(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-15
(54)【発明の名称】家具フレームのためのコネクタ、家具フレーム、及び家具
(51)【国際特許分類】
F16B 12/46 20060101AFI20230308BHJP
F21V 33/00 20060101ALI20230308BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20230308BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20230308BHJP
F21V 23/06 20060101ALI20230308BHJP
A47B 13/06 20060101ALI20230308BHJP
A47B 13/00 20060101ALI20230308BHJP
A47B 7/00 20060101ALI20230308BHJP
F16B 12/50 20060101ALI20230308BHJP
【FI】
F16B12/46 B
F21V33/00 110
F21S2/00 430
F21V23/00 160
F21V23/06
A47B13/06
A47B13/00 B
A47B7/00
F16B12/50 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542414
(86)(22)【出願日】2021-01-08
(85)【翻訳文提出日】2022-09-01
(86)【国際出願番号】 FI2021050010
(87)【国際公開番号】W WO2021140279
(87)【国際公開日】2021-07-15
(32)【優先日】2020-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522275913
【氏名又は名称】アイッチ オサケ ユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コウッカリ、サウリ
(72)【発明者】
【氏名】シャルパンティエ、ペイヴィ
【テーマコード(参考)】
3B053
3J024
3K014
3K244
【Fターム(参考)】
3B053NN02
3B053NR01
3J024AA03
3J024BB02
3J024BB04
3J024CA11
3K014AA01
3K014HA03
3K014PA03
3K244AA05
3K244BA50
3K244CA03
3K244DA01
(57)【要約】
本開示は、コネクタ、家具フレーム800、及び、例えばテーブルといった家具に関する。家具フレーム800は、第1のコネクタ810、第2のコネクタ820、及び、第1のコネクタ810と第2のコネクタ820とを接続するフレーム・レール830を備える。フレーム・レール830は、第1の構造プロファイル840と、第1の構造プロファイル840と第2の構造プロファイル850との間に光ガイド支持溝860が形成されるように第1の構造プロファイル840に結合された第2の構造プロファイル850とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
例えばテーブルといった家具のための家具フレーム(800)であって、
- 第1のコネクタ(810)、
- 第2のコネクタ(820)、及び、
- 前記第1のコネクタ(810)と前記第2のコネクタ(820)とを接続するフレーム・レール(830)
を備え、
前記フレーム・レール(830)が、第1の構造プロファイル(840)と、前記第1の構造プロファイル(840)と第2の構造プロファイル(850)との間に光ガイド支持溝(860)が形成されるように前記第1の構造プロファイル(840)に結合された前記第2の構造プロファイル(850)とを備える、家具フレーム(800)。
【請求項2】
前記第1の構造プロファイル(840)が、第1のシート部(841)、及び、前記第1のシート部(841)から前記第1のシート部(841)に対して或る角度で延在する第2のシート部(842)を備え、前記第2の構造プロファイル(850)が、前記第2のシート部(842)と前記第2の構造プロファイル(850)との間に前記光ガイド支持溝(860)が形成されるように前記第1のシート部(841)を支持する形で受け入れるように構成された固定溝(856)を備える、請求項1に記載の家具フレーム(800)。
【請求項3】
前記第2の構造プロファイル(850)が、第1の取付け端部(851)及び第2の取付け端部(852)を有し、且つ、前記第1の取付け端部(851)及び/又は前記第2の取付け端部(852)から延在する管状穴(853)、例えばスロット若しくは通り穴を備え、前記管状穴(853)が、ピン固定具を受け入れるように構成される、請求項1又は2に記載の家具フレーム(800)。
【請求項4】
前記第1の構造プロファイル(840)及び/又は前記第2の構造プロファイル(850)が、アルミニウムを含む、請求項1から3までのいずれか一項に記載の家具フレーム(800)。
【請求項5】
前記第2の構造プロファイル(850)が、前記第2の取付け端部(851)と前記第2の取付け端部(852)との間の管状の補剛ダクト(854)と、前記補剛ダクト(854)内に固定された管状の補強ロッド(855)とを備える、請求項1から4までのいずれか一項に記載の家具フレーム(800)。
【請求項6】
前記補強ロッド(855)が、鋼鉄を含む、請求項5に記載の家具フレーム(800)。
【請求項7】
前記第1のコネクタ(810)及び/又は前記第2のコネクタ(820)が、請求項11から21までのいずれか一項に記載のコネクタ(100)である、請求項1から6までのいずれか一項に記載の家具フレーム(800)。
【請求項8】
請求項1から7までのいずれか一項に記載の家具フレーム(1010)を備える、例えばテーブル(1000)といった家具。
【請求項9】
前記家具フレーム(1010)に結合された光源(1020)、例えば発光ダイオード源を備える、請求項8に記載の家具。
【請求項10】
前記家具フレーム(1010)によって支持され、且つ、前記光源(1020)によって放射された光が導光板(1030)の端面(1031)を通って前記導光板(1030)内に導かれるように配置された導光板(1030)を備える、請求項9に記載の家具。
【請求項11】
例えばテーブルといった家具用の家具フレームのためのコネクタ(100)であって、
- 接合部(110)と、
- 前記接合部(110)と結合された第1のレール・マウント(121)と、
- 前記接合部(110)と結合された第2のレール・マウント(122)と、
- 中空の家具脚に挿入されるように構成された管状の脚取付けインサート(130)であって、前記接合部(110)の方を向いた近位端部(131)、及び、前記近位端部(131)に対向する遠位端部(132)を有し、且つ、前記接合部(110)から前記遠位端部(132)まで延在する側壁(133)を備える、脚取付けインサート(130)と、
を備え、
配線経路(111)が、前記脚取付けインサート(130)内で前記遠位端部(132)から前記近位端部(131)まで延在し、且つ、前記接合部(110)内で前記近位端部(131)から前記第1のレール・マウント(121)及び前記第2のレール・マウント(122)のそれぞれまでさらに延在する、コネクタ(100)。
【請求項12】
前記脚取付けインサート(430)が、前記側壁(433)まで前記配線経路(411)に沿って延在する電気配線を固定するための配線支持構造(436)を備える、請求項11に記載のコネクタ(100)。
【請求項13】
前記配線支持構造(436)が、前記側壁(433)の横方向内方に突出するコネクタ支持延長部(437)を備える、請求項12に記載のコネクタ(400)。
【請求項14】
前記配線支持構造(436)が、電気的フィードスルー(438)、ケーブル・グランド、ケーブル・クリップ、及びケーブル・タイ・マウントのうちの少なくとも1つを備える、請求項12又は13に記載のコネクタ(400)。
【請求項15】
前記脚取付けインサート(430)が、前記配線支持構造(436)の近位に近位配線スペース(435)を備え、前記側壁(433)が、前記近位配線スペース(435)内へ延在する組立開口部(439)を備える、請求項12から14までのいずれか一項に記載のコネクタ(400)。
【請求項16】
前記組立開口部(439)が、前記遠位端部(432)まで前記側壁(433)に沿って延在し、前記配線経路(411)が、前記遠位端部(432)において前記組立開口部(439)から延在する、請求項15に記載のコネクタ(400)。
【請求項17】
前記側壁(133)が、脚固定カラー(200)を保持するための狭窄領域(141)を備える外側表面(140)を有する、請求項11から16までのいずれか一項に記載のコネクタ(100)。
【請求項18】
前記第1のレール・マウント(121)及び/又は前記第2のレール・マウント(122)が、フレーム・レール(300)を支持するための取付け突起(123)を備える、請求項11から17までのいずれか一項に記載のコネクタ(100)。
【請求項19】
前記第1のレール・マウント(421)及び/又は第2のレール・マウント(422)が、ピン固定具を受け入れるように構成された管状凹部(426)を備える、請求項11から18までのいずれか一項に記載のコネクタ(400)。
【請求項20】
外部側(101)を有し、前記第1のレール・マウント(121)及び/又は前記第2のレール・マウント(122)が、レール端部当接表面(124)と、前記接合部(110)から前記レール端部当接表面(124)を越えて延在する遮光突起(125)とを備え、前記遮光突起(125)が、前記コネクタ(100)が使用されているときに前記レール端部当接表面(124)を前記外部側(101)からの視界から隠すように構成される、請求項11から19までのいずれか一項に記載のコネクタ(100)。
【請求項21】
前記接合部(410)、前記第1のレール・マウント(421)、前記第2のレール・マウント(422)、及び前記脚取付けインサート(430)が、モノリシック構造を形成する、請求項11から20までのいずれか一項に記載のコネクタ(400)。
【請求項22】
第1のコネクタ(810)、第2のコネクタ(820)、及び、前記第1のコネクタ(810)と前記第2のコネクタ(820)とを接続するフレーム・レール(830)を備える、例えばテーブルといった家具のための家具フレーム(800)であって、前記第1のコネクタ(810)及び/又は前記第2のコネクタ(820)が、請求項11から21までのいずれか一項に記載のコネクタ(100)である、家具フレーム(800)。
【請求項23】
前記フレーム・レール(830)が、第1の構造プロファイル(840)と、前記第1の構造プロファイル(840)と第2の構造プロファイル(850)との間に光ガイド支持溝(860)が形成されるように前記第1の構造プロファイル(840)に結合された第2の構造プロファイル(850)とを備える、請求項22に記載の家具フレーム(800)。
【請求項24】
請求項22又は23に記載の家具フレーム(1010)を備える、例えばテーブル(1000)といった家具。
【請求項25】
前記家具フレーム(1010)に結合された光源(1020)、例えば発光ダイオード源を備える、請求項24に記載の家具。
【請求項26】
端面(1031)を有する導光板(1030)を備え、前記導光板(1030)が、前記家具フレーム(1010)によって支持され、且つ、前記光源(1020)によって放射された光が前記端面(1031)を通って前記導光板(1030)内へ導かれるように配置される、請求項25に記載の家具。
【請求項27】
前記光源(1020)に電力を供給するために脚取付けインサート(1012)内で延在する電気配線、例えば電気ケーブル(1040)を備える、請求項25又は26に記載の家具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、家具に関する。詳細には、本開示は、照明家具及びそのための構造に関する。
【背景技術】
【0002】
見た目に美しく且つ実用的な家具の選択の他に、機能的なライティング設計は、屋内建築における重要な要素である。
【0003】
従来の解決法では、家具は、意図された任意の活動に十分な便宜を提供するように選択され、ライティングは、前述の活動に適した照明を確保するために別々に提供される。
【0004】
しかし、特にスペース制約が厳しい場合には、十分な水準の高品質の照明を提供することは、困難であり得る。従来の解決法を使用する場合、通行に対する最小限の妨害及び単純な電気配線配置をもたらす態様で光源を配置することもまた、要求が厳しいことを証明し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このことを踏まえると、照明家具に関する新たな解決法を発展させることが望ましくあり得る。そのような解決法は、好ましくは、耐久性があり且つ製造及び修復が容易な構造に基づき得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明する概念から選択したものを、簡単に紹介するために提供される。この発明の概要は、特許請求する主題の重要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、また、特許請求する主題の範囲を限定するために使用されることを意図するものでもない。
【0007】
第1の態様によれば、例えばテーブルといった家具用の家具フレームのためのコネクタが提供される。コネクタは、接合部、接合部と結合された第1のレール・マウント、接合部と結合された第2のレール・マウント、及び、中空の家具脚に挿入されるように構成された管状の脚取付けインサートを備え、脚取付けインサートは、接合部の方を向いた近位端部と、近位端部に対向する側壁とを有し、且つ、接合部から遠位端部まで延在する側壁を備える。配線経路が、脚取付けインサート内で遠位端部から近位端部まで延在し、且つ、近位端部から接合部内の第1のレール・マウント及び第2のレール・マウントのそれぞれまでさらに延在する。
【0008】
第2の態様によれば、例えばテーブルといった家具のための家具フレームが提供される。家具フレームは、第1のコネクタ、第2のコネクタ、及び、第1のコネクタと第2のコネクタとを接続するフレーム・レールを備える。第1のコネクタ及び/又は第2のコネクタは、第1の態様又はその任意の実施例によるコネクタである。
【0009】
第3の態様によれば、例えばテーブルといった家具が提供される。家具は、第2の態様又はその任意の実施例による家具フレームを備える。
【0010】
第4の態様によれば、例えばテーブルといった家具のための家具フレームが提供される。家具フレームは、第1のコネクタ、第2のコネクタ、及び、第1のコネクタと第2のコネクタとを接続するフレーム・レールを備える。フレーム・レールは、第1の構造プロファイルと、第1の構造プロファイルと第2の構造プロファイルとの間に光ガイド支持溝が形成されるように第1の構造プロファイルと結合された第2の構造プロファイルとを備える。
【0011】
第4の態様の一実施例では、第1の構造プロファイルは、第1のシート部、及び、第1のシート部から第1のシート部に対して或る角度で延在する第2のシート部を備え、第2の構造プロファイルは、第2のシート部と第2の構造プロファイルとの間に光ガイド支持溝が形成されるように第1のシート部を支持する形で受け入れるように構成された固定溝を備える。
【0012】
先行する実施例による場合もあればそうでない場合もある第4の態様の一実施例では、第2の構造プロファイルは、第1の取付け端部及び第2の取付け端部を有し、且つ、第1の取付け端部及び/又は第2の取付け端部から延在する管状穴、例えばスロット若しくは通り穴を備え、管状穴は、ピン固定具を受け入れるように構成される。
【0013】
先行する実施例のいずれかによる場合もあればそうでない場合もある第4の態様の一実施例では、第1の構造プロファイル及び/又は第2の構造プロファイルは、アルミニウムを含む。
【0014】
先行する実施例のいずれかによる場合もあればそうでない場合もある第4の態様の一実施例では、第2の構造プロファイルは、第1の取付け端部と第2の取付け端部との間の管状の補剛ダクトと、補剛ダクト内に固定された管状の補強ロッドとを備える。
【0015】
先行する実施例による第4の態様の一実施例では、補強ロッドは、鋼鉄を含む。
【0016】
先行する実施例のいずれかによる場合もあればそうでない場合もある第4の態様の一実施例では、第1のコネクタ及び/又は第2のコネクタは、第1の態様又はその任意の実施例によるコネクタである。
【0017】
第5の態様によれば、例えばテーブルといった家具が提供される。家具は、第4の態様又はその任意の実施例による家具フレームを備える。
【0018】
第5の態様の一実施例では、家具は、家具フレームに結合された光源、例えば発光ダイオード(LED:light-emitting diode)源を備える。
【0019】
先行する実施例による場合もあればそうでない場合もある第5の態様の一実施例では、家具は、家具フレームによって支持される導光板を備え、この導光板は、光源によって放射された光が導光板の端面を通って導光板内へ導かれるように配置される。
【0020】
本開示は、添付の図面を踏まえて読まれる以下の発明を実施するための形態から、より良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】一実施例による家具フレームのためのコネクタの図である。
【
図6】
図4の平面VIに沿ったコネクタの断面図である。
【
図7】
図4の平面VIIに沿ったコネクタの断面図である。
【
図9】
図8の平面IXに沿った家具フレームの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
そうでないということが明確に述べられていない限り、上述の図面のうちのいかなる図面も、前述の図面の実施例の特定の構造的特徴を強調するために、原寸に比例して描かれない場合があり、そのため、前述の図面におけるいかなる要素も、前述の図面における他の要素に対して不正確な比率で描かれる場合がある。
【0023】
さらに、上述の図面のうちの任意の2つの図面における対応する要素が、前述の2つの図面の実施例の特定の構造的特徴を強調するために、前述の2つの図面において互いに不釣り合いである場合がある。
【0024】
図1は、一実施例による、例えばテーブルといった家具用の家具フレームのためのコネクタ100を示す。他の実施例では、例えばテーブルといった家具用の家具のためのコネクタが、
図1の実施例のコネクタ100に一致するか、類似するか、又は異なり得る。
【0025】
図1の実施例のコネクタ100は、接合部110を備える。
【0026】
本明細書において、「接合部」は、前述のコネクタの他の要素がそこから延在し且つ/又は前述のコネクタの他の要素がそこに結合若しくは接続され得る、コネクタの一要素を意味し得る。
【0027】
図1の実施例のコネクタ100は、第1のレール・マウント121及び第2のレール・マウント122を備える。
【0028】
本明細書にわたって、「レール・マウント」は、例えばテーブルといった家具のための家具フレームのフレーム・レールと結合されるのに適した又は結合されるように構成されたコネクタの部分、要素、若しくは構造を意味し得る。さらに、又はその代わりに、レール・マウントは、そのようなフレーム・レールを保持、担持、及び/若しくは支持するのに適した又はそうするように構成された部分、要素、若しくは構造を意味し得る。
【0029】
図1の実施例では、第1のレール・マウント121及び第2のレール・マウント122は、相互に垂直な2つのフレーム・レールと結合されるように構成される。他の実施例では、第1のレール・マウント及び第2のレール・マウントが、第1のフレーム・レール及び第2のフレーム・レールにそれぞれ結合されるように構成される場合があり、その場合、前述の第1及び第2のフレーム・レールは、互いの間に任意の適切な(最小の)角度、例えばゼロ以外、少なくとも10°、少なくとも20°、若しくは少なくとも30°且つ/又は180°以下の角度を有して、配置され得る。
【0030】
図1の実施例のコネクタ100は、管状の脚取付けインサート130を備える。
【0031】
本明細書において、「脚取付けインサート」は、中空の家具脚に挿入されるように構成されたコネクタの部分、要素、又は構造を意味し得る。脚取付けインサートは、接合部の方を向いた近位端部と、前述の近位端部に対向する遠位端部とを有し得る。そのような遠位端部は、コネクタの接合部から見て外方に向く場合もあれば、そうでない場合もある。脚取付けインサートは、そのような接合部から前述の脚取付けインサートの遠位端部まで延在する側壁を備え得る。
【0032】
さらに、「管状の」部分、要素、又は構造は、全体的に管形成された形状を有する前述の部分、要素、又は構造を意味し得る。さらに、又はその代わりに、管状の部分、要素、又は構造は、その伸長の方向に対して垂直な任意の適切な断面形状、例えば円形、楕円形、又は多角形の断面形状を含む、細長い形状を有し得る。さらに、又はその代わりに、管状の部分、要素、又は構造は、中空であり得る。
【0033】
本明細書において、「中空の」部分、要素、又は構造は、穴、例えば通り穴を備える、前述の部分、要素、又は構造を意味し得る。さらに、又はその代わりに、中空の部分、要素、又は構造は、空洞を備え、且つ/又は、内側空間を画定するか若しくはその輪郭を示し得る。
【0034】
図1の実施例の脚取付けインサート130は、接合部110の方を向いた近位端部131と、近位端部131に対向する遠位端部132とを有する。脚取付けインサート130は、接合部110から遠位端部132まで延在する側壁133を備える。
【0035】
図1の実施例では、配線経路111が、脚取付けインサート130内で遠位端部132から近位端部131まで延在する。配線経路111は、接合部110内で近位端部131から第1のレール・マウント121及び第2のレール・マウント122までさらに延在する。他の実施例では、配線経路が、脚取付けインサート内で遠位端部から近位端部まで延在し、且つ、前述の近位端部から接合部内で第1のレール・マウント及び第2のレール・マウントのそれぞれまでさらに延在し得る。例えばテーブルといった家具用の家具フレームのためのコネクタにおけるそのような配線経路は、そのような家具の光源などの電気構成要素のための電力及び/又は電気信号の供給を容易にし得る。さらに、又はその代わりに、そのような配線経路は、例えば電気ケーブルによってもたらされる通過に対する妨害を減少させ、且つ/又は、光源のための電気配線配置を単純化し得る。
【0036】
本明細書にわたって、「配線経路」は、電気ケーブルなどの電気配線を使用して電力及び/若しくは電気信号を運ぶのに適した又はそうするように構成された経路を意味し得る。配線経路は一般に、例えば電気ケーブルを通すのに適した空間、及び/又は1つ若しくは複数の電気的フィードスルー・コネクタを含み得る。
【0037】
図2は、例えばテーブルといった家具用の家具フレームのためのコネクタのための脚固定カラー200を示す。脚固定カラー200は、3つの非連続的な環状のスナップ・ジョイント要素202を含む中空の円筒形シェル201を備える。シェル201は、長手方向間隙203をさらに備える。シェル201は、脚固定カラー200に対して適切な力を働かせることにより長手方向間隙203が可逆的に広げられ得るように、弾性材料で形成される。
【0038】
図1の実施例では、側壁133は、外側表面140を有する。外側表面140は、例えば
図2の脚固定カラー200に一致し得る脚固定カラーを保持するための狭窄領域141を含む。そのような狭窄領域は、家具脚をコネクタに取り付けることを単純化し得る。具体的には、中空の家具脚が、前述のコネクタの脚取付けインサートを前述の家具脚に挿入することにより、ツールの使用を伴わずに、手によってコネクタに固定可能であり得る。そのような狭窄領域は、狭窄領域を取り囲む脚固定カラーをそのような挿入中に所定の位置に維持するのに役立ち得る。さらに、又はその代わりに、そのような狭窄領域は、家具脚と結合可能なコネクタを形成することを容易にし得る。さらに、又はその代わりに、そのような狭窄領域は、様々な家具脚をコネクタに結合することを可能にし得る。他の実施例では、脚取付けインサートの外側表面が、そのような狭窄領域を含む場合もあれば、そうでない場合もある。
【0039】
図3は、フレーム・レール300の断面図を示す。フレーム・レール300は、取付け溝301、及び光ガイド支持溝302を備える。
【0040】
本明細書において、「光ガイド支持溝」は、導光板を支持するのに適した又はそうするように構成された溝を意味し得る。さらに、又はその代わりに、光ガイド支持溝は、導光板を支持するために前述の導光板の端面を受け入れるように構成された溝を意味し得る。光ガイド支持溝は、一般に、任意の適切な幅を有し得る。導光板は、一般に、2ミリメートル(mm)以上、若しくは3mm以上、且つ/又は30mm以下、若しくは25mm以下、若しくは20mm以下の厚さを有し得る。したがって、光ガイド支持溝は、2mm以上、若しくは3mm以上、且つ/又は30mm以下、若しくは25mm以下、若しくは20mm以下の幅を有し得る。
【0041】
図1の実施例では、第1のレール・マウント121及び第2のレール・マウント122のそれぞれが、例えば
図3のフレーム・レール300に一致し得るフレーム・レールを支持するための取付け突起123を備える。そのような取付け突起は、フレーム・レールをコネクタに取り付けることを単純化し得る。具体的には、適切な受け、例えば取付け溝、又は凹部、又は通り穴といった穴、等を備えるフレーム・レールが、コネクタの取付け突起を前述の受けに挿入することにより、ツールの使用を伴わずに手によって前述のコネクタに取り付けられ得る。他の実施例では、コネクタの第1のレール・マウント及び/又は第2のレール・マウントが、フレーム・レールを支持するための取付け突起を備える場合もあれば、そうでない場合もある。
【0042】
図1の実施例では、コネクタ100は、外部側101を有する。
図1では、コネクタ100はその内部側から示されており、そのため、外部側101は視界から隠されている。
【0043】
本明細書にわたって、例えばテーブルといった家具用の家具フレームのためのコネクタの「外部側」は、前述の家具又は前述の家具フレームが使用されているときに外方に面するコネクタの側を意味し得る。さらに、又はその代わりに、第1のレール・マウント及び第2のレール・マウントが第1及び第2のフレーム・レールとそれぞれ結合されるように構成されており、前述の第1のフレーム・レール及び前述の第2のフレーム・レールが互いの間に180°未満の最小角度を有して配置されている場合、コネクタの外部側は、前述の最小角度と反対の側を向いた前述のコネクタの側を意味し得る。
【0044】
図1の実施例では、第1のレール・マウント121及び第2のレール・マウント122のそれぞれは、レール端部当接表面124を備える。他の実施例では、第1のレール・マウント及び/又は第2のレール・マウントが、レール端部当接表面を備える場合もあれば、そうでない場合もある。
【0045】
本開示において、「レール端部当接表面」は、フレーム・レールの端部表面若しくはその一部分を受け入れ且つ/又はそれに当接するように構成された、第1のレール・マウント又は第2のレール・マウントの表面を意味し得る。
【0046】
図1の実施例では、第1のレール・マウント121及び第2のレール・マウント122のそれぞれは、接合部110からレール端部当接表面124を越えて延在する遮光突起125をさらに備える。遮光突起125は、コネクタ100が使用されているときにレール端部当接表面124を外部側101からの視界から隠すように構成される。そのような遮光突起は、コネクタの内部側からコネクタの外部側への光の漏れを軽減させ得る。他の実施例では、第1のレール・マウント及び/又は第2のレール・マウントが、レール端部当接表面、及び接合部から前述のレール端部当接表面を越えて延在する遮光突起を備える場合もあれば、そうでない場合もあり、前述の遮光突起は、コネクタが使用されているときにレール端部当接表面を前述のコネクタの外部側からの視界から隠すように構成される。
【0047】
本明細書において、「コネクタが使用されているときにレール端部当接表面を外部側からの視界から隠すように構成され」ている遮光突起は、例えばテーブルといった家具のための家具フレームにおいてコネクタが使用されているときに前述のレール端部当接表面を隠蔽するように構成されている前述の遮光突起を意味し得る。さらに、又はその代わりに、そのような態様で構成されている遮光突起は、コネクタが使用されているときにレール端部当接表面と前述のレール端部当接表面に当接するフレーム・レールの端部表面との間に形成された間隙を越えて前述のコネクタの外部側で延在する前述の遮光突起を意味し得る。
【0048】
図4は、一実施例による、例えばテーブルといった家具用の家具フレームのためのコネクタ400を示す。
図5は、
図4のコネクタ400の上面図を示すが、
図6及び
図7は、
図4の平面VI及びVIIに沿ったコネクタ400の断面図をそれぞれ示す。他の実施例では、例えばテーブルといった家具用の家具フレームのためのコネクタが、
図4から7の実施例のコネクタ400に一致するか、類似するか、又は異なり得る。
【0049】
図4から7の実施例では、コネクタ400は、接合部410と、どちらも接合部410と結合された第1のレール・マウント421及び第2のレール・マウント422と、中空の家具脚に挿入されるように構成された管状の脚取付けインサート430と、を備える。脚取付けインサート430は、接合部410の方を向いたその近位端部431と、近位端部431に対向するその遠位端部432とを有する。脚取付けインサート430は、接合部410から遠位端部432まで延在する側壁433を備える。
【0050】
図4から7の実施例では、配線経路411が、脚取付けインサート430内で遠位端部432から近位端部431まで延在する。配線経路411は、接合部410内で近位端部431から第1のレール・マウント421及び第2のレール・マウント422のそれぞれまでさらに延在する。
【0051】
図4から7の実施例では、脚取付けインサート430は、側壁433まで配線経路411に沿って延在する電気配線を固定するための配線支持構造436を備える。そのような配線支持構造は、コネクタの使用中に電気ケーブルの緊張を緩和することを可能にし得る。他の実施例では、脚取付けインサートが、そのような配線支持構造を備える場合もあれば、そうでない場合もある。
【0052】
図4から7の実施例の配線支持構造436は、側壁433のコネクタ支持延長部437を備え、コネクタ支持延長部437は、横方向内方に突出する。そのようなコネクタ支持延長部は、コネクタの構造を単純化し得る。さらに、又はその代わりに、そのようなコネクタ支持延長部は、電気ケーブルが側壁に固定されるように、電気ケーブルを配置することを容易にし且つ/又は速めることができる。他の実施例では、配線支持構造が、そのようなコネクタ支持延長部を備える場合もあれば、そうでない場合もある。
【0053】
本明細書において、「コネクタ支持延長部」は、コネクタ終端電気ケーブル(connector-terminated electrical cable)の電気コネクタを支持するのに適した又はそのように構成された側壁の部分を意味し得る。したがって、「横方向内方に突出している」コネクタ支持延長部は、側壁の中心、例えば中心線、中心点、又は中心軸に向かって延在する、コネクタ支持延長部を意味し得る。
【0054】
図4から7の実施例のコネクタ支持延長部437は、肩を備える。配線支持構造が側壁の横方向内方に突出するコネクタ支持延長部を備える他の実施例では、前述のコネクタ支持延長部は、例えば肩、フランジ、スリット、狭窄部分、有孔壁、部分的に分割する壁、等といった、任意の適切な構造又は要素を備え得る。
【0055】
いくつかの実施例では、配線支持構造が、電気的フィードスルー、ケーブル・グランド、ケーブル・クリップ、ケーブル・クランプ、及びケーブル・タイ・マウントのうちの1つ又は複数を備え得る。これは、
図4の挿入図における一実施例に対して例示されており、ここでは、脚取付けインサート430が、側壁433を備え、配線支持構造436が、電気的フィードスルー438を備える。挿入図の実施例では、電気的フィードスルー438は、脚取付けインサート430の遠位端部に配置される場合もあれば、そうでない場合もある。
【0056】
図4から7の実施例では、脚取付けインサート430は、配線支持構造436の近位に近位配線スペース435を備える。側壁433は、近位配線スペース435内へ延在する組立開口部439を備える。そのような組立開口部は、配線経路に沿って延在する電気配線を側壁に固定することを容易にし得る。さらに、又はその代わりに、そのような組立開口部は、そのような電気配線を光源などの電気デバイスに電気的に結合することを容易にし得る。他の実施例では、側壁が、そのような組立開口部を備える場合もあれば、そうでない場合もある。
【0057】
本明細書において、「組立開口部」は、近位配線スペース内を延在する電気配線が例えばテーブルといった家具の組立て中にそれを通して操作されるか又は取り扱われ得る、側壁における開口部を意味し得る。
【0058】
図4から7の実施例では、組立開口部439は、脚取付けインサート430の遠位端部432まで側壁433に沿って延在する。配線経路411は、遠位端部432において組立開口部439から延在する。そのような組立開口部は、配線経路に沿って延在する電気配線を側壁に接続することをさらに容易にし得る。具体的には、そのような組立開口部は、例えばコネクタ終端電気ケーブルといった電気配線を単純な横方向動作を使用して配線経路に沿って配置することを可能にし得る。側壁が組立開口部を備える他の実施例では、前述の組立開口部は、配線経路が前述の遠位端部において前述の組立開口部から延在するように、遠位端部まで側壁に沿って延在する場合もあれば、そうでない場合もある。
【0059】
図4から7の実施例では、側壁433は、外側表面440を有する。外側表面440は、例えば
図2の脚固定カラー200に一致し得る脚固定カラーを保持するための狭窄領域441を備える。
図4では、そのような脚固定カラーの位置決めは、点線を使用して示されている。
【0060】
図4の実施例の狭窄領域441は、近位配線スペース435を取り囲む。狭窄領域及び近位配線スペースのそのような配置は、側壁に固定された電気配線が故意ではなく分離及び/又は脱落する可能性を低下させることを促進し得る。具体的には、そのような配置は、組立開口部が少なくとも部分的に、即ち部分的に又は全体的に閉塞されるように近位配線スペースの周りに脚固定カラーを保持することを容易にし得る。脚取付けインサートが、配線支持構造の近位に近位配線スペースを備え、また、側壁が、前述の近位配線スペース内へ延在する組立開口部を備え、且つ、脚固定カラーを保持するための狭窄領域を含む外側表面を有する他の実施例では、前述の狭窄領域は、前述の近位配線スペースを取り囲む場合もあれば、そうでない場合もある。
【0061】
図4から7の実施例では、第1のレール・マウント421及び第2のレール・マウント422のそれぞれは、ピン固定具を受け入れるように構成された管状凹部426を備える。コネクタにおけるそのような管状凹部は、ツールがない状況でそのようなコネクタを用いて家具フレームを備える家具を組み立てることを可能にし得る。さらに、又はその代わりに、そのような管状凹部は、そのような家具の剛性を高め得る。さらに、又はその代わりに、そのような管状凹部は、例えばテーブルといった家具用の家具フレームのためのコネクタの作製を容易にし得る。他の実施例では、第1のレール・マウント及び/又は第2のレール・マウントが、ピン固定具を受け入れるように構成された管状凹部を備える場合もあれば、そうでない場合もある。
【0062】
本開示にわたって、「ピン固定具」は、構造若しくはデバイスの部品を位置合わせし且つ/又は結合するために使用される、ダウエル・ピンなどの円筒形要素を意味し得る。ピン固定具は、一般に、1mm以上、1.5mm以上、若しくは2mm以上、且つ/又は20mm以下、15mm以下、若しくは10mm以下の直径を有し得る。一般に、そのようなピン固定具は、3mm以上、4mm以上、若しくは5mm以上、且つ/又は150mm以下、120mm以下、若しくは100mm以下の長さを有し得る。いくつかの実施例では、ピン固定具が、例えば少なくとも0.25mmの十分なクリアランスが前述のピン固定具の周りに儲けられ得るように、接着剤を使用して所定の位置に固定され得る。
【0063】
したがって、「ピン固定具を受け入れるように構成された」管状凹部又は穴は、1mm以上、1.5mm以上、若しくは2mm以上、且つ/又は20.5mm以下、15.5mm以下、若しくは10.5mm以下の(最小)直径を有する管状凹部又は穴を意味し得る。さらに、又はその代わりに、ピン固定具を受け入れるように構成された管状凹部又は穴は、1.5mm以上、2mm以上、若しくは2.5mm以上、且つ/又は100mm以下、75mm以下、若しくは65mm以下の深さを有する管状凹部又は穴を意味し得る。
【0064】
図4から7の実施例では、コネクタ400は、外部側401を有する。
図4から7の実施例の第1のレール・マウント421及び第2のレール・マウント422のそれぞれは、レール端部当接表面424、及び遮光突起425を備える。遮光突起425のそれぞれは、接合部410から、その対応するレール端部当接表面424を越えて延在する。遮光突起425は、コネクタ400が使用されているときにレール端部当接表面424を外部側401からの視界から隠すように構成される。
【0065】
図4から7の実施例では、接合部410、第1のレール・マウント421、第2のレール・マウント422、及び脚取付けインサート430は、モノリシック構造を形成する。接合部、第1のレール・マウント、第2のレール・マウント、及び脚取付けインサートをそのようなモノリシックな態様で形成することは、コネクタの機械的安定性及び/又は剛性を向上させ得る。さらに、又はその代わりに、そのようなモノリシック構造は、3D印刷などの積層造形法、例えば(金属)バインダ・ジェッティング、粉末床溶融結合法、又は指向性エネルギー堆積法を使用してコネクタを形成することを容易にし得る。他の実施例では、接合部、第1のレール・マウント、第2のレール・マウント、及び脚取付けインサートが、モノリシック構造を形成する場合もあれば、そうでない場合もある。
【0066】
本明細書において、「モノリシック」構造は、単一の継ぎ目のない材料片で形成された構造を意味し得る。
【0067】
図4から7の実施例では、接合部410、第1のレール・マウント421、第2のレール・マウント422、及び脚取付けインサート430によって形成されたモノリシック構造は、金属、例えば鋼鉄を含み得る。そのような材料選択は、一般に、向上された剛性をコネクタに与え得る。接合部、第1のレール・マウント、第2のレール・マウント、及び脚取付けインサートがモノリシック構造を形成する他の実施例では、前述のモノリシック構造は、金属を含む場合もあれば、そうでない場合もある。例えば、いくつかの実施例では、そのようなモノリシック構造は、プラスチックを含むか又は(基本的に)プラスチックで構成され得る。
【0068】
図8及び9は、一実施例による、例えばテーブルといった家具のための家具フレーム800を示す。
図8は、家具フレーム800の上面図を示すが、
図9は、
図8の平面IXに沿った家具フレーム800の断面図を示す。他の実施例では、例えばテーブルといった家具のための家具フレーム800が、
図8及び9の実施例の家具フレーム800に一致するか、類似するか、又は異なり得る。
【0069】
図8及び9の実施例では、家具フレーム800は、第1のコネクタ810、第2のコネクタ820、及び、第1のコネクタ810と第2のコネクタ820とを接続するフレーム・レール830を備える。
図8では、フレーム・レール830の一部が明瞭性のために隠されていることを示すために、破断線が使用されている。
【0070】
図8及び9の実施例では、フレーム・レール830は、第1のコネクタ810及び第2のコネクタ820のそれぞれに結合される。第1のコネクタ810及び第2のコネクタ820のそれぞれは、第1のレール・マウント821及び第2のレール・マウント822を備え、フレーム・レール830は、第1のコネクタ810の第1のレール・マウント821及び第2のコネクタ820の第2のレール・マウント822に取り付けられる。
【0071】
図8及び9の実施例では、第1のコネクタ810及び第2のコネクタ820のそれぞれは、
図4から7の実施例のコネクタ400に一致し得る。他の実施例では、家具フレームの第1のコネクタ及び/又は第2のコネクタが、例えば
図1から7のいずれかに関連して、
図1から7のいずれかを参照して、又は
図1から7のいずれかと共に本明細書において開示される任意のコネクタに一致し得る。
【0072】
図8及び9の実施例では、家具フレーム800は、単一のフレーム・レール830を備える。破線を使用して
図8及び9に概略的に示されるように、家具フレームは、一般に、任意の適切な数のフレーム・レール、即ち1つ又は複数、2つ以上、3つ以上、等のフレーム・レールを備え得る。そのようなフレーム・レールは、一般に、任意の適切な数のコネクタ、即ち2つ以上、3つ以上、4つ以上、等のコネクタに結合され得る。
【0073】
図9を参照すると、
図8及び9の実施例のフレーム・レール830は、第1の構造プロファイル840と、第1の構造プロファイル840と第2の構造プロファイル850との間に光ガイド支持溝860が形成されるように第1の構造プロファイル840に結合された第2の構造プロファイル850とを備える。フレーム・レールのそのような構造は、第1の構造プロファイルと第2の構造プロファイルとの間に導光板を支持することを可能にし得る。そのような場合、例えば発光ダイオード(LED)源といった光源が、例えば、前述の光源によって放射された光が前述の導光板の端面を通って導光板内へ導かれるように、光ガイド支持溝内に配置され得る。さらに、又はその代わりに、フレーム・レールのそのような構造は、導光板を取外し可能且つ/又は交換可能な態様で第1の構造プロファイルと第2の構造プロファイルとの間に配置することを可能にし得る。他の実施例では、フレーム・レールが、第1の構造プロファイルと、前述の第1の構造プロファイルと第2の構造プロファイルとの間に光ガイド支持溝が形成されるように前述の第1の構造プロファイルに結合された第2の構造プロファイルとを備える場合もあれば、そうでない場合もある。
【0074】
図8及び9の実施例では、第1の構造プロファイル840は、第1のシート部841及び第2のシート部842を備える。第2のシート部842は、第1のシート部841から第1のシート部841に対して或る角度で延在する。他の実施例では、第1の構造プロファイルが、そのような第1のシート部及びそのような第2のシート部を備える場合もあれば、そうでない場合もある。
【0075】
図8及び9の実施例の第2の構造プロファイル850は、固定溝856を備える。固定溝856は、第2のシート部842と第2の構造プロファイル850との間に光ガイド支持溝860が形成されるように第1の構造プロファイル840を懸架するために、第1のシート部841を受け入れるように構成される。第1の構造プロファイル及び第2の構造プロファイルのそのような配置は、前述の第1の構造プロファイルと第2の構造プロファイルとの間にスナップ・フィット式の接続を形成することを可能にすることができ、これは、前述の第1の構造プロファイルと第2の構造プロファイルとの間に確実且つ/又は可逆的な結合を形成することを容易にし得る。さらに、又はその代わりに、そのような配置は、フレーム・レールの構造を単純化し得る。フレーム・レールが第1の構造プロファイル及び第1の構造プロファイルに結合された第2の構造プロファイルを備える他の実施例では、前述の第2の構造プロファイルは、前述の第1の構造プロファイルの第2のシート部と前述の第2の構造プロファイルとの間に光ガイド支持溝が形成されるように前述の第1の構造プロファイルを懸架するために前述の第1の構造プロファイルの第1のシート部を受け入れるように構成された固定溝を備える場合もあれば、そうでない場合もある。
【0076】
図8及び9の実施例では、第2の構造プロファイル850は、第1の取付け端部851及び第2の取付け端部852を有する。第1の取付け端部851は、第1のコネクタ810の第1のレール・マウント821のレール端部当接表面に当接し、第2の取付け端部852は、第2のコネクタ820の第2のレール・マウン822のレール端部当接表面に当接する。
【0077】
図8及び9の実施例の第2の構造プロファイル850は、ピン固定具を受け入れるように構成された管状穴853を備える。管状穴853は、第1の取付け端部851から第2の取付け端部852まで延在し、即ち、第1の取付け端部851及び第2の取付け端部852の両方から延在する。第2の構造プロファイルにおけるそのような管状穴は、ツールがない状況で家具を組み立てることを可能にし得る。さらに、又はその代わりに、そのような管状穴は、家具の剛性を高め得る。さらに、又はその代わりに、そのような管状穴は、例えばテーブルといった家具のための家具フレームの作製を容易にし得る。フレーム・レールが第1の構造プロファイル及び前述の第1の構造プロファイルに結合された第2の構造プロファイルを備える他の実施例では、前述の第2の構造プロファイルは、そのような管状穴を備える場合もあれば、そうでない場合もある。
【0078】
図8及び9の実施例の第1の構造プロファイル840及び第2の構造プロファイル850は、アルミニウム(Al)を含むか又はアルミニウム(Al)で形成され得る。一般に、アルミニウムの使用は、第1の構造プロファイル及び/又は第2の構造プロファイルを押出し成形によって形成することを可能にし得る。さらに、又はその代わりに、そのような材料選択は、家具フレームの重量を減少させ且つ/又は家具フレームの剛性を高め得る。他の実施例では、第1の構造プロファイル及び/又は第2の構造プロファイルが、アルミニウムを含むか又はアルミニウムで形成される場合もあれば、そうでない場合もある。
【0079】
点線を使用して
図9に示されるように、
図8及び9の実施例の第2の構造プロファイル850は、第1の取付け端部851と第2の取付け端部852との間に管状補剛ダクト854を備え得る。補剛ダクト854は、第1の取付け端部851から第2の取付け端部852まで延在する場合もあれば、そうでない場合もある。第2の構造プロファイル850は、補剛ダクト854内に固定された管状の補強ロッド855をさらに備え得る。そのような補剛ダクト及び補強ロッドは、一般に、例えばテーブルといった家具のための家具フレームの剛性を高め得る。フレーム・レールが第1の構造プロファイル及び第2の構造プロファイルを備える他の実施例では、前述の第2の構造プロファイルは、その第1の取付け端部とその第2の取付け端部との間の管状の補剛ダクトと、前述の補剛ダクト内に固定された管状の補強ロッドとを備える場合もあれば、そうでない場合もある。
【0080】
図8及び9の実施例では、補強ロッド855は、鋼鉄を含むか又は鋼鉄で形成され得る。そのような材料選択は、例えばテーブルといった家具のための家具フレームに、著しくより高い剛性を与え得る。第2の構造プロファイルが管状の補剛ダクトと前述の補剛ダクト内に固定された管状の補強ロッドとを備える他の実施例では、前述の補強ロッドは、鋼鉄を含む場合もあれば、そうでない場合もある。前述の他の実施例では、前述の第2の構造プロファイルは、アルミニウムを含む場合もあれば、そうでない場合もある。
【0081】
図10は、一実施例によるテーブル1000の断面図を示す。
図10の実施例のテーブル1000は、家具の実例として機能する。他の実施例では、例えばテーブル、椅子、スツール、ベンチ、カウチ、ベッド、本棚、又は飾り棚といった家具が、
図10の実施例のテーブル1000に一致するか、類似するか、又は異なり得る。
【0082】
図10の実施例のテーブル1000は、家具フレーム1010を備える。
図10の実施例の家具フレーム1010は、例えば、
図8及び9の実施例の家具フレーム800に一致し得る。他の実施例では、例えばテーブルといった家具は、本明細書内で開示される任意の家具フレームに一致する家具フレームを備え得る。
【0083】
本実施例の家具フレーム1010は、第1のコネクタ1011、及び第1のコネクタ1011に結合されたフレーム・レール1013を備える。
図10では明確に示されていないが、家具フレーム1010は、フレーム・レール1013が第1のコネクタ1101と第2のコネクタとを接続するように、第2のコネクタをさらに備え得る。
【0084】
図10の実施例のテーブル1000は、家具フレーム1010によって支持されるテーブルトップ1001を備える。他の実施例では、例えばテーブルといった家具が、そのようなテーブルトップを含む場合もあれば、そうでない場合もある。
【0085】
図10の実施例では、テーブルトップ1001の少なくとも一部分は、透明又は半透明であり得る。例えばテーブルといった家具がテーブルトップを備える他の実施例では、前述のテーブルトップの少なくとも一部分は、透明又は半透明である場合もあれば、そうでない場合もある。
【0086】
図10の実施例のテーブルトップ1001は、矩形の、例えば正方形の形状を有し得る。他の実施例では、テーブルトップが、任意の適切な規則的な又は不規則な形状、例えば、三角形若しくは四辺形といった多角形の形状、又は円形、楕円形、若しくは卵円形といった曲線のある形状を有し得る。
【0087】
図10の実施例では、テーブル1000は、家具フレーム1010に結合された光源1020を備える。例えばテーブルといった家具に光源を追加することは、特にスペース制約が厳しい場合に、十分な水準の高品質の照明を提供することを容易にし得る。他の実施例では、例えばテーブルといった家具が、家具フレームに結合された光源を備える場合もあれば、そうでない場合もある。
【0088】
図10の実施例の光源1020は、例えばLEDストリップ・ライト又はLEDライト・バーといった発光ダイオード(LED)源であり得る。他の実施例では、例えばLEDストリップ・ライト及び/又はLEDライト・バーといったLED源などの、任意の適切なタイプの光源が使用され得る。
【0089】
図10の実施例では、テーブル1000は、導光板1030を備える。導光板1030は、端面1031を有する。導光板1030は、家具フレーム1010によって支持され、且つ、光源1020によって放射された光が端面1031を通って導光板1030内へ導かれるように配置される。導光板及び光源のそのような配置は、前述の光源によって放射された光を前述の導光板から上方及び/又は下方へ向け直すことを可能にし得る。さらに、又はその代わりに、より低い輝度及び/又は光束発散度によるライティングの変形形態が、提供され得る。例えばテーブルといった家具が家具フレームに結合された光源を備える他の実施例では、前述の家具は、端面を有する導光板を備える場合もあれば、そうでない場合もあり、前述の導光板は、前述の家具フレームによって支持され、且つ、前述の光源によって放射された光が前述の端面を通って前述の導光板内に導かれるように配置される。
【0090】
図10の実施例では、
図10の実施例の光源1020は、光ガイド支持溝1032内に配置される。光源のそのような配置は、前述の光源によって放射された光を導光板内へ導くことを容易にし得る。他の実施例では、光源が、光ガイド支持溝内に配置される場合もあれば、そうでない場合もある。
【0091】
図10の実施例では、第1のコネクタ1011は、脚取付けインサート1012を備える。脚取付けインサート1012は、中空の家具脚1050内に配置される。テーブル1000は、光源1020に電力を供給するために脚取付けインサート1012内で延在する電気ケーブル1040を備える。一般に、コネクタの脚取付けインサート内に電気配線を配置することは、通行に対する妨害を減少させるだけでなく、電気配線配置を単純化し得る。他の実施例では、例えばテーブルといった家具が、光源に電力を供給するために脚取付けインサート内で延在する電気配線、例えば電気ケーブルを備える場合もあれば、そうでない場合もある。
【0092】
上記で説明された第1の態様の実施例は互いに組み合わさって使用され得ることが、理解されるべきである。実施例のうちのいくつかは、さらなる実施例を形成するために、互いに組み合わせられ得る。
【0093】
本発明の基本概念は、技術の進歩とともに様々な方法で実施され得ることが、当業者には明白である。したがって、本発明及びその実施例は、上記で説明された実例に限定されるものではなく、むしろ、特許請求の範囲に記載の範囲内で変化し得る。
【0094】
上記で説明されたいずれの便益及び利点も、1つの実施例に関連し得るか、又はいくつかの実施例に関連し得ることが、理解されるであろう。実施例は、述べられた問題のうちのいずれか若しくは全てを解決するもの、又は述べられた便益及び利点のうちのいずれか若しくは全てを有するものに限定されるものではない。
【0095】
本明細書において、「備えている」という用語は、1つ又は複数の追加の特徴若しくは作用の存在を除外することなしにその後に続く特徴又は作用を含むことを意味するために使用される。「一つの(an)」品目への言及は、1つ又は複数のその品目を意味することが、さらに理解されるであろう。
【符号の説明】
【0096】
100 コネクタ
101 外部側
110 接合部
111 配線経路
121 第1のレール・マウント
122 第2のレール・マウント
123 取付け突起
124 レール端部当接表面
125 遮光突起
130 脚取付けインサート
131 近位端部
132 遠位端部
133 側壁
140 外側表面
141 狭窄領域
200 脚固定カラー
201 シェル
202 スナップ・ジョイント要素
203 長手方向間隙
300 フレーム・レール
301 取付け溝
302 光ガイド支持溝
400 コネクタ
401 外部側
410 接合部
411 配線経路
421 第1のレール・マウント
422 第2のレール・マウント
424 レール端部当接表面
425 遮光突起
426 管状凹部
430 脚取付けインサート
431 近位端部
432 遠位端部
433 側壁
435 近位配線スペース
436 配線支持構造
437 コネクタ支持延長部
438 電気的フィードスルー
439 組立開口部
440 外側表面
441 狭窄領域
800 家具フレーム
810 第1のコネクタ
820 第2のコネクタ
821 第1のレール・マウント
822 第2のレール・マウント
830 フレーム・レール
840 第1の構造プロファイル
841 第1のシート部
842 第2のシート部
850 第2の構造プロファイル
851 第1の取付け端部
852 第2の取付け端部
853 管状穴
854 補剛ダクト
855 補強ロッド
856 固定溝
860 光ガイド支持溝
1000 テーブル
1001 テーブルトップ
1010 家具フレーム
1011 第1のコネクタ
1012 脚取付けインサート
1013 フレーム・レール
1020 光源
1030 導光板
1031 端面
1032 光ガイド支持溝
1040 電気ケーブル
1050 家具脚
【国際調査報告】