(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-15
(54)【発明の名称】ラベリング装置
(51)【国際特許分類】
B65C 9/04 20060101AFI20230308BHJP
【FI】
B65C9/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542654
(86)(22)【出願日】2020-12-29
(85)【翻訳文提出日】2022-09-09
(86)【国際出願番号】 EP2020087966
(87)【国際公開番号】W WO2021144137
(87)【国際公開日】2021-07-22
(31)【優先権主張番号】102020000000400
(32)【優先日】2020-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510147581
【氏名又は名称】ピ・エ・ラベレルス・ソシエタ・ペル・アチオニ
【氏名又は名称原語表記】P.E. LABELLERS S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】バルディーニ,リッカルド
【テーマコード(参考)】
3E095
【Fターム(参考)】
3E095AA06
3E095BA02
3E095CA01
3E095DA24
3E095DA34
3E095DA39
3E095DA45
3E095DA47
3E095DA83
3E095FA17
(57)【要約】
進行路(3a)に沿ってラベルされるコンテナ(3)のコンベア(2)と、進行路(3a)に沿って配置され、支持ベース(6)に対して自身の回転軸(5a)を中心に回転移動可能な各移送ドラム(5)を備えた少なくとも1つのラベリングユニット(4)とを備え、供給ユニット(7)からコンテナ(3)に付与されるラベル(8)を供給ステーション(9)から受け取るようになっており、供給ステーション(9)で受け取ったラベル(8)を、供給ステーション(9)から移送ドラム(5)の回転軸(5a)を中心に角度的に離間した移送ステーション(10)で各コンテナ(3)に移送するように構成され、移送ドラム(5)の側面には、移送ドラム(5)の側面の周方向延設部の少なくとも一部に沿って延びる少なくとも1つのセクタ(14)が画定され、対応するコンテナ(3)に移送される単一のラベル(8)それぞれを収容するようになっており、セクタ(14)の少なくとも一部(14a)は、移送ドラム(5)の回転軸(5a)に対して略平行かつ離間した揺動軸(15a)を中心として、移送ドラム(5)の軸心に近い位置に配置された揺動軸(15a)を中心として、移送ドラム(5)の回転軸(5a)から離間して配置された揺動軸(15a)を中心として回転可能に移動可能であることを特徴とするラベリング装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
進行路(3a)に沿ってラベルされるコンテナ(3)のコンベア(2)と、前記進行路(3a)に沿って配置され、支持ベース(6)に対して自身の回転軸(5a)を中心に回転移動可能な各移送ドラム(5)が設けられた少なくとも1つのラベリングユニット(4)と、を備え、移送ドラムは、供給ステーション(9)で、前記コンテナ(3)に貼り付けられるラベル(8)を供給ユニット(7)からその側面に接着して受け取るようになっており、前記供給ステーション(9)で受け取ったラベル(8)を、前記供給ステーション(9)から前記移送ドラム(5)の回転軸(5a)に対して角度的に離間した移送ステーション(10)で、前記コンベア(2)から到着したそれぞれのコンテナに移送し、前記移送ドラム(5)の側面には、前記移送ドラム(5)の側面の周方向延設部の少なくとも一部に沿って延在し、対応するコンテナ(3)に移送される単一のラベル(8)をそれぞれに収容するようになっている少なくとも1つのセクタ(14)が画定され、前記移送ドラム(5)の回転軸(5a)から第1の角距離に配置された受取位置から、前記移送ドラム(5)の回転軸(5a)から前記第1の距離よりも大きい第2の距離に配置された移送位置まで、その逆も成り立つ、を通過するために、前記少なくとも1つのセクタ(14)の少なくとも1つの部分(14a)が、前記移送ドラム(5)の残りの部分に対して、前記移送ドラム(5)の回転軸(5a)に実質的に平行である、揺動軸(15a)を中心に回転可能に移動可能であることを特徴とするラベリング装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのセクタ(14)の前記少なくとも1つの回転可動部分(14a)の前記受取位置と前記移送位置との間の移動を作動させるようになっている作動手段(16)を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記移送ドラム(5)は、前記少なくとも1つのセクタ(14)の少なくとも一部を画定する少なくとも1つのシェル状体(18)を支持するベース構造体(17)を含み、前記少なくとも1つのセクタ(14)の少なくとも1つの回転可動部分(14a)は、前記揺動軸(15a)を中心として前記ベース構造体(17)に対してヒンジ結合された揺動体(19)を含むことを特徴とする先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置。
【請求項4】
前記揺動体(19)は、前記少なくとも1つのセクタ(14)の周方向延設部の少なくとも一部に対して延在し、前記移送ドラム(5)の側面の残りの部分に対応するように形成された外面を有することを特徴とする先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置。
【請求項5】
前記揺動体(19)は、前記受取位置において、前記移送ドラム(5)の側面の残りの部分に、その外面と実質的に位置合わせして配置されていることを特徴とする先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置。
【請求項6】
前記揺動体(19)は、前記ベース構造体(17)に対して、前記移送ドラム(5)の回転方向後方に配置された延長部の略端部にヒンジ結合されていることを特徴とする先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置。
【請求項7】
少なくとも1つのセクタ(14)の少なくとも1つの回転可動部分(14a)が、少なくともそれが前記供給ステーション(9)を通過するときに、それ自身の回転軸(5a)を中心とした前記移送ドラム(5)の回転中に、前記受取位置にあることを特徴とする先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置。
【請求項8】
少なくとも1つのセクタ(14)の少なくとも1つの回転可動部分(14a)が、少なくとも1つの移送ステーション(10)を通過するときに、それ自身の回転軸(5a)を中心とした前記移送ドラム(5)の回転中に、前記移送位置にあることを特徴とする先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置。
【請求項9】
前記作動手段(16)は、前記少なくとも1つの回転可動部分(14a)が前記移送ステーション(10)に到達する前に、前記少なくとも1つのセクタ(14)の前記少なくとも1つの回転可動部分(14a)を前記受取位置から前記移送位置に移動させるようになっており、前記少なくとも1つの回転可動部分(14a)は、前記移送ドラム(5)の回転中に、前記移送ステーション(10)への移動中に前記移送ステーション(10)に到達することを特徴とする先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置。
【請求項10】
前記作動手段(16)は、自身の回転軸(5a)について移送ドラム(5)の回転中、前記少なくとも1つの回転可動部分(14a)が前記移送ステーション(10)から前記供給ステーション(9)への移動中で前記供給ステーション(9)に到達する前に、前記少なくとも1つのセクタ(14)の少なくとも1つの回転可動部分(14a)を前記移送位置から前記受取位置に移動させるようになっていることを特徴とする先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置。
【請求項11】
前記作動手段(16)は、前記揺動体(19)と前記移送ドラム(5)の前記ベース構造体(17)との間に作用する流体作動シリンダ(20)を含むことを特徴とする先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置。
【請求項12】
前記作動手段(16)は、前記支持ベース(6)に対して固定されたカム状輪郭(21)を含み、前記揺動体(19)は、前記カム状輪郭(21)に摺動可能に係合する当接要素(22)を有し、前記当接要素(22)を前記カム状輪郭(21)に接触させるように構成された弾性手段(23)が設けられていることを特徴とする先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置。
【請求項13】
少なくとも2つのラベリングユニット(4a,4b)は、前記コンテナ(3)の前記進行路(3a)に沿って配置され、それぞれ、第1ラベリングユニット(4a)と、前記進行路(3a)に沿ったコンテナ(3)の進行方向に沿って前記第1ラベリングユニット(4a)の下流に配置された第2ラベリングユニット(4b)であり、前記ラベリングユニット(4a,4b)は、それぞれの移送ドラム(5)を有し、前記コンベア(2)から到着するそれぞれのコンテナ(3)に、タンデムでラベリングするようになっていることを特徴とする先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置。
【請求項14】
前記第1ラベリングユニット(4a)の前記移送ドラム(5)は、前記コンベア(2)から到着する各最初のコンテナ(3)に対応する供給ステーション(9)で前記ラベル(8)を受け取って、対応する移送ステーション(10)に移送するように設計され、前記第2ラベリングユニット(4b)の前記移送ドラム(5)は、前記コンベア(2)から到着した各2番目のコンテナ(3)に対応する供給ステーション(9)で前記ラベル(8)を受け取って、対応する移送ステーション(10)に移送するように設計されている、ことを特徴とする先行する請求項の1つまたは複数に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベリング装置に関する。
【0002】
ラベリング装置は、スプールから繰り出されるラベリングリボンで、その表面に印刷された一連のラベルによって、切断を介して供給可能とされるようになっているコンテナラベルが知られている。
【0003】
ラベリングリボンは、コンテナに接触するように意図された面において、その表面全体、または各ラベルのヘッドとテールの端に位置する部分にあらかじめ塗布された接着剤の層有することができ、また、事前に接着剤を塗布されないこともでき、その場合、ラベリング装置には、通常は接着剤塗布ローラで構成される接着ユニットが備えられ、接着ユニットは使用の瞬間、すなわち、ラベルがコンテナに貼り付けられる直前にラベルに接着剤を拡散させるように構成されている。
【0004】
一般に、ラベリング装置は、コンテナ用のコンベアを有し、典型的には、個々のコンテナを支持し支持パンが周辺に設けられ回転カルーセルによって構成され、コンテナを自身の軸を中心に回転させ、回転カルーセルの周辺領域に配置され、回転カルーセルから到着するコンテナにラベルを付着させるように設計された移送ドラムを備えた少なくとも1つのラベリングユニットを有する。
【0005】
ラベリング装置のいくつかのタイプにおいて、移送ドラムの上流には、切断済みのラベルが移送ドラムに到着するように、ラベリングリボンをあるラベルとその次のラベルとの間で切断する切断手段が備えられて、他のラベリング装置では、移送ドラムは、供給ユニットからラベリングリボンを受け取り、2つの連続するラベル間の分離領域でラベリングリボンを切断するブレードを備える。
【0006】
いずれにせよ、移送ドラムは、切断後に分離された個々のラベルがその側面に付着して保持されることを保証するために、吸引手段と連通する開口部をその側面に備える。
【0007】
特に、移送ドラムの側面に沿って、通常、1つ以上のセクタ又は部分が備えられ、各例において、対応するラベルを受け取り、回転カルーセルによって支持された対応するコンテナに移送するように設計されている。
【0008】
通常、移送ドラムの側面における、あるセクタと次のセクタとの間には、個別のラベルのヘッド又はテール端が載置されて、側面の残りの部分に対して突出するランナー又はパッドが備えられ、単一のラベルが接着剤塗布ローラと、存在する場合、またいずれの場合でも、ラベルが予定されている回転カルーセルからの対応するコンテナと、ヘッド及びテール端のみでの良好な接触が保証されている。
【0009】
ラベリング装置を高い生産速度で稼働させることを可能にするために、回転カルーセルの周囲に、「交互に」または「タンデム」で動作する2つ以上のラベリングユニットが必要である。すなわち、回転カルーセルから到着する最初のコンテナごとにラベルを貼付けする第1のラベリングユニットと、回転カルーセルから到着した最初のコンテナの直後に、第2のコンテナごとにラベルを貼付けする第2のラベリングユニットとを有する必要がある。これにより、ラベリング装置内に存在する各ラベリングユニットは、単一のラベリングユニットが作業しなければならない速度の半分で作業することができる。
【0010】
しかしながら、この構成によれば、ラベリングユニットによってラベルされないコンテナは、そのラベリングユニットの移送ドラム上で、それに当てられていないラベルに接触することになるので、決定された限界直径よりも大きい直径を有するコンテナをラベルすることは不可能である。
【0011】
この問題を解決するために、移送ドラムは、個々のラベルの長さよりも長い差が差にわたって円周方向に延在するセクタが画定されて作られ、移送ドラムから受け取ったラベルを互いに更に離間させる。通常発生するように、もはや円筒形ではなく、移送ドラムの軸に対して偏心した形状を持ち、これは、上記のランナーまたはパッドと同様の要素を使用して達成され、領域にのみ配置される。ラベルの残りの部分は、意図されていないコンテナから離れたままにすることができ、したがって、接触することなく移送ドラムの前を通過することができり。代わりに、ラベルはコンテナの前部でラベル付けされるコンテナと接触することができる。
【0012】
上記の構成では、移送ドラムに切断ブレードが設けられているため、まだ切断されていないラベリングリボンが供給される場合、リボンは移送ドラムの側面に対して滑らなければならないことになり、その上のセクタ又は区分は、前述のように、切断されるラベルよりもはるかに長い。
【0013】
さらに、この場合、ラベリングリボンが滑り落ちる移送ドラムの側面部は、円筒形で均一ではなく、移送ドラムの軸に対して半径方向の寸法変動の影響を受けるため、ラベリングリボンは容易に変形する可能性がある。過熱して変形すると、高さ方向の位置がゆがみ、極端な場合には移送ドラムの側面から剥がれ落ちる可能性があり、その結果、切断後にラベルを剥がすと正しく貼り付けられない可能性がある。または、対応するコンテナにまったく適用されない場合もある。
【0014】
本発明の目的は、上述の態様の1つ以上において既知の技術を改善することができるラベリング装置を提供することである。
【0015】
この目的の範囲内で、本発明の目的は、タンデムで動作するラベリングユニットの移送ドラム上でのラベリングリボンの滑りが、移送ドラムの軸に対して半径方向の寸法変化のない表面上で起こり得るラベリング装置を提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、コンテナの前にあるラベルと次のラベルの間のスペースを減らすために、既存の技術よりも多くのセクタで作ることができる移送ドラムを備えたラベリング装置を提供することである。
【0017】
本発明の他の目的は、最終パッケージの品質を向上させるために、移送ドラム上でのラベルの正確な位置決めを確実にすることを可能にするラベリング装置を提供することである。
【0018】
本発明の他の目的は、作動中の信頼性と安全性を幅広く保障できるラベリング装置を提供することである。
【0019】
本発明のさらなる目的は、従来の解決策に代わる方法で、背景技術の欠点を克服することである。
【0020】
本発明の他の目的は、簡単かつ実用的に実施でき、純粋に経済的な観点からも競争力のあるラベリング装置を提供することである。
【0021】
この目的、及び以下により明らかになるこれら及び他の目的は、従属請求項の特徴の1つまたは複数を任意に備える、請求項1に記載のラベリング装置によって達成される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明のさらなる特徴および利点は、本発明によるラベリング装置の好ましいが排他的ではない実施形態の説明からより明らかになるであろう。
【
図1】ラベルを移送ドラムに供給するステップにおいて、本発明による機械の上方からの概略的かつ部分的に切り欠いた平面図。
【
図2】
図1の移送ドラムによる対応するコンテナへのラベルの貼付けの最初のステップを示す、本発明による装置の上方からの概略的な部分切欠き平面図。
【
図3】
図1の移送ドラムによってラベルを対応するコンテナにラベリングするステップの後のステップにおける、本発明による装置の上方からの概略的な部分切欠き平面図であり、移送ドラムは、コンテナにラベリングした直後にコンテナと接触しないということが強調されている。
【
図4】本発明による装置の異なる実施形態の一連の動作ステップを示し、上から見た概略的な部分切欠き平面図。
【
図5】本発明による装置の異なる実施形態の一連の動作ステップを示し、上から見た概略的な部分切欠き平面図。
【
図6】本発明による装置の異なる実施形態の一連の動作ステップを示し、上から見た概略的な部分切欠き平面図。
【
図7】少なくとも2つのラベリングユニットを有する本発明による装置の可能な実施形態の上からの概略平面図。
【
図8】本発明による装置の他の可能な実施形態の上方からの概略平面図であり、その一部断面図。
【
図9】本発明による装置の移送ドラムのセクタを提供するシェル状本体の一実施形態の斜視図。
【
図10】
図9の状態におけるシャル状態の説明を簡略化するために削除した部分を上方からの平面図。
【
図11】
図9のシェル状体の移送位置の一部を示す斜視図。
【
図12】
図11の状態におけるシェル状体の説明を簡略化するために省略した部分を上方から見た平面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図面を参照して、参照番号1で示される本発明によるラベリング装置は、一般に、進行路3aに沿ってラベルされるコンテナ3のコンベア2を備える。
【0024】
このようなコンベア2は、例えば、矢印100によって示される方向に回転する回転カルーセル2aによって構成されており、その回転カルーセル2aは、その周辺領域において、個々のコンテナ3を支持し、自身の軸を中心に回転する回転パン2bを有する。
【0025】
さらに、装置は、コンテナ3の進行路3aに沿って配置された、少なくとも1つのラベリングユニット4を備えている。
【0026】
各ラベリングユニット4は、各支持ベース6に対して、自身の回転軸5aを中心に回転することにより移動可能な各移送ドラム5を有する。
【0027】
特に、各ラベリングユニット4の移送ドラム5は、コンテナ3に貼り付けられるラベル8を、供給ステーション9で供給ユニット7から、その側面に接着して受け取るように、そして、供給ステーション9で受け取ったラベル8を、移送ドラムの回転軸5aを中心として供給ステーション9から角度的に離れた移送ステーション10で、コンベア2から到着した各コンテナ3に移送するように設計されている。
【0028】
供給ユニット7は、コンテナ3に移送されるラベル8を付着させ、スプール110から取り出される連続するラベリングリボン11を移送ドラム5に供給するように設計され、一方、同じラベリングユニット4に、スプール110がなくなったときにそれ自体が既知の方法で新しいラベリングリボン11を供給できるように別の予備スプール111を設けることが可能である。
【0029】
その場合、移送ドラム5は、好適には、移送ドラム5の周囲に分配され、移送ドラムによって支持される1つまたは複数のブレード12によって構成されるラベリングリボン11を切断するための手段が設けられて、これは、ラベリングリボン11から1つのラベル8をカットする。
【0030】
この場合も、供給ユニット7は、例えば、一対の逆回転する供給ローラ13a、3bのそれぞれを介して設けられる。
【0031】
あるいは、
図8に示される本発明の実施形態の場合、ラベリングリボン11は、供給ユニット7と移送ドラム5の間に挟まれた切断ローラ30によって既にカットされて移送ドラム5に到着でき、そのため、移送ドラム5には、ラベリングリボン11から切り取られた個別のラベル8が供給される。
【0032】
ラベリングリボン11は、それぞれのラベル8のヘッド部とテール部に予め接着剤が塗布された部分を予め設けることができる。そうでなければ、
図8の実施形態のように、装置に、ラベル8に接着剤を塗布する手段を設けることができ、例えば、移送ドラム5に面するように配置することができるローラ31で構成されることができる。
【0033】
有利には、通常のように、ラベリングリボン11、及び/又は、ラベル8を移送ドラム5の側面に接着させた状態を保つために、移送ドラム5は、その側面に空気抽出手段に接続された開口部を備え、以下でも説明する。
【0034】
さらに、移送ドラム5の側面には、移送ドラム5の側面の周方向に延在する部分(周方向延設部)の少なくとも一部に沿って延びる少なくとも1つのセクタ14が画定され、移送ドラム5は、それぞれの場合に、対応するコンテナ3に移送される単一のラベル8を収容するように設計されている。
【0035】
本発明によれば、移送ドラム5の回転軸5aから第1の半径距離に配置されたラベル受取位置から、少なくとも一部が移送ドラム5の回転軸5aから第1の距離よりも大きい第2の半径距離に位置する移送位置まで、その逆も成り立つ、を通過できるように、セクタ14の少なくとも一部14aは、移送ドラム5の残りの部分に対して、移送ドラム5の回転軸5aと実質的に平行で離間した揺動軸15aの周りを回転可能になっている。
【0036】
特に、セクタ14の回転可動部分14aは、少なくとも、移送ドラム5が自身の回転軸5aについて回転している間で、供給ステーション9のそばを通過しているときに受取位置にあるが、少なくとも、移送ドラム5が自身の回転軸5aについて再び回転している間で、移送ステーション10を通過するときに移送位置にある。
【0037】
有利には、受取位置と移送位置との間のセクタ14の回転可動部分14aの移動を作動させるようになっている作動手段16を有する。
【0038】
好適には、特に、作動手段16は、移送ドラム5の回転の間で、供給ステーション9から移送ステーション10までの動きにおいて、部分14が移送ステーション10に到達する前に、セクタ14の回転可動部分14aを移送位置から受取位置まで持ってくるようになっており、そして、有利には、作動手段は、移送ドラム5の回転の間で、移送ステーション10から供給ステーション9までの動きにおいて、セクタ14の回転可動部分14aを移送位置から受取位置まで持ってくるようになっている。
【0039】
より詳しくは、移送ドラム5は、セクタ14の少なくとも一部を画定する少なくとも1つのシェル状体18を支持する支持ベース6上で回転できるように取り付けられたベース構造体17を備え、セクタ14の回転可動部分14aは、揺動軸15aの周りでベース構造体17に対してヒンジ結合された揺動体19によって提供され、好適には、移送ドラム5の側面に近接するベース構造体17の領域にある。
【0040】
好都合には、揺動体19は、少なくともセクタ14の周方向延設部の一部に延び、移送ドラム5の側面の、特にセクタ14の残りの部分に対応するような外面形状を有する。
【0041】
有利には、揺動体19は、受取位置にあるとき、その外面で、移送ドラム5の側面の残りの部分、すなわちセクタ14に実質的に位置合わせされて、移送ドラム5の側面に不連続部が生じないようになっている。
【0042】
有利には、揺動体19は、移送ドラム5の回転の方向に対して後方に配置されたその延設部の端部19aにおいて、ベース構造体17に対して実質的にヒンジ結合され、移送ドラム5の回転方向に対して前方に位置するその反対側の端部19bの揺動軸15aを中心とした角運動の能力を得るために、ラベル8のヘッド端部が実質的に移送ドラム5の回転軸5aに近づいたり離れたり、より具体的には移送ドラム5の側面の残りの部分に近づいたり離れたりするようになっている。
【0043】
オプションで、移送ドラム5には、移送ドラム5の側面の周方向延設部に沿って分配された複数のセクタ14を設けることができ、その各セクタは、それぞれの場合に、対応するコンテナ3に移送される単一のラベル8を受け取り、収容するように設計されている。この場合、各セクタ14は、移送ドラム5の残りの部分に対して各揺動軸15aを中心に、受取位置と移送位置との間で、回転可動な少なくとも1つの各部分14aを有し、好適には、各揺動体19によって実施される。
【0044】
図9~12は、移送ドラム5のセクタ14を提供することを可能にするシェル状体18の実施形態を示す。
【0045】
特に、実施形態を参照すると、各シェル状体18は、凸状外面18aを有し、この凸状外面18aは、移送ドラム5の他のシェル状体18の凸状外面18aとともに、移送ドラムの側面を画定する。
【0046】
再び
図9~12の実施形態を参照すると、各シェル状体18には、好適には、移送ドラム5のベース構造体17に対する固定手段が設けられており、これらの手段は、有利には、例えば、蝶ナット25または他の同様のもの、シェル状体18を移送ドラム5に好適に取り付けたり取り外したりするために容易にアクセスできる同様の要素を使用して操作できるねじによって提供される。
【0047】
好適には、各シェル状体18には、更に、少なくともラベル8を受け取ることを目的とするその外面18aの領域に、シェル状体18の端壁に画定されたコネクタ27aに接続された吸気ポート27を備え、これは、シェル状体18と移送ドラム5のベース構造体17との接触面を構成し、吸気ポート27を図示しない真空源に接続できるようにすることで、ラベル8がその外面18a上で接着状態に維持されることは、それ自体知られている。
【0048】
図9~12の実施形態において、揺動体19は、シェル状体18にヒンジ結合され、ラベル8を受け入れることを目的として、シェル状体18の外面の領域の一部を画定する。
【0049】
図1、2及び3の実施形態によれば、作動手段16は、揺動体19と移送ドラム5のベース構造体17との間で作動する流体作動シリンダ20を構成する。
【0050】
特に、流体作動シリンダ20は、そのステム20aと共に、揺動体19の端部19bにヒンジ結合されている。
【0051】
例えば、流体作動シリンダ20には、対応する揺動体19がヒンジ結合されたシェル状体18上にある1つまたは複数の接続継手26を介して作動流体が供給される。
【0052】
図4~6に示される実施形態において、作動手段16は、カム状輪郭21を含み、支持ベース6に対して固定されたカムアッセンブリによって提供され、作動手段16は好適には、移送ドラム5の内径側で、移送ドラム5の側面のコンベア2に向けられた部分に実質的に面する位置に配置されている。
【0053】
特に、揺動体19は、自身の回転軸5aを中心に移送ドラム5が回転している間、例えば、実際にはカムアッセンブリのタペットとして作動し、カム状輪郭21と摺動可能に係合するホイールによって構成される当接要素22と一体的に関連付けられる。
【0054】
好適には、例えば、当接要素22と一体の第1係合要素24aに一端部が接続され、回転する移送ドラム5と一体の第2係合部24bに他端部が接続されて、コイルばねによって構成された弾性手段23も有し、弾性手段23は、当接要素22をカム状輪郭21に当接させた状態に維持させることができる。
【0055】
カム状輪郭21は、有利には、移送ドラム5の回転方向に対して移送ステーションの上流に配置された第1の傾斜部21aと、移送ドラム5の側面に対して実質的に同心の円弧状に連続する部分21bとによって形成されている。
【0056】
第1の傾斜部21aは、移送ドラム5の回転方向に沿って連続するように、移送ドラム5の回転軸5aから次第に遠ざかる方向に延びており、第1の傾斜部21aに沿った当接要素22の摺動は、揺動体19の受取位置から移送位置への移動を生じさせる一方で、円弧状に連続する部分21bは、当接要素22による係合に伴って、揺動体19が移送位置に維持されることを可能とする。
【0057】
また、カム状輪郭21に沿って、移送ドラム5の回転方向に対して、移送ステーション10の下流で一定の距離をおいて、移送ドラム5の回転軸5aに向かって次第に近接するように延びる第2傾斜部21cが設けられており、当接要素22によるその係合に続いて、揺動体19は、弾性手段23の作用によって、移送位置から受取位置まで通過可能である。
【0058】
好適には、実質的に第2傾斜部21cにおいて、外側及び移送ドラム5の側面に向けられた位置に、ベース構造体6に固定された、カウンターカム24が存在し得、カウンターカムは、当接要素22によって摺動可能に係合され、これにより、弾性手段23と協働して、揺動体19が移送位置から受取位置に移動する。
【0059】
なお、好適には、
図7に模式的に示すように、装置上に、コンテナ3の進行路3aに沿って少なくとも2つのラベリングユニットを配置することができ、これらは、少なくとも1つの第1ラベリングユニット4a及び進行路3aに沿ったコンテナ3の前進方向に沿って第1ラベリングユニット4aの下流に配置された少なくとも1つの第2ラベリングユニット4bによってそれぞれ構成され、各ラベル貼付ユニットは、それぞれの移送ドラム5を有し、両方のラベル貼付ユニットは、それぞれのコンテナにタンデムにラベル8を貼付するようになっている。
【0060】
より詳しくは、第1ラベリングユニット4aの移送ドラム5は、対応する移送ステーション10において、対応する供給ステーション9で受け取ったラベル8をコンベア5から到着する各第1コンテナ3に移送するように設計され、第2ラベリングユニット4bの移送ドラム5は、対応する供給ステーション9で受け入れたラベル8を、コンベア2から到着する各第2コンテナ3に移送するように設計されている。
【0061】
好適には、コンベア2上のコンテナの全身運動と、ラベリングユニット4a,4bの移送ドラムの回転が同期されているので、回転可動部分14a、より具体的には、ラベリングユニット4a,4bの一方の移送ドラム5のセクタ14の揺動体19が、その前端19bで対応する移送ステーション10に到着すると、そのラベル8の先端がラベリングされる対応するコンテナ3の表面と接触することができるように、揺動体自体がすでに移送位置にあり、揺動体19の揺動点に近接して配置された同じラベル8のテール部分は、コンベア2状を移動中で、他のラベリングユニット4a,4bによってラベリングされる予定である後続のコンテナ3に面しているが離間した位置にある。
【0062】
本発明に係る装置の動作は、以下のとおりである。
【0063】
各ラベリングユニット4a,4bの移送ドラム5は、対応する供給ステーション9で、供給ユニット7からラベリングリボン11をその側面のセクタ14上で受け取り、対応する揺動体19を受取位置に供給する。
【0064】
その後、ラベリングリボン11が切断され、このようにして得られたラベル8は、対応するセクタ14の揺動体19に付着したまま移送ステーション10に近接する移動を続ける。
【0065】
ラベル8が接着された揺動体19が移送ステーション10に到着する前に、作動手段16は、揺動体19を受取位置から移送位置に移行させる。
【0066】
このようにして、揺動体19に付着したラベル8のヘッド部は、移送ドラム5の回転軸5aから離されるように移動し、移送ステーション10に到達することが意図されたコンテナ3に接近し、そのテール部は、移送ドラム5の側面の残りの部分に近接したままであり、対応するラベリングユニット4a,4bによってラベルされるべきではないコンベア2上を通過中の他のコンテナ3から離間した状態に維持される。
【0067】
揺動体19が移送ステーション10を通過すると、いずれにせよ、再び供給ステーション9に到達する前に、作動手段16は、揺動体19を移送位置から受取位置に復帰させるので、対応するラベリングユニット4a,4bがラベル付のために呼び出される次のコンテナ3用の新たなラベル8を受け取る準備が整う。
【0068】
実際、本発明は、移送ドラムの側面の半径が変化するラベリング装置を提供することによって、意図された目的が完全に達成されることを見出した。すなわち、その凸部と凹部は、周辺領域にパッドを備えた従来の移送ドラムの場合のように、移送ドラムの側面に固定されていないが、ラベルが切断された後にのみ行われ、したがって、ラベリングリボンを滑らせるステップの後、およびいずれの場合でも、対応するコンテナにラベルを貼り付ける前または貼り付ける直前に行われる、移送ドラムの個々のセクタ又は部分の少なくとも一部の外向きの角運動によって形成される。
【0069】
このようにして、移送ドラム上のラベリングリボンの滑りは、凹凸のある表面ではなく、均一な表面で発生する。
【0070】
これに加えて、既知の技術に関して、本発明は、移送ドラムの周囲の延長に沿ってセクタまたは分割の数を増やす能力によって、移送ドラムの側面におけるラベリングリボンの滑りの程度を低減することができる。
【0071】
実際に、個々のセクタの少なくともいくつかの部の角運動の可能性は、既知の技術に関して、対応するコンベア上で移送されるコンテナの前方のあるラベルと次のラベルとの間の空間を減少させることを可能にする。
【0072】
本発明の他の利点は、揺動軸を中心に揺動することにより突出する移送ドラムの各セクタの部分が、ラベルの位置を既存の解決策よりもより少ない程度に歪ませ、その結果、コンテナの最終的なラベリングの品質が改善されることである。
【0073】
本発明のさらなる重要な利点は、コンベア上のあるコンテナと次のコンテナとの間の間隔、すなわち距離が極端に減少した場合でも、コンテナのラベリングを確実に達成することを可能にし、その点で移送ドラムのセクタの部分の角運動の能力によって、ラベルが意図されるコンテナとのみ接触することを保証することが可能である。
【0074】
本発明の他の重要な利点は、種々の形状、特に、横断面を横断するコンテナのような形状、例えば、断面が多角形または楕円形であるコンテナのような円形以外の形状を有するか、またはより一般的には、そのコンテナの軸からその距離の変化を備える側面を有するコンテナのような、円形以外の形状を有するコンテナであっても確実にラベリングを行うことを可能にすることである。
【0075】
このようにして考えられる本発明は、多数の修正及び変形が可能であり、それらすべて添付の特許請求の範囲内にある。更に、すべての詳細は、他の技術的に等価な要素によって置換されてもよい。
【0076】
実際には、使用される材料は、特定の用途に適合するものであり、条件付きの寸法及び形状であれば、必要に応じて、当該技術の状態に応じて、どのようなものであってもよい。
【0077】
本出願が優先権を主張するイタリア特許出願第102020000000400号の開示は、参照により本明細書に記載組み込まれる。
【0078】
請求項に記載された技術的特徴に続いて参照符号が続く場合、これらの参照符号は、特許請求の範囲の理解度を高めることのみを目的として含まれており、したがって、このような参照符号は、参照符号によって識別される各要素の解釈に限定的な影響を与えるものではない。
【国際調査報告】