(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-14
(54)【発明の名称】ブロークンケース仕分けシステム
(51)【国際特許分類】
B65G 1/137 20060101AFI20230307BHJP
B65G 1/06 20060101ALI20230307BHJP
【FI】
B65G1/137 E
B65G1/06 511D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022529811
(86)(22)【出願日】2021-12-10
(85)【翻訳文提出日】2022-05-20
(86)【国際出願番号】 CN2021137195
(87)【国際公開番号】W WO2022135185
(87)【国際公開日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】202023126405.X
(32)【優先日】2020-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522200786
【氏名又は名称】浙江▲凱▼楽士科技集団股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG GALAXIS TECHNOLOGY GROUP CO., LTD
【住所又は居所原語表記】South Area 2,Building 7,(Jiaxing Science and Technology City)No.778,Yatai Road,Nanhu District,Jiaxing,Zhejiang 314000,China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】白 紅星
(72)【発明者】
【氏名】楊 艶
(72)【発明者】
【氏名】谷 春光
(72)【発明者】
【氏名】沈 鷺
【テーマコード(参考)】
3F022
3F522
【Fターム(参考)】
3F022EE02
3F022FF24
3F022MM02
3F022MM15
3F022MM36
3F022NN31
3F522BB01
3F522CC01
3F522GG03
3F522GG13
3F522GG18
3F522JJ01
3F522LL08
3F522LL19
3F522LL57
(57)【要約】
本願の実施例は、ブロークンケース仕分けシステムを提供し、物流の技術分野に関する。該ブロークンケース仕分けシステムは、少なくとも1つの主搬送ユニット及び複数の仕分けモジュールを備え、少なくとも1つの主搬送ユニットと複数の仕分けモジュールは行列状に交差して設けられ、少なくとも1つの主搬送ユニットは複数の仕分けモジュールの上方又は下方に位置し、各主搬送ユニットの傍らに複数のピッキングステーションが設けられ、各仕分けモジュールはいくつかのピッキングステーションに隣接し、主搬送ユニットはブロークンケースピッキングの対象となる貨物を載せた第1載置コンテナを搬送し、ピッキングステーションはオーダーのニーズに応じて対応する主搬送ユニットで搬送される第1載置コンテナから所要数の貨物をピッキングし、仕分けモジュールは隣接するピッキングステーションによりピッキングされた貨物を仕分けする。本願は、行列状交差とトータルピッキングとを組み合わせた方法を使用することで、全体的な構造が簡単で、敷地面積が小さく、複数の仕分けモジュールの仕分け能力をまとめることを実現し、全体的な仕分け効率を向上させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロークンケース仕分けシステムであって、少なくとも1つの主搬送ユニット及び複数の仕分けモジュールを備え、前記少なくとも1つの主搬送ユニットと前記複数の仕分けモジュールは行列状に交差して設けられ、前記少なくとも1つの主搬送ユニットは前記複数の仕分けモジュールの上方又は下方に位置し、各前記主搬送ユニットの傍らに複数のピッキングステーションが設けられ、各前記仕分けモジュールはいくつかの前記ピッキングステーションに隣接し、前記主搬送ユニットはブロークンケースピッキングの対象となる貨物を載せた第1載置コンテナを搬送し、前記ピッキングステーションはオーダーのニーズに応じて対応する主搬送ユニットで搬送される第1載置コンテナから所要数の貨物をピッキングし、前記仕分けモジュールは隣接するピッキングステーションによりピッキングされた貨物を仕分けすることを特徴とするブロークンケース仕分けシステム。
【請求項2】
前記主搬送ユニットは主搬送ライン及びピッキング仮置きラインを備え、前記ピッキング仮置きラインは前記主搬送ラインの片側又は両側に位置し、前記第1載置コンテナは前記ピッキングステーションが所要数の貨物のピッキングを行うように前記ピッキング仮置きラインに移載され、ピッキング後の残りの貨物を載せた第2載置コンテナは前記ピッキング仮置きラインに仮置きされるか、又は前記主搬送ラインに移載されて持ち去られることを特徴とする請求項1に記載のブロークンケース仕分けシステム。
【請求項3】
前記主搬送ユニットに横方向移載装置が設けられ、前記横方向移載装置は前記第1載置コンテナと前記第2載置コンテナを前記主搬送ラインと前記ピッキング仮置きラインとの間で移載して切り替えるように構成されることを特徴とする請求項2に記載のブロークンケース仕分けシステム。
【請求項4】
ピッキング後の空き載置コンテナを前記ブロークンケースピッキングシステムから持ち去る副搬送ラインをさらに備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のブロークンケース仕分けシステム。
【請求項5】
前記ピッキングステーションは、操作者が所要数の貨物のピッキングを行うようにピッキングの対象となる貨物の貨物情報を表示する電子ディスプレイを備えることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のブロークンケース仕分けシステム。
【請求項6】
前記ピッキングステーションは、上位機に接続されるマニピュレータを備え、前記上位機により送信されるピッキング命令に応じて所要数の貨物のピッキングを行うことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のブロークンケース仕分けシステム。
【請求項7】
前記ピッキングステーションと前記仕分けモジュールとの隣接部に貨物を伝達する転送搬送装置が設けられることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のブロークンケース仕分けシステム。
【請求項8】
前記仕分けモジュールは仕分けレール、仕分けトロリー及び複数のバケットを備え、各前記バケット内にはオーダーに対応するオーダーコンテナが配置され、前記仕分けトロリーは、前記仕分けレール上を移動し、前記ピッキングステーションから転送された貨物を受け入れ、貨物を対応するバケットのオーダーコンテナに配送することを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載のブロークンケース仕分けシステム。
【請求項9】
前記仕分けレールは環状仕分けレールであり、前記環状仕分けレールには対応するバケットに接続されるシュートが設けられ、前記仕分けトロリーは前記環状仕分けレール上を循環的に移動し、貨物を載せた仕分けトロリーは対応するバケットに移動すると、対応するバケットのシュートによって貨物を対応するバケットのオーダーコンテナに送入することを特徴とする請求項8に記載のブロークンケース仕分けシステム。
【請求項10】
前記仕分けモジュールは前記主搬送ユニットの下方に位置し、前記環状仕分けレールの長辺は前記主搬送ユニットと交差して設けられることを特徴とする請求項9に記載のブロークンケース仕分けシステム。
【請求項11】
前記ブロークンケース仕分けシステムはピックアップ搬送ライン及び少なくとも1台の移載装置をさらに備え、前記移載装置は仕分け済みの貨物付きオーダーコンテナを前記ピックアップ搬送ラインに移載し、空きオーダーコンテナをオーダーコンテナを含まないバケットに運ぶことを特徴とする請求項8~10のいずれか一項に記載のブロークンケース仕分けシステム。
【請求項12】
前記ブロークンケース仕分けシステムは、仕分け済みの貨物付きオーダーコンテナを持ち去り、空きオーダーコンテナをオーダーコンテナを含まないバケットに運ぶ少なくとも1台の自己ガイド移載装置をさらに備えることを特徴とする請求項8~10のいずれか一項に記載のブロークンケース仕分けシステム。
【請求項13】
前記ブロークンケース仕分けシステムは少なくとも1つの第1フローラックをさらに備え、操作者が手動仕分けを行うように仕分けの対象となる易損品を載せた第3載置コンテナが対応する第1フローラックに運ばれることを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載のブロークンケース仕分けシステム。
【請求項14】
操作者が手動整理を行うように仕分け済みの貨物付きオーダーコンテナのうちの異常オーダーコンテナは対応する第2フローラックに移載されることを特徴とする請求項8~12のいずれか一項に記載のブロークンケース仕分けシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年12月22日に中国特許庁に提出した出願番号が202023126405X、名称が「トータルピッキングシステム」である中国特許出願の優先権を主張し、その全内容は引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、物流の技術分野に関し、特にブロークンケース仕分けシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、多種多様な多数のオーダーの処理は大きな技術的困難に直面しており、特に数千や数万の品目は1日あたり数千や数万のオーダーに対応し、さらに各オーダーには同時に数百や数千の品目があり、数百万レベルのオーダーラインを生成し、合併して数万レベルの包装箱を形成する必要があり、このような処理の難しさは前代未聞である。
【0004】
現在、電子商取引業界と速達業界は物流量がこのレベルに達しているが、これら2つの業界の技術的要件は比較的簡単である。電子商取引業界には同じ多数の品目や多数のオーダーがあるが、1つのオーダーの品目は少なく、1品目ごとに1回出庫するだけで1ロットのオーダーを完了でき、大ロットのオーダーは、少ない経路に従って袋詰め又は積荷を行い、貨物組合せの要件がなく、一般的にトータルピッキングを用いてピッキングや仕分けの問題を解決する。速達業界における速達の転送は電子商取引と類似し、数百万レベルの貨物をまず経路に従って梱包、開梱を行い、さらに経路に従って荷造を行い、1つの貨物はほかの特定の貨物と関連付ける必要がなく、一般的に高速ソーターを使用して仕分けの問題を解決し、経路分配においても荷造においても、貨物の倉庫内での流通過程は独立している。
【0005】
オーダーごとに数百の品目が含まれる場合、トータルピッキング方法を使用して数百万レベルのオーダーラインの貨物をずらして数万の注文箱に転送すると、転送経路は極めて複雑であり、全体的な仕分け効率は低い。高速ソーターを使用して1日あたり数百万レベルのオーダーラインを処理し、数万の注文箱に仕分けすると、出口は多すぎ、最も速いクロスベルトソーターを使用するとしても非常に膨大であり、全体的な仕分け効率が低い。従って、従来のブロークンケース仕分けシステムは構造が複雑で、敷地面積が大きく、全体的な仕分け効率が低いという問題を抱えている。
【発明の概要】
【0006】
本願の目的は、構造を簡素化し、敷地面積を減少させ、全体的な仕分け効率を向上させるブロークンケース仕分けシステムを提供することを含む。
【0007】
本願の実施例は、少なくとも1つの主搬送ユニット及び複数の仕分けモジュールを備え、前記少なくとも1つの主搬送ユニットと前記複数の仕分けモジュールは行列状に交差して設けられ、前記少なくとも1つの主搬送ユニットは前記複数の仕分けモジュールの上方又は下方に位置し、各前記主搬送ユニットの傍らに複数のピッキングステーションが設けられ、各前記仕分けモジュールはいくつかの前記ピッキングステーションに隣接し、前記主搬送ユニットはブロークンケースピッキングの対象となる貨物を載せた第1載置コンテナを搬送し、前記ピッキングステーションはオーダーのニーズに応じて対応する主搬送ユニットで搬送される第1載置コンテナから所要数の貨物をピッキングし、前記仕分けモジュールは隣接するピッキングステーションによりピッキングされた貨物を仕分けするブロークンケース仕分けシステムを提供する。
【0008】
本願の実施例のオプションでは、前記主搬送ユニットは主搬送ライン及びピッキング仮置きラインを備え、前記ピッキング仮置きラインは前記主搬送ラインの片側又は両側に位置し、前記第1載置コンテナは前記ピッキングステーションが所要数の貨物のピッキングを行うように前記ピッキング仮置きラインに移載され、ピッキング後の残りの貨物を載せた第2載置コンテナは前記ピッキング仮置きラインに仮置きされるか、又は前記主搬送ラインに移載されて持ち去られる。
【0009】
本願の実施例のオプションでは、前記主搬送ユニットに横方向移載装置が設けられ、前記横方向移載装置は前記第1載置コンテナと前記第2載置コンテナを前記主搬送ラインと前記ピッキング仮置きラインとの間で移載して切り替えるように構成される。
【0010】
本願の実施例のオプションでは、前記ブロークンケースピッキングシステムは、ピッキング後の空き載置コンテナを前記ブロークンケースピッキングシステムから持ち去る副搬送ラインをさらに備える。
【0011】
本願の実施例のオプションでは、前記ピッキングステーションは、操作者が所要数の貨物のピッキングを行うようにピッキングの対象となる貨物の貨物情報を表示する電子ディスプレイを備える。
【0012】
本願の実施例のオプションでは、前記ピッキングステーションは、上位機に接続されるマニピュレータを備え、前記上位機により送信されるピッキング命令に応じて所要数の貨物のピッキングを行う。
【0013】
本願の実施例のオプションでは、前記ピッキングステーションと前記仕分けモジュールとの隣接部に貨物を伝達する転送搬送装置が設けられる。
【0014】
本願の実施例のオプションでは、前記仕分けモジュールは仕分けレール、仕分けトロリー及び複数のバケットを備え、各前記バケット内にはオーダーに対応するオーダーコンテナが配置され、前記仕分けトロリーは、前記仕分けレール上を移動し、前記ピッキングステーションから転送された貨物を受け入れ、貨物を対応するバケットのオーダーコンテナに配送する。
【0015】
本願の実施例のオプションでは、前記仕分けレールは環状仕分けレールであり、前記環状仕分けレールには対応するバケットに接続されるシュートが設けられ、前記仕分けトロリーは前記環状仕分けレール上を循環的に移動し、貨物を載せた仕分けトロリーは対応するバケットに移動すると、対応するバケットのシュートによって貨物を対応するバケットのオーダーコンテナに送入する。
【0016】
本願の実施例のオプションでは、前記仕分けモジュールは前記主搬送ユニットの下方に位置し、前記環状仕分けレールの長辺は前記主搬送ユニットと交差して設けられる。
【0017】
本願の実施例のオプションでは、前記ブロークンケース仕分けシステムはピックアップ搬送ライン及び少なくとも1台の移載装置をさらに備え、前記移載装置は仕分け済みの貨物付きオーダーコンテナを前記ピックアップ搬送ラインに移載し、空きオーダーコンテナをオーダーコンテナを含まないバケットに運ぶ。
【0018】
本願の実施例のオプションでは、前記ブロークンケース仕分けシステムは、仕分け済みの貨物付きオーダーコンテナを持ち去り、空きオーダーコンテナをオーダーコンテナを含まないバケットに運ぶ少なくとも1台の自己ガイド移載装置をさらに備える。
【0019】
本願の実施例のオプションでは、前記ブロークンケース仕分けシステムは少なくとも1つの第1フローラックをさらに備え、操作者が手動仕分けを行うように仕分けの対象となる易損品を載せた第3載置コンテナが対応する第1フローラックに運ばれる。
【0020】
本願の実施例のオプションでは、前記ブロークンケース仕分けシステムは少なくとも1つの第2フローラックをさらに備え、操作者が手動整理を行うように仕分け済みの貨物付きオーダーコンテナのうちの異常オーダーコンテナは対応する第2フローラックに移載される。
【0021】
本願の実施例に係るブロークンケース仕分けシステムは、少なくとも1つの主搬送ユニット及び複数の仕分けモジュールを備え、少なくとも1つの主搬送ユニットと複数の仕分けモジュールは行列状に交差して設けられ、少なくとも1つの主搬送ユニットは複数の仕分けモジュールの上方又は下方に位置し、各主搬送ユニットの傍らに複数のピッキングステーションが設けられ、各仕分けモジュールはいくつかのピッキングステーションに隣接し、主搬送ユニットはブロークンケースピッキングの対象となる貨物を載せた第1載置コンテナを搬送し、ピッキングステーションはオーダーのニーズに応じて対応する主搬送ユニットで搬送される第1載置コンテナから所要数の貨物をピッキングし、仕分けモジュールは隣接するピッキングステーションによりピッキングされた貨物を仕分けする。本願の実施例に係るブロークンケース仕分けシステムは、行列状交差とトータルピッキングとを組み合わせた方法を使用することで、複数の仕分けモジュールは数万のオーダーを分担でき、各仕分けモジュールのオーダー数が減少し、出庫仕分けの圧力が低下し、全体的な構造が簡単で、敷地面積が小さく、各仕分けモジュールはいくつかのピッキングステーションに隣接することで、ピッキングステーションはピッキングしたオーダーラインをずらして転送する必要がなく、オーダーラインの仕分け経路が簡単であり、それにより複数の仕分けモジュールの仕分け能力をまとめることを実現し、全体的な仕分け効率を向上させる。
【0022】
本願の具体的な実施形態又は従来技術の技術案をより明確に説明するために、以下、具体的な実施形態又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかなように、以下説明される図面は本願のいくつかの実施形態であり、当業者であれば、創造的な労働をせずにこれらの図面に基づいてほかの図面を想到し得る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本願の実施例に係るブロークンケース仕分けシステムの上面図である。
【
図2】本願の実施例に係るブロークンケース仕分けシステムの部分領域の上面図である。
【
図3】本願の実施例に係るブロークンケース仕分けシステムの部分領域の拡大図である。
【
図4】本願の実施例に係るブロークンケース仕分けシステムの部分領域の斜視図である。
【
図5】本願の実施例に係る別のブロークンケース仕分けシステムの上面図である。
【
図6】本願の実施例に係るブロークンケース仕分け方法の模式的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、実施例を参照しながら本願の技術案を明確かつ完全に説明し、明らかなように、説明される実施例は本願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得るほかの実施例はすべて本願の保護範囲に属する。
【0025】
現在、従来のブロークンケース仕分けシステムは、構造が複雑で、敷地面積が大きく、全体的な仕分け効率が低いという問題を抱えている。これに鑑みて、本願の実施例に係るブロークンケース仕分けシステムは、構造を簡素化し、敷地面積を減少させ、全体的な仕分け効率を向上させることができる。
【0026】
本実施例を理解しやすくするために、以下、本願の実施例に開示されているブロークンケース仕分けシステムを詳しく説明する。
【0027】
本願の実施例はブロークンケース仕分けシステムを提供し、該ブロークンケース仕分けシステムは任意の製品のブロークンケース仕分けに適用でき、実際の応用では、例えば、箱型貨物、パレット貨物及びソフトパッケージ貨物などに適用でき、薬品、食品、服装など、ブロークンケース仕分けを必要とする任意の業界に適用できる。
【0028】
本願の実施例に係るブロークンケース仕分けシステムは、少なくとも1つの主搬送ユニット及び複数の仕分けモジュールを備え、少なくとも1つの主搬送ユニットと複数の仕分けモジュールは行列状に交差して設けられ、少なくとも1つの主搬送ユニットは複数の仕分けモジュールの上方又は下方に位置し、各主搬送ユニットの傍らに複数のピッキングステーションが設けられ、各仕分けモジュールはいくつかのピッキングステーションに隣接し、主搬送ユニットはブロークンケースピッキングの対象となる貨物を載せた第1載置コンテナを搬送し、ピッキングステーションはオーダーのニーズに応じて対応する主搬送ユニットで搬送される第1載置コンテナから所要数の貨物をピッキングし、仕分けモジュールは隣接するピッキングステーションによりピッキングされた貨物を仕分けする。
【0029】
本願の実施例に係るブロークンケース仕分けシステムは、行列状交差とトータルピッキングとを組み合わせた方法を使用することで、複数の仕分けモジュールは数万のオーダーを分担でき、各仕分けモジュールのオーダー数が減少し、出庫仕分けの圧力が低下し、全体的な構造が簡単で、敷地面積が小さく、各仕分けモジュールはいくつかのピッキングステーションに隣接することで、ピッキングステーションはピッキングしたオーダーラインをずらして転送する必要がなく、オーダーラインの仕分け経路が簡単であり、それにより複数の仕分けモジュールの仕分け能力をまとめることを実現し、全体的な仕分け効率を向上させる。
【0030】
いくつかの可能な実施例では、
図1~
図4に示すように、上記主搬送ユニットは主搬送ライン11及びピッキング仮置きライン13を備え、主搬送ライン11は、仕分けモジュールの上方に位置し、ブロークンケースピッキングの対象となる貨物を載せた第1載置コンテナを搬送し、ピッキング仮置きライン13は主搬送ライン11の片側又は両側に位置し、主搬送ライン11における第1載置コンテナはピッキングステーション2が所要数の貨物のピッキングを行うようにピッキング仮置きライン13に移載可能であり、ピッキング後の残りの貨物を載せた第2載置コンテナはピッキング仮置きライン13に仮置きされるか、又は主搬送ライン11に移載されて持ち去られ、主搬送ライン11はさらにピッキング後の残りの貨物を載せた第2載置コンテナを搬送し、ピッキング後の空き載置コンテナを持ち去る。
【0031】
なお、
図1~
図4では、主搬送ライン11は2つあり、並列に設けられ、ピッキング仮置きライン13も2つあり、それぞれ主搬送ライン11の両側に並列に設けられ、ピッキング仮置きライン13はピッキングステーション2付近の位置にのみ存在するが、実際の応用では、仕分け効率の要件及び処理量の要件に応じて、主搬送ライン11の数、ピッキング仮置きライン13の数及び位置を設定することができる。
【0032】
いくつかの可能な実施例では、上記主搬送ユニットに横方向移載装置が設けられ、横方向移載装置は第1載置コンテナと第2載置コンテナを主搬送ライン11とピッキング仮置きライン13との間で移載して切り替えるように構成される。横方向移載装置は、主搬送ライン11及び/又はピッキング仮置きライン13に設けられてもよく、バランスホイール、スライダー、ローラーなど、当業者に知られている搬送ラインで方向を切り替えて搬送することができる任意の物流移載装置であってもよい。
【0033】
いくつかの可能な実施例では、
図1~
図4に示すように、上記ブロークンケースピッキングシステムはピッキング後の空き載置コンテナをブロークンケースピッキングシステムから持ち去る副搬送ライン12をさらに備える。実際の応用では、ターンオーバーボックスやパレットのような空き載置コンテナは主搬送ライン11で周回して入庫するが、カートンのような空き載置コンテナは副搬送ライン12に入って収集されるようにしてもよい。
【0034】
選択可能に、
図4に示すように、副搬送ライン12は主搬送ユニットの上方に位置してもよい。
【0035】
可能な実現形態では、ピッキングステーション2は手動ピッキング方法を使用し、
図4に示すように、ピッキングステーション2は、操作者が所要数の貨物のピッキングを行うようにピッキングの対象となる貨物の貨物情報を表示する電子ディスプレイ23を備える。ピッキングの対象となる貨物の貨物情報はピッキングの対象となる貨物のカテゴリ及び数量などの情報であってもよく、操作者は電子ディスプレイ23に表示されているカテゴリ、数量などの情報に応じてピッキングを行うことができる。
【0036】
別の可能な実現形態では、ピッキングステーション2はマニピュレータによるピッキング方法を使用し、ピッキングステーション2は上位機に接続されるマニピュレータを備え、マニピュレータは上位機により送信されるピッキング命令に応じて所要数の貨物のピッキングを行う。マニピュレータによるピッキングの場合、ディスプレイ23が不要であり、マニピュレータは上位機により送信される制御命令(即ち、ピッキング命令)を実行し、制御命令は例えば、ピッキング動作の回数及び対応するピッキング数量などを含む。
【0037】
いくつかの可能な実施例では、
図1、
図2及び
図4に示すように、ピッキングステーション2と仕分けモジュールとの隣接部に貨物を伝達する転送搬送装置21が設けられる。転送搬送装置21はベルトコンベヤ、ローラーコンベヤなど、当業者に知られている貨物を搬送できる運送装置であってもよい。
【0038】
いくつかの可能な実施例では、仕分けモジュールは仕分け装置及びピックアップ持ち去り装置を備え、仕分け装置はピッキングステーション2によりピッキングされた貨物を指定された位置又は指定されたコンテナに仕分けし、ピックアップ持ち去り装置は仕分け装置によりオーダーに応じて仕分けされた貨物を持ち去る。
図1~
図4に示すように、仕分け装置は仕分けレール、仕分けトロリー311及び複数のバケット313を備え、各バケット313内にはオーダーに対応するオーダーコンテナ314が配置され、仕分けトロリー311は、仕分けレール上を移動し、ピッキングステーション2から転送される貨物を受け入れ、貨物を対応するバケット313のオーダーコンテナ314に配送し、ピックアップ持ち去り装置はオーダーに応じて仕分けされた貨物及びそのオーダーコンテナ314を持ち去る。
【0039】
選択可能に、
図1~
図3に示すように、上記仕分け装置は環状仕分け装置31であり、仕分けレールは環状仕分けレールであり、ピッキングステーション2と環状仕分け装置31との間でピッキングされた貨物を転送搬送装置21で伝達し、手動で又はマニピュレータでピッキングされた貨物を転送搬送装置21に配置し、転送搬送装置21で貨物を環状仕分け装置31の仕分けトロリー311に伝達する。
図4に示すように、環状仕分けレールには対応するバケット313に接続されるシュート312が設けられ、仕分けトロリー311は環状仕分けレール上を循環的に移動し、貨物を載せた仕分けトロリー311は対応するバケット313に移動すると、対応するバケット313のシュート312によって貨物を対応するバケット313のオーダーコンテナ314に送入する。各オーダーコンテナ314は1つのオーダーに対応し、1つのオーダーは複数のカテゴリの貨物を必要とする可能性があり、オーダーに必要な複数のカテゴリの貨物がすべてピッキングされて該オーダーコンテナ314に配送されると、このオーダーのピッキングは完了し、対応するオーダーコンテナ314はフル状態であり、即ち、仕分け済みの貨物付きオーダーコンテナ314となる。
【0040】
上記環状仕分け装置31はクロスベルト仕分けの形態であってもよく、パレット自己スライド、パレット反転などの任意の形態であってもよい。なお、本実施例では、仕分けレールは環状仕分けレールであるが、実際の応用では、直線往復式仕分けレールなどの任意の形状の仕分けレールを使用してもよく、ここでは限定しない。
【0041】
仕分け済みの貨物付きのオーダーコンテナ314について、様々な持ち去り手法があり、本願の実施例は以下の2種の選択可能な持ち去り手法を提供する。
【0042】
手法1
ブロークンケース仕分けシステムにおけるピックアップ持ち去り装置はピックアップ搬送ライン5及び少なくとも1台の移載装置4を備え、移載装置4は仕分け済みの貨物付きのオーダーコンテナ314をピックアップ搬送ライン5に移載し、空きオーダーコンテナ314をオーダーコンテナ314を含まないバケット313に運ぶ。移載装置4はシャトルカー、AGV(Automated Guided Vehicle)などであってもよく、移載装置4がシャトルカーである場合、ピックアップ搬送ライン5とバケット313との間にシャトルカーレールが設けられる。
【0043】
手法2
ブロークンケース仕分けシステムにおけるピックアップ持ち去り装置は少なくとも1台の自己ガイド移載装置を備え、自己ガイド移載装置は仕分け済みの貨物付きのオーダーコンテナ314を持ち去り、空きオーダーコンテナ314をオーダーコンテナ314を含まないバケット313に運ぶ。自己ガイド移載装置はAGVであってもよい。
【0044】
なお、上記2種の貨物持ち去りの形態は単なる例示的なものであり、本願の保護範囲はこれに限定されない。
【0045】
空きオーダーコンテナ314の補充について、可能な実施形態では、空きオーダーコンテナ314はピックアップ搬送ライン5によって空きオーダーコンテナ補充タスクを受け入れる移載装置4に搬送され、移載装置4はピックアップ搬送ライン5から空きオーダーコンテナ314を取り、オーダーコンテナ314を含まないバケット313に運ぶ。別の可能な実施形態では、特定のアイドル位置に空きオーダーコンテナ仮置き場が設けられ、自己ガイド移載装置は空きオーダーコンテナ補充タスクを受け入れると、空きオーダーコンテナ314仮置き場から空きオーダーコンテナ314を取って補充を行う。
【0046】
一実施形態では、
図1及び
図2に示すように、上記ブロークンケース仕分けシステムは複数の主搬送ライン11及び複数の環状仕分け装置31を備え、複数の主搬送ライン11と複数の環状仕分け装置31は「十字型」に交差して設けられ、例えば、主搬送ライン11は縦方向に設けられ、ピッキングされた貨物は環状仕分け装置31に配置された後、横方向に持ち去られて仕分けされ、主搬送ライン11と環状仕分け装置31との交差部にピッキングステーション2が設けられる。このようにして、仕分けの対象となる貨物はいずれかの主搬送ライン11を経由していずれかの環状仕分け装置31に到達でき、即ち、各主搬送ライン11により供給されるブロークンケースピッキングの対象となる各種類の貨物は任意の環状仕分け装置31の任意の位置又は任意のオーダーコンテナ314に仕分けすることができ、ピッキングの効率及び利便性を大幅に向上させる。
【0047】
いくつかの可能な実施例では、
図4に示すように、上面視では、上記仕分けモジュールは主搬送ユニットの下方に位置し、環状仕分けレールの長辺は主搬送ユニットと交差して設けられる。
図2及び
図3に示すように、一実施形態では、環状仕分け装置31の環状ラインは主搬送ライン11と交差する2つの長辺があり、一方の長辺にはシュート312とバケット313が対応して設けられ、他方の長辺は主搬送ライン11との交差部にのみピッキングステーション2が設けられ、2台の隣接する環状仕分け装置31について、一方の環状仕分け装置31にはシュート312、及びバケット313の第1長辺が設けられ、他方の環状仕分け装置31にはシュート312、及びバケット313の第2長辺が隣接して設けられ、第1長辺と第2長辺との間にピックアップ搬送ライン5が設けられ、2台の隣接する環状仕分け装置31は1つのピックアップ搬送ライン5を共有する。
【0048】
仕分けの対象となる貨物が易損品である可能性を考慮に入れる場合、いくつかの可能な実施例では、ブロークンケース仕分けシステムは少なくとも1つの第1フローラックをさらに備え、操作者が手動仕分けを行うように、仕分けの対象となる易損品を載せた第3載置コンテナは対応する第1フローラックに運ばれる。仕分けを必要とする易損品は、主搬送ユニットに入ることなく、第1フローラックに直接入って手動で仕分けされる。
【0049】
ピッキング後のオーダーコンテナが自動で蓋閉めしてシールすることができないことを考慮に入れる場合、いくつかの可能な実施例では、ブロークンケース仕分けシステムは少なくとも1つの第2フローラックをさらに備え、操作者が手動整理を行うように仕分け済みの貨物付きのオーダーコンテナ314のうちの異常オーダーコンテナは対応する第2フローラックに移載される。異常オーダーコンテナは、例えば、機械が自動でシールする際に、貨物が箱口よりも高く、蓋閉めが不能なオーダーコンテナ314であり、異常オーダーコンテナは第2フローラックに入り、手動整理、蓋閉め、ラベル印刷及びラベル貼付けが施される。
【0050】
なお、上記第1フローラックと第2フローラックは異なるフローラックであってもよく、同じフローラックであってもよく、即ち、仕分けの対象となる易損品を載せた第3載置コンテナと異常オーダーコンテナは同じフローラックに出現してもよく、それにより操作者は同じフローラック上で易損品の仕分けと異常オーダーコンテナの整理を行うことができる。
【0051】
可能な実現形態では、
図5に示すように、上記ブロークンケースピッキングシステムは手動仕分けエリア6が設けられ、手動仕分けエリア6に複数のフローラック61が設けられ、フローラック61は上記第1フローラックとしても機能し、上記第2フローラックとしても機能する。具体的には、フローラック61は先入れ先出しラックであり、スライディングラックとも呼ばれる。立体倉庫の複数の出庫ラインはそれぞれ各フローラック61及び各主搬送ライン11に接続され、ピックアップ搬送ライン5はフローラック61が位置する領域(即ち、手動仕分けエリア6)を通過する。このようにして、ブロークンケースピッキングの対象となる普通の貨物を載せた第1載置コンテナは立体倉庫の出庫ラインから対応する主搬送ライン11に入り、仕分けの対象となる易損品を載せた第3載置コンテナは立体倉庫の出庫ラインから対応するフローラック61に入って手動仕分けされ、フローラック61に移載装置がさらに設けられてもよく、移載装置はピックアップ搬送ライン5における異常オーダーコンテナを対応するフローラック61に移載して手動整理、蓋閉め及びシールを行う。
【0052】
以上のように、本願の実施例に係るブロークンケースピッキングシステムは、全体的な構造が簡単で、敷地面積が小さく、複数の仕分けモジュールの仕分け能力をまとめ、全体的な仕分け効率を向上させるとともに、各主搬送ラインにおける流量のバランスを取ることができ、さらに易損品の選別及び異常オーダーコンテナの整理を実現することができる。
【0053】
上記ブロークンケースピッキングシステムの動作フローを理解しやすくするために、本願の実施例は、該ブロークンケース仕分けシステムに適用されるブロークンケース仕分け方法をさらに提供する。
図6に示すブロークンケース仕分け方法の模式的なフローチャートに参照されるように、該方法は主にステップS602~ステップS606を含む。
【0054】
ステップS602、ブロークンケースピッキングの対象となる貨物を載せた第1載置コンテナを主搬送ユニットによって対応するピッキングステーションに搬送する。
【0055】
ステップS604、ピッキングステーションにおいてオーダーのニーズに応じて第1載置コンテナから所要数の貨物をピッキングする。
【0056】
ステップS606、ピッキングされた貨物を対応する仕分けモジュールによって仕分けする。
【0057】
本願の実施例に係るブロークンケース仕分け方法は、行列状交差とトータルピッキングとを組み合わせた方法を使用することで、複数の仕分けモジュールは数万のオーダーを分担でき、各仕分けモジュールのオーダー数が減少し、出庫仕分けの圧力が低下し、全体的な構造が簡単で、敷地面積が小さく、各仕分けモジュールはいくつかのピッキングステーションに隣接することで、ピッキングステーションはピッキングしたオーダーラインをずらして転送する必要がなく、オーダーラインの仕分け経路が簡単であり、それにより複数の仕分けモジュールの仕分け能力をまとめることを実現し、全体的な仕分け効率を向上させる。
【0058】
さらに、上記主搬送ユニットは主搬送ライン及びピッキング仮置きラインを備え、上記ステップS606の後に、上記方法は、ピッキング後の残りの貨物を載せた第2載置コンテナをピッキング仮置きラインに仮置きするか、又は主搬送ラインによって持ち去るステップをさらに含む。
【0059】
いくつかの可能な実施例では、各種類の貨物に対して、ピッキングステーションにおいて複数のオーダーのニーズに応じて第1載置コンテナから所要数の貨物を複数回ピッキングし、複数回ピッキングされた貨物を対応する仕分けモジュールに順に入れて仕分けするようにしてもよい。例えば、1種類の貨物は主搬送ラインからピッキングステーション付近に運ばれ、複数のオーダーは異なる数量の該貨物を求めるニーズがある場合、ピッキングステーションにおいて異なるオーダーのニーズに応じて該貨物を複数回ピッキングし、ピッキング後、オーダーに対応する数量の貨物は対応するオーダーの所定位置に仕分けされる。
【0060】
いくつかの可能な実施例では、上記方法はスキャンチェック工程をさらに含み、スキャンチェック工程は、ピッキングステーションでピッキングした後且つ対応する仕分けモジュールに入る前、又は対応する仕分けモジュールが仕分けを完了した後且つ仕分け済みの貨物が持ち去られる前、又は仕分け済みの貨物が持ち去られた後に設定されてもよい。これに基づいて、上記方法は、所定時点にスキャンチェックを行うステップをさらに含み、該所定時点は、ピッキングステーションでピッキングした後且つ対応する仕分けモジュールに入る前、又は対応する仕分けモジュールが仕分けを完了した後且つ仕分け済みの貨物が持ち去られる前、又は仕分け済みの貨物が持ち去られた後を含む。
【0061】
ただし、類似する符号及びアルファベットは以下の図面において類似する要素を示し、従って、ある要素が1つの図面において定義されると、後続の図面においてそれをさらに定義及び解釈する必要がない。
【0062】
また、本願の実施例の説明では、特に明確な規定や限定がない限り、用語「取付」、「連結」、「接続」は広義に理解すべきであり、例えば、固定接続、取り外し可能な接続、又は一体的接続であってもよく、機械的接続、電気的接続であってもよく、直接連結、中間媒体を介する間接的連結、2つの素子の内部の連通であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本願での具体的な意味を理解することができる。
【0063】
本願の説明では、なお、用語「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」などで指示される方位又は位置関係は、図示に基づく方位又は位置関係であり、単に本願を簡潔に説明するためのものであり、係る装置又は素子が必ずしも特定の方位を持ったり、特定の方位で構成及び操作されたりすることを指示又は暗示しないため、本願を限定するものではないと理解すべきである。また、用語「第1」、「第2」、「第3」は単に説明の目的に用いられ、相対的な重要性を指示又は暗示するものではないと理解すべきである。
【0064】
最後に、以上の各実施例は単に本願の技術案を説明することに用いられ、それを限定するものではない。上記各実施例を参照しながら本願を詳しく説明したが、当業者が理解できるように、上記各実施例に記載の技術案に対して、変更を行ったり、その一部又はすべての技術的特徴に対して同等置換を行ったりすることができ、これらの変更や置換は、対応する技術案の趣旨を本願の各実施例の技術案の範囲から逸脱させることがない。
【0065】
本願の技術案によれば、構造を簡素化し、敷地面積を減少させ、全体的な仕分け効率を向上させる。
【符号の説明】
【0066】
11 主搬送ライン
12 副搬送ライン
13 ピッキング仮置きライン
2 ピッキングステーション
21 転送搬送装置
23 電子ディスプレイ
31 環状仕分け装置
311 仕分けトロリー
312 シュート
313 バケット
314 オーダーコンテナ
4 移載装置
5 ピックアップ搬送ライン
6 手動仕分けエリア
61 フローラック
【国際調査報告】