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特表2023-511053データフレームの伝送方法、データフレームの伝送装置及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(54)【発明の名称】データフレームの伝送方法、データフレームの伝送装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20230309BHJP
   H04W 76/15 20180101ALI20230309BHJP
   H04L 1/18 20230101ALI20230309BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W76/15
H04L1/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542234
(86)(22)【出願日】2020-01-10
(85)【翻訳文提出日】2022-07-19
(86)【国際出願番号】 CN2020071492
(87)【国際公開番号】W WO2021138909
(87)【国際公開日】2021-07-15
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】洪 偉
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014FA03
5K067DD17
5K067HH28
(57)【要約】
【要約】
本開示は、データフレームの伝送方法、データフレームの伝送装置に関する。データフレームの伝送方法は、データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったと決定するステップと、データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったことに応答して、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップと、を含む。本開示により、データフレームの伝送が切り替わる時、データフレームの再送のカウントを実現する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データフレームの伝送方法であって、
データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったと決定するステップと、
データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったことに応答して、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップと、を含む、
ことを特徴とするデータフレームの伝送方法。
【請求項2】
前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップは、
前記データフレームの前記第2の接続に対応する再送カウント値をゼロに設定し、前記データフレームに伝送識別子及び/又はシーケンス番号を再割り当てして、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータフレームの伝送方法。
【請求項3】
前記第1の接続での前記データフレームの再送カウントを終了するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のデータフレームの伝送方法。
【請求項4】
前記データフレームを伝送するクロックが無効であると決定する、または、前記データフレームを伝送するクロックが無効であり、かつ前記第1の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行う競合ウィンドウが最大値であると決定するステップと、
前記データフレームを伝送するクロックをアクティブにするステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のデータフレームの伝送方法。
【請求項5】
前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップは、
前記データフレームの前記第1の接続に対応する再送カウント値を、前記データフレームの前記第2の接続に対応する再送カウント値の初期値として、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップと、前記データフレームの前記第1の接続に対応する伝送識別子及び/又はシーケンス番号を引続き使用し、前記第2の接続の伝送識別子及び/又はシーケンス番号とするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータフレームの伝送方法。
【請求項6】
前記データフレームに対して再送カウントを行うクロックが有効であると決定するステップ、または、
前記第1の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行う競合ウィンドウが最大値であると決定するステップ、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項5に記載のデータフレームの伝送方法。
【請求項7】
前記データフレームに対して再送カウントを行うステップは、
競合ウィンドウを初期化し、前記データフレームの再送に応答して、競合ウィンドウが最大値になるまで、再送カウント値を増加するステップを含む、
ことを特徴とする請求項2または5に記載のデータフレームの伝送方法。
【請求項8】
前記データフレームの伝送に成功したことに応答して、前記再送カウント値をゼロに初期化するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のデータフレームの伝送方法。
【請求項9】
データフレームの伝送装置であって、
データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったと決定するように構成される切り替えユニットと、
データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったことに応答して、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うように構成される再送カウントユニットと、を含む、
ことを特徴とするデータフレームの伝送装置。
【請求項10】
データフレームの伝送装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~8のいずれかに記載のデータフレームの伝送方法を実行するように構成される、
ことを特徴とするデータフレームの伝送装置。
【請求項11】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記記憶媒体における命令がプロセッサによって実行される場合、プロセッサが請求項1~8のいずれかに記載のデータフレームの伝送方法を実行できるようにする、
ことを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術の分野に関し、特にデータフレームの伝送方法、データフレームの伝送装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレスフィディリティー(Wireless Fidelity、Wi-Fi)などの無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)技術のアクセスレートとスループットなどを向上させるために、IEEE802.11は、次世代の主流なWi-Fi技術を研究するように、SG(study group)IEEE802.11beを設立した。
【0003】
次世代の主流なWi-Fi技術では、システム全体のスループットを向上させ、並びにデータの送信/受信の成功率を向上させるために、データフレームはマルチ接続で伝送することができる。マルチ接続では、データフレームの伝送は、1つの接続から別の接続に切り替える場合を記憶する。
【0004】
しかしながら、関連技術では、データフレームの伝送に接続切り替えの状況に対して、どのようにデータフレームの再送回数のカウントを行うかは、対応する実施案が提供されない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
関連技術に存在する課題を克服するために、本開示は、データフレームの伝送方法、データフレームの伝送装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例に係る第1の態様によれば、データフレームの伝送方法を提供し、データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったと決定するステップと、データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったことに応答して、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップと、を含む。
【0007】
一実施形態では、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップは、
前記データフレームの前記第2の接続に対応する再送カウント値をゼロに設定し、前記データフレームに伝送識別子及び/又はシーケンス番号を再割り当てして、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップを含む。
【0008】
別の実施形態では、本開示の実施例に係るデータフレームの伝送方法は、
前記第1の接続での前記データフレームの再送カウントを終了するステップをさらに含む。
【0009】
別の実施形態では、本開示の実施例に係るデータフレームの伝送方法は、
前記データフレームを伝送するクロックが無効であると決定する、または、前記データフレームを伝送するクロックが無効であり、かつ前記第1の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行う競合ウィンドウが最大値であると決定するステップと、前記データフレームを伝送するクロックをアクティブにするステップと、をさらに含む。
【0010】
別の実施形態では、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップは、
前記データフレームの前記第1の接続に対応する再送カウント値を、前記データフレームの前記第2の接続に対応する再送カウント値の初期値として、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップと、前記データフレームの前記第1の接続に対応する伝送識別子及び/又はシーケンス番号を引続き使用し、前記第2の接続の伝送識別子及び/又はシーケンス番号とするステップと、を含む。
【0011】
別の実施形態では、本開示の実施例に係るデータフレームの伝送方法は、
前記データフレームに対して再送カウントを行うクロックが有効であると決定するステップ、または、前記第1の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行う競合ウィンドウが最大値であると決定するステップをさらに含む。
【0012】
別の実施形態では、前記データフレームに対して再送カウントを行うステップは、
競合ウィンドウを初期化し、前記データフレームの再送に応答して、競合ウィンドウが最大値になるまで、再送カウント値を増加するステップを含む。
【0013】
別の実施形態では、本開示の実施例に係るデータフレームの伝送方法は、
前記データフレームの伝送に成功したことに応答して、前記再送カウント値をゼロに初期化するステップをさらに含む。
【0014】
本開示の実施例に係る第2の態様によれば、データフレームの伝送装置を提供し、
データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったと決定するように構成される切り替えユニットと、データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったことに応答して、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うように構成される再送カウントユニットと、を含む。
【0015】
一実施形態では、前記再送カウントユニットは、前記データフレームの前記第2の接続に対応する再送カウント値をゼロに設定し、前記データフレームに伝送識別子及び/又はシーケンス番号を再割り当てして、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うように構成される。
【0016】
別の実施形態では、前記再送カウントユニットは、さらに、
前記第1の接続での前記データフレームの再送カウントを終了するように構成される。
【0017】
別の実施形態では、前記再送カウントユニットは、さらに、
前記データフレームを伝送するクロックが無効であると決定する、または、前記データフレームを伝送するクロックが無効であり、かつ前記第1の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行う競合ウィンドウが最大値であると決定するように構成される。
【0018】
別の実施形態では、前記再送カウントユニットは、
前記データフレームの前記第1の接続に対応する再送カウント値を、前記データフレームの前記第2の接続に対応する再送カウント値の初期値として、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行い、前記データフレームの前記第1の接続に対応する伝送識別子及び/又はシーケンス番号を引続き使用し、前記第2の接続の伝送識別子及び/又はシーケンス番号とするように構成される。
【0019】
別の実施形態では、前記再送カウントユニットは、さらに、
前記データフレームに対して再送カウントを行うクロックが有効であると決定する、または、前記第1の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行う競合ウィンドウが最大値であると決定するように構成される。
【0020】
別の実施形態では、前記再送カウントユニットは、
競合ウィンドウを初期化し、前記データフレームの再送に応答して、競合ウィンドウが最大値になるまで、再送カウント値を増加するという方式によって再送カウントを行う。
【0021】
別の実施形態では、前記再送カウントユニットは、さらに、
前記データフレームの伝送に成功したことに応答して、前記再送カウント値をゼロに初期化するように構成される。
【0022】
本開示の実施例の第3の態様によれば、データフレームの伝送装置を提供し、
プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、第1の態様または第1の態様のいずれかの実施形態に記載のデータフレームの伝送方法を実行するように構成される。
【0023】
本開示の実施例の第4の態様によれば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記記憶媒体における命令がプロセッサによって実行される場合、プロセッサが第1の態様または第1の態様の任意の実施形態に記載のデータフレームの伝送方法を実行できるようにする。
【発明の効果】
【0024】
本開示の実施例によって提供される技術案は、以下の有益な効果を含むことができる。データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わった場合、第2の接続でデータフレームに対して再送カウントを行い、データフレームの伝送が切り替わる場合、データフレームの再送のカウントを実現する。
【0025】
なお、上記一般的な説明及び後文の詳細な説明は、単なる例示的及び解釈的なものであり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
ここでの図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部として構成され、本開示に適合する実施例を示し、本開示の原理を説明するために明細書とともに使用される。
図1】例示的な一実施例によって示されるデータフレームの伝送方法のフローチャートである。
図2】例示的な一実施例によって示されるデータフレームの伝送方法のフローチャートである。
図3】例示的な一実施例によって示されるデータフレームの伝送方法のフローチャートである。
図4】例示的な一実施例によって示されるデータフレームの伝送装置のブロック図である。
図5】例示的な一実施例によって示されるデータフレームの伝送装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例が図面に示される。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本開示と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳細に記載された、本開示のいくつかの態様に一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0028】
本開示の実施例によって提供されるデータフレームの伝送方法は、データ送信機器とデータ受信機器とを含む無線ローカルエリアネットワーク通信システムに適用される。データ送信機器とデータ受信機器は、ステーション(Station、STA)またはアクセスポイント(Access Point、AP)であってもよい。データ送信機器とデータ受信機器との間では、無線ローカルエリアネットワークを介してデータの順方向伝送とリターンを実行する。
【0029】
ここで、本開示に係るSTAは、無線ローカルエリアネットワークのユーザ端末と理解でき、このユーザ端末は、ユーザ機器(User Equipment、UE)、移動局(Mobile Station、MS)、モバイル端末(Mobile Terminal、MT)などと呼ばれることができ、ユーザに音声および/またはデータの連通性を提供するための機器であり、例えば、端末は、無線接続機能を有するハンドヘルド機器、車載機器などであってもよい。現在、いくつかの端末は、例えば、スマートフォン(Mobile Phone)、ポケットコンピュータ(Pocket Personal Computer、PPC)、ハンドヘルドコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、ノートパソコン、タブレットパソコン、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)クライアント、または車載機器などである。
【0030】
本開示に係るAPとは、無線ローカルエリアネットワークのユーザ端末がネットワークにアクセスする機器、ルータなどを指す。
【0031】
関連技術では、STAとAPとの間は、IEEE802.11規格を用いてデータフレームの伝送を行う。現在、IEEE802.11は、次世代の主流なWi-Fi技術を研究するために、SG(study group)IEEE802.11beを設立し、研究の範囲は、320MHzの帯域幅伝送、複数の周波数帯の集約と連携などであり、提案されたビジョンは既存のIEEE802.11axに対して少なくとも4倍のルート及びスループットを向上させることである。その主な適用シナリオはビデオ伝送、AR、VRなどである。
【0032】
ここで、複数の周波数帯の集約と連携とは、複数の周波数帯または同じ周波数帯の複数の帯域幅で同時に通信することを指し、例えば、2.4GHz、5GHz及び6-7GHzという3つの周波数帯で同時に通信する。複数の周波数帯または同じ周波数帯の複数の帯域幅で同時に通信することは、マルチ接続通信と理解でき、または、マルチリンク集約(Multi-link aggregation、MLA)と呼ぶことができる。
【0033】
データフレームはマルチ接続で伝送され、同じサービス品質(Quality of Service、QoS)で求められるデータフレームには同じ伝送識別子(Traffic Identify、TID)が割り当てられ、または、同じコンテンツを有しかつ同じシーケンス番号(Sequence Number、SN)を割り当てるデータフレームにも同じTIDが割り当てられる。データフレームの再送時に、データフレームの再送カウントを行う。例えば、短い再送カウント(STA short retry count、SSRC)と長い再送カウント(STA long retry count、SLRC)を行う。
【0034】
本開示の実施例では、データフレームがマルチ接続で伝送される場合、データフレームの伝送のためのクロックが設定され、異なる接続に対して、データフレームの再送カウント(SSRC及び/又はSLRCのカウント)は互いに独立している。新たに伝送されるデータフレームに対して、各接続でのデータフレームの再送カウント(SSRC及び/又はSLRCのカウント)の初期値はすべて0に設定される。再送が発生すると、再送カウント値は1つずつ増加し、競合ウィンドウ(contention window、CW)もそれに伴って増加し、再送カウント値はCWウィンドウが最大値になるまで増加せず、そのまま保持される。なお、CWウィンドウが最大値であるが、データフレームの伝送のためのクロックが最大値にならない場合、データフレームの再送カウント(SSRCおよび/またはSLRCのカウント)は、増加せず、そのまま保持される。
【0035】
データフレームの伝送中に、データフレームの伝送が一方の接続から他方の接続に切り替わる場合、データフレームの再送カウントをどのように行うかはさらに研究すべきである。
【0036】
本開示の実施例は、データフレームの伝送方法を提供し、データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わった場合、第2の接続でデータフレームに対して再送カウントを行い、データフレームの伝送が切り替わる場合、データフレームの再送のカウントを実現する。
【0037】
図1は、例示的な一実施例によって示されるデータフレームの伝送方法のフローチャートである。図1に示すように、データフレームの伝送方法はステーションまたはAPに適用され、以下のステップS11~S12を含む。
【0038】
ステップS11において、データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったと決定する。
【0039】
本開示の実施例では、データフレームは、マルチ接続で伝送され、接続(link)間で切り替わることができる。説明を容易にするために、データフレームが切り替わる前に存在する接続を第1の接続と呼び、データフレームが切り替わった後に存在する接続を第2接続と呼ぶ。
【0040】
ステップS12において、データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったことに応答して、第2の接続でデータフレームに対して再送カウントを行う。
【0041】
本開示の実施例では、第2の接続でデータフレームに対して再送カウントを行うことは、以下の方式1または方式2を採用することができる。
【0042】
方式1では、第2の接続で、データフレームの再送カウント値をゼロに設定してから再送カウントを行い、データフレームにTID及び/又はSNを再割り当てする。
【0043】
一実施形態では、本開示の実施例では、データフレームの第2の接続に対応する再送カウント値をゼロに設定し、データフレームにTID及び/又はSNを再割り当てして、第2の接続でデータフレームに対して再送カウントを行う。
【0044】
本開示の実施例では、第2の接続で、データフレームの再送カウント値をゼロに設定してから再送カウントを行うことは、データフレームを第2の接続での新たに伝送されるデータフレームとして再送カウントを行うと理解することができる。例えば、SSRC及び/又はSLRCを初期化し、SSRC及び/又はSLRCのカウント値をゼロに設定し、第2の接続でデータフレームの再送を再カウントする。
【0045】
本開示の実施例では、第2の接続でデータフレームの再送を再カウントする場合、データフレームの再送カウント値をゼロに設定してから再送カウントを行い、データフレームにTID及び/又はSNを再割り当てする。
【0046】
さらに、本開示の実施例では、第2の接続でデータフレームの再送を再カウントする場合、第1の接続でのデータフレームの再送カウントを終了することができる。
【0047】
本開示の実施例では、データフレームにTID及び/又はSNを割り当てることは、
データフレームにTIDとSNを割り当てること、または、
データフレームにTIDを割り当て、データフレームのSNを決定する方式が限定されないこと、または、
データフレームにSNを割り当て、データフレームのTIDを決定する方式が限定されないことである。
【0048】
本開示の実施例では、データフレームにTID及び/又はSNを再割り当てすることができる。すなわち、再割り当てがデータフレームにTID及び/又はSNを再割り当てする場合、第2の接続で伝送されたデータフレームに再割り当てされたTIDとSNである。または、再割り当てがデータフレームにTID及び/又はSNを再割り当てする場合、第2の接続で伝送されたデータフレームに再割り当てされたTIDであり、第2の接続のSNを決定する方式が限定されない。または、再割り当てがデータフレームにTID及び/又はSNを再割り当てする場合、第2の接続で伝送されたデータフレームに再割り当てされたSNであり、第2の接続のTIDを決定する方式が限定されない。
【0049】
もちろん、上記のこれらの実施例はすべて本開示の実施例の技術案の例であり、本開示の実施例の保護範囲を限定するものではない。
【0050】
本開示の実施例では、データフレームの伝送のためのクロックが無効であり、または、データフレームの伝送のためのクロックが無効であり、かつCWウィンドウが最大値である場合、第2の接続でデータフレーム再送を再カウントすることができる。方式1を用いて第2の接続でデータフレームに対して再送カウントを行う時、データフレームの伝送のためのクロックが無効であると決定され、または、データフレームの伝送のためのクロックが無効であり、かつCWウィンドウが最大値であると決定された場合に行うことができると理解することができる。
【0051】
図2は、例示的な一実施例によって示されるデータフレームの伝送方法のフローチャートである。図2に示すように、データフレームの伝送方法はステーションまたはAPに適用され、以下のステップS21~S23を含む。
【0052】
ステップS21において、データフレームの伝送のためのクロックが無効であると決定する、または、データフレームの伝送のためのクロックが無効であり、かつCWウィンドウが最大値であると決定する。
【0053】
ステップS22において、第1の接続でのデータフレームの再送カウントを終了し、前記データフレームを伝送するクロックをアクティブにする。
【0054】
ステップS23において、データフレームの第2の接続に対応する再送カウント値をゼロに設定し、データフレームにTID及び/又はSNを再割り当てして、第2の接続でデータフレームに対して再送カウントを行う。
【0055】
本開示の実施例では、データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わった場合、第2の接続でデータフレームの再送カウントを新たに行うことにより、データフレームの伝送が切り替わる時、データフレームの再送のカウントを実現することができる。また、第1の接続のクロックが無効である場合、データフレームの再送のカウントを実現する。
【0056】
方式2では、第2の接続で、データフレームの第1の接続での再送カウント値を初期値として、再送カウントを行い、第1の接続で割り当てられたTID及び/又はSNを引き続き使用する。
【0057】
本開示の実施例では、一実施形態では、第2の接続でデータフレームの第1の接続での再送カウント値を引き続き使用して再送カウントを行う時、データフレームの第1の接続に対応する再送カウント値を、データフレームの第2の接続に対応する再送カウント値の初期値として、第2の接続でデータフレームに対して再送カウントを行うことができる。さらに、本開示の実施例では、方式2において、データフレームの第1の接続に対応するTID及び/又はSNを引き続き使用して、第2の接続の対応するTID及び/又はSNとする。
【0058】
本開示の実施例では、データフレームの伝送のためのクロックが有効であり、または、第1の接続でデータフレームに対して再送カウントを行うCWウィンドウが最大値である場合、方式2を採用し、第1の接続での再送カウント値を引き続き使用してデータフレームの再送カウントを行うことができる。例えば、データフレームの伝送が切り替わる場合、データフレームの伝送のためのクロックが有効であると決定され、または、第1の接続でデータフレームに対して再送カウントを行うCWウィンドウが最大値であると決定された場合、第2の接続で、データフレームの第1の接続に対応する再送カウント値を、データフレームの第2の接続に対応する再送カウント値の初期値として、第2の接続でデータフレームに対して再送カウントを行い、第1の接続で割り当てられたTID及び/又はSNを引き続き使用する。
【0059】
本開示の実施例では、データフレームにTID及び/又はSNを割り当てることは、
データフレームにTIDとSNを割り当てること、または、
データフレームにTIDを割り当て、データフレームのSNを決定する方式が限定されないこと、または、
データフレームにSNを割り当て、データフレームのTIDを決定する方式が限定されないことである。
【0060】
本開示の実施例では、データフレームの第1の接続に対応するTID及び/又はSNを引き続き使用して、第2の接続の対応するTID及び/又はSNとすることができる。すなわち、データフレームの第1の接続に対応するTIDとSNを引き続き使用する場合、第1の接続のTIDとSNを引き続き第2の接続のTIDとSNとする。または、データフレームの第1の接続に対応するTIDを引き続き使用する場合、第1の接続のTIDを第2の接続のTIDの初期値とし、第2の接続のSNを決定する方式が限定されない。または、データフレームの第1の接続に対応するSNを引き続き使用する場合、第1の接続のSNを第2の接続のSNの初期値とし、第2の接続のTIDを決定する方式が限定されない。
【0061】
もちろん、上記のこれらの実施例はすべて本開示の実施例の技術案の例であり、本開示の実施例の保護範囲を限定するものではない。
【0062】
本開示の実施例では、第1の接続における割り当てられたTIDを再送データフレームの識別子とし、さらに識別するために、SN番号(単一データフレームおよび連続データフレーム)が含まれることもでき、連続データフレームである場合、連続データフレームに割り当てられた識別子が含まれることができ、例えばSNの位置に連続データフレームに割り当てられた識別子が含まれることができる。
【0063】
図3は、例示的な一実施例によって示されるデータフレームの伝送方法のフローチャートである。図3に示すように、データフレームの伝送方法はステーションまたはAPに適用され、以下のステップS31~S32を含む。
【0064】
ステップS31において、データフレームの伝送のためのクロックが有効であると決定する、または、第1の接続でデータフレームに対して再送カウントを行うCWウィンドウが最大値であると決定する。
【0065】
ステップS32において、データフレームの第1の接続に対応する再送カウント値を、データフレームの第2の接続に対応する再送カウント値の初期値として、第2の接続でデータフレームに対して再送カウントを行い、第1の接続で割り当てられたTID及び/又はSNを引き続き使用する。
【0066】
本開示の実施例では、データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わった場合、第2の接続でデータフレームの第1の接続に対応する再送カウント値を引き続き使用してデータフレームの再送カウントを行うことにより、データフレームの伝送が切り替わる時、データフレームの再送のカウントを実現することができる。
【0067】
なお、本開示の上記の実施例では、マルチ接続でデータフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わり、第2の接続でデータフレームの再送カウントを行う時、第1の接続でCWウィンドウが最大値になるが、データフレームを伝送するクロックが依然として有効で最大値にならない場合、第2の接続でCWウィンドウを初期化し、データフレームが再送される時、CWウィンドウが最大値になるまで、再送カウント値を1つずつ増加することができる。
【0068】
さらに、本開示の実施例に係る再送カウントプロセスは、SSRC及び/又はSLRCに対して再送カウントを行うプロセスであってもよく、再送カウント値はSSRCカウント値であってもよいし、SLRCカウント値であってもよい。なお、マルチ接続で、データフレームが再送される場合、SSRCカウント値及び/又はSLRCカウント値が1つずつ増加する。
【0069】
さらに、本開示の実施例では、データフレームを伝送するためのクロックが無効である場合、データフレームの伝送が切り替わった時、方式1を採用し、SSRCカウント値及び/又はSLRCカウント値を初期化し、CWウィンドウを初期化し、データフレームを伝送するためのクロックを再アクティブにして、第2の接続でデータフレームに対して再伝送カウントを行う。データフレームを伝送するためのクロックが有効である場合、方式2を採用し、CWウィンドウを初期化し、データフレームの第1の接続に対応するSRCカウント値及び/又はSLRCカウント値を、データフレームの第2の接続に対応する再送カウント値の初期値として、データフレームを伝送するためのクロックを引き続き使用して、第2の接続でデータフレームに対して再送カウントを行う。
【0070】
さらに、本開示の実施例では、データフレームにTID及び/又はSNを割り当てることは、
データフレームにTIDとSNを割り当てること、または、
データフレームにTIDを割り当て、データフレームのSNを決定する方式が限定されないこと、または、
データフレームにSNを割り当て、データフレームのTIDを決定する方式が限定されないことである。
【0071】
本開示のすべての実施例では、データフレームの第1の接続に対応するTID及び/又はSNを引き続き使用して、第2の接続の対応するTID及び/又はSNとすることができる。すなわち、データフレームの第1の接続に対応するTIDとSNを引き続き使用する場合、第1の接続のTIDとSNを引き続き第2の接続のTIDとSNとする。または、データフレームの第1の接続に対応するTIDを引き続き使用する場合、第1の接続のTIDを第2の接続のTIDの初期値とし、第2の接続のSNを決定する方式が限定されない。または、データフレームの第1の接続に対応するSNを引き続き使用する場合、第1の接続のSNを第2の接続のSNの初期値とし、第2の接続のTIDを決定する方式が限定されない。
【0072】
本開示のすべての実施例では、データフレームにTID及び/又はSNを再割り当てすることができる。すなわち、再割り当てがデータフレームにTID及び/又はSNを再割り当てする場合、第2の接続で伝送されたデータフレームに再割り当てされたTIDとSNである。または、再割り当てがデータフレームにTID及び/又はSNを再割り当てする場合、第2の接続で伝送されたデータフレームに再割り当てされたTIDであり、第2の接続のSNを決定する方式が限定されない。または、再割り当てがデータフレームにTID及び/又はSNを再割り当てする場合、第2の接続で伝送されたデータフレームに再割り当てされたSNであり、第2の接続のTIDを決定する方式が限定されない。
【0073】
もちろん、上記のこれらの実施例はすべて本開示の実施例の技術案の例であり、本開示の実施例の保護範囲を限定するものではない。
【0074】
本開示の実施例によって提供される一実施形態では、データフレームの伝送に成功した場合、再送カウント値をゼロに初期化する。本開示の実施例では、データフレームの伝送に成功した場合、データフレームの伝送のクロックをゼロにすることができる。
【0075】
同じ構想に基づいて、本開示の実施例はデータフレームの伝送装置をさらに提供する。
【0076】
なお、本開示の実施例によって提供されるデータフレームの伝送装置は、上記機能を実現するために、各機能を実行することに対応するハードウェア構成及び/又はソフトウェアモジュールを含む。本開示で開示された各例のユニット及びアルゴリズムステップと併せて、本開示の実施例は、ハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせで実現することができる。特定の機能はいかにハードウェアでまたはコンピュータソフトウェアがハードウェアを駆動する方式で実行されるかは、技術案の特定の応用と設計制約条件次第である。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の実施例の技術案の範囲を超えていると考えてはならない。
【0077】
図4は、例示的な一実施例によって示されるデータフレームの伝送装置のブロック図である。図4を参照すると、データフレームの伝送装置100は、切り替えユニット101と再送カウントユニット102とを含む。
【0078】
切り替えユニット101は、データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったと決定するように構成される。再送カウントユニット102は、データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったことに応答して、第2の接続でデータフレームに対して再送カウントを行うように構成される。
【0079】
一実施形態では、再送カウントユニット102は、データフレームの第2の接続に対応する再送カウント値をゼロに設定し、データフレームに伝送識別子及び/又はシーケンス番号を再割り当てして、第2の接続でデータフレームに対して再送カウントを行うように構成される。
【0080】
別の実施形態では、再送カウントユニット102は、さらに、
第1の接続でのデータフレームの再送カウントを終了するように構成される。
【0081】
別の実施形態では、再送カウントユニット102は、さらに、
データフレームを伝送するクロックが無効であると決定する、または、データフレームを伝送するクロックが無効であり、かつ第1の接続でデータフレームに対して再送カウントを行う競合ウィンドウが最大値であると決定するように構成される。
【0082】
別の実施形態では、再送カウントユニット102は、さらに、
データフレームの第1の接続に対応する再送カウント値を、データフレームの第2の接続に対応する再送カウント値の初期値として、第2の接続でデータフレームに対して再送カウントを行い、データフレームの第1の接続に対応する伝送識別子及び/又はシーケンス番号を引き続き使用して、第2の接続の伝送識別子及び/又はシーケンス番号とするように構成される。
【0083】
別の実施形態では、再送カウントユニット102は、さらに、
データフレームに対して再送カウントを行うクロックが有效であると決定する、または、第1の接続でデータフレームに対して再送カウントを行う競合ウィンドウが最大値であると決定するように構成される。
【0084】
別の実施形態では、再送カウントユニット102は、
競合ウィンドウを初期化し、前記データフレームの再送に応答して、競合ウィンドウが最大値になるまで、再送カウント値を増加するという方式によって再送カウントを行う。
【0085】
別の実施形態では、再送カウントユニット102は、さらに、
データフレームの伝送に成功したことに応答して、再送カウント値を0に初期化するように構成される。
【0086】
上記実施例における装置について、その各モジュールが操作を実行する具体的な方式は、当該方法に関する実施例においてすでに詳細に説明され、ここでは詳細に説明しない。
【0087】
図5は例示的な一実施例によって示されるデータフレームの伝送のための装置200のブロック図である。例えば、装置200は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0088】
図5を参照すると、装置200は、処理コンポーネント202、メモリ204、電源コンポーネント206、マルチメディアコンポーネント208、オーディオコンポーネント210、入力/出力(I/O)のインターフェース212、センサコンポーネント214、および通信コンポーネント216のうちの1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0089】
処理コンポーネント202は、通常、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作、および操作に関連する操作の記録のような装置200の全体的な操作を制御する。処理コンポーネント202は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ220を含むことができる。また、処理コンポーネント202は、他のコンポーネントとのインタラクションの処理を容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント202は、マルチメディアコンポーネント208と処理コンポーネント202とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0090】
メモリ204は、装置200上の操作をサポートするように、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、装置200で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ204は、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、読取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、光ディスクなどの任意のタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0091】
電源コンポーネント206は、装置200の様々なコンポーネントに電力を提供する。電源コンポーネント206は、電源管理システム、1つまたは複数の電源、および他の装置200の生成、管理、及び分配に関連する他のコンポーネントを含むことができる。
【0092】
マルチメディアコンポーネント208は、前記装置200とユーザとの間の出力インターフェースを提供するスクリーンに含まれる。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)を含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネルのジェスチャーを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサが含まれる。前記タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する持続時間と圧力を検出する。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント208は、1つのフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。装置200が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびバックカメラは、1つの固定的な光学レンズ系であってもよく、または焦点距離と光学ズーム能力を備えてもよい。
【0093】
オーディオコンポーネント210は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント210は、装置200が呼び出しモード、記録モード、および音声認識モードのような操作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、メモリ204にさらに記憶されてもよく、または通信コンポーネント216を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント210は、オーディオ信号を出力するための1つのスピーカをさらに含む。
【0094】
I/Oインターフェース212は、処理コンポーネント202と周辺インターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供し、上記の周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0095】
センサコンポーネント214は、装置200に様々な態様の状態評価を提供するように、1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント214は、装置200のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、前記コンポーネントは装置200のディスプレイおよびキーパッドであり、センサコンポーネント214は、さらに、装置200または装置200の1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと装置200との接触の有無、装置200の方位または加速/減速および装置200の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント214は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むこともできる。センサコンポーネント214は、イメージングアプリケーションに使用されるCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント214は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサをさらに含むことができる。
【0096】
通信コンポーネント216は、装置200と他の装置との間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。装置200は、WiFi、2Gまたは3G、またはこれらの組み合わせなどの通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント216は、ブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な実施例では、前記通信コンポーネント216は、短距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールでは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0097】
例示的な実施例では、装置200は、上記方法を実行するために、専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品、1つまたは複数のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0098】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ204をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するために、装置200のプロセッサ220によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶機器であっても良い。
【0099】
さらに、本開示の「複数」とは2つ以上を意味し、他の助数詞はこれと類似している。「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明し、3つの関係が存在可能であると表す。例えば、A及び/又はBという記載は、Aが単独で存在する、AとBが同時に存在する、Bが単独で存在するという3つの状況を表すことができる。「/」という文字は、通常、前後の関連対象が「又は」という関係であることを表す。単数形の「一」、「前記」及び「当該」も、文脈では他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことも意図している。
【0100】
さらに、「第1」、「第2」などの用語は様々な情報を説明するが、これらの情報は、これらの用語に限定されてはいけない。これらの用語は、単に同じタイプの情報同士を区別するために使用され、特定の順序や重要さを表すものではない。実際には、「第1」、「第2」などの表現は完全に交換して使うことができる。例えば、本開示の範囲から逸脱しない限り、第1情報は第2情報と呼ぶことができ、同様に、第2情報は第1情報と呼ぶこともできる。
【0101】
さらに、本開示の実施例では、図面において特定の順序で動作を説明しているが、これらの動作が、示された特定の順序またはシリアル順序で実行され、または、所望の結果を得るためにすべての動作が実行されることを求めていると理解されない。特定の環境では、マルチタスクと並列処理が有利である可能性がある。
【0102】
当業者であれば、明細書を検討して明細書で開示された発明を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到し得る。本願は、本開示の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途または適応的変化は、本開示の一般原理に従い、本開示で開示されていない当分野における周知技術または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は、例示的なものとしてのみ見なされ、本開示の真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0103】
なお、本開示は、上記に記載され、図面に示されている正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更が可能であることを理解すべきである。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2022-07-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データフレームの伝送方法であって、
データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったと決定するステップと、
データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったことに応答して、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップと、を含む、
ことを特徴とするデータフレームの伝送方法。
【請求項2】
前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップは、
前記データフレームの前記第2の接続に対応する再送カウント値をゼロに設定し、前記データフレームに伝送識別子及び/又はシーケンス番号を再割り当てして、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータフレームの伝送方法。
【請求項3】
前記第1の接続での前記データフレームの再送カウントを終了するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のデータフレームの伝送方法。
【請求項4】
前記データフレームを伝送するクロックが無効であると決定する、または、前記データフレームを伝送するクロックが無効であり、かつ前記第1の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行う競合ウィンドウが最大値であると決定するステップと、
前記データフレームを伝送するクロックをアクティブにするステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のデータフレームの伝送方法。
【請求項5】
前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップは、
前記データフレームの前記第1の接続に対応する再送カウント値を、前記データフレームの前記第2の接続に対応する再送カウント値の初期値として、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うステップと、前記データフレームの前記第1の接続に対応する伝送識別子及び/又はシーケンス番号を引続き使用し、前記第2の接続の伝送識別子及び/又はシーケンス番号とするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータフレームの伝送方法。
【請求項6】
前記データフレームに対して再送カウントを行うクロックが有効であると決定するステップ、または、
前記第1の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行う競合ウィンドウが最大値であると決定するステップ、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項5に記載のデータフレームの伝送方法。
【請求項7】
前記データフレームに対して再送カウントを行うステップは、
競合ウィンドウを初期化し、前記データフレームの再送に応答して、競合ウィンドウが最大値になるまで、再送カウント値を増加するステップを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のデータフレームの伝送方法。
【請求項8】
前記データフレームの伝送に成功したことに応答して、前記再送カウント値をゼロに初期化するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のデータフレームの伝送方法。
【請求項9】
データフレームの伝送装置であって、
データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったと決定するように構成される切り替えユニットと、
データフレームの伝送が第1の接続から第2の接続に切り替わったことに応答して、前記第2の接続で前記データフレームに対して再送カウントを行うように構成される再送カウントユニットと、を含む、
ことを特徴とするデータフレームの伝送装置。
【請求項10】
データフレームの伝送装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~8のいずれかに記載のデータフレームの伝送方法を実行するように構成される、
ことを特徴とするデータフレームの伝送装置。
【請求項11】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記記憶媒体における命令がプロセッサによって実行される場合、プロセッサが請求項1~8のいずれかに記載のデータフレームの伝送方法を実行できるようにする、
ことを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
本開示の実施例では、データフレームにTID及び/又はSNを再割り当てすることができる。すなわち、データフレームにTID及びSNを再割り当てする場合、第2の接続で伝送されたデータフレームにTIDとSNを再割り当てする。または、データフレームにTIDを再割り当てする場合、第2の接続で伝送されたデータフレームにTIDを再割り当てし、第2の接続のSNを決定する方式が限定されない。または、データフレームにSNを再割り当てする場合、第2の接続で伝送されたデータフレームにSを再割り当てし、第2の接続のTIDを決定する方式が限定されない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0072】
本開示のすべての実施例では、データフレームにTID及び/又はSNを再割り当てすることができる。すなわち、データフレームにTID及びSNを再割り当てする場合、第2の接続で伝送されたデータフレームにTIDとSNを再割り当てする。または、データフレームにTIDを再割り当てする場合、第2の接続で伝送されたデータフレームにTIDを再割り当てし、第2の接続のSNを決定する方式が限定されない。または、データフレームにSNを再割り当てする場合、第2の接続で伝送されたデータフレームにSを再割り当てし、第2の接続のTIDを決定する方式が限定されない。
【国際調査報告】