(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(54)【発明の名称】電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車
(51)【国際特許分類】
B24D 5/00 20060101AFI20230309BHJP
B24D 3/00 20060101ALI20230309BHJP
B24D 3/06 20060101ALI20230309BHJP
B24D 5/06 20060101ALI20230309BHJP
B24D 7/00 20060101ALI20230309BHJP
B24D 7/06 20060101ALI20230309BHJP
【FI】
B24D5/00 P
B24D3/00 320B
B24D3/06 B
B24D5/06
B24D7/00 P
B24D7/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542377
(86)(22)【出願日】2020-12-28
(85)【翻訳文提出日】2022-07-26
(86)【国際出願番号】 CN2020140143
(87)【国際公開番号】W WO2021143504
(87)【国際公開日】2021-07-22
(31)【優先権主張番号】202010031550.5
(32)【優先日】2020-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020061554.3
(32)【優先日】2020-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010032109.9
(32)【優先日】2020-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020062307.5
(32)【優先日】2020-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520348761
【氏名又は名称】桂林創源金剛石有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUILIN CHAMPION UNION DIAMOND CO., LTD
【住所又は居所原語表記】No. 8 Chuangxin Road, Qixing District Guilin, Guangxi 541004, China
(71)【出願人】
【識別番号】522237081
【氏名又は名称】宋京新
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宋京新
(72)【発明者】
【氏名】▲龍▼慧玲
(72)【発明者】
【氏名】梁安▲寧▼
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼▲亮▼
(72)【発明者】
【氏名】王志勇
【テーマコード(参考)】
3C063
【Fターム(参考)】
3C063AA02
3C063AB03
3C063AB05
3C063BA05
3C063BA12
3C063BB02
3C063BC02
3C063BF09
3C063BG07
3C063BG11
3C063CC13
3C063CC19
3C063FF16
(57)【要約】
本発明は、電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車に関する。この接合組立型砥石車は、外部機器に接続するための基体部品(4)と、複数の鋼線セグメント(1)とを備え、前記複数の鋼線セグメントが周回するように接合して前記基体部品に組み立てられ、前記鋼線セグメントの外壁にダイヤモンドがメッキされて研削面が形成されている。本発明の鋼線セグメントが機械方式によって接合して基体部品に組み立てられることで、基体が複数回利用可能なツールであり、基体が何度も利用可能であり、鋼線セグメントが合体した研削面が取り換えられやすく、砥石車のリニューアルコストが大きく削減される。また、鋼線セグメントによる接合組立型の砥石車に、セグメント及びセグメントアークの間に排水通路が自然に形成され、内冷式冷却及び迅速な屑排出に有利になる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車であって、
外部機器に接続するための基体部品と、複数の鋼線セグメント(1)とを備え、
前記複数の鋼線セグメント(1)が周回するように接合して前記基体部品に組み立てられ、前記鋼線セグメント(1)の外壁にダイヤモンドがメッキされて研削面が形成されていることを特徴とする電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項2】
前記電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車は、前記鋼線セグメント(1)を支持するための第1支持リング(2)と、前記第1支持リング(2)を固定するための固定部(3)とを更に備え、前記基体部品は、第1基体(4)を含み、前記固定部(3)は、前記第1基体(4)に対向設置されて前記第1支持リング(2)を介在させ、前記複数の鋼線セグメント(1)は、前記第1支持リング(2)の外壁に配列されていることを特徴とする、請求項1に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項3】
前記第1基体(4)は、円形ディスク体構造であり、前記固定部(3)は、環状ディスク体構造の第1押さえ板(301)を含み、前記第1支持リング(2)は、環状溝体構造であり、前記第1押さえ板(301)と前記第1基体(4)とは、同一軸線を有するように対向設置され、
前記第1支持リング(2)の溝底は、外方へ向かって設けられ、且つ前記第1基体(4)の中軸線に平行であり、前記第1支持リング(2)の溝口は、内方へ向かって設けられ、一方端が前記第1基体(4)の外縁に当接し、他方端が前記第1押さえ板(301)の外縁に当接し、前記第1基体(4)、前記第1支持リング(2)及び前記第1押さえ板(301)の間には、キャビティが形成され、前記鋼線セグメント(1)は、湾曲してU字状に設けられて前記第1支持リング(2)の溝底の外壁に貼り合わせられ、
前記鋼線セグメント(1)は、一方端が前記第1基体(4)と前記第1支持リング(2)の溝口の一方端との間のスリット内に係入され、他方端が前記第1押さえ板(301)と前記第1支持リング(2)の溝口の他方端との間のスリット内に係入され、複数の前記鋼線セグメント(1)は、並列して周方向に配列されていることを特徴とする、
請求項2に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項4】
前記第1基体(4)の、前記第1押さえ板(301)の端面に近接し且つ外縁に位置する箇所が、周回するように軸方向に窪んで第1環状段差部(401)が形成され、前記第1押さえ板(301)の、前記第1基体(4)の端面に近接し且つ内縁に近接する箇所が、周回するように軸方向に突起して環状バンプが形成され、前記第1押さえ板(301)の外縁に近接して第2環状段差部(302)が形成され、前記第1支持リング(2)の溝口の両端は、前記第1環状段差部(401)と前記第2環状段差部(302)とにそれぞれ当接し、且つ前記第1支持リング(2)の溝底の外側は、一方端が前記第1押さえ板(301)の外縁の外まで延在し、他方端が前記第1基体(4)の外縁の外まで延在することを特徴とする、請求項3に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項5】
前記第1支持リング(2)には、冷却水を排出するための複数の水槽吐水口(201)が周回して設けられ、前記水槽吐水口(201)は、前記第1支持リング(2)の溝口の一方端の縁から前記溝底へ向かって前記溝口の他方端の縁まで延在し、複数の前記水槽吐水口(201)は、等間隔に配置され、前記第1支持リング(2)の溝口の両端縁に位置する各前記水槽吐水口(201)は、開口方向が傾斜するように第1基体(4)の回動方向の前方へ延在し、前記溝底に位置する各前記水槽吐水口(201)は、開口方向が中間を基準とするように、固定部(3)に近接する一方端が傾斜して前記第1基体(4)の回動方向の前方へ延在し、第1基体(4)に近接する一方端が傾斜して回動方向の後方へ延在することを特徴とする、請求項4に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項6】
前記固定部(3)は、複数の取付ブロック(306)と、複数の固定ねじ(303)とを更に含み、複数の前記取付ブロック(306)は、周回するように前記第1基体(4)の前記第1押さえ板(301)に近接する端面に等間隔に配置され、前記取付ブロック(306)は、L字状構造であり、一方端が前記第1基体(4)の端面に平行であり且つ第1基体(4)に貼り合わせられて前記第1押さえ板(301)の環状バンプに当接するとともに、ねじ穴(304)が設けられ、他方端が前記第1基体(4)に垂直であり且つ前記第1押さえ板(301)の内縁に当接し、前記第1押さえ板(301)には、前記取付ブロック(306)と同じ数の取り付け穴(305)が開設され、複数の前記取り付け穴(305)は、複数の前記取付ブロック(306)に一対一で対応して設けられ、前記固定ねじ(303)の数は、前記取付ブロック(306)の数と同じであり、複数の前記固定ねじ(303)は、前記取り付け穴(305)に一対一で対応し、且つ前記取り付け穴(305)から前記環状バンプを貫通して前記取付ブロック(306)のねじ穴(304)に接続されていることを特徴とする、請求項3に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項7】
前記第1環状段差部(401)と前記第2環状段差部(302)とに近接する前記鋼線セグメント(1)の表面には、複数の半球状の突起点(8)がそれぞれ設けられ、複数の突起点(8)は、第1基体(4)又は第1押さえ板(301)の径方向に並列に配置され、前記第1環状段差部(401)と前記第2環状段差部(302)とには、前記複数の突起点(8)に対応する半球状溝体が設けられ、前記鋼線セグメント(1)の前記複数の突起点(8)は、対応する半球状溝体内にそれぞれ係入されていることを特徴とする、
請求項4に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項8】
前記第1支持リング(2)の溝底に位置する鋼線セグメント(1)は、直線帯状をなしており、又は、
前記第1支持リング(2)の溝底に位置する鋼線セグメント(1)は、周方向において湾曲して波形状に設けられ、隣接する2つの前記鋼線セグメント(1)の波形状が逆となるように設定されることにより、軸方向において複数の円形スルーホールが順次形成されることを特徴とする、請求項3~7の何れか一項に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項9】
前記鋼線セグメント(1)は、湾曲してL字状に設けられ、前記鋼線セグメント(1)を押圧するための圧盤(5)と、複数の圧盤ねじ(501)とを更に含み、前記圧盤(5)は、環状ディスク体構造であり、前記第1基体(4)の外縁には、軸方向において前記圧盤(5)の形状及び大きさと同じである凹部が周回して設けられ、前記圧盤(5)は、前記凹部内に嵌め込まれ、前記鋼線セグメント(1)は、一方端が中軸線に平行であり、他方端が前記圧盤(5)と凹部に位置する前記第1基体(4)との間のスリット内に係入され、前記複数の圧盤ねじ(501)は、間隔を空けて周方向に分布され、且つ前記圧盤(5)及び前記第1基体(4)を順次貫通して前記第1基体(4)のねじ穴に螺合されていることを特徴とする、請求項2に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項10】
前記電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車は、前記鋼線セグメント(1)を支持するための支持フレームを更に備え、前記支持フレームは、前記圧盤(5)に設けられ、前記支持フレームは、複数の支持板(6)と、前記支持板(6)を支持するための複数の支持ブロック(7)と、複数の支持フレームねじ(601)とを含み、
前記支持板(6)は、円環形板状をなし、前記複数の支持板(6)は、軸方向において間隔を空けて設けられ、前記支持板(6)の外縁には、前記鋼線セグメント(1)を係止するための第1係止講(602)が周回して設けられ、前記鋼線セグメント(1)は、前記第1係止講(602)内に係入され、前記圧盤(5)に近接する支持板(6)は、複数の支持ブロック(7)によって前記圧盤(5)上に支持され、隣接する前記支持板(6)同士は、複数の支持ブロック(7)によって支持され、各層の前記複数の支持ブロック(7)は、間隔を空けて周方向において配置され、且つ隣接する層において前記複数の支持ブロック(7)が配置される位置は、同じであり、前記複数の支持フレームねじ(601)は、各層の前記支持ブロック(7)にそれぞれ対応し、且つ最上層の支持板(6)から同一位置の各支持ブロック(7)を順次貫通して前記圧盤(5)のねじ穴に螺合されていることを特徴とする、請求項9に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項11】
前記鋼線セグメント(1)の中軸線に平行である一方端は、直線帯状をなし、又は、
前記鋼線セグメント(1)の中軸線に平行である一方端は、軸方向において湾曲して歯状に設けられていることを特徴とする、請求項10に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項12】
前記鋼線セグメント(1)は、断面が円形である鋼線が湾曲して形成されたものであり、又は、前記鋼線セグメント(1)は、断面が矩形である鋼線が湾曲して形成されたものであることを特徴とする、請求項1~7及び9~11の何れか一項に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項13】
前記基体部品は、第2基体(9)を含み、前記電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車は、前記複数の鋼線セグメント(1)を支持するための第2支持リング(10)と、前記第2支持リング(10)を前記第2基体(9)に固定するための第3基体(11)と、鋼線セグメント(1)を締め付けるための挟持部(12)とを更に備え、前記第3基体(11)は、前記第2基体(9)の一方側に積層され、前記挟持部(12)と前記第2支持リング(10)とは、前記第3基体(11)に並列に配置され、前記複数の鋼線セグメント(1)は、前記第2支持リング(10)に配列され、ダイヤモンドがメッキされて研削面が形成され、且つ鋼線セグメント(1)の一方端は、前記挟持部(12)と前記第2支持リング(10)との間のスリット内に係入されていることを特徴とする、請求項1に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項14】
前記挟持部(12)は、第2押さえ板(1201)を含み、前記第2基体(9)は、円形ディスク状構造であり、前記第3基体(11)、前記第2押さえ板(1201)及び前記第2支持リング(10)は、何れも円環形ディスク状をなし、前記第2基体(11)と前記第2基体(9)とは、同一軸線を有し、且つ前記第3基体(11)の外縁に積層され、
前記第2押さえ板(1201)及び前記第2支持リング(10)は、前記第2基体(9)と同じ軸線を有し、且つ内方から外方へ前記第3基体(11)に並列に配置され、前記第2支持リング(10)の軸方向における長さは、前記第2押さえ板(1201)の軸方向における長さよりも大きく、
複数の前記鋼線セグメント(1)は、周回して配列され、且つ湾曲して前記第2支持リング(10)の内外側壁と前記第3基体(11)から離間する側壁とに貼り合わせられていることを特徴とする、請求項13に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項15】
前記第3基体(11)の、前記第2押さえ板(1201)に対応する箇所には、軸方向に沿って突起する第1位置決めリング(1101)が周回して設けられ、前記第2押さえ板(1201)の底部の、前記第1位置決めリング(1101)に対応する箇所には、環状位置決め係止講が設けられ、前記環状位置決め係止講は、開口が下方へ向かって開設され、前記第1位置決めリング(1101)に係合して前記第2押さえ板(1201)を前記第2基体(9)に接続することを特徴とする、請求項14に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項16】
前記第3基体(11)の、外縁に対応する箇所には、軸方向に突起する第2位置決めリング(1102)が周回して設けられ、前記第2支持リング(10)の外縁には、環状切欠口が周回して設けられ、前記第3基体(11)の第2位置決めリング(1102)は、前記環状切欠口に嵌め込まれることを特徴とする、請求項14に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項17】
前記鋼線セグメント(1)の他方端は、前記第2支持リング(10)の環状切欠口と前記第3基体(11)の第2位置決めリング(1102)との間のスリット内に係入されていることを特徴とする、請求項16に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項18】
前記挟持部(12)は、前記鋼線セグメント(1)を押さえるための複数のアルミニウム線リング(1202)を更に含み、前記複数のアルミニウム線リング(1202)は、軸方向において並列に分布され、前記鋼線セグメント(1)に近接する前記第2押さえ板(1201)の側壁に巻き付けられ、前記第2押さえ板(1201)の側壁には、前記複数のアルミニウム線リング(1202)の数に対応する環状凹溝が設けられ、前記複数のアルミニウム線リング(1202)は、対応する前記環状凹溝内にそれぞれ嵌め込まれ、且つ前記鋼線セグメント(1)に当接することを特徴とする、請求項14に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項19】
複数の挟持部ねじ(13)と、複数の支持リングねじ(14)と、複数の基体ねじ(15)とを更に備え、
前記挟持部ねじ(13)は、軸方向に沿って前記第2押さえ板(1201)及び前記第3基体(11)を順次貫通し、前記第3基体(11)における第1ねじ穴に螺合され、前記複数の挟持部ねじ(13)は、周回するように等間隔に配置され、
前記支持リングねじ(14)は、軸方向に沿って前記第3基体(11)及び前記第2支持リング(10)を順次貫通し、前記第2支持リング(10)のねじ穴に螺合され、前記複数の支持リングねじ(14)は、周回するように等間隔に配置され、
前記複数の基体ねじ(15)は、軸方向に沿って前記第2基体(9)及び前記第3基体(11)を順次貫通し、前記第3基体(11)における第2ねじ穴に螺合され、前記複数の基体ねじ(15)は、周回するように等間隔に配置され、
前記複数の挟持部ねじ(13)と前記複数の基体ねじ(15)とは、互いにずれて配置されていることを特徴とする、請求項14に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項20】
前記第2支持リング(10)には、前記鋼線セグメント(1)を係止するための複数の第2係止講(1001)が周回して設けられ、前記第2係止講(1001)は、前記第2支持リング(10)の内側壁から、前記第3基体(11)から離間する側壁を介して外側壁まで延在し、前記第2係止講(1001)の数は、前記鋼線セグメント(1)の数に等しく、複数の前記鋼線セグメント(1)は、前記第2係止講(1001)内に対応的に係入されていることを特徴とする、請求項14に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項21】
前記鋼線セグメント(1)は、断面が円形である鋼線が湾曲して形成されたものであり、又は、前記鋼線セグメント(1)は、断面が矩形である鋼線が湾曲して形成されたものであることを特徴とする、請求項13~20の何れか一項に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【請求項22】
断面が矩形である前記鋼線セグメント(1)は、鋼板をプレスして形成されたものであることを特徴とする、請求項21に記載の電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、砥石車ツールの技術分野に関し、具体的には電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、電気めっき砥石車は、一般的に基体に数の多くない数本の通水槽が加工されている。数が増えると、加工コストも増加する。もう1つの方式では、ダイヤモンドを電気メッキするときに、ダイヤモンドをメッキしない、数の多くない幾つかの帯状領域が設けられて通水槽が形成される。ここで、通水通路は、空間が小さく、効果が制限されている。上記は、何れも外冷方式であり、その冷却効果がダイヤモンドの粒径の影響を受ける。ダイヤモンドの粒径が小さいほど、通水・屑収容空間が小さくなり、その効果が悪くなる。
【0003】
現在、接合組立型砥石車は、幾つかの薄片単一セグメントを接合して組み立てられたものであり、単一セグメント加工は、粉末冶金プロセスを採用し、研磨材が金属結合剤に嵌め込まれ、金型によって熱間プレス焼結成形を行う必要がある。砥石車の薄片単一セグメント同士が構造設置によって通水通路を構成し、且つ密に分布し、組み合わせられて砥石車を構成することにより、砥石車は、迅速な屑排出及び冷却効果を有し、内部冷却方式を実現し、効果を大幅に向上させる。現在、電気メッキ砥石車は、同じ構造設計を有しておらず、電気メッキ砥石車が現在採取した冷却屑排出方式は、いずれも薄片単一セグメントを組み合わせた砥石車の効果を達成することが困難であり、且つ、基体に密集した水槽を加工すると、コストが高すぎ、コストパフォーマンスが低く、密集した帯状領域をマスクしてダイヤモンドをメッキしない方式を採用すると、製造プロセスが煩雑であり、実現しにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術問題は、従来技術の不足について、電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記技術問題(課題)を解決すべく、以下の解決手段を講じている。
【0007】
電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車は、外部機器に接続するための基体部品と複数の鋼線セグメントとを備え、前記複数の鋼線セグメントが周回するように接合して前記基体部品に組み立てられ、前記鋼線セグメントの外壁にダイヤモンドがメッキされて研削面が形成されている。
【0008】
本発明は、以下の有利な作用効果を有する。
鋼線セグメントが機械方式によって接合して支持基体に組み立てられ、基体が複数回利用可能なツールであり、基体が何度も利用可能であり、鋼線セグメントが合体した研削面が取り換えられやすく、砥石車のリニューアルコストが大きく削減され、鋼線セグメントによる接合組立型の砥石車に、セグメント及びセグメントアークの間の空間及びダイヤモンド粒子が露出して形成された空間には、セグメントとセグメントアークとの間の排水通路が自然に形成され、内冷式冷却及び迅速な屑排出に有利になる。
【0009】
上記技術案に加えて、本発明は、以下の改良をなすことが可能である。
更に、前記電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車は、前記鋼線セグメントを支持するための第1支持リングと、前記第1支持リングを固定するための固定部とを更に備え、前記基体部品は、第1基体を含み、前記固定部は、前記第1基体に対向設置されて前記第1支持リングを介在させ、前記複数の鋼線セグメントは、前記第1支持リングの外壁に配列されている。
【0010】
更に、前記第1基体は、円形ディスク体構造であり、前記固定部は、環状ディスク体構造の第1押さえ板を含み、前記第1支持リングは、環状溝体構造であり、前記第1押さえ板と前記第1基体とは、同一軸線を有するように対向設置され、
前記第1支持リングの溝底は、外方へ向かって設けられ、且つ前記第1基体の中軸線に平行であり、前記第1支持リングの溝口は、内方へ向かって設けられ、一方端が前記第1基体の外縁に当接し、他方端が前記第1押さえ板の外縁に当接し、前記第1基体、前記第1支持リング及び前記第1押さえ板の間には、キャビティが形成され、前記鋼線セグメントは、湾曲してU字状に設けられて前記第1支持リングの溝底の外壁に貼り合わせられ、前記鋼線セグメントは、一方端が前記第1基体と前記第1支持リングの溝口の一方端との間のスリット内に係入され、他方端が前記第1押さえ板と前記第1支持リングの溝口の他方端との間のスリット内に係入され、複数の前記鋼線セグメントは、並列して周方向に配列されている。
【0011】
上記更なる解決手段を採用すると、以下の有利な作用効果を有する。
鋼線セグメントが機械方式によって接合して支持基体に組み立てられ、基体が複数回利用可能なツールであり、基体が何度も利用可能であり、鋼線セグメントが合体した作業面が取り換えられやすく、砥石車のリニューアルコストが大きく削減される。
【0012】
更に、前記基体部品は、第2基体を含み、前記電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車は、前記複数の鋼線セグメントを支持するための第2支持リングと、前記第2支持リングを前記第2基体に固定するための第3基体と、鋼線セグメントを締め付けるための挟持部とを更に備え、前記第3基体は、前記第2基体の一方側に積層され、前記挟持部と前記第2支持リングとは、前記第3基体に並列に配置され、前記複数の鋼線セグメントは、前記第2支持リングに配列され、ダイヤモンドがメッキされて研削面が形成され、且つ鋼線セグメントの一方端は、前記挟持部と前記第2支持リングとの間のスリット内に係入されている。
【0013】
上記更なる解決手段を採用すると、以下の有利な作用効果を有する。
鋼線セグメントが機械方式によって接合して支持リングに組み立てられ、基体が複数回利用可能なツールであり、何度も利用可能であり、鋼線セグメントが合体した研削面が取り換えられやすく、砥石車のリニューアルコストが大きく削減され、鋼線セグメントによる接合組立型のカップ状砥石車が軸方向作業面を形成し、セグメントとセグメントアークの間に数多くの密に配列される通水通路が自然に形成され、内冷式冷却及び迅速な屑排出に有利になる。
【0014】
更に、前記挟持部は、第2押さえ板を含み、前記第2基体は、円形ディスク状構造であり、前記第3基体、前記第2押さえ板及び前記第2支持リングは、何れも円環形ディスク状をなし、前記第3基体と前記第2基体とは、同一軸線を有し、且つ前記第2基体の外縁に積層され、前記第2押さえ板及び前記第2支持リングは、前記第2基体と同じ軸線を有し、且つ内方から外方へ前記第3基体に並列に配置され、前記第2支持リングの軸方向における長さは、前記第2押さえ板の軸方向における長さよりも大きく、複数の前記鋼線セグメントは、周回して配列され、且つ湾曲して前記第2支持リングの内外側壁と前記第3基体から離間する側壁とに貼り合わせられている。
【0015】
上記更なる解決手段を採用すると、以下の有利な作用効果を有する。鋼線セグメントが機械方式によって接合して支持リングに組み立てられて環状の研削面が形成され、第2押さえ板と挟持部との間で鋼線セグメントの一方端が締め付けられて安定になり、鋼線セグメントの緩み及び鋼線セグメントの挟みが回避され、研削作業面の全体又は一部の交換が便利になり、基体が何度も利用可能であり、使用寿命が延長される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施例に係る電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車の形態の一の全体構造模式図である。
【
図2】本発明の実施例に係る第1支持リングの構造模式図である。
【
図3】本発明の実施例に係る第1押さえ板の構造模式図である。
【
図4】本発明の実施例に係る電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車の形態の一の平面図である。
【
図5】本発明の
図4におけるA-A線に沿う断面図である。
【
図6】本発明の実施例に係る電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車の形態の一の断面図である。
【
図7】本発明の実施例に係る水槽吐水口の構造模式図である。
【
図8】本発明の実施例に係る取付ブロックの構造模式図である。
【
図9】本発明の実施例に係るU字状の鋼線セグメントの構造模式図である。
【
図10】本発明の実施例に係るU字状の鋼線セグメントの取付模式図である。
【
図11】本発明の円筒形の鋼線セグメントの拡大図である。
【
図12】本発明のもう1つの実施例に係るU字状の鋼線セグメントの構造模式図である。
【
図13】本発明の実施例に係るU字状の鋼線セグメントの取付模式図である。
【
図14】本発明の実施例に係るU字状の鋼線セグメントの拡大図である。
【
図15】本発明の実施例に係るU字状の突起点の模式図である。
【
図16】本発明のもう1つの実施例に係る電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車の形態の二の全体構造模式図である。
【
図19】本発明の実施例に係る支持フレームの構造模式図である。
【
図20】本発明の実施例に係る支持フレームの断面図である。
【
図21】本発明の実施例に係る鋼線セグメントと支持フレームとの接続の模式図である。
【
図23】本発明のもう1つの実施例に係るL字状の鋼線セグメントの構造模式図である。
【
図24】本発明のもう1つの実施例に係るL字状の鋼線セグメントの構造模式図である。
【
図25】本発明のもう1つの実施例に係るL字状の鋼線セグメントの構造模式図である。
【
図26】本発明のもう1つの実施例に係るL字状の鋼線セグメントの構造模式図である。
【
図27】本発明の実施例に係る電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車の形態の三の断面図である。
【
図28】本発明の実施例に係る電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車の形態の三の全体構造模式図である。
【
図29】本発明の実施例に係る第3基体の構造模式図である。
【
図30】本発明の実施例に係る第2基体の構造模式図である。
【
図31】本発明の実施例に係る第2押さえ板の構造模式図である。
【
図32】本発明の実施例に係る支持リング及び第2係止講の構造模式図である。
【
図33】本発明の実施例に係る第2係止講の拡大図である。
【
図34】本発明のもう1つの実施例に係る電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車の形態の三の断面図である。
【
図35】本発明の実施例に係るアルミニウム線リングの構造模式図である。
【
図36】本発明の実施例に係る各ねじの取付模式図である。
【
図37】本発明の実施例に係る円筒形鋼線セグメントの取付模式図である。
【
図38】本発明の実施例に係るシート状矩形鋼線セグメントの構造模式図である。
【
図39】本発明の実施例に係る複数の鋼線セグメントの配列模式図である。
【
図40】本発明の実施例に係る第2支持リングの構造模式図である。
【0017】
図面において、各符号で示される部品リストは、明細書末の「符号の説明」欄のようになる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、図面を参照しながら、本発明の原理及び特徴を記述する。挙げられた実施例は、単に本発明を解釈するためのものであり、本発明の範囲を制限するためのものではない。
【0019】
実施例1:
実施例1では、
図1-26に示すように、電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車は、外部機器に接続するための基体部品と複数の鋼線セグメント1とを備え、前記複数の鋼線セグメント1が周回するように接合して前記基体部品に組み立てられ、前記鋼線セグメント1の外壁にダイヤモンドがメッキされて研削面が形成されている。
【0020】
上記実施例では、鋼線セグメント1が機械方式によって接合して支持基体に組み立てられ、基体が複数回利用可能なツールであり、基体が何度も利用可能であり、鋼線セグメント1が合体した研削面が取り換えられやすく、砥石車のリニューアルコストが大きく削減され、鋼線セグメントによる接合組立型の(周辺)砥石車に、セグメント及びセグメントアークの間に排水通路が自然に形成され、内冷式冷却及び迅速な屑排出に有利になる。
【0021】
実施例1に加えて、実施例2:
実施例2は、本発明の砥石車の形態の一を与える。前記電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車は、前記鋼線セグメント1を支持するための第1支持リング2と、前記第1支持リング2を固定するための固定部3とを更に備え、前記基体部品は、第1基体4を含み、前記固定部3は、前記第1基体4に対向設置され且つ前記第1支持リング2を介在させ、前記複数の鋼線セグメント1は、前記第1支持リング2の外壁に配列されている。
【0022】
実施例2に加えて、実施例3:
図2-4に示すように、前記第1基体4は、円形ディスク体構造であり、前記固定部3は、環状ディスク体構造の第1押さえ板301を含み、前記第1支持リング2は、環状溝体構造であり、前記第1押さえ板301と前記第1基体4とは、同一軸線を有するように対向設置されている。
【0023】
前記第1支持リング2の溝底は、外方へ向かって設けられ、且つ前記第1基体4の中軸線に平行であり、前記第1支持リング2の溝口は、内方へ向かって設けられ、一方端が前記第1基体4の外縁に当接し、他方端が前記第1押さえ板301の外縁に当接し、前記第1基体4、前記第1支持リング2及び前記第1押さえ板301の間には、キャビティが形成され、前記鋼線セグメント1は、湾曲してU字状に設けられて前記第1支持リング2の溝底の外壁に貼り合わせられ、前記鋼線セグメント1は、一方端が前記第1基体4と前記第1支持リング2の溝口の一方端との間のスリット内に係入され、他方端が前記第1押さえ板301と前記第1支持リング2の溝口の他方端との間のスリット内に係入され、複数の前記鋼線セグメント1は、並列して周方向に配列されている。
【0024】
好ましくは、前記第1押さえ板301の外径は、前記第1基体4の外径に等しい。
【0025】
上記実施例では、鋼線セグメントが機械方式によって接合してそれを支持する第1基体に組み立てられ、第1基体4が複数回利用可能なツールであり、何度も利用可能であり、鋼線セグメントが合体した作業面が取り換えられやすく、砥石車のリニューアルコストが大きく削減される。
【0026】
実施例3に加えて、実施例4:
図4-6に示すように、前記第1基体4の、前記第1押さえ板301の端面に近接し且つ外縁に位置する箇所が、周回するように軸方向に窪んで第1環状段差部401が形成され、前記第1押さえ板301の、前記第1基体4の端面に近接し且つ内縁に近接する箇所が、周回するように軸方向に突起して環状バンプが形成され、前記第1押さえ板301の外縁に近接して第2環状段差部302が形成され、前記第1支持リング2の溝口の両端は、前記第1環状段差部401と前記第2環状段差部302とにそれぞれ当接し、且つ前記第1支持リング2の溝底の外側は、一方端が前記第1押さえ板301の外縁の外まで延在し、他方端が前記第1基体4の外縁の外まで延在する。
【0027】
上記実施例では、第1環状段差部401と第2環状段差部302とにより、第1基体4、第1押さえ板301及び第1支持リング2の迅速な位置決めが可能であり、迅速に接合して(周辺)砥石車構造に組み立てられるととともに、鋼線セグメント1の両端が迅速に支持リング2と基体4及び押さえ板301との間に係入され、鋼線セグメントが合体した作業面が取り換えられやすく、砥石車のリニューアルコストが大きく削減される。
【0028】
実施例4に加えて、実施例5:
図7に示すように、前記第1支持リング2には、冷却水を排出するための複数の水槽吐水口201が周回して設けられ、前記水槽吐水口201は、前記第1支持リング2の溝口の一方端の縁から前記溝底へ向かって前記溝口の他方端の縁まで延在し、複数の前記水槽吐水口201は、等間隔に配置されている。
【0029】
前記第1支持リング2の溝口の両端縁に位置する各前記水槽吐水口201は、開口方向が傾斜するように第1基体4の回動方向の前方へ延在し、前記溝底に位置する各前記水槽吐水口201は、開口方向が中間を基準とするように、固定部3に近接する一方端が傾斜して前記第1基体4の回動方向の前方へ延在し、第1基体4に近接する一方端が傾斜して回動方向の後方へ延在する。
【0030】
上記実施例では、水槽吐水口201は、鋼線セグメントのセグメント及びセグメントアークとの間にメッシュ状の通水通路を形成することができ、切り込み量の小さい精密研削に一層有利であり、砥石車が何れの瞬間でも研削領域(ワークと砥石車とが接触する領域)内に冷却水が供給されることを確保し、内冷を実現し、冷却、屑排出能力を大幅に向上させる。
【0031】
実施例3に加えて、実施例6:
図5、6、8に示すように、前記固定部3は、複数の取付ブロック306と、複数の固定ねじ303とを更に含み、複数の前記取付ブロック306は、周回するように前記第1基体4の前記第1押さえ板301に近接する端面に等間隔に配置され、前記取付ブロック306は、L字状構造であり、一方端が前記第1基体4の端面に平行であり且つ第1基体4に貼り合わせられて前記第1押さえ板301の環状バンプに当接するとともに、ねじ穴304が設けられ、他方端が前記第1基体4に垂直であり且つ前記第1押さえ板301の内縁に当接し、前記第1押さえ板301には、前記取付ブロック306と同じ数の取り付け穴305が開設され、複数の前記取り付け穴305は、複数の前記取付ブロック306に一対一で対応して設けられ、前記固定ねじ303の数は、前記取付ブロック306の数と同じであり、複数の前記固定ねじ303は、前記取り付け穴305に一対一で対応し、且つ前記取り付け穴305から前記環状バンプを貫通して前記取付ブロック306のねじ穴304に接続されている。
【0032】
上記実施例では、第1支持リング2を第1基体4に強固に組み立てることができる。
【0033】
図9、12に示すように、前記鋼線セグメント1は、断面が円形である鋼線が湾曲して形成されたものであり、又は前記鋼線セグメント1は、断面が矩形である鋼線が湾曲して形成されたものであり、又は、断面が矩形である鋼線セグメント1は、鋼板をプレスして形成されたものである。即ち、シート状矩形鋼線セグメントである。
【0034】
具体的に、薄鋼板をプレスして形成されてもよい。前記薄鋼板の厚さは、0.1~2mmである。
【0035】
上記実施例では、断面が円形である鋼線セグメント、即ち円柱形の鋼線セグメントを採用し、セグメントとセグメントアークとの間に円弧状凹溝が自然に構成され、排水通路が形成され、内冷式冷却及び迅速な屑排出に有利になり、研削表面に円弧角があり、自然な研磨角を形成し、砥石ワークの動作時の振動を減少させることができ、低衝撃研削に一層有利になる。鋼線セグメント1は、曲げ加工方式を採用して成形され、そのダイヤモンド電気めっき工程は、従来の基体上のめっきに対して、大量製造を簡単に実施することができ、自動化、大規模化生産に一層有利になる。断面が矩形である鋼線セグメント、即ち、シート状の鋼線セグメントが、プレス方式を採用して製造され、円柱形の鋼線セグメント1を模擬して薄片形状を製造することができ、電気めっきプロセスを採用し、ダイヤモンドをシート状の鋼線セグメント1の表面にめっきして薄片セグメントを形成し、組み合わせて表面に単層のダイヤモンドが電気メッキされた砥石車を嵌め、円柱形の鋼線セグメントによる接合組立型砥石車と同等の効果を達成する。
【0036】
実施例4に加えて、実施例7:
図15に示すように、前記第1環状段差部401と前記第2環状段差部302とに近接する前記鋼線セグメント1の表面には、複数の半球状の突起点8がそれぞれ設けられ、複数の突起点8は、第1基体4又は第1押さえ板301の径方向に並列に配置され、前記第1環状段差部401と前記第2環状段差部302とには、前記複数の突起点8に対応する半球状溝体が設けられ、前記鋼線セグメント1の前記複数の突起点8は、対応する半球状溝体内にそれぞれ係入されている。
【0037】
上記実施例では、突起点8が第1基体4及び第1押さえ板301上の対応する波浪形係止講内に係入され、鋼線セグメント1を安定化させることができ、鋼線セグメント1のずれを回避する。
【0038】
好ましくは、
図1に示すように、前記第1支持リング2の溝底に位置する鋼線セグメント1は、直線帯状をなす。
【0039】
上記実施例では、鋼線セグメント1の円弧状の間に排水通路が自然に形成され、内冷式冷却及び迅速な屑排出に有利になる。
【0040】
実施例7に加えて、実施例8:
図9、11、14に示すように、前記第1支持リング2の溝底に位置する鋼線セグメント1は、直線帯状をなし、又は、前記第1支持リング2の溝底に位置する鋼線セグメント1は、周方向において湾曲して波形状に設けられ、隣接する2つの前記鋼線セグメント1の波形状が逆となるように設定されることにより、軸方向において複数の円形スルーホールが順次形成される。
【0041】
上記実施例では、波形状の鋼線セグメント1により排水通路を大きくすることができ、研削へ影響しないとともに、冷却及び迅速な排屑に一層有利になる。
【0042】
実施例2に加えて、実施例9:
実施例9は、本発明の砥石車の形態の二を与える。
図16-20に示すように、前記鋼線セグメント1は、湾曲してL字状に設けられ、前記鋼線セグメント1を押圧するための圧盤5と、複数の圧盤ねじ501とを更に含み、前記圧盤5は、環状ディスク体構造であり、前記第1基体4の外縁には、軸方向において前記圧盤5の形状及び大きさと同じである凹部が周回して設けられ、前記圧盤5は、前記凹部内に嵌め込まれ、前記鋼線セグメント1は、一方端が中軸線に平行であり、他方端が前記圧盤5と凹部に位置する前記第1基体4との間のスリット内に係入され、前記複数の圧盤ねじ501は、間隔を空けて周方向に分布され、且つ前記圧盤5及び前記第1基体4を順次貫通して前記第1基体4のねじ穴に螺合されている。
【0043】
上記実施例では、鋼線セグメント1の剛性が高いときに、他の支持部品によって支持される必要がなく、鋼線セグメントが機械方式によって接合して支持基体に組み立てられ、基体が複数回利用可能なツールであり、基体が何度も利用可能であり、鋼線セグメントが合体した作業面が取り換えられやすく、砥石車のリニューアルコストが大きく削減される。
【0044】
実施例9に加えて、実施例10:
図19-26に示すように、前記電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車は、前記鋼線セグメント1を支持するための支持フレームを更に備え、前記支持フレームは、前記圧盤5に設けられ、前記支持フレームは、複数の支持板6と、前記支持板6を支持するための複数の支持ブロック7と、複数の支持フレームねじ601とを含む。
【0045】
前記支持板6は、円環形板状をなし、前記複数の支持板6は、軸方向において間隔を空けて設けられ、前記支持板6の外縁には、前記鋼線セグメント1を係止するための第1係止講602が周回して設けられ、前記鋼線セグメント1は、前記第1係止講602内に係入され、前記圧盤5に近接する支持板6は、複数の支持ブロック7によって前記圧盤5上に支持され、隣接する前記支持板6同士は、複数の支持ブロック7によって支持され、各層の前記複数の支持ブロック7は、間隔を空けて周方向において配置され、且つ隣接する層において前記複数の支持ブロック7が配置される位置は、同じであり、前記複数の支持フレームねじ601は、各層の前記支持ブロック7にそれぞれ対応し、且つ最上層の支持板6から同一位置の各支持ブロック7を順次貫通して前記圧盤5のねじ穴に螺合されている。
【0046】
上記実施例では、鋼線セグメントの剛性が低いときに、鋼線セグメント4が機械方式によって接合して支持用の第1基体に組み立てられ、支持フレームを介して鋼線セグメントを支持し、第1基体が複数回利用可能なツールであり、基体が何度も利用可能であり、鋼線セグメント1が合体した作業面が取り換えられやすく、砥石車のリニューアルコストが大きく削減される。
【0047】
好ましくは、
図17に示すように、前記第1環状段差部401と前記第2環状段差部302とに近接する前記鋼線セグメント1の表面には、複数の半球状の突起点8がそれぞれ設けられ、複数の突起点8は、第1基体4又は第1押さえ板301の径方向に並列に配置され、前記第1環状段差部401及び前記第2環状段差部302には、前記複数の突起点8に対応する半球状溝体が設けられ、前記鋼線セグメント1の前記複数の突起点8は、対応する半球状溝体内にそれぞれ係入されている。
【0048】
上記実施例では、突起点8が第1圧盤301上の対応する波浪形係止講内に係入され、鋼線セグメント1を安定化させることができ、鋼線セグメント1のずれを回避する。
【0049】
実施例10に加えて、実施例11:
前記鋼線セグメント1の中軸線に平行である一方端は、直線帯状をなし、又は、前記鋼線セグメント1の中軸線に平行である一方端は、軸方向において湾曲して歯状に設けられている。
【0050】
前記鋼線セグメント1の直線帯状を呈する一方端の中部には、ガラス造形を研磨加工するための加工溝が設けられている。
【0051】
鋼線セグメント1における加工溝は、機械加工方式によって得られる。具体的に、まず一周のワイヤセグメント1を組み立てた後で全体的に鋼線セグメント1に加工し、周回する加工溝を得る。
【0052】
上記実施例では、加工需要に応じて異なる形態の鋼線セグメント1を選択可能であり、様々な研削加工に適応する。
【0053】
実施例1-11に加えて、実施例12:
図25、26に示すように、前記鋼線セグメント1は、断面が円形である鋼線が湾曲して形成されたものであり、又は、前記鋼線セグメント1は、断面が矩形である鋼線が湾曲して形成されたものであり、又は、断面が矩形である鋼線セグメント1は、鋼板をプレスして形成されたものである。即ち、シート状矩形鋼線セグメントである。
【0054】
具体的に、薄鋼板をプレスして形成されてもよい。前記薄鋼板の厚さは、0.1~2mmである。
【0055】
上記実施例では、断面が円形である鋼線セグメント、即ち円柱形の鋼線セグメントを採用し、セグメントとセグメントアークとの間に円弧状凹溝が自然に構成され、排水通路が形成され、内冷式冷却及び迅速な屑排出に有利になり、研削表面に円弧角があり、自然な研磨角を形成し、砥石ワークの動作時の振動を減少させることができ、低衝撃研削に一層有利になる。鋼線セグメント1は、曲げ加工方式を採用して成形され、そのダイヤモンド電気めっき工程は、従来の基体上のめっきに対して、大量製造を簡単に実施することができ、自動化、大規模化生産に一層有利になる。断面が矩形である鋼線セグメント、即ち、シート状の鋼線セグメントが、プレス方式を採用して製造され、円柱形の鋼線セグメント1を模擬して薄片形状を製造することができ、電気めっきプロセスを採用し、ダイヤモンドをシート状の鋼線セグメント1の表面にめっきして薄片セグメントを形成し、組み合わせて表面に単層のダイヤモンドが電気メッキされた砥石車を嵌め、円柱形の鋼線セグメントによる接合組立型砥石車と同等の効果を達成する。
【0056】
実施例1-12に加えて、更に、第1基体4の中心部位には、外部機器に接続するための機器取り付け穴が設けられてもよい。
【0057】
本発明の砥石車の形態の一及び形態の二は、以下のメリットを有する。
1. 鋼線セグメントが円柱形をなし、研削表面に円弧角があり、自然な研磨角を形成し、砥石ワークの動作時の振動を減少させることができ、低衝撃研削に一層有利になる。
2. 鋼線セグメントによる接合組立型の砥石車に、セグメント及びセグメントアークの間に排水通路が自然に形成され、内冷式冷却及び迅速な屑排出に有利になる。
3. 鋼線セグメントが機械方式によって接合して支持基体に組み立てられ、基体が複数回利用可能なツールであり、基体が何度も利用可能であり、鋼線セグメントが合体した作業面が取り換えられやすく、砥石車のリニューアルコストが大きく削減される。
4. 鋼線セグメントは、曲げ加工方式を採用して所望の形状に成形され、そのダイヤモンド電気めっき工程は、従来の基体上のめっきに対して、大量製造を簡単に実施することができ、自動化、大規模化生産に一層有利になる。
5. シート状の鋼線セグメントが、プレス方式を採用して製造され、円柱形の鋼線セグメントを模擬して薄片形状を製造することができ、電気めっきプロセスを採用し、ダイヤモンドをシート状の鋼線セグメントの表面にめっきして薄片セグメントを形成し、組み合わせて表面に単層のダイヤモンドが電気メッキされた砥石車を嵌め、円柱形の鋼線セグメントによる接合組立型砥石車と同等の効果を達成する。
6. シート状の鋼線セグメントが薄鋼板をプレスする方式によって製造され、より優れた経済性を有する。
7. 上記技術原理は、大直径から小直径までの各種の直径の砥石車、小研磨ヘッド等の周辺研削類の研磨研削具に適用することができる。
【0058】
実施例1に加えて、実施例13:
実施例13は、本発明の形態の三を与える。
図27-40に示すように、前記基体部品は、第2基体9を含み、前記電気めっき鋼線セグメントによる接合組立型砥石車は、前記複数の鋼線セグメント1を支持するための第2支持リング10と、前記第2支持リング10を前記第2基体9に固定するための第3基体11と、鋼線セグメント1を締め付けるための挟持部12とを更に備え、前記第3基体11は、前記第2基体9の一方側に積層され、前記挟持部12と前記第2支持リング10とは、前記第3基体11に並列に配置され、前記複数の鋼線セグメント1は、前記第2支持リング10に配列され、ダイヤモンドがメッキされて研削面が形成され、且つ鋼線セグメント1の一方端は、前記挟持部12と前記第2支持リング10との間のスリット内に係入されている。
【0059】
鋼線セグメント1の組付けが完了された後、ダイヤモンドをメッキすることが、理解されるべきである。
【0060】
上記実施例では、鋼線セグメントが機械方式によって接合して支持リングに組み立てられ、基体が複数回利用可能なツールであり、何度も利用可能であり、鋼線セグメント1が合体した研削面が取り換えられやすく、砥石車のリニューアルコストが大きく削減され、鋼線セグメント1による接合組立型の(カップ状)砥石車が軸方向作業面を形成し、セグメント及びセグメントアークの間に排水通路が自然に形成され、内冷式冷却及び迅速な屑排出に有利になる。
【0061】
実施例13に加えて、実施例14:
図29、30、31、34に示すように、前記挟持部12は、第2押さえ板1201を含み、前記第2基体9は、円形ディスク状構造であり、前記第3基体11、前記第2押さえ板1201及び前記第2支持リング10は、何れも円環形ディスク状をなし、前記第3基体11と前記第2基体9とは、同一軸線を有し、且つ前記第3基体11の外縁に積層され、前記第2押さえ板1201及び前記第2支持リング10は、前記第2基体9と同じ軸線を有し、且つ内方から外方へ前記第3基体11に並列に配置され、前記第2支持リング10の軸方向における長さは、前記第2押さえ板1201の軸方向における長さよりも大きく、複数の前記鋼線セグメント1は、周回して配列され、且つ湾曲して前記第2支持リング10の内外側壁と前記第3基体11から離間する側壁とに貼り合わせられている。
【0062】
上記実施例では、鋼線セグメント1が機械方式によって接合して支持リング10に組み立てられ、環状の研削面が形成され、押さえ板1201と挟持部12との間が鋼線セグメント1の一方端を締め付け、安定化させ、鋼線セグメント1の緩み及び鋼線セグメント1の挟みを回避し、研削作業面の全体又は一部の交換が便利になり、基体が何度も利用可能であり、使用寿命が延長される。
【0063】
実施例14に加えて、実施例15:
図29に示すように、前記第3基体11の、前記第2押さえ板1201に対応する箇所には、軸方向に沿って突起する第1位置決めリング1101が周回して設けられ、前記第2押さえ板1201の底部の、前記第1位置決めリング1101に対応する箇所には、環状位置決め係止講が設けられ、前記環状位置決め係止講は、開口が下方へ向かって開設され、前記第1位置決めリング1101に係合して前記第2押さえ板1201を前記第2基体9に接続する。
【0064】
上記実施例では、第1位置決めリング1101によって挟持部12を第2基体9に迅速に位置決めすることができ、第1位置決めリング1101を安定化させて作業中の変位を回避する。
【0065】
実施例14に加えて、実施例16:
前記第3基体11の、外縁に対応する箇所には、軸方向に突起する第2位置決めリング1102が周回して設けられ、前記第2支持リング10の外縁には、環状切欠口が周回して設けられ、前記第3基体11の第2位置決めリング1102は、前記環状切欠口に嵌め込まれる。
【0066】
具体的に、第2基体9、第3基体11における対応する位置には、取付ねじの複数の円孔が開設されている。
【0067】
図29に示すように、第2基体9にも第3基体11を位置決めする第2位置決めリング1102が設けられ、当該位置決めリングは、第2基体9の内輪に設けられている。
【0068】
上記実施例では、第2位置決めリング1102によって挟持部12を第3基体11に迅速に位置決めすることができ、第2位置決めリング1102を安定化させて作業中の変位を回避する。
【0069】
実施例16に加えて、実施例17:
図34に示すように、前記鋼線セグメント1の他方端は、前記第2支持リング10の環状切欠口と前記第3基体11の第2位置決めリング1102との間のスリット内に係入されている。
【0070】
上記実施例では、鋼線セグメント1の両端が何れも挟持され、作業時の基体の下落を回避する。
【0071】
実施例14に加えて、実施例18:
図35に示すように、前記挟持部12は、前記鋼線セグメント1を押さえるための複数のアルミニウム線リング1202を更に含み、前記複数のアルミニウム線リング1202は、軸方向において並列に分布され、前記鋼線セグメント1に近接する前記第2押さえ板1201の側壁に巻き付けられ、前記第2押さえ板1201の側壁には、前記複数のアルミニウム線リング1202の数に対応する環状凹溝が設けられ、前記複数のアルミニウム線リング1202は、対応する前記環状凹溝内にそれぞれ嵌め込まれ、且つ前記鋼線セグメント1に当接する。
【0072】
上記実施例では、アルミニウム線リング1202によって挟持部12と第2支持リング10との間のスリットをより小さくし、鋼線セグメント1の緩みを回避する。
【0073】
実施例14に加えて、実施例19:
図36に示すように、複数の挟持部ねじ13と、複数の支持リングねじ14と、複数の基体ねじ15とを更に備え、前記挟持部ねじ13は、軸方向に沿って前記第2押さえ板1201及び前記第3基体11を順次貫通し、前記第3基体11における第1ねじ穴に螺合され、前記複数の挟持部ねじ13は、周回するように等間隔に配置され、前記支持リングねじ14は、軸方向に沿って前記第3基体11及び前記第2支持リング10を順次貫通し、前記第2支持リング10のねじ穴に螺合され、前記複数の支持リングねじ14は、周回するように等間隔に配置され、前記複数の基体ねじ15は、軸方向に沿って前記第2基体9及び前記第3基体11を順次貫通し、前記第3基体11における第2ねじ穴に螺合され、前記複数の基体ねじ15は、周回するように等間隔に配置され、前記複数の挟持部ねじ13と前記複数の基体ねじ15とは、互いにずれて配置されている。
【0074】
具体的に、挟持部ねじ13は、上から下へ正方向で設けられ、支持リングねじ14及び基体ねじ15は、下から上へ逆方向で設けられている。
【0075】
上記実施例では、複数の挟持部ねじ13、複数の支持リングねじ14及び複数の基体ねじ15は、第2基体9、第3基体11、挟持部12及び第2支持リング10の間を固定可能であり、全(カップ状)砥石車の作業時の緩みを回避する。
【0076】
実施例14に加えて、実施例20:
図32、33、40に示すように、前記第2支持リング10には、前記鋼線セグメント1を係止するための複数の第2係止講1001が周回して設けられ、前記第2係止講1001は、前記第2支持リング10の内側壁から、前記第3基体11から離間する側壁を介して外側壁まで延在し、前記第2係止講1001の数は、前記鋼線セグメント1の数に等しく、複数の前記鋼線セグメント1は、前記第2係止講1001内に対応的に係入されている。
【0077】
上記実施例では、鋼線セグメント1を第2支持リング10における対応する位置に迅速に係合させることができるとともに、鋼線セグメント1の変位を回避する。
【0078】
実施例13-20に加えて、実施例21:
図37-39に示すように、前記鋼線セグメント1は、断面が円形である鋼線が湾曲して形成されたものであり、又は、前記鋼線セグメント1は、断面が矩形である鋼線が湾曲して形成されたものである
【0079】
実施例21に加えて、実施例22:
図38に示すように、断面が矩形である前記鋼線セグメント1は、鋼板をプレスして形成されたものである。具体的に、薄鋼板をプレスして形成されてもよい。即ち、シート状矩形鋼線セグメントである。
【0080】
前記薄鋼板の厚さは、0.1~2mmである。
【0081】
上記実施例では、断面が円形である鋼線セグメント、即ち円柱形の鋼線セグメントを採用し、セグメントとセグメントアークとの間に排水通路が自然に形成され、内冷式冷却及び迅速な屑排出に有利になり、研削表面に円弧角があり、自然な研磨角を形成し、砥石ワークの動作時の振動を減少させることができ、低衝撃研削に一層有利になる。鋼線セグメントは、曲げ加工方式を採用して成形され、そのダイヤモンド電気めっき工程は、従来の基体上のめっきに対して、大量製造を簡単に実施することができ、自動化、大規模化生産に一層有利になる。断面が矩形である鋼線セグメント、即ち、シート状の鋼線セグメントが、薄鋼板をプレスする方式を採用して製造され、円柱形の鋼線セグメントを模擬して薄片形状を製造することができ、電気めっきプロセスを採用し、ダイヤモンドを薄片基体の表面にめっきして薄片セグメントを形成し、組み合わせて表面に単層のダイヤモンドが電気メッキされた砥石車を嵌め、円柱形の鋼線セグメントによる接合組立型砥石車と同等の効果を達成する。
【0082】
本発明の砥石車の形態の三は、以下のメリットを有する。
1. 鋼線セグメントが円柱形をなし、研削表面に円弧角があり、自然な研磨角を形成し、砥石ワークの動作時の振動を減少させることができ、低衝撃研削に一層有利になる。
2. 鋼線セグメントによる接合組立型の砥石車では、セグメントとセグメントアークの間に円弧状凹溝が自然に構成され、数多くの密に配列された通水通路が構成され、内冷式冷却及び迅速な屑排出に有利になる。
3. 鋼線セグメントが機械方式によって接合して支持基体に組み立てられ、基体が複数回利用可能なツールであり、基体が何度も利用可能であり、鋼線セグメントが合体した作業面が取り換えられやすく、砥石車のリニューアルコストが大きく削減される。
4. 鋼線セグメントは、曲げ加工方式を採用して所望の形状に成形され、そのダイヤモンド電気めっき工程は、従来の基体上のめっきに対して、大量製造を簡単に実施することができ、自動化、大規模化生産に一層有利になる。
5. シート状の鋼線セグメントが、プレス方式を採用して製造され、円柱形の鋼線セグメントを模擬して薄片形状を製造することができ、電気めっきプロセスを採用し、ダイヤモンドをシート状の鋼線セグメントの表面にめっきして薄片セグメントを形成し、組み合わせて表面に単層のダイヤモンドが電気メッキされた砥石車を嵌め、円柱形の鋼線セグメントによる接合組立型砥石車と同等の効果を達成する。
6. シート状の矩形鋼線セグメントが、薄鋼板をプレスする方式を採用して製造されてもよく、円柱形の鋼線セグメントを模擬して薄片形状を製造することができ、電気めっきプロセスを採用し、ダイヤモンドをシート状の鋼線セグメントの表面にめっきして薄片セグメントを形成し、組み合わせて表面に単層のダイヤモンドが電気メッキされた砥石車を嵌め、円柱形の鋼線セグメントによる接合組立型砥石車と同等の効果を達成する。
【0083】
上述したのは、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を制限するためのものではない。本発明の精神及び原則内でなされた如何なる変更、均等物による置換、改良等も、本発明の保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0084】
1 鋼線セグメント
2 第1支持リング
3 固定部
4 第1基体
5 圧盤
6 支持板
7 支持ブロック
8 突起点
201 水槽吐水口
301 第1押さえ板
302 第2環状段差部
303 固定ねじ
304 ねじ穴
305 取り付け穴
306 取付ブロック
401 第1環状段差部
501 圧盤ねじ
601 支持フレームねじ
602 第1係止講
9 第2基体
10 第2支持リング
11 第3基体
12 挟持部
13 挟持部ねじ
14 支持リングねじ
15 基体ねじ
1001 第2係止講
1101 第1位置決めリング
1102 第2位置決めリング
1201 第2押さえ板
1202 アルミニウム線リング
【国際調査報告】