(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-17
(54)【発明の名称】オンデマンド運転ペダルを持つオンデマンド運転制御システム
(51)【国際特許分類】
B60K 26/02 20060101AFI20230310BHJP
G05G 1/30 20080401ALI20230310BHJP
G05G 1/40 20080401ALI20230310BHJP
G05G 5/03 20080401ALI20230310BHJP
【FI】
B60K26/02
G05G1/30 E
G05G1/40
G05G5/03 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022543165
(86)(22)【出願日】2020-01-15
(85)【翻訳文提出日】2022-09-08
(86)【国際出願番号】 EP2020050878
(87)【国際公開番号】W WO2021144015
(87)【国際公開日】2021-07-22
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511312997
【氏名又は名称】トヨタ モーター ヨーロッパ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【氏名又は名称】河野 努
(72)【発明者】
【氏名】オーレリアン バドイル
【テーマコード(参考)】
3D037
3J070
【Fターム(参考)】
3D037EB01
3D037EB16
3D037EB25
3J070AA32
3J070BA11
3J070BA22
3J070BA28
3J070BA51
3J070CA03
3J070CB37
3J070CC71
3J070CE04
3J070DA02
3J070EA32
(57)【要約】
自動車両(10)用のオンデマンド制御システム(16)であって、オンデマンド運転ペダルと、オンデマンド運転ペダルを制御するための制御ユニットと、を含み、オンデマンド運転ペダルは、電気活性ポリマーで作られたアクチュエータと、ストレッチセンサとを含み、制御ユニットは、オンデマンド運転ペダルを形づけするように構成され、制御ユニットは、車両(10)へ運転コマンドを送るためにストレッチセンサから情報を収集してオンデマンド運転ペダルとのユーザーのインタラクションを介してユーザーによる車両10の運転制御を可能にするように、及びオンデマンド運転ペダルを引っ込めるように構成される、自動車両(10)用のオンデマンド制御システム(16)。このようなオンデマンド制御システム(16)を含む自動車両(10)。自動車両(10)を作動する方法。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車両(10)用のオンデマンド制御システム(16)であって、
オンデマンド運転ペダル(22)と、前記オンデマンド運転ペダル(22)を制御するための制御ユニット(18)と、を備え、前記オンデマンド運転ペダル(22)は、電気活性ポリマーを備えるアクチュエータ(24)と、ストレッチセンサ(26)とを備え、前記制御ユニット(18)は、前記オンデマンド運転ペダル(22)を形づけするように構成され、前記制御ユニット(18)は、前記車両(10)へ運転コマンドを送るために前記ストレッチセンサ(26)から情報を収集して前記オンデマンド運転ペダル(22)とのユーザーのインタラクションを介して前記ユーザーによる前記車両(10)の運転制御を可能にするように、及び前記オンデマンド運転ペダル(22)を引っ込めるように、構成される、
システム(16)。
【請求項2】
前記アクチュエータ(24)及び前記センサ(26)は、2つの伸縮ファブリック層(28、30)の間に挟まれる、請求項1に記載のシステム(16)。
【請求項3】
前記ストレッチセンサ(26)は、電気活性ポリマーで作られる、請求項1又は請求項2に記載のシステム(16)。
【請求項4】
前記制御ユニット(18)は、前記ユーザーが前記オンデマンド運転ペダル(22)とインタラクションしているとき前記ユーザーへ複雑なフィードバック情報を送るために前記アクチュエータ(24)を制御するように構成される、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシステム(16)。
【請求項5】
前記複雑なフィードバック情報は、力のフィードバック及び/又は触覚フィードバックを含む、請求項4に記載のシステム(16)。
【請求項6】
前記制御ユニット(18)は、1つ又は複数の所定のパラメータに応じて前記送られる複雑なフィードバック情報を適合させるように構成される、請求項4又は請求項5に記載のシステム(16)。
【請求項7】
前記制御ユニット(18)は、1つ又は複数の所定のパラメータに応じて前記送られる運転コマンドを適合させるように構成される、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のシステム(16)。
【請求項8】
前記1つ又は複数の所定のパラメータは、状況に合わせた運転力学パラメータ、選択された運転モード及び/又はユーザーの好みを含む、請求項6又は請求項7に記載のシステム(16)。
【請求項9】
フロア(14)を有する車内(12)を備える自動車両(10)であって、前記フロア(14)は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のオンデマンド制御システム(16)を備える、自動車両(10)。
【請求項10】
前記フロア(14)は、複数のオンデマンド運転ペダル(22)を備える、請求項9に記載の自動車両(10)。
【請求項11】
請求項9又は請求項10に記載の自動車両(10)を作動する方法(100)であって、該方法(100)は、
自動運転モード中、ユーザー運転制御が要請されるとき又はユーザーが前記車両(10)の運転制御を持ちたいとき、前記制御ユニット(18)が前記アクチュエータ(24)へ第1電圧を加えることによって前記オンデマンド運転ペダル(22)を形づけすることと(102)、
前記車両(10)が前記自動運転モードから離れることと(104)、
前記ユーザーが、前記ストレッチセンサ(26)へ変形を加えることによって前記オンデマンド運転ペダル(22)とインタラクションすることと(106)、
前記制御ユニット(18)が、前記車両(10)へ運転コマンドを送るために前記ストレッチセンサ(26)から情報を取集することと(108)、
前記ユーザー運転制御が要請されなくなったとき又は前記ユーザーが前記車両(10)の運転制御を持つのを望まないとき、前記車両(10)が前記自動運転モードへ入ることと(110)、
前記制御ユニット(18)が、前記アクチュエータ(24)へ第2電圧を加えることによって前記オンデマンド運転ペダル(22)を引っ込めることと(112)、
を含む、方法(100)。
【請求項12】
前記制御ユニット(18)は、前記ユーザーが前記オンデマンド運転ペダル(22)とインタラクションしているとき前記ユーザーへ複雑なフィードバック情報を送るために前記アクチュエータ(24)を制御する、請求項11に記載の方法(100)。
【請求項13】
前記制御ユニット(18)は、1つ又は複数の所定のパラメータに応じて前記送られる複雑なフィードバック情報を適合させる、請求項12に記載の方法(100)。
【請求項14】
前記制御ユニット(18)は、1つ又は複数の所定のパラメータに応じて前記送られる運転コマンドを適合させる、請求項11から請求項13のいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項15】
前記1つ又は複数の所定のパラメータは、状況に合わせた運転力学パラメータ、選択された運転モード及び/又はユーザーの好みを含む、請求項13又は請求項14に記載の方法(100)。
【請求項16】
前記制御ユニット(18)は、ユーザーの好みに基づいて前記オンデマンド運転ペダル(22)の位置を制御する、請求項11から請求項15のいずれか一項に記載の方法(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、自動車両用のオンデマンド制御システム、特に例えば自動車両用のオンデマンド運転ペダルに関する。
【背景技術】
【0002】
運転ペダルは既知である。この種のペダルは、バルクヘッドからぶら下がる又は車両のフロアから起立するクラッチ、ブレーキ及び/又はスロットルペダルとすることができる。
【0003】
ドライバが全ての運転タスクを実施する必要のない自動車両が開発されるに連れて、車両のコックピットの内部空間の要件は、ドライバ及び乗客にとってより快適なものである可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
したがって、本開示の実施形態において、自動車両用のオンデマンド制御システムを提供する。自動車両用のオンデマンド制御システムは、オンデマンド運転ペダルと、オンデマンド運転ペダルを制御するための制御ユニットと、を含むことができ、オンデマンド運転ペダルは、電気活性ポリマーを含むアクチュエータと、ストレッチセンサと、を含み、制御ユニットは、オンデマンド運転ペダルを形づけするように構成され、制御ユニットは、車両へ運転コマンドを送るためにストレッチセンサから情報を収集してオンデマンド運転ペダルとのユーザーのインタラクション(interaction)を介してユーザーによる車両の運転制御を可能にするように、及びオンデマンド運転ペダルを引っ込めるように、構成される。
【0005】
このような構成を提供することによって、機械式、膨張式及び/又は油圧式機構を伴うことなく形状変化面を提供することが可能である。形状変化面即ちオンデマンド運転ペダルは、運転ペダルのシームレス統合及びユーザーと自動車両との間の複雑なインタラクションを可能にする。電気活性ポリマーアクチュエータは、オンデマンド運転ペダルを作動即ち形づけできるようにし、ストレッチセンサは、ユーザーによって加えられた変形を感知できる。
【0006】
電気活性ポリマーの非限定的例は、誘電性エラストマ例えばシリコン系誘電性エラストマ、イオン電気活性ポリマー(金属複合材)、ツイストポリマーコイル例えばポリアミド又はポリエチレンファイバー、強磁性流体、圧電ポリマー例えばPVDF、形状記憶ポリマー例えばポリウレタン及びポリエーテルエスターを含む形状記憶ポリマー、を含むことができる。
【0007】
オンデマンド運転ペダルの形状は、腱のように作用する様々な電気活性ポリマー層及び/又は折り紙のように表面を折り畳む電気活性ポリマーのパターンの組合せによって得られる。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、アクチュエータ及びセンサは、2つの伸縮ファブリック層の間に挟むことができる。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、ストレッチセンサは、電気活性ポリマーで作ることができる。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、制御ユニットは、ユーザーがオンデマンド運転ペダルとインタラクションしているときユーザーへ複雑なフィードバック情報を送るためにアクチュエータを制御するように構成できる。
【0011】
いくつかの実施形態によれば、システムは、ユーザーへ複雑なフィードバック情報を送ることができ、複雑なフィードバック情報は、いくつかのフィードバックのレベルを含む。
【0012】
フィードバックのレベルは、2種類のフィードバック即ち、弱/中/強抵抗の感じを与える数個の力の感度を伴う力のフィードバック、及び触覚フィードバック(振動)、にリンクできる。
【0013】
いくつかの実施形態において、複雑なフィードバック情報は、力のフィードバック及び/又は触覚フィードバックを含むことができる。
【0014】
力のフィードバックは、ユーザーによって加えられた力に対する機械的抵抗の刺激を含むことができる。ユーザーは、何かに触れる感覚を得るはずであり、力のフィードバックは、ユーザーが所望の結果例えば加速及び/又はブレーキングに比例する力を加えることができるようにする。
【0015】
ペダルを介して与えられる触覚フィードバックは、ペダルからの振動を介して通信できる速度限界接近情報又はクルーズ制御構成情報などの具体的特徴に関連付けできる。
【0016】
いくつかの実施形態によれば、制御ユニットは、1つ又は複数の所定のパラメータに応じて、送られる複雑なフィードバック情報を適合させるように構成できる。
【0017】
送られる複雑なフィードバックの適合は、応用された力のフィードバックのレベルに関連付けできる。運転モード(スポーツ、エコ…)は、抵抗(弱、中、強)を決定し、様々な感じをドライバへ与えることができる。
【0018】
いくつかの実施形態によれば、制御ユニットは、1つ又は複数の所定のパラメータに応じて、送られる運転コマンドを適合させるように構成される。
【0019】
送られる運転コマンドは、ドライバが運転コマンドを制御できるようにするか否かの自動化レベル、ドライバによって選択された運転モード、及び道路条件などのその他の運転力学パラメータによって予め決められうる。
【0020】
いくつかの実施形態によれば、1つ又は複数の所定のパラメータは、状況に合わせた(contextualized)運転力学パラメータ、選択された運転モード及び/又はユーザーの好みを含むことができる。
【0021】
複雑なフィードバック情報のための状況に合わせた運転力学パラメータの非限定的例は、選択された運転モード、事前衝突システムなどの安全特徴、相対速度警告、順応的クルーズ制御及び道路面(道路のタイプ)、道路状況(乾燥、湿潤)などのカーセンサによって検出された外部パラメータを含むことができる。
【0022】
送られる運転コマンドのための状況に合わせた運転力学パラメータの非限定的例は、選択された運転モード、事前衝突システムなどの安全特徴、相対速度警告、順応的クルーズ制御及び道路面(道路のタイプ)、道路状況(乾燥、湿潤)などのカーセンサによって検出された外部パラメータを含むことができる。
【0023】
ユーザーの好みの非限定的例は、オンデマンド運転ペダルの位置、オンデマンド運転ペダルの傾斜、オンデマンド運転ペダルの高さ、2つのオンデマンドペダルの間の距離及び/又はオンデマンドペダルの長さを含むことができる。
【0024】
本開示の実施形態において、自動車両を提供する。自動車両は、フロアを有する車内を含むことができ、フロアは、上記のオンデマンド制御システムを含むことができる。
【0025】
いくつかの実施形態によれば、フロアは、複数のオンデマンド運転ペダルを含むことができる。
【0026】
本開示の実施形態において、上記の自動車両を作動する方法を提供する。該方法は、
-自動運転モード中、ユーザー運転制御が要請されるとき又はユーザーが車両の運転制御を持ちたいとき、制御ユニットが、アクチュエータへ第1電圧を加えることによってオンデマンド運転ペダルを形づけすることと、
-車両が自動運転モードから離れることと、
-ユーザーが、ストレッチセンサへ変形を加えることによってオンデマンド運転ペダルとインタラクションすることと、
-制御ユニットが、車両へ運転コマンドを送るためにストレッチセンサから情報を収集することと、
-ユーザー運転制御が要請されなくなったとき又はユーザーが車両の運転制御を持つことを望まないとき、車両が、自動運転モードに入ることと、
-制御ユニットが、アクチュエータへ第2電圧を加えることによってオンデマンド運転ペダルを引っ込めることと、
を含む。
【0027】
いくつかの実施形態によれば、制御ユニットは、ユーザーがオンデマンド運転ペダルとインタラクションしているときユーザーへ複雑なフィードバック情報を送るためにアクチュエータを制御できる。
【0028】
いくつかの実施形態によれば、制御ユニットは、1つ又は複数の所定のパラメータに応じて、送られる複雑なフィードバック情報を適合させることができる。
【0029】
いくつかの実施形態によれば、制御ユニットは、1つ又は複数の所定のパラメータに応じて、送られる運転コマンドを適合させることができる。
【0030】
いくつかの実施形態によれば、1つ又は複数の所定のパラメータは、状況に合わせた運転力学パラメータ、選択された運転モード及び/又はユーザーの好みを含むことができる。
【0031】
いくつかの実施形態によれば、制御ユニットは、ユーザーの好みに基づいてオンデマンド運転ペダルの位置を制御できる。
【0032】
上述の要素及び明細書内の要素は、特に矛盾しない限り組み合わせできることを意図する。
【0033】
上記の概略的説明及び下記の詳細な説明は、好ましいものであり単なる説明のためであって、本開示を限定しないことが分かるはずである。
【0034】
明細書に援用されその一部を成す添付図面は、本開示の実施形態を図解し、説明と一緒に、本明細書の原則を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本開示の実施形態に従った自動車両の好ましい車内の部分図である。
【
図2】オンデマンド運転ペダルが引っ込んでいるときの
図1のフロアの拡大図である。
【
図3】オンデマンド運転ペダルが形づけされたときの
図1のフロアの拡大図である。
【
図4】フロア上のオンデマンドペダルの位置を示す図である。
【
図5A】本開示の実施形態に従ったオンデマンドペダルを形成する好ましい層の分解図である。
【
図5B】本開示の別の実施形態に従ったオンデマンドペダルを形成する好ましい層の分解図である。
【
図6】本開示の実施形態に従った自動車両用のオンデマンド制御システムを示す図である。
【
図7】本開示の実施形態に従った自動車両用のオンデマンド制御システムを示す図である。
【
図8】本開示の実施形態に従った自動車両用のオンデマンド制御システムを示す図である。
【
図9】本開示の実施形態に従った自動車両用のオンデマンド制御システムを示す図である。
【
図10】本開示の実施形態に従った方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
次に、本開示の好ましい実施形態を詳細に参照する。その例を添付図面において図解する。可能な場合、図面全体を通じて、同じ又は同様の部品には同じ参照番号を使用する。
【0037】
図1は、好ましい車両10の部分図である。
図1は、特に、自動車両10の好ましい車内12の部分図である。
【0038】
自動車両10は、自動運転レベル3及び/又は4とすることができる。
【0039】
車内12は、フロア14を含むことができる。フロア14は、オンデマンド制御システム16を含むことができる。
【0040】
図6に示すように、オンデマンド制御システム16は、制御ユニット18を含むことができる。制御ユニット18は、自動車両10を制御できる車両システム20から情報を受け取り車両システムへ情報を送ることができる。
図3に示すように、オンデマンド制御システム16は、
図3において形づけ構成で示し
図2において引っ込み構成で示すオンデマンド運転ペダル22を含むことができる。即ち、オンデマンド運転ペダル22は、床14の中に隠すことができる。
【0041】
非限定的例として、オンデマンド制御システム16は、2つのオンデマンド運転ペダル22を含むことができる。
【0042】
非限定的例として、オンデマンド制御システム16は、複数のオンデマンド運転ペダル22A~22Cを含むことができる。
図4に示すように、オンデマンド制御システム16は、フロア14上に配置された3対のオンデマンド運転ペダル22A~22Cを含むことができる。ユーザーの好みに応じて、2つのオンデマンド運転ペダル22A又は2つのオンデマンド運転ペダル22B又は2つのオンデマンド運転ペダル22Cを形づけすることができる。
【0043】
非限定的例として、ユーザーの好みは、オンデマンド運転ペダル22の位置、オンデマンド運転ペダル22の傾斜、オンデマンド運転ペダル22の高さ、2つのオンデマンド運転ペダル22の間の距離及び/又はオンデマンド運転ペダル22の長さを含むことができる。
【0044】
図5Aに示すように、オンデマンド運転ペダル22は、電気活性ポリマーで作られたアクチュエータ24と、ストレッチセンサ26とを含むことができる。アクチュエータ24及びストレッチセンサ26は、2つの伸縮ファブリック層28、30の間に挟むことができる。伸縮ファブリック層の数は、2層に限定されないことが分かるはずである。
【0045】
ストレッチセンサ26は、電気活性ポリマーで作ることができる。
【0046】
図5Bに示すように、オンデマンド運転ペダル22は、電気活性ポリマーで作られたアクチュエータ24と、電気活性ポリマーで作られたストレッチセンサ26と、を含むことができ、アクチュエータ24とストレッチセンサ26は、相互に別個である必要はない。アクチュエータ24/ストレッチセンサ26は、2つの伸縮ファブリック層28、30の間に挟むことができる。
【0047】
図6に示すように、制御ユニットは、接続体26Aを介してオンデマンド運転ペダル22から具体的にはストレッチセンサ26から情報を受け取り、接続体24Aを介してオンデマンド運転ペダル22へ具体的にはアクチュエータ24へ情報を送ることができる。
図7~9は、このようなアクチュエータ24で想定できる様々な情報を示す。
【0048】
図10は、本開示の実施形態に従った自動車両10を作動する方法100のフローチャートである。
【0049】
方法100は、ステップ102を含むことができ、このステップにおいて、自動運転モード中、ユーザー運転制御が要請されるとき又はユーザーが車両10の運転制御を持ちたいとき、制御ユニット18は、アクチュエータ24へ第1電圧を加えることによってオンデマンド運転ペダル22を形づけする。
【0050】
方法100は、ステップ104を含むことができ、このステップにおいて、車両10は自動運転モードから離れる。
【0051】
方法100は、ステップ106を含むことができ、このステップにおいて、ユーザーはストレッチセンサ26へ変形を加えることによってオンデマンド運転ペダル22とインタラクションする。
【0052】
方法100は、ステップ108を含むことができ、このステップにおいて、制御ユニット18は、例えば車両システム20を介して車両10へ運転コマンドを送るためにストレッチセンサ26から情報を収集する。
【0053】
方法100は、ステップ110を含むことができ、このステップにおいて、ユーザー運転制御が要請されなくなったとき又はユーザーが車両10に対する運転制御を持つことを望まないとき、車両10は自動運転モードへ入る。
【0054】
方法100は、ステップ112を含むことができ、このステップにおいて、制御ユニット18は、アクチュエータ24へ第2電圧を加えることによってオンデマンド運転ペダル22を引っ込める。
【0055】
制御ユニット18は、ユーザーがオンデマンド運転ペダル22とインタラクションしているときユーザーへ複雑なフィードバック情報を送るためにアクチュエータ24を制御できる。
【0056】
制御ユニット18は、1つ又は所定のパラメータに応じて、送られる複雑なフィードバック情報を適合させることができる。
【0057】
フィードバックは、アクチュエータ24を制御する制御ユニット18に見合いかつ制御ユニットでプログラム可能とすることができる。
【0058】
制御ユニット18は、1つ又は複数の所定のパラメータに応じて、送られる運転コマンドを適合させることができる。
【0059】
1つ又は複数の所定のパラメータは、状況に合わせた運転力学パラメータ、選択された運転モード及び/又はユーザーの好みを含むことができる。
【0060】
制御ユニット18は、ユーザーの好みに基づいてオンデマンド運転ペダルの位置を制御できる。
【0061】
(〔0009〕~〔0016〕において与えられた情報で完了する)
【0062】
請求項を含めて説明全体を通じて、「備える、含む(comprising)」は、特に明示しない限り「少なくとも1つを備える(含む)」の同義語として解釈すべきである。更に、請求項を含めて説明において示す範囲は、特に明示しない限りその末端値を含むものとして解釈すべきである。説明する要素の具体的値は、当業者には既知の許容される製造及び産業上の公差の範囲内にあるものと解釈すべきであり、「実質的」及び/又は「約」及び/又は「概ね」が使用される場合、前記の許容公差の範囲内にあることを意味すると解釈すべきである。
【0063】
国内、国際又はその他の規格団体の規格(例えば、ISOなど)を参照する場合、このような参照は、本明細書の優先日時点における国内又は国際規格団体によって定められた規格を意味することを意図する。その後のこれらの規格に対する本質的変更は、本開示及び/又は請求項の範囲及び/又は定義を修正することを意図しない。
【0064】
本開示について、特定の実施形態を参照して説明するが、これらの実施形態は単に本開示の原則及び応用の例示である。
【0065】
明細書及び実施例は、単に好ましいものとして見なされ、本開示の真の範囲は、下記の請求項によって指示されることを意図する。
【国際調査報告】