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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-13
(54)【発明の名称】ポンプ容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/34 20060101AFI20230306BHJP
   B05B 11/00 20230101ALI20230306BHJP
   B05B 11/10 20230101ALI20230306BHJP
   F04B 9/14 20060101ALI20230306BHJP
【FI】
B65D47/34 110
B05B11/00 101Z
B05B11/00 101G
B05B11/10 101G
B05B11/10 101Z
F04B9/14 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022543462
(86)(22)【出願日】2020-04-10
(85)【翻訳文提出日】2022-07-14
(86)【国際出願番号】 KR2020004912
(87)【国際公開番号】W WO2021149871
(87)【国際公開日】2021-07-29
(31)【優先権主張番号】10-2020-0008468
(32)【優先日】2020-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522283480
【氏名又は名称】カン,ミン グ
【氏名又は名称原語表記】KANG, Min Gu
【住所又は居所原語表記】B-dong 2101-ho (Jeongja-dong, Samseong Adenapalace), 275, Seongnam-daero, Bundang-gu, Seongnam-si, Gyeonggi-do 13559, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】カン,ミン グ
【テーマコード(参考)】
3E084
3H075
【Fターム(参考)】
3E084AA04
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB01
3E084BA02
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB12
3E084DC03
3E084FA09
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084HB02
3E084HD04
3E084KB01
3E084LB02
3E084LC01
3E084LD22
3E084LD25
3H075CC20
3H075CC36
3H075CC40
3H075DA04
3H075DA30
3H075DB13
(57)【要約】
本発明は、ポンプ容器に関し、円筒状スプリング260は、プラスチック材質からなり、(1)中央に穴が形成された上部リング板261と、(2)上部リング板261の一側下面に始まり時計方向に回転しながら下降するように立ち上がった第1バネ部262と、(3)上部リング板261の一側下面に対して対称となる位置である他側下面に始まり、第1バネ部262と同一方向に回転しながら下降するように立ち上がった第2バネ部263と、(4)上部リング板261の一側下面と他側下面との間の二つの中央部の面に始まり、第1及び第2バネ部262,263と反対方向(反時計方向)に回転しながら下降するように立ち上がった一対のバネ部であって、第1及び第2バネ部262,263の上面及び下面に交互に連結された一対の連結バネ部264,265からなる。本発明は、排出ノズルの押し込み作動によってシリンダの内容積が減るに伴い内容物を外部に吐出させるが、シリンダハウジング内に環境に優しいプラスチック円筒状スプリングは、上部リング板の下部面からひねりが加えられた第1及び第2バネ部が形成されており、第1及び第2バネ部を一対の連結バネ部と連結しており、内容物の吸入が容易で、ポンピング力が良好で、鉄材のスプリングを使用しないことから環境に優しいという効果を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に液体が収容される容器(10)と、
円筒状のスプリング(260)を含み、前記容器(10)の上部開口部(11)の内周縁を通して挿入され着座されるポンプ体(200)と、
上下部が開口している円筒形状の部材であって、下部内周縁には前記容器(10)の上部開口部(11)に螺合されるネジ部が形成され、下部(41)よりも縮小した上部(42)には前記ポンプ体(200)の上端が挿入されるショルダ部材(40)と、
前記ポンプ体(200)の上端に挿入され、押し込み作動によって前記ポンプ体(200)を作動させることで容器(10)内の内容物を外部に吐出させる排出ノズル(50)とからなるポンプ容器において、
前記円筒状スプリング(260)は、プラスチック材質からなり、
中央に穴が形成された上部リング板(261)と、
前記上部リング板(261)の一側下面に始まり時計方向に回転しながら下降するように立ち上がった第1バネ部(262)と、
前記上部リング板(261)の一側下面に対して対称となる位置である他側下面に始まり、前記第1バネ部(262)と同一の方向に回転しながら下降するように立ち上がった第2バネ部(263)と、
前記上部リング板(261)の一側下面と他側下面との間の二つの中央部の面に始まり、前記第1及び第2バネ部(262、263)と反対の方向(反時計方向)に回転しながら下降するように立ち上がった、一対のバネ部であって、前記第1及び第2バネ部(262、263)の上面及び下面に交互に連結された、一対の連結バネ部(264、265)とからなることを特徴とするポンプ容器。
【請求項2】
前記一対の連結バネ部(264、265)の幅は、前記第1及び第2バネ部(262、263)の幅よりも小さく形成されて、スプリングの圧縮時、前記第1及び第2バネ部(262、263)が外側に広がらないようにして圧縮力を上昇させることを特徴とする、請求項1に記載のポンプ容器。
【請求項3】
前記一対の連結バネ部(264、265)は、前記第1及び第2バネ部(262、263)と一体に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のポンプ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプ容器に関し、より詳細には、排出ノズルの押し込み作動によってシリンダの内容積が減るに伴い、内容物を外部に吐出させるのであるが、シリンダハウジング内に、環境に優しいプラスチックの円筒状スプリングが、上部リング板の下面からの、ひねりが加えられた第1及び第2バネ部を有するように形成されており、前記第1及び第2バネ部を一対の連結バネ部と連結するように構成されており、内容物の吸入が容易で、ポンピング力が良好であって、鉄材のスプリングを使用しないことから環境に優しいポンプ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
日常生活で広く使用される、流体の形態の生活用品を詰めた容器には、手動式の小型ポンプが取り付けられており、単にポンプを押し込むことによって、内容物が一定量ずつ外へと吐出されるので、容易に使用することができる。このようなポンプ装置は、別名‘ディスペンサ(dispenser)’というが、ポンプを押し込むとポンプ内部のチャンバ(chamber)内に入っていた内容物が、ノズルを通じて外へと吐出される。ポンプを押す力を除去すると、容器とポンプとの間に設置されているスプリングの弾性力によって、ポンプが上方へと原状復帰するに伴い、容器内の内容物が、ポンプ内のチャンバ(chamber)に吸入されるようになっている。
【0003】
このようなディスペンサは、シャンプー容器にも広く用いられるが、シャンプー容器の内部に入っているシャンプー溶液を一定量ずつ手軽に排出使用するために用いられる。過去には、一般的な蓋で覆われてシャンプー溶液が排出される排出口が形成されたキャップが用いられてきたが、シャンプー容器を加圧して使用しなければならないなどの不便が発生し、今日、シャンプー溶液の排出の利便性と、出過ぎを抑えてシャンプー溶液の浪費を防ぐという構造上の利点によって、大部分のシャンプー容器に装着されて使用されているのが実情である。
【0004】
上記のような目的で製作された従来のディスペンサ100(韓国登録実用20-0428943)がある。図5を参照すると、内部に液体が収容される容器20、前記容器20の開口部側に固定され下方に形成されるとともに負圧穴を備えるハウジング22、前記ハウジング22内で使用者の押圧によって上下運動をする中空のシャフト23、前記シャフト23の下部に連結されて前記ハウジング22の内部を加圧または減圧させるピストン24、前記シャフト23と連通するとともに前記シャフト23の上部に固定されるノズルヘッド31、及び、前記ハウジング22の上端部に固定されて前記ハウジング22とシャフト23との間に位置するチャプレット(chaplet; 内側の部材を支持する支持部材)26を含み、前記ハウジング22内部に位置して上端が前記ピストン24の下端に接触するスプリング25、前記シャフト23とチャプレット26との間には空気の流出入を確保する排出穴が形成されるように製作される。
【0005】
このような従来のディスペンサは、ポンピング時、チューブ30の末端、すなわち最下端から内容物を引き上げなければならないので、ポンピング力が小さいだけでなく、ポンピング不良が発生する確率が高く、特に内容物の粘度が高い場合には、さらにポンピングが行われずに内容物の吐出力が低下し、ボタンが押し難いという問題点があり、鉄材のスプリング25がハウジング22の内部に内蔵されていることから、常に容器の内部で液体と接触するので、スプリング25の腐食による液体の変質のおそれがあり、ディスペンサを構成する部品が多くなることにより、その製造コストがかさむという問題点があり、前記鉄材のスプリングとプラスチックが一緒に組立てられていることから、ディスペンサの廃棄時、リサイクルできないという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の従来技術の要望に応えるために発明されたものであって、排出ノズルの押し込み作動によってシリンダの内容積が減るに伴い、内容物を外部に吐出させるのであるが、シリンダハウジング内に、環境に優しいプラスチックの円筒状スプリングが備えられ、上部リング板の下面から、ひねりが加えられた第1及び第2バネ部が形成されており、前記第1及び第2バネ部を一対の連結バネ部と連結して構成されており、内容物の吸入が容易で、ポンピング力が良好であって、鉄材のスプリングを使用しないことから、環境に優しいポンプ容器を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1実施例によるポンプ容器は、内部に液体が収容される容器と、円筒状のスプリングを含み、前記容器の上部開口部の内周縁を介して挿入されて着座されるポンプ体と、上下部が開口している円筒形状の部材であって、下部内周縁には前記容器の上部開口部に螺合されるネジ部が形成され、下部よりも縮小した上部には前記ポンプ体の上端が挿入されるショルダ部材と、前記ポンプ体の上端に挿入されて押し作動によって前記ポンプ体を作動させて容器内の内容物を外部に吐出させる排出ノズルからなるポンプ容器において、前記円筒状スプリングは、プラスチック材質からなり、中央に穴が形成された上部リング板と、前記上部リング板の一側下面に始まり時計方向に回転しながら下降するように立ち上がった第1バネ部と、前記上部リング板の一側下面に対して対称となる位置である他側下面に始まり前記第1バネ部と同一方向に回転しながら下降するように立ち上がった第2バネ部と、前記上部リング板の一側下面と他側下面との間の二つの中央面に始まり前記第1及び第2バネ部と反対方向(反時計方向)に回転しながら下降するように立ち上がった一対のバネ部であって、前記第1及び第2バネ部の上面及び下面に交互に連結された一対の連結バネ部からなることを特徴とする。
【0008】
前記一対の連結バネ部の幅は、前記第1及び第2バネ部の幅よりもさらに小さく形成されてスプリングの圧縮時、前記第1及び第2バネ部が外側に広がらないようにして圧縮力を上昇させることを特徴とする。
【0009】
前記一対の連結バネ部は、前記第1及び第2バネ部と一体に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のポンプ容器によれば、排出ノズルの押し込み作動によってシリンダの内容積が減るに伴い、内容物を外部に吐出させるにあたり、シリンダハウジング内に、環境に優しいプラスチックの円筒状スプリングが、上部リング板の下部面から、ひねりが加えられた第1及び第2バネ部を有するように形成されており、前記第1及び第2バネ部を一対の連結バネ部と連結して構成されており、内容物の吸入が容易で、ポンピング力が良好で、鉄材のスプリングを使用しないことから環境に優しいという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の容器ポンプを示した断面図であり、
図2】本発明のポンプ容器が作動する時を示した断面図であり、
図3】本発明の円筒状スプリングを示した斜視図であり、
図4図3の円筒状スプリングを示した正面図であり、
図5】従来のポンプ容器を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の第1実施例によるポンプ容器は、(i)内部に液体が収容される容器と、(ii)円筒状のスプリングを含み、前記容器の上部開口部の内周縁を介して挿入されて着座されるポンプ体と、(iii)上下部が開口している円筒形状の部材であって、下部内周縁には前記容器の上部開口部に螺合されるネジ部が形成され、下部よりも縮小した上部には前記ポンプ体の上端が挿入されるショルダ部材と、(iv)前記ポンプ体の上端に挿入されて押し作動によって前記ポンプ体を作動させて容器内の内容物を外部に吐出させる排出ノズルからなるポンプ容器において、前記円筒状スプリングは、プラスチック材質からなり、(1)中央に穴が形成された上部リング板と、(2)前記上部リング板の一側下面に始まり時計方向に回転しながら下降するように立ち上がった第1バネ部と、(3)前記上部リング板の一側下面に対して対称となる位置である他側下面に始まり前記第1バネ部と同一方向に回転しながら下降するように立ち上がった第2バネ部と、(4)前記上部リング板の一側下面と他側下面との間の二つの中央面に始まり前記第1及び第2バネ部と反対方向(反時計方向)に回転しながら下降するように立ち上がった一対のバネ部であって、前記第1及び第2バネ部の上面及び下面に交互に連結された一対の連結バネ部と、からなることを特徴とする。
【0013】
<発明の実施の形態>
以下、本発明の好ましい実施例を添付の図面を参照して当該分野で通常の知識を有する者が容易に実施することができるように説明する。添付の図面において、構成に表記された図面符号は、他の図面でも同一の構成を表記する際にできるだけ同一の図面符号を使用していることに留意されたい。また、本発明の説明にあたり、関連する公知の機能または公知の構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にし得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。そして、図面に提示された特定の特徴は、説明の便宜上、拡大または、縮小または単純化したものであり、図面及びその構成要素が必ずしも適切な割合で示されてはいない。しかし、当業者であればこのような詳細事項を容易に理解することができる。
【0014】
以下、本発明の好ましい実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。さらに、本発明の説明にあたり、関連する公知の構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にし得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0015】
[実施例]
図1は本発明の容器ポンプを示した断面図であり、図2は本発明のポンプ容器が作動する時を示した断面図であり、図3は本発明の円筒状スプリングを示した斜視図であり、図4図3の円筒状スプリングを示した正面図である。
【0016】
図1ないし図4に示されたとおり、本発明のポンプ容器は、(i)内部に液体が収容される容器(10)と、(ii)前記容器(10)の上部開口部(11)の内周縁を通して挿入されて据え付けられるポンプ体(200)と、(iii)上下部が開口している円筒形状の部材であって、下部内周縁には前記容器(10)の上部開口部(11)に螺合されるネジ部が形成され、下部(41)よりも縮小した上部(42)には前記ポンプ体(200)の上端が挿入されるショルダ部材(40)と、(iv)前記ポンプ体(200)の上端に挿入され、押し込み作動によって前記ポンプ体(200)を作動させることで容器(10)内の内容物を外部に吐出させる排出ノズル(50)とからなる。
【0017】
前記ポンプ体(200)は、(1)前記ショルダ部材(40)の下部(42)に上部外側フランジ(211)が結合され、下部の円筒管(212)にはホース(60)が結合される円筒状のシリンダハウジング(210)と、(2)前記排出ノズル(50)の下端内周縁に結合される上端円筒部(221)、前記上端円筒部(221)の下端にて拡管される拡管部(222)、前記拡管部(222)の外周縁に形成されて前記シリンダハウジング(210)の上端内周縁(213)に密着する密着板(223)、及び、前記拡管部(222)の中間にて下方へと突設された円柱状突起(224)からなるピストンハウジング(220)と、(3)前記ピストンハウジング(220)の上端円筒部(221)内に結合される円筒形状の部材であって、上部内周縁にバルブ板(231)が形成されたピストン結合部材(230)と、(4)前記ピストン結合部材(230)の下端内周縁に結合される円筒形状の部材であって、上部は開口して下部はこれを閉鎖する閉鎖部(241)が形成されており、前記閉鎖部(241)の外側に突設された突設段部(242)が形成されており、前記閉鎖部(241)の上側外周縁に多数の流入穴(243)が穿孔されたピストン(240)と、(5)前記ピストン(240)の外周縁に嵌め合わされる円筒形状の部材であって、外周縁は前記シリンダハウジング(210)の内側壁(214)に密着し上下移動しながら前記ピストン(240)の多数の流入穴を(243)を開閉する開閉パッキング部材(250)と、(6)前記シリンダハウジング(210)の内側壁(214)の下部内周縁に嵌め合わされているポンプ用チェックバルブ(30)と、(7)前記シリンダハウジング(210)の内側壁(214)と、前記内側壁(214)の外周縁の外側へと間隔をおいて立ち上がっている中間壁(215)との間の空間に挿入される円筒状のスプリング(260)と、(8)前記シリンダハウジング(210)の内側壁(214)の上端内周縁に挿入されるリング形状の部材であって、前記ピストン(240)の上昇時、前記開閉パッキング部材(250)がピストン(240)の流入穴(243)を閉鎖する位置に位置するように開閉パッキング部材(250)の上昇を制御する上昇制御部材(270)と、(9)前記ピストンハウジング(220)の円柱状突起(224)を下方から覆う部材(280)とからなる。
【0018】
前記覆う部材(280)は、その内周縁に、傾斜して突設されて前記ピストン結合部材(230)の内周縁に密着することで、前記シリンダハウジング(210)内に外周の空気が流入しないように密閉する密閉突起(281)が形成されている。
【0019】
前記円筒状スプリング(260)は、図3及び図4に示されたとおり、プラスチック材質からなり、(1)中央に穴が形成された上部リング板(261)と、(2)前記上部リング板(261)の一側下面に始まり、時計方向に回転しながら下降するように立ち上がった第1バネ部(262)と、(3)前記上部リング板(261)の一側下面に対して対称となる位置である他側下面に始まり、前記第1バネ部(262)と同一方向に回転しながら下降するように立ち上がった第2バネ部(263)と、(4)前記上部リング板(261)の一側下面と他側下面との間の、二つの中央部の面に始まり、前記第1及び第2バネ部(262、263)と反対の方向(反時計方向)に回転しながら下降するように立ち上がった一対のバネ部であって、前記第1及び第2バネ部(262、263)の上面及び下面に交互に連結された一対の連結バネ部(264、265)と、(5)前記第1及び第2バネ部(262、263)並びに前記一対の連結バネ部(264、265)の下端を連結するように、前記上部リング板(261)と対向される下部リング板(266)と、(6)前記下部リング板(266)の下方側へと延びて多数のテンション支柱(267)でもって連結された下部円形リング(268)とからなる。
【0020】
前記一対の連結バネ部(264、265)の幅は、前記第1及び第2バネ部(262、263)の幅よりも小さく形成され、スプリングの圧縮時に、前記第1及び第2バネ部(262、263)が外側に広がらないようにして圧縮力を上昇させる。
【0021】
前記一対の連結バネ部(264、265)は、前記第1及び第2バネ部(262、263)と一体に形成されている。
【0022】
説明のなかった符号51は、排出ノズル(50)の吐出口である。
【0023】
次に、上記のような本発明の第1実施例によるポンプ容器の作動を説明する。
【0024】
まず、このポンプ容器を使用するために排出ノズル(50)を下方へと押し込むと、排出ノズル(50)の下部に連結されたピストンハウジング(220)とピストン結合部材(230)が下降し、その下部に連結されたピストン(240)が下降するようになる。
【0025】
これと同時に、前記ピストン(240)の外周縁に結合されている開閉パッキング部材(250)は、ピストン結合部材(230)の下端により押し動かされることで、シリンダハウジング(210)の内側壁(214)の内周縁に沿って下降するようになる。すなわち、前記開閉パッキング部材(250)は、前記ピストン結合部材(230)の下端面から一定の距離で離隔されており、ピストン(240)がまず下降した後に、ピストン結合部材(230)が開閉パッキング部材(250)を下方へと押すようになるので、開閉パッキング部材(250)がピストン(240)よりも後に下降するようになる。
【0026】
このように、ピストン(240)が開閉パッキング部材(250)よりも先に下降するので、ピストン(240)の突設段部(242)の上部に密着していた、開閉パッキング部材(250)が、これと離隔されることで前記流入穴(243)が開放される。
【0027】
前記ピストン(240)と開閉パッキング部材(250)が下降するに伴い内側壁(214)内の体積が減少するようになる。この体積が減少するに伴って、内側壁(214)の下部内周縁に挿入されているチェックバルブ(30)が開放されて、内側壁(214)内に内容物が流入する(図2)。
【0028】
前記内側壁(214)内に流入した内容物は、ピストン(240)の突設段部(242)の両側と流入穴(243)を通じてピストン(240)内部に流入し、ピストン連結部材(230)を経て、排出ノズル(50)の吐出口(51)を通じて吐出される。
【0029】
排出ノズル(50)の押し込み作動を止めると、前記シリンダハウジング(210)の内側壁(214)と中間壁(215)との間の空間に挿入されている、円筒状スプリング(260)の第1及び第2ひねり部(262、263)が膨張するに伴いピストンハウジング(220)が上昇するようになる。
【0030】
上記のシリンダハウジング(210)やピストン(240)、円筒状スプリング(260)などは、プラスチック素材からなっており、環境に優しい。
【0031】
また、円筒状スプリング(260)は、上部リング板(261)の下方の面から、ひねりが加えられた第1及び第2バネ部(262、263)が形成されており、前記第1及び第2バネ部(262、263)を、一対の連結バネ部(264、265)と連結して構成されていることから、圧縮及び膨張力が良くて内容物の吸入が容易で、内容物を残さず使用することができる。
【0032】
以上のように、本発明の詳細な説明で具体的な実施例について説明したが、本発明の技術が当業者によって容易に変形実施される可能性が自明であり、このような変形された実施例は、本発明の特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれ得る。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明のポンプ容器によれば、排出ノズルの押し込み作動によってシリンダの内容積が減るに伴い、内容物を外部に吐出させるのであるが、シリンダハウジング内に、環境に優しいプラスチックの円筒状スプリングが、上部リング板の下面からの、ひねりが加えられた第1及び第2バネ部を有するように形成されており、前記第1及び第2バネ部を一対の連結バネ部と連結して構成されていることから、内容物の吸入が容易で、ポンピング力が良好となっており、鉄材のスプリングを使用しないことから環境に優しいという効果を有している。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】