ユーザデバイスが第2の所定の位置に所定の配向で位置付けられているとき、第2の照明素子から放射された光および第2の撮像デバイスの第2の視野が前記第2の照明素子から放射された前記光と前記第2の視野とが前記ユーザデバイスにおいて交わる直角を形成するように、前記第2の照明素子および前記第2の撮像デバイスを位置付けることと、
前記第2の照明素子を作動させることと、
前記ユーザデバイスが前記第2の所定の位置および前記所定の配向にあって前記ユーザデバイスの背面が前記第2の照明素子によって照射されている間に、前記第2の撮像デバイスに対して、前記ユーザデバイスの前記背面の第2の画像を撮像するように指示することと、
前記第2の画像を、前記制御回路を用いて解析して、前記ユーザデバイスの前記背面に欠陥があるかどうかを判定することと、を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記ユーザデバイスのすべての側面を、第3の撮像デバイスの第3の視野と第3の照明素子によって放射された光とを通る際に回転させることと、
前記ユーザデバイスが前記第3の照明素子によって照射されている間に、前記第3の撮像デバイスに対して、前記ユーザデバイスの前記側面の第3の画像を撮像するように指示することと、
前記第3の画像を解析して、前記ユーザデバイスの前記側面に欠陥があるかどうかを判定することと、
前記ユーザデバイスの前記背面または前記ユーザデバイスの前記側面に欠陥があると前記制御回路が判定した場合、前記ユーザデバイスに最低の外観等級を割り当てることと、前記プラットフォームに対して、欠陥のある背面または欠陥のある側面を有するユーザデバイス専用の第2の最終位置に前記ユーザデバイスを移動させるように指示することとを、さらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の画像に描写された前記ユーザデバイスの前記背面上または前記第3の画像に描写された前記ユーザデバイスの前記側面上に所定の量以上のひび割れまたは傷を前記制御回路が識別した場合、前記ユーザデバイスの前記背面または前記ユーザデバイスの前記側面に欠陥があると判定することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ユーザデバイスの前記背面または前記ユーザデバイスの前記側面に欠陥があると前記制御回路が判定しなかった場合、前記ユーザデバイスが前記プラットフォーム上の第3の所定の位置に位置付けられているとき、第4の照明素子から放射される光および第4の撮像デバイスの第4の視野が前記第4の照明素子から放射される前記光と前記第4の視野とが前記ユーザデバイスにおいて交わる直角を形成するように、前記第4の照明素子および前記第4の撮像デバイスを前記プラットフォームに対して第2の角度で位置付けることと、
前記第4の照明素子を作動させることと、
前記ユーザデバイスが前記第3の所定の位置にあって前記第4の照明素子によって照射されている間に、前記第4の撮像デバイスに対して、前記ユーザデバイスの第4の画像を撮像するように指示することと、
前記第4の画像を、前記制御回路を用いて解析して、前記画面に欠陥があるかどうかを判定することと、
前記画面に欠陥があると前記制御回路が判定した場合、前記ユーザデバイスに中間の外観等級を割り当てることと、前記プラットフォームに対して、欠陥がある画面を有するユーザデバイス専用の第3の最終位置に前記ユーザデバイスを移動させるように指示することと、
前記画面に欠陥があると前記制御回路が判定しなかった場合、前記ユーザデバイスに最高の外観等級を割り当てることと、前記プラットフォームに対して、損傷しておらずかつ欠陥のないユーザデバイス専用の第4の最終位置に前記ユーザデバイスを移動させるように指示することと、をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記第4の画像に描写された前記画面上に所定の数以上の傷を前記制御回路が識別したとき、前記画面に欠陥があると判定することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年1月6日に出願され、「SYSTEMS AND METHODS FOR AUTOMATICALLY GRADING PRE-OWNED ELECTRONIC DEVICES」と題された米国特許出願第62/957,795号の優先権を主張する。米国特許出願第62/957,795号は、参照により、本明細書に完全に記載されるかのように、本明細書に完全に組み込まれる。
【0002】
本発明は、概して、中古の電子デバイスの等級付けに関する。より具体的には、本発明は、中古の電子デバイスを自動的に等級付けするためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
中古の電子デバイスを等級付けするための既知のシステムおよび方法は、再販またはリサイクルのために中古の電子デバイスを検査、分類、および等級付けするために手作業を使用する。しかしながら、このような手作業の広範な使用は、費用がかかり、遅く、不正確である可能性がある。加えて、そのような既知のシステムおよび方法は、多くの場合、中古の電子デバイスの高品質および/または標準化された画像を撮像することに失敗し、顧客の品質の紛争を長引かせ、挫折させる可能性がある。
【0004】
上記に鑑みて、改善されたシステムおよび方法に対する必要性および機会が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】開示された実施形態による多段自動組立ラインシステムの概略図である。
図2】開示された実施形態による多段自動組立ラインシステムの一部分の概略図である。
図3】開示された実施形態による多段自動組立ラインシステムの一部分の概略図である。
図4】開示された実施形態による画面損傷検出システムの概略図である。
図5】開示された実施形態による画面損傷検出システムの斜視図および部分的透過図である。
図6】開示された実施形態による画面損傷検出システムの斜視図および部分的透過図である。
図7】開示された実施形態による、画面損傷検出システムにおける上方コンベヤベルト照明の図である。
図8】開示された実施形態による、画面損傷検出システムにおける撮像デバイスの図である。
図9】開示された実施形態による、画面損傷検出システムにおける下方コンベヤベルト照明の図である。
図10】開示された実施形態による、画面損傷検出システムにおける下方コンベヤベルト照明の図である。
図11】開示された実施形態による、画面損傷検出システムにおけるコンベヤベルト上にあり、下方コンベヤベルト照明の上方に位置するユーザデバイスの図である。
図12】開示された実施形態による、画面損傷検出システムにおける上方コンベヤベルト照明の図である。
図13】開示された実施形態による背面欠陥検出システムの概略図である。
図14】開示された実施形態による側面欠陥検出システムの概略図である。
図15】開示された実施形態による画面欠陥検出システムの概略図である。
図16】開示された実施形態による画面欠陥検出システムの斜視図および部分透視図である。
図17】開示された実施形態による方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明は、多くの異なる形態の実施形態が可能であるが、本開示は、本発明の原理の例示として考慮されるべきであることを理解しつつ、その具体的な実施形態を本明細書に詳細に説明する。本発明を特定の例解された実施形態に限定することを意図しない。
【0007】
本明細書に開示される実施形態は、例えば、携帯電話などの中古の電子デバイスまたは他のユーザデバイスを自動的に等級付けするためのシステムおよび方法を含むことができる。図1に見られるように、いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、中古の電子デバイスを分類および等級付けすることができる多段自動組立ラインシステム100を含むことができる。
【0008】
また図1に見られるように、いくつかの実施形態では、多段自動組立ラインシステム100は、中古の電子デバイスを等級付けするために1つ以上のタスクを実行するための複数の組立ラインステーション、システム、および/またはデバイスを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、複数の組立ラインステーションの第1のステーション102は、中古の電子デバイス104の1つに関連付けられたバーコード、QRコード(登録商標)などを走査することができ、複数の組立ラインステーションの第2のステーション106は、中古の電子デバイス104の1つのモデルIDを識別することができ、複数の組立ラインステーションの第3のステーション108は、中古の電子デバイス104の1つの画面および/またはカメラを等級付けすることができ、複数の組立ラインステーションの第4のステーション110は、中古の電子デバイス104の1つの背面および/または側面を等級付けすることができ、複数の組立ラインステーションの分類ステーション111は、複数の組立ラインステーションのいくつかまたはすべての評価に基づいて、中古の電子デバイス104の1つを複数の出力ステーション112のうちの1つに分配することができる。
【0009】
中古の電子デバイスを、多段自動組立ラインシステム100を通して移動させるための様々なシステムおよび方法が企図される。例えば、いくつかの実施形態では、当技術分野で知られているようなコンベヤベルトは、中古の電子デバイスを、多段自動組立ラインシステム100を通して移動させることができ、いくつかの実施形態では、移動可能なトートが、中古の電子デバイスを、多段自動組立ラインシステム100を通して移動させることができる。
【0010】
上で説明されるように、第1のステーション102は、例えば、走査デバイスを用いて、中古の電子デバイス104の1つに関連付けられたバーコードまたは別の電子識別子を走査することができる。バーコードまたは他の電子識別子が走査されると、第1のステーション102と通信する多段自動組立ラインシステム100の制御回路114は、バーコードまたは他の電子識別子から中古の電子デバイス104の1つに関連付けられた予備情報を識別およびロードすることができる。いくつかの実施形態では、中古の電子デバイス104の1つに関連付けられた予備情報は、中古の電子デバイス104の1つの製造元、中古の電子デバイス104の1つに関連付けられた顧客ID、中古の電子デバイス104の1つのための使用データ、中古の電子デバイス104の1つのモデル、中古の電子デバイス104の1つのための暫定等級、および/または当業者によって既知または所望の他のタイプの情報を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、複数の組立ラインステーションのうちの他のステーションは、その後、中古の電子デバイス104の1つに関連付けられた予備情報に追加および/またはそれを増強することができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のステーション102がバーコードまたは他の電子識別子を走査したことに応答して、制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つに関連付けられた予備情報、すなわち、バーコードまたは他の電子識別子から識別された予備情報を初期状態で含むデータベース内のデータベースエントリを生成することができ、複数の組立ラインステーションの他のステーションは、中古の電子デバイス104の1つに関連付けられた追加情報をデータベースエントリに保存することができる。
【0011】
上で説明されるように、第2のステーション106は、中古の電子デバイス104の1つのモデルIDを識別することができる。例えば、いくつかの実施形態では、第2のステーション106と通信する制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つに関連付けられた予備情報を使用して、中古の電子デバイス104の1つの製造元および/またはモデルを識別し、それに応答して、中古の電子デバイス104の1つのモデルIDのための一連の可能なオプションを識別することができる。
【0012】
中古の電子デバイス104の1つの製造元、モデル、および/またはモデルIDを識別するための様々な実施形態が企図される。例えば、いくつかの実施形態では、第1のステーション102または第2のステーション106は、中古の電子デバイス104の1つの第1の画像を撮像することができる撮像デバイス116を含むことができ、制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つの第1の画像を処理して、中古の電子デバイス104の1つの製造元、モデル、および/またはモデルIDを識別することができる。いくつかの実施形態では、制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つの第1の画像を、製造元、モデル、および/またはモデルIDが既知である第1の一連の予め記憶された参照画像と比較することができ、中古の電子デバイス104の1つの第1の画像に最も一致する第1の一連の予め記憶された参照画像の1つを識別することができ、中古の電子デバイス104の1つに、中古の電子デバイス104の1つの第1の画像に最も一致する予め記憶された参照画像の1つに関連付けられた製造元、モデル、および/またはモデルIDを割り当てることができる。
【0013】
追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つの第1の画像を解析して、中古の電子デバイス104の1つのサイズ、中古の電子デバイス104の1つの画面の位置、ならびにカメラおよびボタンなどの、中古の電子デバイス104のうちの1つの他の要素の位置およびサイズなどの中古の電子デバイス104のうちの1つの視覚的識別詳細を識別することができる。次いで、制御回路114は、視覚的識別の詳細を既知の電子デバイスの識別情報と比較して、中古の電子デバイス104の1つの製造元、モデル、および/またはモデルIDを識別することができる。
【0014】
追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、制御回路114は、中古の電子デバイス104の製造元、モデル、および/またはモデルIDを識別するために、デバイス認識人工知能(「AI」)プログラムまたはアルゴリズムを実行することができる。例えば、訓練モードでは、デバイス認識AIプログラムまたはアルゴリズムは、例えば、デバイス認識AIプログラムまたはアルゴリズムに、撮像された画像、センサ走査データ、および/または既知の電子デバイスの識別情報を与えることによって、中古の電子デバイスを識別するように訓練され、それに応答して、デバイス認識AIプログラムまたはアルゴリズムによって行われたデバイス識別に対して正のフィードバックおよび負のフィードバックを提供することができる。正および負のフィードバックに基づいて、デバイス認識AIプログラムまたはアルゴリズムは、訓練モード外で動作するときに、中古の電子デバイス104の1つの製造元、モデル、および/またはモデルIDを識別するために使用可能なルールおよびヒューリスティックを開発することができる。
【0015】
上で説明されるように、第3のステーション108は、例えば、中古の電子デバイス104の1つの画面および/またはカメラが割れているかどうか、またはどの程度割れているかを判定することによって、中古の電子デバイス104の1つの画面および/またはカメラの等級付けを行うことができる。いくつかの実施形態では、第3のステーション108と通信する制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つならびに中古の電子デバイス104の1つの製造元、モデル、および/またはモデルIDに関連付けられた予備情報を使用して、中古の電子デバイス104の1つの画面および/またはカメラを等級付けすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つの製造元、モデル、および/またはモデルIDを使用して、第3のステーション108またはその中の位置付け要素に対する命令を送信して、第3のステーション108に関連付けられた照明素子118および撮像デバイス120を位置付け、照明素子118および撮像デバイス120のパラメータを調整して、それによって、中古の電子デバイス104の1つの画面および/またはカメラのレンズのいずれかのひび割れを、中古の電子デバイス104の1つの電源を入れることなく識別することができ、かつ撮像デバイス120が撮像する中古の電子デバイス104の1つの領域が、そのようなひび割れを識別するために必要な領域のみに限定されるようにすることができる。
【0016】
照明素子118の様々な実施形態が企図される。例えば、いくつかの実施形態では、照明素子118は、紫外線発光素子を含むことができる。追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、照明素子118は、紫外線発光素子と独立してまたは関連して使用することができる非紫外線照明素子を含むことができる。追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、照明素子118は、中古の電子デバイス104の1つの製造元、モデル、および/またはモデルIDに基づいて、制御回路114によって調整することができる可変強度を伴う複数の、例えば3つの別個の光素子を含むことができる。例えば、照明素子118のうちの第1の素子は、第3のステーション108内のコンベヤベルトまたは移動可能なトートのセクションに対して、中古の電子デバイス104の1つが第3のステーション108に入る第1の端部に最も近い角度で位置付けられた大きな平面状の照明素子を含むことができる。次いで、照明素子118のうちの第2の素子は、コンベヤベルトまたは移動可能なトートの下に位置付けることができ、コンベヤベルトまたは移動可能なトートよりも大きい幅を含むことができ、中古の電子デバイス104の1つを下から照射するために使用することができ、これらの実施形態では、コンベヤベルトまたは移動可能なトートは、少なくとも部分的に透明であり得る。最後に、照明素子118のうちの第3の素子は、照明素子118のうちの第1の素子から第3のステーション108の反対側の端にある照明素子118のうちの第1の素子よりも、コンベヤベルトまたは移動可能なトートに垂直により近くあり得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、第3のステーション108において、異なる構成および数の照明素子118を採用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、照明素子118の物理的構成、光学特性、およびタイミング特性は、中古の電子デバイス104の1つの画面を等級付けするときに、最適化された精度、例えば、98%を超える精度を容易にするために、LED型画面などの中古の電子デバイスの異なる画面タイプに関連して使用するために変更および最適化することができる。特に、制御回路114は、LEDタイプの画面およびLCDタイプの画面のひび割れを識別する際の生産性を高めるように、照明素子118の偏光パターンと、屈折異常と、露出レートと、速度とに対する変化および最適化を補償することができる。
【0018】
中古の電子デバイス104の1つの画面および/またはカメラを等級付けするための様々な実施形態が企図される。例えば、いくつかの実施形態では、撮像デバイス120は、照明素子118が中古の電子デバイス104の1つを照射している間に、中古の電子デバイス104の1つの第2の画像を撮像することができ、制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つの第2の画像を処理して、中古の電子デバイス104の1つの画面またはカメラのレンズのひび割れを識別することができる。いくつかの実施形態では、制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つの第2の画像を、製造元、モデル、および/またはモデルIDが中古の電子デバイス104の1つの製造元、モデル、および/またはモデルIDと一致する第2の一連の予め記憶された参照画像と比較することができ、これらの実施形態では、第2の一連の予め記憶された参照画像の各々は、ひび割れのある画面、ひび割れのあるカメラレンズ、ひび割れのない画面、ひび割れのないカメラレンズ、およびそれらの組み合わせを含むことができる。このような比較に基づいて、制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つの第2の画像と最も一致する第2の一連の予め記憶された参照画像のうちの1つを識別し、中古の電子デバイス104の1つの第2の画像が、第2の一連の予め記憶された参照画像のうちの異なる参照画像とどの程度密接に一致するかに基づいて、中古の電子デバイス104の1つの画面および/またはカメラを等級付けすることができる。
【0019】
追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つの第2の画像を解析して、中古の電子デバイス104の1つの画面および/またはカメラのレンズのひび割れと合致する視覚的特性を識別することができる。次いで、制御回路114は、視覚的特性を画面および/またはカメラのレンズのひび割れを示す記憶された情報と比較して、中古の電子デバイス104の1つの画面および/またはカメラのレンズがひび割れているかどうか、またはどの程度ひび割れているかを識別し、それに基づいて中古の電子デバイス104の1つの画面および/またはカメラを等級付けすることができる。
【0020】
追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、制御回路114は、画面等級付けAIプログラムまたはアルゴリズムを実行して、中古の電子デバイス104の1つの画面および/またはカメラを等級付けすることができる。例えば、訓練モードでは、画面等級付けAIプログラムまたはアルゴリズムは、例えば、画面等級付けAIプログラムまたはアルゴリズムに、様々な等級および異なる組み合わせおよび程度のひび割れた画面および/またはカメラのレンズを伴う既知の電子デバイスの撮像された画像、センサ走査データ、および/または識別情報を与えることによって、中古の電子デバイスにおける傷および対応する等級を識別するように訓練することができ、それに応答して、画面等級付けAIプログラムまたはアルゴリズムによって割り当てられた画面およびカメラの等級の正のフィードバックおよび負のフィードバックを提供することができる。正および負のフィードバックに基づいて、画面等級付けAIプログラムまたはアルゴリズムは、訓練モード外で動作するときに、中古の電子デバイス104の1つの画面および/またはカメラを等級付けするために使用可能なルールおよびヒューリスティックを開発することができる。
【0021】
追加的または代替的に、第3のステーション108は、中古の電子デバイス104の1つの画面および/またはカメラのレンズのひび割れのうちの完全なひび割れとは異なる、またはそれに満たない中古の電子デバイス104の1つの前面上で識別された外観摩耗の量に基づいて、中古の電子デバイス104の1つの画面および/またはカメラを等級付けすることができる。
【0022】
上で説明されるように、第4のステーション110は、中古の電子デバイス104の1つの背面および/または側面を等級付けすることができる。いくつかの実施形態では、中古の電子デバイス104の1つを回転させることができ、その結果、背面が下向きなどの1つの方向に向いているときに、中古の電子デバイス104の1つが第1のステーション102、第2のステーション106、および/または第3のステーション104にあり、中古の電子デバイス104の1つが第4のステーション110にある間、背面は、第1の方向とは逆である、上向きなどの第2の方向に向く。このように、いくつかの実施形態では、第4のステーション110と通信する制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つに関連付けられた予備情報、ならびに中古の電子デバイス104の1つの製造元、モデル、および/またはモデルIDを使用して、中古の電子デバイス104の1つの背面および/または側面を等級付けすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つの製造元、モデル、および/またはモデルIDを使用して、第4のステーション110またはその中の位置付け要素に命令を送信して、第4のステーション110に関連付けられた撮像デバイス122を位置付け、その結果、撮像デバイス122が撮像する中古の電子デバイス104の1つの領域を、そのような等級付けに必要とされる領域のみに限定することができる。
【0023】
中古の電子デバイス104の1つの背面および/または側面を等級付けするための様々な実施形態が企図される。例えば、いくつかの実施形態では、撮像デバイス122は、中古の電子デバイス104の1つの第3の画像を撮像することができ、制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つの第3の画像を処理することができる。いくつかの実施形態では、制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つの第3の画像を、製造元、モデル、および/またはモデルIDが中古の電子デバイス104の1つの製造元、モデル、および/またはモデルIDと一致する第3の一連の予め記憶された参照画像と比較することができ、これらの実施形態では、第3の一連の予め記憶された参照画像の各々は、様々な程度の摩耗または他の外観損傷を含み得る。このような比較に基づいて、制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つの第3の画像に最も一致する第3の一連の予め記憶された参照画像の1つを識別し、中古の電子デバイス104の1つの第3の画像が、第3の一連の予め記憶された参照画像のうちの異なる参照画像とどの程度密接に一致するかに基づいて、中古の電子デバイス104の1つの背面および/または側面を等級付けすることができる。いくつかの実施形態では、撮像デバイス122は、単独でまたはそれと通信する複数の撮像デバイスを使用して、中古の電子デバイス104の1つの背面の1つの画像および中古の電子デバイス104の1つの側面の別の画像を撮像することができる。
【0024】
追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、制御回路114は、中古の電子デバイス104の1つの第3の画像を解析して、ひび割れ、凹み、および/または傷などの外観の損傷と合致する視覚的特性を識別することができる。次いで、制御回路114は、視覚的特性を、外観の損傷を伴う中古の電子デバイスの背面および/または側面を示す記憶された情報と比較して、中古の電子デバイス104の1つの背面および/または側面が外観の損傷を含むかどうか、およびどの程度であるかを識別することができ、それに基づいて、中古の電子デバイス104の1つの背面および/または側面を等級付けすることができる。
【0025】
追加的または代替的に、いくつかの実施形態では、制御回路114は、背面および側面等級付けAIプログラムまたはアルゴリズムを実行して、中古の電子デバイス104の1つの背面および/または側面の外観の損傷を等級付けることができる。例えば、訓練モードでは、背面および側面等級付けAIプログラムまたはアルゴリズムは、例えば、背面および側面等級付けAIプログラムまたはアルゴリズムに、様々な等級および異なる組み合わせおよび程度の外観損傷を伴う既知の電子デバイスの撮像された画像、センサ走査データ、および/または識別情報を与えることによって、中古の電子デバイスにおける外観損傷および対応する等級を識別するように訓練することができ、それに応答して、背面および側面等級付けAIプログラムまたはアルゴリズムによって割り当てられた背面および側面の等級の正のフィードバックおよび負のフィードバックを提供することができる。肯定的および否定的なフィードバックに基づいて、画面等級付けAIプログラムまたはアルゴリズムは、訓練モード外で動作するときに、中古の電子デバイス104の1つの背面および/または側面を等級付けするために使用可能なルールおよびヒューリスティックを開発することができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、多段自動組立ラインシステム100によって撮像されたいずれの画像も、顧客紛争で将来使用されるために記憶することができる。例えば、いくつかの実施形態では、制御回路114は、第1のステーション102または第2のステーション104で撮像された中古の電子デバイス104の1つの第1の画像、第3のステーション108で撮像された中古の電子デバイス104の1つの第2の画像、および/または第4のステーション110で撮像された中古の電子デバイス104の1つの第3の画像を、第1のステーション102によって生成されたデータベースエントリに保存することができる。
【0027】
上で説明されるように、分類ステーション111は、第1のステーション102、第2のステーション106、第3のステーション108、および第4のステーション110における、またはそれらからの評価に基づいて、中古の電子デバイス104の1つを、複数の出力ステーション112のうちの1つに配送することができる。例えば、複数の出力ステーション112は、(1)艶出しもしくはバッファリングを必要とする中古の電子デバイスのための第1の出力ステーション、(2)修理を必要とする中古の電子デバイスのための第2の出力ステーション、(3)特定の例外に当たる中古の電子デバイスのための第3の出力ステーション、(4)返却を必要とする中古の電子デバイスのための第4の出力ステーション、(5)リサイクルを必要とする中古の電子デバイスのための第5の出力ステーション、および/または(6)A+、A、B、C等級全部のいずれかを割り当てられた中古の電子デバイスのための他の出力ステーションを含むことができる。
【0028】
制御回路114は、図において、多段自動組立ラインシステム100の他の要素とは別個にかつ離間して示されているが、制御回路118は、多段自動組立ラインシステム100の他の要素に統合、および/またはそうでなければ他の要素と通信することができ、それによって、多段自動組立ラインシステム100の他の要素を制御および/またはそれらに命令して、本明細書において説明される方法を実行することができることを理解されたい。
【0029】
これに関して、第1のステーション102、第2のステーション106、第3のステーション108、第4のステーション110、分類ステーション111、およびそれらの様々なサブ構成要素は、単一の中央プロセッサまたは互いに結合された複数のプロセッサによって制御することができる。例えば、第1のステーション102、第2のステーション106、第3のステーション108、第4のステーション110、分類ステーション111、およびその様々なサブ構成要素の各々は、それぞれの送受信デバイスおよびそれぞれのメモリデバイスを含むことができ、それらの各々は、当業者によって理解されるように、それぞれの制御回路、例えば、制御回路114、1つ以上のそれぞれのプログラマブルプロセッサ、およびそれぞれの実行可能制御ソフトウェアと通信することができる。いくつかの実施形態では、第1のステーション102、第2のステーション106、第3のステーション108、第4のステーション110、分類ステーション111、およびその様々なサブ構成要素の各々のそれぞれの実行可能制御ソフトウェアは、ローカルコンピュータメモリ、RAM、光学記憶媒体、磁気記憶媒体、フラッシュメモリなどを含むが、これらに限定されない、それぞれの一時的または非一時的コンピュータ可読媒体に記憶することができ、第1のステーション102、第2のステーション106、第3のステーション108、第4のステーション110、分類ステーション111、およびその様々なサブ構成要素の各々のそれぞれの制御回路、それぞれのプログラマブルプロセッサ、およびそれぞれの実行可能制御ソフトウェアのいくつかまたはすべては、本明細書において説明される方法の少なくともいくつかを実行および制御することができる。
【0030】
図2および3は、ユーザデバイス202などの中古の電子デバイスを分類および等級付けすることができる別のシステム200の概略図である。図2および3に見られるように、システム200は、流入システム204と、等級付けおよび分類システム206と、制御回路208と、システム200を通してユーザデバイス202を搬送することができるプラットフォーム210と、を含むことができる。
【0031】
図2にも見られるように、いくつかの実施形態では、流入システム204は、センサ212、例えば、光電センサと、撮像デバイス214と、プラットフォーム210の第1のセクション216と、プラットフォーム210の第2のセクション218と、プラットフォーム210の第3のセクション220と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、第2のセクション218は、センサ212が第2のセクション218に近接して第1のセクション216の端部に位置し、ギャップ222が第2のセクション218と第3のセクション220との間および撮像デバイス214の視野内に位置することができるように、第1のセクション216と第3のセクション220との間に位置することができる。いくつかの実施形態では、ギャップ222は、約1.27cm(約0.5インチ)であり得、いくつかの実施形態では、第1のセクション216、第2のセクション218、および第3のセクション220は、別個のコンベヤベルトを含むことができる。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス202は、その外部に位置するデータマトリクスラベルを含むことができ、これらの実施形態では、撮像デバイス214は、データマトリクスラベルを走査して、ユーザデバイス202を制御回路208に識別することができる。
【0032】
図3に見られるように、いくつかの実施形態では、等級付けおよび分類システム206は、画面損傷検出システム224と、背面欠陥検出システム226と、側面欠陥検出システム228と、画面欠陥検出システム230と、位置付けデバイス232、例えば、ロボットアームと、第1の最終位置234と、第2の最終位置236と、第3の最終位置238と、第4の最終位置240と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1の最終位置234は、損傷した画面を有するユーザデバイス専用であり得、第2の最終位置236は、欠陥のある背面または欠陥のある側面を有するユーザデバイス専用であり得、第3の最終位置238は、欠陥のある画面を有するユーザデバイス専用であり得、第4の最終位置240は、損傷のないかつ欠陥のないユーザデバイス専用であり得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、第2の最終位置236は、欠陥のある背面のみを有するユーザデバイス専用であり得、これらの実施形態では、等級付けおよび分類システム206は、欠陥のある側面を有するユーザデバイス専用の第5の最終位置も含むことができる。
【0033】
図4は、開示された実施形態による画面損傷検出システム224の概略図であり、図5~12は、開示された実施形態による画面損傷検出システム224の他の図である。図4~8に見られるように、いくつかの実施形態では、画面損傷検出システム224は、照明素子242、例えば、ELF赤外(IR)光、と撮像デバイス244と、を含むことができ、これらの両方は、ハウジング250内に位置することができる。いくつかの実施形態では、照明素子242の配向は、プラットフォーム210に対して、例えば、プラットフォーム210の上方に角度Aで位置付けることができ、撮像デバイス244の配向は、プラットフォームに対して、例えば、プラットフォーム210の上方に角度Aで位置付けることができ、その結果、照明素子242から放射された光および撮像デバイス244の視野は、ユーザデバイス202が画面損傷検出システム224内の所定の位置に位置するときに、照明素子242から放射された光および撮像デバイス244の視野がユーザデバイス202において交わる直角246を形成することができる。
【0034】
図4、7、および9~11に見られるように、いくつかの実施形態では、画面損傷検出システム224はまた、ハウジング250の外側に位置することができる照明素子248、例えば、スペクトルIRライトを含むことができる。特に、いくつかの実施形態では、照明素子248は、プラットフォーム210の下に位置することができ、これらの実施形態では、プラットフォーム210の一部分は、照明素子248から放射される光がプラットフォーム210を通過し、プラットフォーム210の下からユーザデバイス202を照射することを可能にするために、少なくとも部分的に透明であり得る。
【0035】
図12に見られるように、いくつかの実施形態では、画面損傷検出システム224はまた、ハウジング250内に位置し、かつ第1の照明素子242の反対側にある照明素子252、例えば、ELF LEDライトを含むことができる。いくつかの実施形態では、第3の照明素子252は、照明素子242よりもプラットフォーム210に垂直により近くあり得る。
【0036】
図13は、開示された実施形態による背面欠陥検出システム226の概略図である。図13に見られるように、背面欠陥検出システム226は、背面欠陥検出システム226内にユーザデバイス202を位置付けおよび配向するための位置付けデバイス232と、照明素子252と、撮像デバイス254、例えば、ライン走査カメラと、を含むことができる。例えば、照明素子252は、地面255または地面225に対して平行なものなどの、いくつかの他の表面に対して角度Bで位置付けることができ、撮像デバイス254は、地面255または他の表面に対して角度Bで位置付けることができ、その結果、照明素子252から放射される光および撮像デバイス254の視野は、ユーザデバイス202が背面欠陥検出システム226内の所定の位置に所定の配向で位置するときに、照明素子252から放射される光および撮像デバイス254の視野がユーザデバイス202において交わる直角256を形成することができる。いくつかの実施形態では、所定の配向は、撮像デバイス254に面するユーザデバイス202の背面を含むことができる。
【0037】
図14は、開示された実施形態による側面欠陥検出システム228の概略図である。図14に見られるように、側面欠陥検出システム228は、照明素子258、例えば、インラインコントローラのシースルーバーライトと、撮像デバイス260、例えば、ライン走査カメラと、を含むことができ、これは、照明素子258の一方の側、ユーザデバイス202に近接する照明素子258の反対側に設置することができる。いくつかの実施形態では、撮像デバイス260は、テレセントリックレンズを含むことができ、これらの実施形態では、撮像デバイスは、ユーザデバイス202の画像を撮像するために照明素子258に近付くように移動されること、また照明素子258から離れるように移動されることができる。
【0038】
図15は、開示された実施形態による画面欠陥検出システム230の概略図であり、図16は、開示された実施形態による画面欠陥検出システム230の別の図である。図15に見られるように、いくつかの実施形態では、画面欠陥検出ステーション230は、プラットフォーム210に対して角度Cで位置付けることができる照明素子262、例えば、ELF LEDライトと、プラットフォーム210に対して角度Cで位置付けることができる撮像デバイス264、例えば、ライン走査カメラと、を含むことができ、その結果、照明素子262から放射される光および撮像デバイス264の視野は、ユーザデバイス202が画面欠陥検出システム230内の所定の位置に位置するときに、照明素子から放射される光および撮像デバイス264の視野がユーザデバイス202において交わる直角266を形成することができる。追加的または代替的に、図16に見られるように、いくつかの実施形態では、画面欠陥検出システム230は、照明素子270から放射される光がプラットフォーム210に垂直であるように、プラットフォーム210に平行に配向することができる照明素子270を含むことができる。
【0039】
制御回路208は、システム200の他の要素とは別個にかつ離間して図示されているが、制御回路208は、システム200の他の要素に統合、および/またはそうでなければシステム200の他の要素と通信することができ、それによって、システム200の他の要素を制御および/またはそれらに命令して、本明細書において説明される方法を実行することができることを理解されたい。
【0040】
これに関して、流入システム204、等級付けおよび分類システム206、プラットフォーム210、およびそれらの様々なサブ構成要素は、単一の中央プロセッサまたは互いに結合された複数のプロセッサによって制御することができる。例えば、流入システム204、等級付けおよび分類システム206、プラットフォーム210、およびその様々なサブ構成要素の各々は、それぞれの送受信デバイスおよびそれぞれのメモリデバイスを含むことができ、それらの各々は、当業者によって理解されるように、それぞれの制御回路、例えば、制御回路208、1つ以上のそれぞれのプログラマブルプロセッサ、およびそれぞれの実行可能制御ソフトウェアと通信することができる。いくつかの実施形態では、流入システム204、等級付けおよび分類システム206、プラットフォーム210、およびその様々なサブ構成要素の各々のそれぞれの実行可能制御ソフトウェアは、ローカルコンピュータメモリ、RAM、光学記憶媒体、磁気記憶媒体、フラッシュメモリなどを含むが、これらに限定されない、それぞれの一時的または非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶することができ、流入システム204、等級付けおよび分類システム206、プラットフォーム210、およびその様々なサブ構成要素の各々のそれぞれの制御回路、それぞれのプログラマブルプロセッサ、およびそれぞれの実行可能制御ソフトウェアのいくつかまたはすべては、本明細書において説明される方法の少なくともいくつかを実行および制御することができる。
【0041】
図17は、開示された実施形態による方法300のフロー図である。図17に見られるように、方法300は、302のように、流入システム204を始動させ、304のように、センサ212でユーザデバイス202を検出し、306のように、第1のセクション216および第2のセクション218の速度を制御して、システム200内の他のユーザデバイスに対してユーザデバイス202を等しく離間させる制御回路208を含むことができる。
【0042】
次いで、方法300は、308のように、撮像デバイス214を用いてユーザデバイス202を走査して、ユーザデバイス202を制御回路208に識別する制御回路208を含むことができる。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス202を制御回路208に識別することは、制御回路208が、ユーザデバイス202の製造元およびモデルを識別する任意の情報を受信することと、制御回路208が、ユーザデバイス202の外観等級を保存することができるユーザデバイス202のためのデータベースエントリを生成することと、を含むことができる。
【0043】
ユーザデバイス202を走査した後、方法300は、310のように、制御回路208が第3のセクション220を作動させ、ユーザデバイス202を画面損傷検出システム224に搬送することを含むことができる。次いで、方法300は、312のように、制御回路208が、(1)照明素子242を作動させるとともに、照明素子242と同時に照明素子248を作動させることと、(2)ユーザデバイス202が画面損傷検出システム224内の所定の位置にあって照明素子242および照明素子248によって照射されている間に、撮像デバイス244に、ユーザデバイス202の画面の第1の画像を撮像するように指示することと、を含むことができる。
【0044】
ユーザデバイス202の画面の第1の画像を撮像した後、方法300は、314のように、制御回路208がユーザデバイス202の画面の第1の画像を解析して、ユーザデバイス202の画面が損傷しているかどうかを判定することを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、制御回路208は、制御回路202がユーザデバイス202の第1の画像に描写されるユーザデバイス202の画面上に所定の数以上のひび割れを識別した場合、ユーザデバイス202の画面が損傷していると判定することができる。制御回路208がユーザデバイス202の画面が損傷していると判定した場合、方法300は、316のように、制御回路208が、ユーザデバイス202に最低の外観等級を割り当て、かつプラットフォーム210に対して、ユーザデバイス202を第1の最終位置234まで移動させるように指示することを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、制御回路208は、第1の押しデバイスに対して、ユーザデバイス202が画面損傷検出システム224を離れた後に、ユーザデバイス202を第1の最終位置234に関連付けられたコンベヤベルト上に押すように指示することができる。
【0045】
しかしながら、制御回路208がユーザデバイスの画面が損傷していると判定しなかった場合、方法300は、318のように、制御回路208が、位置付けデバイス232に対して、背面欠陥検出システム226内にユーザデバイス202を所定の配向で位置付けるように指示することを含むことができる。次いで、方法300は、320のように、制御回路208が、照明素子252を作動させるとともに、ユーザデバイス202が背面欠陥検出システム226内の所定の位置にあって照明素子252によって照射されている間に、撮像デバイス254に対して、ユーザデバイス202の背面の画像を撮像するように指示することを含むことができる。いくつかの実施形態では、方法300は、制御回路208が、ユーザデバイス202の背面の画像の取得中に最適な画像の鮮明度を確保するために、位置付けデバイス232に対して、ユーザデバイス202の中心を直角256の頂点に向かってまたはそれから離れるように移動させることを含むことができる。
【0046】
ユーザデバイス202が背面欠陥検出システム226内にある前後に、方法300は、制御回路208が、(1)321のように、位置付けデバイス232に対して、ユーザデバイス202を側面欠陥検出システム228内に位置付けるように指示することと、(2)照明素子258を作動させることと、(3)322のように、ユーザデバイス202のすべての側面を、撮像デバイス260の視野と側面欠陥検出システム228内の照明素子258によって放射される光とを通る際に回転させるように位置付けデバイス252に指示することと、を含むことができる。そのような回転の間、方法300は、324のように、制御回路208が、ユーザデバイス202が照明素子258によって照射されている間に、撮像デバイス260に、ユーザデバイス202の側面の画像を撮像するように指示することを含むことができる。
【0047】
ユーザデバイス202の背面の画像およびユーザデバイス202の側面の画像を撮像した直後またはそれからいくらかの時間の経過後、方法300は、326のように、制御回路208が、ユーザデバイス202の背面の画像およびユーザデバイス202の側面の画像を解析して、ユーザデバイス202の背面および/またはユーザデバイス202のいずれかの側面に欠陥があるかどうかを判定することを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、制御回路208は、制御回路202が、ユーザデバイスの背面の画像に描写されたユーザデバイス202の背面、またはユーザデバイスの側面の画像に描写されたユーザデバイス202の側面に、所定の量以上のひび割れまたは傷を識別した場合、ユーザデバイス202の背面またはユーザデバイス202の側面に欠陥があると判定することができる。制御回路208が、ユーザデバイス202の背面またはユーザデバイス202のいずれかの側面に欠陥があると判定した場合、方法300は、328のように、制御回路が、ユーザデバイス202に最低の外観等級を割り当て、かつプラットフォームに対して、ユーザデバイス202を第2の最終位置236および/または第5の最終位置に移動させるように指示することを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、制御回路208は、第2の押しデバイスに対して、ユーザデバイス202が背面欠陥検出システム226および側面欠陥検出システム228を離れた後に、ユーザデバイス202を第2の最終位置236および/または第5の最終位置に関連付けられたコンベヤベルト上に押すように指示することができる。
【0048】
しかしながら、制御回路208がユーザデバイス202の背面またはユーザデバイス202のいずれかの側面に欠陥があると判定しなかった場合、方法300は、330のように、制御回路208が、プラットフォーム210に対して、ユーザデバイス202を画面欠陥検出システム230に搬送するように指示することを含むことができる。
【0049】
ユーザデバイス202を画面欠陥検出システム230に搬送した後、方法300は、332のように、制御回路208が、照明素子262を作動させるとともに、ユーザデバイス202が画面欠陥検出システム230内の所定の位置にあって照明素子264によって照射されている間に、撮像デバイス264に対して、ユーザデバイス202の画面の第2の画像を撮像するように指示することを含むことができる。次いで、方法300は、334のように、制御回路300が、ユーザデバイス202の画面の第2の画像を解析して、ユーザデバイス202の画面に欠陥があるかどうかを判定することを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、制御回路208は、制御回路202が、ユーザデバイス202の第1またはユーザデバイス202の第2の画像のいずれかに描写されたユーザデバイス202の画面上に所定の数以上の傷を識別した場合、ユーザデバイス202の画面に欠陥があると判定することができる。制御回路208がユーザデバイス202の画面に欠陥があると判定したとき、方法300は、336のように、制御回路208が、ユーザデバイス202に中間の外観等級を割り当て、かつプラットフォーム210に対して、ユーザデバイス202を第3の最終位置238に移動させるように指示することを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、制御回路208は、第3の押しデバイスに対して、ユーザデバイス202が画面欠陥検出システム230を離れた後に、ユーザデバイス202を第3の最終位置238に関連付けられたコンベヤベルト上に押すように指示することができる。しかしながら、制御回路208がユーザデバイス202の画面に欠陥があると判定しなかった場合、方法300は、338のように、制御回路が、ユーザデバイス202に最高の外観等級を割り当て、かつプラットフォーム210に対して、ユーザデバイス202を第4の最終位置240に移動させるように指示することを含むことができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、等級付けおよび分類システム206は、画面欠陥検出ステーション230を含む必要はなく、これらの実施形態では、制御回路202が、ユーザデバイス202の画面が損傷していると判定しなかった場合、方法300は、制御回路208が、ユーザデバイス202の画面の第1の画像を再び解析して、画面に欠陥があるかどうかを判定することを含むことができる。
【0051】
いくつかの実施形態では、撮像デバイス244、撮像デバイス254、撮像デバイス260、および/または撮像デバイス264に対して、上記の識別された画像を撮像するように指示する前に、方法300はまた、制御回路208が、可能な限り最高品質の画像を取得するために、撮像デバイスのいくつかまたはすべてに対して、その様々なパラメータを調整するように指示することを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、様々なパラメータは、ライン取得レート、露出、輝度、およびコントラストを含むことができ、制御回路208は、ユーザデバイス202の色およびユーザデバイス202が撮像デバイス244、254、260、および264のそれぞれの1つに対して移動している速度に基づいて、それらのパラメータの最適値を識別することができる。これらの実施形態では、システム200は、制御回路208に送信された位置データを用いてユーザデバイス202の速度を識別することができるエンコーダと、制御回路208に送信されたRGB値データを用いてユーザデバイス202の色を識別することができるデバイスカラーセンサと、を含むことができる。
【0052】
多段自動組立ラインシステム100およびシステム200は、別個の図面に示され、別個の実施形態として説明されているが、多段自動組立ラインシステム100の任意のおよびすべてのステーション、システム、デバイス、または他の構成要素を、システム200に関連して使用することができ、システム200の任意のおよびすべてのステーション、システム、デバイス、または他の構成要素を多段自動組立ラインシステム100に関連して使用することができることを理解されたい。したがって、多段階自動組立ラインシステム100が方法300のいくつかまたはすべてを実行することができることを理解されたい。例えば、具体的であるが非限定的な例として、多段自動組立ラインシステム100の第1のステーション102および第2のステーション106は、308のように、ユーザデバイス202を識別することができる。具体的であるが非限定的な別の例として、多段自動組立ラインシステム100の第3のステーション108は、314および334のように、ユーザデバイス202の画面が損傷しているか、またはそれに欠陥があるかどうかを判定することができ、多段自動組立ラインシステム100の第4のステーション110は、326のように、ユーザデバイス202の背面またはユーザデバイス202の側面に欠陥があるかどうかを判定することができる。
【0053】
いくつかの実施形態は、上で詳細に説明されているが、他の変形が可能である。例えば、上で説明される論理フローは、所望の結果を達成するために、説明される特定の順序または逐次的な順序を必要としない。他のステップが提供され得、ステップが説明されるフローから排除され得、他の構成要素が説明されるシステムに追加され得、または説明されるシステムから除去され得る。他の実施形態は、本発明の範囲内であり得る。
【0054】
上記から、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、多数の変更および変形が行われ得ることが観察されるであろう。本明細書において説明される特定のシステムまたは方法に関して、制限が意図されない、または推測されるべきではないことを理解されたい。当然のことながら、それは、本発明の趣旨および範囲内に入るすべてのそのような変形を網羅することを意図している。
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【国際調査報告】