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特表2023-510924医療用内視鏡のヘッドの屈曲を制御する機構を備えたハンドル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-15
(54)【発明の名称】医療用内視鏡のヘッドの屈曲を制御する機構を備えたハンドル
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/008 20060101AFI20230308BHJP
【FI】
A61B1/008 510
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022543538
(86)(22)【出願日】2020-12-22
(85)【翻訳文提出日】2022-09-02
(86)【国際出願番号】 FR2020052593
(87)【国際公開番号】W WO2021144513
(87)【国際公開日】2021-07-22
(31)【優先権主張番号】2000446
(32)【優先日】2020-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521511759
【氏名又は名称】アクセス ヴィジョン テクノロジー
(74)【代理人】
【識別番号】100107641
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 耕一
(74)【代理人】
【識別番号】100202201
【弁理士】
【氏名又は名称】兒島 淳一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100227880
【弁理士】
【氏名又は名称】檜山 明穂
(72)【発明者】
【氏名】アロエ,エマニュエル
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161DD03
4C161FF12
4C161HH32
4C161HH36
4C161JJ06
(57)【要約】
本発明は、2つの対向する主面(91、92)を有するケーシング(9)を含み、医療用内視鏡の遠位ヘッド(7)の屈曲を制御する制御機構(11)を備えた医療用内視鏡用のハンドルに関し、前記制御機構(11)は、横方向回転軸(T)に沿って、環状ベアリングによって回転方向に案内され、その回転によって前記遠位ヘッド(7)の屈曲を引き起こす、前記環状ベアリングと協働する円筒形の外面を有する軸方向フェルールを有する作動リングの形に作られた回転部を作動するための少なくとも一つの作動部材(12)を含み、前記軸方向フェルールは、前記ケーシングの2つの対向する主面(91、92)上の内部ボアを介して開口することによって前記ケーシング(9)を貫通する円筒形の開口(15)を部分的に区画する内部ボアを有し、前記回転部及び前記環状ベアリングは、前記円筒形の開口(15)の外側に位置するよう配置されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの対向する主面(9a、9b)を有するケーシング(9)を含み、医療用内視鏡の遠位ヘッド(7)の屈曲を制御する制御機構(11)を備えた医療用内視鏡用ハンドルであって、
前記制御機構(11)は、横方向回転軸(T)に沿って、環状ベアリング(14)によって回転方向に案内され、その回転によって前記遠位ヘッドの屈曲を引き起こす、前記環状ベアリング(14)と協働する円筒形の外面(13e)を有する軸方向フェルール(13b)を有する作動リング(13a)の形に作られた回転部(13)を作動するための少なくとも一つの作動部材(12)を含み、
前記軸方向フェルール(13b)は、前記ケーシングの前記2つの対向する主面(91、92)上の内部ボア(12i、14i)を介して開口することによって前記ケーシング(9)を貫通する円筒形の開口(15)を部分的に区画する内部ボア(132)を有し、
前記回転部(13)及び前記環状ベアリング(14)は、前記円筒形の開口(15)の外側に位置するよう配置されている、
医療用内視鏡用ハンドル。
【請求項2】
前記円筒形の開口(15)は、8×8mmから30×30mmの間、好ましくは8×8mmから25×25mmの間の通路断面を有する、
先行する請求項に記載のハンドル。
【請求項3】
前記回転部(13)は、前記円筒形の開口(15)の横軸と一致する前記横方向回転軸(T)の周りのピボット接続によって案内され、前記回転部(13)は、一方側では前記ケーシングの第1のハーフシェル(91)に固定されて取り付けられた前記環状ベアリング(14)によって、他方側では前記ケーシングの第2のハーフシェル(92)によって、並進が阻止される、
先行する請求項のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項4】
前記作動リングの前記軸方向フェルール(13b)は、その自由端に、前記環状ベアリングのネック(14d)の当接端(14c)と協働して、前記円筒形の開口(15)を内部的に区画する空の円筒を一緒に形成するベアリング端(13c)を有する、
先行する請求項のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項5】
前記作動部材(12)は、前記回転部(13)に固定され、かつ前記軸方向フェルール(13b)の前記内部ボア(132)と同一の断面の内部ボア(12i)を有する環状カラー(12a)の一部を形成し、前記軸方向フェルール(13b)及び前記環状ベアリングの前記ネック(14d)と共に、前記円筒形の開口(15)を内部的に区画する空の円筒を形成する、
先行する請求項に記載のハンドル。
【請求項6】
前記ケーシングの前記第1のハーフシェル(91)及び前記第2のハーフシェル(92)は一緒に固定される、
先行する請求項のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項7】
横方向の一方向についての前記回転部(13)の動きは、前記第1のハーフシェル(91)上に配置又は固定された前記環状ベアリング(14)の当接端(14c)によって阻止され、前記横方向の他方向については、前記ケーシングの前記第2のハーフシェル(92)に当接することによって動きが阻止される、
先行する請求項に記載のハンドル。
【請求項8】
前記作動部材(12)は、回転方向に案内される前記回転部(13)に固定されて取り付けられたレバーであって、前記レバーの回転運動によって前記回転部(13)を回転運動させる、
先行する請求項のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項9】
前記レバー(12)は、前記ケーシングの前記2つの主面間で、前記横方向回転軸(T)に平行かつ前記ケーシングの外部に延びる作動アーム(12p)を含む、
先行する請求項のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項10】
前記作動部材(12)は、前記ケーシングの前記第2のハーフシェル(92)に当接することで、前記回転部(13)に固定されて取り付けられた前記環状カラー(12a)の一部を形成する、
先行する請求項のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項11】
前記作動部材(12)は、線形変位で案内され、かつ、前記作動部材の線形運動を前記回転部の回転運動に変換するためのシステム(12c、13p)によって、前記回転部に作用する、
請求項1から8のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項12】
前記遠位ヘッドの屈曲のための少なくとも1つの制御ケーブル(20)は、前記制御ハンドルの内部に取り付けられ、前記回転部(13)は、少なくとも前記遠位ヘッドの屈曲のための前記制御ケーブル(20)に、直接又は運動変換システムによって作用する、
先行する請求項のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項13】
前記ケーシングは、流体循環回路(20)用の第1のハウジング(25)と、電気ケーブル(24)用の第2のハウジング(26)とを含み、これらのハウジング(25、26)の一部は、前記円筒形の開口(15)のいずれかの側を通って、これらのハウジング(25、26)は、前記ケーシングの近位部(9n)において開口している、
先行する請求項のいずれか一項に記載のハンドル。
【請求項14】
先行する請求項のいずれか一項に記載のハンドル(2)によって支持される管状挿入構造(3)を含む、医療用内視鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、治療、手術又は診断の目的で様々な操作を行うために、人体の中空器官、空洞、又は自然若しくは人工の導管の内部にアクセスするための一般的な意味での医療用内視鏡の技術分野に関する。
【0002】
本発明は、より具体的には、検査される中空器官、空洞又は導管の外側に留まるように適合され、特に医療用内視鏡のヘッドの屈曲を制御する機構を備えた、そのような内視鏡の制御ハンドルに関する。
【0003】
本発明による内視鏡は、診断、治療又は手術の目的で、自然又は人工的な経路によってアクセス可能な人体のすべての内部の検査に使用される。例えば、本発明の内視鏡は、尿路、消化管、呼吸器系、心臓血管系、気管、副鼻腔、女性生殖器系、腹腔又は自然若しくは人工的な経路によって探索される人体の他の部分の分野で使用することが可能である。
【背景技術】
【0004】
一般に、内視鏡は、内視鏡の使用者によって保持されるように適合され、検査される患者の体腔に挿入されるように設計された管状挿入構造が固定されたケーシング状の制御ハンドルを含む。この管状挿入構造は、人体の器官、空洞又は導管を照らし、検査することを可能にする視覚システムを備えた遠位ヘッドを含む。遠位ヘッドの上流にある管状挿入構造は、制御ハンドルの機構によって制御される偏向部を含み、挿入経路の内部で遠位ヘッドを方向付ける。
【0005】
管状挿入構造の遠位ヘッドの屈曲を制御することを可能にする機構を達成するために、現状では、多くの解決策が提案されている。例えば、米国特許6017322号には、2本のケーブルのそれぞれの一方の端部が固定されているプーリーに作用する回転つまみを含み、2本のケーブルのそれぞれの他方の端部が管状挿入構造の遠位ヘッドに固定されている、制御機構が記載されている。
【0006】
簡単な機構の他の例は、一緒に摺動するようにリンクによって互いに接続された複数の本体を含む伝達構造に接続された一対の制御ワイヤを含む、欧州特許1804639号に記載されている。この機構は、ハンドルの外側に延びる回転つまみによって制御される。
【0007】
国際公開第2010/066789号明細書では、ハンドルは、湾曲した経路に沿って移動可能なレバーを含み、当該レバーは枢軸周りで揺動可能かつ遠位ヘッドの屈曲を実現するために2本の制御ワイヤに作用するレバーに接続可能である。
【0008】
米国特許出願公開2013/324973号は、遠位ヘッドの屈曲を発生させるケーブル用の環状作動機構のためのハウジングを区画する2つのハーフシェルで形成されたケーシングを含むカテーテル用のハンドルを記載している。環状作動機構は、一緒に組み立てられ、かつケーブルの末端部分のための保持及びスライドチャネルを内部的に区画するベース要素及びカバーを含む。ハーフシェルの内面は、作動機構が回転する管状のシャンクを備える。この作動機構には、操作者がアクセスできるようにケーシングから突出した、直径方向に対向する2つのボタンを備える。一方のハーフシェルには伸長システムが搭載され、伸長システムと連動するように他方のハーフシェルを介して管状のシャンクにはネジが取り付けられている。伸長システムの締め付けにより、ハーフシェルが環状作動機構に加える圧縮力を設定でき、その結果、この作動機構の回転性を調整できる。
【0009】
国際公開第2011/089349号は、制御ハンドルのケーシングに同軸に取り付けられたプーリーを含む挿入管の遠位ヘッドを作動させるためのシステムを含む内視鏡を記載している。これらのプーリーは、ハンドルの背面にある横方向に延びる回転制御レバーによって回転駆動される。
【0010】
制御機構の実施形態が何であれ、操作者が検査動作中に制御ハンドルをしっかりと保持しなければならないという事実を考慮すると、制御ボタンの作動は、操作者によって実行される繊細な動作であることを考慮しなければならない。多くの解決策では、使用者は、ハンドルを支持しながら遠位ヘッドの屈曲を実現するように調整された力を制御ボタンに及ぼすことが困難である。さらに、遠位ヘッドに流体を運ぶため又は遠位ヘッドで流体を吸引するために、使用者が流体循環回路の閉塞装置にも作用しなければならない場合、さらなる困難が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、遠位ヘッドの屈曲を実現することを目的とした制御操作を容易にするように設計された、医療用内視鏡の新しい制御ハンドルを提案することによって、現状の欠点を克服することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このような目的を達成するために、医療用内視鏡のハンドルは、2つの対向する主面を有するケーシングを含み、医療用内視鏡の遠位ヘッドの屈曲を制御する機構を備え、この制御機構は、横方向回転軸に沿って、環状ベアリングによって回転方向に案内され、その回転によって遠位ヘッドの屈曲を引き起こす、環状ベアリングと協働する円筒形の外面を有する軸方向フェルールを有する作動リングの形に作られた回転部を作動するための少なくとも一つの部材を含み、軸方向フェルールは、指を挿入するために構成された円筒形の開口を部分的に区画する内部ボアを有し、ケーシングの2つの対向する主面の内部ボアを介して開口することによってケーシングを貫通し、回転部及び環状ベアリングは、円筒形の開口の外側に位置するよう配置されている。
【0013】
一実施形態の特徴によれば、円筒形の開口は、8×8mmから30×30mmの間、好ましくは8×8mmから25×25mmの間の通路断面を有する。
【0014】
一般的に、回転部は、円筒形の開口の横軸と一致する横方向回転軸の周りのピボット接続によって変位可能に案内され、回転部は、一方側ではケーシングの第1のハーフシェルに固定されて取り付けられた環状ベアリングによって、他方側ではケーシングの第2のハーフシェルによって、並進が阻止される。
【0015】
作動リングの軸方向フェルールは、その自由端に、環状ベアリングのネックの当接端と協働して、円筒形の開口を内部的に区画する空の円筒を一緒に形成するベアリング端を有するのが好ましい。
【0016】
一つの例示的な実施形態によれば、作動部材は、回転部に固定され、かつ軸方向フェルールの内部ボアと同一の断面の内部ボアを有する環状カラーの一部を形成し、軸方向フェルール及びベアリングのネックと共に、円筒形の開口を内部的に区画する空の円筒を形成する。
【0017】
例えば、ケーシングの第1のハーフシェル及び第2のハーフシェルは一緒に固定される。
【0018】
さらに、横方向の一方向についての回転部の動きは、第1のハーフシェルに配置又は固定された環状ベアリングの当接端によって阻止され、横方向の他方向についての回転部の動きは、ケーシングの第2のハーフシェルに当接することによって阻止される。
【0019】
一つの別の実施形態によれば、作動部材は、回転方向に案内される回転部に固定されて取り付けられたレバーであって、レバーの回転運動によって回転部を回転運動させる。
【0020】
レバーは、ケーシングの2つの主面間で、横方向回転軸に平行かつケーシングの外部に延びる作動アームを含むのが好ましい。
【0021】
好ましくは、作動部材は、ケーシングの第2のハーフシェルに当接することで、回転部に固定されて取り付けられたボアによって区画される環状カラーの一部を形成する。
【0022】
別の実施形態によれば、作動部材は、線形変位で案内され、作動部材の線形運動を回転部の回転運動に変換するためのシステムによって、回転部に作用する。
【0023】
公知の態様で、遠位ヘッドの屈曲のための少なくとも1つの制御ケーブルは、制御ハンドルの内部に取り付けられ、回転部は、遠位ヘッドの屈曲のための少なくとも前記制御ケーブルに、直接又は運動変換システムによって作用する。
【0024】
一つの好ましい実施形態の特徴によれば、ケーシングは、流体循環回路用の第1のハウジングと、電気ケーブル用の第2のハウジングとを含み、これらのハウジングの一部は、円筒形の開口のいずれかの側を通って、これらのハウジングはケーシングの近位部において開口している。
【0025】
本発明の別の目的は、本発明によるハンドルによって支持される管状挿入構造を含む医療用内視鏡を提案することである。
【0026】
様々な他の特徴は、非限定的な例として、本発明の主題の実施形態を示す添付の図面を参照して、以下に与えられる説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、本発明に係る医療用内視鏡の斜視図である。
図2図2は、本発明に係る制御ハンドルの実施形態の一例を示す斜視図であり、ケーシングの一部が取り除かれている。
図3図3は、図2に示される制御ハンドルの斜視図であり、本発明の主題の一つの特徴を示すために、その一部が取り除かれている。
図4図4は、本発明に係るハンドルの特徴的な詳細を示す断面図である。
図5図5は、本発明に係る制御ハンドルを説明する分解斜視図である。
図6図6は、内視鏡の遠位ヘッドの屈曲を制御する機構の別の例示的な実施形態を示す図である。
図7図7は、線形作動部材を使用する、内視鏡の遠位ヘッドの屈曲を制御する機構の別の実施形態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1図5にさらに具体的に示すように、本発明の主題は、消耗性医療器具3を備えた制御ハンドルのような作動支持体2を含む医療用内視鏡1に関する。組織又は人間の器官と接触する当該消耗性医療器具3は、基本的に、患者に対して一回又は複数回使用するものであり、さらには、除染、消毒、又は滅菌後に再使用可能である。
【0029】
消耗性医療器具3は、組立システム4を用いて恒久的又は一時的にハンドル2に組み付けられる。例えば、組立システム4は、ハンドル2と消耗性医療器具3との間の完全な接続を行うものであるか、又は、ハンドル2から消耗性医療器具3を容易に分離できる利点を提供しながら、少なくとも一時的な機械的接続を迅速に行うスナップフィットタイプのものである。
【0030】
公知の態様で、消耗性医療器具3は、多かれ少なかれ有意な長さ及び柔軟性を有し、治療、手術又は診断目的のための様々な操作又は機能を実行する目的で自然又は人工のアクセス経路に導入されることを意図した外側挿入管5を含む。例えば、挿入管5は、内視鏡1のヘッドを形成する遠位部7を有する。また、挿入管5は、遠位部7の反対側にありハンドル2の本体を形成するケーシング9の遠位端9iから突出する近位部8を含む。
【0031】
このケーシング9は、内視鏡を容易に把持できるように配置された細長い本体の形である。図示された例示的な実施形態では、ケーシング9は、例えばスナップフィッティングのような任意の固定システムによって一緒に組み立てられ又は固定されることができるように、第1のハーフシェル91、及び第1のハーフシェル91と相補的な形状の第2のハーフシェル92を含む(図5)。第1のハーフシェル91及び第2のハーフシェル92は、C字型の断面(sections droites)を有する。したがって、このケーシング9は、中央長手方向平面Pから見て一方側に、第1の主面9aを有し、この平面から見て反対側に、第2の主面9bを有する。これら2つの対向する主面9a、9bは、周縁領域9pによって接続されている。
【0032】
ハンドル2は、挿入管5の遠位ヘッド7の屈曲を制御する機構11を含み、これにより挿入管5の長手方向軸に対して遠位ヘッド7を方向付けることが可能になる。この目的のために、挿入管5は、遠位ヘッド7の上流に、挿入管5の長手方向軸に対する遠位ヘッド7の方向付けを可能にする、屈曲部分、折り畳み部分、又は偏向部分(bequillage)5aを含む。屈曲部分、折り畳み部分又は偏向部分5aは、挿入管5の長手方向軸に対する遠位ヘッド7の屈曲を実現するために、任意の適切な方法で作製できる。例えば、屈曲部分、折り畳み部分又は偏向部分6は、バネ又は蝶番で連結された管状の椎骨のような部材(vertebres)によって作製できる。
【0033】
本発明によれば、制御機構11は、手動の力の印加に続いて、遠位ヘッド7の屈曲を引き起こす少なくとも1つの作動部材12を含む。図1から図5に示される例示的な実施形態によれば、作動部材12は、横方向回転軸Tに沿って、限定された角度範囲で回転するように案内されるレバーである。図7に示される例によれば、作動部材12は、線形変位で案内され、かつ弾性戻りによって付勢されるプッシャーである。
【0034】
作動部材12は、回転部13に作用して、横方向回転軸Tの周りの回転部13の回転を直接的又は間接的に駆動する。この回転部13は、遠位ヘッド7に接続されており、そのため回転部13の回転が遠位ヘッド7の屈曲を引き起こす。この回転部13は、環状ベアリング14によって回転方向に案内される。
【0035】
本発明の1つの特徴によれば、回転部13及び環状ベアリング14は、ケーシング9を通過してケーシングの2つの対向する主面9a,9bに開口する開口又は円筒形の穴15の外側に位置するように配置される。図から明らかなように、円筒形の開口15は、ケーシングの2つの対向する主面9a,9b上に開口してケーシング9を完全に貫通し、空間に相当する。したがって、円筒形の開口15は、環状ベアリング14、回転部13、第1のハーフシェル91、及び第2のハーフシェル92を貫通している。したがって、以下の説明で後述するように、操作者は円筒形の開口15に指を挿入して、内視鏡を把持する及び/又は操縦する操作を容易にできる。通常、円筒形の開口15は、特に操作者の指又は医療用内視鏡1を吊り下げるためのフックの挿入を可能にするために、10mmから40mmの間、好ましくは10mmから25mmの間の直径を有する円形断面を有する。円筒形の開口15が円形の断面でない場合、円筒形の開口15は、8mm×8mmから30mm×30mmの間、好ましくは8mm×8mmから25mm×25mmの間の通路断面を有する。
【0036】
円筒形の開口15は、好ましくは回転部13の横方向回転軸Tと一致する横軸を含む。図示された例では、円筒形の開口15は円形断面を有するが、円筒形の開口15の断面は異なる形状であってもよいことは明らかである。
【0037】
図1から5に示される1つの例示的な実施形態によれば、レバー12は、横方向回転軸T周りで回転部13を直接回転駆動する。この例によれば、レバー12は、内部ボア12iによって区画された環状カラー12aの一部を形成する。ここで、内部ボア12iは回転部13に任意の適切な手段によって固定されることを意図している。例えば、環状カラー12aは、回転部13に配置された穴13tに嵌るように適合されたラグ12bを含む。もちろん、図6に示される別の実施形態のように、レバー12は、回転部13と一体的に形成することができ、ここで、回転部13は、回転可能に作動するレバー12を形成するアームを放射状に備えるリングである。
【0038】
図7に示される別の例示的な実施形態によれば、作動部材12は、横方向回転軸Tの周りの回転部13の回転を間接的に引き起こすことができる。この例によれば、ばね12rによって並進移動および定位置復帰が可能なプッシャーである作動部材12は、プッシャーの線形運動を回転部13の回転運動に変換するシステムを介して回転部13に作用する。この変換システムは、回転部13及び作動部材12にそれぞれ固定されたピニオン13p及びラック12cを含む。例えば、作動部材12は、回転部13の周囲に取り付けられ、かつケーシングを貫通する円筒形の開口15の一部を区画する内部ボア12iによって区画された環状カラー12aの一部を形成すると考えられるべきである。
【0039】
一つの好ましい実施形態の特徴によれば、回転部13は、横方向回転軸Tの周りの1つの回転運動のみを呈するようにピボット接続によって案内される。回転部の回転運動は一般に1回転未満、特に1/3回転未満の角度振幅に制限されることを考慮して、回転部13は異なる方法で作られることができる。図1から5に示される例示的な実施形態によれば、回転部13は、完全又は閉じたリング13aを含むリングの形に作られる。もちろん、回転部13は、例えば、図7の別の実施形態に例示されるように、異なる方法で特に半環状又は環状部分の形などに作られることができる。
【0040】
この回転部13は、環状ベアリング14と協働する軸方向フェルール13bによって回転案内される。この軸方向フェルール13bは、回転部のリング13aに対して軸方向に突出しており、横方向回転軸Tに沿って中心が設定されている。軸方向フェルール13bは、リングの回転案内を実現するために、環状ベアリング14と協働する円筒形の外面13eを有する。
【0041】
この目的のために、環状ベアリング14は、それぞれが軸方向内縁14bを有する一連の軸方向リブ14aによって形成された環状ガイドを有する。これらの放射状の内縁14bは、軸方向フェルールの円筒形の外面13eと協働するために、横方向回転軸Tに沿って中心を有する円上に配置されている。
【0042】
回転部13のリング13aは、その周縁部においては外縁131によって、またその中央部においては内部ボア132によって区画される。内部ボア132は、軸方向フェルール13bの内面を区画し、軸方向フェルール13bは円筒形の外面13eと同軸であることに留意されたい。このことから、回転部13は、ケーシングを貫通する円筒形の開口15の一部を形成する内部ボア132を含む。したがって、回転部13は、環状ベアリング14の内部を通って外部に案内され、大きな直径を有し空間に相当する内部ボア132を区画できるようになっている。
【0043】
一つの好ましい実施形態の特徴によれば、リング13の軸方向フェルール13bは、その自由端において、環状ベアリング14の当接端14cと協働するベアリング端13cを有している。したがって、図4により具体的に示すように、環状ベアリング14は、横方向回転軸Tに沿って中心を定められ、軸方向に延び、その自由端では当接端14cで終端する円筒形のネック14dを含む。リブ4aは、ネック14dの円筒形の外面によって担われることに留意されたい。このネック14dは、内部ボア14iを有する。したがって、環状ベアリング14は、その内部ボア14iによって、ケーシング9を貫通する円筒形の開口15の一部を区画している。
【0044】
リング13は、環状ベアリング14の内部ボア141と同一の断面の内部ボア132を呈していることが好ましい。これにより、互いの延長部を形成して並置されるリング13及び環状ベアリング14が一緒に、第1のハーフシェル91内及び第2のハーフシェル92内に開口する円筒形の開口15を区画している。したがって、作動リングの軸方向フェルール13bは、ベアリング端13cによって、環状ベアリングの円筒形のネック14dの当接端14cと協働して、円筒形の開口15の内部を区画する空の円筒を一緒に形成する。
【0045】
図示された例示的な実施形態では、レバー12は、リング13に固定された環状カラー12aによって付加される(est rapporte par)。図4に示すように、環状カラー12aの内部ボア12iは、リング13の内部ボア132と同一の断面を有し、そのためリング13、環状ベアリング14、及び環状カラー12aが一緒に、ケーシングを貫通する円筒形の開口15を区画している。環状カラー12aは、その内側が内部ボア12iを区画し、軸方向フェルール13bの延長線上、ベアリング端13cとは反対側に搭載又は形成されており、このため、環状カラー12aは、内部ボア12iによって、リング13の軸方向フェルール13bとベアリングのネック14dと共に、円筒形の開口15を内部的に区画する空の円筒を区画している。
【0046】
図面に示される例示的な実施形態によれば、環状ベアリング14は、ケーシングの主面、より具体的にはケーシングの第1のハーフシェル91に固定される。この目的のために、環状ベアリング14は、ケーシングのハーフシェル、例えば第1のハーフシェル91に任意の適切な手段によって取り付けられ固定される環状トリムの形状である。例えば、第1のハーフシェル91は、トリム14用の取付穴9’1を有する。トリム14は、例えば、その周縁部に、放射状のラグ14rを含む。取付穴9’1の周縁部において、放射状のラグ14rの軸方向の動きは、第1のハーフシェル91の内面に配置されたタブ9jによって阻止される。例えば、第1のハーフシェル91は、突起又はボスを形成し、横方向回転軸Tを中心としながら軸方向に延び、円形断面の取付穴9’1を区画するスネア又は円状のカラー9dを有するように配置される。したがって、環状ベアリング14は、第1のハーフシェル91の取付穴9’1内に取り付けられ、スネア又は円状のカラーの9dによって区画される。
【0047】
図面に示されていない1つの例示的な実施形態によれば、環状ベアリング14は、第1のハーフシェル91上に直接配置することができる。この例によれば、第1のハーフシェルは、その内面に、上述した環状ベアリング14の全ての特徴を有する。
【0048】
リング13は、第1のハーフシェル91に固定されている環状ベアリング14の当接端14cによって、横方向回転軸Tの一方向、すなわち、考慮される例では第1のハーフシェル91に向けられた方向に沿って、並進が阻止されることに留意されたい。リング13はまた、横方向回転軸Tの他の方向、すなわち考慮される例では第2のハーフシェル92に向けられた方向に沿っても並進が阻止される。こうして、リング13は、ケーシングに対する回転の自由を維持しながら、ケーシングの第2の主面9bに当たって接しているすなわち当接している(en butee sur)。
【0049】
図示された例示的な実施形態では、リング13は、リング13に固定された作動部材の環状カラー12aを介して、ケーシングの第2の主面、より具体的には第2のハーフシェル92に当接している。この実施例によれば、環状カラー12aは、その周縁に、第2のハーフシェル92に配置された穴9’2のリム9cに対向するように配されたラグ12eを含む。例えば、第2のハーフシェル92は、突起又はボスを形成し、横方向回転軸Tを中心としながら軸方向に延び、円形断面の取付穴9’2を区画するスネア又は円状のカラー9eを有するように配置される。したがって、環状カラー12aは、第2のハーフシェル92の取付穴9’2内に取り付けられ、スネア又は円状のカラー9eによって区画される。
【0050】
図面から、第1のハーフシェル91に配置されたスネア又は円状のカラー9dと、第2のハーフシェル92に配置されたスネア又は円状のカラー9eとが一緒になって、円筒形の開口15が貫通する管状の横方向シャンク9d、9eを形成していることがわかる。したがって、ケーシング9は、その近位部に、ケーシング9の遠位端9dの方向に延びる横方向シャンク9d、9eを、細長い本体によって有する。ケーシング9の横方向シャンク9d、9eは、ケーシングの近位端9kを区画する近位突出部9nによって、遠位端9iの反対方向に延長している。
【0051】
1つの好ましい別の実施形態によれば、作動部材12、特に支持アーム12pは、例えば支持アーム12pを構成する材料(例えば、ゴム)により、又は加工された表面(例えば、ローレット加工)により作られた、滑り止め面を有する。この滑り止め面は、施術者の手袋又は液体の存在によって支持アームが滑りやすくなっても、検査中の偏向段階での親指の良好なグリップを確保する。
【0052】
別の好ましい実施形態の特徴によれば、作動レバー12は、横方向回転軸Tに平行に、ケーシングの外側で、ケーシングの2つの主面の間で延びる支持アーム12pを含む。この目的のために、作動部材の環状カラー12aは、ケーシングの周縁領域9pの近傍に配置される支持アーム12pが垂直に延びる端部に、放射状セグメント12sを備える。図面に示すように、円弧状に変位する支持アーム12pは、ケーシングのスネア又は円状のカラー9e、9dに対向する部位で(en regard d'une partie)動くことができる。
【0053】
第2のハーフシェル92のスネア又は円状のカラー9eは窪み9fを備え、窪み9fの両側は複数の肩9gによって区画され、窪み9f内に作動レバー12の放射状セグメント12sが配置されることが好ましい。したがって、肩9gは、作動レバー12の移動端となる当接部を構成する。この窪み9fは、スネア又は円状のカラー9eの限られた部分、例えば、およそ45°で配置され、ハンドルが使用位置にあるときにケーシングの下部に位置する。
【0054】
回転部13は、遠位ヘッド7の屈曲を実現するために、少なくとも1つの、図示の例では2つの制御ケーブル20に直接又は変換機構によって作用する。図2~5に示される例示的な実施形態では、ケーブル20の端は、回転部13の回転が遠位ヘッド7の屈曲を引き起こすように、任意の適切な方法で回転部13に固定される。各ケーブル20は、リング13の外縁131に設けられた溝13gを通ると好ましい。このようにして回転部13は、例えばヘッド7の左右方向又は上下方向への動きを実現する回転環状プーリーを形成する。もちろん、ケーブル20は、この屈曲機能を実現するために、任意の適切な方法で作られる。したがって、これらのケーブル20は、シース内に取り付けられ、例えば金属又は高分子材料からなるロッド、ワイヤ又はチェーンによって作られることができる。
【0055】
作動ケーブル20は、遠位端9iから挿入管5の内部に入り、作動ケーブル20の遠位端が挿入管の遠位部7に固定されることによって制御ハンドル2の内部に取り付けられる。作動ケーブル20の近位端は、任意の適切な方法で回転部13に固定される。図示の例では、回転部13は、一緒に組み立てられた2つの部品、すなわち、組立スタッドを備える雄環状フランジ13’及び雄環状フランジのスタッドを受けるためのハウジングを備える雌環状フランジ13”によって作られる。環状フランジ13’、13”の少なくとも一つは、ケーブル20の端部に圧着されたスリーブを受け入れるように適合された2つのハウジング13xをそれぞれ含むように配置されている。2つの環状フランジ13’、13”の組み立て中に閉じられるこれらのハウジング13xは、ケーブル20の回転部13への固定を実現する。
【0056】
本発明に係るハンドルは、ハンドルのケーシングを貫通する空間に相当する円筒形の開口15のおかげで、最適化されたハンドリングの人間工学を有することは、前述の説明から明らかである。この円筒形の開口15は、特に、円筒形の開口15の近傍に配置される作動部材12の操作性を提供しながら、ハンドルの良好な把持を可能にするものである。また、この円筒形の開口15は、それ自体は知られている任意の種類のフックにハンドルを掛ける可能性も提供する。
【0057】
また、このハンドル2は、両手による(ambidextre)グリップを可能にする長手方向の対称性を有することに留意されたい。同様に、作動部材12の作動は、右手と同様に左手でも容易に行うことができる。
【0058】
さらに、このハンドル1は、ハーフシェル、回転部13、及び環状ベアリング14の管状横方向シャンク9d、9eの協働によって、圧壊に対する良好な耐性を提供する。しかしながら、このハンドルは、円筒形の開口15の存在により、ケーシングのハーフシェルを構成する材料が軽量化されていることに留意されたい。
【0059】
さらに、作動レバー12は、大きな角度範囲にわたって回転案内される回転部13に容易に取り付けられるので、回転部13の回転の精度を得ることが可能であることに留意されたい。
【0060】
上記の説明において、ハンドル1は、遠位ヘッド7を一方向に沿って偏向させる制御機構11を含むが、ハンドルは遠位ヘッド7を2つの垂直方向に偏向させるための2つの制御機構11を含むことができることは明らかである。
【0061】
本発明の別の特徴によれば、ハンドル1は、遠位ヘッド7に流体を供給する、又は遠位ヘッド7から流体を吸引するように適合された流体循環回路22を含む。この流体循環回路22は、挿入管5の内部を遠位ヘッド7まで延びるように近位端9kと遠位端9iとの間でケーシングの内部に取り付けられている。同様に、ハンドル2は、挿入管5の遠位部7を照明して画像を持ち帰ることができる。この目的のために、電気ケーブル24は、挿入管5の内部を遠位ヘッド7まで延びるように近位端と遠位端との間でケーシングの内部に取り付けられている。
【0062】
本発明の別の特徴によれば、ケーシング9は、円筒形の開口15の一方の側に流体循環回路22が位置し、円筒形の開口15の他方の側に電気ケーブル24が位置できるように配置される。この目的のために、ケーシング9、特に、スネア又は円状のカラー9eの第1のハーフシェル91は、取付穴9’1の一方の側では、流体循環回路20の通路のための第1のハウジング25を区画するように、取付穴9’1の他方の側では、電気ケーブル24のための第2のハウジング26を区画するように配置されている。それぞれが半冠形状を有するこれらのハウジング25、26は、流体循環回路20及び電気ケーブル24が固定されるケーシングの細長い部分で合流する。流体循環回路20及び電気ケーブル24は、ケーシングの遠位端9iを通過して挿入管5の中に挿入される。これらのハウジング25、26はまた、反対側で合流してケーシングの近位突出部9nに開口し、電気ケーブル24のコネクタ24r及び流体循環回路20のコネクタ20rを、ケーシングの外側に取り付け可能にする。コネクタ20rは、流体の吸引源又は供給源に接続される。
【0063】
前述の説明から、特に、流体循環回路20の出口及び電気ケーブル24の出口が、ケーシングの近位端9kに位置する限り、すなわち流体循環回路20及び電気ケーブル24が出てくるケーシングの遠位端9iの反対側に位置する限り、ハンドル2の内部の質量は良好なバランスを示している。このようにして、流体循環回路20及び電気ケーブル24は、一方の端9kから他方の端9iまで、円筒形の開口15の両側を通って、ケーシング9の内部に取り付けられている。これらの出口をケーシングの近位端9kに配置することで、ハンドルの良好な把持性が得られる。
【0064】
公知の態様で、流体循環回路20は、並進移動可能でケーシングから突出する制御ボタン31を使用して回路20の開閉を制御する閉塞具30を備える。ケーシング9は、ハンドルが使用位置にあるときに、ケーシングの上部において、制御ボタン31がハーフシェルの横方向管状シャンク9d、9eに対して接線方向に延びるように、ハーフシェルの横方向管状シャンク9d、9eに隣り合って開口部9tを有するよう配置されるのが好ましい。したがって、この制御ボタン31は、遠位ヘッド7を屈曲させるためにレバー12を動かす手によっても容易に操作できる。
【0065】
本発明は、その範囲から逸脱することなく様々な修正を行うことができるため、記載及び提示された実施例に限定されない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】