(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-15
(54)【発明の名称】接続インターフェース
(51)【国際特許分類】
H01R 13/73 20060101AFI20230308BHJP
H02G 15/08 20060101ALI20230308BHJP
G02B 6/46 20060101ALI20230308BHJP
【FI】
H01R13/73 A
H02G15/08
G02B6/46
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542095
(86)(22)【出願日】2021-01-08
(85)【翻訳文提出日】2022-07-07
(86)【国際出願番号】 US2021012751
(87)【国際公開番号】W WO2021142303
(87)【国際公開日】2021-07-15
(32)【優先日】2020-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519407091
【氏名又は名称】コムスコープ テクノロジーズ リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】オスカー フェルナンド ブラン デ レオン
(72)【発明者】
【氏名】トーマス マーコイラー
(72)【発明者】
【氏名】ピーター シー.オーグダール
【テーマコード(参考)】
2H038
5G375
【Fターム(参考)】
2H038CA38
5G375AA01
5G375AA08
5G375AA18
5G375CA19
5G375DB16
(57)【要約】
接続インターフェースは、ベースブラケットおよびケーブル接続キャリア(例えば、モジュール、パネルなど)を含む。ケーブル接続キャリアは、1つ以上のケーブル接続コンポーネント(例えば、光学コンポーネント、電気コンポーネント、および/またはハイブリッドコンポーネント)が取り付けられる前部壁を有する。ケーブル接続キャリアは、ベースブラケットの開いた前部に対してケーブル接続コンポーネントを傾け得る。一部のケーブル接続キャリアは、簡単に取り付けるためにベースブラケットにスナップフィットし得る。他のケーブル接続キャリアは、ベースブラケットに対して移動可能(例えば、旋回可能)である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部および後部を有するベースブラケットであって、前記ベースブラケットは、前記ベースブラケットの前記後部を画定するベース壁、及び前記ベース壁から前記ベースブラケットの前記前部に向かって前方に突出している、第1および第2の対向するベースブラケット側壁を含み、前記ベースブラケットは、前記第1および第2のベースブラケット側壁の間のモジュール取付箇所を画定する、ベースブラケットと、
複数のケーブル接続コンポーネントが取り付けられた前部壁を有するケーブル接続モジュールであって、前記ケーブル接続モジュールはまた、前記前部壁から後方に突出している、対向する第1および第2の脚部を含み、前記ケーブル接続モジュールは前記ベースブラケットの前記前部を通して前記モジュール取付箇所内に挿入されるように構成されている、ケーブル接続モジュールと、
を備える、接続インターフェース。
【請求項2】
前部基準面が前記ベースブラケットの前記前部に画定され、前記ケーブル接続モジュールの前記前部壁は、前記ケーブル接続モジュールが前記モジュール取付箇所に取り付けられたときに、前記前部基準面に対して斜角に配向されている、請求項1に記載の接続インターフェース。
【請求項3】
前記ケーブル接続モジュールが前記モジュール取付箇所に取り付けられたときに、前記前部基準面が前記前部壁と交差し、その結果、前記前部壁の後方部分が、前記前部基準面の後方、かつ前記ベースブラケット側壁の間にあり、前記前部壁の前方部分が、前記前部基準面の前、かつ前記ベースブラケットの前記前部の前にある、請求項2に記載の接続インターフェース。
【請求項4】
前記ベース壁および前記ベースブラケット側壁が協働して、前記ベースブラケットの端部から見たときに、C字形構成を画定し、前記ベースブラケットの前記前部が開いている、請求項1~3のいずれか一項に記載の接続インターフェース。
【請求項5】
前記ケーブル接続モジュールの前記前部壁および前記第1および第2の脚部が協働して、前記ケーブル接続モジュールの端部から見たときに、C字形構成を画定し、前記ケーブル接続モジュールの後方部が開いている、請求項1~4のいずれか一項に記載の接続インターフェース。
【請求項6】
前記ベース壁が、前記ベースブラケットを別の構造へ取り付ける際に使用するための取り付け手段を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の接続インターフェース。
【請求項7】
複数の前記ケーブル接続モジュールをさらに備え、前記ベースブラケットが、前記ケーブル接続モジュールを受容するための複数のモジュール取付箇所を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の接続インターフェース。
【請求項8】
前記ベースブラケットが、互いに積み重ねられて、前記ベースブラケットを形成する、複数のベースブラケットモジュールを含み、前記ベースブラケットモジュールの各々が、前記モジュール取付箇所のうちの1つを別個に画定する、請求項7に記載の接続インターフェース。
【請求項9】
前記ケーブル接続モジュールおよび前記ベースブラケットは、前記ケーブル接続モジュールが、前記前部基準面に対して斜めに配向された直線挿入経路に沿って前記モジュール取付箇所内に挿入されるのに適するように、構成されている、請求項7に記載の接続インターフェース。
【請求項10】
前記第1のベースブラケット側壁が、前記ベースブラケットから外向きに突出するタブを含み、前記第2のベースブラケット側壁が、前記タブと横方向に整列された開口部を画定する、請求項1~9のいずれか一項に記載の接続インターフェース。
【請求項11】
前記ベースブラケットが、前記ベースブラケットの底部から外向きに延在しているラッチアームを含み、前記ベースブラケットが、前記ラッチアームと垂直に整列している前記ベースブラケットの上部にあるキャッチ面を画定する、請求項1~10のいずれか一項に記載の接続インターフェース。
【請求項12】
前記ベースブラケットの前記キャッチ面に取り付けられるように構成されたカバーをさらに備える、請求項11に記載の接続インターフェース。
【請求項13】
前記ケーブル接続モジュールの前記前部壁が、前記前部壁に対して傾けられた少なくとも1つのコンポーネント取付面を有する、請求項1~12のいずれか一項に記載の接続インターフェース。
【請求項14】
前記ケーブル接続モジュールの前記前部壁が、複数のコンポーネント取付面を有し、各コンポーネント取付面が、前記前部壁に対して傾けられ、各コンポーネント取付面が、開口部の列を画定する、請求項13に記載の接続インターフェース。
【請求項15】
前記ベースブラケットが、互いにラッチする第1および第2の部品から形成され、前記第1および第2の部品の各々が、前記ベースブラケットの前記第1および第2の側壁のうちの1つを画定する、請求項1~14のいずれか一項に記載の接続インターフェース。
【請求項16】
前記第1および第2の対向するベースブラケット側壁が、それぞれ前記ケーブル接続モジュールの前記第1および第2の脚部を受容するための前記モジュール取付箇所に、第1および第2のレセプタクルをそれぞれ画定する、請求項1~15のいずれか一項に記載の接続インターフェース。
【請求項17】
前記ケーブル接続モジュールが、スナップフィットインターフェースによって前記取付箇所で前記ベースブラケットに固定される、請求項1~16のいずれか一項に記載の接続インターフェース。
【請求項18】
前記ケーブル接続コンポーネントが、光ファイバーアダプタを含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の接続インターフェース。
【請求項19】
前記光ファイバーアダプタの各々が、第1の光ファイバーコネクタと嵌合するための第1の端部と、第2の光ファイバーコネクタと嵌合するための第2の端部と、を含み、第1および第2の光ファイバーコネクタが、前記光ファイバーアダプタと嵌合すると、前記光ファイバーアダプタに対してシールされる、請求項18に記載の接続インターフェース。
【請求項20】
前記第1および第2の光ファイバーコネクタが、各々が単一のファイバーフェルールを有する単一のファイバーコネクタ、または各々が2つの単一のファイバーフェルールを有する二重コネクタ、または各々がマルチファイバーフェルールを有するマルチファイバーフェルールである、請求項19に記載の接続インターフェース。
【請求項21】
互いに結合されて、前記ケーブル接続インターフェースを形成する、複数のベースブラケットモジュールであって、各ベースブラケットモジュールが、第1および第2の側壁の間に延在しているベース壁を含み、前記側壁の各々が、それぞれのスナップフィット配置の第1の部分につながる、内部に面する取付レセプタクルを画定する、複数のベースブラケットモジュールと、
前記ベースブラケットモジュールに取り付けられた複数のケーブル接続キャリアであって、前記ケーブル接続キャリアの各々は、それぞれの前記スナップフィット配置の第2の部分が前記スナップフィット配置のそれぞれの前記第1の部分に係合するまで、前記ベースブラケットモジュールのうちの1つの前記内部に面する取付レセプタクルに沿って摺動するように構成されており、前記ケーブル接続キャリアの各々が、複数の開口部が画定される前部壁を含み、各前部壁は、それぞれの前記ケーブル接続キャリアがそれぞれの前記ベースブラケットモジュールに取り付けられたときに、前記ベース壁に対して非ゼロの角度で延在している、複数のケーブル接続キャリアと、
を備える、ケーブル接続インターフェース。
【請求項22】
前記複数のベースブラケットモジュールが、互いに積み重ねられて、第1のベースブラケットモジュールおよび第2のベースブラケットモジュールの両方を通って延在する通路を画定するベースブラケットを形成する、前記第1のベースブラケットモジュールおよび第2のベースブラケットモジュールを含む、請求項21に記載のケーブル接続インターフェース。
【請求項23】
前記ベースブラケットモジュールの各々が、各前記ベースブラケットモジュールの底部から延在しているラッチアームと、前記ベースブラケットモジュールの上部に配置されたキャッチ面と、を含む、請求項22に記載のケーブル接続インターフェース。
【請求項24】
前記複数のベースブラケットモジュールがまた、前記第1のベースブラケットモジュールに横方向に取付ける、第3のベースブラケットモジュールを含む、請求項22に記載のケーブル接続インターフェース。
【請求項25】
前記ベースブラケットモジュールの各々の前記第1の側壁が、前記第1の側壁から横方向に外向きに延在している側面タブを含み、前記ベースブラケットモジュールの各々の前記第2の側壁が、取付開口部を画定し、前記第1のベースブラケットモジュールの前記側面タブが、前記第3のベースブラケットモジュールの前記取付開口部を通って延在している、請求項24に記載のケーブル接続インターフェース。
【請求項26】
前記複数のベースブラケットモジュールが、前記第1のベースブラケットモジュールに横方向に取付ける、第1のベースブラケットモジュールおよび第2のベースブラケットモジュールを含む、請求項21に記載のケーブル接続インターフェース。
【請求項27】
前記ベースブラケットモジュールの各々の前記第1の側壁が、前記第1の側壁から横方向に外向きに延在している側面タブを含み、前記ベースブラケットモジュールの各々の前記第2の側壁が、取付開口部を画定し、前記第1のベースブラケットモジュールの前記側面タブが、前記第2のベースブラケットモジュールの前記取付開口部を通って延在している、請求項26に記載のケーブル接続インターフェース。
【請求項28】
前記ベースブラケットモジュールのうちの1つに取り付ける、カバーをさらに備える、請求項21~27のいずれか一項に記載のケーブル接続インターフェース。
【請求項29】
各ケーブル接続キャリアの前記前部壁が、前記前部壁に対して傾けられたコンポーネント取付面を有し、前記複数の開口部が、前記コンポーネント取付面によって画定される、請求項21~28のいずれか一項に記載のケーブル接続インターフェース。
【請求項30】
前記ケーブル接続キャリアのうちの少なくとも1つの前記前部壁が、2つのコンポーネント取付面を含み、前記コンポーネント取付面の各々が、前記前部壁に対して傾いており、前記コンポーネント取付面の各々が、前記複数の前記開口部の一部を画定する、請求項29に記載のケーブル接続インターフェース。
【請求項31】
各ベースブラケットモジュールが、互いにラッチする第1および第2の部品から形成され、前記第1および第2の部品の各々が、それぞれの前記ベースブラケットモジュールの前記第1および第2の側壁のうちの1つを画定する、請求項21~30のいずれか一項に記載のケーブル接続インターフェース。
【請求項32】
前部および後部を有する、ベースブラケットであって、前記ベースブラケットが、前記ベースブラケットの前記後部を画定するベース壁と、前記ベース壁から前記ベースブラケットの前記前部に向かって前方に突出している、第1および第2の対向するベースブラケット側壁と、を含み、前記ベースブラケットが、前記第1および第2の対向するベースブラケット側部の間に延在している幅を画定し、前記ベースブラケットが、前記第1および第2の対向するベースブラケット側壁に対して平行な長さを画定し、前記ベースブラケットの前記長さが、前記ベースブラケットの対向する第1および第2の端部との間に延在しており、前記ベースブラケットが、前記第1の端部にケーブル入口位置を画定する、ベースブラケットと、
前記ベースブラケットの前記第1の端部での旋回軸で前記ベースブラケットの前記ブラケット側壁に旋回可能に接続する、ケーブル接続パネルであって、前記ケーブル接続パネルが、開位置と閉位置との間で前記旋回軸を中心に前記ベースブラケットに対して移動可能であり、前記ケーブル接続パネルが、前記閉位置にあるときに前記ベースブラケットの前記前部を覆い、複数のケーブル接続コンポーネントが、前記ケーブル接続パネルに取り付けられている、ケーブル接続パネルと、
を備える、接続インターフェース。
【請求項33】
前記ケーブル接続コンポーネントは、前記ケーブル接続パネルが前記閉位置にあるときに、前記ベースブラケットの前記幅を横切って延在している列に配置される、請求項32に記載の接続インターフェース。
【請求項34】
前記ケーブル接続パネルは、前記ケーブル接続パネルが前記閉位置にあるときに、前記ベースブラケットの前記第2の端部に隣接した前記ベースブラケットにラッチする、請求項33に記載の接続インターフェース。
【請求項35】
前記ケーブル接続パネルは、前記ケーブル接続パネルが前記閉位置にあるときに、前記ベースブラケットの前記前部に対して斜角に配向されているコンポーネント取付面を有する、段付き構成を有する、請求項33に記載の接続インターフェース。
【請求項36】
前記ケーブル接続コンポーネントが、前記ケーブル接続パネルの前側に配置された前方端部と、前記ケーブル接続パネルの後側に配置された後方端部と、を含み、前記ケーブル接続コンポーネントは、前記ケーブル接続パネルが前記閉位置にあるときに、前記ベースブラケットの前記前部に対して斜角に軸が整列するように配向されており、前記ケーブル接続パネルが前記閉位置にあるときに、前記ケーブル接続コンポーネントの前記後方端部が、少なくとも部分的に前記ベースブラケットの前記第1の端部に向かって面しており、前記ケーブル接続コンポーネントの前記前方端部が、少なくとも部分的に前記ベースブラケットの前記第2の端部に向かって面している、請求項35に記載の接続インターフェース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、PCT国際特許出願として2021年1月8日付けで出願されており、2020年1月10日付けで出願された米国特許出願第62/959,468号の利益を主張するものであり、この開示の全体が参照によって本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
アンテナタワーは、通信ネットワークでますます使用されており、携帯電話または他の無線サービスを提供している。タワーの上部にあるアンテナに結合または統合された遠隔ラジオヘッド(Remote radio head、RRH)は、アンテナを介して信号を送信する。通常、フィーダーケーブルは、タワーの下部にあるネットワーク基地局からRRHまでタワーを上って配線される。フィーダーケーブルは、伝送信号、および随意に基地局とRRHの間の電力を運ぶ。
【0003】
すなわち、アンテナタワーは、ファイバトゥーアンテナ(Fiber to the Antenna、FTTA)ネットワークの一部であり、フィーダーケーブルは、光学信号をRRHに運ぶ光線ファイバーを含む光ケーブルである。一部の場合には、各RRHは、別個のフィーダーケーブル(例えば、ハイブリッドケーブル)を受け取る。特定の場合には、各RRHは、別個の信号フィーダーケーブル(例えば、光ケーブル)および別個の電力ケーブル(例えば、同軸ケーブル)を受け取る。他の場合には、共通ケーブル(例えば、ハイブリッドケーブル)は、タワーを上って配線され、タワーの上部近くでピグテールに、またはそれぞれのRRHに配線された追加のケーブルに分離され得る。
【0004】
改善が望ましい。
【発明の概要】
【0005】
本開示の一部の態様は、FTTAネットワーク内のアンテナタワーの上部でケーブルを管理するのに適した接続インターフェースを対象とする。例えば、接続インターフェースは、アンテナタワーを上って配線される1つ以上のフィーダーケーブルを受け取り、および管理してもよい。接続インターフェースはまた、1つ以上のフィーダーケーブルと、接続インターフェースからRRHへ配線された1つ以上の追加的ケーブルとの間の接続を提供し得る。
【0006】
本開示の特定の態様によれば、例示的な接続インターフェースは、ベースブラケットおよび1つ以上のケーブル接続キャリア(例えば、1つ以上のケーブル接続モジュール、ケーブル接続パネルなど)を含む。各接続キャリアは、1つ以上のケーブル接続コンポーネントを保持する。各ケーブル接続コンポーネントは、2つ以上のケーブルを互いに整列および結合する(例えば、光学的に結合および/または電気的に結合する)構造を含む。特定の実施形態では、各ケーブル接続コンポーネントは、第1のケーブルを受容するための前方嵌合ポートと、第2のケーブルを受容するための後方嵌合ポートとを含む。特定の実施例では、各ケーブル接続コンポーネントは、ケーブルのフェルールまたは他の終端構造を整列させるための整列構造を含む。
【0007】
特定の実施形態では、ベースブラケットは、前部および後部を有する。ベースブラケットは、ベースブラケットの後部を画定するベース壁と、ベース壁からベースブラケットの前部へ前方に突出している第1および第2の対向するベースブラケット側壁とを含む。
【0008】
特定の実施形態では、ケーブル接続モジュールは、複数のケーブル接続コンポーネントが取り付けられる前部壁を有する。ケーブル接続モジュールはまた、前部壁から後方に突出している対向する第1および第2の脚部を含む。ベースブラケットは、ケーブル接続モジュールを受容するための第1および第2のベースブラケット側壁の間のモジュール取付箇所を画定する。ケーブル接続モジュールは、ベースブラケットの前部を通してモジュール取付箇所内に挿入される。
【0009】
特定の実施例では、ケーブル接続モジュールは、スナップフィットインターフェースによって取付箇所でベースブラケットに固定される。
【0010】
特定の実施例では、第1および第2の対向するベースブラケット側壁は、それぞれケーブル接続モジュールの第1および第2の脚部を受容するためのモジュール取付箇所に、第1および第2のレセプタクルをそれぞれ画定する。
【0011】
特定の実施例では、ケーブル接続コンポーネントは、光ファイバーアダプタを含む。一実施例では、光ファイバーアダプタの各々は、第1の光ファイバーコネクタと嵌合するための第1の端部と、第2の光ファイバーコネクタと嵌合するための第2の端部と、を含み、第1および第2の光ファイバーコネクタは、光ファイバーアダプタと嵌合すると、光ファイバーアダプタに対してシールされる。一実施例では、第1および第2の光ファイバーコネクタは、各々が単一のファイバーフェルールを有する単一のファイバーコネクタ、または各々が2つの単一のファイバーフェルールを有する二重コネクタ、または各々がマルチファイバーフェルールを有するマルチファイバーフェルールである。
【0012】
特定の実施例では、ケーブル接続モジュールの前部壁は、ケーブル接続モジュールがモジュール取付箇所に取り付けられたときに、ベースブラケットの前部に画定された前部基準面に対して斜角に配向されている。一実施例では、ケーブル接続モジュールがモジュール取付箇所に取り付けられたときに、前部基準面は、前部壁の後方部分が前部基準面の後方にあり、およびベースブラケット側壁の間にあり、ならびに前部壁の前方部分が前部基準面の前に、およびベースブラケットの前部の前にあるように、前部壁と交差する。
【0013】
特定の実施例では、ベースブラケットは、互いに積み重ねられて、ベースブラケットを形成する、複数のベースブラケットモジュールを含み、ベースブラケットモジュールの各々は、モジュール取付箇所のうちの1つを別個に画定する。特定の実施例では、複数のベースブラケットは、横方向に互いに結合され得る。特定の実施例では、ベースブラケットモジュールの積み重ねは、横方向に互いに結合され得る。一実施例では、接続インターフェースの容量を増やすために、ベースブラケットモジュールを時間の経過とともにフィールドに追加することができる。
【0014】
特定の実施形態では、ベースブラケットは、前部および後部を有する。ベースブラケットは、ベースブラケットの後部を画定するベース壁と、ベース壁からベースブラケットの前部へ前方に突出している第1および第2の対向するベースブラケット側壁とを含む。ベースブラケットは、第1および第2の対向するベースブラケット側部の間に延在している幅を画定する。ベースブラケットは、第1および第2の対向するベースブラケット側壁に対して平行な長さを画定する。ベースブラケットの長さは、ベースブラケットの対向する第1および第2の端部との間に延在している。ベースブラケットは、第1の端部にケーブル入口位置を画定する。
【0015】
特定の実施形態では、ケーブル接続パネルは、ベースブラケットの第1の端部での旋回軸でベースブラケットのブラケット側壁に旋回可能に接続する。ケーブル接続パネルは、開位置と閉位置との間で旋回軸を中心にベースブラケットに対して移動可能である。ケーブル接続パネルは、閉位置にあるときにベースブラケットの前部を覆う。1つ以上のケーブル接続コンポーネントは、ケーブル接続パネルに取り付けられる。
【0016】
特定の実施例では、ケーブル接続コンポーネントは、列に配置される。一実施例では、列が、ケーブル接続パネルが閉位置にあるときに、ベースブラケットの幅を横切って延在している。
【0017】
特定の実施例では、ケーブル接続パネルは、ケーブル接続パネルが閉位置にあるときに、ベースブラケットの第2の端部に隣接したベースブラケットにラッチする。
【0018】
特定の実施例では、ケーブル接続パネルは、ケーブル接続パネルが閉位置にあるときに、ベースブラケットの前部に対して斜角に配向されているコンポーネント取付面を有する、段付き構成を有する。
【0019】
特定の実施例では、ケーブル接続コンポーネントは、ケーブル接続パネルの前側に配置された前方端部と、ケーブル接続パネルの後側に配置された後方端部と、を含む。ケーブル接続コンポーネントは、ケーブル接続パネルが閉位置にあるときに、ベースブラケットの前部に対して斜角に軸が整列するように配向されている。ケーブル接続パネルが閉位置にあるときに、ケーブル接続コンポーネントの後方端部は、少なくとも部分的にベースブラケットの第1の端部に向かって面しており、ケーブル接続コンポーネントの前方端部は、少なくとも部分的にベースブラケットの第2の端部に向かって面している。
【0020】
様々な追加の本発明の態様が、以下の説明に記載される。本発明の態様は、個々の特徴および特徴の組み合わせに関連し得る。前述の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方は、例示的および説明的なものに過ぎず、本明細書に開示される実施形態が基づく広範な発明の概念を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付図面は、本開示のいくつかの態様を示している。図面の簡単な説明は、以下のとおりである。
【
図1】本開示の原理に従って構成された第1の例示的な接続インターフェースの正面斜視図であり、第1の接続インターフェースは、ベースブラケットおよび少なくとも1つのケーブル接続モジュールを含む。
【
図2】
図1の第1の接続インターフェースのベースブラケットの前方に分解された第1のケーブル接続モジュールを示している。
【
図3】
図1の第1の接続インターフェースとの使用に適した例示的なベースブラケットの正面斜視図である。
【
図6】
図1の第1の接続インターフェースとの使用に適した例示的なケーブル接続モジュールの正面斜視図である。
【
図7】本開示の原理に従って構成された第2の例示的な接続インターフェースの正面斜視図であり、第2の接続インターフェースは、1つ以上のベースブラケットモジュールから形成されるベースブラケット、および1つ以上のケーブル接続モジュールを含む。
【
図8】
図7のベースブラケットの残りの部分から上方に分解された第1のベースブラケットモジュール、およびベースブラケットモジュールから前方に分解された対応するケーブル接続モジュールを示している。
【
図9】ベースブラケットモジュールのうちの1つ、および第2の接続インターフェースの残りの部分から単離された
図7の第2の接続インターフェースの対応するケーブル接続モジュール後方斜視図である。
【
図10】
図7の第2の接続インターフェースとの使用に適した例示的なベースブラケットモジュールの正面斜視図である。
【
図11】
図7の第2の接続インターフェースとの使用に適した例示的なケーブル接続モジュールの前方および後方斜視図である。
【
図12】
図7の第2の接続インターフェースとの使用に適した例示的なケーブル接続モジュールの前方および後方斜視図である。
【
図13】本開示の原理に従って構成された第3の例示的な接続インターフェースの正面斜視図であり、第3の接続インターフェースは、ベースブラケットおよび閉鎖構成に配置された旋回ケーブル接続パネルを含む。
【
図14】開放構成に配置された第3の接続インターフェースを示している。
【
図15】ケーブル接続パネルがベースブラケットから前方に分解された状態の
図13の第3の接続インターフェースの正面斜視図である。
【
図16】
図13の第3の接続インターフェースの横断断面図である。
【
図17】
図13の第3の接続インターフェースとの使用に適した例示的なベースブラケットの正面斜視図である。
【
図18】
図13の第3の接続インターフェースとの使用に適した例示的なケーブル接続パネルの前方および後方斜視図である。
【
図19】
図13の第3の接続インターフェースとの使用に適した例示的なケーブル接続パネルの前方および後方斜視図である。
【
図20】本開示の原理による例示的な態様を有する通信ネットワーク内のアンテナタワーサイトの概略図である。
【
図21】本開示の原理に従って構成された第4の例示的な接続インターフェースの上部正面斜視図であり、第4の接続インターフェースは、ベースブラケットおよびそれに取り付けられたケーブル接続キャリアを含む。
【
図22】
図21の接続インターフェースの底部後面斜視図である。
【
図25】電力ケーブルが互いにインターフェースされている電力カップリングの列、および光ケーブルが互いにインターフェースされている光アダプタの別の列を保持して示されている、
図21の接続インターフェースの上部正面斜視図である。
【
図27】電力ケーブルが互いにインターフェースされている電力カップリングの列、および光ケーブルが互いにインターフェースされている光アダプタの別の列を保持して示されている、
図21の接続インターフェースの上部正面斜視図であり、列の各々は、
図25の接続インターフェースの列よりも多くのコンポーネントを保持している。
【
図28】光ケーブルが互いにインターフェースされている3つの光アダプタのうちの単一の列を保持することが示されている
図21の接続インターフェースの上部正面斜視図である。
【
図29】電力ケーブルが互いにインターフェースされている4つの電力カプラーのうちの単一の列を保持することが示されている
図21の接続インターフェースの上部正面斜視図である。
【
図30】第1の取り付けブラケットを使用して第1サイズのポールに取り付けられて示されている
図21の接続インターフェースの上部後方斜視図である。
【
図31】ストラップのセットを使用して第2のサイズのポールに取り付けられて示されている
図21の接続インターフェースの上部後方斜視図である。
【
図32】ストラップの別のセットを使用して第3のサイズのポールに取り付けられて示されている
図21の接続インターフェースの上部後方斜視図である。
【
図34】
図21の接続インターフェースとの使用に適したベースブラケットの例示的な実施形態の分解図である。
【
図36】
図21に示されるように構成された第2の接続インターフェース上に積み重ねられている
図21の接続インターフェースを示している。
【
図37】互いに積み重ねられ、かつケーブルで接続された
図21の2つの接続インターフェースを示している。
【
図38】
図21に示されるように構成された第2の接続インターフェースに横方向に取り付けられている
図21の接続インターフェースを示している。
【
図39】ベースブラケットモジュールの2つの積み重ねが横方向に互いに結合されるように、長方形の構成で積み重ねられ、かつ横方向に互いに取り付けられている、
図21の4つの接続インターフェースを示している。
【
図40】横方向に互いに取り付けられたベースブラケットモジュールの6つの積み重ねから形成された接続インターフェースを示しており、積み重ねの各々は、2つのベースブラケットモジュールを含み、各ベースブラケットモジュールは、ケーブル接続キャリアを保持している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
ここで、添付図面に示される本開示の例示的な態様について詳細に説明する。可能な限り、同じまたは類似の部分を指すために、図面全体を通して同じ参照番号が使用されることになる。
【0023】
本開示は、接続インターフェース100、200、300、400を対象とする。特定の実施形態では、接続インターフェース100、200、300、400は、FTTAネットワークのアンテナタワー上のケーブルの管理に使用するのに適している。
図20は、FTTAネットワークなどの通信ネットワーク内の例示的なアンテナタワーサイト10を示している。サイト12は、1つ以上のアンテナおよび1つ以上のRRH25が取り付けられ得る、アンテナタワー20を含む。各RRH25は、通信ネットワークへの加入者のデバイス(例えば、携帯電話、スマートフォン、無線インターネット接続機能を備えたデバイスなど)への信号の送信、およびそのデバイスからの受信に適合される。特定の実施例では、RRH25は、アンテナに組み込まれ得る。
【0024】
特定の実施例では、本明細書に示され、かつ説明した接続インターフェース100、200、300、400のうちの1つ以上は、アンテナタワー20に取り付けられる。1つ以上のフィーダーケーブル50(例えば、光ファイバーケーブル、電気ケーブル、ハイブリッドケーブル)は、接続インターフェース100、200、300、400とネットワーク基地局との間に延在している。1つ以上のケーブル50の1つの端部は、接続インターフェース100、200、300、400のケーブル接続コンポーネント150、250、350、450の内側/後方ポートと係合する。追加的なケーブル55は、接続インターフェース100、200、300、400のケーブル接続コンポーネント150、250、350、450の外側/前方ポートに各RRH25を接続する。
【0025】
本開示の一部の態様によれば、追加的なケーブルは、フィーダーケーブルがアンテナタワーにまだ配線されていない場合であったとしても、RRHの初期取り付け中にRRHから接続インターフェース100、200、300、400に配線され得る。続いて、1つ以上のフィーダーケーブルは、アンテナタワーを上って接続インターフェース100、200、300、400に配線されて、追加的なケーブルに接続され得る。したがって、このような設計は、その後のフィーダーケーブル取り付け中にアンテナタワー上で実施されるケーブルの配線の量を減少させる。もちろん、接続インターフェース100、200、300、400は、通信ネットワークの他の位置で使用され得る。
【0026】
図1~
図19を参照すると、接続インターフェース100、200、300、400は、ベースブラケット110、210、310、410、およびケーブル接続キャリア130、230、330、430を含む。ケーブル接続キャリア130、230、330、430は、複数のケーブル接続コンポーネント150、250、350、450が取り付けられる前部壁132、232、332、432を有する。一部の実施形態では、ケーブル接続コンポーネント150、250、350、450は、光ケーブルの接続インターフェースを含む。他の実施形態では、ケーブル接続コンポーネント150、250、350、450は、電気ケーブルの接続インターフェースを含む。他の実施形態では、ケーブル接続コンポーネント150、250、350、450は、ハイブリッドケーブルの接続インターフェースを含む。
【0027】
一部の実施形態では、ケーブル接続コンポーネント150、250、350、450は、プラグコネクタを受容するためのレセプタクルを含む。例えば、ケーブル接続コンポーネント150、250、350、450は、光ファイバーアダプタ152、252、352、452を含み得る。他の実施例では、ケーブル接続コンポーネント150、250、350、450は、プラグコネクタ(例えば、光プラグコネクタ、電気プラグコネクタ、ハイブリッドプラグコネクタなど)、光学ケーブルファンアウト、光および/または電気スプライス用のスプライスホルダ、または他のそのようなケーブルインターフェースを含む。
【0028】
特定の実施例では、光ファイバーアダプタ152、252、352、452の各々は、第1の光ファイバーコネクタ154、254、354、454と嵌合するための第1の端部と、第2の光ファイバーコネクタ154、254、354、454と嵌合するための第2の端部とを含む。特定の実施例では、光ファイバーアダプタ152、252、352、452の嵌合端部は、ツイストトゥロック配置(例えば、バヨネット、スレッドなど)、または第1および第2の光ファイバーコネクタ154、254、354、454をそこに固定するための他のロック配置を含む。一部の実施例では、光ファイバーアダプタ152、252、352、452の両方の嵌合端部は、同じタイプのツイストトゥロック配置を含む。他の実施例では、光ファイバーアダプタ152、252、352、452の各嵌合端部は、異なるツイストトゥロック配置を有する(例えば、1つの端部はねじ山付きであり、他方の端部はバヨネットインターフェースを有する)。特定の実施例では、第1および第2の光ファイバーコネクタ154、254、354、454は、光ファイバーアダプタ152、252、352、452と嵌合すると、その光ファイバーアダプタに対してシールされる。
【0029】
一部の実施例では、第1および第2の光ファイバーコネクタ154、254、354、454は、各々が単一のファイバーフェルールを有する単一のファイバーコネクタである。他の実施例では、第1および第2の光ファイバーコネクタ154、254、354、454は、各々が2つの単一のファイバーフェルールを有する、二重コネクタである。他の実施例では、第1および第2の光ファイバーコネクタ154、254、354、454は、各々がマルチファイバーフェルールを有する、マルチファイバーフェルールである。
【0030】
接続インターフェース100、200、300、400との併用に適したケーブル接続コンポーネントのいくつかの実施例は、米国特許第9,477,049号、同第10,396,512号、および同第10,473,866号に示され、かつ記述されており、その開示は参照によりその全体が本明細書に援用される。
【0031】
ここで
図3、
図10、
図17、および
図33を参照すると、ベースブラケット110、210、310、410は、ベースブラケット110、210、310、410の後部104、204、304、404を画定するベース壁112、212、312、412を含む。第1および第2の対向するベースブラケット側壁114、214、314、414は、ベース壁112、212、312、412からベースブラケット110、210、310、410の前部102、202、402まで前方に突出している。特定の実施形態では、ベース壁112、212、312、412およびベースブラケット側壁114、214、314、414は、ベースブラケット110、210、310、410の端部106、108、206、208、306、308、406、408から見たときに、協働して、C字形構成、U字形構成、またはW字形構成を画定する。ベースブラケット110、210、310、410の前部102、202、302、402が開いている。
【0032】
ベースブラケット110、210、310、410は、第1および第2の対向するベースブラケット側壁114、214、314、414の間に延在する幅Wを画定する。ベースブラケット110、210、310、410は、第1および第2の対向するベースブラケット側壁114、214、314、414に対して平行な長さを画定する。ベースブラケット110、210、310、410の長さは、ベースブラケット110、210、310、410の対向する第1および第2の端部106、108、206、208、306、308、406、408の間に延在している。ベースブラケット110、210、310、410は、第1の端部106、206、306、406におけるケーブル入口位置126、226、326、426を画定する。
【0033】
特定の実施形態では、ベース壁112、212、312、412は、ベースブラケット110、210、310、410をレールR(例えば、
図1)、ポールT(
図30~
図32)、壁、または他の表面などの別の構造に取り付けるために使用するための取り付け手段を含む。特定の実施例では、取り付け手段は、ベース壁112、212、312、412を通って画定される1つ以上の開口部128、228、328、428(
図3、
図10、
図17、および
図30を参照)を含む。他の実施形態では、取り付け手段は、ベースブラケット410の側壁414に画定される開口部429を含む(例えば、
図31および
図32を参照)。一部の実施例では、開口部128、228、328、428、429は、ねじまたは他のペグタイプの留め具が延伸可能な留め具開口部を含む。他の実施例では、開口部128、228、328、428、429は、ケーブルタイ、ジップタイまたは他のこうしたラップスタイルの留め具Zをねじ込むことができる、スロットを含む(例えば、
図1を参照)。さらに他の実施例では、取り付け手段は、ベース壁112、212、312、412の固定を支援するラッチ、タブ、フランジ、または他の構造を含み得る。特定の実施例では、ブラケットBは、ポールTまたは他の表面に、またはポールTまたは他の表面の周りに、または表面に取り付けられ、およびベースブラケット410に固定されて、接続インターフェース400を表面に固定することができる。
【0034】
特定の実施形態では、接続インターフェース100、200、400の一部の実施形態のケーブル接続キャリアは、1つ以上のケーブル接続モジュール130、230、430を含む。特定の実施形態では、各ケーブル接続モジュール130、230、430の前部壁132、232、432は、ケーブル接続コンポーネント150、250、450のうち1つ以上を受容するための1つ以上の開口部138、238、438を画定する。他の実施形態では、ケーブル接続コンポーネント150、250、450は、ケーブル接続モジュール130、230、430に別途固定され得る。
【0035】
各ケーブル接続モジュール130、230、430はまた、前部壁132、232、432から後方に突出している第1および第2の脚部134、234、434を含む。特定の実施例では、各脚部134、234、434は、前部壁132、232、432から片持ち梁になっている。特定の実施形態では、ケーブル接続モジュール130、230、430の前部壁132、232、432ならびに第1および第2の脚部134、234、434は、協働して、ケーブル接続モジュール130、230、430の端部から見たときにC字形構成を画定する。ケーブル接続モジュール130、230、430の後方部が開いている。
【0036】
ベースブラケット110、210、410は、1つ以上のケーブル接続モジュール130、230、430を受容するための第1および第2のベースブラケット側壁114、214、414の間に1つ以上のモジュール取付箇所118、218、418を画定する。各ケーブル接続モジュール130、230、430は、ベースブラケット110、210、410の前部102、202、402を通ってそれぞれのモジュール取付箇所118、218、418内に挿入される(例えば、
図2、
図8、
図15、および
図33を参照)。
【0037】
特定の実施形態では、各ケーブル接続モジュール130、230、430は、スナップフィットインターフェースによって取付箇所118、218、418でベースブラケット110、210、410に固定される。例えば、各側壁114、214、414は、各取付箇所118、218、418に可撓性のフィンガー122、222、422を含み得る。各フィンガー122、222、422の自由端部は、各ケーブル接続モジュール130、230、430の脚部134、234、434に画定された開口部136、236、436内にスナップする、止め部材124、224、424を含む。他の実施例では、側壁114、214、414は、開口部を画定してもよく、ケーブル接続モジュール130、230、430は、撓み可能な止め部材を含んでもよい。さらに他の実施例では、ケーブル接続モジュール130、230、430は、別途ベースブラケット110、210、410に固定し得る。
【0038】
特定の実施形態では、第1および第2の対向するベースブラケット側壁114、214、414は、それぞれケーブル接続モジュール130、230、430の第1および第2の脚部134、234、434を受容するためのモジュール取付箇所118、218、418に、第1および第2のレセプタクル425をそれぞれ画定する。一部の実施例では、第1および第2のレセプタクル425は、側壁114、214、414に埋め込まれて、チャネルを画定する。他の実施例では、第1および第2のレセプタクル425は、側壁114、214、414から内向きに突出しているガイド壁120、220、420によって境界付けられる。ガイド壁120、220、420は、開いた前部102、202、402から取付箇所118、218、418まで脚部134、234、434をガイドする。
【0039】
特定の実施形態では、ケーブル接続モジュール130、230、430の前部壁132、232、432は、ケーブル接続モジュール130、230、430がモジュール取付箇所118、218、418に取り付けられたときに、ベースブラケット110、210、410の前部102、202、402に画定された前部基準面P(
図5)に対して斜角A1で配向されている。特定の実施例では、ケーブル接続モジュール130、230、430がモジュール取付箇所118、218、418に取り付けられたときに、前部基準面Pは、前部壁132、232、432の後方部分が前部基準面の後方にあり、およびベースブラケット側壁114、214、414の間にあり、ならびに前部壁132、232、432の前方部分が前部基準面Pの前に、およびベースブラケット110、210、410の前部102、202、402の前にあるように、前部壁132、232、432と交差する。
【0040】
特定の実施形態では、ケーブル接続モジュール130、230、430およびベースブラケット110、210、410は、ケーブル接続モジュール130、230、430が前部基準面Pに対して斜めに配向されている直線挿入経路I(
図2)に沿ってモジュール取付箇所118、218、418内に挿入されるのに適するように構成されている。例えば、レセプタクル425は、直線挿入経路Iを画定する。
【0041】
ここで
図7~
図12および
図21~
図40を参照すると、特定の実施形態では、ベースブラケット210、410は、ベースブラケット210、410を形成するために互いに積み重ねられた複数のベースブラケットモジュール270、470を含む。ベースブラケットモジュール270、470の各々は、ベース壁212、412、およびそこから前方に延在している対向する側壁214、414を含む。ベースブラケットモジュール270、470は、ベースブラケット210、410の長さLを特定の取り付け部位用にカスタマイズできるようにする。さらに、接続インターフェース200、400の容量を増やすために、1つ以上のベースブラケットモジュール270、470を、経時的に既存の接続インターフェース200、400に徐々に追加することができる。
【0042】
一部の実施形態では、ベースブラケットモジュール270、470の各々は、ケーブル接続モジュール230、430のうちの1つを受容するように構成されている。例えば、ベースブラケットモジュール270、470の各々は、モジュール取付箇所218、418のうちの別個の1つを画定する。他の実施形態では、ベースブラケットモジュール270、470の各々は、ケーブル接続モジュール230、430のうちの2つ以上を受容するように構成されている。例えば、ベースブラケットモジュール270、470の各々は、複数のモジュール取付箇所218、418を画定し得る。
【0043】
特定の実施形態では、ベースブラケットモジュール270、470の各々は、固定配置を含み、それにより、ベースブラケットモジュール270、470のうちの1つが、ベースブラケットモジュール270、470の別の部分に固定され得る。特定の実施例では、ベースブラケットモジュール270、470の各々は、ラッチアーム272、472およびキャッチ面274、474を含む。特定の実施例では、ベースブラケットモジュール270、470の各々は、各側壁214、414上にラッチアーム272、472およびのキャッチ面274、474を含む。ベースブラケットモジュール270、470の各ラッチアーム272、472は、隣接したベースブラケットモジュール270、470のキャッチ面274、474と係合して、2つのベースブラケットモジュール270、470を互いに固定するように構成されている。特定の実施例では、ラッチアーム272、472は、側壁214、414の底部206、406から下方に延在しており、キャッチ面274、474は、側壁214、414の上部208、408に配置される。
【0044】
特定の実施形態では、ベースブラケットモジュール270、470の各々は、ベースブラケットモジュール270、470をレールR(例えば、
図1)、ポール、壁(例えば、
図30~
図32)、または他の表面などの別の構造に取り付けるために使用するためのそれぞれの取り付け手段を含む。例えば、ベースブラケットモジュール270、470の各々のベース壁212、412は、(例えば、ペグタイプの留め具、ラップスタイルの留め具などのための)開口部228、428を画定し得る。
【0045】
図13~
図19に示すように、接続インターフェース300の他の実施形態のケーブル接続キャリアは、ベースブラケット310のブラケット側壁314に接続する、ケーブル接続パネル330を含む。ケーブル接続コンポーネント350は、ケーブル接続パネル330に取り付けられる。特定の実施形態では、ケーブル接続コンポーネント350は、1つ以上の列に配置される。他の構成では、ケーブル接続コンポーネント350は、カラム、アーク、または他のパターンで配置され得る。
【0046】
特定の実施形態では、ケーブル接続パネル330は、ベースブラケット310の第1の端部306の旋回軸Aでブラケット側壁314に旋回可能に接続する(
図16を参照)。ケーブル接続パネル330は、開位置(
図14)と閉位置(
図13)との間で旋回軸Aを中心にベースブラケット310に対して移動可能である。ケーブル接続コンポーネント350は、ケーブル接続パネル330が開位置と閉位置との間を移動するのにつれて、ケーブル接続パネル330によって運ばれる。
【0047】
ケーブル接続パネル330は、閉位置にあるときにベースブラケット310の前部302を覆う。示されている実施例では、ケーブル接続コンポーネント350の列は、ケーブル接続パネル330が閉位置にあるときに、ベースブラケット310の幅Wを横切って延在している。ケーブル接続パネル330は、開位置にあるときに、ベースブラケット310の内部、およびケーブル接続パネル330の後面へのアクセスを提供する。
【0048】
特定の実施形態では、ケーブル接続パネル330は、閉位置においてベースブラケット310に取り外し可能に固定され得る。特定の実施例では、ケーブル接続パネル330は、ケーブル接続パネル330が閉位置にあるときに、ベースブラケット310の第2の端部308に隣接したベースブラケット310にラッチする。示されている実施例では、ベースブラケット310は、ラッチフィンガー380を含み、ケーブル接続パネル330は、ラッチフィンガー380と係合するように構成されたキャッチ面382を含む。他の実施例では、ケーブル接続パネル330は、ラッチフィンガーを有し、ベースブラケット310は、キャッチ面を画定する。さらに他の実施例では、ケーブル接続パネル330は、別途閉位置において取り外し可能に固定(例えば、摩擦嵌め、締め付けなど)される。
【0049】
特定の実施形態では、ケーブル接続パネル330は、ケーブル接続パネル330が閉位置にあるときに、ベースブラケット310の開いた前部302に対して斜角に配向されているコンポーネント取付面335を有する、段付き構成を有する(
図16を参照)。
【0050】
特定の実施形態では、ケーブル接続コンポーネント350は、ケーブル接続パネル330の前側に配置された前方端部356と、ケーブル接続パネル330の後側に配置された後方端部358と、を含む(
図16を参照)。ケーブル接続コンポーネント350は、ケーブル接続パネル330が閉位置にあるときに、ベースブラケット310の前部302に対して斜角に軸が整列するように配向されている。ケーブル接続パネル330が閉位置にあるときに、ケーブル接続コンポーネント350の後方端部358は、少なくとも部分的にベースブラケット310の第1の端部306に向かって面しており、ケーブル接続コンポーネント350の前方端部358は、少なくとも部分的にベースブラケット310の第2の端部308に向かって面している。
【0051】
図21~
図41は、接続インターフェース400の第4の実施形態を示している。接続インターフェース400のケーブル接続キャリア430は、前部壁432上に運ばれるコンポーネント取付面433を含む。コンポーネント取付面433は、前部壁432に対して傾けられる。言い換えれば、各コンポーネント取付面433は、前部基準面Pに対して角度A2で配置されており、ここで、角度A2は、角度A1よりも大きい(例えば、
図23を参照)。前部壁432に対してコンポーネント取付部分を傾けることにより、ケーブル接続キャリア430に取り付けられた光学コンポーネントの内側/後方ポートおよび外側ポート/前方ポートの角度の最適化が可能になり、一方で挿入経路Iの角度を最適化して、ケーブル接続キャリア430をベースブラケット410に接続する。
【0052】
一部の実施形態では、各ケーブル接続キャリア430は、コンポーネントを受容するための開口部438の列を画定する単一のコンポーネント取付面433を含む(例えば、
図28および
図29を参照)。他の実施形態では、各ケーブル接続キャリア430は、コンポーネントを受容するための開口部438の列を各々が画定する、複数のコンポーネント取付面433を含む(例えば、
図25および
図27を参照)。特定の実施例では、ケーブル接続キャリア430のコンポーネント取付面433の各々は、前部壁432に対して共通の角度を有する。他の実施形態では、同一のコンポーネント取付面433は、コンポーネント450を受容するための複数の列の開口部438を画定し得る。
【0053】
特定の実施形態では、列の各開口部438は、共通のタイプのコンポーネント450を受容するように構成されている。一部の実施形態では、ケーブル接続キャリア430の開口部438の各列は、共通のタイプのコンポーネント450を受容するように構成されている。しかしながら、他の実施形態では、ケーブル接続キャリア430の開口部438の各列は、それぞれのタイプのコンポーネント450を受容し得る。例えば、ケーブル接続キャリア430の開口部438の1列は、光学アダプタ452を受容するように構成されてもよく、同じケーブル接続キャリア430の別の列の開口部438は、電力ソケット/アダプタ450を受容するように構成されてもよい(例えば、
図25~
図27を参照)。
【0054】
特定の実施形態では、各接続インターフェース400は、ベースブラケット410の上部408に取付けるように構成されたカバー440を含む。カバー440は、ベース壁412とケーブル接続キャリア430との間で、およびベースブラケット側壁414の間で上部408にわたって延在している。特定の実施例では、カバー440は、ベースブラケット410にシールされない。むしろ、カバー440は、接続インターフェース400を通って延在するケーブル上に雪が堆積するのを防ぐように構成されている。例えば、カバー440は、雪の堆積を軽減する角度が付けられた上部表面442を有してもよい(例えば、
図25~
図29を参照)。
図33に示すように、カバー440はまた、ベースブラケット410またはベースブラケットモジュール470のそれぞれのキャッチ面474と嵌合するように構成されたラッチアーム446を含み得る。特定の実施例では、カバーのラッチアーム446は、ベースブラケットモジュール470のラッチアーム472と実質的に同一である。
【0055】
特定の実施形態では、ベースブラケット410またはベースブラケットモジュール470は、複数の部品から形成され得る。例えば、
図34では、後部ブラケットモジュール470は、ベースブラケットモジュール470を形成するために互いに固定する、第1の部品412Aおよび第2の部品412Bを含む。特定の実施例では、各部品412A、412Bは、ベースブラケット側壁414のうちの1つ、およびベース壁412の一部分を画定する。特定の実施形態では、第1および第2の部品412A、412Bは、互いに接続すると組み立てられた状態を維持するように構成されている。
【0056】
特定の実施形態では、ベースブラケットモジュール470の部品412A、412Bの各々は、部品412A、412Bを互いに保持する固定配置の一部分を含む。特定の実施例では、固定配置は、ラッチ配置を含む。特定の実施例では、各部品412A、412Bは、ラッチアーム416A、416Bを含み、ラッチ受容キャビティ417A、417Bをそれぞれ画定する。各部品412A、412Bのラッチアーム416A、416Bは、他の部品412B、412Aのラッチ受容キャビティ417A、417B内に受容されるように構成されている。
【0057】
特定の実施形態では、
図38~
図40に示されるように、2つ以上のベースブラケット410またはベースブラケットモジュール470を互いに横方向に取り付けることができる。各ベースブラケット410またはベースブラケットモジュール470のベースブラケット側壁414のうちの1つは、1つ以上の突出タブ480を含み、他方のベースブラケット側壁414は、対応する数の取付開口部482を画定する。特定の実施例では、各突出タブ480は、突出タブ480から半径方向外側に延在している、翼部484または他の延長部を含む。特定の実施例では、各取り付け開口部482は、上部分488よりも広い底部分486を有する鍵状の形状を画定する(例えば、
図26を参照)。底部分486は、翼部484を通ってタブ480を受容するサイズであり、一方で、上部分488は、翼部484より狭いサイズである。
【0058】
したがって、第1のベースブラケットモジュール470Aは、第1の側壁414のタブ480が、第2の側壁414の開口部482の底部分486内に延在するように、第1のベースブラケットモジュール470Aの第1の側壁414を第2のベースブラケットモジュール470Bの第2の側壁414に向かって摺動させることによって、第2のベースブラケットモジュール470Bに取り付けられ得る(例えば、
図38を参照)。次に、第1のベースブラケットモジュール470Aは、タブ480を開口部482の狭い部分488に十分移動できるように、第2のベースブラケットモジュール470Bに対して上方に移動する(例えば、
図39を参照)。タブ480が狭い部分488に移動すると、タブ480の翼部484は、キャッチ面(例えば、第2の側壁414の内面)上を摺動する。
【0059】
図39および
図40にさらに示すように、2つ以上のベースブラケットモジュール470の積み重ねは、互いに横方向に結合され得る。一部の実施形態では、各ベースブラケットモジュール470は、レールR、ポール、または他の取付構造に別個に取り付けられ得る。他の実施形態では、各モジュール470の積み重ねは、レールR、ポール、または他の取付構造に別個に取り付けられ得る。さらに他の実施形態では、2つ以上の横方向に結合されたモジュール470のうちの1つは、レールR、ポール、または他の取付構造に直接的に取り付けられる。
【0060】
本開示の好ましい態様および実施形態を記載したことにより、本開示の概念の修正および均等物は、当業者により容易に生じ得る。しかしながら、かかる修正および均等物は、本明細書に添付される特許請求の範囲に含まれることが意図される。
【国際調査報告】