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特表2023-511286折り畳み式折り畳み可能アームを有する自律型無人航空ビークル
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-17
(54)【発明の名称】折り畳み式折り畳み可能アームを有する自律型無人航空ビークル
(51)【国際特許分類】
   B64C 27/08 20230101AFI20230310BHJP
   B64C 27/50 20060101ALI20230310BHJP
   B64D 27/24 20060101ALI20230310BHJP
   B64D 47/08 20060101ALI20230310BHJP
【FI】
B64C27/08
B64C27/50
B64D27/24
B64D47/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542981
(86)(22)【出願日】2021-01-13
(85)【翻訳文提出日】2022-09-01
(86)【国際出願番号】 US2021013255
(87)【国際公開番号】W WO2021146295
(87)【国際公開日】2021-07-22
(31)【優先権主張番号】62/960,592
(32)【優先日】2020-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FIREWIRE
(71)【出願人】
【識別番号】520297148
【氏名又は名称】スカイディオ,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SKYDIO,INC.
【住所又は居所原語表記】114 Hazel Avenue,Redwood City,CA 94061(US)
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェスト,ザッカリー アルバート
(72)【発明者】
【氏名】コズレンコ,イエブゲニー
(72)【発明者】
【氏名】オレアリー,ケビン パトリック スミス
(72)【発明者】
【氏名】トンプソン,ベンジャミン スコット
(72)【発明者】
【氏名】バクラック,アブラハム ガルトン
(72)【発明者】
【氏名】ブライ,アダム パーカー
(72)【発明者】
【氏名】ロビンス-ロスマン,アシャ メンデル
(72)【発明者】
【氏名】ランドルフ,ブレット ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】キャラウェイ,ディラン マシュー
(72)【発明者】
【氏名】アダムス,ダニエル トーマス
(57)【要約】
本明細書に記載の技術は、自律型航空ビークル技術に関し、より具体的には、折り畳み式折り畳み可能アームを有する自律型無人航空ビークルに関する。いくつかの実施形態では、中央本体、複数のロータアーム、及び複数のヒンジ機構を含むUAVが開示される。複数のロータアームの各々は、ロータアームの遠位端にロータユニットを含む。ロータユニットは、UAVに推進力を提供するように構成される。複数のヒンジ機構は、複数のロータアームの近位端を中央本体に機械的に取り付ける(又は結合する)。各ヒンジ機構は、複数のロータアームのそれぞれのロータアームを、中央本体の垂直正中面に対して斜めの角度にある回転軸を中心に回転させて、伸長状態と折り畳み状態との間で移行するように構成される。
【選択図】図3C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人航空ビークル(UAV)であって、
中央本体と、
ロータアームの遠位端にロータユニットをそれぞれ含む複数のロータアームであって、前記ロータユニットが前記UAVに推進力を提供するように構成される、複数のロータアームと、
前記複数のロータアームの近位端を前記中央本体に機械的に取り付ける複数のヒンジ機構と、を含み、
前記各ヒンジ機構は、前記複数のロータアームのそれぞれのロータアームを、前記中央本体の垂直正中面に対して斜めの角度にある回転軸を中心に回転させて、伸長状態と折り畳み状態との間で移行するように構成される、無人航空ビークル(UAV)。
【請求項2】
前記折り畳み状態では、前記複数のロータアームのうちのロータアームは、前記ロータアームが前記中央本体の側壁と実質的に同一平面上に整列するように、前記中央本体に沿って横方向に延在する、請求項1に記載のUAV。
【請求項3】
前記UAVは、前記複数のロータアームの各々が前記伸長状態にあるときに、飛行のための動作構成に構成される、請求項1に記載のUAV。
【請求項4】
前記UAVは、前記複数のロータアームの各々が前記折り畳み状態にあるときに、非動作折り畳み構成に構成される、請求項1に記載のUAV。
【請求項5】
前記非動作折り畳み構成では、前記UAVの全体のサイズ及び形状は、前記中央本体のサイズ及び形状よりも実質的に大きくない、請求項4に記載のUAV。
【請求項6】
前記複数のロータアームの各々は、画像キャプチャデバイスをさらに含む、請求項1に記載のUAV。
【請求項7】
前記複数のヒンジ機構の各ヒンジ機構は、前記画像キャプチャデバイスが互いに又は前記中央本体に対して実質的に移動しないように、前記それぞれのロータアームを定位置にしっかりとロックするようにさらに構成される、請求項6に記載のUAV。
【請求項8】
前記複数のロータアームは、2つの前部ロータアーム及び2つの後部ロータアームを含む、請求項1に記載のUAV。
【請求項9】
前記複数のヒンジ機構は、
前記中央本体の水平正中面に対して上方又は下方に第1の方向に回転軸を中心にして前記前部ロータアームを回転させるように構成された前部ヒンジ機構と、
前記中央本体の前記水平正中面に対して上方又は下方に前記第1の方向とは反対の第2の方向に回転軸を中心にして前記後部ロータアームを回転させるように構成された後部ヒンジ機構と、を含む、請求項8に記載のUAV。
【請求項10】
前記前部ロータアームの前記遠位端にある前記ロータユニットは下向きであり、前記後部ロータアームの前記遠位端にある前記ロータユニットは上向きである、請求項8に記載のUAV。
【請求項11】
無人航空ビークル(UAV)であって、
中央本体と、
複数のロータアームであって、
下向きのロータユニットと、前記ロータアームの遠位端に向けられた上向きの画像キャプチャデバイスと、を各々含むロータアームの前部セットと、
上向きのロータユニットと、前記ロータアームの遠位端に向けられた下向きの画像キャプチャデバイスと、を各々含むロータアームの後部セットと、を含む複数のロータアームと、
前記複数のロータアームを折り畳み位置と伸長位置との間で移行させるように動作可能な複数のヒンジ機構と、を含み、
該複数のヒンジ機構は、
前記第1のセットのロータアームの近位端を前記中央本体の前部分に機械的に結合する第1のセットのヒンジ機構であって、各ヒンジ機構が、前記第1のセットのロータアームのそれぞれのロータアームを、前記中央本体の垂直正中面に対して第1の斜めの角度で、かつ前記中央本体の水平正中面に対して上方に、回転軸を中心にして回転させるように構成される、第1のセットのヒンジ機構と、
前記第2のセットのロータアームの近位端を前記中央本体の後部に機械的に結合する第2のセットのヒンジ機構であって、各ヒンジ機構が、前記第2のセットのロータアームのそれぞれのロータアームを、前記中央本体の前記垂直正中面に対して第2の斜めの角度で、かつ前記中央本体の水平正中面に対して下方に、回転軸を中心にして回転させるように構成される、第2のセットのヒンジ機構と、を含む、無人航空ビークル(UAV)。
【請求項12】
前記折り畳み位置では、前記複数のロータアームのうちのロータアームは、前記ロータアームが前記中央本体の側壁と実質的に同一平面上に整列するように、前記中央本体に沿って横方向に延在する、請求項11に記載のUAV。
【請求項13】
前記UAVは、前記複数のロータアームの各々が前記伸長位置にあるときは飛行のための動作構成に構成され、前記複数のロータアームの各々が前記折り畳み位置にあるときは非動作折り畳み構成に構成される、請求項11に記載のUAV。
【請求項14】
前記非動作折り畳み構成では、前記UAVの全体のサイズ及び形状は、前記中央本体のサイズ及び形状よりも実質的に大きくない、請求項13に記載のUAV。
【請求項15】
飛行のための前記動作構成では、前記複数のヒンジ機構の各ヒンジ機構は、前記画像キャプチャデバイスが互いに又は前記中央本体に対して実質的に移動しないように、前記それぞれのロータアームを定位置にしっかりとロックするようにさらに構成される、請求項13に記載のUAV。
【請求項16】
画像キャプチャデバイスと、機械的ジンバルに関連する1つ又は複数のモータと、を含む画像キャプチャアセンブリをさらに含む、
請求項11に記載のUAV。
【請求項17】
前記複数のヒンジ機構のうちの少なくとも1つは、
ヒンジハウジングと、
ヒンジ軸受/モータと、
ロックアームと、
ロックアーム軸受/モータと、
連結ピンと、を含む、請求項11に記載のUAV。
【請求項18】
無人航空ビークル(UAV)であって、
中央本体と、
複数の回転可能アームアセンブリと、を含み、
各回転可能アームアセンブリは、
遠位端にロータユニットを含むロータアームと、
前記ロータアームの近位端を前記中央本体に機械的に結合するためのヒンジ機構と、を含み、
前記ヒンジ機構は、前記中央本体の垂直正中面に対して斜めの角度にある回転軸を中心に前記ロータアームを回転させて、伸長状態と折り畳み状態との間で移行するように構成され、
前記折り畳み状態では、前記ロータアームが前記中央本体の側壁と実質的に同一平面上に整列するように、前記ロータアームが前記中央本体に沿って横方向に延在する、無人航空ビークル(UAV)。
【請求項19】
前記UAVは、前記複数の回転可能アームアセンブリの各々が前記伸長状態にあるときに、飛行のための動作構成に構成され、前記UAVは、前記複数の回転可能アームアセンブリの各々が前記折り畳み状態にあるときに、非動作折り畳み構成に構成される、請求項18に記載のUAV。
【請求項20】
前記非動作折り畳み構成では、前記UAVの全体のサイズ及び形状は、前記中央本体のサイズ及び形状よりも実質的に大きくない、請求項19に記載のUAV。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる、「Unmanned Aerial Vehicle」と題する、2020年1月13日に出願された米国仮特許出願第62/960,592号の優先権及び利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
ビークルは、物理的環境を自律的にナビゲートするように構成することができる。例えば、様々な搭載センサを有する自律型ビークルは、周囲の物理的環境に基づいて知覚入力を生成するように構成することができ、その後に、物理的環境内の自律型ビークルの位置及び/又は向きを推定するために使用される。場合によっては、知覚入力は、ビークルに搭載されたカメラによってキャプチャされた周囲の物理的環境の画像を含むことができる。次いで、自律ナビゲーションシステムは、これらの位置及び/又は向きの推定値を利用して、物理的環境を通して自律型ビークルを誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【0003】
上記並びに他の利点及び特徴を得ることができる方法を説明するために、より詳細な説明が記載され、添付の図面に示されているその特定の例を参照することによって示される。これらの図面は典型的な例のみを示しており、したがってその範囲を限定するものとみなされるべきではないことを理解して、実施態様は、添付の図面を使用して追加の具体性及び詳細を伴って説明及び説明される。
【0004】
図1】いくつかの実施形態による自律型無人航空ビークル(UAV)の例示的な実施態様を示す図である。
【0005】
図2】いくつかの実施形態による、UAVの一部として実装され得る例示的なナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【0006】
図3A】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
図3B】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
図3C】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
図3D】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
図3E】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
図3F】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
図3G】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
図3H】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
図3I】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
図3J】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
図3K】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
図3L】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
図3M】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
図3N】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
図3O】いくつかの実施形態による折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAVを示す図である。
【0007】
図4A】いくつかの実施形態による、例示的なUAVのための例示的な画像安定化アセンブリを示す図である。
図4B】いくつかの実施形態による、例示的なUAVのための例示的な画像安定化アセンブリを示す図である。
図4C】いくつかの実施形態による、例示的なUAVのための例示的な画像安定化アセンブリを示す図である。
図4D】いくつかの実施形態による、例示的なUAVのための例示的な画像安定化アセンブリを示す図である。
図4E】いくつかの実施形態による、例示的なUAVのための例示的な画像安定化アセンブリを示す図である。
図4F】いくつかの実施形態による、例示的なUAVのための例示的な画像安定化アセンブリを示す図である。
図4G】いくつかの実施形態による、例示的なUAVのための例示的な画像安定化アセンブリを示す図である。
【0008】
図5】いくつかの実施形態による、1つ又は複数の照明源を含む例示的なUAVを示す図である。
【0009】
図6A】いくつかの実施形態による、UAVの動きに基づく選択的照明を示す照明源を有する例示的なUAVの描写を示す図である。
図6B】いくつかの実施形態による、UAVの動きに基づく選択的照明を示す照明源を有する例示的なUAVの描写を示す図である。
図6C】いくつかの実施形態による、UAVの動きに基づく選択的照明を示す照明源を有する例示的なUAVの描写を示す図である。
図6D】いくつかの実施形態による、UAVの動きに基づく選択的照明を示す照明源を有する例示的なUAVの描写を示す図である。
【0010】
図7】いくつかの実施形態による例示的なUAVからの例示的な照明パターンを示す図である。
【0011】
図8A】いくつかの実施形態による、画像キャプチャデバイスのための例示的な保護構造要素の側面図である。
【0012】
図8B】いくつかの実施形態による、上面画像キャプチャデバイスの対向する両側に配置された複数の保護構造要素を含む例示的なUAVの詳細図である。
【0013】
図8C】いくつかの実施形態による、アンテナを含む図8Aの例示的な保護構造要素の側面図である。
【0014】
図8D】いくつかの実施形態による、画像キャプチャデバイスに隣接する保護構造要素の例示的な配置を示す例示的なUAVの先端図である。
【0015】
図9】いくつかの実施形態による、構造ヒートシンク要素を含む例示的なUAVの本体の斜視図である。
【0016】
図10A】いくつかの実施形態による、取り外し可能な電池パックを有する例示的なUAVの側面図である。
【0017】
図10B】いくつかの実施形態に従って取り外された電池パックを示す、図10Aの例示的なUAVの背面斜視図である。
【0018】
図10C】いくつかの実施形態による、電池パックが部分的に定位置にある状態を示す、図10Aの例示的なUAVの別の背面斜視図である。
【0019】
図11A】いくつかの実施形態による取り外し可能なペイロード領域を示す例示的なUAVの上面図である。
【0020】
図11B】いくつかの実施形態による、取り外し可能なペイロード用のインターフェースを示す例示的なUAVの背面斜視図である。
【0021】
図12A】いくつかの実施形態による無線モジュールを収容するように構成された例示的なUAVの下面の詳細斜視図である。
【0022】
図12B】いくつかの実施形態によるUAV用の例示的なセルフレベリング着陸装置を示す図である。
図12C】いくつかの実施形態によるUAV用の例示的なセルフレベリング着陸装置を示す図である。
図12D】いくつかの実施形態によるUAV用の例示的なセルフレベリング着陸装置を示す図である。
図12E】いくつかの実施形態によるUAV用の例示的なセルフレベリング着陸装置を示す図である。
【0023】
図13】一部の実施形態による、例示的なUAVの様々な機能システム構成要素を含む例示的なシステムを示す図である。
【0024】
図14】いくつかの実施形態による例示的なコンピュータ処理システムを示すブロック図である。
【0025】
図面は必ずしも縮尺通りに描かれていない。同様に、いくつかの構成要素及び/又は動作は、本技術の実施形態のいくつかを説明する目的で、異なるブロックに分離されてもよく、又は単一のブロックに組み合わされてもよい。さらに、本技術は様々な修正及び代替形態に適しているが、特定の実施形態が図面に例として示されており、以下で詳細に説明される。しかしながら、その意図は、本技術を記載された特定の実施形態に限定することではない。それどころか、本技術は、添付の特許請求の範囲によって定義される技術の範囲内に含まれるすべての変形例、均等例、及び代替例を包含することが意図されている。
【発明を実施するための形態】
【0026】
実施例を以下に詳細に説明する。特定の実施態様について説明しているが、これは例示のみを目的として行われることを理解されたい。当業者は、本開示の主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の構成要素及び構成が使用され得ることを認識するであろう。実施態様は、機械実装方法、コンピューティングデバイス、又はコンピュータ可読媒体を含むことができる。
【0027】
航空ビークルを使用して、航空調査、建物及び他の構造のマッピング及び検査を容易にし、公共の安全及び法の執行作業を支援し、並びに航空写真(例えば、不動産、マーケティングなどのため)、高解像度写真測量(例えば、構造検査のため)、スキャンニング(例えば、在庫管理のため)、拡張現実のためのマッピング、物理的インフラストラクチャ(例えば、屋根、橋、通信インフラストラクチャなど)の損傷、修理、認証などのための検査を含む他の多くの商業的用途を支援することには、かなりの関心がある。
【0028】
例えばSkydio(商標)によって提供される自律型無人航空ビークル(UAV)は、高度な自律性によりこの空間に独自に配置されている。従来のUAVは、通常、手動操作を必要とするか、又は障害物回避をほとんど又は全く伴わずに事前に計画された走査パターンなどの準自律機能を提供する。そのような既存のUAVは、運用コストを増加させる熟練した人間のオペレータを必要とする。従来のUAVにおける効果的な障害物回避及びスマートモーションプランニング機構の欠如はまた、そのようなUAVのオペレータの潜在的責任を増大させる可能性がある。比較すると、信頼性の高い障害物回避(人員及び財産に対するリスクを低減する)、高レベルの自律的モーションプランニング(熟練したオペレータの必要性を軽減し、他のビークルがアクセスできない視点をキャプチャすることを可能にする)、視覚ベースの位置及び/又は動作推定(他の製品では利用できないレベルの精度を可能にする)、並びに自律機能と密接に結合された直感的で強力なUX(新しいユーザによる複雑なタスクの直感的な指定を可能にする)などの高度な自律機能を提供するUAVの実施形態が本明細書に記載されている。
【0029】
自律型航空ビークルの例示的な実施態様
図1は、導入された技術に従って構成することができる自律型航空ビークルの例示的な実施態様を示す。具体的には、図1は、「クワッドコプタ」などのロータベースの航空機の形態の無人航空ビークル(UAV)100の例示的な実施態様を示す。例示的なUAV100は、制御された飛行を維持するための推進及び制御アクチュエータ110a~b(例えば、動力付きロータ及び/又は空気力学的制御面)と、飛行中に周囲の物理的環境の画像をキャプチャするための1つ又は複数の画像キャプチャデバイス114a~c及び115と、を含む。この文脈における「画像」は、静止画像及びキャプチャされたビデオの両方を含む。図1には示されていないが、UAV100はまた、無線通信チャネル116を介して他のデバイス(例えば、モバイルデバイス104)と通信するための他のセンサ(例えば、音声センサ、近接センサなど)及びシステムを含むことができる。
【0030】
図1に示す例では、画像キャプチャデバイス114a~c及び/又は115は、たまたま人である物理的環境内の対象物102の画像をキャプチャするように示されている。場合によっては、画像キャプチャデバイス114a~c/115は、ユーザ(例えば、航空ビデオプラットフォームとして)に表示するための画像をキャプチャするように構成されてもよく、及び/又は上述したように、自律ナビゲーションで使用するための画像をキャプチャするように構成されてもよい。言い換えれば、UAV100は、例えば、任意の1つ又は複数の画像キャプチャデバイス114a~c/115によってキャプチャされた画像を処理することによって、物理的環境を自律的に(すなわち、直接的な人間の制御なしで)ナビゲートすることができる。自律飛行中、UAV100はまた、リアルタイムで表示することができ、及び/又は後で他のデバイス(例えば、モバイルデバイス104)で表示するために記録することができる任意の1つ又は複数の画像キャプチャデバイスを使用して画像をキャプチャすることができる。
【0031】
図1は、異なる目的のために構成された複数の画像キャプチャデバイスを有するUAV100の例示的な構成を示す。図1に示す例示的な構成では、UAV100は、UAV100の本体の周りの様々な位置に配置された複数の画像キャプチャデバイス114a~cを含む。例えば、図1に示すように、UAV100は、ロータアームの底面及び/又はUAV100の中央本体の底面に沿って配置された1つ又は複数の下向きの画像キャプチャデバイス114aを含む。UAV100はまた、ロータアームの上面及び/又はUAV100の本体の上面に沿って配置された1つ又は複数の上向きの画像キャプチャデバイス114bを含む。図1に示す例では、UAV100は、UAV100の周りに最大360度の立体画像キャプチャを提供するように構成された3つの下向き画像キャプチャデバイス114a及び3つの上向き画像キャプチャデバイスを含む。図1に示すUAV100は、例示を目的として提供された単なる例である。他の実施形態では、そのような画像キャプチャデバイスは、代わりに、UAV100の外周部に配置されてもよい。いずれの場合でも、画像キャプチャデバイス114a~bは、UAV100による自律飛行を案内する際の視覚ナビゲーションシステム及び/又は物理的環境(例えば、図2に関して説明したように)内の他の対象物を追跡するための追跡システムによる使用のための画像をキャプチャするように構成することができる。
【0032】
画像キャプチャデバイス114のアレイに加えて、図1に示すUAV100はまた、自律ナビゲーションのために表示されるが必ずしも使用されるわけではない画像をキャプチャするように構成された別の画像キャプチャデバイス115を含む。いくつかの実施形態では、画像キャプチャデバイス115は、キャプチャ画像がどのように利用されるかを除いて、画像キャプチャデバイス114a~bと同様であってもよい。しかしながら、他の実施形態では、画像キャプチャデバイス115及び114a~bは、それぞれの役割に適合するように異なって構成されてもよい。
【0033】
多くの場合、一般に、ハードウェア及びソフトウェアの制約を考慮して、可能な限り高い解像度で見られるように意図された画像を取り込むことが好ましい。一方、視覚ナビゲーション及び/又は対象物追跡に使用される場合、処理負荷を低減し、より堅牢なモーションプランニング機能を提供するために、特定の状況では低解像度の画像が好ましい場合がある。したがって、いくつかの実施形態では、画像キャプチャデバイス115は、比較的高解像度(例えば、3840×2160超)のカラー画像をキャプチャするように構成されてもよく、画像キャプチャデバイス114a~bは、比較的低解像度(例えば、320×240未満)のグレースケール画像をキャプチャするように構成されてもよい。ここでも、これらの構成は、画像キャプチャデバイス114a~b及び115がシステムのそれぞれの役割及び制約に応じてどのように異なり得るかを示すために提供される例である。他の実施態様は、そのような画像キャプチャデバイスを異なるように構成することができる。
【0034】
UAV100は、画像キャプチャデバイス114a~b及び/又は115を介して受信された画像に基づいて、物理的環境を通して被験者102などの1つ又は複数の対象物を追跡するように構成することができる。さらに、UAV100は、例えばフィルム撮影目的で、そのような対象物の画像キャプチャを追跡するように構成することができる。いくつかの実施形態では、画像キャプチャデバイス115は、UAV100の本体に対する1つ又は複数の運動自由度を可能にする調整可能な機構を介してUAV100の本体に結合される。UAV100は、UAV100と対象物の両方が物理的環境を通って動いているときに対象物(例えば、被験者102)の画像キャプチャを追跡するように、画像キャプチャデバイス115の向きを自動的に調整するように構成することができる。いくつかの実施形態では、この調整可能な機構は、取り付けられた画像キャプチャデバイスを1つ又は複数の軸を中心に回転させる機械的ジンバル機構を含むことができる。いくつかの実施形態では、ジンバル機構は、画像キャプチャデバイス115をUAV100の本体に結合するハイブリッド機械-デジタル・ジンバル・システムとして構成されてもよい。ハイブリッド・機械-デジタル・ジンバル・システムでは、1つ又は複数の軸の周りの画像キャプチャデバイス115の向きは機械的手段によって調整することができ、他の軸の周りの向きはデジタル手段によって調整することができる。例えば、機械的ジンバル機構は、画像キャプチャデバイス115のピッチの調整を処理することができるが、ロール及びヨーの調整は、UAV100に対する画像キャプチャデバイス115の動きに少なくとも3つの自由度を効果的に提供するようにキャプチャ画像を変換する(例えば、回転、パンニングなど)ことによってデジタル的に達成される。
【0035】
図1の両方に示すモバイルデバイス104は、ラップトップコンピュータ、テーブルコンピュータ(例えば、Apple iPad(登録商標))、携帯電話、スマートフォン(例えば、Apple iPhone(登録商標))、ハンドリングされるゲームデバイス(例えば、Nintendo Switch(商標))、単機能遠隔制御デバイス、あるいはユーザ入力を受信し、UAV100に配信するための信号を送信し(例えば、ユーザ入力に基づいて)、及び/又はユーザに情報を提示する(例えば、UAV100によって収集されたセンサデータに基づいて)ことが可能な任意の他の種類のデバイスなどの任意の種類のモバイルデバイスを含むことができる。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス104は、タッチスクリーンディスプレイと、ユーザ入力を受信し情報を提示するための関連するグラフィカルユーザインターフェース(GUI)と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス104は、センサデータを収集することができる様々なセンサ(例えば、画像キャプチャデバイス、加速度計、ジャイロスコープ、GPS受信機など)を含むことができる。いくつかの実施形態では、そのようなセンサデータは、例えば、UAV100のオンボードナビゲーションシステムによる使用のために、UAV100に通信することができる。
【0036】
図2は、例示的なUAV100の一部として実装され得る例示的なナビゲーションシステム120を示すブロック図である。ナビゲーションシステム120は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組合せを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、ナビゲーションシステム120及び関連するサブシステムは、メモリに格納され、1つ又は複数のプロセッサによって実行可能な命令として実装されてもよい。
【0037】
図2に示すように、例示的なナビゲーションシステム120は、物理的環境を介してUAV100を自律的に操縦するためのモーションプランナ130(本明細書では「モーションプランニングシステム」とも呼ばれる)と、物理的環境内の1つ又は複数の対象物を追跡するための追跡システム140と、を含む。図2に示すシステムの配置は、例示を目的として提供された例であり、限定するものとして解釈されるべきではないことに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、追跡システム140は、ナビゲーションシステム120とは別個であってもよい。さらに、ナビゲーションシステム120を構成するサブシステムは、図2に示すように論理的に分離されていなくてもよく、代わりに単一の統合ナビゲーションシステムとして効果的に動作してもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、追跡システム140とは別個に又は連動して動作するモーションプランナ130は、例えば、画像キャプチャデバイス114a~b及び/又は115から受信した画像、他のセンサ112(例えば、IMU、GPS、近接センサなど)からのデータ、並びに/あるいは1つ又は複数の制御入力170に基づいて、物理環境の3次元(3D)空間を介して計画された軌道を生成するように構成される。制御入力170は、ユーザによって操作されるモバイルデバイスなどの外部ソースからのものであってもよく、UAV100に搭載された他のシステムからのものであってもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、ナビゲーションシステム120は、モーションプランナ130によって生成された計画軌道に沿ってUAV100を操縦させるように構成された制御コマンドを生成することができる。例えば、制御コマンドは、UAV100に計画された3D軌道に沿って操縦させるように、(例えば、動力付きロータ及び/又は制御面)1つ又は複数の制御アクチュエータ110を制御するように構成することができる。あるいは、モーションプランナ130によって生成された計画軌道は、軌道情報を処理し、1つ又は複数の制御アクチュエータ110を制御するように構成された適切な制御コマンドを生成するように構成された別個の飛行コントローラ160に出力されてもよい。
【0040】
追跡システム140は、別個に、又はモーションプランナ130と連携して動作し、例えば、画像キャプチャデバイス114及び/又は115から受信した画像、他のセンサ112(例えば、IMU、GPS、近接センサなど)からのデータ、外部ソース(例えば、遠隔ユーザ、ナビゲーションアプリケーションなど)からの1つ又は複数の制御入力170、並びに/あるいは1つ又は複数の指定された追跡対象物に基づいて、物理的環境内の1つ又は複数の対象物を追跡するように構成することができる。追跡目標は、例えば、物理的環境内の特定の検出された対象物を追跡するためのユーザによる指定、又は特定の分類(例えば、人々)の対象物を追跡するための標準的な目標を含むことができる。
【0041】
上記で示唆したように、追跡システム140は、例えば、UAV100自体及び物理的環境内の他の対象物の測定、推定、及び/又は予測された位置、向き、及び/又は軌道に基づいてUAV100を操縦するために、モーションプランナ130と通信することができる。例えば、追跡システム140は、移動中の追跡された対象物までの特定の分離距離を維持するために、モーションプランナ130にナビゲーション目標を通信することができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、別個に、又はモーションプランナ130と連携して動作する追跡システム140は、1つ又は複数の安定化/追跡デバイス152に、UAV100の本体に対する任意の画像キャプチャデバイス114a~b/115の向きを、1つ又は複数の対象物の追跡に基づいて調整させるように構成された制御コマンドを生成するようにさらに構成される。そのような安定化/追跡デバイス152は、前述のように、機械的ジンバル又はハイブリッド・デジタル-機械・ジンバルを含むことができる。例えば、UAV100に対して動いている対象物を追跡している間、追跡システム140は、UAV100が動いている間に追跡された対象物を画像キャプチャデバイス115の視野(FOV)内の中心に保つように、画像キャプチャデバイス115の向きを調整するように構成された制御コマンドを生成することができる。同様に、追跡システム140は、UAV100が動いている間、追跡された対象物を画像キャプチャデバイス115のFOVの中心に維持するために、画像キャプチャデバイス115によって取り込まれた画像を変換するためのコマンド又はデジタル画像プロセッサ(例えば、ハイブリッド・デジタル-機械・ジンバルの一部である)への出力データを生成することができる。画像キャプチャデバイス114a~b/115及び関連する安定化/追跡デバイス152は、画像キャプチャデバイス150として図2に集合的に示されている。
【0043】
いくつかの実施形態では、ナビゲーションシステム120(例えば、具体的には、モーションプランニングコンポーネント130)は、任意の所与の時間に複数の目標を組み込んで、UAV100の自律的挙動を誘導するために使用することができる計画軌道などの出力を生成するように構成される。例えば、障害物回避及びビークルの動的限界などの本明細書に記載の特定の又はすべての組み込まれた目標又は実施形態は、軌道生成プロセスの一部として他の入力目的(例えば、着陸目標)又は実施形態と組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、軌道生成プロセスは、勾配ベースの最適化、勾配なしの最適化、サンプリング、エンドツーエンド学習、又はそれらの任意の組合せを含むことができる。この軌道生成プロセスの出力は、飛行コントローラ160によって解釈及び利用されて、UAV100に計画軌道に従って操縦させる制御コマンド(制御アクチュエータ110によって使用可能)を生成するように構成された、ある期間(例えば、10秒)にわたる計画軌道とすることができる。モーションプランナ130は、新しい知覚入力(例えば、画像又は他のセンサデータ)及び目標入力が受信されると、軌跡生成プロセスを継続的に実行することができる。したがって、計画された軌道は、ある期間にわたって継続的に更新することができ、それによってUAV100が変化する条件に動的かつ自律的に応答することを可能にする。
【0044】
折り畳みロータアーム
本明細書で説明する例は、自律型航空ビークル技術に関し、より具体的には、折り畳み式折り畳み可能アームを有する自律型無人航空ビークルに関する。
【0045】
いくつかの実施形態では、UAVのロータアームは折り畳み可能であってもよい。具体的には、ロータアームは、飛行のためにロータアームが折り畳み状態(又は位置)と伸長状態(又は位置)との間で移動することを可能にする機構を含むことができる。折り畳み式ロータアームは、例えば、携帯性の向上、保管効率の向上、非動作中のロータ及びアーム取り付けカメラへの損傷の可能性の低減など、折り畳み式でないロータアームよりもいくつかの利点を提供する。
【0046】
図3A図3Hは、いくつかの実施態様による、折り畳み可能なロータアームを有する例示的なUAV300の様々な図を示す。UAV300は、アームが折り畳み式又は折り畳み可能であることを除いて、図1に示すUAV100と同様であり得る。
【0047】
図3Aは、複数のロータアーム319a~bが動作飛行構成で伸長されているUAV100の上面図を示し、図3Bは、複数のロータアーム319a~bが非動作構成で折り畳まれているUAV100の上面図を示す。図3A図3Bに示すように、折り畳まれた場合、UAV300のアーム319a~bは、折り畳み状態にあるときに、UAV300の全体のサイズ及び形状がUAV300の中央本体321のサイズ及び形状よりも実質的に大きくならないように、UAV300の中央本体321の側壁と実質的に同一平面に整列することができる。
【0048】
図3Cは、アーム319aが伸長状態にあるUAV300の斜視図を示す。図3Aに示すように、伸長状態では、下向きのロータ310a及び上向きの画像キャプチャデバイス314aがアーム319aに結合されている。同様に、上向きのロータ310b及び下向きの画像キャプチャデバイス314bは、アーム319bに結合されている。ロータ310a~bは、UAV100のロータ110に対応することができ、画像キャプチャデバイス314a~bは、UAV100の画像キャプチャデバイス114a~bに対応することができる。言い換えれば、画像キャプチャデバイス314a~bは、UAV300の自律ナビゲーションに使用されるUAV300を取り囲む環境の画像をキャプチャするために利用することができる。
【0049】
ロータアーム319a~bは、それぞれのヒンジ機構324a~bによってUAV300の中央本体321に動的に結合される。図3Dは、例示的なヒンジ機構324bのうちの1つの詳細図を示す。ヒンジ機構324a~bは、それぞれのロータアーム319a~bを伸長状態(図3Cに示すように)と折り畳み状態(例えば、図3Bに示すように)との間で移動させるように構成される。
【0050】
特に、伸長状態にあるとき、各ヒンジ機構324a~bは、結合された画像キャプチャデバイス314a~bが互いに又はUAV300の中央本体321に対して実質的に移動しないように、それぞれのロータアーム319a~bを定位置にしっかりとロックするように構成される。複数の画像キャプチャデバイス314a~314b間の実質的な相対運動を防止することは、デバイス314a~314bから撮影された画像が自律ナビゲーションシステム(例えば、自律ナビゲーションシステム120)による知覚入力として使用されてUAV300の自律的挙動を誘導する場合に特に重要である。
【0051】
いくつかの実施形態では、ヒンジ機構324a~bは、UAV300の中央本体321に対して斜めの角度にある回転軸の周りでそれぞれのアーム319a~bを回転させるように構成される。図3Eは、例示的な折り畳み構成を示すUAV300の側面図を示す。図3Eに示すように、第1のヒンジ機構324aは、UAV300の中央本体321に対して斜めの角度(例えば、x、y、及び/又はz軸から約45度)にある第1の軸又は回転329aの周りでロータアーム310aを回転させるように構成される。したがって、折り畳み状態にあるとき、アーム319aは、ロータ310aが上方を向き、画像キャプチャデバイス314aが下方を向くように配向される。これは、図3Cに示す同じアーム319aの伸長状態とは対照的であり、図3Cは、ロータ310aが下向きであり、画像キャプチャデバイス314aが上向きであることを示している。同様に、第2のヒンジ機構324bは、やはりUAV300の中央本体321に対して斜めの角度(例えば、x、y、及び/又はz軸から約45度)にある第2の回転軸329bを中心にしてロータアーム310bを回転させるように構成される。したがって、折り畳み状態にあるとき、アーム319bは、ロータ310abが下向きになり、画像キャプチャデバイス314bが上向きになるように配向される。これは、図3Cに示されている同じアーム319bの伸長状態とは対照的であり、図3Cは、ロータ310bが上向きであり、画像キャプチャデバイス314bが下向きであることを示している。折り畳み状態のロータアームを示すUAV300の上面図が図3Fに示されており、折り畳み状態のロータアームを示すUAV300の斜視図が図3Gに示されている。
【0052】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数のヒンジ機構324a~bの各々は、それぞれのロータアーム319a~bに結合された1つ又は複数の構成要素と、UAV300に搭載された計算及び/又は電力システムと、の間の1つ又は複数の信号搬送媒体(例えば、銅ケーブル、光ファイバケーブルなど)を可能にするように構成されてもよい。図3Hは、例示的なUAV300の下面の斜視図を示す。図3Hに示すように、特定のヒンジ機構324bは、1つ又は複数の信号ケーブル及び/又は電源ケーブル350bがUAV300の本体321からロータアーム319bに通過することを可能にするように構成された内部開口部340bを含むことができる。特に、ケーブル350bは、UAV300の本体321に構造的に結合された、又はその一部である信号/電力伝送基板390(例えば、プリント回路基板)からロータアーム319bの内部空間まで通過することができる。ケーブル350bは、ロータアーム319bの内部空間内で、ロータ310bに関連する電動モータ(例えば、ブラシレスDC電動モータ)又は画像キャプチャデバイス314bのいずれかに沿って延在し、それによって電動モータ及び/又は画像キャプチャデバイス314bを信号/電力伝送基板390に通信可能に及び/又は電子的に結合することができる。ロータアーム319aに関連するヒンジ機構324aは、関連するロータ310a及び画像キャプチャデバイス314aが信号/電力伝送基板390に通信可能及び/又は電子的に結合されることを可能にするように同様に構成することができる。
【0053】
図3Iは、例示的な回転可能アームアセンブリ370の分解図を示す。回転可能アームアセンブリ370は、ロータアーム319(例えば、ロータアーム319a~319bのいずれかと同様である)と、ロータアーム319を折り畳み位置から伸長位置に回転させるように動作可能なヒンジ機構(例えば、ヒンジ機構324a~bと同様)に関連する様々な構成要素と、を含むことができる。図3Iに示すように、ヒンジ機構は、ヒンジハウジング371、ヒンジ軸受/モータ372、ロックアーム373、ロックアーム軸受/モータ374、及び連結ピン375を含むことができる。
【0054】
連結ピン375は、回転可能アームアセンブリ370の様々な構成要素を互いに構造的に連結することができる。例えば、連結ピン375は、ロータアーム319をヒンジハウジング371及びヒンジ軸受/モータ372に回転可能に連結する。いくつかの実施形態では、要素372は、モータ(例えば、ブラシレスDC電動モータ)、又はロータアーム319を連結ピン375と一致する回転軸376の周りに回転させることができる何らかの他のタイプの駆動機構を含む。他の実施形態では、要素372は、他の場所に配置された駆動モータを有する軸受要素のみを含んでもよい。
【0055】
ロックアーム373は、ロック位置とロック解除位置との間で回転するように構成される。例えば、図3Jは、ロックアーム373がロック位置にある回転可能アームアセンブリ370の上面断面図を示し、図3Kを示す。ロック位置(例えば、図3Jに示すように)にあるとき、ロックアーム373は、ロータアーム319をUAV300の本体321に対して定位置にしっかりと保持するように動作可能である。いくつかの実施形態では、要素374は、ロック位置とロック解除位置との間の回転軸を中心にロック機構373を回転させることができるモータ(例えば、ブラシレスDC電動モータ)又は何らかの他のタイプの駆動機構を含む。他の実施形態では、要素374は、他の場所に配置された駆動モータを有する軸受要素のみを含んでもよい。
【0056】
図3Lは、折り畳み位置から伸長位置に回転する第1の後部ロータアーム(例えば、ロータアーム319b)を示す一連の画像を示す。状態391aは、関連するロックアームがロック位置にある、折り畳み位置にある第1の後部ロータアームを示す。状態391bは、回転を可能にするために関連するロックアームがロック解除位置にある、折り畳み位置にある第1の後部ロータアームを示す。状態391cは、ロック位置からの回転中に中間位置にある第1の後部ロータアームを示している。状態391dは、伸長位置にある第1の後部ロータアームを示し、関連するロックアームはロック解除位置にある。状態391eは、伸長位置にある第1の後部ロータアームを示し、関連するロックアームはロック位置にあり、第1の後部ロータアームを伸長位置の定位置にしっかりと保持する。
【0057】
図3Mは、折り畳み位置から伸長位置に回転する第1の前部ロータアーム(例えば、ロータアーム319a)を示す一連の画像を示す。状態392aは、関連するロックアームがロック位置にある、折り畳み位置にある第1の前部ロータアームを示す。状態392bは、回転を可能にするために関連するロックアームがロック解除位置にある、折り畳み位置にある第1の前部ロータアームを示す。状態392cは、ロック位置からの回転中に中間位置にある第1の前部ロータアームを示している。状態392dは、関連するロックアームがロック解除位置にある、伸長位置にある第1の前部ロータアームを示す。状態392eは、伸長位置にある第1の前部ロータアームを示し、関連するロックアームは、伸長位置にある定位置に第1の前部ロータアームをしっかりと保持するためにロック位置にある。
【0058】
図3Nは、折り畳み位置から伸長位置まで回転する第2の後部ロータアーム(例えば、ロータアーム319b)を示す一連の画像を示す。状態393aは、関連するロックアームがロック位置にある、折り畳み位置にある第2の後部ロータアームを示す。状態393bは、回転を可能にするために関連するロックアームがロック解除位置にある、折り畳み位置にある第2の後部ロータアームを示す。状態393cは、ロック位置からの回転中に中間位置にある第2の後部ロータアームを示している。状態393dは、関連するロックアームがロック解除位置にある、伸長位置にある第2の後部ロータアームを示す。状態393eは、第2の後部ロータアームを伸長位置に堅固に定位置に保持するために関連するロックアームがロック位置にある、伸長位置にある第2の後部ロータアームを示す。
【0059】
図3Oは、折り畳み位置から伸長位置に回転する第2の前部ロータアーム(例えば、ロータアーム319a)を示す一連の画像を示す。状態394aは、関連するロックアームがロック位置にある、折り畳み位置にある第2の前部ロータアームを示す。状態394bは、回転を可能にするために関連するロックアームがロック解除位置にある、折り畳み位置にある第2の前部ロータアームを示す。状態394cは、ロック位置からの回転中に中間位置にある第2の前部ロータアームを示している。状態394dは、関連するロックアームがロック解除位置にある、伸長位置にある第2の前部ロータアームを示す。状態394eは、第1の前部ロータアームを伸長位置の定位置に堅固に保持するために関連するロックアームがロック位置にある、伸長位置にある第2の前部ロータアームを示している。
【0060】
図3L図3Oは、折り畳み位置から伸長位置に順次回転するアームの各々を示す。例えば、図示するように、第1の前部ロータアームは、第1の後部ロータアームが回転を完了した後に回転し、伸長位置にロックされる。これは説明を明確にするためのものであり、限定するものと解釈されるべきではない。他の実施形態では、複数のロータアームは、同時に回転してもよく、又は図3L図3Oに示されているものとは異なる順序で回転してもよい。
【0061】
実施例
【0062】
本明細書に記載の技術は、自律型航空ビークル技術に関し、より具体的には、折り畳み式折り畳み可能アームを有する自律型無人航空ビークルに関する。いくつかの実施形態では、中央本体、複数のロータアーム、及び複数のヒンジ機構を含むUAVが開示される。複数のロータアームの各々は、ロータアームの遠位端にロータユニットを含む。ロータユニットは、UAVに推進力を提供するように構成される。複数のヒンジ機構は、複数のロータアームの近位端を中央本体に機械的に取り付ける(又は結合する)。各ヒンジ機構は、複数のロータアームのそれぞれのロータアームを、中央本体の垂直正中面に対して斜めの角度にある回転軸を中心に回転させて、伸長状態と折り畳み状態との間で移行するように構成される。
【0063】
いくつかの実施形態では、折り畳み状態では、複数のロータアームのうちのロータアームは、ロータアームが中央本体の側壁と実質的に同一平面に整列するように、中央本体に沿って横方向に延在する。
【0064】
いくつかの実施形態では、UAVは、複数のロータアームの各々が伸長状態にあるときに飛行のための動作構成で構成される。いくつかの実施形態では、UAVは、複数のロータアームの各々が折り畳み状態にあるとき、非動作折り畳み構成で構成される。いくつかの実施形態では、非動作時に折り畳まれた構成では、UAVの全体のサイズ及び形状は、中央本体のサイズ及び形状よりも実質的に大きくない。
【0065】
いくつかの実施形態では、複数のロータアームの各々は、画像キャプチャデバイスをさらに含む。いくつかの実施形態では、複数のヒンジ機構の各ヒンジ機構は、画像キャプチャデバイスが互いに又は中央本体に対して実質的に移動しないように、それぞれのロータアームを定位置にしっかりとロックするようにさらに構成される。
【0066】
いくつかの実施形態では、複数のロータアームは、2つの前部ロータアーム及び2つの後部ロータアームを含む。いくつかの実施形態では、複数のヒンジ機構は、中央本体の水平正中面に対して上方又は下方に第1の方向の回転軸を中心に前部ロータアームを回転させるように構成された前部ヒンジ機構と、中央本体の水平正中面に対して上方又は下方に第1の方向とは反対の第2の方向の回転軸を中心に後部ロータアームを回転させるように構成された後部ヒンジ機構と、を含む。いくつかの実施形態では、前部ロータアームの遠位端のロータユニットは下向きであり、後部ロータアームの遠位端のロータユニットは上向きである。
【0067】
いくつかの実施形態では、UAVは、中央本体、複数のロータアーム、及び複数のヒンジ機構を含む。いくつかの実施形態では、複数のロータアームは、ロータアームの前部セット及びロータアームの後部セットを含む。ロータアームの前部セットはそれぞれ、下向きのロータユニットと、ロータアームの遠位端に向けられた上向きの画像キャプチャデバイスと、を含む。ロータアームの後部セットはそれぞれ、上向きのロータユニットと、ロータアームの遠位端に向けられた下向きの画像キャプチャデバイスと、を含む。複数のヒンジ機構は、複数のロータアームを折り畳み位置と伸長位置との間で移行させるように動作可能である。複数のヒンジ機構は、第1のセットのヒンジ機構と、第2のセットのヒンジ機構と、を含む。第1のセットのヒンジ機構は、第1のセットのロータアームの近位端を中央本体の前部分に機械的に結合する。各ヒンジ機構は、第1のセットのロータアームのそれぞれのロータアームを、中央本体の垂直正中面に対して第1の斜めの角度で、かつ中央本体の水平正中面に対して上方に、回転軸を中心に回転させるように構成される。第2のセットのヒンジ機構は、第2のセットのロータアームの近位端を中央本体の後部分に機械的に結合する。各ヒンジ機構は、第2のセットのロータアームのそれぞれのロータアームを、中央本体の垂直正中面に対して第2の斜めの角度で、かつ中央本体の水平正中面に対して下方に、回転軸を中心に回転させるように構成される。
【0068】
いくつかの実施形態では、折り畳み位置では、複数のロータアームのうちのロータアームは、ロータアームが中央本体の側壁と実質的に同一平面に整列するように、中央本体に沿って横方向に延在する。
【0069】
いくつかの実施形態では、UAVは、複数のロータアームの各々が伸長位置にあるときは飛行のための動作構成に、複数のロータアームの各々が折り畳み位置にあるときは非動作折り畳み構成に構成される。いくつかの実施形態では、非動作時に折り畳まれた構成では、UAVの全体のサイズ及び形状は、中央本体のサイズ及び形状よりも実質的に大きくない。いくつかの実施形態では、飛行のための動作構成では、複数のヒンジ機構の各ヒンジ機構は、画像キャプチャデバイスが互いに又は中央本体に対して実質的に移動しないように、それぞれのロータアームを定位置にしっかりとロックするようにさらに構成される。
【0070】
いくつかの実施形態では、UAVは、画像キャプチャデバイスと、機械的ジンバルに関連する1つ又は複数のモータと、を含む画像キャプチャアセンブリをさらに含む。いくつかの実施形態では、複数のヒンジ機構のうちの少なくとも1つは、ヒンジハウジング、ヒンジ軸受/モータ、ロックアーム、ロックアーム軸受/モータ、及び連結ピンを含む。
【0071】
いくつかの実施形態では、UAVは、中央本体と、複数の回転可能アームアセンブリと、を含む。各回転可能アームアセンブリは、ロータアーム及びヒンジ機構を含む。ロータアームは、遠位端にロータユニットを有する。ヒンジ機構は、ロータアームの近位端を中央本体に機械的に結合する。ヒンジ機構は、ロータアームを、中央本体の垂直正中面に対して斜めの角度にある回転軸を中心に回転させて、伸長状態と折り畳み状態との間で移行するように構成される。折り畳み状態では、ロータアームは、ロータアームが中央本体の側壁と実質的に同一平面上に整列するように、中央本体に沿って横方向に延在する。
【0072】
いくつかの実施形態では、UAVは、複数の回転可能アームアセンブリの各々が伸長状態にあるときに飛行のための動作構成に構成され、UAVは、複数の回転可能アームアセンブリの各々が折り畳み状態にあるときに非動作折り畳み構成に構成される。いくつかの実施形態では、非動作時に折り畳まれた構成では、UAVの全体のサイズ及び形状は、中央本体のサイズ及び形状よりも実質的に大きくない。
【0073】
画像安定化アセンブリ
本明細書で説明する例は、自律型航空ビークル技術に関し、より具体的には、自律型無人航空ビークル用の画像安定化システムに関する。
【0074】
いくつかの実施形態では、UAVは、UAVが飛行している間に画像キャプチャデバイスを能動的及び/又は受動的に安定化させるための画像安定化アセンブリを含むことができる。図4Aは、例えば、図3Cに示すUAV300の一部であり得る例示的な画像安定化アセンブリ400の斜視図を示す。図4Bは、画像安定化アセンブリ400の動的部分の斜視図を示し、図4Cは、画像安定化アセンブリ400及び図4Bの動的部分の分解図を示す。
【0075】
図4A図4Cに示すように、画像安定化アセンブリは、UAV300が飛行している間にUAV300の中央本体321の振動及び他の動きから画像キャプチャアセンブリを受動的に分離するための様々な構成要素を含む。画像キャプチャアセンブリは、画像キャプチャデバイス415と、機械的ジンバルに関連する1つ又は複数のモータ425a~425bと、を含むことができる。画像キャプチャデバイス415は、図1に関して説明した画像キャプチャデバイス115に対応することができ、1つ又は複数のカメラ(例えば、立体カメラ)を含むことができる。いくつかの実施形態では、画像キャプチャデバイス415は、1つ又は複数の可視光カメラ並びに1つ又は複数の前方視赤外線(FLIR)カメラを含むことができる。
【0076】
画像キャプチャデバイス415は、画像キャプチャデバイス415を1つ又は複数の回転軸の周りで回転させるように構成された1つ又は複数の電動モータ(例えば、ブラシレスDCモータ)を含む機械的ジンバルを介して画像安定化アセンブリ(例えば、要素452)の構成要素に結合することができる。例えば、図4D及び図4Eは、第1のモータ425aを使用した第1の軸480a(例えば、ピッチ軸)を中心とした画像キャプチャデバイス415の回転を示す画像安定化アセンブリ400の一連の斜視図を示す。同様に、図4F及び図4Gは、第2のモータ425bを使用した第2の軸480b(例えば、ロール軸)を中心とした画像キャプチャデバイス415の回転を示す画像安定化アセンブリ400の一連の斜視図を示す。追加の回転自由度のために追加のモータを追加することができる。
【0077】
画像安定化アセンブリは、UAVの本体321に結合された第1の要素450と、画像キャプチャアセンブリ(すなわち、画像キャプチャデバイス415及び関連するジンバル)に結合された第2の要素452と、を含む。第1の要素及び第2の要素452は、1つ又は複数のアイソレータ(例えば、アイソレータ430,432,434)を介して互いに連結されている。1つ又は複数のアイソレータ430,432,434の各々は、UAV300による特定の回転及び/又は並進運動から動的要素(例えば、要素452)を分離するためのばねダンパとして機能することができる。例えば、いくつかの実施形態では、各アイソレータ430,432,434は、x、y、及びz方向のすべての動きを分離するためのばねダンパとして機能することができる。いくつかの実施形態では、各アイソレータ430,432,434は、エラストマ材料(例えば、天然及び/又は合成ゴム)で形成されてもよい。いくつかの実施態様では、アイソレータは、画像キャプチャアセンブリの周りの構造的保護及び支持を維持するのに十分な剛性であるが、周波数の範囲に沿ったUAVの本体内の並進運動を減衰させるのに十分な軟質でなければならない。
【0078】
図4Aに示す特定の例では、第1の要素450は、第1のアイソレータ430を使用してUAV300の中心線に実質的に沿った点で第2の要素452に結合される。要素450の垂直部分454及び456は、(それぞれ)第2のアイソレータ432及び第3のアイソレータ434を使用して要素452の両側に結合される。図示するように、第2の要素452は、画像キャプチャアセンブリが存在する開放領域を提供するように成形されている。要素452によって部分的に囲まれた開放領域は、機械的ジンバルの1つ又は複数のモータ425a~425bを使用して画像キャプチャデバイス415の自由な回転を可能にするような形状及び寸法にされる。特に、画像安定化アセンブリの様々な要素(例えば、450及び452)は、飛行中にUAV300の実質的に上及び下の画像をキャプチャするように、画像キャプチャデバイス415が垂直に上下にピッチ/回転することを可能にするように構成され得る。
【0079】
いくつかの実施形態では、様々な要素(例えば、450及び452)は、UAV300の本体321に対する画像キャプチャアセンブリの動きを機械的に制限するための機械的ロックアウトを提供するように構成される。例えば、図4Aに示すように、第2の要素452は、2つの要素間の相対運動を制限するために第1の要素450の一部が通過する開口部を含む。具体的には、第1の要素450の第1の垂直部分454は、第2の要素452の第1の側の第1の孔464を貫通している。同様に、第1の要素450の第2の垂直部分456は、第2の要素452の第2の側の第2の孔466を貫通している(第2の要素452の第1の側及び第2の側は、画像キャプチャアセンブリの実質的に対向する側にある)。
【0080】
図4A図4Gに示す画像安定化アセンブリ400は、例示を目的として提供された単なる例であり、限定するものとして解釈されるべきではない。他の実施形態は、図4A図4Gに示されているよりも多い又は少ない構成要素を含んでもよく、及び/又は構成要素を異なって配置してもよい。
【0081】
実施例
【0082】
本明細書に記載の技術は、自律型航空ビークル技術に関し、より具体的には、自律型無人航空ビークルの画像安定化に関する。いくつかの実施形態では、中央本体、画像キャプチャアセンブリ、及び画像安定化アセンブリを含むUAVが開示される。画像安定化アセンブリは、画像キャプチャアセンブリを中央本体に結合し、UAVが飛行している間に画像キャプチャアセンブリを中央本体の振動及び他の動きから受動的に隔離しながら、画像キャプチャアセンブリの周りに構造的保護及び支持を提供するように構成される。
【0083】
いくつかの実施形態では、画像安定化アセンブリは、画像キャプチャアセンブリの両側に延在することによって画像キャプチャアセンブリの周りに構造的保護及び支持を提供するように構成される。
【0084】
いくつかの実施形態では、画像安定化アセンブリは、UAVの中央本体に結合された第1の要素と、画像キャプチャアセンブリに結合された第2の要素と、を含む。いくつかの実施形態では、第1の要素及び第2の要素は、1つ又は複数のアイソレータを介して互いに結合され、1つ又は複数のアイソレータは、UAVの少なくともいくつかの回転及び/又は並進運動から第2の要素を分離するように構成される。いくつかの実施形態では、第1の要素は、第1のアイソレータを使用してUAVの中心線に実質的に沿った点で第2の要素に結合される。いくつかの実施形態では、第1の要素の垂直部分は、第2のアイソレータ及び第3のアイソレータを使用して第2の要素の両側に結合される。
【0085】
いくつかの実施形態では、画像キャプチャアセンブリは、画像キャプチャデバイスと、機械的ジンバルと、機械的ジンバルに関連する1つ又は複数のモータと、を含む。1つ又は複数のモータは、1つ又は複数の回転軸を中心に画像キャプチャデバイスを回転させるように構成される。いくつかの実施形態では、第2の要素は、画像キャプチャアセンブリが存在する開放領域を提供するように成形され、開放領域は、第2の要素によって部分的に囲まれ、機械的ジンバルの1つ又は複数のモータを使用して画像キャプチャデバイスの自由な回転を可能にするように成形され寸法決めされる。
【0086】
いくつかの実施形態では、画像キャプチャデバイスは、1つ又は複数の可視光カメラと、1つ又は複数の前方視赤外線(FLIR)カメラと、を含む。
【0087】
いくつかの実施形態では、第1の要素及び第2の要素は、中央本体に対する画像キャプチャアセンブリの動きを機械的に制限するための機械的ロックアウトを提供するように構成される。いくつかの実施形態では、第2の要素は、中央本体に対する画像キャプチャアセンブリの動きを制限するために第1の要素の一部が通過する開口部を含む。いくつかの実施形態では、第1の要素の第1の垂直部分は、第2の要素の第1の側の第1の孔を通過し、第1の要素の第2の垂直部分は、第2の要素の第2の側の第2の孔を通過し、第2の要素の第1及び第2の側は、画像キャプチャアセンブリの実質的に対向する側にある。
【0088】
いくつかの実施形態では、飛行中に周囲環境の安定化された画像をキャプチャすることができるUAVが開示される。UAVは、中央本体、画像キャプチャアセンブリ、及び画像安定化アセンブリを含む。画像キャプチャアセンブリは、画像キャプチャデバイスと、画像キャプチャアセンブリを中央本体に結合する画像安定化アセンブリと、を含む。画像安定化アセンブリは、第1の要素と、第2の要素と、1つ又は複数のアイソレータと、を含む。第1の要素は、UAVの中央本体に結合される。第2の要素は、画像キャプチャアセンブリに結合される。1つ又は複数のアイソレータは、UAVの少なくともいくらかの回転及び/又は並進運動から第2の要素を分離するように構成され、第1の要素及び第2の要素は、1つ又は複数のアイソレータを介して互いに結合される。
【0089】
いくつかの実施形態では、画像安定化アセンブリは、UAVが飛行している間に画像キャプチャアセンブリを中央本体の振動及び他の動きから受動的に隔離しながら、画像キャプチャアセンブリの周りに構造的保護及び支持を提供するようにさらに構成される。
【0090】
いくつかの実施形態では、第1の要素は、第1のアイソレータを使用してUAVの中心線に実質的に沿った点で第2の要素に結合され、第1の要素の垂直部分は、第2のアイソレータ及び第3のアイソレータを使用して第2の要素の両側に結合される。
【0091】
いくつかの実施形態では、画像キャプチャアセンブリは、機械的ジンバルと、機械的ジンバルに関連する1つ又は複数のモータと、をさらに含み、1つ又は複数のモータは、1つ又は複数の回転軸を中心に画像キャプチャデバイスを回転させるように構成される。
【0092】
いくつかの実施形態では、第2の要素は、画像キャプチャアセンブリが存在する開放領域を提供するように成形され、開放領域は、第2の要素によって部分的に囲まれ、機械的ジンバルの1つ又は複数のモータを使用して画像キャプチャデバイスの自由な回転を可能にするように成形され寸法決めされる。
【0093】
いくつかの実施形態では、画像キャプチャデバイスは、1つ又は複数の可視光カメラと、1つ又は複数の前方視赤外線(FLIR)カメラと、を含む。
【0094】
いくつかの実施形態では、無人航空ビークル(UAV)の中央本体の振動から画像キャプチャアセンブリを分離するためのシステムが開示される。システムは、第1の要素と、第2の要素と、1つ又は複数のアイソレータと、を含む。第1の要素は、UAVの中央本体に結合される。第2の要素は、画像キャプチャアセンブリに結合される。1つ又は複数のアイソレータは、UAVの少なくともいくらかの回転及び/又は並進運動から第2の要素を分離するように構成され、第1の要素及び第2の要素は、1つ又は複数のアイソレータを介して互いに結合される。
【0095】
いくつかの実施形態では、画像安定化アセンブリは、UAVが飛行している間に画像キャプチャアセンブリを中央本体の振動及び他の動きから受動的に隔離しながら、画像キャプチャアセンブリの周りに構造的保護及び支持を提供するようにさらに構成される。
【0096】
環境照明
前述したように、UAV100などの自律UAVは、少なくとも部分的に、その位置/向きを推定し、計画軌道を生成し、障害物を回避するなどのために、1つ又は複数の画像キャプチャデバイス(例えば、デバイス114a~b)を使用してキャプチャされた画像に依存することができる。これは、例えば夜間又は屋内で低い光レベルで動作するときに課題を提示する。この課題に対処するために、自律型UAVは、UAVが飛行している間に周囲環境に光を放射することができるLED又は他の発光デバイスなどの1つ又は複数の電力供給された照明源を含むように構成することができる。1つ又は複数の照明源からの放射光は、周囲の物理的環境内の対象物から反射し、それによって周囲の物理的環境のキャプチャされた画像の品質を改善する。
【0097】
図5は、1つ又は複数の照明源580を含むことを除いて、図3に示すUAV500と同様の例示的なUAV300を示す。1つ又は複数の照明源の各々は、LED又は他の何らかのタイプの発光デバイスを含むことができる。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の照明源580は、UAV500の周りに、1つ又は複数の画像キャプチャデバイスに対応する位置に配置される。例えば、図5に示すように、少なくとも1つの照明源は、複数の上向きの画像キャプチャデバイス514a(例えば、図1に関して説明した画像キャプチャデバイス114aと同様である)の各々の近傍(例えば、数インチ以内)に配置される。図5には示されていないが、照明源は同様に、下向きの画像キャプチャデバイス又は任意の他の画像キャプチャデバイス(例えば、前向き画像キャプチャデバイス115など)に近接して配置されてもよい。図5の点線は、様々な照明源580による照明の方向を示すことを意図しているが、照明の配置又はタイプに関して限定するものとして解釈されるべきではない。
【0098】
任意のUAV、特にキャプチャ画像を使用して自律航法用に構成されたUAVでは、エネルギー消費は飛行時間に大きく影響する可能性がある。搭載電池からエネルギーを引き出す構成要素のリストに照明源(さらには比較的効率的なLED)を追加することは、UAVが空中に留まることができる時間量にさらに影響を及ぼし得る。エネルギー消費を低減し、それによって飛行時間を増加させるために、特定の実施形態は、周囲光レベル、UAVが存在する環境のタイプ、及び/又はUAVの現在の若しくは計画された動きなどの様々な条件に基づいて、1つ又は複数の照明源580を選択的に照明することができる。例えば、いくつかの実施形態では、UAVは、障害物との衝突のより大きな危険性があるとき、例えば、屋内又は高層ビル、樹木などの周りで、1つ又は複数の照明源を選択的にオンにすることができる。逆に、UAVが一般的に広い領域で飛行している場合、障害物との衝突の危険性がほとんどなく、照明が遠くの対象物の撮像画像にほとんど影響を与えないので、UAVはエネルギーを節約するために大部分又はすべての照明源を自動的にオフにすることができる。
【0099】
いくつかの実施形態では、UAVは、UAVが移動しているか又は移動しようとしている方向に基づいて、光源のうちの1つ又は複数を選択的に照射することができる。図6A図6Dは、この概念を示すUAV500のいくつかの表現を示す。図6Aに示すように、UAV500は、UAV500が第1の側に対応する方向に移動しているか、又は移動することを計画しているときに、一般にUAVの第1の側に位置する1つ又は複数の照明源(例えば、LED)を選択的に照明することができる。同様に、図6Bに示すように、UAV500が第2の側に対応する方向に移動している、又は移動しようとしているとき、UAV500は、一般に第1の側の反対側の第2の側に位置する1つ又は複数の照明源(例えば、LED)を選択的に照明することができる。同様に、図6Cに示すように、UAV500が上方に移動しているか、又は移動することを計画しているとき、UAV500は、一般にUAV500の上側に位置する1つ又は複数の照明源(例えば、LED)を選択的に照明することができる。同様に、図6Dに示すように、UAV500が下方に移動しているか、又は移動することを計画しているとき、UAV500は、一般にUAV500の下側に位置する1つ又は複数の照明源(例えば、LED)を選択的に照明することができる。図6A図6Dに示すように照明源を選択的に照明することによって、UAV500は、衝突が最も起こりやすい(すなわち、運動方向の)周囲の物理的環境の一部を照明しながらエネルギーを節約することができる。
【0100】
いくつかの実施形態では、UAVは、指向性光ビームのパターンを使用して環境の一部のみを照らすように構成されてもよい。例えば、図7に示すように、広い領域を照らすように構成された拡散照明源を使用する代わりに、UAV500は、例えばストローブなどの光782の1つ又は複数の指向性ビームを発するように構成された照明源を含むことができる。光の指向ビーム(又はストロボ)は、全体的なエネルギー消費を低減しながら、キャプチャされた画像を使用して深度測定値を取得するのに十分なだけ周囲の物理的環境を照らすことができる。さらに、指向性光ビームを放射する光源は、同量のエネルギーを使用して拡散光源よりも遠くの対象物を照明する傾向があり得る。いくつかの実施形態では、光源をストローブすることが利用されてもよい。
【0101】
実施例
【0102】
本明細書に記載の技術は、自律型航空ビークル技術に関し、より具体的には、自律型無人航空ビークルのための環境照明に関する。いくつかの実施形態では、UAVは、複数の上向き画像キャプチャデバイス、複数の下向き画像キャプチャデバイス、1つ又は複数の照明源、及びコンピュータシステム(又は他の電子回路)を含む。コンピュータシステムは、複数の上向き画像キャプチャデバイス、複数の下向き画像キャプチャデバイス、並びに1つ又は複数の照明源に通信可能に結合される。コンピュータシステムは、UAVが飛行している間に周囲の物理的環境に光を放射するように1つ又は複数の照明源に指示し、複数の上向きの画像キャプチャデバイス又は複数の下向きの画像キャプチャデバイスのいずれか1つ又は複数によってキャプチャされた画像を処理して航空ビークルの位置及び/又は向きを推定し、画像の処理に基づく物理的環境を通して航空ビークルの計画軌道を生成し、航空ビークルに計画軌道に沿って自律的に操縦させるように航空ビークルの推進システム及び/又は飛行面を制御するように構成される。1つ又は複数の照明源からの放射光は、周囲の物理的環境内の対象物に反射して、キャプチャされた画像の品質を向上させる。
【0103】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の照明源は、複数の上向き又は下向きの画像キャプチャデバイスのうちの1つ又は複数に対応する位置においてUAVの周りに配置された複数の照明源を含む。
【0104】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの照明源は、複数の上向きの画像キャプチャデバイスの各々の近傍に配置される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの照明源は、複数の下向きの画像キャプチャデバイスの各々の近傍に配置される。いくつかの実施形態では、UAVは、前方を向いた画像キャプチャデバイスをさらに含み、少なくとも1つの照明源は、前方を向いた画像キャプチャデバイスの近くに配置される。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の照明源に光を放射するように指示するために、コンピュータシステムは、1つ又は複数の照明源を選択的に照明するように構成される。
【0105】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、環境条件及び/又はUAVパラメータに基づいて1つ又は複数の照明源を選択的に照明するように構成される。いくつかの実施形態では、環境条件及び/又はUAVパラメータは、周囲光レベル、環境のタイプ、及びUAVの現在又は計画された動き又は軌道のうちの1つ又は複数を含む。
【0106】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、1つ又は複数の照明源を選択的に照明して、指向光ビームのパターンを使用して環境の一部のみを照明するように構成される。いくつかの実施形態では、指向性ビームは、キャプチャされた画像を使用して深度測定値を取得するのに十分な過渡期間にわたって周囲の物理的環境を照明する。例えば、照明源は、10~1,000ワットの範囲の出力電力で明るい光バーストを放射するストロボ光(又は月光)とすることができる。
【0107】
画像キャプチャデバイスの保護構造
本明細書に記載の例示的なUAV(例えば、UAV100,300,500)のいずれか1つ又は複数に示すように画像キャプチャデバイスを配置すると、UAVが飛行している間にUAVが着陸するか又は他の対象物と接触するときに、画像キャプチャデバイスが地面との接触による損傷を受ける可能性がある。画像キャプチャデバイスを損傷から保護するために、保護要素を追加して、画像キャプチャデバイスを地面などの任意の表面からオフセットすることができる。図8Aは、そのような保護要素を含む例示的なアセンブリ813の側面図を示す。具体的には、例示的なアセンブリ813は、アーム803と、ロータ810及び下向きの画像キャプチャデバイス814(例えば、図3Cの下向きの画像キャプチャデバイス314bと同様である)を収容するロータハウジング804と、を含む。例示的なアセンブリ813は、UAVが表面880に接触したときに画像キャプチャデバイス814の外面(例えば、レンズ)が表面880(例えば、地面)に接触しないように、UAVの表面に沿って、例えば、画像キャプチャデバイス814に近接するハウジング804及び/又はロータアーム803の表面に沿って配置される保護構造要素890をさらに含む。
【0108】
保護構造要素890は、くさび又はフィン形状を有するものとして図8Aに示されている。しかしながら、これは例示目的で提供された例であり、限定として解釈されるべきではない。保護構造要素のサイズ及び形状は、重量、サイズ、画像キャプチャデバイスの種類などの航空機の仕様に依存する。さらに、同様の保護構造要素は、ビークルの下側にない他の画像キャプチャデバイスに近接して配置することができる。例えば、同様の保護要素をロータアセンブリ又はUAVの本体の上面に配置して、上向きの画像キャプチャデバイス(例えば、UAV300の上向きの画像キャプチャデバイス314a)を保護することができる。
【0109】
保護構造要素890は、航空ビークルでの使用に適した耐久性及び軽量である任意の材料又は材料の組合せで製造することができる。例えば、いくつかの実施形態では、保護構造要素890は、プラスチック、金属(例えば、アルミニウム)、炭素繊維、合成繊維、又はエポキシ樹脂に埋め込まれた炭素繊維などの何らかの複合材料で作ることができる。使用される実際の材料は、所与の実施形態の性能要件に依存する。保護構造要素890は、選択された材料に適した任意の製造プロセスを使用して製造することができる。例えば、プラスチック材料の場合、保護構造要素890は、射出成形、押出成形、回転成形、ブロー成形、3次元印刷、フライス加工、プラスチック溶接、積層、又はそれらの任意の組合せを使用して製造することができる。金属材料の場合、保護構造要素890は、機械加工、スタンピング、鋳造、成形、金属射出成形、CNC機械加工、又はそれらの任意の組合せを使用して製造することができる。これらは、例示目的のために提供される単なる例示的な材料及び製造プロセスであり、限定として解釈されるべきではない。
【0110】
いくつかの実施形態では、保護構造要素890は、UAVの外面の一部を表すことができる。例えば、ロータハウジング804及び/又はロータアーム803のいずれかの壁は、例えば図8Aに示すように、延伸する部分を含むように製造することができる。あるいは、いくつかの実施形態では、保護構造要素890は、別個の部品として製造され、例えば、機械的締結具(例えば、クリップ、ねじ、ボルトなど)、接着剤(例えば、接着剤、テープなど)、溶接、又は部品を互いに固定するための任意の他の適切なプロセスを使用して、UAVの外面に取り付けられてもよい。
【0111】
いくつかの実施形態では、要素890と同様の保護構造要素は、UAVの1つ又は複数の画像キャプチャデバイスのそれぞれに近接して配置されてもよい。これは、例えばUAVが逆さまに着地した場合にそのようなデバイスを地面との接触から、又は天井若しくは橋の下側などのUAVの上の他の表面との接触から保護するための上向きの画像キャプチャデバイスを含むことができる。いくつかの実施形態では、保護構造要素890は、UAVに関連する表面と同一平面上に、かつ画像キャプチャデバイスのレンズの周りに設置されたベゼル又はフレームの一部を表すことができる。
【0112】
いくつかの実施形態では、複数の保護構造要素を各画像キャプチャデバイスに配置することができる。例えば、図8Bは、上面画像キャプチャデバイス314aの両側に配置された第1の保護構造要素891及び第2の保護構造要素892を示すUAV300の詳細を示す。保護構造要素890の実際の配置は、他の実施形態では異なり得る。
【0113】
いくつかの実施形態では、図8Aに示す要素890などの保護構造要素を使用して、そうでなければUAVの本体から延伸し、1つ又は複数の画像キャプチャデバイスの視界を潜在的に遮るアンテナを収容することができる。具体的には、障害物を減らすために、アンテナを保護構造要素内に、又は保護構造要素の死角に配置することができる。例えば、図8Cは、図8Aに示すアセンブリ813の詳細を示す。図8Cに示すように、アンテナ895(点線で示す)は、保護構造要素890によって引き起こされる死角にある表面に沿って配置されてもよい。これは既に保護構造要素890によって引き起こされる死角であるため、アンテナ895を追加しても画像キャプチャデバイス814による視界をさらに妨げることはない。
【0114】
いくつかの実施形態では、各画像キャプチャデバイスの1つ又は複数の保護構造要素は、複数の方向の立体視への全体的な影響を低減するように特に配向されてもよい。例えば、少なくとも3つの上向きの画像キャプチャデバイス及び3つの下向きの画像キャプチャデバイスを含むUAVでは、保護構造要素の1つ又は複数は、複数の方向の立体画像キャプチャ(すなわち、3つの画像キャプチャデバイスのうちの少なくとも2つによって)を可能にするように互いに垂直に配置されてもよい。図8Dは、図3AのUAV800と同様の例示的なUAV300の上面図を示す。図8Dに示すように、UAV800は、複数の上向きの画像キャプチャデバイス814a、814b、及び814cを含む。画像キャプチャデバイス814aは、第1のロータアーム819aの端部の上面に配置され、画像キャプチャデバイス814bは、第2のロータアーム819bの端部の上面に配置され、画像キャプチャデバイス814cは、UAV800の中央本体821の上面に配置される。各画像キャプチャデバイスは、図8Aの保護構造要素890と同様の保護構造要素の対応する対を含む。具体的には、第1の対の保護構造要素890aは画像キャプチャデバイス814aに近接して配置され、第2の対の保護構造要素890bは画像キャプチャデバイス814bに近接して配置され、第3の対の保護構造要素890cは画像キャプチャデバイス814cに近接して配置されている。
【0115】
特に、第1の対の保護構造要素890a及び第2の対の保護構造要素890bは、互いに平行に配置され、第3の対の保護構造要素890cは、両方の要素890a及び890bに対して垂直に配置されている。同様の配置は、図8Dには示されていない下向きの画像キャプチャデバイスに近接した保護構造要素にも使用され得る。この配置は、保護構造要素が異なって配置された場合に不明瞭になるであろう複数の方向の立体画像キャプチャを可能にする。例えば、画像キャプチャデバイス814a及び814cは、難読化することなく方向898の立体画像を一緒に取り込むことができる。同様に、画像キャプチャデバイス814b及び814cは、難読化することなく方向899の立体画像を一緒に取り込むことができる。特定の量の障害物は、いくつかの方向では不可避であり得るが、図8Dに示す構成は、3つの上向きの画像キャプチャデバイス814a~cの制限を考慮すると、障害物の量を最小にすることができる。UAVが3つよりも多い又は少ない上向きの画像キャプチャデバイスを有する場合、保護構造要素は、図8Dに示すものとは異なるように配置されてもよい。
【0116】
構造ヒートシンク
いくつかの実施形態では、UAVの中央本体の要素は、(コンピューティング要素から熱を吸収して放散するための)熱ヒートシンクとUAVの本体の構造の一部の両方として動作するように構成及び配置されてもよい。
【0117】
図9は、UAV300(例えば、図3Cに示すように)の斜視図を示す。図9に示すように、UAV300の本体321は、互いに締結されて中央本体321の構造を形成する1つ又は複数の構造要素921を含む。そのような構造要素は、例えば、プラスチック、金属、炭素繊維、又は任意の適切な製造プロセスを使用して任意の適切な材料から作製することができる。
【0118】
特に、UAV300の本体321はまた、構造ヒートシンク要素950を含む。例示的な実施形態では、この構造ヒートシンク要素950は、マグネシウムのプレート、又は発生した熱をコンピューティング要素(例えば、基板390に結合されている)から伝導するのに必要な熱特性を有する他の何らかの材料を含む。
【0119】
例示的な実施形態では、構造ヒートシンク要素950は、第1の構造要素921(例えば、第1の炭素繊維板)を第2の構造要素921(例えば、第2の炭素繊維板)に結合する。いくつかの実施形態では、構造ヒートシンク要素950は、複数のロータアーム319a~319bの各々まで延在するように寸法決めされる。言い換えれば、構造ヒートシンク要素950は、UAV300が飛行している間に本体321内の撓みを最小限に抑え、それによって複数のロータアーム319a~b間の任意の相対運動を最小限に抑えるように、複数のロータアーム319a~b(又は関連する構造要素921)の各々を構造的に結合する剛性スラブを形成することができる。複数のロータアーム319a~bの間の相対運動を最小化することは、ナビゲーション画像キャプチャデバイス314a~bがロータアーム319a~bに結合されている場合に有利であり、これは、ナビゲーション画像キャプチャデバイス314a~bのうちの1つ又は複数によってキャプチャされた画像に基づく深度推定値の誤差を防ぐことができるためである。
【0120】
複数の画像キャプチャデバイスに基づく多方向のデジタルパン/ズーム
図1を参照して前述したように、UAV100は、自律航法目的の画像をキャプチャするために通常使用される複数の画像キャプチャデバイス114a~bと、ユーザ画像(例えば、ライブストリームビデオ、記録されたビデオ、静止画像など)をキャプチャするために通常使用される別個の画像キャプチャデバイス115と、を含むことができる。複数の画像キャプチャデバイス114a~bは、UAV100の周囲に完全な360度のカバレッジを提供するようにUAV100の周囲に配置され、画像キャプチャデバイス115は比較的狭いFOVを有する。いくつかの実施形態では、ナビゲーション画像キャプチャデバイス114a~bのより広い範囲を利用して、複数の方向でデジタルパン及び/又はズーム機能を提供することができる。例示的な実施形態では、ユーザ画像キャプチャデバイス115によってキャプチャされた画像は、ナビゲーション画像キャプチャデバイス114a~bのうちの1つ又は複数からの画像と組み合わせて、ユーザの視点から、UAV100の周りの任意の方向にデジタルパン/ズームを提供することができる。
【0121】
例えば、グラフィカルユーザインターフェース(例えば、モバイルデバイス104に提示される)は、UAV100が飛行している間に画像キャプチャデバイス115によって取り込まれた画像(例えば、ビデオ)を提示することができる。画像キャプチャデバイス115が現在その方向(例えば、UAV100の向きに起因して)を指すことができない場合でも、ユーザが任意の方向に画像をデジタル的にパン及び/又はズームすることを可能にするオプションがGUIに提示される。これは、選択された方向のビューの合成画像を生成するために、ナビゲーション画像キャプチャデバイス114a~bのうちの1つ又は複数によってキャプチャされた画像を用いて画像キャプチャデバイス115によってキャプチャされた画像を処理することによって達成することができる。
【0122】
取り外し可能な電池
いくつかの実施形態では、UAVは取り外し可能な電池パックを含むことができる。図10Aは、UAV300の中央本体321の下側に配置された取り外し可能な電池パック1010を示すUAV300の側面図(例えば、図3Eに示すものと同様である)を示す。これは例示的な構成であり、限定として解釈されるべきではない。他の実施形態は、取り外し可能な電池パックを中央本体321に対して異なる位置(例えば、上部)に配置してもよい。
【0123】
図10Bは、電池パック1010が取り外された状態のUAV300の背面斜視図を示す。図10Bに示すように、中央本体321の下面は、電池パック1010をUAV300の本体321に着脱可能に結合するように構成された1つ又は複数の構造要素を含む。図10Bに示す例示的な実施形態では、構造要素は、電池パック1010のハウジングを収容し、電池パックが定位置に及び定位置からスライドすることを可能にするように構成された2つのレール1030を含む。例えば、図10Cは、電池パックが部分的に定位置にあることを示すUAV300の第2の後方斜視図を示す。特に、図10Cに示すように、電池パック1010のハウジングは、本体321の下側でレール1030に沿ってスライドするように成形されている。ユーザは、本体321上の1つ又は複数の電気接点1040が電池パック1010の1つ又は複数の接点(図示せず)に結合するまで、電池パック1010を定位置にスライドさせるために圧力を加えることができる。
【0124】
いくつかの実施形態では、磁石を使用して、電池パック1010を定位置に保持し、車載構成要素に電気的に結合することができる。例えば、電気接点1040は、UAV300が使用されている間、電池パック1010を定位置に保持するように構成された磁気カップリングに近接して配置されてもよい。磁気的な結合は、ユーザが少量の力を加えることによって電池パック1010を容易に取り外すことを可能にし得る。
【0125】
取り外し可能なペイロード
いくつかの実施形態では、UAVは、取り外し可能なペイロードに対応するように構成されてもよい。図11Aは、例示的なペイロード領域を示すUAV300の上面図を示す。図11Aに示すように、ペイロード領域1110は、UAV300の中央本体321の上部にある1つ又は複数の表面を含むことができる。いくつかの実施形態では、ペイロード領域は、ペイロード(図示せず)に着脱可能に結合するように構成された1つ又は複数の構成要素1120を含む。構成要素1120は、機械的ラッチ、磁石、又はペイロードに着脱可能に結合するための任意の他の適切な手段を含むことができる。図11Aは、UAV300の前端に近接した本体321の上部に配置された取り外し可能なペイロード領域1110を示す。他の実施形態は、例えばUAV300の後部に近接して、本体321の他の場所に配置されたペイロード取り付け領域を含む。
【0126】
いくつかの実施形態では、UAV300は、取り外し可能なペイロード内の構成要素と通信するための1つ又は複数のインターフェースを含むことができる。例えば、図11Bは、USBコネクタ1120の形態の例示的なインターフェースを示す。取り外し可能なペイロード内の構成要素(例えば、処理構成要素、無線構成要素、メモリ構成要素など)は、USB接続1120を使用してUAV300の内部構成要素と通信することができる。他の実施形態は、他のタイプの有線又は無線インターフェースを使用して、内部構成要素を取り外し可能なペイロード内の構成要素と通信可能に結合することができる。
【0127】
無線モジュール
いくつかの実施形態では、UAVは、無線モジュールを収容するように構成されてもよい。無線モジュールは、UAVの通信機能を拡張するために利用され得るRF構成要素(例えば、送受信回路、プロセッサ、アンテナ、インターフェースコネクタなど)を含み得る。例えば、集積RF回路を含まないUAVは、RF通信機能を提供するために無線モジュールを収容するように構成されてもよい。図12Aは、例示的なUAV300(例えば、図3Hに示すものと同様である)の下面の詳細斜視図を示す。図12Aに示すように、UAV300の本体321は、無線モジュール1210を収容するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、無線モジュール1210は、全方向性アンテナと、マルチチャネル通信用に構成された無線キャリアPCBA1212と、UAV300に搭載されたシステムに接続するためのインターフェースコネクタ1213と、を含む。無線モジュール1210のRF構成要素との通信を容易にするために、信号/電力伝送基板390(例えば、プリント回路基板)は、インターフェースコネクタ1222、1224、及び/又は1226などの1つ又は複数のインターフェースコネクタを含むことができる。いくつかの実施形態では、インターフェースコネクタの各々は、異なるタイプ(例えば、PCB基板対基板コネクタ、USB、RJモジュラーコネクタなど)であってもよく、少なくとも一方は、無線モジュール1210のインターフェースコネクタ1213を受け入れるように構成されたタイプである。
【0128】
セルフレベリング着陸装置
いくつかの実施形態では、UAVは、不均一な着陸面上にUAVを直立状態に保つように構成されたセルフレベリング着陸装置を含むことができる。図12Bは、セルフレベリング着陸装置1260を備えたUAV1250の2つの図を示す。具体的には、図12Bは、UAV1250が平坦な平らな表面に着陸した第1の図1280aと、UAV1250が平坦でない不均一な表面(例えば、サンドバッグ)に着陸した第2の図1280bと、を示す。
【0129】
図12Cは、図12Bに示されているセルフレベリング着陸装置1260の詳細な斜視図を示す。いくつかの実施形態では、セルフレベリング着陸装置1260は、着陸脚部1261に負荷がかかっていないときは自由に回転するが、負荷がかかったときは受動的に定位置にロックするロックスイベル要素1262に結合された複数の着陸脚部1261を含む。ロックスイベルは、UAV1250の本体の底側に結合される。着陸シーケンス中、及びUAV1250の電源が完全にオフになる前に、ロックスイベル1262は、すべての脚部が接触するまでUAV1250が水平のままである間に、着陸脚部1261が地形と接触し、自由にスイベル回転することを可能にする。UAV1250のロータがパワーダウンすると、(UAV1250の重量のために)セルフレベリング着陸装置1260に負荷がかかり、それによって着陸スイベル1262が定位置にロックされる。
【0130】
図12Dは、ロック解除位置(すなわち、負荷がほとんど又は全く加えられていない状態)にあるセルフレベリング着陸装置1260の側断面図を示し、図12Eは、ロック位置(すなわち、全荷重が加えられた状態で)にあるセルフレベリング着陸装置1260の側断面図を示す。図12D及び図12Eに示すように、セルフレベリング着陸装置1260は、上面に加えられた荷重が、ロックスイベル要素1262のボール部分1263を着陸脚部1261の各々に接触させる場合に、定位置に受動的にロックすることができる。いくつかの実施形態では、各着陸脚部1261は、ロックスイベル要素1262のボール部分1263のためのハウジング1265に回転可能に結合される。ロックスイベル要素1262に加えられる荷重(例えば、UAV1250が安定しているとき)は、ボール部分1263をハウジング1265内で下方に移動させ、それによって各着陸脚部1261の隣接する表面に接触させる。この接触により、着陸脚部1261が軸1264を中心にわずかに回転し、それによってボール部分1263が定位置にロックされる。ロックは、UAV1250が離陸するときに負荷が軽減されるにつれて受動的に解除される。
【0131】
図12B図12Eは、三脚(すなわち、3つの着陸脚部1261を含む)の形態のセルフレベリング着陸装置1260を示すことに留意されたい。これは、例示を目的として提供された単なる例である。他のセルフレベリング着陸装置は、図示されているよりも少ない又は多い着陸装置を含んでもよい。
【0132】
UAV-例示的なシステム
図13は、UAV100,300,500,800などを含む前述の航空ビークルのいずれかの一部であり得る様々な機能システム構成要素を含む例示的なシステム1300の図を示す。システム1300は、1つ又は複数の推進システム(例えば、ロータ1302及びモータ1304)、1つ又は複数の電子速度コントローラ1306、飛行コントローラ1308、周辺機器インターフェース1310、プロセッサ1312、メモリコントローラ1314、メモリ1316(1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる)、電力モジュール1318、GPSモジュール1320、通信インターフェース1322、オーディオ回路1324、加速度計1326(ジャイロスコープなどの下位構成要素を含む)、IMU1328、近接センサ1330、光センサコントローラ1332及び関連する光センサ1334、関連するインターフェースデバイス1338を有するモバイル・デバイス・インターフェース・コントローラ1336、並びに任意の他の入力コントローラ1340及び入力デバイス1342、例えば、関連するディスプレイデバイスを有するディスプレイコントローラを含むことができる。これらの構成要素は、図13の矢印によって表されるように、1つ又は複数の通信バス又は信号線を介して通信することができる。
【0133】
システム1300は、上述の航空ビークルのいずれかの一部であり得るシステムの一例にすぎない。他の航空ビークルは、システム1300に示されているよりも多い又は少ない構成要素を含んでもよく、機能ユニットとして2つ以上の構成要素を組み合わせてもよく、又は構成要素の異なる構成又は配置を有してもよい。図13に示すシステム1300の様々な構成要素のいくつかは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの両方の組合せで実装されてもよく、1つ又は複数の信号処理及び/又は特定用途向け集積回路を含む。また、航空ビークルは、本開示で説明される革新的な機能を実行するために、モジュール式アドオンデバイス(例えば、輪郭1390内の構成要素を含むもの)に結合された市販の航空ビークル(例えば、現在利用可能な遠隔制御UAV)を含むことができる。
【0134】
推進システム(例えば、構成要素1302~1304を含む)は、固定ピッチロータを含んでもよい。推進システムはまた、可変ピッチロータ(例えば、ジンバル機構を用いて)、可変ピッチジェットエンジン、又は力を提供する効果を有する任意の他の推進モードを含むことができる。推進システムは、例えば、電子速度コントローラ1306を使用して各ロータの速度を変化させることによって、加えられる推力を変化させることができる。
【0135】
飛行コントローラ1308は、入力データ(例えば、画像キャプチャデバイス1334からのセンサデータ、自律ナビゲーションシステム120からの生成された軌道、又は任意の他の入力)を受信し、データを解釈し、制御コマンドを航空ビークルの推進システム1302~1306及び/又は空力表面(例えば、固定翼制御面)に出力するように構成されたハードウェア及び/又はソフトウェアの組合せを含むことができる。代替的又は追加的に、飛行コントローラ1308は、別の構成要素又はデバイス(例えば、プロセッサ1312及び/又は別個のコンピューティングデバイス)によって生成された制御コマンドを受信し、それらの制御コマンドを解釈し、航空ビークルの推進システム1302~1306及び/又は空力表面(例えば、固定翼制御面)への制御信号を生成するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、前述のナビゲーションシステム120は、飛行コントローラ1308及び/又はシステム1300の他の構成要素のいずれか1つ又は複数を含むことができる。あるいは、図13に示す飛行コントローラ1308は、例えば、図2に示す飛行コントローラ160と同様に、ナビゲーションシステム120とは別個の構成要素として存在してもよい。
【0136】
メモリ1316は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、また、1つ又は複数の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイスなどの不揮発性メモリを含むことができる。プロセッサ1312及び周辺機器インターフェース1310などのシステム1300の他の構成要素によるメモリ1316へのアクセスは、メモリコントローラ1314によって制御することができる。
【0137】
周辺機器インターフェース1310は、システム1300の入出力周辺機器をプロセッサ1312及びメモリ1316に結合することができる。1つ又は複数のプロセッサ1312は、メモリ1316に格納された様々なソフトウェアプログラム及び/又は命令セットをラン又は実行して、UAV100の様々な機能を実行し、データを処理する。いくつかの実施形態では、プロセッサ1312は、一般的な中央処理ユニット(CPU)、並列処理アプリケーションに特に適したグラフィック処理ユニット(GPU)などの専用処理ユニット、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの他のプログラマブル処理ユニット、特定用途向け集積回路(ASIC)などのプログラム不可能な処理ユニット、又はこれらの任意の組合せを含むことができる。いくつかの実施形態では、周辺機器インターフェース1310、プロセッサ1312、及びメモリコントローラ1314は、単一の集積チップ上に実装されてもよい。いくつかの他の実施形態では、それらは別個のチップ上に実装されてもよい。
【0138】
ネットワーク通信インターフェース1322は、多くの場合電磁信号の形態の通信信号の送受信を容易にすることができる。電磁通信信号の送信及び受信は、銅線ケーブル又は光ファイバケーブルなどの物理媒体を介して実行されてもよく、又は例えば無線周波数(RF)トランシーバを介して無線で実行されてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク通信インターフェースはRF回路を含み得る。そのような実施形態では、RF回路は、電気信号を電磁信号に/から変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信することができる。RF回路は、アンテナシステム、RFトランシーバ、1つ又は複数の増幅器、チューナ、1つ又は複数の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリなどを含むがこれらに限定されない、これらの機能を実行するための周知の回路を含むことができる。RF回路は、通信ネットワーク(パブリック、プライベート、ローカル、及びワイドエリアを含む)を介したデータの送信及び受信を容易にすることができる。例えば、通信は、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、又はインターネットなどのネットワークのネットワーク上であってもよい。通信は、有線伝送媒体(例えば、イーサネットを介して)又は無線で容易にすることができる。無線通信は、無線セルラ電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)及び/又はメトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、並びに無線通信の他のモードによるものとすることができる。無線通信は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、拡張データGSM環境(EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、ブルートゥース(登録商標)、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)(例えば、IEEE802.11n及び/又はIEEE802.11ac)、ボイス・オーバー・インターネット・プロトコル(VoIP)、Wi-MAX、又は任意の他の適切な通信プロトコルを含むが、これらに限定されない複数の通信規格、プロトコル、及び技術のいずれかを使用することができる。
【0139】
スピーカ及びマイクロフォン1350を含むオーディオ回路1324は、周囲の物理的環境と航空ビークルとの間のオーディオインターフェースを提供することができる。オーディオ回路1324は、周辺機器インターフェース1310からオーディオデータを受信し、オーディオデータを電気信号に変換し、電気信号をスピーカ1350に送信することができる。スピーカ1350は、電気信号を人間の可聴音波に変換することができる。オーディオ回路1324はまた、音波からマイクロフォン1350によって変換された電気信号を受信することができる。オーディオ回路1324は、電気信号をオーディオデータに変換し、オーディオデータを処理のために周辺機器インターフェース1310に送信することができる。オーディオデータは、周辺機器インターフェース1310によってメモリ1316及び/又はネットワーク通信インターフェース1322から取得され、及び/又はそれに送信されてもよい。
【0140】
I/Oサブシステム1360は、光センサシステム1334、モバイル・デバイス・インターフェース1338、及び他の入力/制御デバイス1342などの航空ビークルの入出力周辺機器を周辺機器インターフェース1310に結合することができる。I/Oサブシステム1360は、光センサコントローラ1332、モバイル・デバイス・インターフェース・コントローラ1336、及び他の入力又は制御デバイス用の他の入力コントローラ1340を含むことができる。1つ又は複数の入力コントローラ1340は、他の入力又は制御デバイス1342との間で電気信号を送受信する。他の入力/制御デバイス1342は、物理的ボタン(例えば、押しボタン、ロッカーボタンなど)、ダイヤル、タッチスクリーンディスプレイ、スライダスイッチ、ジョイスティック、クリックホイールなどを含むことができる。
【0141】
モバイル・デバイス・インターフェース・デバイス1338は、モバイル・デバイス・インターフェース・コントローラ1336と共に、航空ビークルとモバイルデバイス104などの他のコンピューティングデバイスとの間のデータの送信を容易にすることができる。いくつかの実施形態によれば、通信インターフェース1322は、航空ビークルとモバイルデバイス104(例えば、データがWi-Fiネットワークを介して転送される場合)との間のデータの送信を容易にすることができる。
【0142】
システム1300はまた、様々な構成要素に電力を供給するための電力システム1318を含む。電力システム1318は、電力管理システム、1つ又は複数の電源(例えば、電池、交流(AC)など)、充電システム、電力障害検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにコンピュータ化された機器における電力の生成、管理、及び分配に関連する任意の他の構成要素を含むことができる。
【0143】
システム1300はまた、1つ又は複数の画像キャプチャデバイス1334を含むことができる。画像キャプチャデバイス1334は、UAV100,300,500,800などを含む前述の航空ビークルのいずれかに関連する画像キャプチャデバイスのいずれかと同じであってもよい。図13は、I/Oサブシステム1360内の画像キャプチャコントローラ1332に結合された画像キャプチャデバイス1334を示す。画像キャプチャデバイス1334は、1つ又は複数の光センサを含むことができる。例えば、画像キャプチャデバイス1334は、電荷結合素子(CCD)又は相補型金属酸化膜半導体(CMOS)フォトトランジスタを含むことができる。画像キャプチャデバイス1334の光センサは、1つ又は複数のレンズ(光センサとレンズの組合せは「カメラ」と呼ぶことができる)を介して投射された環境からの光を受け取り、その光を画像を表すデータに変換する。メモリ1316に配置された撮像モジュールと連携して、画像キャプチャデバイス1334は、画像(静止画像及び/又はビデオを含む)を取り込むことができる。いくつかの実施形態では、画像キャプチャデバイス1334は、単一の固定カメラを含むことができる。他の実施形態では、画像キャプチャデバイス1340は、単一の調整可能なカメラ(1つ又は複数の運動軸を有するジンバル機構を使用して調整可能)を含むことができる。いくつかの実施形態では、画像キャプチャデバイス1334は、より広いFOV(例えば、少なくとも180度)を提供する広角レンズを備えたカメラを含むことができる。いくつかの実施形態では、画像キャプチャデバイス1334は、全方向で最大360度の視野を提供する複数のカメラのアレイを含むことができる。いくつかの実施形態では、画像キャプチャデバイス1334は、立体視を提供するために、互いに隣接して配置された(本明細書に記載の任意のタイプの)2つ以上のカメラを含むことができる。いくつかの実施形態では、画像キャプチャデバイス1334は、上述のように任意の組合せの複数のカメラを含むことができる。いくつかの実施形態では、画像キャプチャデバイス1334のカメラは、少なくとも2つのカメラが航空ビークルの周りの複数の角度で重なり合うFOVを含み、それによって航空ビークルの周りの複数の角度で立体(すなわち、3D)画像/ビデオキャプチャ及び深度回復(例えば、コンピュータビジョンアルゴリズムを介して)を可能にするように配置されてもよい。いくつかの実施形態では、航空ビークルは、被写体の画像キャプチャ専用のいくつかのカメラと、ビジュアルナビゲーション(例えば、視覚的慣性オドメトリを介して)用の画像キャプチャ専用の他のカメラと、を含むことができる。
【0144】
UAVシステム1300はまた、1つ又は複数の近接センサ1330を含むことができる。図13は、周辺機器インターフェース1310に結合された近接センサ1330を示す。あるいは、近接センサ1330は、I/Oサブシステム1360内の入力コントローラ1340に結合されてもよい。近接センサ1330は、一般に、近接検出、距離測定、ターゲット識別などのためのリモートセンシング技術を含むことができる。例えば、近接センサ1330は、レーダ、ソナー、及びLIDARを含むことができる。
【0145】
システム1300はまた、1つ又は複数の加速度計1326を含むことができる。図13は、周辺機器インターフェース1310に結合された加速度計1326を示す。あるいは、加速度計1326は、I/Oサブシステム1360内の入力コントローラ1340に結合されてもよい。
【0146】
システム1300は、1つ又は複数のIMU1328を含んでもよい。IMU1328は、ジャイロスコープと加速度計(例えば、加速度計1326)の組合せを使用してUAVの速度、加速度、向き、及び重力を測定及び報告することができる。
【0147】
システム1300は、全地球測位システム(GPS)受信機1320を含み得る。図13は、周辺機器インターフェース1310に結合されたGPS受信機1320を示す。あるいは、GPS受信機1320は、I/Oサブシステム1360内の入力コントローラ1340に結合されてもよい。GPS受信機1320は、地球の周りの軌道にあるGPS衛星から信号を受信し、(GPSソフトウェアを使用して)各GPS衛星までの距離を計算し、それによって航空ビークルの現在のグローバル位置を特定することができる。
【0148】
いくつかの実施形態では、メモリ1316に記憶されたソフトウェアコンポーネントは、オペレーティングシステム、通信モジュール(又は命令セット)、飛行制御モジュール(又は命令セット)、位置特定モジュール(又は命令セット)、コンピュータビジョンモジュール(又は命令セット)、グラフィックモジュール(又は命令セット)、及び他のアプリケーション(又は命令セット)を含むことができる。明確にするために、図13には、1つ又は複数のモジュール及び/又はアプリケーションが示されていない場合がある。
【0149】
オペレーティングシステム(例えば、Darwin(商標)、RTXC、Linux(登録商標)、Unix(商標)、Apple(商標)OS X、Microsoft Windows(商標)、又はVxWorks(商標)などの組み込みオペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶デバイス制御、電力管理など)を制御及び管理するための様々なソフトウェアコンポーネント及び/又はドライバを含み、様々なハードウェアコンポーネントとソフトウェアコンポーネントとの間の通信を容易にする。
【0150】
通信モジュールは、1つ又は複数の外部ポート1344を介した他のデバイスとの通信を容易にすることができ、ネットワーク通信インターフェース1322を介したデータ送信を処理するための様々なソフトウェアコンポーネントも含むことができる。外部ポート1344(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、Firewireなど)は、他のデバイスに直接結合するように、又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LANなど)を介して間接的に結合するように適合されてもよい。
【0151】
グラフィックモジュールは、グラフィックデータを処理、レンダリング、及び表示するための様々なソフトウェアコンポーネントを含むことができる。本明細書で使用される場合、「グラフィック」という用語は、テキスト、静止画像、ビデオ、アニメーション、アイコン(ソフトキーを含むユーザ・インターフェース・オブジェクトなど)などを含むがこれらに限定されない、ユーザに表示できる任意のオブジェクトを含むことができる。グラフィックモジュールは、グラフィック処理ユニット(GPU)1312と共に、光センサ1334及び/又は近接センサ1330によって取り込まれたグラフィックデータをリアルタイムで、又はほぼリアルタイムで処理することができる。
【0152】
グラフィックモジュールの構成要素であり得るコンピュータビジョンモジュールは、グラフィックデータの分析及び認識を提供する。例えば、航空ビークルが飛行している間、コンピュータビジョンモジュールは、グラフィックモジュール(別個の場合)、GPU1312、及び画像キャプチャデバイス1334、並びに/又は近接センサ1330と共に、地上に位置する対象物のキャプチャ画像を認識及び追跡することができる。コンピュータビジョンモジュールは、航空ビークルの位置及び/又は向きを更新し、物理的環境を通って計画された軌道に沿って飛行するためのコース補正を提供するために、測位/ナビゲーションモジュール及び飛行制御モジュールとさらに通信することができる。
【0153】
測位/ナビゲーションモジュールは、航空ビークルの位置及び/又は向きを決定し、様々なモジュール及び用途(例えば、飛行コントローラ1308が使用するためのコマンドを生成するために、飛行制御モジュールに)で使用するためにこの情報を提供することができる。
【0154】
画像キャプチャデバイス1334は、画像キャプチャデバイスコントローラ1332及びグラフィックモジュールと連携して、画像(静止画像及びビデオを含む)をキャプチャし、それらをメモリ1316に格納するために使用され得る。
【0155】
上記の識別されたモジュール及びアプリケーションはそれぞれ、上記の1つ又は複数の機能を実行するための命令セットに対応する。これらのモジュール(すなわち、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順又はモジュールとして実装される必要はなく、したがって、これらのモジュールの様々なサブセットは、様々な実施形態において組み合わされるか、そうでなければ再配置されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリ1316は、上記で識別されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶することができる。さらに、メモリ1316は、上述していない追加のモジュール及びデータ構造を記憶することができる。
【0156】
例示的なコンピュータ処理システム
図14は、本開示に記載された少なくともいくつかの動作が実施され得るコンピュータ処理システム1400の一例を示すブロック図である。例示的なコンピュータ処理システム1400は、モバイルデバイス104又は前述のUAV100,300,500,800のいずれかなどを含むがこれらに限定されない前述のデバイスのいずれかの一部であってもよい。処理システム1400は、1つ又は複数のプロセッサ1402(例えば、CPU)、メインメモリ1406、不揮発性メモリ1410、ネットワークアダプタ1412(例えば、ネットワークインターフェース)、ディスプレイ1418、入力/出力デバイス1420、制御デバイス1422(例えば、キーボード及びポインティングデバイス)、記憶媒体1426を含むドライブユニット1424、及び信号生成デバイス1430を含むことができ、これらはバス1416に通信可能に接続される。バス1416は、適切なブリッジ、アダプタ、又はコントローラによって接続された任意の1つ又は複数の別個の物理バス、ポイントツーポイント接続、又はその両方を表す抽象化として示されている。したがって、バス1416は、例えば、システムバス、周辺コンポーネント相互接続(PCI)バス若しくはPCI-Expressバス、ハイパートランスポート若しくは業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、スモール・コンピュータ・システム・インターフェース(SCSI)バス、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IIC(I2C)バス、又は電気電子技術者協会(IEEE)標準1394バス(「Firewire」とも呼ばれる)を含むことができる。バスはまた、スイッチングファブリック、ネットワークポート、ツールポートなどのネットワーク機器の構成要素間でデータパケット(例えば、全二重又は半二重ワイヤを介して)を中継する役割を担うことができる。
【0157】
メインメモリ1406、不揮発性メモリ1410、及び記憶媒体1426(「機械可読媒体」とも呼ばれる)は単一の媒体であるように示されているが、「機械可読媒体」及び「記憶媒体」という用語は、1つ又は複数の命令セット1428を記憶する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型若しくは分散型データベース、並びに/又は関連するキャッシュ及びサーバ)を含むと解釈されるべきである。「機械可読媒体」及び「記憶媒体」という用語はまた、コンピューティングシステムによる実行のための命令セットを記憶、符号化、又は搬送することができ、コンピューティングシステムに現在開示されている実施形態の方法論のうちの任意の1つ又は複数を実行させる任意の媒体を含むと解釈されるべきである。
【0158】
一般に、本開示の実施形態を実施するために実行されるルーチンは、オペレーティングシステム又は特定のアプリケーション、コンポーネント、プログラム、オブジェクト、モジュール、又は「コンピュータプログラム」と呼ばれる命令のシーケンスの一部として実施されてもよい。コンピュータプログラムは、典型的には、コンピュータ内の様々なメモリ及び記憶デバイスに様々な時点で設定され、1つ又は複数の処理ユニット又はプロセッサ1402によって読み取られ実行されると、処理システム1400に、本開示の様々な態様を含む要素を実行する動作を実行させる、1つ又は複数の命令(例えば、命令1404、1408、1428)を含む。
【0159】
さらに、実施形態は、完全に機能するコンピュータ及びコンピュータシステムの文脈で説明されているが、当業者は、様々な実施形態が様々な形態のプログラム製品として配布されることが可能であり、本開示が、実際に配布を行うために使用される特定の種類の機械又はコンピュータ可読媒体に関係なく、等しく適用されることを理解するであろう。
【0160】
機械可読記憶媒体、機械可読媒体、又はコンピュータ可読(記憶)媒体のさらなる例は、揮発性及び不揮発性メモリデバイス1410、フロッピー及び他のリムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、光ディスク(例えば、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD))などの記録可能型媒体、並びにデジタル及びアナログ通信リンクなどの伝送型媒体を含む。
【0161】
ネットワークアダプタ1412は、コンピュータ処理システム1400が、コンピュータ処理システム1400及び外部エンティティによってサポートされる任意の既知の及び/又は便利な通信プロトコルを介して、ネットワーク機器などのコンピュータ処理システム1400の外部にあるエンティティとネットワーク1414内のデータを仲介することを可能にする。ネットワークアダプタ1412は、ネットワークアダプタカード、無線ネットワーク・インターフェース・カード、ルータ、アクセスポイント、無線ルータ、スイッチ、多層スイッチ、プロトコルコンバータ、ゲートウェイ、ブリッジ、ブリッジルータ、ハブ、デジタルメディア受信機、及び/又はリピータのうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0162】
ネットワークアダプタ1412は、いくつかの実施形態では、コンピュータネットワーク内のデータへのアクセス/プロキシデータに対する許可を管理及び/又は処理し、異なるマシン及び/又はアプリケーション間の様々なレベルの信頼を追跡することができるファイアウォールを含むことができる。ファイアウォールは、例えば、これらの様々なエンティティ間のトラフィックの流れ及びリソース共有を調整するために、特定のセットのマシンとアプリケーションとの間、マシン間、及び/又はアプリケーション間の所定のセットのアクセス権を実施することができるハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントの任意の組合せを有する任意の数のモジュールとすることができる。ファイアウォールは、例えば、個人、マシン、及び/又はアプリケーションによるオブジェクトのアクセス及び操作権、並びに許可権が存在する状況を含む許可を詳述するアクセス制御リストをさらに管理及び/又はアクセスすることができる。
【0163】
上述したように、ここで紹介された技術は、例えば、ソフトウェア及び/又はファームウェアでプログラムされたプログラム可能回路(例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサ)によって、完全に専用ハードワイヤード(すなわち、プログラム不可能である)回路で、又は組み合わせて、又はそのような形態で実装されてもよい。専用回路は、例えば、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの形態であり得る。
【0164】
上記の実施形態のいずれも、他の実施形態と組み合わせることができることに留意されたいが、上記で別段に述べられ得る範囲、あるいは任意のそのような実施形態が機能及び/又は構造において相互に排他的であり得る範囲を除く。
【0165】
本発明を特定の例示的な実施形態を参照して説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲内で修正及び変更を加えて実施することができることが認識されるであろう。したがって、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味でみなされるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図3J
図3K
図3L
図3M
図3N
図3O
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図9
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図13
図14
【国際調査報告】