(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-10
(54)【発明の名称】フローセルアセンブリ及び関連試薬セレクタバルブ
(51)【国際特許分類】
G01N 35/08 20060101AFI20230303BHJP
【FI】
G01N35/08 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022540542
(86)(22)【出願日】2020-12-21
(85)【翻訳文提出日】2022-07-19
(86)【国際出願番号】 US2020066346
(87)【国際公開番号】W WO2021138106
(87)【国際公開日】2021-07-08
(32)【優先日】2019-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500358711
【氏名又は名称】イルミナ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ドリューズ、ブラッドリー
(72)【発明者】
【氏名】ショック、レト
(72)【発明者】
【氏名】クラーナ、タルン
(72)【発明者】
【氏名】パンチャパケサン、ラジャゴパル
【テーマコード(参考)】
2G058
【Fターム(参考)】
2G058CE01
2G058DA01
2G058DA07
2G058EC03
(57)【要約】
フローセルアセンブリ及び関連する試薬セレクタバルブが提供される。一実施形態によれば、装置は、試薬カートリッジレセプタクルを含むシステムを含む。装置は、フローセルアセンブリを含む。装置は、試薬カートリッジレセプタクル内に受容可能な、試薬カートリッジを含む。試薬カートリッジは、複数の試薬リザーバを含む。装置は、マニホールドアセンブリを含む。マニホールドアセンブリは、試薬リザーバに流体的に結合され、対応する試薬リザーバからフローセルアセンブリに試薬を選択的に流すように適合された試薬セレクタバルブを含む。マニホールドアセンブリの表面の、試薬セレクタバルブに関連付けられた少なくとも一表面は、フローセルアセンブリの一部分に結合されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
試薬カートリッジレセプタクルを含むシステムと、
フローセルアセンブリと、
前記試薬カートリッジレセプタクル内に受容可能で、複数の試薬リザーバを備える試薬カートリッジと、
試薬セレクタバルブを備えるマニホールドアセンブリであって、前記試薬セレクタバルブが、前記試薬リザーバに流体的に結合され、対応する試薬リザーバから前記フローセルアセンブリに試薬を選択的に流すように適合されている、マニホールドアセンブリと、
を備える装置であって、
前記試薬セレクタバルブに関連付けられた前記マニホールドアセンブリの少なくとも1つの表面が、前記フローセルアセンブリの一部に結合されている、装置。
【請求項2】
前記試薬セレクタバルブの前記表面が、前記フローセルアセンブリに直接機械的に結合される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記試薬セレクタバルブが、セラミックロータ又はセラミックステータのうちの少なくとも1つを備える、請求項1又は請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記マニホールドアセンブリが、前記試薬セレクタバルブに動作可能に結合されたバルブ駆動アセンブリを更に備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記バルブ駆動アセンブリが、ブラシレスモータを備える、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記マニホールドアセンブリが、前記試薬セレクタバルブと前記フローセルアセンブリとの間に結合されたフローセルバルブを備え、前記フローセルアセンブリが、複数のチャネルを有するフローセルを備え、前記フローセルバルブが、前記対応するチャネルに選択的に試薬を流すように適合されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記フローセルバルブが、前記フローセルの対応するチャネルに結合されるように適合された複数の出口ポートを備える、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記フローセルバルブ及び前記試薬セレクタバルブが、互いに逆向きの表面を有し、前記装置が、前記互いに逆向きの表面で前記フローセルバルブ及び前記試薬セレクタバルブとインターフェース接続し、前記対応するバルブの位置を制御するように適合されたバルブ駆動アセンブリを更に備える、請求項6~7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記フローセルバルブが、フローセルバルブステータとフローセルバルブロータとを有するフローセルバルブ本体を備え、前記フローセルバルブ本体が、前記試薬セレクタバルブに結合されている共通の流体ラインと、複数のフローセルバルブ流体ラインとを有し、前記フローセルバルブロータが、前記フローセルバルブステータとインターフェース接続して、前記共通の流体ラインと前記フローセルバルブ流体ラインのうちの1つ以上とを流体的に結合する、請求項6~8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記フローセルバルブロータが、前記共通の流体ラインと前記フローセルバルブ流体ラインの前記1つ以上とを、流体的に結合するように適合された径方向溝を備える、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記フローセルバルブロータが、前記径方向溝の遠位端に結合された弧状溝を備え、前記共通の流体ラインが、前記フローセルバルブ流体ラインのうちの2つ以上に、流体的に結合されるのを可能にするように適合された弧状溝を備える、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記試薬バルブ本体が、フローセルインターフェースを備え、前記フローセルアセンブリが、前記フローセルインターフェースに結合されている、請求項1~11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記試薬セレクタバルブの端部とインターフェース接続し、それに隣接して結合するように適合されたバルブ駆動アセンブリを更に備える、請求項1~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
振動遮断アセンブリを更に備える、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記振動遮断アセンブリが、前記試薬セレクタバルブと前記バルブ駆動アセンブリとに回転可能に結合されたハウジングを備える、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
フローセルアセンブリ、及び
前記フローセルアセンブリを保持するように適合されたフローセルレセプタクルと、マニホールドアセンブリと、を含むシステム、
を備える装置であって、前記マニホールドアセンブリが、
前記フローセルアセンブリに直接隣接して配設された試薬セレクタバルブであって、前記フローセルアセンブリの一部分に直接結合するように構成されかつ前記フローセルアセンブリに試薬を選択的に流動させるように適合された表面を備え、セラミックロータ又はセラミックステータのうちの少なくとも1つを備える、試薬セレクタバルブと、
前記試薬セレクタバルブに動作可能に結合され、ブラシレスモータを備える、バルブ駆動アセンブリと、
を備える、装置。
【請求項17】
前記マニホールドアセンブリの前記試薬セレクタバルブが、前記フローセルレセプタクル内に配設される、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記試薬セレクタバルブの前記表面が、前記フローセルアセンブリに、直接機械的に結合されるように適合されている、請求項16~17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記マニホールドアセンブリが、前記試薬セレクタバルブと前記フローセルアセンブリとの間に結合されたフローセルバルブを更に備え、前記フローセルアセンブリが、複数のチャネルを有するフローセルを備え、前記フローセルバルブが、試料を、前記対応するチャネルに選択的に流すように適合されている、請求項16~18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
振動遮断アセンブリを更に含む、請求項16~19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記振動遮断アセンブリが、磁石を備え、前記マニホールドアセンブリを磁気的に浮上させるように適合されている、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記振動アセンブリが、ショックアブソーバを含む、請求項20に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フローセルアセンブリ及び関連試薬セレクタバルブに関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年12月30日に出願された米国特許仮出願第62/955,176号の優先権を主張するものであり、その内容は、その全体があらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
シークエンシングプラットフォームは、バルブ及びポンプを含み得る。バルブ及びポンプは、様々な流体動作を実行するために使用され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
第1の実施形態によれば、装置は、試薬カートリッジレセプタクルを備える又は含むシステムを備える又は含む。装置は、フローセルアセンブリを備える又は含む。装置は、試薬カートリッジレセプタクル内に受容可能な試薬カートリッジを備える又は含む。試薬カートリッジは、複数の試薬リザーバを備える又は含む。装置は、マニホールドアセンブリを備える又は含む。マニホールドアセンブリは、試薬リザーバに流体的に結合され、対応する試薬リザーバからフローセルアセンブリに試薬を選択的に流すように適合された試薬セレクタバルブを備える又は含む。マニホールドアセンブリの表面の、試薬セレクタバルブに関連付けられた少なくとも一表面は、フローセルアセンブリの一部分に結合されている。
【0004】
第2の実施形態によれば、装置は、フローセルアセンブリを備える又は含む。装置は、マニホールドアセンブリを備える又は含むシステム、及びフローセルアセンブリを保持するように適合されたフローセルレセプタクルを備える又は含む。マニホールドアセンブリは、フローセルアセンブリに直接隣接して配設された試薬セレクタバルブを備える又は含む。試薬セレクタバルブは、フローセルアセンブリの一部分に直接結合するように構成されている表面を備える又は含み、かつフローセルアセンブリに試薬を選択的に流すように適合されている。試薬セレクタバルブは、セラミックロータ又はセラミックステータのうちの少なくとも1つを備える。試薬セレクタバルブは、試薬セレクタバルブに動作可能に結合されたバルブ駆動アセンブリを備える又は含む。バルブ駆動アセンブリは、ブラシレスモータを備える又は含む。
【0005】
第3の実施形態によれば、装置は、試薬カートリッジレセプタクルを備える又は含むシステムを、備える又は含む。装置は、フローセルアセンブリを備える又は含む。装置は、試薬カートリッジレセプタクル内に受容可能な試薬カートリッジを備える又は含む。試薬カートリッジは、複数の試薬リザーバを備える又は含む。装置は、フローセルアセンブリに直接隣接して結合されたマニホールドアセンブリを備える又は含む。マニホールドアセンブリは、試薬セレクタバルブを備え又は含み、試薬リザーバに流体的に結合され、対応する試薬リザーバからフローセルアセンブリに試薬を選択的に流すように適合されている。
【0006】
第4の実施形態によれば、装置は、フローセルアセンブリを備える又は含む。装置は、マニホールドアセンブリを備える又は含むシステム、及びフローセルアセンブリを保持するように適合されたフローセルレセプタクルを備える又は含む。マニホールドアセンブリは、フローセルアセンブリに直接隣接して配設され、またマニホールドアセンブリは、試薬をフローセルアセンブリに選択的に流すように適合された試薬セレクタバルブを備える又は含む。
【0007】
第5の実施形態によれば、装置は、マニホールドアセンブリと、フローセルレセプタクルと、を備える又は含むシステムを、備える又は含む。マニホールドアセンブリは、フローセルアセンブリに直接隣接して配設され、かつマニホールドアセンブリは、試薬を選択的に流動させるように適合された試薬セレクタバルブを備える又は含む。
【0008】
更に、前述の第1、第2、第3、第4、及び/又は第5の実施形態では、装置及び/又は方法は、以下のうちのいずれか1つ以上を更に、備え又は含み得る。
一実施形態によれば、試薬セレクタバルブの表面は、フローセルアセンブリに直接機械的に結合される。
【0009】
別の一実施形態によれば、試薬セレクタバルブは、セラミックロータ又はセラミックステータのうちの少なくとも1つを備える又は含む。
別の一実施形態によれば、マニホールドアセンブリは、試薬セレクタバルブに動作可能に結合されたバルブ駆動アセンブリを更に備える又は含む。
【0010】
別の一実施形態によれば、バルブ駆動アセンブリは、ブラシレスモータを備える又は含む。
別の一実施形態によれば、マニホールドアセンブリは、フローセルアセンブリに直接結合されるように適合されている。
【0011】
別の一実施形態によれば、システムは、マニホールドアセンブリを備える又は含む。
別の一実施形態によれば、システムは、フローセルアセンブリを保持するように適合されたフローセルレセプタクルを備える又は含む。
【0012】
別の一実施形態によれば、マニホールドアセンブリの試薬セレクタバルブは、フローセルレセプタクル内に配設される。
別の一実施形態によれば、試薬セレクタバルブの表面は、フローセルアセンブリに直接機械的に結合されるように適合されている。
【0013】
別の一実施形態によれば、マニホールドアセンブリは、フローセルレセプタクル内に配設される。
別の一実施形態によれば、試薬セレクタバルブは、バイパスポートを備える又は含む。
【0014】
別の一実施形態によれば、バイパス流体ライン及びキャッシュを更に備える又は含む。バイパス流体ラインは、バイパスポートとキャッシュとを流体的に結合する。
別の一実施形態によれば、マニホールドアセンブリは、試薬セレクタバルブとフローセルアセンブリとの間に結合されたフローセルバルブを備える又は含む。フローセルアセンブリは、複数のチャネルを有するフローセルを備える又は含む。フローセルバルブは、対応するチャネルに試薬を選択的に流すように適合されている。
【0015】
別の一実施形態によれば、フローセルバルブは、フローセルの対応するチャネルに結合されるように適合された複数の出口ポートを備える又は含む。
別の一実施形態によれば、フローセルバルブ及び試薬セレクタバルブは、互いに逆向きの表面を有する。逆向きの表面でフローセルバルブ及び試薬セレクタバルブとインターフェース接続するように適合され、対応するバルブの位置を制御する、バルブ駆動アセンブリを更に備える又は含む。
【0016】
別の一実施形態によれば、フローセルバルブは、フローセルバルブステータとフローセルバルブロータとを有する、フローセルバルブ本体を備える又は含む。フローセルバルブ本体は、共通の流体ラインと、複数のフローセルバルブ流体ラインと、を有する。共通の流体ラインは、試薬セレクタバルブに結合されている。フローセルバルブロータは、フローセルバルブステータとインターフェース接続して、共通の流体ラインと、フローセルバルブ流体ラインのうちの1つ以上とを流体的に結合する。
【0017】
別の一実施形態によれば、フローセルバルブロータは、共通の流体ラインとフローセルバルブ流体ラインの1つ以上とを、流体的に結合するように適合された径方向溝を備える又は含む。
【0018】
別の一実施形態によれば、フローセルバルブロータは、径方向溝の遠位端に結合された弧状溝であって、共通の流体ラインがフローセルバルブ流体ラインのうちの2つ以上に流体的に結合されることを可能にするように適合された弧状溝を備える又は含む。
【0019】
別の一実施形態によれば、試薬セレクタバルブは、試薬バルブステータと試薬バルブロータとを、両方とも有する試薬バルブ本体を備える又は含む。試薬バルブ本体は、共通の流体ライン及び複数の試薬流体ラインを有する。試薬流体ラインは、対応する試薬リザーバに流体的に結合されるように適合されている。試薬バルブロータは、試薬バルブステータとインターフェース接続して、共通の流体ラインと、対応する試薬流体ラインとを流体的に結合する。
【0020】
別の一実施形態によれば、試薬バルブロータは、共通の流体ラインと、対応する試薬流体ラインとを流体的に結合するように適合された径方向溝を備える又は含む。
別の一実施形態によれば、試薬バルブ本体は、フローセルインターフェースを備え又は含み、フローセルアセンブリは、フローセルインターフェースに結合される。
【0021】
別の一実施形態によれば、試薬セレクタバルブの端部とインターフェース接続し、それに隣接して結合されたバルブ駆動アセンブリを更に備える又は含む。
別の一実施形態によれば、フローセルアセンブリは、試薬セレクタバルブに結合された本体を備える又は含む。
【0022】
別の一実施形態によれば、振動遮断アセンブリを更に備える又は含む。
別の一実施形態によれば、振動遮断アセンブリは、試薬セレクタバルブとバルブ駆動アセンブリとに回転可能に結合されたハウジングを備える又は含む。
【0023】
別の一実施形態によれば、マニホールドアセンブリは、フローセルレセプタクル内に配設される。
別の一実施形態によれば、マニホールドアセンブリは、フローセルアセンブリに直接結合されるように適合されている。
【0024】
別の一実施形態によれば、マニホールドアセンブリは、試薬セレクタバルブとフローセルアセンブリとの間に結合されたフローセルバルブを備える又は含む。フローセルアセンブリは、複数のチャネルを有するフローセルを備える又は含む。フローセルバルブは、対応するチャネルに試薬を選択的に流すように適合されている。
【0025】
別の一実施形態によれば、振動遮断アセンブリを更に備える又は含む。
別の一実施形態によれば、振動遮断アセンブリは、磁石を備え又は含み、マニホールドアセンブリを磁気的に浮上させるように適合されている。
【0026】
別の一実施形態によれば、振動アセンブリは、ショックアブソーバを備える又は含む。
以下でより詳細に説明される、前述の概念及び更なる概念の全ての組み合わせは(かかる概念が相互に矛盾しないという前提で)、本明細書に開示される主題の一部であると考えられ、かつ/又は特定の態様の特定の利益を達成するように組み合わせることができることを理解されたい。具体的には、本開示の終わりに現れる特許請求される主題の全ての組み合わせは、本明細書に開示される主題の一部であると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1A】本開示の教示に従ったシステムの一実施形態の概略図を示す。
【
図2】
図1Aのフローセルバルブ及び試薬セレクタバルブの一実施形態の概略図である。
【
図3】
図1Aの試薬セレクタバルブの一実施形態の概略図である。
【
図4A】
図1Aの試薬セレクタバルブ、バルブ駆動アセンブリ、及びフローセルアセンブリの一実施形態の概略図である。
【
図4B】
図4Aの試薬セレクタバルブ、バルブ駆動アセンブリ、及びフローセルアセンブリの断面図である。
【
図5】
図1Aのフローセルアセンブリの別の一実施形態の概略図であり、試薬セレクタバルブの異なる構成/位置を示す図である。
【
図6】バルブ駆動アセンブリ、試薬セレクタバルブ、及びフローセルアセンブリの別の一実施形態の概略図である。
【
図7】ハウジング及びショックアブソーバを含む振動遮断アセンブリの一実施形態の等角図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下のテキストは、方法、装置、及び/又は製品の実施形態の詳細な説明を開示しているが、所有権の法的範囲は、本特許の最後に記載された特許請求の範囲によって定義されることを理解されたい。したがって、以下の「発明を実施するための形態」は、例としてのみ解釈されるべきであり、可能な全ての実施形態を説明することは、不可能ではないにしても、非現実的であろうことから、可能な全ての実施形態を説明しているわけではない。現在の技術又は本特許の出願日の後に開発された技術のいずれかを使用して、多数の代替的な実施形態が実装され得る。そのような代替的な実施形態は、依然として特許請求の範囲内に含まれるであろうことが想定される。
【0029】
図1Aは、本開示の教示に従ったシステム100の一実施形態の概略図を示す。システム100を使用して、1つ以上の対象とするサンプルに対して分析を実行することができる。サンプルは、一本鎖DNA(single stranded DNA、sstDNA)を形成するように線形化された1つ以上のDNAクラスターを含み得る。図示される実施形態では、システム100は、試薬カートリッジ104を受容するように適合されている試薬カートリッジレセプタクル102を含む。システム100は、フローセルアセンブリ106を保持する。システム100は、フローセルレセプタクル107を含む。
【0030】
システムはまた、撮像システム132と、コントローラ133と、駆動アセンブリ134と、廃棄物リザーバ136とを含む。駆動アセンブリ134は、ポンプ駆動アセンブリ138と、バルブ駆動アセンブリ140と、を含む。バルブ駆動アセンブリ140は、ブラシレス直流(DC)モータ、ステッピングモータ、及び/又はひずみ波ギヤサーボ駆動装置を含み得る。しかしながら、バルブ駆動アセンブリ140を実装する他の方法も、好適であり得る。例えば、圧電モータを使用することができる。
【0031】
バルブ駆動アセンブリ140は、閾値回数の比較的高いトルク事象(HTE)を実行するように適合され得る。比較的高いトルク事象は、インチあたり約160オンスに関連付けられ得る。しかしながら、他のトルク値が、高トルク事象と関連付けられ得る。高トルク事象の閾値回数は、約1000であり得る。しかしながら、設計特性、使用される材料、及び/又は他の動作パラメータに基づいて、異なる数の高トルク事象が達成され得る。
【0032】
コントローラ133は、駆動アセンブリ134及び撮像システム132に、電気的及び/又は通信可能に結合され、また、駆動アセンブリ134及び/又は撮像システム132に、本明細書に開示されるような様々な機能を実行させるように適合される。廃棄物リザーバ136は、システム100の廃棄物リザーバレセプタクル142内に選択的に収容可能であり得る。
【0033】
試薬カートリッジ104は、1つ以上の、対象とするサンプルを保持し得る。駆動アセンブリ115は、試薬カートリッジ104とインターフェース接続して、試薬カートリッジ104及び/又はフローセルアセンブリ106を介してサンプルと相互作用する1種以上の試薬(例えば、A、T、G、Cヌクレオチド)を流す。
【0034】
図示される一実施形態では、可逆的ターミネータが試薬に取り付けられて、サイクルごとにsstDNAによって単一のヌクレオチドが組み込まれることを可能にする。いくつかのそのような実施形態では、ヌクレオチドのうちの1つ以上は、励起されると色を発する固有の蛍光標識を有する。色(又はその欠如)を使用して、対応するヌクレオチドを検出する。図示される実施形態では、撮像システム132は、識別可能な標識(例えば、蛍光標識)のうちの1つ以上を励起し、その後、識別可能な標識の画像データを取得するように適合されている。標識は、入射光及び/又はレーザによって励起され得るが、画像データは、励起に応答してそれぞれの標識によって放たれる1つ以上の色を含み得る。画像データ(例えば、検出データ)は、システム100によって分析され得る。撮像システム132は、対物レンズ及び/又は固体撮像装置を含む蛍光分光光度計であり得る。固体撮像装置は、電荷結合素子(charge coupled device、CCD)及び/又は相補的金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)を含み得る。
【0035】
画像データが取得された後、駆動アセンブリ134は、試薬カートリッジ104にインターフェース接続して、試薬カートリッジ104を通して別の反応成分(例えば、試薬)を流し、その後、それは廃棄物リザーバ142によって受け取られ、かつ/又は他の方法で試薬カートリッジ104によって排出される。反応成分は、蛍光標識及び可逆的ターミネータをsstDNAから化学的に切断するフラッシング動作を行う。フラッシング動作はまた、空気を使用して行われてもよい。これが終わると、sstDNAは、次のサイクルのための準備ができた状態になる。
【0036】
試薬カートリッジ104は、複数の試薬リザーバ108を含む。システム100は、マニホールドアセンブリ110を含む。マニホールドアセンブリ110は、フローセルアセンブリ107内及び/又はそれに隣接して配置され得る。あるいは、マニホールドアセンブリ110は、フローセルアセンブリ106及び/又は試薬カートリッジ104の一部であり得る。
【0037】
示される実施形態では、マニホールドアセンブリ110の少なくとも一部分は、フローセルアセンブリ106に直接隣接して結合されている。ミニバルブアセンブリなどのマニホールドアセンブリ110の部分は、フローセルアセンブリ106に直接結合されてもよく、又は例えば中間コンポーネントを介して、フローセルアセンブリ106から離間されてもよい。有利なことには、フローセルアセンブリ106に直接隣接してマニホールドアセンブリ110の一部分を配置することは、試薬消費を低減し、例えば、流体ライン内のデッドボリュームを低減し、持ち越しを低減し、スイッチング時間を減少させ、かつ/又は時間間の結果を低減することができる。
【0038】
マニホールドアセンブリ110は、試薬セレクタバルブ112を含む。試薬セレクタバルブ112は、試薬リザーバ108に流体的に結合されるように適合されている。試薬セレクタバルブ112はまた、対応する試薬リザーバ108からフローセルアセンブリ106に試薬を選択的に流すように適合されている。いくつかの実施形態では、試薬セレクタバルブ112は、小さな設置面積を有し得る。例えば、試薬セレクタバルブ112は、約45ミリメートル(mm)×45mmの設置面積を有し得る。試薬セレクタバルブ112の他の寸法は、好適であり得る。例えば、試薬セレクタバルブ112の設置面積は、45mm×45mm未満であり得る。
【0039】
試薬セレクタバルブ112は、バイパスポート114を含み得る。システムは、バイパス流体ライン116及びキャッシュ118を含む。バイパス流体ライン116は、バイパスポート114とキャッシュ118とを流体的に結合する。キャッシュ118は、例えば、
図1Aのシステム100のバイパス操作中に、1つ以上の反応成分を一時的に貯蔵するように適合され得る。キャッシュ118がシステム100の一部として示されているが、別の一実施形態では、キャッシュ118は、異なる場所に位置し得る。例えば、キャッシュ118は、マニホールドアセンブリ110及び/又は試薬カートリッジ104内に配置され得る。チャネル118の他の配置場所も好適であり得る。
【0040】
マニホールドアセンブリ110はまた、フローセルバルブ120を含む。フローセルバルブ120は、試薬セレクタバルブ112とフローセルアセンブリ106との間に結合することができる。フローセルバルブ120は、試薬セレクタバルブ112に直接結合され得る。単一のフローセル又は単一のチャネルのみが利用される場合などの一部の実施形態では、フローセルバルブ120を省略して、試薬セレクタバルブ112が、フローセル及び/又はチャネルに直接流体的に結合されるようにすることができる。
【0041】
フローセルアセンブリ106は、少なくとも1つのチャネル122と、フローセル入口124と、フローセル出口126とを含むフローセル121を含む。図示のような、フローセルが複数のチャネル122を含む場合の実施形態では、フローセルバルブ120は、試薬を、対応するチャネル122に選択的に流すように適合されている。
【0042】
フローセルバルブ120は、複数の出口ポート128を含む。出口ポート128は、フローセル106の対応するチャネル122に結合されるように適合されている。流体ライン130は、出口ポート128及びチャネル122を流体的に結合するように示されている。流体ライン130は、流体カップリングの一部であり得る。流体カップリングは、可撓性であり得る。流体カップリングは、ラミネートであり得る。
【0043】
フローセルバルブ120及び試薬セレクタバルブ112は、互いに逆向きの表面144、146を有することができる。一部の実施形態では、バルブ駆動アセンブリ140は、互いに逆向きの表面144、146でフローセルバルブ120及び試薬セレクタバルブ112とインターフェース接続するように適合され、それぞれ対応するバルブ120、112の位置を制御する。しかしながら、バルブ駆動アセンブリ140は、異なる方法でバルブ120、112とインターフェース接続してもよい。
【0044】
ここで駆動アセンブリ134を参照すると、示されている実施形態では、駆動アセンブリ134は、ポンプ駆動アセンブリ138及びバルブ駆動アセンブリ140を含む。ポンプ駆動アセンブリ138は、1つ以上のポンプ148とインターフェース接続して、試薬カートリッジ104を通って流体をポンプ輸送するように適合されている。ポンプ148は、シリンジポンプ、蠕動ポンプ、ダイアフラムポンプなどによって実装され得る。ポンプ148は、フローセルアセンブリ106と廃棄物リザーバ142との間に配置されてもよいが、他の実施形態では、ポンプ148は、フローセルアセンブリ106の上流に配置されてもよく、又は完全に省略されてもよい。
【0045】
示される実施形態では、システム100は、サンプル装填マニホールドアセンブリ192と、サンプルカートリッジ196を受容するように適合されたサンプルカートリッジレセプタクル194と、を含む。サンプル装填マニホールドアセンブリ192は、1つ以上のサンプルバルブ198を含む。サンプルバルブ198は、サンプル充填バルブと称され得る。
【0046】
サンプル装填マニホールドアセンブリ192及びポンプ148は、対象となる1つ以上のサンプルを、サンプルカートリッジ195からフローセルアセンブリ106に向かって流すように適合されている。一実施形態では、サンプル装填マニホールドアセンブリ192は、フローセル121の各チャネル122に対象とするサンプルを個別に装填する/向けるように適合され得る。チャネル122に対象とするサンプルを装填するプロセスは、
図1Aのシステム100を使用して自動的に行われ得る。
【0047】
コントローラ133を参照すると、図示される実施形態では、コントローラ133は、ユーザインターフェース152と、通信インターフェース154と、1つ以上のプロセッサ156と、メモリ158とを含み、メモリ158は、開示される実施形態を含む様々な機能を実行するための、1つ以上のプロセッサ156によって実行可能な命令を記憶する。ユーザインターフェース152、通信インターフェース154、及びメモリ158は、1つ以上のプロセッサ156に、電気的にかつ/又は通信可能に連結されている。
【0048】
一実施形態では、ユーザインターフェース152は、ユーザーからの入力を受信し、システム100の動作及び/又は行われる分析と関連付けられた情報をユーザーに提供するように適合されている。ユーザインターフェース152は、タッチスクリーン、ディスプレイ、キーボード、スピーカ、マウス、トラックボール、及び/又は音声認識システムを含み得る。タッチスクリーン及び/又はディスプレイは、グラフィカルユーザインターフェース(graphical user interface、GUI)を表示することができる。
【0049】
一実施形態では、通信インターフェース154は、ネットワークを介してシステム100と遠隔システム(例えば、コンピュータ)との間の通信を可能にするように適合されている。ネットワークとしては、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(local-area network、LAN)、広域ネットワーク(wide-area network、WAN)、同軸ケーブルネットワーク、無線ネットワーク、有線ネットワーク、衛星ネットワーク、デジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL)ネットワーク、セルラーネットワーク、Bluetooth(登録商標)接続、近距離無線通信(near field communication、NFC)接続などを挙げることができる。遠隔システムに提供される通信の一部は、システム100によって生成された、又は別の方法で取得された、分析結果、撮像データなどと関連付けられ得る。システム100に提供される通信のうちの一部は、システム100によって実行される流体分析動作、患者記録、及び/又はプロトコルと関連付けられてもよい。
【0050】
1つ以上のプロセッサ156及び/又はシステム100は、プロセッサベースのシステム又はマイクロプロセッサベースのシステムのうちの1つ以上を含み得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサ156及び/又はシステム100は、プログラマブルプロセッサ、プログラマブルコントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィック処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、縮小命令セットコンピュータ(reduced-instruction set computer、RISC)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、フィールドプログラマブル論理デバイス(field programmable logic device、FPLD)、論理回路、及び/又は本明細書に記載されるものを含む様々な機能を実行する別の論理ベースデバイスのうちの1つ以上を含む。
【0051】
メモリ158は、半導体メモリ、磁気読み取り可能メモリ、光学メモリ、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)、光学記憶ドライブ、ソリッドステート記憶デバイス、ソリッドステートドライブ(solid-state drive、SSD)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、不揮発性RAM(non-volatile RAM、NVRAM)メモリ、コンパクトディスク(compact disc、CD)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク、独立ディスクの冗長アレイ(redundant array of independent disks、RAID)システム、キャッシュ、及び/又は任意の持続時間にわたって(例えば、永続的に、一時的に、長期にわたって、バッファリングのために、キャッシングのために)情報が記憶される任意の他の記憶デバイス若しくは記憶ディスクのうちの1つ以上を含むことができる。
【0052】
図1Bは、
図1Aのシステム100の別の一実施形態の概略図を示す。図示される実施形態では、システム100は、試薬カートリッジレセプタクル102を含む。フローセルアセンブリ106が含まれる。試薬カートリッジ104は、試薬カートリッジレセプタクル102内に受容可能である。試薬カートリッジ108は、複数の試薬リザーバ108を含む。
【0053】
マニホールドアセンブリ110が含まれる。マニホールドアセンブリ110は、試薬セレクタバルブ112を含み、試薬リザーバ108に流体的に結合され、対応する試薬リザーバ108からフローセルアセンブリ106に試薬を選択的に流すように適合されている。マニホールドアセンブリ110の表面の、試薬セレクタバルブ112に関連付けられた少なくとも一表面199は、フローセルアセンブリ106の一部分200に結合されている。
【0054】
図1Cは、
図1Aのシステム100の別の一実施形態の概略図を示す。図示される実施形態には、フローセルアセンブリが含まれる。システム100は、マニホールドアセンブリ110と、フローセルアセンブリ106を保持するように適合されたフローセルレセプタクル107と、を含む。マニホールドアセンブリは、フローセルアセンブリ106に直接隣接して配設された試薬セレクタバルブ112を含む。試薬セレクタバルブ112は、フローセルアセンブリ106の一部分200に直接結合するように構成されている表面119を含み、かつフローセルアセンブリ106に試薬を選択的に流すように適合されている。試薬セレクタバルブ112は、セラミックロータ又はセラミックステータのうちの少なくとも1つを含む(例えば、
図3を参照)。バルブ駆動アセンブリ140が含まれる。バルブ駆動アセンブリ140は、試薬セレクタバルブ112に動作可能に結合されている。バルブ駆動アセンブリ140は、ブラシレスモータを含む。
【0055】
図2は、
図1Aのフローセルバルブ120及び試薬セレクタバルブ112の一実施形態の概略図である。フローセルバルブ120と試薬セレクタバルブ112との組み合わせは、デュアルロータリーバルブと称され得る。フローセルバルブ120及び/又は試薬セレクタバルブ112は、閾値回数のライフサイクルを実行するように適合され得る。ライフサイクルは、フローセルバルブ120及び/又は試薬セレクタバルブ112を、フローセルアセンブリ106及び/又は試薬カートリッジ104と、流体的に結合することに関連付けられ得る。閾値回数のライフサイクルは、約2000個を超える取り付け事象を含み得る。ライフサイクルの数は、約400万回の、ポートからポートへの移動を含み得る。異なるライフサイクルに対する他の閾値が、例えば、使用される設計要件及び/又は材料に基づいて達成され得る。
【0056】
フローセルバルブ120及び試薬セレクタバルブ112は、電子的に、かつ/又は手動で制御(例えば、作動)され得る。このようにフローセルバルブ120及び試薬セレクタバルブ112を制御する結果として、ユーザエラーが低減され得るだけでなく、システム100が、比較的(又は、より)ユーザフレンドリーになり得る。
【0057】
フローセルバルブ120及び試薬セレクタバルブ112は、インターフェース(界面)159で結合されている。図示される実施形態では、フローセルバルブ120は、フローセルバルブステータ162を有するフローセルバルブ本体160を有する。フローセルステータ162は、セラミック及び/又はポリマーハイブリッドを含み得る。フローセルバルブ120の他の材料も、好適であり得る。フローセルステータ162は、25ミリメートル(mm)×25mmなどの小さな領域内に収まるようにサイズ決定され得る。しかしながら、フローセルステータ162の他のサイズも、好適であり得る。
【0058】
フローセルバルブ120は、フローセルバルブロータ164も含む。フローセルバルブロータ164は、セラミック及び/又はポリマーハイブリッドを含み得る。フローセルバルブ本体160は、共通の流体ライン166と、複数のフローセルバルブ流体ライン168と、を有する。フローセル流体ライン168は、フローセルアセンブリ106に結合されるように適合されている。いくつかの実施形態では、共通の流体ライン166は、約65ミリメートルであり、他の実施形態では、共通の流体ライン166は約259mmである。したがって、共通の流体ライン166は、約65mm~約259mmであってもよい。しかしながら、共通の流体ライン166は、任意の他の長さであってもよい。フローセル流体ライン168は、チャネル122に個別に向かうために使用され得る。共通の流体ライン166は、試薬セレクタバルブ112に結合されている。
【0059】
フローセルバルブロータ162は、フローセルバルブステータ162とインターフェース接続するように適合され、共通の流体ライン166と、フローセルバルブ流体ライン168のうちの1つ以上とを流体的に結合する。例えば、フローセルバルブステータ162は、バルブ駆動アセンブリ140によって回転されて、共通の流体ライン166をフローセルバルブ流体ライン168のうちの1つに流体的に結合させることができる。4つのフローセルバルブ流体ライン168が示されているが、代わりに任意の数のフローバルブ流体ラインを含めることができる。
【0060】
フローセルバルブロータ164は、共通の流体ライン166と、フローセルバルブ流体ライン168のうちの1つ以上とを流体的に結合する(例えば、向ける/向かう)ように適合された径方向溝169を含む。一実施形態では、フローセルバルブロータ164は、約0°~約90°回転させることができる。しかしながら、フローセルバルブロータ164は、フローセルステータ162の中に開口するフローセルバルブ流体ライン168の対応するポート171の位置に応じて、より大きく又は小さく回転させることができる。
【0061】
径方向溝169は、面取りされた側面を含み得る。面取りされた側面は、持ち越しを低減するように適合され得る。フローセルバルブロータ164はまた、弧状溝170を含む。弧状溝170は、径方向溝169の遠位端172に結合され、共通の流体ライン166がフローセルバルブ流体ライン168のうちの2つ以上に流体的に結合されることを可能にするように適合されている。例えば、フローセルバルブロータ164は、弧状溝170がフローセルバルブ流体ライン168の2つ以上のポート171をカバーし、それによってフローセルバルブ流体ライン168の2つを超える流体連通を可能にするように、割り出しがなされ得る。
【0062】
図3は、
図1Aの試薬セレクタバルブ112の一実施形態の概略図である。試薬セレクタバルブ112は、試薬バルブステータ176を有する試薬セレクタバルブ本体175を含む。試薬セレクタバルブ112はまた、試薬バルブロータ178を含む。試薬バルブステータ176及び/又は試薬バルブロータ178は、セラミック及び/又はポリマーハイブリッドを含み得る。試薬セレクタバルブ112の他の材料も、好適であり得る。試薬セレクタバルブ本体175は、共通の流体ライン180と、複数の試薬流体ライン182と、フローセル流体ライン108と、を含む。試薬流体ライン182は、対応する試薬リザーバ108に流体的に結合されるように適合されている。共通の流体ライン180は、試薬流体ライン182及びフローセル流体ライン168に流体的に結合されている。
【0063】
試薬バルブロータ178は、試薬バルブステータ176とインターフェース接続して、共通の流体ライン180と、対応する試薬流体ライン182とを流体的に結合する。具体的には、図示される実施形態では、試薬バルブロータ178は、共通の流体ライン180と、対応する試薬流体ライン182とを、流体的に結合するように適合された径方向溝169を含む。共通の流体ライン180は、フローセル流体ライン168及び/又はバイパスポート114に流体的に結合され得る。
【0064】
試薬流体ライン182は、試薬バルブステータ176の場所に、出口ポート184を有する。試薬流体ライン182はまた、複数の入口ポート185を含む。入口ポート185は、試薬セレクタバルブ本体175の側面186によって画定される。入口ポート185は、側面186のうちの3つによって画定されているが、入口ポート185は、異なる様態で画定され得る。例えば、入口ポート185は、側面186のうちの2つによって画定され得る。試薬バルブロータ178は、フローセルバルブロータ164の弧状溝170のような弧状溝を含むようには図示されていないが、代替的には、試薬バルブロータ178は、弧状溝を含み得る。
【0065】
図4Aは、
図1Aの試薬セレクタバルブ112、バルブ駆動アセンブリ140、及びフローセルアセンブリ106の一実施形態の概略図である。図示される実施形態では、試薬セレクタバルブ本体175は、フローセルインターフェース188を有する。フローセルインターフェース188は、試薬セレクタバルブ本体175の、入口ポート185が画定されていないが、フローセル流体ライン168が、フローセルアセンブリ106と流体連通することを可能にするように画定され得るような側面186であってもよい。フローセルアセンブリ106は、フローセルインターフェース188と結合されている。このように、フローセルアセンブリ106の本体201は、試薬セレクタバルブ112に結合されている。言い換えれば、試薬セレクタバルブ112の一表面は、フローセルアセンブリ106に直接機械的に結合されている。代替的には、フローセルアセンブリ106の本体201が、フローセルバルブ120に結合され得る。いくつかの実施形態では、可撓性マニホールド又は他の流体輸送構成要素などの中間コンポーネントは、試薬セレクタバルブ本体175のフローセルインターフェース188とフローセルアセンブリ106との間、かつ/又はフローセルバルブ120とフローセルアセンブリ106との間に実装され得る。他の配置も、好適であり得る。
【0066】
バルブ駆動アセンブリ140は、試薬セレクタバルブ112の端部189とインターフェース接続するように適合され、かつそれに隣接して結合されている。例えば、バルブ駆動アセンブリ140は、試薬バルブロータ178を回転させるように適合され得る。
【0067】
フローセルバルブ120は
図4Aに示されていないが、他の実施形態では、フローセルバルブ120が含まれてもよい。例えば、フローセルバルブ120は、フローセル121が複数のチャネル122を含む場合に、かつ/又はフローセルアセンブリ106が複数のチャネル122及び試薬セレクタバルブ112を結合するマニホールドを含まない場合に、含まれ得る。
【0068】
図示される実施形態では、ギアボックス190も含まれる。ギアボックス190及び/又はバルブ駆動アセンブリ140は、試薬セレクタバルブ112及び/又はフローセルバルブ120に、比較的高いトルク値を印加するように適合され得る。この相対的に高いトルク値は、1インチあたり約140オンスであり得る。ギアボックス190及び/又はバルブ駆動アセンブリ140を使用して、他のトルク値を達成することもできる。ギアボックス190は、試薬バルブロータ178の回転を誘導し得る。ギアボックス190は、多段階遊星ギアボックス又は平歯車ボックスであり得る。他の種類のギアボックスも、好適であり得る。ギアボックス190は、バルブ駆動アセンブリ140と試薬セレクタバルブ112との間に結合されている。ギアボックス190は、バルブ駆動アセンブリ140、試薬リザーババルブ112、及び/又はフローセルバルブ120によって発生する振動が、フローセルアセンブリ106に影響を及ぼす可能性を低減するように適合され得る。ギアボックス190は、波動歯車式駆動部を含み得る。ギアボックス190は、ハーモニックギアを含み得る。他の種類のギアも、好適であり得る。ギアボックス190は、ギアによる減速と大きなトルクとを提供するように適合され得る。
【0069】
図4Bは、
図4Aの試薬セレクタバルブ112、バルブ駆動アセンブリ140、及びフローセルアセンブリ106の断面図である。ギアボックス190もまた含まれる。図示される実施形態では、バルブ駆動アセンブリ140の長手方向軸線202は、試薬セレクタバルブ112の長手方向軸線204に対してオフセットされている。したがって、バルブ駆動アセンブリ140の長手方向軸線202及び試薬セレクタバルブ112の長手方向軸線204は非対称である。他の実施形態では、ギアボックス190及び試薬セレクタバルブ112は、バルブ駆動アセンブリ140の長手方向軸線202と同一線上に配置され得る。
【0070】
図示される実施形態では、ギアボックス190は、多段階遊星ギアボックス又は平歯車ボックスであり得る。ギアボックス190は、軸線202と軸線204とが互いに対してオフセットされることを可能にするように適合され得る。互いにオフセットされた軸線202と軸線204とは、フローセルカートリッジアセンブリ106をフローセルインターフェース188に結合することを可能にし得るが、その際に、バルブ駆動アセンブリ140が結合を妨げないようになっている。具体的には、より大きなバルブ駆動アセンブリ140が使用される場合、軸線202と軸線204とをオフセットすることにより、フローセルカートリッジアセンブリ106がフローセルインターフェース188に結合されることを可能にし得る。フローセルインターフェース188は、
図4に示される配向に基づいて、試薬セレクタバルブ112の最も高い位置にあると見なすことができる。しかしながら、フローセルインターフェース188は、試薬セレクタバルブ112上の他の場所に、又は開示された他の構成要素のいずれかの上に位置付けられ得る。
【0071】
図5は、
図1Aのフローセルアセンブリ106の別の一実施形態の概略図であり、試薬セレクタバルブ112の異なる構成/位置を示す図である。例えば、試薬セレクタバルブ112は、フローセルアセンブリ106の上方に、フローセルアセンブリ106の下方に、又はフローセルアセンブリ106と直接結合されて、又はフローセルアセンブリ106と同一線上に位置付けることができる。試薬セレクタバルブ112の代替的位置が、破線で示されている。フローセルアセンブリ106と試薬セレクタバルブ112との間の他の相対位置も、好適であり得る。
【0072】
図6は、バルブ駆動アセンブリ140、試薬セレクタバルブ112、及びフローセルアセンブリ106の別の一実施形態の概略図である。図示される実施形態には、振動遮断アセンブリ206及びギアボックス190も含まれる。振動遮断アセンブリ206は、例えば、試薬セレクタバルブ112が作動されるときに生成され得る、フローセルアセンブリ106からの振動変位を遮断するように適合され得る。
【0073】
振動遮断アセンブリ206は、ハウジング207を含み得るが、そのハウジング207に、バルブ駆動アセンブリ140、ギアボックス190、及び試薬セレクタバルブ112が回転可能に結合される。振動遮断アセンブリ206は、1つ以上の磁石208を含み得るが、この磁石208は、バルブ駆動アセンブリ140及び/又は試薬セレクタバルブ112によって生成される振動が、フローセルカートリッジアセンブリ106に影響を与えるのを妨げるように、バルブ駆動アセンブリ140、ギアボックス190、及び試薬セレクタバルブ112を、磁気的に分離及び/又は磁気的に浮上させ得るものである。振動遮断アセンブリ206は、異なる様態で実装され得る。例えば、振動遮断アセンブリ206は、ショックアブソーバ210であってもよい。ショックアブソーバ210としては、ばね、ゲルアイソレータ、ガスケットなどが挙げられ得る。
【0074】
バルブ駆動アセンブリ140は、ステッピングモータを含み得る。あるいは、バルブ駆動アセンブリ140は、ブラシレスDCモータを含み得る。ブラシレスDCモータは、動作時に振動が少なくなり得る。ブラシレスDCモータはまた、閾値トルク値を満たし得る。
【0075】
図7は、ハウジング207及びショックアブソーバ210を含む振動遮断アセンブリ206の一実施形態の等角図を示す。ショックアブソーバ210は、複数のゲルアイソレータ211を含む。他のタイプのショックアブソーバが、追加的又は代替的に含まれてもよい。
【0076】
示される実施形態では、ハウジング207は、基部212及び支持体214を含む。支持体214は、ショックアブゾーバ210を介して基部212に結合されている。支持体214は、第1の支持部分216及び第2の支持部分218を含む。第1の支持部分216は、バルブ駆動アセンブリ140を保持する。第2の支持部分218は、貫通孔220を画定し、バルブ駆動アセンブリ140と試薬セレクタバルブ112との間に配置される。ギアボックス190は、第2の支持部分218の貫通穴220を通って延在する。
【0077】
ゲルアイソレータ211は、基部212と支持体214との間に配置され得る。具体的には、ゲルアイソレータ211は、基部212と第1の支持部分216との間に配置され得る。
【0078】
ゲルアイソレータ211はまた、第2の支持部分218とバルブ駆動アセンブリ140との間にも配置され得る。あるいは、バルブ駆動アセンブリ140と第2の支持部分218との間に、剛性カップリング又は別のタイプのカップリングが設けられてもよい。そのような実施形態では、4つのゲルアイソレータ211が、第1の支持部分216と基部212との間に設けられ得るが、ゲルアイソレータ211は、第2の支持部分218とバルブ駆動アセンブリ140との間には設けられなくてもよい。他の配置も好適であり得る。ゲルアイソレータ211又はより一般的には、ショックアブソーバ210の数及び/又は配置に関係なく、ゲルアイソレータ211は、バルブ駆動アセンブリ140及び/又は試薬セレクタバルブ112を動作させることが、フローセルアセンブリ106に影響を及ぼす可能性を低減するように適合され得る。
【0079】
試薬カートリッジレセプタクルを含むシステムと、フローセルアセンブリと、試薬カートリッジレセプタクル内に受容可能で、複数の試薬リザーバを備える試薬カートリッジと、試薬セレクタバルブを備えるマニホールドアセンブリであって、試薬セレクタバルブが、試薬リザーバに流体的に結合され、対応する試薬リザーバからフローセルアセンブリに試薬を選択的に流すように適合されている、マニホールドアセンブリと、を備える装置であって、試薬セレクタバルブに関連付けられたマニホールドアセンブリの少なくとも1つの表面が、フローセルアセンブリの一部に結合されている、装置。
【0080】
試薬セレクタバルブの表面が、フローセルアセンブリに直接機械的に結合される、前述の実施形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0081】
試薬セレクタバルブが、セラミックロータ又はセラミックステータのうちの少なくとも1つを備える、前述の実施形態のうちのいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のうちのいずれか1つ以上に記載の装置。
【0082】
マニホールドアセンブリが、試薬セレクタバルブに動作可能に結合されたバルブ駆動アセンブリを更に備える、前述の実施形態のうちのいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のうちのいずれか1つ以上に記載の装置。
【0083】
バルブ駆動アセンブリが、ブラシレスモータを備える、前述の実施形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
マニホールドアセンブリが、試薬セレクタバルブとフローセルアセンブリとの間に結合されたフローセルバルブを備え、フローセルアセンブリが、複数のチャネルを有するフローセルを備え、フローセルバルブが、対応するチャネルに選択的に試薬を流すように適合されている、前述の実施形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0084】
フローセルバルブが、フローセルの対応するチャネルに結合されるように適合された複数の出口ポートを備える、前述の実施形態のうちのいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のうちのいずれか1つ以上に記載の装置。
【0085】
フローセルバルブ及び試薬セレクタバルブが、互いに逆向きの表面を有し、装置が、互いに逆向きの表面でフローセルバルブ及び試薬セレクタバルブとインターフェース接続し、対応するバルブの位置を制御するように適合されたバルブ駆動アセンブリを更に備える、前述の実施形態のうちのいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のうちのいずれか1つ以上に記載の装置。
【0086】
フローセルバルブが、フローセルバルブステータとフローセルバルブロータとを有するフローセルバルブ本体を備え、フローセルバルブ本体が、試薬セレクタバルブに結合されている共通の流体ラインと、複数のフローセルバルブ流体ラインとを有し、フローセルバルブロータが、フローセルバルブステータとインターフェース接続して、共通の流体ラインとフローセルバルブ流体ラインのうちの1つ以上とを流体的に結合する、前述の実施形態のうちのいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のうちのいずれか1つ以上に記載の装置。
【0087】
フローセルバルブロータが、共通の流体ラインとフローセルバルブ流体ラインの1つ以上とを、流体的に結合するように適合された径方向溝を備える、前述の実施形態のうちのいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のうちのいずれか1つ以上に記載の装置。
【0088】
フローセルバルブロータが、径方向溝の遠位端に結合された弧状溝を備え、共通の流体ラインが、フローセルバルブ流体ラインのうちの2つ以上に、流体的に結合されるのを可能にするように適合された弧状溝を備える、前述の実施形態のうちのいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のうちのいずれか1つ以上に記載の装置。
【0089】
試薬バルブ本体が、フローセルインターフェースを備え、フローセルアセンブリが、フローセルインターフェースに結合されている、前述の実施形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0090】
試薬セレクタバルブの端部とインターフェース接続し、それに隣接して結合されたバルブ駆動アセンブリを更に備える、前述の実施形態のうちのいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のうちのいずれか1つ以上に記載の装置。
【0091】
振動遮断アセンブリを更に含む、前述の実施形態のうちのいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のうちのいずれか1つ以上に記載の装置。
振動遮断アセンブリが、試薬セレクタバルブとバルブ駆動アセンブリとに回転可能に結合されたハウジングを備える、前述の実施形態のうちのいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のうちのいずれか1つ以上に記載の装置。
【0092】
フローセルアセンブリ、及びフローセルアセンブリを保持するように適合されたフローセルレセプタクルと、マニホールドアセンブリと、を含むシステム、を備える装置であって、マニホールドアセンブリが、フローセルアセンブリに直接隣接して配設された試薬セレクタバルブであって、フローセルアセンブリの一部分に直接結合するように構成されかつフローセルアセンブリに試薬を選択的に流動させるように適合された表面を備え、セラミックロータ又はセラミックステータのうちの少なくとも1つを備える、試薬セレクタバルブと、試薬セレクタバルブに動作可能に結合され、ブラシレスモータを備える、バルブ駆動アセンブリと、を備える、装置。
【0093】
マニホールドアセンブリの試薬セレクタバルブが、フローセルレセプタクル内に配設される、前述の実施形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0094】
試薬セレクタバルブの表面が、フローセルアセンブリに、直接機械的に結合されるように適合されている、前述の実施形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0095】
マニホールドアセンブリが、試薬セレクタバルブとフローセルアセンブリとの間に結合されたフローセルバルブを更に備え、フローセルアセンブリが、複数のチャネルを有するフローセルを備え、フローセルバルブが、試料を、対応するチャネルに選択的に流すように適合されている、前述の実施形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0096】
振動遮断アセンブリを更に含む、前述の実施形態のうちのいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のうちのいずれか1つ以上に記載の装置。
振動遮断アセンブリが、磁石を備え、マニホールドアセンブリを磁気的に浮上させるように適合されている、前述の実施形態のいずれか1つ以上及び/又は以下に開示される実施形態のいずれか1つ以上に記載の装置。
【0097】
振動アセンブリが、ショックアブソーバを含む、前述の実施形態のうちのいずれか1つ以上、及び/又は以下に開示される実施形態のうちのいずれか1つ以上に記載の装置。
前述の説明は、当業者が本明細書に記載される様々な構成を実践することを可能にするために提供される。対象技術は、様々な図及び構成を参照して特に説明されてきたが、これらは例示目的のみのためであり、対象技術の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。
【0098】
本明細書で使用する際、単数形で記載され、かつ単語「a」又は「an」に続く要素又は工程は、かかる除外が明示的に記載されていない限り、複数のこれらの要素又は工程を除外しないものとして理解されるべきである。更に、「一実施形態」への言及は、列挙された特徴をまた組み込む追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図するものではない。更に、反対に明示的に記載されない限り、特定の特性を有する1つの要素又は複数の要素を「備える(comprising)」、「含む(including)」、又は「有する(having)」実施形態は、その特性を有するか否かにかかわらず、追加の要素を含み得る。更に、用語「備える(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」などは、本明細書において互換的に使用される。
【0099】
本明細書全体を通して使用される「実質的に」、「およそ(approximately)」、及び「約」という用語は、処理のばらつきなどに起因する小さな変動を説明及び考慮するために使用されている。例えば、それらは、±5%以下、例えば±2%以下、例えば±1%以下、例えば±0.5%以下、例えば±0.2%以下、例えば±0.1%以下、例えば±0.05%以下を指すことができる。
【0100】
主題技術を実施するための多くの他の方法が存在し得る。本明細書に記載される様々な機能及び要素は、主題技術の範囲から逸脱することなく、示されるものとは異なって分割され得る。これらの実施形態に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり得、本明細書で定義される一般的な原理は、他の実施形態に適用することができる。したがって、主題技術の範囲から逸脱することなく、当業者によって、多くの変更及び修正を主題技術に行うことができる。例えば、異なる数の所与のモジュール又はユニットが用いられ得、異なる種類若しくは複数の種類の所与のモジュール又はユニットが用いられ得、所与のモジュール又はユニットが追加され得、あるいは所与のモジュール又はユニットが省略され得る。
【0101】
下線付き及び/又はイタリック体の見出し及び副見出しは、便宜上のみのために使用され、主題技術を限定するものではなく、主題技術の説明の解釈と関連して言及されない。当業者に既知である、又は後に知られることになる、本開示全体を通って記載される様々な実施形態の要素に対する全ての構造的及び機能的等価物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、主題技術に包含されることが意図される。更に、本明細書に開示された何物も、そのような開示が上記の説明において明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公開専用であることを意図するものではない。
【0102】
以下でより詳細に説明される、前述の概念及び更なる概念の全ての組み合わせは(かかる概念が相互に矛盾しないという前提で)、本明細書に開示される主題の一部であると考えられることを理解されたい。具体的には、本開示の終わりに現れる特許請求される主題の全ての組み合わせは、本明細書に開示される主題の一部であると考えられる。
【国際調査報告】