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特表2023-511231分散型台帳技術を使用してデータを保護し、共有するためのシステム及び方法
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  • 特表-分散型台帳技術を使用してデータを保護し、共有するためのシステム及び方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(54)【発明の名称】分散型台帳技術を使用してデータを保護し、共有するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/62 20130101AFI20230309BHJP
【FI】
G06F21/62 345
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022569304
(86)(22)【出願日】2021-01-21
(85)【翻訳文提出日】2022-09-20
(86)【国際出願番号】 IB2021050469
(87)【国際公開番号】W WO2021148985
(87)【国際公開日】2021-07-29
(31)【優先権主張番号】62/964,069
(32)【優先日】2020-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
2.HYPERLEDGER
3.ETHEREUM
(71)【出願人】
【識別番号】522290020
【氏名又は名称】ゲットシーエイチケイディ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】GETCHKD INC.
【住所又は居所原語表記】4442 NASHWOOD LANE, DALLAS, TX 75244‐7517, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】カプロヴィッツ,マイケル
(57)【要約】
本開示の実施形態は、ユーザに前記ユーザのデータを制御させるためのツール及び機構を提供する分散型台帳技術(例えばブロックチェーン)系システムを開示するものである。実施形態において、前記システムは、前記システム(例えばコンピュータシステム)がユーザに関連するデータを記憶してもよい実験室試験サービスプロバイダとの接続を開始するように構成されたプラットフォームデバイスを含んでもよい。実施形態において、前記プラットフォームデバイスは、そのデータの分散型台帳内への配置を容易にすることによって、実験室試験サービスプロバイダにおいて記憶されたデータを保護するように構成される。前記データが前記分散型台帳内に保護されると、前記プラットフォームデバイスは、他のユーザ若しくは他のサードパーティシステムとの保護データの制御された分散又は共有を提供するように構成されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの現実世界識別を確認し、
成功した確認に応じて、前記ユーザにパブリックキー及び前記パブリックキーに対応するプライベートキーを提供し、ここで前記ユーザに提供される前記プライベートキーがプラットフォームデバイスにおけるローカル記憶装置に記憶されず、
前記パブリックキー及び前記プライベートキーを提供することに応じて、サードパーティシステムとの接続を開始し、ここでユーザデータが前記サードパーティシステムに記憶され、
分散型台帳における前記サードパーティシステムに記憶された前記ユーザデータの記憶を容易にし、及び、
カスタマイズ可能な許可へのアクセスを前記ユーザに提供することによって、前記分散型台帳に記憶された前記ユーザデータの共有を制御する、ように構成されたプラットフォームデバイスを含む、ユーザデータの共有を制御するためのシステム。
【請求項2】
前記成功した確認に応じて、前記プラットフォームデバイスが、前記ユーザに特異的なプラットフォームIDを生成し、及び、
前記カスタマイズ可能な許可へのアクセスを前記ユーザに提供し、及び、
前記ユーザの前記パブリックキーに前記プラットフォームIDを関連付ける、ように更に構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記接続の開始において、プラットフォームが、前記接続の開始に対応する固有IDを生成し、前記ユーザの前記パブリックキーと前記固有IDを関連付け、及び、
前記サードパーティシステムに前記固有IDを伝送する、ように更に構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記サードパーティシステムに記憶されたデータが、記憶された前記データが前記分散型台帳にある前に暗号化される、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記プラットフォームデバイスが、前記ユーザにグラフィックユーザインタフェースを提供するように更に構成され、前記グラフィックユーザインタフェースが、前記ユーザが前記サードパーティシステムとの前記接続を開始することを可能にするための機能を提供する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記サードパーティシステムに記憶された前記ユーザデータの前記記憶を容易にすることが、前記サードパーティシステムに記憶されたユーザデータを前記分散型台帳に指示することを含み、前記指示が、
前記ユーザデータが利用可能であるという表示を前記サードパーティシステムから受けることと、
前記表示に応じて、固有ID及び前記ユーザの前記パブリックキーの間の関連付け情報を提供することと、を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記ユーザデータが、別のサードパーティシステムと共有され、共有ユーザデータが、前記別のサードパーティシステムにおける応答を引き起こす、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記プラットフォームデバイスが、実験室サービスプロバイダから表示を受けることによって、前記分散型台帳における実験室試験に対応する実験室試験結果の記憶を容易にするように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記表示がアプリケーションプログラミングインタフェース(API)コールを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記ユーザに対応するデジタルウォレットを更に含む、請求項1のシステムであって、前記デジタルウォレットが、前記プライベートキーを記憶するように構成される、システム。
【請求項11】
ユーザデータの保護及び共有を制御するための装置であって、
メモリと、前記メモリに連結された少なくとも一つの処理装置と、を含み、
前記少なくとも一つの処理装置が、ユーザの現実世界識別を確認し、
成功した確認に応じて、前記ユーザにパブリックキー及び前記パブリックキーに対応するプライベートキーを提供し、ここで前記ユーザに提供される前記プライベートキーがプラットフォームデバイスにおけるローカル記憶装置に記憶されず、
前記パブリックキー及び前記プライベートキーを提供することに応じて、サードパーティシステムとの接続を開始し、ここで前記ユーザデータが前記サードパーティシステムに記憶され、
分散型台帳における前記サードパーティシステムに記憶された前記ユーザデータの記憶を容易にし、及び、
カスタマイズ可能な許可へのアクセスを前記ユーザに提供することによって、前記分散型台帳に記憶された前記ユーザデータの共有を制御する、ように構成される、装置。
【請求項12】
前記成功した確認に応じて、前記少なくとも一つの処理装置が、前記ユーザに特異的なプラットフォームIDを生成し、及び、
前記カスタマイズ可能な許可へのアクセスを前記ユーザに提供し、及び、
前記ユーザの前記パブリックキーに前記プラットフォームIDを関連付ける、ように更に構成される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記接続の開始において、前記少なくとも一つの処理装置が、前記接続の開始に対応する固有IDを生成し、
前記ユーザの前記パブリックキーと前記固有IDを関連付け、及び前記サードパーティシステムに前記固有IDを伝送する、ように更に構成される、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記サードパーティシステムに記憶されたデータが、記憶された前記データが前記分散型台帳にある前に暗号化される、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも一つの処理装置が、前記ユーザに、グラフィックユーザインタフェースを介して、前記ユーザが前記サードパーティシステムとの前記接続を開始することを可能にするための機能を提供するように更に構成される、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記サードパーティシステムに記憶された前記ユーザデータの前記記憶を容易にすることが、前記サードパーティシステムに記憶されたユーザデータを前記分散型台帳に指示することを含み、前記指示が、前記ユーザデータが利用可能であるという表示を前記サードパーティシステムから受けることと、
前記表示に応じて、固有ID及び前記ユーザの前記パブリックキーの間の関連付け情報を提供することと、を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項17】
前記ユーザデータが、別のサードパーティシステムと共有され、共有ユーザデータが、前記別のサードパーティシステムにおける応答を引き起こす、請求項11に記載の装置。
【請求項18】
前記少なくとも一つの処理装置が、実験室サービスプロバイダから表示を受けた後、前記分散型台帳における実験室試験に対応する実験室試験結果の記憶を容易にするように構成される、請求項11に記載の装置。
【請求項19】
表示がアプリケーションプログラミングインタフェース(API)コールを含む、請求項11に記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも一つの処理装置が、デジタルウォレットを提供するように構成され、前記デジタルウォレットが、前記プライベートキーを記憶するように構成される、請求項11に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「ブロックチェーン環境を使用してデータにアクセスし、データを保護し、共有するためのシステム及び方法(SYSTEMS AND METHODS FOR ACCESSING, SECURING, AND SHARING DATA USING A BLOCKCHAIN ENVIRONMENT)」と題した、2020年1月21日に出願された米国仮特許出願第62/964,069号の優先権を主張するものであって、その開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、ユーザが、分散型台帳技術を使用して、前記ユーザに関連するデータを保護し、共有することを可能にするためのシステム及び方法に関する。したがって、本明細書に開示されるシステム及び方法は、前記ユーザが、前記ユーザに関連するデータの所有権を制御することを可能にする。
【背景技術】
【0003】
性行為疾患及び性行為感染症(本明細書において、性行為感染疾患(STD)と総称される)は、静かなる流行病であると考えられる。毎年、数百万の新しい症例が発見され、報告される。現在使用されている、ウェブサイト及びモバイルアプリケーションを含む電子的出会い系ソリューションは、偶発的で、多くの場合匿名の性的接触を手配するためのこれらの出会い系サイトを使用することを含むある特定の高リスク行動のために、STD率の増大を悪化させている。STDの人々は、自分の疾患を明らかにすることなく性的接触に関係する場合があるか、又は人々は、自分のパートナがSTDではないと思うか、若しくは望むだけである場合がある。場合によっては、STDの人々は、多くのSTDが徴候や病徴を示さない(したがって、無症候性である)ので、前記STDに関連する前記病徴を示さない。しかし、人々は、病徴がなくても、自分のパートナに前記感染症をうつす可能性がある。よって、性的接触に関係する人々は、承知の上で、又は知らずに、自分の疾患を自分のパートナの一部又は全てにうつす可能性がある。このことによって、STDは、一般的になり、多くの場合気づかれないものとなる。
【0004】
幾つかの電子的出会い系ソリューションは、前記電子的出会い系ソリューションのユーザに、前記ユーザのSTDの状況についての詳細を明らかにする選択肢を提供する。例えば幾つかの出会い系ウェブサイトは、ユーザに、前記ユーザがSTDを有するかどうかを開始し、且つ/又は前記ユーザが有するSTDの型を開示する機能を提供する。しかし、そのような電子的出会い系ソリューションは、多くの場合、ユーザが前記ユーザのSTD関連実験室試験をいつ行ったのかに関連した詳細及び/又は証明を欠く。前記ユーザが、承知の上で、又は知らずに、異なる又は複数のSTDを獲得する可能性があった場合、この情報は重要である。さらに、現在のソリューションは、ユーザが、前記ユーザのSTDに関連する情報を自発的に考察するか、又は正直に共有することに非常に依存する。したがって、存在する電子的出会い系ソリューションは、前記ユーザが性的接触をする可能性がある新しい人々に会う場合に前記ユーザが情報に基づいた決定をするための、他のユーザの性感染症状態に関連する、重要な、又は信頼性のある詳細を提供しない。このことは、これらのソリューションも、ユーザが、次いで前記ユーザが情報に基づいた決定をすることを可能にする、前記ユーザの(例えば実験室によって)確認されたSTDデータ(又は前記ユーザのSTDデータの一部)を安全に制御する(例えばアクセスするか、保護するか、又は共有する)ことを可能にするシステムを提供しないからである可能性があった。
【0005】
前記人間集団の間に蔓延する疾患の問題は、STDに限定されるものではない。コロナウイルス疾患2019(COVID-19)は、静かに世界中に蔓延してきた別の疾患であり、毎日、何十万もの新しい症例が発見され、報告されている。人間の行動(例えば社会的接触を持ちたい、又はレクリエーション活動を行いたいという欲求)及び生存の必要性(例えば仕事に行くこと、又は食料品店で買い物すること)は、COVID-19の蔓延を刺激する理由の一部として考えられ得る。組織及び/又は政府は、前記蔓延を制御する(例えば減少させる)ために社会的距離制限を実施してきた。これらの社会的距離の努力は、リモートワーク;リモート教育又はオンライン教育;スポーツ、娯楽及びプロのイベントのキャンセル;食料品店における制限された入場;並びに博物館、公園、教会及び他に多くのものの閉鎖につながった。
【0006】
将来、組織は、前記組織が、前記組織の施設を再び開き、COVID前のレベルで営業するのに役立つシステムを実現する可能性がある。そうするために、組織は、ユーザが前記組織の建物に入ることができるかどうかを決定するために、前記組織の施設に入る前記ユーザのCOVID-19状況を決定する必要がある可能性がある。例えば組織は、その決定を行うために、前記組織の施設に入る人がCOVID-19陽性/陰性であるか、又はワクチンの接種を受けたかどうかについて決定する必要がある可能性がある。例示のために、ビジネスがそれらに関連する一人以上のユーザ(例えば従業員、購入者、卸売業者及び同種の人)が家からそれらのビジネスに参加する(例えば肉の切断を行う)ことを可能にしない肉プラントの所有者等の組織は、それらが、一人以上のユーザがそれらの施設に入ることができるかどうかについての、情報に基づいた決定をするのに役立つシステムを実現してもよい。更なる例示のために、ビジネスが参加者が家から前記レクリエーション活動を行うことも可能にしないコンサートの運営者又はライブの娯楽のプロバイダ等の別の組織は、参加者がそれらの建物に入ることができるべきかどうかについての、情報に基づいた決定をするために、そのようなシステムを実現してもよい。
【0007】
上記の決定を行うために、暫定的ソリューションとして、組織は、ユーザが、1)前記ユーザの現在の健康状態を詳述する質問表(例えば前記ユーザがCOVID-19の病徴の内の一つ以上に罹患したかどうか)、及び/又は2)現在の(例えば最近試験された)COVID-19の状況を提出することを必要としてもよい。しかし、これらの試験及び他の健康監視の努力を実現することによって、莫大な量の個人データを収集することになり、ユーザの前記個人データの安全性の完全性に関する問題が(前記ユーザ又は政府当局によって)生じる可能性がある。このことは、前記組織が前記ユーザに対して少なくとも保護されている前記データを開示することを必要にする場合に前記組織の側に対する、どのように前記データが保護されているのかに対する、前記データが誰から保護されているのかに対する、及びその保護の責任は誰にあるのかに対する、更なる責任に関する懸念をもたらす。したがって、組織を再開するために健康監視努力を実現することに対する、存在する前記ソリューションは、一つ以上の組織によって、ユーザが前記ユーザの個人データ(例えば健康データ)を安全に制御する(例えばアクセスするか、保護するか、又は共有する)ことを可能にするシステムを提供しないが、このことは、組織が前記組織の健康監視努力を実現することを更に妨げる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示の実施形態は、これらの課題に対処するものであって、ユーザに前記ユーザのデータを制御させるためのツール及び機構を提供する分散型台帳技術(例えばブロックチェーン)系システムを開示するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ユーザに前記ユーザのデータの前記制御を提供することは、前記ユーザが別のユーザ又は団体/組織等のサードパーティと前記ユーザに関連するデータ(例えばSTD状況,COVID状況及び同種のもの等の健康データ)を安全に共有することを可能にする可能性があり、前記別のユーザ/組織が情報に基づいた決定をするのに役立つ可能性がある。例示のために、前記システム及び前記方法は、ユーザに、サードパーティシステム(例えば実験室試験サービスプロバイダのシステム)から前記ユーザの情報(例えば前記ユーザの健康データ、例えばSTD状況又はCOVID状況)を集め、分散型台帳技術を使用してそのデータを保護し、カスタマイズ可能な許可を使用して(例えば出会い系環境において、又は前記ユーザがCOVID感染爆発を考慮してそれらの施設に入ることができるかどうかを決定する組織に対する)別のサードパーティシステムと前記データを共有する機能を提供する。出会い系に基づいたアプリケーションにおいて使用される場合、最新のSTD状況関連データを安全に共有することが可能であることによって、ユーザに、透明性と、前記ユーザが誰に関係すること、話すこと、メッセージを送ること、又は会うことを望むのか、且つ前記ユーザが性活動に関係することを望むかどうかを選択する場合に、情報に基づいた決定を行う前記機能とが提供される。そして、感染爆発に関連する(例えばCOVID-19)アプリケーションにおいて使用される場合、最新のCOVID状況関連データ(例えばユーザのCOVID-19試験結果、又はCOVID-19ワクチン接種関連詳細)を安全に共有することが可能であることによって、サードパーティは、それらの施設におけるユーザを可能にするかどうかに関する、情報に基づいた決定を行う。
【0010】
実施形態において、前記システムは、前記システム(例えばコンピュータシステム)が前記ユーザに関連するデータを記憶してもよい実験室試験サービスプロバイダとの接続を開始するように構成されたプラットフォームデバイスを含んでもよい。実施形態において、前記プラットフォームデバイスは、そのデータの分散型台帳内への配置を容易にすることによって、前記実験室試験サービスプロバイダにおいて記憶された前記データを保護するように構成される。前記データが前記分散型台帳内に保護されると、前記プラットフォームデバイスは、他のユーザ若しくは他のサードパーティシステムとの前記保護データの制御された分散又は共有を提供するように構成されてもよい。実施形態において、前記システムは、ユーザが前記ユーザ自身を確認することによってプラットフォームプロファイルを作成することを可能にするコンピュータシステム上で動作するユーザインターフェースを含んでもよいプラットフォームデバイスを含んでもよい。以下に詳細に記載されているように、ユーザが前記ユーザ自身を確認すると、前記プラットフォームデバイスは、前記ユーザ(又は前記ユーザの確認された前記プロファイル)に一組のキー(例えばプライベートキー及び対応するパブリックキー)を発行し、前記プラットフォームに関連付けられたローカル記憶装置に前記ユーザの前記パブリックキー及び/又はパブリックキーアドレス(例えば前記パブリックキーのハッシュ済みコピー)を記憶してもよい。前記ユーザの確認されたプロファイルに提供されるか、又は発行されるパブリックキー/プライベートキーを有した後、前記ユーザは、前記プラットフォームによって提供される前記サービスにアクセスしてもよい。態様において、前記サービスは、前記ユーザが、前記サービスのコンピュータシステム内に記憶された、前記ユーザに関連するデータを有し得るサードパーティシステム(例えば実験室試験サービスプロバイダ)との接続を開始することを可能にすることを含んでもよい。実施形態において、前記サービスは、分散型台帳への、前記サードパーティシステムに記憶された前記データの配置又は記憶を容易にすることを更に含んでもよい。例えば前記実験室試験を行った後、前記実験室試験結果が利用可能であると、前記プラットフォームデバイスは、分散型台帳(又はブロックチェーンネットワーク)への、前記実験室試験サービスプロバイダのシステムに記憶された前記データ(例えば実験室試験結果)の前記配置(又は記憶)を容易にするように構成されてもよい。実施形態において、前記サードパーティシステムから前記データを記憶した後、前記プラットフォームデバイスによって提供される前記サービスは、他のユーザ又は他のサードパーティシステムによる、前記分散型台帳に記憶された前記データ(例えば実験室試験結果)の前記分散又は前記共有を(例えば許可又はスマート契約を使用して)制御する前記機能を前記ユーザに提供することを含んでもよい。
【0011】
実施形態において、前記プラットフォームデバイスは、前記ユーザに関連する他の情報を受け、前記ブロックチェーン上へ前記情報を配置するように構成されてもよい。例えば前記プラットフォームは、前記ユーザによって前記プラットフォームデバイスに提供される名前、接触情報、ソーシャルメディア情報、識別確認情報、背景情報又は他の任意の詳細等、前記ユーザからの個人情報を受け、暗号化バージョンのこのデータを分散型台帳へ配置するように構成されてもよい。前記データは、前記分散型台帳に記憶される前に、(例えば前記ユーザに発行された前記パブリックキーを使用して)暗号化されてもよい。例えば前記プラットフォームデバイスは、ユーザに関連する個人情報を受け、前記ユーザの前記パブリックキーを使用してこのデータを暗号化し、次いで分散型台帳に暗号化された前記データを配置するように構成されてもよい。実施形態において、前記サードパーティシステムから供給された前記ユーザデータは、前記分散型台帳に記憶される前に、例えば前記ブロックチェーンネットワークによって提供される前記暗号化によって暗号化されてもよい。よって、態様において、パブリックキーを使用して暗号化された前記データは、前記ユーザの前記個人デバイスにおけるデジタルウォレット(又はキーマネージャ)に記憶されるか前記プライベートキーによってのみ復号され得る。さらに、態様において、前記サードパーティシステムから集められ、前記ブロックチェーンネットワークによって暗号化された前記データも、(例えばアクセス又は共有の際に)前記ユーザによってのみ復号され、アクセスされ得、それによって、それらのローカル記憶装置における前記復号キーのいずれかを記憶する前記プラットフォームデバイスなしで、前記分散型台帳に記憶される前記データの完全な所有権が前記ユーザに与えられる。その意味で、前記プラットフォームは、前記ブロックチェーンから前記ユーザに関連する任意の情報を決して復号することができず、したがって、前記情報にアクセスすることができず、それによって、前記ユーザにデータ所有権が与えられる。
【0012】
実施形態において、前記ユーザは、前記プラットフォームデバイスを使用して、サードパーティ(例えば出会い系プラットフォーム又は別のユーザ又は組織)と共有される情報の量を制御(例えば限定)することができる。態様において、前記ユーザは、一組の許可及び/又はスマート契約を使用することによって、前記サードパーティが(又は本質的に、インターネット上のどこでも)利用可能であってもよい前記情報を制御(例えば限定)することが可能であってもよく、したがって、それらの個人情報の分散とそれが共有される方法とにおける完全な制御が得られる。態様において、前記ユーザデバイスは、前記ブロックチェーン台帳に記憶された前記ユーザのデータに関連付けられたパブリックキー及びプライベートキー(並びに全ての他の復号キー)を記憶するデジタルウォレット(又はキーマネージャ)を維持してもよい。
【0013】
実施形態において、特に地域データ保護法を遵守するように構成された実施形態において、前記プラットフォームは、(例えばハイパーレッジャーファブリック(hyper ledger fabric)の個人データ収集における)オフチェーン記憶装置において前記ユーザに関連する暗号化バージョンの前記個人識別可能情報(PII)を記憶するように構成されてもよい。前記プラットフォームは、更に、前記ユーザの前記パブリックキー及び/又はパブリックキーアドレスを前記オフチェーン記憶装置に記憶するように構成されてもよい。前記プラットフォームは、前記ユーザのPIIのハッシュを前記オフチェーン記憶装置に記憶するように構成されてもよい。態様において、前記プラットフォームは、前記ユーザの前記パブリックキー(又はパブリックキーアドレス)又は前記PII若しくは暗号化バージョンの前記ユーザの前記PIIを取得し得る任意のトークンのハッシュを使用して、前記オフチェーン記憶装置に記憶された情報を取得し、且つ/又は識別するように構成されてもよい。前記プラットフォームは、そのような実施形態において、前記ユーザに関連する前記非個人識別可能情報(非PII)(例えばSTD状況,COVID状況,温度情報,質問表に対する回答等)を前記分散型台帳に記憶することを容易にするように構成されてもよい。態様において、前記非PIIは、前記暗号化バージョンの前記非PIIだけが前記ブロックチェーンに記憶されるように前記ブロックチェーンネットワークによって暗号化されてもよい。態様において、前記プラットフォームデバイスを使用して、前記ユーザは、アプリケーション(例えばウェブアプリケーション)を使用して前記配置データを視認することが可能であり、一組の許可及び/又はスマート契約を使用することによって一つ以上のサードパーティとそれらの非PII(例えば前記ユーザがSTDを有するのかどうか、又は前記ユーザがCOVIDについて陽性若しくは陰性であることを試験したかどうか)を共有することが可能である。
【0014】
上述のものは、続く本発明の「発明を実施するための形態」をより良好に理解することができるようにするために、本発明の特徴及び技術的利点を広範に概説するものである。本発明の請求項の主題を形成する、本発明の更なる特徴及び利点は、以下に記載される。当業者は、開示される概念及び具体的な実施形態が、本発明の同じ目的を実施するための他の構造を改変するか、又は設計するための基準として容易に利用されてもよいことを理解すべきである。当業者は、そのような同等の構成が、添付の請求項に記載される通りの本発明の精神及び範囲から逸脱しないことも認識すべきである。更なる目的及び利点と共に、その組織及び操作方法の両方に関する、本発明の特徴であると考えられる新規の特徴は、添付の図面に関連して考える場合、以下の記載からより良好に理解されるであろう。しかし、前記図面の各々は、例示及び説明の目的のためにだけ提供されるものであって、本発明の限定の定義として意図されるものではないことが明示的に理解される。
【0015】
本発明のより完全な理解のために、ここで、添付の図面と関連して示される以下の記載が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本開示の実施形態に係る動作を行うように構成されたシステムを示す図である。
図2】本開示の実施形態に係る図1の前記プラットフォームデバイスを示す図である。
図3】本開示の態様に係る図1のシステムの機能を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
各種の特徴及び利点の詳細は、添付の図面で示され、以下の記載で詳細に述べられる非限定的な実施形態を参照してより完全に説明される。よく知られた処理手法、構成要素及び機器の記載は、詳細に本発明を必要以上に不明瞭にしないように省略される。しかし、「発明を実施するための形態」及び前記具体例は、本発明の実施形態を示すと共に、例示としてのみ示されるものであって、限定として示されるものではないことを理解すべきである。基礎をなす本発明の概念の精神及び/又は範囲の中の各種の置換、改変、付加及び/又は再配置は、本開示から当業者にとって明らかになるであろう。
【0018】
前に記載された前記システムは、サードパーティシステムに記憶されたユーザデータ(例えば実験室サービスプロバイダサイトで記憶される実験室試験結果)を収集することを可能にしてもよく、且つ分散型台帳に前記サードパーティシステムに記憶された前記ユーザデータの配置を容易にしてもよいプラットフォームデバイスを含む。そのような配置は、前記プラットフォームデバイスにおいて前記データをこれまでに記憶することなく生じてもよい。前記プラットフォームデバイスは、各種時点のユーザの裁量に少なくとも部分的に又は完全に基づいた、前記分散型台帳に記憶される前記ユーザデータの、制御された分散又は共有を更に可能にしてもよい。この意味で、本開示の態様は、個人データを保護し、共有するための機構を提供するものである。本開示の態様において実現されるシステムは、ブロックチェーンプロトコルを使用し、したがって、ブロックチェーンに配置されると考察され得るサービス(BAAS)システム又はソフトウェアとしてのブロックチェーンであると考えられ得る。
【0019】
続く開示は、健康/医療データ(例えばSTD若しくはCOVID-19試験及び/又はワクチン接種状況)に関連するアプリケーションに焦点を合わせる。特に、本開示の一部は、1)前記ユーザがシステム(例えばコンピュータシステム)が前記ユーザに関連するデータを記憶してもよい実験室試験サービスプロバイダとの接続を開始することを可能にすることによってユーザデータを収集すること、2)分散型台帳への前記実験室試験プロバイダの前記システムに記憶される前記データの配置を容易にすることに焦点を当てる。その意味で、続く本開示は、分散型台帳へのサードパーティシステム(例えば実験室試験プロバイダのシステム)に記憶されるユーザデータを保護する機能と、アプリケーション(例えばウェブアプリケーション又はダッシュボード)を使用して前記データにアクセスする機能と、をユーザに提供する。本開示の一部は、3)他のユーザ又は他のサードパーティシステムとの、制御された分散、又は保護された前記データの共有を提供することにも焦点を合わせる。その意味で、続く本開示は、ここで他のユーザ又はシステムへの前記分散型台帳に保護された前記データを共有する機能をユーザに提供する。本明細書における本開示は、任意のサードパーティシステムに記憶された任意の種類のユーザデータ(すなわち、実験室試験データだけでない)を収集することと、前記サードパーティシステムから分散型台帳への前記データを保護することと、任意のユーザ又はシステム若しくはサービスプロバイダと保護された前記データを共有することと、に同程度に適用可能であることはいうまでもない。
【0020】
図1は、本開示の実施形態に係る、分散型台帳技術を使用してユーザデータを保護し、前記保護データの分散を制御する機能をユーザに提供するプラットフォームデバイス120を含むシステム100のブロック図である。システム100は、プラットフォームデバイス120と、一つ以上のユーザデバイス110と、識別確認サービスプロバイダ140、出会い系サービスプロバイダ142及び実験室サービスプロバイダ144等の複数のサービスプロバイダと、を含む。本開示の実施形態によれば、前記プラットフォームデバイス120は、分布台帳技術を使用して(例えば実験室サービスプロバイダコンピュータシステムにおける)実験室サービスプロバイダによって記憶された実験室試験データを保護し、前記サービスプロバイダの別の一つ(例えば出会い系サービスプロバイダ)に対して前記保護データ(又はその一部)を共有するように構成される。
【0021】
なお、図1は、医療/健康サービス及び出会い系サービスに関連するサービスプロバイダを示し、本開示に係るシステムが前記システム100を用いる前記アプリケーションに基づいた異なるサービスプロバイダを含んでもよいことが理解される。例えば他のアプリケーションにおいて、実験室サービスプロバイダからユーザデータを保護する代わりに、前記システム100は、ソーシャルメディアサービスプロバイダ(例えばフェイスブック)からデータを保護してもよい。そのようなアプリケーションにおいて、前記保護データが共有される前記サードパーティは、任意のサードパーティ(例えばビデオストリーミングサービスプロバイダ又は別のユーザ又は他の任意のインターネット使用可能コンピュータシステム)であることが可能であった。本開示に係るシステムは、前記システム100が用いられる前記アプリケーションに基づいた追加的な又はより少しのサービスプロバイダを含んでもよいことが更に理解される。例えば前記システム100は、識別確認サービスプロバイダ140と、実験室サービスプロバイダと、ソーシャルメディアサービスプロバイダとを含んでもよく、前記システムは、前記実験室サービスプロバイダ及びソーシャルメディアサービスプロバイダの両方からデータを保護してもよい。そのようなアプリケーションにおいて、前記保護データが共有される前記サードパーティは、任意のサードパーティシステム(例えばホテルサービスプロバイダのコンピュータシステム、旅行会社及び/又は政府機関)であることが可能であった。
【0022】
図1に示されるように、プラットフォームデバイス120,一つ以上のユーザデバイス110及び前記複数のサービスプロバイダは、一つ以上の有線通信リンク又は無線通信リンクを介して一つ以上のネットワーク170に通信的に連結されてもよい。前記一つ以上のネットワーク170は、有線ネットワーク,無線通信ネットワーク,セルラネットワーク,ケーブル伝送システム,ローカルエリアネットワーク(LAN),無線LAN(WLAN),メトロポリタンエリアネットワーク(MAN),ワイドエリアネットワーク(WAN),インターネット,公衆電話交換網(PSTN),セルラデータネットワーク,セルラ音声ネットワーク,インターネット及び同種のものを含んでもよい。前記プラットフォームデバイス120は、一つ以上のユーザデバイス110及び前記複数のサービスプロバイダは、ブロックチェーンネットワーク172に通信的に連結されてもよい。前記ブロックチェーンネットワーク172は、前記ブロックチェーン技術を実現してもよく、イーサリアム(Ethereum),ハイパーレッジャーファブリック,IBMブロックチェーン(IBM Blockchain),マルチチェーン(Multichain)及び/又は他の任意のブロックチェーンプラットフォーム等のブロックチェーンプラットフォームによって提供される機能性を実行する。なお、本開示の態様に従って実現される前記システムは、ブロックチェーン-プラットフォームを選ばないものでもよく、特定のブロックチェーン例の任意の考察は、例示目的のためになされるものであって、限定するものとして解釈されるべきでない。
【0023】
前記ユーザデバイス110は、一つ以上の処理装置112と、メモリ114と、一つ以上の通信インターフェース118とを含む。前記一つ以上の処理装置112の各々は、中央処理装置(CPU)又は他の演算回路(例えばマイクロコントローラ、一つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)及び同種のもの)であってもよく、一つ以上の処理コアを有してもよい。前記メモリ114は、リードオンリーメモリ(ROM)デバイス,ランダムアクセスメモリ(RAM)デバイス,一つ以上のハードディスクドライブ(HDD),フラッシュメモリデバイス,ソリッドステートドライブ(SSD),持続的状態又は非持続的状態のデータを記憶するように構成された他のデバイス、又は異なるメモリデバイスの組合せを含んでもよい。前記メモリ114は、前記一つ以上の処理装置112によって実行される場合、前記一つ以上の処理装置112に、図1図3を参照して前記ユーザデバイス110に関連して記載されている前記動作を行わせる命令116を記憶してもよい。前記命令116を記憶することに加えて、前記メモリ114は、デジタルウォレット117を記憶してもよい。前記デジタルウォレット117は、前記ユーザが前記分散型台帳に記憶した全てのデータ等、前記ユーザデバイス110に対応するユーザに関連付けられた情報を記憶するように構成されてもよい。前記デジタルウォレット117は、前記プラットフォームデバイスを動作させる団体によって提供されたアプリケーション(例えばウェブアプリケーション)に接続してもよいか、又は含まれてもよい。前記アプリケーションは、例えば前記分散型台帳から前記データを共有するための前記許可を変化させる(又はカスタマイズする)ことによって、他のユーザ又はシステムと分散型台帳に記憶された前記ユーザのデータを共有するための前記制御部を前記ユーザに提供してもよい。前記アプリケーションは、前記ユーザが前記分散型台帳に記憶した前記データのスナップショットを前記ユーザに提供するように構成されてもよい。前記アプリケーションは、分散型台帳上へ前記プラットフォームが(サードパーティシステム(例えば実験室試験サービスプロバイダ)から)保護した前記データのスナップショットを前記ユーザに提供するように構成されてもよい。
【0024】
ユーザデバイス110は、本開示の態様におけるユーザ入出力動作を容易にするためのインターフェースを提供するように構成されてもよい。前記インターフェースは、グラフィックユーザインターフェイス(GUI)を含んでもよい。実施形態において、前記GUIは、プラットフォームデバイス120のGUIシステム(例えばGUI121)によって構成され、生成されてもよい。他の実施形態において、前記GUIは、ユーザデバイス110のGUIシステム(図1に示されない)によって構成され、生成されてもよい。いずれにせよ、GUIは、ユーザから/への入出力動作を容易にするためのGUIを構成し、生成するように構成されてもよい。前記GUIは、前記ユーザが、運転免許証情報、パスポート情報、又は他の任意の資格のある識別保証付き関連情報、個人の詳細(例えば名前及び接触情報、又は前記ユーザへの出力情報、例えばそれらの実験室試験に関連する情報(例えばSTD若しくはCOVID-19試験及び/又はワクチン接種状況)等の情報を入力することを可能にするための各種GUI制御部を含むように構成されてもよい。態様において、サードパーティから獲得される前記情報(例えばサードパーティ出会い系プラットフォーム又はサードパーティ出会い系サービス)は、GUIを介して利用可能であってもよい。本質的に、実験室試験情報及び実験室結果の保護、アクセス及び共有に関連する任意の情報は、前記GUIを使用して前記ユーザによって管理され、制御され得る。幾つかの実施形態において、前記GUIは、前記プロセスの各種態様を制御するためのGUI制御部を含んでもよい。例えばGUI制御部は、前記システムにログインすること、前記確認プロセスを可能にすること、サードパーティシステム(例えば実験室試験サービスプロバイダシステム)との接続を開始することを可能にすること、前記サードパーティシステムから収集され、前記分散型台帳に記憶されたデータにアクセスすること、データの共有を認証すること等のために提供されてもよい。実施形態において、ユーザは、確認情報を含む、それら自身に関する情報を入力するか、又は共有するために前記GUIを使用してもよい。
【0025】
態様において、ユーザデバイス110は、モバイルデバイス,スマートフォン,タブレットコンピュータデバイス,パーソナルコンピュータデバイス,ラップトップコンピュータデバイス,デスクトップコンピュータデバイス,装着型コンピュータデバイス,車のコンピュータシステム,パーソナルデジタルアシスタント(PDA),スマートウォッチ,別の型の有線及び/又は無線コンピュータデバイス、並びにそれらの任意の部分として実現されてもよい。
【0026】
態様において、前記ユーザデバイス110は、前記プラットフォームデバイス120を動作させる団体によって提供されるアプリケーションを含んでもよく、前記アプリケーションは、前記ユーザが提供される前記サービスを視認し、使用することを可能にするGUIを前記ユーザに提示するように構成されてもよい。前記アプリケーションは、前記分散型台帳に記憶される前記ユーザに関連付けられた前記データの前記分散を制御する、現在発行されたスマート契約及び/又は許可を変化させるためにユーザによって使用されてもよいスマート契約へのアクセス(又はカスタマイズ可能な許可)を提供するように更に構成されてもよい。前記アプリケーションは、スマート契約を介して、サードパーティからの許可を取り消して、それらのサードパーティを阻止して、前記ユーザに関する一つ以上の事前に視認可能な情報を視認するように更に構成されてもよい。その上、前記アプリケーションは、前記ユーザの前記プライベートキー等、前記ユーザに関連付けられた前記キーを記憶する前記デジタルウォレット(又はキーマネージャ)に接続するか、又はデジタルウォレットを含むように更に構成されてもよい。実施形態において、前記アプリケーションは、前記デジタルウォレットに記憶された前記キーを用いて、データを復号し、復号されたバージョンの前記データ(例えば前記分散型台帳に記憶されたユーザに関連するデータ)を前記ユーザに提示する。前記アプリケーションは、モバイルアプリケーション、ブラウザ系アプリケーション(例えばウェブブラウザを介したインターネットを通じてアクセス可能なアプリケーション)、或いはスマートフォン,タブレットコンピュータデバイス,デスクトップコンピュータデバイス若しくはラップトップコンピュータデバイス、パーソナルデジタルアシスタント又は前記ユーザデバイス110の前記動作を行うために適合させた他の型の電子デバイスで実行される他の型のアプリケーションであってもよい。
【0027】
前記プラットフォームデバイス120は、GUI121と、一つ以上の処理装置122と、メモリ124と、一つ以上の通信インターフェース130とを含んでもよい。一つ以上の処理装置122の各々は、CPU又は他のコンピュータ回路(例えばマイクロコントローラ、一つ以上のASIC及び同種のもの)であってもよく、一つ以上の処理コアを有してもよい。前記メモリ114は、ROMデバイス、RAMデバイス、一つ以上のHDD、フラッシュメモリデバイス、ソリッドステートドライブSSD、持続的状態若しくは非持続的状態でデータを記憶するように構成された他のデバイス、又は異なるメモリデバイスの組合せを含んでもよい。前記メモリ124は、一つ以上の処理装置122によって実行される場合、前記一つ以上の処理装置122に、図1図3を参照して前記プラットフォームデバイス120に関連して記載される動作を行わせる命令126を記憶してもよい。
【0028】
図1は、単一のプラットフォームデバイス120を示すが、プラットフォームデバイス120及びその個別の機能ブロックは、単一のデバイスとして実現されてもよいか、又は集積された機能が本開示に係る動作を行うように構成されてもよいそれら自身の処理資源を有する複数のデバイスにおいて分布させてもよいことはいうまでもない。幾つかの実施形態において、プラットフォームデバイス120は、オンサイトシステム又はクラウドベースシステムにおいて、完全に又は部分的に実現されてもよい。
【0029】
より詳細に前記プラットフォームデバイス120を示す図2を簡潔に参照する。前記命令126は、確認管理122e、キー管理122c及びスマート契約管理122dに関連する命令を含んでもよい。前記システムが実験室サービスプロバイダからデータを安全に収集する前記実施形態において、前記命令126は、実験室試験管理122b並びに出会い系プロファイル及びプラットフォーム管理122aを更に含んでもよい。前記プラットフォームデバイス120は、GUIシステム121を更に含んでもよい。実施形態において、命令インスタンス(例えば122a~122e)の各々は、それらに関連付けられた一つ以上のアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を有してもよい。例えば前記出会い系プロファイル及びプラットフォーム管理122a,前記実験室試験管理122b,前記キー管理122c,前記スマート契約管理122d及び前記確認管理122eの各々は、それらに関連付けられた一つ以上のAPIを有してもよい。なお、幾つかの実施形態において、APIは、前記幾つかの命令インスタンスの中に分布しなくてもよく、一つ以上のAPIは、上記命令インスタンスの機能を行ってもよい。図1に戻って参照すると、前記一つ以上の通信インターフェース130は、一つ以上の通信プロトコル又は通信規格(例えば前記一つ以上のネットワーク170を参照して上記で記載されている前記一つ以上の通信規格)に従って、有線通信リンク又は無線通信リンクを介して、一つ以上のネットワーク170及びブロックチェーンネットワーク172に前記プラットフォームデバイス120を通信的に連結するように構成されてもよい。
【0030】
複数のサービスプロバイダ、すなわち、識別確認サービスプロバイダ、サードパーティサービスプロバイダ及び実験室サービスプロバイダが、更に図1に示される。これらのサービスプロバイダは、前記プラットフォームデバイス120を介して前記ユーザに異なるサービスを提供する。例えば前記識別確認サービスプロバイダは、前記プラットフォームデバイスに識別確認サービスを提供する。同様に、実験室サービスプロバイダ144は、前記プラットフォームデバイス120の助けによって前記ユーザに実験室試験サービスを提供してもよい。出会い系サービスプロバイダ142は、前記プラットフォームデバイス120を介して前記ユーザに保護出会い系サービスを提供してもよい。前記複数のサービスプロバイダの各々は、各々がそれ自体の処理装置、メモリ及び一つ以上の通信インターフェースを含む、前記サービスプロバイダ自体のコンピュータシステムで動作可能であってもよい。実施形態において、前記プラットフォームデバイス120の前記メモリ124に記憶された前記命令は、前記複数のサービスプロバイダの内の一つ以上との前記プラットフォームデバイス120の相互作用を容易にしてもよい。
【0031】
ここで、これらの命令インスタンスの各々によって提供される前記機能を説明する。前記プラットフォームデバイス120は、ユーザが前記プラットフォームデバイス120によって提供される前記サービスにアクセスすることを登録しようとする場合に確認管理122eに関連する命令を要求してもよい。実施形態において、確認管理122eは、前記ユーザが個人的詳細、例えば名前,接触情報,状態識別情報(例えば運転免許証番号,パスポート番号)を提出することを可能にする(例えばユーザデバイス110における)GUI制御部を起動することを含む機能を提供してもよい。態様において、前記確認管理122eは、前記ユーザに、他の政府によって発行された識別証明と共にそれらの状態識別又はパスポートの写真をスキャンし、且つ/又は共有することを要求するGUI制御部を起動してもよい。前記ユーザによる情報入力は、前記メモリ124に任意の情報を記憶することなく、識別確認サービスプロバイダ140(例えばACUANT(登録商標))に一つ以上のネットワーク170を介して直接送られてもよい。例えば前記確認管理122eに対応する前記APIは、前記ユーザによって前記識別確認技術サービスプロバイダに提出される前記情報を通知するために使用されてもよい。実施形態において、前記情報を前記サービスプロバイダに提出する間又は後に、前記確認管理122eは、前記確認要求に対応する固有IDを生成するように前記キー管理122cに通知してもよい。
【0032】
実施形態において、前記確認管理122eは、ユーザが前記プラットフォームデバイス120によって提供される前記サービスにアクセスすることを登録しようとする場合、前記確認サービスプロバイダ140にリンク(例えばウェブサイトリンク)を提供する(例えばユーザデバイス110における)GUI制御部を起動することを含む機能を提供してもよい。前記ユーザが、例えば前記確認サービスプロバイダへの前記リンクをクリックすることによって自分自身を確認することに関心を示す場合、前記確認管理122eは、前記ユーザを前記確認サービスプロバイダ140に指示してもよく、確認対象の前記ユーザの前記関心を(以下に更に記載されるように)キー管理122cに示してもよい。次いで、前記キー管理122cは、前記示すことに対応する固有IDを生成してもよい。後者のシナリオにおいて、前記ユーザは、直接、前記確認プロバイダシステムに識別確認情報を提供し、それによって、前記プラットフォームデバイス120に識別確認情報を提供する必要性が回避される。
【0033】
前記確認が完了すると、前記結果は、APIを介してプラットフォームデバイス120に送り返されてもよく、前記固有IDを使用して前記ユーザに関連付けられてもよい。次いで、前記結果は前記ユーザに提供されてもよい。前記結果は、前記ユーザを確認することに成功する、すなわち、前記識別確認サービスプロバイダが前記ユーザの現実世界識別オンラインを確認することに成功し、前記サービスプロバイダが、前記ユーザによって提供される前記情報及び/又はドキュメントに基づいて前記ユーザが何者であるのかについて考えるという情報を含んでもよい。成功した確認の際、前記確認管理122eは、前記キー管理システム122cを使用して前記プラットフォームデバイス120に前記ユーザのためのプロファイル又はプラットフォームIDを生成することを促してもよい、(例えば内部通知を伝送することによって)成功した前記確認を前記プラットフォームデバイス120に通知することを含む機能を提供してもよい。態様において、前記スマート契約管理120d又は前記キー管理システム122cを使用して、前記プラットフォームデバイス120に前記ユーザにデジタルウォレット(例えばキーマネージャ)を提供することを促してもよい。態様において、前記プラットフォームデバイス120は、前記デジタルウォレットに前記プラットフォームIDを関連付ける。
【0034】
更なる例示のために、ユーザが前記識別確認サービスプロバイダによって確認されることが成功した場合、前記プラットフォームデバイス120は、キー管理122cに関連する命令を要求する(且つ前記命令に基づいて実行する)ことが可能である。その場合、キー管理122cは、前記ユーザにプラットフォームID(例えばプラットフォームデバイス120内部の前記ユーザの識別)を生成してもよく、前記確認されたユーザにパブリックキー及び対応するプライベートキーを生成してもよい。キー管理122cは、メモリ124において前記ユーザに発行された前記パブリックキーのコピーを記憶してもよいが、メモリ124においてユーザに提供された前記プライベートキーを記憶しない。実施形態において、前記キー管理122cは、前記ユーザの前記パブリックキーに前記プラットフォームIDを関連付けてもよく、プラットフォームデバイス120にその関連付け情報を記憶してもよい。実施形態において、提供されると、前記ユーザは、前記デジタルウォレット117内に、又はコールドストレージウォレット内に(例えばオフラインのどこか、例えばメモリースティック内に、又は私的日記に)、それらのために生成されたそれらのプライベートキーを記憶してもよい。
【0035】
態様において、前記キー管理システム115は、アマゾンウェブサービス(登録商標)(AWS)キーマネジメントサービス,ベルID(登録商標)キーマネージャ,IBM(登録商標)セキュリティキーマネージャ及び同種のもの等のキー管理システムを使用して、前記ユーザに前記キーを提供してもよい。キー管理122cは、キーの交換、クリプトシュレッディング(キーの破棄)及び置換に関連する機能を更に提供してもよい。キー管理122cは、暗号プロトコルデザイン,キーサーバ,ユーザプロシージャ及び他の適切なプロトコルを含んでもよい。キー管理122cは、ユーザ又はシステム(例えば出会い系サービスプロバイダ、実験室サービスプロバイダ144等のサードパーティシステム)のいずれかの間で前記ユーザレベルのキーを提供するように構成されてもよい。
【0036】
実施形態において、キー管理122cは、ユーザ又はシステムのいずれかの間で前記ユーザレベルのトークン又は固有ID等のキーを提供するように構成されてもよい。例えばユーザが、それら自身を確認するか、又は実験室サービスプロバイダからのSTD関連試験若しくはCOVID関連試験を予定に入れることに関心を示す場合、前記キー管理122cは、前記要求に対応する固有IDを生成してもよく、前記ユーザの前記パブリックキーのコピーと前記固有IDを関連付けてよい。実施形態において、前記キー管理122cは、(前記ユーザの前記パブリックキーのハッシュである)前記パブリックキーアドレスと前記固有IDを関連付けてもよい。実施形態において、前記キー管理122cは、前記ユーザの資産IDと前記固有IDを関連付けてもよく、前記資産IDは、前記ユーザの成功した確認の際に前記キー管理122cによって生成されてもよい。前記資産IDは、前記ユーザの前記デジタルウォレットに関連付けられてもよい。態様において、前記分散型台帳に記憶された前記データは、前記ユーザの資産IDを使用して前記ユーザと関連付けられてもよい。態様において、キー管理122cは、ユーザが前記実験室サービスプロバイダ144に個人的詳細を送る場合、一組のキー(例えばパブリックキー及びプライベートキー等の別の組の非対称キー)を生成する。態様において、ユーザが前記出会い系サービスプロバイダ142に個人的詳細を送る場合、キー管理122cは、異なる組のキー(例えばパブリックキー及びプライベートキー等の別の組の非対称キー)を生成する。
【0037】
更に、ユーザが確認されることに成功し、実験室サービスプロバイダからの実験室試験(例えばSTD関連試験又はCOVID関連試験)を予定に入れることに関心を示す場合、前記プラットフォームデバイス120は、実験室試験管理122bに関連する命令を要求してもよい。例えば前記ユーザが確認され、一組のキーを提供されると、前記実験室試験管理122bは、例えば前記実験室サービスプロバイダ144にリンク(例えばウェブサイトリンク)を提供することによって実験室試験を要求する機能を前記ユーザに提供するために前記GUIシステムを呼び出す。前記ユーザが、例えば前記リンクをクリックすることによって実験室試験を予定に入れることに関心を示す場合、前記実験室試験管理122bは、前記実験室サービスプロバイダ144に対応するウェブサイトに、前記ユーザを指示してもよく、実験室試験を予定に入れることの前記ユーザの前記関心をキー管理122cに通知してもよい。上記したように、ユーザが実験室サービスプロバイダからの実験室試験を予定に入れることに関心を示す場合、前記キー管理122cは、前記実験室試験要求に対応する固有IDを生成してもよく、前記実験室試験管理122bのAPIを介して前記実験室サービスプロバイダ(又はそのシステム)に前記固有IDを伝送してもよく、(例えば前記ユーザのプラットフォームID又はパブリックキーを使用して)前記プラットフォームデバイス120において前記ユーザと前記固有IDを関連付けてもよい。実施形態において、前記固有ID及び前記ユーザの間の前記関連付けは、メモリ124に記憶されてもよい。上記したように、前記固有IDは、前記実験室試験プロバイダに伝送され、内部で前記ユーザに関連付けられ、少なくともその意味で、前記プラットフォームデバイス120は、前記実験室試験プロバイダとの接続を開始する。
【0038】
前記実験室試験の完了の際(例えば前記ユーザが前記試料を提出し、前記実験室が結果を有した後)、前記実験室試験管理122cは、例えば前記実験室サービスプロバイダ144の前記APIからのAPIコールの形態で通知を受けてもよい。例えば前記実験室試験管理122cが実験室サービスプロバイダ144から前記通知を受けた場合、前記実験室試験管理122cは、前記キー管理122cと共に、前記実験室結果を前記分散型台帳に記憶するように指示してもよい。前記キー管理122cからの前記指示は、APIコールに戻る際に、前記分散型台帳における前記結果の前記記憶を容易にする、前記固有ID及び前記ユーザの間の前記関連付け情報を提供することを含んでもよい。その意味で、前記試験結果は、ローカルにメモリ124において決して記憶されない。次いで、前記ユーザは、プラットフォームデバイス120及び/又はそれらのデジタルウォレット117によって(例えばその中に記憶される前記キーを使用して復号化を提供することによって)提供される前記アプリケーションを使用して、前記結果に安全にアクセス(例えば視認)してもよい。実施形態において、前記実験室試験結果は、前記分散型台帳に記憶される前に暗号化される。この暗号化は、(例えばハイパーレッジャーファブリックの場合に)前記ブロックチェーンネットワーク172で生じてもよい。実施形態において、前記実験室試験結果の前記復号化は、前記暗号化に関連付けられた任意の復号キーを提供することなく、前記ブロックチェーンネットワーク172によって行われてもよい。
【0039】
更に、前記プラットフォームデバイス120は、ユーザが実験室サービスプロバイダ144から前記試験結果を受けた場合、スマート契約管理122dに関連する命令を要求してもよい。スマート契約管理122dは、前記ユーザにアクセス可能である前記分散型台帳に記憶された、受けた前記実験室試験及び/又は任意の他のデータ(例えば出会い系人物紹介、名前、写真、ソーシャルメディア操作機能等)の機能関連共有を提供してもよい。前記共有は、前記プラットフォームデバイス120によって提供された前記アプリケーションを使用して、他のユーザ(例えば前記出会い系サービスプロバイダ142における任意のユーザ)と共に行われ得る。すなわち、前記ユーザは、前記分散型台帳に記憶された、前記ユーザに関連する前記データの前記共有を制御するために、前記プラットフォームデバイス120によって提供される前記アプリケーションを使用してもよい。スマート契約管理122dは、それらのデータを他のユーザと共有する前にユーザが選択することを必要とする基準を含んでもよい。これらの基準は、共有されているデータの量を含んでもよい。例えばユーザは、スマート契約を使用して、それらの試験結果の一部(例えば他の疾患に関連した状況を含む前記完全試験結果の代わりに、特異的疾患(例えばヘルペスI型)に関連したそれらのSTD状況だけ)を送ることを選択するだけでもよい。別の例として、且つ更に以下で記載されているように、前記ユーザは、(例えば前記共有が、ユーザが誰かと性的に関係するのかを決めている出会い系プラットフォームにおいて行われるアプリケーションにおける)名前及び接触情報を含むそれらの完全なプロファイルと、(前記試験が行われた日付を含む)完全なSTDプロファイルとを共有することを選択してもよい。共有されるデータの型は、前記分散型台帳に記憶された前記情報から誘導されるデータを含むことができる。例えばユーザが、前記出会い系サービスプロバイダにおける他のユーザに前記ユーザが有する前記STDを明示的に知らせることを望まない場合、ユーザは、それらのサードパーティ出会い系プロファイルにおけるバッジを置くことを選択するだけであってもよい。前記バッジは、前記ユーザがSTD試験を行ったこと、又は前記ユーザがそれらのSTD試験結果を受けたことを示してもよく、前記ユーザは、全ての試験されたSTDを有さないか、又は前記STDの内の少なくとも一つに対して陽性であることを示したユーザである。前記バッジは、前記ユーザの前記STD状況に応じて、異なる色又は形を呈してもよい。例えば緑色のバッジ又は緑色の「チェック」サインは、前記ユーザが試験を受け、全ての前記STDを含まないことを示してもよい。他の例において、前記バッジは、前記ユーザが試験を受け、少なくとも一つのSTDを有することを示してもよい黄色の「チェック」サインを呈してもよい。他の例において、前記バッジは、前記ユーザが前記試験を受けなかったことを示す赤色の「十字」サインを呈してもよい。
【0040】
上記したように、前記ユーザは、誘導された情報を他のユーザ又はシステムと共有してもよい。実施形態において、前記スマート契約は、1)前記分散型台帳に記憶されたユーザデータから結果を誘導し、及び2)誘導された前記結果を共有する機能をユーザに提供するために、本開示のプラットフォームによって利用されてもよい。例えばスマート契約は、誘導された前記結果と、前記結果を他のユーザ又はシステムと共有する機能とをユーザに提供するために、前記分散型台帳に記憶された前記ユーザデータに一つ以上のプロトコル(又は規則)を適用するために利用されてもよい。例示のために、分散型台帳に記憶されたユーザデータは、前記ユーザの年齢、前記ユーザのCOVID試験結果、ワクチン接種関連情報(例えば前記ユーザがワクチンを受けたかどうか、ワクチン接種の日付、ワクチン接種の証明等)及び前記ユーザのSTD結果を含んでもよい。前記スマート契約は、前記ユーザがSTDを有さず、COVID陰性であり、特定の閾値年齢を超えることを示してもよい「緑色」のバッジを誘導するプロトコルを適用するように構成又は設計されてもよい。前記スマート契約は、他のユーザ又はシステムにそのバッジを共有する機能をユーザに提供してもよく、それによって、前記分散型台帳で記憶される前記データを共有する必要性を無くす。実施形態において、スマート契約は、他のユーザが前記分散型台帳におけるユーザデータを視認するが、そのデータを共有(例えばコピーを作成)しない許可を提供してもよい。前記ユーザは、付与された許可を取り消してもよい。
【0041】
出会い系プロファイル及びプラットフォーム管理122aは、ユーザのための出会い系プロファイルを作成するか、又は、概して、前記GUIを使用して前記ユーザによってアクセスされ得た出会い系環境を作製する機能を提供するように構成されてもよい。前記出会い系プロファイル及びプラットフォーム管理122aは、自分自身の出会い系プロファイル及び他のユーザの出会い系プロファイルを示す(前記GUIシステム117によって構成される)インターフェースをユーザに提供することを含んでもよい。態様において、前記ユーザが確認された際、前記出会い系プロファイル及びプラットフォーム管理122aは、前記ユーザに対してそれらの出会い系プロファイルを作製するように示唆してもよい。前記出会い系プロファイルを作成するために、前記出会い系プロファイル及びプラットフォーム管理122aは、前記ユーザが、人物紹介、一つ以上の写真、それらの性的関心に関連する情報、及び他の出会い系関連詳細を追加することを可能にしてもよい。それらの出会い系プロファイルにおける前記ユーザによって提供される前記情報は、暗号化されて、前記分散型台帳に記憶されてもよい(例えば前記出会い系プロファイル情報を有する修正用レコードは、前記分散型台帳に記憶されてもよい)。態様において、前記ユーザに関連する全ての情報が前記ブロックチェーン上に配置されるので、前記ユーザは、それらが共有することを望むどんな情報でも示すことを選択してもよい。例えば出会い系プロファイル及びプラットフォーム管理122aは、他の出会い系プラットフォーム(又は出会い系サービスプロバイダ)に、前記ユーザの裁量で(例えばスマート契約を使用して)、ユーザがそれらの個人データを共有する機能を提供するように構成されてもよい。サードパーティ出会い系プラットフォームの例としては、Bumble,Tinder,Shaadi.com,Match.com等が挙げられる。態様において、前記ユーザは、スマート契約管理122dに関して上記で記載されているように、スマート契約を使用することによって、前記他のユーザから隠される前記出会い系プロファイルにおいて提供される情報の一部を保持することを選択してもよい。
【0042】
動作において、前記プラットフォームデバイス120、一つ以上のユーザデバイス110、並びに前記複数のサービスプロバイダ及び前記サービスプロバイダの個別の構成要素は、本明細書における前記考察において機能を提供するように協同的に動作してもよい。幾つかの態様において、システム100によって提供される前記機能は、少なくとも部分的に、ウェブベースプログラム,スタンドアロンアプリケーション(例えばモバイル及び/又はデスクトップベース),クラウドベースアプリケーション,アプリケーションプログラミングインタフェース(API)等として提供されてもよい。例えばユーザデバイス110は、ユーザによって、それら自身に関する情報を提供するために使用されてもよい。前記情報は、一つ以上のネットワーク170を介して、プラットフォームデバイス120に通信されてもよい。プラットフォームデバイス120は、前記ユーザが、前記ユーザデバイス110を介して、確認され、次いで前記実験室試験サービスプロバイダとの接続を開始し、前記実験室試験の後のそれらの健康監視試験結果に関連する前記情報をブロックチェーンネットワーク172に記憶することを容易にし、それらの健康監視試験結果(例えばSTD試験日及びSTD試験状況)を他者と共有することを可能にする機能を含んでもよい。更に、上記したように、プラットフォームデバイス120は、前記ユーザが、前記ユーザデバイス110を介して、確認され、次いで実験室試験を開始し、前記実験室試験の後のそれらの実験室試験に関連する情報にアクセスし、それらの試験結果(例えばSTD状況)を他者と共有することを可能にする機能を含んでもよい。これらの機能の一部は、少なくとも部分的に、前記命令インスタンスに関連付けられたAPIを使用して実行されてもよい(例えば122a~122e)。
【0043】
図3は、本開示の態様における図1の前記システムの機能を示すフロー図を示す。ここで、図3は、ユーザが、前記ユーザが誰と関係すること、話すこと、メッセージを送ること、又は会って性活動に関係することを望むのかを決定することを必要とする前記アプリケーションに関して記載される。よって、本明細書に記載される図1の前記システムの前記機能は、前記ユーザが、前記実験室試験サービスプロバイダシステムに記憶されるそれらのSTD状況に関する最新の情報を安全に収集し、出会い系サービスプロバイダと、それらのSTD状況及び/又は個人的詳細(例えば出会い系人物紹介、写真、STD試験結果、又は前記ユーザがSTDを有するのかどうか、及び/若しくは前記ユーザが試験された最新の日付の表示)に関連する詳細を共有することを補助する。
【0044】
図3に示されるように、前記方法300は、ブロック310において、ユーザの現実世界識別を確認することを含んでもよい。実施形態において、前記ユーザは、識別確認サービスプロバイダを使用して確認されてもよい。上記のように、ユーザが前記プラットフォームデバイス120によって提供される前記サービス(例えば図1に関して記載される複数のサービス)にアクセスしようとする場合、最初に、前記ユーザに、前記プラットフォームデバイス120で登録することを尋ねてもよい。前記登録は、前記ユーザの確認を含んでもよい。実施形態において、確認は身元調査を含んでもよい。これらの身元調査は、政府によって登録され、請求される通りの人々が、前記プラットフォームデバイス120によって提供された前記サービスを使用することを可能にするだけであってもよい。よって、それらを前記サービスにアクセスさせる前にユーザを確認することは、詐欺、個人情報窃盗、暴力及び犯罪の可能性を低下させる。態様において、確認は、前記ユーザの個人的詳細、例えば名前,接触情報,何らかの型の状態識別情報(例えば運転免許証番号,パスポート番号)を受ける。態様において、前記プラットフォームデバイス120は、前記ユーザが、他の個人的詳細と共に、それらの状態識別又はパスポートの写真をスキャンし、共有することを要求してもよい。登録の間に前記ユーザによって提供される個人的詳細は、識別確認サービスプロバイダに、ネットワーク170を介して上記の一つ以上のAPI及び命令インスタンスを使用して送られてもよい。前記確認が完了すると、前記結果は、前記識別確認サービスプロバイダに関連付けられたAPIを介して前記プラットフォームデバイス120に送り戻される。前記結果が良い場合、すなわち、前記ユーザが請求する者である場合、前記ユーザは、前記プラットフォームデバイス120によって提供される前記サービスを使用することが可能にされてもよい。
【0045】
次いで、前記方法300は、ブロック320において、成功した確認(又は登録)に応じて、前記プラットフォームデバイス120における前記ユーザの前記プロファイルに関連付けられた一つ以上の識別を、前記プラットフォームデバイス120によって、前記ユーザに提供することを含んでもよい。上記したように、前記一つ以上の識別は、個人キー及び対応するプライベートキーであってもよく、幾つかの実施形態において、前記ユーザは、プラットフォームIDを発行されてもよい。そのローカルメモリ(例えばメモリ124)における前記プラットフォームデバイス120は、前記ユーザの前記プラットフォームIDと、前記ユーザの前記パブリックキーのコピーと、前記二つのものの間の前記関連付けとを記憶するだけであってもよい。前記プラットフォームデバイス120は、前記ユーザの前記プライベートキー、及び前記ユーザを識別し得る任意の個人情報をローカルメモリに記憶しなくてもよい。態様において、成功した登録によって、前記ユーザが前記プラットフォームデバイス120を使用して出会い系プロファイルを作成することが可能になる。したがって、前記ユーザは、出会い系関連情報(例えば出会い系人物紹介、出会い系好み、ソーシャルメディア操作機能、写真等)を提供してもよい。態様において、前記プラットフォームデバイス120は、前記個人デバイス120によって分散型台帳に、前記プラットフォームデバイス120に提供される前記情報の残り(例えば個人情報、例えば確認の間に提供される確認情報を含む、名前、生年月日、性別、出会い系プロファイル情報等)を記憶してもよい。実施形態において、前記ユーザによって提供される前記情報(例えば出会い系人物紹介、出会い系好み等)は、前記分散型台帳に記憶する(又はトランザクショナル記録を配置するか、若しくは作成する)前に、前記ユーザの前記パブリックキーを使用して暗号化されてもよい。実施形態において、地域データ保護法(例えばGDPR)を遵守するために、前記プラットフォームデバイス120は、オフチェーン記憶装置に(例えば前記ローカルメモリとは別々のプライベートデータ収集記憶装置に)、前記ユーザに関連する暗号化バージョンの前記個人識別可能情報(PII)を記憶するように構成されてもよい。そのような実施形態において、前記プラットフォームデバイスは、前記ユーザのパブリックキー及び/又はパブリックキーアドレスを前記オフチェーン記憶装置に記憶するように構成されてもよい。態様において、前記プラットフォームデバイス120は、前記ユーザのパブリックキー(又はパブリックキーアドレス)を使用して、前記オフチェーン記憶装置に記憶された前記情報を取得し、且つ/又は識別するように構成されてもよい。
【0046】
次いで、前記方法300は、ブロック330において、前記ユーザがプラットフォームデバイス120によって提供された前記サービスを使用することを可能にすることを含んでもよい。例えば前記組のキーが提供された後、前記プラットフォームデバイス120は、例えば前記実験室サービスプロバイダ144との接続を開始することによって、前記ユーザが実験室サービスプロバイダ(例えば実験室サービスプロバイダ144)から実験室試験要求を開始することを可能にする。上記のように、前記ユーザが確認され、一組のキーが提供されると、前記プラットフォームデバイス120は、例えば前記実験室サービスプロバイダ144にリンク(例えばウェブサイトリンク)を提供することによって、実験室試験を要求する機能を前記ユーザに提供してもよい。前記ユーザが例えば前記リンクをクリックすることによって実験室試験を予定に入れることに関心を示す場合、前記プラットフォームデバイス120は、前記ユーザを前記実験室サービスプロバイダ144に指示し、前記実験室試験要求に対応する固有IDを生成し、一つ以上のAPIを介して前記固有IDを前記実験室サービスプロバイダに伝送する。次いで、前記プラットフォームデバイス120は、前記プラットフォームデバイス120において(例えば前記パブリックキーと前記固有IDを関連付けることによって、又は前記ユーザの前記パブリックキーアドレスを関連付けることによって)前記ユーザと前記固有IDを関連付けてもよい。
【0047】
次いで、前記方法300は、前記実験室試験要求に対応する前記実験室試験の完了時に、ブロック340において、前記分散型台帳における前記実験室試験に対応する実験室結果の記憶を容易にすることを含んでもよい。例えば前記実験室試験の前記完了の後、前記プラットフォームデバイス120は、前記実験室サービスプロバイダが、前記実験室試験結果を前記正確なユーザにマップし、前記分散型台帳に前記実験室試験結果を直接記憶することを可能にしてもよい。例示のために、前記実験室結果が視認される準備ができている場合、前記プラットフォームデバイス120は、前記実験室サービスプロバイダの前記APIからのAPIコールの形態等の通知を受けてよい。前記APIコールに対する応答として、前記プラットフォームデバイス120は、前記固有ID及び前記ユーザの間の前記関連付け情報を提供してもよく、それによって、前記ブロックチェーンネットワーク172に前記試験結果が指示されることによって、前記試験結果を前記分散型台帳に直接記憶させるが、前記プラットフォームデバイスは、それらのローカルメモリ(例えばメモリ124)に前記試験結果を決して記憶しなくてもよい。上記したように、前記実験室試験結果が前記分散型台帳に記憶される前に、前記実験室試験結果は暗号化されてもよい。前記ユーザは、前記プラットフォームデバイス120によって提供された前記アプリケーションと、前記デジタルウォレットに記憶された前記キーとを使用して、前記分散型台帳に記憶された全ての情報を視認することが可能であってもよい。
【0048】
次いで、前記方法300は、ブロック350において、ユーザが、前記分散型台帳に記憶された前記データの分散を制御することを可能にすることを含んでもよい。例えばスマート契約を使用して、且つ許可をカスタマイズ/変化させることによって、前記ユーザは、それらの個人的詳細(例えば名前,接触情報,位置,出会い系人物紹介,出会い系好み,STD試験結果)から例えば出会い系サービスプロバイダの(例えば出会い系サービスプロバイダ142)プラットフォームに存在する前記他のプロファイルに一つ以上の詳細を共有することが可能であってもよい。共有された前記詳細は、前記試験が行われた日又は前記結果を受けた日、前記試験の結果、それらが有するSTDの型(もしあれば)等を含んでもよい。前記ユーザは、それらがSTDを有するか否かを明示的に示すことなくそれらが試験されたことを示す選択肢を有してもよい。そのシナリオにおいて、前記ユーザの前記プロファイルは、前記ユーザが試験されたことを他のユーザに知らせてもよく、他のユーザが前記人に到達することを促し、それらのSTD状況を尋ねてもよい。実施形態において、前記ユーザは、それらのプロファイルにおけるそれらのSTD状況に関する情報を共有するだけでなくてもよく、前記ユーザは、スマート契約によって他のユーザとそれらのSTD試験結果を共有してもよい。
【0049】
ここで、図3は、前記サードパーティに対してそれらの施設において前記ユーザを可能にするのかどうかを決定させるために、ユーザが一つ以上のサードパーティに前記ユーザのCOVID-19状況を送ることを必要とする前記アプリケーションに関して記載される。ブロック310及び320において提供される図3の記載は実質的に同じままであり、すなわち、前記プラットフォームデバイス120は、前記ユーザを確認し、一組のキーを前記ユーザに提供することを必要としてもよい。ブロック330において、前記ユーザがSTDに関連した実験室試験を要求することを可能にする代わりに、前記プラットフォームデバイス120によって、前記ユーザがCOVID-19試験を受けることが可能になってもよい。前記プラットフォームデバイス120によって、前記ユーザは、上記で記載されている通りの同様の方法でCOVID試験を受けることが可能であってもよい。実施形態において、前記プラットフォームデバイス120は、それらの旅行情報に関連する幾つかの質問、それらがCOVID等について試験された誰かの周囲にいたのかに対する回答を提出するために、前記ユーザが前記COVID-19試験を受けることに関心を持つように促してもよい。これらの質問に対する前記回答は、前記プラットフォームデバイス120によって前記分散型台帳に記憶されてもよい。実施形態において、前記ユーザが、前記ユーザがCOVID-19ワクチンを受けたことを示す場合、前記プラットフォームデバイス120は、前記ユーザに、前記ワクチンの詳細、例えば受けた日、受けたワクチンの型等を提供するように促してもよい。ワクチンに関連して提供される全ての情報は、前記分散型台帳に記憶されてもよい。
【0050】
ブロック340に記載される前記手法と同様に、前記プラットフォームデバイス120は、前記分散型台帳における前記COVID-19試験結果の記憶を容易にしてもよい。前記ユーザは、ブロック350において記載されるように、前記プラットフォームデバイス120によって提供される前記アプリケーションにおいて(例えばスマート契約を介して)カスタマイズ可能な許可に対するアクセスを前記ユーザに提供することによって、前記分散型台帳に記憶された前記実験室結果データの前記分散を制御してもよい。例示のために、プラットフォームデバイス120によって提供される前記アプリケーションを使用して、前記ユーザは、前記スマート契約許可/基準をカスタマイズ又は変化してもよい。基準/許可の選択は、COVID-19状況を含むそれらの個人情報の共有/分散を制御してもよい。これらの基準/許可は、上記したように、共有されているデータの量を制御してもよい。例えばユーザは、スマート契約を使用して、それらの試験結果の一部を送ることを選択するだけでもよい(例えば前記ユーザが、陽性若しくは陰性であることが試験されたこと、又は陽性であると試験された後に回復したこと、又はワクチンを受けたことを示してもよいバッジの形態でそれらのCOVID-19状況だけ)。前記状況に応じて、前記バッジは、異なる色又は形を呈してもよい。例えば緑色のバッジ又は緑色の「チェック」サインは、前記ユーザが試験を受けて、COVID-19がないことを示してもよい。他の例において、前記バッジは、前記ユーザが前記ウイルスに罹患したが回復したことを示してもよい黄色の「チェック」サインを呈してもよい。他の例において、前記バッジは、前記ユーザがCOVID-19陽性であると試験されたことを示す赤色の「十字」サインを呈してもよい。実施形態において、COVID-19関連データの共有は、前記サードパーティシステム(すなわち、前記COVID-19関連データが共有された前記システム)における応答を引き起こしてもよい。前記応答は、前記ユーザが前記サードパーティシステムの施設に入ることを可能にするドアを起動することを含んでもよい。例えば試験され、前記実験室サービスプロバイダから前記分散型台帳にデータを保護した後、前記ユーザは、前記サードパーティの現実世界の施設に入ろうとしてもよい。そうするために、前記ユーザは、前記スマート契約を使用して、前記ユーザがCOVID-19を有さないことを示す緑色バッジを前記サードパーティシステムと共有してもよい。したがって、前記緑色バッジの前記共有の結果として、前記サードパーティシステムは、前記ユーザが前記サードパーティシステムの施設に入ることを可能にする前記ドアを起動してもよい。
【0051】
上記の開示は、名前及び姓;社会保障番号;運転免許証番号及び情報;雇用者及び雇用状況;給料;金融の記録及び情報;婚姻状況;家の住所;name.surname@company.com等の電子メールアドレス;健康記録;識別カード番号;位置データ(例えば携帯電話における位置データ関数);インターネットプロトコル(IP)アドレス;クッキーID;電話の広告識別子;人を一意的に識別する記号であり得た、病院又は医師によって保持されたデータ;スマート(例えばIoT)デバイスに関連する個人的詳細(サーモスタット設定,支払情報,好みのドアロックコード,好みの安全コード,水温,ブルートゥース,光設定,ストリーミングミュージック及び娯楽サービス,シェード,ウェイクワード)を含む個人データを共有するために使用されるシステムに適用可能であってもよい。(上記で開示された一覧は、網羅的ではなく、非限定的である。)上述の個人データの一つ以上は、異なる環境又は設定又はサービスプロバイダにおいて共有されてもよい。
【0052】
一つの例において前記ユーザに関係する詳細は、例えば異なる設定で(例えばホテルの部屋において)更に使用され得た、前記プラットフォームデバイスによって提供された前記アプリケーションによって、制御されたユーザのプロファイルに接続することが可能であった。そのようなシナリオにおいて、ホテルの前記部屋におけるスマートデバイス毎の前記ユーザの前記好みは、チェックインの際にスマート契約によって起動され、ユーザが前記部屋を出る毎に起動が止められる。そのようなシナリオにおいて、前記ホテルは、この例において記載される前記個人データ若しくはユーザの好みへのいかなるアクセスも有さないか、又はこれらの好みは、前記ホテルによって所有されるか若しくは維持されるいずれのハッキング可能な集中データベースにも記憶されず、したがって、前記ユーザは、それらが望むもの、それらが望む方法と、それらが望む人及びものを制御し、共有し、それらがそれを共有することを望む期間に亘る完全な制御を維持する。よって、出会い系環境において個人医療データにアクセスし、保護し、共有するユーザに関する本明細書における前記考察は、いかなる方法においても限定するものとして解釈されるべきでない。
【0053】
上記の本開示には、医療データ(例えばSTD状況)を保護し、アクセスし、共有することが記載されている。本開示の実施形態は、本明細書に記載されている前記システムが医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)等の各種規制スキームを遵守するように構成され得るように構成される。他の個人データが共有される例において、前記システムは、一般データ保護規則(GDPR)等、共有される前記データに関連する規制を遵守するように構成されてもよい。前記システムが個人データの共有に関係する他の規制を遵守するように構成されてもよいことはいうまでもない。
【0054】
当業者は、前記分散型台帳にデータを記憶することが前記分散型台帳におけるトランザクショナル記録を作製することを含むことを更に認識する。当業者は、本明細書における本開示に関連して記載される前記各種の例示的な論理ブロック,モジュール,回路及びアルゴリズムステップが電子ハードウェア,コンピュータソフトウェア又は両方の組合せとして実現されてもよいことを更に認識する。ハードウェア及びソフトウェアのこの互変性を明確に例示するために、各種の例示的な構成要素,ブロック,モジュール,回路及びステップが、それらの機能に関して概して上記で記載された。そのような機能がハードウェア又はソフトウェアとして実現されるかどうかは、前記全体的システムに課される特定用途及び設計の制約条件に依存する。当業者は、各特定用途のための変化する方法において前記記載の機能を実現してもよいが、そのような実現決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきでない。当業者は、本明細書に記載される構成要素、方法又は相互作用の順序又は組合せが単に例であり、本開示の各種態様の構成要素、方法又は相互作用が、例示され、本明細書に記載されるもの以外の方法で、組み合わせられてもよいか、又は行われてもよいことも容易に認識するであろう。
【0055】
図1図2における機能ブロック及びモジュールは、処理装置、電子機器デバイス,ハードウェアデバイス,電子機器構成要素,論理回路,メモリ,ソフトウェアコード,ファームウェアコード等、又はそれらの任意の組合せを含んでもよい。上述のものに合わせて、本明細書における本開示に関連して記載された各種の例示的な論理ブロック,モジュール及び回路は、本明細書に記載される前記機能を行うように設計された一般用処理装置,デジタル信号プロセッサ(DSP),特定用途向け集積回路(ASIC),フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは他のプログラマブルロジックデバイス,離散ゲート若しくはトランジスターロジック,離散ハードウェア構成要素、又はそれらの任意の組合せによって実現されてもよいか、又は行われてもよい。一般用処理装置は、マイクロプロセッサでもよいが、別の方法では、前記処理装置は、任意の慣用の処理装置,コントローラ,マイクロコントローラ又は状態機械でもあってもよい。処理装置は、コンピュータデバイスの組合せ、例えばDSP及びマイクロプロセッサの組合せ,複数のマイクロプロセッサ,DSPコアと併用した一つ以上のマイクロプロセッサ又は任意のそのような他の構成として実現されてもよい。
【0056】
本発明の実施形態におけるシステム100の前記機能ブロック及びそれらの構成要素は、処理装置,電子デバイス,ハードウェアデバイス,電子構成要素,論理回路,メモリ,データ記憶装置デバイス,ソフトウェアコード,ファームウェアコード等、又はそれらの任意の組合せを使用して実現されてもよい。例えば一つ以上の機能ブロック、又はそれらの一部の部分は、本明細書に記載される前記機能を行うための論理回路を提供するように構成された離散ゲート若しくはトランジスターロジック,離散ハードウェア構成要素又はそれらの組合せとして実現されてもよい。追加的に又は代替的には、ソフトウェアで実現される場合、前記機能ブロックの内の一つ以上、又はそれらの一部の部分は、本明細書に記載される前記機能を予め形成するための論理回路を提供するために、処理装置において動作可能なコードセグメントを含んでもよい。
【0057】
また、なお、システム100の各種構成要素が単一で、別個の構成要素として示される。しかし、前記各種の示された構成要素の各々が単一の構成要素(例えば単一のアプリケーション、サーバモジュール等)として実現されてもよく、単一の構成要素の機能的構成要素であってもよいか、又はこれらの各種の構成要素の機能が複数のデバイス/構成要素に亘って分散してもよいことはいうまでもない。そのような態様において、各々の構成要素の機能は、単一のデバイス又は複数のデバイスで存在する複数のモジュールの機能から集約されてもよい。
【0058】
本明細書における本開示に関連して記載される方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアにおいて、処理装置によって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、又は前記二つの組合せにおいて直接実現されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ,フラッシュメモリ,ROMメモリ,EPROMメモリ,EEPROMメモリ,レジスタ,ハードディスク,リムーバブルディスク,CD-ROM,クラウドベース記憶装置又は本技術分野において知られている記憶装置メディアの他の任意の形態において存在してもよい。例示的な記憶装置メディアは、前記処理装置が前記記憶装置メディアから情報を読み込むことが可能であり、前記記憶装置メディアに情報を書き込むことが可能であるように前記処理装置に連結される。別の場合、前記記憶装置メディアは、前記処理装置に統合されてもよい。前記処理装置及び前記記憶装置メディアは、ASICに存在してもよい。前記ASICは、ユーザ端末、基地局、センサ又は他の任意の通信デバイスに存在してもよい。別の場合、前記処理装置及び前記記憶装置メディアは、ユーザ端末における離散構成要素として存在してもよい。
【0059】
一つ以上の例示的な設計において、記載された前記機能は、ハードウェア,ソフトウェア,ファームウェア又はそれらの任意の組合せで実現されてもよい。ソフトウェアで実現される場合、前記機能は、コンピュータ可読メディアにおいて、一つ以上の命令又はコードとして記憶されてもよいか、又は伝送されてもよい。コンピュータ可読メディアとしては、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの伝達を容易にする任意メディアを含むコンピュータ記憶メディア及び通信メディアの両方が挙げられる。コンピュータ可読記憶メディアは、汎用コンピュータ又は専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能なメディアであってもよい。例えば限定されるものではないが、そのようなコンピュータ可読メディアは、RAM,ROM,EEPROM,CD-ROM若しくは他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶デバイス、或いは命令若しくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を運ぶか、若しくは記憶するために使用され得、汎用コンピュータ若しくは専用コンピュータ、又は汎用処理装置若しくは専用処理装置によってアクセスされ得る他の任意のメディアを含んでもよい。また、接続は、コンピュータ可読メディアと適切に称されてもよい。例えば同軸ケーブル,光ファイバケーブル,ツイストペア又はデジタル加入者回線(DSL)を使用して、前記ソフトウェアがウェブサイト、サーバ又は他のリモートソースから伝送される場合、前記同軸ケーブル、前記光ファイバケーブル、前記ツイストペア又は前記DSLは、メディアの定義に含まれる。本明細書で使用される場合、ディスク(disk)及びディスク(disc)としては、コンパクトディスク(CD),レーザディスク,光学ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD),フロッピーディスク及びブルーレイディスクが挙げられ、ここで、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生するが、ディスク(disc)は、光学的にレーザでデータを再生する。上記の組合せは、コンピュータ可読メディアの範囲内にも含まれるべきである。
【0060】
本発明及びその利点が詳細に記載されたが、添付の特許請求の範囲に定義される通りの本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各種の変更、置換及び改変を本明細書において行うことができることを理解すべきである。その上、本出願の範囲は、本明細書に記載されたプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法及びステップの特定の実施形態に限定されることが意図されるものではない。当業者が本発明の開示から容易に認識するように、本明細書に記載される対応する実施形態と実質的に同じ機能を行うか又は実質的に同じ結果を達成する、現在存在するか又は後に開発されるプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法又はステップは、本発明に従って利用されてもよい。したがって、添付の特許請求の範囲は、それらの範囲内に、そのようなプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法又はステップを含むことが意図される。
図1
図2
図3
【国際調査報告】