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特表2023-509962ハンドヘルド型電気外科用器具の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-10
(54)【発明の名称】ハンドヘルド型電気外科用器具の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/14 20060101AFI20230303BHJP
   A61B 90/30 20160101ALI20230303BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20230303BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20230303BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230303BHJP
【FI】
A61B18/14
A61B90/30
F21S2/00 610
F21V33/00
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542197
(86)(22)【出願日】2021-01-07
(85)【翻訳文提出日】2022-09-06
(86)【国際出願番号】 US2021012478
(87)【国際公開番号】W WO2021142104
(87)【国際公開日】2021-07-15
(31)【優先権主張番号】16/739,374
(32)【優先日】2020-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521164670
【氏名又は名称】パシー メディカル, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100092613
【弁理士】
【氏名又は名称】富岡 潔
(72)【発明者】
【氏名】クレイマン,ジェナディ
(72)【発明者】
【氏名】シルバー,ミキヤ
(72)【発明者】
【氏名】パシー,ヴィノッド ヴィー.
【テーマコード(参考)】
3K014
4C160
【Fターム(参考)】
3K014AA01
4C160KK03
4C160KK13
4C160MM32
(57)【要約】
ハンドヘルド型電気外科用器具に取り付けるための照明付き電気焼灼ブレードアセンブリが開示されており、手術部位を照明するように遠位端にLED光アセンブリを有するハウジングと、ハウジングと動作可能に関連付けられるとともに、電気焼灼ブレードを画定する遠位部分と、電気外科用器具と電気的に連結するためのコネクタを画定する近位部分と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドヘルド型電気外科用器具に取り付けるための照明付き電気焼灼ブレードアセンブリであって、
a)手術部位を照明するために、その遠位端にLED光アセンブリを有する細長いハウジングと、
b)前記細長いハウジングを通して延在するとともにそのハウジング内に取り付けられた電極であって、前記電極の遠位端部分が、前記細長いハウジングの遠位端から延在して電気焼灼ブレードを画定し、前記電極の近位端部分が、前記ハウジングの近位端から延在して、電気外科用器具と電気的に連結するためのコネクタを画定する、電極と、
を備え、
前記LED光アセンブリが、前記電気焼灼ブレードを取り囲むとともに、第1のエネルギー源によって電力供給され、前記電極が、前記第1のエネルギー源とは別個の異なる第2のエネルギー源によって電力供給される、照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項2】
前記第1のエネルギー源が、前記細長いハウジング内に支持された少なくとも1つのバッテリセルである、請求項1に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項3】
前記第1のエネルギー源が、前記細長いハウジング内に支持された複数のバッテリセルによって画定される、請求項2に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項4】
前記第1のエネルギー源が、前記第2のエネルギー源によって充電される、請求項2に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項5】
前記第1のエネルギー源が、前記LED光アセンブリに電源コードを介して接続された外部電力源である、請求項1に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項6】
前記第2のエネルギー源が、前記電気外科用器具に接続されたRFエネルギー源である、請求項1に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項7】
前記第1のエネルギー源は、前記細長いハウジングに動作可能に関連付けられるとともに前記電極に接続されたスイッチによって制御される、請求項1に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項8】
前記スイッチが、前記電極上の接点ボスに接続される、請求項7に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項9】
前記接触ボスが、前記電極と一体的に形成された、請求項8に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項10】
前記スイッチが、手動で作動させるように前記ハウジングの外周面に配置される、請求項7に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項11】
前記スイッチは、前記電気焼灼ブレードアセンブリが前記電気外科用器具に取り付けられたときに、前記電気外科用器具の遠位端部分と相互作用するように、前記細長いハウジングの近位面に配置される、請求項7に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項12】
前記電極の中間部分が電気絶縁スリーブで覆われている、請求項1に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項13】
前記ハウジング内に前記電極を取り付けるために、前記ハウジング内に形成された相補的な凹部と係合するフランジが前記電極の中間部分に設けられている、請求項12に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項14】
異なるサイズの電気外科用器具への前記ブレードアセンブリの取り付けを容易にするように、前記電極の近位端部分が円錐状に先細状である、請求項12に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項15】
異なるサイズの電気外科用器具への前記ブレードアセンブリの取り付けを容易にするように、前記電極の近位端部分にスロットが設けられている、請求項12に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項16】
前記LED光アセンブリが、プリント回路基板上に支持された複数のLED光源を含む、請求項1に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項17】
前記LED光アセンブリの前にレンズが配置される、請求項1に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項18】
前記レンズが、連続した環状レンズ面を含む、請求項17に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項19】
前記レンズが、複数の凸状集光レンズ面を有する不連続レンズ面を含む、請求項17に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項20】
ハンドヘルド型電気外科用器具に取り付けるための照明付き電気焼灼ブレードアセンブリであって、
a)手術部位を照明するために、その遠位端にLED光アセンブリを有する細長いハウジングと、
b)前記細長いハウジングを通して延在するとともにそのハウジング内に取り付けられた電極であって、前記電極の遠位端部分が、前記細長いハウジングの遠位端から延在して電気焼灼ブレードを画定し、前記電極の近位端部分が、前記ハウジングの近位端から延在して、電気外科用器具と電気的に連結するためのコネクタを画定する、電極と、
を備え、
前記LED光アセンブリが、前記電気焼灼ブレードを取り囲むとともに、前記ハウジング内に配置された少なくとも1つのバッテリセルによって電力供給され、前記電極が、前記電気外科用器具に接続されたRFエネルギー源によって電力供給される、照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項21】
前記少なくとも1つのバッテリセルが、前記細長いハウジング内に支持された複数のバッテリセルによって画定される、請求項20に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項22】
前記少なくとも1つのバッテリセルが、前記RFエネルギー源によって充電される、請求項20に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項23】
前記少なくとも1つのバッテリセルが、前記細長いハウジングに動作可能に関連付けられるとともに前記電極に接続されたスイッチによって選択的に制御される、請求項20に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項24】
前記電極の中間部分が、電気絶縁スリーブで覆われている、請求項20に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項25】
前記ハウジング内に前記電極を取り付けるために、前記ハウジング内に形成された相補的な凹部と係合するフランジが前記電極の中間部分に設けられている、請求項24に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項26】
前記LED光アセンブリが、プリント回路基板上に支持された複数のLED光源を含む、請求項20に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項27】
前記LED光アセンブリの前にレンズが配置される、請求項20に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項28】
ハンドヘルド型電気外科用器具に取り付けるための照明付き電気焼灼ブレードアセンブリであって、
a)手術部位を照明するために、その遠位端にLED光アセンブリを有する細長いハウジングと、
b)前記細長いハウジングを通して延在するとともにそのハウジング内に取り付けられた電極であって、前記電極の遠位端部分が、前記細長いハウジングの遠位端から延在して電気焼灼ブレードを画定し、前記電極の近位端部分が、前記ハウジングの近位端から延在して、電気外科用器具と電気的に連結するためのコネクタを画定する、電極と、
を備え、
前記LED光アセンブリが、前記電気焼灼ブレードを取り囲むとともに、電源コードを介して外部電源に接続され、前記電極が、前記電気外科用器具に接続されたRFエネルギー源によって電力供給される、照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項29】
前記外部電源が、前記細長いハウジングに動作可能に関連付けられるとともに前記電極に接続されたスイッチによって制御される、請求項28に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項30】
前記電極の中間部分が、電気絶縁スリーブで覆われている、請求項28に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項31】
前記ハウジング内に前記電極を取り付けるために、前記ハウジング内に形成された相補的な凹部と係合するフランジが前記電極の中間部分に設けられている、請求項30に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項32】
前記LED光アセンブリが、プリント回路基板上に支持された複数のLED光源を含む、請求項28に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項33】
前記LED光アセンブリの前にレンズが配置される、請求項28に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項34】
ハンドヘルド型電気外科用器具に取り付けるための照明付き電気焼灼ブレードアセンブリであって、
a)手術部位を照明するために、その遠位端にLED光アセンブリを有する細長いハウジングと、
b)前記ハウジングに動作可能に関連付けられるとともに、電気焼灼ブレードを受容するために前記ハウジングの遠位端に動作可能に関連付けられた遠位受容部分と、前記ハウジングに支持された中間本体部分と、電気外科用器具と電気的に連結するように前記ハウジングの近位端から延在する近位コネクタ部分と、を含んだ電極アダプタと、
を備え、
前記LED光アセンブリが、前記ハウジング内に配置された電力源によって電力供給される、照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項35】
前記電極アダプタの前記遠位受容部分が、電気焼灼ブレードを受容するように前記ハウジングの前記遠位端から延在する、請求項34に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項36】
前記電極アダプタの前記遠位受容部分が、電気焼灼ブレードを受容するように、その遠位端に隣接する前記ハウジング内に配置される、請求項34に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項37】
前記電力源が、少なくとも1つのバッテリセルである、請求項34に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項38】
前記ハウジングに動作可能に関連付けられるとともに、前記電力源を制御するために前記電極アダプタに接続されたスイッチをさらに備えた、請求項34に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項39】
前記電極アダプタの前記遠位受容部分、前記中間本体部分、および前記近位コネクタ部分の一部が、電気絶縁スリーブで覆われている、請求項34に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項40】
前記LED光アセンブリが、プリント回路基板上に支持された複数のLED光源を含む、請求項34に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項41】
前記LED光アセンブリの前にレンズが配置される、請求項34に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項42】
ハンドヘルド型電気外科用器具に取り付けるための照明付き電気焼灼ブレードアセンブリであって、
a)手術部位を照明するために、その遠位端にLED光アセンブリを有する細長いハウジングと、
b)前記ハウジングに動作可能に関連付けられるとともに、前記ハウジングの遠位端から延在する遠位ブレード部分と、電気外科用器具と電気的に連結するように前記ハウジングの近位端から延在する近位コネクタ部分と、を含んだ電極と、
を備え、
前記LED光アセンブリが、外部バッテリパックによって電力供給される、照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項43】
前記外部バッテリパックが、バッテリハウジング内に収容される、請求項42に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項44】
前記バッテリハウジングが、細長い接続ケーブルによって前記ブレードアセンブリの前記細長いハウジングに接続される、請求項43に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項45】
前記バッテリハウジングが、前記細長い接続ケーブルを支持する細長いリンケージビームにより、前記ブレードアセンブリの前記細長いハウジングに接続される、請求項43に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項46】
前記バッテリハウジングが、該バッテリハウジングを前記電気外科用器具の近位部分に取り付けるための留め具手段を含む、請求項43に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項47】
前記バッテリハウジングが、該バッテリハウジングを前記電気外科用器具に関連付けられた電源ケーブルに取り付けるための留め具手段を含む、請求項43に記載の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ。
【請求項48】
外科的処置を行うためのキットであって、
a)パッケージングエンクロージャと、
b)前記パッケージングエンクロージャ内にあり、RFエネルギー源に接続するように構成されたハンドヘルド型電気外科用器具と、
c)前記パッケージングエンクロージャ内にあり、前記ハンドヘルド型電気外科用器具に取り付けられるとともに、少なくとも1つの内部バッテリセルによって電力供給される、照明付き電気焼灼ブレードアセンブリと、
を備えた、キット。
【請求項49】
前記電気焼灼ブレードアセンブリと共に使用するための複数の電気焼灼ブレードをさらに備えた、請求項48に記載のキット。
【請求項50】
前記複数の電気焼灼ブレードのうちの1つ以上が、異なる機能の先端構成を有する、請求項49に記載のキット。
【請求項51】
前記照明付き電気焼灼ブレードアセンブリが、手術部位を照明するためにその遠位端にLED光アセンブリを備えたハウジングと、前記ハウジングに動作可能に関連付けられるとともに電気焼灼ブレードを受容するための遠位受容部分を備えた電極アダプタと、を含んだ、請求項48に記載のキット。
【請求項52】
前記電極アダプタの前記遠位受容部分が、電気焼灼ブレードを受容するように、その遠位端に隣接する前記ハウジング内に配置される、請求項51に記載のキット。
【請求項53】
前記電極アダプタが、電気外科用器具と電気的に連結するように前記ハウジングの近位端から延在する近位コネクタ部分を有する、請求項51に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年1月10日に出願された米国特許出願第16/739,374号の利益を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に包含される。
【0002】
本発明は、外科用器具に関し、より詳細には、ハンドヘルド型電気外科用器具と共に使用される照明付き電気焼灼ブレードアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
医療行為では、外科医が手術または検査している特定の領域に光を向けるように照明器具が使用される。例えば、照明装置は、BOVIE(登録商標)ペンシルなどのハンドヘルド型電気外科装置と共に使用することができ、このペンシルは、一般的に外科手術中に組織を切開するために使用される。
【0004】
当該技術分野で周知のいくつかの器具は一体型光源を含むが、それらの装置は一般に高価であり、比較的かさばる。外科用ツール用のコードレスおよびコード付き照明装置も当該技術分野で知られているが、それらもかさばり、ユーザがツールを正確に、または限られたスペースで操作することを妨げる可能性がある。
【0005】
さらに、多くの照明装置、特にコード付き装置やオーバーヘッドライトは、一定の再配置を必要とし、保持または再配置がアシスタントに依存し、手術野を混乱させる可能性がある。さらに、コード付き照明装置やツールに組み込まれた光源は熱くなり、ユーザおよび/または患者を火傷させたり、場合によっては火災を引き起こしたりする可能性さえある。
【0006】
ヘッドライトは、手術中の照明装置の代わりとして使用される。しかしながら、照明装置と同様に、ヘッドライトはかさばり、通常、電源に接続するためにケーブルが必要であり、定期的な再調整が必要であり、潜在的な安全上の問題を引き起こす可能性がある。さらに、外科医の頭に装着するため、それらは術野から離れており、効果が低下し、長時間装着すると疲労や負担が生じる可能性がある。
【0007】
ハンドヘルド型照明装置、オーバーヘッドライト、および/またはヘッドランプが外科手術中に使用される場合、外科医の手/ツールが光を遮断し、望ましくない手術部位に影を落とす可能性があることが知られている。これらの影により、ユーザは光源を定期的に再配置する必要があり、外科医は頭を動かしてヘッドランプを手術部位に向ける角度を変えなければならないことさえある。
【0008】
ハンドヘルド型電気外科装置への取り付け用に設計された、特に電気焼灼ペンシルと共に使用するために設計された特に有用な電池式照明装置が、同一出願人に譲渡された特許文献1に開示されており、その開示は参照によりその全体が本明細書に包含される。この装置は、上述した従来技術の照明装置の欠点を克服する。しかしながら、この技術にはまだ改善の余地があり、本発明は、ハンドヘルド型電気外科用器具で使用する照明付き電気焼灼ブレードアセンブリを含む、それらの改善のいくつかを対象とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第9,851,060号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、ハンドヘルド型外科用器具に取り付けるための、好ましくは、ハンドヘルド型電気外科用器具に取り外し可能に取り付けるための新規で有用な照明装置を対象とする。より具体的には、本発明は、ハンドヘルド型電気外科用器具(handheld electrosurgical device)に取り外し可能に取り付けるための照明付き電気焼灼ブレードアセンブリに関する。
【0011】
本発明の一実施形態は、手術部位を照明するために、その遠位端にLED光アセンブリを有する細長いハウジングと、細長いハウジングを通して延在するとともにそのハウジング内に取り付けられた電極であって、電極の遠位端部分が、細長いハウジングの遠位端から延在して電気焼灼ブレードを画定し、電極の近位端部分が、ハウジングの近位端から延在して、電気外科用器具と電気的に連結するためのコネクタを画定する、電極と、を含んだ照明付き電気焼灼ブレードアセンブリに関する。
【0012】
LED光アセンブリは、好ましくは、電気焼灼ブレードを取り囲むとともに、第1のエネルギー源によって電力供給され、電極は、第1のエネルギー源とは別個の異なる第2のエネルギー源によって電力供給される。第1のエネルギー源は、細長いハウジング内に支持された少なくとも1つのバッテリセルから構成され、第2のエネルギー源は、電気外科用器具に接続されたRFエネルギー源である。好ましくは、第1のエネルギー源が、細長いハウジング内に支持された複数のバッテリセルによって画定される。第1のエネルギー源が、第2のエネルギー源によって充電されることも想定される。第1のエネルギー源は、LED光アセンブリに電源コードを介して接続された外部電力源であってもよい。
【0013】
好ましくは、第1のエネルギー源は、細長いハウジングに動作可能に関連付けられるとともに電極に形成された接点ボスに接続されたスイッチによって制御される。スイッチは、外科医により手動で作動させるようにハウジングの外周面に配置されてもよく、あるいは、電気焼灼ブレードアセンブリが電気外科用器具に取り付けられたときに、電気外科用器具の遠位端部分と相互作用するように、細長いハウジングの近位面に配置されてもよい。
【0014】
好ましくは、電極の中間部分が、オーバーモールドされた電気絶縁スリーブで覆われており、ハウジング内に電極をしっかりと取り付けるために、ハウジング内に形成された相補的な凹部と係合する矩形のフランジが、電極の中間部分に設けられる。異なるサイズ、種類、またはブランドの電気外科用器具へのブレードアセンブリの取り外し可能な取り付けを容易にするか、そうでなければ適応させるように、電極の近位端部分が円錐状に先細状にされる、または近位端部分にスロットを設けてもよい。
【0015】
LED光アセンブリは、プリント回路基板上に支持された複数のLED光源を含み、ハウジング内では、LED光アセンブリの前にレンズが配置される。レンズは、連続した環状レンズ面を含んでもよく、複数の凸状集光レンズ面を有する不連続レンズ面を含んでもよい。それらのレンズ面は、特定のブレード長で使用するために光を集束するように調整できることが想定される。
【0016】
本発明はまた、ハンドヘルド型電気外科用器具に取り付けるための照明付き電気焼灼ブレードアセンブリに関し、このアセンブリは、手術部位を照明するために、その遠位端にLED光アセンブリを有する細長いハウジングと、ハウジングに動作可能に関連付けられるとともに、取り外し可能な電気焼灼ブレードを受容するためにハウジングの遠位端に動作可能に関連付けられた遠位受容部分、細長いハウジングに支持された中間本体部分、および、電気外科用器具と電気的に連結するようにハウジングの近位端から延在する近位コネクタ部分を含んだ電極アダプタと、を含む。電極アダプタの遠位受容部分は、取り外し可能な電気焼灼ブレードを受容するようにハウジングの遠位端から延在してもよく、あるいは、取り外し可能な電気焼灼ブレードを受容するように、その遠位端に隣接する細長いハウジング内に配置されてもよい。
【0017】
本発明はまた、ハンドヘルド型電気外科用器具に取り付けるための照明付き電気焼灼ブレードアセンブリに関し、このアセンブリは、手術部位を照明するために、その遠位端にLED光アセンブリを有する細長いハウジングと、ハウジングに動作可能に関連付けられるとともにハウジングの遠位端から延在する遠位ブレード部分、および、電気外科用器具と電気的に連結するようにハウジングの近位端から延在する近位コネクタ部分を含んだ電極と、を含んでおり、LED光アセンブリは、バッテリハウジング内に収容された外部バッテリパックによって電力供給される。
【0018】
バッテリハウジングは、細長い接続ケーブルによってブレードアセンブリの細長いハウジングに接続され、細長いリンケージビームがバッテリハウジングと細長いハウジングとの間に延在して、細長い接続ケーブルを支持しうる。代替的に、バッテリハウジングが、そのバッテリハウジングを電気外科用器具の近位端部に取り付けるための留め具手段(clasping means)を含んでもよく、あるいはバッテリハウジングを電気外科用器具に関連付けられたRF電力ケーブルに取り付けるための留め具手段を含んでもよい。
【0019】
本発明はまた、外科的処置を行うためのキットに関し、このキットは、パッケージングエンクロージャと、パッケージングエンクロージャ内にあり、RFエネルギー源に接続するように構成されたハンドヘルド型電気外科用器具と、パッケージングエンクロージャ内にあり、ハンドヘルド型電気外科用器具に取り付けられるとともに、少なくとも1つの内部バッテリセルによって電力供給される、照明付き電気焼灼ブレードアセンブリと、を含む。このキットはさらに、電気焼灼ブレードアセンブリと共に使用するための複数の電気焼灼ブレードをさらに含みうる。複数の電気焼灼ブレードが類似する先端構成を有してもよく、あるいは複数の電気焼灼ブレードのうちの1つ以上が、異なる機能の先端構成を有してもよい。
【0020】
本発明の照明ブレードアセンブリのこれらおよびその他の特徴は、本発明が属する技術分野の当業者には、好ましい実施形態の詳細な説明を以下の簡単な説明と併せて読むことにより、より容易に明らかになるであろう。
【0021】
当業者が、過度の実験を行うことなく、本発明の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリをどのように作成および使用するかを容易に理解できるように、その好ましい実施形態を、図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】取り付け可能な外科用器具から分離された照明ブレードアセンブリの斜視図である。
図2図1に示される外科用器具に取り付けられた照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図3図1に示される外科用器具に取り付けられた照明付きブレードアセンブリの平面図である。
図4図1に示される外科用器具に取り付けられた照明付きブレードアセンブリの側面図である。
図5】照明付きブレードアセンブリの内部を示す、図4の線A-Aに沿って切断した拡大断面図である。
図6】照明付きブレードアセンブリが取り付けられた器具の正面図である。
図7】照明付きブレードアセンブリが取り付けられた器具の背面図である。
図8図1に示される照明付きブレードアセンブリの正面斜視図である。
図9図8の照明付きブレードアセンブリの分解斜視図である。
図10】内部がよく見えるように本体が取り除かれた、照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図11図10から取られた領域Bの局所拡大図である。
図12】PCボード、LEDおよびバッテリアセンブリの斜視図である。
図13】PCボード、LEDおよびバッテリアセンブリの正面図である。
図14図12から取られた領域Cの局所拡大図である。
図15】外科用器具に取り付けられた本発明の照明付きブレードアセンブリの別の実施形態の斜視図である。
図16】外科用器具から分離された図15の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図17図16に示されるような外科用器具に取り付けられた照明付きブレードアセンブリの側面図である。
図18図16に示されるような外科用器具に取り付けられた照明付きブレードアセンブリの底面図である。
図19】内部がよく見えるように本体が取り外された、図16の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図20図19から取られた領域Dの局所拡大図である。
図21図16に示されるような外科用器具に取り付けられた照明付きブレードアセンブリの分解斜視図である。
図22図16の照明付きブレードアセンブリの正面図である。
図23図16の照明付きブレードアセンブリの背面図である。
図24】本発明の照明付きブレードアセンブリのPCボードおよびLEDアセンブリの背面図である。
図25】本発明の照明付きブレードアセンブリのPCボードおよびLEDアセンブリの側面図である。
図26】本発明の照明付きブレードアセンブリのPCボードおよびLEDアセンブリの正面図である。
図27】(A),(B)は、LED光を集束させるための連続表面を有するレンズを示す図である。
図28】(A),(B)は、LED光を集束させるための不連続面を有するレンズを示す図である。
図29】本発明の照明付きブレードアセンブリの別の実施形態の分解斜視図である。
図30】照明付きブレードアセンブリの別の実施形態の側面図である。
図31図30のE-E線に沿った断面図である。
図32図31から取った領域Fの局所拡大図である。
図33】PCBアセンブリの平面図である。
図34】電極ブレードの斜視図である。
図35】PCBアセンブリの側面図である。
図36】2つの電池セルが取り除かれているか、またはよりよく図示されている、PCBアセンブリの斜視図である。
図37】照明付きブレードアセンブリの別の実施形態の分解斜視図である。
図38図37の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図39図37の照明付きブレードアセンブリの上面図である。
図40図37の照明付きブレードアセンブリの側面図である。
図41図40の線G-Gに沿った断面図である。
図42図41から取られた領域Hの局所拡大図である。
図43図41から取られた領域Jの局所拡大図である。
図44図37の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図45図37の照明付きブレードアセンブリの分解斜視図である。
図46】本発明の照明付きブレードアセンブリのさらに別の実施形態の分解斜視図である。
図47】外科用器具に取り付けられた図46の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図48図46から取られた領域Kの局所拡大図である。
図49図47から取られた領域Lの局所拡大図である。
図50図46の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図51】内部をよりよく示すために本体の一部が取り除かれた、図46のライトブレードアセンブリの斜視図である。
図52図51の領域Mの局所拡大図である。
図53図46の照明付きブレードアセンブリの分解斜視図である。
図54】外科用器具から分離された本発明の照明付きブレードアセンブリのさらに別の実施形態の斜視図である。
図55】外科用器具に取り付けられた図54の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図56図54の照明付きブレードアセンブリの側面図である。
図57図54の照明付きブレードアセンブリの正面図である。
図58図54の照明付きブレードアセンブリの分解斜視図である。
図59図56の線N-Nに沿った断面図である。
図60】内部構成要素を示すために本体の一部が取り除かれた、図54の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図61図59から取られた領域Pの局所拡大図である。
図62図59から取られた領域Rの局所拡大図である。
図63】外科用器具から取り外された本発明の照明付きブレードアセンブリのさらに別の実施形態の斜視図である。
図64】アセンブリの遠位部分が外科用器具の遠位端に取り付けられた、図63の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図65】外科用器具に完全に取り付けられた図63の照明付きブレードアセンブリおよびそれに関連付けられた電力ケーブルの斜視図である。
図66図65に示されるような外科用器具に取り付けられた、図63の照明付きブレードアセンブリの側面図である。
図67図65に示される照明付きブレードアセンブリおよび外科用器具の正面図である。
図68図65に示される照明付きブレードアセンブリおよび外科用器具の背面図である。
図69図65に示される照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図70図65の照明付きブレードアセンブリの分解斜視図である。
図71図65に示す照明付きブレードアセンブリの平面図である。
図72】図解を容易にするためにサイドカバーを取り除いた、図65に示す照明付きブレードアセンブリの側面図である。
図73図71の線T-Tに沿った断面図である。
図74図72から取られた領域Vの局所拡大図である。
図75図72から取られた領域Uの局所拡大図である。
図76図71の線S-Sに沿った拡大断面図である。
図77】照明付きブレードアセンブリの電極の斜視図である。
図78図77の電極の正面図である。
図79図78の線W-Wに沿った断面図である。
図80】外科用器具のコネクタの異なるサイズに調整するためのスロット付き近位部分を有する電極の側面図である。
図81】外科用器具のコネクタの異なるサイズに調節するための先細状の近位部分を有する電極の側面図である。
図82】外科用器具から取り外された本発明の照明付きブレードアセンブリのさらに別の実施形態の斜視図である。
図83】照明付きブレードアセンブリが外科用器具に取り付けられた、図82と同様の斜視図である。
図84図83に示される照明付きブレードアセンブリおよび外科用器具の側面図である。
図85図83に示される照明付きブレードアセンブリおよび外科用器具の底面図である。
図86図82に示す照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図87図82の照明付きブレードアセンブリの分解斜視図である。
図88】外科用器具から分離されたさらに別の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図89】外科用器具に取り付けられた、図88に示される照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図90図89に示される照明付きブレードアセンブリおよび外科用器具の側面図である。
図91図89に示される照明付きブレードアセンブリおよび外科用器具の底面図である。
図92図89の器具および照明付きブレードアセンブリの正面図である。
図93図89の器具および照明付きブレードアセンブリの背面図である。
図94図88の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図95図88の照明付きブレードアセンブリの分解斜視図である。
図96】外部バッテリパックと係合するためのコネクタを有する別の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図97】外科用器具に取り付けられた図96の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図98】互いに接続された照明付きブレードアセンブリおよびバッテリパックの斜視図である。
図99図96の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図100図96の照明付きブレードアセンブリの正面図である。
図101図96の照明付きブレードアセンブリの分解斜視図である。
図102図98に示されるバッテリアセンブリの斜視図である。
図103図102のバッテリアセンブリの分解斜視図である。
図104】組み立てられて外科用器具の遠位端部分に取り付けられる前の、本発明の照明付きブレードアセンブリの別の実施形態の斜視図である。
図105】外科用器具の遠位端部分に取り付けられた図104の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図106】電極ブレードが取り外された、図104の照明付きブレードアセンブリの斜視図である。
図107図106の照明付きブレードアセンブリの正面図である。
図108図107の線X-Xに沿った断面図である。
図109図106の照明付きブレードアセンブリの分解斜視図である。
図110図106の照明付きブレードアセンブリおよび電気焼灼器具を収容するパッケージエンクロージャを有するキットの斜視図である。
図111図110に示されるキットの分解斜視図である。
図112図110に示されるキットのためのパッケージングエンクロージャの上面斜視図である。
図113図110に示されるキットのためのパッケージングエンクロージャの底面斜視図である。
図114図106の照明付きブレードアセンブリ、電気焼灼器具、およびアセンブリと共に使用するための異なるタイプの電極ブレードを収容するパッケージエンクロージャを有する別のキットの斜視図である。
図115図114に示されるキットの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
ここで図面を参照すると、同様の参照番号は、本発明の様々な実施形態の同様の構造要素または特徴を識別しており、図1から4を参照すると、ハンドヘルド型電気外科用器具10の遠位端部分2への取り外し可能な取り付けのために適合され構成された、参照番号20によって示される照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ(lighted electrocautery blade assembly)の第1の実施形態が示されている。
【0024】
図5から9を参照すると、照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ20は、環状のプリント回路基板(PCB)16を含むLED照明アセンブリを有する、細長い、ほぼ円筒形の、2部品構成(two-part)のハウジング14、14’を含む。環状PCB16は、ハウジング14、14’の遠位端に配置された環状凹部16aに取り付けられ、LED照明アセンブリが手術部位を照明できるようにする。より具体的には、図13に示すように、環状PCB16は、ブレードを収容する中央開口部25を取り囲む、円周方向に離間したパターンで配置された複数の埋め込みLED24を含む。
【0025】
埋め込まれたLED24は、好ましくは、光の可視スペクトル内で手術のための照明を提供する。しかしながら、複数の埋め込みLED24のうちの1つまたは複数を選択して、手術部位の組織を滅菌または他の方法で治療するためのUV照明(UV-A、UV-B、またはUV-C)を提供できることが想定される。環状レンズ8は、ハウジング14、14’内の環状凹部8a内の、PCB16上の円周方向に離間したLED24の前に配置されることが好ましい。図示のように、環状レンズ8は、連続レンズ面を含むか、以下でより詳細に論じるように、複数の凸状集光レンズ面を有する非連続レンズ面を含むことができる。
【0026】
照明付きブレードアセンブリ20は、細長い電極5をさらに含む。電極5は、細長いハウジング14、14’の内部キャビティ15を通して延在するとともにその内部に取り付けられ、それにより電極5の遠位端部分が、細長いハウジング14、14’の遠位端から(PCB16および環状レンズ8の中央開口部25を通して)延在して電気焼灼ブレード4を画定し、電極5の近位端部分が、ハウジング14、14’の近位端から延在して、図5に最もよく示されるように、電気外科用器具10と電気的に結合するためのコネクタ3を画定する。より具体的には、図5に示されるように、電極5の近位コネクタ3は、電気焼灼器具10の遠位端部分2の相補的な受容スリーブ12と連結係合するように寸法決めされ、構成される。
【0027】
電極5の遠位ブレード部分4は、本明細書に示されるものとは異なる機能的先端構成を有し得ることが想定される。例えば、電極5の遠位ブレード部分4は、Lフック電極、ボール電極、または針電極として構成することができ、遠位ブレード部分4は、同様に異なる長さおよび幅とすることができる。電極5の近位コネクタ部分3は、現在市場で入手可能であるか、または入手可能になる可能性のある異なるサイズまたはタイプの電気外科用器具へのブレードアセンブリ20の取り付けを容易にするために、円錐状に先細状である、またはスロットが設けられていることも想定される。
【0028】
図9を参照すると、PCB16に埋め込まれたLED光アセンブリは、電気焼灼ブレード4を取り囲んで、手術部位に向けられる影のない光を提供する。光アセンブリは、第1のエネルギー源18によって電力を供給され、電極5は、第1のエネルギー源18とは別個の第2のエネルギー源によって電力を供給される。第1のエネルギー源18は、細長いハウジング14、14’の内部キャビティ15内に支持された少なくとも1つのバッテリセルからなり、第2のエネルギー源は、電気外科用器具10に接続されたRFエネルギー源である。より具体的には、電気外科用器具10のためのRFエネルギーは、発生器(図示せず)によって提供され、エネルギーは、器具内のワイヤを介して電極5に送られる。
【0029】
好ましくは、図12および14に示されるように、第1のエネルギー源18は、細長いハウジング14、14’の内部キャビティ15内に支持されるとともにPCB16の近位表面上の接点28に接続された、複数のバッテリセルによって画定される。第1のエネルギー源18は、電気焼灼器具10に電力を供給するRFエネルギー源によって容易に充電することができる複数の充電式電池セルから構成されてもよい。
【0030】
図10および11を参照すると、好ましくは、第1のエネルギー源18は、押しボタン作動スイッチ22によって制御され、このスイッチは、細長いハウジング14、14’に動作可能に関連付けられるとともに、図12から13に最もよく示されるように接続点32で終端する電気接続部26によってPCB16に接続される。好ましくは、オンオフスイッチ22は、図示のように、手動動作のためにハウジング14、14’の外周面に配置される。代替的に、以下でより詳細に説明するように、押しボタン式オンオフスイッチは、細長いハウジング14、14’の近位面に配置されて、照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ20が取り付けられたときに電気外科用器具10の遠位端面と相互作用する。
【0031】
図5および9を参照すると、電極5は、オーバーモールドされた電気絶縁スリーブ6で実質的に覆われるか、さもなければ鎧装された細長い中央または中間本体部分9を含む。さらに、矩形のフランジ7が電極5の中間部分に一体的に形成され、ハウジング14、14’内に形成された相補的凹部7’と係合して、ハウジング14、14’の内部キャビティ内に電極5をしっかりと取り付ける。この取り付け構成は、照明付きブレードアセンブリ20が組み立てられると、ハウジング14、14’に対する電極5の軸回転を有利に防止する。
【0032】
ここで図15から図27Bを参照すると、本発明の照明付きブレードアセンブリの別の実施形態が示されており、参照番号40によって全体的に示されている。照明付きブレードアセンブリ40は上述した図8に記載の照明付きブレードアセンブリ20と同様であるが、LED光アセンブリの電力が、アセンブリのハウジング内部に配置された電源ではなく、外部電源によって供給されるという点で異なる。
【0033】
より具体的には、図19および図21に最も良く示されているように、細長い電線48が、外部電源(図示せず)からハウジング42、42’の近位壁を通して延在して、押しボタン作動スイッチ44に接続される。作動スイッチ44は、内部電気接続部24により、図21に最もよく示されているように、複数の埋め込まれたLED34を支持する環状PCB46に接続される。
【0034】
ここで図28Aおよび28Bを参照すると、参照番号8’によって示された環状レンズの別の実施形態が示されており、連続する環状レンズ面とは対照的に、複数の凸面レンズ面25を含む点において図27Aおよび27Bに示される環状レンズ8とは異なる。凸レンズ面25は、PCB16に埋め込まれたLED24から放射される光を、細長い電極5の遠位ブレード部分4の軸に向かって集束させるように設計されている。
【0035】
図29から36を参照すると、本発明の照明付き電気焼灼ブレードアセンブリのさらに別の実施形態が示されており、参照番号50で全体的に示されている。照明付きブレードアセンブリ50は、円周方向に離間された複数の埋め込みLED24を有する環状PCB58を含み、1つまたは複数の充電式電池セル18によって電力供給される。充電式電池セル18は、ブレードアセンブリ50のハウジング14、14’の内部キャビティ15に取り付けられた細長い導電性電極52に電気的に接続される。より具体的には、導電性電極52は、遠位および近位の絶縁シース54,56によって境界付けられた一体型の環状接触ボス62を有しており、図32に最もよく示されるように、これはPCB58の中央開口部の周りに配置された導電性リング64と対面接触する。スイッチ22は、図33および36に最もよく示されるように、バッテリ接点28と通信するように位置32に接続されたワイヤ26によってPCB58に接続される。
【0036】
使用中、電極52を通過するRFエネルギーは変換され、PCB58上のバッテリセル18を充電するように導かれる。したがって、本発明のこの実施形態は、LED24に電力を供給するバッテリに依存し、RF発電機から直接電力を供給しない。さらに、RF電源は、電池セル18を充電するために使用され、次いでLED24に電力を供給する。充電式電池セル18(リチウムイオン電池など)は、本質的に仲介者としての役割を果たし、最初は部分的に充電された状態で供給される可能性が高いため、照明付きブレードアセンブリ50は最初の使用から起動することができる。
【0037】
図37から45を参照すると、本発明の照明付きブレードアセンブリのさらに別の実施形態が示されており、参照番号70によって全体的に示されている。前述の実施形態と同様に、照明付きブレードアセンブリ70は、ハンドヘルド型電気外科用器具10の遠位端部分2に取り外し可能に取り付けるように適合および構成されている。
【0038】
図44および45を参照すると、照明付きブレードアセンブリ70はまた、環状PCB16およびレンズ8を支持する内部キャビティ65を有する2部品構成の円筒形ハウジング66,68を含む。PCB16は、その遠位面に埋め込まれた複数の円周方向に離間したLED24を有し、それらのLED24に電力を供給するために、複数のバッテリセル18がPCB16の近位面に動作可能に関連付けられる。PCB16は、作動スイッチ22によって制御される。
【0039】
照明付きブレードアセンブリ70は、ハウジング66,68の内部キャビティ65内に取り付けられた細長い導電性電極アダプタ75を含むという点で、本発明の前述の実施形態とは異なる。電極アダプタ75は、電気焼灼ブレードエンドエフェクタ(blade end effector)60を受け入れるようにハウジング66,68の遠位端から延在する遠位受容部分74と、外科用器具10の遠位端2の受容ボア12内で係合するようにハウジング66,68の近位端から延在する近位コネクタ部分72と、を含む。シース79は、遠位受容部分74と近位コネクタ部分72との間の細長い電極アダプタ75の本体上に提供される。
【0040】
図41から43を参照すると、電気焼灼ブレードエンドエフェクタ60は、遠位ブレードセクション76および近位コネクタセクション77を有し、近位コネクタセクションの一部は絶縁シース78を有する。近位コネクタセクション77が電極アダプタ75の遠位受容部分74に挿入されると、コネクタセクション77の近位端が導電性電極アダプタ75の遠位端と接触して電気的に接続し、その結果、RFエネルギーは、外科用器具10から、電極アダプタ75の本体を通してエンドエフェクタ60へと供給される。
【0041】
照明付きブレードアセンブリ70に電極アダプタ75を提供することにより、ユーザは処置中に電極先端を交換する自由を有する。さらに、手術中、外科医は、ブレード電極で手術を開始し、特定の解剖学的構造を焼灼するためにボール電極に切り替え、次に病変組織を除去するためにループ電極に切り替え、その後ブレード電極に戻って手順を終了することを望むことも可能である。電極アダプタ75はその自由を可能にさせる。
【0042】
ここで図46から53を参照すると、本発明の照明付きブレードアセンブリの別の実施形態が示されており、参照番号80によって全体的に示されている。照明付きブレードアセンブリのこの実施形態は、図8に示される参照番号20によって示す実施形態と実質的に類似するが、この実施形態では、図47および49に示されるように、照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ80が電気外科用器具10の遠位部分2の端面に取り付けられたときに、その端面と相互作用するように、PCB16に関連付けられたエネルギーセル18が、細長いハウジング77、77’の近位面と動作可能に関連付けられた押しボタン作動スイッチ79によって制御される。
【0043】
より具体的には、作動スイッチ79は、ハウジング77、77’の内部キャビティ85を通して延在する内部電気接続部82によってPCB16に電気的に接続され、それにより、電極5の近位コネクタ3が器具10の遠位端2に挿入されると同時にスイッチ79が外科用器具10の遠位部分2の端面に対して押し下げられると、PCB16上のLED24が自動的に点灯する。
【0044】
図54から62を参照すると、本発明の照明付きブレードアセンブリのさらに別の実施形態が示されており、参照番号90によって一般的に示されている。この照明付きブレードアセンブリの実施形態は、図50に示す本発明の先の実施形態と実質的に同様であるが、PCB16の遠位面に埋め込まれたLED24への電力の供給を選択的に制御するための押しボタン作動スイッチを含まない点が異なる。代わりに、照明付きブレードアセンブリ90は、ブレードハウジング86、86’の内部キャビティ85内に位置するセンサ96の形態の自動光作動スイッチを含む。センサ96は、例えば、ホール効果センサであってもよい。
【0045】
より具体的には、センサ96は、レンズ8の背後のPCB16の近位面に配置され、電気焼灼器具10の作動および細長い電極本体88を通る電力の流れを検出するように適合される。使用中、外科用器具10の作動によりRFエネルギーが電極本体88を通流すると、センサ96がその電気を検出し、バッテリセル18からPCB16上のLED24に電力を供給する。代替的に、これは、図61に最も良く示されるように、センサ96を、電極本体88上に形成された導電性環状ボス94に、接触プロング(contact prong)102を用いて接続することによって達成される。電極本体88上の環状ボス94は、近位および遠位の絶縁シース92,98の間に配置される。センサ96は、電気の流れを検出して、バッテリセル18からPCB16上のLED24へと電力を供給させる。
【0046】
センサ96は、最初の活性化に続く所定の期間、LEDを点灯させ続けることを可能にする論理チップ(logic chip)(図示せず)と連結されることが想定される。外科医は通常、組織を短時間、切断または焼灼する(つまり、間に休憩を挟んで約1秒の短いバースト)。したがって、論理チップは、起動後、例えば30秒間、LEDを点灯させたままにし、器具が使用されていない場合はLEDをオフにして、バッテリ電力を節約する。
【0047】
ここで図63から79を参照すると、本発明の照明付きブレードアセンブリのさらに別の実施形態が示されており、参照番号100で全体的に示される。照明付きブレードアセンブリ100は、図76に最もよく示されているように、複数のLED132がその遠位面に埋め込まれた環状PCB109を支持する、内部キャビティ105を有する円筒形ハウジング104と、LED132の前に配置されたレンズ118と、を含む。細長い電極本体122もハウジング104内に支持されており、遠位ブレード部分121および近位コネクタ部分144を含む。
【0048】
図76から78に最もよく示されるように、絶縁エンドキャップ146は、ハウジング104の内部キャビティをその近位端から取り囲むために電極本体122上に支持される。押しボタン・オンオフスイッチ116は、ハウジング104の外周に動作可能に関連付けられており、エンドキャップ146の内面に形成された遠位方向に延在するシェルフ148上に支持される。その上に埋め込まれたLED132への電力供給を選択的に制御するようにスイッチ116がPCB109に電気的に接続される。
【0049】
PCB109は、細長い電気ケーブル128によって遠隔バッテリセル126に電気的に接続される。より具体的には、図76に示されるように、細長いケーブル128は、図74に最もよく示されるように、PCB109の近位面に接続するための遠位端子142と、バッテリセル126の端子134に接続するための近位端子136と、を有する。バッテリセル126は2部品構成の矩形のハウジング108、108’内に収容される。図66,68に最もよく示されるように、1対のU字型留め具(clasp)112、112’および114、114’がバッテリハウジング108、108’の上面に設けられて、バッテリハウジング108、108’を、電気外科用器具10に関連するRF電力ケーブル11に解放可能に固定する。
【0050】
照明付きブレードアセンブリ100は、ブレードハウジング104をバッテリハウジング108、108’に動作可能に接続する、細長い2部品構成のリンク本体106、106’をさらに含む。より具体的には、リンク本体106、106’は、2部品構成のハウジング108、108’と一体的に形成され、その遠位端は、図75に最もよく示されるように、横方向のピボットピン115によってブレードハウジング104にヒンジ式に接続されている。図72および73に最もよく示されるように、細長い電気ケーブル128は、リンク本体106、106’の内部を通って延在するとともに有利に支持される。当業者は、バッテリを外科医の視線から離れた位置に配置することにより、遠位使用領域での装置のかさばりが減少することを容易に理解するであろう。
【0051】
細長い電極122の近位コネクタ部分144は、現在市場で入手可能であるか、または入手可能になる可能性のある異なるサイズまたはタイプの電気外科用器具への照明付きブレードアセンブリの取り付けを容易にするために変更されうることが想定される。例えば、電極122は、図80に示すように、圧縮可能な分岐コネクタ部分を形成するスロット156を有する近位コネクタ部分152を有してもよく、または電極122は、図81に示すように、遠位直径D2から近位直径D1へと円錐状に先細りになる近位コネクタ部分154を有してもよい。
【0052】
ここで図82から87を参照すると、本発明の照明付きブレードアセンブリのさらに別の実施形態が示されており、参照番号110によって全体的に示されている。照明付きブレードアセンブリのこの実施形態は、図69に示される照明付きブレードアセンブリ100と実質的に類似しているが、外科用器具10のRF電源コード9に取り付けられる、円筒形ブレードハウジング166と遠隔バッテリハウジング168、168’との間のヒンジリンク本体を含まない点において異なる。代わりに、細長い電源コード158がブレードハウジング166とバッテリハウジング168、168’との間を自由に延びる。
【0053】
より具体的には、図86および87に最もよく示されるように、細長い電力コード158は、レンズ118の後ろのハウジング166内に支持された環状PCB108に接続するための遠位端子174と、バッテリセル126の端子134と接続するための近位端子136と、を有する。本発明の先の実施形態のように、一対のU字型留め具172、172’および174、174’がバッテリハウジング168、168’の上面に設けられて、図83および84に最もよく示されるように、バッテリハウジング168、168’を、電気外科用器具10に関連するRF電力ケーブル9に取り外し可能に固定する。
【0054】
ここで図88から95に移ると、本発明の照明付きブレードアセンブリの別の実施形態が示されており、参照番号120によって全体的に示されている。照明付きブレードアセンブリのこの実施形態は、図86に示される照明付きブレードアセンブリ110と実質的に同一であるが、図89および93に最もよく示されるように、それに関連するRF電力ケーブルとは対照的に、バッテリハウジング176、176’を外科用器具10の近位端部分に解放可能に固定するように適合および構成された単一の係合留め具178、178’を有する遠隔バッテリハウジング176、176’を含むことを除く。
【0055】
図96から103を参照すると、本発明はまた、遠隔バッテリパック140によって電力供給される、ハンドヘルド型電気外科用器具10に取り付けるための照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ130を対象とする。ブレードアセンブリ130は、近位端プレート146を有する円筒形ハウジング166を含み、そのハウジングは、環状レンズ118と、手術部位を照明するためにその遠位面に複数の埋め込まれたLEDを有するPCB108と、を支持する内部キャビティを取り囲む。
【0056】
細長い電極本体114は、近位エンドプレート146によってハウジング166内で動作可能に支持される。ケーブル184が、PCB108からハウジング166の壁を通して延在し、連結ボックス182で終端する。連結ボックス182は、リモートバッテリパック140の2部品構成のバッテリハウジング192、192’内に含まれる外部バッテリ194の端子196から延在するケーブル188の端部にある、コネクタタブ186と嵌合するように適合および構成される。ブレードアセンブリ130のハウジング166に関連するスイッチ116は、関連するLEDを選択的に照明するようにバッテリパック140からPCB108への電力を制御する。
【0057】
遠隔バッテリパック140は、手術台上、床上、または滅菌野の外にさえ配置しうることが想定される。ケーブルの長さにより、ユーザがバッテリの重量を持ち上げる必要なく、バッテリパック140を邪魔にならないようにすることができ、それによりバッテリをより大きくしてLEDにより多くの電力を供給することができる。コネクタタブ186は、照明装置の使用時間を延長する必要がある場合、バッテリパック140を交換(および再充電)することも可能にする。
【0058】
図104から109を参照すると、本発明はまた、ハンドヘルド型電気外科用器具10に取り付けるための照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ140を対象としており、これは、レンズ204と、その遠位面上に複数の埋め込みLED224を有するPCB218と、LED224に電力を供給するようにPCB218の近位面に関連付けられた複数のバッテリセル212と、を支持する内部キャビティ205を有する2部品構成の円筒形ハウジング202、202’を含む。PCB218に接続された内部ワイヤ114によってLED224を選択的に制御するように、押しボタン作動スイッチ116が、ハウジング202、202’に関連付けられている。
【0059】
照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ140は、ハウジング202、202’内に取り付けられるとともに、遠位受容部分216、中間本体部分215、および近位コネクタ部分206を含む、細長い電極アダプタ210をさらに含む。電極アダプタ210の遠位受容部分216は、図105に示されるように、電気焼灼ブレード150を受容するために、ハウジング202、202’の遠位端部分内に配置される。これは、電極アダプタ75の遠位受容部分74が、ハウジング66、68の遠位端から軸方向に延在して、電気焼灼ブレードエンドエフェクタ60を受容する本発明の図44に示される実施形態とは対照的である。
【0060】
本発明のこの実施形態では、電極アダプタ210の中間本体部分215は絶縁シース217を備え、このシースは、電極アダプタ210の軸方向位置を固定するようにハウジング202、202’内に形成された相補的な凹部208’内に係合させるための矩形フランジ208を含む。電極アダプタ210の近位コネクタ部分206は、図104および105に示されるように、外科用器具10と電気的に結合するために、ハウジング202、202’の近位端から延在する。
【0061】
図110から113を参照すると、本発明はまた、一般に参照番号300で示される、外科手術を行うためのキットに関する。キット300は、RFエネルギー源に接続するように構成されたハンドヘルド型電気外科用器具310と、ハンドヘルド型電気外科用器具310に取り付けられるとともに、少なくとも1つの内部バッテリセルによって電力供給される照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ320と、を含む、予め形成されたパッケージングエンクロージャ330を含む。示されるように、キット300内の照明付きブレードアセンブリは、図106に示されるタイプのものであるが、キットは、本明細書に開示される様々な照明付きブレードアセンブリのいずれか1つを含み得る。
【0062】
図114および115を参照すると、概して参照番号340で示される別のキットが示されており、このキットは、RFエネルギー源に接続するように構成されたハンドヘルド型電気外科用器具310と、ハンドヘルド型電気外科用器具310に取り付けられるとともに、少なくとも1つの内部バッテリセルによって電力供給される照明付き電気焼灼ブレードアセンブリ320(例えば、図106に示される照明付きブレードアセンブリ)と、ブレード電極350、フック電極360、針電極370、およびボール電極380を含む複数の異なる電極ブレードアタッチメントと、を含んだ、予め形成されたパッケージングエンクロージャ390を含む。代替的に、キット340が複数の同一の電極ブレードアタッチメントを含みうる、またはキットが異なる長さの複数の電極ブレードを含みうることが想定される。
【0063】
本開示を、好ましい実施形態を参照しながら示し、説明してきたが、当業者は、本開示の精神または範囲を逸脱することなく変更または修正がなされ得ることを容易に理解するであろう。
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【国際調査報告】