(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-13
(54)【発明の名称】外科手術用器具ボルト
(51)【国際特許分類】
A61B 17/56 20060101AFI20230306BHJP
A61F 2/46 20060101ALI20230306BHJP
【FI】
A61B17/56
A61F2/46
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022540363
(86)(22)【出願日】2020-12-24
(85)【翻訳文提出日】2022-07-11
(86)【国際出願番号】 EP2020087885
(87)【国際公開番号】W WO2021136748
(87)【国際公開日】2021-07-08
(32)【優先日】2019-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516312682
【氏名又は名称】デピュイ・アイルランド・アンリミテッド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】DEPUY IRELAND UNLIMITED COMPANY
【住所又は居所原語表記】Loughbeg Industrial Estate, Ringaskiddy, County Cork, Ireland
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ぺドル・ダロン・ジー
【テーマコード(参考)】
4C097
4C160
【Fターム(参考)】
4C097AA03
4C097BB04
4C097MM09
4C160LL26
4C160LL28
(57)【要約】
整形外科用人工関節インサータ(102)と共に使用するための外科手術用器具ボルト(104)は、ボルトヘッド(200)と、ボルトヘッドから遠ざかって延在するボルトシャフト(202)と、を含む。ボルトシャフトは、ねじ付き端部(210)と、ねじ付き端部とボルトヘッドとの間に位置するシャンク(212)と、を含む。ボルトシャフトはまた、ボルトシャフトの少なくとも一部分を通って延在する軸方向通路(224)を画定する内部表面(222)を含む。いくつかの実施形態では、軸方向通路は、ボルトシャフト及びボルトヘッドを完全に通って延在してもよく、又はその他の実施形態では、盲通路として具体化されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の骨へと整形外科用人工関節を挿入するための整形外科手術用器具であって、前記整形外科手術用器具が、
本体と、前記本体を通して画定されたボルト通路と、を有する、整形外科用人工関節インサータと、
前記整形外科用人工関節インサータの前記本体の前記ボルト通路内に受容されるように構成された外科手術用器具ボルトであって、前記外科手術用器具ボルトが、ボルトヘッドと、前記ボルトヘッドの底面から遠ざかって延在しているボルトシャフトと、を備え、前記ボルトシャフトが、(i)前記整形外科用人工関節インサータの遠位端部から外に延在しているねじ付き端部と、(ii)前記ボルトヘッドと前記ねじ付き端部との間に位置するシャンクと、(iii)前記ボルトシャフトの少なくとも一部分を通って延在する軸方向通路を画定している内部表面と、を備える、外科手術用器具ボルトと、を備える、整形外科手術用器具。
【請求項2】
前記内部表面が、前記底面の反対側の前記ボルトヘッドの上面における第1の開口部と、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部の底面における第2の開口部と、を更に画定し、前記軸方向通路が、前記外科手術用器具ボルトを完全に通って延在するように、前記軸方向通路が、前記第1の開口部から前記第2の開口部まで延在する、請求項1に記載の整形外科手術用器具。
【請求項3】
前記内部表面が、前記ボルトヘッドの上端部に開口部を更に画定し、前記軸方向通路が、前記開口部から前記ボルトヘッドを通って前記ボルトシャフトの前記シャンクへと延在する盲通路を備える、請求項1に記載の整形外科手術用器具。
【請求項4】
前記盲通路が、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部へと延在することなく、前記ボルトシャフトの前記シャンクへと延在する、請求項3に記載の整形外科手術用器具。
【請求項5】
前記内部表面が、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部の底面に開口部を更に画定し、前記軸方向通路が、前記開口部から前記ボルトシャフトへと延在する盲通路を備える、請求項1に記載の整形外科手術用器具。
【請求項6】
前記盲通路が、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部の前記底面の前記開口部から、前記ねじ付き端部を通って、前記ボルトヘッドへと延在することなく前記ボルトシャフトの前記シャンクへと延在する、請求項5に記載の整形外科手術用器具。
【請求項7】
前記軸方向通路が、前記ボルトシャフトの前記シャンク内に配置された内部チャンバを備える、請求項1に記載の整形外科手術用器具。
【請求項8】
前記内部チャンバが、前記ボルトヘッドへと、又は前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部へと延在しない、請求項7に記載の整形外科手術用器具。
【請求項9】
外科手術用器具と共に使用するための固定装置であって、前記固定装置が、
ボルトヘッドと、前記ボルトヘッドの底面から遠ざかって延在しているボルトシャフトと、を有する、外科手術用器具ボルトを備え、
前記ボルトシャフトが、(i)上に画定された複数のボルトねじ山を有するねじ付き端部と、(ii)前記ボルトヘッドと前記ねじ付き端部との間に配置されたシャンクと、(iii)前記ボルトシャフトの少なくとも一部分を通って延在する軸方向通路を画定している内部表面と、を備える、固定装置。
【請求項10】
前記内部表面が、前記底面の反対側の前記ボルトヘッドの上面における第1の開口部と、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部の底面における第2の開口部と、を更に画定し、前記軸方向通路が、前記外科手術用器具ボルトを完全に通って延在するように、前記軸方向通路が、前記第1の開口部から前記第2の開口部まで延在する、請求項9に記載の固定装置。
【請求項11】
前記内部表面が、前記ボルトヘッドの上端部に開口部を更に画定し、前記軸方向通路が、前記開口部から前記ボルトヘッドを通って前記ボルトシャフトの前記シャンクへと延在する盲通路を備える、請求項9に記載の固定装置。
【請求項12】
前記盲通路が、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部へと延在することなく、前記ボルトシャフトの前記シャンクへと延在する、請求項11に記載の固定装置。
【請求項13】
前記内部表面が、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部の底面に開口部を更に画定し、前記軸方向通路が、前記開口部から前記ボルトシャフトへと延在する盲通路を備える、請求項9に記載の固定装置。
【請求項14】
前記盲通路が、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部の前記底面の前記開口部から、前記ねじ付き端部を通って、前記ボルトヘッドへと延在することなく前記ボルトシャフトの前記シャンクへと延在する、請求項13に記載の固定装置。
【請求項15】
前記軸方向通路が、前記ボルトシャフトの前記シャンク内に配置された内部チャンバを備える、請求項9に記載の固定装置。
【請求項16】
前記内部チャンバが、前記ボルトヘッドへと、又は前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部へと延在しない、請求項15に記載の固定装置。
【請求項17】
患者の骨へと整形外科用人工関節を挿入するための整形外科手術用器具であって、前記整形外科手術用器具が、
嵌入プレートを有するハンドルと、
前記ハンドルから延在しているシャフトであって、前記シャフトが、ねじ付き端部と、前記ハンドルと前記ねじ付き端部との間に配置されたシャンクと、前記シャフトの少なくとも一部分を通って延在する軸方向通路を画定している内部表面と、を含む、シャフトと、を備える、整形外科手術用器具。
【請求項18】
前記内部表面が、前記ねじ付き端部の底面に開口部を更に画定し、前記軸方向通路が、前記開口部から前記シャフトへと延在する、請求項17に記載の整形外科手術用器具。
【請求項19】
前記軸方向通路が盲通路を備える、請求項18に記載の整形外科手術用器具。
【請求項20】
前記軸方向通路が、前記シャフトの前記シャンク内に配置された内部チャンバを備える、請求項17に記載の整形外科手術用器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、整形外科手術用器具に関し、より具体的には、整形外科手術用器具を整形外科用人工関節に固定するための外科手術用器具ボルトに関する。
【背景技術】
【0002】
関節形成術は、病変した生体関節及び/又は損傷した生体関節を、1種以上の整形外科用人工関節を含み得る人工関節に置き換える、周知の外科的処置である。例えば、股関節形成術の外科的処置では、患者の生体の股関節の臼状関節は、部分的又は全体的に人工股関節で置き換えられる。同様に、全膝関節形成術の外科的処置では、患者の生体膝関節は、人工膝関節によって部分的又は全体的に置き換えられる。
【0003】
患者の関節を置き換えるために使用され得る1つの種類の整形外科用人工関節は、セメントレス整形外科用人工関節として知られている。整形外科医は、整形外科用人工関節インサータを使用して患者の対応する骨に人工関節を篏入させることによって、患者の骨の解剖学的構造内へと人工関節を移植する。例えば、セメントレスの寛骨臼人工関節は、典型的には、患者の寛骨臼に移植されるように構成された、寛骨臼カップ外殻を含む。そうするために、整形外科医は、外殻が患者の周囲の骨の解剖学的構造へと十分に着座するまで、外殻が患者の寛骨臼に篏入するように整形外科用人工関節インサータを利用してもよい。更に、その他の種類のセメントレス整形外科用人工関節は、関連する整形外科手術用器具を使用して、同様の様式で患者の骨の解剖学的構造に移植されてもよい。
【0004】
典型的には、整形外科手術用人工関節は、嵌入前に整形外科用人工関節インサータ又はその他の整形外科手術用器具に固定される。そうするために、1種以上の外科手術用ボルトを使用して、整形外科用人工関節を整形外科用人工関節インサータに一時的に取り付けてもよい。しかしながら、外科手術用器具ボルト(複数可)によって呈されるボルト延伸の量に応じて、振動によって嵌入中にボルトが緩められる場合があるが、これによって、整形外科医がボルト(複数可)を繰り返し再度締めることを必要とする場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様によれば、整形外科用人工関節を患者の骨に挿入するための整形外科手術用器具は、本体と、本体を通して画定されたボルト通路と、を有する整形外科用人工関節インサータと、整形外科用人工関節インサータの本体のボルト通路内に受容されるように構成された外科手術用器具ボルトと、を含む。外科手術用器具ボルトは、ボルトヘッドと、ボルトヘッドの底面から遠ざかって延在するボルトシャフトと、を含む。ボルトシャフトは、整形外科用人工関節インサータの遠位端部から外に延在しているねじ付き端部と、ボルトヘッドとねじ付き端部との間に位置するシャンクと、ボルトシャフトの少なくとも一部分を通って延在する軸方向通路を画定している内部表面と、を含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、内部表面は、底面の反対側のボルトヘッドの上面における第1の開口部と、ボルトシャフトのねじ付き端部の底面における第2の開口部と、を更に画定する。このような実施形態では、軸方向通路が外科手術用器具ボルトを完全に通って延在するように、軸方向通路は、第1の開口部から第2の開口部へと延在する。
【0007】
あるいは、その他の実施形態では、内部表面は、ボルトヘッドの上端部に開口部を更に画定し、軸方向通路は、開口部からボルトヘッドを通ってボルトシャフトのシャンクへと延在する盲通路である。このような実施形態では、盲通路は、ボルトシャフトのねじ付き端部へと延在することなく、ボルトシャフトのシャンクへと延在してもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、内部表面は、ボルトシャフトのねじ付き端部の底面に開口部を更に画定し、軸方向通路は、開口部からボルトシャフトへと延在する盲通路である。このような実施形態では、盲通路は、ボルトシャフトのねじ付き端部の底面の開口部から、ねじ付き端部を通って、ボルトヘッドへと延在することなくボルトシャフトのシャンクへと延在する。
【0009】
加えて、いくつかの実施形態では、軸方向通路は、ボルトシャフトのシャンク内に配置された内部チャンバとして具体化される。このような実施形態では、内部チャンバは、ボルトヘッドへと、又はボルトシャフトのねじ付き端部へと延在しなくてもよい。
【0010】
別の態様によれば、外科手術用器具と共に使用するための固定装置は、ボルトヘッドと、ボルトヘッドの底面から遠ざかって延在しているボルトシャフトと、を有する、外科手術用器具ボルトを含む。ボルトシャフトは、上に画定された複数のボルトねじ山を有するねじ付き端部と、ボルトヘッドとねじ付き端部との間に配置されたシャンクと、ボルトシャフトの少なくとも一部分を通って延在する軸方向通路を画定している内部表面と、を含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、内部表面は、底面の反対側のボルトヘッドの上面における第1の開口部と、ボルトシャフトのねじ付き端部の底面における第2の開口部と、を更に画定する。このような実施形態では、軸方向通路は、軸方向通路が外科手術用器具ボルトを完全に通って延在するように、第1の開口部から第2の開口部へと延在する。
【0012】
あるいは、その他の実施形態では、内部表面は、ボルトヘッドの上端部に開口部を更に画定し、軸方向通路は、開口部からボルトヘッドを通ってボルトシャフトのシャンクへと延在する盲通路である。このような実施形態では、盲通路は、ボルトシャフトのねじ付き端部へと延在することなく、ボルトシャフトのシャンクへと延在してもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、内部表面は、ボルトシャフトのねじ付き端部の底面に開口部を更に画定し、軸方向通路は、開口部からボルトシャフトへと延在する盲通路である。このような実施形態では、盲通路は、ボルトシャフトのねじ付き端部の底面の開口部から、ねじ付き端部を通って、ボルトヘッドへと延在することなくボルトシャフトのシャンクへと延在する。
【0014】
加えて、いくつかの実施形態では、軸方向通路は、ボルトシャフトのシャンク内に配置された内部チャンバとして具体化される。このような実施形態では、内部チャンバは、ボルトヘッド内又はボルトシャフトのねじ付き端部へと延在しなくてもよい。
【0015】
更に別の態様によれば、整形外科用人工関節を患者の骨に挿入するための整形外科手術用器具は、嵌入プレートを有するハンドルと、ハンドルから延在するシャフトと、を含む。シャフトは、ねじ付き端部と、ハンドルとねじ付き端部との間に配置されたシャンクと、シャフトの少なくとも一部分を通って延在する軸方向通路を画定している内部表面と、を含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、内部表面は、ねじ付き端部の底面に開口部を更に画定し、軸方向通路は、開口部からシャフトへと延在する。このような実施形態では、軸方向通路は、盲通路として具体化されてもよい。あるいは、その他の実施形態では、軸方向通路は、シャフトのシャンク内に配置された内部チャンバとして具体化されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本明細書に記載される概念は、添付図面において、限定としてではなく、実例として示される。説明を簡略化及び明確化するため、図に示される要素は必ずしも縮尺どおりに描かれていない。更に、適切と考えられる場合には、対応する要素又は類似の要素を示すために各図間で参照符合が繰り返されている。詳細な説明は、具体的には、以下の図面を参照する。
【
図1】整形外科用人工関節インサータと、整形外科用人工関節を整形外科用人工関節インサータに固定するように構成された外科手術用器具ボルトと、を含む整形外科手術用器具の斜視図である。
【
図2】
図1の整形外科手術用器具の外科手術用器具ボルトの一実施形態の斜視図である。
【
図4】
図1の整形外科手術用器具の外科手術用器具ボルトの代替的実施形態の断面図である。
【
図5】
図1の整形外科手術用器具の外科手術用器具ボルトの別の代替的実施形態の断面図である。
【
図6】
図1の整形外科手術用器具の外科手術用器具ボルトの別の代替的実施形態の断面図である。
【
図7】整形外科用人工関節インサータと、整形外科用人工関節を整形外科用人工関節インサータに固定する前の、
図1の整形外科手術用器具の外科手術用器具ボルトの横断面図である。
【
図8】整形外科用人工関節が外科手術用器具ボルトを介して整形外科用人工関節インサータに固定された状態の、
図1の整形外科用人工関節インサータ及び整形外科手術用器具の外科用器具ボルトの横断面図である。
【
図9】患者の骨へと整形外科用人工関節を挿入するための別の整形外科手術用器具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示の概念には種々の改変及び代替的形態が考えられるが、その特定の実施形態を図面に例として示し、本明細書において詳細に記載する。しかしながら、本開示の概念を、開示される特定の形態に限定することは本開示の意図するところではなく、その逆に、その意図するところは、本開示並びに添付の「特許請求の範囲」に包含されるすべての改変物、均等物、及び代替物を網羅することにある点は、理解されるべきである。
【0019】
解剖学的参照を表す、前方、後方、内側、外側、上位、下位などの用語は、本明細書全体を通じて、本明細書において記載される整形外科手術用移植片又は人工関節及び外科手術用器具に関して、並びに患者の生体の解剖学的構造を参照して使用されてもよい。このような用語は、解剖学の研究及び整形外科学の分野のいずれにおいても十分に理解された意味を有する。記述されている説明及び「特許請求の範囲」におけるこのような解剖学的参照用語の使用は、特に明記しないかぎり、それらの十分に理解された意味と一貫性を有することが意図される。
【0020】
本明細書において「一実施形態」、「実施形態」、「例示的実施形態」などへの言及は、説明されるその実施形態が、特定の要素、構造、又は特徴を含み得るが、すべての実施形態が、その特定の要素、構造、又は特徴を必ずしも含むわけではないことを示す。更に、このような語句は、必ずしも同一の実施形態に言及するものではない。更に、特定の要素、構造、又は特徴がある実施形態に関連して説明される場合、このような要素、構造、又は特徴を他の実施形態と関連して実施することは、明示されるか否かによらず、当業者の知識の範囲内であると考えられる。付加的に、「少なくとも1つのA、B、及びC」の形態のリストに含まれる項目は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)、又は(A、B、及びC)を意味し得る点が理解されよう。同様に、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」の形態で列挙される項目は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)、又は(A、B、及びC)を意味し得る点が理解されよう。
【0021】
図面において、一部の構造的又は方法の要素を特定の配置及び/又は順序で示す場合がある。しかしながら、このような特定の配置及び/又は順序は、必要ではない場合もある点が理解されよう。むしろ、実施形態によっては、こうした要素は、説明図に示されるものとは異なる形態及び/又は順序で配置されてもよい。付加的に、特定の図に構造的又は方法の要素が含まれている場合、このような要素が全ての実施形態において必要であることを示唆するものではなく、実施形態によっては含まれなくてもよい、又はその他の要素と組み合わされてもよい。
【0022】
ここで
図1を参照すると、整形外科手術用器具100は、整形外科用人工関節インサータ102と、外科手術用器具ボルト104と、を含む。使用中、以下でより詳細に論じられるように、外科手術用器具ボルト104は、寛骨臼カップなどの整形外科用人工関節106を整形外科用人工関節インサータ102に固定して、患者の骨への整形外科用人工関節106の移植を容易にする上で有用である。そうするために、外科手術用器具ボルト104は、整形外科用人工関節インサータ102のボルト通路120を通して受容され、整形外科用人工関節106のねじ付き開口部108へとねじ込まれる。このように取り付けられると、整形外科医は、整形外科用人工関節106を患者の骨の解剖学的構造に整合させ、外科手術用マレット又は類似のツールを用いて整形外科用人工関節インサータ102の嵌入プレート114を衝突させることによって、整形外科用人工関節106を患者の骨に篏入させてもよい。
【0023】
以下でより詳細に論じられるように、外科手術用器具ボルト104は、外科手術用器具ボルト104によって呈されるボルト延伸の量を増加させるために、それを通して画定された軸方向通路224を含む。ボルト延伸の増加により、嵌入中に外科手術用器具ボルト104が緩む傾向、頻度、又は可能性が低減される。すなわち、ボルト延伸の増加により、外科手術用器具ボルト104は、外科手術用器具ボルト104のねじ山を緩めることなく、篏入中に引き起こされる振動力を吸収することができる。軸方向通路224を含むことは、整形外科用人工関節インサータ102及び整形外科用人工関節106と共に使用される典型的な外科手術用器具ボルトに対して外科手術用器具ボルト104の直径、長さ、又はねじ山ピッチを修正する必要なしに、外科手術用器具ボルト104のボルト延伸を増加させることを理解されたい。したがって、例示的実施形態では、外科手術用器具ボルト104は、その改変なしで、典型的な整形外科用人工関節インサータ及び整形外科用人工関節と共に使用されてもよい。当然のことながら、その他の実施形態では、外科手術用器具ボルト104はまた、整形外科用人工関節インサータ102と共に使用される典型的な整形外科用手術ボルトに対して、修正された直径、長さ、及び/又はねじ山ピッチを含んでもよい。
【0024】
整形外科用人工関節インサータ102は、外科手術用器具ボルトを使用して、整形外科用人工関節をインサータに固定する任意の種類の整形外科用人工関節インサータとして具体化されてもよい。例示的実施形態では、
図1に示すように、整形外科用人工関節インサータ102は、嵌入プレート114が一体的に又は別々に取り付けられた遠位端部112を有する湾曲した本体110を含む。嵌入プレート114は、整形外科用人工関節106の嵌入中に整形外科手術用マレット又は同様のツールからの嵌入を受容するための衝突面を提供するように、成形及びサイズ決定される。整形外科用人工関節インサータ102の本体110は、患者の解剖学的構造の周囲でのインサータ102の位置決めを可能にするように例示的に湾曲しているが、
図9に関して以下に記載される整形外科手術用インサータ900と同様に、整形外科用人工関節インサータ102は、実質的に直線状又はその他の場合では非湾曲である本体を有してもよい。
【0025】
整形外科用人工関節インサータ102の本体110はまた、ボルト通路120を画定する内部表面118を含む、遠位端部112の反対側の近位端部116を含む。ボルト通路120は、外科手術用器具ボルト104を受容するようにサイズ決定される。いくつかの実施形態では、内部表面118は、ねじ付きであってもよく、外科手術用器具ボルト104は、内部表面118へとねじ込まれてもよい。このような実施形態では、内部表面118のねじ山は、内部表面118を通ってねじ込まれた場合に、外科手術用器具ボルト104のねじ付き端部が、遠位端部112から、ボルト通路120から外に延在し、外科器具ボルト104は、中に保持されている間にボルト通路120内で自由に回転するようにサイズ決定される。しかしながら、その他の実施形態では、ボルト通路120は、ねじ付きでなくてもよい。
【0026】
ここで
図2及び
図3を参照すると、例示的な外科手術用器具ボルト104は、ボルトヘッド200と、ボルトヘッド200の底面204から遠ざかって延在するボルトシャフト202と、を含む。ボルトヘッド200はまた、ツール開口部208が画定される上面206を含む。ツール開口部208は、以下でより詳細に論じられるように、外科手術用器具ボルト104が整形外科用人工関節106へとねじ込まれることを可能にするために、対応するボルトツール(例えば、アレンレンチ)を受容するように成形される。当然ながら、その他の実施形態では、外科手術用器具ボルト104は、ツール開口部208を含まなくてもよく、このような実施形態では、ボルトヘッド200は、ボルトドライバなどの対応するツールを使用して、外科手術用器具ボルト104の整形外科用人工関節106へのねじ込みを容易にするように(例えば、六角形に)成形されてもよい。
【0027】
ボルトシャフト202は、ねじ付き端部210と、ボルトヘッド200とねじ付き端部210との間に位置するシャンク212と、を含む。
図3の例示的実施形態では、シャンク212は、ねじ付き端部210とは異なり、ねじ付きではない。しかしながら、その他の実施形態では、シャンク212はねじ付きであってもよく(例えば、ボルトシャフト202全体がねじ付きであってもよく)、このような実施形態では、シャンク212は、整形外科用人工関節106のねじ付き開口部108の嵌合ねじと係合しないボルトシャフト202の区分に対応している。
【0028】
ボルトシャフト202はまた、ボルトシャフト202の少なくともシャンク212を通って延在する軸方向通路224を画定する内部表面222を含む。軸方向通路224がボルトシャフト202のシャンク212を通って延在するため、シャンク212の断面積を低減し、こうすることで外科手術用器具ボルト104のボルト延伸が増加することを理解されたい。
【0029】
図2及び
図3の例示的実施形態では、軸方向通路224は、ボルトシャフト202を完全に通って延在する。すなわち、内部表面222は、ボルトヘッド200の上面206上の上部開口部230(例示的にツール開口部208の内部にある)、及びねじ付き端部210の底面234上の底部開口部232を更に画定する。軸方向通路224は、上部開口部230から、シャンク212及びねじ付き端部210を通って、底部開口部232へと延在する。
【0030】
その他の実施形態では、軸方向通路224は、ボルトシャフト202を完全に通って延在しない盲通路として具体化されてもよい。例えば、
図4に示すように、軸方向通路224は、ボルトヘッド200の上面206の上部開口部230からシャンク212を通って延在し、それを通って延在することなく、ねじ付き端部210の近くで終端する。したがって、
図4の実施形態では、軸方向通路224は、上部開口部230を含むが、ねじ付き端部210の底面234に底部開口部232を含まない。
【0031】
あるいは、
図5に示すように、軸方向通路224は、ねじ付き端部210の底面234の底部開口部232からねじ付き端部210及びシャンク212を通って延在する盲通路として具体化されてもよく、それを通って延在することなくボルトヘッド200のすぐ下で終端する。したがって、
図5の実施形態では、軸方向通路224は、底部開口部232を含むが、ボルトヘッド200の上面206に上部開口部230を含まない。
【0032】
その他の実施形態では、
図6に示すように、軸方向通路224は、ボルトシャフト202のシャンク212内に配置された内部チャンバとして具体化されてもよい。このような実施形態では、軸方向通路224は、上部開口部230又は底部開口部232を含まない。むしろ、軸方向通路224は、シャンク212内に封止された空隙を形成する。
【0033】
ここで
図7及び
図8を参照すると、使用中、整形外科医は、
図7に示されるように、外科手術用器具ボルト104を整形外科用人工関節インサータ102のボルト通路120へと挿入することによって、整形外科用人工関節106を整形外科用人工関節インサータ102に固定してもよい。外科手術用器具ボルト104は、外科手術用器具ボルト104のねじ付き端部210がボルト通路120から外に延在するように、ボルト通路120内に位置付けられる。内部表面118がねじ付きである実施形態では、外科手術用器具ボルト104は、シャンク212がねじ付き内部表面118を通って延在し、外科手術用器具ボルト104のねじ付き端部210がボルト通路120から延在するまで、ボルト通路120へとねじ込まれる。次に、整形外科医は、
図8に示されるように、整形外科用人工関節インサータ102のねじ付き開口部108へと外科手術用器具ボルト104をねじ込んで、整形外科用人工関節インサータ102を整形外科用人工関節インサータ102上に固定してもよい。このように固定されると、整形外科医は、整形外科用人工関節106が適切に着座するまで整形外科用人工関節インサータ102の嵌入プレート114を繰り返し衝突させることによって、整形外科用人工関節106を患者の骨の解剖学的構造に位置付け、整形外科用人工関節106を患者の骨へと篏入させることができる。
【0034】
整形外科用人工関節106は、例示的に、寛骨臼カップ人工関節として示されているが、外科手術用器具ボルト104は、それらの人工関節を整形外科用人工関節インサータ102又はその他の人工関節インサータに固定するためにその他の種類の人工関節と共に使用されてもよいことを、理解されたい。更に、外科手術用器具ボルト104は、外科手術用ツールを、関連する整形外科用インサータ、インパクタ、又はその他の外科手術用器具に固定するために、整形外科用ブローチなどの外科手術用ツールと共に使用されてもよい。更に、外科手術用器具ボルト104は、整形外科用人工関節インサータ102以外のその他の種類の整形外科手術用器具と共に使用されてもよいことを、理解されたい。すなわち、外科手術用器具ボルト104は、典型的なボルトによって典型的に呈されるボルト延伸を改善し、それによって緩む可能性を低減するために、振動力によって緩められ得るこのようなボルトを置き換えるための任意の整形外科手術用器具に有用である場合がある。
【0035】
ここで
図9を参照すると、外科手術用器具ボルト104に関して上述した軸方向通路224を含むことは、このような整形外科手術用器具の固定を改善するための、使用中に衝撃又は振動力に曝露されるその他の整形外科手術用器具に適用可能であり得ることを理解されたい。例えば、
図9に示すように、整形外科用人工関節インサータ900の別の実施形態は、ハンドル902と、ハンドル902の底面906から延在しているシャフト904と、を含む。シャフト904は、ねじ付き端部908と、ねじ付き端部908とハンドル902との間に配置されたシャンク910と、を含む。ねじ付き端部908は、外科手術用器具ボルトを使用せずに、整形外科用人工関節106などの対応する整形外科用人工関節に直接ねじ込まれるように構成されている。したがって、整形外科用人工関節インサータ900は、ねじ付き端部908を整形外科用人工関節の対応するねじ付き開口部にねじ込むことによって、整形外科用人工関節に取り付けられ得る。このように取り付けられると、整形外科医は、整形外科用人工関節を患者の骨の解剖学的構造に整合させて、ハンドル902に衝突させることによって、整形外科用人工関節を患者の骨に篏入させてもよい。
【0036】
嵌入中の整形外科用人工関節インサータ900及び整形外科用人工関節が緩む可能性を低減するために、整形外科用人工関節インサータ900のシャフト904は、ねじ付き端部908の端部916上の開口部914と、開口部914からシャフト904へと延在する軸方向通路918を画定する内部表面912と、を含む。上述の外科手術用器具ボルト104と同様に、軸方向通路918は、シャフト904のシャンク910を通って延在する。したがって、シャンク910の断面積は低減され、ねじ付き端部908のボルト延伸を増加させ、ねじ付き端部908が嵌入中に緩む可能性を低減する。
【0037】
図9の整形外科手術用器具は、整形外科用人工関節インサータとして具体化されているが、その他の実施形態では、
図9の整形外科手術用器具がその他の種類の整形外科手術用器具として具体化されてもよいことを理解されたい。すなわち、例示的な軸方向通路918は、ねじ付き端部を有する任意のその他の整形外科手術用器具に組み込まれて、そのねじ付き端部のボルト延伸を改善し、使用中の整形外科手術用器具が緩む可能性を低減し得る。
【0038】
図面及び前述の説明において特定の例示的実施形態を詳細に説明したが、このような例示及び説明は、その性質上、あくまで例示的なものであって限定的なものとは見なすべきではなく、あくまで例示的実施形態を示して説明したものにすぎず、本開示の趣旨の範囲内に含まれる全ての変更及び改変が保護されることが所望される、と理解される。
【0039】
本開示は、本明細書において記載される方法、機器、及びシステムの種々の特徴に基づく複数の利点を有するものである。本開示の方法、機器、及びシステムの代替的実施形態は、説明される特徴の全てを含むわけではないが、依然として、こうした特徴の利点のうちの少なくとも一部から利益を享受するものであることに、留意されよう。当業者であれば、本発明の特徴のうちの1つ以上を組み込む、添付の「特許請求の範囲」において定義される本開示の趣旨及び範囲に包含される方法、機器、及びシステムを独自に容易に実施することが可能である。
【0040】
〔実施の態様〕
(1) 患者の骨へと整形外科用人工関節を挿入するための整形外科手術用器具であって、前記整形外科手術用器具が、
本体と、前記本体を通して画定されたボルト通路と、を有する、整形外科用人工関節インサータと、
前記整形外科用人工関節インサータの前記本体の前記ボルト通路内に受容されるように構成された外科手術用器具ボルトであって、前記外科手術用器具ボルトが、ボルトヘッドと、前記ボルトヘッドの底面から遠ざかって延在しているボルトシャフトと、を備え、前記ボルトシャフトが、(i)前記整形外科用人工関節インサータの遠位端部から外に延在しているねじ付き端部と、(ii)前記ボルトヘッドと前記ねじ付き端部との間に位置するシャンクと、(iii)前記ボルトシャフトの少なくとも一部分を通って延在する軸方向通路を画定している内部表面と、を備える、外科手術用器具ボルトと、を備える、整形外科手術用器具。
(2) 前記内部表面が、前記底面の反対側の前記ボルトヘッドの上面における第1の開口部と、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部の底面における第2の開口部と、を更に画定し、前記軸方向通路が、前記外科手術用器具ボルトを完全に通って延在するように、前記軸方向通路が、前記第1の開口部から前記第2の開口部まで延在する、実施態様1に記載の整形外科手術用器具。
(3) 前記内部表面が、前記ボルトヘッドの上端部に開口部を更に画定し、前記軸方向通路が、前記開口部から前記ボルトヘッドを通って前記ボルトシャフトの前記シャンクへと延在する盲通路を備える、実施態様1に記載の整形外科手術用器具。
(4) 前記盲通路が、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部へと延在することなく、前記ボルトシャフトの前記シャンクへと延在する、実施態様3に記載の整形外科手術用器具。
(5) 前記内部表面が、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部の底面に開口部を更に画定し、前記軸方向通路が、前記開口部から前記ボルトシャフトへと延在する盲通路を備える、実施態様1に記載の整形外科手術用器具。
【0041】
(6) 前記盲通路が、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部の前記底面の前記開口部から、前記ねじ付き端部を通って、前記ボルトヘッドへと延在することなく前記ボルトシャフトの前記シャンクへと延在する、実施態様5に記載の整形外科手術用器具。
(7) 前記軸方向通路が、前記ボルトシャフトの前記シャンク内に配置された内部チャンバを備える、実施態様1に記載の整形外科手術用器具。
(8) 前記内部チャンバが、前記ボルトヘッドへと、又は前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部へと延在しない、実施態様7に記載の整形外科手術用器具。
(9) 外科手術用器具と共に使用するための固定装置であって、前記固定装置が、
ボルトヘッドと、前記ボルトヘッドの底面から遠ざかって延在しているボルトシャフトと、を有する、外科手術用器具ボルトを備え、
前記ボルトシャフトが、(i)上に画定された複数のボルトねじ山を有するねじ付き端部と、(ii)前記ボルトヘッドと前記ねじ付き端部との間に配置されたシャンクと、(iii)前記ボルトシャフトの少なくとも一部分を通って延在する軸方向通路を画定している内部表面と、を備える、固定装置。
(10) 前記内部表面が、前記底面の反対側の前記ボルトヘッドの上面における第1の開口部と、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部の底面における第2の開口部と、を更に画定し、前記軸方向通路が、前記外科手術用器具ボルトを完全に通って延在するように、前記軸方向通路が、前記第1の開口部から前記第2の開口部まで延在する、実施態様9に記載の固定装置。
【0042】
(11) 前記内部表面が、前記ボルトヘッドの上端部に開口部を更に画定し、前記軸方向通路が、前記開口部から前記ボルトヘッドを通って前記ボルトシャフトの前記シャンクへと延在する盲通路を備える、実施態様9に記載の固定装置。
(12) 前記盲通路が、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部へと延在することなく、前記ボルトシャフトの前記シャンクへと延在する、実施態様11に記載の固定装置。
(13) 前記内部表面が、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部の底面に開口部を更に画定し、前記軸方向通路が、前記開口部から前記ボルトシャフトへと延在する盲通路を備える、実施態様9に記載の固定装置。
(14) 前記盲通路が、前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部の前記底面の前記開口部から、前記ねじ付き端部を通って、前記ボルトヘッドへと延在することなく前記ボルトシャフトの前記シャンクへと延在する、実施態様13に記載の固定装置。
(15) 前記軸方向通路が、前記ボルトシャフトの前記シャンク内に配置された内部チャンバを備える、実施態様9に記載の固定装置。
【0043】
(16) 前記内部チャンバが、前記ボルトヘッドへと、又は前記ボルトシャフトの前記ねじ付き端部へと延在しない、実施態様15に記載の固定装置。
(17) 患者の骨へと整形外科用人工関節を挿入するための整形外科手術用器具であって、前記整形外科手術用器具が、
嵌入プレートを有するハンドルと、
前記ハンドルから延在しているシャフトであって、前記シャフトが、ねじ付き端部と、前記ハンドルと前記ねじ付き端部との間に配置されたシャンクと、前記シャフトの少なくとも一部分を通って延在する軸方向通路を画定している内部表面と、を含む、シャフトと、を備える、整形外科手術用器具。
(18) 前記内部表面が、前記ねじ付き端部の底面に開口部を更に画定し、前記軸方向通路が、前記開口部から前記シャフトへと延在する、実施態様17に記載の整形外科手術用器具。
(19) 前記軸方向通路が盲通路を備える、実施態様18に記載の整形外科手術用器具。
(20) 前記軸方向通路が、前記シャフトの前記シャンク内に配置された内部チャンバを備える、実施態様17に記載の整形外科手術用器具。
【国際調査報告】