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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(54)【発明の名称】アンテナルーティング方法及び関連装置
(51)【国際特許分類】
H04B 7/0413 20170101AFI20230309BHJP
H04B 7/0404 20170101ALI20230309BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20230309BHJP
H04B 7/08 20060101ALI20230309BHJP
H01Q 21/24 20060101ALI20230309BHJP
H04B 17/309 20150101ALI20230309BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20230309BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20230309BHJP
【ＦＩ】
H04B7/0413 320
H04B7/0404
H04B7/06 042
H04B7/08 022
H01Q21/24
H04B17/309
H04W16/28 130
H04W88/02 140
H04B7/06 910
H04B7/08 740
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022544226
(86)(22)【出願日】2020-11-30
(85)【翻訳文提出日】2022-07-20
(86)【国際出願番号】 CN2020132930
(87)【国際公開番号】W WO2021147516
(87)【国際公開日】2021-07-29
(31)【優先権主張番号】202010072638.1
(32)【優先日】2020-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．３ＧＰＰ
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】ＧＵＡＮＧＤＯＮＧ ＯＰＰＯ ＭＯＢＩＬＥ ＴＥＬＥＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮＳ ＣＯＲＰ．， ＬＴＤ．
【住所又は居所原語表記】Ｎｏ． １８ Ｈａｉｂｉｎ Ｒｏａｄ，Ｗｕｓｈａ， Ｃｈａｎｇ’ａｎ，Ｄｏｎｇｇｕａｎ， Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ ５２３８６０ Ｃｈｉｎａ
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】チョウ、レイ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、チー
【テーマコード（参考）】
5J021
5K067
【Ｆターム（参考）】
5J021AA06
5J021AA12
5J021DB04
5J021EA04
5J021GA01
5J021HA06
5J021JA05
5K067AA21
5K067DD43
5K067DD45
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
アンテナルーティング方法及び関連装置が提供される。ユーザー端末装置は、ユーザー端末装置の周縁に配置された複数のアンテナグループを含む。各アンテナグループは、２つのアンテナを含む。各アンテナグループにおける２つのアンテナは、偏波方向が異なる。当該方法は以下を含む。複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが有効にされ、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナがそれぞれ有効にされ、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質が測定されて、複数の第１の信号品質を取得する。複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットが確定されて、無線周波数信号を受信又は送信するようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー端末装置に適用されるアンテナルーティング方法であって、前記ユーザー端末装置は、前記ユーザー端末装置の周縁に配置された複数のアンテナグループを備え、各アンテナグループは２つのアンテナを含み、各アンテナグループにおける２つのアンテナは偏波方向が異なり、前記方法は、
前記複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効（ｅｎａｂｌｅ）にし、前記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ有効にされた前記アンテナの第１の信号品質を測定して、複数の第１の信号品質を取得する（Ｓ４０１）ことと、
前記複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定して、無線周波数信号を受信又は送信するようにする（Ｓ４０２）ことと、を含む、
ことを特徴とするアンテナルーティング方法。
【請求項2】
前記方法は、前記複数のアンテナグループのうちの前記任意の１つのアンテナグループにおける前記２つのアンテナを有効にし、前記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ有効にされた前記アンテナの前記第１の信号品質を測定する前に、
前記複数のアンテナグループの各々における１つのアンテナを有効にすることと、
複数の第２の信号品質を測定することと、
前記複数の第２の信号品質に基づいて、初期接続モードを開始して無線周波数信号を受信又は送信するようにすることと、をさらに含み、
前記初期接続モードは、各アンテナグループにおける、前記複数の第２の信号品質から確定された最適な第２の信号品質に対応の１つのアンテナである、
ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のアンテナグループのうちの前記任意の１つのアンテナグループにおける前記２つのアンテナを有効にし、前記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にすることは、前記複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効（ｄｉｓａｂｌｅ）にし、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にすること、を含む、
ことを特徴とする請求項２に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、無効にされていない前記残りのアンテナグループのうちの、前記中間位置にある前記アンテナグループにおける前記有効にされていないアンテナを有効にすることは、予め設定された方向で順次に、前記複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、目標アンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にすることであって、前記目標アンテナグループは、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、前記中間位置にあるアンテナグループであることと、
前記目標アンテナグループにおける前記有効にされていないアンテナを有効にし、且つ現在の信号品質を測定した後、前記初期接続モードを開始することと、を含む、
ことを特徴とする請求項３に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有する前記アンテナセットを確定して、無線周波数信号を受信又は送信するようにした後、
前記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する有効にされたアンテナを無効にし、前記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接するアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、且つ現在の第２の信号品質を測定し記録することと、
前記任意の１つのアンテナグループの前記第２の側に隣接する有効にされたアンテナを無効にし、前記任意の１つのアンテナグループの前記第１の側に隣接するアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、且つ現在の第２の信号品質を測定し記録することと、
複数の前記現在の第２の信号品質に基づいて、最適な２つのアンテナグループを確定することと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、前記任意の１つのアンテナグループの前記第１の側に隣接する１つのアンテナを無効にし、前記任意の１つのアンテナグループの前記第２の側に隣接する前記アンテナグループにおけるもう１つのアンテナを有効にする前に、
最適なアンテナセットの第１の信号品質を検出し記録することと、
前記任意の１つのアンテナグループの前記第１の側に隣接する１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、且つ第１の信号品質を測定し記録することと、及び／又は、
前記任意の１つのアンテナグループの前記第２の側に隣接する１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、且つ第１の信号品質を測定し記録することと、
複数の前記第１の信号品質を比較して、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定することと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項５に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のアンテナグループのうちの前記任意の１つのアンテナグループにおける前記２つのアンテナを有効にし、前記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にすることは、最適な信号品質を有する以前のアンテナセットを有効にすることと、
最適な信号品質を有する前記以前のアンテナセットの信号品質を測定することと、
最適な信号品質を有する前記以前のアンテナセットにおける片側にある１つの有効にされたアンテナが属するアンテナグループにおけるもう１つのアンテナを有効にし、片側にある１つの有効にされたアンテナが属する前記アンテナグループに隣接する有効にされていないアンテナグループにおける１つのアンテナを有効にし、片側にある１つの有効にされたアンテナが属する前記アンテナグループに隣接する、２つの有効にされたアンテナを有するアンテナグループにおける１つのアンテナを無効にし、最適な信号品質を有する前記以前のアンテナセットにおけるもう１つの側にある１つの有効にされたアンテナを無効にすることと、を含む、
ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、前記複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有する前記アンテナセットを確定して、無線周波数信号を受信又は送信するようにした後、
前記ユーザー端末装置がネットワークから切断されて、次にネットワークに再接続した場合に、前記複数の第１の信号品質に基づいて、準最適なアンテナセットを有効にすること、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項１～７のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
ユーザー端末装置であって、無線周波数フロントエンドモジュール（９１０）、複数のアンテナグループ（９２０）、少なくとも１つのプロセッサ、及び非一時的なコンピュータ可読記憶装置を含み、前記無線周波数フロントエンドモジュール（９１０）は、アンテナが無線周波数信号を受送信するように制御するように構成されており、
前記複数のアンテナグループ（９２０）は、前記ユーザー端末装置の周縁に配置されており、各アンテナグループは２つのアンテナを含み、
前記非一時的なコンピュータ可読記憶装置は、前記少なくとも１つのプロセッサ（９３０）に結合されており、少なくとも１つのコンピュータ実行可能な命令を記憶しており、前記命令が前記少なくとも１つのプロセッサ（９３０）によって実行されると、前記少なくとも１つのプロセッサ（９３０）に以下を実行させ、
前記アンテナが無線周波数信号を受送信する際に、前記複数のアンテナグループ（９２０）のうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効にし、前記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ有効にされた前記アンテナの信号品質を測定し、前記複数のアンテナグループ（９２０）のうちの少なくとも２つのアンテナグループに対して上記を繰り返して、複数の信号品質を取得し、また、前記複数の信号品質に基づいて、最適な信号品質を有するアンテナセットを確定して、無線周波数信号を受信又は送信するようにする、
ことを特徴とするユーザー端末装置。
【請求項10】
前記少なくとも１つのプロセッサ（９３０）は、前記複数のアンテナグループ（９２０）の各々における１つのアンテナを有効にし、
複数の第２の信号品質を測定し、
前記複数の第２の信号品質に基づいて、初期接続モードを開始して無線周波数信号を受信又は送信するようにするようにさらに構成されており、前記初期接続モードは、各アンテナグループにおける、前記複数の第２の信号品質から確定された最適な第２の信号品質に対応の１つのアンテナである、
ことを特徴とする請求項９に記載のユーザー端末装置。
【請求項11】
前記複数のアンテナグループ（９２０）のうちの前記任意の１つのアンテナグループにおける前記２つのアンテナを有効にし、前記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にするように構成された前記少なくとも１つのプロセッサ（９３０）は、前記複数のアンテナグループ（９２０）のうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にする、ように構成されている、
ことを特徴とする請求項１０に記載のユーザー端末装置。
【請求項12】
前記複数のアンテナグループ（９２０）のうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、無効にされていない前記残りのアンテナグループのうちの、前記中間位置にある前記アンテナグループにおける前記有効にされていないアンテナを有効にするように構成された前記少なくとも１つのプロセッサ（９３０）は、予め設定された方向で順次に、前記複数のアンテナグループ（９２０）のうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、目標アンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、
前記目標アンテナグループにおける前記有効にされていないアンテナを有効にし、且つ現在の信号品質を測定した後、前記初期接続モードを開始するように構成されており、
前記目標アンテナグループは、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、前記中間位置にあるアンテナグループである、
ことを特徴とする請求項１１に記載のユーザー端末装置。
【請求項13】
前記少なくとも１つのプロセッサ（９３０）は、前記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する有効にされたアンテナを無効にし、前記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接するアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、且つ現在の第２の信号品質を測定し記録し、
前記任意の１つのアンテナグループの前記第２の側に隣接する有効にされたアンテナを無効にし、前記任意の１つのアンテナグループの前記第１の側に隣接するアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、且つ現在の第２の信号品質を測定し記録し、
複数の前記現在の第２の信号品質に基づいて、最適な２つのアンテナグループを確定する、ようにさらに構成されている、
ことを特徴とする請求項９に記載のユーザー端末装置。
【請求項14】
前記少なくとも１つのプロセッサ（９３０）は、最適なアンテナセットの第１の信号品質を検出し記録し、
前記任意の１つのアンテナグループの前記第１の側に隣接する１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、且つ第１の信号品質を測定し記録し、及び／又は、
前記任意の１つのアンテナグループの前記第２の側に隣接する１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、且つ第１の信号品質を測定し記録し、
複数の前記第１の信号品質を比較して、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定するようにさらに構成されている、
ことを特徴とする請求項１３に記載のユーザー端末装置。
【請求項15】
電子デバイス（１０００）であって、少なくとも１つのプロセッサ（１０１０）、通信インターフェース（１０３０）、及び非一時的なコンピュータ可読記憶装置（１０２０）を含み、前記非一時的なコンピュータ可読記憶装置（１０２０）は、前記少なくとも１つのプロセッサ（１０１０）に結合されており、少なくとも１つのコンピュータ実行可能な命令を記憶しており、前記命令が前記少なくとも１つのプロセッサ（１０１０）によって実行されると、前記少なくとも１つのプロセッサ（１０１０）に、
前記電子デバイス（１０００）の前記複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効にし、前記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ有効にされた前記アンテナの第１の信号品質を測定して、複数の第１の信号品質を取得することと、
前記複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定して、無線周波数信号を受信又は送信するようにすることと、を実行させ、
前記複数のアンテナグループは、前記電子デバイス（１０００）の周縁に配置されており、各アンテナグループは２つのアンテナを含み、各アンテナグループにおける２つのアンテナは偏波方向が異なる、
ことを特徴とする電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信の技術分野に関し、特に、アンテナルーティング方法及び関連装置に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の進歩に伴い、電磁波信号を受送信し、且つ無線通信を実現するように、携帯電話、タブレットコンピュータなどの移動端末はアンテナを備える。多入力多出力（Ｍｕｌｔｉｐｌｅ－ｉｎｐｕｔ ｍｕｌｔｉｐｌｅ－ｏｕｔｐｕｔ、ＭＩＭＯ）は、マルチアンテナ無線通信システムである。一般的な単入力単出力（ｓｉｎｇｌｅ－ｉｎｐｕｔ ｓｉｎｇｌｅ－ｏｕｔｐｕｔ、ＳＩＳＯ）システムと比べて、ＭＩＭＯは、送信側で複数のアンテナを利用してそれぞれ独立して信号を送信し、受信側で複数のアンテナを利用して元の情報を受信・復元することができる。ＭＩＭＯは、帯域幅又は総消費電力を増やすことなく、通信システムのデータスループット（ｔｈｒｏｕｇｈｐｕｔ）と伝送距離を大幅に向上させることができるため、近年注目されている。ＳＩＳＯとＭＩＭＯが両立する複数の動作モードのアンテナシステムにおいて、アンテナ間の低周波の相関が高いため、ＭＩＭＯシステムの性能に影響を与える。
【発明の概要】
【0003】
第一様態において、本実施形態はアンテナルーティング方法を提供する。当該方法はユーザー端末装置に適用される。ユーザー端末装置は、ユーザー端末装置の周縁に配置された複数のアンテナグループを備える。各アンテナグループは２つのアンテナを含む。各アンテナグループにおける２つのアンテナは偏波方向が異なる。当該方法は以下を含む。
【0004】
複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが有効（ｅｎａｂｌｅ）にされ、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナがそれぞれ有効にされ、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質が測定されて、複数の第１の信号品質を取得する。複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットが確定されて、無線周波数信号を受信又は送信するようにする。
【0005】
第二様態において、本実施形態はユーザー端末装置を提供する。当該ユーザー端末装置は、無線周波数フロントエンドモジュール、複数のアンテナグループ、少なくとも１つのプロセッサ、及び非一時的なコンピュータ可読記憶装置を含む。
【0006】
無線周波数フロントエンドモジュールは、アンテナが無線周波数信号を受送信するように制御するように構成されている。複数のアンテナグループは、ユーザー端末装置の周縁に配置されており、各アンテナグループは２つのアンテナを含む。非一時的なコンピュータ可読記憶装置は、少なくとも１つのプロセッサに結合されており、少なくとも１つのコンピュータ実行可能な命令を記憶しており、当該命令が少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、少なくとも１つのプロセッサに以下を実行させる。アンテナが無線周波数信号を受送信する際に、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効にし、任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ上記有効にされたアンテナの信号品質を測定し、複数のアンテナグループのうちの少なくとも２つのアンテナグループに対して上記を繰り返して、複数の信号品質を取得し、また、複数の信号品質に基づいて、最適な信号品質を有するアンテナセットを確定して、無線周波数信号を受信又は送信するようにする。
【0007】
第三様態において、本実施形態は電子デバイスを提供する。当該電子デバイスは、少なくとも１つのプロセッサ、通信インターフェース、及び非一時的なコンピュータ可読記憶装置を含む。非一時的なコンピュータ可読記憶装置は、少なくとも１つのプロセッサに結合されており、少なくとも１つのコンピュータ実行可能な命令を記憶している。コンピュータ実行可能な少なくとも１つの命令が、少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、少なくとも１つのプロセッサに以下をを実行させる。電子デバイスの複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効にし、任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質を測定して、複数の第１の信号品質を取得する。複数のアンテナグループは、電子デバイスの周縁に配置されており、各アンテナグループは２つのアンテナを含み、各アンテナグループにおける２つのアンテナは偏波方向が異なる。複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定して、無線周波数信号を受信又は送信するようにする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の実施形態の技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施形態の説明に必要な添付図面を簡単に紹介する。明らかに、説明される添付図面は本開示のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者は創造的な努力なしに、これらの添付図面によって他の図面を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
当業者が本出願の技術的解決策をより良く理解できるように、以下、添付図面を参照しながら本開示の実施形態における技術的解決策を明晰に、全面的に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本開示の一部の実施形態だけのものであり、全ての実施形態ではない。本開示の実施形態に基づいて、当業者が創造的な努力なしに得ることができるすべての他の実施形態は、皆本開示の保護範囲に属する。
【0010】
本開示の明細書、請求項及び添付図面における「第１」「第２」などの用語は特定のシーケンスの説明のためではなく、異なる対象を区別するために用いられる。また、「含む」、「備える」、「有する」又は他のいかなるバリアントなどの用語は非排他的な含みをカバーすることを意図する。例えば、一連の操作又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、リストされた操作もしくはユニットに限定されず、選択的に、リストされていない他の操作もしくはユニットを含み、又は選択的に、これらのプロセス、方法、製品又は装置に固有の他の操作もしくはユニットを含むことができる。
【0011】
本明細書に言及される用語「実施形態」は、実施形態と結びついて説明される特定の特徴、構造、又は特性は本開示の少なくとも一つの実施形態に含まれることができることを意味する。明細書のいかなるところに現れる当該言葉は必ずしも同じ実施形態を示すとは限らなく、他の実施形態と相互に排他的な独立の実施形態又は選択可能な実施形態ではない。当業者は、本明細書に記載される実施形態が他の実施形態と組み合わせることができることを明示的に又は暗示的に理解することができる。
【0012】
図１は、実施形態に係るユーザー端末装置のアプリケーションシステムアーキテクチャを示す概略図である。図１に示されるように、ユーザー端末装置１０は、顧客宅内機器（ｃｕｓｔｏｍｅｒ ｐｒｅｍｉｓｅｓ ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＣＰＥ）である。ユーザー端末装置１０は、基地局３０と通信し、基地局３０によって送信された第１のネットワーク信号を受信し、第１のネットワーク信号を第２のネットワーク信号に変換するように構成されている。第２のネットワーク信号は、タブレットコンピュータ、スマートフォン、ノートパソコンなどの端末装置２０によって利用されることができる。第１のネットワーク信号は、第５世代（５ｔｈ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ、５Ｇ）移動通信技術信号であってもよいが、これに限定されない。第２のネットワーク信号は、ワイヤレスフィデリティ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｆｉｄｅｌｉｔｙ、Ｗｉ－Ｆｉ）信号であってよいが、これに限定されない。ＣＰＥは、農村、町、病院、工場、住宅街などに広く適用されることができる。ＣＰＥがアクセスできる第１のネットワーク信号は、無線ネットワーク信号であってもよいため、有線ネットワークを敷設するコストを節約することができる。
【0013】
図２は、実施形態に係るユーザー端末装置の構造を示す概略図である。図２に示されるように、ユーザー端末装置はハウジング２００を含む。ハウジング２００は、多面円筒形、円筒状、又は他の形状を有してもよく、本明細書では限定されない。ハウジング２００は、プラスチックなどの絶縁材料で作られてもよいが、これに限定されない。ユーザー端末装置は、ソフトウェアとハードウェアとを組み合わせたシステムである。図２に示されるように、ユーザー端末装置は複数のインターフェースをさらに含み、複数のインターフェースは外部インターフェースを含み、外部インターフェースは、外部アンテナグループに電気的に接続するために用いられる。ユーザー端末装置は、内部アンテナ及び外部アンテナをさらに含み、内部アンテナ及び外部アンテナは、無線周波数信号を送信及び／又は受信するために用いられる。ユーザー端末装置は、ＣＰＥを含んでもよいが、これに限定されない。ＣＰＥは、新規の光ファイバユーザーのアクセスネットワークサービスのクライアント端末であり、有線ブロードバンドなどのサービスを提供するために用いられる。また、ＣＰＥは、移動体信号を受信し、無線Ｗｉ－Ｆｉ信号を介して移動体信号を転送し出力する移動体信号アクセス装置であり、基地局によって送信されたネットワーク信号をＷｉ－Ｆｉ信号に変換する装置でもある。ユーザー端末装置は、内部アンテナ及び外部アンテナの中から４つのアンテナを選択して、無線周波数信号を送信及び／又は受信するようにし、例えば、基地局によって送信された第１の信号を受信し、第１の信号を第２の信号に変換し、第２の信号をスマートフォンやタブレットコンピュータなどの端末装置に送信するようにする。
【0014】
図３は、実施形態に係るハウジングが取り外された図２のユーザー端末装置の構造を示す概略図である。ユーザー端末装置は、複数のアンテナグループ３１０ａ、及び信号変換装置を含む。複数のアンテナグループ３１０ａは、ユーザー端末装置の周縁に配置されている。各アンテナグループ３１０ａは、２つのアンテナ３１０を含む。各アンテナグループ３１０ａにおける２つのアンテナ３１０は、向きが同じであり、偏波方向が異なる。複数のアンテナ３１０は、第１のネットワーク信号を受信するように構成されている。信号変換装置は、複数のアンテナ３１０から４つのアンテナ３１０を選択して、第１のネットワーク信号を受信するように構成され、選択された４つのアンテナ３１０によって受信された第１のネットワーク信号を第２のネットワーク信号に変換するように構成されている。
【0015】
上記複数のアンテナグループは、４つのアンテナグループであってもよいが、これに限定されない。
【0016】
アンテナ３１０は、ミリ波信号又はテラヘルツ信号の受信アンテナであってもよいが、これらに限定されない。それに応じて、第１のネットワーク信号は、ミリ波信号又はテラヘルツ信号であってもよいが、これらに限定されない。現在、５Ｇ無線システムでは、３ＧＰＰ ＴＳ３８.１０１プロトコルの規定に基づいて、５Ｇニューラディオ（ｎｅｗ ｒａｄｉｏ、ＮＲ）において、周波数帯（ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ ｒａｎｇｅ、ＦＲ）１と周波数帯（ＦＲ）２という２つの周波数帯が主に用いられる。ＦＲ１はｓｕｂ－６ＧＨｚ帯とも呼ばれ、周波数帯の範囲が４５０ＭＨｚ～６ＧＨｚである。ＦＲ２はミリ波(ｍｉｌｌｉｍｅｔｅｒ ｗａｖｅ、ｍｍ Ｗａｖｅ）周波数帯とも呼ばれ、周波数帯の範囲が２４.２５ＧＨｚ～５２.６ＧＨｚである。３ＧＰＰ（リリース１５）において、５Ｇミリ波は現在、ｎ２５７(２６.５～２９.５ＧＨｚ)、ｎ２５８(２４.２５～２７.５ＧＨｚ)、ｎ２６１(２７.５～２８.３５ＧＨｚ)とｎ２６０(３７～４０ＧＨｚ)であると規定されている。ミリ波信号又はテラヘルツ信号は、伝送速度が速いなどの利点を有する。しかし、ミリ波又はテラヘルツの信号は、外部の物体に遮蔽されやすい。アンテナ３１０と基地局３との間に物体が存在する場合に、アンテナ３１０によって受信された第１のネットワーク信号は、信号強度が弱くなる。この場合、信号強度の弱い第１のネットワーク信号が第２のネットワーク信号に変換されると、取得される第２のネットワーク信号の信号強度も弱くなる可能性がある。本実施形態の説明では、アンテナ３１０は、ｓｕｂ－６ＧＨｚ信号の受信アンテナである。それに応じて、第１のネットワーク信号は、ｓｕｂ－６ＧＨｚにおける無線周波数信号であり、第２のネットワーク信号は、Ｗｉ－Ｆｉ信号であってもよいが、これに限定されない。
【0017】
複数のアンテナグループ３１０ａは、ユーザー端末装置の周縁に配置されてもよく、それは、複数のアンテナグループ３１０ａがハウジング２００の内部を１周以上囲む場合に限定されない。複数のアンテナグループ３１０ａは、ユーザー端末装置の周縁を囲むように配置されていれば、ハウジング２００の内壁に直接又は間接に配置されてもよいし、他の部材に配置されてもよい。
【0018】
第１のネットワーク信号を送信する基地局３の位置が不明確であるため、第１のネットワーク信号の送信方向が不明確である。また、各方向におけるアンテナ３１０によって受信される第１のネットワーク信号の信号強度が異なる。例えば、アンテナ３１０と基地局３との間に物体が隠れている場合に、アンテナ３１０によって受信される第１のネットワーク信号は信号強度が弱い。この場合、信号強度の弱い第１のネットワーク信号が第２のネットワーク信号に変換されると、取得される第２のネットワーク信号の信号強度も弱くなる可能性がある。本出願によれば、複数のアンテナ３１０は、複数の方向における第１のネットワーク信号を検出できるように、ユーザー端末装置の周縁に配置されている。このようにして、収集された第１のネットワーク信号の信号強度に基づいて、最も強い信号強度を有する第１のネットワーク信号を判断する精度を向上させることができ、それによって、より強い信号強度を有する第２のネットワーク信号を取得するための必要な基礎を提供することができる。信号変換装置は、アンテナ３１０によって受信された最も強い信号強度を有する１つ又は複数の第１のネットワーク信号を選択し、上記１つ又は複数の第１のネットワーク信号を１つ又は複数の第２のネットワーク信号に変換し、それによって、変換された第２のネットワーク信号の信号強度を向上させることができる。
【0019】
また、基地局３によって送信された第１のネットワーク信号は、ユーザー端末装置への伝播中に、散乱（ｓｃａｔｔｅｒｉｎｇ）などにより楕円偏波（ｅｌｌｉｐｔｉｃａｌ ｐｏｌａｒｉｚａｔｉｏｎ）を呈する。通常、ある偏波方向におけるアンテナ３１０は、第１のネットワーク信号の全てのエネルギーを受信することができず、ひいては、ある偏波方向におけるアンテナ３１０によって受信された第１のネットワーク信号のエネルギーは非常に低い。本出願では、１つのアンテナグループ３１０ａにおける２つのアンテナ３１０は、偏波方向が異なるため、アンテナグループ３１０ａにおける２つのアンテナ３１０によって受信された第１のネットワーク信号がより高いエネルギーを有する確率を向上させることができる。
【0020】
少なくとも１つの例において、１つのアンテナグループ３１０ａは、２つのアンテナ３１０を含む。同じアンテナグループ３１０ａにおける２つのアンテナ３１０のうちの１つのアンテナ３１０は、第１の偏波方向を有し、同じアンテナグループ３１０ａにおける２つのアンテナ３１０のうちのもう１つのアンテナ３１０は、第２の偏波方向を有し、第１の偏波方向及び第２の偏波方向はそれぞれ±４５°偏波方向である。
【0021】
上述したように、基地局３によって送信された第１のネットワーク信号は、ユーザー端末装置への伝播中に、散乱などにより楕円偏波を呈する。水平偏波方向又は垂直偏波方向における単一のアンテナ３１０は、全てのエネルギーを受信することができない。そこで、第１のネットワーク信号のエネルギーをできるだけ多く受信するために、偏波方向が互いに垂直な２つのアンテナ３１０が１つのアンテナグループ３１０ａに配置されることによって、第１のネットワーク信号を受信する。それで、アンテナグループ３１０ａでは、第１のネットワーク信号のエネルギーをいつでも受信することができる。しかし、垂直偏波又は水平偏波の第１のネットワーク信号の送信中に、第１のネットワーク信号は楕円偏波の第１のネットワーク信号となり、楕円偏波の第１のネットワーク信号は、垂直方向と水平方向でコンポーネントが一致しない。また、０°直線偏波方向におけるアンテナ３１０と９０°直線偏波方向におけるアンテナ３１０がそれぞれアンテナグループ３１０ａに使用された場合に、第１のネットワーク信号のほとんどが１つのアンテナ３１０によって受信される。そこで、同じアンテナグループ３１０ａにおける２つのアンテナ３１０を有効に利用できるように、同じアンテナグループ３１０ａにおける２つのアンテナ３１０はそれぞれ±４５°偏波方向を有するように設定されて、同じアンテナグループ３１０ａにおける各アンテナ３１０が第１のネットワーク信号を有効に受信できるようにする。
【0022】
現在、携帯電話などの電子デバイス及び他の移動端末製品による従来の２／３／４Ｇネットワーク及び５Ｇ ＮＲネットワークをサポートするために、５Ｇ ＮＲ周波数帯の関連無線端末製品の設計では、４つのアンテナの方案が採用されている。しかし、屋内で使用する場合に、大きな消費電力、ひどい発熱、受信信号の大きな減衰、基地局とのデータ伝送速度（スループット）の低下などの課題がある。
【0023】
上記課題に対して、本出願はアンテナルーティング方法を提供する。以下、添付図面を参照しながら、本出願の実施形態を詳細に説明する。
【0024】
図４は、実施形態に係るアンテナルーティング方法を示すフローチャートである。当該方法は、ユーザー端末装置に適用される。ユーザー端末装置は、ユーザー端末装置の周縁に配置された複数のアンテナグループを含む。各アンテナグループは、２つのアンテナを含む。各アンテナグループにおける２つのアンテナは、偏波方向が異なる。図４に示されるように、当該方法はＳ４０１から開始される。
【0025】
Ｓ４０１において、ユーザー端末装置は、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効（ｅｎａｂｌｅ）にし、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質を測定して、複数の第１の信号品質を取得する。
【0026】
図５は、実施形態に係るアンテナセットを示す概略図である。図５に示されるように、ユーザー端末装置が起動又はネットワークアクセスを検出すると、複数のアンテナグループの中から選択された最適なアンテナセットを用いて、基地局のネットワークにアクセスする。前記ネットワークは、従来の２／３／４Ｇネットワーク及び５Ｇ ＮＲネットワークであり、５Ｇ ＮＲネットワークは、ノンスタンダローン（ｎｏｎ－ｓｔａｎｄａｌｏｎｅ、ＮＳＡ）／スタンドアローン（ｓｔａｎｄａｌｏｎｅ、ＳＡ）ネットワークを含む。ユーザー端末装置は、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効にし、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質を測定する。１つの例では、アンテナ１及びアンテナ６を有効にし、アンテナ１及びアンテナ６に隣接する２つのアンテナグループの各々における任意の１つのアンテナ、例えば、アンテナ４又はアンテナ８、及びアンテナ３又はアンテナ７を有効にし、第１の信号品質を測定する。選択的に、アンテナ４及びアンテナ８を有効にし、アンテナ４及びアンテナ８に隣接する２つのアンテナグループの各々における任意の１つのアンテナ、例えば、アンテナ１又はアンテナ６、及びアンテナ２又はアンテナ５を有効にし、第１の信号品質を測定する。選択的に、アンテナ２及びアンテナ５を有効にし、アンテナ２及びアンテナ５に隣接する２つのアンテナグループの各々における任意の１つのアンテナ、例えば、アンテナ４又はアンテナ８、及びアンテナ３又はアンテナ７を有効にし、第１の信号品質を測定する。選択的に、アンテナ３及びアンテナ７を有効にし、アンテナ３及びアンテナ７に隣接する２つのアンテナグループの各々における任意の１つのアンテナ、例えば、アンテナ１又はアンテナ６、及びアンテナ２又はアンテナ５を有効にし、第１の信号品質を測定する。有効にされたアンテナは太線で示されていることに注意されたい。
【0027】
Ｓ４０２において、ユーザー端末装置は、複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定して、無線周波数信号を受信又は送信するようにする。
【0028】
ユーザー端末装置は、測定された複数の第１の信号品質を比較することによって、最適な第１の信号品質及び対応のアンテナセットを確定し、確定されたアンテナセットを介して無線周波数信号を受信又は送信する。
【0029】
本実施形態によれば、ユーザー端末装置は、ユーザー端末装置の周縁に配置された複数のアンテナグループを備える。各アンテナグループは２つのアンテナを含む。各アンテナグループにおける２つのアンテナは偏波方向が異なる。上記方法は以下を含む。複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが有効にされ、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナがそれぞれ有効にされ、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質が測定されて、複数の第１の信号品質を取得する。複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットが確定されて、無線周波数信号を受信又は送信するようにする。このように、複数のアンテナグループをユーザー端末装置のハウジングに配置し、且つネットワークアクセスのために最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを選択することによって、実際の信号環境に応じた自動方向調整を実現し、アンテナの通信効率及び基地局とのデータ伝送速度を向上させることができる。
【0030】
少なくとも１つの実施形態では、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが有効にされ、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナがそれぞれ有効にされ、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質が測定される前に、以下がさらに実行される。複数のアンテナグループの各々における１つのアンテナが有効にされる。複数の第２の信号品質が測定される。複数の第２の信号品質に基づいて、初期接続モードが開始されて無線周波数信号を受信又は送信するようにし、初期接続モードは、各アンテナグループにおける、複数の第２の信号品質から確定された最適な第２の信号品質に対応の１つのアンテナである。
【0031】
複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが有効にされ、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナがそれぞれ有効にされる前に、複数のアンテナグループの各々における１つのアンテナが有効にされ、且つ複数のアンテナグループの各々における１つのアンテナが有効にされるたびに第２の信号品質が測定される。その後、測定された複数の第２の信号品質を比較することによって、最適な第２の信号品質及び対応のアンテナセットを確定し、また、信号の受送信のために、確定されたアンテナセットに基づいて、基地局に接続する。
【0032】
図６は、実施形態に係るアンテナセットの選択を示す概略図である。図６は、ユーザー端末装置の上面図である。図６に示されるように、ユーザー端末装置は、起動の際に、又は初めてネットワークアクセスを実行する際に、４つのアンテナグループの各々から選択された１つのアンテナを用いて、基地局のネットワークへのアクセスを試行する。ネットワークは、従来の２／３／４Ｇネットワーク及び５Ｇ ＮＲネットワークであり、５Ｇ ＮＲネットワークは、ＮＳＡ／ＳＡネットワークを含む。複数のアンテナグループの各々における１つのアンテナが、図６に示されるように有効にされることができ、例えば、アンテナ１、アンテナ２、アンテナ３、及びアンテナ４のアンテナセット、又は他のアンテナセット（例えば、アンテナ５、アンテナ６、アンテナ７、及びアンテナ８のアンテナセット）が挙げられるが、各アンテナグループは、基地局のネットワークにアクセスするための有効にされた１つのアンテナを有することが必要である。
【0033】
１つの例では、各アンテナグループから選択された１つのアンテナがネットワークに成功にアクセスされた後、その後のアンテナの選択が進み、そうでなければ、ＮＳＡ／ＳＡネットワーク接続の試行を終了する。
【0034】
本実施形態によれば、ユーザー端末装置は、複数のアンテナグループの各々における任意の１つのアンテナをそれぞれ有効にし且つ対応の信号品質を測定することによって、プレーン接続モードを確定することができるため、アンテナの選択中に、信号品質不良によるユーザー端末装置のコールドロップを回避し、プレーン接続モードにおけるアンテナの最良の信号品質及び性能を確保することができる。
【0035】
少なくとも１つの実施形態では、以下のように、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが有効にされ、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナがそれぞれ有効にされる。複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが無効（ｄｉｓａｂｌｅ）にされ、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効にされる。
【0036】
１つの例では、図６に示されるように、複数のアンテナグループの各々における１つのアンテナが有効にされ、例えば、アンテナ１、アンテナ２、アンテナ３、及びアンテナ４のアンテナセットが有効にされる。この場合、アンテナ１、アンテナ２、アンテナ３、アンテナ４のうちの任意の１つが無効にされ、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効にされる。
【0037】
本実施形態によれば、ユーザー端末装置は、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にすることができ、さらに、第１の信号品質を取得して、アンテナセットを確定することができる。アンテナセットの選択中に、信号品質不良によるユーザー端末装置のコールドロップを回避し、目標角度スペースアンテナセットの最良の信号品質及び性能を確保することができる。
【0038】
少なくとも１つの実施形態では、以下のように、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが無効にされ、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効にされる。予め設定された方向で順次に、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが無効にされ、目標アンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効にされる。目標アンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効にされ、且つ現在の信号品質が測定された後、初期接続モードが開始される。
【0039】
アンテナの選択は、以下のように実現されることができる。複数のアンテナグループの各々に対して、複数のアンテナグループの各々における１つの有効にされたアンテナを基準として、複数のアンテナグループの各々における前記有効にされたアンテナを無効にし、複数のアンテナグループの各々の対角に位置する残りのアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にする。このように、アンテナが２つのプレーン上に配置されるという配置が取得される。ネットワークにアクセスすることを試行し、２つのプレーンにおけるアンテナの信号品質を検出する。２つのプレーンにおけるアンテナの方案を採用した後、各アンテナグループにおける１つのアンテナが有効にされる初期接続モードに戻る。その後、アンテナの選択中に、信号品質不良によるユーザー端末装置のコールドロップを回避するように、次のアンテナ選択を継続する。
【0040】
図７は、実施形態に係るアンテナセットの選択を示す概略図である。１つの例では、複数のアンテナグループの各々における１つのアンテナが、図６に示されたように有効にされることができ、例えば、アンテナ１、アンテナ２、アンテナ３、及びアンテナ４のアンテナセットが有効にされることができる。この場合、アンテナ１、アンテナ２、アンテナ３、アンテナ４のうちの任意の１つが無効にされ、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効される。図７に示されるように、アンテナ３を無効にし、残りのアンテナ１、アンテナ２及びアンテナ４のうちの中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、即ち、アンテナ８を有効にし、アンテナの現在の信号品質Ｒ１を記録し、次に初期接続モードに戻る。アンテナ１を無効にし、残りのアンテナ３、アンテナ２及びアンテナ４のうちの中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、即ち、アンテナ５を有効にし、アンテナの現在の信号品質Ｒ２を記録し、次に初期接続モードに戻る。アンテナ２を無効にし、残りのアンテナ１、アンテナ３及びアンテナ４のうちの中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、即ち、アンテナ６を有効にし、アンテナの現在の信号品質Ｒ３を記録し、次に初期接続モードに戻る。アンテナ４を無効にし、残りのアンテナ１、アンテナ２及びアンテナ３のうちの中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、アンテナ７を有効にし、アンテナの現在の信号品質Ｒ４を記録する。
【0041】
本実施形態によれば、ユーザー端末装置は、複数のアンテナグループのうち任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、さらに、第１の信号品質を取得してアンテナセットを確定することができる。アンテナセットの選択中に、信号品質不良によるユーザー端末装置のコールドロップを回避し、目標角度スペースアンテナセットの最高の信号品質及び性能を確保することができる。
【0042】
１つの例では、スペクトル効率アルゴリズムは、以下のように複数の角度スペースアンテナセットに対して実行される。ユーザー端末装置は、プレーンスペースアンテナセットを複数の角度スペースアンテナセットのうちの任意の１つの角度スペースアンテナセットに切り替えた後、モデムによって報告された現在の角度スペースアンテナセットに対応する測定情報を受信する。測定情報は、予め設定された周期内における現在の角度スペースアンテナセットのランクインジケータ（ｒａｎｋ ｉｎｄｉｃａｔｏｒ）、各ランクの信号対雑音比（ｓｉｇｎａｌ－ｔｏ－ｎｏｉｓｅ ｒａｔｉｏ、ＳＩＮＲ）の値、参照信号受信電力（ｒｅｆｅｒｅｎｃｅ ｓｉｇｎａｌ ｒｅｃｅｉｖｉｎｇ ｐｏｗｅｒ）、及び変調次数ｍである。また、上記測定情報に基づいてスペクトル効率アルゴリズムを実行して、現在の角度スペースアンテナセットに対応するスペクトル効率を確定する。スペクトル効率アルゴリズムは、以下を含む。チャネル品質表示（Ｃｈａｎｎｅｌ Ｑｕａｌｉｔｙ Ｉｎｄｉｃａｔｉｏｎ、ＣＱＩ）値とＳＩＮＲ値との予め設定されたマッピング関係に基づいて、ＳＩＮＲ値における各フローのＣＱＩｋ値を確定し、ＣＱＩ値とコードレートとの予め設定されたマッピング関係に基づいて、各フローのＣＱＩｋ値に対応するコードレートＲｋを確定し、予め設定されたスペクトル効率の計算式に基づいて、現在の角度スペースアンテナセットに対応するスペクトル効率を計算し、ここで、予め設定されたペクトル効率の計算式は、
であることができる。ηはスペクトル効率を表す。ここで、プレーンスペースアンテナセットは、各アンテナグループにおける１つのアンテナのみがネットワークアクセスのために有効にされることを意味する。
【数1】
【0043】
本実施形態によれば、ユーザー端末装置は、複数の角度スペースアンテナセットの測定情報に基づいて、最適な信号品質を有する角度スペースアンテナセットを選択することができ、それによって、実際のネットワーク信号環境に応じた自動方向調整を実現し、アンテナの接続性能を向上させることができる。
【0044】
少なくとも１つの実施形態において、複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットが確定されて、無線周波数信号を受信又は送信するようにした後、以下がさらに実行される。上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する有効にされたアンテナが無効にされ、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接するアンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効にされ、且つ現在の第２の信号品質が測定され記録される。上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接する有効にされたアンテナが無効にされ、上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接するアンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効にされ、且つ現在の第２の信号品質が測定され記録される。複数の上記現在の第２の信号品質に基づいて、最適な２つのアンテナグループが確定される。
【0045】
最適なアンテナセットは、初期接続モードに基づいて確定される。最適なアンテナセットはさらに、測定された複数の第１の信号品質に基づいて確定される。最適なアンテナセットが確定された後、ユーザー端末装置は、最適なアンテナセットに基づいてアンテナグループの複数の（例えば、２つの）コレクションを取得し、各コレクションに切り替えて信号品質を検出し、２つの信号品質を比較して最適な信号品質を有する１つのコレクション（即ち、２つのアンテナグループ）を確定する。前記各コレクションは、２つのアンテナグループを含む。このようにして、より良い信号品質を取得することができる。
【0046】
１つの例では、最適なアンテナセットにおいて、２つの夾角側（ｉｎｃｌｕｄｅｄ ａｎｇｌｅ ｓｉｄｅ）のうちの１つの夾角側にある１つのアンテナは、２つの夾角側のうちのもう１つの夾角側にある１つのアンテナに相互に切り替えられ、対応する第２の信号品質Ｒ１ａ及びＲ１ｂが測定される。即ち、最適なアンテナセットにおいて、２つの夾角側のうちの１つの夾角側にある有効にされた１つのアンテナが無効にされ、２つの夾角側のうちのもう１つの夾角側にある有効にされていないアンテナが有効にされる。例えば、アンテナ４を無効にし、アンテナ７を有効にして、２つのアンテナグループ及びそれに対応する第２の信号品質Ｒ１ａを取得する。又は、アンテナ３を無効にし、アンテナ８を有効にして、２つのアンテナグループ及びそれに対応する第２の信号品質Ｒ１ｂを取得する。その後、Ｒ１ａとＲ１ｂの受信効果を比較して、受信効果に基づいて最適な効果を有する２つのアンテナグループを確定する。
【0047】
アンテナセットの次の自動調整の探索期間が始まり且つより良い結果が取得されるまで、現在のアンテナセットを一定期間Ｔ内に維持し、そうでなければ、現在の結果を変更しない。
【0048】
最適な２つのアンテナグループの信号品質が最適なアンテナセットの信号品質より低い場合に、基地局のネットワークに接続するために、現在のアンテナの接続状態が最適な２つのアンテナグループから最適なアンテナセットに切り替えられる。
【0049】
本実施形態によれば、ユーザー端末装置は、最適なアンテナセットに基づいて、最適な第２の信号品質を有する２つのアンテナグループを確定することができる。それによって、実際のネットワーク信号環境に応じた自動方向調整を実現し、アンテナの接続性能を向上させることができる。
【0050】
少なくとも１つの実施形態において、上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する１つのアンテナが無効にされ、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接するアンテナグループにおけるもう１つのアンテナが有効にされる前に、以下が実行される。最適なアンテナセットの第１の信号品質が検出され記録される。上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する１つのアンテナ（例えば、第２のアンテナ）からもう１つのアンテナ（例えば、第１のアンテナ）に切り替え、且つ第１の信号品質が測定され記録され、上記第１のアンテナと上記第２のアンテナは同じアンテナグループにある。及び／又は、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接する１つのアンテナ（例えば、第４のアンテナ）からもう１つのアンテナ（例えば、第３のアンテナ）に切り替え、且つ第１の信号品質が測定され記録され、上記第３のアンテナと上記第４のアンテナは同じアンテナグループにある。複数の上記第１の信号品質が比較されて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定する。
【0051】
なお、本明細書において、「切り替え」は状態の切り替えを意味し、例えば、アンテナのオン／オフ状態（即ち、有効及び無効）の相互の切り替えを意味する。例として、第２アンテナから第１アンテナに切り替えることは、第２アンテナのオン／オフ状態と、第１アンテナのオン／オフ状態とが相互に切り替えられることを意味する。即ち、第２アンテナが無効で第１アンテナが有効である場合に、切り替えの後、第２アンテナが有効となり、第１アンテナが無効となる。
【0052】
本実施形態によれば、ユーザー端末装置は、ネットワーク接続の質が悪い場合に、複数の第１の信号品質に基づいてアンテナセットを切り替えることができるため、ユーザー端末装置のアンテナのネットワーク接続の安定性を確保することができる。
【0053】
少なくとも１つの例において、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループのうちの１つのアンテナグループにおける１つの有効にされたアンテナが無効にされ、且つ上記２つのアンテナグループのうちのもう１つのアンテナグループにおける１つの有効にされていないアンテナが有効にされる前に、以下がさらに実行される。現在の最適なアンテナセットの信号品質が検出され記録される。上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループのうちの１つのアンテナグループにおける１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、現在の信号品質が測定され記録される。上記信号品質が比較されて、最適な信号品質を有するアンテナセットを確定する。
【0054】
最適なアンテナ選択方案を得るために、角度スペースアンテナセットに基づいて最適な信号品質を有する２つのアンテナグループが確定される前に、角度スペースアンテナセットの夾角側にあるアンテナに対して、さらに偏波選択が実行される。例えば、アンテナ１、アンテナ６、アンテナ４、アンテナ３からなる角度スペースアンテナセットが、最適な信号品質を有するアンテナ方案として選択される。偏波のシーンにおいて、アンテナ１、アンテナ６、アンテナ８、アンテナ７からなるアンテナセットの信号品質と比較して、最適なアンテナ方案が選択されることができる。
【0055】
本実施形態によれば、ユーザー端末装置は、最適な信号品質を有する角度スペースアンテナセットに基づいて偏波選択を行う。このように、偏波のシーンにおいて最適な信号品質を有する角度スペースアンテナセットを確定することができ、実際のネットワーク信号環境に応じた自動方向調整を実現し、アンテナの接続性能を向上させることができる。
【0056】
少なくとも１つの実施形態において、以下のように、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効にし、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質を測定して、複数の第１の信号品質を取得する。最適な信号品質を有する以前のアンテナセットが有効にされる。最適な信号品質を有する以前のアンテナセットの信号品質が測定される。最適な信号品質を有する以前のアンテナセットにおける片側にある１つの有効にされたアンテナが属するアンテナグループにおけるもう１つのアンテナが有効にされ、片側にある１つの有効にされたアンテナが属するアンテナグループに隣接する有効にされていないアンテナグループにおける１つのアンテナが有効にされ、片側にある１つの有効にされたアンテナが属するアンテナグループに隣接する、２つの有効にされたアンテナを有するアンテナグループにおける１つのアンテナが無効にされ、最適な信号品質を有する以前のアンテナセットにおけるもう１つの側にある１つの有効にされたアンテナが無効にされる。
【0057】
図８は、実施形態に係るアンテナセットを示す概略図である。図８に示されるように、最適な信号品質を有する以前のアンテナセットの第１の信号品質が、予め設定された第１の信号品質より低い場合に、例えば、図８の８（１）で示されるように、８（１）で示される最適なアンテナセットは、８（２）で示されるアンテナセット又は８（３）で示されるアンテナセットに切り替えられる。さらに、第１の信号品質がそれぞれ測定されて、複数の第１の信号品質を取得し、複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットが確定される。
【0058】
本実施形態によれば、ユーザー端末装置は、以前（又は過去）の信号品質に基づいて、以前の最適なアンテナセットを選択してネットワークにアクセスすることができるため、ユーザー端末装置のネットワーク接続の効率及び成功率を向上させることができる。
【0059】
少なくとも１つの実施形態では、複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットが確定されて、無線周波数信号を受信又は送信するようにした後、ユーザー端末装置がネットワークから切断されて、次にネットワークに再接続した場合に、複数の第１の信号品質に基づいて、準最適なアンテナセットが有効にされる。
【0060】
ネットワークから切断された場合に、ユーザー端末装置は、無線周波数信号を受送信するために、測定された複数の第１の信号品質に基づいて、準最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを直接に有効にする。
【0061】
本実施形態によれば、ユーザー端末装置は、ネットワークから切断された場合に、複数の第１の信号品質に基づいて、アンテナセットを切り替えることができるため、ユーザー端末装置のアンテナのネットワーク接続の安定性を確保することができる。
【0062】
図４の実施形態と一致するように、図９は、実施形態に係るユーザー端末装置の構造を示す概略図である。ユーザー端末装置は、無線周波数（ｒａｄｉｏ ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ、ＲＦ）フロントエンドモジュール９１０、複数のアンテナグループ９２０、少なくとも１つのプロセッサ（例えば、プロセッサ９３０）、入力／出力（ｉｎｐｕｔ／ｏｕｔｐｕｔ、Ｉ／Ｏ）システム９４０、及び非一時的コンピュータ可読記憶装置（例えば、メモリ９５０）を含む。図９に示されるように、ユーザー端末装置は、ＲＦフロントエンドモジュール９１０、複数のアンテナグループ９２０、及びプロセッサ９３０を含む。
【0063】
ＲＦフロントエンドモジュール９１０は、アンテナが無線周波数信号を受送信するように制御するように構成されている。ＲＦフロントエンドモジュール９１０は、複数のＲＦ回路９１１を含む。
【0064】
複数のアンテナグループ９２０は、ユーザー端末装置の周縁に配置されており、各アンテナグループは２つのアンテナを含む。複数のアンテナグループは、Ｉ／Ｏシステム９４０の周辺インターフェース９４１を介して、ＲＦフロントエンドモジュールと電気的に結合される。
【0065】
アンテナが無線周波数信号を受送信する際に、プロセッサ９３０は、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効にし、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質を測定して、複数の第１の信号品質を取得し、また、複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定して、無線周波数信号を受信又は送信するようにする、ように構成されている。
【0066】
メモリ９５０は、オペレーティングシステム９５１、通信モジュール９５２、及び全地球測位システム（ｇｌｏｂａｌ ｐｏｓｉｔｉｏｎ ｓｙｓｔｅｍ、ＧＰＳ）モジュール９５３をさらに含む。
【0067】
本実施形態によれば、ユーザー端末装置は、ユーザー端末装置の周縁に配置された複数のアンテナグループを備える。各アンテナグループは２つのアンテナを含む。各アンテナグループにおける２つのアンテナは偏波方向が異なる。複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが有効にされ、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナがそれぞれ有効にされ、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質が測定されて、複数の第１の信号品質を取得する。複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットが確定されて、無線周波数信号を受信又は送信するようにする。このように、複数のアンテナグループをユーザー端末装置のハウジングに配置し、且つネットワークアクセスのために最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを選択することによって、実際の信号環境に応じた自動方向調整を実現し、アンテナの通信効率及び基地局とのデータ伝送速度を向上させることができる。
【0068】
少なくとも１つの実施形態では、プロセッサ９３０は、以下のようにさらに構成されている。複数のアンテナグループの各々における１つのアンテナを有効にし、複数の第２の信号品質を測定し、複数の第２の信号品質に基づいて、初期接続モードを開始して無線周波数信号を受信又は送信するようにする。初期接続モードは、各アンテナグループにおける、複数の第２の信号品質から確定された最適な第２の信号品質に対応の１つのアンテナである。
【0069】
少なくとも１つの実施形態では、プロセッサ９３０は、以下のようにさらに構成されている。複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にする。
【0070】
少なくとも１つの実施形態では、プロセッサ９３０は、以下のようにさらに構成されている。予め設定された方向で順次に、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、且つ目標アンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、また、目標アンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、且つ現在の信号品質を測定した後、初期接続モードを開始する。
【0071】
少なくとも１つの実施形態では、プロセッサ９３０は、以下のようにさらに構成されている。上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する有効にされたアンテナを無効にし、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接するアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、且つ現在の第２の信号品質を測定し記録する。上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接する有効にされたアンテナを無効にし、上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接するアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、且つ現在の第２の信号品質を測定し記録する。複数の上記現在の第２の信号品質に基づいて、最適な２つのアンテナグループを確定する。
【0072】
少なくとも１つの実施形態では、プロセッサ９３０は、以下のようにさらに構成されている。最適なアンテナセットの第１の信号品質を検出し記録し、上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、且つ第１の信号品質を測定し記録し、及び／又は、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接する１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、且つ第１の信号品質を測定し記録し、複数の上記第１の信号品質を比較して、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定する。
【0073】
少なくとも１つの実施形態では、プロセッサ９３０は、以下のようにさらに構成されている。最適な信号品質を有する以前のアンテナセットを有効にし、最適な信号品質を有する以前のアンテナセットの信号品質を測定し、最適な信号品質を有する以前のアンテナセットにおける片側にある１つの有効にされたアンテナが属するアンテナグループにおけるもう１つのアンテナを有効にし、片側にある１つの有効にされたアンテナが属するアンテナグループに隣接する有効にされていないアンテナグループにおける１つのアンテナを有効にし、片側にある１つの有効にされたアンテナが属するアンテナグループに隣接する、２つの有効にされたアンテナを有するアンテナグループにおける１つのアンテナを無効にし、最適な信号品質を有する以前のアンテナセットにおけるもう１つの側にある１つの有効にされたアンテナを無効にする。
【0074】
少なくとも１つの実施形態では、プロセッサ９３０は、以下のようにさらに構成されている。ユーザー端末装置がネットワークから切断されて、次にネットワークに再接続した場合に、複数の第１の信号品質に基づいて、準最適なアンテナセットを有効にする。
【0075】
図４の実施形態と一致するように、図１０は、実施形態に係る電子デバイス１０００の構造を示す概略図である。図１０に示されるように、電子デバイス１０００は、少なくとも１つのプロセッサ（例えば、プロセッサ１０１０）、通信インターフェース１０３０、及び非一時的なコンピュータ可読記憶装置（例えば、メモリ１０２０）を含む。非一時的なコンピュータ可読記憶装置は、少なくとも１つのプロセッサ１０１０と通信インターフェース１０３０に結合されており、少なくとも１つのコンピュータ実行可能な命令（例えば、１つ又は複数のプログラム１０２１）を記憶するように構成されている。１つ又は複数のプログラム１０２１は、プロセッサ１０１０によって実行されるように構成されており、以下を実行するように構成された命令を含む。
【0076】
複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが有効にされ、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナがそれぞれ有効にされ、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質が測定されて、複数の第１の信号品質を取得する。複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットが確定されて、無線周波数信号を受信又は送信するようにする。
【0077】
本実施形態によれば、電子デバイスは、電子デバイスの周縁に配置された複数のアンテナグループを備える。各アンテナグループは２つのアンテナを含む。各アンテナグループにおける２つのアンテナは偏波方向が異なる。複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが有効にされ、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナがそれぞれ有効にされ、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質が測定されて、複数の第１の信号品質を取得する。複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットが確定されて、無線周波数信号を受信又は送信するようにする。このように、複数のアンテナグループを電子デバイスのハウジングに配置し、且つネットワークアクセスのために最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを選択することによって、実際の信号環境に応じた自動方向調整を実現し、アンテナの通信効率及び基地局とのデータ伝送速度を向上させることができる。
【0078】
少なくとも１つの実施形態では、１つ又は複数のプログラムは、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが有効にされ、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナがそれぞれ有効にされ、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質が測定される前に、以下を実行するように構成された命令をさらに含む。複数のアンテナグループの各々における１つのアンテナが有効にされる。複数の第２の信号品質が測定される。複数の第２の信号品質に基づいて、初期接続モードが開始されて無線周波数信号を受信又は送信するようにし、初期接続モードは、各アンテナグループにおける、複数の第２の信号品質から確定された最適な第２の信号品質に対応の１つのアンテナである。
【0079】
少なくとも１つの実施形態では、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効にし、任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にすることについて、１つ又は複数のプログラムの命令は以下を実行するように構成されている。複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが無効にされ、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効にされる。
【0080】
少なくとも１つの実施形態では、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にすることについて、１つ又は複数のプログラムの命令は以下を実行するように構成されている。予め設定された方向で順次に、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが無効にされ、目標アンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効にされる。目標アンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効にされ、且つ現在の信号品質が測定された後、初期接続モードが開始される。
【0081】
少なくとも１つの実施形態では、１つ又は複数のプログラムは、複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットが確定されて、無線周波数信号を受信又は送信するようにした後、以下を実行するように構成された命令をさらに含む。上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する有効にされたアンテナが無効にされ、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接するアンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効にされ、且つ現在の第２の信号品質が測定され記録される。上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接する有効にされたアンテナが無効にされ、上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接するアンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効にされ、且つ現在の第２の信号品質が測定され記録される。複数の上記現在の第２の信号品質に基づいて、最適な２つのアンテナグループが確定される。
【0082】
少なくとも１つの実施形態では、１つ又は複数のプログラムは、上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する１つのアンテナが無効にされ、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接するアンテナグループにおけるもう１つのアンテナが有効にされる前に、以下を実行するように構成された命令をさらに含む。最適なアンテナセットの第１の信号品質が検出され記録される。上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、且つ第１の信号品質が測定され記録され、及び／又は、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接する１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、且つ第１の信号品質が測定され記録される。複数の上記第１の信号品質が比較されて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定する。
【0083】
少なくとも１つの実施形態では、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効にし、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質を測定して、複数の第１の信号品質を取得することについて、１つ又は複数のプログラムの命令は以下を実行するように構成されている。最適な信号品質を有する以前のアンテナセットが有効にされる。最適な信号品質を有する以前のアンテナセットの信号品質が測定される。最適な信号品質を有する以前のアンテナセットにおける片側にある１つの有効にされたアンテナが属するアンテナグループにおけるもう１つのアンテナが有効にされ、片側にある１つの有効にされたアンテナが属するアンテナグループに隣接する有効にされていないアンテナグループにおける１つのアンテナが有効にされ、片側にある１つの有効にされたアンテナが属するアンテナグループに隣接する、２つの有効にされたアンテナを有するアンテナグループにおける１つのアンテナが無効にされ、最適な信号品質を有する以前のアンテナセットにおけるもう１つの側にある１つの有効にされたアンテナが無効にされる。
【0084】
少なくとも１つの実施形態では、１つ又は複数のプログラムは、以下のように構成された命令をさらに含む。複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットが確定されて、無線周波数信号を受信又は送信するようにした後、電子デバイスがネットワークから切断されて、次にネットワークに再接続した場合に、複数の第１の信号品質に基づいて、準最適なアンテナセットを有効にする。
【0085】
以上は、主に方法の実行プロセスの角度から本開示の実施形態の方案を紹介した。上記機能を実現するために、電子デバイス又はユーザー端末装置は各機能に対応のハードウェア構造、及び／又はソフトウェアモジュールを含む。本明細書に開示された実施形態に記載された例示のユニット及び方案のステップと結びつけて、本開示がハードウェア、又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせにより実現され得ることは、当業者にとって明らかである。ある機能が、ハードウェアにより実行されるか又はコンピュータソフトウェアがハードウェアを駆動する方法により実行されるかについては、技術的解決策の特定の応用場合や設計の制限条件などによって決められる。当業者は、特定応用ごとに異なる方法を使用して記載される機能を実現できるが、これらの実現は、本開示の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0086】
本開示の実施形態によれば、ユーザー端末装置に対して、機能ユニットの分割が、上記の方法例に基づいて実施されてもよい。例えば、各機能ユニットは、各機能に基づいて分割されてもよければ、２つ以上の機能は１つの処理ユニットに集積されてもよい。上記集積ユニットは、ハードウェア又はソフトウェア機能ユニットの形式で実現されることができる。本開示の実施形態において、機能ユニットの分割は例示的なものであり、ロジック機能の分割に過ぎず、実際に実現される場合に、別の分割形態を有してもよい。
【0087】
図１１は、実施形態に係るアンテナルーティング装置１１００の機能ユニットを示すブロック図である。アンテナルーティング装置１１００は、ユーザー端末装置に適用される。ユーザー端末装置は、ユーザー端末装置の周縁に配置された複数のアンテナグループを含む。各アンテナグループは、２つのアンテナを含む。各アンテナグループにおける２つのアンテナは、偏波方向が異なる。当該装置は、処理ユニット１１０１及び通信ユニット１１０２を含む。
【0088】
処理ユニット１１０１は、以下のように構成されている。複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効にし、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、上記有効にされたアンテナの信号品質を測定し、複数のアンテナグループのうちの少なくとも２つのアンテナグループに対して上記を繰り返して、複数の信号品質を取得し、また、複数の信号品質に基づいて、最適な信号品質を有するアンテナセットを確定する。
【0089】
アンテナルーティング装置１１００は、ユーザー端末装置のプログラムコード及びデータを記憶するための記憶ユニット１１０３をさらに含むことができる。処理ユニット１１０１はプロセッサであってもよく、通信ユニット１１０２はタッチディスプレイスクリーン又はトランシーバであってもよく、記憶ユニット１１０３はメモリであってもよい。
【0090】
本実施形態によれば、ユーザー端末装置は、ユーザー端末装置の周縁に配置された複数のアンテナグループを備える。各アンテナグループは２つのアンテナを含む。各アンテナグループにおける２つのアンテナは偏波方向が異なる。複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが有効にされ、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナがそれぞれ有効にされ、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質が測定されて、複数の第１の信号品質を取得する。複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットが確定されて、無線周波数信号を受信又は送信するようにする。このように、複数のアンテナグループをユーザー端末装置のハウジングに配置し、且つネットワークアクセスのために最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを選択することによって、実際の信号環境に応じた自動方向調整を実現し、アンテナの通信効率及び基地局とのデータ伝送速度を向上させることができる。
【0091】
少なくとも１つの実施形態では、処理ユニット１１０１は、以下のようにさらに構成されている。複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナが有効にされ、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナがそれぞれ有効にされ、且つ上記有効にされたアンテナの第１の信号品質が測定される前に、複数のアンテナグループの各々における１つのアンテナを有効にし、複数の第２の信号品質を測定し、複数の第２の信号品質に基づいて、初期接続モードを開始して無線周波数信号を受信又は送信するようにする。初期接続モードは、各アンテナグループにおける、複数の第２の信号品質から確定された最適な第２の信号品質に対応の１つのアンテナである。
【0092】
少なくとも１つの実施形態では、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効にし、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にすることについて、処理ユニット１１０１は、以下のように構成されている。複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にする。
【0093】
少なくとも１つの実施形態では、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にすることについて、処理ユニット１１０１は、以下のように構成されている。予め設定された方向で順次に、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、目標アンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、また、目標アンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、且つ現在の信号品質を測定した後、初期接続モードを開始する。
【0094】
少なくとも１つの実施形態では、処理ユニット１１０１は、以下のようにさらに構成されている。複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットが確定して、無線周波数信号を受信又は送信するようにした後、上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する１つのアンテナを無効にし、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接するアンテナグループにおけるもう１つのアンテナを有効にし、且つ現在の第２の信号品質を測定し記録する。上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接する１つのアンテナを無効にし、上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接するアンテナグループにおけるもう１つのアンテナを有効にし、且つ現在の第２の信号品質を測定し記録する。複数の上記現在の第２の信号品質に基づいて、最適な２つのアンテナグループを確定する。
【0095】
少なくとも１つの実施形態では、処理ユニット１１０１は、以下のようにさらに構成されている。上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する１つのアンテナが無効にされ、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接するアンテナグループにおけるもう１つのアンテナが有効にされる前に、最適なアンテナセットの第１の信号品質を検出し記録する。上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、且つ第１の信号品質を測定し記録し、及び／又は、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接する１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、且つ第１の信号品質を測定し記録する。複数の上記第１の信号品質を比較して、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定する。
【0096】
少なくとも１つの実施形態では、複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効にし、上記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ有効にされたアンテナの第１の信号品質を測定して、複数の第１の信号品質を取得することについて、処理ユニット１１０１は、以下のように構成されている。最適な信号品質を有する以前のアンテナセットを有効にし、最適な信号品質を有する以前のアンテナセットの信号品質を測定し、最適な信号品質を有する以前のアンテナセットにおける片側にある１つの有効にされたアンテナが属するアンテナグループにおけるもう１つのアンテナを有効にし、片側にある１つの有効にされたアンテナが属するアンテナグループに隣接する有効にされていないアンテナグループにおける１つのアンテナを有効にし、片側にある１つの有効にされたアンテナが属するアンテナグループに隣接する、２つの有効にされたアンテナを有するアンテナグループにおける１つのアンテナを無効にし、最適な信号品質を有する以前のアンテナセットにおけるもう１つの側にある１つの有効にされたアンテナを無効にする。
【0097】
少なくとも１つの実施形態では、処理ユニット１１０１は、以下のようにさらに構成されている。複数の信号品質に基づいて、最適な信号品質を有するアンテナセットが確定されて、無線周波数信号を受信又は送信するようにした後、ユーザー端末装置がネットワークから切断されて、次にネットワークに再接続した場合に、複数の信号品質に基づいて、準最適なアンテナセットを有効にする。
【0098】
方法実施形態と装置実施形態は同じ技術概念の異なる表現形態であるため、本出願では、方法実施形態の内容は装置実施形態に適用されるべきであることが理解でき、ここでは繰り返さない。
【0099】
本開示の実施形態は、コンピュータ記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ記憶媒体は、電子データ交換（ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ ｄａｔａ ｉｎｔｅｒｃｈａｎｇｅ、ＥＤＩ）のために用いられるコンピュータプログラムを記憶することができる。コンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータに上記方法実施形態に記載された任意の方法における操作の一部又は全部を実行させる。上記コンピュータはユーザー端末装置を含む。
【0100】
本開示の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータプログラムは、コンピュータに上記方法実施形態に記載された任意の方法における操作の一部又は全部を実行させることができる。このコンピュータプログラム製品はソフトウェアインストールパッケージであることができる。上記コンピュータはユーザー端末装置を含む。
【0101】
簡略化のために、前記方法実施形態は、一連の動作の組み合わせと表現されていることに留意されたい。しかしながら、本開示が、説明した動作の順序に限定されないということを当業者は理解すべきである。それは、本発明に基づいて、あるステップ又は操作が他の順序に従い、又は同時に実行されることができるからである。また、明細書に記載された実施形態は例示的な実施形態であり、係る動作とモジュールは必ずしも本発明に必要なものであるとは限らないということを当業者は理解すべきである。
【0102】
上記実施形態では、各実施形態の説明にはそれぞれ強調点がある。ある実施形態において、詳しく説明されなかった部分については、他の実施形態の関連説明を参照することができる。
【0103】
本開示の実施形態において、明細書に係る実施形態に開示された装置は、他の形態により実現され得ると理解されるべきである。例えば、上記デバイス／装置実施形態は、例示的なものに過ぎない。例えば、ユニットの分割はロジック機能の分割に過ぎず、実際に実現される場合に、別の分割形態を有してもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントを組み合わせ、又は別のシステムに集積し、又はその若干の特徴を無視し、又は実行しなくてもよい。さらに、示される又は検討されるコンポーネントの間の結合や通信接続は、いくつかのインタフェースによる直接結合や通信接続であってもよく、装置もしくはユニットの間の間接結合や通信接続であってもよく、電気接続、又は他の形態であってもよい。
【0104】
分離コンポーネントとして記載されたユニットは、物理的に分離してもよく、分離しなくてもよい。ユニットとして表示されるコンポーネントは、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットではなくてもよい。即ち、一つの場所に位置してもよく、複数のネットワークエレメントに配置されてもよい。実際のニーズに応じて一部又は全部のユニットを選択して本実施形態の技術的解決策の目的を実現することができる。
【0105】
また、本開示の様々な実施形態における機能ユニットは、１つの処理ユニットに集積されてもよいし、各ユニットが単独に物理的に存在してもよいし、２つ以上のユニットは１つのユニットに集積されてもよい。上記集積ユニットは、ハードウェア又はソフトウェア機能モジュールの形式で実現されることができる。
【0106】
集積ユニットは、ソフトウェア機能モジュールとして実現され、且つ独立の製品として販売されたり使用されたりする場合に、コンピュータ可読メモリに記憶されてもよい。この理解によれば、本開示の技術的解決策について、本質的な部分、又は従来技術に貢献できた部分、又は当該技術的解決策の全部又は一部は、ソフトウェア製品として表現され得る。このコンピュータソフトウェア製品は、メモリに記憶されており、コンピュータデバイス（パソコン、サーバ、又はネットワークデバイスなどであってもよい）に本開示の様々な実施形態に記載の操作の全部又は一部を実行させるための複数の命令を含む。前記メモリは、ユニバーサルシリアルバス（ｕｎｉｖｅｒｓａｌ ｓｅｒｉａｌ ｂｕｓ、ＵＳＢ）フラッシュディスク、読み取り専用メモリ（Ｒｅａd Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＡＭ）、モバイルハードディスク、磁気ディスク又はコンパクトディスク（ｃｏｍｐａｃｔ ｄｉｓｋ、ＣＤ）などのプログラムコードを記憶可能な各種類の媒体を含む。
【0107】
上記実施形態の様々な方法の一部又は全部は、プログラムが関連ハードウェアを指示することによって完成され得るということを、当業者は理解できる。このプログラムはコンピュータ可読メモリに記憶されることができる。上記メモリは、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、磁気ディスク又はコンパクトディスク（ＣＤ）などを含むことができる。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【手続補正書】
【提出日】2022-07-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００４０
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
図７は、実施形態に係るアンテナセットの選択を示す概略図である。１つの例では、複数のアンテナグループの各々における１つのアンテナが、図６に示されたように有効にされることができ、例えば、アンテナ１、アンテナ２、アンテナ３、及びアンテナ４のアンテナセットが有効にされることができる。この場合、アンテナ１、アンテナ２、アンテナ３、アンテナ４のうちの任意の１つが無効にされ、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効される。図７に示されるように、アンテナ３を無効にし、残りのアンテナ１、アンテナ２及びアンテナ４のうちの中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、即ち、アンテナ８を有効にし、アンテナの現在の信号品質Ｒ１を記録し、次に初期接続モードに戻る。アンテナ１を無効にし、残りのアンテナ３、アンテナ２及びアンテナ４のうちの中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、即ち、アンテナ５を有効にし、アンテナの現在の信号品質Ｒ２を記録し、次に初期接続モードに戻る。アンテナ４を無効にし、残りのアンテナ１、アンテナ２及びアンテナ３のうちの中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、アンテナ７を有効にし、アンテナの現在の信号品質Ｒ３を記録し、次に初期接続モードに戻る。アンテナ２を無効にし、残りのアンテナ１、アンテナ３及びアンテナ４のうちの中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、即ち、アンテナ６を有効にし、アンテナの現在の信号品質Ｒ４を記録する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００５０
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
少なくとも１つの実施形態において、上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する有効にされたアンテナが無効にされ、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接するアンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効にされる前に、以下が実行される。最適なアンテナセットの第１の信号品質が検出され記録される。上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する１つのアンテナ（例えば、第２のアンテナ）からもう１つのアンテナ（例えば、第１のアンテナ）に切り替え、且つ第１の信号品質が測定され記録され、上記第１のアンテナと上記第２のアンテナは同じアンテナグループにある。及び／又は、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接する１つのアンテナ（例えば、第４のアンテナ）からもう１つのアンテナ（例えば、第３のアンテナ）に切り替え、且つ第１の信号品質が測定され記録され、上記第３のアンテナと上記第４のアンテナは同じアンテナグループにある。複数の上記第１の信号品質が比較されて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００８２
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0082】
少なくとも１つの実施形態では、１つ又は複数のプログラムは、上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する有効にされたアンテナが無効にされ、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接するアンテナグループにおける有効にされていないアンテナが有効にされる前に、以下を実行するように構成された命令をさらに含む。最適なアンテナセットの第１の信号品質が検出され記録される。上記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、且つ第１の信号品質が測定され記録され、及び／又は、上記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接する１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、且つ第１の信号品質が測定され記録される。複数の上記第１の信号品質が比較されて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項１
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
ユーザー端末装置に適用されるアンテナルーティング方法であって、前記ユーザー端末装置は、前記ユーザー端末装置の周縁に配置された複数のアンテナグループを備え、各アンテナグループは２つのアンテナを含み、各アンテナグループにおける２つのアンテナは偏波方向が異なり、前記アンテナルーティング方法は、
前記複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効（ｅｎａｂｌｅ）にし、前記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ有効にされた前記アンテナの第１の信号品質を測定して、複数の第１の信号品質を取得する（Ｓ４０１）ことと、
前記複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定して、無線周波数信号を受信又は送信するようにする（Ｓ４０２）ことと、を含む、
ことを特徴とするアンテナルーティング方法。
【手続補正5】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項２
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項2】
前記アンテナルーティング方法は、前記複数のアンテナグループのうちの前記任意の１つのアンテナグループにおける前記２つのアンテナを有効にし、前記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ有効にされた前記アンテナの前記第１の信号品質を測定する前に、
前記複数のアンテナグループの各々における１つのアンテナを有効にすることと、
複数の第２の信号品質を測定することと、
前記複数の第２の信号品質に基づいて、初期接続モードを開始して無線周波数信号を受信又は送信するようにすることと、をさらに含み、
前記初期接続モードは、各アンテナグループにおける、前記複数の第２の信号品質から確定された最適な第２の信号品質に対応の１つのアンテナである、
ことを特徴とする請求項１に記載のアンテナルーティング方法。
【手続補正6】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項３
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項3】
前記複数のアンテナグループのうちの前記任意の１つのアンテナグループにおける前記２つのアンテナを有効にし、前記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にすることは、前記複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効（ｄｉｓａｂｌｅ）にし、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、中間位置にあるアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にすること、を含む、
ことを特徴とする請求項２に記載のアンテナルーティング方法。
【手続補正7】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項４
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項4】
前記複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、無効にされていない前記残りのアンテナグループのうちの、前記中間位置にある前記アンテナグループにおける前記有効にされていないアンテナを有効にすることは、予め設定された方向で順次に、前記複数のアンテナグループのうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを無効にし、目標アンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にすることであって、前記目標アンテナグループは、無効にされていない残りのアンテナグループのうちの、前記中間位置にあるアンテナグループであることと、
前記目標アンテナグループにおける前記有効にされていないアンテナを有効にし、且つ現在の信号品質を測定した後、前記初期接続モードを開始することと、を含む、
ことを特徴とする請求項３に記載のアンテナルーティング方法。
【手続補正8】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項５
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項5】
前記アンテナルーティング方法は、前記複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有する前記アンテナセットを確定して、無線周波数信号を受信又は送信するようにした後、
前記任意の１つのアンテナグループの第１の側に隣接する有効にされたアンテナを無効にし、前記任意の１つのアンテナグループの第２の側に隣接するアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、且つ現在の第２の信号品質を測定し記録することと、
前記任意の１つのアンテナグループの前記第２の側に隣接する有効にされたアンテナを無効にし、前記任意の１つのアンテナグループの前記第１の側に隣接するアンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にし、且つ現在の第２の信号品質を測定し記録することと、
複数の前記現在の第２の信号品質に基づいて、最適な２つのアンテナグループを確定することと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項１に記載のアンテナルーティング方法。
【手続補正9】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項６
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項6】
前記アンテナルーティング方法は、前記任意の１つのアンテナグループの前記第１の側に隣接する有効にされたアンテナを無効にし、前記任意の１つのアンテナグループの前記第２の側に隣接する前記アンテナグループにおける有効にされていないアンテナを有効にする前に、
最適なアンテナセットの第１の信号品質を検出し記録することと、
前記任意の１つのアンテナグループの前記第１の側に隣接する１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、且つ第１の信号品質を測定し記録することと、及び／又は、
前記任意の１つのアンテナグループの前記第２の側に隣接する１つのアンテナからもう１つのアンテナに切り替え、且つ第１の信号品質を測定し記録することと、
複数の前記第１の信号品質を比較して、最適な第１の信号品質を有するアンテナセットを確定することと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項５に記載のアンテナルーティング方法。
【手続補正10】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項７
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項7】
前記複数のアンテナグループのうちの前記任意の１つのアンテナグループにおける前記２つのアンテナを有効にし、前記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にすることは、最適な信号品質を有する以前のアンテナセットを有効にすることと、
最適な信号品質を有する前記以前のアンテナセットの信号品質を測定することと、
最適な信号品質を有する前記以前のアンテナセットにおける片側にある１つの有効にされたアンテナが属するアンテナグループにおけるもう１つのアンテナを有効にし、片側にある１つの有効にされたアンテナが属する前記アンテナグループに隣接する有効にされていないアンテナグループにおける１つのアンテナを有効にし、片側にある１つの有効にされたアンテナが属する前記アンテナグループに隣接する、２つの有効にされたアンテナを有するアンテナグループにおける１つのアンテナを無効にし、最適な信号品質を有する前記以前のアンテナセットにおけるもう１つの側にある１つの有効にされたアンテナを無効にすることと、を含む、
ことを特徴とする請求項１に記載のアンテナルーティング方法。
【手続補正11】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項８
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項8】
前記アンテナルーティング方法は、前記複数の第１の信号品質に基づいて、最適な第１の信号品質を有する前記アンテナセットを確定して、無線周波数信号を受信又は送信するようにした後、
前記ユーザー端末装置がネットワークから切断されて、次にネットワークに再接続した場合に、前記複数の第１の信号品質に基づいて、準最適なアンテナセットを有効にすること、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項１～７のいずれか一項に記載のアンテナルーティング方法。
【手続補正12】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項９
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項9】
ユーザー端末装置であって、無線周波数フロントエンドモジュール（９１０）、複数のアンテナグループ（９２０）、少なくとも１つのプロセッサ（９３０）、及び非一時的なコンピュータ可読記憶装置を含み、前記無線周波数フロントエンドモジュール（９１０）は、アンテナが無線周波数信号を受送信するように制御するように構成されており、
前記複数のアンテナグループ（９２０）は、前記ユーザー端末装置の周縁に配置されており、各アンテナグループは２つのアンテナを含み、
前記非一時的なコンピュータ可読記憶装置は、前記少なくとも１つのプロセッサ（９３０）に結合されており、少なくとも１つのコンピュータ実行可能な命令を記憶しており、前記命令が前記少なくとも１つのプロセッサ（９３０）によって実行されると、前記少なくとも１つのプロセッサ（９３０）に以下を実行させ、
前記アンテナが無線周波数信号を受送信する際に、前記複数のアンテナグループ（９２０）のうちの任意の１つのアンテナグループにおける２つのアンテナを有効にし、前記任意の１つのアンテナグループに隣接する２つのアンテナグループの各々における１つのアンテナをそれぞれ有効にし、且つ有効にされた前記アンテナの信号品質を測定し、前記複数のアンテナグループ（９２０）のうちの少なくとも２つのアンテナグループに対して上記を繰り返して、複数の信号品質を取得し、また、前記複数の信号品質に基づいて、最適な信号品質を有するアンテナセットを確定して、無線周波数信号を受信又は送信するようにする、
ことを特徴とするユーザー端末装置。
【国際調査報告】