(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-13
(54)【発明の名称】動的経路損失推定に基づく電力ヘッドルームレポート
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20230306BHJP
H04W 52/14 20090101ALI20230306BHJP
H04W 52/24 20090101ALI20230306BHJP
H04W 52/36 20090101ALI20230306BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W52/14
H04W52/24
H04W52/36
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542160
(86)(22)【出願日】2021-01-11
(85)【翻訳文提出日】2022-08-05
(86)【国際出願番号】 US2021012937
(87)【国際公開番号】W WO2021142432
(87)【国際公開日】2021-07-15
(32)【優先日】2020-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517308024
【氏名又は名称】オフィノ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】シリク, アリ チャガタイ
(72)【発明者】
【氏名】イ, ユンジュン
(72)【発明者】
【氏名】ディナン, エスマエル
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ, フア
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL11
(57)【要約】
無線デバイスは、一つまたは複数の構成パラメーターを含むメッセージ(複数可)を受信する。一つまたは複数の構成パラメーターは、複数の電力制御パラメーターセットを示し、複数の電力制御パラメーターセットの各電力制御パラメーターセットは、それぞれの電力制御パラメーターセットインデックスによって識別され、かつ起動コマンドがアップリンクチャネルの経路損失基準信号更新信号を更新することを可能にする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む。経路損失基準信号更新パラメーターを含む一つまたは複数の構成パラメーターに基づいて、決定が、電力ヘッドルームレポートのために、複数の電力制御パラメーターセットの電力制御パラメーターセットインデックスの中で、最低電力制御パラメーターセットインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号についてなされる。
【選択図】
図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイスによって、一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することであって、前記一つまたは複数の構成パラメーターが、
複数の電力制御パラメーターセットであって、前記複数の電力制御パラメーターセットの各電力制御パラメーターセットは、それぞれの電力制御パラメーターセットインデックスによって識別される、複数の電力制御パラメーターセット、を示し、
起動コマンドがアップリンクチャネルの経路損失基準信号を更新するのを可能にする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む、受信することと、
前記経路損失基準信号更新パラメーターを含む前記一つまたは複数の構成パラメーターに基づいて、電力ヘッドルームレポートのために、前記複数の電力制御パラメーターセットの電力制御パラメーターセットインデックスのうち、最低電力制御パラメーターセットインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号を決定することと、
前記経路損失基準信号の経路損失推定に基づいて計算された前記電力ヘッドルームレポートを送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
一つまたは複数の第二の構成パラメーターを含む一つまたは複数の第二のメッセージを受信することであって、前記一つまたは複数の第二の構成パラメーターが、
一つまたは複数の経路損失基準信号であって、前記一つまたは複数の経路損失基準信号の各経路損失基準信号が、それぞれの経路損失基準信号インデックスによって識別される、一つまたは複数の経路損失基準信号、を示し、
前記経路損失基準信号更新パラメーターを含まない、受信することと、
前記経路損失基準信号更新パラメーターを含まない前記一つまたは複数の第二の構成パラメーターに基づいて、第二の電力ヘッドルームレポートのために、前記一つまたは複数の経路損失基準信号の一つまたは複数の経路損失基準信号インデックスのうち、最小の経路損失基準信号インデックスを有する第二の経路損失基準信号を決定することと、
前記第二の経路損失基準信号に基づいて計算された第二の経路損失推定を用いて、前記第二の電力ヘッドルームレポートを送信することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記経路損失基準信号更新パラメーターによって、前記起動コマンドが、前記アップリンクチャネルを介してアップリンク送信に使用される一つまたは複数の経路損失基準信号を更新することが可能になる、請求項1~2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
前記アップリンクチャネルが、
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、および
サウンディング基準信号のうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記電力ヘッドルームレポートが、
タイプ1電力ヘッドルームレポート、
タイプ2電力ヘッドルームレポート、または
タイプ3電力ヘッドルームレポートのうちの少なくとも一つである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記電力ヘッドルームレポートが、前記アップリンクチャネルを介してアップリンク送信の公称最大送信電力と推定電力との差を示す、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記一つまたは複数の構成パラメーターが、前記アップリンクチャネルについて、前記経路損失基準信号を含む複数の経路損失基準信号を示す、請求項3~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数の経路損失基準信号の少なくとも一つの経路損失基準信号を前記複数の電力制御パラメーターセットにマッピングする前記起動コマンドを受信することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも一つの経路損失基準信号が、前記経路損失基準信号を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記起動コマンドが、前記経路損失基準信号を前記電力制御パラメーターセットにマッピングする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも一つの経路損失基準信号と前記複数の電力制御パラメーターセットとの間の前記マッピングが、
一対一のマッピング、
一対多のマッピング、および
多対一のマッピングのうちの少なくとも一つである、請求項8~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記経路損失基準信号を前記決定することが、前記電力ヘッドルームレポートを報告することを決定することに応答している、請求項8~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記電力ヘッドルームレポートを報告することを前記決定することが、前記起動コマンドの受信後に起こる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記複数の経路損失基準信号の数が、前記無線デバイスによって追跡される経路損失基準信号の最大数よりも大きい、請求項8~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも一つの経路損失基準信号の数が、前記無線デバイスによって追跡される経路損失基準信号の前記最大数以下である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記最大数が固定される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記最大数が、前記無線デバイスの能力に基づく、請求項15~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記最大数を示すユーザー機器(UE)能力情報を送信することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記一つまたは複数の構成パラメーターが、前記経路損失基準信号を前記電力制御パラメーターセットにマッピングする、請求項7に記載の方法。
【請求項20】
前記経路損失基準信号に基づいて計算される前記経路損失推定が、前記経路損失基準信号の測定品質に基づいて計算される前記経路損失推定を含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記測定品質が、
層1基準信号受信電力(L1-RSRP)、または
層3基準信号受信電力(L3-RSRP)のうちの少なくとも一つである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記電力制御パラメーターセットが、SRI-PUSCH-PowerControlである、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記経路損失基準信号を前記決定することが、前記電力ヘッドルームレポートのトリガーに応答している、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記電力制御パラメーターセットインデックスのうち、前記電力制御パラメーターセットを識別する、電力制御パラメーターセットインデックスが、ゼロに等しい、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記電力ヘッドルームレポートが、基準アップリンク送信に基づく、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記基準アップリンク送信が、基準PUSCH送信である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記一つまたは複数の構成パラメーターに基づいて、前記基準アップリンク送信を決定することをさらに含む、請求項25~26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記基準アップリンク送信を、
構成されたアップリンク許可、および
ダウンリンク制御情報のうちの少なくとも一つに基づいて、決定することをさらに含む、請求項25~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記電力ヘッドルームレポートが、電力ヘッドルームレポート媒体アクセス制御制御要素(PHR MAC CE)である、請求項1~28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記電力ヘッドルームレポートの前記送信が、セルのアップリンクキャリアのアクティブアップリンク帯域幅部分(BWP)を介する、請求項1~29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
無線デバイスによって、一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することであって、前記一つまたは複数の構成パラメーターが、
複数の電力制御パラメーターセットであって、前記複数の電力制御パラメーターセットの各電力制御パラメーターセットは、それぞれの電力制御パラメーターセットインデックスによって識別される、複数の電力制御パラメーターセット、を示し、
起動コマンドがアップリンクチャネルの経路損失基準信号を更新することを可能にする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む、受信することと、
電力ヘッドルームレポートを送信することであって、前記起動コマンドが前記アップリンクチャネルの前記経路損失基準信号を更新することができることに応答して、前記電力ヘッドルームレポートが、前記複数の電力制御パラメーターセットの中で、ゼロと等しい電力制御パラメーターセットインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号に基づいて計算される、送信することと、を含む、方法。
【請求項32】
無線デバイスによって、一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することであって、前記一つまたは複数の構成パラメーターが、
複数の電力制御パラメーターセットであって、前記複数の電力制御パラメーターセットの各電力制御パラメーターセットは、それぞれの電力制御パラメーターセットインデックスによって識別される、複数の電力制御パラメーターセット、を示し、
起動コマンドがアップリンクチャネルの経路損失基準信号を更新することを可能にする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む、受信することと、
前記起動コマンドが前記アップリンクチャネルの前記経路損失基準信号を更新できることに応答して、前記複数の電力制御パラメーターセットのうち、ゼロに等しい電力制御パラメーターセットインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号に基づいて計算された電力ヘッドルームレポートを送信することと、を含む、方法。
【請求項33】
無線デバイスによって、一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することであって、前記一つまたは複数の構成パラメーターが、
複数の電力制御パラメーターセットを示し、
起動コマンドがアップリンクチャネルの経路損失基準信号を更新することを可能にする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む、受信することと、
電力ヘッドルームレポートを送信することであって、前記起動コマンドが前記アップリンクチャネルの前記経路損失基準信号を更新することができることに応答して、前記電力ヘッドルームレポートが、前記複数の電力制御パラメーターセットの中で、ゼロと等しい電力制御パラメーターセットインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号に基づいて計算される、送信することと、を含む、方法。
【請求項34】
無線デバイスによって、一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することであって、前記一つまたは複数の構成パラメーターが、
アップリンクチャネル用の複数の電力制御パラメーターセットを示し、
起動コマンドが前記アップリンクチャネルの経路損失基準信号を更新することを可能にする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む、受信することと、
電力ヘッドルームレポートを送信することであって、前記起動コマンドが前記アップリンクチャネルの前記経路損失基準信号を更新することができることに応答して、前記電力ヘッドルームレポートが、前記複数の電力制御パラメーターセットの中で、ゼロと等しい電力制御パラメーターセットインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号に基づいて計算される、送信することと、を含む、方法。
【請求項35】
無線デバイスによって、一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することであって、前記一つまたは複数の構成パラメーターが、
複数の電力制御パラメーターセットを示し、
起動コマンドがアップリンクチャネルの経路損失基準信号を更新することを可能にする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む、受信することと、
前記起動コマンドが前記アップリンクチャネルの前記経路損失基準信号を更新できることに応答して、前記複数の電力制御パラメーターセットのうち、ゼロに等しい電力制御パラメーターセットインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号に基づいて計算された電力ヘッドルームレポートを送信することと、を含む、方法。
【請求項36】
無線デバイスによって、一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することであって、前記一つまたは複数の構成パラメーターが、
複数の電力制御パラメーターセットを示し、
起動コマンドが前記複数の電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号を更新することを可能にする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む、受信することと、
電力ヘッドルームレポートを送信することであって、前記起動コマンドが前記複数の電力制御パラメーターセットにマッピングされた前記経路損失基準信号を更新することができることに応答して、前記電力ヘッドルームレポートが、前記複数の電力制御パラメーターセットの中で、ゼロに等しい電力制御パラメーターセットインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号に基づいて計算される、送信することと、を含む、方法。
【請求項37】
無線デバイスによって、一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することであって、前記一つまたは複数の構成パラメーターが、
複数の電力制御パラメーターセットを示し、
起動コマンドが前記複数の電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号を更新することを可能にする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む、受信することと、
前記起動コマンドが前記複数の電力制御パラメーターセットにマッピングされた前記経路損失基準信号を更新できることに応答して、前記複数の電力制御パラメーターセットのうち、ゼロに等しい電力制御パラメーターセットインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号に基づいて計算された電力ヘッドルームレポートを送信することと、を含む、方法。
【請求項38】
無線デバイスによって、起動コマンドがアップリンクチャネルの経路損失基準信号を更新できるようにする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む、一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することと、
前記経路損失基準信号更新パラメーターを含む前記一つまたは複数の構成パラメーターに基づいて、電力ヘッドルームレポートのために、複数の電力制御パラメーターセットの電力制御パラメーターセットインデックスのうち、最低電力制御パラメーターセットインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号を決定することと、
前記経路損失基準信号の経路損失推定に基づいて計算された前記電力ヘッドルームレポートを送信することと、を含む、方法。
【請求項39】
無線デバイスによって、起動コマンドがアップリンクチャネルの経路損失基準信号を更新できるようにする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む、一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することと、
前記経路損失基準信号更新パラメーターを含む前記一つまたは複数の構成パラメーターに基づいて、電力ヘッドルームレポートのために、ゼロに等しい電力制御パラメーターセットのインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号を決定することと、
前記経路損失基準信号の経路損失推定に基づいて計算された前記電力ヘッドルームレポートを送信することと、を含む、方法。
【請求項40】
無線デバイスによって、および電力ヘッドルームレポートのために、複数の電力制御パラメーターセットの電力制御パラメーターセットインデックスの中で最低電力制御パラメーターセットインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた、経路損失基準信号を決定することと、
前記経路損失基準信号に基づいて計算された前記電力ヘッドルームレポートを送信することと、を含む、方法。
【請求項41】
起動コマンドがアップリンクチャネルの経路損失基準信号を更新できるようにする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む、一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することをさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記最低電力制御パラメーターセットインデックスを有する前記電力制御パラメーターセットにマッピングされた前記経路損失基準信号を前記決定することが、前記経路損失基準信号更新パラメーターを含む前記一つまたは複数の構成パラメーターに基づく、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
無線デバイスによって、かつ電力ヘッドルームレポートのために、ゼロに等しい電力制御パラメーターセットインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた、経路損失基準信号を決定することと、
前記経路損失基準信号に基づいて計算された前記電力ヘッドルームレポートを送信することと、を含む、方法。
【請求項44】
起動コマンドがアップリンクチャネルの経路損失基準信号を更新できるようにする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む、一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することをさらに含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記最低電力制御パラメーターセットインデックスを有する前記電力制御パラメーターセットにマッピングされた前記経路損失基準信号を前記決定することが、前記経路損失基準信号更新パラメーターを含む前記一つまたは複数の構成パラメーターに基づく、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
無線デバイスによって、電力ヘッドルームレポートを送信することであって、起動コマンドがアップリンクチャネルの経路損失基準信号を更新するすることを可能にする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む構成パラメーターに応答して、前記電力ヘッドルームレポートが、ゼロに等しいインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号に基づいて計算される、送信することを含む、方法。
【請求項47】
前記構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することをさらに含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
無線デバイスによって、電力ヘッドルームレポートを送信することであって、起動コマンドがアップリンクチャネルの経路損失基準信号を更新できることに応答して、前記電力ヘッドルームレポートが、ゼロに等しいインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号に基づいて計算される、送信することを含む、方法。
【請求項49】
前記起動コマンドが前記アップリンクチャネルの前記経路損失基準信号を更新できるようにする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む、一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することをさらに含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
無線デバイスによって、電力ヘッドルームレポートを送信することであって、起動コマンドが複数の電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号を更新することができることに応答して、前記電力ヘッドルームレポートが、前記複数の電力制御パラメーターセットの中で、ゼロに等しいインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号に基づいて計算される、送信することを含む、方法。
【請求項51】
前記起動コマンドが前記複数の電力制御パラメーターセットにマッピングされた前記経路損失基準信号を更新することを可能にする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む、一つまたは複数の構成パラメーターを含む、一つまたは複数のメッセージを受信することをさらに含む、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
無線デバイスによって、セルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に対する複数の経路損失基準信号を示す一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信することと、
前記複数の経路損失基準信号のうちの一つまたは複数の経路損失基準信号を起動させる起動コマンドを受信することと、
空間関係を有しないPUCCHリソースを介してアップリンク制御情報(UCI)を送信することに対し、前記一つまたは複数の経路損失基準信号の中で経路損失基準信号を決定することと、
前記PUCCHリソースを介して、前記経路損失基準信号に基づいて決定された送信電力で前記UCIを送信することと、を含む、方法。
【請求項53】
前記経路損失基準信号が、前記一つまたは複数の経路損失基準信号の一つまたは複数の経路損失基準信号インデックスの中で、最も低い経路損失基準信号インデックスで識別される、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記一つまたは複数の構成パラメーターは、前記一つまたは複数の経路損失基準信号の前記一つまたは複数の経路損失基準信号インデックスを示す、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記一つまたは複数の構成パラメーターが、前記セル用の複数のPUCCHリソースをさらに示し、前記複数のPUCCHリソースが前記PUCCHリソースを含む、請求項52~54のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
前記一つまたは複数の構成パラメーターが、複数の空間関係をさらに示し、前記複数の空間関係の各空間関係が、それぞれの経路損失基準信号を示す、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記起動コマンドが、前記複数の空間関係と前記複数のPUCCHリソースとの間のマッピングを更新する、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記一つまたは複数の経路損失基準信号を起動させる前記起動コマンドを前記受信することが、前記複数のPUCCHリソースのうちの少なくとも一つのPUCCHリソースに対して、前記複数の空間関係の一つまたは複数の空間関係を起動させる前記起動コマンドを受信することを含み、前記一つまたは複数の空間関係が、前記一つまたは複数の経路損失基準信号を示す、請求項56~57のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
前記経路損失基準信号は、前記少なくとも一つのPUCCHリソースのうち、
ゼロに等しいPUCCHリソースインデックス、または
前記少なくとも一つのPUCCHリソースの少なくとも一つのPUCCHリソースインデックスの中で、最も低いPUCCHリソースインデックスを有する、第二のPUCCHリソースにマッピングされる、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記一つまたは複数の構成パラメーターが、前記少なくとも一つのPUCCHリソースに対する前記少なくとも一つのPUCCHリソースインデックスを示し、前記少なくとも一つのPUCCHリソースインデックスが、前記第二のPUCCHリソースの前記PUCCHリソースインデックスを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記一つまたは複数の構成パラメーターが、前記PUCCHリソースに対する第一のPUCCHグループインデックスと、前記第二のPUCCHリソースに対する第二のPUCCHグループインデックスとを含む、前記複数のPUCCHリソースに対する、PUCCHグループインデックスをさらに示す、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記第一のPUCCHグループインデックスおよび前記第二のPUCCHグループインデックスが、同じである、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記UCIを前記送信することが、前記無線デバイスにおける複数のアンテナパネルのうちのアンテナパネルを介してであり、前記一つまたは複数の構成パラメーターが、前記複数のアンテナパネルに対して、前記アンテナパネルのアンテナパネルインデックスを含む、アンテナパネルインデックスを示す、請求項59~62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記第二のPUCCHリソースが、前記アンテナパネルインデックスと関連付けられる、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記空間関係が、前記アンテナパネルインデックスと関連付けられる、請求項63~64のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記一つまたは複数の構成パラメーターが、前記複数のPUCCHリソースについて、前記PUCCHリソースに対する第一のアンテナパネルインデックスと、前記第二のPUCCHリソースに対する第二のアンテナパネルインデックスとを含む、PUCCHグループインデックスをさらに示す、請求項59~65のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
前記第一のアンテナパネルインデックスおよび前記第二のアンテナパネルインデックスが、同一である、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記空間関係のない前記PUCCHリソースが、前記PUCCHリソースを含まない前記少なくとも一つのPUCCHリソースを含む、請求項58~67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
前記一つまたは複数の空間関係の中で、前記一つまたは複数の空間関係の一つまたは複数の空間関係インデックスの中で最も低い空間関係インデックスを有する、空間関係を決定することをさらに含む、請求項58~68のいずれか一項に記載の方法。
【請求項70】
前記空間関係が、前記経路損失基準信号を示す、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記一つまたは複数の構成パラメーターが、前記一つまたは複数の空間関係に対する前記一つまたは複数の空間関係インデックスを示し、前記一つまたは複数の空間関係インデックスが、前記空間関係の前記空間関係インデックスを含む、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記空間関係のない前記PUCCHリソースが、一つまたは複数の空間関係を示さない前記一つまたは複数の構成パラメーターを含む、請求項52~71のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
前記セルがアクティブアップリンク帯域幅部分(BWP)を含む、請求項52~72のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
無線デバイスであって、
一つまたは複数のプロセッサーと、
前記一つまたは複数のプロセッサーによって実行されるとき、前記無線デバイスに請求項1~72のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶するメモリーと、を含む、無線デバイス。
【請求項75】
一つまたは複数のプロセッサーによって実行されるとき、前記一つまたは複数のプロセッサーに請求項1~5のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、非一時的コンピューター可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年1月9日に出願された米国仮特許出願第62/959,059号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本開示では、さまざまな実施形態が、開示された技術がどのように実装され得るか、および/または開示された技術がどのように環境およびシナリオで実践され得るかの例として提示される。関連技術分野の当業者には、範囲から逸脱することなく、形態および詳細のさまざまな変更を行うことができることは明らかであろう。実際、明細書を読んだ後、代替的な実施形態を実装する方法が関連技術分野の当業者に明らかになるであろう。本実施形態は、例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。本開示の実施形態は、添付図面を参照して説明される。開示された例示的実施形態からの制限、特徴、および/または要素が組み合わせられ、本開示の範囲内でさらなる実施形態を作成することができる。機能と利点を強調する図は、例としてのみ示される。開示されたアーキテクチャーは、示される以外の方式で利用することができるように、十分に柔軟で構成可能である。例えば、いかなるフローチャートにリストされたアクションも、いくつかの実施形態で再配列され、または任意選択としてのみ使用され得る。
【0003】
実施形態は、必要に応じて動作するように構成され得る。開示された機構は、例えば、無線デバイス、基地局、無線環境、ネットワーク、上記の組み合わせなどで、特定の基準が満たされるときに実行され得る。例示的な基準は、例えば、無線デバイスまたはネットワークノード構成、トラフィック負荷、初期システム設定、パケットサイズ、トラフィック特性、上記の組み合わせなどに少なくとも部分的に基づいてもよい。一つまたは複数の基準が満たされると、さまざまな例示的実施形態が適用されることができる。従って、開示されたプロトコルを選択的に実装する例示的実施形態を実装することが可能であり得る。
【0004】
基地局は、無線デバイスの混合と通信することができる。無線デバイスおよび/または基地局は、複数の技術、および/または同じ技術の複数のリリースをサポートすることができる。無線デバイスは、無線デバイスのカテゴリーおよび/または能力に応じて、いくつかの特定の能力を有し得る。本開示が複数の無線デバイスと通信する基地局に言及する場合、本開示は、カバレッジエリア内の全無線デバイスのサブセットに言及することができる。本開示は、例えば、所定の能力を含み、基地局の所定のセクターにある、所定のLTEまたは5Gリリースの複数の無線デバイスに言及することができる。本開示における複数の無線デバイスは、選択された複数の無線デバイス、および/または開示された方法などに従って実行するカバレッジエリア内の全無線デバイスのサブセットに言及することができる。開示された方法に準拠し得ないカバレッジエリアに複数の基地局または複数の無線デバイスが存在し得る。例えば、それらの無線デバイスまたは基地局は、LTEまたは5G技術の古いリリースに基づいて実行される。
【0005】
本明細書では、「a」と「an」および同様の語句は「少なくとも一つ」および「一つまたは複数」として解釈される。同様に、接尾辞「(s)」で終わる任意の用語は、「少なくとも一つ」および「一つまたは複数」として解釈されるべきである。本明細書では、用語「may」は「例えば、~であり得る」として解釈される。言い換えると、用語「may」は、用語「may」に続く語句が複数の適切な可能性の一つの実施例であり、種々の実施形態の一つまたは複数によって用いられても用いられなくてもよいことを示す。本明細書で使用される場合、用語「含む(comprises)」および「からなる(consists of)」は、記載される要素の一つまたは複数の構成要素を列挙する。用語「含む(comprises)」は、「含む(includes)」と互換性があり記載される要素に含まれる列挙されていない構成要素を除外しない。対照的に、「からなる(consists of)」は、記述される要素の一つまたは複数の構成要素の完全な列挙を提供する。本明細書で使用される場合、用語「に基づく」は、例えば、「のみに基づく」というよりも、むしろ「少なくとも部分的に基づく」と解釈されるべきである。本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、列挙された要素の任意の可能な組み合わせを表す。例えば、「A、B、および/またはC」は、A、B、C、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはA、B、およびCを表し得る。
【0006】
AおよびBがセットであり、Aの全ての要素がBの要素でもある場合、AはBのサブセットと呼ばれる。本明細書では、非空集合およびサブセットのみが考慮される。例えば、B={セル1、セル2}の可能なサブセットは、{セル1}、{セル2}、および{セル1、セル2}である。「に基づいて」(または同等に「に少なくとも基づいて」)というフレーズは、用語「に基づいて」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一つの実施例であることを示す。「に応答して」(または同等に「に少なくとも応答して」)というフレーズは、フレーズ「に応答して」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一つの実施例であることを示す。「に応じて」(または同等に「に少なくとも応じて」)というフレーズは、フレーズ「に応じて」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一つの実施例であることを示す。「採用/使用」(または同等に「少なくとも採用/使用」)というフレーズは、フレーズ「採用/使用」に続くフレーズがさまざまな実施形態の一つまたは複数に使用される場合とされない場合とがある多数の適切な可能性の一つの実施例であることを示す。
【0007】
用語「構成される」は、装置が動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、装置の容量に関連し得る。「構成される」とは、デバイスが動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、デバイスの動作特性に影響するデバイスの特定の設定に言及することもできる。換言すれば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、レジスタ、メモリー値などは、デバイスが特定の特性を提供するために、デバイスが動作状態または非動作状態にあるかどうかにかかわらず、デバイス内で「構成され」得る。「装置において発生する制御メッセージ」などの用語は、装置が動作状態か非動作状態かにかかわらず、制御メッセージが装置における特定の特性を構成するために使用することができる、または装置における特定のアクションを実装するために使用することができるパラメーターを有することを意味し得る。
【0008】
本開示では、パラメーター(または同等にフィールド、または情報要素:IEと呼ばれる)は、一つまたは複数の情報オブジェクトを含むことができ、情報オブジェクトは、一つまたは複数の他のオブジェクトを含むことができる。例えば、パラメーター(IE)Nがパラメーター(IE)Mを含み、パラメーター(IE)Mがパラメーター(IE)Kを含み、パラメーター(IE)Kがパラメーター(情報要素)Jを含む場合、例えば、NはKを含み、NはJを含む。例示的実施形態においては、一つまたは複数のメッセージが複数のパラメーターを含むとき、それは、複数のパラメーターのうちのパラメーターが一つまたは複数のメッセージのうちのうちの少なくとも一つに含まれるが、一つまたは複数のメッセージの各々に含まれる必要はないことを意味する。
【0009】
さらにまた、上記で提示された多くの特徴は、「may」の使用または括弧の使用により任意選択であるものとして説明される。簡潔さおよび読みやすさのために、本開示は、任意選択の特徴のセットから選択することによって得られ得るありとあらゆる変更を明示的に記載していない。本開示は、そのような全ての変更を明示的に開示すと解釈されるべきである。例えば、三つの任意選択の特徴を有するものとして説明されたシステムは、七つの方式、すなわち、三つの可能な特徴の一つのみ、三つの特徴のいずれか二つ、または三つの特徴の三つによって具現化されることができる。
【0010】
開示された実施形態で説明される要素の多くは、モジュールとして実装され得る。ここで、モジュールは、定義された機能を実行し、他の要素への定義されたインターフェイスを有する要素として定義される。本開示で説明されるモジュールは、ハードウェア、ハードウェアと組み合わせたソフトウェア、ファームウェア、ウェットウェア(例えば、生物学的要素を有するハードウェア)、またはそれらの組み合わせで実装されてもよく、それらは、挙動的に等価とすることができる。例えば、モジュールは、ハードウェアマシン(C、C++、Fortran、Java(登録商標)、Basic、Matlab(登録商標)など)もしくはSimulink、Stateflow、GNU Octave、またはLabVIEWMathScriptで実行されるように構成されるコンピューター言語で記述されたソフトウェアルーチンで実装され得る。ディスクリートまたはプログラム可能なアナログ、デジタル、および/または量子ハードウェアを組み込む物理ハードウェアを使用してモジュールを実装することも可能であり得る。プログラム可能なハードウェアの例には、コンピューター、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)が含まれる。コンピューター、マイクロコントローラー、およびマイクロプロセッサーは、アセンブリー、C、C++などの言語を使用してプログラムされる。FPGA、ASIC、CPLDは、多くの場合、プログラマブルデバイスの機能が少ない内部ハードウェアモジュール間の接続を構成するVHSICハードウェア記述言語(VHDL)またはVerilogなどのハードウェア記述言語(HDL)を使用してプログラムされる。機能モジュールの結果を達成するために、上記の技術がしばしば組み合わせて使用される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示のさまざまな実施形態のうちのいくつかの実施例が、図面を参照して本明細書に記載される。
【0012】
【
図1】
図1Aおよび
図1Bは、本開示の実施形態が実装され得る、移動体通信ネットワークの実施例を示す。
【0013】
【
図2】
図2Aおよび
図2Bはそれぞれ、新しい無線(NR)ユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコルスタックを示す。
【0014】
【
図3】
図3は、
図2AのNRユーザープレーンプロトコルスタックのプロトコル層間で提供されるサービスの例を示す。
【0015】
【
図4】
図4Aは、
図2AのNRユーザープレーンプロトコルスタックを通る例示的なダウンリンクデータフローを示す。
【0016】
図4Bは、MAC PDUにおけるMACサブヘッダーのフォーマット例を示す。
【0017】
【
図5】
図5Aおよび
図5Bはそれぞれ、ダウンリンクとアップリンクの論理チャネル、トランスポートチャネル、および物理チャネル間のマッピングを示す。
【0018】
【
図6】
図6は、UEのRRC状態遷移を示す例示的な図である。
【0019】
【
図7】
図7は、OFDMシンボルがグループ化されたNRフレームの構成例を示す。
【0020】
【
図8】
図8は、NRキャリアの時間および周波数ドメインにおけるスロットの構成例を示す。
【0021】
【
図9】
図9は、NRキャリアに対して三つの構成されるBWPを使用した帯域幅適応の実施例を示す。
【0022】
【
図10】
図10Aは、二つのコンポーネントキャリアを有する三つのキャリアアグリゲーション構成を示す。
【0023】
図10Bは、アグリゲーションセルがどのように一つまたは複数のPUCCHグループに構成され得るかの実施例を示す。
【0024】
【
図11】
図11Aは、SS/PBCHブロック構造および位置の例を示す。
【0025】
図11Bは、時間および周波数ドメインにマッピングされたCSI-RSの実施例を示す。
【0026】
【
図12】
図12Aおよび
図12Bはそれぞれ、三つのダウンリンクおよびアップリンクビーム管理手順の実施例を示す。
【0027】
【
図13】
図13A、
図13B、および
図13Cはそれぞれ、4ステップ競合ベースのランダムアクセス手順、2ステップ競合のないランダムアクセス手順、および別の2ステップランダムアクセス手順を示す。
【0028】
【
図14】
図14Aは、帯域幅部分に対するCORESET構成の実施例を示す。
【0029】
図14Bは、CORESETおよびPDCCH処理上のDCI送信に対するCCE~REGマッピングの実施例を示す。
【0030】
【
図15】
図15は、基地局と通信する無線デバイスの実施例を示す。
【0031】
【
図16】
図16A、16B、16C、および
図16Dは、アップリンクおよびダウンリンク送信のための例示的な構造を示す。
【0032】
【
図17】
図17は、本開示の例示的な実施形態の一態様による、PUSCHの電力制御構成の例を示す。
【0033】
【
図18】
図18は、本開示の例示的な実施形態の一態様による、電力制御の例を示す。
【0034】
【
図19】
図19は、本開示の例示的な実施形態の一態様による、電力制御のためのMAC CEの例を示す。
【0035】
【
図20】
図20は、本開示の例示的な実施形態の一態様による、電力制御のフロー図である。
【0036】
【
図21】
図21は、本開示の例示的な実施形態の一態様による、電力制御の例を示す。
【0037】
【
図22】
図22は、本開示の例示的な実施形態の一態様による、電力制御の例を示す。
【0038】
【
図23】
図23は、本開示の例示的な実施形態の一態様による、電力制御のためのMAC CEの例を示す。
【0039】
【
図24】
図24は、本開示の例示的な実施形態の一態様による、電力制御のフロー図である。
【0040】
【
図25】
図25は、本開示の例示的な実施形態の一態様による、電力制御のフロー図である。
【0041】
【
図26】
図26は、本開示の例示的な実施形態の一態様による、電力制御のフロー図である。
【0042】
【
図27】
図27は、本開示の例示的な実施形態の一態様による、電力制御のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
図1Aは、本開示の実施形態が実装され得る移動体通信ネットワーク100の実施例を示す。移動体通信ネットワーク100は、例えば、ネットワークオペレーターによって実行される公共の土地移動体ネットワーク(PLMN)であり得る。
図1Aに示すように、移動体通信ネットワーク100は、コアネットワーク(CN)102、無線アクセスネットワーク(RAN)104、および無線デバイス106を含む。
【0044】
CN102は、無線デバイス106に、パブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN、および/またはオペレーター内DNなどの一つまたは複数のデータネットワーク(DN)へのインターフェイスを提供し得る。インターフェイス機能の一部として、CN102は、無線デバイス106と一つまたは複数のDNとの間のエンドツーエンドの接続をセットアップし、無線デバイス106を認証し、充電機能を提供し得る。
【0045】
RAN104は、エアーインターフェイス上で無線通信を介して、CN102を無線デバイス106に接続し得る。無線通信の一部として、RAN104は、スケジューリング、無線リソース管理、および再送信プロトコルを提供し得る。エアーインターフェイス上でRAN104から無線デバイス106への通信方向は、ダウンリンクとして知られ、エアーインターフェイス上で無線デバイス106からRAN104への通信方向は、アップリンクとして知られる。ダウンリンク送信は、周波数分割二重化(FDD)、時間分割二重化(TDD)、および/または二つの二重化技術のいくつかの組み合わせを使用して、アップリンク送信から分離され得る。
【0046】
無線デバイスという用語は、本開示全体を通して、無線通信が必要または利用可能な任意のモバイルデバイスまたは固定(非携帯)デバイスを指し、および包含するために使用され得る。例えば、無線デバイスは、電話、スマートフォン、タブレット、コンピューター、ラップトップ、センサー、メーター、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)装置、車両道路側ユニット(RSU)、中継ノード、自動車、および/またはそれらの任意の組み合わせであり得る。無線デバイスという用語は、ユーザー機器(UE)、ユーザー端末(UT)、アクセス端末(AT)、モバイルステーション、受話器、無線送受信ユニット(WTRU)、および/または無線通信装置を含む、他の用語を包含する。
【0047】
RAN104は、一つまたは複数の基地局(図示せず)を含み得る。基地局という用語は、ノードB(UMTSおよび/または3G標準に関連付けられる)、進化したノードB(eNB、E-UTRAおよび/または4G規格と関連)、遠隔無線ヘッド(RRH)、一つまたは複数のRRHに結合されたベースバンド処理ユニット、ドナーノードのカバレッジエリアを拡張するために使用されるリピーターノードまたは中継ノード、次世代進化ノードB(ng-eNB)、生成ノードB(gNB、NRおよび/または5G規格と関連)、アクセスポイント(AP、例えばWiFiまたはその他の適切な無線通信規格に関連している)、および/またはそれらの任意の組み合わせを指し、かつそれを包含するために、本開示全体を通して使用され得る。基地局は、少なくとも一つのgNB中央ユニット(gNB-CU)および少なくとも一つのgNB分散ユニット(gNB-DU)を含み得る。
【0048】
RAN104に含まれる基地局は、無線デバイス106とエアーインターフェイス上で通信するための一つまたは複数のアンテナのセットを含み得る。例えば、一つまたは複数の基地局は、三つのセル(またはセクター)をそれぞれ制御するための三つのアンテナセットを含み得る。セルのサイズは、受信機(例えば、基地局受信機)が、セルで動作する送信機(例えば、無線デバイス送信機)から送信を首尾よく受信できる範囲によって決定され得る。一緒に、基地局のセルは、無線デバイス可動性をサポートするために、広い地理的エリアにわたって無線デバイス106に無線カバレッジを提供し得る。
【0049】
三つのセクターサイトに加えて、基地局の他の実装も可能である。例えば、RAN104の一つまたは複数の基地局は、三つより多いまたはそれ未満のセクターを有するセクターサイトとして実装され得る。RAN104の一つまたは複数の基地局は、アクセスポイントとして、複数の遠隔無線ヘッド(RRH)に結合されたベースバンド処理ユニットとして、および/またはドナーノードのカバレッジエリアを拡張するために使用されるリピータまたは中継ノードとして実装され得る。RRHに結合されたベースバンド処理ユニットは、集中型またはクラウドRANアーキテクチャーの一部であってもよく、ベースバンド処理ユニットは、ベースバンド処理ユニットのプール内に集中型であるか、または仮想化されていてもよい。リピーターノードは、ドナーノードから受信した無線信号を増幅および再ブロードキャストし得る。中継ノードは、リピーターノードと同じ/類似の機能を実行し得るが、ドナーノードから受信した無線信号を復号化して、無線信号を増幅および再ブロードキャストする前にノイズを除去し得る。
【0050】
RAN104は、類似のアンテナパターンおよび類似の高レベル送信電力を有するマクロセル基地局の均質なネットワークとして展開され得る。RAN104は、異種ネットワークとして展開され得る。異種ネットワークでは、小さなセル基地局を使用して、例えば、マクロセル基地局によって提供される比較的大きなカバレッジエリアと重複するカバレッジエリアなど、小さなカバレッジエリアを提供することができる。小さなカバレッジエリアは、データトラフィックの多いエリア(またはいわゆるホットスポット)、またはマクロセルカバレッジが弱いエリアに提供され得る。スモールセル基地局の例としては、カバレッジエリアが縮小する順に、マイクロセル基地局、ピコセル基地局、およびフェムトセル基地局またはホーム基地局が挙げられる。
【0051】
第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、
図1Aの移動体通信ネットワーク100と同様の移動体通信ネットワークの仕様のグローバル標準化を提供するために1998年に形成される。現在までに、3GPP(登録商標)は、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)として知られる第三世代(3G)ネットワーク、ロング・ターム・エボリューション(LTE)として知られる第四世代(4G)ネットワーク、および5Gシステム(5GS)として知られる第五世代(5G)ネットワークという、三世代のモバイルネットワークの仕様を生産している。本開示の実施形態は、次世代RAN(NG-RAN)と呼ばれる、3GPP(登録商標) 5GネットワークのRANを参照して記載される。実施形態は、
図1AのRAN104、以前の3Gおよび4GネットワークのRAN、およびまだ仕様化されていない将来のネットワーク(例えば、3GPP(登録商標) 6Gネットワーク)などの他の移動体通信ネットワークのRANに適用可能であり得る。NG-RANは、新しい無線(NR)として知られる5G無線アクセス技術を実装し、4G無線アクセス技術または非3GPP(登録商標)無線アクセス技術を含むその他の無線アクセス技術を実装するために供給され得る。
【0052】
図1Bは、本開示の実施形態が実装され得る、別の実施例の移動体通信ネットワーク150を示す。移動体通信ネットワーク150は、例えば、ネットワークオペレーターによって実行されるPLMNであり得る。
図1Bに示すように、移動体通信ネットワーク150は、5Gコアネットワーク(5G-CN)152、NG-RAN154、およびUE156AおよびUE156B(総称してUE156)を含む。これらの構成要素は、
図1Aに関して説明された対応する構成要素と同じまたは同様の方法で実装および動作することができる。
【0053】
5G-CN152は、UE156に、パブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN、および/またはオペレーター内DNなどの一つまたは複数のDNへのインターフェイスを提供する。インターフェイス機能の一部として、5G-CN152は、UE156と一つまたは複数のDNとの間のエンドツーエンドの接続をセットアップし、UE156を認証し、充電機能を提供し得る。3GPP(登録商標) 4GネットワークのCNと比較して、5G-CN152のベースは、サービスベースのアーキテクチャーであり得る。これは、5G-CN152を構成するノードのアーキテクチャーが、他のネットワーク機能へのインターフェイスを介してサービスを提供するネットワーク機能として定義され得ることを意味する。5G‐CN152のネットワーク機能は、専用もしくは共有ハードウェア上のネットワーク要素として、専用もしくは共有ハードウェア上で動作するソフトウェアインスタンスとして、またはプラットフォーム(例えば、クラウドベースのプラットフォーム)上でインスタンス化された仮想化機能として、いくつかの方法で実装され得る。
【0054】
図1Bに示すように、5G-CN152は、簡単に説明できるように、
図1Bで一つの構成要素AMF/UPF158として示すように、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)158Aおよびユーザープレーン機能(UPF)158Bを含む。UPF158Bは、NG-RAN154と一つまたは複数のDNとの間のゲートウェイとして機能し得る。UPF158Bは、パケットルーティングおよび転送、パケット検査およびユーザープレーンポリシールールの施行、トラフィック利用の報告、一つまたは複数のDNへのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類、ユーザープレーンに対するサービス品質(QoS)処理(例えば、パケットフィルターリング、ゲーティング、アップリンク/ダウンリンクレート実施、およびアップリンクトラフィック検証)、ダウンリンクパケットバッファリング、およびダウンリンクデータ通知トリガーなどの機能を実行し得る。UPF158Bは、イントラ/インター無線アクセス技術(RAT)モビリティのアンカーポイント、一つまたは複数のDNに相互接続される外部プロトコル(またはパケット)データユニット(PDU)セッションポイント、および/または分岐ポイントとして機能して、マルチホームPDUセッションをサポートし得る。UE156は、UEとDNとの間の論理接続である、PDUセッションを介してサービスを受信するように構成され得る。
【0055】
AMF158Aは、非アクセス層(NAS)シグナリングの終了、NASシグナリングセキュリティ、アクセス層(AS)セキュリティ制御、3GPP(登録商標)アクセスネットワーク間のモビリティのためのCN間ノードシグナリング、アイドルモードUE到達可能性(例えば、ページング再送信の制御と実行)、登録エリア管理、システム内およびシステム間モビリティサポート、アクセス認証、ローミング権限のチェックを含むアクセス許可、モビリティ管理制御(サブスクリプションとポリシー)、ネットワークスライシングのサポート、および/またはセッション管理機能(SMF)の選択などの機能を実行できる。NASは、CNとUEの間で動作する機能を指してもよく、ASは、UEとRANの間で動作する機能を指し得る。
【0056】
5G-CN152は、わかりやすくするために
図1Bに示されていない一つまたは複数の追加のネットワーク機能を含み得る。例えば、5G-CN152は、セッション管理機能(SMF)、NRリポジトリ機能(NRF)、ポリシー制御機能(PCF)、ネットワーク露出機能(NEF)、統一データ管理(UDM)、アプリケーション機能(AF)、および/または認証サーバー機能(AUSF)のうちの一つまたは複数を含んでもよい。
【0057】
NG-RAN154は、5G-CN 152を、エアーインターフェイス上で無線通信を介してUE156に接続し得る。NG-RAN154は、gNB160AおよびgNB160Bとして図示された一つまたは複数のgNB(まとめてgNB160)および/またはng-eNB162Aおよびng-eNB162Bとして図示された一つまたは複数のng-eNB(まとめてng-eNB162)を含み得る。gNB160およびng-eNB162は、より一般的に基地局と呼んでもよい。gNB160およびng-eNB162は、エアーインターフェイス上でUE156と通信するための一つまたは複数のアンテナのセットを含み得る。例えば、gNB160の一つまたは複数および/またはng-eNB162の一つまたは複数は、三つのセル(またはセクター)をそれぞれ制御するための三つのアンテナセットを含んでもよい。合わせて、gNB160およびng-eNB162のセルは、UEモビリティをサポートするために、広い地理的エリアにわたってUE156に無線カバレッジを提供し得る。
【0058】
図1Bに示すように、gNB160および/またはng-eNB162は、NGインターフェイスによって5G-CN152に接続されてもよく、Xnインターフェイスによって他の基地局に接続され得る。NGおよびXnインターフェイスは、インターネットプロトコル(IP)トランスポートネットワークなどの基となるトランスポートネットワーク上に、直接的な物理的接続および/または間接的な接続を使用して確立され得る。gNB160および/またはng-eNB162は、UuインターフェイスによってUE156に接続され得る。例えば、
図1Bに示すように、gNB160Aは、UuインターフェイスによってUE156Aに接続され得る。NG、Xn、およびUuインターフェイスは、プロトコルスタックに関連付けられている。インターフェイスに関連付けられるプロトコルスタックは、データおよびシグナリングメッセージを交換するため
図1Bのネットワーク要素によって使用されてもよく、ユーザープレーンおよび制御プレーンの二つのプレーンを含み得る。ユーザープレーンは、ユーザーにとって関心対象のデータを処理し得る。制御プレーンは、ネットワーク要素に対する関心対象のシグナリングメッセージを処理し得る。
【0059】
gNB160および/またはng-eNB162は、一つまたは複数のNGインターフェイスによって、AMF/UPF158など、5G-CN152の一つまたは複数のAMF/UPF機能に接続され得る。例えば、gNB160Aは、NGユーザープレーン(NG-U)インターフェイスによって、AMF/UPF158のUPF158Bに接続され得る。NG-Uインターフェイスは、gNB160AとUPF158B間のユーザープレーンPDUの供給を提供し得る(例えば、非保証送達)。gNB160Aは、NG制御プレーン(NG-C)インターフェイスを使用してAMF158Aに接続できる。NG-Cインターフェイスは、例えば、NGインターフェイス管理、UEコンテキスト管理、UEモビリティ管理、NASメッセージの転送、ページング、PDUセッション管理および構成転送および/または警告メッセージ送信を提供することができる。
【0060】
gNB160は、Uuインターフェイス上のUE156に向かってNRユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。例えば、gNB160Aは、第一のプロトコルスタックに関連付けられるUuインターフェイス上で、UE156Aに向かってNRユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。ng-eNB162は、Uuインターフェイス上のUE156に向かって、Evolved UMTS地上無線アクセス(E‐UTRA)ユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供してもよく、E‐UTRAは3GPP(登録商標) 4G無線アクセス技術を指す。例えば、ng-eNB162Bは、第二のプロトコルスタックに関連付けられるUuインターフェイス上で、UE156Bに向かってE‐UTRAユーザープレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。
【0061】
5G-CN152は、NRおよび4Gの無線アクセスを処理するように構成されると記述された。当業者であれば、NRが4Gコアネットワークに、「非スタンドアローン動作」として知られるモードで接続することが可能であり得ることを理解するであろう。非スタンドアローン動作では、4Gコアネットワークを使用して、制御プレーン機能(例えば、初期アクセス、モビリティ、およびページング)を提供する(または少なくともサポートする)。一つのAMF/UPF158のみが
図1Bに示されるが、一つのgNBまたはng-eNBは、複数のAMF/UPFノードに接続されて、冗長性を提供し、および/または複数のAMF/UPFノードにわたって共有をロードし得る。
【0062】
論じるように、
図1Bにおいて、ネットワーク要素間のインターフェイス(例えば、Uu、Xn、およびNGインターフェイス)がデータおよびシグナリングメッセージを交換するためにネットワーク要素が使用するプロトコルスタックと関連付けられてもよい。プロトコルスタックは、二つのプレーン、すなわち、ユーザープレーンおよび制御プレーンを含み得る。ユーザープレーンは、ユーザーにとって関心対象のデータを処理してもよく、制御プレーンは、ネットワーク要素に対する関心対象のシグナリングメッセージを処理し得る。
【0063】
図2Aおよび
図2Bはそれぞれ、UE210とgNB220の間にあるUuインターフェイス用のNRユーザープレーンおよびNR制御プレーンプロトコルスタックの例を示す。
図2Aおよび
図2Bに示されるプロトコルスタックは、例えば、
図1Bに示されるUE156AとgNB160Aとの間のUuインターフェイスに使用されるものと同じまたは類似であり得る。
【0064】
図2Aは、UE210およびgNB220に実装された五つの層を含むNRユーザープレーンプロトコルスタックを示す。プロトコルスタックの底部で、物理層(PHYs)211および221は、プロトコルスタックの上位層にトランスポートサービスを提供してもよく、オープンシステム相互接続(OSI)モデルの層1に対応し得る。PHY211および221の上の次の四つのプロトコルは、メディアアクセス制御層(MAC)212および222、無線リンク制御層(RLC)213および223、パケットデータ収束プロトコル層(PDCP)214および224、ならびにサービスデータアプリケーションプロトコル層(SDAP)215および225を含む。合わせて、これらの四つのプロトコルは、OSIモデルの層2またはデータリンク層を構成し得る。
【0065】
図3は、NRユーザープレーンプロトコルスタックのプロトコル層間に提供されるサービスの実施例を示す。
図2Aおよび
図3の上からスタートして、SDAP215および225は、QoSフロー処理を実行し得る。UE210は、UE210とDNとの間の論理接続であり得る、PDUセッションを介してサービスを受信し得る。PDUセッションは、一つまたは複数のQoSフローを有し得る。CNのUPF(例えば、UPF158B)は、QoS要件(例えば、遅延、データレート、および/またはエラーレートに関して)に基づいて、PDUセッションの一つまたは複数のQoSフローにIPパケットをマッピングし得る。SDAP215および225は、一つまたは複数のQoSフローと一つまたは複数のデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除を実行し得る。QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除は、gNB220でSDAP225によって決定され得る。UE210でのSDAP215は、gNB220から受信した反射マッピングまたは制御シグナリングを介して、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピングについて通知され得る。反射マッピングについては、gNB220でのSDAP225は、ダウンリンクパケットを、UE210のSDAP215によって観察されて、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除を決定することができる、QoSフローインジケーター(QFI)でマークし得る。
【0066】
PDCP214およびPDCP224は、エアーインターフェイス上で送信する必要のあるデータ量を低減するためのヘッダー圧縮/解凍、エアーインターフェイス上で送信されるデータの不正な復号化を防止するための暗号/暗号解除、および完全性保護(制御メッセージが意図されたソースから発信されることを確実にするため)を行ってもよい。PDCP214および224は、例えば、未送信のパケットの再送信、パケットのシーケンス内送達および再シーケンス、ならびにgNB内ハンドオーバーのために、重複して受信されたパケットの除去を実行し得る。PDCP214および224は、受信されるパケットの可能性を改善し、受信機で、任意の重複パケットを除去するために、パケット重複を実行し得る。パケット重複は、高信頼性を必要とするサービスに有用であり得る。
【0067】
図3には示されていないが、PDCP214および224は、二重接続シナリオにおいて、分割無線ベアラとRLCチャネルとの間のマッピング/マッピング解除を実行し得る。二重接続は、UEが二つのセル、またはより一般的には、マスターセルグループ(MCG)およびセカンダリーセルグループ(SCG)の二つのセルグループに接続することを可能にする技術である。分割ベアラは、SDAP215および225へのサービスとしてPDCP214および224によって提供される無線ベアラの一つなどの単一の無線ベアラが、二重接続でセルグループによって処理されるときである。PDCP214および224は、セルグループに属するRLCチャネル間で分割無線ベアラをマッピング/マッピング解除し得る。
【0068】
RLC213および223は、それぞれ、MAC212および222から受信した複製データユニットのセグメンテーション、自動反復要求(ARQ)を通した再送信、および除去を実行し得る。RLC213および223は、トランスペアレントモード(TM)、未確認応答モード(UM)、および確認応答モード(AM)の三つの送信モードをサポートし得る。RLCが動作している送信モードに基づいて、RLCは、指摘された機能のうちの一つまたは複数を実行し得る。このRLC構成は、ヌメロロジおよび/または送信時間間隔(TTI)持続時間に依存せずに論理チャネル毎とすることができる。
図3に示すように、RLC213および223は、それぞれPDCP214および224にサービスとしてRLCチャネルを提供し得る。
【0069】
MAC212およびMAC222は、論理チャネルの多重化/多重分離、および/または論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングを実行し得る。多重化/多重分離は、PHY211および221へ/から送達されるトランスポートブロック(TB)へ/からの一つまたは複数の論理チャネルに属するデータユニットの多重化/多重分離を含んでもよい。MAC222は、動的スケジューリングによって、UE間の、スケジューリング、スケジューリング情報レポート、および優先度処理を行うように構成され得る。スケジューリングは、ダウンリンクおよびアップリンクのためにgNB220(MAC222にて)で実施され得る。MAC212および222は、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)(例えば、キャリアアグリゲーション(CA)の場合、キャリアごとに一つのHARQエンティティ)を通して、エラー訂正、論理チャネル優先順位付けによるUE210の論理チャネル間の優先度処理、および/またはパディングを行うように構成され得る。MAC212およびMAC222は、一つまたは複数のヌメロロジおよび/または送信タイミングをサポートし得る。一実施例では、論理チャネル優先順位付けにおけるマッピング制限により、論理チャネルがどのヌメロロジおよび/または送信タイミングを使用することができるかを制御することができる。
図3に示すように、MAC212および222は、サービスとしてRLC213および223に論理チャネルを提供し得る。
【0070】
PHY211および221は、エアーインターフェイス上で情報を送受信するために、物理チャネルへのトランスポートチャネルのマッピングおよびデジタルおよびアナログ信号処理機能を実行し得る。これらのデジタルおよびアナログ信号処理機能は、例えば、符号化/復号化および変調/復調を含み得る。PHY211および221は、マルチアンテナマッピングを実行し得る。
図3に示すように、PHY211および221は、サービスとして、MAC212および222に一つまたは複数のトランスポートチャネルを提供し得る。
【0071】
図4Aは、NRユーザープレーンプロトコルスタックを通るダウンリンクデータフローの例を示す。
図4Aは、NRユーザープレーンプロトコルスタックを通した三つのIPパケット(n、n+1、およびm)のダウンリンクデータフローを示し、gNB220で二つのTBを生成する。NRユーザープレーンプロトコルスタックを通るアップリンクデータフローは、
図4Aに示すダウンリンクデータフローと類似し得る。
【0072】
図4Aのダウンリンクデータフローは、SDAP225が、一つまたは複数のQoSフローから三つのIPパケットを受信し、三つのパケットを無線ベアラにマッピングしたときに開始する。
図4Aでは、SDAP225は、IPパケットnおよびn+1を第一の無線ベアラ402にマッピングし、IPパケットmを第二の無線ベアラ404にマッピングする。SDAPヘッダー(
図4Aで「H」とラベル付けされる)がIPパケットに追加される。より高いプロトコル層から/へのデータユニットは、より低いプロトコル層のサービスデータユニット(SDU)と呼ばれ、より低いプロトコル層へ/からのデータユニットは、より高いプロトコル層のプロトコルデータユニット(PDU)と呼ばれる。
図4Aに示すように、AP225からのデータユニットは、より低いプロトコル層PDCP224のSDUであり、SDAP225のPDUである。
【0073】
図4Aの残りのプロトコル層は、関連する機能(例えば、
図3に関して)を実行し、対応するヘッダーを追加し、それぞれの出力を次の下層に転送し得る。例えば、PDCP224は、IPヘッダー圧縮および暗号化を実行し、その出力をRLC223に転送し得る。RLC223は、任意選択で(例えば、
図4AのIPパケットmについて示されるように)セグメンテーションを実行し、その出力をMAC222に転送することができる。MAC222は、いくつかのRLC PDUを多重化してもよく、MACサブヘッダーをRLC PDUに取り付けてトランスポートブロックを形成し得る。NRでは、
図4Aに示すように、MACサブヘッダーはMAC PDU全体に分散され得る。LTEでは、MACサブヘッダーはMAC PDUの先頭に完全に配置され得る。NR MAC PDU構造は、MAC PDUサブヘッダーが、完全なMAC PDUが組み立てられる前に計算され得るため、処理時間および関連遅延を低減し得る。
【0074】
図4Bは、MAC PDUにおけるMACサブヘッダーのフォーマット例を示す。MACサブヘッダーには、MACサブヘッダーが対応しているMAC SDUの長さ(バイト単位など)を示すためのSDU長さフィールド、MAC SDUが多重分離プロセスを支援するために開始した論理チャネルを識別するための論理チャネル識別子(LCID)フィールド、SDU長さフィールドのサイズを示すためのフラグ(F)、および将来使用するための予約ビット(R)フィールドが含まれる。
【0075】
図4Bはさらに、MAC223またはMAC222などのMACによってMAC PDUに挿入されるMAC制御要素(CE)を示す。例えば、
図4Bは、MAC PDUに挿入された二つのMAC CEを示す。MAC CEは、ダウンリンク送信(
図4Bに示されるように)のためMAC PDUの開始に、およびアップリンク送信のためMAC PDUの終わりに挿入され得る。MAC CEは、インバンド制御シグナリングに使用され得る。MAC CEの例としては、バッファ状態レポートや電力ヘッドルームレポートなどのスケジューリング関連MAC CE、PDCP重複検出の起動/停止、チャネル状態情報(CSI)レポート、サウンディング基準信号(SRS)送信、および事前構成済みコンポーネント、のためのものなどの起動/停止MAC CE、不連続受信(DRX)関連MAC CE、タイミング進行MAC CE、およびランダムアクセス関連MAC CEが挙げられる。MAC CEは、MAC SDUに説明されるのと類似したフォーマットのMACサブヘッダーによって先行されてもよく、MAC CEに含まれる制御情報のタイプを示すLCIDフィールドに予約値で識別され得る。
【0076】
NR制御プレーンプロトコルスタックを説明する前に、論理チャネル、トランスポートチャネル、および物理チャネル、ならびにチャネルタイプ間のマッピングを最初に説明する。一つまたは複数のチャネルを使用して、後述するNR制御プレーンプロトコルスタックに関連する機能を実行し得る。
【0077】
図5Aおよび
図5Bは、それぞれダウンリンクおよびアップリンクについて、論理チャネル、トランスポートチャネル、および物理チャネル間のマッピングを示す。情報は、NRプロトコルスタックのRLC、MAC、およびPHY間のチャネルを通して送信される。論理チャネルは、RLCとMACとの間で使用することができ、NR制御プレーン内に制御および構成情報を伝達する制御チャネルとして、またはNRユーザープレーン内にデータを伝達するトラフィックチャネルとして分類することができる。論理チャネルは、特定のUE専用の専用論理チャネルとして、または複数のUEによって使用され得る共通の論理チャネルとして分類され得る。論理チャネルはまた、それが運ぶ情報のタイプによって定義され得る。NRによって定義される論理チャネルのセットには、例えば、
- 位置がセルレベルでネットワークに知られていないUEをページングするために使用されるページングメッセージを表示するためのページング制御チャネル(PCCH)と、
- マスター情報ブロック(MIB)およびいくつかのシステム情報ブロック(SIB)の形態でシステム情報メッセージを伝達するためのブロードキャスト制御チャネル(BCCH)であって、システム情報メッセージがUEによって使用されて、セルがどのように構成され、セル内でどのように動作するかについての情報を取得し得る、ブロードキャスト制御チャネルと、
- ランダムアクセスとともに制御メッセージを送信するための共通制御チャネル(CCCH)と、
- UEを構成するために、特定のUEとの間で制御メッセージを送信するための専用制御チャネル(DCCH)と、
- ユーザーデータを特定のUEとの間で送信するための専用トラフィックチャネル(DTCH)とを含む。
【0078】
トランスポートチャネルは、MAC層とPHY層の間で使用され、それらが送信する情報をエアーインターフェイス上でどのように送信するかによって定義され得る。NRによって定義されるトランスポートチャネルのセットには、例えば、
- PCCHから発信されたページングメッセージを送信するためのページングチャネル(PCH)と、
- BCCHからMIBを運ぶためのブロードキャストチャネル(BCH)と、
- BCCHからのSIBを含む、ダウンリンクデータおよびシグナリングメッセージの送信用のダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)
- アップリンクデータおよびシグナリングメッセージを送信するためのアップリンク共有チャネル(UL-SCH)と、
- 事前スケジューリングなしに、UEがネットワークに接続できるようにするランダムアクセスチャネル(RACH)と、を含む。
【0079】
PHYは、物理チャネルを使用して、PHYの処理レベル間で情報を渡すことができる。物理チャネルは、一つまたは複数のトランスポートチャネルの情報を運ぶための時間周波数リソースの関連セットを有し得る。PHYは、制御情報を生成して、PHYの低レベル動作をサポートし、L1/L2制御チャネルとして知られる物理制御チャネルを介して、PHYの低レベルへ制御情報を提供し得る。NRによって定義される物理チャネルおよび物理制御チャネルのセットは、例えば、
- BCHからMIBを運ぶための物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、
- DL-SCHからのダウンリンクデータおよびシグナリングメッセージ、ならびにPCHからのページングメッセージを運ぶための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、
- ダウンリンクスケジューリングコマンド、アップリンクスケジューリング許可、およびアップリンク電力制御コマンドを含み得る、ダウンリンク制御情報(DCI)を運ぶための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、
- UL-SCHおよび以下に記載されるように、一部の例ではアップリンク制御情報(UCI)からアップリンクデータおよびシグナリングメッセージを運ぶための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、
- HARQ確認応答、チャネル品質インジケーター(CQI)、プリコーディングマトリックスインジケーター(PMI)、ランクインジケーター(RI)、およびスケジューリング要求(SR)を含み得る、UCIを運ぶための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、
- ランダムアクセスのための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、を含む。
【0080】
物理制御チャネルと同様に、物理層は、物理層の低レベル動作をサポートするために物理信号を生成する。
図5Aおよび
図5Bに示すよう、NRによって定義される物理層信号には、プライマリー同期信号(PSS)、セカンダリー同期信号(SSS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、復調基準信号(DMRS)、サウンディング基準信号(SRS)、および位相トラッキング基準信号(PT-RS)が含まれる。これらの物理層信号は、以下でより詳細に説明される。
【0081】
図2Bは、NR制御プレーンプロトコルスタックの例を示す。
図2Bにおいて、NR制御プレーンプロトコルスタックは、NRユーザープレーンプロトコルスタックの例と同じ/類似の第一の四つのプロトコル層を使用し得る。これら四つのプロトコル層には、PHY211および221、MAC212および222、RLC213および223、ならびにPDCP214および224が含まれる。NRユーザープレーンプロトコルスタックのように、スタックの上部にSDAP215および225を有する代わりに、NR制御プレーンスタックは、NR制御プレーンプロトコルスタックの上部に無線リソース制御(RRC)216および226、ならびにNASプロトコル217および237を持つ。
【0082】
NASプロトコル217および237は、UE210とAMF230(例えば、AMF158A)の間、またはより一般的には、UE210とCNとの間に制御プレーン機能を提供し得る。NASプロトコル217および237は、NASメッセージと呼ばれるシグナリングメッセージを介して、UE210とAMF230との間に制御プレーン機能を提供し得る。UE210とAMF230の間には、NASメッセージを送信できる直接経路はない。NASメッセージは、UuおよびNGインターフェイスのASを使用して送信され得る。NASプロトコル217および237は、認証、セキュリティ、接続セットアップ、モビリティ管理、およびセッション管理などの制御プレーン機能を提供し得る。
【0083】
RRC216および226は、UE210とgNB220との間に、またはより一般的には、UE210とRANとの間に制御プレーン機能を提供し得る。RRC216および226は、RRCメッセージと呼ばれるシグナリングメッセージを介して、UE210とgNB220との間に制御プレーン機能を提供し得る。RRCメッセージは、シグナリング無線ベアラ、および同一/類似のPDCP、RLC、MAC、およびPHYプロトコル層を使用して、UE210とRANとの間で送信され得る。MACは、制御プレーンおよびユーザープレーンデータを、同じトランスポートブロック(TB)内に多重化し得る。RRC216および226は、ASおよびNASに関連するシステム情報のブロードキャスト、CNまたはRANによって開始されたページング、UE210とRANとの間のRRC接続の確立、メンテナンス、およびリリース、キー管理を含むセキュリティ機能、シグナリング無線ベアラおよびデータ無線ベアラの確立、構成、メンテナンス、およびリリース、モビリティ機能、QoS管理機能、UE測定レポートとレポートの制御、無線リンク障害(RLF)の検出と回復、および/またはNASメッセージ転送のような制御プレーン機能を提供できる。RRC接続の確立の一部として、RRC216および226は、UE210とRANとの間の通信のためのパラメーターの設定を伴い得る、RRCコンテキストを確立し得る。
【0084】
図6は、UEのRRC状態遷移を示す例示的な図である。UEは、
図1Aに示す無線デバイス106、
図2Aおよび
図2Bに示すUE210、または本開示に記載される任意の他の無線デバイス、と同一または類似であり得る。
図6に示されるように、UEは、三つのRRC状態のうちのうちの少なくとも一つにあり得る。つまり、RRC接続602(例えば、RRC_CONNECTED)、RRCアイドル604(例えば、RRC_IDLE)、およびRRC非アクティブ606(例えば、RRC_INACTIVE)。
【0085】
RRC接続602では、UEは確立されたRRCコンテキストを有し、基地局と少なくとも一つのRRC接続を有し得る。基地局は、
図1Aに示すRAN104に含まれる一つまたは複数の基地局の一つ、
図1Bに示すgNB160またはng-eNB162の一つ、
図2Aおよび
図2Bに示すgNB220、または本開示に記載される任意の他の基地局に類似であり得る。UEが接続される基地局には、UEのRRCコンテキストがあり得る。UEコンテキストと呼ばれるRRCコンテキストは、UEと基地局との間の通信のためのパラメーターを含んでもよい。これらのパラメーターには、例えば、一つまたは複数のASコンテキスト、一つまたは複数の無線リンク構成パラメーター、ベアラ構成情報(例えば、データ無線ベアラ、シグナリング無線ベアラ、論理チャネル、QoSフロー、および/またはPDUセッションに関連する)、セキュリティ情報、および/またはPHY、MAC、RLC、PDCP、および/またはSDAP層構成情報が含まれ得る。RRC接続602では、UEのモビリティはRAN(例えば、RAN104またはNG-RAN154)によって管理され得る。UEは、サービングセルおよび隣接セルからの信号レベル(例えば、基準信号レベル)を測定し、これらの測定値を現在UEにサービスを提供している基地局に報告し得る。UEのサービング基地局は、報告された測定値に基づいて、隣接基地局の一つのセルへのハンドオーバーを要求し得る。RRC状態は、RRC接続602から、接続リリース手順608を介して、RRCアイドル604に、移行してもよく、または接続非アクティブ化手順610を介してRRC非アクティブ606に移行し得る。
【0086】
RRCアイドル604では、RRCコンテキストはUEに対して確立され得ない。RRCアイドル604では、UEは基地局とのRRC接続を有し得ない。RRCアイドル604中、UEは、ほとんどの時間の間、スリープ状態であり得る(例えば、バッテリー電力を節約するため)。UEは、定期的に(例えば、不連続受信サイクル毎に1回)起動して、RANからのページングメッセージを監視することができる。UEのモビリティは、セル再選択として知られる手順を通してUEによって管理され得る。RRC状態は、以下でより詳細に論じるようにランダムアクセス手順を伴い得る接続確立手順612を介して、RRCアイドル604からRRC接続602に移行し得る。
【0087】
RRC非アクティブ606では、以前に確立されたRRCコンテキストは、UEおよび基地局で維持される。これにより、RRCアイドル604からRRC接続602への遷移と比較して、シグナリングオーバーヘッドが低減されて、RRC接続602への高速遷移が可能となる。RRC非アクティブ606では、UEはスリープ状態にあり、UEのモビリティは、セル再選択を通してUEによって管理され得る。RRC状態は、RRC非アクティブ606から、接続再開手順614によって、RRC接続602に、または接続リリース手順608と同一または類似の接続リリース手順616を介して、RRCアイドル604に移行し得る。
【0088】
RRC状態は、モビリティ管理機構と関連付けられてもよい。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606では、モビリティは、セル再選択を通してUEによって管理される。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606におけるモビリティ管理の目的は、ネットワークが、移動体通信ネットワーク全体にわたりページングメッセージをブロードキャストすることなく、ページングメッセージを介してイベントをUEに通知できるようにすることである。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606で使用されるモビリティ管理機構は、ページングメッセージが、移動体通信ネットワーク全体の代わりにUEが現在存在するセルグループのセル上にブロードキャストされ得るように、ネットワークがセルグループレベル上でUEを追跡することを可能にし得る。RRCアイドル604およびRRC非アクティブ606のモビリティ管理機構は、セルグループレベル上でUEを追跡する。それらは、異なる粒度のグループ化を使用して、そうすることができる。例えば、セルグループ化の粒度の三つのレベル、すなわち、個々のセル、RANエリア識別子(RAI)によって識別されるRANエリア内のセル、および追跡エリアと呼ばれ、追跡エリア識別子(TAI)によって識別されるRANエリアのグループ内のセル、であり得る。
【0089】
追跡エリアは、CNレベルでUEを追跡するために使用され得る。CN(例えば、CN102または5G-CN152)は、UE登録エリアに関連付けられるTAIのリストをUEに提供し得る。UEが、セル再選択を通して、UE登録エリアに関連付けられるTAIのリストに含まれないTAIに関連付けられているセルに移動した場合、UEは、CNがUEの位置を更新できるようにCNで登録更新を行い、UEに新しいUE登録エリアを提供し得る。
【0090】
RANエリアは、RANレベルでUEを追跡するために使用され得る。RRC非アクティブ606状態のUEについては、UEにRAN通知エリアを割り当てることができる。RAN通知エリアは、一つまたは複数のセルアイデンティティ、RAIのリスト、またはTAIのリストを含み得る。一実施例では、基地局は、一つまたは複数のRAN通知エリアに属し得る。一実施例では、セルは、一つまたは複数のRAN通知エリアに属することができる。UEがセル再選択を通して、UEに割り当てられたRAN通知エリアに含まれないセルに移動した場合、UEは、RANで通知エリアの更新を実行し、UEのRAN通知エリアを更新することができる。
【0091】
UEに対するRRCコンテキストを格納する基地局、またはUEの最後のサービング基地局は、アンカー基地局と呼んでもよい。アンカー基地局は、少なくとも、UEがアンカー基地局のRAN通知エリアに留まっている時間の間、および/またはUEがRRRC非アクティブ606に留まっている時間の間に、UEに対するRRCコンテキストを維持し得る。
【0092】
図1BのgNB160などのgNBは、二つの部分、つまり中央ユニット(gNB-CU)、および一つまたは複数の分散ユニット(gNB-DU)に分割できる。gNB-CUは、F1インターフェイスを使用して、一つまたは複数のgNB-DUに結合され得る。gNB‐CUは、RRC、PDCP、およびSDAPを含んでもよい。gNB-DUは、RLC、MAC、およびPHYを含んでもよい。
【0093】
NRでは、物理信号および物理チャネル(
図5Aおよび
図5B)を直交周波数分割多重化(OFDM)シンボル上にマッピングし得る。OFDMは、F直交サブキャリア(またはトーン)上でデータを送信するマルチキャリア通信方式である。送信前に、データは、ソースシンボルと呼ばれ、F平行シンボルストリームに分割される、一連の複雑なシンボル(例えば、M直交振幅変調(M-QAM)またはM相シフトキーイング(M-PSK)シンボル)にマッピングされ得る。F平行シンボルストリームは、それらが周波数ドメイン内にあるかのように扱われ、それらを時間ドメインに変換する逆高速フーリエ変換(IFFT)ブロックへの入力として使用され得る。IFFTブロックは、F平行シンボルストリームのそれぞれから一つを、Fソースシンボルに一度に取り込み、各ソースシンボルを使用して、F直交サブキャリアに対応するF正弦波基底関数の一つの振幅および位相を変調することができる。IFFTブロックの出力は、F直交サブキャリアの総和を表すF時間ドメインサンプルであり得る。F時間ドメインサンプルは、単一のOFDMシンボルを形成し得る。いくつかの処理(例えば、サイクリックプレフィックスの追加)およびアップコンバージョンの後、IFFTブロックによって提供されるOFDMシンボルは、キャリア周波数上でエアーインターフェイス上で送信され得る。F平行シンボルストリームは、IFFTブロックによって処理される前に、FFTブロックを使用して混合され得る。この処理は、ディスクリートフーリエ変換(DFT)であらかじめ符号化されたOFDMシンボルを生成し、アップリンク内のUEにより使用され、ピーク対平均電力比(PAPR)を減少させることができる。逆処理は、FFTブロックを使用して受信機でOFDMシンボル上で実行されて、ソースシンボルにマッピングされたデータを復元し得る。
【0094】
図7は、OFDMシンボルがグループ化されたNRフレームの構成例を示す。NRフレームは、システムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。SFNは、1024フレームの期間で繰り返し得る。図示するように、一つのNRフレームは、持続時間が10ミリ秒(ms)であってもよく、持続時間が1ミリ秒である10個のサブフレームを含んでもよい。サブフレームは、例えば、スロット当たり14個のOFDMシンボルを含むスロットに分割され得る。
【0095】
スロットの持続時間は、スロットのOFDMシンボルに使用されるヌメロロジに依存し得る。NRでは、異なるセル展開(例えば、最大mm波の範囲のキャリア周波数のセルまでのキャリア周波数が1GHz未満のセル)を収容するために、柔軟なヌメロロジがサポートされる。ヌメロロジは、サブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス持続時間に関して定義され得る。NRにおけるヌメロロジについては、サブキャリア間隔は、15kHzのベースラインサブキャリア間隔から2の累乗によってスケールアップされてもよく、サイクリックプレフィックス持続時間は、4.7umsのベースラインサイクリックプレフィックス持続時間から2の累乗によってスケールダウンされ得る。例えば、NRは、以下のサブキャリア間隔/サイクリックプレフィックス持続時間の組み合わせを、用いてヌメロロジを定義する:15kHz/4.7ums、30kHz/2.3ums、60kHz/1.2ums、120kHz/0.59ums、および240kHz/0.29ums。
【0096】
スロットは、固定数のOFDMシンボル(例えば、14個のOFDMシンボル)を有し得る。より高いサブキャリア間隔を有するヌメロロジは、スロット持続時間が短く、それに応じて、サブフレーム当たりのスロット数が多い。
図7は、このヌメロロジ依存性スロット持続時間およびサブフレーム当たりのスロット送信構造を示す(図示を容易にするために、240kHzのサブキャリア間隔を有するヌメロロジは
図7には示されていない)。NR内のサブフレームは、ヌメロロジ非依存時間基準として使用され得るが、スロットは、アップリンクおよびダウンリンク送信がスケジュールされるユニットとして使用され得る。低遅延サポートするために、NRでのスケジューリングは、スロット持続時間から分離され、任意のOFDMシンボルで始まり、送信に必要なだけ多くのシンボルで終わってもよい。これらの部分スロット送信は、ミニスロット送信またはサブスロット送信と呼んでもよい。
【0097】
図8は、NRキャリアの時間および周波数ドメインにおけるスロットの構成例を示す。スロットには、リソース要素(RE)とリソースブロック(RB)が含まれる。REは、NRの中で最小の物理リソースである。REは、
図8に示されるように、周波数ドメインの一つのサブキャリアによって、時間ドメインの一つのOFDMシンボルにわたる。RBは、
図8に示されるように、周波数ドメインで12個の連続するREにわたる。NRキャリアは、275RBまたは275×12=3300サブキャリアの幅に制限され得る。こうした制限は、使用される場合、NRキャリアをサブキャリア間隔が15、30、60、および120kHzのそれぞれについて、50、100、200、および400MHzに制限してもよく、400MHzの帯域幅が、キャリア帯域幅制限当たり400MHzに基づいて設定され得る。
【0098】
図8は、NRキャリアの全帯域幅にわたって使用される単一のヌメロロジを示す。他の例示的な構成では、複数のヌメロロジが、同じキャリア上でサポートされ得る。
【0099】
NRは、広範なキャリア帯域幅(例えば、120kHzのサブキャリア間隔に対して最大400MHz)をサポートし得る。全てのUEが、全キャリア帯域幅を受信できるとは限らない(例えば、ハードウェアの制限など)。また、全キャリア帯域幅を受信することは、UEの電力消費量の観点からは禁止され得る。一実施例では、電力消費量を低減するため、および/または他の目的のために、UEは、UEが受信を予定しているトラフィック量に基づいて、UEの受信帯域幅のサイズを適合させ得る。これは帯域幅適応と呼ばれる。
【0100】
NRは、全キャリア帯域幅を受信できないUEをサポートし、帯域幅適応をサポートする帯域幅部分(BWP)を定義する。一実施例では、BWPは、キャリア上の連続RBのサブセットによって定義され得る。UEは、サービングセル当たり一つまたは複数のダウンリンクBWPおよび一つまたは複数のアップリンクBWP(例えば、サービングセル当たり最大四つのダウンリンクBWPおよび最大四つのアップリンクBWP)で(例えば、RRC層を介して)で構成され得る。所与の時間で、サービングセルに対して構成されるBWPのうちの一つまたは複数がアクティブであり得る。これらの一つまたは複数のBWPは、サービングセルのアクティブBWPと呼んでもよい。サービングセルがセカンダリーアップリンクキャリアで構成されるとき、サービングセルは、アップリンクキャリアに一つまたは複数の第一のアクティブBWP、およびセカンダリーアップリンクキャリアに一つまたは複数の第二のアクティブBWPを有し得る。
【0101】
ペアでないスペクトルについては、ダウンリンクBWPのダウンリンクBWPインデックスとアップリンクBWPのアップリンクBWPインデックスが同じ場合、構成されたダウンリンクBWPのセットからのダウンリンクBWPを、構成済みアップリンクBWPのセットからのアップリンクBWPとリンクし得る。ペアでないスペクトルについては、UEは、ダウンリンクBWPの中心周波数がアップリンクBWPの中心周波数と同じであると予想し得る。
【0102】
プライマリーセル(PCell)上の構成されたダウンリンクBWPのセット内のダウンリンクBWPについて、基地局は、少なくとも一つの検索空間に対してUEを、一つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)で構成し得る。検索空間は、UEが制御情報を見つけることができる、時間および周波数ドメイン内の位置のセットである。検索空間は、UE固有検索空間または共通検索空間(複数のUEによって潜在的に使用可能)であり得る。例えば、基地局は、アクティブダウンリンクBWPにおいて、PCell上またはプライマリーセカンダリーセル(PSCell)上に、共通検索空間でUEを構成することができる。
【0103】
構成済みアップリンクBWPのセット内のアップリンクBWPの場合、BSは、一つまたは複数のPUCCH送信のための一つまたは複数のリソースセットでUEを構成することができる。UEは、ダウンリンクBWPに対して、構成されるヌメロロジ(例えば、サブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス持続時間)に従って、ダウンリンクBWP内のダウンリンク受信(例えば、PDCCHまたはPDSCH)を受信し得る。UEは、構成されるヌメロロジ(例えば、アップリンクBWPのサブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス長)に従って、アップリンクBWP内のアップリンク送信(例えば、PUCCHまたはPUSCH)を送信し得る。
【0104】
一つまたは複数のBWPインジケーターフィールドは、ダウンリンク制御情報(DCI)に提供され得る。BWPインジケーターフィールドの値は、構成されるBWPのセットのどのBWPが、一つまたは複数のダウンリンク受信に対するアクティブダウンリンクBWPであるかを示し得る。一つまたは複数のBWPインジケーターフィールドの値は、一つまたは複数のアップリンク送信に対するアクティブアップリンクBWPを示し得る。
【0105】
基地局は、PCellに関連付けられる構成されたダウンリンクBWPのセット内のデフォルトダウンリンクBWPで、UEを半静的に構成し得る。基地局が、UEに対するデフォルトダウンリンクBWPを提供していない場合、デフォルトダウンリンクBWPは、初期アクティブダウンリンクBWPとすることができる。UEは、PBCHを使用して取得されたCORESET構成に基づいて、どのBWPが初期アクティブダウンリンクBWPであるかを決定し得る。
【0106】
基地局は、PCellのBWP非アクティブタイマー値でUEを構成できる。UEは、適切な任意の時点でBWP非アクティブタイマーを開始または再起動することができる。例えば、(a)UEが、対のスペクトル動作に対するデフォルトダウンリンクBWP以外のアクティブダウンリンクBWPを示すDCIを検出するときに、または(b)UEが、非対のスペクトル動作に対するデフォルトダウンリンクBWPまたはアップリンクBWP以外のアクティブダウンリンクBWPまたはアクティブアップリンクBWPを示すDCIを検出するときに、UEがBWP非アクティブタイマーを開始または再起動し得る。UEが一定期間(例えば、1ミリ秒または0.5ミリ秒)DCIを検出しない場合、UEは、BWP非アクティブタイマーを満了に向かって実行し得る(例えば、ゼロからBWP非アクティブタイマー値まで増加させるか、またはBWP非アクティブタイマー値からゼロへ減少させる)。BWP非アクティブタイマーが満了になると、UEはアクティブダウンリンクBWPからデフォルトダウンリンクBWPに切り替えられてもよい。
【0107】
一実施例では、基地局は、一つまたは複数のBWPを有するUEを半静的に構成することができる。UEは、第二のBWPをアクティブBWPとして示すDCIを受信することに応答して、および/またはBWP非アクティブタイマーの満了に応答して(例えば、第二のBWPがデフォルトBWPである場合)、アクティブBWPを第一のBWPから第二のBWPに切り替えることができる。
【0108】
ダウンリンクおよびアップリンクBWPスイッチング(BWPスイッチングが、現在アクティブBWPから、現在アクティブBWPでないへのスイッチングを指す)は、ペアのスペクトルで独立して行われてもよい。ペアでないスペクトルでは、ダウンリンクおよびアップリンクBWPスイッチングを同時に実施し得る。構成されるBWP間の切り替えは、RRCシグナリング、DCI、BWP非アクティブタイマーの満了、および/またはランダムアクセスの開始に基づいて発生し得る。
【0109】
図9は、NRキャリアに対して三つの構成されるBWPを使用した帯域幅適応の実施例を示す。三つのBWPで構成されるUEは、切替点で、一つのBWPから別のBWPに切り替えてもよい。
図9に示される例では、BWPに、帯域幅が40MHz、サブキャリア間隔が15kHzのBWP902、帯域幅が10MHz、サブキャリア間隔が15kHzのBWP904、および帯域幅が20MHz、サブキャリア間隔が60kHzのBWP906が含まれる。BWP902は、初期アクティブBWPであってもよく、BWP904は、デフォルトBWPであり得る。UEは、切替点においてBWP間を切り替えることができる。
図9の例では、UEは、切替点908でBWP902からBWP904に切り替えてもよい。切替点908での切り替えは、例えば、BWP非アクティブタイマー(デフォルトBWPへのスイッチングを示す)の満了に応答して、および/またはアクティブBWPとしてBWP904を示すDCIを受信することに応答して、任意の適切な理由のために発生し得る。UEは、アクティブBWPとしてBWP906を示すDCIを受信する応答で、切替点910でアクティブBWP904からBWP906に切り替えてもよい。UEは、BWP非アクティブタイマーの満了に応答して、および/またはBWP904をアクティブBWPとして示すDCIを受信することに応答して、切替点912でアクティブBWP906からBWP904に切り替えてもよい。UEは、BWP902をアクティブBWPとして示すDCIを受信する応答で、切替点914でアクティブBWP904からBWP902に切り替えてもよい。
【0110】
UEが、構成されたダウンリンクBWPのセットとタイマー値におけるデフォルトダウンリンクBWPでセカンダリーセルに対して構成される場合、セカンダリーセル上のBWPを切り替えるためのUE手順は、プライマリーセル上のものと同一/類似であり得る。例えば、UEは、UEがプライマリーセルに対してこれらの値を使用するのと同じ/同様の様式で、セカンダリーセルに対してタイマー値およびデフォルトダウンリンクBWPを使用し得る。
【0111】
より大きなデータレートを提供するために、キャリアアグリゲーション(CA)を使用して、二つ以上のキャリアをアグリゲーションし、同じUEとの間で同時に送信することができる。CAのアグリゲーションキャリアは、コンポーネントキャリア(CC)と呼んでもよい。CAを使用する場合、UE用のサービングセルは多数あり、CC用のセルは一つである。CCは、周波数ドメイン内に三つの構成を有し得る。
【0112】
図10Aは、二つのCCを有する三つのCA構成を示す。バンド内、連続的な構成1002において、二つのCCは、同じ周波数帯(周波数帯A)にアグリゲーションされ、周波数帯内で互いに直接隣接して配置される。バンド内、連続しない構成1004では、二つのCCは、同じ周波数帯(周波数帯A)にアグリゲーションされ、ギャップによって周波数帯に分離される。バンド内構成1006では、二つのCCは、周波数帯(周波数帯Aおよび周波数帯B)に位置する。
【0113】
一実施例では、最大32個のCCがアグリゲーションされ得る。アグリゲーションCCは、同じまたは異なる帯域幅、サブキャリア間隔、および/または二重化スキーム(TDDまたはFDD)を有し得る。CAを使用するUEのサービングセルは、ダウンリンクCCを有し得る。FDDについて、一つまたは複数のアップリンクCCは、任意選択で、サービングセル用に構成され得る。アップリンクキャリアよりも多くのダウンリンクキャリアをアグリゲーションすることができることは、例えば、UEがアップリンクよりもダウンリンクにおいてより多くのデータトラフィックを有する場合に有用であり得る。
【0114】
CAを使用する場合、UEのアグリゲーションセルの一つを、プライマリーセル(PCell)と呼んでもよい。PCellは、UEが最初にRRC接続確立、再確立、および/またはハンドオーバーで接続するサービングセルであり得る。PCellは、UEにNASモビリティ情報とセキュリティ入力を提供し得る。UEは異なるPCellを有し得る。ダウンリンクでは、PCellに対応するキャリアは、ダウンリンクプライマリーCC(DL PCC)と呼んでもよい。アップリンクでは、PCellに対応するキャリアは、アップリンクプライマリーCC(UL PCC)と呼んでもよい。UEのその他のアグリゲーションセルは、セカンダリーセル(SCell)と呼んでもよい。一実施例では、SCellは、PCellがUEに対して構成される後に構成され得る。例えば、SCellは、RRC接続再構成手順を介して構成され得る。ダウンリンクでは、SCellに対応するキャリアは、ダウンリンクセカンダリーCC(DL SCC)と呼んでもよい。アップリンクでは、SCellに対応するキャリアは、アップリンクセカンダリーCC(UL SCC)と呼んでもよい。
【0115】
UEに対して構成されるSCellは、例えば、トラフィックおよびチャネル条件に基づいて起動および停止され得る。SCellの停止は、SCell上のPDCCHおよびPDSCH受信が停止され、SCell上のPUSCH、SRS、およびCQI送信が停止されることを意味し得る。構成されるSCellは、
図4Bに関して、MAC CEを使用して起動および停止され得る。例えば、MAC CEは、ビットマップ(例えば、SCellあたり1ビット)を使用して、UEに対するどのSCell(例えば、構成されるSCellのサブセットの中)が起動または停止されるかを示し得る。構成されるSCellは、SCell停止タイマー(例えば、SCell当たり一つのSCell停止タイマー)の満了に応答して停止され得る。
【0116】
セルのスケジューリング割り当ておよびスケジューリング許可などのダウンリンク制御情報は、自己スケジューリングとして知られる、割り当ておよび許可に対応するセル上で送信され得る。セルに対するDCIは、クロスキャリアスケジューリングとして知られる別のセル上で送信され得る。アグリゲーションセルに対するアップリンク制御情報(例えば、CQI、PMI、および/またはRIなどのHARQ確認応答およびチャネル状態フィードバック)は、PCellのPUCCH上で送信され得る。アグリゲーションされたダウンリンクCCの数が多いと、PCellのPUCCHが過負荷になるかもしれない。セルは、複数のPUCCHグループに分けられてもよい。
【0117】
図10Bは、アグリゲーションセルがどのように一つまたは複数のPUCCHグループに構成され得るかの実施例を示す。PUCCHグループ1010およびPUCCHグループ1050は、それぞれ一つまたは複数のダウンリンクCCを含み得る。
図10Bの実施例において、PUCCHグループ1010は、PCell1011、SCell1012、およびSCell1013の三つのダウンリンクCCを含む。PUCCHグループ1050は、本実施例において、PCell1051、SCell1052、およびSCell1053の三つのダウンリンクCCを含む。一つまたは複数のアップリンクCCは、PCell1021、SCell1022、およびSCell1023として構成され得る。一つまたは複数の他のアップリンクCCは、プライマリーSセル(PSCell)1061、SCell1062、およびSCell1063として構成され得る。UCI1031、UCI1032、およびUCI1033として示されるPUCCHグループ1010のダウンリンクCCに関連するアップリンク制御情報(UCI)は、PCell1021のアップリンクで送信され得る。UCI1071、UCI1072、およびUCI1073として示されるPUCCHグループ1050のダウンリンクCCに関連するアップリンク制御情報(UCI)は、PSCell1061のアップリンクで送信され得る。一実施例では、
図10Bに描写されるアグリゲーションセルがPUCCHグループ1010およびPUCCHグループ1050に分割されていない場合、ダウンリンクCCに関連するUCIを送信するための単一のアップリンクPCellおよびPCellは、過負荷状態になり得る。UCIの送信をPCell1021とPSCell1061の間で分割することによって、過負荷を防止し得る。
【0118】
ダウンリンクキャリアとオプションのアップリンクキャリアを含むセルには、物理セルIDとセルインデックスを割り当てることができる。物理セルIDまたはセルインデックスは、例えば、物理セルIDが使用される、コンテキストに応じて、セルのダウンリンクキャリアおよび/またはアップリンクキャリアを識別し得る。物理セルIDは、ダウンリンクコンポーネントキャリア上で送信される同期信号を使用して決定することができる。セルインデックスは、RRCメッセージを使用して決定することができる。本開示において、物理セルIDは、キャリアIDと呼ばれることがある。セルインデックスは、キャリアインデックスと呼ばれることがある。例えば、本開示が第一のダウンリンクキャリアに対する第一の物理セルIDに言及する場合、本開示は、第一の物理セルIDが、第一のダウンリンクキャリアを含むセルに対するものであることを意味することができる。同じ概念は、例えば、キャリアの起動に適用し得る。本開示が第一のキャリアが起動されることを示す場合、本明細書は、第一のキャリアを含むセルが起動されることを意味し得る。
【0119】
CAでは、PHYのマルチキャリアの性質がMACに曝露され得る。一実施例では、HARQエンティティは、サービングセル上で動作し得る。トランスポートブロックは、サービングセル当たりの割り当て/許可当たりに生成され得る。トランスポートブロックおよびトランスポートブロックの潜在的なHARQ再送信は、サービングセルにマッピングされ得る。
【0120】
ダウンリンクでは、基地局が、UEへの一つまたは複数の基準信号(RS)(例えば、
図5Aに示されるように、PSS、SSS、CSI-RS、DMRS、および/またはPT-RS)を送信(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト、および/またはブロードキャスト)し得る。アップリンクでは、UEは、一つまたは複数のRSを基地局(例えば、
図5Bに示されるように、DMRS、PT-RS、および/またはSRS)に送信することができる。PSSおよびSSSは、基地局によって送信され、UEによって使用され、UEを基地局に同期化することができる。PSSおよびSSSは、PSS、SSS、およびPBCHを含む同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック内に提供され得る。基地局は、SS/PBCHブロックのバーストを定期的に送信し得る。
【0121】
図11Aは、SS/PBCHブロックの構造および位置の実施例を示す。SS/PBCHブロックのバーストは、一つまたは複数のSS/PBCHブロック(例えば、
図11Aに示すように、4つのSS/PBCHブロック)を含んでもよい。バーストは、定期的に送信され得る(例えば、2フレーム毎または20ミリ秒毎)。バーストは、ハーフフレーム(例えば、持続時間5ミリ秒を有する第一のハーフフレーム)に制限され得る。
図11Aは一例であり、これらのパラメーター(バースト当たりのSS/PBCHブロックの数、バーストの周期性、フレーム内のバーストの位置)は、例えば、SS/PBCHブロックが送信されるセルのキャリア周波数、セルのヌメロロジまたはサブキャリア間隔、ネットワークによる構成(例えば、RRCシグナリングを使用する)、または任意の他の適切な要因に基づいて構成され得ることが理解されよう。一実施例では、UEは、監視されるキャリア周波数に基づいてSS/PBCHブロックに対するサブキャリア間隔を想定し得る。ただし、無線ネットワークが、異なるサブキャリア間隔を想定するようUEを構成している場合はこの限りではない。
【0122】
SS/PBCHブロックは、時間ドメイン内の一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、
図11Aの例に示されるような4つのOFDMシンボル)にわたってもよく、周波数ドメインの一つまたは複数のサブキャリア(例えば、240個の連続サブキャリア)にわたってもよい。PSS、SSS、およびPBCHは、共通中心周波数を有し得る。PSSは、最初に送信されてもよく、例えば、1つのOFDMシンボルおよび127個のサブキャリアにわたってもよい。SSSは、PSSの後に送信されてもよく(例えば、後の二つのシンボル)、1OFDMシンボルおよび127サブキャリアにわたってもよい。PBCHは、PSSの後に送信されてもよく(例えば、次の3つのOFDMシンボルにわたって)、240個のサブキャリアにわたってもよい。
【0123】
時間および周波数ドメインにおけるSS/PBCHブロックの位置は、UEに知られ得ない(例えば、UEがセルを検索している場合)。セルを見つけて選択するために、UEはPSSのキャリアを監視し得る。例えば、UEは、キャリア内の周波数位置を監視し得る。ある特定の期間(例えば、20ミリ秒)後にPSSが見つからない場合、UEは、同期ラスタによって示されるように、キャリア内の異なる周波数位置でPSSを検索し得る。PSSが時間および周波数ドメイン内の位置に見られる場合、UEは、SS/PBCHブロックの既知の構造に基づいて、SSSおよびPBCHの位置をそれぞれ決定し得る。SS/PBCHブロックは、セル定義SSブロック(CD-SSB)であり得る。一実施例では、プライマリーセルは、CD-SSBと関連付けられてもよい。CD-SSBは、同期ラスタ上に配置され得る。一実施例では、セル選択/検索および/または再選択は、CD-SSBに基づいてもよい。
【0124】
SS/PBCHブロックは、UEによってセルの一つまたは複数のパラメーターを決定するのに使用され得る。例えば、UEは、PSSおよびSSSのシーケンスそれぞれに基づいて、セルの物理セル識別子(PCI)を決定し得る。UEは、SS/PBCHブロックの位置に基づいて、セルのフレーム境界の位置を決定し得る。例えば、SS/PBCHブロックは、送信パターンに従って送信されたことを示してもよく、送信パターン中のSS/PBCHブロックは、フレーム境界から既知の距離である。
【0125】
PBCHは、QPSK変調を使用してもよく、順方向エラー訂正(FEC)を使用し得る。FECは、極性符号化を使用し得る。PBCHによってスパンされる一つまたは複数のシンボルは、PBCHの復調のために一つまたは複数のDMRSを運んでもよい。PBCHは、セルの現在のシステムフレーム番号(SFN)および/またはSS/PBCHブロックタイミングインデックスの表示を含み得る。これらのパラメーターは、UEの基地局への時間同期を容易にし得る。PBCHは、UEに一つまたは複数のパラメーターを提供するために使用されるマスター情報ブロック(MIB)を含んでもよい。MIBは、UEによって使用され、セルに関連付けられる残りの最小システム情報(RSSI)を見つけることができる。RMSIは、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)を含んでもよい。SIB1は、UEがセルにアクセスするために必要な情報を含み得る。UEは、PDSCHをスケジュールするために使用され得る、PDCCHを監視するためにMIBの一つまたは複数のパラメーターを使用し得る。PDSCHは、SIB1を含み得る。SIB1は、MIBに提供されたパラメーターを使用して復号化され得る。PBCHは、SIB1の不在を示し得る。SIB1が存在しないことを示すPBCHに基づいて、UEは周波数を指し示し得る。UEは、UEが指される周波数でSS/PBCHブロックを検索し得る。
【0126】
UEは、同じSS/PBCHブロックインデックスで送信された一つまたは複数のSS/PBCHブロックが、準同じ位置に配置される(QCLされる)(例えば、同じ/類似のドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、および/または空間Rxパラメーターを持つ)と想定することができる。UEは、SS/PBCHブロック送信に対してQCLが異なるSS/PBCHブロックインデックスを有することを想定し得ない。
【0127】
SS/PBCHブロック(例えば、半フレーム内にあるブロック)は、空間方向(例えば、セルのカバレッジエリアにわたる異なるビームを使用して)に送信され得る。一実施例では、第一のSS/PBCHブロックは、第一のビームを使用して第一の空間方向に送信されてもよく、第二のSS/PBCHブロックは、第二のビームを使用して第二の空間方向に送信され得る。
【0128】
一実施例では、キャリアの周波数スパン内で、基地局は、複数のSS/PBCHブロックを送信し得る。一実施例では、複数のSS/PBCHブロックの第一のSS/PBCHブロックの第一のPCIは、複数のSS/PBCHブロックの第二のSS/PBCHブロックの第二のPCIとは異なってもよい。異なる周波数位置で送信されるSS/PBCHブロックのPCIは、異なってもよく、または同一であり得る。
【0129】
CSI-RSは、基地局によって送信され、UEによってチャネル状態情報(CSI)を取得するために使用され得る。基地局は、チャネル推定またはその他の任意の適切な目的のために、一つまたは複数のCSI-RSでUEを構成し得る。基地局は、同一/類似のCSI-RSのうちの一つまたは複数でUEを構成し得る。UEは、一つまたは複数のCSI-RSを測定することができる。UEは、一つまたは複数のダウンリンクCSI-RSの測定に基づいて、ダウンリンクチャネル状態を推定し、および/またはCSIレポートを生成することができる。UEは、CSIレポートを基地局に提供し得る。基地局は、UEによって提供されるフィードバック(例えば、推定されたダウンリンクチャネル状態)を使用して、リンク適合を実行し得る。
【0130】
基地局は、一つまたは複数のCSI-RSリソースセットでUEを半静的に構成できる。CSI-RSリソースは、時間および周波数ドメイン内の位置および周期性と関連付けられてもよい。基地局は、CSI-RSリソースを選択的に起動および/または停止し得る。基地局は、CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソースが起動および/または停止されることをUEに示し得る。
【0131】
基地局は、CSI測定値を報告するようにUEを構成し得る。基地局は、定期的に、不定期に、または半永続的にCSIレポートを提供するようにUEを構成し得る。定期的なCSIレポートのために、UEは、複数のCSIレポートのタイミングおよび/または周期性で構成され得る。不定期のCSIレポートについては、基地局がCSIレポートを要求し得る。例えば、基地局は、UEに、構成されるCSI-RSリソースを測定し、測定値に関するCSIレポートを提供するように命令し得る。半持続性CSIレポートについては、基地局は、定期レポートを定期的に送信し、選択的に起動または停止するようUEを構成することができる。基地局は、RRCシグナリングを使用して、CSI-RSリソースセットおよびCSIレポートでUEを構成し得る。
【0132】
CSI-RS構成は、例えば、最大32個のアンテナポートを示す一つまたは複数のパラメーターを含み得る。UEは、ダウンリンクCSI-RSおよびCORESETが空間的にQCLされ、ダウンリンクCSI-RSに関連付けられるリソース要素がCORESET用に構成される物理リソースブロック(PRB)の外部にある場合、ダウンリンクCSI-RSと制御リソースセット(CORESET)に同じOFDMシンボルを使用するように構成できる。UEは、ダウンリンクCSI-RSおよびSS/PBCHブロックが空間的にQCLされ、ダウンリンクCSI-RSに関連付けられるリソース要素がSS/PBCHブロック用に構成されるPRBの外部にある場合、ダウンリンクCSI-RSおよびSS/PBCHブロックに同じOFDMシンボルを使用するように構成できる。
【0133】
ダウンリンクDMRSは、基地局によって送信されてもよく、UEによってチャネル推定のために使用され得る。例えば、ダウンリンクDMRSは、一つまたは複数のダウンリンク物理チャネル(例えば、PDSCH)のコヒーレント復調に使用され得る。NRネットワークは、データ復調のために一つまたは複数の可変および/または構成可能なDMRSパターンをサポートし得る。少なくとも一つのダウンリンクDMRS構成は、フロントロードされたDMRSパターンをサポートすることができる。フロントロードされたDMRSは、一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、一つまたは二つの隣接するOFDMシンボル)にマッピングできる。基地局は、PDSCHのフロントロードされたDMRSシンボルの数(例えば、最大数)を使用してUEを半静的に構成できる。DMRS構成は、一つまたは複数のDMRSポートをサポートし得る。例えば、シングルユーザーMIMOの場合、DMRS構成は、UE当たり最大八つの直交ダウンリンクDMRSポートをサポートし得る。マルチユーザーMIMOの場合、DMRS構成は、UEあたり最大4つの直交ダウンリンクDMRSポートをサポートできる。無線ネットワークは、ダウンリンクとアップリンクの一般的なDMRS構造を(例えば、少なくともCP-OFDMに対し)サポートできる。DMRS位置、DMRSパターン、および/またはスクランブルシーケンスは、同じであっても異なっていてもよい。基地局は、同じプリコーディングマトリックスを使用して、ダウンリンクDMRSおよび対応するPDSCHを送信し得る。UEは、PDSCHのコヒーレント復調/チャネル推定のために一つまたは複数のダウンリンクDMRSを使用し得る。
【0134】
一実施例では、送信機(例えば、基地局)は、送信帯域幅の一部に対してプリコーダマトリックスを使用し得る。例えば、送信機は、第一の帯域幅に第一のプリコーダマトリックスを、第二の帯域幅に第二のプリコーダマトリックスを使用し得る。第一のプリコーダマトリックスおよび第二のプリコーダマトリックスは、第一の帯域幅が第二の帯域幅とは異なることに基づいて異なってもよい。UEは、同じプリコーディングマトリックスが、PRBのセットにわたって使用されると仮定し得る。PRBのセットは、プリコーディングリソースブロックグループ(PRG)として示され得る。
【0135】
PDSCHは、一つまたは複数の層を含んでもよい。UEは、DMRSを有する少なくとも一つのシンボルが、PDSCHの一つまたは複数の層の層上に存在すると仮定し得る。上位層は、PDSCHに対して最大3つのDMRSを構成し得る。
【0136】
ダウンリンクPT-RSは、基地局によって送信されてもよく、位相雑音補償のためにUEによって使用され得る。ダウンリンクPT-RSが存在するかどうかは、RRC構成によって異なる。ダウンリンクPT-RSの存在および/またはパターンは、RRCシグナリングの組み合わせ、および/またはDCIによって示され得る、他の目的(例えば、変調および符号化スキーム(MCS))に使用される一つまたは複数のパラメーターとの関連付けを使用して、UE固有ベースに構成できる。構成される場合、ダウンリンクPT-RSの動的存在は、少なくともMCSを含む一つまたは複数のDCIパラメーターに関連付けることができる。NRネットワークは、時間および/または周波数ドメインで定義された複数のPT-RS密度をサポートすることができる。周波数ドメイン密度は、それが存在する場合、スケジュールされた帯域幅の少なくとも一つの構成に関連付けられることができる。UEは、DMRSポートおよびPT-RSポートのための同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポート数は、スケジュールされたリソース内のDMRSポート数よりも少なくてもよい。ダウンリンクPT-RSは、UEのスケジュールされた時間/周波数期間に制限され得る。ダウンリンクPT-RSは、受信機での位相追跡を容易にするためにシンボル上で送信され得る。
【0137】
UEは、アップリンクDMRSを基地局に送信してチャネル推定を行うことができる。例えば、基地局は、一つまたは複数のアップリンク物理チャネルのコヒーレント復調のためにアップリンクDMRSを使用し得る。例えば、UEは、PUSCHおよび/またはPUCCHでアップリンクDMRSを送信し得る。アップリンクDM-RSは、対応する物理チャネルに関連付けられる周波数の範囲に類似する周波数の範囲にわたってもよい。基地局は、一つまたは複数のアップリンクDMRS構成でUEを構成することができる。少なくとも一つのDMRS構成が、フロントロードされたDMRSパターンをサポートし得る。フロントロードされたDMRSは、一つまたは複数のOFDMシンボル(例えば、一つまたは二つの隣接するOFDMシンボル)にマッピングできる。一つまたは複数のアップリンクDMRSは、PUSCHおよび/またはPUCCHの一つまたは複数のシンボルで送信するように構成され得る。基地局は、UEが、単一シンボルDMRSおよび/または二重シンボルDMRSをスケジュールするために使用し得る、PUSCHおよび/またはPUCCH用のフロントロードDMRSシンボルの数(例えば、最大数)を用いて、UEを半静的に構成し得る。NRネットワークは、ダウンリンクおよびアップリンク用の共通DMRS構造(例えば、サイクリックプレフィックス直交周波数分割多重化(CP-OFDM)のために)をサポートしてもよく、ここで、DMRS位置、DMRSパターン、および/またはDMRSのスクランブルシーケンスは、同一であっても異なってもよい。
【0138】
PUSCHは、一つまたは複数の層を含んでもよく、UEは、PUSCHの一つまたは複数の層の層上に存在するDMRSを有する少なくとも一つのシンボルを送信し得る。一実施例では、上位層は、PUSCHに対して最大三つのDMRSを構成し得る。
【0139】
アップリンクPT-RS(位相追跡および/または位相雑音補償のために基地局によって使用され得る)は、UEのRRC構成に応じて存在し得るか、または存在しなくてもよい。アップリンクPT-RSの存在および/またはパターンは、RRCシグナリングおよび/またはDCIによって示され得る、他の目的(例えば、Modulation and Coding Scheme (MCS))に使用される一つまたは複数のパラメーターの組み合わせによってUE固有ベースに構成できる。構成される場合、アップリンクPT-RSの動的存在は、少なくともMCSを含む一つまたは複数のDCIパラメーターに関連付けることができる。無線ネットワークは、時間/周波数ドメインで画定される複数のアップリンクPT-RS密度をサポートすることができる。周波数ドメイン密度は、それが存在する場合、スケジュールされた帯域幅の少なくとも一つの構成に関連付けられることができる。UEは、DMRSポートおよびPT-RSポートのための同じプリコーディングを想定し得る。PT-RSポート数は、スケジュールされたリソース内のDMRSポート数よりも少なくてもよい。例えば、アップリンクPT-RSは、UEのスケジュールされた時間/周波数期間に制限され得る。
【0140】
SRSは、アップリンクチャネル依存スケジューリングおよび/またはリンク適合をサポートするために、チャネル状態推定のためにUEによって基地局に送信され得る。UEによって送信されるSRSは、基地局が一つまたは複数の周波数でアップリンクチャネル状態を推定することを可能にし得る。基地局のスケジューラは、推定されたアップリンクチャネル状態を使用して、UEからのアップリンクPUSCH送信のために一つまたは複数のリソースブロックを割り当てることができる。基地局は、一つまたは複数のSRSリソースセットを用いてUEを半静的に構成することができる。SRSリソースセットの場合、基地局は、一つまたは複数のSRSリソースを用いてUEを構成することができる。SRSリソースセット適用性は、上位層(例えば、RRC)のパラメーターによって構成されることができる。例えば、上位層パラメーターがビーム管理を示す場合、一つまたは複数のSRSリソースセット(例えば、同一/類似の時間ドメイン挙動、周期性、非周期性、および/または同種のものを有する)のSRSリソースセット内のSRSリソースが、瞬時に(例えば、同時に)送信され得る。UEは、SRSリソースセット内の一つまたは複数のSRSリソースを送信することができる。NRネットワークは、非周期的、周期的、および/または半持続的SRS送信をサポートし得る。UEは、一つまたは複数のトリガータイプに基づいてSRSリソースを送信してもよく、一つまたは複数のトリガータイプは、上位層シグナリング(例えば、RRC)および/または一つまたは複数のDCIフォーマットを含んでもよい。一実施例では、少なくとも一つのDCIフォーマットが、UEに対して用いられて、一つまたは複数の構成されるSRSリソースセットのうちのうちの少なくとも一つを選択し得る。SRSトリガータイプ0は、上位層シグナリングに基づいてトリガーされたSRSを指し得る。SRSトリガータイプ1は、一つまたは複数のDCIフォーマットに基づいてトリガーされたSRSを指すことができる。一実施例では、PUSCHとSRSが同じスロットで送信される場合、UEは、PUSCHおよび対応するアップリンクDMRSの送信の後にSRSを送信するように構成され得る。
【0141】
基地局は、SRSリソース構成識別子、SRSポートの数、SRSリソース構成の時間ドメイン挙動(例えば、周期的、半永続的、または非周期的SRSの表示)、スロット、ミニスロット、および/またはサブフレームレベル周期性、周期的および/または非周期的SRSリソースのためのオフセット、SRSリソース内のOFDMシンボルの数、SRSリソースの開始OFDMシンボル、SRS帯域幅、周波数ホッピング帯域幅、周期シフト、および/またはSRSシーケンスIDのうちの少なくとも一つを示す一つまたは複数のSRS構成パラメーターを用いてUEを準統計学的に構成することができる。
【0142】
アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルが、同じアンテナポート上の別のシンボルが搬送されるチャネルから推測され得るように画定される。第一のシンボルおよび第二のシンボルが同じアンテナポート上に送信される場合、受信機は、アンテナポート上の第一のシンボルを搬送するためのチャネルから、アンテナポート上の第二のシンボルを搬送するためのチャネル(例えば、フェードゲイン、マルチパス遅延、および/または同種のもの)を推測し得る。第一のアンテナポートおよび第二のアンテナポートは、第一のアンテナポート上の第一のシンボルが伝達されるチャネルの一つまたは複数の大規模特性が、第二のアンテナポートの第二のシンボルが送信される、チャネルから推測され得る場合、準同じ位置に配置される(QCLされる)と呼ばれてもよい。一つまたは複数の大規模特性は、遅延拡散、ドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、および/または空間受信(Rx)パラメーターのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0143】
ビームフォーミングを使用するチャネルでは、ビーム管理が必要である。ビーム管理は、ビーム測定、ビーム選択、およびビーム表示を含み得る。ビームは、一つまたは複数の基準信号と関連付けられてもよい。例えば、ビームは、一つまたは複数のビーム形成基準信号によって識別され得る。UEは、ダウンリンク基準信号(例えば、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS))に基づいてダウンリンクビーム測定を実行し、ビーム測定レポートを生成し得る。UEは、RRC接続が基地局でセットアップされた後、ダウンリンクビーム測定手順を実施することができる。
【0144】
図11Bは、時間および周波数ドメインにマッピングされるチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の実施例を示す。
図11Bに示される正方形は、セルの帯域幅内のリソースブロック(RB)にわたってもよい。基地局は、一つまたは複数のCSI-RSを示すCSI-RSリソース構成パラメーターを含む一つまたは複数のRRCメッセージを送信できる。次のパラメーターの一つまたは複数は、CSI-RSリソース構成に対する、上位層シグナリング(例えば、RRCおよび/またはMACシグナリング)によって設定できる。CSI-RSリソース構成アイデンティティ、CSI-RSポートの数、CSI-RS構成(例えば、サブフレーム内のシンボルおよびリソース要素(RE)の位置)、CSI-RSサブフレーム構成(例えば、サブフレーム位置、オフセット、および無線フレームの周期性)、CSI-RS電力パラメーター、CSI-RSシーケンスパラメーター、符号分割多重(CDM)タイプパラメーター、周波数密度、送信コーム、疑似コロケーション(QCL)パラメーター(例えば、QCL-scramblingidentity、crs-portscount、mbsfn-subframeconfiglist、csi-rs-configZPid、qcl-csi-rs-configNZPid)、および/または他の無線リソースパラメーター。
【0145】
図11Bに示す三つのビームは、UE固有の構成のUEに対して構成され得る。三つのビームを
図11Bに示し(ビーム#1、ビーム#2、およびビーム#3)、それより多い、またはそれより少ないビームを構成し得る。ビーム#1は、第一のシンボルのRB内の一つまたは複数のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1101で割り当てられ得る。ビーム#2は、第二のシンボルのRB内の一つまたは複数のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1102で割り当てられ得る。ビーム#3は、第三のシンボルのRB内の一つまたは複数のサブキャリアで送信され得るCSI-RS1103で割り当てられ得る。周波数分割多重化(FDM)を使用することにより、基地局は、同じRB内の他のサブキャリア(例えば、CSI-RS1101を送信するために使用されないもの)を使用して、別のUEのビームに関連付けられる別のCSI-RSを送信し得る。時間ドメイン多重化(TDM)を使用することで、UEに使用されるビームは、UEのビームが他のUEのビームからのシンボルを使用するように構成され得る。
【0146】
図11B示されるCSI-RS(例えば、CSI-RS1101、1102、1103)は、基地局によって送信され、一つまたは複数の測定のためにUEによって使用され得る。例えば、UEは、構成されるCSI-RSリソースの基準信号受信電力(RSRP)を測定することができる。基地局は、レポート構成を用いてUEを構成してもよく、UEは、レポート構成に基づいて、RSRP測定値をネットワークに(例えば、一つまたは複数の基地局を介して)報告し得る。一実施例では、基地局は、報告された測定結果に基づいて、いくつかの基準信号を含む一つまたは複数の送信構成表示(TCI)状態を決定し得る。一実施例では、基地局は、一つまたは複数のTCI状態をUEに示し得る(例えば、RRCシグナリング、MAC CE、および/またはDCIを介して)。UEは、一つまたは複数のTCI状態に基づいて決定される受信(Rx)ビームを有するダウンリンク送信を受信し得る。一実施例では、UEは、ビームコレスポンデンス能力を有してもよく、または有しなくてもよい。UEがビームコレスポンデンス能力を有する場合、UEは、コレスポンデンスするRxビームの空間ドメインフィルターに基づいて、送信(Tx)ビームの空間ドメインフィルターを決定し得る。UEがビームコレスポンデンス能力を有していない場合、UEは、アップリンクビーム選択手順を実行して、Txビームの空間ドメインフィルターを決定し得る。UEは、基地局によってUEに構成される一つまたは複数のサウンディング基準信号(SRS)リソースに基づいて、アップリンクビーム選択手順を実行し得る。基地局は、UEによって送信される一つまたは複数のSRSリソースの測定値に基づいて、UE用のアップリンクビームを選択し、表示し得る。
【0147】
ビーム管理手順において、UEは、一つまたは複数のビームペアリンク、基地局によって送信される送信ビーム、およびUEによって受信される受信ビームを含むビームペアリンクのチャネル品質を評価(例えば、測定)し得る。評価に基づいて、UEは、例えば、一つまたは複数のビーム識別(例えば、ビームインデックス、基準信号インデックス、または類似のもの)、RSRP、プリコーディングマトリックスインジケーター(PMI)、チャネル品質インジケーター(CQI)、および/またはランクインジケーター(RI)を含む、一つまたは複数のビームペア品質パラメーターを示すビーム測定レポートを送信し得る。
【0148】
図12Aは、三つのダウンリンクビーム管理手順、P1、P2、およびP3の例を示す。手順P1は、例えば、一つまたは複数の基地局Txビームおよび/またはUE Rxビーム(P1の一番上の行と一番下の行にそれぞれ楕円として表示される)の選択をサポートするために、送信受信点(TRP)(または複数のTRP)の送信(Tx)ビームでのUE測定を可能にし得る。TRPでのビームフォーミングは、ビームのセットのTxビームスイープを含み得る(P1とP2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。UEでのビームフォーミングは、ビームのセットのためのRxビームスイープを含み得る(P1とP3の下の行に示されるように、楕円は破線の矢印で示されるとき計回りの方向に回転している)。手順P2を使用して、TRPのTxビームでUE測定を有効にすることができる。(P2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。UEおよび/または基地局は、手順P1で使用されるよりも小さなビームのセットを使用して、または手順P1で使用されるビームよりも狭いビームを使用して、手順P2を実施することができる。これは、ビームリファインメントと呼んでもよい。UEは、基地局で同じTxビームを使用し、UEでRxビームをスイープすることによって、Rxビーム決定のための手順P3を実施することができる。
【0149】
図12Bは、三つのアップリンクビーム管理手順、U1、U2、およびU3の例を示す。手順U1を使用して、例えば、一つまたは複数のUE Txビームおよび/または基地局Rxビーム(U1の最上行および最下行にそれぞれ楕円として示される)の選択をサポートするために、UEのTxビームに対して基地局が測定を実行できるようにし得る。UEでのビームフォーミングは、例えば、ビームのセットからのTxビームスイープを含み得る。(U1とU3の下の行に、破線の矢印で示されるとき計回りに回転した楕円として示される)。基地局でのビームフォーミングは、例えば、ビームのセットからのRxビームスイープを含み得る。(U1とU2の一番上の行に、破線の矢印で示されるように、楕円が反時計回りに回転しているように示される)。手順U2を使用して、UEが固定Txビームを使用するときに基地局がそのRxビームを調整できるようにし得る。UEおよび/または基地局は、手順P1で使用されるよりも小さなビームのセットを使用して、または手順P1で使用されるビームよりも狭いビームを使用して、手順U2を実施することができる。これは、ビームリファインメントと呼んでもよい。UEは、基地局が固定Rxビームを使用するときに、そのTxビームを調整する手順U3を実施することができる。
【0150】
UEは、ビーム障害の検出に基づいて、ビーム障害復旧復(BFR)手順を開始し得る。UEは、BFR手順の開始に基づいて、BFR要求(例えば、プリアンブル、UCI、SR、MAC CE、および/または同種のもの)を送信し得る。UEは、関連する制御チャネルのビームペアリンクの品質が満足のいかない(例えば、エラーレート閾値よりも高いエラーレート、受信信号パワー閾値より低い受信信号パワー、タイマーの満了、および/または類似のものを有する)という決定に基づいて、ビーム障害を検出し得る。
【0151】
UEは、一つまたは複数のSS/PBCHブロック、一つまたは複数のCSI-RSリソース、および/または一つまたは複数の復調基準信号(DMRS)を含む一つまたは複数の基準信号(RS)を使用して、ビームペアリンクの品質を測定し得る。ビームペアリンクの品質は、ブロックエラーレート(BLER)、RSRP値、信号対干渉プラスノイズ比(SINR)値、基準信号受信品質(RSRQ)値、および/またはRSリソースで測定されるCSI値の一つまたは複数に基づいてもよい。基地局は、RSリソースが、チャネル(例えば、制御チャネル、共有データチャネル、および/または類似のもの)の一つまたは複数のDM-RSと準同じ位置に配置される(QCLされる)ことを示し得る。チャネルのRSリソースおよび一つまたは複数のDMRSは、RSリソースを介してUEへの送信からのチャネル特性(例えば、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散、空間Rxパラメーター、フェード、および/または同種のもの)が、チャネルを介してUEへの送信からのチャネル特性と類似または同一であるとき、QCL化され得る。
【0152】
ネットワーク(例えば、ネットワークのgNBおよび/またはng-eNB)および/またはUEは、ランダムアクセス手順を開始し得る。RRC_IDLE状態のUEおよび/またはRRC_INACTIVE状態のUEは、ランダムアクセス手順を開始して、ネットワークへの接続セットアップを要求し得る。UEは、RRC_CONNECTED状態からランダムアクセス手順を開始し得る。UEは、ランダムアクセス手順を開始して、アップリンクリソースを要求し(例えば、利用可能なPUCCHリソースがない場合にSRのアップリンク送信のために)、および/またはアップリンクタイミング(例えば、アップリンク同期状態が同期されていない場合)を取得することができる。UEは、ランダムアクセス手順を開始し、一つまたは複数のシステム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB2、SIB3、および/または類似のものなどの他のシステム情報)を要求し得る。UEは、ビーム障害復旧復要求のためのランダムアクセス手順を開始することができる。ネットワークは、ハンドオーバーのための、および/またはSCell追加のための時間アライメントを確立するためのランダムアクセス手順を開始し得る。
【0153】
図13Aは、4ステップの競合ベースのランダムアクセス手順を示す。手順の開始前に、基地局は、構成メッセージ1310をUEに送信し得る。
図13Aは、Msg1 1311、Msg2 1312、Msg3 1313、およびMsg4 1314の四つのメッセージの送信を含む。Msg1 1311は、プリアンブル(またはランダムアクセスプリアンブル)を含んでもよく、および/またはプリアンブルと呼んでもよい。Msg2 1312は、ランダムアクセス応答(RAR)を含んでもよく、および/またはランダムアクセス応答(RAR)と呼んでもよい。
【0154】
構成メッセージ1310は、例えば、一つまたは複数のRRCメッセージを使用して送信され得る。一つまたは複数のRRCメッセージは、UEへの一つまたは複数のランダムアクセスチャネル(RACH)パラメーターを示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、一つまたは複数のランダムアクセス手順に対する一般的なパラメーター(例えば、RACH-configGeneral)、セル特有のパラメーター(例えば、RACH-ConfigCommon)、および/または専用パラメーター(例えば、RACH-configDedicated)のうちのうちの少なくとも一つを含んでもよい。基地局は、一つまたは複数のRRCメッセージを一つまたは複数のUEにブロードキャストまたはマルチキャストすることができる。一つまたは複数のRRCメッセージは、UE固有であり得る(例えば、RRC_CONNECTED状態および/またはRRC_INACTIVE状態において、UEに送信される専用RRCメッセージ)。UEは、一つまたは複数のRACHパラメーターに基づいて、Msg1 1311および/またはMsg3 1313の送信のための時間周波数リソースおよび/またはアップリンク送信電力を決定し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターに基づいて、UEは、Msg2 1312およびMsg4 1314を受信するための受信タイミングおよびダウンリンクチャネルを決定し得る。
【0155】
構成メッセージ1310に提供される一つまたは複数のRACHパラメーターは、Msg1 1311の送信に利用可能な一つまたは複数の物理RACH(PRACH)機会を示し得る。一つまたは複数のPRACH機会は、事前に定義されていてもよい。一つまたは複数のRACHパラメーターは、一つまたは複数のPRACH機会の一つまたは複数の利用可能なセットを示し得る(例えば、prach-ConfigIndex)。一つまたは複数のRACHパラメーターは、(a)一つまたは複数のPRACH機会と、(b)一つまたは複数の基準信号との間の関連を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、(a)一つまたは複数のプリアンブルと、(b)一つまたは複数の基準信号との間の関連を示し得る。一つまたは複数の基準信号は、SS/PBCHブロックおよび/またはCSI-RSであり得る。例えば、一つまたは複数のRACHパラメーターは、PRACH機会にマッピングされたSS/PBCHブロックの数、および/またはSS/PBCHブロックにマッピングされたプリアンブルの数を示し得る。
【0156】
構成メッセージ1310に提供される一つまたは複数のRACHパラメーターを使用して、Msg1 1311および/またはMsg3 1313のアップリンク送信電力を決定し得る。例えば、一つまたは複数のRACHパラメーターは、プリアンブル送信用の基準電力(例えば、受信したターゲット電力および/またはプリアンブル送信の初期電力)を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターによって示される一つまたは複数の電力オフセットがあり得る。例えば、一つまたは複数のRACHパラメーターは、パワーランピングステップ、SSBとCSI-RSとの間の電力オフセット、Msg1 1311とMsg3 1313の送信間の電力オフセット、および/またはプリアンブルグループ間の電力オフセット値を示し得る。一つまたは複数のRACHパラメーターは、UEが少なくとも一つの基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)および/またはアップリンクキャリア(例えば、正常アップリンク(NUL)キャリアおよび/または補完的アップリンク(SUL)キャリア)を決定し得るための、一つまたは複数の閾値を示し得る。
【0157】
Msg1 1311は、一つまたは複数のプリアンブル送信(例えば、プリアンブル送信および一つまたは複数のプリアンブル再送信)を含み得る。RRCメッセージは、一つまたは複数のプリアンブルグループ(例えば、グループAおよび/またはグループB)を構成するために使用され得る。プリアンブルグループは、一つまたは複数のプリアンブルを含んでもよい。UEは、経路損失測定および/またはMsg3 1313のサイズに基づいて、プリアンブルグループを決定し得る。UEは、一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)のRSRPを測定し、RSRP閾値(例えば、rsrp-ThresholdSSBおよび/またはrsrp-ThresholdCSI-RS)を超えるRSRPを有する少なくとも一つの基準信号を決定し得る。UEは、例えば、一つまたは複数のプリアンブルと少なくとも一つの基準信号との間の関連付けがRRCメッセージによって構成される場合、一つまたは複数の基準信号および/または選択されたプリアンブルグループに関連付けられる少なくとも一つのプリアンブルを選択し得る。
【0158】
UEは、構成メッセージ1310に提供される一つまたは複数のRACHパラメーターに基づいて、プリアンブルを決定し得る。例えば、UEは、経路損失測定、RSRP測定、および/またはMsg3 1313のサイズに基づいて、プリアンブルを決定し得る。別の実施例として、一つまたは複数のRACHパラメーターは、プリアンブルフォーマット、プリアンブル送信の最大数、および/または一つまたは複数のプリアンブルグループ(例えば、グループAおよびグループB)を決定するための一つまたは複数の閾値を示し得る。基地局は、一つまたは複数のRACHパラメーターを使用して、一つまたは複数のプリアンブルと一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)との間の関連付けでUEを構成し得る。関連付けが構成される場合、UEは、関連付けに基づいて、Msg1 1311に含めるようにプリアンブルを決定し得る。Msg1 1311は、一つまたは複数のPRACH機会を介して基地局に送信され得る。UEは、プリアンブルの選択およびPRACH機会の決定のために、一つまたは複数の基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)を使用し得る。一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、ra-ssb-OccasionMskIndexおよび/またはra-OccasionList)は、PRACH機会と一つまたは複数の基準信号との間の関連付けを示し得る。
【0159】
UEは、プリアンブル送信後に応答が受信されない場合、プリアンブル再送信を実行し得る。UEは、プリアンブル再送信のためにアップリンク送信電力を増加させ得る。UEは、ネットワークによって構成される、経路損失測定および/またはターゲット受信プリアンブル電力に基づいて、初期プリアンブル送信電力を選択し得る。UEは、プリアンブルを再送信することを決定してもよく、アップリンク送信電力をランプアップし得る。UEは、プリアンブル再送信のランピングステップを示す一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP)を受信し得る。ランピングステップは、再送信のためのアップリンク送信電力の増分増加の量であり得る。UEが、前のプリアンブル送信と同じ基準信号(例えば、SSBおよび/またはCSI-RS)を決定する場合、UEはアップリンク送信電力をランプアップし得る。UEは、プリアンブル送信および/または再送信の数を数えることができる(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)。UEは、ランダムアクセス手順が、例えば、プリアンブル送信の数が、一つまたは複数のRACHパラメーター(例えば、preambleTransMax)によって構成される閾値を超える場合、失敗して完了したと決定し得る。
【0160】
UEが受信するMsg2 1312は、RARを含んでもよい。一部のシナリオでは、Msg2 1312は、複数のUEに対応する複数のRARを含んでもよい。Msg2 1312は、Msg1 1311の送信の後またはそれに応答して受信され得る。Msg2 1312は、DL-SCH上でスケジュールされ、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)を使用してPDCCH上で表示され得る。Msg2 1312は、Msg1 1311が基地局によって受信されたことを示し得る。Msg2 1312は、UEがUEの送信タイミングを調整するために使用し得る時間アライメントコマンド、Msg3 1313の送信のためのスケジューリング許可、および/または一時セルRNTI(TC-RNTI)を含み得る。プリアンブルを送信した後、UEは、Msg2 1312のPDCCHを監視する時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始し得る。UEは、UEがプリアンブルを送信するために使用するPRACH機会に基づいて、いつ時間ウィンドウを開始するかを決定し得る。例えば、UEは、プリアンブルの最後のシンボルの一つまたは複数のシンボルの後に(例えば、プリアンブル送信の終わりからの第一のPDCCH機会に)、時間ウィンドウを開始し得る。一つまたは複数のシンボルは、ヌメロロジに基づいて決定され得る。PDCCHは、RRCメッセージによって構成される共通検索空間(例えば、Type1-PDCCH共通検索空間)の中にあり得る。UEは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づいてRARを識別し得る。RNTIは、ランダムアクセス手順を開始する一つまたは複数のイベントに応じて使用され得る。UEは、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)を使用し得る。RA-RNTIは、UEがプリアンブルを送信するPRACH機会と関連付けられてもよい。例えば、UEは、OFDMシンボルインデックス、スロットインデックス、周波数ドメインインデックス、および/またはPRACH機会のULキャリアインジケーターに基づいて、RA-RNTIを決定し得る。RA-RNTIの例は、以下の通りであり得る。
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_id
ここで、s_idは、PRACH機会の第一のOFDMシンボルのインデックスであってもよく(例えば、0≦s_id<14)、t_idは、システムフレーム内のPRACH機会の第一のスロットのインデックスであってもよく(例えば、0≦t_id<80)、f_idは、周波数ドメインでのPRACH機会のインデックスであってもよく(例えば、0≦f_id<8)、ul_carrier_idは、プリアンブル送信に使用されるULキャリアであり得る(例えば、NULキャリアの場合は0、SULキャリアの場合は1)。
UEは、Msg2 1312の受信成功に応答して(例えば、Msg2 1312で識別されたリソースを使用して)、Msg3 1313を送信し得る。Msg3 1313は、例えば、
図13Aに示される競合ベースのランダムアクセス手順における競合解決のために使用され得る。一部のシナリオでは、複数のUEが、同じプリアンブルを基地局に送信してもよく、基地局は、UEに対応するRARを提供し得る。複数のUEが、RARをそれ自体に対応するものとして解釈する場合、不一致が発生し得る。競合解決(例えば、Msg3 1313およびMsg4 1314の使用)を使用して、UEが別のUEのアイデンティティを誤って使用しない可能性を増大させてもよい。競合解決を実施するために、UEは、Msg3 1313にデバイス識別子(例えば、割り当てられた場合、C-RNTI、Msg2 1312に含まれるTC-RNTI、および/または任意の他の適切な識別子)を含んでもよい。
【0161】
Msg4 1314は、Msg3 1313の送信の後、またはそれに応答して受信され得る。C-RNTIがMsg3 1313に含まれていた場合、基地局は、C-RNTIを使用してPDCCH上のUEに対処する。UEの固有のC-RNTIがPDCCH上で検出された場合、ランダムアクセス手順が成功裏に完了したと決定される。TC-RNTIがMsg3 1313に含まれる場合(例えば、UEがRRC_IDLE状態であるか、またはそうでなければ基地局に接続されていない場合)、Msg4 1314は、TC-RNTIに関連付けられるDL-SCHを使用して受信される。MAC PDUが正常に復号化され、MAC PDUが、Msg3 1313で送信された(例えば、送信された)CCCH SDUと一致するか、そうでなければ対応するUE競合解決アイデンティティEtOAc CEを含む場合、UEは、競合解決が成功したと決定することができる、および/またはUEは、ランダムアクセス手順が成功裏に完了したと決定し得る。
【0162】
UEは、補完的アップリンク(SUL)キャリアおよび正常アップリンク(NUL)キャリアで構成され得る。初期アクセス(例えば、ランダムアクセス手順)は、アップリンクキャリアでサポートされ得る。例えば、基地局は、二つの別個のRACH構成、すなわち、一つはSULキャリア用、もう一つはNULキャリア用であるUEを構成し得る。SULキャリアで構成されるセル内のランダムアクセスについて、ネットワークは、どのキャリア(NULまたはSUL)を使用するかを示し得る。UEは、例えば、一つまたは複数の基準信号の測定品質がブロードキャスト閾値よりも低い場合、SULキャリアを決定し得る。ランダムアクセス手順(例えば、Msg1 1311および/またはMsg3 1313)のアップリンク送信は、選択されたキャリア上にとどまることができる。UEは、一つまたは複数の事例において、ランダムアクセス手順(例えば、Msg1 1311とMsg3 1313の間)中にアップリンクキャリアを切り替えることができる。例えば、UEは、チャネルクリアアセスメント(例えば、リッスンビフォアトーク)に基づいて、Msg1 1311および/またはMsg3 1313のアップリンクキャリアを決定および/または切り替え得る。
【0163】
図13Bは、2ステップの競合のないランダムアクセス手順を示す。
図13Aに示される4ステップの競合ベースのランダムアクセス手順と同様、基地局は、手順の開始前に、構成メッセージ1320をUEに送信することができる。構成メッセージ1320は、構成メッセージ1310に対して一部の点で類似し得る。
図13Bは、Msg1 1321およびMsg2 1322の二つのメッセージの送信を含む。Msg1 1321およびMsg2 1322は、いくつかの点で、
図13Aそれぞれに示されるMsg1 1311およびMsg2 1312に類似し得る。
図13Aおよび13Bから理解されるように、競合のないランダムアクセス手順は、Msg3 1313および/またはMsg4 1314に類似したメッセージを含み得ない。
【0164】
図13Bに示す競合のないランダムアクセス手順は、ビーム障害復旧復、他のSI要求、SCell追加、および/またはハンドオーバーのために開始され得る。例えば、基地局は、Msg1 1321に使用されるプリアンブルをUEに表示または割り当ててもよい。UEは、PDCCHおよび/またはRRCを介して基地局から、プリアンブル(例えば、ra-PreambleIndex)の表示を受信し得る。
【0165】
プリアンブルを送信した後、UEは、RARのPDCCHを監視する時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)を開始し得る。ビーム障害復旧復要求の場合、基地局は、RRCメッセージ(例えば、recoverySearchSpaceId)によって示される検索空間内に別個の時間ウィンドウおよび/または別個のPDCCHでUEを構成し得る。UEは、検索空間上のCell RNTI(C-RNTI)宛のPDCCH送信に対し監視し得る。
図13Bに示す競合のないランダムアクセス手順において、UEは、Msg1 1321の送信および対応するMsg2 1322の受信の後、またはこれに応答して、ランダムアクセス手順が成功裏に完了したと決定し得る。UEは、例えば、PDCCH送信がC-RNTIにアドレス指定される場合に、ランダムアクセス手順が成功裏に完了すると決定し得る。UEは、ランダムアクセス手順が、例えば、UEが、UEによって送信されるプリアンブルに対応するプリアンブル識別子を含むRARを受信した場合、および/またはRARが、プリアンブル識別子を含むMACサブPDUを含む場合、成功裏に完了すると決定し得る。UEは、応答をSI要求に対する確認の指標として決定し得る。
【0166】
図13Cは、別の2ステップランダムアクセス手順を示す。
図13Aおよび13Bに示されるランダムアクセス手順と同様に、基地局は、手順の開始前に、構成メッセージ1330をUEに送信することができる。構成メッセージ1330は、構成メッセージ1310および/または構成メッセージ1320に対して一部の点で類似し得る。
図13Cは、二つのメッセージ、すなわち、Msg A 1331およびMsg B 1332の送信を含む。
【0167】
Msg A 1331は、UEによってアップリンク送信で送信され得る。Msg A 1331は、プリアンブル1341の一つまたは複数の送信および/またはトランスポートブロック1342の一つまたは複数の送信を含み得る。トランスポートブロック1342は、
図13Aに示されるMsg3 1313の内容と類似および/または同等である内容を含み得る。トランスポートブロック1342は、UCI(例えば、SR、HARQ ACK/NACK、および/または類似のもの)を含んでもよい。UEは、Msg A 1331の送信の後、またはその送信に応答して、Msg B 1332を受信し得る。Msg B 1332は、
図13Aおよび13B示されるMsg 2 1312(例えば、RAR)、および/または
図13Aに示されるMsg4 1314の内容と類似および/または同等である内容を含み得る。
【0168】
UEは、ライセンスされたスペクトルおよび/またはライセンスされていないスペクトルに対し、
図13Cの2ステップランダムアクセス手順を開始することができる。UEは、一つまたは複数の要因に基づいて、2ステップランダムアクセス手順を開始するかどうかを決定し得る。一つまたは複数の要因は、使用中の無線アクセス技術(例えば、LTE、NR、および/または同種のもの)、UEが有効なTAを有するかどうか、セルサイズ、UEのRRC状態、スペクトルのタイプ(例えば、ライセンスされた対ライセンスされていない)、および/または任意の他の適切な要因であり得る。
【0169】
UEは、構成メッセージ1330に含まれる2ステップのRACHパラメーターに基づいて、プリアンブル1341および/またはMsg A 1331に含まれるトランスポートブロック1342に対する無線リソースおよび/またはアップリンク送信電力を決定し得る。RACHパラメーターは、変調および符号化スキーム(MCS)、時間周波数リソース、および/またはプリアンブル1341および/またはトランスポートブロック1342に対する電力制御を示し得る。プリアンブル1341(例えば、PRACH)の送信のための時間周波数リソースおよびトランスポートブロック1342(例えば、PUSCH)の送信のための時間周波数リソースは、FDM、TDM、および/またはCDMを使用して多重化され得る。RACHパラメーターは、UEが、Msg B 1332の監視および/または受信のための受信タイミングおよびダウンリンクチャネルを決定することを可能にし得る。
【0170】
トランスポートブロック1342は、データ(例えば、遅延に敏感なデータ)、UEの識別子、セキュリティ情報、および/またはデバイス情報(例えば、International Mobile Subscriber Identity(IMSI))を含み得る。基地局は、Msg A 1331に対する応答としてMsg B 1332を送信し得る。Msg B 1332は、プリアンブル識別子、タイミングアドバンスコマンド、電力制御コマンド、アップリンク許可(例えば、無線リソース割り当ておよび/またはMCS)、競合解決のためのUE識別子、および/またはRNTI(例えば、C-RNTIまたはTC-RNTI)のうちのうちの少なくとも一つを含み得る。UEは、Msg B 1332のプリアンブル識別子がUEによって送信されるプリアンブルに一致し、および/またはMsg B 1332のUEの識別子がMsg A 1331のUEの識別子(例えば、トランスポートブロック1342)に一致した場合に、2ステップランダムアクセス手順が成功裏に完了されると決定し得る。
【0171】
UEおよび基地局は、制御シグナリングを交換し得る。制御シグナリングは、L1/L2制御シグナリングと呼ばれてもよく、PHY層(例えば、層1)および/またはMAC層(例えば、層2)に由来し得る。制御シグナリングは、基地局からUEに送信されるダウンリンク制御シグナリングおよび/またはUEから基地局に送信されるアップリンク制御シグナリングを含み得る。
【0172】
ダウンリンク制御シグナリングは、ダウンリンクスケジューリング割り当て、アップリンク無線リソースおよび/またはトランスポートフォーマットを示すアップリンクスケジューリング許可、スロットフォーマット情報、プリエンプション表示、電力制御コマンド、および/またはその他の任意の適切なシグナリングを含み得る。UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上の基地局によって送信されるペイロード内のダウンリンク制御シグナリングを受信し得る。PDCCH上で送信されるペイロードは、ダウンリンク制御情報(DCI)と呼ばれてもよい。一部のシナリオでは、PDCCHは、UEのグループに共通なグループ共通PDCCH(GC-PDCCH)であり得る。
【0173】
基地局は、送信エラーの検出を容易にするために、一つまたは複数の巡回冗長検査(CRC)パリティビットをDCIに取り付け得る。DCIがUE(またはUEのグループ)に対して意図される場合、基地局は、UEの識別子(またはUEのグループの識別子)でCRCパリティビットをスクランブルし得る。識別子を用いてCRCパリティビットをスクランブルすることは、識別子値およびCRCパリティビットのModulo-2追加(または排他的OR演算)を含んでもよい。識別子は、16ビットの値の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を含んでもよい。
【0174】
DCIは、異なる目的に使用され得る。目的は、CRCパリティビットをスクランブルするために使用されるRNTIのタイプによって示され得る。例えば、ページングRNTI(P-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ページング情報および/またはシステム情報変更通知を示し得る。P-RNTIは、16進数で「FFFE」として事前に定義され得る。システム情報RNTI(SI-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、システム情報のブロードキャスト送信を示し得る。SI-RNTIは、16進数で「FFFE」として事前に定義され得る。ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ランダムアクセス応答(RAR)を示し得る。セルRNTI(C-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、動的スケジュールのユニキャスト送信および/またはPDCCH順序のランダムアクセスのトリガーを示し得る。一時セルRNTI(TC-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、競合解決を示し得る(例えば、
図13Aに示されるMsg3 1313に類似するMsg3)。基地局によってUEに構成される他のRNTIの符号化は、Configured Scheduling RNTI (CS-RNTI)、Transmit Power Control-PUCCH RNTI (TPC-PUCCH-RNTI)、Transmit Power Control-PUSCH RNTI (TPC-PUSCH-RNTI)、Transmit Power Control-SRS RNTI (TPC-SRS-RNTI)、Interruption RNTI (INT-RNTI)、Slot Format Indication RNTI (SFI-RNTI)、Semi-Persistent CSI RNTI (SP-CSI-RNTI)、Modulation and Coding Scheme Cell RNTI (MCS-C-RNTI)、および/または類似のものを含む。
【0175】
DCIの目的および/または内容に応じて、基地局は、一つまたは複数のDCIフォーマットでDCIを送信し得る。例えば、DCIフォーマット0_0は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用できる。DCIフォーマット0_0は、フォールバックDCIフォーマットであり得る(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット0_1は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用され得る(例えば、DCIフォーマット0_0よりも多くのDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット1_0は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用できる。DCIフォーマット1_0は、フォールバックDCIフォーマットであり得る(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット1_1は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用され得る(例えば、DCIフォーマット1_0よりも多くのDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット2_0は、UEのグループにスロットフォーマット表示を提供するために使用され得る。DCIフォーマット2_1は、UEがUEへの送信を意図していないと想定する物理リソースブロックおよび/またはOFDMシンボルをUEのグループに通知するために使用され得る。DCIフォーマット2_2は、PUCCHまたはPUSCH用の送信電力制御(TPC)コマンドの送信に使用され得る。DCIフォーマット2_3は、一つまたは複数のUEによるSRS送信用のTPCコマンドのグループの送信に使用され得る。新機能のDCIフォーマットは、今後のリリースで定義され得る。DCIフォーマットは、異なるDCIサイズを有するか、または同じDCIサイズを共有し得る。
【0176】
RNTIでDCIをスクランブルした後、基地局は、チャネル符号化(例えば、極性符号化)、レートマッチング、スクランブルおよび/またはQPSK変調を用いてDCIを処理し得る。基地局は、PDCCHのために使用および/または構成されるリソース要素上に、符号化および変調されたDCIをマッピングし得る。DCIのペイロードサイズおよび/または基地局のカバレッジに基づいて、基地局は、いくつかの連続制御チャネル要素(CCE)を占有するPDCCHを介してDCIを送信し得る。連続するCCEの数(アグリゲーションレベルと呼ばれる)は、1、2、4、8、16、および/または任意の他の適切な数であり得る。CCEは、リソース要素グループ(REG)の数(例えば、6)を含んでもよい。REGは、OFDMシンボル内のリソースブロックを含んでもよい。リソース要素上の符号化および変調されたDCIのマッピングは、CCEおよびREGのマッピング(例えば、CCE~REGマッピング)に基づいてもよい。
【0177】
図14Aは、帯域幅部分に対するCORESET構成の実施例を示す。基地局は、一つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)上のPDCCHを介してDCIを送信し得る。CORESETは、UEが一つまたは複数の検索空間を使用してDCIを復号化しようとする時間周波数リソースを含んでもよい。基地局は、時間周波数ドメイン内にCORESETを構成し得る。
図14Aの実施例において、第一のCORESET1401および第二のCORESET1402は、スロット内の第一のシンボルで生じる。第一のCORESET1401は、周波数ドメイン内の第二のCORESET1402と重複する。第三のCORESET1403は、スロット内の第三のシンボルで生じる。第四のCORESET1404は、スロットの第七のシンボルで生じる。CORESETは、周波数ドメイン内に異なる数のリソースブロックを有し得る。
【0178】
図14Bは、CORESETおよびPDCCH処理上のDCI送信に対するCCE~REGマッピングの実施例を示す。CCE~REGマッピングは、インターリーブマッピング(例えば、周波数多様性を提供する目的で)または非インターリーブマッピング(例えば、干渉調整および/または制御チャネルの周波数選択送信を促進する目的で)であり得る。基地局は、異なるまたは同一のCCE~REGマッピングを異なるCORESET上で実行し得る。CORESETは、RRC構成によるCCE~REGマッピングと関連付けられてもよい。CORESETは、アンテナポート疑似コロケーション(QCL)パラメーターで構成され得る。アンテナポートのQCLパラメーターは、CORESET内のPDCCH受信用の復調基準信号(DMRS)のQCL情報を示し得る。
【0179】
基地局は、一つまたは複数のCORESETおよび一つまたは複数の検索空間セットの構成パラメーターを含むRRCメッセージをUEに送信することができる。構成パラメーターは、検索空間セットとCORESETとの間の関連を示し得る。検索空間セットは、所与のアグリゲーションレベルでCCEによって形成されるPDCCH候補のセットを含んでもよい。構成パラメーターは、アグリゲーションレベルごとに監視されるPDCCH候補の数、PDCCH監視周期性およびPDCCH監視パターン、UEによって監視される一つまたは複数のDCIフォーマット、および/または検索空間セットが、共通検索空間セットまたはUE固有検索空間セットであるかどうかを示し得る。共通検索空間セット内のCCEのセットは、事前に定義され、UEに既知であり得る。UE固有検索空間セット内のCCEのセットは、UEのアイデンティティ(例えば、C-RNTI)に基づいて構成され得る。
【0180】
図14Bに示すように、UEは、RRCメッセージに基づいて、CORESETの時間周波数リソースを決定し得る。UEは、CORESETの構成パラメーターに基づいて、CORESETに対するCCE~REGマッピング(例えば、インターリーブまたは非インターリーブ、および/またはマッピングパラメーター)を決定し得る。UEは、RRCメッセージに基づいて、CORESET上に構成される検索空間セットの数(例えば、最大で10)を決定し得る。UEは、検索空間セットの構成パラメーターに従って、PDCCH候補のセットを監視し得る。UEは、一つまたは複数のDCIを検出するために、一つまたは複数のCORESET内のPDCCH候補のセットを監視し得る。監視は、監視されたDCIフォーマットに従って、PDCCH候補のセットの一つまたは複数のPDCCH候補を復号化することを含み得る。監視は、可能な(または構成される)PDCCH位置、可能な(または構成される)PDCCHフォーマット(例えば、共通検索空間におけるCCEの数、PDCCH候補の数、および/またはUE固有検索空間におけるPDCCH候補の数)、および可能な(または構成される)DCIフォーマットを有する一つまたは複数のPDCCH候補のDCI内容を復号化することを含み得る。復号化は、ブラインド復号化と呼んでもよい。UEは、CRCチェック(例えば、RNTI値に一致するDCIのCRCパリティビットに対するスクランブルビット)に応答して、UEに対して有効なDCIを決定し得る。UEは、DCIに含まれる情報(例えば、スケジューリング割り当て、アップリンク許可、電力制御、スロットフォーマット表示、ダウンリンクプリエンプション、および/または同種のもの)を処理し得る。
【0181】
UEは、アップリンク制御シグナリング(例えば、アップリンク制御情報(UCI))を基地局に送信し得る。アップリンク制御シグナリングは、受信したDL-SCHトランスポートブロックに対するハイブリッド自動反復要求(HARQ)確認応答を含んでもよい。UEは、DL-SCHトランスポートブロックを受信した後、HARQ確認応答を送信し得る。アップリンク制御シグナリングは、物理ダウンリンクチャネルのチャネル品質を示すチャネル状態情報(CSI)を含み得る。UEは、CSIを基地局に送信し得る。基地局は、受信したCSIに基づいて、ダウンリンク送信のための送信フォーマットパラメーター(例えば、マルチアンテナおよびビーム形成スキームを含む)を決定し得る。アップリンク制御シグナリングは、スケジューリング要求(SR)を含んでもよい。UEは、アップリンクデータが基地局に送信可能であることを示すSRを送信し得る。UEは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して、UCI(例えば、HARQ確認応答(HARQ-ACK)、CSIレポート、SRなど)を送信し得る。UEは、いくつかのPUCCHフォーマットのうちの一つを使用して、PUCCHを介してアップリンク制御シグナリングを送信し得る。
【0182】
五つのPUCCHフォーマットがあり得、UEは、UCIのサイズ(例えば、UCI送信のアップリンクシンボルの数およびUCIビットの数)に基づいてPUCCHフォーマットを決定し得る。PUCCHフォーマット0は、一つまたは二つのOFDMシンボルの長さを有してもよく、2以下のビットを含んでもよい。UEは、送信が一つまたは二つのシンボルを超えており、正または負のSRを持つHARQ-ACK情報ビットの数(HARQ-ACK/SRビット)が一つまたは二つである場合、PUCCHフォーマット0を使用して、PUCCHリソースでUCIを送信することができる。PUCCHフォーマット1は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占めてもよく、2以下のビットを含んでもよい。UEは、送信が四つ以上のシンボルであり、HARQ-ACK/SRビットの数が一つまたは二つである場合、PUCCHフォーマット1を使用し得る。PUCCHフォーマット2は、一つまたは二つのOFDMシンボルを占有してもよく、2ビット超を含んでもよい。UEは、送信が一つまたは二つのシンボルを超え、UCIビットの数が二つ以上である場合、PUCCHフォーマット2を使用し得る。PUCCHフォーマット3は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占めてもよく、2ビット超を含んでもよい。UEは、送信が四つ以上のシンボルであり、UCIビットの数が二つ以上であり、PUCCHリソースが直交カバーコードを含まない場合、PUCCHフォーマット3を使用し得る。PUCCHフォーマット4は、4~14個のOFDMシンボルの間の数を占めてもよく、2ビット超を含んでもよい。UEは、送信が四つ以上のシンボルであり、UCIビットの数が二つ以上であり、PUCCHリソースが直交カバーコードを含む場合、PUCCHフォーマット4を使用し得る。
【0183】
基地局は、例えば、RRCメッセージを使用して、複数のPUCCHリソースセットの構成パラメーターをUEに送信し得る。複数のPUCCHリソースセット(例えば、最大四つのセット)は、セルのアップリンクBWP上に構成され得る。PUCCHリソースセットは、PUCCHリソースセットインデックス、PUCCHリソース識別子(例えば、pucch-Resourceid)によって識別されるPUCCHリソースを有する複数のPUCCHリソース、および/またはUEが、PUCCHリソースセット内の複数のPUCCHリソースのうちの一つを使用して送信することができるUCI情報ビットの数(例えば、最大数)で構成され得る。複数のPUCCHリソースセットで構成する場合、UEは、UCI情報ビット(例えば、HARQ-ACK、SR、および/またはCSI)の合計ビット長に基づいて、複数のPUCCHリソースセットのうちの一つを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が2以下である場合、UEは、PUCCHリソースセットのインデックスが「0」に等しい第一のPUCCHリソースセットを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が2より大きく、第一の構成値以下の場合、UEは、「1」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第二のPUCCHリソースセットを選択することができる。UCI情報ビットの合計ビット長が第一の構成値より大きく、第二の構成値以下の場合、UEは、「2」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第三のPUCCHリソースセットを選択することができる。UCI情報ビットの合計ビット長が第二の構成値より大きく、第三の値(例えば、1406)以下である場合、UEは、「3」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第四のPUCCHリソースセットを選択することができる。
【0184】
複数のPUCCHリソースセットからPUCCHリソースセットを決定した後、UEは、UCI(HARQ-ACK、CSI、および/またはSR)送信用のPUCCHリソースセットからPUCCHリソースを決定し得る。UEは、PDCCH上で受信されたDCI(例えば、DCIフォーマット1_0またはDCIフォーマット1_1)内のPUCCHリソースインジケーターに基づいて、PUCCHリソースを決定し得る。DCIの3ビットPUCCHリソースインジケーターは、PUCCHリソースセット内の八つのPUCCHリソースの一つを示し得る。PUCCHリソースインジケーターに基づいて、UEは、DCI内のPUCCHリソースインジケーターによって示されるPUCCHリソースを使用してUCI (HARQ-ACK、CSIおよび/またはSR)を送信することができる。
【0185】
図15は、本開示の実施形態による基地局1504と通信する無線デバイス1502の実施例を示す。無線デバイス1502および基地局1504は、
図1Aに示される移動体通信ネットワーク100、
図1Bに示される移動体通信ネットワーク150、またはその他の通信ネットワークなどの移動体通信ネットワークの一部であり得る。
図15には、一つの無線デバイス1502および一つの基地局1504のみが示される。しかし、移動体通信ネットワークは、
図15に示されるものと同じまたは同様の構成を有する、複数のUEおよび/または複数の基地局を含み得ることが理解されよう。
【0186】
基地局1504は、無線デバイス1502を、エアーインターフェイス(または無線インターフェイス)1506上で無線通信を介してコアネットワーク(図示せず)に接続し得る。エアーインターフェイス1506上で基地局1504から無線デバイス1502への通信方向は、ダウンリンクとして知られ、エアーインターフェイス上で無線デバイス1502から基地局1504への通信方向は、アップリンクとして知られる。ダウンリンク送信は、FDD、TDD、および/または二つの二重化技術のいくつかの組み合わせを使用して、アップリンク送信から分離され得る。
【0187】
ダウンリンクでは、基地局1504から無線デバイス1502に送信されるデータは、基地局1504の処理システム1508に提供され得る。データは、例えば、コアネットワークによって処理システム1508に提供され得る。アップリンクでは、無線デバイス1502から基地局1504に送信されるデータは、無線デバイス1502の処理システム1518に提供され得る。処理システム1508および処理システム1518は、層3および層2のOSI機能を実装して、送信のためにデータを処理し得る。層2は、例えば、
図2A、
図2B、
図3、および
図4Aに関して、SDAP層、PDCP層、RLC層、およびMAC層を含み得る。層3は、
図2Bに関してRRC層を含み得る。
【0188】
処理システム1508によって処理された後、無線デバイス1502に送信されるデータは、基地局1504の送信処理システム1510に提供され得る。同様に、処理システム1518によって処理された後、基地局1504に送信されるデータは、無線デバイス1502の送信処理システム1520に提供され得る。送信処理システム1510および送信処理システム1520は、層1のOSI機能を実装し得る。層1は、
図2A、
図2B、
図3、および
図4Aに関してPHY層を含み得る。送信処理のために、PHY層は、例えば、トランスポートチャネルの順方向エラー訂正符号化、インターリーブ、レートマッチング、トランスポートチャネルの物理チャネルへのマッピング、物理チャネルの変調、多重入力多重出力(MIMO)またはマルチアンテナ処理、および/または同種のものを実行し得る。
【0189】
基地局1504で、受信処理システム1512は、無線デバイス1502からアップリンク送信を受信し得る。無線デバイス1502では、受信処理システム1522は、基地局1504からダウンリンク送信を受信し得る。受信処理システム1512および受信処理システム1522は、層1のOSI機能を実装し得る。層1は、
図2A、
図2B、
図3、および
図4Aに関してPHY層を含み得る。受信処理のために、PHY層は、例えば、エラー検出、順方向エラー訂正復号化、デインターリーブ、物理チャネルへのトランスポートチャネルのデマッピング、物理チャネルの復調、MIMOまたはマルチアンテナ処理、および/または同種のものを実行し得る。
【0190】
図15に示すように、無線デバイス1502および基地局1504は、複数のアンテナを含み得る。複数のアンテナは、空間多重化(例えば、単一ユーザーMIMOまたはマルチユーザーMIMO)、送信/受信多様性、および/またはビームフォーミングなどの一つまたは複数のMIMOまたはマルチアンテナ技術を実施するために使用され得る。他の実施例では、無線デバイス1502および/または基地局1504は、単一のアンテナを有し得る。
【0191】
処理システム1508および処理システム1518は、それぞれメモリー1514およびメモリー1524と関連付けられてもよい。メモリー1514およびメモリー1524(例えば、一つまたは複数の非一時的コンピューター可読媒体)は、本出願で論じる一つまたは複数の機能を実施するために、処理システム1508および/または処理システム1518によって実行され得るコンピュータープログラム命令またはコードを記憶し得る。
図15には示されていないが、送信処理システム1510、送信処理システム1520、受信処理システム1512、および/または受信処理システム1522は、それらのそれぞれの機能のうちの一つまたは複数を実行するために実行され得るコンピュータープログラム命令またはコードを格納するメモリー(例えば、一つまたは複数の非一時的コンピューター可読媒体)に結合され得る。
【0192】
処理システム1508および/または処理システム1518は、一つまたは複数のコントローラーおよび/または一つまたは複数のプロセッサーを含んでもよい。一つまたは複数のコントローラーおよび/または一つまたは複数のプロセッサーは、例えば、汎用プロセッサー、デジタル信号プロセッサー(DSP)、マイクロコントローラー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および/またはその他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートおよび/またはトランジスターロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、オンボードユニット、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。処理システム1508および/または処理システム1518は、信号符号化/処理、データ処理、電力制御、入出力処理、および/または無線デバイス1502および基地局1504がワイヤレス環境で動作するのを可能にし得る他の任意の機能のうちのうちの少なくとも一つを実行し得る。
【0193】
処理システム1508および/または処理システム1518は、それぞれ、一つまたは複数の周辺装置1516および一つまたは複数の周辺装置1526に接続され得る。一つまたは複数の周辺装置1516および一つまたは複数の周辺装置1526は、特徴および/または機能を提供するソフトウェアおよび/またはハードウェア、例えばスピーカー、マイク、キーパッド、表示装置、タッチパッド、電源、衛星トランシーバー、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、ハンズフリーヘッドセット、周波数変調(FM)無線ユニット、メディアプレーヤー、インターネットブラウザ、電子制御ユニット(例えば、車両用)、および/または一つまたは複数のセンサー(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、温度センサー、レーダーセンサー、ライダーセンサー、超音波センサー、光センサー、カメラ、および/または類似のもの)を含んでもよい。処理システム1508および/または処理システム1518は、一つまたは複数の周辺装置1516および/または一つまたは複数の周辺装置1526からユーザー入力データを受信し、および/またはユーザー出力データを提供し得る。無線デバイス1502内の処理システム1518は、電源から電力を受け取ることができ、および/または無線デバイス1502内の他のコンポーネントに電力を分配するように構成することができる。電源は、一つまたは複数の電源、例えば、バッテリー、太陽電池、燃料電池、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。処理システム1508および/または処理システム1518は、それぞれ、GPSチップセット1517およびGPSチップセット1527に接続され得る。GPSチップセット1517およびGPSチップセット1527は、それぞれ、無線デバイス1502および基地局1504の地理的位置情報を提供するように構成され得る。
【0194】
図16Aは、アップリンク送信のための例示的な構造を示す。物理アップリンク共有チャネルを代表するベースバンド信号は、一つまたは複数の機能を実行することができる。この一つまたは複数の機能は、スクランブリング、複素数値シンボルを生成するためのスクランブルビットの変調、一つまたはいくつかの送信層上への複素数値変調シンボルのマッピング、複素数値シンボルを生成するための変換プリコーディング、複素数値シンボルのプリコーディング、プリコーディングされた複素数値シンボルのリソース要素へのマッピング、複素数値時間ドメイン単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)またはCP-OFDM信号のアンテナポートへの生成、および/または同様のもののうちの少なくとも一つを含むことができる。一実施例では、変換プリコーディングが有効である場合は、アップリンク送信のためのSC-FDMA信号が生成され得る。一実施例では、変換プリコーディングが有効でない場合は、
図16Aによって、アップリンク送信のためのCP-OFDM信号が生成されることができる。これらの機能は、例として示されており、さまざまな実施形態で他の機構を実装することができることが予想される。
【0195】
図16Bは、ベースバンド信号のキャリア周波数への変調およびアップコンバージョンのための例示的な構造を示す。ベースバンド信号は、アンテナポートに対する、複素数値SC-FDMAまたはCP-OFDMベースバンド信号および/または複素数値物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)ベースバンド信号であり得る。送信前にフィルターリングを用いることができる。
【0196】
図16Cは、ダウンリンク送信の例示的な構造を示す。物理ダウンリンクチャネルを表すベースバンド信号は、一つまたは複数の機能を実行できる。この一つまたは複数の機能は、物理チャネル上で送信されるべきコードワード内の符号化されたビットのスクランブリング、複素数値変調シンボルを生成するためのスクランブルされたビットの変調、複素数値変調シンボルの一つまたはいくつかの送信層上へのマッピング、アンテナポート上での送信のための層上にある複素数値変調シンボルのプリコーディング、アンテナポートの複素数値変調シンボルのリソース要素へのマッピング、アンテナポート毎の複素数値時間ドメインOFDM信号の生成、および/または同様のものを含むことができる。これらの機能は、例として示されており、さまざまな実施形態で他の機構を実装することができることが予想される。
【0197】
図16Dは、ベースバンド信号のキャリア周波数への変調およびアップコンバージョンのための別の実施例示的な構造を示す。ベースバンド信号は、アンテナポート用の複素数値OFDMベースバンド信号であり得る。送信前にフィルターリングを用いることができる。
【0198】
無線デバイスは、複数のセル(例えば、プライマリーセル、セカンダリーセル)の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を基地局から受信し得る。無線デバイスは、複数のセルを介して、少なくとも一つの基地局(例えば、二重接続の二つ以上の基地局)と通信し得る。一つまたは複数のメッセージ(例えば、構成パラメーターの一部として)は、無線デバイスを構成するための物理的、MAC、RLC、PCDP、SDAP、RRC層のパラメーターを含んでもよい。例えば、構成パラメーターは、物理層およびMAC層チャネル、ベアラなどを構成するためのパラメーターを含み得る。例えば、構成パラメーターは、物理層、MAC層、RLC層、PCDP層、SDAP層、RRC層、および/または通信チャネル用のタイマーの値を示すパラメーターを含んでもよい。
【0199】
タイマーが開始されると実行を開始し、停止するまで、または満了するまで、実行を継続し得る。タイマーは、動いていない場合に開始され得るか、動いている場合に再起動され得る。タイマーは、値と関連付けられてもよい(例えば、タイマーは、ある値から開始または再開されてもよく、またはゼロから開始され、値に到達したら満了し得る)。タイマーの持続時間は、(例えば、BWPスイッチングにより)タイマーが停止するか、または満了するまで更新され得ない。タイマーを使用して、プロセスの期間/ウィンドウを測定することができる。本明細書が、一つまたは複数のタイマーに関連する実装および手順を指す場合、一つまたは複数のタイマーを実装する複数の方法があることが理解されよう。例えば、タイマーを実施するための複数の方法のうちの一つまたは複数が、手順の期間/ウィンドウを測定するために使用され得ることが理解されよう。例えば、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーは、ランダムアクセス応答を受信するためのウィンドウ時間を測定するために使用され得る。一実施例では、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーの開始および満了の代わりに、二つのタイムスタンプ間の時間差を使用し得る。タイマーが再開されると、時間ウィンドウの測定のためのプロセスが再開され得る。他の例示的実施は、時間ウィンドウの測定を再開するために提供され得る。
【0200】
一実施例では、無線デバイスは、複数の経路損失基準信号(RS)を同時に追跡/測定することができる。一実施例では、数は、固定/事前構成/事前定義であり得る(例えば、3、4、8、16など)。一実施例では、無線デバイスは、その数を示すUE能力情報を基地局に送信し得る。無線デバイスは、基地局から、アップリンクチャネル(例えば、PUSCH、PUCCH)の経路損失推定のための一つまたは複数の経路損失基準RSを示す一つまたは複数の構成パラメーターを受信することができる。
【0201】
一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの第一の数は、その数(例えば、UE能力情報において)以下であり得る。無線デバイスは、第一の数がその数以下であることに基づいて、一つまたは複数の経路損失基準RSを同時に追跡/測定し得る。例えば、その数が4である場合、無線デバイスは、同時に最大四つの経路損失基準RSを追跡/測定し得る。第一の数が4である場合、一つまたは複数の経路損失基準RSは、経路損失基準RS0(PL-RS0)、PL-RS1、PL-RS2、およびPL-RS3を含んでもよい。既存のシステムでは、無線デバイスが、電力ヘッドルームレポート(例えば、タイプ1電力ヘッドルームレポート)を報告すると決定する場合、無線デバイスは、一つまたは複数の経路損失基準RSの中で、ゼロ(例えば、PL-RS0)と等しい経路損失基準インデックスを有する、経路損失基準RSに基づいて、電力ヘッドルームレポートを計算し得る。
【0202】
一実施例では、第一の数がその数以下であることは、効率的ではあり得ない。例えば、無線デバイスが静止していないとき、基地局は、別の経路損失基準RS(例えば、正確な経路損失推定のために無線デバイスの方向を指す)を示す構成パラメーター(例えば、RRCパラメーター)を頻繁に送信し得る。これにより、シグナリングオーバーヘッドと電力消費量の増加につながりえる。
【0203】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターによって示される一つまたは複数の経路損失基準RSの第一の数は、(例えば、UE能力情報において)その数よりも大きくてもよい。一つまたは複数の構成パラメーターは、経路損失基準信号更新パラメーターを含んでもよい。経路損失基準信号更新パラメーターは、起動コマンド(例えば、MAC-CE、DCI)が、アップリンクチャネル(例えば、PUSCH、PUCCH)の一つまたは複数の経路損失基準RSを更新することを可能にする。基地局は、例えば、経路損失基準信号更新パラメーターを含む一つまたは複数の構成パラメーターに基づいて、起動コマンドを介して、一つまたは複数の経路損失基準RSの中の経路損失基準RSのサブセットを動的に起動/選択/更新し得る。一つまたは複数の経路損失基準RSの中の経路損失基準RSのサブセットを動的に起動/選択/更新することは、構成パラメーター(例えば、RRCパラメーター)の頻繁な送信を低減し、構成パラメーター(例えば、RRCパラメーター)の送信とともに導入された遅延を低減し、モバイル無線デバイスのより速い速度に適応し得る。例えば、その数が4である場合、無線デバイスは、同時に最大四つの経路損失基準RSを追跡/測定し得る。第一の数が6である場合、一つまたは複数の経路損失基準RSは、PL-RS0、PL-RS1、PL-RS2、PL-RS3、PL-RS4、およびPL-RS5を含んでもよい。
【0204】
無線デバイスは、例えば、経路損失基準信号更新パラメーターを含む一つまたは複数の構成パラメーターに基づいて、一つまたは複数の経路損失基準RSの中から、経路損失基準RSのサブセットを起動/選択/更新するための起動コマンドを受信し得る。経路損失基準RSのサブセットは、例えば、PL-RS1、PL-RS3、PL-RS4、およびPL-RS5を含んでもよい。無線デバイスが、既存の技術の実装において、電力ヘッドルームレポート(例えば、タイプ1電力ヘッドルームレポート)を報告すると決定する場合、無線デバイスは、ゼロ(例えば、PL-RS0)と等しい経路損失基準インデックスを有する経路損失基準RSに基づいて、電力ヘッドルームレポートを計算し得る。これは、起動コマンド(例えば、MAC-CE、DCI)が、アップリンクチャネルの一つまたは複数の経路損失基準RSを更新し得る場合(または一つまたは複数の構成パラメーターが、経路損失基準信号更新パラメーターを含む場合)、効率的ではあり得ない。一実施例では、経路損失基準RSのサブセットは、ゼロ(例えば、PL-RS0)に等しい経路損失基準インデックスを有する経路損失基準RSを含み得ない。経路損失基準RS(例えば、PL-RS0)を含まない経路損失基準RSのサブセットに基づいて、無線デバイスは、経路損失基準RS(例えば、PL-RS0)を追跡/測定しえない。無線デバイスによって測定/追跡されない経路損失基準RS(例えば、PL-RS0)に基づいて、電力ヘッドルームレポートを計算することは、不正確な電力ヘッドルームレポートをもたらし得る。不正確な電力ヘッドルームレポートにより、非効率的な電力制御機構が生じる可能性がある。一実施例では、基地局は、信号/チャネルのアップリンク送信のために、より低い送信電力(必要な送信電力よりも)を指定/割り当て得る。より低い送信電力で信号/チャネルを送信すると、信号/チャネルの受信が失われ、信号/チャネルの再送信が増加し、再送の増加により電池消費量が増加し得る。一実施例では、基地局は、信号/チャネルのアップリンク送信に対して、より高い送信電力(必要な送信電力よりも)を指定/割り当て得る。より高い送信電力で信号/チャネルを送信すると、信号品質(例えば、サービス品質、受信信号パワーなど)を劣化させる他のセル/無線デバイスへの干渉が増加し得る。(構成される)一つまたは複数の経路損失基準RSの第一の数が、無線デバイスが同時に追跡/測定することができる経路損失基準RSの数よりも大きい場合(または一つまたは複数の構成パラメーターが、起動コマンドが、アップリンクチャネルの一つまたは複数の経路損失基準RSを更新することを可能にする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む場合)、経路損失基準RS決定のための強化された手順を実施する必要がある。
【0205】
例示的な実施形態は、(構成される)一つまたは複数の経路損失基準RSの第一の数が、無線デバイスが同時に追跡/測定することができる経路損失基準RSの数よりも大きい場合(または一つまたは複数の構成パラメーターが、起動コマンドが、アップリンクチャネルの一つまたは複数の経路損失基準RSを更新することを可能にする、経路損失基準信号更新パラメーターを含む場合)、経路損失基準RS決定のための強化された手順を実施する。例示的な実施形態では、無線デバイスは、経路損失基準RSのサブセットの中から、経路損失基準RSのサブセットの経路損失基準RSインデックスの中で最低(または最高)である経路損失基準RSインデックスを有する経路損失基準RSを選択することができる。例示的な実施形態では、起動コマンドは、経路損失基準RSを示すフィールドを含んでもよい。一実施例では、経路損失基準RSのサブセットの各経路損失基準RSは、複数の電力制御パラメーターセットの電力制御パラメーターセットにマッピング(またはリンク)され得る。例示的な実施形態では、無線デバイスは、経路損失基準RSのサブセットの中で、ゼロに等しい電力制御インデックスで識別される、複数の電力制御パラメーターセットの中の、電力制御パラメーターセットにマッピングされる、経路損失基準RSを選択し得る。
【0206】
この強化されたプロセスは、経路損失基準RSの表示のためのシグナリングオーバーヘッドを低減する。この強化されたプロセスは、正確な電力ヘッドルームレポートの再送信をもたらし、再送を減少させ、無線デバイスおよび基地局の電力消費を低減し、データ通信の遅れ/遅延を低減し、他のセル/無線デバイスへの干渉を低減し、それらの信号品質を改善する。
【0207】
無線デバイスは、基地局に対して、以下の情報のうちの少なくとも一つを示すための、電力ヘッドルームレポート手順を実行し得る。無線デバイスで構成されたアクティブ化されたサービングセルごとのUL-SCH送信の公称最大送信電力と推定電力の差を示すタイプ1電力ヘッドルーム(PH)、別のMACエンティティ(例えば、EN-DCのE-UTRA MACエンティティ)のSpCell上でのUL-SCHおよびPUCCH送信の公称最大送信電力と推定電力の差を示すタイプ2PH、アクティブ化されたサービングセルごとのSRS送信の公称最大送信電力と推定電力の差を示すタイプ3PH。
【0208】
無線デバイスは、電力ヘッドルームレポート手順のための一つまたは複数のパラメーターを示すRRCメッセージを受信し得る。無線デバイスのMACエンティティは、基地局に、一つまたは複数のパラメーターに基づいて、電力ヘッドルームレポート(PHR)を送信するタイミングを決定し得る。無線デバイスは、どのセルおよび/またはどのタイプの電源ヘッドルームをPHRを介して報告する必要があるかを決定し得る。例えば、一つまたは複数のパラメーターがPHR周期タイマーの第一の値(例えば、phr-PeriodicTimer)、PHR禁止タイマーの第二の値(例えば、phr-ProhibitTimer)、PHR経路損失変更閾値(例えば、phr-Tx-PowerFactorChange)、PHR内の他のセルのPH値の存在/不在インジケーター(例えば、phr-Type2OtherCell)、PHのモード(例えば、実在または仮想)インジケーター(例えば、phr-ModeOtherCG)、および/または複数のPHRインジケーター(例えば、multiplePHR)、を示し得る。
【0209】
一実施例では、無線デバイスのMACエンティティは、一つまたは複数の条件に基づいてPHRをトリガーし得る。例えば、無線デバイスは、PHRを、以下のイベントのうちのうちの少なくとも一つをトリガーし得る:第一のタイマー(例えば、phr-PerioticTimer)が満了になるとき、機能を無効化するために使用されない場合がある、上層による電力ヘッドルームレポート機能の構成または再構成のとき、任意のMACエンティティのSCellの起動を構成されたアップリンクで起動するとき、および/またはPSCellの追加のとき(例えば、PSCellは追加または変更され得る)。
【0210】
一実施例では、無線デバイスのMACエンティティは、例えば、無線デバイスに、新しい送信のために割り当てられたULリソースがある場合、第一のULリソースが、最後のMACリセット以降、新しい送信のために最初に割り当てられた場合に、PHR周期タイマーを開始し得る。無線デバイスは、例えば、PHR手順によって、少なくとも一つのPHRがトリガーされ、かつ取り消されていないと決定された場合、および/または割り当てられたULリソースが少なくとも一つのPHR(例えば、MACエンティティが送信するよう構成されるPHRのMAC CE、および論理チャネル優先順位の結果としてそのサブヘッダー)を収容する場合、少なくとも一つのPHRを基地局に送信し得る。PHR手順および/またはPHRフォーマットは、例えば、基地局が、単一のエントリーPHRフォーマット(例えば、複数のPHRインジケーター(例えば、multiplePHR)は構成されない)または複数のエントリーPHRフォーマット(例えば、複数のPHRインジケーター(例えば、multiplePHR)は構成される)を有する無線デバイスを構成するかどうかに関して決定され得る。
【0211】
一実施例では、基地局が複数のPHRインジケーターを備えた無線デバイスを構成する場合(例えば、複数のエントリーPHRフォーマット(例えば、multiplePHR)を示すRRC構成パラメーターを送信することによって)、無線デバイスのMACエンティティは、無線デバイスに関連付けられた構成されたアップリンクを有する一つまたは複数のアクティブ化されたセルのそれぞれについて、第一のタイプの電力ヘッドルーム(PH)、例えば、PUSCH送信に基づいて決定されたタイプ1 PH、または第三のタイプのPH、例えば、SRS送信に基づいて決定されたタイプ3 PH、の第一の値を決定し得る。無線デバイスは、例えば、無線デバイスに少なくとも一つのセルでの送信に割り当てられたULリソースがある場合、または、一つまたは複数のアクティブ化されたセルの一つまたは複数の他のセルに、少なくとも一つのセルでの送信に割り当てられたULリソースがあり、一つまたは複数のセルのPHRモードを示すために送信されるPHR構成パラメーターが実際のPH値を示す場合(例えば、PH(例えば、phr-ModeOtherCG))のモード(例えば、実在または仮想)インジケーターは実際のPH値を示す)、PCMAXに対応する第二の値c(この仕様の他の場所で説明されている)を決定することができ、および、PHRの対応する一つまたは複数のフィールドを介して第一の値と第二の値を送信し得る。
【0212】
一実施例では、PHR内の他のセルのPH値の存在/不在インジケーター(例えば、phr-Type2OtherCell)が無線デバイスに構成されている場合、および/または他のMACエンティティが特定の無線アクセス技術(4Gなど)のMACエンティティである場合、無線デバイスのMACエンティティは、他のMACエンティティのSpCellの第二のタイプのPH(例えば、タイプ2 PH)に対応する第一の値を決定し得る。一つまたは複数のセルのPHRモードが、実PH値を示す場合(例えば、PH(例えば、phr-ModeOtherCG))のモード(例えば、実在または仮想)インジケーターが、実PH値を示す)、無線デバイスは、PCMAX、cに対応する第二の値を決定し得る。無線デバイスは、PHR内の一つまたは複数の対応するフィールドを介して、第一の値および第二の値を送信し得る。
【0213】
一実施例では、無線デバイスのMACエンティティは、(例えば、PHR MAC CEの形態で)PHRを生成および送信するための多重化および組立手順を起動し得る。PHRは、少なくとも一つのセルの第一のタイプのPH、第二のタイプのPH、および/または第三のタイプのPHの第一の値を含み得る。PHRは、例えば、無線デバイスに対する構成されるサービングセルインデックス(例えば、ServCellIndex)および/または構成されるPUCCHに基づいて、PCMAX、cに対応する第二の値を含んでもよい。無線デバイスは、例えば、PHRの送信に基づいて、PHR周期タイマー(例えば、periodicPHR-Timer)および/またはPHR禁止タイマー(例えば、prohibitPHR-Timer)を開始または再起動することができる。無線デバイスは、例えば、PHRの送信に基づいて、一つまたは複数のトリガーされたPHRをキャンセルし得る。
【0214】
一実施例では、基地局が単一のエントリーPHRフォーマットで無線デバイスを構成する場合(例えば、単一のエントリーPHRフォーマットを示すPHR構成パラメーターを送信することによって、および/または複数エントリーPHRフォーマットを示すPHR構成パラメーターを構成しないことによって(例えば、multiplePHRが存在しない場合))、無線デバイスは、例えば、セル(例えば、PCell)の対応するアップリンクキャリアについて、第一のタイプのPHまたは第三のタイプのPHの第一の値を決定することができる。無線デバイスは、例えば、PCMAX、cに対応する第二の値を決定し得る。無線デバイスは、例えば、第一の値および第二の値の決定に基づいて、PHRを基地局(例えば、gNB)に送信し得る。PHRは、第一の値および第二の値を示す一つまたは複数のフィールドを含み得る。無線デバイスは、第一のタイプのPHまたは第三のタイプのPHの値を含むPHR MAC CEを生成および送信するための多重化および組立手順を起動し得る。無線デバイスは、例えば、PHRの送信に基づいて、PHR周期タイマー(例えば、periodicPHR-Timer)および/またはPHR禁止タイマー(例えば、prohibitPHR-Timer)を開始または再起動することができる。無線デバイスは、例えば、PHRの送信に基づいて一つまたは複数のトリガーされたPHRをキャンセルし得る。
【0215】
一実施例では、MACエンティティは、PHR MAC CEがPDCCHで受信されたアップリンク許可について報告される場合、PHRがトリガーされて以来、新しい送信に対する第一のUL許可が受信される、PDCCH機会まで、およびそれを含み、または例えば、PHR MAC CEが構成される許可で報告される場合、事前定義されたPUSCH回復時間を引いたPUSCH送信の第一のアップリンクシンボルまで、受信された可能性のある、構成される許可およびダウンリンク制御情報に基づいて、起動されたサービングセルのPH値が、実送信または(アップリンク)基準フォーマットに基づくかを決定し得る。
【0216】
一実施例では、PHR MAC CEは、以下のうちの少なくとも一つを含み得る。
セルIDi(例えば、ServCellIndex i)を有するサービングセルに対するPHフィールドの存在を示す、存在/不在表示フィールド(例えば、Ci)。Ciフィールドを「1」に設定することは、セルIDi(例えば、ServCellIndex i)を有するサービングセルのPHフィールドが報告されることを示し得る。Ciフィールドを「0」に設定することは、セルIDi(例えば、ServCellIndex i)を有するサービングセルに対するPHフィールドを報告しないことを示し得る。
一つまたは複数の予約ビット(例えば、Rは「0」に設定)を示す予約フィールド(例えば、R)。
PH値が実送信または基準フォーマットに基づくかどうかを示すPHモードインジケーター(例えば、V)。タイプ1PHについては、V=0は、PUSCH上の実送信を示してもよく、V=1は、PUSCH基準フォーマットが使用されることを示し得る。タイプ2のPHについては、V=0はPUCCH上の実送信を示してもよく、V=1はPUCCH基準フォーマットが使用されることを示し得る。タイプ3PHについては、V=0は、SRS上の実送信を示してもよく、V=1は、SRS基準フォーマットが使用されることを示し得る。タイプ1、タイプ2、およびタイプ3のPHについては、V=0は、関連するPCMAX,f,cフィールドを含むオクテットの存在を示してもよく、およびV=1は、関連するPCMAX,f,cフィールドを含むオクテットが省略されることを示し得る。
電源ヘッドルームレベルを示すPHフィールド。
電源管理のためにMACエンティティが電源バックオフを適用するかどうかを示す電源バックオフインジケーターファイル(例えば、Pフィールド)。対応するPCMAX,f,cフィールドに、電源管理による電源のバックオフが適用されていない場合、異なる値がある場合、MACエンティティはP=1を設定することができる。
PCMAX,f,cフィールド。存在する場合、このフィールドは、先行するPHフィールドを決定するために使用されるサービングセルのPCMAX,f,cまたはP-CMAX,f,cを示し得る。
【0217】
一実施例では、無線デバイスは、起動されたサービングセル用の電力ヘッドルームレポートが、構成される許可の上位層シグナリングに基づいて、実際のアップリンク送信または基準アップリンク送信に基づくかどうかを決定し得る。無線デバイスは、電力ヘッドルームレポートが、一つまたは複数の周期的/半永久的サウンディング基準信号送信に基づいて、実際のアップリンク送信または基準アップリンク送信に基づくかどうかをさらに決定し得る。無線デバイスは、電力ヘッドルームレポートが、ダウンリンク制御情報に基づき、実際のアップリンク送信または基準アップリンク送信に基づくかどうかをさらに決定し得る。
【0218】
一実施例では、無線デバイスは、第一のDCIによってトリガー/スケジュール設定されたPUSCHについて、電力ヘッドルームレポートを報告し得る。無線デバイスは、無線デバイスが、電力ヘッドルームレポートがトリガーされたため、トランスポートブロックの初期送信をスケジューリングする第一のDCI(例えば、DCIフォーマット0_0またはDCIフォーマット0_1)を検出するPDCCH監視機会まで、およびそれらを含む、ダウンリンク制御情報を受信し得る。
【0219】
一実施例では、無線デバイスは、構成される許可を使用して、PUSCH上の電力ヘッドルームレポートを報告し得る。無線デバイスは、処理時間(例えば、Tproc,2)を引いた構成されるPUSCH送信の第一のアップリンクシンボルまで、ダウンリンク制御情報を受信し得る。処理時間は、無線デバイスの能力に基づいてもよい。処理時間は、構成される許可のためのスケジューリングセルのアクティブダウンリンクBWPのサブキャリア間隔に基づいてもよい。
【0220】
図17は、本開示の実施形態の一態様による、PUSCHの電力制御構成の例である。
【0221】
図18は、本開示の実施形態の一態様による、電力制御の例である。
【0222】
図19は、本開示の実施形態の一態様による、電力制御用のMAC CEの例である。
【0223】
一実施例では、無線デバイスは、一つまたは複数のメッセージを受信することができる(例えば、
図18の時刻T0で)。一実施例では、無線デバイスは、基地局から一つまたは複数のメッセージを受信することができる。一つまたは複数のメッセージは、一つまたは複数の構成パラメーターを含んでもよい(例えば、
図18の構成パラメーター)。
【0224】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、セル用であり得る。一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターのうちの少なくとも一つの構成パラメーターは、セル用であり得る。一実施例では、セルはプライマリーセル(PCell)であり得る。一実施例では、セルはセカンダリーセル(SCell)であり得る。セルは、PUCCHで構成されるセカンダリーセル(例えば、PUCCH SCell)であり得る。一実施例では、セルは、例えば、ライセンスされていない帯域で動作する、ライセンスされていないセルであり得る。一実施例では、セルは、例えば、ライセンスされた帯域で動作する、ライセンスされたセルであり得る。
【0225】
一実施例では、セルは、複数のBWPを含み得る。複数のBWPは、セルのアップリンクBWPを含む一つまたは複数のアップリンクBWPを含み得る。複数のBWPは、セルのダウンリンクBWPを含む一つまたは複数のダウンリンクBWPを含み得る。
【0226】
一実施例では、複数のBWPのあるBWPは、アクティブ状態および非アクティブ状態のうちの一つであり得る。一実施例では、一つまたは複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPのアクティブ状態において、無線デバイスは、ダウンリンクBWP上で/用に/経由でダウンリンクチャネル/信号(例えば、PDCCH、DCI、CSI-RS、PDSCH)を監視することができる。一実施例では、一つまたは複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPのアクティブ状態において、無線デバイスは、ダウンリンクBWP上で/を介してPDSCHを受信することができる。一実施例では、一つまたは複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPの非アクティブ状態では、無線デバイスは、ダウンリンクBWP上で/のためにダウンリンクチャネル/信号(例えば、PDCCH、DCI、CSI-RS、PDSCH)を監視しなくてもよい。一つまたは複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPの非アクティブ状態では、無線デバイスは、ダウンリンクBWP上で/のためにダウンリンクチャネル/信号(例えば、PDCCH、DCI、CSI-RS、PDSCH)を監視することをストップし得る。一実施例では、一つまたは複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPの非アクティブ状態では、無線デバイスは、ダウンリンクBWP上で/を介してPDSCHを受信しえない。一つまたは複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPの非アクティブ状態では、無線デバイスは、ダウンリンクBWP上で/を介してPDSCHを受信することをストップし得る。
【0227】
一実施例では、一つまたは複数のアップリンクBWPのアップリンクBWPのアクティブ状態において、無線デバイスは、アップリンクBWPを介してアップリンク信号/チャネル(例えば、PUCCH、プリアンブル、PUSCH、PRACH、SRSなど)を送信することができる。一実施例では、一つまたは複数のアップリンクBWPのアップリンクBWPの非アクティブ状態では、無線デバイスは、アップリンクBWPを介してアップリンク信号/チャネル(例えば、PUCCH、プリアンブル、PUSCH、PRACH、SRSなど)を送信しえない。BWP。
【0228】
一実施例では、無線デバイスは、セルの一つまたは複数のダウンリンクBWPのダウンリンクBWPをアクティブにすることができる。一実施例では、ダウンリンクBWPの起動は、無線デバイスが、ダウンリンクBWPをセルのアクティブダウンリンクBWPとして設定することを含み得る。一実施例では、ダウンリンクBWPの起動は、無線デバイスがダウンリンクBWPをアクティブ状態に設定することを含み得る。一実施例では、ダウンリンクBWPの起動は、ダウンリンクBWPを非アクティブ状態からアクティブ状態に切り替えることを含み得る。
【0229】
一実施例では、無線デバイスは、セルの一つまたは複数のアップリンクBWPのアップリンクBWPを起動し得る。一実施例では、アップリンクBWPの起動は、無線デバイスが、アップリンクBWPをセルのアクティブアップリンクBWPとして設定することを含み得る。一実施例では、アップリンクBWPの起動は、無線デバイスがアップリンクBWPをアクティブ状態に設定することを含み得る。一実施例では、アップリンクBWPの起動は、アップリンクBWPを非アクティブ状態からアクティブ状態に切り替えることを含み得る。
【0230】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、セルの(アクティブな)ダウンリンクBWPのためのものであり得る。一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターの少なくとも一つの構成パラメーターは、セルのダウンリンクBWPのためのものであり得る。
【0231】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、セルの(アクティブな)アップリンクBWPのためのものであり得る。一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターの少なくとも一つの構成パラメーターが、セルのアップリンクBWPのためのものであり得る。
【0232】
例では、一つまたは複数の構成パラメーター(例:RRC構成、RRC再構成など)は、複数の電力制御パラメーターセット(例えば、例えば、
図17の上位層パラメーターSRI-PUSCH-PowerControlによって提供される
図18の電力制御パラメーターセット)を含む/示すことができる。
図18では、複数の電力制御パラメーターセットは、電力制御パラメーターセット-0、電力制御パラメーターセット-1、電力制御パラメーターセット-2、電力制御パラメーターセット-3、電力制御パラメーターセット-4、および電力制御パラメーターセット-5を含み得る。
【0233】
一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットは、セルを介した/セルの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信のために(構成)され得る。一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットは、セルを介した/セルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信のために(構成)され得る。一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットは、セルを介した/セルのサウンディング基準信号(SRS)送信のために(構成)され得る。
【0234】
一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットは、セルの(アクティブ)アップリンクBWPを介した/その物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信のために(構成)され得る。一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットは、セルの(アクティブ)アップリンクBWPを介した/その物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信のために(構成)され得る。一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットは、セルの(アクティブ)アップリンクBWPを介した/そのサウンディング基準信号(SRS)送信用に(構成)され得る。
【0235】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーター(または複数の電力制御パラメーターセット)は、複数の電力制御パラメーターセットに対して、電力制御インデックス(例えば、
図17の上位層パラメーターSRI-PUSCH-PowerControlIdによって提供される)を示し得る(または備えうる)。一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットの各電力制御パラメーターセットは、電力制御インデックスのそれぞれの電力制御インデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットの第一の電力制御パラメーターセット(例えば、
図18の電力制御パラメーターセット-0)は、電力制御インデックスの第一の電力制御インデックス(例えば、0、1、2、15)によって識別され得る。一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットの第二の電力制御パラメーターセット(例えば、
図18の電力制御パラメーターセット-1)は、電力制御インデックスの第二の電力制御インデックス(例えば、3、4、7、9、14)によって識別され得る。一実施例では、第一の電力制御インデックスおよび第二の電力制御インデックスは異なってもよい。第一の電力制御インデックスおよび第二の電力制御インデックスは、第一の電力制御パラメーターセットおよび第二の電力制御パラメーターセットが異なることに基づいて異なってもよい。
【0236】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、アップリンク送信(例えば、PUSCH、PUCCH、SRS)の経路損失推定のための、複数の経路損失基準RS(例えば、
図17の上位層パラメーターPUSCH-PathlossReferenceRSによって提供される
図18の経路損失基準RS)を示し得る。
図18では、複数の経路損失基準RSは、PL-RS0、PL-RS1、PL-RS2、...、PL-RS63を含んでもよい。
【0237】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、複数の経路損失基準RSに対して、複数の経路損失基準RSインデックス(例えば、
図17の上位層パラメーターPUSCH-PathlossReferenceRS-Idによって提供される)を示し得る。一実施例では、複数の経路損失基準RSの各経路損失基準RSは、複数の経路損失基準RSインデックスのそれぞれの経路損失基準RSインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、複数の経路損失基準RSの第一の経路損失基準RS(例えば、
図18のPL-RS0)は、複数の経路損失基準RSインデックスの第一の経路損失基準RSインデックス(例えば、0、1、10、63)によって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、複数の経路損失基準RSの第二の経路損失基準RS(例えば、
図18のPL-RS1)は、複数の経路損失基準RSインデックスの第二の経路損失基準RSインデックス(例えば、3、5、25、54)によって識別され得る(またはこれを含み得る。
【0238】
一例では、複数の経路損失基準RSの各経路損失基準RSは、それぞれの経路損失RS(例えば、
図17の上位層パラメーターreferenceSignal、ssb-index、csi-RS-Index、NZP-CSI-RS-ResourceIdによって提供される)を示す/含むことができる。一実施例では、複数の経路損失基準RSの第一の経路損失基準RS(例えば、
図18のPL-RS0)は、第一の経路損失RSを示し得る(または第一の経路損失RSの/それを識別する第一のインデックスを含んでもよい)。一実施例では、複数の経路損失基準RSの第二の経路損失基準RS(例えば、
図18のPL-RS1)は、第二の経路損失RSを示し得る(または第二の経路損失基準RSの/それを識別する第二のインデックスを含んでもよい)。一つまたは複数の構成パラメーターは、各経路損失基準RSのそれぞれの経路損失RSを示し得る。
【0239】
一実施例では、経路損失基準RSを測定/追跡することは、経路損失基準RSによって示される経路損失RSを測定/追跡することを含み得る。
【0240】
一実施例では、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSの中の/それの一つまたは複数の経路損失基準RSを測定/追跡し得る。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの数は、無線デバイスの能力に依存し得る。無線デバイスは、その数を示すUE能力情報を基地局に送信し得る。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの数が、固定/事前構成/事前定義され得る。一実施例では、その数は4であり得る。その数が4であることに基づいて、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSの経路損失基準RSを最大四つまで追跡/測定し得る。その数が4であることに基づいて、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSの四つ以上の経路損失基準RSを追跡/測定できない。例えば、
図18の時刻T0では、一つまたは複数の経路損失基準RSは、PL-RS35、PL-RS12、PL-RS8、およびPL-RS23を含み得る。
図18の時刻T1では、一つまたは複数の経路損失基準RSは、PL-RS35、PL-RS42、PL-RS8、およびPL-RS57を含み得る。
【0241】
一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの数が、一つまたは複数の経路損失基準RSの濃度(例えば、要素の数)を含んでもよい。例えば、一つまたは複数の経路損失基準RSが{PL-RS0、PL-RS1}を含む場合、その数は2である。一つまたは複数の経路損失基準RSが{PL-RS20、PL-RS43、PL-RS32}を含む場合、その数は3である。一つまたは複数の経路損失基準RSが{PL-RS4、PL-RS19、PL-RS45、PL-RS56、PL-RS63}を含む場合、その数は5である。
【0242】
一実施例では、無線デバイスは、アップリンク送信(例えば、PUSCH、PUCCH、SRS)の経路損失推定のために、複数の経路損失基準RSを測定/追跡することができる。無線デバイスは、複数の経路損失基準RSの第一の数がその数以下であることに基づいて、複数の経路損失基準RSを測定/追跡し得る。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSおよび一つまたは複数の経路損失基準RSは、複数の経路損失基準RSの第一の数がその数以下であることに基づいて、同じであり得る。
【0243】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、一つまたは複数の経路損失基準RSについての一つまたは複数の経路損失基準RSインデックス(例えば、
図17の上位層パラメーターPUSCH-PathlossReferenceRS-Idによって提供される)を示し得る。複数の経路損失基準RSの複数の経路損失基準RSインデックスは、一つまたは複数の経路損失基準RSの一つまたは複数の経路損失基準RSインデックスを含み得る。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの各経路損失基準RSは、複数の経路損失基準RSインデックスの一つまたは複数の経路損失基準RSインデックスのそれぞれの経路損失基準RSインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの第一の経路損失基準RS(例えば、
図18のPL-RS35)は、一つまたは複数の経路損失基準RSインデックスの第一の経路損失基準RSインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの第二の経路損失基準RS(例えば、
図18のPL-RS12)は、一つまたは複数の経路損失基準RSインデックスの第二の経路損失基準RSインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。
【0244】
一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットの各電力制御パラメーターセットは、複数の経路損失基準RSの一つまたは複数の経路損失基準RSのそれぞれの経路損失基準RSを示し得る。一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットの第一の電力制御パラメーターセット(例えば、電力制御パラメーターセット-0)は、一つまたは複数の経路損失基準RSの第一の経路損失基準RS(PL-RS35)を示し得る。複数の電力制御パラメーターセットの第二の電力制御パラメーターセット(例えば、電力制御パラメーターセット-1)は、一つまたは複数の経路損失基準RSの第二の経路損失基準RS(時刻T0でPL-RS12、および時刻T1でPL-RS42)を示し得る。複数の電力制御パラメーターセットの第三の電力制御パラメーターセット(例えば、電力制御パラメーターセット-4)は、一つまたは複数の経路損失基準RSの第三の経路損失基準RS(時刻T0でPL-RS12、および時刻T1でPL-RS57)を示し得る、などである。一実施例では、第一の経路損失基準RSおよび第二の経路損失基準RSは異なってもよい。一実施例では、第一の経路損失基準RSおよび第二の経路損失基準RSは同じであり得る(例えば、
図18の時刻T1でPL-RS35を示す電力制御パラメーターセット-0および電力制御パラメーターセット-5の場合)。複数の経路損失基準RSの一つまたは複数の経路損失基準RSの経路損失基準RSを示す複数の電力制御パラメーターセットの電力制御パラメーターセットは、電力制御パラメーターセットが、経路損失基準RSを識別/示す、複数の経路損失基準RSインデックスのうちの一つまたは複数の経路損失基準RSインデックスの、経路損失基準RSインデックス(例えば、
図17のsri PUSCH-PathlossReferenceRS-Idにより)を含むことを含むことができる。経路損失基準RSを示し/識別する、電力制御パラメーターセット内の経路損失基準RSインデックスは、電力制御パラメーターセット内の経路損失基準RSインデックスが、経路損失基準RSの(または識別する)複数の経路損失基準RSインデックス(例えば、
図17の上位層パラメーターPUSCH-PathlossReferenceRS-Idによって提供される)の中で、経路損失基準インデックスと同じであることを含むことができる。
【0245】
一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSは、複数の電力制御パラメーターセットにマッピング(またはリンク)され得る。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの経路損失基準RSは、複数の電力制御パラメーターセットのある電力制御パラメーターセットにマッピング(またはリンク)され得る。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの各経路損失基準RSは、複数の電力制御パラメーターセットのそれぞれの電力制御パラメーターセットにマッピング(またはリンク)され得る。一実施例では、マッピングは、一対一のマッピングであり得る。一実施例では、マッピングは、一対多のマッピングであり得る。一実施例では、マッピングは、多対一のマッピングであり得る。例えば、
図18の時刻T1では、一対多のマッピングについて、PL-RS35は、電力制御パラメーターセット-0および電力制御パラメーターセット-5にマッピング(またはリンク)され得る。PL-RS57は、電力制御パラメーターセット-3および電力制御パラメーターセット-4にマッピング(またはリンク)され得る。一対一のマッピングについては、PL-RS42は、電力制御パラメーターセット-1にマッピング(またはリンク)され得る。PL-RS8は、電力制御パラメーターセット-2にマッピング(またはリンク)され得る。
【0246】
一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットは、複数の経路損失基準RSの一つまたは複数の経路損失基準RSにマッピング(またはリンク)され得る。一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットのある電力制御パラメーターセットは、複数の経路損失基準RSの一つまたは複数の経路損失基準RSのある経路損失基準RSにマッピング(またはリンク)され得る。一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットの各電力制御パラメーターセットは、複数の経路損失基準RSの一つまたは複数の経路損失基準RSのそれぞれの経路損失基準RSにマッピング(またはリンク)され得る。一実施例では、マッピングは、一対一のマッピングであり得る。一実施例では、マッピングは、一対多のマッピングであり得る。一実施例では、マッピングは、多対一のマッピングであり得る。例えば、
図18では、時刻T1で、電力制御パラメーターセット-0は、PL-RS35にマッピング(またはリンク)され、電力制御パラメーターセット-1は、PL-RS42にマッピング(またはリンク)され、電力制御パラメーターセット-2は、PL-RS8にマッピング(またはリンク)され、電力制御パラメーターセット-3は、PL-RS57にマッピング(またはリンク)される、などである。
【0247】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターが、電力制御パラメーターセットの経路損失基準RSを示し得る。例えば、
図18の時刻T0では、一つまたは複数の構成パラメーターは、電力制御パラメーターセット-0および電力制御パラメーターセット-3についてはPL-RS35、電力制御パラメーターセット-1および電力制御パラメーターセット-4についてはPL-RS12電力制御パラメーターセット-2についてはPL-RS8、および電力制御パラメーターセット-5についてはPL-RS23を示す。例えば、
図18の時刻T1では、一つまたは複数の構成パラメーターは、電力制御パラメーターセット-0に対してPL-RS35、および電力制御パラメーターセット-2に対してPL-RS8を示す(例えば、時刻T1で受信された起動コマンドが、電力制御パラメーターセット-0および電力制御パラメーターセット-2のPL-RSを更新しなかったため)。
【0248】
一実施例では、無線デバイスは、起動コマンドを受信し得る(例えば、
図18の時刻T1で)。一実施例では、起動コマンドはMAC CEであり得る(例えば、
図19に示される例)。一実施例では、起動コマンドは、RRCメッセージ(例えば、RRC再構成)であり得る。一実施例では、起動コマンドは、DCIであり得る(例えば、アップリンク許可またはダウンリンク割り当てを含む)。
【0249】
一実施例では、起動コマンドは、電力制御パラメーターセットの経路損失基準RSを示し得る。例えば、
図18では、時刻T1で、起動コマンドは、電力制御パラメーターセット-1についてPL-RS42、電力制御パラメーターセット-3、および電力制御パラメーターセット-4についてPL-RS57、および電力制御パラメーターセット-5についてPL-RS35を示す。一実施例では、電力制御パラメーターセットの経路損失基準RSを示す起動コマンドは、起動コマンドが、経路損失基準RSを示す第一のフィールド(例えば、
図19のPL-RS ID)、および電力制御パラメーターセットを示す第二のフィールド(例えば、
図19のSRI ID)を含むことを含み得る。経路損失基準RSを示す第一のフィールドは、第一のフィールドが経路損失基準RSを識別/示す、複数の経路損失基準RSインデックスの一つまたは複数の経路損失基準RSインデックスの、ある経路損失基準RSインデックス(例えば、
図17の上位層パラメーターPUSCH-PathlossReferenceRS-Idによって、または
図17の上位層パラメーターsri PUSCH-PathlossReferenceRS-Idによって提供される)を含むことを含み得る。電力制御パラメーターセットを示す第二のフィールドは、第二のフィールドが電力制御パラメーターセットを識別/示す、複数の電力制御パラメーターセットの電力制御インデックスの中で、ある電力制御インデックスを含むことを含み得る。
【0250】
一実施例では、起動コマンドは、複数の電力制御パラメーターセットと複数の経路損失基準RSとの間のマッピングを更新し得る。
【0251】
一実施例では、マッピングは、一対一のマッピングであり得る。一対一のマッピングでは、複数の経路損失基準RSの経路損失基準RSは、複数の電力制御パラメーターセットの第一の電力制御パラメーターセットにマッピング(またはリンク)され得る。経路損失基準RSは、マッピングが一対一のマッピングであることに基づいて、第一の電力制御パラメーターセットとは異なる、複数の電力制御パラメーターセットのうちの第二の電力制御パラメーターセットにマッピング(またはリンク)され得ない。
図18では、時刻T0で、PL-RS23は、電力制御パラメーターセット-5にマッピング(またはリンク)される。PL-RS8は、電力制御パラメーターセット-2にマッピング(またはリンク)される。
図18では、時刻T1で、PL-RS42は、電力制御パラメーターセット-1にマッピング(またはリンク)される。PL-RS8は、電力制御パラメーターセット-2にマッピング(またはリンク)される。
【0252】
一実施例では、マッピングは、一対多のマッピングであり得る。一対多のマッピングでは、複数の経路損失基準RSの経路損失基準RSは、複数の電力制御パラメーターセットの少なくとも二つの電力制御パラメーターセットにマッピング(またはリンク)され得る。
図18では、時刻T0で、PL-RS35は、電力制御パラメーターセット-0および電力制御パラメーターセット-3にマッピング(またはリンク)される。PL-RS12は、電力制御パラメーターセット-1および電力制御パラメーターセット-4にマッピング(またはリンク)される。
図18の時刻T1では、PL-RS35は、電力制御パラメーターセット-0および電力制御パラメーターセット-5にマッピング(またはリンク)される。PL-RS57は、電力制御パラメーターセット-3および電力制御パラメーターセット-4にマッピング(またはリンク)される。
【0253】
一実施例では、マッピングは、多対一のマッピングであり得る。多対一のマッピングでは、複数の経路損失基準RSの少なくとも二つの経路損失基準RSは、複数の電力制御パラメーターセットの電力制御パラメーターセットにマッピング(またはリンク)され得る。
【0254】
一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットと複数の経路損失基準RSとの間のマッピングの更新は、複数の経路損失基準RSの少なくとも一つの経路損失基準RSを、複数の電力制御パラメーターセットの少なくとも一つの電力制御パラメーターセットに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)することを含み得る。一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSのマッピングは、一対一のマッピングであり得る。一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSのマッピングは、一対多のマッピングであり得る。一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSのマッピングは、多対一のマッピングであり得る。
【0255】
一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSを、少なくとも一つの電力制御パラメーターセットに(またはそのために)マッピングすることは、少なくとも一つの経路損失基準RSのそれぞれの経路損失基準RSを少なくとも一つの電力制御パラメーターセットのそれぞれの電力制御パラメーターセットに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)することを含み得る。一実施例では、各経路損失基準RSのマッピングは、一対一のマッピングであり得る。一実施例では、各経路損失基準RSのマッピングは、一対多のマッピングであり得る。一実施例では、各経路損失基準RSのマッピングは、多対一のマッピングであり得る。
【0256】
一実施例では、起動コマンドは、少なくとも一つの経路損失基準RSを示す第一のフィールド(例えば、
図19のPL-RS ID)と、少なくとも一つの電力制御パラメーターセットを示す第二のフィールド(例えば、
図19のSRI ID)とを含んでもよい。起動コマンドは、少なくとも一つの経路損失基準RSの各経路損失基準RSを示す第一のフィールドと、少なくとも一つの電力制御パラメーターセットの各電力制御パラメーターセットを示す第二のフィールドとを含んでもよい。起動コマンドは、少なくとも一つの経路損失基準RSの経路損失基準RSを示す第一のフィールドと、少なくとも一つの電力制御パラメーターセットの電力制御パラメーターセットを示す第二のフィールドとを含んでもよい。経路損失基準RSを示す第一のフィールド、および電力制御パラメーターセットを示す第二のフィールドに基づいて、無線デバイスは、経路損失基準RSを電力制御パラメーターセットにマッピング(またはリンク)し得る。経路損失基準RSを電力制御パラメーターセットにマッピング(またはリンク)することは、電力制御パラメーターセットの経路損失基準RSを更新/起動することを含み得る。一実施例では、第一のフィールドは、PL-RS42(例えば、
図19のPL-RS ID_0)を示してもよく、第二のフィールドは、電力制御パラメーターセット-1(例えば、
図19のSRI ID_0)を示し得る。一実施例では、第一のフィールドは、PL-RS57(例えば、
図19のPL-RS ID_1)を示してもよく、第二のフィールドは、電力制御パラメーターセット-3(例えば、
図19のSRI ID_1)を示し得る。一例では、第一のフィールドは、PL-RS57(例えば、
図19のPL-RS ID_{M-1})を示してもよく、第二のフィールドは、電力制御パラメーターセット-4(例えば、
図19のSRI ID_{M-1})を示し得る。一実施例では、第一のフィールドは、PL-RS35(例えば、
図19のPL-RS ID_M)を示してもよく、第二のフィールドは、電力制御パラメーターセット-5(例えば、
図19のSRI ID_M)を示し得る。一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSを示す第一のフィールド、および少なくとも一つの電力制御パラメーターセットを示す第二のフィールドに基づいて、無線デバイスは、少なくとも一つの経路損失基準RSを、少なくとも一つの電力制御パラメーターセットに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)し得る。
【0257】
一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSは、
図18のPL-RS42およびPL-RS57を含み得る。少なくとも一つの電力制御パラメーターセットは、電力制御パラメーターセット-1、電力制御パラメーターセット-3、電力制御パラメーターセット-4、および電力制御パラメーターセット-5を含み得る。無線デバイスは、起動コマンドを受信する前(または起動コマンドが適用される前)に、少なくとも一つの経路損失基準RSを測定/追跡しえない。
図18では、起動コマンドの受信(時刻T1で)に基づいて、PL-RS42は、電力制御パラメーターセット-1にマッピング(またはリンク)され、PL-RS57は、電力制御パラメーターセット-3および電力制御パラメーターセット-4にマッピング(またはリンク)され、PL-RS35は、電力制御パラメーターセット-5にマッピング(またはリンク)される。
【0258】
一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSは、
図18のPL-RS42、PL-RS57およびPL-RS35を含み得る。少なくとも一つの電力制御パラメーターセットは、電力制御パラメーターセット-1、電力制御パラメーターセット-3、電力制御パラメーターセット-4、および電力制御パラメーターセット-5を含み得る。無線デバイスは、起動コマンドを受信する前(または起動コマンドが適用される前)に、少なくとも一つの経路損失基準RSの第一のサブセットを測定/追跡しえない。第一のサブセットは、PL-RS42およびPL-RS57を含んでもよい。無線デバイスは、起動コマンドを受信する前(または起動コマンドが適用される前)に、少なくとも一つの経路損失基準RSの第二のサブセットを測定/追跡し得る。第二のサブセットは、PL-RS35を含んでもよい。
図18では、起動コマンドの受信(時刻T1で)に基づいて、PL-RS42は、電力制御パラメーターセット-1にマッピング(またはリンク)され、PL-RS57は、電力制御パラメーターセット-3および電力制御パラメーターセット-4にマッピング(またはリンク)され、PL-RS35は、電力制御パラメーターセット-5にマッピング(またはリンク)される。
【0259】
一実施例では、測定/追跡された一つまたは複数の経路損失基準RSは、少なくとも一つの経路損失基準RSを含み得る。例えば、起動コマンドの受信後(または起動コマンドの適用後)に測定/追跡された一つまたは複数の経路損失基準RSは、PL-RS35、PL-RS42、PL-RS8、およびPL-RS57を含んでもよい。例えば、起動コマンドを受信する前(または起動コマンドが適用される前)に測定/追跡された一つまたは複数の経路損失基準RSは、PL-RS35、PL-RS12、PL-RS8、およびPL-RS23を含んでもよい。
【0260】
一実施例では、
図18の時刻T0における一つまたは複数の経路損失基準RSの第一の経路損失基準RS(例えば、PL-RS12)は、複数の電力制御パラメーターの電力制御パラメーター(例えば、電力制御パラメーターセット-1)にマッピング(またはリンク)され得る。第一の経路損失基準RSは、第一の経路損失RS(例えば、
図17の上位層パラメーターreferenceSignal、ssb-index、csi-RS-Index、NZP-CSI-RS-ResourceIdによって提供される)を示し得る。一実施例では、起動コマンドは、電力制御パラメーターセットに対して、複数の経路損失基準RSの中から、第二の経路損失基準RS(例えば、PL-RS42)をマッピング(または更新/選択/起動/表示)し得る。第二の経路損失基準RSは、第二の経路損失RS(例えば、
図17の上位層パラメーターreferenceSignal、ssb-index、csi-RS-Index、NZP-CSI-RS-ResourceIdによって提供される)を示し得る。無線デバイスは、経路損失測定のための第二の経路損失RSのより高いフィルターリングされたRSRP値を決定/計算し得る。無線デバイスは、適用時刻(またはその後)で、第二の経路損失RSのより高いフィルターリングされたRSRP値を使用し得る。一実施例では、無線デバイスは、無線デバイスが、起動コマンドを受信する前に、第二の経路損失RSを追跡/測定しないことを決定し得る。無線デバイスは、決定に基づいて、適用時刻(またはその後)で、第二の経路損失RSのより高いフィルターリングされたRSRP値を使用し得る。適用時刻は、スロットn+kスロットであり得る。スロットnは、無線デバイスが起動コマンドを受信するスロットであり得る。一実施例では、kスロットは、固定/事前構成/事前定義であり得る。一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、kスロット(例えば、1スロット、2スロット、3スロット)の値を示し得る。一実施例では、kスロットは、第二の経路損失RSの測定サンプルの数に依存し得る。例えば、測定サンプルの数は5であり得る。kスロットは、数が5であることに基づいて第二の経路損失RSを5回測定した後の第一の(または次の)スロットであり得る。kスロットは、数が5であることに基づいて、第二の経路損失RSの第五の測定サンプルの後の第一(または次)スロットであり得る。一実施例では、無線デバイスは、起動コマンドに対する確認応答(ACK)を送信し得る。第一の測定サンプルは、測定サンプル数の中で、無線デバイスが、起動コマンドに対するACKを送信した後、第二の経路損失RSを時間期間の間測定する第一のインスタンスに対応し得る。一実施例では、時間期間は、固定/事前定義/事前構成(例えば、3ミリ秒、5ミリ秒、10ミリ秒)であり得る。一実施例では、時間期間は、無線デバイス(例えば、PDSCHおよび/またはPUSCHおよび/またはPUCCH処理時間)の能力に依存し得る。一実施例では、時間期間は、アクティブアップリンクBWPおよび/またはアクティブダウンリンクBWPのサブキャリア間隔に依存し得る。一実施例では、無線デバイスは、適用時刻前の経路損失測定のために、第一の経路損失RSのより高いフィルターリングされたRSRP値を使用し得る。一実施例では、起動コマンドが適用される前は、適用時刻の前を含んでもよい。一実施例では、起動コマンドの適用は、起動コマンドによって示される第二の経路損失RSのより高いフィルターリングされたRSRP値を使用することを含み得る。一実施例では、起動が適用される前は、適用時刻の前を含んでもよい。無線デバイスは、適用時刻に(または適用後に)起動コマンドを適用し得る。
【0261】
一実施例では、無線デバイスは、セル(またはセルのアクティブアップリンクBWPまたはセルのアップリンクキャリア(例えば、SUL、NUL)のアクティブアップリンクBWP)について、電力ヘッドルームレポートの報告/送信を決定し得る。
【0262】
一実施例では、電力ヘッドルームレポートは、タイプ1電力ヘッドルームレポートであり得る(例えば、PUSCH送信機会に対して)。一実施例では、電力ヘッドルームレポートは、タイプ2電力ヘッドルームレポートであり得る(例えば、PUCCH送信機会に対して)。一実施例では、電力ヘッドルームレポートは、タイプ3電力ヘッドルームレポートであり得る(例えば、SRS送信機会に対して)。電力ヘッドルームレポートは、セルのアップリンクキャリア(例えば、SUL、NUL)のアクティブアップリンクBWP上のアップリンク送信機会(例えば、PUSCH、PUCCH、SRS)に対して有効であり得る。
【0263】
一例では、無線デバイスは、起動コマンドを受信した後(または、起動コマンドが適用された後、例えば、
図18の時間T1の後)、電力ヘッドルームレポートを報告/送信することを決定することができる。
【0264】
一例では、無線デバイスは、起動コマンドを受信する前(または、起動コマンドが適用される前、例えば、
図18の時間T0と時間T1との間)、電力ヘッドルームレポートを報告/送信することを決定することができる。
【0265】
一実施例では、電力ヘッドルームレポートは、基準アップリンク送信に基づいてもよい。一実施例では、基準アップリンク送信は、基準PUSCH送信であり得る。一実施例では、基準アップリンク送信は、基準SRS送信であり得る。一実施例では、基準アップリンク送信は、基準PUCCH送信であり得る。
【0266】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、経路損失RS更新パラメーター(例えば、enablePLRSupdateForPUSCHSRS)を表示/含むことができる。経路損失RS更新パラメーターを表示/含む一つまたは複数の構成パラメーターに基づいて、起動コマンドは、複数の経路損失基準RSと複数の電力制御パラメーターセットとの間のマッピングを更新し得る。
【0267】
一実施例では、無線デバイスは、電力ヘッドルームレポート(例えば、
図18の時刻T2)に対する、一つまたは複数の経路損失基準RS(例えば、
図18のPL-RS35、PL-RS42、PL-RS8、およびPL-RS57)の中で、経路損失基準RSを決定/選択することができる。
【0268】
一実施例では、(決定/選択された)経路損失基準RSは、(例えば、
図17の上位層パラメーターreferenceSignal、ssb-index、csi-RS-Index、NZP-CSI-RS-ResourceIdによって提供される)経路損失RSを示し得る。経路損失RSを示す経路損失基準RSは、経路損失基準RSが、経路損失RS(例えば、SSB、SS/PBCH、CSI-RS)を表示/識別する、経路損失RSインデックス(例えば、ssb-index、csi-RS-Index、またはRSリソースインデックス)を含むことを含み得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、経路損失RSの経路損失RSインデックスを示し得る。
【0269】
一実施例では、複数の経路損失基準RSインデックスの一つまたは複数の経路損失基準RSインデックスの、経路損失基準RSインデックス(例えば、
図17の上位層パラメーターPUSCH-PathlossReferenceRS-Idによって提供される)は、(決定/選択された)経路損失基準RSを識別/示し得る。一実施例では、無線デバイスは、(決定/選択された)経路損失基準RSの経路損失基準RSインデックスから(またはそれらに基づいて)、経路損失RSの経路損失RSインデックス(またはRSリソースインデックス)を決定し得る。
【0270】
一実施例では、無線デバイスは、経路損失RS(経路損失RSインデックスによって示される/識別される)に基づいて、電力ヘッドルームレポートに対する経路損失推定を決定/演算/計算し得る。経路損失基準RSを決定/選択することに応答して、無線デバイスは、経路損失RSに基づいて、電力ヘッドルームレポートに対する経路損失推定を決定/演算/計算し得る。
【0271】
一実施例では、経路損失RSに基づいて経路損失推定を決定/演算/計算することは、経路損失RSを(例えば、測定)することに基づいて、電力ヘッドルームレポートに対するダウンリンク経路損失推定を計算することを含み得る。
【0272】
一実施例では、無線デバイスは、経路損失推定の決定/演算/計算に基づいて、電力ヘッドルームレポートを送信/報告することができる。(例えば、
図18の時刻T3)。無線デバイスは、電力ヘッドルームレポート書を経路損失推定とともに送信/報告し得る。無線デバイスは、MAC CE(例えば、単一のエントリーPHR MAC CE、複数のエントリーPHR MAC CE)で電力ヘッドルームレポートを送信/報告し得る。無線デバイスは、セルを介して(例えば、またはセルのアクティブアップリンクBWPを介して、またはセルのアップリンクキャリア(例えば、SUL、NUL)のアクティブアップリンクBWPを介して)、電力ヘッドルームレポートを送信/報告することができる。無線デバイスは、セルのPUSCH(またはセルのアクティブアップリンクBWP)を介して、電力ヘッドルームレポートを送信/レポートできる。PUSCHはMAC CE(例えば、単一のエントリーPHR MAC CE、複数のエントリーPHR MAC CE)を含み得る。
【0273】
一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの中から経路損失基準RSを決定/選択することは、経路損失RS更新パラメーター(例えば、enablePLRSupdateForPUSCHSRS)を表示/含む一つまたは複数の構成パラメーターに基づいてもよい。無線デバイスは、一つまたは複数の構成パラメーターが、経路損失RS更新パラメーター(例えば、enablePLRSupdateForPUSCHSRS)を表示/含むとき、一つまたは複数の経路損失基準RSの中から経路損失基準RSを決定/選択し得る。
【0274】
一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの中から経路損失基準RSを決定/選択することは、ゼロに等しい(例えば、
図17の上位層パラメーターSRI-PUSCH-PowerControlIDによって提供される)電力制御インデックスを有する、複数の電力制御パラメーターの中で、ある電力制御パラメーターにマッピング(またはリンク)された一つまたは複数の経路損失基準RSの中で、経路損失基準RS(例えば、
図17の上位層パラメーターPUSCH-PathlossReferenceRSまたは上位層パラメーターPUSCH-PathlossReferenceRS-Idによって提供される)を決定/選択することを含み得る。一実施例では、電力制御パラメーターは、電力制御インデックスで識別され得る。複数の電力制御パラメーターセットの電力制御インデックスは、電力制御パラメーターの電力制御インデックスを含んでもよい。電力制御インデックスは、ゼロと等しくてもよい。一実施例では、経路損失基準RSの経路損失基準RSインデックスは、ゼロに等しい電力制御インデックスを有する電力制御パラメーターにマッピングされ得る。
【0275】
一実施例では、経路損失基準RSが、電力制御パラメーターにマッピング(またはリンク)されることは、経路損失基準RSの(または識別する)経路損失基準RSインデックスが、電力制御パラメーターにマッピング(またはリンク)されることを含み得る。
【0276】
例えば、
図18では、電力制御パラメーターセット-0の電力制御インデックスがゼロに等しい場合、(決定/選択された)経路損失基準RSはPL-RS35である。電力制御パラメーターセット-1の出力制御インデックスがゼロに等しい場合、(決定/選択された)経路損失基準RSはPL-RS42である。電力制御パラメーターセット-4の出力制御インデックスがゼロである場合、(決定/選択された)経路損失基準RSはPL-RS57である。
【0277】
一例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの中から経路損失基準RSを決定/選択することは、複数の電力制御パラメーターの電力制御インデックスの中で、(例えば、
図17の上位層パラメーターSRI-PUSCH-PowerControlDによって提供される)最低(または最高)の電力制御インデックスを有する、複数の電力制御パラメーターの中で、ある電力制御パラメーターにマッピング(またはリンク)された、一つまたは複数のパス損失基準RSの中で、(例えば、
図17の上位層パラメーターPUSCH-PathlossReferenceRSまたは上位層パラメーターPUSCH-PathlossReferenceRS-Idによって提供される)経路損失基準RSを決定/選択することを含み得る。例えば、
図18では、電力制御パラメーターセット-0の電力制御インデックスが、電力制御パラメーターセット-0、電力制御パラメーターセット-1、...、電力制御パラメーターセット-5の電力制御インデックスの中で最低(または最高)である場合、(決定/選択された)経路損失基準RSは、PL-RS35である。電力制御パラメーターセット-4の電力制御インデックスが、電力制御パラメーターセット-0、電力制御パラメーターセット-1、...、電力制御パラメーターセット-5の電力制御インデックスの中で最低(または最高)である場合、(決定/選択された)経路損失基準RSは、PL-RS57である。
【0278】
一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの中から、経路損失基準RSを決定/選択することは、一つまたは複数の経路損失基準RSの一つまたは複数の経路損失基準RSインデックスの中で、最低(または最高)の経路損失基準RSインデックスを有する、経路損失基準RS(例えば、
図17の上位層パラメーターPUSCH-PathlossReferenceRSまたは上位層パラメーターPUSCH-PathlossReferenceRS-Idによって提供される)を決定/選択することを含み得る。例えば、
図18では、PL-RS35の経路損失基準RSインデックスが、PL-RS35、PL-RS42、PL-RS8、PL-RS57の経路損失基準RSインデックスの中で最低(または最高)である場合、(決定/選択された)経路損失基準RSは、PL-RS35である。PL-RS57の経路損失基準RSインデックスが、PL-RS35、PL-RS42、PL-RS8、PL-RS57の経路損失基準RSインデックスの中で最低(または最高)である場合、(決定/選択された)経路損失基準RSは、PL-RS57である。
【0279】
一実施例では、起動コマンドは、経路損失基準RSを示すフィールドを含んでもよい。経路損失基準RSを示すフィールドは、そのフィールドが、経路損失基準RSの(または識別する)経路損失基準インデックスを含むことを含み得る。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準インデックスは、経路損失基準インデックスを含んでもよい。一実施例では、複数の経路損失基準RSインデックスは、経路損失基準インデックスを含んでもよい。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの中から経路損失基準RSを決定/選択することは、起動コマンドによって示される経路損失基準RSを決定/選択することを含み得る。
【0280】
一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSを示す起動コマンドの第一のフィールドは、一つまたは複数の経路損失基準RSエントリー(例えば、
図19のPL-RS ID_0、PL-RS ID_1、 ..、PL-RS ID_{M-1}、PL-RS ID_M)を含むことができる。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSエントリーの中の第一の経路損失基準RSエントリー(例えば、PL-RS ID_0)は、(決定/選択された)経路損失基準RSの(または識別する)経路損失基準RSインデックスを含み得る。第一の経路損失基準RSエントリーは、起動コマンドの最低のオクテット(例えば、
図19のオクテット2)に経路損失基準RSインデックスを含んでもよい。一つまたは複数の経路損失基準RSの中から経路損失基準RSを決定/選択することは、起動コマンドの第一の経路損失基準RSエントリーによって示される経路損失基準RSを決定/選択することを含み得る。起動コマンドの一つまたは複数の経路損失基準RSエントリーの各経路損失基準RSエントリーは、少なくとも一つの経路損失基準RSのそれぞれの経路損失基準RSと関連付けられ得る(または識別し得る)。
【0281】
図20は、本開示の一実施形態の一態様による、電力制御の例示的なフロー図である。
【0282】
一実施例では、無線デバイスは、一つまたは複数のメッセージを受信することができる。一つまたは複数のメッセージは、セル(またはセルのアクティブアップリンクBWP、またはセルのアップリンクキャリアのアクティブアップリンクBWP)の一つまたは複数の構成パラメーターを含み得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、アップリンク送信の経路損失推定のための複数の経路損失基準基準信号(RS)を示し得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、物理アップリンクチャネルに対する複数の電力制御パラメーターセットを示し得る。一実施例では、複数の電力制御パラメーターセットの各電力制御パラメーターセットは、複数の経路損失基準RSのそれぞれの経路損失基準RSにマッピング(またはリンク)され得る。
【0283】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、複数の電力制御パラメーターの電力制御インデックスを示し得る。
【0284】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、複数の経路損失基準RSに対する複数の経路損失基準RSインデックスを示し得る。
【0285】
一実施例では、無線デバイスは、セル用の電力ヘッドルームレポートを報告すると決定し得る。無線デバイスは、複数の経路損失基準RSの中から経路損失基準RSを決定/選択し得る。一実施例では、経路損失基準RSは、複数の電力制御パラメーターセットの中で、電力制御パラメーターセットにマッピングされ得る。
【0286】
一実施例では、複数の経路損失基準RSの第一の数は、無線デバイスが、例えば、同時に測定/追跡できる経路損失RSの数よりも大きくてもよい。第一の数値がその数より大きいことに基づいて、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSを同時に測定/追跡しえない。例えば、その数はUE能力であり得る。一実施例では、その数は4であり得る。第一の数は、5、8、64、40などとし得る。一実施例では、電力制御パラメーターセットは、ゼロに等しい電力制御インデックスで識別され得る。電力制御インデックスは、電力制御インデックスを含んでもよい。経路損失基準RSは、ゼロに等しい電力制御インデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされ得る。一実施例では、電力制御パラメーターセットは、第一の数がその数より大きとき、ゼロに等しい電力制御インデックスで識別され得る。一実施例では、電力制御パラメーターセットは、経路損失RS更新パラメーター(例えば、enablePLRSupdateForPUSCHSRS)を表示/含む一つまたは複数の構成パラメーターに基づいて、ゼロに等しい電力制御インデックスで識別され得る。
【0287】
一実施例では、複数の経路損失基準RSの第一の数は、無線デバイスが、例えば、同時に測定/追跡することができる経路損失RSの数以下であり得る。第一の数値がその数以下であることに基づいて、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSを同時に測定/追跡し得る。例えば、その数はUE能力であり得る。一実施例では、その数は4であり得る。第一の数は、4、3、2、1とし得る。一実施例では、経路損失基準RSは、ゼロに等しい経路損失基準RSインデックスで識別され得る。複数の経路損失基準RSインデックスは、経路損失基準RSインデックスを含んでもよい。一実施例では、経路損失基準RSは、複数の電力制御パラメーターセットの中で、電力制御パラメーターセットにマッピングされ得る。一実施例では、経路損失基準RSは、複数の電力制御パラメーターセットの中で、ある電力制御パラメーターセットにマッピングされ得ない。一実施例では、経路損失基準RSは、第一の数がその数以下のとき、ゼロに等しい経路損失基準RSインデックスで識別され得る。一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターが、経路損失RS更新パラメーター(例えば、enablePLRSupdateForPUSCHSRS)を表示/含み得ない。一実施例では、経路損失基準RSは、経路損失RS更新パラメーター(例えば、enablePLRSupdateForPUSCHSRS)を表示/含んでいない一つまたは複数の構成パラメーターに基づいて、ゼロに等しい経路損失基準RSインデックスで識別され得る。
【0288】
一実施例では、無線デバイスは、経路損失基準RSから経路損失RS(または経路損失RSインデックスまたはRSリソースインデックス)を決定し得る。一実施例では、無線デバイスは、経路損失基準RSに基づいて、電力ヘッドルームレポート用の経路損失推定を計算し得る。経路損失基準RSに基づいて経路損失推定を計算することは、経路損失基準RSによって示される経路損失RSに基づいて、経路損失推定を計算することを含み得る。無線デバイスは、例えば、経路損失推定を計算するために、経路損失RSのL1-RSRP,L3-RSRP、より高いフィルターリングされたRSRPを測定し得る。
【0289】
一実施例では、無線デバイスは、電力ヘッドルームレポートを送信し得る。無線デバイスは、経路損失推定を計算することに基づいて、電力ヘッドルームレポートを送信し得る。無線デバイスは、電力ヘッドルームレポート書を経路損失推定とともに送信し得る。無線デバイスは、経路損失推定を示す電力ヘッドルームレポートを送信し得る。
【0290】
図21および
図22は、本開示の実施形態の一態様による、電力制御の例である。
図23は、本開示の実施形態の一態様による、電力制御用のMAC CEの例である。
図24は、
図21で論じられる本開示の実施形態の一態様による、電力制御の例示的なフロー図である。
図25は、
図22で説明した本開示の一実施形態の一態様による、電力制御の例示的なフロー図である。
【0291】
一実施例では、無線デバイスは、一つまたは複数のメッセージを受信することができる(例えば、
図21~
図22の時刻T0で)。一実施例では、無線デバイスは、基地局から一つまたは複数のメッセージを受信することができる。一つまたは複数のメッセージは、一つまたは複数の構成パラメーター(例えば、
図21~
図22の構成パラメーター)を含み得る。
【0292】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、セル(例えば、PCell、SCell、PUCCH SCell)に対するものであり得る。一実施例では、セルのためであることは、セルのアクティブアップリンクBWPのためであることを含み得る。一実施例では、セルのためであることは、セルのアクティブダウンリンクBWPのためであることを含み得る。
【0293】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、一つまたは複数のアップリンクリソース(例えば、
図21~
図22のアップリンクリソース)を示し得る。一つまたは複数のアップリンクリソースは、セル(またはセルのアクティブアップリンクBWP)に対してオン/のためであり得る。一実施例では、一つまたは複数のアップリンクリソース(例えば、
図21~
図22のアップリンクリソース0、アップリンクリソース1、およびアップリンクリソース2)は、一つまたは複数のPUCCHリソースを含んでもよい。
【0294】
一実施例では、一つまたは複数のアップリンクリソースは、一つまたは複数のSRSリソースを含み得る。一実施例では、一つまたは複数のSRSリソースをビーム管理に使用し得ない。一実施例では、一つまたは複数のSRSリソースのSRSリソースの使用パラメーターは、beamManagementでなくてもよい(例えば、使用!=beamManagement、使用=コードブック、使用=非コードブック、使用法=AntennaSwitching)。
【0295】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、一つまたは複数のアップリンクリソースの一つまたは複数のアップリンクリソースインデックス(例えば、上位層パラメーターpucch-Resourceidによって提供される)を示し得る。一実施例では、一つまたは複数のアップリンクリソースの各アップリンクリソースは、一つまたは複数のアップリンクリソースインデックスのそれぞれのアップリンクリソースインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。一例では、一つまたは複数のアップリンクリソースの第一のアップリンクリソース(例えば、
図21~
図22のアップリンクリソース0)は、一つまたは複数のアップリンクリソースインデックスの第一のアップリンクリソースインデックス(例えば、0、1、10、15、63)によって識別され得る(または含まれ得る)。第二のアップリンクリソース、例えば、一つまたは複数のアップリンクリソースのうち
図21~
図22のアップリンクリソース1は、一つまたは複数のアップリンクリソースインデックスの第二のアップリンクリソースインデックス(例えば、2、5、30、43、61)によって識別され得る(または含まれ得る)。一つまたは複数のアップリンクリソースの第三のアップリンクリソース(例えば、
図21~
図22のアップリンクリソース2)は、一つまたは複数のアップリンクリソースインデックスの第三のアップリンクリソースインデックス(例えば、4、13、29、42、62)によって識別され得る(または含まれ得る)。
【0296】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、アップリンク送信(例えば、PUSCH、PUCCH、SRS)の経路損失推定のため、複数の経路損失基準RS(例えば、上位層パラメーターPUCCH-PathlossReferenceRSによって提供される
図21~
図22の経路損失基準RS)を示し得る。
図21~
図22では、複数の経路損失基準RSは、PL-RS0、PL-RS1、PL-RS2、...、PL-RS63を含み得る。
【0297】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、複数の経路損失基準RSについての複数の経路損失基準RSインデックス(例えば、上位層パラメーターPUCCH-PathlossResearchRS-Idによって提供される)を示し得る。一実施例では、複数の経路損失基準RSの各経路損失基準RSは、複数の経路損失基準RSインデックスのそれぞれの経路損失基準RSインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、複数の経路損失基準RSの第一の経路損失基準RS(例えば、
図21~
図22のPL-RS0)は、複数の経路損失基準RSインデックスの第一の経路損失基準RSインデックス(例えば、0、1、10、63)によって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、複数の経路損失基準RSの第二の経路損失基準RS(例えば、
図21~
図22のPL-RS1)は、複数の経路損失基準RSインデックスの第二の経路損失基準RSインデックス(例えば、3、5、25、54)によって識別され得る(またはこれを含み得る)、などである。
【0298】
一実施例では、複数の経路損失基準RSの各経路損失基準RSは、それぞれの経路損失RS(例えば、上位層パラメーターreferenceSignal、ssb-index、csi-RS-Index、NZP-CSI-RS-ResourceIdによって提供される)を表示/含むことができる。一実施例では、複数の経路損失基準RSの第一の経路損失基準RS(例えば、
図21~
図22のPL-RS0)は、第一の経路損失RSを示し得る(または第一の経路損失RSの/それを識別する第一のインデックスを含んでもよい)。一実施例では、複数の経路損失基準RSの第二の経路損失基準RS(例えば、
図21~
図22のPL-RS1)は、第二の経路損失RSを示し得る(または第二の経路損失基準RSの/それを識別する第二のインデックスを含んでもよい)。一つまたは複数の構成パラメーターは、複数の経路損失基準RSに対する経路損失RSを示し得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、複数の経路損失基準RSの各経路損失基準RSに対する経路損失RSのそれぞれの経路損失RSを示し得る。
【0299】
一実施例では、経路損失基準RSを測定/追跡することは、経路損失基準RSによって示される経路損失RSを測定/追跡することを含み得る。例えば、第一の経路損失基準RS(例えば、
図21~
図22のPL-RS0)を測定/追跡することは、第一の経路損失基準RSによって示される第一の経路損失RSを測定/追跡することを含み得る。第二の経路損失基準RS(例えば、
図21~
図22のPL-RS1)を測定/追跡することは、第二の経路損失基準RSによって示される第二の経路損失RSを測定/追跡することを含み得る。
【0300】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーター(例えば、RRC構成、RRC再構成など)は、複数の空間関係情報(例えば、例えば、上位層パラメーターPUCCH-SpatialRelationInfoによって提供される
図21~
図22のSpatialRelationInfo)を含む/示すことができる。
図21~
図22では、複数の空間関係情報は、SpatialRelationInfo-0、SpatialRelationInfo-1、SpatialRelationInfo-2、およびSpatialRelationInfo-3を含み得る。
【0301】
一実施例では、複数の空間関係情報は、セルを介した/セルの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信のために(構成)され得る。一実施例では、複数の空間関係情報は、セルを介した/セルの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信のために(構成)され得る。一実施例では、複数の空間関係情報は、セルを介した/セルのサウンディング基準信号(SRS)送信のために(構成)され得る。
【0302】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーター(または複数の空間関係情報)は、複数の空間関係情報に対して、空間関係情報インデックス(例えば、上位層パラメーターPUCCH-SpatialRelationInfoIdによって提供される)を示し得る(または含む)。一実施例では、複数の空間関係情報の各空間関係情報は、空間関係情報インデックスのそれぞれの空間関係情報インデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、複数の空間関係情報の第一の空間関係情報(例えば、
図21~
図22のSpatialRelationInfo-0)は、空間関係情報インデックスの第一の空間関係情報インデックス(例えば、0、1、2、15、63、50)によって識別され得る。一実施例では、複数の空間関係情報の第二の空間関係情報(例えば、
図21~
図22のSpatialRelationInfo-1)は、空間関係情報インデックスの第二の空間関係情報インデックス(例えば、3、4、7、9、14、55、60)によって識別され得る。一実施例では、第一の空間関係情報インデックスおよび第二の空間関係情報インデックスは異なってもよい。第一の空間関係情報インデックスおよび第二の空間関係情報インデックスは、第一の空間関係情報および第二の空間関係情報が異なることに基づいて異なってもよい。
【0303】
一実施例では、複数の空間関係情報の各空間関係情報は、複数の経路損失基準RSのそれぞれの経路損失基準RSを示し得る。一実施例では、複数の空間関係情報の第一の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-0)は、複数の経路損失基準RSの第一の経路損失基準RS(例えば、PL-RS23)を示し得る。複数の空間関係情報の第二の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-1)は、複数の経路損失基準RSの第二の経路損失基準RS(例えば、PL-RS6)を示し得る。複数の空間関係情報の第三の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-2)は、複数の経路損失基準RSの第三の経路損失基準RS(例えば、PL-RS45)を示し得る。複数の空間関係情報の第四空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-3)は、複数の経路損失基準RSの第四の経路損失基準RS(例えば、PL-RS62)を示し得る、などである。一実施例では、第一の経路損失基準RSと第二の経路損失基準RSは異なっていてもよい(例えば、SpatialRelationInfo-0およびSpatialRelationInfo-1については、異なる経路損失基準RS、例えば、PL-RS23!=PL-RS6を示し得る)。一実施例では、第一の経路損失基準RSおよび第二の経路損失基準RSは、同じであり得る(例えば、SpatialRelationInfo-0およびSpatialRelationInfo-1に対して、同じ経路損失基準RS、例えば、PL-RS23=PL-RS6)を示し得る。複数の経路損失基準RSの経路損失基準RSを示す、複数の空間関係情報の空間関係情報は、空間関係情報が、経路損失基準RSを識別/示す、複数の経路損失基準RSインデックスの経路損失基準RSインデックス(例えば、PUCCH-PathlossReferenceRS-Idによる)を含み得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、空間関係情報のための経路損失基準RSの経路損失基準RSインデックスを示し得る。空間関係情報における、経路損失基準RSを示す/識別する、経路損失基準RSインデックスは、空間関係情報における経路損失基準RSインデックスが、経路損失基準RSの(または識別する)複数の経路損失基準RSインデックス(例えば、上位層パラメーターPUCCH-PathlossReferenceRS-Idによって提供される)の中で、経路損失基準インデックスと等しいことを含み得る。
【0304】
一実施例では、複数の経路損失基準RSの第一の数は、無線デバイスが、例えば、同時に測定/追跡できる経路損失RSの数よりも大きくてもよい。第一の数値がその数より大きいことに基づいて、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSを同時に測定/追跡しえない。例えば、その数はUE能力であり得る。例えば、数は固定/事前設定/事前定義され得る。一実施例では、その数は4であり得る。第一の数は、5、8、64、40などとし得る。一実施例では、第一の数値が、その数よりも大きいことに基づいて、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSの中から一つまたは複数の経路損失基準RSを決定/選択し得る。無線デバイスは、一つまたは複数の経路損失基準RSを決定/選択することに基づいて、一つまたは複数の経路損失基準RSを測定/追跡し得る。一つまたは複数の経路損失基準RSは、複数の経路損失基準RSのサブセットであり得る。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの第二の数は、その数以下であり得る。第二の数は、4、3、2、1とすることができる。無線デバイスは、第二の数beiFIGngがその数以下であることに基づいて、一つまたは複数の経路損失基準RSを同時に測定/追跡し得る。
【0305】
一実施例では、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSの複数の経路損失基準RSインデックスに基づいて、一つまたは複数の経路損失基準RSを決定/選択することができる。複数の経路損失基準RSインデックスに基づいて、一つまたは複数の経路損失基準RSを決定/選択することは、複数の経路損失基準RSの複数の経路損失基準RSインデックスの中で、最低(または最高)の一つまたは複数の経路損失基準RSインデックスを有する、一つまたは複数の経路損失基準RSを決定/選択することを含み得る。複数の経路損失基準RSインデックスに基づいて、一つまたは複数の経路損失基準RSを決定/選択することは、複数の経路損失基準RSの複数の経路損失基準RSインデックスの中で、最低(または最高)の経路損失基準RSインデックスを有する経路損失基準RS(の)数(例えば、四つ、二つ)を決定/選択することを含み得る。一実施例では、無線デバイスが同時に測定/追跡できる経路損失RSの数は、4であり得る。
図21では、PL-RS0、PL-RS1、PL-RS2、およびPL-RS3は、PL-RS0、PL-RS1、...、PL-RS63の64経路損失基準RSインデックスの中で、最低(または最高)の四つの経路損失基準RSインデックスを有し得る。無線デバイスは、例えば、同時に、最低(または最高)の四つの経路損失基準RSインデックスを有する、PL-RS0、PL-RS1、PL-RS2、およびPL-RS3に基づいて追跡/測定するために、PL-RS0、PL-RS1、PL-RS2、およびPL-RS3のうち、PL-RS0、PL-RS1、...、PL-RS63を決定/選択し得る。一実施例では、無線デバイスが同時に測定/追跡できる経路損失RSの数は、4であり得る。第一の経路損失基準RSの第一の経路損失基準RSインデックス(例えば、PL-RS0)、第二の経路損失基準RSの第二の経路損失基準RSインデックス(例えば、PL-RS1)、第三の経路損失基準RS(例えば、PL-RS2)の第三の経路損失基準RSインデックス、および第四の経路損失基準RS(例えば、PL-RS23)の第四の経路損失基準RSインデックスが、複数の経路損失基準RSの複数の経路損失基準RSインデックスのうち、最低(または最高)であることに基づき、無線デバイスは、測定/追跡するために、第一の経路損失基準RS、第二の経路損失基準RS、第三の経路損失基準RS、および第四の経路損失基準RSを決定/選択することができる。一実施例では、無線デバイスが同時に測定/追跡できる経路損失RSの数は、2とし得る。複数の経路損失基準RSの複数の経路損失基準RSインデックスのうち、第一の経路損失基準RS(例えば、PL-RS0)の第一の経路損失基準RSインデックスおよび第二の経路損失基準RS(例えば、PL-RS1)の第二の経路損失基準RSインデックスが最低(または最高)ことに基づき、無線デバイスは、測定/追跡するために、第一の経路損失基準RSおよび第二の経路損失基準RSを決定/選択することができる。複数の経路損失基準RSは、第一の経路損失基準RSおよび第二の経路損失基準RSを含み得る。複数の経路損失基準RSは、第三の経路損失基準RSおよび第四の経路損失基準RSを含み得る。複数の経路損失基準RSインデックスは、第一の経路損失基準RSインデックスおよび第二の経路損失基準RSインデックスを含み得る。複数の経路損失基準RSインデックスは、第三の経路損失基準RSインデックスおよび第四の経路損失基準RSインデックスを含み得る。
【0306】
一実施例では、複数の経路損失基準RSインデックスに基づく一つまたは複数の経路損失基準RSの決定/選択は、複数の経路損失基準RSの(の)数の経路損失基準RS(の)第一の数を決定/選択することを含み得る。例えば、その数が1である場合、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSのうちの第一の一つの経路損失基準RS(例えば、PL-RS0)を選択し得る。その数が2である場合、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSの第一の二つの経路損失基準RS(例えば、PL-RS0、PL-RS1)を選択し得る。その数が3である場合、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSの第一の三つの経路損失基準RS(例えば、PL-RS0、PL-RS1、PL-RS2)を選択し得る。その数が4である場合、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSの第一の四つの経路損失基準RS(例えば、PL-RS0、PL-RS1、PL-RS2、PL-RS3)を選択し得る。
【0307】
一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSは、複数の経路損失基準RSの第一の経路損失基準RSを含み得る。一実施例では、第一の経路損失基準RSは、ゼロに等しい(例えば、PL-RS0)複数の経路損失基準RSインデックスのうちの第一の経路損失基準RSインデックスで識別され得る。一実施例では、第一の経路損失基準RSは、複数の経路損失基準RSの複数の経路損失基準RSインデックスの中で最も低い経路損失基準RSインデックスで識別され得る。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSは、複数の経路損失基準RSの第二の経路損失基準RSを含まなくてもよい。一実施例では、第二の経路損失基準RSは、ゼロとは異なる(例えば、PL-RS1、PL-RS32)、複数の経路損失基準RSインデックスのうちの第二の経路損失基準RSインデックスで識別され得る。一実施例では、第二の経路損失基準RSは、複数の経路損失基準RSの複数の経路損失基準RSインデックスの中で最も低い経路損失基準RSインデックスで識別され得ない。
【0308】
一実施例では、無線デバイスは、複数の空間関係情報の空間関係情報インデックスに基づいて、一つまたは複数の経路損失基準RSを決定/選択し得る。空間関係情報インデックスに基づいて、一つまたは複数の経路損失基準RSを決定/選択することは、複数の空間関係情報の中で、複数の空間関係情報の空間関係情報インデックスの中で最低(または最高)の空間関係情報インデックスを有する、空間関係情報のサブセットによって示される一つまたは複数の経路損失基準RSを決定/選択することを含み得る。空間関係情報インデックスに基づいて、一つまたは複数の経路損失基準RSを決定/選択することは、複数の空間関係情報の中で、複数の空間関係情報の空間関係情報インデックスの中で最低(または最高)の空間関係情報インデックスを有する、空間関係情報のサブセットによって示される経路損失基準RS(の)数(例えば、四つ)を決定/選択することを含み得る。経路損失基準RS(の)数は異なってもよい。経路損失基準RS(の)数は、無線デバイスが同時に測定/追跡できる数以下であり得る。一実施例では、無線デバイスが同時に測定/追跡できる経路損失RSの数は、2とし得る。
図21では、SpatialRelationInfo-0およびSpatialRelationInfo-1は、SpatialRelationInfo-0、SpatialRelationInfo-1、SpatialRelationInfo-2、およびSpatialRelationInfo-3の四つの空間関係情報インデックス中で、最低(または最高)の二つの空間関係情報インデックスを有し得る。無線デバイスは、例えば、最低(または最高)の二つの空間関係情報インデックスを有するSpatialRelationInfo-0およびSpatialRelationInfo-1に基づいて、同時に追跡/測定するために、PL-RS23、PL-RS6、PL-RS45およびPL-RS62の中で、SpatialRelationInfo-0によって示されるPL-RS23およびSpatialRelationInfo-1によって示されるPL-RS6を決定/選択し得る。
【0309】
一実施例では、無線デバイスが同時に測定/追跡できる経路損失RSの数は、2とし得る。複数の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-0、SpatialRelationInfo-1、SpatialRelationInfo-2、SpatialRelationInfo-3)の空間関係情報インデックスの中で、第一の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-0)の第一の空間関係情報インデックス、および第二の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-1)の第二の空間関係情報インデックスが最低(または最高)であることに基づき、無線デバイスは、第一の空間関係情報によって示される第一の経路損失基準RS(例えば、PL-RS23)および第二の空間関係情報によって示される第二の経路損失基準RS(例えば、PL-RS6)を決定/選択することができる。複数の経路損失基準RSは、第一の経路損失基準RSおよび第二の経路損失基準RSを含み得る。複数の空間関係情報は、第一の空間関係情報および第二の空間関係情報を含み得る。空間関係情報インデックスは、第一の空間関係情報インデックスおよび第二の空間関係情報インデックスを含んでもよい。第一の経路損失基準RSと第二の経路損失基準RSは異なってもよい。第一の経路損失基準RSおよび第二の経路損失基準RSが異なっていることは、第一の経路損失基準RSによって示される第一の経路損失RSと、第二の経路損失基準RSによって示される第二の経路損失RSが異なっていることを含み得る。
【0310】
一実施例では、無線デバイスは、第二の複数の経路損失基準RSの第二の複数の経路損失基準RSインデックスに基づいて、一つまたは複数の経路損失基準RSを決定/選択し得る。複数の経路損失基準RSインデックスは、第二の複数の経路損失基準RSインデックスを含み得る。複数の経路損失基準RSは、第二の複数の経路損失基準RSを含み得る。複数の空間関係情報は、第二の複数の経路損失基準RSを示し得る。複数の空間関係情報の各空間関係情報は、第二の複数の経路損失基準RSのそれぞれの経路損失基準RSを示してもよく、例えば、
図21では、第二の複数の経路損失基準RSは、PL-RS23、PL-RS6、PL-RS45およびPL-RS62を含んでもよい。第二の複数の経路損失基準RSインデックスに基づいて、一つまたは複数の経路損失基準RSを決定/選択することは、第二の複数の経路損失基準RSの第二の複数の経路損失基準RSインデックスの中で、最低(または最高)の一つまたは複数の経路損失基準RSインデックスを有する、一つまたは複数の経路損失基準RSを決定/選択することを含み得る。第二の複数の経路損失基準RSインデックスに基づいて、一つまたは複数の経路損失基準RSを決定/選択することは、第二の複数の経路損失基準RSの第二の複数の経路損失基準RSインデックスの中で、最低(または最高)の経路損失基準RSインデックスを有する、経路損失基準RSの数(例えば、4、2)を決定/選択することを含み得る。
【0311】
一実施例では、無線デバイスが同時に測定/追跡できる経路損失RSの数は、2とし得る。複数の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-0、SpatialRelationInfo-1、SpatialRelationInfo-2、SpatialRelationInfo-3)で示される、第二の複数の経路損失基準RS(例えば、PL-RS23、PL-RS6、PL-RS45、PL-RS62)の第二の複数の経路損失基準RSインデックスのうち、第一の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-0)によって示される第一の経路損失基準RS(例えば、PL-RS23)の第一の経路損失基準RSインデックス、および第二の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-1)によって示される、第二の経路損失基準RS(例えば、PL-RS6)の第二の経路損失基準RSインデックスが最低(または最高)であることに基づき、無線デバイスは、追跡/測定するために、第一の経路損失基準RSおよび第二の経路損失基準RSを決定/選択することができる。第二の複数の経路損失基準RSは、第一の経路損失基準RSおよび第二の経路損失基準RSを含み得る。第二の複数の経路損失基準RSインデックスは、第一の経路損失基準RSインデックスおよび第二の経路損失基準RSインデックスを含み得る。複数の空間関係情報は、第一の空間関係情報および第二の空間関係情報を含み得る。
【0312】
一例では、無線デバイスは、起動コマンド(例えば、
図21の時間T1での起動コマンド)を受信するまで、一つまたは複数の経路損失基準RSを測定/追跡することができる。一実施例では、無線デバイスは、起動コマンドが適用されるまで、一つまたは複数の経路損失基準RSを測定/追跡し得る。一例では、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSを示す一つまたは複数の構成パラメーターを受信することに基づいて、一つまたは複数の経路損失基準RSを測定/追跡することができる。(例えば、
図21の時刻T0で)。起動コマンドは、複数の空間関係情報の中で、少なくとも一つの空間関係情報を、一つまたは複数のアップリンクリソースのうちの少なくとも一つのアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)し得る。
【0313】
一実施例では、無線デバイスは、一つまたは複数の経路損失基準RSを同時に測定/追跡し得る。一実施例では、複数の経路損失基準RSの第一の数は、無線デバイスが例えば、同時に、測定/追跡できる経路損失RSの数以下であり得る。第一の数値が、その数以下であることに基づいて、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSを同時に測定/追跡し得る。第一の数値が、その数以下であることに基づいて、複数の経路損失基準RSおよび一つまたは複数の経路損失基準RSは、同一であり得る。一つまたは複数の経路損失基準RSの第二の数は、第一の数と等しくてもよい。
【0314】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、一つまたは複数の経路損失基準RSについての一つまたは複数の経路損失基準RSインデックス(例えば、上位層パラメーターPUCCH-PatslossResearchRS-Idによって提供される)を示し得る。複数の経路損失基準RSの複数の経路損失基準RSインデックスは、一つまたは複数の経路損失基準RSの一つまたは複数の経路損失基準RSインデックスを含み得る。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの各経路損失基準RSは、複数の経路損失基準RSインデックスの一つまたは複数の経路損失基準RSインデックスのそれぞれの経路損失基準RSインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの第一の経路損失基準RS(例えば、
図22のPL-RS45)は、一つまたは複数の経路損失基準RSインデックスの第一の経路損失基準RSインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの第二の経路損失基準RS(例えば、
図22のPL-RS62)は、一つまたは複数の経路損失基準RSインデックスの第二の経路損失基準RSインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。
【0315】
一例では、無線デバイスは、起動コマンドを受信することができる。(例えば、
図22の時刻T1で)。一実施例では、起動コマンドは、MAC CE(例えば、PUCCH空間関係起動/停止MAC CE、SP SRS起動/停止MAC CE)であり得る。一実施例では、起動コマンドは、RRCメッセージ(例えば、RRC再構成)であり得る。一実施例では、起動コマンドは、DCIであり得る(例えば、アップリンク許可またはダウンリンク割り当てを含む)。
【0316】
一実施例では、起動コマンドは、複数の空間関係情報と一つまたは複数のアップリンクリソースとの間のマッピングを更新し得る。
【0317】
一実施例では、複数の空間関係情報と一つまたは複数のアップリンクリソースとの間のマッピングの更新は、複数の空間関係情報の少なくとも一つの空間関係情報を一つまたは複数のアップリンクリソースのうちの少なくとも一つのアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)することを含み得る。
【0318】
一実施例では、少なくとも一つの空間関係情報を少なくとも一つのアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)することは、一対一のマッピングとし得る。一対一のマッピングでは、少なくとも一つの空間関係情報の空間関係情報は、一つまたは複数のアップリンクリソースのうちの第一のアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(または、更新/選択/起動)され得る。空間関係情報は、マッピングが一対一のマッピングであることに基づいて、第一のアップリンクリソースとは異なる一つまたは複数のアップリンクリソースのうちの第二のアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)され得ない。
図22では、SpatialRelationInfo-2はアップリンクリソース0にマッピング(またはリンク)され、SpatialRelationInfo-3はアップリンクリソース2にマッピング(またはリンク)される。
【0319】
一実施例では、少なくとも一つのアップリンクリソースに(またはそのために)少なくとも一つの空間関係情報をマッピング(または更新/選択/起動)することは、一対多のマッピングとし得る。一対多のマッピングでは、少なくとも一つの空間関係情報の空間関係情報は、一つまたは複数のアップリンクリソースの少なくとも二つのアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)され得る。例えば、
図22では、一対多のマッピングについて、SpatialRelationInfo-2は、アップリンクリソース0およびアップリンクリソース2に(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)され得る。SpatialRelationInfo-3は、アップリンクリソース0およびアップリンクリソース2に(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)され得る。
【0320】
一実施例では、少なくとも一つのアップリンクリソースに(またはそのために)少なくとも一つの空間関係情報をマッピング(または更新/選択/起動)することは、多対一のマッピングとし得る。多対一のマッピングでは、少なくとも一つの空間関係情報の少なくとも二つの空間関係情報は、一つまたは複数のアップリンクリソースのアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)され得る。例えば、
図22では、多対一のマッピングについて、SpatialRelationInfo-2およびSpatialRelationInfo-3は、アップリンクリソース0に(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)され得る。SpatialRelationInfo-2およびSpatialRelationInfo-3は、アップリンクリソース2に(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)され得る。
【0321】
一実施例では、少なくとも一つのアップリンクリソースに(またはそのために)少なくとも一つの空間関係情報をマッピング(または更新/選択/起動)することは、少なくとも一つのアップリンクリソースのそれぞれのアップリンクリソースに(またはそのために)少なくとも一つの空間関係情報の各空間関係情報をマッピング(または更新/選択/起動/表示)することを含み得る。例えば、
図22では、少なくとも一つの空間関係情報は、SpatialRelationInfo-2およびSpatialRelationInfo-3を含み得る。少なくとも一つのアップリンクリソースは、アップリンクリソース0およびアップリンクリソース2を含んでもよい。起動コマンドの受信に基づいて、SpatialRelationInfo-2はアップリンクリソース0に(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)され、SpatialRelationInfo-3はアップリンクリソース2に(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)される。
【0322】
一実施例では、起動コマンドは、少なくとも一つの空間関係情報を示す第一のフィールド(例えば、
図23の空間関係情報ID)と、少なくとも一つのアップリンクリソース(例えば、
図23のアップリンクリソースID)を示す第二のフィールドを含むことができる。起動コマンドは、少なくとも一つの空間関係情報の各空間関係情報を示す第一のフィールド、および少なくとも一つのアップリンクリソースの各アップリンクリソースを示す第二のフィールドを含み得る。起動コマンドは、少なくとも一つの空間関係情報の空間関係情報を示す第一のフィールドと、少なくとも一つのアップリンクリソースのアップリンクリソースを示す第二のフィールドとを含んでもよい。空間関係情報を示す第一のフィールドは、第一のフィールドが空間関係情報インデックスの中で、空間関係を示す、空間関係インデックスを含むことを含んでもよい。アップリンクリソースを示す第二のフィールドは、第二のフィールドが、一つまたは複数のアップリンクリソースインデックスのうち、アップリンクリソースを示す、アップリンクリソースインデックスを含むことを含み得る。空間関係情報を示す第一のフィールドおよびアップリンクリソースを示す第二のフィールドに基づいて、無線デバイスは、空間関係情報をアップリンクリソースに(そのために)マッピング(または更新/選択/起動)し得る。アップリンクリソースに空間関係情報をマッピング(または更新/選択/起動)することは、アップリンクリソースに空間関係情報を更新/起動することを含み得る。一実施例では、第一のフィールドはSpatialRelationInfo-2(例えば、
図23のSpatial Relation Info ID_0)を示してもよく、第二のフィールドは、アップリンクリソース0(例えば、
図23のアップリンクリソースID_0)を示し得る。SpatialRelationInfo-2を示す第一のフィールドおよびアップリンクリソース0を示す第二のフィールドに基づいて、無線デバイスは、SpatialRelationInfo-2をアップリンクリソース0に(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)し得る。一実施例では、第一のフィールドはSpatialRelationInfo-3(例えば、
図23のSpatial Relation Info ID_1)を示してもよく、第二のフィールドは、アップリンクリソース2(例えば、
図23のアップリンクリソースID_1)を示し得る。SpatialRelationInfo-3を示す第一のフィールドおよびアップリンクリソース2を示す第二のフィールドに基づいて、無線デバイスは、SpatialRelationInfo-3をアップリンクリソース2に(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)し得る。一実施例では、少なくとも一つの空間関係情報を示す第一のフィールド、および少なくとも一つのアップリンクリソースを示す第二のフィールドに基づいて、無線デバイスは、少なくとも一つの空間関係情報(例えば、
図22のSpatialRelationInfo-2およびSpatialRelationInfo-3)を、少なくとも一つのアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース0およびアップリンクリソース2)に(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)し得る。
【0323】
一実施例では、少なくとも一つのアップリンクリソースに(またはそのために)少なくとも一つの空間関係情報をマッピング(または更新/選択/起動)することは、少なくとも一つのアップリンクリソースに(またはそのために)、複数の経路損失基準RSの中から、少なくとも一つの空間関係情報によって示される、少なくとも一つの経路損失基準RSをマッピング(または更新/選択/起動)することを含み得る。一実施例では、少なくとも一つのアップリンクリソースに(またはそのために)少なくとも一つの空間関係情報をマッピング(または更新/選択/起動)することは、少なくとも一つのアップリンクリソースのそれぞれのアップリンクリソースに(またはそのために)、少なくとも一つの空間関係情報の各空間関係情報によって示される経路損失基準RSをマッピング(または更新/選択/起動)することを含み得る。例えば、
図22では、少なくとも一つの経路損失基準RSは、PL-RS45およびPL-RS62である。一実施例では、少なくとも一つの空間関係情報の各空間関係情報は、複数の経路損失基準RSの少なくとも一つの経路損失基準RSのそれぞれの経路損失基準RSを示し得る。一実施例では、少なくとも一つの空間関係情報の第一の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-2)は、複数の経路損失基準RSの少なくとも一つの経路損失基準RSの第一の経路損失基準RS(例えば、PL-RS45)を示し得る。少なくとも一つの空間関係情報の第二の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-3)は、複数の経路損失基準RSの少なくとも一つの経路損失基準RSの第二の経路損失基準RS(例えば、PL-RS62)を示し得る。一実施例では、
図22では、起動コマンドの受信に基づいて、無線デバイスが、第一の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-2)の第一の経路損失基準RS(PL-RS45など)を、少なくとも一つのアップリンクリソースの第一のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0)に(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)し得る、および第二の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-3)の第二の経路損失基準RS(PL-RS62など)を、少なくとも一つのアップリンクリソースの第二のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース2)に(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)し得る。
【0324】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、少なくとも一つの経路損失基準RSについて、少なくとも一つの経路損失基準RSインデックス(例えば、上位層パラメーターPUCCH-PatslossResearchRS-Idによって提供される)を示し得る。複数の経路損失基準RSの複数の経路損失基準RSインデックスは、少なくとも一つの経路損失基準RSの少なくとも一つの経路損失基準RSインデックスを含み得る。一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSの各経路損失基準RSは、複数の経路損失基準RSインデックスの少なくとも一つの経路損失基準RSインデックスのそれぞれの経路損失基準RSインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSの第一の経路損失基準RS(例えば、
図22のPL-RS45)は、少なくとも一つの経路損失基準RSインデックスの第一の経路損失基準RSインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSの第二の経路損失基準RS(例えば、
図22のPL-RS62)は、少なくとも一つの経路損失基準RSインデックスの第二の経路損失基準RSインデックスによって識別されてもよく(またはこれを含んでもよい)、などである。
【0325】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、少なくとも一つの空間関係情報に対して、少なくとも一つの空間関係情報インデックス(例えば、上位層パラメーターPUCCH-SpatialRelationInfoIdによって提供される)を示し得る。複数の空間関係情報の空間関係情報インデックスは、少なくとも一つの空間関係情報の少なくとも一つの空間関係情報インデックスを含み得る。一実施例では、少なくとも一つの空間関係情報の各空間関係情報は、空間関係情報インデックスの少なくとも一つの空間関係情報インデックスのそれぞれの空間関係情報インデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、少なくとも一つの空間関係情報の第一の空間関係情報(例えば、
図22のSpatialRelationInfo-2)は、少なくとも一つの空間関係情報インデックスの第一の空間関係情報インデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。少なくとも一つの空間関係情報の第二の空間関係情報(例えば、
図22のSpatialRelationInfo-3)は、少なくとも一つの空間関係情報インデックスの第二の空間関係情報インデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。
【0326】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、少なくとも一つのアップリンクリソースの少なくとも一つのアップリンクリソースインデックス(例えば、上位層パラメーターpucch-Resourceidによって提供される)を示し得る。一つまたは複数のアップリンクリソースの一つまたは複数のアップリンクリソースインデックスは、少なくとも一つのアップリンクリソースの少なくとも一つのアップリンクリソースインデックスを含んでもよい。一実施例では、少なくとも一つのアップリンクリソースの各アップリンクリソースは、一つまたは複数のアップリンクリソースインデックスの少なくとも一つのアップリンクリソースインデックスのそれぞれのアップリンクリソースインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、少なくとも一つのアップリンクリソースの第一のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース-0)は、少なくとも一つのアップリンクリソースインデックスの第一のアップリンクリソースインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。少なくとも一つのアップリンクリソースの第二のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース-2)は、少なくとも一つのアップリンクリソースインデックスの第二のアップリンクリソースインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。
【0327】
一実施例では、起動コマンドの受信に基づいて、無線デバイスは、一つまたは複数の経路損失基準RS(例えば、PL-RS0、PL-RS1、PL-RS2、PL-RS3)の追跡/測定を停止し得る。起動コマンドの受信に基づいて、無線デバイスは、少なくとも一つの経路損失基準RS(例えば、PL-RS45、PL-RS62)の追跡/測定を開始し得る。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSおよび少なくとも一つの経路損失基準RSの第一の数は、その数よりも大きくてもよい。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSおよび少なくとも一つの経路損失基準RSにおける第一の数の異なる経路損失基準RSは、その数よりも大きくてもよい。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSの追跡/測定の停止は、第一の数値がその数よりも大きいことに基づいてもよい。
【0328】
一実施例では、起動コマンドの受信に基づいて、無線デバイスは、一つまたは複数の経路損失基準RS(例えば、PL-RS0、PL-RS1、PL-RS2、PL-RS3)のサブセットの追跡/測定を停止し得る。無線デバイスは、一つまたは複数の経路損失基準RSの中で、一つまたは複数の経路損失基準RSのサブセットとは異なる、一つまたは複数の第二の経路損失基準RSを測定/追跡し続けることができる。起動コマンドの受信に基づいて、無線デバイスは、少なくとも一つの経路損失基準RS(例えば、PL-RS45、PL-RS62)の追跡/測定を開始し得る。無線デバイスは、少なくとも一つの経路損失基準RS(例えば、PL-RS45、PL-RS62)および一つまたは複数の第二の経路損失基準RSを追跡/測定し得る。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSおよび少なくとも一つの経路損失基準RSの第一の数は、その数よりも大きくてもよい。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSおよび少なくとも一つの経路損失基準RSにおける第一の数の異なる経路損失基準RSは、その数よりも大きくてもよい。一実施例では、一つまたは複数の経路損失基準RSのサブセットの追跡/測定の停止は、第一の数がその数よりも大きいことに基づいてもよい。例えば、i)その数4であり、ii)一つまたは複数の経路損失基準RSが、PL-RS0、PL-RS1、PL-RS2、およびPL-RS3を含み、iii)少なくとも一つの経路損失基準RSが、PL-RS45およびPL-RS62を含む場合、無線デバイスは、PL-RS2およびPL-RS3の追跡/測定を停止してもよく、PL-RS0、PL-RS1、PL-RS45およびPL-RS62を追跡/測定し得る。一つまたは複数の経路損失基準RSのサブセットは、PL-RS2およびPL-RS3を含む。一つまたは複数の第二の経路損失基準RSは、PL-RS0およびPL-RS1を含む。例えば、i)その数4であり、ii)一つまたは複数の経路損失基準RSが、PL-RS0、PL-RS1、PL-RS2、およびPL-RS3を含み、iii)少なくとも一つの経路損失基準RSが、PL-RS8、PL-RS45、およびPL-RS62を含む場合無線デバイスは、PL-RS1、PL-RS2、およびPL-RS3の追跡/測定を停止してもよくPL-RS0、PL-RS8、PL-RS45、およびPL-RS62を追跡/測定し得る。一つまたは複数の経路損失基準RSのサブセットは、PL-RS1、PL-RS2、およびPL-RS3を含む。一つまたは複数の第二の経路損失基準RSは、PL-RS0を含む。
【0329】
一実施例では、無線デバイスは、一つまたは複数のアップリンクリソースのアップリンクリソースを介して、アップリンク情報/シグナリングを送信することを決定し得る。一実施例では、無線デバイスは、アップリンク情報/シグナリングを送信するためのアップリンクリソースが、空間関係情報(例えば、PUCCH-SpatialRelasionFio)で構成/起動/更新/提供されていないと決定することができる。少なくとも一つのアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース0およびアップリンクリソース2)は、アップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース1)を含み得ない。起動コマンド(例えば、
図22の時刻T1)は、少なくとも一つのアップリンクリソースを示し得る。一実施例では、空間関係情報で構成/起動/更新/提供されていないアップリンクリソースは、一つまたは複数の構成パラメーターが、空間関係情報(例えば、例えば、上位層パラメーターPUCCH-SpatialRelationInfoによって提供される
図22のSpatialRelationInfo、)を示しないことを含み得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、アップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース1)の空間関係情報を示しえない。例では、アップリンクリソースが空間関係情報で構成/起動/更新/提供されていないことは、一つまたは複数の構成パラメーターが、アップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース1)の、複数の空間関係情報のうちの、空間関係情報を示さないことを含み得る。
【0330】
一実施例では、アップリンクリソースが空間関係情報で構成/起動/更新/提供されていないことは、起動コマンド(例えば、時刻T1で受信)が、複数の空間関係情報のある空間関係情報をアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動/表示)しないことを含み得る。起動コマンドが、アップリンクリソースに(またはそのために)空間関係情報をマッピング(または更新/選択/起動/表示)しないことは、起動コマンドが、アップリンクリソースを示しない(またはアップリンクリソースを示す第二のフィールドを含まない)ことを含み得る。
【0331】
一実施例では、アップリンクリソースが空間関係情報で構成/起動/更新/提供されていないことは、複数の空間関係情報のある空間関係情報をアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動/表示)する、起動コマンド(例えば、PUCCH空間関係起動/停止MAC CE、SP SRS起動/停止MAC CE)を受信しないことを含み得る。
【0332】
一実施例では、アップリンク情報/シグナリングは、PUCCH送信を含んでもよい。一実施例では、アップリンク情報/シグナリングは、アップリンク制御情報(UCI)を含んでもよい。UCIは、HARQ-ACK情報(例えば、ACK、NACK)を含み得る。UCIは、スケジューリング要求(SR)を含み得る。UCIはCSIレポートを含んでもよい。一実施例では、アップリンク情報/シグナリングは、SRS送信を含んでもよい。
【0333】
一実施例では、アップリンクリソースは、PUCCHリソースであり得る/含んでもよい。一実施例では、無線デバイスは、アップリンクリソースを介して、トランスポートブロック(PDSCHなど)をスケジュールするDCIの受信に基づき送信し得る。DCIは、PUCCH送信(例えば、HARQ-ACK情報/フィードバック)のためのアップリンクリソース(例えば、PUCCHリソース)を示すフィールド(例えば、PUCCHリソースインジケーターフィールド)を含み得る。無線デバイスは、アップリンクリソースを介して、PUCCH送信内のトランスポートブロックのHARQ-ACK情報/フィードバックを送信し得る。一実施例では、無線デバイスは、アップリンクリソースを介して、アップリンク許可を要求する(またはUL-SCHリソースを要求する)SRを送信することができる。一実施例では、無線デバイスは、アップリンクリソースを介して、CSIレポート(例えば、周期的)を送信し得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、CSIレポートのアップリンクリソースを示し得る。
【0334】
一実施例では、アップリンクリソースが、
図22の時刻T2で、空間関係情報で構成/起動/更新/提供されていないという決定に基づいて、無線デバイスは、少なくとも一つの経路損失基準RS(例えば、PL-RS45およびPL-RS62)の中から経路損失基準RSを選択/決定することができる。無線デバイスは、(選択された/決定された)経路損失基準RSに基づいて、アップリンクリソースを介してアップリンク情報/シグナリングを送信するための送信電力を決定/計算し得る。
【0335】
一実施例では、無線デバイスは、経路損失基準RSによって示される経路損失RS(例えば、例えば、上位層パラメーターreferenceSignal、ssb-index、csi-RS-Index、NZP-CSI-RS-ResourceIdによって提供されるCSI-RS、SS/PBCH)を使用/測定して、送信電力を決定し得る。経路損失基準RSは、経路損失RSを示す/識別するインデックス(例えば、referenceSignal、csi-RS index、ssb-index)を含んでもよい。(選択された/決定された)経路損失基準RSに基づいて、送信電力を決定/計算することは、経路損失基準RSによって示される経路損失RSに基づいて、送信電力を決定/計算することを含み得る。経路損失RSに基づいて送信電力を決定/計算することは、経路損失RS(例えば、経路損失RSのL1-RSRP、L3-RSRPまたは経路損失RSのより高いフィルターリングされたRSRP)に基づいて(例えば、計算して)、送信電力のダウンリンク経路損失推定を計算することを含み得る。
【0336】
一実施例では、送信電力の決定に基づいて、無線デバイスは、アップリンクリソースを介して、決定/計算された送信電力に基づいて、アップリンク情報/シグナリングを送信し得る。一実施例では、送信電力を決定/計算することに基づいて、無線デバイスは、アップリンクリソースを介して、送信電力に基づいてアップリンク情報/シグナリングを送信し得る。一実施例では、送信電力を決定/計算することに基づいて、無線デバイスは、アップリンクリソースを介して、送信電力でアップリンク情報/シグナリングを送信し得る。一実施例では、送信電力の決定/計算に基づいて、無線デバイスは、アップリンクリソースを介して、ダウンリンク経路損失推定に基づいて、アップリンク情報/シグナリングを送信し得る。
【0337】
一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSの中から、経路損失基準RSを選択/決定することは、少なくとも一つの経路損失基準RSの中で、少なくとも一つの経路損失基準RSの少なくとも一つの経路損失基準RSインデックスの中で、最低(または最高)の経路損失基準インデックスを有する、経路損失基準RSを選択/決定することを含み得る。例えば、
図22では、第一の経路損失基準RS(例えば、PL-RS45)の第一の経路損失基準インデックスが、第二の経路損失基準RS(例えば、PL-RS62)の第二の経路損失基準インデックスよりも低い(または高い)場合、無線デバイスは、第一の経路損失基準RS(例えば、PL-RS45)を経路損失基準RSとして選択/決定し得る。第一の経路損失基準RS(例えば、PL-RS45)の第一の経路損失基準インデックスが、第二の経路損失基準RS(例えば、PL-RS62)の第二の経路損失基準インデックスよりも高い(または低い)場合、無線デバイスは、第二の経路損失基準RS(例えば、PL-RS62)を経路損失基準RSとして選択/決定し得る。少なくとも一つの経路損失基準RSは、第一の経路損失基準RSおよび第二の経路損失基準RSを含み得る。少なくとも一つの経路損失基準RSインデックスは、第一の経路損失基準RSインデックスおよび第二の経路損失基準RSインデックスを含んでもよい。
【0338】
一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSの中から経路損失基準RSを選択/決定することは、少なくとも一つの経路損失基準RSの中から、少なくとも一つの空間関係情報の少なくとも一つの空間関係情報インデックスの中で、最低(または最高)の空間関係情報インデックスを有する、少なくとも一つの空間関係情報の中で、空間関係情報によって示される経路損失基準RSを選択/決定することを含み得る。例えば、
図22では、第一の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-2)の第一の空間関係情報インデックスが、第二の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-3)の第二の空間関係情報インデックスよりも低い(または高い)場合、無線デバイスは、第一の空間関係(例えば、SpatialRelationInfo-2)によって示される第一の経路損失基準RS(例えば、PL-RS45)を経路損失基準RSとして選択/決定し得る。第一の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-2)の第一の空間関係情報インデックスが、第二の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-3)の第二の空間関係情報インデックスよりも高い(または低い)場合、無線デバイスは、第二の空間関係情報(例えば、SpatialRelationInfo-3)によって示される第二の経路損失基準RS(例えば、PL-RS62)を経路損失基準RSとして選択/決定し得る。少なくとも一つの空間関係情報インデックスは、第一の空間関係情報インデックスおよび第二の空間関係情報インデックスを含んでもよい。少なくとも一つの空間関係情報は、第一の空間関係情報および第二の空間関係情報を含み得る。少なくとも一つの経路損失基準RSは、第一の経路損失基準RSおよび第二の経路損失基準RSを含み得る。
【0339】
一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSの中から経路損失基準RSを選択/決定することが、少なくとも一つの経路損失基準RSの中で、少なくとも一つのアップリンクリソースの少なくとも一つのアップリンクリソースインデックスの中で最低(または最高)のアップリンクリソースインデックスを有する、少なくとも一つのアップリンクリソースの中で、アップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(更新/選択/起動)された経路損失基準RSを選択/決定することを含むことができる。例えば、
図22では、第一のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0)の第一のアップリンクリソースインデックスが、第二のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース2)の第二のアップリンクリソースインデックスよりも低い(または高い)場合、無線デバイスは、第一のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0)に(またはそのために)マッピング(更新/選択/起動)された、第一の経路損失基準RS(例えば、PL-RS45)を、経路損失基準RSとして、選択/決定することができる。第一のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0)の第一のアップリンクリソースインデックスが、第二のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース2)の第二のアップリンクリソースインデックスよりも高い(または低い)場合、無線デバイスは、第二のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース2)に(またはそのために)マッピング(更新/選択/起動)された第二の経路損失基準RS(例えば、PL-RS62)を経路損失基準RSとして、選択/決定することができる。少なくとも一つの経路損失基準RSは、第一の経路損失基準RSおよび第二の経路損失基準RSを含み得る。少なくとも一つのアップリンクリソースは、第一のアップリンクリソースおよび第二のアップリンクリソースを含み得る。少なくとも一つのアップリンクリソースインデックスは、第一のアップリンクリソースインデックスおよび第二のアップリンクリソースインデックスを含んでもよい。
【0340】
一実施例では、少なくとも一つの経路損失基準RSの中で、経路損失基準RSを選択/決定することは、少なくとも一つの経路損失基準RSの中で、少なくとも一つのアップリンクリソースインデックスの中で、値と等しいアップリンクリソースインデックスを有する、少なくとも一つのアップリンクリソースの中の、アップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(更新/選択/起動)された経路損失基準RSを選択/決定することを含み得る。一実施例では、値はゼロであり得る。例えば、
図22では、第一のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0)の第一のアップリンクリソースインデックスが、値(例えば、ゼロ)と等しいとき、無線デバイスは、第一のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0に(またはそのために)マッピング(更新/選択/起動)された第一の経路損失基準RS(例えば、PL-RS45)を、経路損失基準RSとして選択/決定し得る。第二のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース2)の第二のアップリンクリソースインデックスが、値(例えば、ゼロ)と等しい時、無線デバイスは、第二のアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(更新/選択/起動)された第二の経路損失基準RS(例えば、PL-RS62)を、経路損失基準RSとして、選択し得る。少なくとも一つのアップリンクリソースは、第一のアップリンクリソースおよび第二のアップリンクリソースを含み得る。少なくとも一つのアップリンクリソースインデックスは、第一のアップリンクリソースインデックスおよび第二のアップリンクリソースインデックスを含んでもよい。少なくとも一つの経路損失基準RSは、第一の経路損失基準RSおよび第二の経路損失基準RSを含み得る。
【0341】
一実施例では、起動コマンドは、(選択された/決定された)経路損失基準RSを示すフィールドを含み得る。経路損失基準RSを示すフィールドは、そのフィールドが、経路損失基準RSの(または識別する)経路損失基準インデックスを含むことを含み得る。一実施例では、複数の経路損失基準RSインデックスは、経路損失基準インデックスを含んでもよい。一実施例では、経路損失基準RSを決定/選択することは、起動コマンドによって示される経路損失基準RSを決定/選択することを含み得る。
【0342】
一実施例では、少なくとも一つの空間関係を示す起動コマンドの第一のフィールドは、第一のフィールドが、一つまたは複数の空間関係情報エントリー(例えば、空間関係情報ID_0、空間関係情報ID_1)を含むことを含み得る。一実施例では、一つまたは複数の空間関係情報エントリーの中の第一の空間関係情報エントリー(例えば、空間関係情報ID_0)は、(決定/選択された)経路損失基準RSを示す空間関係情報を示し得る。少なくとも一つの空間関係情報は、空間関係情報を含み得る。少なくとも一つの経路損失基準RSは、(決定/選択された)経路損失基準RSを含み得る。第一の空間関係情報エントリーは、空間関係情報を示す空間関係情報インデックスを含んでもよい。少なくとも一つの空間関係情報インデックスは、空間関係情報インデックスを含んでもよい。第一の空間関係情報エントリーは、起動コマンドの最も低いオクテット(例えば、
図23のオクテット2)に空間関係情報インデックスを含んでもよい。経路損失基準RSを決定/選択することは、起動コマンドの第一の空間関係情報エントリーによって示される経路損失基準RSを決定/選択することを含み得る。起動コマンドの一つまたは複数の空間関係情報エントリーの各空間関係情報エントリーは、少なくとも一つの経路損失基準RSの経路損失基準RSを示す、少なくとも一つの空間関係情報の、それぞれの空間関係情報と関連付けられてもよく(または識別してもよく、または示し得る)。
【0343】
一実施例では、無線デバイスは、一つまたは複数のアップリンクリソースの第二のアップリンクリソースを介して、アップリンク情報/シグナリングを送信することを決定することができる。一実施例では、無線デバイスは、アップリンク情報/シグナリングを送信するための第二のアップリンクリソースが、空間関係情報(例えば、PUCCH-SpatialRelationInfo)で構成/起動/更新/提供/表示されると決定することができる。少なくとも一つのアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース0およびアップリンクリソース2)は、第二のアップリンクリソースを含み得る。起動コマンド(例えば、
図22の時刻T1)は、少なくとも一つのアップリンクリソースを示し得る。一実施例では、第二のアップリンクリソースが空間関係情報で構成/起動/更新/提供/表示されることは、一つまたは複数の構成パラメーターが一つまたは複数の空間関係情報(例えば、例えば、上位層パラメーターPUCCH-SpatialRelationInfoによって提供される
図22のSpatialRelationInfo)を示すことを含み得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、第二のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース0、アップリンクリソース2)の一つまたは複数の空間関係情報を示し得る。一例では、第二のアップリンクリソースが空間関係情報で構成/起動化/更新/提供/表示されることは、一つまたは複数の構成パラメーターが、第二のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース0、アップリンクリソース2)の、複数の空間関係情報のうちの、空間関係情報を示すことを含み得る。
【0344】
一実施例では、第二のアップリンクリソースが空間関係情報で構成/起動/更新/提供/表示されていないことは、起動コマンド(例えば、時刻T1で受信される)が、複数の空間関係情報の空間関係情報を、第二のアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動/表示)することを含み得る。起動コマンドが第二のアップリンクリソースに(またはそのために)空間関係情報をマッピング(または更新/選択/起動/表示)することは、起動コマンドが第二のアップリンクリソースを示す(または第二のアップリンクリソースを示す第二のフィールドを含む)ことが含まれ得る。
【0345】
一実施例では、第二のアップリンクリソースが空間関係情報で構成/起動/更新/提供/表示されることは、複数の空間関係情報の空間関係情報を、第二のアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動/表示)する、起動コマンド(例えば、PUCCH空間関係起動/停止MAC CE、SP SRS起動/停止MAC CE)を受信することを含み得る。
【0346】
一実施例では、第二のアップリンクリソースの空間関係情報は、複数の経路損失基準RSの少なくとも一つの経路損失基準RSの経路損失基準RS(例えば、PL-RS45またはPL-RS62)を示し得る。無線デバイスは、第二のアップリンクリソースに対して(またはそれによって示され)、構成/起動/更新/提供される空間関係情報によって示される経路損失基準RSに基づいて、第二のアップリンクリソースを介してアップリンク情報/シグナリングを送信するための送信電力を決定/計算し得る。
【0347】
一実施例では、無線デバイスは、経路損失基準RSによって示される経路損失RS(例えば、例えば、上位層パラメーターreferenceSignal、ssb-index、csi-RS-Index、NZP-CSI-RS-ResourceIdによって提供されるCSI-RS、SS/PBCH)を使用/測定して、送信電力を決定し得る。経路損失基準RSは、経路損失RSを示す/識別するインデックス(例えば、referenceSignal、csi-RS index、ssb-index)を含んでもよい。(選択された/決定された)経路損失基準RSに基づいて、送信電力を決定/計算することは、経路損失基準RSによって示される経路損失RSに基づいて、送信電力を決定/計算することを含み得る。経路損失RSに基づいて送信電力を決定/計算することは、経路損失RS(例えば、経路損失RSのL1-RSRP、L3-RSRPまたは経路損失RSのより高いフィルターリングされたRSRP)に基づいて(例えば、計算して)、送信電力のダウンリンク経路損失推定を計算することを含み得る。
【0348】
一実施例では、送信電力の決定に基づいて、無線デバイスは、第二のアップリンクリソースを介して、決定された/計算された送信電力に基づいて、アップリンク情報/シグナリングを送信し得る。一実施例では、送信電力を決定/計算することに基づいて、無線デバイスは、第二のアップリンクリソースを介して、送信電力に基づいてアップリンク情報/シグナリングを送信し得る。一実施例では、送信電力を決定/計算することに基づいて、無線デバイスは、第二のアップリンクリソースを介して、送信電力でアップリンク情報/シグナリングを送信し得る。一実施例では、送信電力を決定/計算することに基づいて、無線デバイスは、第二のアップリンクリソースを介して、ダウンリンク経路損失推定に基づいて、アップリンク情報/シグナリングを送信し得る。
【0349】
図24は、
図21で論じられる本開示の実施形態の一態様による、電力制御の例示的なフロー図である。
【0350】
図25は、
図22で説明した本開示の一実施形態の一態様による、電力制御の例示的なフロー図である。
【0351】
一実施例では、無線デバイスは、一つまたは複数のメッセージを受信することができる。一つまたは複数のメッセージは、セル(またはセルのアクティブアップリンクBWP、またはセルのアップリンクキャリアのアクティブアップリンクBWP)の一つまたは複数の構成パラメーターを含み得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、アップリンク送信(例えば、PUCCH送信)の経路損失推定のための複数の経路損失基準基準信号(RS)を示し得る。
【0352】
一実施例では、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSの中から少なくとも一つの経路損失基準RSを更新/起動/選択する起動コマンドを受信し得る。
【0353】
一実施例では、無線デバイスは、アップリンクリソース(例えば、PUCCHリソース)を介して、アップリンク情報/シグナリング(例えば、UCI、HARQ-ACK、CSIレポート、SR、PUCCHなど)を送信することを決定し得る。セル(またはセルのアクティブアップリンクBWP、またはセルのアップリンクキャリアのアクティブアップリンクBWP)は、アップリンクリソースを含んでもよい。無線デバイスは、アップリンクリソースが、空間関係情報で構成/起動/更新/提供/表示されていないと決定し得る。アップリンクリソースが、空間関係情報で構成/起動/更新/提供/表示されていないと決定することに基づいて、無線デバイスは、複数の経路損失基準RSの中から経路損失基準RSを選択/決定して、送信電力を計算/決定し得る。
【0354】
一実施例では、無線デバイスは、アップリンクリソースを介して、送信電力で(またはそれに基づいて)アップリンク情報/シグナリングを送信し得る。
【0355】
一実施例では、経路損失基準RSの選択/決定は、複数の経路損失基準RSの複数の経路損失基準RSインデックスの中で最低(または最高)である経路損失基準RSの経路損失基準RSインデックスに基づくことができる。一つまたは複数の構成パラメーターは、複数の経路損失基準RSインデックスを示し得る。
【0356】
一実施例では、経路損失基準RSを選択/決定することは、空間関係情報で構成/起動/更新/提供/表示される、アップリンクリソースとは異なる第二のアップリンクリソースを選択することを含み得る。起動コマンドは、経路損失基準RSを示す、空間関係情報を第二のアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(または起動/選択/提供/表示)することができる。一つまたは複数の構成パラメーターは、アップリンクリソースおよび第二のアップリンクリソースを含む一つまたは複数のアップリンクリソースを示し得る。一実施例では、第二のアップリンクリソースは、値と等しいアップリンクリソースインデックスで識別され得る。値は、固定/事前構成/事前定義され得る(例えば、ゼロ、1など)。一つまたは複数の構成パラメーターは、値を示し得る。一実施例では、第二のアップリンクリソースは、少なくとも一つのアップリンクリソースの、少なくとも一つのアップリンクリソースインデックスの中で、最低(または最高)であるアップリンクリソースインデックスで識別され得る。一つまたは複数のアップリンクリソースは、少なくとも一つのアップリンクリソースを含み得る。起動コマンドは、少なくとも一つのアップリンクリソースを示し得る。
【0357】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、一つまたは複数のアップリンクリソースに対して、複数のアップリンクリソースグループインデックス(またはコアセットグループインデックス、コアセットプールインデックス、PUCCHグループインデックス、PUCCHリソースグループインデックス、アンテナパネルインデックス、またはアップリンクリソースグループインデックスなど)を示し得る。一実施例では、一つまたは複数のアップリンクリソースの各アップリンクリソースは、複数のアップリンクリソースグループインデックスのそれぞれのアップリンクリソースグループインデックスによって示され得る(またはそれらと関連付けられてもよく、もしくはそれらで構成されてもよく、またはそれらを含んでもよい)。一実施例では、一つまたは複数のアップリンクリソースのうちの第一のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース0)は、複数のアップリンクリソースグループインデックスのうちの第一のアップリンクリソースグループインデックス(例えば、0、1、2)によって示され得る(またはそれらと関連付けられてもよく、もしくはそれらで構成されてもよく、もしくはそれらを含んでもよい)。一つまたは複数のアップリンクリソースのうちの第二のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース1)は、複数のアップリンクリソースグループインデックスのうちの第二のアップリンクリソースグループインデックス(例えば、0、1、2)によって示され得る(またはそれらと関連付けられてもよく、もしくはそれらで構成されてもよくもしくはそれらを含んでもよい)。一つまたは複数のアップリンクリソースのうちの第三のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース2)は、複数のアップリンクリソースグループインデックスのうちの第三のアップリンクリソースグループインデックス(例えば、0、1、2)によって示され得る(またはそれらと関連付けられてもよく、もしくはそれらで構成されてもよくもしくはそれらを含んでもよい)。
【0358】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、一つまたは複数のアップリンクリソースの各アップリンクリソースに対する複数のアップリンクリソースグループインデックスのそれぞれのアップリンクリソースグループインデックス(例えば、0、1、2)を示し得る。
【0359】
一実施例では、複数のアップリンクリソースグループインデックスを示す一つまたは複数の構成パラメーターには、一つまたは複数の構成パラメーターが、複数のアップリンクリソースグループ(例えば、アップリンクリソースグループ1、アップリンクリソースグループ2など)を示すことを含み得る。複数のアップリンクリソースグループインデックスの各アップリンクリソースグループインデックスは、複数のアップリンクリソースグループのそれぞれのアップリンクリソースグループを識別/示すことができる。
【0360】
例えば、セルのアクティブアップリンクBWPは、複数のアップリンクリソースグループを含んでもよい。一実施例では、複数のアップリンクリソースグループは、一つまたは複数のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース0、アップリンクリソース1、アップリンクリソース2)を含み得る。複数のアップリンクリソースグループの各アップリンクリソースグループは、それぞれの一つまたは複数のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソースグループ1の
図22のアップリンクリソース0およびアップリンクリソース1、アップリンクリソースグループ2の
図22のアップリンクリソース2)を含んでもよい。一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、複数のアップリンクリソースグループにグループ化された一つまたは複数のアップリンクリソースを示し得る。
【0361】
一実施例では、複数のアップリンクリソースグループは、第一のアップリンクリソースグループ(例えば、アップリンクリソースグループ1)および第二のアップリンクリソースグループ(例えば、アップリンクリソースグループ2)を含んでもよい。第一のアップリンクリソースグループは、一つまたは複数のアップリンクリソースのうちの一つまたは複数の第一のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース0およびアップリンクリソース1)を含んでもよい。第二のアップリンクリソースグループは、一つまたは複数のアップリンクリソースのうちの一つまたは複数の第二のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース2)を含み得る。
【0362】
一実施例では、無線デバイスは、第一のTRPおよび第二のTRPを含む複数のTRPによってサービスされる(例えば、送信される)ことができる。第一のTRPは、無線デバイスから、第一のアップリンクリソースグループを介してアップリンク信号/チャネル(例えば、PUSCH、PUCCH、SRS)を受信し得る。第一のアップリンクリソースグループを介してアップリンク信号/チャネルを受信することは、第一のTRPが、第一のアップリンクリソースグループの間で、アップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0、およびアップリンクリソース1)を介してアップリンク信号/チャネルを受信する(または監視する)ことを含み得る。第一のTRPは、第二のアップリンクリソースグループを介してアップリンク信号/チャネルを受信しえない。第二のアップリンクリソースグループを介してアップリンク信号/チャネルを受信しないことは、第一のTRPが、第二のアップリンクリソースグループの間でアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース2)を介してアップリンク信号/チャネルを受信しない(または監視しない)ことを含み得る。第二のTRPは、無線デバイスから、第二のアップリンクリソースグループを介してアップリンク信号/チャネルを受信し得る。第二のアップリンクリソースグループを介してアップリンク信号/チャネルを受信することは、第二のTRPが、第二のアップリンクリソースグループの間でアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース2)を介してアップリンク信号/チャネルを受信する(または監視する)ことを含み得る。第二のTRPは、第一のアップリンクリソースグループを介してアップリンク信号/チャネルを受信しえない。第一のアップリンクリソースグループを介してアップリンク信号/チャネルを受信しないことは、第二のTRPが、第一のアップリンクリソースグループの間でアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0およびアップリンクリソース1)を介してアップリンク信号/チャネルを受信しない(または監視しない)ことを含み得る。
【0363】
一実施例では、一つまたは複数のアップリンクリソースの、アップリンクリソースが、複数のアップリンクリソースグループインデックスの中で、アップリンクリソースグループインデックスによって示される(またはこれらと関連付けられるか、またはこれらを含む)ことは、一つまたは複数の構成パラメーターが、アップリンクリソースのアップリンクリソースグループインデックスを示すことを含み得る。一実施例では、アップリンクリソースセットは、第一のアップリンクリソースグループ内の/グループからの/グループの間の第一のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース1)、および第二のアップリンクリソースグループ内の/グループからの/グループの間の第二のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース2)を含んでもよい。一つまたは複数の構成パラメーターは、アップリンクリソースセットを含む一つまたは複数のアップリンクリソースセットを示し得る。
【0364】
一実施例では、一つまたは複数のアップリンクリソースの、アップリンクリソースが、複数のアップリンクリソースグループインデックスの中で、アップリンクリソースグループインデックスによって示される(またはこれらと関連付けられるか、またはこれらを含む)ことは、一つまたは複数の構成パラメーターが、アップリンクリソースを含むアップリンクリソースセットに対するアップリンクリソースグループインデックスを示すことを含み得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、アップリンクリソースセットを含む一つまたは複数のアップリンクリソースセットを示し得る。一実施例では、第一のアップリンクリソースグループ内の/グループからの/グループの間の第一のアップリンクリソースを含む、一つまたは複数のアップリンクリソースセットの、アップリンクリソースセットは、第二のアップリンクリソースグループ内の/グループからの/グループの間の第二のアップリンクリソースを含まなくてもよい。一実施例では、第二のアップリンクリソースグループ内の/グループからの/グループの間の第二のアップリンクリソースを含む、一つまたは複数のアップリンクリソースセットの、アップリンクリソースセットは、第一のアップリンクリソースグループ内の/グループからの/グループの間の第一のアップリンクリソースを含まなくてもよい。
【0365】
一実施例では、無線デバイスは、複数のアップリンクリソースグループの(同じ)アップリンクリソースグループ内の同じアップリンクリソースグループインデックスで(またはそれらとともに表示され、もしくはそれらとともに関連づけられ、もしくはそれらで構成され、もしくはそれらを含み)、一つまたは複数のアップリンクリソースの第一のアップリンクリソースをグループ化し得る。一実施例では、無線デバイスは、一つまたは複数のアップリンクリソースのうち第二のアップリンクリソースを、異なるアップリンクリソースグループ内の異なるアップリンクリソースグループインデックスでグループ化し得る。一実施例では、複数のアップリンクリソースグループのアップリンクリソースグループ内の第一のアップリンクリソースは、同じアップリンクリソースグループインデックスを含み得る(またはそれらで構成され、もしくはそれらに関連づけられる)。一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、アップリンクリソースグループ内の第一のアップリンクリソースに対して同じアップリンクリソースグループインデックスを示し得る。アップリンクリソースグループ内の第一のアップリンクリソースの第一のアップリンクリソースグループのインデックスは、同一/等しくてもよい。一実施例では、アップリンクリソースグループ内の第一のアップリンクリソースの各アップリンクリソースのそれぞれのアップリンクリソースグループインデックスは、同一/等しくてもよい。
【0366】
一実施例では、第一のアップリンクリソースグループ内の一つまたは複数の第一のアップリンクリソースは、同じアップリンクリソースグループインデックス(例えば、0、1、2など、例えば、第一のアップリンクリソースグループにおけるアップリンクリソース0の第一のアップリンクリソースグループインデックスおよびアップリンクリソース1の第二のアップリンクリソースグループインデックスは同じである)を有する/共有する/含む(または、それらで構成されるか、それらに関連付けられるか、またはそれらで識別される)ことができる。一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、第一のアップリンクリソースグループ内の一つまたは複数の第一のアップリンクリソースに対して同じアップリンクリソースグループインデックスを示し得る。一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、第一のアップリンクリソースグループ内の一つまたは複数の第一のアップリンクリソースの各アップリンクリソースに対して、同じアップリンクリソースグループインデックスを示し得る。一実施例では、第一のアップリンクリソースグループ内の第一のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース0)の第一のアップリンクリソースグループインデックスと、第一のアップリンクリソースグループ内の第二のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース1)の第二のアップリンクリソースグループインデックスは、同一/等しくてもよい。無線デバイスは、第一のアップリンクリソースグループインデックスおよび第二のアップリンクリソースグループインデックスが同一/等しいことに基づいて、第一のアップリンクリソースグループ内の第一のアップリンクリソースおよび第二のアップリンクリソースをグループ化し得る。第一のアップリンクリソースと第二のアップリンクリソースは、第一のアップリンクリソースグループインデックスおよび第二のアップリンクリソースグループインデックスが同一/等しいことに基づいて、同じアップリンクリソースグループ(例えば、第一のアップリンクリソースグループ)の中にあり得る。
【0367】
一実施例では、第二のアップリンクリソースグループ内の一つまたは複数の第二のアップリンクリソースは、同じアップリンクリソースグループインデックス(例えば、0、1、2など)を有する/共有する/含む(または、それらで構成されるか、それらに関連付けられるか、またはそれらで識別される)ことができる。一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、第二のアップリンクリソースグループ内の一つまたは複数の第二のアップリンクリソースに対して同じアップリンクリソースグループインデックスを示し得る。一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、第二のアップリンクリソースグループ内の一つまたは複数の第二のアップリンクリソースの各アップリンクリソースに対して、同じアップリンクリソースグループインデックスを示し得る。一実施例では、第二のアップリンクリソースグループ内の第一のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース2)の第一のアップリンクリソースグループインデックスと、第二のアップリンクリソースグループ内の第二のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース4)の第二のアップリンクリソースグループインデックスは、同一/等しくてもよい。無線デバイスは、第一のアップリンクリソースグループインデックスおよび第二のアップリンクリソースグループインデックスが同一/等しいことに基づいて、第二のアップリンクリソースグループ内の第一のアップリンクリソースおよび第二のアップリンクリソースをグループ化し得る。第一のアップリンクリソースと第二のアップリンクリソースは、第一のアップリンクリソースグループインデックスおよび第二のアップリンクリソースグループインデックスが同一/等しいことに基づいて、同じアップリンクリソースグループ(例えば、第二のアップリンクリソースグループ)の中にあり得る。
【0368】
一実施例では、第一のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース0)の第一のアップリンクリソースグループインデックスと、第二のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース2)の第二のアップリンクリソースグループインデックスは異なっていてもよい。無線デバイスは、第一のアップリンクリソースグループインデックスおよび第二のアップリンクリソースグループインデックスが異なっていることに基づいて、第一のアップリンクリソースおよび第二のアップリンクリソースを、異なるアップリンクリソースグループ内にグループ化し得る。一実施例では、無線デバイスは、第一のアップリンクリソースを第一のアップリンクリソースグループ内にグループ化し得る。無線デバイスは、第一のアップリンクリソースグループインデックスおよび第二のアップリンクリソースグループインデックスが異なっていることに基づいて、第二のアップリンクリソースを第一のアップリンクリソースグループとは異なる第二のアップリンクリソースグループにグループ化し得る。
【0369】
一実施例では、複数のリソースグループインデックスは、第一のアップリンクリソースグループインデックスおよび第二のアップリンクリソースグループインデックスを含んでもよい。一つまたは複数のアップリンクリソースは、第一のアップリンクリソースおよび第二のアップリンクリソースを含み得る。複数のアップリンクリソースグループは、第一のアップリンクリソースグループおよび第二のアップリンクリソースグループを含んでもよい。
【0370】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、一つまたは複数のアップリンクリソースのアップリンクリソースのアップリンクリソースグループインデックスを示しえない。アップリンクリソースのアップリンクリソースグループインデックスを示さない一つまたは複数の構成パラメーターに基づいて、無線デバイスは、アップリンクリソースのアップリンクリソースグループインデックスの値を設定/決定し得る。
【0371】
一実施例では、値はゼロであり得る。一実施例では、値は1であり得る。一実施例では、値は2であり得る。一実施例では、値は3であり得る。一実施例では、値は固定/事前構成/事前定義され得る。一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターが値を示し得る。
【0372】
一実施例では、無線デバイスは、無線がトランスポートブロック(例えば、PDSCH)をスケジューリングするDCIを受信するコアセットのコアセットプールインデックスに基づいて、値を決定し得る。DCIは、PUCCH送信(例えば、HARQ-ACK情報/フィードバック)のためのアップリンクリソース(例えば、PUCCHリソース)を示すフィールド(例えば、PUCCHリソースインジケーターフィールド)を含み得る。無線デバイスは、アップリンクリソースを介して、PUCCH送信内のトランスポートブロックのHARQ-ACK情報/フィードバックを送信し得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、コアセットのコアセットプールインデックスを示し得る。コアセットプールインデックスを有するコアセットで/それを介して、アップリンクリソースを示すDCIを受信することに基づいて、無線デバイスは、コアセットプールインデックスとして/それに対する値を設定/決定し得る。アップリンクリソースのアップリンクリソースグループインデックスとコアセットプールインデックスの値は同じであり得る。
【0373】
図26は、本開示の一実施形態の一態様による、電力制御の例示的なフロー図である。
【0374】
一実施例では、無線デバイスは、一つまたは複数のアップリンクリソースのアップリンクリソースを介して、アップリンク情報/シグナリングを送信することを決定し得る。一実施例では、無線デバイスは、アップリンク情報/シグナリングを送信するためのアップリンクリソースが、空間関係情報(例えば、PUCCH-SpatialRelationInfo)で構成/起動/更新/提供されていないことを決定することができる。
【0375】
一実施例では、無線デバイスは、少なくとも一つのアップリンクリソースの中で、アップリンクリソースのアップリンクリソースグループインデックスと等しい(または同じ)選択されたアップリンクリソースグループインデックスを有する、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースを選択/決定し得る。一実施例では、無線デバイスは、アップリンクリソースが空間関係情報で構成/起動/更新/提供されていないとの決定に基づいて、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0)を選択/決定し得る。複数のアップリンクリソースグループインデックスは、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソース(の各アップリンクリソース)に対して選択されたアップリンクリソースグループインデックスと、アップリンクリソースに対してアップリンクリソースグループインデックスとを含み得る。少なくとも一つの選択されたアップリンクリソース内の各アップリンクリソースは、アップリンクリソースのアップリンクリソースグループインデックスと等しい選択されたアップリンクリソースグループインデックスを含み得る(またはそれらで示される/関連付けられる)。少なくとも一つの選択されたアップリンクリソース内の各アップリンクリソースの選択されたアップリンクリソースグループインデックスは、アップリンクリソースのアップリンクリソースグループインデックスと等しく(または同じ)てもよい。
【0376】
一実施例では、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0)およびアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース1)は、複数のアップリンクリソースグループの同じアップリンクリソースグループ内にあり得る。少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースの第一のアップリンクリソースグループと、アップリンクリソースの第二のアップリンクリソースグループは、同一であり得る。複数のアップリンクリソースグループは、第一のアップリンクリソースグループおよび第二のアップリンクリソースグループを含んでもよい。
【0377】
例えば、
図22では、少なくとも一つのアップリンクリソースは、第一のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0)および第二のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース2)を含んでもよい。第一のアップリンクリソースの第一のアップリンクリソースグループインデックスは、0と等しくてもよい。第二のアップリンクリソースの第二のアップリンクリソースグループインデックスは、1と等しくてもよい。アップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース1)のアップリンクリソースグループインデックスが0である場合、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースは、第一のアップリンクリソースの第一のアップリンクリソースグループインデックスおよびアップリンクリソースのアップリンクリソースグループインデックスが等しい(または同じ)ことに基づいて、第一のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0)を含む。アップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース1)のアップリンクリソースグループインデックスが1と等しい場合、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースは、第二のアップリンクリソースの第二のアップリンクリソースグループインデックス、およびアップリンクリソースのアップリンクリソースグループインデックスが等しい(または同じ)ことに基づいて、第二のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース2)を含む。複数のアップリンクリソースグループインデックスは、第一のアップリンクリソースグループインデックスおよび第二のアップリンクリソースグループインデックスを含んでもよい。
【0378】
一実施例では、無線デバイスは、複数のアンテナパネルを含み得る。
【0379】
一実施例では、複数のアンテナパネルのアンテナパネルは、アクティブ状態および非アクティブ化状態のうちの一つであり得る。一実施例では、アンテナパネルのアクティブ状態は、アンテナパネル上/経由/それでダウンリンクチャネル/信号(例えば、PDCCH、DCI、CSI-RS、PDSCH、RS)を監視することを含み得る。一実施例では、アンテナパネルのアクティブ状態は、アンテナパネル上/経由/それでダウンリンクチャネル/信号(例えば、PDCCH、DCI、CSI-RS、PDSCH、RS)を受信することを含み得る。一実施例では、アンテナパネルのアクティブ状態は、アンテナパネル上/経由/それでアップリンク信号/チャネル(例えば、PUCCH、プリアンブル、PUSCH、PRACH、SRSなど)を送信することを含み得る。
【0380】
一実施例では、アンテナパネルの非アクティブ化状態は、アンテナパネル上/経由/それで、ダウンリンクチャネル/信号(例えば、PDCCH、DCI、CSI-RS、PDSCH、RS)を監視しないことを含み得る。一実施例では、アンテナパネルの非アクティブ化状態は、アンテナパネル上/経由/それでダウンリンクチャネル/信号(例えば、PDCCH、DCI、CSI-RS、PDSCH、RS)を受信しないことを含んでもよい。一実施例では、アンテナパネルの非アクティブ化状態は、アンテナパネル上/経由/それでアップリンク信号/チャネル(例えば、PUCCH、プリアンブル、PUSCH、PRACH、SRSなど)を送信しないことを含み得る。
【0381】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、複数のアンテナパネルのパネルインデックス(例えば、上位層パラメーターによって提供される)を示し得る。一実施例では、複数のアンテナパネルの各アンテナパネルは、パネルインデックスのそれぞれのパネルインデックスによって識別され得る。一実施例では、複数のアンテナパネルの第一のアンテナパネルは、パネルインデックスの第一のパネルインデックスによって識別され得る。一実施例では、複数のアンテナパネルの第二のアンテナパネルは、パネルインデックスの第二のパネルインデックスによって識別され得る。
【0382】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、一つまたは複数のアップリンクリソースのパネルインデックスを示し得る。一実施例では、一つまたは複数のアップリンクリソースの各アップリンクリソースは、パネルインデックスのそれぞれのパネルインデックスによって示され得る(またはそれらと関連付けられてもよく、もしくはそれらで構成されてもよく、もしくはそれらを含んでもよい)。
【0383】
一実施例では、アップリンクリソースが、パネルインデックスによって示される(またはパネルインデックスと関連付けられる、またはパネルインデックスを含む)ことは、無線デバイスが、アップリンクリソースを介して、パネルインデックスで識別されたアンテナパネルでアップリンク情報/シグナリングを送信することを含み得る。
【0384】
一実施例では、無線デバイスは、少なくとも一つのアップリンクリソースの中で、アップリンクリソースのパネルインデックスと等しい(または同じ)選択されたパネルインデックスを有する、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースを選択/決定することができる。一実施例では、無線デバイスは、アップリンクリソースが空間関係情報で構成/起動/更新/提供されていないとの決定に基づいて、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0)を選択/決定し得る。パネルインデックスは、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソース(の各アップリンクリソース)に対して選択されたパネルインデックスと、アップリンクリソースに対してパネルインデックスとを含んでもよい。少なくとも一つの選択されたアップリンクリソース内の各アップリンクリソースは、アップリンクリソースのパネルインデックスと等しい選択されたパネルインデックスを含み得る(またはそれらで示される/関連付けられる)。少なくとも一つの選択されたアップリンクリソース内の各アップリンクリソースの選択されたパネルインデックスは、アップリンクリソースのパネルインデックスと等しく(または同じ)てもよい。
【0385】
一実施例では、パネルインデックスを有するアップリンクリソースは、無線デバイスが、アップリンクリソースを介して、パネルインデックスで識別されたアンテナパネルでアップリンク情報/シグナリングを送信することを含み得る。
【0386】
一実施例では、無線デバイスは、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0)およびアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース1)を介して、複数のアンテナパネルの同じアンテナパネルでアップリンク情報/シグナリングを送信し得る。少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースの第一のアンテナパネルと、アップリンクリソースの第二のアンテナパネルは、同一であり得る。複数のアンテナパネルは、第一のアンテナパネルおよび第二のアンテナパネルを含み得る。
【0387】
例えば、
図22では、少なくとも一つのアップリンクリソースは、第一のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0)および第二のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース2)を含んでもよい。無線デバイスは、第一のアップリンクリソースを介して、0に等しい第一のパネルインデックスで識別された第一のアンテナパネルを送信し得る。無線デバイスは、第二のアップリンクリソースを介して、1に等しい第二のパネルインデックスで識別された第二のアンテナパネルを送信し得る。無線デバイスが、アップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース1)を介して、0に等しいパネルインデックスで識別されたアンテナパネルで送信する場合、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースは、第一のアップリンクリソースの第一のパネルインデックスおよびアップリンクリソースのパネルインデックスが等しい(または同じ)ことに基づいて、第一のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース0)を含む。無線デバイスが、アップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース1)を介して、1に等しいパネルインデックスで識別されたアンテナパネルで送信する場合、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースは、第二のアップリンクリソースの第二のパネルインデックスおよびアップリンクリソースのパネルインデックスが等しい(または同じ)ことに基づいて、第二のアップリンクリソース(例えば、アップリンクリソース2)を含む。複数のパネルインデックスは、第一のパネルインデックスおよび第二のパネルインデックスを含み得る。
【0388】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースに対する少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースインデックス(例えば、上位層パラメーターPUCCH-ResourceIdによって提供される)を示し得る。少なくとも一つのアップリンクリソースの少なくとも一つのアップリンクリソースインデックスは、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースの少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースインデックスを含んでもよい。一実施例では、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースの各アップリンクリソースは、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースインデックスのそれぞれのアップリンクリソースインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。一実施例では、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースの第一のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース-0)は、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースの第一のアップリンクリソースインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースの第二のアップリンクリソース(例えば、
図22のアップリンクリソース-2)は、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースインデックスの第二のアップリンクリソースインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。
【0389】
一実施例では、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースは、少なくとも一つの選択された経路損失基準RSを示し得る。少なくとも一つの経路損失基準RSは、少なくとも一つの選択された経路損失基準RSを含み得る。少なくとも一つの選択された経路損失基準RSは、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(更新/選択/起動)され得る。一実施例では、少なくとも一つの選択された経路損失基準RSの各経路損失基準RSは、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースのそれぞれのアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(更新/選択/起動)され得る。
【0390】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、少なくとも一つの選択された経路損失基準RSに対して少なくとも一つの選択された経路損失基準RSインデックスを示し得る。少なくとも一つの経路損失基準RSインデックスは、少なくとも一つの選択された経路損失基準RSインデックスを含み得る。一実施例では、少なくとも一つの選択された経路損失基準RSの各経路損失基準RSは、少なくとも一つの選択された経路損失基準RSインデックスのそれぞれの経路損失基準RSインデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。
【0391】
一実施例では、起動コマンドは、少なくとも一つの選択された空間関係情報の中で、少なくとも一つの選択された空間関係情報を、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースの少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動)し得る。少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースに(またはそのために)少なくとも一つの選択された空間関係情報をマッピング(または更新/選択/起動/表示)することは、少なくとも一つの選択された空間関係情報の各空間関係情報を、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースのそれぞれのアップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(または更新/選択/起動/表示)することを含み得る。
【0392】
一実施例では、一つまたは複数の構成パラメーターは、少なくとも一つの選択された空間関係情報に対して、少なくとも一つの選択された空間関係情報インデックス(例えば、上位層パラメーターPUCCH-SpatialRelationInfoIdによって提供される)を示し得る。少なくとも一つの空間関係情報インデックスは、少なくとも一つの選択された空間関係情報インデックスを含み得る。一実施例では、少なくとも一つの選択された空間関係情報の各空間関係情報は、少なくとも一つの選択された空間関係情報インデックスのそれぞれの空間関係情報インデックスによって識別され得る(またはこれを含み得る)。
【0393】
一実施例では、アップリンクリソースが、
図22の時刻T2において、空間関係情報で構成/起動/更新/提供されていないと決定することに基づいて、無線デバイスは、少なくとも一つの選択された経路損失基準RS(例えば、PL-RS45およびPL-RS62)の中から経路損失基準RSを選択/決定することができる。無線デバイスは、(選択された/決定された)経路損失基準RSに基づいて、アップリンクリソースを介してアップリンク情報/シグナリングを送信するための送信電力を決定/計算し得る。
【0394】
一実施例では、少なくとも一つの選択された経路損失基準RSの中で、経路損失基準RSを選択/決定することは、少なくとも一つの選択された経路損失基準RSの中で、少なくとも一つの選択された経路損失基準RSの少なくとも一つの選択された経路損失基準RSインデックスの中で、最低(または最高)の経路損失基準インデックスを有する、経路損失基準RSを選択/決定することを含み得る。
【0395】
一実施例では、少なくとも一つの選択された経路損失基準RSの中から経路損失基準RSを選択/決定することは、少なくとも一つの選択された経路損失基準RSの中で、少なくとも一つの選択された空間関係情報の少なくとも一つの選択された空間関係情報インデックスの中の最低(または最高)の空間関係情報インデックスを有する、少なくとも一つの選択された空間関係情報の中の、空間関係情報によって示される、経路損失基準RSを選択/決定することを含み得る。
【0396】
一実施例では、少なくとも一つの選択された経路損失基準RSの中から経路損失基準RSを選択/決定することが、前記少なくとも一つの選択された経路損失基準RSの中で、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースの少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースインデックスのうち、最低(または最高)のアップリンクリソースインデックスを有する、少なくとも一つの選択されたアップリンクリソースの中の、アップリンクリソースに(またはそのために)マッピング(更新/選択/起動)される、経路損失基準RSを選択/決定することを含む。
【0397】
一実施例では、送信電力の決定に基づいて、無線デバイスは、アップリンクリソースを介して、決定/計算された送信電力に基づいて、アップリンク情報/シグナリングを送信し得る。一実施例では、送信電力を決定/計算することに基づいて、無線デバイスは、アップリンクリソースを介して、送信電力に基づいてアップリンク情報/シグナリングを送信し得る。一実施例では、送信電力を決定/計算することに基づいて、無線デバイスは、アップリンクリソースを介して、送信電力でアップリンク情報/シグナリングを送信し得る。一実施例では、送信電力の決定/計算に基づいて、無線デバイスは、アップリンクリソースを介して、ダウンリンク経路損失推定に基づいて、アップリンク情報/シグナリングを送信し得る。
【0398】
図27は、本開示の実施形態の一態様による、電力制御の例示的なフロー図である。
【0399】
2710で、無線デバイスは、起動コマンドがアップリンクチャネルの経路損失基準信号を更新できると決定し得る。2720で、起動コマンドが、経路損失基準信号を更新できることに応答して、無線デバイスは、ゼロに等しいインデックスを有する電力制御パラメーターセットにマッピングされた経路損失基準信号に基づいて、電力ヘッドルームレポートを計算し得る。2730で、無線デバイスは、電力ヘッドルームレポートを送信し得る。
【0400】
無線デバイスは、一つまたは複数の構成パラメーターを含む一つまたは複数のメッセージを受信し得る。一つまたは複数の構成パラメーターは、起動コマンドがアップリンクチャネルの経路損失基準信号を更新できるようにする、経路損失基準信号更新パラメーターを含み得る。
【国際調査報告】