(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-10
(54)【発明の名称】洗浄組成物
(51)【国際特許分類】
C11D 3/37 20060101AFI20230303BHJP
C11D 1/22 20060101ALI20230303BHJP
C11D 1/29 20060101ALI20230303BHJP
C11D 1/66 20060101ALI20230303BHJP
C11D 1/83 20060101ALI20230303BHJP
C11D 1/72 20060101ALI20230303BHJP
【FI】
C11D3/37
C11D1/22
C11D1/29
C11D1/66
C11D1/83
C11D1/72
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542458
(86)(22)【出願日】2021-01-21
(85)【翻訳文提出日】2022-07-11
(86)【国際出願番号】 US2021014264
(87)【国際公開番号】W WO2021154569
(87)【国際公開日】2021-08-05
(32)【優先日】2020-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100122437
【氏名又は名称】大宅 一宏
(74)【代理人】
【識別番号】100209495
【氏名又は名称】佐藤 さおり
(72)【発明者】
【氏名】シヴィク、マーク・ロバート
(72)【発明者】
【氏名】フライター、クリスティン・リン
(72)【発明者】
【氏名】シューメイト、ロバート・エドワード
(72)【発明者】
【氏名】ディローズ、スティーブン・アンソニー
(72)【発明者】
【氏名】シ、ガン
(72)【発明者】
【氏名】マクドネル、マイケル
(72)【発明者】
【氏名】エーベルト、ゾフィア・ローザ
(72)【発明者】
【氏名】ルードルフ、ビェルン
【テーマコード(参考)】
4H003
【Fターム(参考)】
4H003AB19
4H003AB31
4H003AC08
4H003AC15
4H003DA01
4H003DB02
4H003EA21
4H003EB04
4H003EB07
4H003EB08
4H003EB13
4H003EB14
4H003EB22
4H003EB28
4H003EC01
4H003ED02
4H003FA09
4H003FA16
4H003FA30
(57)【要約】
本発明は、洗浄組成物に関し、この洗浄組成物は、
(a)直鎖状アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤と、
(b)アルキルエトキシル化サルフェート界面活性剤と、
(c)下記から選択されるコア構造を含むアルコキシル化ポリマーと、を含み、
(i)以下の構造によって表される直鎖状オリゴアミン、
【化1】
各Lは、独立して、-(C
mH
2m)-であり、添字mは2~6の整数であり、Lは、独立して、C2~C6アルキルから選択され、添字nは、0~10の整数であり、(ii)少なくとも4つのヒドロキシ部分を含む糖アルコール、
(iii)以下の構造で表される環状アミン、
【化2】
式中、R1~R6は、独立して、H、-NH
2、-(C1~C4)NH
2、1~10個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分岐状アルキル又はアルケニルから選択され、R1~R6のうちの少なくとも2つは、-NH
2及び-(C
1~C
4)NH
2又はその組み合わせから選択され、添字nは0~3の整数であり、
ポリマーコアのーOH、-NH-、及び/又は-NH
2部分中の活性Hの少なくとも1つが、エチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド(BO)、及びそれらの混合物から選択されるアルキレンオキシド部分で修飾されており、
EO/PO/BOアルキレンオキシド部分置換基は、ランダムに又はブロック構成で配置され、ポリマーコア構造の-OH、-NH-、及び/又はーNH2部分中の活性H当たりのEOの平均数(x)、POの平均数(y)、及びBOの平均数(z)が、以下によって決定される、
(a)ポリマーコア構造が式(i)による直鎖状オリゴアミンである場合、y+zは2超であり、(y+z)/xの比は51:49~100:0であり、
(b)ポリマーコア構造が式(ii)による糖アルコールである場合、yは6~50であり、(y+z)/xの比は51:49~100:0であり、
(c)ポリマーコア構造が式(iii)による環状アミンである場合、yは1~50であり、x及びzは0~50である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄組成物であって、
(a)直鎖状アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤と、
(b)アルキルエトキシル化サルフェート界面活性剤と、
(c)下記から選択されるコア構造を含むアルコキシル化ポリマーと、を含み、
(i)以下の構造によって表される直鎖状オリゴアミン、
【化1】
式中、各Lは、独立して、-(C
mH
2m)-であり、添字mは2~6の整数であり、添字nは0~10の整数であり、
(ii)少なくとも4つのヒドロキシ部分を含む糖アルコール、
(iii)以下の構造で表される環状アミン、
【化2】
式中、R
1~R
6は、独立して、H、-NH
2、-(C1~C4)NH
2、1~10個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分岐状アルキル又はアルケニルから選択され、R
1~R
6のうちの少なくとも2つは、-NH
2及び-(C
1~C
4)NH
2又はその組み合わせから選択され、添字nは0~3の整数であり、
前記ポリマーコアのーOH、-NH-、及び/又は-NH
2部分中の前記活性Hの少なくとも1つが、エチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド(BO)、及びそれらの混合物から選択されるアルキレンオキシド部分で修飾されており、
EO/PO/BOアルキレンオキシド部分置換基は、ランダムに又はブロック構成で配置され、前記ポリマーコア構造の-OH、-NH-、及び/又はーNH
2部分中の活性H当たりのEOの平均数(x)、POの平均数(y)、及びBOの平均数(z)が、以下によって決定される、
(a)前記ポリマーコア構造が式(i)による直鎖状オリゴアミンである場合、y+zは2超であり、(y+z)/xの比は51:49~100:0であり、
(b)前記ポリマーコア構造が式(ii)による糖アルコールである場合、yは6~50であり、(y+z)/xの比は51:49~100:0であり、
(c)前記ポリマーコア構造が式(iii)による環状アミンである場合、yは1~50であり、x及びzは0~50である、洗浄組成物。
【請求項2】
前記組成物は、非イオン性界面活性剤を含む、請求項1に記載の洗浄組成物。
【請求項3】
前記非イオン性界面活性剤は、1~10の平均エトキシル化度を有するアルキルエトキシル化アルコールである、請求項2に記載の洗浄組成物。
【請求項4】
前記アルキルエトキシル化サルフェート界面活性剤が、0.1~5の平均エトキシル化度を特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
【請求項5】
前記ポリマーコア構造の-OH、-NH-、及び/又は-NH
2部分中の活性H当たりのEOの平均数(x)、POの平均数(y)、及びBOの平均数(z)が、以下によって決定される、
(a)前記ポリマーコア構造が式(i)による直鎖状オリゴアミンである場合、y+zは2超であり、(y+z)/xの比は60:40~100:0であり、
(b)前記ポリマーコア構造が式(ii)による糖アルコールである場合、yは6~50であり、(y+z)/xの比は60:40~100:0である、請求項1~4のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
【請求項6】
前記アルコキシル化ポリマーが、少なくとも4つのヒドロキシ部分を含む糖アルコールから選択されるコア構造を含み、前記ヒドロキシ部分のうちの少なくとも1つが、エチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド(BO)、及びそれらの混合物から選択されるアルキレンオキシド部分で修飾され、前記アルキレンオキシド部分に由来するヒドロキシ部分のうちの少なくとも1つが、アミノ官能基で置換されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
【請求項7】
直鎖状アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤対アルキルエトキシル化サルフェート界面活性剤の重量比が、2.0:1よりも大きい、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
表面からグリース及び/又は身体の汚れを除去するための、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄組成物に関する。洗浄組成物は、特定の界面活性剤系と特定のポリマーとを含む。洗浄組成物は、改善されたグリース洗浄性能及び改善された皮脂洗浄性能を発揮する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、洗濯洗剤組成物、食器洗浄組成物、及び硬質表面洗浄組成物などの洗浄組成物の不十分なグリース浄性能及び不十分な皮脂洗浄性能の問題に対処する。本発明は、特定の界面活性剤系と特定のポリマーとを組み合わせることにより、良好なグリース洗浄性能及び良好な皮脂洗浄性能を提供する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、洗浄組成物に関し、この洗浄組成物は、
(a)直鎖状アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤と、
(b)アルキルエトキシル化サルフェート界面活性剤と、
(c)下記から選択されるコア構造を含むアルコキシル化ポリマーと、を含み、
(i)以下の構造によって表される直鎖状オリゴアミン、
【0004】
【化1】
式中、各Lは、独立して、-(C
mH
2m)-であり、添字mは2~6の整数であり、添字nは0~10の整数であり、
(ii)少なくとも4つのヒドロキシ部分を含む糖アルコール、
(iii)以下の構造で表される環状アミン、
【0005】
【化2】
式中、R
1~R
6は、独立して、H、-NH
2、-(C
1~C
4)NH
2、1~10個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分岐状アルキル又はアルケニルから選択され、R
1~R
6のうちの少なくとも2つは、-NH
2及び-(C
1~C
4)NH
2又はその組み合わせから選択され、添字nは0~3の整数であり、
ポリマーコアのーOH、-NH-、及び/又は-NH
2部分中の活性Hの少なくとも1つが、エチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド(BO)、及びそれらの混合物から選択されるアルキレンオキシド部分で修飾されており、
EO/PO/BOアルキレンオキシド部分置換基は、ランダムに又はブロック構成で配置され、ポリマーコア構造の-OH、-NH-、及び/又はーNH
2部分中の活性H当たりのEOの平均数(x)、POの平均数(y)、及びBOの平均数(z)が、以下によって決定される、
(a)ポリマーコア構造が式(i)による直鎖状オリゴアミンである場合、y+zは2超であり、(y+z)/xの比は51:49~100:0であり、
(b)ポリマーコア構造が式(ii)による糖アルコールである場合、yは6~50であり、(y+z)/xの比は51:49~100:0であり、
(c)ポリマーコア構造が式(iii)による環状アミンである場合、yは1~50であり、x及びzは0~50である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の様々な実施形態の特徴及び利点は、本発明の幅広い表現を与えるように意図される特定の実施形態の例を含む、以下の明細書から明らかになるであろう。様々な修正が本明細書及び本発明の実施から当業者には明白となるであろう。この範囲は開示される特定の形態に限定されるようには意図されず、本発明は、特許請求の範囲によって定義されるような本発明の趣旨及び範囲内に含まれる全ての修正、均等物、及び代替物を網羅する。
【0007】
本明細書で使用される場合、「the」、「a」及び「an」を含む冠詞は、特許請求の範囲又は明細書において使用されるとき、特許請求又は記載されているものの1つ以上を意味すると理解される。
【0008】
本明細書で使用される場合、「含む(include)」、「含む(includes)」及び「含む(including)」という用語は、非限定的であることを意味する。
【0009】
用語「実質的に含まない」は、本明細書で使用されるとき成分又は不純物としてのその最少量又は別な成分の意図されない副生物が完全に無いことを指す。一部の態様では、ある成分を「実質的に含まない」組成物は、その組成物が、組成物の量で0.1重量%未満、又は0.01重量%未満、又は更には0重量%の成分を含むということを意味する。
【0010】
本明細書で使用するとき、用語「汚れた材料」は、非特定的に使用され、これらに限定するものではないが、木綿、亜麻布、ウール、ポリエステル、ナイロン、絹、アクリル及びこれらに類するものなどの天然繊維、人工繊維、及び合成繊維を含む、天然繊維又は人工繊維の網状構造、並びに様々なブレンド及び組み合わせからなる任意の種類の可撓性材料を指し得る。汚れた材料は、これらに限定するものではないが、タイル、花崗岩、しっくい、ガラス、複合材料、ビニル、堅木、金属、調理用表面、プラスチック、及びこれらに類するものなどの天然表面、人工表面、及び合成表面を含む任意の種類の硬質表面、並びにブレンド及び組み合わせを更に指し得る。
【0011】
本明細書において、特に明記されない限り、全ての濃度及び比率は、洗浄組成物の重量を基準とする。
【0012】
洗浄組成物:洗浄組成物は、
(a)直鎖状アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤と、
(b)アルキルエトキシル化サルフェート界面活性剤と、
(c)下記から選択されるコア構造を含むアルコキシル化ポリマーと、を含み、
(i)以下の構造によって表される直鎖状オリゴアミン、
【0013】
【化3】
式中、各Lは、独立して、-(C
mH
2m)-であり、添字mは2~6の整数であり、添字nは0~10の整数であり、
(ii)少なくとも4つのヒドロキシ部分を含む糖アルコール、
(iii)以下の構造で表される環状アミン、
【0014】
【化4】
式中、R
1~R
6は、独立して、H、-NH
2、-(C
1~C
4)NH
2、1~10個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分岐状アルキル又はアルケニルから選択され、R
1~R
6のうちの少なくとも2つは、-NH
2及び-(C
1~C
4)NH
2又はその組み合わせから選択され、添字nは0~3の整数であり、
ポリマーコアの-OH、-NH-、及び/又はNH
2部分中の活性Hの少なくとも1つが、エチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド(BO)、及びそれらの混合物から選択されるアルキレンオキシド部分で修飾されており、EO/PO/BOアルキレンオキシド部分置換基が、ランダム又はブロック構成で配置されており、ポリマーコア構造の-OH、-NH-、及び/又はNH
2部分中の活性H当たりのEOの平均数(x)、POの平均数(y)、及びBOの平均数(z)が、以下によって決定される、
(a)ポリマーコア構造が式(i)による直鎖状オリゴアミンである場合、y+zは2超であり、(y+z)/xの比は51:49~100:0であり、
(b)ポリマーコア構造が式(ii)による糖アルコールである場合、yは6~50であり、(y+z)/xの比は51:49~100:0であり、
(c)ポリマーコア構造が式(iii)による環状アミンである場合、yは1~50であり、x及びzは0~50である。
【0015】
本明細書で使用するとき、「洗浄組成物」又は「洗剤組成物」という句は、汚れた素材を洗浄するよう設計された組成物及び配合物を含む。かかる組成物としては、洗濯洗浄組成物及び洗剤、布地柔軟化組成物、布地強化組成物、布地消臭組成物、予洗い用洗剤(laundry prewash)、洗濯前処理剤、洗濯添加剤、スプレー製品、ドライクリーニング剤若しくは組成物、洗濯すすぎ添加剤、洗浄添加剤、すすぎ後布地処理剤、アイロン助剤、食器洗浄組成物、硬質表面洗浄組成物、単位用量製剤、遅延送達製剤、多孔性基材若しくは不織シート上又は中に含有される洗剤、及び本明細書の教示を考慮すると当業者には明白であり得るその他の好適な形態が挙げられるが、これらに限定されない。このような組成物を、洗濯前処理剤、洗濯後処理剤として使用することができ、又は洗濯操作のすすぎ若しくは洗浄サイクル中に添加することができる。洗浄組成物は、液体、粉末、単相若しくは多相の1回用量、パウチ、錠剤、ゲル、ペースト、バー又はフレークから選択される形態を有することができる。
【0016】
好ましくは、直鎖状アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤対アルキルエトキシル化サルフェート界面活性剤の重量比は、2.0:1より大きい。
【0017】
組成物は、表面からグリース及び/又は身体の汚れを除去するために使用され得る。
【0018】
組成物は、洗濯洗剤組成物、食器洗浄洗剤組成物、又は硬質表面洗浄組成物であり得る。
【0019】
アルキルエトキシル化サルフェート界面活性剤:好適なアルキルエトキシル化サルフェート界面活性剤は、0.1~5の平均エトキシル化度を有する。
【0020】
アルコキシル化ポリマー:アルコキシル化ポリマーは、以下から選択されるコア構造を含む。
(i)以下の構造によって表される直鎖状オリゴアミン、
【0021】
【化5】
式中、各Lは、独立して、-(C
mH
2m)-であり、添字mは2~6の整数であり、添字nは0~10の整数であり、
(ii)少なくとも4つのヒドロキシ部分を含む糖アルコール、
(iii)以下の構造で表される環状アミン、
【0022】
【化6】
式中、R
1~R
6は、独立して、H、-NH
2、-(C
1~C
4)NH
2、1~10個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分岐状アルキル又はアルケニルから選択され、R
1~R
6のうちの少なくとも2つは、-NH
2及び-(C
1~C
4)NH
2又はその組み合わせから選択され、添字nは0~3の整数であり、
ポリマーコアのーOH、-NH-、及び/又は-NH
2部分中の活性Hの少なくとも1つが、エチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド(BO)、及びそれらの混合物から選択されるアルキレンオキシド部分で修飾されており、
EO/PO/BOアルキレンオキシド部分置換基は、ランダムに又はブロック構成で配置され、ポリマーコア構造の-OH、-NH-、及び/又はーNH
2部分中の活性H当たりのEOの平均数(x)、POの平均数(y)、及びBOの平均数(z)が、以下によって決定される、
(a)ポリマーコア構造が式(i)による直鎖状オリゴアミンである場合、y+zは2超であり、(y+z)/xの比は51:49~100:0であり、
(b)ポリマーコア構造が式(ii)による糖アルコールである場合、yは6~50であり、(y+z)/xの比は51:49~100:0であり、
(c)ポリマーコア構造が式(iii)による環状アミンである場合、yは1~50であり、x及びzは0~50である。
【0023】
ポリマーコア構造の-OH、-NH-、及び/又は-NH2部分中の活性H当たりのEOの平均数(x)、POの平均数(y)、及びBOの平均数(z)は、以下によって決定されることが好適であり得る。
(a)ポリマーコア構造が式(i)による直鎖状オリゴアミンである場合、y+zは2超であり、(y+z)/xの比は60:40~100:0である。好ましくは、(y+z)/xの比は、70:30~100:0、又は80:20~100:0、又は90:10~100:0である。及び
(b)ポリマーコア構造が式(ii)による糖アルコールである場合、yは6~50であり、(y+z)/xの比は60:40~100:0である。好ましくは、(y+z)/xの比は、70:30~100:0、又は80:20~100:0、又は90:10~100:0である。及び
(c)ポリマーコア構造が式(iii)による環状アミンである場合、yは1~50であり、x及びzは0~50である。好ましくは、yは3~50である。好ましくは、(y+z)>xである。
【0024】
アルコキシル化ポリマーが、少なくとも4つのヒドロキシ部分を含む糖アルコールから選択されるコア構造を含み、ヒドロキシ部分のうちの少なくとも1つが、エチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド(BO)、及びそれらの混合物から選択されるアルキレンオキシド部分で修飾され、アルキレンオキシド部分に由来するヒドロキシ部分のうちの少なくとも1つが、アミノ官能基で更に置換されていることが好適であり得る。
【0025】
典型的には、ポリマーの-OH、-NH-、及び/又は-NH2部分中の活性H当たりのEOの平均数(x)、POの平均数(y)、及びBOの平均数(z)は、ポリマー分子中のEO/PO/BOの総モルと、コア構造の-OH、-NH-及び/又は-NH2部分中の活性Hの総数とに基づいて計算される。
x=total mole of EO in polymer molecule/total number of active H
y=total mole of PO in polymer molecule/total number of active H
z=total mole of BO in polymer molecule/total number of active H
【0026】
本発明によるポリマーは、次のように表すことができる。
コアが糖アルコールである場合、コア/(EO/OH)x/(PO/OH)y/(BO/OH)z、又は
コアが直鎖状オリゴアミン又は環状アミンである場合、コア/(EO/NH)x/(PO/NH)y/(BO/NH)z。
【0027】
直鎖状オリゴアミン:直鎖状オリゴアミンは、以下の構造によって表される。
【0028】
【化7】
各Lは、独立して、-(C
mH
2m)-であり、添字mは2~6の整数であり、添字nは、0~10の整数であり;。上記で定義されたように、ポリマーコア構造が直鎖状オリゴアミンである場合、y+zは2超であり、(y+z)/xの比は51:49~100:0である。
【0029】
本開示による好適な直鎖状オリゴアミンは、エチレンジアミン(EDA)、1,2-又は1,3-プロピレンジアミン(PDA)、ブチレンジアミン(BDA)、ペンタメチレンジアミン(PMDA)、ヘキサメチレンジアミン(HMDA)、ジエチレントリアミン(DETA)ジプロピレントリアミン(DPTA)、トリエチレンテトラミン(TETA)、トリプロピレンエテトラアミン(TPTA)、テトラエチレンペンタアミン(TEPA)テトラプロピレンペンタアミン(TPPA)、ペンタエチレンヘキサアミン(PEHA)ペンタプロピレンヘキサアミン(PPHA)、ヘキサエチレンヘプタアミン(HEHA)、ヘキサプロピレンヘプタアミン(HPHA)、N,N’-ビス(3-アミノプロピル)エチレンジアミン、及びそれらの任意の混合物を含み得る。
【0030】
直鎖状オリゴアミンの-NH-及び-NH2部分中の活性H:直鎖状オリゴアミンが本発明により修飾される場合、直鎖状オリゴアミンの-NH-及び-NH2部分中の少なくとも1つ~全ての活性Hが潜在的に置換され得る。各-NH-部分について、1つの活性Hが存在し、各-NH2部分について、2つの活性Hが存在する。
【0031】
一例としてエチレンジアミン(EDA)を使用すると、分子中に計4個の活性Hが存在する。本発明によりエチレンジアミン(EDA)が修飾される場合、少なくとも1~最大4個の活性Hが置換され得る。
【0032】
【0033】
一例としてテトラエチレンペプチアミン(TEPA)を使用すると、分子中に計7個の活性Hが存在する。テトラエチレンペンタアミン(TEPA)が本発明により修飾される場合、少なくとも1~最大7の活性Hが置換され得る。
【0034】
【0035】
典型的には、ポリマーコア構造が式(i)による直鎖状オリゴアミンである場合、y+zは2超であり、(y+z)/xの比は51:49~100:0である。
【0036】
糖アルコール:典型的には、糖アルコールは、少なくとも4個のヒドロキシ部分を含む。典型的には、ポリマーコア構造が上記で定義された糖アルコールである場合、yは6~50であり、(y+z)/xの比は51:49~100である。
【0037】
本開示による好適な糖アルコールは、以下を含み得る。
【0038】
糖アルコール(多価アルコール、ポリアルコール、アルジトール、又はグリシトールとも呼ばれる)は、糖に由来するポリオール化合物である。本発明で使用するのに好適な糖アルコールとしては、エリスリトール(4-炭素)、トレイトール(4-炭素)、アラビトール(5-炭素)、キシリトール(5-炭素)、リトール(5-炭素)、マンニトール(6-炭素)、ソルビトール(6-炭素)、ガラクチトール(6-炭素)、フシトール(6-炭素)、イジトール(6-炭素)、ボレミトール(7-炭素)、イソマルト(12-炭素)、マルチトリトール(12-炭素)、ラクチトール(12-炭素)、マルトトリイトール(18-炭素)、マルトトリイトール(24-炭素)が挙げられる。
【0039】
好ましくは、糖アルコールは、4~6個の炭素原子を有する単糖:エリトリトール(4-炭素)、トレイトール(4-炭素)、アラビトール(5-炭素)、キシリトール(5-炭素)、リトール(5-炭素)、マンニトール(6-炭素)、ソルビトール(6-炭素)、ガラクチトール(6-炭素)、フシトール(6-炭素)、イジトール(6-炭素)に由来する。最も好ましくは、糖アルコールはソルビトールである。
【0040】
糖アルコールの-OH部分中の活性H:糖アルコールが本発明により修飾される場合、糖アルコールの-OH部分中の少なくとも1~全ての活性Hが潜在的に置換され得る。各-OH部分について、1つの活性Hが存在する。
【0041】
一例としてソルビトールを使用すると、分子中に合計で6個の活性Hが存在する。ソルビトールが本発明により修飾される場合、少なくとも1~最大6個の活性Hが置換され得る。
【0042】
ポリマーコア構造が上記で定義された糖アルコールである場合、yは6~50であり、(y+z)/xの比は51:49~100:0である。
【0043】
環状アミン:環状アミンは、以下の構造によって表される。
【0044】
【化10】
式中、R
1~R
6は、独立して、H、-NH
2、-(C
1~C
4)NH
2、1~10個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分岐状アルキル又はアルケニルから選択され、R
1~R
6のうちの少なくとも2つは、-NH
2及び-(C
1~C
4)NH
2又はその組み合わせから選択され、添字nは0~3の整数である。
【0045】
典型的には、-(C1~C4)NH2は、
-CH2NH2、
-CH2CH2NH2、
-CH2CH2CH2NH2、-CH(CH3)CH2NH2、-CH2CH(CH3)NH2、
-CH2CH2CH2CH2NH2、
-CH(CH3)CH2CH2NH2、-CH2CH(CH3)CH2NH2、-CH2CH2CH(CH3)NH2、
-CH(CH3)CH(CH3)NH2、-C(CH3)2CH2NH2、-CH2C(CH3)2NH2、及び他の全ての可能な異性体から独立して選択される群を表す。
【0046】
好ましくは、-(C1~C4)NH2は、独立して、-CH2NH2及び-CH2CH2NH2から選択される群を表す。
【0047】
本開示による好適な環状アミンとしては、1,3-ビス(メチルアミン)-シクロヘキサン、2-メチルシクロヘキサン-1,4-ジアミン、4-メチルシクロヘキサン-1,4-ジアミン、シクロヘキサン-1,2-ジアミン、シクロヘキサン-1,3-ジアミン、シクロヘキサン-1,4-ジアミンが挙げられ得る。典型的には、環状アミンは、全ての可能な立体異性体を網羅することができる。
【0048】
好ましくは、本開示による好適な環状オリゴアミンは、以下の構造によって表され得る。
【0049】
【0050】
典型的には、環状アミンの-NH2部分中の活性H:環状アミンが本発明により修飾される場合、環状アミンの-NH2部分中の少なくとも1つ~全ての活性Hが潜在的に置換され得る。各-NH2部分については、2つの活性Hが存在する。
【0051】
一例としてシクロヘキサン-1,2-ジアミンを使用すると、分子中に合計で4個の活性Hが存在する。シクロヘキサン-1,2-ジアミンが本発明により修飾される場合、少なくとも1~最大4個の活性Hが置換され得る。
【0052】
典型的には、ポリマーコア構造が上記で定義された環状アミンである場合、yは1~50であり、x及びzは0~50である。
【0053】
洗濯洗剤組成物:好適な洗濯洗剤組成物は、洗濯洗剤粉末組成物、洗濯洗剤液体組成物、洗濯洗剤ゲル組成物、及び水溶性洗濯洗剤組成物を含む。
【0054】
食器洗浄洗剤組成物:好適な食器洗浄洗剤組成物は、手洗い食器洗浄洗剤組成物及び自動食器洗浄洗剤組成物を含む。
【0055】
界面活性剤系:洗浄組成物は、所望の洗浄特性を与えるのに十分な量の界面活性剤系を含む。いくつかの実施形態では、洗浄組成物は、当該組成物の約1重量%~約70重量%の界面活性剤系を含む。他の実施形態では、液体洗浄組成物は、当該組成物の約2重量%~約60重量%の界面活性剤系を含む。更なる実施形態では、洗浄組成物は、当該組成物の約5重量%~約30重量%の界面活性剤系を含む。界面活性剤系は、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、双性イオン界面活性剤、両性界面活性剤、両性電解質界面活性剤、及びこれらの混合物から選択される洗浄性界面活性剤を含んでもよい。当業者であれば、洗浄性界面活性剤は、汚れた材料に洗浄、染み除去、又は洗濯効果をもたらす、任意の界面活性剤又は界面活性剤混合物を包含することを理解するであろう。
【0056】
アニオン性界面活性剤:いくつかの例では、洗浄組成物の界面活性剤系は、界面活性剤系の重量で約1%~約70%の1つ以上のアニオン性界面活性剤を含んでもよい。他の例では、洗浄組成物の界面活性剤系は、界面活性剤系の重量で約2%~約60%の1つ以上のアニオン性界面活性剤を含んでもよい。更なる例では、洗浄組成物の界面活性剤系は、界面活性剤系の重量で約5%~約30%の1つ以上のアニオン性界面活性剤を含んでもよい。更なる例では、界面活性剤系は、本質的に1種以上のアニオン性界面活性剤から構成されてもよく、又は更には1種以上のアニオン性界面活性剤から構成される。
【0057】
好適なアニオン性界面活性剤の具体的で非限定的な例としては、任意の従来のアニオン性界面活性剤が挙げられる。これには、例えばアルコキシル化及び/又は非アルコキシル化アルキルサルフェート材料用のサルフェート洗浄性界面活性剤、及び/又はスルホン酸系洗浄性界面活性剤、例えばアルキルベンゼンスルホネートを挙げることができる。
【0058】
その他の有用なアニオン性界面活性剤は、アルキル基が約9個~約15個の炭素原子を直鎖状(直鎖)又は分岐鎖状の構造で含有する、アルキルベンゼンスルホネートのアルカリ金属塩を含み得る。
【0059】
好適なアルキルベンゼンスルホネート(LAS)は、市販の直鎖アルキルベンゼン(LAB)をスルホン化することによって得ることができる。好適なLABとしては、商標名Isochem(登録商標)としてSasolによって供給されているもの又は商標名Petrelab(登録商標)としてPetresaによって供給されているものなどの低2-フェニルLABが挙げられ、他の好適なLABとしては、商標名Hyblene(登録商標)としてSasolによって供給されているものなどの高2-フェニルLABが挙げられる。好適なアニオン性洗浄性界面活性剤は、DETAL触媒プロセスによって得られるアルキルベンゼンスルホネートであるが、HFなどの他の合成経路が好適な場合もある。一態様では、LASのマグネシウム塩が用いられる。
【0060】
洗浄性界面活性剤は、中鎖分岐状洗浄性界面活性剤、一態様では、中鎖分岐状アニオン性洗浄性界面活性剤、一態様では、中鎖分岐状アルキルサルフェート及び/又は中鎖分岐状アルキルベンゼンスルホネート、例えば、中鎖分岐状アルキルサルフェートであってもよい。一態様では、中鎖分岐は、C1~4アルキル基、通常、メチル及び/又はエチル基である。
【0061】
本明細書で有用な他のアニオン性界面活性剤は、約8~約24個(いくつかの例では、約12~18個)の炭素原子を含有するパラフィンスルホン酸塩及び二級アルカンスルホン酸塩の水溶性塩;アルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩、特にC8~18アルコール(例えば、獣脂及びココナッツ油由来のもの)のエーテルである。アルキルベンゼンスルホン酸塩と、上述のパラフィンスルホン酸塩、二級アルカンスルホン酸塩及びアルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩との混合物も有用である。更なる好適なアニオン性界面活性剤としては、メチルエステルスルホン酸塩及びアルキルエーテルカルボン酸塩が挙げられる。
【0062】
アニオン性界面活性剤は酸形態で存在してもよく、酸形態は中和されて界面活性剤塩を形成してもよい。典型的な中和剤としては、水酸化物、例えば、NaOH又はKOHなどの金属対イオン塩基が挙げられる。これらの酸形態のアニオン性界面活性剤を中和するための更なる好適な中和剤としては、アンモニア、アミン、又はアルカノールアミンが挙げられる。アルカノールアミンの非限定的な例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、及び当該技術分野において既知の他の直鎖状又は分岐状アルカノールアミンが挙げられる。好適なアルカノールアミンとしては、2-アミノ-1-プロパノール、1-アミノプロパノール、モノイソプロパノールアミン、又は1-アミノ-3-プロパノールが挙げられる。アミン中和は完全又は部分的に行われてもよく、例えば、アニオン性界面活性剤混合物の一部はナトリウム又はカリウムにより中和されてもよく、またアニオン性界面活性剤混合物の一部はアミン又はアルカノールアミンにより中和されてもよい。
【0063】
非イオン性界面活性剤:洗浄組成物の界面活性剤系は、非イオン性界面活性剤を含んでもよい。一部の例では、界面活性剤系は、界面活性剤系の重量の最大約25重量%の1種以上の非イオン性界面活性剤を例えば共界面活性剤として含む。いくつかの例では、洗浄組成物は、界面活性剤系の重量の約0.1重量%~約15重量%の1種以上の非イオン性界面活性剤を含む。更なる例では、洗浄組成物は、界面活性剤系の重量の約0.3重量%~約10重量%の1種以上の非イオン性界面活性剤を含む。
【0064】
本明細書で有用な好適な非イオン性界面活性剤は、任意の従来の非イオン性界面活性剤を含むことができる。これらには、例えば、アルコキシル化脂肪族アルコール、及びアミンオキシド界面活性剤が含まれ得る。
【0065】
本明細書で有用な非イオン性界面活性剤の他の非限定例としては、C8~C18アルキルエトキシレート(NEODOL(登録商標))非イオン性界面活性剤(Shell)など);C6~C12アルキルフェノールアルコキシレート(アルコキシレート単位は、エチレンオキシ単位、プロピレンオキシ単位、又はこれらの組み合わせとすることができる)、C12~C18アルコール及びエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマーとのC6~C12アルキルフェノール縮合物(Pluronic(登録商標))(BASF)など);C14~C22中鎖分岐状アルコール(branched alcohol、BA);C14~C22中鎖分岐アルキルアルコキシレート、BAEx(式中、xは1~30である);アルキル多糖類、具体的にはアルキルポリグリコシド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド;並びにエーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤が挙げられる。
【0066】
好適な非イオン性洗浄性界面活性剤はまた、アルキルポリグルコシド及びアルキルアルコキシル化アルコールを含む。好適な非イオン性界面活性剤としては、商標名Lutensol(登録商標)としてBASFから販売されているものも挙げられる。
【0067】
アニオン性及び非イオン性組み合わせ:界面活性剤系は、アニオン性及び非イオン性界面活性剤材料の組み合わせを含んでもよい。いくつかの例では、アニオン性界面活性剤対非イオン性界面活性剤の重量比は少なくとも約2:1である。他の例では、アニオン性界面活性剤:非イオン性界面活性剤の重量比は少なくとも約5:1である。更なる例では、アニオン性界面活性剤対非イオン性界面活性剤の重量比は少なくとも約10:1である。
【0068】
カチオン性界面活性剤:界面活性剤系は、カチオン性界面活性剤を含んでもよい。いくつかの態様では、界面活性剤系は、界面活性剤系の約0重量%~約7重量%、約0.1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約4重量%のカチオン性界面活性剤を、例えば共界面活性剤として含む。いくつかの態様では、本発明の洗浄組成物は、カチオン性界面活性剤、及びpH7未満又はpH6未満でカチオン性となる界面活性剤を実質的に含まない。カチオン性界面活性剤の非限定的な例としては、四級アンモニウム界面活性剤が挙げられ、これは26個以下の炭素原子を有し得、アルコキシレート四級アンモニウム(AQA)界面活性剤;ジメチルヒドロキシエチル四級アンモニウム;ジメチルヒドロキシエチルラウリルアンモニウムクロリド;ポリアミンカチオン性界面活性剤;カチオン性エステル界面活性剤;及びアミノ界面活性剤、例えば、アミドプロピルジメチルアミン(APA)が挙げられる。
【0069】
好適なカチオン性洗浄性界面活性剤としてはまた、アルキルピリジニウム化合物、アルキル四級アンモニウム化合物、アルキル四級ホスホニウム化合物、アルキル三級スルホニウム化合物、及びこれらの混合物も挙げられる。
【0070】
両性イオン性界面活性剤:両性イオン性界面活性剤の例としては、二級及び三級アミン誘導体、複素環式二級及び三級アミン誘導体、又は四級アンモニウム化合物、四級ホスホニウム化合物若しくは三級スルホニウム化合物の誘導体が挙げられる。アルキルジメチルベタイン及びココジメチルアミドプロピルベタインを含むベタイン、C8~C18(例えば、C12~C18)アミンオキシド、並びにN-アルキル-N,N-ジメチルアミノ-1-プロパンスルホネートなどのスルホ及びヒドロキシベタインが挙げられる(ここで、アルキル基は、C8~C18、特定の実施例ではC10~C14とすることができる)。
【0071】
両性界面活性剤:両性界面活性剤の例としては、二級又は三級アミンの脂肪族誘導体、又は脂肪族基が直鎖状又は分岐鎖状であってよく、かつ脂肪族置換基のうちの1つが少なくとも約8個の炭素原子、若しくは約8個~約18個の炭素原子を含有し、脂肪族置換基のうちの少なくとも1つがアニオン性水溶性基、例えば、カルボキシ、スルホネート、サルフェートを含有するヘテロ環式二級及び三級アミンの脂肪族誘導体が挙げられる。この定義の範囲内に入る化合物の例は、ナトリウム3-(ドデシルアミノ)プロピオネート、ナトリウム3-(ドデシルアミノ)プロパン-1-スルホネート、ナトリウム2-(ドデシルアミノ)エチルサルフェート、ナトリウム2-(ジメチルアミノ)オクタデカノエート、ジナトリウム3-(N-カルボキシメチルドデシルアミノ)プロパン1-スルホネート、ジナトリウムオクタデシル-イミノジアセテート、ナトリウム1-カルボキシメチル-2-ウンデシルイミダゾール、及びナトリウムN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-2-スルファト-3-ドデコキシプロピルアミンである。好適な両性界面活性剤としては、サルコシネート、グリシナート、タウリネート、及びこれらの混合物も挙げられる。
【0072】
分岐状洗浄性界面活性剤:好適な分岐状洗浄性界面活性剤としては、分岐状サルフェート又は分岐状スルホネート界面活性剤、例えば、分岐状アルキルサルフェート、分岐状アルキルアルコキシル化サルフェート、及び分岐状アルキルベンゼンスルホネートから選択され、1つ以上のランダムアルキル分岐、例えば、C1~4アルキル基、典型的にはメチル及び/又はエチル基を含む、アニオン性分岐状界面活性剤が挙げられる。
【0073】
分岐状洗浄性界面活性剤は、中鎖分岐状洗浄性界面活性剤、通常、中鎖分岐状アニオン性洗浄性界面活性剤、例えば、中鎖分岐状アルキルサルフェート及び/又は中鎖分岐状アルキルベンゼンスルホネートであり得る。いくつかの態様では、洗浄性界面活性剤は、中鎖分岐状アルキルサルフェートである。いくつかの態様では、中鎖分岐は、C1~4アルキル基、通常、メチル基及び/又はエチル基である。
【0074】
更に好適な分岐アニオン性洗浄性界面活性剤は、2-アルキル位置で分岐したアルコールに由来する界面活性剤を含み、それらは商品名Isalchem(登録商標)123、Isalchem(登録商標)125、Isalchem(登録商標)145、Isalchem(登録商標)167などで販売されており、オキソ法から誘導される。オキソ法に起因して、分岐は2-アルキル位に位置している。これらの2-アルキル分岐アルコールは、通常、長さC11~C14/C15の範囲であり、全て2-アルキル位置で分岐した構造異性体を含む。
【0075】
補助洗浄添加剤:本発明の洗浄組成物はまた、補助洗浄添加剤を含有してもよい。好適な補助洗浄添加剤は、ビルダー、構造化剤又は増粘剤、泥汚れ除去/再付着防止剤、ポリマー汚れ遊離剤、ポリマー分散剤、ポリマーグリース洗浄剤、酵素、酵素安定化系、漂白化合物、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、増白剤、染料、色調剤、移染防止剤、キレート剤、抑泡剤、柔軟剤及び香料も含む。
【0076】
酵素:本明細書において記載されている洗浄組成物は、洗浄性能及び/又は布地ケア効果をもたらす1つ以上の酵素を含み得る。好適な酵素の例としては、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、ペクテートリアーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β-グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びアミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。典型的な組み合わせは、例えば、プロテアーゼ及びリパーゼをアミラーゼと共に含んでよい酵素カクテルである。洗浄組成物中に存在する場合には、上述の付加酵素は、洗浄組成物の約0.00001重量%~約2重量%、約0.0001重量%~約1重量%、又は約0.001重量%~約0.5重量%の濃度の酵素タンパク質で存在していてよい。
【0077】
一態様では、好ましい酵素は、プロテアーゼを含む場合がある。好適なプロテアーゼとしては、メタロプロテアーゼ及びセリンプロテアーゼが挙げられ、例えば、サブチリシン(EC 3.4.21.62)などの中性又はアルカリ性微生物セリンプロテアーゼを含む。好適なプロテアーゼとしては、動物、植物又は微生物起源のものが挙げられる。一態様では、このような好適なプロテアーゼは、微生物起源のものであってもよい。好適なプロテアーゼとしては、前述の好適なプロテアーゼの化学的又は遺伝的に修飾された変異体が挙げられる。一態様では、好適なプロテアーゼは、アルカリ性微生物プロテアーゼ又は/及びトリプシン型プロテアーゼなどのセリンプロテアーゼであってよい。好適な中性又はアルカリ性プロテアーゼの例としては、以下が挙げられる。
(a)サブチリシン(EC 3.4.21.62)(Bacillus lentus、B.alkalophilus、B.subtilis、B.amyloliquefaciens、Bacillus pumilus及びBacillus gibsoniiなどのバチルスから誘導されたものを含む)。
(b)フサリウムプロテアーゼ、及びCellumonasに由来するキモトリプシンプロテアーゼを含む(例えば、ブタ起源又はウシ起源の)トリプシン等のトリプシン型又はキモトリプシン型プロテアーゼ。
(c)バチルス・アミロリケファシエンスに由来するものを含むメタロプロテアーゼ。
【0078】
好ましいプロテアーゼとしては、バチルス・ギブソニィ又はバチルス・レンタスに由来するものが挙げられる。
【0079】
好適な市販のプロテアーゼ酵素としては、Novozymes A/S(Denmark)より、Alcalase(登録商標)、Savinase(登録商標)、Primase(登録商標)、Durazym(登録商標)、Polarzyme(登録商標)、Kannase(登録商標)、Liquanase(登録商標)、Liquanase Ultra(登録商標)、Savinase Ultra(登録商標)、Ovozyme(登録商標)、Neutrase(登録商標)、Everlase(登録商標)及びEsperase(登録商標)の商品名で販売されているもの、Genencor Internationalより、Maxatase(登録商標)、Maxacal(登録商標)、Maxapem(登録商標)、Properase(登録商標)、Purafect(登録商標)、Purafect Prime(登録商標)、Purafect Ox(登録商標)、FN3(登録商標)、FN4(登録商標)、Excellase(登録商標)及びPurafect OXP(登録商標)の商品名で販売されているもの、Solvay Enzymesより、Opticlean(登録商標)及びOptimase(登録商標)の商品名で販売されているもの、Henkel/Kemiraより入手可能なもの、すなわちBLAP(以下の変異S99D+S101R+S103A+V104I+G159Sを有する、以下BLAPという)、BLAP R(S3T+V4I+V199M+V205I+L217Dを有するBLAP)、BLAP X(S3T+V4I+V205Iを有するBLAP)及びBLAP F49(S3T+V4I+A194P+V199M+V205I+L217Dを有するBLAP)(全てHenkel/Kemiraより入手可能)、並びに花王のKAP(変異A230V+S256G+S259Nを有するバチルス・アルカロフィルス由来のサブチリシン)が挙げられる。
【0080】
好適なα-アミラーゼとしては、細菌又は真菌起源のものが挙げられる。化学的又は遺伝的に修飾された変異体(バリアント)が含まれる。好ましいアルカリ性α-アミラーゼは、バチルスの菌種から、例えば、Bacillus licheniformis、Bacillus amyloliquefaciens、Bacillus stearothermophilus、Bacillus subtilis、又は他のバチラス種、例えばバチルス種、NCIB 12289、NCIB 12512、NCIB 12513、DSM 9375、DSM 12368、DSMZ no.12649、KSM AP1378、KSM K36、若しくはKSM K38などの、バチルスの菌株に由来する。
【0081】
好適な市販のα-アミラーゼとしては、DURAMYL(登録商標)、LIQUEZYME(登録商標)、TERMAMYL(登録商標)、TERMAMYL ULTRA(登録商標)、NATALASE(登録商標)、SUPRAMYL(登録商標)、STAINZYME(登録商標)、STAINZYME PLUS(登録商標)、FUNGAMYL(登録商標)、及びBAN(登録商標)(Novozymes A/S(Bagsvaerd,Denmark))、KEMZYM(登録商標)AT 9000(Biozym Biotech Trading GmbH(Wehlistrasse 27b A-1200 Wien Austria)、RAPIDASE(登録商標)、PURASTAR(登録商標)、ENZYSIZE(登録商標)、OPTISIZE HT PLUS(登録商標)、POWERASE(登録商標)、及びPURASTAR OXAM(登録商標)(Genencor International Inc.,(Palo Alto,California))、並びにKAM(登録商標)(花王(103-8210、東京都中央区日本橋茅場町1丁目14-10))が挙げられる。一態様では、好適なアミラーゼとしては、NATALASE(登録商標)、STAINZYME(登録商標)、及びSTAINZYME PLUS(登録商標)、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0082】
一態様では、かかる酵素は、「第1のサイクルのリパーゼ」を含む、リパーゼからなる群から選択され得る。一態様では、リパーゼは第1の洗浄用リパーゼ、好ましくは、T231R及びN233R突然変異のうちの1つ以上を含む、サーモマイセス・ラヌギノサス(Thermomyces lanuginosus)由来の野生型リパーゼの変異体である。野生型配列は、Swissprotのアクセッション番号Swiss-Prot O59952(サーモマイセス・ラヌギノサス(フミコーラ・ラヌギノサ)由来の269個のアミノ酸(アミノ酸23~291)である。好ましいリパーゼとしては、商品名Lipex(登録商標)及びLipolex(登録商標)で販売されているものが挙げられる。
【0083】
一態様では、他の好ましい酵素は、エンド-ベータ-1,4-グルカナーゼ活性(E.C.3.2.1.4)を呈する微生物由来のエンドグルカナーゼ及びこれらの混合物を含む。好適なエンドグルカナーゼは、商品名Celluclean(登録商標)及びWhitezyme(登録商標)(Novozymes A/S(Bagsvaerd,Denmark))として販売されている。
【0084】
他の好ましい酵素としては、商品名Pectawash(登録商標)、Pectaway(登録商標)、Xpect(登録商標)として販売されているペクチン酸リアーゼ、及び商品名Mannaway(登録商標)(全てNovozymes A/S(Bagsvaerd,Denmark))、及びPurabrite(登録商標)(Genencor International Inc.(Palo Alto,California))で販売されているマンナーゼが挙げられる。
【0085】
酵素含有組成物:本明細書に記載されている酵素含有組成物は、任意に、組成物の約0.001重量%~約10重量%、いくつかの例では、約0.005重量%~約8重量%、及び別の例では、約0.01重量%~約6重量%の酵素安定化系を含んでもよい。酵素安定化系は、洗浄性酵素と適合性のある任意の安定化系であってよい。プロテアーゼを含む水性洗剤組成物の場合は、ボレート、4-ホルミルフェニルボロン酸、フェニルボロン酸、及びこれらの誘導体を含む、ホウ素化合物などの可逆的プロテアーゼ阻害剤、又はカルシウムホルメート、ナトリウムホルメート及び1,2-プロパンジオールなどの化合物を添加して、安定性を更に改善してもよい。
【0086】
ビルダー:本発明の洗浄組成物は、任意に、ビルダーを含んでもよい。ビルダー入り洗浄組成物は、典型的には、組成物の総重量に基づいて、少なくとも約1重量%のビルダーを含む。液体洗浄組成物は、該組成物の総重量の最大約10%、及び一部の例では、最大8%のビルダーを含み得る。顆粒洗浄組成物は、該組成物の重量基準で、最大約30%、及びいくつかの例では、最大5%のビルダーを含み得る。
【0087】
アルミノケイ酸塩(例えば、ゼオライトA、ゼオライトP、及びゼオライトMAPなどのゼオライトビルダー)及びケイ酸塩から選択されるビルダーは、洗浄水の鉱物質硬度、特にカルシウム及び/若しくはマグネシウムの制御、又は表面からの微粒子汚れの除去を補助する。好適なビルダーは、ポリリン酸塩(例えばナトリウムトリ-ポリリン酸塩)、特にそのナトリウム塩などのリン酸塩;炭酸塩、重炭酸塩、セスキ炭酸塩、及び炭酸ナトリウム又はセスキ炭酸塩以外の炭酸塩鉱物;有機モノ-、ジ-、トリ-、及びテトラカルボキシレート、特に、酸、ナトリウム、カリウム、又はアルカノールアンモニウム塩形態の水溶性非界面活性剤カルボキシレート、並びに脂肪族及び芳香族の種類を含むオリゴマー又は水溶性低分子量ポリマーカルボキシレート、並びにフィチン酸からなる群から選択され得る。これらは、例えば、pH緩衝化の目的のためのボレートによって、又は硫酸塩、特に硫酸ナトリウム、及び安定な界面活性剤及び/又はビルダー含有洗浄組成物の工学に重要となり得る任意の他の充填剤又はキャリアによって補完されてもよい。追加の好適なビルダーは、クエン酸、乳酸、脂肪酸、ポリカルボキシレートビルダー、例えば、アクリル酸のコポリマー、アクリル酸及びマレイン酸のコポリマー、並びにアクリル酸及び/又はマレイン酸、並びに様々な種類の追加の官能基を有する他の好適なエチレン系モノマーのコポリマーから選択され得る。また、本明細書のビルダーとしての使用に好適なものは、鎖構造を有し、以下の一般的な無水物形態x(M2O)・ySiO2・zM’Oによって表される組成を有する、合成された結晶性イオン交換材料又はその水和物であり、式中、Mは、Na及び/又はKであり、M’は、Ca及び/又はMgであり、y/xは、0.5~2.0であり、z/xは、0.005~1.0である。
【0088】
あるいは、組成物はビルダーを実質的に含まなくてもよい。
【0089】
構造化剤/増粘剤:適切な構造化剤/増粘剤には、以下が含まれる。
i.ジ-ベンジリデンポリオールアセタール誘導体
ii.細菌セルロース
iii.コーティングされた細菌セルロース
iv.非細菌セルロース由来のセルロース繊維
v.非高分子結晶性ヒドロキシ官能性材料
vi.高分子構造化剤
vii.ジアミドゲル化剤
viii.上記の任意の組み合わせ。
【0090】
ポリマー分散剤:洗浄組成物は、1つ以上のポリマー分散剤を含んでもよい。例は、カルボキシメチルセルロース、ポリ(ビニル-ピロリドン)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピリジン-N-オキシド)、ポリ(ビニルイミダゾール)、ポリアクリレートなどのポリカルボキシレート、マレイン酸/アクリル酸コポリマー、及びメタクリル酸ラウリル/アクリル酸コポリマーである。
【0091】
洗浄組成物は、以下の一般構造:ビス((C2H5O)(C2H4O)n)(CH3)-N+-CxH2x-N+-(CH3)-ビス((C2H5O)(C2H4O)n)、[式中、n=20~30であり、x=3~8である]有する化合物、又はそのサルフェート化又はスルホネート化変異体などの1つ以上の両親媒性洗浄ポリマーを含んでもよい。
【0092】
洗浄組成物は、布地及び表面から脂粒子を除去するように、親水性と疎水性との特性が釣り合っている両親媒性アルコキシル化グリース洗浄ポリマーを含んでもよい。本発明の両親媒性アルコキシル化グリース洗浄ポリマーの具体的な実施形態は、コア構造及びそのコア構造に結合した複数のアルコキシレート基を含む。これらは、例えば内側ポリエチレンオキシドブロック及び外側ポリプロピレンオキシドブロックを有する、アルコキシル化ポリアルキレンイミンを含んでもよい。
【0093】
アルコキシル化ポリアミンは、グリース及び粒子の除去のために使用され得る。このような化合物としては、エトキシル化ポリエチレンイミン、エトキシル化ヘキサメチレンジアミン、及びこれらのサルフェート化体を挙げることができるが、これらに限定されない。ポリプロポキシル化誘導体も挙げることができる。多種多様なアミン及びポリアルキレンイミンを様々な程度にアルコキシル化することができる。有用な例は、NH1個当たり20のEO基までエトキシル化されている600g/モルポリエチレンイミンコアであり、BASFから入手可能である。
【0094】
洗浄組成物は、例えば、不飽和C1~C6カルボン酸、エーテル、アルコール、アルデヒド、ケトン、エステル、糖単位、アルコキシ単位、無水マレイン酸、グリセロールなどの飽和ポリアルコール、及びこれらの混合物などのモノマーを含む親水性主鎖と、例えば1つ以上のC4~C25アルキル基、ポリプロピレン、ポリブチレン、飽和C1~C6モノカルボン酸のビニルエステル、アクリル酸又はメタクリル酸のC1~C6アルキルエステル、及びこれらの混合物などの疎水性側鎖と、含むランダムグラフトポリマーを挙げることができる。ポリアルキレンオキシド及びビニルエステル、特に酢酸ビニルに基づくそのようなグラフトポリマーの特定例。これらのポリマーは、典型的には、ポリアルキレンオキシドの存在下でビニルエステルを重合することによって調製され、開始剤は、過酸化ジベンゾイル、ジラウロイルペルオキシド、又はジアセチルペルオキシドである。
【0095】
洗浄組成物は、エチレンオキシド、プロピレンオキシドのブロックを含み得る。そのようなブロックポリマーの例としては、エチレンオキシド-プロピレンオキシド-エチレンオキシド(EO/PO/EO)トリブロックコポリマーが挙げられ、コポリマーは、第1のEOブロック、第2のEOブロック、及びPOブロックを含み、第1のEOブロック及び第2のEOブロックが、POブロックに連結されている。エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドのブロックはまた、(EO/PO)ジブロックコポリマー、(PO/EO/PO)トリブロックコポリマーなどの他の方法で配置され得る。ブロックポリマーはまた、追加のブチレンオキシド(BO)ブロックを含有し得る。
【0096】
カルボキシレートポリマー-本発明の洗浄組成物はまた、マレイン酸塩/アクリレートランダムコポリマー又はポリアクリレートホモポリマーなどの1つ以上のカルボキシレートポリマーを含んでいてもよい。一態様では、カルボキシレートポリマーは、4,000Da~9,000Da又は6,000Da~9,000Daの分子量を有するポリアクリレートホモポリマーである。
【0097】
汚れ放出ポリマー:本明細書に記載の洗浄組成物は、組成物の約0.01重量%~約10.0重量%、典型的には約0.1重量%~約5重量%、いくつかの態様では、約0.2重量%~約3.0重量%の汚れ放出ポリマー(ポリマー汚れ放出剤又は「SRA」としても知られる)を含み得る。
【0098】
好適な汚れ放出ポリマーは、典型的には、ポリエステル及びナイロンなど疎水性繊維の表面を親水化するための親水性区分、並びに疎水性繊維上に堆積し、洗浄及びすすぎサイクルの完了までそこに付着し続け、それによって親水性区分のためのアンカーとしての機能を果たす疎水性区分を有する。これにより、後の洗浄手順において、汚れ放出剤による処理後に浮かび上がる汚れを、更に容易に洗浄可能にし得る。
【0099】
汚れ放出剤は、様々な荷電、例えば、アニオン性又はカチオン性並びに非荷電モノマー単位を含み得る。汚れ放出剤の構造は、直鎖状、分岐状、又は星形であってよい。汚れ放出ポリマーは、ポリマーの分子量を制御する、又はポリマーの物理的特性若しくは表面活性特性を変化させるのに特に有効であるキャップ部分を含んでよい。汚れ放出ポリマーの構造及び電荷分布は、異なる種類の繊維又は生地への適用、及び異なる洗剤又は洗剤添加製品での配合に合わせて調整されてよい。好適なポリエステル汚れ除去ポリマーは、以下の構造式(III)、(IV)、又は(V)のうちの1つによって定義される構造を有する。
【0100】
【化12】
(式中、
a、b及びcは、1~200であり、
d、e及びfは、1~50であり、
Arは、1,4-置換フェニレンであり、
sArは、5位がSO
3Meで置換されている1,3-置換フェニレンであり、
Meは、H、Na、Li、K、Mg+2、Ca+2、Al+3、アンモニウム、モノ-、ジ-、トリ-若しくはテトラアルキルアンモニウムであり、アルキル基はC1~C18アルキル若しくはC2~C10ヒドロキシアルキル、又はこれらの混合物であり、
R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、及びR
6は、H又はC、-C18 n-又はイソ-アルキルから独立して選択され、R
7は、直鎖状若しくは分岐状C1~C18アルキル、又は直鎖状若しくは分岐状C2~C30アルケニル、又は5~9個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又はC6~C30アリール基、又はC6~C30アリールアルキル
基である。
【0101】
好適なポリエステル汚れ放出ポリマーは、上記の構造(III)又は(IV)を有するテレフタレートポリマーである。他の好適な汚れ放出ポリマーは、例えば、エンドキャップ及び非エンドキャップの両方で、スルホン化及び非スルホン化PET/POETポリマーを含み得る。好適なポリエステル汚れ放出ポリマーの例は、Rhodiaにより供給されているREPEL-O-TEX(登録商標)ラインのポリマーであり、REPEL-O-TEX(登録商標)SRP6及びREPEL-O-TEX(登録商標)SF2などである。他の好適な汚れ放出ポリマーとしては、TexCare(登録商標)SRA-100、TexCare(登録商標)SRA-300、TexCare(登録商標)SRN-100、TexCare(登録商標)SRN-170、TexCare(登録商標)SRN-240、TexCare(登録商標)SRN-300、及びTexCare(登録商標)SRN-325などのTexCare(登録商標)ポリマーが挙げられ、これらは全てClariantより供給されている。
【0102】
セルロース系ポリマー:本明細書の洗浄組成物は、組成物の約0.1重量%~約10重量%、典型的には、約0.5重量%~約7重量%、いくつかの態様では、約3重量%~約5重量%のセルロース系ポリマーを含んでよい。
【0103】
好適なセルロース系ポリマーとしてはアルキルセルロース、アルキルアルコキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、及びアルキルカルボキシアルキルセルロースが挙げられる。いくつかの態様では、セルロース系ポリマーは、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロース、及びこれらの混合物から選択される。いくつかの態様では、セルロース系ポリマーは、約0.5~約0.9のカルボキシメチル置換度、及び約100,000Da~約300,000Daの分子量を有するカルボキシメチルセルロースである。
【0104】
カルボキシメチルセルロースポリマーとしては、Finnfix(登録商標)GDA(CP Kelkoによって販売)、例えば、商品名Finnfix(登録商標)SH1(CP Kelko)として販売されているカルボキシメチルセルロースのアルキルケテン二量体誘導体、又は商品名Finnfix(登録商標)V(CP Kelkoによって販売)として販売されているブロック系カルボキシメチルセルロース等の、疎水変性カルボキシメチルセルロースが挙げられる。
【0105】
追加アミン:本明細書で記載される洗浄組成物において、汚れた素材からのグリース及び粒子の除去を向上するために様々なアミンが使用され得る。本明細書で記述される洗浄組成物は、洗浄組成物の重量基準で約0.1%~約10%、一部の例では、約0.1%~約4%、及びその他の例では、約0.1%~約2%の更なるアミンを含んでもよい。追加のアミンの非限定的な例としては、ポリアミン、オリゴアミン、トリアミン、ジアミン、ペンタミン、テトラアミン、又はこれらの組み合わせを挙げてもよいが、これらに限定されない。好適な追加のアミンの具体的な例としては、テトラエチレンペンタミン、トリエチレンテトラアミン、ジエチレントリアミン、又はこれらの混合物が挙げられる。
【0106】
例えば、アルコキシル化ポリアミンは、グリース及び粒子状除去のために使用され得る。このような化合物としては、エトキシル化ポリエチレンイミン、エトキシル化ヘキサメチレンジアミン、及びこれらのサルフェート化体を挙げることができるが、これらに限定されない。ポリプロポキシル化誘導体も挙げることができる。多種多様なアミン及びポリアルキレンイミンを様々な程度にアルコキシル化することができる。有用な例は、NH1個当たり20のEO基までエトキシル化されている600g/モルポリエチレンイミンコアであり、BASFから入手可能である。本明細書において記載されている洗浄組成物は、該洗浄組成物の重量基準で、約0.1%~約10%、いくつかの例では、約0.1%~約8%、及び他の例では、約0.1%~約6%のアルコキシル化ポリアミンを含んでもよい。
【0107】
アルコキシル化ポリカルボキシレートも、グリースを除去するために本明細書の洗浄組成物中で使用され得る。化学的に、これら材料は、7~8つのアクリレート単位ごとに1つのエトキシ側鎖を有するポリアクリレートを含む。側鎖は、式-(CH2CH2O)m(CH2)nCH3[式中、mは、2~3であり、nは、6~12である]のものである。側鎖は、ポリアクリレート「主鎖」にエステル結合され、「櫛形」ポリマー型の構造を提供する。分子量は、変動し得るが、約2000~約50,000の範囲内であってよい。本明細書において記載されている洗浄組成物は、洗浄組成物の重量基準で、約0.1%~約10%、いくつかの例では、約0.25%~約5%、及び他の例では、約0.3%~約2%のアルコキシル化ポリカルボキシレートを含んでもよい。
【0108】
漂白化合物、漂白剤、漂白活性化剤:本明細書に記載の洗浄組成物は、漂白剤、又は漂白剤及び1つ以上の漂白活性化剤を含有する漂白組成物を含有してもよい。漂白剤は、組成物の全重量に基準で約1重量%~約30重量%、及びいくつかの例では、約5重量%~約20重量%の濃度で存在してもよい。存在する場合、漂白活性剤の量は、漂白剤に加え漂白活性剤を含む漂白組成物の約0.1重量%~約60重量%、及びいくつかの例では、約0.5重量%~約40重量%であってもよい。
【0109】
漂白剤の例としては、酸素漂白剤、過ホウ酸塩漂白剤、過カルボン酸漂白剤、及びそれらの塩、過酸素漂白剤、過サルフェート漂白剤、過炭酸塩漂白剤、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0110】
一部の例では、洗浄組成物は、また、遷移金属漂白触媒を含み得る。
【0111】
酸素漂白剤以外の漂白剤もまた当該技術分野で既知であり、洗浄組成物において使用できる。それらは、例えば、光活性化漂白剤、又はペルオキシカルボン酸若しくはその塩などの予備形成有機過酸、又はペルオキシスルホン酸若しくはその塩を含む。好適な有機過酸は、フタロイルイミドペルオキシカプロン酸である。使用する場合、本明細書に記載の洗浄組成物は、典型的には、そのような漂白剤、及びいくつかの例では亜鉛フタロシアニンスルホナートを組成物の重量基準で約0.025重量%~約1.25重量%を含有し得る。
【0112】
増白剤:蛍光増白剤若しくは他の増白剤、又は白化剤は、組成物の約0.01重量%~約1.2重量%の濃度で、本明細書に記載されている洗浄組成物に組み込み得る。本明細書で使用され得る市販の光学増白剤は、スチルベン、ピラゾリン、クマリン、ベンゾオキサゾール、カルボン酸、メチンシアニン、ジベンゾチフェン(dibenzothiphene)-5,5-ジオキシド、アゾール、5及び6員複素環、並びに他の様々な剤の誘導体が挙げられるが必ずしもこれらに限定されないサブグループに分類することができる。
【0113】
いくつかの例では、蛍光増白剤は、4,4’-ビス{[4-アニリノ-6-モルホリノ-s-トリアジン-2-イル]-アミノ}-2,2’-スチルベンジスルホン酸二ナトリウム(増白剤15、商標名Tinopal AMS-GXとしてCiba Geigy Corporationにより市販)、4,4’-ビス{[4-アニリノ-6-(N-2-ビス-ヒドロキシエチル)-s-トリアジン-2-イル]-アミノ}-2,2’-スチルベンジスルホン酸二ナトリウム(商標名Tinopal UNPA-GXとしてCiba-Geigy Corporationにより市販)、4,4’-ビス{[4-アニリノ-6-(N-2-ヒドロキシエチル-N-メチルアミノ)-s-トリアジン-2-イル]-アミノ}-2,2’-スチルベンジスルホン酸二ナトリウム(商標名Tinopal 5BM-GXとしてCiba-Geigy Corporationにより市販)からなる群から選択される。より好ましくは、蛍光増白剤は、4,4’-ビス{[4-アニリノ-6-モルホリノ-s-トリアジン-2-イル]-アミノ}-2,2’-スチルベンジスルホン酸二ナトリウムである。
【0114】
増白剤は、粒子の形で又は好適な溶剤、例えば非イオン性界面活性剤、モノエタノールアミン、プロパンジオールとのプレミックスとして添加されてもよい。
【0115】
布地色相剤:本組成物は布地色相剤(シェーディング剤、青味剤又は増白剤と呼ばれることもある)を含み得る。典型的には、色相剤は、布地に青色又は青紫色の色合いをもたらす。色相剤は、単独又は組み合わせのいずれかで使用され、特定の色相の色合いを作り出し、かつ/又は異なる種類の布地に色合いを付けることができる。これは、例えば赤と緑-青の染料とを混合して青又は紫の色合いを生じさせることによりもたらされ得る。色相剤は、アクリジン、アントラキノン(多環式キノンを含む)、アジン、前金属化した(premetallized)アゾを含むアゾ(例えば、モノアゾ、ジアゾ、トリスアゾ、テトラキスアゾ、ポリアゾ)、ベンゾジフラン及びベンゾジフラノン、カロテノイド、クマリン、シアニン、ジアザヘミシアニン、ジフェニルメタン、ホルマザン、ヘミシアニン、インジゴイド、メタン、ナフタルイミド、ナフトキノン、ニトロ及びニトロソ、オキサジン、フタロシアニン、ピラゾール、スチルベン、スチリル、トリアリールメタン、トリフェニルメタン、キサンテン、並びにこれらの混合物を含むが、これらに限定されない任意の既知の染料の化学分類から選択され得る。
【0116】
移染防止剤:洗浄組成物はまた、洗浄工程中に、ある布地から別の布地に染料が移るのを阻止するのに有効な1つ以上の物質を含んでもよい。概して、このような移染防止剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN-オキシドポリマー、N-ビニルピロリドン及びN-ビニルイミダゾールのコポリマー、マンガンフタロシアニン、ペルオキシダーゼ、及びこれらの混合物を挙げることができる。使用する場合、これらの剤は、組成物の約0.0001重量%~約10重量%、いくつかの例では、組成物の約0.01重量%~約5重量%、他の例では、組成物の約0.05重量%~約2重量%の濃度で使用されてもよい。
【0117】
キレート剤:本明細書に記載の洗浄組成物はまた、1つ以上の金属イオンのキレート剤を含有し得る。好適な分子としては、銅、鉄、及び/又はマンガンキレート剤並びにこれらの混合物が挙げられる。このようなキレート剤は、ホスホネート、アミノカルボキシレート、アミノホスホネート、スクシネート、多官能的に置換された芳香族キレート剤、2-ピリジノール-Nーオキシド化合物、ヒドロキサム酸、カルボキシメチルイヌリン、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。キレート剤は、酸の形態、又は、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、及びその置換アンモニウム塩、並びにこれらの混合物を含む、塩の形態で存在することができる。
【0118】
キレート剤は、本明細書に開示の洗浄組成物の約0.005重量%~約15重量%、約0.01重量%~約5重量%、約0.1重量%~約3.0重量%、又は約0.2重量%~約0.7重量%、又は約0.3重量%~約0.6重量%で、本明細書に開示の洗浄組成物中に存在し得る。
【0119】
キレート剤として有用なアミノカルボン酸塩としては、エチレンジアミンテトラアセテート(ethylenediaminetetracetate、EDTA);N-(ヒドロキシエチル)エチレンジアミントリアセテート(ethylenediaminetriacetate、HEDTA);ニトリロトリアセテート(nitrilotriacetate、NTA);エチレンジアミンテトラプロプリオナート;トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミン-ペンタアセテート(diethylenetriamine-pentaacetate、DTPA);メチルグリシン二酢酸(methylglycinediacetic acid、MGDA);グルタミン酸二酢酸(GLDA);エタノールジグリシン;トリエチレンテトラアミン六酢酸(triethylenetetraaminehexaacetic acid、TTHA);N-ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(N-hydroxyethyliminodiacetic acid、HEIDA);ジヒドロキシエチルグリシン(dihydroxyethylglycine、DHEG);エチレンジアミンテトラプロピオン酸(ethylenediaminetetrapropionic acid、EDTP)、及びこれらの誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0120】
カプセル化剤:組成物はカプセル化剤を含み得る。いくつかの態様では、カプセル化剤は、コア、内表面及び外表面を有するシェルを含み、該シェルはコアをカプセル封入する。
【0121】
特定の態様では、カプセル化剤はコアとシェルとを含み、コアは、香料、増白剤;染料、防虫剤;シリコーン;ワックス;着香剤;ビタミン;布地柔軟化剤;スキンケア剤、例えば、パラフィン、酵素;抗菌剤;漂白剤;感覚剤、又はこれらの混合物から選択される材料を含み、シェルは、ポリエチレン、ポリアミド、任意に他のコ-モノマーを含有するポリビニルアルコール;ポリスチレン;ポリイソプレン;ポリカーボネート;ポリエステル;ポリアクリレート;ポリオレフィン;多糖類、例えば、アルギネート及び/若しくはキトサン、ゼラチン、シェラック;エポキシ樹脂;ビニルポリマー;水不溶性無機材料;シリコーン;アミノ樹脂、又はこれらの混合物から選択される材料を含む。シェルがアミノプラストを含むいくつかの態様では、アミノプラストは、ポリ尿素、ポリウレタン及び/又はポリ尿素ウレタンを含む。ポリ尿素は、ポリオキシメチレン尿素及び/又はメラミンホルムアルデヒドを含み得る。
【0122】
ポリマーの洗浄効果を評価するための方法:
ポリマーの洗浄効果は、ターゴトメーターを使用して評価される。この試験に好適な試験染みのいくつかの典型的な例は次のとおりである。
C-S-94 ex CFT(Center for testmaterials B.V.)上のASTM粉塵皮脂。
ポリコットンCFT(Center for testmaterials B.V.)上の高識別性皮脂C-S-132。
ニットコットンKC-132(Warwick Equest)上の焦がしバター(焦がしバターを使用して作製)。
ニットコットンKC-011上の染色ベーコン(染色ベーコンを使用して作製)。
ポリコットンWFK 20 D(WFK Testgewebe GmbH.)上の顔料/皮脂。
【0123】
L、a、b値に関して、市販のDigiEyeソフトウェアを使用して生地を分析した。
【0124】
脱イオン水中の本発明のポリマー原液を、所望の5mlを分取するように調製した。1Lの試験溶液を作製するために、5ml分のポリマー原液、及び所望量の塩基洗剤を、ターゴトメーターポット内の水(定義された硬度)と混合することによって完全に溶解させた。洗浄温度は20℃である。
【0125】
各ターゴトメーターポットで洗浄される布は、2片の各試験染み(2つの内部レプリカ)、約3gのWFK SBL2004汚れシート(WFK Testgewebe GmbH製)、及び総布重量を最大60gにするための追加のニットコットンバラストを含む。
【0126】
いったん全ての布を洗浄液を入れたターゴトメーターポットに投下すると、洗浄液を12分間撹拌した。次いで、洗浄液を排出し、布地を5分間のすすぎステップに2回供した後、排水し回転乾燥させた。洗浄した染みを空気流キャビネット内で乾燥させ、次いで、L、a、b値について、市販のDigiEyeソフトウェアを使用して分析した。
【0127】
この手順を更に3回繰り返して、合計4つの外部レプリカを得た。
【0128】
染み除去指数(SRI)は、以下に示される式を使用して、L、a、b値から計算される。SRIが高いほど、染み除去に優れている。
SRI=100*((ΔEb-ΔEa)/ΔEb)
ΔEb=√((Lc-Lb)2+(ac-ab)2+(bc-bb)2)
ΔEa=√((Lc-La)2+(ac-aa)2+(bc-ba)2)
下付き文字「b」は、洗浄前の染みのデータを示す
下付き文字「a」は、洗浄後の染みのデータを示す
下付き文字「c」は、染みの無い布のデータを示す
【実施例】
【0129】
実施例1:直鎖状オリゴアミンコアに基づく本発明及び比較例
テトラエチレンペンタアミン(TEPA)に基づくポリマー:
【0130】
【表1】
注記:ポリマーコア構造のOH、-NH-、及び/又は-NH
2部分中の活性H当たりのEOの平均数(x)、POの平均数(y)、及びBOの平均数(z)
【0131】
ヘキサメチレンジアミン(HMDA)に基づくポリマー:
【0132】
【表2】
注記:ポリマーコア構造のOH、-NH-、及び/又は-NH
2部分中の活性H当たりのEOの平均数(x)、POの平均数(y)、及びBOの平均数(z)
【0133】
ジエチレントリアミン(DETA)に基づくポリマー:
【0134】
【表3】
注記:ポリマーコア構造のOH、-NH-、及び/又は-NH
2部分中の活性H当たりのEOの平均数(x)、POの平均数(y)、及びBOの平均数(z)
【0135】
1,3-プロピレンジアミン(1,3-PDA)に基づくポリマー:
【0136】
【表4】
注記:ポリマーコア構造のOH、-NH-、及び/又は-NH
2部分中の活性H当たりのEOの平均数(x)、POの平均数(y)、及びBOの平均数(z)
【0137】
実施例2:少なくとも4つのヒドロキシ部分を含む糖アルコールに基づく本発明及び比較例
【0138】
【表5】
注記:ポリマーコア構造のOH、-NH-、及び/又は-NH
2部分中の活性H当たりのEOの平均数(x)、POの平均数(y)、及びBOの平均数(z)
【0139】
実施例3:環状アミンコアに基づく本発明及び比較例。
【0140】
【表6】
注記:ポリマーコア構造のOH、-NH-、及び/又は-NH
2部分中の活性H当たりのEOの平均数(x)、POの平均数(y)、及びBOの平均数(z)
【0141】
実施例4:選択された本発明及び比較ポリマーの合成
本発明のポリマー1:TEPA/(PO/NH)3
a.7モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化されたテトラエチレンペンタアミン(TEPA)
2lのオートクレーブに344.0gのテトラエチレンペンタアミンを充填する。反応器を窒素で3回パージし、110℃に加熱する。738.8gのプロピレンオキシドを12時間以内に添加する。反応を完了させるために、反応混合物を10時間後反応させる。水及び揮発性化合物を、90℃で真空(20mbar)中で除去する。高粘度の黄色の油(1080.0g)が得られる。(これは、TEPA/(PO/NH)1、活性H当たり1個のPOを有する)。
【0142】
b.21モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化されたテトラエチレンペンタミン
2lのオートクレーブに、7モルのプロピレンオキシド(上記)でプロポキシル化された665.0gのテトラエチレンペンタアミンと、3.1gのカリウムtert.ブトキシドを配置し、混合物を140℃に加熱する。容器を窒素で3回パージする。907.4gのプロピレンオキシドを12時間以内に小分けで添加する。反応を完了させるため、混合物を140℃で更に10時間後反応させる。反応混合物を窒素でストリッピングし、揮発性化合物を80℃にて減圧下で回収する。1570gの淡褐色の粘性油が得られる。(これは、TEPA/(PO/NH)3であり、活性H当たり3個のPOを有する)。
【0143】
比較ポリマー1:TEPA/(EO/NH)10
a.7モルのエチレンオキシドでエトキシル化されたテトラエチレンペンタアミン(TEPA)
2lのオートクレーブに、450.0gのテトラエチレンペンタアミンと22.5gの水を充填する。反応器を窒素で3回パージし、110℃に加熱する。524.2gのエチレンオキシドを8時間以内に添加する。反応を完了させるために、混合物を10時間後反応させる。水及び揮発性化合物を、90℃で真空(20mbar)中で除去した。高粘度の黄色の油(973.0g)が得られる。(これは、TEPA/(EO/NH)1であり、活性H当たり1個のEOを有する)。
【0144】
b.70モルのエチレンオキシドでエトキシル化されたテトラエチレンペンタミン
2lのオートクレーブに、7モルのエチレンオキシド(上記)でエトキシル化され199.1gのテトラエチレンペンタアミンと、2.6gのカリウムtert.ブトキシドを配置し、混合物を140℃に加熱する。容器を窒素で3回パージする。1110.0gのエチレンオキシドを15時間以内に小分けで添加する。反応を完了させるために、混合物を140℃で更に5時間後反応させた。反応混合物を窒素でストリッピングし、揮発性化合物を80℃にて減圧下で回収する。1310.0gの淡褐色の粘性油が得られる。(これは、TEPA/(EO/NH)10であり、活性H当たり10個のEOを有する)。
【0145】
本発明のポリマー3:HMDA/(BO/NH)1(PO/NH)3
a.4モルのブチレンオキシドでブトキシル化された1,6-ヘキサメチレンジアミン(HMDA)
2lのオートクレーブに、473.0gの1,6-ヘキサメチレンジアミン及び23.7gの水を充填する。反応器を窒素で3回パージし、120℃に加熱する。1174.1gのブチレンオキシドを20時間以内に添加する。反応を完了させるために、混合物を25時間後反応させる。水及び揮発性化合物を、90℃で真空(20mbar)中で除去する。高粘度の淡黄色の油(1640.0g)が得られる。(これは、HMDA/(BO/NH)1であり、活性H当たり1個のBOを有する)。
【0146】
b.4モルのブチレンオキシドでブトキシル化され、12モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化された1,6-ヘキサメチレンジアミン
2lのオートクレーブに、4モルのブチレンオキシド(上記)と1.1gのカリウムtert.ブトキシドでブトキシル化された199.1gの1,6-ヘキサメチレンジアミンを配置し、混合物を140℃に加熱する。容器を窒素で3回パージする。351.4gのプロピレンオキシドを6時間以内に小分けで添加する。反応を完了させるために、混合物を140℃で更に10時間後反応させた。反応混合物を窒素でストリッピングし、揮発性化合物を80℃にて減圧下で回収する。555.0gの黄色の粘性油が得られる。(これは、HMDA/(BO/NH)1(PO/NH)3であり、活性H当たり1個のBO及び3個のPOを有する)。
【0147】
比較ポリマー3:HMDA/(PO/NH)1
4モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化された1,6-ヘキサメチレンジアミン(HMDA)
2lのオートクレーブに、348.6gの1,6-ヘキサメチレンジアミン及び17.4gの水を充填する。反応器を窒素で3回パージし、110℃に加熱する。696.9gのプロピレンオキシドを12時間以内に添加する。反応を完了させるために、混合物を10時間後反応させる。水及び揮発性化合物を、90℃で真空(20mbar)中で除去する。高粘度の淡黄色の油(1040.0g)が得られる。(これは、HMDA/(PO/NH)1であり、活性H当たり1個のPOを有する)
【0148】
本発明のポリマー5:ジエチレントリアミン/(PO/NH)3
15モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化されたジエチレントリアミン
2lのオートクレーブに、5モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化された250.0gのジエチレントリアミンと、2.5gの水酸化カリウム(50%水溶液)を配置し、混合物を120℃に加熱する。真空を適用し(10mbar未満)、混合物を2時間脱水する。容器を最大1barの窒素でパージし、130°Cに加熱する。368.8gのプロピレンオキシドを130℃で6時間以内に小分けで添加する。反応を完了させるため、混合物を130℃で更に6時間後反応させる。反応混合物を窒素でストリッピングし、揮発性化合物を120℃で真空中で除去する。616.0gの黄色の粘性油が得られる(アミン価:167.2mgKOH/g)。(これは、ジエチレントリアミン/(PO/NH)3であり、活性H当たり3個のPOを有する)。
【0149】
比較ポリマー4:ジエチレントリアミン/(PO/NH)1
5モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化されたジエチレントリアミン
2lオートクレーブに206.3gのジエチレントリアミンを充填する。反応器を窒素で3回パージし、100℃に加熱する。580.8gのプロピレンオキシドを6時間以内に添加する。反応を完了させるために、混合物を16時間後反応させる。揮発性化合物を90℃で真空(20mbar)中で除去する。高粘度の淡黄色の油(759.0g)が得られる。CDCl3中の1H-NMRは、5モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化されたジエチレントリアミンへの完全な変換を示す。(これは、ジエチレントリアミン/(PO/NH)1であり、活性H当たり1個のPOを有する)。
【0150】
本発明のポリマー6:プロパンジアミン/(BO/NH)2(PO/NH)2
8モルのブチレンオキシドでブトキシル化され、8モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化された、1,3-プロパンジアミン
2lのオートクレーブに、4モルのブチレンオキシドと1.3gのカリウムtert.ブトキシドでブトキシル化された210.6gの1,3-プロパンジアミンを配置し、混合物を140℃に加熱する。容器を窒素で3回パージする。179.9gのブチレンオキシドを2時間以内に小分けで添加する。完全な量のブチレンオキシドを添加した後、混合物を140℃で2時間撹拌し、続いて4時間以内に278.8gのプロピレンオキシドを小分けで添加する。反応を完了させるために混合物を140℃で更に10時間後反応させる。反応混合物を窒素でストリッピングし、揮発性化合物を80℃にて減圧下で回収する。645.0gの淡褐色の粘性油が得られる。CDCl3中の1H-NMRは、8モルのブチレンオキシドでブトキシル化され、8モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化された1,3-プロパンジアミンへの完全な変換を示す。(これは、プロパンジアミン/(BO/NH)2(PO/NH)2であり、活性H当たり2個のBO及び2個のPOを有する)。
【0151】
比較ポリマー5:プロパンジアミン/(BO/NH)1
4モルのブチレンオキシドでブトキシル化された1,3-プロパンジアミン
2lのオートクレーブに、296.5gの1,3-プロパンジアミン及び14.8gの水を充填する。反応器を窒素で3回パージし、130℃に加熱する。1153.8gのブチレンオキシドを25時間以内に添加する。反応を完了させるために、反応混合物を40時間後反応させる。揮発性化合物を90℃で真空(20mbar)中で除去する。高粘度の褐色油(1410.0g)が得られる。CDCl3中の1H-NMRは、4モルのブチレンオキシドでブトキシル化された1,3-プロパンジアミンへの完全な変換を示す。(これは、プロパンジアミン/(BO/NH)1であり、活性H当たり1個のBOを有する)。
【0152】
本発明のポリマー8:ソルビトール/(PO/OH)8
48モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化されたソルビトール
a.18モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化されたソルビトール
2Lのオートクレーブに、248.9gのソルビトール及び6.6gの水酸化カリウム(50%水溶液)を配置し、混合物を125℃まで加熱する。真空を適用し(10mbar未満)、混合物を2時間脱水する。容器を最大1barまで窒素でパージし、混合物を140℃に加熱する。1400.0gのプロピレンオキシドを40時間以内に小分けに添加する。反応を完了させるために、混合物を140℃で更に10時間後反応させる。反応混合物を窒素でストリッピングし、揮発性化合物を80℃にて減圧下で回収する。49.4gのケイ酸マグネシウム(Ambosol(登録商標))を添加することによって、触媒を除去する。濾過後、1635.0gの淡褐色のオイルが得られる(ヒドロキシ価:262.0mgKOH/g)。(これは、ソルビトール/(PO/OH)3であり、活性H当たり3個のPOを有する)。
【0153】
b.48モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化されたソルビトール
2lのオートクレーブに、18モルのプロピレンオキシド(上記)でプロポキシル化された200.0gのソルビトールと、1.0gのカリウムtert.ブトキシドを配置し、混合物を140℃に加熱する。容器を窒素で3回パージする。284.0gのプロピレンオキシドを3時間以内に小分けで添加する。反応を完了させるため、混合物を140℃で更に6時間後反応させる。反応混合物を窒素でストリッピングし、揮発性化合物を80℃にて減圧下で回収する。濾過後、453.0gの淡褐色の油が得られる(ヒドロキシ価:125.6mgKOH/g)。(これは、ソルビトール/(PO/OH)8であり、活性H当たり8個のPOを有する)。
【0154】
比較ポリマー7:ソルビトール/(EO/OH)4
24モルのエチレンオキシドでエトキシル化されたソルビトール
2Lのオートクレーブに、148.7gのソルビトール及び4.0gの水酸化カリウム(50%水溶液)を配置し、混合物を125℃まで加熱する。真空を適用し(10mbar未満)、混合物を2時間脱水する。容器を最大1barまで窒素でパージし、混合物を140℃に加熱する。845.8gのエチレンオキシドを26時間以内に小分けで添加する。反応を完了させるために、混合物を140℃で更に10時間後反応させる。反応混合物を窒素でストリッピングし、揮発性化合物を80℃にて減圧下で回収する。985.0gの淡褐色の油が得られる(ヒドロキシ価:254.1.0mgKOH/g)。(これはソルビトール/(EO/OH)4であり、活性H当たり4個のEOを有する)。
【0155】
本発明のポリマー9:MCDA/(PO/OH)4
16モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化されたメチル-シクロヘキシル-1,3-ジアミン、異性体の混合物(MCDA)
2lのオートクレーブに、4モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化された288.4gのメチル-シクロヘキシル-1,3-ジアミン、異性体の混合物と、1.7gのカリウムtert.ブトキシドを配置し、混合物を140℃に加熱する。容器を窒素で3回パージする。557.6gのプロピレンオキシドを10時間以内に小分けで添加する。反応を完了させるため、混合物を140℃で更に10時間後反応させた。反応混合物を窒素でストリッピングし、揮発性化合物を80℃にて減圧下で回収する。濾過後、845.0gの淡褐色の油が得られる(ヒドロキシ価:125.6mgKOH/g)。(これは、MCDA/(PO/OH)4であり、活性H当たり4個のPOを有する)。
【0156】
本発明のポリマー10:MCDA/(PO/OH)8
32モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化されたメチル-シクロヘキシル-1,3-ジアミン、異性体の混合物(MCDA)
a.4モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化されたメチル-シクロヘキシル-1,3-ジアミン、異性体の混合物
2lのオートクレーブに、410.2gのメチル-シクロヘキシル-1,3-ジアミン、異性体の混合物と20.5gの水を充填する。反応器を窒素で3回パージし、110℃に加熱する。743.4gのプロピレンオキシドを11時間以内に添加する。反応を完了させるために、混合物を20時間後反応させる。水及び揮発性化合物を、90℃で真空(20mbar)中で除去する。高粘度の淡黄色の油(1150.0g)が得られる。(これは、MCDA/(PO/OH)1であり、活性H当たり1個のPOを有する)。
【0157】
b.32モルのプロピレンオキシドでプロポキシル化されたメチル-シクロヘキシル-1,3-ジアミン、異性体の混合物
2lのオートクレーブに、4モルのプロピレンオキシド(上記)でプロポキシル化された162.2gのメチル-シクロヘキシル-1,3-ジアミン、異性体の混合物と、1.8gのカリウムtert.ブトキシドを配置し、混合物を140℃に加熱する。容器を窒素で3回パージする。731.8gのプロピレンオキシドを10時間以内に小分けで添加する。反応を完了させるために、混合物を140℃で更に10時間後反応させた。反応混合物を窒素でストリッピングし、揮発性化合物を80℃にて減圧下で回収する。1300.0gの淡褐色の油が得られる。(これは、MCDA/(PO/OH)8であり、活性H当たり8個のPOを有する)。
【0158】
実施例5:ベース洗剤シャーシ
列挙する成分を混合することによって、当業者に既知の既存の手段により以下の液体洗剤I~IVを調製する。
【0159】
ベース洗剤I、II及びIV:
【0160】
【表7】
1:プロテアーゼ、マンナーゼ、アミラーゼを含む
【0161】
ベース洗剤III
【0162】
【0163】
実施例6:本発明のポリマー1及び比較ポリマー1の洗浄効果
液体ベース洗剤I中の本発明のポリマー1及び比較ポリマー1の洗浄効果を、試験手順に従って評価した。本発明のポリマー1は、比較ポリマー1よりもグリース及び皮脂の染みをはるかに良好に洗浄した。
【0164】
【表9】
基準:液体ベース洗剤I(1600ppm)
ポリマーレベル:40ppm
【0165】
液体ベース洗剤II中の本発明のポリマー1及び比較ポリマー1の洗浄効果を、試験手順に従って評価した。本発明のポリマー1は、比較ポリマー1よりもグリース及び皮脂の染みをはるかに良好に洗浄した。
【0166】
【表10】
参考文献:液体ベース洗剤II(1600ppm)
ポリマーレベル:40ppm
【0167】
実施例7:本発明のポリマー2、3、4及び比較ポリマー2、3の洗浄効果。
液体ベース洗剤III中の本発明のポリマー2、3、4及び比較ポリマー2、3の洗浄効果を、試験手順に従って評価した。本発明のポリマーは、比較ポリマーよりもグリース及び皮脂の染みをはるかに良好に洗浄する。
【0168】
【表11】
基準:液体ベース洗剤III(2000ppm)
ポリマーレベル:25ppm
洗浄試験溶液のpHを8.2に調整する。
【0169】
実施例8:本発明のポリマー5及び比較ポリマー4の洗浄効果。
液体ベース洗剤I中の本発明のポリマー5及び比較ポリマー4の洗浄効果を、試験手順に従って評価した。本発明のポリマー5は、比較ポリマー4よりもグリース及び皮脂の染みをはるかに良好に洗浄する。
【0170】
【表12】
基準:液体ベース洗剤I(1584ppm)
ポリマーレベル:48ppm
【0171】
実施例8:本発明のポリマー6、7及び比較ポリマー5の洗浄効果。
液体ベース洗剤I中の本発明のポリマー6、7、及び比較ポリマー5の洗浄効果を試験手順に従って評価した。本発明のポリマー6及び7は、比較ポリマー5よりもグリース及び皮脂の染みをはるかに良好に洗浄する。
【0172】
【表13】
基準:液体ベース洗剤III(2000ppm)
ポリマーレベル:48ppm
【0173】
実施例9:本発明のポリマー8及び比較ポリマー6、7、8の洗浄効果。
液体ベース洗剤I中の本発明のポリマー8及び比較ポリマー6、7、8の洗浄効果を試験手順に従って評価した。本発明のポリマー8は、比較ポリマー6、7、8よりもグリース及び皮脂の染みをはるかに良好に洗浄する。
【0174】
【表14】
基準:液体ベース洗剤I(1600ppm)
ポリマーレベル:40ppm
【0175】
実施例10:本発明のポリマー9、10の洗浄効果。
液体ベース洗剤IV中の本発明のポリマー9及び10の洗浄効果を試験手順に従って評価した。本発明のポリマー9及び10は、皮脂染みに対する有意な洗浄を示す。
【0176】
【表15】
基準:液体ベース洗剤I(750ppm)
ポリマーレベル:39ppm
【0177】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【国際調査報告】