(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-10
(54)【発明の名称】ドライウォールならびにドライウォールを構築するためのキットおよび方法
(51)【国際特許分類】
E04B 2/74 20060101AFI20230303BHJP
E04B 1/82 20060101ALI20230303BHJP
E04B 2/78 20060101ALI20230303BHJP
【FI】
E04B2/74 551A
E04B1/82 W
E04B2/78
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022536803
(86)(22)【出願日】2019-12-16
(85)【翻訳文提出日】2022-06-15
(86)【国際出願番号】 EP2019000338
(87)【国際公開番号】W WO2021121534
(87)【国際公開日】2021-06-24
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510094539
【氏名又は名称】クナウフ ギプス カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ヨヘン ザイデル
(72)【発明者】
【氏名】フォルカー ミュラー
【テーマコード(参考)】
2E001
【Fターム(参考)】
2E001DF02
2E001FA03
2E001FA07
2E001GA12
2E001GA55
2E001HA03
2E001HA05
2E001HC01
2E001HC04
2E001HF14
2E001HF15
2E001JA22
2E001JA25
2E001KA05
(57)【要約】
発明は、ドライウォールであって、ドライウォールは、第1のスタッド要素(4)を有する第1の壁セクション(2)であって、第1のスタッド要素は、第1の標準中心距離で配置され、第1の壁セクションにおいて、第1のパネル材(5)が、第1のスタッド要素(4)の少なくとも1つの部屋側(R)に配置されている、第1の壁セクション(2)を備える、ドライウォールに関する。ドライウォールは、第2のスタッド要素(6)を有する第2の壁セクション(3)であって、第2のパネル材(7)が、第2の壁セクションの第2のスタッド要素(6)の少なくとも部屋側(R)に配置され、第2のスタッド要素は、第1の標準中心距離(A)よりも小さい第2の標準中心距離(C)で配置されている、第2の壁セクション(3)を特徴とする。発明はまた、ドライウォールを構築するためのキットおよび方法にも関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライウォールであって、前記ドライウォールは、第1のスタッド要素(4)を有する第1の壁セクション(2)であって、前記第1のスタッド要素(4)は、第1の標準中心距離(A)で配置され、第1のパネル材(5)が、前記第1の壁セクション(2)の前記第1のスタッド要素(4)の少なくとも部屋側(R)に配置されている、第1の壁セクション(2)を備え、第2のスタッド要素(6)を有する第2の壁セクション(3)であって、第2のパネル材(7)が、前記第2の壁セクションの前記第2のスタッド要素(6)の少なくとも前記部屋側(R)に配置され、前記第2のスタッド要素(6)は、前記第1の標準中心距離(A)よりも小さい第2の標準中心距離(C)で配置されている、第2の壁セクション(3)を特徴とする、ドライウォール。
【請求項2】
前記第2の壁セクション(3)において、前記第2のパネル材(7)の前に、対向シェルパネル材(15)がその上に配置された第3のスタッド要素(14)を備える対向シェル(13)が配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のドライウォール。
【請求項3】
前記第2の壁セクション(3)の領域の前記ドライウォールは、前記部屋側(R)にくぼみ(8)を形成し、前記対向シェル(13)は、前記くぼみ(8)内に配置されていることを特徴とする、請求項2に記載のドライウォール。
【請求項4】
前記対向シェル(13)は、前記対向シェルパネル材(15)が前記第1のパネル材(5)と同一平面になるように、前記くぼみ(8)を充填することを特徴とする、請求項3に記載のドライウォール。
【請求項5】
前記第1のスタッド要素(4)は、それらの長手方向軸に垂直な方向に第1の幅(B)を有し、前記第2のスタッド要素(6)は、それらの長手方向軸に垂直な方向に第2の幅(D)を有し、前記第1の幅(B)は前記第2の幅(D)よりも大きいことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のドライウォール。
【請求項6】
前記第1のスタッド要素は、第1のスタッドウェブ(16)と、前記第1のスタッドウェブ(16)上に配置された2つの第1のスタッドフランジ(17)とを有する第1のスタッドを備え、前記第1のスタッドウェブ(16)は、第1のスタッドウェブ幅(B)を有し、前記第2のスタッド要素(6)は、第2のスタッドウェブ(18)と、前記第2のスタッドウェブ(18)上に配置された2つの第2のスタッドフランジ(19)とを有する第2のスタッドを備え、前記第2のスタッドウェブ(18)は、第2のスタッドウェブ幅(D)を有し、前記第1のスタッドウェブ幅(B)は前記第2のスタッドウェブ幅(D)よりも大きいことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のドライウォール。
【請求項7】
前記第3のスタッド要素(14)は、第3のスタッドウェブ(20)と、前記第3のスタッドウェブ(20)上に配置された2つの第3のスタッドフランジ(21)とを有する第3のスタッドを備え、前記第3のスタッドウェブ(20)は、好ましくは前記第2のスタッドウェブ幅(D)よりも小さい第3のスタッドウェブ幅(E)を有することを特徴とする、請求項2~6のいずれか一項に記載のドライウォール。
【請求項8】
前記第1のスタッドおよび/または前記第2のスタッドは、板金でできており、前記板金の材厚は、0.4mm~5mmであることを特徴とする、請求項6または7に記載のドライウォール。
【請求項9】
前記第3のスタッド要素(14)は、非干渉要素を介して前記第2のパネル材(7)に固定されるか、または前記第3のスタッド要素(14)は、自立して配置されていることを特徴とする、請求項2~8のいずれか一項に記載のドライウォール。
【請求項10】
前記第1および第2のスタッド要素(4、6)は、前記部屋側(R)とは反対側のさらなる側で互いに同一平面になるように配置されていることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載のドライウォール。
【請求項11】
前記第2の壁セクション(3)は、さらなる建築要素(10)に接続されていることを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載のドライウォール。
【請求項12】
前記ドライウォールは、仕切り壁または外壁であることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載のドライウォール。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか一項に記載のドライウォールを構築するためのキットであって、
-前記第1の壁セクション(2)を作製するための第1のスタッド要素(4)と、
-前記第2の壁セクション(3)を作製するための第2のスタッド要素(6)と、
-パネル材ボードと、を含み、
前記第1のスタッド要素(4)は第1の幅(B)を有し、前記第2のスタッド要素(6)は第2の幅(D)を有し、前記第2の幅は前記第1の幅よりも小さい、キット。
【請求項14】
ドライウォールを構築するための方法であって、
-第1の壁セクション(2)のために、第1のスタッド要素(4)を第1の標準中心距離で立設するステップと、
-第2の壁セクション(3)のために、第2のスタッド要素(6)を第2の標準中心距離で立設するステップであって、前記第2の標準中心距離は前記第1の標準中心距離よりも小さい、ステップと、
-第1のパネル材(5)を前記第1のスタッド要素(4)の部屋側(R)に取り付け、第2のパネル材(7)を前記第2のスタッド要素(6)の前記部屋側(R)に取り付けるステップと、を含む、方法。
【請求項15】
前記第2のパネル材(7)の前に、対向シェル(13)を形成するために、第3のスタッド要素(14)が配置され、それに対向シェルパネル材(15)が取り付けられることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明は、ドライウォールであって、ドライウォールは、第1のスタッド要素を有する第1の壁セクションであって、第1のスタッド要素は、第1の標準中心距離で配置され、第1の壁セクションにおいては、第1のパネル材が、第1のスタッド要素の少なくとも部屋側に配置されている、第1の壁セクションを備える、ドライウォールに関する。発明はまた、そのようなドライウォールを構築するためのキットおよび方法に関する。
【0002】
ドライウォールは、周知である。これらは、典型的には、木製または金属製のスタッドで作られたスタッド要素を備え、スタッド要素には、片側または両側にパネル材が取り付けられる。そのようなドライウォールが、DE10013991C1に記載されている。ドライウォールは、建築構造に関して耐力機能を担うことなく、建物に設けることができる。一方、ドライウォールは、建築構造に関して耐力機能を担い、したがって、耐力建築要素になることもできる。この目的で、ドライウォールは、軽量鉄骨スタッドで作られたスタッド要素を使用して作製することができ、軽量鉄骨スタッドは、特に安定しており、典型的には、耐力機能のないドライ建築のスタッドよりも大きい材厚を有する。
【0003】
本発明の目的は、ドライウォールによって達成される防音性を簡単な方法で改善することである。
【0004】
この目的は、請求項1に記載の特徴を有するドライウォールによって達成される。したがって、前述のドライウォールは、第2のスタッド要素を有する第2の壁セクションであって、第2のパネル材が、第2のスタッド要素の少なくとも部屋側に配置され、第2のスタッド要素は、第1の標準中心距離よりも小さい第2の標準中心距離で配置されている、第2の壁セクションを有する。この構成により、防音性のかなりの改善を達成することができる。建築音響学では、特にドライウォールなどの建築要素の減音指数を決定するとき、2つの部屋間の仕切り壁を通る(直接の)音の通過と、側路伝搬、すなわち共通側壁などの側方構成要素を通しての音の伝搬とは、基本的に区別される。直接の音の通過は、部屋間の(ドライウォール)の防音性に影響されるが、一方、側路伝搬では、とりわけ共通側壁の側路防音性が決定的である。発明は、特にドライウォールの伝播損失を改善する。これは、ひいては、ドライウォールが仕切り壁に対して側方構成要素を形成する場合、特に2つの部屋間の側路防音性にプラスの効果を有する。
【0005】
発明は、第1の壁セクションおよび第2の壁セクションを有するドライウォールが、ドライウォールが第2の壁セクションにおいてスタッド要素のより小さな標準中心距離を有することによって、防音性を著しく改善できることを認識した。ドライ建築では、スタッド要素は、典型的には、互いに隣り合って一列に配置される。標準中心距離は、パネル材が配置されているそれぞれのスタッド要素の支承面の中心線間の距離を表す。これは、例えば、スタッド要素のうちのいくつかが異なる中心距離で配置されている可能性を排除するものではない。特に、これは、例えば、安定性の理由で、壁の各端部にスタッド要素が配置されるので、規則的に間隔を置かれたスタッド要素を用いて達成できるよりも壁の幅が狭い場合に当てはまる。一列に並べて配置された少なくとも3つ(特に好ましくは少なくとも4つ)の第1のスタッド要素が各々、同じ中心距離で配置される場合、標準的な第1の中心距離が存在することが好ましい。一列に並べて配置された少なくとも3つ(特に好ましくは少なくとも4つ)の第2のスタッド要素が各々、同じ中心距離で配置される場合、標準的な第2の中心距離が存在することが好ましい。スタッド要素は、ドライ建築の通常の許容誤差で設置されるものとする。「同じ中心距離」という用語も、これらの通常の許容誤差の範囲内と理解されるべきである。好ましくは、標準的な第1の中心距離は、第1の壁セクションの領域における最大中心距離である。好ましくは、標準的な第2の中心距離は、第2の壁セクションの領域における最大中心距離である。
【0006】
特許請求されるドライウォールは、費用効果の高い方法で構築することができ、特に、構築は、時間節約的な方法で実施することができる。加えて、建物内の様々な条件下でも、所望の改善された防音性を実現することができるように、信頼性をもって構築を実施することができる。発明によれば、第1および第2のスタッド要素は、同一にまたは異なるように設計することができる。第1および第2のパネル材は、途切れのない壁パネル材を形成することもまた提供され得る。
【0007】
以下では、ドライウォールの有利な実施形態を説明し、実施形態では、それぞれの特徴は、ドライウォールだけでなく、ドライウォールを構築するためのキットおよび方法にも言及する。
【0008】
発明の有利な実施形態によれば、第1のスタッド要素は、第1のパネル材のための第1の支承面を有し、第2のスタッド要素は、第2のパネル材のための第2の支承面を有する。好ましくは、第1のスタッド要素は、少なくとも3つの第1のスタッド要素の第1の支承面の中心線間の距離から形成される第1の中心距離が各場合で等しく、したがって標準的であるように、並べて配置される。好ましくは、第2のスタッド要素は、第2のスタッド要素のうちの少なくとも3つのものの第2の支承面の中心線間の距離から形成される第2の中心距離が各場合で等しく、したがって標準的であるように、並べて配置される。好ましくは、第1および第2のスタッド要素は、第1の支承面の第1の中心線および第2の支承面の第2の中心線が垂直に配置されるように、配置される。
【0009】
第2の壁セクションの第2の標準中心距離が第1の壁セクションの第1の標準中心距離の80%未満である場合、特に良好な防音性を達成することができる。特に好ましくは、第2の標準中心距離は、第1の標準中心距離の60%未満である。第2の標準中心距離が、第1の標準中心距離の25%を超えることは、さらに好ましい。第2の標準中心距離が第1の標準中心距離の半分である場合、ドライウォールの構築は特に容易である。
【0010】
発明の特に好ましい実施形態は、第2の壁セクションにおいて、第2のパネル材の前に、対向シェルパネル材がその上に配置された第3のスタッド要素を備える対向シェルが配置されることを提供する。このようにして、防音特性をさらに改善することができる。同時に、第2の壁セクションのみに対向シェルを設けることで、すでに防音特性のかなりの改善が達成されているので、構築費を低く抑えることができる。
【0011】
対向シェルは、第1のパネル材から部屋側に突出するように配置することができる。
【0012】
改善された防音特性は、特に、第2の壁セクションの領域のドライウォールが部屋側にくぼみを形成し、対向シェルがくぼみ内に配置されている場合にも達成することができる。この目的で、第2のパネル材が第1のパネル材に対してオフセットして配置されて、くぼみを形成することが提供され得る。オフセットは、くぼみの深さに一致させることができる。オフセットは、以下に説明する第2の幅の少なくとも20%であることが好ましい。第2の標準中心距離が第1の標準中心距離よりも小さいという事実の故に、第2の壁セクションの壁長1メートル当たりの第2のスタッド要素の数は、第1の壁セクションの壁長1メートル当たりの第1のスタッド要素の数よりも多い。このようにして、ドライウォールは、第2の壁セクションの領域で強化されている。これにより、耐力能力を失うことなく、第2のスタッド要素の幅を狭めてくぼみを形成することが可能となる。
【0013】
好ましい実施形態は、対向シェルパネル材が第1のパネル材と同一平面になるように、対向シェルがくぼみを充填することを提供する。特に、対向シェルのパネル材と第2のパネル材とを1つの平面内に配置することができる。これにより、第1の壁セクションと第2の壁セクションとの無段面を部屋側に得ることが可能である。
【0014】
好ましい実施形態は、第2の壁セクションの水平方向幅が、第2の壁セクションの領域のドライウォールの最大壁高の4分の1を超えることを提供する。好ましくは、水平方向幅は、最大壁高の3分の1よりも大きい。しかしながら、水平方向幅が壁高よりも小さければ、良好な結果がすでに得られている。
【0015】
好ましい実施形態は、対向シェルの水平方向幅が、第2の壁セクションの領域内のドライウォールの最大壁高の4分の1を超えることを提供する。好ましくは、対向シェルの水平方向幅は、最大壁高の3分の1よりも大きい。しかしながら、くぼみの水平方向幅が壁の高さよりも小さい場合は、良好な結果がすでに得られている。
【0016】
好ましい実施形態は、対向シェルがドライウォールの全高にわたって垂直に延在することである。特に好ましい方法では、対向シェルは、第2の壁セクションの水平方向幅全体にわたって延在する。
【0017】
発明の有利な実施形態は、第1のスタッド要素が、それらの長手方向軸に垂直な方向に第1の幅を有し、第2のスタッド要素が、それらの長手方向軸に垂直な方向に第2の幅を有し、第1の幅は第2の幅がよりも大きいこと、を提供する。スタッド要素が金属スタッドである場合、第1および第2の幅は、スタッドウェブの幅に対応し得る。これは、特に優れた防音性に貢献する。この方策では、とりわけ、容易に生成可能な方法でくぼみを形成することができる。好ましくは、第1の幅は、第2の幅よりも20%以上大きい。
【0018】
発明によれば、第1および/または第2のスタッド要素は、特に、木製のスタンドまたはスタッドとすることができる。
【0019】
特に、スタッドは、材厚が0.4mm~1mmの板金で作製し得る。そのような薄壁のドライ建築スタッドを用いて、特に非耐力壁に対して、低い製造コストで優れた防音性を実現することができる。
【0020】
さらに、スタッドは、材厚が1mm~5mmの板金で作製し得る。好ましくは、材厚は、1.5mm~3mmである。このようにして、特に優れた防音性が達成される。特に、この方策は、音響伝播損失を著しく改善する。加えて、これらのスタッドは、建物内で静的機能を担うことができ、したがって、特に建物の外壁として作製することもできる耐力壁を作製することができる。
【0021】
特に好ましい実施形態は、第1のスタッド要素が、第1のスタッドウェブと、第1のスタッドウェブ上に配置された2つの第1のスタッドフランジとを有する第1のスタッドであって、第1のスタッドウェブは第1のスタッドウェブ幅を有する、第1のスタッドを備えることと、第2のスタッド要素が、第2のスタッドウェブと、第2のスタッドウェブ上に配置された2つの第2のスタッドフランジとを有する第2のスタッドであって、第2のスタッドウェブは第2のスタッドウェブ幅を有し、第1のスタッドウェブ幅は第2のスタッドウェブ幅よりも大きい、第2のスタッドウェブを備えることと、を提供する。異なるウェブ幅のスタッドを使用することにより、それぞれの最小静的要件を遵守しながら、異なる幅の壁構造を実現することができる。くぼみを有する壁セクションを作製するために、くぼみ領域内のスタッドをより幅狭にするか、またはスタッドにより厚みの小さいパネル材を設けるかのいずれかを行うことができる。しかしながら、パネル材の厚さを減らすることは、音響効果の観点からはあまり好適な解決策ではない。好ましくは、第1のスタッドウェブ幅は、第2のスタッドウェブ幅よりも20%以上大きい。特に、第1のスタッドのスタッドフランジは第1の支承面を形成することができ、第2のスタッドのスタッドフランジは第2の支承面を形成することができる。
【0022】
有利な方法では、第1および/または第2のスタッドは、二重スタッドとして設計することもできる。二重スタッド建築とは、隣接する2列のスタッドが少なくともそれらの外部スタッドフランジで板張りされ、パネル材が部屋の壁面を形成する壁を意味する。したがって、スタッドウェブ幅は、二重スタッドの幅を指す。特に有利なのは、第1のスタッドのみが二重スタッドである実施形態である。
【0023】
発明によれば、第1および/または第2のスタッドは、Uスタッド、Cスタッド、Mスタッド、Zスタッド、またはオメガスタッドからなる群から選択されることが好ましい。Cスタッドは、第1および第2のスタッドに特に好ましい。
【0024】
発明の有利な実施形態は、第1および第2のスタッドウェブが互いに平行に配置されることを提供する。特に、第1のスタッドウェブは、第1のパネル材に垂直であり得、第2のスタッドウェブは、第2のパネル材に垂直であり得る。これは、特に優れた防音性に貢献する。
【0025】
発明の有利な実施形態は、第3のスタッド要素が、第3のスタッドウェブと、第3のスタッドウェブ上に配置された2つの第3のスタッドフランジとを各々が有する、第3のスタッドを備え、第3のスタッドウェブは第3のスタッドウェブ幅を有することを提供する。第3のスタッドウェブ幅は、第2のスタッドウェブ幅に等しいか、または第2のスタッドウェブ幅よりも小さくすることができる。好ましくは、第3のスタッドウェブ幅は、第2のスタッドウェブ幅よりも少なくとも20%小さい。
【0026】
発明によれば、第3のスタッドは、Uスタッド、Cスタッド、Mスタッド、Zスタッド、またはオメガスタッドからなる群から選択されることが好ましい。Cスタッドが、特に好ましい。
【0027】
第3のスタッドウェブをパネル材と平行に配置すると、防音性をさらに改善することができる。特に、第3のスタッドウェブは、第2のスタッドウェブに垂直に配置され得る。金属スタッドのウェブ幅は、通常、フランジ幅よりも大きいので、この構成により、浅い設置深さが可能となる。このようにして、対向シェルはより少ないスペースを必要とするので、低構築深度は有利である。これは、対向シェルを壁内に一体化するために、対向シェルが部屋にあまり突き出さないか、またはくぼみがあまり深い必要がないことを意味する。
【0028】
好ましい実施形態は、第3のスタッド要素が、非干渉要素を介して第2のパネル材に取り付けられることを提供する。非干渉要素は、振動の観点から、第3のスタッド要素を第2のパネル材から非干渉することができる。特に、非干渉要素は、直接揺動ハンガとすることができる。これは、特に優れた防音性に貢献する。
【0029】
別の好ましい実施形態は、第3のスタッド要素が自立して配置されること、すなわち第3のスタッドが第2のパネル材に接触しないことを提供する。これも、特に優れた防音性に貢献する。
【0030】
さらに、第1および第2のスタッド要素は、部屋側とは反対側のさらなる側で、互いに同一平面上に配置されることが好ましい。好ましくは、第1および第2の壁セクションをカバーする第3の連続パネル材が設けられる。ドライウォールが2つの部屋間の仕切り壁である場合、反対側は、第2の部屋側とすることができる。そうでない場合、それは、建物の外壁の一部とすることができる。
【0031】
好ましい実施形態は、第2の壁セクションが別の建築要素に接続されることを提供する。好ましくは、第2の壁セクションは、ドライウォールを横切って延びる壁に接続されている。
【0032】
好ましい実施形態は、第2の壁セクションがコーナー領域に配置されることを提供する。第2の壁セクションは、好ましくは、共通の長手方向壁と、別の部屋との仕切り壁とによって形成される、部屋のコーナーに隣接する。この領域では、隣接する部屋からの側路伝搬によって伝搬される音響放射が最も高い。ここでスタッドの中心距離を減らすことにより、側路伝搬が効果的に減衰される。対向シェルがこの領域に配置されている場合、これにより、より小さい中心距離によってすでに大幅に減少されている、第2の壁セクションの音響放射がさらに減衰される。
【0033】
好ましい実施形態は、第1、第2、および第3のスタッド要素が、細長く、各々が垂直長手方向軸をもって配置されることを提供する。
【0034】
好ましい実施形態は、ドライウォールが仕切り壁であることを提供する。好ましくは、ドライウォールは、両側で板張りされている。
【0035】
しかしながら、発明の別の実施形態によれば、ドライウォールはまた、片側、すなわち部屋側のみに板張りすることができる。この場合、それは、例えば、中実な構造壁または他の構成要素の前のドライウォールとすることができる。
【0036】
好ましい実施形態は、第1のパネル材が、互いに当接して配置されたパネル材を含むことを提供する。さらに、第2のパネル材は、互いに当接して配置されたパネル材を含むことができる。さらに、第3のパネル材は、互いに当接して配置されたパネル材を含むことができる。加えて、対向シェルパネル材は、互いに当接し、かつ第1のパネル材のパネルに当接して配置されたパネルを含むことができる。
【0037】
発明によれば、第1のパネル材および/または第2のパネル材および/または対向シェルパネル材は、単層またはいくつかの層に構成されたパネルを含むことが好ましい。
【0038】
好ましくは、第1のパネル材および/または第2のパネル材および/または第3のパネル材および/または対向シェルパネル材は、ドライ建築ボードを含み、石膏板、石膏プラスタ板、石膏ファイバ板、およびファイバセメント板が特に好ましい。しかしながら、これらの目的に概して好適な木製パネル、チップボードパネル、または建築ボードも、パネル材に使用することができる。
【0039】
第1および第2の壁セクションは、好ましくは真っ直ぐに形成され、第1のパネル材は第2のパネル材と平行に配置される。
【0040】
発明によれば、断熱材が、第1のスタッド要素間および第2のスタッド要素間にそれぞれ配置されることが好ましい。発明によれば、断熱材が、くぼみ内の第3のスタッド要素間に配置されることも好ましい。当業者には周知のこれらの目的のための任意の断熱材が、断熱材として好適である。断熱材は、例えば、グラスウール、ストーンウール、および/または麻繊維などの生分解性繊維を含み得る。
【0041】
発明によれば、第1のパネル材を第1のスタッド要素に、第2のパネル材を第2のスタッド要素に、および対向シェルパネル材を第3のスタッド要素に固定するための固定手段が設けられることが好ましい。特に、固定手段は、ねじを含み得る。
【0042】
発明による目的は、請求項13に記載の特徴を有するドライウォールを構築するためのキットによって達成される。したがって、キットは、
-第1の壁セクションを作製するための第1のスタッド要素と、
-第2の壁セクションを作製するための第2のスタッド要素と、
-パネル材板と、を含み、
第1のスタッド要素は第1の幅を有し、第2のスタッド要素は第2の幅を有し、第2の幅は第1の幅よりも小さい。
【0043】
発明によるキットのさらなる特徴は、ドライウォールおよびその構成要素の本説明から生じる。
【0044】
発明による目的は、請求項14に記載の特徴を有するドライウォールを構築するための方法によって達成される。したがって、ドライウォールを構築するための方法は、以下のステップを含むことが提供される:
-第1の壁セクションのために、第1のスタッド要素を第1の標準中心距離で立設するステップと、
-第2の壁セクションのために、第2のスタッド要素を第2の標準中心距離で立設するステップであって、第2の標準中心距離は第1の標準中心距離よりも小さい、ステップと、
-第1のパネル材を第1のスタッド要素の部屋側に取り付け、第2のパネル材を第2のスタッド要素の部屋側に取り付けるステップ。
【0045】
この実施形態のさらなる発展態様では、第2のパネル材の前に、対向シェルを形成するために、対向シェルパネル材が取り付けられる第3のスタッド要素が配置されることが提供される。
【0046】
発明による方法のさらなる特徴は、ドライウォールおよびその構成要素の本説明から生じる。
【0047】
本発明のさらなる目標、特徴、利点、および適用の可能性は、図面に基づく以下の実施形態の説明から生じる。説明および/または描写されたすべての特徴は、個々の請求項またはそれらの参照において、しかも要約とは無関係に、個々にまたは任意の意味のある組み合わせで、発明の目的を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図面は以下を示す。
【
図3】対向シェルによる部分シールドのあるドライウォールと、対向シェルによる部分シールドのないドライウォールとの、正規化側路レベル差の測定値
【
図4】対向シェルによる部分シールドのない
図3のドライウォールの正規化側路レベル差に対する、
図3の部分シールドのあるドライウォールの正規化側路レベル差。
【0049】
図1および
図2は、第1の壁セクション2と第2の壁セクション3とを有するドライウォール1を示す。第1の壁セクション2は、第1のスタッド要素4を有し、その上に第1のパネル材要素5が部屋側Rに配置されている。第2の壁セクション3は、第2のスタッド要素6を有し、その上に第2のパネル材7が部屋側Rに配置されている。
【0050】
示された実施形態では、ドライウォール1は、さらなる建築要素10に接続されている。さらなる建築要素10は、示された実施形態では、ドライウォール1に対して直角に延びる壁である。壁は、中実の壁またはやはりドライウォールとすることができる。
【0051】
図1および
図2はまた、第1の壁セクション2において、第2の壁セクション3の第2のスタッド要素6の間の第2の標準中心距離Cよりも大きい、第1のスタッド要素4の間の第1の標準中心距離Aが存在することを示す。例えば、中心距離Aは625mm、中心距離Cは312.5mmとすることができる。第2の壁セクション2の領域におけるより小さな中心距離Cは、いくつかの利点を有する。一方で、第2のスタッド要素4の間の減らされた中心距離は、第2の壁セクション3の剛性を増大させ、したがって、この領域における側路音伝導性を減少させる。これは、側路音伝播に由来する最高音響放射がこの領域で与えられるので、有利である。他方で、より小さい中心距離Cは、この領域における静的特性を改善する。これはまた、(第1の壁セクション2のより幅広の第1のスタッド要素4と比較して)第2の壁セクション3のより幅狭の第2のスタッド要素6の、概してより劣る静的特性を補償することを可能にする。
【0052】
示されたドライウォールはまた、第2の壁セクション3の領域に配置された対向シェル13を有する。対向シェル13は、第3のスタッド要素14と、それに取り付けられた対向シェルパネル材15とを備える。
【0053】
示されたように、第2のパネル材7は、第1のパネル材5からオフセットすることができ、したがって、ドライウォール1は、第2の壁セクション3の領域の部屋側Rに、くぼみ8を形成する。
【0054】
対向シェル13は、くぼみ8内に配置されている。対向シェル13は、対向シェルパネル材15が第1のパネル材5と同一平面になるように、部屋側のくぼみ8を閉じる。このようにして、第1および第2の壁セクション2、3は、部屋側R上に連続的で無段面を生成する。示されたものとは反対に、対向シェル13は、第2の壁セクションにくぼみが形成されずに、設けることもできる。この場合、対向シェル13は、第1の壁セクション2に対して部屋側Rに向かって突出する。
【0055】
図1および
図2はまた、第2の壁セクション3がコーナー領域に配置されていることを示す。第2の壁セクション3は、さらなる建築要素10に当接している。側路音伝播は、励起点、すなわち音源からドライウォール1への音波の入口点からの距離とともに減少するので、コーナー領域で最も高い。したがって、一方の部屋と他方の部屋との間の移行部にある、この領域の追加の防音性は、特に効果的である。
【0056】
細長い第1のスタッド要素4は、それらの長手方向軸に垂直な方向に第1の幅Bを有する。細長い第2のスタッド要素6は、それらの長手方向軸に垂直な方向に第2の幅Dを有する。第1の幅Bは、第2の幅Dよりも大きい。スタッド要素4、6は、部屋側Rとは反対の側で同一平面になるように配置され、一方、くぼみ8は、部屋側Rに形成されている。
【0057】
示された実施形態では、ドライウォール1は、第1の部屋11を第2の部屋12から分離する仕切り壁として設計されている。しかしながら、側方壁としてのドライウォール1は、建築要素10によって分離されている部屋11と部屋30との間の音伝搬にも関連している。
【0058】
示された実施形態では、ドライウォール1は、両側で板張りされている。示されたように、パネル材9が、部屋側Rとは反対側に面するドライウォール1の側に設けられている。第1および第2のスタッド要素4、6の整列された配置により、パネル材9は、1つの平面内にオフセットなしで形成されている。
【0059】
第1のパネル材5、第2のパネル材7、およびパネル材9について、単層設計が図に示されているが、代わりに、パネル材の二層または多層設計を提供することができる。単層および多層のパネル材を、異なる壁セクションで組み合わせることもできる。パネル材は、典型的には、隣り合ってかつ/または互いの上に配置されたパネル材で構成される。パネルは、特に石膏プラスタ板、石膏ファイバ板、またはファイバセメント板として形成することができる。他の素材で作られた壁板も可能である。
【0060】
示された例では、第1のスタッド要素4は、第1のスタッドウェブ16と、第1のスタッドウェブ16上に配置された2つの第1のスタッドフランジ17とを各々が備える、第1のスタッドとして形成されている。第1のスタッドウェブ16は、幅Bを有する。第2のスタッド要素6は、第2のスタッドウェブ18と、スタッドウェブ18上に配置された2つの第2のスタッドフランジ19とを各々が有する、第2のスタッドとして形成されている。第2のスタッドウェブ18は、幅Dを有する。第1のスタッドフランジ17は第1のスタッドウェブ16に垂直であり、第2のスタッドフランジ19は第2のスタッドウェブ18に垂直である。第3のスタッド要素14は、第3のスタッドウェブ20と、第3のスタッドウェブ20上に配置された2つの第3のスタッドフランジ21とを各々が有する、第3のスタッドとして形成されている。第3のスタッドフランジ21は、第3のスタッドウェブ20に垂直である。示された例示的な実施形態では、第1、第2、および第3のスタッドは各々、Cスタッドとして形成されている。
【0061】
第1、第2および第3のスタッドは各々、金属スタッドとして形成されている。第1、第2、および第3のスタッドは、単純なドライ建築スタッドとして形成することができ、0.4mm~1mmの材厚を有する。しかしながら、第1、第2、および/または第3のスタッドは、軽量スタッドとして設計することもでき、1mm~5mmの金属シートの材厚を有する。
【0062】
第1および第2のスタッド要素4、6は、第1および第2のスタッドウェブ16、18が互いに平行に配置されるように配置されている。第1および第2のスタッドフランジ17、19は、スタッドフランジ17、19を有する第1および第2のスタッドウェブ16、18からそれぞれ始まって、同じ方向を向くことができる。第1のパネル材5は、第1のスタッドフランジ17上に配置され、第2のパネル材7は、第2のスタッドフランジ19上に配置されている。
【0063】
第3のスタッド要素14は、第2のパネル材7の前のくぼみ8内に配置されている。この場合、第3のスタッドウェブ20は、第1および第2のスタッドウェブ16、18に垂直に配置されている。対向シェルパネル材15は、第3のスタッドウェブ20上に配置されている。第3のスタッドフランジ21は、第3のスタッドウェブ20から第2のパネル材7に向かって延在している。示された実施形態では、第3のスタッド要素14は、自立して配置され、第2のパネル材7に当接していない。
【0064】
加えて、
図2は、第1のパネル材5が、固定手段22を用いて第1のスタッドフランジ17に接続されていることを示す。第2のパネル材7は、さらなる固定手段22によって第2のスタッドフランジ19に接続されている。対向シェルパネル材15は、さらなる固定手段22によって第3のスタッドフランジ20に接続されている。示された実施形態では、固定手段22は、それぞれのパネル材を貫いて第1のスタッドフランジ17、第2のスタッドフランジ19、または第3のスタッドウェブ20内まで延在するねじとして形成されている。特にステープル、釘、および/または接着剤を用いた他のタイプの固定も可能である。
【0065】
図2はまた、ドライウォールに断熱材23を設けることができることを概略的に示す。断熱材23は、第1の壁セクション2の第1のスタッド要素4の間と、第2の壁セクション3の第2のスタッド要素6の間とに配置されている。断熱材23はまた、くぼみ8内の、対向シェルパネル材15と第2のパネル材7との間に形成された空間内に設けることもできる。
【0066】
図3は、DIN EN ISO10848-3(2019年11月1日に有効)に従って音響試験施設で実施された正規化側路レベル差Dn、fの測定値をデシベルで示す。ここに示されているのは、仕切り壁と側方壁がコーナー領域を形成する、天井高の角状構成における測定値である。
【0067】
測定例では、側方壁は、以下の寸法を有するCWスタッドを用いて作製された:スタッドウェブ幅:147mm、スタッドフランジ幅:50mm、材厚:1.5mm。中心距離は625mmであった。側方壁は、厚さ15mmのKnauf Diamant X石膏ボードで板張りされている。側方壁には、厚さ150mmのミネラルウール断熱材が設けられている。
【0068】
側方壁に垂直に配置された仕切り壁10は、測定例においては、以下の寸法を有するCWスタッドを用いて作製された:スタッドウェブ幅:97mm、スタッドフランジ幅:50mm、材厚:1.5mm。中心距離は625mmであった。仕切り壁は、厚さ15mmのKnauf Diamant X石膏ボードで板張りされている。仕切り壁には、厚さ80mmの断熱材が設けられている。
【0069】
側方壁と仕切り壁との間のT字継ぎ手は、角ねじ継ぎ手として設計されている。
【0070】
円で印された測定線は、対向シェルのない前述の壁を指し、一方、三角形で印された測定線は、対向シェルのある壁を指す。対向シェルの水平方向幅は、1.2mである。対向シェルの深さは、0.12mである。対向シェルは、コーナー領域の側方壁の前に、天井高に配置されている。
【0071】
示された測定結果は、対向シェルを用いた解決策が、防音性のかなりの改善をもたらすことを示す。測定結果は、ほぼ全周波数範囲でかなりの改善が達成されることを示す。
図3は加えて、対向シェルのない解決策の加重正規化側路レベル差Dn、f、wも示す。それは、DIN EN ISO10848-3に従って決定され、53dBになる。
【0072】
最後に、
図3に示された測定結果について、
図4は、対向シェルのない設計に対する、対向シェルのある壁の正規化側路レベル差Dn、fをデシベルで示す。ここで、約100~4,000Hzの範囲で、正規化側路レベル差Dn、fが5dB以上高いことがはっきりと分かる。約500Hzまでの範囲では、差はよりいっそう顕著であり、ピークでは10dBを超える。
【国際調査報告】