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特表2023-511088物品搬送速度を設定する方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(54)【発明の名称】物品搬送速度を設定する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20230101AFI20230309BHJP
   B65G 1/00 20060101ALI20230309BHJP
【FI】
G06Q10/083
B65G1/00 501A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022543506
(86)(22)【出願日】2020-12-28
(85)【翻訳文提出日】2022-07-15
(86)【国際出願番号】 CN2020140222
(87)【国際公開番号】W WO2021155724
(87)【国際公開日】2021-08-12
(31)【優先権主張番号】202010081702.2
(32)【優先日】2020-02-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520223893
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・ゼンシ・インフォメーション・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】リ, フアチャン
【テーマコード(参考)】
3F022
5L049
【Fターム(参考)】
3F022AA15
3F022CC03
3F022EE05
3F022FF01
3F022LL32
3F022MM04
3F022MM07
3F022MM11
3F022MM42
3F022NN22
3F022NN38
3F022NN41
3F022NN55
3F022PP03
3F022PP04
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】
本出願はコンピュータ技術分野に関し、物品搬送速度を設定する方法及び装置を公開する。当該方法は、複数の予め定義された時間帯内の物品の履歴特徴データを取得し、前記履歴特徴データと搬送速度等級の対応関係を示し、さらに前記搬送速度等級を示す特徴指標を含む搬送速度等級モデルを構築するステップ(S101)と、搬送待ちの物品の特徴データを取得し、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定するステップ(S102)と、前記搬送速度等級に基づき、前記搬送待ちの物品の搬送速度を確定するステップ(S103)と、を含む。当該方法は、搬送機器速度に影響する要素に対して等級分けを行い、かつ所定時間帯内に等級と搬送速度の関係により搬送機器の搬送速度を設定し、搬送機器の搬送速度をインテリジェントに調整することを実現し、搬送機器の搬送コストを削減し、搬送機器の搬送効率を高めることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品搬送速度を設定する方法であって、
複数の予め定義された時間帯内の物品の履歴特徴データを取得し、前記履歴特徴データと搬送速度等級の対応関係を示し、さらに前記搬送速度等級を示す特徴指標を含む搬送速度等級モデルを構築するステップと、
搬送待ちの物品の特徴データを取得し、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定するステップと、
前記搬送速度等級に基づき、前記搬送待ちの物品の搬送速度を確定するステップと、
を含む、
方法。
【請求項2】
前記搬送待ちの物品の特徴データは一つの前記予め定義された時間帯内の搬送待ちの物品の重量及び数量を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
搬送待ちの物品の特徴データを取得することは、さらに、
複数の予め定義された時間帯内の前記搬送待ちの物品の特徴データを取得し、かつ前記特徴データの最大値及び最小値を取得する、
ことを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定するステップは、
前記特徴指標が前記特徴データの最小値以上であり、且つ前記特徴データの最大値以下である場合、前記特徴指標が属する前記搬送速度等級モデルに基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、
ことを含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定するステップは、さらに、
前記特徴指標が前記特徴データの最小値未満であり、又は前記特徴データの最大値より大きい場合、前記特徴データの最小値及び前記特徴データの最大値をそれぞれ前記搬送速度等級モデルに代入して計算を行い、前記搬送速度等級モデルの結果数値のうちの最大値に基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、
ことを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
物品搬送速度を設定する装置であって、
複数の予め定義された時間帯内の物品の履歴特徴データを取得し、前記履歴特徴データと搬送速度等級の対応関係を示し、さらに前記搬送速度等級を示す特徴指標を含む搬送速度等級モデルを構築するための関係表示確定モジュールと、
搬送待ちの物品の特徴データを取得し、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定するための搬送速度確定モジュールと、
を備え、
前記搬送速度等級に基づき、前記搬送待ちの物品の搬送速度を確定する、
装置。
【請求項7】
前記搬送待ちの物品の特徴データは一つの前記予め定義された時間帯内の搬送待ちの物品の重量及び数量を含む、
請求項6に記載の装置。
【請求項8】
搬送待ちの物品の特徴データを取得することは、さらに、複数の予め定義された時間帯内の前記搬送待ちの物品の特徴データを取得し、かつ前記特徴データの最大値及び最小値を取得することを含む、
請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定することは、
前記特徴指標が前記特徴データの最小値以上であり、且つ前記特徴データの最大値以下である場合、前記特徴指標が属する前記搬送速度等級モデルに基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、
ことを含む、
請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定することは、
前記特徴指標が前記特徴データの最小値以上であり、且つ前記特徴データの最大値以下である場合、前記特徴指標が属する前記搬送速度等級モデルに基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、
ことを含む、
請求項9に記載の装置。
【請求項11】
一つの又は複数のプロセッサと、
一つの又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、
を含み、
前記一つの又は複数のプロセッサが請求項1~5のいずれか一項に記載の方法を実現するように、前記一つの又は複数のプログラムが前記一つの又は複数のプロセッサにより実行される、
電子機器。
【請求項12】
プロセッサにより実行される時に請求項1~5のいずれか一項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2020年2月6日に提出した出願番号202010081702.2の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は引用によりここに結合される。
【0002】
本公開はコンピュータ技術分野に関し、特に、物品搬送速度を設定する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
物流区内で各種搬送機器の使用は非常に普遍的であり、小包が倉庫から梱包されて搬送機器により仕分けセンターに搬送されるが、搬送機器は物流の急速な発展に必要不可欠となっている。
【0004】
本公開のプロセスを実現する際、従来技術において少なくとも以下の問題が存在することを発明者は発見した:
従来技術方案における各種搬送機器は人工的に特定速度を設定し、搬送小包の重量や数量等の要素に応じてリアルタイムに速度を調整することができず、小包量が非常に少ない場合でも比較的速い決まった速度で搬送するため、無駄なコストが生じ、小包量が比較的多い場合もリアルタイムに速い搬送速度に調整できないため、効率の低下を招いている。
【発明の概要】
【0005】
以上に鑑み、本公開の実施例は物品搬送速度を設定する方法及び装置を提供する。この方法により、搬送機器速度に影響する要素に対して等級分けを行い、かつ所定時間帯内に等級と搬送速度の関係により搬送機器の搬送速度を設定し、搬送機器の搬送速度をインテリジェントに調整することを実現し、搬送機器の搬送コストを削減し、搬送機器の搬送効率を高めることができる。
【0006】
上記目的を実現するために、本公開の実施例的一つの態様に基づき、
複数の予め定義された時間帯内の物品の履歴特徴データを取得し、前記履歴特徴データと搬送速度等級の対応関係を示し、さらに前記搬送速度等級を示す特徴指標を含む搬送速度等級モデルを構築するステップと、
搬送待ちの物品の特徴データを取得し、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定するステップと、
前記搬送速度等級に基づき、前記搬送待ちの物品の搬送速度を確定するステップと、
を含む、
ことを特徴とする物品搬送速度を設定する方法を提供する。
【0007】
任意選択的に、
前記搬送待ちの物品の特徴データは一つの前記予め定義された時間帯内の搬送待ちの物品の重量及び数量を含む、
ことを特徴とする前記物品搬送速度を設定する方法。
【0008】
任意選択的に、
搬送待ちの物品の特徴データを取得することは、さらに、
複数の予め定義された時間帯内の前記搬送待ちの物品の特徴データを取得し、かつ前記特徴データの最大値及び最小値を取得する、
ことを含む、
ことを特徴とする前記物品搬送速度を設定する方法。
【0009】
任意選択的に、
前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定することは、
前記特徴指標が前記特徴データの最小値以上であり、且つ前記特徴データの最大値以下である場合、前記特徴指標が属する前記搬送速度等級モデルに基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、
ことを含む、
ことを特徴とする前記物品搬送速度を設定する方法。
【0010】
任意選択的に、
前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定するステップは、さらに、
前記特徴指標が前記特徴データの最小値未満であり、又は前記特徴データの最大値より大きい場合、前記特徴データの最小値及び前記特徴データの最大値をそれぞれ前記搬送速度等級モデルに代入して計算を行い、前記搬送速度等級モデルの結果数値のうちの最大値に基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、
ことを含む、
ことを特徴とする前記物品搬送速度を設定する方法。
【0011】
上記目的を実現するために、本公開の実施例的第二の態様に基づき、
複数の予め定義された時間帯内の物品の履歴特徴データを取得し、前記履歴特徴データと搬送速度等級の対応関係を示し、さらに前記搬送速度等級を示す特徴指標を含む搬送速度等級モデルを構築するための関係表示確定モジュールと、
搬送待ちの物品の特徴データを取得し、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定するための搬送速度確定モジュールと、
を備え、
前記搬送速度等級に基づき、前記搬送待ちの物品の搬送速度を確定する、
ことを特徴とする物品搬送速度を設定する装置を提供する。
【0012】
上記目的を実現するために、本公開の実施例的第三の態様に基づき、
一つの又は複数のプロセッサと、
一つの又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、
を含み、
前記一つの又は複数のプロセッサが上記物品搬送速度を設定する方法のいずれかに記載の方法を実現するように、前記一つの又は複数のプログラムが前記一つの又は複数のプロセッサにより実行されることを特徴とする物品搬送速度を設定する電子機器を提供する。
【0013】
上記目的を実現するために、本公開の実施例の第四の態様に基づき、
プロセッサにより実行される時に上記物品搬送速度を設定する方法のいずれかに記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
【0014】
上記公開における一つの実施例は以下の長所又は有益な效果を有する:
複数の予め定義された時間帯内の物品の履歴特徴データを取得し、前記履歴特徴データと搬送速度等級の対応関係を示し、さらに前記搬送速度等級を示す特徴指標を含む搬送速度等級モデルを構築し、
搬送待ちの物品の特徴データを取得し、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定し、
前記搬送速度等級に基づき、前記搬送待ちの物品の搬送速度を確定する、
ことにより、
本公開では、搬送機器速度に影響する要素に対して等級分けを行い、かつ所定時間帯内に等級と搬送速度の関係により搬送機器の搬送速度を設定し、搬送機器の搬送速度をインテリジェントに調整することを実現し、搬送機器の搬送コストを削減し、搬送機器の搬送効率を高めることができる。
【0015】
上記の非慣用的な選択可能な方式に備わる更なる效果は以下に発明を実施するための形態と合わせて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図面は本公開をより理解しやすくするために用いられるものであって、本公開に対する不適切な限定を構成しない。
図1図1は本公開の第一実施例が提供する物品搬送速度を設定する方法のフロー概略図である。
図2図2は本公開の第二実施例が提供する物品搬送速度を設定する方法のフロー概略図である。
図3図3は本公開の第三実施例が提供する物品搬送速度を設定する方法のフロー概略図である。
図4図4は本公開一つの実施例が提供する物品搬送速度を設定する例示的データセットである。
図5図5は本公開一つの実施例が提供するガウシアンメンバーシップ関数の画像である。
図6図6は本公開一つの実施例が提供する物品搬送速度を設定するシステムの構造概略図である。
図7図7は本公開の実施例が応用可能とされる例示的システムアーキテクチャ図であるである。
図8図8は本公開の実施例を実現するのに適した端末装置又はサーバのコンピュータシステムの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に図面と合わせて本公開の例示的な実施例について説明する。そのうち、理解に役立つよう、本公開の実施例の各細部が含まれるが、これらはあくまでも例示的なものである。よって、当業者は、本公開の範囲及び思想を逸脱しない限り、ここに記載される実施例に対して各種変更や修正を行うことができると理解すべきである。同様に、明瞭かつ簡潔にするために、以下の記載において、公知の機能や構造に関する説明は省略される。
【0018】
図1に示されるように、本公開の実施例は物品搬送速度を設定する方法を提供する。当該方法は以下のステップを含むことができる:
ステップS101 複数の予め定義された時間帯内の物品の履歴特徴データを取得し、前記履歴特徴データと搬送速度等級の対応関係を示し、さらに前記搬送速度等級を示す特徴指標を含む搬送速度等級モデルを構築するステップ。
【0019】
具体的に、搬送機器上の複数の予め定義された時間帯内の搬送される物品の履歴特徴データを取得し、前記履歴の特徴データは物品の数量及び重量から予め定義された式計算に基づき得られるものであり、例えば、(物品重量*60%+物品数量*40%)/1分毎である。即ち、前記特徴データは一つの前記予め定義された時間帯内の搬送待ちの物品の重量及び数量を含む。搬送待ちの物品の特徴データの計算方法は履歴特徴データと同じである。即ち、前記搬送待ちの物品の特徴データは一つの前記予め定義された時間帯内の搬送待ちの物品の重量及び数量を含む。例えば、一つの予め定義された時間帯は1分であり、複数の予め定義された時間帯内は複数の1分であり、例えば10分、30分等であると理解することができる。本公開は予め定義された時間帯、物品数量及び重量により形成される前記特徴データの計算方法については限定しない。
【0020】
表1のデータを例に搬送速度等級を確定することについて説明する。複数の予め定義された時間帯の履歴特徴データに基づき、特徴データ区間を確定する。例えば、1分毎の物品搬送の履歴特徴データを取得することにより、1時間または1日の物品の履歴の特徴データを形成し、取得した履歴特徴データを処理し、ファジィ分類の方法により搬送速度等級を確定し、区間に基づき相応の搬送速度等級を確定する。A級、B上級、B級、B下級、C級を例に、表1に示す:
【表1】
【0021】
そして、前記履歴特徴データと搬送速度等級の対応関係を示し、さらに前記搬送速度等級を示す特徴指標を含む搬送速度等級モデルを構築する。
【0022】
具体的に、搬送速度等級の特徴指標を確定することについて、引き続き、表1に示すデータを例に説明する。表1に示されるように、A級に対応する特徴データ区間は[400、500]であり、400と500の中間値450を取ってA級を確定する搬送速度等級の特徴指標とする。
【0023】
好ましくは、前記搬送速度等級はファジィ分類のアルゴリズムにより実現され、ガウシアンメンバーシップ関数の式(1)を例とする。さらに、上記特徴指標をガウシアンメンバーシップ関数に代入し、式(2)に示されるA級に対応する搬送速度等級モデルを形成する。そのうち、450はA級区間[400、500]のうちの最大値及び最小値の中間値に対応し、即ちA級の特徴指標であり、50は上記区間のうちの最大値から最小値を引いて得られた結果の二分の一であり、450及び50は式(1)の変数に基づき定義されるものである。式(1)-式(6)は以下のように示される:
【数1】
【0024】
具体的に、式(2)は前記A級に対応する搬送速度等級モデルであり、その特徴指標は450である。以下同様に、式(3)はB上級に対応する搬送速度等級モデルであり、その特徴指標は320である。式(4)はB級に対応する搬送速度等級モデルであり、その特徴指標は210である。式(5)はB下級に対応する搬送速度等級モデルであり、その特徴指標は130である。式(6)はC級に対応する搬送速度等級モデルであり、その特徴指標は40である。
即ち、前記履歴特徴データと搬送速度等級の対応関係を示し、さらに前記搬送速度等級を示す特徴指標を含む搬送速度等級モデルを構築する。
本公開はファジィ分類による具体的なアルゴリズムおよび具体的な式については限定しない。
【0025】
ステップS102 搬送待ちの物品の特徴データを取得し、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定するステップ。
【0026】
具体的に、搬送待ちの物品の特徴データを取得し、即ち前記搬送待ちの物品の一つの前記予め定義された時間帯内の搬送待ちの物品の重量及び数量を取得する。可搬送ベルト付きの搬送機器に入る前の装置または機器により取得でき、例えば、自動仕分け機により1つの小包の重量を取得し、仕分けデータを形成し、仕分けデータにより1分間の小包の総重量及び数量を統計し、そして10分間の特徴データを統計する。搬送ベルトで搬送できない小包について、例えば、体積が大きすぎる、重量が超過する小包の場合、搬送ベルトに入る前に警告し、この種の小包を統一処理することができ、この場合は小包が物品となると理解することができる。即ち、搬送待ちの物品の特徴データを取得する。
【0027】
引き続き、ステップS101における表1に示される速度等級及びその対応する式を例に説明する。1分以内に取得した搬送待ちの物品の特徴データを100と仮定し、100である前記特徴データを引数の数値として前記搬送速度等級モデルに代入して計算する:
式(2)に代入して得られた結果は0.0である。
式(3)に代入して得られた結果は0.0である。
式(4)に代入して得られた結果は0.00121である。
式(5)に代入して得られた結果は0.83527である。
式(6)に代入して得られた結果は0.32456である。
このように、得られた結果の最大値は0.83527であり、対応するのは式(5)であり、当該式はB下級に対応する搬送速度等級モデルであり、その特徴指標は130である。即ち、当特徴データが100である時、上記搬送速度等級モデルに基づき、B下級に対応する搬送速度等級であると確定する。即ち、搬送待ちの物品の特徴データを取得し、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定する。
【0028】
ファジィ分類のモデルに基づき、速度等級による特徴分類の後、搬送待ちの物品の速度等級と分類後の速度等級は一つの従属度関係を有し、分類は、従属度が大きいものに属すため、得られた結果の最大値により従属関係を確定すると理解することができる。
【0029】
ステップS103 前記搬送速度等級に基づき、前記搬送待ちの物品の搬送速度を確定するステップ。
【0030】
具体的に、引き続き、ステップS101における表1で設定する搬送速度の等級を例に説明する。前記搬送速度等級に基づき、前記搬送待ちの物品の搬送速度を確定するステップを表2に示す:
【表2】
【0031】
例えば、ステップS102の例示から分かるように、搬送待ちの物品の特徴データが100である時、当該物品はB下級に対応する搬送速度等級に属すと確定し、表2の対応関係に基づき、B下級に対応する搬送速度は150回転/分であり、即ち、特徴データが100である物品は1分毎に150回転の速度で搬送する。150回転/分は一種の速度表示であり、搬送ベルトによる駆動機器の運転速度は、搬送ベルトの速度を示すと理解することができる。
【0032】
本実施例の図表及び式は一例であり、本公開は搬送速度の等級数量、等級範囲のうちの最大値及び最小値、等級に対応する搬送速度の表現形式及び数値については限定しないと理解することができる。
【0033】
図2に示されるように、本公開の実施例は物品搬送速度を設定する方法を提供する。当該方法は以下のステップを含むことができる:
ステップS201~ステップS203の説明はステップS101~ステップS103の説明と一致するため、ここでは説明を省略する。
ステップS204 搬送待ちの物品の特徴データを取得することは、さらに、複数の予め定義された時間帯内の前記搬送待ちの物品の特徴データを取得し、かつ前記特徴データの最大値及び最小値を取得することを含み、
前記特徴指標が前記特徴データの最小値以上であり、且つ前記特徴データの最大値以下である場合、前記特徴指標が属する前記搬送速度等級モデルに基づき、前記物品の搬送速度等級を確定するステップ。
【0034】
具体的に、複数の予め定義された時間帯内の搬送待ちの物品の特徴データを取得する時、特徴データは複数の物品の特徴データからなるデータ集合であり、例えば、1分毎に取得した特徴データに基づき10分毎に取得した特徴データとして組み合わせると仮定すると、10分毎に取得した特徴データは当該10分内の1分毎の特徴データを含む集合であり、当該集合は10個の特徴データを含む。一つのまたは複数の予め定義された時間帯内の物品の特徴データは離散データであり、処理によりデータを仕分けし、例えば離散の差が大きいデータを除き、複数の離散データにおいて有効的な特徴データ集合を取得し、当該データ集合において、その中の最大値及び最小値を取得すると理解することができる。即ち、搬送待ちの物品の特徴データを取得することは、さらに、複数の予め定義された時間帯内の前記搬送待ちの物品の特徴データを取得し、かつ前記特徴データの最大値及び最小値を取得することを含み、
さらに、前記特徴指標が前記特徴データの最小値以上であり、且つ前記特徴データの最大値以下である場合、前記特徴指標が属する前記搬送速度等級モデルに基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する。
【0035】
具体的に、ステップS101で説明した5個の特徴指標を前記特徴データの最大値及び最小値とそれぞれ比較し、特徴指標が特徴データ集合に含まれる最大値未満であり、且つ特徴データ集合に含まれる最小値より大きい時、当該特徴指標が属す前記搬送速度等級モデルに基づき、当該10分以内に取得した搬送待ちの物品が属す前記搬送速度等級を確定し、物品の搬送速度を確定する。
【0036】
図3に示されるように、本公開の実施例は物品搬送速度を設定する方法を提供する。当該方法は以下のステップを含むことができる:
ステップS301~ステップS303の説明はステップS101~ステップS103の説明と一致するため、ここでは説明を省略する。
ステップS304 搬送待ちの物品の特徴データを取得することは、さらに、複数の予め定義された時間帯内の前記搬送待ちの物品の特徴データを取得し、かつ前記特徴データの最大値及び最小値を取得することを含み、
前記特徴指標が前記特徴データの最小値未満であり、又は前記特徴データ最大値より大きい場合、前記特徴データの最小値及び前記特徴データの最大値をそれぞれ前記搬送速度等級モデルに代入して計算を行い、前記搬送速度等級モデルの結果数値のうちの最大値に基づき、前記物品の搬送速度等級を確定するステップ。
【0037】
具体的に、複数の予め定義された時間帯内の搬送待ちの物品の特徴データを取得する時、特徴データは複数の物品の特徴データからなるデータ集合であり、例えば、1分毎に取得した特徴データに基づき10分毎に取得した特徴データとして組み合わせすると仮定すると、10分毎に取得した特徴データは当該10分内の1分毎の特徴データの集合である。一つのまたは複数の予め定義された時間帯内の物品の特徴データは離散データであり、処理によりデータを仕分けし、例えば離散の差が大きいデータを除き、複数の離散データにおいて有効な特徴データ集合を取得し、当該データ集合において、その中の最大値及び最小値を取得すると理解することができる。即ち、搬送待ちの物品の特徴データを取得することは、さらに、複数の予め定義された時間帯内の前記搬送待ちの物品の特徴データを取得し、かつ前記特徴データの最大値及び最小値を取得することを含み、
さらに、前記特徴指標が前記特徴データの最小値未満であり、又は前記特徴データ最大値より大きい場合、前記特徴データの最小値及び前記特徴データの最大値をそれぞれ前記搬送速度等級モデルに代入して計算を行い、前記搬送速度等級モデルの結果数値のうちの最大値に基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する。
【0038】
ステップS101で説明した5個の特徴指標を前記特徴データの最大値及び最小値と比較し、5個の特徴指標がいずれも前記特徴データの最小値未満である又は前記特徴データの最大値より大きい時、前記特徴データの最小値及び前記特徴データの最大値をそれぞれ前記搬送速度等級モデルに代入する。即ち、ステップS101で説明した式(2)から式(6)において、前記特徴データの最小値及び前記特徴データの最大値を前記搬送速度等級モデルに代入し、計算して得られた結果値に基づき、結果値のうちの比較的大きい値を取得し、以下同様にして、式(2)から式(6)における結果値における最大値を取得する。
【0039】
ファジィ分類のモデルに基づき、速度等級による特徴分類の後、搬送待ち物品の速度等級と分類後の速度等級は一つの従属度関係を有し、分類は従属度が大きいものに属すため、得られた結果の最大値により従属関係を確定すると理解することができる。
【0040】
図4に示されるように、本公開の実施例は物品搬送速度を設定する方法の例示的データ集合を提供する。図4に示されるように、
具体的に、ステップS101~S103で説明した例示を組み合わせ、図4に示されるデータを例にさらにステップS204を説明する。図4は第二組データを示し、当該組データは10分毎に取得した特徴データは当該10分内の1分毎の特徴データを含む集合であると仮定し、そのうち、最大値は310であり、最小値は173であり、[173、310]と表示される。ステップS101から分かるように、本例示では、履歴特徴データに基づき5個の搬送速度等級を設け、これは5個の搬送速度等級モデル、および5個の予め定義された特徴指標に対応する。比較して分かるように、B級に対応する特徴指標は210であり、173より大きく且つ310未満を満たすため、当該組データの物品の搬送速度等級はB級であり、搬送速度は200回転/分であると確定できる。
【0041】
即ち、搬送待ちの物品の特徴データを取得することは、さらに、複数の予め定義された時間帯内の前記搬送待ちの物品の特徴データを取得し、かつ前記特徴データの最大値及び最小値を取得することを含み、
前記特徴指標が前記特徴データの最小値以上であり、且つ前記特徴データの最大値以下である場合、前記特徴指標が属する前記搬送速度等級モデルに基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する。
【0042】
さらに、搬送待ちの物品の特徴データを取得することは、さらに、複数の予め定義された時間帯内の前記搬送待ちの物品の特徴データを取得し、かつ前記特徴データの最大値及び最小値を取得することを含み、
前記特徴指標が前記特徴データの最小値未満であり、又は前記特徴データ最大値より大きい場合、前記特徴データの最小値及び前記特徴データの最大値をそれぞれ前記搬送速度等級モデルに代入して計算を行い、前記搬送速度等級モデルの結果数値のうちの最大値に基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する。
【0043】
具体的に、ステップS101~S103で説明した例示を組み合わせ、図4に示されるデータを例にステップS304を説明する。図4は第一組データを示し、当該組データは10分毎に取得した特徴データは当該10分内の1分毎の特徴データを含む集合であると仮定し、そのうち、最大値は206であり、最小値は138であり、[138、206]と表示される。ステップS101から分かるように、本例示では、履歴特徴データに基づき5個の搬送速度等級を設け、これは5個の搬送速度等級モデル、および5個の予め定義された特徴指標に対応する。比較して分かるように、138より大きく且つ206未満に合致する特徴指標がないため、それぞれxを138及び206とし、ステップS101で説明した搬送速度等級モデル式(2)から式(6)に代入し、xが138及び206である時に取得される結果は等しくないため、xは138及び206のうちの大きい値を取り、表3に示される結果値を取得する。即ち、138及び206を式(2)に代入すると、得られる2つの値は等しく、0.0であり、138及び206を式(3)に代入すると、得られる2つの値は等しくないため、大きい値0.362を取る。同様に、式(4)に代入し、0.991を得て、式(5)に代入して、0.987を得て、式(6)に代入して、0.05を得て、これら数値のうちの最大値は0.991である。
【0044】
さらに、得られた結果が0.991であるのは式(4)であり、これは搬送速度等級のB級に対応し、ステップS103の例示に示されるように、搬送速度等級に基づき搬送速率を確定し、第一組データを形成する物品の搬送速率は200回転/分であると分かる。
【0045】
図5に示されるガウシアンメンバーシップ関数の画像から分かるように、上記式(2)から式(6)の値域の範囲は[0、1]である。そのうちの一つの式の値を1にできる時、当該組データの当該式に対する従属度は最高であり、そのうちの如何なる一つの式の値も1にできない時、式(2)から式(6)により計算して得られた結果値の最大値が当該式に対する従属度が他の式よりも最高であると見なされると理解することができる。
【0046】
即ち、搬送待ちの物品の特徴データを取得することは、さらに、複数の予め定義された時間帯内の前記搬送待ちの物品の特徴データを取得し、かつ前記特徴データの最大値及び最小値を取得することを含み、
前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定することは、前記特徴指標が前記特徴データの最小値以上であり、且つ前記特徴データの最大値以下である場合、前記特徴指標が属する前記搬送速度等級モデルに基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、ことを含み、
前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定することは、さらに、前記特徴指標が前記特徴データの最小値未満であり、又は前記特徴データ最大値より大きい場合、前記特徴データの最小値及び前記特徴データの最大値をそれぞれ前記搬送速度等級モデルに代入して計算を行い、前記搬送速度等級モデルの結果数値のうちの最大値に基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、ことを含む。
【0047】
図6に示されるように、本公開の実施例は、複数の予め定義された時間帯内の物品の履歴特徴データを取得し、前記履歴特徴データと搬送速度等級の対応関係を示し、さらに前記搬送速度等級を示す特徴指標を含む搬送速度等級モデルを構築するための関係表示確定モジュール601と、搬送待ちの物品の特徴データを取得し、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定する搬送速度確定モジュール602と、を備え、前記搬送速度等級に基づき、前記搬送待ちの物品の搬送速度を確定する、物品搬送速度を設定する装置600を提供する。
【0048】
任意選択的に、前記関係表示確定モジュール601は、前記搬送待ちの物品の特徴データは一つの前記予め定義された時間帯内の搬送待ちの物品の重量及び数量を含む、ことを含む。
【0049】
任意選択的に、前記関係表示確定モジュール601は、搬送待ちの物品の特徴データを取得することは、さらに、複数の予め定義された時間帯内の前記搬送待ちの物品の特徴データを取得し、かつ前記特徴データの最大値及び最小値を取得することを含む、ようにするためのものである。
【0050】
任意選択的に、前記搬送速度確定モジュール602は、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定することは、前記特徴指標が前記特徴データの最小値以上であり、且つ前記特徴データの最大値以下である場合、前記特徴指標が属する前記搬送速度等級モデルに基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、ことを含む、ようにするためのものである。
任意選択的に、前記搬送速度確定モジュール602は、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定することは、前記特徴指標が前記特徴データの最小値以上であり、且つ前記特徴データの最大値以下である場合、前記特徴指標が属する前記搬送速度等級モデルに基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、ことを含む、ようにするためのものである。
【0051】
本公開の実施例はさらに、一つの又は複数のプロセッサと、一つの又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、を含み、前記一つの又は複数のプロセッサが上記いずれかの実施例が提供する方法を実現するように、前記一つの又は複数のプログラムが前記一つの又は複数のプロセッサにより実行される、物品搬送速度を設定する電子機器を提供する。
【0052】
本公開の実施例はさらに、プロセッサにより実行される時に上記いずれかの実施例が提供する方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
【0053】
図7は本公開の実施例が応用可能とされる物品搬送速度を設定する方法又は物品搬送速度を設定する装置の例示的システムアーキテクチャ700である。
【0054】
図7に示されるシステムアーキテクチャ700は端末装置701、702、703、ネットワーク704及びサーバ705を含むことができる。ネットワーク704は端末装置701、702、703及びサーバ705の間で通信リンクを提供する媒体として使用される。ネットワーク704は、例えば、有線、無線通信リンクまたは光ファイバケーブル等の各種接続タイプを含むことができる。
【0055】
ユーザは端末装置701、702、703を使用してネットワーク704を介してサーバ705とインタラクティブし、情報等を受信又は送信できる。端末装置701、702、703には各種通信クライアント端末アプリケーション、例えば、ウェブブラウザアプリケーション、検索系アプリケーション、インスタントメッセージツール、メールボックスクライアント端末等をインストールできる。
【0056】
端末装置701、702、703は、ディスプレイを備え、且つ、ウェブブラウジングをサポートする各種電子機器とすることができ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ及びデスクトップコンピュータ等を含むが、これらに限られない。
【0057】
サーバ705は各種サービスを提供するサーバとすることができ、例えば、ユーザ利用端末装置701、702、703で取得された物品の特徴データを処理するバックグラウンドサーバとすることができる。バックグラウンドサーバは受信した物品の特徴データに対して分析等の処理を行い、取得した搬送速度を端末装置にフィードバックすることができる。
【0058】
なお、本公開の実施例が提供する物品搬送速度を設定する方法は一般的にサーバ705により実行され、これに対応して、物品搬送速度を設定する装置は一般的にサーバ705に設けられる。
【0059】
また、図7における端末装置、ネットワーク及びサーバの数はあくまでも概略的なものである。実現要求に応じて、任意の数の端末装置、ネットワーク及びサーバを有することができると理解されるべきである。
【0060】
以下、図8を参照し、これは本公開の実施例を実現するのに適した端末装置のコンピュータシステム800の構造概略図である。図8が示す端末装置はあくまでも一例であり、本公開の実施例の機能及び使用範囲を限定するものではない。
【0061】
図8に示されるように、コンピュータシステム800は中央処理ユニット(CPU)801を含み、これは、リードオンリーメモリ(ROM)802に記憶されたプログラム、又は記憶部分808からランダムアクセスメモリ(RAM)803にロードされたプログラムに基づき、各種適切な動作及び処理を実行することができる。RAM 803には、さらに、システム800の操作に必要な各種プログラム及びデータが記憶される。CPU 801、ROM 802およびRAM 803はバス804を介して互いに接続される。入力/出力(I/O)インターフェース805もバス804に接続される。
【0062】
以下の部材がI/Oインターフェース805に接続される:キーボード、マウス等の入力部分806と、陰極線管(CRT)や液晶ディスプレイ(LCD)等、及びスピーカ等を含む出力部分807と、ハードディスク等を含む記憶部分808と、LANカードやモデム等のネットワークインターフェースカードを含む通信部分809。通信部分809はインターネットなどのネットワークを介して実行通信処理を実行する。ドライブ810も必要に応じてI/Oインターフェース805に接続される。例えば、磁気気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等のリムーバルメディア811は、そこから読み出されたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部分808にインストールされるように、必要に応じてドライブ810にインストールされる。
【0063】
特に、本公開で公開される実施例に基づき、上記においてフローチャートを参照して記載したプロセスは、コンピュータソフトウエアプログラムとして実現することができる。例えば、本公開の実施例には、コンピュータ読み取り可能な媒体に格納された、フローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含むコンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品が含まれる。このような実施例において、当該コンピュータプログラムは通信部分809を介してネットワークからダウンロード及びインストールされてもよく、及び/又はリムーバルメディア811からインストールされてもよい。当該コンピュータプログラムは中央処理ユニット(CPU)801により実行される時、本公開のシステムで限定される上記機能が実行される。
【0064】
なお、本公開に示されるコンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体またはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、または上記両者の任意の組み合わせとすることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイスを含むことができるが、これらに限られず、又は、以上の任意の組み合わせとすることができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例としては、一つの又は複数の導線を有する電気接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、書き換え可能なリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクト磁気ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は、上記の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限られない。本公開において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プログラムを含む又は記憶する如何なる有形媒体とすることができ、当該プログラムはコマンド実行システム、装置またはデバイスにより使用される、又はそれらと組み合わせて使用することができる。また、本公開において、コンピュータ読み取り可能な信号媒体はベースバンドに含まれる、又は搬送波の一部分として伝播するデータ信号とされてもよく、その中にコンピュータ読み取り可能なプログラムコードが格納される。このような伝播するデータ信号は様々な形式を採用することができ、電磁気信号、光信号、又は、上記の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限られない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体はさらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の如何なるコンピュータ読み取り可能な媒体とすることができ、当該コンピュータ読み取り可能な媒体は、コマンド実行システム、装置またはデバイスにより使用される、又はそれらと組み合わせて使用するプログラムを送信、伝播または伝送することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは適切な如何なる媒体で伝送してもよく、無線、電線、光ケーブル、RF等を含むことができるが、これらに限られず、又は、上記の任意の適切な組み合わせとすることができる。
【0065】
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本公開の各実施例のシステム、方法及びコンピュータプログラム製品に基づき実現可能なアーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点において、フローチャート又はブロック図中の各ブロックは一つのモジュール、プログラムセクション、又はコードの一部分を表すことができ、上記モジュール、プログラムセクション、又はコードの一部分は所定のロジック機能を実現するための実行可能な一つの又は複数のコマンドを含む。なお、一部の代替的な実現において、ブロックに注記される機能は図面の注記と異なる順序で発生してもよい。例えば、2つの連続して表示されるブロックは実際には、基本的に並行して実行してもよく、場合によっては反対の順序で実行してもよく、これは関連する機能に基づいて定めることができる。なお、ブロック図又はフローチャート中の各ブロック、及びブロック図又はフローチャート中のブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行するための専用の、ハードウエアに基づくシステムにより実現しても、専用ハードウエアとコンピュータコマンドの組み合わせにより実現してもよいことに注意されたい。
【0066】
本発明の実施例に記載された関連のモジュール及び/又はユニットは、ソフトウエア方式で実現しても、ハードウエア方式で実現してもよい。記載したモジュール及び/又はユニットは、プロセッサに設けてもよく、例えば、関係表示確定モジュール及び搬送速度確定モジュールを備えることを特徴とする物品搬送速度を設定する装置、と記載してもよい。そのうち、これらモジュールの名称はある場合において、当該モジュール自身に対する限定にはならない。例えば、関係表示確定モジュールは“物品の履歴特徴データに基づき、速度等級のモデルを構築するモジュール”と記載することもできる。
【0067】
別の態様として、本公開はさらに、コンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。当該コンピュータ読み取り可能な媒体は、上記実施例において記載された機器に含まれているものであるが、単独で存在し当該機器に組付けられてはいないものであってもよい。上記コンピュータ読み取り可能な媒体には、一つのまたは複数のプログラムが格納され、上記一つのまたは複数のプログラムが一つの当該機器により実行される時、当該機器は、複数の予め定義された時間帯内の物品の履歴特徴データを取得し、前記履歴特徴データと搬送速度等級の対応関係を示し、さらに前記搬送速度等級を示す特徴指標を含む搬送速度等級モデルを構築し、搬送待ちの物品の特徴データを取得し、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定し、前記搬送速度等級に基づき、前記搬送待ちの物品の搬送速度を確定する、ことを含む。
【0068】
本公開の実施例の技術方案によれば、搬送機器速度に影響する要素に対してインテリジェントな等級分けを行い、かつ所定時間帯内に等級と搬送速度の関係により搬送機器の搬送速度を設定し、搬送機器の搬送速度をインテリジェントに調整することを実現し、搬送機器の搬送コストを削減し、搬送機器の搬送効率を高めることができる。
【0069】
上記発明を実施するための形態は本公開の保護範囲を限定するものではない。当業者であれば、設計要求及び他の要素に応じて、各種様々な修正、コンビネーション、サブコンビネーション及び替代案が生まれてもよいことは自明である。本公開の思想及び原則の範囲内で行われる修正、均等の差し替え、改良などもすべて本公開の保護範囲内に含まれると理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-07-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
具体的に、ステップS101~S103で説明した例示を組み合わせ、図4に示されるデータを例にステップS304を説明する。図4は第一組データを示し、当該組データは10分毎に取得した特徴データは当該10分内の1分毎の特徴データを含む集合であると仮定し、そのうち、最大値は206であり、最小値は138であり、[138、206]と表示される。ステップS101から分かるように、本例示では、履歴特徴データに基づき5個の搬送速度等級を設け、これは5個の搬送速度等級モデル、および5個の予め定義された特徴指標に対応する。比較して分かるように、138より大きく且つ206未満に合致する特徴指標がないため、それぞれxを138及び206とし、ステップS101で説明した搬送速度等級モデル式(2)から式(6)に代入し、xが138及び206である時に取得される結果は等しくないため、xは138及び206のうちの大きい値を取り、図4に示される結果値を取得する。即ち、138及び206を式(2)に代入すると、得られる2つの値は等しく、0.0であり、138及び206を式(3)に代入すると、得られる2つの値は等しくないため、大きい値0.362を取る。同様に、式(4)に代入し、0.991を得て、式(5)に代入して、0.987を得て、式(6)に代入して、0.05を得て、これら数値のうちの最大値は0.991である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
任意選択的に、前記搬送速度確定モジュール602は、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定することは、前記特徴指標が前記特徴データの最小値以上であり、且つ前記特徴データの最大値以下である場合、前記特徴指標が属する前記搬送速度等級モデルに基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、ことを含む、ようにするためのものである
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品搬送速度を設定する方法であって、
複数の予め定義された時間帯内の物品の履歴特徴データを取得し、前記履歴特徴データと搬送速度等級の対応関係を示し、さらに前記搬送速度等級を示す特徴指標を含む搬送速度等級モデルを構築するステップと、
搬送待ちの物品の特徴データを取得し、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定するステップと、
前記搬送速度等級に基づき、前記搬送待ちの物品の搬送速度を確定するステップと、
を含む、
方法。
【請求項2】
前記搬送待ちの物品の特徴データは一つの前記予め定義された時間帯内の搬送待ちの物品の重量及び数量を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
搬送待ちの物品の特徴データを取得することは、さらに、
複数の予め定義された時間帯内の前記搬送待ちの物品の特徴データを取得し、かつ前記特徴データの最大値及び最小値を取得する、
ことを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定するステップは、
前記特徴指標が前記特徴データの最小値以上であり、且つ前記特徴データの最大値以下である場合、前記特徴指標が属する前記搬送速度等級モデルに基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、
ことを含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定するステップは、さらに、
前記特徴指標が前記特徴データの最小値未満であり、又は前記特徴データの最大値より大きい場合、前記特徴データの最小値及び前記特徴データの最大値をそれぞれ前記搬送速度等級モデルに代入して計算を行い、前記搬送速度等級モデルの結果数値のうちの最大値に基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、
ことを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
物品搬送速度を設定する装置であって、
複数の予め定義された時間帯内の物品の履歴特徴データを取得し、前記履歴特徴データと搬送速度等級の対応関係を示し、さらに前記搬送速度等級を示す特徴指標を含む搬送速度等級モデルを構築するための関係表示確定モジュールと、
搬送待ちの物品の特徴データを取得し、前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定するための搬送速度確定モジュールと、
を備え、
前記搬送速度等級に基づき、前記搬送待ちの物品の搬送速度を確定する、
装置。
【請求項7】
前記搬送待ちの物品の特徴データは一つの前記予め定義された時間帯内の搬送待ちの物品の重量及び数量を含む、
請求項6に記載の装置。
【請求項8】
搬送待ちの物品の特徴データを取得することは、さらに、複数の予め定義された時間帯内の前記搬送待ちの物品の特徴データを取得し、かつ前記特徴データの最大値及び最小値を取得することを含む、
請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定することは、
前記特徴指標が前記特徴データの最小値以上であり、且つ前記特徴データの最大値以下である場合、前記特徴指標が属する前記搬送速度等級モデルに基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、
ことを含む、
請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記搬送速度等級モデルを用いて、前記搬送待ちの物品の搬送速度等級を確定することは、さらに、
前記特徴指標が前記特徴データの最小値未満であり、又は前記特徴データの最大値より大きい場合、前記特徴データの最小値及び前記特徴データの最大値をそれぞれ前記搬送速度等級モデルに代入して計算を行い、前記搬送速度等級モデルの結果数値のうちの最大値に基づき、前記物品の搬送速度等級を確定する、
ことを含む、
請求項9に記載の装置。
【請求項11】
一つの又は複数のプロセッサと、
一つの又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、
を含み、
前記一つの又は複数のプロセッサが請求項1~5のいずれか一項に記載の方法を実現するように、前記一つの又は複数のプログラムが前記一つの又は複数のプロセッサにより実行される、
電子機器。
【請求項12】
プロセッサにより実行される時に請求項1~5のいずれか一項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な媒体。
【国際調査報告】