(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-09
(54)【発明の名称】コンテンツディスプレイに再生デバイスを適応させるシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04N 5/765 20060101AFI20230302BHJP
H04N 21/442 20110101ALI20230302BHJP
H04N 21/485 20110101ALI20230302BHJP
【FI】
H04N5/765
H04N21/442
H04N21/485
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022567197
(86)(22)【出願日】2021-01-06
(85)【翻訳文提出日】2022-09-06
(86)【国際出願番号】 US2021012344
(87)【国際公開番号】W WO2021142015
(87)【国際公開日】2021-07-15
(32)【優先日】2020-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522271487
【氏名又は名称】ソースピクチャー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ハバーマン セス
(72)【発明者】
【氏名】セトス アンドリュー
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164GA06
5C164UB41P
5C164UD01P
5C164YA18
5C164YA21
(57)【要約】
本開示の態様は、コンテンツ、ディスプレイデバイス内又はディスプレイデバイスに結合された環境センサによって検出される周囲光などの周囲条件、及び外生的データに基づいて、提示デバイスのディスプレイ設定を適応させることを含む、コンテンツの再生のための提示設定を適応させるシステム及び方法を含む。コンテンツの取り込み及び製作に関する外生的データを含む構成プロファイルを生成することができる。構成プロファイルは、適用時に、コンテンツクリエータが意図したように見えるようディスプレイ上のコンテンツの提示を拡張する提示デバイスのプロバイダ提示設定及び提示命令を含むことができる。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
提示デバイス上のコンテンツの提示を適応させる方法であって、
提示デバイス情報及びコンテンツ資産に関連付けられた構成プロファイル要求を前記提示デバイスから受信するステップと、
前記提示デバイス情報及び前記コンテンツ資産に従ってプロバイダ提示設定を検索するステップと、
前記プロバイダ提示設定及び提示命令を含む構成プロファイルを生成するステップと、
前記構成プロファイルを前記提示デバイスに送信するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記提示デバイスから環境データを受信するステップと、
を更に含み、
前記プロバイダ提示設定を検索するステップは、前記環境データ、前記提示デバイス情報、及び前記コンテンツ資産に従う、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プロバイダ提示設定は、1又は2以上の設定プロファイルを含み、前記各設定プロファイルが、環境条件に対応する、
ことを更に特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記提示命令は、前記環境データに基づいて最も近い設定プロファイルを選ぶステップを含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記提示命令は、前記環境データに基づいて2つの設定プロファイル間を計算するステップを含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記環境データは、前記提示デバイスを含む環境の周囲光レベルである、
請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記環境データは、空気品質条件である、
請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記環境データは、オーディオ信号である、
請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記提示デバイス情報及び前記コンテンツ資産に従って外生的データを検索するステップを更に含み、
前記プロバイダ提示設定を検索するステップは、前記外生的データ、前記提示デバイス情報及び前記コンテンツ資産に従う、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記構成プロファイルは更に、前記外生的データを含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記外生的データは、カメラタイプ、カメラ設定、カメラ位置、カメラモーション、カメラ回転レンズタイプ、フォーカス設定、照明設定、位置、時刻、日付、及び天気予報のうちの少なくとも1つを含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記提示デバイス情報は、製造者を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記提示デバイス情報は、モデルナンバーを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記提示デバイス情報は、ディスプレイタイプを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記ディスプレイタイプは、QLED、OLED、LCD、LED、プラズマ、マイクロLED、高精細度、超高精細度、4K解像度、及び8K解像度のうちの1つである、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
提示デバイス上のコンテンツの提示を適応させる方法であって、
提示デバイス情報及びコンテンツ資産に関連付けられた構成プロファイル要求を前記提示デバイスから受信するステップと、
前記提示ディスプレイデバイスから環境データを受信するステップと、
前記コンテンツ資産に従って外生的データを検索するステップと、
前記提示デバイス情報、前記環境データ、前記外生的データ及び前記コンテンツ資産に従ってプロバイダ提示設定を検索するステップと、
前記プロバイダ提示設定、外生的データ、及び提示命令を含む構成プロファイルを生成するステップと、
前記構成プロファイルを前記提示デバイスに送信するステップと、
を含む、方法。
【請求項17】
提示デバイス上のコンテンツの提示を適応させるシステムであって、
提示デバイス情報及びプロバイダ提示設定を格納するデータベースと、
通信インタフェースと、
プロセッサと、
を備え、
前記プロセッサが、
提示デバイス情報及びコンテンツ資産に関連付けられた構成ファイル要求を前記通信インタフェースを介して前記提示デバイスから受信し、
前記提示デバイス情報及び前記コンテンツ資産に対応する前記プロバイダ提示設定を前記データベースから検索し、
前記プロバイダ提示設定及び提示命令を含む構成プロファイルを生成し、
前記通信インタフェースを介して前記構成プロファイルを前記提示デバイスに送信する、
ように構成されている、システム。
【請求項18】
提示デバイス上のコンテンツの提示を適応させる方法であって、
コンテンツ資産を要求するステップと、
提示デバイス情報及びコンテンツ識別子をサービスプロバイダに送信するステップと、
プロバイダ提示設定及び提示命令を含む構成プロファイルを受信するステップであって、前記プロバイダ提示設定及び前記提示命令が、前記提示デバイス情報及び前記コンテンツ識別子に基づく、ステップと、
前記提示命令を実行して、前記プロバイダ提示設定に従って1又は2以上のディスプレイ設定を適応させるステップと、
を含む、方法。
【請求項19】
前記提示デバイスに結合されたセンサから環境データを取得するステップと、
前記環境データを前記サービスプロバイダに送信するステップであって、前記構成プロファイルにおける前記プロバイダ提示設定が更に、前記環境データに基づく、ステップと、
を更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記センサは、光センサである、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記センサは、空気品質センサである、
請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記センサは、マイクロフォンである、
請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記センサは、熱センサである、
請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記センサは、モーションセンサである、
請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記構成プロファイルは更に外生的データを含み、前記プロバイダ提示設定が前記外生的データに更に基づく、
請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記外生的データは、カメラタイプ、カメラ設定、カメラ位置、カメラモーション、カメラ回転レンズタイプ、フォーカス設定、照明設定、位置、時刻、日付、及び天気予報のうちの少なくとも1つを含む、
請求項26に記載の方法。
【請求項27】
前記提示デバイス情報は、モデルナンバーを含む、
請求項18に記載の方法。
【請求項28】
前記提示デバイス情報は、ディスプレイタイプを含む、
請求項18に記載の方法。
【請求項29】
前記ディスプレイタイプは、QLED、OLED、LCD、LED、プラズマ、マイクロLED、高精細、超高精細、4K解像度、及び8K解像度のうちの1つである、
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記コンテンツの提示を適応させるシステムであって、
提示デバイスと、
前記提示デバイスと通信する1又は2以上の環境センサと、
前記提示デバイス及び前記1又は2以上の環境センサと通信する構成マネージャと、
前記提示デバイス、前記1又は2以上の環境センサ及び前記構成マネージャと通信するプロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
コンテンツ資産を要求し、
サービスプロバイダから提示デバイス情報要求を受信し、
提示デバイス情報を前記サービスプロバイダに送信し、
前記提示デバイス情報に従って適応されたプロバイダ提示設定及び提示命令を含む構成プロファイルを受信し、
前記構成プロファイルを復号して前記プロバイダ提示設定及び提示命令に従って前記提示デバイスの1又は2以上のディスプレイ設定を適応させる、
ように構成されている、システム。
【請求項31】
提示デバイス上のコンテンツの提示を適応させる方法であって、
コンテンツ資産を要求するステップと、
前記提示デバイスに結合されたセンサから環境データを取得するステップと、
提示デバイス情報、前記環境データ、及びコンテンツ識別子をサービスプロバイダに送信するステップと、
前記提示デバイス情報、前記環境データ、外生的及びコンテンツ識別子に基づくプロバイダ提示設定及び提示命令を含む構成プロファイルを受信するステップと、
前記提示命令を実行して前記プロバイダ提示設定に従って1又は2以上のディスプレイ設定を適応させるステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、その内容が本明細書に完全に記載されるように引用により全体が組み入れられる、2020年1月6日に出願された米国仮出願第62/957,545号明細書、及び2020年1月6日に出願された米国仮出願第62/957,552号明細書の利益を主張するものである。
【0002】
本開示は、コンテンツの提示、詳細には、提示デバイスディスプレイを適応させるために環境及び/又は外生的データを用いるデジタルコンテンツの拡張された映像ディスプレイに向けられる。
【背景技術】
【0003】
デジタルディスプレイ及びオーディオ技術は、テレビ及びデジタルコンテンツの消費者の視聴体験を急速に著しく改良した。テレビ製造者は、今日、ブロードキャストプログラミングを観る時にビューワが固有の体験をカスタマイズするための多数の映像及びオーディオ設定、特殊効果及び他の個別化能力を提供している。これらの製造者はまた、OLED、QLED、ゾーンブラックライトLCD、マイクロLED、プラズマなどのコンテンツを提示するための多くの異なる技術、場合によっては専用の技術を開発してきた。例えば、市販されている多くのデジタルテレビは、幾つかのディスプレイ設定(コントラスト、輝度、エッジ検出、動的カラーレンジ、低音、高音など)が、「スポーツ」、「映画」、「ビビッド」、「ゲームモード」などの特定の視聴体験に対してカスタマイズされている事前定義モードを含む。このような事前設定モードは、選択された時に、ディスプレイの設定の別個の構成を適用して、TV製品の設計者が視聴されるコンテンツのタイプにとって重要であると考える特定の特徴を拡張する。
【0004】
ビューワは、視聴中のコンテンツに応じて、メニュー閲覧及び所望の設定モードの選択のシーケンスを介して事前設定モードを選ぶことができる。しかしながら、ビューワは、ビューワが特徴の利用可能度を忘れているか、又は時間がかかりすぎる、分かり難いか、又は設定が視聴されているプログラムに一致しない(例えば、ビューワが、スポーツイベントと映画、又は別の映画より暗い映画を切り替えている)の何れかのために、これらの公称特徴を利用できないことが多い。ビューワがこれらのディスプレイモードを適正に利用するためには、ビューワは、ビューワがチャネルを変える、コンテンツ入力を変える、又は観る新しいプログラムを選択する度に、冗長なメニューの閲覧及び適切なモードの選択を通る必要がある。この不便さは、一般に、選択された入力又はプログラムに関わらずビューワにビューワのディスプレイ設定を同じ構成に維持させ、更にディスプレイが提示することのできる拡張された視聴体験を提供することができない。
【0005】
重要なことは、事前設定ディスプレイ設定が、コンテンツの各特定の要素が固有である「スポーツ」又は「映画」などのプログラミングのジャンル内でも「画一的」ではなく、更に事前定義された一般化ディスプレイ設定を用いてはうまく視聴できない可能性がある。例えば、「スポーツ」設定は日中のスポーツに設計されているが、ビューワは、夜間に行われるスポーツ事象を観ており、最適未満の設定をレンダリングする。又は、かなり暗い背景(緑の芝)での日の当たる条件の屋外で撮影されたゴルフマッチは、屋内のホッケーゲーム(かなり白い背景)とは大幅に異なるディスプレイ設定を用いて良く視聴することができる。
【0006】
更に、消費者に利用可能な様々な数の視聴デバイスもまた、メディアコンテンツの提示設定を完全に最適化する場合に別の障害を与える。テレビ対応パーソナルコンピュータ、インターネットコンテンツプロバイダ、及び先進スマートフォン及びタブレットデバイスの普及により、視聴デバイスの数及び提示能力は更に、メディアコンテンツの提示を最適に拡張する能力を複雑にする。例えば、52インチのLEDテレビセットは、スマートフォンデバイス又は77型OLED又は65型LCDテレビとは大いに異なる視聴体験を提供することができる。各デバイス及びコンテンツを送信することができるネットワークのオーディオ及び映像容量が大きく異なり、これによってユーザは、コンテンツが消費されるデバイスに応じて極めて異なる視聴体験を体験することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国仮出願第62/957,545号明細書
【特許文献2】米国仮出願第62/957,552号明細書
【発明の概要】
【0008】
本開示の態様は、コンテンツ、ディスプレイデバイス内又はディスプレイデバイスに結合された環境センサによって検出される周囲光などの周囲条件、及び外生的データに基づいて、提示デバイスのディスプレイ設定を適応させるステップを含む、コンテンツの再生のための提示設定を適応させるシステム及び方法を含む。コンテンツの取り込み及び製作に関する外生的データを含む構成プロファイルを生成することができる。構成プロファイルは、適用された時に、コンテンツのクリエータが意図したように表示されるようディスプレイ上のコンテンツの提示を拡張する提示デバイスのプロバイダ提示設定及び提示命令を含むことができる。
【0009】
1つの態様によれば、提示デバイス上のコンテンツの提示を適応させる方法が開示される。提示デバイス情報及びコンテンツ資産に関連付けられた構成プロファイル要求は、提示デバイスから受信することができる。プロバイダ提示設定は、提示デバイス情報及びコンテンツ資産に従って検索することができる。プロバイダ提示設定及び提示命令を含む構成プロファイルを生成することができる。構成プロファイルは、提示デバイスに送信することができる。
【0010】
別の態様によれば、提示デバイス上のコンテンツの提示を適応させる方法が開示される。提示デバイス情報及びコンテンツ資産に関連付けられた構成プロファイル要求を提示デバイスから受信することができる。環境データは、提示ディスプレイデバイスから受信することができる。外生的データは、コンテンツ資産に従って検索することができる。プロバイダ提示設定は、提示デバイス情報、環境データ、外生的データ及びコンテンツ資産に従って検索することができる。プロバイダ提示設定、外生的データ、及び提示命令を含む構成プロファイルを生成することができる。構成プロファイルは、提示デバイスに送信することができる。
【0011】
本開示の別の態様によれば、提示デバイス上のコンテンツの提示を適応させるシステムが開示される。データベースは、提示デバイス情報及びプロバイダ提示設定を格納することができる。システムは、通信インタフェース及び、通信インタフェースを介して提示デバイス情報及びコンテンツ資産に関連付けられた構成ファイル要求を提示デバイスから受信するよう構成されたプロセッサと、を含むことができる。提示デバイス情報及びコンテンツ資産に対応するプロバイダ提示設定は、データベースから検索することができる。プロバイダ提示設定及び提示命令を含む構成プロファイルを生成することができる。構成プロファイルは、通信インタフェースを介して提示デバイスに送信することができる。
【0012】
本開示の別の態様によれば、提示デバイス上のコンテンツの提示を適応させる方法が開示される。コンテンツ資産を要求することができる。提示デバイス情報及びコンテンツ識別子は、サービスプロバイダに送信することができる。プロバイダ提示設定及び提示命令を含む構成プロファイルは受信することができる。プロバイダ提示設定及び命令は、提示デバイス情報及びコンテンツ識別子に基づくことができる。提示命令を実行して、プロバイダ提示設定に従って1又は2以上のディスプレイ設定を適応させることができる。
【0013】
別の態様によれば、コンテンツの提示を適応させるシステムは、提示デバイス、提示デバイスと通信する1又は2以上の環境センサ、提示デバイス及び1又は2以上の環境センサと通信する構成マネージャ、及び提示デバイス、1又は2以上の環境センサ及び構成マネージャと通信するプロセッサとを含むことができる。プロセッサは、コンテンツ資産を要求し、サービスプロバイダから提示デバイス情報の要求を受信し、提示デバイス情報をサービスプロバイダに送信し、プロバイダ提示設定及び提示命令を含む構成プロファイルを受信し、プロバイダ提示設定は、提示デバイス情報に従って適応され、更に構成プロファイルを復号してプロバイダ提示設定及び提示命令に従って提示デバイスの1又は2以上のディスプレイ設定を適応させるよう構成することができる。
【0014】
別の態様によれば、提示デバイス上のコンテンツの提示を適応させる方法は、コンテンツ資産を要求するステップ、提示デバイスに結合されたセンサから環境データを取得するステップ、提示デバイス情報、環境データ、及びコンテンツ識別子を、サービスプロバイダに送信するステップ、プロバイダ提示設定及び提示命令を含む構成プロファイルを受信するステップであって、プロバイダ提示設定及び命令は、提示デバイス情報、環境データ、外生的及びコンテンツ識別子に基づくことを特徴とするステップ、及びプロバイダ提示設定に従って1又は2以上のディスプレイ設定を適応させる提示命令を実行するステップを含むことができる。
【0015】
これは、以下に続く詳細な説明を良く理解できるように本開示の特徴及び技術的利点をかなり広義に概説している。本開示の追加の特徴及び利点について、以下に記載される。本開示は、本開示の同じ目的を伝えるための他の構造を修正又は設計する基礎として容易に利用できることは当業者には理解されるはずである。このような均等な構造が添付の請求項に記載される本開示の教示から逸脱しないことも、当業者には理解されるはずである。本開示の特性であると考えられる新規の特徴は、この機構及び動作方法の両方に関して、更なる目的及び利点と共に、添付図面に関して検討した時に以下の説明から良く理解されるであろう。しかしながら、各図は、例証及び説明の目的のみに提供され、更に本開示の限定の定義として意図されていないことは明確に理解されるはずである。
【0016】
本開示の特徴、性質、及び利点は、同じ参照数字が全体を通して対応して識別する図面を併用すると以下に示す詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】一部の実施形態によるコンテンツ提示ネットワークを示す図である。
【
図2】一部の実施形態による例証のコンテンツ提示デバイスの提示設定を示す図である。
【
図3】提示設定を提供する例証のコンテンツ配信構成を示す図である。
【
図4】一部の実施形態による例証のコンテンツ提示デバイスを示す図である。
【
図5】一部の実施形態による提示設定を提供するプログラミングガイドを示す図である。
【
図6】一部の実施形態によるビデオコンテンツの提示設定要求インタフェースを示す図である。
【
図7】本開示の1つの態様による概念的提示環境を示す図である。
【
図8】本開示の1つの態様によるコンテンツ取り込みシステムを示す図である。
【
図9】本開示の1つの態様によるディスプレイ適応システムのハードウェア実施の例を示す図である。
【
図10】本開示の1つの態様による提示コンテンツを適応させる例証的方法を示す図である。
【
図11】本開示の1つの態様による提示コンテンツを適応させる例証的方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に示す詳細な説明は、添付図面に関して、様々な構成の説明として意図され更に本明細書に記述する概念を実施することができる構成のみを表すことを意図していない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供するための特定の詳細事項を含む。しかしながら、これらの概念が、これらの特定の詳細なしに実施できることが当業者には明らかであろう。一部の事例では、公知の構造及び構成要素は、このような概念を曖昧にしないためにブロック図の形式で示されている。
【0019】
記載される技術は、一般に、提示デバイスを介してコンテンツを提示することに関連付けられる提示設定を管理するシステム及び方法に関する。コンテンツ(又は「コンテンツ資産」)は、一般に、媒体を介して表現することができるデータ、情報、メディアなどの何れかのタイプを含むことができる。例証の媒体は、テレビ、ラジオ、及びブロードキャストなどのオーディオ及び映像媒体、ケーブル、衛星、US ATSC1.0、ATSC3.0、UHFブロードキャスト、ストリーミング、固定媒体(DVD、ブルーレイ、デジタルダウンロード)、モバイル、ローカルネットワーク化サーバ、サブスクリプションインターネットアクセスに結び付いたIPソース、パブリックWi-Fi、アドバンスド通信ネットワーク、5G、マイクロ波、ミリメートル波、衛星C、KU、Ka及び/又はこれらのネットワーク(例えば,インターネット)形式を含むことができる。コンテンツの実施例は、限定ではないが、ビデオ、オーディオ、映画、ビデオゲーム、テレビ及びラジオプログラム、コマーシャル、ウェブサイト、画像、写真、テキスト、電子又はデジタル文書、触覚及びタクタイル知覚、情報フィード、ストリーミング媒体、及び/又はこれらの組合せを含むことができる。コンテンツは、提示デバイスにリアルタイムで送信される事前記録コンテンツ又はライブアクションコンテンツを含むことができる。
【0020】
提示デバイスは、一般に、ビューワ又は他のタイプのコンテンツ消費者にディスプレイ上でコンテンツを提示することができる当業者に現在公知であるか又は将来開発される何れのデバイスにもすることができる。ディスプレイは、提示デバイスに一体化することができるか又は別にすることができるが、通信できるように結合されたデバイスである。提示デバイスの制限ではない実施例は、テレビ、スマートテレビ、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、プロジェクタ、スマートボード、電子掲示板、デジタル表記、テーブルコンピューティングデバイス、スマートフォン、パーソナルコンピュータ(PC)、ゲームコンソール、ディスプレイモニタ又は端末、ラジオ、オーディオデバイス、スピーカ、ヘッドフォン、触覚デバイス、電子リーディングデバイス(「eリーダ」)、発光ダイオード(LED)デバイス、有機LED(OLED)デバイス、ウェアラブル画面、セットトップボックス、衛星受信機、ビデオオンデマンド(VOD)受信機、ストリーミング受信機、デジタルビデオレコーダ(DVR)、パーソナルビデオレコーダ(PVR)、ハードドライブ、フラッシュドライブ、ストレージサーバ、デジタルビデオディスク(DVD)デバイス、ブルーレイデバイスなどを含む。
【0021】
提示設定は、一般に、限定ではないが、オーディオ、映像、タクタイル、又は他のセンサ特性を含む、提示デバイスがコンテンツをどのように提示するかを構成することができるセンサ設定又はモードの何れのタイプも含む。例えば、テレビは、コンテンツを提示するディスプレイの輝度及びコントラストを構成する提示設定を有することができる。別の事例では、オーディオデバイスは、オーディオデバイスによって発せられたサウンドの低音及び高音を構成するための提示設定を有することができる。一部の態様では、提示設定は、提示デバイスの提示設定をプログラムする、指示する、制御する、又はそうでなければ管理するよう構成された提示命令に変換、フォーマット化、構造化、翻訳、又は他の方法で構成することができる。例えば、提示命令は、提示設定を提示命令に指定された設定に変えるために、提示デバイスの動作システム、ソフトウェア、及び/又はハードウェアに指示するよう構成することができる。
【0022】
一部の態様では、コンテンツに、1又は2以上の提示設定を関連付けることができる。一部の態様では、コンテンツに、コンテンツ及び/又は提示デバイス用に構成された拡張された及び/又は最適化された提示設定を関連付けることができる。一部の態様では、提示設定を、コンテンツに関連する提示デバイスに配信及び/又は他の方法でアクセス可能にすることができる。例えば、提示設定を、コンテンツと共に(例えば、提示命令の形態で)送信することができるか、又は、USB、HDMI、Thunderbolt、Wi-Fi、イーサネット、光学、Bluetooth、SDカード、近距離通信(NFC)、無線周波数(RF)などの入力デバイス又はインタフェースによって提供することができる。加えて、プロバイダ提示設定は、セットトップボックス、USBスティック、OTTデバイス、ネットワーク化サーバ、DVD、CD、ブルーレイなどの入力を介してアウトボードコネクトデバイスを経由して提供することができる。別の事例では、提示設定は、限定ではないが、プログラムガイド、電子プログラムガイド、電子プログラムガイドアプリケーション又はモバイルコンピューティングデバイスアプリケーション(「モバイルアプリ」又は「アプリ」)、及び/又はこれらの組合せを含むコンテンツを選択するためのインタフェースなどを介して、コンテンツと共にアクセス可能にすることができる。例えば、プログラミング情報を詳述する受信機デバイスに送信されるデータはまた、ビューワが閲覧するプログラムを選択した状態でビューワのディスプレイデバイスがディスプレイ設定を認識する、読み取る及び構成することができるデータを含むこともできる。
【0023】
本明細書で用いる「プロバイダ提示設定」は、一般に、提示デバイスに対して外部から構成されたコンテンツ資産に対する提示設定を指すことができる。例えば、プロバイダ提示設定は、コンテンツの最適又は要求される提示に従って提示デバイスへのコンテンツの送信前又は送信中に、コンテンツクリエータ、サービスプロバイダ、デバイス製造者、サードパーティ、外部ソフトウェアアプリケーションなどによって事前計算且つ構成することができる。本明細書で用いる「提示設定」は、一般に、実際の提示デバイス上に構成されるディスプレイ設定を指すことができる。以下の表Iは、提示デバイスの例示的提示設定をリストしている。
表I
【0024】
表Iは例示的映像提示設定を反映するが、当業者であれば、提示設定をデバイス固有にすることができ、更に異なる製造者によって作られた提示デバイスが、追加の又は幾つかの設定及び/又は異なる名前又はバリエーションを有する設定を含むことができることは理解されるであろう。加えて、表Iは例示的映像提示設定を反映するが、提示デバイスはまた、限定ではないが、低音、高音、バランス、ラウドネスなどを含むオーディオ提示設定を含むこともできる。
【0025】
一部の態様では、コンテンツの要素を送信するトランスポートストリーム又は他の配信インタフェースは、コンテンツの最適提示設定を定義する部分を含むことができる。提示デバイスは、本明細書に記載するように、適切な回路又は他のソフトウェア及び/又はハードウェアを含み、提示設定部分(例えば、提示命令)を認識し且つ読み取り、更にこれらの設定に従って提示デバイスを自動的に且つ動的に構成することができる。
【0026】
別の態様によれば、提示設定は、コンテンツ自体とは離れた別の送信で取得することができる。本明細書に記載するように、ビューワがコンテンツ資産の再生又はライブ提示を選択した時に、提示設定の要求を提示デバイスによって要求することができる。適切な提示設定は、コンテンツプロバイダ、サービスプロバイダ又は他のパーティから提示デバイスに送信することができ、提示デバイスは、現在のコンテンツ資産を表示するために提示デバイスの提示設定を適切な提示設定に適応することができる。
【0027】
一部の態様では、ビューワ又は他のコンテンツ消費者は、例えば、インターネットなどのブロードキャストネットワーク又は他のネットワークを介して、提示設定を直接検索又は「ルックアップ」することができる。このような態様では、ビューワは、ディスプレイ、又は、関連付けられる受信機デバイスの要求を初期化して、サーバ、データベース、又は他のネットワーク構成要素に提示設定をポールすることができる。一部の態様では、選択コンテンツと様々なデバイスタイプの組合せを、ネットワークに又はローカルに事前キャッシュすることができる。サーバ又は他のデバイスは、ディスプレイの提示設定を認識又は構成することができる提示デバイス、受信機デバイス又は他のデバイスに設定を送信することができる。
【0028】
一部の態様では、本明細書に記載する拡張された視聴能力は、この説明で提供される拡張されたシステムを提供するために追加の料金を支払うことを選ぶ加入者又は消費者にプレミアムサービスとして提供することができる。
【0029】
本明細書に記載する特定の実施例及び態様は、ブロードキャストケーブル又は衛星送信の使用を詳述することができるが、当業者であれば、限定ではないが、インターネット、閉回路ネットワーク、ローカル及びワイドエリアネットワーク、又は光媒体などの固定媒体、サムドライブ、又は本明細書に記載する態様の範囲から逸脱することのないこれらの組合せを含む他の配信インタフェースを用いることができることを理解するであろう。
【0030】
図1は、一部の態様によるコンテンツ提示ネットワークを示す。
図1に示すように、ディスプレイ適応システム100は、サービスプロバイダ115にコンテンツを提供するよう構成されたコンテンツプロバイダ125a-nを含むことができる。コンテンツプロバイダ125a-nは、テレビ/映画スタジオ又はブロードキャストネットワーク、ラジオチャネル、ウェブサイトプロバイダ、ポッドキャストプロバイダ、VODサービス、オーバーザトップ(OTT)サービス、コンテンツストレージ及び配信サービスなどの当業者に公知であるコンテンツプロバイダ又はクリエータの何れのタイプも含むことができる。サービスプロバイダ115は、ケーブル又は衛星ネットワークなどのネットワーク、又はインターネットなどの通信ネットワークを通じてコンテンツプロバイダ125a-nからのコンテンツにアクセスすることができる。サービスプロバイダ115は、提示デバイス105-nにコンテンツを提供することができる何れかのタイプのエンティティ又は構造体を含むことができる。例えば、サービスプロバイダ115は、テレビブロードキャストネットワーク、ケーブルテレビネットワーク、衛星テレビネットワーク、インターネットサービスプロバイダ(ISP)、ウェブサイトプロバイダ、ポッドキャストプロバイダ、VODサービス、OTTサービス、コンテンツストレージ及び配信サービス、サードパーティ提示設定プロバイダ、コンピュータデバイス広告ネットワーク、媒体分配ネットワーク、クラウドコンピューティングネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、地上波ネットワーク、モバイルネットワーク、及び/又はこれらの何れかの組合せを含むことができる。
【0031】
提示デバイス105a-nは、コンテンツを受信する及び/又はビューワ又は他のコンテンツ消費者にコンテンツを提示することができるデバイスの何れのタイプも含むことができる。提示デバイスの制限ではない実施例は、テレビ、スマートテレビ、ラップトップ、PDA、テーブルコンピューティングデバイス、スマートフォン、PC、ディスプレイモニタ又は端末、ラジオ、オーディオデバイス、スピーカ、ヘッドフォン、触覚デバイス、電子読取りデバイス、LEDデバイス、OLEDデバイス、ウェアラブル画面、セットトップボックス、衛星受信機、VOD受信機、コンテンツ受信機などを含む。
【0032】
一部の態様では、サービスプロバイダ115は、コンテンツをコンテンツプロバイダ125a-nから直接提示デバイス105a-nに送信するネットワークを含むことができる。例えば、サービスプロバイダ115は、テレビ製作スタジオのネットワーク及び関連付けられる技術を含みコンテンツを提示デバイス105a-nに直接提供することができる。別の事例では、サービスプロバイダ115は、ユーザが、ストリーミングサービス、OTTサービスなどを含む様々なコンテンツプロバイダ125a-nからのコンテンツにアクセスするのを可能にするコンテンツアクセスアプリケーション及び関連付けられるハードウェア及びソフトウェアを含むことができる。一部の態様では、コンテンツプロバイダ125a-nは、例えば、ネットワーク110を介して、提示デバイス105a-nと直接通信することができる。
【0033】
ディスプレイ適応システム100は、1又は2以上のデータストア120を含む及び/又は1又は2以上のデータストア120へのアクセスを有することができる。データストア120は、提示デバイス105a-n、サービスプロバイダ115、及び/又はコンテンツの作成、送信、及び/又は提示のためのコンテンツプロバイダ125a-nによって用いることができるコンテンツ及び又は情報を格納するよう構成することができる。一部の態様では、データストア120は、サードパーティからのデータを少なくとも一部含むことができる。例えば、データストア120は、サービスプロバイダ115及び/又はネットワーク110を介してコンテンツを受信する提示デバイス105a-nの数及びタイプ、提示デバイス105a-n提示設定、コンテンツ提示デバイス105a-nオペレーティングシステム、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はハードウェア、ビューワ又は他のコンテンツ消費者及び/又は消費者デバイスプロファイル(コンテンツ提示プリファレンスなどのプリファレンスを含む)、コンテンツクリエータ提示設定又はこれに関する推薦(例えば、コンテンツなどを作成したスタジオによって指定される推薦される提示設定)、特定の提示デバイス105a-nの提示設定を変更することができる提示命令に提示設定を翻訳する情報及び/又はアプリケーションに関連付けられる情報を含むことができる。
【0034】
図2は、本開示の一部の態様による提示デバイスの例示的提示設定を示す。
図2に示すように、提示デバイス205は、提示デバイス205がビューワ又は他のコンテンツ消費者にコンテンツをどのように提示できるかを指定するよう構成された様々な提示設定210(デバイス提示設定)を有することができる。提示設定210は、提示設定に従ってコンテンツを提示するようコンテンツ提示要素及び/又はハードウェアを制御するためにハードウェア及び/又はソフトウェアで実施することができる。従来の技術は、ユーザがメニュー又は音声起動システムを介して提示設定210にアクセスするのを可能にできる。一部の態様では、提示設定210は、ソフトウェア及び/又はハードウェア指示を介してアクセス及び/又は変更することができる。一部の態様では、提示デバイス205の提示設定210は、コンピューティングデバイス(例えば、スマートフォン、タブレットコンピューティングデバイス、スマートリモート、スマートアシスタントなど)の別のデバイスによって修正することができる。
【0035】
提示設定210は、提示デバイス205を介してコンテンツの提示を指定することができる設定の何れのタイプも含むことができる。提示設定210は、提示デバイス205及び/又はコンテンツ提示要素、ハードウェア、及び/又はこれに関連付けられるソフトウェアのタイプに基づいて構成することができる。映像ディスプレイ提示デバイス205(例えば、画面を通して映像コンテンツを提示するよう構成された提示デバイス205の何れかのタイプ)では、例証の設定は、例として及び限定ではないが、上記の表Iに列挙された設定を含むことができる。オーディオコンテンツを提示することができる提示デバイス205では、例証の設定は、限定ではないが、音量、高音、低音、フェード、バランスを含むことができる。
【0036】
一部の態様では、提示設定210は、スポーツ又は映画などのコンテンツの特定のタイプ、又はビビッド、ソフト、又はダークなどの提示特徴に一般的に向けられる事前に構成された提示設定を含む提示モードを含むことができる。例えば、「スポーツ」設定は、デバイス製造者の意見に基づいて特定のスポーツイベントの提示を更に拡張するためにディスプレイの特定のオーディオ/映像特性を調節する。特定のライブスポーツイベントの性質は、高速ペースアクションのより鮮明なピクチャを提示するために拡張された輝度及び/又は高いコントラストを要求することができる。対照的に、「映画」などの設定は、ディスプレイの鮮明度及び輝度を下げて映画館でビューワが体験するようなより映画的な提示を提供することができる。
【0037】
しかしながら、これらの事前設定モードの多くは、設定間を交互に切り替えるビューワの不便さと時間のかかる動作の性質に起因して、役に立たなくなることが多い。例えば、提示モードを切り替えるために、ビューワは、幾つかのメニュー及び他の手順を進んで所望のモードを位置付け且つ選択する必要がある。加えて、ビューワが、チャネルを変更するか又は利用可能なプログラミングコンテンツをサーフィンしたい場合、視聴体験を最大限にするために、ビューワは、ビューワが観ると決めたチャネル毎に、新しい事前設定モードを再構成するか又は適用しなければならない。
【0038】
更に、しかしながら、従来の事前設定モードは、コンテンツ自体の固有の違い、コンテンツが取り込まれた又は製作された条件、又はコンテンツクリエータ及びプロデューサ自体によって予測される最適提示設定を利用できない場合に多数の技術的欠点の影響を受ける。「映画」などの設定は、単一の事前設定モードでは対応できない様々なプロデューサ及び撮影カメラマンの多くの撮影/取り込みスタイルがあるので制限がある。
【0039】
別の実施例として、全てのスポーツが製造者の事前設定モードによって定義された同じ設定調節を要求するわけではない。異なるスポーツイベントは、フレームレート、日中/夜間製作などを含む最適結果のための異なる設定を要求するであろう。屋内イベント対屋外イベントは、可変設定制御を要求することができる。「スポーツ」設定は、一般に、このモードのパラメータの1つのセットを有する。しかしながら、多くのスポーツは、同一の条件で撮影されていない。屋外日中フットボールゲームは、提示パラメータの1つのセットで良く見ることができるが、屋内ホッケーゲームは、提示パラメータの別のセットによって良く見ることができる。ディスプレイの提示モードの制限された数では、以前に選択されたモード内でこのような条件の違いに対応することができない。
【0040】
加えて、全ての提示デバイスが同様であることはない。提示デバイスは、スマートフォン、タブレット、LEDディスプレイ、LCD、ディスプレイ、OLEDディスプレイなどに関わらず、パネルタイプ、CPU、ソフトウェアなどを含む大きく変化する技術に頼る。異なる製造者によって作られる以外の同じサイズ及びディスプレイ技術の2つのデバイスでも、調節することができる多くの異なる設定を有することになる。
【0041】
一部の態様では、コンテンツを符号化して、コンテンツの特定の要素に関係するプロバイダ提示設定及び/又は提示命令(例えば、「媒体パッケージ」を形成する)を含むことができる。例えば、コンテンツプロバイダ125a-n又は他のコンテンツクリエータは、コンテンツのプロバイダ提示設定を決定して、例えばコンテンツを消費するユーザ体験を最適化することができる。プロバイダ提示設定は、提示命令を送信する、受信する、又は他の方法でアクセスすることができる様々なデバイスによって対処できる提示命令にフォーマット化、翻訳、又は他の方法で変更することができる。
【0042】
例えば、コンテンツの特定の要素のプロバイダ提示設定は、特定の提示デバイス又はオペレーティングシステム、ハードウェア、及び/又はこれらのソフトウェアによって読み取ることができる提示命令に翻訳して、実際に提示設定の変更を起こすことができる。スポーツイベントのテレビプログラムは、提示命令と共に宛先テレビに送信して、テレビプログラムにチューニングされた時に「スポーツ」ディスプレイモードに切り替えることができる。別の事例では、映画を再生する時の特定の値及び/又は値の範囲に輝度を設定するよう提示デバイスに指示する提示命令と共に、VOD映画を提示デバイス(又はテレビ、スマートテレビ、スマートフォン、タブレットなど)にダウンロードすることができる。提示デバイスは、映画を観ない時又は別の事象が起こった場合にオリジナル設定(例えば、「低バッテリ」事象が起こった場合に輝度レベルを下げる)に戻ることができる。
【0043】
本明細書で用いるプロバイダ提示設定は、提示命令とする、提示命令を含む、及び又は構成プロファイルで提示命令の形態を取ることができる。従って、構成プロファイルを送信する、受信する、構成する、設定する、決定する、指定する、又は他の方法で構成プロファイルに関連付けるステップを伴う本明細書の説明は、これに関連付けられる提示命令を含むことができる。例えば、構成プロファイルを送信するステップは、本明細書で開示するように、プロバイダ提示設定、提示デバイスがディスプレイを適応させる提示命令、及び追加のデータを送信するステップを含むことができる。
【0044】
一部の態様では、構成プロファイルは、ブロードキャストネットワーク又はインターネットを通じて(例えば、サービスプロバイダ115及び/又はネットワーク110を介して)提示デバイス205に送信して提示デバイス205の提示設定を変更することができる。1つの制限ではない実施例では、コンテンツストリームの一部分が、ストリーミングされる特定のコンテンツに特別に合わせられた特定のオーディオ/映像ディスプレイ設定(すなわち、プロバイダ提示設定及び提示設定を実施する提示命令)を詳述する構成プロファイルパッケージを含むことができる。一部の態様では、合わせられたオーディオ/映像設定(すなわち、提示設定210)に類似の構成プロファイル、及び提示設定を実施する提示命令を含むコンテンツパッケージを、提示デバイス205にダウンロードするか又は他の方法で提示デバイス205によってアクセスすることができる。
【0045】
場合によっては、構成プロファイルは、コンテンツの特定の要素に対して又は「仲間」に対する一部の場合(例えば、同じシリーズの別のエピソード、又は他の方法で関係のあるコンテンツ)に生成することができ、これによって構成プロファイルをコピーするか又はアルゴリズム的に生成することができる。1つの態様によれば、リテラルマッチがない場合、アルゴリズム的に識別されたコンテンツの他の要素又はアルゴリズム手段を存在させ新しい構成ファイルを決定することができる。
【0046】
特定の態様によれば、構成プロファイルは、コンテンツ自体とは別に送信することができる。例えば、コンテンツ資産はブロードキャストチャネルを通じて取得することができるが、構成プロファイルは、別のチャネル、ネットワーク、又はインターネットなどの他のインタフェース、サイドロード媒体デバイスなどを通じて要求及び取得することができる。本明細書に記載するように、提示デバイス205は、構成プロファイルを受信して更にコンテンツ資産の要求及び取得と同時に提示命令に従って提示ディスプレイを適応することができ、これによってコンテンツの最初から提示命令及び設定に従って再生が表示される。
【0047】
図3は、提示設定を提供する例証のコンテンツ配信構成を示す。
図3に示すように、複数のコンテンツストリーム又はチャネルS1-S5(「コンテンツストリーム」)は、提示デバイス105a-n及び/又は提示デバイス205などの提示デバイス(図示せず)に送信することができる。コンテンツストリームS1-S5は、提示デバイスにコンテンツを提供するよう構成されたコンテンツパッケージC1-C5を含むことができる。コンテンツパッケージC1-C5は、構成プロファイルPS1-PS5を含むことができる及び/又は構成プロファイルPS1-PS5に関連付けることができる。本明細書で開示するように、
図3に示した構成プロファイルPS1-PS5は、コンテンツパッケージC1-C5と共に送信することができるが、他の取得及び配信インタフェースを実施して、構成ファイル、プロバイダ提示設定、及び/又は提示命令を提供することができる。
【0048】
一部の態様では、構成プロファイルPS1-PS5は、宛先提示デバイスのプロバイダ提示設定を指定する様々な設定及び設定の値を含むことができる。一部の態様では、構成プロファイルPS1-PS5は、提示デバイスの1又は2以上の特定のタイプのプロバイダ提示設定を実施するための情報を含むことができる。例えば、構成プロファイルPS1-PS5は、様々なブランド、モデル、解像度、スケーリング、アスペクト比、高精細特性(例えば、高解像度(HD)、超高解像度(UHD)、4K、8K、HDR、標準解像度、及びこれらのバリエーション)、及びテレビのサイズに対する様々な提示設定及び/又はソフトウェア及び/又はハードウェア指示などのテレビの様々なタイプの情報を含むことができる。例えば、4K解像度で記録及び作成された媒体コンテンツはまた、このようなコンテンツを低解像度にスケーリングするプロバイダ提示設定を含むか又はこれを関連付けることもできる。別の例では、構成プロファイルPS1-PS5は、同じコンテンツパッケージC1-C5のための、テレビ、タブレットコンピュータデバイス、スマートフォンなどの様々な提示設定及び/又はソフトウェア及び/又はハードウェア指示などの様々なタイプのデバイスの情報を含むことができる。このように、コンテンツパッケージC1-C5は、複数の提示デバイスに送信することができ更に構成プロファイルPS1-PS5の1つのセットで様々なタイプの提示デバイスを構成するための構成プロファイルPS1-PS5を含むことができる。
【0049】
一部の態様では、コンテンツパッケージC1-C5の構成プロファイルPS1-PS5、又は他の要求されるコンテンツ資産は、提示デバイスの特定のタイプ又はクラス(例えば、テレビ、タブレットコンピューティングデバイス、スマートフォン)に固有とすることができる。加えて、構成プロファイルPS1-PS5は、特定の製造者の提示デバイスに固有とすることができる。例えば、第1コンテンツパッケージC1は、特定のテレビの構成プロファイルPS1(製造者、モデルナンバー、寸法、ディスプレイ技術、解像度などによって定義)を有することができ、同時に第2コンテンツパッケージC1´は、コンテンツパッケージC1と同じコンテンツを含むことができるが、異なるタイプのテレビ又は異なるタイプのデバイス(例えば、タブレットコンピューティングデバイス)の異なる構成プロファイルPS1´を含むことができる。
【0050】
図4は、一部の態様による例証の提示デバイスを示す。
図4に示すように、構成プロファイルPS1の形式のプロバイダ提示設定は、提示デバイス405によって受信することができる。提示デバイスは、提示デバイス405によって(例えば、受信機、チューナ、プロセッサ、通信ポートなどを介して)受信された構成プロファイルPS1を復号するよう構成された復号器410を有することができる。復号器410は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組合せで実施することができる。一部の態様では、復号器410は、提示デバイス405のネイティブ又は一体型ソフトウェアアプリケーション及び/又はハードウェア要素とすることができる。一部の態様では、復号器410は、サードパーティハードウェア及び/又はソフトウェア要素を含むことができる。例えば、復号器410は、提示デバイス405及び/又は提示デバイス405と通信することができるコンピューティングデバイス(例、テレビ又はセットトップボックスと通信するタブレットコンピューティングデバイス)で動作するよう構成されたソフトウェアアプリケーションを含むことができる。別の例では、復号器410は、通信インタフェース(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、HDMIポート、イーサネットポート、無線(WiFi)通信要素、Thunderbolt、光学、Bluetooth、SDカード、NFC、RFなど)を介して提示デバイスに接続するよう構成されたハードウェアデバイス(例えば、ドングル又はドライブ)を含むことができる。一部の態様では、構成プロファイルPSIは、デバイス可読又は走査可能なバーコード、クイックレスポンス(QR)コードなどの視覚指示子を経由して、又はBluetooth(登録商標)、近距離通信(NFC)、又は他の通信プロトコルを介して送信及び実施することができる。
【0051】
復号器410は、構成プロファイルPS1に含まれる提示命令に基づいて提示デバイス405のプロバイダ提示設定415を認識、読み取り更に再構成するよう構成することができる。例えば、コンテンツ資産が、ケーブル又は衛星ボックスのチューニング動作などを介してビューワによって選択されたか、又はブラウザ又はオンデマンドサービスを介してユーザによって選択された時に、復号器410は、構成プロファイルPS1を識別し、プロファイルに含まれる提示命令及び様々なデータ設定を読み取り、更にディスプレイに構成プロファイルPS1にリストされたオーディオ/映像設定をプロバイダ提示設定の定義された値に自動的に構成させるよう構成することができる。
【0052】
一部の態様では、このような構成動作は、自動的に起こることができ更にビューワに「見えない」ようにすることができる。他の態様では、ディスプレイ適応システムは、特定の設定が加えられた(更に肯定的選択又は拒否、又は事前に決められた期間後の自動選択へのデフォルトを要求することができる)ことを指示する情報メッセージをビューワに提供することができる。
【0053】
一部の態様では、構成PS1は、コンテンツが、サービスプロバイダ、ネットワーク、又は提示デバイス405に直接拡散される準備ができた時にコンテンツクリエータ又はエディタによって定義することができる。従って、構成プロファイルPS1で定義された設定は、所与のコンテンツを消費するための最適設定を決定する専門家によって完璧に定義及び選択することができる。一部の態様では、本明細書に記載するように、構成プロファイルPS1は、提示デバイス405に関連付けられるユーザ又は環境条件を検出するよう構成されたセンサに基づいて決定及び/又は修正することができる。一部の態様では、構成プロファイルPS1-PS5は、ビューワ及び/又は提示デバイスに関連付けられるユーザプロファイル及び/又はユーザプリファレンスに基づいて決定及び/又は修正することができる。一部の態様では、インターネットサービス(例えば、ウェブサイト、ソーシャルネットワークサービス、ブログなど)を介して取得される好ましい及び/又は提案される設定などの構成プロファイルPS1-PS5は、サードパーティユーザに基づいて決定及び/又は修正することができる。
【0054】
一部の態様では、コンテンツ資産に対するユーザ設定は、エンティティ及び/又はアプリケーションが同じコンテンツ資産又は他のコンテンツ資産に使用する将来のプロバイダ提示設定の生成のためにコンテンツ資産のユーザ提示設定を学習するのを可能にするためにプロバイダ提示設定を生成するよう構成されたエンティティ又はアプリケーションに送信することができる。
【0055】
上述のように、オーディオ設定は、構成プロファイルPS1を介して構成することもできる。オーディオ機能が、内部スピーカを備えたデバイスなどの提示デバイス405の内部にある態様では、オーディオ特性は、提示デバイス405自体を介して構成することができる。外部ホームシアター受信機などの外部オーディオ機能を含む提示デバイス405では、外部ホームシアター受信機は、構成プロファイルPS1からのデータに基づいて外部スピーカを認識する、読み取る及び再構成するために類似のプロバイダ提示設定を受信することもできる。提示デバイス405は更に、外部オーディオ機能と通信するよう構成又は指示して、外部オーディオ機能の構成プロファイルPS1を指定することができる。別の例として、位置がオーディオサンプリングされ、次にこれらのサンプルがこの位置のオーディオダイナミクスを再作成するのに用いられる。更なる例として、ノートルダム寺院で録音されたコンサートは、サウンド処理を起動してノートルダム寺院にいるように再生を行うことができる。
【0056】
図5は、一部の態様による提示設定を提供するプログラミングガイドを示す。
図5に示すように、プログラミングガイド505(例えば、電子プログラミングガイド(EPG))は、構成プロファイルPS1-PS11を提示デバイス及び/又は提示デバイスと通信するデバイスを介してEPG505にアクセスするユーザに提供するよう構成することができる(例えば、EPG505は、テレビに動作可能に結合されたタブレットコンピューティングデバイスを介してアクセスされる)。EPG505は、チャネルリスト520及び各チャネルの関連付けられるコンテンツリスト525を含むことができる。チャネルリスト520は、ブロードキャストチャネルなどの複数のコンテンツソース(過去及び未来のブロードキャストコンテンツを含む)、VOD、DVR、PVR、コンピューティングデバイス(例えば、コンピューティングデバイスに格納されたコンテンツ)、及び複数のコンテンツプロバイダなどの複数のコンテンツソースからのコンテンツを含むことができる。EPG505は、映像コンテンツ510(例えば、画像、ビデオ、トレーラ、プロモーションなど)及びコンテンツリスト525の選択されたコンテンツ項目などのコンテンツに関連付けられる情報515を提示するよう構成することができる。EPG505は、当業者に公知である追加の特徴を含むことができる。
【0057】
EPG505を介してアクセス可能であるコンテンツC1-C11に、構成プロファイルPS1-PS11を関連付けることができる。一部の態様では、構成プロファイルPS1-PS11は、サービスプロバイダによって取得されたメタデータに含めて電子プログラミングガイドを読み込むことができる。一部の態様では、ビューワは、コンテンツC1にチューニングするか又は選択することができ更に提示デバイスは、プログラムガイド情報に添付された構成プロファイルPS1からデータを認識し更に読み取るよう構成することができる。提示設定の受信(及び必要な場合は復号)に応答して、提示デバイスのディスプレイは、構成プロファイルPS1のプロバイダ提示設定にリストされた値に従って自動的に再構成することができる。一部の態様では、EPG505を介したコンテンツC1の選択は、ユーザが構成プロファイルPS1の提示設定を実施したいかどうかを要求するプロンプト(例えば、
図6のプロンプト620を参照)を呼び出すことができる。
【0058】
一部の態様では、EPG505を介したコンテンツC1の選択は、ユーザが対応する構成プロファイルPS1をダウンロード又は他の方法でアクセスしたいかどうかを要求するプロンプトを、例えば、サードパーティ(例えば、コンテンツクリエータ、サービスプロバイダ、提示デバイス製造者、又はこのような情報を提供する専用サービス)から呼び出すことができる。
【0059】
図6は、一部の態様によるビデオコンテンツの要求インタフェースを示す。
図6に示すように、ビデオコンテンツ610は、提示デバイス605を介して提示することができる。一部の態様では、プロバイダ提示設定は、コンテンツ資産の特性及び/又は提示設定又は提示命令などのコンテンツ資産に関連付けられた情報(例えば、サービスプロバイダ、コンテンツディストリビュータ、及び/又はサードパーティによって提供される)に基づいて自動的に決定及び/又は修正することができる。一部の態様では、プロバイダ提示設定は、自動コンテンツ認識(ACR)処理などを介して、コンテンツ認識情報に基づいて決定、修正、及び/又はアクセスすることができる。一部の態様では、提示デバイス605と通信することができるコンピューティング要素625は、コンテンツ認識を容易にするよう構成することができる。一部の態様では、コンピューティング要素625は、ソフトウェア(例えば、モバイルアプリ、スマートテレビアプリケーションなどのソフトウェアアプリケーション)及び/又はハードウェア(例えば、単体で又はソフトウェアと組み合わせてコンテンツ認識機能を提供するよう構成されたプロセッサ及び/又は他の回路)を含むことができる。一部の態様では、コンピューティング要素625は、提示デバイスに一体化することができる(例えば、スマートテレビ、タブレットコンピューティングデバイスなどの中のハードウェア及びソフトウェア)。一部の態様では、コンピューティング要素625は、提示デバイス605と通信することができる第1コンピューティングデバイス(例えば、タブレットコンピューティングデバイス)に一体化することができる。一部の態様では、コンピューティング要素625の構成要素は、コンピューティングデバイスで動作可能とすることができ、更に他の構成要素は、提示デバイスで動作可能とすることができる(例えば、提示デバイスのハードウェア及び/又はソフトウェア構成要素を制御する及び/又は接続するよう構成されたタブレットコンピューティングデバイスのソフトウェア)。
【0060】
一部の態様では、コンピューティング要素625は、サービスプロバイダ、コンテンツプロバイダ、提示デバイス605、又はこれらのある組合せに存在することができる。コンピューティング要素625は、コンテンツディストリビューションシステム100及び/又はこの構成要素(例えば、
図1のサービスプロバイダ115、コンテンツプロバイダ125a-n、提示デバイス105a-n、及び/又はデータストア120)と通信することができる。一部の態様では、コンピューティング要素625は、ディストリビュートコンピューティングネットワーク又はクラウドコンピューティングネットワーク又はデータストレージシステム(「クラウド」)を含む他のネットワーク630と通信することができる。
【0061】
一部の態様では、コンテンツ資産(例えば、ビデオコンテンツ610)に関連付けられる情報は、コンテンツ資産及び/又は類似のコンテンツ資産に関するデータを包含するデータソース、クラウド630から取得することができるか、又は実際のコンテンツ資産の分析に基づいて決定することができる。例えば、コンピューティング要素625は、提示デバイス605を介して提示されるビデオコンテンツ610などの、提示デバイスを介して(例えば、ACR技術を介して)提示されるコンテンツ資産のウォーターマーク、フットプリント、シグネチャ、又は他の特性を受信及び/又は決定するよう構成することができる。
【0062】
別の事例では、コンテンツ資産を分析して、コンテンツ資産のタイプ(例えば、ブロードキャストテレビビデオ、ウェブベースのビデオ、VODビデオ)、サブジェクト又はカテゴリ(例えば、スポーツ、映画、ジャンル)、提示特性(例えば、光レベル、サウンドレベル、カラー)など、推薦されるか又は最適の提示設定に関係付けることができる特定の特性を決定することができる。一部の態様では、プロバイダ提示設定は、コンテンツ認識情報に基づいて決定及び/又は修正することができる。
【0063】
一部の態様では、コンテンツ認識は、提示デバイス605を介して提示されるコンテンツ資産の決定された提示特性に基づいて、提示デバイス605の提示設定を自動的に且つ動的に変更するよう構成された動的処理とすることができる。一部の態様では、デバイス情報は、コンテンツ資産の消費の持続時間に渡って又はコンテンツ切り替え(例えば、テレビプログラムの異なる提示命令及びコマーシャルを挟み込む異なる提示命令)のためにデバイス提示設定を動的に調節するためのデータ及び/又は指示を含むことができる。例えば、プロバイダ提示設定は、映画の暗いシーンに対して輝度を上げることができ更に映画の明るいシーンでは輝度を下げることができる。従って、提示デバイス605によって受信される異なるコンテンツセグメント(プログラム及びコマーシャルセグメントなど)は、異なるプロバイダ提示命令及び設定に関連付けることができる。
【0064】
グラフィカルユーザインタフェース(GUI)要素615(例えば、オーバレイ、バナー、ポップアップ、透明ウィンドウなど)は、選択肢620によって提示デバイス605の画面に提示して、コンテンツに関連付けられるプロバイダ提示設定を選択することができる。例えば、ビューワは、スマートテレビ、又はタブレットコンピューティングデバイスなどのテレビを介した映画の視聴を開始することができる。映画は、本明細書に記載する様々なソースを介してアクセスすることができる。コンピューティング要素625は、映画を分析するか又は他の方法で、映画、映画のコンテンツ、又はこの特性を認識するためにこれに関連付けられる情報にアクセス又は受信することができる。例えば、コンピューティング要素625は、映画に符号化されるか又は他の方法で関連付けられるウォーターマーク、フィンガープリント、シグネチャ、又は他のデータ要素にアクセスすることができる。ウォーターマークへのアクセスに応答して、コンピューティング要素625は、クラウド630、コンテンツディストリビューションシステム100、又はコンテンツディストリビューションシステム100の構成要素と通信して、コンテンツを識別する及び/又はコンテンツに関係するプロバイダ提示設定を取得することができる。提示デバイス605は、プロバイダ提示設定を受信する及び/又はプロンプト620を提供して、プロバイダ提示設定を実施及び/又はダウンロードすることができる。
【0065】
一部の態様では、コンピューティング要素625は、提示デバイス605の識別されたコンテンツ及び/又はアドレス(例えば、IP又はMACアドレス)又は他の識別情報(例えば、プロバイダ加入者識別子)を含むことができる要求を、クラウド630、コンテンツディストリビューションシステム100、又はコンテンツディストリビューションシステム100の構成要素に送信することができる。これに応じて、クラウド630の該当する構成要素、コンテンツディストリビューションシステム100、又はコンテンツディストリビューションシステム100の構成要素は、例えば、コンピューティング要素625又は提示デバイス605の通信構成要素を介して、プロバイダ提示設定又は構成プロファイルを提示デバイス605に送信することができる。このように、ユーザは、処理中にアクティブにサーチ又は介入する必要なくプロバイダ提示設定に自動的にアクセスする、実施する、及び/又は受信することができる。
【0066】
制限ではない実施例では、ユーザは、ストリーミングサービスを介してスマートテレビでテレビプログラムを観ている。テレビプログラムは、この送信にウォーターマークを符号化しておくことができる。ウォーターマークは、スマートテレビで動作するソフトウェアアプリケーションによって検出される。ウォーターマークの検出は、ソフトウェアアプリケーションをトリガしてサービスプロバイダデータベース又は他のストレージに要求を送信することができる。本明細書で開示するように、サービスプロバイダは、このような情報を提供するコンテンツクリエータ、プロデューサ、ディストリビュータ、又は他のパーティの何れかとすることができる。要求は、テレビプログラムを識別して更にスマートテレビのIPアドレス及び提示デバイス情報を提供することができる。サービスプロバイダは、要求を受信して更にテレビプログラム及び特定の提示デバイスの推薦されるプロバイダ提示設定(及び/又はディスプレイサイズ(ディスプレイサイズの範囲)、製造者、モデルナンバー、及び/又は他の特性(例えば、HD、UHD)などの追加の識別情報)のルックアップを実行することができる。サービスプロバイダは、提示デバイスの推薦されるプロバイダ提示設定に関連付けられる提示命令を含む構成プロファイルをIPアドレスに送信することができる。提示デバイスは、提示命令を受信して更にプロバイダ提示設定を実施する選択をするプロンプトをユーザに提供することができる(代替として、ユーザは、プロンプトなしに常にプロバイダ提示設定を実施するデフォルト設定を提供することができる)。提示デバイスは、ソフトウェアとハードウェアの組合せを介して、提示デバイスの提示設定を調節するためのユーザ選択に応答してプロバイダ提示設定を実施することができる。
【0067】
一部の態様では、ユーザに、デバイス製造者、又はサードパーティデバイス設定エンティティなどのオーディオ/映像設定を拡張することに特化することができる、コンテンツプロバイダ、サービスプロバイダ、及び/又は他のサードパーティプロバイダからの最適提示設定を検索する選択肢を与えることができる。加えて、複数のサービスプロバイダが構成プロファイル又はプロバイダ提示設定を提供する場合に、ユーザに、所望のプロバイダを選択する選択を提示することができる。
【0068】
一部の態様では、提示設定へのアクセス及び/又は提示設定の自動構成は、例えば、サービスプロバイダ、コンテンツプロバイダ、及び/又はサードパーティによって、プレミアム又は有料サービスとして提供することができる。例えば、ケーブル又は衛星プロバイダ、又はインターネット加入サービスは、追加の料金の支払いを選択した加入者のための拡張されたオーディオ/映像設定の機能を提供することができる。
【0069】
図7は、本開示の特定の態様による、例示的コンテンツ提示環境700を示す。環境700は、提示デバイス705、1又は2以上のスピーカ710、カウチ715又はビューワが座ってコンテンツを観ることができる他の座席、及び、例えばフロアランプ730、テーブルランプ735、及び1又は2つの窓750、これを介した太陽755又は夜間の街路灯760などの外部光源を含む幾つかの光源を含むことができる。本開示の特定の態様によれば、1又は2以上のセンサを環境700に存在させて更に提示デバイス705に動作可能に結合することができる。例えば、周囲光センサ720及び/又はマイクロフォン723を提示デバイス705に一体化させるか又は他の方法で提示デバイス705に動作可能に結合することができる。別の例として、空気品質モニタ725も環境700に存在させて更に提示デバイス705に動作可能に結合することができる。別の態様によれば、センサは、ホーム制御デバイス、アシスタンス又はモノのインターネット(IOT)構成デバイスに含めることができる。
【0070】
一部の態様では、センサは、提示デバイスに動作可能に結合する(例えば、提示デバイスのプロセッサ又は他のハードウェアに動作可能に結合する)ことができる。一部の態様では、センサ215は、提示デバイス205に動作可能に結合しなくてもよい。一部の態様では、センサ215は、別の提示デバイス105a-n(例えば、テレビと通信するコンピューティングデバイス)、サービスプロバイダ115、ネットワーク110、コンテンツプロバイダ125a-n、又はこれらの何れかの組合せなどのディスプレイ適応システム100の少なくとも一部分と通信することができる。このように、センサ215によって取得された情報を用いて、一部の態様による提示設定210を指定することができる。
【0071】
本開示の態様によれば、コンテンツが提示されている環境条件を用いて、コンテンツの最適ディスプレイのために提示デバイス705の提示設定を適応させることができる。環境センサは、提示設定及び/又は提示設定の最適化又は構成に関係付けることができる情報を測定又は他の方法で取得することができるセンサの何れのタイプも含むことができる。センサの制限ではない例は、フォトセンサ、光センサ、デシベル、温度センサ、及びモーションセンサを含むことができる。一部の態様では、センサからのデータを用いて、高品質ディスプレイを保証するために提示設定を適応又は更に適応することができる。
【0072】
1つのこのようなセンサは、周囲照明条件を検出するために実施される周囲光センサ720を含むことができる。周囲光センサ720は、周囲光センサの読取り値を提示デバイスに報告することができる。対応する周囲環境に対するプロバイダ提示設定を含む構成ファイルを要求して更に提示デバイス705に送信することができる。
【0073】
1つの態様によれば、周囲光センサ720は、周囲光の量を検出するために用いることができ更にマイクロフォン723は、プロバイダ提示設定を更に要求及び構成するために用いることができるサウンド特性を検出することができる。例えば、周囲光センサ720は、ディスプレイ上又はディスプレイの近くに配置されたフォトセンサ、又は光メータとすることができ、提示デバイス705のディスプレイに入射する光の量を検出することができる。次に周囲光センサ720からのデータを用いて、プロバイダ提示設定に従ってディスプレイを適応させる、一般に、プロバイダ提示設定、一般に、コンテンツが元々どのように視聴されるようデザインされたかに対して検討することなく高品質ディスプレイを更に保証するための輝度レベルに従って、ディスプレイを適応することができる。このような構成は、目の疲れを低減するか又は無くすために実施することができる。
【0074】
本開示の1つの態様によれば、ディスプレイ適応システムは、周囲光の所与の量に対して事前計算された特定の構成プロファイルを含むことができる。構成プロファイルは、事前に計算された周囲光読取り値に加えて、特定の提示デバイス又はディスプレイモデル及び視聴されるコンテンツの識別を更に含むことができる。
【0075】
本開示の1つの態様によれば、コンテンツプロバイダ、コンテンツクリエータ、サービスプロバイダなどは、幾つかのプロバイダ提示設定を決定することができる。周囲光検出器720は、コンテンツ情報及び特定の提示デバイス705(又はディスプレイ)タイプと共に報告して、事前に計算されたプロバイダ提示設定を有する構成プロファイルをフェッチすることができる。次にコンテンツ資産の適切な構成プロファイルファイルは、コンテンツを視聴するべき周囲光レベルに従って提示デバイス705に戻される。例えば、コンテンツプロバイダは、異なるプロバイダ提示設定を各々が定義する3つの設定プロファイルを定義することができる。設定プロファイル構成は、低光、中光、及び高光条件に対して作成することができる。このような設定プロファイルでは、制限なしに上記の表1にリストしたものを含むディスプレイ設定を、3つの設定プロファイルの1つに従って周囲光センサ720から受信された読取り値が与えられた場合に最適視聴に対して設定することができる。低光周囲検出が提示デバイス705から送信された場合、低光設定に対応するプロバイダ提示設定を、提示デバイス705に適用されるよう構成プロファイルで送信することができる。
【0076】
1つの態様によれば、コンテンツクリエータは、クリエータがコンテンツを視聴すべきであると信じる方法に従って及び照明条件の制限された数の下で設定プロファイル及び対応するプロバイダ提示設定を定義することができる。例えば、コンテンツクリエータは、各光レベルに対する最適提示設定を決定する場合に、低、中及び高光レベルで実験的にコンテンツを観察することができる。これらの設定プロファイルは、コンテンツがビューワによって再生され更に周囲光センサ720によって検出及び報告された光レベルに一致する時に、構成プロファイルの一部として又は別々に格納及び送信することができる。
【0077】
更に、設定プロファイルの無限数を周囲光センサレベルの無限数に対して作成できるが、これを行うのは実際的ではない可能性がある。従って、1つの態様によれば、ディスプレイ適応システムは、検出される周囲光のバウンディングレベルに基づいてプロバイダ提示設定の中間セットを導出する、補間するか又はアルゴリズム的に生成することができる。例えば、周囲光センサ720が低レベルと中レベルの間の光レベルを検出及び報告した場合、本システムは、検出されたレベルに最も近いプロファイルを知的に識別して更に2つのプロファイル間を補間してアドホック設定プロファイルを生成することができる。アドホック設定プロファイルは、より最適な視聴体験のためにディスプレイ設定を改変するための以前に定義されたプロファイル設定への動的調節を含むことができる。検出された光レベルが低光閾値に近い場合、アドホック設定プロファイルは、増加した光レベルを考慮に入れる特定の調節によって、低光プロファイルに類似するよう設定を調節することができる。
【0078】
1つの態様によれば、例えば、オンデマンド又はストリーミングプログラムを、ビューワによって要求することができる。要求の一部として、又は次の送信としての何れかで、限定ではないが、製造者、モデル、サイズ、ディスプレイパネル技術、バックライトなどの情報を含むデバイス情報、及び周囲光レベルをコンテンツプロバイダに送信することができる。周囲光レベルは、提示デバイスにオンボードの周囲光センサ720から取得することができるか、又は別であるが通信可能に結合されたセンサから取得することができる。周囲光レベルの受信時に、ディスプレイ適応システムは、提示デバイス705、光レベル及び選択されたコンテンツに対応する設定プロファイルを、構成プロファイルの一部として又は別々に生成する、要求する、又は検索することができる。設定プロファイルは、限定ではないが、コンテンツクリエータ、サービスプロバイダ、収集されたビューワデータなどを含むソースの何れの数からも取得することができる。本システムは、上述のように、光レベル(低光、中光、高光)の最も近いマッチに従って設定プロファイルを含む構成プロファイルを取得することができる。本システムは更に、コンテンツ及びコンテンツが視聴される環境にディスプレイ設定を最適に適応させるために最も近いマッチと次に近いマッチの間を更に補間することができる。1つの態様によれば、例えば、平均値定理を用いて、2つの事前定義された設定プロファイル間を補間することができる。構成プロファイル及び/又は設定プロファイルは、コンテンツ送信あり又はなしに及び/又はコンテンツ送信内で又はコンテンツ送信以外で送信することができる。結果として、コンテンツ及び指示が提示デバイス705によって受信され、現在の構成プロファイルに従って提示設定を構成する。1つの態様によれば、プロバイダ提示設定は、提示命令に従って適用することができ、これによってコンテンツ間の遷移及び/又はコンテンツの変化が、ビューワによるわずかの知覚又は知覚なしにスムーズに実行される。
【0079】
1つの態様によれば、周囲光センサ720は、環境における照明条件を定期的に及び/又は継続的にモニタ及び報告することができ、これによって、周囲照明が変化した場合に、ディスプレイ適応システムは、相応して新しい又は更新されたプロバイダ提示設定を要求する、取得する、調節する及び/又は適用することができる。例えば、コンテンツ資産の再生が、光が太陽755から環境に存在する窓750を通る午後に行われるが、コンテンツが再生を続けるにつれて、太陽755は暗闇又は街路灯760からの外部光の何れかに移行してゆき、周囲照明の変化を考慮に入れた更新された構成プロファイルを要求し適用することができる。同様に、フロアランプ730又はテーブルランプ735などの内部光源の何れかをターンオン又はオフすることで、周囲光センサ720に照明における変化を報告させ、更に本システムに更新された周囲光条件に従って更新された構成プロファイルを要求させることができる。1つの態様によれば、遅延を環境センサで実施することができ、これによって検出された変化が短期間だけ存在する(例えば、ランプが短くターンオンされ更に短期間内で再度ターンオフされた)場合、変更は要求されない。
【0080】
1つの態様によれば、追加の環境センサは、周囲光センサ720とは別に又は周囲光センサ720に結合して動作し、プロバイダ提示設定における所望の変化を起こすことがある追加の環境条件を検出及び報告することができる。例えば、マイクロフォン723は、エコーの環境におけるサウンド、又は他の周囲雑音を継続してモニタすることができる。空気品質モニタ725は、コンテンツがどのように観られるかに更にこの結果どのように適応できるかに影響を与えることがある空気条件に対する変化について、煙、CO、CO2などを周囲空気条件で継続的にモニタして、プロバイダ提示設定の変化を介して、最適視聴を保証することができる。
【0081】
本開示の別の態様によれば、提示デバイスは、コンテンツ及びコンテンツの送信に関係付けられる外生的データ及び/又はメタデータに従ってコンテンツセグメントを最適に表示するよう適応又はチューニングすることができる。ディスプレイ設定を最適化するためにコンテンツ自体に完全に、又は一部頼るのではなく、本開示の態様は、コンテンツ自体を作成した人、コンテンツ自体が作成された場所、時間、及び方法に関するデータを用いたディスプレイ設定の収集、処理及び適応を含む。
【0082】
本明細書で用いる外生的データは、表示されるコンテンツを作成した、製作した、又は他の方法で編集した人、表示されたコンテンツが作成された、製作された、又は他の方法で編集された場所、時間、及び方法に関係付けられ且つ関するデータ及びメタデータを含むことができる。このようなデータの制限ではない例は、カメラタイプ、カメラ設定、カメラ位置、カメラモーション、カメラ回転(例えば、ジブ、ワイヤハングカメラ、ハンドヘルドステディカム、スカイカムなどの使用)レンズタイプ、フォーカス設定、照明設定、位置、時刻、日付などを含むことができる。1つの態様によれば、この外生的データを、送信されるコンテンツに添付する、プロバイダ提示設定の一部として構成プロファイルに含む、又は別々に送信することができ、更に外生的データを用いて、コンテンツを表示する提示デバイスに提示設定を適応させることができる。
【0083】
オブジェクトが、フレームレート又はリフレッシュレートが取り込むことができるより速く動く可能性がある特定の高速コンテンツ送信では、伝統的なシステムは、画像の連続性を提供するか又は送信及びディスプレイのためにコンテンツを「スムーズ」にするために複雑な補間及び推定技術に頼る。このような画像処理は、コンピューテーション的に高価であり更に信頼できない可能性があり、更にコンテンツクリエータが作品に対して想定したものに反して望ましくない視聴体験を生じる可能性がある。
【0084】
一方では、コンテンツがどのように作成されたかに関する追加の詳細及びデータを知ることで、最適設定の提示デバイスでコンテンツを送信及び表示する場合の多大な利点を提供することができる。例を挙げると、カメラ設定、カメラモーション、カメラの回転など含む、コンテンツがどのように取り込まれた及び/又は編集されたかに関する詳細を知り更に組み入れることで、複雑なコンピューテーション及び不正確又は歪められた推定値の必要性を無くすことができる。ディスプレイ適応システムの態様は、現実性及びコンテンツクリエータが消費されるコンテンツをどのように予想したか、又は、ライブ製作、又はライブと事前に記録されたコンテンツの組合せとしてどのように消費されるかに従って、コンテンツが真の形式で表示されることを可能にできる。
【0085】
1つの態様によれば、ディスプレイ適応システムは、構成プロファイルの一部分として含まれた外生的データと共にコンテンツを受信することができる。本システムは、外生的データに関連付けられる提示命令から提示デバイスのディスプレイを最適に適応させる方法及び最適再生のための設定を決定することができる。1つの態様によれば、本システムは、提示デバイス自体に存在することができるか、又はブロードキャスト又はサービスプロバイダサーバからのアップストリームに存在することができる。適応システムが提示デバイス自体に存在する場合、デバイスは、コンテンツと共に外生的データを受信し更に分析し、最適ディスプレイ設定を決定し、更に決定された設定に従ってディスプレイを調節することができる。
【0086】
適応システムが提示デバイスの外側に存在する場合、ディスプレイを適応させるのに必要な情報をデバイスに問い合わせる要求を提示デバイスに行うことができる。このような情報は、限定ではないが、デバイスタイプ、ディスプレイサイズ、製造者、モデルナンバー、シリアルナンバー、利用可能なディスプレイ設定などを含むことができる。適応システムは、この情報を用いて提示デバイスの適切な設定を決定することができる。適切な設定が決定された状態で、適切な設定をデータストリーム又は構成プロファイルの一部としてコンテンツに添付することができる。提示デバイスは、コンテンツの受信に応じて、外生的データに基づくプロバイダ提示設定を含む提供された提示命令を処理して、コンテンツの表示を開始する前に(又はコンテンツの表示と同時に)ディスプレイ設定を調節することができる。
【0087】
本開示の1つの態様によれば、プロバイダ提示設定を提示の中間で適応できるようにプロバイダ提示設定をコンテンツによってセグメント化することができる。外生的データは、セグメント化する、又は景色、照明、サウンド、取り込みスタイル、フォーカス情報又はコンテンツの最適ディスプレイを維持するために提示設定の修正を要求することができる他の変化に関するセグメント情報を含むことができる。例えば、映画の特定のシーンが夜に撮影され更に次のシーンが次の日の昼間に撮影された場合、外生的データは、このような変化を反映することができ、更に適応システムは、このようなデータを処理して、シーン変化での提示デバイスのディスプレイ設定を最適プロバイダ提示設定の新しいセットに動的且つシームレスに調節することができる。
【0088】
同様に、適応システムは、ライブブロードキャスト又は提示を提供する場合に外生的データを利用することができる。ライブコンテンツ提示の消費は、照明の変化、天気、自然発生的な事象などを含む不確定且つ未知の状態を提示する可能性がある。
【0089】
本開示の態様によれば、外生的データを、適応システムによって頻繁に更新し且つ処理して、ライブ事象が視聴される場合のプロバイダ提示設定を調節することができる。例えば、サッカーゲームなどのスポーツイベントが日の当たる明るい天気条件の下で始まったが、続いて日暮れ(又は雨又は雪の荒天)に延長した場合、フィールドでの照明条件、天気情報、時間又は日、日没データなどを含むことができる外生的データを、更新及び処理して、コンテンツの表示を最適化するためにゲーム中に提示設定を適応させることができる。
【0090】
図8は、本開示の1又は2以上の態様に従ってプロバイダ提示設定を生成するために外生的データを生成して、取り込み且つ使用することができる概念的コンテンツ取り込みデバイス800を示す。コンテンツ取り込みデバイス800は、コンテンツを取り込み、格納し、及び/又は送信するカメラなどの画像化デバイス805を含むことができる。画像化デバイス805は、回転デバイス815及び/又は1又は2以上のケーブル810などの1又は2以上のモーションデバイスを含むか又はこれに結合することができる。画像化デバイス805は、ケーブル810及び回転デバイス815をリモートに用いて制御して、所望の位置及びポーズに画像化デバイス805を位置付けることができる。特にサッカーゲーム又は他のスポーツ事象などのライブコンテンツ取り込みでは、ゲームのアクションを追跡する画像化デバイスを高速で移動させて且つ向けることができる。例えば、画像化デバイスの速度、加速度、回転速度及び回転角度を含む外生的データを取り込み且つ用いて、画像化デバイスによって取り込まれたコンテンツの最適プロバイダ提示設定を生成することができる。1つの態様によれば、外生的データを用いて、提示デバイスに送信される構成プロファイルに含まれるプロバイダ提示設定を生成することができる。実行された時に、画像化デバイス815によって取り込まれたコンテンツを表示する時に提示デバイスのディスプレイにプロバイダ提示設定を適用する提示命令と共にプロバイダ提示設定を送信することができる。
【0091】
別の態様によれば、外生的データは、クリエータのビジョン及び要求に従ってコンテンツを体験するための最適ディスプレイ設定を指示するコンテンツクリエータによって供給される情報を含むことができる。このような情報は、スクリプトノート、照明角度、照明レベル、リフレッシュレート、フレームレートなどを含むことができる。このような情報を提供することで、コンテンツクリエータに、クリエータが意図したようにコンテンツを真に体験する消費者にとっての方法だけでなく、ストーリーテリング及び提示における創造性の別の次元をクリエータに可能にすることができる。
【0092】
本開示の1又は2以上の1又は2以上の態様によれば、ディスプレイ適応ツールのセットは、機械学習及び人工知能を用いて組み立て且つ適応させることができる。このようなシステムでは、学習モジュールは、経時的にディスプレイ設定を自動的に適応させる方法及びディスプレイを最適化するために外生的データを処理するシステムの複数の事例を記録且つ学習することができる。例えば、特定のコンテンツが作成され、外生的データが取り込まれるか又は記録されていない場合、訓練されたディスプレイ適応ツールは、類似のコンテンツの以前の学習に基づいてこのようなコンテンツを表示するディスプレイを適応することができる。このようなシステムは、送信の制限が与えられた場合に外生的データへの頻繁な更新がコンピューテーション的に高価であるか又は可能でない可能性がある場合にライブ送信に特に有利とすることができる。
【0093】
図9は、本開示の態様による、ディスプレイ適応システム900のハードウェア実施の例を示す図である。ディスプレイ適応システム900は、テレビ、タブレット、スマートフォン、又は他のコンピューティングデバイスの構成要素とすることができる。例えば、
図9に示すように、ディスプレイ適応システム900は、テレビ928の構成要素である。当然ながら、本開示の態様は、テレビ、タブレット、スマートフォン、ゲームコンソール、ホームシアターシステム、又は他の提示デバイスなどの他のデバイスも、ディスプレイ適応システム900を用いることが予期される場合に、テレビ928の構成要素であるディスプレイ適応システム900に制限されない。
【0094】
ディスプレイ適応システム900は、バス930によって一般的に表されるバスアーキテクチャによって実施することができる。バス930は、自動運転システム900及び自動運転システムの全体的な設計制約の特定の適用に応じて相互接続バス及びブリッジの何れの数も含むことができる。バス930は、プロセッサ920、通信モジュール922、位置モジュール918、センサモジュール902、ディスプレイモジュール926、プランニングモジュール924、及びコンピュータ可読媒体914によって表される、1又は2以上のプロセッサ及び/又はハードウェアモジュールを含む様々な回路を互いにリンクする。バス930はまた、当技術で公知である、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、及びパワー管理回路などの様々な他の回路をリンクすることもでき、及び従って、更に説明しないものとする。
【0095】
ディスプレイ適応システム900は、プロセッサ920、センサモジュール902、構成プロファイル908、通信モジュール922、位置モジュール918、ディスプレイモジュール926、プランニングモジュール924、及びコンピュータ可読モジュール914に結合された送受信機916を含む。送受信機916は、アンテナ934に結合される。送受信機916は、送信媒体を通じて様々な他のデバイスと通信する。例えば、送受信機916は、ユーザ又はリモートデバイスからの送信を経由してコマンドを受信することができる。別の例として、送受信機916は、提示デバイス情報などの情報を、構成プロファイル908からサーバ(図示せず)に送信することができる。1つの態様によれば、本明細書に記載する構成プロファイル908は、USB、HDMI、Thunderbolt、Wi-Fi、イーサネット、光学、Bluetooth、SDカード、近距離通信(NFC)、無線周波数(RF)、又は他の通信インタフェースを含む無線ネットワーク又は有線インタフェースを通じて入力と通信するオフラインシステムとすることができる。
【0096】
ディスプレイ適応システム900は、コンピュータ可読媒体914に結合されたプロセッサ920を含む。プロセッサ920は、本開示による機能を提供するコンピュータ可読媒体914に格納されたソフトウェアの実行を含む処理を実行する。ソフトウェアは、プロセッサ920によって実行された時に、ディスプレイ適応システム900に、テレビ928、又はモジュール902、908、914、916、918、920、922、924、926の何れかなどの特定のデバイスに対して記載された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体914はまた、ソフトウェアを実行する時にプロセッサ920によって操作されるデータを格納するのにも用いることができる。コンピュータ可読媒体914は、USBスティック又はSDカードで、又は本明細書に記載するようにアウトボード接続デバイスで、リモート又は中間サーバから制御されるファームウェア又はプリケーションソフトウェアとしてデバイスにダウンロード可能なOEMとすることができるか、又はこれを含むことができる。
【0097】
センサモジュール902を用いて、第1センサ906、第2センサ904、及び第3センサ905などの異なる環境センサを介した測定値を取得することができる。第1センサ906は、環境内及び/又はディスプレイに入射する周囲光レベルに対するフォトセンサ又は光メータなどの周囲光センサとすることができる。第2センサ904は、マイクロフォンなどのオーディオセンサとすることができる。第3センサ905は、煙検出器、CO又はCO2モニタ、又は別の環境センサなどの空気品質センサとすることができる。当然ながら、本開示の態様は、例えば、モーション、熱、ソナー、及び/又はレーザなどの他のタイプのセンサが、センサ904、905、906の何れに対しても予期される場合には前述のセンサに制限されない。第1センサ906、第2センサ904、及び/又は第3センサ905の測定値は、本明細書に記載する機能を実施するために、コンピュータ可読媒体914に結合された、プロセッサ920、センサモジュール902、ディスプレイ適応システム908、通信モジュール922、位置モジュール918、ディスプレイモジュール926、プランニングモジュール924の1又は2以上によって処理することができる。1つの構成では、第1センサ906、第2センサ904及び第3センサ905によって取り込まれたデータは、送受信機916を介して外部デバイスに送信することができる。第1センサ906、第2センサ904及び第3センサ905は、テレビ928に一体化することができるか、又はテレビ928と通信することができる。
【0098】
位置モジュール918を用いて、テレビ929の位置を決定することができる。例えば、位置モジュール918は、全地球測位システム(GPS)を用いてテレビ928の位置を決定することができる。通信モジュール922を用いて、送受信機916を介した通信を容易にすることができる。例えば、通信モジュール922は、WiFi、長期進化(LTE)、3G、4G、4Gなどの異なる無線プロトコルを介して通信能力を提供するよう構成することができる。通信モジュール922を用いて、ディスプレイ適応システム900のモジュールではないテレビ928の他の構成要素と通信することもできる。
【0099】
ディプレイモジュール926を用いて、テレビ928のディスプレイにコンテンツ資産を提示することができる。ディスプレイモジュール926は、構成プロファイル908及びセンサモジュール902、及び他のモジュールに結合して、本明細書に記載するように、プロバイダ提示設定910及び提示命令915に従ってテレビ928の提示設定を適応させることができる。
【0100】
ディスプレイ適応システム900はまた、提示命令915の実行をプランニング又はスケジューリングするプランニングモジュール924も含む。特に格納されたコンテンツ又はコンテンツのスケジューリングされた記録では、プランニングモジュール924は、ディスプレイ適応システム900の他のモジュールに結合してコンテンツの次に来る提示又はコンテンツ記録に基づいて構成プロファイルの要求及び取得をスケジューリングすることができる。1つの構成では、プランニングモジュール924は、ユーザ入力が予想される(例えば、予測される)時にユーザ入力を無効にするか又は応じて、事前設定提示モード又は別個の提示設定を適用することができる。
【0101】
ディスプレイ適応システム900のモジュールは、プロセッサ920で実行され、コンピュータ可読媒体914に存在する/格納されるソフトウェアモジュール、プロセッサ920に結合された1又は2以上のハードウェアモジュール、又はこれらのある組合せとすることができる。
【0102】
構成プロファイル908は、センサモジュール902、送受信機916、プロセッサ920、通信モジュール922、位置モジュール918、ディスプレイモジュール926、プランニングモジュール924、及びコンピュータ可読媒体914と通信することができる。1つの構成では、構成プロファイル908は、センサモジュール902からセンサデータを受信する。センサモジュール902は、第1センサ906、第2センサ904、及び/又は第3センサ905からセンサデータを受信することができる。本開示の態様によれば、センサモジュール902は、データをフィルタして雑音を取り除く、データを符号化する、データを復号する、データをマージする、データを抽出するか、又は他の機能を実行することができる。代替の構成では、構成プロファイル908は、第1センサ906、第2センサ904及び/又は第3センサ905から直接センサデータを受信することができる。
【0103】
図9に示すように、構成プロファイル908は、本明細書に記載する通り、プロバイダ提示設定910を含むことができる。プロバイダ提示設定910は、本明細書に記載する通り、1又は2以上の周囲照明条件の設定プロファイル910などの1又は2以上の設定プロファイル912を含むことができる。構成プロファイル908はまた、プロバイダ提示設定910が提示命令915を介して選択され且つ適用されているコンテンツ資産に関する外生的データ913を含むこともできる。提示命令915は、プロセッサ920によって分析又は実行される実行可能指示又は他の情報を含み、プロバイダ提示設定910をディスプレイモジュール926、及びテレビ928の他のモジュールに適用することができる。
【0104】
構成プロファイル908は、センサモジュール902からセンサ情報を受信して更にプロバイダ提示設定910に対する要求を、送受信機916を介して、サービスプロバイダに送信することができる。要求は、提示される(又は提示されるはずの)コンテンツの識別と共に、製造者、モデルナンバー、サイズ、ディスプレイ技術などを含む提示デバイス情報を含むことができる。サービスプロバイダは、本明細書に記載する通りに、要求を受信することができ、更にプロバイダ提示設定910、及びプロバイダ提示設定910を実施する提示命令915を含む構成プロファイルを提供することができる。送信される構成プロファイルはまた、プロバイダ提示設定を生成するのに用いられる外生的データを含むこともできるか、又は構成プロファイルからこのような情報を省くことができる。
【0105】
構成プロファイル909の受信時に、提示命令915をプロセッサ920によって復号及び実行することができ更にプロバイダ提示設定910をコンテンツ資産を表示するためのテレビ926のディスプレイモジュール926に適用することができる。プランニングモジュール924は、第1センサ906、第2センサ904及び/又は第3センサ905から更新された環境情報を定期的に及び/又は継続的にセンサモジュール902に問い合わせることができる。環境が十分な程度変化した場合、構成マネージャは、新しい又は更新された構成プロファイル909を要求することができる。更に、コンテンツに変化がある場合、新しい構成プロファイル909を要求することができる。
【0106】
1つの態様によれば、外生的データ又はコンテンツ自体が、プロバイダ提示設定910に対する変更を決定付けることができる。このような場合、構成マネージャ908は、更新された構成プロファイル909を要求することができる。1つの態様によれば、1又は2以上の構成プロファイル909、或いはプロバイダ提示設定910の1又は2以上のセット及び提示命令915は、所与のコンテンツ資産に関連付け更にコンテンツが再生される場合にパッケージとして又は定期的に構成マネージャ908に配信することができる。例えば、映画が夜の1又は2以上のシーン及び日中の1又は2以上のシーンを含む場合、構成プロファイルは、提示命令915を介して適用することができるセグメント化プロバイダ提示設定910を含むことができる。プランニングモジュール924は、映画におけるシーンの変化の時間に提示命令を受信し更にセグメント化プロバイダ提示設定910を適切に適用することができる。
【0107】
本教示に基づいて、当業者は、本開示の範囲が、本開示の何れかの他の態様とは独立して実施されるか又はこれと組み合わされるかに関わらず、本開示の何れの態様も網羅することを意図すると理解すべきである。例えば、装置を実施することができるか、又は方法を、示した態様の何れの数を用いても実施することができる。加えて、本開示の範囲は、前述した本開示の様々な態様に加えて、又はこれら以外に、他の構造、機能、又は構造及び機能を用いて実施されるこのような装置又は方法を網羅することを意図する。本開示の何れの態様も請求項の1又は2以上の要素によって実施できることが理解されるはずである。
【0108】
「例示的」という語は、実施例、インスタンス、又は例証として用いる」ことを意味するために本明細書で用いられる。「例示的」として本明細書に記載する何れの態様も、必ずしも好ましいか又は他の態様よりも有利であるとして解釈されるものではない。
【0109】
特定の態様を本明細書に記載しているが、これらの態様の多くの変形及び置き換えは本開示の範囲内に入る。好ましい態様の一部の利益及び利点が言及されているが、本開示の範囲は、特定の利益、使用又は目的に制限されるものではない。逆に、本開示の態様は、異なる技術、システム構成、ネットワーク及びプロトコルに広範囲に適用可能であるものとし、これらの一部が、好ましい態様の図及び以下の説明に例として示されている。詳細な説明及び図面は単に、添付の請求項及びこの等価物によって定義される本開示の範囲を制限するのではなく本開示の例証に過ぎない。
【0110】
本明細書で用いる「決定する」という用語は、多種多様な動作を包含する。例えば、「決定する」は、計算する、コンピュータ計算する、処理する、導出する、調査する、ルックアップする(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造のルックアップ)、確定するなどを含むことができる。加えて、「決定する」は、受信する(例えば、情報を受信する)、アクセスする(例えば、メモリのデータにアクセスする)などを含むことができる。更にまた、「決定する」は、解決する、選択する、選ぶ、規定するなどを含むことができる。
【0111】
本明細書で用いる項目のリストの「少なくとも1つ」を指す語句は、単数を含むこれらの項目の何れかの組合せを示す。例として、「a、b、又はcの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、及びa-b-cを網羅するものとする。
【0112】
本開示に関して記載した様々な例証の論理的ブロック、モジュール及び回路は、本開示で論じられた機能を実行するよう特に構成されたプロセッサによって実施又は実行することができる。プロセッサは、ニューラルネットワークプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、離散的ゲート又はトランジスタ論理、離散的ハードウェア構成要素又は本明細書に記載する機能を実行するよう設計されたこれらの何れかの組合せとすることができる。代替として、プロセッサシステムは、本明細書に記載するニューロンモデル及びニューラルシステムのモデルを実施する1又は2以上のニューロモルフィックプロセッサを含むことができる。プロセッサは,マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は本明細書に記載するように特に構成される状態機械とすることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと結合した1又は2以上のマイクロプロセッサ、又は本明細書に記載するようにこれらの他の特殊構成として実施することもできる。
【0113】
本開示に関して記載する方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、又は双方の組合せで実施することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電子的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ディスク、CD-ROM又は他の光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ又は他の磁気ストレージデバイス、又は指示又はデータ構造の形態で所望のプログラムコードを運ぶか又は格納するために用いることができ且つコンピューティングシステムによってアクセスすることができる何れかの他の媒体を含むストレージ又は機械可読媒体に存在することができる。ソフトウェアモジュールは、単一の指示、又は多くの指示を含むことができ、更に異なるプログラム間で、更に複数のストレージ媒体に渡って幾つかの異なるコードセグメントを通じて分散させることができる。ストレージ媒体は、プロセッサが、ストレージ媒体から情報を読み取り更にストレージ媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合することができる。代替として、ストレージ媒体は、プロセッサに一体化させることができる。
【0114】
本明細書に開示する方法は、記載した方法を達成するための1又は2以上のステップ又は動作を含む。方法のステップ及び/又は動作は、請求項の範囲から逸脱することなく互いに置き換えることができる。換言すると、ステップ又は動作の特定の順序が指定されない限り、特定のステップ及び/又は動作の順序及び/又は使用は、請求項の範囲から逸脱することなく修正することができる。
【0115】
記載する機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの何れかの組合せで実施することができる。ハードウェアで実施される場合、例示的ハードウェア構成は、デバイスに処理システムを含むことができる。処理システムは、バスアーキテクチャによって実施することができる。バスは、処理システムの特定の応用及び総体的な設計制約に応じて相互接続バス及びブリッジの何れの数も含むことができる。バスは、プロセッサ、機械可読媒体、及びバスインタフェースを含む様々な回路を互いにリンクすることができる。バスインタフェースを用いて、ネットワークアダプタを、なかでも、バスを介して処理システムに接続することができる。ネットワークアダプタを用いて、信号処理機能を実施することができる。特定の態様では、ユーザインタフェース(例えば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティックなど)をバスに接続することもできる。バスはまた、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、パワー管理回路などの様々な他の回路をリンクすることもでき、これは当技術で公知であり、更に従ってこれ以上は説明をしないものとする。
【0116】
プロセッサは、バスの管理、及び機械可読媒体に格納されたソフトウェアの実行を含む処理を行うことができる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記載言語、又はこれ以外を示すかどうかに関わらず、指示、データ、又はこれらの何れかの組合せを意味するものと解釈されたい。
【0117】
ハードウェア実施では、機械可読媒体は、プロセッサとは別の処理システムの一部とすることができる。しかしながら、当業者が容易に理解するように、機械可読媒体、又はこの何れの部分も、処理システムの外部にあるものとすることができる。例として、機械可読媒体は、送信ライン、データによって変調される搬送波、及び/又はデバイスとは別のコンピュータ製品を含むことができ、全てがバスインタフェースを介してプロセッサによってアクセスすることができる。代替として、又は付加的に、機械可読媒体、又はこの何れの部分も、キャッシュ及び/又は専用レジスタファイルを備えることができる場合などに、プロセッサに一体化させることができる。論じられる様々な構成要素を、ローカル構成要素などの特定の位置を有するものとして記載できるが、これらはまた、分散コンピューティングシステムの一部として構成される特定の構成要素などの様々な方法で構成することもできる。
【0118】
機械可読媒体は、幾つかのソフトウェアモジュールを含むことができる。ソフトウェアモジュールは、送信モジュール及び受信モジュールを含むことができる。各ソフトウェアモジュールは、単一のストレージデバイスに存在することができるか又は複数のストレージデバイスに渡って分散させることができる。例として、ソフトウェアモジュールは、トリガ事象が起こった時にハードドライブからRAMにロードすることができる。ソフトウェアモジュールの実行中に、プロセッサは、指示の一部をキャッシュにロードしてアクセス速度を上げることができる。1又は2以上のキャッシュラインは次に、プロセッサによる実行のための特殊用途レジスタにロードすることができる。以下にソフトウェアモジュールの機能を示す時に、ソフトウェアモジュールからの指示を実行する時にこのような機能がプロセッサによって実施されることが理解されるであろう。更にまた、本開示の態様が、このような態様を実施するプロセッサ、コンピュータ、機械、又は他のシステムの機能の改良を結果として生じることが理解されるはずである。
【0119】
ソフトウェアで実施される場合、機能は、コンピュータ可読媒体における1又は2以上の指示又はコードとして格納又は送信することができる。コンピュータ可読媒体は、1つの場所から別の場所にコンピュータプログラムの転送を容易にする何れかのストレージ媒体を含むコンピュータストレージ媒体及び通信媒体の両方を含む。
【0120】
更に、本明細書に記載する方法及び技術を実行するモジュール及び/又は他の適切な手段を、規定通りにユーザ端末及び/又は基地局によってダウンロード及び/又は他の方法で取得できることを理解すべきである。例えば、このようなデバイスは、本明細書に記載する方法を実行する手段の転送を容易にするためにサーバに結合することができる。代替として、本明細書に記載する様々な方法は、ストレージ手段を介して提供することができ、これによってユーザ端末及び/又は基地局は、デバイスへのストレージ手段の結合又は提供に応じて様々な方法を取得することができる。更にまた、本明細書に記載した方法及び技術をデバイスに提供するための何れの他の適切な技術も利用することができる。
【0121】
請求項は、上記に例示した構成及び構成要素に制限されないことを理解されたい。様々な修正、変更、及び変種を、請求項の範囲から逸脱することなく上述した方法及び装置の構成、動作、及び詳細において行うことができる。
【0122】
図10は、本開示の1又は2以上の態様による提示デバイスディスプレイを適応させる例示的方法1000を示す。ブロック1002に示すように、サービスプロバイダは、本明細書に記載するように、提示デバイスから構成ファイルの要求を受信することができる。要求は、本明細書に記載するようにネットワーク又は何れかの他の通信プロトコルを通じて送信することができる。サービスプロバイダは、コンテンツクリエータ、テレビブロードキャストネットワーク、ケーブルテレビネットワーク、衛星テレビネットワーク、インターネットサービスプロバイダ(ISP)、ウェブサイトプロバイダ、ポッドキャストプロバイダ、VODサービス、OTTサービス、コンテンツストレージ及び配信サービス、サードパーティ提示設定プロバイダなど、及び/又はこれらの何れかの組合せを含むことができる。
【0123】
提示デバイスからの要求は、ブロック1003に示すように、コンテンツ識別子、提示デバイス情報及び/又は環境データを含むことができる。コンテンツ識別子は、限定ではないが、タイトル、IDナンバー、又はコンテンツ資産に関する何れかの他の識別情報を含む提示デバイスに表示されるコンテンツ資産を識別する何れの情報も含むことができる。提示デバイス情報は、限定ではないが、製造者、モデルナンバー、寸法、ディスプレイ技術、解像度などを含む提示デバイスの何れかの識別又は情報、仕様、又は特性を含むことができる。環境データは、本明細書に記載するように、環境センサから取得されたデータを含む、提示デバイスが位置付けられる環境に関する何れの情報も含むことができる。
【0124】
サービスプロバイダは、ブロック1004に示すように、コンテンツ識別子、提示デバイス情報及び/又は環境データに基づいて、プロバイダ提示設定をルックアップ又は検索することができる。本明細書に記載するように、サービスプロバイダは、識別されたコンテンツ、提示デバイス及び/又は提示デバイスから報告された何れかの環境データに適したプロバイダ提示設定の何れの数も検索することができる。1つの態様によれば、コンテンツ識別子、提示デバイス情報及び/又は環境データが、構成ファイルの要求で提示デバイスから受信されない場合、サービスプロバイダは、提示デバイスからこのような情報を要求することができる。サービスプロバイダは、ブロック1006に示すように更に本明細書に記載するように、付加的に外生的データにプロバイダ提示設定を基づかせることができる。外生的データは、識別されたコンテンツを作成した、取り込んだ、製作した、編集したか又は他の方法で取得した及び操作した人、場所、時間、及び/又は方法を詳述したコンテンツクリエータからのデータを含むことができる。
【0125】
ブロック1008に示すように、サービスプロバイダは、本明細書に記載するように、構成プロファイルを生成するか又はアセンブリすることができる。構成プロファイルは、提示デバイスで提示命令を実施するためのプロバイダ提示設定及び提示命令を包含することができる。構成ファイルは更に、提示デバイスによって用いることができる外生的データを含み、プロバイダ提示設定に従って更にディスプレイ設定を適応させることができる。構成ファイルはまた、本明細書に記載するように、複数の設定プロファイルに従うプロバイダ提示設定の複数のセット、及び/又はコンテンツ自体の変化を包含することもできる。更に、サービスプロバイダは、生成された構成プロファイルをセーブ及び格納することができ、これによって繰り返される要求、同じ又は類似のコンテンツに対する類似の又は同じ提示デバイス又はデバイスタイプによる要求を再生成する必要はないがアセンブリ又は検索することができる。
【0126】
サービスプロバイダは、ブロック1010に示されるように、本明細書に開示するように構成ファイルを提示デバイスに送信することができる。構成プロファイルは、本明細書に記載するように何れかのネットワーク又は通信プロトコルによって送信することができる。ブロック1012に示すように、サービスプロバイダは、更新された構成プロファイルの要求を受信することができる。本明細書に記載するように、提示デバイスは、限定ではないが、異なるコンテンツ資産の変化、コンテンツ資産内の変化、環境データの変化、ライブ送信条件の変化などを含む何れの数又は事象にも応じて更新された構成プロファイルを要求することができる。コンテンツ識別及び環境データにおける変化のような特定の変化は、更新された要求に含めることができる。
【0127】
更新が提示デバイスから受信された場合、本システムは、1004に示されるように、更新された要求に基づいてプロバイダ提示設定の別のルックアップ及び検索を実行して、更新された構成プロファイルを生成、アセンブリ又は検索して更に構成をプロファイルに送信することができる。
【0128】
図11は、本開示の1又は2以上の態様による、提示デバイスによるコンテンツ資産のディスプレイを適応させる方法1100を示す。提示デバイスは、ブロック1102に示すように、コンテンツ資産を最初に要求する、受信するか又は他の方法で取得することができる。本明細書に記載するように、提示デバイスは、チャネルへのチューニング、ストリーミング又はオンラインプログラムの再生を開始、コンテンツ資産のダウンロードなどによってコンテンツを要求することができる。ブロック1104に示すように、提示デバイスは、サービスプロバイダに提示デバイス情報、コンテンツ識別子及び本明細書に開示するように提示デバイスに一体化されたか又は結合された環境センサから受信された何れかのセンサデータ(ブロック1106)を送信することができる。サービスプロバイダは、本明細書で開示するように、提示デバイス情報、コンテンツ識別子及び/又はセンサデータを受信して、更にこれに従って構成プロファイルを生成する、アセンブリする、又は検索することができる。サービスプロバイダは、本明細書で開示される通信インタフェース及びプロトコルの何れかに従って構成プロファイルを送信することができる。ブロック1108に示すように、提示デバイスは、本明細書に開示される何れかの通信インタフェース及びプロトコルに従ってサービスプロバイダから構成ファイルを受信することができる。
【0129】
構成プロファイルは、コンテンツクリエータ、サービスプロバイダ又は他のサードパーティによって決定された最適提示設定に関するプロバイダ提示設定、提示命令、及び/又は外生的データを含むことができる。ブロック1110に示すように、提示デバイスは、プロバイダ提示設定のパラメータに一致するようディスプレイ設定のパラメータを調節するために提示命令に従ってプロバイダ提示設定を適用することができる。ブロック1112に示すように、提示デバイスは、適応されたプロバイダ提示設定に従ってコンテンツを表示することができる。提示デバイスは、一体型ディスプレイを含むことができるか又は離れたディスプレイデバイスに結合することができ、離れたディスプレイデバイスに、提示デバイスは、ディスプレイへのコンテンツの提示を指示することができるか又は他の方法で起こすことができる。
【0130】
ブロック1114に示すように、提示デバイスは、コンテンツ、1又は2以上のセンサからの環境データ、又は外生的データを定期的に又は継続的にモニタして、更新が必要なプロバイダ提示設定を決定することができる。ブロック1114に示すように、プロバイダ提示設定の更新は、コンテンツ、コンテンツが提示される環境、又は提示の他の変化によって必要になる可能性がある。このような変化が検出された場合、提示デバイスは、更新されたデバイス情報、コンテンツ識別子又は環境センサデータをサービスプロバイダに送信することができる。サービスプロバイダは、更新された情報の受信に応じて、更新された情報に従う更新されたプロバイダ提示設定及び/又は外生的データを含む更新された構成プロファイルを生成する、アセンブリするか又は検索することができる。変化が検出されなかった場合、提示デバイスは、変化が検出されるまでコンテンツの表示を続けることができる。
【符号の説明】
【0131】
900 ディスプレイ適応システム
902 センサモジュール
904 第2センサ
905 第3センサ
906 第1センサ
908 構成マネージャ
909 構成プロファイル
910 プロバイダ提示設定
912 設定プロファイル
913 外生的データ
915 提示命令
916 送受信機
914 プランニングモジュール
918 ディスプレイ
920 プロセッサ
922 通信モジュール
924 プランニングモジュール
926 ディスプレイ
928 テレビ
930 バス
934 アンテナ
【国際調査報告】