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特表2023-510387通信処理方法、装置及びコンピュータ記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-13
(54)【発明の名称】通信処理方法、装置及びコンピュータ記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/20 20230101AFI20230306BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20230306BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20230306BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W72/04 131
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022543186
(86)(22)【出願日】2020-01-17
(85)【翻訳文提出日】2022-07-14
(86)【国際出願番号】 CN2020072844
(87)【国際公開番号】W WO2021142796
(87)【国際公開日】2021-07-22
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】リ,ミンジュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
【課題】
【解決手段】本開示の実施例は、通信処理方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を開示し、ここで、ネットワーク機器に適用される通信処理方法は、同じダウンリンク制御情報DCIの少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信するようにユーザ機器UEを構成するステップと、前記少なくとも2つの時間領域パラメータに基づいて、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを介して前記UEに前記DCIを送信するステップと、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク機器に適用される通信処理方法であって、
同じダウンリンク制御情報DCIの少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信するようにユーザ機器UEを構成するステップと、
前記少なくとも2つの時間領域パラメータに基づいて、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを介して前記UEに前記DCIを送信するステップと、を含む、
通信処理方法。
【請求項2】
前記UEのために1つの検索空間を構成するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータが同じ検索空間に対応するステップをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における1つのタイムスロット内の異なるシンボルに対応する、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における異なるタイムスロット内の異なるシンボルに対応する、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記UEのために1つの検索空間を構成するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの第1の時間領域パラメータが前記検索空間に対応するステップと、
前記UEのために検索空間相対オフセット値を構成するステップであって、前記検索空間相対オフセット値は、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの前記第1の時間領域パラメータに対する第2の時間領域パラメータのオフセット値であるステップと、をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記検索空間相対オフセット値は、
PDCCH監視周期の相対オフセット値、PDCCH監視タイムスロットオフセット値の相対オフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置の相対オフセット値のうちの1つ又は複数の組み合わせを含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記UEのために少なくとも2つの検索空間を構成するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの異なる時間領域パラメータが異なる検索空間に対応するステップをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記検索空間の構成は、
PDCCH監視周期、PDCCH監視タイムスロットオフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置というパラメータの構成を含む、
請求項2、5又は7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記UEのために1つの制御リソースセットを構成するステップであって、前記少なくとも2つの検索空間が同じ前記制御リソースセットに対応するステップをさらに含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記制御リソースセットのために制御リソースセット識別子を構成するステップであって、前記制御リソースセット識別子は、前記制御リソースセット内の異なる検索空間に対応する受信ビームが異なることを示すために使用されるステップをさらに含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも2つの検索空間の構成パラメータにおいて、PDCCH監視周期パラメータ、PDCCH監視タイムスロットオフセットパラメータ及びタイムスロット内監視シンボル位置パラメータのうちの少なくとも1つのパラメータが異なる、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記UEのために少なくとも2つの制御リソースセットを構成するステップであって、前記少なくとも2つの検索空間のうちの異なる検索空間が前記少なくとも2つの制御リソースセットのうちの異なる制御リソースセットに対応するステップをさらに含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも2つの制御リソースセットの周波数領域リソースが同じである、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも2つの制御リソースセットの時間領域リソースが同じであり、前記少なくとも2つの制御リソースセットの制御リソースセット識別子又はセル識別子が異なる、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
同じ検索空間に対して前記UEのために少なくとも2つの異なる受信ビームを構成するステップ、あるいは、
同じ制御リソースセットでの異なる検索空間に対して前記UEのために異なる受信ビームを構成するステップ、あるいは、
異なる制御リソースセットに対して前記UEのために異なる受信ビームを構成するステップ、をさらに含む、
請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
異なる前記受信ビームは、前記UEが異なるセルからのDCI、又は同じセルの異なるTRPからのDCI、又は同じTRPの異なるアンテナパネルからのDCIを受信するために使用される、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
異なる受信ビームを使用して少なくとも2つの時間領域パラメータで受信されるDCIが同じであることを前記UEに通知するための構成シグナリングを送信するステップをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項18】
伝送構成指示TCI状態を含むシグナリングを送信するステップであって、前記TCI状態が、少なくとも1つのセルのTCI状態情報、又は1つのセル内の少なくとも1つのTRPのTCI状態情報、又は1つのTRPの少なくとも1つのアンテナパネルのTCI状態情報を含むステップをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項19】
ユーザ機器UEに適用される通信処理方法であって、
同じダウンリンク制御情報DCIの少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信すると決定するステップと、
前記少なくとも2つの時間領域パラメータの異なる時間領域パラメータに基づいて、異なる受信ビームを使用して、ネットワーク機器が前記異なる時間領域パラメータに基づいて物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを介して送信した同じ前記DCIを受信するステップと、を含む、
通信処理方法。
【請求項20】
前記ネットワーク機器に構成された1つの検索空間を決定するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータが同じ前記検索空間に対応するステップをさらに含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における1つのタイムスロット内の異なるシンボルに対応する、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における異なるタイムスロット内のシンボルに対応する、
請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記ネットワーク機器に構成された検索空間相対オフセット値及び1つの検索空間を決定するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの第1の時間領域パラメータが前記検索空間に対応し、前記検索空間相対オフセット値が、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの前記第1の時間領域パラメータに対する第2の時間領域パラメータのオフセット値であるステップと、
前記検索空間及び前記検索空間相対オフセット値に基づいて前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの第2の時間領域パラメータを決定するステップと、をさらに含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記検索空間相対オフセット値は、
PDCCH監視周期の相対オフセット値、PDCCH監視タイムスロットオフセット値の相対オフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置の相対オフセット値のうちの1つ又は複数の組み合わせを含む、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記ネットワーク機器に構成された少なくとも2つの検索空間を決定するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの異なる時間領域パラメータが異なる検索空間に対応するステップをさらに含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記検索空間の構成は、
PDCCH監視周期、PDCCH監視タイムスロットオフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置というパラメータの構成を含む、
請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記ネットワーク機器に構成された1つの制御リソースセットを決定するステップであって、前記少なくとも2つの検索空間が同じ前記制御リソースセットに対応するステップをさらに含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記ネットワーク機器に構成された1つの制御リソースセットを決定するステップは、
制御リソースセット識別子を決定し、制御リソースセット識別子に基づいて前記制御リソースセット内の異なる検索空間に対応する受信ビームが異なると決定するステップを含む、
請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記少なくとも2つの検索空間の構成パラメータにおいて、PDCCH監視周期パラメータ、PDCCH監視タイムスロットオフセットパラメータ及びタイムスロット内監視シンボル位置パラメータのうちの少なくとも1つのパラメータが異なる、
請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記ネットワーク機器に構成された少なくとも2つの制御リソースセットを決定するステップであって、前記少なくとも2つの検索空間のうちの異なる検索空間が前記少なくとも2つの制御リソースセットのうちの異なる制御リソースセットに対応するステップをさらに含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記少なくとも2つの制御リソースセットの周波数領域リソースが同じである、
請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記少なくとも2つの制御リソースセットの時間領域リソースが同じであり、前記少なくとも2つの制御リソースセットの制御リソースセット識別子又はセル識別子が異なる、
請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記ネットワーク機器が同じ検索空間に対して構成する少なくとも2つの異なる受信ビームを決定するステップ、あるいは、
前記ネットワーク機器が同じ制御リソースセットでの異なる検索空間に対して構成する受信ビームを決定するステップ、あるいは、
前記ネットワーク機器が異なる制御リソースセットに対して構成する異なる受信ビームを決定するステップ、をさらに含む、
請求項19~31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
異なる前記受信ビームは、異なるセルからのDCI、又は同じセルの異なるTRPからのDCI、又は同じTRPの異なるアンテナパネルからのDCIを受信するために使用される、
請求項33に記載の方法。
【請求項35】
構成シグナリングに基づいて、前記ネットワーク機器がPDCCHを介して少なくとも2つの時間領域パラメータで送信するDCIが同じであると決定するステップをさらに含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項36】
伝送構成指示TCI状態を含むシグナリングを受信し、TCI状態に基づいて受信ビームを決定するステップをさらに含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項37】
ネットワーク機器に適用される通信処理装置であって、
同じダウンリンク制御情報DCIの少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信するようにユーザ機器UEを構成するように構成される構成ユニットと、
前記少なくとも2つの時間領域パラメータに基づいて、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを介して前記UEに同じ前記DCIを送信するように構成される第1の通信ユニットと、を含む、
通信処理装置。
【請求項38】
ユーザ機器UEに適用される通信処理装置であって、
同じダウンリンク制御情報DCIの少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信すると決定するように構成される決定ユニットと、
前記少なくとも2つの時間領域パラメータの異なる時間領域パラメータに基づいて、異なる受信ビームを使用して、ネットワーク機器が前記異なる時間領域パラメータに基づいて物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを介して送信した同じ前記DCIを受信するように構成される第2の通信ユニットと、を含む、
通信処理装置。
【請求項39】
通信処理装置であって、
プロセッサと、
実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行する際に、請求項1~18のいずれか一項に記載の通信処理方法が実現されるように構成される、
通信処理装置。
【請求項40】
通信処理装置であって、
プロセッサと、
実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行する際に、請求項19~36のいずれか一項に記載の通信処理方法が実現されるように構成される、
通信処理装置。
【請求項41】
コンピュータ記憶媒体であって、
前記コンピュータ記憶媒体に実行可能な命令が記憶されており、前記実行可能な命令がプロセッサによって実行される場合、前記プロセッサに請求項1~18のいずれか一項に記載の通信処理方法を実行させる、
コンピュータ記憶媒体。
【請求項42】
コンピュータ記憶媒体であって、
前記コンピュータ記憶媒体に実行可能な命令が記憶されており、前記実行可能な命令がプロセッサによって実行される場合、前記プロセッサに請求項19~36のいずれか一項に記載の通信処理方法を実行させる、
コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術に関し、特に、通信処理方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代移動通信技術(5th generation mobile networks又は5th generation wireless systems、5Gと略称する)新しいエアインターフェース(New Radio、NR)システムでは、特に通信帯域が6GHz以上の場合、高周波チャネルの減衰が速いため、カバレッジを確保するためにビーム(beam)ベースの送受信を使用する必要がある。
【0003】
関連技術において、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)送信のための制御リソースセット(Control resource set、CORESET)に対して、各CORESETに対応する媒体アクセス制御層(Media Access Control、MAC)シグナリングは、その無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)層シグナリングによって構成される複数の伝送構成指示(Transmission Configuration Indication、TCI)状態のうちの1つのTCI状態のみを対応してアクティブ化し、UEが当該PDCCHを受信すると、当該TCI状態識別子に対応する参照信号(Reference Signal、RS)を受信する際に使用される最適な受信ビーム(Rx beam)を使用する。基地局が複数の伝送受信点(Transmitter Receiver Point、TRP)を有し、各TRPが1つ又は複数の送信アンテナパネル(panel)を有する場合、又は基地局が1つのTRPしかなく、TRPが複数の送信panelを有する場合、基地局は、複数のpanelを使用して同じユーザ機器(User Equipment、UE)にデータを送信することができ、当該複数のpanelは、1つのセルの同じTRP又は異なるTRPからのものであってもよく、異なるセルからのものであってもよい。同様に、UEも複数のpanelを有する場合、UEは複数のpanelを使用して基地局から送信されたデータを受信することができる。したがって、PDCCHの信頼性をさらに向上させる必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、通信処理方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、ネットワーク機器に適用される通信処理方法が提供され、前記方法は、同じダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)の少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信するようにユーザ機器(UE)を構成するステップと、前記少なくとも2つの時間領域パラメータに基づいて、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して前記UEに前記DCIを送信するステップと、を含む。
【0006】
上記の態様において、前記方法は、前記UEのために1つの検索空間を構成し、前記少なくとも2つの時間領域パラメータが同じ検索空間に対応する。
【0007】
上記の態様において、前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における1つのタイムスロット内の異なるシンボルに対応する。
【0008】
上記の態様において、前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における異なるタイムスロット内の異なるシンボルに対応する。
【0009】
上記の態様において、前記方法は、前記UEのために1つの検索空間を構成するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの第1の時間領域パラメータが前記検索空間に対応するステップと、前記UEのために検索空間相対オフセット値を構成するステップであって、前記検索空間相対オフセット値が、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの前記第1の時間領域パラメータに対する第2の時間領域パラメータのオフセット値であるステップと、をさらに含む。
【0010】
上記の態様において、前記検索空間相対オフセット値は、PDCCH監視周期の相対オフセット値、PDCCH監視タイムスロットオフセット値の相対オフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置の相対オフセット値のうちの1つ又は複数の組み合わせを含む。
【0011】
上記の態様において、前記方法は、前記UEのために少なくとも2つの検索空間を構成するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの異なる時間領域パラメータが異なる検索空間に対応するステップをさらに含む、
【0012】
上記の態様において、前記検索空間の構成は、PDCCH監視周期、PDCCH監視タイムスロットオフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置というパラメータの構成を含む。
【0013】
上記の態様において、前記方法は、前記UEのために1つの制御リソースセットを構成するステップであって、前記少なくとも2つの検索空間が同じ前記制御リソースセットに対応するステップをさらに含む。
【0014】
上記の態様において、前記方法は、前記制御リソースセットのために制御リソースセット識別子を構成するステップであって、前記制御リソースセット識別子は、前記制御リソースセット内の異なる検索空間に対応する受信ビームが異なることを示すために使用されるステップをさらに含む。
【0015】
上記の態様において、前記少なくとも2つの検索空間の構成パラメータにおいて、PDCCH監視周期パラメータ、PDCCH監視タイムスロットオフセットパラメータ及びタイムスロット内監視シンボル位置パラメータのうちの少なくとも1つのパラメータが異なる。
【0016】
上記の態様において、前記方法は、前記UEのために少なくとも2つの制御リソースセットを構成するステップであって、前記少なくとも2つの検索空間のうちの異なる検索空間が前記少なくとも2つの制御リソースセットのうちの異なる制御リソースセットに対応するステップをさらに含む。
【0017】
上記の態様において、前記少なくとも2つの制御リソースセットの周波数領域リソースが同じである。
【0018】
上記の態様において、前記少なくとも2つの制御リソースセットの時間領域リソースが同じであり、前記少なくとも2つの制御リソースセットの制御リソースセット識別子又はセル識別子が異なる。
【0019】
上記の態様において、前記方法は、同じ検索空間に対して前記UEのために少なくとも2つの異なる受信ビームを構成するステップ、あるいは、同じ制御リソースセットでの異なる検索空間に対して前記UEのために異なる受信ビームを構成するステップ、あるいは、異なる制御リソースセットに対して前記UEのために異なる受信ビームを構成するステップ、をさらに含む。
【0020】
上記の態様において、異なる前記受信ビームは、前記UEが異なるセルからのDCI、又は同じセルの異なるTRPからのDCI、又は同じTRPの異なるアンテナパネルからのDCIを受信するために使用される。
【0021】
上記の態様において、前記方法は、異なる受信ビームを使用して少なくとも2つの時間領域パラメータで受信されるDCIが同じであることを前記UEに通知するための構成シグナリングを送信するステップをさらに含む。
【0022】
上記の態様において、前記方法は、伝送構成指示(TCI)状態を含むシグナリングを送信するステップであって、前記TCI状態が、少なくとも1つのセルのTCI状態情報、又は1つのセル内の少なくとも1つのTRPのTCI状態情報、又は1つのTRPの少なくとも1つのアンテナパネルのTCI状態情報を含むステップをさらに含む。
【0023】
本開示の実施例の第2の態様によれば、ユーザ機器(UE)に適用される通信処理方法が提供され、前記方法は、同じダウンリンク制御情報(DCI)の少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信すると決定するステップと、前記少なくとも2つの時間領域パラメータの異なる時間領域パラメータに基づいて、異なる受信ビームを使用して、ネットワーク機器が前記異なる時間領域パラメータに基づいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して送信した同じ前記DCIを受信するステップと、を含む。
【0024】
上記の態様において、前記方法は、前記ネットワーク機器に構成された1つの検索空間を決定するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータが同じ前記検索空間に対応するステップをさらに含む。
【0025】
上記の態様において、前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における1つのタイムスロット内の異なるシンボルに対応する。
【0026】
上記の態様において、前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における異なるタイムスロット内のシンボルに対応する。
【0027】
上記の態様において、前記方法は、前記ネットワーク機器に構成された検索空間相対オフセット値及び1つの検索空間を決定するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの第1の時間領域パラメータが前記検索空間に対応し、前記検索空間相対オフセット値が、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの前記第1の時間領域パラメータに対する第2の時間領域パラメータのオフセット値であるステップと、前記検索空間及び前記検索空間相対オフセット値に基づいて前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの第2の時間領域パラメータを決定するステップと、をさらに含む。
【0028】
上記の態様において、前記検索空間相対オフセット値は、PDCCH監視周期の相対オフセット値、PDCCH監視タイムスロットオフセット値の相対オフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置の相対オフセット値のうちの1つ又は複数の組み合わせを含む。
【0029】
上記の態様において、前記方法は、前記ネットワーク機器に構成された少なくとも2つの検索空間を決定するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの異なる時間領域パラメータが異なる検索空間に対応するステップをさらに含む。
【0030】
上記の態様において、前記検索空間の構成は、PDCCH監視周期、PDCCH監視タイムスロットオフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置というパラメータの構成を含む。
【0031】
上記の態様において、前記方法は、前記ネットワーク機器に構成された1つの制御リソースセットを決定するステップであって、前記少なくとも2つの検索空間が同じ前記制御リソースセットに対応するステップをさらに含む。
【0032】
上記の態様において、前記ネットワーク機器に構成された1つの制御リソースセットを決定する前記ステップは、制御リソースセット識別子を決定し、制御リソースセット識別子に基づいて前記制御リソースセット内の異なる検索空間に対応する受信ビームが異なると決定するステップを含む。
【0033】
上記の態様において、前記少なくとも2つの検索空間の構成パラメータにおいて、PDCCH監視周期パラメータ、PDCCH監視タイムスロットオフセットパラメータ及びタイムスロット内監視シンボル位置パラメータのうちの少なくとも1つのパラメータが異なる。
【0034】
上記の態様において、前記方法は、前記ネットワーク機器に構成された少なくとも2つの制御リソースセットを決定するステップであって、前記少なくとも2つの検索空間のうちの異なる検索空間が前記少なくとも2つの制御リソースセットのうちの異なる制御リソースセットに対応するステップをさらに含む。
【0035】
上記の態様において、前記少なくとも2つの制御リソースセットの周波数領域リソースが同じである。
【0036】
上記の態様において、前記少なくとも2つの制御リソースセットの時間領域リソースが同じであり、前記少なくとも2つの制御リソースセットの制御リソースセット識別子又はセル識別子が異なる。
【0037】
上記の態様において、前記方法は、前記ネットワーク機器が同じ検索空間に対して構成する少なくとも2つの異なる受信ビームを決定するステップ、あるいは、
前記ネットワーク機器が同じ制御リソースセットでの異なる検索空間に対して構成する受信ビームを決定するステップ、あるいは、前記ネットワーク機器が異なる制御リソースセットに対して構成する異なる受信ビームを決定するステップ、をさらに含む。
【0038】
上記の態様において、異なる前記受信ビームは、異なるセルからのDCI、又は同じセルの異なるTRPからのDCI、又は同じTRPの異なるアンテナパネルからのDCIを受信するために使用される。
【0039】
上記の態様において、前記方法は、構成シグナリングに基づいて、前記ネットワーク機器がPDCCHを介して少なくとも2つの時間領域パラメータで送信するDCIが同じであると決定するステップをさらに含む。
【0040】
上記の態様において、前記方法は、伝送構成指示(TCI)状態を含むシグナリングを受信し、TCI状態に基づいて受信ビームを決定するステップをさらに含む。
【0041】
本開示の実施例の第3の態様によれば、ネットワーク機器に適用される通信処理装置が提供され、前記通信処理装置は、同じダウンリンク制御情報(DCI)の少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信するようにユーザ機器(UE)を構成するように構成される構成ユニットと、前記少なくとも2つの時間領域パラメータに基づいて、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して前記UEに同じ前記DCIを送信するように構成される第1の通信ユニットと、を含む。
【0042】
本開示の実施例の第4の態様によれば、ユーザ機器(UE)に適用される通信処理装置が提供され、前記通信処理装置は、同じダウンリンク制御情報(DCI)の少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信すると決定するように構成される決定ユニットと、前記少なくとも2つの時間領域パラメータの異なる時間領域パラメータに基づいて、異なる受信ビームを使用して、ネットワーク機器が前記異なる時間領域パラメータに基づいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して送信した同じ前記DCIを受信するように構成される第2の通信ユニットと、を含む。
【0043】
本開示の実施例の第5の態様によれば、通信処理装置が提供され、前記通信装置は、プロセッサと、実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、ここで、前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行することにより、前述したネットワーク機器側に適用されるいずれかの技術案に記載の通信処理方法が実現されるように構成される。
【0044】
本開示の実施例の第6の態様によれば、通信処理装置が提供され、前記通信処理装置は、プロセッサと、実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、ここで、前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行することにより、前述したUE側に適用されるいずれかの技術案に記載の通信処理方法が実現されるように構成される。
【0045】
本開示の実施例の第7の態様によれば、コンピュータ記憶媒体が提供され、前記コンピュータ記憶媒体に実行可能な命令が記憶されており、前記実行可能な命令がプロセッサによって実行されると、前述したネットワーク機器側に適用されるいずれかの技術案に記載の通信処理方法を実現することができる。
【0046】
本開示の実施例の第8の態様によれば、コンピュータ記憶媒体が提供され、前記コンピュータ記憶媒体に実行可能な命令が記憶されており、前記実行可能な命令がプロセッサによって実行されると、前述したUE側に適用されるいずれかの技術案に記載の通信処理方法を実現することができる。
【発明の効果】
【0047】
本開示の実施例に係る技術案は、以下の有益な効果を含むことができる。
同じDCIの少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信するようにUEを構成し、前記少なくとも2つの時間領域パラメータでPDCCHを介して前記UEに前記DCIを送信し、このように、少なくとも2つの時間領域パラメータでPDCCHを介して同じDCIを繰り返して同じUEに送信することにより、UEが少なくとも2つの時間領域パラメータで異なる受信ビームを使用して同じDCIを受信することができ、PDCCH通信の信頼性及びロバスト性を向上させることができる。
【0048】
なお、以上の一般的な説明及び後述の詳細な説明は、例示的及び説明的なものにすぎず、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0049】
ここでの図面は明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本発明に適合する実施例が示され、明細書とともに本発明の原理を説明するために使用される。
図1】例示的な実施例に係る無線通信システムの概略構成図である。
図2】例示的な実施例に係る通信処理方法のフローチャート1である。
図3】例示的な実施例に係る通信処理方法のフローチャート2である。
図4】例示的な実施例に係る通信処理装置のブロック図1である。
図5】例示的な実施例に係る通信処理装置のブロック図2である。
図6】例示的な実施例に係る通信処理を実現するための装置800のブロック図である。
図7】例示的な実施例に係る通信処理を実現するための装置900のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
本明細書では、例示的な実施形態を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関する場合、別段の記載がない限り、異なる図面中の同じ数字は、同一又は類似の要素を表す。以下の例示的な実施例において説明される実施形態は、本出願の実施例と一致するすべての実施形態を表すわけではない。むしろ、これらは、特許請求の範囲で詳述された、本出願の実施形態のいくつかの態様と一致する装置及び方法の一例にすぎない。
【0051】
本開示の実施例で使用される用語は、単に特定の実施例を説明する目的のためにのみ使用されるものであって、本開示の実施例を限定することを意図するものではない。本開示の実施例及び添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「1種」、「1つ」、及び「当該」は、文脈が他の意味を明確に示さない限り、多数形を含むことも意図している。また、本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、1つ又は複数の関連するリスト項目の任意又はすべての可能な組み合せを意味し、それを含むことを理解されたい。
【0052】
なお、本開示の実施例では、様々な情報を説明するために、第1、第2、第3などの用語を使用することができるが、これらの情報はこれらの用語に限定されるべきではない。これらの用語は、同じ種類の情報を互いに区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の実施例の範囲を逸脱しない限り、第1の情報を第2の情報と称することもでき、同様に第2の情報を第1の情報と称することもできる。文脈に依存して、本明細書で使用される「と」及び「場合」という単語は、「……の時に」又は「……の際に」又は「決定に応答して」と解釈される。
【0053】
図1を参照して、本開示の実施例により提供される無線通信システムの概略構成図が示される。図1に示すように、無線通信システムは、セルラー移動通信技術に基づく通信システムであり、当該無線通信システムは、いくつかの端末11及びいくつかの基地局12を含むことができる。
【0054】
ここで、端末11は、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供する機器を指し得る。端末11は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ又は複数のコアネットワークと通信することができ、端末11は、モノのインターネット端末であってもよく、例えば、センサデバイス、携帯電話(又は「セルラー」電話と呼ばれる)及びモノのインターネット端末を備えたコンピュータであってもよく、例えば、固定式、携帯式、ポケット式、ハンドヘルド式、コンピュータ内蔵式又は車載式の装置であってもよい。例えば、ステーション(Station、STA)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者ステーション(subscriber station)、移動局(mobile station)、モバイル(mobile)、遠隔局(remote station)、アクセスポイント、遠隔端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ機器(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザデバイス(user device)又はユーザ端末(user equipment、UE)である。あるいは、端末11は、無人航空機の機器であってもよい。あるいは、端末11は、車載装置であってもよく、例えば、無線通信機能を有するトリップコンピュータであってもよく、トリップコンピュータに外付けされた無線通信機器であってもよい。あるいは、端末11は、路側機器であってもよく、例えば、無線通信機能を有する街灯、信号機又は他の路側機器などであってもよい。基地局12は、無線通信システムにおけるネットワーク側機器であってもよい。ここで、当該無線通信システムは、第4世代移動通信技術(the 4th generation mobile communication、4G)システムであってもよく、ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムとも呼ばれ、あるいは、当該無線通信システムは、5Gシステムであってもよく、新しいエアインターフェース(new radio、NR)システム又は5G NRシステムとも呼ばれる。あるいは、当該無線通信システムは、5Gシステムの再次世代のシステムであってもよい。ここで、5Gシステムにおけるアクセスネットワークは、NG-RAN(New Generation-Radio Access Network、次世代無線アクセスネットワーク)と呼ぶことができる。あるいは、マシンタイプ通信(Machine-Type Communication、MTC)システムと呼ぶことができる。
【0055】
ここで、基地局12は、4Gシステムにおいて使用される進化型基地局(eNB)であってもよい。あるいは、基地局12は、5Gシステムにおいて集中分散アーキテクチャを採用する基地局(gNB)であってもよい。基地局12が集中分散アーキテクチャを採用する場合、一般的に、集中ユニット(Central Unit、CU)及び少なくとも2つの分散ユニット(Distributed Unit、DU)を含む。集中ユニットには、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層、無線リンク層制御プロトコル(Radio Link Control、RLC)層、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層のプロトコルスタックが設けられており、分散ユニットには、物理(Physical、PHY)層プロトコルスタックが設けられており、本出願の実施例は、基地局12の具体的な実現形態を限定しない。
【0056】
基地局12と端末11との間は、無線エアインターフェースを介して無線接続を確立することができる。異なる実施形態において、当該無線エアインターフェースは、第4世代移動通信ネットワーク技術(4G)規格に基づく無線エアインターフェースであり、あるいは、当該無線エアインターフェースは、第5世代移動通信ネットワーク技術(5G)規格に基づく無線エアインターフェースであり、例えば、当該無線エアインターフェースは新しいエアインターフェースであり、あるいは、当該無線エアインターフェースは、5Gの再次世代移動通信ネットワーク技術規格に基づく無線エアインターフェースであってもよい。
【0057】
いくつかの実施例では、端末11間でE2E(End to End、エンドツーエンド)接続を確立することもできる。例えば、コネクテッドカー通信(Vehicle to Everything、V2X)におけるV2V(Vehicle to Vehicle、車車間)通信、V2I(Vehicle to Infrastructure、路車間)通信とV2P(Vehicle to Pedestrian、歩車間)通信などのシーンである。一方、端末11及び基地局12は、いずれも車載装置であってもよい。
【0058】
いくつかの実施例において、上記の無線通信システムは、ネットワーク管理機器13を含むこともできる。
【0059】
いくつかの基地局12は、それぞれネットワーク管理機器13に接続されている。ここで、ネットワーク管理機器13は、無線通信システムにおけるコアネットワーク機器であってもよく、例えば、当該ネットワーク管理機器13は、進化型パケットコアネットワーク(Evolved Packet Core、EPC)におけるモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)であってもよい。あるいは、当該ネットワーク管理機器は、他のコアネットワーク機器、例えば、サービングゲートウェイ(Serving GateWay、SGW)、パブリックデータネットワークゲートウェイ(Public Data Network GateWay、PGW)、ポリシー及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)又はホーム契約者サーバ(Home Subscriber Server、HSS)などであってもよい。ネットワーク管理機器13の実現形態については、本出願の実施例では限定しない。
【0060】
NRシステムでは、特に通信帯域が6GHz以上の場合、高周波チャネルの減衰が速いため、カバレッジを確保するためにビーム(beam)ベースの送受信を使用する必要がある。
【0061】
現在、ビームベースの受信に対して、基地局は、type DのTCI状態をシグナリングによって指示し、受信時に使用する必要があるビームをUEに通知する。各TCI状態は、1つのRS IDに対応し、当該RS IDは、非ゼロ電力チャネル状態情報参照信号(Non-Zero Power Channel State Information-Reference Signal resource、NZP CSI-RS)、同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)、及びサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)であってもよい。現在考えられているのは、いずれも基地局が1つのpanelを使用してUEにPDCCHを送信することであり、PDCCHのTCI状態について、RRCシグナリングが各CORESETに対して1つのTCI状態を構成するlistであり、list上に複数(例えば64つ)のTCI状態があり、その後、MACシグナリングが、各CORESETに対してRRCシグナリングによって構成される複数のTCI状態のうちの1つのTCI状態をアクティブ化する。基地局がUEにPDCCHを送信する時、UEは、MACによってアクティブ化されたTCI状態に対応する参照信号の受信ビームを使用して、当該CORESETリソース上のPDCCHを受信する。現時点では、基地局は、1つのCORESETリソース上のPDCCHに対して、UEに1つのTCI状態しか構成していない。
【0062】
基地局に複数のTRPがあり、各TRPに1つ又は複数の送信panelがあり、又は基地局に1つのTRPしかなく、当該TRPに複数の送信panelがある場合、基地局は複数のpanel(当該複数のpanelは、同じTRP又は異なるTRPからのものであってもよい)を使用して、同じUEに同じPDCCHを同時に送信することができ、すなわち、PDCCHを繰り返し送信することができ、異なるセルは、異なるpanelを使用して同じUEにPDCCHを繰り返し送信することもできる。この場合、異なるpanelの送信方向が異なるので、UEも複数のPDCCHを受信するために異なるpanelを使用する必要があり、基地局はUEに異なるTCI状態を示す必要があり、各TCI状態はUEの各panel上の1つの受信ビーム方向に対応する。
【0063】
type DのTCI状態識別子がシグナリングによって与えられ、PDCCHを受信するようにユーザに指示する場合、表1に示すように、当該TCI状態識別子に対応するRSを受信する時に使用される最適な受信ビーム(Rx beam)が使用される。
【0064】
【表1】
【0065】
関連技術において、PDCCH送信用のCORESETに対して、各CORESETに対応するMACシグナリングは、そのRRCシグナリングによって構成される複数のTCI状態のうちの1つのTCI状態のみをそれぞれアクティブ化し、UEは、当該CORESET上で送信されたPDCCHを受信する時、MACによってアクティブ化された1つのTCI状態を使用して受信ビームを決定する。
【0066】
基地局は、UEにCORESETを構成する際に、CORESETプールインデックス(同じTRPの同じpanelからのCORESETのCORESETプールインデックスが同じである)を構成し、1つのCORESET IDと、CORESETが占有する時間領域(時間領域にはシンボル数だけが構成され、開始シンボル位置は検索空間(search space)によって決定される)と周波数領域位置に加えて、MACによってアクティブ化されたTCI状態である空域リソースを構成することができる。
【0067】
上記の無線通信システムに基づいて、PDCCHの信頼性を如何に向上させるかについて、本開示の方法の各実施例を提案する。
【0068】
図2は、例示的な実施例に係る通信処理方法のフローチャート1であり、図2に示すように、当該通信処理方法は、基地局などのネットワーク機器に適用され、以下のステップS11~S12を含む。
【0069】
ステップS11において、同じダウンリンク制御情報(DCI)の少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信するようにユーザ機器(UE)を構成する。
【0070】
ステップS12において、前記少なくとも2つの時間領域パラメータに基づいて、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して前記UEに前記DCIを送信する。
【0071】
本実施例において、前記時間領域パラメータは、検索空間(search space)内の1つの周期に現れるPDCCH監視時間領域パラメータを指してもよいし、周期ごとに現れるPDCCH監視時間領域パラメータを指してもよい。
【0072】
本実施例において、前記時間領域パラメータは、時間領域位置を含む。
【0073】
本開示の実施例に記載の技術案では、ネットワーク機器は、UEのために同じDCIを受信するための少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを構成し、前記少なくとも2つの時間領域パラメータでPDCCHを介して前記UEに前記DCIを送信し、このように、少なくとも2つの時間領域パラメータに基づいて、PDCCHを介して同じDCIを同じUEに繰り返し送信することにより、UEは、少なくとも2つの時間領域パラメータで異なる受信ビームを使用して同じDCIを受信することができ、PDCCH通信の信頼性及びロバスト性を向上させることができる。
【0074】
前記少なくとも2つの時間領域パラメータが同じ検索空間に属し得ることを考えると、いくつかの実施例において、上記の態様において、前記方法は、以下のステップをさらに含む。
【0075】
UEのために1つの検索空間を構成し、前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、同じ前記検索空間に対応する。
【0076】
ここで、検索空間の構成は、PDCCH監視周期、PDCCH監視タイムスロットオフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置というパラメータの構成を含む。
【0077】
ここで、PDCCH監視周期は、N個のタイムスロット(slot)であり、PDCCH監視タイムスロットオフセット値は、M個のタイムスロットであり、Mは0~N-1であり、タイムスロット内監視シンボル位置は、CORESETの開始シンボル位置を指示し、CORESETのシンボル数を加えると、CORESETのシンボル位置が決まる。
【0078】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における1つのタイムスロット内の異なるシンボルに対応する。
【0079】
タイムスロット内監視シンボル位置は14bit長のシーケンスであり、すなわち、1つのslot内の14つのシンボルである。あるシンボルを監視する必要がある場合、bitビットは「1」を示し、そうでない場合は「0」を示す。14bitのシーケンスなので、PDCCH監視周期とPDCCH監視タイムスロットオフセット値は同じであってもよいが、異なるpanelが端末にDCIを送信するための時間領域パラメータをタイムスロット内監視シンボル位置で区別する。2つのpanelの例では、最初の7bitは、panel#0がPDCCHを送信する開始シンボル位置を指示し、すなわち、最初のTCI状態に対応し、後続の7bitは、panel#1によって送信されたPDCCHの開始シンボル位置を指示し、すなわち、第2のTCI状態に対応する。一方、各panelに対応するPDCCHを送信するシンボル数は、当該検索空間に対応するCORESETの時間領域リソース構成のシンボル数と同じである。2つ以上のpanelがある場合、14bitは、より多くのbitセットに分割され、各bitセットは、1つのpanelを指示するPDCCH開始シンボル位置に対応する。あるいは、別の指示方法として、タイムスロット内監視シンボル位置14bit長のシーケンスは、1つのPDCCHの開始シンボル位置を指示するためにのみ使用されるが、当該検索空間に対応するCORESETの時間領域リソース構成のシンボルのうち、半分のシンボルは、1つのpanelがPDCCHを送信するために使用され、残りの半分のシンボルは、別のpanelがPDCCHを送信するために使用される。panel#0及びpanel#1を例にとると、例えば、検索空間に対応するタイムスロット内監視シンボル位置がシンボル#0であり、検索空間に対応するCORESETの時間領域リソース構成のシンボル数が4である場合、シンボル#0及びシンボル#1は、panel#0がUEのためにPDCCHを送信するために使用され、第1のTCI状態に対応し、シンボル#2及びシンボル#3は、Panel#1がUEのためにPDCCHを送信するために使用され、第2のTCI状態に対応する。2つ以上のpanelがある場合、CORESET構成の時間領域シンボルは、より多くのシンボルセットに分割され、各シンボルセットは、1つのpanelが端末のためにPDCCHを送信するために使用され、1つの異なるTCI状態に対応する。したがって、同じ検索空間の少なくとも2つの異なる時間領域パラメータのDCIに対して、端末のために少なくとも2つの異なる受信ビームを構成する必要がある。
【0080】
ここで、異なるpanelは、同じTRPの異なるpanel、又は異なるTRPの異なるpanel、又は異なるセルの異なるpanelであってもよい。後で詳しく説明しない。
【0081】
このように、UEのために1つの検索空間を構成することによって前記少なくとも2つの時間領域パラメータを指示する。
【0082】
別の実施形態において、前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における異なるタイムスロット内のシンボルに対応する。
【0083】
例示的には、PDCCH監視シンボルが異なるタイムスロットで発生する場合、PDCCH監視シンボルを有する1番目のslot内のPDCCH監視シンボルは、端末のためにDCIを送信する第1のpanelのために使用され、PDCCH監視シンボルを有する2番目のslot内のPDCCH監視シンボルは、端末のためにDCIを送信する第2のpanelのために使用される。2つ以上のpanelがある場合、各パネルに対応する、端末のためにPDCCHを送信するためのslotポーリングが発生する。したがって、同じ検索空間の少なくとも2つの異なる時間領域パラメータのDCIに対して、端末のために少なくとも2つの異なる受信ビームを構成する必要がある。
【0084】
このように、UEのために1つの検索空間を構成することによって前記少なくとも2つの時間領域パラメータを指示する。
【0085】
前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、異なる検索空間に属するが、同じCORESETに属する可能性があることを考慮して、いくつかの実施例において、前記方法は、以下のステップをさらに含む。
【0086】
前記UEのために1つの検索空間を構成し、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの第1の時間領域パラメータが検索空間に対応する。
【0087】
前記UEのために検索空間相対オフセット値を構成し、前記検索空間相対オフセット値は、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの前記第1の時間領域パラメータに対する第2の時間領域パラメータのオフセット値である。
【0088】
本実施例において、前記第2の時間領域パラメータは、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうち、第1の時間領域パラメータ以外の他の時間領域パラメータである。
【0089】
ここで、前記検索空間の構成は、PDCCH監視周期、PDCCH監視タイムスロットオフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置というパラメータの構成を含む。
【0090】
ここで、PDCCH監視周期は、N個のタイムスロット(slot)であり、PDCCH監視タイムスロットオフセット値は、M個のタイムスロットであり、Mは0~N-1であり、タイムスロット内監視シンボル位置は、CORESETの開始シンボル位置を指示し、CORESETのシンボル数を加えると、CORESETのPDCCH監視シンボル位置が決まる。
【0091】
いくつかの実施形態において、前記検索空間相対オフセット値は、PDCCH監視周期の相対オフセット値、PDCCH監視タイムスロットオフセット値の相対オフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置の相対オフセット値のうちの1つ又は複数の組み合わせを含む。
【0092】
例えば、PDCCH監視周期の相対オフセット値、PDCCH監視タイムスロットオフセット値の相対オフセット値はいずれも0であり、タイムスロット内監視シンボル位置の相対オフセット値はCORESET構成のシンボルの数であり、すなわち、開始シンボル位置が異なるだけで、2つの検索空間のPDCCH監視周期とPDCCH監視タイムスロットオフセットは同じである。これにより、2つの検索空間のPDCCH監視シンボルが同じタイムスロットの異なるシンボル位置にあることが実現される。
【0093】
このように、UEのために1つの検索空間及び検索空間相対オフセット値を構成することによって、異なる受信ビームを使用して同じDCIの前記少なくとも2つの時間領域パラメータを受信するようにUEに通知する。
【0094】
前記少なくとも2つの時間領域パラメータが異なる検索空間に属し得ることを考慮して、いくつかの実施例において、前記方法は、前記UEのために少なくとも2つの検索空間を構成するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの異なる時間領域パラメータが異なる検索空間に対応するステップをさらに含む。
【0095】
ここで、前記検索空間の構成は、PDCCH監視周期、PDCCH監視タイムスロットオフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置というパラメータの構成を含む。
【0096】
ここで、PDCCH監視周期は、N個のタイムスロット(slot)であり、PDCCH監視タイムスロットオフセット値は、M個のタイムスロットであり、Mは0~N-1であり、タイムスロット内監視シンボル位置は、CORESETの開始シンボル位置を指示し、CORESETのシンボル数を加えると、CORESETのPDCCH監視シンボル位置が決まる。
【0097】
このように、UEのために異なる検索空間を構成することによって、異なるビームを使用して同じDCIの前記少なくとも2つの時間領域パラメータを受信するようにUEに通知する。
【0098】
CORESET構成では占有されているシンボル数しか与えられておらず、各slot及びslot内の開始シンボル位置が、いずれも検索空間に構成されたPDCCH監視周期、PDCCH監視タイムスロットオフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置という3つのパラメータによって決定されることを考えると、異なるpanelが異なる時間領域パラメータの検索空間に対応することができるので、いくつかの実施例において、前記方法は、前記UEのために1つの制御リソースセットを構成するステップであって、前記少なくとも2つの検索区間が同じ前記制御リソースセットに対応するステップをさらに含む。
【0099】
上記の態様において、前記方法は、前記制御リソースセットのために制御リソースセット識別子を構成するステップであって、前記制御リソースセット識別子は、前記制御リソースセット内の異なる検索空間に対応する受信ビームが異なることを示すために使用されるステップをさらに含む。
【0100】
上記の態様において、前記少なくとも2つの検索空間の構成パラメータにおいて、PDCCH監視周期パラメータ、PDCCH監視タイムスロットオフセットパラメータ及びタイムスロット内監視シンボル位置パラメータのうちの少なくとも1つのパラメータが異なる。
【0101】
例示的には、PDCCH監視周期は同じであり、PDCCH監視タイムスロットオフセットは異なる。
【0102】
例示的には、PDCCH監視周期は異なり、PDCCH監視タイムスロットオフセットは異なる。
【0103】
例示的には、PDCCH監視周期は同じであり、PDCCH監視タイムスロットオフセットは同じであるが、タイムスロット内監視シンボル位置は異なる。
【0104】
このように、UEのために1つの制御リソースセット内の2つの検索空間を構成し、異なる検索空間のために異なるTCI状態を構成することによって、異なるpanelが異なる検索空間の異なる時間領域パラメータを使用して、UEのために同じDCIを送信することが可能となる。
【0105】
CORESET構成では占有されているシンボル数しか与えられておらず、各slot及びslot内の開始シンボル位置が、いずれも検索空間に構成されたPDCCH監視周期、PDCCH監視タイムスロットオフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置という3つのパラメータによって決定されることを考えると、異なるpanelが異なる時間領域パラメータの検索空間に対応することができるので、いくつかの実施例において、前記方法は、前記UEのために少なくとも2つの制御リソースセットを構成するステップであって、前記少なくとも2つの検索空間のうちの異なる検索空間が前記少なくとも2つの制御リソースセットのうちの異なる制御リソースセットに対応するステップをさらに含む。
【0106】
すなわち、異なる検索空間は異なる制御リソースセットに対応する。
【0107】
上記の態様において、前記少なくとも2つの制御リソースセットの周波数領域リソースが同じである。
【0108】
上記の態様において、前記少なくとも2つの制御リソースセットの時間領域リソースが同じであり、前記少なくとも2つの制御リソースセットの制御リソースセット識別子又はセル識別子が異なる。
【0109】
このように、UEのために複数の制御リソースセットを構成し、異なる制御リソースセットのために異なるTCI状態を構成することによって、異なるpanelが異なる制御リソースセットの異なる検索空間の異なる時間領域パラメータを使用して、端末のために同じDCIを送信することが可能となる。
【0110】
UEが少なくとも2つの時間領域パラメータで同じDCIを受信するために異なる受信ビームを使用することを考えると、いくつかの実施例において、前記方法は、
同じ検索空間に対して前記UEのために少なくとも2つの異なる受信ビームを構成するステップ、あるいは、同じ制御リソースセットでの異なる検索空間に対して前記UEのために異なる受信ビームを構成するステップ、あるいは、異なる制御リソースセットに対して前記UEのために異なる受信ビームを構成するステップ、をさらに含む。
【0111】
上記の態様において、異なる前記受信ビームは、前記UEが異なるセルからのDCI、又は同じセルの異なるTRPからのDCI、又は同じTRPの異なるアンテナパネルからのDCIを受信するために使用される。
【0112】
いくつかの実施形態では、同じ検索空間に対して前記UEのために少なくとも2つの異なる受信ビームを構成する場合、前記方法は、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)シグナリングを送信して、端末のために複数の伝送構成指示TCI状態リストを構成し、各伝送構成指示TCI状態リストがそれぞれ1つのpanelのTCI状態情報に対応するステップ、あるいは、RRCシグナリングが端末のために1つのTCI状態リストを構成するステップであって、前記TCI状態リストが複数のpanelのTCI状態情報を含むステップをさらに含む。前記方法は、複数のMAC CEシグナリングを送信するステップであって、各MAC CEシグナリングが1つのTCI状態をアクティブ化し、各TCI状態は端末が対応するpanelによって送信されるDCIを受信するために使用されるステップ、あるいは、1つのMAC CEシグナリングを送信するステップであって、前記MAC CEシグナリングが複数のTCI状態をアクティブ化し、各TCI状態は端末が対応するpanelによって送信されるDCIを受信するために使用されるステップをさらに含む。
【0113】
同じ制御リソースセットでの異なる検索空間に対して前記UEのために異なる受信ビームを構成する場合、いくつかの実施形態において、前記方法は、RRCシグナリングを送信して、端末のために複数の伝送構成指示TCI状態リストを構成するステップであって、各伝送構成指示TCI状態リストがそれぞれ1つのpanelのTCI状態情報に対応するステップ、あるいは、RRCシグナリングが端末のために1つのTCI状態リストを構成するステップであって、前記TCI状態リストが複数のpanelのTCI状態情報を含むステップをさらに含む。前記方法は、複数のMAC CEシグナリングを送信するステップであって、各MAC CEシグナリングが1つのTCI状態をアクティブ化し、各TCI状態は端末が対応するpanelによって送信されるDCIを受信するために使用されるステップ、あるいは、1つのMAC CEシグナリングを送信するステップであって、前記MAC CEシグナリングが複数のTCI状態をアクティブ化し、各TCI状態は端末が対応するpanelによって送信されるDCIを受信するために使用されるステップをさらに含む。
【0114】
異なる制御リソースセットに対して前記UEのために異なる受信ビームを構成する場合、いくつかの実施形態において、前記方法は、RRCシグナリングを送信して、端末のために複数の伝送構成指示TCI状態リストを構成するステップであって、各伝送構成指示TCI状態リストがそれぞれ1つのpanelのTCI状態情報に対応するステップ、あるいは、RRCシグナリングが端末のために1つのTCI状態リストを構成するステップであって、前記TCI状態リストが複数のpanelのTCI状態情報を含むステップをさらに含む。前記方法は、複数のMAC CEシグナリングを送信するステップであって、各MAC CEシグナリングが1つのTCI状態をアクティブ化し、各TCI状態は端末が対応するpanelによって送信されるDCIを受信するために使用されるステップ、あるいは、1つのMAC CEシグナリングを送信するステップであって、前記MAC CEシグナリングが複数のTCI状態をアクティブ化し、各TCI状態は端末が対応するpanelによって送信されるDCIを受信するために使用されるステップをさらに含む。
【0115】
UEに特定の構成情報を通知するために、上記の態様において、前記方法は、異なる受信ビームを使用して少なくとも2つの時間領域パラメータで受信されるDCIが同じであることを前記UEに通知するための構成シグナリングを送信するステップをさらに含む。
【0116】
例示的には、前記構成シグナリングは、RRCシグナリング又はMACシグナリングであり、当該構成シグナリングは、同じダウンリンク制御情報DCIの少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビーム、例えば、同じ検索空間に対して構成された少なくとも2つの受信ビーム、又は同じ制御リソースセットでの異なる検索空間に対して構成された異なる受信ビームを受信するようにユーザ機器UEを構成する構成シグナリングであってもよく、すなわち、異なる時間領域パラメータによって送信されたDCIが同じであることを暗黙的に端末に通知し、統合受信を行うことで信頼性を向上させることができる。
【0117】
UEに受信ビームを決定させるために、上記の態様において、前記方法は、伝送構成指示(TCI)状態を含むシグナリングを送信するステップであって、前記TCI状態が、少なくとも1つのセルのTCI状態情報、又は1つのセル内の少なくとも1つのTRPのTCI状態情報、又は1つのTRPの少なくとも1つのアンテナパネルのTCI状態情報を含むステップをさらに含む。
【0118】
例示的には、TCI状態を含むシグナリングは、RRCシグナリングであってもよく、MACシグナリングであってもよい。
【0119】
例示的に、前記UEのために複数の制御リソースセットを構成し、各前記制御リソースセットのために1つの伝送構成指示TCI状態リストをそれぞれ構成する場合、各制御リソースセットに対して、TCI状態リスト内の前記制御リソースセットに対応する1つのTCI状態が媒体アクセス制御層のMAC制御要素CEによってそれぞれアクティブ化される。
【0120】
例示的に、前記UEのために複数の制御リソースセットを構成し、前記複数の制御リソースセットのために1つのTCI状態リストを構成する場合、前記複数の制御リソースセットに対して、前記TCI状態リスト内の前記複数の制御リソースセットに対応するTCI状態が1つのMAC CEによってアクティブ化される。
【0121】
例示的には、前記UEのために1つの制御リソースセットを構成し、複数のpanelのTCI状態情報を含むTCI状態リストを前記制御リソースセットのために構成する場合、前記TCI状態リスト内の前記制御リソースセットに対応する複数のTCI状態がMAC層CEによってアクティブ化される。
【0122】
本出願で提供される通信処理方法は、同じDCIの少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信するようにUEを構成し、前記少なくとも2つの時間領域パラメータでPDCCHを介して前記UEに前記DCIを送信し、このように、少なくとも2つの時間領域パラメータでPDCCHを介して同じDCIを同じUEに繰り返し送信することにより、UEが少なくとも2つの時間領域パラメータで異なる受信ビームを使用して同じDCIを受信することができ、PDCCH通信の信頼性及びロバスト性を向上させることができる。
【0123】
図3は、例示的な実施例に係る通信処理方法のフローチャート2であり、図3に示すように、当該通信処理方法は、ユーザ機器(UE)に適用され、以下のステップS21~S22を含むことができる。
【0124】
ステップS21において、同じダウンリンク制御情報(DCI)の少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信すると決定し、
ステップS22において、前記少なくとも2つの時間領域パラメータの異なる時間領域パラメータに基づいて、異なる受信ビームを使用して、ネットワーク機器が前記異なる時間領域パラメータに基づいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して送信した同じ前記DCIを受信する。
【0125】
本実施例により提供される通信処理方法は、UEが少なくとも2つの時間領域パラメータで同じDCIを受信するために異なる受信ビームを使用することができるようにして、PDCCH通信の信頼性及びロバスト性を向上させる。
【0126】
いくつかの実施例において、前記方法は、前記ネットワーク機器に構成された1つの検索空間を決定するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータが同じ前記検索空間に対応するステップをさらに含む。
【0127】
このように、UEが、ネットワーク機器によって送信された同じDCIの少なくとも2つの時間領域パラメータを受信することを前記検索空間に基づいて決定するようにする。
【0128】
いくつかの実施例において、前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における1つのタイムスロット内の異なるシンボルに対応する。
【0129】
このように、UEが、ネットワーク機器によって送信された同じDCIの少なくとも2つの時間領域パラメータを受信することを検索空間における1つのタイムスロット内の異なるシンボルに基づいて決定するようにする。
【0130】
上記の態様において、前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における異なるタイムスロット内のシンボルに対応する。
【0131】
このように、UEが、ネットワーク機器によって送信された同じDCIの少なくとも2つの時間領域パラメータを受信することを検索空間における異なるタイムスロット内のシンボルに基づいて決定するようにする。
【0132】
いくつかの実施例において、前記方法は、前記ネットワーク機器に構成された検索空間相対オフセット値及び1つの検索空間を決定するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの第1の時間領域パラメータが前記検索空間に対応し、前記検索空間相対オフセット値が、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの前記第1の時間領域パラメータに対する第2の時間領域パラメータのオフセット値であるステップと、前記検索空間及び前記検索空間相対オフセット値に基づいて前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの第2の時間領域パラメータを決定するステップと、をさらに含む。
【0133】
上記の態様において、前記検索空間相対オフセット値は、PDCCH監視周期の相対オフセット値、PDCCH監視タイムスロットオフセット値の相対オフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置の相対オフセット値のうちの1つ又は複数の組み合わせを含む。
【0134】
このように、UEは、検索空間及び検索空間相対オフセット値に基づいて前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの第1の時間領域パラメータと、前記第1の時間領域パラメータ以外の第2の時間領域パラメータとを決定することができる。
【0135】
いくつかの実施例において、前記方法は、前記ネットワーク機器に構成された少なくとも2つの検索空間を決定するステップであって、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの異なる時間領域パラメータが異なる検索空間に対応するステップをさらに含む。
【0136】
ここで、前記検索空間の構成は、PDCCH監視周期、PDCCH監視タイムスロットオフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置というパラメータの構成を含む。
【0137】
このように、UEは、異なる検索空間に基づいて前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの異なる時間領域パラメータを決定することができる。
【0138】
いくつかの実施例において、前記方法は、前記ネットワーク機器に構成された1つの制御リソースセットを決定するステップであって、前記少なくとも2つの検索空間が同じ前記制御リソースセットに対応するステップをさらに含む。
【0139】
ここで、前記ネットワーク機器に構成された1つの制御リソースセットを決定する前記ステップは、制御リソースセット識別子を決定し、制御リソースセット識別子に基づいて前記制御リソースセット内の異なる検索空間に対応する受信ビームが異なると決定するステップを含む。
【0140】
上記の態様において、前記少なくとも2つの検索空間の構成パラメータにおいて、PDCCH監視周期パラメータ、PDCCH監視タイムスロットオフセットパラメータ及びタイムスロット内監視シンボル位置パラメータのうちの少なくとも1つのパラメータが異なる。
【0141】
このように、UEは、ネットワーク機器に構成される1つの制御リソースセットでの異なる検索空間を介して、異なる検索空間の異なる時間領域パラメータで異なる受信ビームを使用して異なるpanelによって端末のために送信されたDCIを受信すると決定する。
【0142】
いくつかの実施例において、前記方法は、前記ネットワーク機器に構成された少なくとも2つの制御リソースセットを決定するステップであって、前記少なくとも2つの検索空間のうちの異なる検索空間が前記少なくとも2つの制御リソースセットのうちの異なる制御リソースセットに対応するステップをさらに含む。
【0143】
上記の態様において、前記少なくとも2つの制御リソースセットの周波数領域リソースが同じである。
【0144】
上述の態様において、前記少なくとも2つの制御リソースセットの時間領域リソースが同じであり、前記少なくとも2つの制御リソースセットの制御リソースセット識別子又はセル識別子が異なる。
【0145】
このように、UEは、ネットワーク機器に構成される複数の制御リソースセットでの異なる検索空間を介して、異なる検索空間の異なる時間領域パラメータで異なる受信ビームを使用して異なるpanelによって端末のために送信されたDCIを受信すると決定する。
【0146】
いくつかの実施例において、前記方法は、前記ネットワーク機器が同じ検索空間に対して構成する少なくとも2つの異なる受信ビームを決定するステップ、あるいは、
前記ネットワーク機器が同じ制御リソースセットでの異なる検索空間に対して構成する受信ビームを決定するステップ、あるいは、前記ネットワーク機器が異なる制御リソースセットに対して構成する異なる受信ビームを決定するステップ、をさらに含む。
【0147】
上記の態様において、異なる前記受信ビームは、前記UEが異なるセルからのDCI、又は同じセルの異なるTRPからのDCI、又は同じTRPの異なるアンテナパネルからのDCIを受信するために使用される。
【0148】
いくつかの例において、前記方法は、構成シグナリングに基づいて、前記ネットワーク機器がPDCCHを介して少なくとも2つの時間領域パラメータで送信するDCIが同じであると決定するステップをさらに含む。
【0149】
例示的には、前記構成シグナリングは、RRCシグナリング又はMACシグナリングである。
【0150】
いくつかの実施例において、前記方法は、伝送構成指示(TCI)状態を含むシグナリングを受信し、TCI状態に基づいて受信ビームを決定するステップをさらに含む。
【0151】
例示的には、TCI状態を含むシグナリングは、RRCシグナリングであってもよく、MACシグナリングであってもよい。
【0152】
本明細書によって提供される通信処理方法は、同じDCIの少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信すると決定することができ、前記少なくとも2つの時間領域パラメータの異なる時間領域パラメータに基づいて、前記異なる時間領域パラメータでPDCCHを介してネットワーク機器によって送信された同じ前記DCIを異なる受信ビームを使用して受信し、このようにして、UEが、少なくとも2つの時間領域パラメータで異なる受信ビームを使用して同じDCIを受信することができるようにして、PDCCH通信の信頼性及びロバスト性を向上させる。
【0153】
図4は、例示的な実施例に係る通信処理装置のブロック図1である。当該通信処理装置は、基地局などのネットワーク機器に適用され、図4を参照して、当該装置は、構成ユニット10及び第1の通信ユニット20を備える。
【0154】
前記構成ユニット10は、同じDCIの少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信するようにユーザ機器UEを構成するように構成され、
第1の通信ユニット20は、前記少なくとも2つの時間領域パラメータに基づいて、PDCCHを介して前記UEに同じ前記DCIを送信するように構成される。
【0155】
いくつかの実施例において、前記構成ユニット10は、前記UEのために1つの検索空間を構成するようにも構成され、前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、同じ前記検索空間に対応する。
【0156】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における1つのタイムスロット内の異なるシンボルに対応する。
【0157】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における異なるタイムスロット内のシンボルに対応する。
【0158】
いくつかの実施例において、構成ユニット10は、前記UEのために1つの検索空間を構成し、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの第1の時間領域パラメータが検索空間に対応し、前記UEのために検索空間相対オフセット値を構成するようにも構成され、前記検索空間相対オフセット値が前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの前記第1の時間領域パラメータに対する第2の時間領域パラメータのオフセット値である。
【0159】
上記の態様において、前記検索空間相対オフセット値は、PDCCH監視周期の相対オフセット値、PDCCH監視タイムスロットオフセット値の相対オフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置の相対オフセット値のうちの1つ又は複数の組み合わせを含む。
【0160】
いくつかの実施例において、前記構成ユニット10は、前記UEのために少なくとも2つの検索空間を構成するようにも構成され、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの異なる時間領域パラメータが異なる検索空間に対応する。
【0161】
上記の態様において、前記検索空間の構成は、PDCCH監視周期、PDCCH監視タイムスロットオフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置というパラメータの構成を含む。
【0162】
いくつかの実施例において、前記構成ユニット10は、前記UEのために1つの制御リソースセットを構成するようにも構成され、前記少なくとも2つの検索空間は同じ前記制御リソースセットに対応する。
【0163】
いくつかの実施例において、前記構成ユニット10は、前記制御リソースセットのために制御リソースセット識別子を構成するようにも構成され、前記制御リソースセット識別子は、前記制御リソースセット内の異なる検索空間に対応する受信ビームが異なることを示すために使用される。
【0164】
上記の態様において、前記少なくとも2つの検索空間の構成パラメータにおいて、PDCCH監視周期パラメータ、PDCCH監視タイムスロットオフセットパラメータ及びタイムスロット内監視シンボル位置パラメータのうちの少なくとも1つのパラメータが異なる。
【0165】
いくつかの実施例において、構成ユニット10は、前記UEのために少なくとも2つの制御リソースセットを構成するように構成され、前記少なくとも2つの検索空間のうちの異なる検索空間が前記少なくとも2つの制御リソースセットのうちの異なる制御リソースセットに対応する。
【0166】
上記の態様において、前記少なくとも2つの制御リソースセットの周波数領域リソースが同じである。
【0167】
上述の実施例において、前記少なくとも2つの制御リソースセットの時間領域リソースが同じであり、前記少なくとも2つの制御リソースセットの制御リソースセット識別子又はセル識別子が異なる。
【0168】
いくつかの実施例において、前記構成ユニット10は、同じ検索空間に対して前記UEのために少なくとも2つの異なる受信ビームを構成し、同じ制御リソースセットでの異なる検索空間に対して前記UEのために異なる受信ビームを構成し、異なる制御リソースセットに対して前記UEのために異なる受信ビームを構成するようにも構成される。
【0169】
上記の態様において、異なる前記受信ビームは、前記UEが異なるセルからのDCI、又は同じセルの異なるTRPからのDCI、又は同じTRPの異なるアンテナパネルからのDCIを受信するために使用される。
【0170】
いくつかの実施例において、前記第1の通信ユニット20は、異なる受信ビームを使用して少なくとも2つの時間領域パラメータで受信されるDCIが同じであることを前記UEに通知するための構成シグナリングを送信するようにも構成される。
【0171】
いくつかの実施例において、前記第1の通信ユニット20は、伝送構成指示(TCI)状態を含むシグナリングを送信するようにも構成され、前記TCI状態が、少なくとも1つのセルのTCI状態情報、又は1つのセル内の少なくとも1つのTRPのTCI状態情報、又は1つのTRPの少なくとも1つのアンテナパネルのTCI状態情報を含む。
【0172】
上述した実施例における装置について、各モジュールが動作を実行する具体的な形態については、当該方法の実施例において詳細に説明したが、ここでは詳細に説明しない。
【0173】
実際の応用では、上記の構成ユニット10及び第1の通信ユニット20の具体的な構成は、いずれも、当該通信処理装置又は当該通信処理装置が属するネットワーク機器における中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ(MCU、Micro Controller Unit)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP、Digital Signal Processing)、又はプログラマブルロジックデバイス(PLC、Programmable Logic Controller)などで実現することができる。
【0174】
本実施例に記載の通信処理装置は、基地局側などのネットワーク機器に設けることができる。
【0175】
当業者であれば、本開示の実施例に係る通信処理装置における各処理モジュールの機能は、上述したネットワーク機器側に適用される通信処理方法の関連説明を参照して理解することができ、本開示の実施例に係る通信処理装置における各処理モジュールは、本開示の実施例に記載の機能を実現するアナログ回路によって実現されてもよいし、本開示の実施例に記載の機能を実現するソフトウェアがネットワーク機器上で動作することによって実現されてもよい。
【0176】
本開示の実施例に記載の通信処理装置は、PDCCH通信の信頼性及びロバスト性を向上させる。
【0177】
図5は、例示的な実施例に係る通信処理装置のブロック図2である。当該通信処理装置はUE側に適用され、図5を参照して、当該装置は、決定ユニット30及び第2の通信ユニット40を備える。
【0178】
決定ユニット30は、同じDCIの少なくとも2つの時間領域パラメータ及び/又は少なくとも2つの受信ビームを受信すると決定するように構成され、
第2の通信ユニット40は、前記少なくとも2つの時間領域パラメータの異なる時間領域パラメータに基づいて、異なる受信ビームを使用して、ネットワーク機器が前記異なる時間領域パラメータに基づいて物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを介して送信した同じ前記DCIを受信するように構成される。
【0179】
いくつかの実施例において、前記決定ユニット30は、前記ネットワーク機器に構成された1つの検索空間を決定するようにも構成され、前記少なくとも2つの時間領域パラメータが同じ前記検索空間に対応する。
【0180】
いくつかの実施例において、前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における1つのタイムスロット内の異なるシンボルに対応する。
【0181】
いくつかの実施例において、前記少なくとも2つの時間領域パラメータは、前記検索空間における異なるタイムスロット内のシンボルに対応する。
【0182】
いくつかの実施例において、前記決定ユニット30は、前記ネットワーク機器に構成された検索空間相対オフセット値及び1つの検索空間を決定し、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの第1の時間領域パラメータは前記検索空間に対応し、前記検索空間相対オフセット値は、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの前記第1の時間領域パラメータに対する第2の時間領域パラメータのオフセット値であり、
前記検索空間及び前記検索空間相対オフセット値に基づいて前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの第2の時間領域パラメータを決定するようにも構成される。
【0183】
上記の態様において、前記検索空間相対オフセット値は、PDCCH監視周期の相対オフセット値、PDCCH監視タイムスロットオフセット値の相対オフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置の相対オフセット値のうちの1つ又は複数の組み合わせを含む。
【0184】
いくつかの実施例において、前記決定ユニット30は、前記ネットワーク機器に構成された少なくとも2つの検索空間を決定するようにも構成され、前記少なくとも2つの時間領域パラメータのうちの異なる時間領域パラメータが異なる検索空間に対応する。
【0185】
ここで、検索空間の構成は、PDCCH監視周期、PDCCH監視タイムスロットオフセット値及びタイムスロット内監視シンボル位置というパラメータの構成を含む。
【0186】
いくつかの実施例において、前記決定ユニット30は、前記ネットワーク機器に構成された1つの制御リソースセットを決定するようにも構成され、前記少なくとも2つの検索空間が同じ前記制御リソースセットに対応する。
【0187】
いくつかの実施例において、前記決定ユニット30は、制御リソースセット識別子を決定し、制御リソースセット識別子に基づいて前記制御リソースセット内の異なる検索空間に対応する受信ビームが異なると決定するようにも構成される。
【0188】
いくつかの実施例において、前記少なくとも2つの検索空間の構成パラメータにおいて、PDCCH監視周期パラメータ、PDCCH監視タイムスロットオフセットパラメータ及びタイムスロット内監視シンボル位置パラメータのうちの少なくとも1つのパラメータが異なる。
【0189】
いくつかの実施例において、前記決定ユニット30は、前記ネットワーク機器に構成された少なくとも2つの制御リソースセットを決定ようにも構成され、前記少なくとも2つの検索空間のうちの異なる検索空間が前記少なくとも2つの制御リソースセットのうちの異なる制御リソースセットに対応する。
【0190】
いくつかの実施例において、前記少なくとも2つの制御リソースセットの周波数領域リソースが同じである。
【0191】
いくつかの実施例において、前記少なくとも2つの制御リソースセットの時間領域リソースが同じであり、前記少なくとも2つの制御リソースセットの制御リソースセット識別子又はセル識別子が異なる。
【0192】
いくつかの実施例において、前記決定ユニット30は、前記ネットワーク機器が同じ検索空間に対して構成する少なくとも2つの異なる受信ビームを決定し、前記ネットワーク機器が同じ制御リソースセットでの異なる検索空間に対して構成する受信ビームを決定し、前記ネットワーク機器が異なる制御リソースセットに対して構成する異なる受信ビームを決定するようにも構成される。
【0193】
ここで、異なる前記受信ビームは、前記UEが異なるセルからのDCI、又は同じセルの異なるTRPからのDCI、又は同じTRPの異なるアンテナパネルからのDCIを受信するために使用される。
【0194】
いくつかの実施例において、前記決定ユニット30は、構成シグナリングに基づいて、前記ネットワーク機器がPDCCHを介して少なくとも2つの時間領域パラメータで送信するDCIが同じであると決定するようにも構成される。
【0195】
いくつかの実施例において、前記第2の通信ユニット40は、伝送構成指示(TCI)状態を含むシグナリングを受信し、TCI状態に基づいて受信ビームを決定するようにも構成される。
【0196】
上述した実施例における装置について、各モジュールが動作を実行する具体的な形態については、当該方法に関する実施例において詳細に説明したが、ここでは詳細に説明しない。
【0197】
実際の応用では、上記の決定ユニット30及び第2の通信ユニット40の具体的な構成は、いずれも当該通信処理装置又は当該通信処理装置が属するUE内のCPU、MCU、DSP、PLCなどによって実現されてもよい。
【0198】
本実施例に記載の通信処理装置は、UE側に設けられていてもよい。
【0199】
当業者であれば、本開示の実施例に係る通信処理装置における各処理モジュールの機能は、上述したUE側に適用される通信処理方法の関連説明を参照して理解することができ、本開示の実施例に係る通信処理装置における各処理モジュールは、本開示の実施例に記載の機能を実現するアナログ回路によって実現されてもよいし、本開示の実施例に記載の機能を実現するソフトウェアがネットワーク機器上で動作することによって実現されてもよい。
【0200】
本開示の実施例に記載の通信処理装置は、PDCCH通信の信頼性及びロバスト性を向上させることができる。
【0201】
図6は、例示的な実施例に係る通信処理を実現するための装置800のブロック図である。装置800は、例えば、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療デバイス、フィットネスデバイス、携帯情報端末などであってもよい。
【0202】
図6を参照すると、装置800は、処理コンポーネント802、メモリ804、電力コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O)インタフェース812、センサコンポーネント814、及び通信コンポーネント816の1つ又は複数を含むことができる。
【0203】
処理コンポーネント802は、通常、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作など、装置800の全体的な操作を制御する。処理コンポーネント802は、命令を実行して上記方法の全部又は一部のステップを完成するための1つ又は複数のプロセッサ820を含むことができる。また、処理コンポーネント802は、処理コンポーネント802と他のコンポーネントとの間のインタラクションを容易にするための1つ又は複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネント808と処理コンポーネント802との間のインタラクションを容易にするためのメディアモジュールを含むことができる。
【0204】
メモリ804は、装置800での操作を支援するように、様々なデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、動画などの装置800で操作するためのいずれかのアプリケーション又は方法の命令を含む。メモリ804は、スタティックランダムアクセスメモリ(Static Random-Access Memory、SRAM)、電気消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically-Erasable Programmable Read Only Memory、EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable Programmable Read Only Memory、EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable read-only memory、PROM)、読み出し専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、ディスク、光ディスクなどの任意のタイプの一時的又は非一時的な記憶媒体、又はそれらの組み合わせによって実現することができる。
【0205】
電力コンポーネント806は、装置800の様々なコンポーネントに電力を提供する。電力コンポーネント806は、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び装置800の電力の生成、管理及び分配に関連する他のコンポーネントを含むことができる。
【0206】
マルチメディアコンポーネント808は、装置800とユーザとの間に1つの出力インタフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)及びタッチパネル(Touch Panel、TP)を含むことができる。スクリーンは、タッチパネルを含む場合、ユーザからの入力信号を受信するためのタッチスクリーンとして実現することができる。タッチパネルは、タッチ、スライド及びタッチパネル上のジェスチャーを検知するための1つ又は複数のタッチセンサを含む。タッチセンサは、タッチ又はスライド動作の境界線を検知するだけではなく、タッチ又はスライド操作に関連する持続時間及び圧力も検出する。いくつかの実施例において、マルチメディアコンポーネント808は、1つのフロントカメラ及び/又はリアカメラを含む。フロントカメラ及び/又はリアカメラは、装置800が、撮影モード又はビデオモードなどの操作モードにある場合、外部のメディアデータを受信することができる。各フロントカメラ及びリアカメラは、1つの固定する光学レンズ系であってもよいし、焦点距離及び光学ズーム能力を有してもよい。
【0207】
オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は、1つのマイクロフォン(MIC)を含み、マイクロフォンは、装置800が呼び出しモード、記録モード及び音声認識モードなどの操作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、メモリ804にさらに記憶されるか、又は通信コンポーネント816を介して送信されてもよい。いくつかの実施例において、オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力するためのスピーカーをさらに含む。
【0208】
I/Oインタフェース812は、処理コンポーネント802と周辺インタフェースモジュールとの間にインタフェースを提供し、上記周辺インタフェースモジュールは、キーパッド、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、起動ボタン及びロックボタンを含むが、これらに限定されない。
【0209】
センサコンポーネント814は、装置800のために様々な方面の状態評価を提供するための1つ又は複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント814は、装置800のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置付けを検出することができ、例えば、コンポーネントが装置800のディスプレイ及び小キーパッドであり、センサコンポーネント814は、装置800又は装置800の1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと装置800との接触の有無、装置800の方位又は加速/減速及び装置800の温度変化を検出することもできる。センサコンポーネント814は、いずれかの物理接触もない場合、近傍の物体の存在を検出するための接近センサを含むことができる。センサコンポーネント814は、撮像アプリケーションで使用するための相補型金属酸化物半導体(Complementary Metal Oxide Semiconductor、CMOS)又は電荷結合素子(Charge-coupled Device、CCD)画像センサなどの光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例において、当該センサコンポーネント814は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ又は温度センサをさらに含むことができる。
【0210】
通信コンポーネント816は、装置800と他のデバイスとの有線又は無線方式の通信を容易にするように構成される。装置800は、WiFi、2G又は3G、又はそれらの組み合わせなどの通信標準に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。例示的な一実施例において、通信コンポーネント816は、放送チャネルを介して外部放送管理システムからの放送信号又は放送に関連する情報を受信する。例示的な一実施例において、通信コンポーネント816は、近距離通信を容易にするために、近距離通信(Near Field Communication、NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識(Radio Frequency Identification、RFID)技術、赤外線データ協会(Infrared Data Association、IrDA)技術、超広帯域(Ultra Wide Band、UWB)技術、ブルートゥース(Blue Tooth、BT)(登録商標)技術、及び他の技術に基づいて実現することができる。
【0211】
例示的な実施例において、装置800は、上記方法を実現するために、1つ又は複数のアプリケーション特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタル信号処理デバイス(Digital Signal Processing Device、DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他の電子部品によって実現することができる。
【0212】
例示的な実施例において、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ804をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、装置800のプロセッサ820によって実行することができる。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などであってもよい。
【0213】
図7は、例示的な実施例に係る通信処理を実現するための装置900のブロック図である。図9を参照すると、装置900は、サーバとして提供されてもよい。図7を参照して、装置900は、1つ又は複数のプロセッサと、メモリ932によって表される、処理コンポーネント922によって実行可能な命令、例えば、アプリケーションを記憶するためのメモリリソースとをさらに含む処理コンポーネント922を含む。メモリ932に記憶されるアプリケーションは命令のセットに対応する1つ以上のモジュールを含むことができる。また、処理コンポーネント922は、上記のネットワーク機器側に適用される通信処理方法を実行するために、命令を実行するように構成される。
【0214】
装置900は、装置900の電源管理を行うように構成される電源コンポーネント926と、装置900をネットワークに接続するように構成される有線又は無線ネットワークインタフェース950と、入出力(I/O)インタフェース958と、を含むことができる。装置900は、メモリ932に記憶されているオペレーティングシステム、例えば、Windows ServerTM、Mac OS XTM、UnixTM、Linux(登録商標)TM、FreeBSDTMに基づいて動作することができる。
【0215】
本開示の実施例に記載の技術案の間は、衝突しない限り、任意に組み合わせることができる。
【0216】
当業者であれば、明細書を考慮して本明細書に開示された開示を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本開示は、本開示のいかなる変形、用途又は適応的な変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途又は適応的な変化は、本開示の一般的な原理に従い、本開示に開示されていない当分野における周知技術又は慣用的な技術手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なものとしてのみ見なされ、本開示の真の範囲及び精神は、本開示の請求項によって示される。
【0217】
本発明は、以上に説明され、図面に示された正確な構造に限定されず、その範囲を逸脱することなく、様々な修正及び変更が可能であることを理解すべきである。本開示の範囲は、添付された特許請求の範囲のみによって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】