(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(54)【発明の名称】チャネル品質フィードバック方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20230309BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20230309BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W92/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022526261
(86)(22)【出願日】2019-11-06
(85)【翻訳文提出日】2022-05-06
(86)【国際出願番号】 CN2019115926
(87)【国際公開番号】W WO2021087799
(87)【国際公開日】2021-05-14
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】ルー チャンシー
(72)【発明者】
【氏名】チャオ チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】リン フエイ-ミン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD43
5K067DD45
5K067EE02
5K067EE25
5K067LL11
(57)【要約】
チャネル品質フィードバック方法及び装置を開示する。方法は、第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信して指示情報が第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信するように第1の端末に指示するための受信するステップと、第1の端末がチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むメディアアクセス制御エレメント(MAC CE)を生成するステップと、第1の端末が第2の端末にMAC CEを送信するステップとを含む。第1の端末は、第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを送信することにより、チャネル品質指示及び/又はランク指示によって、第1の端末から第2の端末へのチャネル品質フィードバックは完了され、端末間のチャネル品質フィードバックは実現され、デバイス間通信では、デバイス間でチャネル品質フィードバックを行うことができないという技術的問題を解決する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル品質フィードバック方法であって、前記方法は、
第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信するステップであって、前記指示情報が前記第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信するように前記第1の端末に指示するためのものである、受信するステップと、
前記第1の端末が前記チャネル品質指示及び/又は前記ランク指示を含むメディアアクセス制御エレメント(MAC CE)を生成するステップと、
前記第1の端末が前記第2の端末に前記MAC CEを送信するステップと、を含むことを特徴とするチャネル品質フィードバック方法。
【請求項2】
前記第1の端末がメディアアクセス制御エレメント(MAC CE)を生成するステップは、
最新の前記指示情報に従って前記MAC CEを生成又は更新するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信した後、前記方法は、さらに、
タイマーを起動又は再起動するステップを含み、
前記第1の端末がメディアアクセス制御エレメント(MAC CE)を生成するステップは、
前記タイマーがタイムアウトしないか、又は前記タイマーが実行中である場合、前記第1の端末が前記MAC CEを生成又は更新するステップを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、さらに、
前記タイマーがタイムアウトすると、前記第1の端末が前記MAC CEの生成をキャンセル又は停止するステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の端末がメディアアクセス制御エレメント(MAC CE)を生成した後、又は前記第1の端末が前記第2の端末に前記MAC CEを送信した後、前記方法は、さらに、
タイマーを停止するステップを含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
タイマーのタイミング期間は、
ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、前記第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定されることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記チャネル品質指示は、
前記ランク指示により指示されるランクでのチャネル品質指示及び/又は前記ランク指示により指示していないランクでのチャネル品質指示を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記チャネル品質指示は、
少なくとも1つのランクでの前記チャネル品質指示を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、さらに、
前記MAC CEに対応する論理的チャネル識別子(LCID)を設定するステップであって、前記LCIDが前記MAC CEが前記チャネル品質指示及び/又は前記ランク指示を含むことを指示するためのものである、設定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記LCIDは、
前記MAC CEが前記チャネル品質指示を含むことを指示するためのLCIDと、前記MAC CEが前記ランク指示を含むことを指示するためのLCIDと、を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記LCIDは、少なくとも1つのランクでの前記チャネル品質指示を含むMAC CEを指示するためのものであることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記LCIDは、少なくとも1つの前記ランク指示を含むMAC CEを指示するためのものであることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記LCIDは、
ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、前記第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定されることを特徴とする請求項9~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記方法は、さらに、
優先度を決定するステップを含み、前記優先度は、前記MAC CEを担持するメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成するとき、前記MAC CEと、前記MAC PDUにおける、前記MAC CE以外の他のデータとの優先度の順序を決定するためのものであり、及び/又は、
前記優先度は、前記MAC PDUを伝送するとき、物理層制御チャネルに含まれる優先度指示情報を決定するためのものであることを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記優先度は、プロトコルによって定義される方法、ネットワークによって設定される方法、予め設定される方法、前記第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は、さらに、
前記MAC CEのハイブリッド自動再送要求のプロパティを決定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記ハイブリッド自動再送要求のプロパティは、
ハイブリッド自動再送要求フィードバックが必要かどうか、及び/又は、さまざまなハイブリッド自動再送要求フィードバックモードを含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
チャネル品質フィードバック装置であって、前記装置は、
第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信するための受信モジュールであって、前記指示情報が前記第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信するように前記第1の端末に指示するためのものである受信モジュールと、
前記第1の端末が前記チャネル品質指示及び/又は前記ランク指示を含むメディアアクセス制御エレメント(MAC CE)を生成するための生成モジュールと、
前記第1の端末が前記第2の端末に前記MAC CEを送信するための送信モジュールと、を含むことを特徴とするチャネル品質フィードバック装置。
【請求項19】
前記生成モジュールは、さらに、
最新の前記指示情報に従って前記MAC CEを生成又は更新するためのものであることを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記装置は、さらに、
タイマーを起動又は再起動するためのタイマー起動モジュールを含み、
前記生成モジュールは、さらに、
前記タイマーがタイムアウトしないか、又は前記タイマーが実行中である場合、前記第1の端末が前記MAC CEを生成又は更新するためのものであることを特徴とする請求項18又は19に記載の装置。
【請求項21】
前記装置は、さらに、
前記タイマーがタイムアウトすると、前記第1の端末が前記MAC CEの生成をキャンセル又は停止するための停止モジュールを含むことを特徴とする請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記装置は、さらに、
タイマーを停止するためのタイマー停止モジュールを含むことを特徴とする請求項18~21のいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
タイマーのタイミング期間は、
ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、前記第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定されることを特徴とする請求項18~22のいずれか1項に記載の装置。
【請求項24】
前記チャネル品質指示は、
前記ランク指示により指示されるランクでのチャネル品質指示及び/又は前記ランク指示により指示していないランクでのチャネル品質指示を含むことを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項25】
前記チャネル品質指示は、
少なくとも1つのランクでの前記チャネル品質指示を含むことを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項26】
前記装置は、さらに、
前記MAC CEに対応する論理チャネル識別子(LCID)を設定するための設定モジュールを含み、前記LCIDは、前記MAC CEが前記チャネル品質指示及び/又は前記ランク指示を含むことを指示するためのものであることを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項27】
前記LCIDは、
前記MAC CEが前記チャネル品質指示を含むことを指示するためのLCIDと、前記MAC CEが前記ランク指示を含むことを指示するためのLCIDと、を含むことを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記LCIDは、少なくとも1つのランクでの前記チャネル品質指示を含むMAC CEを指示するためのものであることを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記LCIDは、少なくとも1つの前記ランク指示を含むMAC CEを指示するためのものであることを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項30】
前記LCIDは、
ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、前記第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定されることを特徴とする請求項26~29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項31】
前記装置は、さらに、
優先度を決定するための決定モジュールを含み、前記優先度は、前記MAC CEのメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成するとき、前記MAC CEと、前記MAC PDUにおける、前記MAC CE以外の他のデータとの優先度の順序を決定するためのものであり、及び/又は、
前記優先度は、前記MAC PDUを伝送するとき、物理層制御チャネルに含まれる優先度指示情報を決定するためのものであることを特徴とする請求項18~30のいずれか1項に記載の装置。
【請求項32】
前記優先度は、プロトコルによって定義される方法、又は、ネットワークによって設定される方法、又は、予め設定される方法、又は、前記第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定されることを特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記装置は、さらに、
前記MAC CEのハイブリッド自動再送要求のプロパティを決定するためのプロパティ決定モジュールを含むことを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項34】
前記ハイブリッド自動再送要求のプロパティは、
ハイブリッド自動再送要求フィードバックが必要かどうか、及び/又は、さまざまなハイブリッド自動再送要求フィードバックモードを含むことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項35】
プロセッサとメモリとを含む端末機器であって、前記メモリには、前記プロセッサで実行可能なプログラムが記憶されており、前記プロセッサは前記プログラムを実行すると、上記請求項1~17のいずれか1項に記載のチャネル品質フィードバック方法が実現されることを特徴とする端末機器。
【請求項36】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムが実行されると、請求項1~17のいずれか1項に記載のチャネル品質フィードバック方法が実現されることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項37】
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムが実行されると、請求項1~17のいずれか1項に記載のチャネル品質フィードバック方法が実現されることを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【請求項38】
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するためのプロセッサを含むチップであって、前記チップを搭載したデバイスは、請求項1~17のいずれか1項に記載のチャネル品質フィードバック方法を実行することを特徴とするチップ。
【請求項39】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムが実行されると、請求項1~17のいずれか1項に記載のチャネル品質フィードバック方法が実現されることを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信技術の分野に関し、特にチャネル品質フィードバック方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デバイス間通信は、サイドリンク伝送技術であり、デバイス間通信は端末間直接通信を採用するため、スペクトル効率がより高く、伝送遅延がより少なくなる。
【0003】
しかし、従来のデバイス間通信では、チャネル品質フィードバックを行うことができないため、デバイス間通信では、デバイス間でチャネル品質フィードバックを行うことができないという技術的問題が存在している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、デバイス間通信では、デバイス間でチャネル品質フィードバックを行うことができないという技術的問題を解決するために、チャネル品質フィードバック方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、本願の具体的な実施形態は、チャネル品質フィードバック方法を提供し、
第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信するステップであって、指示情報が第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信するように第1の端末に指示するためのものである、受信するステップと、
第1の端末がチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むメディアアクセス制御エレメント(MAC CE)を生成するステップと、
第1の端末が第2の端末にMAC CEを送信するステップと、を含む。
【0006】
第2の態様では、本願の具体的な実施形態は、チャネル品質フィードバック装置を提供し、
第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信するための受信モジュールであって、指示情報が第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信するように第1の端末に指示するためのものである受信モジュールと、
第1の端末がチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むメディアアクセス制御エレメント(MAC CE)を生成するための生成モジュールと、
第1の端末が第2の端末にMAC CEを送信するための送信モジュールと、を含む。
【0007】
第3の態様では、本願の具体的な実施形態は、プロセッサとメモリとを含む端末機器を提供し、メモリには、プロセッサで実行可能な伝送プログラムが記憶されており、プロセッサがプログラムを実行すると、上記チャネル品質フィードバック方法のいずれかが実現される。
【0008】
第4の態様では、本願の具体的な実施形態は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムが実行されると、上記チャネル品質フィードバック方法のいずれかが実現される。
【0009】
第5の態様では、本願の具体的な実施形態は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラムが実行されると、上記チャネル品質フィードバック方法のいずれかが実現される。
【0010】
第6の態様では、本願の具体的な実施形態は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するためのプロセッサを含むチップを提供し、チップを搭載したデバイスは、上記チャネル品質フィードバック方法のいずれかを実行する。
【0011】
第7態様では、本願の具体的な実施形態は、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムが実行されると、上記チャネル品質フィードバック方法のいずれかが実現される。
【発明の効果】
【0012】
本願の具体的な実施形態により提供される技術案は、以下の有益な効果がある。
第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信し、当該指示情報が第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信するように第1の端末に指示するためのものである。第1の端末がチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むメディアアクセス制御エレメント(MAC CE)を生成する。第1の端末が第2の端末にMAC CEを送信する。第1の端末が第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを送信することにより、チャネル品質指示及び/又はランク指示によって、第1の端末から第2の端末へのチャネル品質フィードバックが完了され、端末間のチャネル品質フィードバックが実現され、デバイス間通信では、デバイス間でチャネル品質フィードバックを行うことができないという技術的問題が解決される。
【0013】
前述した一般的な説明及び後述する詳細な説明は単なる例示であり、本願を限定するものではないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本明細書に組み込まれ、その一部として構成する添付の図面は、本願と一致する具体的な実施形態を示し、本明細書とともに、本願の原理を説明することに役立つ。
【
図1】本願の具体的な実施形態が適用可能な1つの通信システムのネットワークアーキテクチャ図である。
【
図2】本願の具体的な実施形態が適用可能な1つの通信システムのネットワークアーキテクチャ図である。
【
図3】本願の具体的な実施形態に係る1つのチャネル品質フィードバック方法のフローチャートである。
【
図4】本願の1つの実施形態に係る1つのチャネル品質フィードバック方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の各実施形態に係る1つのチャネル品質フィードバック方法を実現するための装置のブロック図である。
【
図6】本願の実施形態により提供されるチャネル品質フィードバック装置に使用されるハードウェアの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書では、例示的な実施形態について詳細に説明し、その例として、添付の図面に示されている。以下の説明が図面に言及している場合、特に明記しない限り、異なる図面の同じ番号は同じ又は類似の要素を指す。以下に説明する実施形態は、本願における発明を実施するための形態と一致するすべての実施形態を表すことを意図するものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に記載されているように、本願のいくつかの態様と一致する方法及び装置の単なる例である。当業者が本願における具体的な実施形態に基づいて、創造的な作業なしに得られた他のすべての具体的な実施形態は、本願の保護範囲に含まれる。
【0016】
図1及び
図2は、本願の以下の具体的な実施形態が適用可能な通信システムのシステムアーキテクチャを示している。当該システムアーキテクチャは、基地局A、端末B、端末Cを含む。
【0017】
デバイス間通信は、D2D(Device-to-Device、デバイス間)に基づくサイドリンク(Sidelink)伝送技術であり、従来のセルラーシステムにおいて基地局を介して通信データを送受信する形態とは異なり、デバイス間通信は端末間直接通信形態を採用するため、スペクトル効率がより高く、伝送遅延がより少なくなる。サイドリンクにはメディアアクセス制御エレメント(Medium Access Control Control Element、MAC CE)に関する設計がない。3GPP(3rd Generation Partnership Project、第3世代移動体通信標準化団体)では、モードAとモードBの2つの伝送モードが定義されている。
【0018】
モードAについて、端末の送信リソースは基地局によって割り当てられ、端末は基地局によって割り当てられたリソースに従ってサイドリンクでデータを送信し、基地局は、端末へ単一送信用のリソースを割り当ててもよいし、端末へ半静的送信用のリソースを割り当ててもよい。
【0019】
モードBについて、端末は、リソースプールから1つのリソースを選択してデータを送信する。
【0020】
デバイス間通信は、基地局Aを介して端末Bと端末Cとの間で通信することができ、または基地局Aを経由せずに端末Bと端末Cとの間で直接通信することもできる。デバイス間通信では、端末Bと端末Cとの間でチャネル品質フィードバックを行うことができないため、デバイス間通信では、デバイス間でチャネル品質フィードバックを行うことができないという技術的問題が存在している。以下、端末Bと端末Cとの間でチャネル品質フィードバックをどのように行うかについて詳細に説明する。
【0021】
本システムアーキテクチャでは、当該例示的な通信システムは、グローバルモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile communication、GSM(登録商標))システム、コードディビシオンマルチプルアアクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、ワイドバンドコードディビシオンマルチプルアアクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サ-ビス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE(登録商標))システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、高度化したロングタームエボリューション(Advanced long term evolution、LTE-A)システム、ニューラジオ(New Radio、NR)システム、NRシステムのエボリューションシステム、アンライセンススペクトル上のLTE(LTE-based access to unlicensed spectrum、LTE-U)システム、アンライセンススペクトル上のNR(NR-based access to unlicensed spectrum、NR-U)システム、汎用モバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、マイクロ波アクセスの世界規模相互運用(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi(登録商標))、次世代通信システム又は他の通信システムなどにすることができる。
【0022】
一般的に、従来の通信システムは限られた数の接続をサポートし、実現しやすいが、通信技術の発達により、移動体通信システムは従来の通信をサポートするだけでなく、デバイス間(Device to Device、D2D)通信、マシン間(Machine to Machine、M2M)通信、マシンタイプ通信(Machine Type Communication、MTC)、車両間(Vehicle to Vehicle、V2V)通信、及び車両のインターネット(Vehicle to X、V2X)などをサポートし、本願の実施例は、それらの通信システムにも適用できる。
【0023】
当該例示的通信システムは、具体的に、ネットワーク機器と端末とを含み、端末がネットワーク機器により提供される移動体通信ネットワークにアクセスするとき、端末とネットワーク機器は、無線リンクを介して通信可能に接続することができ、当該通信可能に接続する方法として、シングル接続又はデュアル接続又はマルチ接続にすることができるが、通信可能に接続する方法はシングル接続である場合、ネットワーク機器はLTE基地局又はNR基地局(gNB基地局とも称される)であってよい。通信可能に接続する方法はデュアル接続であり(具体的に、キャリアアグリゲーションCA技術を利用して実現してもよいし、または複数のネットワーク機器を利用して実現してもよい)、かつ、端末が複数のネットワーク機器に接続されている場合、当該複数のネットワーク機器は、プライマリ基地局MCG及びセカンダリ基地局SCGにすることができ、データバックホールは、バックホールリンクbackhaulを介して基地局間で実行され、プライマリ基地局はLTE基地局に、セカンダリ基地局はLTE基地局にしてもよいし、または、プライマリ基地局はNR基地局に、セカンダリ基地局はLTE基地局にしてもよいし、または、プライマリ基地局はNR基地局に、セカンダリ基地局はNR基地局にしてもよい。本願の具体的な実施形態に記載する受信側RLCエンティティは端末又は端末におけるソフトウェア(プロトコルスタックなど)及び/又はハードウェア(モデムなど)にすることができ、同様に、送信側RLCエンティティはネットワーク機器又はネットワーク機器におけるソフトウェア(プロトコルスタックなど)及び/又はハードウェア(モデムなど)にすることができる。
【0024】
本願の具体的な実施形態において、「ネットワーク」及び「システム」という用語はしばしば交換可能に使用されるが、当業者はそれらの意味を理解することができる。
【0025】
本願の具体的な実施形態に言及された端末は、無制限の通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、車載機器、ウェアラブルデバイス、コンピューティングデバイス、又はワイヤレスモデムに接続されたその他の処理デバイス、及びさまざまな形式のユーザ機器(User Equipment、UE)、モバイルステーション(Mobile Station、MS)、端末機器(terminal device)など様々なデバイスを含むことができる。説明の便宜上、上記したデバイスをまとめて端末と呼ぶ。
【0026】
なお、本明細書では、「ネットワーク」及び「システム」という用語はしばしば交換可能に使用される。本明細書における「及び/又は」という用語は関連対象の関連関係のみを説明し、3つの関係が存在できることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独に存在し、A及びBが同時に存在し、そしてBが単独に存在するという3つの状況を示すことができる。また、本明細書では、「/」という文字は、常に前後の関連対象が「又は」という関係であることを示す。
【0027】
本願の具体的な実施形態において、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられており、Aに従ってBを決定することができることを意味することを理解すべきである。さらに、Aに従ってBを決定することは、Aにのみ従ってBを決定するだけでなく、A及び/又は他の情報に従ってBを決定することを意味することもできる。
【0028】
図3は、本願の具体的な実施形態に係る1つのチャネル品質フィードバック方法のフローチャートである。
図3に示すように、当該チャネル品質フィードバック方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0029】
ステップ130では、第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信する。
【0030】
第1の端末は、受信側端末であり、第2の端末は、送信側端末であり、第1の端末は、第2の端末から送信された指示情報を受信し、当該指示情報は、第2の端末にチャネル品質指示(Channel Quality Indicator、CQI)及び/又はランク指示(Rank Indicator、RI)を送信するように第1の端末に指示するためのものである。デバイス間通信用のサイドリンク通信システムでは、チャネル品質指示及びランク指示は、第1の端末と第2の端末との間のチャネル品質フィードバックを実現するためのものであり、第1の端末は、第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信することにより、第1の端末から第2の端末へのチャネル品質フィードバックを完了する。
【0031】
ステップ150では、第1の端末がメディアアクセス制御エレメント(MAC CE)を生成する。
【0032】
第1の端末がチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むメディアアクセス制御エレメント(MAC CE)を生成する。チャネル品質指示及び/又はランク指示によってチャネル品質フィードバックを行う。
【0033】
ステップ170では、第1の端末が第2の端末にMAC CEを送信する。
【0034】
デバイス間通信用のサイドリンク通信システムでは、第1の端末は、第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを送信し、第2の端末は、当該MAC CEを受信して第1の端末と第2の端末との間のチャネル品質フィードバックを実現する。
【0035】
本実施形態により、第1の端末が第2の端末から送信された指示情報の指示に従って、第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信し、それによって、デバイス間通信では、デバイス間のチャネル品質フィードバックは実現され、サイドリンク通信システム内のMAC CEに関する設計は実現され、デバイス間通信では、デバイス間でチャネル品質フィードバックを行うことができないという技術的問題も解決される。
【0036】
1つの例示的な実施形態では、上記
図3に対応する実施形態におけるステップ150は、他の実施例において、具体的なプロセスが、
最新の指示情報に従ってMAC CEを生成又は更新するステップを含む。
【0037】
第2の端末は第1の端末に指示情報を送信した後、第2の端末は第1の端末からフィードバックされたMAC CEを受信しなかった場合、第2の端末は、さらに、第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信するように第1の端末に指示するための指示情報を第1の端末に送信に送信することもでき、第1の端末は、指示情報を受信した後、タイマーを再起動する。タイマーは、指示情報に従って、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成するように第1の端末に指示するチャネル品質フィードバック動作がタイムアウトするかどうかを判定するためのものである。このとき、第1の端末はすでに指示情報に従ってMAC CEを生成した場合、第1の端末は、新たに受信した指示情報に従ってすでに生成されたMAC CEを更新する。第1の端末は未だに指示情報に従ってMAC CEを生成しなかった場合、第1の端末は、指示情報に従ってMAC CEを生成する。指示情報は、チャネル状態情報測定基準信号にすることができる。当該チャネル状態情報測定基準信号は、第1の端末が当該測定基準信号に従ってチャネル品質指示及び/又はランク指示を取得するためのものである。第1の端末は、チャネル測定基準信号に従ってチャネル品質を測定することにより、測定結果に応じてチャネル品質指示及び/又はランク指示を取得する。
【0038】
本実施形態により、最新の指示情報に従って、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成又は更新することは実現され、かつ、第2の端末は、フィードバックを受信しなかった場合、改めて第1の端末に指示情報を送信することにより、チャネル品質フィードバック用のMAC CEのフィードバックが成功できるように保証する。
【0039】
1つの例示的な実施形態では、上記
図3に対応する実施形態におけるステップ130の後、当該チャネル品質フィードバック方法は、
タイマーを起動又は再起動するステップを含んでもよい。
【0040】
タイマーは、指示情報に従って、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成するように第1の端末に指示するチャネル品質フィードバック動作がタイムアウトするかどうかを判定するためのものである。第1の端末は、第2の端末から送信された指示情報を受信した後、タイマーを起動又は再起動することにより、タイマーは、第1の端末がチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成するチャネル品質フィードバック動作がタイムアウトするかどうかを正確に判定できるように確保される。
【0041】
タイマーのタイミング期間は、ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0042】
上記
図3に対応する実施形態におけるステップ150は、他の実施例において、具体的なプロセスが、
タイマーがタイムアウトしないか、又はタイマーが実行中である場合、第1の端末がMAC CEを生成するステップを含む。
【0043】
タイマーがタイムアウトしないか、又はタイマーが実行中である場合には、指示情報に従って、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成するように第1の端末に指示するチャネル品質フィードバック動作がタイムアウトしないことを意味し、この場合、第1の端末は指示情報に従ってMAC CEを生成する。
【0044】
本実施形態により、タイマーによってチャネル品質フィードバック動作をモニタリングすることは実現される。
【0045】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック方法は、
タイマーがタイムアウトすると、第1の端末はMAC CEの生成をキャンセル又は停止するステップを含んでもよい。
【0046】
タイマーがタイムアウトすると、第1の端末は、チャネル品質フィードバック動作がタイムアウトすると判定し、このとき、第1の端末は、MAC CEの継続的な生成を停止するか、及び/又はMAC CEの生成をキャンセルする。
【0047】
1つの例示的な実施形態では、上記
図3に対応する実施形態におけるステップ150の後、又はステップ170の後、当該チャネル品質フィードバック方法は、
タイマーを停止するステップを含んでもよい。
【0048】
チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成した場合には、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成するように第1の端末に指示するチャネル品質フィードバック動作が完了したことを意味し、この場合、タイマーを停止する。
【0049】
または、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを送信した場合には、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成するように第1の端末に指示するチャネル品質フィードバック動作が完了したことを意味し、この場合、タイマーを停止する。
【0050】
1つの例示的な実施形態では、チャネル品質指示は、
ランク指示により指示されるランクでのチャネル品質指示及び/又はランク指示により指示していないランクでのチャネル品質指示を含む。
【0051】
チャネル品質指示は、ランク指示により指示されるランクでのチャネル品質指示及び/又はランク指示により指示していないランクでのチャネル品質指示を含んでもよい。1つの例示的な実施形態では、ランク指示により指示されるランクは1である場合、チャネル品質指示はランクが1であるランクでのチャネル品質指示を含んでもよいし、ランクが1ではない場合のチャネル品質指示を含んでもよい。
【0052】
1つの例示的な実施形態では、チャネル品質指示は、
少なくとも1つのランクでのチャネル品質指示を含む。
【0053】
チャネル品質指示は、少なくとも1つのランクでのチャネル品質指示を含む。1つの例示的な実施形態では、チャネル品質指示は、ランクが1であるランクでのチャネル品質指示であってもよいし、ランクが2であるランクでのチャネル品質指示であってもよいし、ランクが1及び2であるランクでのチャネル品質指示であってもよい。当該ランクは、ネットワークにより設定される方法、又は予め設定される方法、又は第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0054】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック方法は、
MAC CEに対応する論理チャネル識別子(LCID)を設定するステップを含んでもよい。
【0055】
論理チャネル識別子(Logical Channel Identity、LCID)は、MAC CEがチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むことを指示するためのものである。LCIDは、MAC CEに対応するメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(Medium Access Control Packet Data Unit、MAC PDU)におけるデータであり、1つのLCIDは、1つのMAC CEに対応する。1つのLCIDを使用してチャネル品質指示及び/又はランク指示を含む情報を送信するか、又は2つのLCIDを使用してチャネル品質指示とランク指示とを含む情報をそれぞれ送信することができる。当該LCIDは、MAC CEがチャネル品質指示を含むことを指示するためのLCID、及びMAC CEがランク指示を含むことを指示するためのLCIDを含み、1つのLCIDは、MAC CEがチャネル品質指示を含むことを、他方のLCIDは、MAC CEがランク指示を含むことを指示するためのものである。当該LCIDは、少なくとも1つのランクでのチャネル品質指示を含むMAC CEを指示するためのものであり、1つの例示的な実施形態では、LCIDは、ランクが1であるランクでのチャネル品質指示を含むMAC CEを指示するために使用されてもよいし、ランクが2であるランクでのチャネル品質指示を含むMAC CEを指示するために使用されてもよいし、ランクが1及び2であるランクでのチャネル品質指示を含むMAC CEを指示するために使用されてもよい。
【0056】
当該LCIDは、さらに、少なくとも1つのランク指示を含むMAC CEを指示するためのものであり、1つの例示的な実施形態では、LCIDは、指示されるランクが1であるランクにより指示されるMAC CEを指示するために使用されてもよいし、指示されるランクが2であるランクにより指示されるMAC CEを指示するために使用されてもよい。
【0057】
LCIDは、ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0058】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック方法は、
優先度を決定するステップを含んでもよい。
【0059】
当該優先度は、MAC CEを担持するメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成するとき、MAC CEと、MAC PDUにおける、MAC CE以外の他のデータとの優先度の順序を決定するためのものであり、及び/又は、当該優先度は、MAC PDUを伝送するとき、物理層制御チャネルに含まれる優先度指示情報を決定するためのものである。
【0060】
MAC PDUは、MAC CE及び当該MAC CEに対応するLCIDを含み、第1の端末は、第2の端末にMAC PDUを送信することにより、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを第2の端末に送信することを実現し、当該優先度は、当該MAC PDUを生成するとき、MAC CEと、MAC PDUにおける他のデータとの優先度の順序を決定するためのものであり、及び/又は、当該優先度は、MAC CEを含むMAC PDUを伝送するとき、物理層制御チャネルに含まれる優先度指示情報を決定するためのものであり、当該優先度指示情報は、当該MAC PDUを送信する優先度である。
【0061】
当該優先度は、プロトコルによって定義される方法、ネットワークによって設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0062】
本実施形態により、優先度によって、MAC CEとMAC PDUにおける他のデータとの優先度の順序、及び/又は、物理層制御チャネルに含まれる優先度指示情報を決定することは実現される。
【0063】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック方法は、
MAC CEのハイブリッド自動再送要求のプロパティを決定するステップを含んでもよい。
【0064】
ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)のプロパティは、ハイブリッド自動再送要求フィードバックが必要かどうか、及び/又は、さまざまなハイブリッド自動再送要求フィードバックモードを含む。1つの例示的な実施形態では、ハイブリッド自動再送要求のプロパティは、ハイブリッド自動再送要求のプロパティHARQのフィードバック、すなわち、ACK(Acknowledgement、肯定的な確認)又はNACK(Negative Acknowledgement、否定的な確認)のフィードバック、または、同一のフィードバックリソースでのACK又はNACKのフィードバック、または、異なるフィードバックリソースでのACK又はNACKのフィードバックを必要とする端末の範囲であってもよい。
【0065】
本実施形態により、ハイブリッド自動再送要求のプロパティに従って、ハイブリッド自動再送要求のフィードバック状況を確認することは実現される。
【0066】
図4は、本願の1つの実施形態に係る1つのチャネル品質フィードバック方法のフローチャートである。
図4に示すように、当該方法は、以下のステップを含む。
【0067】
ステップ110では、第2の端末が第1の端末に指示情報を送信する。
【0068】
ステップ130では、第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信する。
【0069】
第1の端末は、第2の端末から送信された指示情報を受信した後、タイマーを起動又は再起動し、タイマーのタイミング期間は、ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。タイマーはタイムアウトしないか、又はタイマーが実行中である場合、第1の端末はMAC CEを生成し、タイマーはタイムアウトすると、第1の端末は、MAC CEの生成をキャンセル又は停止する。
【0070】
ステップ150では、第1の端末がメディアアクセス制御エレメント(MAC CE)を生成する。
【0071】
第2の端末は第1の端末に指示情報を送信した後、第2の端末は第1の端末によりフィードバックされたMAC CEを受信しなかった場合、さらに、第1の端末は第2の端末から送信された指示情報を受信するにあたり、タイマーを再起動し、第1の端末は最新の指示情報に従ってMAC CEを生成又は更新してもよい。
【0072】
1つの例示的な実施形態では、1つのMAC CEを使用してチャネル品質指示及び/又はランク指示を伝送でき、このとき、MAC CEには、チャネル品質指示及びランク指示が同時に含まれた場合、チャネル品質指示は、ランク指示により指示されるランクでのチャネル品質指示及び/又はランク指示により指示していないランクでのチャネル品質指示を含む。MAC CEには、チャネル品質指示又はランク指示のみが含まれた場合、少なくとも1つのバイトのMAC CEに対応する論理チャネル識別子(LCID)を設定する必要があり、当該LCIDは、MAC CEがチャネル品質指示を含むか、又はランク指示を含むかを指示するためのものである。MAC CEには、チャネル品質指示のみが含まれた場合、チャネル品質指示は、少なくとも1つのランクでのチャネル品質指示を含む。MAC CEには、ランク指示のみが含まれた場合、LCIDで少なくとも1つのランク指示を含むMAC CEを指示し、LCIDで少なくとも1つのランクでのチャネル品質指示を含むMAC CEを指示する必要がある。
【0073】
1つの例示的な実施形態では、2つのMAC CEを使用してチャネル品質指示及びランク指示を伝送することができ、このとき、MAC CEに対応する論理チャネル識別子(LCID)を設定する必要があり、当該LCIDは、MAC CEには、チャネル品質指示が含まれているか、又はランク指示が含まれているかを指示するためのものである。チャネル品質指示は、ランク指示により指示されるランクでのチャネル品質指示及び/又はランク指示により指示していないランクでのチャネル品質指示を含む。当該LCIDは、ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0074】
ステップ170では、第1の端末が第2の端末にMAC CEを送信する。
【0075】
第1の端末は、第2の端末にMAC CEを送信するとき、優先度を決定し、当該優先度は、MAC CEを担持するメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成するとき、MAC CEと、MAC PDUにおける、MAC CE以外の他のデータとの優先度の順序を決定するためのものであり、及び/又は、当該優先度は、MAC PDUを伝送するとき、物理層制御チャネルに含まれる優先度指示情報を決定するためのものである。当該優先度は、プロトコルによって定義される方法、ネットワークによって設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。第1の端末は、第2の端末にMAC CEを送信するとき、MAC CEのハイブリッド自動再送要求のプロパティを決定し、ハイブリッド自動再送要求のプロパティは、ハイブリッド自動再送要求フィードバックが必要かどうか、及び/又は、さまざまなハイブリッド自動再送要求フィードバックモードを含む。
【0076】
図5は、本開示の各実施形態に係る1つのチャネル品質フィードバック方法を実現するための装置のブロック図である。
図5に示すように、当該装置は、受信モジュール230、生成モジュール250及び送信モジュール270を含むが、それらに限定されない。
【0077】
受信モジュール230は、第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信するためのものであり、指示情報が第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信するように第1の端末に指示するためのものである。
【0078】
生成モジュール250は、第1の端末がチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むメディアアクセス制御エレメント(MAC CE)を生成するためのものである。
【0079】
送信モジュール270は、第1の端末が第2の端末にMAC CEを送信するためのものである。
【0080】
本実施形態における各モジュールの機能及び作用の実現プロセス、および、詳細に記載又は定義されていない他の部分は、上記実施形態の記載を参照し、ここで繰り返して説明しない。
【0081】
1つの例示的な実施形態では、当該生成モジュール250は、さらに、
最新の指示情報に従ってMAC CEを生成又は更新するためのものである。
【0082】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック装置は、さらに、
タイマーを起動又は再起動するためのタイマー起動モジュールを含み、
当該生成モジュール250は、さらに、
タイマーがタイムアウトしないか、又はタイマーが実行中である場合、第1の端末がMAC CEを生成するためのものである。
【0083】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック装置は、さらに、
タイマーがタイムアウトすると、第1の端末がMAC CEの生成をキャンセル又は停止するための停止モジュールを含む。
【0084】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック装置は、さらに、
タイマーを停止するためのタイマー停止モジュールを含む。
【0085】
1つの例示的な実施形態では、タイマーのタイミング期間は、
ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0086】
1つの例示的な実施形態では、チャネル品質指示は、
ランク指示により指示されるランクでのチャネル品質指示及び/又はランク指示により指示していないランクでのチャネル品質指示を含む。
【0087】
1つの例示的な実施形態では、チャネル品質指示は、
少なくとも1つのランクでのチャネル品質指示を含む。
【0088】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック装置は、さらに、
MAC CEに対応する論理チャネル識別子(LCID)を設定するための設定モジュールを含み、LCIDは、MAC CEがチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むことを指示するためのものである。
【0089】
1つの例示的な実施形態では、LCIDは、
MAC CEがチャネル品質指示を含むことを指示するためのLCIDと、MAC CEがランク指示を含むことを指示するためのLCIDと、を含む。
【0090】
1つの例示的な実施形態では、LCIDは、少なくとも1つのランクでのチャネル品質指示を指示するためのものである。
【0091】
1つの例示的な実施形態では、LCIDは、少なくとも1つのランク指示を含むMAC CEを指示するためのものである。
【0092】
1つの例示的な実施形態では、LCIDは、
ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、前記第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0093】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック装置は、さらに、
優先度を決定するための決定モジュールを含み、優先度は、MAC CEを担持するメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成するとき、MAC CEと、MAC PDUにおけるMAC CE以外の他のデータとの優先度の順序を決定するためのものであり、及び/又は、
優先度は、MAC PDUを伝送するとき、物理層制御チャネルに含まれる優先度指示情報を決定するためのものである。
【0094】
1つの例示的な実施形態では、優先度は、プロトコルによって定義される方法、ネットワークによって設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0095】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック装置は、さらに、
MAC CEのハイブリッド自動再送要求のプロパティを決定するためのプロパティ決定モジュールを含む。
【0096】
1つの例示的な実施形態では、ハイブリッド自動再送要求のプロパティは、
ハイブリッド自動再送要求フィードバックが必要かどうか、及び/又は、さまざまなハイブリッド自動再送要求フィードバックモードを含む。
【0097】
上記装置における各モジュールの機能及び作用の実現プロセスの詳細は、上記具体的な実施形態により提供されるいずれか1つのチャネル品質フィードバック方法における対応するステップの実現プロセスを参照し、ここで繰り返して説明しない。
【0098】
図6は、本願の実施形態により提供されるチャネル品質フィードバック装置に使用されるハードウェアの構造概略図である。
図6に示すように、端末機器は、プロセッサ310と、メモリ320とを含み、端末機器の上記各コンポーネント間の通信接続は、バスシステムを介して実現される。
【0099】
当該プロセッサ310は、さらに、独立した構成要素であり得るか、または複数の処理構成要素の総称であり得る。例えば、それは、CPUであってもよいし、ASICであってもよいし、以上の方法を実施するように設定された1つ又は複数の集積回路であってもよく、少なくとも1つのマイクロプロセッサDSP、又は少なくとも1つのフィールドプログラマブルゲートアレイFPGAなどが挙げられる。
【0100】
メモリ320には、プロセッサ310で実行可能なプログラムが記憶されており、プロセッサ310はプログラムを実行すると、上記方法の具体的な実施形態におけるチャネル品質フィードバック方法のステップの一部又は全ては実現される。
【0101】
本願の具体的な実施形態は、さらに、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムは実行されると、上記方法の具体的な実施形態におけるチャネル品質フィードバック方法のステップの一部又は全ては実現される。
【0102】
本願の具体的な実施形態は、さらに、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラムは実行されると、上記方法の具体的な実施形態におけるチャネル品質フィードバック方法のステップの一部又は全ては実現される。当該コンピュータプログラム製品は、ソフトウェアインストールパッケージにすることができる。
【0103】
本願の具体的な実施形態は、さらに、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するためのプロセッサを含むチップを提供し、前記チップを搭載したデバイスは、上記方法の具体的な実施形態におけるチャネル品質フィードバック方法のステップの一部又は全てを実行する。
【0104】
本願の具体的な実施形態は、さらに、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは実行されると、上記方法の具体的な実施形態におけるチャネル品質フィードバック方法のステップの一部又は全ては実現される。
【0105】
本願の具体的な実施形態に記載されている方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアで実現されてもよいし、またはプロセッサによりソフトウェア命令を実行することで実現されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールで構成されることができ、ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable Programmable ROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、読み取り専用光ディスク(CD-ROM)又は本分野で知られている他の任意の形式の記憶媒体に格納されることができる。例示的なものとして、記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体から情報を読み取り、当該記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。当然ながら、記憶媒体はプロセッサを構成する一部になることもできる。プロセッサと記憶媒体はASICに配置されてもよい。なお、当該ASICは、アクセスネットワーク機器、ターゲットネットワーク機器、又はコアネットワーク機器に配置されてもよい。当然ながら、プロセッサと記憶媒体は、アクセスネットワーク機器、ターゲットネットワーク機器、又はコアネットワーク機器に個別のコンポーネントとして存在してもよい。
【0106】
当業者は、上記1つ又は複数の例において、本願の具体的な実施形態に記載される機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって全体的又は部分的に実現され得ることを認識すべきである。ソフトウェアで実現される場合、それは全体的又は部分的にコンピュータプログラム製品の形で実現され得る。前記コンピュータプログラム製品は1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。前記コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされて実行されるとき、本願の具体的な実施形態で説明されるプロセス又は機能のすべて又は一部が生成される。前記コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能なデバイスであり得る。前記コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されるか、または1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送することができ、例えば、前記コンピュータ命令は、1つのウェブサイトのサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから別のウェブサイトのサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタに有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、デジタル加入者線(Digital Subscriber Line、DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波など)で送信され得る。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体、または集積された、1つ又は複数の利用可能な媒体を含むサーバ、データセンタなどのデータ記憶装置であり得る。前記利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、テープ)、光学媒体(例えば、デジタルビデオディスク(Digital Video Disc、DVD))、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(Solid State Disk、SSD))などであり得る。
【0107】
以上の具体的な実施形態により、本願の実施形態に係る目的、技術案及び有益な効果について、詳細に説明したが、以上は、本願の具体的な実施形態の具体的な実施形態にすぎず、本願の具体的な実施形態の保護範囲を限定するためのものではなく、本願の具体的な実施形態に説明されている技術案に基づいて行われるすべての修正、等価置換、改善などは、いずれも本願の具体的な実施形態の保護範囲に含まれるべきであると理解すべきである。
【0108】
本願は、上記に記載され、添付の図面に示されている具体的な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができることを理解すべきである。本願の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信技術の分野に関し、特にチャネル品質フィードバック方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デバイス間通信は、サイドリンク伝送技術であり、デバイス間通信は端末間直接通信を採用するため、スペクトル効率がより高く、伝送遅延がより少なくなる。
【0003】
しかし、従来のデバイス間通信では、チャネル品質フィードバックを行うことができないため、デバイス間通信では、デバイス間でチャネル品質フィードバックを行うことができないという技術的問題が存在している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、デバイス間通信では、デバイス間でチャネル品質フィードバックを行うことができないという技術的問題を解決するために、チャネル品質フィードバック方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、本願の具体的な実施形態は、チャネル品質フィードバック方法を提供し、
第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信するステップであって、指示情報が第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信するように第1の端末に指示するためのものである、受信するステップと、
第1の端末がチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むメディアアクセス制御層制御エレメント(MAC CE)を生成するステップと、
第1の端末が第2の端末にMAC CEを送信するステップと、を含む。
【0006】
第2の態様では、本願の具体的な実施形態は、チャネル品質フィードバック装置を提供し、
第2の端末から送信された指示情報を受信するための受信モジュールであって、指示情報が第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信するように第1の端末に指示するためのものである受信モジュールと、
チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むメディアアクセス制御層制御エレメント(MAC CE)を生成するための生成モジュールと、
第2の端末にMAC CEを送信するための送信モジュールと、を含む。
【0007】
第3の態様では、本願の具体的な実施形態は、プロセッサとメモリとを含む端末機器を提供し、メモリには、プロセッサで実行可能な伝送プログラムが記憶されており、プロセッサがプログラムを実行すると、上記チャネル品質フィードバック方法のいずれかが実現される。
【0008】
第4の態様では、本願の具体的な実施形態は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムが実行されると、上記チャネル品質フィードバック方法のいずれかが実現される。
【0009】
第5の態様では、本願の具体的な実施形態は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム製品が実行されると、上記チャネル品質フィードバック方法のいずれかが実現される。
【0010】
第6の態様では、本願の具体的な実施形態は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するためのプロセッサを含むチップを提供し、チップを搭載したデバイスは、上記チャネル品質フィードバック方法のいずれかを実行する。
【0011】
第7態様では、本願の具体的な実施形態は、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムが実行されると、上記チャネル品質フィードバック方法のいずれかが実現される。
【発明の効果】
【0012】
本願の具体的な実施形態により提供される技術案は、以下の有益な効果がある。
第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信し、当該指示情報が第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信するように第1の端末に指示するためのものである。第1の端末がチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むメディアアクセス制御層制御エレメント(MAC CE)を生成する。第1の端末が第2の端末にMAC CEを送信する。第1の端末が第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを送信することにより、チャネル品質指示及び/又はランク指示によって、第1の端末から第2の端末へのチャネル品質フィードバックが完了され、端末間のチャネル品質フィードバックが実現され、デバイス間通信では、デバイス間でチャネル品質フィードバックを行うことができないという技術的問題が解決される。
【0013】
前述した一般的な説明及び後述する詳細な説明は単なる例示であり、本願を限定するものではないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本明細書に組み込まれ、その一部として構成する添付の図面は、本願と一致する具体的な実施形態を示し、本明細書とともに、本願の原理を説明することに役立つ。
【
図1】本願の具体的な実施形態が適用可能な1つの通信システムのネットワークアーキテクチャ図である。
【
図2】本願の具体的な実施形態が適用可能な1つの通信システムのネットワークアーキテクチャ図である。
【
図3】本願の具体的な実施形態に係る1つのチャネル品質フィードバック方法のフローチャートである。
【
図4】本願の1つの実施形態に係る1つのチャネル品質フィードバック方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の各実施形態に係る1つのチャネル品質フィードバック方法を実現するための装置のブロック図である。
【
図6】本願の実施形態により提供されるチャネル品質フィードバック装置に使用されるハードウェアの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書では、例示的な実施形態について詳細に説明し、その例として、添付の図面に示されている。以下の説明が図面に言及している場合、特に明記しない限り、異なる図面の同じ番号は同じ又は類似の要素を指す。以下に説明する実施形態は、本願における発明を実施するための形態と一致するすべての実施形態を表すことを意図するものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に記載されているように、本願のいくつかの態様と一致する方法及び装置の単なる例である。当業者が本願における具体的な実施形態に基づいて、創造的な作業なしに得られた他のすべての具体的な実施形態は、本願の保護範囲に含まれる。
【0016】
図1及び
図2は、本願の以下の具体的な実施形態が適用可能な通信システムのシステムアーキテクチャを示している。当該システムアーキテクチャは、基地局A、端末B、端末Cを含む。
【0017】
デバイス間通信は、D2D(Device-to-Device、デバイス間)に基づくサイドリンク(Sidelink)伝送技術であり、従来のセルラーシステムにおいて基地局を介して通信データを送受信する形態とは異なり、デバイス間通信は端末間直接通信形態を採用するため、スペクトル効率がより高く、伝送遅延がより少なくなる。サイドリンクにはメディアアクセス制御層制御エレメント(Medium Access Control Layer Control Element、MAC CE)に関する設計がない。3GPP(3rd Generation Partnership Project、第3世代移動体通信標準化団体)では、モードAとモードBの2つの伝送モードが定義されている。
【0018】
モードAについて、端末の送信リソースは基地局によって割り当てられ、端末は基地局によって割り当てられたリソースに従ってサイドリンクでデータを送信し、基地局は、端末へ単一送信用のリソースを割り当ててもよいし、端末へ半静的送信用のリソースを割り当ててもよい。
【0019】
モードBについて、端末は、リソースプールから1つのリソースを選択してデータを送信する。
【0020】
デバイス間通信は、基地局Aを介して端末Bと端末Cとの間で通信することができ、または基地局Aを経由せずに端末Bと端末Cとの間で直接通信することもできる。デバイス間通信では、端末Bと端末Cとの間でチャネル品質フィードバックを行うことができないため、デバイス間通信では、デバイス間でチャネル品質フィードバックを行うことができないという技術的問題が存在している。以下、端末Bと端末Cとの間でチャネル品質フィードバックをどのように行うかについて詳細に説明する。
【0021】
本システムアーキテクチャでは、当該例示的な通信システムは、グローバルモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile communication、GSM(登録商標))システム、コードディビシオンマルチプルアアクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、ワイドバンドコードディビシオンマルチプルアアクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サ-ビス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE(登録商標))システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、高度化したロングタームエボリューション(Advanced long term evolution、LTE-A)システム、ニューラジオ(New Radio、NR)システム、NRシステムのエボリューションシステム、アンライセンススペクトル上のLTE(LTE-based access to unlicensed spectrum、LTE-U)システム、アンライセンススペクトル上のNR(NR-based access to unlicensed spectrum、NR-U)システム、汎用モバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、マイクロ波アクセスの世界規模相互運用(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi(登録商標))、次世代通信システム又は他の通信システムなどにすることができる。
【0022】
一般的に、従来の通信システムは限られた数の接続をサポートし、実現しやすいが、通信技術の発達により、移動体通信システムは従来の通信をサポートするだけでなく、デバイス間(Device to Device、D2D)通信、マシン間(Machine to Machine、M2M)通信、マシンタイプ通信(Machine Type Communication、MTC)、車両間(Vehicle to Vehicle、V2V)通信、及び車両のインターネット(Vehicle to X、V2X)などをサポートし、本願の実施例は、それらの通信システムにも適用できる。
【0023】
当該例示的通信システムは、具体的に、ネットワーク機器と端末とを含み、端末がネットワーク機器により提供される移動体通信ネットワークにアクセスするとき、端末とネットワーク機器は、無線リンクを介して通信可能に接続することができ、当該通信可能に接続する方法として、シングル接続又はデュアル接続又はマルチ接続にすることができるが、通信可能に接続する方法はシングル接続である場合、ネットワーク機器はLTE基地局又はNR基地局(gNB基地局とも称される)であってよい。通信可能に接続する方法はデュアル接続であり(具体的に、キャリアアグリゲーションCA技術を利用して実現してもよいし、または複数のネットワーク機器を利用して実現してもよい)、かつ、端末が複数のネットワーク機器に接続されている場合、当該複数のネットワーク機器は、プライマリ基地局MCG及びセカンダリ基地局SCGにすることができ、データバックホールは、バックホールリンクbackhaulを介して基地局間で実行され、プライマリ基地局はLTE基地局に、セカンダリ基地局はLTE基地局にしてもよいし、または、プライマリ基地局はNR基地局に、セカンダリ基地局はLTE基地局にしてもよいし、または、プライマリ基地局はNR基地局に、セカンダリ基地局はNR基地局にしてもよい。本願の具体的な実施形態に記載する受信側RLCエンティティは端末又は端末におけるソフトウェア(プロトコルスタックなど)及び/又はハードウェア(モデムなど)にすることができ、同様に、送信側RLCエンティティはネットワーク機器又はネットワーク機器におけるソフトウェア(プロトコルスタックなど)及び/又はハードウェア(モデムなど)にすることができる。
【0024】
本願の具体的な実施形態において、「ネットワーク」及び「システム」という用語はしばしば交換可能に使用されるが、当業者はそれらの意味を理解することができる。
【0025】
本願の具体的な実施形態に言及された端末は、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、車載機器、ウェアラブルデバイス、コンピューティングデバイス、又はワイヤレスモデムに接続されたその他の処理デバイス、及びさまざまな形式のユーザ機器(User Equipment、UE)、モバイルステーション(Mobile Station、MS)、端末機器(terminal device)など様々なデバイスを含むことができる。説明の便宜上、上記したデバイスをまとめて端末と呼ぶ。
【0026】
なお、本明細書では、「ネットワーク」及び「システム」という用語はしばしば交換可能に使用される。本明細書における「及び/又は」という用語は関連対象の関連関係のみを説明し、3つの関係が存在できることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独に存在し、A及びBが同時に存在し、そしてBが単独に存在するという3つの状況を示すことができる。また、本明細書では、「/」という文字は、常に前後の関連対象が「又は」という関係であることを示す。
【0027】
本願の具体的な実施形態において、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられており、Aに従ってBを決定することができることを意味することを理解すべきである。さらに、Aに従ってBを決定することは、Aにのみ従ってBを決定するだけでなく、A及び/又は他の情報に従ってBを決定することを意味することもできる。
【0028】
図3は、本願の具体的な実施形態に係る1つのチャネル品質フィードバック方法のフローチャートである。
図3に示すように、当該チャネル品質フィードバック方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0029】
ステップ130では、第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信する。
【0030】
第1の端末は、受信側端末であり、第2の端末は、送信側端末であり、第1の端末は、第2の端末から送信された指示情報を受信し、当該指示情報は、第2の端末にチャネル品質指示(Channel Quality Indicator、CQI)及び/又はランク指示(Rank Indicator、RI)を送信するように第1の端末に指示するためのものである。デバイス間通信用のサイドリンク通信システムでは、チャネル品質指示及びランク指示は、第1の端末と第2の端末との間のチャネル品質フィードバックを実現するためのものであり、第1の端末は、第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信することにより、第1の端末から第2の端末へのチャネル品質フィードバックを完了する。
【0031】
ステップ150では、第1の端末がメディアアクセス制御層制御エレメント(MAC CE)を生成する。
【0032】
第1の端末がチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むメディアアクセス制御層制御エレメント(MAC CE)を生成する。チャネル品質指示及び/又はランク指示によってチャネル品質フィードバックを行う。
【0033】
ステップ170では、第1の端末が第2の端末にMAC CEを送信する。
【0034】
デバイス間通信用のサイドリンク通信システムでは、第1の端末は、第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを送信し、第2の端末は、当該MAC CEを受信して第1の端末と第2の端末との間のチャネル品質フィードバックを実現する。
【0035】
本実施形態により、第1の端末が第2の端末から送信された指示情報の指示に従って、第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信し、それによって、デバイス間通信では、デバイス間のチャネル品質フィードバックは実現され、サイドリンク通信システム内のMAC CEに関する設計は実現され、デバイス間通信では、デバイス間でチャネル品質フィードバックを行うことができないという技術的問題も解決される。
【0036】
1つの例示的な実施形態では、上記
図3に対応する実施形態におけるステップ150は、他の実施例において、具体的なプロセスが、
最新の指示情報に従ってMAC CEを生成又は更新するステップを含む。
【0037】
第2の端末は第1の端末に指示情報を送信した後、第2の端末は第1の端末からフィードバックされたMAC CEを受信しなかった場合、第2の端末は、さらに、第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信するように第1の端末に指示するための指示情報を第1の端末に送信に送信することもでき、第1の端末は、指示情報を受信した後、タイマーを再起動する。タイマーは、第1の端末が指示情報に従って、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成するチャネル品質フィードバック動作がタイムアウトするかどうかを判定するためのものである。このとき、第1の端末はすでに指示情報に従ってMAC CEを生成した場合、第1の端末は、新たに受信した指示情報に従ってすでに生成されたMAC CEを更新する。第1の端末は未だに指示情報に従ってMAC CEを生成しなかった場合、第1の端末は、指示情報に従ってMAC CEを生成する。指示情報は、チャネル状態情報測定基準信号にすることができる。当該チャネル状態情報測定基準信号は、第1の端末が当該測定基準信号に従ってチャネル品質指示及び/又はランク指示を取得するためのものである。第1の端末は、チャネル測定基準信号に従ってチャネル品質を測定することにより、測定結果に応じてチャネル品質指示及び/又はランク指示を取得する。
【0038】
本実施形態により、最新の指示情報に従って、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成又は更新することは実現され、かつ、第2の端末は、フィードバックを受信しなかった場合、改めて第1の端末に指示情報を送信することにより、チャネル品質フィードバック用のMAC CEのフィードバックが成功できるように保証する。
【0039】
1つの例示的な実施形態では、上記
図3に対応する実施形態におけるステップ130の後、当該チャネル品質フィードバック方法は、
タイマーを起動又は再起動するステップを含んでもよい。
【0040】
タイマーは、第1の端末が指示情報に従って、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成するチャネル品質フィードバック動作がタイムアウトするかどうかを判定するためのものである。第1の端末は、第2の端末から送信された指示情報を受信した後、タイマーを起動又は再起動することにより、タイマーは、第1の端末がチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成するチャネル品質フィードバック動作がタイムアウトするかどうかを正確に判定できるように確保される。
【0041】
タイマーのタイミング期間は、ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0042】
上記
図3に対応する実施形態におけるステップ150は、他の実施例において、具体的なプロセスが、
タイマーがタイムアウトしないか、又はタイマーが実行中である場合、第1の端末がMAC CEを生成するステップを含む。
【0043】
タイマーがタイムアウトしないか、又はタイマーが実行中である場合には、第1の端末が指示情報に従って、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成するチャネル品質フィードバック動作がタイムアウトしないことを意味し、この場合、第1の端末は指示情報に従ってMAC CEを生成する。
【0044】
本実施形態により、タイマーによってチャネル品質フィードバック動作をモニタリングすることは実現される。
【0045】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック方法は、
タイマーがタイムアウトすると、第1の端末はMAC CEの生成をキャンセル又は停止するステップを含んでもよい。
【0046】
タイマーがタイムアウトすると、第1の端末は、チャネル品質フィードバック動作がタイムアウトすると判定し、このとき、第1の端末は、MAC CEの継続的な生成を停止するか、及び/又はMAC CEの生成をキャンセルする。
【0047】
1つの例示的な実施形態では、上記
図3に対応する実施形態におけるステップ150の後、又はステップ170の後、当該チャネル品質フィードバック方法は、
タイマーを停止するステップを含んでもよい。
【0048】
チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成した場合には、第1の端末がチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成するチャネル品質フィードバック動作が完了したことを意味し、この場合、タイマーを停止する。
【0049】
または、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを送信した場合には、第1の端末がチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを生成するチャネル品質フィードバック動作が完了したことを意味し、この場合、タイマーを停止する。
【0050】
1つの例示的な実施形態では、チャネル品質指示は、
ランク指示により指示されるランクでのチャネル品質指示及び/又はランク指示により指示していないランクでのチャネル品質指示を含む。
【0051】
チャネル品質指示は、ランク指示により指示されるランクでのチャネル品質指示及び/又はランク指示により指示していないランクでのチャネル品質指示を含んでもよい。1つの例示的な実施形態では、ランク指示により指示されるランクは1である場合、チャネル品質指示はランクが1であるランクでのチャネル品質指示を含んでもよいし、ランクが1ではない場合のチャネル品質指示を含んでもよい。
【0052】
1つの例示的な実施形態では、チャネル品質指示は、
少なくとも1つのランクでのチャネル品質指示を含む。
【0053】
チャネル品質指示は、少なくとも1つのランクでのチャネル品質指示を含む。1つの例示的な実施形態では、チャネル品質指示は、ランクが1であるランクでのチャネル品質指示であってもよいし、ランクが2であるランクでのチャネル品質指示であってもよいし、ランクが1及び2であるランクでのチャネル品質指示であってもよい。当該ランクは、ネットワークにより設定される方法、又は予め設定される方法、又は第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0054】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック方法は、
MAC CEに対応する論理チャネル識別子(LCID)を設定するステップを含んでもよい。
【0055】
論理チャネル識別子(Logical Channel Identity、LCID)は、MAC CEがチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むことを指示するためのものである。LCIDは、MAC CEに対応するメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(Medium Access Control Protocol Data Unit、MAC PDU)におけるデータであり、1つのLCIDは、1つのMAC CEに対応する。1つのLCIDを使用してチャネル品質指示及び/又はランク指示を含む情報を送信するか、又は2つのLCIDを使用してチャネル品質指示とランク指示とを含む情報をそれぞれ送信することができる。当該LCIDは、MAC CEがチャネル品質指示を含むことを指示するためのLCID、及びMAC CEがランク指示を含むことを指示するためのLCIDを含み、1つのLCIDは、MAC CEがチャネル品質指示を含むことを、他方のLCIDは、MAC CEがランク指示を含むことを指示するためのものである。当該LCIDは、少なくとも1つのランクでのチャネル品質指示を含むMAC CEを指示するためのものであり、1つの例示的な実施形態では、LCIDは、ランクが1であるランクでのチャネル品質指示を含むMAC CEを指示するために使用されてもよいし、ランクが2であるランクでのチャネル品質指示を含むMAC CEを指示するために使用されてもよいし、ランクが1及び2であるランクでのチャネル品質指示を含むMAC CEを指示するために使用されてもよい。
【0056】
当該LCIDは、さらに、少なくとも1つのランク指示を含むMAC CEを指示するためのものであり、1つの例示的な実施形態では、LCIDは、指示されるランクが1であるランクにより指示されるMAC CEを指示するために使用されてもよいし、指示されるランクが2であるランクにより指示されるMAC CEを指示するために使用されてもよい。
【0057】
LCIDは、ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0058】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック方法は、
優先度を決定するステップを含んでもよい。
【0059】
当該優先度は、MAC CEを担持するメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成するとき、MAC CEと、MAC PDUにおける、MAC CE以外の他のデータとの優先度の順序を決定するためのものであり、及び/又は、当該優先度は、MAC PDUを伝送するとき、物理層制御チャネルに含まれる優先度指示情報を決定するためのものである。
【0060】
MAC PDUは、MAC CE及び当該MAC CEに対応するLCIDを含み、第1の端末は、第2の端末にMAC PDUを送信することにより、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むMAC CEを第2の端末に送信することを実現し、当該優先度は、当該MAC PDUを生成するとき、MAC CEと、MAC PDUにおける他のデータとの優先度の順序を決定するためのものであり、及び/又は、当該優先度は、MAC CEを含むMAC PDUを伝送するとき、物理層制御チャネルに含まれる優先度指示情報を決定するためのものであり、当該優先度指示情報は、当該MAC PDUを送信する優先度である。
【0061】
当該優先度は、プロトコルによって定義される方法、ネットワークによって設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0062】
本実施形態により、優先度によって、MAC CEとMAC PDUにおける他のデータとの優先度の順序、及び/又は、物理層制御チャネルに含まれる優先度指示情報を決定することは実現される。
【0063】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック方法は、
MAC CEのハイブリッド自動再送要求のプロパティを決定するステップを含んでもよい。
【0064】
ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)のプロパティは、ハイブリッド自動再送要求フィードバックが必要かどうか、及び/又は、さまざまなハイブリッド自動再送要求フィードバックモードを含む。1つの例示的な実施形態では、ハイブリッド自動再送要求のプロパティは、ハイブリッド自動再送要求HARQのフィードバック、すなわち、ACK(Acknowledgement、肯定的な確認)又はNACK(Negative Acknowledgement、否定的な確認)のフィードバック、または、同一のフィードバックリソースでのACK又はNACKのフィードバック、または、異なるフィードバックリソースでのACK又はNACKのフィードバックを必要とする端末の範囲であってもよい。
【0065】
本実施形態により、ハイブリッド自動再送要求のプロパティに従って、ハイブリッド自動再送要求のフィードバック状況を確認することは実現される。
【0066】
図4は、本願の1つの実施形態に係る1つのチャネル品質フィードバック方法のフローチャートである。
図4に示すように、当該方法は、以下のステップを含む。
【0067】
ステップ110では、第2の端末が第1の端末に指示情報を送信する。
【0068】
ステップ130では、第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信する。
【0069】
第1の端末は、第2の端末から送信された指示情報を受信した後、タイマーを起動又は再起動し、タイマーのタイミング期間は、ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。タイマーはタイムアウトしないか、又はタイマーが実行中である場合、第1の端末はMAC CEを生成し、タイマーはタイムアウトすると、第1の端末は、MAC CEの生成をキャンセル又は停止する。
【0070】
ステップ150では、第1の端末がメディアアクセス制御層制御エレメント(MAC CE)を生成する。
【0071】
第2の端末は第1の端末に指示情報を送信した後、第2の端末は第1の端末によりフィードバックされたMAC CEを受信しなかった場合、さらに、第1の端末は第2の端末から送信された指示情報を受信するにあたり、タイマーを再起動し、第1の端末は最新の指示情報に従ってMAC CEを生成又は更新してもよい。
【0072】
1つの例示的な実施形態では、1つのMAC CEを使用してチャネル品質指示及び/又はランク指示を伝送でき、このとき、MAC CEには、チャネル品質指示及びランク指示が同時に含まれた場合、チャネル品質指示は、ランク指示により指示されるランクでのチャネル品質指示及び/又はランク指示により指示していないランクでのチャネル品質指示を含む。MAC CEには、チャネル品質指示又はランク指示のみが含まれた場合、少なくとも1つのバイトのMAC CEに対応する論理チャネル識別子(LCID)を設定する必要があり、当該LCIDは、MAC CEがチャネル品質指示を含むか、又はランク指示を含むかを指示するためのものである。MAC CEには、チャネル品質指示のみが含まれた場合、チャネル品質指示は、少なくとも1つのランクでのチャネル品質指示を含む。MAC CEには、ランク指示のみが含まれた場合、LCIDで少なくとも1つのランク指示を含むMAC CEを指示し、LCIDで少なくとも1つのランクでのチャネル品質指示を含むMAC CEを指示する必要がある。
【0073】
1つの例示的な実施形態では、2つのMAC CEを使用してチャネル品質指示及びランク指示を伝送することができ、このとき、MAC CEに対応する論理チャネル識別子(LCID)を設定する必要があり、当該LCIDは、MAC CEには、チャネル品質指示が含まれているか、又はランク指示が含まれているかを指示するためのものである。チャネル品質指示は、ランク指示により指示されるランクでのチャネル品質指示及び/又はランク指示により指示していないランクでのチャネル品質指示を含む。当該LCIDは、ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0074】
ステップ170では、第1の端末が第2の端末にMAC CEを送信する。
【0075】
第1の端末は、第2の端末にMAC CEを送信するとき、優先度を決定し、当該優先度は、MAC CEを担持するメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成するとき、MAC CEと、MAC PDUにおける、MAC CE以外の他のデータとの優先度の順序を決定するためのものであり、及び/又は、当該優先度は、MAC PDUを伝送するとき、物理層制御チャネルに含まれる優先度指示情報を決定するためのものである。当該優先度は、プロトコルによって定義される方法、ネットワークによって設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。第1の端末は、第2の端末にMAC CEを送信するとき、MAC CEのハイブリッド自動再送要求のプロパティを決定し、ハイブリッド自動再送要求のプロパティは、ハイブリッド自動再送要求フィードバックが必要かどうか、及び/又は、さまざまなハイブリッド自動再送要求フィードバックモードを含む。
【0076】
図5は、本開示の各実施形態に係る1つのチャネル品質フィードバック方法を実現するための装置のブロック図である。
図5に示すように、当該装置は、受信モジュール230、生成モジュール250及び送信モジュール270を含むが、それらに限定されない。
【0077】
受信モジュール230は、第2の端末から送信された指示情報を受信するためのものであり、指示情報が第2の端末にチャネル品質指示及び/又はランク指示を送信するように第1の端末に指示するためのものである。
【0078】
生成モジュール250は、チャネル品質指示及び/又はランク指示を含むメディアアクセス制御層制御エレメント(MAC CE)を生成するためのものである。
【0079】
送信モジュール270は、第2の端末にMAC CEを送信するためのものである。
【0080】
本実施形態における各モジュールの機能及び作用の実現プロセス、および、詳細に記載又は定義されていない他の部分は、上記実施形態の記載を参照し、ここで繰り返して説明しない。
【0081】
1つの例示的な実施形態では、当該生成モジュール250は、さらに、
最新の指示情報に従ってMAC CEを生成又は更新するためのものである。
【0082】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック装置は、さらに、
タイマーを起動又は再起動するためのタイマー起動モジュールを含み、
当該生成モジュール250は、さらに、
タイマーがタイムアウトしないか、又はタイマーが実行中である場合、MAC CEを生成するためのものである。
【0083】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック装置は、さらに、
タイマーがタイムアウトすると、MAC CEの生成をキャンセル又は停止するための停止モジュールを含む。
【0084】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック装置は、さらに、
タイマーを停止するためのタイマー停止モジュールを含む。
【0085】
1つの例示的な実施形態では、タイマーのタイミング期間は、
ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0086】
1つの例示的な実施形態では、チャネル品質指示は、
ランク指示により指示されるランクでのチャネル品質指示及び/又はランク指示により指示していないランクでのチャネル品質指示を含む。
【0087】
1つの例示的な実施形態では、チャネル品質指示は、
少なくとも1つのランクでのチャネル品質指示を含む。
【0088】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック装置は、さらに、
MAC CEに対応する論理チャネル識別子(LCID)を設定するための設定モジュールを含み、LCIDは、MAC CEがチャネル品質指示及び/又はランク指示を含むことを指示するためのものである。
【0089】
1つの例示的な実施形態では、LCIDは、
MAC CEがチャネル品質指示を含むことを指示するためのLCIDと、MAC CEがランク指示を含むことを指示するためのLCIDと、を含む。
【0090】
1つの例示的な実施形態では、LCIDは、少なくとも1つのランクでのチャネル品質指示を指示するためのものである。
【0091】
1つの例示的な実施形態では、LCIDは、少なくとも1つのランク指示を含むMAC CEを指示するためのものである。
【0092】
1つの例示的な実施形態では、LCIDは、
ネットワークにより設定される方法、予め設定される方法、前記第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0093】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック装置は、さらに、
優先度を決定するための決定モジュールを含み、優先度は、MAC CEを担持するメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成するとき、MAC CEと、MAC PDUにおけるMAC CE以外の他のデータとの優先度の順序を決定するためのものであり、及び/又は、
優先度は、MAC PDUを伝送するとき、物理層制御チャネルに含まれる優先度指示情報を決定するためのものである。
【0094】
1つの例示的な実施形態では、優先度は、プロトコルによって定義される方法、ネットワークによって設定される方法、予め設定される方法、第2の端末により設定される方法のいずれかの方法で設定される。
【0095】
1つの例示的な実施形態では、当該チャネル品質フィードバック装置は、さらに、
MAC CEのハイブリッド自動再送要求のプロパティを決定するためのプロパティ決定モジュールを含む。
【0096】
1つの例示的な実施形態では、ハイブリッド自動再送要求のプロパティは、
ハイブリッド自動再送要求フィードバックが必要かどうか、及び/又は、さまざまなハイブリッド自動再送要求フィードバックモードを含む。
【0097】
上記装置における各モジュールの機能及び作用の実現プロセスの詳細は、上記具体的な実施形態により提供されるいずれか1つのチャネル品質フィードバック方法における対応するステップの実現プロセスを参照し、ここで繰り返して説明しない。
【0098】
図6は、本願の実施形態により提供されるチャネル品質フィードバック装置に使用されるハードウェアの構造概略図である。
図6に示すように、端末機器は、プロセッサ310と、メモリ320とを含み、端末機器の上記各コンポーネント間の通信接続は、バスシステムを介して実現される。
【0099】
当該プロセッサ310は、さらに、独立した構成要素であり得るか、または複数の処理構成要素の総称であり得る。例えば、それは、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)であってもよいし、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)であってもよいし、以上の方法を実施するように設定された1つ又は複数の集積回路であってもよく、少なくとも1つのデジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、又は少なくとも1つのフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)などが挙げられる。
【0100】
メモリ320には、プロセッサ310で実行可能なプログラムが記憶されており、プロセッサ310はプログラムを実行すると、上記方法の具体的な実施形態におけるチャネル品質フィードバック方法のステップの一部又は全ては実現される。
【0101】
本願の具体的な実施形態は、さらに、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムは実行されると、上記方法の具体的な実施形態におけるチャネル品質フィードバック方法のステップの一部又は全ては実現される。
【0102】
本願の具体的な実施形態は、さらに、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は実行されると、上記方法の具体的な実施形態におけるチャネル品質フィードバック方法のステップの一部又は全ては実現される。当該コンピュータプログラム製品は、ソフトウェアインストールパッケージにすることができる。
【0103】
本願の具体的な実施形態は、さらに、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するためのプロセッサを含むチップを提供し、前記チップを搭載したデバイスは、上記方法の具体的な実施形態におけるチャネル品質フィードバック方法のステップの一部又は全てを実行する。
【0104】
本願の具体的な実施形態は、さらに、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは実行されると、上記方法の具体的な実施形態におけるチャネル品質フィードバック方法のステップの一部又は全ては実現される。
【0105】
本願の具体的な実施形態に記載されている方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアで実現されてもよいし、またはプロセッサによりソフトウェア命令を実行することで実現されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールで構成されることができ、ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable Programmable ROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、読み取り専用光ディスク(CD-ROM)又は本分野で知られている他の任意の形式の記憶媒体に格納されることができる。例示的なものとして、記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体から情報を読み取り、当該記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。当然ながら、記憶媒体はプロセッサを構成する一部になることもできる。プロセッサと記憶媒体はASICに配置されてもよい。なお、当該ASICは、アクセスネットワーク機器、ターゲットネットワーク機器、又はコアネットワーク機器に配置されてもよい。当然ながら、プロセッサと記憶媒体は、アクセスネットワーク機器、ターゲットネットワーク機器、又はコアネットワーク機器に個別のコンポーネントとして存在してもよい。
【0106】
当業者は、上記1つ又は複数の例において、本願の具体的な実施形態に記載される機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって全体的又は部分的に実現され得ることを認識すべきである。ソフトウェアで実現される場合、それは全体的又は部分的にコンピュータプログラム製品の形で実現され得る。前記コンピュータプログラム製品は1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。前記コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされて実行されるとき、本願の具体的な実施形態で説明されるプロセス又は機能のすべて又は一部が生成される。前記コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能なデバイスであり得る。前記コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されるか、または1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送することができ、例えば、前記コンピュータ命令は、1つのウェブサイトのサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから別のウェブサイトのサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタに有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、デジタル加入者線(Digital Subscriber Line、DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波など)で送信され得る。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体、または集積された、1つ又は複数の利用可能な媒体を含むサーバ、データセンタなどのデータ記憶装置であり得る。前記利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、テープ)、光学媒体(例えば、デジタルビデオディスク(Digital Video Disc、DVD))、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(Solid State Disk、SSD))などであり得る。
【0107】
以上の具体的な実施形態により、本願の実施形態に係る目的、技術案及び有益な効果について、詳細に説明したが、以上は、本願の具体的な実施形態にすぎず、本願の具体的な実施形態の保護範囲を限定するためのものではなく、本願の具体的な実施形態に説明されている技術案に基づいて行われるすべての修正、等価置換、改善などは、いずれも本願の具体的な実施形態の保護範囲に含まれるべきであると理解すべきである。
【0108】
本願は、上記に記載され、添付の図面に示されている具体的な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができることを理解すべきである。本願の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル品質フィードバック方法であって、前記方法は、
第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信するステップであって、前記指示情報が前記第2の端末にチャネル品質指示
及びランク指示を送信するように前記第1の端末に指示するためのものである、受信するステップと、
前記第1の端末が前記チャネル品質指示
及び前記ランク指示を含むメディアアクセス制御
層制御エレメント(MAC CE)を生成するステップと、
前記第1の端末が前記第2の端末に前記MAC CEを送信するステップと、を含むことを特徴とするチャネル品質フィードバック方法。
【請求項2】
前記第1の端末が第2の端末から送信された指示情報を受信した後、前記方法は、さらに、
タイマーを起
動するステップを含み、
前記第1の端末がメディアアクセス制御
層制御エレメント(MAC CE)を生成するステップは、
前記タイマーがタイムアウトしな
い場合、前記第1の端末が前記MAC CEを生
成するステップを含むことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、さらに、
前記タイマーがタイムアウトすると、前記第1の端末が前記MAC CEの生成をキャンセ
ルするステップを含むことを特徴とする請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の端末がメディアアクセス制御
層制御エレメント(MAC CE)を生成した後
、前記方法は、さらに、
前記タイマーを停止するステップを含むことを特徴とする請求項
2又は3に記載の方法。
【請求項5】
タイマーのタイミング期間は、
前記第2の端末により設定され
ることを特徴とする請求項1~
4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記チャネル品質指示は、
前記ランク指示により指示されるランクでのチャネル品質指
示を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、さらに、
前記MAC CEに対応する論理的チャネル識別子(LCID)を設定するステップであって、前記LCIDが前記MAC CEが前記チャネル品質指示及び/又は前記ランク指示を含むことを指示するためのものである、設定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、さらに、
前記第1の端末が、前記MAC CEと、前記MAC PDUにおける、前記MAC CE以外の他のデータとの優先度の順序に基づいて、前記MAC CEを担持するメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成する
ステップを含むことを特徴とする請求項1~
7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記優先度は、プロトコルによって定義され
ることを特徴とする請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、さらに、
前記MAC CEのハイブリッド自動再送要求のプロパティを決定するステップを含むことを特徴とする請求項1
~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記ハイブリッド自動再送要求のプロパティは、
ハイブリッド自動再送要求フィードバック
を有効にするかどうか、を含むことを特徴とする請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記MAC CEは論理チャネル識別子(LCID)によって識別されることを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
プロセッサとメモリとを含む端末機器であって、前記メモリには、前記プロセッサで実行可能なプログラムが記憶されており、前記プロセッサは前記プログラムを実行すると、上記請求項1~
12のいずれか1項に記載のチャネル品質フィードバック方法が実現されることを特徴とする端末機器。
【請求項14】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムが実行されると、請求項1~
12のいずれか1項に記載のチャネル品質フィードバック方法が実現されることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するためのプロセッサを含むチップであって、前記チップを搭載したデバイスは、請求項1~
12のいずれか1項に記載のチャネル品質フィードバック方法を実行することを特徴とするチップ。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】