IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッドの特許一覧

特表2023-511577セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス
<>
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図1
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図2
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図3
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図4
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図5
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図6
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図7
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図8
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図9
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図10
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図11
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図12
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図13
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図14
  • 特表-セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-20
(54)【発明の名称】セッションセットアップ及びハンドオーバーの方法及びこのデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20230313BHJP
   H04W 88/14 20090101ALI20230313BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20230313BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W88/14
H04W36/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022544825
(86)(22)【出願日】2021-01-12
(85)【翻訳文提出日】2022-07-22
(86)【国際出願番号】 KR2021000394
(87)【国際公開番号】W WO2021149958
(87)【国際公開日】2021-07-29
(31)【優先権主張番号】202010075502.6
(32)【優先日】2020-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010266652.5
(32)【優先日】2020-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】リシァン・シュ
(72)【発明者】
【氏名】リシ・リ
(72)【発明者】
【氏名】ウェイウェイ・ワン
(72)【発明者】
【氏名】ホン・ワン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067GG06
(57)【要約】
無線通信システムにおけるセッションのセットアップ及びハンドオーバーのための方法及びデバイスが提供される。前記方法は、第2のノードから、プロトコルデータユニット(protocol data unit:PDU)セッションの単一のネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information:S-NSSAI)を含むメッセージを受信する動作;及び前記第2のノードから受信した前記メッセージに基づいて、前記PDUセッションのセッションリソースを割り当てる動作を含み、前記PDUセッションのS-NSSAIが、前記第1のノードによってサポートされる場合、前記PDUセッションのセッションリソースは、前記PDUセッションのS-NSSAIに関連するリソースを含み、前記PDUセッションのS-NSSAIが、前記第1のノードによってサポートされていない場合、又は前記S-NSSAIに関連するリソースが、有用できないか、オーバーロードされている場合、前記PDUセッションのセッションリソースは、前記PDUセッションに使用可能な他のリソースを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける第1のノードによって実行される方法であって、前記方法は、
第2のノードから、プロトコルデータユニット(protocol data unit:PDU)セッションの単一のネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information:S-NSSAI)を含むメッセージを受信する動作;及び
前記第2のノードから受信した前記メッセージに基づいて、前記PDUセッションのためのセッションリソースを割り当てる動作を含み、
前記PDUセッションのS-NSSAIが、前記第1のノードによってサポートされる場合、前記PDUセッションのセッションリソースは、前記PDUセッションのS-NSSAIに関連するリソースを含み、及び
前記PDUセッションのS-NSSAIが、前記第1のノードによってサポートされていない場合、又は、前記S-NSSAIに関連するリソースが、有用できないか、オーバーロードされている場合、前記PDUセッションのセッションリソースは、PDUセッションに使用可能な他のリソースを含む方法。
【請求項2】
前記PDUセッションに使用可能な他のリソースは、前記PDUセッションにおけるQoSフローのサービス品質(QoS)パラメータ、ユーザ機器(user equipment: UE)にサービスを提供する(serving)基地局によってサポートされるネットワークスライスリソース、及び/又はネットワークの運用及び保守の構成のうち少なくとも1つに基づいて割り当てられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のノード及び前記第2のノードはそれぞれ、基地局又はコアネットワークノードであり、
前記コアネットワークノードは、セッション管理機能(session management function:SMF)エンティティ(entity)、又は、アクセス制御及びモビリティ管理機能(access control and mobility management function:AMF)エンティティを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のノードから受信されるメッセージは、ネットワークスライスポリシー情報を含み、
前記PDUセッションに使用可能な他のリソースは、前記ネットワークスライスポリシー情報に基づいて割り当てられ、
前記ネットワークスライスポリシー情報は、1つ又はそれ以上の支援S-NSSAIを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワークスライスポリシー情報は、異なる優先順位を有する複数の支援S-NSSAIを含み、
優先順位の高い支援S-NSSAIに関連するリソースが、優先される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワークスライスポリシー情報は、アクセス制御及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティ又はセッション管理機能(SMF)エンティティによって生成又は更新される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記ネットワークスライスポリシー情報は、ユーザ機器(UE)から受信されるネットワークスライスポリシー情報に基づいている、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記ネットワークスライスポリシー情報は、ネットワークスライス選択ポリシー(network slice selection policy:NSSP)、ユーザ機器(UE)の加入情報、サービスのサービス品質(quality of service:QoS)情報、及び前記UEにサービスを提供する(serving)基地局によってサポートされるS-NSSAIに基づいて生成又は更新される、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
無線通信システムにおける第1のノードにおいて、前記第1のノードは、
送受信機;及び
前記送受信機を介して、第2のノードから、プロトコルデータユニット(protocol data unit:PDU)セッションの単一のネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information:S-NSSAI)を含むメッセージを受信し;及び
前記第2のノードから受信した前記メッセージに基づいて、前記PDUセッションのセッションリソースを割り当てるように構成されるコントローラを含み、
前記PDUセッションのS-NSSAIが、前記第1のノードによってサポートされる場合、前記PDUセッションのセッションリソースは、前記PDUセッションのS-NSSAIに関連するリソースを含み、
前記PDUセッションのS-NSSAIが、前記第1のノードによってサポートされていない場合、又は前記S-NSSAIに関連するリソースが、有用ではないか、オーバーロードされている場合、前記PDUセッションのセッションリソースは、前記PDUセッションに使用可能な他のリソースを含む第1のノード。
【請求項10】
前記PDUセッションに使用可能な他のリソースは、前記PDUセッションにおけるQoSフローのサービス品質(QoS)パラメータ、ユーザ機器(UE)にサービスを提供する基地局によってサポートされるネットワークスライスリソース、 及び/又はネットワークの運用及び保守の構成のうち少なくとも1つに基づいて割り当てられる、請求項9に記載の第1のノード。
【請求項11】
前記第1のノード及び前記第2のノードはそれぞれ、基地局又はコアネットワークノードであり、
前記コアネットワークノードは、セッション管理機能(SMF)エンティティ又はアクセス制御及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティを含む、請求項9に記載の第1のノード。
【請求項12】
前記第2のノードから受信されるメッセージは、ネットワークスライスポリシー情報を含み、
前記PDUセッションに使用可能な他のリソースは、前記ネットワークスライスポリシー情報に基づいて割り当てられ、
前記ネットワークスライスポリシー情報は、1つ又はそれ以上の支援S-NSSAIを含む、請求項9に記載の第1のノード。
【請求項13】
前記ネットワークスライスポリシー情報は、異なる優先順位を有する複数の支援S-NSSAIを含み、
優先順位の高い支援S-NSSAIに関連するリソースが、優先される、請求項12に記載の第1のノード。
【請求項14】
前記ネットワークスライスポリシー情報は、アクセス制御及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティ又はセッション管理機能(SMF)エンティティによって生成又は更新される、請求項12に記載の第1のノード。
【請求項15】
前記ネットワークスライスポリシー情報は、ユーザ機器(UE)から受信されるネットワークスライスポリシー情報に基づいている、請求項12に記載の第1のノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムにおけるセッションのセットアップ及びハンドオーバのための方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
4G通信システムの展開以降、無線データ通信サービスの増大する需要を満たすために、改良された5G又は5G以前(pre-5G)の通信システムを開発するための努力がなされてきた。したがって、前記5G又はプレ5G通信システムは、「4Gネットワークを超えて(Beyond 4G Network)」又は「LTE後のシステム(Post LTE System)」とも呼ばれる。
【0003】
無線通信は、現代史で最も成功した革新の一つである。最近、無線通信サービスの加入者数は、50億人を超え、急速に成長を続けている。消費者や企業でスマートフォンやその他のモバイルデータデバイス(タブレットコンピューター、ノートブックコンピューター、ネットブック、電子ブックリーダー、マシンタイプのデバイスなど)の人気が高まるにつれ、無線データトラフィックの需要が急速に増加している。モバイルデータトラフィックの急激な増加に対応し、新しいアプリケーションと配置をサポートするには、無線インターフェイスの効率とカバレッジを改善することが非常に重要である。
【0004】
本開示は、ユーザ機器(user equipment:UE)が、異なる基地局間を移動又はハンドオーバーする際のセッションハンドオーバーの失敗又はセッションセットアップのプロセスでのセッションセットアップの失敗によるサービス中断の問題をターゲットとした、改善されたセッションセットアップ方法、セッションハンドオーバー方法及びそれらのデバイスを提供する。
【0005】
このような情報は、本開示の理解を助けるための背景情報としてのみ提示されている。前記の情報のいずれが、先行技術として本開示に適用可能であるかどうかについての決定は行われず、いかなる判断も行われていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、無線通信システムにおけるセッションセットアップ及びセッションハンドオーバーのための方法及びそれらの方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願の一態様によれば、無線通信システムにおけるセッションのセットアップ及びハンドオーバーのための方法及び装置が提供される。この方法は、第1のノードが、第2のノードからのメッセージを受信する動作を含み、このメッセージは、プロトコルデータユニット(protocol data unit: PDU)セッションの単一のネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information:S-NSSAI)を含み;及び前記第1のノードが、前記第2のノードから受信した前記メッセージに基づいて、前記PDUセッションのリソースを割り当てる動作を含み、ここで、前記第1のノードが、前記PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、前記第1のノードは、前記PDUセッションのために、前記PDUセッションのS-NSSAIのリソースを割り当てるが、前記第1のノードが、前記S-NSSAIをサポートしていない場合、又は、前記S-NSSAIのリソースが、有用できないか、オーバーロードされている場合、前記第1のノードは、前記PDUセッションに使用可能な他のリソースを割り当てる。
【0008】
本出願の別の態様によれば、無線通信システムにおいて、信号を受信又は送信するように構成された送受信機;及び第2のノードからメッセージを受信し、このメッセージは、PDUセッションの単一のネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information:S-NSSAI)を含み;及び前記第2のノードから受信したメッセージに基づいて、前記PDUセッションにリソースを割り当てるように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む基地局が提供され、ここで、前記基地局が、前記PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、前記PDUセッションのS-NSSAIのリソースを、PDUセッションに割り当てるが、前記基地局が、前記S-NSSAIをサポートしていない場合、又は前記S-NSSAIのリソースが有用できないか、オーバーロードされている場合、前記基地局は、PDUセッションに使用可能な他のリソースを割り当てる。
【0009】
本出願の別の態様によれば、無線通信システムにおいて、信号を受信又は送信するように構成された送受信機;及び第2のノードからメッセージを受信し、このメッセージは、PDUセッションの初期に割り当てられた単一のネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information:S-NSSAI)を含み;及び前記第2のノードから受信したメッセージに少なくとも部分的に基づいて、前記PDUセッションのためのリソースを割り当てるように構成された少なくとも1つのプロセッサを含むコアネットワークが提供され、ここで、コアネットワークノードが、前記PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、前記コアネットワークノードは、前記PDUセッションのS-NSSAIのネットワークスライスリソースを、前記PDUセッションに割り当てるが、前記コアネットワークノードが、前記S-NSSAIをサポートしていない場合、又は前記S-NSSAIのネットワークスライスリソースが、有用できないか、オーバーロードされている場合、前記コアネットワークノードは、前記PDUセッションに使用可能な他のネットワークスライスリソースを割り当てる。
【発明の効果】
【0010】
本開示は、セッションセットアップ、セッションハンドオーバーのための改善された方法及びデバイスを提供する。これにより、ユーザ機器(UE)が、異なる基地局間を移動又はハンドオーバーする際のセッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題や、セッションセットアップのプロセスでセッションセットアップの失敗の問題を回避又は軽減することができる。同時に、UEの移動及びハンドオーバ中、又はセッションセットアップ中に、ネットワークは常に、進行中の(ongoing)セッションを、最適なリソースに優先的に構成できる。最適なリソースが有用できない場合、UEにサービスを提供するために最善を尽くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の一実施形態によるシステムアーキテクチャ進化(system architecture evolution:SAE)のシステムアーキテクチャ図を示す。
図2】本開示の一実施形態による、次世代通信システム又は5G通信システムのアーキテクチャ図を示す。
図3】本開示の一実施形態による、PDUセッションのセットアップ及びハンドオーバーのための例示的な方法を示す。
図4図3に示される例示的な方法の一実施形態を示す。
図5図3に示される例示的な方法の別の実施形態を示す。
図6図3に示される例示的な方法の別の実施形態を示す。
図7図3に示される例示的な方法のさらに別の実施形態を示す。
図8】本開示の一実施形態による、PDUセッションのセットアップ及びハンドオーバーのための別の例示的な方法を示す。
図9図8に示される例示的な方法の一実施形態を示す。
図10図8に示される例示的な方法の別の実施形態を示す。
図11】本開示の一実施形態による、PDUセッションのセットアップ及びハンドオーバーのためのさらに別の例示的な方法を示す。
図12図11に示される例示的な方法の一実施形態を示す。
図13図11に示される例示的な方法の別の実施形態を示す。
図14図11に示される例示的な方法のさらに別の実施形態を示す。
図15】本開示の一実施形態による、PDUセッションのセットアップ及びハンドオーバーのための別の例示的な方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の説明は、添付の図面を参照して特許請求の範囲及びそれらの均等物によって定義される本開示の様々な実施形態の完全な理解を助けるために提供される。理解を助けるために様々な特定の詳細が含まれているが、これらの詳細は、例示としてのみ見なされる。したがって、当技術分野の通常の知識を有する者であれば、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の様々な実施形態に対して、様々な変更及び修正が行われ得ることが認識されるであろう。さらに、明瞭さと簡潔さのために、既知の機能及び構成の説明は省略できる。
【0013】
以下の説明及び特許請求の範囲で使用される用語及び表現は、書誌的意味に限定されず、本開示の明確かつ一貫した理解を可能にするために、発明者によってのみ使用される。したがって、本開示の様々な実施形態の以下の説明は、例示の目的のみに提供され、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物によって定義されるように、本開示を限定する目的ではないことは、当業者には明らかであるはずである。
【0014】
「第1」、「第2」などの用語は、様々な構成要素を説明するために使用できるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されない。これらの用語は、ある構成要素を他の構成要素と区別するためにのみ使用される。
【0015】
本開示で使用される用語は、例示的な実施形態を説明するためにのみ使用され、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。単数形には、文脈と矛盾しない限り、複数形も含まれる。本開示において、「含む(including)」及び「含む(comprising)」という用語は、本開示に記載される特徴、量、ステップ、動作、構成要素、要素又はそれらの組み合わせの存在を示すが、1つ又はそれ以上の他の特徴、量、ステップ、動作、構成要素、要素又はそれらの組み合わせの存在又は追加の可能性を排除するものではない。
【0016】
この場合、処理フローチャートの各ブロック及び前記フローチャートの組み合わせは、コンピュータプログラム命令(instruction)によって実施できることが理解され得る。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサにインストールできるので、前記コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサによって実行されるこれらの命令は、前記フローチャートのブロックで説明されている機能を実装するための手段を作成する。これらのコンピュータプログラム命令はまた、特定のスキームで機能を実施するために、前記コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のコンピュータ使用可能又はコンピュータ可読メモリに格納され得るので、前記コンピュータ使用可能又はコンピュータ可読メモリに格納されている前記コンピュータプログラム命令は、前記フローチャートのブロックに記載されている機能を実行するための命令手段を含む製品を生成することができる。前記コンピュータプログラム命令は、前記コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にもインストールできるので、前記コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置を実行するためのコンピュータ実行プロセスを作成するために、 前記コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置で、一連の操作ステップを実行するための命令は、前記フローチャートのブロックに記載されている機能を実施するためのステップを提供することもできる。
【0017】
さらに、各ブロックによって表されるモジュール、フラグメント、又はコードの一部には、特定の論理機能を実行するための1つ又はそれ以上の実行可能命令が含まれている。さらに、いくつかの代替の実施形態では、ブロックで提供される機能は、順序に関係なく発生する可能性があることに留意されたい。例えば、連続して表示される2つのブロックは、実際には同時に実行される場合もあれば、対応する機能によっては、逆の順序で実行される場合もある。
【0018】
本明細書に記載の例示的な実施形態は、限定することを意味するものではない。詳細な説明で定義された事項、例えば、詳細な構造及び要素は、当業者がこの開示を完全に理解するのを助けるために提供される特定の詳細にすぎない。本明細書で一般的に記載され、図に示されている本開示の態様は、様々な異なる構成で配置、置換、結合、分離、及び設計することができ、これらはすべて本明細書で企図される。さらに、文脈上特に明記しない限り、各図に示されている機能を、互いに組み合わせて使用できる。したがって、図面は一般に、1つ又はそれ以上の一般的な実施形態の複合部品と見なされるべきであるが、 全ての図示された特徴が、各実施形態に必要であるとは限らないことを理解されたい。
【0019】
状況に応じて、本開示の様々な実施形態で使用される「構成された(configured)」という表現は、例えば、ハードウェア又はソフトウェアの観点から、「~に合わせて調整された(adapted to)」、「~できる(capable of)」、「~にするように設計された」 、「~に合わせて調整された(adapted to)」、「イネーブルされる(enabled) 」、又は「できる」と交換可能に使用され得る。あるいは、場合によっては、「~ように構成されたデバイス」という表現は、そのデバイスが他のデバイス又は構成要素と共に「~できる」ことを意味する場合がある。例えば、「プロセッサは、A、B、及びCを実行するように調整(又は構成)されている」という表現は、対応する動作のみを実行する専用プロセッサ(例えば、組み込みプロセッサ)、又はメモリデバイスに格納された1つ又はそれ以上のソフトウェアプログラムを実行することによって、対応する動作を実行できる汎用プロセッサ(例えば、中央処理ユニット(CPU)、又はアプリケーションプロセッサ(application processor:AP))を意味する場合がある。
【0020】
本開示に関連するS-NSSAIには、3種類があることに留意されたい。1つは、PDUセッションのS-NSSAIであり、PDUセッションのS-NSSAIは、現在の3GPP仕様23.502において、PDUセッションセットアップのプロセス中に、コアネットワークから基地局に送信されるN2 SM情報に含まれているPDUセッション識別子に関連付けられているS-NSSAIであるか、又は前記PDUセッションのS-NSSAIは、現在の3GPP仕様23.502で、PDUセッションセットアップのプロセス中に、UEからコアネットワークへ送信されるPDUセッション識別子に関連付けられているS-NSSAIである。2つ目は、以下で支援S-NSSAIと呼ばれる、前記のPDUセッションのS-NSSAIがサポートされていないか、オーバーロードされているか、又は有用できない場合に、PDUセッションに構成できるS-NSSAIである。3つ目は、サポートされるスライス情報、リソース条件及び/又はスライスポリシー情報に従って、基地局によってPDUセッションに実際に構成されたS-NSSAIであり、以下、構成されたS-NSSAIと呼ばれる。
【0021】
現代のモバイル通信は、システムアーキテクチャ進化(SAE)のシステムアーキテクチャ図である図1に示すように、高速伝送を備えたマルチメディアサービスを、ユーザに提供する傾向がある。
【0022】
ユーザ機器(UE)101は、データを受信するための端末装置である。進化した汎用地上無線アクセスネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network:E-UTRAN)102は、前記無線ネットワークにアクセスするためのインターフェースを、UEに提供するマクロ基地局(eNodeB/NodeB)を含む無線アクセスネットワークである。モビリティ管理エンティティ(mobility management entity:MME)103は、UEのモビリティコンテキスト、セッションコンテキスト、及びセキュリティ情報を管理する責任がある。サービングゲートウェイ(serving gateway:SGW)104は、主にユーザプレーンの機能を提供し、MME103とSGW104とは、同じ物理エンティティ内にあり得る。パケットデータネットワークゲートウェイ(packet data network gateway:PGW)105は、課金、合法的傍受(lawful interception)などを担当し、SGW104と同じ物理エンティティ内にあり得る。ポリシー及び課金ルール機能エンティティ(policy and charging rules function entity:PCRF)106は、サービス品質(quality of service:QoS)ポリシー及び課金ルールを提供する。汎用パケット無線サービス支援ノード(general packet radio service support node:SGSN)108は、ユニバーサルモバイル通信システム(universal mobile telecommunications system:UMTS)におけるデータ送信のためのルーティングを提供するネットワークノードデバイスである。ホーム加入者サーバ(home subscriber server:HSS)109は、UEのホームサブシステムであり、ユーザ機器の現在の位置、サービングノードのアドレス、ユーザセキュリティ情報、及びユーザ機器のパケットデータコンテキストを含むユーザ情報を保護する責任がある。
【0023】
次世代ネットワーク又は第5世代5Gネットワークのシステムアーキテクチャ図が、図2に示されている。
【0024】
ユーザ機器(UE)201は、データを受信するための端末装置である。次世代無線アクセスネットワーク(next generation radio access network: NG-RAN)202は、UEに無線ネットワークにアクセスするためのインタフェースを提供する基地局(ng-gNBとも呼ばれる5Gコアネットワーク(5G Core network: 5GC) に接続されるgNB又はeNB)を含む無線アクセスネットワークである。アクセス制御及びモビリティ管理機能エンティティ(access control and mobility management functional entity:AMF)203は、UEのモビリティコンテキスト及びセキュリティ情報を管理する責任がある。ユーザプレーン機能エンティティ(user plane function entity:UPF)204は、主にユーザプレーンの機能を提供する。セッション管理機能エンティティ(session management function entity:SMF)205は、セッション管理を担当する。例えば、データネットワーク(data network:DN)206は、オペレータのサービス、インターネットアクセス、及び第三者のサービスを含む。
【0025】
本開示は、セッションのセットアップ及びハンドオーバのための改善された方法及びデバイスを提供する。
【0026】
本開示によるセッションのセットアップ及びハンドオーバーの例示的な方法が、図3に示されている。本開示に関係のないステップの具体的な説明は省略する。この方法は、以下のステップを含む。
【0027】
ステップ301において、第1のノードは、第2のノードからPDUセッションのセットアップを要請するメッセージを受信する。このメッセージには、構成されるPDUセッションの単一のネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)と、ネットワークスライスポリシー情報とが含まれている。第1のノードが、S-NSSAIをサポートしていない場合、又はS-NSSAIのリソースが使用できないか、オーバーロードされている場合、ネットワークスライスポリシー情報を考慮して、第1のノードは、PDUセッションにリソースを割り当てる。ネットワークスライスポリシー情報は、支援S-NSSAIであり得、支援S-NSSAIは、1つ又はそれ以上のS-NSSAIであり得る。PDUセッションごとに、支援S-NSSAIは、1つ又はそれ以上のS-NSSAIである可能性がある。複数の支援S-NSSAIが存在する場合、複数の支援S-NSSAIの優先順位が異なる場合がある。例えば、前方に配置されたS-NSSAIは、後方に配置されたS-NSSAIよりも優先度が高い場合がある。第1のノードは、リソースを割り当てるときに、より高い優先順位を有する支援S-NSSAIのリソースを優先的に処理する。
【0028】
第1のノードは、基地局又はコアネットワークノードであり得る。第2のノードは、コアネットワークノード又は基地局であり得る。前記コアネットワークノードは、SMF又はAMFであり得る。一例として、第2のノードから第1のノードによって受信されるメッセージは、第2のノードとしてのコアネットワークノードから第1のノードとしての基地局へ、第2のノードとしての第1の基地局から第1ノードとしての第2基地局へ(例えば、ソース基地局からターゲット基地局へ)、第2のノードとしての第1のコアネットワークから第1ノードとしての第2のコアネットワークノードへ(例えば、ソースコアネットワークからターゲットコアネットワークノードへ)、又は第1のノードとしての基地局から第2のノードとしてのコアネットワークノードへ送信され得る。第1のノード及び第2のノードの特定の実装によれば、前記メッセージは、例えば、初期UEコンテキストセットアップ要請(initial UE context setup request)メッセージ(第1のノードが基地局であり、第2のノードがコアネットワークノードの場合)、PDUセッションリソースセットアップ要請(PDU session resource setup request)メッセージ (第1のノードが基地局であり、第2のノードがコアネットワークノードの場合) 、ハンドオーバ要請(handover request)メッセージ(第1のノードがターゲット基地局であり、第2のノードがコアネットワークノードの場合、又は、第1のノードがターゲット基地局であり、第2のノードがソース基地局の場合)、ハンドオーバ要求(handover required)メッセージ(第1のノードがソースコアネットワークノーであり、第2のノードがソース基地局の場合)、パススイッチ要請確認(path switch request acknowledgement)メッセージ(第1のノードがターゲット基地局であり、第2のノードがコアネットワークノードの場合)、又はUEコンテキスト作成要請(create UE context request)メッセージ(第1のノードがターゲットコアネットワークノードであり、第2のノードがソースコアネットワークノードの場合)などであり得る。前記の列挙は、単なる例であり、制限ではない。
【0029】
ネットワークスライスポリシー情報は、ネットワークスライス選択ポリシー(network slice selection policy:NSSP)、UEの加入情報、トラフィックのサービス品質(quality of service:QoS)情報、及びAMFによってサポートされるS-NSSAI、及び /又は、SMFによってサポートされるS-NSSAIなどを考慮して決定することができる。ネットワークスライスポリシー情報を決定するエンティティは、コアネットワークノードであり得る。
【0030】
ステップ302において、第1のノードは、セッションセットアップ要請のためのメッセージを受信する。第1のノードは、PDUセッションのS-NSSAI及びネットワークスライスポリシー情報など、受信したPDUセッション情報を格納する。
【0031】
第1のノードは、セットアップが要請されるPDUセッションにリソースを割り当てるとき、又はスライスがオーバーロードされる場合に、リソースを再割り当てする必要があるときに、メッセージ内のS-NSSAIを考慮する。第1のノード又は第1のノードのセルが、S-NSSAIをサポートしていない場合、又はS-NSSAIのスライスリソースが、オーバーロードされているか、有用できない場合、第1のノードは、ネットワークスライスポリシー情報を考慮して、PDUセッションにリソースを割り当てる。例えば、第1のノードは、支援S-NSSAIのリソースの割り当てを検討する。第1のノードによって受信されたメッセージが、複数の支援S-NSSAIを含む場合、第1のノードは、より高い優先度を有するS-NSSAIのスライスリソースを優先する。
【0032】
この方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0033】
第1のノードは、PDUセッション用に実際に構成されたS-NSSAIを、コアネットワークに送信する。UEのために実際に構成されたS-NSSAIによれば、コアネットワークは、UEのためのPDUセッションのセッション管理機能エンティティ及び/又はユーザプレーン機能エンティティを再選択することができる。例えば、基地局は、PDUセッション用に実際に構成されたS-NSSAIをAMFに送信し、AMFは、UEのPDUセッション用にSMF及び/又はUPFを再選択する。あるいは、基地局は、PDUセッションのために実際に構成されたS-NSSAIをSMFに送信し、SMFは、UEのPDUセッションのためにUPFを再選択する。このステップは、第1のノードが基地局である場合に適用可能である。
【0034】
この方法がハンドオーバーに使用される場合、第2の基地局(ターゲット基地局)は、PDUセッションのS-NSSAIをサポートせず、ネットワークスライスポリシー情報に従って、PDUセッションのために別のネットワークスライスリソースが構成される。ステップ301で説明したように、ソース基地局としての第2の基地局が、第3の基地局へのUEのハンドオーバーをトリガーするとき、ハンドオーバ要請メッセージは、PDUセッションのS-NSSAI及びネットワークスライスポリシー情報を含む。第3の基地局が、S-NSSAIをサポートする場合、第3の基地局は、PDUセッションのためにS-NSSAIのリソース上でPDUセッションを構成する。この方法により、UEのPDUセッションに最適なリソースを常に構成できる。
【0035】
この方法が、ハンドオーバーにのみ使用される場合、ステップ301で説明したように、ソース基地局が、ターゲット基地局へのUEのハンドオーバーをトリガーすると、前記メッセージは、PDUセッションのS-NSSAI及びネットワークスライスポリシー情報を含むハンドオーバー要請メッセージであり;PDUセッションのためにソース基地局によって実際に構成されたリソースが、ネットワークスライスポリシー情報に基づいて、選択されたPDUセッションの構成されたS-NSSAIのリソースである場合、ハンドオーバー要請メッセージは、構成されたS-NSSAIを含むことができる。ターゲット基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、PDUセッションは、PDUセッションのためにS-NSSAIのリソースで構成される。ターゲット基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はPDUセッションのS-NSSAIが、オーバーロードされているか、又は使用できない場合、ネットワークスライスポリシー情報に従って、PDUセッションのために他のネットワークスライスリソースを構成する。この方法により、UEのPDUセッションに最適なリソースを常に構成できる。この時点で、本開示の例示的なPDUセッションセットアップ方法及び例示的なハンドオーバー方法の説明は完了する。この方法は、UEが異なる基地局間を移動又はハンドオーバーするときのセッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題、又はセッションセットアップのプロセスにおけるセッションセットアップ失敗の問題を回避又は軽減することができる。同時に、UEの移動及びハンドオーバー、又はセッションセットアップのプロセス中に、ネットワークは、常に最適なリソースに進行中のセッションを優先的に割り当てることができる。最適なリソースが有用できない場合、UEにサービスを提供するために最善を尽くすことができる。また、複数のハンドオーバーの後、UEのPDUセッションに最適なリソースが常に、構成されていることを確認できる。
【0036】
本開示のセッションのセットアップ及びハンドオーバーの方法の一実施形態が、図4に示されている。本開示に関連のないステップの具体的な説明は省略する。以下のステップが含まれている。
【0037】
ステップ401において、UEは、AMFへの非アクセス層(non-access stratum:NAS)PDUセッションセットアップ要請メッセージを開始し、このメッセージには、PDUセッション識別子、1つ又はそれ以上のS-NSSAI、UE及びコアネットワークインターフェース(N1)セッション管理(session management:SM)コンテナが含まれる。S-NSSAIは、現在のアクセスタイプで許可されているNSSAIに存在する。
【0038】
ステップ402で、AMFは、ネットワークスライスポリシー情報を生成する。AMFは、ネットワークスライスポリシー(NSSP)、UEの加入情報、UEの許可されたNSSAI、UEにサービスを提供(serving)する基地局によってサポートされたS-NSSAI、及び/又はAMF、及び/又はSMFなどに従って、各PDUセッションのネットワークスライスポリシー情報を決定する場合がある。ネットワークスライスポリシー情報は、支援S-NSSAIであり、支援S-NSSAIは、1つ又はそれ以上であり得る。PDUセッションごとに、支援S-NSSAIは、1つ又はそれ以上であり得る。複数の支援S-NSSAIが存在する場合、複数の支援S-NSSAIは、異なる優先順位を有することができる。例えば、 前方に配置されたS-NSSAIは、後方に配置されたS-NSSAI よりも優先度が高い場合がある。
【0039】
AMFがSMFを選択するとき、ネットワークスライス選択機能(network slice selection function:NSSF)及びネットワークリポジトリ機能(network repository function:NRF)について問い合わせる必要がある場合、より適合なSMFが選択されるように、ネットワークスライスポリシー 情報は、AMFとNSSFとの間のネットワークスライス選択取得プロセス、及び、AMFとNSSFとの間のネットワーク機能ディスカバリ要請プロセスで伝送され得る。複数のSMFが要請されたPDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、ネットワークスライスポリシー情報で最も多くの支援S-NSSAIをサポートするSMFが、複数のSMFの中から選択される。
【0040】
AMFは、PDUセッションのS-NSSAIとネットワークスライスポリシー情報とを格納する。
【0041】
ステップ403において、AMFは、選択されたSMFに、セッション管理コンテキスト作成要請メッセージを送信し、これは、SMFに要請された各PDUセッションのネットワークスライスポリシー情報を伝達することができる。SMFが、ネットワークスライスポリシーでS-NSSAIをサポートしていない場合、SMFは、ネットワークスライスポリシー情報を更新して、ネットワークスライスポリシーのS-NSSAIがすべて、SMFでサポートされるようにする。
【0042】
ステップ404において、SMFは、SMFによって管理される各PDUセッションの更新されたネットワークスライスポリシー情報を含む、セッション管理コンテキスト応答の作成メッセージをAMFに送信する。AMFは、更新されたネットワークスライスポリシー情報を格納する。
【0043】
ステップ405において、AMFは、基地局への初期コンテキストセットアップ要請メッセージ、又は、PDUセッションリソースセットアップ要請メッセージを開始し、このメッセージは、PDUセッションをセットアップするために必要なS-NSSAI及びネットワークスライスポリシー情報を伝達する。
【0044】
本開示に関連するS-NSSAIには、3種類があることに留意されたい。1つは、PDUセッションのS-NSSAIであり、PDUセッションのS-NSSAIは、現在の3GPP仕様23.502で、PDUセッションセットアップのプロセス中に、コアネットワークから基地局に送信されるN2SM情報に含まれるPDUセッション識別子に関連付けられているS-NSSAIであるか、又はPDUセッションのS-NSSAIは、現在の3GPP仕様23.502で、PDUセッションセットアップのプロセス中に、UEからコアネットワークに送信されるPDUセッション識別子に関連付けられているS-NSSAIである。2つ目は、以下、支援S-NSSAIと称される、PDUセッションのS-NSSAIがサポートされていないか、有用できない場合に、PDUセッションに構成できるS-NSSAIである。3つ目は、サポートされるスライス情報、リソース条件、及び/又はスライスポリシー情報に従って、基地局によってPDUセッションに実際に構成されるS-NSSAIであり、 以下、構成されたS-NSSAIと呼ばれる。
【0045】
セットアップが必要なPDUセッションの場合、基地局は、セットアップが要請されるPDUセッションのためのPDUセッションのS-NSSAIのリソースを優先的に構成する。基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はPDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースが、オーバーロードされているか、有用できない場合、基地局は、ネットワークスライスポリシー情報に従って、PDUセッションにサービスを提供するS-NSSAIを選択することができ、基地局は、ネットワークスライスポリシー情報で基地局によってサポートされているものから優先度の高いS-NSSAIを選択することができる。ネットワークスライスポリシー情報から基地局によって選択されたS-NSSAIは、構成されたS-NSSAIであり、条件付き情報要素であり、PDUセッションのS-NSSAIに対応するネットワークスライスリソースがサポートされていないか、オーバーロードされているか、又は有用できない場合にのみ存在する。ネットワークスライスポリシー情報が支援S-NSSAIの場合、基地局は、支援S-NSSAIから、構成されたS-NSSAIを選択する。
【0046】
基地局は、S-NSSAI、構成されたS-NSSAI、及びネットワークスライスポリシー情報をすべてのPDUセッションに格納する。
【0047】
ステップ406において、基地局は、無線リソース制御(radio resource control:RRC)再構成メッセージをUEに送信する。このメッセージは、各PDUセッションのS-NSSAI及び構成されたS-NSSAIを伝送する、PDUセッションセットアップ完了のNASメッセージを含む。構成されたS-NSSAIが表示される場合、対応するPDUセッションで使用されるネットワークスライスリソースは、PDUセッションのS-NSSAIに対応するスライスリソースではなく、支援S-NSSAIに対応するスライスリソースであることを意味する 。
【0048】
メッセージを受信すると、UEは、すべてのPDUセッションに対してS-NSSAI及び構成されたS-NSSAIの情報を格納する。
【0049】
ステップ407において、基地局は、初期コンテキストセットアップ応答メッセージ又はPDUセッションリソースセットアップ応答メッセージをAMFに送信し、このメッセージは、PDUセッションの構成されたS-NSSAIを伝達することができる。
【0050】
ステップ408において、構成されたS-NSSAIが、メッセージで伝達される場合、構成されたS-NSSAIは、AMFからSMFに送信される更新セッション管理コンテキスト要請で伝達されてもよい。
【0051】
ステップ409において、SMFは、構成されたS-NSSAIに従って、PDUセッションのためにUPFを再選択し、UPF選択プロセスを実行することができる。
【0052】
この時点で、本開示の例示的なPDUセッションセットアップ方法及び例示的なハンドオーバー方法の実施形態の説明が完了する。この方法は、UEが異なる基地局間を移動又はハンドオーバーするときに、セッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題を回避又は軽減することができる。同時に、UEの移動及びハンドオーバー中に、ネットワークは常に、最適なリソースへの進行中のセッションを優先的に構成できる。最適なリソースが有用できない場合、UEにサービスを提供するために最善を尽くすことができる。また、複数のハンドオーバーの後、UEのPDUセッションに最適なリソースが常に構成されていることを確認できる。
【0053】
本開示のセッションセットアップ及びハンドオーバーの方法の別の実施形態が、図5に示されている。本開示に関係のないステップの具体的な説明は省略する。この方法には、以下のステップが含まれる。
【0054】
ステップ501において、UEは、AMFへのNAS PDUセッションセットアップ要請メッセージを開始し、このメッセージは、PDUセッション識別子、1つ又はそれ以上のS-NSSAI、及びN1セッション管理(session management:SM)コンテナを含む。S-NSSAIは、現在のアクセスタイプで許可されているNSSAIに存在する。
【0055】
ステップ502において、AMFがSMFを選択するときに、NSSFとNRFとに問い合わせる必要がある場合、NSSPは、AMFとNSSFとの間のネットワークスライス選択取得プロセスにおいて、及びAMFとNRFとの間のネットワーク機能ディスカバリ要請プロセスにおいて、より適切なSMFが選択されるように実行され得る。
【0056】
AMFは、SMFへのセッション管理コンテキスト作成要請メッセージを開始し、このメッセージは、NSSP、UEの加入情報、Qos情報、許可されたNSSAI、及び/又はUEにサービスを提供するネットワークノードによってサポートされるS-NSSAIなどを伝達できる。ネットワークノードには、コアネットワークエンティティ及び基地局が含まれる。
【0057】
ステップ503において、SMFは、NSSP、UEの加入情報、Qos情報、許可されたNSSAI、及び/又はUEにサービスを提供するネットワークエンティティによってサポートされるS-NSSAIなどに従って、各PDUセッションのネットワークスライスポリシー情報を決定することができる。ネットワークスライスポリシー情報は、支援S-NSSAIであり得、支援するS-NSSAIは、1つ又はそれ以上であり得る。PDUセッションごとに、支援S-NSSAIは、1つ又はそれ以上であり得る。複数の支援S-NSSAIが存在する場合、複数の支援S-NSSAIの優先順位が異なる場合がある。例えば、前方に配置されたS-NSSAIは、後方に配置されたS-NSSAIよりも優先度が高い場合がある。
【0058】
SMFは、PDUセッションのS-NSSAIとネットワークスライスポリシー情報とを格納する。
【0059】
ステップ504において、SMFは、SMFによって管理される各PDUセッションのS-NSSAI及びネットワークスライスポリシー情報を含む、セッション管理コンテキスト応答の作成メッセージをAMFに送信する。AMFは、ネットワークスライスポリシー情報を格納する。
【0060】
ステップ505において、AMFは、基地局への初期コンテキストセットアップ要請メッセージ又はPDUセッションリソースセットアップ要請メッセージを開始し、このメッセージは、PDUセッションをセットアップするために必要なS-NSSAI及びネットワークスライスポリシー情報を伝達する。
【0061】
セットアップが必要なPDUセッションの場合、基地局は、セットアップが要請されるPDUセッションのためのPDUセッションのS-NSSAIのリソースを優先的に構成する。基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はPDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースが、オーバーロードされているか、有用できない場合、基地局は、ネットワークスライスポリシー情報に従って、PDUセッションをサービングするS-NSSAIを選択することができ、基地局は、ネットワークスライスポリシー情報で基地局によってサポートされているものから、優先度の高いS-NSSAIを選択することができる。ネットワークスライスポリシー情報から基地局によって選択されたS-NSSAIは、構成されたS-NSSAIと呼ばれ、これは、条件付き情報要素であり、PDUセッションのS-NSSAIに対応するネットワークスライスリソースが、サポートされていないか、オーバーロードされているか、又は有用できない場合にのみ存在する。ネットワークスライスポリシー情報が支援S-NSSAIの場合、基地局は、支援S-NSSAIから、構成されたS-NSSAIを選択する。
【0062】
基地局は、S-NSSAI、構成されたS-NSSAI、及びネットワークスライスポリシー情報を全てのPDUセッションに格納する。
【0063】
ステップ506において、基地局は、RRC再構成メッセージをUEに送信する。このメッセージは、PDUセッションセットアップ完了のNASメッセージを含み、これは、各PDUセッションのS-NSSAI及び構成されたS-NSSAIを伝送する。構成されたS-NSSAIが表示される場合、対応するPDUセッションで使用されるネットワークスライスリソースが、PDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースではなく、支援S-NSSAIに対応するスライスリソースであることを意味する。
【0064】
メッセージを受信すると、UEは、すべてのPDUセッションのS-NSSAIと構成されたS-NSSAIの情報を格納する。
【0065】
ステップ507において、基地局は、初期コンテキストセットアップ応答メッセージ又はPDUセッションリソースセットアップ応答メッセージをAMFに送信し、このメッセージは、PDUセッションの構成されたS-NSSAIを伝達することができる。ステップ508において、構成されたS-NSSAIがメッセージで伝達される場合、構成されたS-NSSAIは、AMFからSMFに送信される更新セッション管理コンテキスト要請で伝達されてもよい。ステップ509において、SMFは、構成されたS-NSSAIに従って、PDUセッションのためにUPFを再選択し、UPF選択プロセスを実行することができる。また、SMFが、構成されたS-NSSAIの情報をメッセージで受信しない場合、SMFは、対応するPDUセッションが、PDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを使用していることを認識する。
【0066】
この時点で、本開示の例示的なPDUセッションセットアップ方法及び例示的なハンドオーバー方法の別の実施形態の説明が完了する。この方法は、UEが異なる基地局間を移動又はハンドオーバーするときに、セッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題を回避又は軽減することができる。同時に、UEの移動及びハンドオーバー中に、ネットワークは常に、最適なリソースへの進行中のセッションを優先的に構成できる。最適なリソースが有用できない場合、UEにサービスを提供するために最善を尽くすことができる。また、複数のハンドオーバーの後、UEのPDUセッションに最適なリソースが常に構成されていることを確認することができる。
【0067】
本開示のセッションセットアップ及びハンドオーバーの方法の別の実施形態が、図6に示されている。本開示に関係のないステップの具体的な説明は省略する。この方法には、以下のステップが含まれる。
【0068】
ステップ601において、ソース基地局は、ハンドオーバー要請メッセージを、ターゲット基地局に送信し、このメッセージは、セットアップが要請される各PDUセッションに対して、S-NSSAI、構成されたS-NSSAI、及び/又はネットワークスライスポリシー情報を含む。構成されたS-NSSAIは、 条件付き情報要素であり、ソース基地局でPDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースが、支援S-NSSAIに対応するリソースである場合にのみ表示される。
ターゲット基地局は、セットアップが要請されるPDUセッションに対して、PDUセッションのS-NSSAIのリソースを優先的に構成する。ターゲット基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はS-NSSAIのスライスリソースが、オーバーロードされているか、有用できない場合、ターゲット基地局は、ネットワークスライスポリシー情報に従って、PDUセッションをサービングするスライスリソースを選択することができる。ネットワークスライスポリシー情報が、複数の支援S-NSSAI及び/又は支援S-NSSAIの優先度情報を含む場合、ターゲット基地局は、優先度の高いS-NSSAIのリソースを選択する。例えば、ターゲット基地局は、ネットワークスライスポリシー情報において、ターゲット基地局によってサポートされる最高の優先度を有するS-NSSAIを選択することができる。選択が成功すると、新しく選択されたS-NSSAIは、構成されたS-NSSAIによって示される。
【0069】
ターゲット基地局が、構成されたS-NSSAIを受信するが、PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、ターゲット基地局は、PDUセッションに対してPDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを再び選択して、PDUセッションが常に、ネットワークによってサポートされている最適なスライスリソースを使用するようにする。選択が成功すると、ターゲット基地局は、PDUセッションコンテキストで、構成されたS-NSSAIの情報を削除する。
【0070】
ターゲット基地局は、PDUセッション用に実際に構成されたネットワークスライス情報を格納する。
【0071】
ステップ602において、ターゲット基地局は、ハンドオーバー要請確認メッセージを、ソース基地局に送信する。このメッセージには、ソース透過コンテナ(source transparent container)へのターゲットが含まれている。PDUセッションをサービングするネットワークスライスリソースが、構成されたS-NSSAIのスライスリソースである場合、前記メッセージには、PDUセッション用に構成されたS-NSSAIに関する情報が伝達される。
【0072】
ステップ603において、ハンドオーバーが完了した後、PDUセッションのスライスリソースが、構成されたS-NSSAIのリソースである場合、ソース基地局は、PDUセッションの構成されたS-NSSAIを伝達する、RRC再構成メッセージを介して、UEにハンドオーバー実行コマンド(command)を送信する。UEは、全てのPDUセッションの構成されたS-NSSAIの情報を格納する。また、UEがメッセージで構成されたS-NSSAIの情報を受信しない場合、UEは、対応するPDUセッションが、PDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを使用していることを認識する。
【0073】
UEは、ハンドオーバが完了したことを示すために、RRC再構成完了メッセージをターゲット基地局に送信する。
【0074】
ステップ604で、ターゲット基地局は、PDUセッション用に構成されたS-NSSAIを伝達する、AMFへのパススイッチ要請を開始する。
【0075】
ステップ605において、AMFは、更新セッション管理コンテキスト要請メッセージを介して、PDUセッション用に構成されたS-NSSAIをSMFに送信する。SMFが、構成されたS-NSSAIの情報をメッセージで受信しない場合、SMFは、対応するPDUセッションが、PDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを使用していることを認識する。
【0076】
ステップ607において、PDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースは、例えば、PDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースが、PDUセッションのS-NSSAIのリソースから、構成されたS- NSSAIのリソースに、又は構成されたS-NSSAIのリソースから、PDUセッションのS-NSSAIのリソースに変更され得る。変更されたS-NSSAI情報に応じて、SMFは、PDUセッションのUPFを再選択し、UPF選択プロセスを実行する場合がある。
【0077】
この時点で、本開示の例示的なPDUセッションセットアップ方法及び例示的なハンドオーバー方法のさらに別の実施形態の説明が完了する。この方法は、UEが異なる基地局間を移動又はハンドオーバーするときに、セッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題を回避又は軽減することができる。同時に、UEの移動及びハンドオーバー中に、ネットワークは常に、最適なリソースへの進行中のセッションを優先的に構成できる。最適なリソースが有用できない場合、UEにサービスを提供するために最善を尽くすことができる。また、複数のハンドオーバーの後、UEのPDUセッションに最適なリソースが常に構成されていることを確認することができる。
【0078】
本開示のセッションセットアップ及びハンドオーバーの方法のさらに別の実施形態が、図7に示されている。本開示に関係のないステップの具体的な説明は省略する。この方法には、以下のステップが含まれる。
【0079】
ステップ701において、ソース基地局は、ソースAMFへのハンドオーバー要請メッセージを開始する。このメッセージは、S-NSSAI、構成されたS-NSSAI、及び/又はネットワークスライスポリシー情報を、要請された各PDUセッションに伝達する。構成されたS-NSSAIは、ソース基地局でPDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースが、支援S-NSSAIに対応するリソースである場合にのみ表示される、条件付き情報要素である。
【0080】
ステップ702で、ソースAMFは、UEコンテキスト作成要請メッセージを、ターゲットAMFに送信し、このメッセージは、ソース基地局からのハンドオーバー要求トランスファコンテナ(handover required transfer container)を含む。前記メッセージには、SM N2情報リスト、PDUセッション識別リスト、及びUEコンテキスト情報が含まれる。UEコンテキスト情報には、PDUセッション識別リスト、PDUセッションに対応するSMF情報、PDUセッションのためのS-NSSAI、及びPDUセッションのための構成されたS-NSSAIが含まれる。
【0081】
ステップ703において、ターゲットAMFは、更新セッション管理コンテキスト要請メッセージをSMFに送信し、前記メッセージは、ハンドオーバープロセス中にセットアップが要請される各PDUセッションのS-NSSAI、構成されたS-NSSAI及び/又はネットワークスライスポリシー情報、及びターゲットAMFとターゲット基地局のサポートされているS-NSSAIが含まれる。
【0082】
SMFは、セットアップが要請されるPDUセッションに対して、PDUセッションのS-NSSAIのリソースを優先的に構成する。ターゲットネットワークが、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はS-NSSAIのスライスリソースが、オーバーロードされているか、有用できない場合、SMFは、ネットワークスライスポリシー情報に従って、PDUセッションをサービングするスライスリソースを選択する場合がある。ネットワークスライスポリシー情報に、複数の支援S-NSSAI及び/又は支援S-NSSAIの優先度情報が含まれている場合、SMFは、優先度の高いS-NSSAIのリソースを選択する。例えば、SMFは、ネットワークスライスポリシー情報でターゲットネットワークによってサポートされる最高の優先度を有するS-NSSAIを選択することができる。選択が成功すると、新しく選択されたS-NSSAIは、構成されたS-NSSAIによって示される。ターゲットネットワークには、ターゲット基地局とターゲットコアネットワークが含まれる。
【0083】
SMFが、構成されたS-NSSAIを受信したが、ターゲットネットワークが、PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、SMFは、PDUセッションのためのPDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを再び選択して、PDUセッションが常に、ネットワークによってサポートされている最適なスライスリソースを使用することを保証する。選択が成功すると、SMFは、PDUセッションコンテキストで、構成されたS-NSSAIの情報を削除する。
【0084】
SMFは、PDUセッション用に実際に構成されたネットワークスライス情報を格納する。
【0085】
SMFは、ネットワークスライスポリシー情報を再構成することができる。SMFが、PDUセッションのネットワークスライスポリシー情報を再構成する場合、SMFは、PDUセッションのS-NSSAIが、サポートされていない場合、更新されたネットワークスライスポリシー情報に従って、PDUセッション用に構成されたS-NSSAIを選択する。
【0086】
ステップ704において、PDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースが変更する可能性があるため、例えば、PDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースは、PDUセッションのS-NSSAIのリソースから、構成されたS-NSSAIのリソースに、又は構成されたS-NSSAIのリソースから、PDUセッションのS-NSSAIのリソースに変更する可能性があるため、SMFは、変更されたS-NSSAI情報に従って、PDUセッションのUPFを再選択し、UPF選択プロセスを実行する場合がある。
【0087】
ステップ705で、SMFは、更新セッション管理コンテキスト応答メッセージを、ターゲットAMFに送信し、前記メッセージは、各PDUセッションの更新されたS-NSSAI、構成されたS-NSSAI及び/又はネットワークスライスポリシー情報を伝達する。
【0088】
ステップ706で、ターゲットAMFは、ハンドオーバー要請メッセージを、ターゲット基地局に送信し、このメッセージは、セットアップが要請される各PDUセッションのS-NSSAI、構成されたS-NSSAI、及び/又はネットワークスライスポリシー情報を伝達する。構成されたS-NSSAIは、条件付き情報要素であり、これは、ソース基地局でPDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースが、支援S-NSSAIに対応するリソースである場合にのみ表示される。
【0089】
ターゲット基地局は、セットアップが要請されるPDUセッションに対してPDUセッションのS-NSSAIのリソースを優先的に構成する。ターゲット基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はS-NSSAIのスライスリソースが、オーバーロードされているか、有用できない場合、ターゲット基地局は、ネットワークスライスポリシー情報に従って、PDUセッションをサービングするスライスリソースを選択できる。ネットワークスライスポリシー情報が、複数の支援S-NSSAI及び/又は支援S-NSSAIの優先度情報を含む場合、ターゲット基地局は、優先度の高いS-NSSAIのリソースを選択する。例えば、ターゲット基地局は、ネットワークスライスポリシー情報において、ターゲット基地局によってサポートされる最高の優先度を有するS-NSSAIを選択することができる。選択が成功すると、新しく選択されたS-NSSAIは、構成されたS-NSSAIによって示される。
【0090】
ターゲット基地局が、構成されたS-NSSAIを受信するが、PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、ターゲット基地局は、PDUセッションに対してPDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを再び選択して、PDUセッションは常に、ネットワークによってサポートされている最適なスライスリソースを使用することを保証する。選択が成功すると、ターゲット基地局は、PDUセッションコンテキストで、構成されたS-NSSAIの情報を削除する。
【0091】
ターゲット基地局は、PDUセッション用に実際に構成されたネットワークスライス情報を格納する。
【0092】
ステップ707において、ターゲット基地局は、ハンドオーバー要請確認メッセージを、ターゲットAMFに送信し、PDUセッションをサービングするネットワークスライスリソースが、構成されたS-NSSAIのネットワークスライスリソースである場合、前記メッセージは、PDUセッションの構成されたS-NSSAIの情報を伝達する。
【0093】
ステップ708で、AMFは、更新セッション管理コンテキスト要請メッセージを介して、PDUセッションの構成されたS-NSSAIを、SMFに送信する。SMFが、構成されたS-NSSAIの情報をメッセージで受信しない場合、SMFは、対応するPDUセッションが、PDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを使用していることを認識する。
【0094】
ステップ709において、PDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースが、変更する可能性があるため、例えば、PDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースは、PDUセッションのS-NSSAIのリソースから、構成されたS-NSSAIのリソースに、又は構成されたS-NSSAIのリソースから、PDUセッションのS-NSSAIのリソースに変更される可能性があるため、SMFは、変更されたS-NSSAI情報に従って、PDUセッションのためのUPFを再選択し、UPF選択プロセスを実行することができる。
【0095】
ステップ710で、SMFは、更新セッション管理コンテキスト応答メッセージをターゲットAMFに送信する。
【0096】
PDUセッションへの実際に構成されたネットワークスライスリソースが、構成されたS-NSSAIのリソースである場合、AMFは、UEコンテキスト応答の作成メッセージを介して、これをソースAMFに通知でき(ステップ711)、ソースAMFは、ハンドオーバーコマンドメッセージを介して、これをソース基地局に通知でき(ステップ712)、次いで、ソース基地局は、RRC再構成メッセージを介して、これをUEに通知し(ステップ713)、ここで、メッセージはすべて、ハンドオーバー後に正常にセットアップされた、構成されたS-NSSAIを、PDUセッションに伝送する。
【0097】
UEは、全てのPDUセッションの構成されたS-NSSAIの情報を格納する。
【0098】
また、UEが、構成されたS-NSSAIの情報をメッセージで受信しない場合、UEは、対応するPDUセッションが、PDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを使用していることを認識する。
【0099】
この時点で、本開示の例示的なPDUセッションセットアップ方法及び例示的なハンドオーバー方法のさらに別の実施形態の説明が完了する。この方法は、UEが、異なる基地局間を移動又はハンドオーバーするときに、セッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題を回避又は軽減することができる。同時に、UEの移動及びハンドオーバー中に、ネットワークは常に、最適なリソースへの進行中のセッションを優先的に構成できる。最適なリソースが有用できない場合、UEにサービスを提供するために最善を尽くすことができる。また、複数のハンドオーバーの後、UEのPDUセッションに最適なリソースが常に構成されていることを保証できる。
【0100】
本開示によるセッションのセットアップ及びハンドオーバーの別の例示的な方法が、図8に示されている。本開示に関係のないステップの具体的な説明は省略する。この方法は、以下のステップを含む。
【0101】
ステップ801において、UEは、PDUセッションセットアップを要請するメッセージを第1のノードに送信する。このメッセージには、PDUセッションの単一のネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)が含まれ、ネットワークスライスポリシー情報も含まれる。ネットワークが、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はPDUセッションのS-NSSAIが、オーバーロードされているか、有用できない場合、ネットワークは、ネットワークスライスポリシー情報を考慮して、PDUセッションにリソースを割り当てる。ネットワークスライスポリシー情報は、支援S-NSSAIであり得、支援S-NSSAIは、1つ以上であり得る。PDUセッションごとに、支援S-NSSAIは、1つ又はそれ以上であり得る。複数の支援S-NSSAIが存在する場合、複数の支援S-NSSAIの優先順位が異なる場合がある。例えば、前方に配置されたS-NSSAIは、後方に配置されたS-NSSAIよりも優先度が高い場合がある。ネットワークは、リソースを割り当てる際に、優先度の高い支援S-NSSAIのリソースを優先する。
【0102】
UEは、UEの加入情報、サービスタイプ、UEによってサポートされるS-NSSAIなどに従って、ネットワークスライスポリシー情報を決定する。
【0103】
第1のノードは、コアネットワークノード又は基地局であり得る。第2のノードは、基地局又はコアネットワークノードであり得る。コアネットワークノードは、SMF又はAMFである場合がある。
【0104】
ステップ802において、第1のノードは、PDUセッションのセットアップを要請するメッセージを第2のノードに送信する。
【0105】
ステップ301の詳細な説明は、この方法にも適用可能であり、ここでは、繰り返さないことにする。第1のノード(例えば、コアネットワークノード)は、UEから受信したネットワークスライスポリシー情報を、第2のノードに送信することができ、又は第1のノードは、UEから受信したネットワークスライスポリシー情報、ネットワークスライス選択ポリシー(network slice selection policy:NSSP)、UEの加入情報、サービスのサービス品質(QoS)情報、及びAMFによってサポートされるS-NSSAI、及び/又はSMFによってサポートされるS-NSSAIなどを考慮して、ネットワークスライスポリシー情報を決定することができることに留意すべきである。
【0106】
ステップ803は、ステップ302と同じであり、ここでは、繰り返し説明しない。
【0107】
この方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0108】
第2のノードは、PDUセッション用に実際に構成されたS-NSSAIを、コアネットワークに送信する。UEのために実際に構成されたS-NSSAIによれば、コアネットワークは、UEのためのPDUセッションのセッション管理機能エンティティ及び/又はユーザプレーン機能エンティティを再選択することができる。例えば、基地局は、PDUセッション用に実際に構成されたS-NSSAIをAMFに送信し、AMFは、UEのPDUセッション用にSMF及び/又はUPFを再選択する。あるいは、基地局は、PDUセッションのために実際に構成されたS-NSSAIをSMFに送信し、SMFは、UEのPDUセッションのためにUPFを再選択する。
【0109】
この方法をハンドオーバーに使用する場合、ステップ801は、不要であることに留意すべきである。
【0110】
この方法がハンドオーバーに使用される場合、第2の基地局(ターゲット基地局)は、PDUセッションのS-NSSAIをサポートせず、ネットワークスライスポリシー情報に従って、別のネットワークスライスのリソースが、PDUセッションのために構成される。ステップ802で説明されるように、第2の基地局が、第3の基地局へのUEのハンドオーバーをトリガーするとき、ハンドオーバー要請メッセージは、PDUセッションのS-NSSAIとネットワークスライスポリシー情報とを含む。第3の基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、第3の基地局は、S-NSSAIのリソースでPDUセッションを構成する。この方法により、UEのPDUセッションに最適なリソースを常に構成できる。
【0111】
この方法が、ハンドオーバにのみ使用される場合、ソース基地局が、ターゲット基地局へのUEのハンドオーバーをトリガーするとき、ステップ802で説明されるようなメッセージは、ハンドオーバー要請メッセージであり、これは、PDUセッションのS-NSSAI及びネットワークスライスポリシー情報を含み;PDUセッションのためにソース基地局によって実際に構成されたリソースが、ネットワークスライスポリシー情報に基づいて、選択されたPDUセッションの構成されたS-NSSAIのリソースである場合、ハンドオーバ要請メッセージは、構成されたS-NSSAIを含み得る。ターゲット基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、PDUセッションは、PDUセッションのS-NSSAIのリソースで構成される。ターゲット基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はPDUセッションのS-NSSAIが、オーバーロードされているか、有用できない場合、ネットワークスライスポリシー情報に従って、PDUセッションのために他のネットワークスライスリソースを構成する。この方法により、UEのPDUセッションに最適なリソースを常に構成できる。
【0112】
この時点で、本開示の別の例示的なPDUセッションセットアップ方法及び例示的なハンドオーバー方法の説明が完了する。この方法は、UEが、異なる基地局間を移動又はハンドオーバーするときに、セッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題を回避又は軽減することができる。同時に、UEの移動及びハンドオーバー中に、ネットワークは常に、最適なリソースへの進行中のセッションを優先的に構成できる。最適なリソースが有用できない場合、UEにサービスを提供するために最善を尽くすことができる。また、複数のハンドオーバーの後、UEのPDUセッションに最適なリソースが常に構成されていることを確認することができる。本開示のセッションセットアップ及びハンドオーバーの方法の実施形態が、図9に示されている。本開示に関係のないステップの具体的な説明は省略する。以下のステップが含まれている。
【0113】
ステップ901において、UEは、NSSP、UEの加入情報、サービスタイプ、及び/又はUEの許可されたNSSAIなどに従って、ネットワークスライスポリシー情報を決定する。ネットワークスライスポリシー情報は、支援S-NSSAIであり得、支援S-NSSAIは、1つ又はそれ以上であり得る。PDUセッションごとに、支援S-NSSAIは、1つ又はそれ以上である可能性がある。複数の支援S-NSSAIが存在する場合、複数の支援S-NSSAIの優先順位が異なる場合がある。例えば、前方に配置されたS-NSSAIは、後方に配置されたS-NSSAIよりも優先度が高い場合がある。
【0114】
ステップ902で、UEは、AMFへのPDUセッションセットアップ要請メッセージを開始し、このメッセージは、PDUセッション識別子、1つ又はそれ以上のS-NSSAI、ネットワークスライスポリシー情報、N1セッション管理(SM)コンテナを含む。S-NSSAIは、現在のアクセスタイプの許可されているNSSAIに存在する。
【0115】
ステップ903において、AMFは、UEにサービスを提供する基地局及び/又はAMF及び/又はSMFによってサポートされるS-NSSAI状況及びローカル構成などに従って、ネットワークスライスポリシー情報を更新することができ、例えば、その中の支援S-NSSAI情報は、ネットワークスライスポリシー情報でS-NSSAIが、AMFと基地局によってサポートされていることを保証するために更新できる。
【0116】
AMFが、SMFを選択するときに、NSSFとNRFに問い合わせる必要がある場合、ネットワークスライスポリシー情報は、AMFとNSSFとの間のネットワークスライス選択取得プロセスで、及びAMFとNRFとの間のネットワーク機能ディスカバリ要請プロセスで、より適切なSMFが選択されるように伝達できる。複数のSMFが、要請されたPDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、ネットワークスライスポリシー情報で最も多くの支援S-NSSAIをサポートするSMFが、複数のSMFの中から選択される。
【0117】
AMFは、PDUセッションのS-NSSAI及びネットワークスライスポリシー情報を格納する。
【0118】
ステップ904において、AMFは、 選択されたSMFに、セッション管理コンテキスト作成要請メッセージを送信し、これは、SMFに要請された各PDUセッションのネットワークスライスポリシー情報を伝達することができる。SMFが、ネットワークスライスポリシーでS-NSSAIをサポートしていない場合、SMFは、ネットワークスライスポリシー情報を更新して、ネットワークスライスポリシー情報のS-NSSAIがすべて、SMFによってサポートされるようにする。
【0119】
ステップ905で、SMFは、SMFによって管理される各PDUセッションの更新されたネットワークスライスポリシー情報を含む、セッション管理コンテキスト応答の作成メッセージをAMFに送信する。AMFは、更新されたネットワークスライスポリシー情報を格納する。
【0120】
ステップ906において、AMFは、基地局への初期コンテキストセットアップ要請メッセージ又はPDUセッションリソースセットアップ要請メッセージを開始し、このメッセージは、PDUセッションをセットアップするために必要なネットワークスライスポリシー情報及びS-NSSAIを伝達する。
【0121】
セットアップが必要なPDUセッションの場合、基地局は、セットアップが要請されるPDUセッションのために、PDUセッションのS-NSSAIのリソースを優先的に構成する。基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はPDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースが、オーバーロードされているか、有用できない場合、基地局は、ネットワークスライスポリシー情報に従って、PDUセッションをサービングするS-NSSAIを選択することができ、基地局は、ネットワークスライスポリシー情報で基地局によってサポートされているものから、優先度の高いS-NSSAIを選択することができる。ネットワークスライスポリシー情報から基地局によって選択されたS-NSSAIは、構成されたS-NSSAIであり、これは、条件付き情報要素であり、PDUセッションのS-NSSAIに対応するネットワークスライスリソースが、サポートされていないか、オーバーロードされているか、有用できない場合にのみ存在する。ネットワークスライスポリシー情報が、支援S-NSSAIの場合、基地局は、支援S-NSSAIから、構成されたS-NSSAIを選択する。基地局は、すべてのPDUセッションのS-NSSAI、構成されたS-NSSAI、及びネットワークスライスポリシー情報を格納する。
【0122】
ステップ907において、基地局は、RRC再構成メッセージをUEに送信する。このメッセージには、PDUセッションセットアップ完了のNASメッセージが含まれ、各PDUセッションのS-NSSAIと構成されたS-NSSAIを伝達する。構成されたS-NSSAIが表示される場合、対応するPDUセッションによって使用されるネットワークスライスリソースは、PDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースではなく、支援S-NSSAIに対応するスライスリソースであることを意味する。
【0123】
メッセージを受信すると、UEは、すべてのPDUセッションに対して、S-NSSAI及び構成されたS-NSSAIの情報を格納する。
【0124】
ステップ908で、基地局は、初期コンテキストセットアップ応答メッセージ又はPDUセッションリソースセットアップ応答メッセージをAMFに送信し、このメッセージは、PDUセッションの構成されたS-NSSAIを伝達することができる。ステップ909において、構成されたS-NSSAIがメッセージで伝達される場合、構成されたS-NSSAIは、AMFからSMFに送信される更新セッション管理コンテキスト要請で伝達され得る。ステップ910において、SMFは、構成されたS-NSSAIに従って、PDUセッションのためにUPFを再選択し、UPF選択プロセスを実行することができる。
【0125】
この時点で、本開示の例示的なPDUセッションセットアップ方法及び例示的なハンドオーバー方法の実施形態の説明が完了する。この方法は、UEが、異なる基地局間を移動又はハンドオーバーするときに、セッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題を回避又は軽減することができる。同時に、UEの移動及びハンドオーバー中に、ネットワークは常に、最適なリソースへの進行中のセッションを優先的に構成できる。最適なリソースが有用できない場合、UEにサービスを提供するために最善を尽くすことができる。また、複数のハンドオーバーの後、UEのPDUセッションに最適なリソースが常に構成されていることを確認することができる。
【0126】
本開示のセッションセットアップ及びハンドオーバーの方法の別の実施形態が、図10に示されている。本開示に関係のないステップの具体的な説明は省略する。以下のステップが含まれている。
【0127】
ステップ1001で、UEは、AMFへのPDUセッションセットアップ要請メッセージを開始し、このメッセージは、PDUセッション識別子、1つ又はそれ以上のS-NSSAI、ネットワークスライスポリシー情報、N1セッション管理(SM)コンテナを含む。S-NSSAIは、現在のアクセスタイプの許可されているNSSAIに存在する。
【0128】
UEは、NSSP、UEの加入情報、サービスタイプ、及び/又はUEの許可されたNSSAIなどに従って、ネットワークスライスポリシー情報を決定する。ネットワークスライスポリシー情報は、支援S-NSSAIであり得、支援S-NSSAIは、1つ又はそれ以上であり得る。PDUセッションごとに、支援S-NSSAIは、1つ又はそれ以上であり得る。複数の支援S-NSSAIが存在する場合、複数の支援S-NSSAIの優先順位が異なる場合がある。例えば、前方に配置されたS-NSSAIは、後方に配置されたS-NSSAIよりも優先度が高い場合がある。
【0129】
ステップ1002で、AMFは、SMFへのセッション管理コンテキスト作成要請メッセージを開始し、このメッセージは、NSSP、UEの加入情報、許可されたNSSAI、及び/又はUEにサービスを提供するネットワークによってサポートされるS-NSSAIなどを伝達することができる。ネットワークは、コアネットワークと基地局で構成される。
【0130】
ステップ1003において、SMFは、NSSP、UEの加入情報、QoS情報、許可されたNSSAI、UEにサービスを提供するネットワークノードによってサポートされたS-NSSAI、及び/又はローカル構成などに応じて、要請された各PDUセッションのネットワークスライスポリシー情報を更新して、ネットワークスライスポリシー情報のS-NSSAIが、ネットワークによってサポートされていることを確認する。SMFは、PDUセッションのS-NSSAIとネットワークスライスポリシー情報とを格納する。
【0131】
ステップ1004において、SMFは、SMFによって管理される各PDUセッションのS-NSSAIとネットワークスライスポリシー情報とを含む、セッション管理コンテキスト応答の作成メッセージをAMFに送信する。ネットワークスライス情報は、UEから受信されるか、又はSMFによって更新されるネットワークスライスポリシー情報である。 AMFは、受信したネットワークスライスポリシー情報を格納する。
【0132】
ステップ1005において、AMFは、基地局への初期コンテキストセットアップ要請メッセージ又はPDUセッションリソースセットアップ要請メッセージを開始し、このメッセージは、PDUセッションをセットアップするために必要なネットワークスライスポリシー情報及びS-NSSAIを伝達する。
【0133】
セットアップが必要なPDUセッションの場合、基地局は、セットアップが要請されるPDUセッションに対して、PDUセッションのS-NSSAIのリソースを優先的に構成する。 基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はPDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースが、オーバーロードされているか、有用できない場合、基地局は、ネットワークスライスポリシー情報に従って、PDUセッションをサービングするS-NSSAIを選択することができ、基地局は、ネットワークスライスポリシー情報で基地局によってサポートされているものから、優先度の高いS-NSSAIを選択することができる。ネットワークスライスポリシー情報から基地局によって選択されたS-NSSAIは、構成されたS-NSSAIであり、これは、条件付き情報要素であり、PDUセッションのS-NSSAIに対応するネットワークスライスリソースが、サポートされていないか、又はオーバーロードされているか、利用できない場合にのみ存在する。ネットワークスライスポリシー情報が、支援S-NSSAIの場合、基地局は、支援S-NSSAIから、構成されたS-NSSAIを選択する。
【0134】
基地局は、すべてのPDUセッションのS-NSSAI、構成されたS-NSSAI、及びネットワークスライスポリシー情報を格納する。
【0135】
ステップ1006において、基地局は、RRC再構成メッセージをUEに送信する。このメッセージには、各PDUセッションのS-NSSAI、構成されたS-NSSAI、及びネットワークスライスポリシー情報を伝達する、PDUセッションセットアップ完了のNASメッセージが含まれる。構成されたS-NSSAIが表示される場合、対応するPDUセッションによって使用されるネットワークスライスリソースは、PDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースではなく、支援S-NSSAIに対応するスライスリソースであることを意味する。
【0136】
メッセージを受信すると、UEは、すべてのPDUセッションのS-NSSAIと構成されたS-NSSAIの情報を格納する。
【0137】
ステップ1007において、基地局は、初期コンテキストセットアップ応答メッセージ又はPDUセッションリソースセットアップ応答メッセージをAMFに送信し、このメッセージは、PDUセッションの構成されたS-NSSAIを伝達することができる。(ステップ1008で)構成されたS-NSSAIがメッセージで伝達される場合、構成されたS-NSSAIは、AMFからSMFに送信される更新セッション管理コンテキスト要請で伝達され、(ステップ1009で)SMFは、 構成されたS-NSSAIに従って、PDUセッションのためにUPFを再選択し、UPF選択プロセスを実行することができる。
【0138】
この時点で、本開示の例示的なPDUセッションセットアップ方法及び例示的なハンドオーバーの方法の別の実施形態の説明が完了する。この方法は、UEが異なる基地局間を移動又はハンドオーバーするときに、セッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題を回避又は軽減することができる。同時に、UEの移動及びハンドオーバー中に、ネットワークは常に、最適なリソースへの進行中のセッションを優先的に構成できる。最適なリソースが有用できない場合、UEにサービスを提供するために最善を尽くすことができる。また、複数のハンドオーバーの後、UEのPDUセッションに最適なリソースが常に構成されていることを確認できる。
【0139】
本開示によるセッションのセットアップ及びハンドオーバの別の例示的な方法が、図11に示されている。本開示に関係のないステップの具体的な説明は省略する。この方法は、以下のステップを含む。
【0140】
ステップ1101において、第1のノードは、第2のノードからPDUセッションセットアップを要請するためのメッセージを受信する。このメッセージには、構成されるPDUセッションのS-NSSAIが含まれる。
【0141】
第1のノードは、基地局又はコアネットワークノードであり得る。第2のノードは、コアネットワークノード又は基地局であり得る。コアネットワークノードは、SMF又はAMFであり得る。一例として、第2のノードから第1のノードによって受信されたメッセージは、第2のノードとしてのコアネットワークノードから第1のノードとしての基地局へ、第2のノードとしての第1の基地局から第1のードとしての第2の基地局へ(例えば、ソース基地局からターゲット基地局へ)、第2のノードとしての第1のコアネットワークノードから第1のノードとしての第2のコアネットワークノードへ(例えば、ソースコアネットワークノードからターゲットコアネットワークノードへ)、又は第1のノードとしての基地局から第2のノードとしてのコアネットワークノードに送信され得る。第1のノード及び第2のノードの特定の実装によれば、前記メッセージは、例えば、初期UEコンテキストセットアップ要請(initial UE context setup request)メッセージ(第1のノードが基地局であり、第2のノードがコアネットワークノードの場合)、PDUセッションリソースセットアップ要請(PDU session resource setup request)メッセージ(第1のノードが基地局であり、第2のノードがコアネットワークノードの場合)、ハンドオーバ要請(handover request)メッセージ(第1のノードがターゲット基地局で、第2のノードがコアネットワークノードであるか、又は第1のノードがターゲット基地局で、第2のノードがソース基地局である場合)、ハンドオーバー要求(handover required)メッセージ(第1のノードがソースコアネットワークノードで、第2のノードがソース基地局である場合)、パススイッチ要請確認メッセージ(第1のノードがターゲット基地局であり、第2のノードがコアネットワークノードの場合)、又はUEコンテキスト要請メッセージの作成(第1のノードがターゲットコアネットワークノードであり、第2のノードがソースコアネットワークノードの場合)などであり得る。前記の例は、単なる例であり、限定ではない。
【0142】
この方法をハンドオーバーに使用する場合、PDUセッションのセットアップを要請するためのメッセージには、PDUセッション用に実際に構成されたS-NSSAIも含まれる。
【0143】
ステップ1102において、第1のノードは、セッションセットアップ要請のためのメッセージを受信する。第1のノードは、PDUセッションのS-NSSAIを含む、受信したPDUセッション情報を格納する。
【0144】
第1のノードは、セットアップが要請されるPDUセッションにリソースを割り当てるときに、S-NSSAIをメッセージで考慮する。第1のノード又は第1のノードのセルが、S-NSSAIをサポートしていない場合、第1のノードは、PDUセッションに有用な他のネットワークスライスリソースを構成する。第1のノードは、PDUセッションにおけるQoSフローのQoSパラメータ、 UEにサービスを提供する基地局及び/又はAMF及び/又はSMFによってサポートされるネットワークスライス、及び/又はネットワーク運用及び保守(O&M)の構成などに応じて、適切なネットワークスライスリソースを選択する。
【0145】
前記方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0146】
第1のノードは、PDUセッション用に実際に構成されたS-NSSAIをコアネットワークに送信する。UEのために実際に構成されたS-NSSAIによれば、コアネットワークは、UEのためのPDUセッションのセッション管理機能エンティティ及び/又はユーザプレーン機能エンティティを再選択することができる。例えば、基地局は、PDUセッション用に実際に構成されたS-NSSAIをAMFに送信し、AMFは、UEのPDUセッションのためにSMF及び/又はUPFを再選択する。あるいは、基地局は、PDUセッションのために実際に構成されたS-NSSAIをSMFに送信し、SMFは、UEのPDUセッションのためのUPFを再選択する。
【0147】
この方法がハンドオーバーに使用される場合、第2の基地局(ターゲット基地局)は、PDUセッションのS-NSSAIをサポートせず、別のネットワークスライスのリソースが、PDUセッションのために構成される。ステップ1101で説明したように、第2の基地局が、第3の基地局へのUEのハンドオーバーをトリガーすると、前記メッセージは、PDUセッションのS-NSSAI及びPDUセッション用に実際に構成されるS-NSSAIを含む。第3の基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、第3の基地局は、PDUセッションのS-NSSAIのリソース上でPDUセッションを構成する。この方法により、UEのPDUセッションに最適なリソースが常に、構成されていることが保証される。
【0148】
この方法がハンドオーバーにのみ使用される場合、ソース基地局が、ターゲット基地局へのUEのハンドオーバーをトリガーするとき、ステップ1101に記載されているメッセージは、ハンドオーバー要請メッセージであり、これは、PDUセッションのS-NSSAIを含むことができ;PDUセッション用にソース基地局によって実際に構成されたリソースが、PDUセッション用に構成されたS-NSSAIのリソースである場合、ハンドオーバー要請メッセージは、構成されたS-NSSAIを含み得る。ターゲット基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、PDUセッションは、PDUセッションのS-NSSAIのリソースで構成される。ターゲット基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はPDUセッションのS-NSSAIが、オーバーロードされているか、有用できない場合、ターゲット基地局は、PDUセッションのために他のネットワークスライスリソースを選択する。この方法により、UEのPDUセッションに最適なリソースを常に構成できる。この時点で、本開示の別の例示的なPDUセッションセットアップ方法及び例示的なハンドオーバー方法の説明は完了する。この方法は、UEが異なる基地局間を移動又はハンドオーバーするときに、セッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題を回避又は軽減することができる。同時に、UEの移動及びハンドオーバ中に、ネットワークは常に、最適なリソースへの進行中のセッションを優先的に構成できる。最適なリソースが有用できない場合、UEにサービスを提供するために最善を尽くすことができる。また、複数のハンドオーバーの後、UEのPDUセッションに最適なリソースが常に構成されていることを確認できる。
【0149】
本開示のセッションセットアップ及びハンドオーバーの方法の実施形態が、図12に示されている。本開示に関係のないステップの具体的な説明は省略する。以下のステップが含まれている。
【0150】
ステップ1201で、AMFは、基地局への初期コンテキストセットアップ要請メッセージ又はPDUセッションリソースセットアップ要請メッセージを開始し、このメッセージは、セットアップされるPDUセッションのS-NSSAI及びPDUセッションをセットアップする必要があるQoSフローのQoSパラメータを伝達する。
【0151】
本開示に関連するS-NSSAIには、2種類があることに留意されたい。1つは、PDUセッションのS-NSSAIであり、PDUセッションのS-NSSAIは、現在の3GPP仕様23.502で、PDUセッションセットアップのプロセス中に、コアネットワークから基地局に送信されるN2 SM情報に含まれるPDUセッション識別子に関連付けられているS-NSSAIであり、又はPDUセッションのS-NSSAIは、現在の3GPP仕様23.502で、PDUセッションセットアップのプロセス中に、UEからコアネットワークに送信されるPDUセッション識別子に関連付けられているS-NSSAIである。2つ目は、サポートされているスライス情報、リソース条件及び/又はネットワーク運用及び保守(O&M)の構成などに応じて、PDUセッション用に基地局によって実際に構成されたS-NSSAIであり、以下、構成されたS-NSSAIと称する。
【0152】
セットアップが必要なPDUセッションの場合、基地局は、セットアップが要請されるPDUセッションのためにPDUセッションのS-NSSAIのリソースを優先的に構成する。基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はPDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースが、オーバーロードされているか、有用できない場合、基地局は、PDUセッションをサービングするS-NSSAIを選択するできる。基地局は、PDUセッションにおけるQoSフローのQoSパラメータ、UEにサービスを提供する基地局及び/又はAMF及び/又はSMFによってサポートされるS-NSSAI、及び/又はネットワーク運用及び保守(O&M)の構成などに従って、PDUセッションをサービングするS-NSSAIを選択する。選択されたS-NSSAIは、構成されたS-NSSAIであり、構成されたS-NSSAIは、条件付き情報要素であり、PDUセッション用に構成されたスライスリソースが、PDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースではなく、構成されたS-NSSAIのスライスリソースの場合にのみ使用される。
【0153】
基地局は、全てのPDUセッションのS-NSSAI及び構成されたS-NSSAIの情報を格納する。
【0154】
ステップ1202において、基地局は、無線リソース管理(RRC)再構成メッセージをUEに送信する。このメッセージには、PDUセッションセットアップ完了のNASメッセージが含まれ、これは、各PDUセッションのS-NSSAI及び構成されたS-NSSAIが伝達する。構成されたS-NSSAIが表示される場合、PDUセッションによって使用されるネットワークスライスリソースは、PDUセッションのS-NSSAIに対応するスライスリソースではなく、構成されたS-NSSAIに対応するスライスリソースであることを意味する。
【0155】
メッセージを受信すると、UEは、すべてのPDUセッションの構成されたS-NSSAI及びS-NSSAIの情報を格納する。
【0156】
ステップ1203で、基地局は、初期コンテキストセットアップ応答メッセージ又はPDUセッションリソースセットアップ応答メッセージをAMFに送信し、このメッセージは、PDUセッションの構成されたS-NSSAIを伝達することができる。構成されたS-NSSAIが、メッセージで伝達される場合、構成されたS-NSSAIは、AMFからSMFに送信される更新セッション管理コンテキスト要請で伝達されることができ(ステップ1204で)、SMFは、構成されたS-NSSAIに従って、PDUセッションのためにUPFを再選択し、UPF選択プロセスを実行することができる(ステップ1205)。SMFが、構成されたS-NSSAIの情報をメッセージで受信しない場合、SMFは、対応するPDUセッションが、PDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを使用していることを認識する。
【0157】
この時点で、本開示の例示的なPDUセッションセットアップ方法及び例示的なハンドオーバー方法の実施形態の説明が完了する。この方法は、UEが異なる基地局間を移動又はハンドオーバーするときに、セッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題を回避又は軽減することができる。同時に、UEの移動及びハンドオーバー中に、ネットワークは常に、最適なリソースへの進行中のセッションを優先的に構成できる。最適なリソースが有用できない場合、UEにサービスを提供するために最善を尽くすことができる。また、複数のハンドオーバーの後、UEのPDUセッションに最適なリソースが常に構成されていることを確認できる。
【0158】
本開示のセッションセットアップ及びハンドオーバーの方法の別の実施形態が、図13に示されている。本開示に関係のないステップの具体的な説明は省略する。以下のステップが含まれている。
【0159】
ステップ1301において、ソース基地局は、ハンドオーバー要請メッセージをターゲット基地局に送信し、そこで、メッセージは、要請された各PDUセッションのS-NSSAI、構成されたS-NSSAI、およびQoSフローのQoSパラメータなどを伝達する。構成されたS-NSSAIは、条件付き情報要素であり、ソース基地局でPDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースが、PDUセッションのS-NSSAIに対応するスライスリソースではなく、構成されたS-NSSAIに対応するスライスリソースである場合にのみ使用される。
【0160】
ターゲット基地局は、セットアップが要請されるPDUセッションのためにPDUセッションのS-NSSAIのリソースを優先的に構成する。ターゲット基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はS-NSSAIのスライスリソースがオーバーロードされているか、有用できない場合、ターゲット基地局は、適切なS-NSSAIのネットワークスライスリソースを選択する。ターゲット基地局は、PDUセッションのQoSフローのQoSパラメータ、ターゲット基地局及びターゲットAMFによってサポートされるS-NSSAI、及び/又はネットワーク運用及び保守(O&M)の構成などに応じて、適切なS-NSSAIのネットワークスライスリソースを選択することができる。選択が成功すると、新しく選択されたS-NSSAIは、構成されたS-NSSAIによって示される。
【0161】
ターゲット基地局が、構成されたS-NSSAIを受信するが、PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、ターゲット基地局は、PDUセッションに対してPDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを再選択し、PDUセッションは常に、ネットワークによってサポートされる最適なスライスリソースを使用することを確実にする。選択が成功すると、ターゲット基地局は、PDUセッションコンテキストで構成されたS-NSSAIの情報を削除する。
【0162】
ターゲット基地局は、PDUセッション用に実際に構成されたネットワークスライス情報を格納する。
【0163】
ステップ1302において、ターゲットは、ハンドオーバー要請確認メッセージを送信する。メッセージには、ソース透過コンテナへのターゲットが含まれている。
【0164】
ステップ1303において、ハンドオーバが完了した後に、PDUセッションのスライスリソースが、構成されたS-NSSAIのリソースである場合、ソース基地局は、PDUセッションの構成されたS-NSSAIを伝達する、RRC再構成メッセージを介して、UEにハンドオーバー実行コマンド(command)を送信する。UEは、全てのPDUセッションの構成されたS-NSSAIの情報を格納する。また、UEが、構成されたS-NSSAIの情報をメッセージで受信しない場合、UEは、対応するPDUセッションが、PDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを使用していることを認識する。
【0165】
ステップ1304において、UEは、ハンドオーバーが完了したことを示すために、RRC再構成完了メッセージをターゲット基地局に送信する。
【0166】
ステップ1305において、ターゲット基地局は、AMFへのパススイッチ要請を開始し、PDUセッションの構成されたS-NSSAIを伝達する。
【0167】
ステップ1306において、AMFは、更新セッション管理コンテキスト要請メッセージを介して、PDUセッションの構成されたS-NSSAIをSMFに送信する。SMFが、構成されたS-NSSAIの情報をメッセージで受信しない場合、SMFは、対応するPDUセッションが、PDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを使用していることを認識する。
【0168】
PDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースは変更されてもよく、例えば、PDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースは、PDUセッションのS-NSSAIのリソースから、構成されたS-NSSAIのリソースに、又は構成されたS-NSSAIのリソースから、PDUセッションのS-NSSAIのリソースに変更される。ステップ1307において、SMFは、PDUセッションのためにUPFを再選択し、変更されたS-NSSAI情報に応じて、UPF選択プロセスを実行することができる。
【0169】
この時点で、本開示の例示的なPDUセッションセットアップ方法及び例示的なハンドオーバーの方法の別の実施形態の説明が完了する。この方法は、UEが異なる基地局間を移動又はハンドオーバーするときに、セッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題を回避又は軽減することができる。同時に、UEの移動及びハンドオーバー中に、ネットワークは常に、最適なリソースへの進行中のセッションを優先的に構成できる。最適なリソースが有用できない場合、UEにサービスを提供するために最善を尽くすことができる。また、複数のハンドオーバーの後、UEのPDUセッションに最適なリソースが常に構成されていることを確認できる。
【0170】
本開示のセッションセットアップ及びハンドオーバー方法のさらに別の実施形態が、図14に示されている。本開示に関係のないステップの具体的な説明は省略する。以下のステップが含まれている。
【0171】
ステップ1401において、ソース基地局は、ソースAMFへのハンドオーバー要請メッセージを開始する。このメッセージは、各PDUセッションのS-NSSAI、構成されたS-NSSAI、及びQoSフローのQoSパラメータなどを伝達する。構成されたS-NSSAIは、条件付き情報要素であり、ソース基地局でPDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースが、PDUセッションのS-NSSAIに対応するリソースではなく、構成されたS-NSSAIに対応するリソースである場合にのみ表示される。
【0172】
ステップ1402で、ソースAMFは、UEコンテキスト作成要請メッセージを、ターゲットAMFに送信し、このメッセージは、ソース基地局からのハンドオーバ要求トランスファーコンテナ(handover required transfer container)を含む。前記メッセージには、SM N2情報リスト、PDUセッション識別リスト、及びUEコンテキスト情報が含まれる。UEコンテキスト情報には、PDUセッション識別リスト、PDUセッションに対応するSMF情報、PDUセッションのためのS-NSSAI、及びPDUセッションのための構成されたS-NSSAIが含まれる。
【0173】
ステップ1403で、ターゲットAMFは、SMFに更新セッション管理コンテキスト要請メッセージを送信し、これは、ハンドオーバー中にセットアップが要請された各PDUセッションのS-NSSAI、構成されたS-NSSAI及び/又はQoSフローのQoSパラメータ、及びターゲットネットワークによってサポートされるS-NSSAIを含む。ターゲットネットワークには、ターゲットコアネットワークとターゲット基地局が含まれる。
【0174】
SMFは、セットアップが要請されるPDUセッションに対して、PDUセッションのS-NSSAIのリソースを優先的に構成する。ターゲットネットワークが、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はS-NSSAIのスライスリソースが、オーバーロードされているか、有用できない場合、SMFは、PDUセッションのQoSフローのQoSパラメータ、UEにサービスを提供する基地局及び/又はAMF及び/又はSMFによってサポートされるネットワークスライス、及び/又はネットワーク運用及び保守(O&M)の構成などに応じて、適切なS-NSSAIのネットワークスライスリソースを再選択できる。選択が成功すると、新しく選択されたS-NSSAIは、構成されたS-NSSAIによって示される。ターゲットネットワークは、ターゲットコアネットワークとターゲットコア基地局である。
【0175】
SMFが、構成されたS-NSSAIを受信するが、ターゲットネットワークが、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしている場合、SMFは、PDUセッションのためにPDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを再選択し、PDUセッションが常に、ネットワークでサポートされる最適なスライスリソースを使用することを保証する。 選択が成功すると、SMFは、PDUセッションコンテキストで、構成されたS-NSSAIの情報を削除する。
【0176】
SMFは、PDUセッション用に実際に構成されたネットワークスライス情報を格納する。
【0177】
ステップ1404で、PDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースが変更される可能性があるため、例えば、PDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースは、PDUセッションのS-NSSAIのリソースから、構成されたS-NSSAIのリソースに、又は構成されたS-NSSAIのリソースから、S-NSSAIのリソースに変更され、SMFは、変更されたS-NSSAI情報に従って、PDUセッションのためにUPFを再選択し、UPF選択プロセスを実行することができる。
【0178】
ステップ1405で、SMFは、更新セッション管理コンテキスト応答メッセージを、ターゲットAMFに送信し、このメッセージは、各PDUセッションの更新されたS-NSSAI及び構成されたS-NSSAIを伝達する。
【0179】
ステップ1406において、ターゲットAMFは、ハンドオーバー要請メッセージをターゲット基地局に送信し、このメッセージは、セットアップが要請される各PDUセッションのS-NSSAI、構成されたS-NSSAI、及びQoSパラメータを伝達する。構成されたS-NSSAIは、条件付き情報要素であり、これは、ソース基地局でPDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースが、構成されたS-NSSAIに対応するリソースである場合にのみ表示される。
【0180】
ターゲット基地局は、セットアップが要請されるPDUセッションのためにPDUセッションのS-NSSAIのリソースを優先的に構成する。ターゲット基地局が、PDUセッションのS-NSSAIをサポートしていない場合、又はS-NSSAIのスライスリソースが、オーバーロードされているか、有用できない場合、ターゲット基地局は、PDUセッションにおけるQoSフローのQoSパラメータ、ターゲット基地局及びターゲットAMFによってサポートされるS-NSSAI、及び/又はネットワーク運用及び保守(O&M)の構成などに応じて、適切なS-NSSAIのネットワークスライスリソースを選択することができる。選択が成功すると、新しく選択されたS-NSSAIは、構成されたS-NSSAIによって示される。
【0181】
ターゲット基地局が、構成されたS-NSSAIを受信するが、PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、ターゲット基地局は、PDUセッションのためにPDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを再選択し、PDUセッションは常に、ネットワークによってサポートされる最適なスライスリソースを使用することを保証する。選択が成功すると、ターゲット基地局は、PDUセッションコンテキストで、構成されたS-NSSAIの情報を削除する。
【0182】
ターゲット基地局は、PDUセッション用に実際に構成されたネットワークスライス情報を格納する。
【0183】
ステップ1407において、ターゲット基地局は、ハンドオーバー要請確認メッセージをターゲットAMFに送信し、PDUセッションをサービングするネットワークスライスリソースが、構成されたS-NSSAIのスライスリソースである場合、このメッセージは、PDUセッションの構成されたS-NSSAIの情報を伝達する。
【0184】
ステップ1408で、AMFは、更新セッション管理コンテキスト要請メッセージを介して、PDUセッションの構成されたS-NSSAIをSMFに送信する。SMFが、構成されたS-NSSAIの情報をメッセージで受信しない場合、SMFは、対応するPDUセッションが、PDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを使用していることを認識する。ステップ1409では、PDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースを変更することができるので、例えば、PDUセッションによって実際に使用されるスライスリソースは、PDUセッションのS-NSSAIのリソースから、構成されたS-NSSAIのリソースに、又は構成されたS-NSSAIのリソースから、PDUセッションのS-NSSAIのリソースに変更される可能性があるため、SMFは、変更されたS-NSSAI情報に従って、PDUセッションのためにUPFを再選択し、UPF選択プロセスを実行できる。
【0185】
ステップ1410で、SMFは、更新セッション管理コンテキスト応答情報をターゲットAMFに送信する。
【0186】
ステップ1411で、PDUセッション用に実際に構成されたネットワークスライスリソースが、構成されたS-NSSAIのリソースである場合、ターゲットAMFは、UEコンテキスト作成応答メッセージを介して、これをソースAMFに通知することができ、ソースAMFは、ハンドオーバーコマンドメッセージを介して、ソース基地局に通知することができ(ステップ1412)、次に、ソース基地局は、RRC再構成メッセージを介してUEに通知し(ステップ1413)、メッセージはすべて、ハンドオーバーの後に、正常にセットアップされたPDUセッションに、構成されたS-NSSAIを伝達する。
【0187】
UEは、全てのPDUセッションの構成されたS-NSSAIの情報を格納する。
【0188】
また、UEが、構成されたS-NSSAIの情報をメッセージで受信しない場合、UEは、対応するPDUセッションが、PDUセッションのS-NSSAIのスライスリソースを使用していることを認識する。
【0189】
この時点で、本開示の例示的なPDUセッションセットアップ方法及び例示的なハンドオーバー方法のさらに別の実施形態の説明が完了する。この方法は、UEが、異なる基地局間を移動又はハンドオーバーするときに、セッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題を回避又は軽減することができる 同時に、UEの移動及びハンドオーバー中に、ネットワークは常に、最適なリソースへの進行中のセッションを優先的に構成できる。最適なリソースが有用できない場合、UEにサービスを提供するために最善を尽くすことができる。また、複数のハンドオーバーの後、UEのPDUセッションに最適なリソースが常に構成されていることを保証できる。
【0190】
図15は、本開示の一実施形態による、PDUセッションのセットアップ及びハンドオーバのための別の例示的な方法を示す。以下のステップが含まれている。
【0191】
ステップ1501において、第1のエンティティは、それがサポートする各周波数又は周波数帯域の1つ又はそれ以上のスライス情報を、第2のエンティティに送信する。第1のエンティティはまた、それが提供するセルの1つ又はそれ以上のスライス情報を、第2のエンティティに送信することができる。第1のエンティティはまた、それがサービスを提供するセルの各周波数又は周波数帯域の1つ又はそれ以上のスライス情報を、第2のエンティティに送信することができる。
【0192】
第1のエンティティは、基地局又は基地局配信ユニット(gNB-DU)であり得る。
【0193】
スライス情報は、S-NSSAIであり得る。
【0194】
第1のエンティティは、Xnセットアップ要請、X2セットアップ要請、基地局構成更新要請、又はF1セットアップ要請メッセージを介して、情報を第2エンティティに送信することができる。
【0195】
受信したネットワークスライス情報によれば、第2のエンティティは、セルによってサポートされるネットワークスライス又は第1のエンティティの周波数又は周波数帯域を知っているので、例えば、UEを第1のエンティティにハンドオーバーするか、又は第1のエンティティをUEにサービスを提供する補助基地局として構成するか、又はUEを第1のエンティティ上のセルに構成することにより、UEのためのリソースを第1のエンティティに割り当てるかどうかを決定することができる。
【0196】
ステップ1502において、第2のエンティティは、応答メッセージを第1のエンティティに送信する。
【0197】
第2のエンティティは、それがサポートする各周波数又は周波数帯域の1つ又はそれ以上のスライス情報を、応答メッセージを介して、第1のエンティティに送信することができる。第2のエンティティはまた、それがサービングするセルの1つ又はそれ以上のスライス情報を、第1のエンティティに送信することができる。第2のエンティティはまた、それがサービスを提供するセルの各周波数又は周波数帯域の1つ又はそれ以上のスライス情報を、第1のエンティティに送信することができる。
【0198】
第2のエンティティは、別の基地局又は基地局中央ユニット(gNB-CU)であり得る。
【0199】
スライス情報は、S-NSSAIであり得る。
【0200】
応答メッセージは、Xnセットアップ応答、X2セットアップ応答、基地局構成更新確認応答、又はF1セットアップ応答メッセージであり得る。
【0201】
受信したネットワークスライス情報によれば、第1のエンティティは、セルによってサポートされるネットワークスライス又は第2のエンティティの周波数又は周波数帯域を知っているので、例えば、UEを第2のエンティティにハンドオーバーするか、又は第2のエンティティを、UEにサービスを提供する補助基地局として構成することにより、UEのためのリソースを、第2のエンティティに割り当てるかどうかを決定することができる。
【0202】
この時点で、本開示によるPDUセッションのセットアップ及びハンドオーバーのための別の例示的な方法の説明が完了する。この方法は、各周波数又は周波数帯域又は隣接基地局又はgNB-DUの各セルによってサポートされるネットワークスライスを知ることができるので、UEのための適切なリソースをよりよく構成し、リソース構成又はハンドオーバー障害を回避し、UEが異なる基地局間を移動又はハンドオーバーするときに、セッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題を回避又は軽減することができる。同時に、UEの移動及びハンドオーバー中に、ネットワークは常に、最適なリソースへの進行中のセッションを優先的に構成できる。
【0203】
この時点で、本開示のPDUセッションのセットアップ方法及びハンドオーバー方法の説明が完了する。この方法は、UEが異なる基地局間を移動又はハンドオーバーするときに、セッションハンドオーバーの失敗によるサービス中断の問題を回避又は軽減することができる。同時に、UEの移動及びハンドオーバー中に、ネットワークは常に、最適なリソースへの進行中のセッションを優先的に構成できる。最適なリソースが有用できない場合、UEにサービスを提供するために最善を尽くすことができる。また、複数のハンドオーバーの後、UEのPDUセッションに最適なリソースが常に構成されていることを保証できる。
【0204】
様々な実施形態によれば、第1のノードは、送信機、コントローラ、受信機、及び記憶装置を含み得る。ここで、送信機と受信機は、送受信機として実装することができる。 前記コントローラは、第1のノードの全体的な動作を制御する。より具体的には、コントローラは、図1図15を参照して説明したように、様々な動作を実行するように第1のノードを制御し、その説明は省略する。前記送信機は、様々な信号、様々なメッセージなどをコントローラの制御下で別のエンティティ、例えば、第2のノードに送信する。送信機で送信される様々な信号、様々なメッセージなどは、図1図15で説明されており、ここでは説明を省略する。前記受信機は、コントローラの制御下で別のエンティティ、例えば、第2のノードから、様々な信号、様々なメッセージなどを受信する。受信機で受信される様々な信号、様々なメッセージなどは、図1図15で説明されており、ここでは、説明を省略する。前記記憶装置は、第1のノードの操作に必要なプログラムと様々なデータを格納する。記憶装置は、受信機で受信した様々な信号、様々なメッセージなどを格納する。送信機、コントローラ、受信機、及び記憶装置は、別個のプロセッサとして説明されているが、これは説明の便宜のためだけのものであると理解されるべきである。換言すれば、送信機、コントローラ、受信機、及び記憶装置のうち2つ以上が、単一のプロセッサに組み込まれ得る。
【0205】
様々な実施形態によれば、第2のノードは、送信機、コントローラ、受信機、及び記憶装置を含み得る。ここで、送信機と受信機は、送受信機として実装することができる。前記コントローラは、第2のノードの全体的な動作を制御する。より具体的には、コントローラは、図1図15を参照して説明したように、様々な動作を実行するように第2のノードを制御し、その説明は省略する。前記送信機は、様々な信号、様々なメッセージなどを、コントローラの制御下で別のエンティティ、例えば、第1のノードに送信する。送信機で送信される様々な信号、様々なメッセージなどは、図1図15で説明されており、ここでは、説明を省略する。 前記受信機は、コントローラの制御下で別のエンティティ、例えば、第1のノードから様々な信号、様々なメッセージなどを受信する。受信機で受信される様々な信号、様々なメッセージなどは、図1図15で説明されており、ここでは説明を省略する。前記記憶装置は、第2のノードの動作に必要なプログラム及び各種データを格納する。前記記憶装置は、受信機で受信した様々な信号、様々なメッセージなどを格納する。送信機、コントローラ、受信機、及び記憶装置は、別個のプロセッサとして説明されているが、これは説明の便宜のためだけのものであると理解されるべきである。換言すれば、送信機、コントローラ、受信機、及び記憶装置のうち2つ以上が、単一のプロセッサに組み込まれ得る。
【0206】
様々な実施形態によれば、UEは、送信機、コントローラ、受信機、及び記憶装置を含み得る。ここで、送信機と受信機は、送受信機として実装することができる。前記コントローラは、UEの全体的な動作を制御する。より具体的には、コントローラは、図1図15を参照して説明したように、様々な動作を実行するようにUEを制御し、ここでは、その説明は省略する。前記送信機は、コントローラの制御下で別のエンティティ、例えば、BSに様々な信号、様々なメッセージなどを送信する。送信機で送信される様々な信号、様々なメッセージなどは、図1図15で説明されており、ここでは説明を省略する。前記受信機は、コントローラの制御下で別のエンティティ、例えば、BSから様々な信号、様々なメッセージなどを受信する。受信機で受信される様々な信号、様々なメッセージなどは、図1図15で説明されており、ここでは、説明を省略する。前記記憶装置は、UEの動作に必要なプログラムや各種データを格納する。前記記憶装置は、受信機で受信された様々な信号、様々なメッセージなどを格納する。送信機、コントローラ、受信機、及び記憶装置は、別個のプロセッサとして説明されているが、これは、説明の便宜のためだけのものであると理解されるべきである。換言すれば、送信機、コントローラ、受信機、及び記憶装置のうち2つ以上を単一のプロセッサに組み込まれ得る。
【0207】
様々な実施形態によれば、BSは、送信機、コントローラ、受信機、及び記憶装置を含み得る。ここで、送信機と受信機は、送受信機として実装することができる。前記コントローラは、BSの全体的な動作を制御する。より具体的には、コントローラは、図1図15を参照して説明したように、様々な動作を実行するようにBSを制御し、ここでは、その説明は省略する。前記送信機は、コントローラの制御下で別のエンティティ、例えば、UEに様々な信号、様々なメッセージなどを送信する。送信機で送信される様々な信号、様々なメッセージなどは、図1図15で説明されており、ここでは説明を省略する。前記受信機は、コントローラの制御下で別のエンティティ、例えば、UEから様々な信号、様々なメッセージなどを受信する。受信機で受信される様々な信号、様々なメッセージなどは、図1図15で説明されており、ここでは説明を省略する。前記記憶装置は、BSの動作に必要なプログラムや各種データを格納する。前記記憶装置は、受信機で受信された様々な信号、様々なメッセージなどを格納する。送信機、コントローラ、受信機、及び記憶装置は、別個のプロセッサとして説明されているが、これは、説明の便宜のためだけのものであると理解されるべきである。換言すれば、送信機、コントローラ、受信機、及び記憶装置のうち2つ以上が単一のプロセッサに組み込まれ得る。
【0208】
本開示の一態様によれば、無線通信システムにおけるセッションのセットアップ及びハンドオーバのための方法及び装置が提供される。この方法は、第1のノードによって、第2のノードからのメッセージを受信する動作を含み、前記メッセージは、PDUセッションの単一のネットワークスライス選択支援情報S-NSSAIを含み、そして、第1のノードによって、第2のノードから受信したメッセージに基づいて、前記PDUセッションのためのリソースを割り当てる動作を含み、ここで、第1のノードが、前記PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、それは、前記PDUセッションのために、PDUセッションのS-NSSAIのリソースを割り当てるが、第1のノードが、前記S-NSSAIをサポートしていない場合、又は前記S-NSSAIのリソースが、有用できないか、オーバーロードされている場合、第1のノードは、PDUセッションに有用な他のリソースを割り当てる。
【0209】
本開示の別の態様によれば、無線通信システムにおいて、基地局は、以下を含む:信号を受信又は送信するように構成された送受信機;及び第2のノードからメッセージを受信するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、このメッセージは、PDUセッションの単一のネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を含み、そして、第2のノードから受信したメッセージに基づいて、前記PDUセッションのためのリソースを割り当て、ここで、前記基地局は、前記PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、それは、前記PDUセッションのために前記PDUセッションのS-NSSAIのリソースを割り当てるが、前記基地局は、前記S-NSSAIをサポートしていない場合、又は前記S-NSSAIのリソースが、有用できないか、オーバーロードされている場合、前記基地局は、PDUセッションに有用な他のリソースを割り当てる。
【0210】
本開示の別の態様によれば、無線通信システムにおけるコアネットワークは、以下を含む:信号を受信又は送信するように構成された送受信機;及び第2のノードからメッセージを受信するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、このメッセージは、PDUセッションの初期に割り当てられた単一のネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を含み、そして、第2のノードから受信したメッセージに、少なくとも部分的に基づいて、前記PDUセッションのためのリソースを割り当て、ここで、コアネットワークノードが、前記PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、PDUセッションのためのPDUセッションのS-NSSAIのネットワークスライスリソースを割り当てる一方、前記コアネットワークノードが、前記S-NSSAIをサポートしていない場合、又は前記S-NSSAIのネットワークスライスリソースが、有用できないか、オーバー ロードされている場合、前記コアネットワークノードは、前記PDUセッションに有用な他のネットワークスライスリソースを割り当てる。
【0211】
一実施形態では、第2のノードから第1のノードによって受信されるメッセージは、コアネットワークノードから基地局によって受信される初期UEコンテキストセットアップ要請メッセージ、コアネットワークノードから基地局によって受信されるPDUセッションリソースセットアップ要請メッセージ、コアネットワークノードからターゲット基地局によって受信されるハンドオーバー要請メッセージ、コアネットワークノードからターゲット基地局によって受信されるパススイッチ要請確認メッセージ、ソース基地局からターゲット基地局によって受信されるハンドオーバー要請メッセージ、ソース基地局からソースコアネットワークノードによって受信されるハンドオーバ要求メッセージ、及びソースコアネットワークノードからターゲットコアネットワークノードによって受信されるUEコンテキスト作成要請メッセージのうち少なくとも1つを含む。
【0212】
一実施形態では、第1のノードは、PDUセッションにおけるQoSフローのQoSパラメータ、UEにサービスを提供する基地局によってサポートされるネットワークスライスリソース、及び/又はネットワーク運用及び保守O&Mの構成に基づいて、PDUセッションに有用な他のネットワークスライスリソースをさらに割り当てる。
【0213】
一実施形態では、第1のノードは、基地局又はコアネットワークノードであり、第2のノードは、コアネットワークノード又は基地局である。
【0214】
一実施形態では、前記コアネットワークノードは、セッション管理機能エンティティSMF又はアクセス制御及びモビリティ管理機能エンティティAMFを含む。
【0215】
一実施形態では、第2のノードから第1のノードによって受信されるメッセージは、ネットワークスライスポリシー情報を含み、第1のノードは、前記ネットワークスライスポリシー情報に基づいて、PDUセッションに有用な他のリソースを割り当てる。一実施形態では、前記ネットワークスライスポリシー情報は、1つ又はそれ以上の支援S-NSSAIを含む。
【0216】
一実施形態では、前記ネットワークスライスポリシー情報は、優先順位の異なる複数の支援S-NSSAIを含み、第1のノードは、リソースを割り当てるときに、優先度の高い支援S-NSSAIのリソースに優先する。
【0217】
一実施形態では、前記ネットワークスライスポリシー情報は、AMF又はSMFによって生成又は更新される。
【0218】
一実施形態では、前記ネットワークスライスポリシー情報は、ユーザ機器UEから受信されるネットワークスライスポリシー情報に基づく。
【0219】
一実施形態では、前記ネットワークスライスポリシー情報は、ネットワークスライス選択ポリシーNSSP、UEの加入情報、サービスのサービス品質Qos情報、及びUEにサービスを提供する基地局によってサポートされるS-NSSAIに基づいて生成又は更新される。
【0220】
一実施形態では、前記他の有用なリソースに対応する実際に構成されたS-NSSAIは、コアネットワークノードに送信される。
【0221】
一実施形態では、UEのPDUセッションのためのSMF及び/又はユーザプレーン機能エンティティUPFは、実際に構成されたS-NSSAIに応じて再選択される。
【0222】
一実施形態では、複数のSMFが、前記PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、前記ネットワークスライスポリシー情報において最も多くの支援S-NSSAIをサポートするSMFが、複数のSMFの中から選択される。
【0223】
一実施形態では、SMFが、前記受信したネットワークスライスポリシー情報で支援S-NSSAIをサポートしていない場合、前記ネットワークスライスポリシー情報は、前記ネットワークスライスポリシー情報でS-NSSAIがすべて、SMFによってサポートされることを保証するように更新される。
【0224】
一実施形態では、この方法が、ハンドオーバーに使用される場合、前記他の有用なリソースに対応する実際に構成されたS-NSSAIは、第2のノードから第1のノードで受信されるメッセージに含まれる。
【0225】
一実施形態では、この方法が、ハンドオーバに使用される場合、第1のノードが、前記PDUセッションのS-NSSAIをサポートする場合、それは、前記PDUセッションのために前記PDUセッションのS-NSSAIのリソースを選択し、前記PDUセッションコンテキストで実際に構成されたS-NSSAIを削除する。
【0226】
様々な実施形態による特許請求の範囲及び/又は明細書に記載されている方法は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実施することができる。
【0227】
この方法が、ソフトウェアによって実施される場合、1つ又はそれ以上のプログラム(ソフトウェアモジュール)を格納するためのコンピュータ可読記憶媒体が提供され得る。前記コンピュータ可読記憶媒体に記憶された1つ又はそれ以上のプログラムは、電子デバイス内の1つ又はそれ以上のプロセッサによって実行されるように構成され得る。少なくとも1つのプログラムは、添付の特許請求の範囲によって定義される、及び/又は本明細書に開示される、本開示の様々な実施形態による方法を、電子デバイスに実行させる命令を含み得る。
【0228】
前記プログラム(ソフトウェアモジュール又はソフトウェア)は、ランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)及びフラッシュメモリを含む不揮発性メモリ、読み取り専用メモリ(read-only memory:ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(electrically erasable programmable ROM:EEPROM)、磁気ディスク記憶装置、コンパクトディスクROM(compact disk-ROM:CD‐ROM)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disk:DVD)、又は他のタイプの光記憶装置又は磁気テープカセットに格納できる。あるいは、それらのいくつか又はすべての任意の組み合わせが、メモリ記憶プログラムを形成することができる。さらに、複数のそのようなメモリが、電子デバイスに含まれ得る。
【0229】
さらに、前記プログラムは、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドLAN(WLAN)、ストレージエリアネットワーク(SAN)、又はそれらの組み合わせなどの通信ネットワークを介して、電子デバイスにアクセスできる接続可能な記憶装置に格納できる。そのような記憶装置は、外部ポートを介して、本開示の様々な実施形態を実行する前記電子デバイスにアクセスできる。さらに、前記通信ネットワーク上の別の記憶装置が、携帯用電子デバイスにアクセスできる。
【0230】
本開示の前述の様々な実施形態において、提示された特定の実施形態によれば、本開示に含まれる構成要素は、単数又は複数形で表される。しかしながら、単数形又は複数形は、提示された状況に適した説明の便宜のために選択され、本開示の様々な実施形態は、その単一の要素又は複数の要素に限定されない。さらに、説明で表現された複数の要素は、単一の要素から構成されてもよく、又は説明における単一の要素は、複数の要素から構成されてもよい。
【0231】
本開示は、本開示の様々な実施形態を参照して示され、説明されてきたが、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物によって定義される、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細の様々な変更を行うことができることは、当業者によって理解されるであろう。
【符号の説明】
【0232】
101 ユーザ機器
102 汎用地上無線アクセスネットワーク
103 モビリティ管理エンティティ
104 サービングゲートウェイ
105 パケットデータネットワークゲートウェイ
106 課金ルール機能エンティティ
108 汎用パケット無線サービス支援ノード
109 ホーム加入者サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2022-07-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける第1のノードによって実行される方法であって、前記方法は、
第2のノードから、プロトコルデータユニット(protocol data unit:PDU)セッションに関連付けられる少なくとも一つの単一のネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information:S-NSSAI)を含む第1のメッセージを受信する動作;及び
第1のメッセージに基づいて、前記PDUセッションのためのリソースを割り当てる動作を含み、
少なくとも一つのS-NSSAIが、前記第1のノードによってサポートされていない場合、又は、前記少なくとも一つのS-NSSAIに関連するリソースが、オーバーロードされている場合、前記PDUセッションのリソースは、PDUセッションに使用可能な他のリソースを含む方法。
【請求項2】
前記第1のメッセージに応答して、前記第2のノードに第2のメッセージを送信する動作をさらに含み、
前記第2のメッセージは、前記PDUセッションに関連付けられる少なくとも1つの他のS-NSSAIに関連する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第3のノードに前記少なくとも1つの他のS-NSSAIに関連付けられる情報を含む第3のメッセージを送信する動作をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記PDUセッションに使用可能な他のリソースは、前記PDUセッションにおけるQoSフローのサービス品質(QoS)パラメータ、ユーザ機器(user equipment: UE)にサービスを提供する(serving)基地局によってサポートされるネットワークスライスリソース、又はネットワークの運用及び保守の構成のうち少なくとも1つに基づいて割り当てられる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のノード及び前記第2のノードはそれぞれ、基地局又はコアネットワークノードであり、
前記コアネットワークノードは、セッション管理機能(session management function:SMF)エンティティ(entity)、又は、アクセス制御及びモビリティ管理機能(access control and mobility management function:AMF)エンティティのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のメッセージは、ネットワークスライスポリシー情報を含み、
前記PDUセッションに使用可能な他のリソースは、前記ネットワークスライスポリシー情報に基づいて割り当てられ、
前記ネットワークスライスポリシー情報は、1つ又はそれ以上の支援S-NSSAIを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ネットワークスライスポリシー情報は、異なる優先順位を有する複数の支援S-NSSAIを含み、
前記複数の支援S-NSSAIのうち特定の優先順位支援S-NSSAIに関連するリソースが、優先される、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記ネットワークスライスポリシー情報は、アクセス制御及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティ又はセッション管理機能(SMF)エンティティによって生成又は更新される、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記ネットワークスライスポリシー情報は、ユーザ機器(UE)から受信されるネットワークスライスポリシー情報に基づいている、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワークスライスポリシー情報は、ネットワークスライス選択ポリシー(network slice selection policy:NSSP)、ユーザ機器(UE)の加入情報、サービスのサービス品質(quality of service:QoS)情報、及び前記UEにサービスを提供する(serving)基地局によってサポートされるS-NSSAIに基づいて生成又は更新される、請求項に記載の方法。
【請求項11】
無線通信システムにおける第1のノードにおいて、前記第1のノードは、
送受信機;及び
前記送受信機に接続されるコントローラを含み、前記コントローラは、
前記送受信機を介して、第2のノードから、プロトコルデータユニット(protocol data unit:PDU)セッションに関連付けられる少なくとも一つの単一のネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information:S-NSSAI)を含む第1のメッセージを受信し;及び
第1のメッセージに基づいて、前記PDUセッションのリソースを割り当てるように構成され、
少なくとも一つのS-NSSAIが、前記第1のノードによってサポートされていない場合、又は前記少なくとも一つのS-NSSAIに関連するリソースが、オーバーロードされている場合、前記PDUセッションのリソースは、前記PDUセッションに使用可能な他のリソースを含む第1のノード。
【請求項12】
前記コントローラは、
前記第1のメッセージに応答して、前記送受信機を介して、前記第2のノードに第2のメッセージを送信するようにさらに構成され、
前記第2のメッセージは、前記PDUセッションに関連付けられる少なくとも1つの他のS-NSSAIに関連付けられる情報を含む、請求項11に記載の第1のノード。
【請求項13】
前記コントローラは、
前記送受信機を介して、第3のノードに前記少なくとも1つの他のS-NSSAIに関連付けられる情報を含む第3のメッセージを送信するようにさらに構成される、請求項12に記載の第1のノード。
【請求項14】
前記PDUセッションに使用可能な他のリソースは、前記PDUセッションにおけるQoSフローのサービス品質(QoS)パラメータ、ユーザ機器(UE)にサービスを提供する基地局によってサポートされるネットワークスライスリソース、又はネットワークの運用及び保守の構成のうち少なくとも1つに基づいて割り当てられる、請求項11に記載の第1のノード。
【請求項15】
前記第1のノード及び前記第2のノードはそれぞれ、基地局又はコアネットワークノードであり、
前記コアネットワークノードは、セッション管理機能(SMF)エンティティ又はアクセス制御及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティのうちの少なくとも一つを含む、請求項11に記載の第1のノード。
【請求項16】
前記第1のメッセージは、ネットワークスライスポリシー情報を含み、
前記PDUセッションに使用可能な他のリソースは、前記ネットワークスライスポリシー情報に基づいて割り当てられ、
前記ネットワークスライスポリシー情報は、1つ又はそれ以上の支援S-NSSAIを含む、請求項11に記載の第1のノード。
【請求項17】
前記ネットワークスライスポリシー情報は、異なる優先順位を有する複数の支援S-NSSAIを含み、
前記複数の支援S-NSSAIのうち特定の優先順位の支援S-NSSAIに関連するリソースが、優先される、請求項16に記載の第1のノード。
【請求項18】
前記ネットワークスライスポリシー情報は、アクセス制御及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティ又はセッション管理機能(SMF)エンティティによって生成又は更新される、請求項16に記載の第1のノード。
【請求項19】
前記ネットワークスライスポリシー情報は、ユーザ機器(UE)から受信されるネットワークスライスポリシー情報に基づいている、請求項16に記載の第1のノード。
【国際調査報告】