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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-13
(54)【発明の名称】ドアベル通信システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 13/196 20060101AFI20230306BHJP
【FI】
G08B13/196
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022540694
(86)(22)【出願日】2020-12-30
(85)【翻訳文提出日】2022-08-23
(86)【国際出願番号】 US2020067594
(87)【国際公開番号】W WO2021138513
(87)【国際公開日】2021-07-08
(31)【優先権主張番号】62/956,909
(32)【優先日】2020-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522260506
【氏名又は名称】スカイベル テクノロジーズ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スカリシ、ジョセフ、フランク
【テーマコード(参考)】
5C084
【Fターム(参考)】
5C084AA02
5C084AA08
5C084DD11
5C084DD87
5C084GG03
5C084HH08
(57)【要約】
電子ドアベルは、筐体、訪問者検出システム、バッテリ、及びバッテリ・アクセス・ドアを含むことができる。訪問者検出システムは、筐体に結合され、ボタン、カメラ、マイクロホン、及び動き検出器のうちの少なくとも1つを含んでもよい。バッテリは、筐体に摺動可能に結合され且つ訪問者検出システムに電気的に結合されてもよく、バッテリ・アクセス・ドアは、筐体の外面に沿って位置してもよい。いくつかの実施例では、バッテリ・アクセス・ドアは、閉位置と開位置との間を移動することにより、バッテリが筐体に摺動可能に結合できるように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に結合された訪問者検出システムであって、ボタン、カメラ、マイクロホン、及び動き検出器のうちの少なくとも1つを備える訪問者検出システムと、
前記筐体に摺動可能に結合され且つ前記訪問者検出システムに電気的に結合されたバッテリと、
前記筐体の外面に沿って位置するバッテリ・アクセス・ドアであって、閉位置と開位置との間を移動することにより、前記バッテリが前記筐体に摺動可能に結合できるように構成されたバッテリ・アクセス・ドアと、を備える電子ドアベル。
【請求項2】
前記バッテリ・アクセス・ドアが前記閉位置と前記開位置との間を移動するとき、前記バッテリ・アクセス・ドアは前記筐体に対して旋回する、請求項1に記載の電子ドアベル。
【請求項3】
前記バッテリ・アクセス・ドアは、前記筐体の側面に対して旋回する、請求項2に記載の電子ドアベル。
【請求項4】
前記バッテリ・アクセス・ドアは、前記筐体の底面に沿って位置する、請求項2に記載の電子ドアベル。
【請求項5】
前記バッテリ・アクセス・ドアを通って延びるねじをさらに備え、前記ねじは、前記筐体に螺合することにより前記バッテリ・アクセス・ドアを前記閉位置に固定するように構成されている、請求項1に記載の電子ドアベル。
【請求項6】
前記バッテリ・アクセス・ドアは、前記訪問者検出システムを前記バッテリに電気的に結合するように構成された導電性パッドを含む、請求項5に記載の電子ドアベル。
【請求項7】
前記導電性パッドは、負端子を備える、請求項6に記載の電子ドアベル。
【請求項8】
前記バッテリ・アクセス・ドアは、一対の磁石を含む、請求項6に記載の電子ドアベル。
【請求項9】
前記ねじは、前記一対の磁石の間に位置する、請求項8に記載の電子ドアベル。
【請求項10】
前記バッテリ・アクセス・ドアは、前記バッテリ・アクセス・ドアの外面に沿って位置するバッテリ指示記号を含む、請求項1に記載の電子ドアベル。
【請求項11】
前記筐体に結合され且つ前記バッテリに電気的に結合された発光体をさらに備える、請求項1に記載の電子ドアベル。
【請求項12】
前記発光体は、前記訪問者検出システムが訪問者の存在の指示を検出するのに応答して照明するように構成されている、請求項11に記載の電子ドアベル。
【請求項13】
前記電子ドアベルに通信可能に結合された遠隔コンピューティング・デバイスをさらに備え、前記遠隔コンピューティング・デバイスは、モバイル・アプリケーションを実行するように構成されている、請求項1に記載の電子ドアベル。
【請求項14】
前記モバイル・アプリケーションは、バッテリ寿命の指示を提供するように構成されている、請求項13に記載の電子ドアベル。
【請求項15】
前記カメラは、前記訪問者検出システムが訪問者の存在の指示を検出するのに応答して前記訪問者を撮像するように構成されている、請求項1に記載の電子ドアベル。
【請求項16】
前記筐体の前面上に位置するタッチ・パッドをさらに備え、前記タッチ・パッドは、前記ボタンを備える、請求項1に記載の電子ドアベル。
【請求項17】
前記バッテリ・アクセス・ドアは、摩擦ばめによって前記筐体に結合されることにより前記バッテリ・アクセス・ドアを前記閉位置に固定するように構成されている、請求項1に記載の電子ドアベル。
【請求項18】
前記バッテリの外面に沿って位置する充電ポートをさらに備える、請求項1に記載の電子ドアベル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される様々な実施例は、ドアベルに関する。特定の実施例は、バッテリを含むドアベルに関する。
【背景技術】
【0002】
ドアベルによって、ドアなどの入口点の外側に位置する人は、外側の誰かが内側の誰かと話したいということを入口点の内側の人に気づかせることができる。ドアベルは、家、オフィス、住居、倉庫、建物、又は構造物のフロント・ドア、サイド・ドア、又はバック・ドアなどのドアの近くに位置するボタンを含むことがある。ドアベルは、部分的に囲まれたエリアへのゲート又は他の入口の近くで使用されることがある。ドアベルを押すと、チャイムやその他の警報音が発せられることがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、電子ドアベルを含み、いくつかの実施例では、電子ドアベルは、筐体及び筐体に結合された訪問者検出システムを備える。訪問者検出システムは、ボタン、カメラ、マイクロホン、及び動き検出器のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実施例では、電子ドアベルは、筐体に摺動可能に結合され且つ訪問者検出システムに電気的に結合されたバッテリをさらに備える。電子ドアベルはまた、筐体の外面に沿って位置するバッテリ・アクセス・ドアを含んでもよく、ここで、バッテリ・アクセス・ドアは、閉位置と開位置との間を移動することにより、バッテリが筐体に摺動可能に結合できるように構成されている。
【0004】
バッテリ・アクセス・ドアが閉位置と開位置との間を移動するとき、バッテリ・アクセス・ドアは筐体に対して旋回してもよい。いくつかの実施例では、バッテリ・アクセス・ドアは、筐体の側面に対して旋回する。バッテリ・アクセス・ドアは、筐体の底面に沿って位置してもよい。
【0005】
いくつかの実施例では、電子ドアベルは、バッテリ・アクセス・ドアを通って延びるねじをさらに備え、ここで、ねじは、筐体に螺合することによりバッテリ・アクセス・ドアを閉位置に固定するように構成されている。バッテリ・アクセス・ドアは、訪問者検出システムをバッテリに電気的に結合するように構成された導電性パッドを含んでもよい。いくつかの実施例では、導電性パッドは、負端子を備える。バッテリ・アクセス・ドアは、また、一対の磁石を含んでもよく、ねじは、一対の磁石の間に位置してもよい。いくつかの実施例では、バッテリ・アクセス・ドアは、バッテリ・アクセス・ドアの外面に沿って位置するバッテリ指示記号を含む。
【0006】
電子ドアベルは、筐体に結合され且つバッテリに電気的に結合された発光体を含んでもよい。いくつかの実施例では、発光体は、訪問者検出システムが訪問者の存在の指示を検出するのに応答して照明するように構成されている。電子ドアベルはまた、電子ドアベルに通信可能に結合された遠隔コンピューティング・デバイスを含んでもよく、ここで、遠隔コンピューティング・デバイスは、モバイル・アプリケーションを実行するように構成されている。いくつかの実施例では、モバイル・アプリケーションは、バッテリ寿命の指示を提供するように構成されている。
【0007】
カメラは、訪問者検出システムが訪問者の存在の指示を検出するのに応答して訪問者を撮像するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、電子ドアベルは、筐体の前面上に位置するタッチ・パッドを含み、ここで、タッチ・パッドは、ボタンを備える。
【0008】
バッテリ・アクセス・ドアは、摩擦ばめによって筐体に結合されることによりバッテリ・アクセス・ドアを閉位置に固定するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、電子ドアベルは、バッテリの外面に沿って位置する充電ポートをさらに備える。
【0009】
これら及び他の特徴、態様、及び利点を、図面を参照して以下に説明する。図面は、本発明を例示することが意図されており、限定するものではない。図面において、同様の参照符号は、類似の実施例を通して一貫して対応する特徴を示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】一実施例による電子ドアベルの正面図である。
図1B】一実施例による電子ドアベルの正面図である。
図2A】一実施例による電子ドアベルの斜視図である。
図2B】一実施例による電子ドアベルの斜視図である。
図3A】一実施例による、バッテリ・アクセス・ドアを開位置に有する電子ドアベルの斜視図である。
図3B】一実施例による、バッテリ・アクセス・ドアを開位置に有する電子ドアベルの斜視図である。
図4A】一実施例による、バッテリが部分的に挿入された電子ドアベルを示す図である。
図4B】一実施例による、バッテリが部分的に挿入された電子ドアベルを示す図である。
図5A】一実施例による電子ドアベルのバッテリを示す図である。
図5B】一実施例による電子ドアベルのバッテリを示す図である。
図5C】一実施例による電子ドアベルのバッテリを示す図である。
図6A】一実施例による電子ドアベルの内側のバッテリの斜視図である。
図6B】一実施例による電子ドアベルの内側のバッテリの斜視図である。
図7A】一実施例による、遠隔コンピューティング・デバイスに通信可能に結合された電子ドアベルを示す図である。
図7B】一実施例による、遠隔コンピューティング・デバイスに通信可能に結合された電子ドアベルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
特定の実施例及び実例が以下に開示されるが、本発明の主題は、具体的に開示された実施例を越えて、他の代替実施例及び/又は使用、並びにそれらの変形例及び均等物へ及ぶ。したがって、本明細書に添付の特許請求の範囲は、以下に説明する特定の実施例のいずれによっても限定されない。例えば、本明細書に開示される任意の方法又はプロセスでは、方法又はプロセスの作用又は動作は、任意の好適なシーケンスで行われてもよく、任意の特定の開示されたシーケンスに必ずしも限定されない。様々な動作は、特定の実施例を理解するのに有用であり得る様式で、順番に複数の離散的な動作として説明され得るが、説明の順序は、これらの動作が順序に依存することを暗示すると解釈されるべきではない。さらに、本明細書に説明される構造、システム、及び/又はデバイスは、統合された構成要素として又は別個の構成要素として具現化され得る。
【0012】
様々な実施例を比較する目的で、これらの実施例の特定の態様及び利点が説明される。必ずしも全てのそのような態様又は利点が、任意の特定の実施例によって達成されるわけではない。したがって、例えば、様々な実施例は、本明細書で教示又は示唆されるような他の態様又は利点を必ずしも達成することなく、本明細書で教示される1つの利点又は利点の群を達成又は最適化するように実施されてもよい。
【0013】
図1A及び図1Bは、電子ドアベル10a、10b(総称して「10」)の正面図を示す。いくつかの実施例では、電子ドアベル10は、筐体12に結合された訪問者検出システム14を含む。訪問者検出システム14は、図1Aに例示されるように、筐体12の複数の領域に位置する複数の構成要素を備えてもよい。訪問者検出システム14は、ボタン16、カメラ18、マイクロホン、及び動き検出器22のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実施例では、動き検出器22は、受動赤外線(「PIR」)センサである。いくつかの実施例では、カメラ18は、動き検出器としても作用する。ボタン16、カメラ18、及び動き検出器22について、図6A及び図6Bを参照して以下でより詳細に論じる。
【0014】
図1A及び図1Bはまた、いくつかの実施例では、電子ドアベル10がタッチ・パッド54を含むことを例示する。タッチ・パッド54は、図1A及び図1Bに示されるように、筐体12の前面56上に位置してもよい。タッチ・パッド54は、筐体12の側面(及び/又は複数の側面)など、筐体12上の他の位置に配置されてもよい。いくつかの実施例では、タッチ・パッド54は、ボタン16を含む。
【0015】
図2A及び図2Bは、バッテリ・アクセス・ドア26を含む電子ドアベル10の底面斜視図を示す。いくつかの実施例では、バッテリ・アクセス・ドア26は、図2Aに例示されるように、バッテリ・アクセス・ドア26の外面42上に位置するバッテリ指示記号40を含む。バッテリ・アクセス・ドア26は、図2Bに例示されるように、バッテリ指示記号40を含まなくてもよい。
【0016】
バッテリ・アクセス・ドア26はまた、ねじ32を含んでもよい。多くの実施例では、ねじ32は、バッテリ・アクセス・ドア26を通って延びてアクセス・ドア26を筐体12へ閉位置において螺合する。バッテリ・アクセス・ドア26は、ねじ32を外してアクセス・ドア26を筐体12に対して旋回させることによって開けてもよい。いくつかの実施例では、バッテリ・アクセス・ドア26は、アクセス・ドア26と筐体12との間の摩擦ばめによって閉位置に保持される。このような実施例では、アクセス・ドア26は、筐体12に対して「スナップ」開閉し、ねじ32というよりもむしろ張力を使用して、バッテリ・アクセス・ドア26を筐体12に結合する。図2A及び図2Bに示されるように、いくつかの実施例では、バッテリ・アクセス・ドアは、電子ドアベル10の下部に位置する。さらに論じるように、バッテリ・アクセス・ドア26は、筐体12の異なる部分に沿って位置してもよい。バッテリ・アクセス・ドア26はまた、筐体12の複数の側面及び/又は表面にわたって延びてもよい。例えば、バッテリ・アクセス・ドア26は、筐体12の角に位置し、それによって、側面の一部及び底面の一部を覆うことができる。
【0017】
図3A及び図3Bは、電子ドアベル10の追加の底部斜視図を例示し、バッテリ・アクセス・ドア26を開位置に示す。図3Aに示されるように、バッテリ・アクセス・ドア26は、ドア26が筐体12に対して揺動(旋回)開閉することを可能にする1つの縁辺に沿うヒンジを含んでもよい。いくつかの実施例では、ヒンジは、図3A及び図3Bに示される縁辺とは反対側の縁辺に沿って位置する。バッテリ・アクセス・ドア26はまた、アクセス・ドア26の上縁辺から下方へ揺動することによって、又はアクセス・ドア26の下縁辺から上方へ揺動することによって開けてもよい。
【0018】
バッテリ・アクセス・ドア26はまた、図3Aに示されるように一対の磁石38と、図3A及び図3Bの両方に示されるよう導電性パッド34とを含んでもよい。いくつかの実施例では、一対の磁石38は、ねじ32の両側に位置するが、バッテリ・アクセス・ドア26を電子ドアベル10の筐体12に結合するために、ねじと共に使用される。一対の磁石38はまた、電気を通すなど、導通経路を兼ねてもよい。いくつかの実施例では、一対の磁石38は、図3Bに示されるように、含まれない。導電性パッド34は、負端子36であってもよく、示されるように電子ドアベル10の内側に位置するバッテリ24に接触することが意図されてもよい。図3A及び図3Bはまた、バッテリ・アクセス・ドア26が、電子ドアベル10の底面30に沿って位置してもよいことを示す。
【0019】
図4A及び図4Bは、バッテリ24が部分的に挿入された電子ドアベル10の側面斜視図を示す。バッテリ24は、電子ドアベル10の底面30から突出して示されているが、いくつかの実施例では、バッテリ24はドアベル10の側面28を通って電子ドアベル10内へ挿入される。その場合、バッテリ・アクセス・ドア26はまた、電子ドアベル10の側面28に沿って位置し、バッテリ24の横方向挿入を可能にする大きさとなるであろう。図4A及び図4Bはまた、バッテリ24の底部に(電子ドアベル10に対して)位置する負端子36も示す。いくつかの実施例では、負端子36は、バッテリ24の上部、したがって、電子ドアベル10の上部付近に位置する。
【0020】
図5A図5B、及び図5Cは、電子ドアベル10のバッテリ24のいくつかの実施例を示す。図5A図5Cに示されるように、いくつかの実施例では、バッテリ24は、正端子37及び負端子36を含む。バッテリ24は、リチウムイオン、アルカリ性、及び任意の他の適切なタイプを含むがこれらに限定されない、任意のタイプの好適なバッテリを含んでもよい。いくつかの実施例では、バッテリ24は、高さ約122mm、幅約32mm、及び厚さ約8.5mmである。バッテリ24は、本開示において図示されていない又は明示的に論じられない実施例を含む電子ドアベル10と互換性を有するために、任意の他の寸法を有してもよい。
【0021】
多くの実施例では、バッテリ24は充電式である。図5Cは、バッテリ24の側面図を示し、バッテリ24の側面上に位置する充電ポート58を含む。充電ポート58は、バッテリ24上の任意の位置に配置されてもよい。いくつかの実施例では、充電ポート58は、MicroUSB接続を受けるように構成されている。充電ポート58は、USB、USB-C、照明ケーブルなどの他のタイプの接続を受けるように構成されてもよい。
【0022】
図6A及び図6Bは、電子ドアベル10の内側のバッテリ24の概略の斜視図を示して、筐体12のサイズと比較したバッテリ24のサイズを例示する。電子ドアベル10の筐体12は、高さ約135mm、幅約42mmであり、約35.5mmの厚さを有してもよい。厚さ約35.5mmのうち、約20.5mmは、バッテリ24を収容する筐体12の領域を備えてもよい。
【0023】
図6A及び図6Bはまた、ボタン16、カメラ18、及び動き検出器22を含む。前述したように、ボタン16は、図6A及び図6Bに示されるように、筐体12の前面56上に位置するタッチ・パッド54内へ統合されてもよい。ボタン16は、タッチ・パッド54上の任意の位置に配置されてもよく、及び/又はタッチ・パッド54の実質的に全面を構成してもよい。いくつかの実施例では、ボタン16をタッチ及び/又は押すことで、チャイムを起動する。ボタン16をタッチ及び/又は押すことで、また、(図7A及び図7Bに示される)ユーザの遠隔コンピューティング・デバイス46など、ユーザへ警報を送ることを開始してもよい。
【0024】
いくつかの実施例では、カメラ18は、図6A及び図6Bに示されるように、電子ドアベル10の上部へ向かって位置する。カメラ18は、カメラ18がドアベル10の周囲の領域を見ることを可能にするような電子ドアベル10の筐体12上の中央、底部、又は他の任意の位置へ向かって配置されてもよい。いくつかの実施例では、カメラ18は、訪問者の存在が検出されると、訪問者を撮像するように構成されている。画像は静止画又はビデオでもよい。いくつかの実施例では、訪問者が検出されるとユーザの遠隔コンピューティング・デバイス46へ送られた警報は、訪問者の画像を含む。先に論じたように、カメラ18は、また、動き検出器として作用してもよい。
【0025】
いくつかの実施例では、電子ドアベル10は、専用の動き検出器22を有する。動き検出器は、PIRセンサ又は任意の他の好適なタイプの動き検出器であってもよい。筐体12の底部近くに位置することが示されているが、動き検出器22は、中央、上部近くなどを含む、筐体12に沿う任意の位置に配置されてもよい。いくつかの実施例では、動き検出器22は、図6Bに例示されるように、タッチ・パッド54内へ統合される。動き検出器22は、電子ドアベル10が、動き検出器22によって動きが検出されると警報を遠隔コンピューティング・デバイス46へ送るように、遠隔コンピューティング・デバイス46と通信可能に結合されてもよい。動き検出器22を起動することで(例えば、動きを感知することを介して)、また、カメラ18が、動き検出器22が動きを感知すると実質的に同時に又は感知した直後に、撮像するように、カメラ18を起動してもよい。
【0026】
電子ドアベル10は、また、マイクロホン(図示せず)を含んでもよい。いくつかの実施例では、マイクロホンは、音検出、例えば、訪問者によるノイズを検出することによって訪問者の存在を検出するために使用される。マイクロホンは、動き検出器22へと同様にカメラ18に通信可能に結合されてもよく、ここで、カメラ18は、マイクロホンによって音が検出されると、撮像するように構成されている。マイクロホンはまた、例えば、訪問者と電子ドアベル10から遠隔に位置する他の人との間の通信を容易にするために使用されてもよい。
【0027】
図7A及び図7Bは、電子ドアベル10に通信可能に結合された遠隔コンピューティング・デバイス46を例示する。先に論じたように、遠隔コンピューティング・デバイス46は、例えば、カメラ18、動き検出器22、ボタン16、及びマイクロホンのうちの少なくとも1つを使用することによって、ドアベル10の周囲の領域を監視するために、電子ドアベル10と共に使用されてもよい。いくつかの実施例では、遠隔コンピューティング・デバイス46は、モバイル・アプリケーション48を備える。モバイル・アプリケーション48は、カメラ18によって撮られた画像などの、電子ドアベル10からの警報を表示するように構成されてもよい。モバイル・アプリケーション48はまた、バッテリ寿命の指示50を表示してもよい。いくつかの実施例では、指示50は、バッテリ24に残っているバッテリ寿命の量をパーセントとして備える。指示50はまた、時間の量として量を備えてもよく、例えば、指示50は、12時間が、バッテリが再充電される必要があるまで残っていることを示してもよい。
【0028】
いくつかの実施例では、電子ドアベル10は、少なくとも1つの発光体を含む。少なくとも1つの発光体は、上面、底面、側面、及び前面を含む、ドアベル10の筐体12上の任意の位置に配置されてもよい。少なくとも1つの発光体は、動き検出器22、ボタン16、及びマイクロホンのうちの少なくとも1つに通信可能に結合されてもよく、それによって、少なくとも1つの発光体は、訪問者が検出されると照明する。検出は、動きの検出、ボタン押下、及び音の検出を含むが、限定されない。少なくとも1つの発光体は、ユーザがモバイル・アプリケーション48を介して遠隔で少なくとも1つの発光体を操作することができるように、遠隔コンピューティング・デバイス46に通信可能に結合されてもよい。いくつかの実施例では、少なくとも1つの発光体は、例えば、家庭内及び/又は遠隔コンピューティング・デバイス46のモバイル・アプリケーション48からの警報(例えば、火災、一酸化炭素、ホーム・セキュリティなど)からのような緊急事態の指示を受けると、照明する。
【0029】
解釈
本明細書に説明されるステップのいずれも、必須又は不可欠ではない。ステップのいずれも調整又は修正することができる。他の又は追加のステップを使用することができる。本明細書における一実施例、フローチャート、又は実例に開示又は例示されるステップ、プロセス、構造、及び/又はデバイスのいずれかのいずれの部分も、異なる実施例、フローチャート、又は実例で開示又は例示されるステップ、プロセス、構造、及び/又はデバイスのいずれかの任意の他の部分と組み合わせて、又はともに若しくは代わりに使用することができる。本明細書に提供される実施例及び実例は、互いに離散且つ分離されることを意図するものではない。
【0030】
本明細書に提供されるセクションの見出し及び小見出しは、制限するものではない。セクション見出し及び小見出しは、見出し及び小見出しが関係するセクションで説明される実施例の完全な範囲を表す又は限定するものではない。例えば、「トピック1」と題されたセクションは、トピック1に関係しない実施例を含んでもよく、他のセクションに説明される実施例は、「トピック1」セクション内で説明される実施例に適用され且つ組み合わされてもよい。
【0031】
デバイス、システム、実施例、及びプロセスのいくつかは、コンピュータを使用する。前のセクションで説明したルーティーン、プロセス、方法、及びアルゴリズムの各々は、1つ又は複数のコンピュータ、コンピュータ・プロセッサ、又はコンピュータ指令を実行するように構成された機械によって実行されるコード・モジュールに具現化され且つ完全に又は部分的に自動化されてもよい。コード・モジュールは、任意のタイプの非一時的コンピュータ可読記憶媒体又は有形のコンピュータ記憶装置、例えば、ハード・ドライブ、ソリッド・ステート・メモリ、フラッシュ・メモリ、光ディスク、及び/又は同様のものに記憶されてもよい。プロセス及びアルゴリズムは、特定用途向け回路に部分的又は全体的に実装されてもよい。開示されたプロセス及びプロセス・ステップの結果は、持続的に、又は別途、任意のタイプの非一時的コンピュータ記憶装置、例えば、揮発性又は不揮発性記憶装置に記憶されてもよい。
【0032】
上述した様々な特徴及びプロセスは、互いに独立して使用されてもよく、又は様々な形で組み合わされてもよい。全ての可能な組合せ及び小組合せは、本開示の範囲内に入ることが意図されている。加えて、特定の方法、事象、状態、又はプロセス・ブロックは、いくつかの実施において省略されてもよい。本明細書に説明される方法、ステップ、及びプロセスも、任意の特定のシーケンスに限定されず、それに関連するブロック、ステップ、又は状態は、適切である他のシーケンスで行うことができる。例えば、説明されたタスク又は事象は、具体的に開示された順序以外の順序で行われてもよい。複数のステップは、単一のブロック又は状態で組み合わされてもよい。例示的タスク又は事象は、連続、並列、又はその他の様式で行われてもよい。タスク又は事象は、開示された例示的実施例に対して追加又は除去されてもよい。本明細書に説明される例示的システム及び構成要素は、説明されたものとは異なる構成であってもよい。例えば、要素は、開示された例示的実施例に対して、追加、除去、又は再配置されてもよい。
【0033】
本明細書で使用される条件付き言語、例えば、とりわけ、「できる」、「可能性がある」、「かもしれない」、「してもよい」、「例えば」などは、特に別段の記載がない限り、又は使用されたように文脈内で別途理解されなければ、特定の実施例が特定の特徴、要素及び/又はステップを含む一方、他の実施例は含まないことを伝えることが一般に、意図されている。したがって、そのような条件付き言語は、一般に、特徴、要素及び/又はステップが、1つ又は複数の実施例に何らかの形で必要とされること、或いは1つ又は複数の実施例が、著者の入力又はプロンプトの有無にかかわらず、これらの特徴、要素及び/又はステップが、任意の特定の実施例に含まれるか又は行われるかを決定するためのロジックを必然的に含むことが暗示されることを意図するものではない。「備える」、「含む」、「有する」などの用語は同義語であり、制約のない様式で包括的に使用され、追加の要素、特徴、作用、操作などを排除するものではない。また、用語「又は」は、その包括的な意味で(そしてその排他的な意味ではなく)使用されるので、例えば、要素のリストを繋ぐために使用されるとき、用語「又は」は、リストにおける要素の1つ、いくつか、又は全てを意味する。「X、Y、及びZのうちの少なくとも1つ」という語句のような接続語は、特に別段の記載がない限り、項目、用語などがX、Y、又はZのいずれかであってもよいことを伝えるために一般的に使用される文脈で別途理解される。したがって、このような接続語は、一般に、特定の実施例がXのうちの少なくとも1つ、Yのうちの少なくとも1つ、及びZのうちの少なくとも1つがそれぞれ存在することを必要とすることが暗示されることを意図するものではない。
【0034】
用語「及び/又は」は、「及び」がいくつかの実施例に適用され、「又は」がいくつかの実施例に適用されることを意味する。したがって、A、B、及び/又はCは、一文で書かれたA、B、及びC、並びに別の文で書かれたA、B、又はCに置き換えることができる。A、B、及び/又はCは、いくつかの実施例がA及びBを含むことができ、いくつかの実施例がA及びCを含むことができ、いくつかの実施例がB及びCを含むことができ、いくつかの実施例がAのみを含むことができ、いくつかの実施例がBのみを含むことができ、いくつかの実施例がCのみを含むことができ、いくつかの実施例がA、B、及びCを含むことができることを意味する。用語「及び/又は」は、不要な冗長性を回避するために使用される。
【0035】
用語「約」は、「およそ」を意味するために使用される。例えば、本開示は、「バッテリは、高さ約122mmであってもよい」を含む。この文脈では、「約」は、バッテリが正確に又はおよそ122mmの高さを有してもよいことを示す。バッテリの高さは、110mm~135mmの範囲で、本開示に説明された実施例の範囲内に入ってもよい。
【0036】
用語「実質的に」は、「完全に」又は「ほぼ完全に」を意味するために使用される。例えば、開示は「ボタンは...タッチ・パッドの実質的に全面を構成してもよい」を含む。この文脈では、用語「実質的に」は、ボタンがタッチ・パッドの全面又はほぼ全面を構成してもよいことを示す。ボタンはタッチ・パッドの半分より多くを構成し、開示において使用されているように「実質的に」の境界内に入ってもよい。
【0037】
特定の例示的実施例を説明したが、これらの実施例は単なる例として提示され、本明細書に開示される発明の範囲を限定することを意図するものではない。したがって、前述の説明のいかなるものも、任意の特定の特徴、特性、ステップ、モジュール、又はブロックが必要又は不可欠であることを暗示されることを意図するものではない。実際、本明細書に説明される新規の方法及びシステムは、様々な他の形態で具現化されてもよく、さらに、本明細書に説明される方法及びシステムの形態における様々な省略、置換、及び変更は、本明細書に開示される発明の精神から逸脱することなくなされてもよい。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図7A
図7B
【国際調査報告】