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特表2023-511543無線モニタリングと制御を備える血流制限システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-20
(54)【発明の名称】無線モニタリングと制御を備える血流制限システム
(51)【国際特許分類】
   A63B 21/00 20060101AFI20230313BHJP
   A63B 23/00 20060101ALI20230313BHJP
   A63B 24/00 20060101ALI20230313BHJP
   A61H 7/00 20060101ALI20230313BHJP
【FI】
A63B21/00
A63B23/00 Z
A63B24/00
A61H7/00 322B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022543017
(86)(22)【出願日】2021-01-12
(85)【翻訳文提出日】2022-09-09
(86)【国際出願番号】 US2021013029
(87)【国際公開番号】W WO2021146158
(87)【国際公開日】2021-07-22
(31)【優先権主張番号】62/960,957
(32)【優先日】2020-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/773,102
(32)【優先日】2020-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521403982
【氏名又は名称】スマート ツールズ プラス リミテッド ライアビリティ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Smart Tools Plus, LLC
【住所又は居所原語表記】20636 Castlemaine Circle, Strongsville, Ohio 44149, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(72)【発明者】
【氏名】コローシ、ニコラス
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AD02
4C100BA03
4C100BB03
4C100BB05
4C100BC12
4C100BC13
4C100BC14
4C100CA02
4C100DA08
4C100DA10
4C100EA13
(57)【要約】
BFRTカフと、モーター/ポンプ・ユニットと、カフを使用した運動方法である。方法は、BFRTカフとモーター/ポンプ・ユニットを提供することと、BFRTカフをユーザーの肢に置くことと、BFRTカフをモーター/ポンプ・ユニットに接続することと、圧力値または肢閉塞圧(LOP)のパーセントを選択することと、肢の前記LOPが得られるまで、モーター/ポンプ・ユニットに、BFRTカフに空気を供給させることと、BFRTカフへの空気の流れを停止させることと、そして、BFRTカフの圧力を下げることと、BFRTカフが選択された圧力またはLOPの選択されたパーセントである間に、ユーザーの肢を運動させることと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
血流制限トレーニング(Blood Flow Restriction Training(BFRT))システムを使用した運動方法であって、
a.BFRTカフを提供することと、
前記BFRTカフは、1)曲げやすい外部材と、2)前記曲げやすい外部材により少なくとも部分的に包まれた空気室と、3)ユーザーの肢に前記BFRTカフを固定するように構成された接続アレンジメントと、を含み、
前記曲げやすい外部材は、少なくとも20cmの長さと、少なくとも5cmの幅を有し、
b.モーター/ポンプ・ユニットを提供することと、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、少なくとも部分的に前記BFRTカフを膨らませるように構成されており、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、
ハウジングと、
前記モーター/ポンプ・ユニットから取り入れられた空気を流し、前記空気室を少なくとも部分的に膨らませることができるように、前記ハウジングと前記BFRTカフを流体連通させる空気接続アレンジメントと、
を含み、
前記ハウジングは、400立方インチ未満のサイズで、4ポンド未満の重さがあり、
前記ハウジングは、少なくとも部分的に、1)空気ポンプと、2)電源と、3)圧力センサとを含み、
c.前記BFRTカフをユーザーの肢に置くことと、
d.前記BFRTカフと前記モーター/ポンプ・ユニットとの間の空気の流れを可能とするように、前記BFRTカフを前記モーター/ポンプ・ユニットに接続することと、
e.選択圧力値または肢閉塞圧(limb occlusion pressure(LOP))のパーセントを、手動で又は自動的に選択することと、
前記圧力値は前記LOP未満であって、前記パーセントは90%以下であり、
f.前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフに空気を供給させることにより、前記肢の前記LOPが得られるまで、前記BFRTカフを膨らませることと、
g.前記肢の前記LOPが得られた後、前記モーター/ポンプ・ユニットから前記BFRTカフへの空気の流れを停止させることと、
h.前記BFRTカフで前記LOPが得られた後、0.001~30秒以内に、前記圧力値が前記選択圧力値またはLOPの前記パーセントになるまで、前記BFRTカフの圧力を下げることと、
i.前記BFRTカフが前記ユーザーの前記肢上に置かれている間に、前記ユーザーの肢を運動させることと、
を含み、
A)前記運動のステップ中に、前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値未満に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記パーセント未満に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最小の圧力値以下に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最小のパーセントLOP値以下に下がった場合、前記空気室の前記圧力を上げるために、前記モーター/ポンプ・ユニットが前記空気ポンプを起動させ、および/または、
B)前記運動のステップ中に、前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値を超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記パーセントを超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大の圧力値以上になった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大のパーセントLOP値以上になった場合、前記空気室の前記圧力を下げるために、前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが前記空気室の前記圧力を低下させる、
運動方法。
【請求項2】
前記低下させるステップは、前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフから空気を抜かせることにより、少なくとも部分的に成し遂げられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザーの肢の前記運動のステップ後に、前記肢から前記BFRTカフを取り外すステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザーの肢の前記運動のステップ後に、前記肢から前記BFRTカフを取り外すステップを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、a)測定圧力と、b)前記電源の電力または充電レベルと、c)ある種の警告イベントが発生した際の警告シンボルと、d)選択された%LOPと、e)選択された圧力と、f)前記モーター/ポンプ・ユニットおよび/またはBFRTカフの使用方法に関する指示的情報と、g)BFRTカフの腕または脚の選択オプションとからなるグループから選択された3以上の種類の情報を提供する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、a)測定圧力と、b)前記電源の電力または充電レベルと、c)ある種の警告イベントが発生した際の警告シンボルと、d)選択された%LOPと、e)選択された圧力と、f)前記モーター/ポンプ・ユニットおよび/またはBFRTカフの使用方法に関する指示的情報と、g)BFRTカフの腕または脚の選択オプションとからなるグループから選択された3以上の種類の情報を提供する、請求項2から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記モーター/ポンプ・ユニットをONにする又は電源投入するステップを更に含み、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、前記モーター/ポンプ・ユニットがONにされた又は電源投入された後で、周囲圧力で調整するように構成されている、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記モーター/ポンプ・ユニットをONにする又は電源投入するステップを更に含み、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、前記モーター/ポンプ・ユニットがONにされた又は電源投入された後で、周囲圧力で調整するように構成されている、
請求項2から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記BFRTカフが配置される前記モーター/ポンプ・ユニットを置く肢を選択するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記BFRTカフが配置される前記モーター/ポンプ・ユニットを置く肢を選択するステップを更に含む、請求項2から8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
血流制限トレーニング(Blood Flow Restriction Training(BFRT))システムを使用した運動方法であって、
a.BFRTカフを提供することと、
前記BFRTカフは、1)前記曲げやすい外部材により少なくとも部分的に包まれた空気室と、3)ユーザーの肢に前記BFRTカフを固定するように構成された接続アレンジメントと、を含み、
b.モーター/ポンプ・ユニットを提供することと、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、少なくとも部分的に前記BFRTカフを膨らませるように構成されており、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、
ハウジングと、
前記モーター/ポンプ・ユニットから取り入れられた空気が流れ、前記空気室を少なくとも部分的に膨らませることができるように、前記ハウジングと前記BFRTカフを流体連通させる空気接続アレンジメントと、
を含み、
前記ハウジングは、少なくとも部分的に、1)空気ポンプと、2)電源と、を含み、
c.前記BFRTカフをユーザーの肢に置くことと、
d.前記BFRTカフと前記モーター/ポンプ・ユニットとの間を空気が流れうるように、前記BFRTカフを前記モーター/ポンプ・ユニットに接続することと、
e.圧力値または肢閉塞圧(limb occlusion pressure(LOP))のパーセントを、手動で又は自動的に選択することと、
前記圧力値は前記LOP未満であって、
f.前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフに空気を供給させることにより、前記肢の前記LOPが得られるまで、前記BFRTカフを膨らませることと、
g.前記肢の前記LOPが得られた後、前記モーター/ポンプ・ユニットから前記BFRTカフへの空気の流れを停止させることと、
h.前記BFRTカフで前記LOPが得られた後、前記圧力値が前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントになるまで、前記BFRTカフの圧力を下げることと、
i.前記BFRTカフが前記ユーザーの前記肢上に置かれている間に、前記ユーザーの前記肢を運動させることと、
を含み、
A)前記運動のステップ中に、前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値未満に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記パーセント未満に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最小の圧力値以下に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最小のパーセントLOP値以下に下がった場合、前記空気室の前記圧力を、特定の圧力範囲内またはパーセントLOPの特定の範囲内となるように上げるために、前記モーター/ポンプ・ユニットが前記空気ポンプを起動させ、および/または、
B)前記運動のステップ中に、前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値を超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記パーセントを超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大の圧力値以上になった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大のパーセントLOP値以上になった場合、前記空気室の前記圧力を、特定の圧力範囲内またはパーセントLOPの特定の範囲内となるように下げるために、前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが前記空気室の前記圧力を低下させ、
一)前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが、予め選択した期間後に、前記ユーザーによる前記BFRTカフの使用の休止を検出した場合、前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフは、前記空気室の前記圧力を、前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントを下回るように下げ、または、
二)前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが、特定の反復回数を終了した又は選択された運動を終了したと検出した後で、前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフは、前記空気室の前記圧力を、前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントを下回るように下げる、
運動方法。
【請求項12】
前記モーター/ポンプ・ユニットを無線で制御するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
血流制限トレーニング(Blood Flow Restriction Training(BFRT))システムであって、
a.BFRTカフを含み、
前記BFRTカフは、1)前記曲げやすい外部材により少なくとも部分的に包まれた空気室と、2)ユーザーの肢に前記BFRTカフを固定するように構成された接続アレンジメントと、を含み、
b.前記BFRTシステムは、更に、モーター/ポンプ・ユニットを含み、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、少なくとも部分的に前記BFRTカフを膨らませるように構成されており、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、
ハウジングと、
前記モーター/ポンプ・ユニットから取り入れられた空気が流れ、前記空気室を少なくとも部分的に膨らませることができるように、前記ハウジングと前記BFRTカフを流体連通させる空気接続アレンジメントと、
を含み、
前記ハウジングは、少なくとも部分的に、1)空気ポンプと、2)電源と、3)コントローラを含み、
前記ハウジングは、400立方インチ未満のサイズで、4ポンド未満の重さがあり、
前記コントローラは、
a)前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフに空気を供給させることにより、前記肢の前記LOPが得られるまで、前記BFRTカフを膨らませるように、
b)前記肢の前記LOPが得られた後、前記モーター/ポンプ・ユニットから前記BFRTカフへの空気の流れを停止させるように、
c)前記BFRTカフで前記LOPが得られた後、前記空気室の圧力値が選択された圧力値または前記LOPの選択されたパーセントになるまで、前記BFRTカフの圧力を下げるように、
構成されており、
前記コントローラは、
A)前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値未満に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記選択されたパーセント未満に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最小の圧力値以下に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最小のパーセントLOP値以下に下がった場合、前記空気室の前記圧力を、特定の圧力範囲内またはパーセントLOPの特定の範囲内となるように上げるために、前記モーター/ポンプ・ユニットを起動させるように、および/または、
B)前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値を超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記パーセントを超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大の圧力値以上になった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大のパーセントLOP値以上になった場合、前記空気室の前記圧力を、特定の圧力範囲内またはパーセントLOPの特定の範囲内となるように下げるために、前記空気室の前記圧力を下げるように前記モーター/ポンプ・ユニットを起動するように、
構成されている、BFRTシステム。
【請求項14】
前記コントローラは、
一)前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが、予め選択した期間後に、前記BFRTカフの使用の休止を検出した場合、前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記空気室の前記圧力を、前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントを下回るように下げるように、または、
二)前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが、特定の反復回数を終了した又は選択された運動を終了したと検出した場合、前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記空気室の前記圧力を、前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントを下回るように下げるように、
構成されている、請求項13に記載のBFRTシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、2020年1月14日に提出された米国仮出願番号第62/960,957号への優先権を主張し、米国仮出願番号第62/960,957号を、参照としてここに取りこむ。
【0002】
本開示は、また、2019年1月28日に提出された米国仮出願番号第62/797,689号への優先権を同様に主張する、2020年1月27日に提出された米国特許出願番号第16/773,102号の一部の継続でもあり、米国仮出願番号第62/797,689号と米国特許出願番号第16/773,102号を、参照としてここに取りこむ。
【0003】
(技術分野)
本開示は、血流制限システムに、特に無線でモニターされうる、および/または、制御されうる血流制限システムに関し、より特に、無線でモニターされうる、および/または、肢閉塞圧(limb occlusion pressure(LOP))の特定のパーセンテージに制御されうる血流制限システムに関し、そして、更により特に、ユーザーの特定の肢のLOPを測り、ユーザーによって設定されたLOPの特定のパーセンテージに、膨張式のベルト・システムを設定するための、無線でモニターされうる、および/または、制御されうる血流制限システムに関する。
【背景技術】
【0004】
血流制限トレーニング(Blood Flow Restriction Training(BFRT))は、典型的なトレーニングよりも、体に対するより少ないストレスで、より短時間で、筋肉の、力とサイズと機能的に酸素を使う能力を向上させるための人気のツールになっている。開業医は、筋骨格の怪我または障害からの処置と回復においてBFRTを使い始めた。トレーナーとコーチは、通常のトレーニング療法の補助として、または、回復を助けるためのツールとしてBFRTを使っている。BFRTは、腕または脚に止血帯をつけることによって実行される、動脈と静脈の血流の短く断続的な閉塞または制限である。BFRTは、低強度の持久運動または低負荷ウエイトトレーニングで、安静中の全身の変化と循環器の益のほかに、骨格筋の適合を増加させるとわかった。ドップラーを介して肢閉塞圧を測ることから得られるカフ幅と個々の肢周囲の長さに関する圧力で適用されるとき、BFRTは安全であるとわかった。
【0005】
BFRTは、止血帯で、人の上肢または下肢のトップ部分をくるむことによってなされる。くるむことが、動く筋肉の静脈から心臓までの血流を制限して、動脈から手足への血流量を制限する。制限の結果は、高負荷運動と関連した変化に似た生理的変化となる。結果は、筋肉のサイズと強さの増加と、通常適応のために必要とされるよりも、かなり低強度での心血管機能の増加である。
【0006】
特許文献1-22に記載され、Smart Tools Plus,LLC(https://www.smarttoolsplus.com/)によって提供されるSmart CuffTM devicesのように、様々な種類のBFRTカフが開発されており、これらすべては、参照としてここに取りこむ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第6149618号明細書
【特許文献2】米国特許第7413527号明細書
【特許文献3】米国特許第7455630号明細書
【特許文献4】米国特許第8021283号明細書
【特許文献5】米国特許第8182403号明細書
【特許文献6】米国特許第8273114号明細書
【特許文献7】米国特許第8328693号明細書
【特許文献8】米国特許第8366740号明細書
【特許文献9】米国特許第8425426号明細書
【特許文献10】米国特許第8992397号明細書
【特許文献11】米国特許第9301701号明細書
【特許文献12】米国特許第10245458号明細書
【特許文献13】米国特許出願公開第2009/0124912号明細書
【特許文献14】米国特許出願公開第2015/0150560号明細書
【特許文献15】米国特許出願公開第2016/0193491号明細書
【特許文献16】米国特許出願公開第2017/0112504号明細書
【特許文献17】米国特許出願公開第2017/0224357号明細書
【特許文献18】米国特許出願公開第2017/0325825号明細書
【特許文献19】米国特許出願公開第2018/0290005号明細書
【特許文献20】国際公開第2016/087123号
【特許文献21】国際公開第2017/149690号
【特許文献22】国際公開第2019/068147号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これらの先行技術のBFRTカフスは、BFRTにうまく使われうるが、これらの先行技術のBFRTカフスでは、通常、手動での膨張/収縮と、カフの圧力をモニターする手動圧力計の使用と、トレーニングの間のカフ圧の不便な調整とが必要である。そのように、BFRTカフには、BFRTの間の使用の便宜を改善し続ける必要性が残っている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に従うBFRTシステムは、BFRTを使用する個々の継続的な必要性に対処するために設計され、構成される。本開示のBFRTシステムは、以下の特徴の1以上を含み、および/または、以下の特徴の1以上と共に使われ、特徴は、
【0010】
シンプルで、製造するのに安価であるBFRTシステム、および/または、
【0011】
ユーザーが使用するのに快適であるBFRTシステム、および/または、
【0012】
ユーザーが使用しやすいBFRTシステム、および/または、
【0013】
ユーザーが、適用し取り除くのが簡単であるBFRTシステム、および/または、
【0014】
コンパクトで、軽量で、使用と輸送と保管に容易であるBFRTシステム、および/または、
【0015】
ユーザーの体型の広範囲で使用されうるBFRTシステム、および/または、
【0016】
洗えるBFRTシステム、および/または、
【0017】
耐久性があるBFRTシステム、および/または、
【0018】
膨らまされた場合、ボディへの外形を含んでいるBFRTシステム、および/または、
【0019】
1以上の空気室を含むBFRTシステム、および/または、
【0020】
長さが少なくとも11インチ(例えば、11-30インチ)であるBFRTシステム、および/または、
【0021】
ウレタンで被覆した空気ブラダーを有するBFRTシステム、および/または、
【0022】
BFRTシステムの1以上の空気室を膨張させ/収縮させるようなモーター/ポンプ・ユニットを含むBFRTシステム、および/または、
【0023】
BFRTシステムの使用中、1以上の空気室を膨らませ/空気を抜くようなモーター/ポンプ・ユニットを含むBFRTシステム、および/または、
【0024】
BFRTカフから分離可能/BFRTカフに接続可能であって、BFRTカフの使用前および/または使用中および/または使用後に、BFRTカフに接続させ続けることが可能、または、BFRTカフから取り除かれることが可能なモーター/ポンプ・ユニットを含むBFRTシステム、および/または、
【0025】
電池式モーター/ポンプ・ユニットを含むBFRTシステム、および/または、
【0026】
バッテリーが充電式である電池式モーター/ポンプ・ユニットを含むBFRTシステム、および/または、
【0027】
a)ポンプがオン/オフであるか、および/または、b)バッテリーのステータス、および/または、c)BFRTカフの1以上の空気室内圧力の圧力レベル、および/または、d)時刻/日付、および/または、e)BFRTカフの1以上の空気室の圧力が肢閉塞圧以下であるか否か、および/または、f)エラー通知/ステータス、および/または、g)セキュリティ・ステータス(例えば、ロックされているか否かなど)、および/または、h)周囲温度、および/または、i)タイマー/時計の情報、および/または、j)アラーム・ステータス/通知、および/または、k)使用時間、および/または、l)圧力モードおよび/または作動モードおよび/または選択されたトレーニング・セッション、および/または、m)完全な閉塞が得られたか否か、および/または、n)最大のトレーニング時間が生じたか否か、および/または、o)コンピュータおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他のタイプのスマートデバイスへの無線接続状態、および/または、p)%LOPに対して予めセットされた値、および/または、q)%LOPに対して予めセットされた%値に関して1以上のディスプレイを備えるモーター/ポンプ・ユニットを含むBFRTシステム、および/または、
【0028】
モーター/ポンプ・ユニット自体上で手動により制御されうる、および/または、コンピュータおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他のタイプのスマートデバイスにより、有線および/または無線で制御されうるモーター/ポンプ・ユニットを含むBFRTシステム、および/または、
【0029】
1以上の空気室内の空気圧が、モーター/ポンプ・ユニット自体上で手動により制御されうる、および/または、コンピュータプログラムまたはモバイルアプリを使った、コンピュータおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他のタイプのスマートデバイスにより、有線および/または無線で制御されうるモーター/ポンプ・ユニットを含むBFRTシステム、および/または、
【0030】
BFRTカフ使用中の圧力変化に対して、1以上の空気室内の空気圧が、自動的に調節されうるモーター/ポンプ・ユニットを含むBFRTシステム、および/または、
【0031】
運動中に、BFRTカフ上にあり続けられる、または、ユーザーの運動前または運動中または運動後に、BFRTカフから取り除かれることができるモーター/ポンプ・ユニットを含むBFRTシステム、および/または、
【0032】
a)BFRTカフの1以上の空気室内の圧力の制御/維持/調整を容易にするような、および/または、b)モーター/ポンプ・ユニット自体のハウジング上に、または、BFRTカフのどこか他の部分に、圧力情報を提供するように、および/または、c)コンピュータおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他のタイプのスマートデバイスへ、有線および/または無線で圧力情報を提供し、このような情報を、コンピュータプログラムまたはモバイルアプリを使って表示させるような、圧力センサおよび1以上のプロセッサを含むBFRTシステム、および/または、
【0033】
ユーザーがBFRTカフを使用中に、BFRTカフの1以上の空気室内の圧力を維持するBFRTシステム、および/または、
【0034】
手動または自動で、操作されうるBFRTシステム、および/または、
【0035】
予め定められた肢閉塞圧の手入力を可能にし、そのような情報を使用して、BFRTカフの1以上の空気室内の圧力を制御/維持/調整するBFRTシステム、および/または、
【0036】
コンピュータおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他のタイプのスマートデバイス上で動くコンピュータプログラムによる、予め定められた肢閉塞圧の自動算出に関して、有線および/または無線で情報を受信し、そのような情報を使用して、BFRTカフの1以上の空気室内の圧力を制御/維持/調整するBFRTシステム。
【0037】
1以上の空気室の閉塞圧が、予め定められた期間(例えば、30秒まで、1分まで、4分まで、5分まで、0.001秒~8分[そして、その間の全ての値と範囲]など)維持されたと検出した後に、自動的にポンプを止めるために、および/または、BFRTカフの1以上の空気室内の圧力を解放するために、センサを含むBFRTシステム、および/または、
【0038】
予め定められた期間(例えば、20分、5秒~30分[そして、その間の全ての値と範囲]など)後に、自動的にポンプを止めるために、および/または、BFRTカフの1以上の空気室内の圧力を解放するために、センサを含むBFRTシステム、および/または、
【0039】
BFRTカフが不使用であり、予め定められた期間(例えば、10分、5秒~30分[そして、その間の全ての値と範囲]など)後に、自動的にポンプを止めるために、および/または、BFRTカフの1以上の空気室内の圧力を解放するために、センサを含むBFRTシステム、および/または、
【0040】
GPSセンサまたは他のタイプの位置センサを含むBFRTシステム、および/または、
【0041】
1以上の運動センサを含むBFRTシステム、および/または、
【0042】
ジャイロセンサを含むBFRTシステム、および/または、
【0043】
1以上の圧力モード(例えば、血流制限モード、虚血プレコンディショニング・モード、手動モード、自動モードなど)を含むBFRTシステム、および/または、
【0044】
BFRTカフの動作を制御するのに用いられる情報を、有線および/または無線で受信するBFRTシステム、および/または、
【0045】
BFRTシステムの動作モード(例えば、虚血プレコンディショニング・モード、(ischemic preconditioning:「IPC」)、手動モード、自動モードなど)を選ぶのに用いられる情報を、有線および/または無線で受信するBFRTシステム、および/または、
【0046】
着脱式のモーター/ポンプ・ユニットを含むBFRTシステム、および/または、
【0047】
いったんモーター/ポンプ・ユニットをBFRTカフから取り外せば、BFRTカフの1以上の空気室の圧力メンテナンスを容易にする圧力ポートを含むBFRTシステム、および/または、
【0048】
BFRTカフの1以上の空気室にとって設定された圧力、または、予め定められた圧力に、自動的に圧力を下げるよう、BFRTカフの1以上の空気室に対する1以上の弁を制御するような1以上の圧力センサを含むBFRTシステム、および/または、
【0049】
ユーザーがBFRTカフを使用中にBFRTカフの圧力を自動調整する制御システムを含むBFRTシステム、および/または、
【0050】
ユーザーがBFRTカフを使用中に、設定された圧力または設定された%LOPの特定の圧力範囲内にBFRTカフの圧力を自動調整する制御システムを含むBFRTシステム、および/または、
【0051】
ユーザーがレップまたは運動ルーチンを終えた後、BFRTカフの圧力を部分的または完全に下げ、そして、ユーザーが次のレップまたは運動を開始するとき、BFRTカフを再び膨らませるような制御システムを含むBFRTシステム、および/または、
【0052】
BFRTカフが、ユーザーがBFRTカフの使用を止めたことをすぐ検出した後、または、ユーザーがBFRTカフの使用を止めたことを、しばらくしてから検出した後、BFRTカフの圧力を部分的または完全に下げ、そして、BFRTカフが、ユーザーによるBFRTカフの使用を検出したとき、BFRTカフを任意に再び膨らませるような制御システムを含むBFRTシステム、および/または、
【0053】
BFRTカフの1以上の空気室にとって設定された圧力、または、予め定められた圧力に、自動的に圧力を下げるよう、BFRTカフの1以上の空気室に対する1以上の弁を制御するような1以上の圧力センサを含むBFRTシステム、および/または、
【0054】
BFRTトレーニング・セッションを選択し、BFRTトレーニング・セッションに絶えず注意し、BFRTのための提案されたトレーニングのコツを提供し、提案されたBFRTセッションを提供する、などに用いられるコンピュータおよび/またはサーバーおよび/またはクラウドおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他のタイプのスマートデバイス上で動くコンピュータプログラムまたはモバイルアプリ、および/または、
【0055】
BFRTシステムの使用に関して、BFRTシステムの無許可の使用、および/または、個人情報へのアクセスを妨げるために、パスワードおよび/または他のセキュリティ制御を使う、コンピュータおよび/またはサーバーおよび/またはクラウドおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他のタイプのスマートデバイス上で動くコンピュータプログラムまたはモバイルアプリである。
【0056】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な面では、a)ハウジング、および/または、b)モーター、および/または、c)ポンプ、および/または、d) 測定した圧力を表示する、および/または、他の情報を表示する1以上のディスプレイ(例えば、LEDスクリーン、OLEDスクリーンなど)、および/または、e) オプションの1以上のプロセッサ、および/または、f)モーター/ポンプ・ユニットと、コンピュータおよび/またはサーバーおよび/またはデータ・ハブおよび/またはクラウドおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他のタイプのスマートデバイスとの間で、無線信号を送信/受信する無線エレクトロニクス、および/または、g)可膨張式空気システムでガス圧を測るのに使用される1以上の圧力計および/またはセンサ、および/または、h)モーター/ポンプ・ユニットの1以上の構成要素(例えば、モーター、ポンプ、圧力センサ/圧力計、エレクトロニクス、ディスプレイなど)に電力を供給するオプションの電源、および/または、i)電源に充電するオプションの1以上の電力ポート、および/または、j)モーター/ポンプ・ユニットを外部材カバーに、永久に、または、取り外し可能に接続するオプションの接続アレンジメント、および/または、k)流体的にモーター/ポンプ・ユニットを可膨張式空気システムに接続するオプションの1以上の流体的なコネクタ、および/または、l)オプションのGPSシステム、および/または、m)オプションの回路基板と他の電子機器、および/または、n)オプションのソフトウェア、および/または、o)モーター/ポンプ・ユニットと、コンピュータおよび/またはサーバーおよび/またはデータ・ハブおよび/またはクラウドおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他のタイプのスマートデバイスとの間で、有線のデータ伝送を可能とする、オプションの1以上のデータポート(例えば、マイクロUSBポートなど)、および/または、p)オプションの1以上のボタン(例えば、電源ボタンなど)、および/または、q)モーター/ポンプ・ユニットの手動操作/制御を可能にする、および/または、モーター/ポンプ・ユニット上に表示された特定の情報を選択するための、オプションの1以上の選択またはスクロールボタン、および/または、q)モーター/ポンプ・ユニットの手動操作/制御を可能にするオプションの1以上のスイッチ、および/または、r)オプションの空気ホース・ポート、および/または、s)モーター/ポンプ・ユニットのモードおよび/または作動および/またはステータスを示すオプションの1以上のライトおよび/または他のインジケーター、および/または、t)オプションのメモリー、および/または、u)ユーザーがBFRTカフの使用中、BFRTカフの動きおよび/または運動方向を測り/決定し/検出するオプションのジャイロスコープ・システム、および/または、v)ユーザーがBFRTカフの使用中、BFRTカフの動きおよび/または運動方向を測り/決定し/検出する1以上の運動/運動センサと、を含むモーター/ポンプ・ユニットを含むBFRTシステムが提供される。
【0057】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な面では、モーター/ポンプ・ユニットは、ユーザーによって簡単に取り扱われることができる大きさとすることができ、重さとすることができる。通常、モーター/ポンプ・ユニットのハウジングの体積は、500立方インチ未満であり、一般的には0.5-500立方インチ(そして、その間の全ての値と範囲)であり、より一般的には1-50立方インチである。通常、ハウジングとオプションの空気ホースを含むモーター/ポンプ・ユニットの重さは、わずかに10ポンドであり、一般的には0.05-10ポンド(そして、その間の全ての値と範囲)であり、より一般的には0.2-3ポンドである。通常、ハウジングのサイズと形は、いかなる更なる補助システムまたはサポート・システムの必要なく、平均的な成人のユーザーが片手で研削面上を持ち、運ぶことができるほどのものである。1つの特定の非限定的な実施形態では、モーター/ポンプ・ユニットは、30立方インチより体積が小さく、1.5ポンドより重さが軽い。
【0058】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な面では、膨張され、収縮されることが可能な1以上の空気ブラダーと、BFRTカフの1以上の空気ブラダーを膨張させ、収縮させるように構成された着脱式の空気ポンプとを含むBFRTカフが提供される。BFRTカフは、通常、部分的に、または、完全に、1以上の空気ブラダーを収容するように、柔軟な材料(例えば、ナイロン材、ネオプレン、KevlarTMなど)で形成される。1以上の空気ブラダーは、空気が抜かれるまで、膨らんで、空気ブラダー内に空気を保持することを可能にする、ゴム材または他の材料で形成されても良い。BFRTカフの長さは、腕周りの使用のためには、通常、20-70cm(そして、その間の全ての値と範囲)であり、足周りの使用のためには、通常、30-100cm(そして、その間の全ての値と範囲)であるが、他の長さが使われても良い。BFRTカフの幅は、少なくとも5cmであり、一般的には約5-14cm(そして、その間の全ての値と範囲)であり、より一般的には約8-12cmであるが、他の幅が使われても良い。BFRTカフは、1以上の空気ブラダーを膨張させ/収縮させる1以上の空気接続アレンジメントを含む。通常、1以上の空気接続アレンジメントは、1以上の空気ブラダーを膨張させ/収縮させるために、取り外し可能にポンプまたは空気チューブに接続するように構成されている。1つの非限定的な装置では、1以上の空気接続アレンジメントは、技術分野で既知の迅速接続アレンジメントである。BFRTカフは、通常、空気を保持し、および/または、1以上の空気ブラダーから空気を解放するために、1以上の弁を含む。1つの非限定的な装置では、空気接続アレンジメントは、1以上の弁を含む。
【0059】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な面では、BFRTカフの1以上の空気ブラダーを膨張させ/収縮させるモーター/ポンプ・ユニットが提供される。1つの非限定的な実施形態では、モーター/ポンプ・ユニットのハウジングは、充電式バッテリーを含む。充電式バッテリーは、無線および/または充電ケーブルによって充電されうる。ハウジングは、充電式バッテリーのための充電ポートを任意に含む。モーター/ポンプ・ユニットは、一端はモーター/ポンプ・ユニットのハウジングに接続され、他端はBFRTカフの空気接続アレンジメントに接続される(例えば、取り外し可能に接続される、取り外し不可能に接続される、など)ように構成された空気チューブを含んでも良い。
【0060】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な面では、モーター/ポンプ・ユニットは、BFRTカフの1以上の空気ブラダー内の空気圧を検出するセンサを含む。モーター/ポンプ・ユニットは、一般的には、圧力の測定計算を容易にするエレクトロニクス(例えば、プロセッサ、ソフトウェア・コード、論理回路など)を含む。
【0061】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な面では、モーター/ポンプ・ユニットのハウジングは、ディスプレイと、1以上のユーザ・インタフェース・ボタンを含む。1以上のボタンは、a)電源ボタン、および/または、b)1以上の矢印またはスクロール上/下ボタン、および/または、c)リセットボタンを含んでも良い。ディスプレイはLEDディスプレイなどであっても良く、タッチスクリーン・ディスプレイであってもなくても良い。ディスプレイ上の情報は、a)バッテリー電源レベルと、b)圧力の読み取り値と、c)あまりに高圧ゆえの警告表示と、d)あまりに低圧ゆえの警告表示と、e)圧力が予めセットされた%LOPより高い、または低いゆえの警告表示と、f)バッテリー・レベルが低すぎるゆえの警告表示と、g)BFRTについての情報と、h)腕または脚の選択と、i)肢閉塞圧(LOP)と、j)日付および/または時刻と、k)BFRTカフが加圧された時間と、l)圧力リセットと、m)システム・リセットと、n)BFRTカフの収縮と、o)BFRTカフの膨張と、p)BFRTカフが加圧されるべきLOPまでのLOPのパーセントと、q)予めセットされた%LOPに対する作動の予め定められた範囲など、を含んでも良いが、これらに限らない。
【0062】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な面では、モーター/ポンプ・ユニットは、1)LOP圧に達するまで、または、予め定められた最大圧力(例えば、400mmHg、100-500mmHg[そして、その間の全ての値と範囲]など)に達するまで、BFRTカフを加圧するように、2)設定したLOPのパーセント(%LOP)(例えば、予めセットされた%LOP、または、手入力で設定した%LOP)まで、BFRTカフの圧力を減らすように、3)設定された%LOPが得られた後に、または、予めセットされた最大圧力が得られた後に、空気ポンプの作動を終えるように、構成されている。
【0063】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な面では、BFRTシステムは、ユーザーがBFRTカフを使用中は、BFRTカフの1以上の空気室内の圧力(例えば、自動調節圧力)を、予め選択された圧力または設定%LOP以内に維持するように構成されている。BFRTシステムの使用中、BFRTシステムは、予め選択された値または予め選択された圧力範囲に、BFRTカフの1以上の空気室内の圧力を維持しても良い。たとえば、ユーザーは、特定の%LOPで、および/または、特定の範囲の%LOPで、および/または、特定の圧力で、および/または、特定の圧力範囲で、BFRTカフの1以上の空気室内の圧力を予め設定しても良い。1つの非限定的なアレンジでは、ユーザーのBFRTカフの使用中、BFRTカフの1以上の空気室が膨張されるべき特定の%LOPのプリセットを、ユーザーが予め設定しても良いし、または、BFRTシステムが自動的に作成しても良く、そして、1以上の圧力センサが、1以上の空気室内の圧力が予め設定した% LOPを上回っていることを検出した場合、BFRTシステムは、1以上の圧力センサが、1以上の空気室内の圧力が現在予め設定した%LOPであることを示すと検出するまで、1以上の空気室からガス(例えば、空気など)を放出させ、そして、1以上の圧力センサが、1以上の空気室内の圧力が予め設定された% LOPより低いことを検出した場合、BFRTシステムは、1以上の圧力センサが、1以上の空気室内の圧力が現在予め設定した%LOPであることを示すと検出するまで、1以上の空気室内にガス(例えば、空気など)を入れる。1つの非限定的なアレンジメントでは、ユーザーのBFRTカフの使用中、BFRTカフの1以上の空気室が膨張されるべき特定の範囲の%LOP(例えば、5-99%のLOP[そして、その間の全ての値と範囲])のプリセット、または、BFRTカフの1以上の空気室が膨張されるべき予め選択された%LOPの特定の範囲(±0.001%~±10%[そして、その間の全ての値と範囲])内となるべきプリセットを、ユーザーが予め設定しても良いし、または、BFRTシステムが自動的に作成しても良く、そして、1以上の圧力センサが、1以上の空気室内の圧力が、% LOPの予め設定した範囲、または、予め設定した% LOPの予め設定した範囲を上回っていることを検出した場合、BFRTシステムは、1以上の圧力センサが、1以上の空気室内の圧力が現在% LOPの予め設定した範囲内、または、予め設定した% LOPの予め設定した範囲内であることを示すと検出するまで、1以上の空気室からガス(例えば、空気など)を放出させ、そして、1以上の圧力センサが、1以上の空気室内の圧力が、% LOPの予め設定した範囲、または、予め設定した% LOPの予め設定した範囲より低いことを検出した場合、BFRTシステムは、1以上の空気室内の圧力が現在% LOPの予め設定した範囲内、または、予め設定した% LOPの予め設定した範囲内であることを示すと検出するまで、1以上の空気室内にガス(例えば、空気など)を入れる。
【0064】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な面では、BFRTシステムは、ユーザーのBFRTカフの使用中、予め選択された圧力範囲内で、または、設定% LOP内で、BFRTカフの1以上の空気室内の圧力(例えば、自動調節圧力)が維持されるように構成される。たとえば、BFRTカフがユーザーの腕に着けられた場合、ユーザーはBFRTカフの1以上の空気室内の圧力を、特定の% LOP(例えば、腕-30%LOP、腕-50%LOP、そして、その間の全ての値と範囲)で予め設定しても良く、それから、BFRTシステムは予め設定された% LOP(例えば、20%LOP~60%LOP、そして、その間の全ての値と範囲)を含む特定の範囲内にBFRTカフの1以上の空気室内の圧力を維持する。1つの具体例では、BFRTカフは、ユーザーの腕に着けられる。ユーザーのBFRTカフの使用中、BFRTシステムがBFRTカフに35%LOPを使うよう、ユーザーが設定する。それから、BFRTカフは、LOP圧力に達するようにBFRTカフを膨らませ、そして、BFRTカフの圧力が35%LOPになるまでBFRTカフの圧力を放つ。ユーザーがBFRTカフを含む彼/彼女の腕を動かした場合、BFRTカフの圧力は腕拡張運動の間、増減する。腕が曲げられた場合、腕の筋肉はBFRTカフ上で圧縮を引き起こし、それによって、BFRTカフの圧力の増加を引き起こす。検出された圧力が% LOP設定の上限(例えば、60%LOP)を上回るならば、BFRTシステムは、BFRTカフ内の圧力が% LOP設定の上限を下回るように圧力を下げる。腕が伸ばされた場合、腕の筋肉はBFRTカフ上で圧縮を減少させ、それによって、BFRTカフ内の圧力が小さくなる。検出された圧力が% LOP設定の下限(例えば、20%LOP)を下回るならば、BFRTシステムは、BFRTカフ内の圧力が% LOP設定の下限を上回るように、BFRTカフ内の圧力を上げる。理解されるように、特定の腕の運動のために選択される% LOPは、ユーザーに手動で設定されても良いし、または、BFRTシステムに自動的に設定されても良い。特定の腕の運動のための、% LOPの上限および/または%LOPの下限も、ユーザーに手動で設定されても良いし、または、BFRTシステムに自動的に設定されても良い。別の例では、BFRTカフがユーザーの脚に着けられる場合、ユーザーは特定の%LOP(例えば、脚-50%LOP、脚-80%LOP、そして、その間の全ての値と範囲)に、BFRTカフの1以上の空気室内の圧力を予め設定しても良く、BFRTシステムは、予め設定した%LOP(例えば、40%LOP~90%LOP、そして、その間の全ての値と範囲)を含む特定の範囲内に、BFRTカフの1以上の空気室内の圧力を維持する。1つの具体例では、BFRTカフは、ユーザーの脚に着けられる。BFRTカフの使用中、BFRTシステムがBFRTカフに60%LOPを使うよう、ユーザーが設定する。それから、BFRTカフは、LOP圧力に達するようにBFRTカフを膨らませ、そして、BFRTカフの圧力が60%LOPになるまでBFRTカフの圧力を放つ。ユーザーがBFRTカフを含む彼/彼女の脚を動かした場合、BFRTカフの圧力は脚拡張運動の間、増減する。腕が曲げられた場合、脚の筋肉はBFRTカフ上で圧縮を引き起こし、それによって、BFRTカフの圧力の増加を引き起こす。検出された圧力が%LOP設定の上限(例えば、90%LOP)を上回るならば、BFRTシステムは、BFRTカフ内の圧力を%LOP設定の上限を下回るように下げる。脚が伸ばされた場合、脚の筋肉はBFRTカフ上で圧縮を減少させ、それによって、BFRTカフ内の圧力が小さくなる。検出された圧力が%LOP設定の下限(例えば、40%LOP)を下回るならば、BFRTシステムは、BFRTカフ内の圧力を%LOP設定の下限を上回るように、BFRTカフ内の圧力を上げる。理解されるように、特定の脚の運動のために選択される%LOPは、ユーザーに手動で設定されても良いし、または、BFRTシステムに自動的に設定されても良い。特定の脚の運動のための、%LOPの上限および/または%LOPの下限も、ユーザーに手動で設定されても良いし、または、BFRTシステムに自動的に設定されても良い。
【0065】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な面では、BFRTシステムは、1)ユーザーがBFRTカフを使用していない、2)設定した運動が終了した、および/または、設定した反復(repetitions(reps))回数終了した、ことを検出した場合、BFRTカフの1以上の空気室を部分的に又は完全に収縮させる断続の規則を有するように構成されている。この「断続の規則」の特徴は、設定の運動または反復の合間、または、BFRTカフが使用されていない時、BFRTカフが部分的に又は完全に収縮することを確実とすることである。1つの具体例では、BFRTカフは、ユーザーの腕に着けられる。ユーザーは、手動で、運動ルーチンを選ぶ、または、カスタムの運動ルーチンを入力する。BFRTカフは、LOP圧力に達するように膨らんで、それから、BFRTカフの圧力が何らかの%LOPに下がるまでBFRTカフの圧力を放つ。ユーザーがBFRTカフを含む彼/彼女の腕を動かした場合、BFRTカフの圧力は腕拡張運動の間、増減する。そのような圧力の増減は、BFRTシステムによって、1)BFRTカフが使用中であるか否かを判定するため、および/または、2)運動ルーチン中のユーザーの反復回数を判定するため、に使用される。BFRTシステムは、BFRTカフが特定の時間(例えば、2~120秒、そして、その間の全ての値と範囲、4~10秒など)後、使用されていないと判定した場合、BFRTシステムは、使用の再開を検出するまで、および/または、新しい運動ルーチンが、使用者により開始され、または、BFRTシステムにより自動的に開始されるまで、BFRTカフを部分的に又は完全に収縮させるように設計されていても良い。1つの非限定的な例では、BFRTカフが腕に着けられ、特定の時間、BFRTが使用されていないとBFRTシステムが判定した場合、BFRTカフを0%LOP~19.9%LOP(そして、その間の全ての値と範囲)に収縮させるようにBFRTシステムが設計されている。他の非限定的な例では、BFRTカフが脚に着けられ、特定の時間、BFRTカフが使用されていないとBFRTシステムが判定した場合、BFRTカフを0%LOP~39.9%LOP(そして、その間の全ての値と範囲)に収縮させるようにBFRTシステムが設計されている。理解されるように、特定の時間後、BFRTカフが使用されていないとBFRTシステムが判定した場合の収縮%LOPは、ユーザーにより手動で設定されても良いし、または、BFRTシステムにより自動的に設定されても良い。BFRTシステムが、使用していないと判定するのに使用する時間も、ユーザーにより手動で設定されても良いし、または、BFRTシステムにより自動的に設定されても良い。他の非限定的な例では、1)ユーザーが選択した反復回数終了した、2)選択された運動ルーチンをユーザーが終了した、とBFRTシステムが判定した後、BFRTカフを完全に又は部分的に収縮させるようにBFRTシステムが設計されている場合、別の運動ルーチンのためにユーザーが、BFRTシステムが再度BFRTカフを膨張できるようになるまでの時間は、手動で選択された時間、または、予めプログラムされた時間であっても良い。一般的には、そのような時間は、5秒~4分(そして、その間の全ての値と範囲)であって、典型的には、30秒~3分であり、より典型的には1~2分である。
【0066】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な面では、BFRTシステムは、腕および/または脚用の予めプログラムされた運動ルーチンを含んでも良い。
【0067】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な面では、BFRTシステムは、ユーザーが、腕および/または脚用の運動ルーチンを、カスタマイズすること、および/または、手動で入力することを、可能にしても良い。
【0068】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な面では、BFRTカフは、ウレタンで被覆した空気ブラダーを備えていても良い。袋上のウレタン層は、膨張した袋が肌をはさむことを減らし、ユーザーに快適さを加える。ウレタン層は、任意に、膨張した袋につくられる折り目に詰められても良い。
【0069】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な面では、モーター/ポンプ・ユニットおよびBFRTカフを操作する1つの非制限的な方法は、以下のようである。a) ユーザーの肢(例えば、腕、足など)に、BFRTカフを、(例えば、面ファスナーなどを用いて)取り外し可能に置く、b)まだ接続されていなければ、ポンプまたはポンプ空気ホース/チューブを、BFRTカフに付ける、c)まだ電源オンになっていなければ、モーター/ポンプ・ユニットをオンにする、d)任意で、モーター/ポンプ・ユニットが周囲圧力に合わせて調整することを可能とする、または、モーター/ポンプ・ユニットに周囲圧力に合わせて調整させる、e)任意で、モーター/ポンプ・ユニット上で、肢(腕、脚など)を選択する(例えば、モーター/ポンプ・ユニットのハウジングのディスプレイ上に列挙された肢を選択する、など)、f)%LOPを選択し(例えば、モーター/ポンプ・ユニットのハウジング上のディスプレイと1以上の選択キーを使用して、ユーザーが望ましい%LOPを選択する、または、デフォルトの%LOPがユーザーに選択されても良い)、当該%LOPは、一般的には20%~80%、そして、その間の当該%LOPの全ての値と範囲である、g)肢のLOPが検出されるまで、BFRTカフに圧力をかけるように、空気ポンプを起動させる、h)空気ポンプ、および/または、モーター/ポンプ・ユニットに、選択された%LOPがBFRTカフで検出されるまで、BFRTカフ内の圧力を下げさせる、i)BFRTカフ内の%LOPが得られた後、空気ポンプの作動を終わらせる、j)任意で、BFRTカフから空気ポンプまたは空気ホース/チューブを外す。まず、肢のLOPが検出されるまでモーター/ポンプ・ユニットがBFRTカフに圧力をかけることにより、BFRTカフにおける%LOPが得られ、その後、%LOPが得られるまで、BFRTカフから空気を抜く、または、空気が抜かれることを許容する。空気ポンプは、典型的には、一旦、肢のLOPが検出されると、直ちにBFRTカフを膨らませることを止め、その後、BFRTカフを、選択された%LOPまで収縮させる。例えば、もしLOPが、200mmHgの圧力で検出されると、50%LOPは100mgHgであり、75%LOPは150mmHgである。ユーザーが、選択された%LOPまで膨張したBFRTカフの使用を終了した後、ユーザーは、a)手動で、部分的に又は完全にBFRTカフを収縮させ、その後、肢からBFRTカフを取り除いても良く、または、b)モーター/ポンプ・ユニットに、部分的に又は完全にBFRTカフを収縮させ、その後、肢からBFRTカフを取り除いても良い。もし、モーター/ポンプ・ユニットがBFRTカフに接続されていなければ、モーター/ポンプ・ユニットに、部分的に又は完全にBFRTカフを収縮させることに先立って、まず、モーター/ポンプ・ユニットをBFRTカフに接続する。
【0070】
本開示の1つの非限定的な目的は、(a)曲げやすい外部材で形成されたBFRTカフと、前記曲げやすい外部材により少なくとも部分的に包まれた空気室と、前記空気室と流体連通した空気入口と、ユーザーの肢に前記BFRTカフを固定するように構成された接続ストラップと、を提供することを含み、前記空気入口の少なくとも一部は前記BFRTカフの外面に配置されており、前記空気入口は空気弁を含み、前記曲げやすい外部材は、少なくとも20cmの長さと、少なくとも5cmの幅を有し、(b)少なくとも部分的に前記BFRTカフを膨らませるように構成されたモーター/ポンプ・ユニットであって、前記モーター/ポンプ・ユニットは、ハウジングと、前記モーター/ポンプ・ユニットから取り入れられた空気が流れ、前記BFRTカフを少なくとも部分的に膨らませることができるように、前記空気入口を介して、前記ハウジングと前記BFRTカフを流体連通させる空気接続アレンジメントとを含み、前記ハウジングは、400立方インチ未満のサイズで、40オンス未満の重さがあり、前記ハウジングは、少なくとも部分的に、1)ポンプ(例えば電動空気ポンプなど)と、2)電源と、3)圧力センサとを含む、モーター/ポンプ・ユニットを提供することと、(c)前記BFRTカフをユーザーの肢に置くことと、(d)前記BFRTカフと前記モーター/ポンプ・ユニットとの間を空気が流れうるように、前記BFRTカフを前記モーター/ポンプ・ユニットに接続することと、(e)圧力値またはLOPのパーセントを選択することと、を更に含み、前記圧力値は前記LOP未満であって、前記パーセントは90%以下であって、(f)前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフに空気を供給させることを更に含み、それにより、前記肢の前記LOPが得られるまで、前記BFRTカフを膨らませ、(g)前記肢の前記LOPが得られた後、前記BFRTカフへの前記モーター/ポンプ・ユニットからの空気の流れを停止させることと、(h)前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフで前記LOPが得られた後10秒以内に前記BFRTカフの圧力を下げ始めさせ、前記BFRTカフで、選択された前記圧力値または選択された前記LOPの前記パーセントが得られるまで、前記BFRTカフの圧力を下げ続けさせることと、(i)任意で、前記モーター/ポンプ・ユニットが前記BFRTカフに空気を供給できなくなるように、前記モーター/ポンプ・ユニットから前記BFRTカフを外すことと、(j)前記BFRTカフが前記選択された圧力または前記LOPの前記選択されたパーセントである間、ユーザーの肢を運動させること、を更に含む血流制限トレーニング(BFRT)カフを使った運動の方法を提供することである。
【0071】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な目的は、(k)ユーザーが、選択された前記圧力値または選択された前記LOPの前記パーセントで、肢での前記BFRTカフの使用を終了した後、前記BFRTカフと前記モーター/ポンプ・ユニットとの間を空気が流れうるように、前記BFRTカフを前記モーター/ポンプ・ユニットに再接続することと、(l)選択された前記圧力値または選択された前記LOPの前記パーセント未満に、前記BFRTカフの圧力を下げるために、前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフから空気を抜かせること、というステップを更に含む、BFRTカフを使った運動の方法を提供することである。
【0072】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な目的は、ユーザーの肢を運動させるという前記ステップの後で、前記肢から前記BFRTカフを外すというステップを更に含む、血流制限トレーニング(BFRT)カフを使った運動の方法を提供することである。
【0073】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な目的は、モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、回路基板と、プロセッサと、ディスプレイと、電源ボタンと、1以上の選択またはスクロールボタンを含み、前記1以上の選択またはスクロールボタンは、モーター/ポンプ・ユニットの手動操作および/または制御を可能とするように構成されており、前記ディスプレイは、a)測定圧力、b)前記電源の電力または充電レベル、c)ある種の警告イベントが発生した際の警告シンボル、d)選択された%LOP、e)選択された圧力、f)モーター/ポンプ・ユニットおよび/またはBFRTカフの使用方法に関する指示的情報、g)BFRTカフの腕または脚の選択オプション、からなるグループから選択された3種類以上の情報を表示する、血流制限トレーニング(BFRT)カフを使った運動の方法を提供することである。
【0074】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な目的は、モーター/ポンプ・ユニットをオンする又は起動するというステップを更に含み、モーター/ポンプ・ユニットは、モーター/ポンプ・ユニットをオン又は起動した後、周囲圧力との調整をするように構成されている、BFRTカフを使った運動の方法を提供することである。
【0075】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な目的は、前記BFRTカフが置かれる肢を選択するステップを更に含む、BFRTカフを使った運動の方法を提供することである。
【0076】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な目的は、a)BFRTカフであって、1)曲げやすい外部材と、2)前記曲げやすい外部材により少なくとも部分的に包まれた空気室と、3)ユーザーの肢に前記BFRTカフを固定するように構成された接続アレンジメントと、を含み、前記曲げやすい外部材は、少なくとも20cmの長さと、少なくとも5cmの幅を有する、前記BFRTカフを提供することと、b)モーター/ポンプ・ユニットであって、少なくとも部分的に前記BFRTカフを膨らませるように構成されており、前記モーター/ポンプ・ユニットは、ハウジングと、前記モーター/ポンプ・ユニットから取り入れられた空気が流れ、前記BFRTカフを少なくとも部分的に膨らませることができるように、前記ハウジングと前記BFRTカフを流体連通させる空気接続アレンジメントとを含み、前記ハウジングは、400立方インチ未満のサイズで、4ポンド未満の重さがあり、前記ハウジングは、少なくとも部分的に、1)空気ポンプと、2)電源と、3)圧力センサとを含む、モーター/ポンプ・ユニットを提供することと、(c)前記BFRTカフをユーザーの肢に置くことと、(d)前記BFRTカフと前記モーター/ポンプ・ユニットとの間を空気が流れうるように、前記BFRTカフを前記モーター/ポンプ・ユニットに接続することと、(e)圧力値または肢閉塞圧(LOP)のパーセントを選択することであって、前記圧力値は前記LOP未満であって、前記パーセントは90%未満であることと、(f)前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフに空気を供給させることにより、前記肢の前記LOPが得られるまで、前記BFRTカフを膨らませることと、(g)前記肢の前記LOPが得られた後、前記モーター/ポンプ・ユニットから前記BFRTカフへの空気の流れを停止させることと、(h)前記BFRTカフで前記LOPが得られた後、0.001~30秒以内に、前記圧力値が前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントになるまで、前記BFRTカフの圧力を下げることと、(i)前記BFRTカフが前記選択された圧力値または前記LOPの前記選択されたパーセントである間、ユーザーの肢を運動させること、というステップを含み、前記運動のステップ中に、前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントからある程度下がった場合、前記空気室の前記圧力を前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントまで上げるために、モーター/ポンプ・ユニットが自動的に前記空気ポンプを起動させる、BFRTカフを使った運動の方法を提供することである。
【0077】
本開示の他および/または代わりとなる非限定的な目的は、a)BFRTカフを提供することと、前記BFRTカフは、曲げやすい外部材と、前記曲げやすい外部材により少なくとも部分的に包まれた空気室と、前記空気室と流体連通する空気入口と、ユーザーの肢に前記BFRTカフを固定するように構成された接続ストラップと、で形成され、前記空気入口の少なくとも一部は、前記BFRTカフの外面上に配置され、前記空気入口は空気弁を含み、前記曲げやすい外部材は、少なくとも20cmの長さと、少なくとも5cmの幅を有することと、b)モーター/ポンプ・ユニットを提供することと、前記モーター/ポンプ・ユニットは、少なくとも部分的に前記BFRTカフを膨らませるように構成されており、前記モーター/ポンプ・ユニットは、ハウジングと、前記モーター/ポンプ・ユニットから取り入れられた空気が流れ、前記BFRTカフを少なくとも部分的に膨らませることができるように、前記空気入口を介して、前記ハウジングと前記BFRTカフを流体連通させる空気接続アレンジメントとを含み、前記ハウジングは、400立方インチ未満のサイズで、4ポンド未満の重さがあり、前記ハウジングは、少なくとも部分的に、1)電動空気ポンプと、2)電源と、3)圧力センサとを含むことと、(c)前記BFRTカフをユーザーの肢に置くことと、(d)前記BFRTカフと前記モーター/ポンプ・ユニットとの間を空気が流れうるように、前記BFRTカフを前記モーター/ポンプ・ユニットに接続することと、(e)圧力値または肢閉塞圧(LOP)のパーセントを選択することであって、前記圧力値は前記LOP未満であって、前記パーセントはLOPの95%未満(例えば、5~95%、そして、その間の全ての値と範囲、50~90%など)であることと、(f)前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフに空気を供給させることにより、前記肢の前記LOPが得られるまで、前記BFRTカフを膨らませることと、(g)前記肢の前記LOPが得られた後、前記モーター/ポンプ・ユニットから前記BFRTカフへの空気の流れを停止させることと、(h)前記BFRTカフで前記LOPが得られた後、予め設定した時間(例えば0.001~2分[そして、その間の全ての値と範囲]、0.001~10秒など)以内に、前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフの圧力を下げ始めさせ、前記BFRTカフで、選択された前記圧力値または選択された前記LOPの前記パーセントが得られるまで、前記BFRTカフの圧力を下げ続けさせることと、(i)任意で、前記モーター/ポンプ・ユニットが前記BFRTカフに空気を供給できなくなるように、前記モーター/ポンプ・ユニットから前記BFRTカフを外すことと、(j)使用中、任意で、前記モーター/ポンプ・ユニットを前記BFRTカフ上に維持し、任意で前記モーター/ポンプ・ユニットが前記BFRTカフの圧力を維持/制御(例えば、圧力の自動調整)を可能にすることと、k)前記BFRTカフが前記選択された圧力または前記LOPの前記選択されたパーセントである間、ユーザーの肢を運動させることと、l)任意で前記BFRTカフの圧力の断続的な調整を提供すること、というステップを含む、BFRTカフを使った運動の方法を提供することである。
【0078】
本開示の他の目的および利点および新しい特徴は、添付の図面とともに考慮されるとき、開示の以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
図1図1Aと共に、本開示に従って、2つのBFRTカフスと、各BFRTカフのモーター/ポンプ・ユニットを示す。
図1A図1と共に、本開示に従って、2つのBFRTカフスと、各BFRTカフのモーター/ポンプ・ユニットを示す。
図2図1のモーター/ポンプ・ユニットのハウジング上の非限定的なディスプレイの平面図を示す。
図3図1のモーター/ポンプ・ユニットの非限定的なハウジングの正面図である。
図4】本開示の1つの非限定的な面に従った、モーター/ポンプ・ユニットおよびBFRTカフの作動のフロー図の例である。
図5】本開示の1つの非限定的な面に従った、モーター/ポンプ・ユニットおよびBFRTカフの作動のフロー図の例である。
図6】本開示の1つの非限定的な面に従った、モーター/ポンプ・ユニットおよびBFRTカフの作動のフロー図の例である。
図7】本開示の1つの非限定的な面に従った、モーター/ポンプ・ユニットおよびBFRTカフの作動のフロー図の例である。
図8】本開示の1つの非限定的な面に従った、モーター/ポンプ・ユニットおよびBFRTカフの作動のフロー図の例である。
図9】本開示の1つの非限定的な面に従った、モーター/ポンプ・ユニットおよびBFRTカフの作動のフロー図の例である。
図10】本開示の1つの非限定的な面に従った、モーター/ポンプ・ユニットおよびBFRTカフの作動のフロー図の例である。
図11】本開示の1つの非限定的な面に従った、モーター/ポンプ・ユニットおよびBFRTカフの作動のフロー図の例である。
図12】本開示の1つの非限定的な面に従った、モーター/ポンプ・ユニットおよびBFRTカフの作動のフロー図の例である。
図13】BFRTカフの一部に接続されたモーター/ポンプ・ユニットを含む、本開示に従った他のBFRTカフ・システムの側面図を示す。
図14図13のBFRTカフ・システムの正面斜視図を示す。
図15図13のBFRTカフ・システムの拡大正面斜視図を示す。
図16】モーター/ポンプ・ユニットがBFRTカフから外された、図13のBFRTカフ・システムの後方斜視図を示す。
図17図16のBFRTカフ・システムの上方斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0080】
ここで開示される物/装置と、プロセスと、構成要素のより完全な理解は、添付図面の参照によって得られうる。これらの形状は、単に、便宜と本開示を示す容易さに基づく略図であって、したがって、装置またはその構成要素の相対的なサイズと寸法を示すこと、および/または、典型的な具体例の範囲を定めること又は限定することを意図しない。
【0081】
以下の説明では、明確さのために、特定の用語が使われるが、これらの用語は、図の例に選択された実施例の特定の構造に言及することのみを意図しており、開示の範囲を定めること又は限定することを意図していない。図面と下記の説明では、同様の数字が示すものは、同様の機能の構成要素を指すことを理解すべきである。
【0082】
単数形「a」と「an」と「the」は、文脈がはっきり指示しない限り、複数の指示対象を含む。
【0083】
明細書および特許請求の範囲で使用されているような「comprising」という用語は、実施例の「consisting of」と「consisting essentially of」を含んでも良い。ここで使用されているような「comprise(s)」と「include(s)」と「having」と「has」と「can」と「contain(s)」と、それらの変形は、名づけられた構成要素/ステップの存在を必要とし、かつ、他の構成要素/ステップの存在を許容する、制限ない、移行するフレーズ又は用語又単語であることを意図される。しかし、そのような記述は、名づけられた構成要素/ステップと、それに加えそこから起こる可能性のある避けられない不純物の存在のみを許容し、他の構成要素/ステップを除外する、列挙された構成要素/ステップを「含む」「基本的に含む」混合物またはプロセスを記述するものとしても解釈されるべきである。
【0084】
この出願の明細書および特許請求の範囲の数値は、値を決定するために本出願で記述されたタイプの従来の測定技術の実験誤差以下によって定まった値とは異なる、有効数字および数値と同じ数に換算された場合、同じ数値を含めるよう理解されるべきである。
【0085】
ここで開示されるすべての範囲は、列挙された両端を含み、独立して組み合わせ可能である(たとえば、「2インチから10インチまで」の範囲は、両端の2インチと10インチと、すべての中間の値を含む)。
【0086】
「約」「ほぼ」といった用語は、その値の基本的な機能を変えることなく、異なっても良いあらゆる数値を含むように用いられうる。範囲に使用される場合、「約」「ほぼは、両端の絶対値の絶対値によって定義される範囲も開示する(例えば、「約2~約4」は範囲「2~4」も開示している)。通常、「約」「ほぼ」といった用語は、示された数の10%をプラスまたはマイナスしたものに言及するものとしても良い。
【0087】
本開示に従って、BFRTカフ100とモーター/ポンプ・ユニット200を含むBFRTシステム20が提供される。
【0088】
BFRTカフ100は、材料の1以上の層で形成される、可膨張式空気システムを含む。1つの非限定的な実施例では、可膨張式空気システムは、空気および/または他のガスで膨らまされる1以上の空気室を作るように、互いに組合せられる2層の材料を含む。1つの非限定的な構成では、BFRTカフ100は、単一空気室可膨張式カフである。他の非限定的な構成では、BFRTカフ100は、2以上の空気室を含む。1以上の空気室の構成と形状は非限定的である。BFRTカフ100の可膨張式空気システムは、可膨張式空気システムの膨張が、ターゲットの圧縮ゾーンで圧縮を生じ、そのことがユーザーの静脈システムの血流の抑制を生じるように、構成されている。BFRTカフ100は、ユーザーの肌から可膨張式空気システムを部分的に又は完全に分離するために、および/または、可膨張式空気システムに保護を与えるために、および/または、BFRTカフ100に構造的な強度を与えるために、可膨張式空気システムを入れるための空洞(図示せず)がある外部材カバー102を含む。可膨張式空気システムは、任意に、空洞内で、外部材カバー102の1以上の内面に、固定されても良い(例えば、縫製の接続、接着剤での接続、溶融接続など)。外部材カバー102は、通常、柔軟で丈夫な材料(例えば、ナイロン、KevlarTMなど)でできている。1つの非限定的な実施例では、外部材カバー102は、弾性のない、または、非ストレッチ素材で形成される。外部材カバー102はa)可膨張式空気システムによってユーザーの肢に印加される力の分配を容易にするように、および/または、b)可膨張式空気システムの膨張の間にユーザーの皮膚をはさむのを減らすように、および/または、c)使用中、ユーザーの上でBFRTカフ100が回転することを抑制する又は防ぐために、BFRTカフ100とユーザーの皮膚の間で摩擦を提供するように、構成されている。
【0089】
BFRTカフ100は、一般に、BFRTカフ100をユーザーの肢に固定する際、容易にする接続アレンジメントを含む。1に示されているように、BFRTカフ100は、ストラップ120上のフック/ループ材料に取り外し可能に接続するように構成された、外面上のループ/ループのような材料110を含む。
【0090】
BFRTカフ100は、1以上の投入口130(例えば、空気入口、データ/通信入力ポート、電力入力ポートなど)を含む。1以上の投入口は、流体(例えば空気)が可膨張式空気システムに出入り可能なように、可膨張式空気システムと流体連通していても良い。投入口130は、一般に、弁部品(図示せず)を含む。BFRT上の1以上の投入口130の位置は非限定的である。BFRTの1以上の入力ポート130の位置は非限定的である。一般に、少なくとも1つの投入口130は、モーター/ポンプ・ユニット200(例えば、携帯型モーター/ポンプ、非携帯型モーター/ポンプ、恒久的に接続されたモーター/ポンプ、着脱可能に接続されたモーター/ポンプなど)に接続するように構成されている。1以上の投入口130は、任意で、可膨張式空気システムの望ましくない収縮を防ぐために、一方向弁(図示せず)を含む。1以上の投入口130は、任意で、可膨張式空気システムの手動での収縮を可能とするように構成されていても良い。
【0091】
図1、1A、2、3に示されているように、BFRTカフ100は、外部材カバー110の外面112に接続されたモーター/ポンプ・ユニット200を有する。特に、外部材カバー110は、第1の端114と第2の端116を含み、モーター/ポンプ・ユニット200は、第1の端114の最も近くにある外部材カバーの一部に接続される。理解されうるように、モーター/ポンプ・ユニット120は、外部材カバー110のどこの一部に配置されても良い。図示されていないが、外部材カバー110は投入口に接続されているので、モーター/ポンプ・ユニット120は、BFRTカフ100を膨張/収縮させることができる。
【0092】
モーター/ポンプ・ユニット200は、少なくとも部分的に、a)モーター(図示せず)、および/または、b)ポンプ(図示せず)、および/または、c)任意で電源(図示せず)、および/または、d)1以上の圧力センサ(図示せず)、および/または、e)回路基板と他の電子機器(図示せず)、および/または、f)1以上のプロセッサ(例えば、コントローラなど)、および/または、g)1以上の圧力計(図示せず)、および/または、h)ソフトウェア(図示せず)、および/または、i)1以上のディスプレイ230(例えば、LEDスクリーン、OLEDスクリーンなど)、および/または、j)任意で電力ポート(図示せず)、および/または、k)任意で、データポート220(マイクロUSBポートなど)、および/または、l)任意で、GPSシステム(図示せず)、および/または、m)オプションの無線信号を送信/受信するための無線電子機器(例えば、送信器および/または受信器)、および/または、n)1以上のボタン240、241(例えば、電源ボタン、ホームボタン、電源オフボタンなど)、および/または、o)モーター/ポンプ・ユニット200の手動での操作/制御を可能とするような、1以上の選択ボタンまたはスクロールボタン250、260、および/または、p)モーター/ポンプ・ユニット220の手動での操作/制御を可能とするような、1以上のスイッチ(図示せず)、および/または、q)モーター/ポンプ・ユニット220を外部材カバー110に、恒久的に又は着脱可能に接続するための接続アレンジメント280、および/または、r)空気ホース口290、および/または、s)モーター/ポンプ・ユニット200のモードおよび/または作動および/またはステータスを示すための、オプションのライトおよび/または他のインジケータ(図示せず)を含むハウジング210を含む。ハウジング210の形状とサイズは非限定的である。ハウジング210を形成するのに使用される材料は、一般的には、耐久性のある材料(例えば、プラスチック、金属、複合材など)である。モーター/ポンプ・ユニット200は、一般的には、ユーザーが簡単に取り扱い可能な携帯型モーター/ポンプ・ユニット200である。一般的に、モーター/ポンプ・ユニット200のハウジング210の体積は、500立方インチ以下で、典型的には0.5~500立方インチ(そして、その間の全ての値と範囲)で、より典型的には1~50立方インチである。一般的に、ハウジング210と空気ホース270を含むモーター/ポンプ・ユニット200の重さは、10ポンド以下で、典型的には0.05~10ポンド(そして、その間の全ての値と範囲)で、より典型的には0.2~3ポンドである。
【0093】
図1に示されているように、空気ホース270の第1の端は、ハウジング210の空気ホース口290に接続されている。空気ホース270は、恒久的に又は着脱可能にハウジング210に接続されていても良い。空気ホース280の第2の端は、BFRTカフ100の空気入口130に取り外し可能に接続されるよう構成されたホース・コネクター280を含む。一般的に、ホース・コネクター280と空気入口130の間の接続の種類は、クイック接続の接続アレンジメントである。しかし、このことは必須ではない。
【0094】
図1、3に示されているように、ハウジング210の前面は、電源ポート/データポート220を含む。接続の種類は非限定的である。理解されうるように、電源ポート/データポート220は、ハウジング220の他の領域に配置されていても良い。電源ポート/データポート220は、任意で、ハウジング210のオプションのバッテリーを再充電し、および/または、モーター/ポンプ・ユニット200に動力を供給するものとしても良い。電源ポート/データポート220は、任意で、1)モーター/ポンプ・ユニット200にソフトウェア・アップデートを提供し、および/または、モーター/ポンプ・ユニット200の修復/リセットを許容し、および/または、2)モーター/ポンプ・ユニット200から、使用/診断情報を取得し、および/または、3)ユーザー情報および/またはBFRT使用情報をダウンロード/アップロードしても良い。
【0095】
図1、2に示したように、2種類のボタンおよびディスプレイの構成が図示されている。理解されうるように、他の種類のボタンおよびディスプレイの構成が、モーター/ポンプ・ユニット200のハウジング210に使用されても良い。図1に示されるように、ハウジング210の上部は、ハウジング210の上面の約50~80%(そして、その間の全ての値と範囲)を覆う大きなディスプレイ230を含む。ディスプレイ230は、LEDディスプレイまたはそのようなものであっても良い。ディスプレイ230の下に配置されるのは、電源ボタン220と、2つの矢印またはスクロールボタン250、260である。電源ボタンは、モーター/ポンプ・ユニット200をオン・オフする。電源ボタン220は、任意でモーター/ポンプ・ユニット200をリセットしても良い。2つの矢印またはスクロールボタン250、260は、ディスプレイ230上に表示された項目を選択するのに使用されても良い(例えば、%LOPを選択する、BFRTカフが使用されるべきは脚か腕かを選択する、運動時間を選択する、1つの肢で使用された%LOPが他の肢でも使用されるべきか否かを選択する、BFRTカフを収縮させる、BFRTカフを膨張させる、モーター/ポンプ・ユニット200をリセットする、日付を選択する、時刻を選択する、ディスプレイ上で取り外し/リセット警告をする、モーター/ポンプ・ユニット200の診断を実行する、モーター/ポンプ・ユニット200のソフトウェア/ファームウェアのアップデートをする、BFRTカフに、ユーザーの肢のLOPまで加圧させ、次に、選択された又はプログラムされた%LOPまでBFRTカフを減圧させる、無線モードを起動する/停止させる、無線でモーター/ポンプ・ユニット200とBFRTカフをペアリングする、モーター/ポンプ・ユニット200の作動モードを選択する、モーター/ポンプ・ユニット200をBFRTカフに対してアンロック/ロックする、膨張圧力を設定する、自動圧力維持モードを設定する、など)。理解されうるように、矢印またはスクロールボタン250、260は、他の又は追加の機能に使用されても良い。
【0096】
図3に示されているように、ハウジング210の上部は、ディスプレイ230と、電源ボタン240と、2つの矢印またはスクロールボタン250、260を含む。しかし、ハウジングの上部の、ディスプレイ230と、2つの矢印またはスクロールボタン250、260の向きは異なる。図3のディスプレイの大きさは、図1より小さい。図3に示されているように、ディスプレイの大きさは、ハウジング210の上面の約12~40%(そして、その間の全ての値と範囲)を覆う。電源ボタン240と2つの矢印またはスクロールボタン250、260は、図1に示されたディスプレイ230のボタンとは反対に、ディスプレイ230の左側に配置されている。図3に示された電源ボタン240と2つの矢印またはスクロールボタン250、260の機能は、図1に関して上述した電源ボタン240と2つの矢印またはスクロールボタン250、260の機能と同じであっても良いし、異なっていても良い。
【0097】
図3に示されているように、ディスプレイは、mmHgで、測定した圧力と、ハウジング210のバッテリーの電力または充電レベルとを表示し、任意で、何らかの警告イベント(例えば、バッテリーの電力レベルが低すぎる、空気ポンプの故障、モーター/ポンプ・ユニット200の電子回路/プロセッサの故障、測定/検出した最大圧力を超えた、など)が起きた場合、警告シンボルを表示する。理解されうるように、図1図3のディスプレイ230は、他のまたは追加のデータ(例えば、選択された%LOP、モーター/ポンプ・ユニット200および/またはBFRTカフ100の操作情報、LOP圧力、選択された%LOPの圧力、モーター/ポンプ・ユニット200の作動状態またはステップ[例えば、BFRTカフを膨張している、肢のLOPを取得している、選択された%LOPにBFRTカフを収縮させている、BFRTカフを完全に収縮させている、など]、%LOPの手動選択、BFRTカフの膨張に対する腕か脚かの選択、完全にBFRTカフを収縮させる選択、完全にバッテリーを充電させるための残り時間、空気ポンプがONであるかOFFであるか、など)を表示しても良い。
【0098】
BFRTシステムの作動
図1~3に示されたBFRTシステム20の作動をここで記述する。
【0099】
ステップ1-(まだONにされていなければ)モーター/ポンプ・ユニット200をONにする、または、通電させる。モーター/ポンプ・ユニット200をONにすること、または、通電させることは、ハウジング210の電源ボタン240を押下することで成し遂げられても良い。もし、モーター/ポンプ・ユニット200がOFFだった、または、通電されていなかったならば、モーター/ポンプ・ユニット200がONされた、または、通電された際に、モーター/ポンプ・ユニット200は、任意で、周囲圧力で調整するように構成されていても良い。一般的に、モーター/ポンプ・ユニット200をONしている又は通電しているモーター/ポンプ・ユニット200は、ディスプレイ230をONにする。
【0100】
ステップ2-任意で、(もし、既に十分充電されていなければ)モーター/ポンプ・ユニット200のハウジング210内のバッテリーを充電する。一般的に、ハウジング210のバッテリーは、BFRTカフ100を膨張させるモーター/ポンプ・ユニット200の作動に先立って、フル充電の少なくとも30~50%(そして、その間の全ての値と範囲)で充電されているべきである。バッテリー充電レベル292は、任意で、ハウジング210のディスプレイ230上に表示される。1つの非限定的な実施例では、ハウジング210内のバッテリーは、BFRTカフ100を膨張させるモーター/ポンプ・ユニット200の作動に先立って、フル充電の少なくとも50~100%(そして、その間の全ての値と範囲)で充電されているべきである。モーター/ポンプ・ユニット200は、任意で、1)バッテリー充電レベルが低すぎる、および/または、2)閉塞がテストされていない時に閉塞が検出され、それにより、自動弁プロトコルを実行させる、場合にハウジング210のディスプレイ230に警告294を表示させるように構成されていても良い。理解されうるように、モーター/ポンプ・ユニット200は、他の又は追加のイベントが警告294をディスプレイ230に表示させるように構成されていても良い。モーター/ポンプ・ユニット200は、任意で、バッテリー充電レベルが低すぎる場合に、空気ポンプの作動を妨げるように構成されていても良い。
【0101】
ステップ3-任意で、BFRTカフ100が置かれるべき肢(例えば、腕または脚)を選択する。モーター/ポンプ・ユニット200は、任意で、BFRTカフ100の膨張の間、BFRTカフ100が取り付けられるべき肢を、2つの矢印またはスクロールボタン250、260のうち1つ又は両方を使って、または、(もしディスプレイがタッチスクリーン・ディスプレイの場合)ディスプレイをタッチすることにより選択するよう、ハウジング210上のディスプレイ230がユーザーに要求するようにプログラムされていても良い。携帯型モーター/ポンプ・ユニット200のこのステップと特徴はオプションである。
【0102】
ステップ4-ユーザーの望ましい肢上にBFRTカフ100を置く。ユーザーの望ましい肢上にBFRTカフ100を置くというステップは、モーター/ポンプ・ユニット200がBFRTカフ100を膨らませるのに先立った如何なるタイミングで起きても良い。ユーザーの望ましい肢上にBFRTカフ100を置くというステップの間、適切なサイズのBFRTカフ100が選択され(一般的に、腕用と脚用に種々のBFRTカフのサイズが存在する)、次に、ユーザーの肢まわりにBFRTカフ100がピッタリと取りつけられ、接続ストラップ(例えば、面(フック/ループ)ファスナー・ストラップなど)がBFRTカフ100を肢に着脱可能に固定する。
【0103】
ステップ5-%LOPを選択する。モーター/ポンプ・ユニット200は、肢の運動中に使用されるべき望ましい%LOPをユーザーが選択できるように構成されていても良い。%LOPは、ユーザーが2つの矢印またはスクロールボタン250、260のうち1つ又は両方を使って、または、(もしディスプレイがタッチスクリーン・ディスプレイの場合)ディスプレイをタッチすることにより、選択されても良い。モーター/ポンプ・ユニット200は、任意で、90%より大きい%LOPが選択されることを許可しないように構成されていても良い。1つの非限定的な実施例では、モーター/ポンプ・ユニット200は、ユーザーが20~85%、そして、その間の全ての値と範囲からのみ%LOPを選択できるようにする。モーター/ポンプ・ユニット200は、任意で、BFRTカフ100が接続される肢のユーザー自身による入力に基づいて、提案の%LOPを提供しても良い。モーター/ポンプ・ユニット200は、任意で、ユーザーが予めプログラムされた%LOPの最大値より大きい%LOPを任意で選択できないように、および/または、ユーザーが予めプログラムされた%LOPの最小値より小さい%LOPを任意で選択できないように、予めプログラムされた%LOPの最大値および/または最小値を有していても良い。
【0104】
ステップ6-モーター/ポンプ・ユニット200のポンプを作動させるのに先立って、モーター/ポンプ・ユニット200をBFRTカフ100に接続する。モーター/ポンプ・ユニット200をBFRTカフ100に接続するステップは、モーター/ポンプ・ユニット200がBFRTカフ100を膨らませるのに先立った如何なるタイミングで起きても良い。図1に示されているように、モーター/ポンプ・ユニット200は、BFRTカフ100の空気入口130に空気チューブ270を接続することにより、BFRTカフ100に取り付けられても良い。理解されうるように、モーター/ポンプ・ユニット200は、他の又は代わりとなるアレンジメントにより、BFRTカフ100に接続されても良い。
【0105】
ステップ7-BFRTカフ100が取り付けられた肢のLOPまでBFRTカフ100を膨らませるように、モーター/ポンプ・ユニット200の空気ポンプを作動させる。%LOPまたは選択圧力がユーザーに選択された後、2つの矢印またはスクロールボタン250、260のうち1つ又は両方を使って、または、(もしディスプレイがタッチスクリーン・ディスプレイの場合)ディスプレイをタッチすることにより、ユーザーにより、または自動的に、モーター/ポンプ・ユニット200が作動されても良い。モーター/ポンプ・ユニット200は、任意で、BFRTカフ100が、予め設定された空気圧の最大値に達するまで、空気ポンプがBFRTカフ100内に空気を入れ続けることができるように構成されていても良い。モーター/ポンプ・ユニット200は、任意で、BFRTカフ100が、予め設定された空気圧の最大値に達すると、空気ポンプの作動を停止するように構成されていても良く、モーター/ポンプ・ユニット200は、その後、任意で、BFRTカフ100が部分的に又は完全に収縮させられるように構成されていても良い。そのような特徴は、BFRTカフ100へのダメージを減らす又は妨げるために、および/または、ユーザーへの危害を減らす又は妨げるために、使用されても良い。モーター/ポンプ・ユニット200は、肢でLOPが検出されると、BFRTカフ100への空気の流れを終わらせるように構成されている。完全な閉塞(動脈の脈ではない)を感知するまでBFRTカフ100を膨張することにより、オシロメトリック方式の使用により、LOPが測定されても良く、それから、アレイ平均/中間圧力を取る。モーター/ポンプ・ユニット200が、完全閉塞のスパンで平均圧力を取ることができるように、モーター/ポンプ・ユニット200は、ミリ秒の半分と同じくらい速く完全閉塞を検知するように構成されても良い。その後、モーター/ポンプ・ユニット200は、BFRTカフ100が選択された%LOPに達するまで、BFRTカフ100から空気が取り除かれうるように、または、取り除かれるべきように構成されている。一般に、モーター/ポンプ・ユニット200は、LOPが得られたと検出した又は感知したモーター/ポンプ・ユニット200の10秒以下(例えば、0.001~10秒、そして、その間の全ての値と範囲)で、BFRTカフ100から空気が取り除かれうるように、または、取り除かれるべきように構成されており、典型的には、モーター/ポンプ・ユニット200は、LOPが得られたと検出した又は感知したモーター/ポンプ・ユニット200の5秒以下で、BFRTカフ100から空気が取り除かれうるように、または、取り除かれるべきように構成されており、より典型的には、モーター/ポンプ・ユニット200は、LOPが得られたと検出した又は感知したモーター/ポンプ・ユニット200の2秒以下で、BFRTカフ100から空気が取り除かれうるように、または、取り除かれるべきように構成されている。
【0106】
空気チューブ270を介してBFRTカフ100からモーター/ポンプ・ユニット200へ流れる空気が解放可能なように作動されたモーター/ポンプ・ユニット200の弁の使用により、BFRTカフ100の空気は取り除かれ、および/または、モーター/ポンプ・ユニット200の空気ポンプは、空気チューブ270を介して、BFRTカフ100から空気を引き出すように構成されている。
【0107】
BFRTカフ100で、%LOPまたは選択された圧力が得られると、空気ポンプは(もし作動しているなら)作動を終わらせ、および/または、FRTカフ100で、%LOPまたは選択された圧力が得られた後、BFRTカフ100から更に空気が逃げないように、モーター/ポンプ・ユニット200の空気解放弁が閉まる。モーター/ポンプ・ユニット200は、任意で、ハウジング210のディスプレイ230を介して視覚的なシグナルを提供するように、および/または、BFRTカフ100でユーザーに選択された%LOPまたは選択された圧力が得られると聞き取れる音を提供するように、構成されていても良い。
【0108】
ステップ8-任意で、BFRTカフ100で%LOPが得られた後、BFRTカフ100からモーター/ポンプ・ユニット200を取り外す。BFRTカフ100からのモーター/ポンプ・ユニット200の取り外しは、BFRTカフ100の入力ポート130から、空気ホース270のホース・コネクター280を取り外すことにより、成し遂げられても良い。理解されうるように、モーター/ポンプ・ユニット200は、他の方法で、BFRTカフ100から取り外されても良い。BFRTカフ100からモーター/ポンプ・ユニット200を取り外すことにより、BFRTカフ100が接続されて部分的に肢上で膨張している間にユーザーが肢を動かす間、モーター/ポンプ・ユニット200がBFRTカフ100の圧力を調整しないということになる。
【0109】
ステップ9-任意で、ユーザーによるBFRTカフ100の使用中、BFRTカフ100の圧力を自動調整する。自動調整が使用される場合、ユーザーによるBFRTカフ100の使用中、モーター/ポンプ・ユニット200はBFRTカフ100に接続されている。BFRTカフ100の圧力の自動調整は、BFRTカフ100の使用中、BFRTカフ100の適切な膨張圧力が維持されることを保証するために使用される。
【0110】
ステップ10-BFRTカフ100を収縮させる。BFRTカフ100の部分的な又は完全な収縮は、1)BFRTカフ100の空気解放弁を開けること、2)(もし既に接続されていなければ、-BFRTカフ100の使用中、モーター/ポンプ・ユニット200がBFRTカフ100上に残っている場合、再接続が不要である)BFRTカフ100にモーター/ポンプ・ユニット200を再接続し、次に、モーター/ポンプ・ユニット200に、BFRTカフ100からの空気の取り除きをさせる(例えば、空気ポンプに、BFRTカフ100から空気を引き出させるように、空気ポンプを作動させ、そして空気チューブ270を介して次にハウジング210から出て、空気チューブ270および空いた弁などを介してBFRTカフ100から空気が流れうるように、モーター/ポンプ・ユニット200の弁を開けさせる、など)。収縮ステップは、BFRTシステムのオプションの断続する調整の特徴を含む。
【0111】
ステップ11-ユーザーの肢からBFRTカフ100を取り外す。ユーザーがBFRTカフ100を使っての肢の運動を終えた後、BFRTカフ100が部分的に又は完全に収縮された後で、ユーザーは肢からBFRTカフ100を取り外すことができる。
【0112】
ユーザーが、種々の%LOPを使った肢の複数の運動を行いたい場合は、上記ステップは改良されても良い。例えば、運動後のユーザーが、異なるLOPを使って肢の運動を続けたい場合、ステップ9の後で、ユーザーはステップ1~3、5~10の1以上を繰り返す。
【0113】
モーター/ポンプ・ユニット200は、任意で、1つの肢で使用された%LOPまたは圧力と同じものを、ユーザーが他の肢での使用に選択できるように構成されていても良い。例えば、ユーザーが、右腕にBFRTカフ100を使用して、(190mmHgの圧力である)50%の%LOPを選択した場合、モーター/ポンプ・ユニット200は、任意で、BFRTカフ100が左腕に接続された場合に、モーター/ポンプ・ユニット200が左腕のLOPを決定する必要なく、ユーザーが同じBFRTカフ圧力を使用できるように構成されていても良い。そのようなアレンジメントにおいては、モーター/ポンプ・ユニット200は、単に、左腕のBFRTカフ100を、右腕に使用されたのと同じ圧力まで膨張させる。そのような構成がモーター/ポンプ・ユニット200で利用可能な場合、そのようなオプションは、典型的には、ハウジング210のディスプレイ230上に表示される。
【0114】
ここで、図4~12に関して、本開示の非限定的な面に従った、モーター/ポンプ・ユニット200およびBFRTカフ100の作動のフロー図が示されている。図4は、モーター/ポンプ・ユニット200が、自動LOPモードまたは手動圧力モードで作動可能であることを示す。理解されうるように、モーター/ポンプ・ユニット200は、自動LOPモードでのみ作動する、または、手動圧力モードでのみ作動するように構成されていても良い。
【0115】
再び図4に関して、モーター/ポンプ・ユニット200のハウジング上で、電源ボタン240が押下された後、オプションのウェルカム画面がディスプレイ上に表示される。また、ウェルカム画面がディスプレイ上に表示されている間、モーター/ポンプ・ユニット200は、任意で、モーター/ポンプ・ユニット200のハウジング210の1以上の圧力センサで、周囲空気圧調整を実行するように構成されていても良い。
【0116】
オプションのウェルカム画面の後、オプションの警告画面および/または使用項目の画面が表示されても良い。警告および/または使用項目の確認を示すために、任意で、1以上のボタン250、260が押下されることが要求されても良いし、(ディスプレイがタッチスクリーン・ディスプレイの場合)ディスプレイ画面230がタッチされる。
【0117】
オプションの警告画面および/または使用項目の画面の後、モーター/ポンプ・ユニット200が1より多いモードを有するならば、1以上のボタン250、260の使用により、または、(ディスプレイがタッチスクリーン・ディスプレイの場合)ディスプレイ画面230をタッチすることにより、ユーザが作動モードを選択できるように、モーター/ポンプ・ユニット200の作動の2以上のモードが、表示されても良い。図4に示されているように、モーター/ポンプ・ユニット200は、4つの作動モード(例えば、自動LOPモード、手動圧力モード、IPCモード、PEICモード)を有する。図1は、虚血プレコンディショニング(Ischemic Preconditioning(IPC))・モード またはポスト運動虚血条件付け(Post Exercise Ischemic Conditioning(PEIC))モードがユーザーに選択された場合の、BFRTカフ100およびモーター/ポンプ・ユニット200の作動を示す。
【0118】
ユーザーに、手動圧力モードが選択された場合、BFRTカフ100およびモーター/ポンプ・ユニット200の作動は、図5~7に示された作動に従う。モーター/ポンプ・ユニット200が1つの手動圧力モードのみを有する場合、または、モーター/ポンプ・ユニット200が自動LOPモードを有さずに、IPCまたはPEICモードが選択されなかった場合、BFRTカフ100およびモーター/ポンプ・ユニット200の作動は、任意で、ユーザーに他のモードの選択を必要とせず図5~7に示された作動に従うように構成されていても良い。
【0119】
図5は、ユーザーが、筋肉を鍛える又は持久力を鍛える、の間で選択できることを示している。しかし、BFRTカフ100およびモーター/ポンプ・ユニット200が自動LOPモードを有していないならば、筋肉を鍛えるオプションのみがユーザーにより使用可能である。筋肉を鍛えるオプションが選択された場合、任意で、BFRTカフが取り付けられるのは腕か脚かを選択するようにユーザーが尋ねられる。図6は、腕が選択された場合の、BFRTカフ100およびモーター/ポンプ・ユニット200の作動を示し、図7は、脚が選択された場合の、BFRTカフ100およびモーター/ポンプ・ユニット200作動を示す。
【0120】
BFRTカフ100およびモーター/ポンプ・ユニット200が自動LOPモードを有する場合、BFRTカフ100およびモーター/ポンプ・ユニット200の作動を示した図8~12は、そのモードである。
【0121】
図8は、任意で、筋肉を鍛えるモードまたは持久力を鍛えるモードを選択するように、ユーザーが尋ねられても良いということを示す。どちらかのモードが選択された後、任意で次に、BFRTカフ100が取り付けられるのは腕か脚かを選択するように、ユーザーが尋ねられる。図9は、筋肉を鍛えるモードで腕が選択された場合の、BFRTカフ100およびモーター/ポンプ・ユニット200の作動を示し、図10は、筋肉を鍛えるモードで脚が選択された場合の、BFRTカフ100およびモーター/ポンプ・ユニット200の作動を示す。図11は、持久力を鍛えるモードで腕が選択された場合の、BFRTカフ100およびモーター/ポンプ・ユニット200の作動を示し、図12は、持久力を鍛えるモードで脚が選択された場合の、BFRTカフ100およびモーター/ポンプ・ユニット200の作動を示す。
【0122】
ここで、図13~17に関して、BFRTカフ310およびモーター/ポンプ・ユニット320を含む、代わりとなる非限定的なBFRTシステム300が示されている。
【0123】
BFRTカフ310は、空気および/または他のガスで膨らまされる1以上の空気室を作るように互いに組合せられる、少なくとも2層の材料で形成された可膨張式空気システムを含む。BFRTカフ310の可膨張式空気システムは、可膨張式空気システムの膨張が、ターゲットの圧縮ゾーンで圧縮を生じ、そのことがユーザーの静脈システムの血流の抑制を生じるように、構成されている。BFRTカフ310は、ユーザーの肌から可膨張式空気システムを分離するために、可膨張式空気システムを入れるための空洞を有する外部材カバー312を含む。可膨張式空気システムは、任意で、空洞内で、外部材カバーの1以上の内面に固定されても良い(例えば、縫い目、接着剤、溶かされての接続など)。外部材カバー312は、通常、柔軟で丈夫な材料(例えば、ナイロン、KevlarTMなど)でできている。1つの非限定的な実施例では、外部材カバー312は、弾性のない、または、非ストレッチ素材で形成される。外部材カバー312は、a)可膨張式空気システムによってユーザーの肢に印加される力の分配を容易にするように、および/または、b)可膨張式空気システムの膨張の間にユーザーの皮膚をはさむのを減らすように、および/または、c)使用中、ユーザーの上でBFRTカフ310が回転することを抑制する又は防ぐために、BFRTカフ100とユーザーの皮膚の間で摩擦を提供するように、構成されている。
【0124】
BFRTカフ310は、モーター/ポンプ・ユニット320に流体(例えば空気)が出入り可能なように、可膨張式空気システムと流体連通する1以上の空気入口318を含む。投入口318は、一般的に、弁用部品を含む。BFRTカフ310の1以上の投入口318の位置は、非限定的である。一般的に、少なくとも1つの投入口318は、外部材カバー312の表面に面して、外に向かって配置されている。1以上の投入口318は、モーター/ポンプ・ユニット320に接続するように構成されている。1以上の投入口318は、任意で、可膨張式空気システムの望ましくない収縮を防ぐために、一方向弁(図示せず)を含む。1以上の投入口318は、任意で、可膨張式空気システムの手動での収縮を可能とするように構成されていても良い。
【0125】
図13~17に示されているように、BFRTカフ310は、外部材カバー312の外面313に接続されたモーター/ポンプ・ユニット320を有する。特に、外部材カバー110は、第1の端314と第2の端316を含み、モーター/ポンプ・ユニット320は、第1の端114の最も近くにある外部材カバー312の一部に接続される。理解されうるように、モーター/ポンプ・ユニット320は、外部材カバー310のどこの一部に配置されても良い。図示されていないが、外部材カバー310は投入口318に接続されているので、モーター/ポンプ・ユニット320は、外部材カバー310の空洞(図示せず)内に配置された可膨張式空気システム(図示せず)を膨張/収縮させることができる。
【0126】
モーター/ポンプ・ユニット320は、a)ハウジング322、および/または、b)モーター(図示せず)、および/または、c)ポンプ(図示せず)、および/または、d) 測定した圧力を表示する、および/または、他の情報を表示する1以上のディスプレイ324(例えば、LEDスクリーン、OLEDスクリーンなど)、および/または、e) オプションの1以上のプロセッサ(図示せず)、および/または、f)モーター/ポンプ・ユニットと、コンピュータおよび/またはサーバーおよび/またはデータ・ハブおよび/またはクラウドおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他のタイプのスマートデバイスとの間で、無線信号を送信/受信するのに使用されうるオプションの無線エレクトロニクス(図示せず)、および/または、g)可膨張式空気システムでガス圧を測るのに使用される1以上の圧力計および/またはセンサ(図示せず)、および/または、h)モーター/ポンプ・ユニットの1以上の構成要素(例えば、モーター、ポンプ、圧力センサ/圧力計、エレクトロニクス、ディスプレイなど)に電力を供給するオプションの電源(図示せず)、および/または、i)電源に充電する、オプションの1以上の電力ポート(図示せず)、および/または、j)モーター/ポンプ・ユニットを外部材カバー310に、永久に、または、取り外し可能に接続するオプションの接続アレンジメント330、および/または、k)流体的にモーター/ポンプ・ユニット320を可膨張式空気システムに接続するオプションの1以上の流体的なコネクタ330、および/または、l)オプションのGPSシステム(図示せず)、および/または、m)オプションの回路基板と他の電子機器(図示せず)、および/または、n)オプションのソフトウェア(図示せず)、および/または、o)モーター/ポンプ・ユニット320と、コンピュータおよび/またはサーバーおよび/またはデータ・ハブおよび/またはクラウドおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他のタイプのスマートデバイスとの間で、有線のデータ伝送を可能とする、オプションの1以上のデータポート(例えば、マイクロUSBポートなど)(図示せず)、および/または、p)オプションの1以上のボタン(例えば、電源ボタンなど)(図示せず)、および/または、r)モーター/ポンプ・ユニットの手動操作/制御を可能にする、および/または、モーター/ポンプ・ユニット上に表示された特定の情報を選択するための、オプションの1以上の選択またはスクロールボタン(図示せず)、および/または、s)モーター/ポンプ・ユニットの手動操作/制御を可能にするオプションの1以上のスイッチ(図示せず)、および/または、r)オプションの空気ホース・ポート(図示せず)、および/または、t)モーター/ポンプ・ユニットのモードおよび/または作動および/またはステータスを示すオプションの1以上のライトおよび/または他のインジケーター(図示せず)、および/または、u)オプションのメモリー(図示せず)、を含む。ハウジング322の形状およびサイズおよび重さは、非限定的である。ハウジングを形成するのに使用される材料は、一般的には、耐久性のある材料(例えば、プラスチック、金属、複合材など)である。モーター/ポンプ・ユニット320のサイズおよび重さは、上述したモーター/ポンプ・ユニット200と同じまたは類似であっても良い。
【0127】
理解されうるように、モーター/ポンプ・ユニット320は、部分的に又は完全に、BFRTカフ310内に含まれても良く、および/または、部分的に又は完全に、BFRTカフ310の可膨張式空気システム内に含まれても良い。そのような配置では、モーター/ポンプ・ユニット320は、部分的に又は完全に、BFRTカフ310内に隠れていても良い。そのような配置では、外部材カバー312の外面313は、任意で、モーター/ポンプ・ユニット320に関する情報を表示するための、および/または、可膨張式空気システムの圧力に関する情報を表示するための、および/または、手動でモーター/ポンプ・ユニット320を制御するための、1以上のディスプレイおよび/またはボタンを含んでも良い。理解されうるように、1以上のディスプレイおよび/またはボタンは、モーター/ポンプ・ユニット200に関して上述したように、情報を表示するため、および/または、モーター/ポンプ・ユニット320を制御するために使用されうる。そのような配置では、図13のハウジング320は、単に、外部材カバー312の外面313上のディスプレイ326およびオプションのボタンを示し、モーター/ポンプ・ユニット200の他の構成要素のうちの幾つか又は全ては、BFRTカフ310の可膨張式空気システム内に配置されている。
【0128】
図14に示されるように、モーター/ポンプ・ユニット320の前面324は、測定された、可膨張式空気システムの空気圧を示すLEDディスプレイ326を含む。理解されうるように、他の及び/または追加の情報が、ディスプレイ326上に表示されても良い。前面324は、任意で、1以上のボタンおよび/またはスイッチ(図示せず)を含んでも良い。
【0129】
ここで、図15~16に関して、モーター/ポンプ・ユニット320は、BFRTカフ310の外部材カバー312の外面313に、着脱可能に接続され得るように示されている。接続アレンジメントの種類は、非限定的である(例えば、スナップ接続アレンジメント、面ファスナー、スロット接続アレンジメント、さねはぎコネクタなど)。図17に示されるように、BFRTカフ310の外部材カバー312の外面313は、モーター/ポンプ・ユニット320ハウジング322と着脱可能に接続するように構成されたコネクタ318を含む。
【0130】
BFRTカフ310は、BFRTカフ310をユーザーに対して着脱可能に固定するための、カフ留めアレンジメント(図示せず)を含む。留めアレンジメントの種類は、非限定的である(例えば、スナップ接続アレンジメント、面ファスナー、スナップファスナー、ボタンファスナーなど)。
【0131】
BFRTシステムの作動
BFRTシステム300の作動は、BFRTシステム20に関して上述された作動と同じ又は類似であっても良い。
【0132】
BFRTシステム300の他の非限定的な作動シーケンスは、以下に明らかにされる。BFRTシステム20に関して上述された1以上のステップが、以下で記述されるBFRTシステム300の1以上のステップと共に使われても良いということが理解されるだろう。
【0133】
最初のステップでは、ユーザー(図示せず)が、もし上肢の運動なら、ユーザーの上腕の周囲に基づいて、または、もし下肢の運動なら、上ももの周囲に基づいて、適切なサイズのBFRTシステム310を選択する。
【0134】
次のステップでは、ユーザーは、彼/彼女の腕または脚のまわりにBFRTカフ310をあて、彼/彼女の腕または脚の望ましい位置に、BFRTカフ310を固定する。モーター/ポンプ・ユニット320は、BFRTカフ310の可膨張式空気システムを膨らませるよう試みるのに先立って、BFRTカフ310に接続されているべきである。いくつかの非限定的な実施例では、モーター/ポンプ・ユニット320は、BFRTカフ310に統合されており、この場合、BFRTカフ310に接続される必要はない。
【0135】
次のステップは、BFRTカフ310の可膨張式空気システムを膨らませることである。このことは、手動でモーター/ポンプ・ユニット320を作動させることにより、または、モーター/ポンプ・ユニット320を無線で作動させることにより、成し遂げられる。そのような無線での起動は、スマートデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、ラップトップコンピュータ、サーバー、データ・ハブ、クラウドなど)とその他同種類のもの上で、モバイルアプリまたはプログラムを使用することにより、成し遂げられても良い。理解されうるように、スマートデバイスとその他同種類のものは、更に又は代わりに、モーター/ポンプ・ユニット320または(モーター/ポンプ・ユニット320がBFRTカフ310に統合されている場合)BFRTカフ310に有線で接続されていても良い。
【0136】
モーター/ポンプ・ユニット320のポンプは、望ましい圧力に達するまで、BFRTカフ310の可膨張式空気システム内に空気を注入する。可膨張式空気システムの圧力は、任意で、モーター/ポンプ・ユニット320のハウジング322のディスプレイ324上、および/または他のデバイス(例えば、スマートフォン、コンピュータ、タブレットなど)上で見られても良い。BFRTカフ310は、任意で、可膨張式空気システムの過度な加圧を防ぐような圧制御弁(図示せず)を含んでも良い。可膨張式空気システムで望ましい圧力が達成されると、ポンプの作動を終える。この後、ユーザーは運動を進めることができる。
【0137】
運動中、BFRTシステムは、可膨張式空気システムの圧力が所定の圧力を超えたと圧力センサが判定した場合、可膨張式空気システムで所定の圧力が得られるまで、可膨張式空気システムから空気圧が解放されることを可能とする、自動調整機能を含んでも良い。可膨張式空気システムの圧力が所定の圧力を下回ったと圧力センサが判定した場合、可膨張式空気システムで所定の圧力が得られるまでモーター/ポンプ・ユニット320を作動させることによって、可膨張式空気システムの空気圧を上昇させても良い。ユーザーに彼/彼女の運動を中断することを要求することなく、BFRTカフ310の使用中に、可膨張式空気システムの圧力の上昇/低下を起こすことができる。そのような特徴は、手動でBFRTアレンジメントの空気圧を上昇または低下させるために、ユーザーが運動を停止する必要があったBFRTアレンジメントの先行技術に対する重要な改良である。
【0138】
図16~17に示されるように、モーター/ポンプ・ユニット320は、BFRTカフ310から着脱可能に構成されても良い。可膨張式空気システムがふくらまされた後でモーター/ポンプ・ユニット320がBFRTカフ310から取り外された場合、BFRTカフ310は、典型的には、BFRTカフ310からモーター/ポンプ・ユニット320を取り外す間と取り外した後に、可膨張式空気システムの収縮を防ぐ弁アレンジメントを含む。
【0139】
ユーザーが望ましい運動を終えた時、ユーザーは可膨張式空気システムを収縮させるために、コンピュータまたは他種類のスマートデバイス上のアプリまたはプログラムを使って、手動で、可膨張式空気システムの圧力を解放しても良く、および/または、可膨張式空気システムは自動で収縮されても良い。その後、ユーザーは、彼/彼女の腕または脚からBFRTカフ310を取り外すことができる。
【0140】
理解されうるように、BFRTカフ310の作動のステップのうち多くが、上述したBFRTカフ100の作動のステップと同じ又は類似であっても良い。
【0141】
本開示のBFRTカフ310は、以下でより詳細に述べられるように、いくつかの独特な特徴を含む。
【0142】
BFRTカフ310は、ウレタンコートされた空気ブラダーを有していても良い。袋のウレタンコートによって、膨らまされたとき袋により肌を挟まれることを減らすことにより、患者の快適さが増す。
【0143】
BFRTカフ310は、BFRTカフ310内の1以上の空気室を膨張/収縮させるようなモーター/ポンプ・ユニット320を含み、モーター/ポンプ・ユニット320は、BFRTカフ310に着脱可能に接続可能であって、BFRTカフ310の使用に先立って、および/または、その使用中および/または使用後に、BFRTカフに接続され続けても良く、または、先立ってBFRTカフから取り外されても良い。ユーザーの運動中に、モーター/ポンプ・ユニット320がBFRTカフ310にとどまる場合、運動ルーチンの間、可膨張式空気システムの望ましい空気圧を維持するために、モーター/ポンプ・ユニット320は、可膨張式空気システムの空気圧を上昇または低下させるように自動的に作動するように構成されていても良い。代わりとして、可膨張式空気システムの圧力を上昇/低下させるために、ユーザーが手動でモーター/ポンプ・ユニット320を作動させても良い。運動中に、ユーザー上のBFRTシステム300の重さを減らすために、または、苛酷な運動中のモーター/ポンプ・ユニット320への不慮のダメージを防ぐために、BFRTカフモーター/ポンプ・ユニット320からモーター/ポンプ・ユニット320を取り外しても良い。モーター/ポンプ・ユニット320は、運動ルーチン前または運動ルーチン中または運動ルーチン後の如何なるときでも、BFRTカフ310に接続され、BFRTカフ310から取り外されても良い。BFRTカフ310は、BFRTカフ310へのモーター/ポンプ・ユニット320の接続中と、BFRTカフ310からのモーター/ポンプ・ユニット320の取り外し中に、可膨張式空気システムの望ましくない収縮を防ぐ弁アレンジメントを含む。
【0144】
モーター/ポンプ・ユニット320は、モーター/ポンプ・ユニット320のハウジングに含まれたバッテリーにより動力を供給されても良い。そのような特徴は、モーター/ポンプ・ユニット320を作動するための電源コードの必要性を除き、BFRTカフ310をより柔軟に使いやすくする。バッテリーは再充電可能であっても良く、モーター/ポンプ・ユニット320のハウジング322は、任意で、バッテリーを再充電するために電源コード、USBコードなどがハウジング322に接続されうるような電源ポートを含んでも良い。理解されうるように、モーター/ポンプ・ユニット320は、バッテリーを無線で充電することを考慮に入れるように設計されていても良い。
【0145】
BFRTカフ310と共に使用されるモーター/ポンプ・ユニット320は、1以上のディスプレイ324を含んでも良い。これらの1以上のディスプレイ324は、ユーザーに、a)ポンプがオン/オフであるか、および/または、b)バッテリーのステータス、および/または、c)BFRTカフ310の1以上の空気室内の圧力の圧力レベル、および/または、d)時刻/日付、および/または、e)BFRTカフ310の1以上の空気室内の圧力が肢閉塞圧以下であるか否か、および/または、f)エラー通知/ステータス、および/または、g)セキュリティ・ステータス(例えば、ロックされているか否かなど)、および/または、h)周囲温度、および/または、i)タイマー/時計の情報、および/または、j)アラーム・ステータス/通知、および/または、k)使用時間、および/または、l)圧力モードおよび/または作動モードおよび/または選択されたトレーニング・セッション、および/または、m)完全な閉塞が得られたか否か、および/または、n)最大のトレーニング時間が生じたか否か、および/または、o)コンピュータおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他のタイプのスマートデバイスへの無線接続状態を知らせるのに使用されても良い。
【0146】
BFRTカフ310のモーター/ポンプ・ユニット320は、ボタン、スイッチ、ディスプレイ上の位置などをユーザーが作動させる/押下する/動かすことによって、手動で制御されるように構成されていても良く、および/または、モーター/ポンプ・ユニット320は、無線および/または有線で、コンピュータおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他の種類のスマートデバイスによって制御されるように構成されていても良い。モーター/ポンプ・ユニット320の有線および/または無線の制御は、コンピュータおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他の種類のスマートデバイス上で動くプログラムまたはアプリを介して成し遂げられても良い。モーター/ポンプ・ユニット320の有線および/または無線の制御は、音声コマンドにより成し遂げられても良い。理解されうるように、モーター/ポンプ・ユニット320は、コンピュータまたは他の種類のスマートデバイスを必要とせずに、モーター/ポンプ・ユニット320の音声制御を可能とするエレクトロニクス、ソフトウェアなどを含んでも良い。有線および/または無線でのモーター/ポンプ・ユニット320の制御に、プログラムまたはアプリが使用される場合、これらのプログラムまたはアプリは、モーター/ポンプ・ユニット320の作動のモニターならびにモーター/ポンプ・ユニット320の作動の制御、および/または、BFRTカフ310のステータスのモニターに使用されても良い。
【0147】
BFRTカフ310は、任意で、a)BFRTカフ310の1以上の空気室の圧力の制御/維持/調整を容易にする、b)モーター/ポンプ・ユニット320上に表示されるべき、および/または、リモートデバイスに有線および/または無線で送信されるべき、モーター/ポンプ・ユニット320への圧力情報を提供する、c)BFRTカフ310の1以上のディスプレイ上に表示させるように、および/または、リモートデバイスに有線および/または無線で送信されるように、圧力情報を提供する、d)無線でコンピュータおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他の種類のスマートデバイスに圧力情報を提供し、そのような情報をコンピュータプログラムまたはモバイルアプリを使って表示させる、ために圧力センサおよび1以上のプロセッサを含む。1以上の圧力センサは、モーター/ポンプ・ユニット320の一部であっても良いし、および/または、BFRTカフ310の様々な位置に配置されていても良い。
【0148】
BFRTカフ310のモーター/ポンプ・ユニットは、ユーザーが手動で所定の肢閉塞圧を入力できるように構成されていても良く、モーター/ポンプ・ユニット320は、BFRTカフ310の1以上の空気室の圧力を制御/維持/調整するのに、そのような情報を使用する。BFRTカフ310は、更に又は代わりとして、コンピュータおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他の種類のスマートデバイス上で動くコンピュータプログラムまたはモバイルアプリを介して、所定の肢閉塞圧の自動計算に関する情報を、有線および/または無線で受信するように、次に、そのような情報を、BFRTカフ310の1以上の空気室の圧力の制御/維持/調整に使用するように構成されていても良い。
【0149】
BFRTカフ310は、予め設定された期間(例えば、0.001~30秒、0.001秒~1分、0.001秒~4分、0.001秒~5分など)、1以上の空気室で閉塞圧が維持されていると感知した後、自動的にポンプを停止する、および/または、BFRTカフ310の1以上の空気室の圧力を解放する、1以上のセンサおよび/または制御システムを含んでも良い。1つの非限定的なアレンジメントでは、BFRTカフ310および/またはモーター/ポンプ・ユニット320は、0.001秒~45秒(そして、その間の全ての値と範囲)、1以上の空気室で閉塞圧が維持されていると感知した後、自動的にポンプを停止する、および/または、BFRTカフ310の1以上の空気室の圧力を解放する、1以上のセンサおよび/または制御システムを含んでも良い。そのような特徴は、BFRTカフ310の適切な使用を容易にし、BFRTカフ310の使用中、ユーザーの組織のリハビリテーションにダメージを与えない又は損なわないように、閉塞圧が長期間ユーザーに印加されることを防ぐ。
【0150】
BFRTカフ310および/またはモーター/ポンプ・ユニット320は、予め設定された期間(例えば、20分など)後、モーター/ポンプ・ユニットを自動的に停止する、および/または、BFRTカフ310の1以上の空気室の圧力を解放する、センサおよび/または制御システムを含む。そのような特徴は、BFRTカフ310の寿命を維持し、BFRTカフ310のもう1つの安全特徴として機能する。1つの非限定的なアレンジメントでは、BFRTカフ310および/またはモーター/ポンプ・ユニット320は、2~20分(そして、その間の全ての値と範囲)後、ポンプおよび/またはモーター/ポンプ・ユニット320を自動的に停止する、および/または、BFRTカフ310の1以上の空気室の圧力を解放する、1以上のセンサおよび/または制御システムを含む。
【0151】
BFRTカフ310および/またはモーター/ポンプ・ユニット320は、BFRTカフ310の使用と不使用を検出するための、そして、BFRTカフ310の予め設定された期間(例えば、1~20分など)の不使用をの後、ポンプを自動的に停止するために、および/または、BFRTカフ310の1以上の空気室の圧力を解放するために、1以上のセンサ(例えば、モーションセンサなど)を含んでも良い。そのような特徴は、BFRTカフ310の寿命を維持する。1つの非限定的なアレンジメントでは、BFRTカフ310および/またはモーター/ポンプ・ユニット320は、BFRTカフ310の使用と不使用を検出するための、そして、BFRTカフ310の1~10分(そして、その間の全ての値と範囲)の不使用をの後、ポンプを自動的に停止するために、および/または、BFRTカフ310の1以上の空気室の圧力を解放するために、1以上のセンサを含む。
【0152】
BFRTカフ310は、任意で、GPSセンサまたは他の種類の位置センサを含んでも良い。この種類のセンサは、BFRTカフ310の位置を追跡するために、および/または、ある運動ルーチン中にユーザーによりBFRTカフ310が適切に使用されているかを判定するために、ある運動ルーチン中BFRTカフ310の動きを監視するために、使用される。
【0153】
BFRTカフ310は、任意で、ある運動ルーチン中にユーザーによりBFRTカフ310が適切に使用されているか否か判定するために、運動ルーチン中BFRTカフ310の動きを監視するための、横方向のセンサおよび/または動きセンサおよび/またはジャイロスコープ・アレンジメントを含んでも良い。
【0154】
BFRTカフ310は、1以上の圧力モード(例えば、虚血プレコンディショニング「IPC」・モード、手動モード、自動モードなど)を含んでも良い。これらのモードは、手動で選択されても、および/または、無線で選択されても、および/または、有線で選択されても、および/または、音声コマンドで選択されても良い。IPCモードは、BFRTカフ310が、特定の期間(例えば10秒~5分[そして、その間の全ての値と範囲]など)、動脈の完全閉塞まで、そして完全閉塞期間中ある休止間隔(例えば10秒~4分[そして、その間の全ての値と範囲]など)で、膨張されるモードである。自動モードでは、モーター/ポンプ・ユニット320は、ユーザーにより設定された%LOPの値に基づいて、または、ユーザーにより設定された%LOPの値に基づいて最適な圧力を自動的に計算したデバイスから無線で受信した情報により、自動で適切な圧力を設定する。手動モードでは、ユーザーは、BFRTカフ310上で、または、BFRTカフ310にその後有線および/または無線で圧力情報を送信するデバイス上で、手動で圧力を設定する。
【0155】
BFRTカフ310は、コンピュータおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他の種類のスマートデバイス上で動くコンピュータプログラムおよび/またはモバイルアプリによって、監視され、および/または制御されても良い。コンピュータプログラムおよび/またはモバイルアプリは、1)BFRTカフ310の作動モードを選択しても良く、および/または、2)BFRTカフ310を起動/停止しても良く、および/または、3)BFRTカフ310へ情報を送信しても良く/BFRTカフ310から情報を受信しても良く、および/または、4)ユーザーがBFRTカフ310を使用中に、BFRTカフ310の1以上の空気室の圧力を選択しても良く/制御しても良く/維持しても良く/低下させても良く、および/または、5)BFRTカフ310の作動を監視しても良く、および/または、6)BFRTカフ310の使用に関するログを維持しても良く、および/または、7)BFRTカフ310を使用しているユーザー向けの運動プランを提供しても良く、および/または、8)ユーザーの運動プランの経過/順応性を記録/監視しても良く、および/または、9)ユーザー向けのBFRTトレーニング・セッションを選択/推薦しても良く、および/または、10)ユーザーのBFRTトレーニング・セッションを見張っても良く、10)ユーザーにBFRTのための提案されたトレーニングのコツを提供しても良く、および/または、11)ユーザーにBFRTの情報を提供しても良く、および/または、12)ユーザーのBFRTのトレーナーまたはインストラクターにデータを送信しても良く/ユーザーのBFRTのトレーナーまたはインストラクターからデータを受信しても良く、および/または、13)使用中、BFRTカフの圧力または圧力範囲または%LOPまたは%LOPの範囲を維持しても良く、および/または、14)運動終了後に、または、運動ルーチン間に、または、BFRTカフの不使用が検出された後に、特定の期間、BFRTカフを部分的に又は完全に収縮させても良い。
【0156】
BFRTカフ310は、BFRT310の誤用および/または権限のない使用を防ぐためのセキュリティ・プロトコルを含んでも良い。コンピュータおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他の種類のスマートデバイス上で動くことが可能なコンピュータプログラムおよび/またはモバイルアプリは、BFRTカフ310の権限のない使用および/またはBFRTカフ310の使用に関する個人情報へのアクセスを防ぐために、パスワード保護および/または他のセキュリティ制御を含んでも良い。モーター/ポンプ・ユニット320は、BFRTカフ310の権限のない操作を防ぐために、パスワード保護を含んでも良い。
【0157】
特許庁と、この出願とここに添付された特許請求の範囲を解釈した結果として生じる特許の読者の助けのために、「手段の」「ステップの」という語が明確に特定の請求項で使用されているのでなければ、出願人は、添付の特許請求の範囲のいずれの請求項または請求項の要素が、35 U.S.C.112(f)を実施することを意図しない。
【0158】
このように、上記の目的が、先の説明から明らかになるそれらの間で、効率的に達成されることが、わかる。そして、発明の精神と範囲から逸脱することなく、述べられた構造で特定の変形がなされても良いので、上記の説明に含まれ、添付の図面に示される全ての事項が、例として、非限定的な意味で解釈されることが意図されている。発明は、望ましく、代替的な具体例に関して記述された。ここで提供された発明に関する詳細な議論を読んで、理解すると、修正と変更は、即座に当業者にとって明らかになる。それらが本発明の範囲内になる限り、この発明は全てのそのような修正と変更を含むことを意図する。以下の特許請求の範囲は、ここで記述された発明の一般的な特定の特徴の全てと、言語の問題として抜け落ちると言われる可能性がある発明の範囲の全ての陳述をカバーすると意図されていることも理解されるべきである。発明は、望ましい実施例に関して記述された。発明の望ましい実施例ならびに他の実施例のこれらと他の修正は、ここでの開示から明らかで、前述の説明的な事項は、発明の単なる説明で、限定ではないと解釈されるべきである。それらが添付の特許請求の範囲内になる限り、全てのそのような修正と変更を含むことが意図される。
【0159】
(付記1)
血流制限トレーニング(Blood Flow Restriction Training(BFRT))システムを使用した運動方法であって、
a.BFRTカフを提供することと、
前記BFRTカフは、1)曲げやすい外部材と、2)前記曲げやすい外部材により少なくとも部分的に包まれた空気室と、3)ユーザーの肢に前記BFRTカフを固定するように構成された接続アレンジメントと、を含み、
前記曲げやすい外部材は、少なくとも20cmの長さと、少なくとも5cmの幅を有し、
b.モーター/ポンプ・ユニットを提供することと、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、少なくとも部分的に前記BFRTカフを膨らませるように構成されており、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、
ハウジングと、
前記モーター/ポンプ・ユニットから取り入れられた空気を流し、前記空気室を少なくとも部分的に膨らませることができるように、前記ハウジングと前記BFRTカフを流体連通させる空気接続アレンジメントと、
を含み、
前記ハウジングは、400立方インチ未満のサイズで、4ポンド未満の重さがあり、
前記ハウジングは、少なくとも部分的に、1)空気ポンプと、2)電源と、3)圧力センサとを含み、
c.前記BFRTカフをユーザーの肢に置くことと、
d.前記BFRTカフと前記モーター/ポンプ・ユニットとの間の空気の流れを可能とするように、前記BFRTカフを前記モーター/ポンプ・ユニットに接続することと、
e.選択圧力値または肢閉塞圧(limb occlusion pressure(LOP))のパーセントを、手動で又は自動的に選択することと、
前記圧力値は前記LOP未満であって、前記パーセントは90%以下であり、
f.前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフに空気を供給させることにより、前記肢の前記LOPが得られるまで、前記BFRTカフを膨らませることと、
g.前記肢の前記LOPが得られた後、前記モーター/ポンプ・ユニットから前記BFRTカフへの空気の流れを停止させることと、
h.前記BFRTカフで前記LOPが得られた後、0.001~30秒以内に、前記圧力値が前記選択圧力値またはLOPの前記パーセントになるまで、前記BFRTカフの圧力を下げることと、
i.前記BFRTカフが前記ユーザーの前記肢上に置かれている間に、前記ユーザーの肢を運動させることと、
を含み、
A)前記運動のステップ中に、前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値未満に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記パーセント未満に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最小の圧力値以下に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最小のパーセントLOP値以下に下がった場合、前記空気室の前記圧力を上げるために、前記モーター/ポンプ・ユニットが前記空気ポンプを起動させ、および/または、
B)前記運動のステップ中に、前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値を超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記パーセントを超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大の圧力値以上になった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大のパーセントLOP値以上になった場合、前記空気室の前記圧力を下げるために、前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが前記空気室の前記圧力を低下させる、
運動方法。
【0160】
(付記2)
前記低下させるステップは、前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフから空気を抜かせることにより、少なくとも部分的に成し遂げられる、付記1に記載の方法。
【0161】
(付記3)
前記ユーザーの肢の前記運動のステップ後に、前記肢から前記BFRTカフを取り外すステップを更に含む、付記1に記載の方法。
【0162】
(付記4)
前記ユーザーの肢の前記運動のステップ後に、前記肢から前記BFRTカフを取り外すステップを更に含む、付記2に記載の方法。
【0163】
(付記5)
前記モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、a)測定圧力と、b)前記電源の電力または充電レベルと、c)ある種の警告イベントが発生した際の警告シンボルと、d)選択された%LOPと、e)選択された圧力と、f)前記モーター/ポンプ・ユニットおよび/またはBFRTカフの使用方法に関する指示的情報と、g)BFRTカフの腕または脚の選択オプションとからなるグループから選択された3以上の種類の情報を提供する、付記1に記載の方法。
【0164】
(付記6)
前記モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、a)測定圧力と、b)前記電源の電力または充電レベルと、c)ある種の警告イベントが発生した際の警告シンボルと、d)選択された%LOPと、e)選択された圧力と、f)前記モーター/ポンプ・ユニットおよび/またはBFRTカフの使用方法に関する指示的情報と、g)BFRTカフの腕または脚の選択オプションとからなるグループから選択された3以上の種類の情報を提供する、付記2から4のいずれか1項に記載の方法。
【0165】
(付記7)
前記モーター/ポンプ・ユニットをONにする又は電源投入するステップを更に含み、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、前記モーター/ポンプ・ユニットがONにされた又は電源投入された後で、周囲圧力で調整するように構成されている、
付記1に記載の方法。
【0166】
(付記8)
前記モーター/ポンプ・ユニットをONにする又は電源投入するステップを更に含み、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、前記モーター/ポンプ・ユニットがONにされた又は電源投入された後で、周囲圧力で調整するように構成されている、
付記2から6のいずれか1項に記載の方法。
【0167】
(付記9)
前記BFRTカフが配置される前記モーター/ポンプ・ユニットを置く肢を選択するステップを更に含む、付記1に記載の方法。
【0168】
(付記10)
前記BFRTカフが配置される前記モーター/ポンプ・ユニットを置く肢を選択するステップを更に含む、付記2から8のいずれか1項に記載の方法。
【0169】
(付記11)
血流制限トレーニング(Blood Flow Restriction Training(BFRT))システムを使用した運動方法であって、
a.BFRTカフを提供することと、
前記BFRTカフは、1)前記曲げやすい外部材により少なくとも部分的に包まれた空気室と、3)ユーザーの肢に前記BFRTカフを固定するように構成された接続アレンジメントと、を含み、
b.モーター/ポンプ・ユニットを提供することと、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、少なくとも部分的に前記BFRTカフを膨らませるように構成されており、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、
ハウジングと、
前記モーター/ポンプ・ユニットから取り入れられた空気が流れ、前記空気室を少なくとも部分的に膨らませることができるように、前記ハウジングと前記BFRTカフを流体連通させる空気接続アレンジメントと、
を含み、
前記ハウジングは、少なくとも部分的に、1)空気ポンプと、2)電源と、を含み、
c.前記BFRTカフをユーザーの肢に置くことと、
d.前記BFRTカフと前記モーター/ポンプ・ユニットとの間を空気が流れうるように、前記BFRTカフを前記モーター/ポンプ・ユニットに接続することと、
e.圧力値または肢閉塞圧(limb occlusion pressure(LOP))のパーセントを、手動で又は自動的に選択することと、
前記圧力値は前記LOP未満であって、
f.前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフに空気を供給させることにより、前記肢の前記LOPが得られるまで、前記BFRTカフを膨らませることと、
g.前記肢の前記LOPが得られた後、前記モーター/ポンプ・ユニットから前記BFRTカフへの空気の流れを停止させることと、
h.前記BFRTカフで前記LOPが得られた後、前記圧力値が前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントになるまで、前記BFRTカフの圧力を下げることと、
i.前記BFRTカフが前記ユーザーの前記肢上に置かれている間に、前記ユーザーの前記肢を運動させることと、
を含み、
A)前記運動のステップ中に、前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値未満に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記パーセント未満に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最小の圧力値以下に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最小のパーセントLOP値以下に下がった場合、前記空気室の前記圧力を、特定の圧力範囲内またはパーセントLOPの特定の範囲内となるように上げるために、前記モーター/ポンプ・ユニットが前記空気ポンプを起動させ、および/または、
B)前記運動のステップ中に、前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値を超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記パーセントを超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大の圧力値以上になった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大のパーセントLOP値以上になった場合、前記空気室の前記圧力を、特定の圧力範囲内またはパーセントLOPの特定の範囲内となるように下げるために、前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが前記空気室の前記圧力を低下させ、
一)前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが、予め選択した期間後に、前記ユーザーによる前記BFRTカフの使用の休止を検出した場合、前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフは、前記空気室の前記圧力を、前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントを下回るように下げ、または、
二)前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが、特定の反復回数を終了した又は選択された運動を終了したと検出した後で、前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフは、前記空気室の前記圧力を、前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントを下回るように下げる、
運動方法。
【0170】
(付記12)
前記モーター/ポンプ・ユニットを無線で制御するステップを含む、付記11に記載の方法。
【0171】
(付記13)
血流制限トレーニング(Blood Flow Restriction Training(BFRT))システムであって、
a.BFRTカフを含み、
前記BFRTカフは、1)前記曲げやすい外部材により少なくとも部分的に包まれた空気室と、2)ユーザーの肢に前記BFRTカフを固定するように構成された接続アレンジメントと、を含み、
b.前記BFRTシステムは、更に、モーター/ポンプ・ユニットを含み、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、少なくとも部分的に前記BFRTカフを膨らませるように構成されており、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、
ハウジングと、
前記モーター/ポンプ・ユニットから取り入れられた空気が流れ、前記空気室を少なくとも部分的に膨らませることができるように、前記ハウジングと前記BFRTカフを流体連通させる空気接続アレンジメントと、
を含み、
前記ハウジングは、少なくとも部分的に、1)空気ポンプと、2)電源と、3)コントローラを含み、
前記ハウジングは、400立方インチ未満のサイズで、4ポンド未満の重さがあり、
前記コントローラは、
a)前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフに空気を供給させることにより、前記肢の前記LOPが得られるまで、前記BFRTカフを膨らませるように、
b)前記肢の前記LOPが得られた後、前記モーター/ポンプ・ユニットから前記BFRTカフへの空気の流れを停止させるように、
c)前記BFRTカフで前記LOPが得られた後、前記空気室の圧力値が選択された圧力値または前記LOPの選択されたパーセントになるまで、前記BFRTカフの圧力を下げるように、
構成されており、
前記コントローラは、
A)前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値未満に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記選択されたパーセント未満に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最小の圧力値以下に下がった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最小のパーセントLOP値以下に下がった場合、前記空気室の前記圧力を、特定の圧力範囲内またはパーセントLOPの特定の範囲内となるように上げるために、前記モーター/ポンプ・ユニットを起動させるように、および/または、
B)前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値を超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記パーセントを超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大の圧力値以上になった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大のパーセントLOP値以上になった場合、前記空気室の前記圧力を、特定の圧力範囲内またはパーセントLOPの特定の範囲内となるように下げるために、前記空気室の前記圧力を下げるように前記モーター/ポンプ・ユニットを起動するように、
構成されている、BFRTシステム。
【0172】
(付記14)
前記コントローラは、
一)前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが、予め選択した期間後に、前記BFRTカフの使用の休止を検出した場合、前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記空気室の前記圧力を、前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントを下回るように下げるように、または、
二)前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが、特定の反復回数を終了した又は選択された運動を終了したと検出した場合、前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記空気室の前記圧力を、前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントを下回るように下げるように、
構成されている、付記13に記載のBFRTシステム。
図1
図1A
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2022-09-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型血流制限トレーニング(Blood Flow Restriction Training(BFRT))システムを使用した運動方法であって、
a.BFRTカフを提供することと、
前記BFRTカフは、1)曲げやすい外部材と、2)前記曲げやすい外部材により少なくとも部分的に包まれた空気室と、3)ユーザーの肢に前記BFRTカフを固定するように構成された接続アレンジメントと、を含み、
前記曲げやすい外部材は、少なくとも20cmの長さと、少なくとも5cmの幅を有し、
前記空気室は、任意で、1つの空気室ブラダーであり、
前記BFRTカフは、任意で、空気解放弁を含み、
前記空気室は、任意で、ポリウレタンコートを含むブラダーであり、
b.携帯型モーター/ポンプ・ユニットを提供することと、
前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットは、少なくとも部分的に前記BFRTカフを膨らませ、前記BFRTカフを収縮させるように構成されており、
前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットは、
ハウジングと、
前記モーター/ポンプ・ユニットから取り入れられた空気が流れ、前記BFRTカフの前記空気室を少なくとも部分的に膨らませることができるように、前記ハウジングと前記BFRTカフを流体連通させる空気接続アレンジメントと、
を含み、
前記ハウジングは、400立方インチ未満のサイズで、4ポンド未満の重さがあり、
前記ハウジングは、少なくとも部分的に、1)1つの空気ポンプと、2)電源と、3)圧力センサとを含み、
前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、第1の選択ボタンまたはスイッチを含み、
前記第1の選択ボタンまたはスイッチは、ユーザーが、手動で携帯型モーター/ポンプ・ユニットを電源オン/オフにすること、または、前記第1の選択ボタンまたはスイッチに手で触れることにより前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの作動を選択することを可能とするように構成されており、
c.前記BFRTカフをユーザーの肢に置くことと、
d.前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットをオンにすることと、
f.A)選択圧力値またはB)肢閉塞圧(limb occlusion pressure(LOP))のパーセントまたはC)最大圧力のパーセントのうち1以上を選択することと、
前記圧力値はLOPまたは前記最大圧力未満であって、前記LOPのパーセントは90%以下であり、前記最大圧力のパーセントは前記最大圧力の90%未満であり、
g.前記BFRTカフが置かれる肢を選択することと、
.前記モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフに空気を供給させることにより、前記ユーザーののLOPが得られるまで、または、前記最大圧力が得られるまで、前記BFRTカフを膨らませることと、
前記BFRTカフで前記ユーザーの肢の前記LOPまたは前記最大圧力が得られた後、携帯型モーター/ポンプ・ユニットから前記BFRTカフへの空気の流れを停止させることと、
j.前ユーザーの肢の前記LOPまたは前記最大圧力が得られた後、0.001~30秒以内に、前記BFRTカフの圧力を下げることと、
前記圧力を下げることというステップは、前記BFRTカフの前記圧力値が、前記選択圧力値または前記LOPのパーセントまたは前記最大圧力の前記パーセントになるまで続き、
前記圧力を下げることというステップは、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの作動によるものであり、
.前記BFRTカフが前記ユーザーの前記肢上に置かれており、前記BFRTカフの前記圧力が、前記選択圧力値または前記LOPのパーセントまたは前記最大圧力の前記パーセントである間に、前記ユーザーの肢を運動させることと、
l.前記運動させることというステップ終了後、前記BFRTカフの圧力が前記選択された圧力値または前記LOPの前記選択されたパーセントまたは前記最大圧力の前記選択されたパーセントを下回るように下げるように、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットに前記BFRTカフから空気を抜かせることと、
を含む運動方法。
【請求項2】
スマートデバイスまたはスマートフォンまたはコンピュータまたはタブレットまたはクラウドまたはサーバーが無線で前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットと通信することを可能とするBFRTアプリを提供するというステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
A)前記選択圧力値、および/または、B)前記LOPのパーセント、および/または、C)最大圧力の前記パーセント、および/または、D)前記BFRTカフがどの肢に配置されるか、のうち1以上を選択するのに前記BFRTアプリを使用するというステップを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記BFRTアプリは、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットを監視および/または制御するのに使用され、
前記BFRTアプリは、
1)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの作動モードを選択することと、
2)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットを起動/停止することと、
3)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットと前記BFRTアプリへ情報を送信する/前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットと前記BFRTアプリから情報を受信することと、
4)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフの前記圧力を得させる又は維持させる又は低下させることと、
5)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの作動を監視することと、
6)前記BFRTカフの圧力を監視することと、
7)ユーザーによる前記BFRTカフの使用に関するログを維持することと、
8)前記BFRTカフを使用している前記ユーザー向けの運動プランを提供することと、
9)前記BFRTカフに関する前記ユーザーの運動プランの経過/順応性を記録/監視することと、
10)前記ユーザー向けのBFRTトレーニング・セッションを選択/推薦することと、
11)前記ユーザーのBFRTトレーニング・セッションを見張ることと、
12)前記ユーザーに、前記BFRTカフ用として提案したトレーニングの情報を提供することと、
12)前記ユーザーに、BFRTの情報を提供することと、
13)前記ユーザーのBFRTのトレーナーまたはインストラクターにデータを送信/前記ユーザーのBFRTのトレーナーまたはインストラクターからデータを受信することと、
14)前記ユーザーによる前記BFRTカフの使用中、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフの圧力または圧力範囲または%LOPまたは%LOPの範囲または%最大圧力または%最大圧力の範囲を維持させることと、
15)運動終了後に、または、運動ルーチン間に、または、前記BFRTカフの不使用が検出された後に、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットに、特定の期間、前記BFRTカフを部分的に又は完全に収縮させることと、
からなるグループから選択された1以上の機能を実行するように構成されている、
請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記モーター/ポンプ・ユニットがONにされた又は電源投入された後で、前記モーター/ポンプ・ユニットを周囲圧力で調整するというステップを更に含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットは、a)パーセントLOPの予めプログラムされた最大値と最小値の間であるべき、前記選択されたLOPのパーセントの値、または、b)前記最大圧力のパーセントの予めプログラムされた最大値と最小値の間であるべき、前記選択された最大圧力のパーセントの値、の選択を限定する予め設定された値を1以上含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
A)前記運動させることというステップ中に、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値未満に下がった場合、または、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記パーセント未満に下がった場合、または、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力が前記パーセント最大圧力未満に下がった場合、または、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力が予め設定された最小の圧力値以下に下がった場合、または、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力が予め設定された最小のパーセントLOP値以下に下がった場合、前記BFRTカフの前記空気室を膨張させるために、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットは、前記BFRTカフの前記空気室へと空気を流れさせ、および/または、
B)前記運動させることというステップ中に、前記空気室の前記圧力が前記選最大圧力を超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値を超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記パーセントを超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が前記最大圧力の前記パーセントを超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大の圧力値以上になった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大のパーセントLOP値以上になった場合、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットは、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力を低下させ、および/または、
C)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが、予め選択した期間後に、前記BFRTカフの使用の休止を検出した場合、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットは、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力を、前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントを下回るように低下させ、および/または、
D)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが、特定の反復回数を終了した又は選択された運動を終了したと検出した場合、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットは、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力を、前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントまたは前記パーセント最大圧力を下回るように低下させる、
請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、ディスプレイを含み、
前記ディスプレイは、a)前記BFRTカフが使用されるべき肢を選択するための腕か脚かの選択、および/または、b)ポンプがオン/オフであるか、および/または、c)バッテリーのステータス、および/または、d)前記BFRTカフの圧力の圧力レベル、および/または、e)時刻/日付、および/または、f)前記BFRTカフの空気室の圧力が肢閉塞圧または前記最大圧力以下であるか否か、および/または、g)エラー通知/ステータス、および/または、h)セキュリティ・ステータス、および/または、i)周囲温度、および/または、j)タイマー/時計の情報、および/または、k)アラーム・ステータス/通知、および/または、l)BFRTカフの使用時間、および/または、m)圧力モードおよび/または作動モードおよび/または選択されたトレーニング・セッション、および/または、n)完全な閉塞が得られたか否か、および/または、o)最大のトレーニング時間が生じたか否か、および/または、p)コンピュータおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他のタイプのスマートデバイスへの無線接続状態、および/または、q)%LOPに対して予めセットされた%値、または、%最大圧力に対して予め設定された%値、および/または、r)%LOPに対して予めセットされた%値、または、%最大圧力に対して予め設定された%値、および/または、s)ある種の警告イベントが発生した際の警告シンボル、および/または、t)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットおよび/またはBFRTカフの使用方法に関する指示的情報、のうち1以上についての情報を表示するように構成されている、
請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、更に、回路基板と、プロセッサと、電源ボタンと、第2の選択ボタンまたはスイッチとを含み、
前記第1および第2の選択ボタンまたはスイッチは、前記ユーザーが、前記作動の構成および/または前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットに対する前記入力の作動情報を選択可能なように構成されており、
前記ディスプレイは、更に、2種類以上の情報を表示するように構成されており、
前記選択ボタンまたはスイッチのうち1以上は、任意で、前記ディスプレイの下に配置されている、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記空気接続アレンジメントは、一端で前記ハウジングに接続されているチューブ・システムを含み、
反対端は、前記BFRTカフの空気入力ポートに着脱可能に接続されるように構成されており、
前記チューブ・システムは、流体が前記チューブを介して流れることが可能であるように構成されており、
前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、任意で、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットが前記BFRTカフと流体連通している間、前記BFRTカフから間隔をあけられている、
請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、前記BFRTカフに直接接続されており、
前記ハウジングが前記BFRTカフに接続されている間、前記空気接続アレンジメントは、前記BFRTカフに流体連通しており、
前記運動させることというステップ中、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、前記BFRTカフに接続され続ける、
請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
血流制限トレーニング(Blood Flow Restriction Training(BFRT))システムであって、
a.BFRTカフを含み、
前記BFRTカフは、1)曲げやすい外部材と、2)前記曲げやすい外部材により少なくとも部分的に包まれた空気室と、)ユーザーの肢に前記BFRTカフを固定するように構成された接続アレンジメントと、を含み、
前記曲げやすい外部材は、少なくとも20cmの長さと、少なくとも5cmの幅を有し、
前記空気室は、任意で、1つの空気室ブラダーであり、
前記BFRTカフは、任意で、空気解放弁を含み、
前記空気室は、任意で、ポリウレタンコートを含むブラダーであり、
b.携帯型モーター/ポンプ・ユニットを含み、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、少なくとも部分的に前記BFRTカフを膨らませ、前記BFRTカフを収縮させるように構成されており、前記BFRTカフを収縮させ、
前記モーター/ポンプ・ユニットは、
ハウジングと、
前記モーター/ポンプ・ユニットから取り入れられた空気が流れ、前記BFRTカフの前記空気室を少なくとも部分的に膨らませることができるように、前記ハウジングと前記BFRTカフを流体連通させる空気接続アレンジメントと、
を含み、
前記ハウジングは、400立方インチ未満のサイズで、4ポンド未満の重さがあり、
前記ハウジングは、少なくとも部分的に、1)1つの空気ポンプと、2)電源と、3)圧力センサと、4)コントローラを含み、
前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、第1の選択ボタンまたはスイッチを含み、
前記第1の選択ボタンまたはスイッチは、ユーザーが、手動で携帯型モーター/ポンプ・ユニットをオン/オフにすること、または、前記第1の選択ボタンまたはスイッチに手で触れることにより前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの作動を選択することを可能とするように構成されており、
前記コントローラは、
a)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフに空気を供給させることにより、前記肢の肢閉塞圧(limb occlusion pressure(LOP))または最大圧力が得られるまで、前記BFRTカフを膨らませるように、
)前記LOPまたは前記最大圧力が得られた後、前記モーター/ポンプ・ユニットから前記BFRTカフへの空気の流れを停止させるように、
c)前記BFRTカフで前記LOPまたは前記最大圧力が得られた後、前記空気室の圧力値が選択された圧力値または前記LOPの選択されたパーセントまたは前記最大圧力の選択されたパーセントになるまで、前記BFRTカフの圧力を下げるように
成されている、BFRTシステム。
【請求項13】
更に、スマートデバイスまたはスマートフォンまたはコンピュータまたはタブレットまたはクラウドまたはサーバーにロードされるように構成されたBFRTアプリを含み、
前記BFRTアプリは、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットと無線通信するように構成されている、
請求項12に記載のBFRTシステム。
【請求項14】
前記BFRTアプリは、A)前記選択された圧力値、および/または、B)前記LOPのパーセント、および/または、C)前記最大圧力のパーセント、および/または、D)どの肢に前記BFRTカフが配置されるべきか、のうち1以上を、ユーザーが選択できるように構成されている、請求項13に記載のBFRTシステム。
【請求項15】
前記BFRTアプリは、
1)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの作動モードを選択することと、
2)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットを起動/停止することと、
3)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットと前記BFRTアプリへ情報を送信する/前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットと前記BFRTアプリから情報を受信することと、
4)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフの前記圧力を得させる又は維持させる又は低下させることと、
5)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの作動を監視することと、
6)前記BFRTカフの圧力を監視することと、
7)ユーザーによる前記BFRTカフの使用に関するログを維持することと、
8)前記BFRTカフを使用している前記ユーザー向けの運動プランを提供することと、
9)前記BFRTカフに関する前記ユーザーの運動プランの経過または順応性を記録または監視することと、
10)前記ユーザー向けのBFRTトレーニング・セッションを選択または推薦することと、
11)前記ユーザーのBFRTトレーニング・セッションを見張ることと、
12)前記ユーザーに、前記BFRTカフ用として提案したトレーニングの情報を提供することと、
12)前記ユーザーに、BFRTの情報を提供することと、
13)前記ユーザーのBFRTのトレーナーまたはインストラクターにデータを送信すること、または、前記ユーザーのBFRTのトレーナーまたはインストラクターからデータを受信することと、
14)前記ユーザーによる前記BFRTカフの使用中、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフの圧力または圧力範囲または%LOPまたは%LOPの範囲または%最大圧力または%最大圧力の範囲を維持させることと、
15)運動終了後に、または、運動ルーチン間に、または、前記BFRTカフの不使用が検出された後に、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットに、特定の期間、前記BFRTカフを部分的に又は完全に収縮させることと、
からなるグループから選択された1以上の機能を実行するように構成されている、
請求項13または14に記載のBFRTシステム。
【請求項16】
前記コントローラおよび/または前記BFRTアプリは、
A)前記運動させることというステップ中に、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値未満に下がった場合、または、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記パーセント未満に下がった場合、または、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力が前記パーセント最大圧力未満に下がった場合、または、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力が予め設定された最小の圧力値以下に下がった場合、または、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力が予め設定された最小のパーセントLOP値以下に下がった場合、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットを起動して前記BFRTカフの前記空気室を膨張させるように、および/または、
B)前記運動させることというステップ中に、前記空気室の前記圧力が前記選最大圧力を超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が前記選択された圧力値を超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が前記LOPの前記パーセントを超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が前記最大圧力の前記パーセントを超えた場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大の圧力値以上になった場合、または、前記空気室の前記圧力が予め設定された最大のパーセントLOP値以上になった場合、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力を低げさせるように、および/または、
C)前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが、予め選択した期間後に、前記BFRTカフの使用の休止を検出した場合、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力を、前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントを下回るように低げさせるように、および/または、
D)前記モーター/ポンプ・ユニットまたは前記BFRTカフが、特定の反復回数を終了した又は選択された運動を終了したと検出した場合、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットに、前記BFRTカフの前記空気室の前記圧力を、前記選択された圧力値または前記LOPの前記パーセントまたは前記パーセント最大圧力を下回るように低げさせるように、
構成されている、請求項12から15のいずれか1項に記載のBFRTシステム。
【請求項17】
前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットは、a)パーセントLOPの予めプログラムされた最大値と最小値の間であるべき、前記選択されたLOPのパーセントの値、または、b)前記最大圧力のパーセントの予めプログラムされた最大値と最小値の間であるべき、前記選択された最大圧力のパーセントの値、の選択を限定する予め設定された値を1以上含む、請求項12から16のいずれか1項に記載のBFRTシステム。
【請求項18】
前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、ディスプレイを含み、
前記ディスプレイは、a)前記BFRTカフが使用されるべき肢を選択するための腕か脚かの選択、および/または、b)ポンプがオン/オフであるか、および/または、c)バッテリーのステータス、および/または、d)前記BFRTカフの圧力の圧力レベル、および/または、e)時刻/日付、および/または、f)前記BFRTカフの空気室の圧力が肢閉塞圧または前記最大圧力以下であるか否か、および/または、g)エラー通知/ステータス、および/または、h)セキュリティ・ステータス、および/または、i)周囲温度、および/または、j)タイマー/時計の情報、および/または、k)アラーム・ステータス/通知、および/または、l)BFRTカフの使用時間、および/または、m)圧力モードおよび/または作動モードおよび/または選択されたトレーニング・セッション、および/または、n)完全な閉塞が得られたか否か、および/または、o)最大のトレーニング時間が生じたか否か、および/または、p)コンピュータおよび/またはタブレットおよび/またはスマートフォンおよび/または他のタイプのスマートデバイスへの無線接続状態、および/または、q)%LOPに対して予めセットされた%値、または、%最大圧力に対して予め設定された%値、および/または、r)%LOPに対して予めセットされた%値、または、%最大圧力に対して予め設定された%値、および/または、s)ある種の警告イベントが発生した際の警告シンボル、および/または、t)前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットおよび/またはBFRTカフの使用方法に関する指示的情報、のうち1以上についての情報を表示するように構成されている、
請求項12から17のいずれか1項に記載のBFRTシステム。
【請求項19】
前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、更に、回路基板と、プロセッサと、電源ボタンと、第2の選択ボタンまたはスイッチとを含み、
前記第1および第2の選択ボタンまたはスイッチは、前記ユーザーが、前記作動の構成および/または前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットに対する前記入力の作動情報を選択可能なように構成されており、
前記ディスプレイは、更に、2種類以上の情報を表示するように構成されており、
前記選択ボタンまたはスイッチのうち1以上は、任意で、前記ディスプレイの下に配置されている、
請求項18に記載のBFRTシステム。
【請求項20】
前記空気接続アレンジメントは、一端で前記ハウジングに接続されているチューブ・システムを含み、
反対端は、前記BFRTカフの空気入力ポートに着脱可能に接続されるように構成されており、
前記チューブ・システムは、流体が前記チューブを介して流れることが可能であるように構成されており、
前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、任意で、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットが前記BFRTカフと流体連通している間、前記BFRTカフから間隔をあけられている、
請求項12から19のいずれか1項に記載のBFRTシステム。
【請求項21】
前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、前記BFRTカフに直接接続されており、
前記ハウジングが前記BFRTカフに接続されている間、前記空気接続アレンジメントは、前記BFRTカフに流体連通しており、
前記運動させることというステップ中、前記携帯型モーター/ポンプ・ユニットの前記ハウジングは、前記BFRTカフに接続され続ける、
請求項12から19のいずれか1項に記載のBFRTシステム。
【国際調査報告】