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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(54)【発明の名称】ワイヤレスフィンガーマウス
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0354 20130101AFI20230309BHJP
【FI】
G06F3/0354 441
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022543497
(86)(22)【出願日】2021-07-27
(85)【翻訳文提出日】2022-07-14
(86)【国際出願番号】 KR2021009684
(87)【国際公開番号】W WO2022025579
(87)【国際公開日】2022-02-03
(31)【優先権主張番号】10-2020-0095003
(32)【優先日】2020-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】522283745
【氏名又は名称】ビヨンドプレイス インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BEYONDPLACE INC.
【住所又は居所原語表記】3F, 144 Samsanjung-ro, Nam-gu, Ulsan 44698, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イ, サン-ロク
【テーマコード(参考)】
5B087
【Fターム(参考)】
5B087AA06
5B087AB02
5B087BB11
(57)【要約】
本発明のワイヤレスフィンガーマウスは、ベースプレートとボタンプレートとの組立体によって複数のマウスボタンの平面積のみ構成される構造であるため、小型化が容易であるだけでなく携帯性が高く、手の自然かつ楽な姿勢でマウスを操作できる便利性があり、手のひらを地面に当てて指先を自然にマウスボタンに安着して操作する方式である点から、従来のマウスを使用していたユーザが利用するに異質感が少なく、従来のマウスの直観性をそのまま維持するため全年齢群で容易に使用可能であり、装置機能ほどデザインの価値が重要視されるデバイスの傾向に合わせて視覚的なデザイン効果が高い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースプレート(110)と、
前記ベースプレート(110)の上部に指先が安着するように複数のマウスボタン(122)が形成されたボタンプレート(120)を含み、
前記複数のマウスボタン(122)は、選択された指のうち指先が安着して独立にクリックまたはタッチされるように、前記ボタンプレート(120)の長さ方向に沿って一定の間隔を置いて区画線によって形成されたことを特徴とする、ワイヤレスフィンガーマウス。
【請求項2】
請求項1において、
前記ベースプレート(110)と複数のマウスボタン(122)が形成されたボタンプレート(120)との結合体は、一定の長さを有する直線型または半月型のいずれかであることを特徴とする、ワイヤレスフィンガーマウス。
【請求項3】
請求項2において、
前記ボタンプレート(120)の一側には、充電端子(130)が設けられたことを特徴とする、ワイヤレスフィンガーマウス。
【請求項4】
請求項2において、
前記複数のマウスボタン(122)は、指先が安着する安着部(124)が形成されたものであり、
前記安着部(124)は、前記マウスボタン(122)の上面の中央において緩い曲面で凹状に形成され、マウスボタン(122)の上面の前側と後側に行くほど緩い曲面で凸状に形成されたことを特徴とする、ワイヤレスフィンガーマウス。
【請求項5】
請求項1において、
前記ボタンプレート(120)の上面の一側には、スクロールホイール(140)が設けられたことを特徴とする、ワイヤレスフィンガーマウス。
【請求項6】
請求項1において、
前記ボタンプレート(120)の一側には、手のひらが安着する手受け(150)が着脱可能に設けられたことを特徴とする、ワイヤレスフィンガーマウス。
【請求項7】
請求項6において、
前記ボタンプレート(120)の正面における中央の高さには、側面方向に沿って結合溝(126)が形成され、
前記手受け(150)の後面における中央の高さには、側面方向に沿って結合突起(152)が形成されたことを特徴とする、ワイヤレスフィンガーマウス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はワイヤレスフィンガーマウスに関し、さらに詳しくは、人差し指、中指、薬指、小指の指先が安着して使用されるようにマウスを小型化及び軽量化できるワイヤレスフィンガーマウスに関する。
【背景技術】
【0002】
一般にコンピュータは、互いに分離された本体、モニタ、キーボードと、これらを互いに連結する電線などが一定空間に配置されるため、空間利用度が極めて減少する。これによって、狭い空間で作業をするユーザ、及び室外またはこれらの中に作業をするユーザに便宜性と迅速性を提供するために、ノートパソコン、スマートパッドなどの携帯用コンピュータが広く使用されている。
【0003】
上記の携帯用コンピュータは、携帯用という特性上、マウスの代りにタッチパッドまたはトラックボールなどのポインティング装置を内蔵しているが、精度が減少し、使用上の不便さがある。よって、携帯用コンピュータと連結されてユーザの便宜性を高め、正確な操作を実現すると共に、空間の制約を乗り越えるために、ワイヤレスマウスが開発された。
【0004】
このようなマウスは、一般にデバイス本体の作動のための無線信号を送る内部回路素子の体積は小さいが、ユーザのグリップ感を考慮して外形を設計しているため、必然的に空きスペースが多く生じる構造である。
【0005】
現在のコンピュータマウスデザインの先駆けといえる装置は、40年前にドウエンジェルバーツ(Doug Engelbart)が考案したもので、主なデザインは、以後のマウスの幅広い商業的な利用にも相変わらず維持され、これは同期間でコンピュータハードウェア及び他の周辺装置の急速な進歩とは鮮やかな対比をなす。このようなデザインの長寿要因として、上記の考慮事項に加えて実質的に演習を要しないという点、及び実質的に全年齢群で使用可能な直観的なインターフェースという点から、現在のデザインが今まで持続してきている。
【0006】
そこで、モバイル端末機の小型化及び軽量化の傾向に従いマウスも同じ状況に置かれているが、上記の要素を保存しながらマウスを小型化することは容易でないことが実情である。
【0007】
そのため、従来、韓国登録特許公報第10-1205023号のコンピュータマウス周辺装置、及び韓国登録実用新案公報第20-0354523号の小型フィンガーマウスが開示されているが、このような試みは直観性が落ち、異質なデザインと操作方式などによって広く使用されておらず、一般に通用するマウスは依然として従来の形態を維持している実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国登録特許公報第10-1205023号
【特許文献2】韓国登録実用新案公報第20-0354523号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、従来の諸問題に鑑みてこれを解決しようと提案されたものであり、マウスの直観的な形状と操作方式をそのまま維持しながら小型化し、携帯性及び操作の便利性を高めながらも異質感の少ないワイヤレスフィンガーマウスを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の技術的課題を解決するための本発明の実施例によるワイヤレスフィンガーマウスは、ベースプレートと、前記ベースプレートの上部に指先が安着するように複数のマウスボタンが形成されたボタンプレートを含み、前記複数のマウスボタンは、選択された指のうち指先が安着して独立にクリックまたはタッチされるように、前記ボタンプレートの長さ方向に沿って一定の間隔を置いて区画線によって形成されたことを特徴とする。
【0011】
他の実施例として、本発明のベースプレートと複数のマウスボタンが形成されたボタンプレートとの結合体は、一定の長さを有する直線型または半月型のいずれかであることを特徴とする。
【0012】
他の実施例として、本発明のボタンプレートの一側には、充電端子が設けられたことを特徴とする。
【0013】
他の実施例として、本発明の複数のマウスボタンは、指先が安着する安着部が形成されたものであり、前記安着部は、前記マウスボタンの上面の中央において緩い曲面で凹状に形成され、マウスボタンの上面の前側と後側に行くほど緩い曲面で凸状に形成されたことを特徴とする。
【0014】
他の実施例として、本発明のボタンプレートの上面の一側には、スクロールホイールが設けられたことを特徴とする。
【0015】
他の実施例として、本発明のボタンプレートの一側には、手のひらが安着する手受けが着脱可能に設けられたことを特徴とする。
【0016】
他の実施例として、本発明のボタンプレートの正面における中央の高さには、側面方向に沿って結合溝が形成され、前記手受けの後面における中央の高さには、側面方向に沿って結合突起が形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明のワイヤレスフィンガーマウスは、ベースプレートとボタンプレートとの組立体によって複数のマウスボタンの平面積のみ構成されるようにした構造であるため、下記のような効果がある。
【0018】
第一に、小型化が容易であるだけでなく携帯性も高い。
【0019】
第二に、手の自然かつ楽な姿勢でマウスを操作できる便利性を有する。
【0020】
第三に、手のひらを地面に当てて指先を自然にマウスボタンに安着して操作する方式により、従来のマウスを使用していたユーザが利用するに異質感の少ない。
【0021】
第四に、従来のマウスの直観性をそのまま維持するため全年齢群で容易に使用可能である。
【0022】
第五に、装置機能ほどデザインの価値が重要視されるデバイスの傾向に合わせて視覚的なデザイン効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本発明の第1実施例によるワイヤレスフィンガーマウスを示す斜視図である。
【0024】
図2図2は、本発明の第2実施例によるワイヤレスフィンガーマウスを示す側面図である。
【0025】
図3図3は、本発明の第3実施例によるワイヤレスフィンガーマウスを示す斜視図である。
【0026】
図4図4は、本発明の第4実施例によるワイヤレスフィンガーマウスを示す斜視図である。
【0027】
図5図5は、本発明の第5実施例によるワイヤレスフィンガーマウスを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0028】
100:ワイヤレスマウス 110:ベースプレート
【0029】
120:ボタンプレート 122:マウスボタン
【0030】
124:安着部 126:結合溝
【0031】
130:充電端子 140:スクロールホイール
【0032】
150:手受け 152:結合突起
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明を十分に理解するために、本発明の好ましい実施例を添付の図1ないし図5を参照して説明する。本発明の実施例は、多様な形態に変形でき、本発明の範囲が下記で詳しく説明する実施例に限定されると解釈されてはならない。従って、図面における要素の形状などは、より明確な説明を強調するために誇張して表現されることがある。各図面において同一の構成は同一の参照符号で示した場合があることに留意されたい。本発明の要旨を不要に濁す恐れのあると判断される公知の機能及び構成に関する詳細な技術は省略する。
【0034】
図1を参照すると、本発明の第1実施例によるワイヤレスフィンガーマウス(100)は、一定の長さを有する直線型に形成されたベースプレート(110)と、前記ベースプレート(110)の上部に指先が安着するように複数のマウスボタン(122)が形成されたボタンプレート(120)と、前記ボタンプレート(120)の一側に設けられた充電端子(130)とを含んでなっている。
【0035】
このとき、前記ベースプレート(110)とボタンプレート(120)との間には、従来のブルートゥースチップ、光センサーなどを備えた回路素子及び充電バッテリーが内蔵され、マウスボタン(122)及び充電端子(130)と電気的に接続されるように構成される。
【0036】
前記複数のマウスボタン(122)は、選択された指のうち指先が安着して独立にクリック(click)またはタッチ(touch)できるようにワイヤレスマウス(100)の内部の回路素子と機構的及び回路的に連結されたものであり、前記ボタンプレート(120)の長さ方向に沿って一定の間隔を置いて形成された区画線によって3つまたは4つに形成されることが好ましい。
【0037】
すなわち、前記複数のマウスボタン(122)は、3つである場合は、人差し指、中指、薬指の指先がそれぞれ安着し、4つである場合は、人差し指、中指、薬指、小指の指先がそれぞれ安着できる状態である。
【0038】
図2を参照すると、本発明の第2実施例によるワイヤレスフィンガーマウス(100)において、前記複数のマウスボタン(122)は、指先が安着するとき、手の自然かつ楽な姿勢を誘導するように安着部(124)が形成されている。
【0039】
すなわち、前記安着部(124)は、前記マウスボタン(122)の上面の中央において緩い曲面で凹状に形成され、マウスボタン(122)の上面の前側と後側に行くほど緩い曲面で凸状に形成されている。
【0040】
図3を参照すると、本発明の第3実施例によるワイヤレスフィンガーマウス(100)は、平面視でユーザの指の間の長さ差を考慮するように一定の長さを有する半月型に形成されている。
【0041】
すなわち、前記ワイヤレスマウス(100)のベースプレート(110)と複数のマウスボタン(122)が形成されたボタンプレート(120)との結合体が半月型であることにより、複数のマウスボタン(122)のうち中央のものが両側のものよりも曲率差によって内側に近く位置するようになる。
【0042】
このとき、前記複数のマウスボタン(122)のうち中央のマウスボタン(122)は、曲率差によって指先のうち人差し指と薬指よりも長い中指が容易に安着するように、両側のマウスボタン(122)よりも遠く位置付けられ、前記複数のマウスボタン(122)のうち両側のマウスボタン(122)は、曲率差によって指先のうち中指よりも短い人差し指と薬指が容易に安着するように、中央のマウスボタン(122)よりも近く位置付けられる。
【0043】
図4を参照すると、本発明の第4実施例によるワイヤレスフィンガーマウス(100)は、ベースプレート(110)と、前記ベースプレート(110)の上部に指先が安着するように複数のマウスボタン(122)が形成されたボタンプレート(120)と、前記ボタンプレート(120)の一側に設けられた充電端子(130)と、前記ボタンプレート(120)の上面の一側に設けられるスクロールホイール(140)とを含んでなっている。
【0044】
すなわち、前記スクロールホイール(140)は、前記複数のマウスボタン(122)のうち中央に位置するマウスボタン(122)の中央に設けられ、ワイヤレスマウス(100)の内部の回路素子と機構的及び回路的に連結される。
【0045】
図5を参照すると、本発明の第5実施例によるワイヤレスフィンガーマウス(100)は、ベースプレート(110)と、前記ベースプレート(110)の上部に指先が安着するように複数のマウスボタン(122)が形成されたボタンプレート(120)と、前記ボタンプレート(120)の一側に設けられた充電端子(130)と、前記ボタンプレート(120)の一側に着脱可能に設けられ、手のひらが安着するように支持する手受け(150)を含んでなっている。
【0046】
すなわち、前記ボタンプレート(120)と手受け(150)とは、T字状の凹凸形状に嵌め合いによって結合されるように、ボタンプレート(120)の正面における中央の高さには側面方向に沿って長く結合溝(126)が形成され、前記手受け(150)の後面における中央の高さには側面方向に沿って長く結合突起(152)が形成されている。
【0047】
このように、本発明のワイヤレスフィンガーマウス(100)は、ベースプレート(110)とボタンプレート(120)との組立体によって複数のマウスボタン(122)の平面積のみ構成される構造であるため、小型化が容易であるだけでなく携帯性も高く、手の自然かつ楽な姿勢でマウスを操作できる便利性があり、手のひらを地面に当てて指先を自然にマウスボタン(122)に安着して操作する方式である点から、従来のマウスを使用していたユーザが利用するに異質感が少なく、従来のマウスの直観性をそのまま維持するため全年齢群で容易に使用可能であり、装置機能ほどデザインの価値が重要視されるデバイスの傾向に合わせて視覚的なデザイン効果が高い。
【0048】
一方、本発明は上述の実施例にだけ限定されるのではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で修正及び変形して実施でき、このような修正及び変形が加えられた技術思想も下記の請求の範囲に属すると見るべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】