(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-13
(54)【発明の名称】パレットモジュール、仕分けロボット及び倉庫物流システム
(51)【国際特許分類】
B65G 47/94 20060101AFI20230306BHJP
B65G 1/00 20060101ALI20230306BHJP
【FI】
B65G47/94
B65G1/00 501C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022528561
(86)(22)【出願日】2021-02-24
(85)【翻訳文提出日】2022-05-13
(86)【国際出願番号】 CN2021077709
(87)【国際公開番号】W WO2021190228
(87)【国際公開日】2021-09-30
(31)【優先権主張番号】202010219538.7
(32)【優先日】2020-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】320015083
【氏名又は名称】北京京東乾石科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING JINGDONG QIANSHI TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】ROOM A1905, 19TH FLOOR, NO. 2 BUILDING, NO. 18 KECHUANG 11 STREET, BEIJING ECONOMIC AND TECHNOLOGICAL DEVELOPMENT ZONE, BEIJING 100176, PEOPLE’S REPUBLIC OF CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】張金虎
【テーマコード(参考)】
3F022
3F072
【Fターム(参考)】
3F022BB01
3F022CC03
3F022EE02
3F022GG08
3F022JJ11
3F022KK20
3F022LL07
3F022MM11
3F072AA06
3F072GC07
3F072KA23
3F072KE22
(57)【要約】
フラップモジュール(1)を含むパレットモジュールであって、フラップモジュール(1)は第1フラップ(11)及び第2フラップ(12)を含み、フラップモジュールは、貨物の載置に用いられる載置面(16)を形成するように第1フラップ(11)及び第2フラップ(12)を面一にさせる第1状態と、貨物が滑落するように第1フラップ及び第2フラップのうちのいずれか一方を反転させる第2状態と、を有する。関連する仕分けロボットは上記パレットモジュールを含み、関連する倉庫物流システムは上記仕分けロボットを含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1フラップ(11)及び第2フラップ(12)を含むフラップモジュール(1)、を含むパレットモジュールであって、前記フラップモジュール(1)は、貨物の載置に用いられる載置面(16)を形成するように前記第1フラップ(11)及び前記第2フラップ(12)を面一にさせる第1状態と、貨物が滑落するように前記第1フラップ(11)及び前記第2フラップ(12)のうちのいずれか一方を反転させる第2状態と、を有する、パレットモジュール。
【請求項2】
前記第1フラップ(11)及び前記第2フラップ(12)のうちのいずれか一方を他方に対して回動するように選択的に駆動するように構成される、フラップ駆動モジュール(2)を更に含む、請求項1に記載のパレットモジュール。
【請求項3】
台座(3)を更に含み、前記フラップモジュール(1)は、前記第1状態にあるとき、前記台座(3)と平行且つ間隔に設けられ、前記台座(3)の上に位置し、前記フラップ駆動モジュール(2)は、前記フラップモジュール(1)と前記台座(3)との間に設けられる、請求項2に記載のパレットモジュール。
【請求項4】
前記フラップ駆動モジュール(2)は駆動ユニット(21)及び伝動ユニット(22)を含み、前記伝動ユニット(22)は、水平に設けられる伝動軸(221)と、前記第1フラップ(11)及び前記伝動軸(221)にそれぞれ接続される第1伝動ロッド群(222)と、前記第2フラップ(12)及び前記伝動軸(221)にそれぞれ接続される第2伝動ロッド群(223)と、を含み、
前記駆動ユニット(21)は、前記伝動軸(221)が前記伝動軸(221)に直交する方向に沿って水平に左右向きな往復運動を行うように駆動することで、前記第1伝動ロッド群(222)及び前記第2伝動ロッド群(223)のうちのいずれか一方が前記伝動軸(221)と平行する軸線のまわりに回動するように選択的に駆動するように構成される、請求項3に記載のパレットモジュール。
【請求項5】
前記第1伝動ロッド群(222)に第1長孔(22221)が開設され、前記第2伝動ロッド群(223)に第2長孔(22321)が開設され、前記伝動軸(221)は、前記第1長孔(22221)及び前記第2長孔(22321)を穿設し、
前記フラップモジュール(1)が前記第1状態にあるとき、前記第1長孔(22221)及び前記第2長孔(22321)の長手方向は水平に設けられ、且つ前記伝動軸(221)の軸線に直交し、且つ前記伝動軸(221)は前記第1長孔(22221)の第1端及び前記第2長孔(22321)の第1端に位置し、前記第1長孔(22221)の第2端及び前記第2長孔(22321)の第2端は前記伝動軸(221)の両側にそれぞれ位置する、請求項4に記載のパレットモジュール。
【請求項6】
前記第1伝動ロッド群(222)は第1支持ロッド(2221)及び第1リンク(2222)を含み、前記第1支持ロッド(2221)の第1端は前記第1フラップ(11)に接続され、前記第1支持ロッド(2221)の第2端は前記台座(3)にヒンジ接続され、前記第1リンク(2222)の第1端に前記第1長孔(22221)が開設され、前記第1リンク(2222)の第2端は、前記伝動軸(221)から離れる方向に沿って延在し、且つ前記第1支持ロッド(2221)にヒンジ接続され、
前記第2伝動ロッド群(223)は、第2支持ロッド(2231)及び第2リンク(2232)を含み、前記第2支持ロッド(2231)の第1端は前記第2フラップ(12)に接続され、前記第2支持ロッド(2231)の第2端は前記台座(3)にヒンジ接続され、前記第2リンク(2232)の第1端に前記第2長孔(22321)が開設され、前記第2リンク(2232)の第2端は、前記第1リンク(2222)から離れる方向に沿って延在し且つ第2支持ロッド(2231)にヒンジ接続される、請求項5に記載のパレットモジュール。
【請求項7】
前記第1長孔(22221)の第1端は、前記第1長孔(22221)の、前記第1リンク(2222)と前記第1支持ロッド(2221)との接続位置に寄った一方端に位置し、前記第2長孔(22321)の第1端は、前記第2長孔(22321)の、前記第2リンク(2232)と前記第2支持ロッド(2231)との接続位置に寄った一方端に位置する、請求項6に記載のパレットモジュール。
【請求項8】
前記第1支持ロッド(2221)及び前記第2支持ロッド(2231)は、いずれも下から上に順に接続される第1ロッド部(22211)、第2ロッド部(22212)及び第3ロッド部(22213)を含み、前記フラップモジュール(1)が第1状態にあるとき、前記第1ロッド部(22211)は、鉛直に設けられ且つ下端が前記台座(3)にヒンジ接続され、前記第3ロッド部(22213)は、水平に設けられ、且つ対応する前記第1フラップ(11)又は前記第2フラップ(12)に接続され、前記第2ロッド部(22212)は、水平方向に対して傾けて設けられ、且つ、前記第2ロッド部(22212)と対応するリンクとの間の挟角は鋭角である、請求項6に記載のパレットモジュール。
【請求項9】
前記伝動ユニット(22)は前記伝動軸(221)の長手方向に沿って並列且つ間隔をあけて設けられ、少なくとも2つの第1伝動ロッド群(222)及び少なくとも2つの第2伝動ロッド群(223)を含む、請求項6~8のいずれか一項に記載のパレットモジュール。
【請求項10】
前記伝動ユニット(22)は第1接続軸(224)と第2接続軸(225)のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1接続軸(224)は前記伝動軸(221)と平行且つ間隔をあけて設けられ、前記第1リンク(2222)の、前記伝動軸(221)から離れた一方端は、前記第1接続軸(224)に回動可能的に嵌設し、前記第1接続軸(224)は、前記第1支持ロッド(2221)に垂直に接続され、
前記第2接続軸(225)は、前記伝動軸(221)と平行且つ間隔に設けられ、前記第2リンク(2232)の、前記伝動軸(221)から離れた一方端は、前記第2接続軸(225)に回動可能的に嵌設し、前記第2接続軸(225)は前記第2支持ロッド(2231)に垂直に接続される、
請求項9に記載のパレットモジュール。
【請求項11】
前記駆動ユニット(21)は、
前記台座(3)に設けられる駆動モータ(211)と、
水平に設けられ、前記伝動軸(221)と直交し、第1端が前記駆動モータ(211)の出力軸に接続され、第2端が台座(3)に回動可能に接続される、リードスクリュー(213)と、
前記リードスクリュー(213)に嵌設され、前記リードスクリュー(213)の長手方向に沿って運動可能であり、前記伝動軸(221)に接続される、ナット台(214)と、を含む、
請求項6に記載のパレットモジュール。
【請求項12】
接続台(23)を更に含み、前記接続台(23)上には取付孔及び軸接続孔が開設され、前記取付孔の中心線は、前記軸接続孔の中心線と直交し、前記ナット台(214)は前記取付孔を穿設し、前記伝動軸(221)は前記軸接続孔を穿設する、請求項11に記載のパレットモジュール。
【請求項13】
前記接続台(23)の上端面に、前記接続台(23)の、前記リードスクリュー(213)の長手方向に沿った対向する両側壁を貫通する接続溝(2311)が、開設され、前記第1支持ロッド(2221)及び前記第2支持ロッド(2231)は、いずれも前記接続溝(2311)中に部分的に入り込み、前記第1支持ロッド(2221)及び前記第2支持ロッド(2231)の少なくとも1つの側面は、いずれも前記接続溝(2311)の対応する溝壁と当接する、請求項12に記載のパレットモジュール。
【請求項14】
前記第1フラップ(11)及び前記第2フラップ(12)を反転させた後に初期水平位置にリセットさせるように構成する、リセットモジュール、を更に含む、
請求項1に記載のパレットモジュール。
【請求項15】
前記第1フラップ(11)及び前記第2フラップ(12)は、いずれも枠(14)と、水平に設けられる支持板部と、を含み、前記枠(14)は支持板部の周縁に周設され、前記フラップモジュール(1)が前記第1状態にあるとき、前記第1フラップ(11)及び前記第2フラップ(12)の前記支持板部の上表面は面一にして前記載置面(16)が形成される、請求項1に記載のパレットモジュール。
【請求項16】
前記支持板部は並列且つ間隔に設けられる複数の支持スラット(13)を含み、隣接する2つの前記支持スラット(13)の間にスロット(15)が形成され、フラップモジュール(1)が第1状態にあるとき、前記第1フラップ(11)及び前記第2フラップ(12)のうちのいずれか一方の前記支持スラット(13)は他方のスロット(15)に挿入される、請求項15に記載のパレットモジュール。
【請求項17】
請求項1~16のいずれか一項に記載のパレットモジュールを含む、仕分けロボット。
【請求項18】
請求項17に記載の仕分けロボットを含む、倉庫物流システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願日が2020年3月25日で、出願番号が202010219538.7の中国特許出願の優先権を主張し、該出願のすべての内容が引用により本願に援用される。
【0002】
本出願は倉庫物流の分野に関し、例えばパレットモジュール、仕分けロボット及び倉庫物流システムに関する。
【背景技術】
【0003】
倉庫物流の業界の急速な勃興及び継続的な発展に伴い、倉庫物流の業界では、人工の手作業に代わる各種類のロボットがますます採用されており、倉庫物流の効率が向上し、倉庫物流のコストが低下すると同時に、関連労働者の労働強度も大幅に低下し、倉庫物流の知能化と自動化が大幅に向上した。
【0004】
仕分けは、倉庫物流分野の重要なプロセスであって、貨物又はパッケージに添付されているメッセージ(例えば、アドレス、貨物のタイプなど)に応じて、制御システムがリストした仕分け経路に従って、貨物又はパッケージが関連する仕切口又はスタックに仕分けされ、貨物又はパッケージの仕分けが実現される。無人搬送車(Automated Guided Vehicle,AGV)は、貨物又はパッケージの自動仕分けを実現するロボット装置であり、自動案内装置を有し、所定の案内経路に沿って運行でき、且つ様々な移植功能を有する。現在、無人搬送車には、主にフラップ式とベルトコンベア式の2種類がある。
【0005】
フラップ式の無人搬送車は、パッケージを載置するフラップが反転するように駆動することで、パッケージを対応する仕切口に落とし込む。従来技術における仕分けAGVは重量が軽い小さなパッケージを仕分けるように構成されている。仕分けプロセスでは、フラップが1つの方向へしか反転できず、即ち、パッケージは、仕分けAGVの運動方向に対する固定の一側のみからしか仕切口に落とし込まれない。パッケージを、仕分けAGVの運動方向に対する他側に位置する仕切口に、落とし込む必要があるときは、仕分けAGVの運動経路を変える必要があり、調整と制御の難易度が増加し、仕分けAGVの全運動時間が増加し、仕分け効率が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の実施例は、パレットモジュールを提供し、パレットモジュールのフラップの反転方向に対する選択可能性が実現できる。
【0007】
本願の実施例は、仕分けロボットを更に提供し、仕分けロボットの仕分け効率が向上し、仕分けロボットの調整と制御の難易度が低下する。
【0008】
本願の実施例は、倉庫物流システムを更に提供し、倉庫物流システムの仕分け効率が向上する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願の実施例に係るパレットモジュールは下記の技術態様を採用する。
【0010】
第1フラップ及び第2フラップを含むフラップモジュール、を含むパレットモジュールであって、前記フラップモジュールは、貨物の載置に用いられる載置面を形成するように前記第1フラップ及び前記第2フラップを面一にさせる第1状態と、貨物が滑落するように前記第1フラップ及び前記第2フラップのうちのいずれか一方を反転させる第2状態と、を有する、パレットモジュール。
【0011】
パレットモジュールの選択的な技術態様として、前記パレットモジュールは、前記第1フラップ及び前記第2フラップのうちのいずれか一方が他方に対して回動するように選択的に駆動するように構成される、フラップ駆動モジュールを、更に含む。
【0012】
パレットモジュールの選択的な技術態様として、前記パレットモジュールは台座を更に含み、前記フラップモジュールは、前記第1状態にあるとき、前記台座と平行且つ間隔に設けられ、前記台座の上に位置し、前記フラップ駆動モジュールは、前記フラップモジュールと前記台座との間に設けられる。
【0013】
パレットモジュールの選択的な技術態様として、2つの前記フラップはそれぞれ第1フラップと第2フラップであり、前記フラップ駆動モジュールは駆動ユニット及び伝動ユニットを含み、前記伝動ユニットは、
水平に設けられる伝動軸と、
前記第1フラップ及び前記伝動軸にそれぞれ接続される第1伝動ロッド群と、
前記第2フラップ及び前記伝動軸にそれぞれ接続される第2伝動ロッド群と、を含み、
前記駆動ユニットは前記伝動軸が前記伝動軸に直交する方向に沿って水平に左右向きな往復運動するように駆動することで、前記第1フラップ及び前記第2フラップのうちのいずれか一方が前記伝動軸と平行する軸まわりに回動するように選択的に駆動するように構成される。
【0014】
パレットモジュールの選択的な技術態様として、第1長孔が前記第1伝動ロッド群に開設され、第2長孔が前記第2伝動ロッド群に開設され、前記伝動軸は、前記第1長孔及び前記第2長孔を穿設し、
前記フラップモジュールが第1状態にあるとき、前記第1長孔の長手方向及び前記第2長孔の長手方向は水平に設けられ且つ前記伝動軸の軸線に直交し、且つ前記伝動軸は前記第1長孔の第1端及び前記第2長孔の第1端に位置し、前記第1長孔の第2端及び前記第2長孔の第2端は前記伝動軸の両側にそれぞれ位置する。
【0015】
パレットモジュールの選択的な技術態様として、前記第1伝動ロッド群は第1支持ロッド及び第1リンクを含み、前記第1支持ロッドの第1端は前記第1フラップに接続され、前記第1支持ロッドの第2端は前記台座にヒンジ接続され、前記第1長孔は前記第1リンクの第1端に開設され、前記第1リンクの第2端は、前記伝動軸から離れる方向に沿って延在し、且つ前記第1支持ロッドにヒンジ接続され、
前記第2伝動ロッド群は第2支持ロッド及び第2リンクを含み、
前記第2支持ロッドの第1端は前記第2フラップに接続され、前記第2支持ロッドの第2端は前記台座にヒンジ接続され、前記第2長孔は前記第2リンクの第1端に開設され、前記第2リンクの第2端は、前記第1リンクから離れる方向に沿って延在し、且つ第2支持ロッドにヒンジ接続される。
【0016】
パレットモジュールの選択的な技術態様として、前記第1長孔の第1端は、前記第1長孔の、前記第1リンクと前記第1支持ロッドが接続される位置に寄った一方端に位置し、前記第2長孔の第1端は、前記第2長孔の、前記第2リンクと前記第2支持ロッドが接続される位置に寄った一方端に位置する。
【0017】
パレットモジュールの選択的な技術態様として、前記第1支持ロッド及び第2支持ロッドはいずれも、下から上に向かって順に接続される第1ロッド部、第2ロッド部及び第3ロッド部を含み、前記フラップモジュールが第1状態にあるとき、前記第1ロッド部は鉛直に設けられ、且つ前記第1ロッド部の下端が前記台座にヒンジ接続され、前記第3ロッド部は、水平に設けられ、且つ対応する前記第1フラップ又は前記第2フラップに接続され、前記第2ロッド部は、水平方向に対して傾いて設けられ、且つ、対応するリンクとの間の挟角が鋭角である。
【0018】
パレットモジュールの選択的な技術態様として、前記伝動ユニットは前記伝動軸の長手方向に沿って並列且つ間隔に設けられる、少なくとも2つの第1伝動ロッド群及び少なくとも2つの第2伝動ロッド群を、含む。
【0019】
パレットモジュールの選択的な技術態様として、前記伝動ユニットは第1接続軸と第2接続軸のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1接続軸は前記伝動軸と平行且つ間隔に設けられ、前記第1リンクの、前記伝動軸から離れた一方端は、前記第1接続軸に回動可能的に嵌設され、前記第1接続軸は、前記第1支持ロッドに垂直に接続され、
前記第2接続軸は、前記伝動軸と平行且つ間隔に設けられ、前記第2リンクの、前記伝動軸から離れた一方端は、前記第2接続軸に回動可能的に嵌設され、前記第2接続軸は前記第2支持ロッドに垂直に接続される。
【0020】
パレットモジュールの選択的な技術態様として、前記駆動ユニットは、
前記台座に設けられる、駆動モータと、
水平に設けられ、前記伝動軸と直交するリードスクリューであって、第1端が前記駆動モータの出力軸に接続され、第2端が台座に回動可能に接続される、リードスクリューと、
前記リードスクリューに嵌設され、前記リードスクリューの長手方向に沿って運動可能であるナット台であって、伝動軸に接続される、ナット台と、を含む。
パレットモジュールの選択的な技術態様として、前記パレットモジュールは接続台を更に含み、前記接続台上には取付孔及び軸接続孔が開設され、前記取付孔の中心線は、前記軸接続孔の中心線と直交し、前記ナット台は前記取付孔を穿設し、前記伝動軸は前記軸接続孔を穿設する。
【0021】
パレットモジュールの選択的な技術態様として、接続台の、前記リードスクリューの長手方向に沿った対向する両側壁を貫通する接続溝が、接続台の上端面に開設され、前記第1支持ロッド及び第2支持ロッドはいずれも、前記接続溝中に部分的に入り込み、前記第1支持ロッド及び第2支持ロッドの少なくとも1つの側面が前記接続溝の対応する溝壁と当接する。
【0022】
パレットモジュールの選択的な技術態様として、前記パレットモジュールは、前記第1フラップ及び前記第2フラップが反転したときに前記第1フラップ及び前記第2フラップを初期水平位置までリセットさせるように構成する、リセットモジュール、を更に含む。
【0023】
パレットモジュールの選択的な技術態様として、前記第1フラップ及び前記第2フラップは、いずれも枠と、水平に設けられる支持板部と、を含み、前記枠は前記支持板部の周縁に周設され、前記フラップモジュールが前記第1状態にあるとき、前記第1フラップ及び前記第2フラップの前記支持板部の上表面は面一になって前記載置面を形成する。
【0024】
パレットモジュールの選択的な技術態様として、前記支持板部は並列且つ間隔に設けられる複数の支持スラットを含み、スロットが隣接する2つの前記支持スラットの間に形成され、フラップモジュールは、第1状態にあるとき、前記第1フラップ及び前記第2フラップのうちのいずれか一方の前記支持スラットが他方の前記スロットに挿入して設けられる。
【0025】
上記のパレットモジュールを含む、仕分けロボット。
【0026】
上記の仕分けロボットを含む、倉庫物流システム。
【発明の効果】
【0027】
本願の実施例に係るパレットモジュールでは、2つのフラップが設けられることにより、フラップモジュールが第1状態にあるとき、貨物は2つのフラップが形成する載置面に載置され、当該パレットモジュールが設けられた仕分けロボットは、貨物が目標仕切口に移動するように連行することができる。貨物を目標仕切口に移入することが必要なとき、仕分けロボットの運動方向及び目標仕切口の位置に応じて、目標仕切口の一側に寄ったフラップを選択的に反転させることで、目標仕切口の位置がフラップの反転方向に対応しないときの、仕分けロボットの旋回動作を避けることができ、仕分けロボットの運行路線が減少し、仕分け効率が向上すると同時に、2つのフラップはそれぞれ異なる方向に沿うって反転し、即ち、仕分けロボットは対向する両側に位置する仕切口に荷揚げを行うことができるため、仕分けロボットの経路に対する企画の自由度が向上され、制御の難度が低下される。
【0028】
本願の実施例に係る仕分けロボットは、上記のパレットモジュールを採用することにより、仕分け効率を向上し、制御の難度を低下する。
【0029】
本願の実施例に係る倉庫物流システムは、上記の仕分けロボットを採用することにより、倉庫物流の効率を向上する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】
図1は、本願の実施例に係るパレットモジュールの、フラップモジュールが第1状態であるときの、構造模式上面図である。
【
図2】
図2は、本願の実施例に係るパレットモジュールの、フラップモジュールが第1状態であるときの、構造模式底面図である。
【
図3】
図3は、本願の実施例に係るパレットモジュールの、フラップモジュールが第2状態であるときの、構造模式図である。
【
図4】
図4は、本願の実施例に係るパレットモジュールの、フラップモジュールが第1状態であるときの、分解構造模式図である。
【
図5】
図5は、
図1における、フラップモジュールが取り除かれた構造の1つの視角での構造模式図である。
【
図7】
図7は、
図1における、フラップモジュールが取り除かれた構造の他の視角での構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本願の説明において、別途明確な規定と限定がない限り、「繋がる」、「接続」、「固定」という用語は、広義に理解されるべきである。例えば、固定的な接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、もしくは一体になってもよく、機械的な接続であってもよいし、電気的な接続であってもよく、直接繋がってもよいし、中間媒体を介して間接的に繋がってもよいし、2つの素子内の連通又は2つの素子の相互作用の関係であってもよい。当業者であれば、上記用語の本願における意味を、具体的な状況に応じて理解できる。
【0032】
本願において、別途明確な規定と限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1特徴と第2特徴とが直接接触することを含んでもよいし、第1特徴と第2特徴とが直接接触しなく、それらの間の他の特徴を介して接触することを含んでもよい。さらに、第1特徴が第2特徴の「上部」、「上方」、及び「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上及び斜め上にあることを含むか、或いは単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも高いことを示す。第1特徴が第2特徴の「下部」、「下方」、及び「下面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真下及び斜め下にあることを含むか、或いは単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも低いことを示す。
【0033】
本願の説明において、「上」、「下」、「右」等の用語により指示した方位や位置関係は、図面に示す方位や位置関係に基づくものであり、本願の説明を容易にし、説明を簡略化するためのものにすぎず、言及した装置又は素子は、特定の方位を有し、特定の方位から構成・操作しなければならないことを指示又は暗示するものではないため、本願を限定するものではないと理解すべきである。また、「第1」、「第2」という用語は、説明を区分するためのものに過ぎず、特別な意味はない。
【0034】
本願の実施例は、主に倉庫物流システムの仕分けシステム中に応用される仕分けロボットを提供する。当該仕分けロボットは、配送待ちパッケージに対して宛先に基づく仕分け動作を行い、配送待ちパッケージを、配送待ちパッケージの宛先に対応する仕切口中に投入するように構成される。仕分けは、配送待ちパッケージに限らず、他の仕分け待ち荷物に関してもよく、且つ宛先に限らず、他のパラメーター(例えば、貨物のタイプなど)に基づいて行われてもよいことが理解できる。
【0035】
仕分けロボットは荷車本体、パレットモジュール及び制御機構などを含む。荷車本体は、仕分けロボットが自律的に移動することを実現するように構成され、シャーシと、シャーシの周囲に周設されるハウジングと、駆動輪機構とを通常に含む。シャーシとハウジングは周設して収容空間を形成し、駆動輪機構は、収容空間に設けられる駆動伝動モジュールと、シャーシの下部に設けられる駆動輪と、を含み、駆動伝動モジュールは、駆動輪が運行するように駆動することで、荷車本体の直線移動、ターン及び方向変換を実現する。制御機構は、仕分けロボットの運動を制御するように構成され、走査装置によって貨物メセージを走査し、パッケージの宛先の仕切口の位置を確定し、荷車本体は、制御機構が規定するナビ経路、又は、仕分けシステム中に設置される案内経路に応じて運行して貨物を目標仕切口の位置に運送し、パレットモジュールは、貨物を載置し、且つフラップが反転されることにより貨物を目標仕切口に落とし込むように構成される。
【0036】
荷車本体の構造、制御機構の設置、仕分けロボットの運行原理及びプロセスは、関連技術における構成を参照してもよく、本願の重点ではない。本願はパレットモジュールの設置のみを詳細に説明していることを理解すべきである。
【0037】
図1は、本願の実施例に係るパレットモジュールの、フラップモジュールが第1状態であるときの、構造模式上面図である。
図2は、本願の実施例に係るパレットモジュールの、フラップモジュールが第1状態であるときの、構造模式底面図である。
図3は、本願の実施例に係るパレットモジュールの、フラップモジュールが第2状態であるときの、構造模式図である。
図1~
図3に示すように、本願に係るパレットモジュールは、第1フラップ11及び第2フラップ12を含むフラップモジュール1を含む。フラップモジュール1は、貨物の載置に用いられる載置面16を形成するように第1フラップ11及び第2フラップ12を面一にさせる第1状態と、貨物が滑落するように第1フラップ11及び第2フラップ12のうちのいずれか一方を反転させる第2状態と、を有する。
【0038】
本願に係るパレットモジュールは、2つのフラップが設けられることにより、フラップモジュール1が第1状態にあるとき、貨物は2つのフラップが形成する載置面16に載置され、仕分けロボットは貨物が目標仕切口に移動するように連行することができる。貨物を目標仕切口に移入必要があるとき、仕分けロボットの運動方向及び目標仕切口の位置に応じて、選択的にフラップ駆動モジュール2を目標仕切口の一側に寄ったフラップが反転するように駆動させることで、目標仕切口の位置がフラップの反転方向に対応しないとき、仕分けロボットが旋回動作を行うことを避けることができ、仕分けロボットの運行路線が減少し、仕分け効率が向上する。同時に、2つのフラップはそれぞれ異なる方向に沿って反転し、即ち、仕分けロボットは対向する両側に位置する仕切口に荷揚げを行うことができるため、仕分けロボットの経路に対する企画の自由度を上げることができ、制御の難度が低下する。
【0039】
好ましくは、第1フラップ11及び第2フラップ12が反転するように駆動するため、パレットモジュールは、フラップモジュール1に接続され、第1フラップ11及び第2フラップ12のうちのいずれか一方を他方に対して回動させるように選択的に駆動するように構成される、フラップ駆動モジュール2を更に含む。
【0040】
好ましくは、パレットモジュールは、独立して組み立てて輸送される全体を形成するため、台座3を更に含む。フラップモジュール1は、第1状態にあるとき、台座3と平行且つ間隔に設けられ、台座3の上方に設けられ、且つ、フラップ駆動モジュール2は、フラップモジュール1と台座3との間に接続される。例示的に、台座3は、水平に設けられる板状構造であり、構造が簡単であり、設置が便利であり、加工のコストが低い。他の実施例において、台座3は、他の形式の構造(例えば、上端が開口するカートリッジ構造など)であってもよい。
【0041】
説明を容易にするため、
図1に示すように、本実施例において、座標系は、水平面をXY平面として作成される。ここで、フラップの反転軸線と平行する方向をX方向とし、上向きな高度方向をZ方向とし、右手の法則によってY方向が確定されることで、XYZ座標系が確立される。
【0042】
図4は、本願の実施例に係るパレットモジュールの、フラップモジュールが第1状態であるときの、分解構造模式図である。
図4に示すように、フラップモジュール1における2つのフラップはそれぞれ第1フラップ11及び第2フラップ12である。好ましくは、第1フラップ11及び第2フラップ12はいずれも、水平に設けられる支持板部と、枠14と、を含む。フラップモジュール1は、第1状態にあるとき、2つのフラップの支持板部の上表面が共に載置面16を形成する。枠14は支持板部の他のフラップから離れた周縁に周設され、枠14の上端面は載置面16より高く、枠14はフラップにおける貨物が搬送中に縁から落ちることを防ぐように構成され、貨物のフラップモジュール1での設置安定性が向上する。好ましくは、2つの枠14は囲んで設けられることで、2つの枠14の間のノッチが減少し、貨物がノッチから落ちることを回避する。それぞれの枠14の一方端と他の枠14の対応端との間に予めギャップが設けられることで、各フラップが反転するときに、他のフラップを干渉することを回避する。
【0043】
本実施例において、各枠14はC字形の構造であり、2つの枠14は周設して楕円形のエッジを形成し、これにより、フラップモジュール1全体が楕円形の構造になり、有効支持エリアがより広くなり、外観が美しくなる。フラップモジュール1の水平面への投影は、載置面16が貨物に対して十分であることを保証できれば、円形、長方形、又は、他の不規則な形であってもよく、且つ各フラップの枠14はフラップモジュール1全体の外形に従って適応的にデサインされ、本願はこれについて限定しないことを理解すべきである。
【0044】
好ましくは、本実施例において、各枠14は順に接続される第1段141、第2段142及び第3段143を含み、2つの枠14の第2段142は対向に設けられ、且つ各枠14の第2段142の上端は第1段141及び第3段143の上端より低い。このようにすることで、各フラップは、貨物が仕切口中に滑り込むように反転するとき、他のフラップから離れる方向に沿って回転する。従って、フラップ上にある貨物は第2段142から外れて仕切口に入る。従って、第2段の上端の高度を減少することは、貨物が摺動して仕切口によりスムーズに入り込むことに役立ち、貨物がフラップ上に滞留することを避けられる。好ましくは、枠14と支持板部は円弧を採用して滑らかに過渡的連結されることで、貨物が仕切口に落ちる抵抗力が減少する。
【0045】
好ましくは、本実施例において、枠14は、縦断面が、開口が下向きであるU字形構造であり、U字形構造の横辺を形成する頂板部145と、U字形構造の一縦辺を形成する接続部144と、U字形構造の他の縦辺を形成するつば部146とを含む。接続部144はつば部146の内側に位置し、接続部144の下端は支持板部に接続され、接続部144の上端は頂板部145に接続され、つば部146の上端は頂板部145に接続され、つば部146の下端は鉛直方向に沿って下向きに延在し、つば部146の高度方向に沿ったサイズは、接続部144の高度方向に沿ったサイズより大きい。このように、つば部146を設置することにより、フラップ駆動モジュール2の部分の構造を遮蔽することができ、且つパレットモジュールが荷車本体にあるとき、フラップモジュール1がハウジングの上端から暴露されるため、つば部146は荷車のハウジングとの突き合わせを実現でき、仕分けロボット全体の外観の美しさが向上する。
【0046】
単一のフラップの貨物に対する支持性能を向上するため、好ましくは、各支持板部の支持板部はいずれも、複数の水平に設けられる支持スラット13を含み、支持スラット13の第1端は枠14に接続され、支持スラット13の第2端は枠14から離れる方向に沿って延在し、同じフラップ上の複数の支持スラット13は、支持スラット13の延在方向と直交する方向に沿って並列且つ間隔に設けられ、スロット15が隣接する2つの支持スラット13の間に形成される。2つのフラップにおいて、1つのフラップにおける支持スラット13は他のフラップにおけるスロット15に挿入し、2つのフラップにおける支持スラット13を合体させて水平の載置面16を形成する。このようなフラップのデサインは、貨物がフラップの載置面16上に載置されるとき、各フラップがいずれも貨物と接触する十分な面積を有することを保証できる。これにより、任意のフラップが反転するときに、いずれの貨物もそのフラップと共に反転するように連行することができ、貨物をスムーズに対応する仕切口に落とし込む。
【0047】
好ましくは、各支持スラット13のサイズが対応するスロット15のサイズとマッチングすることで、支持スラット13の貨物に対する有効支持面積が向上する。好ましくは、各支持スラット13の長さがフラップモジュール1の支持スラット13と対応する位置の幅より、やや小さいことで、貨物がフラップモジュール1の任意の位置に位置しても、2つのフラップにおける支持スラット13に同時に支持されることができる。好ましくは、各支持スラット13の周縁は、対応するスロット15の溝壁との間に一定のガップがあり、2つのフラップが反転するときの干渉が避けられる。本実施例において、その中の一方のフラップは6つの支持スラット13を有し、他方のフラップは7つの支持スラット13を有し、他の実施例において、各フラップにおける支持スラット13の数は必要に応じて設定されてもよい。
【0048】
図5は、
図1における、フラップモジュールが取り除かれた構造の1つの視角での構造模式図である。
図6は、
図5におけるI部の部分拡大図である。
図7は、
図1における、フラップモジュールが取り除かれた構造の他の視角での構造模式図である。
図8は、
図7におけるJ部の部分拡大図である。
図9は、
図7におけるK部の部分拡大図である。
図5~9に示すように、本実施例に係るフラップ駆動モジュール2は駆動ユニット21及び伝動ユニット22を含み、ここで、伝動ユニット22は、X方向に沿って水平に設けられ且つ駆動ユニット21に接続される伝動軸221と、第1フラップ11及び伝動軸221にそれぞれ接続される第1伝動ロッド群222と、第2フラップ12及び伝動軸221にそれぞれ接続される第2伝動ロッド群223と、を含み、駆動ユニット21は、伝動軸221が伝動軸221に直交する方向(即ち、Y方向)に沿って水平に左右向きな往復運動を行うように駆動することで、第1フラップ11及び第2フラップ12のうちのいずれか一方が伝動軸221の長手方向と平行する軸線まわりに回動するように選択的に駆動するように構成される。
【0049】
このように、駆動ユニット21が伝動軸221が並進して往復運動するように駆動することにより、第1伝動ロッド群222又は第2伝動ロッド群223が回動するように連行することで、第1伝動ロッド群222に接続される第1フラップ11を回動させ、或いは、第2伝動ロッド群223に接続される第2フラップ12を回動させることを実現できる。これにより、1つの駆動ユニット21を採用すると、2つのフラップが選択的に反転するような制御が実現でき、フラップ駆動モジュール2の構造を簡単にし、駆動のコストが低下する。さらに、対応するフラップが回動するように連行する伝動ロッド群を採用することにより、制御が簡単になり、コストが下がり、伝動ユニット22の質量及び体積を減少することができる。
【0050】
例示的に、第1伝動ロッド群222は、第1支持ロッド2221及び第1リンク2222を含み、第1支持ロッド2221の下端は、台座3にヒンジ接続され、第1支持ロッド2221の上端は第1フラップ11に接続され、第1リンク2222の第1端は伝動軸221に接続され、第1リンク2222の第2端は伝動軸221から離れる方向に沿って延在し、且つ第1支持ロッド2221にヒンジ接続され、第1リンク2222の第1端には第1長孔22221が開設され、第1長孔22221の長手方向は伝動軸221の軸線方向と直交し、且つ伝動軸221は第1長孔22221中に穿設する。
第2伝動ロッド群223は第2支持ロッド2231及び第2リンク2232を含み、第2支持ロッド2231の下端は台座3にヒンジ接続され、第2支持ロッド2231の上端は第2フラップ12に接続され、第2リンク2232の第1端は伝動軸221に接続され、第2リンク2232の第2端は第1リンク2222から離れる方向に延在し、且つ第2支持ロッド2231にヒンジ接続され、第2リンク2232の第1端には第2長孔22321が開設され、第2長孔22321の長手方向は伝動軸221の軸線方向と直交し、且つ伝動軸221は第2長孔22321中に穿設される。
【0051】
フラップモジュール1が第1状態にあるとき、第1長孔22221及び第2長孔22321の長手方向は水平に設けられ、伝動軸221は第1長孔22221の第1端及び第2長孔22321の第1端に位置し、第1長孔22221の第2端及び第2長孔22321の第2端は、伝動軸221の両側にそれぞれ位置する。本実施例において、第1長孔22221の第1端は、第1支持ロッド2221と第1リンク2222の接続位置に寄った一方端を意味し、第2長孔22321の第1端は、第2支持ロッド2231と第2リンク2232の接続位置に寄った一方端を意味する。
【0052】
図5に示す方向を例とし、伝動軸221が初期位置(即ち、フラップモジュール1が第1状態にあるときの位置)から左向きに運動するとき、伝動軸221が第1長孔22221の第1端に位置するため、伝動軸221が第1長孔22221の左側孔壁と当接することにより第1リンク2222が運動するように連行し、第1リンク2222を左向きに移動させ、左方端をX方向と平行する軸線まわりに時計方向に回動させることで、第1支持ロッド2221が、台座3とヒンジ接続される軸線まわりに、時計回りに回動するように連行し、即ち、第1フラップ11が第2フラップ12から離れる方向に沿って回転するように連行する。伝動軸221が第2長孔22321の第1端に位置し、且つ第2長孔22321が水平に設けられるため、伝動軸221は、左向きに運動中に第2長孔22321に摺動でき、第2伝動ロッド群223が動くようには連行しない。同理に、伝動軸221は、初期位置から右向きに運動するとき、第2リンク2232が左向きに運動するように連行することで、第2支持ロッド2231が時計回りに回転する(即ち、第2フラップ12は反転する)ように連行する。同時に、伝動軸221は第1長孔22221中に移動し、即ち、初期位置が水平である第1長孔22221及び第2長孔22321が設置されることにより、伝動軸221は、その1つのフラップが反転するように駆動するとき、他のフリップの動作に影響せず、構造が簡単で、設置が便利である。
【0053】
本実施例において、第1長孔22221及び第2長孔22321が設けられることにより、伝動軸221の第1伝動ロッド群222又は第2伝動ロッド群223に対する選択的な駆動を制御し、構造が簡単で、伝動軸221が運動中に対応する第1リンク2222又は第2リンク2232との接触から外れることを防ぐことができ、駆動と伝動の安定性が向上する。他の実施例において、開口が伝動軸221に向くストッパ溝が第1リンクの端部2222及び第2リンク2232の端部に開設され且つ第1リンク2222及び第2リンク2232におけるストッパ溝のビードが対向に設けられてもよく、同様に、伝動軸221の第1リンク2222及び第2リンク2232に対する選択的な駆動が実現できる。
【0054】
本実施例において、第1長孔22221及び第2長孔22321の第1端はいずれも、対応するリンクと支持ロッドの接続位置に寄った一方端に位置し、伝動軸221の水平動作が対応するリンクが動作するように推動し、このようにすることで、伝動軸221の運動ストロークを保証すると同時に、フラップ駆動モジュール2のY方向に沿ったサイズを減少し、構造のコンパクト性を向上し、対応する支持ロッドの回動に必要な駆動力を減少することができる。他の一実施例において、第1長孔22221の第1端及び第2長孔22321の第1端は、対応するリンクと支持ロッドとの接続位置から離れた一端に位置してもよく、伝動軸221の水平動作によって対応するリンクを引き動かす動作をさせても良い。
【0055】
本実施例において、各伝動ロッド群はいずれも支持ロッド及びリンクを含み、構造が簡単で、受力の安定性が強く、リンク及び支持ロッドの端点の軌跡が合理的に設置されることによって好ましいフラップの反転パラメータを取得できる。他の実施例において、伝動軸221の水平運動が対応するフラップの反転運動に変更できれば、単一ロッド型の構造(例えば、Z字形若しくはV字形などの構造)、又は、複数のリンクの構造が採用されてもよい。
【0056】
本実施例において、好ましくは、第1リンク2222と第2リンク2232は鉛直に設けられる長尺板状構造であり、且つリンクが対応する長孔の長手方向と一致し、構造を簡略化でき設置コストが低下する。他の実施例において、第1リンク2222はL字形又はV字形などの構造であってもよい。
【0057】
図7を参照し、本実施例において、好ましくは、第1支持ロッド2221は、下から上に向かって順に接続される第1ロッド部22211、第2ロッド部22212及び第3ロッド部22213を含み、且つフラップモジュール1が第1状態にあるとき、第1ロッド部22211は鉛直に設けられ、且つ第1ロッド部22211の下端が台座3にヒンジ接続される。第3ロッド部22213は、第1端が第2ロッド部22212の上端に接続され、第2端が第2伝動ロッド群223に向いた方向に水平に延在し、且つ第3ロッド部22213は第1フラップの下表面に接続される。第2ロッド部22212は、下端が第1ロッド部22211の上端に接続され、上端が第3ロッド部22213の第1端に接続され、且つ第2ロッド部22212は、下から上に伝動軸221に向いた方向に沿って延在し、且つ、第2ロッド部22212と第1リンク2222の間の挟角は鋭角である。このように、第1ロッド部22211は、鉛直に設けられることにより、台座3での設置安定性が向上し、フラップモジュール1が第1状態にあるときにフラップモジュール1の受力安定性が向上する。第3ロッド部22213は、対応する第1フラップ11に接続され、水平に設けられることによって第1支持ロッド2221及び第1フラップ11の接触面積を増加して第1支持ロッド2221と第1フラップ11の接続安定性を向上する。第2ロッド部22212は、傾斜に設けられることによって、フラップ駆動モジュール2の構造のコンパクト性を向上させ、第1支持ロッド2221の反転に必要なトルクを減少させる。
【0058】
好ましくは、本実施例において、第1支持ロッド2221の下端はヒンジ台226によって台座3に接続される。ヒンジ台226は、水平に設けられる固定部と、鉛直に設けられるヒンジ接続部と、を含み、ヒンジ接続部の下端は固定部に垂直に接続される。第1支持ロッド2221の下端には第1ヒンジ接続軸孔が開設され、ヒンジ接続部上に第2ヒンジ接続軸孔が開設され、ヒンジ接続軸229は第1ヒンジ接続軸孔及び第2ヒンジ接続軸孔を穿設し、且つヒンジ接続軸229のヒンジ接続部及び第1支持ロッド2221から突出した両端に、ヒンジ接続軸229の軸方向動きを防ぐ軸方向ストッパ構造が、設けられる。他の実施例において、第1支持ロッド2221及び接続ヒンジ台226は他のヒンジ接続形式を採用してもよい。例えば、その一方にヒンジ接続軸孔が設けられ、その他方にヒンジ接続軸229が設けられ、且つ軸方向ストッパ構造は従来技術における通常のストッパ構造が採用されてもよく、本実施例はこれについて限定しない。ヒンジ台226の台座3に対する着脱可能な性能を向上させるため、固定部は螺合部材によって着脱可能に台座3に接続される。
【0059】
好ましくは、第2支持ロッド2231の構造は第1支持ロッド2221の構造に似ている。第2支持ロッド2231及び台座3の接続形式は、第1支持ロッド2221及び台座3の接続形式と同じであり、本実施例はこれについての説明を省略する。
【0060】
本実施例において、伝動ロッド群の対応するフラップに対する支持安定性及び受力バランスを向上させるため、好ましくは、伝動軸221は、軸方向(即ち、伝動軸221の長手方向)に沿って少なくとも2つの第1伝動ロッド群222及び少なくとも第2伝動ロッド群223が間隔に設けられる。本実施例において、第1伝動ロッド群222及び第2伝動ロッド群223のそれぞれの数はいずれも2つであり、他の実施例において、第1伝動ロッド群222の数及び第2伝動ロッド群223の数は、フラップモジュール1の載置面16の面積に応じて設けられ、いずれも1つ、3つ、又は、それ以上であってもよい。
【0061】
本実施例において、2つの第1リンク2222及び2つの第2リンク2232は伝動軸221の水平方向に沿って間隔に設けられ、且つ2つの第2リンク2232はいずれも2つの第1リンク2222の間に位置する。他の実施例において、2つの第1リンク2222及び2つの第2リンク2232の並べ方は必要に応じて自ら設置してもよい。
【0062】
本実施例において、好ましくは、伝動ロッド群の受力安定性及び駆動円滑性を向上させるため、伝動ユニット22は第1接続軸224及び第2接続軸225を更に含み、第1接続軸224及び第2接続軸225は、いずれも伝動軸221と平行且つ間隔をあけて設けられ、且つ伝動軸221の両側にそれぞれ位置する。第1接続軸224の両端はそれぞれ2つの第1支持ロッド2221のうちの1つに接続され、第1リンク2222の伝動軸221から離れた一端は回転的に第1接続軸224に嵌設し、第1接続軸224は第1支持ロッド2221に垂直に接続され、これにより、2つの第1支持ロッド2221の同期動作が保証され、第1フラップ11の反転安定性と受力バランスが向上する。同時に、2つの第1支持ロッド2221の間の距離が増加される同時に、2つの第1支持ロッド2221の間の距離が大きくなりすぎることを回避し、伝動軸221の全体の長さが短縮され、伝動軸221上に軸方向ストッパなどの構造を設置することも便利で、構造のコンパクト性を向上させる。
【0063】
図8に示すように、第1リンク2222と第1接続軸224の間の回転摩耗を減少させるため、好ましくは、第1リンク2222と第1接続軸224の間にヒンジブッシュ227が設けられる。第1リンク2222上に軸穿孔が開設され、ヒンジブッシュ227は円筒状の本体部を含み、第1接続軸224及び本体部はいずれも軸穿孔を穿設し、且つ本体部は第1接続軸224と第1リンク2222の間に嵌設される。本体部の内径は第1接続軸224の外径に等しく、本体部の外径は軸穿孔の孔径に等しい。耐磨耗性材料を採用してヒンジブッシュ227を作成することにより、第1リンク2222と第1接続軸224の間の摩耗が減少し、第1リンク2222と第1接続軸224の使用寿命が向上する。
【0064】
好ましくは、ヒンジブッシュ227が外れることを防ぐため、ヒンジブッシュ227は、本体部と同軸に設けるストッパ部を更に含み、ストッパ部は本体部の一端に位置し、且つストッパ部の内径は本体部の内径に等しく、ストッパ部の外径は本体部の外径より大きく、且つストッパ部の本体部に接続された端面は第1リンク2222の表面と当接する。好ましくは、第1リンク2222上にストッパ板228が更に設けられ、ストッパ板228は第1リンク2222に着脱可能に接続され、且つストッパ板228はストッパ部から離れた端面と当接する。ストッパ部とストッパ板228が設けられることにより、ヒンジブッシュ227の第1リンク2222に対する軸方向動きを制限することができ、ヒンジブッシュ227の第1リンク2222での安定性が向上する。
【0065】
本実施例において、好ましくは、第2接続軸225の設置は第1接続軸224の設置を参照してもよく、第2接続軸225は伝動軸221と平行且つ間隔をあけて設けられ、第2リンク2232の伝動軸221から離れた一端は第2接続軸225に回転的に嵌設し、第2接続軸225は第2支持ロッド2231に垂直に接続され、且つ同様に、第2リンク2232と第2接続軸225の間にヒンジブッシュ227及びストッパ板228が設けられ、本実施例はこれについての説明を省略する。他の実施例において、第1接続軸224と第2接続軸225は1つのみ設けられてもよい。他の一実施例において、ヒンジブッシュ227の対応するリンクに対する軸方向の位置規制では、他の構造(例えば、ストッパガスケットなど)を採用してもよい。
【0066】
図5、
図7及び
図9に示すように、本実施例において、好ましくは、駆動ユニット21は、駆動モータ211、リードスクリュー213、ナット台214及びガイドモジュール24を含み、駆動モータ211は台座3上に設けられ、リードスクリュー213はY方向に沿って水平に設けられ且つ伝動軸221と直交し、且つリードスクリュー213の第1端は駆動モータ211の出力軸に接続され、リードスクリュー213の第2端は台座3に回転的に接続される。ナット台214はリードスクリュー213に嵌設されてリードスクリュー213と回転的にマッチングし、ナット台214はリードスクリュー213の長手方向に沿って移動し、且つナット台214は伝動軸221に接続される。ガイドモジュール24は、ナット台214の軸まわりな回動を除去するように構成され、ナット台214がリードスクリュー213の長手方向に沿って運動することを保証する。モータがリードスクリューナット構造とマッチングするように設置することにより、構造の安定性が高く、伝動軸221の運行安定性を向上でき、他の実施例において、駆動ユニット21は、伝動軸221の直線運動を実現できる他の構造(例えば、直線モータ、回動モータがラックアンドピニオンとマッチングする構造、スプロケットチェーン構造など)であってもよく、且つ上記の構造はいずれも関連技術における通常構造であり、本実施例はこれについての説明を省略する。
【0067】
本実施例において、駆動ユニット21はスプロケット・チェーンモジュール212を更に含み、スプロケット・チェーンモジュール212は、駆動モータ211の出力軸上に嵌設する原動スプロケット2121と、リードスクリュー213の第1端に嵌設する従動スプロケット2122と、原動スプロケット2121及び従動スプロケット2122の周りに設けられるチェーン2123と、を含む。スプロケット・チェーンモジュール212が設けられることにより、リードスクリュー213の回転速度及び回転トルクをよりよく制御することができる。他の実施例において、駆動モータ211は、歯車減速機構によってリードスクリュー213に接続されてもよく、或いは、直接リードスクリュー213に接続されてもよい。
【0068】
本実施例において、好ましくは、フラップ駆動モジュール2の構造のコンパクト性を向上させるように、原動スプロケット2121は従動スプロケット2122の上方に設けられ、チェーン2123は鉛直に設けられる。駆動モータ211はモータ固定板216によって台座3に接続され、モータ固定板216は、L字形であり、横辺部が台座3に接続され、縦辺部が駆動モータ211のハウジングに接続される。さらに、リードスクリュー213の接続安定性を保証するため、リードスクリュー213の両端は、いずれも取付台215によって台座3に回転的に接続される。取付台215の構造、スプロケット・チェーンモジュール212の構造、及び駆動モータ211の構造は、いずれも関連技術における構造を採用してもよく、且ついずれも本領域における従来の設定であり、本実施例はこれについての説明を省略する。
【0069】
好ましくは、ナット台214と伝動軸221の間の接続をしやすくするため、ナット台214と伝動軸221の間に接続台23が接続され、接続台23に取付孔及び軸接続孔が開設され、取付孔の中心線は軸接続孔の軸線と直交し、且つナット台214は取付孔を穿設し、伝動軸221は軸接続孔を穿設する。このようにすることで、ナット台214の構造を簡潔化し、ナット台214が通用の構造で設けられるようにすることができる。他の実施例において、ナット台214に軸接続孔を直接設けてもよい。
【0070】
好ましくは、接続台23はネジによってナット台214に接続され、例示的に、ナット台214の一方端にフランジ部が設けられ、フランジ部は、接続台23における取付孔の外に位置し、且つ一端面が接続台23と当接する。接続台23は、下端に位置する駆動接続部232と、上端に位置する軸接続部231を含み、駆動接続部232に上記取付孔が設けられ、軸接続部231に上記軸接続孔が設けられ、駆動接続部232は、ボルトなどの接続部材によってフランジ部に接続され、取り外しが便利である。
【0071】
好ましくは、軸接続部231の上端に、軸接続部231のリードスクリュー213の長手方向に沿った対向する両側壁を貫通する接続溝2311が開設され、第1リンク2222及び第2リンク2232は部分的に接続溝2311に入り込み、且つ第1リンク2222及び第2リンク2232の少なくとも一側面は、接続溝2311の対応する溝壁と当接する。このようにすることで、第1リンク2222及び第2リンク2232の伝動軸221との接続をしやすくすると同時に、接続溝2311の溝壁によって第1リンク2222及び第2リンク2232の伝動軸221における軸方向の位置を制限することができる。
【0072】
本実施例において、軸接続部231には伝動軸221の長手方向に沿って2つの接続溝2311が設けられ、それぞれの接続溝2311にはいずれも1つの第1リンク2222及び1つの第2リンク2232が設けられ、且つ伝動軸221は各接続溝2311の位置にストッパスリーブ26が嵌設され、各リンクの第1側面は対応する接続溝2311の溝壁と当接し、各リンクの第2側面はストッパスリーブ26の対応する端面と当接し、第1側面及び第2側面は対向する2つの側面であり、これにより、各リンクの伝動軸221における軸方向位置規制が実現される。他の実施例において、各リンクの両側面が接続溝2311の溝壁のみと当接できるように、各リンクに対応して接続溝2311を設けてもよい。或いは、他の関連技術における常用のストッパ構造を採用し、各リンクの伝動軸221上における軸方向位置規制を実現することができる。
【0073】
図9に示すように、本実施例において、好ましくは、ガイドモジュール24は、リードスクリュー213と平行に設けられるガイド軸241を含み、接続台23上にガイド孔が開設され、ガイド軸241はガイド孔を穿設し、且つガイド軸241の両端は固定台242によって台座3上に支持される。固定台242の構造は、ヒンジ台226の構造を参照してもよく、或いは、他の関連技術における、軸が平板上に固定されることを実現できる構造を採用してもよい。本実施例はこれについての説明を省略する。
【0074】
ガイド軸241と接続台23の間の摩耗を緩和するため、ガイドモジュール24はガイドブッシュ243を更に含む。例示的に、ガイドブッシュ243は、その軸方向に沿って設けられる主軸部及びストッパ軸部を含み、主軸部の外径はストッパ軸部の外径より小さい。接続台23上のガイド孔は、その軸方向に沿って設けられる主軸孔及びストッパ軸孔を含み、主軸孔の径は主軸部の径と等しく、ストッパ軸孔の径はストッパ軸部の外径と等しく、且つストッパ軸部はストッパ軸孔中に設けられ、主軸部は主軸孔に設けられ、主軸孔とストッパ軸孔の間のステップが形成されることにより、ガイド軸241の主軸部に向いた方向に沿った軸方向動きを防止することができる。好ましくは、ガイドモジュール24はストッパ片244を更に含み、ストッパ片244は着脱可能に接続台23上に設けられ、且つストッパ片244の一面はストッパ軸孔の主軸孔から離れた一側と当接する。
【0075】
本実施例において、フラップモジュール1を第2状態から第1状態に自動的にリセットさせるため、パレットモジュールはリセットモジュールを更に含み、リセットモジュールは、フラップが反転した後に初期水平位置にリセットされるように構成される。好ましくは、本実施例において、リセットモジュールは引っ張りバネ25を含み、引っ張りバネ25の下端は台座3に接続され、引っ張りバネ25の上端は支持ロッドの第2ロッド部22212に接続され、且つ引っ張りバネ25は支持ロッドに一対一に対応して設けられる。フラップモジュールが第1状態にあるとき、引っ張りバネ25は鉛直に設けられ且つ元長状態にある。フラップが水平状態から反転状態に回転すると、引っ張りバネ25が伸びる。フラップが反転状態から水平状態に回転すると、支持ロッドは、引っ張りバネ25の弾性回復力によって回転してリセットされ、且つ対応するフラップがリセットされるように連行される。
【0076】
他の一実施例において、引っ張りバネ25は台座3とフラップの間に直接設けられてもよく、即ち、引っ張りバネ25の上端は対応するフラップに接続され、引っ張りバネ25の下端は台座3に接続され、且つ、フラップが水平状態にあるときに引っ張りバネ25は元長状態にあり、フラップが反転状態にあるときに引っ張りバネ25は引張又は圧縮状態にある(引っ張りバネ25がフラップに接続される位置に関連する)。他の一実施例において、リセットモジュールは捩りバネを更に含んでもよく、且つ捩りバネは支持ロッドのヒンジ軸229上に嵌設され、且つ捩りバネの第1端はヒンジ台226に接続され、捩りバネの第2端は支持ロッドに接続され、支持ロッドは捩りバネの弾性回復力によって回転してリセットされ、即ち、フラップは反転した後にリセットされる。
【0077】
図5に示す方向を例とし、本実施例に係るパレットモジュールの動作プロセスは以下の通りである。
【0078】
第1フラップ11が初期水平状態から反転状態になることは以下の通りである。駆動モータ211が、正回転(或いは、逆回転)して、リードスクリュー213が回転するように連行され、ナット台214はリードスクリュー213の長手方向に沿って左向きに運動し、且つ、接続台23によって伝動軸221が左向きに運動するように連行される。伝動軸221は、第2長孔22321中に摺動し、且つ、第1リンク2222が左向きに運動するように連行される。第1リンク2222の伝動軸221から離れた一端は、反時計方向に反転し、第1サポートロッド2221がヒンジ軸229まわりに反時計方向に反転するように連行されることにより、第1フラップ11が反転するように連行される。伝動軸221が左限界位置まで運行したとき(伝動軸221は、第2長孔22321の第2端の位置に位置する或いは寄る)、第1フラップ11が所定の位置に反転し、駆動モータ211が正回転を停止し、引っ張りバネ25が伸長状態となり、第1フラップ11上における貨物が対応する仕切口中に落とし込まれる。
【0079】
第1フラップ11が反転状態から初期水平状態になることは以下の通りである。駆動モータ211が逆回転(或いは、正回転)し、リードスクリュー213が回転するように連行され、ナット台214はリードスクリュー213の長手方向に沿って右向きに運動し、且つ、接続台23によって伝動軸221が初期位置にリセットされるまで右向きに運動するように連行される。伝動軸221は初期位置にリセットされる(伝動軸221は、第1長孔22221の第1端及び第2長孔22321の第1端に位置する)まで第2長孔22321及び第1長孔22221中に摺動する。第1サポートロッド2221は、引っ張りバネ25の弾性回復力によってヒンジ軸229まわりに時計方向に回転し、引っ張りバネ25が元長状態にリセットされ且つ第1フラップ11が初期水平位置にリセットされるまで第1フラップ11が反転するように連行される。
【0080】
第2フラップ12が初期水平状態から反転状態になることは以下の通りである。駆動モータ211が、逆回転(或いは、正回転)して、リードスクリュー213が回転するように連行され、ナット台214はリードスクリュー213の長手方向に沿って右向きに運動し、且つ、接続台23によって伝動軸221が右向きに運動するように連行される。伝動軸221は、第1長孔22221中に摺動し、且つ、第2リンク2232が右向きに運動するように連行される。第2リンク2232の右端は、時計方向に反転し、第2サポートバー2231がヒンジ軸229まわりに時計方向に反転するように連行されることにより、第2フラップ12が反転するように連行される。伝動軸221が右限界位置まで運行されたとき(伝動軸221は、第1長孔22221の第2端の位置に位置するか或いは寄る)、第2フラップ12が所定の位置に反転し、駆動モータ211が回転を停止し、対応する引っ張りバネ25が伸長状態となり、第2フラップ12上における貨物が対応する仕切口中に落とし込まれる。
【0081】
第2フラップ12が反転状態から初期水平状態になることは以下の通りである。駆動モータ211は正回転(或いは、逆回転)し、リードスクリュー213が回転するように連行され、ナット台214はリードスクリュー213の長手方向に沿って左向きに運動し、且つ、接続台23によって伝動軸221が初期位置にリセットされるまで左向きに運動するように連行される。伝動軸221は初期位置にリセットされる(伝動軸221は、第1長孔22221の第1端及び第2長孔22321の第1端に位置する)まで第2長孔22321及び第1長孔22221中に摺動する。第2サポートロッド2231は、引っ張りバネ25の弾性回復力によってヒンジ軸229まわりに反時計方向に回転し、引っ張りバネ25が元長状態にリセットされ且つ第2フラップ12が初期水平位置にリセットされるまで第2フラップ12が反転するように連行される。
【符号の説明】
【0082】
1 フラップモジュール
11 第1フラップ
12 第2フラップ
13 支持スラット
14 枠
141 第1段
142 第2段
143 第3段
144 接続部
145 頂板部
146 つば部
15 スロット
16 載置面
2 フラップ駆動モジュール
21 駆動ユニット
211 駆動モータ
212 スプロケット・チェーンモジュール
2121 原動スプロケット
2122 従動スプロケット
2123 チェーン
213 リードスクリュー
214 ナット台
215 取付台
216 モータ固定板
22 伝動ユニット
221 伝動軸
222 第1伝動ロッド群
2221 第1支持ロッド
22211 第1ロッド部
22212 第2ロッド部
22213 第3ロッド部
2222 第1リンク
22221 第1長孔
223 第2伝動ロッド群
2231 第2支持ロッド
2232 第2リンク
22321 第2長孔
224 第1接続軸
225 第2接続軸
226 ヒンジ台
227 ヒンジブッシュ
228 ストッパ板
229 ヒンジ軸
23 接続台
231 軸接続部
2311 接続溝
232 駆動接続部
24 ガイドモジュール
241 ガイド軸
242 固定台
243 ガイドブッシュ
244 ストッパ片
25 引っ張りバネ
26 ストッパスリーブ
3 台座
【手続補正書】
【提出日】2022-05-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】