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特表2023-511126超音波ビーコン追跡システムおよび超音波ビーコン追跡方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(54)【発明の名称】超音波ビーコン追跡システムおよび超音波ビーコン追跡方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/11 20180101AFI20230309BHJP
   H04W 8/00 20090101ALI20230309BHJP
   H04W 48/10 20090101ALI20230309BHJP
   H04B 11/00 20060101ALI20230309BHJP
【FI】
H04W76/11
H04W8/00 110
H04W48/10
H04B11/00 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022544082
(86)(22)【出願日】2021-01-21
(85)【翻訳文提出日】2022-09-02
(86)【国際出願番号】 US2021014369
(87)【国際公開番号】W WO2021150721
(87)【国際公開日】2021-07-29
(31)【優先権主張番号】62/963,886
(32)【優先日】2020-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522284948
【氏名又は名称】リスナー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100102118
【弁理士】
【氏名又は名称】春名 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100188433
【弁理士】
【氏名又は名称】梅村 幸輔
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【弁理士】
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100214396
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】ナラシムハン スリバスサン
(72)【発明者】
【氏名】カワハラ クレイグ
(72)【発明者】
【氏名】アレン エリック
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067BB21
5K067BB37
5K067DD11
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067EE38
5K067FF02
5K067FF31
5K067HH22
5K067JJ13
(57)【要約】
改善されたデバイス・サービス・プロビジョニングのための方法およびシステムが提供される。一態様では、複数のビーコン識別子を決定する工程を含む方法が提供される。ビーコン識別子は、環境内に位置するクライアントデバイスが利用可能な特定の超音波サービスに対応し得る。第1の識別子が複数のビーコン識別子に基づいて生成され得る。第1の識別子は、ビーコン識別子に対応する超音波サービスのすべてを識別し得る。第1の識別子を含む超音波信号が環境にブロードキャストされ得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のビーコン識別子を決定する工程であって、前記複数のビーコン識別子のそれぞれのビーコン識別子が、環境内に位置するクライアントデバイスが利用可能な複数の超音波サービスのうちのある超音波サービスに対応する、工程、
前記複数のビーコン識別子に基づいて、前記それぞれのビーコン識別子に対応する前記超音波サービスのすべてを識別する第1の識別子を生成する工程、および
前記環境に、前記第1の識別子を含む超音波信号をブロードキャストする工程
を含む、方法。
【請求項2】
前記超音波信号内の前記第1の識別子に第2の識別子を付加する工程であって、前記第2の識別子が、前記環境内で一意であり、前記第2の識別子が、前記第1の識別子を、前記超音波サービスのうちの少なくとも1つの超音波サービスと関連付けられた業者と関連付ける、工程
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
メタデータを前記第2の識別子と関連付け、それによって前記メタデータを前記業者と関連付ける工程、および
前記第2の識別子を前記メタデータと共に記憶装置に格納する工程
をさらに含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記メタデータに基づいて、前記超音波サービスのうちの少なくとも1つの超音波サービスの予期しない挙動を識別する工程、および
前記予期しない挙動の指示を記憶装置に格納する工程
をさらに含む、請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記メタデータおよび前記指示に基づいて、複数のデータ入力フィールドを備えるグラフィカル・ユーザ・インターフェースを動的に生成する工程
をさらに含む、請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記超音波サービスが、決済サービス、チェックインサービス、近接マーケティングサービス、およびナビゲーションサービスのうちの少なくとも1つである、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記第1の識別子の前記ブロードキャストに基づいて、第1のクライアントデバイスから、前記複数の超音波サービスのうちの第1の超音波サービスへのアクセスを求める要求を取得する工程、および
前記第1のクライアントデバイスにおける前記第1の超音波サービスへのアクセスを提供する工程
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記第1のクライアントデバイスが、超音波オーディオ伝送を使用して通信する、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記超音波信号が、前記環境と関連付けられたビーコンデバイスによってブロードキャストされる、請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記ビーコンデバイスが、前記複数の超音波サービスの少なくともサブセットを提供する業者と関連付けられる、請求項9記載の方法。
【請求項11】
プロセッサと、
命令を格納しているメモリであって、前記命令が、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
複数のビーコン識別子を決定させ、ここで前記複数のビーコン識別子のそれぞれのビーコン識別子が、環境内に位置するクライアントデバイスが利用可能な複数の超音波サービスのうちのある超音波サービスに対応し、
前記複数のビーコン識別子に基づいて、前記それぞれのビーコン識別子に対応する前記超音波サービスのすべてを識別する第1の識別子を生成させ、かつ
前記環境に、前記第1の識別子を含む超音波信号をブロードキャストさせる、
メモリと
を備える、システム。
【請求項12】
前記命令が、前記プロセッサにさらに、前記超音波信号内の前記第1の識別子に第2の識別子を付加させ、ここで前記第2の識別子が、前記環境内で一意であり、前記第2の識別子が、前記第1の識別子を、前記超音波サービスのうちの少なくとも1つの超音波サービスと関連付けられた業者と関連付ける、請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記命令が、前記プロセッサにさらに、
メタデータを前記第2の識別子と関連付けさせ、それによって前記メタデータを前記業者と関連付けさせ、かつ
前記第2の識別子を前記メタデータと共に記憶装置に格納させる、
請求項12記載のシステム。
【請求項14】
前記命令が、前記プロセッサにさらに、
前記メタデータに基づいて、前記超音波サービスのうちの少なくとも1つの超音波サービスの予期しない挙動を識別させ、かつ
前記予期しない挙動の指示を記憶装置に格納させる、
請求項13記載のシステム。
【請求項15】
前記命令が、前記プロセッサにさらに、前記メタデータおよび前記指示に基づいて、複数のデータ入力フィールドを備えるグラフィカル・ユーザ・インターフェースを動的に生成させる、請求項14記載のシステム。
【請求項16】
前記超音波サービスが、決済サービス、チェックインサービス、近接マーケティングサービス、およびナビゲーションサービスのうちの少なくとも1つである、請求項11記載のシステム。
【請求項17】
前記命令が、前記プロセッサにさらに、
前記第1の識別子の前記ブロードキャストに基づいて、第1のクライアントデバイスから、前記複数の超音波サービスのうちの第1の超音波サービスへのアクセスを求める要求を取得させ、かつ
前記第1のクライアントデバイスにおける前記第1の超音波サービスへのアクセスを提供させる、
請求項11記載のシステム。
【請求項18】
前記第1のクライアントデバイスが、超音波オーディオ伝送を使用して通信する、請求項17記載のシステム。
【請求項19】
前記超音波信号が、前記環境と関連付けられたビーコンデバイスによってブロードキャストされる、請求項11記載のシステム。
【請求項20】
命令を格納している非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令が、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
複数のビーコン識別子を決定させ、ここで前記複数のビーコン識別子のそれぞれのビーコン識別子が、環境内に位置するクライアントデバイスが利用可能な複数の超音波サービスのうちのある超音波サービスに対応し、
前記複数のビーコン識別子に基づいて、前記それぞれのビーコン識別子に対応する前記超音波サービスのすべてを識別する第1の識別子を生成させ、かつ
前記環境に、前記第1の識別子を含む超音波信号をブロードキャストさせる、
非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は概して、音波音を使用してデジタル化された情報を通信するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
データは、両方のデバイスを同じコンピューティングネットワークに接続することなく、コンピューティングデバイス間で伝送される必要があることが多い。例えば、特定の用途では、コンピューティングネットワークがコンピューティングデバイスの近くに存在しない場合があり、またはコンピューティングデバイスの一方もしくは両方を近くのコンピューティングネットワークに接続するのが煩雑すぎる場合がある(例えば、時間がかかりすぎる場合がある)。したがって、データは、1台のコンピューティングデバイスから別のコンピューティングデバイスに直接伝送され得る。
【発明の概要】
【0003】
概要
本開示は、環境内の改善されたデバイス・サービス・プロビジョニングのための新規で革新的なシステムおよび方法が提供されるのを提示する。第1の局面では、複数のビーコン識別子を決定する工程であって、複数のビーコン識別子のそれぞれのビーコン信識別子が、環境内に位置するクライアントデバイスが利用可能な複数の超音波サービスのうちのある超音波サービスに対応する、工程を含む方法が提供される。方法は、複数のビーコン識別子に基づいて、それぞれのビーコン識別子に対応する超音波サービスのすべてを識別する第1の識別子を生成する工程、および環境に、第1の識別子を含む超音波信号をブロードキャストする工程を、さらに含み得る。
【0004】
第1の局面による第2の局面では、方法は、超音波信号内の第1の識別子に第2の識別子を付加する工程であって、第2の識別子が、環境内で一意であり、第2の識別子が、第1の識別子を超音波サービスのうちの少なくとも1つの超音波サービスと関連付けられた業者と関連付ける、工程をさらに含む。
【0005】
第2の局面による第3の局面では、方法は、メタデータを第2の識別子と関連付け、それによってメタデータを業者と関連付ける工程、および第2の識別子をメタデータと共に記憶装置に格納する工程をさらに含む。
【0006】
第3の局面による第4の局面では、方法は、メタデータに基づいて、超音波サービスのうちの少なくとも1つの超音波サービスの予期しない挙動を識別する工程、および予期しない挙動の指示を記憶装置に格納する工程をさらに含む。
【0007】
第4の局面による第5の局面では、方法は、メタデータおよび指示に基づいて複数のデータ入力フィールドを備えるグラフィカル・ユーザ・インターフェースを動的に生成する工程をさらに含む。
【0008】
第1の局面から第5の局面のいずれかによる第6の局面では、超音波サービスは、決済サービス、チェックインサービス、近接マーケティングサービス、およびナビゲーションサービスのうちの少なくとも1つである。
【0009】
第1の局面から第6の局面のいずれかによる第7の局面では、方法は、第1の識別子のブロードキャストに基づいて、第1のクライアントデバイスから、複数の超音波サービスのうちの第1の超音波サービスへのアクセスを求める要求を取得する工程、および第1のクライアントデバイスにおける第1の超音波サービスへのアクセスを提供する工程をさらに含む。
【0010】
第7の局面による第8の局面では、第1のクライアントデバイスは、超音波オーディオ伝送を使用して通信する。
【0011】
第1の局面から第8の局面のいずれかによる第9の局面では、超音波信号は、環境と関連付けられたビーコンデバイスによってブロードキャストされる。
【0012】
第9の局面による第10の局面では、ビーコンデバイスは、複数の超音波サービスの少なくともサブセットを提供する業者と関連付けられる。
【0013】
第11の局面では、プロセッサと、メモリとを含むシステムが提供される。メモリは命令を格納していてもよく、命令は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、複数のビーコン識別子を決定させ、ここで複数のビーコン識別子のそれぞれのビーコン識別子は、環境内に位置するクライアントデバイスが利用可能な複数の超音波サービスのうちのある超音波サービスに対応する。命令は、プロセッサにさらに、複数のビーコン識別子に基づいて、それぞれのビーコン識別子に対応する超音波サービスのすべてを識別する第1の識別子を生成させ、環境に、第1の識別子を含む超音波信号をブロードキャストさせ得る。
【0014】
第11の局面による第12の局面では、命令は、プロセッサにさらに、超音波信号内の第1の識別子に第2の識別子を付加させ、第2の識別子は、環境内で一意であり、第2の識別子は、第1の識別子を超音波サービスのうちの少なくとも1つの超音波サービスと関連付けられた業者と関連付ける。
【0015】
第12の局面による第13の局面では、命令は、プロセッサにさらに、メタデータを第2の識別子と関連付けさせ、それによってメタデータを業者と関連付けさせ、第2の識別子をメタデータと共に記憶装置に格納させる。
【0016】
第13の局面による第14の局面では、命令は、プロセッサにさらに、メタデータに基づいて、超音波サービスのうちの少なくとも1つの超音波サービスの予期しない挙動を識別させ、予期しない挙動の指示を記憶装置に格納させる。
【0017】
第14の局面による第15の局面では、命令は、プロセッサにさらに、メタデータおよび指示に基づいて複数のデータ入力フィールドを備えるグラフィカル・ユーザ・インターフェースを動的に生成させる。
【0018】
第11の局面から第15の局面のいずれかによる第16の局面では、超音波サービスは、決済サービス、チェックインサービス、近接マーケティングサービス、およびナビゲーションサービスのうちの少なくとも1つである。
【0019】
第11の局面から第16局面のいずれかによる第17の局面では、命令は、プロセッサにさらに、第1の識別子のブロードキャストに基づいて、第1のクライアントデバイスから、複数の超音波サービスのうちの第1の超音波サービスへのアクセスを求める要求を取得させ、第1のクライアントデバイスにおける第1の超音波サービスへのアクセスを提供させる。
【0020】
第17の局面による第18の局面では、第1のクライアントデバイスは、超音波オーディオ伝送を使用して通信する。
【0021】
第11の局面から第18の局面のいずれかによる第19の局面では、超音波信号は、環境と関連付けられたビーコンデバイスによってブロードキャストされる。
【0022】
第20の局面では、命令を格納している非一時的コンピュータ可読媒体。プロセッサによって実行されると、命令は、プロセッサに、複数のビーコン識別子を決定させてもよく、ここで複数のビーコン識別子のそれぞれのビーコン識別子は、環境内に位置するクライアントデバイスが利用可能な複数の超音波サービスのうちのある超音波サービスに対応する。命令は、プロセッサにさらに、複数のビーコン識別子に基づいて、それぞれのビーコン識別子に対応する超音波サービスのすべてを識別する第1の識別子を生成させ、環境に、第1の識別子を含む超音波信号をブロードキャストさせ得る。
【0023】
本明細書に記載される特徴および利点は、すべてを含むものではなく、特に、図および説明を考慮すれば当業者には多くの追加の特徴および利点が明らかになるであろう。さらに、本明細書で使用される文言は、主として、読みやすさおよび説明を目的として選択されており、開示の主題の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、本開示の例示的な態様によるオーディオ伝送データ通信を可能にするためのシステムを示す。
図2図2は、本開示の例示的な態様によるオーディオ伝送を示す。
図3A図3Aは、本開示の例示的な態様によるビーコン情報を伝送するための例示的なコンピューティング環境を示す。
図3B図3Bは、本開示の例示的な態様による例示的なクライアントデバイスを示す。
図3C図3Cは、本開示の例示的な態様による、ブロードキャストされている複数のビーコン識別子を示す。
図4図4は、本開示の例示的な態様によるクライアントデバイスをペアリングするための方法を示す。
図5図5は、本開示の例示的な態様による共通ビーコン識別子を生成するための方法を示す。
図6図6は、本開示の例示的な態様による共通ビーコン識別子を消費するための方法を示す。
図7図7は、本開示の例示的な態様による解析を生成するための方法を示す。
図8図8は、本開示の例示的な態様によるコンピューティングシステムおよび/またはコンピューティングデバイスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
詳細な説明
同じ通信ネットワークに接続することなくコンピューティングデバイス間でデータを交換するための様々な技術およびシステムが存在する。例えば、コンピューティングデバイスは、デバイス間の直接通信リンクを介してデータを送信してもよい。特に、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、無線周波数識別(RFID)、近距離無線通信(NFC)、およびWi-Fi(登録商標)(例えば、コンピューティングデバイス間の直接Wi-Fiリンク)などの1つまたは複数の直接無線通信プロトコルに従ってデータが伝送され得る。しかしながら、これらのプロトコルの各々は、様々な周波数の電磁波を使用するデータ伝送に依拠する。したがって、特定の事例(例えば、ZigBee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、RFID、およびNFC)では、コンピューティングデバイスは、通常、これらの無線通信プロトコルに従ってデータを伝送するために専用ハードウェアを必要とする場合がある。さらなる事例(例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、およびWi-Fi(登録商標))では、コンピューティングデバイスは、通常、これらの無線通信プロトコルに従ってデータを伝送するために通信可能にペアリングされなければならない場合がある。そのような通信ペアリングは煩雑で低速であることがあり、コンピューティングデバイスの一方または両方と関連付けられたユーザが、それらのプロトコルを利用してデータを送信する可能性を低下させる。さらに、このような通信ネットワークは、信号を減衰または遮断する環境条件および物理的条件(例えば、携帯電話の基地局によるカバレッジスポットの死角または店の地下における信号喪失)に起因して、ムラのあるカバレッジを有する場合がある。
【0026】
したがって、(i)専用ハードウェアを必要とせず、(ii)データ伝送前の通信ペアリングを必要としない方法で、データを無線送信する必要性が存在する。この問題に対する1つの技術的解決策は(数ある中でも)、オーディオ伝送を使用してデータを送信することである。例えば、図1に、本開示の一態様による例示的なシステム100を示す。システム100は、オーディオ伝送114、116を使用してデータ122、124を伝送するように構成された2台のコンピューティングデバイス102、104を含む。特に、各コンピューティングデバイス102、104は、送信機106、108および受信機110、112を含む。送信機106、108は、スピーカなどの、オーディオ信号を生成することができる任意のタイプのデバイスを含み得る。特定の実装形態では、送信機106、108は、コンピューティングデバイス102、104に組み込まれたスピーカとして実装され得る。例えば、コンピューティングデバイスの一方または両方が、スマートフォン、タブレットコンピュータ、および/または送信機106、108の機能を実行する組み込みスピーカを備えたラップトップであってもよい。他の実装形態では、送信機106、108は、コンピューティングデバイス102、104の外部のマイクロフォンとして実装され得る。例えば、送信機106、108は、コンピューティングデバイス102、104に外部接続された1つまたは複数のスピーカとして実装されてもよい。
【0027】
受信機110、112は、オーディオ伝送を受信し、オーディオ伝送をマイクロフォンなどの、コンピューティングデバイスのプロセッサによって処理されることが可能な信号(例えば、デジタル信号)に変換することが可能な任意のタイプのデバイスを含み得る。他の実装形態では、受信機110、112は、コンピューティングデバイス102、104に組み込まれたマイクロフォンとして実装され得る。例えば、コンピューティングデバイスの一方または両方が、スマートフォン、タブレットコンピュータ、および/または受信機110、112の機能を実行する組み込みマイクロフォンを備えたラップトップであってもよい。他の実装形態では、受信機110、112は、コンピューティングデバイス102、104の外部のマイクロフォンとして実装され得る。例えば、受信機110、112は、コンピューティングデバイス102、104に通信可能に結合されたコンピューティングデバイス102、104の外部の1つまたは複数のマイクロフォンとして実装されてもよい。特定の実装形態では、送信機106、108および受信機110、112は、コンピューティングデバイスに接続された単一のデバイスとして実装され得る。例えば、送信機106、108および受信機110、112は、コンピューティングデバイス102、104に通信可能に結合された少なくとも1つのスピーカと少なくとも1つのマイクロフォンを含む単一のデバイスとして実装されてもよい。
【0028】
特定の実装形態では、コンピューティングデバイス102、104の一方または両方が、複数の送信機106、108および/または複数の受信機110、112を含み得る。例えば、(例えば、コンピューティングデバイス102が複数の送信機108および複数の受信機112のうちの少なくとも1つの近くに位置するときに)コンピューティングデバイス104が複数の位置でコンピューティングデバイス102と通信できるように、コンピューティングデバイス104は、複数の位置に配置された複数の送信機108および複数の受信機112を含んでいてもよい。追加の実装形態または代替の実装形態では、コンピューティングデバイス102、104の一方または両方が、単一の位置に複数の送信機106、108および/または複数の受信機110、112を含み得る。例えば、コンピューティングデバイス104は、単一の位置に配置された複数の送信機108および複数の受信機112を含んでいてもよい。複数の送信機108および複数の受信機112は、その単一の位置の近くのエリアにおけるカバレッジおよび/または信号品質を改善するように配置され得る。例えば、複数の送信機108および複数の受信機112は、他のコンピューティングデバイス102が、送信機108および受信機112に対するそれらの位置にかかわらず(例えば、送信機108および受信機112のサービスエリア内のコンピューティングデバイス102の位置にかかわらず)同様の品質のオーディオ伝送114、116を受信するように、配列または他の構成で配置されてもよい。
【0029】
コンピューティングデバイス102、104は、データ122、124を互いに送信するためにオーディオ伝送114、116を生成し得る。例えば、コンピューティングデバイス102は、コンピューティングデバイス102からコンピューティングデバイス104にデータ122を送信するために、1つまたは複数のオーディオ伝送114を生成し得る。別の例として、コンピューティングデバイス104は、コンピューティングデバイス104からコンピューティングデバイス102にデータ124を送信するために、1つまたは複数のオーディオ伝送116を生成し得る。特に、コンピューティングデバイス102、104は、オーディオ伝送114、116を使用した伝送のために、(例えば、データ122、124の一部分を含む)データ122、124に基づいて1つまたは複数のパケット118、120を作成し得る。オーディオ伝送114、116を生成するために、コンピューティングデバイス102、104は、パケット118、120をオーディオキャリア信号に変調し得る。次いで、コンピューティングデバイス102、104は、送信機106、108を介してオーディオ伝送114、116を送信し、次いで、オーディオ伝送114、116は、他方のコンピューティングデバイス102、104の受信機110、112によって受信され得る。(例えば、データ122、124がパケット118、120のサイズの所定の閾値を超える場合)特定の事例では、データ122、124は、別々のオーディオ伝送114、116を使用して伝送するために複数のパケット118、120に分割され得る。
【0030】
そのため、オーディオ伝送114、116をこのようにして生成および送信することによって、コンピューティングデバイス102、104は、コンピューティングデバイス102、104を通信可能にペアリングする必要なしにデータ122、124を互いに送信することができる。むしろ、コンピューティングデバイス102、104は、別のコンピューティングデバイス102、104と通信可能にペアリングする必要なしに、受信機110、112を介して別のコンピューティングデバイス102、104から受信されたオーディオ伝送114、116をリッスンすることができる。また、これらの技術は、スピーカおよびマイクロフォンのような従来のコンピュータハードウェアを利用することができるので、コンピューティングデバイス102、104は、データ122、124を送信するために専用ハードウェアも必要としない。
【0031】
図2に、本開示の例示的な態様によるオーディオ伝送200を示す。オーディオ伝送200は、あるコンピューティングデバイスから別のコンピューティングデバイスにデータを伝送するために使用され得る。例えば、図1を参照すると、オーディオ伝送200は、コンピューティングデバイス102、104によって生成されたオーディオ伝送114、116の例示的な実装形態であってもよい。オーディオ伝送200は、オーディオ伝送200内の個々の期間に対応し得る複数のシンボル1~24を含む。例えば、各シンボル1~24は、オーディオ伝送200の2msに対応し得る。別の例では、シンボル1~24は、オーディオ伝送200内の他の期間(例えば、1ms、10ms、20ms、40ms)に対応し得る。各シンボル1~24は、オーディオ伝送200内の情報を符号化するために使用される1つまたは複数の周波数を含み得る。例えば、1つまたは複数の周波数は、オーディオ伝送200内の情報を符号化するために変調され得る(例えば、特定の周波数が特定の情報に対応し得る)。別の例では、周波数の位相が、オーディオ伝送200内の情報を符号化するために、追加的または代替的に変調され得る(例えば、基準信号からの特定の位相差が特定の情報に対応し得る)。
【0032】
特に、特定のシンボル1~24は、オーディオ伝送200内の特定のタイプの情報に対応し得る。例えば、シンボル1~6はプリアンブル202に対応していてもよく、シンボル7~24はペイロード204に対応していてもよい。プリアンブル202は、(例えば、周波数パターンに従って)所定の時点に生成された所定の周波数を含み得る。特定の実装形態では、プリアンブル202は、その位相差が(例えば、位相差パターンに従って)所定の時点で所定の量だけ変更される周波数(例えば、特定の所定の周波数)を、追加的または代替的に含み得る。プリアンブル202は、オーディオ伝送200を受信するコンピューティングデバイスへのオーディオ伝送200を識別するために使用され得る。例えば、オーディオ伝送200などのオーディオ伝送を受信するコンピューティングデバイスの受信機は、他のタイプのオーディオデータ(例えば、環境雑音および/またはオーディオ干渉からの音声データ)も受信し得る。したがって、プリアンブル202は、コンピューティングデバイスの受信機によって受信されたときに、オーディオ伝送200に対応するオーディオデータを識別するように構成され得る。特に、コンピューティングデバイスは、受信機から着信オーディオデータを解析し、プリアンブル202を含まないオーディオデータを無視するように構成され得る。プリアンブル202を検出すると、コンピューティングデバイスはオーディオ伝送200の受信および処理を開始し得る。プリアンブルはまた、オーディオ伝送200の処理をオーディオ伝送200のシンボル1~24と位置合わせするためにも使用され得る。特に、オーディオ伝送200の先頭を示すことによって、プリアンブル202は、オーディオ伝送200を受信するコンピューティングデバイスがそのオーディオ伝送の処理をシンボル1~24と適切に位置合わせすることを可能にし得る。
【0033】
ペイロード204は、伝送を意図されたデータを、伝送を意図されたデータの適切な処理を可能にする他の情報と共に含み得る。特に、パケット208は、オーディオ伝送200を生成するコンピューティングデバイスによって送信を求められたデータを含み得る。例えば、図1を参照すると、パケット208は、データ122、124の全部または一部を含み得るパケット118、120に対応し得る。ヘッダ206は、パケット208内に含まれるデータの関連する処理のための追加情報を含み得る。例えば、ヘッダ206は、データの最終宛先(例えば、オーディオ伝送200を受信するコンピューティングデバイスの外部のサーバ)の経路指定情報を含んでいてもよい。ヘッダ206はまた、データの発信元(例えば、オーディオ伝送200を送信するコンピューティングデバイスの識別子および/またはオーディオ伝送200を送信するコンピューティングデバイスと関連付けられたユーザ)も示し得る。
【0034】
プリアンブル202およびペイロード204は、類似した符号化戦略(例えば、類似した符号化周波数)を使用してオーディオ伝送200を形成するように変調され得る。そのため、プリアンブル202およびペイロード204は、類似したタイプの干渉(例えば、類似したタイプの周波数依存減衰および/または類似したタイプの周波数依存遅延)を受けやすい場合がある。オーディオ伝送200からのペイロード204の適切な抽出は、オーディオキャリア信号からのペイロード204の適切な復調に依拠し得る。したがって、ペイロード204を正確に受信するためには、オーディオ伝送200を受信するコンピューティングデバイスは干渉の原因を明らかにする必要があるだろう。
【0035】
図2に示されるシンボル1~24およびそれらの構成は、単なる例示である。オーディオ伝送200の特定の実装形態が、より多いかまたはより少ないシンボルを使用する場合もあること、ならびにプリアンブル202、ペイロード204、ヘッダ206、および/またはパケット208のうちの1つまたは複数が、図示されたシンボルよりも多くのシンボルまたはより少ないシンボルを使用する場合もあり、オーディオ伝送200内で異なる順序または構成で配置される場合もあることを理解されたい。
【0036】
コンピューティングデバイス102とコンピューティングデバイス104との間など、2つのデバイス間の超音波通信を可能にするために、2つのデバイスは、通信可能に「ペアリング」し、すなわち、2つのデバイス間の初期連係を確立し、続いて2つのデバイス間の許可された通信および/または信頼される通信を可能にし得る。一具体例では、コンピューティングデバイス102は、モバイルデバイス(または他の種類のクライアントデバイス)であってもよく、コンピューティングデバイス104は、ビーコンデバイスなど、信号を送信またはブロードキャストすることができるハードウェアデバイスであってもよい。そのようなシナリオでは、モバイルデバイスとビーコンデバイスとの間の信頼される通信を可能にするために、モバイルデバイスはビーコンデバイスとペアリングし得る。ペアリングは、ビーコンデバイスによって、またはモバイルデバイス(すなわち、クライアントデバイス)によって開始され得る。
【0037】
例えば、モバイルデバイスとペアリングするために、ビーコンデバイスは、非音プロトコルまたは非音機構を使用して、モバイルデバイスによって、例えばモバイルデバイス上で動作するアプリケーションまたはオペレーティングシステムによって解釈またはそうでなければ消費することができる普遍的に一意の識別子(「ビーコン識別子」と呼ばれる)を送信し得る。ある場合には、ビーコンデバイスはまた、送信されたビーコン識別子がビーコン識別子を実際に解釈する特定のモバイルデバイス向けであったことを確認または検証するオーディオ伝送(例えば、超音波信号)を使用して、別の識別子をブロードキャストしてもよい。ビーコン識別子は、モバイルデバイスが利用可能な特定のコンテンツおよび/またはソフトウェアサービス(例えば、超音波サービス)を判定または識別するために使用され得る。例えば、ビーコン識別子は、ビーコンデバイスがモバイルデバイスの物理的位置を決定し、モバイルデバイスを追跡し、かつ/またはソーシャルメディア上のチェックインなどのモバイルデバイス上の位置ベースのアクションをトリガし、プッシュ通知を有効化することなどを可能にし得る。
【0038】
別の例では、モバイルデバイスとペアリングするために、ビーコンデバイスは、オーディオ伝送を使用して、モバイルデバイスによって、例えばモバイルデバイス上で動作するアプリケーションやオペレーティングシステムによって解釈または消費することができるビーコン識別子をブロードキャストしてもよい。ビーコン識別子は、ビーコンデバイスからモバイルデバイスが利用可能な特定のコンテンツおよび/またはソフトウェアサービス(例えば、超音波サービス)を判定または識別するために使用され得る。例えば、ビーコン識別子は、ビーコンデバイスがモバイルデバイスの物理的位置を決定し、モバイルデバイスを追跡し、かつ/またはソーシャルメディア上のチェックインなどのモバイルデバイス上の位置ベースのアクションをトリガし、プッシュ通知を有効化することなどを可能にし得る。
【0039】
ある場合には、所与の時刻にモバイルデバイスにブロードキャストされる(例えば、同じオーディオ伝送上でブロードキャストされる)2つ以上のビーコン識別子があってもよく、それにより、モバイルデバイスが1つまたは複数のビーコンデバイスとペアリングすることが可能になる。しかしながら、同じオーディオ伝送上で複数の識別子(例えば、複数のビーコン識別子)を同時に伝送しようと試みることは、技術的問題を提示する可能性がある。より具体的には、オーディオ周波数は共有リソースであり得るので、ビーコン送信サービスを提供する任意のシステムがビーコン送信の行われ方を制御する必要が生じ得る。別の言い方をすれば、複数のビーコン識別子の使用は、クライアントデバイスが特定のコンテンツおよび/またはソフトウェアサービスのセットにアクセスするための機構を提供するが、オーディオ伝送を使用して複数のビーコン識別子を送信することにより、互換性および相互運用性の課題が提起される可能性がある。例えば、数十、数百、または数千のビーコン識別子をブロードキャストすることは、スケーラブルではない場合がある。さらに、複数のビーコン識別子を使用するシステムは、システムがビーコン識別子の匿名性の曖昧さを解消することを可能にする技術的機構が存在しないために、有用な解析を生成および提供することができない可能性がある。
【0040】
そのため、(特に)これらの特定の技術的問題を解決するために、本開示の局面は、クライアントデバイス(例えば、携帯電話などの消費者向けデバイス)が利用可能な複数の超音波ソフトウェアサービスおよび/またはコンテンツを識別するために使用され得る共通ビーコン識別子を生成するためのシステムおよび方法を含む。共通ビーコン識別子は、各々が特定の超音波ソフトウェアサービスまたは特定のコンテンツを識別する個々のビーコン識別子のセットに基づいて生成され得る。加えて、共通ビーコン識別子がビーコン環境内で取得またはアクセスされたメタデータと関連付けられることを可能にする第2の識別子が、共通ビーコン識別子に導入または付加されてもよい。
【0041】
ある場合には、共通ビーコン識別子は、超音波オーディオ伝送に符号化されるかまたは組み込まれ、クライアントデバイスによる消費のためにビーコン環境に送信(例えば、ブロードキャスト)され得る。信号の伝播範囲内の任意のクライアントデバイスは、信号および共通ビーコン識別子を受信し得る。これに応答して、共通ビーコン識別子と関連付けられた超音波ソフトウェアサービスおよび/またはコンテンツを、例えば、クライアントデバイスで、またはクライアントデバイス内で機能するアプリケーションによって(例えば、デバイスが正確な近接位置に具体的に存在する場合に、デバイスの表示要素に情報を表示することなどによって)利用することができる。
【0042】
図3に、本開示の局面による、超音波サービスおよび/または関連コンテンツの発見を容易にするために(例えば、ブロードキャストデバイスを使用して)共通ビーコン識別子を生成および送信するための例示的なコンピューティング環境300を示す。図示のように、コンピューティング環境300は、サーバ・コンピューティング・デバイス320を含む。サーバ・コンピューティング・デバイスは、業者304および/または複数の業者304a~310nのためのビーコン環境331内のビーコンデバイス330、332、334を管理するビーコンサービス321を含む。一般的には、ビーコン環境は、小売店、主要乗換駅、博物館、展示会、見本市、祭り、駐車場、スポーツ/エンターテイメント会場、空港、病院、図書館、レストラン、劇場などの中といった、少なくとも1つのビーコンデバイスが配備されている物理的環境や場所などの環境を表す。業者(すなわち、業者304、306、308、310)は、会社、商会、公的/私的組織、政府機関/施設などといった、少なくとも1つのビーコンデバイスを配備する任意の事業体を表す。特定の一例では、業者304、306、308、310は、コンテンツの中でも特に、テキスト(例えば、広告)、オーディオ(例えば、曲、アルバム)、ビデオ、デジタル写真、グラフィックス、アニメーション、マルチメディアなどの様々なコンテンツを提供するコンテンツプロバイダであり得る。あるいは、業者は、その一部または全部が(例えば、超音波オーディオ伝送上の通信を少なくとも部分的に使用して提供される)超音波サービスであり得る、決済サービス、チェックインサービス、プロモーションサービス、位置特定サービス、ナビゲーションサービスなどのアプリケーションサービスおよび/またはソフトウェアサービスを表すか、または提供し得る。
【0043】
ビーコン環境331は、1つまたは複数のビーコンデバイス330~334を含む。一般的には、ビーコンデバイスまたは「ビーコン」は、その識別情報を識別子の形態で近くのポータブル電子デバイス、モバイルデバイス、および/または他の種類のクライアントデバイスにブロードキャストするデバイスを表す。図3の図示の態様では、ビーコンデバイス330、332、334の各々は、WiFiチップセットおよび/またはBluetoothチップセット、および/またはオーディオ伝送コンポーネントなどを含む様々な通信手段を有するデバイスであり得る。ビーコンデバイス330、332、334は、様々な種類のコンピューティングハードウェアを使用して実装され得る。例えば、ビーコンデバイスのうちの1つまたは複数が、動作するために有線電力接続を必要とする非携帯式コンピューティングハードウェアとして実装されてもよい。別の例として、ビーコンデバイスのうちの1つまたは複数が、電池を使用して給電することができる携帯式コンピューティングハードウェアとして実装されてもよい。1つのそのような実装形態において、ビーコンデバイス330は、モバイルデバイスとして実装され得る。ビーコンデバイス330、332、334は、業者304、306、308、310のうちの1つに対応し得る。よって、一例では、ビーコンデバイス330は業者304に対応し、ビーコンデバイス332は業者306に対応し、ビーコンデバイス334は業者308に対応し、以下同様である。他の例では、ビーコン環境331内に1つのビーコンデバイス330しかなくてもよく、ビーコン環境331内に4つ以上のビーコンデバイス330、332、334があってもよい。他の例では、ビーコンデバイス330、332、334のうちの2つ以上が、業者304などの単一の業者に対応していてもよい。
【0044】
ビーコン330などのビーコンデバイスは、業者デバイス336内に含まれていても(または結合されても)よく、業者デバイス336は、ビーコン情報と同時にストリーミングメディアをブロードキャストするように、かつ/または決済サービス、チェックインサービス、プロモーションサービス、位置特定サービス、ナビゲーションサービスなどのサービス(その一部または全部が超音波サービスであり得る)を提供するように構成された任意のハードウェアデバイスであってもよい。ストリーミングメディアおよびビーコン情報は、通信ネットワーク312を介してクライアントデバイス326によって受信され得る。クライアントデバイス326は、第1のブロードキャスト媒体(例えば、オーディオ信号)上で業者デバイス336からストリーミングメディアを受信し、ビーコン識別子などのビーコン情報を受信し得る。いくつかの実装形態では、コンテンツおよび/またはサービスは、インターネットからパケットストリームとして受信されてもよく、ビーコン情報は、パケットのヘッダまたはペイロードに含めることができる。別の場合には、コンテンツおよび/またはサービスは、図1図2で説明されたようなオーディオ伝送を使用して受信され得る。業者デバイス336は、コンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、メディアプレーヤ、ステレオシステム、テレビデバイス、スマートデバイス、ならびに/または、例えば、スピーカシステムおよび/もしくは画面やディスプレイを使用して環境にコンテンツをブロードキャストすることができる任意の他のハードウェアデバイスであってもよい。あるいは、業者デバイス336は、無線アクセスポイントなどの、複数の電子デバイスと同時に無線通信することができる任意の電子デバイスを指していてもよい。一具体例では、業者デバイス336は、販売時点管理(POS)デバイス、レジデバイス、ならびに/または様々な業者関連のサービスおよび機能を実行および/もしくは提供するためのハードウェア、ファームウェア、および/もしくはソフトウェアを含む他のデバイスであり得る。
【0045】
ビーコンデバイス330、332、334は、クライアントデバイス326と通信し得る。クライアントデバイス326は、クライアントデバイス326がビーコンデバイス330~334の通信範囲内にあるときにビーコンデバイス330~334からブロードキャストされる無線周波数(RF)信号および任意の対応するビーコン識別子を検出するために使用され得る無線トランシーバを含む。一例では、ビーコンデバイス330~334は、Bluetooth Core Specification 4.0、または同様の仕様に準拠するBLEビーコンであり得るか、またはBLEビーコンを実装し得る。クライアントデバイス326は、ビーコンデバイス330~334によってブロードキャストされているビーコン識別子を検出することができるアプリケーション/オペレーティングシステム327をさらに含み得る。クライアントデバイス326は、周辺デバイス、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC、タッチスクリーンPC、ハンドヘルドコンピュータ、ネットブックコンピュータ、ラップトップコンピュータなどといった多数の利用可能なデバイスのいずれかであってもよい。加えて、クライアントデバイス326は、カメラ、ディスプレイ、およびマイクロフォンを操作し、Bluetooth、Wi-Fiネットワーク、インターネットなどのネットワークに接続するための処理能力および機能も有し得る。いくつかの実装形態では、クライアントデバイス326は、アクセスポイント(AP)328(例えば、Wi-Fiアクセスポイント)および/または通信ネットワーク312(例えば、インターネット)を介してビーコンサービス321および/または業者デバイス336と無線で通信し得る。
【0046】
図3Bに、一態様による、例示的なクライアントデバイス326を示す。図示のように、クライアントデバイス326は、オーディオインターフェース344に結合されたスピーカ340とマイクロフォン342とを含み得る。クライアントデバイス326はまた、ビデオインターフェース350に結合されたディスプレイ346とカメラ348とを含む。クライアントデバイス326は、オーディオコーデックおよびビデオコーデックを備えた処理ユニット352と、メモリ360とを含む。処理ユニット352は、オーディオおよびビデオを符号化および復号するためにバス354(または同様の接続構造)を介してオーディオインターフェース344およびビデオインターフェース350に接続される。
【0047】
図3Bの図示の態様では、クライアントデバイス326はまた、アプリケーション/オペレーティングシステム327と連携して、超音波信号を受信、場合によっては生成し、送信するための超音波サブシステム356も含み得る。いくつかの態様では、送信が望まれる場合、超音波信号を送信するために1つもしくは複数のスピーカまたは1つもしくは複数の超音波トランスデューサが使用され得る。一態様では、クライアントデバイス326は、超音波信号を受信するために1つまたは複数のマイクロフォンを使用する。超音波サブシステム450は、超音波信号を復号して、ビーコンデバイス330~334と関連付けられた任意の一意の識別子を決定する(図3には3つのビーコンしか示されていないが、ビーコン環境331には任意の数のビーコンを配置することができることが企図されている)。一態様では、超音波サブシステム356のスピーカおよびマイクロフォンは、マイクロフォン342およびスピーカ340である。最後に、クライアントデバイス326は、他のデバイスとオーディオ、ビデオ、およびデータパッケージを通信するために処理ユニット352に接続された通信ネットワークインターフェース358を含み得る。
【0048】
再び図3を参照すると、ビーコンサービス321は、単一のデータベース、分散データベース、またはビーコン情報を格納するための他の種類の記憶装置などのデータストアであり得るビーコンデータベース324にアクセスし得る。ビーコン情報は、ビーコンの試運転および動作に関連する任意の情報を含んでいてもよく、これには、メジャー、マイナー、送信信号強度、パケットタイプ、パケット・ペイロード・データ、デバイスフィルタ(例えば、ホワイトリスト)、コンテンツ・タイミング・データ、または任意の他の情報が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実装形態では、ビーコンデバイス330~334を使用して、クライアントデバイス326上で動作しているアプリケーション327の機能をアクティブ化する通知をトリガすることができる。例えば、クライアントデバイス326が、小売店で動作しており、小売店に関連するショッピングアプリケーションを実行している場合がある。ビーコンブロードキャストがクライアントデバイス326によって受信されると、ターゲットコンテンツ(例えば、小売業者に関連した広告)がクライアントデバイス326のディスプレイ上に提示され得る。別の例では、ビーコンブロードキャストの受信に応答して、クライアントデバイス326は、(例えば、アプリケーションでテキスト通知またはポップアップを使用して)クライアントデバイス326のユーザに小売店舗において「チェックイン」するよう要求し得る。
【0049】
いくつかの態様では、複数の種類のビーコン情報および/または複数のビーコン識別子がクライアントデバイス326に同時にブロードキャストされてもよく、各ビーコン識別子は特定のサービスまたはコンテンツを表す。図3Cに、一態様による、複数のビーコン識別子が同時にブロードキャストされる例を示す。この態様は、7つのレイヤがある開放型システム間相互接続(OSI)モデルのコンテキストにおいて示されている。ネットワーク通信は、通常、ネットワーク通信をモデル化するためのOSIモデルに依拠することを当業者は理解するであろう。図3Cに示されるように、OSIは、物理層350(レイヤ1)、データリンク層355(レイヤ2)、ネットワーク層357(レイヤ3)、トランスポート層359(レイヤ4)、セッション層371(レイヤ5)、プレゼンテーション層361(レイヤ6)、アプリケーション層373(レイヤ7)を規定している。
【0050】
さらに図示されているように、1つまたは複数のビーコンサービス370が、クライアントデバイス326などのクライアントデバイスによる消費のために利用可能とされ得る。ビーコンサービス370は、ビーコンデバイスにペアリングされたときに利用可能なソフトウェアサービスおよび/またはコンテンツを表す。例えば、第1のビーコン識別子「B_IDC」372を含む第1のビーコン情報は、ブロードキャストの位置と、ブロードキャストされている特定のコンテンツおよび/または特定のサービスとを識別し得る。図示の態様では、第1のビーコン識別子「B_IDC」によって識別されるサービスは「認証」サービスである。例えば、認証サービスは、トリガされると、クライアントデバイスと関連付けられたユーザが(例えば、他のビーコンサービス370にアクセスする目的で)認証することを可能にし得る。クライアントデバイス326によって格納されたデバイスIDは、第1のビーコン識別子「B_IDC」372のブロードキャストを受信するクライアントデバイスの種類を識別することができる。
【0051】
加えて、第1のビーコン識別子「B_IDC」372とは異なる第2のビーコン識別子「B_IDB」374を含む第2のビーコン情報もブロードキャストされ得る。第2のビーコン識別子「B_IDB」374は、ブロードキャストされている特定のコンテンツおよび/または特定のサービスを識別し得る。図示の態様では、第2のビーコン識別子「B_IDB」によって識別されるサービスはロイヤルティサービスである。例えば、クライアントデバイスと関連付けられたユーザは、ロイヤルティサービスを使用して、独占的な製品や割引を提供するロイヤルティプログラムなどの、業者と関連付けられたロイヤルティプログラムにアクセスし得る。クライアントデバイス326によって格納されたデバイスIDは、第2のビーコン識別子「B_IDB」374のブロードキャストを受信するクライアントデバイスの種類を識別することができる。さらに別の場合には、第1のビーコン識別子「B_IDC」372および第2のビーコン識別子「B_IDB」374とは異なる第3のビーコン識別子「B_IDA」376を含む第3のビーコン情報が提供され得る。第3のビーコン識別子「B_IDA」376は、第1のビーコン識別子「B_IDC」372および第2のビーコン識別子「B_IDB」374によってブロードキャストまたは識別されるコンテンツまたはサービスとは異なる、ブロードキャストされている特定のコンテンツおよび/またはサービスを識別し得る。図示の態様では、第3のビーコン識別子「B_IDA」によって識別されるサービスは決済サービスである。例えば、決済サービスにアクセスすることにより、クライアントデバイスと関連付けられたユーザが(例えば、オーディオ伝送を介して、クライアントデバイス上のウェブポータルを介して)決済にアクセスして完了することが可能となり得る。クライアントデバイス326によって格納されたデバイスIDは、第3のビーコン情報のブロードキャストを受信するクライアントデバイスの種類を識別することができる。上記の例は、第1のビーコン情報、第2のビーコン情報、および第3のビーコン情報を示しているが、任意の数のビーコン情報および/またはビーコン識別子がブロードキャストされ、かつ/またはクライアントデバイス326において取得され得ることが企図されている。
【0052】
クライアントデバイスに同時にブロードキャストされる複数のビーコン識別子の管理を可能にするために、グローバル一意識別子が、第1のビーコン識別子「B_IDC」372、第2のビーコン識別子「B_IDB」374、または第3のビーコン識別子「B_IDA」376の1つにマッピングされ得る。一具体例では、データリンク層352で生成された(例えば、図1に示される第1のコンピューティングデバイス102から第2のコンピューティングデバイス104へのデータ転送を追跡するために使用される)普遍的に一意の識別子「B_id1」363が、第1のビーコン識別子「B_IDC」372、第2のビーコン識別子「B_IDB」374、または第3のビーコン識別子「B_IDA」376の1つにマップされ得る。図示の例では、第1のビーコン識別子「B_IDC」、第2のビーコン識別子「B_IDB」、および第3のビーコン識別子「B_IDA」は、共通ビーコン識別子機構362を使用してグローバル識別子「B_id1」363にマップされ得る。あるいは、以下でさらに詳細に説明されるように、第1のビーコン識別子「B_IDC」372、第2のビーコン識別子「B_IDB」374、または第3のビーコン識別子「B_IDA」376は、個々のビーコン識別子(例えば、第1のビーコン識別子、第2のビーコン識別子、および第3のビーコン識別子)の各々を通じて利用可能な特定のコンテンツおよび/またはソフトウェアサービスのすべてへのアクセスを提供する共通ビーコン識別子に組み合わされてもよい。
【0053】
図4に、本開示の例示的な態様によるクライアントデバイスをペアリングするための方法400を示す。方法400は、図3Aのサーバ・コンピューティング・デバイス320および/または以下で詳細に説明される、図8のコンピューティングシステムなどのコンピュータシステム上で実施され得る。例えば、方法400は、コンピューティングシステム800によって実施され得る。方法400はまた、プロセッサによって実行されると、コンピュータシステムに方法を行わせる、コンピュータ可読媒体に格納された命令セットによっても実装されてもよい。例えば、方法400の全部または一部が、コンピューティングデバイス802のCPUおよびメモリによって実施されてもよい。以下の例は、図4に示されるフローチャートを参照して説明されるが、図4と関連付けられた動作を実行する多くの他の方法が使用されてもよい。例えば、ブロックの一部の順序が変更されてもよく、特定のブロックが他のブロックと組み合わされてもよく、ブロックのうちの1つまたは複数が繰り返されてもよく、記載されるブロックのうちの一部が任意選択であってもよい。
【0054】
図4に示されるように、ブロック402で、第1のコンピューティングデバイスが第2のコンピューティングデバイスとのペアリングプロセスを開始する。例えば、ビーコンデバイス330は、ビーコンデバイス330、332、334など、現在信号をブロードキャストしている任意のビーコンデバイスをリッスンしている可能性のあるクライアントデバイス326とのペアリングを開始し得る。特に、ペアリングは、第1のコンピューティングデバイスによってブロードキャストされるビーコン信号(例えば、所定のオーディオ信号)を受信することによって開始され得る。ビーコン信号を受信ことに応答して、第2のコンピューティングデバイスと第1のコンピューティングデバイスとはペアリング手順を開始し得る。ブロック404で、第1のコンピューティングデバイスが第2のコンピューティングデバイスにビーコン識別子などのビーコン情報を送信する。上記の例を参照すると、ビーコンデバイス330はクライアントデバイス326に一意のビーコン識別子を送信する。ビーコン情報は、第2のコンピューティングプロセスが第1のコンピューティングプロセスと通信可能にペアリングするために行うことができる、第1のコンピューティングプロセスによって提供されるペアリングプロセスに対応し得る。ブロック406で、超音波信号が第2のコンピューティングデバイスに送信される。上記の例を参照すると、ビーコンデバイス330は、クライアントデバイスが適切なビーコン330と通信していることを確認するために、クライアントデバイス326に超音波信号を送信する。例えば、ブロック404でのビーコン情報を受信したことに応答して、第2のコンピューティングデバイスがペアリングプロセスの実行を開始しない場合もある。代わりに、第2のコンピューティングデバイスは、第1のコンピューティングデバイスからの超音波信号の形態で第1のコンピューティングデバイスから確認(例えば、デバイスID)が受信されるのを待ってもよい。特定の場合には、ブロック402でのビーコン信号またはブロック404でのビーコン情報を受信したことに応答して、第2のコンピューティングデバイスは、第2のコンピューティングデバイスの一意の識別子を含む応答を(例えば、オーディオ伝送を介して)送信し得る。ブロック404でのビーコン情報が第2のコンピューティングデバイスに向けたものであることを確認するために、第1のコンピューティングデバイスは、第2のコンピューティングデバイスの一意の識別子を含む超音波信号を送信し得る。特定の実装形態では、ブロック404、406は、単一の超音波オーディオ伝送を使用して行われ得る。例えば、第1のコンピューティングデバイスは、ペアリングプロセスのためのビーコン情報と第2のコンピューティングデバイスの一意の識別子の両方を含む単一のオーディオ伝送を送信してもよい。ブロック408で、第1のコンピューティングデバイスと第2のコンピューティングデバイスとの間で信頼される通信が確立される。例えば、第1のコンピューティングデバイスと第2のコンピューティングデバイスとは、セキュアな通信のために互いにペアリングするように(第1のコンピューティングデバイスおよび第2のコンピューティングデバイスの各々に実行可能命令としてローカルに格納され得る)識別されたコンピューティングプロセスを実行し得る。特定の場合には、信頼される通信は、電磁通信インターフェース(例えば、WiFi、Bluetooth、アドホック無線通信)上で確立され得る。追加の実装形態または代替の実装形態では、信頼される通信は、(例えば、オーディオ伝送を使用して)オーディオインターフェース上で確立されてもよい。
【0055】
図5に、本開示の例示的な態様による、共通ビーコン識別子を生成するための方法500を示す。方法500は、図3Aのサーバ・コンピューティング・デバイス320および/または以下で詳細に説明される、図8のコンピューティングシステムなどのコンピュータシステム上で実施され得る。例えば、方法500は、コンピューティングシステム800によって実施され得る。方法500はまた、プロセッサによって実行されると、コンピュータシステムに方法を行わせる、コンピュータ可読媒体に格納された命令セットによっても実装されてもよい。例えば、方法500の全部または一部が、コンピューティングデバイス802のCPUおよびメモリによって実施されてもよい。以下の例は、図5に示されるフローチャートを参照して説明されるが、図5と関連付けられた動作を実行する多くの他の方法が使用されてもよい。例えば、ブロックの一部の順序が変更されてもよく、特定のブロックが他のブロックと組み合わされてもよく、ブロックのうちの1つまたは複数が繰り返されてもよく、記載されるブロックのうちの一部が任意選択であってもよい。
【0056】
図示のように、プロセス500は、ブロック502で、ビーコン識別子のセットを取得または識別する工程であって、識別子のセットの各識別子が、ビーコン環境内の特定のビーコンデバイスにおいてクライアントデバイスによってアクセス可能な特定のソフトウェアサービスおよび/または特定のコンテンツに対応する、工程から開始する。例えば、ビーコン識別子のセットのそれぞれのビーコン識別子は、決済サービス、チェックインサービス、コンテンツ配信サービスなどの1つのサービスに対応し得る。一般的には、「決済サービス」は、モバイルデバイスなどのクライアントデバイスを使用して決済の処理を可能にする任意のソフトウェアアプリケーションまたはプロセスを指し得る。そのようなアプリケーションおよび/またはプロセスには、特に、モバイル・ウォレット・サービス、カードベースの決済サービス、非接触決済サービスが含まれ得る。「チェックインサービス」は、ユーザがモバイルデバイスなどのクライアントデバイスを使用して自分の特定の位置を識別することを可能にするアプリケーションおよび/またはプロセスを指し得る。「コンテンツ配信サービス」は、モバイルデバイスなどのクライアントデバイスに特定のコンテンツを提供するアプリケーションおよび/またはプロセスを指し得る。例えば、小売店内のクライアントデバイスのユーザに、コンテンツにリンクされたビーコン識別子に基づいて、小売業者と関連付けられたマルチメディアコンテンツを提供することができる。
【0057】
再び図5を参照すると、ブロック504で、取得されたビーコン識別子のセットに基づいて、ビーコン識別子のセットによってリンクされたソフトウェアサービスのすべてを識別する(本明細書では「グローバルビーコンID」と呼ばれる)単一の共通の識別子が生成され得る。別の言い方をすれば、いくつかの実装形態では、システムは、取得された識別子のセットと関連付けられた個々のサービスのすべてを識別し、そのようなサービスのすべてをクライアントデバイス326などのクライアントデバイスが利用可能であることを示すためにブロードキャストされ得るグローバルビーコンIDを生成し得る。一例では、ビーコン識別子のセットの各ビーコン識別子は、グローバルID識別子を作成するために相互に付加され得る。グローバルビーコンIDは、ブロードキャストの位置および時間を識別するためのタイムスタンプをさらに含み得る。
【0058】
ブロック506で、第2の識別子がグローバルビーコンIDに付加され、導入され、かつ/または関連付けられ得る。第2の識別子は、ビーコン環境331などのビーコン環境を一意に識別し得る。ブロック506で、単一の一意の識別子がクライアントデバイスによる消費のために送信され、接続が確立される。例えば、グローバルビーコンIDと第2の識別子とは、組み合わされて、ビーコン環境内で利用可能なサービスの「単一の一意の識別子」を形成すし得る。単一の一意の識別子は、クライアントデバイス326による消費のためにビーコン環境331(例えば、超音波オーディオ伝送内)内で送信されてもよく、(例えば、超音波オーディオ伝送を使用した)接続が、ビーコンデバイスによって提供される1つまたは複数のコンピューティングサービスを利用する目的で確立され得る。
【0059】
図6に、本開示の例示的な態様による、ビーコン環境内でブロードキャストされたグローバルビーコンIDを消費および処理するための方法600を示す。方法600は、図3のコンピューティング環境および/または以下で詳細に説明される図8のコンピューティングシステムなどのコンピューティング環境内のコンピュータ上で実施され得る。例えば、方法600は、サーバ・コンピューティング・デバイス320によって実施され得る。方法600はまた、プロセッサによって実行されると、コンピュータシステムに方法を行わせる、コンピュータ可読媒体に格納された命令セットによって実装されてもよい。例えば、方法600の全部または一部が、コンピューティングシステム800のCPUおよびメモリによって実施されてもよい。以下の例は、図6に示されるフローチャートを参照して説明されるが、図6と関連付けられた動作を実行する多くの他の方法が使用されてもよい。例えば、ブロックの一部の順序が変更されてもよく、特定のブロックが他のブロックと組み合わされてもよく、ブロックのうちの1つまたは複数が繰り返されてもよく、記載されるブロックのうちの一部が任意選択であってもよい。
【0060】
図6に示されるように、方法600は、ブロック602で、グローバルビーコンID(例えば、方法500に従って送信された識別子)のブロードキャストに応答して、クライアントデバイスからコンテンツ要求および/またはサービス要求を取得する工程から開始する。例えば、ビーコン330は、信号に応答してクライアントデバイス326からペアリング要求を受信し得る。クライアントデバイス326は、グローバルビーコンIDによって識別されるビーコンに対してペアリング要求を送信する。例えば、ビーコンデータ構造の一部として、ビーコン送信デバイスがどんな利用可能なサービスを有するかを示す事前定義コードのリストが含まれてもよい。
【0061】
ブロック604で、適切なビーコンが、クライアントデバイスがペアリングすることを許可するかどうかを判定し、ペアリング要求に応答する。ブロック606で、(例えば、ペアリングプロセス400と同様に)ペアリングが確立されると、ビーコンとクライアントデバイスとの間に接続(例えば、超音波通信接続部)が確立される。
【0062】
図7は、ビーコン環境内に位置するか、またはビーコン環境内で通信する様々なデバイスに関連する解析を生成するための例示的な方法700の図である。方法700は、図3Aのコンピューティング環境および/または以下で詳細に説明される図8のコンピューティングシステムなどのコンピューティング環境内のコンピュータ上で実施され得る。例えば、方法700は、サーバ・コンピューティング・デバイス320によって実施され得る。方法700はまた、プロセッサによって実行されると、コンピュータシステムに方法を行わせる、コンピュータ可読媒体に格納された命令セットによって実装されてもよい。例えば、方法700の全部または一部が、コンピューティングシステム800のCPUおよびメモリによって実施されてもよい。以下の例は、図7に示されるフローチャートを参照して説明されるが、図7と関連付けられた動作を行う多くの他の方法が使用されてもよい。例えば、ブロックの一部の順序が変更されてもよく、特定のブロックが他のブロックと組み合わされてもよく、ブロックのうちの1つまたは複数が繰り返されてもよく、記載されるブロックのうちの一部が任意選択であってもよい。
【0063】
プロセス700は、ブロック702で開始し、(方法500従って)第2の識別子が導入されたグローバルビーコンIDの送信がビーコン環境内で監視される。ブロック704で、メタデータが、監視中にグローバルビーコンIDと関連付けられた第2の識別子と関連付けられ得る。メタデータは、グローバルビーコンIDをブロードキャストするブロードキャストデバイス(例えば、業者デバイス336)および/またはグローバルブロードキャストIDを消費するクライアントデバイスに関する特定の詳細な情報を提供し得る。例えば、メタデータは、ビーコンおよび/もしくは業者デバイスの地理的位置、ブロードキャストされているストリーミングメディア、ならびに/または(該当する場合)ビーコンを含む業者デバイスの種類(例えば、ラジオ、テレビ、デジタルメディアプレーヤ、コンピュータ)などの情報を含み得る。クライアントデバイスに関して、メタデータは、クライアントデバイスを一意に識別するデバイスID、ならびにブロードキャストを受信するクライアントデバイスの種類(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、メディアプレーヤ、および/またはウェアラブルデバイス)を含み得る。メタデータは、受信されたコンテンツおよび/またはサービスに応答してクライアントデバイス上で行われた様々なユーザ対話をさらに含んでいてもよい。メタデータが組み込まれるか、または他の様態で第2の識別子と関連付けられると、システムは、1)ビーコン環境で機能する様々なデバイスの監視、2)ビーコン環境内の更新されたリソースの事前対応的な通知の生成、および3)その他を可能にする様々な解析を提供または生成し得る。
【0064】
例えば、サービス性能を監視し、発信元デバイスと関連付けることもできる。サービス性能が事前定義の閾値を下回った場合、そのデバイスを、さらなる調査および保守を必要とすると識別することもできる。別の例として、メタデータを使用して、複数の業者を区別することもできる。
【0065】
ブロック706で、グローバルビーコンIDと関連付けられたメタデータに基づいて、1つまたは複数のグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)が生成され得る。そのような(1つまたは複数の)グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、1つまたは複数のクライアントデバイス(例えば、業者304、306、308、310と関連付けられたクライアントデバイス)で1人または複数のユーザに表示するために出力され得る。一具体例では、グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、複数のフィールド、ならびに/またはフォーム、ボタン、メディアストリーム、ウィンドウ、アイコン、メニュー、および/もしくはユーザに対してメタデータを視覚化する他のグラフィカルオブジェクトなどの対話型コンポーネントを含み得る。
【0066】
図8に、ビーコン管理サービス320、業者デバイス336、および/またはユーザデバイスのクライアントデバイス326などの、図3のデバイスおよび/または構成要素のうちの1つまたは複数を実装するために利用され得る例示的なコンピュータシステム800を示す。特定の態様では、1つまたは複数のコンピュータシステム800は、本明細書に記載または図示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数の工程を実行する。特定の態様では、1つまたは複数のコンピュータシステム800は、本明細書に記載または図示される機能を提供する。特定の態様では、1つまたは複数のコンピュータシステム800上で動作するソフトウェアが、本明細書に説明もしくは図示される1つもしくは複数の方法の1つもしくは複数の工程を実行するか、または本明細書に記載もしくは図示される機能を提供する。特定の態様は、1つまたは複数のコンピュータシステム800の1つまたは複数の部分を含む。本明細書において、コンピュータシステムと言う場合それは、適切な場合には、コンピューティングデバイスを包含してもよく、逆もまた同様である。さらに、コンピュータシステムという場合それは、適切な場合には、1つまたは複数のコンピュータシステムを包含し得る。
【0067】
本開示は、任意の適切な数のコンピュータシステム800を企図している。本開示は、任意の適切な物理的形態をとるコンピュータシステム800を企図している。限定ではなく、例として、コンピュータシステム800は、組み込みコンピュータシステム、システムオンチップ(SOC)、シングルボード・コンピュータ・システム(SBC)(例えば、コンピュータ・オン・モジュール(COM)やシステム・オン・モジュール(SOM)など)、デスクトップ・コンピュータ・システム、ラップトップもしくはノートブック・コンピュータ・システム、インタラクティブキオスク、メインフレーム、コンピュータシステムのメッシュ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、サーバ、タブレット・コンピュータ・システム、拡張/仮想現実デバイス、またはこれらのうちの2つ以上の組み合わせであってもよい。適切な場合には、コンピュータシステム800は、1つもしくは複数のコンピュータシステム800を含んでいてもよく、単一であるかもしくは分散されていてもよく、複数の場所にまたがっていてもよく、複数の機械にまたがっていてもよく、複数のデータセンターにまたがっていてもよく、または1つもしくは複数のネットワーク内の1つもしくは複数のクラウドコンポーネントを含み得るクラウド内に存在していてもよい。適切な場合には、1つまたは複数のコンピュータシステム800は、本明細書に記載または図示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数の工程を、実質的な空間的または時間的制限なしに実行し得る。限定ではなく、例として、1つまたは複数のコンピュータシステム800は、本明細書に記載または図示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数の工程を、リアルタイムまたはバッチモードで実行し得る。1つまたは複数のコンピュータシステム800は、適切な場合には、本明細書に記載または図示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数の工程を、異なる時刻に、または異なる場所で実行し得る。
【0068】
特定の態様では、コンピュータシステム800は、プロセッサ806と、メモリ804と、ストレージ808と、入力/出力(I/O)インターフェース810と、通信インターフェース812とを含む。本開示は、特定の数の特定の構成要素を特定の配置において有する特定のコンピュータシステムを記載および図示しているが、本開示は、任意の適切な数の任意の適切な構成要素を、任意の適切な配置において有する任意の適切なコンピュータシステムを企図している。
【0069】
特定の態様では、プロセッサ806は、コンピュータプログラムを構成するものなどの命令を実行するためのハードウェアを含む。限定ではなく、例として、命令を実行するために、プロセッサ806は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ804、またはストレージ808から命令を取り出し(またはフェッチし)、命令を復号および実行し、次いで、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ804、またはストレージ808に1つまたは複数の結果を書き込み得る。特定の態様では、プロセッサ806は、データ、命令、またはアドレスのための1つまたは複数の内部キャッシュを含み得る。本開示は、適切な場合には、任意の適切な数の任意の適切な内部キャッシュを含むプロセッサ806を企図している。限定ではなく、例として、プロセッサ806は、1つまたは複数の命令キャッシュ、1つまたは複数のデータキャッシュ、および1つまたは複数のトランスレーション・ルックアサイド・バッファ(TLB)を含み得る。命令キャッシュ内の命令は、メモリ804またはストレージ808内の命令のコピーであってもよく、命令キャッシュは、プロセッサ806によるそれらの命令の取り出しを高速化し得る。データキャッシュ内のデータは、コンピュータ命令によって操作されるべきメモリ804またはストレージ808内のデータのコピー;後続の命令からアクセス可能な、またはメモリ804もしくはストレージ808に書き込むための、プロセッサ806によって実行された前の命令の結果;または任意の他の適切なデータであってもよい。データキャッシュは、プロセッサ806による読み出しまたは書き込み動作を高速化し得る。TLBは、プロセッサ806のための仮想アドレス変換を高速化し得る。特定の態様においては、プロセッサ806は、データ、命令、またはアドレスのための1つまたは複数の内部レジスタを含み得る。本開示は、適切な場合には、任意の適切な数の任意の適切な内部レジスタを含むプロセッサ806を企図している。適切な場合には、プロセッサ806は、1つまたは複数の算術論理演算装置(ALU)を含んでいてもよく、マルチコアプロセッサであってもよく、1つまたは複数のプロセッサ802を含んでいてもよい。本開示は、特定のプロセッサを記載および図示しているが、本開示は、任意の適切なプロセッサを企図している。
【0070】
特定の態様では、メモリ804は、プロセッサ806が実行するための命令またはプロセッサ806が動作するためのデータを格納するためのメインメモリを含む。限定ではなく、例として、コンピュータシステム800は、ストレージ808または別のソース(別のコンピュータシステム800など)からメモリ804に命令をロードし得る。次いで、プロセッサ806は、メモリ804から内部レジスタまたは内部キャッシュに命令をロードし得る。命令を実行するために、プロセッサ806は、内部レジスタまたは内部キャッシュから命令を取り出し、それらを復号し得る。命令の実行中または実行後に、プロセッサ806は、(中間結果または最終結果であり得る)1つまたは複数の結果を内部レジスタまたは内部キャッシュに書き込み得る。次いで、プロセッサ806は、それらの結果のうちの1つまたは複数をメモリ804に書き込み得る。特定の態様では、プロセッサ806は、(ストレージ808または他の場所ではなく)1つまたは複数の内部レジスタまたは内部キャッシュまたはメモリ804内の命令のみを実行し、(ストレージ808または他の場所ではなく)1つまたは複数の内部レジスタまたは内部キャッシュまたはメモリ804内のデータのみに対して動作する。(アドレスバスおよびデータバスを各々含み得る)1つまたは複数のメモリバスが、プロセッサ806をメモリ804に結合し得る。バスは、以下でさらに詳細に説明するように、1つまたは複数のメモリバスを含み得る。特定の態様では、プロセッサ806とメモリ804との間に1つまたは複数のメモリ管理ユニット(MMU)が存在し、プロセッサ806によって要求されたメモリ804へのアクセスを容易にする。特定の態様では、メモリ804は、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含む。このRAMは、適切な場合には、揮発性メモリであってもよい。適切な場合には、このRAMは、ダイナミックRAM(DRAM)またはスタティックRAM(SRAM)であってもよい。さらに、適切な場合には、このRAMは、シングルポートRAMまたはマルチポートRAMであってもよい。本開示は、任意の適切なRAMを企図している。メモリ804は、適切な場合には、1つまたは複数のメモリ804を含み得る。本開示は、特定のメモリ実装形態を記載および図示しているが、本開示は、任意の適切なメモリ実装形態を企図している。
【0071】
特定の態様では、ストレージ808は、データまたは命令のための大容量ストレージを含む。限定ではなく、例として、ストレージ808は、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、フロッピー・ディスク・ドライブ、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、もしくはユニバーサル・シリアル・バス(USB)ドライブ、またはこれらのうちの2つ以上の組み合わせを含み得る。ストレージ808は、適切な場合には、取り外し可能または取り外し不可能な(または固定された)媒体を含み得る。ストレージ808は、適切な場合には、コンピュータシステム800の内部または外部にあってもよい。特定の態様では、ストレージ808は、不揮発性ソリッドステートメモリである。特定の態様では、ストレージ808は、読み出し専用メモリ(ROM)を含む。適切な場合には、このROMは、マスクプログラムROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、電気的変更可能ROM(EAROM)、またはフラッシュメモリ、またはこれらのうちの2つ以上の組み合わせであってもよい。本開示は、任意の適切な物理的形態をとる大容量ストレージ808を企図している。ストレージ808は、適切な場合には、プロセッサ806とストレージ808との間の通信を容易にする1つまたは複数のストレージ制御ユニットを含み得る。適切な場合には、ストレージ808は、1つまたは複数のストレージ808を含み得る。本開示は、特定のストレージを記載および図示しているが、本開示は、任意の適切なストレージを企図している。
【0072】
特定の態様では、I/Oインターフェース810は、コンピュータシステム800と1つまたは複数のI/Oデバイスとの間の通信のための1つまたは複数のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。コンピュータシステム800は、適切な場合には、これらのI/Oデバイスのうちの1つまたは複数を含み得る。これらのI/Oデバイスのうちの1つまたは複数は、人とコンピュータシステム800との間の通信を可能にし得る。限定ではなく、例として、I/Oデバイスは、キーボード、キーパッド、マイクロフォン、モニタ、スクリーン、ディスプレイパネル、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカ、スチルカメラ、スタイラス、タブレット、タッチスクリーン、トラックボール、ビデオカメラ、別の適切なI/Oデバイス、またはこれらのうちの2つ以上の組み合わせを含み得る。I/Oデバイスは、1つまたは複数のセンサを含み得る。適切な場合には、I/Oインターフェース810は、プロセッサ806がこれらのI/Oデバイスのうちの1つまたは複数を駆動することを可能にする1つまたは複数のデバイスまたはソフトウェアドライバを含み得る。I/Oインターフェース810は、適切な場合には、1つまたは複数のI/Oインターフェース810を含み得る。本開示は、特定のI/Oインターフェースを記載および図示しているが、本開示は、任意の適切なI/OインターフェースまたはI/Oインターフェースの組み合わせを企図している。
【0073】
特定の態様では、通信インターフェース812は、コンピュータシステム800と1つもしくは複数の他のコンピュータシステム800または1つもしくは複数のネットワーク814との間の通信(例えば、パケットベースの通信など)のための1つまたは複数のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定ではなく、例として、通信インターフェース812は、イーサネットもしくは任意の他の有線ベースのネットワークと通信するためのネットワーク・インターフェース・コントローラ(NIC)もしくはネットワークアダプタ、またはWi-Fiネットワークなどの無線ネットワークと通信するための無線NIC(WNIC)もしくは無線アダプタを含み得る。本開示は、任意の適切なネットワーク814およびそのための任意の適切な通信インターフェース812を企図している。限定ではなく、例として、ネットワーク814は、アドホックネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、またはインターネットの1つもしくは複数の部分、またはこれらのうちの2つ以上の組み合わせのうちの1つまたは複数を含み得る。これらのネットワークのうちの1つまたは複数の1つまたは複数の部分が、有線または無線であってもよい。一例として、コンピュータシステム800は、無線PAN(WPAN)(例えば、Bluetooth(登録商標)WPANなど)、WI-FIネットワーク、WI-MAXネットワーク、セルラー電話網(例えば、グローバル移動体通信システム(GSM)ネットワーク)、または任意の他の適切な無線ネットワーク、またはこれらのうちの2つ以上の組み合わせと通信し得る。コンピュータシステム800は、適切な場合には、これらのネットワークのいずれかのための任意の適切な通信インターフェース812を含み得る。通信インターフェース812は、適切な場合には、1つまたは複数の通信インターフェース812を含み得る。本開示は、特定の通信インターフェース実装形態を記載および図示しているが、本開示は、任意の適切な通信インターフェース実装形態を企図している。
【0074】
コンピュータシステム800はまた、バスも含み得る。バスは、ハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含んでいてもよく、コンピュータシステム800の構成要素を互いに通信可能に結合し得る。限定ではなく、例として、バスは、アクセラレーテッド・グラフィックス・ポート(AGP)・バスもしくは任意の他のグラフィックスバス、拡張業界標準アーキテクチャ(EISA)バス、フロントサイドバス(FSB)、HYPERTRANSPORT(HT)相互接続、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、INFINIBAND相互接続、low-pin-count(LPC)バス、メモリバス、マイクロ・チャネル・アーキテクチャ(MCA)バス、周辺機器相互接続(PCI)バス、PCIエクスプレス(PCIe)バス、シリアル・アドバンスト・テクノロジー・アタッチメント(SATA)バス、ビデオ・エレクトロニクス・スタンダーズ・アソシエーション・ローカル(VLB)バス、または別の適切なバス、またはこれらのうちの2つ以上の組み合わせを含み得る。バスは、適切な場合には、1つまたは複数のバスを含み得る。本開示は、特定のバスを記載および図示しているが、本開示は、任意の適切なバスまたは相互接続を企図している。
【0075】
本明細書において、1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体は、適切な場合には、1つまたは複数の半導体ベースまたは他のタイプの集積回路(IC)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)や特定用途向けIC(ASIC))、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピー・ディスク、フロッピー・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、ソリッドステートドライブ(SSD)、RAMドライブ、SDカードもしくはドライブ、任意の他の適切なコンピュータ可読非一時的記憶媒体、またはこれらのうちの2つ以上の任意の適切な組み合わせを含み得る。コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、適切な場合には、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性との組み合わせであってもよい。
【0076】
本明細書において、「または」は、他に明示的に示されていない限り、または文脈により他意に解されるのでない限り、包括的であり、排他的ではない。したがって、本明細書では、「AまたはB」は、他に明示的に示されていない限り、または文脈により他意に解されるのでない限り、「A、B、またはその両方」を意味する。さらに、「および」は、他に明示的に示されていない限り、または文脈により他意に解されるのでない限り、結合と個別の両方である。したがって、本明細書では、「AおよびB」は、他に明示的に示されていない限り、または文脈により他意に解されるのでない限り、「AとBの両方または個別のAおよびB」意味する。
【0077】
本開示の範囲は、当業者が理解するであろう、本明細書に記載または図示される例示的な態様に対するすべての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。本開示の範囲は、本明細書に記載または図示される例示的な態様に限定されない。さらに、本開示は、特定の構成要素、要素、特徴、機能、動作、または工程を含むものとして、本明細書においてそれぞれの態様を記載および図示しているが、これらの態様のいずれも、当業者が理解するであろう、本明細書のどこかに記載または図示されている構成要素、要素、特徴、機能、動作、または工程のいずれかの任意の組み合わせまたは順列を含み得る。さらに、特定の機能を実行するように適合され、配置され、能力があり、構成され、使用可能とされ、動作可能であり、または動作する装置またはシステムまたは装置もしくはシステムの構成要素に対する添付の特許請求の範囲における言及は、その装置、システム、または構成要素が、そのように適合され、配置され、可能であり、構成され、使用可能とされ、動作可能であり、または動作する限り、それまたはその特定の機能が作動され、オンにされ、またはロック解除されるか否かにかかわらず、その装置、システム、構成要素を包含する。加えて、本開示は、特定の利点を提供するものとして特定の態様を記載または図示しているが、特定の態様は、これらの利点のいずれも提供しない場合もあり、またはその一部もしくはすべてを提供する場合もある。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
【図
【図
【図
【図
【図
【図
【図
【図
【図
【図
【国際調査報告】