(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-14
(54)【発明の名称】回路システム
(51)【国際特許分類】
H05B 45/50 20220101AFI20230307BHJP
H05B 47/105 20200101ALI20230307BHJP
B60Q 1/34 20060101ALI20230307BHJP
B60Q 1/38 20060101ALI20230307BHJP
B60Q 11/00 20060101ALI20230307BHJP
【FI】
H05B45/50
H05B47/105
B60Q1/34 A
B60Q1/38 B
B60Q11/00 610D
B60Q11/00 625C
B60Q11/00 630H
B60Q11/00 635C
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022536828
(86)(22)【出願日】2020-12-03
(85)【翻訳文提出日】2022-07-01
(86)【国際出願番号】 EP2020084443
(87)【国際公開番号】W WO2021122032
(87)【国際公開日】2021-06-24
(32)【優先日】2019-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593045569
【氏名又は名称】ツェットカーヴェー グループ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】グラフ、ハラルド
【テーマコード(参考)】
3K273
3K339
【Fターム(参考)】
3K273PA07
3K273QA29
3K273QA38
3K273RA17
3K273SA09
3K273SA35
3K273SA50
3K273TA15
3K273TA41
3K273UA22
3K339AA25
3K339BA11
3K339BA25
3K339CA12
3K339EA06
3K339EA09
3K339GB01
3K339GB21
3K339JA02
3K339JA10
3K339JA13
3K339JA16
3K339JA22
3K339KA01
3K339KA20
3K339KA38
3K339MC41
3K339MC70
(57)【要約】
【課題】複数の光源を含むライトモジュールに電流供給しかつその機能能力を監視可能にすること。
【解決手段】光分布を放射するためのライトモジュール(2)と、電流供給のための及び前記ライトモジュール(2)の機能能力の監視のためのランプ制御器(3)を含む回路システム。前記ランプ制御器(3)は前記ライトモジュール(2)の機能能力の監視のために運転状態において前記ライトモジュール(2)によって受取られる電流(I
ist)を検出してランプ制御器閾値(I
fail,
max)と比較し、前記ランプ制御器(3)は前記ランプ制御器閾値(I
fail,
max)が下回られる場合エラーの存在を判定し、エラールーチン(F)を作動するよう構成されている。前記ライトモジュール(2)は個別に電流供給可能な複数の光源(2a)、前記複数の個別光源(2a)の運転状態を検出するためのマイクロコントローラ(6)及び前記ライトモジュール(2)の電流受取を操作するための少なくとも1つの制御可能補助手段(4)を有する。前記マイクロコントローラ(6)には少なくとも1つの予め設定可能な比較情報(I
IO,
min,S
A)が供給され、前記マイクロコントローラ(6)は前記複数の個別光源(2a)の検出された運転状態と前記比較情報(I
IO,
min,S
A)との比較によって制御信号(S
S)を出力するよう構成されている。前記制御信号(S
S)は前記制御可能補助手段(4)へ当該制御可能補助手段(4)の制御のために供給され、前記制御可能補助手段(4)は前記制御信号(S
S)に依存して前記ライトモジュール(2)の電流受取を操作する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路システムであって、
該回路システム(1)は、
・光分布を放射するためのライトモジュール(2)、とりわけ乗物用ライトモジュール、
・電流供給のための及び前記ライトモジュール(2)の機能能力の監視のためのランプ制御器(3)
を含み、
前記ランプ制御器(3)は、前記ライトモジュール(2)の機能能力の監視のために、運転状態において前記ライトモジュール(2)によって受取られる電流(I
ist)を検出してランプ制御器閾値(I
fail,
max)と比較し、
前記ランプ制御器(3)は、前記ランプ制御器閾値(I
fail,
max)が下回られる場合、エラーの存在を判定し、エラールーチン(F)を作動するよう構成されており、
前記ライトモジュール(2)は、
・個別に電流供給可能な複数の光源(2a)、
・前記複数の個別光源(2a)の運転状態を検出するためのマイクロコントローラ(6)、及び、
・前記ライトモジュール(2)の電流受取を操作するための少なくとも1つの制御可能補助手段(4)
を有し、
前記マイクロコントローラ(6)には、少なくとも1つの予め設定可能な比較情報(I
IO,
min,S
A)が供給され、及び、前記マイクロコントローラ(6)は前記複数の個別光源(2a)の検出された運転状態と前記比較情報(I
IO,
min,S
A)との比較によって制御信号(S
S)を出力するよう構成されており、
前記制御信号(S
S)は前記制御可能補助手段(4)へ当該制御可能補助手段(4)の制御のために供給され、及び、前記制御可能補助手段(4)は前記制御信号(S
S)に依存して前記ライトモジュール(2)の電流受取を操作すること
を特徴とする回路システム。
【請求項2】
請求項1に記載の回路システムにおいて、
前記エラールーチン(F)は、前記ライトモジュール(2)のスイッチオフ及び/又はエラー信号の出力を含むこと
を特徴する回路システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の回路システムにおいて、
前記制御可能補助手段(4)は、前記検出された運転状態が前記比較情報(I
IO,
min,S
A)を用いて導出された目標状態から外れている場合、前記受取られる電流(I
ist)が前記ランプ制御器閾値(I
fail,
max)を下回りかつ前記ランプ制御器(3)がエラーの存在を判定するために、前記複数の光源(2a)の電流供給をスイッチオフするよう、構成されていること
を特徴する回路システム。
【請求項4】
請求項1~3の何れかに記載の回路システムにおいて、
前記補助手段(4)は、前記複数の個別光源(2a)の全部をスイッチオフするよう構成されていること
を特徴する回路システム。
【請求項5】
請求項1~4の何れかに記載の回路システムにおいて、
前記補助手段(4)は、電流シンク(4a)をスイッチオンするよう構成されていること
を特徴する回路システム。
【請求項6】
請求項5に記載の回路システムにおいて、
前記電流シンク(4a)は、電気抵抗の形での、とりわけ前記複数の光源(2a)に対し並列に接続された電気抵抗の形での、電力消費装置として構成されていること
を特徴する回路システム。
【請求項7】
請求項1~6の何れかに記載の回路システムにおいて、
前記比較情報は、前記ランプ制御器閾値(I
fail,
max)よりも大きい持続運転閾値(I
IO,
min)を含むこと
を特徴する回路システム。
【請求項8】
請求項7に記載の回路システムにおいて、
前記比較情報(I
IO,
min,S
A)は、とりわけ連鎖点灯効果を生成するために、前記複数の個別光源(2a)の時間的に連続するスイッチオン及び/又はスイッチオフの形でのアニメーションに関するアニメーション信号(S
A)の表示を含み、これから前記ライトモジュール(2)の前記複数の光源(2a)の電流受取の時間的推移が導出可能であり、
前記制御可能補助手段(4)は、電流シンク(4a)を含み、かつ、前記アニメーションの進行中に、前記持続運転閾値(I
IO,
min)が、複数の個別光源(2a)がアニメーションに基づいて不活性化される場合でさえも、前記電流シンク(4a)の目標を定めたスイッチオンに基づき下回られないように、前記マイクロコントローラ(6)によって制御されること
を特徴する回路システム。
【請求項9】
請求項8に記載の回路システムにおいて、
前記マイクロコントローラ(6)は、前記ライトモジュール(2)の実際の電流受取(I
ist)を検出し、持続運転閾値(I
IO,
min)と前記電流シンクによって受取られる電流(I
4)の和からなる値を上回る場合、前記電流シンク(4a)のスイッチオフを指令すること
を特徴する回路システム。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の回路システムにおいて、
前記ライトモジュール(2)は、運転方向指示器用操作要素の操作によって活性化可能なアニメーション制御装置(5)を含み、該アニメーション制御装置(5)は、アニメーションの進行を制御し、このために、前記複数の個別光源(2a)を制御すること
を特徴する回路システム。
【請求項11】
請求項8~10の何れかに記載の回路システムにおいて、
前記ランプ制御器(3)は、更に、電流供給されている前記ライトモジュール(2)の電流(I
ist)の電流跳躍(I
S)の存在を検出するよう構成されていること、
前記ランプ制御器(3)は、更に、アニメーションの開始を検出し、アニメーション開始からの電流跳躍(I
S)の個数を計数するよう構成されていること、
前記ランプ制御器(3)には、完全に進行したアニメーション中に含まれる電流跳躍(I
S)の個数を表す参照値(R
1)が供給されること、
前記ランプ制御器(3)は、更に、前記電流跳躍(I
S)の検出された個数と前記参照値(R
1)との比較に基づいて前記アニメーションの終了を判定するよう、好ましくは引き続き前記ライトモジュール(2)の電流供給を少なくとも一時的に停止するよう、構成されていること
を特徴する回路システム。
【請求項12】
請求項8~10の何れかに記載の回路システムにおいて、
前記ランプ制御器(3)は、更に、電流供給されている前記ライトモジュール(2)の電流(I
ist)の電流跳躍(I
S)の高さを検出するよう構成されていること、
前記ランプ制御器(3)には、前記アニメーションに対応し予期されるべき電流跳躍(I
S)の高さを表す少なくとも1つの参照値(R
2)が供給されること、
前記ランプ制御器(3)は、更に、各電流跳躍(I
S)の高さと前記参照値(R
2)を比較し、前記参照値(R
2)から外れている場合、前記アニメーションの終了を判定し、引き続き前記ライトモジュール(2)の電流供給を少なくとも一時的に停止するよう構成されていること
を特徴する回路システム。
【請求項13】
請求項12に記載の回路システムにおいて、
前記電流シンク(4a)は、電流跳躍(I
4)が前記電流シンク(4a)のスイッチオン時に1つの光源(2a)のスイッチオン時の電流跳躍(I
S)の2倍の高さを有するよう選択されており、そのため、1つの光源(2a)のスイッチオン及びこれと同時の前記電流シンク(4a)のスイッチオフ時に、前記ランプ制御器(3)へ向かって通常の光源電流の高さでの負の電流跳躍(I
S)が生成されること
を特徴とする回路システム。
【請求項14】
請求項11~13の何れかに記載の回路システムにおいて、
前記ランプ制御器(3)は、更に、1つのアニメーションの期間を検出し、前記ライトモジュール(2)の電流供給を目標電流供給期間が経過するまで維持するよう構成されており、
前記目標電流供給期間は、以下の2つの時間値:即ち、1つのアニメーションの許容可能な最大期間、アニメーション終了までの期間、から選択される小さい時間値によって設定されており、
1つのアニメーションの最大期間が上回られているが同時にアニメーション終了は達成されていない場合、該アニメーションの進行にエラーがあると判定され、電流供給が停止されること
を特徴とする回路システム。
【請求項15】
請求項1~14の何れかに記載の回路システムにおいて、
前記複数の光源(2a)は半導体光源、とりわけLED光源(2a)であること
を特徴とする回路システム。
【請求項16】
請求項1~15の何れかに記載の回路システム(1)を含む照明又はシグナリング装置。
【請求項17】
請求項16に記載の照明又はシグナリング装置を含む乗物用前照灯、とりわけ自動車前照灯。
【請求項18】
請求項16に記載の照明又はシグナリング装置及び/又は請求項17に記載の乗物用前照灯を含む、乗物、とりわけ自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、
・光分布を放射するためのライトモジュール、とりわけ乗物用ライトモジュール、
・電流供給のための及び前記ライトモジュールの機能(稼働)能力(Funktionstuechtigkeit)の監視のためのランプ制御器
を含む回路システムであって、前記ランプ制御器は、前記ライトモジュールの機能(稼働)能力の監視のために、運転状態において前記ライトモジュールによって受取られる電流を検出してランプ制御器閾値と比較し、前記ランプ制御器は、前記ランプ制御器閾値が下回られる場合、エラー(誤り)の存在を判定(エラー(誤り)が存在すると判断)し、エラールーチンを作動するよう構成されている、回路システムに関する。
【背景技術】
【0002】
過去数十年、照明技術は蛍光ランプ(蛍光灯)又は白熱ランプ(白熱灯)の形での光源によって支配されていた。白熱ランプは蛍光ランプと比べてとりわけコンパクトに製造可能であり、このため、白熱ランプは定義され正確に決定された光分布を放射する必要がある光学システムにおける使用のために格別に好ましく使用されていた。そのような光学システムは、例えば減光光(ロービーム)用光分布、遠方光(ハイビーム)用光分布等の放射が望まれる乗物前照灯であり得る。
【0003】
この白熱ランプの電流供給は、乗物の場合、通常は電流回路に組み込まれ白熱ランプに対し直列に接続されたリレーを介して行われる。このリレーは手動で及び/又は自動化されて切替可能な操作要素によって活性化(作動)及び不活性化(作動停止)されることができる。これらのコンポーネントはランプ制御器の部分であり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
白熱ランプは、白熱ランプが使用されている製品の寿命を大抵は大幅に下回る限定的な寿命を有する。従って、(白熱)ランプは定期的に交換される必要がある。白熱ランプの故障は典型的にはフィラメントの切断(Riss)によって生じ、このため、白熱ランプを流れる電流は中断される。ランプの故障を可及的に迅速に認識するために、ランプ制御器はしばしば、白熱ランプによって受取られる電流を監視することによって電流の機能(稼働)能力(Funktionstuechtigkeit)を判定(判断)する電流検出手段を有する。電流回路が活性化(作動)されているにも拘らず電流が予め設定可能な最小値を下回る場合、ランプ故障が判定(ランプが故障していると判断)され、エラールーチンが作動される。従って、この確立された技術は、2つの状態の間でのみ互いに明確に区別可能な信号(複数)を用いて区別が行われるデジタルシステムに応じて機能する。即ち、電流回路の活性化時に相応に大きな電流が受取られる場合、ランプは機能(稼働)している。これに対し、電流が受取られない場合、ランプは故障している。
【0006】
白熱ランプから始まって一層よりコンパクトでかつより耐久性のある半導体コンポーネントに至る光源の発展により、発熱ランプは現代の照明装置の光源としては大きく排除される。典型的には、1つの白熱ランプは自由に選択可能な個数の半導体光源、とりわけLEDの使用によって代替されることができる。これらのコンポーネントは明確に向上された寿命を有するのであるが、様々な理由から個々のコンポーネントの故障が生じ得る。これは、今や複数の個別光源を有する現代の照明装置は典型的にはそれらの全部が故障するのではなく、幾つかの光源のみが故障することを意味する。従って、現代の照明装置は、幾つかの個別LEDが故障しているにも拘らず、残りのLEDが機能(稼働)しているために、従来のランプ制御器によるならば正常な駆動電流として評価されるであろう大きさの電流を引き続き受取ることが起こり得る(例えば
図3の部分A参照)。他方、現代の照明装置の多くの個数の個別光源は、個別光源の目標を定めたスイッチオン及び/又はスイッチオフによって達成され、そのため、既に正常運転時において複数の異なる時点において異なる電流受取を実行する光効果を生成するためにも使用されることがあり得る。
【0007】
従来のランプ制御器(light control unit、略して“LCU”)はこの状況には適応しない。なぜなら、従来のランプ制御器は、機能(稼働)と故障とを区別可能にするために原理的に二値的な(バイナリの)運転挙動を前提とするからである。
【0008】
それゆえ、本発明の課題は、複数の光源を含む現代のライトモジュールに電流供給可能であり、その際同時に光源(複数)の機能(稼働)能力(Funktionstuechtigkeit)を監視可能な回路システムを創作することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
【発明を実施するための形態】
【0010】
【0011】
上記の課題は冒頭に掲げたタイプの回路システムによって解決される。この回路システムにおいては、本発明に応じ、ライトモジュールは、個別に電流供給可能な複数の光源、複数の個別光源の運転状態を検出(把握)するためのマイクロコントローラ、及び、ライトモジュールの電流受取を操作するための少なくとも1つの制御可能補助手段を有し、マイクロコントローラには、少なくとも1つの予め設定可能な比較情報が供給され、及び、マイクロコントローラは複数の個別光源の検出された運転状態と比較情報との比較によって制御信号を出力するよう構成されており、制御信号は制御可能補助手段へ当該制御可能補助手段の制御のために供給され、及び、制御可能補助手段は制御信号に依存してライトモジュールの電流受取を操作する。
【0012】
かくして、複数の光源を含む現代のライトモジュールを従来のランプ制御器に接続して使用することが可能になる。この場合、今や2つの状態(オン/オフ)の間でのみ変化可能ではなく、複数の個別光源のスイッチオン・オフによって複数の更なるレベルを有することができるライトモジュールの複数の光源の全電流受取(全体での電流受取)は、制御可能補助手段の使用によって補われることができ、そのため、ライトモジュールはエラー検出に関し従来のランプ制御器によって伝統的な「二値的」発熱ランプモジュールのように挙動する。とりわけ、マイクロコントローラは、光源(複数)の運転状態を検出するだけではなく、更に、光源(複数)の運転状態自体をも制御するよう、構成されることができる。
【0013】
ランプ制御器は、運転電圧及び運転電流をライトモジュールへ供給するよう構成され、ライトモジュールに接続されている。マイクロコントローラは、補助手段による介入が必要でない期間中、省電流(電力)モード(Stromsparmodus)へ移行されることができる。マイクロコントローラは、各光源の運転状態を個別に検出し、監視するよう、構成されることができる。
【0014】
「複数の」という表現は、本開示の枠内において、別段の定めがない限り、例えば2、3、4又は5以上、とりわけ6、8、10、12、20又は21以上となる数であると理解されるものである。当業者であれば、その都度の光源の個数を放射されるべき光分布及び/又はライト(照明)機能に応じて選択することができる。
【0015】
とりわけ、エラールーチンは、ライトモジュールのスイッチオフ及び/又はエラー信号の出力を含むことが可能である。
【0016】
更に、制御可能補助手段は、検出された運転状態が比較情報を用いて導出された目標状態から外れている(と異なる)場合、受取られる電流がランプ制御器閾値を下回りかつランプ制御器がエラーの存在を判定する(エラーが存在すると判断する)ために、複数の光源の電流供給をスイッチオフ(停止)するよう、構成されることが可能である。
【0017】
とりわけ、補助手段は、複数の個別光源の全部をスイッチオフするよう構成されることが可能である。
【0018】
更に、補助手段は、電流シンク(回路)(Stromsenke)をスイッチオン(閉成)するよう構成されることが可能である。この場合、とりわけ、電流シンク(回路)は、電気(オーム)抵抗の形での、とりわけ複数の光源に対し並列に接続された電気(オーム)抵抗の形での、電力消費装置として構成されることが可能である。かくして、ライトモジュールの電流受取は、例えば連鎖点灯効果の進行(実行)中に光源(複数)による電流受取が低い場合、簡単な方法で増大されることができる。
【0019】
とりわけ、比較情報は、ランプ制御器閾値よりも大きい持続運転閾値を含むことが可能である。この場合、比較情報は、とりわけ連鎖点灯(チェイス)効果(Lauflichteffekt)を生成するために、複数の個別光源の時間的に連続するスイッチオン及び/又はスイッチオフの形でのアニメーションに関するアニメーション信号の表示を含み、これ(アニメーション)からライトモジュールの複数の光源の電流受取の時間推移が導出可能であり、制御可能補助手段は、電流シンク(回路)を含み、かつ、アニメーションの進行中に、持続運転閾値が、個別光源(複数)がアニメーションに基づいて不活性化される場合でさえも、電流シンク(回路)の目標を定めたスイッチオンによって下回られないように、マイクロコントローラによって制御されることができる。かくして、例えば連鎖点灯効果のような光効果がライトモジュールによって実行され、光源(複数)による電流受取がそれによって変動(変化)する場合であっても、従来の「二値的」ランプ制御器を引き続き使用することができる。電流シンク(回路)は、光効果の終了に至るまでアクティブ(の状態)に維持されることができる。発展形態としては、ライトモジュールは、運転方向指示器用操作要素の操作によって活性化可能なアニメーション制御装置を含むことが可能であり、アニメーション制御装置は、アニメーションの進行を制御し、このために、個別光源(複数)を制御する。
【0020】
更に、マイクロコントローラは、ライトモジュールの実際の電流受取を検出し、持続運転閾値と電流シンク(回路)によって受取られる電流の和からなる値を上回る場合、電流シンク(回路)のスイッチオフ(Wegschalten)を指令することが可能である。かくして、不必要なエネルギ消費を妨げることができ、電流シンク(回路)の使用を、アニメーションが適正に進行しているにも拘らず電流受取閾値が下回られる状況の場合に制限することができる。
【0021】
マイクロコントローラは、光源(複数)のスイッチオン(Einshcalt-)及び/又はスイッチオフ操作(Abschaltmanoever)の回数を検出し(
図4及び
図5も参照)、それによって、(1つの)アニメーションの終了を判定する((1つの)アニメーションが終了したと判断する)よう構成されること、及び/又は、アニメーション制御装置は、アニメーションの終了時に電流シンク(回路)を活性化(作動)し、それによって引き起こされる電流跳躍によってマイクロコントローラにアニメーションの終了を(信号によって)通知するよう構成されることも可能であろうし、この場合、ライトモジュールと(これに)前置されたランプ制御器は、アニメーション制御装置のエネルギ供給がアニメーションの終了が確認されるまで維持され続けるよう構成される。
【0022】
このようにして、端子制御(Klemmensteuerung)を実現することができる。このために、アニメーション制御装置は、ランプモジュールにも割り当てられる複数の光源を含む独立モジュールとして構成されることができる。これに対し代替的に、アニメーション制御装置は、マイクロコントローラの部分としても構成されること、又は、マイクロコントローラによって制御されることも可能である。
【0023】
尤も、ランプ制御器は、更に、電流供給(給電)されているライトモジュールの電流の電流跳躍の存在を検出するよう構成されること、ランプ制御器は、更に、アニメーションの開始を検出し、アニメーション開始からの電流跳躍の個数を計数するよう構成されること、ランプ制御器には、完全に進行したアニメーション中に含まれる電流跳躍の個数を表す(再現する)参照値が供給されること、ランプ制御器は、更に、電流跳躍の検出された個数と参照値との比較に基づいてアニメーションの終了を判定する(アニメーションが終了したと判断する)よう、好ましくは引き続きライトモジュールの電流供給を少なくとも一時的に調節(停止)するよう、構成されることが好ましい。一時的なスイッチオフは、例えば、アニメーションの新たな進行を開始させることが可能な開始信号の導入(入力)まで持続することができる。相当数のアニメーションは、典型的には、乗物のスタート(始動ないし発進)毎に一回のみ進行する(実行される)が、例えば運転手に挨拶する「ウェルカム(Welcome)アニメーション」がこれに該当する。その他のアニメーションは、より頻繁に進行する(実行される)が、例えば明滅する走行方向指示器のアニメーションがこれに該当する。
【0024】
代替的に、ランプ制御器は、更に、電流供給されているライトモジュールの電流の電流跳躍の高さ(大きさ)を検出するよう構成されることが可能であり、ランプ制御器には、アニメーションに対応し予期されるべき電流跳躍の高さ(大きさ)を表す少なくとも1つの参照値が供給され、ランプ制御器は、更に、各電流跳躍の高さ(大きさ)と参照値を比較し、参照値から外れている(と異なる)場合、アニメーションの終了を判定し(アニメーションが終了したと判断し)、引き続きライトモジュールの電流供給を少なくとも一時的に停止する(einstellen)よう構成される。この場合も、アニメーションが新たな開始信号の導入(入力)によって再び新たに開始可能であることは有効である(意義がある)。この場合、電流シンク(回路)は、電流跳躍が電流シンク(回路)のスイッチオン時に1つの光源のスイッチオン時の電流跳躍の2倍の高さ(大きさ)を有するよう選択されている場合、格別好都合であり得る。このようにして、1つの光源のスイッチオン及びこれと同時の電流シンク(回路)のスイッチオフ(Wegschalten)時に、ランプ制御器へ向かって通常の光源電流の高さ(大きさ)での負の電流跳躍がシミュレートされ、そのため、電流変化は規定の(通常の)電流跳躍(複数)の枠(範囲)内で実行され、電流シンク(回路)は、電流削減の目的で、電流跳躍を通常の電流跳躍の高さ(大きさないしレベル)から外れさせる(逸脱させる)ことなく、アニメーションの進行(推移)中に不活性化されることができることが達成される。これによって、アニメーション終了についての誤り(エラー)のある判定ないし判断(アニメーションが終了したと誤って判定ないし判断すること)が阻止されることができる。
【0025】
更に、ランプ制御器は、1つのアニメーションの期間(持続時間)を検出し、ライトモジュールの電流供給を目標電流供給期間が経過するまで維持するよう構成され、目標電流供給期間は、以下の2つの時間値:{1つのアニメーションの許容可能な最大期間;アニメーション終了までの期間}から選択される小さい(低い)(方の)時間値によって設定され、1つのアニメーションの最大期間が上回られているが同時にアニメーション終了は達成されていない場合、該アニメーションの進行(経過:Ablauf)にエラーがあると判定(判断)され、電流供給が停止されることが可能である。かくして、アニメーションが正しく進行(経過)する場合、電流供給はアニメーション終了まで確保されることが保証されることができる。これは、例えば、法律上定められた或る光量を少なくとも所定の期間放射しなければならず、この光量の達成が例えばアニメーション終了時に実現可能である走行方向指示器において使用される場合、格別に重要である。従って、アニメーション終了の信頼性のある達成は、技術的にも法律上も重要であり得る。
【0026】
これに対し、アニメーションにエラーがある場合、例えば1つの光源の故障により電流跳躍(複数)に欠落が生じる場合、最大期間の経過によって、エラーの存在が判定され(エラーが存在すると判断され)、電流供給が停止されることができる。
【0027】
とりわけ、光源(複数)は半導体光源(複数)、とりわけLED光源(複数)であることが可能である。
【0028】
更に、本発明は、本発明の回路システムを含む照明又はシグナリング装置、とりわけ走行方向指示器に関する。
【0029】
更に、本発明は、本発明の照明又はシグナリング装置を含む乗物用前照灯、とりわけ自動車前照灯に関する。
【0030】
更に、本発明は、本発明の照明又はシグナリング装置及び/又は本発明の乗物用前照灯を含む、乗物、とりわけ自動車に関する。
【0031】
本発明は以下において図面に示されている例示的かつ非限定的な実施形態を用いてより詳細に説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図2】従来のライトモジュールの一例の運転挙動の模式図。
【
図3】少なくとも1つの光源の故障時における現代のライトモジュールの一例の光源(複数)の電流受取の模式図。
【
図4】連鎖点灯効果を実現する場合の現代のライトモジュールの一例の複数の光源の電流受取の時間的推移の一例。
【
図5】アニメーションの一例の検出についての例示的グラフの一例。
【
図6】アニメーションの一例の検出するための他の1つの可能性についての例示的グラフの一例。
【実施例】
【0033】
以下の図面(説明)において、別段の定めがない限り、同じ図面参照符号は同じ特徴を示す。
【0034】
図1は本発明の回路システム1の一例を模式図で示す。回路システム1は、光分布(配光パターン)を放射するためのライトモジュール2と、電流供給のための及びライトモジュール2の機能(稼働)能力を監視するためのランプ制御器3を含む。ランプ制御器3は、市場で入手可能なランプ制御器であり得るが、ライトモジュール2の機能(稼働)能力を監視するために運転状態においてライトモジュール2によって受取られる電流(入力電流)I
istを検出し、ランプ制御器閾値I
fail,maxと比較するものである(
図2参照)。この場合、ランプ制御器3は、ランプ制御器閾値I
fail,maxが下回られる場合エラーの存在を判定(エラーが存在すると判断)し、エラールーチンFを作動するよう構成されている。
【0035】
図1は、更に、(1つの)白熱ランプを含む従来のライトモジュールの一例を代表するライトモジュール2’を破線で示している。そのようなライトモジュール2’は、白熱ランプの二値的運転挙動(正常運転時の大きな電流受取、ランプの故障時の電流受取の停止)に基づいて、適切に選択された閾値との比較によってランプ制御器3によって簡単な方法で(その状態が)検出(把握ないし認識)されることができる。このライトモジュール2’は例としてのみ示されており、本発明ないし本発明の回路システム1の対象ではない。
【0036】
これに対し、本発明の回路システム1のライトモジュール2は、以下に更に説明されるように、その電流受取に関し、複数の光源を使用するにも拘らず、故障時には従来のライトモジュール2’と同様に挙動するように、従って、ランプ制御器3によって制御されかつ監視されることができるように構成されている。ライトモジュール2は、個別に電流供給可能な複数の光源2a、個別光源2aの運転状態を検出するためのマイクロコントローラ6、及び、ライトモジュール2の電流受取(入力)を操作(調節)するための制御可能補助手段4を有する。
【0037】
マイクロコントローラ6には、少なくとも1つの予め設定可能な比較情報が、例えば閾値IIO,
min、又は表示信号(Repraesentationssignal)SAの形で供給される。比較情報については以下においてより詳細に説明する。マイクロコントローラ6は、個別光源(複数)2aの検出された運転状態と比較信号IIO,
min及び/又はSAとの比較によって制御信号SSを出力するよう構成されている。ここで、制御信号SSは制御可能補助手段4へその制御のために供給され、制御可能補助手段4はそれ(制御信号SS)に依存してライトモジュール2の電流受取を操作する。
【0038】
制御可能補助手段4は、検出された運転状態が(例えば持続(継続)運転閾値I
IO,
min又は信号S
Aの)比較情報を用いて導出される目標状態から外れている(と異なる)場合、光源2aの電流供給を遮断(停止)し、その結果、受取電流(入力電流)I
istがランプ制御器閾値I
fail,
maxを下回り、ランプ制御器3がエラーの存在を判定(エラーが存在すると判断)するよう、構成されている。図面(
図2)では、I
IO,
minを超える値領域は図面参照符号7a、I
IO,
minとI
fail,
maxの間にある領域は図面参照符号7b、I
fail,
max未満の領域は図面参照符号7cで表されている。
【0039】
補助手段4は、電流シンク(回路)4aを並列抵抗の形でスイッチオン(閉成)するよう構成されている。更に、補助手段4は、光源(複数)に直列に接続された(1つの)スイッチを活性化(作動)し、それによって、全ての光源を強制的にスイッチオフ(作動停止)するよう構成されている。
【0040】
持続(継続)運転閾値IIO,
minとの比較に対し補足的に又は代替的に、比較情報は、アニメーション信号SAの表示を含むことができる。この場合、アニメーションは、例えば走行方向指示器の連鎖点灯効果(Lauflichteffekt)を生成するために、複数の個別光源2aの時間的に(順次)連続する(シーケンシャルな)スイッチオン及び/又はスイッチオフに関する。これ(アニメーション)からも、ライトモジュール2の光源(複数)2aの電流受取の時間推移(時間経過)を導出することができる。電流受取が持続運転閾値IIO,
minを下回る期間については、補助手段4は、個別光源(複数)2aがアニメーションに基づいて不活性化(作動停止)される場合であっても、ライトモジュール2の全電流受取(全体ないしトータルでの電流受取)が持続運転閾値IIO,
minを下回らないように、電流シンク(回路)4aをスイッチオン(閉成)することができる。
【0041】
更に、ライトモジュール2は、(1つの)アニメーションの推移を制御し、そのために個別光源(複数)2aを制御する、走行方向指示器操作要素の操作によって活性化可能なアニメーション制御装置5を含むことが可能である。
【0042】
次に
図2~
図5を参照して本発明を詳細に説明する。
図2は、既述の二値的機能(稼働)態様(状態)を有する従来のライトモジュールの一例の運転挙動を模式図で示す。これに対し、
図3は、複数の光源を含む新しい(本発明の)ライトモジュールの一例の種々の状況(場面)における運転挙動を示す。バリエーションAには、1つの個別光源が故障し、電流受取は低下するが、引き続き持続運転閾値I
IO,
minを上回っている状況が示されている。この場合、電流は引き続き相応の閾値I
IO,
min及びI
fail,
maxを上回っているため、ランプ制御器によっても持続運転閾値I
IO,
minとの比較によってもエラーは検出されないであろう。しかしながら、このエラーは、マイクロコントローラ6によって光源(複数)2aの運転状態を個別に検出することによって、検出されることができる。同様のことが、1つの光源2aの故障が駆動電流I
istのI
IO,
minの値を下回る電流低下を引き起こす状況Bにも当て嵌まる。このエラーは、同様にマイクロコントローラ6によって検出される。状況Cは、続いて、マイクロコントローラ6の介入を示すが、この介入によって、エラーはランプ制御器3によっても検出可能にされる。コントローラ6は、このために、残りの光源2aをスイッチオフし、それによって、電流I
istを強制的に閾値I
fail,
maxを下回らせる。この下回りはランプ制御器3によって検出され、通常のエラールーチンFが作動されることができる。
【0043】
図4は、複数の光源2aを(1つずつ順次)連続して(連鎖的ないしシーケンシャルに)スイッチオンすることによって、連鎖点灯効果が達成される状況の一例を示す。(縦軸に示す)電流I
istはスイッチオンプロセスの順序(推移)に従って階段状に増大するが、電流I
istは始めのうちは閾値I
fail,
maxを下回っている。このため、ランプ制御器3は、本来であれば、ライトモジュール2が適正に機能(稼働)しているにも拘らず、エラーを検出するであろう。しかしながら、これ(該エラー検出)は回避することができる、即ち、補助手段4を介して電流シンク(回路)をスイッチオン(閉成)することによって付加電流I
4がライトモジュール2によって受取られ、それによって、個別光源(複数)2aがアニメーションに基づいてスイッチオフされる場合であっても、電流が限界値(閾値)I
IO,
minを上回るので、回避することができる。ライトモジュール2の全電流受取がI
4の2倍の値を上回ると、電流シンク(回路)は再び不活性化(スイッチオフないし開成)されることができる。
【0044】
図5は、アニメーションの一例の検出(認識)についての例示的グラフを示す。この場合、例えばランプ制御器3によって、電流跳躍が検出され、これによって、アニメーションの推移(進行)(の状況)を判断することができる。この検出は、アニメーションを表す(代表する)信号S
Aないし該信号から導出される
図1に示した参照値R
1と比較され、評価されることができる。バツ印(Xの文字)は、電流シンク(回路)X[4a]がスイッチオンされている時間領域を示している。換言すれば、
図5は、本発明の1つの変形形態、即ち、ランプ制御器3が、更に、電流供給されているライトモジュール2の電流I
istの電流跳躍I
Sの存在を検出するよう構成されており、ランプ制御器3が、更に、アニメーションの開始を検出し、アニメーション開始から始まる電流跳躍I
Sの個数(回数)を計数するよう構成されており、ランプ制御器3には、完全に進行したアニメーションに含まれる電流跳躍I
Sの個数(回数)を表す(再現する)参照値R
1が供給され、ランプ制御器3が、更に、電流跳躍I
Sの検出された個数(回数)と参照値R
1との比較に基づいてアニメーションの終了を判定(アニメーションが終了したと判断)し、好ましくは引き続き(im Anschluss)ライトモジュール2の電流供給を少なくとも一時的に停止する(einstellen)よう構成されている、一変形形態を示している。“X”の文字を含む行の下の行には、夫々の時点においてスイッチオンされたLED光源の個数が記載されている。なお、これと同じことが
図6の場合にも当て嵌まる。
【0045】
図6は、アニメーションの一例を検出するための1つの選択的可能性についての例示的グラフを示す。この場合、ランプ制御器3は、更に、電流供給されているライトモジュール2の電流I
istの電流跳躍I
Sの高さ(大きさ)を検出するよう構成されており、ランプ制御器3には、アニメーションに対応し予期されるべき電流跳躍I
Sの高さ(大きさ)を表す少なくとも1つの参照値R
2が供給され、ランプ制御器3は、更に、各電流跳躍I
Sの高さ(大きさ)と参照値R
2を比較し、参照値R
2から外れている(と異なる)場合、アニメーションの終了を判定(アニメーションが終了したと判断)し、引き続きライトモジュール2の電流供給を少なくとも一時的に停止するよう構成されている。電流シンク(回路)4aは、電流跳躍I
4が電流シンク(回路)4aのスイッチオン(閉成)時に1つの光源2aのスイッチオン時の電流跳躍I
Sの2倍の高さ(大きさ)を有するよう選択可能であり、そのため、1つの光源2aのスイッチオン及びこれと同時の電流シンク(回路)4aのスイッチオフ(Wegschalten)の際に、ランプ制御器3へ向かって通常の光源電流の高さ(大きさ)での負の電流跳躍I
Sがシミュレートされる。
【0046】
ランプ制御器3は、更に、1つのアニメーションの期間(持続時間)を検出し、ライトモジュール2の電流供給を目標電流供給期間が経過するまで維持するよう構成されることが全く一般的に可能である。即ち、目標電流供給期間は、以下の2つの時間値:{1つのアニメーションの許容可能な最大期間;アニメーション終了までの期間}から選択される低い(小さい)(方の)時間値によって設定され、1つのアニメーションの最大期間が上回られているが同時にアニメーション終了は達成されていない場合、該アニメーションの推移ないし進行(経過:Ablauf)にエラーがあると判定(判断)され、電流供給が停止されることが、全く一般的に可能である。
【0047】
図5にも
図6にも、当該効果(作用)の終了は、例えば電流シンク(回路)4aの電流I
4のスイッチオンによって実現可能な電流値のより大きな跳躍によって明示(通知)されることができる。
【0048】
この教示を考慮すると、当業者であれば、発明的活動をする(創作能力を発揮する)ことなく本発明の図示されていない他の実施形態に到達することができる。従って、本発明は図示の実施形態に限定されていない。更に、本発明ないし本実施形態(複数)の各側面は個別に採用すること及び互いに組み合わせることが可能である。(特許)請求の範囲にあり得る図面参照符号は例示ないし説明のためのものであり、(特許)請求の範囲をより簡単に読解可能にするためにのみ役立つものであり、(特許)請求の範囲を限定するものではない。
【0049】
【手続補正書】
【提出日】2022-03-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明又はシグナリング装置を含む乗物用前照灯、とりわけ自動車前照灯であって、
前記照明又はシグナリング装置は回路システム(1)を含み、
該回路システム(1)は、
・光分布を放射するためのライトモジュール(2)、とりわけ乗物用ライトモジュール、
・電流供給のための及び前記ライトモジュール(2)の機能能力の監視のためのランプ制御器(3)
を含み、
前記ランプ制御器(3)は、前記ライトモジュール(2)の機能能力の監視のために、運転状態において前記ライトモジュール(2)によって受取られる電流(I
ist)を検出してランプ制御器閾値(I
fail,
max)と比較し、
前記ランプ制御器(3)は、前記ランプ制御器閾値(I
fail,
max)が下回られる場合、エラーの存在を判定し、エラールーチン(F)を作動するよう構成されており、
前記ライトモジュール(2)は、
・個別に電流供給可能な複数の光源(2a)、
・前記複数の個別光源(2a)の運転状態を検出するためのマイクロコントローラ(6)、及び、
・前記ライトモジュール(2)の電流受取を操作するための少なくとも1つの制御可能補助手段(4)
、但し前記補助手段(4)は電流シンク(4a)を含む、
を有し、
前記マイクロコントローラ(6)には、少なくとも1つの予め設定可能な比較情報(I
IO,
min,S
A)が供給され、及び、前記マイクロコントローラ(6)は前記複数の個別光源(2a)の検出された運転状態と前記比較情報(I
IO,
min,S
A)との比較によって制御信号(S
S)を出力するよう構成されており、
前記制御信号(S
S)は前記制御可能補助手段(4)へ当該制御可能補助手段(4)の制御のために供給され、及び、前記制御可能補助手段(4)は前記制御信号(S
S)に依存して前記ライトモジュール(2)の電流受取を操作すること
、
前記補助手段(4)は、電流シンク(4a)をスイッチオンするよう構成されていること
を特徴とする
乗物用前照灯。
【請求項2】
請求項1に記載の
乗物用前照灯において、
前記エラールーチン(F)は、前記ライトモジュール(2)のスイッチオフ及び/又はエラー信号の出力を含むこと
を特徴する
乗物用前照灯。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の
乗物用前照灯において、
前記制御可能補助手段(4)は、前記検出された運転状態が前記比較情報(I
IO,
min,S
A)を用いて導出された目標状態から外れている場合、前記受取られる電流(I
ist)が前記ランプ制御器閾値(I
fail,
max)を下回りかつ前記ランプ制御器(3)がエラーの存在を判定するために、前記複数の光源(2a)の電流供給をスイッチオフするよう、構成されていること
を特徴する
乗物用前照灯。
【請求項4】
請求項1~3の何れかに記載の
乗物用前照灯において、
前記補助手段(4)は、前記複数の個別光源(2a)の全部をスイッチオフするよう構成されていること
を特徴する
乗物用前照灯。
【請求項5】
請求項
1~4の何れかに記載の
乗物用前照灯において、
前記電流シンク(4a)は、電気抵抗の形での、とりわけ前記複数の光源(2a)に対し並列に接続された電気抵抗の形での、電力消費装置として構成されていること
を特徴する
乗物用前照灯。
【請求項6】
請求項1~
5の何れかに記載の
乗物用前照灯において、
前記比較情報は、前記ランプ制御器閾値(I
fail,
max)よりも大きい持続運転閾値(I
IO,
min)を含むこと
を特徴する
乗物用前照灯。
【請求項7】
請求項
6に記載の
乗物用前照灯において、
前記比較情報(I
IO,
min,S
A)は、とりわけ連鎖点灯効果を生成するために、前記複数の個別光源(2a)の時間的に連続するスイッチオン及び/又はスイッチオフの形でのアニメーションに関するアニメーション信号(S
A)の表示を含み、これから前記ライトモジュール(2)の前記複数の光源(2a)の電流受取の時間的推移が導出可能であり、
前記制御可能補助手段(4)は
、前記アニメーションの進行中に、前記持続運転閾値(I
IO,
min)が、複数の個別光源(2a)がアニメーションに基づいて不活性化される場合でさえも、前記電流シンク(4a)の目標を定めたスイッチオンに基づき下回られないように、前記マイクロコントローラ(6)によって制御されること
を特徴する
乗物用前照灯。
【請求項8】
請求項
7に記載の
乗物用前照灯において、
前記マイクロコントローラ(6)は、前記ライトモジュール(2)の実際の電流受取(I
ist)を検出し、持続運転閾値(I
IO,
min)と前記電流シンクによって受取られる電流(I
4)の和からなる値を上回る場合、前記電流シンク(4a)のスイッチオフを指令すること
を特徴する
乗物用前照灯。
【請求項9】
請求項
7又は
8に記載の
乗物用前照灯において、
前記ライトモジュール(2)は、運転方向指示器用操作要素の操作によって活性化可能なアニメーション制御装置(5)を含み、該アニメーション制御装置(5)は、アニメーションの進行を制御し、このために、前記複数の個別光源(2a)を制御すること
を特徴する
乗物用前照灯。
【請求項10】
請求項
7~
9の何れかに記載の
乗物用前照灯において、
前記ランプ制御器(3)は、更に、電流供給されてい
るライトモジュール(2)の電流(I
ist)の電流跳躍(I
S)の存在を検出するよう構成されていること、
前記ランプ制御器(3)は、更に、アニメーションの開始を検出し、アニメーション開始からの電流跳躍(I
S)の個数を計数するよう構成されていること、
前記ランプ制御器(3)には、完全に進行したアニメーション中に含まれる電流跳躍(I
S)の個数を表す参照値(R
1)が供給されること、
前記ランプ制御器(3)は、更に、前記電流跳躍(I
S)の検出された個数と前記参照値(R
1)との比較に基づいて前記アニメーションの終了を判定するよう、好ましくは引き続き前記ライトモジュール(2)の電流供給を少なくとも一時的に停止するよう、構成されていること
を特徴する
乗物用前照灯。
【請求項11】
請求項
7~
9の何れかに記載の
乗物用前照灯において、
前記ランプ制御器(3)は、更に、電流供給されている前記ライトモジュール(2)の電流(I
ist)の電流跳躍(I
S)の高さを検出するよう構成されていること、
前記ランプ制御器(3)には、前記アニメーションに対応し予期されるべき電流跳躍(I
S)の高さを表す少なくとも1つの参照値(R
2)が供給されること、
前記ランプ制御器(3)は、更に、各電流跳躍(I
S)の高さと前記参照値(R
2)を比較し、前記参照値(R
2)から外れている場合、前記アニメーションの終了を判定し、引き続き前記ライトモジュール(2)の電流供給を少なくとも一時的に停止するよう構成されていること
を特徴する
乗物用前照灯。
【請求項12】
請求項
11に記載の
乗物用前照灯において、
前記電流シンク(4a)は、電流跳躍(I
4)が前記電流シンク(4a)のスイッチオン
によって1つの光源(2a)のスイッチオン時の電流跳躍(I
S)の2倍の高さを有するよう選択されており、そのため、1つの光源(2a)のスイッチオン及びこれと同時の前記電流シンク(4a)のスイッチオフ時に、前記ランプ制御器(3)へ向かっ
て光源電流の高さでの負の電流跳躍(I
S)が生成されること
を特徴とする
乗物用前照灯。
【請求項13】
請求項
10~
12の何れかに記載の
乗物用前照灯において、
前記ランプ制御器(3)は、更に、1つのアニメーションの期間を検出し、前記ライトモジュール(2)の電流供給を目標電流供給期間が経過するまで維持するよう構成されており、
前記目標電流供給期間は、以下の2つの時間値:即ち、1つのアニメーションの許容可能な最大期間、アニメーション終了までの期間、から選択される小さい時間値によって設定されており、
1つのアニメーションの最大期間が上回られているが同時にアニメーション終了は達成されていない場合、該アニメーションの進行にエラーがあると判定され、電流供給が停止されること
を特徴とする
乗物用前照灯。
【請求項14】
請求項1~
13の何れかに記載の
乗物用前照灯において、
前記複数の光源(2a)は半導体光源、とりわけLED光源(2a)であること
を特徴とする
乗物用前照灯。
【請求項15】
請求項
1~14の何れかに記載
の乗物用前照灯を含む、乗物、とりわけ自動車。
【手続補正書】
【提出日】2022-07-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明又はシグナリング装置を含む乗物用前照
灯であって、
前記照明又はシグナリング装置は回路システム(1)を含み、
該回路システム(1)は、
・光分布を放射するためのライトモジュール(2
)、
・電流供給のための及び前記ライトモジュール(2)の機能能力の監視のためのランプ制御器(3)
を含み、
前記ランプ制御器(3)は、前記ライトモジュール(2)の機能能力の監視のために、運転状態において前記ライトモジュール(2)によって受取られる電流(I
ist)を検出してランプ制御器閾値(I
fail,
max)と比較し、
前記ランプ制御器(3)は、前記ランプ制御器閾値(I
fail,
max)が下回られる場合、エラーの存在を判定し、エラールーチン(F)を作動するよう構成されており、
前記ライトモジュール(2)は、
・個別に電流供給可能な複数の光源(2a)、
・前記複数の個別光源(2a)の運転状態を検出するためのマイクロコントローラ(6)、及び、
・前記ライトモジュール(2)の電流受取を操作するための少なくとも1つの制御可能補助手段(4)、但し前記補助手段(4)は電流シンク(4a)を含む、
を有し、
前記マイクロコントローラ(6)には、少なくとも1つの予め設定可能な比較情報(I
IO,
min,S
A)が供給され、及び、前記マイクロコントローラ(6)は前記複数の個別光源(2a)の検出された運転状態と前記比較情報(I
IO,
min,S
A)との比較によって制御信号(S
S)を出力するよう構成されており、
前記制御信号(S
S)は前記制御可能補助手段(4)へ当該制御可能補助手段(4)の制御のために供給され、及び、前記制御可能補助手段(4)は前記制御信号(S
S)に依存して前記ライトモジュール(2)の電流受取を操作すること、
前記補助手段(4)は、電流シンク(4a)をスイッチオンするよう構成されていること
を特徴とする乗物用前照灯。
【請求項2】
請求項1に記載の乗物用前照灯において、
前記エラールーチン(F)は、前記ライトモジュール(2)のスイッチオフ及び/又はエラー信号の出力を含むこと
を特徴する乗物用前照灯。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の乗物用前照灯において、
前記制御可能補助手段(4)は、前記検出された運転状態が前記比較情報(I
IO,
min,S
A)を用いて導出された目標状態から外れている場合、前記受取られる電流(I
ist)が前記ランプ制御器閾値(I
fail,
max)を下回りかつ前記ランプ制御器(3)がエラーの存在を判定するために、前記複数の光源(2a)の電流供給をスイッチオフするよう、構成されていること
を特徴する乗物用前照灯。
【請求項4】
請求項1~3の何れかに記載の乗物用前照灯において、
前記補助手段(4)は、前記複数の個別光源(2a)の全部をスイッチオフするよう構成されていること
を特徴する乗物用前照灯。
【請求項5】
請求項1~4の何れかに記載の乗物用前照灯において、
前記電流シンク(4a)は、電気抵抗の形で
の電力消費装置として構成されていること
を特徴する乗物用前照灯。
【請求項6】
請求項1~5の何れかに記載の乗物用前照灯において、
前記比較情報は、前記ランプ制御器閾値(I
fail,
max)よりも大きい持続運転閾値(I
IO,
min)を含むこと
を特徴する乗物用前照灯。
【請求項7】
請求項6に記載の乗物用前照灯において、
前記比較情報(I
IO,
min,S
A)は
、前記複数の個別光源(2a)の時間的に連続するスイッチオン及び/又はスイッチオフの形でのアニメーションに関するアニメーション信号(S
A)の表示を含み、これから前記ライトモジュール(2)の前記複数の光源(2a)の電流受取の時間的推移が導出可能であり、
前記制御可能補助手段(4)は、前記アニメーションの進行中に、前記持続運転閾値(I
IO,
min)が、複数の個別光源(2a)がアニメーションに基づいて不活性化される場合でさえも、前記電流シンク(4a)の目標を定めたスイッチオンに基づき下回られないように、前記マイクロコントローラ(6)によって制御されること
を特徴する乗物用前照灯。
【請求項8】
請求項7に記載の乗物用前照灯において、
前記マイクロコントローラ(6)は、前記ライトモジュール(2)の実際の電流受取(I
ist)を検出し、持続運転閾値(I
IO,
min)と前記電流シンクによって受取られる電流(I
4)の和からなる値を上回る場合、前記電流シンク(4a)のスイッチオフを指令すること
を特徴する乗物用前照灯。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の乗物用前照灯において、
前記ライトモジュール(2)は、運転方向指示器用操作要素の操作によって活性化可能なアニメーション制御装置(5)を含み、該アニメーション制御装置(5)は、アニメーションの進行を制御し、このために、前記複数の個別光源(2a)を制御すること
を特徴する乗物用前照灯。
【請求項10】
請求項7~9の何れかに記載の乗物用前照灯において、
前記ランプ制御器(3)は、更に、電流供給されているライトモジュール(2)の電流(I
ist)の電流跳躍(I
S)の存在を検出するよう構成されていること、
前記ランプ制御器(3)は、更に、アニメーションの開始を検出し、アニメーション開始からの電流跳躍(I
S)の個数を計数するよう構成されていること、
前記ランプ制御器(3)には、完全に進行したアニメーション中に含まれる電流跳躍(I
S)の個数を表す参照値(R
1)が供給されること、
前記ランプ制御器(3)は、更に、前記電流跳躍(I
S)の検出された個数と前記参照値(R
1)との比較に基づいて前記アニメーションの終了を判定するよう
、引き続き前記ライトモジュール(2)の電流供給を少なくとも一時的に停止するよう、構成されていること
を特徴する乗物用前照灯。
【請求項11】
請求項7~9の何れかに記載の乗物用前照灯において、
前記ランプ制御器(3)は、更に、電流供給されている前記ライトモジュール(2)の電流(I
ist)の電流跳躍(I
S)の高さを検出するよう構成されていること、
前記ランプ制御器(3)には、前記アニメーションに対応し予期されるべき電流跳躍(I
S)の高さを表す少なくとも1つの参照値(R
2)が供給されること、
前記ランプ制御器(3)は、更に、各電流跳躍(I
S)の高さと前記参照値(R
2)を比較し、前記参照値(R
2)から外れている場合、前記アニメーションの終了を判定し、引き続き前記ライトモジュール(2)の電流供給を少なくとも一時的に停止するよう構成されていること
を特徴する乗物用前照灯。
【請求項12】
請求項11に記載の乗物用前照灯において、
前記電流シンク(4a)は、電流跳躍(I
4)が前記電流シンク(4a)のスイッチオンによって1つの光源(2a)のスイッチオン時の電流跳躍(I
S)の2倍の高さを有するよう選択されており、そのため、1つの光源(2a)のスイッチオン及びこれと同時の前記電流シンク(4a)のスイッチオフ時に、前記ランプ制御器(3)へ向かって光源電流の高さでの負の電流跳躍(I
S)が生成されること
を特徴とする乗物用前照灯。
【請求項13】
請求項10~12の何れかに記載の乗物用前照灯において、
前記ランプ制御器(3)は、更に、1つのアニメーションの期間を検出し、前記ライトモジュール(2)の電流供給を目標電流供給期間が経過するまで維持するよう構成されており、
前記目標電流供給期間は、以下の2つの時間値:即ち、1つのアニメーションの許容可能な最大期間、アニメーション終了までの期間、から選択される小さい時間値によって設定されており、
1つのアニメーションの最大期間が上回られているが同時にアニメーション終了は達成されていない場合、該アニメーションの進行にエラーがあると判定され、電流供給が停止されること
を特徴とする乗物用前照灯。
【請求項14】
請求項1~13の何れかに記載の乗物用前照灯において、
前記複数の光源(2a)は半導体光
源であること
を特徴とする乗物用前照灯。
【請求項15】
請求項1~14の何れかに記載の乗物用前照灯を含む、乗
物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
【特許文献1】US 2012/074856 A1
【特許文献2】DE 10 2015 201739 A1
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の第1の視点により、照明又はシグナリング装置を含む乗物用前照灯が提供される。
前記照明又はシグナリング装置は回路システムを含み、
該回路システムは、
・光分布を放射するためのライトモジュール、
・電流供給のための及び前記ライトモジュールの機能能力の監視のためのランプ制御器
を含み、
前記ランプ制御器は、前記ライトモジュールの機能能力の監視のために、運転状態において前記ライトモジュールによって受取られる電流を検出してランプ制御器閾値と比較し、
前記ランプ制御器は、前記ランプ制御器閾値が下回られる場合、エラーの存在を判定し、エラールーチンを作動するよう構成されており、
前記ライトモジュールは、
・個別に電流供給可能な複数の光源、
・前記複数の個別光源の運転状態を検出するためのマイクロコントローラ、及び、
・前記ライトモジュールの電流受取を操作するための少なくとも1つの制御可能補助手段、但し前記補助手段は電流シンクを含む、
を有し、
前記マイクロコントローラには、少なくとも1つの予め設定可能な比較情報が供給され、及び、前記マイクロコントローラは前記複数の個別光源の検出された運転状態と前記比較情報との比較によって制御信号を出力するよう構成されており、
前記制御信号は前記制御可能補助手段へ当該制御可能補助手段の制御のために供給され、及び、前記制御可能補助手段は前記制御信号に依存して前記ライトモジュールの電流受取を操作すること、
前記補助手段は、電流シンクをスイッチオンするよう構成されていること
を特徴とする(形態1)。
本発明の第2の視点により、上記の乗物用前照灯を含む、乗物が提供される(形態15)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
ここに本発明の好ましい実施の形態を示す。
(形態1)上記本発明の第1の視点参照。
(形態2)形態1の乗物用前照灯において、
前記エラールーチンは、前記ライトモジュールのスイッチオフ及び/又はエラー信号の出力を含むことが好ましい。
(形態3)形態1又は2の乗物用前照灯において、
前記制御可能補助手段は、前記検出された運転状態が前記比較情報を用いて導出された目標状態から外れている場合、前記受取られる電流が前記ランプ制御器閾値を下回りかつ前記ランプ制御器がエラーの存在を判定するために、前記複数の光源の電流供給をスイッチオフするよう、構成されていることが好ましい。
(形態4)形態1~3の何れかの乗物用前照灯において、
前記補助手段は、前記複数の個別光源の全部をスイッチオフするよう構成されていることが好ましい。
(形態5)形態1~4の何れかの乗物用前照灯において、
前記電流シンクは、電気抵抗の形での電力消費装置として構成されていることが好ましい。
(形態6)形態1~5の何れかの乗物用前照灯において、
前記比較情報は、前記ランプ制御器閾値よりも大きい持続運転閾値を含むことが好ましい。
(形態7)形態6に記載の乗物用前照灯において、
前記比較情報は、前記複数の個別光源の時間的に連続するスイッチオン及び/又はスイッチオフの形でのアニメーションに関するアニメーション信号の表示を含み、これから前記ライトモジュールの前記複数の光源の電流受取の時間的推移が導出可能であり、
前記制御可能補助手段は、前記アニメーションの進行中に、前記持続運転閾値が、複数の個別光源がアニメーションに基づいて不活性化される場合でさえも、前記電流シンクの目標を定めたスイッチオンに基づき下回られないように、前記マイクロコントローラによって制御されることが好ましい。
(形態8)形態7に記載の乗物用前照灯において、
前記マイクロコントローラは、前記ライトモジュールの実際の電流受取を検出し、持続運転閾値と前記電流シンクによって受取られる電流の和からなる値を上回る場合、前記電流シンクのスイッチオフを指令することが好ましい。
(形態9)形態7又は8の乗物用前照灯において、
前記ライトモジュールは、運転方向指示器用操作要素の操作によって活性化可能なアニメーション制御装置を含み、該アニメーション制御装置は、アニメーションの進行を制御し、このために、前記複数の個別光源を制御することが好ましい。
(形態10)形態7~9の何れかの乗物用前照灯において、
前記ランプ制御器は、更に、電流供給されているライトモジュールの電流の電流跳躍の存在を検出するよう構成されていること、
前記ランプ制御器は、更に、アニメーションの開始を検出し、アニメーション開始からの電流跳躍の個数を計数するよう構成されていること、
前記ランプ制御器には、完全に進行したアニメーション中に含まれる電流跳躍の個数を表す参照値が供給されること、
前記ランプ制御器は、更に、前記電流跳躍の検出された個数と前記参照値との比較に基づいて前記アニメーションの終了を判定するよう、引き続き前記ライトモジュールの電流供給を少なくとも一時的に停止するよう、構成されていることが好ましい。
(形態11)形態7~9の何れかの乗物用前照灯において、
前記ランプ制御器は、更に、電流供給されている前記ライトモジュールの電流の電流跳躍の高さを検出するよう構成されていること、
前記ランプ制御器には、前記アニメーションに対応し予期されるべき電流跳躍の高さを表す少なくとも1つの参照値が供給されること、
前記ランプ制御器は、更に、各電流跳躍の高さと前記参照値を比較し、前記参照値から外れている場合、前記アニメーションの終了を判定し、引き続き前記ライトモジュールの電流供給を少なくとも一時的に停止するよう構成されていることが好ましい。
(形態12)形態11の乗物用前照灯において、
前記電流シンクは、電流跳躍が前記電流シンクのスイッチオンによって1つの光源のスイッチオン時の電流跳躍の2倍の高さを有するよう選択されており、そのため、1つの光源のスイッチオン及びこれと同時の前記電流シンクのスイッチオフ時に、前記ランプ制御器へ向かって光源電流の高さでの負の電流跳躍が生成されることが好ましい。
(形態13)形態10~12の何れかの乗物用前照灯において、
前記ランプ制御器は、更に、1つのアニメーションの期間を検出し、前記ライトモジュールの電流供給を目標電流供給期間が経過するまで維持するよう構成されており、
前記目標電流供給期間は、以下の2つの時間値:即ち、1つのアニメーションの許容可能な最大期間、アニメーション終了までの期間、から選択される小さい時間値によって設定されており、
1つのアニメーションの最大期間が上回られているが同時にアニメーション終了は達成されていない場合、該アニメーションの進行にエラーがあると判定され、電流供給が停止されることが好ましい。
(形態14)形態1~13の何れかの乗物用前照灯において、
前記複数の光源は半導体光源であることが好ましい。
(形態15)上記本発明の第2の視点参照。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
ここに本発明の可能な態様を付記する。
[付記1]回路システム。
該回路システムは、
・光分布を放射するためのライトモジュール、とりわけ乗物用ライトモジュール、
・電流供給のための及び前記ライトモジュールの機能能力の監視のためのランプ制御器
を含む。
前記ランプ制御器は、前記ライトモジュールの機能能力の監視のために、運転状態において前記ライトモジュールによって受取られる電流を検出してランプ制御器閾値と比較する。
前記ランプ制御器は、前記ランプ制御器閾値が下回られる場合、エラーの存在を判定し、エラールーチンを作動するよう構成されている。
前記ライトモジュールは、
・個別に電流供給可能な複数の光源、
・前記複数の個別光源の運転状態を検出するためのマイクロコントローラ、及び、
・前記ライトモジュールの電流受取を操作するための少なくとも1つの制御可能補助手段
を有する。
前記マイクロコントローラには、少なくとも1つの予め設定可能な比較情報が供給され、及び、前記マイクロコントローラは前記複数の個別光源の検出された運転状態と前記比較情報との比較によって制御信号を出力するよう構成されている。
前記制御信号は前記制御可能補助手段へ当該制御可能補助手段の制御のために供給され、及び、前記制御可能補助手段は前記制御信号に依存して前記ライトモジュールの電流受取を操作する。
[付記2]上記の回路システムにおいて、
前記エラールーチンは、前記ライトモジュールのスイッチオフ及び/又はエラー信号の出力を含む。
[付記3]上記の回路システムにおいて、
前記制御可能補助手段は、前記検出された運転状態が前記比較情報を用いて導出された目標状態から外れている場合、前記受取られる電流が前記ランプ制御器閾値を下回りかつ前記ランプ制御器がエラーの存在を判定するために、前記複数の光源の電流供給をスイッチオフするよう、構成されている。
[付記4]上記の回路システムにおいて、
前記補助手段は、前記複数の個別光源の全部をスイッチオフするよう構成されている。
[付記5]上記の回路システムにおいて、
前記補助手段は、電流シンクをスイッチオンするよう構成されている。
[付記6]上記の回路システムにおいて、
前記電流シンクは、電気抵抗の形での、とりわけ前記複数の光源に対し並列に接続された電気抵抗の形での、電力消費装置として構成されている。
[付記7]上記の回路システムにおいて、
前記比較情報は、前記ランプ制御器閾値よりも大きい持続運転閾値を含む。
[付記8]上記の回路システムにおいて、
前記比較情報は、とりわけ連鎖点灯効果を生成するために、前記複数の個別光源の時間的に連続するスイッチオン及び/又はスイッチオフの形でのアニメーションに関するアニメーション信号の表示を含み、これから前記ライトモジュールの前記複数の光源の電流受取の時間的推移が導出可能である。
前記制御可能補助手段は、電流シンクを含み、かつ、前記アニメーションの進行中に、前記持続運転閾値が、複数の個別光源がアニメーションに基づいて不活性化される場合でさえも、前記電流シンクの目標を定めたスイッチオンに基づき下回られないように、前記マイクロコントローラによって制御される。
[付記9]上記の回路システムにおいて、
前記マイクロコントローラは、前記ライトモジュールの実際の電流受取を検出し、持続運転閾値と前記電流シンクによって受取られる電流の和からなる値を上回る場合、前記電流シンクのスイッチオフを指令する。
[付記10]上記の回路システムにおいて、
前記ライトモジュールは、運転方向指示器用操作要素の操作によって活性化可能なアニメーション制御装置を含み、該アニメーション制御装置は、アニメーションの進行を制御し、このために、前記複数の個別光源を制御する。
[付記11]上記の回路システムにおいて、
前記ランプ制御器は、更に、電流供給されている前記ライトモジュールの電流の電流跳躍の存在を検出するよう構成されている。
前記ランプ制御器は、更に、アニメーションの開始を検出し、アニメーション開始からの電流跳躍の個数を計数するよう構成されている。
前記ランプ制御器には、完全に進行したアニメーション中に含まれる電流跳躍の個数を表す参照値が供給される。
前記ランプ制御器は、更に、前記電流跳躍の検出された個数と前記参照値との比較に基づいて前記アニメーションの終了を判定するよう、好ましくは引き続き前記ライトモジュールの電流供給を少なくとも一時的に停止するよう、構成されている。
[付記12]上記の回路システムにおいて、
前記ランプ制御器は、更に、電流供給されている前記ライトモジュールの電流の電流跳躍の高さを検出するよう構成されている。
前記ランプ制御器には、前記アニメーションに対応し予期されるべき電流跳躍の高さを表す少なくとも1つの参照値が供給される。
前記ランプ制御器は、更に、各電流跳躍の高さと前記参照値を比較し、前記参照値から外れている場合、前記アニメーションの終了を判定し、引き続き前記ライトモジュールの電流供給を少なくとも一時的に停止するよう構成されている。
[付記13]上記の回路システムにおいて、
前記電流シンクは、電流跳躍が前記電流シンクのスイッチオン時に1つの光源のスイッチオン時の電流跳躍の2倍の高さを有するよう選択されており、そのため、1つの光源のスイッチオン及びこれと同時の前記電流シンクのスイッチオフ時に、前記ランプ制御器へ向かって通常の光源電流の高さでの負の電流跳躍が生成される。
[付記14]上記の回路システムにおいて、
前記ランプ制御器は、更に、1つのアニメーションの期間を検出し、前記ライトモジュールの電流供給を目標電流供給期間が経過するまで維持するよう構成されている。
前記目標電流供給期間は、以下の2つの時間値:即ち、1つのアニメーションの許容可能な最大期間、アニメーション終了までの期間、から選択される小さい時間値によって設定されている。
1つのアニメーションの最大期間が上回られているが同時にアニメーション終了は達成されていない場合、該アニメーションの進行にエラーがあると判定され、電流供給が停止される。
[付記15]上記の回路システムにおいて、
前記複数の光源は半導体光源、とりわけLED光源である。
[付記16]上記の何れかの回路システムを含む照明又はシグナリング装置。
[付記17]上記の照明又はシグナリング装置を含む乗物用前照灯、とりわけ自動車前照灯。
[付記18]上記の照明又はシグナリング装置及び/又は上記の乗物用前照灯を含む、乗物、とりわけ自動車。
【国際調査報告】