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特表2023-510231無線ローカルエリアネットワーク内における複数のクライアント通信機器の通信を支援する方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-13
(54)【発明の名称】無線ローカルエリアネットワーク内における複数のクライアント通信機器の通信を支援する方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/26 20090101AFI20230306BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20230306BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20230306BHJP
   H04W 28/02 20090101ALI20230306BHJP
【FI】
H04W16/26
H04W84/12
H04W92/20 110
H04W28/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022541237
(86)(22)【出願日】2020-12-29
(85)【翻訳文提出日】2022-07-25
(86)【国際出願番号】 IL2020051342
(87)【国際公開番号】W WO2021137218
(87)【国際公開日】2021-07-08
(31)【優先権主張番号】62/956,399
(32)【優先日】2020-01-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522266128
【氏名又は名称】ラヴィ,ガブリエル
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(72)【発明者】
【氏名】ラヴィ,ガブリエル
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA22
5K067DD17
5K067DD19
5K067EE06
5K067EE10
5K067HH21
(57)【要約】
本発明は、電源通信機器と複数のクライアント通信機器間を取り次ぎ、固有の電源通信機器APの制限以上の複数のユーザーにサービスを提供するオプションを与えるメディエイターを使用することによって、1対多通信を使用する、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)内において、電源通信機器から複数のクライアント通信機器への、いかなるデータの一方向性ブロードキャスト又はマルチキャストを簡易化する製品(メディエイター)及び方法を提供する。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの電源通信機器と複数のクライアント通信機器間のローカルエリアネットワークの確立及び管理を支援する通信システムであって、
複数のクライアント機器に接続するように構成された電源機器用のAP又はルーター又はHSとして機能するメディエイター機器を含み、
前記メディエイター機器は、
複数のクライアント通信機器と同時に接続し、マルチキャスト又はブロードキャスト又はUDPプロトコルを用いて1対全又は1対複数の局面で稼働するように構成されたMACの無限のリストを有する(MAC)WiFi変換器を含むことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記電源通信モジュールは、
有限の、第1数Nのクライアント通信機器用の第1ローカルエリアネットワークを確立し管理するように構成された少なくとも1つの通信モジュール、及び
ローカルエリアネットワークを確立し管理するように構成された少なくとも1つのマルチキャスト又はブロードキャストアプリケーションを含む、請求項1の通信システム。
【請求項3】
前記少なくとも1つのメディエイター機器は、前記マルチキャスト又はブロードキャストアプリケーションを介して前記電源通信機器と通信し、前記電源通信機器と第2数Nのクライアント通信機器間の第2ローカルエリアネットワークを確立して管理するように構成され、前記メディエイター機器がネットワーキングを可能とするクライアント通信機器の前記第2数Nは、前記電源通信機器がネットワーキングを可能とするクライアント通信機器の前記第1数Nよりも多い、請求項1の通信システム。
【請求項4】
前記メディエイターは、アクセスポイントとして提供され、前記ローカルエリアネットワークの前記生成を支援し、前記電源機器から複数のクライアント機器へデータを送信/マルチキャストするように構成されたマイクロプロセッサーを含む、請求項4のシステム。
【請求項5】
前記複数のクライアント通信機器のそれぞれは、
ローカルエリアネットワークを確立し管理するように構成された少なくとも1つの通信モジュール、及び、
前記電源機器及び前記メディエイター機器によって生成された前記通信ローカルエリアネットワークに加わるように構成された構成された少なくとも1つのアプリケーション、を含む、請求項4のシステム。
【請求項6】
メディエイター通信モジュールは、前記通信電源機器との通信用として、及び、前記クライアントとの通信用として提供されるように構成された1つのMACWi-Fiトランシーバーである、請求項1の通信システム。
【請求項7】
前記メディエイターは、さらに、前記通信電源装置と前記クライアントのいずれかと通信して前記WLANを構築し、前記Wi-Fiトランシーバーが、増加した距離及び増加した通信速度に対して増大した電力で通信するために提供するように構成されたBTトランシーバーを含む、請求項1の通信システム。
【請求項8】
前記メディエイターは、さらに、前記クライアントと通信する第2Wi-Fi部品として実行される第2通信モジュールを含む、請求項1の通信システム。
【請求項9】
前記メディエイターは、さらに、前記電源通信機器側と通信するBTトランシーバー部品として実行される第2通信モジュールを含む、請求項1の通信システム。
【請求項10】
前記メディエイターは、さらに、前記電源通信機器側と通信するNFC/RFIDトランシーバーとして実行される第2通信モジュールを含む、請求項1の通信システム。
【請求項11】
前記電源通信機器及びクライアントは、IPアドレス使用しており、前記ローカルネットワークを可能にするのみで、前記WEBとの通信を支援しない、請求項1の通信システム。
【請求項12】
前記電源通信機器及びクライアントは、自身のMACアドレスを使用して前記WLANに加わり、前記WEBとの通信を支援するIPアドレスを備えない、請求項1の通信システム。
【請求項13】
前記メディエイターは、セルラー通信を用いて前記インターネットと通信する、請求項1の通信システム。
【請求項14】
前記マイクロプロセッサーは、前記メディエイター内の前記ネットワーク構成データと、前記電源通信機器と前記メディエイター間のデータ転送用の前記スケジュールとを管理する、請求項1の通信システム。
【請求項15】
前記電源通信機器と前記メディエイター間の前記第1通信セッションは、ケーブル又はコネクターを介して直接接続される前記2つの機器のシリアルバスを使用する、請求項1の通信システム。
【請求項16】
前記電源通信機器とメディエイター間の前記通信は、通信プロトコルのWiFi、BT、又は、NFC/RFIDの少なくとも1つを使用して実行される、請求項1の通信システム。
【請求項17】
電源通信機器とメディエイター間の前記通信は、一組の構成指令を得るためのデータネットワークを通して確立される、請求項1の通信システム。
【請求項18】
前記WLANのメンバーとしてのクライアントの前記容認は、前記電源通信機器によって、又は、前記ウェブから指令され、前記メディエイター500の前記メモリーにインストールされる、請求項1の通信システム。
【請求項19】
前記ネットワークと、前記電源通信機器と、クライアント機器間の前記通信は、以下のステップを適用することによって、前記メディエイターを通して確立される、請求項1の通信システムであって、
クライアントが、与えられたパスワードを入力することによって前記電源機器に生成された前記SSIDに加わり、前記メディエイター機器がクライアントの数を確認し、前記ネットワークに加わる前記クライアントを承認する通信システム。
【請求項20】
前記電源通信機器は、以下のステップを適用することで、前記メディエイターを介してクライアントと通信する、請求項1のシステムであって、前記電源通信機器がUDP形式のパケットの送信を開始し、前記メディエイターがメモリー内でパケットを受け取り、前記WIFIネットワークを用いてUDPの前記パケットをマルチキャストし、前記クライアント側の前記パケットが受け入れられ、前記コンテンツが前記クライアントに提示される通信システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)の分野に関する。特には、本発明は、WLAN内のデータのブロードキャスト又はマルチキャストに関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆる無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を介してクライアントと接続するWLANを構築する手段としての、アクセスポイント(AP)又はホットスポット(HS)又はスマートフォンの使用は、いたるところに存在する。そのような構成において、各クライアントは、他のクライアント通信と関連のないWLANを通して、インターネットのような外部通信ネットワークと接続するための固有のエンティティを有している。このWLANに接続しているクライアントの数は、内部通信構成部品データ処理の制限によって、及び、これらの部品の熱容量の制限によって制限されている。
【0003】
現在使用可能なAP又はルーター又はホットスポット(HS)において、各機器がサービスを提供できるクライアントの数は制限されている。各クライアントは、彼自身の固有のインターネット通信チャンネルに制限される。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態の局面は、電源通信機器と複数のクライアント通信機器間のWLANの確立及び管理を支援する通信システム及び方法に関する。
【0005】
いくつかの実施形態によれば、システムは、(i)有限の、第1数Nのクライアント通信機器用の第1ローカルエリアネットワークを確立し管理するように構成された少なくとも1つの通信モジュール、及び、ローカルエリアネットワークを確立し管理するように構成された少なくとも1つのマルチキャスト又はブロードキャストアプリケーションを含む、電源通信機器、及び、(ii)(a)マルチキャスト又はブロードキャストアプリケーションを介して電源通信機器と通信し、(b)電源通信機器と第2数Nのクライアント通信機器との間の第2ローカルエリアネットワークを確立して管理するように構成され、メディエイター機器がネットワーキングを可能とするクライアント通信機器の第2数Nは、電源通信機器がネットワーキングを可能とするクライアント通信機器の第1数Nよりも多くなるように構成されたメディエイター機器、を含んでもよい。
【0006】
本発明の実施形態の局面は、特には、電源通信機器と複数のクライアント通信機器間を取り次ぎ、多数のユーザーの数と対応する数のクライアント通信機器を使用する多数のユーザーにサービスを提供することを可能とするように構成された特有のメディエイター機器を使用することによって、1対多通信経路(ルーティング)を使用する、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)内において、電源通信機器から複数のクライアント通信機器への、いかなるデータの一方向性ブロードキャスト又はマルチキャストを支援し、WLANを使用する複数のクライアント機器が増加、又は、最大閾値等を超えた際に、インターネット速度の深刻な低下などの、一般的なWLANにおいて現在起こる拘束や制限に関する一般的な通信を解消する、製品(メディエイター)、方法及びシステムに関する。
【0007】
メディエイターは、独立した機器として実行されてもよく、又は、例えば、USB(ユニバーサルシリアルバス)接続を介して、電源通信機器と接続可能であってもよい。
【0008】
ここで、用語「クライアント」は、モバイルフォン、タブレット機器、パーソナルコンピューター(PC)等のいかなる通信及びコンピューティング機器に関している。用語「「クライアント」と「クライアント通信機器」とは、ここでは交換可能に使用される。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、クライアントとのWLANを構築する前に、メディエイターは、WLANの名前、パスワード、許可されたクライアントの数などのいくつかの指令を含む事前確認を実行するように構成されてもよい。それからのみ、メディエイターは、クライアントとの通信を開始し、WLANを構築することができる。
【0010】
これらの指令は、電源通信機器とメディエイター間の直接的な通信によって、電源通信機器から受け取られてもよく、又は、メディエイターは、ウェブ(インターネット)と直接通信して、セルラー通信を用いて指令を受けてもよい。
【0011】
メディエイターは、外部電源から起動されたり電力を受けたりするバッテリーであってもよい。
【0012】
各メディエイターは、いくつかのWLANを構築し、各WLANは、複数のクライアントにサービスを提供してもよい。電源通信機器は、いくつかのメディエイターと動作するように構成されてもよく、各メディエイターは、複数のクライアントと通信可能であり、任意には、同じ位置(地理的な)地域で動作可能である。
【0013】
メディエイターは、メディエイターとサーバー間の1つのチャンネルが作成される1対多のデータ共有においてクライアントにサービスを提供するアクセスポイント(AP)として機能してもよい。
【0014】
このことは、多数N(電源通信機器固有のAPによって可能となる有限のクライアントの数Nよりも多い)のクライアントに対するWLAN支援を生成することを可能とする。接続されたクライアントは、電源通信機器から同じデータを受け取り、それゆえ、クライアントをさらに追加する際、より多くの通信帯域幅を消費しない(クライアントの追加に伴って、機器からの特別な要求を必要としない)。
【0015】
発明の1つの実施形態において、メディエイターは、電源機器のバスと、コネクター(USB、マイクロUSB、USB-C等)を介して、又はケーブルを介して直接接続する。この構成において、メディエイターは、電源通信機器のWiFiトランシーバーをバイパスするWiFiトランシーバーを含み、1対多通信における複数のクライアント接続を支援し、電源通信機器マイクロプロセッサーと直接通信し、複数のクライアントのローカルLANへの接続を可能とする。
【0016】
発明の他の実施形態において、電源通信機器のみが送信し、クライアントのみがデータを受け取る(聞く)。
【0017】
発明の他の実施形態において、電源通信機器とクライアントの双方が、一度に1つ送信し、それ以外は聞く。
【0018】
3つの基本的な動作局面がある:
電源通信機器とメディエイター間の通信。
メディエイターとクライアント間の通信。
電源通信機器とクライアント間のメディエイターを介した通信。
【0019】
本発明は、1つの電源通信機器と複数のクライアント通信機器間のローカルエリアネットワークの確立及び管理を支援する通信システムを提供し、該システムは、
複数のクライアント機器に接続するように構成された電源機器用のAP又はルーター又はHSとして機能するメディエイター機器を含み、
前記メディエイター機器は、
複数のクライアント通信機器と同時に接続し、マルチキャスト又はブロードキャスト又はUDPプロトコルを用いて1対全又は1対複数の局面で稼働するように構成されたMACの無限のリストを有する(MAC)WiFi変換器を含む。
【0020】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記電源通信モジュールは、
有限の、第1数Nのクライアント通信機器用の第1ローカルエリアネットワークを確立し管理するように構成された少なくとも1つの通信モジュール、及び
ローカルエリアネットワークを確立し管理するように構成された少なくとも1つのマルチキャスト又はブロードキャストアプリケーションを含む。
【0021】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記少なくとも1つのメディエイター機器は、前記マルチキャスト又はブロードキャストアプリケーションを介して前記電源通信機器と通信し、前記電源通信機器と第2数Nのクライアント通信機器間の第2ローカルエリアネットワークを確立して管理するように構成され、前記メディエイター機器がネットワーキングを可能とするクライアント通信機器の前記第2数Nは、前記電源通信機器がネットワーキングを可能とするクライアント通信機器の前記第1数Nよりも多い。
【0022】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記メディエイターは、アクセスポイントとして提供され、前記ローカルエリアネットワークの前記生成を支援し、前記電源機器から複数のクライアント機器へデータを送信/マルチキャストするように構成されたマイクロプロセッサーを含む。
【0023】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記複数のクライアント通信機器のそれぞれは、
ローカルエリアネットワークを確立し管理するように構成された少なくとも1つの通信モジュール、及び、
前記電源機器及び前記メディエイター機器によって生成された前記通信ローカルエリアネットワークに加わるように構成された構成された少なくとも1つのアプリケーション、を含む。
【0024】
本発明のいくつかの実施形態によれば、メディエイター通信モジュールは、前記通信電源機器との通信用として、及び、前記クライアントとの通信用として提供されるように構成された1つのMACWi-Fiトランシーバーである。
【0025】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記メディエイターは、さらに、前記通信電源装置と前記クライアントのいずれかと通信して前記WLANを構築し、前記Wi-Fiトランシーバーが、増加した距離及び増加した通信速度に対して増大した電力で通信するために提供するように構成されたBTトランシーバーを含む。
【0026】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記メディエイターは、さらに、前記クライアントと通信する第2Wi-Fi部品として実行される第2通信モジュールを含む。
【0027】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記メディエイターは、さらに、前記電源通信機器側と通信するBTトランシーバー部品として実行される第2通信モジュールを含む。
【0028】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記メディエイターは、さらに、前記電源通信機器側と通信するNFC/RFIDトランシーバーとして実行される第2通信モジュールを含む。
【0029】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記電源通信機器及びクライアントは、IPアドレス使用しており、前記ローカルネットワークを可能にするのみで、前記WEBとの通信を支援しない。
【0030】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記電源通信機器及びクライアントは、自身のMACアドレスを使用して前記WLANに加わり、前記WEBとの通信を支援するIPアドレスを備えない。
【0031】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記メディエイターは、セルラー通信を用いて前記インターネットと通信する。
【0032】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記マイクロプロセッサーは、前記メディエイター内の前記ネットワーク構成データと、前記電源通信機器と前記メディエイター間のデータ転送用の前記スケジュールとを管理する。
【0033】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記電源通信機器と前記メディエイター間の前記第1通信セッションは、ケーブル又はコネクターを介して直接接続される前記2つの機器のシリアルバスを使用する。
【0034】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記電源通信機器とメディエイター間の前記通信は、以下の通信プロトコルの少なくとも1つを使用して実行される:WiFi、BT、又は、NFC/RFID。
【0035】
本発明のいくつかの実施形態によれば、電源通信機器とメディエイター間の前記通信は、一組の構成指令を得るためのデータネットワークを通して確立される。
【0036】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記WLANのメンバーとしてのクライアントの前記容認は、前記電源通信機器によって、又は、前記ウェブから指令され、前記メディエイターの前記メモリーにインストールされる。
【0037】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記ネットワークと、前記電源通信機器と、クライアント機器間の前記通信は、以下のステップを適用することによって、前記メディエイターを通して確立される:
クライアントが、与えられたパスワードを入力することによって前記電源機器に生成された前記SSIDに加わり、前記メディエイター機器がクライアントの数を確認し、前記ネットワークに加わる前記クライアントを承認する。
【0038】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記電源通信機器は、以下のステップを適用することで、前記メディエイターを介してクライアントと通信する:前記電源通信機器がUDP形式のパケットの送信を開始し、前記メディエイターがメモリー内でパケットを受け取り、前記WIFIネットワークを用いてUDPの前記パケットをマルチキャストし、前記クライアント側の前記パケットが受け入れられ、前記コンテンツが前記クライアントに提示される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
本発明は、添付の図面と共になされる実施形態の詳細な説明からよりよく理解される。
図1A】いくつかの実施形態に係る、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を介した多数のクライアント通信機器と通信している1つの電源通信機器を可能にするメディエイターを示すブロック図である。
図1B】本発明のいくつかの実施形態に係る、メディエイターのブロック図である。
図1C】本発明のいくつかの実施形態に係る、メディエイターのブロック図である。
図1D】本発明のいくつかの実施形態に係る、メディエイターのブロック図である。
図1E】本発明のいくつかの実施形態に係る、メディエイターのブロック図である。
図1F】本発明のいくつかの実施形態に係る、メディエイターのブロック図である。
図2】本発明のいくつかの実施形態に係る、電源通信機器とメディエイター間の通信の第1局面の図である。
図3】本発明のいくつかの実施形態に係る、メディエイターとクライアント通信機器間の通信の第2局面の図である。
図4】本発明のいくつかの実施形態に係る、電源通信、メディエイター、クライアント通信機器間の通信の第3局面の図である。
図5】本発明のいくつかの実施形態に係る、電源通信機器とメディエイター間の通信の第1局面のフローチャート図である。
図6】本発明のいくつかの実施形態に係る、電源通信機器、メディエイター(1つのWIFIトランシーバー使用)、クライアント通信機器間の通信の次の沿うのフローチャート図である。
図7】本発明のいくつかの実施形態に係る、電源通信機器、メディエイター(2つのWIFIトランシーバー使用)、クライアント通信機器間の通信の次の局面のフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
AP又はルーター又はHSが、通信速度(バンド幅)を制限することなくこのサービスを提供するために、高速マイクロプロセッサー、高速及び高容量メモリー及び高速RF部品を含むことが必要である。共通に使用可能なAPルーター又はHS又はスマートフォン部品は、それらの能力において、データを十分に速く処理し、部品を過熱させないように制限されているので、サービスの質を低下させずに接続するクライアントの数は制限される。
【0041】
あるシナリオにおいて、非固有のデータを多数のクライアントで分け合うために、WLAN上で、1つの電源通信ノードと複数のクライアントノード間の、一方向1対多型の通信が要求される。この場合、電源通信ノードAP又はルーター又はHSとクライアント間の1つのみの伝送チャンネルが要求され、このチャンネルは、クライアントの全てにサービスを提供し、クライアントの数を増やしつつ、データの速度を低下させない。このケースは、データマルチキャスティング又はブロードキャスティングとして知られている。AP又はルーター又はHS又はスマートフォンは、APとして使用されながら双方の要件、すなわち、各クライアントへの1つのチャンネルとして、又は、1対多モードとしてのどちらでも使用可能であり、WLANを設定している間、操作方法が不明であり、クライアント数の制限は、APルーター又はHS又はスマートフォンの固有の要件であり、機器所有者によって制御又は変更できない。
【0042】
そのようなシナリオの例として、マルチメディアコンテンツ及びスピーチを含むレクチャーを100人の生徒のグループに提供する教師がある。WLANシステム内の1対多通信を簡易化するための標準的な解決法は、モバイルスマートフォンにおいて一般的には実行されず支援されないユーザーデータグラムプロトコル(UDP)上でデータをブロードキャスティング又はマルチキャスティングすることを含む。
【0043】
現在の技術状況は、APルーターHS又はAPを含んだスマートフォンに物理的な制限を負わせ、厳密には、WLANに接続され、マルチキャスティング/ブロードキャスティング動作モードにおいてサービスを得る個々のクライアントの管理可能な人数を制限している。
【0044】
一般的な無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)における、アクセスポイント(AP)、ホットスポット(HS)及び/又はルーターなどの、提供可能なクライアントの数は制限され、MACアドレスリストによって制御される。各クライアント通信部品は、部品の製造中に設定され、ユーザーによって変更不可能なMACアドレスを呼び出す識別番号を有している。クライアントがWLANへ接続しようとすると、そのMACアドレスによって認識される。この識別は、WiFi部品内でなされ、クライアントが承認された場合のみ、WLANへ接続可能となり、WLANのサービスの全てを得ることができる。
【0045】
本発明は、多数のクライアント(1つの通信機器のWLANオプションによって一般的に可能とされる数よりも多い)に、後述されるように指定されたメディエイターを使用して、1つのWLANへの接続を可能にする。そのようなメディエイターは、以下のものを支援するWiFi部品とともに設計される:複数のクライアント、1対多又は1対全通信、例えば、ユーザーデータグラムプロトコル(UDP)を使用するマルチキャスト又はブロードキャスト。
【0046】
この出願で使用される電源通信機器は、例えば、スマートフォン、タブレット機器、ラップトップコンピューター、パーソナルコンピューター(PC)等のようなモバイル通信機器、又は、マイクロプロセッサー及び通信部品を使用する他の機器のような、いかなる通信及びコンピューティング機器でもよく、他のクライアント通信機器用のWLANを確立し、この出願で使用されるクライアント通信機器は、スマートフォン、タブレット機器、モバイルフォン、ラップトップ等又はマイクロプロセッサー及び通信部品を使用するいかなる他の機器のような、WLANに加わるように構成された、いかなるモバイル通信機器を含んでもよい。
【0047】
いくつかの実施形態によれば、この出願で使用されるメディエイターは、WLAN用のアクセスポイントとして提供される、モバイル通信機器であってもよく、通信における電源通信機器用のWLANを管理することを可能にする。
【0048】
各電源通信機器又はクライアント通信機器は、以下の部品のいかなる組合せを含んでもよい:マイクロプロセッサー、読取可能なメモリー、1つ又は2つのWiFiトランシーバー又はブルートゥース(登録商標)(BT)トランシーバー又はNFC/RFID部品又はセルラーオプション、及び、周辺機器、及び、メディエイター及びWLANを操作する実行可能な指令(アプリケーション)群。
【0049】
発明のいくつかの実施形態によれば、図1Aに示されるように、メディエイターは、以下の部品を含んでもよい:マイクロプロセッサー、読取可能なメモリー、1つのみのWiFiトランシーバー、周辺部品、及び、メディエイター及びWLANを管理するアプリケーション(実行可能な指令群)。
【0050】
これらの実施形態によれば、メディエイターは、電源通信機器と通信するため、及び、複数のクライアント通信機器と通信するための双方に機能する1つのみのWi-Fiトランシーバー部品(任意には、MACWi-Fiトランシーバー)を有してもよい。
【0051】
発明の他の実施形態によれば、図1Cに示されるように、Wi-Fiトランシーバーが、後で、増加した距離及び増加した通信速度に対して増大した電力で通信を行いながらWLANを構築するために、メディエイターは、また、電源通信装置又はクライアント通信装置のいずれかと通信することができるブルートゥース(登録商標)(BT)トランシーバーを含んでもよい。
【0052】
本発明の他に実施形態において、メディエイターは、Wi-Fi、BT、又は、NFC/RFID、又は、セルラーのような無線(RF)通信を通して、電源通信機器と接続している。このオプションにおいて、メディエイターは、クライアントと通信するWi-Fi部品に加えて、以下のオプションの1つのような第2通信モジュールを含む:電源通信機器と通信する、任意のWiFiトランシーバー部品、図1B参照;電源通信機器側と接続するBTトランシーバー及びクライアント側の別のトランシーバー用のオプション、図1C参照;電源通信機器側で接続するNFC/RFIDトランシーバー、図1F参照。
【0053】
いくつかの実施形態によれば、各クライアント通信機器は、電源通信機器からの許可を受け取るように要求されて、WLAN(例えば、自動処理、又は、ユーザー識別コード入力を通して)に加わってもよい。
【0054】
他の実施形態において、クライアント通信機器は、メディエイターから許可を受け取り、WLANに加わることができる。
【0055】
他の実施形態において、電源通信機器及びクライアント通信機器は、IPアドレスを使用してもよい。
【0056】
発明のさらに他の実施形態において、電源通信機器及びクライアント通信機器は、それらのMACアドレスを使用することでWLANに加わり、それらにIPアドレスを使用させて、それらのセルラー接続を通してインターネットサーフィンさせるIPアドレスを備えていなくてもよい。
【0057】
いくつかの実施形態によれば、各通信機器(クライアント及び/又は電源)は、WiFiチャンネル又はメディエイターのセルラーチャンネルのどちらかを使用して、メディエイターの確立された第2WLANを通して、インターネットサーフィンをするための1つのIPアドレスに制限されてもよい。この場合、同じ機器で使用できるIPアドレスは1つだけであり、1つのIPアドレスを、セルラーサーフィン用に開放しておいてもよい。もし、我々が、MACアドレスのみを使用するローカルWLAN用のWi-Fiスマートフォン部品を使用する場合、IPアドレスは、それらのセルラーチャンネルを通してインターネットサーフィン用に後に使用され得る。
【0058】
図2は、本発明のいくつかの実施形態に係る、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)100を確立する第1局面を示す。無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)100の第1局面では、メディエイター200及び電源通信機器300は、WLANパラメーターを更新するように通信する。
【0059】
この局面において、メディエイター200は、図5に示されるように電源通信機器300と、又は、(図1Eに示されるように)いくつかの実施形態によればセルラー通信212を使用したインターネットと、のいずれかと通信する。
【0060】
電源214は、内部バッテリーとして又は外部動力源を使用して実行されてもよい。
【0061】
マイクロプロセッサー202は、メディエイター200内のネットワーク構成データ及び電源通信機器300とメディエイター200間のデータ移送用のスケジューリング/タイミングを管理する。電源通信機器のメモリー204は、メディエイター200を操作するための一組の指令と電源通信機器300からのパラメーターを維持する。
【0062】
クライアントと通信する第2WiFiトランシーバー206Aは、この構成において起動していない。
【0063】
本発明のいくつかの実施形態によれば、電源通信機器300とメディエイター200間の第1通信セッションにおいて、2つの機器のシリアルバス、シリアルバス216及びシリアルバス314は、ケーブルとコネクターのいずれかを介して直接接続されている。
【0064】
この場合、メディエイター200は、電源通信機器300の入力部品を迂回して電源通信機器300のマイクロプロセッサー302と直接通信する。これにより、メディエイター200の部品、電源通信機器300及びメディエイター200の両サイドにおいて通信時間及びデータ処理時間を省くことができる。
【0065】
本発明の他の実施形態によれば、電源通信機器300とメディエイター200間の通信は、WiFi又はBT又はNFC/RFID等のRF通信を使用して実行される。この場合、メディエイター200内のWiFi2トランシーバー206B又はBTトランシーバー208又は第1NFC/RFIDトランシーバー210は、電源通信機器の相手部品と通信する。
【0066】
本発明の他のオプションによれば、電源通信機器300とメディエイター200間の通信において、メディエイター200は、インターネットによって直接確立され、電源通信機器300を迂回する一組の構成指令を引き出す。
【0067】
図3は、本発明のいくつかの実施形態に係る、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)400を管理する第2局面を示す。このステージにおいて、メディエイター500は、複数のクライアント600、700と通信し、ユーザーに、第1局面において定義されたパラメーターに従ってWLAN内に署名させることができる。
【0068】
メディエイター500は、マイクロプロセッサー502、メモリー504、電源(内部バッテリーとして又は外部駆動源を使用して実行される)506、第1ブルートゥース(登録商標)(BT)トランシーバー508、及び、WiFi1トランシーバー510を含む。
【0069】
全てのクライアント600又は700は、マイクロプロセッサー602、第2メモリー604、電源(内部バッテリーとして又は外部駆動源を使用して実行される)606、ブルートゥース(登録商標)(BT)トランシーバー608、及び、WiFiトランシーバー610を含む。
【0070】
WLAN内のクライアントメンバーの数は、メディエイター500及び第1局面で定義された一組の指令によって定義されるクライアントの制限数によって制御される。
【0071】
クライアントとの通信は、WiFiトランシーバー510を介して又は第1BTトランシーバー508を通してなされ得る。第1BTトランシーバー508を介してなされた場合、メディエイター500及びクライアント600は、極めて接近する必要がある。しかし、WiFiトランシーバー510を介してなされた場合は、メディエイター500及びクライアント600は、互いに距離をおいてもよい。
【0072】
本発明のいくつかの実施形態によれば、クライアントをWLANのメンバーとして容認することは、電源通信機器によって、又は、ウェブ(インターネット)から指令され、メディエイター500のメモリーにインストールされる。いくつかの場合、電源通信機器による承認は、同様に必要とされる。
【0073】
クライアント600は、WiFiトランシーバー602又はBTトランシーバー604のいずれかを介して、そのアプリケーション内の要求されたネットワーク設定を選び、要求されたパスワードで署名し、メディエイター500からの確認応答を待つ。
【0074】
クライアントが要求された確認応答を受け取ると、彼/彼女は、WLAN内で署名し、電源通信機器からデータを受信することが可能になる。
【0075】
図4は、本発明のいくつかの実施形態に係る、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)800の第3局面を示す。
【0076】
無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)800の第3局面において、WLANは、電源通信機器とクライアント間、又は、クライアントの一人と電源通信機器と他のクライアント間に、1対多又は1対全通信方式のみで、データを渡すために使用される。
【0077】
無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)800の第3局面は、メディエイター900、電源通信機器1000、及び、クライアント1100のような複数のクライアントを含む。
【0078】
このモードにおいて、電源通信機器1000は、そのWiFiトランシーバー1006を使用し、メディエイター900にデータを送信し、メディエイター900は、このデータをクライアント、例えば、クライアント110に転送する。
【0079】
本発明のいくつかの実施形態によれば、メディエイター900は、2つのWiFiトランシーバー、第1WiFi1トランシーバー906A及び第2WiFi2トランシーバー906Bを有し、第2WiFiトランシーバー906Bは、電源通信機器1000と通信するために使用され、別のトランシーバー906Aは、クライアント1100のようなクライアントと通信するために使用される。
【0080】
本発明の他の実施形態によれば、メディエイター900は、WiFiの受信機を使用して電源通信機器1000と最初に通信し、WiFiのトランスミッターを使用して、クライアント1100のような複数のクライアントと、時分割多重方式で通信する1つのWiFiトランシーバーを有する。
【0081】
本発明の他の実施形態によれば、クライアントの1つ、例えば、クライアント1100は、データをメディエイター900に送信し、メディエイター900は、データを電源通信機器1000と全ての他のクライアントに後で送信する。
【0082】
このオプションにおいて、メディエイター900は、受信機として、その後送信器として使用される1つのWiFiトランシーバーを有してもよい。あるいは、メディエイター900は、2つのWiFiトランシーバーを有し、1つが受信機としてのみ使用されて、他の1つが送信機としてのみ使用されてもよい。
【0083】
図5は、本発明のいくつかの実施形態に係る、電源通信機器とメディエイター間の通信の第1局面のフローチャートである。
【0084】
第1局面において、メディエイターは、以下のステップを適用することによって、駆動/初期化される:
電源通信機器は、例えば、命令を送信することによって、メディエイターメモリーにアクセスし、メディエイターにおいてWLANグループを初期化し、任意には、メディエイターにソフトウェア更新を通知し、メディエイターはソフトウェアの更新を確認し、必要であればソフトウェアを更新する。任意には、メディエイターは、ネットワーク名、パスワード及びクライアント数を更新する。
【0085】
メディエイターとサーバー間の通信を初期化する第2局面において、以下のステップが適用される:
電源通信機器は、メディエイターのSSIDを選び、メディエイターは、SSIDを開始する電源通信機器との接続を確立し、任意には、電源通信機器は、メディエイターにおいてネットワーク名、パスワード、及びクライアント数を更新し、メディエイターは、ソフトウェアの更新を確認し、必要であればソフトウェアを更新する。
【0086】
第2局面は、メディエイターと各クライアント間の通信を含み、WLANを構築する。
【0087】
図6は、本発明のいくつかの実施形態に係る、電源通信機器と、1つのWiFiトランシーバーを使用するメディエイターと、クライアント通信機器との間の通信の次の局面を示すフローチャートである。
【0088】
第3局面において、電源通信機器とクライアント機器間のメディエイターを通したネットワーク作成は、以下のステップを適用される:
電源通信機器は、第2SSID、又は、現在のSSIDを用いることを開始し、第2SSIDの場合、メディエイターは、第2SSIDを開始する。クライアントは、与えられたパスワードを入力して、SSIDに加わる。メディエイターは、クライアント数を確認し、クライアントがネットワークに加わったことを承認する。
【0089】
第4局面において、電源通信機器は、メディエイターを介してクライアントと通信し、以下のステップを適用する:
電源通信機器は、UDP形式のパケットの送信を開始し、メディエイターは、メモリー内にパケットを受け取り、WiFiネットワーク(任意には、WIFIMACネットワーク)を用いて、UDP形式のパケットをマルチキャストする。クライアント側で、パケットが受け取られ、コンテンツがクライアントに提示される。
【0090】
図7は、本発明のいくつかの実施形態に係る、2つのWIFIトランシーバーを用いて、電源通信機器と、メディエイターと、クライアント通信機器との間の通信の次の局面を示すフローチャートである。
【0091】
メディエイターと関連付けられた電源通信機器とクライアント機器間の通信を確立する第3局面において、このプロセスは、以下のステップが適用される:
電源通信機器は、第2SSID、又は、現在のSSIDを使用することを開始し、第2SSIDの場合、メディエイターは、第2SSIDを開始し、クライアントは、与えられたパスワードを入力して、SSIDに加わる。メディエイターは、クライアント数を確認し、クライアントがネットワークに加わったことを承認する。
【0092】
第4局面において、電源通信機器は、以下のステップを適用することで、メディエイターを介してクライアントと通信する:
電源通信機器は、UDP形式のパケットの送信を開始し、メディエイターは、第1トランシーバーによってパケットをメモリー内に受入れ、WIFIトランシーバーは、UDP形式のパケットをクライアントにマルチキャストすることで、パケットを送信する。クライアント側で、パケットが受け入れられ、コンテンツがクライアントに提示される。
【0093】
本発明のシステムは、本発明の特定の実施形態によれば、機械によって実行される場合に、ここに示され記載された本発明の装置、方法、特徴及び機能の一部又は全部を実行する指令のプログラムを含むか、又は別の方法で保存する機械で読取可能なメモリーを含み得る。代替的に、または追加的に、本発明の装置は、本発明の特定の実施形態によれば、任意の従来のプログラミング言語で書かれ得る上記のようなプログラム、及び任意に、本発明の教示に従って任意に構成又は作動され得る汎用コンピュータのような、しかしこれに限定されないプログラムを実行するための装置を任意に含む。本明細書に組み込まれるいずれの教示も、適切な場合には、物理的物体又は物質を表す信号に作用してもよい。
【0094】
本明細書の議論を通して、「処理する」、「コンピューティングする」、「推定する」、「選択する」、「順位付けする」、「等級付けする」、「計算する」、「決定する」、「生成する」、「再評価する」、「分類する」、「生成する」、「生産する」、「ステレオマッチングする」、「登録する」、「検知する」、「関連付ける」、「重ね合わせる」、「取得する」等の用語を使用することは、コンピュータ又はコンピュータシステム、又はプロセッサー又は同様の電子計算装置の動作及び/又は処理を指し、コンピュータシステムのレジスター及び/又はメモリー内の電子のような物理量として表されるデータを、コンピュータシステムのメモリー、レジスター又はその他の情報記憶、伝送または表示装置内の物理量として表される他のデータに操作及び/又は変換する。「コンピュータ」という用語は、非限定的な例として、パーソナルコンピュータ、サーバー、コンピューティングシステム、通信デバイス、プロセッサー(例えば、デジタル信号プロセッサー(DSP)、マイクロコントローラー、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)等及び他の電子コンピューティング機器を含む、データ処理能力を有するあらゆる種類の電子デバイスを含むと広く解釈されるべきである。
【0095】
本発明は、単に明確にするために、特定のプログラミング言語、オペレーティングシステム、ブラウザ、システムバージョン、個々の製品などに特有の用語で説明することができる。この用語は、例として、動作の一般原理を明確かつ簡潔に伝えることを意図しており、本発明の範囲を、特定のプログラミング言語、オペレーティングシステム、ブラウザ、システムバージョン、又は個々の製品に限定することを意図していないことが理解される。
【0096】
本発明の範囲には、特に、本明細書に示され説明される方法のいずれかのステップのいずれか又は全てを任意の適切な順序で実行するためのコンピュータ可読命令を担持する電磁信号;ここに示され記載された方法のいずれかのいずれか又は全てのステップを、任意の好適な順序で実行する機械で読取可能な指令;ここに示され記載された方法のいずれかのいずれか又は全てのステップを任意の好適な順序で実行するように、機械によって実行可能な指令のプログラムを目に見える方法で具体化する、機械によって読取可能なプログラム保存装置;ここに具体化され、及び/又はここに示され記載された方法のいずれかのいずれかの又は全てのステップを、任意の好適な順序で実行するための、コンピュータで読取可能なプログラムコードを含む、実行可能なコードのようなコンピュータで読取可能なプログラムコードを有するコンピュータで使用可能な媒体からなるコンピュータプログラム製品;任意の好適な順序で実行された際に、ここに示され記載された方法のいずれかのいずれか又は全てのステップによってもたらされる任意の技術的効果;ここに示され記載された方法のいずれかのいずれか又は全てを任意の好適な方法で、単独又は組み合わせて、実行するようにプログラムされた、任意の好適な装置又は機器又はそれらの組合せ;ここに示され記載された任意のステップをソフトウェアで実行するように作動可能なプロセッサー及び協働する入力装置及び/又は出力装置をそれぞれ含む電子装置;コンピュータ又は他の装置を、ここに記示され記載されたいずれかのいずれか又は全てのステップを任意の好適な順序で実行するように構成させる、ディスク又はハードドライブのような、情報保存装置又は物理レコード;ダウンロードされる前後に、例えばメモリー内又はインターネット等の情報ネットワーク上に予め保存され、ここに示され説明される方法のいずれかのステップのいずれか又は全てを任意の適切な順序で実施するプログラム、及び、そのようなアップロード又はダウンロードの方法、及びそのようなものを使用するためのサーバー及び/又はクライアントを含むシステム;及び、ここに示され説明される方法のいずれかのステップのいずれか又は全て任意の適切な順序で、単独で、またはソフトウェアと共に実行するハードウェア、が含まれる。ここに記載される任意のコンピュータで読み取り可能な媒体または機械で読み取り可能な媒体は、非一時的なコンピュータ又はコンピュータで読み取り可能な媒体を含むことを意図している。
【0097】
ここに記載される任意の計算又は他の形態の分析は、適切なコンピュータ化された方法によって実行することができる。ここに記載される任意のステップは、コンピュータで実行することができる。ここに示され記載された発明は、(a)ここに記載された問題のいずれか、又は目的のいずれかに対する解決策を特定するために、コンピュータ化された方法を用いることであって、その解決策は、ここに記載された問題又は目的に肯定的な方法で影響を与える決定、動作、製品、サービス、又はここに記載された任意の他の情報のうちの少なくとも1つを含み、(b)解決策を出力すること、を含む。
【0098】
本発明の範囲は、ここに具体的に記載された構造及び機能に限定されず、ここに記載された構造を生成する、又は機能を実行する容量を有する装置を含むことも意図され、装置のユーザーは、その容量を使用しないが、望む場合は、その構造又は機能を得るために装置を改変することができる。
【0099】
別の実施形態の文脈で説明される本発明の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよい。
【0100】
例えば、システム実施形態は、対応するプロセス実施形態を含むことが意図される。また、各システム実施形態は、そのサーバー、クライアント又はノードで実行される機能のみを含む、システム、コンピュータで読取可能な媒体、装置の全機能のサーバー中心の「視点」又はクライアント中心「視点」又はシステムの他のノードからの「視点」を含むことが意図される。

図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】