IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィの特許一覧

特表2023-511225屋外電気デバイス、コントローラ及び取付方法
<>
  • 特表-屋外電気デバイス、コントローラ及び取付方法 図1
  • 特表-屋外電気デバイス、コントローラ及び取付方法 図2
  • 特表-屋外電気デバイス、コントローラ及び取付方法 図3
  • 特表-屋外電気デバイス、コントローラ及び取付方法 図4
  • 特表-屋外電気デバイス、コントローラ及び取付方法 図5
  • 特表-屋外電気デバイス、コントローラ及び取付方法 図6
  • 特表-屋外電気デバイス、コントローラ及び取付方法 図7
  • 特表-屋外電気デバイス、コントローラ及び取付方法 図8
  • 特表-屋外電気デバイス、コントローラ及び取付方法 図9A
  • 特表-屋外電気デバイス、コントローラ及び取付方法 図9B
  • 特表-屋外電気デバイス、コントローラ及び取付方法 図9C
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(54)【発明の名称】屋外電気デバイス、コントローラ及び取付方法
(51)【国際特許分類】
   F21V 23/00 20150101AFI20230309BHJP
   F21S 8/08 20060101ALI20230309BHJP
   F21V 23/06 20060101ALI20230309BHJP
【FI】
F21V23/00 140
F21S8/08 100
F21V23/00 113
F21V23/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022561663
(86)(22)【出願日】2021-03-30
(85)【翻訳文提出日】2022-10-07
(86)【国際出願番号】 EP2021058309
(87)【国際公開番号】W WO2021204597
(87)【国際公開日】2021-10-14
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/084299
(32)【優先日】2020-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】20179427.8
(32)【優先日】2020-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ワン ジーペイ
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA00
(57)【要約】
屋外デバイス(10)のソケット(20)に取り付けるためのコントローラ(100)が開示される。コントローラは、前記ソケットと係合するための電気接続ピン(102)の環状構成が延びる第1の底面を含む内側ボディ(110)であって、前記内側ボディはさらに、前記屋外デバイスのための制御回路(132)を収容し、前記制御回路は、前記電気接続ピンの少なくとも一部に電気的に接続される、内側ボディと、内側ボディの周りに回転可能に取り付けられる外側ボディ(120)であって、外側ボディは、第1の底面の周りのさらなる底面(122)と、制御回路をカバーする、前記さらなる底面から延びる外側カバー(105)とを含み、前記さらなる底面は、内側ボディに対する外側ボディの回転変位によってさらなる底面とソケットとの間に耐候性シールを設けるための環状圧縮性ガスケット(104)を担持する、外側ボディとを含む。 このようなコントローラ(100)を含む屋外電気デバイス(10)及びこのようなコントローラ(100)を屋外電気デバイス(10)に取り付ける方法も開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋外デバイスのソケットに取り付けるためのコントローラであって、当該コントローラは、
前記ソケットと係合するための電気接続ピンの環状構成が延びる第1の底面を含む内側ボディであって、前記内側ボディは、前記屋外デバイスのための制御回路を収容し、前記制御回路は、前記電気接続ピンの少なくとも一部に電気的に接続される、内側ボディと、
前記内側ボディの周りに回転可能に取り付けられる外側ボディであって、前記外側ボディは、前記第1の底面の周りのさらなる底面と、前記制御回路をカバーする、前記さらなる底面から延びる外側カバーとを含み、前記さらなる底面は、前記内側ボディに対する前記外側ボディの回転変位によって前記さらなる底面と前記ソケットとの間に耐候性シールを設けるための環状圧縮性ガスケットを担持する、外側ボディと、
を含む、コントローラ。
【請求項2】
前記外側ボディは、前記内側ボディ及び前記外側ボディのそれぞれの被係合ねじ山によって前記内側ボディの周りに回転可能に取り付けられ、前記被係合ねじ山は、前記電気接続ピンを回転させ、前記ソケット内のクランプ構成へ入れる際に打ち勝たれるべきさらなる摩擦を超える摩擦を呈す、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項3】
当該コントローラは、前記制御回路をカバーする、前記内側ボディに取り付けられる内側カバーと、前記内側ボディと前記外側ボディとの間に前記摩擦を導入するための前記内側カバーと前記外側カバーとの間のスナップフィッティングとを含む、請求項2に記載のコントローラ。
【請求項4】
前記スナップフィッティングは、前記外側カバーの内面及び前記内側カバーの外面の一方に、前記外側カバーの内面及び前記内側カバーの外面の他方におけるそれぞれの突起と係合するための複数の鋸歯状領域を含む、請求項3に記載のコントローラ。
【請求項5】
前記制御回路は光センサを含む、請求項3又は4に記載のコントローラ。
【請求項6】
前記外側カバーは透明であり、前記内側カバーは、前記内側カバーの側壁に少なくとも光透過性領域を含む、請求項5に記載のコントローラ。
【請求項7】
前記内側カバーは、前記側壁に前記光透過性領域を含む不透明なカバーである、請求項6に記載のコントローラ。
【請求項8】
前記内側カバーは、前記内側カバーの上面に前記光透過性領域と整列したアライメントマーカを含む、請求項6又は7に記載のコントローラ。
【請求項9】
当該コントローラは、前記内側ボディに固定され、前記制御回路を担持するプリント回路基板を含む、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のコントローラ。
【請求項10】
前記環状圧縮性ガスケットは、スポンジ又はゴムガスケットである、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のコントローラ。
【請求項11】
当該コントローラは、ANSI 136.10/136.41又はBS5972に準拠する、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のコントローラ。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載のコントローラと、スロットの環状構成を有するソケットであって、各スロットは、ピン受入領域と、前記ピン受入領域に対して回転方向にオフセットされている導電性クランプとを有する、ソケットとを含む、屋外電気デバイスであって、前記コントローラは、前記電気接続ピンの各々が前記導電性クランプの1つに固定されるように前記ソケットに取り付けられ、前記コントローラの前記外側ボディは、前記環状圧縮性ガスケットが前記外側ボディと前記ソケットとの間に耐候性シールを形成するように前記ソケットと係合される、屋外電気デバイス。
【請求項13】
当該屋外電気デバイスは、前記導電性クランプに電気的に結合されるドライバと、前記ドライバの制御下にある光源とを含む屋外照明器具であり、前記コントローラは、前記ドライバを制御するように構成される、請求項12に記載の屋外電気デバイス。
【請求項14】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載のコントローラを、スロットの環状構成を有するソケットであって、各スロットは、ピン受入領域と、前記ピン受入領域に対して回転方向にオフセットされている導電性クランプとを有する、ソケットを含む屋外電気デバイスに取り付ける方法であって、当該方法は、
前記コントローラの前記外側ボディを前記コントローラの前記内側ボディに対して初期の向きに位置付けることであって、前記初期の向きにおいて、前記さらなる底面は、前記コントローラと前記ソケットとの係合時に前記環状圧縮性ガスケットが前記ソケットに接触しない程度に前記第1の底面に対して垂直方向に変位されている、ことと、
前記コントローラの導電性ピンを前記スロットの環状構成にスロットインする、
前記内側ボディと前記外側ボディとの間の前記初期の向きを維持しながら前記導電性ピンを前記導電性クランプにスロットインするために前記ソケットに対して前記コントローラをねじる、及び
前記環状圧縮性ガスケットを前記ソケットに対して圧縮することにより前記外側ボディと前記ソケットとの間に耐候性シールを確立するために前記ソケットに向かって前記内側ボディに対して前記外側ボディを回転させる、
ことにより前記コントローラを前記ソケットと係合させることと、
を含む、方法。
【請求項15】
前記初期の向きを維持しながら前記導電性ピンを前記導電性クランプにスロットインするために前記ソケットに対して前記コントローラをねじることは、第1のねじり力を必要とし、前記環状圧縮性ガスケットを前記ソケットに対して圧縮することにより前記外側ボディと前記ソケットとの間に耐候性シールを確立するために前記ソケットに向かって前記内側ボディに対して前記外側ボディを回転させることは、前記第1のねじり力を超える第2のねじり力を必要とする、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋外デバイスのソケットに取り付けるためのコントローラであって、コントローラは、前記ソケットと係合するための電気接続ピンの環状構成(annular arrangement of electrical connection pins)が延びる底面を有するボディを含み、前記ボディはさらに、前記屋外デバイスのための制御回路を収容し、前記制御回路は、前記電気接続ピンの少なくとも一部に電気的に接続される、コントローラに関する。
【0002】
本発明はさらに、このようなコントローラを含む屋外電気デバイスに関する。
【0003】
本発明はさらに、このようなコントローラをこのような屋外電気デバイスに取り付ける方法に関する。
【背景技術】
【0004】
任意の屋外電気デバイス、例えば、街灯等の屋外照明器具の機能は、屋外電気デバイスのソケットに取り付けられることができる外部コントローラを使用して制御されることがある。このようなコントローラがない場合、屋外電気デバイスは、デフォルトの態様で機能することがある、又は非機能的である(スイッチオフされる)ことがあり、一方、コントローラは、屋外電気デバイスの機能を増強又は実施する。例えば、昼光センサ等の光センサが、周囲光レベルが定義された閾値を下回る又は上回ると自動的にデバイスをオン/オフするためにこのような屋外電気デバイスに追加されることがある。これは、例えば、夕暮れ頃に屋外照明器具を自動的にオンする及び/又は夜明け頃に屋外照明器具を自動的にオフするために使用されてもよい。このような構成の一例は、US 10,555,400 B1に開示されている。
【0005】
屋外電気デバイスへのこのような外部コントローラの設置は、典型的には、設置の寿命を確保する及び水分の侵入による劣化を防ぐために耐候性である、例えば、IP66以上のIP(Ingress Protection)レーティングに準拠する取り付け構成(mounting arrangement)を必要とする。このため、コントローラは、典型的には、その底面にシーリングリングを含み、シーリングリングは、コントローラが取り付けられる屋外電気デバイスのソケットの表面とメイティングする(mate)。このようなソケットは、典型的には、コントローラの底面から延びる電気コンタクトピンの環状構成(annular arrangement of electrical contact pins)を受け入れるためのスロットの環状構成(annular arrangement of slots)を含み、スロットは導電性クランプを含み、スロットへの電気コンタクトピンの挿入時に、ピンが回転されてクランプへはいり、屋外電気デバイスのソケットに対してコントローラを固定することができる。
【0006】
屋外電気デバイス10、ここでは屋外照明器具へのコントローラ100の典型的な設置が、図1~4に概略的に示されている。このような設置の際、コントローラ100は、ソケット20からキャップ(図示せず)を取り外し、表面21におけるスロット22の環状構成を露出させた後、屋外電気デバイス10の外部表面12内又は上にあるソケット20上に降ろされる。スロット22のピン受入領域(pin reception region)24への導電性ピン102の挿入は、典型的には、コントローラへの下向きの力を必要とし、下向きの力は、ソケット表面21に対してシーリングリング(図1~4に見えない)を圧縮して、電気コンタクトの周囲で耐候性シールを確立し、その後、コントローラ100は、電気接続ピン102をソケット20のスロット22内のクランプ26、例えば、コントローラ100がライブ入力(live input)とライブ出力(live output)との間のスイッチとして機能することができるように、導電性ピン102をライブ入力に接続するためのクランプ26、導電性ピン102をライブ出力に接続するためのクランプ26及び導電性ピン102をニュートラルに接続するためのクランプ26にスロットインするために図1に示されるようにソケット20に対してねじられる。
【0007】
この結果、コントローラ100が、例えば、ドライバ14等への電力供給(L、N)を有効又は無効にすることによってドライバ14等を制御できるように、コントローラ100は、図2に示されるように、導電接続16、例えば、ワイヤを介して、屋外電気デバイス10内の1つ以上の光源又は他の適切な電気部品等の負荷のドライバ14等へ電気的に接続されてもよい。
【0008】
例えば、コントローラ100が光センサを含み、光センサを太陽光への直接暴露から保護するために、光センサが正しいコンパス方位、例えば、北半球の北方向を向くようにする場合、ソケット20はさらに、コントローラ100がソケット20に正しく設置されることができるようにソケット20が表面12内又は上に取り付けられるのを保証するために、アライメントエイド(alignment marker)28、例えば、コンパス方位マーカ(compass direction marker)を含んでもよい。
【0009】
しかしながら、このような設置方法には問題がないわけではない。まず、電気接続ピンの回転(rotation)又はねじり(twisting)により導電性クランプへ入れることは、シーリングリングが既にソケット表面に対して圧縮されているという事実に起因して、特に設置が高所、例えば、照明器具等のポールマウント型屋外電気デバイスの上で行われる必要がある場合、設置者にとって厄介である。
【0010】
さらに、ソケット20及びコントローラ100は寸法的に、道路照明のための光電制御ユニットの場合、ANSI C 136.10/136.41又はBS 5972 UK規格等、特定の規格に準拠する必要があり得る。このような規格の中で、公差が、典型的には、このようなコントローラ/ソケット構成の様々な構成要素の寸法について、例えば、導電性ピン102及び嵌合スロット(mating slot)22について定義される。図5に示されるように、これは、コントローラ100の底面101における(環状の)ガスケット又はシーリングリング104が、定義された公差内でソケット20の導電性ピン102及び嵌合スロット22の任意の許容寸法に対応できるように寸法決めされなければならないことを意味する。これは、ガスケット104及びソケット20の上部間の高さオーバーラップ(height overlap)を定義する、Ystep、及び、ソケット20の上部とコントローラ100の底面101との間のクリアランスの高さを定義する、Ygapの両方が、典型的には、相対的に大きな公差範囲に服することを意味する。
【0011】
これは、多くの理由から理想的とは言い難い。Y(Ygap+Ystep)が小さくなりすぎる場合、これは、ガスケット材料が設置中に大きく圧縮される必要があることを意味し、ソケット20へのコントローラ100の設置を達成するのが困難になる。一方、設置されたアセンブリにおいてYが大きいままである場合、圧縮の不足(lack of compression)が、電気接続の周囲でガスケット104による耐候性シールを達成することが困難になり得ることを意味する。さらに、ガスケット104の全高Yは、ほとんどの圧縮可能な材料、例えば、シリコンゴム又はEPDM(エチレンプロピレンジエンモノマ(ethylene propylene diene monomer))ゴムが、これらの材料は十分に圧縮可能ではないので、このようなガスケット104に使用されることができないほど大きな作動範囲(working range)をカバーする必要があり得る。これは適切な材料の選択を制限し、スポンジ材料がこのようなガスケット104に使用される必要があることが多く、その多孔質な性質に起因して、ガスケット104によって提供されるシールの耐候性を損なう可能性がある。さらに、ガスケット材料に要求される大きな作動範囲は、コントローラ100の大量生産において許容できないほど高い不良率(failure rate)につながる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、屋外電気デバイスへより容易に且つ確実に設置されることができる屋外電気デバイスのためのコントローラを提供しようとするものである。
【0013】
本発明はさらに、このようなコントローラを含む屋外電気デバイスを提供しようとするものである。
【0014】
本発明はさらに、このようなコントローラを屋外電気デバイスに取り付ける方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
一態様によれば、屋外デバイスのソケットに取り付けるためのコントローラであって、当該コントローラは、前記ソケットと係合するための電気接続ピンの環状構成(annular arrangement of electrical connection pins)が延びる第1の底面を含む内側ボディ(inner body)であって、前記内側ボディはさらに、前記屋外デバイスのための制御回路を収容し、前記制御回路は、前記電気接続ピンの少なくとも一部(at least some)に電気的に接続される、内側ボディと、内側ボディの周りに回転可能に取り付けられる外側ボディ(outer body)であって、外側ボディは、第1の底面の周りのさらなる底面と、制御回路をカバーする、前記さらなる底面から延びる外側カバーとを含み、さらなる底面は、内側ボディに対する外側ボディの回転変位によってさらなる底面とソケットとの間に耐候性シール(weatherproof seal)を設けるための環状圧縮性ガスケット(annular compressible gasket)を担持する、外側ボディとを含む、コントローラが提供される。
【0016】
内側ボディに対して回転可能に取り付けられる外側ボディを有するコントローラを提供することにより、コントローラが屋外電気デバイスに取り付けられる際に電気コンタクトの周囲に耐候性シールを設けるためのガスケットの必要とされる作動範囲が、内側ボディに対する外側ボディの回転変位の範囲に移行され、これにより、コントローラと屋外電気デバイスのソケットとの間の耐候性シールの不良率が低減される。これはまた、より広範囲の材料がガスケットに使用されてもよいことを意味し、例えば、ガスケットは、シリコン又はEPDMガスケット等、スポンジ又はゴムガスケットであってもよく、電気接続ピンを回転させ、屋外電気デバイスのソケットのクランプへ入れる際に、ガスケットがソケットの上面にコンタクトする必要がなく、このコンタクトは、電気接続ピンがクランプに固定された後、ガスケットがソケット表面に対して圧縮されるまでソケット表面に向けた固定された内側ボディの周りの外側ボディの回転によって確立されてもよいという事実に起因して屋外電気デバイスへのコントローラの設置をシンプルにする。好ましくは、外側ボディは、内側ボディ及び外側ボディのそれぞれの被係合ねじ山(engaged screw thread)によって内側ボディの周りに回転可能に取り付けられ、前記被係合ねじ山は、電気接続ピンを回転させ前記ソケット内のクランプ構成(clamp arrangement)へ入れる際に打ち勝たれる(overcome)べきさらなる摩擦を超える摩擦を呈す。言い換えれば、設置者が、ソケット上にガスケットを降ろすために外側ボディが内側ボディに対してねじられる前にコントローラの内側ボディ及び外側ボディを単一のユニットとしてソケット内にねじることができるように、内側ボディに対して外側ボディを回転させるのに必要とされる力は、典型的には、コントローラの導電性ピンをねじり、ソケットクランプへ入れるのに必要とされる力よりも大きい。これにより、屋外電気デバイスへのコントローラの設置がとりわけ簡単になる。
【0017】
コントローラはさらに、制御回路をカバーする、内側ボディに取り付けられる内側カバーと、内側ボディと外側ボディとの間に前記摩擦を導入するための内側カバーと外側カバーとの間のスナップフィッティング(snap fitting)とを含んでもよい。このようなスナップフィッティングは、このような摩擦を導入するためのとりわけ好適な構成である。
【0018】
前記スナップフィッティングは、外側カバーの内面及び内側カバーの外面の一方に、外側カバーの内面及び内側カバーの外面の他方におけるそれぞれの突起(protrusion)と係合するための複数の鋸歯状領域(serrated region)を含んでもよい。内側ボディに対する外側ボディの過ねじり(over-twisting)が効果的に防止され得るように、このような鋸歯状領域は、内側ボディに対する外側ボディの回転の所望の作動範囲に応じて寸法決めされてもよい。
【0019】
特定の実施形態において、制御回路は、屋外電気デバイスの光電制御を容易にするために光センサを含む。
【0020】
このような実施形態において、外側カバーは、透明であってもよく、内側カバーは、内側カバーの側壁に少なくとも光透過性領域を含んでもよい。これは、光透過性領域、例えば、開口、透明窓等の耐候性(weatherproofing)が外側カバーによって提供され、これにより、例えば透明領域がこの側壁へのインサート(insert)の形態をとる場合、内側カバーの側壁と光透過性領域との間にこのような耐候性を確立するための複雑な製造技術の必要性を除去するという利点を有する。実際には、光透過性領域は、透過性材料によって具現化される必要はなく、代わりに、単に側壁への開口(窓)であって、この開口が透明な外側カバーによってカバーされてもよい。
【0021】
内側カバーは、前記側壁に前記光透過性領域を含む不透明なカバーであってもよい。これは、光センサが、特定の方向、すなわち、光透過性領域に面する方向から来る光に対して主にセンシティブであるという利点を有し、これは、先に述べた光電制御にとって望ましい。
【0022】
内側カバーはさらに、例えば、コントローラの正しい動作を保護するために光透過性領域が北方向等の適切なコンパス方位を向くようにすることにより、コントローラの設置者がコントローラを屋外電気デバイスに正しく位置付けるのを支援するために、内側カバーの上面に前記光透過性領域と整列したアライメントマーカ(alignment marker)を含んでもよい。
【0023】
制御回路は、任意の適切な態様で内側ボディに取り付けられてもよい。特定の実施形態において、コントローラはさらに、内側ボディに固定され、制御回路を担持するプリント回路基板を含む。これにより、内側ボディへの制御回路の取り付けがとりわけ簡単になる。
【0024】
一部の実施形態において、コントローラは、ANSI 136.10/136.41又はBS5972に準拠する、すなわち、これらの規格に規定されるコントローラの様々な構成要素の寸法は、これらの規格における義務付けられた寸法に準拠する。これは、例えば、コントローラが街灯のための光電制御ユニットである場合に適切であり得る。しかしながら、例えば、コントローラが他の屋外アプリケーションに使用される場合、コントローラは必ずしもこれらの特定の規格に準拠する必要はない。
【0025】
別の態様によれば、本願明細書で述べられる実施形態のいずれかのコントローラと、スロットの環状構成(annular arrangement of slots)を有するソケットであって、各スロットは、ピン受入領域(pin reception region)と、前記ピン受入領域に対して回転方向にオフセットされている導電性クランプ(electrically conductive clamp)とを有する、ソケットとを含む、屋外電気デバイスであって、コントローラは、前記電気接続ピンの各々が前記導電性クランプの1つに固定されるように前記ソケットに取り付けられ、コントローラの外側ボディは、環状圧縮性ガスケットが外側ボディとソケットとの間に耐候性シールを形成するようにソケットと係合される、屋外電気デバイスが提供される。このような屋外電気デバイスは、コントローラと屋外電気デバイスのソケットとの間のより信頼できる耐候性シールが、上述したように、コントローラピンがソケットクランプに固定された後、コントローラの内側ボディに対するコントローラの外側ボディのねじり(twisting)又は回転(rotation)によるこのシールの確立のおかげで提供されるという点で本発明の実施形態によるコントローラの存在から利益を受ける。
【0026】
特定の実施形態において、屋外電気デバイスは、導電性クランプに電気的に結合されるドライバと、ドライバの制御下にある光源とを含む屋外照明器具であり、コントローラは、ドライバを制御するように構成され、例えば、光センサを用いる光電コントローラ(photo-electrical controller)である。これは、このような照明器具へのコントローラの設置がより簡単になったのでとりわけ有利であり、これは、照明器具がある高さ、例えば、街路照明等の場合等のポール上に設置される場合に特に適用可能である。
【0027】
さらに別の態様によれば、本願明細書で述べられる実施形態のいずれかのコントローラを、スロットの環状構成を有するソケットであって、各スロットは、ピン受入領域と、前記ピン受入領域に対して回転方向にオフセットされている導電性クランプとを有する、ソケットを含む屋外電気デバイスに取り付ける方法であって、当該方法は、コントローラの外側ボディをコントローラの内側ボディに対して初期の向き(initial orientation)に位置付けることであって、前記初期の向きにおいて、さらなる底面は、コントローラとソケットとの係合時に環状圧縮性ガスケットがソケットに接触しない程度に第1の底面に対して垂直方向に変位されている、ことと、コントローラの導電性ピンをスロットの環状構成にスロットインする、内側ボディと外側ボディとの間の前記初期の向きを維持しながら導電性ピンを導電性クランプにスロットインするためにソケットに対してコントローラをねじる、及び、環状圧縮性ガスケットを前記ソケットに対して圧縮することにより外側ボディとソケットとの間に耐候性シールを確立するためにソケットに向かって内側ボディに対して外側ボディを回転させることによりコントローラをソケットと係合させることとを含む、方法が提供される。
【0028】
このような取付方法は、環状圧縮性ガスケットが、コントローラの導電性ピンをねじってソケットクランプに入れる際にソケットに物理的にコンタクトする必要がないため、このねじり操作が容易になり、このねじり操作中に環状圧縮性ガスケットが損傷する恐れがないという利点を有する。代わりに、コントローラとソケットとの間の耐候性シールは、その後、内側ボディに対して外側ボディを回転させることにより達成される。
【0029】
好ましくは、前記初期の向きを維持しながら導電性ピンを導電性クランプにスロットインするためにソケットに対してコントローラをねじることは、第1のねじり力(twisting force)を必要とし、環状圧縮性ガスケットを前記ソケットに対して圧縮することにより外側ボディとソケットとの間に耐候性シールを確立するためにソケットに向かって内側ボディに対して外側ボディを回転させることは、第1のねじり力を超える第2のねじり力を必要とし、これにより、コントローラの導電性ピンをねじってソケットクランプに入れる際に、内側ボディ及び外側ボディが互いに対して自身の初期の向きを維持する、すなわち、単一のユニットとして作用し、これにより、ソケットクランプへのコントローラピンのとりわけ簡単な固定が達成される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本発明の実施形態が、添付の図面を参照して、より詳細に、非限定的な例として述べられる。
図1図1は、例示的な屋外電気デバイスにコントローラを取り付けるプロセスを概略的に示す。
図2図2は、屋外電気デバイスに取り付ける場合のコントローラの例示的な接続を概略的に示す。
図3図3は、このような例示的な屋外電気デバイスのソケット及び付属の電気接続を概略的に示す。
図4図4は、このようなソケットの一態様を概略的に示す。
図5図5は、このようなソケットに取り付けられたコントローラ及びこのようなコントローラの環状圧縮性ガスケットに適用可能な典型的な寸法を概略的に示す。
図6図6は、例示的な実施形態によるコントローラの断面図を概略的に示す。
図7図7は、例示的な実施形態によるこのようなコントローラの一態様の断面図を概略的に示す。
図8図8は、例示的な実施形態によるこのようなコントローラの別の態様の不等角投影図を概略的に示す。
図9図9A~9Cは、例示的な実施形態による屋外電気デバイスにこのようなコントローラを取り付ける方法を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図面は単に概略的なものであり、縮尺通りに描かれていないことを理解されたい。同じ参照番号は、図面全体にわたって同じ又は類似の部分を示すために用いられることも理解されたい。
【0032】
図6は、例示的な実施形態によるコントローラ100を概略的に示している。コントローラ100は、内側ボディ110及び外側ボディ120を含む。以下でさらに詳述されるように、外側ボディ120が内側ボディ110に対して回転可能に変位されることができるように、外側ボディ120は、例えば、内側ボディ110上のねじ山114が外側ボディ120上のねじ山124と係合することによって、内側ボディ110に回転可能に取り付けられる。内側ボディ110は、導電性ピン102の環状構成を含み、これらのピンは、内側ボディ110の底面112から延びる。導電性ピン102は、任意の適切な導電性材料、例えば、銅、鋼等で作られてもよい。コントローラ100は、少なくとも3つの導電性ピン102、例えば、コントローラ100が交流源に接続されている場合、コントローラをライブ入力に接続するためのピン、ライブ出力を提供するためのピン及びニュートラルピンを含んでもよい。コントローラ100は、上述したように、ライブ入力とライブ出力との間のスイッチとして機能してもよい。
【0033】
導電性ピン102の少なくとも一部(at least some)は、屋外電気デバイス10のための制御回路132に電気的に接続され、制御回路132は、任意の適切な態様で内側ボディ110に取り付けられてもよい。例示的な実施形態では、制御回路132は、プリント回路基板(PCB:printed circuit board)130に取り付けられ、PCBは、任意の適切な態様で、例えばねじ等を用いて内側ボディ110に対して固定されてもよい。制御回路132は、任意の適切な形態をとってもよい。例示的な実施形態では、コントローラ100が、コントローラ100が取り付けられる場合に、例えば、ストリートマップ等、照明器具等の屋外電気デバイス10の光電制御を提供することができるように、制御回路132は、フォトダイオード、フォトセル等の光センサを含む。
【0034】
外側ボディ120は、底面122、すなわち、コントローラ100が屋外電気デバイス10に取り付けられる場合にソケット20に面する面に環状圧縮性ガスケット104を担持する。ひとたび導電性ピン102がソケット20のクランプ26内に固定されると、外側ボディ120が内側ボディ110に対してソケット20に向かって回転されることができるという事実のおかげで、環状圧縮性ガスケット104に必要とされる圧縮率は最小化されているので、環状圧縮性ガスケット104は、シリコンゴム、EPDMゴム等のゴム材料、スポンジ材料等、広範囲の圧縮性材料で作られてもよい。外側ボディ120はさらに、コントローラ100内の電気部品のハウジングとして機能する外側カバー105を担持する。内側ボディ110は、制御回路132を遮蔽するように構成される内側カバー135を担持してもよい。例えば、内側カバー135は、制御回路132がPCB130に取り付けられる場合、PCBカバーであってもよい。内側カバー135及び外側カバー105は各々、任意の適切な材料又は材料の組み合わせで作られてもよい。好ましくは、内側カバー135及び外側カバー105は各々、任意の適切な電気絶縁体ポリマー又はポリマーブレンド等の電気絶縁性材料で作られる。他の適切な材料は、当業者にとって直ちに明らかになるであろう。
【0035】
好ましい実施形態では、内側ボディ110に対する外側ボディ120の回転が打ち勝たれるべき摩擦を必要とするように、内側カバー135及び外側カバー105は、内側ボディ110と外側ボディ120との間にこの摩擦を導入するスナップフィット(snap fit)によって互いに機械的に結合される。これは、水平面に沿ったコントローラ100の断面図を示す図7に概略的に示されている。図7において、内側カバー135と外側カバー105との間のスナップフィット140は、外側カバー105の内面上の複数の鋸歯状領域142によって非限定的な例として実現され、鋸歯状領域142の各々は、内側カバー135の外面上の好適な形状の突起144と係合する。鋸歯状領域142は、内側カバー135の外面上の突起144を越えた鋸歯状領域のねじりを防止することにより内側ボディ110に対する外側ボディ120の過回転(over-rotation)を防止するために領域境界においてストッパを含んでもよい。無論、鋸歯状領域142が内側カバー135の外面に位置し、マッチする突起144が外側カバー105の内面に位置することも同様に実現可能である。
【0036】
制御回路132が光センサを含む実施形態では、光が外側カバー105を介して光センサに達することができるように、外側カバー105は透明であってもよい。そうではない場合、外側カバー105は、任意の適切な光透過性を有してよく、例えば、代わりに半透明又は不透明であってもよい。制御回路132が光センサを含む場合、内側カバー135は、内側カバー135の側壁に光透過性、例えば、透明領域を含む不透明材料で作られてもよく、光透過性領域は、透明材料又は側壁における開口によって形成されてもよい。このようなコントローラ100の例示的な実施形態が、図8に概略的に示されている。図8において、光が特定の方向から開口137及び透明外側カバー105を介してのみ光センサに到達することができるように、光透過性領域として機能する開口137が、不透明な内側カバー135の側壁136に形成されている。例えば、コントローラ100が屋外電気デバイス10の光電制御を実施すべきである場合、北半球に設置する場合は開口137が北向きに(又は南半球に設置する場合は南向きに)すべきであるように、光センサは、例えば、光センサの損傷を防ぐために、直射日光から保護される必要があり得る。設置者が、開口137が正に所望のコンパス方位を向いている、例えば、北向きであることを確実にするようにコントローラ100を屋外電気デバイス10上に正しく位置付けることができるように、開口137と整列したアライメントマーカ138が、この目的のために内側カバー135の上面139に存在してもよい。
【0037】
さらに、外側カバー105は、屋外条件への暴露による侵食から内側カバー135を保護し、これにより、コントローラ100がこのような条件に曝されながら、アライメントマーカ138は長期間にわたって可視性を維持する。さらなる実施形態において、内側カバー135は、コントローラ100の適切なアプリケーションドメイン、例えば、適切な電圧定格及び/又は動作電圧、故障モード(フェイルオン(fail-on)、フェイルオフ(fail-off))等の識別を可能にするために色分けされてもよい。例えば、特定の規格において、ソケット20のキャップは、屋外電気デバイス10の電圧定格、動作電圧及び故障モードを識別するために色分けされる。設置者が、コントローラ100が屋外電気デバイス10と共に使用するためのものであるかどうかを直ちに認識できるように、同じ色分けが内側カバー135に使用されてもよく、これにより、誤ったコントローラ100がこのような屋外電気デバイス10に設置されるリスクが最小限に抑えられる。
【0038】
図9A-Cは、非限定的な例として、屋外照明器具、例えば、街灯等、任意の適切な屋外電気デバイス10のソケット20に本発明の実施形態によるコントローラ100を取り付ける方法を概略的に示している。コントローラ100をソケット20と係合させる前に、設置者は、コントローラ100のソケット120との係合時に環状圧縮性ガスケット104がソケット20の上面21にコンタクトしない初期の向きに内側カバー110及び外側カバー120を設定する。初期の向きは、例えば、スナップフィッティング140のエンドポイントまで外側ボディ120を上方に回転させることによって、内側ボディ110及び外側ボディ120上のアライメントマーカの位置合わせによって、等、任意の適切な態様で設定されてもよい。また、コントローラ100は、その製造業者によって内側ボディ110と外側ボディ120との間のこの初期の向きで提供されてもよい。
【0039】
次に、ステップ(A)に示されるように、コントローラ100は、導電性ピン102がスロット22のそれぞれのピン受入領域24にスロットインされるように、ソケット20上に位置付けられ、例えば、ソケット20へ降ろされる。さらに、これは、例えば、制御回路132が先に述べたように光センサ又は別の光センシティブコンポーネントを含む場合、コントローラ100がソケット20に対して正しく位置付けられることを確実にするように、ソケット20上のアライメントマーカ28を内側カバー135上のアライメントマーカ138に位置合わせることを伴ってもよい。
【0040】
図9Bのステップ(B)に概略的に示されているように、設置プロセスのこの時点では、導電性ピン102をスロット22内のそれぞれのクランプ26にスロットインするために設置者によるソケット20に対するコントローラ100の容易な回転又はねじりを可能にするように、環状圧縮性ガスケット104はソケット20と有意に(significantly)係合していないことを繰り返し述べる。導電性ピン102をそれぞれのクランプ26に挿入又はスロットインすることに関連する摩擦に打ち勝つために必要な力は、典型的には、外側ボディ120を内側ボディ110に対して回転することに関連する摩擦に打ち勝つために必要な力よりも小さいので、内側ボディ110と外側ボディ120との間の最小摩擦に起因して、コントローラ100は、単一のユニットとしてこの係合位置に回転されることができる。環状圧縮性ガスケット104はこの段階で圧縮される必要がないので、設置者は比較的少ない労力でコントローラ100をソケット20内に回転させることができ、これは、設置者の作業条件が厄介であり得るかなりの高さでこのような設置が行われるべきである場合にとりわけ有益である。
【0041】
設置者が導電性ピン102をねじり、スロット22内のそれぞれのクランプ26へ入れると、コントローラ100は、コントローラ100がソケット20に対してそれ以上回転されることができないエンドポイントに達し、内側ボディ110が、スロット22内の導電性ピン102とそれぞれのクランプ26との間の係合によってソケット20に固定される。したがって、図9Cのステップ(C)に概略的に示されている、この段階において、設置者は、コントローラ100をステップ(B)と同じ方向、例えば、時計回り方向にねじり続ける。この継続的なねじり力の適用により、内側ボディ110と外側ボディ120との間の摩擦が打ち勝ちたれ、これにより、ソケット20に向かう内側ボディ110に対する外側ボディ120の回転がもたらされる。設置者は、典型的には、環状圧縮性ガスケット104がソケット20に対して圧縮され、これにより、コントローラ100と屋外電気デバイス10のソケット20との間に耐候性シールを形成するまで、このねじり動作を継続する。さらに、例えばスナップフィット140の存在によってもたらされる、内側ボディ110と外側ボディ120との間の摩擦が、内側ボディ110に対する外側ボディ120の上方回転を経時的に防止し、斯くして、このような望ましくない上方回転による耐候性シールの不良が防止される。
【0042】
上述した実施形態は本発明を限定するものではなく、例示するものであり、当業者は添付の特許請求の範囲から逸脱することなく多くの代替的な実施形態を設計できることに留意されたい。請求項では、括弧内のいかなる参照符号も、その請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。「含む」という語は、請求項に列挙された要素又はステップ以外の要素又はステップの存在を排除するものではない。要素に先行する冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、複数のそのような要素が存在することを排除するものではない。本発明は、複数の個別の要素を有するハードウェアにより実現されることができる。いくつかの手段を列挙するデバイスの請求項において、これらの手段のいくつかは、同一のハードウェアのアイテムにより具体化されることができる。特定の手段が、互いに異なる従属請求項内に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用され得ないことを示すものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
【国際調査報告】